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さあ、自らの姿を鏡に映してみよう。
そこに映るのはただの村人か、それとも血に飢えた人狼か。
例え人狼でも、多人数で立ち向かえば怖くはない。
問題は、だれが人狼なのかという事だ。
占い師の能力を持つ人間ならば、それを見破れるだろう。
どうやらこの中には、村人が4名、人狼が1名、占い師が1名、C国狂人が1名いるようだ。
ひつじ めりーが「時間を進める」を選択しました。
/*
!?何故ですか。
何故また弾かれC国狂人なのですか、神様。
私は占い師希望してたのに。てっきり、ペーターかオットーが狂人希望だと思ったのに。
C国狂人だけは設定考えてなかった。
/*
あーもう、めりーさん可愛いけどシリアスな空気に合わないよww
C国狂人が一番設定に合わない気がするなあ、ううむ。どうしよ。相方が誰が気になる。ちょっと設定考えながらいってきます。
まさか:みんな、むらびときぼう
昔々あるところに、小さな女の子がいました。
その女の子は何時も赤い頭巾を被っているので、周りからは『赤ずきん』と呼ばれていました。
ですが女の子は不思議に思っていました。
「どうして私だけ頭巾を被っているの?」
不思議に思った女の子は母親に尋ねてみることにしました。
「どうして私は頭巾を被らなければならないの?」
母親は悲しそうな目で言いました。
「それはね……――」
騙しきることが…責任?
[思いもよらない考え方に、きょとんとする。
酔いのせいか、その頬はほんのり赤く。]
なあ、ディーター…
(お前も騙し続けているのか?)
[笑みを浮かべた口元と反比例するように、見つめる瞳は驚くほど真摯で。>>0:174
喉まで出かかった問い掛けは、最後まで語られることは無く。もし促されれば、何でもないと小さく首を横に振る。
昔の自分だったら、素直に尋ねられたのか。
男の鋭い眼力の前には、やっぱり無理だったかもしれない。
たわいもない話をしながら、酒の席は夜まで続き。
先につぶれたのは、果たしてどちらだったか。
気付いた頃には、嵐が迫っていた。*]
―真夜中―
[娘はゆっくりと目を覚ますと身体を起こした。
未だ疲れているのか、ぼーっとしている。
何も映していないその目は、血のように赤い色。]
……
[昔聞いた『赤ずきん』の裏話。
誰に聞いたのか忘れてしまったけど、そんな話があったはず。
ぼーっとしたまま娘は、ノイズ混じりの声で呟く。]
……オ腹、スイタァ……
[外へ出ようと立ち上がり、扉に手を掛ける。
しかし昨夜、嵐対策にと自らが扉に板を打った。
ガチャガチャとドアノブを動かすが、開くことはなく。
やがて諦めるように手を離せば、再びベッドの中へ。]
……オ腹、スイタナァ……
[寝てしまえば空腹を忘れられるだろうか。
そう思った娘は再び眠りの中へ……――。]
/*
※尚、この赤ずきんの話は完全に創作です。
実際に民話や童話としてあったわけではありません。
都合よく使わせていただいただけです。
[パメラが帰ってゆけば図書館にはクララひとり。時間が経てば外は完全な暗闇に包まれる。
カーテンの隙間からそっと、軒端に吹き付けて窓ガラスにしとどにつたわってくる豪雨を見上げた。]
星がざわめいてるわ…。
[今夜は見えない星。なのに星屑1つすら見えない暗い夜空を見てはクララは呟いた。**]
[日々、失っていく視力。
代わりに他の感覚は鋭くなった。
ほら、目を綴じれば声が聴こえてくる。
人ならざるものの本能が騒ぎ出すのを感じ取った。]
[だいぶ飲んだはずなのに、もはや習慣となった朝の作業。
むくりと起き上がると、いつものように夜が明ける前から、仕込みを始める。]
……。
[がたがたと風が戸を叩く音は、窓を開けるまでもなく嵐の到来を告げていた。
この分じゃ客が来るとも思えなかったが、それでも黙々とパンを焼いて行く。
ひと段落すれば、朝食の準備を始める。
お土産のニシンは他の野菜と一緒に酢漬けにしてマリネ風にした。
手製のマスタードソースを添える。
あとは卵やベーコンをじっくり焼き、野菜、リンゴのコンポートを用意して。具は焼き立てのベーグルに自由に挟めるように。
もしかしたらディーターは朝はライスを食べたい人間かもしれないが、パン屋に避難してきた以上、そこは諦めてもらおうと。]
[珈琲を入れれば、香りが部屋中に充満して。
ディーターはまだ寝ていただろうか?
起きていたらカップを差し出して。]
ディーターはこれからどうするんだ?
[朝食を取りながらそんなことを聞いたかもしれない。
嵐のことを思えば、このまま家に留まってもらうのが当然だが、昨晩の彼は外の様子を気にしていた。
残してきた商売道具のことを心配しているのかもしれない。
こんな日に海辺に近付くのは、他の者へ対してなら断固して止めただろうが、ディーターは自分より経験豊富な大人だ。
自身の相棒の様子を確かめたい気持ちも理解できるし、彼が外に出るというなら、やんわりと引き止める言葉をかける程度で、必死になって止めることはしないだろう。]
―翌朝―
[目を覚ました娘は未だ鳴っている窓をよそに、夢で聞こえた話>>1を思い出した。
何時か何処かで誰かに聞いた話。
3年前、忘れてしまっていたこの話を思い出したくて、どういう話だったのか気になって。
クララのいた図書館で調べてみたことがあった。
しかし何処を探しても普通の赤ずきんしか見付からず。
探すのを諦めてしまったのを思い出す。]
語り手さんが、作ったのかなあ…?
[そんなことを呟いてみるが、聞こえてくるのはガタガタと揺れる音だけ。
しかしその音が昨晩より何となく弱くなっている気がした。]
……今日中に行っちゃうかな?
[そうだといいが……。
そう思いながら娘は朝食の準備を始めることにした。**]
/*
どうも、弾かれ狂人です()
設定の擦り合わせをお願いしたく、
少しだけPLにて失礼致します。
クララが声を聴こえ始めたのは最近の予定です。
パメラと出会った頃はパメラが他の人と違う、と分かったぐらいでしょう。
パメラがクララが狂人だと気付く時期はどうぞご自由に。
もしも、赤ずきんの話しをした誰かに拘りがなければ、
その誰か、クララ立候補しても良いですか?
設定があるのなら断って下さって構いません。
……っと、いつの間にか寝ちまってたか。
はよ、オットー。
[目を覚ませば、既にオットーは作業を始めていた>>4
朝食も用意してくれているらしい……実に助かる。
なお朝食にこだわりはなく。オットーのパンは好きだし、何の問題もなく。
差し出されたコーヒー>>5をありがたく受取り、共に出された問いかけに対し。
風の音を聞き、軽く外を見つつ少し考え……]
……うーん。今はもう嵐って程じゃねえみてえだが、まだ風は相当あんな……
雨はちとマシ、か……
[十数秒考えて、意を決したように]
また一雨来るかもしんねえ。その前に、ちと浜辺の様子、見てくっかね。
[綺麗に平らげた朝食の皿をオットーに返しつつ、そう言って。]
ありがとよ、オットー。このディーター、一宿一飯の恩は忘れねえ。……じゃあな。
[感謝を込めてそう言うと、外へ出て浜辺へと向かった**]
/*女子誰かエンカしたい…けど、嵐か。
嵐なんか気にすんなよ!外に出てひゃっはーしようぜオットーさん!
(怒られた)
あ、はい…嵐の危険性は重々承知しています。
はい。特に面白半分で河川には決して近寄りません。
少年 ペーターは、青年 ヨアヒム を能力(占う)の対象に選びました。
パン屋なうから動いていない俺の簡易メモったらとってもエコ…
嵐がすぎさったら、オリエンテーリングをする勢いで島を動いてやるんだ、から…><
/*
赤側だったらリーザの死因は俺が殺したというのも考えていたけど、ただの村人だからな。
あんまり狂ってはまずいのかな?(よくわかってない)
どうにでも転がれるように、
ポジティブネガティブ死亡フラグ生存フラグ。
いろいろ巻き散らかして好きに生きるか!(厄介)
[>>0:184冷えた目を向けられれば、自分の言葉の何かがペーターの何かに触れてしまったことがわかったが、次いだ言葉に意外だという顔をして]
俺が子供の頃は例の事件が起こる前だったから、平和で島は活気に満ちてて…そこはペーターと違うよな。
…『過去に縛られて』か。それって俺やオットーやパメラのこと?
[穏やかな口調のままきく。答えは貰えなかったかもしれない。
自分はてっきり、目の前の少年は寂れていくつまらない島や、子供を放置する両親が嫌いなのだと思っていた。
子供の頃の自分と同じように。]
(そうか、そんなこと考えてたんだ…)
[生意気な態度で隠された少年の本当の心が少し見えた気がすれば、『何があってもペーターを守ろう』と決意を固くするのだった。]
[昨日は色々あって疲れていたはずなのに、朝陽が昇る前にふと目が覚めた。
外から轟々と風が吹き荒れる音が聞こえてくる。
ベッドのほうを確認すればペーターが寝息を立てていただろうか。
良くない噂のせいか、ペーターに子供の頃の話をしたせいか、寝直そうと思いながらも過去の記憶がぐるぐると頭を駆け巡って中々眠れない。]
―回想・十年前―
[村長には『外は危ないから家を出るな』と何度も釘を刺されたが、慣れてない他人の家、両親を失ったばかりの自分を気遣う村長の奥さんに息苦しさを感じてふらりと外に出た。
あても無く彷徨って到着した場所は、両親とよく遊んだ浜辺で。
ぼーっと海を眺めていれば、遠くの浜辺からこちらに向かって歩いてくる少女の姿が見える。
その少女が幼馴染のリーザだとすぐにわかった。
リーザの足取りはなんだか楽しげだったか。
誰にも会いたくない気分だったから逃げようかとも思ったが、思っただけで動く元気も無かった。
段々自分のほうへと近づいてくる幼馴染の女の子。
表情がわかるくらいの距離になればその表情は…――。]
[いつの間にか2度寝していたらしい。目を覚ませば、とりあえず自分達には何も起こらなかったことに安堵する。
”人狼”が本性を現すのは夜、ということは知っているから。
他の皆も無事でいてくれることを願いながらキッチンに立って朝食の準備を始めた。**]
/* あ、3年前は会ってないですねwあかんw
ううん、ちょっと時系列を調整は難しいので諦めます。ごめんなさい!
代わりに絵本などを使ってパメラちゃんのストーリーに絡めたらいいな、と思います。
パメラちゃんの設定は了解しました。
それでは改めて宜しくお願いします。
-回想/両親との会話-
[行かないで、と伸ばした手は、結局今回も振り払われる。
それでも期待せずには居られず、手を伸ばしてはその度に振り払われる。]
パパ、ママ、もういやだよぉ…。どうして、外で暮らしちゃいけないの…?
「ペーター、いつも言ってるでしょう。
もしこの島にまた「何か」が起こったとき…希望になるのは、私たちなんだから…」
[幼子をあやす手つきで、母はペーターを撫でる。
島の希望だと、教えられたそれはそのまま、ペーターの絶望だった。
穏やかに死んでゆくこの島のために、父は母は自分は、犠牲になっている……そう思えてならなかった]
[ペーターは、島が嫌いだ。]
少年 ペーターは、ひつじ めりー を能力(占う)の対象に選びました。
-朝-
[目覚めれば、既にヨアヒムの姿は無かった。
キッチンのほうから、調理をする音がする。
朝食の準備をしてくれているのだろう。
…いつものペーターならば、すぐさま起き上がって手伝いを申し出ただろう。
しかし、今は]
……………。
[無言で布団をまた被ると、そのまま目を閉じた。
声をかけられれば素直に起きるだろうが、少なくとも自ら起きる気にはなれなかった。]
/*
まだ「人狼なんて居るわけないじゃん大げさだなぁ」モードだからね、住民占う必要はないよね
つまりダミー占いするっきゃない!!!
[キッチンに行き料理を始める。
今日はスクランブルエッグと厚切りベーコン、サラダにしようか。
前に買い置きしておいたオレンジは(ある/ない1(2x1))]
[探してみるとまだ1つだけ残っていた。
切って食べるのもいいけど、ジュースにしようかな。
そう思った娘は搾り器を取り出して搾る。
柑橘系のいい香りが広がった。
最後に買い置きしてあった、オットーのところのレーズンパンと作り上げたそれらを運べば両手を合わせ、食べ始める。]
[食べながら昔話を思い出す。
確かあれは小さい頃に聞いたお話。
それまで童話や昔話などを聞いたことがなかった娘にとって、聞かされたその話とても新鮮に感じたのを覚えている。
でも誰に聞いたのだっけ?
両親なら小さい頃にもっと聞いたことがあるはず。
しかし娘の幼い頃の記憶の中には、赤ずきんの話しか聞いた覚えがなかった。]
[ありあわせの材料を使って朝食は出来あがったものの、ペーターがなかなか起きてこないので痺れを切らす。ノックしてから寝室に入り]
ペーター?
朝飯できたぞ。
[声を掛けながら、起こすように少し布団越しに揺すってみる。]
/*
ノープランすぎて問題ありあり!(
ぶっちゃけ、狼になったらヨアヒムといっぱい絡めるんじゃない?!
っていう不純な動機からの狼希望なんで何も考えてないんです、よね…!
こんなんで他に狼希望者がいたら大変申し訳なく思いますよ…!
スライディング土下座でもジャンピング土下座でも何でもいたします、よ…!
[そういえば今朝は、配達を頼んでいる牛乳屋が来なかった。
島の外に避難したのだろうとすぐ察する。
小さな島は、嵐の被害にあいやすい。
だから本格的に天災に巻き込まれる前に、自主的に避難する島民も多かった。
以前は嵐の度に一緒に避難することを求められたが、]
『俺がいなくなったら、妹が寂しがる。
あいつは嵐が苦手だから。』
[そう言って拒絶しているうちに、相手も諦めたのか、やがて声はかからなくなった。**]
/*
ペーターを島の外に逃がそうと試みる…とか考えたけど、じゃあなんで昨日それしなかったの?になるから駄目なことに気づいた。
辻褄合わせるの難しい〜〜〜><
さて、どうしようか。
[娘は朝食を食べ終えると食器を片付ける。
起きたときよりも雨音が小さくなっているのを確認するも、扉に向かう。
扉に何枚も打ち付けてある板。
嵐対策もあるが、何より噂された人狼を怖がって必要以上に打ち付けたのだ。
実際、本物の人狼の前ではこんなもの、意味などないかもしれないが。
板を一枚一枚確認し、外れかけている物がないことを確認すると安堵した。
外れている物がないということは、人狼はやって来ていないということだろう。
それらを一枚一枚外し、扉を開けると多少雨は弱くなっていた。
これなら外に出ても大丈夫だろう。
雨合羽を羽織った娘は嵐で飛んでいった物はないか、雨漏りしている箇所はないかを調べるために外へ出た。]
[娘は覚えていなかった。
人狼は"外"ではなく"中"にいたことを。
打ち付けてあった板のお陰で、"中"にいた人狼が外へ出なかったことを。
遥か昔に母親の手によって掛けられた封印のお陰で。
自分が化物≪人狼≫であることに気付いていない。]
[>>23ペーターの胸中には気づかず「風と雨の音すごかったな、ちゃんと眠れた?」などと他愛の無い会話を交えながらペーターと共に朝食を食べる。
あっというまに食べ終えれば]
ん、そうだな。了解。
今は雨は弱まってるけど風は強いままだから気をつけろよ。
[無人になったペーターの家には何も対策をしなかったことを思い出せば、ペーターが家の様子を気にするのも当たり前のことで。
引き止めることはせず頷く。
食べ終わった食器をシンクに置けば、出掛ける準備をする。]
ペーター、来てくれてありがとう。
良かったら今夜も泊まりに来て?
[ペーターに向かって微笑めば、「じゃあ、行ってくる」と軽く手を振って外に出た。]
[ペーターには薦めなかったが、
クララが好んで読むものは絵本だった。
あまり外に出て遊ばず、
家の中で本ばかり読んでいる子供だった。]
[綺麗なお姫様が幸せになったり、
勇敢な男の子が冒険したり、色んな絵本。
けれども、クララはその中でも悲しい終わり方をする本を読んだ。
どうして、彼らは幸せになれないの?
人と違っているからなの?
何度も繰り返し、繰り返し。
そうしていれば、いつか幸せに終わるんじゃないかって。
でも、何度読んだところで、何も変わらなかった。**]
-道-
[強い風に時折よろめきながら、ペーターは歩いた。
今日はいつもの習慣は休みだ。
嵐の後の荒れた海に近づくような愚は犯さない。
代わりに、遠くから海を睨んだ。]
……はやく、帰って来ないかな…。
[今までだって、嵐が訪れることは何度かあった。
嵐の夜に一人で過ごすことだって、あった。
それなのに、今こんなにも不安になる理由はーー]
…死体…。
[昨日、オットーから聞いた話が、今更のようにペーターを不安にさせていた。
ペーターは下唇を噛むと、早足で自宅へと向かった]
[外へ出ると弱まったといえ、まだ強い横殴りの雨に打たれ、小さく悲鳴をあげた。
嵐って、こんなに凄かったけ。
久々の嵐に呑気なことを思うが、今はそれどころではない。
あまりぐずぐずしていると雨で体温が奪われてしまう。早く見回って中に入ろう。
一歩一歩踏み出し、点検を始める。]
この分じゃ、大丈夫かな……
[今まで歩いていた場所で、修復が必要そうな場所は見当たらなかった。
あったとしても軒下が雨漏りしていたくらいだが、そこなら直ぐに修理が必要ではないだろう。
そんなことを考えていたとき、自分を呼ぶ声>>27が聞こえた。]
ヨアヒム……
[駆け寄る幼馴染みの姿に、無事だったことがわかった娘はほっとした。]
この雨のなか、態々無事を確認しに来てくれたの?
/*
台詞や文章考えすぎて、あちこち微妙に日本語がおかしい。
ちゃんとググってから投下しよう。
プロロの感じだとオットー→パメラに見えたけどどうなのかなぁ。
―回想:パン屋―
[若干心配そうなオットー>>8に対しては]
大丈夫、心配すんなって。
行っちゃいけねえ場面を判断できねえようじゃ、海じゃ生き残れねえさ。
[と、安心させる返答をしておき。雨具はありがたく受け取って]
おう、助かる。
……すまねえ、嵐が止む頃くらいまで、ちと借りときてえが……いいよな?
[どう動かねばならないかが状況によって変わりそう、と判断したのか。
すまなそうに、すぐには返しに来れないと言外に言い。]
んじゃ、行ってくらぁ。
[そう言って、浜辺へ。]
―西の砂浜―
[強い風の吹く中、浜辺へ到着し、状況を確認。
まずは海の様子。
見るまでもなかったが、目を覆いたくなるほどの大荒れだ。
大陸で使われている大型船ならまだしも、自分のボートで沖に出るのは死ににいくようなものだ。
この風が止むまでは島から出るのは不可能と思ったほうがいいだろう。
次にボート。
昨日しっかりと陸に固定した留め具は、見事にその姿を保っていた。
特に目立った傷なども見受けられない。
嵐に揉まれた美味い魚を届けるという約束は、近いうちに果たせそうだ。
最後に小屋。
小屋の中には風が吹き込み、床は水や砂や木の葉などが多量に散乱してしまったが、幸いにも小屋自体は無事だった。
この程度の雨風を凌ぐには問題ないだろう。
思ったより被害は少ないことを確認した。
……さて、これからどこへ行こうか、と、思案。]
― 翌朝、図書館から外へ ―
[朝になっても外は暗いままだった。雨と風ががたがたと窓枠を揺らす。
嵐と大雨とざわめく葉々に吹きつける風の叫びから一日が始まった。
けれどもクララは臆せず、雨合羽を羽織れば外に出て行った。
雨が邪魔をして視界は暗い。ランプを持っていても、クララには何も見えないのにも均しかった。けれど、記憶を頼りに浜へと向う。
図書館から浜は殆ど一本道とは言え、途中で脚を掬われ泥を被りながらも、やっとの思いで浜へとつく。]
― 嵐の海 ―
[嵐の狂騒のさなか、クララはじっと海を見つめていた。
海は黒かった。
水平線は溶けあい、空と海の境目に吸い込まれそうになった。
怖いとはふしぎと感じなかった。
その漆黒の闇に見投げしたような錯覚に襲われたが、
そのまま身を任せてもいいと思えてしまう。
そんな、親しみを覚えた。]
[こうして浜に立って海を見つめているとペーターの事を思い出す。
……海を見ると言っても、実際にはクララの視界は黒く塗りつぶされていたが。
今度会うのは何時になるだろう。少年が図書館に本を借りに来るのはずっと先になるかもしれない。
実は図書館だけではなく、ペーターの姿を海で見かけた事があった。クララが浜で散歩をしていると、時折。
ずっと遠くの海を見るペーターの横顔に声を掛けられずにいたけれども。]
[昨夜の警報で船はいつもよりも高く引き上げられていた。
海から視線を剥がし、船らしき影に近づくクララの顔に雨に混じって海の飛沫が掛かった。
すると今度はディーターの事を思い出した。
結局、昨日はディータに言いたいことも言えなかった。
ディーターこそ、自分の不躾な視線にもどこ吹く風。クララの事なんて気にも掛けない様子だった。
いや、自分の方こそ、ディーターのことを気にし過ぎているのかもしれない。
何故あんな男が気になるのか、クララは考える。
けれど、どんなに考えた所で、ディーターがかつて巷を騒がせた夜盗だということ。まさか、実家に盗みに入った男だとはクララは気付けない。
家に入って来た夜盗とばったり出くわしたクララ。あの距離でははっきりお互いの顔は見えた筈。なのに、クララはディーターがあの男だと分からなかった。
何故、ただの民家にあんな大金があったのか。その理由を男が知らないように。]
[大荒れの海を見れば、昨日オットーが話していたことを思い出す。
……“人狼”。聞けば、村はそいつに滅ぼされかけたのだという。
人の姿をした狼が居るなどとは信じられないが、しかしながら、同じくらい凶悪な――何か――が、居たのだろう。
自分が大陸から移るきっかけとなった、もう一つの事件を思い出す。
悍ましい傷痕を残し無惨に引き裂かれた、昨日まで仲間だった人間の身体。
野生の動物にも人間にも出来そうにない「それ」に、疑心暗鬼になる仲間たち。
その死体は直ぐに仲間全員で埋めたから、知る者は居ないはずだが。
……あれも、あるいは?
彼らとの結束が固いままであれば、……そんなことを考えかけて、やめた。
しかし……“あれ”と同じことなのかどうか、調べてみる必要はありそうだ。
行くとするならば図書館か……そう考え、図書館に向かおうとする、が。
向かおうとして直ぐに、人影。>>36]
……おい嬢ちゃん、こんな天気の中独りは危ねえだろ……何やってんだ?
[そう、問いかけた]
[クララは待った。船の影からディーターが現れるのではないかと、長いようで短い時間の間。
だけども男が現れる筈も無く、クララは海に背中を向けた。]
/*
クララさんの設定みてるとクララさんの占い師フラグ私横取りしてしまったんじゃ…!?
という気になる
ブェェ……もしそうだったらエピで土下座どころの騒ぎでは……
[そして、激しい雨を気に留めない様子で話しを続ける。
まるで世間話でもしてるような軽い調子だった。]
貴方こそ、こんな天気のなか一人でどうしたの?
ああ、船ね。商売道具だものね、心配でしょうね。
でも、今日は漁に出掛けるのは無理ね。そうでしょう?
[クララが問いに答えるには長い間があった>>43。
長い時間、彼女が何を考えているかは解らなかったが……
何か彼女にも思うところがあるのだろう、と。
そして帰ってきたのは短い返事。
彼女の言葉に導かれるように、海を見る]
……まあ、珍しいやな。大荒れの海ってのもよ。
[大荒れの海を見るのが好きという者も少ないではない。
彼女がそうだというのは意外ではあったが、結構人間はそういうものだし、それ以上、触れずに]
…………そーいや嬢ちゃんも、大陸の出……だよな、確か。
[昨日今日と、大陸に居た頃のことを思い出すことが多い。
彼女は自分に対し、妙な態度を取ることがたまにある。
大陸の出ということは、場合によっては……
お尋ね者として貼りだされた「カイ・エーベルト」と結び付けているのやもと。思わないでもないのだが……]
-自宅-
[自宅周りは荒れてこそいたものの、窓が割れたり扉が壊れているようなことにはなっていなかった。
もしかしたら屋根瓦が何枚か飛んでいるかもしれないが、それは今のペーターでは確かめようもない。
次いで、扉を開けて部屋の中に入る。
ダイニングや両親の寝室、トイレに地下室と隅々まで調べるも、特に異変は無い。
不安だった雨漏りも無く、ペーターはほと胸をなでおろした]
とりあえず、家は大丈夫、と……。
[確認した後は、お茶を飲んで一息。
これからどうしよう。そう考えたとき、やはり気になったのはあの「死体」の話だった]
…オットーさんに聞けば、教えてくれるかな…。
[もしかしたら、はぐらかされるかもしれない。「子ども」だから。]
[それでも、ペーターは家を出て、パン屋に向かった。
父も母も暫くは戻って来られないのだから。
せめて、自分が「確認」しなくては、と。]
[軽い調子でクララは言う。>>44
昨日のオットーと比較すると、どうにも緊張感が無く。
住人の反応も皆違うと感じないでもないのだが]
そんなところだ。
俺の道具も家も全部無事だったんでな。まずは一安心だ。
[たまにクララを、たまに海を見ながら、そう言い……]
ああ、こんだけ風が強えとな。
海に出るなんて死ににいくようなもんだ……
嬢ちゃんも、海に出てえなんて思うんじゃねえぜ。
ああ、じゃあお言葉に甘えて少しだけ…。
[パメラの無事を確認して気遣いの言葉を掛けられれば>>37、自分の体が冷え切っていたことに気づく。
寒さにぶるっと身震いしながらパメラに言われるままに家の中に入り]
パメラの家の中に入るのも久しぶりだなぁ。
[慣れた足取りで部屋を進み椅子に座れば、所々に絵を描いていた形跡が残っていて]
子供の頃3人で一緒によく絵を描いたけど、パメラが一番上手かったよな。
パメラが画家になる日が楽しみだなー。
あのさ…いつだったか俺や…リーザの似顔絵描いてくれたの残ってる?
[最初こそ軽い口調だったが、最後のほうは僅かに真面目な声色になっていた。]
-パン屋-
[パン屋に来ると、まず深呼吸を一回。
それから意を決して、店の扉を開けた。]
オットーさん、居る?
ペーターだけど。
少し聞きたいことがあるんだ。
[クララの口から紡がれる、謎の問い。>>49
クララの顔をじっと見るが………昔会った者であるという記憶が薄れきったのか、あるいは……]
……いや、ねえと思う。
[そう言ってから、ああ、と思い出した風を装って]
……そーいや嬢ちゃん、「カイ・エーベルト」ってお尋ねもんは知ってるかい。
大陸の方では結構な悪党だって知られてたらしいんだが……
そいつと俺が似てるって言われたことあんな。
もしかしたら、そいつと間違ってるのかもしれねえな?
[そう言って、笑って流そうとする。
忠告に対するそっけない返事には特に何も触れずに、その後の質問>>50には]
ああそうそう。ちょいと……その、十数年前の人狼騒動について、調べてみたくてよ。
今日図書館、開いてっかい?
ちょっと思い出したことがあってさ…パメラに訊きたいことがあるんだ。
リーザのことについて…。
[男は、ショックが大きすぎて無意識に長いこと蓋をしていた記憶を少しずつ取り戻し始めていた。]
―心中の呟き―
……大陸に居た頃に、情報屋から「あの家は金持ってんのに危機意識が甘いから狙い所だぜ」って情報掴まされて飛び込んだ家の嬢ちゃんじゃねえか、ありゃ……
この島なら俺のこと知ってる奴も居なかろうと思ってたんだがな……
しかしこの嬢ちゃん……変わってんな。
[ディーターを見つめ返すクララの目には何の感情も浮かんでいない。肌を刺す雨の様に冷たい表情。>>53
「カイ・エーベルト」という名前にぴくりと肩を震わせた。
その悪党と似ていると言われれば、ランプの灯りをディーターへと向けて顔を確認しようとして。
闇に浮かび上がる、赤髪の色。
人影の輪郭がぼんやりと浮かび上がるだけで、
ディーターの顔の作りまでは分からない。]
分かんないわ、その男と貴方が似てるかどうかなんて。カイ・エーベルト、ね。
そういえば。……昔、わたしの家に入った泥棒がそんな名前だったかもしれないわ。
[本人から否定されれば納得したのか、前に被害にあった泥棒と間違えられるという告白を聞いた後なのにあっさりと引き下がる。]
貴方の顔、……というよりも貴方の声を何処かで聞いた事があった気がしたの。
でも、気のせいだったみたい。
[雨風の音に掻き消される程の小さな声で呟く。
踵を返してディーターと海へ背中を向けた。]
ええ、図書館なら開けるわよ。
利用客がいるならね。ついていらしゃっい。
[クララはそのまま図書館へと。普段からゆっくりと歩くクララだったが、何時も以上に歩みは遅く。
図書館に着くのは時間が掛かったかもしれない。]
そうね。私は都会に行っていたし。
[ヨアヒムを中に入れ、雨合羽を脱ごうとしたところで止まる。が、すぐにハンガーに掛けてキッチンへ向かう。]
ちょっと待っててね。今お茶を淹れるから。
[慣れた足取りで歩くヨアヒムの足音>>51にそう声を掛けながらやかんに水を淹れ、火に掛ける。
てきぱきと準備を進めながら昔話に花を咲かせる。]
そんなこともあったわね。
よく海の絵とか、色々なものを描いたりしてたっけ。
[懐かしそうに目を細めながら、楽しみだと言われれば気恥ずかしそうに、新しい絵が描けたら見せるねと約束を。]
似顔絵?あった、と思うけど。探してみる?
[真面目な口調にキョトンとしながらギャラリーを指差す。]
[昨日のオットーの様子も妙だったが……
クララの視線>>55は、正直それ以上におかしく感じた。]
…………
[嬢ちゃん、なんかあったんかい?と言いかけて、その言葉を飲み込む……飲み込まされる、というべきだろうか。
その瞳に宿る冷たさは、昨日とは別人のようにすら見えた。心変わりがあったのか、自分の目が節穴なのか……]
……ほう……あいつに狙われたってか。そいつぁまた災難な……
[その表情と声音に驚きの色は薄い。
……とはいえ、どう返していいか、ちょっと解らない様子で言葉を止め]
そうかい、俺の声ねえ?
まあ……もしかしたらどっかで会ってるかも知れねえしな。
[若干の焦りがにじむような声音でそう返す。図書館のことに話を移してくれたのは僥倖だったかもしれない]
助かるぜ。
ついでに、十数年前のことが書いてある資料とか、もし知ってたら教えてくれっと助かる。
[そう言ってクララについていき>>56、一路図書館へ。
雨の中なので注意して歩いているのだろうか、と判断して、ゆっくりした歩みについては何も言わず]
[ディーターの煮え切らない反応には少し腑に落ちないところがあったけれども、それ以上は追及せず。……何故だか焦りを感じる声色にもクララはこの時は特に何も思わなかった。>>59
図書館に付けば>>560、早々に灯りを点す。昨日からカウンターに置かれていたままだった資料を手に取った。]
はい、これが10年前の人狼騒動の資料よ。
それにしても、何故人狼騒動の本なんて読もうと?
パメラみたいなか弱い女の子じゃあるまいし、まさか今回の嵐で人狼が現れると心配してるの?
大の男でも人狼を怖がるのね。
[まるで厭味なものの言い方だが本人はそのつもりはない。
資料をディーターの方へと差し出す。]
/*
オットーさん口軽いから、聞かれればなんでもペラペラ話すよ!(口数が少ないとはなんだったのか)
以前読んだ人狼騒動のログで、子供PCが、子供に聞かせる話じゃない!と何の情報も貰えず、常に大人に囲まれて守られていて動けなかった〜と大変そうだったんですよね...。
[クララの案内で図書館に到着する。>>61
手慣れた流れで灯りを点してくれたことには感謝し。
その「資料」がカウンターの上に置かれていたことには……]
あれ、俺の前に誰か読んでたんかね、これ?
[クララが昨日読んでいたそのままとは知らなかったので、単なる好奇心で聞いてみた。
クララの質問には、少々考えこむ様子を見せるが…………
十秒程度して、ようやくどう答えるか決めたようで]
昨日オットーと話してたらよ、前に“人狼”とやらが現れた時も、大きな嵐があったってゆーんでな。
俺は直接見たわけじゃねえから人狼なんざ信じてもねえけど……
どういう状況だったのか、くらいは知っといてもいいかと思ってよ。
[クララの物言いに対しては、特に不愉快でもなさそうに]
そりゃな。
正しく怖がることってのは、身を守るために必要だぜ?
[と、それっぽく言ってみた]
[>>57お茶の準備を始めたパメラを何気なく眺めながらお茶を待つ。
子供の頃から変わらない幼馴染の家の空気にほっと心を落ち着けながら。]
俺がふざけて海の色を赤で塗ったら、パメラとリーザに変な顔されたっけ。
[時折あははっと笑いながら同じように昔話に花を咲かせる。
「約束ね」と言われれば、嬉しそうな笑みを零し「ああ、楽しみに待ってる!」と。
ギャラリーに触れることの許可を頂けば、椅子から立って古ぼけたスケッチブックを中心にパラパラ捲り始め]
……そう、だよな。
こういう風に笑う子だった。
[やがて何枚か模写に近いリーザの似顔絵を見つければ、ぽつりと呟いた。
パメラに聞こえたかどうかはわからない。
パメラが描いたリーザの似顔絵は、あどけない笑顔のものばかりだっただろう。]
[資料を誰が読んでいたのかという質問にはあっさり答える。>>63
どの口が言うか、ディーターが言った内容をそのまま繰り返す。]
あら、読んでたのは私よ。以前に人狼騒動があったのはパメラに島に来る前から聞いていたし、
其処の資料の棚がちょうど整理中だったのよ。
自分の身を守る為にはどんな状況だったのか知ってた方が良いでしょう?
[悩んだ後に質問にディーターが質問に答える。出て来た名前に相槌を打ち、]
そう、オットーね。パン屋の青年の名前ならその資料にも書かれてたわ。
……人狼ね。本当に居るのかしら。
[さっさと受け取らないディーターに痺れたのか、資料でディーターの腕の辺りを叩き。
無理矢理に資料を受け取らせれば、他に人狼の資料があった筈だと奥の棚へと行ってしまう。]
[クララの理由>>66を聞けばにやりと笑み]
ほう……わかってっじゃねえか。
[とつぶやくが……脳内には疑問符。
さっき見た視線>>55と、未来に備えて情報を揃えるという行動、これがどうにも噛み合わないように感じて……ひとまずは疑問符を押し流して。
半ば無理矢理に資料を押し付けられれば>>66]
……っと、すまね。ありがとな。
[と言って資料を受け取り、奥へ行くクララをそのままに、資料を見始める。
注視するのは………
ひとつ。死体の状況。
ひとつ。生存者の名前。
ひとつ。最終的にどうしたか。
死体の状況を確認すれば……明らかに表情を苦いものにする。見たくないものを見てしまったかのような。奥に行ったクララに聞こえるかは解らないが、憎々しげに呟く]
……ちっ、……外れてて欲しかったが。
/*
どのくらいの文明なのかわからんけど、適当に合わせたらいいか。
自分の中では、
・電話なし
・写真なし
・電気…なし?
だったけど、オットーがオーブンでパン焼いてる描写があったからなぁ。
[それが、狼かどうかは解らないが。
少なくとも十数年前にも、自分がかつて大陸で一度見たような死体が見られている、ということ、らしく。
生存者の名前を見れば、オットーやヨアヒムと言った見知った名前。
だが……]
まあ、また起きるってこともなかろうが……
[柄にもなく不安そうに呟いてしまう。
浜辺に住む他の住人から聞いた、無惨な遺体の噂。大嵐。
あまりにも妙な態度のクララ。
……ただの偶然と済ますには、色々、重なりすぎているのも、事実で。
資料を更に読み解けば、人狼を見破ることの出来る能力者がたまたま居て、事態の収束に大いに貢献した、とあった。>>0:92
不意に、クララの方向に声を投げてみる]
……なあ、アンタ……もし、本当に人狼が居るんだとしたら……
アンタ、どーする?
[ちょうど、クララの頭上。誰かが中途半端に本棚へ戻してそのままにしていたのだろう、棚から飛び出していた本があった。
そこはクララの整理が行き渡っていない場所であり、クララの死角だった。
クララの指の先が本に触れた表紙に頭へと降って来る。
思わず身をよじれば梯子から踏み外す。足下が見えないばかりにもう一度梯子に脚を掛ける事は出来ず。
足下ばかりではなく、今日は手元も擦れて見えて、何処に腕を伸ばせば良いのかも分からずに宙を掴む。
ばたん!大きな音がして梯子が倒れた。]
どうもしない、か……アンタらしいっちゃアンタらしいな。
俺は……どうってぇと難しいけどよ……
若ぇ連中を死なせて生き延びさせられんのは勘弁願いてえな……
[という風に答えていると、クララの方から悲鳴が聞こえた。>>71
何があったのか……と、考えるよりも先に身体は動いていた。]
どうした嬢ちゃん!何があった!
[そう叫んで駆け寄れば……倒れているクララと、その側に倒れている梯子を見つける]
おい!大丈夫か!怪我してねえか!
[そう叫んで近寄り、まずは意識があるか、外傷がないか確認を]
[一瞬気を失ってたが、ディーターの声にクララは目を覚ます。
何が起こったのかというのかという質問には、]
分かんない。
何が起きたのか、見えなかったんだもの。
[目を開けた先にディーターは居たか。]
海と言えば青っていうのをぶち壊したくなってね。
知ってるだろうけど、あの頃は島も海も好きじゃなかったからさ。
[いつも仕事に行って不在がちな自分の親に腹が立っていたことはパメラには話したことがあった。
パメラに後ろから覗きこまれれば>>67、「ああ」と返事してしばらくスケッチブックを眺めていたが、程なくしてパタンと閉じて元の位置に戻した。
次いでパメラの返答>>68を聞けば]
…そう。
ありがとう、パメラ。
俺、そろそろ行くね?
[扉の方へ向かってドアノブに手を掛けたものの。
言うべきかどうか少し逡巡してから意を決してくるっとパメラのほうを振り向いて]
オットーには、気をつけた方がいいかもしれない…。
[真面目な声色で警告すればパメラの家をあとにした。*]
/* 非人狼透けないように心がけてはいるけどめっちゃむずいなあ。多分みんなから白置きされてるよなーこれ。
パメラ人狼クララ狂人ぽいけど、どうなんだろ。 */
―ペーターが来る前―
[雨がそれほど強くないのを確認すると、予定通りゲルトの家に向かった。
下手すると睡眠に没頭するあまり、食事を忘れる男だ。気持ち長持ちするようにドライフルーツやクルミを入れたパンにした。
濡れないように何重にも包み、手提げのバックに入れて。
もしかしたら避難している可能性もあるが、たぶん大丈夫だろうという確信が男にはあった。
目的地に着くとノックする。
返事がない。]
……。
[何を言わずに取っ手を回すと、きぃと音を立てて扉が開いた。]
[駆け寄ってきてはみたが、思いのほか、暗い。
とはいえ、昔の経験の為せる技というか……夜目は相当効く方なので、大体のことは解る。
倒れている梯子とクララの倒れ方。それに落ちているいくつかの本。
バランスの悪かった本が暗い中で落ちてきたのだとすれば、説明はつく]
さては、本取ろうとしたら上から落ちてきたとか……そんなとこか。っつか、こんな暗いのに一人で行くなんざ……嬢ちゃんも案外無謀じゃねえか。明かり役位言ってくれりゃやるのによ。
一人で行かせた俺も悪かった。悪かったよ。
[詫びた後に軽くしゃがんで、クララの顔を直視……
昔、同じような角度で見た、同じ顔の映像が脳裏で重なる。
……ああ、やはり、彼女か、と。思い出しはするが言葉には出さず。
………ということは、クララにも同じことが起きている可能性があるとは思うが………まあ、その時はその時か、と]
…ああやっぱり。
[寝てる。]
ゲルト、ご飯だぞ。
[軽くゆすりながら声をかけると、もぞもぞと毛布が動き。
中から億劫そうな男が、顔を出す。]
避難は…まあ、聞くまでもないか。
[ドアを叩く音気も気付かず、寝ていたのだろう。
この分では嵐の存在すら知らないかもしれない。
嵐はともかく、さすがに海辺の死体の話は耳に入れておいた方がいいだろうと。
軽くパンを温めながら、嵐と島に流れている噂を合わせて、簡単に説明する。
もぐもぐと寝ぼけまなこでパンを頬張る男は、話を聞き終わると。
ごくんとパンを飲み込むと、にへらと笑う。]
[ディーターの言葉に首を振る。
クララはディーターを見た。けれども、その瞳の焦点は合っていなく、何処か遠くを見ているようだった。
海でディーターと対峙していた時も。クララの瞳は映していながら、彼の事を見ていなかったのだろう。
例えば、昨日。皿を洗う手つきが覚束なかったとか、
ディーターに皿を返す際に間違って何もない場所に皿を滑らせてしまうところだったとか。
クララが何を考えているのか分からないのは、何処を見ているのか分からない視線のせいも原因のひとつだったのだろう。]
『人狼なんているわけないじゃん。みんな大げさだなあ』
[いや…お前、十年前の事件のこと、知っているはずだよな…?]
……。
[何をどこからつっこめばいいのか見当もつかず、小さくため息を付くと。]
お前は、長生きしそうだよ。…まったく。
[僅かに口角をあげて、微笑して。
あとは軽く世間話をして、そのままゲルトの家を後にしただろう。*]
[目の前に居るのに、
ディーターがどんな表情をしているのか上手く読み取れなかった。]
そう、分かんなかったわ。落ちて来たのは、本だったのね。
ねえ、ディーターは。わたしはこんなんだから、どうする事もできないの。
何かしようとも。どうせ、何も変わらないわ。
[でも矢張り何処かでこの声を聴いた気がした。]
[ディーターの手を借りずに立ち上がり、]
さあ、……多分これが人狼騒動の本よ。
タイトルは自分で確かめて。
生き延びさせられんのは勘弁か。それじゃあ、貴方は人狼を見つけたら……。
―パメラの家→図書館―
[図書館の前に到着すれば、合羽を脱いで扉に手を掛ける。
こんな日に開いていたら奇跡だと思って半ば諦めていたのに、あっさりと扉が開いて驚いた。
中から男性と女性の声が聞こえてくる。]
こんにちはー…。
[自分の来館を知らせるように館内に向かって挨拶した。]
―現在―
・・・ところでお腹すかないか?何か食べないか。
[写真の存在をペーターが確認したどうかは分からない。
そのまま棚に仕舞いこむと、厨房へ。
店内と厨房は繋がっているから、調理したままでも会話はできた。]
新作のホットケーキがあるんだ。
よかったら試してくれないか?
[了承を得られたら手早く支度をして。
今回挑戦するのは普段とは少し違い、厚みがあるホットケーキ。
なので、焼くのに時間がかかる。
表面はカリっと、中はしっとりふわふわになるように。
弱火でじっくりと火を通していく。
空いた時間にはトッピングを用意して。
それでも焼きがるまでにはまだだいぶ時間がある。
それまで、ケーキの焼ける香ばしい香りと湯気に包まれながら。ペーターに話があれば、聞く心算で。]
[クララの表情と言葉(>>81)に言いようもない不安を感じ。
僅かに、声を荒らげてしまう]
……嬢ちゃん、そういう考え方はいけねえ。
俺より随分若ぇのに、そんな風に諦めんのは、俺は好きじゃねえな。
[彼女の実家に盗みに入った時のことを、少し思い出しつつ。
あの時、彼女に言った言葉は何だったか……
いや、まずは今のクララを。]
もちっと安全なとこまで運ぶからよ。ちっと大人しくしててくれねえかな。
[と言ってはみたが、彼女は自力で立ち上がる>>82。
ひとまずは、彼女を連れて、明るいほうへ移動しようとする……と、響く男性の声>>83]
あん?俺以外にもこんな日に来る奴がいるらしいな。
[と、独り言のように言ってクララに知らせる]
/*
このシリーズの前村は読んだけど、ルール違反とかしてないかすっごく不安です。
話を進めるために、強引になっちゃってないかなとか、ロールの回し方これで大丈夫なのかなとか…。
―回想 5年前 クララの実家にて―
[夜盗仲間との誓いの言葉を、今日も復唱する。
『財産は奪っても、希望は消させない。財産は奪っても、命は奪わない』
そう言って、情報屋の情報を元に、クララの実家に侵入した。
全員寝入っていると思っていたが、ここでひとつの誤算。
可能な限り音を立てずにいたのに、家の少女が起きてしまったのである。
ある程度物色したところで気づく。気づかれている。
……精一杯、声音を低くして、鋭く、彼女に告げた]
大人しくしてな、嬢ちゃん。……大人しくしててくれりゃ、傷つけねえ。
[言葉が通じたのか。あるいは相手が萎縮したのかは解らないが。
少なくともその日、クララが叫ぶことはなく、無事に逃げおおせた。
物色を途中で中断したこともあり、期待したほどの成果はなかったが。
傷つけずに済み、助かったという思いは少なからずあった]
/*
削除間に合って良かったーー
眠い頭だとやらかしがちですのん
しかし本格的にクララの占い師奪った気しかしないんだけど
本当にすいませんすいませんすいません…
/*
言い訳させてください!
一応最初から占い師構想はあったんです!
ただできるかな?どうかな?て思ったので、村人希望してたんです!!
でもってどうもできそうだな!やれそうだな!と思って占い師希望にしたんです!!!
だから完全なる行き当たりばったりじゃないんです
ビェェごめんなさい…
この設定のペーターで本当の本当に一番なりたかった役職は狩人だけどー
そうか。美味しかったなら良かった。
俺の方は問題なかったよ。ペーターは昨日はヨアヒムの家に泊まったんだろう?
[先に飲み物でも、と思い気付く。]
…悪い、今日は牛乳が無いんだ。
お茶でいいか?
[ぺーターの話に相槌を打ちながら。>>86
ケーキの香り付け用に使っているハーブを摘み取ると、カップを温める。
ときどき厨房の火加減を確認しながら。
ハーブは香りはいいが、味は人によって好みが分かれるものもある。
お湯を注ぐと、透明なポッドの中で跳ねまわる葉を眺めた。
十分に蒸らし終えたそれを、カップに注ぎ。
最後に飲みやすいように、蜂蜜を一匙入れて混ぜ合わせる。]
雨の中大変だったな。濡れなかったか?
[そう言いながらカップをペーターの前に置いた。]
―現在 図書館―
……お、おう。あんがとよ。
[転びながらも見事に仕事を遂行したクララから差し出された本>>82 を受け取り。
確かにタイトルはあっている。……というところで、クララの発言に違和感を感じ]
ちょっと待て。
……「タイトルは自分で確かめて」……って、どういうことだ?
[そう言うと、クララの目を見る。……気のせいか。焦点が合っていないように、見えなくもない]
……見つけたら、か……
……そうだな。守るため、ってーんなら……
[覚悟の滲む、しっかりとした口調で]
殺さなきゃ、なんねえな。
[そう、言い切った**]
うん。良かったら今日もどうかって言われてる。
心配性なんだよね、ヨアヒムさんは。
…この島の人達は、かな。
[お茶でいいか?の問いかけ>>88には、頷きでもって応える。
オットーの淹れるハーブティーは、好きだった。
落ち着くような香りと混ぜ込まれたひとさじの蜂蜜の甘みは、ペーターの心に安らぎをもたらした。]
うん。全然平気。
少し風があって参っちゃったけどさ、でもそれだけ。
[ペーターの心に、じわりと甘えが滲む。
聞かなくても良いだろうか、なんて。
伝え聞いた「過去」とシチュエーションが似ていたからといって、そうとは限らない。
変なことを聞けばオットーも気分を害するのでは…?
心は定まらないまま、ペーターはオットーを待った]
[図書館に足を踏み入れていけば、奥のほうに2人の男女。>>85
声の主がディーターとクララだとわかる。
何を話しているのかまでは聞き取れなかったが]
ああ、2人も無事だったんだ…。
[いつも通り元気そうな姿を見れば、ほっと胸を撫で下ろす。
”今”はこの島に”人狼”はいないのだと…。]
[ディーターとクララ。
2人は大陸から来た人間だからか、どこか島の人間とは違う空気や雰囲気をずっと感じる。
初めはどう接すればいいか戸惑って敬語だったりもしたが、もう2人が来て数年経ったのでいつしか2人の醸し出す雰囲気にも慣れ、砕けた口調になっていた。]
[ヨアヒムの名前が出れば苦笑して。>>90]
…あいつはお前を、本当に弟のように思っているんだろう。
だから可愛くて、構いたくてたまらないんだよ。
[もしかしたら過去の自分と、重ねているのかもしれないと。
少しだけ思いながら。
何か言いたげなペーターの様子におや、と首を傾げる。]
どうした?何か心配事でもあるのか。
[尋ねると同時に、ちょうどホットケーキが焼き上がる。
皿に移すと、熱々の表面にバターを乗せて。
上からメープルシロップをかければ、生地にじゅわっと染み込んでいく。]
トッピングは何がいい?
バニラアイスと、桃のカスタードクリーム、ブルーベリーソースがあるぞ?
[皿をペーターの前に置くと。
最初の問いかけと同じ声で。]
/*
分からないランダムがいっぱいある…bread…だと…?
*スコーン**揚げパン**フォカッチャ**バターロール**チャパティ*
*マフィン**あんパン**焼餅**カンパーニュ**饅頭*
*リュスティック**揚げパン**石釜焼きブール*「<<司書 クララ>>どの… 愛しておりました」*揚げパン*
*グリッシーニ**カレーパン**カレーパン**饅頭**スコーン*
!
わざわざ自分で考えなくても、これ使えばよかった!ところで饅頭ってパンなの?
「電子工学」 STR:7(6x3) CON:9(6x3) DEX:10(6x3)
APP:12(6x3) POW:15(6x3) SIZ:9(6x2)+6
INT:9(6x2)+6 EDU:11(6x3)+3
(SAN&幸運:POW×5、HP=(CON+SIZ)÷2、MP=POW、アイデア=INT×5、知識=EDU×5、DB別表参照)
【 $ 】 頭痛薬 【銃】トミーガン J■chartreuse ダッフルコート 「いい男に弱い僕は誘われるままホイホイと詰所について行っちゃったのだ」「捕虜とされる」*兄弟姉妹**労り*
[ヨアヒムに関する言葉は、あえて黙殺して。]
昨日クララさんと会った時に、嵐が来るって話をしたけれど、避難するとは言ってなかったから…多分、居ると思う。
[そうやってクララの話題を出せば、昨日当たり散らして逃げて来てしまったことを思い出し、気分が少し重くなった。]
パメラさんは…昨日ヨアヒムさんが会ったらしいけど、避難とかは聞いてないなぁ。
[そういえば、クララがこの島に来るきっかけを作ったのは彼女だと聞いた。
そのことを思い出したら、クララに見せたという絵が見たくなった。
それから、出されたホットケーキにぱくつきながら、何度も何度も考えた。
きっと、違う。そんなはずはない。でも、もし万が一「そう」だったら…?
昨日話を聞いた時は、何も思わなかったのに。今更のように、怯えていた。]
…オットーさん。あのさ…
[そうして迷った末、ペーターは話を
1聞く2聞かない
1(2x1)]
[聞くことにした。
今ここでぼかしても、気になってしまうばかりだ。
だったら、はっきりさせてしまったほうがいい。]
…昨日、死体が出たって言っていたでしょう。
「どんな」死体だった…?
[そう。単なる水難事故による死体ならば、気にすることはないのだ。
問題は、そうでなかった場合のことで]
/*
そういえば、誰の死体なんだろう。
閑散とした島だし、外の人間の線は薄い?
だとしたら島の人?
なら、もっとみんな気にしていいんだよねぇ
むーん。むずかし。
/*
あ。オットーさん多分死体の様子とかちゃんと知らないよ!
だから人狼とか気のせいだよね、ふんふふ〜ん♪とかやってられたんだ!
でもぺたくんの前で知りません☆っていうの恥ずかしいしな!
よし、見得張ってしまおう!
あの話か…。
[昨日ヨアヒムに窘められたこともあり、少し戸惑ったが。
先程からのペーターの要素を見れば、真剣な思いからの問いだとわかる。
それを無碍にすることはできなかった。]
…俺もちゃんと聞いたわけではないんだが。
[そう前置きして。]
まるで巨大な獣に襲われたような死体だったと。
…お客さんは言っていな。
[多分それを聞いたせいもあるのだろう。
昨日から胸のざわめきが止まらないのは。
嵐、獣と。
十年前を連想するものが多すぎた。]
[そして、オットーの口から飛び出した言葉>>99を聞いて。
いよいよペーターは、色を失ってしまった。]
そ、んな……
[顔面は、最早青を通り越して真っ白だったことだろう。
指先からつま先から、全身ががたがたと震え出して、呼吸が荒くなる。
心臓が早鐘のように動いて、ペーターは、もう居てもたってもいられなくなって、席から立ち上がった。]
…ごめん、教えてくれて、ありがとう。
僕、もう、行くね。
[例えオットーに制止されたとて、その声は今のペーターに届きはしなかっただろう。
振り向きもせず、ペーターはパン屋を後にした。
ただ、行かねば、と。
家に、戻らねばと。
そればかりがペーターの頭の中にあった。]
ペーター?
……。
[思わず手を伸ばしたが、小さな身体はするりと擦り抜け。
指先は虚空を掴む。>>101]
……。
[誰もいなくなった店内で、空っぽの座席を見つめて、どうやら思った以上に怖がらせてしまったらしいと反省する。]
駄目だな、俺は。
[ぽつりと。
あの事件を実際に経験したわけでないペーターが見せる反応は少々意外で。
それでも怯えさせてしまったらしいことは事実だ。]
…いつまでたっても、人の気持ちと言うのが理解できていないらしい。
[一番身近な家族のそれさえ、気付けなかったのだ。
とりあえず今度会ったらペーターに謝らなければいけないなと、食器を片づけながら。]
…それでも、何も知らないままよりはいいと思うのは、俺の我儘だろうか?
[嵐は過ぎ去りつつあるが、胸の焦燥は以前増すばかりで。
嫌な気配がこびり付いたまま、警告を訴え続ける。]
子供だからと言って、災厄は避けてはくれない。
[かつてリーザが狂ったのも。
ヨアヒムが両親を亡くしたのも。
今のペーターよりも、幼い頃だった。]
[思えば、その時点ですでに確信していたのかもしれない。
決して逃れられない、再び起こる惨劇を**。]
-自宅-
[ただ、がむしゃらに走った。
転がり込むように自宅の扉を開ければ、心臓が破裂しそうに痛んだ。
それでも休まず、地下室への扉を開けて、駆け下りる。
地下室の、更に奥。隠し扉の向こう側。]
…嘘だ、嘘だ…。
パパ、ママ、どうして…!
[うわ言のように呟きながら、見つめる先にあるものはーー磨き抜かれた、水晶玉]
[ペーターは、皆に言っていることがある。
この島が嫌いなこと。いつか出て行く夢を持っていること。
ペーターは、皆に言っていないことがある。
この島で暮らし続ける本当の理由。ペーター達一家の、力について。]
[ペーターには、人狼を見破る力がある**]
[しばらく扉の前で突っ立っていたが、キッチンからのやかんの吹き零れる音で我に返る。
慌ててキッチンに戻り、火を止めるとその場でまた考え込む。]
オト兄さんが……?
[オト兄さんは面倒見がよくて、優しくて。
リーザの自慢のお兄ちゃんだったはず。
そんな人が人狼……?]
そんなはずないわ…そんなはず………
[第一、10年前のあの時にこの島に住む人狼は退治したはずではないのか?]
そうよ、そのはずでしょ?
なら一番疑うべきなのは島の外から来たディーターと………
[そこまで言って口をつぐむ。
どうしても、あの絵本が好きな友人の名前を言うことはできなかった。
でもまさか……。
いや、落ち着こう。まだ人狼が出た訳ではない。
もしかしたら騒いでいるだけでいないかもしれない。
きっとそう。状況が重なりすぎているから疑心暗鬼になっているだけだ。]
[とりあえず気分を落ち着かせるためにお茶を飲もう。
そう思い、お茶を淹れようとやかんを手に取る。
しかし、どうしても先程の話が頭の中を巡回する。
リーザはあの時どうしたのだろう。
何故オットーが疑われているのだろう。]
[気になった娘は先程とは違う、赤い雨合羽を手に取る。
10年前、失踪する前の母親に言われたこと。
『大嵐の日は赤い雨合羽を着なさい』
母親の最後の言い付けを守りながら、娘は島のパン屋へ。]
[ヨアヒムの来訪>>91には片手を上げて応答を示し]
よう、ヨアヒム。見ての通り無事だぜ。
そもそも俺がこの程度の嵐でどうこうなるわけねえだろうが。
[そう言って笑みを見せるが、その表情を僅かに怪訝なものに変えてヨアヒムに問う]
……こんな日に図書館に来る物好きなんざ俺くらいだと思ってたが……
[と言いかけると、その用件は彼自身の口から語られた>>92]
ああ、なんだアンタもか。
それならそこだぜ、さっきまで俺が読んでたからな。
[そう言って机の上に置かれてる資料を示す。
それから、自分の持っている本を示して]
こっちの本もそうらしいんだが、まだ俺が読んでっからよ。
終わったら回すぜ。
[軽く本の中身を眺めながら返す。
クララとの話で飛び出した言葉に怯えた様子には、気づいていないように見える]
―回想:10年前―
[件の事件が起こる前日。
この島には未だかつてないような大嵐が襲っていた。]
ママ、怖いよぉ……
[娘は泣きながら母親に抱き付く。
すると母親は愛しそうに優しく頭を撫でた。]
「大丈夫。直ぐに去っていくから」
[ガタガタとなる窓の音に震える娘を宥める。
ふと、母親は娘の目を覗き込んだ。]
「パメラ、今日みたいな嵐の日に外へ出たい時はは……ううん。
嵐が止んでも数日は、赤い雨合羽を着なさい」
…どうして?
[そう言う母親に、娘は首を傾げる。
母親は少しの間沈黙すると、やがてにっこりと微笑みながら答えた。]
「そうすれば、パメラがどこに行っても、すぐに見付けられるでしょ?」
[何時もと違う母の微笑みに、これは従わないといけないことだ、そう思った娘は頷いた。**]
[一体どれだけの時間、そうやっていたことだろう。
頬を伝っていた涙は乾き、それでも心は未だふわふわとした悪夢の中をさまよっているようだった。
ペーターはじっと水晶玉を見つめた。
夜、決められた手筈にのっとって水晶玉を覗き込めば、この島の住人の正体を知ることができる。]
…でも…。
[ペーターはうつむいた。
「それ」を知って、どうする?
ペーターに何ができる?]
……。
[ペーターは、緩慢な動作で立ち上がると、そのまま地下室を後にした。
逃げ出して、いた。]
-道-
[俯きながら、歩いていた。
足取りは重く、口から漏れ出るのは溜息ばかり。
雨風は大分落ち着いてはいる。それでも、遠くに見える空は黒く、海は荒れている。
この分では、両親の帰宅は期待できそうもない。]
…でも、どうしたら…。
[そう呟いていた時だった。ふと、ゲルトの家――そして、その家の横でうんうんと唸っているゲルトの姿が目についた。]
…ゲルトさん?
[声をかければ、ゲルトもペーターに気付いたらしく、挨拶をしてきた。
「どうかしたの?」そう問えば、昨日の嵐でどうやら窓の一部が壊れたらしい、と苦笑交じりに返された。]
[「それでも寝室は無事だからまあ大丈夫でしょう」そうやって呑気に笑うゲルトの姿を見ると、最早苦笑しか浮かばなかった]
…ねえ、ゲルトさんは、聞いた?
昨日、島に……。
[死体が――。
ペーターが顔を青くしているのに気付いてか、ゲルトも真剣な表情になった。]
…ゲルトさん。人狼…なの、かな…?
[震える声で、今にも消え入りそうな声で問えば、彼の回答はシンプルに、ただ一言。]
「人狼なんているわけないじゃん。みんな大げさだなあ。」
[この言葉には、ペーターもただ瞳を丸くするしかなかった。]
居るわけないって…だって、10年前…。
[ゲルトはへらりと笑った。それは過去のことだろう、と。
そしてペーターに、そんなに不安ならば、皆に会ってくると良い、と。]
…皆に?
[昨日の嵐でこの島の住民の大半は不在であり、残りもわずかだ。
その皆が無事ならば、あの「死体」は何か不幸な事故の果ての姿であり、人狼なんか存在しないことが証明できるだろう。
――これが、ゲルトの主張だった。
そして、それは弱り切ったペーターの心の中心にすとんと落ちた。]
……そっか。そう、だよね……そうだよね……。
[ただ悪いほうにばかり想像を巡らせていた。しかし、ゲルトの言う通りだ。
閉じられた空間であることが絶望的に思えていたが、むしろ今居る島民の「無罪」を、人狼の「不在」を証明するのには、これ以上ないほどの環境なのだ。]
/*
一応ゲルトの家の窓壊したのは、
狼さんの侵入経路になれば…と思ったんだけど
やってから余計なことだった気がしてきて 夏
うおおおどこまでOKなんだろうなんかもうごめんなさい!!!
/*
昨日のオットーとペーターの発言見ての感想。
み、皆発言投下するの速いですね…!
私、30分くらいかかってしまうというorz
ペーターぺろぺろ。
(俺が心配してたのは嵐のことだけじゃ無いんだけどな…)
[>>110「嵐でどうこうなるわけない」と言うディーターに心の中で苦笑すると同時に、”人狼”に襲われそうになっただとかそういうことも無さそうだと感じて更にほっと気が抜ける。
僅かに怪訝な表情を向けられれば]
うん、ちょっと調べたいことがあって…
[そう言えばディーターから資料を示され、そちらに目をやって]
ディーターも?
誰かからその…人狼の話でも聞いた?
[質問しながら資料を手に取る]
ああ、そっちの本もあとで…貸して…。
急いで読もうとしなくていいから…。
[資料に目を通し始めるとそちらに意識がいってしまい少し素っ気ない声でディタ―に言った。]
[過去に一度この資料を手に取ったことがある。
”人狼”に対抗し、殺す方法を知るために。
だが、自分と…両親の名前が出てきたところで胸が詰まり、そのままトレに駆け込んで朝食を全部戻してしまった。
それ以来、この資料には触れることすらしていない。
だから、”人狼”については、自分が経験したことと大人たちの会話を盗み聞きした知識しか無かった。
人間を喰うことと、夜に本性を現すということと、銀でできたものに弱いということ。
あとは人狼に対抗するために、多数決投票で疑わしい者を処刑していったこと…それぐらいだ。]
[資料を持つ手が僅かに震えるが、守りたい人を思い浮かべながら勇気を振り絞って資料を開いた。
十年の歳月のおかげもあるのだろうか、あの時よりかは落ち着いて読める。
今、クララやディーターに話しかけられても生返事しか返せないだろう。]
……。
[人狼の他にも、人狼を見つける能力を持つ占い師。
人間の身でもありながら人狼に加担する人間=狂人がいると書いてある。>>0:92]
(占い師と狂人なんていたんだ?)
[幼かった自分には、ただ”人狼”への恐怖感が植え付けられているだけで。]
(占い師もだけど、狂人の名前が…無い。狂人がいたことまで判明してるのに…。)
[頭の中がグラグラし始める。
気のせいだと思いたくとも、そう思えない理由が資料の中に残っていて。
名前が無い。暗にそれは島の人間だったということを示しているのでは…?]
/*
長っ。
えーっと、今後の布石というのは、オットーをナイフで刺しにいくことです。
記憶を取り戻す→両親を殺されたヨアヒムにリーザが微笑んだ(人狼側の人間だった?)→パメラにリーザのことを聞きに行く→図書館で調べる→狂人の存在を知る→狂人はリーザだった→黙っていたオットーに激怒→オットーも人狼側だ、殺す!
…という流れにできたらな、と。
―5年前ではなく、7年前。あの夜のこと。―
[その夜の事をクララは朧げにしか覚えていない。
その夜に起きた出来事はクララにとって人生の起点のひとつになったのにも関わらず。
少女は視力が良くない。その代わり、音に敏感だった。だから両親が気付かない些細な音にも少女の耳は拾い目を覚ました。
音がする場所へ行けば、一人の男がいた。
少女は不思議そうに男を見つめた。少女は目が悪かったし、家の中は暗かったので、赤ではない髪の色が分かるだけだった。
大人しくすれば傷つけないと男は言った。]
わたしのこと、傷付けるの…?
[何の感情も映さない瞳で男を見る。
少女はそれ以上何も喋らなかった。]
[男は「カイ・エーベルト」という名の夜盗だった。クララの家に金を盗みに入っていたのだ。
持ち出された金は夜盗にとっては端金であっても、クララの家族にとっては必要な資金だった。
いずれ少女の目が見えなくなるという事はずっと昔に分かっていた事だった。ただし、手術をすれば目の病気は治るらしかった。
夜盗が家に入った事が全ての原因ではない、資金にを集める為に借金を重ね、これ以上の資金繰りをするのにも借金はもう出来ない状態だった事。その他にも頼る親戚等がいなかったこと。様々な事情が積み重なっていた。
その夜の出来事はきっかけを与えたに過ぎないかもしれない。
けれども、男にそんなつもりはなかったとしても、
男の知らないところで、少女の希望は灯火はそこで絶えてしまったのだ。
ただ、少女は、目が見えなくなるという未来に絶望する事はなかった。
そういうものなのだと、受け入れてしまった。]
―パン屋オットー宅―
[強い風と雨の中、思うように足が進まない。
やっとの思いでパン屋に辿り着けば、ノックも曖昧に中に入る。]
オト兄さん、いる?
[雨合羽を脱ぎながら声を掛けてみる。]
/*
処刑の有無にあえて触れないのは、おそらく処刑ではなくて他殺などになるだろうと言う予測と、明日にでも殺されフラグを立てる予定と言う想定を透けさせないように。
クララが狼陣営だという決め打ちが外れてると作戦が破綻するけど……
/*
ごめん、これは本当の気持ちなんだ。
フラグ建つ前に処刑の相談もどうかなあ、とか。処刑したい人がいればロルでそういう流れに持って行けば良い。そう行動する前にメモで相談はちょっとどうなのかな、って思うんだ。
この村の趣旨は、議論RPを重視ではなくPCの縁故や感情を重視とありますしね。
/*
ちょっと考えてる事もあるけど、
失敗したらクララは墓下に落ちても良いと考えてますしね。
元々、役職が村側だったら1dで墓下に落ちる気だったんだ。
でも今回はLWパメラと強縁故先なので生き残る視野も考えてます。
取りあえず、ロル打とう。
/*
前回はメモでの擦り合わせもなくRPで村の進行は決まったからなあ。
とはいえ、前回は慣れている人が多かったので、進行へのリードが上手かったんですよね。
村建てなのに上手く進行出来ずに申し訳ないです。
そうだな。
パメラは俺の、もう一人の妹みたいなものだからな。
…もう立派な大人だと、分かってはいるんだが。
[カップにお茶を注げば、部屋中にハーブティーの香りが漂い始める。
その後も、嵐は大丈夫だったか?家に被害は出ていないか?
お腹すいていないか?パン食べるか?
などと尋ねては、謝罪するのを繰り返して。]
そう言えば、何か用でもあったのか?
[こんな嵐の日にわざわざと、口外に。]
― 現在、図書館 ―
[ディーターがしゃがめばお互いの距離が縮む。>>85
この角度で見るディータの顔にクララは覚えがあった。ただ、それが何時だったかは思い出せず、
「大人しくしてくれないか。」と言われてクララははっきりと確信を得た。
「自分で確かめて」、その台詞の問われてもクララは何も答えない。>>89
今までもシグナルはあった筈だ。目の真のディーターがクララの目が見えない事に気が付いても可笑しくはない。
即ち、無言が答えになっていただろうから。]
……そう、殺すのね。
ふふ、だったら、わたしも今度は大人しくせず、人狼が居たらあがいてみようかしら。
私がどうなっても構わないけど、……守るためならね。
[そう言って、笑った。]
[ヨアヒムやディーター達を他所に床に倒れた梯子や散らかった本を片付け始める。
一先ず本は元あった場所へしまわずカウンターの脇へと置いた。
カウンター越しから資料を読んでるらしいヨアヒムへと話しかける。]
ああ、10年前のその資料ね。
誰かの不手際なのか、それとも……誰かの都合のせいなのか、情報に空きがあるの。
占い師の名前が伏せられているのは分かるけれどね。**
/*>不在動かし等ご自由に
こう書いて置いて、あとでパメラが。
[話をしている途中、突然オト兄さんが奇声を上げたかと思いきや、テーブルの上でランバダを踊り始めたので、私はそっと店をあとにした。]
とロル回して、『不在動かししておいたよ!』と爽やかに言い切られたら.....
......俺はパメラさんに惚れるかもしれない。
[梯子や本を片付け始めるクララ>>132にいつもなら気づいて手伝っただろうが、今回は資料だけに集中していたため何もせず。
3分の2程読み終わったところでクララから声を掛けられ]
他はこんなに詳細に記されてるのに、ここだけ不手際で…なんてあるのかな?
[口に片手を持っていき]
あのさ、クララ。
十年前の騒動が起こる前は、この島の星空や海を見に、観光客が多く訪れてたんだ。
その中に”人狼側”の人間がいたのなら伏せることないような気がする。
だから、俺は…狂人が島の人間だったから名を伏せた…んじゃないかと思うんだ。
クララ、ディーター、どう思う?
[十年前の騒動を知らない、島の外から来た第三者の意見が純粋に欲しくて訊いた。]
[ヨアヒムにとってのクララは図書館の司書。
パメラと仲がいい、という認識くらいしか無かった。
クララは図書館に籠っていることが多く、自分は図書館に行くことはほぼ無かったからたまに会えば世間話をする程度の仲で。
一部の島民からは変人扱いされているのも知っているが、鈍感なヨアヒムにはクララのどの辺りがそうなのかわかっていなかった。
少し…どこを見ているのかわからない時があるのが気にかかるくらいか。]
[回答は得られない。だけども、わざわざ余所者に意見を聴いて来る辺り何か考えがあるのだろう。
ヨアヒムの質問小首を傾げる。返答はせずに逆に訊ね返して。]
さあ、どっち側って何のこと?
ふふ、人狼が出たって訳でもないのに。
ヨアヒム。今更、10年前の事を調べてどうする気なの?
その誰かさんが分かったところでどうするつもりなのかしら。
[皆に会おう、と思ったときに。
先ず一番に浮かんだのは、図書館――クララのことだった。
昨日、逃げてきてしまったという気まずさ、後ろ暗さが、
ペーターの足を鈍らせた。
しかしここでこれ以上逃げても状況が良くなることはまずない。
ペーターはそう自分を奮い立たせ、図書館に向かうことを決意した。]
[このままここにいても話は進まない。
そう思った娘はやがて口を開いた。]
あ、あのさ。10年前のこと、覚えてる、よね。
[10年前、ヨアヒムの両親が殺された日のことを。
きっと、ヨアヒムがオットーを疑っているのは、リーザに何かあるから。
そう思ってここに来た。
でも口を開いてすぐに後悔した。
できればこんな話はしたくない。でももう引き返せなかった。]
あの時、さ。
私、怖かったから、ヨアヒム、……とリーザを探した、んだけど。見付からなかった。
その後、リーザ………
[その続きはどうしても言えなかった。
今のオットーの顔はどんなのだろう。
こんな話をするのだから、きっと傷付いてるだろう。
そう思うととても見られなかった。]
リーザは……どうしていたの?
何で………
[死んじゃったの?]
―回想1/2―
[クララの無言に>>130対しては正しく答えとして伝わったらしく、それ以上問うことはしなかった。
失われた視力の責が自分にあるなどとはつゆ知らず。
クララがあまりに事も無げにその言葉を発するのには、驚きを隠さずに。]
嬢ちゃんがそんなまっすぐ返してくるたあ、正直予想してなかったな……驚いたぜ。
……まあ、でも、いいんじゃねえか。
黙って食い殺されるよりは、よ。
[そう言って、軽く笑む。
正直なところ、闘うべき時に逃げるような物言いよりは、よほど好みだったから]
―回想2/2―
[ヨアヒムの最初の問いかけ>>119には事も無げに答える]
ああ、一番最近はオットーだが……
この島に住んでりゃな、来た時からその手の話はたまに聞くさ。
ただ……[言うかどうかちょっと悩んでから]……
ちと、昨日のオットーの様子は変だったんでよ。
[そこまで言って、一つヨアヒムにも問おうとするような素振りを見せるが、ヨアヒムが本を読み始めたのと、そもそもその問は住人にとってはあまり触れてほしく無い問であることも想定できたので、引っ込めて。
その後は、クララが取ってきた本を読み進めていた]
[それはディーターにした質問と同じだった。
訊ねておきながら答えは期待していないようで、青年から視線を逸らしてしまった。]
それに案外、10年前。狂人が誰なのか分からなかったのかもしれないわ。
だって、人間なんでしょう。他の村人と区別なんてつくのかしら。
[クララは10年前の当事者ではない。
狂人だった少女がどんな笑みを浮かべていたなのかなんて知る由もなく、
クララの発言は場当たり的な考えに違いなかった。]
何が違うって言うのかしら。
[オットーから返事は来ただろうか。
話てくれたならその話を聞き、追い返されたなら1つ謝った後、パン屋を出ていくだろう。
外はもう雨は殆ど止んでいて。
この分なら、もうすぐ止むかなと空を仰ぐ。]
……っ!
[その瞬間、不意に頭痛と共に映像が過った。]
[見えたのは緑色の服を着た男性。
その男は此方に手を伸ばしながら、にっこりと微笑んでいる。]
「おいで………」
[そう言われている気がする。
でも娘は怖がって、赤い雨合羽の中で震えていた………]
[オットーに名前を呼ばれたりしただろうか。
もしそうなら頭痛が襲っただけだから大丈夫だと伝え。
赤い雨合羽を着た娘は自分の家へ足を進めた。]
―現在―
[自分もある程度読み進め……あまり知りたくない情報が二つ、見つかった。
ひとつは、騒動による死者全てが、“人狼”によるものではない、ということ。
騒動に乗じて、人狼を殺すという名目で他の人間を殺したものや、人狼ではないという事を証明できずに殺されたものも居たという。
悪いことには、「占い師」と呼ばれる能力者も死者が人狼であるかどうかは判別できなかったのために、ただただ、村民は疑心暗鬼に落ちていったらしい。
もうひとつは、人狼騒動の終わりが状況証拠によってもたらされたものである、ということ。
天候が回復するのとほぼ同じくして、人狼の仕業と思わしき死者が出なくなったことから、当時の村民は「人狼はいなくなった」と判断したのだそうだ。
つまり……まだ、生き残っている可能性は全く否定出来ない。
いやそれ以上に。自分も大陸で似たような死体>>40を見ているのだ。
人狼が本当にいるとするならば、自分と同じように、あれをやったものも渡ってきたものも渡ってきたのかもしれない……
……などと、得た情報を頭の中で咀嚼していると、ヨアヒムからの質問>>>134]
[図書館に向けてゆっくりと歩いていると、ふと、赤い人影がペーターの目にうつった。
後ろ姿で判然としないが、あれはきっと]
…パメラさん…?
[声は決して大きくは無かった。
果たして、彼女に届いただろうか]
[ヨアヒムからの質問>>134には、そっけなく……]
知らね。
それ書いたの、俺じゃねえし。
[そうピシャリとまず答えて、その後自分の考えを補足する]
少なくとも……それに、書くべき情報なのか、書くべきでない情報なのかを選別した「誰か」が居る、ってことだよな。
そいつが何のために、その資料を残したかなんて解らねえ。
たとえば……そうだな。それを書いた奴こそ、人狼を崇める側でよ。
[という仮説を述べて、一度言葉を切って……吐き捨てるように言う。
普段のディーターからは想像も出来ないほど、暗く冷たく。
聞くものに言い知れぬ不安を与えるであろう、そんな声で]
……いつかまた起きる騒動の時に、そいつのことを知られねえように、ってことも……ありえるんじゃねえか?
[そうして、更にもう一言付け加える]
人間は十分恐ろしい生き物だぜ。人狼と同じくらいによ。
/*
過去人狼騒動があった設定だと、死体が出る前からギシアンしはじめるのかー
面白いというかなんか、こう…
実に興味深い(エエ声)
みたいな?
[などと話しながら、こちらは本を読み終えて]
……こっちは終わったぜ、ヨアヒム。
……ただ、ダメだな。あんまこっちは情報ねえや。
ヨアヒムの読んでた資料の方が役に立つぜ。
[と。自分の抱いていた悪い予想がそのまま書かれていた>>151、などとはおくびにも出さず、堂々と嘘を言った]
[やはり彼女だった。
同じように彼女に近づくと、ペーターはまずパメラを頭のてっぺんからつま先まで眺め]
…うん、無事だよね…。
[何度もそうやって確かめた]
あ、えっと…
[それから、「どうしたの?」という質問に答えていないことに気付き]
図書館に向かおうと思っていて。
でも、パメラさんにも会いに行こうと思ってたからさ。
会えて良かったよ。
[当たり障りのない言葉を返した]
/*
わーんアリガトウゴザイマスアリガトウゴザイマス!!
ほんとはパメラちゃんの絵を見に行くイベント起こしたいんだけどな〜
明日でもまにあ…まに……
…ゲルトの死体発見して人狼居るの確定した後の占い師ペーターの心情でそれできるかな……できなさそう……
やっぱ人と関わるなら今日の内じゃないと駄目かな…
クララとも仲直りしたいよぅ……
やっぱ絶望に落ちる前は目一杯「大丈夫感」出して希望感出してかないと駄目だと思う(真顔)
[それからペーターは、一つ、思い出していた。
パメラとクララは、とても仲が良いのだということを。
クララがこの島に来た切欠が――パメラだということを。]
…パメラさん。
パメラさんは、この島が好き、なんだよね?
だから、戻ってきたんだよね?
どうして、この島が好きなの?
どうして、この島に戻って来たの?
[まっすぐパメラの目を見て、問いかけた。
―どうしてあんな辛いことがあったのに、逃げなかったの?と]
[ヨアヒムから視線を外した。人間は恐ろしい生き物だとディーターが言ったのを聞いた。>>154
ヨアヒムが何か言ったのもクララは敏感に聞き取ったけれども、一体誰の事を言っているのか分かる筈も無く。>>158]
ごめんなさいね、ヨアヒム。
貴方の言う通り、わたしは余所者だから分かんないのよ。
余計な事を言ったわね。
…貴方まで嫌われたらかなわないわ。
[そう言ったクララの脳裏にはペーターの顔が浮かんだ。確か、ヨアヒムはペーターともパメラとも仲が良かった筈だった。
だからどうしたという訳でもないのだけれど。
そして、それっきり黙ってしまい。
クララはヨアヒムとディーターが資料を読み終わるのを待ち、図書館を閉めようとしただろう。**]
[真っ直ぐ見つめられて問われた問い>>162に、一瞬目を丸くするが、すぐに考え込むような仕草をする。]
そうねえ…この島のことが好きだから…うん。そうね。
[そう言いながら少しだけ都会のことを思い出す。]
知っての通り、私は都会で絵の勉強をしていたでしょ?
でもね。都会って思ってたより窮屈だったわ。
空は狭いし、空気は汚いし。自然はない。海はない。
だから少しホームシックに掛かったのよ。
不思議よね。昔は何とも思ってなかったのに、都会に行って、初めて島のことが好きだってわかったの。
[ああ、後は……と付け加えるように。]
ここには幼馴染みのヨアヒムやオト兄さん。
大切な皆がいるしね。
勿論ペーター、貴方も大事よ。可愛い弟みたいで。
[そう言ってクスクス笑う。]
―回想・ディーターとの会話―
[資料に対するディーターの解釈>>154に目から鱗が落ちたような顔をして]
人狼を崇める側が書いた…って発想は無かった。
この資料は、この島の歴史の一つとして書かれたものだとばかり…。
[資料を見ながら呟くようにそう言えば、次いでディーターから暗く冷たい声で紡がれた言葉。]
それ…は…。
[書いた人物が人狼を崇める側なら、誰か…人間を陥れるために書かれている可能性が頭を過る。
この資料には嘘もいっぱい混じっているんじゃないかと思えば、残りは適当に流し読みした。]
…人狼のほうが恐ろしいよ!
[幼い頃に人狼によって両親を殺されたヨアヒムには、ディーターの言葉に含まれる真意などわかろうはずもなく。
クララに対しての時と同じように語気を荒げて言い返した。]
[躊躇うようなパメラの仕草に、問いかけることはしなかった。>>141
何のことはない、ただ告げる言葉を持たなかっただけかもしれない。
それでも震える唇が十年前>>142という単語を発せばぴくりと指先を強張らせ。
さらにリーザ、>>143と続いた瞬間。
ぱりん。
するりと手から滑り落ちるのとほぼ同時に。
音を立てて、硝子のポットが砕け散った。]
ああ...わる、い。
欠片飛ばなかったか?
[パメラに声をかけながら、ガタガタと痙攣する指先で。
一つ一つ、破片を拾い集めていく。]
パメラは片づけを手伝おうとしてくれたかもしれないないが、無言でそれを制して。
代わりに彼女の質問に答えようと、錆び付いた唇を動かす。]
リーザは...
あのとき、リーザは...
[その時。
血のように赤い空間と、
そこで一人笑う少女の姿が、
...脳裏を覆い尽くした。]
『うん。そうだよ?お兄ちゃん。
だってヨア君、ヨア君のパパとママのこと、好きでしょう?
はなればなれは、かわいそうじゃない?
だからリーザね、お手伝いしたの』
[ころころと楽しそうに、声を上げて。]
『お兄ちゃんは、リーザのことほめてくれないの?』
[拗ねるような眼差しで、こちらを見上げる一人の少女。]
ごめん、パメラ...
[いっそ何もかも話してしまったら、楽になれるのでは?
そんな誘惑に襲われなかったと言えば、嘘になる。
しかし真実を告げることは、確実に一人の青年の心を傷付ける。
それはきっと、彼と仲の良い、目の前の彼女も同様で。]
.........ごめん。
[だから結局のところ、また何も言うことができなくて。
逃げることしか、できなかった。]
[パメラの様子がおかしいことに気が付けば慌てて声をかける。]
頭痛?
少し濡れたから、風邪をひいたのかもしれないな。
歩けそうか?なら無理をせず、家に帰って温かくして休むといい。
[送っていこうか?と訊ねても、おそらく柔らかく否定されただろう。
心配そうな目で、赤い合羽が見えなくなるのを見送った。]
…パメラさん。
[目を開けて、まっすぐパメラを見る。彼女は微笑んでいるだろうか。]
僕、昨日、クララさんに酷いことを言ってしまたんだ。
…謝って、許してもらえるかな?
仲直り、できるかな…?
[問いかける声は不安でかすかに震え。
それでも、瞳だけは逸らさなかった。]
―回想・ヨアヒムとの会話―
[声を荒げるヨアヒム>>167に対して。別に驚く様子も見せないが……]
……そうかい。やっぱ、……実際に見ると、そう思うモンなんかね。
[こうヨアヒムに返してから。
視線を下に向け、目が合わないようにして、ぽつりと、呟いた]
……そうだヨアヒム。おめえは、それでいい。
……そのぐらい、真っ直ぐな方がいい。
[たとえこの言葉について聞かれても、何も言っていないと言い張るだろう]
―現在・図書館―
[オットーの様子について、ヨアヒムから聞かれる。]
……それに答える前に……先に聞いとくぜ。
[まっすぐに、真剣にヨアヒムを見て、問う]
……おめえ、オットーを疑ってんのかい?
[口調は穏やかで。その言葉から感情は感じられないかもしれない。
たいていの返事であれば、彼は怒ることはなさそうではある。
しかしその答えが来るより早く]
……まあいいや。なんというかな……
[どういう言葉で返すかを真剣に悩んでいる様子を見せ……暫くして、答える]
この島の連中は大体みんな、人狼がまた現れるってのに怯えてるとこあっけど……
なんつーかな……いつもよりもだいぶ、そいつに怯えてた……かな。
[昨日。店に行って直ぐのオットーの態度>>0:130を思い出しながら告げた]
[心は恐怖と怒りで支配されていたが、クララの言葉ではっと我に返る。]
…ごめん。
女性の前で言うような言葉じゃ無かったね…。
[思わず目を伏せてしまったが、クララの目をきちんと見てもう一度「ごめん」と謝罪して頭を下げた。
続くクララの言葉>>164には左右に首を振りながら]
いや、人狼が現れたわけじゃないのに色々訊いた俺に意見くれてありがとう。ディーターも。
…ちょっとハッキリしときたいことがあったからさ。
[そこまで言うと、いつもの明るい声に戻して]
あー、えっと、まだ決まってるわけじゃないんだけど、今日ペーターが泊まりに来るかもしれないからさ。
ペーターの好きそうな本何冊か見繕ってくれない?
[黙ってしまったクララに頼んだ。
クララが本を勧めてくれたならそれを借りるだろうし、勧めてくれないならばそのまま手ぶらで図書館をあとにするだろう。*]
[ヨアヒムとクララのやりとりを眺め。
ヨアヒムから自分への礼>>180には「礼には及ばねえよ」とそっけなく返し、彼の意見をそれ以上問うことはせず。
ヨアヒムからクララに本選びを依頼すれば、本を読み終えた自分が居るのは邪魔かとばかりに]
……さてと、俺は調べてえものは調べられたし、ここらで帰るぜ。
嬢ちゃん、図書館開けてくれて、ありがとよ。
[そう言って、図書館を出る]
-図書館/外-
[既に日が傾きだしている。急がなくては、閉館時間になってしまう。
――島の図書館の閉館時間など、あってないようなものだが。
それでも、昨日の今日で、鍵を閉めてしまった後にまたわざわざ開けてもらうのは、どうにもやりにくい。
零れそうになる涙を振り切るようにして走り、図書館の前まで行けば。
そこには赤髪の男が立っていた。]
ディーターさん!
…図書館に、居たの?
[ディーターと図書館の組み合わせ。
どうにもイメージとかけ離れ過ぎていて、ペーターは思わず首を傾げた]
―自宅前―
[家に着いた娘は、赤い雨合羽を脱ぐとついている水滴を落とそうとする。
と、強い風が吹き付けた。]
きゃっ!?
[あまりにも急なことだったので、手にしていた雨合羽を手放してしまったらしい。
閉じた目を開くと手元に雨合羽はなく。
未だ晴れぬ空に赤が舞っていた。]
待って!
[必死でその雨合羽を追い掛けるが、追い付くことは叶わず、雨合羽はそのまま荒れ狂う海へ。]
どうしよう……
[この海の中に入るのは自殺行為だろう。
だが、母親の最後の言い付けは守りたい。
しばらく右往左往していたが、やがて諦めると家に戻っていった。**]
―図書館/外―
[図書館から出て。荒れた寝床を片付ける作業の重さを思い出し、若干肩を竦めつつも。
戻るしか無いという覚悟を決めて戻ろうとした矢先、声が投げかけられる>>187]
……おう、坊……じゃねえ、ペーターじゃねえか。
こんな天気の中こんな時間まで、何やってんだおめえ。
[子供扱いされる事を今の彼が嫌うのは知っているので、「坊主」じゃなくてちゃんと名前で呼ばねば……とは解っているのだが、やはり、いつもの癖で「坊主」と呼びそうになってしまう。
とはいえ、時間はともかく天気は子供が一人で駆けまわるにはちょっと危ない時間帯で、若干心配ではあるようで、そんな声を掛けてしまうが……]
あ?ああ、本を読むのもたまにゃいいもんだぜ。
どうせ漁どころじゃねえしよ。
[そう言って、片手で荒れた海を示す。本当の目的――十数年前の事件の情報を得ること――には触れなかった]
―現在・図書館―
……ああ、疑ってる。
[>>179ディーターからの問いにはっきりと答える。]
でもまだ確信できなくて、だからこうやって情報を集めにきたんだ。
オットー本人に直接訊くのは、怖くて。
[「確信できてないから、俺が疑ってることオットーには言わないで!絶対に!」とクララとディーターに念を押す。
自分の考えが間違っていたらオットーを傷つけるし、間違っていなかったら正直オットーが怖い。
クララとディーターに危険が及ぶかもしれないことも考慮して、再度念を押す。]
…怯えて…た?
じゃあ、俺の思い過ごしなのかな…。
”人狼側”が”人狼”に怯えるなんて変な話だよな。
[この時はぱっと、オットーが演技している可能性なんて思い浮かばなくて。
どこかで信じたい気持ちがそうさせたのかもしれない。]
[坊主、と言いかけたのだろう言葉>>190に少しムッとなるが、
今のペーターにとって大事なのはそんなことではないので、どうにか心を落ち着かせた。
何やってる、という問いかけには、先ほどパメラに答えたのと同じように]
えっと…皆の様子、見てまわってるんだ。
色々、不安だったから。
[それから、聞かれてもいないのに死体のこと、更にはゲルトの解釈まで口走っていた。
どうにもディーターを前にすると、言い得ぬ緊張感を持ってしまう。
それから、ディーターが指差した先の海を見た。
未だ荒れ狂う海は、何人たりともこの島を来訪できないこと、そして同時にこの場から逃げられないことを示していた。]
…ディーターさん、海、どれくらいで収まるかわかる?
[それは暗に、父母がいつ帰って来られるかわかるか、と問うていた。]
[皆の様子を見て回っていると。そして「不安」と。
……こいつまでもか、と。皆がそれぞれの不安を抱えているのかという事を思い知りつつ。
叱るでも褒めるでもなく、淡々と答える]
そうかい……そりゃ大変だったな。
お疲れさんだな、ペーター。
[死体のことやゲルトの解釈は、穏やかに何度か頷いて聞く。
相手の緊張感くらいは伝わるので、どう答えれば怯えさせずに済むかという問いの、恐らく最も安全な解答をなぞっているに過ぎないわけだが。
荒れ狂う海に視線を向ければ]
………そう、だな。
………俺の見立てが間違ってなきゃ、あと3日……ってとこかな。
[嘘偽り無くそう答え。その問いの内容を推測して、一言付け足す]
……父ちゃんや母ちゃんに会えねえからって泣くんじゃねえぞ、坊主。
辛えのは解っけど、俺らもいっからよ。
[と。やっぱり子供扱いしてしまうのは癖のようで]
…三日。
[おうむ返しに、言葉を呟く。
いつもの不在期間から考えれば、決して長くはない。
けれど、今は――。
「泣くんじゃねえぞ」という声に、ハッとした]
…な、泣かないよ。子どもじゃないんだからさ!
[今度こそ、「坊主」という言葉に明確な反発を込めて。
けれど、ディーターを睨むその瞳には、涙が滲んていただろう。]
/*
ひえー、ディーターが「答える前に」って書いてくれてた!!
す、すみませんすみません。
ブレたうえに、見逃してるとか最悪だ><
/*
ペーたんとしてはヨアヒム×オットーの因縁と愛憎入り乱れホモが見たいです!!!
ディーター×クララ も イイネ!!
ヨア×パメは鉄板だし〜〜〜
オト×ゲルト もありだよね〜〜〜〜
いやあこの世はでっかい宝島だチュー
[大丈夫、と言ってペーターは微笑む>>196。
釣られるように、こちらも穏やかな笑みを浮かべて頷く]
おう。……そうか、それならいいんだ。
[ペーターまで沈んでしまったら。
正直、自分を含め村の誰にも、他の住人を励ますのは難しそう、というのは誰にも解るところだろう。
ディーターの表情もまた、安心しているようにみえる]
そうだ。心配することなんて何もねえぞ、ペーター。
[そう言って、ペーターの思いに手を添えようとする。
……も、やはり両親の事に触れられると辛いのか。その目には涙が見える。>>197
いつもならばからかって居たかもしれないが。今はこの幼い勇気を崩すことを無意味に思ったのか]
おう、そうだった。ペーターは立派に一人で考えられるんだった、な。すまねえな。
大丈夫だペーター。三日なんざ、俺らと適当に過ごしてりゃすぐさ。
心配いらねえよ。だからペーター、ちゃんと笑ってろ。いいな。
[不器用な励ましは、ペーターに届くのかどうか、それは解らないが。不器用なりにそう言ってみた]
[と、ここまで言って、ハッとした様子を見せて]
そーいやペーター。おめえ、図書館かクララ嬢ちゃんのどっちかに用事かい?
図書館は見ての通りそこだし、クララ嬢ちゃんはまだそこにいるはずだぜ?
[そう言って、図書館を軽く一瞥]
― 誰も居なくなった後で ―
[ディーターとヨアヒムが見送れば図書館はひっそりとする。
きっと、ディーターには目が見えない事を知られてしまった。
ディーターは言っていた。
何時かの夜と同じ台詞をクララに掛けるよりも、その前。そういう考え方はいけない。そんな風に諦めるのは好きではないと。
では、ディーターは気付けただろうか。
海に出るなんて死ににいくような真似に違いないが、
目が見えないクララが荒れている海を見にいくその振る舞いこそ、
自殺行為に均しかった事に。]
[決して、望んで身投げしようとしてた訳ではなかった。
漆黒の海にそのまま吸い込まれても構わないと思っただけ。
クララはひとり、窓の外の雨を眺めていた。
雨が滑り落ちていく窓からは空を覆う暗い色をした雲が見える。
今夜も星が見えないらしい。明日は晴れて満天の星空を見せてくれるのだろうか。]
[それから、ディーターが示した図書館のほうを見て、思い出す]
…うん。僕、クララさんに会いにきたんだ。
[謝罪を、しに]
ディーターさん。ありがとう。
えっと…気を付けて、ね?
[年端もいかぬ子どもが大の大人に「気を付けて」など、笑われてしまうだろうか。
ペーターはぺこりと会釈をすると、そのまま図書館の扉を開けた]
-図書館-
[既に図書館の中は、夜の気配が濃厚に漂いつつあった。
きっと居るであろうこの館の主に、ペーターはそっと呼びかける]
クララさん…居る?
僕だよ。ペーター。
[「クララさんに」、とペーターが言うのを聞く>>203。つまり用事があるのは図書館や本ではなくクララだということなのだろう。
ペーターがその手を図書館の扉に掛けるか掛けないか、その時。
鋭い声でペーターを制止する]
待った!ペーター、ストップ!
[ペーターが振り向いたならば、ディーターは穏やかな笑みで彼を見ていたはずで。
ペーターに大股で歩み寄るとポケットからハンカチを取り出し。
まだ涙の乾かぬペーターの目の部分を軽く拭き]
レディに会いに行くってのに、そんな目で行く気かバカ。
……うし、綺麗になった。
[そう言って。行って来いとばかりにペーターの背中を押し。
ペーターが図書館に入れば、彼は踵を返して浜辺の寝床に戻る。
この程度の風なら、流されはしないという予測があった**]
[薄暗くなってきた部屋で、曇天の空を見上げる。
考えてみれば、こうやってゆっくり空を見上げるのも久しぶりだ。
海の様子を見に行ったディーター。
青ざめていたペーター。
頭が痛いと苦しげだったパメラ。
彼らは大丈夫だっただろうか?
顔を見ていないが、ペーターの話ではクララも残っていると聞く。
女性一人で難儀している可能性もある。
そして本当にこの嫌な予感が人狼の予兆だとすると、ヨアヒムのことも心配だった。]
…雨が止んだら、少し様子を見に行ってみるか。
[風の流れが早い。
この分だと、明日には雲を払ってくれるだろう。
それでも心に残る靄は晴れてくれなくて。
満点の星空を見れば、晴れるのだろうか?]
[とぼとぼと家に帰り、タオルを持ってきて体を拭うと溜め息を吐く。]
新しい赤いの、買わなきゃ……
[何時くるかわからない、次の嵐のために。
もう一度溜め息を吐いた娘は、キッチンへ行き、すっかり冷めたお湯を沸かし直す。
雨の中を走ったせいで身体は冷えきっていた。
身体を温めるのがいいな。ならばジンジャーティーだろうか。
ポットに紅茶の茶葉を淹れ、お湯を注ぐ。
蒸らしている間に生姜をすり、搾った汁をカップの中へ。
蒸らし終わればポットの中身をカップに注ぎ、わざわざ椅子に座るのが億劫だったため、そのまま口に運んだ。]
はぁ……
[温かいのが身体に染み渡るとほっと息を吐いた。
飛ばしてしまったものは仕方がない。
晴れたら街に出て買いにいこう。
やがて飲み終わった娘はオットーの言い付けを守るためにベッドへ行くと、そのまま目を閉じた。]
-少し前-
[ストップ!という鋭い声>>206に、ギクリと体がすくむ。
一体何かまずいことをしてしまっただろうか、あわてて振り向いたペーターを見ていたディーターの顔は、穏やかで。
そのままハンカチで目元をぬぐわれれば]
…っあ……!!
[思わぬ優しさに、また涙が滲みそうになって。
しかし、そんな情けないところを見せたくなくて、今度は必死でこらえた。]
…ありがとう…。
[吐き出した声は、震えていたかもしれない。
それでも、もう目に涙はなかっただろうし、瞳からも迷いは消えていたはずだ。
背中を押すディーターの手の力強さを感じて、ペーターは図書館の扉を開けた]
―真夜中―
[ぱちりと赤い目を覚ますと、ゆっくりと起き上がる。]
…………オ腹、スイタア……
[嵐が来る前に取った"食事"。
浜辺に捨てた漁師の味は今まで感じたことがないと思えるほど美味だった。]
オ腹、スイタヨォ……
[またあの味を。
そう欲した娘は扉に手をかける。
今日は昨日と違い、すんなり扉は開いた。
そのまま外へ出る。
行く先は娘の家から一番近い、ゲルトの家。]
/*
ペーターがペーターなりの「ハッピーエンド」を迎えるまで、
笑顔グラは封印、って思ってるんですけど
……ディーターさんが男前すぎてボーダーすれすれだわ〜〜〜〜ていうか予定してた範囲でみるならもうアウトだわ〜〜〜〜〜
ディーターさんが男前だから!!!!!
ディーターさんが男前だから!!!!!
―西の砂浜―
[さて、数時間ぶりに寝床に戻ってきたわけだが。
もちろん、今朝見た状況>>34から、何一つ変わっていない。
いやむしろ小屋の風通しが良くなった分外から木の葉も飛んでくるわけで、状況はより悪化している。
この状況では、まともに寝ることすら難しそうだ。
拭き取れる水滴を拭き取り。
倒れた衣類棚を元に戻し。
一部濡れていた衣類を干し。
床や簡易ベッドに散乱する木の葉を片付け。
すぐに直せる壁だけでも直し。
とりあえず寝れるだけの状況を整えられた頃には、既に日は落ちていた。
粗野な彼とはいえ、眠る前に、安寧を祈りたい気分になることもある。今日がまさにそういう日だった。
しかし彼は祈らない。神が居るとしても、自分等を救うとは思わないから。
神に祈りたくなる自分を歯痒く思いつつ横になれば。意識は直ぐに途切れた**]
[戸惑いを隠さずにクララは訊ねる。
ペーターを傷付けたのクララだ。]
ごめんなさいは、わたしが言うべきだよ?
わたし、ペーターのことを何もしらない癖に、
偉そうな事を言って……。
―回想・クララとの会話―
[クララからの愛想のない返事>>193が返ってくれば]
…ペーターとはよく一緒にいるけど、あいつ自分からは自分の話とかあんまりしてくれなくて…。
そういう年頃と言えばそれまでなんだけど。
[そこまで言ってなんだか悲しくなってしまって淋しさを含むクララの声色にも気づかなかった。
クララが選んでくれる気配が無いので、しょんぼりしながらもペーターと今まで交わした会話を思い出しながら本を選び始める。
本の話なら多少した記憶があるので、ペーターが好きだと思われる本を1(10x1)冊借りればクララに礼を言ってから図書館を出た*]
―回想・クララとの会話―
[クララからの愛想のない返事>>193が返ってくれば]
…ペーターとはよく一緒にいるけど、あいつ自分からは自分の話とかあんまりしてくれなくて…。
そういう年頃と言えばそれまでなんだけど。
[そこまで言ってなんだか悲しくなってしまって淋しさを含むクララの声色にも気づかなかった。
クララが選んでくれる気配が無いので、しょんぼりしながらもペーターと今まで交わした会話を思い出しながら本を選び始める。
本の話なら多少した記憶があるので、ペーターが好きだと思われる本を10(10x1)冊借りればクララに礼を言ってから図書館を出た*]
―西の砂浜 ディーターが眠りに落ちる少し前―
[彼は暗闇の中、一人横になっている]
………ったく、しかし………が………だとはね……
[普段の口調とはまた少し違う、淡々とした冷たい独り言を夜に溶かす。]
………しかし…………………ありゃ一体、どういう………?
[慣れた手つきでナイフを弄びながら。]
………あの覚悟が……………に向いてるってんなら………
[視線は中空に投げたままで]
………いっそ教えるも………悪くねえ、か…………
[意味があるのか無いのか解らない独り言……**]
―西の砂浜 ディーターが眠りに落ちる少し前―
[彼は暗闇の中、一人横になっている]
………ったく、しかしあの嬢ちゃんが、あの時の娘だとはね……
[普段の口調とはまた少し違う、淡々とした冷たい独り言を夜に溶かす。]
………しかし、最初に会った時はちゃんと俺を見てたはずだよな
………ありゃ一体、どういう………?
[慣れた手つきでナイフを弄びながら。]
………しかし、殺すという言葉を笑顔で言えるのは……覚悟かね。もしあの覚悟が、俺に向いてるってんなら………
[視線は中空に投げたままで。
彼女の曖昧な態度、もしそれが殺意ならば]
………いっそ俺自ら、こいつの使い方を嬢ちゃんに教えるやんのも。
悪くはねえ、か…………
[意味があるのか無いのか解らない独り言……]
―???―
[空には満天の星。
それを見ながら、ああ晴れたんだ。そう思いながら足を進める。
行き先は娘の家から一番近いゲルトの家。
何故そこに行こうとするのかはわからないまま、歩く映像をみている。
やがてゲルトの家にたどり着けば、扉をノックする。
しばらくした後、ゲルトが出てきた。
眠そうに目を擦っている。
娘はその光景をぼんやり見ていた。]
/*
Fromメモ
>ペーター
>ディーターさんが良い男すぎて 夏
褒 め て も 魚 し か 出 ま せ ん よ ?
*/
「……パメラ? どうしたのこんな夜遅くに……」
[そう言いながらゲルトは1つ、大きな欠伸をした。]
オ腹、スイタノ……
[娘は一言そう言った。]
「そりゃ難儀。でもわざわざぼくの所に来なくても……」
[そう答えたゲルトは此方を見ると目を大きく見開いた。
次の瞬間、叫びながら娘を突飛ばし、林の方へ逃げ出した。]
待ッテ……
[娘はその後を追う。]
[一回瞬きをすると、景色が変わっていた。
先程まではゲルトの家の前にいたはずなのに、気が付いたら今は林の中。
目の前ではゲルトが走っている。
どうしたの?
そう尋ねようとすると獣の息遣いが聞こえた。
まさか……。
娘は蒼くなり、走りながら目の前のゲルトを呼び止めようとする。]
ネエ、待ッテ。
[ぼーっとした顔で必死に逃げるゲルトの後を追う。
ゲルトは此方を振り向く。その顔には恐怖の色が宿っていたか。]
逃ゲナイデ
[来るな!と叫ぶゲルト。
するとゲルトは木の根に躓いた。
起き上がろうともたついている間に距離を縮め、やがてゲルトの目の前に立つ。
此方を見たゲルトは恐怖に目を見開いていた。
娘は右手を振り上げる。
するとその手は人の手から、その身体にはおよそ似つかわしくない大きな、獣の手へと変貌する。]
「ひっ……あ、う、うわああああああああ!!!」
[叫ぶゲルトの頭へ、娘は右手を力強く降り下ろした。]
[瞬きをすると、また景色が変わっていた。
目の前には赤い頭巾を被った男が横たわっていた。
星に照らされ、頭巾の合間から見えるのは金髪。
それからゲルトだと言うことは容易にわかった。]
(ゲルト、その頭巾似合わないわよ)
[何故頭巾を被っているのか不思議には思わず。
似合わないと思いながらもそれを外すことはしない。
目蓋が重くなった娘はそのまま目を閉じた。]
[クララの戸惑い>>212>>213を感じて、ペーターは今度こそ胸が痛くなった。
クララはこんなにも、ペーターのことを「1人の人間」として認めてくれている。
そうして、心を痛めている。
ペーターはゆるゆるとかぶりを振った]
クララさんがそう言うなら、それは僕だって同じだ。
僕も、クララさんのこと何も知らない癖に、勝手に怒って……
僕は、ずっと自分のことばかりで……
[言葉が、気持ちが、後から後からあふれた。
こんなに支離滅裂では伝わるものも伝わらないだろう。
そう冷静な自分が囁くのに、止められない。]
だって…僕は……僕は……
[頭の中で沢山の事が交差する。言えることも言えないことも。
零れそうで、苦しくて、伝えようとすればするほど、その方法がわからなくなる]
[倒れたたゲルト≪獲物≫をぼーっと見つめ、動かなくなったのを確認すると、娘は四つん這いになり口をゲルトの喉元へ。
口を開き、首筋に犬歯を立てると、そのまま食事を始めた。
やがてお腹が満たされると立ち上がり、フラフラと家の方へ歩き出した。]
……ごめん、なさい
[結局、言葉はそこに戻ってきた。
けれど、そこで立ち止まることはもうできなかった。
ペーターは知ってしまった。
自分の中にある、ただ「島が嫌いだ」という気持ちの他にある、もう一つ。
失いたくない気持ち。
だから、ペーターは顔をあげた]
…話……。話が、したい。
僕は……喋れないことも、たくさん、ある、けれど…
それでも、あなたと、話がしたい。
[ペーターの頬を、涙が伝って、零れ落ちた。]
赤ずきんは首を傾げながら母親に訊ねました。
「もし、頭巾を外したらどうなるの?」
母親は赤ずきんを優しく抱き締めながら答えました。
「お前は、お前ではなくなってしまうかもしれないね。
だから、そうならないよう、頭巾を被ろうね」
起きているときも。出掛けるときも。寝るときも。
絶対外さないようにしようね……――
―道―
…重っ。
[包み紙に入った十冊もの本を、雨に濡れないように自分が着ている合羽の中に入れて歩けばお腹が鳴った。
図書館で集中して資料を読んだりクララやディーターと話していたから気づかなかったが、そう言えば朝食しかまだ食べていない。
まだオットーの無事を確認していないし、オットーのパンが食べたいな…と思ったところでぎゅっと目を瞑った。]
(なに俺はいつもみたいに呑気なことを考えてるんだ。オットーは”人狼側”かもしれないのに…っ。)
[まだ、会いに行く勇気が出ないまま、風が吹き荒れる中を走った。]
[クララはペーターの話しに耳を傾けていた。胸に置いた手から伝わる心臓の鼓動がやけに大きく感じた。
ペーターは何かを伝えようとするけれど必死だった。辛そうで、苦しそうで、それなのに。
顔をあげたペ―ターの目元に光る涙を見てクララは嬉しくなった。
一瞬、涙は煌めいたかと思うとすっと引いていく。
きっと涙は目の縁から零れて頬を伝っていったのだろう。]
ねえ、ペーター。そう思うなら、謝らないで。
[手を伸ばせば濡れた頬に触れただろうか。
クララは目を細めて口元を緩ませた。戸惑うような、困ったような、そんな笑み。]
うん。わたしもね、ペーターと話しがしたい。
考えたら、わたしたち。お互いの事を何も知らないんだもの。
だから、すれ違うのは当然だよね。
―10年前:人狼視点―
[緑の服を着た男は海の側で待っていた。
嵐は過ぎたとはいえ、未だ雨風は強い。
だが飛ばされない程度だ。何とかなるだろう。
そう思って呼び出したのだ。]
「お待たせしました、何かご用でしょうか?アルビンさん」
[後ろから声が聞こえ、振り返ると小さな同胞の母親の姿。]
「…まさか、本当に来るとは思いませんでた」
[そう言いながらフッと鼻で笑った。
まあ、呼び出したのは自分なのだが。
訝しげに此方を見る女の視線に気付くと、アルビンは真っ直ぐ見詰めた。]
「騒ぎを起こしたくありません。単刀直入に言いましょう。
娘さんを迎えに来ました」
[何のことだかわかりますよね?
女の顔は恐怖でひきつっていた。が、それに構わずアルビンは続ける。]
「迎えに来たのはいいんですがねえ…。
誰かさんが術をかけてしまったらしく、今のままでは同胞として迎えられないんですよねぇ…」
[そこまで言うと、アルビンはにっこり笑って女に尋ねた。]
「あの術、解いてもらえませんかね?」
[術さえ解いてくれれば危害は加えません。そう付け加えて。
しかし返ってきた返事はNOだった。]
「うちの娘を人狼として引き渡す訳にはいかない」
[そう気丈に答えて見せた。
アルビンは真顔に戻ると溜め息を吐き、右手を横に伸ばした。]
「……仕方ありませんね」
[右手は段々変化していき、やがて大きな獣の手へ。
それを見た女が息を飲むのとアルビンが間を詰めるの。
どちらが早かっただろうか。
アルビンはその手を女の心臓目掛けて突き刺した。
温かい液体が手を染める。
足で身体を押さえ、手を引っこ抜くと女はそのまま後ろへ倒れ、荒れ狂う波に浚われた。]
「大人しく頷けば、死なずに済んだものを…」
[そう呟くと、もう一人が迎えに行っているだろう同胞の元へと足を進めた。]
[クララはどんな話しをするべきか考える。
迷う様に視線を彷徨わせれば再び視線は窓の外へと。
すると、確かに其処は暗闇が支配していた筈なのに、晴天の予感のように上空には一閃があった。]
あのね。昨日、ペーターには島に来た理由に海を見たいからだって言ったけど、
それだけじゃなくって、此処の星空も気に入ってるのよ。
今夜は見えないみたいだけど、
明日は満天の星空が見えるかしら。
[無邪気にそう言っては、嬉し気にはにかんだ。**]
[オットーに会ったら今の自分はどうなってしまうかわからない。
図書館に入って行った時に聞こえたディーターの言葉が、クララの言葉が頭を駆け巡る。]
『……そうだな。守るため、ってーんなら……殺さなきゃ、なんねえな。』
『私がどうなっても構わないけど、……守るためならね。』
[ずっとずっと親の仇を討ちたかった。ずっとずっと”人狼”を殺したかった。
だけど、”オットー”を殺すために自分は毎日ナイフを振り回していたわけじゃない。
まだ確信があるわけじゃない、だけど全てを繋ぎ合わせればそうとしか思えなくて、でも確信があるわけじゃ…。
思考が行ったり戻ったりする。
今日みたいに何事も起こらず毎日が過ぎてくれとただただ願いながら、息をするのも忘れてがむしゃらに走った。]
[クララの手が、頬にふれた>>224
涙で濡れた肌に。ペーターに、触れた。
クララは、笑っていた。>>225
満点の星空のような、そんな笑顔で。
そのときペーターは、奇妙な幸福感の中に居た。
ただ全てが大丈夫なのだと、そんな不思議な確信に満ちた、幸福。
伝えれば、伝わる。
伝えられたことが、届く。
そんな確信。
ペーターは頬を撫でるクララの手に、自分の手を重ねた。]
…僕の名前は、ペーター。ペーター・プロント。
この島の子ども。この島が嫌いで…でも、島の皆が、嫌いになれない。……大切たと、思ってる。
11歳の、子どもだ。
[ただ、当たり前のことを、ありのままに。]
―自宅―
はぁ…はぁ…。
[結局、オットーとゲルトの無事は確認しないまま自宅へと帰って来てしまった。]
(ゲルトの家は明日行こう…)
[嵐や台風の後に、歩道に倒れた街路樹などを片付けるのは若い男の仕事だった。
自分とゲルトは定職に付いていないので、率先してしなければならない。
面倒臭いな…と思った。作業じゃなくて、惰眠が好きなゲルトを起こさねばならないことが。]
-道-
[ペーターは、道を歩いていた。
このまま右に曲がれば、自宅。
左に行ったのならば、ヨアヒムの家がある。
ペーターは、ずっと前からそうすることが定められていたかのような自然な動作で、左へ曲がった]
[占いをするためには、いくつかの「作法」がある。
最も重要なのは夜に、一人きりになれる場所で行うということだ。
ペーターは、ヨアヒムの言葉に甘え、今夜も彼の家に泊めてもらうつもりだ。
ペーターは今夜、占いを行わない。
何故なら、答えは簡単。必要が無いからだ。
ーー見つけるべき人狼は、いない。
それが、ペーターの出した「答え」だった。]
-ヨアヒム宅-
[窓からは灯りが見えた。きっと彼は家に居るだろう。
ーー今夜は少し、素直になれそうな気がする。
そんな軽くなった心のままに、ペーターはヨアヒムの家のドアをノックした]
ヨアヒムさん?
僕だよ、ペーター。
今夜も、泊めてもらってもいい?**
―10年前:人狼視点―
[緑の服を着た旅人風の男は、パメラの家の前に立っていた。]
『やっと見付けた。小さき同胞、我らが妹』
[そう人狼特有の"声"で囁く。
しかし、中からは返事が来ない。
母親の手によって掛けられた術。
そのせいで、"妹"は人狼としての能力を封じられているのだ。
ニコラスは溜め息を吐くと、扉をノックした。]
「だあれ……?…ママ?」
[中から聞こえてきたのは怯えたような小さな声。
ママかという声にできうる限り優しく、裏声を使って返事をする。]
「そう。ママだよ。この扉を開けて頂戴」
[しばしの沈黙の後、再び小さな声が聞こえた。]
ペーター…っ。
…もちろん!
[勢いよく扉を開けると、なるべくいつも通りの笑顔を浮かべて出迎えた。
その後ペーターに、ゲルトと…オットーに会ったかさり気なく訊いて全員の無事を確認すれば心底安堵し]
(やっぱり人狼はいないんだ…。オットーも…。)
[そう思えば、いつもの調子でペーターと一緒に食事をしたり、「俺が選んだんだけど、こういう本読む?」と訊きながら図書館で借りてきた本を渡してみたりして。]
俺、明日は早めに起きてゲルトの家に行くよ。
あいつなっかなか起きないからさ…。
[寝る前にペーターにそう告げてから、眠りについた。**]
「…ウソ。
ママは出掛けるとき、ちゃんと鍵を持っていくもん」
[そう答えられニコラスは溜め息を吐いた。]
「…嘘をついて悪かったね。僕はママのお友達だよ。
君の面倒を見てくれって頼まれたんだ。この扉を開けてくれないかな?」
[嘘を認めながらも、また嘘を重ねる。
するとまた小さな声が返ってきた。]
「…ママに、知らない人が来ても扉を開けちゃダメだよ、って言われた」
[そう言われてしまい、深い溜め息を吐いた。
躾ができているのも困り者だ。
どうしようかと悩んでいると、海の方からアルビンがやって来た。]
「首尾はどうですか」
「それがね。中にいる子やぎちゃんは慎重でね」
『記憶も戻らないみたいでねぇ…』
『そうなんですか?』
[アルビンがここにいるということは、パメラの母親を始末してきたということなのだろう。
参ったと言う風に両手を上げながら、念のために囁いてみる。しかし中からは返事がこない。
やはり記憶は戻っていないらしい。]
『参りましたね…母親は今頃、海の藻屑ですよ?』
[アルビンは頭をかきながら唸り始めた。
術者を殺せば術が解ける。そう思っていたのだが。
どうやらそれは思い違いだったらしい。
死んだ後まで。忌々しい術者≪母親≫だ。]
「この家を壊す訳にはいかないんですか?」
[そう言いながら扉に手をつく。
この程度なら、ちょっと力を使うだけですぐに壊れそうだ。
しかし、ニコラスは首を横に振る。]
「それは駄目だよ。妹は記憶を失っているんだよ?
僕らの本当の姿を見たら、きっと騒いでしまう。
それで誰かが来たら、それこそ問題になってしまう」
[アルビンはうーーん……と再び唸り始める。]
「強引にでも、記憶を呼び覚ます他、なさそうですねぇ…」
「どうやって?」
[それは…とアルビンはちらりと扉を見る。]
「それは…本能を呼び起こさせるしかないでしょう」
[三大欲求の1つ、食欲に。
そう答えるとニコラスは溜め息を吐いた。]
「…できればやりたくないけど…それしかなさそうだね…」
[自分の命を危険に晒すことなど、出来うるかぎりしたくない。
だが、本当にそれしかなさそうだ。]
[娘は知らない。
自分のせいで10年前の騒動が起きたことを。
母親に掛けられた封印のせいなのか、お陰なのか。
何も覚えていなかった。**]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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