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絵本作家 ローレル の役職希望が 銀狼 に自動決定されました。
見物人達が村を立ち去りました。
戦いはいよいよ現実のものとなった。
吹き上がる戦火は、人々に選択を迫る。
自ら望んで戦いに身を投じるもの。
守るもののため、武器を手にするもの。
才覚一つで、戦乱の時を乗り越えようとするもの。
戦火に紛れ、己の目的を果たそうとするもの。
戦いを見守り、あるいは止めようとするもの。
己の思惑を果たせるのは誰か。
思いの剣が交錯する先へ、歴史は進む。
どうやらこの中には、村人が1名、銀狼が3名、狙撃手が9名いるようだ。
語り手 が「時間を進める」を選択しました
城が濃い霧に包まれます。
「城門の外へ、自力で出ることができたら餞別をやろう」
どこからともなくそんな声が届いて、元老たちの仕掛けるゲームが始まりました。
これ以降、エピに入るまで、見物人を除くPCは城門の外へは出られません。
屋上や中庭など城の敷地内はOKです。
また、城に普通にありそうなアイテムの入手はご自由にどうぞ。
地上PCはランダム[[1d6 ]]を振って、下記リストから本日のイベント内容を決めてください。
※説明文における[[ ]]の中の半角ブランクを削除することで、ランダム機能が作動します。
ランダムイベントは1日につき1回です。
複数人で同時に行動していても、各自イベントを振って効果を適用してください。
イベントリストにない展開も演出してもらって構いません。
1. 元老吸血鬼による吸血 ■−2個
2. トラップ発動 ■−1個
3. 温泉に放り込まれる。次の更新前に他の場所に移動するなら、[[cosm ]]姿にならねばならない
4. 魔法にかけられて、性格 or 性別が変化 PCの誰かを吸血して■を奪うか、次の更新で元に戻る
5. ■1個回復させるアイテム《薔薇のエッセンス》をゲット
6. 餌になる人間を発見 襲って吸血するなら■全快
イベントの結果、ブラッドゲージが□□■もしくは□□□になったPCは血を吸いたくなる衝動に駆られます。
(□□□の場合は人間形態でいられなくなって獣化します)
[[who ]]で発見した相手から血を奪えるかやってみましょう。
バトルになった場合、[[card ]]で勝負です。大きな数を出した方が勝ち。JOKER最強。
勝った側は、相手の■かアイテム等をひとつ奪うことが可能です。
(□□□の相手からは■が奪えません)
■■■状態でも吸血して相手の■を奪うことはできますが、ブラッドゲージの上限は■■■のままです。
対戦相手とコアタイムが合わない場合、とりあえず自分の数値だけ出しておいて、別のシーンを進め、戦闘判定は後で補完しても可です。
負けて獣化したりすると、その後の状況に矛盾が出るかもしれませんが、時間差で衝動が来たとか適当に辻褄あわせればいいんじゃないかな()
同じ相手とは更新ごとに1回しか吸血やバトルができません。
なお、役職COは禁止です。
それではどうぞお楽しみください。
お時間を頂いたお詫びに、何かお力になれることがあれば言って下さい。
俺は、特殊能力など何もないので、あまり出来る事はありませんが……。
[寝台から下り、軽く身づくろいをした]
[城に入ってすぐ。
ローレルの背で大きな音がした。
びくん、と固まってからそちらを振り返る。
扉は頑丈に、重たく、閉まっていた。]
…………え?
[誰もいないと思ったのに。
どうして、と扉へへばりつくが
ちょっとやそっとじゃどうにもならなさそうだ。]
ごめん、ローズマリー…
ちょっと用ができたから、これで。
今日は本当にありがとう!
[「気持ちよかったよ」っと小声で囁いて、手を振って一旦別れただろうか]
[
一握の闇となって黒猫の眼前から消え去った。]
何で!? 何で急に、扉がっ、…………。
[拳を数度打ち付けてみるが、
どこからも、誰からも。何の反応もない。]
…歓迎、されてないのかなぁ……。
[どこかずれた落胆を覚えながら、溜息を吐く。
しかしこうしてもいられない。
勝手に入ったわけではないし、誰かに来訪を知らせなくては。
そう決めると、建物の奥へ歩いて行くことにした。]
……さて。あのような来客の予定はあったかな。
それとも、あれも梟殿が呼んだのか?
[気まぐれを起こして了承した約束のことなど頭の中からどこかへ飛んで行ってしまったのか、それとも誰かが彼女をここへ寄越したのかは知らないが、ともあれ、]
せっかく来たのだから、
彼女も楽しんでいってもらおうか。
[どちらにせよ、全てはもう始まったのだ。]
[クロイツの囁きもまた、テオドールに迎合するように届く。]
猫は愛玩物であると同時に、捕食者だったな。
…貴様は、まさしく猫だ。
[こちらも、闇に感想を溶かす。]
[廊下に座ってのたくたしていると、不意に聞きなれない声がそばで聞こえた気がした。
さっきの白絽侯のような例があるので、キョトキョトと辺りを見回して、誰も出現していないのを確かめる。]
おまぁ、何も言うとらんよな?
何ちゃあ、不可思議な声が聞こえんかったか?
[これがゲームなんか?と眉根を寄せて呟く。]
―小部屋―
[気丈に振る舞う青年の姿>>1に、気を遣わなくて良いのにと心の内で呟いて。
ただ、素直に悪夢と認める言葉に、表情を綻ばせた]
僕にもありますよ。偶に。
[にこやかに告げる男に、悲壮感はないけれど]
――いえ、僕も有意義な時間を過ごせましたので。
何かしていただくような立場では、…
[続く提案>>3を柔らかく辞退しかけて、ふと思いついたように]
でもそうですね。
また、話し相手にでもなってくださいな。
貴方はとても、興味深い。
[顔を寄せ、囁いたところで、声>>#0が響く。
先程まで月明かりが差し込んでいた窓も、霧に染まり]
>>2
一歩前進……やっぱりまともな吸血自体初めてだったんだ?
[そうジト目で問いかける。半分鎌かけだが、大体あっているだろう、多分]
じゃあ、私は他の所を探索したりするから。
[そう言ってセルウィンと離れようとしたところで>>#0の声が響く]
……城から出ることがゲーム?って事?
[城門から普通に出られるんじゃないの、これ。と思いながら。城門のほうに走っていった]
[駆け寄ってきたセルウィンを、複雑な顔で迎える。
最後に会ったときは、友は人間だったはずだ。
今、彼がここにいるということは
───つまりそういうことなのだろう。]
……。
[涙を流す彼の姿に眉を下げ、黙ってその頭に手を乗せる。
わしわし、と幾度か荒く撫でた。]
/*
Q.こんなひよっこなのに狼で大丈夫か?
A.これは死ぬ。
3. 温泉に放り込まれる。次の更新前に他の場所に移動するなら、[[cosm ]]姿にならねばならない
ひとりでいきなり温泉ってどうしよう。どうしよう。
よーいドンじゃあー?
おまぁの説明は分かり難いぜよ。
[こぼしてみたが始まらない。
諦めて立ち上がり、自分もそこらを探してみようと歩き出す。
取り敢えず手近にあった扉の取っ手を掴んで、そいやっと盛大に開いて5(6x1)秒。]
……おう。
― 地下 ―
ふむ
あれは…独立を控えた若手でも、罪人でもないのだが
[趣味で呼び寄せた無自覚の吸血鬼が城に入った直後>>5、宴の刻限が訪れる]
間に合ったようだね
[ジャンの告白に少し救われた気持ちになる。
他の吸血鬼も、悪夢を見る事があるのかと]
[それからすぐに、救われた気持ちになった自分を恥じた。
それはジャンが覚えていないと言ったあの映像……たくさんの人が死んでいる……それではないかと思ったので]
それで良ければ、喜んで。
……興味深い、ですか?
そう言って貰えるのは嬉しいですが……。
/*
ここで初めて参加した255のシルヴェストリス(ゆうすけ)も、
温泉でざばーんしてたのを思い出した。
ローズマリーさんが女性らしいしゃべり方なので
子供っぽくいきたいローレルです。
[ジャンが気付いたのと同じ物を、アルビンも聞いた。
……あの血親からは面白いゲームとだけ聞いている。
だが、彼にとって面白い物が、アルビンにとって本当に面白い訳がないし、楽しかろうはずもない。
表情に不安が走り、しかし、強いてそれを押し殺した。]
[……それでも、勝利すれば自由にしようと言われた。
紅榴候もそういう類のことを約してくれた]
……良かった。
参加者で戦えというのだったら、どうしようかと思っていました。
想像より、穏やかなゲームのようですね。
[素直に喜んだ]
しかし、あれは来なかったか
[隣人ディーターの名代は。
惜しむように緩やかに瞬き、視線を斜めに下げた]
『蛇の。私達が賭けに負けたと認めよう』
[言の葉を送りながら唇を撓めたのは、隠しもしない笑みの形に]
― 客室 ―
[小綺麗な部屋だった。
暫く誰も使っていなかったらしく、ひいやりとして人気がなかったが、調度は埃一つなく綺麗に整備されている。
ふと見ると、テーブルの上に小さな小瓶が一つ。 ]
何じゃあ?
[ガラスの蓋を外して匂いを嗅いでみると、薔薇の香気が漂う。
ふーむと唸って考えるのは、薔薇のエッセンスなるものの存在も知らなければ、それが血の渇きを癒やす妙薬とも知らないため。
香水か何かのように思ったが、それでもポケットにしまったのは、ローズマリーのことを思い出したが故に。
出会った時に渡そうと、何となく思った。]
―地下迷宮・玄室の一つ―
[地下深い一室に銀髪の少女は姿を現す。
地上に居た際の威厳や風格は欠片もない。]
・・・はぁ。つっかれたぁ。
またしばらく、寝てたい・・・。
あんまり合わないかも、今の子たちの感覚と。
[時代が進めばそれだけ馴染みづらくなるだろうに、その事実からは目を背けて呟いた。豪奢なアンティークのソファに、ぐったりと寝そべる。]
[さて城門のところまで行くのにどの道を通るべきだったか。たどり着いたのは上下の階段含む6本の分かれ道]
……まぁ、適当でいいよね!
[色々会って道順を忘れてしまったので、適当に右から5(6x1)の道へ]
どのタイミングで振ろう。
次辺りかな……。
案外、1や2が出てないですね。
もふもふ見たい……もふもふ。
できれば元老に吸われる前に、一回は参加者に襲われて、自分から吸われる描写を挟みたい。
タクマ…なんで何も言わないの…?
さっきの見たんでしょ?
怒ってるの?
[申し訳ない気持ちがいっぱいで、タクマの顔が見れない。
一番見られたくない相手に、吸血鬼を象徴する自分の姿を見せてしまった。
人間であってくれと、願った友に――]
タクマがいけないんだ!
僕は人間でいるよりも、タクマ…君が消えてしまった事が悲しかった…
君のためなら僕は、どうなったってよかったんだ!
[撫でられながら、また泣いていた]
責める気などなかったのに…気持ちが知りたかっただけなのに…どうしてこんなことに…
っ…?アレ?
[通り抜けようとした、その動作が押し止められたように固まる。窓の外の霧は肌に触れず、]
ふぁ!?
[噴き出した重い魔力の波動に弾かれて軽い体が飛んだ。
ぽーん、
と小さな白い兎が廊下の壁に当たって床に落ちる。
仕掛けられた魔法のトラップを発動して、窓は元通り慎ましく閉ざされた]
―追憶―
ねえ、おとうさま、
ゆめをみたの。こわい、ゆめを。
みんな、居なくなってしまうの。
わたしをおいて、とおいところにいってしまうの。
ひとり、またひとり居なくなって、
さいごにはひとりぼっちになってしまうの。
かなしくてかなしくて、泣きながらおきたら。
――だれも居なかったわ。
お水をもってきてくれるメイドのメアリーも、先生のじいやも、
うたをうたってくれるおにいさまも。
だれも居ないの。
ねえ、おとうさま、
みんなは何処?
わたし、ひとりはこわい。……こわいの、
[蹲って泣きじゃくる少女に壮年の男はそっと歩み寄りました。
頭を撫でて何事か呟けば、
宙空から現れるは泣き濡れたように雫を湛えた真っ青な薔薇。
男は薔薇を硝子の容れ物に大事そうに仕舞い、鍵をかけました。
そうして、蹲る少女に優しく、残酷な言葉をかけるのです。]
「もう何処にも居ないのだよ。お兄さまも、じいやもメアリーも。」
「彼らには永久の暇を出したからね。」
「忘れなさい、愛しいシルキー。」
「今までもこれからも、お前の世界は此処だけなのだから。」
[選んだ道の先はあいにくと行き止まり。だがそこに置かれた小瓶が妙に気になった]
これ……なんだろ?
[そっと匂いを嗅いでみれば、薔薇の匂いが香る様子。薔薇のエッセンスと言う物だろうか]
薔薇の匂いがするなんて、なかなか奇遇じゃない。貰っておきましょう。
[そっと小瓶を懐に入れながら、今度は別の場所へと**]
― 地下 ―
[鴉の羽根纏わせて、闇より出づる影が一つ。
黒の偉容に身を包んだ男は、実に愉しげに喉を鳴らした。
本来遊戯の主催に選ばれなかったのを、
些か迂遠にして狡猾な手段を用いて、
無理に捩じ込んだ甲斐があったというもの。
最愛の
痛苦も悲嘆も罪業も、余すところ無く堪能するつもりであった。]
[紅の梟から届いた声に、同意の念を返す。
彼が間に合わなかったのは、惜しいことだ。
一方で、賭けは成立し、結果が出たのだから]
『ならば、あとで』
[たのしいことをしよう。
賭けにかこつけて、誘う。]
[蝋燭を掴んで書斎へ向かう途中、人間を見かけた。
ひどく怯えた表情で「助けてください」と訴えられる。]
貴様がこの城から出る方法を知っているというなら取り引きに応じてもいい。
そうでなければ、今のおれが貴様にしてやれることは、「何もしない」ということに尽きる。
[正確には、その必要がないゆえに牙を剥くことをしないだけである。
追い払うように手を振った。]
おーい、何か見つかったかあー?
[部屋から出て、廊下を見回すが、極彩色の即席の相方の姿はなく。]
あれっ?どこへ行ったんじゃ??
[まさか兎になっているとは思わないので、目線は足元より上を移動している。]
先に行ったんかな……おーい。
[あちこち見ながら廊下の奥へ進み、探している筈のチェーザルからどんどん遠ざかって行った。]
[疑問の言葉も非難の言葉も胸に刺さった。
どうせこうなってしまうのなら、
…あのときの選択を悔いる気持ちも確かにある。
口を開きかけ、
結局何も言わずに口を閉じ、手を下ろした。
弁明も弁解も、自分に許すつもりはない。]
……。
[ただ沈黙のうちに眼差しを共に注ぎ、深く頭を下げた。]
[人間が足をもつれさせながら視界の外へ去るのを待ち、改めて書斎を目指したが──]
…違うな。
[自分の感覚が確かなら、ここに階段はなかったはず。
目くらましか、空間歪曲か。
タクマの血をもらっておけばよかった、と思った。
そうすれば、彼がどこにいるか感知できたのだが。]
[舞台役者のするような仕草で、肩を竦めてみせた]
『おや、すぐに払っても私達は構わないが』
[誘いに戯れを返して、だが賭けの勝者に望む権はあろう]
では首を洗って待っていようかな
[地上を透かし見る紅は期待を宿す。
転移を用いず、玄室の扉を吐息で開かせて迷宮を歩き始めた]
1. 元老吸血鬼による吸血 ■−2個
ラ神ひどい><いきなり難題だな…(遠い目
性転換だったら、タクマととかになったらどうしようかとどっきりしたよw
[唇に触れられると、さすがにちょっと驚いた。
しかし、アルビンが身を引くまでもなくジャンの指先は離れて行った。
蝶の接吻よりも軽やかに]
仕掛け……そうでしょうね。
「ゲーム」である以上、簡単に出してくれるとは思えません。
[勝者は賞品を得る。
では敗者は? ……いや、今は考えないでおこう]
ともかく、見える出口を探してみましょうか。
同じ考えの方と会えれば、協力出来るかもしれません。
[ゆっくり2(6x1)歩で、小部屋の入口へ]
― 城の一室 ―
…とは言っても、優しいあの子を無碍にするつもりは無いのよね。
[閉じたままの扉を見つめながら、女はベッドに横たわる。
先程聞こえた声>>#0に、"餞別"と言うものの曖昧さを皮肉りかけた時、少し前に会った蛇の姿と声>>0:326が頭をよぎり、思いとどまった]
――――自力で抜けだせるかしら。
力はさほど制限されていないようだから、トラップ程度ならそれほど気にしなくても大丈夫だとは思うけれど……
他に用心しなければならない事は、多そうね。
[深く溜息をついた後、寝返りをうつ。
ベッドの側にある小さなチェストの上には、燭台がひとつ。
ぼんやりと見つめながら、ふうと息を吐けば蝋燭へ煌々と灯る。
さて、本調子ではなかったが6本の内6(6x1)本には火が点いただろうか*]
[やがてゆっくり起き上がった白兎は、ジェフロイの去った廊下へ深紅の瞳を向けた。
探す声は既に随分遠い]
…
[ダン!と後ろ脚を踏み鳴らす。
舌打ち程度の苛立ちの証左。
やがて、巻き付いたままの鎖をサリ、と鳴らして、小さな兎の姿は解けるように膨らんだ。人の姿へ]
[廊下に出れば微妙に変わる雰囲気にほくそ笑む]
おあつらえ向き…だな。
[実に楽しげに歩き出す。
気まぐれな猫は、今を楽しむことにした。*]
タクマ…!?
違うよ…謝ってほしくて、こんな姿になったんじゃない!
タクマ…君の気持ちが知りたかった…!
教えてくれよ…!
俺を助けた意味を!?
それとも呆れて、口も聞きたくないって事?
顔も見たくないってこと?
[動揺と狂暴化により、タクマが話せない事にぜんぜん気が付いていない]
[20年近く昔のことだったろうか、5歳は過ぎていた頃。
友達がひとりで、うちに遊びに来ていた。
いちばんの仲良しで、何でも話せるあの子。
大好きなおやつも二人で分けた。
日々の話をしては笑い合った。
その日もいつものように、おやつを食べて、
「おやすみ」を言い合って。
一緒に昼寝をした。
それが最後だった。]
おーい、チェーザルー。
[名を呼ばい、廊下をそぞろ歩く。
ふと話し声が聞こえた気がした。]
……誰かそこに居るんかー?
[声のした方向へと歩を進める。]
[食って掛かるセルウィンの声が、狂乱の色を帯びる。
先ほどよりも顔色が白くなったのは気のせいか?]
……。
[逡巡は短かった。
手を伸ばし、彼の腕を掴もうとする。]
[それからの記憶がない。
仲良しだったはずのあの子にはもう二度と会えなかった。
あの子の家族も、引っ越していったという。
どうしてなの、と母親に尋ねても答えはなくて、
「なんでもないのよ」と笑みを返されるだけ。
着ていたお気に入りのワンピースは――覚えている、空色だった――
何故か、処分されてしまっていた。
あれから、空色の服は身につけていない。
無意識のうちに、その色を使うことも忌避していた。
誰にも知られない、そんなこと。]
けしにぐの牙。
……つまらん
[深紅の瞳に濁った兇気を乗せて]
斯様な余興、児戯にも等しい
ワタシはもっと、──悲鳴が欲しい
[血と銀の枷に封じられた両手を見下ろし、不快げに吐き捨てた]
チッ…忌々しい蝙蝠共
…そうですね。
協力してくれそうな"お友達"は、いますけれど。
上手く合流できるように――
[言いながら、花瓶の花に触れた、その刹那]
――――…、えっ!?
[ゆらりと空間が、歪む気配。
罠か魔法か、即座に判別はつかないが。
珍しく、一瞬浮かんだ焦りの表情。
此れは不味いと思い反射的に帽子のつばを押さえた、
次の瞬間には、男の姿は部屋から綺麗に消え去っていた*]
御機嫌麗しゅう。贄殿の姫。
[淑女への挨拶として、まずは深く膝を折る。
叶うならば、その手の甲に接吻を。]
蛇殿、梟殿。
此度の遊戯の参加をお許し頂き、恐悦至極。
[杖を胸に身を折り、慇懃に一礼]
吸血鬼体質にも色々ありそう……。
俺の体質まとめまとめ。
体温: 冷たい
呼吸: 全く必要ないが、したくてしている
日光: 直射で灰
影: かなり淡い
鏡: 映らない
流れ水: 悪寒はするけど渡れる
銀: 触ると火傷する
十字架: 触ると火傷する
にんにく: 元々好きではない
招かれていない家: 入れない
他: 讃美歌を歌えば灰混じりの血を吐く。でも吐いてでも歌いたい時がある
あ、――
[中腰になって中庭を見て回っていた少女は、目当ての濃紫を見つけて思わず小さく声を上げた。
寄り添うようにして咲く4輪の杜若。
少女は顔を綻ばせ、そのうちの一輪の茎を指先で摘み、
ぷつ、
花の命を切り離した。]
――!!
[瞬間。
指先で触れた切り口から流れ込む抗えない魔力。
引き伸ばされ、掻き回され、
沈み込むように、引きずり込まれるように膝をついて。
妙なペースで波打つ心の臓を掻き毟った。]
― 湯殿 ―
[迷宮と称しても、梟の眼差しは惑うことを知らない。
徒歩で着いた広い浴室には薔薇と香油の霧が満ちている]
…
鴉公、歓迎する
[笑みと共に口にしながら、自らの纏う衣を羽音一つで消す。
しなやかな裸身を浴槽へ滑り入らせ、
淡い湯の中へ紅の翼を広げた]
羽繕い中にて、このような格好で失礼する
貴方も楽しんでくださるだろうね
[この宴は試練の儀式の形骸を保っていながら、遊戯でに他ならない。その性状で名を知られる乱鴉の大公が、度を超えた過干渉さえしないのならば、
拒む理由などどこにもありはしなかった]
[狭い部屋だ。
いかにアルビンが人間並みの五感しかなくとも、見失うはずもない。
それでも、どこかでジャンが助けを求めてやいないかと、
ベッドの下やクローゼットの中を探し、主寝室にも駈け込んで一周した]
ジャンさん……!
まさか、こんなすぐ傍で。
[トラップに引っ掛かってしまったというのだろうか。
途方に暮れたが、少なくとも、ここでじっとしていてもどうにもならなそうだった]
協力してくれそうなお友達……と言ってた。
力に鳴って貰えるとのだけど……。
[ぐ、とドアノブを捻り、もう一度だけ室内を見てから、廊下に出た]
ふ、 心のままに
[蛇の戯れ>>+12へ愉しげな吐息を返した]
私達も欲しいな
誰ぞ、血を捧ぐ者を探そうか
[指先で湯を掬い、とろり零す。
湯気に霞む赤毛の先が揺れ、水面へ調律された輪を描いた]
飢えの衝動に駆られている時(□□■または□□□)に襲う対象は[[who ]]で決めてください。
□■■や■■■でバトル/吸血する際は、相手を選んで会いにいって構いません。
□□□から□□■に回復した後、さらに吸血対象ランダムを振った際、最初と同じ相手が出たら振り直しです。
(1日のうちに同じ相手とは2回以上できない)
加勢など、バトルが複数人数戦になった場合は、複数人数側は戦闘に参加したPCそれぞれが[[card ]]を引いて、一番高かった数で判定してください。
>>+11
久しいの。大公殿もお変わりなきと見える。
[黒鴉の元老に訪われて、少女はソファに横たえていた身を起こす。腰掛けた儘とはいえ、非礼となるべき間柄ではなく。
差し伸べた手の甲に唇が触れると、長い白銀の髪が微かに揺れた。微笑み見つめる瞳は穏やかな紅色。]
此度は所縁のある仔らが集っている様子。
妾の血縁もその中の一人ゆえ、このように罷り越した次第。
[堅苦しい口上を述べて、軽く首を傾げた。]
尤も、妾には些か時代が過ぎてしまったのやも知れませぬ。
蛇殿と梟殿と合わせ、御三方に委ねるが執るべき道なのでしょう。
/*
僕が完全に出落ち要員と化している件。
駄目だ、面白すぎる。
なにこれ愉しい。
さりげなく、マミさんフラグを重ねてくれるアルビンさんが好きです。
―中庭―
[――どれほどの時が経ったのか定かでない。永劫にも等しい時間だった気もするが、一瞬だと言われればそうと納得もできる。
青年は青玉の瞳をそっと開く。
右手には手折った杜若、左手は心の臓の上で握りしめられていた。
握った拳を開いてみれば、傷一つなく白磁のように美しくはあるものの、今までよりも骨ばった力強い掌がそこにはあった。]
……行こうか。彼女が待ってる。
[その声は滑らかで冷たいテノール。
今の状況を不思議に思う素振りもなく、青年は立ち上がる。
少しだけ乾いた唇を舐めるその舌は赤く、蠱惑的に揺らめいた。]
― 廊下 ―
[獣が着る色は今、濃紫の簡素な服。
巻き付いた鎖は外しようもなかったが、獣が滑るように歩く今、金属の擦れ合う音は殆どしなかった]
贖いに足る贄は何処だ、牙
[兎が身に取り込んだ血は、ジャンのものとジェフロイのもの。
そのどちらも、居場所は掴めるが距離が遠い。
歩きながら聴覚を周囲へ解放した**]
>>+11>>+16
[やがて、少女は不意に欠伸を洩らす。
退屈からではなく、永世からくる必然的な休息の求め。]
……ふ、ぁ。
・・・・・・あっ、ごめんなさい。人前で。
[困惑して詫びるものの、瞼は次第次第に下りてしまう。
紅い瞳が抗い得ない睡魔にとろりと侵されていく。
稚い姿の古老は目元を擦りつつ、テオドールを見上げた]
この頃、いつも、こうなの……少しで、眠く……なって。
また…………少し、休眠……しないと……。
[乱鴉の大公が応えるのを意識できたか、どうか。全身の力を失ったようにソファの背にしなだれかかり、かつて贄として捧げられた吸血鬼は深い深い眠りに堕ちていった]
─廊下─
[革靴は廊下に良く響く]
[無意識の内に胸元を探っていたことに気づいて、アルビンは、はっと手を下ろした。
そこにクロスはもうないし、あったとしてもアルビンを拒絶して、醜い火傷の跡をつけるだろう]
……。
[心細さを感じた瞬間、血親の顔が浮かんだ。
違う。
吸血鬼に身を落として以来、血親以外とはあまり会ったことも話したこともない。
だから、他の人間の顔が曖昧なだけ。
必死で、育ててくれた優しい先代神父の顔を思い出そうとするが、もうおぼろげだった]
[膝をついたなりにその手を離さず、紅玉の瞳見上げ]
ご謙遜を。
どれほど時を経ようと贄殿の姫の輝きが色褪せることなどあり得べからざる事。
否、時代が過ぎたというのならば、過ぎた時の方が悪い。
[嘯いて、如何なる時も笑みを刻んだままの唇綻ばせた。]
とは申せ、姫御前が任せると仰せなら従いましょう。
尤も、私も客分故、蛇殿梟殿の差配に従う所存ではありますが。
[急速に休眠に落ちゆく白銀の乙女を見守って。
完全に眠りにつくまで傍らに侍った。]
タクマはいつも俺を助けて、そんなに俺に恩を売りたいのかよ!
(違う…タクマは僕のために…)
俺が吸血鬼になったのは、人間のままじゃタクマは頑固だから俺を吸血しないだろうと思ったからだ!
俺だってタクマの役に立ちたいんだよ!
(なんでタクマを責めてるの…どうしてこんなにイラついてるの…?)
[タクマの側から逃げ出してしまった]**
[セルウィンの変調には見覚えがあった。
目の前で、とある吸血鬼がこうして狂っていった。
吸血を拒んで、血を失って、それで───]
っ。
[手を払われ、零れそうになる声を噛みしめる。
止めなければいけないと伸ばす手は、届かない。
歯がゆさに、拳を握りしめた。**]
[ぐっと奥歯を噛みしめ、少し大股で歩きだした時]
……?!
[ぶにゅ、とした何かを踏んだ。
何か確認する間もなく、それがざわざわと足に絡みついてきた]
うわ、ぁあ?!
[吸血蔦だ、と認識した時にはそれは腰まで登り、アルビンを引き倒していた。
必死で引き離そうとするが、今度はその腕までからめとられて]
[やがて眠りの深きに落ちたと見るや、くつり、と北叟笑む。
真白き繊手に頬擦りし、
…………
[玉の
[他の吸血鬼なら簡単に引きちぎれるのだろう。
だが、アルビンは弱かった。
乱鴉大公の子でありながら、人間でありたいという意識が吸血鬼の恩恵を拒んで]
いっ……つぅ……!
[服の合わせめから吸血蔦が入りこみ、肌を這った。チクチクと、吸血蔦の茎が刺さる感触がする。
ぽたりぽたりと血がこぼれ、廊下に香りを零した。
ジャンもこいつにやられたのだろうか。
そして自分もやられるのだろうか]
嫌、だ……、
だ、だれか……!
[青年はエルの部屋へ向かうべく、青年は城内をつかつかと闊歩していたが、ふと何かを思い出したように足を止める。
ごそごそ、と鞄を探れば、出てくるのは細身のナイフ。
吸血鬼の身でも握れるよう柄は木でできており、細かい装飾が施されている。そして刀身は、鈍く光る銀。
青年は吐き捨てるように言った。]
こんなもの。
体格の不利を補うためのものだろう。
……そんなだから、いつまで経っても庇護下から抜け出すことができないんだ。情けないことだ。
[暫く裏に表にとナイフを弄び、観察していたが]
まあ、使えるものは使わせてもらおうか。
[ふん、と不遜に鼻を鳴らして、取り出しやすいポケットに小さな凶器を仕舞い込んだ。
その時だっただろうか、青年の鋭敏な聴覚が、
悲鳴と助けを求める声>>67を耳にしたのは。]
――騒がしいな、
こう騒がしくては落ち着いて彼女と話をすることもできまい。
チッ、仕方がないな。
[青年は不愉快な感情を隠しもせずにそう言った。
右手に持つ杜若を胸のポケットへ優しく仕舞えば、
やむをえず、といった様子で声の元へと歩を進める。
急いで駆けつけるわけではないので辿り着くまでに4(6x1)分ほどかかるだろう。その間に事態は進行するだろうか。]
[つぷりと牙の先端を押し当て、柔肌を破り。
染み出た甘露を
嗜欲に任せて貪る真似はせぬのは、得難き稀酒と心得ているからで]
――あれはまだ未完の器、
[舐啜の合間に陶然と語るは、最新の血子にして最愛の
他の者なら数年で音を上げて、
真から心酔するようになるか、狂うかするものを。
人として生きた歳月と同じ、29の年を過ぎても未だに耐えて、
心の裡に聖域を抱えて踏み入らせぬ。
―倉庫―
[転移を受けた瞬間、地形を確認して壁の傍へ寄った。
どうせこれから碌でもないことが、待ち受けているのは確定なのだから。
帽子の下、空色の瞳を滑らせる。
明かりも灯っていない、薄暗い倉庫のようだ。
不味いなぁという焦りは、表情に零れることはないが。
次の瞬間、電撃が走るような寒気、
壁越しの背後からするりと腕が伸ばされるような気配。
反射的に後ろへ飛んで、その"相手"と対峙する。
自己紹介など受けなくても、理解に足る。
父と同種の魔力を蓄えた、畏怖すべき――元老吸血鬼だと]
――…御機嫌よう?
[にこり、と愛想よく微笑んでみる。内心の焦燥は消せない。
罠がある、と予測はしていたが。
流石にこれは少し、対処不能すぎやしないだろうか]
[ぽつりぽつりと、暗闇の中に小さな焔が浮かぶ。
――狐火、という奴だ。数少ない特技の一つだが。
炎は不規則な動きで揺らめき数を増やしていくと、
一斉に弾けて強い光を放った。
あらゆる意味で、応戦は益がないと理解している。
ので、隙をついて逃げる道を模索してはみたけれど]
あらら。困りました。
[閃光に紛れて退こうと駆けた足を、容易に捉われて。
床に転がり、帽子がぱさりと落ちる。
苦く笑う。これ以上の抵抗よりは、
素直に身を差し出した方が堅実だろう。
口許に弧を描き、両腕を差し出す。
血が欲しいのでしたら、幾らでもどうぞ、と。
ただし、己が服の襟元は決して緩めず。
問われれば、請われれば、強いられれば、
服の上から自分の首元をかき抱くようにして、嘯く]
…あは。 此処は特別な人以外は駄目。
[くすくすと、不敬に哂うその言葉が、
聞き入れられたかは知れないが。
いずれにせよ、血を奪われれば暫くは、ぐったりとして*]
故に徹底的に壊したい。
身も心も魂も打ち砕いて、我がものとしたい。
[晴れやかにして艶なる微笑、]
蛇殿、梟殿におかれては、
遊戯の最中には、如何様にもお愉しみいただきたい。
あれが極上の饗しをいたしましょう。
ただ――
[一転、血塗れの唇から溢れるは、うっそりと牙。*]
どれほどの値積まれても、譲れませぬな。
[蔦に絡めとられた無様な姿を認めたのは2、3分後]
滑稽だな、羽虫
[血を流す弱者を冷え冷えと見下ろして、兎は呟いた]
解放してやろうか?
[死ぬのは構わない。むしろ望むところだ。
……でも、目の前にそのチャンスがあるのに、ここで脱落するのは避けたかった。
またあの血親の元に戻るのかと思うと……、受け入れがたい恐怖と甘美な震えがはしる]
痛っ……!!
[引きはがそうとなおも弱く抵抗するものの、
血を啜られ、力が抜ける]
[じゃら、と鎖を鳴らした。
この細い首を落とすのにどれほどの力がいるというのか]
歯痒い
[不便を強いられることへの苛立ちを覗かせ、紅の瞳を瞬かせた。
枷に捕えられた両手を持ち上げる。
黒い火花が散り、空中に剣の形の闇を生み出した]
脱落?
[見上げて来る瞳に浮かぶわずかな強さを、冷たく映し返し]
喜べ、死は解放ではなく永劫の虚無
[ゆったりと歩を進めてたどり着いた先で青年が見つけたのは、蔦に拘束されて地面に這いつくばる儚げな男と、それを見下ろす男の姿。
見下ろしている男から漂う隠しきれぬ血の匂い。
その光景を見て青年が導き出した結論は、]
おや、食事の邪魔をしてしまったかな。
それは失礼したが、なるべく静かにやってくれ。
…おこぼれは要らないよ、今は満腹だから。
[冷笑を浮かべて肩をすくめ、兎に向かって大仰に謝罪をした。
面倒事に巻き込まれるのはごめんである。
すっかり勘違いしているが、訂正がなければそのまま背を向けるだろう。]
[羽虫、という侮蔑には眉を下げた。
鴉を示しているのだろうか。鴉と呼ばれるのには、まだ、慣れない。
空腹のあまりに理性を失い、その姿になることは、血に飢えた醜いケダモノになることを意味するのだから。
普段が人間らしさを残している分、アルビンの場合は手がつけられないほどに凶暴化する……らしい]
[魔力が生み出した剣が、吸血鬼の命を断つべく弧を描く。
その動きが緩慢だったのは、操る者の力が弱められているからもあり、
時間をかけて少しずつ首を離断される痛みを眺めるのが、まだ少しは楽しい観賞事だからでもあった]
……このようなゴミを食う気はしない
[冷笑を浮かべる青年へ兇暴な紅を向ける]
食事ならばお前がなれ
……手、
大丈夫ですか?
痛くありませんか?
[鎖に捕まる部分が怪我をしているように見えた。
下級の魔植物に囚われ、首狩りの獣の剣の下で、
間抜けにもそんな心配をした]
―倉庫―
[一人遺された男は、ずるり、と起き上がる。
衣服を整え、帽子を手探りで拾い上げ、被り直した]
―――…物事にはぁ、限度というものが、ですね。
[呼吸は浅く早い。
口調は常より、隠しきれない苛立ちが混じる。
普通に吸血された位なら未だ耐えられた筈なのに。
随分と血を失ったようで、
すっかり"末期症状"が出かかっている。
倉庫内は昏い。男の眼は、現在、殆ど見えていない]
早く。早く、食餌を。
[帽子を深く引き下げ、立ち上がる。
壁を伝うようにして歩き、倉庫の外へと]
/*
なんで初日からクライマックス状態なんでしょう、僕。
もう明日には墓落ち出来そうな雰囲気。
そして狙ってやっているとはいえ、
僕はちょっと気持ち悪すぎやしませんかね。
[>>82「食事ならばお前がなれ」その言葉には、青年は声を上げて笑った。少女であった時にはなるべく見せないようにしていた牙がきらりと濡れた光を反射する。]
あはは、お断りだね!
その様子だと、さほど空腹なわけでもないのだろ?
俺はね、腹が減ったわけでもないのに殺生をする野蛮な輩が大嫌いなのさ。獅子だって、満腹時には草食獣を襲ったりはしないのに。動物以下だと思わないかい。
そんな輩にクラウゼヴィッツの血を分けるだなんてごめんこうむる。
[そうして蔦に絡め取られた男に目をやる。
>>86呂律もうまく回っていないのを確認すれば軽く頷いて]
ふむ、そろそろ引きずり出さないとまずいようだね。
……気が変わった。助けてあげるよ。
[そう言って青年は銀のナイフを取り出すと、木で出来た柄に軽く接吻をした。こうすることで魔力の込められた銀の刃物は、吸血鬼を傷つけうる力を持つ。]
俺はずうっと小柄だったからね。
動きはそんなに遅くないよ。
[にこり、牙を見せて笑った。]
[状況がよく飲み込めない。
離れていろと伝えた人はその様子もなく。
ただ、この二人があまり仲が良くなさそうだということはなんとなく察したが、吸血蔦に這われる痛みと失血に、思考がまとまらない]
え……。
[そこへ、また別種の痛みが首に走った。
助けてくれるのだと思った闇の刃は、アルビンの首に添えられ、いやもぐりこみつつある]
あ……。
[このまま任せれば死ぬ事が出来るのだろうか。
何度も殺してくれと願って、しかし許されなかった。
それが……やっと]
死に損ないの屍風情であるからこそ、
高潔な精神を持たねばなるまいよ、っ!
[煽りにも一切引けを取らぬ毒の混じった物言いに返答をしつつ。
男の剣が下を向いている今なら、返す刀も間に合うまい。
そう考えた青年は、兎の首元に刃先をつきつけんと近付き、
ナイフを持った手を首筋めがけて突き出した。
斬り殺すつもりはないが、そのつもりで行かなければ反撃を食らいかねない、などと頭の隅で考えながら。]
/*
もしかしなくても:バトロール初めて
ツェーザルさんめいわくかけてたらごめんなさいごめんなさい(平伏)
もうわっけわからんのでエピでコツを教えてください…
一応確定しないように気をつけてはいるけど、なにやらかしてるかわからないもの…(べそべそ)
そういえばツェーザルさんは、俺の血要らないって言ってたから、
シルキーさんの血が目当てだったね。
把握ミス把握ミス……ねよう。
[宙に浮いたままじりじりと、酷く遅く進む刃はアルビンの気管に裂け目を作る。
長く苦しめて殺すための緩慢]
…ハッ
[失笑。
碧眼に相対する手に剣はない。
銀の軌跡を紅に映し、腕を上げる。
ナイフを突き出す手を、重い銀の手枷で撥ね上げるように。同時深く踏み込む足は、青年の腹へ膝をめりこませようと動いた]
[きぃん、
ナイフの刃が、銀の手枷に弾かれて耳に痛い音を響かせる。
カウンターとして青年の腹部を狙ってくる相手の膝を、青年は左回りにターンするようにして躱す。
その流れのままに相手の後方に回り込めば、
ナイフの柄の底の部分で獣の頸部を力の限りに殴った。
脳震盪を起こさせることを目的とした一撃。
がつん、鈍い音が響き渡る。]
ち──クソ
[打ち込んだ膝が躱される。
後方へ回り込んだ青年の動きを、知覚は捉えるのに。
深く抑え込まれた力を行使しようと欲すれば、枷は反発して獣の身を苛んだ。
速く精密な戦闘術に即応できない身へ、殴打が振るわれる]
………がッ!
[獣が崩れ落ちると同時、魔力に紡がれた黒い剣が霧散した]
/*
あと、脳内設定ではシルキーちゃんこんなつおいつもりじゃなかった…w小柄だから吸血鬼の中では身体能力は低い方、だからせめてもの護身としてナイフ持ってた。
すばしっこくはあるから、襲われたらちょっと応戦して傷つけてヒットアンドアウェイのつもりだった。
…なのにどうしてこうなったのか。全てはラ神、きさまのせいだ。
[喉元に切り開かれた口は命を奪う深手ではなくとも浅くもない。
失血を塞いでいた形の凶器が消えれば、吸血蔦に苛まれるアルビンの消耗はさらに増えていくことになる]
…、 ゥ、
[鎖に巻かれた体が軋んだ。銀が肌と肉を灼く。
獣は薄く瞼を開いて虚空を睨む。
あの。くたばり損ないの爺共
まきれもなぎな牙は未だワタシを御せぬというに
千年を越えて尚、斯様なくだらぬ玩具が邪魔をするか]
[獣が崩折れるのを確認すれば、青年は相手を見下ろして舌打ちをした。動きに対して目線の反応はあったというのに、妙に動きだけが緩慢だった。それを手加減と捉えた青年は苛立ちを隠せずにいた。]
……ふん、手加減なんてしやがって。
いや、手加減せざるをえなかったのか?
バケモノが来ているんだな、此処は。
[腹立ち紛れに、神父のような服を纏った男を絡めとる蔦をざくざくと切り刻んだ。男に意識はあったかどうか。男の首元の傷を手持ちのハンカチで手当してやれば、一般的な吸血鬼より回復が遅いような気がして僅かに首をひねる。
そうして用事を済ませた青年は、側に倒れている先程まで拳を交えた相手に向き直る。]
さぁて、別に腹は減っていないが、
――まあ、勝者の特権だ。ひとくち、貰っておこうか。
[そう言って舌なめずりをした。]
[獣が崩折れるのを確認すれば、青年は相手を見下ろして舌打ちをした。動きに対して目線の反応はあったというのに、妙に動きだけが緩慢だった。それを手加減と捉えた青年は苛立ちを隠せずにいた。]
……ふん、手加減なんてしやがって。
いや、手加減せざるをえなかったのか?
バケモノが来ているんだな、此処は。
[腹立ち紛れに、神父のような服を纏った男を絡めとる蔦をざくざくと切り刻んだ。男に意識はあったかどうか。男の首元の傷を手持ちのハンカチで手当してやれば、一般的な吸血鬼より回復が遅いような気がして僅かに首をひねる。
そうして用事を済ませた青年は、側に倒れている先程まで拳を交えた相手に向き直る。]
さぁて、別に腹は減っていないが、
――まあ、勝者の特権だ。ひとくち、貰っておこうか。
[そう言って舌なめずりをした。]
[青年は、呻いてはいるが無抵抗の獣の側に膝をついて。
抱き上げるように上半身を持ち上げて、その首筋に口元を寄せる。
優しいキスをするように口をつけ、その小さな牙を突き立てる。
獣の体内を流れる命の液体がひとくち、青年の体内に移れば]
……げほっげほっ!!
[思い切りむせた。]
な、なんだこれ、色々な者の血が混ざりすぎてごっちゃごっちゃで、げほっ!なんだこいつ、何者だ?
[唇の端に血の跡を付けたまま、青年は恐ろしいものでも見るように腕の中の獣を見つめた。]
ハ…
[的確に脳を揺らした痛烈な殴打は、腕ならず下肢さえ思うようにさせない。
じりと動いた爪先は無為に床を躙った]
……、 …れる
[見上げる碧眼の口許へ、定まらない視線が泳ぐ。
言葉にならない文句の代わり唇は嘲笑の形を象った。
高潔な精神が聞いて呆れる、と]
[目の前の男が何者なのか、考えを巡らすよりも先に。
青年を襲ったのは、先ほど彼を男の体に変えたものと同じ衝撃。]
うっ、ぐ、……――
[獣を抱えた手を堪らず放し、胸を押えて苦しんで、
青年は、
少女は、意識を失った。*]
/*
ひぃぃええぇ(´;ω;`)
なんでバトロールトップバッターが私なの!初心者になにやらせるの!というかどうしてこんなことに!
ツェーザルさんホント、ホントご迷惑おかけしまして!もうしわけ!ございません!(五体投地)
…、
[首筋へ寄る気配に我慢ならないという表情を浮かべたが、
牙が埋められるのを無抵抗に受け容れ]
く、ククッ
[宣言通りの"ひとくち"で離れた青年が噎せる様に歪んだ嗤い声を零した。
息を殺した嘲笑も、
苦しむ青年の腕から床に落とされて、つまり後頭部が思いきり床とランデブーすれば止まったことだろう]
[黒の剣が首を抉ってくる。
これは自殺ではないからきっと許されるだろう……誤魔化しが、胸を焼いた]
ゴホッ……!
[しかし、首が断ち切られるところまではいかなかった。
わざとか。剣士の気まぐれか。
いまだ囚われのため、血をこぼす傷口を抑える事も出来ず、肺腑へ逆流する血にむせる。
他の吸血鬼がどれくらい呼吸を必要としているのかは分からないが、アルビンは必要としている……必要としているべきだと思っている。
だから、喉に開いた傷から空気を零して身悶え、喉を塞ぐ血に苦しむ。
闇の剣が離れれば、吸血鬼の常としてその傷は次第に塞がろうとするが、その治り方は普通より遅く]
[その身の枷が、解放された。吸血蔦は銀に断ち切られ、しばし、床でのたうった後、動かなくなる
アルビンは、青年を見上げる。
礼を言おうとしたが、しばらくはまだ声が出なさそうだった。
首に巻かれたハンカチがぬるりと湿って行くのを、申し訳なく思う]
……。
[服の下に入り込んでいた吸血蔦の先端を、剥ぎ落としている間に、青年は最初の相手に吸血し……突然苦しみはじめた]
?!
[剣の男が、やがて動き始める。
アルビンは少しふらつきが残る足で駆け寄ると、ふたりの間に割り込み、青年(とまだ思っている)を庇って両腕を広げた。
助けてくれたこの人を傷つけさせてはならないと]
……!
[ふるふる、と首を振る。首の傷が痛んだ]
…何の茶番だ、是等は
[低く軋む声。
割って入ったつもりらしい男を半眼で眺めた。
両手をあげて、碧眼に牙たてられた首筋へ触れる。
既に牙痕は残っていない。
意識を飛ばしかけた間には両手首や胸腹を焼け爛れさせた銀鎖の禍も、元通り。灼けた先から快復していく]
お前、それを守ろうというのか、ワタシから?
/*
どう頑張っても、
凶暴化が気持ち悪い何かにしかならない件。
お嬢様の受難は続く…。
そして、起きたら女の子に戻っていいらっしゃった。
僕の精神レベルがまっはでやばい。
[返事をしようと息を吸い込んだら、またも噎せた]
どうし、てこん、なこと、を……?
ゲーム、は、出ること、だったは、ず。
[戦う意味が分からない。
同族嫌いとか、戦闘狂とかいうやつだろうか]
出て行くとも。欲しいだけ穂を刈り取ってから
["ゲーム"などという枠を守る気がないだけ。
ふらつき、噎せながらも立ちはだかろうとする様子を眺める眼差しは翳りを帯びた]
健気だな
…羽虫。ワタシは気が変わった
お前が血を差し出すならば、男は見逃す
[腹立たしいことに、どうやら制約の多いこの身には、魔力を要しない武器が必要だ。それも充分な鋭さをもつ刃が。
それを得ないうちは、消耗の少ないよう立ち回らなければならない]
[花の様に可憐な、貴女の笑顔が好きだった。
―――触れれば壊れてしまいそうな、繊細さで]
[鳥の様に愛らしい、貴女の声が好きだった。
―――思い出すのは何故か、悲しげな色ばかり]
[朗らかで、穏やかで、慎ましやかな幸福は、
箱庭の中で戯れに紡がれた刹那の虚像。
戻りたくても、戻れない。
それならいっそ、忘却の旅路へ。
痛みに哂い苦痛に悦び、真実は昏い闇の中。
それでも最後に一つだけ、残った想いは何だろう?]
/*
どれだけ軌道修正しようとしても、
あなた昨日相当気持ち悪かったですからね、ジャンさん。
その辺、自覚しましょうね。
はい。
[男の要求に目を見張った。
他の吸血鬼をほぼ知らずに、またこのゲームに参加していることから分かるとおりの嗜好の親の元で育った為、同族食いが褒められない物だとは知らない……。
ただ、自分が血が足りなくなった時にどうなるかは知っている。
……しかし、他に取引材料を持っていないのも確かで]
……羽虫じゃ、ありません。
アルビン、です。
[自分で、詰襟をはだけ、首のハンカチを外して。
そして]
差し上げます。
でも、約束して下さい。
……吸った後、この方を連れて、出来るだけ早く俺から離れて下さい。
[そこへ、新たな気配。
それは知り合ったばかりの、だけど信頼出来るもの]
ジャンさん!
[表情を和らげる。
……が、すぐに異様な様子に、不安になった]
ジャンさん……?
[倒れる姿に声をかける様子は、知り合いのようにも思えるが……。
おや?あの青年はあんなに小さかったかな?]
/*
ええ、引き換えし、ちゃうの…!?
いいんだよ、僕邪魔しないよ。僕邪魔しないよ…!
[おろおろ、わたわた]
凶暴化したアルビンさん、見たいじゃないか。
くっ、乱入タイミングを見誤ったか…。
[これで3対1。
数の不利のためかどうか、剣の男は取引を断念したようだ。
向けられた背に、ホッと力を抜く。
トラップについては全く気づかないまま。ジャンによってどれだけ助かったかは知らないまま]
[安堵した途端、吸血蔦に付けられた傷と、首の傷がズキズキと痛み出した。
思った以上に、緊張していたらしい]
ゴホッ……。
[せり上がる血を飲み下す。自分自身の血は酷く不味かった。
外したハンカチを、喉に巻き直す。治癒にはまだしばらくかかりそうだ。
血が足りない]
ジャンさんも……無事で良かったです。
[どこにいたのかも気になったが、それより]
お知り合いなのですか?
あと、その方……女性なのですか??
[吸血鬼の中には外見をころころ変える主義の者も居るそうだが、そういった類の者だろうか?]
― 廊下→小部屋 ―
[滑らかな歩容でも、鎖の音は時折響く。
廊下には巧妙に隠された罠や、あるいは単純な袋小路、空間の歪む扉等、仕掛けがあちこちに施されているようだった]
つまらん
[対峙していた気配が遠くなった後、
足をあげ、通りかかった小扉のひとつを蹴り飛ばす]
― 城門:内側 ―
[どこぞで騒ぎが起こっているが、そんな事は知る由もなく。城門を目指し、ようやくたどり着く。早速扉に駆け寄り押し開けようとするが]
……予想はしてたけど本当に開かないのね。
となると、ありがちなのは秘密の地下通路とかかな?
[未練がましく扉を押したり、壊せないかと思いっきり蹴り飛ばしたりしたけれどびくともせず。諦めざるを得なかった]
しょうがない。他の人も探しながら、それっぽい所も探索するしかないかな?
[次はどこに行こうか迷いながらふらふらと城門から別の場所へ]
[清潔に調えられた小客室へ踏み入り、見回す。
息を吸い、
壁際の暖炉へ腕を振り上げた。
手枷を力任せ、マントルピースへ叩き付ける。
烈しい破壊音と共に砕け散るのは、枷の金属ではなく大理石の方]
く……評議会の蟲
度重なる屈辱、不羇たるワタシを束縛し…
地に蔓延る屍共
[虚空を睨む]
───この封印を解き、次は 全て滅ぼす
贖いの血河に沈め
「ニッコウキスゲ、のお花畑がみてみたいわ」
[幼いヒトの少女は、植物図鑑を開いて言いました。]
「たかいおやまの上で、朝いっせいに花ひらいて。
夕方にはみぃんなしぼんでしまうんですって。
だから、わたしは見ることはできないのでしょうね。」
[小さな指が図鑑の一節をなぞってゆきます。
少女の話を聞いていた青年がなにか言うと、気丈な笑顔で答えます]
「だめよ、おとうさまにしかられてしまうわ。
でも、そうね。もしお外に出るおゆるしがでたら。
そのときはつれていって、おにいさま」
「連れて行って」
.
―現在―
[宙に浮くような頼りなげな感覚で、少女は目を覚ました。]
――あ、おにいさま、
[半ば夢現で、目の前の男を呼ぶ。
暫しの間、ゆりかごに揺られるような移動に身を任せて、
目を開いたり、閉じたり。
口内に僅かに残る獣の血液の余韻を飲み下せば、]
― 廊下 ―
[まっすぐ声のもとに行きたかったのだが、階段を降りて角を曲がるともう方角が分からない。
こっちかと思う方向にしばらく進んでみたが、一向に何も聞こえない辺り、完全に迷ってしまったらしい。
……もともと城の内部について何も知らないのだから、迷子も何もないのだが。]
……あちゃー。
そもそも、ここはドコなんじゃ。何があるがや。
[額を押さえて、呻いた。]
ジャン?
あれ、私、どうしてジャンと一緒に、
……男の人を蔦から助けようとして、それで……?
[どろりと淀んだその味で意識が覚醒する。
少女はこめかみを押えた。記憶が混乱しているようだ。
普段の彼女なら決して相対することのない「こわいひと」と一戦交えたような、おぼろげな記憶はあるものの。相手を煽りに煽ったことや後頭部にトドメを刺したことなどはすっぽりと頭のなかから抜け落ちていた。
そしてそれらの状況と、
今ジャンに抱き上げられ移動している状況が繋がらない。
混乱から抜け出せぬ思考。
自分を抱える男に状況を訊ねようとその顔を直視した。]
……ジャン?
なにか、あったの?
[少女の表情が強張る。
男の瞳の昏い空色は少女に強烈な違和感を植えつけた。
彼女の記憶にある色とも、つい先刻顔を合わせた時の色とも、
全く異質のものであったから。]
[と。
スプスプスプと軽い空気音がして。
間髪入れず、すぐ脇の壁にドスドスと矢が突き立った。]
…………。
[タラリ。背中を一筋汗が伝う。
チラリと横の壁を見ると、細い金属のダーツが半ばまで壁にめり込んで、罅ができていた。
顔面蒼白。]
なんじゃこりゃあああああああああああ!!
― 廊下→ ―
タクマなんて!くそう!
う!
[廊下を走っていると、何者かに捕まった。
「お待ちかねです」と一言告げてセルウィンを引きずるように拉致していく]
離せ!お前らに用はない!
[移動中視界は奪われたが、声は出せた。
大きく声を上げたが、気づいたものはいただろうか?
そのまましばらく歩かされてついた場所は、赤い絨毯が引いてある豪華な部屋。
手足に鎖をつながれ]
俺をパーティーにご招待ってわけ?
もっと優雅なやつの方がいいんじゃないか?
[『ゲェム』とやらの本質がイマイチ(どころかかなり)掴みきれていなかったが、 どうやらこういうことらしい。]
命のやりとりせぇちうことかいな……
[今頃額にふつふつと湧きはじめた脂汗を手の甲で拭い、誰にともなく呟いた。
口の端が歪む。何故か笑いがこみ上げてくる。]
それをどこぞで見てるんじゃろ。
ほんまにシュミ悪いわ。
[剥き出した歯列には鋭い牙。]
あ……。
[ジャンの寂しげな目に、心が引っかかる。
何か言いたかったのではないか。ならばそれを聞くのが、アルビンの……、
だが、二歩追った所で、ガクリと膝を付いた]
う……。
[想像以上に消耗している。
またあんな剣の吸血鬼に遭遇したり、下級の魔物に行き会ったら、今度は無理かもしれない]
ほいだら、他の参加者ちうんもどういうもんか、見当はつくわな。
[真っ先に浮かぶのは先ほど遭遇した"兎”。
アレが本気で襲いかかってきたら、と考えると。]
生き残りゲームやったら、当然他のヤツを蹴落とそうとするヤツも出てくるやろな。
[壁に突き立ったダーツを掴み、うんしょ、と引き抜こうとする。
吸血鬼を害しようというだけあって、相当に深くめり込んでいたが、程なくして抜けた。]
[手の中には、鋭く尖った金属のダーツ。
握りこぶし二つほどの長さと短いが、矢羽がないので握るのに不便はない。
逆手、順手と握りの感触を試した後、そっと前腕で隠すように握り締めて歩き出した。]
― ???? ―
[周りの人の姿はない。ただ気配は感じる。
窓辺には、歩いた森なのだろうか。小さく緑が浮かぶ。
この部屋が上の方にあることを物語っている]
力を使って、俺を黙らせたらどうだ?
お前らなら簡単だろ?
さっきから声は出せるぞ!
それともそういう趣向?相変わらず趣味がいいことだな。
…っく!
[思いっきり何かが思いっきり食いついた。あまりの深さに血が真っ直ぐに滴る]
何するんだ!痛いじゃないか!
お前ら絶対殴ってやる!殴ってやる!
[繋がれているので殴れるわけもなく、しかしあきらめずセルウィンは殴り続けただろう。当たり続けることない拳を…
その滑稽な姿に、元老吸血鬼はほくそ笑むのだろうか。
活き作りの餌をつまみに、狂乱な宴は続く――]
何するんだ!痛いじゃないか!
お前ら絶対殴ってやる!殴ってやる!
[繋がれているので殴れるわけもなく、しかしあきらめずセルウィンは殴り続けただろう。当たり続けることない拳を…
その滑稽な姿に、元老吸血鬼はほくそ笑むのだろうか。
活き作りの餌をつまみに、狂乱な宴は続く――]
[暖炉から持ち出した火掻き棒で壁を等間隔に叩きながら、廊下を歩く]
…
[鋭い刃でなければ駄目だ。兎の牙よりも]
……どこだ
[武器を集めた部屋くらい隠してあるだろうと。
叩いた壁の音が変われば、空洞を探すように視線を動かした]
―バルコニー―
[少女を抱きかかえたまま、男はその場に腰を下ろす]
――…どうして?
僕が、貴女の傍に居たいから。
[答えにならぬ答えを紡ぎ、彼女の髪を梳くように撫でよう。
強張る少女の瞳と視線が交差する。
恍惚とした表情で、畏れを知らぬ男は愛を囁く]
切欠など、些細なことなのです。今、大切なのは――…。
僕は貴女が欲しい。貴女だけが欲しい。
他は何も要らない。
どうか今は僕だけを見て、愛しい人。
― 再び廊下 ―
ベットとかに寝かせてくれたりしないわけ!?
[いきなり放り出される]
好き放題やってくれるよな…ごほごほ…
血が…ほしい…
[かなり吸われたようで、飢餓状態がひどくめまいがする]
こんだけひどかったら、今度は美味しく感じるかな…
[よろよろと立ち上がって、廊下を徘徊した]
[現在進行形で戦っている訳ではないようだが……
むしろ何か終わった後っぽい。]
怪我した後なら助けたほうがええかも知れんけんど……
[声をかけるべきか考え込んだのは一瞬。
二人に向かって踏み出したかけたところで]
おーぃ …………?
[気になる物音が聞こえた気がして、背後を振り返った。]
[こつりこつり、と歩を進めていく。
どこまで行っても回廊が続くような錯覚。
人気がない、足音以外聞こえない、
豪奢な内装がなおさらに不気味だった。
それより、なにより。]
……おなか空いてきちゃった。
[朝に食べたのはトーストと目玉焼き、珈琲くらい。
城にやってくるまでに腹ごなしはすっかり終わっていて、
そんなのんびりしたことを口に出す。]
あのね、私思うんだルーチェ。
どうしようもない状況でなにが大事なのかって。
平常心と健康。
そう思わない?
[語りかける相手は、もう会えなくなった友達。
時々ローレルは、物事を考えるとき彼女の名前を持ち出すのだった。]
空腹を何とかするのも健康維持のため。
そうだよね、私がここでおなかが空いちゃうのも
なにか食べたいって思うのも健全な心身のためなんだよ。
[乱れた足音と咳……だと感じた。]
……そっちに誰がいるがか?
[控えめに呼びかける。
向こうの二人が気になったが、怪我人がこの前にいるなら、そちらの方を優先したほうがいいかも知れない。
踵を返し、そろそろと音の方へ進んでみた。]
えっへへへ、やっとね、それらしいところを発見! ですよ。
あそこって食堂だよね?
としたらその近くに厨房があるよね?
ちょっとくらいつまみ食いしても怒られませんよね?
[そうだそうだ、どうせ閉じ込めるなんて嘘なんです。
ローレルはしばらくの間、この城でくつろいでしまおうと考えました。
そう、つまりはここで起きたことを絵本の題材にしてしまおうと決めたのです。
しかし腹が減っては戦はできぬ、
意気揚々とローレルは食堂に入りました。]
たのもーう!
誰か食べていませんかー?
[ローレルはきょろきょろと広い広い食堂を探しました。
けれども誰もいません。
ならばと、厨房の方へ移動していきます。]
/*
ローレルさん絵本化計画。
ひとりで遊ぶのが楽しい子。
濃厚ロールは難しそうですがたがた。
食い殺した上に家ごと破滅した友人>ルーチェ
―バルコニー―
[白銀に光る月は、濃霧を通して間接照明よろしくバルコニーを照らしだす。仄かに明るいその場所は、ふたりだけの舞台のよう。]
だいじょうぶよ、怖いことなんて何もなかったわ。
ひとりぼっちになってしまったことより怖いものなんて、ないわ。
[囁くような声で静かに答えれば、少女は幼子のように純粋な笑みを浮かべた。己を抱く男の腕に抵抗することはせずに、ただ身を任せる。]
私の傍に居てくれるの?
一度、居なくなってしまったあなたが。
ひとりぼっちの
永いのよ。
[少女の口は緩やかに弧を描くが、その端は僅かに震える。
男の愛の言葉を聞けば青玉の瞳は、眼前の男を、懐かしい兄を映して。揺らめいて滲む。]
一度得た
前よりずっと、
[少女の胸元に落ちる雫。
大きく見開いたサファイアの瞳は、要望通りに男を捉える。
震える唇で少女は言葉を紡いだ。]
[厨房ならば、食べ物でいっぱいのはずです。
ローレルはひょっこりと、食堂の隣の厨房に入りました。
美味しい林檎や新鮮なトマト、燻製のお肉なんかがずらりと並んでいて、なにが入っているのでしょうか、足下には樽がいくつも置かれています。
すん、と嗅覚に頼れば漂うのは酢漬けの香。
これは、樽に入れられているのでしょうか?]
きっと、そうだとローレルは思いました。
見えないルーチェに向けて首を傾げてみたら、ルーチェもそうだというように頷き返します。
ならば、まずはこの香りのするものを食べてみよう。
[ローレルはそう考えるのでした。]
聡い子なのね。気に入ったわ。
でも残念だけれど、その忠告を聞くつもりはないの。
だって貴方――――――とても"可哀想"だから。
[痛みを堪える男>>149へと。
一歩、踏み出せば身体が触れ合えるか。
腕を伸ばし、首へと巻きつければ、男にしか聞こえぬ声音で呟く]
……選ばせてあげる。
今の意識が保つ内に、私の血を啜るか。
それともこの誘いを蹴り、私の手で他者を襲う獣に成り果てるか。
[男を愛おしそうに見つめながら、その内の残虐な悪戯心を滲ませ
緩く口角を上げて、女は笑う。
だがこの女、相当な気まぐれ屋である。
思考に長く時間をかければ選択肢すら奪うかもしれない]
――――――ねえ、どうする?
聡い子なのね。気に入ったわ。
でも残念だけれど、その忠告を聞くつもりはないの。
だって貴方――――――とても"可哀想"だから。
[痛みを堪える男>>149へと。
一歩、踏み出せば身体が触れ合えるか。
腕を伸ばし、首へと巻きつければ、男にしか聞こえぬ声音で呟く]
……選ばせてあげる。
今の意識が保つ内に、私の血を啜るか。
それともこの誘いを蹴り、私の手で他者を襲う獣に成り果てるか。
[男を愛おしそうに見つめながら、その内の残虐な悪戯心を滲ませ
緩く口角を上げて、女は笑う。
だがこの女、相当な気まぐれ屋である。
思考に長く時間をかければ選択肢すら奪うかもしれない]
――――――ねえ、どうする?
/*
あっ。アルビンにセルウィンがくれてた。
飴上げて使いきるつもりが。
まあ飴ログ連続しちゃうからやめとくか。
これ以上メモ系ログ並べたくないし。
……!!
[触れ合う体。巻かれる腕。女性の柔らかさと甘い匂い。
魔性に成り果てた身は、劣情より先に、別の物を呼び起こす]
[ああ、いっそもう
同族でもいいから食らいたい]
…い、や……。
嫌です、どちらも嫌だ……!
[必死に女性を振り払おうとしたが、足に力が入らず、
無様に尻餅をついた]
怪我?ああ、もう治って...
[首筋をさすったが、もう傷はなくなっていた]
...姿なきやつらに...血を吸われた...
多分、元老吸血鬼の仕業だろうけど...
君は誰?ここは?
― 湯殿 ―
[浴槽の中で体の向きを変え、縁に頬杖をつく。
婉麗を保ちながら薄く発達した背筋、薄くまとう皓肌の上を、髪から滴る雫が伝う。
湯靄へと濡れた翼を広げた。長駆よりも更に大きい両翼へ、両脇の侍従が手を伸ばす]
私達が良いというまで、念入りにしなさい
[侍従達は羽毛の一つ一つから水を切り、薔薇の香を含ませて羽を揃えていく。
そうして羽繕いを始めながら、梟はとろりと笑んだ]
[怪我は治ったと聞いて、ホッと笑みを零す。]
おいはジェフロイ。
ここがどこかは分からん。
[名乗った後、真剣な眼差しに変わり]
血ば吸われたち、穏やかじゃなか。
「げんろうきゅうけつき」ちうのは、何ね?
[逆に問い返した。]
鴉公…
[どこか嗜めるような口調は、それよりも陶然とした甘さを花開く]
困るな、私達は争事を厭う平和者だというのに
貴方のおはなしは
仔を持たぬ私達には耳に毒だよ
[憧憬を語りながら、口許を片手で隠した>>+22]
そのように美しい愛着のありようを見せられては
羨ましくて…
──その仔から貴方を奪いたくなってしまうだろう?
だからそのように、私達を惑わせてくださるな
愛らしく心配せずとも、アルビンを譲れと強請ったりはすまいよ
[楽しめ、と言いおいて
羽繕いに梟が耽るのと同じ刻、
古城の一角に羽音なく同じ姿が舞い降りた。血を捧げ、宴に華を添える者>>+15を手招いて]
僕はセルウィン。
ジェフロイ、助けてくれてありがとう!
[お越してもらったのに、礼をいい壁にもたれ掛かる]
ここを知らない?
元老吸血鬼は、ここのゲームを仕掛けた者。
僕も一人しか見てないから、何人いるか詳しくは知らないけど。
[ジェフロイを不思議そうに見つめる。
しらばっくってるようには見えないけど]
このゲームの仕掛け人ちう訳か。
[セルウィンの不思議そうな視線にも気づかず、顎に手をやり考えている。]
ひとりは見たちうことじゃな。
ほいだら、「白絽侯」いう人、知っちゅうか?
白づくめで、男なんに、どえろう別嬪さんなんじゃ。
[身振り手振りを交えて容姿を説明した。]
(血を吸いたい...こいつじゃない...血を...)
[体力が戻りつつあるのだろうか、冷静さ装うのが精一杯]
他の参加者って知らないかな?
(今こいつに襲われたら、もともこもない...しかし...何て言う渇き...)
― 倉庫>>71>>72>>73 ―
御機嫌よう、ジャン
[うわべの微笑みに、情感を込めて笑みを返す。
静寂のまま伸ばした腕から見事逃れてみせた仔狐へ偽りなき賛辞を送った]
貴方の父殿も誇りに思われることだ、賢き若者
なに、これもちょっとした演出だよ
ゲームには偶発的事故がつきものだろう?
[狐火が増えていくのを待ちながら、たおやかな指を顎へ宛てがい優しげに笑んだ]
白絽侯...?綺麗な人だったの?
男か...
聖餐の贄とか言ってた元老は、姿が女の子だったよ...
[ユーリエの哀れんでた顔が目に浮かび、プツンと冷静さを失った]
俺は哀れだ...こんな乾いてるのに...
飲むことさえ叶わない...
ねえ、こういう時どうしたらいいんだろうね?
[ジェフロイの手首を捕まえて、不気味に笑った]
[幼い少女が"何か"に囚われていることを知っていた。
溢れるほどの愛を受け、無垢なまま、
しかし緩やかに閉ざされていく彼女を護りたかった]
『――辛ければ、いつでも、お手を 』
[若き日の青年が望んだのは、鳥籠から金糸雀が飛び立つこと。
何処か自由な空で笑っていてくれれば、
ただ、それだけで良かったのに――]
[女の柔い脚が乗ってきた。
せめて満腹状態であれば、体格差で押しのけられたかもしれないのに、今は如何ともし難く]
……!!
[おぞましくも美しい、黒薔薇の様な笑みに、これは血親と同種の嗜虐主義者ではないかと気づくがもう遅い。
自分の血の香りの中に、不意に他者の血のそれが混じって、アルビンは息を呑む]
や……めろ……。
[唇は拒絶するのに、視線は吸い付く]
[喘ぐように唇が開かれる。
餓えた犬のように舌が蠢き、突き出される。
口元に滴った雨を、アルビンは浅ましく舌で舐めとった。
餌ではないはずの血。苦いのにどこか癖になる味。
足りない。まだ足りない]
……!
[応えは言葉ではなく行動だった。
やにわに女の人差し指を全力で掴むと、口に含んだ。
音をたてて舐めしゃぶり、傷口に舌を絡め、許されざる血を吸った。
母親の乳房を貪る赤子よりも夢中に]
[……その小さな傷口が塞がるまで、さほど時間はかからなかったろう。
そうしてから初めて、自分が何をしたかに気づいて。
口を離し、青褪めた]
[麗しの贄姫の手を舌と唇で蹂躙しつつ軽やかに微笑]
ふふ。
戯れと承知しても尚、あれを「奪いたくなる」と仰る梟殿の舌を切り取りたくなりますな。
[半ばは本気、半ばは冗句、
物騒な言の葉をさらりと嘯く]
人を傷つけるのは、ことごとく拒否だけど、
もう溢れちゃった血に関しては、舐めなきゃもったいないよね?
……というアルビンの汚い部分でござる。
エルお姉様、振りうまいな〜。
[閃光。かぎ爪が疾り、
床に転がる仔狐は、再び降りた薄闇の帳の下]
…腕から啜れと?
いけないね、興を削ぐような振る舞いは
[差し出された手をとって、爪先にくちづけながら襟を緩めない意図を質す。
答えを聞けば、猛禽の瞳をアーモンド型に丸めた]
おやおや…特別な人? ――愛いことだ
妬けてしまう
ふふ、健気に守ろうとする操を破って泣かせてみたいけれど
[本当に泣くのならやったに違いないが、その程度で折れるほど脆くはあるまい]
では首以外からなら 構わぬのだな?
譲歩するのだから拒絶は許さないよ、ジャン
[手首を取られて少し焦る。]
ちょう、そがいにしたら痛いきに。離しとうせ。
[瞳の色が尋常でない。
度を超えた渇きを知らないジェフロイには、セルウィンの狂気の理由が分からない。
こんな状態のセルフィンにローズマリー(やチェーザル)のことを伝えていいものか。]
ちっと落ち着け。
血ぃば欲しいち言うんなら、やらんこともないけえ。
[手首を掴む手を押さえて宥める。]
ごめん、ごめん痛かった?
俺もなんか、おかしいなとは思うんだけどさ!
[手は一旦強さを緩めて]
あはは!ジェフロイは優しいな!
吸いたいんだけどさぁ、俺吸うと気持ち悪くなっちゃうからさ!
受けるだろ!腹減ってるのにさ!
ジェフロイは、どうなのさ。
俺を吸うつもり、あるのかな?
所で、俺はお姉様の■を奪ったことになるのか、ならないのか。
それが問題だ。
……とりあえず、お姉様の反応待ちかな。
セルウィンさんのとこも気になるね。
who相手以外のを吸って、普通以上に戻った場合、その対象をまだ吸いたいのかそうでないのか。
― 湯殿 ―
[湯に半身を浸かって寛ぐ梟は艶笑を滴らせる。
微睡むように半ば閉ざした瞳を、贄殿の室の方へ向けた]
…ふ。私達の繊細な心が傷つくことだよ?愛の告白をそのように軽やかに躱されては
それとも──誘っておられると理解して良いのか、鴉公
[脅しめかして響いた言の葉>>+27に惹かれずにはいられない。
垣間見せられる執着の純粋さ]
『貴方』を、『その仔』から、奪いたい
冗句ではないと申せば…この舌を引き抜いて、召し上がってくださるか?
[それこそ戯れ言そのものの口調に、甘く霞む媚を含めて]
リエヴルだと絶対バトルだろうな...
僕負ける気しかしないし、満足させてあげられる自信ないな...
最初から元老吸血といい、難易度高いなw
ところで、俺の喉が酷い件(まがお
多弁陣営、抑えよう。
ぎゅっぎゅっ。
そして、表でネタチップ使えないので、こっちで使う。
このアルビンあんまり表情の差が分からないけど、ネタチップかわいいね。
黒アルビンになった時は、このチップで統一しようかな
……と思ったけど、
黒アルビンでしか、アルカイックやにぱ〜が使えないので、統一はもったいないな〜。
― 廊下>>129 ―
[走るセルウィンの前に現れたは、黒羽根のドミノマスクで顔を覆い隠し、揃いの侍従の装いを纏った漆黒の一団。]
“話が主がお待ちかねです”
[一言のみ告げて、瞬く間に雛仔を取り囲む。
光通さぬ黒布が、素早く獲物の両眼に巻かれ、視界を奪った。
哀れな贄花は暴れるのも構わず引き摺るようにして運ばれ]
―バルコニー―
[身を寄せられれば、少女の瞳は青白く透き通った男の肌をより鮮明に捉える。吸血鬼であることを贔屓目に見ても、血の気の薄すぎるその色。
少女はそれを確認すれば少しだけ目を見開くが、
すぐにそっと瞼を下ろした]
あげるわ、おにいさま。
あなたにすべてを。
この血肉も、縦令この身が滅ぶことになっても、
何も惜しくはないわ。――ああ、だから。
[そうして紡ぐは懇願の言の葉。
少女は駄々っ子のように、男の服を掴み、縋った。
会いたくて仕方がなかった兄。
檻に鍵をかけられたあの日を、『永久の暇』の言葉に絶望したあの日を想起して。]
だから、私の前から居なくならないで。
私より先に消えてしまわないで。
次にひとりになったら私、きっとこわれてしまうわ。
[「何処へも行きません」
そう約する言葉を聞いても少女は執拗に「いかないで」と呟き続ける。今この時を脳裏に焼き付けんとばかりに開いた瞳は、覗きこむ昏い空色に魅入られたよう。
確かめるように囁かれた愛の言葉を聞けば、]
おにいさま、『手を』、……
[そう言って、重ねられた手を握りしめた。
頬への口吻は軽く目を閉じて受け。
舐めるように移動する兄の唇にぞくりと背筋を戦慄かせる。
抵抗は、しない。
少女は唇を僅かに動かし、己の首筋に埋まる男の耳元に囁いた]
『連れて行って』
[男の服を握っていた方の手から力が抜けて。
だらり、宙に揺れた]
― 玄室 ―
[かりり、と繊手に愛おしげに新たな傷をつけ]
梟殿の舌ならば、今すぐにでも戴きたいもの、
[鮮赤の舌閃かせ、わざと水音立てて血蜜を舐める]
深く口接けて噛み千切り、貴方の血潮とともに呑み下したい。
[クク、と喉鳴らした]
――と申せ。
梟殿が我が
まことに光栄の至り。
[はぐらかすよに、ほがらかな笑声を上げた]
/*
ジャンとシルキーを引き裂きたくなるのがRP的人情というもの。
そしてアルビンを長生きさせたくなるという。
それにしても襲撃どうなるんだろう、ばらばらになってランダムになる予感がする。
― 倉庫>>84 ―
[告げた通り、首筋には指すら触れなかった。
仔狐を汚す朱と周囲へ散った飛沫とを瞬き一つで拭い去り、
ぐったりと伏す背へ衣服を投げ渡す。
人型を保てる程度には残した。起きれば自ら整えるだろう]
…根源の渇きは、本質を照らす
貴方も見せてくれるな
[曝させた膚を辿り、胸の柘榴を牙で暴き、肢体の芯から直に血を奪った。
急ぐ狩りではないからと、時間かけて反応を引き出し、血肉を荒らした共喰らい。
去り際、
とても美味しかった、と囁く声は慈しみすら覗かせて**]
[どこからその力が湧きだしたのだろう。
――――渇望か、それとも飢餓か。
差し出した指は男の手によって支配を奪われ、生暖かい咥内に包まれた。
粘質な音と共に舌が傷口を撫で、
溢れる血を一滴も逃さぬようにと吸い付いてゆく。
一途に、無心に貪る様子に、こみ上げるのは愉悦と、僅かに残る母性]
………よく出来ました。
[悪辣に歪む微笑みを湛えながら、唾液に塗れる指を口に含む。
男が先程していたように舌で撫で、態とらしくちゅうと音を立てて吸えば、男の顔は更に色が悪くなるだろうか]
さあ、貴方の望む通り………お飲みなさい。
[首に纏うチョーカーを外せば、銀の鎖の痕が男の目に入るか。
女は爪を伸ばし、その首筋に一本の紅い筋をつけた。
小さな玉雫がいくつも線の上に浮かび、その数は更に増えてゆく。
胸がつぶれる程に身体を押し付け、その肩を、首を、男の眼前に晒した]
それが貴方の答えなのだから
ジャンカッコいいものな…
シルキーお幸せに(しくしく
あれ?俺、タクマが好きだと思われてる?友愛であって薔薇じゃないんだけどな()
早く正気に戻って、タクマと話したいな←
/*
無理やり飲ませてあげたいスタイル。
PL:吸われても人間イベントあたってるからブラッドゲージは問題ないんだよなあ()
― 城上階の小広間>>129>>138 ―
[病犬のごと鎖で四肢を繋がれ、暴れる贄の雛は誠に愛らしく。
健気にも虚空に罵声を放つ様も、無残に手折りたい欲情を誘わずにはおかぬ。
暫くは闇影に紛れ、気配を断って周囲を巡っては可憐な姿を堪能する。
勝ち気な瞳を屈辱の涙で濡らしたい、
それとも最期まできっと睨み据えて抗うだろうか、と
思うさま夢想を味わった後で、
おもむろに背後から忍び寄り、
鮮やかに目を引く首筋に牙を打ち込んだ。]
― 廊下 ―
愉快、ゆかい……
[そこかしこから漂う血の馨、それを他人事のように受け流して、言葉とはうらはらの醒めた視線で闇を見つめて。
足音を消してゆるりと、廊下を歩いてゆく。]
……。
[さて、どこへ行こうかと思案する。
人のいるところへいけば襲われそうだが、一度襲われる程度なら死ぬことはないだろう、とそのままゆるりゆるりと歩を進める。]
(なんだこいつ真面目な顔して…)
[ジェフロイの言葉に興醒めして、キョトンとする]
…僕を吸血しようとした大切な友達は、吸血をがまんして消えた。泣いてた…
(騙されるな!こいつは吸血鬼だ!お前の憎い!)
僕を吸血すれば、腹を満たせばよかったのに…
タクマ…?お腹が空いてなかったの?
何でせっかく会えたのに、何も言わないの?
[混乱して時系列に話せないどころか、優しいジェフロイをタクマに間違えてしまった]
― 廊下 ―
[壁に仕掛けの発条を探しているうち、近付いて来るひそやかな音]
…
[獣はそちらへ顔を向けた]
おい
此処に、空間がある
[短く声を掛ける。
経緯がどうあれ敗北を喫したという経験が、獣の行動に変化を及ぼしている]
[巨きな牙を根元まで深々と埋め込んで。
血蜜が瞬く間に口中に溢れ出て満たすのを、喉鳴らし飲み下す。
蜜を奪われた花が叫びもがく、それすら妙なる調べと聞き入って]
活きの良い獲物は私の好物だよ、
[悦にいった濡れた囁きは、雛仔の耳には届くまい。
きっかり獲物の飢えを誘う程度の量だけ蜜を奪うと]
物足りぬが……
遊戯の規則とあっては仕方あるまい。
[血の酔いに仄かに目元を染め、
やさしさの欠片もない眼差しで血贄となった雛仔を眺める。
かなり消耗しているようであったが、雛が上位の者に
ジャンいいなあ…
自分の振りの弱さを、呪うしかないか…いきなりタクマだと、うんもっと楽しもう!
あれ?知らないうちにタクマに愛を囁いてる?
恥ずかしい♪(/ω\*)
[さてさて、お楽しみのお食事の時間です。
それにしても、お城の中の厨房はなんと広いのでしょうか。
大きなオーブンがありました。
美味しいスペアリブが作れそうです。
大きな食器棚がありました。
百人食べても大丈夫に違いありません!
隣の食堂もとてもとても広かったのです。
使用人のみんなで食べるお食事は、きっと楽しいことでしょう。
ローレルはそう考えながら、棚の中にあるお皿を眺めました。
銀色のシンプルな食器は、もしや銀でできているのでしょうか?
大変です、そんなにお金持ちな人のおうちに入ってかってにご飯を食べようだなんて怒られてしまいます!]
でもそれだけ高貴なお人なら、少しくらい許してくれるはず!
そうだよね、あとでお皿洗いでも何でもすればいいんだよっ!
[誰もいないのをいいことに、ローレルは大きな声を上げました。]
タクマがえんじゅさんなら吹くよ(笑)
えんじゅさん、薔薇にハマってるのかな?
(こないだ薔薇村でお見かけして、びっくりしましたよΣ( ̄□ ̄)!)
[泣きそうな顔を見て取り、ポンポンと肩や頭を宥めるように叩く。]
そいはおまぁが人間の頃の話なんじゃな。
そいだら、「せっかく会えた」ちうんはいつの話しじゃ?
そいつにも何ちゃあ、話せん事情があったがやないか。
[子供の子守は自信があるが、成人した大人の男の対処もこれでええんじゃろうかーとちょっと不安にならないでもないが。]
— 湯殿 —
[口許を覆っていた手の平の間から、低く声が漏れた]
ふ…。私達の血潮などは、とても贄殿には及ぶまい?
[届いた水音>>+32に重ねるよう、浴槽から立ち上がる。
古城の倉庫へ蛇の血子を置いて去ったのと同じ刻]
お前達、もう良い。下がれ
[侍従へ告げて、美しく整えられた翼を幾度か空撃ちした]
折角の宴だ
私達も存分に楽しもう
[滑らかな彫刻のような裸身を晒すまま、湯殿のカウチへしなだれる。
指の間に薄いガーネットのグラスを生み出して、そこへ血の紅を注いだ*]
― 不自然に長い階段 ―
[城門からふらふらとさまよった結果、2階分続くくらいの妙に長い登り階段に出くわした。
段差はツルツルに磨かれており、割と滑りやすくなっている。なんだか嫌な予感もするが、せっかく見つけたのだ。登ってみるのも悪くない]
普通とは明らかに違う場所。何かがありそうな気配ね。
[というわけで意気揚々と登り始める]
[ちょうど半分くらいまで登ったあたりだろうか]
ガコン…
[踏みしめた段差が不自然にへこむ。
それと同時に一斉に残りの階段も引っ込み、できあがるのはツルッツルの下り坂]
……ひ、ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!
[突然の浮遊感と事態の変化に思わず声を上げて滑り落ちる。その際、坂道に体育座りするような格好で。
しばらく滑り続ければ、その姿勢のまま床へ強かに叩きつけられ、何度かバウンドした後突っ伏した状態でようやく止まる]
/*
不気味なところでひとりで呑気にしてるキャラはたまにやります。楽しい。
ローレルは辛辣な男性に罵倒されるべき性格になっていきますね。あざといのもやってみたかったけどどうすればあざとくなるのだろうか。
……いったー……。やってくれるじゃない元老吸血鬼……。
[引っかかった自分が悪い気もしたがそれは脇に置いておく。
摩擦でお尻が赤くなりスカートも多少すり切れてしまっているが、肌はすぐ治るし、服もそこまで問題ないだろう、多分]
こうなったら意地でもちゃんと脱出してやろうじゃない!
それで悔しがればいいわ!
[元老吸血鬼への怒りを一つ加え、手掛かりを求めて古城の廊下をひた走る]
[己が含んでいた指が、女の唇に呑まれる>>179
淫靡で背徳的な水音に、居た堪れない。
褒める声は叱責の声よりも、アルビンを甚振る。
……眉を下げ、迷子のような顔で首を振った]
違う……
俺はこんなこと……するつもりじゃ……。
[だが、なんて美しい首筋だろう。
傷だろうか、火傷だろうか。喉に絡みつく痕すら、極上の首飾り。
人を傷つけたくない。血など啜りたくもない。
なのになぜ、こんなに喉が乾くのか。舌が蠢くのか]
……!!
[こんなはずじゃない。
人間だった頃は、どんな禁欲の誓いだって守れていた。
悪徳に手を染めることだってなかったのに]
[くるくるり。
スカートを翻してその場で廻ってみます。
うん、今日もなかなかいい感じ。]
…………あっ、
[と思いきや、床のワックスにでも滑ったのでしょうか、
ローレルはつるりと体勢を崩してしまいました。
このままでは転んでしまいます。
転ぶのはともかく、頭などを打ってはたまりません。
そう思って戸棚のノブに手を伸ばしましたが、蓋はぱっくりと開き、そこから出てきたのはといえば、]
うわ、わわわっ!?
[いくつもの調理道具。
おろし金にレモン絞り、ピーラー、研ぎ石、などなど。
なかなか重そうなものが混じっています。
包丁がないのだけが救いだったかもしれません。]
[主の無言の意を汲み取り、魂のない木偶の下僕が弱った雛仔を部屋から引き摺り出して連れて行く。
離れた廊下に放り出して捨てるだろうが、男にはどうでもよい些事。 ]
瑞々しい味わいだが……欲を言えば深みがもう少し欲しい。
――そう、慚愧や頽廃といったような。
[一撫で、唇を拭った指先を舐めて。** ]
狭き門より入れ というだろう
[火掻き棒で壁を叩いてみせる。
響く音の違い]
隠してある部屋の方が、まだしも"中身"を期待できる
違うか?
[姿見せた男へ視線を這わせた。
獣の方は濃紫の簡素な衣服に、上半身と腕を鎖で封じられた姿]
開閉の細工がないようだから
蹴破ろうかと思っていたところ
[さあ大変。
上から降ってくる調理道具を防ごうと、ローレルは手近にあった樽の蓋を手に取りました。
それを掲げて頭だけを守ろうとします。
ぷんと酢の匂いが鼻を突きました。
きっとこの樽では、ピクルスでも漬けていたのでしょう。
よろめきながら落ちてくる道具を避けようとしたところ、ふらついた足元を確認しなかったローレルはあわれ、]
へっ、……あ、しまっ、
[振り回していた手が樽に入ってしまいます。
とぽんと音を立てて手は酢に浸かってしまいました。
濡れた感触に驚いて姿勢を直そうとしたところで、更に手を引き戻します。
それがいけませんでした。]
[ばっしゃああああん。
ローレルは樽と仲良く転んでしまいました。
樽の中身はほとんどがぶちまけられて、ピクルスと液体にまみれたローレルは茫然とするばかり。]
[しかし、女の爪が通った後に膨らむ赤い宝石を見れば、もう抑えは効かなかった。
押し付けられた女の体に両腕を回し、強く抱きしめる]
んん……!
[慣れぬ所作で、傷に舌を這わせ吸い上げる。
ぴちゃぴちゃとお行儀の悪い音がした]
[初めての時の獲物のことを思い出し、しかし、それとは違うと自分を誤魔化した。
この女性は、自ら血を分け与えてくれた。奪った訳ではない]
[ああ、でもそんなのは誤魔化しだ。
鼻の奥がツンとした。
涙を堪えるのが精一杯だった]
[どれくらいの時間の後か。
身に力が満ちれば、女を抱く腕を解く。
衝動が抜ければ代わりに、羞恥と、深い罪の意識と、疑問が襲ってきた]
……どうして、見ず知らずの俺に、
こんなことを?
[こんな酷いことを、なのか。
こんな親切を、なのか。
自分でも分からないままに、聞いた]
大変です!
お皿洗いも覚悟はしていましたが、ローレルはこんな不始末をしでかすとは思っていませんでした。
どうやってお城のご主人様に謝ればいいでしょう?
いいえ、それよりも何よりも、こんな格好で謝るわけにはいきません。
[頭の中のテキストを声に出しながら、ローレルは困っていました。
髪の毛にくっついたピクルスを払いのけて、水浸しならぬ酢浸しになった服を悲しそうに見下ろします。
その背中に伸びてくる蔦のようなものには、ローレルはまだ気付いていませんでした。]
…
[探していたスイッチを如何にも容易く見つけ出してみせた男に、瞼を細めた]
お前、ここに詳しいのか?
[動く壁へ顔を向けて尋ねる。
開いた空間は、広大ではないがそれなりの奥行きのある部屋。
灯りの射さない奥の闇も透かし見て、武器庫ではないと判じた]
[近くにある男の腕を束ねた両手で無造作に掴み、部屋の中へ引き込む]
―バルコニー―
[耳元で囁かれた言葉>>178に、重なる記憶は陽炎のように。
彼女を抱く腕に、更に力が籠められる。愛しさは欲望に変わり、焦がれた血の香に酔わされる]
( 貴女が望むなら、喜んで )
[守られることのなかった、遠い日>>124の約束。
贖罪には遅すぎるけれど、貴女を攫ってしまいたい。
昔から、繊細なのに気丈に振る舞う子供だった。握りしめられた手を、握り返し、指を絡め。"行かないで"と縋る言葉に、応えるように。
滑らかな肌には滲む赤が映えて、見惚れてしまいそう。
舌先で舐めとれば、甘い。脳髄が痺れそうな程に、癖になる。
一滴の血液。渇きは癒されど、満たされず。
ずるい欲望に、本能に、身体は支配される。
貪るように彼女を求め血を喰らった。深く、深く。
ただ夢中に、愛しい人を気遣う余裕すらなく。
抱きしめる腕だけは、酷く優しく。
――乾いた筈の涙が一筋、再び頬を伝っていった]
[廊下から隠し扉の内側へ入れば途端に周囲は暗くなる。
深紅の瞳には兇暴な翳りがあるが、
掴んでいた腕をすぐに離した]
何がしたいか?
お前を襲って血を奪いたい
[温度の低い声は、
次いで吐き捨てるように吐露する]
だが見ての通りだ
襲いたくともこのザマでは侭ならない
[鎖を示し、反応を冷ややかに見つめた]
──力が足りず弱っている。お前はワタシに血を分ける気があるか?
[やがて血は満ち足りて、男の瞳に僅か光が戻る。
口端を艶やかな赤色に染めたまま、
正気へ返った男が空色の瞳に映したのは…。
自分の腕の中に収まる、
霧隠れの月に照らされた美しい少女]
――――――〜〜〜……ッ!!!
[全てを理解した瞬間、蒼白になった。
渇きによる暴走など、何の言い訳になるだろう。
彼女は、彼女だけは、"奪う"心算は無かったのに。
自分は決して、心優しい性格ではない。
享楽の為ならば、犠牲を厭わぬ節もある。
だから自身が異形となったことを、悔いたことはなかった。
けれど、今、初めて、自分は、]
[脳が思考を拒絶し始めている。
不安が、困惑が、いつものように微笑みの中に隠せない。
表情を押し隠すように帽子のつばを引き下げ、
そのまま立ち去ってしまおうとしたが]
『次にひとりになったら私、きっとこわれてしまうわ』
[頼りなく縋る腕を思いだし、
逃げ出すこともできずに]
……すみません。 苦しく、なかったですか?
[彼女はどうしていただろう。
そっと頭を撫でながら、労わるように囁こう**]
[しゅるしゅるしゅる、がしっ。
もしも漫画であれば、そんな音がしていたでしょう。
ローレルは突如現れた蔦のようなものに絡め取られてしまいました。
慌てて、肩掛けかばん――というよりはポシェットでした――を掴んで、自分を捕まえたものを見ようとします。
けれども紐のようなものとしか分からず、えっえっと小さく声を上げて後ろ向きに引きずられていくだけでした。]
たっ、たすけ、てぇ……!!
[ずるずるずる。
延々と引きずられ、ローレルの目はくるくると回ります。
あれよあれよと引きずられていった先からは温かい湯気が立っていましたが、それどころではありません。]
[ぺろりんちょと服は引っぺがされて、しかしローレルの身体はそのまま引きずられてゆきます。]
わ、わたし、の、ふく……っ!
[そこでローレルは気付きました。
ここはどうやら浴場――それも、露天風呂であるということに!]
ひゃんっ!
[そんな判断を下す暇もなく、ローレルは風呂に放り込まれました。
蔦はそれっきり、姿を見せませんでした。]
[ローレルには知る由もありませんでしたが、その露天風呂の入口には「お肌によし血流によし、男女混浴OK」の木の札が掛けられていました。
きっと有名な温泉の湯を引いているのでしょう。
ローレルの服は脱衣場にて、不思議な力によって押し洗いがなされているところでした。
いくら魔力の干渉があれど、乾燥はそう早くは行なえません。
お風呂場から上がったローレルが、替えの服として タートルネックにジーンズ を見付けるのは36(60x1)分後のことでした。]
― 食堂近くの廊下 ―
[廊下を走っていると、何か色々な物を落としたような大きな音が>>194]
?なんだろ、今の音。
[食堂および厨房をのぞいてみても、あるのは荒らされたようにいろいろぶちまけられている厨房だけ]
……?とりあえず片付けだけはしといて他探そうかな。
これだけ引っ掻き回されてるって事は誰かが探索済みだと思うし。
[そう言って、厨房の片づけを始める。すごく酢のスメルが鼻についたがなんとか我慢した。
若干温泉の匂いもしたけれど、厨房でそんな匂いがするわけでもないので気のせいと思う事に]
ありがとう!タクマ!
そう言ってくれたけど、やっぱり吸血鬼を増やす、こんなゲームをする元老吸血鬼が憎い!
一緒に倒しに行かない?
[急に立ち上がって、決意を表す]
必ず倒してやる!
もう僕には怖いものはない!
[壁を叩いてどや顔。瞬間ここのカラクリが作動。壁が消えて階段が現れ]
え?あれぇぇぇ!!!
[階段を転げ落ちていった。壁はセルウィンを吸い込むと、また姿を表した。まるで何もなかったかのように…]
…先程?
[では、この男は兎と逢ったのか、と思考を回し、
だが話したというほどでもないのだろう。
鎖ならば何百年単位の昔から巻かれたままなのに、はっきりとは把握していない様子に]
口にはあうだろう
[半ば以上、断られたうえでの振る舞いを想定していたか、
拍子抜けしたように冷笑を浮かべた]
ワタシのクチには な
― 隠し部屋 ―
[隠し扉がゆっくりと閉まり始め、部屋がますます暗くなる。
獣は、差し出された男の腕を両手で掴んだ]
ではいただこウ!
[軽い接触は次の瞬間には爪を食い込ませる強さになり、
深々と腕へ噛み付いた。
血管だけを狙う動きではなく、
腕の肉ごと抉る目的。
貪るどころか喰い殺すつもり、先制攻撃で大きく相手の力を損なわせる吸血の牙]
[謝罪の言葉を述べた男は直後に態度を豹変させ、血を求める。]
おれを、曜変天目のリエヴルと知ってのことか。
[返す視線に緋が過る。
問うておきながら答えを待たずに、上体を壁に寄りかからせたまま、前蹴りを仕掛けた。]
おーい!!セルウィン!!
大丈夫かあー!!
[壁を叩いて懸命に呼んでみるが、返事は返って来ない。]
ひょっとしたら、こがいな仕掛けがあちこちにあるんじゃなかやろな……
[顔を顰めて嘆息した。]
― 鏡の間 ―
[白なる吸血鬼がいるのは、大小様々な鏡が置かれた部屋。
部屋の主を映さぬそれらは燭台のぼんやりとした光を受け、今ここではない場所を映し出す。
例えば兎や金糸雀の変調を。
例えば三者の血が流れた廊下の一隅を。
例えば湯へ投げ込まれた無垢なるものを。
例えば、同属の血を啜るものらの姿を。]
みな、大いに楽しんでいるようで何よりだ。
[カウチに身体を投げ出して、聊か行儀悪くそれらを眺める金の眼は愉悦に輝いている。]
— 湯殿 —
なかなかに、美しい物語が見えるね
[期待した通りに。
カウチに寝そべる紅は、湯煙に投影されて移り変わる朧な映像を眺めてグラスの血を舐める]
しかしあの滑り台は実に素晴らしい
思いついたのは誰だね?まったく、才能であるよ
― 湯殿 ―
[鳥の名を冠した彼らがそれぞれに享楽の相手を見繕っていた間も、蛇は地下で静かにとぐろを巻いていた。
滑らかに忍びやかに動き出すのは、彼らが、正確には梟が饗宴を終えた頃。
湯殿に満ちる霧がひときわ濃くなり、滲み出るように白い姿を形作る。]
寛いでいるところを、失礼するよ。
是非、感想を聞かせてもらいたくてね。
[白の衣は、場所に合わせて湯衣一枚に変わっている。
ごく薄い白絹の長衣からは、身体の線がよく透けていた。**]
…成程、な。
[食いちぎらんとする力に一瞬顔を顰めて、
残しておいた利き手に握った先の尖った水晶の棒を鳩尾に的確に打ち込む。
それが利かずとも膝蹴りを繰り出して、腕の肉一部を食いちぎられつつなんとか振り払う。
そのまま入った壁に飛び退り、相手に背中を見せることなく先ほどの壁を押せば、容易く開き、そのまま先ほどの廊下へ。]
[どうやら個人的な怨恨ではないようだ。
人間が城内にいるなど、どれだけ長期戦をさせる気かと思ったら、なるほど、これも障害というわけか。]
話をする前に「やらせろ」と言ってきたのは貴様だ。
動くな、 座ったままでいろ。
[そう言ったのは、相手の体調を慮ってのものではなく、安全な距離と位置を確保するためだ。
指示に従うならば、話を続けるのはやぶさかではない。
断るならば、関節を極めて押さえ込んだ上で話を聞くことにしよう。]
[鳩尾に打ち込まれた暗器が胸の鎖に阻まれ、鋭い音を立てる。
蹴られる勢いも助けに、二の腕の肉を喰いちぎった]
……はッ
[音立てて咀嚼し、開いた扉から廊下へ逃れる男を追うべく跳ね起きる。
頭上に、火花が収束して黒い剣を為し。
飛び出そうとした足が、 そこで縺れた]
[耳を犯す水音。
首筋を這う舌と唇の感覚。
視界の端に映る男の表情に、女は咽喉を鳴らした。
――――理性と本能が葛藤する様の、なんと美しいことか。
口では否定を紡ぎながら、視線は首へと注がれる矛盾。
衝動に負け、供物を口にしながらも、苦渋に歪み潤む瞳。
同族なのにとても人間らしい。
その異質さに、まるで此方が虜にされるよう。
そんな事を考えながら、目を細め薄く微笑み、男の背をあやすように撫でる。
何度も何度もその背をさすり、男の行為を肯定した]
― 廊下 ―
[走っていったセルウィンを、ともかくも追いかけようする。
その目の前に人ふいに飛び出してくるものがいた。]
───!
[とっさに抱き留めた相手の顔を見て息を呑む。
息を切らし、怯えて震える女は、
脳裏に焼き付いている面影を思い出させた。]
[養い親。心寄せた相手。
全身を血に染めた、最期の顔。
荒くなる息を押さえて幻影を振り払う。
衝撃を振り払えば、今度は本能が疼いた。
これは獲物だ、と心が囁く。]
………。
[衝動がそれほど強くなかったのは、今は血が満ちていたからだろう。
恐怖する女を離し、どこかへ行くようにと手で示す。
人間を襲う気分になどなれなかった。
かつて、人のままであってほしいと願い、
吸血を拒んだ旧友と出会った、今は。]
― 温泉 ―
[そうこうしている間にセルウィンの姿はどこかへ行っていた。
仕方なく、彼の捜索も含めて探索を再開する。
いくつか回廊と扉を過ぎた先で、水音を耳にした。]
……?
[誰かいるのだろうかと扉に近づき、そっと開く。
覗いた先、淡く煙った空気の向こうに、
肌色の影が見えた気がした。**]
/*
ツェーザル>
「PCの誰かを吸血して■を奪うか、次の更新で元に戻る」だから、吸血が前提ではあると思うけれど。
薔薇のエッセンスで回避できるなら、ロルの選択肢が増えるわね。
Q. 変化イベントってPCから奪わナイと薔薇のエッセンスじゃ回復しないのかナ?
A. 吸血限定の方が楽しそうな気がしている村建てですけど、手持ちじゃなくて誰かに飲ませてもらうのなら《薔薇のエッセンス》使用でもいいかな。
— 湯殿 —
[霧が濃密さを増し>>+42、そこに映っていた映像を滲ませて現れた姿。
紅はゆるゆる眉を上げた]
えも言われぬ佳景よ、蛇の
[白のうすぎぬを指して囁く。
カウチに寝そべる紅が着るのは、浴湯に混ぜた淡い香油の薫のみ]
感想?…つぶさに見ておられたのではないのかな?
言うまでもなく──素晴らしかったが
[揶揄う声も柔らかい。
手にしたガーネットのグラス、底に僅か溜まった仔狐の血を口へ含んだ]
/*
誤字ってる。「我が」が2回も「話が」になってるなんて…
見なおしたはずなのに何故。
恥ずかちい(/∀\)
……俺には、分かりません。
俺のような詰らない者の何が、貴女の興味を引いたのか……。
[血を吸ったのはアルビンなのに、その場合は優位はアルビンの方になるのだと乏しい知識の中にあるのに……何故か奇妙な慕わしさを感じてしまう。
その知識が間違っているのか。
それとも、舌にまだ残る味から少しだけ伝わってくるもの。
……血親ほどではないけれど、彼女がアルビンよりずっと年上の、練られた吸血鬼だからだろうか]
[同族の血。罪の味。
けれど、その血はアルビンの体や喉の傷を癒し、渇きを一時とはいえ癒してくれた。
彼女の美しい喉に牙傷をつけなくて良かった、と思う。
もっと空腹で、もっと狂っている状態なら、どうしていたか分からない]
……あっ、
[唐突に、女性に押し倒されたままという体勢を意識し、カッと赤くなった。
女性ごと身を起こして立ち上がり、女性もそっと立たせた]
あ……の……、
俺はアルビンと申します。
アルビン・ローレンツ……バルシュミーデ。
血のお礼として、何か俺に出来る事はありませんか?
[おずおずと聞いた]
ローレンツは、お気に入りのキャラから取った名前なのですぐ書けるんだけど……、
「バルシュミーデ」は全く思い出せなくて、毎回メモを確認してる僕。
ローレンツは英語、バルシュミーデは……ええと……ドイツ語だったかな?
あえて、別言語にしてみた。
― 階段 ―
[更に攻撃されそうなところを相手が縺れて転んだためになんとか逃げ延びた。]
……くそっ……
[珍しく悪態をついて、書斎へ入る。本棚の隙間に手を入れればカチリと音がして、本棚が動き、その奥に階段が現れる。
するりとその空間へ身を滑らせて本棚を閉めた。]
―露天風呂―
[入ってみたなら、温泉はいいところでした。
温泉いいとこ一度はおいで。
そんなフレーズが浮かぶくらい快適でした。
ローレルは、顔の半分がお湯に浸かるまでもぐってみました。
子供の時ならば、ぷくぷくと泡を吹いてみたかもしれません。
でも、ローレルはもうお姉さんです。
子供じみたことはしないのです!
そう、ちょっとだけお風呂で泳ぎたくなったのも、気の迷いというものなのです。]
― 玄室 ―
旨酒の妙味はそれぞれに異なりましょう。
歳月に嘉された古酒は確かに天上の味わいではありましょうが、
艷麗にして勁烈なる醸酒もまた格別。
[口説の最中も名残惜しげに細指を含んで舐り。
徐ろに贄姫の手を放し、眠れる胸元で組むように整えるは、我慢ではなくの愉しみの先延ばし。
待ちいたる時の長いほど悦びもまた増すが故。]
/*
ひとりだけがっつり日常ロールしてるの大丈夫でしょうか……。
あと変なフレーズ挟むの自重します。
うさちゃんがおおかみさん希望だろうとは思ってたけどあとひとりはどこなんだろう。
ねこさんだったらもふもふ赤でいいなあ。
―バルコニー―
[首筋に男の下が這えば、悪寒とは異なるぞくぞくとした身に迫る震えが少女を襲う。未知の感覚に戸惑う少女は、堪らず指の絡むその手に力を込めた。
男の手の甲に爪を立てる。男の皮膚は傷付いたかもしれないが、そんなことに気を回す余裕などとうにない。
優しく舐め取られたのは最初だけ。
喰らいつかれて、容赦なく奪われる。
少女の口は、陸に上がった魚のように酸素を求めて動いた。
己の血を吸わせるなど、少女が異形の身になるその時以来のことだった。あの瞬間は、ヒトとしての命の灯火が消されるあの瞬間はひどく苦しいものだったけれど。
(ぜんぜん、ちがうわ)
今は、違う。
全てを吸い上げられ、奪い去られて。
それでも尚、死を迎えることのないからだは生命力を失うことはなく。錯覚にすぎないのだけれど、奪われたそばから滾々と命が湧き出づるよう。
ああそれは、快楽とでもいうべきものであった。]
[そこらを踏んだり叩いてみたりしたが、壁は開かなかった。
先程の罠を考えても、迂闊にあちこち触ったらとんでもないことになるだろうと予想はつくのだが。]
無事なんを祈るほかないじゃろな……
[諦めて、再会を祈った。
とぼとぼと再び歩き出す。
廊下に佇んでいた男女のいたところへ戻ってみようと思った。]
おわった、かしら?
[その声を聞いた少女はその目を開けて。
細い声で訊ねた。瞳は穏やかに細める。
優しく撫でられれば、心地よさそうに目を閉じた。]
平気よ。
「死んだ」時の苦しさに比べたら。
……気にすることはないわ。受け入れたのは私自身だもの。
[謝罪の言葉には、やはり細い声でそう答え。
もう逃しはすまいと、再び男の服の裾を握った。
力自体は大したことはなく、振り払われれば容易に解けてしまうだろうけれど。]
ふふ、わからなくてもいいのよ。
だって……全て分かってしまうのも、それはそれでつまらないでしょう?
[温和な微笑みに喜色を隠し、男の口元に指を添え、囁く。
男が起き上がる動きを見せたなら、阻害しないよう腰を浮かし、起こそうとする腕に手を這わせ、立ち上がった]
あら、丁寧にありがとう。
私はエレオノーレよ。エレオノーレ=ヒース。
Ballschmiede――
どこかで聞いたような……でも、気のせいよね。
私達、初めて会うもの。
[ふと小首を傾げたが、遠慮がちに問いかける内容に、思案するように腕を組む。
けれど、それはほんの短い間。
悪戯を思いついたように、少しだけ子供のような笑みを見せて近づければ、血色を取り戻した唇へ己のそれを重ねた]
[唇を軽く押し付け、触れ合わせる。
そして下唇を軽く喰んだ時、女は自分の牙で男の唇へ傷を付けた。
小さな、小さな傷。
気に満ちた男の再生力なら、瞬きの間に塞がってしまうだろうか。
ならば漏れる血など微々たるもの。
その少量の血を舌で拭い、女は男から距離を取る。
咥内に拡がる錆を味わいながら、人差し指を口元に当てて薄く笑った]
―――お礼は、コレでいいわ。
今度から周りに気をつけるのよ、お兄さん。
[指を離せば軽く手を振り、その場を去るため背を向ける。
声をかければ振り返るだろうが、そうでなければそのまま闇へと消えるだろう*]
何を根拠に減らないというのかわからんな。
[いきなり襲いかかってきたやつの話を聞いてやろうとした自分は、随分とおひとよしかもしれないと真面目に分析しながら、反抗する男の腕を捻り上げて押さえ込む。]
背後からの奇襲はよかった。
だが、まだ格闘の技量が追いついていない。
おれの血が欲しければ、もっと鍛えてくることだ。
──楽しみにしている。
さて、このまま立ち去れるとは思うな。
[自分に敵対してきた者を放置するほど甘くもない。]
おまえの血を少し、もらっておこうか。
[必要があれば、居場所を探るためだ。
押さえ込んでいる男の手首に牙を向ける。]
― 廊下 ―
[廊下を歩いていると、隅に気になる白い塊を見つける。ゆっくりと近づいてみると、それは小さい白い兎>>248]
……なんで兎がここに?
白じゃなくてもっと変わった色の兎だったら前に見たけれど……
[とりあえず、こんなところで眠らせるにはちょっとダメだろうと思い、そっと抱き上げて休ませられそうな小部屋へと連れて行こうとするだろう]
[元来た道を辿るのは、さほど難しくはなかった。
けれど、鮮度の落ちた血の匂いに混じって、新たに違う血が流れたと、嗅覚が教えてくれた。
それが呼びかけを逡巡させる。
足音をできるだけ忍ばせ、ひっそりと佇む人影に近付いていった。]
エレオノーレさん。
[彼女に相応しい優美な響きだと思った。
……バルシュミーデの一族名は、本当に聞いたことがあるのかもしれないと思う。
血親は古く強力な吸血鬼だと聞いているから。それがどれほど凄い事なのか、アルビンのような世間知らず(人の世間も、吸血鬼の世間も)にはよく分からないが]
……?
何か思いつきましたか?
[出来ることがあったのだろうかと、少し屈んで顔を寄せたら]
……?!?!?!
[唇に、驚くほど柔らかい感触といい香り。
思考と動きが完全に停止した。
その間に、ぷつりと小さな痛みが下唇に走り、そして次の瞬間すうっと柔らかい物が離れていった]
エ、
エル、レ、エレオノーレさん?!?!
[悲鳴を上げた時にはもう、彼女は悪戯っぽい仕草で離れて行く所だった。
思わず引きとめようと手を伸ばしたが、引きとめて何をするのかというと全く思いつかない。
結局、闇に消えるまでそのポーズで固まっているしかなかった]
― 温泉 ―
[吸血鬼の視力が無ければ見えていなかっただろう。
どちらが幸かは、暫し熟考を要するが。
ともかく、濃い霧と湯気が立ち込めるそこが露天風呂で、
そこで楽しげに湯面を蹴立てて泳いでいるシルエットは
女性らしい丸みを帯びたものである、
……というところまで見て取れた。]
…………………。
[見なかったことにしておくべきだろう。
そっと後ずさろうとした足元に、一本の蔦のようなもの。]
[なぜ蔦が洗濯しているのかとか、
なぜこんなタイミングで足元を横切るのかとか、
数々の疑問と文句を脳裏に浮かべながら、
蔦に足を取られてバランスを崩し、
盛大な音を立てて扉を大きく開け放ちながら
浴室の中へと倒れこんだのだった。]
エルお姉様の■が減っていないのだけど、どうしたらいいのかな。
……と思ったらあれか。
お姉様のイベントが人間発見だから、■ひとつ減って、この後人間から吸血したら■ひとつふえて、満腹状態に戻るんだね。
― 廊下→小部屋 ―
[とりあえず小部屋の中に入り、ウサギをベッドに寝かす。毛布を体にかけておけばいいだろうか]
うーん……まぁ起きるくらいまでは見ておいてもいいかもね
[とりあえず小部屋の中を物色。本棚と燭台があったので、燭台に火をつけて、本でも読んでいようかなと本棚の本を物色することにした]
[ざばざば、とそれでも控えめに泳ぎます。
それっ、壁を蹴ってターン!]
ローレルは、実は泳ぎが得意なのでした。
小さい頃は海や川で、よく泳いだものです。
友達の中でも、特に水泳がじょうずだと思われていました。
[すーいすい。
温泉の楽しさと、泳ぎの楽しさがダブルでお得でした。
ひょっとしたら、ローレルの前世はおさかなかもしれません。
こんなところをお城の持ち主に見付かったら、怒られてしまうでしょうか?]
/*
どうでもいいけど、ローズマリーとローレルがさっきから混同してしまって仕方がない。
髪の色で判断しているのは内緒である。
[立ち上がり、胸に手を添え、微睡む贄姫に一礼。
羽撃きの音とともに黒羽根散らせ――床に舞い落ちた羽根が雪のように溶け去る頃には、漆黒の姿はない。
玄室の外、遥か離れた仄暗い通路を大股で、
楽隊引き連れた指揮者の如く闊歩する。
晴れやかに愉悦のリズム刻んで杖を上下させ、
口遊む旋律は交響曲の一節。]
…………?
[ローレルが楽しいひとときを過ごしていたとき、不意に人の気配がしたように感じました。
誰でしょう?
まさか、ここのご主人様?
それは大変です!
早くお風呂から上がって、謝らなくてはいけません。]
― 廊下 ―
[互いの姿が見えぬほど離れれば、女は緩慢な動きで振り返る。
その先は闇しか広がらねど、瞳には先程の男の姿が薄らと焼き付いていた]
罪人…という感じではなさそうね。
どちらにせよ、とても危ういバランスを維持しているみたい。
……彼を仕上げた親は一体誰なのかしら。
とても"いい趣味"をお持ちでいらっしゃるわ。ふふふ。
[闇に溶けて消える、微かな笑い声。
それを聞けたものはいただろうか。
もしいたのだとしたら、今は姿の見えぬ者だけだろうが*]
― 廊下→小部屋 ―
[持ち上げられてもうんともすんとも言わなかった兎は、
ベッドに転がされるとヒスヒスと鼻を鳴らし]
…
[灯された蝋燭の匂いをしばらく嗅いで、薄く眼を開いた]
― 廊下 ―
[結果として、アルビンを不意打ちすることになっただろうか。]
……ちぃっと、そこのお人。
[控えめな呼びかけは、固まった姿勢で佇むアルビンのすぐ後ろから発せられた。]
……ど、どうも。
[思考停止の後、挨拶されたので思わず挨拶し返した。
それから一拍置いて]
わあ!
[一歩を下がった。
挨拶と驚くのの順番が逆になったのはまあ、混乱していたのだろう]
……あ、の。
どうかなさいましたか?
― 温泉 ―
[転んだ勢いのまま受け身を取って一回転。
結果、頭を打つことは避けたけれども、浴槽との距離は縮んだ。
顔を上げれば思ったより近くに若い女性の姿があって、
しかもこちらへ近寄ってきていた。
湯が押しのけられる円やかな波の下に肌の色が揺らぐ。
まじまじと見つめそうになる視線を、横へ逸らした。
片手だけで謝罪のしぐさをして、
そのまま背を向けて立ち去ろうとする。]
[本を物色しながら時間をつぶしているとどうやら兎の目が覚め始めた様子>>266]
起きたのかな?
まぁ、なんであんなところで寝てたのか知らないけど
この古城結構物騒みたいだし、用心しときなよー
[目の前の兎が、多分物騒な方に分類されるとは知らずにそう声をかける。猫かぶりは人相手じゃないのでしていない]
[白の波がさざ寄せて、紅との輪郭を蒙昧とする]
直に確かめたいか
…それは賭けの代として?
それとも──お願いなのかな
[愉悦含む唇は、言葉に導かれるまま
狐と交わした熱を思い返して、あかく艶を増す]
貴様は、おれに負けた。
[リエヴルの信条は簡潔だ。
飢えに惑い叫ぶ男の肌に牙を埋める。
男がかすかに甘い吐息を洩らすのを耳にして、わずかに眼底に金を漂わせた。
時間はかけない。
吸血に没頭してしまえば、自分の背中が無防備になるゆえ。
いうなれば、逢瀬の証に
その程度の失血でも、男がどうにかなってしまうかは与り知らぬところ。]
― →小部屋 ―
[ゆるりと歩を進める中、芳しい香りが鼻を掠める。
否応なく刺激され、咥内は唾液に溢れた。
鼻を頼りに元を探せば、一つの部屋に辿り着く。
戸を開ければ、中は自分が閉じ込められていた部屋によく似た内装。
ベッドの配置も、ティーテーブルの場所も、何処も一緒だった。
けれどそれらは目的のものに掠らない。
女の足は迷い無く香りの元へと歩き出す。
そして――――]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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