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戦いはいよいよ現実のものとなった。
吹き上がる戦火は、人々に選択を迫る。
自ら望んで戦いに身を投じるもの。
守るもののため、武器を手にするもの。
才覚一つで、戦乱の時を乗り越えようとするもの。
戦火に紛れ、己の目的を果たそうとするもの。
戦いを見守り、あるいは止めようとするもの。
己の思惑を果たせるのは誰か。
思いの剣が交錯する先へ、歴史は進む。
どうやらこの中には、村人が1名、囁き狂人が2名、天魔が2名、夜兎が1名、恋天使が1名、洗礼者が1名、瘴狼が1名、交信者が1名いるようだ。
語り手 が「時間を進める」を選択しました
もうダメだ!
もうダメだ!
もうダメだ!
もうダメだ!
空に二つ目の太陽が出やがった。
オレたちみんな焼かれちまうんだ。
ちくしょう。死にたくねえ。
こんなことならもっと酒飲んどくんだった。
───ローバンスのとある酒場の壁の落書き
天に記す一葉 は、国軍技術開発部主任 マチス と 飛行士 コンラート を能力(結ぶ)の対象に選びました。
/*
結局、来なかったねぇ。
当人が無事であることを祈るけれど、どちらにしてもテンション落ちるだろうから、理由は探らないぞ。
天軍指揮官 ナネッテは、天の子 マレンマ を能力(支配)の対象に選びました。
天の子 マレンマは、天軍指揮官 ナネッテ を能力(響鳴)の対象に選びました。
[続く問いに、僅かに顔を上げ大天使へ視線を向ける。
そこに滲むのは、地上で見聞きしたものへの怒りや軽蔑であった]
天の仰せられる通り、地の者は皆傲慢でありました。
豊かなる地の恵みに足るを知らず、鉄と炎でその有様を変え、遂にはその手を天に届かせようという始末。
粛清の光を目の当たりにしてもなお、悔い改めぬ者の多いこと。
[一気に捲し立てるように口にし息をつく]
――何より許せぬことは。
天より貸し与えられた軍勢を、死人扱いされたこと。
[その物言いは、少なからず黙示天使の誇りを傷つけていた]
/*
皆が黙っているなう。
そして落ち着かないなう。
なんか書くログあったかな。どうかな。
もそっと潜ろう。
というかメモ張るか。
とはいえ、救いを受け入れ一心に祈りを捧げる者も、中にはおりました。
[と、口にする際には、黙示天使の表情は僅かに和らいだ]
彼の者らの中心となり導く者からは、何やら天に近しき気配を感じました。
今は何やら、救いのための巨大な舟を作り出している様子。
――いずれは地にありながら、我らと同じく救いを齎す力になるかもしれませぬ。
[彼を地上に送り込んだ者こそ、実は眼前の大天使であると白翼は知らぬ。
故に、やや興奮を孕む口調で語り終える*]
― 天使の翼教会・近辺 ―
……ふむ、中々に賑やかだな。
[教会を遠目に見る位置に立ち、真紅を細める。
銀糸の髪は今は、羽織るマントとフードの下に押し込んでいる。
遠目には怪しい黒衣、としか見えぬ出で立ちで見やるは箱舟]
……今のところは、つまらぬ横槍は入っていない、か。
だが、もう少し様子見はすべきかねぇ。
[小さく紡いで、首を傾げる。
告死の一華手向けた者が来ている事には、今は気づかぬまま。
否──気づいたとしても、すぐさま仕掛ける意思はないけれど。
真紅にどこか楽し気な笑みを浮かべつつ、影は教会へと踏み出した。*]
― 沈黙を破り ―
[天使の襲撃を受けて1週間。
約束の期間内でトラオムングの調整は完了した。
調整が完了したトラオムングは、外見こそ無骨な雰囲気のままだが、搭載した設備や装備はある意味最新のものとなっている。
動力部にいくつもの蓄積魔力のタンクを置き、小型のタービンを呪具としたブースターを完備。
推進力や攻防設備の一切を魔力エネルギーで賄うようになっていた]
[防御には魔力障壁を張り巡らせる装置が、攻撃には主砲となる魔導砲と副砲となる4門のランチャー砲が搭載されている。
船体側部からは格納した戦闘機が飛び立つための扉がいくつか備わっていた]
[調整完了の報告をするため、マチスは臨時元帥府を訪れる。
クレメンスへの接見を願い出て、疲れの雰囲気を纏わせながらも、自信に満ち溢れた表情で対面した]
──── お待たせしました。
行けますよ。
[クレメンスが願うなら、地下研究所へも案内し、切り札の全貌を見せることもする心算だ]
こいつで
連中がわんさか出てくるあの船を叩きます。
[それが最終目標である、と。
宣する声は自信と決意を色濃く宿していた*]
/*
配下を死人呼ばわりされてお怒りになるアデル様は、
やっぱり可愛いなあと思うわけです。
全体的に、あの天使様可愛いです。
そっと傍で見守っていたい。
− 天使の翼教会 −
[ジト目で見られたが、改めない。]
味見くらいいいだろ?
なんてな、 赤くなってるぞ。
[おれと同じ年頃に見えるが、揶揄いがいがあるな、と認識した。
逃げられなかったのをこれ幸いと、伸ばした手で二の腕を掴んでモミモミ。]
この筋肉、やっぱり戦闘系の人かな?
国軍技術開発部主任 マチスが「時間を進める」を選択しました
告死の影翼 シメオンが「時間を進める」を選択しました
[そのまま、人ごみから離れたところまで引っ張るつもり。]
おれはダーフィト。 こちらはワァズ。
ふたりとも、プロッツェ技術官の古い知り合いさ。
指輪まで交わす仲なのは見てたろ。
絶世の美巫女さんが見られるというから来てみたんだけど、もしかして ──
[赤毛の奥の目を覗き込む。
もう一体、彼の知己(?)が近くにいることはまだ知らない。>>5*]
空賊殿下 ダーフィトが「時間を進める」を選択しました
/*
天使の階級調べてたら、この人、主天使で良かったんじゃない?(今更感)まあまあまあ……
羽根いっぱいあんの格好いいし(ちゅうにびょう感
/*
あーくそ頭痛め……。
目薬対処で首の部分の痛みと違和感が軽減したと思ったら、今度は頭痛だよ…。
度々手が止まるのつらい。
/*
……素で気づいてなかったのねー、ある意味すげぇわw
と、突っ込みつつ。
いやはや、一番きついというかなんというかな事になってしまった……村建て様たちは本当にお疲れ様です。
イロイロと来るよね、こういうの。
[くろいねこがとおいめをした]
/*
あああ、やっぱり間違えてたorz >>7
こいつ、じゃねーよ、もうひとつの宇宙船、だよ。
実際に見てないと出ないから、こいつ、は。
― 天に牙剥く時 ―
[きっちり一週間で、マチスは「行ける」と言ってきた。>>7
疲れている様子ながらも、何かを為し終えたという気力が内側から滲み出ている。]
どうせ見てもわからん。
技術屋が行けるというなら、それで十分だ。
[彼の祖父に対するのとまったく同じ言葉で見に行くことは断る。
代わりに、宣言を聞けばにやりと笑う。]
結構。
ならばやつらに目にもの見せてやるがいい。
───して。
拙速と鈍重、
小僧はどっちが好みだ?
[初手から相手の喉元に切り札を突きつける電撃戦と、
相手の戦力を漸減しながら機を窺う持久戦。
どちらを選ぶかと、問う目は現役時代を思わせる鋭いものだった。]*
臨時元帥 クレメンスが「時間を進める」を選択しました
― 天使の翼教会 ―
[教会に近づくにつれて感じるのは天の力。
来たるべき日のために、地に齎されたという光のそれは、はきと感じられる]
……ん。
良い光、だな。
[主のそれの心地よさには及ばぬが、とは口にはしないが。
いずれにせよ、その感触に足を止めた直後、近くであ、と声が上がった]
……おやおや。
[振り返った先でぽかん、とこちらを見上げているのは、降臨の直前と直後に言葉を交わした幼子]
きみも、ここに来ていたのかい。
[突然の事に呆然としていた子供。
何を選び取るかと思ったが、どうやら祈りを選んだらしい。
あのねあのねとここに来てからの出来事を語る子供に視線を合わせるべく膝を突き、笑みを浮かべて話を聞く。
そんな様子は、本来の在り方とはかけ離れても見えようか。*]
影の裡の光、光の影。
シュネーグレックヒェン、シュネーヴァイス。
[遠い木霊のように、響きがひとつ落ちる。
来る、と何かが囁いた。]
― 天使の翼教会 ―
るせー!あんたが妙なこと、言い出すから…
筋肉?ああ、俺は軍人だからな…て、揉むな!
[ 遠慮なく触れてくる相手に閉口しつつ>>8引っ張られるのにはそのまま従う。
この場を一度離れないとまともに話ができないだろうという認識は持っていた ]
ああ、あんたの事は大将から聞いてる。
面白い奴に会ったって、楽しそうに土産話されたからな。
[ 自己紹介>>9には、そんな応じかたをする。「大将」が誰を指すのか、この男なら理解するだろうと、これも無意識に信じていた ]
こっちは、あの人が戻るまで、生きた心地じゃなかったが。
[ マチスが空賊に拿捕されたと聞いて、すぐにも飛び出して助けに行きたい、と焦れた記憶はまだ鮮明だ ]
― 天使の翼教会 ―
[箱舟の側で祝福を与える役目に没頭していた天の子は、不意に作業を止めて歩き出した。
なにごとかと向けられる人々の視線をすり抜けて教会に戻る。
向かう先、黒衣まとうひとを見つけて、微笑んだ。]
影の───
[言葉を途中で止めたのは、かの御方が翼を露わにしていなかったがため。
小首を傾げてから、幼子の前に屈むひとの前へ進み出る。]
俺は、コンラートだ。コンラート・フリーデル。
あんたの言う絶世の美巫女ってのは、マレンマ・フリーデルのことか?
確かに、俺もあの子に会いに来たんだが…
[ 水の色の瞳を覗き込まれれば、僅かに身を引いて視線を逸らす ]
この様子じゃ、俺も追い返されるかもな。
[ そのまま教会の入り口に目を向けて、小さくため息をついた。
影の天使が近づいて来ていることには、まだコンラートも気づいてはいない* ]
/*
よくいらっしゃいました、じゃ立場的に変だな。
ようこそおいでくださいました、くらいか。
でも、あんまりへりくだると、周りの人が変に思うし、
とか気を回したんだけれども、天使とみるや常に最上級敬語でもよかったかもしれない。
天の子 マレンマが「時間を進める」を選択しました
― 天使の翼教会 ―
……おっと。
[幼子と語らう最中、先に感じた力が近づいてくる気配に視線をそちらに移ろわせた。
進み出たのは、強き天の煌きを感じさせる青年。>>15
影の、と。
途切れた呼びかけに、微か、口の端が上がる。
地上に在る事の多い影は、その翼を開く事は殆どない。
天に在っても、月白色のそれを目の当たりにした者は数える程だが]
……きみが、導き手殿か。
[膝を突いた姿勢から立ち上がり、笑みと共に呼びかける]
多忙な所に突然訪れて、申し訳ない。
だが、どうしても一度は見えておきたくてね。
[告げたのは偽らざる本心。
もう一つの目的である、余計な横槍を避ける意図の事には、触れる事はない。*]
― 光の船 ―
で、あろうな。
天にも手を伸ばさんとする不遜の輩、
ただの一度如きで折れる程の軟でもあるまい。
[報告>>2を受け、穏やかな表情とは裏腹に、
熾烈な光が大天使の瞳に煌めいた。
天を目指すが不遜であるには変わりない。
けれど天を目指さんと謳う以上、
そこに相応の強き意思を求めんとの心も矛盾なくあり。]
監視を続けよ。
抵抗はすべて完全に潰さねばならぬ。
[だが。それら全てを粛清する意志もまた厳としてあり。]
− 天使の翼教会 −
なに、おれの稼業まで聞いているのか。
おまえが彼の腹心でなかったら、おれ泣くから。
まいっか。この国では手配されてないし。
[あっさりと納得して、「これで心の距離が縮まったな」などと破顔してみせたが、コンラートが教会に来た理由を聞くに及び、首を傾げる。
美女といったのはコンラートを揶揄うためだったが、これは予想外の反応だった。]
― 天に牙剥く時 ―
[宇宙船の確認をせず、マチスの報告だけで十分だというクレメンスの言葉>>10に、技術者への一種の信頼を見る。
祖父ともこのようなやり取りをしたのだろうか。
刹那、思考は懐古を孕んで。
続いた言葉に意識を眼前へと戻した]
──── 鈍重、ですかね。
空に浮かぶ船を早々に叩くことが出来れば終結も早いでしょうが、あちらには物量がある。
あれは無視出来ないものかと思います。
戦力を削って機を窺うのが良いかと。
[問いかけられた単語>>11の意味することを汲み取って、選択した理由も添える。
軍人ではあるが、戦場にはそうそう出ない身。
軍略と言うのも机上でしか学んだことがないが、現状を照らし合わせて考え抜いた答えを、現役時代と同じ眼差しをするクレメンスへと伝えた*]
やけに詳しいけど、関係者?
うん、じゃあ、帰ろうか。
[普通なら、当たって砕けろとか焚き付けて、ついでに自分も同道するところであるが、何故か危険だという勘が働いた。
コンラートを諦めさせ、この場から連れ出そうとしてみるが、はたして。**]
そうか。
救いを拒み、悔い改めぬ者には
………おや。そのような戯言を吐く者もあったか。
死人とは。
死人に天の光はあるまいに。
死して天の高みに変じ得る程の者など、
滅多にもあるものではないものを。
───、それを気にしたのか?
[くつ。と、小さく笑って肩を揺らす。
そうして、視線を憤慨する黙示天使へと流した。]
気に留めることはない、アディリエル。
それは無知なる哀れなる者の物言い。
我らが為すべきは、無知なる不遜の者に怒るにあらず。
教え諭し導き、救い与えるが使命と知りなさい。
天使は───…お前たちは。
断じて、遥かに誇り高き美しき者たちだ。
戯言には罰と導きを与えるが良い。
そのような愚かしき者とは違うのだから。
[そうして頭垂れる黙示天使の傍らへと歩み寄る。
そのまま、続く言葉に耳傾けた。]
……ああ。
[そうして語られる>>4は、いとし子のこと。
その存在、感じはすれども天の高みから
詳細までは知りようもなかった話で。]
そうか。その者は…、今も教会に?
[大天使の声が、明らかに喜びの色を孕む。
顔を上げるよう、促すようにして片手を差し出した。
瞳が合えば、声と同じく微笑む様子で。]
その者は神の種子、かつてこの手で地上に降ろせし希望の子。
いずれ新しき、正しき地上の救世主となるべき者なのだ。
そう、……時は満ちた。
迎えに行こう、
正しき救世を為すために。
アデル。あれは私の愛し子なのだよ。
ある意味、お前たちは兄弟のようなものかも知れぬ。
目覚めたばかりの子に、力を貸してやっておくれ。
[そうして誘うように、すいと地上を指した。*]
天軍指揮官 ナネッテが「時間を進める」を選択しました
/*
あとなんかもう、この村ずっと聖歌流してやってるんですけども、中の人がヘロヘロすぎてて、このまま天に昇りそう(?
週末だからって突如色々持ち込むなと、リアルに、言いたい!!動きの悪い指揮官でほんとごめんね……頑張れたい
腹心、と、思ってもらえてるかは自信ねえけど、俺は大将の船のパイロットだからな。
大概の事は話してくれる。
[ それが嬉しい、という心は声音にも現れていたか ]
あんたが、この国で手配されたら俺が喜んで捕まえてやるから安心してくれ。
[ 心の距離については、とりあえずノーコメント>>21 ]
…俺は、この教会の出身でね。マーレ…マレンマは弟みたいなものなんだ。
[ 関係者かという問いには包み隠さずそう答えた。しかし、帰ろうという促しには首を振る ]
ここまで来たんだ、当たって砕けてみるさ。
あんたは、やることがあるんだろ?
[ だから天使に見つかる前に帰れ、と、言外に告げて、身を離し、教会の方へと向かおうとして ]
身に余る呼び名をいただいておりますが、
善き人々を導く使命を天よりいただきました。
あちらは、みなさんを天の門にお連れするための船です。
[指し示した建造物は、建材のひとつひとつが丁寧に聖別されている。
今やそれ自体が、ごく微かな聖性を帯びているだろう。
きっとそれを見に来たのだろう、と思っていたが、相手の言葉運びにゆるく目を瞠る。]
私に、会いに来てくださったのですか?
それは、とても、嬉しいことです。
[頬を上気させる様子は、成長する前そのままに]
ご期待に沿えているのなら良いのですが。
[ふわりと視線を空へ向け、切ないような焦れるような表情を垣間見せた。]**
はい、――いえ、まさかそのような侮蔑を受けるとは、思いも寄らず。
[大天使に諭され、心揺らしたことを恥じるように視線を揺らす]
ええ、そうでした。
怒りのままに力を振るうなど、あるまじきこと。
我らは救いを体現し、迷える者らの標となるべきでしたのに。
[恥ずべき行いをした黙示天使にも、指揮官はあくまで寛大であった。
己に再び誇りを与え、毅然とした振る舞いを導かれる]
重々、肝に銘じます。
[襟を正す思いでそう答えた]
[話が導き手のことに及べば、大天使の声に喜びが混じる。
その声音に、僅か苦しさを感じたように眉根を寄せるが、それも一瞬のこと]
― 天使の翼教会 ―
[指し示された建造物から感じる力。
これを成し遂げるとは、本当に無垢なる力を秘めているのだな、と改めて感じつつ]
ああ、そうだよ、無垢なる天のいとし子殿。
……こうして見えてみて、きみが導き手としてとてもよく努めている事がわかった。
きっと、彼の方もお喜びになるだろうな。
[空へ視線向ける表情>>31に、どこか微笑ましいものを感じつつ。
影もまた空へと視線と意識を向ける]
黙示天使 アデルが「時間を進める」を選択しました
……主。
天の子はとても無垢に育たれている様子。
そして、よく努めていらっしゃる。
[そう、と声を送るは主たる光]
だが、そろそろ待ちきれなくなってもいるようですよ。
[送る声には微か、揶揄うような響きも乗って]
[こちらを見やる者、その気配には気づいているが。>>29
何も仕掛けてこないのであれば、こちらもすぐには動かない。
告死の影の務めは、密やかに行うべきもの。
天のいとし子の前でなすべきものとの意識は、今の所は、ない。**]
― 3年前 ―
[ロワール大陸の隣、島国アリシャスタン。
3年前、マチスは以前より交流のあるその国へ、技術交換のために訪問したことがあった。
ロワールの発達した科学技術は重宝されることが多く、国同士の取引材料になることが多々ある。
祖父も若い頃には技術指導などで他国を訪れることがあったと聞いている。
同じ立場になった誇りを胸に、任務を全うした帰り道、それは起こった]
空賊だって!?
[アリシャスタンでは同国の軍用機を狙う空賊が存在した。
帰路で乗っていた軍用機はアリシャスタン軍のもの。
詰まりマチスは隣国のゴタゴタに巻き込まれてしまったのだ。
当然拘束されることになり、軍用機は停泊を余儀なくされた]
[如何に軍用機とはいえ、送迎に使用されている輸送船であるため、囲まれてしまえば抵抗もままならない。
何より、客人であるマチス達を必要以上に危険な目に遭わせるわけにはいかない、と言う意識もあったようだ]
どーすんの、これ……。
[空賊側の目的が果たして何なのか。
率いている者はかなり若い人物のようだった]
……無事帰れんのかなぁ。
[不安がぽつりと零れ落ちる]
なぁ、俺らどうなるんだ?
[問いかけた言葉に返る声はあったかどうか**]
/*
思った以上に色がどぎつかったぞ…!?ww>念話@ルナティック
もうちょっと薄いかと思ってたんだがww
[鈍重を、というマチスの選択>>22に、ふむ、と頷いたあと、底意地の悪い笑みを浮かべた。]
良し。
ならばゲリラ戦だな。
くかかかか。
国軍まるごと、国土全部を使ってゲリラ戦とはな。
くふふ。昔を思い出すわ。
連中が泣きついて来るくらいの地獄をみせてやらねばなあ。
[嬉々として、
それはもう嬉々として言う。]
小僧。
ご自慢の玩具をどう使うかは自分で考ええ。
壊されるなよ……と言いたいところだが、
一、二度落ちたところで、どうせまた飛ばすだろう?
[荒い言葉の裏には信頼がある。
技術力と、なにより根性を信じている。]
欲しけりゃ戦車隊でも飛行部隊でも、好きなだけ動かすがいいさ。
話は儂がつけておいてやる。
……ゲオルグの奴めはなあ。
あれで相当の戦巧者だったからなあ。悔しいことに。
はは。なあに、儂にはちいとばかり及ばんがな。
[くはは、と大笑いして、マチスの肩をどやしつける。]
― 天に牙剥く時 ―
[返答を聞いたクレメンスの顔が笑みへと変わる。
ただし、底意地の悪い>>38と言葉が付随する種類のものだ。
それを見、紡がれた言葉を聞いて、うわぁ、ってなったのはきっと仕方の無いこと]
宇宙船は勿論、俺の方で動かしますし管理しますよ。
これ以上壊される心算はありませんし、当然、落ちてもまた飛ばします。
[お見通しの言葉>>39を受けて、重ねるように宣言する。
宇宙船を目立つ囮にして天使の意識を引き寄せるのも手だとは考えていた。
だが囮が原因で動かなくなってしまうのは本末転倒。
それを行う場合は周りとの連携が肝となるだろう]
[続く言葉は予想外すぎて思わず目を剥く]
いっ、俺が部隊動かすんですか!?
[好きなだけ部隊を動かせと言われ、声がひっくり返る。
祖父が戦巧者だったと聞けば、意外そうな声にもなった]
じいちゃん、そんなこと一言も言ってなかったですよ。
[マチスは祖父の技術者としての側面しか見ていない。
驚きの表情を浮かべたまま、大笑いするクレメンスに肩を叩かれていた]
…じいちゃん程巧くやれないかも知れませんが、やるだけのことはやってみますよ。
[やったこともないのに出来ないとは言わない。
先ずやってみると言う行動指針は、正に技術者のそれだった。
改良を加えて洗練して行くことは、技術も指揮も恐らく同じこと]
行きましょう。
[立ち上がるクレメンスに笑い返して言う]
― 光の船 ―
良い。考え続けよ。
それがお前をお前たらしめるのだから、アデル。
[窘める言葉に咎めの色が乗ることはなかった。
それより濃いのは、むしろ慈しみと喜びの色。
己を省みて、思考する子の成長を喜ぶかのような。
とはいえ”子”の心、
その全てを窺い知ることはないのだけれど。]
天使の翼教会───、そう。
[そうして僅かに首傾ける。
地上より響く影の声、その囁きに意識を向けて。]
……あの子は、随分と成長をしたようだ。
[シメオンの語ること、そしてアデルの報告。
それらにナタリエルは瞳を細めた。]
お前も見出したのだね、シメオン。
おや、待ちきれない……? ふふ、そうか。
それは困った。
羽根を広げて飛んで征くよりは、今少しの時が要るものを。
[揶揄う色には笑みで応じて、
返したこたえは、今より向かう先を告げるもの。
さしたる時は置かぬと、言外に告げ。]
アディリエル。
[慈しむように傍らの名付け子の名を呼び、視線を交える。
その顔に喜びの色を認めれば、笑みはより一層深くなった。
程なく、大天使らの姿は光の船より失せている。
時をほぼ同じくして、地上には反撃の烽火が上がる。
その報に接するよりも、僅か前の出来事であった。**]
/*
えーとえーと
ダーフィト&コンラート(&シメオン)は実は、
ちょっと前の時間軸にいるのではないか(一週間後ではない)
これそのまま教会に突撃じゃ不味い感じ か?
− 天使の翼教会 −
[渦中の預言者かもしれない“弟”に会いにゆくというコンラートを、それ以上、引き止めることはしなかった。
コンラートの現職を知った以上、彼がマチスとマレンマの二股をかけるのは心配ではあるが、]
ん、まあ
会っておかないと、吹っ切れんものもあるからな。
[と呟きながら見送ったところ、イケメン好きでおしゃべり好きなおばちゃんに袖を引かれた。
「あんた、アイツは”天使憑き”なんだってよ。油断しちゃいけないよ」云々と諭される。]
は? え、あの宇宙船に乗ってた?
[そういえば、講釈師が語った中に、コンラート・フリーデルの名もあったと記憶が繋がる。
メインパイロットって、花形じゃないかおい。
ともかく、あの空爆のど真ん中から生還したのであれば、何かしらは持っていると考えていいだろう。
自分のワァズのように。]
心配はいらないですよ、マダム。
彼はスパイじゃない。
天使にそういう裏工作は似合わないからね。
[天使は潔癖だからなあと妙な信用は置きつつ、この場を離れることにした。
あの”箱船”はやはりいけ好かない。*]
− 教会からの帰途 −
よーそろー
コンラート君に再会したよ。”天使憑き”の噂も聞いた。
彼、”事故”の前後で性格が180度変わったとかあんの?
ないなら別にいいや。
おれはそろそろ艦に戻る。
[不在時の伝言機能ってあるのかな、と思いつつ、一方的に通信をしておいた。*]
− ミロワール湖 −
[だいぶ遠出の偵察を済ませて戻ったダーフィトを、艦長代行が出迎える。
「殿下の帰りがあんまり遅いから、湖の魚を釣り尽くしてしまうところでしたぞ」と。]
ほほう、 この湖の魚は黒い骨をしているらしい。
[集積されている燃料石炭に感嘆の声をあげた。
居残り組は、湖の町の人たちが炭坑へ避難するのを手伝い、代わりに石炭を運び下ろしてきたという。]
[そうして、集った仲間たちへ、]
我らも、共和国政府の蜂起にあわせて出撃する。
基本的には、《シャドウ・パレス》に群がる天使らを、《ホーネット》で叩くという戦術になるだろう。
砲手もガンナーも、撃って撃って撃ちまくれ。
我らが相手にしている分、他所への攻撃を減らせるんだからな。
術者はシールドの維持に専念すること。
かなり負担がかかると思うが、無傷で守りきれとは言わん。踏ん張ってくれ。
動ければ、なんとかなる。
それから、色のついた天使が出て来たら、おれに任せろ。
作戦は以上だ。
各員の健闘を期待する。 そして、生還せよ。
今夜は、宴だ。
俺が留守にしている間も、頑張ってくれたこと、感謝してるぜ。
[労をねぎらえば、歓声があがり、後は指示されずとも、それぞれが仕事を見つけて散ってゆく。
「殿下はシャワーでも浴びておいでなさい」と、艦長代行=子爵に勧められ、甘えることにした。]
− 《シャドウ・パレス》内 シャワールーム −
[スチームエンジンの余熱で温水に関しては潤沢に使えるのがありがたいところである。
3年前の改造を経て、なおかつ機能が向上した。]
これからシャワータイムだが、見せてはやらん。
[指輪は外して服とともに脇においておく。
マチスが作った装置だ、防水になってはいると思うが、むしろどんなおまけがついているかもわからないからと楽しむ心境。]
− 3年前 −
[追っ手を返り討ちにし続けて2年。
いつしか空賊と認定されて、賞金までかけられてしまった。
それはそれで、と開き直って今に至る。
ダーフィトの前には、もう敷かれたレールはない。]
は? ロワール人だった?
[価値の高いものを専門に運ぶ小型輸送船とあらば、積み荷を確かめておきたくなる。
ところが、拿捕した飛空艇が運んでいたのは、金塊などではなく、隣国の人間だという。]
会おう。
[即決して、とりあえず軟禁してあるという倉庫を覗いてみれば、不安そうな面持ちの男がいる。
威張り散らすタイプには見えない。政府高官だの大企業の御曹司だのではないと判断した。]
これからどうなるかは、おまえ次第だなあ。
[ノックせずに入り、腕組みして扉を背に寄りかかる。
足下に、ドーベルマンっぽい姿のワァズがおすわりした。]
ようこそ、《シャドウ・パレス》へ。
艦長のダーフィトだ。
― 天使の翼教会 ―
[ ダーフィトに見送られ歩き始めた直後、かすかに背後から「天使憑き」という言葉が聞こえて、苦笑が浮かぶ>>49それに対するダーフィトの答えまでは残念ながら聞こえなかったが>>50 ]
(俺も有名になったもんだ)
[ 元はと言えば、初の宇宙船パイロットの経歴に関する面白情報的に広まった話のはずだ。だが恐らくは、今その名を囁く人の中に有るのは別のものだろうと思う ]
(あいつは、どう思ってるんだろう?)
[ 視線の先、告死天使に微笑みかけるマレンマの姿を見つめ>>31意を決して近づいていこうとすると、その表情に不穏を感じたのかダーフィトを阻んだ信者達が道を塞ぐように立ちはだかる ]
俺は、コンラート・フリーデル。この教会で生まれ育った…マレンマとは兄弟みたいなもんだ。疑うなら彼に聞いてみてくれ。
[ 動じず、そう告げれば、信者の顔に戸惑いが浮かぶ ]
『まあ、コンラート!無事だったのですか?』
[ 丁度その時、信者達の間から歩み出た、一人のシスターが、喜色を浮かべてコンラートに声をかける ]
シスター、貴女もご無事で良かった。
ずっとこちらのことが気にかかっていたんですが、今日まで様子を見に来る暇がなくて。
[ 笑顔でシスター・フリーデルの言葉に応じるコンラートの様子に、信者達は顔を見合わせてから、塞いでいた道を開けた ]
(仕掛けては来ない、か)
[ 歩みを進めながらも、神経の一部はマレンマの前に居る影の天使へと向けられている。
向こうもコンラートの姿には気づいているようだが、恐らく今ここで、殺戮を行う姿を晒すつもりはないのだろうとの予想はついた ]
お忘れですか?俺は「天使憑き」ですよ、天に殺されたんじゃ、名前負けだ。
[ 本当に大丈夫なのか、と案じてくれるシスターに、わざと少し声音を大きくして告げる。普段その異名を自分から口にする事は無いと知っているシスターは少し驚いた顔をしたが、安堵が、その驚きを上回ったようだった。対して周りにいる信者達は、不審から不思議そうな表情へと変わっている ]
マーレは、なんだかすごいことになってますね。
[ 次いで話題をそちらに振れば、「ええ」と、頷くシスターの顔には誇らしさと慈しみ、その裏に僅かに不安そうな色を隠した複雑な笑みが浮かんだ ]
…ちょっと顔を見てきます。
[ コンラートは、一瞬だけ、そっとシスター・フリーデルの手を握り、マレンマの方へと歩み寄る ]
マーレ、また大きくなった…っていうか、大きくなりすぎじゃないか?
[ いつもと少しも変わらぬ調子で、コンラートは声をかける。影の天使には敢えて視線を向けなかったが ]
………
[ ざわりと、何かが体の奥でざわめいた* ]
/*
は、時間軸ふわっとさせ過ぎていた、か……!
深夜てんしょんは危険だった、と思いつつ、さて、どうするか。
こちらが受け取りにタイムラグを作る、か……。
― 天使の翼教会 ―
[不意に近場で起きるざわめき。
真紅は刹那、そちらに移ろうもすぐにその中心に立つ赤毛からは逸らされた]
(……ふむ。
天のいとし子の影響を受けていただけ……というわけでもない……か?)
[親し気に呼びかける様子>>59から、強き力の余波を受けていただけ、という可能性も過るが、力の質は異なるようにも思え]
(いずれにせよ、気は抜けない、と。
ま、そのくらいの方が面白くはあるが)
[告死の一華を捧げられてなお、生き延びた者は過去にはない。
それを成し遂げた者への興は尽きぬが、今は]
……縁在る者か。
俺は良いから、ゆるりと話すといい。
[青年に呼びかけ、自身は一歩、引く]
きみと語らう時間は、これからも取れるだろうしな。
[どちらにしても、刻が動くまではここに在るつもりだったから。
今はただ、天の力宿す者同士のやり取りを見守る態。*]
天に記す一葉 が「時間を進める」を選択しました
天に記す一葉 が「時間を進める」を取り消しました
お久しぶりです。
主の御心によって、お役目を果たせる姿をいただきました。
[大きくなったという言葉に、微笑みと少しの誇らしさを返す。
すっかりと大人びているが、はにかむような笑顔には面影もあった。]
あなたも、一緒に来てくれるのでしょう?
お待ちしていました。
[ただのひとかけらも疑っていないという顔で、右手を差し出す。*]
― いつか ―
[ 「天使の翼教会」の由来を語る絵本を、子供達に読み聞かせる度、なんだか納得行かない顔をするマレンマの気持ちは>>0:70コンラートにも理解できた。初めてこの絵本を読んだ時は、「なんで天使様は食べられちゃったの?神様は助けてくれなかったの?」と、シスターに食い下がって困らせたものだ ]
こういう伝承には、伝えた人間の主観ってのが入るからな。
[ 小さい子供達の居ない時に、そんな風にマレンマにだけ話したことがある。それは、コンラートが大人になり、教会の外の世界を知るようになってから気付いた事だが、この聡明な「弟」ならば理解できるだろうと考えて ]
天使が魔物との戦いに負けて食べられたっていう、別の伝承もあるけど、神の使いが魔物に負けた、なんて、教会では教えられないだろ?
パターンは他にもあるけどさ。
[ 本当の事は誰にも解らない。そもそも神や天使が存在する証拠もない…とは、教会で育った身としては口に出来なかったが ]
けど、この絵本を作った奴はきっと…
[ 自分の考えを口にする前に、コンラートを見つけて「遊んで!」と、飛びついて来た小さな子供達に阻まれて、結局その話は、そこで終わってしまったのだった* ]
― 天使の翼教会 ―
[ 影の天使の前に跪くマレンマの姿に>>62内心で吐息を零す。そいつは主の命なら、簡単にお前の首だって搔き切るぞ、と言ってやりたい気分だったが自重した。
今の所、話を妨害する様子を見せない相手を>>61余計に刺激する益は無い ]
マーレ。ああ、久しぶりだな、大将も俺も忙しかったから……
[ ラド兄、と、呼ぶ声は>>63大人びてはいても、以前のままの親しみをもって耳に届いた。浮かべた笑みも、さして変わらぬように見えるのに、その言葉は、どこか現実離れして遠く聞こえる>>64 ]
うん、お前は、小さい頃から信心深かったからな。
天使に、本物の慈悲があるってなら…お前が無事でいてくれるだけでも俺は嬉しいよ。
[ 死を救いと言い放ち、ただ空を目指しただけの人間を警告ひとつせず、容赦なく殺戮した天使など信じられない。
喉まで出かけた言葉を飲み込んだのは、本当にここに集まった信者に、天使達が手出しをしないというのなら、彼らにその安全を手放せとは到底言えないと思ったからだ ]
でも、俺はお前とは行けない。
[ 差し出された手を取る事はせず、コンラートはポケットから小さなメダリオンを取り出して、そっとその白い掌の上に置いた。
宇宙船が飛び立つはずだった日、乗組員達は面白がって、船に乗り込む前にみんなで名前と日付を刻んだ記念メダリオンを作った。
コンラートは、土産にしてやろうと、マレンマの名を刻んだメダリオンも作っておいたのだ。宇宙に持っていって、神の国に近づいたメダリオンだと言えば、少年が喜ぶだろうと、そう思って ]
俺は、どうやら、天使には許されないリストに入ってるみたいだからな。
[ 口にしてから、ちらりと告死天使に視線を投げる ]
それに、大将を置いてくわけにいかないんだ。
あの人、ほっとくと、すぐ飯も何も抜いちまうからなあ。
[ 続けた言葉はおどけた調子で、けれど、あくまで自分はマチスと運命を共にするつもりなのだ、という決意は、伝わっただろうか。
たとえ、自らの命を賭ける結果となっても ]
マーレ、お前から見たら、俺は罪人ってことになるんだろう。だから、俺の事はもう忘れていい。でも、俺はお前を忘れない…元気でな。
[ 最後に、少年の時の彼にしたと同じように頭を撫でようと、伸ばした手はその柔らかな髪に届いただろうか?* ]
/*
なんか予定と違うことになってんですけど、教会の人間が無事を保証されてるならそれを邪魔する意味はないんよね…裏的にも表的にも。
この後、マレンマがどう行動する気なのか次第でいろいろ変わるだろうけど。
/*
ちなみに、やたらとマチスに懐いてるのは、彼がほんとにほっとけない気がするのと、編成変えのこともあって、今の段階で彼に無条件で味方する人間ゼロなのはきついと経験上思ってるからです。
ダーフィトは頼りになるけど、多分「無条件」まで、まだ行ってない気がする…
元は、もう少し怪しく動く気だったのだよw
[伸ばした手が取られることはなく、代わりにメダリオンが置かれた。
載せられたささやかな重みを、不思議そうな顔で見る。]
… どうして?
[疑問の言葉は、行けないと言ったコンラートに向けられる。]
どうして自分から、諦めるんです?
[心底分からないと告げる瞳は、彼我の断絶に気づかない。]
主は、どんな罪びとをもお赦しになります。
ラド兄が、天使さまに罰せられず、ここに来たのは、
主がそう望まれたからでしょう?
どうして自分から、手を離すようなことをするのですか?
[所在なく手を伸ばしたまま、髪を撫でる指を受け入れる。
ずっと高く見上げていた目線が、今は近いことに少し戸惑いながら。]
私も───忘れません。
いつまででもお待ちしています。
大将さんも一緒に、きっとまた来てください。
天の門に至る席は、まだ空いています。
私が必ず、主の御許にお連れしますから。
[必ず、と約束する声は、救世主としての自負と共に、微かに縋るいろを帯びていた。
また来てね、と見送った過日の言葉と、近いようで遠い。]*
/*
はあ、弟可愛い。
ほだされそうになっちゃうね。
[ ここで撫でくりまわしておこう ]
大天使殿はお疲れ様です。毎度ながら土日が敵ですね。
[ こっちも中の人が撫でておく ]
どうぞ、彼の者に祝福をお与えくださいませ。
私はお傍に控えておりますゆえ。
[大きな契機となるであろう大天使と救世主の邂逅に、兵卒たる自分が出しゃばる心算はない。
とはいえ有事には即行動を開始すべく、下級天使らは上空へ、自身も大天使から遠くない場に待機することとなるだろう*]
(――考えること)
[そうして降臨の場を整えている間も、黙示天使は心中にて大天使の言葉を反芻していた]
(私を、私たらしめるもの……)
[色なき光に与えられた、アディリエルという
その有様を確かなものとするように、黙示天使は思考し続ける*]
[ 撫でる手は、避けられはしなかった。それに少しだけ安堵して、けれど、また来てくださいと願う声には>>71答えは返さず、ただ微笑みだけを返す ]
さよなら、マーレ。
[ 振り切るように踵を返した先、駆け寄ってくる小さな姿が有った。
宇宙船の模型を握り締めたその子供は、マチスやコンラートが孤児院を訪ねる度に、宇宙や船の話をしてくれと熱心にせがんだ子だと覚えている>>0:263 ]
おいで。
[ 涙を溜めて見上げる子供を手招いて、そのまま抱き上げる。物も言わず、ぎゅっと首筋にしがみついた子供の背をぽんぽんと叩いて、コンラートは子供を抱いたまま、再び歩き出した ]
[ シメオンの前を通りすぎる一瞬、口をついて出たのは、無意識の呪言。
だが触媒も使わず魔力も籠もらぬそれは、今は、ただの言霊に過ぎなかった* ]
― 天使の翼教会 ―
[膝を突いて取る祈りの態。>>62
敬虔なる在り様は、影に身を置く者にとっては些か面映ゆい。
身を引いたのには、そんな理由もあったのだが、それと気取れそうなものは未だこの場にはなく]
…………。
[今はただ、静かにやり取りを聞く。
途中、向けられた視線>>68には、微かに口の端を上げて見せたが]
何があろうと、道を貫かんとするか。
……ま、その心意気やよし、とは言えるが。
[零れ落ちるのは、ごく小さな呟き。
しかし、だからと言って彼らを容認する事はあり得ない。
彼らとこちらの在り様は相容れない。
その辺りは、確りと伝えねばならぬか、と。
過るのは、そんな思考]
…………。
[諦めていないと、許しを請う意思はない、と。
言い切る姿>>74に真紅が細められる]
……ほう。
[通り過ぎる僅かな刹那に紡がれし言霊。>>75
届いたそれに、影が浮かべたのは、笑み]
それを俺に残してゆくか……は。
[面白い、との言葉は口にはしない。*]
飛行士 コンラートが「時間を進める」を選択しました
― 反撃の烽火 ―
[臨時元帥となったクレメンスの指揮の下、理不尽な襲撃を仕掛けてきた天使への反撃が始まる。
対天使における主力は戦闘機部隊と竜騎兵部隊。
小型の飛行船も動員し、射手や魔弾射手達の足場とした。
飛行船には魔法使いも乗船させ、魔力障壁による守りを任せる。
地上においても魔法使い、射手、魔弾射手は戦力となる。
空中戦を仕掛ける第一部隊とは別に、地上から天使共へ攻撃を仕掛ける第二部隊を作り、彼らには散発的に攻撃を仕掛け、撤退を繰り返すゲリラ戦を行うことになった。
これらは主に隠れやすい森や山岳地帯で行われることになる]
[そして、宇宙船は隠遁の魔法をかけた状態で地上へと運ばれた。
離陸は天使共も意識が地上から逸れるのを見計らってから行われる予定だ]
コンラート、準備は良いな?
[作戦開始前、ピンバッジを介してコンラートへと呼びかける]
思いっきり暴れて来いよ。
[投げかける声に乗せるのは信なる想い。
そして、必ず戻って来いと言う信なる願いだ]
天使共に見せ付けてやるぞ。
俺達には折れぬ
[出立の号が上がり、いくつもの
[別れの言葉を告げる"兄"を、微かな痛み帯びた目で見送る。
その兄が、駆け寄る子供を抱き上げるのを見た時、表情が抜け落ちた。
いつも、兄が門を出るまでずっと見送っていた。
その視線を断ち切って、背を向ける。]
[影の御使いに一礼し、箱舟の方へ立ち去ろうとしたところで、シスター・フリーデルのもの言いたげな瞳に行き会った。]
これを。処分しておいてください。
私にはもう必要ないものです。
[ずっと握ったままだったメダリオンをシスターの手に押し付け、なにも言わせないままに足早に離れていった。*]
/*
文章削り損ねた>>79
>空中戦を仕掛ける第一部隊とは別に、地上から天使共へ攻撃を仕掛ける第二部隊を作り、彼らには散発的に攻撃を仕掛け、撤退を繰り返すゲリラ戦を行うことになった。
彼らには、が要らないー。
― 調整の合間 ―
コンラートか?
いや、以前のままだと思う。
[問われたこと>>!2にそう答えるも、何かあったかと首を傾ぐ。
しかしダーフィトが特に何も言わないなら、特筆することでもないのだろうと、それ以上聞くことはなかった]
そうか、気を付けてな。
[艦に戻ると聞けば短く言葉を返す。
彼らも来てるんだろうな、と3年前の出来事を思い出していた]
[尚、通信機はリアルタイム用であるため、残念ながら伝言機能まではついていない*]
― 3年前 ―
[拘束されていた倉庫に現れたのは、艦長と名乗る人物だった>>!5。
マチスよりも若く、けれど人の上に立つために生まれてきたような雰囲気を纏っている。
扉を背に寄りかかる姿と、その足元に座る犬らしき存在を交互に見た]
君が艦長なのか。
俺はマチス、ロワールの技術者さ。
…俺次第、ってのはどう言う意味だ?
[犬らしき存在を気にしつつ、今一番に知りたいことを問いかける*]
― 天使の翼教会 ―
[立ち去る赤毛を見送る天のいとし子の姿。>>82]
……ふむ。
[あくまで縋るならば、と。
その思考はどうやら杞憂であったらしい。
礼に礼を返した後、箱舟の方へと向かう背を見送って]
……天のいとし子は、歩むべき道を歩んでいる。
[メダリオンを押し付けられたシスターに向け、紡ぐのは静かな言霊]
案ずる事はないさ。
そう遠くなく、天よりの光が下る。
心安らかに、その時を待てばいい。
[穏やかに語る姿は、傍目にはどう見えるか。
そんな事は全く意に介する事無く、影はふわり、人群れの中へと紛れ。*]
[邂逅の折に向けた呟き。
それへの応えは、僅かに時を置いて齎された。>>*1]
ええ、ひとの子の噂に、よく努めていると聞き、赴いた次第。
……俺はしばし、この場に留まりいとし子をお守りしながら、刻を待ちます。
[言外の意に、こちらもこの場で待つとの意思は言外に]
― 階の下る刻 ―
[教会での邂逅の後。
影はひとの子に紛れたまま、教会に留まっていた。
それは、この場で刻を待つのが最善、との判断に依るもの]
導き手殿。
[姿を見せたり表したり、文字通り影の如く掴み所なく気紛れに過ごしていた影が天のいとし子の前に現れたのは、刻に至る少し前の事]
……もうじき、彼の方が参られるよ。
[短い言葉、それが意味する所は伝わったか。
いずれにせよそう遠くなく、天には光の階>>72が現れる事となるのだが。*]
― 反撃の烽火 ―
いいかあ、貴様等。
儂らはこれより、地獄へ出撃する。
天の加護も、今回ばかりは打ち止めだ。
[呼び寄せた各隊指揮官へ、いつもの笑みで語り掛ける。]
だが戦場なんざ、いつだって地獄だ。
お綺麗な天国しか知らない天使共を、
地獄に叩き落としてやろうじゃないか。
[危険で狡猾な獣の笑み。]
天の加護なんざあなくとも、
儂らには英雄がおる。
天使が何千匹と寄ってたかって殺そうとして、
殺せやしなかった阿保みたいな強運の持ち主だ。
そいつがまだ
懲りずにまた飛ぼうとしてやがる。
儂らが遅れを取るわけにはいかんよな。
/*
ごええ つらい。つらい。
なんで天使になんてしちゃったんだろうねえ!?
つらい。つらwwwww
wwwwwwwwwwwwww
wwwww
くっそ頑張る。
ギャグにはしちゃダメ(
若造が飛び立つのを、せいぜい派手に見送ってやろうじゃないか。
それじゃ、行こうかね。
[応、の声が上がり、指揮官たちが起立する。
翼を支えるための戦いを始めるのだ。]*
− ミロワール湖 −
[マチスより指示された日。
戦闘服の上に黒い軍礼装の上着をまとうダーフィトが艦橋に立つ。]
我らの旗を掲げよ。
[号令を発すれば、マストの先端に、黒い吹き流しの弔旗を伴う、古代神竜のエンブレムを縫い取った三角旗が翻り、船体の周囲に水蒸気が吹き上がった。]
[「総帆展帆完了」の声を受けて、右手を振り下ろした。]
出航!
[そして、《シャドウ・パレス》は仮初めの港を離れ、空へ。*]
/*
よ、よし。お茶淹れて落ち着いてきたぞ……
・これはファンタジーである。ファンタジーである。
・演出はファンタジックに綺麗目に。
・レフ板多めに……
が、んばれ。
− 3年前 −
[マチスと名乗った技術官の視線は、ダーフィトとワァズを往復した。
あからさまに機械とわかる犬だ。
気になっているのは、機構か来歴か。]
ほう、技術者か。
ならば、筆記用具をやる。
何か、ここで役に立ちそうなものを設計してみるといい。
出来映えが気に入ったら、おまえの
[質問には、そんな答えを返した。*]
― 天の階の下る刻 ―
[─── その刻。
天よりの祝福を現すが如く、
うつくしき光の階が地上へ向け降り注いだ。
初めは淡く、やがて力強く。
雲間を割り降り注いだ光は、箱舟を、
そして天使の翼教会を浮かび上がるように照らし出す。
その光を守るかのように上空に舞うのは光の翼。
喇叭を鳴らす天の御使いの如く荘厳に。
人の子らは天に奇跡を見ただろう。
天使の翼教会に集う者らもまた、奇跡の光景に見入る。
その狭間、
──── 地上に、真なる奇跡が降臨した。]
[空駆ける翼たる第一部隊、
魔法と機構の力を操る第二部隊。
それらを援護し、あるいは攻撃を引きつける形で、第三部隊たる機甲師団がある。
六脚の太い脚と大口径の火砲を備えた多脚戦車大隊は、天使たちの一群が巡回している場所に現れては、長射程の時限炸裂式榴弾───上空で炸裂して広範囲を鉛玉で撃ち抜く、本来は航空機撃破用の兵装だ───を以て攻撃し、一定の戦果を挙げたところで離れていく。
オートマタ技術を流用した自律式二足移動軽機関砲、通称"駝鳥"を中心とする自走砲大隊は、野山に潜み、軽快な移動性能を生かして遊撃を行った。
回転銃身の砲を備えたこの鋼の駝鳥は、軽快に飛びあがり上空に向けて銃弾をばらまくことができる。
小規模で行動している天使の群れを見つければこれを襲撃し、すぐさま撤収する機動力を擁していた。]
[実のところ、これら機甲兵団の兵器のほとんどは、ゲオルグ・プロッツェの設計によるものである。
彼の手によるものは未だ残されているのだが、]
地中潜航型戦車だの輸送車だのは設計が中途半端のままか。あやつめ、後の連中に仕事を押し付けおったな。
列車砲はどうした。
あれもまだ調整中だと?
[未だ世に出ていない兵器も、多数存在する。*]
― 天使の翼教会 ―
[天の輝きに見入る人々は、
地上の真なる奇跡に目を向けることはなかった。
奇跡はいつしか密やかに、人の子らの間にある。
輝かしき六枚の翼は今は見えず、ただ聖職者の如き佇まいで。]
シスター・フリーデル、久しいな。
良く…子を守ってくれました。
[ただ一人。
12年前に天使より幼子を預かった修道女だけは、
再びその奇跡を目の当たりにするのだ。
フリーデルの目が、大きく丸く見開かれた。
深く頭を垂れ戦慄く唇から、言葉の紡がれることはないまま。]
/*
念話を書きつつ、表どうやって動くかを悩んでいる。
兵器の援護受けて飛び立つ描写かな、まずは。
その後は……宇宙船乗ってると敵との遭遇が難しいのが。
やっぱりフライングユニットを……(部下に止められるって
[大天使───その化身は、微笑みをもってそれに応えた。
案内を乞うことはなく、教会へと足を踏み入れる。
その傍らに影の姿を認めれば、ナネッテは僅かに顎を引いた。
労う意を以て一度影へと視線を送り、再び顔を正面へ、
人々の中心にある青年へと向ける。]
マレンマ。
[大音声ではない。
さり気ないほどの呼び声が、救世主たる青年へと投げられた。
名を問うことも確かめることもない。
見誤ることはない。
…───かつて、この腕に抱いた愛し子を。]
待たせましたね。
良く──…、ここまで来てくれました。
[語りかける声色に、
慈しみと共に純粋な喜びの色が、確かに乗った。*]
― 3年前 ―
[ダーフィトが連れる機械の犬。
動きを見るに自律しているように見える。
自動人形である場合は人型でなければ上手く動かない。
だからこそ不思議でならないのだ。
どんな構造をし、誰が作ったのか、気になって仕方がない。
とはいえ、そればかりに気を取られていられないのが現状である]
は? ここで役に立ちそうなもの?
……なるほど、対価ってことか。
[提示されたことに最初は呆気に取られたものの、意味するところを知って納得の声を零した。
けれど、その声も直ぐに小さく唸るものへと変わる]
うーん……。
役に立ちそうなものなぁ。
それを考えるために船の中を見て歩くことは可能か?
[どうせ作るなら必要とされているものを。
そう考えて一つ提案を向けた*]
− 3年前 −
[監禁場所から出せとの要求に、ダーフィトは腕組みを解いた。]
よかろう。
[マチスからは、こちらを騙して逃げようという気配は感じられなかった。
自分の才能を使うことに躊躇も不安もないのだろう。
なかなか天稟がありそうじゃないか。これはいい人材だ。]
おれが直々に案内してやる。
[扉を開ければ、機械の犬も立ち上がり、マチスを見上げて尾を揺らした。*]
[待つ、というほどのことはなかった。
天の高みより、眩く限りなく清らかな光が降り来る。
雲間より注ぐ聖なる徴は、教会と箱舟を周囲から切り取って、
神聖なる空間へと書き換えた。]
大天使…ナネッテさま───
[ざわめき空を見上げる人々の中心、
マレンマは至福の笑みで、尊き名を唇に乗せた。]
[天の光を浴びて、天の子は両手を高く高く差し伸べる。
光を求めて伸ばされた手は、そのまま祈りの形となり、
地に跪いて、あたたかなひかりを呼び求める祈りを口にした。
信仰深き人々はそれに倣い、首を深く垂れて祈りを唱える。
それほどでもない者達も、翼舞う荘厳なる景色に目を奪われていた。
人々の意識が向かわぬ地の面から、
清らかにして力強い意思が届く。
息を吞み、吐いて、声のある方へと顔を向けた。]
あ───……
[声にならない息が零れる。
胸を満たす歓びが、喉を押し開いて溢れる。
幾度か、口を開き、閉じた後、
殆ど泣き出しそうな顔で笑った。]
天に記す一葉 が「時間を進める」を選択しました
天に記す一葉 が「時間を進める」を取り消しました
― 戦闘機部隊 ―
いつでも行けるぜ、大将
[ 通信機から聞こえるマチスの声に威勢良く応じ、後続の機に見えるように左手を高く掲げる ]
Take off!!
[ 蒸気エンジンのタービンの音が辺りの空気を震わせる中、さっと腕を振り下ろすと同時に、機体は滑走路を滑り出した]
乱暴者の天使に一泡吹かせて、とっとと戻ってきますよ!
[ 飛び立つ翼は蒸気の雲を軌道に残しながら、あの日、地を離れる事なく破壊された宇宙船の残骸の上を旋回し、空へと駆け上がった* ]
― 3年前 ―
[願いは思いの外あっさりと諾が出た。
艦長直々の案内であるのは警戒されているからなのか、それとも別の何かか。
そこまでの機微は察せないが、随分と気風の良いことである]
よろしく頼む。
[案内の言葉にはそう返して、立ち上がりこちらを見上げる機械の犬にも視線をやる。
ダーフィトが指示を出していない辺り、やはり自律しているようだ]
…この犬は自動人形なのか?
[案内が始まって直ぐ、機械の犬についてをダーフィトに訊ねかける*]
― 天の階の下る刻 ―
[黙示天使は配下の者らと共に、箱舟上空の天にあった。
大天使は翼の威容を見せることなく、静かに地に降り立った>>95。
真なる奇跡の降りる厳かなる場を、徒に騒がせることは本意ではない。
故に地上への警戒は怠らぬままなれど、人目引く眩き光の中に身を置いていた]
嗚呼、ついに訪れたのか、この時が。
[光の中心に、聖職者然として佇む我が主上と、跪き対峙する救世主が見て取れた。
導き手は歓びと共に、大天使へと手を伸べる]
…………。
[邂逅に挟むべき言葉は見付からず、黙示天使は視線を地から、地平を望む方向へ向ける。
この場を邪魔立てする無粋なる者があらば、見逃さぬよう*]
− 3年前 −
[マチスの最初の質問は、ダーフィトが同伴している機械の犬についてだった。]
ワァズと呼んでる。
とある迷宮で見つけたアーティファクトで、おれに惚れてついてきたんだよ。
な、美人さん。
[そう呼びかければ、犬はマチスの目の前で妙齢の美女に変化してみせる。]
きっと古代魔法のナンカだから、分解したりしないこと。
[触れるくらいはいいわよ、とでも言うかのように、ワァズは繊手をマチスに向けて差し出した。*]
― 天使の翼教会 ―
[人の子らが、敬虔に天に祈りを捧げている。>>100
ここでは…この場においては、
正しきことが全て正しく為されているのだ。
その中心にいるのは、一人の青年。
清らかに降り注ぐ天の光に一際明るく照らされて、
あたかも彼自身が光り輝くかのような、天の愛し子。]
そう。私も待っていたよ。
この刻が訪れるのを。
お前が──、お前自身が正しき道を歩み、
ついには天の階を呼ぶに足る者となることを。
………
[祈りの形のまま、地に跪いた子の傍らへと歩み寄る。
両の手は、掌を差し出すようにして彼へ伸ばされた。
それは幼子を抱き寄せんとするかのように。
或いは古き聖像をなぞるかのように、慈悲深き形で。]
アディリエル、シメオン。
共に天の子に祝福を。
この子は地上における、最後の希望。
神の御心の齎せし、輝ける光の種子なのだから。
[そうして音によらない呼びかけは、
間違いなくこの場を見守る、二人の天使へと向け。
祝福を──祝福という名の絆を、信ずる者らに促して。]
天の祝福を受けなさい、天の子よ。
神の愛は汝の上にあり、我が祝福は汝と共にある。
マレンマよ。聖なる種子、天の愛し子よ。
全て人の子は、汝の下で祝福を得るだろう。
汝はこれより全ての人の子の祝福の泉、その源。
人の子を救う、正しき光となるのですよ。
その為の力を与えましょう…我が愛し子よ。
[そうして腕を伸ばし、彼を抱き寄せるように頬に手を添え。
幼き日>>0:124をなぞるように、
そっとその額に祝福の口付けを落とした。*]
[空中戦の主力たる戦闘機は機銃等で、竜騎兵はワイバーンのブレスと各々の武器にて天使共へと迫る。
地上からは第二部隊の攻撃だけでなく、第三部隊>>93による射撃や榴弾が空を彩った]
頃合だな。
[各攻撃により宇宙船の周囲から天使の姿が一時的に排された頃。
部下達に指示を出し、離陸の準備に取り掛かる]
魔力炉、ブースター起動。
システムチェック開始。
[ブースターであるタービンに燃料が投入され、動力部ではタービンが回転する音が鳴り響く。
蓄積した魔力タンクから魔力炉へとエネルギーが流れる途中に設置されたそれは、魔力を効率よく使えるようエネルギーを増幅させた上で動力となる魔力炉へと移された。
急速に活性化して行く魔力炉から更に各所へとエネルギーが伝わり、計器によるチェックが始まる]
「エンジン始動、異常なし」
「エネルギー回路、異常なし」
「────………」
[設置した装置は完成度が高いとはいえ試作品だ。
安定した出力が確認出来るまでに多少時間がかかる。
一つ一つ報告があがる内容を耳にしながら、準備が整うのを待った。
しばらく後、オールグリーンの報告が届く]
よし。
トラオムング、離陸!
[指示を出すとパイロットが離陸の操作に入る。
船体が軽く振動に覆われ、ゆっくりと地面から垂直上昇を始めた。
その頃には隠遁の魔法は効果が切れ、上昇するにつれて宇宙船の姿が露になっていく]
見つかっても初弾くらいは避けろよ。
行くぞ!
[部下に軽口を叩いたの後、轟音と共にトラオムングは空へと舞い上がった*]
− 北方の空 −
[黒い帆のガレオン船が空を進む。
連続航行時間が限られているオーニソプターはまだ出さない。]
よーそろー
ミロワール湖から第一報だ。
このまま川沿いに南下する。
首都方向、やたらにまぶしいが、大丈夫か。
おまえは空? それとも地上にいる?
望むなら、また《シャドー・パレス》に乗せてやってもいいぞ。
おまえの場所は、いつも用意してある。
[3年前の出会いを引き合いに出しつつ、現在位置を知らせる。]
天に記す一葉 が「時間を進める」を選択しました
[先に接近を確認したのは、天使ではなく各地の駐屯陣地から出撃する共和国軍の航空機隊だった。>>103
敬礼を送りかけて止め、投げキッスに変える。]
GOOD LUCK!
― 天使の翼教会 ―
[刻の訪れの際、影もまた教会にあった。
ひとの子の間に身を置きつつ、時に姿眩ますは教会へ敵意向けるものを制するため。
刻訪れるまでにいとし子の身に何かあっては、という思いからのもの]
…………。
[荘厳たる六翼は潜め、人の姿にて現れし光。
向けられたその眼差し>>96に、影は礼を持って応じた後、邂逅を見守る。
邂逅を望む在り様を目の当たりにしたが故に、見やる光景には思う所が多い]
……感慨深い……というのは、こういう事か。
[小さなちいさな呟きは、他者には届かぬ小声によるもの]
……仰せのままに。
[音なき呼びかけに、短く応ずる。
己は祝福などとは縁遠い存在ではあるが。
死を告げるものであるが故に、授けられるものもある。
それを知り得たのもまた、光に沿うを選んだが故の事]
[天のいとし子に、祝福が授けられる。>>106
その様子を見届けた後、影はその手の上に月白色の煌きを集める。
生み出されしは、月白色の羽一片]
……あまり、性に合わんのだけどねぇ。
[そんな呟きを漏らした後。
主たる光へ一礼した後、天の祝福を授かりし子へと向け]
……天の祝福を受けし者、光の導き手。
きみが正しく光導くための支えを。
……影の祝福を、ここに。
[短き宣と共に、月白色をふわりと渡す]
多少なりとも、護りとなろうよ。
[そんな、短い言葉を残して、すい、と後方へと下がる。
表立つのは、性分ではないが故に。*]
[
また湖の上に信義の帆が広げられた頃。
老いたる将の姿は、多脚戦車に付き従う指揮車の中にある。]
まだまだ若造には負けんよ。
[上部ハッチから半分ほど身を乗り出し、双眼鏡を片手にくかかと笑っていた。*]
/*
今思ったんだけど、影さんなんか過保護化してません?
……まあ、かわいいこ相手だから仕方ねぇって事にしとこうか。
[歩み寄る、そのひとが通っただけで、世界に清浄の気が満たされるようだった。
眩い天の階の上に"光り輝く者"を、人々の間に"影の裡の光"を控えさせた偉大なる天軍の長は、慈悲深くも神威を隠した姿でありながら、己の目には直視も叶わない光として映る。]
あなたの、御期待に違わずいられたことを、嬉しく思います。
[震える声で応え、伸ばされた手に身を寄せる。]
[指先ひとつ、触れられれば全身が浮き立った。
唇が額に触れれば、魂が燃えた。
激しく、熱い光が内側に注がれる。
体を構成する粒子のひとつひとつが潅がれる心地がする。]
私、 は、
私の身を通して、
あなたの祝福が、湧き出でるのを、──感じます。
[吐息が零れた。]
あなたは私の師、
私の父にして母。
───ああ。ようやく、今、
あなたの一端に繋がったのを感じます。
主を、 …あなたを信じ、お慕いし、
私の全てを捧げます。
[改めて、誓いと信仰告白を為して、頬に添えられた光の指先にそっと己の指先を触れさせんとした。*]
― 天使の翼教会 ―
[声が、共に祝福をと黙示天使に告げる。
高空に舞う配下の者らはそのままに、黙示天使は真っ直ぐに地上へと降りた。
地に在る人の子らのどよめきは意に介さず、救世主――マレンマの前へと進み出る]
天の子よ。
[初めて間近に見た救世主へ、白翼の天使は微笑みかける]
我が名はアディリエル。傲慢なる人の子らへ裁きを齎す光翼の天使だ。
――なれど、そなたは人の子らへ許しを、救いを与える役目を担うのだな。
[周囲に集う信仰深き者らを、黙示天使は見回す。
彼らに救いの道を示したのは、他ならぬ救世主マレンマであろう]
おお、見たこともない兵器がある。
[地上に湧き出した多脚戦車や鳥脚自走砲を望遠鏡で眺めて、感嘆の声をあげる。]
どんだけイノベーディブなんだ。
[しかし、天使は無数に降下してくるかに思われた。]
…遠いな。
[第二の太陽のような、輝ける船。天使たちの母艦。
直視するのも躊躇われて、手庇をする。
どんな砲弾も、飛行艇も、あの場所までは届かない。
破壊された宇宙船以外は ── ]
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