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戦いはいよいよ現実のものとなった。
吹き上がる戦火は、人々に選択を迫る。
自ら望んで戦いに身を投じるもの。
守るもののため、武器を手にするもの。
才覚一つで、戦乱の時を乗り越えようとするもの。
戦火に紛れ、己の目的を果たそうとするもの。
戦いを見守り、あるいは止めようとするもの。
己の思惑を果たせるのは誰か。
思いの剣が交錯する先へ、歴史は進む。
どうやらこの中には、村人が8名、人狼が1名いるようだ。
語り手 が「時間を進める」を選択しました
[ぬらぬらとした魚蛙魔物の軍勢が聖地に迫る。
日頃から夜間は門を閉ざしているセーファであったが、今日のたたずまいはいつもとは違って見えた。]
んん? 恐れをなしたかな。
さあ、姫を差し出し、騎士どもを牢屋に放り込んで、偉大なる妖術師様を歓迎する宴を開くがいい。
聖殿を壊してワシの新しい屋敷を建てさせてやろう。
ワシに逆らうとひどいことになるぞ。//
村の更新日が延長されました。
− 聖殿 / 朝 −
[礼拝に参加した後で、妻が用意してくれた朝食をとる。
彼女は聖殿にいても引き蘢ってはおらず、食事の支度などを手伝っていた。
トビアスも目が不自由ななりに手伝っているらしい。]
「姫君も働いてらしてよ。気さくで素敵な方ね。
妖術師が本当に戻ってくるなら、説教しに行ってしまいそうだわ。
よくよく気をつけて差し上げてくださいませ」
心得た。
ありがとう、
君たちは何よりもわたしに勇気をくれる。
[妻の額にキスして、向うは街の宿。
サシャを訪ねて、昨日聞いた話に出てきたキサンの鍛冶屋と引き合わせてもらえるか打診してみるつもりだ。]
[昨日のこと。
声をかけてきた真剣で溌剌としたサシャの受け応えに、クレステッドは息子の面影を重ねたものだ。>>0:109
目を患っていなければ、トビアスもこの子のように加勢を申し出たに違いない。
そう思い、(少女ではなかった)サシャに心からの賛意と祝福を与えた。]
ただし、一番の殊勲は使命を果たして無事に親のもとへ戻ることだ。
わたしにもまだ幼い息子がいるから、それを一番に願う。
人も救い、自身も壮健であること、それが最善の道だ。
[自らはそれに加えて、サシャのみならず、年少の子らは皆、息子だと思って守りに立とう。
そう自負して、サシャを見送って聖殿に戻ると祭壇の前に家族で並び、息子の快癒と聖地の安寧を祈ったのだった。
そして、日が改まり。
異形の魔物の放つ生臭い匂いが壁を越えて届いていた。**]
― 翌朝・聖地の宿屋 ―
[妖術師がいつ攻めてくるか分からないので、用心のため普段よりも少し早く、夜明け直前に起床する。
軽い運動と朝の祈りの日課をこなしたあとで、食堂室へ移動した。ようやく明るくなったばかりなので、まだ寝ている者も多い。既に警戒を怠らない騎士団へ、”おはようございます。お疲れ様です。”と挨拶をしてから、テーブルへついた。]
あー、結局昨日はフランツのにーちゃんとこへ顔出し損ねちゃったな。
[具たくさんのスープを口にしながら、そんな独語を漏らす。
部屋で荷物を解いた直後、聖殿の近くに移動を希望する高齢者や病人>>0:86などの宿替えを手伝っていたので、外へ食事をしにいく時間が取れなくなってしまったのだ。
チャールズの武器工房と同じく五年前から、聖地を訪れたその日のうちに『グリュック』へ顔を出していたから、いつもと違う行動を取ると、どうしても気になってしまう。
クレステッドには、雑談の折に鍛冶屋>>2―宿場町に避難指示が出されたので、チャールズも聖地に来ているだろうことも含めて―についてだけでなく、食堂も宣伝しておいた。]
[昨日賛意と祝福を与えられた>>3ときは、当然のことですと照れつつも、隠せなかった。
なので、無事親元へ帰ることが一番の殊勲との言葉にも素直に頷く。]
はい!決して無理はしないと誓います。
”人も救い、自身も壮健であること”、オレもその道が最善であると考えていますから。
ご子息や奥様の無事と、病気が一日でも早く全快することをお祈りします。
[幼い息子がいると聞いて、改めて家族の無事と病気平癒を祈る言葉をかけた。
聖地にはクレステッド以外にも家族連れで訪れる者は多い。
その平穏を、自らの欲望のために壊そうとしている妖術師は許しがたいと考えながら朝食を終えると、早速武器の手入れと準備を始めた。]
― 聖地セーファ・宿屋 ―
[遠目に見ていた姿がこちらを捉えていた事>>0:102には、気づいていなかった。
もっとも、気づいていたとしても、立ち止まる事はなかったろうけれど。
騎士を志し、その修行を積んでいた日々は、遠い記憶として押し込めて久しいもの。
厭う気はないが、積極的に触れようとは思わない──かつての名を放り投げた今となっては、尚更に]
……ま。
こんな状況じゃ、出くわさん方が難しいだろうし。
そんときゃそん時、ってな。
[そんな感じでさっくりと割り切りを付け。
何でも屋としてできる範囲で避難の手伝いやら何やらをした後に休息をとり、目を覚ましたのは夜明け前の事。
食事の後、慣れた手つきで愛用の大剣の手入れを済ませて背に背負い]
さて。
んーじゃま、壁の上一巡りしてくるかねー。
[護るにしろ打って出るにしろ、地形の把握はしておかなくてはならないから、と。
そんな思考から、足を向けるのは聖地を取り巻く壁の方。**]
― 翌朝/セーファ ―
[盛大に大立ち回りしたチャールズは夜間の見張りを辞させてもらい、疲労回復に努めた。
とは言え徒弟が回収した馬を労ったり、彼が持ち込んでくれた修繕具で剣の手入れをしたりと、やるべきことは為してからのこと。
翌朝の目覚めはいつも通りの時間]
世話んなったな。
[間借りしたのはセーファに住む友人の家。
有事だから気にするな、と言ってくれた友人と朝食を摂り、持ち込んだ武器を背負って家を出た]
[人の集まる聖殿に向かい礼拝をし、墓参りをしてから街中へと戻る]
ポルト・ベルガマスコか。
[今回の騒ぎを生み出した人物の名を口にし、嫌悪を隠すことなく顔を歪めた。
昨日の化け物が妖術師の仕業と言うならば納得もいく]
放置は出来んな。
[件の妖術師はどうやら
聞いた話ではその発端となった出来事も、妖術師の傲慢さが原因だと言う。
救いようがない、と思いながら、足を物見塔へと向けた]
/*
左太腿負傷の原因をベルガマスコにしようかと思ったけど、妖術師歴が25年以上確定になるし広げすぎても回収出来そうにないのでお蔵入りするw
既婚者設定表に出すか悩みつつ。
といっても嫁さん病死した予定だけども。
この場合子供どうするかなー、既に独り立ちで良いかもだ。
/*
ただいまー。昨日の自分の酷さに顔を覆う昼時間であったことよ...
なんで跳ね橋の上げると降ろす間違えてるの?!
拾い損ねも多数...が、がんばって回収しようね><。
[昨日スミ湖畔に出没した化け物とはどんな姿をしているのだろうか。気になって従者に探らせた情報によれば、魚や蛙が変化したようなもの>>0:34らしい。]
旅人を襲った奴って、もしかしてその魚蛙?なんだろうか。
どのくらいの強さか分からないけど、一度にたくさん来られたらちょっと面倒かもしれない。
[そんなことを相談しつつ、長弓と矢筒だけでなく、念のためロングソードも背負い、宿屋を出る。]
― →物見塔 ―
[ぐるりと外壁の上を巡り、大まかな地形を叩き込んだ後、向かうのは物見塔。
異変の兆しがないか、確かめるならここが一番早いだろう、というのがその理由で]
防衛主体……とはいえ、打って出る方も考えんと、だよなぁ。
[やれと言われれば弓も扱えるが、本領は近接戦。
文字通り、大剣一丁で各地を巡って来たのは伊達ではなく。
その方が動き易いし、何より]
……護るだけじゃ、ジリ貧になるからなぁ。
[元よりこんな事態を想定していないであろう聖地の外壁。
強固な手段を用いられたら、長くは持たないだろう、と。
そんな計算を巡らせながら、塔へと上がり]
よーっす。
なんか、見えてますかねっと。
[塔に詰めていた者か、同じ目的で来た者か。
とにかく、場にいた者に軽い口調で問いかけた]
― 前日 ―
御見事!
[ 骨のような武器を振り回す魚の化け物を、力強い丸太と戦斧の連撃が叩きのめす様に、カスパルは、思わず声を上げた。>>0:115
二人の戦いぶりは、まさに、これぞ職人技と呼びたくなるものだった ]
駆けつけるのが遅れて申し訳ない。避難が終わる前に化け物共を聖地に近づけずに済んで助かりました。
チャールズ殿、ゲオルグ殿、御怪我は?
[ 武器職人のチャールズには、騎士隊の武具を頼む事もあったし、近隣随一の腕を持つ大工であるゲオルグは聖殿の改修に携わることもあったから、お互い顔見知りだ。
でかぶつと相対していた、その二人の無事をまず問うて、大きな怪我の無さそうな事を確かめてから、チャールズの問いに>>0:117応じ、全ては、妖術師ベルガマスコの所業であろうと告げる ]
いずれ彼奴は、直接聖地を襲ってくるでしょう。避難を終えたら、それに備えなければいけません。
出来ればお二人にも、お力と知恵を御借りしたい。
[ 職人ではあっても、年を重ね経験を重ねた二人には、騎士である自分とは違う知恵や力があることを知っていたから、素直にそう願って頭を下げる ]
ひとまずは聖殿へおいでください。一度跳ね橋を閉ざして聖地の護りを固めます。
[ そして、その日はそのまま職人達と共に聖地へと戻ったのだった* ]
[宿屋の前で警戒に当たっていた騎士へ声をかけて、聖地周辺の地図を見せてもらう。
件の妖術師はどこからどう攻めてくるだろうかとしばしシンキングタイムを挟んだのち、スミ湖と聖地を守る堀とを結ぶ川を真っ直ぐなぞった。]
例の化け物がどのくらい水辺から離れることができるか。そして、どのくらいのスピードで地上を移動できるか。それはまだ分からないけど、奴らの体質的に聖地に近づく一番確実な方法は、この川の流れに乗ることだと思う。
ただ、堀は聖地の周囲をぐるっと一周しているから、具体的にどこから攻め込んでくるかまでは読みきれない。化け物に突破されないよう、塀の内側にまんべんなく防御陣営を引ければいいけど、さて。
[騎士団にも、”もし必要なら、川が一番危なそうって偉い人に伝えておいてください。”と伝言を頼んで地図を返し、ゆるゆると歩き始める。
そのとき、魔物が放つ生臭い臭いが辺りに漂っていることに気付いて、整地には似つかわしくないと顔をしかめた。]
そうか、早くからもう出かけているか。
[サシャや、その大剣を鍛えた男とはすれ違いの形になったが、そう広くはない街のことである。
志を同じくする者として、いずれ会う機会もあろう。
宿も慌ただしくしているようなので、特に伝言は頼まなかった。
この先は、行動の方が早い。
巡礼としてこの地に来ているクレトスッドには、数による戦術は使えない。
その分、機動力はあった。]
― 物見塔 ―
[西の跳ね橋側に聳える物見塔からはキサンが見える。
街道沿いにあるチャールズ達の住処は、今は静寂に包まれていることだろう。
視線を街道の奥へと向ければ、遠目にスミ湖が広がった]
………
[セーファを囲む堀は川によりスミ湖に繋がっている。
妖術師が昨日のような化け物を操るとなると、堀は障害どころか通路となってしまうだろう]
[そこまで考えて、かかる声>>11に顔を向けた]
異形の軍団のお出ましだ。
[腕を胸の前で組んだまま、顎で堀の外を示す。
スミ湖方面から揺れるような動きで近付いてくる軍団は、水棲生物特有の匂いを風に乗せ、その存在を主張していた]
堀で進攻を防げるような連中じゃねぇ。
取り付かれる前に弓で射抜くか、外出て近づけねぇようにするかだろうな。
[言いながら、左肩にかけていた短弓を1張り手に握る]
― 聖殿 ―
[ 聖殿に戻った後も、カスパルは多忙だった。
まずは、神官長に見聞きした妖物の形状や特徴を伝え、やはりスミ湖の生き物を妖術で化け物に変えたのであろうという予測の裏付けを得る ]
『新しく魔物を産み出す術や、悪魔を呼び出す術には危険も代償も大きいが、そこに存在する生き物を変成させるだけであれば、それほどまでの魔力は必要無い筈だ。
無論、その分力の強い化け物を作るには限りがあろうが...小物であっても数に任せて襲われれば民に危険が及ぶかもしれぬ』
[ 神官長の言葉にカスパルも頷く ]
チャールズ殿とゲオルグ殿が倒してくれた妖物も取り巻きのような小物を引き連れていました。或いは小物を目眩しに使い、また姫を狙おうとの算段かもしれません...
そういえばローズマリー殿は?
[ 話の途中で思い出して尋ねれば、健気な姫君の様子と、同じように懸命に立ち働くクレステッドの妻子の様子も伝えられる>>2 ]
− 西門付近 −
[クレステッドは西の跳ね橋へと向かい、自分と馬を外へ通してくれるよう頼んだ。
妖術師のものとおぼしき輿と鱗をぬめらせた魔物はもう視認できる距離まで迫っていたが、まだ壁に取りついてはいない。
今ならばクレステッドが出た後、敵に侵入されないうちに跳ね橋を上げることもできよう。
門番はクレステッドの身を案じたが、壁の上に待機する射手たち>>17を一瞥すると、承諾してくれた。]
感謝する。
ま、そーゆー事なら、射かける方はお任せする。
[短弓を手に取る様子に、さらりと告げる]
あんまり斬り合いたい手合いじゃないようだが……射撃よりは、そっちの方が向くんでね。
俺は、外に出ての迎撃に回る。
今から急げば、奴さんたちが来るより前に外に出れるだろうし。
てわけで、こっちは旦那さんたちに任すわ。
[ひら、と軽く手を振り、物見塔を駆け降りる。
のんびりしている時間はない、というのは、経験上わかっているから。
決めたら後は、行動あるのみ。*]
そうですか...お護りするつもりで御連れしましたが、これは、我々の方が、もっと気合を入れねば、姫やエンバー殿の御妻女に負けてしまいますね。
[ 苦笑混じりに言ったカスパルは、神官長の元を辞した後、旗下の騎士達にも、同じように告げて喝を入れる ]
聖地を守るは武のみではなく、民の心と力も共にある。だが我等守護騎士はその要とならねばいけない。皆心してくれ。
[ 『おう!』と気迫のこもった声を返した騎士隊は、しかし、実の所、数も武装も他国の騎士団には劣る。
聖地を侵略しようという罰当たりな諸侯は絶えて久しく、今まで、まともに敵と呼べる相手と対峙したことのない騎士も多かった ]
油と、火矢を出来る限り多く用意しろ。
剣や槍の修練の足りない者には弓を持たせて壁の内の警邏に回す。
腕に覚えのある者は、堀周りを重点的に固めろ。
[ 出来る限り効率的にと、指示を下すが、明らかに隙無く護りを固めるには数が足りない ]
(守るには、限度がある)
[ では、次にとる手段は、と...カスパルは動きも思考も止める事無く、一夜を明かした ]
― 物見塔 ―
あの手の輩は強欲なもんさ。
[冗談めかした口調>>21には、喉奥で笑うようにしながら言い。
射掛ける方は、との声>>22に対して首肯を返した]
俺よりも腕の良い射手は居るんだが…手数は必要だろうからな。
任せとけ。
そっちは頼んだ。
[手を振り物見塔を駆け下り行く姿を見遣った後、チャールズもまた物見塔から壁の上へと下り、西門近くまで移動する]
― 西門壁上 ―
[異形の軍団が迫る中、響き渡るのは跳ね橋が下りる音。
矢筒から3本、矢を引き抜き短弓へ番えると、異形の軍団の動きを注視した]
─ 聖地セーファ・聖殿 ─
…よし。
大体これで運び込み終わったな。
じゃ、後はよろしく。
親父もお袋も気を付けてね。
[昨日あの後商店街を回ってから帰ると、キサンからの避難者が程なく着くという報せが届いていて。
聖殿だけでは受け入れの手が足りないだろうと、商店街からは親世代が手伝いに向かう手筈が整えられた。
食堂からは食事の提供と配膳の為、両親が聖殿に控えることとなり。
自分は聖殿の厨房まで荷を運んだ後礼拝を済ませ、他の跡継ぎ世代と共に守護騎士、有志と共にベルガマスコの脅威を撥ね退ける為聖殿を後にした]
― 街中 ―
昨日の話だと、魚とか蛙みたいな化け物だって言ってたっけ。
魚はともかく蛙だと壁を飛び越えられそうで拙いな。
[街中、幼馴染でもある向かいの宿屋の跡取り息子と駆け足で進みながら話す。
聖地を囲む壁は強固でもない、崩そうと思えば崩せるだろうとも話題に上がれば懸念は尽きず]
弓でも使えたら近付かせないことも出来るんだろうけど。
外に出て迎え討つしか無いかな。
[自分は食材以外を切るのは嫌だと言う理由で、友は聖地に住む者として命を奪う主体の武器は持ちたくないという理由で打撃武器しか持っていない。
接近して戦うしか出来ない以上、外に出るしかないという結論に達し]
じゃあここで分かれよう。
ドジ踏んでつまんない怪我するなよ。
[恐らくスミ湖に近い西門は迎撃の為に跳ね橋が下りるだろう。
仮に下りずとも跳ね橋を落とされぬよう防衛の手が要るだろうと読んで、ここで友と分かれることにした。
友には西門を任せ、自分は真っすぐにスミ湖に一番近く面する壁へと駆け出した]
[上からの支援>>25に守られて駆け出せば、背後に続く気配があった。>>28
視線を流し、その姿を確認する。
あからさまに速度をあわせたりはしないが、彼の位置には気を配っておこうと考えた。]
祖霊の加護を。
[微笑みひとつ投げて、槍を構え、騎馬の突進力をもって魔物の群れに躍り込む。
足を止めぬようにして薙ぎ払った。
ベルガマスコへの最短距離を辿る。]
[騎士団によって、油と火矢が用意されている>>23との話が伝わってくる。
場合によっては、自分もそれを使っての防御に加わると告げてから、従者と共にスミ湖から堀へ流れる川を目指して走り出した。]
あ、フランツのにーちゃん!お久しぶりー!
[その途中、見つけた知り合い>>29へ手を振りながら声をかける。
積もる話は多々あれど、たまたま昨日から整地に来ていて、これから聖地防御戦に加わる予定と単刀直入に用件を切り出した。]
オレはね、まず川と堀が合流する周辺から警戒する予定。魚や蛙型の魔物が襲ってくるのに都合がよさそうだからね。
塀に登って、近づく奴を弓で射るつもりだよ。
[話している最中も足の動きは止めない。どんどんと壁が近づいてくる。*]
……趣味わりぃ。
[ぽろっ、と。
ほんとにぽろっと、本音が出た。
一応、人伝に現れた化け物たちの話は聞いていたのだが、ここまでとは思っていなかった]
これはあれか、作り主に似るってやつか。
[そんな、ぼやく時間は僅かなもの。
こちらに気付いた魚蛙たちが上げる奇声に、表情は引き締まり]
……ま、何はともあれ。
これ以上、進ませるわけにゃあ、いかねぇんでなっ!
[宣と共に駆けだし、低く構えた大剣を大きく横薙ぎに振るう。
攻撃範囲の広さを生かした初手の一閃で魔物たちの先鋒を切り崩した後、一歩引きながら剣を戻して構えを取り直した]
― 昨夜のこと ―
[酒場ならぬ道端の大乱闘で、チャールズとの連携技その2を繰り出す。>>0:113
不思議なほどに息の合う年上の友との同時攻撃は、今回も気持ちのいいくらいに決まった。]
なんだあ?魚かあ?
でかいな。晩飯にするか。
[化け物が変じた魚>>0:115を掴み上げれば、『やめてくださいよ気持ち悪い』だの『オレ、もうしばらく魚はイイっす』だの言いながら弟子たちが集まってくる。]
そっちも片付いたか。
おお?
[弟子たちが相手をしていた連中を見れば、何本もの矢が付き立っている。
町の方を振りかえれば、武具を纏った凛々しい一団が駆けてきていた。]
― 西門壁上 ―
[ある者は馬で、ある者は身一つで。
腕に覚えのある者達が、聖地を護るべく打って出る]
使役されてるってんなら、頭を潰すのが手っ取り早いんだがな。
[妖術が切れれば異形達も元の姿に戻るだろう。
それが一番の近道であることは理解出来ども、一番守りが堅いだろうことも予測出来た]
[飛び出した芦毛の馬>>30が妖術師を目指し駆けるのが見える。
それに追い縋らんとする異形に対し、短弓を水平に構え矢を放った。
連続でひとつ、ふたつ、みつ。
小物はその一射で脱落し、大型の異形は追う足を怯ませるに至る]
矢数が持つかね、こりゃ。
[くっ、と自嘲気味に笑いながらも次射のために再び矢筒から矢を引き抜いた]
俺もそっちに向かってた所なんだ。
多分梯子がかけてある筈だから、それで外に出て壁に近付かせない様にしようと思ってさ。
[サシャと違って近接攻撃しか出来ない身では、外に出るしか手は無い。
そんな話をしている内、壁が近づいてきて]
― 聖地セーファ・外壁付近 ―
…きっついな、この臭い。
[聖殿近くに居た時にはまだ気にならなかったが、壁に近づくにつれて強くなる生臭さに眉を顰める。
職業柄魚の臭いは慣れたものだが、腐臭とも違うそれはただ不快で]
…ったく、何から何まで気分悪いなぁ。
[早く元凶を断たないと、と視線を動かせばやはり他にも此処から外へ出ようと縄梯子の準備をしている姿があり]
丁度良かった、設置手伝うよ。
あ、見張りって頼めるかな?
[声をかけると、元よりそのつもりという返答に笑い。
壁の内側に縄梯子をかけ、上に上がり]
それじゃサシャ、俺は下に下りるから上からの援護は頼むな。
これが片付いたらうちで山盛り肉食べてってもらうから。
[見目に似合わず大食漢の少年に悪戯っぽく笑うと、外へ下ろした縄梯子を伝い下り。
外の地に足を付くと、梯子が回収されるのを確認してから臭いの強まる方へと駆け出した]
[風を切って飛来する矢があちこちで魔物をもんどりうたせる。>>40
ありがたい援護だった。
ベルガマスコの意識もこちらを向いたろうか。
そう願いたい──と、
どこを見ているのかよくわからない魚眼の魔物たちが転げて算を乱す中、直立するワニに似たひときわ大きな魔物が行手を塞ぐ。
手にしているのは藻の絡んだ投網のようだ。]
古巣に戻れ。
[クレステッドは慎重に間合いをはかって槍で突く。
だが、その緑の鱗は槍を跳ね返した。]
[ 神殿から運び出した油の樽、途中買い上げた(ちなみに聖殿のツケ扱いだった)油を染み込ませて着火元とするための大きな厚手の布、更に松明を騎馬に積めるだけ積んで、騎士隊は東の跳ね橋へと急ぐ ]
私が先行して魔物共をひきつける!お前達は、火を放つ事を優先しろ!
[ 東の跳ね橋から駆け出ると同時、カスパルはそう声を張り上げて、馬に鞭を入れた ]
[今回聖地を訪れた理由は巡礼ではなく、父親の必勝祈願だったけれども。話は落ち着いたあととの言葉>>41に頷き、その説明は控えた。
フランツも自分と同じ方向を目指していた>>42と聞くと、そうだなと大きく頷いた。]
壁を乗り越えられてしまうことが一番怖い。
騎士団は火矢も用意させているけど、奴らが聖地の中にまで侵入してしまったら危なくて使えなくなると思うし、最悪子供みたいな戦えない人が人質に取られちゃうかもしれない。
[まずは、近づけないことが最適とフランツの作戦に賛同しつつ、一気に走り抜けた。]
[前を向くと、ざばりざばりと波を立てて水辺から上がってくる異形の姿が見える。
巨大な魚に足が生えたものや、人程の大きさの蛙らしきもの。
一様に不快感を煽る見目と臭気に眩暈すら感じるが]
お前らに恨みはないが。
俺達の場所に、踏み入れさせるわけにはいかないんだよ!
[連接棍を振り上げ、跳躍して近づいてきた大型の蛙を迎え討った**]
/*
展開的には、ここは火で追い散らして、次は火に強い魔物を連れて来られたりするのが常道じゃないかと思ったりしていr
― 西門壁上 ―
[壁上にはチャールズ以外にも弓を携えた騎士達が居る。
彼らは一様に若く、戦いをあまり知らぬ者達だと言う。
前線に出るにも経験が少なく、後方支援を割り当てられた、とのこと]
後ろも重要な役目だからな。
お座成りにすんじゃねぇぞ。
[言いながら、打って出た者達の範囲から漏れ、跳ね橋を目指し来る異形に対し矢を放った。
小物たるそれは被弾の勢いにより後方へと跳ね、小さな魚へと姿を転じる]
それ、構えな。
単射じゃあ1体を相手にするのが限度だが、斉射なら矢そのものが壁になる。
門を挟んで左右で組を作れ。
あの坊主を真ん中にして左右、異形共が固まってるところに射掛けてやれ。
[大剣を振り回すイェンスの辺りを示し、若手騎士達に指示を出して一斉射撃を行わせる。
二塊の矢の雨が異形の集団へと降り注いだ]
― 西門壁上 ―
[幾度かの射撃の後、西門を護る騎士達の下に伝令>>39が届き、その内容は壁上に居る若手騎士達にも届けられた。
同じ場所に居るチャールズもまたその内容を耳にする]
通路になるだろう場所を潰すか、悪くない。
煙が流れてくると射撃どころじゃなくなっちまうが…。
[さて風向きはどうだったか。
異形共の匂いが届いていたことを考えると、スミ湖側からいくらか流れてきている可能性はある]
風向きが変わるのを祈っとくか。
[妖術師にピンポイントで流れていけば良い、などと考えていた]
……っと、ありがてぇっ!
[ちらり、視線を流せば目に入るのは門の上、壁に陣取る射手たちの姿。
距離があるから届く事はなかろうが、感謝を込めた言葉を一つ落として。
大剣を両手で構え直し、前方から近づいてくる一際大きな体躯の直立した蛙との距離を測った]
― 聖地・外壁付近 ―
どこから近づいてくるのかが分かりやすい利点もあるけど、ほんときっつい。
[眉をしかめるフランツ>>43へ、自分もそう思うと言いながら周囲を見渡すと、縄梯子の設営をしている人たちを発見した。]
あ、オレたちも手伝います!
[すかさず声をかけて、自分も塀の上へと上がる。従者に矢の補充を頼み、背中から長弓を問い出したところで、フランツから援護の依頼>>44を受けた。]
うん、分かった!頼りにして貰えて嬉しいな、弓は得意だからさ!
[腕にぐっと力瘤を作ってみせたあと、続けられた言葉>>44に目を輝かせた。]
やったあ!昨日は忙しくて、にーちゃんちの食堂、行く暇がなかったんだ。
だったら、とっとと片付けないと。にーちゃんの背後はオレに任せて!
[だからフランツにーちゃんは遠慮なく前線で戦えばいいと思うよ!と言外に伝えて、外へ駆け出す背中を見守りながら、弓に矢をつがえる。]
なるほど。
[目を細めはしたが、退く気はなかった。
投げかけられる投網を先の潰れた槍で払い、噛みつかんと牙を剥く魔物の口に、とっさの動きで抜き放った剣を押し込む。
さしもの魔物も、口の中までは鱗に守られておらず、ぐげえと鳴いて倒れた。
力尽きれば悪霊から解き放たれて湖の生き物に戻る。]
…悪しき業だ。
[と、足元から瘴気のような黒い霧が噴き出した。
ベルガマスコの術だった。
狙いを定めて呪文を唱える余地を与えてしまったらしい。]
… くっ
[クレステッドの姿が闇に包まれる。**]
― 朝 ―
おおっしゃあ。
今日も安全第一、丁寧確実間違いなしでいくぞおらー。
[この朝もいつものように、弟子たちと共に朝の体操をしていた。
棟梁一人に弟子の大工たち8人、馬1頭がマイヤー工房のメンバーである。
昨日のうちにあらかた弟子たちが道具を聖地に運び込み、聖地の一角を借りて作業ができるようになっていた。]
いいかー。
ベル男とかいう腐れ野郎が聖殿さんに手を出そうってえ話だ。
騎士さんがたが戦ってくれてるんだ。
おれたちも負けてらんねえぞ。わかってんな。
[おおー、と答える弟子たちは、普段通りの作業着だ。
ただ、普段はあまり使わないような大型の工具を一つくらい持っている。
チョウナに槍カンナ、木槌などの特大サイズのものだ。
棟梁はといえば、両手で扱うような巨大なノミを携えていた。]
[弟子たちを引き連れ材木担いで向かったのは、聖殿の堀から内側へと水を導く小さな取水口だった。]
いいかあ。
連中は、水から来る。
普通の人間なら息が続かねえようなこんな穴でも連中なら
『親方後ろ』
[話の途中に水路からぬるっとした極太のウナギのような魔物が現れる。
這い上がろうとしてくるその頭へ、振り向きざまに特大のノミを打ちおろした。]
……平気で入ってくる。
そういう穴を埋めるのが、おれたちの仕事だ。
[びちびちと地面に縫いとめられて跳ねるウナギもどきを尻目に作業が進められ、ウナギもどきが普通のウナギに戻るころには水路を塞ぐ頑丈な柵が完成していた。]
いいなおめえら。
騎士さんたちみてえに剣は握れなくてもな。
おれたちには街を守る心意気ってもんがあるんだ。
おれたちの戦い方ってやつを、腐れペテン師に見せつけてやるぞ。
おら、次行くぞー。
[おおー、と意気揚げる弟子たちを引き連れ、次の場所へと移動していく**]
[やがて、不気味な水音を立てて魔物たちがぞろぞろと川辺から這い上がってくる。
大型の蛙を迎え撃つフランツ>>48を確認しながら、自分と同じく塀に上がって矢をつがえる人々へ声をかけた。]
オレは小型で素早く動きそうな魔物をまとめて射る。だから大きい奴はお願いします。
[そう言うや否や、矢を連続して放つ。ときには何匹かまとめて貫くことに成功するが、それに負けるとも劣らないスピードで次々と魔物が姿を現した。
それでも慌てず焦らずと自分に言い聞かせながら、フランツの背後から襲いかかろうとする魚型魔物に矢を当てていく。]
― 西門付近 ―
ちょいと、しぶとそうな形だけど……。
[そういう相手だからこそ、直接叩いた方が早い。
そんな思考から、狙い定めて呼吸を整える。
近づいてきた蛙の異形は、大剣の刃が届く直前で、不意に、跳躍した]
……なにっ!?
[真っ直ぐ進んでも迎え討たれる、と察しての事か、それとも単純な本能の作用か。
跳んだ蛙は、上からの押し潰しを仕掛けてくるが]
…………甘いぜっ!
[対する何でも屋は動ずることなく、手にした大剣を勢い任せに振り上げ、突き上げる。
鋭い切っ先が蛙の腹を貫く手応えを感じると、すぐさま剣を振り下ろして異形を地面に叩きつけた。
その身が大型の蛙へと変化していく様子には目もくれることなく
周囲を見回して]
― 西門壁上 ―
[伝令を聞き終え、さて、と視線を堀の外へと向ける。
妖術師へと馬を走らせていた青年の前には大型の異形が立ちはだかっていた>>45]
そう簡単には行かねぇか。
[遠目でその詳細を知ることは叶わないが、彼の初撃は異形に弾かれたよう。
援護を考え、矢筒から矢を引き抜き短弓へと番えたところで、武器を持ち替えた青年が異形を打ち倒す>>56のを見た]
良い動きだ。
馬を繰りながらあの動きが出来ると言うことは、彼も騎士かね。
[知らぬ顔故、聖殿の騎士ではないのは明白。
鎧の紋章を見損ねているためどこの所属とまでは知れないが、頼れる人物であることに変わりはない]
[そう称賛を抱いたのも束の間、視線の先で彼の人物の姿が闇へと包まれる>>57]
ッ!!
[煙とはまた異なる、不可思議な事象。
妖術師の仕業であると察するには容易い]
小癪な真似を───!
[短弓に番えた矢を放ち、闇に包まれた青年を狙う異形を射抜く。
即座に矢を装填し直し、今度は狙いを妖術師へと定めた]
ベルガマスコめ!!
[水平に構えた短弓から放つ三連射。
当たらずとも集中を乱すことが出来ればあるいは、と。
飛距離の問題もあり、直接妖術師へと矢が届くことはなかったが、奴の足元に矢が三本突き刺さった]
西門壁上
[矢を放つとほぼ同時、大剣にて異形を斬り払っていたイェンスもまた闇に包まれてしまった騎士を目指し駆け出していた>>66。
射撃では騎士自身の援護にも限度がある。
ここは近くに居るイェンスに任せるべく、彼が辿り着けるよう、群がる異形に矢を射かけ続けた**]
― 西門壁上 ―
[矢を放つとほぼ同時、大剣にて異形を斬り払っていたイェンスもまた闇に包まれてしまった騎士を目指し駆け出していた>>66。
射撃では騎士自身の援護にも限度がある。
ここは近くに居るイェンスに任せるべく、彼が辿り着けるよう、群がる異形に矢を射かけ続けた**]
― 堀のすぐ外・川の東岸 ―
[ やがてカスパルの前にスミ湖へと繋がる川と、そこからぞろりと這い上がった巨大なハサミを持ったザリガニらしき魔物が姿を現す。
魔物の大きさは大型の犬ほどだが、ぞろぞろと後に続いて10匹ばかりが一斉にハサミを振りたてて迫ってきた ]
数撃てば当たると思ってもらっては困るな!
[ 言いざま、手綱を操り、馬を大きく跳ねさせる。正面を塞いだ魔物は、その蹄に跳ね飛ばされて川へと落ちた ]
はっ!
[ 続いて横合いから飛びかかってきた二匹を、素早く抜いたレイピアで諸共に串刺しにする。貫かれた魔物は忽ち縮んでぴちぴちと暴れる小さなザリガニに戻る ]
[ 馬上へ襲ってくるものはレイピアで落とし、馬を狙うハサミは蹄で跳ね飛ばしながら、カスパルは川岸をスミ湖の方へと徐々に移動していく。
魔物がカスパルを狙い、後を追って火計を行おうとする騎士隊に向かわぬようにするための引き離しの策だが、どれ程の時間が稼げるかは判らない** ]
[やがて西門に控えていた騎士団の一人が、伝令>>39を伝えるためにやってきた。
塀を越えて、川が掘へと流れ込む付近でも戦闘が開始されたとの情報が伝わったので、注意喚起するようにとの判断が下ったようだ。]
にーちゃん!堀と川の交わる場所に油を流して火を放つかもしれないから、煙に気をつけて、だって!
[大声でフランツへ情報を伝えていると、目の前を騎士が駆け抜けていった>>61。]
あの方々が、さっきの作戦を実行する人たちなのかな?
[どうやら川が危なそうという自分の意見は無事伝わったらしいと胸を撫で下ろす。]
― 西門壁上 ―
[異形の動きに気を配り視線を巡らせていると、下の方から「師匠」と呼ぶ声が聞こえた]
リアン、中で異変は?
[壁の上から徒弟を見下ろし、異形が侵入していないかを問う。
取水口から小型の異形が潜り込んで来ることがあるが、騎士達が対処していること。
また、ゲオルグ達大工が侵入を防ぐために柵を設置していることを告げられた]
そうか、手際が良いな。
そっちはゲオルグ達に任せて問題無いだろう。
仮に、作業中に異形が出てもゲオルグなら対処出来る。
リアン、お前も一つ外行って来い。
[言いながら、腰に提げていた剣を鞘ごと外して徒弟へと投げ落とす。
剣を受け取った徒弟は威勢の良い返事をして跳ね橋を駆けた]
[西門には聖殿の守護騎士以外の有志達が多く集っていた。
押し寄せてくる異形の軍団から聖地を護るべく打って出る者も少なくない]
堀に注意しろ。
連中、水の中からも来やがる。
[門を護る者達に壁上から声をかけ、それを示すように水面に浮かんで来た小物に矢を打ち込む。
しかし水棲生物が元たる異形は水中での動きが機敏だ。
難なく避けて矢と入れ違うように跳ね橋へと飛び乗ろうとする。
それには宿屋の跡取りが殴り飛ばすことで事なきを得た]
鍛錬は欠かしてねぇようだな。
[セーファの住民が有事に備えた戦闘教育を受けていることは知っている。
実戦経験を持たない場合は鍛錬通りに動けるかの懸念があったが、それは杞憂だったらしい。
この様子ならば食堂の跡取りも実力を遺憾なく発揮していることだろう]
ん、火矢があるのか?
直ぐに使えるようにしておけ。
一帯を火の海にするわけにゃいかねぇが……連中を干上がらせてやろうじゃねぇか。
[伝令にあった作戦に重ねて射掛ければ動揺も誘いやすいか、と。
短弓の矢もいくつか火矢にする細工を施し、射掛けるタイミングを見計らう**]
/*
ベル氏よりもガマ氏の方が似合うな、と思って変更(
戦闘は今日までで、明日は夜のパート、と。
危機演出も熱血対応も出来ていない気がする。
あれだよね、近付かせまいとして動いてるのを見ると、壁破壊とかやるの申し訳なくなってくるww
でも初戦なら良いのかな、かな。
次の日は総決戦的に壁破壊したい。
……はっ、姫誘拐パターンもあるか!
周り見つつ見つつ。
[騎士を包む黒い霧。
その正体は幻術か、それとも動きを縛る束縛の波動か。
考えられる可能性は多いが、まずは術者の集中を乱す事を優先する。
先に放たれた三連射。>>70
足元に突き刺さったそれに慌てふためいていた妖術師はこちらに気付くに僅かに遅れた。
それを守るように立ちはだかるのは、直立した魚の異形]
……邪魔、だよ!
[走る間肩に担いでいた大剣を持ち直し、勢い任せに振り下ろす。
振り下ろした所で一息つきつつ、切っ先を円を描くように回して向きを変え]
……っせい!
[気合と共に真っ直ぐ突きだす。
が、阻む魔物によって軌道は僅かにそれ、刃は妖術師を掠めるに留まった]
騎士の旦那、無事かっ!?
気ぃ、確り持てよ!
[妖術の類は、強き意志の力で跳ねのけられる事が多々ある。
だから、と声を張り上げつつ、剣を引き戻して怒鳴るように呼びかけた。**]
[名前は知らないけれど、聖殿で顔を見たことがある騎士が湖の方へ少しずつ移動していく>>73。
その後を追う魔物たちの隙をついて、火計の準備を整え始めた様子を見て、何とかこちらにも魔物の注意を引き寄せられないかと考えていると。戦いの経験があるらしい年配の騎士が、部下へ手を振った。]
「これよりA班は、大型魔物を集中して撃破せよ!」
[その号令と共に、壁の上で矢を射ていた集団の一部に隙間ができた。どうやらこちらに突破口があると見せかけて、魔物を引き寄せる作戦を立てたようだ。ただし最終的な内部への侵入を防ぐため、壁の上に滑らせ目的兼燃料の油を持ち上げる作業も始まった。]
”ぬちゃ、べたっ。”
[すると小型の水生昆虫、と言っても体長50センチはあるゲンゴロウの類が、長い藻を持って壁を登り始めた。どうやらそれを使って壁を乗り越える心算らしく、藻の先端を握った大型の魔物がぞろぞろと近づいてくる。]
「壁に投げつけられる藻に注意せよ!壁の北側では、只今魔物たちが登り梯子として使おうとする姿が確認されている」
[早速伝令が各防衛先へと飛ばされる。
その様子を確認しながら、ひたすら魔物目掛けて矢を放ち続けた。**]
/*
イェンスとは面識あるのか、名乗ったのかすらも晦ましたまま会話してたんだよな。
まぁ初対面でも良いかもしれん。
─ 聖地・壁外 ─
[力瘤を作り頼もしさを見せるサシャ>>55に笑顔で手を振ってから、梯子を伝い下り即座駆け出す。
その勢いのまま、跳躍してきた蛙の頭を連接棍で打ち付け地面に叩きつけると人程の大きさだったそれは普通の大きさに変わってぴょん、と逃げていき]
へ?
あー…これが妖術ってやつ、か。
[幾許かの間呆気に取られたものの、原理は解らないが痛めつければ元に戻るらしいとは理解して。
なら尚更やることは一つだと、視線の先、泡立つ水面を睨みつける。
壁上からサシャの声>>74が届けば、聞こえたという返事の代わりに軽く手を振ってみせるとその手にぱしん、と濡らし丸めた布を投げつけられた]
― 壁外 ―
ん?
あぁ、煙避けにか、
ありがとう、使わせてもらう。
[飛んできた方を見れば、先行して下りた自分を案じて駆けつけたらしい騎士からのものと判る。
サシャが言っていた作戦が実行されれば、この場所は十中八九煙に燻されるだろうからと声をかけてきた彼の腕に同じ濡れ布が巻いてあるのを見て、自分もそれに倣い。
そうしている間にもスミ湖からの水流を利用してだろう水辺から次々上がってくる異形の数に、また幾人か壁から下りて加勢が入ってくるのを視線に捉えながらも自分は一人距離を取ろうと駆け出した]
─ 壁外 ─
っ、
壁付近に居るヤツ、何かやばそうだ!!
そいつ狙えるか!?
[何をしているかは分からないが、壁に何かしているという時点で危険だと判じて。
壁上ではもう把握も出来ているだろうが、周囲にはまだ気付かない者も居るだろうと注意を発した**]
[イェンスがベルガマスコを狙って攻撃を仕掛け、術中にあるクレステッドに鼓舞の声を投げる。>>80
すると霧は急速に薄れていった。
が、そこにクレステッドの姿は ない。
後には、主の重さを失って戸惑う様子の芦毛の馬が残されているばかりだ。]
― 西門壁上 ―
[異形との攻防が続く中、セーファの北側で対処していた者達から伝令>>82が届く]
藻だと?
[そんなものでどうやって、と思ったが、セーファを囲む壁の素材は石。
表面の凹凸は藻が張り付くにはうってつけでもあった]
塊を張り付ければ足場にはなるか。
[異形も知恵は回るらしい、と登られた場合の対処も念頭に置くことにした]
お前ら、剣か槍はそれなりに扱えるんだろう?
登り切られても取り乱すな。
足場も少ないこの場所では大挙したとしても少数を相手にすることが出来る。
それに相手は登ると言う行動を一つ挟んでるんだ、登り切る前に斬り落とすなりすれば良い。
[門の突破を狙う異形が多いためか、西門側の壁に藻が張り付くことはまだない。
しかしそれが始まるのも時間の問題だろう。
壁を乗り越えられそうになった場合の対処を口頭ではあるが、若手騎士達に伝えておく]
[打って出たイェンス達から目を離したのは幾許か。
再度援護をするために視線を堀の外へと向けたのだが]
────居ない?
[いつの間にか霧は晴れており、けれど馬上に騎士の姿がない>>89。
咄嗟に逃れでもしたかと思い、幾度か戦場に視線を巡らせた]
─ 壁外 ─
[壁付近の変化に気付き周囲に注意喚起をした本人は、堀付近から動かぬまま。
あちらに向かえば排除の手は増えることは解っているが、敵戦力も壁に集中してしまうだろうから]
悪いけどそっちは任せた、意地でも侵入させんなよ!!
俺はここで少しでもそっち行く分減らしてく!
[あまりに藻の排除に手こずるようなら、壁の上から火を放って燃やし落とせと叫びもしようがそこまでの要は無かろうか。
ともあれ自分が此処で立ち回ることで、敵の分散とカスパルの作戦遂行までの陽動にならんと考えてこの場に留まり続けることにした]
─ 壁外 ─
[自分は戦法こそ我流が強いが、幼少の頃から幼馴染と痣どころか打撲やら生傷やら絶えない手合わせを散々繰り返してきた。
実戦経験は少なくとも、重ねた鍛錬はいざという時にも変わらず振るえる事を信じられるのはその日々の御陰]
あいつも今頃あっちで派手にやってんだろうし。
負けてらんないよな。
[西門を護りに向かった友がどんな働きをしているか>>76把握出来る場にはいないけれど。
彼も成果をあげているだろうと信じて疑わぬ笑みを浮かべながら、前肢を振り上げこちらを捕らえんとする人程の大きさもあるタガメを棍で横薙ぎに殴り飛ばす。
思い浮かべる先、西門にこの事態全ての元凶である妖術師の術を受けた騎士に起きた異変>>89はまだ、知る由もない**]
─ 壁外 ─
[自分は戦法こそ我流が強いが、幼少の頃から幼馴染と痣どころか打撲やら生傷やら絶えない手合わせを散々繰り返してきた。
実戦経験は少なくとも、重ねた鍛錬はいざという時にも変わらず振るえる事を信じられるのはその日々の御陰]
あいつも今頃あっちで派手にやってんだろうしな。
[西門を護りに向かった友がどんな働きをしているか>>76把握出来る場にはいないけれど。
彼も成果をあげているだろうと信じて疑わぬ笑みを浮かべながら、前肢を振り上げこちらを捕らえんとする人程の大きさもあるタガメを棍で横薙ぎに殴り飛ばす。
思い浮かべる先、西門付近にて異変が目撃された>>89とは知る由もなく**]
− 西門方面 −
[しばらくたった後、魔物の群れの後方から何かが運ばれて来た。
横木を渡した大きな柱。
そこに人が縛りつけられていた。
腕を広げた姿勢で、茨めいた漆黒の鎖に拘束されているのは、妖術で連れ去られたクレステッドである。
意識がないのか、その顔は力なく俯いて垂れていた。]
[ベルガマスコの呵々大笑が周囲に広がる。
遠方に声を届ける魔術を使っているのだろう。
「偉大なるベルガマスコ様に歯向かった愚か者は捕虜になった。
おまえたちも無駄な抵抗はやめて、すぐさま降参いたせ。
ローズマリーおよび、聖殿のありったけの金銀財宝をワシに差し出して許しを請うのだ。
そうすれば命は助けてやるぞ。
時間稼ぎなど小賢しいことを企んでも無駄だ。
日の暮れるまでに言われた通りにしなければ、こいつを火あぶりにしてくれるわい」
そう言って、柱の根元に薪を積み上げさせる。]
/*
姫じゃなくて騎士が囚われたでござるw
後方ってことは距離があるな。
出るか否か。
もうワンアクションありそうな気がしないでもない、が。
とりあえずくろねこさんはガマ氏のところに突っ込むんじゃないかと予想(
/*
いろいろありまして遅くなり...あ、ピンチに陥るの方をやろうとしてるひとが...
とりあえず、お返事関連急ごう(ごそごそ
[どうやら注意する声は無事届いたようだ。手を上げて合図を送ってくるフランツ>>83を見ながら、ホッと胸を撫で下ろす。
その間にもこちらの攻撃を受けたことで、妖術師の怪しげな術から解放された生物たちが、どんどん元の姿へ戻っていった。]
それにしても……あの妖術師、一体どのくらい力を持っているんだろうか?
[新しく矢を補充する間に、そんな独語を漏らす。一匹ごとの戦力には限界があるらしく倒せないほどではないが、何せ数が多すぎる。生物を魔物化する原理はよく分からないとはいえ、一度にこれほどの影響を及ぼせるとなれば、(戦いを仕掛けた動機やら心根の程度やらはさておき)一筋縄ではいかないほど能力が高いに違いないと思えてきた。
これは油断できないぞと考えていれば、壁に藻の足ががりを作ろうとしているゲンゴロウ集団に、塀の外で直接攻撃を主体にして戦っている人々が気づいた>>88。フランツが危険だと言葉をかけてくれたお陰と分かると、即座に呼びかけ>>93へ応じる。]
こっちは大丈夫!だから、にーちゃんにはそっちを任せた!
― 西門付近 ―
[呼びかけに返る声はなく。
もう一度、呼びかけようとするより先に黒い霧は薄れ]
なにっ……!?
[後に残るのは、主を失い戸惑う葦毛の馬一頭。>>89
とっさに周囲を見回すものの、騎士の姿はなく]
てめぇ、一体、何しやがった!
[とっさに視線を向けるのは妖術師の方。
鋭い視線と声を、妖術師は嫌らしい笑みで受け止めた]
「愚か者に相応しい役割を与えてやったまでよ」
……は、どの口が言いやがる。
[余裕綽々と言った風の妖術師に向けて吐き捨てつつ、落ち着きをかいた葦毛の首筋を叩いて落ち着かせる。
これからどうするか、と思案を巡らせていると、門の方へ向けて目立つ物が運ばれて行った]
― 西門壁上 ―
[戦場を見渡しても騎士の姿はなかった。
代わりに耳に届いたのは]
………下衆が!
[騎士を人質に目的を果たそうとする妖術師の声>>96。
異形の群れの後方から運ばれて来た柱に括りつけられた人物は確かに騎士と同じ髪をしている。
顔は俯いているために判別し得ない]
[妖術師の要求を如何にするか、その判断には幾許かの時を要するか。
壁上に居る若手騎士達も動揺により弓を射る手が止まりつつある]
狼狽えるな。
あの騎士の命も大事だが、近付く奴らを素通りさせる道理はねぇ。
[進攻を続ける異形には射掛け続けろと叱咤し、チャールズは顎を引いて妖術師が居る方を睨めつけた]
[絶対に侵入させないとの決意を込めて、藻を持つ大型の魚型魔物の手元へ矢を射る。手にした藻がちぎれそうになって慌てた魔物の横から、フランツの注意を受けた青年が槍を突き入れた。
その間にも、ゲンゴロウ集団は黙々と壁を登りつつある。あと少しで到着しそう……な瞬間を狙い、二人の騎士が運び込んだ樽を傾けて油をたっぷりと流した。ゲンゴロウたちは目的達成の直前で、足をばたつかせながら脱落していく。一匹だけしぶとく壁にしがみついていた奴は、上から剣で切られた。]
よし!これでしばらくは足止めできそうだ。
[この隙にと火矢の準備を整えていると、チャールズからの壁登り部隊の攻略情報>>91が伝わってくる。念のために持ってきた、かの頼りになる武器職人の手によるロングソードを確認しながら、”分かった。”と頷いた。
藻の一部は壁にへばりついているけれども、油を警戒した大型魔物たちは登ってこようとしない。切り札の使用はとっておきのタイミングでと思い直し、陽動作戦を選択したフランツの援護射撃にしばし没頭する。
しかしこちらも余裕があるとは言えない状況であるため、西門付近で異変>>89が発生したことには気付いていないし。また伝達もまだ届いていない。]
[ カスパルの声に応じ、川岸にたどり着いた騎士隊は、丁度水流が東西に枝分かれする場所に、杭を打ち、油をたっぷり含ませた布をその杭に繋いで浮かべた。
その上に更に油を注ぎ込みながら同時に燃える松明を、次々と油の中に投げ入れた]
[ 布の上に一度溜まった油は、一気に燃え上がり、炎と煙を纏ったまま、水流に乗って東西に広がる。
川の中に潜んだ魔物はもちろん、川辺の魔物も熱に曝され、かなりの数が次々と、小さな魚や、蛙の姿に戻って逃げ惑い始めた ]
[ 紅い炎と空に昇る黒い煙は、西の跳ね橋や物見の塔からも見えただろう。
風は折しも南東......まるで聖殿で待つ姫や、クレステッドの妻子...そして聖地の人々の祈りを受けて届けようとするかのように、妖術師に向かって吹き付け、煙を運ぶ*]
/*
本当にガマ氏の方に煙が流れてて噴く。
クレステッドのがあるので火矢の射掛けは一旦停止かな。
薪積まれてるしなぁ。
とりあえず樵想定して出ておくかね。
[そのとき、川岸に火の手が上がった>>104。明らかに周辺の魔物たちは動揺している上に、水の中に潜んでいた連中もあぶりだされたせいで、上陸数が減ってくる。]
これぞ待ち望んでいた瞬間!いけえーっ。
[掛け声と共に、壁にへばりついていた藻目掛けて火矢を放った。油をかけられて緑色の導火線と化した藻を、大型魔物が慌てて手放す。
ある程度の知恵は有していても、一つの戦略が駄目になった直後、すぐさま代案を持ち出せるほどには高くないらしい。彼らもまた、右往左往している間に次々と元の姿へ戻っていった。*]
― 西門壁上 ―
[視界の右方から火の手が上がる。
予定していた作戦が決行されたのだろう。
黒煙の向きを確認すると、セーファを避けるような動きとなっていた。
流れ行くのは先程まで睨めつけていた方]
火矢は中止だ。
あの柱に燃え移ったら元も子もねぇ。
[状況が変わり、当初目論んでいた火責めに制止をかける。
追い風により飛距離は伸ばせそうだが、クレステッドが括り付けられた柱や、根元に詰まれた薪に引火しては拙い]
後はお前ぇらだけでもやれるな?
[口端を持ち上げ、信を置く視線を若手騎士達に向けて言う。
その返答は背で受けつつ、チャールズは壁上から門下まで降りていった]
/*気がつけばあなたの隣に。蕎麦です。
そういえば、入村以来独り言まだ一度も使ってなかったですね。
>>106ぶっちゃけ、水を含んだ藻がそんなに簡単に燃えるものかな?とは疑問だけれど、そこは描写重視で行かせていただきます。
− 聖殿(ローズマリー姫) −
[一方。
クレステッドの一件を聞きつけたローズマリー姫はスカートの裾を払って立ち上がった。
「門を開きなさい」
ざわめく周囲に、揺るぎない笑みを向ける。
「むろん、わたくしは妖術師のものになどならなくてよ。
思い上がったベルガマスコの顔を平手打ちして、騎士エンバーを連れ戻します。
誰か、案内してちょうだい」
悪に屈したりしない、誰一人として見捨てはしないと、その意志を示すために。*]
― 西門付近 ―
[こちらの宣に、今すぐ捕虜を殺してもいいのとなんのと騒ぐ妖術師に向けるのは、揺らぎない意志を込めた視線と笑みひとつ]
は、そんな脅しに屈するようなら、最初っから抵抗なんてするはずねぇだろっての。
……ここにいる連中は、てめぇの薄汚い策なんかにゃ屈しねぇよ。
[はきと言い切るのと、風が燻るような臭いを運んでくるのは、どちらが先だったか。
風はやがて、黒煙と魔物たちの悲鳴を近くまで運んでくる。
感じる火の気配に、周囲を取り囲む魔物たちが落ちつきなくざわめいた]
……っつか、手段としちゃありありだけどな。
[前線で動いてる方の身にもなりやがれ、とは口にはしない。
口を開けば、まともに煙を吸い込みかねない状況。
状況的にも、短期決戦で決めるべき、との判断は早い。
聖地が、そして気高いと称賛される姫が妖術師に屈する可能性など、頭の中には一欠片もなく。
大剣を両手で握り直し、距離を測るべく目を細めた。*]
/*
ねこみちさんorえんじゅさんはそこだったか…w
……あれ、姫拾える気配が。
いやしかし若者とタンデムの方が映えるよな。
[タンデム前提らしい]
/*
大体、参加時間でなかのひとがわかってしまう件。
まあ約一名、まったく隠す気無いのはともかくとして(自分もです
[ついにベルガマスコによる人質の拘束と降伏の勧告が宣言された>>96との知らせが届いた。
しかも捕われの身となったのは、昨日知り合いになったクレステッド・エンバーという名の騎士であるらしい。]
一体何があったんだろう。心配だな……。
[周囲の動揺に影響されて、川辺から流れていく黒煙の行く先を不安そうに見つめたが、すぐさま首を横に振った。]
いや!この聖地に妖術師の脅しに屈する者など存在するはずもない。
それに気高きかの騎士を助けたいと願い、実際に行動する人々もきっといるだろう。ここは西門の方は信頼と共に任せて、今オレができる最善を考えよう。
[自分では黙って考えていたつもりだったが、いつの間にか思考が駄々漏れになっていたようだ。
幸い周囲にいたのが気のよい人ばかりだったお陰で、この意見に反対の声は出ない。突然肩を叩かれたので慌てて振り返ると、騎士の一人が”大丈夫、我々は必ず君の信頼に応える”と言い聞かせるような、優しい目を向けてくれた。]
― 西門 ―
[馬を、と願い、騎士の一人が一頭引き連れてきたその後ろ。
聖殿の奥に避難していると聞かされていた女性が警護を引き連れて西門にやってくるのが見えた]
何ゆえ。
[驚きに目を剥いていると、女性──姫は妖術師の頬を張り倒しに行く>>110と宣する。
その剛毅さに呆気に取られること数瞬。
止めても聞かぬだろう様子に表情が変化するのはその直ぐ後だった]
なれば道を開いて進ぜよう。
だが戦場を馬車等では進めぬ。
警護の騎士と同乗して頂きたい。
[進言に姫は是を示し、騎士の一人と共に馬上へ。
チャールズもまた馬上の人となり、残っていた1振りの剣を右手で引き抜いた]
妖術師の位置は把握している。
続け。
[騎士に告げ、馬の腹を蹴り跳ね橋から飛び出す。
飛び掛り来る、立ち塞がる異形だけを相手にし、斬り伏せ。
黒煙立ち込める妖術師が居る場所へと近付き行く。
しかし姫を護りながらでもあるため、辿り着くまでには通常の突撃よりも時間を要した*]
[ 妖術師は西側から討って出た者達に気を取られていると見えて、東から煙に紛れて近付くカスパル達には気付いていない。
イェンスが、その煙に閉口しているとは露知らず(知ったとしても行動に変わりはないが)カスパルは、無言のまま騎士達に合図を送る。
狙うのは側面から急襲して、クレステッドの周囲にいる魔物達を蹴散らして、彼を助け出すことだ ]
─ 壁外 ─
[喚起を投げた際にはまだ判別出来ていなかったが、どうやら大型の魚人が藻を投げつけ、それをゲンゴロウが伝い上っているらしい。
サシャからの頼もしい返答>>97もあってそちらに駆け寄ることはせずも、上方からだけでなく下方からも加わった手により壁に群がる魔物達は排除されていく>>103。
壁上から光を反射する液体が上からどろりと流れ落ちるのが見えれば、残った藻に火をかけて落とすつもりだろうと思いつつも今確認する必要は無いと未だ異形が這い出てくる水面に視線を戻したその先。
水流に乗って来る黒い煙の下微かに踊る赤い炎>>104を確認できたのは、程無くで]
………上手く行ったみたいだな。
[見る見る内に近づく熱から距離を取ろうと堀から離れると、同じ様に熱から逃れようと這い出てくる魔物達が土の上で元の姿に戻っていく。
己の後方からも聞こえる炎走る音に振り向けば、壁もまた同じ様に炎を纏い燃えていた]
─ 壁外 ─
いい感じに混乱してんな。
今の内にこいつら片づけるぞ!
[炎と熱に襲われたことで魔物達が落ち着きを失っている間に叩こうと周囲に呼びかける。
スミ湖からの水流という移動手段を押さえられた今なら、残る魔物の排除も可能だと呼びかければ力強く応じる声が返る。
西門からの報せは下に下りたこちらに届くことはあったかどうか。
それがあれば尚更に、早く片付けてそちらへ手を回せるようにと奮起することとなる**]
[ カスパルの父も守護騎士だった。聖殿の守護騎士は、通常領地は持たず、聖殿からの些少の手当と自給自足で暮らす、庶民と大して変わらぬ生活の者がほとんどで、カスパルの一家もそうだった ]
[ 父母はカスパルが成人する前に相次いで病で亡くなった。しかし、すでに騎士見習いとなっていたカスパルは、そのまま騎士となることを目指し...そこでイェンスとも出会ったのだ ]
お前には負けないぞ。
[ 貴族の子弟であると噂に聞いた、しかし剣の技量は、誰よりも抜きん出ていたひとつ年上の同輩に、そう告げたのは幾度あったか。
最初は負けん気も露わに、途中からは笑みを浮かべ楽しげに、時には少しふざけた調子で...きっとそんな風に様々な表情を見せたのは、彼くらいのものだったろう... ]
― 西門付近 ―
[一人、突出している状況。
他の動きを確かめる術はない。
けれど、妖術師の脅しに屈する者などいない、と自然に思えたのは、団結して護りを固めんとしていた人々の姿を見ているから。
『何でも屋』という稼業的には、甘い考えと言える。
それでも]
……ここで手ぇ抜くわけにゃいかんからなぁ。
[小さく呟き、不意を打つような踏み込みから横薙ぎの一閃を放つ。
その一撃は、とっさに眼前に躍り出た魚の異形を捕えるに留まり。
舌打ち一つ落とし、下がろうとした矢先、足元に何かが絡みついているのに気がついた]
[ イェンスの手助けに向かうべきか?と、騎士の1人が尋ねる視線を向けて来たが、カスパルは首を横に振った ]
[ そして、クレステッドに手が届こうかというその時 ]
『隊長...姫が!』
[ 西の跳ね橋を渡り、魔物を見事な腕で斬り伏せながら駆けるチャールズの後ろに守られながら、ローズマリーが妖術師の元へと足を進めるのを、騎士の1人が慌てて指差す ]
......行くぞ!
[ 噛んでいた布を吐き出し、カスパルは鋭く声を上げ、先頭切って走り出した。
色々と思う事はあれど、イェンスが前に立ち、チャールズが姫を連れて来た事で、妖術師の気は完全にクレステッドからは逸れている。
救出に、これ以上の好機はない ]
高潔なる騎士の命、貴様等如きにやるわけにはいかんっ!
[ レイピアで、前を阻む魔物を突き倒し、カスパルは、身軽に積み上げられた薪を駆け上る。慌てて火をつけようとした魔物は後続の騎士に斬り伏せられた ]
エンバー殿っ!!
[ 騎士達と協力して柱を傾かせ、クレステッドを戒める鎖を解こうとしながら、その名を呼ぶ ]
[ クレステッドが目を覚ましたなら、彼を支えて退路を開こうとする ]
『おのれえっ!』
[ さすがに気付いた妖術師が、炎の塊を放ってまだ足元にある薪を燃え上がらせた ]
くっ...!
怯むな!駆け抜けるぞ!
[ 騎士達を鼓舞しながら、走る。幸い、燃え上がる火は周囲の魔物の数をも減らし、熱さに耐えれば撤退はむしろ容易だった。
そして、それ以上の追撃が絶えたのは、ベルガマスコと直接対峙したイェンスとチャールズ、そして恐らくは、決然と妖術師を糾弾したローズマリー姫の力、であったろう** ]
[無言で頷いた直後、フランツの呼びかけ>>121が耳へ届く。残る魔物を排除せよとの言葉に力強く”おうっ!”と応じた。
塀の上から雨あられの如く矢が降り注ぎ、下で魔物と対峙する者も獅子奮迅の働きを見せる。其れを確認しながら矢を補充し、下へいる人々へ声をかけた。西門付近で妖術師が人質を取り、降参を勧告している>>96ことを知らせるために。]
オレは、西門へ助太刀に行ってくる!フランツにーちゃん、ここは任せた!
[そう告げた直後、従者に火付け用の布を用意してもらうよう指示を出す。
ただし火つけ用の厚手のものではなく、幅30センチ×長さ50センチ程度の大きさで十分だとの言葉には不思議そうな顔をされたものの。たまたま廃棄直前の古布が大量に見つかったので、油の樽と共に塀の上を伝って西門へ運んだ。]
― 西門・塀の上 ―
[こちらではチャールズの指示により火矢作戦が中止されていた>>108ので、思ったよりも魔物が残っている。しかも門を突破せんと積極的に攻撃をしかけてくるので、若手騎士達がどんなに奮闘しても、新たな敵が次から次へと現れる始末だった。]
手助けに来ました!
[そう言いながら、門へ近づこうとする魔物へ油に浸した古布を片っ端から投げつける。あるものは前が見えなくなってうろたえ、またあるものは足に古布が絡んで転倒する。
今までとは違う攻撃を食らって悪戦苦闘している隙を狙い、西門に詰めていた人々が剣や弓で魔物たちを撃退していった。]
[クレステッドが捕われている付近から撤退する気配が近づいてくれば、無事聖地に逃げ込めるまで援護射撃を行う。どうやら追撃はなさそう>>128だが、炎の影響が少ない西門付近には魔物が残っているからだ。]
「皆様、どこか具合の悪いところはありますか?」
[門の中へ皆が逃げ込んだ直後、駆け寄ってきた救護班が、ケガや体調不良など、緊急事態には何でもすぐに対応しますと心配そうに声をかけていた。]
― 西門付近 ―
[姫を連れ進む先、妖術師の目を盗むようにして移動する一団>>126に一時目をやる。
クレステッドの方へ向かっているのを見て、その意図を理解した。
ならば、とチャールズは大きく息を吸い込む]
ポルト・ベルガマスコ!
要望通りに姫を連れて来たぞ!!
[妖術師の意識をこちらに向けさせるべく、腹からの声を辺りに響かせた。
イェンスを相手にしていた妖術師はこちらに気付くや、気味の悪い、上機嫌そうな笑みを浮かべてくる]
「懸命な判断だな。
して、もう一つはどうした?」
直ぐには引っ張り出して来れん。
姫が少しでも早く意思を伝えたいと言うのでな。
[妖術師の問いに対し適当に返しながら、チャールズは馬を降り姫が下馬するのを手伝う。
異形に囲まれる中、姫は気丈に振る舞い、凛とした姿でチャールズに伴われ妖術師の前へ]
「それでは話が違う……が、まぁいい。
金銀財宝は日暮れまでに用意し提出せい。
さぁて、ではローズマリーをこちらへ……」
[最初こそ厳しい表情をしていた妖術師だが、金銀財宝は後から奪えば良いと考えたようで。
先ずは姫を手に入れようと手を伸ばす。
それに対し姫は一歩前へと出て、徐に右手を振り被った]
[パァン!と、戦場に甲高い音が響く]
「───悔い改めを、と申したはずです。
悪しきを是とする貴方に差し出すものなど、何一つありません。
そして、貴方に屈する者など、誰一人おりません。
全てが貴方の思う通りになるなど、思わないことです。
早々にお引取りを」
[妖術師の頬を平手打ちした後の宣。
それに続いたのは、聳え立つ柱の傍から上がった喧騒。
平手打ちの衝撃に一時呆けていた妖術師だったが、人質を取り返されたと知りそちらへと術を放つ>>128。
その隙にチャールズは姫と妖術師の間に割り込んだ]
[続けざまに剣を振るうが、ぬめる皮膚を持つ異形が立ちはだかり剣を受け流される]
「ぐぬぬぬ、おのれローズマリー。
一度ならず二度までも!
もはや勘弁ならぬ」
[異形の後ろで頬を赤く腫らしながら妖術師が喚いていた。
これ以上クレステッドの方に目が向かないところを見ると、人質を使っての策は諦めたよう。
だがここに姫が居ることを好機と取り、異形と妖術を使い捉えようとした]
させんぞ!
[姫を後ろへと下がらせ、目の前を阻む異形の横薙ぎを弾き返した後、その身体を妖術師目掛け蹴り飛ばす。
イェンスも妖術師の狙いの妨害に動いていたか。
姫の警護の騎士へと目配せし、今のうちにセーファへ戻るよう仕向けた]
「逃がさぬ!」
[姫の後退を見て拘束の術を妖術師が放つ。
クレステッドを捕まえた時の術を放つには集中する時間が足りないのか、蔓のようなものを飛ばし物理的な捕縛を狙ったよう]
ぐぅっ……!
[それに対し、チャールズは咄嗟に左腕を伸ばし、術の軌道を遮る。
半ば強引に受けたために左腕が後方に持って行かれるような衝撃を受けたが、転倒するのはどうにか堪えた]
───させん、と、言ったはずだ。
[ぎちりと左腕に捲きついた蔓は腕を締め上げてくる。
その痛みに耐えながら、右手だけで異形を斬り払い、姫がセーファへと戻る時間を稼いだ]
/*
これが俺の共通NPCの動かし限度である(疲
台詞なしで動かすくらいはまだなんとか、であるのだが、台詞ありになると途端に不安ががが。
とりあえず寝よう。
今日は日中爆睡した(休み)が、明日は仕事だ。
[呼びかける声が届く。>>127
身体は鉛のように重たく、言うことを聞かない。
それでも、彼方で聞いた言葉>>80や、家族の顔を思い出して気合いをいれれば、意識は次第に明瞭になっていった。]
負けて たまるか
[救援に来たカスパルらが磔刑の柱から解放してくれる。]
礼は勝利の祝いの際に、改めて言わせてもらうぞ。
[支える力に励まされ、努めて顔を上げた。]
[ローズマリーまでもが前線に出ていると知れば、地面を踏みしめて立ち上がる。
馬を借りられるか、と言おうとしたところで、芦毛の愛馬が主を見つけて駆けて来た。
そのたてがみを撫でてやりながら、凱風騎士団の誓いを吟ずる。]
我らは、最初に戦場へ馳せ参じ、最後まで踏みとどまって戦う者なり。
[姫、そして魔術師と対峙している勇敢な男>>139が安全な場所に戻るまでは、壁の中には戻らぬ、との決意で再び馬上の人となる。*]
/*
なかのひと
クレステッド:えんじゅさん
サシャ:なであさん
イェンス:くろねこさん
フランツ:ねこみちさん
ゲオルグ:蕎麦さん
カスパル:ふかさん
この辺?[と、仕事中に書き込み( ]
― 西門周辺 ―
くはは、年寄りをおだてても長い昔話しか出てこんぞ。
[揶揄めいた、けれど賞賛が込められた声>>145に返すのは、こちらも軽口めいた笑い声。
ちらりとクレステッド達を見れば、縛から逃れ騎乗する姿が見えた。
紡がれた宣>>142は彼の矜持か]
「愚か者共め、まだワシの恐ろしさが分からんと見える。
明日をセーファ滅亡の日としてくれる。
精々足掻くが良い」
[そう吐き捨て、妖術師は高笑いを残しその身を黒い霧で包んでいく。
逃走用の術は予め用意していたらしい]
ちぃっ!
[逃がすまいと剣を振るうが、小物が群がり身を挺してそれを阻む。
ぼたぼたと元の姿に戻り落ちる魚達の奥で、妖術師の姿は完全に掻き消えた]
逃がしたか…。
[呟きながら、左腕を拘束したままの蔓を剣で切り落とす。
袖の下では締め付けられた時の痣が残っていることだろう。
痛みはまだ残っていた]
明日また仕掛けて来るようだな。
[妖術師が逃げたことで徐々に撤退し行く異形共は捨て置いた。
可能な限り戦力を削るのは有効打だとは思うが、今回に限っては無駄骨になる可能性の方が高い]
戻って明日に備えねば。
[傍らのイェンスや馬上のクレステッド、カスパルにそう声を向ける]
― セーファ ―
[セーファへと戻り落ち着いた頃にはもう陽が暮れ始めていた。
左腕を診てもらい、徒弟と合流して剣を受け取り、その手入れを行う。
それが終わると飯を確保するために食堂へと向かって行った**]
― セーファ・食堂 ―
おおい。今日は大漁だぞー。
[相変わらずの大声で食堂に入ってきた男の手には、大きな網袋がある。
中には近隣の川で獲れるものがどっさりと入っていた。良い型のウナギやナマズ、カニなどの甲殻類に小魚がひと固まり。いわゆる今日の"戦果"である。
棟梁の後ろからは弟子たちが若干申し訳なさそうな表情で続いていた。]
すまんが、こいつら焼いてくれ。
あと酒。樽で頼む。
今日一日、化け物連中を追っ払ってくれた騎士さんに振舞ってやってくれや。
もちろん走り回ってた連中みんなにもな。
[景気よく注文した後はどっかりと大テーブルに陣取り、自分も呑む構えである。*]
/*
プロロのロール見てやりそうだなとは思ってたけど。
本当にやりおったwww
いやまぁ悪霊抜けてるなら害はないだろうけどもw
― 食堂 ―
[足を向けたのはセーファの東にある食堂。
月一の礼拝と墓参りの折には必ず寄る場所だった]
よぅ、いつもの頼む。
[食堂に入るなり店主に短い言葉で注文する。
略された注文はスミ湖で取れる魚のムニエルとサラダのセット。
連れ合いが居た時から月に一度、この食堂でこのメニューを食すのが決まりだった]
よぉゲオルグ。
大活躍だったそうじゃねぇか。
[大テーブルに陣取るゲオルグ達>>150に声をかけ、近くの席に腰を下ろす。
セーファ内への異形の侵入を防げたのはゲオルグ達の働きが大きい。
彼らが取水口の対処をしてくれたお陰で、こちらは壁や堀外に集中することが出来たのだ]
[やがて料理が運ばれて来て、チャールズはそれを腹へと納めていく。
何かを思い出すような目をするのは、この料理を食べる時の常からの光景*]
[捨て台詞を残してベルガマスコが雲隠れする。>>147
片手だけで妖術師のわざを凌いでみせた男に、クレステッドは胸に拳をあてて敬意を表した。
騎士のようには見えないが、あの腕前。]
あの御仁、どこで武術を身につけたのか…
[近くにいた騎士に、人を問えば、キサンに住む鍛冶屋との答え。]
なるほど、彼の鍛えた武器ならばわたしも一振り欲しい。
[親玉の退却により、魔物軍の攻勢も収まった。
取り残される者のいないよう確認のために後詰めにいたクレステッドに、
帰途につく騎士団から離れて声をかける騎馬の女性がいる。]
…ジェスタ! どうしてここに。
[驚く夫に、ジェスタは微笑んだ。
「ローズマリー姫のお伴ですわ。本当に勇敢な方なの」]
君もだ。
[敵の手中に落ちた身を心配して乗り出してきたのだと思う。
危険だと叱るべきなのかもしれないし、自分の不甲斐なさも身にしみる。
だが、それ以上に愛しさがつのった。
手を伸ばして妻の髪を撫ぜる。]
わたしたちのトビアスが待っている。 戻ろう。
[そうして、松明のあかりの灯り始めた聖地に向って、駒を並べて進むのだった。*]
− 聖殿 −
[聖殿へ戻り、怪しげな術をかけられていないか念のために司祭らに調べてもらってから、妻ともどもローズマリー姫と騎士団に挨拶にゆく。
その後で、先の鍛冶屋の居場所を問い、街の食堂で見かけたと教えられる。
会いに行ってみることにした。]
― 聖地の食堂 ―
[クレステッドが無事解放され、妖術師が逃亡するに到るまでの活躍は、皆が聖地へ戻るとすぐに伝わってくる。凄いなーと感心しつつも、騎士たちに護衛されて戻ってきたローズマリーの凛と気高い美しさに少しぽーっとなった。]
……あんな綺麗なひと、初めて見た。
[しかし妖術師が明日再び聖地を襲撃しに来ると情報を入手した途端、表情を引き締める。次は一体どんな手で攻めてくるのだろうと。
そんなことを考えながら食堂へ向かえば、ちょうど中からゲオルグの大声>>150とチャールズの呼びかけ>>152が聞こえてきた。]
チャールズのおっちゃん!左腕を診てもらったんだって?大丈夫?
[店に入った途端、心配そうに声をかける。万が一にも武器職人が腕をケガしたら、当分仕事ができなくなってしまうのではないかと思ったからだ。*]
[適当なテーブルへ従者と共に座りつつ、一足先にゲオルグにも手を振る。]
あー、ゲオルグのおっちゃんも久しぶり!おっちゃんも魔物たちと戦ったのー?
[去年弟子たちが材木を運ぶ最中、うっかり崩してしまった現場に居合わせて、片付けの手伝いをした際知り合いになった棟梁を見つけて挨拶をしたあと。]
オレ、いつもの肉料理ちょうだい!
[勢い良くウエイターへ注文した。*]
― 食堂 ―
成り行きみてぇなもんだがな。
あの姫さん、はっ倒しに行くってきかねぇんだからよ。
[騎士、と言われて>>157表情は苦笑に変わる]
んな大層なもんじゃねぇよ。
[騎士の道を絶たれた身、今ではもう割り切ってはいるが、自嘲めいた笑みになってしまうのは消せなかった]
まだまだ若ぇもんには、……と言いてぇところだが、無理出来ねぇのはその通りだ。
程々にしとくさ。
[とは言え、熱くなってしまった場合どうなるかは容易に想像出来よう]
− 食堂 −
[先程、戦場で見かけた男の姿を認めて、活気のある食堂の中でも盛り上がっている一角に歩いてゆく。>>152
樽で酒が供されているようだ。
注文する前からグラスを渡され、棟梁の奢りだと言われた。>>150
テーブルに乗っているのは’戦果’なのだと、徒弟風の青年が誇らしげに説明する。]
なるほど、大活躍だったようだな。
街の皆の協力あってこそ、だ。
この地にどうして軍が不要かわかった気がする。
──相席させてもらっていいだろうか。
クレステッド・エンバーだ。よろしく。
[鍛冶屋と棟梁に、献杯の所作を送った。]
― 食堂 ―
よぉサシャ。
なぁに、大したことはねぇ。
ちぃと痣にはなってるが、動かす分には問題ねぇさ。
[心配げに声をかけてくるサシャ>>159に笑みながら返して、敢えて負傷した左腕で力瘤を作ってみせる。
まだ多少の痛みや痺れのようなものは残っているが、休めば取れると思っている]
サシャは怪我ねぇか?
北の方は壁登られたりしたんだろう。
[元気良く肉料理を注文するサシャ>>160を見遣りながら、問いを一つ投げた]
― 食堂 ―
[食事を終えた後、振舞われている酒を貰いゲオルグに礼を言うようにグラスを掲げてから口を付ける。
相席を、とかけられる声>>164に顔を向ければ、先陣を切ってくれた騎士が居た]
勿論だ。
チャールズ・ヴァンクラフトと言う。
よろしくエンバー殿。
妖術の影響などは出ていないかね?
[献杯の仕草を返して名乗り返し、囚われた際の影響がないかを問う]
それなら良かった。
[敢えて左腕で力瘤を作ってみせるチャールズの言動>>166を素直に受け取り、たちまち顔をほころばせる。当然ながら、まだ痺れなどが残っているなど思いもしない。]
オレ、おっちゃんの武器作る腕を信頼しているからさー。しばらく道具持てないとか、そんなことにならなくてほっとした。
お疲れ様ー。
[しかし北の壁についての話題が出ると、真顔で両腕を大きく広げた。]
オレは大丈夫!
こーんな大きなゲンゴロウが魔物になって壁を登ってきたけど、皆が油流してやっつけた!
[……と言っても、本当は50センチくらいだった>>82ので、大分話を盛っている。]
でも、壁登る方法考えるとか、魔物は案外知恵が回るっぽいな。明日も気をつけないと。*
[相席を快諾され、一礼してテーブルについた。
食事は家族で済ませてきたので、酒で唇を湿らすだけにしておく。]
お気遣い感謝する。
司祭に調べていただいたが、何も問題はないそうだ。
とはいえ、あれでベルガマスコが引き下がるとは思えない。
次はどんな手に出てくることか。
─ 日中/壁外 ─
[炎と熱に乗じて混乱する魔物達を殲滅せんと奮迅する中、何時の間に下りてきたかサシャが駆け寄ってくるのに気付く。
西門からの報せを告げられる>>129と、改めて知らされた妖術師の卑劣さに嫌悪を浮かべ]
あぁ。
こっちは心配しなくて良いから、あっちは頼むな。
[西門に居る彼ら、人質にされた人や差し出せと言われた姫を案じる想いはあるが、出来る手が限られる自分よりも身軽で選択肢の多いサシャの方が助っ人に適している。
だからこそ自分は此処に残り、後顧の憂いを断つべきだ、と判じて西門へと向かうサシャを見送った後。
水辺と壁上、双方からの火計によってもう群れと呼べない程に減った魔物達を文字通り叩き返した]
[サシャの問いに「大したことはねぇ」と答えてみせるチャールズの所作をそっと見守る。]
槍で突き通せない硬い鱗を持った魔物がいた。
武器職人として、アドバイスはいただけるだろうか。
そちらの棟梁やサシャからも何かあれば、是非。
─ 日中/壁外 ─
…もう動いてるヤツは居ないな?
確か水路はキサンから来た人達が塞いでくれてるって言ってたし、これで侵入の心配はしなくて済む、か。
[見える範囲に魔物の姿が無くなったのを確認して、周囲にも呼びかけた返答を聞いて。
魔物達の脅威はひとまず押し退けられたと判じれば、やっと一息つくことが出来た。
落ち着いて周りを見渡すと、足元一面に魚が跳ねていたり炎で焼け焦げたりしていて一帯が生臭かったり香ばしかったりして落ち着かない]
…勿体ないなぁ。
[常に厨房に入っている訳ではないとはいえ、自分も料理人の端くれ。
魚─つまりは食材を地面一面に落とすことに加担したという現状に思う所は山ほどある]
……でもまぁ。
人質にされた方もローズマリー様も無事だし、セーファの中に侵入もさせなかったんだから問題は無いよな。
これで明日大元を叩けばそれで万事解決だ。
…俺は今からもう一戦頑張らないとなぁ。
[戦う英気を養う為には美味いものを食って寝るが一番だ。
となると、自分の本業がいつもに増して忙しくなることも容易に想像出来ると急ぎ食堂へと戻っていった]
[声をかけてきた騎士>>165を見つけると、既に分かっていても無事戻ってこられたんだと安堵する気持ちと、自分の父親があんな風に捕われたらどうしようという思いが複雑に混じりあって、一瞬どんな表情を浮かべるか迷ってしまった。
それでも何とか笑みらしきものを浮かべ、こくりと頷く。]
はい!明日も妖術師が攻めてくると聞いていますから、たくさん食べて体力をつけておこうと思いまして。
そちらも無事の帰還、何よりです。
[クレステッドに何事もないとはいえ、どんな手で妖術師が攻めてくるか考えると、なかなか悩ましい。
頑丈な魔物の倒し方>>174については、まず他の人の意見を聴いてみようと考えたので、自分はひとまず口を閉ざした。]
― 聖地・大通り ―
[食堂の賑わいに目を細めるも、そちらに足は向かわず。
のんびりと歩いていると、おにいちゃん、と呼びかける声が耳に届いた]
ん? ああ……。
[振り返った先には、猫を抱えた少女と母親の姿が見える。
共に在る男性は父親だろう]
どーしたんだ、一体。
[膝をついて視線を合わせて問いかければ、みんなを守ってくれたお礼がしたかったの、という答えが返る。
どうやら、昼間の立ち回りの話が届いたらしい]
そーか、わざわざありがとな。
でも、もうちょっと続きそうだし、お礼は全部終わってから改めて、にしてもらえっかな?
そうすれば、それを楽しみに全力出せるからなあ。
[にっこり笑ってこう言って、ぽふぽふと頭を撫でてやる。
もうちょっと続く、という言葉に一家の表情には僅かに影が差すが]
なに、心配すんなって。
ここにゃ、強い連中がたくさんそろってる。
何より、みんなの気持ちが一つだからな……あんな奴に負けたりしねーよ。
[それを吹き飛ばすように、明るい声を上げて。
絶対負けない? と問う少女に頷きながら、もう一度その頭を撫でてやった]
そんなわけですから、ま、ご心配なく。
今夜はゆっくり休んでくださいよっと。
[そんな風に軽い言葉を向けて親子と別れ。
ふらりと向かった先は、物見塔。
人の賑わいも嫌いではないが、どちらかというと静かな方が性に合う、というのは。
かつて同じ道を志した者でもなければ知らぬ事だろうけれど。*]
― 前日 ―
礼は要りません、
[強靭な意志の力で、妖術の縛めを振りほどき、顔を上げたクレステッドに>>141カスパルは煤で幾分か汚れた顔を向けて笑う。
やがて炎から逃れ、しっかりと地に足をつけて立ち上がった騎士の元へ、忠実な芦毛の馬が駆けつけたのを見て、カスパルも、再び馬上へと身を運んだ。
クレステッドの吟ずる、誇り高き騎士の誓いを耳にすれば>>142煙と炎に燻されて疲れを隠せずに居た守護騎士達の表情が引き締まり、皆、一様に背筋を伸ばす。轡を並べたカスパルも例外ではなく、仰ぎ見るようにクレステッドの横顔を見つめ、敬意の印に黙礼をひとつ贈る]
マイルズ、ラス、レッグ、お前達はローズマリー殿の護りに加われ。
[名指したのは騎士隊の中でも率先して炎に突っ込み道を切り開いた者達。火傷も負い、煙も多く吸い込んだ彼等を護衛という名目で街へと先に戻らせるのが目的だ。
先陣を切ったのは他ならぬカスパルだったが、その隊長をも守ろうとした若い騎士達にこれ以上の無理をさせることを良しとは出来なかったのだ]
………エンバー殿、隙があれば、ベルガマスコを討ちます。後詰めを願いたい。
[チャールズとイェンスが、何より、ローズマリーを無事に下がらせる為に、ベルガマスコと真っ向から対峙し続けているのは分かっている。彼等に気を取られた妖術師を狙う機会があれば、という目論見は、しかし、捨て台詞と共に黒い霧に包まれて、その姿が消え失せた事によって潰えた>>147]
全く、逃げ足だけは一流か。
[憮然として呟いたが、こうなってしまえば、今は追う術も無い。ともあれ聖地と姫君を、当面は守れたことで無念を抑え、防衛に携わった者達の街への引き上げを助ける事に気持ちを切り替えた]
チャールズ殿の鍛える武具は、斬れ味も丈夫さも折り紙付きです。私のレイピアも、彼に特注したものですよ。
[その途中、チャールズの腕に感嘆の声を漏らしたクレステッドには>>154見本のように、自分の手にするレイピアのしなやかさと、強靭さを示して見せる]
チャールズ殿だけではなく、騎士以外の住人も皆、聖地を守る為には身を呈して闘う勇気と誇りに満ちた民です。守護騎士とは言いながら、我等も支えられ、助けられ続けています。
[どこかしみじみと落とした言葉は、クレステッドにはどう響いたか]
嬢ちゃんじゃないっ!
[ゲオルグの戯れ>>176とは全然気付く様子もなく。相手の語尾へ被せ気味に反論する。テーブルをバンバンと叩く伴奏つきで。]
オレは!男だって!何度いや分かるんだよ!!
[思惑通りぶーぶーと盛大にふくれっ面を披露していたが、ゲオルグの本日の予定を聞いた途端首を傾げた。]
魚釣り?大工仕事しながら?
なんで。どうやって。
[魔物と戦ったなら魚?が手に入りそうな気はするが、ゲオルグ本人は違うと否定しているし、わからねーと思い切り怪訝そうに顔をしかめてみせる。]
魚?うーん、ゲン担ぎは理解できるけどー、肉いっぱい食ってお腹に余裕があったら考えてみる。
[食事をするときは、いつも好物から食べるという習慣をここでも遺憾なく発揮して、即答は避けた。*]
[サシャのどこか背伸びしたような挨拶に、息子の姿を重ねて柔らかに頷く。>>182]
ありがとう。
あとは、よく眠ることだ。
これをあげよう。いい夢が見られるおまじないだ。
[ポケットからポプリの小袋を取り出してサシャの手に落とす。
サシャとゲオルグのやりとりは、親しさゆえのじゃれあいを察してそっと見守っていた。>>176>>189]
[フランツ>>180から声をかけられれば、途端に笑顔へ変わる。]
うんっ!オレ、もうお腹ぺこぺこー。店に来てすぐ頼んだよ、親父さんの特製肉料理!
聖地に来たときは、ここの料理食べるのが一番の楽しみだからな!もちろん、いつもよりたくさん食べる予定ー。
[今回はいつもの巡礼じゃないくて、親父が村の試合に出場することになったから、その必勝祈願!と、聖地訪問の理由も説明する。フランツの仕事の邪魔をしないよう、なるべく手短にまとめるよう心がけながら。*]
― 食堂 ―
信頼してもらえてるのはありがてぇことだな。
だが怪我を気にしてたら護れるもんも護れねぇ時がある。
まぁ、なるべく気をつけるようにはするさ。
[自分の腕に信を置いてくれている>>170のは本当にありがたいことだ。
それだけのものを培って来た自負もある。
サシャの心配も尤もだが、それを護れなかった理由にはしたくないとも思っていた。
護りたいものがこの地にあるため]
ほぅ、でかいゲンゴロウか。
昆虫なら足場がなくとも壁を登れそうだな。
油を流すのは有効打か、覚えておこう。
[誇張している、のは流石に察せる大きさだ>>171。
だがそれに対する指摘はせず、対処法についてを記憶に留める]
ともあれ、怪我がなくて何よりだ。
知恵が回るというのは俺も思ったな。
元になった生物の知能が如何なるか……ベルガマスコの入れ知恵もあるかもしれん。
― 食堂 ―
そうか、何も無いなら何より。
そうだな…あれだけ息巻いてたんだ、今日よりも強力な何かを用意してくるかもしれん。
異形の軍団であればある程度対処が可能と分かったが、妖術でこられると対処のしようがないな。
[クレステッドの言葉>>172に安堵を抱いたのも束の間。
妖術師の話になるとチャールズも難しい表情になる]
[有鱗魔物に対する棟梁のアドバイスに真剣に聞き入る。>>192
喩えに出されたのは大工道具だったが、想像することはできた。]
戦槌やモーニングスターのような武器ならば、確かに。
さすがに巡礼に来るのにそんなものは持参していないけれど、守護者たちの武器庫にはあったりするのだろうか。
あとで、ウェルテクス殿に諮っておこう。
硬い鱗の魔物とな?
硬い鱗を鎧と見立てるなら、刃のついたもので応じるよりも打撃で叩き潰すのが一番だな。
その方が内部に直接衝撃を与えられる。
だが手持ちが槍や剣しか無い場合は……そうだな。
鱗となると、鎧とは異なり継ぎ目がないだろうからな。
少々難易度が高いが、鱗に覆われていない場所を狙うのが一つ。
それから、槍なのであれば敢えて石突を相手に向け、それを利用して打撃を与えるという手もある。
打撃点は小さいが、重ねれば衝撃も大きくなって行くだろうよ。
[アドバイスを、と請われ>>174思いつく限りを口にした]
/*
マウスの左クリックがなかなか作動してくれなくてだな…!
[発言ボタンが空振りすること多々]
しばらくの間この症状に悩まされるんだが、いつの間にか直ってる時があって原因が分からない。困る。
[ ちなみに、聖殿に戻った直後、ローズマリーに面会を申し入れたカスパルが ]
姫君、貴女の勇気と気概は尊いものですが、あのように敵手の前に身を曝されれば御身を守るために、命を賭す者も出るかもしれません。
そもそも、ベルガマスコの如き下司に貴女が直接手を降す価値は無い。
どうか、害虫の退治は、我等にお任せ下さい。
[ 等々...懇々と説教じみた言葉を並べた事は、秘密...のはずだったが、姫君を気の毒がった若い騎士達の噂話として、外に漏れ出るのは避けられなかったかもしれない* ]
[料理を運んで来た食堂の跡継ぎも魔物相手に派手に立ち回ったと棟梁から聞いて、労をねぎらう。>>197]
帰ってきて、こうした温かい料理にありつけるのは、人として本当に嬉しいことだよ。
少しでも君が早く休めるよう、皿洗いくらい手伝おうか。
これでも、騎士練修場で調理当番の経験はあるんだ。
― 食堂 ―
話が広まるのが早ぇなぁ。
[料理を持って来てくれたフランツ>>180の言葉に苦笑を浮かべ、「まぁな」と返すに留まる。
姫が妖術師の下へ行こうとする時に丁度自分も出ただけのこと、とチャールズは思っているが、周りはどうもそうではないらしい。
それを説明したところで謙遜と取られるのだろうことは想像に難くないため、もうそう言うことにしておくことにした]
― 外壁上 ―
[塔に登れば、警戒に当たる者たちが振り返る]
あー、何でもない何でもない。
……ちょっと、風に当たりたくてな。
[何かありましたか、と言う問いにさらりと返し、外壁の上へと移動する。
今は穏やかに感じる風に吹かれつつ、ふと、思うのは置いてきた時間の事]
[貴族の家の長子として生まれ、望む望まざるに関わらず、多くの期待を受けて過ごしていた。
そんな中で、騎士としての道を志したのは数少ない自らの意思で選んだ事。
それ自体は、家の方針による突然の呼び戻しと、その後の盛大な親子喧嘩の果ての出奔よって途絶える事となるのだが]
……その言葉、そのまま返してやるよ。
[その日々の中、向けられていた言葉>>123にはいつもこう返していた。
最初の内は戸惑いもあったけれど。
鍛練を重ね、ぶつかる内に見えた表情の変化。
それが増える毎に、こちらも普段は晒さぬ素の物言いが増えていったのもまた、接した当事者以外は知らぬ事]
……まー、しかし、ほんとになんつーか。
[幾度か垣間見た姿を思い返して、ふ、と零れるのはため息]
今まではここに来ることあっても、上手い事避けてたんだがなぁ。
[今度ばかりは捕まるか、なんて。
ぼやくような言葉は緩く、風に散った。*]
[チャールズからのアドバイスも打撃武器が良いとのことだった。>>201
あるもので何とかする技も大切だと頷く。]
お二方とも、ありがとう。
やはり、情報交換は役立つな。
貴殿らはキサンに居住しているとか。
そこで、ご助力願いたいことがある。
[グラスを置いて、ここへ来た趣旨を告げることにした。]
わたしは夜明け前にここを出て、キサンに身を潜め、迂回してベルガマスコを挟撃しようと考えている。
その水先案内を頼みたい。
[捕われの身となった際、どんな様子だったか伝聞でしか知らないが、見た限り騎士の体調や外見に妖術が残っているような気配は感じられない。そのことに多少緊張を緩めて、クレステッドのアドバイス>>193にはいと返事を返した。]
今夜は早めに寝ることにします。巡礼者のために聖地の中央付近には共同浴場があって、大きな浴槽に効き目ばつぐんの温泉の湯が引き入れてありますから。
[湯に浸かって疲れを取りたいと思っていますと締めくくったところで、ポプリの小袋を渡されて、目をぱちくりさせたあと。]
ありがとうございます!おまじない、とっても嬉しいです。
……いい匂いですね、どんないい夢が見られるか、楽しみですよ。
[満面の笑みを浮かべて、大きな声でお礼を言った。*]
― セーファ ―
[ 人々が食堂やそれぞれの家で、疲れを癒し、或いは先の戦いに備えて話し合っている頃、巡回に出る、という名目でカスパルは、人通りも少なくなった街を歩いていた。
彼が1人で巡回に出る時は、他には邪魔されたくない考え事や、気分の切り替えを必要としている時だと承知している騎士隊の部下は、途中で行き会っても目礼だけで放置しておいてくれるのが有り難かった ]
― 食堂 ―
キサンに潜んで挟撃とな?
[助力願いたい>>210と言われ耳を傾けると、明日の妖術師襲来に備えての作戦>>211を伝えられる。
頭の中で今日の出現場所と町の位置を照らし合わせ、なるほど、と頷いた]
不意を打てればベルガマスコへ直接迫るのも難しくはない。
請け負おう。
それと、戦槌なら工房にある。
キサンに潜むというなら、その時に取りに行けるぞ。
[ゲオルグと話していた時>>200の話題も引き出し、伝えておく]
[ どうしよう、と、考える間も置かず、カスパルは物見の塔へと足を向け、壁の上へと向かう。
『隊長?!何かありましたか?』と慌てる当直の騎士に ]
ちょっと風に当たりに来ただけだ。気にするな。
[ そう返して、とても微妙な表情をされたのは、さっくりとスルーした ]
─ 食堂 ─
お気持ちはありがたいんですが、聖地が無くなったら継ぐ店も無くなっちゃいますし。
聖地を脅かす輩を前にして何もしないなんてする方がよっぽど親父にどやされるんですよ。
それこそお前の代わりは居るが聖地の代わりは無い位言われますからね。
[気遣いに感謝しつつも苦笑を浮かべて返した言葉は、幼い頃父から受けた鍛錬の最中泣き言を言った際に投げつけられたもの。
当時はショックを受けたものだが、今なら笑って言える。
その言葉の中に含められている父の、この聖地に住まう者の覚悟が解るから]
この店を他のヤツに継がせるつもりもないので、多少の無茶は大目に見てください。
[苦笑したまま、それでも戦う意志は揺るがぬ言葉を返した]
[チャールズの言葉には納得できるし、注意するとの言葉>>196を聞けた以上、この話を引っ張る気はない。分かったと首を縦に振ることで意思を示すだけに留める。]
騎士団の人たちが予め火で攻撃するために、用意した油を使ったんだって。相手が水生動物だから、火で攻めるのが有効だし。実際、川と堀の合流地点を燃やしたときは、かなり魔物を倒せたみたいだ。
[誇張を察しているとは気付かず、でかいゲンゴロウに続いて自分の見ていたことを伝える。しかも結構満足げ。]
うん、妖術師のじーさんの入れ知恵は絶対あると思う!
でもさ、おっちゃんたちと力を合わせれば、絶対やっつけられると信じてるよ!大丈夫。
[ゲオルグに続いて、頑丈な魔物対策>>201を小耳に挟んで、さすがだなと感心していたから、力強く言い切った。
その際、クレステッドの言うキサンの武器職人チャールズ>>194はこの人で合っている、更には宣伝した食堂はここだよと追加説明した。*]
― 食堂 ―
ふむ、悪くねぇな。
戦勝の折には飲み明かすとするか。
[隠されたものを察することは出来ないが、ゲオルグが口にしたこと>>215も偽りとは思えず。
普段は仕事だなんだと程々で止めている酒だったが、こういう時ならばそれも良かろうと。
ゲオルグの言葉に意気揚々と乗った]
[笑うゲオルグ>>204の真意は全く理解できず。そんな返答をするあたり、今のやりとりを忘れて、また嬢ちゃんとか言い出すんじゃないだろーな?と怪訝な視線を向けた。
棟梁が無事であることは良いことだと思うけれど、今はそれを考える余裕はない。]
……は?
[続いて弟子たちがこぼす愚痴?合戦に、思い切り疑問を返した。
かろうじて、彼らの前に魔物が出たことは理解できても、具体的に何をどうしてどんな行動を取ったのか。肝心な質問の答えがさっぱり分からない。]
なーんで大人って酒なんか飲むのかなあ?
自分がすっごく変なこと喋ってるって分かってる?横から見ていると滅茶苦茶おかしいよ。
[まだ飲酒を許される年齢ではないため、常日頃考えていたことが思わず口をついて出てしまった。*]
[ もう少しで正規の守護騎士に任ぜられる、というその時に、突然出奔したイェンスが、どうやら家出の果てに、何でも屋のような事を始めて、各地を渡り歩いているらしい、という噂は、カスパルの耳にも入っていた。
セーファでも時々噂を聞くことがあったにも関わらず、今まで全く姿を見る事が無かったのは、恐らく避けられているのだろうということも、承知の上...で、あったから ]
イェンス・エーンデクロース殿。
[ 逃がすものか、という、気合は、視線と決然と近付く足音に顕われていただろう。しかし、呼んだ名は、かつてとは違い、見知らぬ旅人に対するもの ]
昼間の御助力、感謝する。見事な腕前だった。
[ けれど口調は、普段の旅人に対する丁重さとは離れて、硬く強い ]
隠れてこっそり行くってんでなけりゃ、おれも行くぜ。
おれが行くと、どう転んでもこっそりにはなんねえけどなあ。
相手の肝っ玉抜いてやるほうなら任せとけ。
[この二人だけに行かせるのはどことなく不安だ、とはもちろん口にはしなかった。]
お気持ちは嬉しいんですが、それは遠慮させて下さい。
[チャールズやゲオルグ、サシャ達と声を交わす男性の素性は聞けたかどうか。
彼からの労い>>203を受けると、困った様に眉を下げ答えた後]
俺達が自分の住んでいる場所を護る為に出来ることをするのは当然の話です。
でも、戦いは素人である以上肝心な所はどうしたって騎士さん頼りになる。
俺達の本業は俺達に任せて、いざって時の為にしっかり食べてしっかり休んで下さい。
[騎士練修場という言葉が出てきた所を見ればいずこかの国の騎士だろうと察し。
申し出てくれた気持ちは確り受け取っているけれど、休んで欲しいと願い笑顔を返した]
平気!美味しいものを食べるときは、待つ時間もご馳走になるんだって、うちの親父にいつも言われているから。
[フランツ>>214へは気にしないでとの意思を伝えつつ、明日もまた頑張ろう!と励ましの言葉をかける。]
にーちゃんも戦って帰ってきた直後なのに、すぐ仕事が入って大変だもんな。今日はお互いケガがなくてよかった。
[そんな話をしている間に、肉料理のつけあわせのサラダとスープが出てきた。
早速いただきまーすと両手を合わせて食べようとしたとき、ふと思いついたことをフランツへ告げた。]
オレ明日は朝早く起きて、壁のどのあたりが集中的に攻撃されたか確認しようと思っている。
もしもなんか分かったら教えるよ。*
......ぜひ、一手、御相手頂きたい。
[ 声も表情も硬いまま、一歩踏み出し、カスパルはレイピアを抜き放つ。
以前、夜中に抜け出しては、足場の狭いこの壁の上で、訓練を兼ねた仕合を繰り返した事は、イェンスの記憶にも残っている筈だった* ]
ご両者とも、快諾感謝する。
戦槌の件もありがたい申し出だ。
できれば、気づかれぬうちに回り込みたいのだが…
そう、相手の肝っ玉抜いてやりたい。
[ゲオルグには挟撃作戦の肝を説明しつつ、落ち合う時間や場所を取り決めておく。>>217]
[食堂の跡取り息子には、底知れない笑みで手伝いをお断りされてしまったので、このまま引き上げることにした。>>226]
君は戦いの素人だというけれど、これほど信頼できる素人集団と共に戦うのは初めてだ。
とても助かっている。
わたしも、本分を尽くして、
明日の晩は、より楽しく祝杯を交わせるようにしよう。
ごちそうさま。
[グラスを干してテーブルに置くと、皆に挨拶をして席を立った。
サシャの言っていた浴場に少しだけ寄り道していこうか。>>212**]
……は?
[驚いた……というよりは、呆れた、の方が大半だったが、とにかくどこかとぼけた響きの声が上がる。
念のために、と愛剣は担いでいたが、この展開は予想外だった……のだが]
走り回ってお疲れだろーに。
……やらなきゃ気が済まん……ってやつですかねぇ。
[夜中の仕合の理由は、やらなきゃ気が済まない何かがあった事が大半で。
これは引かねぇな、というのはわかったから、担いでいた大剣を抜いて、切っ先下げた低い構えを取る。
不利な状況下での訓練は、自身と最も相性がいい武器を定めてからは欠かさなかったな、なんて。
一瞬だけ、意識を彼方に飛ばした後]
俺でよければ、お付き合いしましょ。
[軽い口調で返すのは、是の言葉。*]
任せて!オレも、フランツにーちゃんがいる聖地をしっかり守り抜いてみせるよ。
言われた通り、今日はしっかり食べてしっかり休むね!
[フランツは仕事中なので、頼むとの返事>>235をきっかけに話を切り上げる。それからサラダとスープを口へ運んだ。相変わらず美味しくて、思わず頬が緩んだ。
気にしなくていいと言い切る姿は格好いいと思う。
大人になったら、守るべきものや自分がこなすべき仕事を見極めて、フランツのように頼りになる男になりたいものだと改めて決意を固めた。*]
任せて!オレも、フランツにーちゃんがいる聖地を守り抜いてみせる。
そして言われた通り、今日はがっつり食べてきちんと休むね!
[フランツは仕事中なので、頼むとの返事>>235をきっかけに話を切り上げる。それからサラダとスープを口へ運んだ。相変わらず美味しくて、思わず頬が緩んだ。
気にしなくていいと言い切る姿は格好いいと思う。
大人になったら、守るべきものや自分がこなすべき仕事を見極めて、フランツのように頼りになる男になりたいものだと改めて決意を固めた。*]
― 食堂 ―
火計が効果的だってぇのは証明出来たな。
向こうが対策を立ててくるかは分からねぇが…次も使える手ではあるだろうな。
まだ油は残ってんのかね。
[その辺りは騎士らに確認すれば分かることだろう。
少なくとも、西門側に配置してあった分は大掛かりな火計を行わなかったためにいくらか残っているはずだ]
はは、その通りだ。
皆で力を合わせれば撃退出来る。
それは揺ぎ無い事実だ。
[サシャの言葉>>220に頷いて、呷るように酒を喉へと流した]
こっそりと行くのはキサンに潜むまでで良いだろう。
肝っ玉を抜くなら、挟撃時は派手な方が良い。
人数を絞るなら、挟撃時には人数を誤認させる策でも併用するか。
騎士団から馬を数頭借りて荷車か何か、音と土煙が派手に上がるものをつけて走らせれば良い。
軍馬なら戦場でも怯まんだろうし、敵軍を駆け抜けさせるだけでも混乱を招ける。
[人数についてを懸念するゲオルグ>>224や肝っ玉を抜いてやりたいと言うクレステッド>>229に少人数でも可能な策を提示しておく。
時間と場所を確認し、場を辞すというクレステッド>>231には是を返しその姿を見送った]
― 外壁上 ―
快諾、感謝する。
[ 相手が驚いた顔をするのは、予想の内だった。だが、その顔を見て溜飲を下げる程、単純な気分ではない。
投げ返された軽い口調に、懐かしさが滲むのはやむを得ないが、イェンスの予想通り、カスパルに引く気はさらさら無かった ]
はっ...!
[ 騎士の礼に則ってレイピアを目前に翳し、その次の瞬間、気合を込めて、切っ先を相手の右肩に向かって突き出す* ]
― 食堂 ―
全くアイツは。
[熱弁を振るったらしい宿屋の跡取りに対して苦笑しながらの嘆息を一つ。
彼の青年は少々熱が籠もりやすいのではなかろうか、と思ってしまう。
後で捕まったら煩そうだな、なんて思いつつ、その後は明日の作戦へと意識が移ってしまったため、一礼するフランツ>>230を目端で見送る形に]
だよな。
[頷くチャールズ>>238へ、同意してもらえた嬉しさを笑顔で表現する。年齢は父親よりも上だけれど、自分の意見をしっかり聞いてくれるから大好きだし、とても信頼しているのだ。
やがてクレステッドやゲオルグとキサンの町へ潜むという相談を始める武器職人。その話は、時折小耳に挟んでいたが、やがて思い切って話しかけた。]
挟み撃ちにするなら、魔物たちが東の跳ね橋より西を集中して攻めてくれた方が都合がいい、よな?
オレ、東の方が厳重に警備しているって見せかけたら、妖術師のじーさんは西に魔物を寄こすかもって思いついたけど、これどうかな?*
[弟子たちへ意識を集中させていたから、ゲオルグのにやーり笑い>>241は見ていなかった。
しかし続いてかけられた言葉が耳に入ると、すぐさま振り返る。]
……っ!
そっ、そんなことない!オレはもう立派な男だ!
[即座に否定したつもりでも、一瞬の間が雄弁に動揺を語っていた。
酒のどこに魅力があって、何が楽しいのか本気で疑問だったが、やはり飲めるようにならないと認めてもらえないのだろうかとか何とか、ぐるぐると考えている。
しかし弟子の制止により、ゲオルグが”明日もある。”と酒を飲む提案を引っ込めたように見えたときは、心の底からほっとした。元からそのつもりがないとは露とも知らず。]
あったりまえだ。おっさんも飲みすぎてヘロヘロになったりすんなよ。
[あくまで強気な姿勢を崩さずに返答する。*]
― 外壁上 ―
[ 真剣を使っての仕合だから、切っ先が掠めただけでも互いに傷はつく。
自ら承知で始めた事だが、相手の肩をレイピアが掠めれば、僅かに眉が寄った。
しかし、手を緩める事は無く、更に一歩踏み込もうとして、イェンスの振り上げた大剣の動きに、足を止めた ]
...っ!
[ 大振りに見えても、大剣の重さを乗せた一撃は意外に動きが速い、とは、経験則で知っている。しかし、足場は横に避けるには足りず、半端に身を捻った結果、刀身は腰を打つ ]
こ、の...!
[ 痛みよりもバランスを崩された影響の方が大きい。なんとか、足を踏ん張る事に精一杯で、レイピアを相手に向ける余裕は無かった。
それでも、追撃を喰らうわけにはいかない、と、腰から左手でダガーを抜いて、咄嗟にイェンスの方へと投げる。
狙いをきちんと付ける事は出来なかったから、牽制か足止めがせいぜいといったところか* ]
― 食堂 ―
軍馬については俺が話をつけてこよう。
仕掛けは頼んだ。
炭も勿論だ。
工房に束がある、それを持っていこう。
[ゲオルグの言葉>>246に是を返し、一仕事、と弟子達を引き連れ食堂を後にする>>247のを見送る]
そうだな、キサン側から仕掛けることになるから、連中を西門側に引き寄せられると一番良い。
情報操作は戦いに於いても重要なものだ。
その策が嵌れば優位に進められそうだな。
[東側に大挙したとしても挟撃出来ないことは無いが、時間がかかってしまうのが難点だ。
なるべくなら西側に集めたいところ]
サシャ、皆と協力して奴を西側に引き寄せてもらえるか?
[発案者であるサシャ>>248にその手段を託す]
……ちっ!
[舌打ち一つ、とっさに後ろに飛びずさって距離を取る。
片膝突きの低い姿勢、大剣の柄は右手だけで支え剣先は地に下ろし。
呼吸整え、次の動きを模索する。*]
[戦いを有利に進められる>>253、その一言で分かりやすく目が輝く。
よかった、自分は的外れなことを言ったのではないと、思い切り顔に書いてあった。]
うん、分かった!
ご飯食べたあとで他の人の意見を参考にして、いろいろ考えてみる。聖地を守る騎士様とか、聖地で暮らしている人から話を聞けば、きっといい情報を教えてもらえると思うし。
クレステッド様が考えた作戦、上手くいくといいな。
[手段を託された喜びで、尻尾があったら振っていたに違いないほどの勢いでにっこりする。
情報操作は戦いに於いても重要、との知識も大切に頭に刻み込んだ。*]
お疲れ様です。
[席を立ったクレステッド>>231とゲオルグ>>246を見送った直後、待ちに待った注文品が登場した。
溢れる肉汁をたっぷり閉じ込めるよう大きな塊のまま焼いたあと、厚く切った肉に特製ソースをかけてある。じゅうじゅうと良い匂いと音を立てるそれに、うっとりと目を細めた。
何年か前にフランツの父親へ、”このソース、どうやって作るの?”とずうずうしい問いをかけた際は、「それを教えたら、おっちゃん聖地で店続けられなくなっちゃう。10年以上かけて生み出した、秘伝の技なんだ」とはぐらかされてしまった。
この台詞は未だに本気で信じている。
一族に古くから伝わる食事の前の祈りを小さな声で呟いてから、肉を大きく切ってかぶりついた。]
おいしー♪
[その喜ぶ様と匂いに釣られたらしく、近くにいる他の客が”あの肉料理を頼む。”と追加注文を出し始めた。]
― 食堂 ―
あぁ、それがいい。
明日はリアンをこっちにおいていく、扱き使ってやれ。
そんじゃあ頼むぜ。
[分かりやすく明るい表情になったサシャ>>256に笑みつつ、空になったグラスをテーブルに置いてチャールズは席を立つ]
皆の協力があれば上手くいく。
間違いねぇ。
[にっこりするサシャに対して、つい頭を撫でてしまったのはきっと仕方の無いこと]
と、そうだサシャ。
ゲオルグのあれは揶揄ってるだけだからな、あんまり気にすんな。
酒もいずれ飲めるようになる。
そん時ぁ一緒に飲もうな。
[散々揶揄われて動揺していたこと>>205に対して、一応のフォローを入れておく。
本当にフォローになっているかは定かではないが、最後に告げた言葉は本心からのもの。
「じゃあな」と後ろ手に手を振り、フランツから見送りの言葉>>240を受けて、「頼んだぜ」と笑みを向けて食堂を後にした**]
[気合と共に駆けだす姿。
その鋭き一閃がこちらの手元を狙っている、と気づいた時、とっさに取ったのは剣から放していた左の手をその軌道上にかざす事]
おら、よっと!
[同時、左の足で刀身を蹴り上げながら、右手と、蹴りの力だけで剣を上へと振り上げる。
刃が左の手を捉える痛み顔を顰めつつ、それでも勢い任せに放った切り上げの閃はいささかどころかとんでもなく正確さを欠いてはいるが。
距離の近さと向こうの勢い、それら重ねたなら、完全に外れる……事はない、と思いたい。*]
リアンさんが聖地で手助けしてくれるの?それはとても安心できるな。
おっちゃん、ありがとー!
[キサンに潜むときに頼りになる人手が欲しいだろうに、わざわざ従弟を残してくれるチャールズ>>258へ感謝した。
元々全力で依頼に応える予定だったのが、更にやる気が涌いてくる。頭を撫でる動作にも嫌がる様子は全く見せず、むしろ素直に受け入れて、うんうんと頷いた。]
オレさ、危ないことがあったときに団結して協力できるキサンの町や聖地の人たちが大好きだ。
その人の笑顔を守るためにも、聖地は絶対妖術師のじーさんには渡さない!
おっちゃんも頑張ってね!
[席を立つチャールズへ力強く断言した直後、入ったフォロー>>259に首を傾げた。]
そう、なの、か?
ゲオルグのおっちゃんが本気だったらどうしようって思っていたけど、気にするなって言うなら、大丈夫そう……?
っていうか、いつかオレも飲めるようになる?……だったらいいな。
[まだ酒の良さは理解できていないが、チャールズが一緒に飲もうと誘ってくれるならと思いなおしつつ。そうなれば、本当に飲酒できるようになるか不安もぶりかえしつつの複雑な心境で、食堂を後にするチャールズを”任せて!”という返事と共に見送った。*]
― 外壁上 ―
[ 最初から、イェンスとは環境も生活も性格も、揮う剣の型さえも、悉くが違っていた。重なり合う事の無い、けれど、だからこそ、視線を離すことの出来ない存在...それが彼だった ]
っ、無茶をっ...!
[ 左手でレイピアの軌道を遮ろうとする動きに、思い切り顔を顰めながら、しかし、一度ついた勢いは止まらず、辛うじて、真っすぐに貫く動きを下方へ斬り降ろすような動きに変えて、相手の手の甲に裂傷を残すに留める ]
くあっ!
[ だが、同時に、下方から振り上げられた大剣が、斬り下ろしたレイピアを持つ右手を跳ね上げ、思わず緩んだ手からレイピアが宙に飛んだ ]
くそっ!
[ しかし、これで終わりにはしない、とばかりに、カスパルは無手のまま、イェンスに体当たりをして組み付いた ]
お前、には...!
[ 負けない、と、言う前に、声を呑み込む、その苦しげな表情は、イェンスも始めて見るものだったろう* ]
[やがて小魚とカニのフライが運ばれてくる。ゲオルグのゲン担ぎ>>176を受けて、従者がわざわざ注文していたものだ。]
妙な色の泡吐く二本足で立ってるカニ>>204、なんて話を聞いたあとだと、このメニュー食べにくいんだけど?
[皿の上を指差して告げれば、”祖先の教えでは食べ物は天の恵み、残したり好き嫌いしたりしてはなりませぬ!”と返された。
年長者が祖先の教えという単語が出した場合、それは絶対逆らってはいけないという意味がある。
肉を食べている最中、ずっと横目で眺めた末にようやくフライをお腹に収めると、食堂を後にした。**]
……んだよ、っとに。
[上手く言えない。
ただ、何となく、面白くない]
そんな不景気な面、殴っても面白くもなんともないんだけど。
[浮かんだ感情を隠すことなく言い放つ。
殴っても、とは言ってはいるが、体当たりの衝撃ですぐに動くのが辛い状態なのは、言わぬがなんとやら。*]
ハ...
[ カスパルも無茶な動きばかりを重ねていた。既に息も切れ、組み付いて胸ぐらを掴みはしたものの、そこで動きは止まる ]
...お前を、殴りたいのは、私の方だ...
だが...聖地を守った恩人を、ただ殴るわけにはいかん...
[ カスパルの騎士としての規範の中では、そうなる。だから、「合法的に殴るために」仕合を申し込んだのだ、とは、伝わるだろう ]
イェン......
[ 不景気な面、と言われた顔が、どこか泣き笑いのように歪み、今まで直接には呼ばなかった愛称を音にする ]
なんで、何も言わずに行った?
[ 続けて落とされた声は、妙に静かに闇を揺らす ]
お前が決めた事なら、私は止めない。邪魔もしない...後も追いはしない。だが、何故、一言も言わなかった?
[ 別れの言葉すら、何一つ ]
ずっと、それだけを...お前に聞きたかった。
[ 言い切ってから、掴んでいた手を離す ]
そうだな...聞きたかっただけだ。
[ 殴りたかったのではなく、と、小さく笑う。それでも、こうして、もう一度剣を交わした事を、悔いはしていなかった* ]
……ったく。
この不器用はどーしよーもねーなー。
[やや大げさに言い放った後、視線は一度、頭上の空へ。
道別つ以前、仕合の後に見せていた仕種と同じもの]
親父が、騎士修行を止めてすぐに戻れ、って言ってきてな。
……どうにも色々と面倒な気配を感じたから……下手な事、言えんかったんだよ。
どう転ぶにしても、ここで目指してたものは捨てにゃならん……そう思ったら、なんも言えなくなっちまってな。
[普段の態度はともかく、騎士を目指す事に真っ直ぐだった事、それだけは正しく伝わっていただろうから。
周囲の都合でそれが歪められてしまった事を伝えるのに恐れがあって]
さすがに、ここに対して何かやらかすって事はないだろうが、下手に戻ると迷惑かけちまうかも知れん、ってのもあって。
結局、家飛び出してからも寄りつけんまま……気が付いたら、5年もたっちまってたってわけだ。
[できる限り軽い口調で経緯を離した後、視線を空から下ろし]
……ま、なんつーか。
しょーじき、すまんかった、とは思ってる。
[口にするのは遠回しの謝罪]
恨むなら貴族社会の柵恨んでくれ、としか言えんが……な。
[軽く言って、肩を竦める。
先は不器用のなんのと称しはしたものの。
ただ、言葉だけで問われたなら答えられなかったことは自分でもわかっているから。
剣を交えられたのは結果的には間違ってなかった、なんて思いつつ。**]
― 外壁上 ―
馬鹿は余計だ。
[ 馬鹿真面目という評に、いちいちそう言い返すのも儀式めいた懐かしい「いつもの会話」だ。見つめるイェンスの表情も、かつて剣を交える度に見たのと同じ...そこから紡がれる理由に、カスパルは黙って耳を傾けた>>272]
貴族社会の柵、か。
[ イェンスが、貴族の長子だったが故の葛藤を抱えていた事そのものはなんとなく知っていた。だが、敢えてそこを突っ込んで尋ねた事は無い。
カスパルにとって、イェンスはいつしか、貴族であろうと何であろうと関わり無い、無二の存在となっていたからだ ]
不器用はお前の方だろう。
[ すまなかったと、と口にした相手に、笑みを浮かべてみせる ]
まあ、私が器用だとも言わないが。
そう見くびったものでもないぞ。これでも、聖殿に干渉してこようという貴族や、他国の王のあしらいは守護騎士の仕事でもあるんだ。
だから...
[ 言いかけて、口をつぐみ、目を伏せる ]
いや、この話の続きは...あの妖術師を片付けた後にしよう。
― セーファ ―
[友人宅へと戻る前、聖殿に立ち寄り騎士団に馬を借り受けられるよう話をつける。
次いで何をするかは伝えておいたが、詳しくはクレステッドからも伝わることになるか。
発つ時間までに西門へ連れて来て欲しいと告げる]
それと、連中を西側に引き寄せるよう動いてもらえるか。
その辺りのことはサシャが動いてくれている。
協力してやってくれ。
[やろうとしていることが全体に伝わっていない状態は拙いからと、サシャと離したことも伝えておく。
騎士団に伝えておけば他の有志達にも伝わることだろう。
この地を護りたいと思うのは、誰しも同じなのだから**]
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