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美しく月の昇る晩、君は自らの本当の姿を知った。
智恵を絞り、活路を開く勇気。
人狼を見抜き、妖異を滅ぼす力。
死者の声を現世に届ける異能。
頼りなく怯える人々を守る技。
互いの正体を知覚し合う絆。
自らの胸を裂いても仕うるべき主。
赤く染まる牙――長い咆哮。
さぁ、どうする?
まずは何から始めよう?
どうやらこの中には、村人が1名、人狼が1名、囁き狂人が1名、落胤が5名いるようだ。
語り手 が「時間を進める」を選択しました
― 天霊遺跡前 ―
[翡翠色の光が導いた先。
そこにあったのは古びた祠が一つと、そして]
……お前さんたちが、テンガの調査団、か。
一応、聞いておくが。
ここが眠るべきもののゆりかごなのを知った上でここまで来てるのか?
[祠の前に佇み、緩く腕を組む男がひとり。
投げかられる問い、口調はどこか軽いものの、向けられる瞳は険しく。
問いに返る答えを聞いた後、彼はふ、と小さく息を吐いた]
いずれにしろ、ここの奥にただで進ませるわけにゃいかんのだよな。
……なにせ、神代からの訳アリものの眠る場所だ。
王命だから、で、はいそうですか、とは……。
[言えない、と。
言いかける言葉を遮るように、霧の中から奇声が響き渡る]
……ち。
余計なモンまで呼んじまったか……。
あー、悪いが、話ちょいと後回しだ。
まずは、こいつらを片づけんと、話を進めるどころじゃないんでな!
[一方的な打ち切りに応じるように、霧の中から現れるのは異形の妖たち。
それらは一様に、鋭い視線を場にいる者たちへと向けていた。*]
☆1dイベント:天霊遺跡入り口近辺
・フィールド
遺跡の入り口前の開けた空間。起伏の少ない草原だが、霧のため見通しは最悪。
・登場敵
霧から生じた妖魔たち。容姿や能力は多種多様。
※特に指定はないので自由に創作してOKです
・ボスキャラ
『天霊遺跡』の守り人。ないし、守り人の召喚した守護獣。
※GMキャラとのバトルロール(一対一限定)ないし、NPCモンスター撃破(一対多数あり)の選択になります。PCのスタイルにあわせて、お好みの方をお選びください
・判定方法
基本は、妖魔へ向けてのfortune利用のアタック。判定手数は5回まで。
だが、立ち込める霧の妨害を避けられたかどうかを判定するべく、判定と同時にomikujiを引く。これは、一つのactにまとめてOK。
結果が吉系なら、惑わされずに攻撃成功。凶系の場合は攻撃失敗。その分の数値は加算されなくなる。
※まかり間違って誰の攻撃も通らなかった場合は、全員でfortuneを振ってその数値で順位を決めます。
【判定リミットは8/6の00時です】
【判定数値は、メモに記載お願いいたします】
……るー。
ほんとに、いいのー?
[そう、と投げるのは意識の呼びかけ。
魂繋ぐ者同士であるが故に叶う密やかな囁きのやり取り]
ん?
ああ……ま、このまま変化なく停滞させるよりは、いいと思うぜ?
元々歪んできてんだ、無理に抑えるよりは逆に歪ませきって戻しちまった方が早いかも知れん。
[呆れたような問いかけに、さらりと返す。
声音には、悪びれたような所はまるでない]
― 待機所付近 ―
[ >>0:68歩み寄ってきた男の姿と声に、笑みを返す ]
トール・アイヒマン、お前か。
[ テンガ王国は、その国風と霧の護りによって戦らしい戦に縁遠かった国だ。故に兵の多くも、農民上がりであったり、諾々と親の後を継いだのであったりと、武人としての気概に欠ける者が多い。
だが、そんな中でも、自ら腕を磨き上げる者も居る。
トールは、その精鋭の1人であると、軍の指揮の一画を担う公子は認識していた ]
良かろう、先鋒は任せる。妖や魔獣の類ならば即座に斬れ。
だが、人の姿をした者には、俺が命ずるまで手出しはするなよ?
[ 一応付け加えたのは、半分は本気の心配、後の半分は、見敵必殺の風を見せるトールへの、揶揄いのようなものだった ]
御意。
[公子の下知を、恭しく頭を下げて受ける。
付け加えられた言葉には、片頬を上げた。
動き出す調査団の、文字通りに先鋒を務めていれば、目の前に光が動く。
特に害意は感じられず、斬れとの命も無かったので後に従った。]
― 天霊遺跡前 ―
[光の導く先、男が1人待っていた。
一応、人型をしていたので武器は構えないまま、間合いを測る。
相手がどこに動いても、割って入れるようにだ。]
中になにがあろうと関係ない。
[男の言いように目を細めた。
命があるから行くだけだ。
とはいえ、止められるのは面白くない。]
[ やがて、光に導かれ辿り着いたのは、古びた祠の前、そこに佇む者の姿に>>1公子は薄緑の瞳を細める。
トールが、油断無く間合いを測りながら返した言葉に>>7一瞬、楽しげにも見える微笑が唇を過った ]
ふん、成る程、お前が「守人」とやらか。
ああ、この地に何者かが封じられているという話ならば知っている。それ故にここが不可侵の地とされていることもな。
だが、その不可侵の地に異変があったとなれば放置は出来ん。この地はテンガの護りの要でもあるのだからな。
[ トールに続く形で、こちらは、ある程度の事情を知る者であるとの意を含めて返した言葉に、ただでは進ませられぬという男の宣が聞こえ...その言葉の終わる前に、ぞわりと背筋に悪寒を感じさせる奇声が響いた>>2]
[──と。
周囲の気配が変わったのには鋭敏に反応する。
祠の男が後回しを言い出し、霧の奥から何かが近づいてくるころには、長柄刀を構えていた。
刀身を地につくほどに低く構える伏龍の型。
霧から飛び出す異形を視認した瞬間、馳せた。]**
呼んだ?一体、何を呼んだというんだ?...面倒な。
[ 近付く気配に、軽く舌打ちして、腰に提げた剣を抜く。僅かに青く輝く刃には、氷精に似た力の気配が宿ると、鋭敏なものであれば気付くだろう ]
トール!
[ 妖の姿が現れれば、鋭く声をかけるのは、傍らに立つ男の名。お前の出番だ、と、告げるように* ]
/*
ふふ。公子が来てくれてずいぶんとやりやすくなりました。
待てのできない犬ですみませんね。
声かけていただくまえに出ちゃった感ですが、ちょっと、眠くて……
[ 名を呼んだ時には、すでにトールの姿は妖を狩らんと俊敏に動いていた ]
ふ...
[ その動きに満足気な笑みを刻んで、自らも手にした剣を飛びかかってきた巨大鼠のような妖魔に向けて揮う ]
[ 霧の一部を氷の粒に変えながら、剣は過たず妖魔の首を貫き、その傷口から冷気が迸って一瞬にして巨大鼠を絶命させる ]
自分で身を護れぬ者は下がっていろよ!
[ 声を張りながら、公子は霧の中から現れる気配に、再び身構えた** ]
/*
そういや挨拶もしてませんでした、ふかふかしたなまものです。こんばんは。
昨夜開始だとちょっと入れなかったので、伸びたおかげで入れたのでした。そしていきなりえらそーな奴w
いやなんか、1人くらい指揮系統の人が居た方がいいかとwあとトールさんと絡みたかったんですよ。ついてきてくれて嬉しい、満足。
えらそーだけど、出来れば、わりと脳筋な感じでいきたいです><
おやすみなさい(Zzz
― 待機場所 ―
[水筒の水を口に含んで一拍。
話し合いが終了──と言うよりは、打ち切られたような形になった責任者達の輪が崩れた>>0:64>>0:65]
ありゃ。
[崩れた一角から歩き出したのは、ユーリエからしてみればお偉方の一人である青年。
その後ろを士官の一人>>0:68がついて行く]
決まったのかな。
[他の責任者達が慌てふためいていたようだが、場が動いたのであればユーリエも動いた方へと意識を向け、必要な荷を纏めて歩き出した]
[肌身離さず持ち歩く魔銃と、首に下げられたいくつかの石が揺れる]
― →天霊遺跡前 ―
[セルウィン達を追いかける形で移動する途中、視界の悪い霧の中を誘導するように煌く翡翠色の光>>0:69が現れた。
道を逸れようとしてもその光は目の前を煌き、元の道へと誘う]
ふぅん?
呼んでる誰かがいるのは確かかしら。
[先程の少年とは対照的なものに呟いて、光に従い歩を進める。
まさか同じ人物がそれを生み出したとは思いもしなかった]
[やがて、霧の奥に物陰と人影>>1が現れる。
少年が言った”もりびと”の一人なのだろう]
眠るべきもののゆりかご……。
さっき男の子もそんなこと言ってたけど、何がいるってのよ。
[公然と答えるセルウィン>>8とは異なり、国の事情など知らぬ身。
問いかけには問い返す形の言葉が返った。
ただで進ませるわけにはいかない、との言葉>>2には、先の少年の言葉もあり驚く色は無い。
ただ、言葉を遮るように奇声が響けば、流石に軽く目を剥いた]
うわ、めんどくさ。
視界も悪いってのに。
[そう呟く頃には瞳も半目へと転じ、手は魔銃へと伸びる。
逸早く駆けるトール>>9から遅れて数拍。
試し射ちにも近い銃声が鳴り響いた]
[辺りを照らすことも目的とした光弾が霧の中へと吸い込まれていく。
やがて、霧の奥で威嚇とは異なる奇声が上がった]
[何の妖魔に当たったかまでは判別出来ないが、当たったことは確か。
霧の中を照らせなかったことに気付くと、ふむ、と小さな唸りを落とす]
伏したる龍は暁天に飛ぶ。
[公子が呼ばう声を翼に変えて地を蹴る。]
──崩磊天華
[低い軌道で跳んだ慣性を打撃力に変えて、長柄刀を打ちおろす大技。
初撃に相手の気を呑むにふさわしい。
鎧であれ馬であれ、両断する刃を振り下ろす。]
[霧の中から這い出してこようとした妖が一匹立ち竦む。
歪な蜥蜴にも似たそれの頭上に、迷うことなく刃を叩きつけた。
ぎ、と声を立てて蜥蜴が霧散する。
風を切った程度の感触の直後、刃は大地を噛み砂煙を上げた。
手ごたえの少なさに、微かに眉根を寄せる。]
はぁ?
[淡とした声>>21が聞こえて青筋を作る]
この霧が邪魔してるっつってんのよ。
そこにいると思って攻撃しても実際はいないってこともあり得るの!
アンタみたいな近距離型は周囲への被害考えなくても良いかも知れ無いけどね、こっちは常に神経使ってんのよ!
[腕に自信がある証拠にわざと撃ち込んでやろうかとも思ったが、ぐっと堪えて霧に神経を集中した]
[小柄な身に似合わぬ大きな跳躍。
その頂点で魔銃を構え、銃口に風の力を発生させる。
響いた銃撃音は二つ]
いっけぇ!
[風の力を帯びた二つの銃弾は膨れ上がり、竜巻となり霧の奥にいた双頭蛇の姿を暴きながらその身を包み込んだ。
風が刃となり、双頭蛇の身を切り刻む]
せえぇぇい!!
[その竜巻の中心、上空から響く声。
ユーリエは竜巻に飛び込むような形で双頭蛇に蹴りを繰り出す。
短い奇声が上がり、竜巻が掻き消えると、そこには双頭蛇を踏みつけたユーリエの姿があった]
どんなもんよ。
[憤慨を全て妖魔にぶつけた模様**]
― 天霊遺跡前 ―
[投げた問いに返る言葉>>8に守り人は僅かに目を細める]
そーだな、テンガの、そして四玉の護りたる場所。
そこを重視するのは、間違っちゃいない。
ま、生憎と今の俺にとっちゃ、それはそれ、これはこれ、になるんだが。
[理解すれど相容れぬ、との意思をさらりと伝え。
妖に対し動き出す様子に、軽く、口の端を上げた]
そいつを知りたきゃ、まずは掃除を終わらせてくれんとね。
薙ぎ払いながらできるような手合いの話でもないんでなぁ。
[何がいるのか、という疑問>>15に軽く返して。
守り人は組んでいた手を解き、天へと翳した]
向天請求對在這個地方的顯示力的許可。
……神角降臨。
[呟きに応じるように、天から一筋の光が差し込む。
それは漆黒の柄に銀の穂先を備えた槍へと変じて、翳した手へと収まり]
……っせい!
[頭上で一度回した槍を引き下げながら両手で握る。
先ほどまでの軽さは消え、次の瞬間、銀の穂先が霧の奥へと突きだされる。
霧の中から飛び出して来たのは、極彩色の翅をもつ巨大な飛蝗。
銀の槍は真っ向その身を刺し貫いた]
― 天霊遺跡前 ―
……クゥ。
久しぶりだからこそ、自重もするのだよ。
[楽し気に笑う守り人のすぐ傍に、翡翠色の光が弾ける。
現れた少年は、まったくもー、とでも言いたげな視線を守り人に向けた後、周囲を見回して]
…………るぅ。
[巻き上がる竜巻>>23に、短い声を上げた]
…………無茶な使い方…………。
[そんな呟きを漏らした後、少年は視線を動かして]
用天的光照亮,逮捕。
[奥に感じた気配に向けてすい、と手を差し伸べる。
金糸雀色の光が舞い散り、奥に潜むものの許へと向かうが]
……るぅ。
押さえすぎたかな。
[標的を捉える事無く散った光に、ぽつり、と小さな呟きが落ちた。*]
─ 回想/待機場所 ─
うん、それは確かめてみないと分からないねぇ。
実際に確かめたら藪をつついて蛇を出すような真似になりそうだけど。
[>>0:66男の言葉に首を傾げた彼女へ頷いてみせつつ、もう一つ浮かんだ可能性への懸念を苦笑に浮かべる。
もしも眠っている者が居るならば、それを起こさぬ為のもりびとなのだろうから。
それが何であれ目覚めたら厄介そうだとは、>>0:67続けて伝えられた少年の印象からも想像出来た。
とは言え、この場では推測以上の事は出来そうに無く]
まぁ、此処はこの国の神域とも言える場所らしいし。
何が出ても不思議じゃないんだろうねぇ。
[苦笑を向けたままではあるが、楽し気なユーリエに劣らず軽い声音でそう結ぶと色々と伝えてくれた礼を述べ。
返礼の後離れていく彼女に手を振ってから、手持ちの薬の選別に集中した**]
― 待機場所 ―
[男が腰を落ち着けていた場所は中心よりも外れだったから、責任者達が話をしているのは分かっても具体的な内容は聞き取れていなかった。
だから、>>0:64>>0:65一人先行していく青年の呼掛けには反応することができなかったのだが]
あぁ、出発かい?
[水面に出来た波紋の如く広がってきた慌ただしさに、場が動いた事を知らされて立ち上がると霧に隠れた視界の先に微か>>0:69翡翠の煌きを見つけ。
丁度向かう先だったのもあって調査隊の誰かが誘導しているのだろうとその光の方へと向かっていく。
実際は違うのだが、幸いにして道を違えること無く先行していった彼らに追いつけた]
― →天霊遺跡前 ―
/*
ところで、大薔薇吉を出しているカークと、凶と1を同時に出しているシュテルンには、流石、と言うべきなのかな?w
― 天霊遺跡前 ―
[討伐開始前に返った守人の言葉>>26にはジト目を返す。
食えないタイプだ、と抱いた感想は心の内に留めた]
[それはそれとして。
今は霧に紛れる妖魔へと意識は向く。
霧に惑わされた場合を考えると、貫通型の魔弾は使えない。
狙った箇所で発動するタイプの魔弾だけを使うことにし、魔銃に錬金術の力を込めた]
[媒体としているマナの結晶は予め造られたもの。
それに対し、精霊結合の錬金術を施すことで魔弾は完成する。
精霊師や精霊を感じることが出来る者がいるならば、魔銃に込められた弾に対し、下級精霊が封じ込められていく様子が感じ取れることだろう。
精霊そのものを封じることで精霊の力を行使する技術だ]
そこっ!
[霧の中に見えた影に対し、引鉄を引いて炎弾を放つ。
足元を狙うことで地面に着弾させ、火柱を発生させるもの。
炎弾は違わず影の足元へと着弾し、目論見通りに火柱を発生させたのだが]
…うそっ!!
[火柱の横から大蛙が飛び出してきて目を剥いた。
霧の妨害により位置を誤認させられてしまったらしい]
わっ、 たっ、たっ!!
[跳躍による圧し掛かりと、伸びてくる長い舌。
幾度も繰り出されるそれをステップを踏みながら避けまくっていた*]
[困った様な笑みを浮かべ独り言ちるも、男の動きは素早かった。
厚手のストールに隠したホルダーから左のトンファーだけを抜き取ると視線を向ける事無く鋭く横に振り向くと金属のかち合った様な高い音と共に硬い手応えを感じ取る]
─ふっ
[即座に持ち手を逆に替え、トンファーの長柄を下に向けて巨大な甲虫の関節を貫き通した**]
― 天霊遺跡前 ―
自重しすぎてやらかすよりは、ちょいとやり過ぎるくらいの方がマシだろ?
[少年の苦言>>30に、にこり笑ってさらっと返す]
そもそも、こいつらは想定外要素だ。
……祓える限りは、祓っちまった方が、後々のためにもいい。
[だから、と。
言いつつ、霧の奥へと視線を向ける]
それに、ここでじっとしてると、身体が鈍っちまうからなっ!
[実際には、そんなものとは無縁の存在ではあるけれど。
冗談めかして言いながら、槍握る手に力を入れ直して]
……ちっ!
[感じた気配に向け、突きだした槍の穂先は空を裂く。
捉え損ねた、と。
察すると同時、霧を払うように槍を横へ大きく振り抜いた]
ったく……必要なのは、わかっちゃいるがな!
[この霧の濃さはいただけない、と。
そんな事を考えながら、払った槍を戻して構え直した。*]
― 天霊遺跡前 ―
……るー……。
[言いたい事はわかる。
わかるが故に、突っ込みたい。
けど、突っ込んだって聞きゃしない、そういう魂だから。
そんな想いを短い声に全て載せた後、少年はくるくると手を回した]
……ところで、クゥ。
あれ。
[あれ、と言いつつ、少年が意識を向けるのは、魔銃の使い手の方]
……あのときの、あのこに近い?
[遠いような近いような曖昧な記憶をたどりつつ、投げた問いには複雑な響きが織り込まれる]
……ん? ああ。
関わりは、ありそうだな。
そう、あちこちに転がってる手合いのもんじゃないだろう、あれは。
[少年の言わんとする所を察して返す声には、どこか懐かし気な響きが乗った]
……ま、今のお前にとっちゃ、複雑だろうが。
あれも、世界の変容の一端と思っとけ。
……気軽に言わないでなのだよ。
ぼくの本質はともかく。
名の源には複雑なモノなのだよ、あれは……。
[ぽそぽそと不平申したてた後、
少年は、浮かんだものを振り切るようにふる、と首を振った]
[くるくると回した手に風を集めつつ、ふる、と首を横に振る。
何かを振り払うかのような仕種の後、は、と小さく息を吐いて]
……るぅ。
全部吹き散らせてしまえば楽なのだろうけど。
それはできないからなぁ。
對風轉動,切,撕掉的刃。
[投げかけた風に向け、短い言葉を投げかける。
精霊術と良く似ているが、微妙に異なる力の行使。
精霊の力を借り受ける、あるいは使役する、というよりは、自らの力を用いている、というそれは他者からはどう見えるか。
短い言霊を受けた風は刃となり、霧の奥に潜んでいたもの──跳びかかる機会を伺っていたと思われる角の生えた猿をすっぱん、と斬り裂いた]
やれやれ、いろいろ増えす……。
[増えすぎなのだよ、と。
言おうとするより先、視界の隅をなんか横切った]
……るっ……!
[動き回る魔銃使いと対するもの。>>40
それを見た瞬間、ぴき、と音がしそうなくらい見事に固まった。*]
[二本の矢が立て続けに放たれ、過たず蛙の両目を射抜いた。
ひっくり返ったところに駆け寄り、とどめを刺す。]
弾切れだ。
[弩を腰に戻しながら、ユーリエをちらりと見た。
次は無い、の意。]
あ゛ーもう、 め ん ど く さ !
[どこかで固まったひとがいる>>48と言うのには気付かぬまま、苛立ちのままに魔銃を大蛙へと構えた時]
[ドッ、と二つの矢が目の前の大蛙の両目を射抜く>>51。
奇声を上げてひっくり返る様子に目を剥いていると、トールが現れ大蛙に止めを刺した]
〜〜〜〜ムカつく!!
[余裕綽々な態度に見えて、向けられる視線に地団太を踏む]
っ、礼は言っとくけどっ!
助けてなんて言ってないんだからね!!
[ムキーとしながら言って、別へと銃口を向けた]
[戦場に目を配れば、霧の中、皆それぞれに戦っている。
荒事に無縁とも見えた調香師までもが異形を仕留めているを見て、認識を改めた。
世界を旅する者が、無力であるはずもない。
ゆく手を塞いだ男と、その傍らに現れた少年も異形を相手にそれぞれの力を揮っている。敵対するとなれば厄介な、と彼らの動きを観察する暇もあればこそ。]
[薙いだ刃は、角と爪持つ馬の首を捉えていた。
半ばまで首に刃を喰い込ませてなお突進の勢いの緩まぬ相手に、長柄刀から手を離して身を躱し、すれ違う一瞬に鬣を掴んで背に飛び乗る。
驚き暴れる相手の首から得物を取り戻し、背中から改めて首を断ち落として、とどめ。]*
[ダン!ダン!ダン!と響く三連弾。
目に付いた三ツ目牛頭の妖魔への連弾は二発が足元へ、一発は正中を穿つ。
先んじた二発が地面と牛頭の妖魔の足を結びつけその動きを封じた。
遅れての一発は穿った正中から放射状に氷を広げ、妖魔を氷像へと変えていく]
ええぇぇい!!
[氷像と化した牛頭に飛び蹴りを放てば、皹が入った氷像は甲高い音を立てて砕け落ちた]
よいしょ、っと。
[甲虫の動きが止まったのを確認すると、背を足で踏みつけてトンファーを引き抜く。
音やら声やらあちらこちらから交戦の気配が伝わってくるが、霧のせいでその姿ははっきりと見え難い。
それぞれが動いているせいか、疎らに霧が切れる瞬間もあるのだが]
っ、
[視界が開けるのを待っていたかの様に、目の前に飛び出してきた妖魔に息を飲んだ]
[ 周囲は、戦いの気配に包まれていたが、霧に阻まれその様子の全てを見通すことは出来ない。背後からも悲鳴が響いて来る所を見ると、それなりの数の妖魔が襲ってきているようだ ]
怪我人は、一カ所に纏めて周囲を固めろ!
飛び道具は注意して使え!
[ 自らも油断なく身構えながら、公子は、しかし、位置はあまり変えずに指示だけを周囲に届かせようと、声をあげ続ける。
その声に惹かれたかのように、羽音らしきものが頭上から聞こえた ]
[ 上空から一気に降下してきたのは鋭い鉤爪を持つ人面の鳥、霧の中から突然降ってくる相手に間合いが取れず、応戦の刃が一瞬遅れた ]
ちぃっ!!
[ 公子の頭を掴もうと迫った鉤爪からは、なんとか逃れたものの、揮った反撃の刃は空振りに終わる ]
[ 羽音が再び聞こえ、同時に光る鉤爪が今度ははっきりと見えた ]
二度はないぞっ!
[ 公子の手の青い剣は、一瞬にして緋色に輝く長鞭の姿に変わり、鉤爪持つ妖魔の足に巻き付いて、炎を噴き出した ]
[一歩下がったのはトンファーを振り上げる勢いを加える為。
だが、その一歩が判断の隙を作ってしまったらしい。
今しがた甲虫を仕留めたそれは、眼前の人の様に立つ獣の胸前交差した腕で止められていた]
──くっ!
[純粋な力勝負となると、体力の盛りを過ぎた男に勝ち目は見えない。
トンファーが跳ね返される勢いに体勢を崩しながらも後ずさり、更に横へと跳んで追撃を避けるための間合いを稼ぐ]
[飛び蹴りの後、蹴り抜き崩れ行く氷像の後ろを滑りながら着地する。
どこからか指示>>59が飛んでいたが、そんなものは承知の上だと言わんばかりに銃口を再び霧へと向けた]
ったぁく、いい加減にしなさいよ!
[沸いてくるかの如き妖魔に対し声を上げて、霧に目を凝らす]
やはり...霧が邪魔だな...
だが...
[ 燃え落ちる人面鳥には、最早一瞥もくれず、周囲を一度見渡す。
着実に敵を屠るトールの技の冴えは、案ずる余地もないが、そのトールの程近くで、珍しい飛び道具を駆使する娘の姿を見つければ、ほう、と小さく感嘆の声を漏らした ]
なかなかの腕だな。
[ 後で名を聞こうと、記憶に留め、次いで視界に捉えたのは、守人と名乗った男の姿。
その手にする槍が、天から降ったのを目にした段階で、やはり人間ではないか、と思ったのだが ]
......戦い方は、人と変わらんな。
[ 声音を押さえるでもなく、漏らした言葉は、当人まで届いたか否か ]
[霧の合間から見えたのは巨大な蟹の鋏。
ぬっ、と現れ頭上から振り下ろされるそれに対し、撃ち合うように銃声を一発。
放たれた魔弾は礫弾と化し、硬質な鋏を弾き上げた]
せいっ!
[バックステップを踏みながら、今度は蟹の足元に対し銃弾を二発。
着弾と共に地面が隆起し、いくつもの地錐が蟹の関節目掛け突き上がる。
そうして動きを鈍らせた後、ユーリエは上空へと大きく跳躍した]
潰れちゃえ!!
[蟹の頭上から放たれた三発の魔弾は膨れ上がり、大きな岩石となり落ち行く。
弾丸としての速度と、落下の勢いも乗せたそれは、動きを鈍らせていた蟹を轟音と共に押し潰した]
[崩れかけていた体勢のまま横に飛んだ為、かろうじて受け身は取れたものの身体は地に伏せてしまった。
追撃の一は届かなかったものの、次の攻撃は避けられない]
(まずい!)
[他を害する薬は極力使いたくはないのだが、背に腹は代えられないと即座背の鞄からアンプルを取り出して投げつける。
その液の香を吸えば、すぐにも痺れが走って動きを止めるもの、だったのだが]
[こつ、と地に落ちた音が聞こえた瞬間に目測を誤った事を悟る。
この距離で外すなどありえないはずだったのだが、この霧が感覚すらも惑わしているのだろうか。
最も、それを考える余地を男には与えられなかった]
ぐ、ぅ…!
[風を切る音を察した刹那、身体を横に反転させると一瞬前まで右肩が置いてあった地に爪が突き刺さる。
かろうじて避けられたものの、その爪が掠った肩の布地が避け、その下の肌も微か削り取られた事にくぐもった声を漏らした]
/*
久しぶりで表情変えるの忘れてたり二連続で失敗だったりでしょんぼりんぐですわー…
しかも二回目の失敗回答拒否っすよこれも久しぶりに見たわ。
[魔弾使いの地団太は気にも留めなかったが、続く射撃には内心で感心もしていた。
ああいう力を操れれば、風も斬れるだろうか。
不規則に渦巻く霧は、仲間同士の連携も妨げる。
先ほどの大蛙に割って入れたのは、良く通る声が目印にもなったからだ。
霧の向こうで響く公子の声に常に意識を傾けながら、次の獲物を探す。
ふと、背後に凝る気配を感じた。]
[放った岩石を足場に降り立つと、他よりも視界が高い位置になる。
相変わらず霧でよく見えはしないが、各自奮闘しているだろうことは雰囲気から感じ取った]
迂闊に人がいる場所には撃てないからなぁ…。
[視界が明瞭であれば援護も可能だったが、霧の性質上それこそ誤射しかねない。
岩石を蹴り地面へと降りると、霧に紛れる妖魔に気を配りながら苦戦していそうな場所を目指し駆けだした*]
[何もない場所から突然現れる非道も、異形ならではか。
そういえば、あの緑の髪の少年もいきなり現れていた。
思考を置き去りにして、刃が走る。
大きな円を描いた切っ先は、背後に現れた巨大な蜻蛉を叩き落とし、叩き潰していた。]
[ 二撃目は、不意打ちだった初撃とは違い、妖魔に避けられてしまう ]
焔鎖っ!
[ が、同時に放った言霊が一条の鎖のような焔を空に奔らせれば、相手の気を逸らす程度の助けにはなったか* ]
[苦鳴が上がった場所に意識を向ければ、獣に押されている調香師の姿が朧に見えた。
そこへ駆けつけ、炎の鞭で一撃を浴びせる公子の姿も。]
…ふ。
[問題はあるまい。自分が割って入るのは野暮というもの。
それに、公子が存分に得物を操るのを、見てみたくもある。]
― 過去〜現在へ ―
[ユーリエたちとの会話後、調査団の動きに合わせるように共に進んで。
現れた青年や妖魔たちにこちらはというと――]
た、たくさんきましたぁ〜〜!?
[テンパっていたよね……。]
……あー……。
[大蛙を目の当たりにして竦む少年の姿>>48に、苦笑が滲む。
仕方ない、と思いはすれど、ここでこうなるなよ、と。
そんな思いをこめた息を吐きつつ、ぽん、と軽くその背を叩いた]
……っとに。
お前も、アレだけはどーしようもないんだな。
[魂レベルに刻まれた苦手だから仕方ない、というのはまあ。
自分でもわかってるから、強く責めはしないのだが]
……わかってるなら、いわないで、なのだよ。
あれは、あれだけは。
あの怖さだけは、決して消えぬのだよ……。
[ぽそぽそ、情けない声で返しつつ。
それでも、声かわす事で少しずつ落ち着きは取り戻していた]
[だがその野暮をしようという輩が目に入れば、視線が険しくなる。
二足歩行の獣と対峙する公子と調香師の横、霧に紛れるものがある。
じわじわと近づこうとするそれは、霧そのものが人の形を真似したとでもいうような歪な影。あるいは、実体化途中の異形なのかもしれない。]
……。
[公子に声を掛ける代わりに馳せた。
体勢を低くし、斜め後ろへ刃を向けた長柄刀を携え、距離を詰める。]
[ぽふぽふ、と宥めるように背を叩いた後、手を離す。
それから、改めて周囲を見回した]
……だいぶ、減ってきちゃいるか。
[それはそれで重畳、と思いつつ、両手で槍を構える。
守り人の本来の務めは、何人たりとも背後の祠に寄せぬ事。
周囲のざわめきにより、祠にかけられた護りが揺らがぬよう、しばし、その均しに意識を向けた。*]
[腰をひねると同時、大地を踏みしめた足を軸に身体ごと長柄刀を回転させる。
前方を大きく薙ぐ太刀は確かに影を捉え、上下に両断した。
──ただし、手ごたえは一切無く。]
…っ!!
[嫌な予感に身をひねれば、風の矢のようなものが背後から飛来し、浅く頬を切りつけていった。
振り向けば、斬ったはずの相手が後ろにいる。
霧に惑わされたか。
あるいは、そもそも"斬れない"相手か。
得物を構えなおし、相手を睨む。]
う、うぅ……
[焦りの性か、狙いの精度が甘々だったらしい。]
お、落ち着かなきゃ……。
[数度、大きく呼吸をして落ち着こうと。
少女は術が使えなくなっても、杖術で攻撃は出来る。――一応。]
/*
ごめん、トール...折角上げてくれたのに、このこ多分あんまり強くない。
そして、最後近くでみんな失敗し始めるというね。
ローランドとコンスタンツェがんばって><
……るぅー……。
[数度背を叩かれ、気を鎮める。
なんでいるのなんでいたのなんでしかいにはいったの、なんて恨み言のループは強引に意識に収め]
……る。
[守り人が力の均しに意識を向けたなら、少年もそれに添うように周囲を巡る力を均す。
翡翠色と金糸雀色の光がその周囲に舞い散った。*]
んにゃぁ!?
[落ち着いて術を行使した結果、威力は上がったものの、精度はやはり片手落ちらしく。]
んぅ〜〜……やっぱりここは……前線に、でる。(ごくり)
[此処へ来て二回しか術を行使していないが、それも検討するべきであろう。]
[後ろに下がって距離を取ると同時、腰に巻いたストールを強引に外して視界を遮る様に前に振り投げる。
それが獣を包む様に大きく広がったのを見止めると、再度前へと駆け出し地に落ちていたアンプルを拾い上げ]
終わらせて、もらうよ!
[ストールの上からトンファーの柄先でアンプルを割って液を振りかけ。
勢いのままに、獣を地へと叩きつけた]
……これは。
[当たったのはいいけれど、返ってきたのはポコン、という軽い音。]
……これは新しい攻撃手段を見つけなければなりません!?
[あまりの軽い音に驚愕の表情である。]
[ストール越しとは言え、強力な麻酔液を吸い込んだ獣は男の一撃を受けて完全に沈黙した。
もう動かないのを確認すると、ゆるく息を吐き出して]
…やれやれ、随分と手こずってしまったね。
助力を下さりありがとうございました、公子。
[リュックから出した中和液をストールに振りかけながら、フォローを入れてくれた公子に感謝を述べた*]
[ぴょい、と飛び跳ねる要領で移動する中、トールが得物を構え直す姿>>81が見えた。
その頬には一筋の痕。
じ、と一時見遣っていたが、徐に首に下げていた石を一つ千切ってトールの方へと投げた]
Concessione: Fiamma
[呪と共に石は燃え上がり、トールの刀目掛けて取り巻かんとする。
一時的に炎の属性を付与する、補助型の具現精霊具。
長時間持つものではないが、トールが相対する妖魔を斬り伏せるには足ることだろう*]
……うーん。
精霊師なのに、物理で行くのはこれいかに。
[自分でやっといてアレである。]
……妖魔を直接術で攻撃ではなく、身体能力を強化して殴ったり、というのはありなんでしょうか……?
[機会があれば実践すればいいが、今は目の前の事を乗り切る方が最優先である。]
いっけぇ!
[狼型の妖魔に、闇が刃となり襲い掛かり。
ぼろ雑巾のようになった妖魔に、はふ、と息を吐いた。]
……うん、さっきの考えは後で考えましょう、そうしましょう。
[必殺、先延ばしであった。]
[不意に刃が燃え上がった。
巻き付くように刃を包んだ炎はそこから柄を伝うでもなく、ただ赤々と留まっている。
驚いたのは自分だけではなく、どうやら対峙している相手も同じらしい。一瞬早く驚愕から抜け出せば、後は身体が勝手に動いた。
焔が霧を裂いて弧を描き、霧そのものの異形を薙ぎ切る。
声にならない悲鳴を上げた相手を上下に断ち割れば、吹き上がった炎が異形を焼き尽くした。
残心を取り、とん、と石突で地を鳴らせば、役割は終えたとばかりに刃の焔が消える。]
[炎の付与はトールにも、相対する妖魔にも驚きを与えた>>92ようだが、状況対応に優れるトールは見事に妖魔を斬り伏せた。
短い言葉と得物を掲げる姿>>93が届けば、意地悪げに口端が持ち上がる]
さっきのお返しだよ。
[べ、と舌を出す姿は子供染みたもの。
借りは作らないと言わんばかりの態度は相手にどう映ったか。
結末を見届ければ、ユーリエは別の場所へ向かうべく地を蹴る*]
[ 嗜み程度と謙遜するローランドの言葉に、今度ははっきりと笑みを浮かべる ]
嗜みでそれだけ出来れば、充分だろう。
...が、そろそろ片がつきそうだ、無理せず手当をしてこい。
[ そう促して、自らは鞭を剣の姿に戻し、守人と名乗る男の方へと向かおうとする* ]
さて、大体片付いたか、ね。
[霧の中のざわめきが大体鎮まったと判じた守り人は、緩く息を吐く。
構えていた槍は肩に担ぎ、一先ずは場にいたものたちが再び集まるのを待つ構え。*]
[見渡せば、霧から現れる異形ももはや途絶えた様子。
公子の近くへと戻りながら、弩の再装填に掛かる。
ただし、守人のふたりへの警戒は解かぬまま。]
[妖魔は粗方片付いたらしく、後方は怪我人の治療に専念しているようだった。
怪我の有無を聞かれると、大丈夫ー、と軽く返しておく]
今のうちに補充しとくか。
[いつまた妖魔が現れるかも分からない。
まだ予備は十分あるが、万一を考えるのは旅をしていて常からのことだった]
[掌を握り込んで呪を紡ぎ、手の中に集まるものに意識を集中する。
長ければ数分にも及ぶ作業、その分隙も多くなる。
故に緊急時に作ることは叶わず、事前の準備が戦況を左右するものとなっていた]
[やがて、手の中には銃弾に使えそうな大きさの石が複数と、それよりも大きめな石がいくつか現れる]
……ま、こんなものかな。
[上出来、と言うことにして、出来上がった触媒──マナの結晶を魔銃に装填したり、首元のネックレスに括り付けたりした。
そうして下準備が出来ると、意識は守人達やそちらへと向かった者達へと向く**]
へーじょーしん、へーじょーしんかぁ。
[今後の課題ですねぇ、とひとりごちながら。
とりあえず、迷子にならないよう公子たちの側に寄った**]
/*
一対一したら中身即ばれだろうなーと思いつつ。
(既にばれてるんじゃね?とか言わない!)
でも、ここを逃すと一対一できる暇もないだろうから、つい手を挙げてしまったよね。
たすくさんとバトル久しぶりだー!やったー!
[再び集ってきた者の内、一人が進み出て問いを投げかける。
他の者も警戒を解く様子はなく、心の奥底でその心意気やよし、と小さく呟いた]
……あー……そーだなぁ。
取りあえずは、『力』と『意志』を見せてもらおうかね。
[軽い口調で言った後、ふ、と表情を引き締めて]
……お前さんたちが見ようとしているのは、人の世に触れさせるべきではないもの。
神代に、
……とーぜん、生半可な力や覚悟じゃ近づく事もできん。
[だから、と。
ここで一度言葉を切って]
だから、それを。
『力』と『意志』をここに示せ。
それを持って、俺を……守り人たるもの、嵐激の騎竜師を退けてみせろ。
そのくらいはやってもらわねぇと、まず、中に入れるのを『あいつら』が納得しねぇ。
[何せ先代に似てお堅いからな、というのは口にせず]
そのくらいの覚悟は最初からしてきてるんだろ?
なら、難しい事じゃないよな?
[代わりに向けるのは、挑発めいた笑み、ひとつ。*]
……クゥ。
[ああ、まったくもう。
そう、言わんばかりの口調で名を紡ぐ]
最近は余り動けなかったから、仕方ないかもだれど。
……ぼくは、動かぬからね?
……わかってるって。
お前の力まで使うような事態にゃ、さすがにしねぇよ。
……むしろ、温存しとけ。
この後、何があるかわからんからな……。
[ 公子は守人の言葉を黙って聞いていたが「嵐激の騎竜師」の名乗りに、僅かに目を見開く ]
騎竜師?
[ 一瞬不思議そうな声音で漏らすが、すぐにその表情は消え ]
ふん、つまりはお前を倒せば良いという事か。
[ 挑発めいた笑みに対し、手にした剣をす、と構え直す ]
それなら、この俺が相手だ、と、言いたい所だが...
[ 口にした途端、背後から「公子!」「御自重を!」という、士官達の慌てた声が響く ]
未だ俺には柵が多すぎるようだ。
[ 溜め息混じりの口調で言って、視線をトールへと向ける ]
行けるか?
[ 俺の代わりに、と、答えを疑わぬ薄緑の瞳が問う** ]
[公子と守り人との会話に口を挟む気は無かった。
最初に言った通り、中に何がいようと構わない。
行く手を阻むものを排除しろと言われれば、そうするだけだ。
そういう展開になりはしないかと耳だけは傾けていたら、力と意思を示せと聞こえてきた。]
──殿下。
[剣を構える公子に、後ろから呼びかける。
それは、他からの声とは多少色を違えていた。]
[例えていうならば、早くおあずけを解けとせがむような声。
視線が合えば、行けるかと問われれば、あかるい色の炎が瞳に躍った。]
御意。
このトール・アイヒマン、殿下の剣となりましょう。
[敬礼と同時の口上は、いつもより口数が多い。]
[守り人に向き直った時も、笑みは抑えがたく浮かんだまま。]
殿下の代理として、私がお相手仕る。
よろしいか?
[口調ばかりは丁寧に、好戦的な視線を送る。
相手の名乗った肩書に覚えなどなくとも、相手の力量は先ほどの騒動で垣間見ていたから。
刃を合わせてみたい、と顔に明らかに書いてあった。]**
[己の名乗りに対する反応>>108には、何も言わなかった。
そこを説明する心算は、当人には全くない]
……ま、そういう事だ。
理屈ごねて平行線辿り続けるよりも、この方が早いだろ?
[しれっとさらっと言った後。
後方から上がる、引き止めの声にふ、と小さく息を吐いた]
おやまあ。
……何処も同じ、ってぇ感じかねぇ?
[ぽつり、呟く声にはどこか懐かしさのようなものがのる。
とはいえ、それは一瞬の事で]
[交わされるやり取りの後、向けられる問い。>>112
向けられる視線や浮かぶ笑み、それらから感じるものは、『今』の立場に落ち着いてからは縁遠かったものを思い起こさせて]
ああ、構わんぜ。
全力を持って挑むというのであれば、誰であろうと否やはない。
[霧の中の乱戦でも、特に動きの良さで目を引いた人物。
そんな強者と立ち合えるならば、と。
瞳に宿るのは、そんな色]
……シュテルン、一時的に霧を『寄せ』ろ。
こう視界が悪いと、全力で動き切れねぇからな。
[視線は対する男へと向けたまま、傍らの少年へと短く告げる。
くるり、槍を一度回してから両手で持ち直して構えを取る。
銀の穂先が、自ら煌めくように光を放った。**]
……るぅー。
[向けられた言葉>>115に、少年はあーあ、と言わんばかりの声を上げ。
それから、両手を揃えて頭上へと翳した]
命令命令風的光。
現在把這個瞬間,這個地方的護身的霧送到的。
在作為監護人的我的名,應該敏捷做。
[どこか投げやりに紡がれる言霊に応じ、風が巻き起こる。
金糸雀色の光を孕んだその風は周囲の霧を押しのけるように巡り、霧のかからぬ開けた空間を作り出す]
……るぅ。
皆、離れた方がいいのだよ。
クゥはとにかく、動き回るからね。
[そんな、どこか投げやりな忠告を投げた後、少年は祠の前に陣取る。
常にそこにある者が動き回る以上、その間は役割を担わねばならぬから。**]
[補充を終えて、守人が護る祠前に集まる者達へと合流する。
守人が名乗った「嵐激の騎竜師」と言う二つ名にユーリエもまた瞠った]
(あれ、その二つ名ってご先祖様の記述にも出てくるな)
[100年も昔のことなのに、と首が傾ぐ。
この場所自体は神代に封がなされた場所のようで、それがまた時系列の混乱を誘う]
[結局、分からないものを考えても仕方ない、と言う思考に至り、まぁいいや、となった]
[『力』と『意志』を示せと言う守人に対し、進み出たのはトール>>112。
堪えられないような声>>110も聞いていたから、向ける視線には呆れも乗った]
(戦闘バカかっつー)
[勿論口にはしない]
[先程は分が悪そうに見えたため付与を施したが、ここでは何もせずただ行く末を眺める。
相手の守人も似たようなタイプ>>114と見たから手出しを控えたのもあった。
この手の連中は下手に手を出すと面倒くさい時がある]
流れ弾食らうほど愚鈍でもないけどね。
[少年からの忠告>>117にそう返したものの、巻き添えもごめんであるため戦いを始めようとする二人から距離を取り、眺めることに**]
[相手から是を受ければ、刃を下げて一礼する。
霧が退く間に腰から弩を外し、手近な相手(公子以外の)に押し付けておいた。純粋な斬り合いでは邪魔になるものだし、使うタイミングも無いだろう。
騎竜師ならば竜を呼ぶか、とも思うが、あの男は呼ばないだろう。
そんな気がした。
仮に自分が騎竜師ならば竜に跨った相手と──相手の全力とやり合えたかとも思うが、無駄な想像はほんの瞬きひとつほどの間に留める。
相手が構えた槍の光が、瞳に反射して煌いた。]
──参る。
[向き合って構え、呼気を合わせ、
宣と同時に地を蹴る。
真正面から駆けながら長柄刀を操り身体の周囲をぐるりと一回りさせた。
突進の力と遠心力、ふたつの力を刃に載せての初撃は対手の左脇腹よりの切り上げ。さらに柄と刃を返して右肩から首を刈りに行く。
小手調べのような生易しいことはしない。
初手から全力をもって相手を獲らんとする激しい連撃であった。]**
[龍を呼ばぬというか、呼べぬ事情はあるがそれには触れる事もなく]
……真っ向勝負、か。
悪くない、ねぇっ!
[短い宣の後、初手から全力で踏み込んで来る姿>>122に目を細める。
こんな立ち合いはさて、いつ以来か。
『こうなる』以前に数度あったか否か、という思考はすぐさま押し込んで]
いよ、っと!
[軽い掛け声とともに後ろに飛び退く事で、切り上げの初手をぎりぎりで避ける。
動きに伴いふわりと舞うのは、涼やかな風の流れ。
動きを支えるでなく、相手を阻むでなく、当たり前のようにただ添うそれは、精霊の力を手繰る者であれば見るは容易いもの]
よくもまあ、そんだけのモン、振り回せるねぇっ!
[軽口めいて言いながら、内心にあるのは感嘆。
楽し気な笑みを口の端に乗せつつ、低く構えて両手で漆黒の柄を握る]
……っせい!
[突きだすタイミングは、切り返された二撃目が落ちるのとほぼ同時。
重い刃が右の肩を掠めるものの、それを気にした様子もなく。
対する相手の左脇へと向けて、銀の穂先を突きだした。*]
……るぅ。
[動き出した者たちの様子に、少年はやれやれ、と言わんばかりに息を吐く]
わかってた、うん。
[守り人となってから、強者と立ち合う機会は失われた。
そして守り人の務めは、知らぬものを知り、知れぬものを知ろうとする事を何よりも好む彼にとっては何よりも耐え難いはずの停滞の守護。
そんな状況下で、全力を出せる機会を得たら止められないだろう、というのはわかる……わかっている、が]
…………少しは自重を思い出すのだよ、クゥ。
[そんな呟きを落とした後、少年は改めて周囲を見回す]
……るぅ。
あまり、大人数は引き連れてはゆけぬよね。
[やって来た調査団はそれなりの規模のようだが、諸々を考えたなら全員は連れて行けない]
……護りをいきわたらせるためにも……ゆけるのは、四、五人、かな。
[人選は、先に表立ったものに任せればいいか、と。
そこは完全に丸投げて]
……そんなものくらうほど、殊勝には見えぬのだよ。
[返された言葉>>120には、つい突っ込んだいた。
色々と思う所が重なり過ぎているための過剰反応もあるのだが、当人にも制しきれぬ部分もあったりする。*]
[初手の切り上げ。踏み込んでの横薙ぎ。
どちらも肉を食むには指一本分足らぬ。
凡百の相手なら、二度は死んでいるだろうものを。
相手が動くにつれて、涼やかな風が舞うようだった。
捉えどころなく、澱むこともなく、動きの全てが流麗で速い。
良い対手を得たと、喜びで血が湧く。]
……!
[音にはならない気だけを吐いて、銀の穂先の軌跡を目に焼き付ける。
横薙ぎの余勢は押しとどめず、そのまま回転させながら自らの身体は逆方向に回した。
銀の穂先に押されるように身体を開き、捻る。
煌めく刃に触れて、黒漆を塗り重ねた革が金属のような高い音で鳴る。
身に添わすよう回した得物と、自らの回転がかちりと嵌った。
下へ落とした刃の重みと勢いを得て、槍持つ相手の右腕を狙い、長柄の柄尻を跳ね上げる。相手の右手側から掬い上げるようなその一撃を繰り出す頃には、身体は再び相手に正対していた。]**
んぅ?
[気がつけばさらに話が進んでいたようで。]
……せんとーきょーです?
[ポロリ、とあきれの含んだ声で一騎打ちしている二人を見た。*]
/*
自分がどう動いているか?
いや。ちょっとわからん(←
とりあえずなんかくるくるしてる感じ。
長柄武器をくるくるするのってかっこいいよね。
やー。楽しーい。ほんとありがとう。
[ 間髪入れず始まる鋭い剣戟をひたと見つめながら、まるで世間話のように少年に声をかける ]
騎竜師とは、半身たる竜と生死を共にするものと覚えているが...あれの半身はどこにいる?
[ 問いの形を為してはいるが、半ば独り言のような口調だった** ]
── あっ、ちょっとっ、
[何か押し付けられた>>121、と思ったら先程も見た弩で。
意図してか無意識かも分からないそれを仕方なく両手で抱える]
もー、なんなのよ。
[荷持ちじゃないんだっつの、などと零しながら、弩を投げ捨てることはなかった]
………それはどーゆー意味かな、少年?
[突っ込みらしき返された言葉>>127が聞こえて、良い笑顔で少年を見遣る。
お淑やかな心算も無いが、言われて流せない程度には精神年齢は低かった。
尚、これでも20歳は超えている*]
……おっと!
[螺旋を刻む銀の一角が、漆黒の上を滑り鳴く。
僅かな空白に流れを判じ、己が最適解を導いている在り様に、笑みが深くなるのは本能の為せる業]
ほんっとに、良く動くねぇっ……!
[重量のある得物、その特性を生かして立ち回る。
飾り気ない、故に、強い覇気を余すところなく感じさせる態への賞賛が無意識、零れて落ちた]
……っ!
[落ちる勢いを生かした跳ね上げは、想定の外。
右の腕に衝撃が走り、引き戻しきれぬ槍が浮いた]
ちっ……やる、ねぇっ!
[左だけで支えるのは、態勢的に無理がある。
ならば、と右足を上げて、自ら槍を上へと蹴り上げた。
霧の晴れた空間の上、微かに覗く蒼に向けて漆黒と銀が舞う]
っと!
[片足立ちの不安定姿勢で、正対する事の危険性など身に染みている。
故に、直後に取るのは左で地を蹴り後ろへと跳ぶ事。
着地した所に落ちる、銀と漆黒。
それを手にするまでには少なからぬ空白の時間が生じていた。*]
……共に、あるよ。
魂の絆は、決して別たれぬ。
[返したのは、答えのような違うような、曖昧な言葉。
それきり、少年はその話題に触れる事無く]
……るぅ?
[向けられた良い笑顔>>134に、こちらもにっこり、笑って見せる]
一応、褒めているのだよ?
[とても誉め言葉には聞こえないのは百も承知で言い切った]
このような場所に自ら赴いている以上、そのくらいはできて当然、と思うているからね。
[にこにこ。
わらう様子に合わせて、金糸雀色の光がちらちら、瞬いた。*]
/*
トールの戦闘描写がすごく美しくてかっこいいんだよねえ。
これは、くろねこさん楽しそうだ。
見物人としてもとても眼福(伏し拝みまくる)
あとユーリエ、めっちゃ可愛い。(にこにこ)
[黒と銀が空を舞う。
白く塗りつぶされた空の一点、蒼を指して銀が輝く。
一瞬、見惚れた。
誰が、自分の槍を蹴り上げるなど想像しただろう。
潔く、思い切った、理にかなった動き。
見上げたりせず、真っ直ぐ相手の身体だけを見て追撃を掛けていれば、相手を両断できていたかもしれない。
振り仰いだ感嘆の長さ分、空白は埋められただろう。
だが、]
──
[左手を柄から外し、右手のみで支えた刃を右後方に構え、上体を倒す。
大地を撫でるような低い姿勢で、彼我の空隙を詰めるべく馳せる。]
[目的もなく、意図もなく、
ただ、ただ、目の前の存在を獲りたいという純粋な欲求が、声の形を取る。
身体のひねりを腕に伝え、刃に伝えて振り抜いた。
地を削るような低い位置から、前方へ、さらに上へと伸び上がるように刃が三日月を描く。
相手の股下から頭まで、体表を撫でるような斬撃のあと、跳ね上がった柄を相手の中心に突き下ろす、までが型だ。]*
/*
バトルのログを書き始める前に、長巻術の演武を眺めてた。
やっぱりぐるっと回すとかっこいいねぇ。
でも実戦では、動きの少なくて速い払いとか突きとかの方が強いんだろうなぁ。
やっぱり重い分威力があって、その辺の農民兵に持たせても腕とかぽんぽん切れたってね。
そうか。
[ >>138魂の絆は別たれぬ。そう応える少年の声に、それで知りたい事は知れたという表情で、詳細は問い返さぬまま、頷く。
その後に聞こえた魔銃使いの娘と少年の会話を聞けば笑みの形に口の端を上げた ]
武人にとって武具は命に等しい。落とすなよ?
[ ついでのように娘に告げた声も、どこか楽しげな色を乗せている。
その間も視線は閃く長柄刀と槍の交差へと釘付けのままだ ]
そんな場合ではなかろうが...見惚れるな。
[ 弧を描いた唇から、小さく落ちる呟きは、銀の閃光の如き己が臣たる武人と、風纏う騎竜師の二人共に向けられたもの** ]
[漆黒と銀が手に戻るまでの空白は、追われる事はない。
対する男の視線は一時、天を舞う己が愛槍へと向いていた]
……あー……。
[ふ、と浮かぶのは、笑み。
久しぶりに対した相手は、戦うという事に対して無垢なのか、と。
過るのはそんな思考]
……きらいじゃない、なぁ。
[目の前にある何か、それに対して強く何かを欲する意思は、自身にも覚えある物。
その想いを突き詰めた先が、今の在り方──というのは、今は余談としておいて]
[漆黒の柄が手に戻る。
風がふわりと揺らいだ。
駆ける気配に瞳向けたなら、目に入るのは低く馳せる姿]
……ほんっ、とに。
[呼吸整え、頭上に翳したままの槍を両手で支え]
人間やめちまってから、こんな立ち合いできるたぁ。
ホントに、どうなるかなんてわからんもんだなぁっ!
[上へ、上へ、刃が月の弧を描いて駆ける。
こちらを獲ろうと、食い破らんとする閃。
かわし、往なすもできなくはない、が]
……みせて。
もらおうじゃ、ねぇのっ!
[『力』と『意志』と。
己が望むのは、それを知る事。
そのどちらが欠けても、眠れるものに触れる前に焼き尽くされるは必定と知るが故に。
そして何より──真っ向迎え討たねば、相手を獲るは叶わぬ、という本能的な察知があるから。
駆ける刃は大きく避ける事はない。
最低限、急所に至らぬ程度に身を引くに止め、その場に踏みとどまり]
……らよっと!
[刃が振り切られた所に合わせるように、真っ向振りかぶる形の槍を突き下ろす。
突きの閃が至るが先か、跳ね上がった柄が落ちるが先かは、文字通りの時の運。*]
/*
そういやさあ。
技の名前とか適当言って適当にルビ振ってるんだけどさあ。
中華系だったらチャイ語で読み仮名振った方がかっこよかったんじゃないの?
ということに気が付いて、あ、ってなったのがこちらです。
[後ろに飛び下がって避けるだろう、あるいは槍で受け流すか押さえこみに来るだろう、という予想は覆された。
こちらの刃を受けたうえで、虚を衝きにくる。
相手の選択に、血が赫と熱くなる。
一撃を許してでも、相手を獲ろうとする。
そこに、武の心を見た。
煌き曳いて突き下ろされる穂先。
さながら、流星の落ちかかる如く。]
[滾り賦活する身体とは別に、頭の芯は冷静に彼我を見定めていた。数倍にも引き延ばされたように感じる時間の中、刃の行く先を幻視する。
型を変えて柄で槍先を払う。
それは、悪手だ。
長柄刀の動きを力で変える分、無駄が出る。
かつ、相手の得物の方が軽く、二撃目も相手が先を取る。
このまま型通り打ちおろす。
おそらく届く。だが、先に相手を突き放すには至るまい。
槍の銀はこちらの肉に深く食らいつき、裂くだろう。
ならば如何にする、と。
思考の問いに本能が解を出す。]
貴方を抜いて──
[両手を、柄から離した。
振り上げられた勢いのまま、長柄刀は軌跡の続きを描いて後方に飛ぶ。]
──その先へ、征く!
[銀の閃光が身を抉るより先に、さらに体を低くした。
ほとんど倒れこむような体勢で、相手にぶつかっていく。
漆黒の柄が背を叩き、一瞬視界が赤く染まるような衝撃によろめいたが、構わず身体を投げ出した。
身体の前には、帯より引き抜いた匕首がある。
今は鞘に納めたまま、相手の鳩尾を指して構えられていた。]*
/*
あはははははは、って笑いたくなる。
あーー、ほんと、たのしい。
ちょっともう、初日でカークと斬り合いとか最高かよ。
いいよね。かっこいい。超楽しい。
喰らいつつ斬りつけてくるとか、ほんともう大好き。
どうしてくれようかって本気で考えるよね。
あーー。ラ神まじ感謝だわ。
[やると決めたら決して引かず、己が身を顧みぬのは性分。
人としてあった頃は、それを戒めねばならぬ事情があったから、多少は抑えられていた……のだが。
軛も柵も越えた今、先に立つのは武人としての無垢の在り様で。
切られた箇所から感じるもの、その熱すらも己が身を動かす一助と変えて、突き下ろしの一撃を叩き込んだ──のだが]
……んなっ!?
[こちらに向かうと読んだ長柄刀は彼方へと跳び。
それを手にしていた男の姿が刹那、視界から消える]
……ちっ!
[舌打ち一つ。
今から動きを変える事は叶わない──いや、できなくはないが、その力をこの場に持ち込みたくはない。
と、なればどうなるか──というのは、明白で]
……ぐっ!
[柄が何かを打ち据える衝撃と、鳩尾に何かが付き込まれる衝撃が伝わるのはほぼ同時。
防具らしいものは全く身に着けていないから、受けた衝撃は直、内へと通る。
その衝撃と、飛びこまれた勢いと。
それらを支え切るには、態勢が不完全過ぎた]
……っ!
[あ、やべぇ、と。
思った時には足元がふらつき、後ろに向かって崩れ落ちて]
……なかなか。
やってくれる、ねぇ……?
[崩れ落ちながらも、口元に浮かぶのは、満足げな笑み]
……だが、覚悟は、見えた。
神代の呪い受けた厄介モノ、踏み越えようなんて心意気……久しぶりに見た気がするぜ。
[告げる声音も楽し気なもので。
対峙前には微かにあった険しさの翳は、今は、どこにもなかった。*]
[刃を伴わない刺突を通した相手の身体が揺らぐ。
後ろへ崩れる相手を追うように、自分もまた勢いを支えきれずに倒れ込んだ。]
……失礼。
[辛うじて地面に手を付いて衝突は避けたものの、半ば覆いかぶさる形となる。
小さく謝罪を口にしてから、あちらこちら軋む身体を起こした。
後先考えない全力だった。
だが、後悔はしていない。
これほど力を出し切らねば抜けない相手に、……それだけの力を引き出してくれた対手に、感謝の念もある。]
貴方は私の記憶の中で、
最も手強く、最も心躍る敵手でした。
[相手を引き起こすべく手を差し出しながら、口を付いたのは素直な感想。
こちらも口元には、やりきった清々しさだけがある。]
機会があれば、またお相手願いたい。
[感謝と賞賛をそんな言葉で言い表し、
場を他へと譲るべく、身を引いた。]**
/*
ほんとねー。もうねー。
ありがとう、ありがとうってなるよねー。
いやあ、もう。ひたすら延々と続けたいところではあるけれども、これ以上続けたらお互い満身創痍になるよね。絶対。
まだ初日………!ってなる。でも満身創痍。
はあああぁぁぁ。満足したからもうお墓行っても良い。茶ー飲んで、みんなの健闘を見守りたい。
(お墓はありません)(ナンダッテー!)
[向けられる言葉、差し伸べられる手。>>153
それらは、やり切った後特有の満足感をより一層強くしてくれる]
……ああ。
俺も、記憶にある限り、ここまで熱くなれたのはそうそうない。
……よき立ち合いに、心より感謝を。
[差し出された手を借りて立ち上がった後、返すのは武人としての礼と]
ん、あー……そーだな。
余裕がありゃ、また立ち合いたいねぇ。
[一転、軽い口調に戻っての言葉。
飾りない素の態度、守り人となってからは余り晒さなくなっていたそれが自然と現れているのは、相手を認めたが故の事。*]
……るぅー……。
[そんな、満足げな様子の一方で]
ほんっと。
なんでこんなとこだけはむかしとぜんぜんかわらないの。
いや、それがらしさなのはしってるけど。
しってるけど。
[何やら、不満全開、と言わんばかりのものもいた]
……ぼくの身にもなれというものなのだよ……!
[ふるふる、握り締めた拳が震えている。
声もだいぶ低くなっている所から、少年が怒っているのは明白か。*]
……クゥ。
後で覚悟しておけ、なのだよ……!
[ふるふるしながらも、それを直接ぶつける事はしない。
何故なら、意識で伝える方が早いから。
ついでに、こっちの方が感情が確り乗るのでこちらの怒りゲージのたまり具合も伝えられるとか、そんな利点もあったりする]
……あー……。
[伝わる声、そこに宿る物。
それが何かはわかるから、なんと返していいものか、言葉が詰まった]
……まあ、うん。
すまん。
[それで済まないのはわかっているけれど。
言わない訳にも行かない言葉を短く返しておいた]
褒めてるよーには聞こえないなぁ?
[こいついい性格してやがる、と心中で零しながら少年>>139へと返す。
続く言葉には、ふん、と鼻を鳴らしてこれ以上言い募るのを止めた]
そうやって言うってことは、この先はアンタ達以上に厄介なのがいるってことね。
上等じゃないの。
[ユーリエの『目的』は調査団のものと異なるけれど。
関わった以上は中途半端に引くことも、手を抜くこともする心算は無い]
[セルウィンから武具について>>142を言われると、態度は変えずとも口調だけは一応丁寧なものへと変えて]
はいはーい、分かってますよーだ。
[道具は道具としか見ないことの多い国の出だが、各地を見たことでそうではない考え方をする者がいることくらいは知っていた。
だから押し付けられた時も放棄せず、今も腕の中に抱えている]
[ユーリエにとって戦いとは自分を護るもの。
それ故に目の前で繰り広げられる演舞のような戦いに見惚れたりすることは無いのだが]
……楽しそうに闘うなぁ。
[それだけは感じ取れて、ぽつりと呟きを落としていた]
[やがて決着がつき、互いが互いを認め合う中で、怒りを迸らせるものが一人>>156。
間近でそれを見て、あらら、と守人と少年を交互に見たのは仕方の無いことだった*]
ほえー……
[守り人の青年と、王国兵の武闘に目を丸くする。
戦闘狂の認識は改めた方がいいのか?と思う。
思うけれども。]
相棒君を怒らせたらダメですよ?お兄さん。
[そ、と翡翠色の少年の頭を撫でようと近付いて手を伸ばしつつ、
100年前のユウレン王の偽名を名乗る青年へと声をかけた*]
[ やがて薄緑の瞳は再び前を見据え、足を踏み出す。向かった先は清々しい笑みを見せる守人の方、ではなく、少し離れた場所、最後の瞬間にトールが手放した長柄刀が、半ば地に突き刺さるようにして在る場所だ。
手ずから刀を引き抜き、身を引いて控えるトールの前に歩み寄ると、抜き身の刃を彼の方へと向け...肩に剣先を乗せた ]
見事だった。我が剣、トール・アイヒマン。
今よりお前を、俺の近衛に任ずる。
[ ほんの短い賛辞と一方的な命。
だが、このいくらか破天荒な公子は、今までどう懇願されようとも、近衛兵を傍に置いた事が無い...とは、テンガの兵なら知る事実の筈だ ]
[ そんな宣の後、長柄刀をトールに手に返すと、公子は改めて守人を名乗る騎竜師に向き直る ]
これでお前の望む力と意志は示せたと認めるのだな?
[ 鋭い視線と声音は、戦いが始まる前と少しも変わらない ]
ならば先に進ませてもらう、が、ひとつ確かめさせてもらおう。
神代の呪いを受けた厄介者とやら...それに近付けば只人は須く無事で済まんということか?
もしそうであるなら、この先には俺と、トールだけで進む。
[ 又しても背後から自重をと叫ぶ声が上がったが、今度は公子は一顧だにしなかった ]
戦いに行くのでも命を捨てに行くのでもない。ただの調査だ。引き止めるしか能が無いなら、黙って待っていろ。
[ 守人に、このような形で力を示せと求められた時点で、ただの調査で済まない事はある意味明白だったが、有無を言わせぬ口調に、周囲は押し黙り、次いでぼそぼそと頭を寄せ合って相談らしきものに突入した ]
また、始まったか...
[ その様子に軽く舌打ちを漏らし、公子は答えを促す顔で守人を見つめる ]
ああなると長い。さっさと進みたいのだが、いいな?
[ 苦笑じみた声が、何故か、そこだけそれまでにない、どこか親しげな響きを伴っていたのは、先刻から何やら怒りに震えている少年やら、周囲の者から微妙に突っ込みを受けている守人の様を目にしていたからかもしれない** ]
[言い返された時>>159にはあった余裕は今はなく。
るるぅぅぅぅ、と低く唸りながら守り人を睨んでいた少年は、頭の上に乗った>>161何かに、きょと、と目を見開いた]
……る。
…………る?
[こてん、と首が傾ぐ。
はて、自分は何をされているんだろうか、と。
そんな思いがありありと現れていた。*]
……あー、はいはい。
そこはわかってますよ、っと。
[向けられる言葉>>161に、守り人は苦笑する。
ちなみに、表立っては特に何も起きていないが、違う所でちょっと怖い事を言われている……というのはさておいて]
て、ぁー……。
[撫でられて首を傾いでいる様子に、がじ、と後ろ頭を掻いた。
なお、精霊師であるならば触れる事で強い風の精霊力と、その内に潜む光のそれに気付く事ができるはず]
[公子と呼ばれていた人物がこちらに向き直る。
向けられる鋭さ失わぬ問いに、ふ、と一つ息を吐いた]
ああ、そういう事だな。
お前さんたちは俺の……天霊遺跡の守り人たるもの、嵐激の騎竜師カーク・ヒッツェシュライアーの承認を得た。
それに伴い、風の赦しを得た事になる。
故に、遺跡に踏み込む許可の一つ目は得たって事になるな。
[さらりと名乗りを交えつつ、今の立ち合いによって生じたものを説明し、それから]
……そも、何の護りもないものが近づけるようなモノじゃねぇ。
否、本来ならば人が触れるべきものでもない。
……だからって、二人だけってぇのは。
無理だな。
[きっぱりあっさり、そこは言い切った]
術が使えたり治癒ができるのも連れてかねぇと、恐らく持たん。
……なんせ、あと二回は試練受けてもらわんとならんし。
[まだまだ完全な承認は得られていない。
そして、残る使徒たちは自分よりも頭が固い。
となれば、万全を期す必要はあるだろう、と。
そんな思考を巡らせた後]
……とりあえず、俺の承認と、シュテルンの護りでアレの呪を防げるのは、大体五人が限度だ。
ってわけで、使えそうなのあと三人、あんたの権限でぱぱっと見繕っちまいな。
…………あの手の連中待ってたら、終わるモンも終わらねぇからな。
[苦笑じみた声音にああ、いつの時代のどこもかわらんなぁ、としみじみ思いつつ、迅速に先に進む事には是を返す。
妙に同意の念が強いと感じたなら、それはきっと、間違っていない。*]
ん?
[少年の戸惑いのような反応>>166に、こちらも首を傾げるが、
理由に気づけば]
あー……、頭、撫でられるの嫌でした?
[なら、やめますよ?と告げて頭から手を離そうとする。]
というか公子さま大胆ですね……?
[そんな感想も口にした]
/*
あああー。だめだ。楽しすぎて読み返すたびに顔が腑抜けるぞ。
やああ、役得役得。
そして公子様好きすぎる。ありがてえ。
まさかこんな展開になるとはだれが想像しただろうか。
役得役得。
……あら?あらあらあら。
[触れたところから感じる強い風と奥にある光の精霊力に目を瞬かせるも、
口にするべきか悩ましいところで。]
それならよかったです
[ニコ、と青年>>167に笑いかけながら、
言わない方がいい?と伺うような視線を投げた。]
[セルウィンの宣の後に再び始まる話し合い>>164。
だめだこいつら、と呆れ顔になるのは已む無しだ]
どうしてこう、お偉方って頭でっかちばっかかな。
[自国でも覚えのある光景。
行動力と決断力があるセルウィンの方が親近感が沸いた]
……るー。
嫌というかだね。
[向けられる問い>>171に、もにゃにゃ、と返す]
…………まぁ、あまり触れないでくれると助かるのだよ。
[複数の本質を内に秘める少年は、それに気づく可能性を持つ者に触れられるのを是としたくない。
とはいえ、撫でられたりなんだり自体は嫌いではなく。
その辺りで、色々と複雑なものがあるのだった]
……あまり、深入りするのも、よろしくはないしね。
[ぽつ、と付け加えた言葉は、伺うような視線>>172に対する答えにもなるか。
複数の属性を宿す精霊、というのは基本的に数多くない。
風と光を宿している事は、少年が特異存在であるという一つの証でもあるから。*]
/*
そーいえばこの子、10〜15年後くらいには自国に対してマナの過剰利用による危険性を呈して実家と対立する予定である(
各地の精霊石探してるのも事実だけど、精霊石とマナの関連性等を調べてたりもする。
自国はもはや精霊石が枯渇して、マナの研究が進みすぎて環境汚染的なものが現れてるのではないかなー、と。
[自分の役目は果たしたと、
──満足するだけのものは得たと脇に引いた己の元に、公子が近づいて来る。
愛刀の切っ先を肩に乗せられ、ごく自然と片膝をついた。
意味の分からぬ愚鈍ではない。
だが、驚愕は表情に乗る。]
─── はっ。
御身が刃を必要とされる限り、
我が身は殿下の最も鋭い刃でありましょう。
[一方的な命を、諾として受ける。
宣誓は、裏を返せば刃をただの飾りとするならば去るとの宣。
あるいは、己が満足するだけのものを与え続けてほしいという願い。
だが、さほど心配はしていなかった。
この奔放な公子は、安寧の中に身を腐らせることはするまい。
長柄刀を押し戴きながら、主を得た猟犬の笑みが浮かぶ。]*
[男は守り人の青年と公子達のやり取りに背を向けていた。
自身の治療の為というのも嘘ではないが、目の前の負傷者達への手当を優先していたからだ]
…あぁ、これは…牙かな?
そこから毒が入ったみたいだね。
この薬を飲んで、暫く動かないように。
気分が悪くなったらすぐに教えてくれるかい?
[自身は右肩の止血をするに留め、痛み止めやら湿布やらを渡し、投与する。
少なからず居る負傷者達に、待機場所へ引き返させる必要もありそうだと考えていたら公子が向かった先からざわめきが聞こえてきた]
/*
あと、魔銃が普及してないのは、精霊の力に耐えられる素材が無いから。
今使ってるのは精霊石精製の過程で出来た副産物で、一挺分しかなかったのである。
そうした副産物は再現性がなくて量産は出来てない感じ。
ザッツ錬金術(
それに付随して、現状魔銃を扱えるのはユーリエだけなので実家の仕事を手伝えてるけど、これが無い場合は足切りされる可能性のある末子であることをここに記す(
[たった今、己を近衛に任じた公子が守人との交渉に臨むのを、もはやこれ以上の荒事はあるまいと見送ってあっさり背を向ける。近衛だからと言って、常に側に控えるような殊勝さは持ち合わせていない。
主が破天荒ならば、従も型破りだと、人は案外に似合いと言うかもしれない。
この場にいない世間の評判とやらはともかく。
弩を預けた人物の前へと歩み寄った。]
助かった。
[霧の魔物を倒すのに助力を得た時と、まったく同じ調子、同じ抑揚で礼を述べ、弩を引き取るべく手を差し出す。]*
[トールがこちらへとやってくる>>179のをジト目で見る。
何のために来るかは明白だった]
んっとに、荷物持ちじゃないっての。
[差し出される手に両手で抱えていた弩を押し付けるように渡す。
嘆息を零した後、じっと相手を見上げた]
……トール、だったっけ?
戦うのってそんなに楽しいの?
[セルウィンが近衛に任じた時の名を思い返し、確認するように問う。
次いで、先の闘いで感じたものをそのまま問いとして投げかけた*]
[ろくろく見もせずに弩を押し付けた相手だったから、ジト目も文句も当然として、甘んじて受ける。
とはいえそれで反省することもなかったが。]
ああ。トールだ。
……楽しい、 か?
[弩を腰へ戻す合間に問われ、虚を衝かれた態でユーリエをまじまじと見た。]
…守人との戦いは、 "楽しかった" 。
戦うのは……──
……日々食事をするのと変わらない。
[本能レベルで戦いを求める男は、そんな風に言い表した。]
……戦うのは、嫌いか?
[なぜそんなことを聞かれたのだろうと、疑問から出た推察を、そのまま問いの形で聞いてみる。]
/*
思わず前にツッコミ入れたけど、ユーリエも実に良い性格をしてるなあと眺めているわけですよ。(めっちゃ褒めてる)
控えめに言って大好き。
というか、構ってくれてありがとう。
なんかこう、相容れない二人が出会っちゃった感。いいよね。
/*
ローランドもコンスタンツェも見ているだけで楽しいので、ぜひお近づきになりたいです。(願望)
願望だけじゃなくて実行するべきだな。頑張れ俺。
あ!あ!あと、シュテルンをなでなでしたいです!
やばい。このキャラ絶対そういうことしない惜しい!!
[問いかけはトールにとって意外だったようで、驚いたような様子でまじまじと見られた。
得られた答えは在り方の違いから簡単に理解には至れないけれど、彼がそれを是とし、日常の一部であると言うのは把握した]
んー……嫌い、とまではいかないけど。
私にとって戦うことは自分の身に降りかかるものを払う手段だから。
戦いはするけど、それを楽しむってことはよく分からないわね。
[日常の一部でもなく、必要な時に為すものであると。
問いにはそんな意味も含めて答えた*]
そうですか。
[少年からの返答>>174にしょんぼりするも、続いた気遣いの言葉に]
ありがとうございます、気を使っていただいて。
[少年の反応から、あまり言われたくない事と判断し、口を噤むことを決め。
少女は、最後に強めに少年の頭を撫でた後、
手を離して口に左手の人差し指を唇に当て、ほんわかと微笑んだ。*]
せねばならないことなら、楽しむのは損じゃない。
…あ、いや。
[楽しむのがよくわからないと言われて、持論を述べる。
だが、何か違うなと思い直して、自分の髪をくしゃりと掴んだ。]
俺にとっては自然なことだ。
戦うのは、生きるに等しい。
子兎が跳ねまわるのも、同じことだろう?
[おまえが、のニュアンスで子兎を発声して、同意を求めた。]
カーク・ヒッツェシュライアー...それがお前の名か。
[ 何やらどさくさまぎれに名乗られた守人の名>>163を、反復しながら公子の内に浮かぶのは ]
(やはり、人間臭いな...)
[ 相手の言動からもそれは見てとれる。今は人知を超えた存在であれど、元は、普通の人間であったのかもしれない、と...とはいえ、その認識がこの状況の足しになるかと言えば怪しい ]
俺はセルウィン・チノだ。父が大公故、テンガでは公子と呼ばれるが、お前は人の理の外に在る身だろうから、好きに呼べばいい。
[ 結局のところ、そこを追及するのはやめにして、自らも名乗りをあげるに留める ]
あと二つも関門があるだと?まったく、こちらも面倒極まりないな。
[ カークの続けた話には、顔を顰めたが、そこに拒否権が無いことは理解出来ていた。彼の言う、二人だけでは無理、という意味も ]
ふむ...確かに、いかにトールが手練でも、二人だけの力で押し通れるというものでもなさそうだ。
[ ちらと、視線を向ければ、そのトールは先刻の弩を預けた娘から受け取った所のようだった。
彼が近衛となるを誓いながら、自らの傍にべったりとは守りにつかぬのは予想の内だった。むしろ、そうであろうと期待したからこそ任じたとも言える。
最も鋭き刃となると誓ったあの男は、己の剣が鋭さを失わぬ限り、その腕の届かぬ場所へこそ力を揮う文字通りの片腕となるだろう ]
(あの娘の飛び道具は大したものだ、それに度胸も中々と見える、術師...は、俺の範疇外だが...確か、あちらの娘は精霊師だったな)
[ それも代々続く名門と言っていい家系の者だった筈だ、と、何やらシュテルンの頭を撫でたりしている娘の姿を見ながら思い出す ]
(......明らかに人外の存在にあれだけ物怖じせぬなら見込みはあるか...あとは...治療の出来る者...自分の身くらいは守れるものがいいが)
[ 治癒術師というのは、基本戦闘向きではない...どころか、むしろ足手纏いになりそうなタイプが多い。思案しながら巡らせた視線の先、先刻、僅かの間ながら共闘した調香師の姿が見えた ]
(そういえば...確か治療の腕も確かという話だったな)
[ 嗜み程度といった身のこなしは、武人ほどではなくとも、身を守るには充分に見えた ]
判った三人だな。
[ 決断するが早いか、伝令の兵を三人の元へと向かわせる ]
『公子の供として、この先の調査へ同行する気はないか。危険はあるが、報賞は公子の権にて保証する。その他に望みがあれば、直接公子に申し出て構わない』
[ 伝えられたのは見事な飴と鞭...の要請だった* ]
[気を使って、の言葉にはふる、と首を横に振る。>>185
強めに撫でる手にはほんの少しわたた、としたもののそれも一瞬]
……る。
[向けられた、ほんわかとした笑みに、こちらもにこり、と笑って見せた。*]
[撤回気味に紡がれた言葉>>186は分からないでもない。
それが出来るか、と言われれば話は別だが]
(調査とか研究がそれに近いのかなぁ…)
[自分にとってはどれになるのだろう、と置き換え思考する間が空く。
続いた喩え>>187は、言葉だけを受け取れば頷けるもので、そうね、と同意しかけたのだが]
……んん?
子兎ってどーゆーことよっ。
[ニュアンスが自分を指していると察して、その部分だけは突っかかった。
ジト目がトールへと向かう*]
/*
しかしトールって、どこで見ても大体、わんこっぽいんだよね。
表では自重するけど...めたくそ、わしゃわしゃ撫で繰り回したいっ!!><
[それが名か、との言葉に返すのは頷きひとつ。
真名ではないが、今の在り方を示すに最も近い名であるから、そちらを名乗るのが今の常]
ん、わかった。
んじゃ、名前で呼ばせてもらうわ。
[相手の名乗りを刻みつつ、さらりと返して]
そんだけ、面倒なモンをつつこうとしてる、って事だよ。
[顔を顰めながらの言葉>>189に、軽く肩を竦める。
仕種の合間、先の対峙で受けた傷が早くも塞がりつつある事に対する公子は気づいたか。
空白を経て、了承を返して動く様子>>191にふと過るものがあったが、それは内へと押し込めた。*]
……このぐらい、決断の早いのが現役の頃にもいてくれりゃあなぁ……。
[ふっと、そんな事を考えてしまうのは許されてほしい。
真名を持って生きていた頃の悩みの種は、先の読めぬ西の動向だったから]
友人、ですしね?
[笑顔が返り>>192、嬉しくなったところで、来た伝令>>191に目を瞬かせる。]
(……近い場にいるのに伝令?)
[ほんのりと思ったが、それはそれ。]
承知しました、と公子様にお伝えください。
[今のところは慎ましく生活出来ればいいかな、と考えてはいる。
なんで調査団にいるのかといえば、親の代理として、の意味が大きかった。**]
[元より、精霊師という存在は少年に取って嫌いではない。
ただ、現状では最も警戒すべき存在である、というだけなので。
『友人』という評は、それが精霊としての自身に向けられているだとしても心地よくあった]
……る。
ありがと、なのだよ。
[小さく小さく、感謝の言霊を紡いだ後。
少年はとてて、と守り人の方へと移動した。*]
/*
ユーリエ仔兎ネタを見ると、自分でやった牙兎思い出してつい笑ってしまうのだよ……w
やっぱり、結び付きやすいんだなあ……。
だーぁれが子兎かぁああああ!!
ああそりゃ背も小さいわよ!
飛び跳ねもするわよ!!
でもな、これでも22歳なんだからなあああ!!
[誰もそこまで言っていないことまで口に上らせ、ぜーぜーと息を切らせた。
子供扱いされやすいことは気にしているらしい。
トールはその心算はなくとも、ユーリエは同義語と受け取ったのであった]
ぜー……ぜー……
……なに? 伝令?
[そんなやり取りの中、ユーリエの剣幕に引き気味にしながら伝令>>191がやってくる。
内容を聞けば、この先の調査の勧誘。
呼吸を整えながら聞いて、ふ、と短く息を吐いた]
良いわよ、受けるわ。
元々引く心算もなかったし。
[伝令には是の答えを告げる]
……まぁ、よろしくって言っとくわ。
[セルウィンが調査に向かうとなれば、近衛となったトールも同行するのは自明の理。
少しだけ気持ちを落ち着けて、お座成りにも聞こえる言葉を投げかけた*]
とはいえ...断られるとまた面倒だが。
[ 自分に人望がある、とは、公子自身思っていなかったから、そこは五分五分の賭けに近い ]
もし三人揃わずとも...
[ 例えば二人だけでも可能か?と、尋ねようとして、途中でやめる。確かに賭けだが、ここは勝たねばならぬ賭けと思い直して ]
ほう、もう傷が塞がっているのか。
[ 返答を待つ間は暇であったため、必然目の前の騎竜師を観察することとなったが、その身の傷が見る間にも治癒していく様に、目を瞬く ]
しかし、すぐに治るからといって、無茶をするのは関心せんな。
[ それが先の闘いの様子を見ての公子のカークに対する認識だった* ]
ああ、そこはそちらさんの好きなようにな。
[カークと呼ぶ、という宣にちょっとだけ、嬉しそうな表情が過ったのは気づかれたか、否か。
伝令を使うあれこれについては特に口を挟む事もなく、先に進むための呪を編み始める。
途切れた問い>>205には何も言わなかったが、二人だけでは諾を返せなかったのは言うまでもない事か]
……は?
[治りかけの傷を見ての指摘>>206は、予想外。
故に、惚けた声がうっかり落ち]
無茶……ってほど、無茶した心算はないんだが。
ま、ちょいとタガが外れてたのは認めるが。
[数度の瞬きの後に落ちたのは、それもどうか、と言われそうな物言い。*]
[やっぱり、というかなんというか目の前で叫ばれて耳キーンする。
ここで耳を塞げば音量がさらに上がることは間違いなしなので、我慢だ。
22歳なのか、という認識だけが頭に残った。
言うだけ言って肩を上下させているユーリエになんと声を掛けたものか悩んでいる間に、公子からの伝令がやってくる。
共に内部へ征くものにユーリエが選ばれたと知って、口の端が上がった。]
頼りにしている。
さっきの炎は良かった。
[おざなりな言葉へ、短い言葉ながらも信を置くと返す。]
お前が痛みも感じないと言うなら、何も言わんが、どうやら普通に傷は痛むようだからな。
[ 惚けた声に、やはり自覚が無いかと、少々呆れつつ、しかし表情は変えずに淡々と言葉を繋ぐ ]
先刻は、むしろ痛みよりも戦いの高揚の方が強かったろうから、それも否やは言わんが、お前のその様子では、常日頃似たようなものだろう?
例え意識せずとも、痛みが為すべき判断を狂わせることもある。
この先を同行するなら、僅かな間とはいえお前も俺の同盟者といっていい。叶う限り自重しろ。
[ 人外、と認識する筈の相手に、相変わらずの尊大な口調で告げる...のは、相当に微妙ながら、忠告というか、要請...というか...であった* ]
[ユーリエの中でトールは既に”失礼なやつ”と言う認識となっている。
こちらが一方的に警戒しているわけだが、そんな相手に短いながらも信を向けられれば>>209面食らいもするわけで]
っ…、 毎回援護出来るとは思わないでよね。
……準備はしとくけど。
[返すのは憎まれ口と、小さな呟き]
[それから]
だから、子兎って言うなあああ!!
[呼び名を改めない態度>>210に対する突っ込み。
その時点では名前を名乗っていないことをすっかり忘れていた]
私にはユーリエって名前があるの!
今度子兎なんて呼んだら張っ倒すわよ。
[しばらくの間、トールへの認識が”失礼なやつ”と言うものから変わることはなさそうだ*]
[淡々と紡がれる言葉>>211を受け止めるのは、相変わらずきょと、とした表情。
それでも、一通り、話を聞いて。
その言わんとする所を捉えて。
それらが理解に落ちた瞬間に落ちたのは]
……っは……。
ははっ、いやいや、こりゃ参ったね。
[物凄く楽し気な、笑いを帯びた声だった]
いやいや、シュテルン以外に自重しろ、なんて言われたのはいつ以来だっけな?
……若い頃はあちこちから言われたモンだったが……最近は言ってくるような奴もいなかったからなぁ。
[どう聞いても自慢にならない事を言いつつ笑う様子は楽し気で。
傍らに来た少年が呆れたような視線を向けるのも気付いているのかいないのか。
ともあれ、一しきり笑った後]
……っと、すまんすまん。
茶化す心算はなかったんだが、な。
[表情改め、まず向けるのは軽い口調の謝罪]
さっきは、武人として滾っちまったんでついついいろいろ飛ばしちまったが。
己が務め、在り方違えぬための自制はちゃんと持ってるから心配しなさんな。
[物言いは軽いが、瞳に宿る色は真面目なもの。*]
ユーリエ、な。
[笑いを噛み殺しながら頷いて、ひらと手を振る。
そろそろ祠へ赴く算段も付いただろう、と心は既に次の戦いへ向いていた。
剣技以外のことは無頓着かつ無神経な男である。
失礼なやつ、でだいたい合ってる。]*
……るー。
公子殿、その手の釘刺しはするだけ無駄ともいうのだよ。
[わらう守り人の傍ら、少年はぼそ、とこんな呟きを落とす]
……クゥはそれ、言われ過ぎて感覚がおかしくなっているのだからね。
[続いた言葉は、かなり酷かった。*]
[名前はきちんと認識したよう>>218だから、それ以上の突っ込みはなかった、けれど]
ほんっっっっっっとムカつく。
[次へと向かう姿を見遣りながら、力一杯の感情を込めて呟いた。
適当に流せば良いことが出来ない子供っぽさは22歳に見えない要因の一つであり、それをユーリエは未だに気付けずにいる。
自然と改善されるには、まだまだ年月が必要そうであった]
………もうちょっと用意しとこ。
[それでも頼られたことは満更でもないらしく、祠の先へと向かう前にもう一度、マナの結晶を作る作業を始めるのであった*]
[ やがてユーリエからの諾の返事も戻り、ローランドからも返事はあったろう。同行者が決まれば、未だぼそぼそと会議中の士官に更なる伝令を送る ]
『行ってくる。怪我人だけは、とっとと治療しろ』
[ ここだけは直筆で書かれた短いメッセージに、士官達が慌てた時には、既に手遅れだった ]
[横からの突っ込み>>219には、オマエナー、と言いたげな表情を向けたものの、それはすぐに改まり]
ま、そこは心配しなさんな。
自分の言霊には責を持つ……それが、俺たちの理だからな。
[真面目な口調でそう返した後、改めて周囲を見回して]
で、だ。
そろそろ、行けそうかね。
……あんまり、長話してても仕方ないだろ?
[進むべき者が選ばれているならば、後は動くのみだから、と。
先ほど編みかけて止めた呪を再び編み直しつつ、向けたのはこんな問いかけ。*]
[その呟きは別段声を落としたものでも無かったので、話し合いをしている輪の一部から剣呑な視線が飛んできた。
だが男はそれを気に留める事も無く、周囲で飛び交う話からこの先に進むのは少数選ばれた者のみになるらしいと受け取り]
ふむ。
なら、僕は此処までだね。
じゃあ一足先に怪我している人達と待機所まで移動しておこうか。
[仮にも国の神域らしき場所へと進むなら、その国の住人もしくは戦うに特化した者を連れていくだろう。
そう思った男は、自分は無関係だと思い負傷者達の元に戻ろうと踵を返したのだが]
[祠の前に戻る道すがら、公子が選んだ人物について耳目を働かせる。
子兎もといユーリエがその一人だとは、先ほど見た。
もう一人は精霊使いらしい。
濃い霧の中でもなお暗い闇を呼び出していたのが、そうか。
頭ばかりの精霊使いたちとは違って、杖での肉弾戦もこなしたと聞いた。
護らねばならない相手でないのは結構。
最後に、調香師も選ばれたと知る。
戦闘能力はこの目で確認した通り。
薬の知識も相当なものだと、手当を受けたというものから聞く。
悪くない。
このメンバーなら、自分は前だけ見て刃を振るえるだろう。]
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