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美しく月の昇る晩、君は自らの本当の姿を知った。
智恵を絞り、活路を開く勇気。
人狼を見抜き、妖異を滅ぼす力。
死者の声を現世に届ける異能。
頼りなく怯える人々を守る技。
互いの正体を知覚し合う絆。
自らの胸を裂いても仕うるべき主。
赤く染まる牙――長い咆哮。
さぁ、どうする?
まずは何から始めよう?
どうやらこの中には、村人が19名、人狼が1名いるようだ。
語り手 が「時間を進める」を選択しました
さて、京都につきましたね。
ここから、班行動です。
本日の課題は、【京都風の昼飯を食べ、観光地を1カ所以上回って、レポートを書く】こと。
旅のしおりに記載されたモデルコースなどを参考に、行ってらっしゃい。
なお、夕方5時までに、今日の宿泊先である「
薔薇の下高校の生徒として、礼儀正しく毅然とした行動を心がけましょう。
/*
京都風の昼ご飯……。
中の人はあれこれ考えつくが、PCはそうではないのだ。
万里くーん。(頼りすぎである)
馬鹿らしいよなぁ。
[窓の外に溢れていく生徒を眺め、ぼそりと呟く。
グミとは逆のポケットに詰め込んだキャラメル。
大河が昔好きだった菓子を買ったところで、分けてやることなんて出来ないだろうにと。
特に食べもしないそれを持て余しつつ、新幹線の外にと。]
[が、すぐに真理はこっちを向いて頼み事をしてきた]
当たり前だろ。ちゃんと探しに行くし、そもそもはぐれないように気をつけるし。
[はぐれてもスマホがあれば合流するのも容易い。
そういえば自分は真理へ連絡先を教えていただろうか?]
[好葉の後ろから、ひょいと手を出し、好葉に手を添えて上部棚から軽々と荷物を下ろす。
身長のアドバンテージ。]
じゅあ、改札を通るまで、わしはこの鞄の中に入っていようかのー
[東京駅では改札飛び越えました。ザ・無賃。]
/* 滑り込みに焦って誤爆った泣きたい。
表2101/独706/秘1788。
これくらいのペースでまったり行くか。
村の更新日が延長されました。
うん。ありがと。
[万里の言葉に、安心したように表情を綻ばせた後。
幾分緊張した面持ちで、スマホを取り出し。]
あ……えっと、それでも一応、
連絡先教えといた方がいい……かな?
[じっと万里の顔を見上げた。]
/*
ペットボトルのミルクティー(午後てぃー)のつもりだったけど、珈琲飲んだ万里くんが300円減ってるので、あわせておくべきなのかなぁ……。
(とことん優柔不断)
あ、うん……。
じゃあ、念のため連絡先交換しておくか。
その機種も赤外線出来るよな。
[真理の連絡先を知るいい口実が出来たことに、若干顔を赤らめながら、連絡先を送信出来るようにした]
/*
はっ……いろりにかまけすぎて他のペアは可愛いと眺めるばかりで絡めていない…!!!
どこのペアも特色あって面白いし、生徒わいわいきゃっきゃしてて可愛いなぁ。眼福。
[妹からせしめたポッキー半分齧りながら、眺める妹の風貌。
剣呑と眼差しを注いでくる彼女との間にサクサクと鳴る軽い音。
長いと思っていた片道もアナウンスが聞こえてくれば噛み締める菓子を喉に流し込んだ。>>0:206]
琉璃、機嫌の悪いときばかり俺を名前で呼ぶんじゃない。
眉間に皺が寄っている、
[指先を伸ばすと、彼女の唇に突いて触れる半分のチョコレート菓子。これ見よがしに揺ら揺らと彼女を誘い、微かに双眸を撓め。]
うん。こっちからも送るね。
[どこか顔色を輝かせ、スマホの操作をして赤外線通信を。
無事に連絡先の交換が済めば、スマホで僅かに口元を隠しながらも。]
――――…そんな顔をして見せても駄目だ。
逸れてはやらない。
[また、よく似た翡翠色の瞳が彼女を射抜く。
監視者のように一度強い色を持ち、取り外されてしまった防犯ブザーの代わりに、もれなく兄が付いてくるのはいつものこと。
旅行先では少しくらい、と担任に提案された班編成への助言を丁重にお断りして、彼女と己のしおりには同じ班番号が振られていた。]
[ふ、と吐息を散らして、トントンとポッキーで彼女の唇を突き。]
食べないのか?
―――いらないなら、俺が食べてしまうぞ。
[半分だけの菓子は、彼女の手元にまだまだ残っている。
だが、兄は小さく笑って唇だけで声を紡いだ。]
間接キスでも良いなら、食べてしまうぞ。
[―――屈託無く笑う兄は、通常運行所か。
爆弾投下により捻じ曲がったレールからも豪快に脱線していた。]
[学年有数とも目される不良にかわいそうな目で見られていたことには幸い気づかず>>0:223 …気づいたところで頭を抱えるネタがひとつ増えただけだろうけれど、ともかく駒王に舐められた指をふきふきして立ち上がる。
棚の上の荷物は、よいしょー!と伸ばした手の指先ひとつで軽々と降りてきた。───実際は、神の見えざる手があったわけだけれども。]
あ… ありがと。
[身長差を見せつけられて、なんだか釈然としないものを感じつつも礼はちゃんと言う。]
鞄に、って、入れるの?
重くなるのはやだよー?
[ぶつくさいうけれども、本当に入るというなら拒みはしないのだった。]
それじゃ、京都観光にしゅっぱーつ!
[班のみんなとわいわい言いながら新幹線を下りて、古都の空気を胸いっぱいに吸い込んだ]**
[そうこうしているうちに、新幹線は更に京都駅に近づいた]
あっと、そろそろ降りる準備しないとな。
朝雲。上に荷物置いてるか?
[置いてあるのならとってやろうと、真理に声を掛けて荷物棚のほうに視線を向けた]
/*
京都駅でいいんだよなと少し狼狽えて、確認する。
うむ、京都駅だ。間違いない
(何度も京都駅を通り過ぎてる人とは思えない台詞)
/*
穂積とエンカしたかったから無理矢理捻じ込んだ。
縁故を考えるだけの思考能力は残されておらず……。
高殿妹といい相方へのツンツンな態度に共感白でも抱いているのか、何かとうずうずしてしまって。
クラスメイト投げて貰えて嬉しかったです。そして眠い。
[好葉に礼を言われると気分がいい。
おまけに鞄に入るのを拒絶されなかった。
これなら夜には一緒の布団に入れてもらえるだろう!]
[下車準備をしようと荷台を見上げれば、万里から声がかかり>>7]
あ、お願いしてもいい?
そこの、ライトブルーのボストンなんだ。
[旅行仕度でそれなりの重さがある為に、
下ろす時には一苦労するであろうことは覚悟していた。]
好葉、さっきの男子生徒、別の男の膝に乗ってるぞ。
[天倉の席を示してニヤリ。>>0:217]
[新幹線を下りると、引率の教師から今日の課題が告げられる。]
ふむ、昼食か。
わしのお勧めは、酒どころ伏見で一杯じゃな。
[
[この数日間、一度も呼び捨てることのなかった名前。
無意識に紡いだ事を気づかされ、小さく息を呑む>>2]
――………、うん、まぁ。 確かにね。
[何事か納得したように頷きを返すと、暫くぶりの微笑を浮かべ]
ご機嫌斜めでごめんなさい、お兄ちゃん。
せっかくの修学旅行だし、ね。
……俺は今でも十分楽しんでるけどな?
あんたみたいな美人が隣に座ってるわけだし。
[残り半分となったコーヒーのカップを揺らしながらぽつりと呟く。
からかうような口調ではあるが、半分は本音だった。
実際、彼女がわざわざ家まで来て説得なんてことをしなければ、自分はここにはいなかったろう]
[とはいえまさか隣の席に座らされる羽目になるとは思わなかったが。
生活指導とはいえ、せめて男性教師が座るべきだろう、とは思う。
……まぁ、ここは役得ということにしておくか]
[不意に伸ばされた指先は、直に触れることなく。
微かな揺らぎだけが、唇に伝わる。
妹に向けるには行き過ぎにも思える態度、
これからも逸れる事はないと、言葉でも仕草でも告げられる]
…確かに、幸兄の言う通り。
別に妹じゃなくたって、家族には変わりないんだし、ね。
[言質をとるよう、兄の言葉を捻じ曲げて返す]
あっ……べ、別に礼を言われるようなことはしてないから。
[なんだか照れくさくて、ついそんな言い方になってしまった]
/*
この感じ高揚しますなぁ。
やはり、eyesさんと織り成すペア村は楽しい。
わくわくメーターが振り切れそうですが、
しっかりキメていきますよ!
[全員が新幹線から降りた後、学年主任の村主から課題>>1が伝えられた。既に行き先が決まっている生徒達は思い思いの場所へと移動を開始し、あれだけあった人だかりもすぐになくなっていった。]
京都風昼飯って、何だ?
蕎麦とか、もしくは高級料理……ってのはないか。
[懐石料理が1万円という小遣いで間に合うのだろうか。
交通費の問題もあるし、出来れば2000円程度で済ませたい所。
特に下調べもしてなく――というより、いざ調べようとすると恋愛成就だのそっちの方面に向かい掛ける意識と格闘していたせいで、
予備知識ゼロに近い状態だったりする。]
大河、飯食いに行くか。それともどこか回るか?
[そこまで腹が減っている訳でもなかったが、昼飯時は混む。
先に済ませるか、少し遅らせるか。
どちらにせよ、このまま立ち止まっていても埒が明かないと。隣にいる大河の背中をすれ違い様に叩き、電車のホームを指差した。**]
[そうして、新幹線が京都駅に着けば。
荷物を取ろうと立ち上がりながら、隣に戻ってきていた炉が何かを呟いた気がして振り返った。]
何か言ったか?
ていうか荷物を棚から下ろすぞ。この白のバッグ、お前のだろ。
[炉にスポーツバッグを渡した拍子に、微かな甘いお菓子の匂いが鼻先を掠める。
そういえばさっき、早速買ったらしいグミを頬張っていた。
ふと、炉は昔から買い食いが好きだったことを思い出す。
小遣いを手に駄菓子屋に行けば、目を輝かせて興奮していたのだったか。
そんな炉を横目に、自分はいつもキャラメルを買っていたけれど。そんな些細な好みを覚えてるだなんて、思いもしないまま。
自分の黒のスクールバッグを右肩に引っ掛ければ、新幹線を降りた。*]
[軽々と荷を下ろす姿に、やっぱり男の子は力があっていいなーなどとどことなく羨ましげな視線を送っていると、万里から荷物を預けるという提案があり。>>12]
う、うん。
そうだね、そうしようか!
[一瞬驚いたような表情を浮かべた後、こくこくと頷いた。
そんなこと考えもつかなかったとか、とても言えない。]
……そんなことないのにな。
[どこか素っ気ないような口ぶりに、ふと笑みが零れる。]
万里くんが優しいのは、よく知ってるもん。
[初めて出会った時、名前を間違えても嫌な顔一つしなかった。
あの時から、ずっと。]
――食べる。 要る、から…
[幼い頃から繰り返された問い掛けと、その答え>>3
兄の声に被せ気味に、普段の数倍きっぱりと]
[アナウンスと共に新幹線が動きを止めれば、荷物を取ろうと棚へ身体を伸ばす。けれど、小さい身体で大きな荷物を取るには限界があった。
隣席の彼>>11へ頼もうかと口を開きかけ]
……っ!
[生徒に頼り過ぎるのもよくない、と口を噤み精いっぱい手を伸ばす。
背伸びした足がぷるぷると震えているのが分かるだろう]
でも、幸兄が食べたいなら――…あげる。
[幾分口調を和らげ続ける答えも、馴染んだ遣り取り]
今更過ぎるでしょ、そんなの。
[はい。と笑みを含めて、兄の口元へと自ら差し出す]
/*
■cadetblue■beige■aliceblue■rosybrown■lightblue
見た目や設定の割に受け臭いいろりちゃんどうしよう。
そもそもいろりちゃんという呼び名が受け臭かった。
あー、でもロッカー代は当然かかるからな。
小遣いとか大丈夫か?
2人分を1つのロッカーに入れられるんなら、そっちのほうがいいのかな。
[そういえば所持金にも限度があるのだった。
その辺は大丈夫だろうかと思いつつ、新幹線が止まると]
お、ついたぞ。
[真理の様子を見ながら、ホームに降り立った**]
まだそんなに使ってないから、大丈夫だよ。
お土産もそんなに買わなくていいって言われてるし……。
[万里の言葉>>17には、笑顔で答える。
とはいえ、年の離れた妹の分くらいは
何か買って帰りたいとは内心考えながらも。
新幹線が駅に着けば、万里の後に続いてホームへと降りた。]
[先生の話>>1を聞けば、困ったような表情を浮かべ、
万里の方へと視線を移す。]
京都風の昼食……って、そんなのまで決まってるんだ。
どこかで安くって訳にはいかないんだね。
確かに、せっかく来たからにはその土地らしいものを
食べた方がいいんだろうけど……。
[どんなのがいいんだろう、と
僅かに首を傾げるのだった。**]
ほら、無茶すんな。
[よいしょ、と起き上がると先ほどの呟きをごまかすように]
で、これであってるよな?
[そっと横に下がらせると、彼女の指示に合わせて荷物棚から荷物を取り出す。
降車する生徒で通路部分は人が溢れていたので極力彼らにぶつからないようにしつつ、通路側の満井の座席に荷物を置いた。
ついでに自分のぶんのスポーツバッグも取り出して肩にかける]
[妹から微かな違和を拾い、片眉を揺らすも、逡巡を置いて沈黙。
代わりに視線を降ろすのは、兄妹の合間に挟まれた菓子の先端。]
姫君の機嫌を伺うと云うのも京の都では随分風情がある。
―――向こうに着いたら班行動だったな、この時期は人も多い。
“お兄ちゃん”の傍をくれぐれも離れように。
[態とらしい声に角は無いが、水面下に潜ませるものはある。>>9
小さく聞こえた声に笑みを噛み殺して笑うと、ここ数年で主張の激しくなった喉仏が揺れた。]
[必死になっているあまり、呟きが耳に届くことはなく>>18。
彼が立ち上がるのを見て、あ、と一歩下がる]
ええ、それ…。
[手際よく荷物を下ろす彼を見つめる。素行不良の生徒でからかってくるが、こういう気遣いも出来る生徒ではあるのだ。
それなのに自分ときたら。修学旅行を前にして、気を張り過ぎているのかもしれない。彼を見る必要がえと決め付けた自分が情けない。
何事もなく済ませる彼をちらりと見てから、目を伏せて]
…あ、りがと。
[絞るような声をあげ、踵を返す。
そのまま、後ろを振り向くことなく車内を後にした]
―――…俺が欲しいのはポリフェノールじゃない。
聡明なシスターにも分からないか。
[言い聞かせる質の言葉に合わせ、上下していた喉が鳴りを潜める。
冗談めいた仕草を見せるのに、全く冗談らしくない顔が表面化。
彼女の兄たる立場に納まる男は、欠けた菓子の先に視線を誘い、
不意に上体を折って、艶やかなコーティングへと唇で柔く触れた。
吐息めいた囁きで、甘い。と漏らし、呼気が彼女の指先まで下る。]
はい、皆さん気をつけて行ってきてくださいね。
何かあったら私の携帯、もしくは事前に伝えた本部まで連絡してください。
[学年主任の言葉>>1に続くように、自らのクラスへ声をかける。そのまま散り散りになる生徒達へ、気をつけてと手を振った。
自分は見回りだろうか、と教師陣と連絡を取りつつ周りを見る。まだ留まっている生徒は見つかるだろうか]
……なら、早く腹に収めておけよ。琉璃。
[ひょい、と身体を起こすと、彼女の頬を指背で撫で上げ、
慣れた所作で赤毛を払い、座席から腰を持ち上げた。>>15
新幹線の停車時間は限られている。
彼女から文句を貰う前に、指定席の真上に保管されていた荷物に腕を伸ばす。寄り添うように並べられていた旅行鞄を彼女へと差出し、兄は妹へと笑みを重ねた。*]
[ひたりと絡む翡翠の眼差しは、双子と称しても自然な
――不自然な程、似通った色合い。
兄の視線が、他人より遥かに多く自身に注がれることも、自然な事と受け止めていた。
けれど、動かしようのない事実を知らされて尚、頻りと纏わる視線。
言葉ひとつ、仕草ひとつにも細やかに織り込まれる情も、
きっと形を変えてしまうだろうと思っていたのに。
――兄が独り自室に籠った夜、扉の前に座り込んで、
その覚悟をひたすら自身に言い聞かせた]
[どうか自分に行かせて欲しい、と。
縋るように両親に頼み込んだくせ、浅い呼吸さえ押し殺して、
扉一枚隔てた隣に、ただ身を潜めた。
事実を知った彼の眼に、今日までと同じく妹の顔を映せるか。
―――どうしても未だ、覚悟ができていなかったから*]
[荷物を降ろしつつ。視界に留めたのは幼げな一人と賑やかな一人。
片や、稚く中性的容姿。>>0:175
片や、天真爛漫な性格で目立つ二人組だ。>>0:145
二人は従兄弟だと出所知れない風の噂で聞いたことが在るが、
我が家ともまた違った関係性を垣間見る。
従兄弟と云う単語に思うところがあるのか、つい視線を止めてしまい、二人と視線が邂逅すれば、軽い会釈を向けおく。
此方は特段目立つ容貌でも性格でもないが、性差を壁とせずセコム宜しく妹に張り付く兄と云うのは、傍目から見ると過保護を超えているように見えたかもしれない。**]
[妹だと信じてきた女性は、妹ではなかった。
昔から良く似た兄妹だと評判であったが、種を明かせば簡単なこと。
己の本当の両親は自身の出生間もなく交通事故に合い、帰らぬ人となったらしい。明かされた方としては、中々ショッキングであることだが、生憎現実感として迫らない。
今まで伯父家だと云われて盆に参じてきた墓の下には、実の両親が眠っていると聞いても、如何せんピンと来ないのだ。
しかし、己と琉璃は兄妹ではなく、従兄弟だった。
これは紛れもない事実で、兄妹では結婚できないと知った小学校高学年以来の衝撃であった。
産んでくれた恩を感じないほど白状では無いが、生後幾らも無く他界してしまった両親と、十八年こよなく愛で続けた妹では後者に天秤が傾くのは当たり前。
ただ、妹はもう少し、タイミングを云々と腐っていたが、その点に置いては己も同意見だった。]
[――――もっと早くに知っていれば。
七夕の短冊に書いた願い事も消さなかったし、
雛人形の撤収を遅れさせる為に幼い頭を捻らなかったし、
彼女の兄ではない世界中の男に嫉妬することもなかったのだ。]
[事実を聞いた夜、己が歓喜に打ち震えていたと、妹は知らない。
胸を鷲掴み、息を切らして喜んだことを、知る由も無いだろう。
永年抱えた感情に、初めて名をつける事の出来た日。
諦観に包まれていた世界が崩れる音は、彼女の笑みを見るたび、大きくなっていく。**]
[歯の浮く呼称も、18年も隣で過ごせば最早慣れたもの>>22
微かに眉を揺らすに留め]
はぁい、くれぐれも気をつけます。
でもさ、この時期の京都って、観光客だらけよね。
あたし達と同じく修学旅行生も、腐る程いるだろうし。
細心の注意も空しく、もし逸れるような事があったとして――…
[笑みを重ねて、こちらは幼い頃と変わらず細い侭の首を僅か傾げ]
それって、不可抗力だと思わない?
/*
村建てさまお疲れ様です。
1つ質問なのですが、これからはクラス事に動くのでしょうか?
それとも各カップル事に自由に動いてかまわないのでしょうか?
それともクラス単位で動きつつ、フリーダムに動けそうな人はそうしていいよ!
という感じなのでしょうか?
―新幹線・車内―
[きちんとその時の状況を把握していたのは、ほんの僅かな間。
バランスを崩した、天倉の方へと倒れて行った。]
[それから――――]
んな、な……!!?
[痛みは無かった。代わりに感じたのは「座った」感触。>>0:221
何処へだなんて、勿論座席……ではなく。
まさか天倉の膝の上だとか、人前で。
これは最悪な出だし、先々までからかわれるに違いない。]
ご、ごめん!!すぐ退くから!
[慌てて立ち上がろうとするも、腰をがっちりと掴まれている
事にも気が付かず、懸命にもがいているこの光景は酷く滑稽に
映るだろう…。]
[それからすぐに解放されたか、膝の感触を図らずも堪能(?)
したか、そんな一時を打ち消さんと響いたアナウンス>>0:#4は、
真っ赤になった篤史の姿を見送るBGM代わりとなっただろう。]
っくしょ、サイッテー…!
よりにもよって人前でとか…!!
[小さくブツブツと呟きながら、荷物の準備にかかるざわめきの
中を早足で過ぎて行く。
嫌だった、からではない。むしろ思っていたよりも良い結果に
なっていた。
人に囲まれてさえ居なければ、或いは。
そんな思いがチラリと顔を覗かせていたくらいか。]
……後で謝らなきゃ。
[彼の上に座った挙句、助かったの一言も無く
戻って来てしまったから。
―――…間もなく、京都。
碁盤目状のつくりの街並みは、人々の心を癒し続けてきた
文化の光景は、このざわつく気分を綺麗な形に落ち着かせる
事が出来るだろうか。
何故だかそんな事を思いながら、皆と同様に荷物の確認に
取り掛かっていった。**]
/*
開始後にして漸く、初・独り言!
おにいちゃんが素敵にシスコンで嬉しい妹です、
いつもありがとう愛してる(挨拶
/*
おにいちゃん、完全に事実を知らなかった路線で確定してきたわね。
これで心おきなく、薄らと勘付いてた路線に転べそう?
当ペアだと葛藤担当に収まりがち故、その組み合わせに落ち着くかなぁ、とは思いつつも。
兄と信じて疑わなかった妹と、何かを察しちゃった不憫な妹、両方の目を残しておきたかったので、
どう転んでも辻褄が合うよう回してたはず、だけど…
基本おねむタイムに回してたので、
やや ふあん。
睡眠とって明日見直そう、そうしよう……
―京都到着前/新幹線・車内―
(くぅおおおおっ! 俺の篤史が座ってる!!!)
[>>28 心の声を聞いたなら、誰がお前のだと突っ込みを入れられるようなセリフを叫び。
すっかり体勢を崩し、流れに任せて己の膝上に座る聖前に心の中でガッツポーズを取る。]
いや大丈夫だ…。
むしろ、揺れるから危ないって――。
[>>29慌てて退こうとする聖前をさり気なくもがっちりホールドしつつも。
言い訳を並べながら、布越しに伝わる彼の温度と感触を堪能した。
聖前が座った瞬間、周囲から女子達の黄色い声が小さく上がった気がするし。
車内販売のお姉さんも一瞬、目の色が変わった気がするが、
そんな事は気に留める余裕はない。]
(時間よ、このまま止まってくれ――!)
[これから修学旅行だと言うのに、叶うと傍迷惑極まりない願いを心で口走れば。
そんな願いは即却下といわんばかりに響くアナウンス>>0:#4に小さく舌打ちをするが、]
……聖前…ごめん。
[文句を言いながら自分の席に帰って行く彼を見送れば、ようやく状況に気がついたがもう遅い。
耳は小さな呟きの中に『サイテー』と言う単語を、しっかりと拾い上げて肩を落とす。]
…後で謝んないとな……――。
許してくれるか、わかんないけど……。
[自分のしでかした事にしょんぼりしつつも、棚から荷物を下ろし始める。
そもそもあの様子では、話しかけても聞いてくれるかわかったものではない。
全ては周りの状況を考えずに先走った自分のせいだが、後悔先に立たずだ。
間もなく辿り着く古の都で。果たして自分は彼の信頼を取り戻せるだろうか。
多難な前途を危惧しながら、自らも同級生達と共にホームへ降り立つ準備を始めただろう。**]
/*
しかし、養子だと一切予想してなかったおにいちゃんへの態度としては、あんまりにあまりな妹である…
隠れブラコンの風上にも置けない現状。
おにいちゃんが予想よりじわじわと攻めてるのは、
不肖の妹が、とりつく島がなさ過ぎるんじゃ…と正直思ってる(懺悔
路線定まってきたので、愛すべきシスコンに負けじと、あれこれ地味ーに発露してゆきたい。
ラブコメ成分も足してくよ!がんばる。
/*
しかしこう、うとうと眺めると。
妹じゃなかった結婚できる!と解き放たれた狼さんな
おにいちゃんにしては、初速抑えてる?と思ったのは。
どこまでもご本人比でしか有り得なく、
あ、相方さまの攻撃力の凄まじさに、だいぶ麻痺してるな自分。
とおもう明け方。
態度が悪すぎる上、情報もろくに出してない妹に、
よくぞここまで、さすが……としみじみ。
毎度毎度、豪腕ぶりに甘えさせて頂いてるけど、
やり過ぎてないかと、毎度どきどきするターン。
こ、これから頑張るから!ラブコメるから!
愛しかないから……!
[購入した飲食物を彼女に渡してから少しの間は無言だったか。
先の目眩は乗り物酔いが加味している。
今も結構ヤバイ。 そんな事を俺が確信しつつある時。]
で、出掛ける?
[まだ新幹線は目的地に着いていないのにも関わらず、
彼女は>>167出掛けると言い出したのだ。
一体何のことかと首を傾げ数秒。]
……あぁ、そういう。
到着する前には帰って来るんだぞ。
[車内を見たいんだな、と理解。
最初見付けた時、迷子になってたとは露知らず。
スッと足を引っ込め彼女を通した。
姿が見えなくなればソッと窓際に移動。
英文に後追された乗り物酔いを覚ます為、仮眠を取ることに。*]
[車内アナウンス>>0:#4で目を覚ました。
寝起きは快調。 目を擦って欠伸一つ。
一眠りすれば違うもの。
ふと隣を見ればお隣の彼女は帰ってきていない。]
……あー、
[着いて行ければ良かったのだが。
乗り物酔い状態で歩けば、"お見せ出来ません"と
テロップが出る何かになるのは、ほぼ確定だ。]
[探しに行こうか迷っていれば、
乗務員さんの様な方に案内されるお隣の子>>202が見えて。]
あぁ、すいません。
ありがとうございます。
[乗務員さんへと軽く頭を下げ、礼を言った。
間もなく目的地へと到着する。
通路に出れば彼女が迷わぬ様に真後ろを歩き。
彼女がやけに早く歩かない限りは共にホームへと降り立つ。**]
[車内での迷子姿。 流石に俺は考える。
放っておけば判別行動でも迷子になってしまうだろう。]
何処か行く時は、俺と一緒に行く様にな?
[相変わらずの良心。
落ち込まぬ様にとぽすん、頭を撫でる様に叩きつつ。
京都駅に着くまでの間、そんな一声を掛けた。*]
/*安価切れてるの気付いたの今wwチクショーwwww
眠いんだな ねましょうそうしましょう。
何時に起きれるか不安勢
―少し前:新幹線車内にて―
あ、あれは――…。
[確か、C組の聖前くん。
うちのクラスにも、ファンの子がいたっけ。
そういえば、天倉くんとは同じ図書委員だもんなぁ……。
などと、視界の隅に他クラスの生徒を認めながらも、
さして気にはしていなかったのだが。]
――――――ッ!?
[見てしまった。
ふと声が聞こえた気がして、そちらに視線を移したら。
決定的な瞬間>>28を、目の当たりにしてしまったのだ。]
………………いいなぁ……。
[途中、万里の方へと視線を向けた時、
ふと本音が零れたのは、自分でも気付いていない。]
[去り際、何かぶつぶつ言っているような気もしたが>>29
あえて聞こえないふりをした。
あれはきっと事故なんだ。
そうに違いないと、自分に何度も言い聞かせながら。]
―回想:了―
─時間をちょっとだけ巻き戻して・新幹線内にて─
[何だったんだろう。"何か"いるような気がしたような、しなかったような。]
……Hmmm?
[視線を離したときに、何やら聞こえた気がする。
お、おい、て、く? なんだかそんなような言葉が。
車掌さんに席に案内される途中に、その"何か"がいたような気がした一人の女生徒の席の横を通るタイミングを見つけて。]
……これ、おい、おい……てく?てけ? って。
きこえた、たぶん。
[片言の日本語は、彼女に通じるだろうか。
そっとお菓子の一袋を差し出した。]
[やっとこ元の席に戻ってはふ、と一息つけば、到着のアナウンス。
荷台に載せていたキャリーケースを取り出して歩き出そうとすれば、蜷」が後ろをついてくる。
──あ、これ、迷子になったってバレちゃった、かな?
車掌さんに席の位置を聞く時点で迷ったのはバレバレなのだが。]
あの……ごめん、ね?
[とりあえず、謝ってみた。
日本ではまず謝るのが大切って、両親から聞いていたから。*]
[ぽふりと頭を撫でられる。
彼と一緒に行動すれば、迷うことはないだろう。
安心したように微笑んで、]
うん。やなせくんと、いっしょ、いく。
[こくりと頷いた。]
─京都駅─
[蜷」が後ろについてきてくれることにどこか安心しながら、京都駅へと降り立つ。
きょろりとホームを見渡して。]
てら、じんじゃ。どこ?
[さすがに駅のホームに寺社仏閣はない。]
[頷いた後、少し彼の顔色が普段と違うような気がして、そっと頬に触れてみる。]
……からだ、わるい?
いたい?
[まさか乗り物酔いとは思わずに、首をかしげる。]
[教師からの指示に>>1、うーんと考える。]
きょうと、ごはん、かんこう……。
[そういえば、「京都へ修学旅行に行く」と日本人のペンパルの友人に伝えたら、「ここ行っておいで!!」と絶賛された食事処があったことを思い出す。
携帯を取り出してその場所を確認すれば、京都御所や二条城、清明神社と近くに観光名所があることも確認して。]
やなせくん、ここ、いきたい。
[できれば、ふしみいなり、いきたい。それも続けて伝える。
……二条城や京都御所と伏見稲荷大社が京都駅を挟んで正反対に位置していることを、彼女はまだ知らない。**]
とりあえず、ホームで考えてても仕方ないし、在来線のほう向かってみるか?
[旅のしおりと、ガイドブックとスマホ片手に、真理や同じ班の連中に声を掛けて、移動を開始する**]
/*
ちなみにたまたまこの直前に京都のガイドブックが家にあったのだけど、よくみりゃ17年前だったよ!(古すぎる)
あんま気負うなって。
[振り向かずに踵を返す背中に、そんな言葉をこぼす。
どうにもあれはいろんなものを背負いがちだ。]
[駅を出たところで]
…、わり。
具合悪くなったんで先にホテルいってるわ、じゃあな。
[適当なことを言って、班の連中とは別れることにした]
センセには俺のほうから言っとくから、お前らが気にするこたぁない。
俺が勝手に動いたとでも言っておけば、センセー方もお前らを叱ったりはしねーだろうさ。
[団体行動が、とか、連帯責任がどうの、とか。
班のメンバーがそう言ってくるようならこちらもそう返す。
なんにせよ、ぐだぐだと言い争う気もないので適当なところで踵を返して雑踏に消えた**]
―現在:京都駅―
もし移動するなら、そのまま持ってても大丈夫だよ。
こう見えても、体力には自信はあるからさ。
[万里の言葉>>47に、鍛えてるからねと笑って見せた。
どんな時にも弱音を吐かないのが自慢である。
最も、それは弱音を吐けない性格であることも意味しているのだが。]
京都風のご飯ね……。
みんな何食べるんだろう。
[散り散りになる生徒達に時折視線を向けながら、ふと呟く。
当人はといえば、真っ先に思い浮かんだのが抹茶ロールで「これ多分ご飯じゃない」と即座に脳内却下されたのであった。]
[続く言葉>>48には、信頼を籠めた笑顔で頷く。]
うん!
[自分のしおりは、なくさないよう大事にしまって。
駅構内を万里の後について歩くのだった。**]
/*
人の多い駅構内を〜って書いてたのだが、念のため駅構内だけにしておいた。
最近関西圏もあまり行っていない(行くとしても車)ので、うろ覚えだなぁ……。
/*
お疲れ様です。
返答が遅くなってすみません。
学校側の指定は、本日は班行動です。
事前に決まっているクラス内の4-6人程度の班でまとまって行動してください、ということです。
別のクラスにいる相方と一緒に行動したい場合は、両者の班が一緒に行動するか、なんらかの理由をつけて班行動を抜け出すかになると思われます。
なお、NPC班員の演出は自由なので、気を使って見ないふりしてくれるなり、恋路を邪魔するでも、自由にどうぞ。
説明不行き届きで申し訳ない。
全員分の荷物はまとめてホテルに届けておくので、観光には貴重品と旅のしおりだけ持っていけばいいです。
……もし、重たくなったらいえよ。
朝雲一人のぶんくらいもってやるから。
[他の生徒には聞こえないようにひそひそと。
贔屓と思われても仕方ない。贔屓なのだから。]
/*
>>1見て、先にホテルに郵送した想定でいましたわ。
スポーツバッグ?勿論持ち歩き用。お土産入れやすいし。
後はこっそり買った物を隠しやすいように。
……京都の下調べ、ガチでやってないというオチ。
/*
追加。
別行動でも、メール等の扱いで秘話使用は可能です。
さて、わたしも昼食にしますかね。
平安神宮の近くに、有名な京うどんの店があるんで行ってみましょう。
― すこしまえのこと ―
ふおぁぁぅ?
は、はうあーゆー
あいあむあぺん
[目鼻立ちぱっちりのゲルマン少女にいきなり話しかけられて挙動不審になったけれど、そっと差し出されたお菓子と彼女の口から出た日本語に目をぱちくりさせる。]
え?なに?これ?
え!おいてけ? えと、もらっていいの?
[お菓子を両手で受け取りつつ、視線はちらっと(まだ狐神が座っている)床の上へ向く。]
うん。ありがとう!
そうだ!代わりにこれ、飴食べる?
[物々交換とばかりに飴玉ひとつ差し出して]
あっ、そうそう。
違ってたらごめんね。今年の春に引っ越してきたひと、だよね?
うち、神社なんだけど近所なんだー。
秋のお祭りもうすぐだから、良かったら遊びにきて!
[せっかくの機会だからと誘ってみた]
― すこしまえのこと ―
[席に座っているときにやってきたゲルマン少女が、「おいてけって聞こえた」と言って置いていったお菓子の袋。
それを手で弄びながら、じとっと駒王を見る。]
ちょっとー。
駒王、ひょっとしてあの子になんか言ったんじゃないでしょうね。
[ひとさまに迷惑をかけたのだったらお仕置きも辞さない、とばかりに肩をそびやかした。]
― 新幹線 ―
え?座ってるって?
[相変わらずこの狐神がなにを考えているのかはよくわからなかったけれども、指摘につられて振り向けばちょうど決定的な>>0:217 瞬間を>>28 見てしまった。]
― 京都駅 ―
[学年主任の先生のお言葉>>1を聞いてから、班ごとに分かれてまずはお昼ごはんへ向かう。
相変わらずくっついてきている狐神が何か言っているのは、すげなく却下した。]
やーよ。
今日はバスで観光なんだから伏見は行かないの。
だいたい飲めないんだから酒処行っても意味ないでしょー?
京都って言ったらお豆腐よ、お豆腐!
豆腐食べたーい。
[わいわい言いながらまずはバス乗り場へ向かう。]**
― すこしまえのこと ―
[お菓子の寄進があったらしい。
しっぽをブンブンしたら、好葉にジト目で見られた。]
えへ。
なんか目が会ったから、念が外人に通じるかの高尚なる試みを実施したのだ。
結果万歳じゃの。
くれくれ♪
[男が男の膝に座っているのを見て、好葉が悶えている。>>58]
何故じゃっ?!
[理解に苦しんだが、好葉が喜ぶなら、誰か(男)の膝の上に座ってアピールしてみるべき?!
機会を窺う目で男子生徒を探った。]
[荷を教師に預けて身軽になった後も、
万里の優しさが嬉しくて、つい表情が綻んでしまう。]
……いこっか。
[はぐれないよう、なるべく万里の傍に……と。
躊躇いがちに手を伸ばし、
少しだけ、彼の服を掴んだ。]
―京都駅内・ファーストフード店―
[適当に買い物をすませたあと、
駅中のファーストフード店の一席に陣取って期間限定のシェイクをずずず]
…んじゃ、連絡いれとくか。
[携帯を取り出すと、ぽちぽちメールを打つ]**
Sub:適当にはぐれた
To:織江
From:満井
今は京都駅の中のファーストフード店にいる。
どっか移動するときはまた連絡いれとくから
あいむふぁいん、せんきゅー。
[蜷」のおかげで謎英語には慣れていたから、わざと日本語発言な返事をして。]
うん。だれか、おいてけ、いった。
……ともだち?
[違う。多分。]
[差し出された飴に少し目をまたたかせて。]
ありが、とう……ございます。
[ふわりと微笑む。
自分への質問には「うん」と頷く。]
じんじゃ、おまつり……?
きょうと?
[それも違う。]
[真理の手が服の裾に伸びる。
こういう仕草も可愛いななんて思って頬を赤らめる。
でもこれじゃ少し歩きにくいし。
裾を摘んでいる手をはがすと、その手をちょこんと握ってみた]
あ、漬物のお茶漬けとかでもいいのかな?
[京都風の定義というのに若干自信はないが、なんとなくそれっぽく感じる店をガイドブックで見つけて指さして]
ここ、京都御所の側みたいだから、ご飯食べ終わったあとそこから観光してもいいかなって思うし。
[そう提案して真理の顔をじっと見る。
出来れば彼女が喜んでくれるようなところだといいのだが**]
[喉を揺らして可笑しげに笑っていた兄>>22
ふと声を落とし囁く男は、見慣れぬ顔をして]
………っ、 ゆき、
[しなやかに此方へと傾ぐ長躯。
咄嗟に名を呼ぶ声が、どこか制止めく。
彼の唇が降りた先は、掌に握り込んだままの、食べ掛けの菓子。
学生にも手頃な安っぽい菓子に、恭しく触れる唇]
[聖前くんのお静かに、のポーズは窓際の席なので見えず。
>>0:199玲緒の呟くのを聞いて、小耳に挟む限り確かに彼は人気があるな、と思う。
同じ図書委員の天倉くんも格好いいと騒いでる子がいた気がする。
当番の関係か、一緒に見られないのが残念だとかミーハーな子が言ってた。
他にも格好いいと騒がれている男子はいるから、うちの学校は割と豊作なのかもしれない。]
[あたしは縁結びよりもお寺とか神社を巡る方が好きだ。
紅葉はまだ先だったっけ。
もしかしたら少し早いものが何処かで見られるかもしれないけど。
>>0:208しおりのページを捲っていると、玲緒が答えをくれる。]
えっと…世界文化遺産コースだっけ。
下賀茂神社行きたいな。
[あそこには干支社がある。
大国主命という神様がそれぞれの干支に合わせて七つの社に分かれて違う名前で祀られているんだ。
神さまの方も、七つの社に当てられる程の種類の名前があるのだから面白い。
小さい頃に行ったきりだから、あまりよく覚えていないけど。
――まぁ、玲緒とは違う社に手を合わせる事になりそうだけど。
自分の干支の社にはお参りするけど、それぞれ丑と未を祀る社にもお参りする事になるんだろう。]
[そんな事を話している内に新幹線は京都へ到着する。
>>0:#4アナウンスがあれば、あたしも降りる準備を始めた。**]
/*
聖前くんと天倉くんのイチャイチャが見たかったです!
でも位置的には見れないかなって。
取り敢えず、新幹線降りるとこまでは返せたぞ!><
[耳元で吹き込まれた訳でもないのに、ふわりと耳朶に
体温を意識させる囁き。
まして、直に彼の吐息が掠めた指は、ひりつくようで]
[瞬きもできず、注いでいた視線。
ふいと手元に逸らせば、濡れたようなチョコレートの艶が、
滲みる熱に色濃く映える]
――……わかん、ない。 …全然。
[密やかに息を吸い、そっと吐き出す一呼吸。
顔を上げると目元で笑い]
分からないものは、あげられないなぁ。
…いくら大事な、お兄ちゃんでも。
[じわりとシートに背を押しつけて、残念、と嘯く]
あ……、
[服を掴んでいた手がはがされると、僅かに
しゅんとしたような表情を浮かべるが。]
………………!
[ちょこんと握られると、嬉しそうな表情を浮かべ、
こちらからもそっと握り返した。]
あ、お茶漬け! お茶漬けいいなー。
[京都らしい料理と言って思い浮かぶのは、学生のお小遣いでは
とても買えないようなものばかり。
でも、お茶漬けならば手が届きそうだと、安堵の表情を浮かべる。
女子としては、あまりガッツリとしたのも食べられないが、
そういう意味でも丁度良かった。]
皆がそれでいいのなら、行きたいな。
[じっと見られると>>62思わず顔を赤らめつつ。
はにかんだような笑みを浮かべた。]
本当は、万里くんと一緒に歩きたいんだけど……。
[消え入りそうな声で呟いた。]
[身を起こす兄の挙動を、注意深く見つめる>>25
頬を撫で上げる指は、無言で受け止め。
立ち寄った指先は、頬に垂れ掛った髪をさらりと流して離れゆく。
兄が退いたのを見届けると、徐に口を開き]
…わざわざ、念押ししてくれなくても。
ちゃんと残さず食べます、食べ掛けくらい。
[チョコの溶けかけた先端、くるりと翻して彼を指す。
小さく突き出した舌で行儀の悪さを上乗せしてから、
短くなった残りを、口内へと放り込んだ]
― 回想/新幹線内 ―
……いや?
降りれば治るだろ。
[彼女からの突然の心配。
急過ぎるそれに返答はぎこちなかった。
寝る前よりはマシだと思うんだけどな。
そこまで顔色に出ているのかと苦く笑った。]
― 了 ―
[丁寧に時間をかけて咀嚼し、飲み込んで。
少しべたつく唇を、ちろりと舌先で拭う]
……言う程、甘くなくない?
[僅か残るチョコの風味、舌の上で転がし、
甘たるい中に彼を探す。
普段なら、苦味も強く感じとる筈の甘党の味覚で]
あたし甘いのも好きだし、逆に、このくらいのが。
――幸兄、ダメだったっけ?甘いの。
[高殿家の食卓を司る以上、彼の嗜好は当然把握している。
聞く必要などない答えを求めて、切れ長の眸をゆると細めた*]
─京都駅─
ここにはないな。
先生の話終わってから行こう。
[降りるや否や聞こえる呟き>>43へ、急ぎ過ぎだと笑いつつ。
レポート提出の話>>1を聞けば、
如何にも面倒だと物語るような表情を浮かべた。]
それで、やっぱりファーストフードは駄目か。
面倒臭い。
[結局、口でも言ってしまうのだけれど。]
― 京都駅 ―
[伏見酒処ランチが却下された。]
むう、
豆腐と酒でも佳いのだぞ?
個神的には、こんこん焼きが好きじゃがのう♪
[昔は納豆敬遠してたけど、好葉に作ってもらったそれは美味しかったのだ。]
[ホテルへと送って貰う為に荷物を預けた後。
彼女からの提案>>46に検索結果の場所を見せて貰う。
ディスプレイが示す先は食事処。と、周りの観光名所。
行く先を考えてなかった身からすればこれは有難い提案。
しかし続く希望の伏見稲荷大社からは正反対の様。]
逆方向だぞ?
[やはり疑問は口に出る。
直ぐ、その場に居る班メンバーに声を掛けた。
ルート決定の了承を得る為と、時間が間に合うかの確認。
皆優しいもの、……というよりは何も考えてないモノで。
行きたい場所がある人任せで周れば良いじゃないかと。
あっさりと決まった班別行動のルート。
彼女の行きたい所から足を運ぼう。**]
/*
というわけで夕飯に、こんこん焼き&秋あがり(日本酒)をリクエストしてみる。
※こんこん焼=油揚げの袋の中に納豆を入れて焼くだけ。
葱や生姜を混ぜるレシビもあるらしいね。
さて、伏見稲荷に参るとしよう。
市バスより列車の方が本数あるぞ。
[雲外鏡を覗きながら、自分の都合で行き先主張。]
/*秘話も時系合わせた方がええよな?
秘話籠りも大丈夫だよー☆っていう完全RPに入るのは初で…。
今ものっすごく眠くて寝てしまう3秒前みたいな感じだから、起きた時に何か文章とか何か色々ミスが見つかるって思ってる(思ってる)
生活リズム爆砕してて夜コア取れないのが割と俺、定期的にあるんだけど、今がまさにその状態でちょっとヤバいって思ってる。
戻さねぇと。
― 新幹線 → 外 ―
――…さて。いきますか。
[腰を浮かせ、タイトスカートの裾を軽く直して座席から立ち上がる。
先に立った兄が、棚から下ろし、差し出してくれた旅行鞄>>25
一瞥を挟み、にこっと満面の笑み]
ありがと、幸兄。
せっかくなら、外まで持っていってくれたら、
もっといいな?
[大荷物を持って観光する訳ではないだろうから、
いずれにせよ暫しの間だと強請ってみる>>#0]
― 外 ―
[学年主任の説明>>1に、兄と並んで耳を傾ける。
例の如く、何故か双子は同じ班に所属している。
移動を始める生徒達、車内で前列に座っていた皇と申も
視界に入った>>13
謝罪と冷やかしを半分ずつ籠めた言葉に、
律儀な突っ込み>>0:158と軽妙な切り返し>>0:190を
同時に向けられたのを思い出せば、口元に笑みが浮かぶ。
打ち消しのためだろうが、女子に手を振る申というのも
なかなかに珍しい絵面だった気がして。
希少な機会にこちらも手を振り返し、皇の方にはやたらと優しげな――寧ろ意地悪く映るかも知れない微笑だけ残して、引っ込んだ。
その後も、殴り合いが開始される音は、特に聞こえなかったが]
…案外あれも、ほんとにスキンシップの範疇だったのかもね。
[皇の背中を叩く申の姿に、彼の自己申告を思い起こして独り頷く*]
― 京都駅 ―
[黒のスクールバッグを右肩に掛け。
新幹線から降りれば、周囲の喧騒はまた別のざわめきを増す。
まだホームだが、神社を探す声まで聞こえてくる。>>43
周囲の期待に満ちた空気に押され、着いた実感が湧けば眠気も晴れて気分も高揚してくるもので。
集まって学年主任からの課題を聞き、頷けば班のメンバーと顔を見合わせ。>>1>>13]
予算を考えろ。
京都風って言うと、他に湯豆腐とかうどんとか……といっても量がある方がいいよな。
まだ着いたばかりだし、観光しつつ食事処調べるか。
[しおりを取り出せば巻末に載っている観光ガイドを、今更のようにパラパラと捲り。
ちらりと横に立つ炉を見やる。神社や仏像巡りに興味があるとは思えない。何なら興味を示すだろうか。
お勧めらしいコースを一通り眺めた後しおりは畳み、「京都」「観光」でスマホで検索をかけてみる。]
[背中を叩かれ、ホームを指差す炉にスポーツバッグを掴んで引き止める。
はぐれたら、いくら制服だろうとも見つけるのは困難だろう。]
ちょっと待てって、行先も決めずに電車乗ってどうするんだよ。
……ああ、こことかどうだ?
試食もできるらしいぞ。
[検索にヒットした中から見つけたのは、京都で有名な和菓子の工場見学。
手作り体験は予約制らしいが、見学は行けばできるらしい。京都駅からもそう遠くはなさそうだ。
班のメンバーの確認もとりつつ。
肝心の炉の反応はどうだろうか。掴んだバッグを軽く引いてみた。*]
[密かに聞こえてきた声に、胸が高鳴る。
もしかして、気づいてなかっただけで同じ気持ちなのだろうか。
そうだったらいい。
冷やかされたらその時はその時だ。
方向音痴で心配だからとかいっておけばいいのだから。
その手は握ったまま]
―京都駅―
[多くの視線を受けていたのに気付かなかったのは幸いなのか、
それとも不幸なのか。>>39>>45>>55複雑なところだが
様々な感想を背に受けながら、やがて降り立つ京都駅。]
―――…こんにちは、京都。
[ホームに下りると、まずは気持ちを落ち着かせる為の深呼吸。
そうする事で京都の穏やかな空気を感じられる気がして、
波打つ感情は徐々に静かなものへと変わって行った。]
よし。
[この一言に、様々な感情を詰め込んで。]
[荷物を一旦ホテルに預け、必要なものだけを小さな肩掛け鞄に
詰め終えると、ここからは班行動となる。>>1
行き先の指定は特に無く、代わりに昼食の指定が入っている。
なるほど、とことんまで自分達の目で京都を見て学べと
言いたいのだろうかと、篤史は思う。]
それで、結局行き先ってどうなった?
[同じ班の男子に問うてみたものの、何故かしおりで篤史が
担当したコースを主に見て回るらしい。]
え?どうしたのどうしたの、歴史に目覚めたか!?
だったら案内は任せろ、語りつくしてやるぜ!?
[頭の上にハテナマークを浮かべつつもテンションを上げる篤史。
その行き先決定の裏側に、知らぬ所で女子が関わっているなど
知る由も無い。>>0:208
女子の足の向かう先が自分達の行き先になるはずだったが、
篤史の示した先に女子が居て、その後に続く形となるらしい。
世の中の仕組みとは良く解らないものだ。]
― 回想 ―
[入学してから数ヶ月、高校生活に大分慣れてきたころ。
かねてからしたいと思っていたことを実行に移す時がやってきた。
多少緊張していたのか、寝坊もせずいつもよりゆとりのある始業前。
朝一番で真理を捕まえると、CDを差し出して]
えっと、朝雲って放送委員だろ。
だったら、昼の放送とかでこのCD掛けてくれると嬉しいかなーって。
お願い。頼む!
[と中学時代にハマったロック系のCDを返事も待たずに手渡す]
それとさ……朝雲の声って綺麗、だよな。
普段もいいけど、マイク通すと一段と引き立ってる……と思う。
[リスナーとして感想を伝えてるだけなのに、少し照れるのは相手が同世代の女の子だからだろうか。
そう告げたあと、視線を黒板前の時計に向けた]
[方向が逆>>70と言われて、慌てて縮尺を変えたりしながら双方の位置を確認すれば、京都駅を挟むように存在していて。]
……あう。
[蜷」を始めとした班員の視線が集中する。慣れてないその視線に内心冷や汗を吹き出しながらわたわたと考えて。]
……ご、ごはん、さき。いい?
[車内でお菓子を食べたりはすれど、本格的な食事はしていないだろう。
それなら食事がいいか、と視線から逃げるように蜷」の背に隠れながら質問を。]
ちかてつで、まるたまちえき……。
[万里の言葉を繰り返しながら、こくこくと頷く。>>75
これでも一応覚えようとはしている。
覚えるつもりはあるのだ。
結果が伴うかどうかがわからないだけで。
……結局、一番確実な方法ということで、
はぐれないよう万里について歩くのに集中することにした。]
[繋がれた手が温かくて。心強くて。
つい甘えてしまいそうになって、自分を諫める。
やはり自分が頼りないから、こうしてくれているのだろうかと思うと、少し申し訳なくもあり。]
……ありがと。万里くん。
[彼にだけ届くくらいの声で、小さく、感謝の言葉を。]
― 回想・新幹線内 ―
[ため息をつく様子や、その原因にも気づいてはいたが必要以上にそれに触れるつもりもない。
自分と違う次元の話とはいえ、どちらでもないということ、選ぶのに悩む気持ちがわからないわけでもない]
たのしいに決まってるじゃん。そうじゃなくても一生に一度なんだし、ね?
[そっと隣の従兄弟にだけは聞こえる声で]
それに、リオ君とも一緒だし、ね♪
あ、お茶もーらい♪
[いつものごとく従兄弟のペットボトルをとって勝手に飲もうとしたり。
そんなやりとりとか、他の友達との会話とかしているうちに目的地に到着することだろう]
下賀茂神社?
[>>64亜梨沙が行きたいと言った所をしおりで探し、祖父から聞きかじった事のある場所だったと思い出す]
干支社があるんだよね。なら、家名のお社にお参りしなきゃ。
[近隣、それから祖父と縁のある神社仏閣になら足を運んだ事はあるが遠出とは無縁だった為に、世界遺産と名がついた歴史ある神社へと足を運ぶとなると、自然背筋が伸びてしまう]
私は行きたい所とか、特にないし。それに、干支社見てみたいから。行こう、下賀茂神社。
……世界遺産だし、聖前さんと話す口実になるでしょう。それから縁結びのパワースポットらしいから、そのご利益でお話弾むかもしれないよ。
[少し声を大きくしたのは、前の座席に座る班長に聞かせる為。彼女も、隣の亜梨沙もそれを理解しただろう。
慣れない言葉選びの甲斐あって、亜梨沙の申し出はあっさりと班の目的地となり、そうして京都駅へと降り立つ事となる]
[降り立った京都駅。学年主任から出された課題>>1を聞いて、そういえばと亜梨沙を見た]
……亜梨沙、好きなものとか、嫌いなものとかある?
[こんな事すら知らないまま、敵対する家柄の子供として、ライバルとして傍にいようとしていたのだと気づいて。
課題に甘えて、好奇心を満たす質問を落とした]
―京都駅―
[左肩に掛けたスポーツバッグの肩紐を握り締める。
ホテルに送る用のキャリーバッグと違い、貴重品と飴やら軽いお菓子、飲み物程度しか入っていない。
課題を聞いた大河が班の面子と顔を見合わせている間、適当にホームにたむろした生徒達にと視線を彷徨わせる。
兄と並んで説明を聞いていたであろう高殿妹>>72を見つけ、すぐに逸らした。見つめていると隣の兄が面倒だという理由がなくもないが、それ以上に特定の誰かをただ見ているのも気まずかった。
兄弟のいない炉にとって、あれだけ溺愛してくる兄がいる妹や、恭しく世話を焼きたくなる妹がいる兄の立場が羨ましくはある。
お互い恋人が出来た時はどうするのだかと余計な心配を抱くと、
不意に兄以上に慕っていた小学生時代の大河の顔が過ぎり。
はっ、と乾いた笑い声が口から零れていた。]
[炉が女子に対し距離を置いているのは周知の事実だ。
一年の頃は外見の良さもあってか女子が周りに集まっていたが、食事やどこかに誘われようと告白されようと首を縦に振ったことはない。
常に嫌そうな表情を浮かべ、時には追い払う動作を見せ。
出入り口で談笑する女子を避けて窓から入ったこともあるくらいだ。
可愛い子や美人であっても同様の態度を取る炉に向かって、同級生が理由を聞いたこともあるが、勿論口は閉ざしたまま。
大河が転校し、空手を始めて少し経ったある日。
父が戯れに言った「女の子は砂糖で出来ているから、苛めたりして泣かせたら溶けてしまうんだよ。」という言葉を聞いてからというもの。
泣き喚く少女達がドロドロに溶ける悪夢に魘されたとか、女子が泣く声に盛大にビビって今もそれを引き摺っているだなんて。
男として情けなさ過ぎて、墓に持って行く以外の選択肢はない。]
―回想―
[高校生活にも、大分慣れてきた頃。
放送委員に所属することになって、日々部活とは別に、
自分の担当する日に流す原稿を作る作業に追われることとなった。
クラスでは明るく振る舞っているし、誰とでも仲良くは出来る。
だが、決して目立つ方ではないし、
むしろ人前に出るような行為は恥ずかしくて避けてきた。
それでも放送委員となったのは、テレビ越しに見える姿への
小さな憧れのようなものからだった。]
[最初の放送は緊張してしまって、
何を話したのか自分ではほとんど覚えていなかった。
たどたどしいながらも、何とか最後まで話せたと聞いて、
安心してその場にへたり込んだものである。
緊張したし、酷く疲れたのだけど。
不思議な達成感を覚えていたのと、
友人達からかかるねぎらいの声と励ましの声が、凄く嬉しかったのだ。]
[放送も何度か重ねるうちに、次第に慣れていった。
当番が来る度に、何を話せばいいか、原稿作りで悩みはしていたが。
その日も始業より早く机に座っては、原稿用紙とにらめっこをしていた。]
………………あ、万里くん?
[クラスメイトの姿を認めれば>>79
ついていた肘をおろし、僅かに姿勢を正す。]
おはよう、今日は早――……え?
[何かを差し出されれば、きょとんとした表情で受け取る。
それがCDであると知ったのは、手中に収まった後。]
あ、うん。わかった。
リクエストということで、放送でかけるね。
[それがリクエストとわかれば、何故だろう。
幾分残念に思いながら、頷いたものである。
だが、続く言葉を耳にした瞬間。]
・・・・・・!!
あ、ありが……とう……。
[僅かに声を震わせながら、小さく答えたものだ。
相手が時計に視線を向けていたのが幸いだった。
……きっと、耳まで真っ赤になっていただろうから。]
私は特に好きなものはないから、好きなものがあるならそれに任せる。
……ああでも、酸っぱいものは少し苦手。
[本当は凄く苦手なのだが。
知りたいという事を隠す為に、自分の好みも伝え、食事の傾向を纏める会話へとすり替える]
― 新幹線下車 ―
[降ろした旅行鞄を肩に掛け、当然のように徹する荷物持ち。
二人分の加重を苦もなく支える恵まれた体格。
どうせ、下車程なくしてホテルへ先送りになるとしても、妹の双肩を労わらぬ男ではなかった。>>#0]
荷物を預けたら、昼食でも摂りに行くか。
琉璃。蕎麦とうどん、どっちの口だ。
それとも、別のものが良いか?
嵐山地区に足を伸ばすんだ、選択肢は多いぞ。
[早々新幹線を下りて、京都駅の改札を並んで抜ける。
駅構内の雑踏を躱して、彼女の隣を陣取るのもいつものこと。
そうして、自主性を重んじる教師陣に荷物を任せ、最低限の装備を遺して旅行鞄と別れを告げた。兄は男子生徒らしく軽装だ。]
[……それ以来。
万里の好きなアーティストの曲は、
真理の当番の時に度々かかることとなる。
別のアルバムに収録されている曲も含めて。]
―回想:了―
―――…飼い主と犬。
俺にはそんなじゃれあいにしか見えないがな。
[不意に隣から妹へ掛ける声はクラスメイト某二名への所感。>>72
仲が良いのか悪いのか、己には判断しかねる二人組への認識。
誰憚る事もないシスコンにとやかく言われる義理も無いだろうが、
男二人でむさ苦しいものだな。と揶揄を投げる程度には知っている。
ともあれ、此方も同班の面子に、兄妹だと云うのにその暑苦しさはなんだ。と突っ込まれる前に、妹の肩を一つ叩いて行動を促した。]
私は特に好きなものはないから、好きなものがあるならそれに任せる。
……ああでも、酸っぱいものは少し苦手。
[本当は凄く苦手なのだが。
知りたいという事を隠す為に、自分の好みも伝え、食事の傾向を纏める会話へとすり替える。
亜梨沙からの返事はあっただろうか]
京都らしいお昼、となると何だかお小遣いが一気に飛んでいってしまいそう。
[なんて言いながら、ふと京都と言えば、なあぶら取り紙で有名な店の紙袋を下げた人を駅構内で見かけて、玲緒はきょとと瞬きをした]
あのブランド、カフェもあるよね。一応、候補に入れておこう。
あとは……
[スマホを取り出して目的地周辺に何かないかと探してみれば、神社境内の休憩処や、近くにみたらし団子発祥のお店があるとか、そういうのがヒットした]
甘いものは好きだけど、これをお昼と言ったら叱られるかな。
[難しいと呟いて、前髪がわずかにかかる眉を寄せた]
― 京都駅・少し前 ―
[学年主任の説明を聞きながら。ふと、横で渇いた笑いが聞こえ。>>89
何事かと、顔を巡らせれば目に入ったのは、ついさっきまで後ろの座席にいた高殿妹。>>72
こうして制服が集まっている中では、私服がより目を引くのも即座に気づいた要因だった。]
……何を笑ってるんだ。
[車内でも、含みのあるような妙に優しげな微笑を送られたのだったか。
眉根を寄せ、怪訝な視線を送り返す。
優等生と素行不良。傍目からは、渋々任されているように見えるんだろうか。
口を開けば嫌味か皮肉ばかりになり、冷めて見える自分の態度にも問題があるのだろうが。
まさかここで――…]
/*
女子高生らしいセレクトな気はするけれど、変化球という心得もあり。
でも玲緒のキャラからは浮いたセレクトだな、うん。
― 回想・新幹線内 ―
一生に一度……そうなんだけどね。
[>>83一生とかいう枕詞には違う物が過って眉間に皺が寄るが、小声で聞こえた言葉には、少ししてぷいっと視線がそれた。]
…僕だって、マリーと旅行するのが楽しくないわけじゃない。
折角同じクラスで、同じ班になってるんだし。
[Eまであるクラスで奇跡的にそれが叶った事は喜べる事のはず。
嬉しいはずなのだが、それを素直に喜べる現状でないのがまた居たたまれなくて、寄った眉を下げながらぽつんと呟いた。]
やだよ、僕スポーツ系はてんで駄目なんだからパス。
[>>84とは帰宅部一択な人の弁。
早く家に帰ってゆっくりしたい高校生だった。]
って、あー!
マリー自分の飲んでよもー…。
[>>85ペットボトルを取られたら、解りやすくぶーたれる。
持ってきてるだろうとか言いながら。
ただそうしてる間はわりとにぎやかに、苦労事も考えずに道中過ごせたのだった。]
― 新幹線到着後 ―
[>>86到着後、荷物を降ろそうとしたが見事に手が届かないので椅子に登ろうとした所でマリーに助けられました。
何でマリーノが背が高いんだろうとか、男なのにとか、事情を知る前は思ったりもしたけれど今は少しだけ、仕方ないのかなと諦めにも似た感情が胸にある。
わりと大きな荷物を抱えて降りる時に、ふと視線が合って声が出た。]
あ。
[>>26クラスの違う双子兄妹に気づくと、少し笑んだ後ひらひらと小さく振って、またねともばいばいとも言う風に見送った。]
[>>1それから集合の後、学年主任から昼食と観光地について、レポート付の説明を受ける。
後々控えてる事も大事だが、目下の目的もまた大事で。]
観光地はそれなりにあるから後で考えるとして…。
食べ物……うーん京都らしい食べ物ってなんだろ。
抹茶、くずきり、和菓子とかおたべ…?
[思い出しながら指折るものの、出てくるのは甘い物ばかり。食事にするにはなぁ、な物ばかり。]
マリーは何かある?食べたいのとか…
[ガイドブックをそれなりに読み込んだ彼女なら何かあるかなと思いつつ、しおり片手に首を傾げた。]
[何となしに呟いた言葉へ尤もな指摘>>73が向けられる。
修学と名は付いていても結局はただの集団旅行。
課題があるなんて聞いていなかったし、事前にされていたとしても覚えがない。抜き打ちなんて面倒な、と肩を竦め。]
そんくらい分かってるっての。
高校生にもなって上限一万ってのが侘しいよなぁ。
いざとなったら食レポ見てでっち上げるって手もあるが……
バレた時が悲惨だし、出来たら美味いモン食いたい。
[率先しようとする大河の姿勢は見事な物。だがそれを褒めもせず、特に提案を拒絶する理由もなければ頷いた。
しおりは何度もくまなく、隅から隅まで読んだが特に興味を引く項目はなかった。歴史はそこそこ好きだが、池田屋や千本鳥居をこの眼で見ても「ふーん」と軽い反応しか出せない気がする。]
[まだ足は動いてはいなかったが、今にも歩き出すと思われたのか。
バッグを掴み引き止める大河の手>>74を叩き落すでも払い除けるでもなく、きょとんと気の抜けた顔をした後しげしげと見つめる。]
んなこと言ったって、新幹線のホームで立ちっ放しも疲れるだろ。
試食?……観光地って言うのか絶妙な所だな。
[大河がこちらにスマホの画面を見せる前に手元のそれを覗き込み、工場の写真と脇に書かれた文章を読む。
勝手に画面をスクロールさせて成程ねぇ、と独り言ち。
それが不満そうに見えたのか、バッグを引く手にけらりと笑う。]
ま、たかが一ヶ所廻った所で昼過ぎや夕方になるでもなし。
出来たてってのも一度は食ってみたいし、行くか。
[大河から奪ったスマホで駅情報を見つつ目的地へ向かう電車のホームへ向かい、返せと語気を強められるとようやく返してやった。*]
ん、そろそろお腹空いたかも。
幸兄といると、変にお腹空く…
[遠く秋空を見上げ、しみじみと呟く>>96
兄が二人分の荷物を運んでくれるお陰で、肩こそ軽かったが。
やがて、兄の手からも荷物は回収され、揃って身軽になる]
/*
素早いお返事、ありがとうございます。
なるほど了解しました。
相方とは一緒に行動できるか、わかりませんが。
参考に致します。
えー…じゃあ。
あたし、京懐石食べたいな。
ランチでも一人1万くらいふっとんじゃいそうな、お高いやつ。
[旅程初っ端に小遣い限度額を使い果たすコースを、笑み混じりに強請り>>96]
お蕎麦とうどん、どっちも好き。違うお店なの?
あたし、正直京都、あんまり調べられなくて。
[理由は告げずとも知れるだろうと、さらりと打ち明ける。
――何気なく、言えただろうか。横目でそっと兄を窺い]
[あばあばしながら許可を取り、食事処へとまずは行くことに。
食事処から一番近い駅までは行けたものの、]
……どこ?
[やっぱり迷った。]
/*
殴りたい、あの笑顔。
その癖しゅんとするんだからもう良いように転がされていて。
全年齢を考えると最初からデレ過多だと色々危ないけど、こうやってデレられないのもこれはこれでもどかしくて辛いごろんごろん。
だけど、昼飯どうするんだよ。
お前らそこだけは女子に付き纏うのはやめておけよ…
絶対に調子に乗って騒ぐだろ。
[幸いというか何というか。
愛らしい八つ橋で売り出し中の店での飲食は、昼食には
含まれないようなので良かった。
河原町駅近くにあるので、観光を終えたら行ってみたいが。
その頃には、皆も戻って来る頃合だろうから…
天倉に連絡して、新幹線でのあの一件の事を謝ろうか。
そう思ってスマホを取り出してみる。
……当然ながら、彼からのメールはあるはずも無く。]
ちょっと、ばか……っ、
――…皇くん達に聞かれたら、どうすんのよ!
[余計な感想を付け足す兄の口元を塞ごうと>>98
手を伸ばしつつ、当人達が未だ傍にいなかったか、
さっと視線を巡らせる。雑踏の中、確認しきれなかったが――]
/*
nikinikiの八つ橋は一度食べに行ってみたいです。
そんな野望を密かに忍ばせたロールでございました。
また紅葉する頃に、ぶらっと行ってみようかな。
― 現在・丸太町 ―
[京都から丸太町駅は近い。
あっという間に駅につくと出口から地上に出る。
すぐ側には京都御苑があり、ご飯の後真理と歩くにはちょうどいいと自分の選択が上出来なことに満足した]
えーと、ここから徒歩1分だって。
[特にまようこともなく目的地につく。
覗いてみると店には他のお客さんもいたが、なんとか席を確保することは出来た]
/*
もうちょっといちゃつきタイムのほうがいいかなと思いつつ、先に課題を済ませて置きたくなるタイプだった。
ところで中の人、実は京都御所にいったことありません
/*
はっ、亜梨沙きた。
ごめんなさい、中の人がお昼ーと本気で悩み、ルート検索したら銀閣寺周辺のがお店あるという事に気づいて、アンカまた貼ってないΣ
[高殿兄妹は、一緒にしておくと単体よりも遥かに煩い。
けれど無理に引き離す方が、遥かにややこしい――周囲に、そういった認識をされているのではないか。
薄らと自覚がないではなく、つい釣られた自分を省みる。
同じ班の顔ぶれには、女子だけで居る時は、
賑やかに話が盛り上がる友人も含まれている。
けれど、双子揃っている時は、話しかけてくれる頻度がぐんと下がる]
[溜息を溢し、今一度雑踏を見渡していると、軽く肩を叩かれ>>98
確認するまでもなく、兄だろうが]
……なに、どしたの?
―現在:丸太町―
[地下鉄を降りて駅を出れば、ついキョロキョロと辺りを見回す。
初めてくる街を歩くのに、どうして彼は迷わずにいれるのだろう……と、むしろ不思議そうに万里の顔を見上げた。]
う、うんっ
[徒歩一分と言われても、
自分ならもっとあちこち行ってしまいそうな気がする。
目的の店について席を確保出来れば、ほっと息を吐いた。]
逆だ。
腹は何時でも減る、単に減る時に傍に俺が居るだけだろう。
[共に長い時間を過ごし、それが当然と罷り通る間柄。>>108
しかし、是正を入れても彼女の胃袋が寂しがっているのなら、行動を早めることに異論は無い。育ち盛りの班面子も然したる口を挟んでこないところを見ると、同意見なのだろう。]
―――ああ、一見さんお断りの。芸妓も呼んで?
[彼女の軽口に乗った振りして更に高額プランに昇華。>>109
高校生にしてみれば分不相応極まりないが所詮冗句だ。]
旅行前には醤油の染みに御執心だったからな。
生憎店は違うが、場所は近い。
近くに湯葉を出す店もあるから其方でも良いぞ。
[態とらしい曲解を挟んで、足を踏み出す。
先行く同班面子の背を追いかけ、そっと視線を降ろすの妹の指先。]
―回想・1年前―
[天倉と最悪の出会いを果たし、恐怖に慄いた日々をしばらく
続けた後、とうとう捕まって財布を取り出しかけたとある日。
悪意があっての行動ではなかった事を本人から知り、まずは
図書室での事故のことを謝った。
その後、休憩時間や放課後だけでは足りなくなり、そういえば
まだ委員会所属の希望を出していなかった事を思い出し、
迷う事無く図書委員への所属を希望した。]
えーっと、天倉…だったっけ。これ、俺のメルアド。
なんか連絡網で使うんだって?横同士の連絡が取れたら
便利だろうから、持ってて。
[所属直後、連絡網として扱うからと他の委員とアドレスを
交換することになり、天倉とも同様に交換しておいた。*]
―少し前―
[何かを訝しがる声音での言葉>>100には、短く。]
別に。
[大河が車内で高殿妹から微笑まれていた事実も、足元に視線を落としていたせいでこちらではなく彼女の方を見ていたことも知らず。
あれは高殿妹が笑っていたことへの独り言だったかもしれないが、自嘲していた自覚はある。
片や成績優秀の優等生。片や大人しくなったとはいえ元不良。
大河が内申点欲しさにお目付け役を買って出なくとも、どこの大学への推薦枠も余裕で取れることくらい知っている。
だからこれは押し付けられた訳ではないことは薄々分かっていたが。
かと言ってこういう状況になった経緯>>0:27を、正しく理解することなど、あまりにも都合の良い解釈だからと到底出来なくて。]
ドッグトレーナーと訓練犬では無いと思うが。
―――ん? 奴等は自覚がないのか?
[己も大概、人から如何見られているか、を気にせぬ手合であるが、
首を捻りながら、伸びてきたあっさりと手を捕まえた。>>112
すっ呆けて返す男は唇の形だけで笑い、緩く手を引いて彼女と並ぶ。
自班の観光ルートは定番嵐山方面だ。
王道中の王道と言えばそれまでだが、二十歳を前に様式美を済ませておくのも悪くない。*]
[小学校のお泊り会や、中学校の林間学校と修学旅行。
泊まり掛けの行事は何度も体験してきたが、隣に大河がいないだけでどうにも残った思い出も希薄で。
こうして学年一丸となって行われる集団での行事も、最後。
どんな理由であれ、班も同じ。行動する時間は他に比べて多い。
楽しい物にしたいとは願っている。
だが、それ以上に。楽しい思い出だけしか残らなかったらと怯え。
小学校や中学校の友人達のように、思い出の中にしか残らない
そんな存在にだけはなりたくないと。
願うだけでは実現しないと知っていたが、打開策も思い浮かばず。
ままならぬ現状に、車内で手を乗せられた肩をきつく握り締めた。*]
[班面子は兄妹に気を使ってくれているのか、はたまた巻き込まれたくないだけなのかは知らないが、何処に行っても常と変わらぬコントめいたやり取りを繰り広げる。
男は機嫌の良さを隠さず、旅先の空気を吸って、小さく独り言を漏らした。]
―――…いや、琉璃が居れば芸妓はいらないな。
[繋いだ手を強く握り締め、歩みを促すといざ向かうは嵐山。*]
―現在―
(そういや、あの時もあいつの上に落ちて、謝ったんだっけ。)
[天倉のアドレスをスライドして呼び出し、いくつかの
形にし辛い言葉の羅列を打ち込んでは消して行く。
「ごめん」「悪かった」「怒ってる」「謝る」……
しかし、これでは卑怯だとも思えて、何にせよ謝るなら
顔を合わせてでなければと、呼び出したアドレスは
仕舞いこまれることとなった。]
― 店内 ―
[席に案内されると、話しだす]
他に2000円とか3000円するメニューもあるみたいだけど、なにせ予算が1万円だからなぁ。
とすると、この1050円のやつが一番良さそうなんだけど。
[と、皆に何を頼むか確認をする。
1050円のメニューだと、ご飯と赤出しの味噌汁。それにだし巻き玉子に、漬物盛り合わせが出るようだ。
お茶はほうじ茶である]
/*
なんで「2000円」でぐぐったよ私……。
そんなワードで調べて、メニューが見れると思うなよ……!!!
[炉が女生徒を苦手なこともあり、班員は男だけで構成されているので気兼ねがない。
引き止めた炉のきょとんとした顔に、眉を顰め。>>107]
だからって、後先考えずに動くなってことだ。
いくらお前が目立っても、はぐれたら探すの面倒だからな。
[花より団子。寺や神社巡りよりも工場見学と試食。異論はなさそうである。
手元を覗きこまれた拍子、金色の髪が頬を掠めて咄嗟のことに驚いて動きが止まる。
胸倉を掴まれた時は、予想した上で煽ったので動揺などしなかったが。頬に残る感触に微かなむず痒さを覚え、視線を泳がせたのは一瞬。
その隙をつかれ、スマホを奪いとられた。]
[教師陣の方針としては、固まらないように適度に連絡を取りつつ、各々行きたいところを行こう、ということになったらしい。
ただでさえ広く慣れない土地で、全てを見回るというのも困難。妥当な判断だ、と思いつつ、自分もどこへ行こうか考える]
やっぱり宇治かな…あの茶団子美味しいし…。
[歴史の教師だから、というだけでなく古都を愛する明日香は、旅行で何度かここへ来ていた。
生徒ほどでは無いが浮く気持ちをよそに、メールが届く]
決まりだな、じゃあ移動を……あ、おい。
スマホは持ってくな!
[そんなに楽しみなのか。けらけらと笑ったまま奪ったスマホを持ったまま行こうとする背中を追いかける姿は、確かにドッグトレーナーと訓練犬には程遠い。
スマホを持った犬に、返せ、と語気を強めつつ。新幹線のホームから移動を開始した。*]
えぇ……。
[人がいなければ、頭を抱えていた。
それでも折角の京都を一人でゲーセン巡りやホテル待機というのも虚しいだろう。
そうだ、と思いつくままに返事を書く]
Sub:Re:適当にはぐれた
To:織江君
From:満井
織江君の体調が悪くなければ、見回りを手伝ってもらえませんか?
私一人よりも、二人の方が都合いいこともありますし。
[移動中、返されるスマホを受け取ろうとして。
ちらりと炉の顔を見やり。]
……お前の携帯も教えろよ。
もしはぐれたりした時用に、必要だろ。
[スマホをタップして、新規のアドレス帳を画面に出してもう一度渡す。
ここに打ちこめ、と示すように。]
/*
皇と申が上手いこといきますように。(合掌)
そして、妹ちゃんとデート!
ちらちら見える戸惑いが堪らない。
今回、凄く遠ざかる時と近づいてくれる時が見えるのですが(多分)醍醐味が実に楽しい…!
/*
伊右衛門サロン…とも考えたが、これだとホテル方面になるのかな(全然京都無縁な人すぎた
ううーん。亜梨沙というか蒼生さんごめんない><
―店内―
まだこの後も色々使うだろうし、
そんな高いのじゃなくていいと思うな。
[そう自分の意見を述べながら。
皆どうするんだろう、とテーブルを見回す。
そして万里の手元のメニューを、
目を輝かせながら覗き込むのだった。]
お漬け物とか買って帰るのもいいかなぁ……。
う、そう考えると、
やはり無駄遣いはあんまりしたくない……かも……。
[ぐるぐる考え中。]
[何か色々と、皇達に謝らなければいけないような気がした。
唐突に謝られても困るだろうから、心の中でひっそりと。
飼い主と犬、そんな発想は欠片も持ち合わせなかったが、
次会えば少し違う角度から見てしまいそうで、頭を振って兄の意見を追い払う。
昼食のプランに、如何にか思考を戻して>>117]
……。やっぱり、それはなしで。
幸兄が鼻の下伸ばしてたら、誰よりあたしが恥ずかしいでしょ。
[そう表現すべき態度を、他の誰かに示す兄を目にしたことはないけれど]
―京都駅内・某ファーストフード店―
[相手からの返信は思ったよりも早くやってきた]
ん。
[カップの底に残ったシェイクをすすりながら返事を打つ]
Sub:Re:Re:適当にはぐれた
To:織江
From:満井
ああ、別にいいぜ。
で、どこらへんで落ち合う?
とりま昼飯がいいかと思ったが…この時間帯だと人も多そうだしな、
センセさえよければ昼飯は少し時間ずらして先にどっか行くか?
[蜷」たちに手伝ってもらってあの道だ、この道だとうろうろ。
やっとこ到着した頃にはお腹はぺこぺこ。]
つ、ついた……。
[ぐうぐうとお腹の鳴る音が他の人に聞こえていないことを祈りつつ、食事処の中へ。]
[醤油の染み。その一言だけで、顔が強張りそうになる>>117
自分から持ち掛ける分には平静を装えても、兄の口から聞かされると、未だ調子が戻らず]
そうなんだ、個人的には湯葉に心惹かれるけど――…
[人によっては好き嫌いがあるかも知れないと、同班の生徒の背へと流した視線。
掌を押し包む体温に、慌てて隣へと引き戻し]
……別に今は、幸兄から逸れる気。ないんだけど…?
[>>87玲緒がしおりを見るのを横目に添えられた文章に目を通す。
自分の家の…と聞こえてこれば]
…そうだね。
[あたしと玲緒。
それぞれ苗字に冠された干支は方位的にも正反対。
それはまるで仲違いしている二つの家のようだ。]
そう。
……あー、そうかも。有名だもんね。
折角だから行ってみたいな、なんて。どう?
[声を張ったその言葉が班長にも向けられているのを察して、彼女に水を向けてみる。
結果、下賀茂神社行きは決定した。]
[入るとまず目につくのはこぢんまりとした和室。
その中にレトロなおもちゃやモダンな雰囲気の調度品。そして何よりブックカフェを名称にしているだけあって、古い本から新しい本、絵本から難しそうな本まで色々。
全てがバランスよく配置されていて、ほわあ、と思わず息をつく。
座席に案内され、慣れない座布団の上にぺたりと座る。正座はやろうとしても重心を上手く取れなくて転がってしまうのだ。
閑話休題。ここに来て頼むのはもちろん、]
にゃんこ、ぱふぇ。
おねがい……します。
[この食事処で有名なのは、バニラアイスに細かな細工をして可愛らしい猫の頭を形取るパフェである。
季節によってパフェの内容が変わるため、リピーターも多いのだとか。]
[>>88京都駅で学年主任の先生から課題>>1を出される。
やっぱり遊び回るわけじゃないんだな、と気持ちを引き締める。
視線を上げれば晴天の空が見えた。]
ふーん…。
[質問の後、>>99先に答える玲緒の言葉に小さく頷いて。
頭の中で、班の他の子の好みと照らし合わせたけど正反対の人はいないみたいだ。]
…あたしも割と何でも食べれるけど。
そうだな…、味はあっさり系のが好きかも。洋食より和食?
嫌いなものは…こってりし過ぎたり、辛過ぎるものかな。
[少し考えてから、向けられた問いに答える。
班長達はあたしの好みを少しは把握しているけど、そういえばこんな話題すら玲緒とした事がなかったんだなと再確認した。]
…そうやって知恵を絞るのも多分課題なんだろうね。
[僅かに肩を竦めてぽつりと零す。
美味しいものは食べたいけど、まだ来たばかりだから散財は避けたい。
玲緒の注意が何かに向くのに気付いて、あたしも見覚えのある店の紙袋を下げた人を見つける。]
…あぁ、あそこか。
カフェは行った事ないな。
[そんな事を言いながら、自分もガラケーで情報収集を図る。
下賀茂神社の付近の店の情報を見て、今は伏せっているおじいさんと一緒に神社の近くでみたらし団子を食べたのを思い出して僅かに眉を下げた。]
[ホームに向かう途中、雑音の中で聞こえた皇の名。>>112
皇という苗字は、珍しさもあるが耳馴染みがない。
志水大河という旧姓での付き合いも長かったが、
炉にとっての大河は志水大河でも皇大河でもなく、ただの大河だ。
それでも聞き取ってしまったのは、二年三年になってからずっと自分の名前の後に呼ばれ続けたせいか。
その声が高殿妹の物だとは判断出来ず、顔の良い大河のことだ。
この旅行中にお近づきになりたい女子でもいるんじゃ、と邪推して。]
[ひょんなことで大河が誰かと付き合い始める可能性もなくはない。
いつもは嫌味や皮肉を言う口で可愛いだの好きだの囁く声を。
複雑な公式を解く手とは思えない程優しい手付きで撫でる姿を。
うっかり想像してしまい、胸の内に重りが圧し掛かる。
噂にもなっていないだけで、既に付き合っているかもしれない。
好きなやつがいれば付き合う。当たり前のことだ。
好みの女優の話すら出来ない距離感を今更思い知らされ。
今、隣にいること自体がいくつもの幸運の結果だと言い聞かせ。
顔の知らない、大河の彼女という架空の存在に、
嫉妬の炎を燃やした自分の心中から、出来る限り目を背けた。]
……ん。 そうゆうのは、あたしの居ない所でやって。
[耳が呟きを拾ってしまえば、一言返さずには居られず。
繋がれた手の甲に、ぎゅっと爪を立てる。
家事のために短く切り揃えてある爪では、大した効果は得られないかも知れないが]
うん、私も同じのにする。
……本当、ご飯もこうして自由行動で取るなら、
もっとお小遣い増やしてくれればいいのに。
[万里のぼやき>>134に同意するように、
苦笑いを浮かべながらも。]
万里くんが予算まで考慮して行き先決めてくれるから、
助かります!
[わざとおどけたような口調で告げるのだった。
……最も口調とは裏腹に、その面には信頼の色が浮かんでいる。]
[だからこそ、まさかあれが。自分と大河を、飼い主と犬と称した兄>>98への叱咤だなんて思うはずもなく。
もし全てが聞こえる位置にいたのなら、どっちが飼い主でどっちが犬だと高殿兄の胸倉を掴んで凄むくらいはしただろうし。
そういうあんたはシャムかチンチラを文字通り猫可愛がりしている癖に、と言ったところで。それが何か、と言い返されてぐうの音も出ない情けない結果になっていただろう。
何も知らない以上そんな事態が起こらなくて良かったと安堵するということもなく。
他のホームへ続く階段を転ばないよう、降りて行った。*]
……よしっ。
[きゅ、と小さく胸の前でガッツポーズを決める。
やはり旅行は楽しい方がいい。そして、自分の中の行きたいところも決まった。彼がいるならコアなところではなく人気の観光コースがいいだろう。
急いで返信を打ち、集合場所へ向かう。慣れない顔文字を使うのは、浮かれた気分から。]
Sub:(*^-゚)v
To:織江君
From:満井
それじゃあ、そこから一番近いおみやげ屋で待っててもらえますか?迎えにいきます。
そうですね、では先に観光をしましょう。
行きたいところはありますか?織江君の希望優先しますよ。
いや待てよ。
[しかしこの薄暗い気分のままで出掛けるのは勿体無い。
きっと彼も思う所はあるだろうからと、「連絡網」とタイトルを
付けてメールを送信しておいた。
謝る機会の予約、その理由と。
きちんと連絡網としての役割を果たすように、しおりの
内容についても触れておいたので、問題はあるまい。]
それで、えーっと?下鴨神社に行くって?
しっかり奉られている神様のことはメモっておけよ、
西殿と東殿と違うからな?
京都最古の姿をとくと見よ。
後、縁結びの御社もあるぞ。
でも女性向けかもな、子育て・安産・育児などを司る神様だし。
[京都最古の一つ、下鴨神社。神社を見て回るのも良いし、
中に広がる森を堪能しても良い。
穏やかな時間の過ごし方が出来るようにとコースに配置したが、
過ごし方は人それぞれ、レポートが楽しみだ。
スマホは手に持ったままに浮かぶ朗らかな笑顔は、
歴史的建造物との対面を心待ちにしていた。]
[おじいさんともう一度京都に来られるかな。
起きていられる時間も減ってきている、曲がって一回り小さくなったように見える背中が頭を過ぎった。
あたしは浮かんだマイナス思考を振り払うように首を振って。]
まぁ、京都だからって修学旅行生が来るんだから、高いものばかりでもないと思うけどね。
京都駅の近くだと流石につまらないし、下賀茂の方なら御所や大学もあるし。
そっちの方に移動してみる?
[明るめの声でそんな楽天的な意見を言いながら、取り敢えずの移動を提案してみた。**]
―連絡網と称された個人的なメール―
さっきの新幹線でのことで、天倉に謝りたい。
何も言わずにさっさと下りて、気になってるんだよな。
ホテルに着いたら少しだけで良いから、時間取れるかな。
都合が付いたらで良いから。
後、これからのしおりの挿絵の資料になる画像を
撮っておいた方がいいかも。
使うかどうかは1年・2年の図書委員に任せる事になるから
意味が無いものになるかも知れないけど、無いよりはマシだろ。
[これだけをサッと打ち込んで、最後にひとつ]
こっちの班は女子の後を追いかける感じで
下鴨神社方面に行くらしい。
……天倉の所は?
[行き先を添えて、送信された。*]
/*
あと…えっと、中身が検索にいっぱいいっぱいで頭の中がパーン!!!してます!
みんなよくロル打てるなぁ〜。
[真理の意見も聞いたところで店員さんを呼ぶ]
全員、「すずしろ」でお願いします。
[と全員分のオーダーをして、食事が運ばれてくるまで少し待つ]
あ、いいね湯豆腐と湯葉。
[>>115高校生が食べるにしては物足りない気もするが、それっぽい感はして悪くない。
スマフォを使って調べると、周囲には以外なほど豆腐料理屋があった。]
へーぇ。結構あるんだ。
…あ、じゃあさ、ここ行こう。
[MAP画面に映ったのは、二条城付近のとある豆腐屋。
いくつかある中で、格式高そうな所は避けた、それなりに大衆向けっぽい一店。]
お昼なら安いのもあると思うし。
それ終わったら二条城行かない?
鴬張りってちょっと興味ある。
[きゅっきゅっ鳴る廊下と聞いてどんなだろうとわくわくしていたのもあって、そんな提案をするのだった。]
/*
TLがファナモで溢れる中、頑張って下鴨神社について調査中。
歴史オタクの設定を付けてしまった以上は、適当こいて
誤魔化すわけにはいかんね…辛いwww
それにしても、ストリートビューが大変便利です。
実際行ったことが無いところでも、ある程度の情景の描写は
これで出来そうな気がします。
そして紅葉は忘れてはならない。
Sub:Re:(*^-゚)v
To:織江
From:満井
了解。
そんじゃ、そのあたりで待ってる。
行きたいところか。特に考えてないな。
満井センセの行きたいところでいいぜ。センセのほうがなんとなく詳しそうだ。
任せるb
…珍しい、な。
[返ってきたメールの件名に口の端を緩める。
どうやらなかなかに機嫌がいいらしい]
いつもこんなんだったら可愛げがあるのにな。
[本人が目の前にいないことをいいことに言いたい放題である。
メールの返事を返したあと、よっこらせと立ち上がって片付けると店を後にする。
送られてきたメールには近くの土産物屋、とあったので適当にそのあたりをうろつくことにした]
わかってるよー。
褒められ慣れてるでしょ、万里くんは。
[万里の言葉>>146に、つんと唇を尖らせる。
別に拗ねているつもりもないのだが、どうしてか落ち着かない。
自分も他の女の子達と同じように、かっこいいな……と
眺めているだけなら良かったのだろうが。
どうしても、近くに居てその温かさを知ってしまうと、
心が揺さぶられてしまう。
オーダーを通す姿を横目に見ながら、小さくため息を一つ。]
/*
>>141
もう、笑い過ぎて苦しい……
そんなシェンくんとおにいちゃん、正直とっても見たいです!
確かに、どっちが飼い主でどっちが犬って所から始まるのが正しいはずなのに、すんなりどっちがどっちとイメージしていた高殿妹ですゴメンナサイ。
ほんと欠片もなかった発想のはずが、おかしいな……(目逸らし
あとどうして品種がそんな具体的なのシェンくん、どっちも好きだけど。
思わず検索しちゃったじゃないの、和んだじゃないの。
皇くんもシェンくんも、丁寧に返してくれるなぁぁ…!!
村主先生。私もレポートというか報告書、あげた方がいいでしょうか?
[会議が終わり散り散りになる前、こっそりと相談をして首を傾げる]
清廉潔白な兄を捕まえて、不審者扱いするとは如何いう了見だ。
琉璃、俺はそんなに不埒に見えるのか。
[己は他者を犬だの飼い主だのと評しているくせに、鉢が回されると、
僅か双眸を胡乱に変え心外だと嘯いてみせる。>>129
この兄が彼女の前で年相応に異性を評価することは極稀で、時折リビングで眺めるTVに出てくる女優にも、「嫌いじゃない」と「好みじゃない」の二通りしか述べたことがない。
その上、前者の評価を受ける女優は背が高いブルネットと相場が決まっている。さもありなん。]
では、湯葉にしよう。汲み豆腐もつけて。
……醤油は零すなよ。
―――…ああ、他の面子は生蕎麦に惹かれていたが、
どうせ、道中買い食いするんだろうし、推してしてしまえ。
[己が彼女と同じ選択するのは班共通認識であり、決定事項。
淡白な大豆食品に興味が薄い男子生徒の意見は民主的な可決により黙殺された。これが集団行動の世知辛さである。]
[強く握りこまれた指先に、つい喉を震わせて笑気を空に送った。
微かな痛みを伴う握手に繋がれ、それでも別離を選ばない。]
―――…安心しろ、興味がない。
[軽く返した言葉の底に、彼女以外は。と隠して。*]
/*
だめ、なんか。
手を繋がれてるだけで、あっさりデレたくなる妹です。
あとこの、シス、コン……! >>152
○ッキーは耐えたのに!
でもああいう流れ期待してたの、ありがとうだいすき。
[b]─回想/出会い─[/b]
[あたしは疑問をもつ事なく、毎日修練に励んでいた。
たまに逃げたいと思う事もあったけど、それはいけない事なのだと自戒して。
同じ敷地内に住み切磋琢磨する従兄弟や、同派の子供達とあたしとは年が少し離れていたから、
友達のように仲が良かったわけじゃなかった。
既にあたしは跡継ぎ候補として見られていて、一定の距離を取られていたようにも思う。
あの頃から子供心に静かな重圧を感じていた。
でもそれが丑ヶ谷の長女としては普通なんだって納得させていた。]
[そんな、とある夏の日。
あたしは坤央一門の修練場で、いつものように修業をしていた。
修練場は一門に開放されてはいたけど、ここから先に進んではいけない、と言われている場所があった。
その先は敵対する流派である未谷家が使う場所だって事は聞かされていて、その所為か滅多に人は近付かない。
だから静かに休憩をしたい時、
密かに愚痴を零したい時にはその近くに行くのが常だった。]
― 嵐山・食事処 ―
[かつて日本の中心地であった京の町並みは整然としている。
電車に揺られて片道30分ほどの行程。
幾ら知らぬ地とは言え、高校生ともなれば特に構えることも無い。
その癖、しっかりと彼女の手は繋いだままなのだから、
礼儀正しく毅然とした薔薇の下高校の模範生には程遠い。
それでも外面を取り繕うことは処世術として身につけているのか、
暖簾を潜り、案内係に向けた会釈は存外板に付いていた。
無論、通された卓では当然彼女の隣を陣取る残念さも健在。]
―――…琉璃、何にする。
膳なら豆乳チーズケーキも付けられるそうだぞ。
[観光地として間口を広げるために、庶民価格に設定された食事処は高校生の財布事情にも大変優しい。ランチで1500円程度となれば、学生の金銭感覚からは外れているが、旅先で惜しむのも無粋と云うのもの。
品書きを示し、双子の妹へと提案めいて語りかけた。]
…はぁ、つかれたー。
……?
[いつものようにそちらに向かう途中、既に先客がいるのに気付く。
あたしと同じくらいの年の子が泣いていた。
驚いて思わず足を止めてしまったけど、その子が心細そうな表情を浮かべていたから。]
…どうしたの?
[そっと近付いて、そう声をかけてみた。
修練場にいる子だっていうのは分かったけど、名前も知らない子に問いかけるのは少しだけ勇気がいった。
駆け寄ってきたその子は眩しい笑顔をあたしに向けて
…友達になって、と言った。]
……そんなことねーよ。
[少なくとも、真理からだったら何度褒められても照れてしまうのだから、そうとしか返事のしようもない。
ファンサービスという言葉に、真理はただのファン扱いを望んでいるのだろうかと、心の中で若干しょんぼりもしている
とはいえ、他の生徒もいる前で全部を正直にいうつもりもなかったので、そのままその話題については口を閉ざして]
メシ、楽しみだなー。
[と、他の話をしてみる]
…っ!
うん、いいよ!
あたし、亜梨沙っていうの。
宜しくね。
[凄く嬉しかった。
学校にも友達はいるけど、色々な事がその子達と違っていたから。
だから、同じように退魔師を目指す友達が欲しかったんだ。
あたしは伸ばされた手に触れ、握手の形にして玲緒ににっこりと笑い返した。]
[メールを確認し、待たせないように急いで目的の場所へ向かう。
首を回せば、その人物>>149はすぐに見つかった。織江君、と声をかける]
お待たせ。
それじゃ、行きましょうか。
[あ、と思い至ってスマホをひらひらと振る]
メール見ました。では私がご案内しますね。
…織江君が楽しめるように、頑張りますから。
[本来の目的は見回りなのだが、同伴者が楽しめないプランなどもってのほかだ。
笑みは見せないが、声の調子は軽く。
目指す場所へ向けて、電車へ乗ろうと駅を歩く]
[その後、玲緒の知り合いらしい優しそうな小父さんがやって来たけど、あたし達を見てもさぼってるって怒ったりはしなかった。
修練の続きを、ってあの子の手を引いて歩いていくその人に一礼して、あたしも大人しく修練場に戻った。
その小父さんが、あたし達二人のおじいさん達を支えてくれていた人だって事は、家にその人の訃報が来るまで知らなかった。
そういう人がいた事は、おじいさんが話してくれた事があったけど。
おじいさんはお葬式に行ったけど、火葬場まで一緒に行く事は許されなかったらしくて、哀しそうに肩を緒として帰ってきたのを覚えてる。]
うん、見える。普通に。
[こっくり頷いて、逆に何故そんな事を聞くのかと不思議げに>>152
確かに兄は、他人に不審に振る舞う素振りさえない。
――あくまで、他人には]
[思春期に差しかかろうと、浮いた噂一つない兄に、
どんな女性が好みなのか、それとなく水を向けた事もある。
得られた好みは露骨過ぎて、それ以来探るのはぴたりと止めたが]
織江君、レポートも書かないといけませんよね?
嵐山へ行きたいと考えているのですが…あそこなら名所も沢山ありますし。
[ご飯は少し高いですが…と歩きながら隣を窺う]
うん、そうなの!
本当?嬉しいな。
あたし、楽しみに──…
[玲緒に迷い込んだ経緯を聞いた流れで、一週間半後に控える自分の誕生日の話になった。
お祝いをしてくれるという言葉に心が浮き立って、
知らない内に声も大きくなってしまっていたんだろう。
とてもとても冷たい声で玲緒を呼ぶ声がした。
思わず身を竦め、肩を震わせている内に玲緒がそのおじいさんに連れていかれてしまった。
あたしは見ているだけしか出来なくて。
その騒ぎで叔父さん達も異変に気付いたみたいで、あたしもお父さんの元に連れていかれて未谷家とうちの因縁関係の詳細を聞かされて。
玲緒と会ってはいけないと言われた。]
[班決めの時に女子が混ざって来なかったのは有り難い。
顰められた眉>>124が何となく気に喰わず、びしっと指で弾く。]
駅のホームに行きゃ、広告があるかもしれないだろ。
アテもなくぶらりと向かった方が案外何とかなったりするしよ。
あーやだやだ。首輪付けての散歩じゃあるまいし。
[はぐれた後、探し回る大河を想像しようとしたが、上手く行かず。
面倒事をとぼやくんだろうかと奪ったスマホの画面をタップした。]
俺のガラケーよりも使いやすいから仕方ないだろ。
[慌てて追いかけて来る姿>>126は、お気に入りの玩具を取られた犬のそれにも似て。くく、と悟られない様に喉奥で笑う。
地下鉄じゃない方の十条駅、と復唱してスマホを返した。*]
[返そうとしているのに、ちらりと顔を見てくる仕草に唇を尖らせ。]
へいへい。
電話しても良いけど、開口一番怒鳴るなよ。
[軽口を叩き、渡されたスマホにアドレス、電話番号を入力して。
空欄のままの名前欄にはどんな文字が登録されるのだろうかと、
取りとめのないことを考えつつ大河にスマホを返し。
制服のポケットに入れていたガラケーを取り出す。]
空メールとワンギリしとけ。
こっちも登録してないと、知らない番号とか出ないし。
[いつ着信が来ても良いように自分の携帯を握り、顎で指図した。
が、取り出したつもりの携帯が、キャラメルの箱だと気付くのは、
大河からの指摘があってからだった。]
(友達になっちゃいけないって…どうして?)
(昔の話なんでしょう)
(あたしと玲緒には関係ない)
(こんなのおかしい…!)
[そう言いたかったけど言えなかった。
修練場で顔を合わせる事も禁じられ、そうして迎えた誕生日。
もしかしたら…なんて僅かに期待はしたけど、やっぱり玲緒の姿はなかった。]
お祝いしてくれるって、言ったのに…っ。
[誰に祝われたって嬉しいと思えなかった。
その時のあたしは、玲緒に祝って貰いたかったんだ。
…ううん、多分、あの子と友達でいられるなら、祝って貰えなくても良かったんだと思う。
だけどあたし達の家は敵対しているんだから、それは許されない事なんだ。
それを思い知ったあたしは、夜に布団を頭まで被って一人で泣いた。]
[どこかいつもより素っ気ない言葉>>154に、胸がざわつく気がして。
落ち着かない様子で、じっと万里の顔を見上げる。
が、話題が逸れれば、勢いよく頷いた。]
うん。
ご飯も、この後も楽しみだね。
[本当は、ご飯より一緒にいることの方が楽しみなのだが。
流石にそんなことは、言えるはずもない。]
[内心の不安を吐露するように。
テーブルの下で、少しだけ、
万里の服の裾を握りしめた。]
あ、そうそう。
お豆腐はね、絶対どこかで食べたかったの。
湯豆腐でも胡麻豆腐でも、何でも良かったから、
丁度いいかも。
でも、生蕎麦もいいなぁ……
同じとこなら、半分こできるのにね。
[妹の意見をあっさり通す兄を、普段のようには窘めもせず、
くすりと笑みを零す>>152
本当は、何だって美味しく食べられるけれど。
我が侭を言うのが楽しくて、存分に優柔不断を見せつけながら
店へと向かう]
[あの時に手を取った事が間違いだなんて思いたくはないけど、
あたしは何も知らないまま玲緒と出会っちゃいけなかったんだろう。
そう結論付けたあたしは、心に折り合いを付ける為に、玲緒との接し方について自分の中でルールを決めた。
そうしたら少し楽になった。
定期的に行われる腕試しの場で顔を合わせた時には、あたしは玲緒をライバルとして見ていた。
それがあたし達の正しい形なんだと。
自分を磨く為に、玲緒に負けない為に。
ひたすら修練や勉学に打ち込む姿は、丑ヶ谷の跡継ぎ候補としてきっと‘正しい’。
お陰であたしは高校に入る頃には、お目付け付きではあるものの、簡単な依頼をこなせる腕前になっていた。]
[篤史が組んだコースは、電車での移動で回り切れるものだが
流石に昼食を入れての観光となると、いくつかは省かなければ
ならなくなるか。
篤史は何処を省くかで同じ班の面々と顔を付き合わせている。
また、問題は昼食。
食べ盛りな、女子の後ろを追いかける系男子(の班)の為
質より量と要求されている。]
んー…嵐山におばんざいのバイキングがあるけど。
そこなら湯葉に豆腐って感じの、京都らしいものがあるし
行ってみるか?
下鴨神社からだと…阪急出町柳から嵐山まで1時間以内。
間に何か軽いのを食べながら行けば丁度良いんじゃないかねえ。
[そんな提案。
尚、バイキングは1800円+税となっております。**]
[学校は学校。
家は家。
そう割り切ったお陰で、学校での人間関係もそこそこ無難に出来ている。
遊びに出掛けたりとかは無理だけど。
それでも何でも話せて心を許せるような友達は、やっぱり出来ないまま。**]
[安心しろと、またあっさり請け合う言葉。
少しだけ考えて。 考えて、考えて――]
…興味がなさすぎるのも、逆に心配じゃない?
[結局、違う応えを口にした。
繋がったままの掌を、ゆるく揺らしながら*]
[再び服の裾を掴まれたことに気づく。
そうされると、期待をもってもいいのかなと、また思ってしまう。
いや、あまり希望的観測を持ちすぎるのはやめよう。
じゃなかったら、なんとも思われてなかった時に、もっと悲しくなるから]
俺だって怒鳴られるようなことしなきゃ、怒鳴らない。
[やだよ、と素気無く断られることも考えていたが。
思いの外素直に携帯番号とアドレスを打ち込まれ、思わずじっとその手元を見てしまう。
返されたスマホを受け取れば、名前欄は空白のまま。
悩んだのは一瞬のこと。
他の誰が見るものでもないので、構わないだろうと。
「いろり」と打ち込んで登録完了。]
じゃあ今から掛けるから確認してくれ。
……それ、何だ? キャラメルか?
[顎で指図され、ムッとしながら。連絡先をタップし、通話ボタンからコールに繋がるのを待つ。
その間炉がポケットから取り出したのが、携帯ではないことに気付いて首を傾いだ。]
[電車を待つ間、ホームで携帯を弄る。「京都」「食事」で適当に検索を掛け、探すのは昼飯に良さそうな店だ。
ガラケーではあるが、タッチパネル式で指でも操作出来、無駄に画像を読み込まない分通信が早い時もある。
それにアプリで遊ぶ趣味も、メッセンジャーで馬鹿話をする友人もいなければスマホに変える気は特に起こらない。]
引き戸を開けた先に広がる、サバ煮をめぐる人情劇。
……なんだそりゃ。
[何でも、上賀茂神社の近くにある鯖煮定食専門の店らしい。
その地味な料理の割には美味いらしく、画像に食欲をそそられる。
だが残念なことに今向かっている工場とは真逆の位置にあり、ここからはざっと最寄駅まで5km程。更に徒歩かバスで5km移動しなければならないらしいと分かると、諦める他なかった。**]
[視線を逸らされていることに気付けば、
自然と表情が暗く陰りそうになるが。
食事が運ばれてきたことに気付けば、
他の人には悟られまいと、あえて明るい声をあげた。]
ん。食べよっか。
おなかすいた!
[そう声をかけ、皆を促しながらも。
こんな不自然な笑顔では、とても万里の方を向けそうにはない。]
― 嵐山・食事処 ―
[班の最後尾を歩くうちは、まだ耐えられたが。
電車に乗り込む段階に至っても、解放される気配さえない掌。
思い切りそっぽを向いて座れば、過保護な兄と万年反抗期な妹で通るだろうかと、道中ずっと視線は窓の外の街並みに注いだまま>>153
店に着けば、漸く人目につかずに済むと小さく息を漏らし]
…じゃあ、それにする。
デザート付いてるの、嬉しいし。
チーズケーキも、好きだし…
[好みをしっかりと押さえた提案に、異議を唱える余地はなく。
敢えて言葉少なに、こくりと頷く]
ん。
ほら、あんま気負いすぎんなっつったろ?
[ちょん、と指先で相手の眉間を軽く小突く。
だが、普段より軽い相手の声音につられてか、こちらの声音も表情も普段よりは幾分か柔らかいものだった]
/*
まあ、鯖煮定食が京都風かと言われたら疑問ではあるけれども。
うっかり見つけてしかも煽り文が面白ければ拾わない手はない。
鯖系料理、ほとんど食べた覚えがない俺です。
大河に手一杯で目が滑ってるけど、他ペア見てると和む。
PLの技量がなくて上手く絡めない悲しみ。
俺が、じゃなくて、あんたも、だ。そうだろ?
…ま、俺としてはあんたが楽しそうにしてる姿のほうが見たいし
興味があるからなんだが。
[くすくすと笑って、相手の頭を撫でる。
もしも相手が怒るようなら、撫でやすい位置に頭があるのが悪い、
と返すだろうか]
おお、やっぱ美味そうだなー。
最初は、ご飯とおかずだけで食べて、あとからお茶漬けにするといいらしいぜ。
あとご飯はおかわり出来るんだってさ。
[なんとなくおかしな雰囲気になってしまったことから目を背けようと、意識をひたすら食事の方へ向けた。
漬物を箸にとって口の中でぽりぽりと噛む]
ん、美味い!
[美味しいものを食べると笑顔になるというのは本当だ]
/*
……あれ?
何かこれ今こられたら、割とあっさり落ち……、
いやいや。大丈夫。
一回緩めると、こう……反動、が!
逆に言えば、怒鳴ることしたら怒鳴るんだろ。
[何をすれば怒鳴られるかまでは分からなかったが、そう返し。
スライドする分には親指ひとつで良かったが、文字入力ともなると左手でスマホを持ち、右手の人差し指でややぎこちなく操作した。
手渡した後のスマホで何を打たれたかを詮索する気力もなく。
あれだけ嫌味たらしく、それでも呼び続けていてくれることが嬉しくもある以上、文句を言ったら変えられるのも物悲しい。]
――っ! これ、は……車内販売のおばちゃんに押し売りされた。
で、俺あんまキャラメル好きじゃないから、やる。
[震えたのが掌の中ではなくポケットだと言う事実に驚き、
更に隠していたはずのキャラメルを指摘され目が白黒瞬いた。
慌てて大河の胸に箱を押し付け、今度こそ携帯を取り出すと着信があったことを確認する。
番号の主を「大河」と登録して、続けて空メールが届けばそのアドレスも追加した。]
嵐山、ね。
確か駅舎がどうとか渡月橋がどうとか野宮神社がどうとかあったような。
[旅のしおりの中身を思い出してみる。
斜め読みではあるが意外と覚えてるもんだな、とぽつり]
センセのおすすめ、期待してるぜ?
日本史担当のお手並み拝見ってところだな。
[なるだけネタにしやすそうなところを頼む、と付け加えるのを忘れない。
どのみち同行を選んだ時点でレポート提出は避けられないだろうとふんでいるのだ。ならば、書きやすいところを選んでもらうに越したことはない]
―京都駅―
[>>39>>45>>55さまざまな視線に晒され立ち去る聖前を見送る中、なにやら一瞬また狐色が見えたような気もしたが。
結局、頭の中に聞こえた声の正体もわからぬまま。列車は定刻通り駅に到着し。
この日のために新調したネイビーのキャリーを持ってホームに降りる。
古都の空気は新鮮なのに、頭の中が聖前の事でいっぱいいっぱいで、
>>1学年主任からの課題を指示する声が、なんだか現実味無く響いた。]
やっぱ、怒ってるよな……。
[つい視界に姿を探してしまうが、しっかりそちらを見ることも出来ないまま俯く。
教師達の解散号令後、そこかしこから行き先など相談する声が聞こえてきて、やっと京都に来た自覚が出てきたほどだ。
まともに彼を見ることが出来ず、携帯を取り出してメールを打ち込もうとするものの。
こんな時になんて書いたらいいのか、分からずに。
しばらく躊躇った後、結局は何も送信できないままに携帯をしまう。]
/*
[おにいちゃんの出してくれたお店がやたら具体的な気がして、実在するのかせっせと調べるターン]
や、単に、イメージを共有したいだけなんだけどね…
甘いの食べたーいと駄々こねようと思ってたら、そんなに予算に余裕がないっぽいことに今更気づく。
あれ、3食全部出ないんだっけ?
あとで確認しとこう。。
では、俺も同じものを。
刻限まで未だ時間はあるから、
デザートまでゆっくり平らげて構わないぞ。
―――…レポートなどと言う鬼門が在るには在るがな。
[後半に続けるのは理系所以の呟き。
成績自体は妹同様悪くは無いが、兄はバランスに難がある。
特に感想文だとかは情緒が足りないのかデリカシーが欠けているのか、筆が止まってしまいがちだ。>>169
饒舌なのは妹に対する彼是ばかりと云う尖った男であった。]
ああ云ったものは、琉璃の方が得意だからな。
歴史に興味はあるが、アウトプット作業は如何にも向かない。
[他愛無い雑談を交えつつ、班面子には、作者の気持ち分からなさそうだよねぇ。などと突っ込まれがち。妹のことは分かるのに、と冗句混じりに笑われて、少し瞳が揺らした。]
[文句を言いながらも操作するぎもちない指先につい、可愛いなと思ってしまう。
口に出したら、スマホを地面に叩きつけられそうなので心の中で。
そうしてコールが繋がったところで。炉から携帯ではない何かを押し付けられた。]
はぁ?今からそんな押し売りされてばっかでどうする。
やる……って箱ごといいのか。
俺はこれ好きなんだよな。サンキュ。
[キャラメルを受け取り、コールを止めて今度は空メールを送信する。
先程とは違う、操作する慣れた指先を視界の隅に納めながら。
もらったキャラメルを一粒を口へと放り込み、残りをポケットへと。舌の上で転がるその甘さに、昔の駄菓子屋での記憶が再び脳裏を掠め、顔を綻ばせた。**]
/*織江君、いけめえええええええええんん!!
いけめえええええええええんん!!
うわあああああああああ(枕に突っ伏し
うん、じゃあそうしよう。
[>>155他のみんなにもどうかなぁと尋ねたりしつつ、特に反対もなかったのでそのコースに。
気づけば班長含めて数人足りない気がしたが、]
うーん…先生に迷惑かけないなら…いっかな。
[自分も含めてまだ子供、だけどそれくらいの意識はあるだろうと思う事にした。
満井先生が知ったら何か言いそうな気もしたがこっそり、黙っておく。]
どうだろう…僕も踏んだことないから解んない。
だから行こうかな、ってね。
[従妹の食いつきっぷりにはこちらも笑って。
じゃあ行くかと路線検索やら道順やら調べていた間に降って来た声に何となくしんみりと。]
あーウチみたいな…。
[立てつけ悪くはないはずだが、年数はそれなりなので音もなる。
従妹がそれを差したとは思わないが、何となくうんうん頷いた。]
まぁいいや。
とりあえずここから駅一本で二条まで行って…
こっからは歩けばいいかな。
[いまいち距離感が掴めないが、そんなに遠くはないだろううと、ついでに乗り換えの電車代節約したいのもあって、道順を決めて。]
じゃあいこう。お腹すいたし早い所。
[としおりを片手に、従妹の隣を歩きながら今降りた駅に戻っていく。そこから乗り継いで駅までゆくつもりで。]
ん、それなら遠慮なくデザートつけちゃう。
甘いものもね、食べに行きたかったんだ――…
[また素直に頷きかけて、何かが引っ掛かり>>175]
……ん?
ああ、レポート……、
[嘘でしょ、と呆然と呟き]
――――…忘れてた。
[今日の課題として告げられたのは、ごくシンプルなもの。
綺麗さっぱり抜け落ちていた自分に言葉を見失う]
/*
ところで京都の食べ物というと私的には屯所餅が思い出深いです。
京都鶴屋 鶴壽庵で売ってる新撰組関連のお店。
八木邸の刀傷も見てきました。
今でも残ってるって凄いね。お触り厳禁なのは残念だったけど、可にしちゃったらあれすぐ消えちゃうよねきっと…。
[真実、妹を理解しているか。と云えば難しい所ではある。
彼女が己の好みや女の趣味を知るように、己が彼女の嗜好を知るのはただの経験則だ。
昔から妹に対する妄執は理解していたが、その感情の名を長らく知らなかった。―――いいや、知ってはいたが、敢て名付けぬように。と、律してきた部分が大きい。
自身が抱える感情は、禁忌だと弁えてはいた。
だが、本当は法が感情を阻むから二の足を踏んだのではない。
己の妄執の正体を知ったとき、妹が離れていかないか。
それは兄にとって何より恐ろしく、猪突を押さえ込む要因であった。]
時間がたつとどうしてもね…、
[従兄弟と一緒になんとなくしんみりとしてしまいながら]
あ、でも鴬張りの廊下が同じように時間たったらどうなっちゃうんだろう?
やっぱり音鈍ったり?両方の音なったり?
むしろならなくなったり!?
[疑問は平な方向へとむいていたり]
[血の繋がりを否定され、鎖の外された今でも懸念は変わらない。
己とて、最初から課題に取り組まず作者の気持ちを放り出しているわけではない。興味の対象ならば、知りたいとも理解したいとも思う。
―――己は彼女を、理解できているか。逸れまいか。
自問自答と独占欲に瞳を揺らしながら、翡翠色が真摯に至宝を覗いていた。]
[その疑問も従兄弟が行こうとその声ですぐにどっかとんで]
うん♪
楽しみだねー、本当に♪
[心底楽しもうと明るい様子で、ひとまず二条の駅に向かうべく一緒に並んで駅へと、
自然と並んで歩く二人に周りから何かしらの声か視線を感じたかもしれないけど、自分は気にしていなかった]
つっ…!?
[油断していて気付けず、小突く彼の指>>170に軽く仰け反る。
続く言葉にか返す言葉もない。気負い過ぎていたら彼も楽しくないだろう。修学旅行なのだし、自分の行きたい場所にも付き合ってくれるのだ。
問題児が見せる優しさも、その通りだと頷く事しかできなくて]
うー…。
[頭を撫でる手も怒ることは出来ず、小さく唸るだけだった]
/*
と言いつつ僕そこまで新撰組に造形深くは無いのだけど(
一緒した友達が新撰組ファンであっちこっち回ったのでした。民間のおうちとか回ったな…コアだったよ友人。
そんな懐かしい思い出。
京都らしい昼飯か、何にしようか?
[先にホテルへ届けてくれると言うことで、大きな荷物を預けて。身軽になる。
京都風の昼食を取ることが指定されているが、他はとくに見学する建物や場所に指定やしばりがあるわけでもなく。
1カ所以上を見学の後にレポート作成すれば良いらしい。
あとは自由に散策してホテルに帰って来いとは、自由な校風を謳う高校といえよう。
同じ班の面子に問いかけながら、再び携帯を取り出して検索し始める。]
ここなんかどうだ? 値段的にもよさげだぞ。
…つっても、北野天満宮近くか――目的地とは違うな…。
[言い出したものの、壬生邸とはだいぶ距離があるようで迷いを見せれば。
じゃあついでに北野天満宮を見ればいいと言う声が上がる、あれよあれよという間に行き先が決まった。
すでに新撰組などは、どこへやらだ。]
ああ、わかったよ…。
最低1カ所以上だからな、どこでも良いようだし。そうするか。
(まあ面倒くさいから、ここで解散。各自自由!とか言い出さないだけマシだな…。)
[アバウトかつフリーダムな男子面子が、開始早々にバラけないだけマシだと言い聞かせれば、
不意に携帯が震えて着信を知らせる。]
―――……、………………。
[フッ、と脇に捨てる吐息。>>180
彼女の唖然とした様子に、改めて口を開いた。]
ほら、到底放っておける妹じゃないだろう。琉璃は。
―――…仕方がない奴だ。
[呆れる口調を作っているが、最後の言葉に糖度が絡む。
妙に満悦なる顔を晒すのは、兄の底意地悪さ所以。
班面子に言い聞かせる質の言葉は、誰より妹に向けられていた。]
[兄の言う通り、内容自体は、苦手分野ではない>>175
時間を要する程の量でもない。問題は、別の所にある]
………ぁー、……
[微かな呻きを零し、額にかかる髪をくしゃりと掻き上げ]
まぁ、幸兄はそういうの、得意じゃないかもね。
でも大丈夫でしょ、まだまだ時間あるし。
[各々の注文した料理が揃うまで、他愛ない遣り取りに形だけ耳を傾け、おざなりに相槌を挟む]
[時間も限られている以上、仕方ないことではあるが。
残念そうな顔をする炉に苦笑し、その肩を宥めるようにぽんと叩き。その次に見えた店の案内を指差した。]
なら、こっちはどうだ?
京野菜やおばんざいでランチメニューがあるみたいだし。
伏見稲荷の辺りなら、工場の後に行っても大丈夫だろ。
[ついでに観光地にいくつか寄って戻ってくればちょうどいい頃合になりそうだ。
ああだこうだと話しているうちに、きた電車へと乗り込んだ。*]
(聖前からだ……。)
[>>143『連絡網』と打たれたタイトルに瞬きをして、緊張しつつもメールを開く。
同じ図書委員として連絡先こそ知っているものの、殆どは委員の用件が主で個人的なやりとりは数少ない。
だからこそ、先程の件もあり。
こんなタイミングで寄こすメールに何かあったのだろうかと真剣みが増す。
まさかそれが先程の件を謝罪をしたいと言うものだとも知らずに。]
ばれたら連帯せきに……
…いや、ばれなきゃいいんだよね。
[>>181お願いだからみんなボロを出しませんように、先生たちに見つかりませんようにと、心の中で願いつつ。]
えー…そこまで考えてなかったけど。
二条城は補修工事?されてるだろうから、
多分ずっと変わらないんじゃないかな。
[>>182それがされなかった場合、例えば、普通の家が鴬張りだったらどうなるのかなーなんて考えだすと果てがない。
合間にぽちぽち、鴬張りのしくみなんかを調べてみたりする。レポートの為というよりは好奇心の成せた業。]
[従妹だから、という理由で隣を歩く事に抵抗は無い。
某兄弟程ではないものの、クラス一緒なのもあってマリエッタと一緒にいる時間は長い。
冷やかされて渋い顔をする事はあるが、自分の容姿が中性的で、ついでに性別も中性的なおかげで自分自身さほどの違和感を感じてなかった。
傍から見れば、保護されてるのはこちら側だというのも一因だ。
ただ違和感を感じない事や、それが当たり前と思うのは男としては変なのか。
そんな事を考えはじめると思考無限ループに入ってぐるぐるしてしまうのだが。
うだうだ考えながらも駅から電車にのって、二条までは人数少ないおかげでスムーズに進んだのだった。]
[そうして、程なくすればやってくる湯葉膳。
手桶に収まる汲み上げ湯葉は、ふるりとしていながら蕩ける食感と大豆の甘さが旨味を引き立てる。
添えられた胡麻豆腐は色も味も見るからに濃く、舌で滑らかに潰すと鼻から胡麻の風味が抜けて行く代物だ。
それに味を良く染み込ませた根菜のおばんざいと、秋の炊き込みご飯が付いてくる。
京野菜を使った蕪の香物も箸休めに丁度良く、締めの豆乳チーズケーキも自家製。
品数が多い分は量を抑えて、胃袋と財布を気遣ってくれる。
案外プランとしては悪くないのでは無いだろうか。
長男として生まれた業か、仕切りたがりの気がある提案者は、両手を合わせ、頂きます。と声を通した。**]
違う――……
[兄の勝ち誇ったように漏らす吐息より、更に深く溜息一つ>>187]
逆でしょ、それ。
過保護な兄が甘やかすせいで、こういう妹が出来上がるんでしょ?
[電車に揺られ、しばらく。
駅を出て少し歩くと、また駅舎が見えた。しかし、そこに通るのは普通の電車ではなく]
織江君、トロッコ列車って知ってますか?
ここから出ている小さいディーゼル機関車なのですが、車両の窓が取り外されてて外の景色を見ながら迎えるんです。
川下りの様子も見れるんですよ。
[車掌さんが写真も撮ってくれたり、と言いながら切符を買う。
交通費は出るようだし、少しくらいの贅沢も許されるだろう。彼の方をちらりと見遣る]
―連絡網と称された個人的なメールへの返信―
[内容に目を走らせれば、それは新幹線車内での事を詫びたいという言葉で。彼が謝罪するべきではない内容に、思わず首を左右に振りたくなる。]
さっきは、ごめん。
むしろ俺の方がお前に謝らなくちゃいけないのに……。
恥かかせたかも知れないな――、本当にごめん。
ホテルに着いたら必ず連絡するから、待っててくれ。
ちなみに俺達は、新撰組何処行ったコースになりそうだ。
昼飯とる場所に近い北野天満宮に行くらしい。
そこからはどうなるか、まだ分からないけど。多分、嵐山には行きそうかな?
出来れば二条城と清水寺には行きたいなって、個人的には思ってる。
写真は出来るだけ撮っておくよ。
腕前に自信はないけどな(笑)
[何せコースを予定外に変更したのだ、こんないい加減な先輩が撮る画像がどれだけ後輩達に役立つのか分からないが。
まあ、出来る限りの努力はしよう。
昼食の後は北野天満宮を見て、そこからはまだ未定である事を打ち込むと聖前へと送信した。]
よし、そうと決まれば早く移動するぞ?
人気店らしいし、あんまり並ぶようなら別の店に入るのも見当しような。
んじゃ、まずは市バスだからこっちだ。
[聖前へとメールを送信した後携帯をしまうと、バスのり場へと移動を開始した。**]
[気もそぞろに、運ばれてきた膳を見遣る>>195
揺らぐ瞳を、両手を合わせる兄に一瞬注いで]
……いただきます。
[皆から僅か遅れて、声を重ねた。一同の意識が、いかにも京都らしく上品に盛りつけられた膳に惹かれる折を見計らい。
卓下で、そうっと制服の裾を引く。顔も視線も、彼に向けはせず**]
散々顰め面しといて、言えたことじゃないんだけど。
[素早く前置いて切り出し、それでも迷って]
幸兄が、………今、楽しそうにしてくれるから。
ちょっと、気が緩んでて。―――だから、
―――…あんまり、甘やかさないで。
[…泣きそう。と打ち明ける吐息が、淡く掠れる]
まぁ、皆で怒られるのもいい思い出になるよ♪
ばれないにこしたことはないけどね。
[と一緒に来てる班の人にも目配せ。
中学の修学旅行で並んで説教受けた記憶とかよみがえった]
補修工事はたしかにあるかも?
補修されていない時は、どうだろうねー?
[一緒になって携帯弄って調べてみたりで、
なんだかんだで後々のレポートに生きることになるだろうか]
[こうして掌が触れあう距離は、胸が騒ぐのに、どこか懐かしい。
心も身体も、今よりずっとあどけなかった頃。
おにいちゃん、おにいちゃん、と。
一日中兄の後を、ちょこちょことついてまわった。
互いの手と手、離れている方が少なかった頃。
今思えばあの頃が、内面も表面も、文句なしに仲睦まじい
兄妹の蜜月だったのだろう。
お兄ちゃんのお嫁さんになるんだぞ、と繰り返し言い含める兄に、
疑問さえ浮かばず、にっこり頷き指切りをした――そんな頃]
[やがて二人が、ランドセルを背負い学校に通いだして数年。
兄妹では結婚できない事を、とうとう兄が知ったある日。
顔を見ずとも、背負う空気が悲しくて、今よりずっと低い背丈で
懸命に手を伸ばし、いいこいいこ、と撫で摩った]
お兄ちゃん。お兄ちゃん…
お兄ちゃんが悲しいと、…るり、泣きたくなる。
あたし達、結婚、するんだよね?
だってお兄ちゃん、あたしのことお嫁さんにしてくれるって言ったもん。
それに――……できるよね?
[けっこん。と不思議げに、ごく当たり前のように主張する幼い娘。
母は少しばかりの逡巡を挟み、兄妹では結婚できないのだと
既に兄に言い含めた言葉を、もう一度繰り返した。
え、でも…、
きっとできるよね、だって―――
それに――……できるよね?
[けっこん。と不思議げに、ごく当たり前のように主張する幼い娘。
母は少しばかりの逡巡を挟み、兄妹では結婚できないのだと
既に兄に言い含めた言葉を、もう一度繰り返した。
え、でも…、
きっとできるよね、だって―――
[続く筈だった言葉を飲み込み、結局一度も確かめなかったのは。
双子を宥めるように微笑む両親の顔が、共に過ごしたどの瞬間より
何処か強張って見えたから*]
そりゃそうだけど…またあの時みたく怒られるのは嫌だよ。
[>>200同じく中学生時代の説教経験を思い出して、こちらはどんより。
旅先のテンションとは怖い物で。『男女入り乱れての真夜中大脱走★一番遠くに行けた人が総取り一人1000円大会』にマリエッタに引っ張られて巻き込み参加させられて、先生に大目玉のコンボを喰らった時の事は記憶にまだ生々しい。
主催誰だったよほんとにと、思い出すたび遠い目にもなる。]
何百年って経ってるなら補修くらいは多分…。
あでもこの仕組みだったら、修理しないとそのまま鳴らなくなる感かな…。
[>>201と二人で携帯弄って画面を覗きこみふんふんと確認していたが。]
んー…でもこれ、事前に知らない方が楽しめ…
いや、考えないでおこう。
[知る事は大事だよね。後のレポートの為にもと、首を振って楽しみについては深く考えないでおく。]
んぐ!?
[>>202ぐるぐる考え込んでいる途中でほっぺたむにぃされると一瞬、驚いて。]
…何すんのマリー。
[次にはむすっと半目になった。
が、京都タワーを見上げると、富士山見た時と同じくらいおぉっと機嫌は少し上向きに。
外国人が多いのは京都だからだろうねとか、ぽつぽつ話す間は気分も沈みきらずにそのまま二条までたどりついた。]
― 二条・庵樹 ―
……。
[目的の店にたどり着いてメニューを見ると、割合高めの1900円からだったが、折角だからでここは通す。
湯葉や豆腐を食べるという目的に叶っているのは、菜珠膳という湯葉どんぶりに湯豆腐、味噌汁と香の物のセットだったが。視線はもう一つのセットに釘付けになっていた。
メニューと睨めっこして暫く悩んだ後、マリエッタに。]
………マリー、半分こしない?
僕こっちが気になる…。
[と言いながら差したのは、同じ値段で提供されてる京都・丹波産黒毛和牛ステーキ丼。
湯豆腐つきだと値段がやや上乗せされるが、このままなら菜彩膳と変らない。
まだまだ肉が食べたい成長期。とはいえ湯葉も豆腐も食べたいわけで。
駄目?と見上げながらマリエッタに尋ねてみた**]
[>>145移動を提案され頷くのと同時に、玲緒のスマホはとあるうどん屋を表示した]
下賀茂神社近くに、手打ちうどんのお店あるみたい。
ここ、行ってみようか?
[白いカバーに包まれたスマホを、亜梨沙や班のメンバーに見せてみた。
移動は反応を*待ってから*]
ん。いただきます。
[万里の説明を聞きながら>>172
自らも、またご飯に口をつける。
正直ご飯どころの気分ではないが、それでも
万里が笑顔になっているのを見れば、
自然と表情が綻ぶのだった。]
うん。おいしいね。
[おすすめ通り、後はお茶漬けにしていただくことに。
こんな時でもあっさりと食べられるお茶漬けという料理は、やはり素晴らしい。]
[全員がご飯を食べ終わったのを見計らうと、お会計をしてお店を出た]
うーん、腹も満たされたし天気もいいし、いい散歩が出来そうだな。
じゃ、いこうぜー。
[京都御苑を目指して歩き出す。
御苑は目と鼻の先でどれだけ方向音痴でも迷いそうもない距離だ]
[食事前に言われたことも気になる。
それにそもそも迷子にならない為に服の裾をひっぱったりするのなら、この距離なら必要もないこと。
手を繋いでいいのか迷って、出したり引っ込めたりして忙しいが、やがて決心したように、真理の指の先をちょこんと掴んだ]
うん……!
[万里が楽しそうに声をかけてくれるのが嬉しくて>>209
こちらも自然と笑みが零れる。
おかわりまでは出来なかったが、
それでもしっかりと完食出来た。]
ごちそうさまでした。
[最後はお行儀良く、手をあわせる。]
[会計を終えれば、万里の後を追うように歩き出す。
迷う心配はなさそうだが、離れてしまうのが不安で
万里の隣へと並んだ。**]
[万里の様子がなんだかせわしなくて、
不思議そうに首を傾げていたが。
指先に触れれば、嬉しそうに表情を綻ばせ、
その手に寄り添うように、一歩距離を詰めた。]
[御所望は食事処>>81。
場所も知っている様だし、彼女に案内は任せても大丈夫だろうと最寄り駅周辺を歩いている時。
迷子宣言に近い何か>>110。]
ん? 何て名前の店だっけ?
[焦らない。
自らの携帯も取り出し、現在地と行く先を確認。
何となくルートを頭に叩き込んで、見える道を歩いて行く。
他の奴に こっちじゃね? と言われ迷ったり。
やはり、慣れない地を案内ナシで歩くのは辛いものだ。]
[携帯を持つ手とは逆の手で彼女の腕を優しく掴み。]
迷子にならない様にな。
[差し出して掴んどけとは言えず。
遠回し気味に言うのも伝わらなければ寂しいものだ。
それは目的地に着くまで離すこと無く。]
[着いた目的地。
新幹線内では特にこれといった飲食物に手をつけていない。
そんな自分の腹が減ってない訳がない。
携帯を仕舞い、その手で無意識に胃を抑えた。]
こんなに迷うとは思わなかったな……。
[呟きを漏らしつつ、店内へと入る。
そして第一の印象。 民家の様だ。
店に改造された民家、というよりは民家そのもの。
まるで他人の家へお邪魔している様な感覚を覚えつつ、
案内されたお座敷で、彼女の正面へと座る。]
[さて本題。メニューを見る。
どちらかと言えば伝統的なモノ、
と言うよりかはカフェのメニューだ。]
じゃあ俺はこのプレートで。
[昼食と言えるものを頼む。
京都風かと聞かれればグレーゾーンな気もするが。
ちゃんと和食。 セーフゾーンへ勝手に放り込んだ。]
/*下の在席表記よく使わないからどれくらいで更新されるんだろーと思いつつ。 過度な更新はよくない(戒め)
短期勢だからついついリロードしてしまって申し訳なく。
(高望みをしてるつもりはないんだがな…)
[自分としては、ただ、相手には笑っていてほしいだけなのだが]
(…いや。今のはこっちが悪い、な)
[変にプレッシャーをかけているのは自分のほうだ。
これがまた違う相手ならば、こうも悩みはしなかっただろうに、と
彼女を意識している自分に気づいてまた苦笑いが漏れた]
[しばらくして、彼女の頭から手を離すと]
それじゃ、行こうか?
[彼女にそっと手を差し出す。
その手をとってくれたのなら、一緒に電車に乗って嵐山へ行くホームへと向かう]
ああ、あと。
[ホームへと向かう途中、彼女のほうを振り向いて]
……俺は、センセと一緒にいられればそれで十分楽しいと思ってるぞ?
[に、と目を細めて笑ってみせる。
とはその表情を見せたのは一瞬で、すぐに振り向いてホームのほうへと足早に歩いていく]
[満井と一緒に電車に乗りこむ。
しばらくして駅を降りて歩いていくと、駅舎が見えてきた]
へぇ。
[赤と黄色に塗られた珍しい列車に小さく声を漏らす。
旅のしおりに載せられた写真でちら、と見たことはあるが
こうして実際に本物の列車を見るのはまた感慨深いものがある]
川下りか。
たしか桂川だっけ?ああいや、保津川だったか?
[渡月橋がかかる川だ、ということだけは覚えているのだが。
そんなことを言いながら、満井に続いて切符を購入した]
なんだ、自覚症状はあるのか。
[少しだけ意外そうに言葉を跳ねさせ確認した。>>196
彼女の表情は呆れた色を見せていたが、
選ぶ言葉は決して致死量の毒を含ませたものではない。
本人は悪態やら皮肉やらを巧妙に混入させている気か知れないが、
己にとってはどれもこれも甘く響き、優等生が生真面目に毒を含んでいるようにしか見えない。ある種、健気だ。]
―――…、
[箸を器用に取り上げ、汁物を啜る。
白味噌は慣れないが、赤や合わせよりずっと優しい。
不意打ちに片眉揺らすも、視線は味噌汁に落したまま。>>199]
―――…前言撤回。
さっさと昼食を済ませて、観光に回ろう。
[黒い椀で隠した口から紡がれる囁き。
喉を潤しても、腹に満ちない。
盗み見るように視線だけ動かし、横顔を覗く。
到底妹を促すものではない含みを持たせ、明確な声を絞った。]
二人になりたい。
[優しい味が特に感慨も無く喉に滑り落ちていくのは、
白味噌の所為ばかりではきっと無い。*]
― 二条・庵樹 ―
[周りの皆にも値段のことはせっかくなんだからということで従兄弟と一緒になんとか通して、
そのままメニューを見ながら従兄弟の視線の先とか、こちらに向いたのを見つめ返して]
どうしたの?
[縋るような視線を受けると、もっとこれを見てたいとか、さらにさせてみたりとか…、
といろいろな感情とか沸いてきたりしたのはすぐに抑えて]
うん、いいよ♪
[答えはあっさりとしたもの]
私もちょっと気になってはいたし、ちょうどいいよね♪
[そのまま他の人もメニューを見ながら、まぁ大体頼むはお値段が一番安いやつでと、そんな*感じだった*]
そりゃ、ね。そこまで鈍感じゃありませんー。
[人目を憚ることなく、常に妹を甘やかし、可愛げのない態度を増長させる兄。
さすがにそこまで鈍感にはなれないと、ふっと呼気が擦れ>>220]
……、なんか今の。おかしくなかった?
[彼の発言は、自分の主張をあっさりと肯定するもので。
それではまるで、意図的に――]
[我が侭にも近い懇願に応じるかのように、
あっさりと予定を翻す兄の応え]
だから…ッ、そうやって、甘やかさないで――…
[押し殺した声が僅か上擦り、気を落ち着けようと息を吸う間隙]
―――…え、
[告げられた率直な言葉が一瞬理解できず、
じっと手元に据えた視線が、浮き上がる]
[ぱっと顔を跳ね上げた拍子、一口啜っただけの汁物の椀が、手元で傾くのが視界の端に映り]
――……ぅあ、!
[反射的に腰を浮かせ、服への被害を最小限に食い止める。
味噌汁をぶち撒けたのは兄の陣取る逆側、誰も腰掛けていなかったことに安堵する]
[かつて、兄と妹の位置は真逆であった。
今は何処へ行くにも彼女を追う立場であるが、
お互いに年端も行かない頃は、己が先を行く側だった。
兄として妹を守ってやらねばならないと言う使命感と、
己の後をひよこのように従順についてくる姿への保護欲。]
[そんな純然たる感情に兄妹以上の意味を自覚した最初の切欠は、
当時通う幼稚園で大流行した安易な将来の誓いだった。
幼稚園で将来を誓うのは、平成ベビーなら誰しも通る道であり、
男女の柵などない純粋かつ軽薄で不確かな約束事として横行した。
しかし、妙に大人ぶった気になれるからか、挨拶代わりに利用され、
当然、赤毛の美しい妹にも複数の婚約申し出が舞い込んできた。
全く以って面白くないのは兄である。
「琉璃ちゃん、ボクのお嫁さんになってください」
等と言う、ませた子供のプロポーズを横から無意識に突き飛ばし、
砂場に作った教会から花嫁を攫って、裏庭でこっそり式を挙げた。
白詰め草を編んだ指輪を彼女の小さな薬指に嵌め、
お兄ちゃん以外と結婚してはいけない。と滾々と言い聞かせ、
他の人じゃ絶対駄目。と子供ながらに力説したのはよく覚えている。
―――その後、散々、先生に叱られたのも覚えているが。]
[だから浅はかにも世の仕組みを知らなかった幸久少年は、
人生の序盤は実の妹をお嫁さんに貰う気満々であったのだ。
小学校に上がると、幼稚園の交友関係など殆ど忘れたが、
妹と交わした約束だけは、ずっと心に留まっていた。
他の全員が軽薄で不確かな約束事だと思っていても、
己にとっては必ず遂行する決められた未来図だったのだ。
入念な人生設計が打ち砕かれたのは第二次性徴を迎える直前。
兄が成長しても変わらず絵空事を唱えるので、
見かねた両親が越えがたい壁を用意し、
大人の階段から突き落としてくれたのだ。やってくれたな。]
[当時、今ならまだ戻れるかもしれない、とは考えなかった。
本当に戻れるのであれば、分岐点は幾らでもあったはずなのに、
己は悉く妹に向かう道を選んできたのだ。
今更リカバリできる筈も無い。
けれど、お兄ちゃん。と呼ぶ声に心が痛む。
出来るよ、と全てを無視して答えてやれなかったのは幼さの所為だ。
してみせるよ。と心で唱えたのは、決意の所為だ。
したいよ。と、切なく囁いた声は、きっと彼女にしか届かなかった。*]
[なにやら、思い出すように眼を細めていた男は、
妹の声に誘発され、弾かれたように面を起こす。>>227]
――――ッ、琉璃。
怪我はないか、ほら、手を出せ。
[あっ、と一瞬湧くテーブル。
その声を聞きつけて慌ててやってきた店員にも構わず、
兄は即座に妹の手を取り上げて、ハンカチを宛った。
白出汁の香りが移る椅子よりも、彼女の怪我に気が傾いた。]
何をぼんやりしているんだ、痛いところはあるか?
火傷をしたなら後で薬局に寄ろう。
[濡れてしまった椅子を下げる店員に改めて頭を下げ、
緩々と指先で彼女の掌を慰めつつ服の無事を確かめた。
如何にも妹は大豆運がないらしい。]
や、……別に平気だからっ、このくらい―――
[隣から即座に伸びた、大きな掌>>228
濡れた手を僅かに退けど、直ぐに追い着かれハンカチ越しに包まれる]
……ごめん、なさい。
美味しかったのに。まだ一口しか飲んでなかったのに…
[ハンカチを汚した兄へか、腕を揮った料理人にか、はたまた味噌汁自体へなのか、曖昧な詫び事を並べ。椅子と椀を片づけてくれる店員には、明確な謝罪を告げて頭を下げた]
ううん、そこまで熱くは……、
[味噌汁の温度は程良く、咄嗟に避けた事もある。
本来反射神経は良い筈が、失態ばかりが続いている。
怪我はないかと労わる言葉に、小さく首を振り、ふと兄を見上げ]
……でもやっぱり、ちょっと痛いかも。
このへん、赤くなってない?
[ハンカチに隠れた手を、片手で指差す。
普段とさして変わらぬ色の白い肌]
もし薬局、近くにありそうだったら……、後で。
[ぽつり呟き、早く食事を済ませようと、兄の掌中からするりと手を退く]
落ち込むくらいなら残さずに平らげること。
―――…ほら、やっぱり放っておけないじゃないか。
[前半は注意だが、後半に向かって揶揄が紛れる。>>229
掌を拭う紺色のハンカチは指を模るようにスライド数度。
無傷の白皙を確かめてから、顔色を変えず、ハンカチを包帯状へ。
数度細い掌に巻き付け、在りもしない火傷の痕を隠蔽。]
これは酷い、真っ赤だ。
……今日明日とホテルで離れている間、無事で居られるのか?
[キュ、と痛まぬ程度に力を掛けて、証拠隠滅。>>230
多少動かし難いだろうが、虚偽の負傷は椀を持っていた左だ。
態とらしい相槌の後、向かいで琉璃を案じていた面子に視線を配り]
―――…と、この通り旅先で上の空な妹だ。
悪いが俺達は薬局に寄ってから次の目的地に向かう。
後で必ず追いつくよ、天龍寺に野宮神社だろう。
……間違えないさ、天龍寺、野宮神社の順だ。
[態々二度繰り返すのは意図を多分に含ませるが故。
そうして、そのまま妹の手をするりと一撫でしてから解放。
代わりの味噌汁が運ばれてくると、訳知り顔の兄が悪戯めいて笑う。]
椀が持てないなら、手伝うぞ。
それとも、口まで運んだほうが良いか?琉璃。
[冗談半分の残りは本気の色合い含ませて。
改めて食事を始め直せば、噛み締める湯葉は仄かに甘く舌鼓。
淡白だが、彼女の隣で摂る食事は、やはり世界で一番旨かった。*]
―――…怪我をせずに良かった。
今度からは気をつけろ、琉璃。
[彼女の掌を撫でる際、呟いたのは本音の安堵。
甘やかすなと云われているが、自覚がない男に忠告は利かない。
汲み上げ湯葉に生姜を少し乗せ、醤油を掠めてから、親鳥宜しく彼女の口元に運ぶ様とて、無自覚の領域だったのだから。*]
[ささやかに込めた示唆が、丹念に巻かれるハンカチと兄の言葉に
隠蔽され、はっきりと嘘を形作っていく>>231]
……やっぱり、甘やかし過ぎ……
[何時の間にか重症にまで仕立て上げる兄に、さすがにやり過ぎだと異議を挟める訳もなく。
視線を彷徨わせ、ぽつりと呟くだけ]
[薄い液晶画面は力を入れ過ぎれば壊れそうで、よくもまあこんな物をすいすい格好良く使えるなと感心すら覚える。
流行に乗ってスマホに変えていれば、スマホ専用アプリの連絡先でも交換出来たんだろうかと。一瞬期待しかけた自分を自嘲した。
キャラメルを押し付けた際に、大河の手をうっかり掠めた手は無意識にポケットに突っ込んで。]
うっせ、ちょっと色々あったんだよ。
なくなるまで他の連中に配るのもかったるいだろ。
[向けられた言葉に嘘はない。あの頃と菓子の好みが変わっていないことに安堵して、緩みかけた表情を引き締める。
どうしても小遣いが足りないお菓子が食べたくて、無理を言って二人で買って分け合ったのはちょうど今と同じ秋の放課後だったか。
嬉しそうにキャラメルを口にした大河を一瞥し、苦しい言い訳だったが渡せて良かったと目を細め、携帯をポケットに仕舞い込んだ。*]
[ほぼ同じ身長と言うのはふとした動作も視線が近い。
近付いた顔>>189に跳ね掛ける心臓を押し留め、小さい画面を斜めにして見やすいように傾けてやった。]
こういう写真付きレビューとか見ると食いたくなるよな。
ま、別に鯖好きでもないし、京風でもないからなぁ。
[やんわりと却下を告げる声には同意するしかない。
そこまでの移動時間を費やしてまで食べたいというものでもなく、
その分別の所を回ったりする方が利口なことくらい理解している。]
[後ろ髪を引かれたことに気付いたのか、肩を叩く手に苦笑を返す。
長い指が差す先>>190にある店を見ればふむと呟いた。
京野菜中心で腹持ちが不安だったが、ご飯お代わり自由の文字を見て、これなら大丈夫そうかと班の面子にも確認を取る。]
伏見稲荷ってそんな遠くないんだな。
飯食った後、ついでだしそっち寄ってみるか。
[レポートの材料は多いに越したことはないだろう。
伏見って字なんかエロいよなだの、巫女さんとツーショット撮ってやると意気込む友人達に呆れた目を向け。
暖かい陽射しの中、そう遠くない駅へと電車は出発した。*]
―少し前・京都駅―
[神妙な表情には気付かず、困惑したまま唸るだけで。
それでも何とかしなきゃ、と自分を奮い立たせていると、伸びてくる手>>218に気が付いた。
さりげない動作に違和感が無かったが、一瞬動きを止める]
えっ、と……。
[少しの間視線を泳がせるが、この人混みの中ではぐれてしまうと大変な事になるだろう。
気遣いに乗るだけだと自分を納得させ、きゅ、と手を握り返す。
童顔で背の低い自分と、長身の彼のことだ。服さえ違えば生徒と教師という関係には見えなかっただろう]
…みんな、ごめん。お騒がせしました。
班行動乱しちゃって申し訳ないけど、ちょっと寄り道してくね。
こういう時こそ、シスコンが役に立ってくれるだろうから、大丈夫。
[本気で心配してくれている友人達に、ほんとごめん。と胸中で
手を合わせながらも、嘘を重ねる>>234
代わりの味噌汁を運びに店員が訪れたのを機に、少々不自由になった手で食事を再開する。利き手は楽に動かせる筈が、口元へと料理を運ぶ箸捌きは些か鈍い]
……やっぱり湯葉、ぷるぷるで美味しい。
胡麻豆腐も濃厚だし。お漬物も、箸が進む……
[もそもそと食べている割に、十二分に堪能している。
そもそも兄の提示したメニューだ、自分の好物しか含まれていないのだから当然ともいえる]
[一瞬見せた笑みと、優しい言葉に足を止める。
思いもよらない表情にぱちぱち、と瞬きをして]
…そう思っているなら、困らせるようなことしないでください。
いっつも今みたいに優しければ良いのに。
[再び歩きながら唇を尖らせて出てくる言葉は、やっぱり憎まれ口だった]
……自分で食べられますから、そこはご心配なく。
寧ろそっちのが食べにくいでしょ、ばか。
[緩く悪態を挟んで、からかう兄を横目で睨みつけ>>232]
―トロッコ列車―
保津川ですね。乗ると、見た目よりも速いスピードに驚かされますよ。
今日は無理ですけど、また来ることがあれば乗ってみたらいいと思います。
あ、もうすぐ出ちゃいますよ!
[先程は伸ばすのに躊躇った手を無意識に伸ばし、相手の手と繋ぐ。
そのまま引っ張り、小走りで乗り込んだ]
…間に合い、ましたね。
こっち側の方が開けてて景色いいですよ。
[そう言って進行方向左の座席を指差し、彼を窓際に座らせようと動く。
繋いだままの手の存在に気付くのは、まだもう少し先のこと。]
/*ここで唐突な、べにこさんの修学旅行思い出話ー!!(どんどんぱふぱふ
私が修学旅行へ行ったのは去年、と先に申しましたが私は中学高校どちらも京都奈良でした(高校は関西・中国、と範囲が広くなりましたが)。
やはり中学よりも高校の方が自由が利く分、面白い行動とか多かったですね。
うちの高校比較的真面目なところなのですが、班行動で「プリクラ撮ろうぜ」は当たり前でした。
全国にあるプリクラの機械なのになんでわざわざ京都まで来て取るのだろう…と、疑問には思いましたが。
……ん、
[怪我への心配の方には、大人しく頷いた。
なけなしの体裁を保つべく混ぜ込んだ悪態の甲斐なく、
雛の餌付けのように、口元に運ばれた湯葉を一瞥。
軽く溜息織り交ぜて、自ら唇を寄せ]
……やっぱり、食べにくい。
[一頻り咀嚼し、味わった挙句にぽつりと漏らす]
/*私は修学旅行真面目に楽しみたい図書委員コンビタイプだったので、修学旅行中にプリクラとかゲーセン寄る班には否定的でした。
凄いのは女子ばっかの班ですよね。班行動で見回り来ないのを良いことに、アメ村行ってましたから。
…自由か。
[>>207玲緒が白いカバーに収まるスマホの画面を見せて来る。]
あ、そうなんだ。
たぬきうどんが京都の名物じゃないかな。
卵餡かけで生姜がきいてるの。
[盆地で底冷えするという土地柄、昔から食べ物で暖を取っていたのだと聞いた事がある。
そんな事を言えば、食べてみようという話になり。
そのお店にたぬきうどんがあるといいなと願いつつ、下賀茂へと向かう為に電車に乗る事になった。]
/*
…っと、京都奈良のお話ですね。
明日香が今行っているルートは私が高校の修学旅行で行ったのと同じルートだったりします。
クラス行動でね、楽しい。
トロッコ列車で聞いた車掌さんの語り口が忘れられないです。あの軽やかな喋りは勉強になる。
/*京都観光地で一番思い出に残っているのはベタだけど平安神宮だったりする。
あの大鳥居の迫力は、凄い。
歴史の重みを感じるよね。
[JRと京阪本線を乗り継いで30分強。
乗換駅だった東福寺は屈指の紅葉の名所だから、秋の盛りに出掛ければきっと目を楽しませるだろう。
あたしには方丈庭園の市松模様や北斗七星の形に配置された柱石の印象が強い。
旧い寺のお庭っていうと、枯山水や回遊式庭園のイメージが強かったけど、あの庭園では旧い手法に近代の抽象的な意匠が上手く調和していて、思わず無言で眺めていたのを覚えている。
最寄り駅の出町柳駅に降りて携帯で時間を確認すれば、
最初に昼ご飯を食べる場所に迷っていたのもあってか1時前くらい。
先に境内を回るのが筋なんだろうけど、色々と見て回るには下賀茂神社の敷地は広すぎる。]
…先に腹ごなしといこうか。
大丈夫だよ。
玉依姫命さまや賀茂建角身命さまは、きっと広い心で許してくれる筈…。
[そんな提案をして、先にうどんのお店へと向かおうと提案した。**]
[唇の形だけで笑んだ兄は、妹から上がる不平を聞き流し。
兄妹にして共犯者と化す京の都。>>233
彼女が裏切るなんて、主犯格は考えても居ない。]
琉璃、そこは保健委員だからだ。と云うんだ。
俺がどれだけ真面目な役員か美土代に聞いてみると良い。
[彼女の言いようには、出来る限り楽がしたい。と高校三年生らしい希望理由が被ったE組男子を引き合いに出して嘯いた。
実際問われたならば、それ程真面目ではないはご愛嬌。
要領の良さで稼ぐのもいつものこと。>>237]
いつも家で取る食事も好きだが、こういったのも風情が在るな。
―――…家で作れるものは、琉璃の味付けの方が好みだが。
[流石に湯葉やら胡麻豆腐やらは自家製出来まい。
慣れ親しんだ味以外に口を寄らさせてみるのも悪くない。
どうせ、本命の場所へと直ぐ戻る。
湯葉に生姜を載せて、口に運ぶと、旨いな。と妹へ首肯一つ。]
……そうだな、今後も改善案を検討していこう。
[小さく笑みを噛み殺すと、兄は喜色を隠さず。
旨いよ。と、もう一度彼女にだけ囁いて。>>238]
まぁ、その前に琉璃のうっかりを直してやらねばならないか。
野宮は潔斎の地だ、丁度良いじゃないか。
斎宮なんて、琉璃は柄じゃないだろうが。
[箸を進めつつ、笑い話のように混ぜ返す。
淡い淡いと思っていた湯葉膳は存外腹を満たし、
すっかりと食事を終えた頃には、程よく太陽も中天を過ぎていた。*]
―おたべ本館―
[近鉄京都線の十条駅で降り、だらだら歩くこと15分程。
遥か昔にきっちりと区画整理され、東西南北に真っ直ぐ伸びる道路は、こういう観光の時に分かりやすくて良いなと独り言ちる。
分かりやすい場所に建てられていたそこを見つけると中へと入り、
工場を見学したいと受付に伝える。
程なくしてスタッフの案内の元、八ッ橋の説明から始まっていった。]
[因みに改善提案の一として。デザートのケーキをスプーンで掬い、
餌付けの第二段が行われただとかは、この班だけの秘密である。*]
― 京都駅 ―
だから伏見は今回は───
[しつこく伏見推ししてくる駒王に文句を言おうとしていたら、同じ班の子が「今日って伏見稲荷行くんだっけ?」「そうだよー」とか言い始めた。
あまつさえ「最初からその予定だったよね」とか言い始める始末。
ないない。予定違う。]
こーまーおーうー
[ちょっと睨んでみたけれども、疲れるだけなのでやめた。
そもそも伏見のお稲荷さんはうちの神社の元締めみたいなところなのだから、ご挨拶していくのが筋かもしれないと思いなおす。]
― 伏見稲荷駅 ―
[そんなこんなで電車に乗って5分ほど。
伏見稲荷の駅に到着したのだった。]
ねー。ご飯どうしようか。
[勢いでここまで来たけれど、特にご飯の予定は決めていない。
検索してみるー?とか、適当にその辺入っちゃえばー、とか、意見もいろいろである。]
/*あー…やっぱ野宮神社は被るよな…
行きたかったんだけどなぁ…時間的に無理だし、無理矢理被せることも無いだろう。
でも野宮神社…!縁結び…!
[好葉の取り巻き連中(=班員)にちょっぴりご協力をいただく。>>246]
伏見稲荷は古くは男女の出会いの場として有名だったのだぞ。
恋愛成就の前にまず出会いが必要だと、皆はわかっているようだのう。
[好葉は工作に勘づいたらしいが、後の祭り。
腰に手をあてて胸を張る。]
[同じ班の男子曰く、女子は先に昼食を摂るらしい。]
同じ所行く女子の班って言ったらー…
未谷さんと丑ヶ谷さんの居る班だっけな。
行きたがってたって言ってたらしいけど、興味あるのかな!?
そうだろうよなあ、女性を護る神様が居るもんなぁ。
お参りだってしたくなるさね。
という事は、そういう神様に関する知識があるって事か!
[彼女達の動向云々よりも、その興味の示し方に気が惹かれたようで、他の男子からは落ち着けと宥められている始末。
彼女達の家業を知らない為に、説明したい熱が変な方向に
上がってゆく。頑張れ、彼女達の班の長。]
[ひとまず、下鴨神社から回る手はずになっていたのだが、
女子の動きに合わせたがる集団の為、先に嵐山に出て
昼食を摂る事にした。
河原町から嵐山までは電車で約20分。
途中桂駅で乗り換えとなるが、会話は長々とは続かない。
そもそもの乗車時間が短いことも理由の一つとしてあるが、
班の男子は京都の女生徒を観察しているし、女子に然程
興味を示していない篤史といえば…
メールの返事を打つのに必死になっていたからだ。]
へへ…やぁった。
[薄らと笑顔に朱が差しているのも、旅の楽しみの為だと
思われる事だろう。便利なことだ。]
― 伏見稲荷駅 ―
おー、ついたついた。
わしの自慢の
ん? 飯か? 近場ならそこでどうじゃ?
創業450年、秀吉も通ったそうな。
[指差す店の看板には「祢ざめ家」と書かれている。]
にしんそばもあるし、生ゆばもあるし、稲荷寿司も! な! な!
[ちなみに店先ではうずらの焼き鳥なんてのも売ってます。]
/*
訂正> 創業以来約450年 な。
さすがに西暦450年開業じゃないよw
http://www.fusimi-inari.com/?p=154
……いい匂いがするな。
[八ッ橋の由来や、原材料の説明を聞きながらニッキの甘い香りが鼻孔をくすぐる。
不意に小さく腹が鳴り、止めようと焦りながら腹部に手を当てた。
気恥ずかしさに眉を顰め、聞こえただろうかとちらりと隣を窺い。
いざ、見学通路の「おたべ小路」へと。**]
/*
ひとまず一撃。大河もっとデレがこい。
ヒセツさんと蒼生さんがいるはずだけれど、さてどこなのか…退魔師組ぽい気がしてるけれども。
そしてここにきて高殿兄が…ももてんさんに見えてくるという。
高殿妹の雰囲気は、eyesさんのような。ような。
(だいたい当たらない)(そもそもいるかわからない)
[彼は誘いに乗っただろうか。自分も席に着き、動く列車に身を任せる。
流れる景色は、綺麗な緑。
眺めながら、これからの予定を話す]
えっと…地味かもしれませんが、最初は渡月橋を渡って法輪寺に行こうと思っています。
そこでレポートの課題を済ませ、引き返してお昼。
坂道がお土産屋さん並んでいますから、そこでお土産を見て…竹林を通って帰りの駅まで行くのはどうでしょう?
道すがら天龍寺も見れますし…
[饒舌になっていた言葉を、そこで少し言い淀める。言おうか言うまいか、迷う様子で。]
― 伏見稲荷駅前 ―
だから、よめじゃないって。
[散々言ってきた文句を繰り返しつつ、駒王が指さす方を見る。
とたんに、良い匂いが漂ってきて、おなかがぐうと鳴った。]
なにあれー?焼き鳥??
[「祢ざめ家」なる看板の下、じゅうじゅうと香ばしい煙を漂わせているのは鰻と……鳥。
というかまんま鳥。]
ウズラの丸焼きーー?!
[班のみんなも、うわーとかきゃーとか言いながらも、けっこう興味深々。]
じゃあ、お昼ここにするー?
なんか、秀吉さんも通ったお店なんだってー。
[駒王に乗せられているような気もしつつ、特に反対も無かったのでみんなで店の中へと入っていった。]
[昔懐かしい感じの店内に入ってメニューを見ながらわいわいと選ぶことしばし。]
じゃあ、私これにしようかなー。
[鰻にも惹かれたけれど、ここはにしんそば定食にする。]
駒王はお稲荷さん食べたいんでしょ?
稲荷ずし追加で頼んでおこうか。
[稲荷ずし2つはいらないけど1個は食べたい。
でも駒王は1個じゃ足りないかなぁ、なんて思って聞いてみる。]
―最早連絡網で無くなったメール―
[すぐにでも返事を打ちたかったが、班行動優先。
ぐっと堪えて電車に乗るまで待っていた。
そして揺られる数分×2回の間に返したメールは以下の通り。]
なんで天倉が謝らなきゃいけないのか解らないけど、
その話は全部ホテルでしよう。
それじゃ、連絡待ってるぞ。
後、こっちは先に嵐山でメシ食う事になった。
そっちとうまく会えると良いんだけどなー。
[どうして会いたいと思うのかは明確に書いていないが、
篤史の歴史関係の熱さを引かずに見聞きしていたのは、
天倉ただ一人だけであった事が起因している。]
[安心する、というやつだ。]
河原町近くで可愛い八つ橋の店とかよーじやとかあるけど、
そっち寄れる時間あるかなー…。
ま、余裕があったらって事で。
[そのつもりは無いが、無意識に誘いを掛けていたりも。*]
あっ……。
あのさ、ここ広いしみんな自分のペースでみたいところ見るってことで、時間決めて別行動にしないか?
時間は……だいたい2時間くらい?
それくらいに、さっきの入り口に集合して、そのあとまた考えるってことで。
[こんな提案を班のみんなにすると、あっさりと頷いてばらばらになる。
まあ、京都から真理と手を握りっぱなしなのだ。察してもらってっるのかもしれない]
[逡巡を見せた後、俯いて。
隣の彼にも聞こえるか聞こえないかくらいの声で言う]
野宮神社、に、行きたいです…。
[野宮神社は源氏物語の舞台にもなっていて、縁結びの神様としても有名な場所。
少女趣味だと、笑われるような気がして。
俯くその頬は、赤い。]
[うずらの丸焼きなんてネタっぽいと思いつつも、いい匂いである。]
「夕されば野辺の秋風身にしみてうずらなくなり深草の里」と藤原俊成が歌っておるくらい、由緒あるんじゃ。
[ちなみに深草は伏見稲荷付近の地名。
小野小町に百夜通いを挑んだ深草少将の屋敷があったともいわれるね。架空の人物だけど。]
骨っぽくてほとんど肉がないから、わしはよう食わん。
[とか言ってたけど、好葉が追加注文の話をすれば身を乗り出した。]
おお、稲荷寿司♪
好葉は、よくわかっておるのう。
嬉しいのう。
うむ、1個でよいぞ。
あーん、だ。
[テーブルの縁に両手を揃え、お口あけて待機。]
[そして真理と二人きりになると]
朝雲。この梨木神社ってところも見てみようぜ。
[御所の近くにある梨木神社。
その境内にはハートの形をした葉がついている桂の木がある。
愛の木と呼ばれているらしい**]
―嵐山―
[嵐山に着いたら、班の男子は電灯を指差して
「電気が京都してる!」と供述しており。観光向けの装飾を
あちらこちら眺めては、広い駅前を歩いて行く。
そして辿り着いた店「ぎゃあてい」。暖簾の傍には若干の
列が出来ているが、そう焦る事もないとその後ろに
ずらり男子の列が出来る。]
お前ら、京都らしいもの食えよー。
レポートが待ってんだからな、レポートが。
へ?俺のを写す?はっはっは、御冗談を。
俺は店の造りから書くぜ…?
[篤史のレポートを写すと、漏れ無くバレるオマケ付きだ。]
[大真面目に嘘を演じたばかりの兄が、自らを真面目と称する。
思わず半眼になり、隣を流し見て>>243]
賭けてもいい、幸兄が言う程真面目にやってないでしょ。
美土代くんに聞いても、気遣ってそう言ってくれそうだから、
確かめようないけど。
[クラスが離れている分、美土代の人となりまでは詳しくないものの、新幹線の降り際に愛想よく手を振ってくれた姿を思い返し、
そう予想を立てる>>104
家庭の味に好評を貰えば、口端をゆるく持ち上げ]
…そんなの、当たり前じゃない?
家族の好みに、味付け合わせて作ってんだから。
[殆ど海外住まいの両親を除けば、一人の好みに合わせればいいのだから楽なものだ]
[それから十数分後、篤史達が店内へと入る番。]
―――…まずは生麩だろ、それから湯豆腐だろ、
そんでうどんにちょっと飯ものも欲しいな。
かぼちゃの羊羹もあるみたいだから、それもしっかり
押さえてだな…。
[甘味にも目が無いようだ、この男。
さて、店内の一角を陣取る制服集団の食いっぷりは如何に。**]
え、我ながら、かなり適性あるんじゃないかと思うけど。
口煩い誰かさんが、悪い虫どころか良い虫まで残らず
追っ払ってくれちゃう清らかさとか?
寧ろそのあたりを改善してくれると、助かるんだけどなぁ。
[笑みを噛み殺す兄をちらりと見遣り、尖らせた声で当て擦る>>244
一品一品の量は少ないが、品数は多く、男子高生の腹も満たせる程度に充実したランチメニュー。
やはりデザート付きは欲張り過ぎただろうかと思いながも、結局きっちりと完食し、会計を済ませる*]
[バスを北野天満宮前で下車すれば、天満宮も目指すお店「とようけ茶屋」もすぐ目そこだった。
すでに結構な列が並んでいる店前へ移動し、自分たちも加わる。]
(これ食ったあと天満宮を参観したとして、あまり遠くに移動する時間ないんじゃないか?)
[しばらく待ったあと、通された店内でメニューを広げながら、内心でこの後どこを見てまわるか思考を巡らせるも、湯豆腐膳を頼もうかと思ったが。
よくよく店内を見るとメニューも見ずに同じ物を注文する人が多いことに気が付いた。
えらく生湯葉丼を頼んでいる人が多い。]
俺もコレにするかな…。
[値段もお手頃860円也。]
[自ら当て擦った後で、違和感に気づく]
………、…今後も?
[ぽつりと漏らした懸念を直ぐに裏付けてくれたのは、更なる餌付けを試みる兄の行動]
ねぇ。幸いな事に、あたしの利き手、右手なんだけど……
[当然兄も知っている事実を申し立て、その手から一口だけケーキを頬張って]
…もうあたし、お腹膨れちゃった。あげる。
[やがて呟くと、兄の手から乱暴にスプーンを取り上げ。
最後の一匙分は、彼の口元に押しつけた*]
―北野天満宮付近―
[やがて出来上がった生湯葉丼は出汁の利いたあんが熱くて、猫舌な男子を泣かせる代物。しかし甘みのある生湯葉と調和して、口内で溶けていく味わいは旨いの一言に尽きる。存外に味付けもしっかりしていて、おまけに添えの漬物も優しくて美味しい。
頼んだ当初は足りるのかと不安だったが、充分満足でき、頼んで良かったと心から思った。]
…え、太秦映画村に行きたいって?
いやいや待て待て、気持ちはわかるがせめて1つくらいは班として観ていこうぜ。
[ご馳走様を言い会計を済ませて店を出る、目指すはすぐそこの北野天満宮だ。
だが、ここに来てフリーダムな友人達は各々違う場所へ行きたいと言い出す。]
わかった…、じゃあ北野天満宮を観た後は解散。
東京都ホテルに現地集合でOK?
[まあ、みんな子供じゃないし。目と耳と口が使えるんだから、道が分からなければ自分達で道行く人に訊ねるなりなんなりするだろう。
結局、天満宮参拝後はここで解散。
後にホテルで落ち合うことを約束して、歩き出した。**]
―京都御苑―
わ……。
[苑内に足を踏み入れれば、思わず感嘆の声を零す。
果たしてどこを見に行くべきか。
足の赴くままにウロウロしては、すぐにはぐれてしまいそうだと
自分を落ち着かせるように、そっと手に力を込める。]
あ、どこという訳じゃなくて、
あちこち歩いてみたいなって……。
[万里の言葉>>252にそうと答えながら。
ひょこっとガイドブックを覗き込んだ。]
[万里の提案>>257を聞けば、一瞬彼の顔を見上げる。
一緒に回りたいのにな……と思っていると、
班の皆は散り散りとなり、万里は傍に残ってくれた。
それが嬉しくて、自然と柔らかな表情で彼を見つめていると。]
うん。
万里くんの行きたいところなら、もちろん!
[彼が一緒に居てくれることが、ただ嬉しくて。
その場の別の呼び名も知らず>>258
笑顔で応えるのだった。]
[硝子越しに製造ラインを見学し。
色とりどりの八ッ橋が手作業で詰められて行くのを、歓声を上げながら興味津々に見つめる。
そこかしこで唾を飲みこむ音がしたのはご愛嬌だ。
そうして一通りのスタッフの説明が終われば、最後はおまちかね。
出来立ての八ッ橋の試食である。]
――んん。
なんだこれ、すごいもちもちしてる。
[柔らかく、口の中でとろける八ッ橋。
空きっ腹に沁みる甘さに、自然と顔が綻ぶ。
以前にお土産でもらったものを食べたことはあるが、出来立てはまた格別だ。
美味しいな、と隣の炉に掛けた声も弾んでいたか。
一人一個なのが残念すぎる。
おたべ小路を出れば建物の一角を指して。]
1階の売店でも試食できるらしいぞ。
お土産も見たいし、行くか?
[由来やら原材料やら、瓜割の滝がどうのという説明は右から左に。
そこら辺は大河が詳しく覚えているだろうから後で利用してやろう、
という安易な考えだ。もとい、画期的なアイデアともいう。
こちらを窺う視線>>251に気付き、腹の虫が聞こえていないせいで何だよ、とつい睨み返してしまう。
見学通路の奥へと進めば機械と白尽くめの人がおり、如何にも工場といった光景に思わず目が釘付けになった。]
おー……。
[ベージュと緑色の真っ平な生八ッ橋の生地が流れて行き、
その上に餡子が機械の手で均等に置かれていく。
ある機械を通れば正方形に切られた生地がぱたんと折り畳まれ、
土産屋でよく見るあの形となっていた。]
― 野宮神社 ―
[真面目と自己評価を下した兄と、不真面目だと断定した妹。
どちらが正しい意見かは、時を置かず決着見せる。>>260
食事を終えて、薬局に寄ってから合流すると班を別れた後で、
歩き出す兄妹の歩みは緩く、確りと彼女の右手を捕まえていた。
誘ったのは己だが、振り払わないのであれば、喧嘩別れをすることも無く、辿り着いたのは薬局でも天龍寺でもなく、野宮神社に続く静かな竹林であった。]
――――…ああ、
[青々とした竹が穏やかな日差しを木漏れ日に変えている。
足元を斑の影が彩り、まるで翡翠色の海へ沈むような心地。
そんな中で、大根役者でも、もう少し気合を入れそうな声を態とらしいタイミングで上げた。]
道を間違えた。先に野宮へ来てしまった。これは拙いぞ、琉璃。今から寺へ向かってもどうせすれ違う、他の面子を此方で待ったほうが効率も良いと云うもの。しまった、琉璃のうっかりが移ってしまったな。すまん、すまん。
[一息に空に向かって唱える呪文は、不真面目そのもの。
妹からの鋭い突っ込みは覚悟しているが、これはヒューマンエラーだ。
或いはこれが不可抗力か。と、いつぞやの妹の発言を思い出し、チラと共犯者たる彼女へ視線を向けた。]
/*
この兄、不良でも問題児でもないけど、
アカンレベルで不真面目だ…!
琉璃にツンケンデレッとされたい兄だったのだ。
[また後でね、と手を振ってくれる友人達を、
にこやかに手を振って見送った>>272]
心配しないでー、すぐに追いかけるから。
もしなかなか見つかんなかったら、メールするね。
[彼らの背中が見えなくなると、申し訳なさを程良く配分した笑顔をすっと掻き消して]
……んじゃ、いこっか。薬局。
[ちろと隣を見上げて、手を引かれるままに、半歩分後ろを歩き出す]
[手作業で手早く詰められていく様には思わず小さく拍手した。
職人ってどこにでもいるんだな、と雑な感想を抱き、
スタッフの説明もそこで終了だと告げられる。
指し示された小さな箱は工場と繋がっており、製造ラインから今作ったばかりの八ッ橋が直接受け取れる仕組みになっていた。
試食をどうぞ、と差し出されたそれを手に取って。
一人一つという制限はあったものの、口にすれば文句も消える。]
うっま、なんだこれ。
土産でもらったやつとは生地が全然違ぇのな。
[餡子の風味も、生八ッ橋の歯応えも全く違う。
これが食べられるのなら来て良かったなとつくづく感じた。
大河や友人達も口々に美味いとはしゃぎ、味わって食べていたはずなのにあっさりと無くなってしまった。
隣の大河から弾んだ声>>270で同意を求められると、
おう、と好物の、それも出来たての味でご機嫌のまま笑顔で応じ。]
あ、行く行く。食いたいし、買って帰らない手はないだろ。
[大河の提案には誰一人として首を横には振らず。
さっさと行こうぜ、と颯爽と売店の方へと歩き出した。]
/*
先生…生八ッ橋が食いたいです……[調べてお腹が減った]
生八ッ橋よりかはあんなま派なんですけどね。
ニッキハッカ系じゃなく、ラムネとか桃とか桜とかチョコレートが生地と餡になってるんですけども。
商品リストを見ていたらチョコ八ッ橋あるでやんの。食いたい。
[運ばれてきたにしんそばは、ほかほかと湯気を上げていい香りを立てている。
添えられて出てきた稲荷寿司は大きな三角形。
ひとつをお箸で割ると、半分を持ち上げた。]
はいはい。あーん。
[隣でしゃがんでテーブルに両手を揃えて乗せて、あーんとかしている駒王は、まさに大きな犬という風情。狐だけど。
嬉しそうにふぁさふぁさぴたぴたしてるふさふさの尻尾は、ちょっとかわいいかもなんて思う。]
[駒王の口に稲荷寿司の半分を押し込んで黙らせたあと、自分もいただきますしてにしんそばに取り掛かる。
あっさりした出汁に乗っているニシンは甘い味付けで、なんだかほっこりとする味だった。
もうひとつの稲荷寿司を口に入れれば、じゅわっと甘味が口に広がる。
懐かしい感じの甘味とジューシーな出汁の味。]
うん。おいしい〜。
[幸せになったところで駒王から追加のおねだりが来たので、残り半分をあーんしておいた。]
[おなかも満ちてお財布に優しい1000円。
うずらの丸焼きは骨っぽいらしいのとけっこういいお値段するので、匂いと形だけ堪能しておいた。]
それじゃあ、伏見稲荷さんに行こうー!
[おなか一杯元気いっぱいで、移動開始。]
[僅か先を歩く兄の足取りは緩やかに、けれど迷いなく。
疑問を差し挟むこともなく、歩調を合わせて歩く。
丈高く竹林に囲まれた細道に至ってようやく、
兄は現在地への釈明を、空に向かって滔々と繰り広げた>>273]
……ああ、道理で随分と、林の奥にある薬局だなって思ってたの。
気にしないでお兄ちゃん、こんな所に来るまで
ちっとも気づかなかったあたしもいけないんだから。
[こちらも、緑に狭められた空を見上げながら、
普段は見せぬ程に殊勝な言葉を滑らかに並べ立て]
………だから、同罪。ね。
[斜め上から感じる視線、ほんの一瞬眼差しを交わして。
捕えられたきりの手を、兄の制服のポケットに押し込める*]
[兄妹が織り成す酷い言い訳のコラボレーションは白々しく交わり、
うっかりのレッテルを甘んじて受け入れる。>>280
行けたら行くなどと云う言葉に信憑性など皆無なのだ。南無三。]
俺は琉璃が聡明な淑女で、目頭が熱い。
ふむ、―――…二人きりだな。
[握りこんだ指は秋風に吹かれても、凍えることの無い体温を共有。
意識させる為の一言はさり気なく。]
此処の由来は、斎王――天皇の代わりに天照に仕える巫女が、
伊勢神宮入りを果たす前に潔斎したことに在るらしい。
それに肖ってか、悪癖祓いなんかも出来るらしいぞ。
祭神が司るのは交通安全、芸能上達に商売、進学、財運…、
ここだけで全てが賄えそうなマルチな活動を強いられる神社だな。
神社もワーカホリックなんて、さとり世代として物申したい所だが。
あとは―――…、縁結びもか。
[同じ罪を被る妹にだけ聞こえる声量で、紡ぐ独り言。
しまわれてしまった指先へ少し大胆を見せて、
指股に五指を差込、密に掌を合わせて擁し。]
[好葉に稲荷寿司をあーんしてもらってご満悦。
しっぽもほっぺもふにゃふにゃになろうというものである。]
うまいのー、格別じゃのー
あとでお土産にわらび餅も買わぬか?
伏見稲荷のわらび餅は丸いんじゃぞ。
[伏見稲荷参拝の段になれば、人型に切り抜いた紙で好葉をヘロリと撫でる。
フッと息吹すれば、それはぼんやりとした好葉の似姿に変わった。]
しばらくはこれでよい。
班員は放っておいて、わしと本殿に行こう♪
[好葉にも隠形の術を使って本殿に上がり込もうと。]
[亜梨沙のたぬきうどんの説明>>240に、班メンバーがお昼はうどんという気持ちになったらしい。
移動前にちらりと調べてみれば、出てきた画像にはメニュー表。
京きざみ揚げ入りあんかけのたぬきうどんは税込770円とあり、財布に優しい値段だった]
(みたらしもいけるかな、この値段なら)
[せっかく発祥の地と呼ばれる店があるなら、そこも行っておくべきだろう。
と思うのは、彼女自身がその華奢で物静かな見目に似合わず食欲旺盛な為だ。
そうして、一同は移動する事に。
移動には別班の男子の姿>>78もちらほらと]
―おばんざいバイキングの時間―
[案内された席は2階席。窓から広がる嵐山の風景は、
行き交う観光客の様子を見るだけでも十分に京都を堪能
する事ができそうな気がする。
腹を空かせた男子達が我先にと群がり、選んだものは様々。
9つの升目で区切られたプレートに少しずつ乗せて行く形は、
なるほど京都らしい上品さが見えるようだ。]
お前らなー、順番決めて行けよなー。
[最後に戻って来た篤史のプレートには、焼き麩の卵とじ
南瓜の煮つけ、生麩の田楽、ゴマ豆腐、湯葉のから揚げ…と
片っ端から京都らしいものが詰め込まれていた。
別の鉢には茶碗蒸し、大根サラダ、麩の赤だしなどなど…
一体どれだけ食べるのかと言われそうな程の品々。]
―篤史への返信―
いや、あれは俺が…、
うん…わかった。詳しいことはホテルで話そうな。
[どう考えても下心丸出しで実行したのは己なのだから、篤史は一切悪くない。
それでもこうして彼が、自分と会う機会を持ってくれることに小躍りしたくなるくらいは嬉しいのだ。]
嵐山は行きたいけど、行けないかも…。
でも、清水寺は行きたい。
どこかで、お前と会えたらいいな――。
[文面にさり気なく、篤史と会いたいと想いを込める。
たとえ少ない時間でも、好きな人と共にいたい、触れていたいと思うのは自然なこと。
向こうはどういう意味でもって、言ったのかわからないが。
自分にとって彼の"会えたら良いな"の言葉は、それだけで胸を締め付ける。]
河原町近くに、可愛いお店があるのか?
お前、本当にそう言うの好きなんだな。
[以前、カウンター業務をしている際、女子達が聖前の噂をしていた事を思い出した。
なんでも甘い物何かが好きで、よく女子達と情報を交換しているらしい。]
もし間に合わなかったら、ホテルに着いたあと。
こっそり抜け出して行ってみるのも、悪くないかもな。
[共有出来たら嬉しい、2人だけの秘密の時間。
叶うかも分からないそんな希望を返事に乗せて返した。]
[JRを使った移動では、土地勘と前情報もあまりなく、ただただ流れる景色を新幹線の中と変わらずに見入っていた。
古都の色合い残す町並みは、普段何かに関心を示すところをあまり人に見せない少女の目も輝かせた。
普通の友人であれば、近くにいる亜梨沙から乗換駅に対する思い>>241を聞けただろう。
それを知らないでいられるのがこの関係の幸いなところであり、
──……悲しいところでもあった]
―北野天満宮―
[話を終えてから、聖前からのメールがあったことに気がつき慌てて確認する。
班の友人達は先に境内へと歩き出していた。]
嵐山なぁ…、そっちまで行けるかな…。
[ホテルまでに京都のどこかで会えないかと願いながら。
周りを気にしつつ、自分も歩きながら返事を打ち込む。
顔がにやつくのを堪えながらの返信作業は、それだけ歩みを鈍らせた。]
悪い、待たせた!
[ホテルで会ったら、なんてきり出せばいいだろうか。
そんな事を考えてメールを送信し、気づば班の面子とはかなりの距離が開いていて、急いで駆け寄る。*]
そうだね。時間も時間だし、お腹空いた。
神様だって、人の空腹感くらいは……汲んでくれると思う。
[下賀茂神社最寄り駅に着き、携帯で時間を確認していた亜梨沙の提案>>242には、そう真顔で頷いた。
どうやら、結構深刻な空腹具合の様だ]
[屈指の観光名所の一つである神社へ続く道、観光客や修学旅行生が歩いている。右見て、左見て、もう一度右を見て]
……うん。 ――…二人きり、ね。
[最後に兄の横顔を見上げて、そっと微笑を漏らす>>282]
…へぇ、そうなんだ?
随分と詳しいのね、幸兄。
たまたま先に辿り着いたにしては。
[インプットが得意だからかな、と揶揄しながら。
詳細な兄の説明に見当たらなかった名高いご利益、
――下調べの及ばなかった自分でさえ知る、一番の謳い文句が
抜け落ちていた意味を、さりげなく横顔に探す]
え?だって生麩だよ、生麩!めいっぱい味わいたいじゃん。
[ぷるりと口の中で踊る生麩を味わいながら、篤史は笑顔。
少々味付けが薄い気がするが、これが京都の味なのだと
思えば箸は休まらず。
回目かの往復の後に、トドメだと南瓜の羊羹をゆっくりと
食べて、ようやく箸を置いた…かと思われたが。
甘すぎず、南瓜の風味が生かされたほくほくとした味わいが
気に入ったか、篤史はもう一つ食べて席を立った。]
え?だって生麩だよ、生麩!めいっぱい味わいたいじゃん。
[ぷるりと口の中で踊る生麩を味わいながら、篤史は笑顔。
少々味付けが薄い気がするが、これが京都の味なのだと
思えば箸は休まらず。
4(10x1)回目かの往復の後に、トドメだと南瓜の羊羹をゆっくりと
食べて、ようやく箸を置いた…かと思われたが。
甘すぎず、南瓜の風味が生かされたほくほくとした味わいが
気に入ったか、篤史はもう一つ食べて席を立った。]
[一瞬だけだが開いた間>>281に、笑顔に訝しみが混ざる。
一体緩んだ顔で何を思い出しているのやら、
どこか嬉しそうな表情に深くは聞かず、見ないふりをして。]
ご機嫌に見えるだけ大河の頭がお花畑なんじゃないのか。
好きっつーか、洋菓子よりは和菓子派っつーか。
スポンジケーキよりしっとりとしたチョコケーキ派?
[素直に好きだと認めるのが何だか癪で、変な言い方をしてしまう。
写真を撮るために立ち止まる度、同様に立ち止まり、一緒に売店へと向かう。一緒に行きたいんじゃなくて置いて行くと煩そうだからと脳内でこっそりと言い訳をした。]
わらび餅!それもおいしそうだね。
[伏見稲荷はわらび餅も名産らしい。
心のメモに書きこみつつ、稲荷神社に到着、
───したところで駒王が暴挙に至った。]
[売店に着くとお土産以外にも、一個単位で売られているおたべや生八ッ橋に感嘆の声を漏らした。
スタンダードなニッキ味の生地に餡子を挟んだおたべ。
餡子を挟まない、生地だけの味を楽しめる生八ッ橋。
黒ゴマと食用墨を混ぜ込んだ黒のおたべや、玉露を使った玉露餡を挟んだり生地に抹茶が練り込まれているおたべ。
みたらし餡や栗餡、紫芋餡。通常は二口サイズのおたべを一口サイズに仕上げられた物から、ココアを練り込んだ生八ッ橋でチョコを包んだ一見西洋菓子にも見えるおたべなど。
おたべだけでもあまりの品ぞろえに目が滑ること滑ること。
試食出来る物は一通り試食し、家への土産用みたらしおたべと後でホテルで食べたくなった時用のショコラおたべ二つお買い上げ。
ついでに小売りの単品おたべを二つ買い、計1220円なり。]
ちょっとお!
駒王、だ、駄目だってばー!
[形代から駒王が作り出したのは、好葉?っぽいなにか?
班のみんなはそのぼんやりしたものと一緒に観光を続けているし、まわりの人も特に気にする様子もない。]
[おまけに、自分の姿も周りから見えていないようで。]
こらー!
ちょっと!駒王ってば!
[文句を言いつつもついて行くのは、本殿の中が気になったから。
ちょっとだけ。ちょっとだけだよ。
駒王ひとり…じゃなくてひとはしらにできないし、と言い訳しつつ、隠形の術に包まれながら稲荷神社の奥へ進むのだった。]
―――…そっか。そうなんだ、
……知らなかった。全然。
[思い出したように、か細く主張して、するりと視線を逸らす。
掌にじわりと伝播する熱が、互いに馴染むまで]
/*駒王のやってること全部描写してる好葉ちゃん律儀だなと思いつつ、SF(少し不思議)を体現してるあのペア凄い。
……そういや、皆何食ったんかな。
[恐ろしい、恐ろしいと慄かれながらも、元来た道を戻り
再びやって来た河原町。ふとした呟きもそこそこに、
祇園四条まで徒歩で移動した後、出町柳まで電車で一本。
全体の時間として40分掛かっているが、目に飛び込む風景に
普段らしくない格好つけたセリフを吐いてみたりで、
道中飽きる事は無かった。]
あいつも。
[取り出すスマホにはメールの着信の知らせが1件。]
―回想―
[英語は元々苦手な方ではなかったが。
授業以外でも調べようと思ったのは、
万里に渡されたCDの英語の歌詞を調べてみようと思ってから。
彼が好きなものなら、自分ももっと知りたい、と。
そんな切欠で英語の成績が上がるのだから、
不思議なものである。]
[すっかり得意教科の一つとなった頃。
同じクラスに、留学生が来た。
最初の頃は自分も緊張していたものだが。
相手があまり馴染めていないと見れば、
勇気を出して声をかけるのだった。]
How’s it going?
[自分の英語も、まだまだ拙いけれど。
少しでも、話が出来ればいいなーなんて。*]
/*
眺めて居ると、お腹が空いてきます…。
ぎゃあていはいっぺん行ってみたいなぁ。
1時間という時間制限はありますが、思う存分京都の味覚を
味わいたいのです!
今度行ってみようかな。
─ うどん屋さんへ ─
[出町柳駅から徒歩14分程で、昼食を摂る店に辿り着く。
道中他の子達は気になる男子や、下賀茂神社での縁結びのお参りなんかの話で花が咲いていた。
ここまで長く人の輪の中にいるのは久し振りで、それでも穏やかな表情でその話を耳にする。
せっかくだからと、取り分け仲のいい友人はいなくても雰囲気くらいは楽しもうと思えた。
そんな華やいだ笑い声が耐えないおしゃべりをしながら辿りついた目的地。
外観は落ち着いた雰囲気のカフェの様で、うどんという看板が出ていなければその見目通りの店と信じてしまう佇まい。
店の前に出ている黒板のメニュー表もカフェみたいな書かれ方で、班の子達は更にテンションが上がったみたいだ]
うん、悪くない。
[当の腹減り娘も、この店の落ち着いた雰囲気のある洒落た外観を気に入り小さく頷きをこぼす]
たぬきうどん、美味しいといいね。
[亜梨沙にそう声をかけて、店に入った]
此方もコースに組み込まれていたからな。
由来を知らねば、京都の神社は差が良く分からん。
そう言う琉璃はインプットをサボったのだろう。
伸びやかな感性を持っているとは羨ましい。
[肩を竦めて、情緒の足りない言葉を吐く理系選択者。>>288
仏閣はまだ建築様式で判別できると、またも浪漫の足りない一言。]
ほら、第一鳥居だ。
神籤もあるぞ、どの御利益に肖るかな。
[黒ずんだ樹皮の張り付く鳥居は野宮の象徴でもある。
逞しい樹を使い人工的な直線を描く、どこか神秘的な黒木鳥居。
そこはかとない神秘性は、成程、祈願神社に相応しいものだった。]
―――…当然、引くだろう?琉璃。
[何に。とは濁して告げず。
挑発的な瞳を僅か色付いた妹へ向けて見せた。]
それはまたうっかりだな。
―――…良い運勢が着たら、俺も前向きに捉えておこう。
[震える喉が上下に揺れて、意地悪は指摘はしなかったが
彼女の生真面目な性格らしくないとは、言外に笑う。]
まぁ、これは、神に頼るものでもないんだが。
奇跡は既に十分、起こしてもらった後だ。
[主語をつけずに、彼女の腕を引き、神籤箱の前まで誘おうか。]
[通された店内は、外観を裏切らない綺麗で落ち着いた、木のぬくもりを感じさせる造りだった]
うどん屋さん……。
[食欲をそそる出汁と天ぷらの香りがほのかに漂う店内、カウンターに見えるどんぶり。
お洒落な落ち着いたカフェみたいな店内とのギャップに思わず呟き、現状を確認。
班全員が座れる席は生憎埋まっていて、新幹線の座席通り2人掛けの席に分かれる事になった]
― 北野天満宮 ―
[参道を進むと西側に東向観音寺があり、二之鳥居から少し歩くと、参道脇に伴氏社がある。
三之鳥居をくぐると、正面に楼門。
その楼門をくぐると多くの境内社が並ぶ境内。参道正面には、中門にあたる三光門。
他校の生徒や多くの観光客でにぎわう境内を歩きながら、その境内社の多さに舌を巻く。
とりあえず全ての外観を写真に納めていくが、神紋である梅紋や松紋も入れると、それだけでもいい数になりそうだった。
たたりを鎮めるために祀られた菅原道真公も、今は我も我もと押しかける合格祈願の学生達に、どんな思いでいるのだろうか。
自分もどうせなら真っ先に合格祈願をしようと思っていたが、実際に拝殿を訪れると威厳と風格ある佇まいに圧倒され。
不思議と凪いだ気持ちで、ただ感謝のみを心で申し上げるだけで終わった。]
忘れんなよ? 5時までだからな?
じゃあ、解散!
[参拝を終えて、おみくじを引いたあと。
約束通りここで班は解体して、自由行動となる。
学業の神様として有名なだけに、ここのおみくじは大吉が出やすいという噂があるが。
果たして引いたおみくじの結果はと言うと――*末小吉*だった。]
昔はあんなに素直だったのに。
[ぽつり、と零した言葉はどこか寂しさを含んで消えた。]
[窓際の、差し向かいの二人用の席。
こういう時、普通の友人同士ならばもう少し店内の様子にはしゃいで会話したりするのだろう]
(想像、つかないけど)
(それでも──……)
[きっと、話はあまり弾まない。
そういう状況であり、そういう関係。
それでも、こうして差し向かいで食事を摂れるなんて状況は、この修学旅行がなければまず有り得ない]
……まさかこうやってご飯、食べられるなんてね。
[内心に滲む嬉しさをひた隠しにしながら、抑揚のない声で嬉しさからそんな呟きをこぼす。
メニュー表を先に亜梨沙に勧めながら、出された水をひとくち含んだ]
あ、私たぬきうどん大盛り、かき揚げトッピングでお願いします。
[店員さんには、食欲のままにオーダー。
大盛りはプラス150円、かき揚げは+200円。合計1120円の出費。
ちなみにかやくご飯は我慢しているのだが、オーダーを取ってくれた店員さんは少し驚いた顔をしていた。
子供の頃は、そこまで食べるタイプではなかった。けれど修練に身を入れるようになってから、身体作りも大事だと結構食べるようになったのだ。
一緒に食事を摂るなんて事は初めてで、差し向かいの亜梨沙すら予想しなかった姿だっただろう]
人聞き悪いなぁ、さぼろうと思ってさぼった訳じゃないんだから。
今回は、あくまで偶々、うっかりしただけ。
それに幸兄が教えてくれるなら、わざわざ二人して
覚える必要なくない?寧ろ、労力の無駄遣い。
[不貞腐れた口調を作って、緩やかに歩を進める>>299
徐々に冷え込み始めた秋風が、頬の熱を攫っていく心地よさに
きゅっと目を細め]
……あー。なんか今、すっごく。
旅行、って感じする。
[日常から遠く離れ、旅先に居る実感が今更湧き上がる。
鳥居の神秘的な佇まいにも目を瞠り、すぐに隣に視線を運んで、感激を共有したがり]
[売店でも、土産の一部を試食しながらサービスで置かれた飲み物を紙コップでもらい。
喉を潤しながら土産の選別に悩む。
一足先に会計を済ませている炉の手元を見て。>>292]
それ美味そうだな、みたらしおたべ? 期間限定なのか。
ただ生八ッ橋だと日持ちしないのがネックだよな。
すぐ渡せると限らなければ、他のものの方が無難かな。
[世話になっているバイト先と。親には買って行こうかと。
たまにメールや電話で、変わりないかと聞いてくるのは主に義理の母の方だ。
関係が悪いわけではないけれど、やはりどこか気を使うのもあって家を出たが。土産というのは、たまに帰るのにいい口実かもしれない。
試食も考慮し、見繕ったのは、「みたらしおたべ」と「八ッ橋クランチ」を1箱ずつ。合計で1080円也。
これならバッグの中にも入る量だ。]
− 稲荷大社 −
[本殿の中に入れば、そこは時間を超えたような世界。
稲荷社の大老──好葉の目には巨大な白狐or好好爺に見えるだろう──に好葉を引き合わせ、大老が「どれ、尻尾を拝ませてもらおうか」と好葉のスカートを捲ろうとしたり、
タチのよくない野干が出没するので退治してくれんかという依頼を受けて、レベルが1(6x1)上がるくらいのミッションをこなしたり、
千本鳥居で記念写真とったり──
ああ、いくら時間があっても足りない!]
じゃ、十条駅に戻るか。
さっきの店、桃山御陵前駅だったよな。
[試食をしたとはいえ、満腹にはほど遠い。
そろそろ本格的に誤魔化しきれなくなってきた腹の虫に押され、昼飯を求めて工場を後にした。*]
[ともかくいろいろは省略して、今まさに、本殿にて、大老を前に片肌脱ぎ。]
さあ、おみくじを引くぞ!
[初穂料100円、と言われて、がま口から硬貨を取り出す。
元はといえば、自社の賽銭なんですけどね。]
[正面からぶつかった瞳が孕む色に、声を呑む一瞬>>299]
……そういうの、個人的にはあんまり信じてないからなぁ。
でも、幸兄が引くなら。
お付き合いくらいはしますよ?当然。
[前へと視線を戻して、軽く頷いてみせ]
―下鴨神社―
正式名称、賀茂御祖神社…と。
何で下鴨って言われてるか、お前ら知ってるか?
[出町柳駅からそう遠くは無い所に出来ている森に
見え隠れするのが、目的地である下鴨神社だ。]
鴨川の下流に祭られているお社だから、下鴨神社って
呼ばれてるらしいぞ。
正式名称がちゃーんとある、しかも京都最古の神社だってのに
そういうのを許してくれるって、優しいよな。
[自前の観光ガイドと、いつの間に貰って来たのか
神社のリーフレットを持って、説明に入る。
こら、其処の男子は言われたままをレポートの下書きに
するんじゃない。]
賀茂建角身命は西殿に、玉依媛命は東殿に奉られててな――
[厄除けや勉学・交通や旅行などの安全は西殿。
縁結びや安産、育児や水の安全は東殿、と篤史は進める。]
[おみくじ結果は「末小吉」
微妙だが、「吉」なのでガッツポーズ。]
これは、ここの祭神とのギャンブルみたいなもんよ。
いい数が出ればちょっとした加護がもらえる。
好葉もどうじゃ。
/*
いつからだ、いつからだ、いつからなんだぁぁぁぁぁぁぁぁ
orz
リンクコピペ変なとこにもしてたのね、うん。
出勤数分前だったからね、うん。うん……orz
そういや前にこの国来た時は、何故か匿名メモで在籍証明したよね。
あ、在籍オフにしてる。いいや、このままでも(良くない
いやぁぁぁぁぁ!!
(ノノ)
PCとPLのテンション差が激しめでお送りしています……
……。うんと悪いの、引いちゃったら?
そういうの言う人に限って、大凶とか引くんだから。お約束に。
[縁起でもない最悪の仮定を予言して、喉を揺らして笑う横顔を
密やかに眺め遣る]
…そんな、引っ張んなくても。迷子になったりしない。
[尋ね返す言葉が口に出来ずに、誘う腕へと不平を漏らす]
その言い分で行くと、アウトプットは琉璃が受け持つことになるぞ。
ただのレポートなら未だしも、観光の感想だ。
俺にとっては鬼門から入って裏鬼門に抜けるようなものだ。
[実験レポートならまだ書ける。
だが、如何にも主観は難儀に過ぎるのだ。
文系科目では常に妹に一歩及ばないのがその証拠。]
―――…天龍寺へは、また二人で来よう。
今度は笑う余地すら与えない名実共に、だ。
[未来の約束をさり気なく絡めて、また距離を詰める。
身体だけでなく、心も寄せて、常とは変わった時間を過ごす。
大きく息を吸い込むと、まだ緑の多い木々の中に、ちらほらと紅の色が差し始めていた。>>305]
どっちも琉璃の色だな。
[夏の翠は彼女の瞳に似ているし、秋の茜は彼女の髪に似ている。
人は少なくないが、静謐な空気は嫌いでない。
傍らに妹が居るなら、他に云うこともない。]
/*
こうしてメモでも溢れ出る中の人。
何となく知った文体の人はいるけど、多分こちらが一方的に知っているだけの方々ばかりだろうから、うん。
笑ってくれるのは相方様だけだろう、うん。うん……(震えた
―――…なんだ、その予防線は。
相変わらず、保守的だな。
[神社巡りの最中に漏らされる信心の無さに小さく笑んで、
旅行らしく浮かれてみれば良いと唆す。>>308
妹の手前で先んじるように、百円硬貨を巫女に渡して、
運試し代わりの神籤を一枚、―――ペラリと*末吉*
/*
おにいちゃんのひとのラ神運的に、逆にこう言っておくと死亡フラグが折れるんじゃないかな、って…>大凶
縁結び神社だし、ほら…
でもそんなこと言うとこっちが悪かったりするので、なんとも言い難い件。
――――……、
吉と出てはいるが、凶一歩手前か。
判別しがたいところを見ると、
もっとがんばりましょう、と言ったところか。
[結果を一瞥し、彼女にも見せてから神籤を細長く折ると、
一度だけ結んで学生服の隠しに落とした。
優秀な結果では決してないが、祓うほど悪くはない。]
[運ばれて来たプレートを完食し、
にゃんこパフェをほわほわと見詰め。]
食べるのが勿体無いよなぁ。
[じっと見詰める時間が増えれば増えるだけ、
ただ自然に形を崩していくだけなのだが。
仕方ないなと息を吐き、自らにゃんこの形を崩していくのだ。
つめたくておいしかった。]
――――……、
吉と出てはいるが、凶一歩手前か。
判別し難いが、もっとがんばりましょう、と言ったところか。
[結果を一瞥し、彼女にも見せてから神籤を細長く折ると、
一度だけ結んで学生服の隠しに落とした。
優秀な結果では決してないが、祓うほど悪くはない。]
[器を空にし、気を取られるは店内に並ぶ本棚。
ゆっくりと読書くらいしたいものだが。
彼女が行きたいもう一箇所は正反対の方向だったか。
ゆるゆると時間を過ごす訳にもいかない様だ。]
もう行くか?
[向かいに座る彼女が食べ終わる頃合い。
他の班員と共に声を掛け、次の目的地へと。]
―伏見稲荷大社―
[丸太町にある店から伏見稲荷まで。
位置が正反対でも1時間かからずに移動出来るものだ。
他の班>>293も見えたが、その中に"っぽいもの"が混ざってるなんて思いもしない。
道中、地図を見る班員が丸太町を
"マルフトッチョ"と読んだのはスルーしよう。]
そういや、
何で伏見稲荷に来たかったんだ?
[この場所だけ彼女は名で提案して来た筈だ。
単純に気になって、問いてみた。**]
[その間にも、携帯を弄る手は止まらない。
その理由は主に風景の撮影と……やはりメールだ。]
それでー。お前らの好きそうな、縁結びのお社も
ございますよー。
相生社って言ってな、男女でお参りの仕方が違うんだよ。
……その辺もバッチリ調べてありますけどー、なんなの
その食いつき方。
もっとこう、多数の文化財や糺の森とか食い付く所
あるでしょーが。
ま、いいや。どこか気になる所があれば
今の内にしっかり見て来た方が良いぜー?
こう云った運試しで琉璃が揮わない方のは珍しいが、
もしも凶がくれば、俺のと変えてやろう。
[結果を見せる折に、そっと囁く神前密談。
運気の交換など因果律が乱れそうだが、男はどれ程運命狂おうと、]
―――…琉璃を不幸なんかにさせないさ。
[筋金入りの通常運行であった。*]
[一旦此処で解散とし、それぞれ調べたい所があれば
時間を決めて向かうという事にした。
篤史は、本殿と西殿・東殿へと向かおうとしている。
同じ班の男子の半分は縁結びの方へと行ってしまったが]
……何も、縁結びつっても男女関係だけじゃないんだけどな。
何かに出会う、そんな「縁」という広い意味で考えろよー。
[縁、と口にすると思い出す、天倉とのメールのやりとり。]
/*
妹ちゃんの照れ顔が本当に可愛くてきゅんきゅんする。
そんなこと言われて、我慢できるわけない。そんな訳ない。
今、下鴨神社に来てる。
縁結びのお参りに行ってみるかねぇ。
[今までのメールの返事はなく、代わりに送られたのは
何を思ったか縁結びに関わる事。
彼が自身を如何思っているのかなど、気付きもしない。]
あ、本当だ。そういう論理になっちゃう…
それはやだな、今の撤回しておく。
何かまともなの書ける気、全然しないし、今。
[深夜のラブレターより浮ついた文を綴ってしまいそうで、頑なに首を振る>>312]
……うん。そういうのも、楽しそうだね。
[先の約束に軽く笑って、今此処にある空気を胸一杯に吸い込む。
茜差す翠になぞらえられれば、ふっと笑みが広がって]
自分もじゃない、それ言うならー。
― 稲荷大社 ―
[駒王に連れられて入った本殿は、どこか"空気が違う"場所だった。
引き合わされた「大老」は、真っ白な髭で目が細いおじいちゃんだったけれど、スカートめくろうとするところは駒王そっくりで、反射的にぺちんと悪手封じのお札を張り付けてしまって、後で平謝りの羽目になった。
たぶん、駒王が悪い。
お詫び代わりにちょっとした妖物封じのお仕事をして、帰りに千本鳥居で写真を撮ったけれども、ちゃんと写ってるのかどうか。
そんなこんな、5時間じゃとてもたりないいろいろをしても、太陽の位置はほとんど変わっていなかった。
駒王と一緒にいると時々あることなので、もう気にしないことにしている。]
[すっかりクタクタで本殿に戻ると、駒王がなにやら気合を入れだす。
ぺたんと床に座って眺めていたら、おみくじを引き始めた。]
駒王もおみくじ引くんだ。
っていうか、神様もそういうことするの?
ギャンブルー!?
[意外な言葉を聞いて素っ頓狂な声が出る。
神様の世界って、未だによくわからない。]
うん……せっかく来たしねぇ。
[勧められたのを断るのも気が引けたので、お財布から100円を取り出した。
ほんとは外で恋みくじ引きたかったんだけどなー、なんて思いながら]
―――…まあ、これも確かにひとつの「縁」なんだろな。
[他の男子が散った頃に、自分も行ってみようか。
落下から始まった友人関係が、良いものになりますように、と。]
― 北野天満宮からホテルまで―
[各自自由となった後も、宝物殿を観覧し。
納められた貴重な品の数々とその由来に、遙かなる時を思い、感動に心を震わせて。
歴史の好きな聖前なら、きっと喜んだんじゃないかと思いを馳せる。
気づけばどうしても、聖前の事を考えている自分を恥ずかしいと思いながらも。
こうして1人彼のことを考えながら自由に散策するのも、案外悪くない物だと思い知る。]
あいつこういうの絶対、好きだよな…。
[そのまま金閣寺を拝観して、バスに乗り銀閣寺へ。
それぞれでもおみくじを引いて、うさぎで有名な岡崎神社と巡る。
岡崎神社では可愛いやきもののおみくじを2つ購入して、周り最後は清水寺へ。
駆け足でお寺ばかり巡るコースとなったが、どれも写真を撮ることは忘れなかった。
ホテル着がぎりぎりだったのは途中、少し寄り道したせいもあるが。]
― 北野天満宮からホテルまで道中―
[じつは修学旅行に来る前から調べていた、老舗の金平糖屋に立ち寄り。
そこで小さな金平糖を一袋購入した。
甘い物が好きな彼が喜んでくれると良いなと、思いながら。*]
─うどん屋さんへ―
[>>298道中の会話には聞き役に回る。
下賀茂神社には鏡絵馬という少し変わった絵馬があるらしい。
かりん水は知っていたけれど、それは知らなかったので素直に驚きつつ。
辿り着いた目的地は想像していたよりもお洒落な感じで。]
へーぇ、お洒落。
[班の子がテンションが上がっているのを横目にそんな感想を。]
そうね。
[玲緒の言葉には軽く頷いて、あたし達は店内に入っていく。]
半吉……って、末吉とどっちがいいのかなぁ。
[微妙な卦だけれども、とりあえず凶ではなかったので一安心。
大老へ向けて、今日はありがとうございました、と深々一礼する。]
ほら、駒王も、そろそろ戻ろう?
あんまりみんなと離れてたら大変―――っていうか、こんなことばっかりしてレポートどうしよう!
悪い狐を退治してましたとか絶対書けないーーー!
[宿題を思い出して、悲痛な声を上げるのだった。]
[揶揄を含む指摘にちくりと抉られ、浅く肩を竦めて>>313]
…ほら、幸兄みたいな兄貴を持つと、自然とそうなるの。
[仕方ないでしょ、と付け足して。
兄に倣って神籤を引く*大薔薇吉*]
[>>300店内はうどん屋さんらしく丼が並べられていたりして。
落ち着いた店内に漂う、食欲をそそる香りにテンションが上がる。]
わぁ、良い香り。
あ、席は別々しかない?
大丈夫です。
――いいよね?
[きっと当たりだ。
そう確信めいた思いを胸にそれぞれ2人掛けの席に分かれる。
新幹線の席で別れたのは自然な成り行きだ。]
[揶揄を含む指摘にちくりと抉られ、浅く肩を竦めて>>313]
…ほら、幸兄みたいな兄貴を持つと、自然とそうなるの。
[仕方ないでしょ、と付け足して。
兄に倣って神籤を引く*凶*]
/*
時間も時間だから、ちょい巻く、か……。ううむ。
色々と早く機転が利けば昨夜のうちに回せたものもあるだろうにorz
亜梨沙ごめんね><
/*
しかしエレオノーレちゃんチップの変顔便利だな。
おろおろ具合が実に中の人の灰テンションにぴったりすぎて……
…そうね。
想像してなかった。
[>>303窓際の差し向かいの二人用の席に座り、玲緒の言葉に頷きながらメニュー表を眺める。
敵の娘と一緒に食事を摂るなんて、と。
お父さんがいたら怒るかもしれないけど、態々言わなければそれもないだろう。
会話の少ないあたし達の席は他の子たちの席よりも静か。]
よし、決ーめた。
玲緒はどうする?
[勿論、たぬきうどん。
言いながらメニュー表を彼女に向けて、お冷を口にする。]
[好葉にひっぱられるようにして大老に一礼する。
大老は目をさらに細くして笑っていた。
好葉を気に入ったらしい。
それから、焦る好葉に襟首を掴まれるようにして現実世界へ。
とはいえ、駒王自身は隠形のままだ。]
レポート? 大変じゃのう。
あとで、マッサージしてやろう。
[盛りだくさんの社詣でに疲れた様子の好葉に指わきわき。
ピュアです、親切です。]
うむ?
あれは、さっき、お菓子をくれた外人生徒の班じゃな。>>317
よし、千本鳥居の途中に、ループゾーンを作って──
[一瞬眉を顰め、無造作に開いた神籤。
中に書かれた結果に、思わず苦笑が零れる。
何処か予想していた気はする、悪い勘はよく当たる方だから]
……あれ、良かったじゃない。
幸兄のが良いなんて、珍しい。
[示された兄の籤、一歩手前だろうと、凶の類と比べれば遥かに幸運に聞こえる>>315
自分のそれは見せずに、掌に握り込む]
情緒を潤沢に込めた感想レポート、実に楽しみだな。
出来たら無論、読ませてくれるんだろう?
―――俺? 俺のは駄目だ、アウェイで勝負をする気は無い。
[彼女の笑みに誘われ、上げるハードル。
己の得意分野を違えず、潜るハードル。
知りたがりの兄はやや卑怯な手口で切り込んで。>>320]
―――…いいや、琉璃の方がずっと茜いし、ずっと翠が深い。
身内の欲目では無いぞ、俺は琉璃のことで嘘は吐かない。
[あまり信憑性の無い言葉を付け足しつつ、
妹が引いた神籤を10cm以上差のある頭上から覗き込む。>>325
そこには四つ角を持つ長方形が見当たらず、口の開いた運気を逃す一文字。]
…へ?
[>>304玲緒の注文に思わず気の抜けた声を漏らした。
その細い体の何処に入るんだろう。
まじまじと玲緒の事を見つめてしまった。]
あ、あたしはたぬきうどん一つ、で。
[はたと我に返って、驚いている店員さんに注文を。
多分、かやくご飯は入らない。
ここで張り合って無理をしても仕方ない。
みたらし団子を食べたいなと密かに思っているので軽めにしておいた。]
―法輪寺―
織江君、法輪寺は大仏建立に尽力した、行基が創建したお寺なんです。
数え年で13歳を迎えた少年少女が「十三まいり」の祈願で訪れる場所なんですよ。京都の子供は大体ここへ来る、と聞いたことがあります。
[境内の展望台から嵐山を見る。
小高い丘にあるそこからは、町並みが一望できた]
でもさっき渡った渡月橋。そこを振り向いたら知恵が落ちるから、絶対に振り向かないで渡れって言われてるんです。
[そう言われたら振り向きたくなってしまいますよね、と悪戯っぽく独りごつ]
/*
そしてラッキーポイントの使いどころが気になるので多く引く機会を作ってみたw
あれば、あるほど(カバァー出来る意味でも)良いのかなと、思いつつ…。
―そして再び集まる男の集団―
[目的の場所はしっかりと特徴や伝承をまとめ、可能な限り
画像を収めておいた。
それから…やはりと言うか何と言うか、他の男子が散らばった
後にこそりと縁結びのお参りをしていたりする篤史である。]
……縁結びおみくじ買っちゃったよ。
[良き友で。そう願っての事だが結果ははて。*吉*]
[隠そうとした籤は、身長差を活用した兄に覗きこまれたようで]
…ちょっと、こら。
何見てんの、身内にもプライバシーってものがあるでしょ?
[しっしっ、と手を振り追い払う仕草]
[大盛り、かき揚げトッピングのたぬきうどん。
お出汁にとろみをつけたあんに絡んだかき揚げはサクサクと歯触りが良く、そうして口の中にじわりと出汁とかき揚げに使われた野菜の旨みを広げてくれる。
きざまれた揚げに、つるりと喉越しのいいうどんもまた、口の中に入れていて楽しい。
生姜のアクセントもあり、非常に箸の進む味だった。
塩気の薄さも、しっかりとした優しい出汁の旨みで気にならない]
美味しい。
[うどんの熱さを満足の吐息として吐き出して、静かに微笑んだ。
どんぶりは大盛り用の為、少女の華奢な手にはいささか不釣り合いな大きさになる。
>>329玲緒のオーダーに気の抜けた声を出した亜梨沙は、もしかしたら玲緒の食べっぷりに更に気が抜けてしまうかもしれない]
―ホテル―
[5時ギリギリにホテルへ駆け込んだ。
一応、時間には間に合ったが、さすがに教師からは何か言われたかも知れない。
それでも辺りを見回して。
もし聖前の姿を見つけられたならば、そっと微笑んで。彼に小さく手を振っただろう。**]
―トロッコ列車―
へぇ……センセは乗ったことあるのか?
[目を細めて聞いてみる。
どことなく興味深そうに見えるのはたぶん気のせいではない]
ああ、行こうか。
[自然に差し伸べられた手に、少し驚いたように目を見開くが、
そのまま一緒に乗り込んだ]
[小腹は満たされたものの、やはりきちんとした物は食べたい。
工場を後にする前に話していた食事処にと向かった。
最寄駅から徒歩5分で着いた店はお昼時だったがちょうど一席空き、そこまで待たずに食べることが出来たのは幸運だった。
メニューのおすすめにある950円の京野菜ランチをチョイス。
店のサイトにあった写真ではランチのメインは魚だったが、それは日替わりだったらしくメインは肉料理に変わっていた。]
ん、味染みてて美味いな。
[引退したが、元空手部員の体育会系。普通の一人前では足りず、ご飯のお代わりを頼んで汁物と交互に口にした。
そういえばと大河の目の前にあったランチをちらりと盗み見る。
昔苦手だったきのこ類は今でも苦手なのか、手付かずのまま。]
……もーらいっ。
[勝手に箸を伸ばし、米の上にきのこを乗せて強奪。
文句を言われる前に口の中にと掻き込んで、んべーと舌を出した。
会計を各自済ませて時計を見ると時間が押し迫っている気がして、早足で伏見稲荷へと向かった。]
[トロッコが発車したのは、自分たちが乗り込んでしばらく経ってからのこと。
車内を見回すと、こちらの席がいいと向かって左側にある窓側の席を勧められた]
いや、せっかくだからセンセがそっち座ればいいさ。
この列車、乗りたかったんだろ?
[とはいえ、無理に押し切ることもできず
たぶんそのまま窓際の席に乗り込むことになるだろうか?]
……それよりも、だ。
……。
[どことなく面白そうな、ある意味いつもどおりの意地の悪い顔のまま、
繋がれたままの手を軽く揺すってみせた]
―――それじゃあ、隠した意味が無いだろう。
[己は末吉、それより低いとなれば凶が出る比率の方が余程高い。
覗き込まなくても結果は知れると言うもの。>>327
一度はしまいこんだ己の結び神籤を取り出し、有無を言わせる前に、
ぽい、と彼女のポケットへ落とし込んだ。]
それは、失礼。
じゃあ、それは誰も見れない高い場所へと括っておこう。
[彼女が死守しないのならば、兄の手が災厄捕まえ、
神籤掛に結んでしまおうとする攻防戦の勃発。>>333]
…ある意味、お約束な結果になっちゃったけど。
そういうズルしたら、ますます神様のご機嫌そこねて、
運気が下がっちゃいそうじゃない?
……あと。それだと別に、意味ないかな。
[説明を抜かした言葉を付け加え*]
誰のせいで疲れたと思ってるのよ、もう!
ぜーーったい、いらない!!
[駒王の親切を丁寧にお断りして、ひょいと鳥居を一つくぐる。
そこはもう、いつもと同じ空気の世界だった。]
― 伏見稲荷 ―
[どうにかこうにか班のみんなと合流して、形代とこっそり入れ替わる。
みんなにばれなかったのは良かったけれども、こんな怪しいものをみんなが好葉だと思っていたのはちょっと複雑な気分だ。
みんなは伏見稲荷大社を一通り見て回ったらしく、ちょうどわらび餅を買いに行こうとしているところだった。
食べ損ねなくて良かった、と思いながらみんなの後についていく。
その時、他の班の子たちが歩いているのが見えた。>>317]
あ、あの子、……えーと、リリちゃんだー。
[名前を聞いていない&うろ覚えが謎な名前に変わってしまった残念な何か。]
なんか楽しそうだね。良かったー。
そういえば駒王、ちゃんとお菓子のお礼した……って、こらぁ!
[またも不穏な発言をした駒王へ、容赦なく一撃。]
…ああ、もう。
[力勝負では敵うまいと、あっさりと手を離し>>341]
いいや、お願い。
どうせ結ぶんなら、誰も手の届かないくらい高いとこにして。
レポート、ね…。
[レポート、の単語を聞いて微かに眉をひそめたのが見えただろうか。
めんどくさい、と態度に出してはいるがとりあえず大人しく提出するつもりではあるらしい。続く提案には頷いて同意した]
……うん?
[さっきまで饒舌に話していた満井の口調が言い淀む。
微かに首を傾げて続きを促すと]
― 二条・庵樹 ―
[>>224じーっと見上げてしたお願いは快く受け入れられて笑顔になった。承諾前に何か不穏な物を感じた気もするが、肉の前には気のせいにしておく。お肉は偉大だ。]
じゃあ僕は黒毛和牛ステーキ丼。
あ、店員さん、取り皿も2つつけて下さい。
[注文の際にそうお願いして、暫く皆でレポートの下書き兼ねて話し合いながら、暫くすると肉が焼ける甘いにおいが漂ってきて少しそわっとしてしまう。
運ばれたトレイには、丼の他に味噌汁にサラダ。値段の割に品数が少ないのはメインが神々しい輝きを放っているからだ。
丼にはやや薄く切られた牛肉が丼の上に厚く並んでいて、ししとうひとつが添え物として乗っている。
何処産と仰々しく称されているだけあって、焼ききれてない赤味は綺麗な濃い桃色。
いただきますと一同手を合わせて、早速どんぶりの上の肉を、ご飯ごと口の中に入れた。
少し高いだけあって、高校生が食べるには上等すぎるくらいに美味しい物だった。
ししとうも辛くなくて安心したり。見た目通り辛い物は苦手です。
味噌汁は例に漏れず白味噌で、合わせに馴染んだ舌には不思議な味に思えた。]
お肉美味し……はっ。
食べきる前にマリーの分、半分ね。
[取り皿に肉半分と、ご飯も少し取り分けてマリエッタの方へと渡しておく。]
[そのまま渡月橋を渡り、渡月橋を見渡せる蕎麦屋へ行き、蕎麦を食べる]
…ん、美味しい。
[舌鼓をうち、蕎麦屋を出てみやげ屋の並ぶ坂道を上る。
ちりめん細工の店や、今日の菓子がある店を回りお土産を買う。
付き添ってくれる彼をちやりと見遣って]
………。
[彼が気付かないようにこっそりと、ある物を手にとった]
野宮神社か…たしか縁結びの神社だっけ?
[いかにも女子が好きそうだ、と、そんなふうに思ったことを覚えている。
そこでふと、何かを企んだような顔になって]
時間見たら天龍寺を見るのは難しそうですね…。
上がっていきましょう。
[付き合ってくれてありがとうございます、と言いながら竹林を歩く。
と、ある場所へ寄り、そのままホテルまで戻ろうと駅へ向かった。
時間を見れば、ホテルへは十分に間に合っただろう]
[おみくじは他の男子に見つからないようにしておいた。
……また、ちらほらと見かけられた女子にも知られないよう。
誰との縁を祈ったんだと問われるのが難儀だったからだ。]
それじゃあ、お守りとかお求め忘れはありませんかねー?
[それぞれにレポートの内容になりそうな所に行ったかとも
確認を取りながら、木々に囲まれた参道を見上げ歩いて
次の観光地、銀閣寺と清水寺へと向かい行く。
……ひとつ、自分用ではない双葉葵を模したお守りを
ポケットに忍ばせて。]
へぇ…センセ、好きな人いるの?
[ふうん、と大仰に腕を組んで目を細める。
その声音には明らかにからかうような響きがあった]
ん、行こうぜ。
[先ほどのからかいに相手はどんな反応を返しただろう。
どちらにせよ、反対するつもりはない。
今日は彼女の行きたいところに行くつもりだったのだから]
神仏の怒りを買わず、別離を選ぶのでは本末転倒だ。
―――…運気も近いんだな。
[笑った顔は、凶を受け取った顔らしからず。
妹の困った微笑みの裏側に、つい翡翠の色合いが撓んだ。]
[直撃された箇所をすりすりしながら、]
わしと好葉は、ここで一緒にいい汗をかいたではないか。
ならば、あいつらにもラッキーを授け…
ああ、そう、おみくじの順序な。
[好葉の質問を思い出して、雲外鏡を示した。]
大吉・中吉・小吉・吉・半吉・末吉・末小吉・凶・小凶・半凶・末凶・大凶…の順とある。
[実は、この世界のおみくじには伝説の「薔薇大吉」なんてものがあるらしいが、目にすることはあるのだろうか。]
ああ、天に―――…いや此処は木々に届くよう高くだな。
色味も近いんだ、祓ってくれるだろう。
[妹より受け取った神籤を長身生かして硬く結びつけ。
やり遂げた男は満足げな笑みを一つ。>>345]
……よし、それでは続きを見て回るか。
[図太い神経持ち得る兄は、離れてしまっていた手を再び拾う。
班連中と合流するまではあと少しだが、それまでは二人きり。
同じ色した木々の下、兄妹の赤毛が揃って揺れていた。*]
― 食事処へ ―
[食事処に選んだのは、桃山御陵前駅から徒歩数分のカフェ。
ランチタイムも終わりに近い頃合で、待たずに入れたことはラッキーだった。>>337
京野菜ランチを頼めば、メイン以外にもおばんざい三種に小鉢にサラダに汁物までついて950円。お手頃価格な上、ごはんのおかわり自由である。
京都の味に皆で舌鼓をうち、おかわりもしながら箸を進めて行くが。
きのこの揚げ物には、手をつけられないまま。
昔から、どうしても駄目なのだ。きのこ類は。
残すのも忍びなく、誰かに食べてもらうことも考えた次の瞬間。きのこの揚げ物は伸びてきた端に奪われた。]
あ、おい!
もらう前に言えよそういうことは。
[強奪者に文句を言えば、舌を出す小憎らしさ。]
………それじゃ、俺はこれもらう。
[きのこが苦手なことを、覚えている?
まさか、と過ぎった考えを打ち消して。箸を伸ばし、炉の皿から漬物を一つ強奪仕返し。
涼しい顔で完食したところで、店を出た。*]
―→二条城―
[なんだかんだやりとりがありつつ、食事を終えた一行は二条城へ]
きゅっきゅっいってる!
[そんな風にはしゃいでいて、周りの視線受けて従兄弟に止められたり]
─ 下賀茂神社 ─
[食事を終えて、何だか化物の様に班の子達に見られながらも目的地である下賀茂神社に到着。
糺の森もあるせいか、吸う空気の質が違う気がして、自然、背筋が伸びた。
視線の先には聖前達男子一行があったか>>309。
よく通る声が神社の謂われを解説してくれ>>310、玲緒はひっそりとそれを頭に入れた。
女子達はさっさと縁結びをお願いする為にと東殿へと向かっていく]
亜梨沙、私達は先に干支社に行こう。
[別行動の方が、精神的にも集中出来そうだと思い提案]
―そして戻る―
もー!!きーよーみーずー!!
行きたかったよ本当にね、もうなんであそこで落し物!!
[ホテルへと集合する時刻となり、多くの生徒が戻る頃。
普段見ない、頬をめいっぱいまで膨らませた篤史の
珍しい姿がある。
携帯を落とすというよくあるトラブルに遭い、肝心要の
清水寺に行けずに本日の観光を終えてしまったという訳で。
イケメンだと囁かれる姿も、これでは台無しだ。]
まぁいいや、また今度は個人的に来よう。
[しかし、立ち直りも早く非常に扱い辛い様相も見せていた。]
/*
あと、嵐山に行くのだったら嵐山香郷誘えばよかったかもしれん。
http://www.shoyeido.co.jp/shop-info/ranzankakyo.html
[さらさらと走り書きのレポートは、投げやりなもの]
訪問先 = 野々宮神社
概要 = 伊勢神宮に奉仕する斎王が潔斎をした「野宮」由来の神社。ご利益は、交通安全、芸能上達、商売、進学、財運等などだそうです、人伝ですが。
感想 = 縁結びを謳う神社で、御神籤にしっかりと凶が混ざっている所に、神様の厳しさを感じました。
運は自分で作るものという思し召しなのかな、と納得させられました。
[好葉が礼を言えというので、念を送ってみた。]
菓子ー
もっとー もっとー
[よし、これで喜んでいると伝わったろう。]
(――……彼女、か)
[何気なしに、並んで歩く炉を見てしまう。
聞こえていたとしても、乗るような話題ではない。炉が日頃から女生徒を遠巻きにしていることは、知っている。苦手という本人の言もあり、到底彼女がいるとは思えないが。
見目はいいのだし、告白をされたことくらいありそうなものだ。
自分にも中学の頃に彼女と呼ぶ存在が居たが、高校受験と進学で慌ただしい中、すれ違いから別れてしまってそれきりだ。
あんな風に、炉もいつか誰かと並ぶことがあるのだろうか。
その誰かに、さっき見せたような笑顔を――――]
― ホテル ―
レポート提出、お疲れ様でした。
まだの人は、今夜中に済ませましょう。
明日は、京都より古い日本の首都・奈良に行きます。
初めての夜で気持ちも昂るだろうけど、明日以降も旅行は続きます。
ちゃんと寝てくださいね。
[提案への頷きがあれば、干支社へと。
生まれの干支は同じだが、姓の干支は別。けれど]
丑のもついていく。
敵対しているのは、家だけ。ほんとは私と亜梨沙は──……
[敵でもなんでもない。
そう口にしかけて、でも落とせる程容易い因縁ではない。
だからそれを飲み込み、話題をすり替えた]
今はクラスメイトだし、レポートの材料として。
ホテル大広間での京弁当風夕食が終わり、消灯まで自由時間となります。
罰ゲームを賭けてトランプ(ポーカー)勝負も行われているようです。
■ポーカールール
[[card ]] (半角スペースをとる)を5回ひきます。
ワンペアなり、ストレートなり、なんらかのハンド(役)ができていたらクリア。
できなかった人は、罰ゲームを課されます。
おみくじで稼いだラッキーポイントを1点使えば、5枚セットで引き直すことができます。
※同じカードが複数出てもイカサマではありません。気にしないこと。
☆罰ゲーム [[1d6 ]](半角スペースをとる)で選ぶ。ラッキーポイントで振り直し可。
1. 近くのコンビニにお菓子orジュースを買いに行って、ご馳走すること
2. ヘン顔で一発芸をやること
3. 「人から聞いた怖い話」メーカーを利用して怪談をひとつすること
4. 異性の大浴場の前に行って、自分のクラス氏名を大声で名乗り、「推参!」と叫ぶこと
5. 自分のスリーサイズを暴露すること
6. 明日の朝(村内時間)まで、土佐弁(坂本龍馬風)を使うこと
[雲外鏡(モバイル?)を一緒に覗きこんで、ふむふむと頷く。]
へぇー。
じゃあ、駒王に勝ってるー!
[勝ちも負けもないのだろうけど、ついそんなことではしゃぐ女子高生だった。]
おっと、返答遅れてすみません。
教員はレポート不要ですよ。
提出してみたかったら、もちろんどうぞ。
……これ、どうすんのよ。
[ポケットに落とされた、兄の分の吉運。
一度広げ、流し読んでから再び折り畳み、とりあえずは仕舞い込む。
自分のものだった筈の籤を、背の及ぶ限り高所に括りつける背中>>352
小さく溜息を漏らすと手帳を取り出し、記憶の新しい内にと、さらさら何か書きつける。後で改めて清書すればいいだろう]
[>>334やがて注文の品がやって来て、玲緒の大盛り丼と自分の丼を思わず見比べてしまったり。
とろみをつけた生姜でアクセントをつけてある卵の餡かけの中に刻んだおあげと柔らかいうどん。
関東ではたぬきというと揚げ玉のイメージがあるけど、これが京都のたぬきうどんだ。
関東と関西は違いがあるんだなと改めて思う。
いただきます、と手を合わせて早速うどんに口をつける。餡のお蔭で冷めにくいそれに息を吹きかけて一口口にすると。]
んー…。
[おいしいものは至高だ。
思わず満足げな声が漏れてしまう。
出汁と餡が絶妙なバランスでうどんによく絡み、生姜が入っているからか口の中がじんわりと熱くなる。
玲緒の丼に乗ったさくさくとした掻き揚げの音も食欲を誘った。
彼女の食べっぷりにプライドを刺激されて、あたしも箸を速めてみたんだけど。]
…ご馳走様でした。
[>>338玲緒の完食から数分後。
箸を置いて手を合わせるあたしはひっそりと敗北感を味わっていた。
うどんは美味しかったんだけど。
そんな風に競ってしまうのは、身に沁みついた彼女に対するライバル心からだろう。]
―伏見稲荷大社―
[修学旅行生や観光客がひしめき合う神社は、なんというか、やたらとデカかった。狛犬ではなく狐像だったり、絵馬も狐型だったり。
詳しい者が一緒にいれば解説もあったのだろうが、そんな奴も時間もなければ適当にさらっと見るだけになった。]
あー、そうだな。願い事とか特にはないけど。
いざとなれば願い事が叶いますようにって願い方もあるし。
[境内を進み、本殿の前でお参り。願い事は決め兼ねたせいで、結局自分がさっき言った願いを頭の中で念じた。
ナンパしちまうか。いや止めとけってとすれ違う女子にはしゃぐ友人らに冷ややかな目を向けたり。
巫女さんに写真を!と強請る友人と、困った笑みを浮かべて仕方なく写真に収まる巫女さんをやれやれと眺めたり。
厄払いのお守り買って来るわ、と声を掛けてからこっそりと別のお守りを買ってきて、ポケットに突っ込んだ。
ついでのおみくじの結果はと言うと、*小吉*だった。*]
[伏見稲荷大社でのおみくじ勝敗を指摘されれば、地団駄。]
次っ、次行こうっ!
この後の観光は決めておるのか?
伏見の南に行けば、酒造ばかりでなく寺田屋もあるがのう。
坂本龍馬終焉の地ぜよ。
[何故か似非土佐弁。]
ただ、既に洛外にいるのに、さらに南下すると、いろいろ駆け足になるかの。
ホテルは祇園だったか。
それなら、このまま伏見稲荷駅から京阪線で四条駅まで移動してしまえばホテルに近いし、有名どころの八坂神社や辰巳神社も観光できるぞ。
[おみくじリベンジ!]
観光に疲れたら「鍵善良房」で葛きりとかいいのう。
[そうして、名物の「おもかる石」の方へと向かい。]
へぇ、なになに。
願い事を浮かべながら石を持ち上げ、軽く感じればその願い事は叶う、と言われてるんだってさ。
やってみるか?
[賽銭箱に100円玉を投げ込み石に手を触れる。
しかし、願い事と言われてすぐに浮かぶものもない。
成績も私生活も、特別困ったことはないし。
ここは時期的にも受験が成功しますよう、願っておくのがいいだろうが。
実際、頭を過った願い事はまったく別のもの。]
―ホテルのロビー―
それじゃあレポート一緒に書こうか♪
[当然のように従兄弟を誘ってロビーの座席をひとつ陣取り二人でレポートつくり。
いく前に調べていた内容とかが結構役に立った……かもしれない]
『
タイトル:二条城を訪れて 3−E 蛍火 マリエッタ
本文:
1.訪問先
二条城
2.概要
1601年にできた京都でも歴史のある建物のひとつ。徳川家康の命によって作られたお城。
歴史の節目となる大政奉還を行われた場所でもあり、世界文化遺産に指定されている。
床の上を歩くと音が鳴る、鶯張りが廊下にほどこされていることでも有名な建物
3.感想
鴬張りは外敵の侵入を察知するためのものらしいですが、日常生活する人が通るのにも音が聞こえるので、あまり効果的ではないように思いました。
もし外的の侵入を防ぐために使うのであれば、一定のリズムで歩く等を決める必要があり、これは結局知られてしまえば意味をなさなくなります。
新たに作る技術も失われていて、同等のものを作るのも難しいとのことで、どちらかといえば音を楽しむための仕組みだと思いました。
それと歴史的な場所でもあったので、外国の人も多く、床の音に驚いていました。』
(……せめて。また、昔のように笑えるようになれたら)
[持ち上げた石は、1(2x1)。
1.軽かった 2.重かった]
/*
おいなんで同じ結果出してるんだよ[スパァン]
畜生拾いたい個所過去に多すぎるけど罰ゲームが楽しすぎてやりたいしでもう。もう。体が三個欲しい。
……そういう理由?
本当に神様がいるなら、きっと贔屓はしてくれないと思うんだけどな。
[兄の発想は、自分には予想しがたいもので、笑み混じりに呟く>>359
彼に保守的と評されたのも、無理からぬことかも知れない。
残り僅かの二人きりの時間、再開を誘う手に躊躇いながらも、
皆が追い着くまでは――と片手を委ねた*]
あれ。この石、軽いぞ。
[持ち上げた石は、思いの外軽かった。
驚いて目を見張り。石を置けば、次に持ち上げた班員が重いと唸っている。
叶うのだろうか。
半信半疑でありながら、叶えてくれるのなら神様にも縋りたいと思ってる自分に気づき、苦笑が零れ。]
─下賀茂神社─
[>>358班の子は玲緒の意外な一面に驚いたらしく、見る目が少し変わったような気がする。
勿論、あたしも驚いているけど。
目的地である下賀茂神社は豊かな森に囲まれている。
糺の森は東京ドームの三倍もあるというけど、昔はもっと広かったらしいから驚きだ。
応仁の乱で七割も消失してしまったのはその戦いの激しさを感じさせる。
神域に入る事もあって鳥居の前で一礼する時にはひっそりと祀られている神様に挨拶をしながら。
済んだ空気が自然と気持ちを引き締めさせる。
>>309先に到着していた男子一行について、>>310聖前くんの神社についての解説に耳を傾けた。
縁結びの神様のところへ行くと言う女子達は颯爽としている。]
そうね。
[干支社にはあの子達は興味がないだろう。
付き合わせるのも申し訳ない。
一つ頷いて、彼女達と別行動をする事に。]
[亜梨沙からの了承があれば干支社を見て回り、そうして境内の散策を楽しむ。
縁結びとは無縁だと理解しながらも、せめて亜梨沙との縁は淡くとも残しておきたいと思い、ふらりと離れて相生社へと向かう事にした。
もし亜梨沙がついて来たなら、歩幅を緩めて同じペースで歩いていく事を選択するだろう]
おみくじ、引こうかなって。
[何も問われなくてもそう告げる。
そして授与所で引いたおみくじは*末凶*だった]
[隣を歩く大河が、ちらちらこちらを見てきている様な。
自信過剰も甚だしい。見ていたとしても監視の意味が大きいだろう。
まさか、友人らの女生徒への話題を聞いて炉自身の彼女や告白の有無について考えられているとは知らず。
――ここ、縁結びのお社もあるんだってさー。
傍を歩いていた観光客がお参りし、お守りも買って恋人を作ってやると意気込んで話す声が耳に飛び込んできた。]
(いくら縁を結べる神様って言っても、なぁ。)
[いくら仲が良かろうと小中とを卒業した後は離ればなれになったなんて話は珍しくもない。余程の腐れ縁か、お互いに好き合ってでもいない限りは時と共に離れてしまう。
こうして修学旅行に幸運が重なって同じ班でいられたくらいだ。
腐れ縁は期待出来ず、もうひとつの方なんて宝くじに当たる以上に難しいことくらい、分かっていた。]
へぇ…。
一条戻り橋といい五条大橋といい、京都の橋ってのはいろんな逸話があるもんだな。
[渡月橋の逸話よりも、悪戯ぽく独りごちる彼女の表情がなんとなく珍しくて、知らず目を細めてその話に聞き入っていた]
だーめ。
おみくじは1日に何度も引くものじゃありませーん。
[地団太踏む駒王に勝ち誇ってみる。
こんな機会、あんまりないからちょっと嬉しい。]
/*
わたし、そろそろ、待つこと、覚えよう。
覚えよう。いつもこれで、あれそれしているのだから、うん、うん……orz
もう時間も押してるから、ホテルから離れちゃうのは辛いよね。
うん、祇園の近くでいくつか観光してからホテルに行こうか。
[駒王の話を聞きつつ班のみんなとも話しつつ、まずは電車で移動。]
葛きりもいいけど、都路里でパフェ食べたいなー。
[祇園に本店がある抹茶喫茶は、あこがれの店のひとつだった。]
[そんなこんなで京都を堪能して、ホテルに戻ったのは刻限ぎりぎりの5時。
楽しかったねー、なんて話しながらみんなと一緒に部屋へ向かう。
もっとも、残念ながら都路里のパフェは食べずじまいだった。
店の場所なんかはちゃんと予習していったのに、まさかあんなに並んでいるなんて!
時間もあまりなかったので、次の機会に掛けることにしておいた。
ちなみに、この日のお土産は、家用にお茶と焼き菓子、それと稲荷大社の近くで見つけた狐のキーホルダー。
なんとなく駒王に似てる、なんて思ったらつい買っていた。]
[途中に在る手水舎で手と口を清め、南口の鳥居の前でもう一度頭を下げてから朱塗りの楼門を潜る。
橋殿や舞殿を横目に更に中門を潜ったその先、干支社は本殿の手前に在る。
先ずは自分の生まれの干支に向かい、神様への挨拶と健康などをお祈りする。
そこで玲緒と別れると思ったんだけど。]
……いい、けど。
じゃああたしも行くわ。
[彼女の言いかけた言葉の先が気になったけど、あたしと玲緒はそれを問う間柄にはない。
話題がすり替えられるままに頷いて、自分も未の社を回る事にする。
――神様に罪はない。
そう何かに言い訳をしながら。]
―――…ああ、欲しいならお守りも見ていくか?
俺は神頼みなんて柄じゃないが。
[運試しとは訳が違うとでも言いたげに妹に問い。>>363
彼女が応を返すなら、数多並んだ御利益の吟味に勤しむか。
己の願いは神に頼み込むようなものでもないし、
ましてや、厳密に言えば願いでもない。]
それとも、二人で揃って悪癖でも清めていくかな。
うっかり癖とやらを。
[自身の悪癖の本質はちゃっかり癖だろうが、瑣末には拘らない。
彼女と過ごす特別な時間を、もう少しだけ、もう少しだけと唱えるように満喫していた。]
/*
そうだ、別に更新はされないんだった……
物凄い適当なレポートを1分くらいで書いてしまったけど、意外とみんなのんびりしてる…
こう、キャラ的にはもっと真面目に書く、よね…!
[けれども、禊祓清浄御祈願に書いて、樽水に浮かべたのは、
うっかり癖でもちゃっかり癖でもなく。]
―――――……、
[唯一言、『怯懦』と書いた紙を水に溶かす。
高々300円程度で、大博打に後押し頼むなど笑い話だが、
唯一人の女性を想う心だけが、どれ程の凶運にも止められない。*]
え……?
[了承に安堵するよりも先に、亜梨沙の申し出に動揺してしまう。
人1人分スペースを置いて亜梨沙と一緒に手水舎で清めた手が、その時の水の冷たさを思い出させる様に温度を失う。
思いがけない言葉に緊張してしまったから]
[神籤掛に括られた凶運に別れを告げて、
一頻り、儀式めいたお参りを済ませた所で班連中と合流。>>372
何処へ行ってたんだ。との声には、あっさりすっかり道に迷っていたと、
素知らぬふりで兄妹共々謝罪して。
この兄妹のレポートは、野宮神社ばかりで埋められる。
常ならばフリータイムに書き終えれるかは難しいところだが、
此度の兄は苦手分野に対する用意が周到。
そのお蔭で、きっちりと時間内に仕上げて見せるが、
その内容はどこかずれている御約束。]
……うん。
……一緒にいられる時間、少し、増えたね。
[落とした言葉には珍しく、剥き出しの嬉しさがほんのわずかに乗った]
[>>376玲緒と一緒に縦と横に並ぶ干支を祀る社を回り、
御手洗社や国宝の本殿に祀られている神様にもそれぞれ手を合わせつつ、境内を暫く散策する。]
え、ちょ…。
あたしも行く。
[ふらりと離れる玲緒には思わずついて行った。
まだ他の子達とは合流していない。
ここで単独行動をするのは憚られた。]
いいのが出るといいけど。
あまり良すぎても怖いかな。
[そう言いながら、何となくあたしもおみくじを引いた。
書かれていた文字は、*大薔薇吉*。]
観光レポート
3年A組 高殿幸久
訪問先:野宮神社
概要:伊勢大神の斎王が潔斎したことに由来する神社
感想:人が神に近づく為に穢れを払う嵯峨野の地の一つ。
三年も神に尽くす為に身を清めると言うことよりも、
高々三年で多少なりとも神に近づく思想が興味深かった。
しかし、斎王の在位は天皇の即位と退位に準ずるので、
退下の頃には結婚適齢期を過ぎていたとは良くある話。
一度は神に近づいた身だと言うのに、世俗と切り離され、
奉仕の代償として生涯独身と云うのも酷い話だが、
人の俗性と神性の中間ならば妥当なのかもしれない。
神道と云うより極道のようだとは、極々個人的な感想。
俺なら幾つだろうと貰ってや[何かを消した痕跡少々]
[そうして丑の社と未の社を巡り、願うのはただひとつ。]
( どんなかたちでもいい )
( 亜梨沙の傍に、いられますように )
( いさせてくれますように )
[その後相生社へ向かおうとしたのは、そんな願いを描いたせいだろう>>376。*]
― 回想:二条・庵樹 ―
[自分もお肉が嫌いなわけでもないし、何より従兄弟のお願いとあっては断る理由もない。
従兄弟に運ばれた肉もおいしそうだったけども、こちらに届いた料理もかなり食欲をそそられるものだった。
主目的の湯豆腐と湯葉を同時に味わえるそれは、ほかほかの湯豆腐のあったかさやこんぶだしの香りが視角と嗅覚を刺激し、
どんぶりに乗せられた湯葉はのりを添えられ、かけられたたれと相まって味を想像するだけで涎が口のなかにたまるのを感じた]
ふぁ…、なんかすごいね。
[普段から口数の多い自分も思わずそんな感想とともに口数も少なく、班の他の皆も同じように驚いたようすでいた]
/*
>>385 大薔薇吉w
あれですか、これからの蒼生さんの薔薇村ライフが豊かになるとか、そんなお守りですね、判ります(
[さっそく取り皿のひとつに従兄弟のぶんを分けてから、美味しそうに食べている従兄弟の様子をにこにこと見ていて]
あ、気づいた♪
[取り分けた自分の方を従兄弟に分けて]
湯豆腐は一緒にいれられないから後でね♪
[取り皿を受け取り、お肉とか湯葉とか、一口ごとにとっても堪能してから…]
[ホテルのロビーでようやく落ち着いた頃。
別のクラスの人影の中に天倉の姿を見つけて>>335
思わず手を振り返した。
それはそれは嬉しそうに、パッと顔を輝かせて。
まるで…そう、この上ない歴史的建造物と出会ったかのような
喜びを顔面全てで表しているとでも言おうか。]
……もう少しの我慢、我慢。
まずはレポートを仕上げないとな。
[同じ班の男子達は、案の定数行で終わらせようとしており
それを注意しながら自分のレポートにも手を付け始めた。]
[頃合を見て、皆が見ていない隙に]
はい、あーん♪
[すくった湯豆腐を従兄弟に差し出したりしてたとか]
[旅先の疲れでも溜まったのか、大河が纏った空気>>367がざわめいているように感じる。ホテルでは同室なのだし、あまり気疲れするような真似は避けておこうと心に決め。
お守りを買って合流し、大河のおみくじを覗けば同じ結果。
ちえ、と唇を尖らせると気になったのか覗き込まれ、引いた物が同じだったことに驚かれでもしただろうか。
「おもかる石」という名物を前に誘われれば、安いし試してみるのも悪くはないとこちらも財布から小銭を出した。>>368]
願い事はさっき、叶いますようにって言っちまったからな。
ここは……億万長者になれますように、とかか?
[小学生並の願い事に呆れた視線を感じ、冗談だと手を振って。
神妙な面持ちで石を持ち上げようと手を伸ばした。
学業も受験も大事だが、そんなものは自分の努力次第。
それだけではどうにもならないことと言えば……]
(……大河と、ずっと一緒にいられたら)
[持ち上げた石は、思ったより2(2x1)
1.軽かった 2.重かった]
むうう。
[好葉の言い分に、本日の勝負はいさぎよく負けを認める。
好葉が買った狐のキーホルダーをチラチラ見つつ。
その後の列車移動では、隙あらば好葉の隣に座り、混んで来たら膝の上に座ろうとして追い出されて前に座り込んでみたり。
混み合った車内で不思議と空いている場所にはナニカがいるものです。]
都路里ー?
ほう、辻利のカフェか。
抹茶もいいが、わしは焙じ茶派だの。
焙じ茶アイスあるかのう。
[興味津々で行ってみれば、階段下まで長蛇の列。
ホテル集合時間に間に合わないとかで、諦めることになったらしい。]
夜10時までやっているようじゃから、なんなら夕飯の後で来るか?
[夜デート!
でも、大浴場も捨て難い。]
―回想・聖前からのメール―
下鴨神社もいいな。
……縁結びのお参り?
[途中、聖前からのメールを見れば。
『縁結び』という言葉に、眉がぴくりと跳ね上がる。
もはや連絡網という体裁をとっていないそれは、このまま何でも打ち明けられそうな気安さを持っていて。
まるで聖前の口から、別の誰かを好きだと告白されたようで衝撃が身体を駆け抜ける。
けれど冷静に考えてみれば当たり前の事で、彼に好きな女の子がいても不思議はない。
彼にとって己はただの同じ図書委員で、良くても友人であり。
きっと、それ以上のものにはなれないだろうと思うと、寂しさに心が染み込んだ。]
そうか…、その子と上手く行くと良いな。
[友人の未来を祝う言葉は、簡素なものになってしまった。]
変わったのがあるんだね……。
[ついひょっこりと顔を覗かせ、亜梨沙の引いたおみくじの結果を覗いてしまう>>385。
吉がついているだけ、まだ自分よりいい結果だろう。
薔薇の意味とかは考えない方がいい気がした]
末凶よりは全然。……薔薇だけど。
[何故かいじりだした]
[おみくじに書かれていたのは聞いた事のない運勢だった。]
だいばらきちぃ?
これって、何番目なんだろ。
初めて見た…。
[思わず首を捻って考えてしまう。
棘はあるけど薔薇の花は綺麗だ。]
プラス方向に考えていいのかな…。
[内容は割といい事が書かれている。
但し慢心はしないように、と釘が差してあったけど。
確か、いいものは持ち帰るんだっけ。
そう思いながら、丁寧に折り畳んで鞄の中に入れた。]
[渡月橋を渡り、その近くの蕎麦屋で遅い昼食を取る。
昼の混雑時を避けることができたこともあり、
比較的ゆっくりと食事を取ることができただろうか]
[食事を終えると、坂道にある土産物屋を巡る。
尤も、土産を買って帰る相手もいないので自分は専らひやかし専門だったが]
センセは何買ったんだ?
[しばらくして、買い物を終えた満井になんとなく話を振ってみる。
とはいえ、無理に聞き出すつもりもなかったので相手が話を逸らすようならそれ以上深くは聞かないことにした]
/*
修学旅行なのに、みんな思いのほか真面目!!
理系のおにいちゃんが、かなり真面目に書いている……
よし、後で書き直そう(決意
元々メモ帳に走り書きしてるし、ね…!
翌日持ち越しが怖くて(何故か更新すると思ってた)あんまりに酷いのを書いてしまった……じたばた。
ああ、そうだ。
[連れ立って竹林を歩きながら、ふと、何かを思い出したように
呟くと上着のポケットから小さな紙袋を取り出す]
……それ、やるよ。
今日、付き合ってくれた礼みたいなもんだ。
[紙袋を開けてみれば、薄紅色の小さな匂い袋。
昼間、満井と合流する前に駅中にある店で購入したものだ>>60
匂い袋を手に取れば、藤袴の自然な香りがするだろうか]
[彼女はどんな反応を返しただろう。
なにぶん、自分は「誰かに何かを贈る」という経験に乏しい。
ただ、喜んでもらえたならばいい、と。そんなことを思っていた]
―回想―
私は見たことあるからいいんです。
あの景色は、織江君にもちゃんと味わってほしいんですよ。
[譲ろうとするのを断り、彼>>339を押しこむ。
落ち着いた、とばかりに隣に座り、これ見よがしにアピールする手。]
― ホテル ―
[部屋に入れば、まずはレポート書きに精を出す。
とはいえ、課題は最低限こなせばいいやとか思っている人種なので、レポートもだいたい最低ライン程度だった。]
晩御飯のあとにパフェ食べたら、太っちゃわないかなぁ。
[とはいえ、ちょっとのカロリーオーバーと引き換えにするくらいの価値はあるかもしれない。
夜の神社やお寺も楽しそう、なんてちょっと思う。]
…何でそんなに驚いてるの。
玲緒も丑のとこお参りするんでしょ。
[玲緒の反応に思わず目を丸くしてしまう。
あたしが未の社に参るのが、そんなに意外だったんだろうか。
そんな事を思いながら。]
ご、ごめんなさい!
急がなきゃって思ったらつい…!
先生、う、浮かれてるのかな…!?
[ばっ、と手を引き離して膝の上へ行儀よく並べる。
学校で見せている冷静な表情や冷たい言葉を考えれば、旅行中の自分の姿はさぞかし滑稽に見えるだろう。
そんな彼の表情を窺うのも嫌で、窓際など見ることも出来ない。
ただ、熱くなる手を見つめているだけ。]
そうそう。
お風呂覗いたら明日のごはん抜きだからね。
[以心伝心。
こんなところだけ。]
……ううん、いい。要らない。
あたしも、そういう柄じゃないし。
[繋がれた掌を、軽く握り返して答える>>382
けれど、続けて提案された禊祓に破顔して]
ねぇ、そっちは信じるの?違いがよくわかんない。
でも、そっちのが面白そう。確か、水に浮かべるやつでしょう?
[野宮神社のご利益さえ知らないと告げた割には、矛盾する知識。気づかず漏らして一票を投じる]
京都観光レポート
3年C組 穂積好葉
訪問先:
伏見稲荷大社
概要:
全国津々浦々にあるお稲荷さんの総本宮。奈良時代から続く由緒ある神社で、つい最近1300年を迎えられたそう。
感想:
ずらりと並ぶ千本鳥居はやっぱり圧巻。一本一本に奉納した人の名前が書かれていて、みんなに親しまれてるんだなあと思った。だいたい京都や大阪の人が奉納していたけれども、たまに関東の人も交じっていて驚く。境内はかなり広くて、全部回るとちょっとしたハイキング気分になれそう。
……そうね。
[普段よりも温度のある声には素直に喜ぶ気持ちが表わされていて。
あたしは少しばかり照れてしまった。]
私は末凶。
[>>391引いたおみくじに声を上げた亜梨沙に静かに目を丸くして、自分の結果よりはマシだと遠まわしに告げる。
一瞬亜梨沙のおみくじを覗き込もうとしたが、まるで友人同士みたいな距離感だと気づき、身体が止まった。
そのまま、おみくじを鞄にしまうのを見つめ]
……私も持っていく。いい結果じゃなくても、次来られるか判らないから。
[しきたりに倣わないのは、退魔師の身の上としてはよろしくないかもしれないが、これくらいはいいだろう。
神様がめこぼししてくれる事に期待しながら、鞄へとおみくじをしまった]
……みんなのところ、戻ろうか。確か、合流場所決めていたよね。
[そう切り上げて、班の子達と合流する。
下賀茂神社を出て、やはりここは行っておかなければとみたらし団子を堪能する事に]
[程なくして説明をした自分に、彼は言葉を返してくれる。
それはうろ覚えとはいえ一般の男子高校生が知っている分には十分な知識量で]
織江君、博識なんですね。
[知りませんでした、と素直な言葉を口にした。]
[そうして丑と未の社を巡り。
小さめの社の所為か、玲緒と空けている感覚は半歩程度。]
(強くなれますように)
(――あたしの代で少しでも一門の隔たりが減らせますように)
(そうしたら――)
[その先は心の中に収める。
いがみ合いは好きじゃないから。
当事者である片割れのおじいさんは辛そうだから。
次の世代にまで連鎖するのは出来ればなしにしたい。
――もしかしたら、他にも理由はあるのかもしれないけど、そこはまだあたしの中では不明瞭だ。
そんな誓いめいた祈りを二つの社に捧げた。*]
……おっも。
[思わず苛立ったように吐き捨てる。
持った石は、ずしりとした重みを手の中に残した。
まるで、浅はかな願いをせせら笑うように。]
やー、駄目だな。部活最近やってないし鈍ってるかもな。
そこまで大した願いでもないし、いいんだけどさ。
[負け惜しみの言葉を口にしてけらけらと笑って誤魔化すが、
縁結びも出来る神社にいる、神様でも駄目な願いなのかと。
最後の頼みの綱すら断ち切られたようで、沈んだ声でぼやく。]
ふーん、大河は軽かったのか。
で、何願ったんだよ。彼女出来ますようにとか?
[軽かったと拍子抜けしたような声>>373に揶揄を混ぜて問い。
さらりとした答え>>374には、同じ軽さで相槌を打った。]
(嘘吐く時に、左エクボが出来る癖、まだ残ってんのか)
[幼少期の大河は滅多なことでは嘘を吐かなかったが、
自分を庇って嘘を吐いた時に、何度も見た表情。
本当は何を願ったかなんて勿論、聞くことなんて出来ずに。]
[その甘さに舌鼓を打ちながら、さりげなく隣を陣取った亜梨沙との距離の近さがずっとは続かない事を改めて理解して。
それが凄く──……悲しかった。
そうしてホテルへと向かい、レポートを書く事になる]
[ホテルへと帰るか、と伏見稲荷を出て少し経った後。
あと数十メートルという距離で、]
…………あ。
[思い付いたことに、うっかり間抜けな声が上がる。
忘れ物でもしたのかと慌てる友人らに、何でもないと掌で制し。]
(これくらい別に重くないし、って強がれば願い事は有効……
いやそれはないか。力比べする場所じゃないんだし。)
[別に、大河が軽かったと言っていたのに自分が重かったとか。
願いが叶う叶わないよりも、元空手部として腕力で負けた気がして
どうにももやもやして落ち着かない。
こういう時は目一杯稽古をすれば楽にもなったが、ここは旅先。
気苦労を掛けないようにと先刻立てたばかりの誓いがにやついているようで、唇を僅かに尖らせた。*]
……え?
[からかうような言葉に俯かせていた顔を上げる。
突然の問いかけに、頭が真っ白になった]
いや、違うんです。
いないから、これからご縁があれば良いなって祈願をしに…
というか、縁結びだけでは無いです、から。源氏物語の舞台にもなっている場所で…。
[流麗な語り口は何処へやら。
満井明日香の冷静な思考は、恋愛方面へ向くと途端に力を無くす。それは、彼女自身が女子校の中学からエスカレーター式で女子大まで行ったことへ起因する。
早い話が、恋愛への免疫がとことん無いわけで。
それでも他の生徒とそんな話題になれば、それとなく繕えたのに。
どうしてこうなるのか、それは彼女自身にも分からない。
ただ、狼狽えるだけだった]
/*
確定しすぎてすみません、です、よ……。
ええと、メモでおみくじ代とみたらし合わせて-500円すること、と。
―ホテル着後―
[>>389自分を見つけた聖前の表情はとても嬉しそうで。
だけど昼間のメールを思い出せば、胸に切なさが込み上げて来て、聖前に向ける微笑みはすぐに翳りが差す。
変化は一瞬で、すぐに顔を教師の方へと戻したため、端から見れば観光で疲れたように見えるだけだったかも知れない。
その後はレポートを纏めるべく、班のメンバーに引き摺られるように、
一旦割り当てられた部屋へと向かった。
レポートさえ提出すれば、自由時間だ。
せっかくの機会だ、謝るだけではなく、一緒に良い想い出を作りたい。]
[兄が角張った癖のある字で綴った二文字。
祓い清めの樽に浮かべれば、自ずと見えてしまう]
……幸、
[短く息を詰め、堪え切れず零した小さな声。
その悪癖を書くべきなのは、彼ではないのに。
見慣れた文字が、水に溶ける前から瞳に滲んで映る。
ゆらゆらと滲んで読めなくなるまで、縋る手に力を込め、
ずっと見つめていた]
―回想・嵐山―
織江君はあまりお土産買わないんですね。
付き合わせちゃいましたか。
[それを言えば最初からなのだが。
彼の問いかけ>>392に紙袋を覗く]
っと…家族へのお土産に一味唐辛子、自分用に竹ぐしと風呂敷、あとは留守番してる先生方に八ツ橋ですね。
[淡々と、中身を言っていく。
一つだけまだ仕舞っている物があるのだが、それは言わなかった]
――末凶も珍しいんじゃない?
だったらある意味運はいいんじゃないかなって。
[>>400自分の結果を告げる玲緒にフォローになっているのか分からない事を言いながら。
熱心に内容を見ていたので彼女がおみくじを覗き込もうとしているのには気付かず。多分、気付いても見せたかもしれないけど。]
…玲緒がいいなのら、いいんじゃない。
別に何か憑くわけじゃないしね。
[自分への戒めとして持って帰ると言うやり方もあった筈だ。
同じように鞄にしまうのにはそんな言葉を零して。]
ん、大分回ったしね。
皆もう着いてるかな。
[彼女達は鏡絵馬には挑戦したんだろうか。
合流したら感想を聞こうと思いながら玲緒の言葉に頷く。
みたらし団子はこの神社に在る御手洗祭りから来ているという。
だったら食べない手はないと結論付けながら、いそいそとみたらし団子を食べに行った。]
んー、おいしい!
[>>404みたらし団子はやっぱり人気らしく、並んでいた。
玲緒が隣にいるのに違和感を覚える事もなく、甘辛い味に舌鼓を打った。
帰りはかりん水の話や鏡絵馬の事を聞きながら、自分の引いたおみくじの話もしたりして。
玲緒の葛藤には気付かないまま、出発する時よりもテンション高くホテルへと向かう。*]
観光レポート
3年C組 聖前篤史
訪問先:下鴨神社
概要:正式名称は賀茂御祖神社。国史跡の広大な「糺の森」に
囲まれた境内には本殿を始め、多くの重要文化財が並ぶ。
京都最古のお社の一つ。
感想:他にも沢山の文化遺産がありますが、回り
切れない為に本殿に一点集中。
最古の神社のひとつでありながらも、本来の名称とは違う
呼ばれ方をしている部分にとても親しみを感じました。
平安京の造営に当たって、下鴨神社で造営祈願が行われたとの
記録もあるらしく、次に来る時にはその時代背景の辺りを
もう少し詳しく調べてみたいと思います。
参拝には周りにある森の木々がトンネルを作っていて、
長時間居るのも良い所です。
後、縁結びの意味はもう少し広く伝えた方が言いかも知れません。
えっ…?
[緑眩しい竹林を歩いていると、突然紙袋を渡される。
開けていいですか、と控えめに尋ね、慎重に袋を開ければ、中に咲く薄紅色。
手にとって鼻に寄せれば、落ち着く自然な匂いがした]
匂い袋、ですね。
[何か言わなきゃ、何か返さなきゃ、と思うのに]
…あ、え。
ごめん…なさい…っ。
[涙を拭い、笑みを作る。普段から笑みを見せることも、涙を見せることも、まず無い。
それでも、彼の優しさが心に沁みる。
何度も彼と共に他校へ謝りに行き、頭を下げたことを思い出す]
織江君が…こんなこと、してくれると、思わ、なく、て。
[三年生で担任になって、不安が無かったと言えば嘘になる。
それでもこんな事をしてくれる彼の優しさが嬉しくて。でも、なんで。
こんなに、苦しいんだろう。]
ありがとう、ございます…!
[自分は上手く、笑えているだろうか。]
[――ずっと、もう遅いと思っていた。
もしかして、まだ、遅過ぎなかったのだろうか。
彼の隣に並ぶには――もしかして、まだ。間に合うのだろうか。
彼の隣に居ると、当たり前に思ってきた価値観も、思考も論理も
ぐちゃぐちゃに溶けて――二人が手を携えてどこまでも行ける『先』を見てしまいたくなる。
本当は、ずっと。
先があるのなら、神だろうとお守りだろうと、何にだって縋りたかった]
――――…よし。
お前らの内容と被らないようにするのって
結構大変なんだからな、もうー。
[割り当てられた部屋で、顔を付き合わせてレポート作業に
勤しむ傍ら、相変わらず篤史の片手はスマホに向いている。
気になるメールの返事があって、少し気が其方に傾いて]
……?
[レポート自体は終わったからと、篤史だけスマホを弄って
天倉からのメールの意味を考えながら返そうと試みる。]
[ホテルに着いた後は宛がわれた部屋でレポートを書く。
撮った写真と、書きかけのレポートを覗き込んでズルをしようとすれば軽い手刀が頭にでも振って来たか。]
少しくらい良いだろ、けち!
[バレればこっちが写したことも芋蔓式にバレるだろう。
注意する気持ちも分かるのだが、やるせない気持ちでシャーペンをレポート用紙に走らせた。]
京都観光レポート
3年A組 申 炉
1.訪問先:おたべ本館
2.概要:1946年に設立し、1966年より続くおたべの製造過程を見学できる工場と体験道場。
会社名がおたべになったのは1969年。
隣接した工場ではスタッフが案内をしてくれる。
3.感想:おたべは生八ッ橋につぶあんを挟んだ物だが、最近では餡や生八ッ橋の味にも新しい物が出来ている。
おたべの生地は米粉から出来ており、その米は福井県産コシヒカリ。
水は日本名水百選、夏でもあまりの冷たさに浸けた瓜が割れるという瓜割の滝の天然水。小豆は北海道からわざわざ仕入れている。
ニッキ(シナモン)は世界一香り高いというベトナム産の物であり、
材料ひとつ取っても厳選されていて美味のためならば相応の手間と材料が必要なのだなと改めて実感した。
試食させて貰ったおたべの味は餡子の甘みともちもちした生八ッ橋の食感が絶妙でいくらでも腹に入りそうだったが、ひとつまでしか食べられなかったのは残念だった。
工場ではおたべの手作り体験も出来たが、事前予約が必要だったので断念。地元の小学生達が数名祖父母や家族と楽しそうに作っているのを見て、羨ましく思った。
縁結びって言っても、異性だけが対象じゃないんだぜ?
まあいいや、後で会った時にじっくり話してやるから!
[ひとまずは、そう打って。
きっと彼も縁結び=男女のものだけ、と思っているのかも
知れないと返しておいた。
あくまでも友人としてお参りして来たはずなのに、
何故こんな言い訳染みた事をしているのだろうと、
篤史は思う。]
[葵双葉のお守りの贈り物は、ある意味では友人としての
範疇を超えたものになるかも知れない事、気付かず。*]
/*
初めての字数制限は、レポートでした。
いやうん、レポートの形にこだわって中央揃えと名前の右端寄せという余計な文字数のせいであって。俺は悪くない。
[同じ班の皆と合流し、ごめんね、メールで連絡するのも忘れてて、と一頻り謝罪を終えれば、それとなく兄の背中の影に引っ込む。
まともな顔を、友人たちに見せられるか不安で。
兄の服の裾に取り縋る指先に気づかれれば、道に迷いすぎて足が疲れたせいだと嘘を重ね]
京都観光レポート
3年C組 丑ヶ谷亜梨沙
訪問先:下鴨神社(賀茂御祖神社)
概要:ユネスコの世界遺産に「古都京都の文化財」の1つとして登録されている神社。奈良時代以前から朝廷の崇敬を受けていて、斎院が置かれていた時期もある。21年毎に式年遷宮が行われていたが、国宝に指定された事で今は修復を行うのみ。
感想:糺の森は今でも広いのに、昔はもっと広大な面積だったと調べて知って驚きました。敷地内には沢山のお社がありましたが、中でも干支を祀る七つの社は珍しいと思ったし、縦と横にそれぞれ並んでいる様子はとても印象的でした。国家にも出てくるさざれ石や、葵祭で斎王代が手を洗う御手洗池もあって、一通り見て回るのは結構大変な広さでしたが楽しめました。時間があったら上賀茂神社にもお参りしたかったです。
観光レポート
3−D 天倉優護
訪問先 =北野天満宮
概要 =太宰府とともに全国にある一万二千社の天神・天満宮の宗祀(総本社)で。通称:北野の天神さん。
藤原氏の策謀により左遷された菅原道真が死去してから40年後、怨霊を鎮めるために建立される。
感想 = <重要文化財>である三光門をくぐると、学問の神として有名な菅原道真公が祀られた本殿と拝殿がある。地元の方には「北野の天神さん」と呼ばれて親しまれているようだった。
本殿は豊臣秀頼が慶長十二年(一六〇七)に造営したもので、八棟造と称せられ。国により国宝、重要文化財の指定をうけている。
桃山建築の代表であり、その絢爛豪華さに驚くと共に。数多い現存された桃山建築中でも、創建当時の規模そのままに保存されているのは当宮が唯一だそうで。
その歴史に改めて感銘を受けた。
実際に拝殿を前にすると、学業成就の願い事をするのは憚られて、ただ心の中で感謝を述べるにとどめた。
他にも足にマリア像の刻まれた珍しい織部灯篭や宝物殿があり、中には有名な『日本書紀』や名刀『鬼切丸』なども納められていて。
京都の歴史がぎゅっと詰まった、とても魅力溢れた名刹だった。
―ホテルの一室―
…んー、こんなとこかな?
[暫く書き終えたレポートと睨めっこしていたけど、あたしは小さく頷く。
あまり深く悩まない。
それがあたしの身上だ。]
さてと、これから自由時間かー。
[何をしようかな、なんて思案中。]
京都観光レポート
3年C組 未谷 玲緒
訪問先:下賀茂神社
概要:正式名称『賀茂御祖神社』。古都京都の文化財として認められ、世界遺産として登録されている。
東殿に玉依姫、西殿に賀茂建角身尊が祀られている。
感想:境内が糺の森に囲まれている事もあって、まず空気が違う様に感じました。足を踏み入れた瞬間背筋が自然と伸びたのが自分でも不思議です。
自分の姓に干支が入る事もあり、言社にまず向かいました。働き毎に名を変える大国主命に対してちょっとした興味が惹かれます。
縁結びのパワースポットとして人気だとは聞き及んでいましたが、人の多さに圧倒されました。けれども神聖な雰囲気が保たれたままに感じました。
付近に落ち着いたカフェの様なうどん屋さんがあります。夜メニューも豊富そうでした。
それから何といってもみたらし団子発祥といわれるお茶屋さん。一串に五つお団子が連なり、黒糖ベースのまろやかなたれが絡むお団子は良心的な価格ながらも上品で極上の時間をくれる京都が誇る逸品でした。思い出すだけで、思わず頬が緩みそうになります。
/*
メールだと、伝えたい気持ちが正確に伝わらない事が多くて、
とってもとっても楽しいです。
すれ違い悲しいわ、タイミング。
[ホテルの部屋へと着き、書き記したレポート。
それは何故か、食への感想の方が筆が乗るというちょっとした愛嬌のあるものに仕上がった]
晩御飯も楽しみです。
[書こうとして、当然それは消したのだけど]
[材料についての水増しをしたレポートを書き終え、伸びをする。
伏見稲荷にも行ったがそれについては何人も書いているだろうし、
奇をてらった方がウケるかもしれない。]
なんか腹減ってきた。
[新幹線の中で買ったグミはレポートを書きつつ摘まんでいたせいで
とっくに腹の中に消え、袋をゴミ箱に捨てる。
買ったばかりのチョコのおたべを開封し、一口で口の中に入れて
ふふんと口元を緩めて和と洋の一体形を味わった。]
もうすぐ夕飯だけどさ、そのもうすぐが我慢出来ねぇんだよ。
[夕食前だと指摘してきた大河にはあからさまに眉を顰めると
小言の煩い口に無理矢理おたべを捻じ込んでやった。
美味いだろ、と同意を求めつつ、もう一つだけ腹の中にと。]
─ ホテル ─
これで良し。
[ホテルの部屋へと着き、書き記したレポート。
それは何故か、食への感想の方が筆が乗るというちょっとした愛嬌のあるものに仕上がった]
晩御飯も楽しみです。
[書こうとして、当然それは消したのだけど。
ふわふわした仕上がりになっているとは気づかないままに、提出。
玲緒は大雑把なところがあるとは、自分でも未だ気づいては*いない*]
――…ッ。
[おたべを無理矢理捻じ込んだ後。
口を掠めた指先が妙に気になってしまい、食事の時にもうわの空になったのは、また別の話。]
[兄がレポートを書きだすのを見れば>>384]
ああ、レポート……
[また忘れてた、とぼんやり応じる。
参拝中に走り書きしたのは、私情と私怨を短く認めたもので、
とてもあのままではメモにさえ使えない。
後できちんとした形で仕上げようと、心のリストに今度こそ大文字で書き記す]
/*
なんかね、うん。
まずお小遣い減らした計算すら間違ってる気がするんだ。直したけど。
寝よう……。なんかおまぬけすぎるよ……
よーし!レポートも終わった、メールも打ち返した。
そんじゃ、飯食ったらちょっとホテルを見て回って来ようかな。
お前らも今の内だぞ、ほれ。
[班の男子とだべるのも良かったが、それよりも天倉との
約束がある。
ポケットの中の贈り物を、ポケット越しに軽く叩いてみて]
早くお届けに行きたいもんだ。
[暗に催促の言葉となり、男子達を苦しめる結果となる。**]
/*
ポーカー懐かしい!けど罰ゲームwww
>>#1
一つでも役があればいいんよね。しかしな。
私のラ神は火を噴くぜ?()
[レポートを書き終えた後はベッドに寝そべりながら同じく書き終えた班員の子達と話していた。]
ねぇねぇ、晩御飯って何かな?
京都だからおばんざい?
湯葉とかあったらいいよねー。
後はお豆腐とか!
え?太らないよ。
だって沢山歩いたもん。
――玲緒は何か食べたいものある?
[値段の関係で自由行動の時には手を出そうとは思わなかった食材に思いを馳せつつ、玲緒にも話を振った。
あたしの場合、優先されるのは色気よりも食い気だった。**]
―ホテル・夜―
[いつまでも制服なのは肩が凝る。夕食前にはTシャツの上にパーカー、ジーパンというラフな格好に着替えた。
流石というか何というか、ホテルの夕食は豪勢だった。
京弁当風の食事に舌鼓を打っていると、ふと高殿妹が目に入る。
左手に何か付いていたようにも見えたが、距離は遠い。
怪我でもしたかとも思ったが、見間違いかも知れない。
それに擦り傷ひとつだろうと、隣の兄がそれはそれは保健委員と言う立場を悪用してまで献身的な手当てをするだろう。
もしかして、それが目的で立候補したんじゃと邪推が過ぎる。]
考えすぎだよな。あ、これ貰うから。
[大河のおかずから椎茸の煮物を掠め取り、一言。
昼間よりほんの少し先に言ったが、それでも手の方がやや早かった。
肉厚なかさは良く味が染みており、噛めば噛むほど味わい深い。
代わりにとまた何か奪われはしたが、肉以外であれば目くじらを立てることもなくどうぞと見送っただろう。]
― 回想:二条・庵樹 ―
うん…。
[>>387従妹の方に運ばれた料理も美味しそうで。
別々に頼んで正解だったかなと思いながらも、暫く夢中になって自分の方の丼を平らげていたが。]
…忘れてたわけじゃないよ?
[>>388なんか楽しそうなマリエッタに少し視線逸らしながらも言いつつ、取り皿同士を交換した。豆腐は後でに首を傾げたが…。
途中ちょっとあったものの、結局湯葉丼も湯豆腐も、少しずつ堪能する事が出来てお腹も心も満足だった。]
っ、あーんじゃないよもう…。
[僕そんなに子供じゃないんだよ?
と言いつつ湯豆腐の誘惑には素直に応じてあーん。ぱくり。
火傷するほどの熱さではなく優しい味は肉に馴染んだ舌には少し薄かったけれど、柔らかくて美味しかった。]
― 回想:二条城 ―
[食事の後はすぐに二条城まで向かう。
唐門から入り、早速鴬張りの廊下を歩いてゆくと。]
あ、ほんとに鳴るね。きゅーきゅーしてる。音小さい。
[>>355ほーほけきょと鳴くとは思っていなかったものの、そんなに派手な音でもないのは少し残念そうにしながら、あちこち歩いて音を鳴らしてみたり、各部屋の屏風やら天井、外を眺めて、いかにも日本、という風景を堪能していった。]
外は地味なんだよね…まぁ派手でも困るんだろうけど。
ね、マリー…
[と隣に話しかけるようにしながら歩いて振り返ると、従妹はいない。
あれ何処行ったと思ったら>>356外国人と普通に会話してて、何してるのとひょこひょこついていったり。
従妹の会話を何となく聞いていたが、どうやら二条城の案内書きを伝えたり、通訳みたいな事もしているようだった。
そのまま記念写真とか手伝ったりと、別の一行にとても馴染んでいる従妹だった。]
― 回想:ホテルへ ―
そだね、そろそろ時間だし。
[>>359それから一同ホテルに入る。散っていた他の班員もばらばらと戻って来ていて、何とか全員時間内に合流する事が出来てちょっとほっとしたとか。
各自うんうん唸りながらレポートを書いてる途中にふと思い出して。]
…そうだあとで先生の所に行かないと。
[他の班員に何で、と聞かれると曖昧に笑って言葉を濁す。
お風呂についての相談、とは言わなかったが、マリエッタにはすぐ解っただろう。]
レポート
3年E組 美土代 絵里夫
□訪問先:二条城
□概要:京都市中京区二条通堀川西入二条城町にある江戸時代の日本の城跡。城跡全体が国の史跡に指定されている他、国宝や重要文化財や世界遺産に登録・指定されている。
徳川家康の将軍宣下に伴う賀儀と、徳川慶喜の大政奉還が行われ、江戸幕府の始まりと終焉の場所でもある。
□感想:鴬張りという物に興味を持ったのでここを訪問しました。音はきゅるきゅると、小鳥が鳴くようなもので鴬という感じではなかったように思いますが、踏むと楽しかったです。
内装は要所に使われていたものらしく、唐門や屏風、天井なんかはとても綺麗でした。反して外観は大人しいというか、一見すると地味にも見えて、こういう所を趣があるって言うのかな、と思ったりもしました。
[食事を終え、部屋に戻ると班の連中が突撃してきた。
何でも罰ゲーム付きでポーカー勝負をしたいそうだ。
提示された罰ゲームは高校生らしく、何個か嫌な物もあったがそこは負けなければ問題はない。]
逃げるとか、ないよなぁ?
[真面目な大河はこのゲームに乗り気だったかどうか。
にやりと大河を挑発し、仲間に引きずり込もうと。
楽しむついでにあわよくば罰ゲームをさせてやりたいとの魂胆だ。
配られた自分の手札はというと]
[>>370自分のが終わった前後、ちらっと従妹の方のレポートも見たり。]
マリーちゃんとしたレポート書くんだね…。
[実用的…というには少し違うが、彼女の意見には、感心したように瞬いた。]
なん……だと……。
[ペアなし。ストレートでもない。フラッシュでもない。完全な、ブタ。
このままでは罰ゲームの餌食になってしまう。
一回までなら引き直しも出来るが、どうしたものか。
ちょっと待ってくれと唸りつつ、ちらりと大河の顔を窺った。**]
―現在:京都御苑―
とりあえず、少し歩いてみようっか。
……きっと、季節によって景色違うんだろうなぁ、ここ。
[こんな広い場所、自分一人なら不安にもなるが、
今は万里がいる。
だからきっと大丈夫、と彼の手をしっかり握りしめながら歩く。
近衞邸跡の桜の木が目に入れば、
春に来るのもきっと綺麗だったんだろうな……と、
目を細めて呟いた。]
― ホテルにて ―
[それから食事。すぐ終えて部屋に戻ると、誰かがポーカーをやろうと言い出した。しかも罰ゲーム付で。]
……えらい嫌な予感がするんだけど…。
やるなら他の班も混ぜてやろうよ。
[なるべく広げて被害を少なくしたい魂胆だったが、逆に被害が広がりそうな事になるとは思いもしなかった。]
[食事の時は、少し気まずかったけれど。
やはり、こうして一緒にいると、心が安らぐ。
こうして一緒に居てくれることも。
繋がれた手も。
何もかもが嬉しくて。
気まずさなど忘れて、笑顔が零れるのだった。]
[しばらく歩けば梨木神社へと差し掛かる。]
あ、ね。
万里くん、おみくじ引いてみよっ!
[そう声をかけ、足取りも軽く境内へ。
参拝をした後、
どことなく緊張した面持ちで引いたおみくじは――…*半凶*]
………………ふにゃーん。
[出目にしょんぼりしながら、引いたおみくじを結わえる。
その後何気なく周囲を見渡していたが。
ふと桂の木の形に気がつけば、数度目を瞬かせた。**]
[程なくして。
先にレポートを書き終えたらしい炉が、何やらごそごそと荷物を漁る音に振り返る。>>422
覚えのある甘いニッキの香りに、おたべ本舗で買った八ッ橋だとすぐにわかれば呆れ顔を。]
さっきもグミ食べてただろ。
っつーか、もうすぐ夕食だぞ。
[昼もおかわりするほど食べたが、随分と歩いたりしてすっかり消化しきってしまい。
そろそろまた腹の虫が騒ぎ出しそうなのは、同じ年の男子高生ならよくわかるが。]
ちょっとは我慢しろって――んぐ!
何する……そりゃ美味いけど。それとこれとは別だろ。
[美味いだろ、と聞かれれば同意する他なく。
口の中に捻じ込まれたおたべをもぐもぐと咀嚼しながら、
程々にしておけよ、とだけ付け加えて見逃した。]
あ――…これ、……っ
[かわいい……!! と、言おうとして。
ふとその形の表す意味に気付けば、
思わず赤くなって、視線を逸らすのだった。**]
[机に向き直ってレポートの続きを書きながら。
唇に残った感触が気になり、気づけば手で小さく擦っていた。]
(別に、口を塞ごうとしただけだろ……)
[小言を言おうと開けた口に押し込まれる拍子に、炉の指先が唇を掠めた。それだけなのに。
自分でもよくわからない行動に思考が纏まらず。
甘く口の中に残るおたべの味が消えるまで、暫く唇を擦り続けた。]
観光レポート
3年A組 皇大河
訪問先:伏見稲荷大社
概要:旧称、稲荷神社。
全国各地に祀られている稲荷社の総本宮。
感想:麓から山頂へと続く千本鳥居は圧巻でした。
これらの鳥居は、江戸から明治にかけて願いが通った参拝者の奉納により建てられたものだそうですが、左右二本平行して道が作られた理由は不明とのこと。
長く続く朱の道は昼間は眩しいくらい鮮やかでしたが、夜にはまた別の趣がありそうでした。
また、ここに祀られている宇迦之御魂神の使いとして、あちこちにキツネが模られていました。
絵馬もここではキツネの形をしていて、思い思いの顔を描きこまれていました。
こういった親しみやすさからも、この伏見稲荷大社が日本人の生活に深く溶けこんでいるように感じました。
―
[ホテルへは、何のトラブルもなく着くことが出来た。
生徒達が集まるロビーへ織江と一緒に行ったときは驚かれたが、付き添っただけだと言えば引き下がった。
先生達と食事をとり、部屋へ戻ろうとした所で呼び止められる]
……はい?
[提出されたレポートの束を、どん、と渡された。
日本史教諭ということでレポートを読む係が適任だと言われた、らしい。
らしいというのも村主先生から直接聞いてないらしいので怪しいが、レポートは紛れもなく本物だ。
どうしたものか、と考えあぐねている内に同僚は逃げてしまった。
仕方なく、部屋へ持ち帰る]
異性だけじゃないって、
お前それ、どういう……
[まさかの文面に返事を打ちかけるが、あとで話すというのだから、今メールで聞くこともないだろう。]
わかった、後でしっかり説明してくれ。
それとお前に渡したい物もあるし、夕食後2人で出かけないか?
[ホテルに帰る前に、予め調べておいた情報を元に誘いを掛ける。
消灯時間までに戻って来たらいいのだ、昼間会えなかった分。2人きりになりたい。]
―ホテル・自室―
[レポートは旅行に来る前に調べた知識を盛大に盛り込んで、書き上げた。そしてここでようやく、聖前からのメールが来ていたことに気がつく。]
篤史――…、
[その内容に、一体どういう意味なのだろうと動揺して瞳を揺らす。
まさか彼も――? と淡い期待が胸を膨らませるが、期待はずれだった時を考えればすぐに萎んだ。
それでも聖前に会えると思うと心は騒ぎ、夕食後の自由時間の待ち遠しさに高鳴る。]
夕飯食ったら、俺その辺探索してくるから。
[レポートを纏めるのに、四苦八苦している面子を見守りながら。
心は既に聖前と2人でどう過ごすかにシフトしていた。**]
/*寝る前に忘れないようにメモる。
今日使ったお金。
蕎麦代1,380円
おみくじ代100円
一味唐辛子代840円
ふろしき代600円
竹ぐし代500円
八ツ橋代1,620円
織江君にあげるふくろうのスマホカバー1,300円
あとコンビニで
プリン*2 220円
お茶 150円
おにぎり(梅) 100円
おにぎり(いくら) 180円
教師じゃないとこんな贅沢なお金の使い方出来ないよ…!
/*スマホカバーは、ちりめん細工館でぐぐっていただければ。可愛い。
それを織江君に渡す満井のセンスの無さを表したかったんだよ…!
[それから先ほどの従兄弟の様子を思い出し]
まぁ、さすがに一緒にというわけにはいかないよね…
[つぶやく声は隣の従兄弟には聞こえていたかもしれない、それに反応はあったかどうか]
― 京都御苑 ―
ん。そうだなー。
紅葉シーズンにはちょっと早いし、桜はもっとずっと先の話しだし。
そういう頃に来ると、また違うだろうな。
今でも十分目の保養になるけどな。
[目に優しい溢れんばかりの緑。
砂利を踏む度に足の下から音がなるのもアスファルトばかり歩いている身には新鮮だ]
……桜かぁ。また見に来てみたいな。
その前に受験があるんだけどさ。
[想像する春の光景にはやはり隣に真理がいて、少し赤くなった]
ん、べ、別になにもしてねーぞ?
[なぜお礼を言われたのかわからないし、付き合ってもらってるのは自分のほうなので自分が言うべきなのだが、言われたことは嬉しい。
ただ妄想の最中だったからか、反応が照れ隠しになってしまった]
[凶が出るよりマシだなと思いつつ、おみくじを同じように結わえていると。
どうやら真理が桂の木に気づいたようだ]
あ、あのさ。
この木を撫でながら願いごとをするとご利益があるらしいぞ。
そうだなー。合格祈願でもするか?
[そう真理に声を掛けると、目を閉じてそっと木の幹を撫でる。
願うことは別のことだけれど――]
[梨木神社では他にも京都三名水にも数えられる染井の井戸があって、未だに井戸水が湧き続けている。
冷たくておいしい水もいただいて満足です]
[梨木神社の他にも、この辺りは見どころが多い。
閑院宮邸跡では京都御苑の自然や歴史を学べる収納展示室を見学して庭園も散策する。
それに個人的にとても興味のあった蛤御門を見に行くことは欠かせなかった。
禁門の変の舞台にもなったこの場所には、門に弾痕の痕が残っている。
幕末にここで激しい戦いがあったのだなぁなどと当時に思いを馳せた。
他にも色々御苑付近をみて集合したあと、まだホテルに戻るまで時間は多少あるので、すぐ近くの上御霊神社も行きたいと言い出した**]
京都観光レポート
3年E組 織江 徹
訪問先:法輪寺
概要:虚空蔵法輪寺や嵯峨虚空蔵と通称される。
京都の西、名勝嵐山の中腹にある仏教寺院で、山号は智福山。
本尊の虚空蔵菩薩が、「嵯峨の虚空蔵さん(さがのこくうぞうさん)」として親しまれており、毎年四月十三日には「十三詣り」の親子連れで賑わう。
感想:四季の風景が美しいことで知られる嵐山。
その中腹に位置していることもあって周囲を木々に囲まれており、紅葉の季節にはもっと美しい景色が見られるだろうと思われる。
また、境内には電気・電波を守護する鎮守社『電電宮』がある。
幕末の戦火で一度消失したものを、昭和になってから電磁波・電子等の発展を電気電波の祖神である『電電明神(でんでんみょうじん)』に祈願して再興されたものらしい。
古都京都の歴史ある寺社に、電気の神という近代的な神が祀られているというのがなんとも興味深いと感じた。
/*修学旅行ホテル滞在中あるある。
・見回りに来た教師がお菓子持って帰る
・男子が同じ部屋に集まってゲーム大会
・先生それを微笑ましく見てる
・でも男女間の部屋の行き来は許さない
・でもエレベーターホールならセーフ
[受験という言葉>>448を聞けば、
自然と自分達の未来について思いを馳せてしまう。
果たして、高校を卒業した後はどうなっているのだろうか。]
……一緒に、いたい、な……。
[ぽつりと呟いて。
自分の言葉をごまかすように、周囲へと視線を向けた。]
うん。合格祈願、しておこっか。
[万里の言葉>>450に頷いて、
繋いでない方の手でそっと木の幹を撫でる。
だが万里が目を閉じるのを見れば、
目を閉じることも忘れて、じっと彼の顔を見上げるのだった。]
[冷たい井戸水をいただいたり、歴史のある地を巡ったり。
ガイドブックもありはすれど、
詳しいんだなぁ……と信頼を込めて万里を見上げる。
こうして一緒に居てくれるなら、迷子になる心配なんてしなくて大丈夫だった……と、嬉しさに表情を綻ばせた。
万里と話をしながら歩けば、集合すると言ってた時間はあっという間で。
無事に合流出来たことを喜びながらも、
二人きりの時間が終わってしまうとあれば、勿体なくもあった。]
[ちなみに、戻ってきた班のメンバーが一生懸命
“どうだった? うまくやった?”
とアイコンタクトを取ってきていたのだが、
何も理解出来ずにひたすら首を傾げるのであった……。]
[万里が更に行きたい場所があると言えば>>452
一も二もなく頷く。
そういえば、レポートも書かなきゃいけないんだった。
ホテルに行って、ゆっくり落ち着いた状況で書けばいいかなーなんてそんなことを考えながら。
今はまだ、彼と手を離してしまいたくはなかった。**]
―夕食前―
[壁際のベッドを占領し、ごろごろ寝そべりながら携帯を弄る。
一応明日の下調べでもしておいた方が良いだろうかとも考えたが、
ガラケーでは制限が多すぎてそれも上手く行かず。
ホテル内をうろつくにも買える土産は大した物はなさそうだ。
夕食の時間まで迫っていたし、館内探索は風呂に入る時でいいだろうと寝返りを打ち、携帯を閉じる。
ちょうど大河もレポートが終わったらしく伸びをしていた。>>445
終わるまで騒がず大人しくしていたのはただの偶然である。]
あー。やっぱ、駄目か?
[レポートを見たのか、ダメ出しの言葉が聞こえて来て。
やれば出来る、と年下を諭すような口振り>>439をされた以上、
期待に添えなかったらしいレポートが無性に書き直したくなる。]
[とはいえ他に書くこともなさそうだと大河のレポートを一瞥。
ああ、そちらの方も行っていたと今更思い出した。>>442
スマホと神社のパンフを寄越せと強請り、机に向かうとシャーペンの消しゴム部分に口を押し当て考え込む。
ないとは思うが、再提出なんてことになれば色々と面倒だ。
形式だけでも取り繕っておくべきだろう。]
京都観光レポート
3年A組 申 炉
1.訪問先:伏見稲荷大社
2.概要:全国に点在する稲荷神社の総本宮。
3.感想:朱色に彩られた千本鳥居は緩いカーブを描いており、入口から出口が見えず鳥居同士の間隔も狭いため、幻想的かつ異空間を味わうことが出来た。
どこまでも続く鳥居と石段を全部歩けば二時間近くかかるらしく、もう少し時間を取って回りたかった。
ご利益も幅広く、商売繁盛や家内安全、学業成就、良縁、安産や病気平癒など様々で総本宮も伊達じゃないと感じた。
[完成した二枚のレポートを揃え、右端をホチキスで留める。
雑だがこれだけの文量があれば文句も問題ないだろう。
大河のレポートと重ね、提出しに行こうと部屋を出ようとして。
着いて来る分には文句は言わず。着いて来ないならすぐ戻るから部屋にいろよ釘を刺した。携帯も財布もあったが、締め出されるなんて情けない体験は御免被りたい。
同じ様に提出しに行くのか、行く先々に生徒がちらほら見えた。]
/*
シャーペンのノックする部分って尻なのか頭なのか迷って調べたら、
『抜けなくなった』という記述ばかりで駄目だこの国と思いました。
あの消しゴムの消えなさ加減は異様。消えるやつは消えるけど、使い過ぎると芯が入れられなくなるしで結局使わないでいるパターン。
[パフェが出されるまで、ゆっくりと周りを眺める。
ふと、テーブルの上に小さなスケッチブックがあるのを見つけて、開いてみる。
中はここに来た客が描いたものなのか、様々な絵が。よくよく見れば隣にはボールペン。
何か描き残していこうか。そう考えたところでパフェが来る。]
…………はう……。
[かわいい。めっちゃかわいい。
どれくらいかわいいかって説明出来ない出来ないくらいかわいい。とりあえずとにかくかわいい。
やっぱりばしばしと写真を撮るのであった。]
[写真を撮りたいだけ撮った後、おそるおそるパフェにスプーンをかける。
あぁ崩したくない。でも食べないと。
そんな葛藤に揺られながら一口。]
……おい、しい…………。
[へにゃりと一人笑みを浮かべる。]
[食べるのが一人遅かったのか、班の皆が移動しようとしていて。]
……ちょっと、まって。
[先ほどのスケッチブックを手に取り、ボールペンでさらさらとにゃんこパフェの絵を描く。
「ありがとう。かわいくて、おいしかったです。」とたどたどしい日本語の文と日付を添えて。*]
[店から出てもなお、優しく腕を掴んで迷わないように、と連れ添ってくれる蜷」に微笑み、]
あり、がとう。
[せめて彼とは離れないよう、少しだけ二人の間の距離を詰めた。]
─伏見稲荷大社─
[駅を降りるとすぐ社へ向かう緩やかな坂道がある。
車で来る参拝客も多いのか、駐車場も広く。
確か、視界の奥に見える青々とした山一体が伏見稲荷大社のものなのだとか、そんな噂を聞いたこともある。
なんでも、本殿まで向かおうとすると二時間はかかるのだとか。
ぽかーんとカナダとはまた違うスケールの大きさに圧倒されながらも蜷」と離れないように連れ添って歩く。]
[参拝のための坂道を歩いていると、隣から何故ここへ、と質問が>>317。
ここに来る理由はもちろん。]
とりい、いっぱい。すごい。
[前に偶然伏見稲荷大社の千本鳥居の写真を見かけたことがあった。
巨大な朱に染められたそれが何本も並んでいる光景は言葉で表現出来ない美しさと神々しさがあった。
それとは別に、もうひとつ。]
……えんむすび……。
[こちらに来て友人が少ない身としては、割と切実な理由だった。
友人を増やしたい。その一心である。
だが彼女は大きく勘違いしていた。
──縁結びが恋愛成就のためのものだということを。]
─回想─
[両親の仕事の都合で突然来ることになった日本。
日本好きの両親はこの転勤に大喜びで、自身も日本のいいところを日々両親から語られていた関係で、日本には興味を強く持っていた。
カナダの友人と離れてしまうことはさみしいところはあるが、今はネットを通じて会話することも出来る。
そして、かなりギリギリだったのだが、就学ビザを取れたのは僥倖か。
だが、大きな問題が目の前に迫る。]
I can't speak japanese...
[おかげで編入時の自己紹介も英語と覚えたての日本語を組み合わせてなんとか話すしかなく。
相手からすれば、話しかけてみたいけど、英語が話せない。こちらからすれば話しかけてみたいけど、日本語が話せない。
そんなヒビに苛まれることになる。]
[休み時間は逃げるように図書室で書架にある小説などの英語原本と日本語訳、そこに辞書たちを携えて少しでも日本語の勉強をする、という言い訳でクラスの目から遠ざかろうとする日々。
昼休みのチャイムが鳴る。今日も図書室へ行こうと教室を歩いていると、クラスの一人の女子に英語で話しかけられた>>297。
そちらに振り向いて、おずおずと話す。]
It is neither bad nor good.
にほんご……「可もなく不可もなく」?
[他の生徒のような単語一つ一つを繋ぎ合わせた文ではなく、さらりと流れるような一文。
彼女となら、少し仲良くなれるかな、とちょっとだけ期待で胸が膨らんだ。]
[言われてみれば>>464、鳥居目当てで観光に来る外国人も少なくないと聞いたことがある。
日本人である自分ですら圧巻される様な鳥居のトンネルは、海外の人からすれば尚更、一度は見てみたいものなのかもしれない。]
あぁ、確かに鳥居は凄いな。
[続くもう一つの理由には驚きを隠せなかったが。]
縁結び?
へ、へぇ、 好きな人でも居るのか?
[絶妙に口元が引き攣る。無意識。
この学校の人だろうか。
日本に来る前にボーイフレンドでも居たのだろうか。
どちらにせよ初めて聞くので、驚くしか無い。
俺が英語を話せない為、そんな話になったことも無いのだが。]
そっかー、 縁結び……。
[勘違い>>465には気付かず。]
[英語が話せない俺。
出来るだけ日本語が拙い彼女にも、伝わる様な日本語を選ぶ。
それは何だか小さな子供に接している様な感覚で。
同い年の女子だと言うことを忘れていたにも等しい。
忘れてしまっていた事。
今の会話でそれに、気付いてしまって。]
あぁ、悪い。
近過ぎるよな、俺。
[勘違いに勘違い。重なり重なり罪悪感。
彼女の好きであろう誰だかも知らぬ人へ申し訳なくなる。
新幹線に乗ってから、殆ど離れなかったその距離に間を空けた。]
[千本鳥居を潜って、おもかる石にはしゃぐ班員を見て。
絵馬が可愛いだのなんだの。 楽しそうだなと上の空。
誰かに話しかけられれば"調子が悪い"の一点張り。 苦笑い。
彼女へ申し訳ないことしたな、の一言に尽きる。
好きな人が居るだなんて知らなかった。
ぐるぐるぐるぐる、同じことを考え続け。
その間、彼女はどんなことをしていただろう。
結局ホテルに帰るまで、上の空。**]
/*飯食って風呂入ったらゆっくり時間取れるかな今日は。
マルフトッチョは俺の親父が新婚旅行京都に行った時、そう読んだらしいとか。 どうとか。 笑い話としては鉄板。
ていうか英語喋れないと他の子にシュテちゃん取られそうだよね!むっちゃ可愛いもんな!蜷」は英語頑張ろうね!
とりい、いっぱい。みたい。
[にこりと笑顔を浮かべて、答える。
苔むした青い森の中に佇む朱の鳥居。
その美しさはきっと、とても素晴らしい。]
すきな、ひと?
[蜷」が口元を引きつらせた>>469のを見て首をかしげる。
縁結びと何か関係があるのだろうか。
うーん、と考えていると、彼は離れていってしまった。]
―ホテル大広間―
[夕食で出されたお弁当を手を合わせてから頂く。
予想していたように、京風の味付けをされたおかずが幾つかの仕切りの中にそれぞれ収まっている。]
んー、筑前煮サイコー。
こっちの里芋もいい感じにお出汁の味が染み込んでるー。
[歓声を上げながらぱくついてるあたしの姿は、退魔師の卵ではなく食いしん坊娘にしか見えなかっただろう。
おいしい晩御飯が食べられてあたしはご機嫌だった。]
[自分の腕を掴んでいた彼の手が離れた瞬間、温かさが遠のいた気がした。
そこにはもう彼の手はなく、秋独特の涼しい空気が入ってくる。
それが、なんだか、とてもさびしい。
何か大切なパズルのピースが抜け落ちたような、そんな感覚。
──この気持ちは、なに?]
―廊下―
[大広間からの帰り道、>>#1罰ゲームを賭けたポーカーをするらしいと聞き付けたあたしは、頭の中でスイッチが入るのを感じた。
従兄弟に教えて貰って何度かやった事がある―誓って賭けはしてない―から役くらいは分かる。
カードの交換はなしなら、まさに運勝負ってところだろうか。
ちらと玲緒の方を見たあたしの瞳は闘志で燃えていただろう。
もしかしたら続く言葉も予想出来たかもしれない。]
玲緒、あたしと勝負よ!
もしもあたしが負けたら…そうね、明日好きなもの何でも奢るわ。
[修練場で、或いは依頼で。
腕試しの機会が与えられる度、繰り返し玲緒に掛けていた言葉。
但し、いつもとは違う言葉が後につく。
本当は指でビシッと決めたい気分だったけど、人を指差すのはいけないって躾られてる。
それでも張り上げた声は、当人だけでなく周辺にいた人にも聞こえただろう。
同じクラスになった事のある人にとってはきっと見た事のある風景。**]
[どこかもやもやとしながら一人で社を歩く。
さっきまで胸を高鳴らせていた鳥居の群居する姿も、なんだか色あせてしまったような。
ぱしゃりと一枚だけ写真を撮って、お守りなどを売っている所へ向かう。
家族用などいくつかお守りを買って、おみくじも引いてみた。結果は*凶*。]
[「凶」。確か良くない意味だったはず。
あぁ、そのとおりだな、と頭の遠くで考えながら、ぼんやりと班員についていき、ホテルへと向かう。
蜷」へと、手は伸ばせないまま。**]
「満井センセー!」
[一度部屋に戻ってレポートを置き、コンビニでおにぎりと飲み物、それと大好きなプリンを買い戻った所で、初老の国語教師に呼び止められる。
元気に手を振るその顔は赤く、ああ飲んだんだな、と思うには十分だった]
先生…飲むの早くありません?
せめて見回り終わってから…
「そんな細かいことはいいの!それよりほら、一戦やっていきましょ?ポーカー」
ポーカー…!?
[修学旅行生か。そんなツッコミを心中で入れるが、今日の自分を振り返ったらそんな事も笑えない。
一戦だけですよ、と念押しし、カードを引く]
[願わないから負けたのか、はたまたただ運が悪いだけか。
そういえば引いたおみくじも凶だった、と思い出して顔を顰める。聞けば自分がビリで、罰ゲームがあるらしい]
罰ゲームですか…なんですか…?
[げんなりとした顔で聞く。
冷静な生活指導の貴重な罰ゲームとあって、教師陣も悩んでいるようだった。
そうして決められたのは―5(6x1)]
いやいやいやいやいやいやいや!?
[いくら何でもぶっこみ過ぎだろう、と激しく首を振る。上機嫌に出来上がった教師陣は別に減るもんじゃないし、とか、隠すほど体型悪くないでしょ、とか無責任な事を言うが冗談じゃない。
ノリは既に修学旅行ではなくて合コンだし、言えばしっかり減る。
主に私の自尊心が。]
…いや、あの…いや…?
[場の空気があまりにもアウェイで振った首もその勢いを無くし、部屋で小さくなることしか出来ない]
―回想―
[話してみれば、とても素直な良い子でした。>>467
図書室で日本語の勉強をよくしていると聞けば、わからないところがあれば自分にわかる部分ならば解説をすると声をかける。
修学旅行で、日中活動する班は別となってしまったが万里と同じ班を狙っていたとか言えない
同じクラスということもあるし、夜は困ったことがあれば声をかけて欲しいと伝えたのだった。]
Take a dip in hot spring bath!
一緒にお風呂入ったりしよっか
[特に日本の大浴場などは海外の人は躊躇うとも聞く。
もし時間があうようならば、声をかけようかと。*]
/*
みんな凄いしっかりとレポート書いている。凄いなぁ。
特に未谷のは読みやすくて、良いなぁ。
レポートという観点から見ると蛍火が滅茶苦茶上手い気がする。
主題から更に一歩踏み込めるってすばらしいな。
(←てんで考えてなかった奴)
― 食事前・ホテル ―
僕鴬張りが防犯効果だってのは見てたけど、そんな風に思いつかなかったし。
…って、だったらちゃんとすればいいのに。
[>>446正式なレポートとは違うという事は、正式なレポートの形を知ってるという事だ。]
……マリーってさ、こう、出来るのにやらなかったりが多いよね。
[騒がしくやかましく余計な事にまで積極的で、なのにどこか手を抜いてる節のある従妹をじーっと見る。
もっと頑張れば典型的優等生にもなっただろう従妹のそういう面は少し不可解で、首を傾げるのだった。]
…うん。
[と言いつつ下に視線を下げる。
今年に入ってから胸は少し膨らみ始めて、今では一見すると男子には見えないレベルにまで成長していた。おかげで今年のプールは全スルーしている。]
後で満井先生に相談してくるよ。
― ホテル(他班の男子部屋) ―
[中学時代の修学旅行の二の舞にならずに済んでほっとしたのもつかの間。
>>447罰ゲームつきのカードゲームには渋い顔で、乗り気の従妹に半目だった。
なおマリー何でここに居るのという突っ込みは従妹なのでしなかった。多分誰かしただろうが。]
…先生のとこまで行くのは止めた方が…。
[他の班の男子部屋にマリー付きで潜り込むと、既に盛り上がりあちこちでカード引きが始まっていた。
中には満井先生も混ぜようとか言う声には微妙な顔をしたりもして。]
あ、織江君もやらない?
[織江の姿を見かけたら、そんな風に声をかけたりも。
声をかけて余所見をしながら引いたカードは]
―夕刻:ホテル―
[楽しい時間というのは、あっという間に過ぎてしまうもので。
集合時間が近くなれば、名残惜しいながらもホテルへと向かう。
大丈夫、まだ一緒にいる時間は作れる……と。
そう、自分に言い聞かせながら。]
………………でも、ちょっと寂しいな……。
[ホテルに入る前に。
ぎゅっと、万里の手を握りしめるのだった。]
京都観光レポート
3年D組 朝雲 真理
訪問先:京都御苑
概要:かつては公家や宮家の邸宅が建ち並ぶ町であったが、明治になって都が移ってからは空き家となった邸宅を取り除き、整備したのが京都御苑の始まり。
現在は環境省の管理する国民公園となっている。
感想:歴史的建造物と自然が同居する素敵な公園でした。
光厳天皇の即位以来の京都御所。
禁門の変の傷跡が残る蛤御門。
猿が辻の変の起こった地など、歩くだけで自然と歴史に思いを馳せることが出来ました。
また、苑内には豊かな緑があり、きっと季節によってその景色を変えるのだろうなと想像を掻き立てました。
紅葉には少し早い時期でしたが、紅に彩られる頃にも、桜の咲く春にも、再び一緒に訪れてみたいと思える場所でした。
[一部はごしごしと消しゴムで消されている]
― 時間軸前後して ―
[カード勝負の少し後、あるいは前後した時。
満井先生に直接相談しに行こうとひょっこり教師陣の宿泊部屋までやってくる。]
あの、満井先生います…
[か、と声をかけようとして、中の異様な盛り上がり>>482に少し首を傾げて扉の前でじーっと佇んでいた*]
[ホテルにつけば、まずレポートを仕上げ。
提出を済ませ、ようやく一息。
が、罰ゲームつきのカードゲームと言われれば、
慌てた表情で首を振るのだった。]
無理無理無理!!!
私、運ないもん!
[さっき引いたおみくじもろくな結果ではなかった。
が、断り切れるはずもなく、いやいや引かされるのであった――…。]
だから無理って言ったのにーっ
[ぐすぐすと半ばべそをかきながら、罰ゲームの話を効かされる。
どれもやだー!と首を振れば、クラスメイトが適当に決めた罰ゲームは……3(6x1)]
・・・・・・こわいはなし?
[この子、私が怖い話が苦手と知って選んでいるだろう。
なんかすっごい笑顔なんですけど!!
……と、クラスメイトの陰謀に、
修学旅行の世知辛さを痛感するのであった……。]
/*
人から聞いた怖い話 を「朝雲真理」で振ってみたら
人から聞いた話。小学生になる前の幼いころ、荒れ果てた病院の廃墟で古風な服の子供と出会ったそうな。
と出てきた。
これを元に考えるか……。
[レポートを終えれば、ベッドで寝そべる亜梨沙が晩御飯について話始めた>>426]
(おばんざい)
(湯葉……)
(お豆腐)
[出てくる言葉はどれも魅惑的で、脳内で描いては少しうっとりとした。人からは結構食べていたと思われていたかもだが、玲緒にとっては少し控えめだった昼食(ぷらすみたらし団子)。
夕食時が迫るのも感じてか、その言葉の魅力は強い]
どれも食べたいのが本音。
あとは、……そうだな。京都にいる間、抹茶関係のものは口にしたいよね。
[少しお小遣いが淋しくなるかもしれないけれど。
亜梨沙から問われたという事にほんのわずかに驚いて、それから食欲のままに口にしていた。
スイーツでもいいし、お茶だけでもいいな。なんてぼんやりと思いながら]
/*
新幹線:400円(お茶、グミ、キャラメル)
おたべ:500+600+120円(みたらし・ショコラ・単品)
昼食:950円(ランチ)
伏見:600+100円(お守り+おみくじ)
改めて計算したら所持金が100円多かったので訂正っと。
― ホテル ―
おっふろー♪ おっふろー♪
[お風呂セット一式抱えて上機嫌に歩いているのは、ホテルの大浴場には露天風呂までついている、と確認したから。]
おっきいお風呂って良いよねー。
泳いだら怒られるかな。
[そんなことを言いながら廊下を歩いていたら、ちょうど亜梨沙が決め台詞を言う現場>>476を目撃した。]
─回想─
[彼女に今の日本語学習の現状を話せば、手伝うと言ってくれて。
二つ返事とまではいかずとも、分からないときはこっそりお願いしたり、逆に英語を教えたり。]
Bath? ……Hmmm?
[真理の言葉に首をかしげる。
一緒にお風呂?
どういうことかは分からないけれど、彼女の時間が空いているときにでも、部屋へとお邪魔してみようか。*]
[やがてホテルに辿り着けば、自室でレポートを仕上げてくると告げて同班の皆と別れた。
整えられたベッドに腰を落とし、無人の部屋に視線を巡らせ、
漸く独りになれたことを再確認する。
くたりと身を折り、膝に頬を突っ伏せば、熱の名残をまた意識して]
―――……妹って、どうやるんだっけ。
[今日の行動を一つ一つ振り返るまでもなく、数日前までの振る舞いから逸脱してしまったのは明らかだ。過保護な兄を煩がり、時折反発しながらも、ちゃっかりと甘える妹としての]
……、出来てたはず、なんだけどなぁ…
─ホテル─
[ホテルに着く頃合いになっても蜷」はどこか浮かない表情で。
一生懸命何か話しかけてみても、帰ってくるのは生返事のようなもの。
──何か、悪いことしちゃったかな。]
……どうしよう。
[ぽつりと独り言を呟いて、ふと真理の存在を思い出す。
レポートを書くための日本語を手伝ってもらう、という建前で、蜷」とのことを相談してみようかと考えながら、夕食を口に運んだ。]
― 東京都ホテル ―
―――…ところで、琉璃。
お前、レポートをまだ出していないだろう。
[唐突に兄が口火を切ったのは夕食中。
京弁当に詰められた秋いかの煮物を頬張りつつ、
隣で同じく箸を進める双子の妹へと語りかけた。
なにやら観光中にメモを取っているところは見たが、
それを清書しているところは目撃していない。>>424
もしかすれば、一度部屋へと戻った時にさらりと完成させてたのかもしれないが、カマ掛けめいて、抑揚の薄い声で突っ込みを一つ。
因みにちゃっかり者の兄は、お勤め終了、提出完了組であった。
出来に太鼓判は打てぬが、提出することに意義がある。]
― 東京都ホテル ―
―――…ところで、琉璃。
お前、レポートをまだ出していないだろう。
[唐突に兄が口火を切ったのは夕食中。
京弁当に詰められた秋いかの煮物を頬張りつつ、
隣で同じく箸を進める双子へと語りかけた。
なにやら観光中にメモを取っているところは見たが、
それを清書しているところは目撃していない。>>424
もしかすれば、一度部屋へと戻った時にさらりと完成させてしまったかもしれないが、カマ掛けめいて、抑揚の薄い声で突っ込みを一つ。
因みにちゃっかり者の兄は、お勤め終了、提出完了組である。]
―夕食前―
夕飯が終わったら、ホテルの外に出ないか?
ロビーで待ってるから、上着と貴重品を忘れずに来いよ。
[きっと聖前なら、喜んでくれるのではないかと期待して。あえて皆まで言わずに短い誘い文句だけを送る。]
─ 大広間 ─
[やはり亜梨沙の隣にひっそりと陣取り、出されたお弁当の彩りの豊かさにひっそりと微笑しながら、品良く見える仕種でいただきますと手を合わせた]
美味しい。
[秋の味覚を合わせたおこわは、もみじの形になって詰められている。優雅な仕種で一口味わい、その後、盛り上がる修学旅行生の中で静かに、そして確実にがっついて京の味を満喫する。
隣が食いしん坊娘>>475ならば、玲緒はさしずめ静かなる大食らい魔王といったところだろうか。
まだ男子生徒も食べ終えていない中、玲緒は静かに折の中を綺麗に空っぽにした]
……おかわり、あるのかな。せめておこわだけでも。
ああでも、筑前似も美味しかった。人参の飾り切りも綺麗だったし。
[尚、お代わりが出るかどうかは不明。
そうして、夕食を終えた]
/*
よし、夕飯とポーカーと…夜の逃避行だな!(違う
それにしても、>>445おたべの製品案内がじわっと来る…。
確かに良く見たら製品案内や。
─ 廊下 ─
[味覚的には大満足の夕食を終え、部屋に戻る廊下にて亜梨沙が何かを聞きつけたらしい>>476。
それによって彼女の闘志に火が灯ったとは知らずに、今にもびしっと人差し指をさして宣戦布告するといった勢いに、玲緒はきょとと瞬きをひとつ]
ポーカー? 何となくルールは判るけど、それって勝負って言えるの?
[いつもする勝負は、家名がかかっているって感じのプレッシャー付き。今亜梨沙が持ち出した勝負は、何だか普通の友人同士がする様なもの。
その軽さに驚きと嬉しさと、戸惑いを覚えた。
けれど──…… ]
じゃあ明日おごってもらわないと。
[明日なんでもおごってやると言われて、目の奥がキラリと輝いた。
そして受ける言葉は、既に勝つことを想定した台詞]
どうすんの、これ………、
[は、と力無く笑って、背中からベッドに倒れ込む。
かさりとポケットで主張する乾いた音。
それが何かに気づき、ハンカチで覆われたままの左手を慌てて突っ込んだ。折り畳まれた紙片を広げ、「末吉」の文字に僅か寄った皺を慎重になぞって伸ばす。
正面から受け取る事も突き返す事もできなかったささやかな幸の験]
―――…どう、しよう。
[緩慢に俯せ、潜めた声を枕に埋める]
先生へ
何処かに書いてあったらすみません。
奈良に場所が移るのは村時間のいつくらいになるんでしょうか?
[クラスを共にした事がある者ならば、どこか見知ったやり取りだっただろう。
違うのは、玲緒が何だか少しいつもよりやる気に見えるところ(食欲の力は偉大です)。
そんなやり取りをしていれば、班以外からもギャラリー希望が現れて>>492、好葉がこのままいるならばホテルのロビーでトランプが広げられる事になるだろう。
ちなみに玲緒のカードは
となった]
―夕飯前の部屋―
あ?もうじき飯?
いや、腹減ってるよ?何言ってんだよおまいさん。
[あれだけ食ってまだ食えるのか、という班の男子からの
突っ込みはさて置き。
またも震えたスマホに視線を遣ると、もう何度往復したか
分からない天倉とのメールの知らせ。
その内容に目を通すと、「あぁ」と小さく声を上げた。]
悪ぃ、飯食ったらちょっと散歩行ってくるわー。
お前らちゃんとレポート仕上げろよー?
[そう言って、少々席を外す旨を伝えるのだった。]
……揃わなかった。
[イマイチな結果にわずかに口許を尖らせる。
亜梨沙の結果はどうだっただろう。
ちなみに好葉がいるならば、彼女にもどうだと声をかけるつもり。
修学旅行の空気を、何だかんだと満喫していた]
京都観光レポート
3年D組 蜷」遥斗
訪問先:伏見稲荷大社
概要:「お稲荷さん」として親しまれている神社の総本宮。
千本鳥居目的で行く人も多く、海外の方々の参拝者が多い神社だとか。
感想:
千本鳥居がやはり圧巻でしたね。
通り終えた後、潜って来た鳥居の方を振り返れば不思議な空間。
何百本と並ぶ鳥居が2つ並ぶ景色は一言で言えば「異様」。
通る前、僕等が住んでる向こう側と、通りきった後のコチラ側は別世界なのではないか、とまで感じる場所でした。
奉納した方々の名前も鳥居へ刻まれており、帰り際、自分が住む都道府県の名が刻まれている鳥居を見付けるのも面白いのではないでしょうか。
―ホテル―
……ちょっと少ないか?
[レポートを書き終えると、シャープペンシルを筆箱へと投げ込む。
普段なら真面目に書くものも、適当に過ごしてきただけあって書き難かった。
つまるところは殆ど、でっち上げているということだ。
結局ホテルに着くまで彼女にちゃんと接することはなく>>497。
着いてからもレポートを片付けるのに机へと向かい続けた。
頭の中は、鬱々とした蟠りが大きく居座り続けている。
夕食時も、暗いまま。
いくら美味い飯も気分が沈めば味は落ちて感じる。
夜中に腹が空くかも知れないが、あまり多くは口にせず。
周りのオカズを狙う奴等に殆ど差し出してしまった。]
そうだね、さすがに先生に相談かな?
[一緒にというのはなにも、他のクラスのというだけの意味ではなかったけども、
それは自分の心のなかにとどめて]
難しいね、いろいろと。
[従兄弟の悩みをどこまで理解できているか、自分でもわからないが、
少なくとも他の誰よりもわかっている。わかっていたい……、
そのつもりだった]
[程なく顔を上げ、シーツから身を引き剥がす。
あまり時間を置けば、兄も友人達も不審がるだろう]
……ぁ、レポート…、
いいや、もう。無難にこなそ…
[候補になる観光地は一箇所きり、其処から彼が鮮明に焼きついてしまった場所を選り分け、外していく。
直ぐに何も残らないことに気づいて、また苦笑が零れた。
結局、パンフレットとスマホ片手に書きつけていくのは、余分な情緒は排した素っ気ない文章]
―大広間―
[用意された夕食は京都らしく。
秋いかの煮物やもみじの形に盛りつけられたおこわなど、彩り豊かな弁当に目を細める。
しかし上品に収められた品の中に、黒毛和牛のしぐれ煮を見つけると、のんびりとはしていられない。
普段は好きな物は最後に残しておく派だが、ここでそんなことをすれば、
「いらないなら俺が食べてやろう!」と、何か言葉にするよりも先に奪われるのは目に見えている。
丁寧に両手を合わせ、いただきますを告げると、真っ先に黒毛和牛を腹に収める。
一見、和気藹々とした男子の食事は。弱肉強食の気配を漂わせながらもなごやかに終えた。
もし、おかわりが可能だとしても己は手を挙げず。
悠々と食後のお茶を啜りながら、餌を奪い合う男子達を余裕でもって眺めていただろう。]
― 東京都ホテル ―
[崇道天皇(早良親王)をはじめとして八柱が祀られ、応仁の乱の発祥の地とされる上御霊神社を見学したあとは、ホテルに戻る。
ホテルにつくとしばし真理とはお別れだ。
名残惜しく感じながらも、学生の本分であるレポート提出をやらないわけにもいかない。
かくして部屋で得意ではないレポートと格闘することになる]
京都観光レポート 3年A組 高殿 琉璃
訪問先:野宮神社
概要:平安時代(800年頃との説あり)に建立された天照大神(野宮大神)を主祭神として祀る神社。
伊勢神宮の斎宮に選出された皇女が、伊勢下向に際し、精進潔斎に用いた社が発祥。
感想:季節柄観光客が多く、賑やかな雰囲気でしたが、黒木鳥居など随所に厳かな雰囲気は感じられ、当時のままであればより一層神秘的な空間だったのだろうと感じました。
主祭神の野宮大神を始め、芸能上達の白峰弁財天、交通安全の大山弁財天などの複数の社が隣接し、日本の多神教文化の寛容を再認識しました。
ご利益の一つに良縁成就も挙げられますが、その反面、源氏物語の「賢木」の巻では、別れの舞台の題材ともなっているという点が興味深かったです。
―敢えて短い文で返されるメール―
お、行く行く!
こっちは出掛けるって行ってあるけど、
天倉のクラスとか班とか大丈夫か?
えーと、それじゃ夕飯食ったらすぐ行く。
[短い誘いに乗って、短い目の返事を送る。
多くは語るまい、全ては直接会ってからいくらでも
話せるではないか。
逸る心を抑え込むように送信。
そうする事で、これ以上言い募る事を防ぐ事が出来る。*]
え、役無しだったら罰ゲーム?
聞いてない……薔薇の下高の修学旅行伝統ルール?
[役が揃っていない様を、外野からそう突っ込まれて玲緒は慌てる。そんな伝統があるかどうかは不明。
ちなみに班長さんから言い渡された罰ゲームは1(6x1)だったとか。
実行するのは勝負相手の結果を待ってから]
/*
次のイベントは奈良到着後になります。
10/21の23時(更新直後)の天声で、奈良到着となります。
村内時間では、2泊3日の修学旅行の2日目が奈良観光・奈良宿泊です。
―食事の前・ホテルの一室―
[>>492玲緒がまだあれで控えめだったとは露知らず。
返って来た言葉に小さく息をついて]
京都にいる間って…のんびり言ってる内に奈良になっちゃうよ。
同じ班員なんだから食べたいものとか行きたいとこあったら言って良いの。
でも抹茶かぁ。
折角だから、お茶屋さんとか、よーじやカフェとか行きたいよね。
[そんな事を言いながら、ベッドの上で伸びをした。
その後も話は続き、夕食までの時間をまったりと過ごす。*]
―現在・廊下―
[>>500気合の入った宣戦布告への玲緒の反応は瞬きが一つ。]
いいの。
何事も真剣勝負よ!
[実は学校の中でもめらめらとライバル心を燃やしていたりする。
まぁ、大体あたしが今回みたいに宣戦布告をしたり、勝手に張り合っているだけなんだけど。
>>501玲緒の目の奥がキラリと光ったような気がした。
付け足した言葉が玲緒の心に火をつけたとは知らず、]
何をー。
あたしが勝ったら奢って貰うんだからね!
[挑発的な言葉に否が応にもボルテージが上がった。
これは絶対に負けられない。]
(――そういえば昔から、
思い立ったらやらなきゃ気が済まない性質だったな。)
[何か悪戯をした時、おどけたように舌をちらつかせる癖も。
外見は変わろうとも、やっぱりいろりはいろりであって、変わりはないのに。
どうしてこんなに距離が離れてしまったのだろう。
おもかる石に願ったように。
いろりと昔のように笑えるようになれたら、と。
そう思っているのは、自分だけなのだろうか。]
あれ、好葉はもうお風呂?
早いね。
[ドヤ顔の決め台詞を聞いて>>492顔を見せたらしいクラスメートの持ち物に緩く首を傾げる。]
ギャラリーおおいに結構。
首を洗って待ってなさい!
[先に送って貰っていた旅行鞄の中にはトランプが入っている。
そう言い置くと、あたしはトランプを取りに勇んで部屋に一度戻っていった。]
[一度だけ読み返し、浅く頷いて]
……ん。こんなとこでしょ。
[レポート用紙を適当に折り畳んで、立ち上がる。
所在なく傍らに置いた籤は、暫し迷って手帳に挟み込む。
代わりに殴り書いた頁を破り、幾片かに千切り捨て]
―ホテルロビー―
同じ役だった時はポーカーのルールに則って強さで。
もし二人とも役無しだったら…お互いに奢り合う…かな。
[そうしてロビーでトランプを囲むことになる。
ギャラリーはどれだけいただろう。
あたしは精神統一を図って一度目を閉じる。
公正を期して班員の子にカードを切って貰い、配られた5枚のカード。
――来い。
強く念じた後に開いたあたしのカードは]
[人が多く居る頃ということで、
罰ゲームの発表を急かされたのは食事前の時間だった。
やれやれ……と、諦めたように口を開いた。
真理にしては珍しく、目線を伏せ、声のトーンを落とす。
一応は放送部所属。
語りっぷりは、案外慣れたものである。]
……私ね。幼稚園の頃、凄く仲が良かった子がいたんだ。
もう、名前は忘れちゃったけど……
毎日、近所の公園で一緒に遊んだりしてたの。
ある時、私風邪ひいちゃって。
その日は、遊びに行かなかったんだ。
次の日その子にあったら、一人で退屈だったから、
近くの潰れた病院に遊びに行ってたって聞かされたの。
そこ、大人達は近づくと凄く怒るんだけど、
子供の頃は冒険出来そうって印象が凄くあってね。
たまに誰か忍び込んだりしてたみたい。
その子も暇だったからって気軽な気持ちで
忍び込んだみたいなんだけど……
中に入ったら、思ってたよりずっと古びてて。
外の光も全然届かないほどに、暗かったんだって。
なんだかこわーくなっちゃって、すぐに帰ろうとしたんだけど。
……そこで、女の子に出会ったって言ってた。
肌がしろーくて、綺麗な長い黒髪で、
まるで日本人形みたいだったって言ってた。
肌や髪だけじゃなく、着ているものも人形みたいな
赤い着物だったらしいんだ。
声をかけても、じっとこっちを見ているだけで。
怖くなって、走って逃げようとしたんだって。
そしたら、途中で何かに躓いて転んじゃったみたいで。
その瞬間、後ろから女の子の笑い声が聞こえてきたって……。
家に帰ってから、靴を脱ごうとしたら、
足に長い黒髪みたいなのが絡みついていたって言ってた。
家でお父さんお母さんに話したら、
面白くない作り話だって笑われたみたいだけど。
……私は、そうは思えなかったんだ。
だって……その時にも、見えた気がしたんだ。
その子の足元に、黒い何かが絡みついているのが――…。
その子とは、それっきり。
次の日になっても、その次の日になっても、全然会えなくて。
他の人に聞いたら、親の都合で遠くに引っ越すことになったんだって言ってた。
……元気で、いてくれるといいんだけど……。
[どこか遠くを見るように呟き。]
……私の話は、これでおしまい!
[長く話したことに少し照れたのか、恥ずかしそうに笑みを零した。*]
/*
了解致しました!
どうもありがとうございます。
[後ろ手にカードを隠しながら]
ねぇ、リオどっちが役が高いか勝負しない?
もう一回交換したければしてもいいし。
それでね、負けたほうが勝ったほうのいうこと一つ聞くってことでどうかな?
[軽いほんのお遊びの気持ちでなので、自分が勝ったときには無理は言わないつもりでいた。、
従兄弟同士の信頼から、それは伝わることだろう。
無茶はあるかもしれないが]
俺の方は、先に言ってあるから大丈夫。
じゃあ……待ってる――。
[短い返事には、さらに短く返すと。
ゆるみかける口元を引き締めて、早鐘を打つ心臓を押さえるように携帯を握りしめた。*]
− ホテル −
[好葉がレポートを書いている間に、ちょっと出かけてくることにした。
まずは厨房に潜り込んでいろいろとつまみ食い。]
― 東京都ホテル ―
[京弁当を前にする旅先の夜、普段通りに隣に座って箸を進める兄から投げ掛けられた一声>>498]
…うん?
無難に書きはしたけど、まだ出してない。
[視線を隣に向けながら器用に箸を動かし、こちらも淡々と答える]
言っとくけど、別に面白くも何ともないから。
[先ほどは黙殺した挑発を思い出し、そう付け足して>>328]
/*
は、お茶屋さん検索していて回想書いてない…。拾いたいとこたくさんありすぎてですね(言い訳。
そして抹茶ー、パフェーとなる風邪っぴき。
− 大浴場 (女のれん) −
[外回りの後で大浴場へ。
まだ夕食タイムなのか、誰もいないようだ。]
温泉ではないのか。残念。
だが、これで薬湯に早変わりよっ
[籠の野草を湯船に撒くと、掛け湯をしてドボン。]
早く〜 来ないかな〜
ふふーん。
玲緒ちゃん今日はやる気だねぇ。
いいぞー!やっちゃえー!
亜梨沙ちゃんもファイトだー!負けるなー!
[ギャラリーの気楽さでけしかけもとい応援していたら、一緒にどうだと声を掛けられた。>>505
誘われたとあっては、受けて立たないわけにはいかない。]
…あと、俺はさっきのセンセのほうが可愛げがあっていいと思うぜ?
[そっと耳許で低く囁いてから]
よーし。
じゃあ私も引いてみようかな。
それー。
[ぱぱっと五枚、並んだカードは、
もちろん、修学旅行伝統ルール?>>514なんて聞いてなかった。]
あっ…
[生徒の声が聞こえた>>488と、途端に静まる部屋内。流石は教師といったところか。
ドアを開けると、担任を持っている生徒が肩身狭そうに立っていた]
ごめんごめん…どうしました?
[彼に複雑な家庭事情があるのは知っている。
急いでいる様子はないし、何か怪我や体調不良が出たわけではないだろうと考え、落ち着いて話しかける]
ちょっと出てきますね。
[そう部屋の中に呼びかけ、目の前の彼に向き直った]
…ふぅん?いないんだ?
へぇ…。
[すぅっと目を細める。
狼狽えた様子の満井をしばらくじっ…と見つめたあと。
くつくつと笑ってみせた]
いや、なんつーか。
センセって「お嬢様」なんだなーと思ってさ。
[きっと、目の前の彼女は大事にされてきたんだろうと思う。
家族やら、友人やら。そういう周りの人間たちから]
惜っしーい!
6じゃなくて5だったらストレートって言えたのに!
[なにはともあれジョーカーのおかげで1ペアは成立である。]
京都観光レポート
3年D組 園部 万里
1.訪問先:上御霊神社
2.概要:延暦13年(794)平安京遷都に際し、崇道天皇の神霊をまつり京都の守護神としたのが始まり
3.感想:崇道天皇をはじめとした多くの怨霊とされた人々が祀られたこの神社。
古来、雷や火事などの災害は怨霊の仕業と考えられていたそうです。
それだけ非業の死を遂げた方たちの恨みや哀しみを恐れていたのだろうなぁと、当時の人々が感じていたであろうことを考えずにはいられませんでした。
昔の人も教科書の中だけの存在ではなくて、今の人と同じように色々感じたりしてたのだと思うと、歴史が一段と身近になりました。
[総合すれば己も平均値を超えてはいるが、
文系科目と美術が足を引く為、身体能力の方がよく目立つ。
だから、誘導尋問めいた言葉にもあっさりと返してきた相手にも、
驚きを見せるようなことはなかった。
代わりに仄か吐き出したのは、淡い吐息。>>528]
琉璃、また予防線を張っているな。
納得できていないなら、食事の後に見てやるぞ。
評論なんて冗談では無いが、琉璃がそんな顔をするなら、
付き合うのも吝かではない。
[彼女の面持ちにどこか憮然としたものを感じ取り、
大きな栗の甘露煮を、箸で器用に摘むと彼女の弁当に移動。
代わりに出汁巻が半分欲しいと、図々しい交換を申し出つつ。]
[どこか眩しいものを見るようにして狼狽える彼女を見ていたが]
…ん。行こうぜ。
ところで、野宮神社は源氏物語のどのあたりで出てくるんだっけか?
[あらすじは覚えているが、詳しい内容までは覚えていない。
その話の続きは、野宮神社までの道中、聞くことにしよう]
(…ま、この様子だと今のところは対象外ってとこか)
[道中胸の内でぽつりと独りごちる]
えー!玲緒ちゃん罰ゲームでコンビニ行きー?
もう暗いから、誰かと一緒に行った方がいいよー。
亜梨沙ちゃんはどうだった?
[亜梨沙の手元を覗きこむけれど、彼女の言葉>>518に、はっと我に返る。]
そうそう。
うちの班、入浴時間早いのよー。
急いで行かなくちゃ、入りそびれちゃう!
[あわあわ]
ふえあ?
[まさかの役無しに思わず気の抜けた声が出た。
一瞬、フラッシュかもと思ったけど、残念ながらスートが違う。
あたしは観念してロビーの机の上にカードを置いた。]
…役無しよ。
あれ?
[玲緒のカードも役無し。
暫しカードと睨めっこする。
玲緒は47JQK
あたしは457QA
数位的にAがもっとも強いカードというルール的にはあたしに軍配が上がるんだろうか。
絵札は玲緒の方が多いけど…悩ましい。]
―夕飯時の大広間―
―――いただきます!
[満面の笑み、静かながらも止まらない箸。
この弁当をスマホに収めておきたい気持ちはあったが、
流石にそれは行儀が悪いかと、記憶の中に留めることに。]
美味いなぁ、やっぱりこっちとあっちじゃ味付けは
違うんだなー、あっさりしてる。
[煮炊きものは好きな方だから、里芋も筑前煮も美味しく頂く。
両隣の男子が残そうものなら、いらないなら勿体無いから
頂戴と言っては平らげる場面もあった。]
お前ら知らないの?もったいないおばけ。出るぞ。
だからいらないなら頂戴。
[肉だけはちゃっかり食べて野菜は手付かずの男子が
多いので、定番のゴーストの名を出して笑いを誘っては
愉快な時間を過ごして行った。]
んー…、これは…。
勝負の条件的には引き分け?
[役無しは互いに奢り合う…とか言ったのを思い出しながら、周囲に意見を求めた。]
―――…まぁ、旅先で慣れないのは分かる。
食事を終えたら、ゆっくりとしよう。
[当然の如く、食後の時間さえも彼女の傍を所望。
番茶を啜り、そこでふと誰かの視線に気付き顔を上げた。>>427
瞳を向ければ、そこにはA組きっての煌く不良筆頭申の姿。
問題児ならE組の織江も有名だが、A組の
不真面目ではあるが、案外安穏と教師の評価を躱す男は、
彼の視線が妹に注がれていることを知り、沈黙数秒。]
―竹林―
……。
[彼女の頬に涙が伝うのを見て、少し目を見開く。
何かまずいことをしたか、と一瞬戸惑うが、彼女は涙を拭ってこちらに笑ってみせた]
…ばぁか、何謝ってんだよ。
[謝るようなことは何もしていないだろうと、
しかしどうにも気の利いた言葉が出てこない。
…日頃の行いが悪いせいかもな、とどこか冷静な部分で独りごちた]
[ふと視線を感じた気がして、軽く首を巡らせれば、視界の外れに金色がちらついた>>427
離れた席に位置する申と、一瞬視線がぶつかった気がして、首を傾げる]
………?
[お疲れー、と唇だけ動かして、手を振ってみる。
女子には殊更無愛想な彼のこと、色好い反応は期待していないが]
…………。
[しばらく頭を掻いて何事か思案していたが、
ふと、彼女のそばに近づくとそっと彼女を抱き寄せた。
そのまま、彼女が落ち着くまで、彼女の背を優しく叩いていた]
――――………、
――…茶が切れた。貰ってくる。
[嘘くさい一言を妹に残して席を立てば、
シャツに緩めたネクタイと云うラフな井出達で闊歩。
急須を求め、クラスメイトの傍を過ぎ、ついでに肩を軽く叩いた。
―――此方を見ていた申ではなく、彼の隣に座していた皇の肩を。]
うっそ、好葉もう少しでストレートだったの?
[>>535惜しい、という彼女のカードに思わず目を見開く。
役無しとワンペアの壁は大きい。
勝負を挑んでいたのが彼女だったら、奢りコースだった。
>>538引いた役無しのカードは見せて。
入浴の時間の事を言われれば、慌てる好葉を送り出そうと。]
わー、ごめん。
お風呂行って来て。
コンビニ行き、みたい。
お風呂早いんだね、引き止めてごめんね。そしてワンペアおめでとう。
……狐様のご加護かな、ジョーカーが来たの。
[好葉>>538に頷いて、誰かと行った方がいいという言葉には頷く。
あわあわする彼女を送り出す言葉をかけながら、最後の言葉はわずかに声を落として告げる。
……お風呂も一緒に入るのだろうか。とは少し考えたが、それは飲み込む事にした。
狐色の存在しか感じられないから、それが好葉にどんな姿で見えているのか判らないというのも、言葉を呑み込めた理由だろう]
[チラリとだけ、申に雄弁な眼差しを投げかけ。
静かに皇の耳元へと一言二言吹き込んで。]
―――首輪が取れていないか、皇よ。
余所に浮つかせても俺は構わないが、妹は駄目だ。
[過剰防衛宜しくシスコン発揮の残念な一言。
申の感情が全く別のところにあったとしても、
釘を刺さずには居られない面倒くさい兄心。
不良の面倒をいつも見ている彼に告げるのは別段他意等なく。
傍目には彼の言葉が良く利きそうだと見えただけ。
図太すぎる神経を持つ男は、もう一度皇の肩を叩いて、
言うだけ言えば、何事も無かったかのように離脱。*]
[何事かやり取りして、ぐるりと遠回り経由で、
茶を足してきた男が再び着席するのは、やはり妹の隣。
戻るなり、茶を啜りつつ、己の弁当箱に
出汁巻き半分が増えているか、きっちりと確認の態。]
[レポートを書き上げて提出すると、気になるのは真理のこと。
さっき別れたばかりなのに、もう会いたいなという気持ちになったのは、別れ際に囁かれた言葉と手の柔らかさのせいなのか
いっそ部屋に遊びにいってしまおうかと悶々としている]
…はいはい、分かってるわよ。
すればいいんでしょ、すれば。
[観戦していた誰かに勝敗の決め方について言われれば、それに従うけど、‘役無しは罰ゲーム’のルールは消えない現実だった。
えぐいのが当たりませんようにと思いながらも、言い渡された罰ゲームは3(6x1)]
― ホテル・夜 ―
[炉が出ている間に、制服から着替えを済ませ。
ジーンズに長袖のカットソーという軽装で、大広間に向かう。>>427
用意されていた夕食は、京弁当風。
彩りよく盛りつけられた煮物や、食べ盛りの胃を刺激する
しぐれ煮の香りに箸が進む。
しかし季節的なものもあってかきのこが多い。
慎重に避けつつ煮物を摘んでいると、隣に座った炉がどこかを見ていた。
視線の先を追えば、高殿妹か。>>544
口元が動き、手を振る彼女。そういえば女生徒が苦手が炉も、高殿妹にはさほど苦手に感じていないような気がする。
とはいえ仲が良いとはとても言えず。
高殿妹の傍には、常に双子の兄が付きっきりだったが。>>543]
あれ、フラッシュじゃなかった?
[自分の負けかと思っていたが、そうでもなかったらしい>>539。
勝負として力が入った分、亜梨沙の抜けた声は本当に抜けた感じがした]
勝負としてなら、エースのワンカードとも言える手でもある。
だから、……亜梨沙の勝ちじゃない?
ルール的には、罰ゲームだけども。
[意見を求める亜梨沙>>542には、自ら負けを申告する。
腕試し等、彼女に申し込まれる勝負事に負ける事があれば、いつもこうして淡々とそれを認めてきた。
もっとも、ライバルとして並ぶ事を決意した身として、家業のことについては負ける度に術技の精度を上げようとしたが]
不意に浮かんだ考えに、またチリリと焼けつくような微かな感覚。
何を考えてるんだか。関係ないだろう。
そう首を振って払おうとすれば、横から箸が伸びて来たのに気付くのが遅れた。>>428]
おい、もらう前に言えっつっただろ。
……って椎茸か。
[器の隅へ避けていた椎茸が、炉の口に消えて行く。
昼間に続き、偶然だろうか。
いや、きっときのこが好きなんだろう。
そう自問自答しつつ、文句を言った手前そのままでは引けずに。ひょいと奪い返したのは、お楽しみに取って置いたらしいしぐれ煮。]
何が考えすぎなんだか。
ない頭使ってるから隙ができるんだろ。
[目くじらを立てて騒ぐ炉に澄ました顔でおこわの最後の一口を食べ終え。
ご馳走さまでした、と手を合わせた。*]
/*
怪談ですか…!
人から聞いた話。台風の過ぎた朝、山奥の忘れられた祠の前から片目の猫が後をついてきたそうな。 http://shindanmaker.com/470710
―夕飯終えて―
ごちそうさまでした。
[太ってしまえ、という呪いの言葉を背に受けて
大広間を後にする篤史。]
まーまー、40歳くらいになったら嫌でも腹が出るだろーから
そん時まで待てって。
それで…なんか賑やかだけど、何やってんの。
[廊下の方で女子が何やら勝負だとか何だとか。
そんな話を、やはり後を追う男子から聞いて騒ぎの元へと
ひょいひょい近付いてみる訳で。]
ほー、勝負。いいねぇ、熱いねえ。しかも罰ゲーム付きたぁ
やるじゃんね?俺も勝負吹っ掛けてみよっかなー。
[相手は、パッと浮かんだ友の顔。]
─ホテル・客室棟の一角─
[まぁ言わずもがな、男子とは別の部屋なわけで。
偶然隣の部屋に充てられていた真理にまずは相談してみようと立ち上がる。
どこへ行くのかと聞かれれば、真理にレポートを書く手伝いをしてもらうと伝えて、筆記用具も携える。
そして、隣の部屋のドアをコンコンコン、と3回ノック。]
まり、いる?
[そっと扉越しに声をかけてみた。]
[片割れの欠けを補完するように、文系科目と美術を一応の得意科目とする身だが。
情感を催す光景に映り込んだ男を切り取った後には、
あいにくと堅苦しく無愛想な文章しか残されず>>537]
え、もう完成させたつもりだから、
添削してもらっても書き直したりしないよ?
先生たちも、旅行先での課題なんて、出席点程度の
期待しかないでしょ。
ご飯食べたら、もう出しちゃうし。
[机上に置いたレポート用紙を視線で示してから、兄が寄越した栗をひょいと摘み上げる]
/*
駄目兄街道こそ我が道。
申と皇のお邪魔になっていなければ良いけれど。
そして、妹ちゃんといちゃいちゃしよう。そうしよう。
[結局意を決して女子の部屋へと向かう。
3-Dの女子部屋をコンコンとノックをして]
朝雲……いる?
[出てきた女子にそう尋ねた]
―ホテルの一室―
[慣れない頭を使ったせいで、背後からの襲撃>>519に反応が遅れてびくりと身を竦ませる。
だが、向けられた言葉に自分でも気付かず目を輝かせた。
大河のその表情からもお世辞や嘘はなく、本心のようで。]
はっ、俺が本気を出せばざっとこんなモンだよ。
[ドヤ顔で出来たレポートを振り翳せば頭に手が乗せられる。
よくできました、なんてお決まりの言葉と共に何度も動くそれに、
昔もこうやって撫でられた時の記憶が蘇って──]
『いろり、よく頑張ったな!』
「うん。だって俺、大河に褒めて貰いたかったんだ」
[気付けば、ふにゃりと嬉しそうな笑みが零れていた。]
って、なに人の頭に触ってんだよ!!
[我に返り、腕の内側を手で軽く叩き、頭から落とす。
睨み付けた後レポートを重ね、離れた大河にうだうだと文句と憎まれ口を混ぜ込んだ釘を向けて。]
寄り道する用件がねぇっつーの。
……たかが数ヶ月先に生まれたからって、
年上ぶってんじゃねぇよ。
[刺し返された釘に呻き、ドアを荒々しく閉める。
廊下を闊歩しつつ、がしがしと音が聞こえる程に頭を掻き、撫でられた感触を消そうとして。むしろ意識してしまい、奥歯を噛み締めた。
部屋に戻って来られたのは、夕食時間ぎりぎり前だった。*]
…残念ながらね。
[>>555玲緒の言葉に軽く肩を竦めてみせる。
パッと見、クラブとスペードは誤認しやすいからか彼女の目にも一瞬フラッシュに見えたらしい。]
――あたしの勝ちでいいわけ?
[別に引き分けでもいいのに。
そんな風に思ったのは、多分これが術の精度比べじゃないからだろう。
…多分。]
[昼間のことを思い出すと、今更恥ずかしくなってきたのか
部屋で一人百面相をしたり、突っ伏したりなどして
同じ部屋の相手に笑われていると。]
ん? あ、ステラちゃん。
昼間、どうだった?
そっちの班、どこ行ってきたんだろ。
[百面相をやめ、笑顔で声をかける。
が、手にした筆記用具を見れば、部屋の中へと促した。]
あ、レポート?
良かったら、中で書くの手伝おうか。
[相談事とは思いもよらず。
素直にレポートの手伝いを申し出るのだった。]
[レポートの手伝いも終えて一息ついていると、
ふとクラスメイトから声をかけられる。
なんだろう、と入り口に視線を移すと。>>560]
………………!!!
[万里の姿を認めれば、
目に見えて赤くなりながら、立ち上がって扉の方へと向かった。]
[亜梨沙が並べたカード>>539を覗きこみ、うーんと一緒になって悩んでみる。]
ここは、潔く引き分けでいいんじゃないかなぁ。
[何がどう潔くなのかはともかく。
もっとも、当人たちが勝敗を決めるのに反対するつもりはない。]
あっ、うん!ほんと惜しかったんだけどねー。
カード混ぜてもらってありがとね!
楽しかった〜
[亜梨沙に向けて笑顔で言って、ぱたぱたと手を振る。]
[狐様のご加護を言う玲緒>>549 には、またまたぁと笑う。]
だったらいいんだけどねー。
どちらかというとこれは、昼間行った伏見稲荷様のご加護かも。
うちの狐様は今頃散歩かつまみ食いかお風呂か…
ちょっとどこかに行ってくるって言ったきり、ふらふらしてるからねー。
[以前に一度、駒王のことを相談した気安さでさらりと口にする。
───神様をおとなしくさせておくにはどうしたらいいのかとか、ちょっとアレな相談だったけれど。
ちなみに、玲緒が飲みこんだ言葉を聞いたなら、全力で否定したのは間違いない。]
[食後の添削指導の提案に、無言で出し巻きを摘み、
有無を言わせず兄の口を塞ぐか暫し逡巡。
唐突に立ち上がった兄は、話半ばに席を離れ>>547]
お茶――…?
[急須の載った手近なテーブルも通り過ぎ、
悠々と申達の席近くまで。
とりあえず、出し巻きを半分に切ろうかと動かした手を止めて、兄の行動を観察し]
……、……
[何とはなしに思い直し、出し巻きを一切れそのまま兄の弁当に移しておく]
怪談話ー?
[確かに、修学旅行っぽいけれども。
玲緒の罰ゲームはコンビニに行く事らしい。
女の子一人は危ないから、誰も候補がいないなら一緒に行こうかなと思いつつ。]
…そういうのはさぁ、やっぱり寝る前とかの方が良いんじゃない?
[両手を幽霊のように顔の前で垂らしてみせながら、ふふふ、と怪しく笑うと、女子の悲鳴がロビーに響いた。
怪談を怖がっていたら退魔師なんてやっていられない。
そう言いながらも、あたしはどんな話をすればいいかなと考えていた。]
/*
少しは他の人とも語らいたいところだけれど、
ちゃちゃっと二人でお出掛けした方がいいかな。
ポーカー勝負を仕掛けて二人揃って4番が夢です。
― 大浴場 ―
ふんふんふふーん♪
[鼻歌歌いながら、がらがらと戸を開けて大浴場へ入る。
脱衣所に着替えを置いて、服を脱ぐ―――前にちらりと浴室を覗いてみる。
ふわりといい香りの湯気が漂ってくる向こうに見えるのは、広々とした大きな浴槽……と、狐。]
あ、いけね。
出掛ける約束してんじゃんか、俺。
[女子の居る所へと向かおうとしていたが、約束を思い出して
くるりとUターンを決めた。
後を追う男子に手を振って、がんばれよーと一言残し
急いで天倉との待ち合わせ場所に向かうべく、早歩き。
廊下は走ってはいけません。]
― 回想:ホテル食事前 ―
ふーん?
[>>507従妹の本当に一番になりたい時、に何かあったっけと首を傾げたりはしたものの、何となくはぐらかすような物を感じとり…そういう時の従妹の口は固いのだ。なのでそれ以上突っ込む事はしなかった。]
[一緒にの別の意味は解っていなかったものの。
この時ばかりは茶化す事無く真剣な様子の従妹に、こちらも神妙な顔で眉を下げていた。]
…うん。
[体と心の乖離。未来への不安。
ちらと従妹を見たが、すぐに視線はまた逸れた。
時々、従妹をまっすぐ直視出来なくて、従妹に気づかれないようそっとため息が落ちた。]
……………。
[>>527呼び捨てされてされた提案に皺が寄る。
こういう時は大概ロクな事考えて無い時だ。
が、嫌だと逃げるのもなんか嫌で。]
ちょっとまって、引き直しありなら引き直すから。
[と、勝負を受ける事に。
なお個人的な勝負かつ一回役取ってるので罰ゲームは免除…のはず。
J2枚は残して手札三枚との交換。 ]
― 少し前後して ―
あ、満井先生。
……罰ゲームやってからでよかったのに。
[>>533ぼそっと余計な事を言いつつも、気を取り直したように。]
その、お風呂の事で、ちょっと。
[男子風呂にも女子風呂にも一緒に入れない身の上。
どうしましょうという風に、首を少し傾けた。]
[部屋に入れば真理が何やら色んな表情を見せていたが見なかったことにしよう。
快く手伝うと受けてくれた彼女に感謝しながら、レポートをかりかりと書く。
大体書き終えたところで、口を開こうとすると、ドアのところに同じクラスの園部の姿>>506と、それに顔を紅く染めながら心なしかうきうきして見える真理>>565。]
……いいなぁ。
[ぽつりと零れたその独り言にはた、と自分で首をかしげる。
──真理たちの"何"がよかったのかな?
それが"羨ましい"という感情であることを少女はまだ知らない。*]
問題はないよ。…おごってもらうのを逃したのは惜しいけど。
それに、ゲームでの勝負でだし。
他は…負けない。
[>>563勝敗について問いかけてきた亜梨沙に頷き、言葉の最後には意味深なニュアンスを混ぜる。
負けないでいるのが彼女にライバルとして認めてもらう条件だと理解してるからこそ、落ちた言葉だ]
[時折自分を見るときの視線に、何かを感じるときがあるけども、それにたとえ気づいたとしても気づかない振りを。
従兄弟から何もいってこないということは言い出しにくいことなのだろうし、
自分にいえる事ならば言ってくれるだろうと、一種の信頼のためでもある。
それでも気になるものは、きになるのだけども。
先生の下へ向かう姿を見送るときには、隠していた不安も混じった、気遣う様子の視線で見送っていた]
―夕食後―
ごちそうさまでした。
[食後も手を合わせ、食材達と作ってくれた人達に感謝して席を立つ。
一度部屋へと戻り。財布や携帯などの貴重品と、聖前へのお土産をボディバックにしまい。
ショート丈のトレンチコートに袖を通してロビーへと向かう。
そしてロビーに出てみれば、なにやら賑やかな女子達と、それを囲むようにギャラリーがで出来ていたか。]
ポーカーか…。
楽しそうだけど、俺これから出かけるしな…。
[クラスは違えどロビーを始め、あちこちで恒例行事らしい? 罰ゲーム付きのポーカーは実に楽しげだ。
が、並ぶ罰ゲームの内容に瞳を泳がせる。
4番なんてあたった日は最悪だ。
せめて罰ゲームさえ無ければ、喜んでと言いたいところだが。
この罰ゲームがあってこそ、薔薇の下高校伝統の行儀といえよう。]
伏見稲荷様…なるほど。
また今度お話聞かせて。
[またまたぁ>>567と笑う好葉に一度頷きを返し、伏見稲荷に行った事を聞けばそう付け足した。
ふらふらしていると言われて、人に姿が見えない存在は便利だな、なんて思いながらも、好葉の傍から離れてあの狐の神様は淋しかったりしないのだろうかと少し気にかかった。
わざわざ修学旅行にまで来るくらいなのだし]
うん、じゃあまた。
[>>568手を振る好葉へとひらりと自分も手を振り、そうして大浴場へと向かう背中を見送った]
[ちなみに神様をおとなしくさせておくにはどうすれば…と相談を受けた時、玲緒は真面目に]
自分の身を供物に捧げる、とか?
[なんて言ってみたりして、それがベストなアンサーではないと知ってから、真面目にその方法を模索してみたりした。
けれどもベストアンサーが見つからない現状、何か愚痴があれば聞くといった対応のみとなっている。
もっとも、人と一線を置く距離を保つ玲緒にしては珍しい事ではあるのだが]
[万里の言葉>>580を聞けば、
どことなく心が熱くなるのを感じながら。]
う、うん……。
私も今、少しホテルの中見て回ろうと思ってたんだ。
万里くんも、一緒にどう?
[恥ずかしいながらも、じっと万里の顔を見上げた。]
あ、織江君と一緒だ。
[>>546札柄まで一緒だったので珍しいなと。
…従妹がそれを上回る物だったのは今は知らないけれど。]
小さくても役があったら罰ゲーム免除だから良かったね。
[一回やっておけば皆文句も言わないだろうしとか思いつつ。
ふとE組周りを見れば、一発役持ちはけっこう多いらしい。]
結構簡単…?それとも運がいいのかなみんな。
[>>574従妹の小吉の例えには、成程と思って頷いた。]
おお、好葉、今来たのか〜
よく食ってたみたいじゃの。
[浴槽の縁に、ダレ〜ンとして手を振る。]
こっち来て、さわさわして〜
…逃げられてよかったと思ってますよ。
[多分逃げられないんだろう、と漠然と思いつつ、ため息を一つ。
続く質問>>577に、あー、と声をあげる]
部屋にお風呂はありませんでした?
もし無ければ、私の部屋のを使うか、時間ずらして誰もいない時間を使ってもらうかしましょう。
[皆と一緒に風呂に入れない人のためにシャワールームはあったと思ったが、それは女子の部屋だけだったか。
教師陣の部屋には備えてあるため考えていなかった。
尤も、学校で貸しきっている大浴場も誰もいない時間が無いわけではない。
だから方法を提示して]
美土代君は、どうしたいですか?
[そう、首を傾げた。]
さすがに、ここだと目立ち過ぎるかな……
[部屋までいって呼び出すだけでも十分目立つ行為だろうが、今更のように気にした]
紫式部かくやの54帖は期待されて居ないだろうが、俺は気になる。
―――…確り走り書きまで取っていたじゃないか。
[彼女の隣へ戻るなり口を開く兄の興味は、一週回っても削げず。
冷え始めた夜には、淹れたての茶が五臓六腑に染みた。
その間に彼女の言葉をもう一度脳内で反芻するも、
拝読に対する否の言葉は見つからず終い。
沈黙とは即ち肯定、世界は都合よく出来ている。>>559]
では、提出がてら後学の為に拝見させてくれ。
[嫁入り果たした出汁巻をひょいと胃袋に迎えて、手を合わせた。
ご馳走様、と傍らの彼女に告げて、立ち上がり際にレポート奪取。
ひらりと彼女の視界の端を泳ぎ、兄が回収。>>569]
ほら、琉璃もおいで。
赤ペンなんて持ち歩いていない、添削は口頭だ。
[白々しい言葉と笑みで妹を誘い、攫ったレポートが閃く。
そうして夕食を済ませた双子は、何時もの調子で広間を後に。*]
[わざわざ釘を刺しにきた一言に、呆れる。]
……つけた覚えない首輪なら、取れようがないだろ。
牽制しなくても、あんたが妹を護っておけば問題ない。違うか。
[そういうことなら、犬本人に言えばいいものを。
何故こちらにお鉢が回ってくるのかと、面倒くさそうに眉をひそめる裏。
どこか安堵している胸の内を、自覚する。
このシスコンを拗らせた兄がいる限り、高殿妹においそれと手を出すことは叶わないだろう。]
ああ。それとも、自信がないとかか?
[自信ないとか言わないよなと。
念押しするように肩を叩く手に、表情の裏は読ませぬ涼しい顔で返し。*]
怪談話……。
あまり本格的なのはやめた方がいいかもね。
[罰ゲームに張り切る亜梨沙>>570を見れば、ついそんな事を言ってしまう。
雰囲気が出るのは確かに寝る前だ。
けれど、古の都と呼ばるからには怨霊話の類いとも縁深く、何か良くないものを呼び寄せるのではないかと思った。
何かあれば、玲緒か亜梨沙が祓えばいいだけだけども]
あ、ごめん盛り下げる事を言って。
じゃあとっておきの話、期待しようか。
[周囲の子達の雰囲気に気づいて、流れに合わせる事に]
うん!
そうだよね、お土産も選びたいけど……。
京都で買うのと奈良で買うの、どっちがいいだろう。
[そんな他愛もないことを話しながらも。
手が引っ込むのに気付けば、少しだけ寂しげな表情が浮かんだ。]
じゃあ、コンビニ行ってくる。
パーティー袋のお菓子と、飲み物も大きいペットボトルでいいかな。
……一人で行くよ。
[ついてきて、と気軽に言える相手はいない。だから自分からそう言い、まずは財布のある部屋へと向かう事にした。
まさか亜梨沙がついてきてくれる気持ちでいるとは知らずに]
……ギャラリー、また増えてた?
[周りを見て、少し驚きの声を上げた]
………………あ。
[万里の言葉にようやく引っ込めた意味に気付いて、
今更ながらに赤くなっている。]
今来たのかー、じゃないわよもう!
ここ、女子風呂よ!女子風呂!
男子禁制!!!
[だれんと浴槽のふちに垂れてる駒王の前までつかつかつかと歩み寄り、さわさわではなくべちべちと駒王の頭と言わず背中といわずに手のひらを振り下ろす。]
[寄り添う兄に厳重に保護され、伸びやかに育った妹は、発展途上は頗る素直に育っていた時期もあった。
――それは時折、意図せずして兄に手を焼かせる程に。
今も甘やかされるのは、そのせいもあるだろうか。
左手に視線を落とせば、兄のハンカチに包まれた左手。
放っておけば口実が成り立たなくなる現状から、そっと目を逸らす。
真直ぐ差し出される手を解けないのは、幼い日から変わらない]
―ロビー―
えぇーっと…天倉、天倉と。
[具体的にロビーの何処で待ち合わせるかを連絡するのを
忘れていた為、しばらくは首を右へ左へと動かしていた。
手には、しっかりとクラスの男子から借りたトランプ――。]
あ、居た。
天倉!
[その姿は多くの生徒の中であっても程無く見つける事が出来て、
>>581早歩きのまま近付いて行く。
篤史の服装は制服の上着とお出掛け用肩掛けカバンと、
昼間と何ら変わりない姿だった。]
/*
エスパータイガー…!
無いよ!なんでギリギリで踏み込まないかって、
兄としては好かれているのは分かるけど、
男としては自信がない青い春なんだよ!
/*
京都はでも神社仏閣たくさんあるからそこまで出ない、か。
いや、それだけのものを抱えていると思えばいいのか(調べるの怖い)(怖がり)
…そ。
じゃあ遠慮なく。
[>>579首肯する玲緒に、ありがたく権利を行使させてもらう事にして。
微妙なニュアンスが含まれた言葉には、]
――そこはあたしも譲れない。
[負けない、という気持ちを新たにしてそんな言葉を返した。]
― ホテル・廊下 ―
[さて、妹はちゃんと付いてきてだろうか。
広間を出ると、数歩で振り返るのが最早癖。
彼女よりも薄い赤毛を緩やかに揺らし、
視界に収めれば、無音で双眸を撓めて見せた。]
………季節柄観光客が多く、賑やかな雰囲気でしたが?
珍しい、本当に無難なんだな。
[早速掌中で弄ぶ、レポートの書き出しを読み上げ、
意外そうな口調には若干の含み。]
――――…珍しいな、本当に。
[レポートの手伝いは何とか出来たが、
ステラの様子がいつもとは違う気がして、それが少し気がかりであった。]
ステラちゃん、後で一緒にお風呂行こうよ。
確か、大きなお風呂なはず。
[もし何か悩みでもあるようなら、そこで話を聞こうかと。
去り際の表情>>578がどうしてか印象深かった。]
内容によるよね、罰ゲームも。
人によってはちょっと難しいのとかあるし。
[大体のことは自分もできるつもりだし、あまり無茶な罰ゲームもないはずだとは思いたいところ]
乱暴は、よすんじゃ〜
ぐおぅ… べちべちは痛ぁい
[苦笑して避けるポーズをとるが、その動きはどこか鈍い。
身体のあちこちにはうっすら青痣。]
凶の方が珍しいっていうのはよく聞くね。
大凶引くのなんてもっと稀らしいね。
そもそもいれてないところも結構あるみたいだし。
[場所によっては1%にも満たないらしいよとか、
そもそもの始まりは古代に神の意思を占うために籤引きしてたのが源流らしいよとか、
何とかってえらい人がはじめたんだよとか、いらないことまでしゃべっていた]
[遠い記憶の中心に焼きつく人も、ずっと変わらない。
――あの日左手に嵌っていたものは、少し違うものだけれど。
幼いながらに気取った一人の男児のプロポーズに、
ままごとだと思い込み、いいよ、とあっさり首を縦に振ろうとした日。
小さな花婿候補が、せっせと砂場に拵えた教会を踏み躙り、
無自覚な花嫁を略奪に兄が乱入したのは、間一髪のタイミングだったといえる。
裏庭に攫われ、懇々と言い含められる間も、
何故兄がお説教を始めたのかは、実のところあまり理解していなかった。
――それでも、懸命な顔が可愛らしく、愛おしくて。
無性に嬉しくなって、じゃあお兄ちゃんと結婚する、と応えたのを覚えている]
うーん……家族用にだろ?
なんとなく京都のほうが有名なお菓子とかも多そうだけどなー。
俺が奈良のほうは予習してないからだけで、いいものあるのかもしれないけど。
ま、とりあえず行ってみるか。
[と促すと、ロビーのほうへ向かうのだった]
―ロビー―
聖前、こっちだ!
[>>595ここで颯爽と聖前が現れてくれれば、2人で視線に外出ると踏んでいれば。
ちょうどいいタイミングで当人が姿を現してくれた。
しかし、これでポーカーをやらずに済むと安心していた気持ちは、しっかり裏切られることになる。
なぜなら聖前の手には、しっかりトランプが握られてるではないか。]
――お前……、やるの…?
[本当に? といわんんばかりに不安げな視線を向ける。
せっかく罰ゲームなんかで、格好悪い姿を見せないで済むかと思っていたのに。]
あれだぞ? 罰ゲーム。
[大きく張り出された罰ゲームを指さして、真顔で訪ねる。
恐らく顔には、"頼むからウソだと言ってくれ"と大きく書かれてあっただろう。]
ふっふっふっ、よしよし、リオ君勝負といこうじゃないか。
[勝負を受けた従兄弟相手に不敵な笑みを浮かべて、3枚交換する様子を見ている]
みているといいよ、織江君!
これが真の勝負師のポーカーというやつだよ!
[J3枚を残して二枚追加でひきーの、自分のも罰ゲーム回避後なのでたぶん大丈夫だろう。
交換したカードはまだめくらずにいた]
うん、家族用。
お菓子か何か……食べ物を皆にと、あとは
妹の分は何か買っていきたいなぁ。
[そんなことを言いながら、万里と共に歩く。]
京都の方だけでも、
予習しているだけ凄いと思うんだ。
[頼もしげな視線を向けながら。]
[――幼い求婚者を突き飛ばした兄が、挙式後まもなく
先生に叱りつけられたのは、碌に覚えていなかったが。
少し不器用に編まれた白詰草の指輪が、しっくりと薬指に収まる様を、隣で満足げに眺めてばかりいたから*]
……頑張ってね先生。
でも先生なら大丈夫だと思うけど。
[>>586溜息つく担任の先生とさっきまでの部屋の様子に、多分言わされるんだろうなぁと思ったのでそんな励ましとかつけつつ、視線は自然少し下に落ちたりもした。]
男子部屋には無かったです。
僕らのとこだけかもしれないけど…。
うーん…。
[提案された先生に迷惑かけるか、大きい風呂を時間をずらしてでも堪能するか、の二択に悩むように眉根を寄せる。大風呂の魅力は高いけれど、安全度は前者の方が多分高い。
暫く悩んだ後。]
…お邪魔でなければ先生の所をお借りしたいです。
[結局安全な方を選ぶ事にした。]
[真理の言葉>>597にうん、と頷く。]
いって、らっしゃい。
わたしも、もどる、ね。
[お風呂に行くときは呼んで、と続けて、自室へと戻った。*]
ほらほら、さっさと出なさーい!
[しばらく無心に手のひら乱打していたけれども、ふと駒王の様子がいつもと違うことに気が付いた。
あちこち青痣作ってるのを見て、首を傾げる。]
あれ?駒王、それどうしたの?
どこかで転んだ?
[自分のせい、とはほんのちょびっと考えたけど、すぐに忘れた。]
さて、リオ君、織江君…
私のカードをめくる前にリオ君の交換を思い出してほしい。
3枚のカードを交換した、つまり残したいカードは二枚しかなかった!
[気分はさながら探偵物の犯人を追い詰めるときの探偵や、勝利を確信した上での解説者のもの]
つまりリオ君の手札は二枚残す役、ワンペアっ!
そして引いたカードから作り安い役はよくてツーペア、うまく入ったところでスリーカードがせいぜいのところ!
まぁね。
[>>592玲緒の言葉には小さく頷いてみせる。
京都には百鬼夜行とか幽霊や妖怪の話が数多く伝わっている。
そうした話が成立する下地のようなものを備えているという事だ。
百物語というのもあるし、よろしくないものを呼ぶというのはあるかもしれない。
何かあった場合には、全力で対処する心算ではあるけど。]
は、ハードル上げないでよ?
じゃあ、怪談話は消灯の三十分前にあたし達の部屋で!
聞きたい人はこっそり来てね。
[期待…という言葉には思わず眉を下げたけど、腹を括って周囲に聞こえるようにそう言った。]
この時点で私の勝ちはとっても揺るぎないのだけど、私は最後まで手を抜かない!
[そしてカードを二枚めくってから…、一瞬だけむぅと残念そうな顔]
Jのスリーカード!どうだっ!
[最初から役高い状態で勝負挑んでたという鬼畜っぷりに突っ込む人はいたかどうか]
…あ。
[>>594財布を取りに行くという玲緒はどうやら一人で行く心算らしい。
女の子が一人で夜に出歩くんじゃありません。
部屋へ向かおうとする彼女の背にそう声を掛けようとして――]
え。
あ、ほんとだ。
[少し驚いたような声を上げた玲緒にギャラリーに視線をやって、あたしは思わず目を丸くした。]
え?やるよ?
その罰ゲームがあるから燃えるんじゃないか。
さっき俺んとこのクラスの女子も勝負してたって聞いたぜ?
[どこか適当なテーブルと見渡すと、少し奥まった所に
カウンターがあったので其方を指差して]
勝負だ、天倉!
[出掛けるのはその後からね、と付け加えて。
まず最初に謝るはずが何処へやら、ポーカー勝負を
挑む流れになった。
乗り気でない>>601>>602天倉の様子など構いもしない。
罰ゲームへ持ち込む事が出来れば、彼の普段と違う一面が
見られると思えば、やるしかない。]
私も旅行は楽しみだったんだけど、その……。
[万里の言葉>>611に、思わず赤くなる。
まさか班分けで万里と同じ班になることを願っていたり、
班分けが決まった後もどんな服を持っていくかとかそんなことばかり気にしていたなどとは、とても言えない。]
………………万里くんが、同じ班で良かった。
[あれこれ考えて真っ赤になった後、
零れたのはこんな一言。]
……当然だろ。
[誰が逃げるか。
挑発されてるのはわかったが、そこまで言われて引かない選択肢など存在しない。
せーので引いたカードの手札は、]
[無理でしょうね、と励まし>>605に苦笑しつつ、報告にはふむと一つ唸り。
その後の答えにも納得し、分かった、と頷いた]
じゃあ、先生は自分の部屋に戻っていますから。
準備が出来たらまた来てくれると嬉しいです。
[いつでも大丈夫ですよ、と安心させるような声音を心掛ける]
……当然だろ。
[誰が逃げるか。
挑発されてるのはわかったが、そこまで言われて引かない選択肢など存在しない。
せーので引いたカードの手札は、]
……ああ、あれは。
別に使おうと思ったんじゃなくて、
[――より鮮明に、覚えておきたかっただけ。
書き散らしたのは、人伝の情報と、八つ当たりめいた恨み言。
持て余したものを、ただ吐き出しただけ]
お好きにどうぞ、読み物にもならない自信あるけど。
[予想はついた兄の行動、提出前にその手に回収されるレポートを見送って立ち上がる>>590]
…何かそういう事らしいから、お説教好きな先生に
ちょっと呼び出されてくるね。
[同席する友人達に渋面を向け、ご馳走様、と食堂を後にする]
― 男子部屋 ―
罰ゲームしてる人を見る分には面白いんだけどね。すごく。
あ、お御籤引いてない。明日は引こう…。
[>>589織江の美味しいにはわりと酷い発言をしたり。
おみくじの話題が出れば、明日は引けるといいなと心の中のタスクに追加した。]
…そういやさっき、先生たちもカードしてたのかな。
満井先生、罰ゲームっぽかったし。
[とは少し前の事を思い出しながらぽつり。
違う場面を目撃してそう受け取った可能性もあるが、大した違いはないだろう。]
じゃ、勝負持ちかけた俺からが良いな。
役出来ますように〜〜〜…ルール良く分からないけど。
[何か不安を誘うような事を言いながら、良く切った
カードから5枚を引いてみる。]
ほい。
[カウンターの上に並べられる…]
―ロビー―
……わかったよ……。
[が、願いも虚しくポーカーをするハメになればこちらも男だ。
そもそも好きな相手にやると言われれば、断ることなどありえない。
やるとなれば心を決めてカードを引く。]
ようすうるに、1つでも役が出来ればいいんだろ?
ブタじゃなけりゃ、どうって事ないさ!
[人、これをフラグと言う。
自分の言い訳が盛大なフラグだとも気がつかず、5枚のカードを選ぶ。
さて出たのはと言えば――だった。]
/*
奈良はコース組んでるんでしょうか。
それにwktkしつつ、自由行動あったら新薬師寺に行きたいです。十二神将見たい()
レッツ、干支塗れ!
……完全に私の趣味ですね。暫く見てないなー。
他にも勝負しようとしている人、いるみたいだね。
[>>610目を丸くした亜梨沙に告げて、視線で聖前の方>>612を示す。
近くにいた天倉は、顔を覚えていない人だから違うクラスの者だと玲緒は判断して、二人は仲がいいのだろうと頭の片隅で思う。
友人ですらない関係である亜梨沙と己を思えば、それが少し羨ましくもあった。
天倉の感情も知らずに]
じゃあ、行ってくる。
[そうして部屋へと戻り、鞄から財布を持てばそう声をかけた。
着替えはお風呂を済ませてからでいいだろう、という事で未だに玲緒は制服のまま]
[好葉が首を傾げる様子に、着衣のまま入ってればよかったかなー、と思ったけど、やっぱり殴られる未来だった気がする。]
危険物がわしに向かって飛んで来た〜
神の秘密と書いて神秘!
あいあい、
のぼせた〜 出る〜
[ズルズルと湯船から這い出ると脱衣所に向かう。]
……お互いワンペアか。
なんというか、残念なような。
お前が女子の風呂場の前で全てを曝け出して叫ぶシーンとか
拝みたかったんだけどなー。
ナー。
[一応は罰ゲーム回避となった以上、これ以上の勝負の
必要性は篤史側には無い。
ただし、天倉が続けようと言うのであれば続けるつもりはある。]
[距離を空けず、兄の後ろを大人しく歩く。
傍近くで振り返った長身に、思わず上体を反らして、何とかその場に踏み留まる。
直に一歩を踏み出し、兄の歩む先へ。
レポートの冒頭をわざわざ読み上げ始める横顔を、
一度尖った視線で刺して]
……音読の教材にするとまでは、聞いてないけど?
とりたてて珍しくもないでしょ、大概は無難にこなしてる。
[ぴたり、足が止まれば不安に駆られる。
何かおかしなことを言ってしまっただろうか……と、
不安げに万里の顔を見上げれば。]
………………!!
[返ってきた言葉>>624に、
何も言えなくなってそのまま視線を逸らせる。
……万里くんは、ずるい。
そんな言葉が喉元まで出かかるが、
元はといえば自分が言った言葉だ。]
……あ、ありが……とう。
[そう、小声で返すのが精一杯だった。]
―ロビー―
…だな。
いいだろ、お互い回避できたんだから!
[さも残念そうに項垂れる聖前に、少しだけ声を荒げつつも。
宥める言葉を口にする。]
なにが悲しくて女子風呂の前で叫ばなきゃいけないんだよ!
嫌だぞ『3年D組 天倉優護 推参!!』とか言うの!!
[思いっきり今言っているが、ここが女子風呂とか関係ないから言えることである。]
時間無くなるし行くぞ…、
ここから、それなりに歩くんだから。
[行く場所が近所の散歩程度でないことは、この言い回しで気がついてくれただろうか。
ポーカーの続きはせずに、立ち上がる。]
ちょっと、駒王ってば!
[ずるずるぺったり湯船を出る駒王を追いかけて、脱衣所の方へ。]
ほら、ちゃんと拭かないと風邪ひくよ?
タオルこれ使っていいから。
それにその危険物ってなにそれ?
秘密でも神秘でもいいけど、痛くないの?
お薬探してこようか?
[あれそれと言いながら、まずは自分のタオルを押し付けた。]
―食堂―
[視線に気付いたのか、兄がこちらを見ている気が、する。>>543
見ていただけなのだし、後ろめたいこともない。
遅れて、妹がこちらにと手を振って来た。>>544
動いた口許は何を言ったかまでは分からないが、
その短さから社交辞令の類だろうとは予想が付いた。
手を振り返すことはないが、無視すれば無視したで
「俺の妹に手を振らせて無視とは何事だ」と思われそうな。
あれこれと考えるのも面倒になり、軽く会釈しておいた。]
[まさか視線を追われ、高殿妹とのそんなやり取りを大河に
見ていられるとは気付かぬまま箸を動かす。>>554
女子は苦手でも高殿妹には苦手意識が薄かった。
セコム兼番犬ならぬ番人の兄が付きっきりのせいか、
そこまで近い距離間での触れ合いがないからだろうか。]
[あの兄に聞かれれば怒髪天を突きそうな、
それでいて自分に取ってはとことん呑気な考えを浮かべて
気の抜けている大河から椎茸を強奪。>>556]
言った言った。大河がぼんやりしてただけだろ。
[にやついていた表情も、しぐれ煮を奪われて一転。
口に消えて行った肉の塊に大口を開けて怒鳴った。
一塊ではあったが、口に入れるだけでほろほろ溶ける程に煮込まれたあの肉を奪われたという事実は許しがたい。]
って、肉!!
人がせっかく……ああ、もう。
[掴み掛かろうとしたが涼しい顔で食事を終えた大河に毒気を抜かれ、がっくりと肩を落としたのだった。*]
本当ね…。
[>>622視線で示された先にいる、図書委員の二人を目に収め。
班長はそちらの勝負の行く末が気になるらしく、ちらちらと視線を送っている。
なかなか絵になる二人だ。
その二人が、新幹線でちょっとしたアクシデントに遭った事をあたしは知らないでいた。]
あ、ちょっと待ちなさい。
女の子一人で夜道は駄目。
あたしも一緒に行く。
[財布を持って、行って来るという玲緒に、真面目な顔でそう声を掛ける。
一応、数か月だけあたしの方が誕生日が先だ。
断られたら食い下がる事は出来ないけれど。]
[>>622出かける間際、視線を感じて振り向けば。
ちょうど未谷が立ち去る所だったろうか。
確か彼女は聖前と同じクラスだったはずだが。]
……。
[もしかしたら彼女は――。
そんな考えが脳裏によぎり、振り払う。
まだ、どうかもわからないし。
何があったとしても、決めるのは聖前だ。]
……じゃあ、お願い。
[>>629亜梨沙が一緒に行くと言ってくれた事に玲緒はほんの一瞬目をまたたかせ、それから素直に頷いた。
それからフロントへ行き、最寄りのコンビニの道を聞いてからそこへ*向かうだろう*]
― 男子部屋 ―
僕2と4番辛い…。
[>>598マリーの言葉にぽつり。
プラス個人的には5番も困るのだがそこは黙っておいた。]
凶はめでたいって意味もあるらしいって聞いたけど。
箱からメが出てるみたいでしょ凶って漢字。
[何処で仕入れた知識かは忘れたが、そんな風にいう人もいたなとか思いつつ凶話>>600にも参加。]
[手札交換して出来た役は、さっきのワンペアよりは良いツーペア。
>>603ほっとしながらも不敵な従妹の顔に安心はできず、勝負師とか名乗る従妹に微妙な顔をしつつ。>>607なんか解説始めた様子に余計に微妙な顔になった。]
その解説…あってるけど、あってるけどさ。
ちぇ。勝負師っていうから全部交換するかと思ったのに。
って元からスリーカードだったのマリー…。
[>>609こっちの手札は見られていたから、確信犯だろうと半目になったが、勝負を引き受けた以上負けは負けだ。]
ちぇーまた負けたぁ。
[元々勝負事にもマリーは強く、あまり勝った試しはない。
それが悔しくてそれがそのまま顔に出たが。]
…えっと、負けたら何だったっけ。
マリーに何かすればいい…の?
[そういや具体的な賭け事は聞いていなかったなと、首を傾げるようにしてマリエッタを見上げた。]
― 勝負前・教師部屋の前 ―
[>>615スタイル良さそうだから心配しなくてもとは思いつつ。
多分自分の感覚と先生の感覚では全然違うのだろうとは漠然と理解していた。]
(というか先生くらい出るとこ出てたり、
形がしっかり決まってたら悩む事も無かったのかなぁ…)
[下がった視線の先に見える物を見ながら頭の中に出てくるのはそんな事。
性的思考が薄いのは、おそらく自分がどっちつかずなせいだった。
とはいえ優しい承諾の声には安心したような、ほっとした笑みを浮かべて。]
ありがとうございます。
それじゃ、後でお願いします。
消灯に間に合うようにはしますから。
[担任教師にぺこりと頭を下げてから、先生頑張れと無言のエールを送りつつその場を後にした*]
安心せい、今すぐどうこうはあるまいよ。
[好葉のタオルをもふり。モフモフ。
ヘタっててもつい笑顔になっちゃうね。]
優しいのう。
うむ、薬湯に浸かったから、回復するはず〜
あと、湯上がりにコーヒー牛乳があればもっと〜
[すい、と泳ぐように赤毛が抜けて行く。
己も歩みを再開させ、夜の中庭が全面硝子に映る廊下を渡る。
特段行く宛ても無いが、部屋に戻れば妹とは別れねばならぬ。
それが惜しくて、引き止めるように声を続けた。]
―――…無難でも悪くないさ。レポートなんてそんなものだ。
ただ―――…、お前が如何思った、と云う感想は無いんだな。
[朗々と語るような真似はしない。
彼女の気が惹けたなら、それ以上朗読で辱めることなく所感を添え。
アウトプットに難がある己ならいざ知らず、それらは妹の領分だ。]
[万里の言葉>>630がどこか歯切れの悪いことに気付けば、
やはり不安そうに視線を向ける。
落ち着かなかったり、すぐ不安になったり、
こんなにも心かき乱されるのは、
やはり相手が万里だからなのだろう……。
今までなるべく意識せずにいたことを、
こうして旅行先で一緒にいると、意識せざるを得なくて。]
源氏物語まで引き合いに出したのにな。
六条御息所に興味が?
[少しだけ、意地悪な口調で首を捻る。
彼女を追い抜くことなく、半歩後ろを歩む兄。
今となっては何時もの光景だ。
少し前は隣を歩み、ずっと前は彼女が後ろに居た。
すれ違うように変わってしまった距離を、
未だ埋められないのは、禊きれなかった悪癖の所為か。
僅かに瞳を揺らしつつ、細い溜息を吐き出した。]
………………。
[自分から手を繋ぐ勇気は、まだ持てず。
ちょこん、と服を掴むのだった。]
等価交換とか質量保存とかそういうの知らねぇのかよ、
きのこが大好物ってんならまだしもさ……。
[むくれつつ残った食事を口に運んでいれば、
いつの間にか近付いていた高殿兄>>547に目を丸くした。
自分ではなく大河の肩に置いた手に訝しみ視線を向け。]
[わざとらしく投げられた視線の意図が読めず、
耳元に何か言う動作に忙しなく瞬きを繰り返す。
何を吹き込まれたか聞けないと分かっていての所業だろうか。
だとしたら随分と狡猾な立ち回りだと感心すら覚える。]
[元の場所に戻って行く高殿兄>>550と、
眉を顰める大河の顔>>591を横目に見て、
テーブルの下でとんとんと足を踏み鳴らす。
ようやく食べ終え、茶を口にしたがいまいち味が分からなかった。*]
―ロビー―
面白いからに決まってんじゃんか。
何しろー?普段あんまりハメ外す事ってしないだろ?
たまには違う部分を見せるのも良いって話だよ。
女子の風呂場の前で叫んだら、お前人気者になれるぞ。
[大体は男子のヒーローとなり、女子の敵になるだろうが。
そんな光景を思い描いては意地悪く笑ってみせて、
カードを片付け始める。]
続きやんないのは残念だけど、何?そんなに歩くのか。
何処行くにしても早い目に戻れるようにしようぜ、
消灯時間過ぎたりしたら先生から大目玉だし。
[天倉の後に付いて、さて何処へ行くのかと訊ねながら。]
なにそれー。余計気になるー。
[いますぐどうこう…がないなら後でどうこうしちゃうんじゃないだろうか。
なんて思うけれども、そこは深くは聞かないことにする。
だって、神秘とまでいわれちゃあね。]
はいはい、コーヒー牛乳ね。
後で一緒に買うから、ちょっと待っててくれる?
他の女の子もいるんだから、入ってきたらだめだからねー。
[ちょっと元気が出てきたっぽいのに安心したら、つい甘やかすようなことを言ってしまった。
なんだかお疲れのようだから、甘いものが欲しいのかな、とも思う。]
ん…?
未谷さんと丑ヶ谷さん、もしかして罰ゲームでも当たったか。
[同じクラスの二人が先に外へ向かうのを首を動かして追う。
>>629>>632名前に似たようなものが見える所や、何かと
二人で居る気がする所から、篤史のめでたい頭は
普段から仲が良いと勝手に思っていたりする。]
……あの子達くらいになると、お互いの色々って
よく解ってるんだろーなー。
[そんな勝手な思い込みから、羨ましそうな小さな呟きひとつ。]
俺、天倉の事あんまり知らないんだよな。
[クラスも違うし、委員会活動でも同じ担当になる事も無く。
互いに時折会って話はすれども、彼という存在の深い部分までは
知るに至っていない。
羨ましそうな呟きは、ぽつりと天倉の傍で零れて
勝手に胸の内にじわりと染みを残す。]
…玲緒に何かあったら、おじさん達悲しむでしょ。
[>>632素直に頷く玲緒にそんな事を言って。
立場上、仲良くする事は出来ないけど、いい人達だと思う。]
それじゃ、行って来るねー。
[あたしも着替えていないから制服姿だ。
財布と携帯は持っているから、班の子達に声を掛けると玲緒についてフロントの方へ行って。
ホテルの外へ繰り出す。**]
[自室に戻った後、ポーカー勝負を友人から持ちかけられ。
挑発に乗った大河に不敵な笑みを浮かべる。>>616
あまりにも悪すぎる引きに絶望していたが、
どうやら大河も役なしだったようだ。>>621
自分のことは棚に上げ、顔を僅かに青褪めて固まる大河に
ぶふっ、と口を押さえて噴き出した。
ばしばし乱暴に肩を叩き、ついでに指を差して一通り笑い。]
手札的には俺の方が勝ってるけど、罰ゲームは嫌だな。
よし、男らしく5枚全部チェンジで!!
[罰ゲームの内容によっては精神的に負けそうだ。
手札を戻し、チャレンジすることを告げる。
再度シャッフルされ、配られたカードは]
……え、全部、あたしの感想じゃない?
印象に、発見に、興味関心。
情報源はネットだけど、そのへんは全部自前だもん。
[兄の示唆を薄ら察しながら、要点だけ答える]
それ以上は、今必要じゃないでしょ。
求められてないものをわざわざ付け足すなんて、…面倒。
気になったら後でわしのところに忍んでくるといいぞ…
[好葉はなんとなく不安?不満?不審?げな感じだったが、この場は具合を優先してくれるようだ。
コーヒー牛乳も後で買ってくれるらしいし。]
ありがたいのぅ。
もう一回風呂の中で待ち伏せしてる体力もないんで、好葉はゆっくり入っておいで〜
[そろそろ他の生徒たちが来そうだけど、脱衣所のベンチでゴロゴロ。*]
―竹林―
だって…また、気…つかわ、せちゃう、から…。
[彼は「お嬢様」と言ったが、多分その通りなのだろう。一緒にいるには自分は甘すぎる、と痛感している。
困らせちゃいけない、そう思って笑うのに、涙が溢れてくる]
―ロビー→外へ―
まあ、女子だしな…。
行こう。
[>>641聖前の思い込みを、女子だからの一言で片付け、納得してしまう。クラスは違っても、いつも一緒に行動出来る女子達が羨ましかった。
それは女子達だけではなく、Aクラスの高殿兄妹や皇達。
あるいは園部や朝雲、蜷」とリリブリッジにも言える事だったが。]
夜間拝観に行ってきますが、時間までには必ず戻ります。
[消灯時間までには、必ず戻ることを手近な教師に告げて、ホテルを出る。こういう時、あっさり容認されるのは。普段、真面目に振る舞っているおかげだろう。
今日だけは、自分を褒めてあげたい。]
/*
その出目をさっき!!!さっき!!!!
なんでやそんなにいろりちゃんの罰ゲーム見たいんか!
美味しいけども!!!!!
(6はやめてください結構しんどそう)
[と、彼の体温が近くなる。どうしたらいいか分からず、でも心地よくて離れられず]
少しだけ、貸してください…
[何を、とは言うことは出来なかった。
収まり、離れるまで彼の腕に包まれていただろう]
[こんなやり取りも後何回続けられるだろうか。
そんなことを考えながらちょっとの間見つめてしまっていて……、
すぐに笑顔を向けると]
負けたほうが勝者のいう事を何でも一つ聞くんだよ♪
なににするかは……、考えておくから楽しみにしておいてね♪
[賭けの報酬については一時保留とした]
[再び裾が掴まれたのに気づくと、ちらりとそちらに目をやって。
ゆっくりと手を握った]
…それはお互い様だろ。
[思わず聞こえた呟きに、一瞬歩みが止まりかけ。
顔は前を向いたまま、囁き返す]
――…何でだよ!!!!!
[変わらない、むしろカード単体の強さで見れば劣化した
手札に、叫びながらベッドにダイブした。
枕を引っ掴んでごろごろ転がり、苛立ち拳を布団に叩き込む。
罰ゲームなんて嫌だ嫌だとごねる背中に、友人達の声が届く。]
『申くんの!』『格好良いとこ』『見てみたい!!』
[タイミングばっちりの合いの手を入れられ、
抵抗虚しく2(6x1)の罰ゲームをやらされる羽目となる。>>#1]
[万里の笑顔が目に入れば>>643
安心や嬉しさより何より、
頬が上気して、更に鼓動が早くなってしまう。]
……やっぱり、万里くんはずるい。
[結局は、先ほどは押しとどめた言葉を口にしてしまった。]
[手を握られれば、安心したように表情を綻ばせる。
少しの間手が離れていただけで、
こんなにも不安だったんだ……と気付けば。
改めて、自分の思いを知るのだった。]
俺は女史のヒーローなんかより……
お前のヒーローになりたいよ――。
[さらに小さく呟いたのは、紛れもない本音。*]
[玲緒に何かあったら――…なんて。
自分で言っておきながら、不穏なその内容に表情を硬くしてしまう。
もしもそんな事があったら、
それが誰かの悪意によるものであったなら…絶対に許さない。
見えない対象に対して胸に宿したその想いは、退魔の力を持つ炎のように激しく。
一体何なんだろう。これ。
……分からない。*]
ほらほら、そんなところにいると着替えられないでしょ!
部屋で待ってて、ってばぁ。
[ゴロゴロしてる駒王を容赦なく追い立てて脱衣所の安全を確保してから、ようやくゆっくりとお風呂タイム。
…の前に、着替えと一緒に持ってきたものをごそごそとあさり、脱衣所の入り口の扉にポータブルしめ縄をいそいそと設置した。
これでもう一安心。]
……ああ。
どっちかというと寧ろ嫌いだな、ああいう人。
[無自覚に恋敵を呪い殺す程、独占を求め焦がれる男に、
唯欲しいのだと強請る事も叶わなかった東宮妃]
嫉妬深くて、煮えきらなくて、そのくせ未練がましい。
[引け目と臆病を理由に、別離を選ぶ独りよがりも、全て]
― 大浴場(女湯) ―
おっふろーおっふろー♪
おっきいおっふろー♪
[ご機嫌な鼻歌が聞こえてくる間、大浴場の女湯入り口にはなぜか注連縄が張られている。]**
─自室─
[真理のいる部屋から自分に充てられた部屋へ戻る。
その表情はどこか暗く、同室のクラスメイトに様子を聞かれても、なんでもないと答えるのみ。
とりあえずは、レポートをまとめてしまおう。]
こっちはAがあったから同じ役無でも俺の方が上だし。
運がないってのもまた哀しいモンだねぇ。
[団栗の背比べでしかない主張を振り翳し。
肘で押し返されればむっとしつつ、大人しく引いて。>>648
ちょっとくらい良いだろうがと口の中でぶつくさ文句を言う。
が、文句も負けねぇからなと浮かべた不敵な笑みも、
引き直したカードを見た瞬間に無残に泡沫のものとなり。
ベッドにダイブして親交を深めることになった。]
/*
男子陣への罰ゲームが酷い気がしてならない。
6以外なら普通にやれそうだったから良いけども。
一発芸、一発芸……。
それと>>651とactを見る限り、締め出されたか。南無。
そうかな……?
[なぜそれがずるいのか理解出来ないのか、怪訝な顔をするが。
その台詞のもつ破壊力は十分で、すごく可愛いらしいと感じる]
あのさ……。
俺、朝雲のこと……好きだ。
[どこか景色のいいところで告白しようって旅行前は決めてたのに。
不安やら期待やら真理への気持ちやらを、この1日で改めて意識しすぎて。
これ以上言わないでおくことが出来なかった]
[半歩後ろから追い着く、微かな溜息。
突き放せば、惑うか呆れるのが当然だと理解している、けれど]
――――……、
[中庭を透かす硝子に、知らず兄の面影を探し求め、
ふらりと視線が惑う]
─レポート─
場所
伏見稲荷大社
概要
日本有数の知名度の高い神社。
稲荷山全てが大社のものであり、「外国人に人気の日本の観光スポット」調査では、1位を獲得している。
感想
森の中の緑色と、鳥居の朱色がとても神秘的。
参道には苔が生えていて、「千と千○の神隠し」のように、異世界へ吸い込まれてしまいそうな気がしました。
[日本語で細かく感想を書くことは難しかったのか、写真から模写したと思われる美しい千本鳥居のスケッチと絵馬の馬の代わりに狐を用いたもの、ついでに昼食として食べたにゃんこパフェについても可愛らしく描かれている。]
[レポートを書き終えて、ふう、と息をつく。
胸に残るぐるぐるとした違和感は、伏見稲荷大社で蜷」と別れてから未だについて離れない。**]
土佐弁って俺知らないぞ!?
え、語尾にぜよをつければいい?
………わかったぜよ。
[罰ゲームの効力は明日の朝までだとか。
つまり、一晩中この口調なのか。
今すぐベッドに入って不貞寝したい気分になったが。
炉はの罰ゲームを見て、にやりと笑う。]
さぁて、そっちは一発芸じゃか。
[※うろ覚え土佐弁タイム]
そっか、女子だからか。
[天倉はその一言で片付けてしまったようだが、>>646
篤史はどうも納得がいかないようで、浮かぬ顔。
だからと言ってそれ以上追求する訳にも行かずで、
教師に断りを入れて外へ向かう姿をただ追うのみ。]
俺も一緒に行って来ます、夜間拝観なんて滅多に
行けるものじゃありませんからね!
[篤史が歴史関係に目が無い事を知る教師は、身を乗り出し
過ぎないようにとひとつ注意を飛ばして二人を見送る。]
つまり、書けなかったのではなく、
面倒だから書かなかったのか。
―――…クラスでも優等生の琉璃がな。
[回りくどい言い方で、声が彼女の背中を舐め。
へぇ、と余計な一言を皮肉屋然と足すのは趣味の悪さ。
因みに男子に限定すれば、最優良とされるのは皇だが、
その名が脳裏を過ぎると、彼女の背より視線を外し、一時遠泳。]
/*
うーん……おにいちゃんのこの、読み……
相変わらず、おにいちゃんはおにいちゃんである。
描写かなり最低限なのに、距離のとり方まで、今ので何故そうも綺麗に察して…
しかしシリアス成分増やしてしまったよ、ごめんね…!
ポーカーの流れにぶち込んでしまいました。
そこまで綺麗に拾ってくれるとは予想……してたけど。
― 男子部屋 ―
前から思ってたけどマリーいくつ掛け持ちしてんの…。
[>>645同好会をいくつも兼部しているのは知ってたものの、並べられるとうろんげな顔でじとーと見つめた。
だが何時も思うが、行動的な従妹には大抵叶わない。
それは羨ましくもあり同時に誇らしくもあるのだけれども。
そうしてもう何度目にもなるやりとりだが、飽きる事はなくまたくり返す。]
[いつもとは違う様子で見つめられ、ふと不思議そうな顔で首を傾げたが、それも一瞬の間であれば、すぐに疑問も掻き消えて瞬いた。
時々、彼女が何かを思い悩んでいるのには気づいたものの、こっちはこっちで手いっぱいなのと、それを気づかせないようなそぶりを見せる為に何とも聞きだせないような状況が続いていた。]
何でも…。
[>>647何でも、に少しだけ不穏な物を感じたが。
保留にされると眉を寄せたままだが、うんと頷いた。]
/*
付け焼刃すぎる土佐弁に色々検索してみたらこんなものが。
しかし参考にならなさそうである。
http://monjiro.net/
斎王の母でも、人の業や変わらず。
俺は源氏の方が余程と思うが、これは琉璃との性差だろうな。
[引き取った娘を、やがて子として見れなくなった邪な男。
あそこまで腰は軽くないが、妹に注ぐのは親愛ばかりに非ず、
己も思うところが無くはない。
不意に浮かぶのは、先ほどクラスメイトにやり返された言葉。
瞬きで、意識を引き寄せ、頭を振った。]
―――…ああ、此処から中庭に出れるようだ。
琉璃、涼むにはもう寒いが出てみるか。
秋だ、高殿の姫君ほどじゃないが月が美しい。
[いつも彼女に差し出していた掌は今も変わらず、
『宵散歩』と題された中庭の遊歩道に続く扉へ誘う。
紅葉シーズンを前に極控えめながらライトアップされてはいるが、
青い葉もまだ多く、その上、木枯らしが冷たい為に人気は無い。]
[怪訝な顔をされても、何故そう思っているかなど、
説明出来るはずもない。
こんなこと言われても、きっと困るよね……と、
自分で言った台詞に自分でしょんぼりしていると、
耳に入ってきたのは、万里の言葉。]
うん。私も、万里くんのこと、大好き。
[突然の告白に頭が追いついていないのか。
普段から思っていることを、咄嗟に返してしまった。
だが、口にした後にようやくその言葉の意味が飲み込めてきて――。]
ご、ごめんなさいっ、私何を言って――…
って、万里くん――――…
ほんとう、に……?
[言われた言葉にも、自分が返した言葉にも、
どちらにも大パニックである。]
あれ。俺の事知らないの。
歴史好きなトコとか、全部お前の前で見せてるのに。
[む。
口がへの字に曲がる。
きっとその程度は知っていて当たり前だと思われているの
だろうが、そのままの意味として捉えてしまって
途端に機嫌を損ねてしまう。]
だったら天倉、何か知りたいことある?
[しかし、立ち直りも早い。知らない事があるのなら
教えてやろう、とコートの袖を小さく引いた。]
/*
ふむ。こっちの方がよさそうだろうか。
http://www.city.tosa.lg.jp/tosaben/
http://www.kcb-net.ne.jp/nurse/secret/HP/tosaben.htm
――――――…?
[誰のヒーローになりたい、と言ったのだろう。
もう一度、言ってもらえないだろうか?しかし小声である
以上、もしや誰か特別な想いを寄せる人が居るのでは。]
そっか。
[そこまでに考えが至ると、急に例えようも無い程に
寂しくなって、掴んでいた袖から指が離れた。*]
無難にこなした結果、偶々そこに落ち着いただけで、
元々品行方正やってるつもりないもん。
そもそも同じクラスで幸兄と並んでる時点で、騒々しい
問題児枠に入ってもおかしくないと思うんだけどなぁ…
[皮肉る気配に、嫌味たらしく応酬し]
/*
一発芸って何すればいいのか分からなくて困惑中。
そして今になって高殿兄の囁きが気になって仕方ない。
何吹き込んだんですか!!夜しか眠れないじゃないか!!
当たり前だろ。
こんなことで嘘ついてどうするんだよ。
[聞き返されるとものすごく恥ずかしさが襲ってくる。
つい照れ隠しをしてしまうあたりは平常運転]
や、うん。こんなところで告白するなって話しだけどな……。
[場所もタイミングも何もかも拙すぎたから、聞き返されてしまうのかもしれない。
やはりきちんとプランを練らないから、断られ――]
………、
[彷徨う彼女の眼差しを視線絡めて拾い、
己が最も恐れるものは、己が最も壊したいもの。]
―――…問題児なのか、俺は。
それは知らなかったな、―――…ふぅん。
[引き寄せた腕に力を込めた切欠は、彼女の眸の色と、
男も女も大差ない、悋気と癇癪所以であった。]
琉璃。問題児の方が、好きか。
[彼女の二の腕捕まえ、社交ダンスめいてエスコートした中庭。
体温浚う気の早い北風が、二色の赤毛を躍らせた。**]
[手はぶらりぶらり、宙を凪ぐ。
掴むものも無いままに、天倉の後ろをただ付いて行く。]
いいなー。
[何に対する言葉なのか、それすら明確にしないまま
夜の空に投げ掛ける。
天倉なら解るだろうか、解らない方が幸せかも知れないが。**]
歴史が好きな事も。
甘い物が好きな事も、知ってるよ。
……あ、いや…そういう事じゃなくて…。
[なんだか不服そうに、口をへの字に曲げてしまった聖前に、無様な程うろたえる。]
そう言うは、全部女史から聞いて知ってたし。
……そう言う事じゃなくて…。
[すぐに立ち直ってくれたようだが、こちらは相手を不機嫌にしてしまった事が何気にショック大きい。]
え、え。
じゃあ朝雲も……?
[断られてなどいない。
好きだと聞こえた。
聞き間違いでなければ]
― 男子部屋 ―
えーっと、将棋同好会と、落語研究会と、歴史研究会に、黒魔術研究会、オカルト同好会に…、
美少女研究会と……
[列挙していく名前は比較的まともなのから、マニアックなもの、時には何するんですかそれという名前のものまで、
さらに19(20x1)個くらいあげたところで]
最低でも25個かな?
[多すぎる兼部の量は3年間の活動や交友関係のの賜物といえる。
このうちのいくつが現在でものこってるといえるかは、誰も知らない。
メジャーな運動系の部活や、文科系の部活はなぜか一個も含まれていなかったけど]
つーか、怖い話じゃ駄目か?
あ、駄目。そうかよ……。
[一発芸が思い浮かばず、妥協案を提示するが却下された。
以前面白がって『理科室の窓で立て付けの悪いやつあるだろ。あれ、昔そこから落ちた生徒の霊が押さえてるらしいぞ』とか
『放課後の体育館でバスケすると足を掴まれるってよ』とか
そんな即興の怪談話をしたことを根に持っているらしい。
彼らに話した数々の怪談が、気付けば学校七不思議になっていたことを知らないのは炉だけだ。
下手くそな土佐弁もどきを口にした大河が、
期待と揶揄を織り込んだ視線を向けてきて。>>657]
今考え中なんだよ!
[下手な物は出来そうにないと頭を抱え、寝返りを打った。]
う……。
[続く言葉を聞けば、もう認めざるを得ない。
真っ赤になりながら、こくんと小さく頷いた。]
……だから、ずっと。
万里くんと一緒に回りたいなって、思ってたんだ……。
[顔を上げることも出来ず。
消え入りそうな声で告げるのが、やっとだった。]
― 男子部屋 ―
まぁ、楽しみにしておいてよ♪
修学旅行の時間はまだあるんだし、ね♪
[保留は修学旅行中までには出すと言外に伝えてみたりして、
周りのみんなはゲームやらなにやらに夢中になってるところでそばにそっと寄っていく]
[『何か知りたいことある?』
そんな言葉に狼狽し。まずは昼間のことを謝罪するべきか。
それとも、先に彼の思い人を聞いてしまおうかと、ぐるぐる思考を巡らせる。]
な、……あ…。
[せっかく聖前が近づいて、自分のコートの裾に触れていたというのに。
彼は己の呟きを聞いた途端、離れていってしまった。]
[傍によると回りに聞こえないように潜めた声で]
先生に融通はつけてもらえた?
[なんのことかまではいわずに聞いて、
是の声が返れば]
見張りとか、必要ならするよ?
そうね、無節操な所は確かにどうかと思うな。
ああいう人も、…好きじゃない。
[至上と想う相手がいようと、余所に興を惹かれる侭に移ろう
色好みは、理解も受容もしがたく]
―――……、なに。
やめてよ、そういう柄じゃない真似。
[寂光を背に立つ姿は夜に映えても、月見に誘い出される姫君など此処にはいない。焦れた溜息を挟んで、ぱしりと手を叩き]
/*
皇くんの土佐弁が効いた…似合うなあ。
後、蛍火さんどんだけ同好会掛け持ちしてるんwwww
ウチ(民族学研究同行会)にもくるかい!
―ホテルを出て―
[ホテルを後にすれば、まずは東大路通りを目指して歩き始め。
そこから石壁小路を抜ければ、ねねの道に出る。
石畳の道を北に歩けば、右手に高台寺へと続く台所坂が姿を現しただろう。]
東山花灯路って言って、春にはこの辺りの道が灯篭で照らされるらしいよ――。
[まるで時間が桃山時代にタイムスリップしたと思えるような、京都らしい、石畳を歩きながら。
ぽつりと零す。
>>662聖前が零した言葉の意味は理解できず。
"その時はまた、2人で来たいな"
そんな何気ない一言が続けられずに。]
……来たいな…。
[肝心な"誰と"が抜けたまま、柔らかな街灯が映える石畳の小径を、言葉少なく歩く。**]
そっか……。
俺も、実はそうだったんだ。
なにこれやっべぇ。ちょう嬉しいんだけど。
[頬がゆるみっぱなしである**]
………………もう。
[そう口にはするものの、万里の笑顔>>668を見れば、
それ以上は何も言えなくなる。
嬉しいのは自分も同じ。
ただ、嬉しいのと同時に恥ずかしさもこみ上げてきて、
きっと酷く真っ赤な顔をしているのだろうなと、自分でも思う。]
……好きな相手じゃなきゃ、
こんな風に手を繋いだりなんて、出来ないもん。
[そう告げて、握りしめた手に、僅かに力を込める。
そして周囲が静かなことを確認すると、
繋いだ手にもたれるように、そっと身を寄せた。**]
[生まれてこの方一発芸なんかしたこともない訳で。
インターネットという文明の利器に頼るべく、「一発芸」で検索したサイトをまじまじと見つめる。
あまりにも下らない物から、顰蹙を買いそうな物まで。
良いのが見つからず、頭でも下げて許してもらおうかと思った矢先。
りんごを素手で握り潰す、という文章を見つける。
要は奇抜なことを良いのかと合点が行き、力自慢の対象に
なりそうな物体をきょろきょろと探して──]
んじゃ、一発芸やりまーす。
人間ダンベルー。
[ベッドに腰掛けていた大河の膝裏に手を挿し入れ、
もう片方の手は脇の下から回して反対側の肩を掴む。
いわゆるお姫様抱っこの状態で抱き上げると数回上下に揺らし、
思い出したように顎をしゃくり上げるように変な顔を作った。
突然の出来事に唖然とし、状況を把握出来ない大河を余所に、
最後は一回転ターンをするとベッドの上に放り投げてフィニッシュ。
何だか気に喰わないらしい友人らにも同様のことをしようと手を伸ばせば、それで良いからと遠慮されてしまった。]
[流石に同じ体躯の相手を持ち上げるのは骨が折れる。
すぐにでも放り投げようかと思ったが、振り回すと普段とは違う
表情を見せてくれるのが何だか楽しくて。
腕が悲鳴を上げたことから目を逸らし、口許に弧を描いた。]
ん、他の所行ってくんのか?
おう、いってらー。
[満足したのか、それとも怖がられてしまったのか。
トランプを片付けた友人らは別の部屋に突撃しに行くようだ。
偉い目に遭った、とベッドに座れば、大河から睨まれたか。
あの中で一番軽そうで、かつ巻き込んで辱めを与えてやろうという算段は十二分に効いたらしかった。]
あいつら行っちまったし、その変な喋りやらなくても良くね?
なんか聞いてて痛々しいし。
[舌先をちろりと見せて上機嫌に鼻で笑いつつ、
ご丁寧にも罰ゲームを続ける大河にそんな提案をして。
そろそろ風呂に行く準備するか、と荷物からパジャマ用のTシャツと替えの下着を取り出し、脇に置いた。]
それは――…、 嫌いじゃない、かな。
[他人の定めた規範より、己を貫き通す潔さも。
誰かの模範とされる程に、隙のない振舞いも。
半端な枠に落ち着き、遠く望むには、どちらも眩しく映る。
対照為す二人のクラスメイトをふと想起して、羨望混じりの微笑が滲む]
[――不意に腕に食い込む圧は、兄から受けたことのない微かな痛みを伴って]
……幸、久――…?
[抗議を張り上げる暇を奪われ、ひとりでに足が一歩、
中庭に踏み出した。
僅か触れ合う肌よりも、絡みつく声と視線が孕む熱に、立ち竦む。
髪を直に弄る秋風の温度も感じ取れない距離へと、誘われる*]
[そのまま後ろに倒れ込み、天井を見上げる。
どの時間が混まないだろうかと思案して、不意に思い出したのは
大河が自分と同じクラスになった時のことだった。
あれは学校の周りに咲いた桜が、風に花弁を揺らした春だった。]
―回想―
[大河と再会を果たしたのは高校二年生の時。
初日くらいは行きなさいとせっつかれ、仕方なしに登校した。
サボろうかとも思ったが、出席日数の関係もある。
それでも学校に着いたのは一限の半ば過ぎではあった。
自分のクラスを確認しようと、掲示されているクラス名簿の前に
足を運び。とある名前が目に留まった。]
なんて読むんだ、あの苗字。
[申炉の後に続く、皇大河の名前。
関谷の前だから、「す」から始まるとは予想は出来る。
その苗字の物珍しさよりも気に掛かったのは。]
大河って、あの大河……じゃ、ねぇよな。
[小学校の時に転校して行ってしまった、あの大河と同じ名前。
だがあいつの苗字は志水。あんな苗字ではない。
戻ってきた?いやまさか。己の考え過ぎだろう。
ポケットに両手を突っ込み、異様に遅い足取りで教室に向かう。
本当にそうだったらどうしようか。
どうせ名前が同じだけの他人だろう。
短い道のりを歩く間、目まぐるしく思考が巡る。
教室のドアを開けるまでに出た結論は、
どうせこれだけ外見が変わっていれば気付かないだろう、と。]
[やや乱暴にドアを開けると教室がわずかにどよめいた。
集まった視線も睨みを利かせればあっという間に散って行く。
誰の鞄も掛かってない空いた机を見つけ、その後ろには皇大河だろう平凡そうな男子生徒。どよめきにも反応せず本を読んでいた。
財布くらいしか入ってない鞄を乗せ、席に座ろうとした時だった。]
…………あぁ?
[いろり、と。小さな呟きを耳が拾い、後ろを振り向いた。
今の炉をその名で呼ぶ者はこの学校にはいない。
同じ中学から進学して来た者に散々凄み、呼ばせないようにして。
教師も
だからその呼び名を知り、なおかつ呼べる者などいないはずだった。
遥か昔に転校した、志水大河ただ一人だけを除いては。]
[皇という男に大河の面影がないこともない。
聞き間違いかと思った呼び名がもう一度、はっきりと口にされ、
一気に頭へと血が昇る。
胸倉に手を伸ばし、掴んで引き摺る形で無理やり立たせた。
少し高い位置にあった目線も今となっては同じ高さで。
あれから長い年月が経ったのだと思い知らされるようだった。]
(何で、今更戻って来てんだよ……ッ!!)
[思い出すのは置いて行かれ、涙で枕を濡らした日々。
涙は浮かばない代わりに、瞳の奥が寂寥で揺らぐ。
胸倉を掴んでいない手は爪が掌に食い込む程にきつく握り締め、
それでも殴れずに肩を震わせていた。]
『こらー!申、何をやっとるんだ!』
[授業のために来た教師から注意され、ようやく手を離す。
呑気に授業なんて受ける気分ではなくて、大河がどんな顔をしているかすら確認せず鞄を引っ掴んで教室の外へと出て行った。
その日以来、一年生の時よりは授業に顔を出す様になり、
三年生になった時には休むことの方が珍しい程になっていた。**]
/*
うん、皆を眺めるのも楽しい。でも寝よう。
今日もおにいちゃんがおにいちゃんで格好いい。すき。
高殿兄妹は成績が良いだけで、正直問題児枠じゃないかと当初から思ってはいる、よ…!(目逸らし
[ドタバタと部屋を出て行く幾人かの気配。
ギシ、とベッドが軋む音にちらりと顔を上げれば、炉がいて。>>672
よくもやってくれたな、という恨みを込めて睨みつける。]
……うるせぇぜよ。
変なのはしょうがないだろ、痛々しいとか言うな。
[その提案は有難いが、舌先を見せる表情も今は小憎らしい。
鼻で笑われ、ふい、と顔を背けてシーツに突っ伏した。
いくら空手部だったからといって、同じ体格の相手に胃とも軽々抱えられ放り投げられれば、面白くない。
自分も鍛えようか、とぐだぐだ考えている間に、何やらごそごそと風呂の支度をしている音が途切れ。
静かになったな、と思った矢先。
ずしり、と背中が重くなった。>>673]
――ぐえっ。
おいこら、重い! いろり!!
[背筋を使ってなんとか上体を起こし、身体を捻る。
十字に重なるように、背中に仰向けのまま倒れ込んでいる炉へ怒鳴る声は、廊下まで響いただろうか。**]
[何やら思いを馳せているらしい背中の重しは、退く様子がなかったか。
チッ、と舌打ちをして腕に力を入れれば身体を跳ね起こして力づくで振り落とす。
とはいえ、ベッドの上なので怪我なんてしないだろうが。
驚いている炉を押さえこむように脇腹に上体を圧し掛からせ、首を片腕で挟んで袈裟固めを仕掛ける。
とはいえ体育の柔道で教わった見よう見真似だし、本気で力はいれていない。
けれど体重を掛ければなかなか外すのは難しいだろう。]
よくもやってくれたな。お返しだ。
大人しくギブアップするなら、離してやってもいいが?
[抑え込んだ体制のまま、にやりと笑った。**]
お前からはそうなのかもしれないけど。
迷子になるのが心配だからかなって思ったり、ちょっとは期待していいのかなって思ったり……。
あれこれ考えてたんだからな。
[ぎゅっと手を握り返して、思ってたことを口にする。
身を寄せる真理の体温が心地よい。
まわりに人がいないのが幸いだった]
なんか、こうしてるとさ……。
部屋に返したくなくなりそうで困る。
[冗談のように告げる言葉は、本音混じりだが。
まさか団体旅行で、本当にそうするわけにもいかないだろう。
代わりに繋いでないほうの手で頭をなでなでして]
どうする?
もうちょっと一緒にいる?それとも部屋に戻る?
や、迷子が心配だったのは、その通りなんだけど……。
[万里の言葉に苦笑いを浮かべながらも。
ようやく顔を上げ、じっと万里の顔を見つめる。]
でも、万里くんが一緒だったから。
きっと大丈夫だろうって思ってた。
……ありがとう。
[そう、笑顔で告げるのだった。]
[続く言葉を聞くと顔の赤みが増し、鼓動が早まるのを感じる。
どういう意味だろう……と確認も出来なくて、
恥ずかしげに視線を彷徨わせるが。
頭を撫でられれば、嬉しそうに目を細めた。]
ん……お風呂の時間までは、一緒にいたい……な。
その、万里くんが良ければ、だけど。
そういえば、自動販売機のところに
アイスの自動販売機もあったんだよ。
万里くん達、お風呂の時間いつ頃だろう。
お風呂上がり、アイス食べたいな。
[にこにこと笑顔である。]
風呂上がりにアイスか。
それもいいな。
風呂の時間は一緒じゃないかな。同じクラスなんだし。
じゃあ、風呂あがりに待ち合わせして一緒にアイス食う?
それくらいなら俺が奢るし。
[提案しながら風呂あがりの真理の姿を想像して、また赤くなるのだった]
……うん。
[万里の返事を聞けば、嬉しそうに頷く。
本音を言えば、風呂の時間までだけではない。
その後もずっと一緒に居たくはあるのだが……
……流石に、修学旅行ではそんなことを言い出す訳にもいかず。
そして、そんなことを考えている自分に、
少しだけ赤くなるのだった。]
えっ、奢ってもらうのは悪いよ。
私の方がお世話になってるのに。
[そうは言いながらも、風呂上がりの待ち合わせと聞けば
自然と表情が綻ぶ。]
うん。一緒に食べよう。
[風呂上がりの姿などとは何も考えて居ないためか、
万里と一緒にアイスが食べれるということで
ただひたすら上機嫌である。]
/*
今のところ、まだ奇跡的に誤爆はしていない……?
「万里」をうっかり「ソマリ」と書いてしまいそうで怖くはあるな。
[お風呂の時間になれば、仕度を整え、
ステラの部屋をこんこんとノックする。]
ステラちゃん、いる?
お風呂行こう。
[どことなくいつもと違う様子が気がかりなのか、
ステラが姿を見せれば、じっと彼女の様子を見守ることだろう。]
今日は、大浴場うちの学校で貸し切っているみたいだよ。
[ちらりと聞いた話を口にしながら。
彼女を浴場へと誘うのだった。]
/*
フラグ的に抹茶スイーツ食べに行こうぜとなりまして、検索すると都路里さんは遅くまでやってるんだなぁと。
行列描写は省いてもいいか、な(
あと茶寮翠泉もいいなとなりました。でも18時までだから、アウトだよね。
抹茶スイーツ……(夢で六花亭で抹茶ケーキ買う夢を見た人)(そうだ北海道の人だ)。
[真理の声が聞こえればふと立ち上がり、風呂へと行こうとするが、]
もちもの……。
[もちろん日本式の浴場のルールを知らないので真理の持っているものを見て、慌てて荷物から引き出す。
準備が出来るともう一度ドアの方へ駆け寄って、]
うん、おふろ、いく。
……かしきり?
[どういうことだろうと首をかしげながら、真理の歩く方へとついていく。]
いいんだよ。
俺が奢りたいんだから……。
[そこで一旦口ごもり]
あ、あのさ。
それじゃ、奢る代わりに真理って呼んでもいいか……?
[真理をじっと見つめた]
[財布を持ってフロントへと行く前、亜梨沙の呟き>>642を耳に拾い、玲緒は静かに首を傾げた。
亜梨沙の言うおじさん達が、両親の事を指すのだと遅れて気づき、あまりピンと来ない事に自分で気がついた。
幼ない頃から祖父に連れられ、未谷の、そして自分や亜梨沙の家の本流である
想像したこと、なかった。
[素直に落として、小さく苦笑を落とした。
そうして、フロントへと>>632]
[亜梨沙が己で落とした言葉に、密かな波紋を広げている。
玲緒はそれに気づかずに、何かあれば心配されるのかどうかとぼんやりと思い描く。
そして思考が行き着いた先は──……]
( 亜梨沙は )
( 心配、して…… )
[ くれるのかな。
何故かそんな事がふと、気にかかった]
/*
>>685落とした二回使うなし。
いつも気をつけているつもりだけど、うむ、やっちまったze☆ミ
orz
― 部屋 ―
[真理と別れて上機嫌で部屋へ戻ってくると、クラスメイトにあっという間に囲まれて、口々にどうだった?とかいいことあったのか?誰目当てなんだよ!とか言われたので、女子を誘いにいったということは気づかれているらしい。
年頃の男子なのだ。そんなものだろう。
そのうちに誰かが、上手いことやってるやつは罰ゲームを賭けたポーカーだ!と言い出して、断る間もなくポーカーをやらされることになった。]
あ。シャンプーとかなら、私ので良ければ使って。
[持ち物を用意するステラ>>684に、そう声をかけながら。
あとは着替えとタオルなどを持ったかなーと、
確認を取り。]
じゃ、行こう。
えーと、貸し切りというのは……Privately reserved.
うちの生徒達だけで、のんびりお風呂に入れるはず。
[そう言って、上機嫌で歩き出す。
そこでふとレポートに書かれた内容を思い出し、口を開いた。]
ステラちゃん達の班は伏見稲荷大社に行ってきたんだっけ。
いいなぁ、私も縁結び……。
[そこまで言って、ふと赤くなってしまい、ごまかすように首を振るのだった。]
[周囲から、罰ゲームしろ!との念が襲いかかる。
ものすごいプレッシャー。
ゴクリと唾を飲んで、精神を集中させて]
負けてたまるか!
[――気合とともに引いたカードは]
え……。
[じっと見つめられると、すぐに鼓動が騒ぎ始めるが。
胸の前で手を握りしめて自らを落ち着かせながら、
ゆっくりと唇を開いた。]
奢る代わりじゃなくたって、
いいに決まってるのに……。
[恥ずかしそうに笑いながら、じっと万里の姿を見上げた。]
………………うれしい、な。
[そうしてフロントで最寄りのコンピニへの道のりを訊ねている最中、観光客だと思しき初老の女性2人が玲緒達が訊ねているスタッフとは別の人に、京都祇園、抹茶スイーツといえば誰もが思い浮かぶネームバリューのある茶店の道のりを訊ねていた]
抹茶パフェ……。
[子育てを終えて、旦那さんの仕事も一段落ついた頃の年代だと思しき初老女性の二人組。
彼女達が穏やかな微笑を交わし合う姿に、無意識な羨望を向けながらも、口をついて出たのは食欲のほうだった]
お風呂は短めになるけど、多分今から行けば消灯時間にも間に合う距離だね。
──亜梨沙。
少し寄り道しても、いい?
[だって夕食には抹茶スイーツなんて出なかったわけで。どうせなら楽しみたいと思い、亜梨沙をちらりと見た]
どうだ、見やがれ。
スターってのはこういう時にバシッと決めるんだよ!
[ただの学生バンドにスターも何もないのだが、思いっきりステージのノリで言い放った]
─ 道中 ─
[亜梨沙からの了承の返事はあっただろうか。
それ次第で目的地は変わるが、それでも陽が沈んだ京の町を歩く事は変らない]
今更だけど、随分今日は一緒にいるね。
[並んで歩いていたかどうかは判らないけれど、それでも傍にいるのは事実。
“友達になって”
出会った日、そう告げて手を伸ばしたのは、自分から。
それを許してくれなかったのは、自分の祖父。亜梨沙も家からきっと何か言われたのだろうけれど。
そんな風に許されなかった距離を、今日は随分と許されている気がした。
だからそれが嬉しくて、緩んだ感情のままに表情を綻ばせた]
[思わず唇からこぼれた本音。
嬉しさを隠せない表情。
古都の夜に浮かぶ街灯が、玲緒の表情をきちんと亜梨沙に映し出したかは判らない。
けれど落とした言葉>>691の意図を訊ねられれば、押し黙る事もせずに素直に言うつもりだ。
── 今亜梨沙とこうしていられるのが、すごく嬉しい ──と。]
ホントか?やった。
じゃあ、えっと……真理。
[嬉しそうに名前を呼んでみる]
……はい。
[名前を呼ぶ声に、小さく頷く。
精一杯平静を装っているつもりだが、
内心は緊張するのと嬉しいのと恥ずかしいのとドキドキするので
もうしっちゃかめっちゃかだ。
たまりかねて、顔を伏せるようにしながら、
万里の肩口にこつんと額を寄せた。]
[同じ班だからとは言え、こんなにも傍らにいる事を亜梨沙が許してくれるとは、玲緒自身は思っていなかった。
帰宅したらまた祖父から怒られてしまうが、監視としてつけられた祖父の目である式神を追い返したのは、多分正解だったのだろう。
玲緒が新幹線の中で亜梨沙の隣を離れていた>>0:3のは、そんな事をしていたから。
同じ班だからと少しした無茶は、結果としては最良をもたらしてくれている。
少なくとも、玲緒にとっては]
(いろんな表情も見られたから、嬉しかった)
[例えば昼食を摂る時の、玲緒の食いっぷりに対しての気の抜けた表情>>329。
玲緒の近くにいる時の亜梨沙は基本、凛としている事が多い。それは、彼女がライバルとして対応しようとしているからこそなのだが。
まさかこちらの食べっぷりが彼女のプライドを刺激させた>>364とか、それで食べっぷりを密かに競い敗北感を抱いた>>365なんて気づきはしなかったが、美味しそうにうどんを食べているところを見る事が出来て良かったと思う。
何かを一緒に食べられるなんて、考えもしなかった事だから]
Privately reserved...!?
[歩きながらさらりと言われた言葉>>687に目を見開く。
まるでVIP待遇のようだ。]
[だが、続く言葉には少し俯いて。]
うん、ふしみいなり……。
えん、むすび……。
[やなせくん。ぽつりと呟き、顔を赤らめる真理とは対照的に表情を暗くさせるのだった。]
[だが、続く言葉には少し俯いて。]
うん、ふしみいなり……。
えん、むすび……。
[やなせくん。ぽつりと呟き、顔を赤らめる真理とは対照的に表情を暗くさせるのだった。]
(みたらし団子も、一緒……)
[下賀茂神社の散策を終え、それから向かった老舗茶屋。
玲緒は少しばかり、亜梨沙との距離感について切なくなったりしたが>>404、亜梨沙がおだんごを食べ、おいしい>>411と声を上げたのを聞けば、続かなくてもいいからこの距離の近さを大事にしなければと、そんな想いが密かに胸に湧いた。
だからホテルへと向かう道中の、鏡絵馬やかりん水の事を聞いたり、おみくじの事を話す亜梨沙の楽しそうな声は、自然と玲緒の耳も楽しくさせた。
胸に湧いた想いは、夕食の時間の行動にも現れている>>499]
やっぱり、嬉しい。
[こうして一緒にいられて。
思い返して、静かな喜びが滲む声を、もう一度落とす]
……な、なんかめちゃくちゃ照れるな。
[名前を呼ぶこともそれに返事があることも、
真理が肩に額を寄せることも、
そうなったらいいなとは思っていたけど、こうして現実になるなんて確信は持っていなかった]
俺、すっごい幸せものだわ……。
[呟いて、もう一度頭を撫でた]
[嬉しいと。
亜梨沙とこうしていられる事への本音を素直に落としながら、それでも玲緒にはまだ言えない想いがある。
それをすると、きっともう、元の立ち位置には戻れない気がするから]
( また…… )
( 亜梨沙の手に──…… )
[ 触れられたら、いいのに。 ]
[幼ない日の出会い。
あの時に触れた、思い出せない亜梨沙の手の温度。
それに触れる機会があれば、
それを再び知る事になれば──……。 ]
[きっともう、ライバルだと言われる事や、祖父からの重圧なんか耐えられなくなってしまう。
そんな予感をどこかで、*感じていた*]
/*
昨夜秘話にてにゃぁぁぁぁぁあっとなったので、正攻法アタックをぶつけてみる。
正攻法すぎて、ですね……。
[ステラが目を丸くする様子を見ると>>692
大仰に説明しすぎただろうかと不安になる。
よくある形式なんだよー、とかそんなことを説明しながらも。
続く言葉への反応>>693には、思わず首を傾げた。]
……ステラちゃん?
[やはり、元気がない。
何かあったのだろうか。
しかも、今誰かの名を呟いていなかったか。]
[縁結びという言葉。
元気がない様子のステラ。
これは……などと考えているうちに、浴場へと到着する。
脱衣所に入って、服を脱ぎながらぼんやりと考え込む。
留学生でコミュニケーションに困っているとはいえ、
ステラもやはり同い年の女の子なのだ。
自分みたいに、あれこれ悩んだりなどしているのだろうか、と。]
さ、お風呂入ろ。
ついでに、あれこれ話だって聞いちゃうんだからね。
[そう言って笑いながら、ステラを浴場へと促した。]
うん、すっごい照れる……。
[万里の言葉に頷きながら、消え入りそうな声で呟く。
まともに顔を見られないと思っていたが、
撫でられればそれだけで心が落ち着く気がして。]
…………けど、私も幸せなんだ。
[これだけは伝えなくては、と赤く染まった顔を上げ、
表情を綻ばせるのだった。]
ありがとう、万里くん。
だよなー。
照れてるの、俺だけじゃなくてよかった。
[真理の顔が上がると、しっかりと真理の顔を見て]
……明日も一緒に旅行楽しもうな。
[そうして風呂の時間になるまで一緒にすごした*]
/*楽しい楽しい満井先生ランダムターイム!
先生の胸の大きさは…(※全年齢です)
1.A 2.B 3.C 4.D 5.E 6.F 7.お察し
4(7x1)
− 大浴場(女湯)前 −
[注連縄の張られた女湯の前、自販機が並ぶ湯上がり休憩処でゴロゴロしていたら、女の子たちがやってきた。
一人はさっさとのれんを潜って入ってしまったので、後ろの子に声をかけてみる。]
おーい。
[聞こえてるかな? 逃げないようならお願いごとしてみようかなーと様子を窺っている。
まあ、ロクな頼みではない。]
う、上から81、57、85です!
[絵里夫と別れてポーカーをしていた部屋に戻ると、面白がる顔をした教師陣に囲まれ。
逃れられないまま、肉食獣に取り囲まれた兎のような気持ちで罰ゲームを実行したのだった。
そして、意外と出てるだのその身長でそのプロポーションはずるいだの囃し立てられながら逃げるような気持ちでその部屋を出る]
ひどい目にあった…。
[ろくに動いてもいないのにどっと押しよせる疲れを振り払うように、冷蔵庫からお茶を取りだして飲む。
そのまま目の前にあるレポートの束に手を伸ばした。一番上にあったのは…]
…蜷」君ですね。
[どうやらクラス順にもまとまっていないらしい。
不親切とは思わないが、分けるくらいはしようかと最初のレポート>>506を手に取った。彼の成績が英語だけ悪いのを、自分の教え方が悪いせいだと言っていた英語教師を思い出す]
伏見稲荷ですか。
[朱色の鳥居が並ぶあの景色を思い出す。全国にある"お稲荷さん"の総本宮。]
異様…別世界って表現は上手いなぁ。
[見たままの、学生らしい感想にへぇ、と唸る。あの幻想的な独特の空間は、確かに異様と評するのがしっくり来るかもしれない。
コメントを入れようか迷いながらペンを持ち…やっぱり自分がコメントするのも気恥ずかしくて、止めた。
そういえば日本に来たばかりの女子生徒がいたな、なんてことを思い出し、レポートの山を漁る]
[同じ班だったからか、提出した時間が近かったのか。それほど探さずに目的のレポート>>655は見つかった]
リリブリッジさん、楽しかったのかな。
[日本語が拙い彼女にとって、旅は苦では無かっただろうか。
京都は外国人へ向けたサービスも豊富だし、班員と一緒なら大丈夫だっただろうとすぐに振り払う。
そしてそれは、楽しげなレポートで確信へと変わった]
へぇ…!
[外国人に人気のスポット一位、というのは知らなかった。彼らからすればまさに異国情緒溢れる場所なのだろう。
蜷」と並んで異世界、と書いているのに気付いてくすりと笑う]
あぁ、美味しそう…!
[綺麗なスケッチと共に小さく描かれたにゃんこパフェ。噂には聞いていたが一度も行ったことが無い。
次に来たときは食べてみたい、と小さくお腹を鳴らし、冷蔵庫からプリンを出して食べる。
コンビニプリンだが、パフェの代わりだ。]
/*や、無理だわ。ずっと気になってたんだけどこの肩書きのスペースなんだろう。
エロ王さんの正式名称入ってんのかな。
<<朝雲 真理 ローズマリー>>
/*おっけーおっけー。
このコンビは青春してるな、って感じするよね。
高校生カップル感出てる。
そして朝雲さんが可愛い[ログ読み返しなう。]
― 風呂上り休憩処 ―
あー、いいお湯だったー。
[湯上りほこほこで部屋着に着替え、注連縄を回収して部屋に戻る。
途中、休憩所でちょこなんと待っている駒王を発見した。]
あ、駒王ここにいたんだ。
覗いたりしなかったでしょーねー?
[怖い顔で言ってみるけれども、別に本気で疑ってるわけじゃない。
会話の軽いジャブみたいなもの。]
―高台寺―
[拝観料250円を2人分支払って、足元を照らす灯りに導かれるように順路に従い境内を歩く。
ライトに照らし出されて暗闇に浮かぶ建立物は、幻想的で別世界のような空気を纏っている。]
昼間は本当にごめん……。
あの後、クラスの奴らに何か言われなかったか?
[カメラにその数々を収めながら中門をくぐり。
闇に浮かぶ紅葉の木々を、鏡のように映し出す臥龍池を眺めながら。やっと口を開く。
紅葉が赤く色づくには、まだ少し早いようだ。]
恥かかせるつもりは、なかったんだ……。
ただ…、
お前に触れていたくて…。
[小さな小さな、声。]
[序盤にD組が多く集まっている気がしたので、先にD組のレポートを分けようと思いたち、レポートを捲る。
と、今日新幹線の車内で"Fujiyama!!Yes!!"などと外国人ばりのテンションで話していたD組の集団を不意に思い出した。
たしか、この子もその一員だったとレポート>>487に目を遣る]
京都御苑か…良いチョイス。
[日本史教諭として、ここは外せないところ。清水寺や金閣寺などと比べたらネームバリューに劣る為、レポートで提出する人は居ないだろうと思っていたらしっかり居た。
内心で嬉しくなる]
うんうん、ロマンチック。
[最後の方の文章に願いが込められているようで、詩的だな、なんて感想を抱きつつ。
D組担任も「お似合いだと思うんだよね」と言っていた男子生徒のレポートを探す]
[暖簾の手前で、シュテルンの後ろに忍び寄りかけてたけど、好葉の声にしっぽハタハタ。
注連縄は有効だったようです。]
待っておったぞ。
湯上がりホカホカ饅頭みたいじゃの。
お約束のちゅ〜くれ♪
気持ち悪くてごめんな。
もう、あんな事しないから……わ…
忘れる前にこれ、渡しておく。
[忘れてくれ。と言いかけた言葉を飲み込む。
綺麗サッパリ忘れられるのも、それはそれで寂しくて。
ごまかすようにボディバッグから昼間買った土産を取り出すと、それを差し出した。]
饅頭みたいってなにそれー。
なんか嬉しくないたとえ。
[駒王の台詞から、ぷくぷくまんまるを連想して頬を膨らませる。
その顔がみるみる赤くなって、ぐっと握った拳で右ストレート。]
なーにがお約束よ、もう。
[腰に手を当てて、お怒りポーズである。]
[風は冷たい、遠くに聞こえる声は賑やかしい。
代わりに中庭は静かで薄暗い。
飛び石を踏み、小さく呼気を漏らすと、
二の腕は捕獲の勢いに任せ、胸板が掠めるほどの接近。
直に触れ合わずとも、互いの体温を知れる距離。]
また、答えが玉虫色だ。
[唇で笑った兄の掌は乾いた音に合わせて宙を舞う。
軽い拒絶に散った右手を視界の端で見送り、
琉璃。と改めて声を潜めた。]
――…駄目だぞ。
[そっと囁く声が彼女の鼓膜を擽り、同じ色合いの眸を見下ろし覗く。
空には明るい月が居て、頬を弄る風は旅先の知らない空気。]
…………絶対に、駄目だ。
[主語も無く繰り返す言葉は、遥かなる昔の約束。
ほんの少しばかり強い語気で、断言を下してみせた。]
[生徒間で流れる噂が生徒だけのものかと言えばそんなことは全く無くて。
例えば誰と誰が付き合っているだとか、誰と誰がいい雰囲気だとかは教師間でも注目の話題で、あっという間に広がるものである。
この二人まだ付き合ってないの?と私的な学年会議で出るのがここ。
彼のレポート>>536にも目を通す]
おお……!
[教師冥利に尽きる言葉の数々に、思わず感嘆の息を零す。
えらい、と小さく呟いて笑う。
そういえば、あの近くには愛の木があったはずだ。ここには書いていないが彼らは行ったのだろうか。
ふと、そんな疑問が頭を掠めた]
/*残りは数字で行こうかと思うよ!
1.申君 2.穂積さん 3.高殿兄 4.皇君 5.高殿妹 6.未谷さん 7.丑ヶ谷さん 8.天倉君 9.聖前君 10.蛍火さん 11.美土代君
5(11x1)
/*リストアップしてから事の大きさに気付いてやったことを後悔しはじめる系教師。
いや、楽しいからいいんだけども。
[緑寿庵清水の金平糖と、岡崎神社のうさぎおまもり。
前者は甘い物で、後者はかわいいもの。
どちらも、聖前が好きそうだなと思う物ばかり選んでいた。
ここで学業成就守や飛躍(ぴょん)守を買わない辺り、
それだけ頭の中が聖前でいっぱいだったのは、間違いない。]
…これからも…良い友人でいてくれるか?
[本当はこんな事を言いたいわけじゃない。
でも本当の事を言って、彼に遠ざけられ。
友人としての立場さえ失うよりは、ずっといい――。
そんな臆病な心が、この幻想的な空間で想いを伝える事を踏みとどまらせてしまった。]
―ホテルからの道程>>669―
[後を付いて行くだけではあるものの、大体今どの辺りを
歩いているかは把握している。
そもそも、態々夜間拝観に連れ出すという事は
自身の好きな歴史的建造物のある所へと連れて行こうと
しているのだろうとは、篤史自身薄らと察していたからだ。]
へぇ…灯篭が灯ったら、凄く綺麗だろうなー。
[浮いたり沈んだり、感情が不安定な動きを見せている。
石畳を見下ろし、時に天倉の頭を見上げ。
その中でただ思う事は]
それじゃ、また春に来なきゃな。
[…それだけ。「誰かと」とも「一人で」とも言わないで、
天倉の中途半端な言葉に合わせるかのような、曖昧な希望を。]
―高台寺―
[拝観料は俺が俺が、というやりとりがあったかはさて置き。
何故か天倉が二人分支払ったので、>>702後で何か奢って
やろうと篤史は誓っていた。]
うわー……。
[感想は無い。言葉に如何現せば良いのかが分からなくて、
ただ視線を四方八方に巡らせるしか出来ずに居た。
長い長い時を超えた建立物を、現代の光が照らす。
何気ない事だろうが、何処か不思議だと思いながら
感嘆の声を上げては歩く。]
へ?
[その最中、すっかり忘れ去っていた一件の話を
天倉の方から切り出して、思わず間の抜けた声を上げた。
そうだ、自分の方こそ謝らなければ。]
―少し前・ロビー―
…え…。
[>>685あたしの言葉に対する玲緒の反応は薄いもの。
それが未谷とうちとの教育方針の違いによるものだとは知らない。
修練が厳しくても、家族旅行なんか滅多に行けなくたって、危ない目に遭ったら散々叱られたけど、ちゃんと手を差し伸べてくれた。
――だから、あたしには家族の絆っていうものを感じられた。
家族が心配するのを、想像した事もないなんて]
何よそれ…。
[まるでそんなの‘知らない’みたいに。
それに感じたのは少しの怒りと哀しみ。
あたしはその感情を持て余す。]
………、なんのこと。
さっきから幸兄の言ってる意味が、よくわかんない。
[彼の指摘は、意図も自覚もある悪癖を鋭く突いた。
――妹の事は解るのに、と友人が彼に向けた冗句を思い出す。
あれから半日しか経ていないのが嘘のような心地で、低めた声音で頑なに白を切る]
[>>689玲緒が最寄りのコンビニをフロントに聞いている時。
同じようにフロントでお店の名前を聞いている初老の女性達と目が合って、あたしはぺこりとお辞儀をした。
仲の良さそうな二人は楽しげに茶店について言葉を交わしている。
その店の名前はあたしも聞いた事があるお店だった。]
……。
[一緒に旅行なんて、きっと仲がいいんだろうな。
あたしには友達はいても、何でも話せる親友といえる存在はいない。
特殊な家業を持つ家の事情もあるけど…昔に友達になれなかった子がいるから。]
─大浴場前─
……?
[ふと何かに呼ばれた気がしてきょろきょろと辺りを見渡す。
しかし、自分を呼ぶような何かは見えず。]
ふしぎ。
[その一言と共に、「女」の字が書かれたのれんをくぐる。]
[抹茶パフェ、と呟く玲緒の声が聞こえれば、そっちに視線をやって報告を聞く。]
そ。それなら良かった。
[烏の行水になっても入れるならいい。
消灯前には
──…いいけど?
[そういえば、>>492抹茶を食べたいって言ってたっけ。
ちょっぴり小腹が空き始めているあたしは頷いてみせた。*]
[自分を呼ぶ声>>694にはっと顔を上げて、]
なんでも、ない……たぶん。
[はっきりと言い切れないあたりがなんとも。]
─道中─
[玲緒と二人で日の沈んで太陽の下とはまた違った風情のある街中を歩く。
喫茶店にあてがあるようなので、あたしが歩くのは玲緒より半歩後ろ。
うっかりはぐれてしまわないように距離は取らない。]
…そういえばそうねぇ。
[>>0:112>>641周りがあたし達の事をどう見ているかは知らないけど、あたしは玲緒に親しげに話しかけたりしない。
あたし達はライバルであって、友達じゃないから。
腕試しの機会だって、対峙する時以外は言葉も交わさないし。
勿論、依頼の時は目の前の事象に全力投球だ。
こんな風に玲緒と一緒に過ごすのなんて、それこそ因縁がある事に気付いていなかったあの頃くらいだ。
あれからずっと、あたし達は向かい合っても互いの手は届かない距離のまま。]
[力の差を見せつけて優越感に浸っていたが、どうにも喉奥に何かが引っかかるようで。背後の大河と言葉を交わし、>>681
先客が寝転がっているのも構わずに倒れ込み、体重を掛ける。]
重いってなあ、筋肉って重いから仕方ないだろ。
実際大河は筋肉内からかそんなに重くなかったし……。
っつーか、あんまり大声出すなよ、煩い。
[大河がずり落とそうと上体を起こし、背中の下から上げた抗議の声>>682は華麗に右から左に投擲し。
手の甲で軽く脊柱を叩いて大声を批難する。
他も騒いではいるだろうが、ホテルには一般客もいる。
迷惑になんだろうがと尤もらしい文句を口にした。]
[舌打ちした音に気を良くしていたせいか、抵抗する間もなく上から跳ね退けられてしまい、シーツの上に転がって。
横板も何もないベッドはどこかをぶつける心配がなくて良かった、とどこかズレたことを考えた。
突然の行動に目を丸くしている間にどこで覚えたのか、
手が首に巻きつき、袈裟固めの形を取られて体重を掛けられる。
油断していたとはいえお見事というかなんというか。
体力差はこちらが有利だが体勢差ではこちらが不利。
それでも、全力で暴れれば外すくらいは出来るだろう。
問題は抵抗した際にどちらかが怪我しかねない、という事実。]
はっ、冗談。
こんな甘っちょろい技で俺にギブ言わせようなんざ百年早い。
[逆光の下、にやりと笑みの形へ変わる表情を眺め。
掴まれていない自由な腕を背後から首裏に伸ばし、
掌で後頭部を覆うと無理矢理顔を自分側へと引き寄せた。]
[近付いた顔同士の距離はほんの数センチしか開いていない。
互いの息が顔に掛かり、普通であれば嫌悪が湧く距離感。
だがどうしてか、嫌な気は起こらず、そんな自分に困惑し、
今更ながらに密着した体から伝わる体温がやけに熱く感じた。
引き寄せた腕の力を抜いても顔を離さない大河に。]
なに動揺してんだか。
[視線が外せないまま、揶揄の形をした自嘲を投げかけた。]
あ、高殿瑠璃さん。
[双子で同じクラスにいる為、なんとなくどちらもフルネームで読んでしまう。
流し読みながら次に目に入ったのはそんなレポート>>513。
記憶に残ったのは、彼女と今日話したからかもしれない。高校生なのにモデルのような体型をしていて、背の低い自分から見れば羨ましいと思わざるを得なかった。今日の私服も見事に着こなしていて。
双子の兄という彼とのやり取りもちらつく。二人はべったり、という表現が似合うほどくっついていて、しかし不自然さを感じさせない。
彼女のレポートは当たり障りの無いものだったが]
[並んで積まれていた兄のレポート>>386も読む。
場所は当然のことながら揃って同じ場所]
…いい、なぁ。
[二人の関係性へか、高殿瑠璃自身への羨望か。
或いは恋をよく知らない満井にとっては、二人の大人びた様子への羨望だったのかもしれない。
これじゃあまるで身分が逆ではないか、と苦笑してレポートをA組の束へ分ける。
高殿兄のレポートにある消しゴムの痕が、白く、眩しかった]
/*
ちょっとまってロルにすごくまようwwwww
かかなければいいんだけどさwwwww
ふっちゃったからさwwwwwwww
はんえいしたいじゃん?wwwwwwwww
やばいwwwwwwwwwwwwww
/*
甘くならない上に誤字見つけてしまってしょんもり……。
もうちょっとこう、上手くロルを書けるようになりたい。
もしくは高殿兄みたいなエロさを身に付けたい。
大河に言われて図星だったけど、確かに高殿妹への恐怖感というか苦手意識は最初から弱めの傾向にあった。>>554
個人的に高殿兄高殿妹の語呂の良さがヒット。
京都観光レポート
3年E組 織江 徹
訪問先:法輪寺
概要:虚空蔵法輪寺や嵯峨虚空蔵と通称される。
京都の西、名勝嵐山の中腹にある仏教寺院で、山号は智福山。
本尊の虚空蔵菩薩が、「嵯峨の虚空蔵さん(さがのこくうぞうさん)」として親しまれており、毎年四月十三日には「十三詣り」の親子連れで賑わう。
感想:四季の風景が美しいことで知られる嵐山。
その中腹に位置していることもあって周囲を木々に囲まれており、紅葉の季節にはもっと美しい景色が見られるだろうと思われる。
また、境内には電気・電波を守護する鎮守社『電電宮』がある。
幕末の戦火で一度消失したものを、昭和になってから電磁波・電子等の発展を電気電波の祖神である『電電明神(でんでんみょうじん)』に祈願して再興されたものらしい。
古都京都の歴史ある寺社に、電気の神という近代的な神が祀られているというのがなんとも興味深いと感じた。
[半歩後ろから見える玲緒の表情は、何だかいつもよりも柔らかい。
昔の玲緒の顔に似ているような気がして――胸の奥が少し疼いた。]
何なの、急に。
……一人になりたかったんだったらごめん、だけどさ。
[表情からして、彼女がそういう事を言いたいんじゃない気はするけど、何て言ったらいいか分からなくて。
漏れだしたのはそんな言葉。]
何ならいいのだ? 饅頭は愛いものであろ──
[なけなしの抗議も、鉄拳誇示の前には形無しである。]
おわっ、鎮まれ。
和を以て貴しとなすんじゃっ
コーヒー牛乳をダブルストローで、ちゅ〜でいいぞ!
[明日の予習と代替案を振りかざした。]
/*満井明日香が子供っぽすぎる件。
高殿さんたちが大人っぽいんやって…!
1.申君 2.皇君 3.美土代君 4.聖前君 5.天倉君 6.蛍火さん 7.未谷さん 8.丑ヶ谷さん 9.穂積さん
3(9x1)
/*
どうするかな。
お風呂入っていいのか、それとも向こうに任せた方がいいのか。
どうしようかにゃー。
万里くん、ごめん……!
[ここまで自分を悩ませたのは、本当に彼女への"申し訳ない"気持ちだけだったのだろうか。
いつまでも心だけ突き放しておく訳にもいかないが。
明日どんな面引っさげて彼女に会えば良いかも分からない。
自室で風呂も面倒だと掛け布団に寝そべり、重苦しい空気。
そんな時、耳に入ったのは。]
「蜷」もポーカーしようぜ!」
[なんて声掛けてくれる同室の男子達。
俺が気を落としているのは一目瞭然。
気遣ってくれたのかと、また申し訳なくなりつつ。]
ん、やる。
[これ以上申し訳無さは重ねられないのと。
もし気遣ってくれたのならそれを無碍にしたくないのとで。
起き上がり。笑顔を浮かべてカードを引いた。
見えた手札はの5枚。]
[のれんをくぐるとすぐ脱衣所で、真理の隣で隠れるようにこそこそと服を脱ぐ。]
うー……。
[こういった施設の経験は全くない。恥ずかしさのあまりに小さくうなって、他の女子より少し大きめな胸を必死に隠しながら真理の後を追った。]
―男子部屋―
ふぅん…ま、場合によってはまずいパターンもあるか。
[蛍火の呟きに>>598ふと先程聞いた罰ゲームを思い出す。
1番や5番あたりは確かに女子には厳しいものがあるかもしれない]
まぁ…4番は美土代は辛そうだな。キャラ的に。
[>>633美土代とはあまり話したことはないが、どことなく控えめな印象があった。尤もそばにいる比較対象がクラスきってのムードメーカーである蛍火だから、というのもあるだろうが。
しかし従兄妹だというのは聞いていたが、こうも対照的なのはなかなかに面白い。そう思うのも、そもそも自分にはそういう対象がいないからかもしれないが]
[――――狡い。こんな距離で、そんな声を聞かせるのは。
必要なだけの長さを持たない言葉が、遠い記憶の何時かを思わせるに充分な意志に彩られ]
……なに、が――……
[僅か身じろげば触れ合える距離に、寄り添うことも遠ざかることもできず、脚は縫い止められる。
微かな風音に紛れる声だけが、弱々しく足掻く]
/*
先生が着々とお仕事してる。
亜梨沙のレポートへの反応は…難しい気がするんだ。
もっと練ったり、つっこみどころとか作れば良かったかにゃー。(頭抱えつつごろごろ)
ごめんね先生。
応援してます、ね。
壁|ω・`)
村始まって以降、ツィスカチップ見るとアリーセと一瞬誤認してしまう私です。
……んー。
[完全なるブタだ。
全部赤いが残念ながらフラッシュではない。
ポーカーと言えばここから交換。
9とKが3とAか6になればストレートで……。
と考えていたのも束の間。]
「あ、罰ゲーム付き一回勝負だから。」
[突き付けられた死刑宣告。]
嘘だろ?!
[勿論ながら役無しの自分が勝てる筈もなく。
悲しみの罰ゲーム決定ちゃん。 どんどんぱふぱふ!
ということで言い渡された罰ゲームは1(6x1)でした。
ちくしょう!
お前ら俺のこと元気付けてくれる訳じゃなかったのか!]
/*
Σ(・ω・ノ)ノ!
ステラちゃんは胸が大きいのか!
亜梨沙どうしようね。
小さめな気がすr(ry)
そしてあまり隠さない気がするんだ。
[ステラの恥ずかしそうな様子には、つい苦笑いが零れた。
慣れないうちは、確かに恥ずかしいのだろう。
自分もそれほど慣れている訳でも、
恥ずかしくない訳でもないので、
わかるわかると内心頷きながらも、浴場へと誘った。]
―浴場―
わ、ひろい……!
[一歩足を踏み入れれば、温かな空気に晒される。
幾人かのクラスメイトはいるとはいえ、
そこはホテルの大浴場。
広々としたものである。]
あ、滑らないようにだけ気をつけてね。
わからないことがあるようなら、何でも聞いて。
[ステラにそう声をかけた後、かけ湯のある場所へ。
湯船に浸かる前に、これをかけてから入るんだよーと
解説をしながら、ステラの肩にもお湯をかけた。]
……で、ステラちゃん。
その……ずばり聞くけど……。
[ずばり聞くと言いながらも、暫し言い淀んでしまうのはご愛敬。
湯船に浸かりながら、じっとステラの顔を見つめ、声を潜めた。]
その……誰か、気になる人でもいるの……?
[縁結びって、そういうことだよね……?と。
息を飲んで、ステラの言葉を待つのだった。]
いや、別に何も言われてないけど。
あー、そういや…あの時、車内販売が通ってたんだって?
俺気付かないで居たもんだから。
避ける為に引っ張ってくれたんだろ、あれ。
[そうだ、折角だし土産のお守りも渡そう。
ポケットの中に入れたままにしている葵双葉のお守りの袋に
そっと触れる。]
バランス崩したのは俺の不注意だし、それより
助けてもらっておいて何も言わなかったのは申し訳なくてさ。
ごめん、重かったんじゃねー?
[ちらほらと緑から紅へと変わりつつある紅葉を見上げ、
最後に天倉の顔を見る。
彼の言葉尻が小さく小さく、何かを告げている。
しかし周囲の声にかき消されて聞こえなかったから
一旦は聞き流す事にした。]
覚えてろよ!
[俺の典型的な悪役台詞にゲラゲラと笑う友人達。
というか寧ろ悪役は俺じゃなくてお前等だぞコノヤロー。
最早、罪悪感なんて欠片も残ってない。
ある意味感謝……、する余裕なんてなく。
教師に外出許可を貰ってコンビニまで走りに行くのだった。**]
[彼を手繰り寄せたいのか、突き離したいのかも曖昧な、
玉虫色の答えしか返せない自分こそ。
―――余程狡いと、自覚がある。
覗きこむ眸の真直ぐな色に堪えられず、視線を僅かに逸らす]
─浴場─
[がらりと扉を開けて床に足をつけるとぺちり、と水分を含んだ石独特の音がする。]
うん、きをつける。
[滑らないようにという彼女の言葉>>729に頷いて後をついていく。
お風呂に入る前に体を流さないといけないのか。そうぼんやり考えていると自分にもかけられて、]
ひゃっ……。
[突然の出来事に思わず身を縮めた。]
/*
お胸をラ神に訊く流れ?
1、板 2、普通 3、隠れきょぬー 1(3x1)
ちなみに我が校一の胸囲の持ち主は<<皇 大河 タイガ>>です。
[そろりそろりと足を湯に伸ばす。少し熱い。
大丈夫かな、と思いながらもちゃぷりと湯に浸かった。]
あの、ね……。
[真理と同じく、声をひそめながらぽつりぽつりと語る。]
[和を以て貴し、なんて台詞が功を奏したわけではないけれども、駒王怒ってもしょうがないなあと思いなおす。
───けれど、それも一瞬のこと。
代替案の光景を想像すると、頭からぷしゅーと湯気が上がった。
どう考えても顔が近い。近すぎる。]
そんなの、できるわけないでしょー!
[叫ぶだけ叫んで、だっと走り出した。
なんのことはない。コーヒー牛乳買いに行っただけ。]
[自販機に300円入れて、コーヒー牛乳2本お買い上げ。
ぱぱっと蓋を外して一本を駒王へ差し出す。]
はい。全部飲んでいいから。
ちゅーはしないから!
[早口で言ってから、自分の分も蓋を開けた。
腰に手を当て、斜め45度の角度で一気に飲み干す。
これぞ正しき風呂上りのコーヒー牛乳の姿。]
さっきから?
いいや、もっと前からだろう、琉璃。
[取り繕えば、別の場所が綻びて、掻き合せるほどに襤褸が出る。
兄は追及の手を緩めず、更に一手を置いて描く包囲網。]
―――…それとも、
[薄い笑みを形作る顔に、笑わぬ勁い眼差し。
翡翠の色を数度瞬かせ、合わせ鏡のように彼女の眸に映すのは、
純粋に未来を誓った幼い兄の顔ではない。
背も伸びて、声も低くなり、力もずっと強くなった男の顔。]
直截に告げたら、聞いてくれるのか。
[トン、と更に一手。彼女の顔横に突く逞しい腕。
距離を一層削り、追い詰められる彼女の背を大樹が迎え]
[薄く開いた唇から呼気を漏らし、彼女の視界を遮る長躯。
月明かりさえも背で遮り、己の庇護と言う名の影の中へ幽閉。]
唯一人だって赦さない。
誰一人たりとも認めない。
―――…琉璃に、俺以外を選ばせない。
[静かに伝える傲慢は、妹に甘い兄らしからず、反論を赦さぬ口調。
僅かばかり顎を引くと、鼻先触れ合うほどに良く似た面差しが迫り。
琉璃、と囁き続ける声が熱くて。
独占欲の強い男の顔した兄は、夜気にすら彼女を渡さなかった。]
…あ、美土代君。
[かなりの数の生徒のレポートを読んできたがここまで自分のクラスのは全く出てこなかった。
そのせいだろうか。彼の文字>>432が見えたとき、少し嬉しくなったのは。
時間的にはもうすぐ来る頃合いだろうか、と時計を見遣る。そのまま視線をレポートに戻した]
二条城か…庭園綺麗だったんだろうな。
[彼らの班は二条城へ行ったらしい。近々大茶会が開かれるのではなかったか。
きゅるきゅる、という音が彼らしい感性だ、などと温かい気持ちになる。
彼は今悩みを抱えているが、この旅で少しでも成長した彼の姿を見るのが楽しみで。
担任だからいいかなと擬音語に赤ペンで波線を引き、趣があるという言葉に「世界遺産の魅力ですね」と書き込んだ]
[声は真理に届くかどうかという小ささで。]
ふしみいなり、いく……りゆう、きかれた。
ともだち、ふえたら、うれしい。
だから、えんむすび、いった。
[そこで表情が暗くなる。]
やなせくん、すきなひと、いる?って。
ずっと、わたし、まよわない、うでもってくれた。
でも、うで、はなされた。
……さみしい?かなしい?
わからない。
けど、いやな、きもち。ずっと、する。
[湯の中で縮こまり、顔を水面につけてぷくぷくと息を吐く。
その表情はどんよりとした曇り空。
眦にはうっすらと水滴が浮かんでいた。]
お揃い〜♪
[コーヒー牛乳をお供え(?)してもらえばご機嫌。]
いただきます。
[斜め45度でコーヒーを呷る好葉を下45度から見上げる態勢。
真似して噎せないよう注意してゴキュンゴキュン。]
/*
意識して壁トン?したの初めてな気がして、
無性に気恥ずかしい兄は少女マンガ陣営…!
でも、妹ちゃんがぐぐっと意識してくれているので、
ここで踏み込まねばシスコンの名折れ…だ…!
さて、わたしはそろそろ明日に備えて寝るとしますか。
お風呂は早朝もやっているようです。
旅先の朝風呂は最高ですね。
/*
今晩は!
おみくじについて、質問なのですが。
村のゲームの範囲内では、おみくじは1箇所につき1回購入とありますが。
相手からもらった物は含まれますか?
今回、うさぎおみくじを2つ購入して。
1つを聖前にあげたのですが、この結果は適用されるのかどうか気になりまして。
[そういえば、と思いだしてスマホの電源を入れる。
仕事を押しつけた教師は、律儀に携帯で送られたレポートも渡してきていた。
その内の一つ>>370を開く]
…外敵の侵入に効果無しかぁ。
意外だな。
[彼女からここまでしっかりとした意見が出ると思わなかった、といえば失礼だろうか。
それでも外国人がはしゃいでいた、という文を見て]
後でメール送ろうかな。
[教師から送ると馴れ馴れしいだろうか、とは思うけど。
絵里夫の悩みを解決するには、彼女も必要な気はしていたから。]
うぇっ!?これ!?
ちょっと待って、これあれじゃないの、あの金平糖専門店の!
うわーーーー!お前そっち行ったの!?いーなーーー!
んで、これも俺にくれんの?
[五月蝿い。
話の腰をへし折って、天倉の差し出した土産物>>704に
歓喜の声を上げに上げるその姿は、まるで子供だ。]
へへへ、何味かなー。
このうさぎは、えーっと岡崎神社か。
でもなんでそっちなんだ?岡崎神社って、ご祭神が子沢山だから
子授け・安産・縁結びのご神徳があるってとこじゃん。
あ…お前、ちゃんと
自分のお守り買ったかー?
[そこで思い至るのは、縁結び。
そちらが目的であったかと思い、問う声は僅かに上擦った。]
/*
こんばんはー
人からもらったおみくじはカウント外で問題ないです。
もちろん、ラッキーポイントとして使用済みのおみくじは、他人に提供してもラッキーポイントとしては使用できません。
あのね、ステラちゃん。
縁結びって、お友達相手というより……。
恋愛絡みの願掛けをすることの方が多いんだよ。
[ステラの言葉を聞きながら。
相手は蜷」くんなんだ、そうなんだ……と心の中でメモを取る。]
だから、縁結びのお願いをするって言われたら、
お友達が欲しいって伝えないと、誤解されちゃうかもしれないね。
誰か好きな人がいるのかって、思われちゃったかもしれない。
……ちゃんと、そこまでお話した方がいいと思う。
[大丈夫、お話すればすぐわかってくれるよきっと!
と、元気づけるように笑顔を向けた。]
/*
>>738 朝風呂と聞いて変な想像してすみません。
同部屋とかの時点で色々とあれそれがどうこうですけども。
唯一の同部屋組だけど、同部屋じゃなかったら顔を合わせない気しかしなくもあり。こいつら……[ぺしぺし]
[目を丸くする炉に、してやったり、と笑ったのも束の間。
此方も本気で固めてないとはいえ、余裕を見せる口調にムッと眉を吊り上げ。]
甘っちょろくて悪かったな、と、うぉ!?
[抑えていない片腕に後頭部を捕えられ、引き寄せられた力に抗う間もなく、がくんと上体が傾いだ。]
―――……っ、
[近づいた距離に息を呑む。
肌を掠める炉の呼吸。どこか困惑する表情は近すぎるからこそ手に取るようにわかり。苦い思いがこみ上げ顔が歪む。
後頭部を覆う掌から力が抜けたのがわかったが、起き上がることはできないまま。]
動揺、ってしてるのそっちだろ。
[瓜言葉に買い言葉。言い返した拍子に、鼻先が一瞬だけ触れた気がして。
唐突に抑え込んだ身体の下で、早くなる鼓動を。
炉の熱い体温を、意識する。
鼻を掠めたニッキの甘い香りは、昼間の残り香か。
近すぎる距離。けれど、嫌悪が湧くどころか――]
そうか、なら…よかった。
[自分のせいで聖前がばかにされるような事になったら、申し訳なさすぎる。
だが、彼が自分でバランスを崩してしまったと謝罪する様子には、首を左右に振り否定した。]
確かに引っ張ったのは、俺だけど。
バランスを崩したのも……俺がそうしたせいだ。
[同じように赤く色づき始めた紅葉を眺めながら、言葉を紡ぐ。]
別に重くはなかったし、気にするな。
[そう言って、小さく笑う。]
/*
ありがとうございます!
了解です。
(――――もっと、触れてみたい)
[頭を過ったと思考を自覚し、心臓が大きく跳ね。
顔がぶわりと熱くなる。
口調とは裏腹に、視線が大きく揺らいだ。]
/*
あ、質問の意図が違ってましたね。
自分が一カ所で2個おみくじ(ラッキーポイント)をゲットしたということですか。
ちょっとアウトっぽい気がしますが…、
おまけして、受け取る相手がその場所でおみくじを引いていないなら渡してもOKとします。
これ、不公平にならないように全員にオープンしますね。
[ふるりと揺れた眸が、緩やかに見開く]
…………、……
[兄が暗に知らせたその意味に。もっと前から――それは、つまり]
―――…気づい、て……?
[無分別だった幼き日を過ぎても、分不相応に注がれ続けた視線。
無自覚を口実にして、甘受してきた自分に、一体何時から]
/*
ふむり。ラ神でしたか。
私もそれで巨乳設定になった事があるので
1.E 2.D 3.C 4.B 5.A 6.AA
これでどーだ!4(6x1)
れん、あい……。
[復唱するように呟いて。]
だから、やなせくん、すきなひと、きいた?
……うん。おはなし、する。
[疑問は解消された。けれども、どうにもすっきりしない。何故?と心に問うても、答えが返ってくることはなく。]
やなせくん、いなくなって、やなきもち。すごく、ずっと。
これ……すき?
[まさかのド直球で真理に首をかしげた。]
えー…まあ、そりゃ今も友達だし。
つーか何、そんな改まってよう。
[木々を抜ける夜風は、少し冷たくて心地良い。
火照る頬を冷やすには最適か。
何故だか友だと改まって告げられると>>707首を傾げたくなるが、
それが何から来るものなのかが明確な形として現れず、
結局はポケットからの土産物で誤魔化すこととなる。]
ま、いいや。
俺からも土産。下鴨神社の紋の「双葉葵」を象ったお守り。
良いご縁がありますよーに、ってな。
言っとくけど、異性の縁ばかりじゃねーぞ?
仕事や、友人関係とか、そういう縁もひっくるめての縁結びな?
[妙にそこだけは強調して、傍目から見れば若草色のハートが
二つ寄り添ったストラップのようなお守りを差し出した。]
― 回想 ―
[入学式の後、張り出されるクラス名簿を見に行った時。
自分の名前を探すさなか、ある一点で目が止まった。
『申 炉』、と見覚えのある文字の羅列。
割り当てられたクラスは違う。
まさか、と思いつつ。珍しい並びで同姓同名だとかないだろうと。
それからしばらく、休み時間の合間に移動を装って彼の名前が書かれていた教室の前を行き来する。
しかし、覚えのある姿は見つけられないまま。]
[一ヵ月程経った頃、職員室前で生活指導教師の怒声を拾った。
何事かと近くを歩く生徒に連れられ、職員室を覗きこむ。]
『あれ、ローじゃん』『学校来てるの珍しい』『怒られてんの』
[ロー、と囁かれる男子生徒。
浅黒い肌に金髪と派手な出で立ちに、着崩した制服。
明らかに素行不良を絵に描いたようなそれに、呆れた息をついて目を逸らそうとして。
舌先を出して見せる表情が、記憶の端に引っかかった。]
あいつの名前、なんて書くんです?
[有名らしいので、近くに居た生徒を捕まえて聞く。
教えてもらった名前は、『申 炉』。ハーフという情報のおまけつき。
ガツン、と殴られたような衝撃に顔が強張った。]
「――大河!」
[間違えようもない。
屈託ない満面の笑みを浮かべる、幼い記憶の中の炉。
それが脆くも崩れ去った瞬間だった。]
未谷さん、丑ヶ谷さん…コンビだ。
[満井はこの高校に来るまでは幽霊や陰陽などは信じていなかったのだが、絵里夫のような生徒や彼女達のような生徒を見ると、不思議なこともあるのではないかと思えてくる。
そんな中で決まった京都・奈良という地は、必然といえば必然だったのかもしれない]
下賀茂神社、干支社見てきたんだね。
[彼女達のレポート>>418>>421を見比べるようにして読む。彼女達の苗字には干支が入っているがその方角は真逆だ。
合わせれば大きな力になるのに、と思うけれど彼女達き距離感はどこか異質]
ふふっ…未谷さん、後半食レポになってる。
[それでも、彼女達のレポートに和まされる。
この二人なら大丈夫かな、と思ってしまうのは楽観的だろうか。]
喜んでもらえて、良かった。
足を伸ばした甲斐があったよ。
[>>741 まるで子供のように喜ぶ様子をみれば、その笑顔に、こちらも嬉しくなる。]
だってお前、甘いのとか可愛いの好きかなと思って…。
だから……――お守りは買ってない。
[子授け・安産・縁結びに縁がある神社に行ったのに、買ったのはこれだけだ。]
別に好きな女子もいないし。
俺はただ、聖前が喜びそうかなって思って……、
なんかあいつ変な感じがするよな……?
[クラスメイトにそう漏らしたりする。
変といえば自分のテンションのほうがよほどおかしなことになっているが、それは置いておく]
[その衝撃から、およそ一年後。
進級に伴う、クラス替えを確認する為。
再び、張り出されたクラス名簿を追って――――固まった。]
………まさか、な。
[昔とは名字が変わった為、入れ替わった席順。
けれど幸か不幸か、読みが近い為に並んだ名前。
時間に余裕を持って登校したので、まだ閑散とした教室の指定された席に座り、本を開くこと数十分。
唐突に響いた、乱暴にドアを開ける音に教室内がざわめく。>>676
近付いてくる足音。
すぐ前の席で止まったそれに、本から顔を上げ。初めて近くで見る金色に、目を細め。]
――……いろり?
[呼びかけるように。ただの呟きのように。
問うように。確認するように。
気づくだろうか。気づいてくれるだろうか。]
そ、それは、ステラちゃん次第だけ、ど……。
[どう返事をするべきか。妙なことは言えない。
あれこれ考えた後、ゆっくりと唇を開いた。]
えーと。私は、好きな相手と一緒に居たいって思うし……
その人が居なくなったら、寂しくなってしまうと、思う……。
気まずくなった時なんかは、ずっと万里くんのことばかり、
考えちゃってたし……。
[自分だけ相手を言わないのは卑怯だよね、と。
観念したように、相手の名を告げて語るのだった。]
[振り向いた顔は、ありありと怪訝な空気を隠さず。
けれど期待を込めて、もう一度その音を口に乗せる。]
いろり、だろ。
[驚愕に動きが止まり。そして負感情に歪む表情。
伸びてきた手に胸倉を掴まれ引きずられるように立ち上がれば、ガタンッ、と机と椅子のぶつかる騒がしい音が響き渡った。
けれど、教室内の騒然とした声は遠い。
記憶の中の低かった目線は、今は同じ。
肌の色は少し焼けたか。それとも髪の色合いも乗じて濃く見えるだけか。
引き寄せられ、近くで見れば確かにそこに面影はあって。]
[殴りたいのだろう、握られ震える拳。
当然だ、何も言わずに――何も言えずに別れて、十年近い。
怒ったのだろうか。泣いたのだろうか。
また、いろり、と呼んで傍にいることを。
許してくれるだろうか。]
すみません。なんでもありませんから。
[さらりと教師にはそう告げ、席についたものの。
授業の内容は上の空。
再び会えた喜びと、変わってしまった関係。
離れてしまった距離。
今更、昔の既知であることは誰にも伝えないまま。
周囲から見れば、優等生と素行不良の問題児。
用事がなければ会話を交わすことも稀な仲。
何故か二年生から授業に出てくるようになったその姿を、気づけばいつも目で追いながら――現在に至る。*]
次は…穂積さんだね。
ここも伏見稲荷だったんだ。
[人気だなぁ、と独りごつ。
初めての授業の日、名前呼びで「穂積…すき、は、さん?」と言ってから三日ほど疲れが取れなかったのを思い出した。
C組の担任から、彼女は神社の娘だということを聞かされていて、このフランクなレポートは総本宮に対する親近感から生まれているのか、と問いたくなる文に笑みが溢れる]
ハイキング…なのかなぁ?
[同じ場所でもらしさが出るなぁ、と、少し勉強になった気分だ]
[一緒に歳を重ねる毎に、ぐんと逞しさを増した腕。
日を追う毎に、細い侭の腕では抗いようのない差が広がった。
固く閉ざす庇護の腕から、抜け出すことも出来ない程に]
………、知ってて、ずっと――……?
[見慣れぬ男の顔を仰ぐ瞳が、問い質す声が、瞬く間も無く揺らぐ]
ぷはぁ。
お風呂上りのコーヒー牛乳さいこー!
[甘いものを飲めば、さっきまでの不機嫌はどこへやら。]
ビン返してくるから、飲み終わったらちょうだいね。
[下でしゃがんでる駒王に、ちょいちょいと手を差し出した。]
実は俺も同じもの買ったから。
その、うさぎ。お揃いなんだ。
[>>744 ホテルでお留守番してる、と付け足して。
聖前から「双葉葵」のお守りを受け取れば。
若草色のハートに目を幾度か瞬きし、]
良い縁て……、
[やけに恋愛から遠い縁を強調する、聖前を少し寂しく臣ながらも。丁寧に受けとって。]
ありがとう……、大事にするな。
[友人としての笑顔を向けたつもりだったが。
うまく笑えたかどうか、わからない。]
[と、硬い文字のレポート>>412に目が止まる。
図書委員として、旅のしおり作成に力を入れていたのを思い出す。
事前知識無しで行く旅もいいが、知識を入れてから旅をすると場所の色はかなり違って見える。
彼のレポートは、そんな様子が伝わってくるようだった]
あぁ、カップル多かったのかな…。
[一番下の文に苦笑を交え、レポートをクラスの所へ送る。
それくらい気軽に行けたら楽なのかな。焼きつく感情には、色をつけずに蓋をして。]
さて…、風呂にも入りたいし。
残りもちゃっちゃか観て、戻ろうか。
[もっと、幻想的な灯りに照らし出される聖前を見ていたかったが、時間は有限だ。
門限を破れば、後輩達の自由時間が奪われかねない。
気を取り直すと聖前にいつもの余裕を向けて、再び境内を歩き出した。*]
― 男子部屋 ―
多すぎ。というか、美少女研究会って何…。
[>>663半目になりながら怪しい部活を出してきたマリエッタをじとり。]
少し減らした方がいいんじゃないの?
まともに活動出来てないでしょそれ。
[>>664手広く広げるだけ広げた従妹の交友関係には目を見張る物があるものの、幽霊しすぎだろうとも思って言う。メジャー所が無いのは疑問には思わないというか、メジャーが無いからこそこんなに兼部してられるんだろうとは思ったとか。]
む…わかった。
[>>665どうやら修学旅行中には出されるらしい罰ゲームには眉根を寄せたが、上機嫌な従妹に今更撤回をごねるのも気が引けて、しぶしぶ承諾するように頷いておいた。
傍に来ての小声には、一度神妙な顔でこちらも小声で返した。]
うん、あとで満井先生の部屋のお風呂借してもらえるって。
だから大丈夫。
というかマリー過保護すぎ。大丈夫だって。
[見張りなんてとか言いつつ、ただ従妹の思いやりは有難く受け取るように表情は神妙ながらもやや明るい物だった。]
― 男子部屋 ―
[>>723こくこくキャラ的に辛いです、とは織江に頷いて。]
織江君も2、4番は合わないと思うけど。
マリーは…どれが来ても嬉々としてやれそうな気がするのが。
[そうしみじみムードメーカーな従妹を見て言うのだった。]
[口の回りをぺろんと舐めて、空になった瓶を好葉に渡す。]
うまかった。
将来は、風呂上がりビールで、一緒に、ぷはぁ、したいのう。
[レポートも少なくなってきた頃、まだD組のものが残っていたのを見つける>>419。
彼も歴史が好きなのだろう、紙にびっしりと書かれた情報は明日香も知らないものがあって]
情景が浮かぶなぁ…。
[歴史を教えている身としては嬉しくなるようなレポート。同じ図書委員だ。聖前と歴史話に花を咲かせるのだろうか、などと考えながら、レポートを置く]
マリーはやたらと雑学多いよね…。
[>>724織江とお御籤談義を始めた従妹を見て感想を述べていたが、勝負が始まって負けるとがっかりした様子で、やる側に回った事に少し拗ねていた。]
…マリーの罰ゲームは人前でない事を祈るよ。
あ、うん、スリーサイズ言えとかなんとか。
先生たちが盛り上がってた。
僕聞けなかったけど。
[>>725何となく興味深いような声に、だが内心何考えてるかは知らない為、さっきの話の知ってる事だけはどんと落としておいた。]
/*
はう、のんびりしてたけど相方さん大丈夫かしら。
め、メモにアンカ張っとく…?
忘れてた…(´;ω;`)
/*
あ、おみくじ自体はまだ2人とも開けてません。
とくにポイントに固執してるわけではないので、アウトなら、それはそれでOKなのですが…。
なんだか、混乱させてすみません。
結局、その場で引いてない扱いはどうなるのかな〜?
と言うことでした。
―浴場―
[脱衣所でシャツを脱ぐと、ちらりと自分の裸に目を落として]
(もうちょっと筋肉あったほうがいいかもなぁ……)
[なんで思う。
このまま音楽は続けていきたいし、だったらギターの腕をあげるとともに、多少は見栄えもいいほうがいいんだろうな、と思っていた。
そんなことを考えながら衣服を全部脱ぐと、広い浴場へと入る]
おおー!でかい!
気持ちよさそう!
[入るなり口にした言葉が浴場に反響した。
まずは、洗い場で男子にしては長い髪や、体を丁寧に洗う。
洗い流した後、タオルで髪をまとめると、湯船に飛び込んだ]
[大樹に立てた腕に、力が篭り強張った。
退路を断って、閉じ込めて、傲岸に振舞う癖に、
一歩踏み込むための勢いが怯懦の沼に嵌る。
成長に伴い、大人の身体を得たが、子供の心は失ってしまった。
屈託無く「琉璃は俺のフィアンセだから」と、覚えたばかりの単語を使い、良く回らぬ舌で横文字唱えていたあの頃とは違う。
妹の了承さえあれば良いと、愚直に信じていた幼子はもう居ない。]
―――…目、閉じないのか。
[こんな夜半に中庭に出る酔狂など他に居ないのに、
絞って聞かせる声は彼女の鼓膜だけを擽った。]
キスを―――…、してしまうぞ?
[足りない場所を補って育ってきた仲睦まじい兄妹は、
……あ。
[レポートの最後の方。重ねられたレポートを見つける。優等生らしく揃えられた文字>>442と、二枚重ねてホッチキスで止められたレポート>>417>>458]
申君、溶けこむようになったよねぇ。
[一年の頃から素行が悪く、織江と並んで叱っていたことを思い出す。一時は二人で喧嘩をし、職員間で退学の話まで上がっていたのではなかったか。
彼が丸くなったのはいつからだろう、とペンを片手に考える]
保護者が出来た…から?
[修学旅行も皇君がいるから安心ですねぇ、と笑っていた同僚達。一因にはなっているのだろうが、単にそれだけでは無い気がして]
深くは、考えられないかな。
[おたべの案内を見ていたらお腹が空いてしまった。申君ズルいです、と呟き梅のおにぎりを囓る]
[風が木々を騒がせ、背中を押した。
清めに溶けた悪癖と、別離を厭う本心と、
それに、彼女が羨む答えの在り処が綯い交ぜになり、上体が傾く。
ゆっくりと伏せる瞳は暗に彼女へ拒絶を赦す。
頬を張られては、様にもならず、同室者に茶化されもするだろうが、
そんなことは思考の外へ放り投げた。
拒むな、なんて分の悪い賭けには張れなくて、
疑問を晴らす回答も、用意出来ず。
雄弁なのは、口唇から微かに零れる熱い吐息だけ。]
――…甘やかさないでって、言ったのに。
[兄妹には不釣り合いな距離に、兄妹だからと口実を上乗せして、
甘え続けた自分を、ずっと知りながら――]
………言ってるのに、いつも…、
[言い訳を取り上げ、直截な言葉で追い立てて、逃げ場を塞いでいく傲慢な腕。
独りでは選べなかった答えを、選びとらせるよう仕向ける甘い手口に、眩む瞳を緩く閉ざす]
[レポートも残り数枚というところ、一目で分かる文字に視線が吸い込まれる。
きゅう、と締め付けられるような感覚がして、それでも引き込まれるように視線は文字を追う。
やがて読み終わるとゆっくりとレポートを置き]
/*
∧,_,∧
(`・ω・´) n__
η > ⌒\/ 、_∃
(∃)/ ∧ \_/
\_/ \ 丶
/ y ノ
/ / /
( ( 〈
\ \ \
(_(__)
―――…いい縁にめぐり合えるといいな。
[告げる言葉は最早それだけ。
伝えたいものはまた、明日にでも。そう思いながら
灯りに照らされる境内を二人で歩いて行く。*]
[半歩後ろを歩く亜梨沙に、黙っていなきゃと呑み込んでいた筈の感情が、気づけばぽつぽつと言葉になって落ちていた。
本当の願望は、叶ってしまったらきっと元には戻れないと思い、呑み込む事にしたのだが。
それでもひっそりと落とした言葉に──想いに、後悔はなかった]
1人じゃなくて良かったって、そう思ってるよ。
[上手く伝えられないけれど、それでも。
1人になりたかったのかと謝罪を受ければ>>719、ゆるく、けれど確かに首を横に振った]
/*
こちらこそ混乱させて失礼。(なでなで
それでは、自分で買ってないおみくじは、ラッキーポイントにはならない。
ただの贈り物としてなら渡してもOK、でFAにしてよろしいかな。
部屋に持ち帰ってからおみくじをオープンするのは問題ありませんよ。
―ホテルへ帰る道すがら―
……俺は…、
[他の参拝客も多く。
結局、高台寺では本当に言いたいことを言えず。
再び石畳の道を辿ってホテルへと戻る。]
――俺、お前の事
[狭く折れ曲がった石壁小路を歩きながら、声を落として。]
好きだから――。
[彼に告げる。
それきり、もうホテルまでは何も語らず。
俯き、黙ったまま。**]
/*
お待たせしたでしょうか、すみません><
ちょいぼんやりしていたのと、まだ何かあるかと少しスローになってました(酷い
申し訳ないですorz
/*
秘奥義行使するのめっちゃ疲れた…でも満足。
自己満足だけどね!
ホテルで、もう一つやりたいことあるんだよね(にやり
― 現在・ホテルの一室 ―
筋肉ないとか言うな。
俺だって普通に体重はあるぞ。
[元空手部とは比べるべくもないが。
貧弱な体と言われたような気分になり、顔を顰める。
文句を言う炉の隙をつき、ひとしきり仕返しを仕掛けた後。]
……風呂、先に行ってくる。
[荷物から適当に着替えを掴み、振り返らず部屋を後にした。*]
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