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美しく月の昇る晩、君は自らの本当の姿を知った。
智恵を絞り、活路を開く勇気。
人狼を見抜き、妖異を滅ぼす力。
死者の声を現世に届ける異能。
頼りなく怯える人々を守る技。
互いの正体を知覚し合う絆。
自らの胸を裂いても仕うるべき主。
赤く染まる牙――長い咆哮。
さぁ、どうする?
まずは何から始めよう?
どうやらこの中には、村人が3名、人狼が1名、占い師が1名、狂人が1名いるようだ。
薔薇園芸家 ローゼンハイムが「時間を進める」を選択しました
新たな赴任者を迎えた駐屯地には平和な時間が流れている。
今日もまた――何も変わらぬ、いつもの日々だ。
しかし――じわじわと崩壊の足跡は近づいていた。
/*
1dはプロロの赴任日より三日たっています。
荷物を解き日々に慣れて来た頃でしょう。
切りの良いところで1d時間軸へ移行してください。
メモの能力COは不要です。
また2dは▲▼が発生します。
希望者は(RPを)頑張ってください。
だけど、もしもまたこのような
血塗れた恐怖と隣り合わせの世界であれば――その時は、]
[―― お前に、爪と牙の加護があるように。]
.
/*
尉官 カスパル (moggyu) [狂人]
……RP村ですら素村を引かせてもらえない悲しみ
っていうか希望者いなかったのかよw
/*
前世騎士→今世軍人で、他者を大事にする性格で、固いSAN(前村参照)とかもあるというのに、狼→狂人
これはあれだな。
狼の正体によっては発症なしで狂っていいな。
/*
投下間に合った(指が震えている)
赤にならなくても大丈夫なように分割してはありましたが
無事に希望通りましたありがとうございます。
我侭きいてもらって本当に……。
――前世の顛末――
[少女を喰らった翌朝には飢えは癒え、弟妹を前に渇きに苛まされることはなくなった。
しかしその後も村人は一人一人と消えていき、村人達は疑心暗鬼に陥って村人が村人を殺すことも増え、再びカスパルの飢えも強くなる。
我慢できず弟妹の服を切り裂いた翌日、ありったけの金と共に、よく出入りしていた隣街の宿屋へ二人を預けた。
一人になった家は寂しかったが、二度と弟妹を手にかけることがないだけでも幸せだった。]
[また何かを食べねばならぬ。
本能が囁くままに訪れたのは、あの時カスパルを信じてくれた男の家。
中から気配があり、扉に耳を付けると彼は「死にたくない」と何度も何度も繰り返していた。
彼には恩がある。
カスパルを信じてくれた恩が。]
ありがとうございます。
……あなたの望みを、叶えましょう。
[その後カスパルが密かに村を去り本当の意味でこの人狼騒動が終結するまで、カシムの家へ入ってくる存在は一つもなかったことだろう。*
――講義室――
[赴任日に窓から見下ろした時に視線があったかもしれない青年や>>0:74、まだ若く経験の浅い狙撃手は>>0:7、カスパルの指導を受ける機会もあったことだろう。
二人はカスパルに何らかの反応を示しただろうか。
カスパルからは、青年の顔は覚えがあるような気もしたが、狙撃手の顔は記憶に薄く、初対面の様ではない反応をされれば戸惑った。
記録保管庫で出会ったドロシーだけは極力避けるように立ち回りながら、フィオンを見つければ声をかける。
ジンジャークッキーが美味しかった礼を述べ、彼の予定が合うならば一度は昼食に誘った。
初対面時の彼の奇妙な動揺を>>0:18、気にしてはいたのだ。]
……今日は、ここまで。
[講義を終えて解散を命じる。
今日も視た悪夢の所為で――頭が、痛い。**]
/*
さて狼だーれっかな。<<尉官 ドロシー>>
正直プロロのRP的にドロシー>>カシム>フィオンって感じで、サシャはまず違うなって思っている。
/*
これはご主人はドロシーに違いないな。
狂人になったらとりあえず村人全力で殺す気満々なので、少なくとも一人は血祭りにあげよう。そして俺は穏やかに喰われよう。ひゃっはー。
/*
羊は狼となりました。
目標は“私”を食べた狼を食べて気持ちを理解することですが。
そのあたりは流れに任せましょう。
私の手助けをしてくれる狂人さんと<<薔薇園芸家 ローゼンハイム>>
邪魔をしてくれそうな占師は誰かしら。<<兵卒 サシャ>>
[その夜、初めて夢は輪郭を得た。
闇は深い森に。光は頭上から差し込む月光に。
赤は“私”を殺す青年の髪の色。
そして“私”から失われていった色。
あの晩、手を引かれて連れて行かれた森の中で
“私”はあの人に胸を抉られ死んだのだ。]
――記憶は廻る・輪廻は巡る
“私”の魂・何度目か
[うろ覚えの童謡はいつから歌えたのだろう。
新たに与えられた部屋の中、
ベッドの上に膝を立てて窓から西に沈む月を見ていた。
数日間で夢は随分と鮮明になった。
最初は不思議でしかなかった感情の意味も、今は理解が及ぶ。
サシャを見て得た衝動も、カシムに感じた親しみも、
フィオンに見出した既知感も、カスパルに覚えた寂寞も。
すべて魂が覚えていたこと。
服の上から触れてもそこにはちゃんと皮膚がある。
その中で命は今も脈打っていた。
だけど、あの頃よりもずっと――何かを求めて胸が疼く。]
― 自室 ―
[また、あの夢だ。
気分は不思議と凪いでいるのに
胸の痞えは日に日に増していくようだった。
その理由が夢のせいだと分かっていても、解決策はない。
毎朝の習慣として予防薬の小瓶を手にし、
掌に出した数粒を口に含む。
水で喉を潤し口元を拭うと
いつもと変わりなく軍服に袖を通しながら
今日一日の段取りを組んでいった。
資料は一通り日付順に揃えたが、内容の把握はこれからだ。
状態の悪いものは優先してデータへと変換していくべきだろう。]
― 記録保管庫 ―
[食堂で紅茶のボトルを受け取ってから
前日と同様、記録保管庫で資料の整理の任に就く。
初日にサシャを誘ってから訪れた食堂には
思った以上に品数が揃っていた。
船での話に出てきたお菓子の話>>0:23に触発されて
買い求めたチョコレートは本日の仕事の供だ。
擦れ違うだけで声を交わせなかった士官>>0:10の名が
フィオンと知る機会は赴任の翌日に訪れていた。
以前に出会った事はないかと以前の配属先を口にしたが
彼の反応はあまり芳しくなかったように思う。
所属故に配置にも秘匿義務があるのだろうかと追求はできなかった。
同日配属だからか妙な親しみを覚えてか
彼らを見かければこちらからもよく声をかけつつ、
カシムへと名前の訂正が適えば行った。
例外として、カスパルだけは僅かな挨拶を交わすのみだ。
避けられていると推測できたが、それを打開する策はない。]
この棚はこれで全部ね。
次はDから初めてちょうだい。
[部下となる記録官に声をかけて、
自らも随分と古い記録誌に目を通していく。
その中に人狼病の記述が見えれば、指はそこをたどった。**]
ーー外縁→保健室ーー
俺はフィオン。君は?カシム。よろしく。
配属されたて?
一にも二にも体力勝負だからね…。
最初はとにかく走らされるよ。あと筋トレ。
[口が聞けるようになった新兵…カシムに、水を飲ませ。
水が余るようなら私物のタオルに水を含ませ、首筋や顔を拭いてやる。
汗で濡れた体が冷えてきているようなら、自分の上着を掛けてやった]
立てるか?
無理して走っても体を痛めるから、戻ろう。
なあに、新兵がぶっ倒れるのなんか日常茶飯事過ぎて
誰も気にしないよ。
[顔色をうかがう素振り>>0:74を感じれば、できるだけ先輩らしく振る舞うよう心がける。
まあ実際よくある話なので、噓でもない。
話しかけられれば受け答え、嫌がらなければ保健室に連れて行くだろう]
…臆病?
君は優しいんだろ、きっと。
軍には非戦闘員もいる。救護兵や、給養員とか。
戦地に赴くけど直接戦闘はない。
あとは記録官も多分そうだろう。ほら、いたろ。金髪の可愛い人。
適性があるなら、目指してみてもいいんじゃないか。
[話題によってはそんな言葉を返したかもしれない]
−訓練場−
−ぱぁん!
[ドロシー中尉のお誘いでお茶したり(>>0:75>>0:76)、同部屋の弟分と共に講義を受けたり…駐屯地内の生活にも少しずつ慣れて来た頃。
乾いた音の鳴り響く部屋に、まだ支給されたばかりの新品と思われる銃を握る、女兵士がひとり。]
…難しい、なぁ…
[難しい、というのは。
標的に見立てられている『的』であるマネキンに、『人間』を連想してしまうためである。
−目の前に相対するは敵なれど、彼等の帰りを待つ人々がいるかもしれない−と。
やらなければ、やられる世界−頭では解っていても。それでも。
そんなサシャの側にカスパル中尉の姿があれば、彼から感じられる『謀略』の気配に、少しの戸惑いを感じたかもしれない。*]
ーーフィオンと狼化病ーー
[もう、何年になるか。
朝と晩、起き抜けと寝る前に一本ずつの皮下注射。糖尿病患者のそれにも似た、ボタン式の注射器を腿に当てる。
血を見ると酒を飲んだような酩酊感を覚えたのが始まり。
症状が進んでいることに気づかず、先入先で戦闘となった時に発覚した。その時の自分を見た者は、除隊し、フラッシュバックに苛まされながら暮らしていると聞く。正気に返った時に見た彼の顔は、未だに夢に出てくる。
おかげで、幸いあれ以降はある一点を除き常人として暮らせている。最も、その点のおかげで今、諜報官として暮らしているのだけれども。]
下士官 フィオンは、尉官 カスパル を能力(占う)の対象に選びました。
― 保健室 ―
[ フィオンはカシムの身を慮るばかりか進路の相談などにも乗ってくれる。
あれこれと悩みを相談したかもしれない。
しかし、やはりどれも走ることは大事なようだった。
次はカッコ悪い所を見せないよう明日もその次も走ろうと心の中で誓ったりもした。
記録官の金髪の女性と聴き、「もしかしてメアリー中尉殿でありますか?」と返した事で実はドロシー中尉だった事が判明した一幕もあったりなかったり。
慌てて謝りに行こうと結局探しに走り回った一幕は別のお話し。
その後の3日は比較的穏やかな日だったと思う。
もちろん訓練は辛かったし、時折感じる既視感や、いつもの夢見の悪さはあったが戦争中であることを忘れるほどであった。
ドロシーとは今では比較的普通に喋れている気がする。
フィオンには普段言えない相談などしていたかもしれない。
カスパルには諸々の訓練を叩き込まれている所だ。どうも窓辺からこちらの事を見ていたらしく倒れていた事も見られていたようだった。
サシャとは同部屋としての生活に慣れだした処だろうか、まだ3日だというのに稀によく殴られたかもしれない。
ただ、カシムは知っている。
サシャは自分同様に夜何かに魘されている事に。
声を掛けるべきか掛けないべきか悩みに悩んでこの日まで結局声を掛けられずにいた。* ]
ーー翌日ーー
[向こうから女性が歩いてくる。>>5
豊かな金髪を緩くまとめた、ほっそりとした姿。
淑やかな立ち居振る舞いが場を華やかにするね、と
既に下士官の間で結構な騒ぎになっている。
ドロシー=ディレイ中尉。]
『ご苦労さま』
[敬礼し、脇に避ければ、そんな言葉をかけられたかもしれない。
すれ違い様、中尉は振り返った]
『…どこかで、お会いしたことはないかしら?』
…いえ。申し訳ございません。
自分には思い当たる記憶がありません。
[中尉は以前いたらしい職場の名前を口にする。やはり記憶はないので首を横に振る]
『そう…』
(あなたみたいな可愛い人、会っていたら忘れませんよ)
[そのことがきっかけなのかはわからないが、顔を合わせれば挨拶と2,3言葉をかわすようになった。
それを見た下士官連中に、やっかみ半分でいじられまくったのはまた別の話]
――訓練室――
[講義を終えた後に、訓練場へと顔を出す。
的より人を撃つことおほうが多かったここ数年であったが、緊迫した状況かた遠ざかれば腕が鈍っていくのは如実に感じる。
先客がいたので近くに立ち、銃を見ている振りをしつつ横目で観察した。
一撃。弾はきちんと的へ飛んでいく。
サシャ=マリア・コーエン。18歳狙撃手。>>8
まだ若い彼女は、それでも狙撃手として敵を撃っていた。
細く見える腕だが構えは良い。弾の軌道も申し分ない。]
殺すなら容赦なく殺せ。
でないと大切なものを失う。
[いいか、と一言断ってから彼女の構えの上から手をおき、僅かにその位置を修正する。
腕から見るに元々素質があるのだろうから、それ以上余計な手を入れるのは彼女の才を殺すだろうと、最小限の干渉に止めた。]
[それ以上はこちらから話しかけることもなく、自身の銃を構える。
カスパル自身は片手で撃つことは少ない。
確実に敵を仕留める両手打ちで、二発を腹に。
一発を頭部へと撃ち込んだ。
硝煙の臭いは、夢の中の血の匂いをかき消してくれる。
戦場で血の臭いを嗅いでも、不愉快でしかなかったのだが、夢では、甘くて蠱惑的ですらある。
あれはカスパルの「記憶」なのだろう。
振り払うように頭を振って、もう一度狙いを定める。]
― 廊下 ―
[ 朝、寝起きと共にサシャに魘されていたことを言おうかどうか迷っていると一発殴られた。
どうやら知らずじっと彼女の顔を眺めていたらしかった。痛い。
本日の調練はカスパル中尉による指導という事になっている。
目覚めの一撃もあったことで頭がすっきりしている事もあり今日こそは無体な姿をさらさずにいられるといいなと思う。
今日の訓練はなんだろうか?
それと話しは戻るが、サシャの件に関しては一つ直接聞く前に、同じ女性に意見を窺うことを思いついた。
そう同時期に赴任してきたメ…ドロシー中尉だ。
我ながら良い考えな気がしている。彼女なら自分にはなかった意見が聴けるかもしれない。
そんなとりとめのない事を考えながら、訓練所を目指すのであった。]
――訓練場――
[入って来たカシムの姿を認めれば足音を殺して近づく。>>14
他の兵士の中には自主練をしている者も多く、周囲の集中力を削がぬようにとの配慮であった。]
射撃は苦手か?
苦手でも分解と組み立ては出来るようにしておけ。
[直接銃を握る事は少なくとも、扱う以上は基本知識だ。
しかしそんな話ばかりでは新兵は飽きてしまう事が多いのは経験上わかっていたから、説教じみた話はそこそこに訓練用の銃を彼に渡す。]
トリガーは重めにしてある。
立って撃ってみろ。
[訓練期間に最低限は習っているはずだから、まずは撃たせて様子を見ようとする。上手く撃てなさそうであれば、後ろから手で姿勢を修正してまずは一回引き金を引かせようとした。]
ーー1日目ーー
『よければ、ご一緒しても?』
[朝飯を食べていたら、カスパル中尉に声を掛けられた。危うくバターロールで窒息死しかける]
どうぞ。おはようございます。
早いですね。
[喉の塊はラテで流し込み、常日頃の腹芸の賜物で平静を装った、が。何かは伝わっているかもしれない。
初対面の時よりは、胸の高鳴りが収まっていたものの、それでも、ドキドキするのは続いている]
『先日のビスケット、美味かった。教えてくれてありがとう』
いえいえ。自分もたまたま食べていただけですから。
中尉は、今日から仕事ですか?
え、講義!?…人に教えられるなんて、凄いですね。
[フィオンは基礎訓練と応用訓練の過程を既に終了しているため、基本的には自主練だ。
今日はランニングに筋トレと射撃でもするかな、と。カスパルと会話しながら考えた]
ーー2日目ーー
『…今日の予定は?』
[またしてもカスパル中尉に声を掛けられ、向かい合わせの席で朝飯のパンを咀嚼する]
…今日は基礎練と、図書室で調べものをしようかと思っていますが。
[中尉はご自身の予定を話してくれたようだ]
『基礎練、良ければ付き合おうか?』
え、良いのですか!?助かります。
(あちこち触れ合…考えない、考えないぞ!)
[なかなか相手が見つからないので、尉官というのも合わせて大変ありがたいお申し出。一瞬いらないことを考え、心臓が飛び跳ねる]
『軽く汗を流した後、昼、一緒に食わないか?』
[そして再びバターロールで窒息しかけました。
なお、ディレイ中尉の件と合わせて、僕は男色家という噂が囁かれはじめている。違うんだ…!]
――回想:1日目――
[前日に朝食を食べる際に声をかけたフィオンは、思っていたほどカスパルを見ても動揺はしなかった。>>16
資料には詳しい経歴は書かれていなかったものの「書けない経歴」で「国外の任務」だとすれば、ただの一般兵ではないことは想像がつく。
カスパル程度に揺らされるような相手ではなかったのかもしれず、彼の見かけから気弱な人物像を勝手に想像していた事を恥じた。
ごく普通に日常の会話を交わしていけば彼の奇妙な初対面時の行動は概ね気のせいになっていたが、こちらへ向けられる視線は気になっていた。
殺意ではない。嫌悪でも畏怖でもない。強いて言うなら興味か。
どこかから自身の噂でも聞いたにせよ、その反応は奇異なものに映ったから興味を引かれていたのもある。]
――回想:2日目――
[フィオンに練習と昼食の誘いをかけたのは、初対面時に彼を勝手に誤解したことへの言葉のない謝罪のつもりだった。>>17]
基礎練、良ければ付き合おうか?
[快諾してもらい訓練場で基本的な徒手格闘を行った。
カスパルが訓練を付ける立場とはいえ向こうは立派な軍人だ。新兵に対してのものとは異なり、油断は出来ない展開が続く。
何回目かの攻撃を受け流しながら、体をひねり背中から床に叩き付け、体重をかけて上肢を拘束する。参ったとの声を聞けば力を緩め、床に倒れたままのフィオンの腕を掴んで引き上げる。
まずは真っすぐに立たせてから、肩の位置をなおし腰に手を置いて重心を落とさせた。]
体幹をもう少し鍛えた方が良いな。
重心が高いから飛ばされやすい。
[頭の位置はいいから足の運びを、と僅かなズレを都度修正しながら他の訓練の要望があれば時間のある限りは応えただろう。]
――回想:2日目昼食――
[食堂に入った時に周囲の視線と、一瞬遅れての囁き声が聞こえる。
視線の種類は概ねが好奇であり、ぐるりと周囲へ視線を投げ掛けてからため息をついて椅子に座る。]
すまない。俺の噂は、聞いているだろう。
「戦闘狂」は、根も葉もない話ではないからな。
[前線を志望し最前線で戦果をあげてきたカスパルには、戦闘狂だの悪鬼だのの噂は付いて回っている。
否定はしないし、する気も全くないから、近しい人物は非常に少ない。]
気にするなら近寄らない事を勧める。
俺の事は気にせず自由にしてくれ。
君からは嫌悪も畏怖も詮索心も感じなかった。
……ありがとう。
[彼が立ち去るようならば止めはしないし、共に昼食をとってくれるならば僅かに微笑んで礼を述べた。*]
― 回想・2日目>>11 ―
ご苦労さま。
[手元の資料に気を取られていて、
通路を開けてくれた相手が例の相手だと気付くのが一瞬遅れる。
横を通りすぎたところで振り返り訊ねたが回答は否だった。]
なんだか知り合いに似ている気がして。
まだ名乗りもしていなかったわね。
ドロシー=ディレイ中尉です。
……よかったらまた話してもいいかしら。
[それがどんな知り合いなのかも思い出せないけれど、
同日配属となればフィオン自身にも親しみが沸く。
ドロシーと違い実務部隊ならばなかなか暇はないかもしれないが
食堂等で顔を合わせる事もあるだろう。
廊下でのやりとりを誰かに見られていることも、
フィオンが後々いじられているなど露とも知らずに
顔を合わせると笑顔で手を振るのだった。*]
アデル下士官、今日はここまでで構わないわ。
明日は続きから始めてちょうだい。
[上級官から手伝いとして貸し出しをされている部下を帰して
半分趣味のような時間を過ごす。
古い記録を浚うのは配属当初から好きだった。
記録官という職務を選んだのもそのためだ。
昼間見つけた記述を改めて追う。
狼化病が軍内で発症した事例が細かく記された録は
記録誌とは別に綴られていたからおそらくは個人の手記だろう。
発症者が射殺されるまでに3名程の犠牲者が出たらしい。
戦闘でもなく昨日までの友人を殺す時、何を考えたのだろうか。
殺して何を得られたのだろうか。]
……… 。
[ノックの音が聞こえる。
手記として綴られた数枚の紙を記録誌に挟んで顔をあげた。]
どうぞ。
[促せば扉はゆっくりと開いただろうか。
カシムがそこに立っていれば、微笑みと共に入室を許可する。
名前を間違えていた件は
ドロシー本人よりも先にフィオンにより正されたようだった。
食堂でのんびりお茶を楽しんでいたところに
あちこち走り回ったのかへろへろになったカシムが現れて、
謝罪を口にできるようになるまで水を飲ませたりと大変だったが
それがかえって功を奏したのかもしれない。
あれ以来、接する際の緊張がいくらか緩和されたように思う。]
何か記録をお探しかしら。
それとも私と話しにきてくれたのかしら。
[半分冗談で口にして、今日は水ではなく紅茶を振舞おうか。
食堂ではないので紙コップでの提供になるけれど。*]
― 訓練場 ―
[ 訓練場に入ると既に各々が各々の訓練を開始している所だった。
同室のサシャの後ろ姿>>8もみたかもしれない。
と、突然後ろから声を掛けられた。
振り返りカスパル>>15を確認すると慌てて敬礼する。 ]
りょ、了解であります。
[ 分解と組み立ては好きな方である。
最初の方はあれこれ試行錯誤していたのが楽しかったし、慣れ始めた今では逆に他の事を考えなくていい時間として気が楽である。
しかし、それだけでは当然兵士としては許されないのであろう。
カスパルからは銃を手渡され試射するよう促される。
カスパルが見守ってるであろう中、正面から両手で構え的を狙うも、どうしても肩に力が入り過ぎてしまう。
乾いた音と共に放たれた弾丸はやはりと言うべきか的にかすりもしなかっただろう。 ]
も、申し訳ないであります!
[ 続けて撃ってみるが、たまに的にかする事はあっても的を撃ちぬくことはついぞなかっただろう。 ]
――訓練室――
[一発目、弾は大きくそれていく。]
肩の力を抜け。足を少し開け。
高さは眼の高さで――ん。
[指導を入れてもカシムの体から緊張が抜ける事はなく、彼は何度撃っても本来貫くべき箇所を撃てはしなかった。>>24
カスパルは銃を握るカシムの手ごと握りしめ、訓練の中止を伝えると、彼の手から銃は取り上げて代わりに頭の上に手を置いた。]
撃てないなら構わない。
撃たずに済むにこした事はない。
お前はあまり向いていなさそうだしな。
だが、撃てないのなら撃たれるような事はするな。
[拒否されなければカシムの頭の上に置いた手を動かし、撫でる。彼が望むならば守ろうと思ったのは、弟に重ねたたからか。
部下への責任感だろうか。
それとも、見覚えがある気がする容貌の所為だろうか。]
射撃以外は何が得意なんだ?
整備や衛生、補給に建設、通信だって必要だ。
……殺さなくても、やりようはいくらでもある。
[無理をする事はないと言外に伝えられただろうか。
いくらか彼の話を聞き、アドバイスを出来ることはして、時間がこれば訓練は切り上げることにした。]
基礎体力を怠っていいというわけではないからな。
走り込みは倒れない範囲でしておくように。
[サボりはしないように念を押してから、カシムの傍を離れていった。*]
― 記録保管室 ―
[ 3日目の午前の訓練行程を終えた後の休息時間を使いドロシーを探しに記録保管室へやってきた。
ドアをノックし許可>>23を得てからドアを開ける。
中では仕事中らしかったドロシーがこちらに顔をあげ微笑んでいた。 ]
あ、いえ、その...
ドロシー殿に個人的な相談ごとがあったのでありますがお仕事中であるでありますか。
その急を要する相談ではないので別の機会でも…
[ そう言い終わるか言い終わらないかのうちに紅茶の入った紙コップを受け取った。
カシムはそんなドロシーと紅茶に目線が行ったり来たりした後、彼女の促す表情から意を決しぽつりぽつりと喋りだす。 ]
相談は、同部屋のサシャについてであります。
どうも毎夜魘されているようなので、声を掛けるべきか迷っているであります。
あ、いえ、別に眠れないとかそういった事ではないであります。
ただ、本当に辛そうでそこに軽い気持ちで踏み込んでいいのかとも思ってしまうのであります。
それで同じ女性であるドロシー殿の意見が聴きたいなと思った次第なのであります。*
・・・はい、であります
[ カスパルの期待に応えられなかったと焦心気味に返事を返す>>25,>>26。
銃はカスパルによって取り上げられてしまうが、代わりに乗せられる彼の手に驚いた顔をする。
しかし、抵抗はしないだろう。潤んだ瞳でカスパルを見つめ返すだけである。 ]
銃の分解、組み立て自体は好きでありました
手先は器用な方だと思うであります
しかし、戦争中であるのです
自分も銃くらいは撃てるようになりたいと思っているであります
[ それからは色々とカスパルからアドバイスを聞いただろうか?
訓練は切り上げとなり、日課となり始めた走り込みをするように言われる。
次は、誰の手も煩わせないようにしようと頭の中で考えつつ、走り込みを始めるだろう。* ]
/*
カシムが撃てない銃を持ってこっちへ向けてくるのを見たいな…w
さて 狂人COってどうすればいいんだ?
人狼騒動経験がなさすぎる。
休憩にするところだったから構わないわ。
[仕事中だと思ったのだろう。
辞去しようとするのを紙コップを渡して引きとめた。
迷っている様子には、椅子に座って聞く体勢を見せることで
話し出させるように仕向ける。]
……それは心配ね。
サシャ本人に自覚はあるの?
[両手でコップを持ってカシムの相談事を聞くと、
対象は本人ではなく同室であるサシャの事だったらしい。>>27]
どんな風に魘されているか分かる?
自覚がないようなら、魘されている時に起こしてはみた?
[軍の医療班は職業柄メンタルケアも担っているから
一番早い解決策は、医務室で診てもらう事であるのだが、
こうして相談を持ちかけてくれたのだ。
すぐに医務室に連れて行くのもと、サシャの様子を尋ねる。]
女性特有の悩みもたしかにあるけど……
カシム君になら話してくれるかもしれないわね。
廊下でたまに見かける二人の様子は随分と気安く見えたから
サシャもカシムなら口を開くかもしれない。
医務室の選択肢も提示した上で、
どうしたい?とカシムの意志を確認するように訊ねた。*]
[水上列車について、いろいろ話してもらうと。]
海を切り裂く線路の上を、足元を泳ぐ魚たちと共にゆっくりと走っていく。
いいじゃないですか!
忙しなさも、喧騒も、戦闘でさえも。
ゆったりと流れる時のなかで、なにもかも忘れられそう…
[聞いているだけで、目の前に浮かんでくる煌めいた情景に、憧れにも似た、退屈とは違う反応を見せた。
そんな魔法のような経験をしてみたい…
なんて考えていると、食堂へのお誘いが。]
まだ荷解き終わってな…
(…ぎゅるるるる…)
…食堂行きます。
[腹の虫は正直である。
一旦部屋に戻る、と言いかけて鳴いた腹の虫には逆らえず、了承の意を示す。
道中や食堂でいろいろな話に花を咲かせながら、サシャはショートケーキを貪るのであった。*]
― 回想>>30 ―
あら、意外と関係あるものよ?
膨大な情報から優先度をつけての取捨選択のやり方とか、
カジノならポーカーフェイスの特訓とかね。
[たぶんそんな事考えていないと思うけど。
駐屯地では娯楽の薄い生活を送る兵達へのささやかな歓待だろう。
かえって不評を買っているのに苦笑を禁じえない。
そして、怪獣の着ぐるみは一切擁護できない。
未成年はギャンブルがだめなんて素直な後輩が
悪い先輩に引っかかりませんようにと祈りながら不満そうな様子を
微笑ましく眺めていた。]
休暇で外に出る時に使ってみたらどう?
時間がかかるから、外での時間は減ってしまうけど。
[ドロシーもその光景が気に入っているから
時間がある限りは水上列車を利用しているのだ。
興味を持った様子のサシャに嬉しく思いながら食堂へと向かうと、
女性ならではの軍隊あるあるなどについても話しながら
つかの間のティータイムを楽しんだ事だろう。*]
― 廊下 ―
[仕事が終わる頃合だろうか。
廊下でフィオンが一人で歩いているのを見つけると
こちらから歩み寄って小さく声をかけた。]
フィオンはズィーネ中尉と親しいと聞いたのだけど、
……少し相談に乗ってもらっていいかしら。
[少し左右を見回して人がいないのを確認してから
フィオンが嫌がらなければそのまま立ち話を続けるだろう。
場所を移した方がいいなら人気のない場所を選ぶ。]
ズィーネ中尉に避けられているみたいなの。
少し話をしたかったんだけど、
中尉は何か言っていたりしなかったかしら。
[あの時の取り乱した様子が原因なのは予想がついたが
他にも理由があるのならと探りを入れる。
女性恐怖症だったらさすがに距離を取る必要があるだろう。
フィオンからの回答を待つ間、
なんだかほの甘い香りを感じて出処を探るように視線を振った。**]
―Blutige Erinnerungen an〜血塗られた記憶の断片〜―
[どこかの宿らしき場所。]…お前、なのか?
…お前、なのか?
…お前だろう?
…あなたは、何を考えてるの?
[どこかの]
あの集落に行ってみようよ!
…お姉ちゃん、行っちゃイヤ!
こんな家に、いられるか!出てってやる!
―Blutige Erinnerungen an〜血塗られた記憶片のナイトメア〜―
[どこかの宿らしき場所。]
…わからない。お前、なのか?
…お前だろう?
…あなたは、何を考えてるの?淋しいよ…
[どこかの自然豊かな場所]
あの集落に行ってみようよ!
…お姉ちゃん、行っちゃイヤ!
[間違えようのない、実家。]
こんな家に、いられるか!出てってやる!
お姉ちゃん、なんでそんなこと言うの!?
[3つの場面が、不規則な順番で、高速で切り替わる。
…そして、ひと振りの刃によって身体を貫かれた愛する妹・アリーセの姿。
辺り一面に広がる赤・紅・朱…
お姉ちゃん…なんで行っちゃったの…?
宿の声が紡ぐ。
『…オオカミ』
ニュースキャスターが機械的に伝える。
『警視庁捜査一課は、行方不明になっている一家の長女が、何らかの事情を知っているとみて行方を追うとともに捜査を進めています。』
ボクじゃない!!
…はぁ…はぁ…
[声を発していたのかは定かではないが、自分のものとよく似た声で目が覚めた。
呼吸は非常に荒く、身体中汗だく。
−まただ。また、あの夢。
実家のシーンは前からあったのだが、ほかの所は、ここに来てから見るようになった。]
…なんなの、これ…
[とりあえず部屋のバスルームで嫌な汗を洗い流した後、外へ風に当たりに行く。
外周・船着き場・訓練場・食堂・部屋の屋上…などなど場所はいろいろである。
そして日が昇る前、落ち着いた頃に、部屋へ戻って再び寝る体制になる。
弟分が自分と同様であること>>10は知らず、一発お見舞いするのはご愛嬌。*]
ーー二日目、昼ーー
[基礎練をカスパル中尉にお付き合い頂き。
有難いことにご指導も頂けた。>>19
体が密着した時に、心臓発作で死ぬかと思ったが。
女の子が、好きな人とこういうシチュエーションになったら、こうなるのかな?
という、馬鹿な考えが一瞬よぎるほど、心臓が激しく自己主張する]
見てくれた?気づいて?僕はここです、ご主人様…!
…参りました。
『立てるか?』
[体格に恵まれなかった僕は、鍛錬が欠かせない。
精進しようと改めて思った。
肩に触れられ、腰に触れられ。
姿勢を直され、アドバイスされ。
大変有意義な時間を過ごさせていただいた。
…女の子って大変だなあと。
最後には腰が砕けて意識を飛ばしそうになったのは…。
墓まで持っていく秘密となった]
[昼は、鹿肉のシチューだった。]
処理がちゃんとされていますね。
臭みもなくて美味しい。
[食堂の、日替わりスペシャルメニュー。
ジビエ自体珍しいのか、結構な割合の人間が口にしているようだ。
ディレイ中尉の姿が見える。何を食べているかまでわからなかったが…]
ー鹿肉、おいしいの。フィオンにぃ
…空耳?
[向かいに座るカスパル中尉が、不審に思って様子をうかがっているような気もしたが。
幼い声は、やけにはっきりと『聞こえた』のだ。
何故か、ディレイ中尉を、見た時に**]
−訓練場−
[観察されていたのだろうか>>12、横から飛んでくる声に迷いを見透かされたような感覚を覚えた。]
−殺すなら、容赦なく殺せ。
でないと、大切なものを失うことになる。
[百戦錬磨であろうカスパル中尉の口から紡がれる言葉は、感情の篭っていない、しかしそれでいて重みのある言葉たち。]
…はい。
[呼応するかのように、静かに返すと。
心を失ったような、無の境地に居るとでもいうような…
そんな表情を浮かべ、微修正されたフォームから放たれた弾丸は、マネキンの頭部へと突き進んでいった。]
[その一方で、見て技を盗もうとカスパル中尉の射撃>>13を見ていたり。
弟分の力みよう>>24を見た時には…]
手元がブレると、それだけで死ぬよ。
あ、そうだ。
カシム、いま何食べたい?
[声をかけて、サシャなりにリラックスさせようとしただろうか*]
――訓練場→廊下――
[僅かにフォームを直せばサシャの銃弾は急所へと飛ぶ。>>39
狙撃手としての腕は評判通りだ。
サシャが食事の話を出すのは、彼女なりの気遣いなのだろう。緊張しているカシムには、雑談でもしながら気分を和らげるのも必要と思い、訓練中の私語にも注意はせずに見守った。
その後カシムの指導を続け、銃を撃ちたいという彼にはもう一度構え方を1から指導した。>>28
本当に大切なのは、姿勢でも練習量でもなく、撃つという覚悟そのものだったが、カスパルがそれを与えてやる事は出来ない。
訓練室を出て行き廊下を歩きながら、項を這うぞわりとした感覚に思わず手をやったが、もちろん何もなかった。
窓の外には、穏やかな駐屯地が広がっており、先週までいた前線基地とは空気の色すら違って見える。
だが、ここにはあの悪夢の一端である彼女がいて。
想像していた通り夜は静かすぎて。
悪夢は、昨夜も最悪だった。*]
/*
うーん うーん
「なんだかほの甘い香りを感じて出処を探るように視線を振った。」
これ人狼COなのかなあと思うんだが、宙ぶらりんで仕掛けるには問題があるが、狼には今日中にCOしておきたいというか…w
フィオンがそれっぽいそぶりがないのでドロシーだとは想いつつ、狂人って狼様がいるかどうかわかんないとどうしようもないw 狂信にすべきだったw
――午後:上官の部屋――
[視界が赤に染まる。
窓ガラスは赤に、血に濡れ。今は透明に。
歓談の声は怨嗟に、少女の呟いた言葉に。
――お お か み。
『おい、中尉』
上官から苛立ちを交え呼びかけられて、はっと窓から顔を離す。
現実と夢の境界線は、今日は常よりずっと曖昧だ。]
失礼いたしました。少将。
はい、もちろん良くしていただいています。
…ええ、防衛は十分ですよ。感銘を受けております。
[駐屯地に常任している最高位であるローゼンハイム少将に、ここの警備状況を自慢され、カスパルは社交辞令でしかない笑みと言葉を返す。
赴任翌日に提出した改善案の返事がないのはこういう事らしい。]
[下士官の指導状況や他の兵士の話題を振られ、会話を打ち切りたくなりつつも、極力彼の話に会わせて相槌を打つ。]
…月見、ですか。
さすが少将殿。風情をたしなまれる余裕もあるとは。
生憎と無教養なものでして。
少将殿の様であれる軍人はまずいない事でしょう。
[一応駐屯地の責任者が、夜間に一人で外に出たり、窓を開けて酒を飲みつつ海に浮かぶ月を眺めるとは、ここをリゾート地かなにかと勘違いしているらしい。
ずいぶんな平和ボケで、と言いかけた言葉を飲み込んでにこりと笑んだ。]
良い酒がありましたら紹介させていただきます。
それでは後に正式な報告書を。
本日は楽しいお話をありがとうございました。
―――失礼いたします。
[踵を付け指先までピシリと整った敬礼をして、カスパルはローゼンハイム少将の部屋を辞した。*]
― 夕時・廊下 ―
[夕食を終えてさほど時間は経っていないはずなのに
食べ足りなさを感じていた。
実務隊でないから必要以上の摂食は控えるべきと分かっている。
茶で紛らわせようと倉庫で茶葉を分けてもらい戻る途中
ばたばたと廊下を荒い足音が近づいてきた。
どうやら夜間訓練の途中に足を滑らせて怪我をしたらしい。
二人に両脇を固められ連れていかれる兵の頭には
白い布が当てられていた。
頭部の出血は怪我の大きさに寄らず派手だ。
含み切れない分が米神から顎を伝って襟口を染めている。]
―― あんなに流して、もったいない。
[人気のない廊下に、拾われない呟きを落とす。
一瞬の擦れ違いにも関わらず
白に滲んだ赤は、鮮やかに網膜に焼き付いていた。*]
……おそらくあると思うのであります。
[ サシャは悪夢の度に起きだしてシャワーを浴びたり、夜風に辺りに行ったりとしている事は知っている。
無自覚であるとは考え辛い。 ]
…ごめんなさいと誰かに向かって謝っていたり……
……あとは、自分ではない、と誰かに向かって訴えていたりとしていたと思うであります
他には……ありーせ?
そう、アリーセと言う名が頻繁に出てきたであります!
[ 一つひとつ思い出しながらドロシーに伝えていく。>>29
サシャの悪夢の様子は、強い否定と後悔が入り混じったものだった気がするとカシムは回想する。
その対象がアリーセという女の子なのだろうか? ]
……そうでありますでしょうか?
[ 確かにこれは女性特有の話しとは違う気がする。
触れられたくない話しなら、直ぐに話しを切り上げてもいいだろう。
逆に吐き出した方がいいのならば聴き手に回ってあげても良さそうだ。
何なら、数発くらい殴られるのも吝かではない。 ]
ドロシー中尉、話しを聞いてくれてありがとうございますであります
折をみてサシャには聴いてみようと思うであります
[ とりあえず話しを聴いてみる方向で思考が固まるとなんという事もない。
今までの悩みは消えていく。
カシムはどこかほっとしたような笑みを浮かべただろう。* ]
ーー廊下ーー
『……少し相談に乗ってもらっていいかしら。』
[恋愛相談て、専門外なんですけど?
そう思う程度には平和な駐屯地。
色めいた話じゃないのはわかっているが、美人と会話するのは気持ちが華やぐが]
…え、避けられている…?
カスパ…ズィーネ中尉が?あなたを?
[ディレイ中尉の悩みは、僕の予想の斜め上だった]
言っちゃなんですが…。
あの方、面倒見はいいし、教えるのも上手ですけど。
他人と距離、保ってるように思います。
ある一定以上のラインには踏み込ませないというか。
だから…。
ディレイ中尉を避けているのなら、それはなにか…。
理由があるのかも?
僕もそんなに言葉をかわしてはいないので、推測、ですけれど。
[これが、カスパル中尉に畏怖を感じているならわかる。
『戦場の悪鬼』『最前線の死神』
彼を示す、畏怖を含んだ表現はいくつか耳にしたから]
…あの方は、表情を読み取るのがうまいように思います。
例えば、ディレイ中尉が…。
その。カスパ…ズィーネ中尉をお好きだったり、もしくは恐れていたりすれば。
それに応じた反応を返すと、思いますが。
でも避けたりはしないでしょう。
人嫌いのようには、思えませんから。
[たった3日、で。
何を熱くなっているのだろう。
何を知った気になっているのだろう。
でも。
あの方を。悪く思われたくなかった。
”立派な人である”と…思って、欲しかった。]
― 記録保管庫>>44 ―
[同室者について随分と細かく観察している。
それだけ気にかけているということなのだろう。]
友人か……身内だと妹さんかしら。
[まるで何かに苛まれているような印象を受ける。
彼女の過去に何かあったのかもしれない。
軍に入る子の中にはそういう経歴を持つ子もいるというから。]
手を握ってあげるだけでも落ち着くかもしれないわ。
あとは、サシャの訴えを肯定してあげるような声をかけるの。
……眠っている間にね?
[幼い頃、悪い夢を見た時に父にしてもらった事を思い出す。
いささか子供騙しの対処療法だが。
ちなみに起きた時に手を握られていた場合のサシャの反応は
おそらくカシムの身に危険が及ぶため
実行する際はしっかり眠っている時のみをお勧めしたい。]
サシャが「同性にしか言いたくない!」
って言ったら私の出番ということにしましょう。
……カシム君は優しいわね。
[話を聞いてみると己の行動を定めた様子に呟いてから、
励ますように肩を軽く叩いて送り出した。*]
うっ、面目次第もないであります
[ 的に全く当たらない事を見られたのだろう、見かねたサシャがカシムの問題点を指摘してきた。>>39 ]
オムライスが食べたいであります。
って、えぇ、サシャ殿訓練中でありますよ?!
[ しかし、続く言葉は食べ物の話しであった。
悲しいかな舎弟であることが身に沁み始めた今日この頃、サシャには無条件でしたがいたくなってしまう。
いや、何故だか感じる彼女への罪悪感がそう感じさせるのだろうか?
とはいえ今は訓練中。
思わず、カスパルをそっと窺うが彼はサシャとの軽口を聴き咎めてはいななかったようだ>>40
その事にほっと一息ついた後、サシャに声を潜めつつ声を掛ける。 ]
その話しは今日の昼食か夕食にでもするであります
今は、訓練中での私語はまずいのであります
[ それで、この話しはお終いと切り上げつつも、今更こちらの緊張を解こうとしてくれたのかなと気づくカシムであった。
その後はカスパルの指導の元姿勢の修正などを教えてもらった。
心なしか当たるようになった気もするが、本当に大切な事をカシムはまだ知らないだろう。* ]
/*
相談事の第一に恋愛相談がくるのかフィオンにぃw
大丈夫だよそんな色気のことはさっぱりだよ!
ドロシーは今も昔も食欲が第一です。
……手を、でありますか
[ なるほど確かに手を握るだけでも効果がありそうだと思えた。
しかし、なぜか夜に眠っている間を強調するドロシーに首を傾けつつも頷いておく。
ドロシーの言うことだ間違いはないであろう。 ]
分かったであります
その時はドロシー殿に相談するようそれとなく薦めるであります
[ その後はすっかり冷めてしまった紅茶を一気に飲み干し
ドロシーに感謝してから、なにもなければ退出したであろう。 ]
紅茶美味しかったであります
それでは自分はそろそろ退出しようと思うであります
貴重な意見感謝であります
[ 扉に手を掛けた時、こぼれ出すようにそっと呟く。それがドロシーに聞き取れたかは分からない。 ]
ーー優しいというのは少し違うであります。彼女を見ているとなぜだか無性に罪悪感に苛まれるのであるであります。*
― 廊下>>45 ―
[フィオンの様子を見るに
こんな相談を持ちかけるなんて予想外の事だったのだろう。
彼の口から語られるカスパルの様子はむしろ好意的だ。]
女性恐怖症の可能性も考えてみたのだけど
下士官の女性とは普通に接しているようにも見えて……
あ、ええとね。
そういう感情があるわけではないのよ。
まともに会話したのはそれこそ一瞬だったし。
[挙げられた事例>>46に首を横に振って否定する。
唯一の接触は、何事かの印象を抱くより前の出来事だ。
だとしたら自分の方に理由があるのかもしれない。
後輩の指導もよくしていると言うから、
人嫌いでないというのもきっと真実なのだろう。
眉尻を下げて礼を述べながら、
物言いたげな視線を感じれば大丈夫と頷いてみせる。
悪い人だなんて思っていないわ。]
変な相談を聞いてくれてありがとう。
こうなったら本人に一度聞いてみるわね。
私の勘違いかもしれないし。
[にこりと笑みを浮かべ、その場を離れようとする。]
――講義室――
[明日の準備をするため、無人になった講義室で資料の整理を行う。
上官の呼び出しに応えるなど、ばたばたしておりフィオンと昼食をとる機会を逃したなと考えながら、この長閑な空気に慣れて来た自分を自嘲した。
上官の暢気さに呆れているカスパルもこの体たらくだ。
なるほどここは平和な駐屯地のようだった。
その証拠に、扉が開いた瞬間、誰だか気がついたのにとっさに資料を纏めて出て行くことも、表情を取り繕うこともできず、その場に立ち尽くす。
扉を開けたのは、ドロシーだった。>>53
彼女が自分を捜していると知っていれば、あらかじめ避けて動いたものの、そこまで忠告してくれる人はいなかったらしい。]
[言葉を発するのに、何秒か間があく。]
……どうしましたか、ディレイ中尉。
[問うた声は平静を装うとしても、やはり固さを隠せなかった。]
/*
ん?(首コテ)
何か時系列(というか日取り)を間違えたか。
まあいい。ストーリーに影響のない齟齬は俺は踏み倒して行く派だ!
/*
サシャとカシムのちょいちょい挟んでくる小ネタがPCも相まって可愛いなw
フィオンはなんかもう突っ込むところ沢山だし(立場上突っ込めないけど)ドロシーは安定していますね()
俺がシリアスでごめんな…w 俺がシリアルに走っては行けないと思って頑張ってるんだ…!
― 講義室 ―
[フィオンと別れてから夕食までまだ時間があったので
それとなく人探しを敢行する。
記録を課されている自分の所在が記録保管庫に偏りがちなように
カスパルの任を考えると足が向いたのは講義室だった。
一日の講義を終えて空になった講義室の奥で
資料に視線を落としている探し人の姿を見つける。>>55
カスパルもこちらに気付いたようだが
出入口を塞がれていては動けないのだろう。
立ち尽くしたまま取り繕われた表情に目を細めた。>>56]
ズィーネ中尉に率直にお伺いしますが、
私の事を避けていませんか?
[フィオンの言葉が正しいならきっと言葉は濁される。
もっとも、肯定が来ても次の問いは変わらない。]
“私”はあなたの何なのでしょう。
[初対面時に零された言葉>>0:48を拾って一歩近づく。
彼は“ドロシー=ディレイ”に何を重ねて見ているのだろうか。]
うひゃっ!
[ 突然サシャに声を後ろから掛けられ慌ててしまう。>>57 ]
……いや、サシャ殿は小柄なので上手く探せなかったであります。
[ 聴かれれば素直に思ったことをゲロってしまうカシム。本人に悪気はない。
サシャはそれを受けてどんな反応をするであろうか? ]
と、とりあえず座るでありますよ!
[ そう言って近くの席の椅子を引いて座るだろう。
ドロシーとの会話を思い出す。
すぐにでもサシャに悪夢のことを聴こうかと思っていたがここは人の耳が多すぎるとも感じた。
それに、彼女のアドバイスは夜に手を握れといったものでもあった。
ならば、急ぐ必要もないかもしれない。
今は純粋にサシャとの昼食を楽しむことを考えようと思うのであった。 ]
シチューでありますか?
何肉であります?鳥ではないようでありますが
o0(あれ?)
[ ふと、自分で訪ねてみてデジャヴを感じるカシムであった* ]
二つ目の問いには、こう答えよう。
……俺の知る”ドロシー”は遠い過去の人間だ。
[ディレイ中尉という呼び方ではなく、彼女の名前を呼ぶ。
過去の名が同じであったかは知らぬが、「今」の彼女とは異なる存在の事だと示せただろうか。]
あなたは、俺の亡霊に瓜二つだ。
だからつい避けてしまっている。それだけだ。
……あなた個人に含みなど、ないよ。申し訳ない。
[理解できない様子ならば、もう少し言葉を尽くすだろうが、カスパルからあの無惨な悪夢を口にするのは気が引けたので、悪夢の内容までは口にしなかった。]
胸を貫き皮膚を肉を腸を喰らった。
あどけない笑みを浮かべて、真っすぐにこちらを見つめてくれていた顔を、綺麗な髪を赤黒く汚した。
無惨な死体を前に崩れる彼女の父を見た。>>0:78
奪ったものの大きさと、血肉が与えてくれる悦びと、弟妹を手にかけずに済んだ安堵の狭間で、なぜか正気であったカスパルの心は軋んだ。
心が軋む苦しみは魂の奥まで植え付けられた。
故に、あの時の事を思い出させる悪夢は――ひどく、深く、カスパルを苛んでいったのだ。
それでもまだ、狂えはしなかった。
年月と共に多くを思い出し、あの過去の少女と同じ事を呟いたそっくりな女性を目の前にしてもまだ――欠片も、狂えはしなかったのだ。
…覚えのある、甘い匂い。
過去の文献を漁ると、似たような症例はあるようだ。
僕は一度発症し、薬で抑えたために半端な形で、狼化病の特徴が残った。
それは、『嗅覚の異常な発達』というもの。
ただ、反応できる匂いは二つだけ。一つは血液。
二つめは、狼化病のキャリア。
嗅ぎ分ける区別はできない。
…特定周期の女性にも感じることがある、甘い匂い。
もっのすごく気まずいので、普段は意識して嗅ぎ取らないようにしている。
僕自身もごまかすために少しコロンを吹いている。
ディレイ中尉から甘い匂いがした。
…気まずい。
だが。これは、新鮮な血の匂いのような…気も、するのだが。
下士官 フィオンは、尉官 ドロシー を能力(占う)の対象に選びました。
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