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見物人達が村を立ち去りました。
美しく月の昇る晩、君は自らの本当の姿を知った。
智恵を絞り、活路を開く勇気。
人狼を見抜き、妖異を滅ぼす力。
死者の声を現世に届ける異能。
頼りなく怯える人々を守る技。
互いの正体を知覚し合う絆。
自らの胸を裂いても仕うるべき主。
赤く染まる牙――長い咆哮。
さぁ、どうする?
まずは何から始めよう?
どうやらこの中には、村人が1名、囁き狂人が3名、共鳴者が2名、呪狼が1名、夜兎が1名、首無騎士が1名、魔術師が1名、恋天使が1名、狙撃手が1名、瘴狼が1名、死神が1名、仮面師が1名、交信者が1名、呪人が1名、人犬が1名いるようだ。
新兵 カシムが「時間を進める」を選択しました
―レナト隊配属後―
[空を見上げながら、前線へと兵を率いたものの名前。
いくつか聞き覚えのあるなか、かつては同室者であり、そして兄のように慕っていた人の名前]
無事でとは…いえないだろうね。
『少尉?何か?』
独り言。
[いかなる理由で、彼が軍人として前線に立つにいたったかまでは知らないが……、
ついに手紙を送ることもできなかった彼と、せめて再開ができればと、はかない望みは心の奥底へと]
/*
まにあわないし、これはひどいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
>>0
カシムの存在をすっかり忘れていたので何か噴いた
ところでカシムが「菓子無」に変換されていろいろと悲惨な状況を思わせますねカークとかヒンメル方面で
/*
ぜん、ぜん間に合ってねええええ…!!!
カークすまん…すまん。
プロで殺せてねえよ俺……。
これから頑張るからな。うん。
そしてステファンとシェットラントもお疲れ。
どっちもさっぱり絡めなかっ…た…(ぱたり)
斥候部隊長 ソマリは、斥候部隊長 ソマリ と 竜騎兵連隊長 ディーク を能力(刈る)の対象に選びました。
― 回想・仕官後―
まぁ、政治も、貴族も…面倒臭いといえば面倒だよな。
俺が言うべきでは無いんだろうが。
[>>0:373カサンドラの返事にはそう返す。
実際、わりと自由にさせてもらっている分、
爵位を面倒だと思う気持ちも僅かにあった。
貴族としての責務を忘れたわけでは無いのだが、
人間向き不向きというものはやはり存在する。]
そうか、なら出世が叶ったら…
今度は酒も飲むか。
[友人の出世は単純に喜ばしく。
会話はそんな近況中心の、他愛無い物の往復だった。]
― 回想・ラウエンブルク領にて ―
[公爵という爵位に相応しい広大な領地と、
それなりに古い格式を持つラウエンブルク家は、
だがその広い屋敷に反して住む者は少なかった。
使用人を除けば、家族は兄夫婦と生まれたばかりの息子一人。
いまだに兄は空き部屋の有効活用方が見つからないと嘆いていた。
だが暫く帰らなかったと言えど、実家はやはり気楽なもので。
臆する事無く入る様は、貴族故のものだった。
>>0:374恐縮するカサンドラに、
遠慮する事無いと言うと、兄に叱られた。]
『お前は本当に、女性の扱いがなってないね…』
[窘める兄には微妙な顔を返す。]
[そんな顔に苦笑した兄は、進んでカサンドラをエスコートした。]
『いいえ、愚弟の貴重なご友人から、
お祝いの言葉を頂けただけで金にも勝る。』
[優雅に返す礼は、まさに貴族そのものだった。]
― 回想・ラウエンブルク領にて ―
[>>0:375珍しく呼び出され顔を青くしていた料理長が、料理を褒められて「この家の若様達はちっともそういう事を言って下さらないから」と泣き出さんばかりの勢いで喜んだりと。
そんな些細な事はありつつ和やかに進んだ。]
ボトル?って、兄貴の部屋の奴か?
隣の寝室には義姉上が居るだろうに
……って、はいはいわかった。
行って来る。
[兄にいいからと追い出されるようにされたため、
大人しく部屋を出て、ボトルを取ってくる間のことを尋ねても、
兄は笑って語る事はなかったが。]
― 回想・ラウエンブルク領にて ―
『ジェフロイの事をどう思って戴けてますか?』
[>>0:375笑みたたえたままそう切り出し、
返ってきた物に、公爵は笑みながら頷いた。]
『弟は…少々ひねくれて変に偏屈で、
可愛げもないし 公爵家の人間と紹介しても
首を傾げられるほど女性の扱いもまるで駄目な愚弟ですが』
[笑んだまま語る言葉は辛辣だった。]
『ただ性根は素直すぎるほど真っ直ぐで。
「今まで幸せにしてもらったから、これ以上はいい」と
無駄な遠慮するような謙虚な阿呆です。』
[さらに続いた言葉は、
褒めてるのか貶しているのか分からなかった。]
『その年で、失礼ながら平民出でいらっしゃりながら、
帝国軍事技術局員を勤めていらっしゃる貴女は聡明だ。
だからアレとも上手く付き合っていけるのでしょう。
どうかジェフロイと、長く友人でいてやって下さい。』
[それは兄の嘘偽りない本心だった。
カサンドラの素性に得体が知れぬ事を知っていたとしても**]
――帝国前進拠点:執務室――
[ノトカーの言葉>>0:842には、ゆっくりと頷く。]
あぁ――…。
“教官”には、気を付けろ。
[深追いされなければ、ただ、それだけを告げた。
ノトカーの言葉に、微かに目を細めながらも。
そんな感情は、むしろ邪魔なものだと、自らに言い聞かせ。]
…………頼りにしている。
[そうとだけ声をかけ、二人を見送った。]
隻眼の軍人 ノトカーは、技官 カサンドラ を能力(支配)の対象に選びました。
― 公国側前進拠点:少し前 ―
情報は充分だろう。
一旦こちらに戻すのも良いかと思うが。
…ああ、猫の回収については手配済みだ。
上からの命令あった。
[狼の処遇について>>0:825意見を述べながら、
最終判断はトールへと任せる態をとる。
打ち合わせを終え報告書を手に取れば、
帝国司令官の名をみとめた一度だけ、ちらと視線が友へ向けられた]
―
[騎兵隊の配置は河川沿いに並ぶ竜騎兵隊よりもやや後方、竜騎兵隊長の姿は前方にあった。夜半を過ぎた頃合にピィ──!と甲高い警告笛が鳴り響いた。同時に、河川近くで火の手が上がる。]
──騎馬隊、補給部隊の援護に走れ!
[>>0:836 伝令兵に伝え響く声より早く、配備されていた竜騎兵連隊が素早く反応を見せた。]
― 帝国前進拠点:執務室 ―
教官――…ですか。
[ リエヴルがはっきりとそう述べた。>>9
先刻の言葉では思い当たらなかったが、教官という言葉には
自分の中にモヤモヤと渦巻いている何かと、繋がるものがあった。 ]
……心得ました。
准将も身辺には十分にお気を付け下さい。…本当に。
失礼します――。
[ 執務室を出ると、直属の上司――カスパル大佐へと
通信を急ぐ。気が付けば、足早になっていた。** ]
― 帝国軍陣内 ―
…私がシュヴァルベで学んでいた頃…。
同室者に弟子と生徒会役員がいた。
茶会の相伴に預かる事があった。
以上だ。それ以上、何の情報が必要だと…
[作戦概要を聞き、小隊に戻ろうと天幕を出ると、既に小隊全体も陣地内に移動した後だった。
先ほどの「進言」は相当目立っていたらしく、隊内でトゥーレーヌ准将との縁故についてを聞きだされている真っ最中。
必要なものが何かを探さなければいけないくらい説明は足りていなかったが、当の本人は気づかない。]
いたいた、ヴィンセント。
お前、ちょっと俺に手をかしてくれ。
[そんなこんなで微妙に陣内がざわざわしていた所、有りえない状況で有りえない声かけをする姿が出現>>0:686。瞬間、部屋が
という訳で、しばらく借りていく。
[何が「という訳」なのかわからない。ラヴィもふるから貸してくれ的な気安さで何故か自分がトゥーレーヌ准将に貸し出されている。
脳内を子牛を乗せて走る馬車の民謡が流れるような状況で、執務室へと連行されていった。]
………当直、ですか?
確かに、士官学校の事を考えると不自然はないように思えますが…
[昔と異なり、それなりの実戦経験も積んでいる。敵兵を躊躇なく斬れる程度には軍人としての自覚も行動もついてきたとは思うのだが、正直、護衛兵として行動できるほどの抜けた技量が自分にあるとは思えなかった。
どこか訝しげに、肩に置かれた手を見る。]
准将の警護兵というからには、それなりの実力が必要にな……
……………
……………
……………
「カスパル大佐、聞こえますか。
ノトカー・ラムスドルフです。
これより、
作戦コード『O』に移行します。
監視対象は、
レイヴンウッド技術局主席代理です。」
[ ――カスパル大佐にだけ聴こえる波長で告げたが、
元より、通信機を持つ階級の者には聞かれても構わない
作戦コードであった。 ]
「と、いうわけ」の、「と」の前がわかりません。
准将がわざわざ警護兵の部屋で眠る必要がある理由もわかりません。
ベッドの固さに差がでることは明らかです。
帝国公用語で、その省略された部分の具体的な説明を要求させて下さい…
[影武者と言っていただければすぐに理解できたものを…と、ぼやく姿が後でみられたかもしれない。]
― 帝国軍前進拠点 ―
[時間は刻々と進み、作戦決行の頃合いとなる。
友軍の奇襲作戦は成功したのだろうか。
昂ぶる神経を宥めつつ、前線の方へ視線を向ける。
川があるだろうあたりの空が
ぼんやりと赤く染まっているのが*見えた*]
/* あれっ…アッー!!!
6/15の25:00=6/16の01:00、って意味だと思ってた…(ガーン)
す、すみません、更新日、あと一日あると勘違いしてt */
傭兵 クロイツは、前哨狙撃兵 ダーフィト を能力(模倣)の対象に選びました。
―兵舎付近―
『おい、そこのお前、お前だよイカレ野郎』
[振り返り、声をかけてきたのはいかにも甘やかされてきましたというオーラを感じるもの。
軍服が非常に似合っていない。なにより体型が横に広すぎる]
『知っているぞ、お前特務部隊のやつだろう。
人を殺すのがなによりも好きらしいな』
[なにごとかと、人が集まってきて、ため息ひとつ]
『お前みたいなのが戦争長引かせるから、こんなにみんな苦しんでるじゃないか』
『そういえばあいつ、たくさんの認識票磨いてたぜ、コレクションしてるのかよ…』
『ピアスとイヤリングとか、あれ死体からもっていったんじゃないの?いっちょまえに人間のふりして着飾ってるつもりかよ…』
[周囲からの賛同の声や、揶揄する言葉]
『大公様だって大臣だって、お前たちが殺したんだろ!?』
その質問には、私から答えられない。
[初めて返した言葉は、まるで事実を認めるかのような返答、
それにやっぱりそうなんだと周囲の声は高まったところで。
一歩、すばやくふみこみ、最初に声をかけた男の懐に、抜いたナイフは首元に]
いま力をいれて引けば、私を殺せるよ?
[その柄は彼の手に握らせ、一緒につかむようにし…刃先が首にふれて、わずかに手を動かせば赤い筋ができあがり]
『ひぃ…』
[すぐに後ろへと、無様にしりもちをついた彼を見下ろし]
今度は殺す覚悟くらいもってきなよ。
[そう言い残して静まり返ったその場を後にした]
はい、間違いはありません。
[彼の部下の手前ということもあり、姿勢も口調も自分は崩すことなく]
レトのことはよく覚えております。
[あえてその名は呼び捨てで]
こうして再び轡を並べることになるのもなにかの縁かと。
[かつてよりもむしろ明るい印象を与える笑顔を送る]
[暗殺やら、後方部隊の襲撃やら。
学生時代の自分が尤も嫌う手段だった。
いつでも真正面から切り結び、
それ故に最後の実技試験でディークに
手痛い一撃を食らったりはしたのだけれど。
あの瞬間は、爽快な気分だった。
その頃に比べれば。
今の自分はどこか歪んでしまっているのかもしれない]
ああ、レナト大尉。
そろそろ他の兵の様子も一度視察し、士気もあげておくべきかと。
同行いたしますよ。
[少し二人で話す時間を、その意味は伝わったかどうか]
―
[ 氷乙女の起こした橋の影響か。
真冬でもないのに、時おり顔に冷風を受ける。
白馬を従えて単身、作戦決行現場に向かう――。 ]
第1中隊は参加の命を受けていなかったのでスルーしたが。
カサンドラが前進拠点に来たのは、このためか…
[ 護衛任務がなければ、第1中隊は別の場所で駐在していた。
ここまで来たのは何かの運を感じる。
――そういえば科学教官だったな、とか、
――父と魔石、魔器の話ばかりしていた、と。
――さまざまな事が、思い出されて。
現場に着けば荒ぶる馬を止め、辺りの様子をうかがった。 ]
―シュヴァルベ前線へと―
[
――公国にて対面した兵士らには、彼女の事はそう詳しくは知らされていない。
帝国の技官として重要な地位に就き、魔器開発に携わった。
一方で公国へと「多大な貢献を齎した」――つまりは、スパイとして情報を漏洩し続けていた、という意味だろう――まだ三十にもならぬ、絵物語の様な天才。
知らぬ者には、どんな人物であるか想像もつかなかったに違いない。
だが、その全ては、渡された荒い粒子の一枚の画像により、氷解した]
――カサンドラ・レイヴンウッド。
[懐かしい名前だと口中に呟く。
馬上、一路東へ。
馬に鞭を当てながら、港にてごく短く語られた、極秘事項について思考を巡らした]
――少し前:執務室にて――
[元より、かつての後輩を気楽に拉致しただけのつもりである。
周囲からどう見られているか>>14>>15など、さして気にしてもいない。
が、提案に対して先ほどの進言のような口調が返ってくれば>>18]
いや、えーと。
どうもきな臭い動きもあるようだし、用心の為に
誰か背格好が似ていて、気心の知れた者を探していたんだ、が……。
[予想外の反応に、戸惑ってます。
自分が説明不足なことになど、気付いていない様子。]
………………まぁ、そういうことだ。
うん、俺の影になって、そこで寝ててくれればいいんだ。
いざとなったら、俺が駆けつけるから、何も問題ない。
[無論、ただ影武者を頼むという訳ではない。
闖入者があれば、囮になって貰って自らが捕獲するつもりでいた。]
あぁ、そうだ。
何かあれば呼び出すから、これを持っておくといい。
[そう言って、小型通信機を差し出す。
自分の立場を怖れずに言葉をかけてくれるヴィンセントのような存在は、今のリエヴルにとっては、むしろ貴重なものであった。*]
― 帝国前進拠点・執務室 ―
ありがとうございます。
[苦笑するリエヴル>>0:831には静かに礼を言って済ませて。
綻んだ表情に、こちらは少し眩しさを感じたように睫を伏せた。
続く言葉も、懐旧ゆえの温かいものだと理解はできるのだが。
そうですね、という相槌すら出てこなかった]
いえ。それでは失礼致します。
[スパイの話には一切口を出さず。ただ情報として頭に入れて。
ただただ静かに敬礼すると、執務室を出てノトカーとも別れた]
― 回想/シュヴァルベ集結前・帝国基地某所 ―
ロスチャイルド隊長?
[外務襲撃に失敗しても降格されなかった辺りには、それこそファミル女伯>>0:812の手回しがあったことだろう。
名を呼んでくれた彼>>0:341にも咄嗟に階級で返してしまったけれど。周囲に誰もいないと気づいて、ふ、と俯く]
うん、大丈夫。
大丈夫でなくなったのは、私ではないから。
……僕が、大丈夫じゃなくしたんだから。
このまま行けるところまで行くしかないもの。
それに、こういうのは僕だけじゃない。
これからも、誰もがなりえることだよ。
―
おーおー。
やってるやってる。
[帝国軍の拠点を抜け出していた男が、渡河作戦を少し離れた場所から眺めていた。
リエヴルに従い、帝国軍の拠点内で着ていた軍服はすでに脱いでいた。
今着ているのは、ニコラス中佐から手渡された、公国軍特務大佐の階級章がつけられているもの]
――さて、それじゃあオレもそろそろ行ってきますよ、っと。
『ああ、君の好きなだけ暴れてくればいい。……今度は、帝国兵相手にね』
[後方部隊所属のニコラス中佐は、戦闘に直接出る事はしない。
ただ、父の子飼いの男の手綱を握り、隠密わんこを預かっておくだけだ]
[ 胸騒ぎ――…?
そう。
家の中に、忌まわしき公国スパイが居た時も。
家族全員があの男を信じきっていても、
自分だけはどこか、違和感を感じていた。
――あの時の感覚に、似ている。
馬を走らせ、見知った顔がいれば、ストレートに聞くだろう。 ]
――カサンドラ……、レイヴンウッド技術局主席代理は
今、どこにいる?
/*
(・×・)<スカウトされた?なんでだろー
(・×・)<警護官の実力ないよ
(・×・)<なんで僕が豪華なベッドもらえるの?
(・×・)<なんで准将なのに警備兵なの?
そんなこんなで???になりつつおやすみなさい…ねむいんだぱとらっしゅ…
[――橋を掛ける、魔器。H2Oに魔石を利用した魔法陣を浸す事で条件が発動。
当然、目標の周囲には橋が掛かり、多量の兵が居るだろう。
彼らへの対処を、どうするか。]
『何か、策はあるか?』
[出立前。
共に部隊に編成された傭兵たちにそう尋ねたが、ある者は苦笑いを浮かべ、ある者は正面突破だと胸を張るばかりだった。
――しかし、事態は甘くない。
奪還までは良いだろう。カサンドラ・レイヴンウッドが川を渡る前だとしても、渡河できる箇所を探し、背後から隙を突くという手もある。
だが、帰路は――橋を渡り襲い来る大軍に追われての、脱出行だ。
たとえ本隊と合流できたとしても、明確に敵兵はこちらを追尾してくるだろう。
事実上、突破作戦と言ってもいい。]
……橋を渡る人数を減らしてしまえればいいのだが。
永久水晶ででも溶かしてしまえればいいが、現実的ではないな。
[遥か昔に感じられる夏の日。
シェットラント達へ語った内容を思い出し、苦笑する。
事前に川に投じられれば威力があるだろうが、既に作り上げられた橋を瞬時に溶かす程、強力なものではないはずだ。]
(大体、永久水晶は高熱にも氷にもならない。
まあ、氷で氷を溶かすことなど出来はしないのだが――)
……いや。
[ふと思いつき、唇を引き締めた。
戦う必要はないのだ。
無事目を晦まし、逃げ延びればそれでいい。
ならば、足止めくらいなら、出来るかもしれない――。]
――現在:執務室――
[ヴィンセントに頼み事をして
ノトカーとウェルシュと話を終え
フラウ作戦に向かう一行を見送り
ようやく、執務室でティーカップを傾けるに至った。]
やはり、茶葉は持参するべきだったな。
[戦場での紅茶にまで、注文をつける。
が、近習より後進の歩兵連隊>>0:116が到着したと聞けば]
………………そう、か。
[険しい表情で、テーブル上の地図へと視線を落とした。]
― 作戦実行中・拠点内のリエヴルの部屋 ―
[居候させてもらっていたリエヴルに、わざわざ出立前に挨拶などする筈はない。
何も痕跡など残さずに立ち去れば良いものを。
わざわざ、リエヴルの寝室にメモを一枚残しておいたのは、ささやかな悪戯心と――それにより、リエヴルに何らかの変化があるだろうか、という僅かな期待から]
『公国軍で指揮とってる、トールんトコいってくる。 ばーいシロウ』
カサンドラにここで逃げられると、魔法石通信機を渡す機会がなくなるんだよwwwwwwwwww
逃がさねえぞwwwwwwwwwwwwwww
― 烏の止まり木の歴史 ―
[時はシュヴァルベに士官学校ができる前に遡る――]
[和平を為した皇帝は、若者の為の学び舎にて良き教師となる人材を探しており――]
[変わり者の商家の三男坊が手をあげた。帝国の人間で、技術者でありながら、公国の技術にはちきれんばかりの興味があったもの。
彼は商家の家名を棄て、知恵ある鳥の止り木と自ら称した。
彼はそのまま初の公国留学者となり、士官学校建校時の「科学技術」の担当教官となった。
その後、息子のモーリッツもまた「科学技術」の担当を受け継ぐも――モーリッツは亡き妻との間に1人の子供を残すことはなかった。
娘以上に年離れた公国の娘を引き取ったのは――
「彼女」が、嘗て父親が留学中に世話になった銃匠の孫だと察していたのかもしれなかった]
[通信機から、ノイズ混じりにノトカーの声>>*0が聞こえる。
その言葉に、おや、そちらの教官か――…とは思いはしたものの。
それと聞いて結びつけるからには、ノトカーの中で、何かあるのだろうと、そう、判断した。
もし、作戦の地において何かあれば、彼ならば対処出来るだろう。
その思いも、また同時に抱いて。]
なんかすごいことになっちゃったけど、公国 いま どこに いるのです k
俺先行していいの??????
ディークとかベリアンとか来てるの????????
わっかんねえええええ…!!
[彼女は、自分の身の上については何もいわなかった。
彼もまた、何も聞かなかった。体調を崩し、帝国の病院で闘病するも――あの年の春が、シュヴァルベへ迎える最期になるだろう、と医者には覚悟しろといわれていた]
「私は、良き時代に、良き教え子たちに囲まれて幸せに暮らした。
お前も、好きなように生きなさい」
[老皇帝の死後すぐに、眠るように息を引き取ったことは、彼の人生に於いて最後まで暗い時代の到来を知ることなく、よかったのやもしれない]
[葬儀は、シュヴァルベで行い、シュヴァルベの地に彼の墓をつくった。
「幻の花火」などの彼の魔器と科器を組み合わせた功績を、カサンドラはこう評した。
「夫は、生まれは帝国ですが、生粋のシュヴァルベ人でした」
[貴方は違うのか、と問われれば、頷いて――]
「私には、帰属するところがないのです。
私の親は、科学ですから」
[冗句を言われたと笑うものが多い。事実、彼女は笑って嘯く――]
― 川沿い・氷の橋に向けて ―
[隠すことなく騎馬の蹄が大地を蹴る。
後ろからも重なるように響き来る、
あれはベリアン率いる騎馬隊の駆ける音だろう>>12]
────…
[目指す先は炎、そこにあるのは人の命。
軍は守るための力と、かつて自分は紙に答えた。
その為に、隊を率い馬を駆る。人殺す武器を手中にして]
― 公国側前進拠点:少し前 ―
[ディークと視線がかち合った。
彼の手のなかには、
先程まで自分が見ていた報告書が収まっている。
ならばディークもみたのだろう。リエヴルの名を。
何も口にはせず、頷いた。
彼が無事に帰ってくれば、また話すこともあるだろうが]
/*
あ、れ。
弾薬と爆薬を読み違えていた。
ナイフ程度じゃ爆発しなくね?どうしよ。
あれか。
ちょっと特殊なナイフにしてしまえ! 魔法石万歳(
― 氷の橋の前で ―
[渡河を追え、空を見る。
一方的に押し込むかと思えば――気配が増えてゆく。
死の気配の満ち退きに、日頃直接鉄火場に出てくることのない技官らは色めき立つが]
慌てるな。ここで諸君が慌てれば、前線で戦っている皆が不安になるだろう。
彼らが押し込まれてきた時の為に、橋を落す準備をしておけ。
[即席で建造した氷の橋のよいところは、落すのもまた科学的に即席で済むという点であった]
[同時に、カサンドラに本部に下がったらどうか、という意見申し立てもあったが……]
魔器の担当者が敵前逃亡などできるか?
[しかし、敵とは誰のことだろう。と、ひどい謎かけでもあった]
/* >ソマリの1日目メモ
気にしないで!俺も更新前に来られなかったので…orz
瀕死の状態描写もせずに逝ってすまみせん>< */
― 現在・シュヴァルベ前線 ―
[戦場の様子を数分、ニコラス中佐とともに後方から眺めた後。
男は、右手に太刀、左手に小太刀、ベルトには十数本の投擲用ナイフという装備で、前線に向けて駆け出した]
援護する。
[そこは、公国軍側の戦線が他より僅かに薄い箇所だった。
公国の兵士に馬乗りになり、剣を突きたてようとしていた帝国兵の腕を斬りおとすとともに。
殺されかけていた公国兵に、そう声を掛けた]
さて、まつりをはじめるか。
[つぎにやってきた帝国兵の首を一太刀で切り落とし、返り血を浴びながら。
その顔に浮かぶのは、血を好む狂気の色]
[地図を見つめる、視界の隅。
そこに懐かしい名を認めれば、一瞬で意識がそちらへと向いて。
そのメモに書かれた言葉>>42を見た瞬間――…]
――――――――――…………、
[生涯二度目となる、陶器が割れる音をたててしまった。
ショックを受けるより先に、通信機を手にしたのは
この五年間で培った、公爵としての責任感なのかもしれない。]
― 川沿い・氷の橋近く ―
[ 橋の上は戦場になっていた。
騎兵隊は見る限りほぼ同数で、五分五分の前進具合に見える。
――奇襲とも言える作戦なのに、おかしい。
公国側はあらかじめ兵を準備していたのでは?
やや怯える馬を奮起させて氷の橋を渡る。
公国側の騎兵が目の前に飛び込んで来れば、
騎乗したままフランベルジュで荒々しく叩き斬った。
馬とも人のものとも知れぬ血飛沫が噴出する。
剣を何度か振って血を落とし、周辺を見回した。 ]
「トゥーレーヌだ。
シロウ・ファーイーストが離反した。
繰り返す、シロウ・ファーイーストが離反した。
作戦並びにこちらの布陣について、漏洩の可能性がある。
前進拠点の守りは、先ほど到着した歩兵連隊にて固める。
出撃可能な騎兵隊は、離反者の処断
並びに作戦地のサポートを頼む。
…………相手はかなりの使い手だ。無理はするな。」
[通信機を手に、言葉を紡ぐ。
その声が僅かに震えていたことは、通信機越しに伝わったかどうか。]
[シロウ離反の旨を通達し、大きく息を吐く。
指揮を執る自分が、この場を離れる訳にはいかない。
だが、ただじっとしていることも、出来そうになかった。]
――――――……くそっ……!
[床に散らばるのは、陶器の破片と、琥珀色の雫。
あぁ、やはり安息など、もう何処にもないのだ。
自分を慈しんでくれた養父母は、既に亡く。
唯一、愛した人は――――…、]
―乙女の口づけ作戦中―
[到着は、既に夜半を過ぎていた。
同じ部隊の仲間たちと、手順を確認しながら大量の袋を分けて持つ。
袋は二重になっていて、外側は厚地の布の中に、白い塊と永久水晶がつめられている。
中はゴム製の風船で、たっぷりと水が詰めこんであった。]
……風船は流石にそろわなかったな。
[傭兵仲間に苦笑を向けると、だからってアレ使うなよ、と思い切り背を張られた。]
しかたなかろう。ゴムはゴムだ。
手段を選んではいられぬだろうに。
[ふ、と息をつき、肩を竦めた。
何を使ったかは、此処では省略させて頂こう]
/*
橋のwwww上がwwww戦闘中wwwww
まあ、そうなるだろうが、そうなるだろうが…!!!
wwwwwええと、どうしようか。
まあ、なるようになるか。でもここでノトカーとあわせてしまったら、あまりにソマリとダーフィトがかわいそうでなというあれそれ!!
技官 カサンドラは、新兵 カシム を能力(占う)の対象に選びました。
[ 橋の手前まで戻り、荒ぶる馬を手綱で諌める。
きょろきょろと見回すと、士気昂ぶる帝国軍人の合間に。
ちらっと、小さな飼葉色の頭が見えた――気がした。
暗がりでも目立つ、見覚えのある色。 ]
!!
――カサンドラ……主席代理!!
[ その小ささが、軍人の中でかえって目立ったのか。
確信を得てその名を呼び、馬を走らせた。
公国騎兵の返り血で、その白い軍服も白馬も
べったりと赤く染めたまますごい形相で駆け寄ってくる姿は、
もしかしたら世にも恐ろしいモノに見えたかもしれない。 ]
[通達により仕度の出来た騎兵隊がシロウの処断、並びに作戦地のサポートへと向かうならば、歩兵連隊を持って前進拠点の守りを固め、その指揮を執ろうと。
各隊の隊長へと、その旨通達を出す。
そして、自らもまた二本の剣を腰に提げた。
レイピアの柄頭を彩るは、
死の運び手を剣に宿す――…全ては、敵を屠る為。]
特務大佐 シロウは、帝国軍少尉 ヴィンセント を能力(響鳴)の対象に選びました。
/*
ところで、響鳴相手って誰が一番おもしろいかなー。
とりあえず仮でヴィンセントにしてるけど。
※理由:フレデリカとのやり取りがあったら面白そうだな、t
※レトとの同じ理由で、ジェフロイも楽しそうだな、t
― 帝国前進拠点 ―
[執務室を出、私物を置いたその足で、新しく配属となった部隊に正式に辞令を通達した。
公爵が前線へ着任する、との報告と共に、既に顔合わせは済んでいた為改めて何か言う事もなく短時間で終わったが。
その最中、通信機に微かな震えを感じ音を拾った。]
えっ…、シロウ教官…?
[ 突然の通信に、思わず素で声が漏れた。
それでは、カサンドラがスパイだという胸騒ぎは。
勘違いだったのか――? ]
――いや、失礼。了解しました。
離反者は発見次第、拘束を優先。場合により抹殺しますが
特別な指示があればお願いします。
[ それだけ囁くと、カサンドラの元に馬を走らせた。 ]
ファーイースト大佐が。
[子飼いに逆に切られたか、と内心思ったのは、
シロウについては以前から暗殺実行の疑惑があったからだった。
リエヴルの手の内にある為、何をする事もなかったが。]
了解しました。
ラウエンブルク騎兵隊で追います。
…トゥーレーヌ准将。
どうかなさいましたか。
[微かな声の震えを感じ、問いかけた。
子飼いに切られたからの動揺ではなかろうと。]
――停止しろ!
[つい先日まで何も存在していなかったであろう川縁に現れた、太い氷の橋。
夜闇に美しく透明にひかるそれを渡り、屈強な兵士が進軍して行く。
袂に立つ、藁色の髪の女を認め、息を呑んだ。
その傍にいる緑色の髪の男の姿は、彼女が盾になり、よく見えない。
近づきすぎぬ位置に馬を止め、気配を殺した。
あたりと目を見交わして、様子を見守る]
/*
いや、ここはあえて、リエヴルを矢ガモにすべきだろうか。
(きっと恋人の窓もリエヴルに開くだろうし、白と赤と桃と緑の4窓って楽しそうだよね☆)
奇襲には成功したが、敵の対応が早かった。
イェーガー隊長の部隊がまだ帰ってきていないッ
[通信用の魔法石を持つものがこの場にいたら、これらの話は、拠点の主要人物には皆知れているやもしれないが――]
[逃げ惑おうとする技官らとは違い、濃厚な血の匂いにすら、顔色一つ変えず。必要なことだけを告げた]
― 執務室 ―
『伝令です!川岸より火があがりました!
帝国軍が行動を開始しました!』
[伝令の声に弾かれたように立ち上がる]
……俺も行く。
[口にした言葉に伝令がぎょっとしたような顔を見せるが構わない。
じっとしていると考えたくないことばかり考えてしまうから]
ああ、隊は動かさない。俺一人だ。
ならば、俺が出てるということは気づかれないだろう?
[口の端をあげて笑うと、執務室を後にする]
特務大佐 シロウは、技官 カサンドラ を能力(響鳴)の対象に選びました。
[ノトカーとジェフロイの言葉を聞けば、暫し逡巡する。]
では、追撃はラウエンブルク隊に任せる。
ラムスドルフ隊は斥候部隊の援護、並びに技術者の保護を。
[手短に指示を出した後。
ジェフロイの問い>>*5には、自嘲混じりに応えた。]
シロウ教官の、置き土産……敵の指揮官についての情報、だ。
貴公にとっては、士官学校での決着をつける、良き機会となろう。
[ただ、それだけを告げ。
大きく、息を吐いた。]
/*
ふつーに同陣営で窓ない人に撃ってもいいんだよね。
スパイ仲間のカサンドラとか通信機持ってそうだよね。
どーこにしよーかなー。
[ >>59 顔を確認すれば、心から安堵した。
馬を止めて、手を差し出す。 ]
――馬に乗ってください。
トゥーレーヌ准将の命を受け、あなたを第二級保護対象とします。
[ …と、言ったところで。
カサンドラの乗馬能力について、思い出し――、。 ]
…二人乗りが怖ければ、馬は繋ぎますが――
[ 自分は貴方の傍から離れません、と付け加えた。 ]
/*
ニヨるな!! はやく攫いたまえ!!!!!!
はやくだ!!!可及的迅速にさらえええええええええ!!!!!
(ずむずむだむだむ)
wwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwww
うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁ
― 帝国前進拠点 ―
[通信は開いたまま、今来た道をすぐさま戻り、
自部隊となった混成部隊の元へと急ぐ。]
新しく准将より辞令が降りた。
これより離反者シロウ・ファーイーストを追う。
追跡は騎兵のみ。
その他は拠点防衛の任へ継続して当たれ。
準備出来次第出発する。急げ!
[そうして自身も軍馬の手綱を手に、シロウの後を追う。]
相手は手誰だ。必ず2人一組での行動を心がけよ。
発見次第追跡はせず、軍笛を鳴らせ。
[言いながら自身も部下一人を連れ、拠点を出る。
途中聞こえた声に、微かに眉をひそめながら。]
准将の命ならば、仕方がないな。
……
…………
[差し出した手を繋げないどころか、視線は白馬に釘付けだった。死体にすら眉一つ動かさなかった女は、今ですら馬を克服できずにいた]
や、やむおえまい…!
[この世の終りだ、という表情で、おずおずと、ノトカーの血のついた手に、自らの凍傷予防用の皮の手袋を重ねた。むしろあまりのへっぴり腰に、盗賊などがやる獲物乗せで掻っ攫うのがいいんじゃないかというほどのびびりようだった]
………。
[緑色の髪の男が、騎馬より、彼女に手を差し出すのを認め。
ちらりと振り向いて、合図を送る。
次々と弓を取り、矢を番える。
――鏃の代わりに番えられたのは、あのゴム製の袋。
そして目標は――氷の橋。そしてその手前、氷海となった、川そのものだった]
撃て!
[一斉に、矢が放たれる。
重い鏃を持つ其れは――しかし、橋に、氷海にぶつかり、パン、と激しい音を立てて破裂した]
[地に落ちた其れから、もうもうと白煙が噴出す。
二酸化炭素を固体状に固めた――ドライアイスを、冷やした水に叩き込んだ速成の白煙弾。
永久水晶の力で叩きつけられた場所の氷は徐々に融け、更に気化を促進させる。
煙は橋を、辺りに立つ者を取り巻き、辺り一帯を白い霧に巻き込んだ]
― 外務大臣襲撃事件 ―
[そのとき。トライブクラフト伯と穏やかに会話を交わしていたディークの兄、ユリシーズ・フォン・ベルンシュタインは、外から響く物々しい音に口を閉ざして、目を見開いた>>0:690
騒ぎ立てぬよう、厳しい表情で外の様子を窺う。
運動応力に秀で、軍人の道を志した弟とは違い、自分はあくまでも政治と交渉の世界に生きてきた人間だ。
だから騒がず、弟の後輩であったというステファンに判断を委ねた]
……扉が開いたら、反対側から降りて、走って下さい。
[彼の言葉に頷く。
自分が出て行っても足手纏いにしかならないことは分かっている。
彼の父、トライブクラフト伯とて変わらぬだろう。
けれど頷いて息子にコートを差し出す伯爵の顔に、
痛いほどの彼を案じる色が浮かんでいるのが見えた]
「分かった。…気をつけて。」
[彼の父は守り抜かねば。だから任せろ、と。
視線にそう篭めた意思は、走り出てゆく彼へ伝わったか。
案ずる言葉は余計だったのかも知れない。
けれどそう言葉を掛けられずいる彼の父の代わりに、
そう口にださずにはいられなかった。
トライブクラフト伯爵家は穏健派であると同時、家族仲良いことでもベルンシュタイン侯爵家とは似通っている。
だから、伯爵家三男坊の無事を願わずにはいられなかった。
そうして息を潜めて、”時”を待つ]
「………!」
[扉が開く。発煙玉が炸裂する>>0:692
敵がステファンをトライブクラフト伯と見間違えている短い間が機だ。
伯爵を逃がし、自分もあとに続いて馬車を降りる───
背に、緑色の閃光が輝いた>>0:714]
「…ステファン!」
[悲鳴のような呼び声>>0:797は、彼の父から上がったものだ。
振り返れば金の髪の青年が、ゆっくりと崩れ落ちるのが見える。
それを支える、どこか呆然とした様子の襲撃者の顔が声に上がった。
伯爵だけは逃がさなくてはならない。
咄嗟に向こうへと伯爵の背を押し、
襲撃者を見返す──眼前に、緑の光が広がった]
「く、う……っ!」
[威力がステファンに比べ低かったのは、瞳の色違える恩恵だろう。
けれど咄嗟に視界を失い、顔を押さえてよろめいた。
このままではステファンを救うどころか、自分まで、
────響く、笛の音>>0:798]
>>*6
はっ。了解しました。
[命じられるとほぼ同時に足は動いた。
そうして軍馬の準備の合間に届いた声に。]
…トルステン・フォン・ラウツェニングですか。
[トールの本名がすらと出る。
決着をつける相手など、一人しかいない。
が、そこには微かな感慨があるだけで、動揺も何もなかった。]
敵軍の情報が労せず入った事を行幸と致しましょう。
……最も、離反者の情報などアテになりませんが。
[同室であり仲も良かった男であれば、多少の動揺は否めんかと、
理由についてはあっさりと納得した。]
「く…、そ。ステファン君…」
[よろめきながら、どうにか倒れ伏した彼の方へと歩み寄る。
殆ど崩れるようにして、その傍らへと座り込んだ。
今だぼやける視界を凝らして、どうにか襲撃者の姿を追う]
(……あれは…、)
[最後、泣きそうな顔で振り返って見えたのは、
先に彼を支えていた青年ではなかったか。
目を凝らしてもっと良く見ようと思うのに、視界が霞んで良く見えない。
灰に見える淡い色の髪が闇の向こうへ消えて───…]
[ちなみに未だにリエヴルとトールの仲は知らないままだった。
卒業パーティの時の騒ぎやらは、グッバイラヴィ事件のおかげで記憶が薄い。]
[ 心の中のどこかで、ほっとしている自分がいた。
――スパイは、シロウ教官、だった。
――この、頭はいいけど、小さくてか弱い先生じゃない。
――今度は、裏切られてなかった。よかった…。 ]
>>68
………、
すごく震えてるけど、大丈夫です。主席代理。
俺の腕を信用してください。
[ 自分の前に小さなカサンドラを乗せて、
しっかりと掴まってもらう。 ]
!!
行きますよっ!!
[ >>70 橋の上に突然立ち上がった煙。
公国側の作戦開始か――、
カサンドラの意見を伺う余裕も、優雅に馬を操る余裕もなく
荒々しく白馬を走らせて、その場を後退した。
――途中、幾人かの公国兵が突撃してきたが
騎乗したまま叩き斬り、白馬を更に赤く染めた。
初心者なら泣いて失神するような暴れ馬コースだった。** ]
[ほどなく公国側前進拠点から、
一頭の黒鹿毛の軍馬が男を乗せて、川岸まで走る。
左の腰に愛用の長剣を携えて。
その長剣の柄頭を赤い鬣の女神が飾っていた]
[後日。ユリシーズは弟の問いに、こう答えてる。
襲撃者の中に、ステファンを労わるような仕草をした者がいたこと。
彼は灰に近い薄い色の髪をしていたこと。
彼らはグリーンアメジストの魔法銃を装備していて、顔に命中した際に一瞬にして視力が奪われてしまったこと…但しこれは、ステファンの受けたものよりも相当威力が低かったと思われること。
これらの──殊に魔法銃の情報は、詳細に情報局将校ミヒャエルの元へも齎されている。
外務大臣トライブクラフト伯とユリシーズ・フォン・ベルンシュタインの命は、ステファン・フォン・トライブクラフトの活躍により救われた。
それは公には不幸中の幸いといった結末であり、
そして、私的には酷く悲しい出来事でもあった──**]
―視察へと向かう途中―
[執務室を離れ、少しの視察へと向かう途中少しばかりの二人だけの時間をとれるだろうか]
すっかりいい男になったね、レト。
ううん、もうレナトだったね。
[隣を歩きながらそう笑いかけ、そうしていくつか、言葉を交わしながら向かうことになるだろう]
あ、そうそう。
[会話の途中思い出したように懐から取り出した、小箱のひとつを渡す。
中身には通信機が入っており]
もとは帝国の技術のものらしいけどさぁ、貴重品でしょ?
レナトに渡すのが一番だと思ったから。
[どこで手にいれたのかを聞かれたか、あるいはその様子から気にしているのを感じ取れたか]
隊長がさ、くれたんだ。私も中身見て驚いたよ。
なんか…『狼』って呼ばれてる人とつながってたみたい。
隊長は『虎』だってさ。
[小箱には、メモが残されていた。はじめから二つ、私と………生き残らせて持たせるつもりだったのだろう。
お互い、コードネームと通信でしか知らない仲ではあるらしいが、
裏に生きる仕事をするもの同士として、簡単な連絡くらいはとっていたのだろう。
受け取ってからいままで、ずっと使うことのなかったそれだったけども、その『狼』とも後で通信を送ってみるかと、
そんなことを考えているうちに、やがて兵士たちの詰め所へと、先ほどの騒ぎ>>20のこともあってか、私を見るめはやや冷たかった]
ブラオクヴェレ隊は、離反者の追撃及び斥候部隊の補佐を。
[ノトカーがカサンドラを発見したならばと、カレルに指示を飛ばす。
そして、ジェフロイの言葉>>*9に、苦々しげに息を吐いた。]
あの男は、有能なことには違いないのだ。
……俺をからかう為だけに、そんな嘘はつかないだろうよ。
[こちらはといえば、花畑でのデート発言から既にバレているものと勘違いしている。
故に、ポロリと本音が零れた。]
―乙女の口づけ作戦中―
[前線よりやや離れたあたり、新しく編成されたわずか3名の小隊は、そろって馬上の人となっていた。
特に具体的な命を受けておらず遊兵となっていた為、偵察にでもと、そんなときに遠くで戦火があがるのが見える]
どう?見える?
『こう暗いとさすがに…』
[左肩に下げていた狙撃銃を下げなおし、そこで通信が入るのが聞こえる。
自分にだけ聞こえる音に調整されているため、部下に聞かれることもなかっただろう]
二人に初任務。偵察してきて。
[二人をそうして偵察に向かわせると通信機を手にとった]
聞こえる?
[聞こえる声は、向こうが知る男ではなく、女の声。
少し驚かせたかもしれない]
そちらは狼?こちらは虎の二代目。
前任者は死亡した為、これをうけついだ。
どうぞ。
[続けて説明を、知らぬ相手へと送る。
返答がなくとも、気にするつもりはなかった]
ノトカーの腕は信用するさ。
[引き上げられる前に、鞍の前に乗せられる]
[もくもくと白い発煙に、しまったな、と舌打ちし――口の中に血の味が広がった]
あへはどライアイスら
まずい、はひら、とけ――
[舌を噛めども、これは伝えなければやばい、とばかりに、使命感で言葉を口にしようにも、よれよれだとうまくいかないどころか――
無念のあの年の馬術特訓以来の馬。
続きは言葉にできず――
あまりの恐怖に、白霧の中で意識を失い――]
『おーい、今いいかーい?』
[二振りの刀を振るい、帝国兵を相手に血祭り開催中に、急に開かれた通信回線。
その向こうから聞こえてきたのは、お茶を入れるのどかな音と、戦場には不似合いなのんびりとしたニコラス伯爵の声]
ッ、なんすかイキナリっ!? 今戦闘中っすよ!!??
『ああ、でも通話しながらでも雑兵に殺されるほど腕悪くないでしょ、君。
なんかね、トルステン准将が「おれもいく」とか言って、出てっちゃったんだってさ』
[おいおい、そんなことこんな通信で言っちまって良いのかよ、敵に傍受とかされててもしらねーぞ、とは思ったがさすがに口には出さない]
『ということで。きみ、ちょっと行って護衛ってくんない?』
って、トールの奴どこにいんのかわかんねーのに、護れってか!?
つーか、こっちは今、追っ手とバトルってる最中だっつーの。
今オレがンなトコ行ったら、殿下の居場所バラして敵に狙わせるだけだぞ!!
[騎馬兵たちと戦いながら、襟元につけられた通信機に向けて小声で文句を言った。
トルステンではなくトールと言ってしまうのは、余裕がないからだ]
/*
前線付近今どうなってんだっけか。
ソマリが頑張ってるのは分かってる が
動いてるのはディークとベリアンだっけか
― (意識の深い底) ―
[臨死体験をすると、人は過去の出来事を走馬灯のように思い出すというが、本当だろうか。
…… ……
[……ここはどこで、今がいつなのか、よくわからない。]
あぁ、そうだ。みんなで海に来て……
[爆発]
[轟音]
[鼓膜を劈くような破裂音が、熱風を伴って
津波のように押し寄せてきた。
これまでの積荷の燃え方とは違う……
優先順を間違えた代償に生を手放した公国兵は、
随分と貴重な代物を抱えていたようだ。
間近で爆発に巻き込まれたのだ。
もう、生きてはいまい]
っ、…やっぱり、おまえ……
[四肢がばらばらになって飛び散った見知らぬ兵の傍。
爆発に吹き飛ばされるようにして、
赤と埃に塗れた栗色の髪の軍兵が大地に伏している。
右脚がある筈の場所には鮮やかな血溜りが出来ていた。
苦しげな呼吸音。
肌も、服も。あちこちに火傷や焦げた跡がある。
肉が焼ける異臭が鼻腔を引っ掻く。
至近距離で巻き込まれたのだから、
これでも軽症と言えるかもしれない]
[片膝をつき、まだ熱を孕む軍服の背を左手で掴む。
そのまま、躯ごと裏返すよう引っ張りあげた。
指先が熱くて…重い]
…、カーク……。
[6年振りの再会。
こんなカタチで、と自嘲が浮かぶ。
…いや。こんなカタチでも、逢えたことは幸運なのだろうか――]
『聞こえる?』
[そんなニコラス伯爵との通信直後に聞こえてきたのは、『虎』の2代目と名乗る女性の声。
誰が2代目となっているのかは、ニコラスかクレメンスから聞いていただろう]
おう、聞こえる。オレは『狼』ことシロウ・ファーイースト。
[先ほどのニコラスに対するものとは違い、刀を振るいながらも少しだけ落ち着いた口調になる]
……さっきの、聞こえたか?
聞こえてたなら、頼みたいんだが。
― (意識の深い底) ―
だいじょう、ぶ……俺には……「お守り」が……あるから……
[右手で自分の胸元をまさぐろうとするも、]
……身体が……
[鉛のように重たく、まったく動かすことができなかった]
― 氷の橋の前 ―
>>0:824
……熟練の職人は、昔に比べて減少していますしね。
こればかりは、一朝一夕で対応するには難しい事はわかります。
[かつてはアイゼンシュタイン家でも、家独自で工房を持ち多数の魔器職人、抽出技師を抱えていた。
職人は30年で一人前、そう自負していた姿を思い出せば、版作成の困難さがよく理解できる。
彼らの大半はあの日、崩壊した故郷と運命を共にしていた。]
……これは……
思ったより、戦場が近いようですね。
[風向きの変化により、人の声や炎の燃える臭いが漂う。>>48
戦に慣れない技官が、明らかに動揺している様子も伝わる。
カサンドラの落ち着き払った様子を見て「魔女」と呼ぶ声も聞こえた。]
離反者については処断を優先せよ。捕縛の必要はない。
各組範囲内に対象の姿が見止められなければ、
そのまま
[命じながら、自身は部下一名を連れて、
やや迂回しながら前線付近へと向かった。]
……先生だったら前線真っ直ぐ突っ切りそうなんだよな…。
[それは相手の性格を加味した結論であり、
まだシロウのその奥の顔までは知らなかった。]
[緑の髪の男が彼女を騎馬に乗せ、脱兎の如く騎首を巡らすのを確認する]
ち、……追うぞ。
近寄り過ぎるな、彼女が『猫』と知られていた場合、命が危険に晒される可能性がある。
[各自用意していた覆面を引き上げ、口元を覆う。
意識を失う有毒な煙から顔を守る、有効な手段だ。
抜刀しつつ、白煙の中に騎馬で飛び込む。
右往左往する兵を川に振り払い、蹴り倒しながら進んだ、ところで――]
――なら、我々は魔女の使い魔、というわけかな。
そこの技官、使い魔らしく伝令だ。
うちの戦闘工兵を橋梁付近に集めておけ。
斥候隊が戻ってくるまでは、保たせる。
レイヴンウッド技術局主席代理、後は我々の隊で引き受けます。
本部にお下がりください。
[戦況が思ったより混乱している。カサンドラが巻き込まれることを恐れて意見を申し立てるが、「魔器の担当者が敵前逃亡などできるか?」の言葉であっさりと断られてしまった。]
…!! 教官!!!
[咄嗟に昔の呼称が滑り落ちる。
怒涛の勢いで、走る暴れ馬。
気絶した彼女が、その背からふらりと地へ――]
……ッ、…ぐ、……っ
[騎馬のスピードを上げたが、それだけでは間に合わなかった。
飛びこむようにしてその体を浚い、したたかに体を打ちつけながら、どうにか抱きとめる]
…………!?
[戦況を確認しようと、周囲を見回した瞬間、急に音がぶれて動きが止まる。
渡された通信機からは、予想外の内容が伝えられてきた。]
[───轟音が響いた>>85]
……ッ!
[竜騎兵隊は、駆けながら最初に遠距離の射撃を行う。
一発───二発。威力はそう高いものではない。
けれど貴重な火薬を使う以上、高い技量が求められる。
撃たれた帝国兵らは或いは痛みに蹲り、不幸なものは命を落とし、
やがて駆け来た兵らの振り落とす剣によって更にその数を減らす。
この有様では、補給物資はもう駄目だろう。
ならばあとは少しでも多くの兵を救わねばならぬ。
その為にディークもまた、剣を振るった。
ざくり。と、肉を切り裂く感触が刃から手に伝わる]
― 追っ手さんたちとバトル中 ―
[敵となった帝国兵たちが、離反者を狩れとばかりにこちらを狙ってくる。
騎馬兵たちの振るう剣と槍を潜り抜け、時には馬体の下まで潜り、馬を斬り騎兵を斬る。
馬も愛するもふの一種。
それでも、刀に迷いはない]
……流石に、トールんトコにこいつらつれてけねーだろ。
[ニコラスから護衛してくんない? などと軽い口調で言われはしたが。
護衛どころか危険にさらすだけなので、断ったようだ]
ちょwwwwwwwwwwwww
寝る準備して確認にだけ覗いたら落馬しとるwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ふいたwwwwwwwwwwwwwwwwwww
しかもそこを掻っ攫われるとか……ないわー…wwwww
…………。
[無言で歯を食いしばり、剣を引き戻す]
補給兵らの収容急げ!!!
収容次第、そのまま橋を叩く。渡らせるな──…!
[補給兵らは西へと退きつつある>>0:579
指揮がしっかりと執られている証拠だった。
その肝心の指揮官を探すべく、ぐるりと見渡す。
───── そこに人影が…、あった>>92]
>>*2
こちら
通信、聞こえました。
シロウ・ファーイーストと思しき人物が渡河を試みた際は、排除活動を行います。
ノトカーはカサンドラ落としたりましてや落ちかけたところを攫われたりしないと主張したいとこだが……、確定だしこれは仕方ないなー…。
うーむ、確保した時に通信機を渡す描写いれればよかったか。
てかこの展開は明日の夜のがよかったな〜。
そしたら、公国に攫われた直後から通信機で話しかけるという自然な流れが…。このまま離れ離れの展開だと、タイムラグができてしまう。どーしよ。
[ヴィンセントの声>>*12が聞こえれば、微かに目を細めた。]
先にも言ったが――むしろ、言う必要もないくらいだろうが、
相手はかなりの手練れだ。
遭遇の際には、最大限の警戒を。
[人影は未だ遠い。けれど、あれは。
ぐったりと血に塗れた人物を抱くあれは───
…───良く見知った人物ではなかったか?]
[鏡を仕舞う胸の奥が、冷えた気がした**]
まぁ、起きた時にまだヒンメルがその辺にいれば奪還描写はするとして、攫われたままだったら、何か別の方法考えるか。
どーでもいいけど、瘴狼のデフォが
支配:公国軍大佐 トール*
だった。
支配て…… イイネ!
[まさか名前を名乗られるとはまったく思わず。
本当に隊長と連絡とってたスパイなのかとか、
何のためのコードネームなんだとか、深い疑いの心しか浮かばなかった。
しかもその名前は聞いたことのあるもの]
聞こえた。
[前後の会話の様子にも少し頭痛を感じながら、
自分のことはもし知らされてるとしても、後任者に女性がくるかもしれないとだけ伝わっており、
名前まで機密のこともあり知らせることはないだろう]
私は引き続き『虎』でいい。
こちらも任務のある中で動いている。期待はほどほどで頼む。
どうぞ
[通信を切ると、ほどなくして二人がもどってくる。
あえて、具体的になにをどれくらい見ろとは伝えなかった]
『帝国軍からの奇襲を友軍が受けていました』
『やばいですよ少尉殿、早く逃げましょう』
[二人それぞれの報告を聞きながら]
今から我が小隊は友軍の援護に入る。
[素直についてくる一人とは別に…]
『なんでおれが…こんなやつの部下に…』
おいてくぞ!
[珍しくあげた怒声に近い声は効果的だったらしく、
しぶしぶと後についてきた。馬に乗る様子も様になってないなこいつと、頭のどこかでちらりと]
― 前線付近 ―
…もう川を渡った可能性もあるのか。
どのみち橋へ行かねぇと無理だな。
[船が手配できる可能性は薄い。
どのみち橋のある箇所からしか渡れないとなると、
そちらへ向け馬の腹を蹴った。
付近にたどり着くと、耳裂くような>>80音が鳴った。]
いたか、急ぐぞ!
[警笛の音に、他の騎兵も集まって来るだろう。
混沌とした周囲の状況には、微かに眉を潜めたが。
その中心に居た人物を見つけると、一度馬の足を止めた。]
/*
結局特定すんのかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
―公国補給部隊:停留地―
[駆けつける前には、補給部隊近くに控えていたカナン隊と帝国兵が入り混じり既に乱戦となりつつあった。既に制圧されつつあることを示すように、先陣を援護する砲兵からの射撃がある>>0:815。]
──怯むな!続け!
[夜闇の中に焔の橙がちらつく中に、騎馬隊は躊躇もなく駆け込んだ。既に補給物資には火の手が上がり、倒れる人影も見える>>0:793。]
…ぐ、…っ、う……
[咄嗟に受身をとったが、衝撃は大きい。
痛みに耐えながらよろりと腕をつくと、なんとか彼女を抱き起こすように腕を回した。]
『
[彼女に意識があるのかどうかはわからない。
軽い酸欠状態になっているのなら、意識は朦朧としている可能性もある。
確認するために囁きながら、落ちていた剣を拾い上げる。
白馬を睨みつけつつ、駆け寄ってきた己が騎馬の手綱に手をかけた*]
[蹄の音を立てながら、影に向けて刃を振り下ろす。闇に閃くのは、厚手の曲刀だった。馬の足の勢いを受けて、走リ抜ける線上に居た敵兵の首が落とされる。]
後続を断つは竜騎兵連隊の狙撃に任せ
駐屯地の制圧を優先しろ!
[指示に呼応の声があがり、抜剣の音が続く。]
──駆け抜ける勢いで行け!
[三年の間に練磨された小隊は先陣を走る黒馬の後に続き駐屯地内へと踊りこんだ。]
>>*13
了解致しました。あの方の実力は、学生時代に目の当たりにしています。
[短く伝える。リエヴルの護衛兵だとばかり思っていた相手が裏切った理由や背景については何も把握できていないが、厄介すぎる敵が出現したことは充分に理解できた。]
「奇襲には成功したが、敵の対応が早かった。
イェーガー隊長の部隊がまだ帰ってきていないッ」
[開かれたままの回線は、カサンドラが戦況を告げる言葉をそのまま、繋がりをもつ不特定多数に向けて運んでいた。]
― 氷の橋の前 ―
>>56
ノトカー・ラムスドルフか…
[敷いていた防御陣の一角が崩れる。>>59
乱戦を予感させる極限の緊張状態の中、一騎の白馬が血まみれの将兵を乗せて突出してきた公国兵を斬り沈めた。
見覚えのある緑色の髪。見覚えのない返り血に塗れた姿。
その形相に怯える技官を片手で制し、あれは味方だ…と小声で伝える]
よし。そのまま後退してくれれば、後は…
[最大の懸念であった相手が避難できそうな事に安堵する。]
>>*11
有能かどうかはさておいて…。
[あの先生ならありうるんじゃとは思ったが。]
……シロウ・ファーイーストの事は、
私より付き合いの長い准将の方が正しいのでしょう。
[零れた本音は分かっておらず、
代わりに懇意の長さを引き合いに出した。]
了解しました。こちらは敵司令官が
トルステン・フォン・ラウツェニングだという想定で動きます。
[もっとも前線までは来ないだろうから、
主に戦略面での想定になるか―――と
この時は思っていたのだった**]
あ、ありのまま今起こった事を話すぜ 俺は奪還作戦に来たと思ったら3行で目の前で掻っ攫われた→奪還対象が目の前で落馬した
どう動けばいいかわからねえ 作戦とかRPとかそんなチャチなもんじゃ決して(ry
待機!
[二人を止めさせて遠くを見る]
トール准将がここにきている。いる?
[一人に声をかけて尋ねる、自分も目が悪いとはいわないが、彼には及ばない]
『たぶん…見当たりません』
たぶん…?言葉が不明瞭だ!
『は、すみません。見当たりません』
/*
なんの本音が零れたのかわかんなかったので拾えなかったすまない…!>リエヴル
眠いのだろうな…。
とはいえホモォを知ったらジェフロイ嫌悪感おもいっきり表に出しそうなのがね
(叔父さんと兄さんの件でトラウマ)
二人はこのまま待機、私がいってくる。
何かあったときは、すぐにレナト大尉のところに連絡。
質問事項は?
『ありません』
[二人の返答を聞くとすぐにと、もう少し状況を確認するべく、補給部隊の停留地付近へと馬を*走らせた*]
――「
……雇い主からの伝言です。
それとも、デートをお邪魔してしまったでしょうか?
[奪還は主命である以上、遂げねばならない。
けれど、遣り残した事があるなら抗うのも、また選択だと。
彼女の意識があれば、ちらりと覆面に包まれた唇を引き上げ、そう尋ねただろう**]
― 氷の橋の前 ―
[その場を死守しようと、武装した戦闘工兵が橋を渡り陣を作り直そうとした瞬間、激しい、爆発音。>>70
視界は完全に霧に*覆い隠された*]
[指揮官の到着>>105ゆえか、次々に押し寄せていた騎兵たちの動きが止まった。
その隙に、足元で瀕死の重傷を負っていた帝国兵に、それ以上の苦しみを与えない為にトドメの一撃を加える。
血の匂いに酔っている離反者は、敵兵の動きが止まった事に不服そうに、遠巻きに警戒している騎兵たちを見回して。
その中央に見知った顔を見つけ、血の色に染まった瞳を向けた]
………よぅ、ジェフロイ。
どうした、課外授業でもしたいのか?
[先生と、昔の敬称で呼んできた相手>>106に。
死体の山を作りながらも、息切れもなくそんな軽口を叩く]
まあ、昔と違って木刀じゃなく真剣で、手加減もしてやらねーけどなぁ。
[返り血でぬれた顔に笑みを浮かべて。挑発するように手招きをしてみせた**]
[ヴィンセントの回線越しにカサンドラの言葉が聞こえれば>>*14
僅かに眉を顰めた。]
斥候部隊がいまだ戻らぬ、か……。
[苦々しげな声が零れる。
ジェフロイの言葉>>*15にも頷きはしたが、]
あぁ、それは気にとめておく程度でいい。
今は何より、離反者の処断と作戦の遂行だ。
[まさか敵の司令官までもがぶらりお出かけしているなど、予想だにしていなかった。]
―公国補給部隊:停留地―
生存者を確保次第、後続隊に引き渡せ!
[駐屯地の中ほどまでを進み、そう指示を飛ばした直後の事、]
…ッ!?
[>>85 鼻先に砲撃が落ちたかのような轟音に馬の前足が僅か浮き立つ。]
落ち着け
[浮き足だつ馬の首を軽く叩き、音の方向へと馬首を巡らせる。]
今のは───…
[第五補給部隊は、弾薬の輸送中だったはずだ。首を巡らせれば、人影と上官の姿が見えた>>101。]
[遠めにも目立つ白い軍服は、今は煤と周囲の火に赤い影を負って見える。金色の髪に、見覚えがある気がした。緩んだ速度を上げながら、曲刀を握りこむ。]
──大佐!
[背後から促しをかけるように、鋭く声を投げながらも、
"ディーク大佐"と、常のようには名が呼ばれない*。]
― 氷の橋上 ―
[――…見事に凍りついた氷の橋。
冷たく輝く足場を蹴って走る。
靴底の金属が氷を引っ掻く感触。
どこの地方の雪道に近いだろう。
頭で考えるのではなく、身体が順応するに任せる。
白い服を纏った彼が滑るように走るのを、
横目とはいえ視認できているのは問題ではあった。位置的に]
――…まあ、無理か。
[喉の奥だけで小さく呟いた。
指揮官には、本当は後方にいて欲しい、のだが]
[ぼやきながらも、なぜか少しだけ安堵する。
隊長が自ら先陣を切りゆく事に対する安堵や高揚、ではない]
……間に合え。
[呟くと同時に、―――…放て、との合図。
それに応え、銃を構えることはしなかった。
速度を落とさないまま、あがる火の手に向かって走る]
[襲撃された補給部隊は混乱の只中にあった。
――…火を消せ!
――慌てるな、荷を……
周囲に指示を出す者を狙って、ナイフで切り込んでいく。
深追いは不要。混乱を長引かせれられればそれでいい。
逃げ惑う補給兵を眺めつつ、状況を探る。
目の端に白い服ができるだけ入るようにしながら、
火の手が拡がるように努める。
変わりゆく事態が、徐々に一点に収束してゆくかに見えていた。
その時までは]
[―――…隊長、という声。>>1:580
残った標的に銃を構えようとして、
耳に入る声に目を見開いた。
懐かしい声。――……いた。
視界から居なくなっていたソマリを探そうと、目を向けると。
―――……放たれたナイフが、声の方へ滑りゆくのが見えた]
[――……一瞬だけ、息を止め。
懐に入れていた伝令用の魔石を取り出し、叫ぶ]
――……二つ。すぐ来させろ。
他には構うな!
[待機させていた部下に指示を送る。
馬が到着するまでの時間を稼ぐべく、銃を抜き放つ]
――……間に合うか、……くそ。
[悪態を吐きながら、北東の方角に目をやると。
白煙に包まれた橋が目に入った。>>70]
[橋への攻撃。……のぼる白煙の正体はわからない。
溶け行く氷が放つものか?
混乱を極めていた補給部隊が行えることとも思えない。
この事態を、――……予め想定されていた可能性]
(――…奇襲させられたか、漏れてたな)
[最悪、橋を渡れないことも考えなければならない。
馬さえあればなんとか。――……せめて、隊長だけでも]
――……撤退する。速やかに伝達。
向こうに戻れないようなら潜伏して指示を待て。
[混乱の中、到着した部下へと矢継ぎ早に伝えると。
馬を伴って爆心地へと向かう。
中尉はどうされるおつもりですか、とメルクーリオに問われ、
軽く首を振った]
リオに心配されるほど鈍ってねぇよ。
隊長には俺が付く。――…行け。
[呆然とした様子のソマリに駆け寄ると>>92
彼と、彼の抱きしめている人物――…に向かって叫ぶ]
――……しっかりしろ。
置いていけ。無理なら連れて逃げろ!
[彼に、その声が届いたかどうか]
[切なげに鳴く馬の首を撫で、……視線を周囲に巡らせると。
いくつかの影が目に入った>>102]
……うわ、キッツい。
[顔はまだ見えないが、おそらくあれは竜騎兵隊だ。
煙幕弾を込めた銃を抜き放ち、迎え撃つべくそれを構えた**]
/*
そして感情の方向性にしばし悩んでしまった…。
ただ此処をしっかり決めておかないと
こっから先厳しいからなァ。
にしてもほんと、まだ1日目なんだよな…。
なんかもっと経っている気がする…。
/*
たいちょー、おうまさん用意したよ!!
でも乗らなくてもいいからね!好きに動いてください。
そして俺に死亡フラグがビンビンなんですが
― 少し前・帝国前進拠点 ―
>>0:784
――…そんなにひどいか。
睡眠をとる時間を貰えるなら、3日でも寝てたいが。
この話をされるたびに、見習いに戻ったような気がする。
[差し出したコインを、ヴィンセントが眺めるのを見ながら、
ぼんやりと、士官学校時代の事を思い出す。
ヒンメル、シェットラントと共に、彼もまた自分の病状について
色々と調べてくれた、らしい]
……そういえば、シェットはどうしているだろう。
何か、知ってるか?
[>>0:786 通信機に見える、との言葉に]
……やっぱり、通信機の類か。
見たことがない型だが……。
[見えますか、という言葉に、自らもしげしげとコインを眺める。
帝国のものではない。そして、衣服につけて使用していたのでは、と。
流れるような説明に、内心舌を巻く]
助かった。ありがとう。……さすがだな。
気を付けて弄ってみる。
[不審なものに、という言葉に苦笑する。それはそうだろう。
知らずに情報漏えいなんぞしたくはない。
――…礼を言ってから、それを再びポケットに落とし込む**]
― 少し前・帝国前進拠点・天幕にて ―
[謎のコイン。仮定通信機。
ヴィンセントに教わったスイッチを眺め。
ぶつかった拍子に押されることがないよう、固定する方法を考えていた]
詳しく調べるのは、後だな。
…………。
[ふと。……何かを言ってみようと思った。
この向こうに彼がいるのか、いないのか。わからないが。
何を言おう。……彼にはわかりそうで、他の人には意味のない。意味のある言葉。
――……しばらく考え込んで、スイッチを押し、口を開く]
― 公国補給部隊:停留地 ―
、ああ。
[背後からベリアンの声がする>>119
恐らくは背で、バレてしまっているのだろう。
そうして多分、彼にも分かったのだと名のない呼びかけにちらと思う]
深追いは──…いや。橋が落ちるか?
[見れば更に前方、川から白い煙が立ち上っている>>70
あれがもしも味方の攻撃によるものならば。
ここまで深入りしてきた彼らは、袋のネズミだ]
行け。先に撃つ。
[駆け抜けるよう、ベリアンに向け口にした指示は短い。
同時に速度を僅か緩めた馬上、
流れるように滑らかに、狙撃の銃が構えられる。
威力はさしたることがなくとも、正確さでカバーする。
射撃に相手が怯むなら、その間にベリアン率いる騎馬隊の剣が届くはずだ]
─────。
[夜目にも白い軍装。何故彼は、そんな服を選んだか。
傍に駆け寄る人影>>129が見える。
あれは兎ではない。───そう。
自分たちは兎ではなく、人を撃つための訓練をこうしてしてきた。
今も手は、呆れるほどに正確に銃を構えて、
──── たん、たんっ!
狙う。乾いた音が2度、夜に*響いた*]
/*
ひぎいっ!!<たんたんっ
会いたかったぜディーク。
ソマがここで落ちたいならそのように。
そうでないなら煙幕弾でかばうかね。
つか俺撃たれてるじゃないですかやだーーー
って、1日目じゃないですか落ちねえよwwww
まあ選択肢は多い方が
俺は…、
[幼い頃から何度祈ったことだろう。
"どうか これ以上 死にませんように"
"みんな 生きていますように"
俺のせいで死んだんじゃない、と何度叫んだことだろう。でも、]
そう。死神に魅入られた奴の結末はさ…――
[寮を移ると告げた、あの別れの日の様に。
左腕で支えているカークに額をくっつかんばかりに近づけて。
…右手に握った侭だった血塗れの短剣を、
そっと彼の心臓の上に宛がう]
[鳶色の瞳を、己の蒼氷色で包むように捉える]
"
[かけがえのない7年を共に過ごした友への、最後の言葉を囁いて。
短剣を握った柄を、深く強く…カークの左胸に押し込んだ]
[次に聞こえたのは、皆の笑いさざめく声と、波の音]
[次に見えたのは、皆の笑顔と、陽光きらめく穏やかな海]
――ああ、海に来てたんだっけ。
[そう思いながら体を起こす。いつの間にか、眠ってしまっていたようだった。
ずいぶん長い時間が経ったような気がしたけれど、まだ日は高い。
ぼんやりする頭を振って、永久水晶を収めた器に手を伸ばす]
カーク先輩、今アイスティー作りますね。
……僕も飲もうかな。
[胸の辺りが、べたりと重い。
手で触れながら見てみれば、大きなわかめが貼り付いていた]
……ノトカー。
[近くでわかめを手に戯れている旧友を、軽く睨んだ**]
[用の済んだ短剣を抜けば、 ぴしゃ。
真っ赤な返り血が、白い軍服に痕を刻んだ。
ぬるんだ血潮が拳を伝う。
焦げ付いた軍服を支えていた指先を離す、 とさり。
あっけない軽さで、事切れた躯が地に崩れた。
もうその瞳が開くことはない。
彼の菓子を食べる機会も。
彼と他愛なく語り合う機会も。
もう。なにもない。]
――帝国前進拠点――
[拠点の物見台へと上り、じっと目を凝らす。
果たして、作戦地の様子はどの程度見えたであろうか。
ただ、空気のざわめきだけは、確かに伝わってきて。]
…………………………。
[無言のまま、唇を噛みしめた。
その後、陣地の中央前方に陣取り、常に前が見渡せる状況でじっと連絡と進展を待った。**]
― 回想・ある夏の日―
[海にいくという計画を聞いたのは、
やはり生徒会長であるルームメイトから]
そんな楽しそうなこと……行くに決まってるだろ!
ああ、もちろん西瓜は用意してあるんだよな。
……いいか。西瓜割りは遊びじゃないぞ。
我々はどうしても視覚情報に頼りがちだ。
その分、目というのは必然的に狙われやすくなる。
その目を覆い隠した状態から、
いかにその他の感を使い、西瓜を割れるか――。
いい訓練になると思わないか。
[そう言ったのが影響したのかどうかは定かではないが、
要望通り、西瓜はちゃんと用意されていた]
― 回想・士官学校時代・海!―
[茹だるような暑さの中でも、青年は元気だった。
むしろ暑苦しさでまわりの温度を更に上昇させていた。
海には東も西も関係なく人が集まり、
そんなところに西瓜を持ち込んでしまえば]
いいか。
東寮のやつらには負けるなよ。
[採点基準は、いかに真ん中から
すっぱりと西瓜を割れたかどうかなのか。
とにかく、こんなところでも勝負を持ちだしてしまうのだった。
ちなみに、彼が割った西瓜はあまりに力任せに叩きつけたのか、
粉々のぐしゃぐしゃになって、食べることが出来なかったという――]
トルステン・フォン・ラウツェニング、か――…。
[先ほど耳にした名を、小さく呟く。
彼についての情報は、あえて入手せぬようにはしていたが。
その姓を聞いて把握出来ぬほど、疎くはない。
指先は、自然と腰の革袋をまさぐる。
だが、いつまでも耳に残っていた言葉は。
どうしてだろう、いつもは自らを勇気づけてくれていたのに。
――今は、それさえも胸を締め付けるのだった。*]
――回想:ある夏の日――
………………西瓜、ですか。
訓練に……なるほど。
[トールの言葉>>149に、思わず目を瞬かせた。
デザートとしての需要は考えていたが、西瓜割りの為に複数用意するという意見は、果たして今まで出ていたかどうか。]
了解しました。手配します。
[トールの要望とあらば、応じない訳がない。
かくして、限度を知らぬ生徒会長によって、{1}ダースほどの西瓜が海岸に届けられたものである。]
――回想:ある夏の日――
………………西瓜、ですか?
訓練に……なるほど。
[トールの言葉>>149に、思わず目を瞬かせた。
デザートとしての需要はともかく西瓜割りの為に複数用意するとは思いつきもしなかった。]
了解しました。手配します。
[トールの要望とあらば、応じない訳がない。
かくして、限度を知らぬ生徒会長によって、{5}ダースほどの西瓜が海岸に届けられたものである。]
―少し前・執務室―
背格好……あぁ、確かに…。私と准将の身長はほぼ変わりませんね。
体格も似ている、といえないこともありません。
……いわゆる、影武者という存在でしょうか。
[>>30 補足説明に入った話に、ようやく、納得したように頷く。
共に紅茶を囲み話し合う機会の多かった自分が、気心の知れた者の範疇になるのも理解の範囲内だ。]
承知いたしました。
北部第五工兵小隊所属ヴィンセント・アイゼンシュタインは、リエヴル・ド・トゥーレーヌ様の影となり、就寝時の守りの任に就かせて頂きます。
[背筋を伸ばし、敬礼。]
でも、いざという時は全力でお逃げください。
貴方が暗殺者に攻撃されては、影武者を置く意味がなくなりますので。
[つい、一言余分に付け加えてしまう。
呼び出すから、と与えられた>>31のは掌に収まるほどの小さな物体は最新知識の詰め込まれた技術の塊。
服の中にしまい込み、もう一度敬礼した。]
[アイゼンシュタイン家は、フェルゼンベルクの魔器ギルド長だったヴィンセントの父が爵位を得て貴族の末席に名を連ねた新興の一族だ。
兄妹が幼い頃、使用人も職人も同じように招待し「男爵就任おめでとうパーティー」が開かれた位には、身分関係の線引きも緩々だった。
国境近くの工業都市という位置柄、華やかな社交界からも距離を置き、年頃に過ごしたのは身分関係の垣根のない士官学校。
発言一つで首が飛び、一族の立場や身分が上下する帝国貴族の世界についてを知らないこともなかったのだが、今の自分自身は守るべき立場も一族も持たない身軽な立場。
そんな色々な要因と、世話焼きで心配性ぎみな本来の性格が複合し、外部の者からは、不遜にも見えるような「進言」に結びついたのだが、幸か不幸か…本人にその自覚は*全くなかった。*]
――回想:士官学校時代・海!――
……………………うーむ。
[60個の西瓜が並ぶ光景というのは、なかなか見られるものではない。
ひょっとしてやり過ぎで生徒会役員達に怒られたりするだろうか、と内心考えながらも。
トールが真剣に西瓜割りに取り込む姿>>150を見れば、]
…………お疲れ様です、先輩。
[まぁ、いいかと気を取り直し。
笑顔で冷たい紅茶を差し出した。
粉砕された西瓜を見れば、なるほど流石とむしろ感心したものである。]
/*
うーん、海そろそろ自重しないか…?
いや、前村エピでそこいら自重した人を知っているから、
やはり気になるのだよ。
兎狩りの話は赤に落とすか、落とすの止めるべきか迷う所。
赤そういう使い方していいんだったか、後で確認しよう。
一応話ふったヴィンはいるのだけど。
――少し前:執務室――
有り体に言えば、そういうことになる。
ただ、な。
――――…俺は、逃げるつもりはないぞ。
[ヴィンセントの言葉>>153>>154に、静かに返す。
こんなことを言うと、また進言されるのだろうか。
それでも、言わずにはおれなかった。]
逃げては、ただ、自分の身代わりをたてただけだろう。
見殺しにするのも、敵に背を向けるのも、どちらも好かん。
[そう、力強く告げた後。]
大丈夫だ。
なにせ、暗殺や闇討ちには慣れている。
[自慢にもならないようなことをさらりと言って、笑顔を見せた。*]
― 少し前・帝国前進拠点 ―
>>130
3日は寝過ぎです。過眠もまた、障害の一種らしいので…8時間を3回とる方が望ましいかと。
[コインのような物体を見分しながら言葉を返す。不意に、後輩の名前が挙がり瞬き。]
シェット…シェットラント・マルシュナーは、卒業後、公国に戻りました。
二年前時点で、軍部で働いている旨の手紙を受け取った事もありますが……その後は、わかりません。国境間を超えての連絡を取ることができる状況ではなくなりましたから。
……再会、しないことを願っています。
[口に出した後輩の名は、士官学校時代に知られていたシェットラント・マーロウの姓とは異なるもの。
軍人として仕官しているなら、ここでの再会…敵味方に分かれて顔を合わせる可能性も決して低くはない。
無意識に、胸元に手を当てる。
そこには、お守りのように持ち歩いている銀糸のハンカチーフが入っていた]
>>131
できれば、変な嫌疑がかけられる前に、上に申告をしておいた方が良いとは思いますが…もし、どうしても使い方の判明しない部分が出てくるのなら、声をかけてください。微力ながら協力はできるかと思います。
それでは、私は待機場所に移動しますので…失礼いたします。
[無造作にポケットに入れる様子に、訳ありなのかとも思いつつ、天幕へと*移動していった。*]
公国軍大佐 トールは、公国軍大佐 トール と 帝国軍准将 リエヴル を能力(結ぶ)の対象に選びました。
[>>136 構えた煙幕弾を撃つ、直前。
ざわりと背が泡立った。狙われ、狩られるものとしての緊張と恐怖。
>>158 ソマリの焦ったような声。
――ぴりぴりと肌が痛み、口元が歪む]
―――……、来る、……ッ
[声をあげる暇もなく、
高い音と共に、2発の銃声が響き渡る。
――ほぼ同時に放った煙幕弾が弾け、暗がりを白く覆ってゆく]
[ソマリの押し殺したような声。>>159
標的はそちらか。
距離からすれば、驚くべき精度だった。まるで誰かを思い出す。
煙幕弾をホルダーに仕舞い、別の銃を素早く取り出すと、立て続けに前方に発射する。
特殊な魔法弾。
――…弾けて散らばると、馬の嫌いな音と光を放つもの。
哀しげな鳴き声と怒号が、煙幕の中に響き渡った]
――…あの竜騎兵と、白兵戦やる気はねえよ。
[少なくともここでは。
内心そう付け加えると、素早く馬首を返す]
――…ソマリ!!引き上げるぞ。
先に戻れた方が後の事をどうにかする、いいな!
[どっちが隊長だよ、という気がする。
指揮命令系統ガン無視も良い所だ。本当は好きではない、のだが。仕方ない。
……彼がどこを撃たれたのか気になった。
だが戻っている暇はない。集まれば、多方向からの標的となるのが落ちだった。
撹乱しながら、逃げる。
――狩の獲物のように、おとなしく狩られてやるつもりはなかった**]
― 少し前・帝国前進拠点 ―
医務室の教官みたいだな。
良く怒られたものだが……。
[相変わらず堅いヴィンセントの言い回し>>163に、眉を顰める]
……公国。やはり、そうか。
2年前に軍部にいるという事は、……そうか……。
[シェットラントからの手紙。
2年前は今ほど緊迫した状況ではなかったとはいえ、あの当時手紙を受け取れること自体、幸運な事だったろう]
……後方に居てくれるといいんだが。
俺もあまり、あいつを正確に狙える自信はない。
[実際相対すれば、考える前に引き金を引きそうではあるが。
戦闘の渦中でないならば、やはり躊躇う気持ちが湧き上がる。
そっと胸元に当てられる手と、見せる表情に。
――…彼の苦悩が感じ取れるような気がした]
/*
見れば見るほど現状が判んなくなって来たぞ…w
橋のこっち側まで攻められてるのかな。
ソマリ達孤立してて困るのだけど…
あれか、一箇所じゃないのか橋。
変な嫌疑か。
……俺がこれを持ってるのは、お前しか知らないがな。
[薄く笑って、彼の目を見返した]
偵察中に、……多分、偵察兵から奪ったものだ。
公国兵にしても、様子がおかしかった。他国の傭兵が流れ込んできているのかもしれない。
解析できると、何かわかるかもしれないな。
この一戦が落ち着いたら、また相談に乗ってくれ。
[色々と助かった、と礼を言った**]
― 氷の橋付近・B ―
[氷の橋付近、シロウ周辺は混沌としていた。
敷かれていただろう防御陣は、
この周囲もまた乱れ崩れている。現況は言わずもがなだ。]
…。
[>>116挑発には、噛み付かんばかりの勢いで睨みつける。
だが、正直面倒な相手であり、
一対一では殺せないだろう事は目に見えている。]
― 氷の橋付近・B ―
[通信回線から、極僅か前線の状況が聞こえる。
通信持ちではない者からの遠い声だったが、
報告者当人の無事も、現状も理解できた。]
(橋を渡った連中がまだ戻っていない。)
(ここで先生何とかしとかねぇと。)
[下手を打てば斥候隊全滅の可能性すら見え、腹をくくった。]
……ですね。久々に
一本お願いします。
勿論本気で。
[そう口の端を僅か、上げ言いながら、馬から降りた。
腰から大剣を抜き、背負っていたライフルは部下に投げる。
その際、極軽く目配せをした。
仕草がシロウに気取られようと気取られまいと、それは良い。]
― 氷の橋付近・B ―
[ゆっくりと間合いを詰める。
歴戦の勇者ではないが、
前線に出ることもあり、人殺しに躊躇しない数を屠りもした。
だが流した血の量は、狂気じみたように殺戮する
シロウと比べれば圧倒的に少ないだろう。
経験という点で大きく差がある。
慎重に差を詰めようとすると、相手のほうが動いた。]
っぁ!
[初撃は弾いた、だが次撃も確実に急所を狙っており、
力任せに大剣を振るいシロウの身体を突き飛ばす。
手ごたえが軽いのは、飛ばす前に飛び退かれただろうか。]
っぶねー…
[喉元に走る一線。
あと少し深ければ殺されていただろう跡にひやりとする。
再び距離置いた元恩師の目をみやる。
血色に染まった瞳は、人間離れして見えた。]
(一線を越えたら、こうなるのか?
―――何の?)
[余計な事など考える暇もないのに、そんな思いがふと過ぎる。]
― 氷の橋付近・B ―
[振り払うように剣を前に出し、構える。
臆したように再び動かずに居れば、
シロウの方から寄って来るかと。
視線逸らさず、動きに注視していたが、
接近される時は、ほんの一瞬だった。
急所を狙われないよう、首を庇おうとすると足を狙われた。]
くっ!
[痛みが走る。
が、今度は避けずに逆に、踏み込む。
二刀に一刀では分が悪い事は判っていたので、
身体を寄せて、相手の動きを鈍らせるのが目的であり。
じりと身体の向きをずらすようにした瞬間]
―――パアン!
[一発の銃声が鳴った。
丁度シロウの背後から放たれるのは、
部下が構えていた長銃。先ほど渡した自分の物だ。
セットしてあるのは無論、火薬弾ではない。]
― 回想・何度目かの食事会 ―
……何だそれ?
[カサンドラとの食事の後、
新作だと机に転がされた数発の弾丸に瞬く。
曰く、また彼女がお給料削って作り上げた物らしい。
程々にしておけよと毎度の如く零したが。]
特別製ね…。貰っていいのか?
[そう断りは入れたものの、当然のように貰う気しかない。]
じゃ、イザって時に使わせてもらう。
暴発しなけりゃいいけどな。
[その時は、そんな軽口をたたいたが。
貰った弾は、常に初弾に篭めるようにしていたのだった。]
― 氷の橋付近・B ―
[おそらくシロウは何時かの試験のペイント弾のように、
弾丸すらその刀で弾くのだろうが、それでいい]
先生、悪いが殺しすぎだ
……ご退場願うぜ。
[刃と弾がぶつかった瞬間、
弾にこめられていた魔法が破裂する。
夜闇に、青白い閃光が爆ぜる。
現在で言えばスタンガンのような重い電撃が、
シロウの身体を走り抜けた。
丁度その頃、視界の端に白い靄がかかり始める。
別の場所で何かあったのは明らかだったが、
今はこの場から動けずにいた**]
― 回想・卒業直後 ―
>>0:165
(え。あ。うん。……ご卒業、おめでとうございます)
(――…これからも、よろしくな)
改めて言葉にすると、謎の気恥ずかしさに襲われる。
節目の挨拶は大事なことだ。
きちんとした医師にかかり、きちんとした治療を受けること。
ヒンメルと同居する理由。一番大事なことだ、忘れたりしない。
ふわふわと浮きそうな気持ちを抑えつけようと、何度も自分に言い聞かせる。
何故こんなに楽しいのか、自分でもよくわかっていなかったけれど。
なんだかひどく、楽しかった。
いつの間にかひどく増えていた本の多くを売り払い、小さな部屋へと荷を運ぶ。
彼がまだ読んでいない本を、売り払いそうになって止められたり。
(俺はもう読んだもん。……暗誦してやろうか?)
活字を追う喜びを知りつつ、そう言って彼をからかったりして。
(……飯作るの好きだし、主に俺が担当したいな。時間のない時は交代でさ)
(アイロンがけ、やってくれるの?やった)
無事に、おやつ係に任命されて。
毎日の楽しみが増える。
カークに頼んで、菓子の作り方を教えてもらって。
それを基礎に、様々なレシピを覚えた。
最初はうまくできなかったけれど、2回、3回と作るうちに、そこそこ見れるものになった。
医務室や教務課への報告のために士官学校に戻るたびに、カークの姿を探し。
オススメの菓子や、失敗しがちな菓子の作り方のコツを聞いた。
(――…メル。明日は何食いたいか、教えて)
彼に渡せるものができたことが、嬉しかった。
様々なものを貰ってばかりだったから。**
― 帝国側・氷の橋付近で ―
>>91 ――カサンドラッ!!!
[ それは一瞬のことだった。
馬が跳ねた瞬間、腕の中にいたはずのカサンドラが
ぬるりと力なく落ちて行ったのだ。
まさか恐怖で失神したのか。
落ちたカサンドラを踏み抜かないよう、方向に注意してから
馬を諌め、振り向くと。>>109
背後から駆け寄り馬から飛び降りた男がカサンドラを攫った。 ]
――…ッ!
なんだあれは。公国…か?
[ >>109
剣を広い騎乗する男を追って、ふたたび手綱に力を込めた。 ]
[ 覆面をしているその男が、まさか――かつての学友、
ヒンメルだとは、夢にも思わず。
馬を猛烈に走らせて追いつき、剣を振りかざす。 ]
――止まれ!
――さもなくば殺す!
[ 当然だが、止まっても殺すつもりだった。 ]
― 回想/卒業後 ―
医術教官の紹介で、信頼できる医師に診てもらえることになった。
費用面が心配だったが、教官が様々な伝手でもって、様々な検査や治験を条件に、なんとかやりくりできるように整えてくれた。
どうしてここまでしてくれるのか訊ねると、
やっと治そうとしてくれたことが嬉しいのだ、と彼女は語った。
(―――もう医務室はないんだから、自分の身体は自分で手当てなさいね)
珍しくやわらかな口調で言われ、彼女の顔を見た。
発症してから後。ベッドの占有率をうなぎのぼりにしながら、少しずつ語られてきた言葉たち。
守られてきた世界に気付く。
(―――…本当に、ありがとうございました)
静かに、頭を下げる。
卒業後も、紹介先の関係でしばしば士官学校へと行く機会があった。
教務課に仕事の報告と、医術教官に病状の経過を報告して。
帰りに食堂で、懐かしい食事を取った。
カークのお菓子教室で馴染みになった食堂のおばちゃんに、
食堂の仕入先を教えてもらった。
砂糖と小麦粉と乳製品。生活の必需品だ。
消費が激しいのは分かっていたつもりだったが。
改めて一緒に暮らすと、……メルの燃費の悪さに驚く。
きっと身体の作りが違っているのだろう。
(――…仕事はどうなの?居眠りしないでなんとかやれてる?)
(おかげさまで順調です。俺の薬代と、旦那のお菓子代を稼がんといかんので)
医術教官はくすりと笑うと、綺麗な指でティーカップを撫でた。
彼女の飲み物は交代制だ。珈琲と紅茶。
今日は紅茶の日であるらしい。
(なんだか、赤ん坊のミルク代みたいね)
……近いものはある。
赤子のように、生命を委ねられてはいないが。
/*
シロウを確定で動かしてるのは、
この場からの撤退を促しているからであった。
まだ初日で殺し合いできないから、
諸々程々に。
まぁ中身見えてるから、
やってる部分もあるよとは言うよ…。
なにせすぐ痩せる。気を抜くとすぐ痩せるのだ。
どこでどのように栄養を消費しているのかわからないが、とにかくすぐに骨が浮くのだ。
燃費の悪さに心配になるが、体質、らしい。
(メルに効くのは兵糧攻めだろうなぁ……)
なんでも器用にこなす彼の弱点。補給線の確保が命だろう。
こっそりと、そんな事を思う。
帰ってきた彼を迎えて。
僅かに身をかがめて抱きしめ、胸に鼻先を押しつける。
頬に硬い感触があたったら、飯が足りないってことだ。
(……明日は何を食わせようかな)
何が食いたい?と口を開く前の、
くすぐったいような喜びを。
――…どうやって伝えればよかったのだろう。**
/*
魔法弾は高いのよ!とwikiにあるので魔法弾やら武器やらぼこぼこ出てて申し訳なく思うのだけど、これがないとどうにもならんからな…。
まぁ今は初日だから出てる所もあるか。
品切れしてくのはきっと後半。
/*
しれっと旦那呼び
戦闘開始は夜と踏んで、幸せな日々フォルダが火を噴くぜ!!しました。むふふ。
昨日のTODOが済んでいないのだが……
どこから手を付けよう、ってとこまで考えて
残ptに白目<344pt
―回想:士官学校時代・海!―
[またやってるよ……という周りの冷たい視線を意に介せず、
潰れた西瓜をその場にのこしたまま、テントに戻る。
とそこにリエヴルからアイスティーが差し出される]
お、サンキュー。
[にこにこしながら受け取って、一気に飲み干す]
ん、冷たくて美味い。
ホント、お前ら気がきくよなぁ。
寮を預かる俺も見習わないとな。
[リエヴルだけではなくて、
そこにいた生徒会の面々を見回した]
うぐおおおお一気に色々来てる
ノトカーのはちょっとカサンドラ来ないか待ってみよう
来なかったらおまたせするわけにもいかないだろうが
それよりまずログ
[ 敵軍に捉えられた女性兵士が、どのような扱いを受けるか
知らないわけではない。
想像しただけで身の毛がよだつ――。
最早カサンドラを疑っていないノトカーにとって、
それだけは避けなければならない事態だった。
『
二人を乗せた馬を逃がさぬよう全力で回り込み、
殺気の篭った剣で威嚇した。* ]
/*
って飴投げたけどまだ12時だよそういや……。
夜は抑え目モードだろうか。
1500ptでよかったね。
きっとわかめが酷くなってた。
やりくりして頑張ろう…。
― 回想・士官学校時代 ウサギ狩り
[西寮主催の
中庭にラヴィをもふりにきた際に、様子に違和感を覚えた。]
どうした?
おびえてるような…。
――…何だ?
[抱きかかえて撫でてやるも落ち着かない。
気になってずっと抱きかかえたまま、
ぽんぽんと、子供をあやすようにしてやると、
ようやく少しは落ち着いたのかすぴすぴ寝息が聞こえ始めた。]
[>>0:728そんな至福の時間を破る声一つ。
普段あまり声を荒げる様子など見ない後輩が、
慌ててこちらに駆け寄って来た時には、
驚きよりもまず眉をひそめた。]
何だよヴィンセント。
今ラヴィが寝てるから静かに…
[ラヴィありきなのは相変わらずだったが。
その彼曰く、『地獄の館』には目を丸くする。]
………は?
…何だそりゃ。
西寮総出で悪魔召還でもしてんのか?
[と、眉ひそめた後。
語られたサバトに並べられた生贄に戦慄を覚えた。
思わず抱えたラヴィを抱きしめる。怯えるはずだと思った。]
ヴィンセント、東寮生に緊急連絡だ。
西寮に数日近づくなと伝えろ…!
[そう伝え、連絡網を通してすぐさま東寮生に伝達されたため、これ以後一部を除いて東寮の生徒が数日西寮を訪れる事は無かった。
もっとも美味しい肉料理が食べたい生徒は、積極的に訪問していったようだが…。
こうした寮長始め寮生の日々の努力の甲斐あってか、
東寮は伝説が残ることなく平穏無事なのである**]
― 公国補給部隊:停留地 ―
……っ、あれは、
[銃弾を撃ち放つ刹那。同じく銃を向ける動きが見えた>>166
こちらの動きも、向こうの動きも躊躇うことなく止まらない。
銃声はほぼ同時。目指す姿は、白い煙の向こうに消えていく]
ソマリ!?
[一言。相手を確かめるように、押し殺した呼び声が上がる。
声はどれほど響いたか、彼らへ届くかも知ることはなく]
く……っ!!
[爆音]
[途端に馬が嘶き、棒立ちになる>>167
あちこちで狼狽したかの声と馬の嘶き、
それに振り落とされたらしき悲鳴や怒号が折り重なる。
ディークも振り落とされはしなかったが、馬の足は止まった。
前足を浮き上がらせた馬をいなし、
回転するように乗りこなして体勢を再び整える]
散開!!敵は少数だ。
囲い込むようにして追え。
相手は魔法銃を持っている、心せよ。
一隊は”橋”を確認に向かえ。
所詮一瞬で架かる橋だ。落とせるなら落としちまえ。
行くぞ!!
[指示に従い、竜騎兵隊が広く散る。
獲物を囲い込むようにして、撹乱されながらも追い立てる。
今だ明けぬ闇の中に、地を蹴る蹄の音が響く**]
どうしようかなーと思いつつカサンドラ待ち。
ただ、この状況からこっち(帝国)に戻るのは難しいと思うし、落馬の時点で公国に行くつもりなのも理解w
ノトカー的には死ぬ気で奪還しようとするしかないしなー
二人が逃げるなら、外的要因で追えなくなったことにする予定。(氷の橋のアレとかで煙がすごくてアレになったとか)
すごくどうでもいいけど、のとかーの乗ってる白馬はイイオト号です(
[――その頃から、シェットランドが病気がちであることは知っていた。
実技が不得手であることも。
士官してからも後方勤務に配属されると思っていた彼が、
最前線のゲオルグ大佐の副官となっていたのか、
その経緯までは知らなかったが。
その彼を、何故、最前線に送り込んだのか。
指揮官としての判断能力を責められるべき事柄であることは
疑いようがない。
それでも、そうしたのは。
会議中に垣間見た彼の表情が。
それを望んでいるように見えたから]
― 現在・補給部隊の停留地付近 ―
[後ろから馬蹄が大地を蹴る音が聞こえる。
流石に一人で行動させるのはまずいと思った誰かが
ついてきたのだろうか。
ちっと舌打ちをしながらも、馬脚の速度を緩めて、
馬上の人と並走する形になって]
フレデリカ?
[金色の髪の麗しき女性士官の名を呼んだ]
主席代理を、覆面の男に攫われました。
現在追っています。
場所は氷の橋付近、A地点――。
覆面をした、黒ずくめの男です。
公国の者だと思います。が…。
[ 最後は少し濁した。
この状況から公国側の人間と見て間違いはないのだが―― ]
――回想:士官学校時代・海!――
俺はそんな気が利く方ではないですよ。
[むしろ、普通の相手には利かせる気が無いとも言う。
トールの言葉>>192に、くすくすと笑いながら。
おかわりいりますか?と、もう一杯すすめてみた。]
あぁ、でもうちの役員達は、皆気が利きます。
自慢のメンバーですからね。
[そう言って、どこか誇らしげに笑い。
用意されていた食べ物>>491も、差し出した。
浜辺に視線をうつせば、無残な姿になった西瓜がいくつか転がっている。
これは片付けるの大変そうだ……などと、どこか人ごとのように考えながら。]
――現在:帝国前進拠点――
[そう。元来、リエヴルは気を利かせるような性格ではない。
自分勝手で、我儘で。好きに動くようなタイプなのである。
通信機から聞こえる遠い声は、状況が芳しくないことを物語っている。
暫く琥珀色を閉ざした後――…。]
――――…親衛隊のみを率いて、出陣する。
残る者は、拠点の護衛に努めよ。
[副官にそう声をかけ、馬房へと向かう。
ウェルシュがいまだ陣に残っているならば、そちらにも後を頼むと声をかけたことだろう。]
[起き上がらされ、目を開く。
疾風怒濤の勢いで隻眼の赤い服の男が追いすがる。剣を振りかざして。
濃密な死の匂いを前にしても、目を開き――酷く他人事のように物事の推移を見守る自分は。]
ノトカー。
[助けて、とも、やめろ、ともごめん、とも続かない。
ただ、静かに。名前を呼ぶも――]
うわっ
[抵抗する間すらなく、突如猫の子のように軽々と体を持ち上げられて。
文字通り、獲物のせで馬に乗せられた。気持ち悪そうな顔をしているのは演技ではない。馬の匂いと汗と動悸がクる……]
カサンドラ教官が……?
[ノトカーの言葉>>*17に、苦い表情を浮かべる。
自身が出立準備をしていることは告げずに、ただ一言。]
可能な限り、救出を試みよ。
現在、援軍を手配した。
状況次第で手薄な先に向かわせる。
[自分が駆けつけるとは言わず、ただ、状況報告を求めた。]
/*
出撃してみたら、先輩が捕捉されていた……。
本当、自分間が悪いな……。
まぁ、どこかで誰かとバトルできるだけで嬉しいんだけどな。
誰か相手してくれないかな……(願望)
っ。
[>>*17カサンドラが攫われたとの報告が入るのはその前後か。
気にはかけるが足を動かす理由にはならない。]
……こちらはシロウ・ファーイーストを確認。
排除にかかります。
[短くそれだけを告げた。
ちなみにリエヴルが動いたと聞けば、頭が痛くなっただろう。
シロウが暴れて斥候部隊の無事も知れぬ現状、守る必要のある人間が前に出てこられては困るのだ、と。]
/*
???上の動きがわからんなー
カサンドラは奪還されたいのかされたくないのか
奪還作戦とかあったし
ノトカーのとこに素直にいるつもりなら、そもそも落馬せんよな……。
落馬されたら助けに行っちゃうだろうし。素直に流れるとこうなるよな。
持ち上げられて乗せられた馬はどっち?
ノトカーの方?メルの方?
固有名詞書いてーーどっちの馬なんだーーー!?
前にノトカーの名前読んでるからノトカーでいいの?
カサンドラにメモで尋ねるのはNG事項っぽいしなぁ。これは困った。
ヒンメル困ってそうだな。どうするんだろう。
うーーん遠いから誰のフォローもできないよーーー
…………了解した。
くれぐれも、無理はするな。
[ジェフロイからの報告>>*19に、苦い声音で返す。
シロウの排除など、生半可なことではない。
ジェフロイの腕は知ってはいたが、それでもなお、懸念が色濃く浮かぶのだった。
ちなみに、当然自分の出撃を口にするつもりはない。
お説教と、部下の窮地。
比べるべくもなかった。]
/*
ヒンメル地上におったっけ?と再度読んでみたが、落馬キャッチして地上にいたけどまた馬に乗ってるもんな。わからん……
>>198
……!!!
[ 振り上げた剣が、ぴたりと静止した。
至近距離で馬を走らせながら、垣間見えたカサンドラの様子が。
剣を突きつけられているように見えたのだ――。 ]
くっ…、
やめろ……、その人に傷をつけるな!!!
[ 一瞬の怯みが、仇となったか。
ごうっ、と音がして強風が舞い、強い冷気が再び辺りを制する。
真冬の嵐のような冷たさに馬が怯み、僅かに賊から後れを取った。 ]
/*
ああわかった。カサンドラ>>204までまだ地上にいたのか。
ノトカーが追いすがった時は既に双方馬上だったから、どっちの馬だろうと思った。
するとヒンメルの馬……かな?
とりあえず見守る俺
>>*18
剣を突きつけられているようです…、現在A地点。逃走中。
おそらく主席代理の技術狙いだと思うので、命までは…と思います、が…
援軍了解。このまま追います。
[ このまま攫われたら彼女がどうなるか――
想像するだけで全身の血が煮えるようだった。
リエヴル本人が出撃しているとは思いもせず、
馬をひたすら走らせる。* ]
いまだに通信機の渡し先を悩んでいる…w
カサンドラに渡すなら、馬に乗せた時に、そっとポケットに忍ばせておいたとか…そういうバリバリ後付けにするしかないな…w
しかし、リエヴルが大変そうだwwwwwwwww
赤ログであちこちに指示を出すとかwwwwwwwww
ほんとうは、赤ログではだらだらしたいよね!!?
>>*21
…ラムスドルフ大尉。
技官を頼んだ。
[ノトカーの高名は当然知っている。
だが彼に任せていれば安心と言えるほど、
楽観できる性格でもなかった。
カッちゃんなら大丈夫――
そう願いに似た思いを抱きながら、ただ短い通信を落とす**]
― 回想・士官学校卒業を前にして ―
もうすぐこの部屋ともお別れなんだなぁ…
[ 自分のベッドの上でだらだら、足をぱたぱたとさせて。
さも居心地よさげに転がる。
ルームメイトは勉強でもしているのか、机に向かって無言だ。
――ノトカーは無神経なようで、敏感なところもある。
何となく分かってしまう、ということが多いのだ。
妹の婚約者をどうにも好きになれないことや、
長年、ほとんど話した事のなかったカサンドラの
心の奥底に沈む、孤独感のようなものに惹かれたこと。
このルームメイトは、何かをずっと探しているような。
どうやら公国出身であろうこともなんとなく察していた。
勿論、口にすることはなかったが――。 ]
[ 公国出身だろうと悟るからこそ、卒業後の話題は控え気味だったが。
(ノトカーの性格なら、帝国っぽいと思っていれば
卒業後にどこかで落ち合う打診をしてみたかもしれない)
この時はなぜか、ぽろり、と口にした。 ]
…世界情勢も変わってきてるけど、もし、また
何年か前みたいに平和な時代が来たら、
寮の同窓会とかできたらいいのになー。
シュバルヴェに皆で集まって…。
[ ミヒャエルの反応はどうだったか。
机から離れて、電気を消しベッドの上に登って行った。
上のベッドでもぞもぞと動く振動が伝わる。
返事がなくとも、いつものように喋り続けた。 ]
そういやさー、俺、イイオトコ号を引き取ろうかなーって。
年々乗せる人を選ぶようになって、もう俺しか乗せないじゃん?
女子が乗ると、すんごい暴れて絶対に振り落とすし…。
でも俺が扱ってれば名馬なんだよなぁ。若いしさ。
金の問題なら多分なんとかなるし、打診してみようと思うんだ。
あっ、でもあいつミヒャエルのことは気に入ってるよなー。
[ …と、ルームメイトが喜ぶか微妙な話題を続けた。
学校を卒業する前日までこんな調子で毎日喋っていたが、
卒業式の当日は大泣きして、ユーリエに見られないように
逃げ回っていたところをミヒャエルに発見されたりしていた。
そんな昔の思い出――。** ]
トールは驚かないんだね。
[ぽつりとだけ、一度崩れた口調を。
かつての呼び名で。
彼もまた自分の記憶する範囲では自分の性別を知らなかったはずなので]
なんか忙しそうなのでミヒャエルのタスク増やすのはどうなの…と思いつつも、前半でしか落とせないと思うので回想投下。
今のノトカーはかつての学友でも戦場で会えば殺すと思うけど、
ミヒャエルと会ったらどういう反応するかな〜
相手次第だなきっと。
B村のノトカーはちょっと頭おかしい感じ。
シロウ教官はだいぶおかしいが(
― 氷の橋 公国側岸壁付近 ―
――公国の攻撃か!?
状況はどうなっている!橋は無事なのか!
[辺りは瞬く間に白い霧に覆われ、酷く視界が利かない。息苦しい。視界の隅に数名の兵士が倒れているのが見える。]
毒物が仕掛けられたわけでもなさそうだが…
あれなら…水に反応して呼吸を奪う霧も作れる…か。
[橋に居た技官が風属性の魔器を使用したのか、霧の濃度が薄くなる。
息苦しさは薄れてきたが代わりに強い冷気を伴った暴風が橋の上を中心にして不規則に吹き荒れ、まるでそこだけ吹雪に見舞われたように細かな氷を巻き上げていた。]
―現在・補給部隊の停留地付近―
レナト大尉の部隊への伝令も必要であれば向かいますが。
[邪魔だというのならば、そちらへといくと意図は伝わったかどうか]
どちらへと向かわれる予定で?
[概ね知っていたが、続けてそのような質問を]
― 氷の橋付近・B ―
[ライフルを部下に渡し、馬から下りて近づいてくるジェフロイ>>174。
その目配せには気づいているが、それに対してすぐ反応はしない]
そっちから来ねぇなら、こっちから行くぞ。
[慎重すぎるほどになかなか近づいてこないジェフロイ>>175に、踏み込み。
肋骨を避け心臓を切り裂くべく太刀で仕掛けた初撃は、大剣で弾かれたが。
構わずに小太刀で喉を狙い横に薙ぎ払……おうとしたところで、力任せの一撃が来る気配に、相打ちを避けるため後ろに飛び太刀の柄で刃を受け止めた]
さすがに、そこらの雑兵とは違うな。
[喉を切り裂くべく振るった小太刀は、表皮をかする程度。
2撃でも仕留められない相手は久々だった。ベリアン以来か。
だが、梃子摺るような相手と殺し合うこの一時さえも愉しくて。返り血にぬれた顔には笑みがまだ浮かんだままだった]
[臆したような素振り>>177が、こちらからの動きを誘うものだとわかっているが、こう着状態が続くのも面倒だ。
首や心臓などの急所を狙った最初の2撃から、その構えは上半身をかばうものだったので、足を狙って小太刀を振るう。
筋を断ち切るほどの深手は負わせられなかったが、相手の動きを鈍らせるだけが目的の一撃だったので、一旦引いて次の一撃に繋ごうとしたが]
おお…?
[怯むどころか踏み込んできたジェフロイの大剣を、太刀で受け止めた]
………手ごわい相手は、ひきつけて銃弾で…ってか。
だが銃が効く相手ばかりじゃねーぞ?
[先ほどのライフルのことは覚えている。
それがなくとも、周りをジェフロイの部下である騎兵たちが囲んでいる状況だ。
ジェフロイに当てない自信があるものから、いつ狙撃があってもおかしくはない]
藁とか土台がしっかりしてるんで、表面を軽く溶かして白煙を生じさせるだけのつもりでした
魔石は公国側は基本使えないしねえ。。
― 氷の橋 公国側岸壁付近 ―
まだだ!斥候隊が戻っていない。それまでは、勝手に落とすな!
[技官の一人が、橋を落としたいと提案してくる。
問題外とばかりに断ると、階級の違いを元に食い下がられる。]
………中尉殿でしたか。これは失礼…
私の持つ通信機は、後方の隊と直接繋がっています。
回線は現在もつなげたままにしているので、ここでの発言は「上」に筒抜けです。
そして、現在の命令は橋の死守と先遣隊の支援活動。
万が一、この命に反する不慮の事態が発生すれば、貴官に全ての責任を負っていただくことになりますが、宜しいですね。
[言葉を返すと、年嵩の中尉は掌を返したように必死の形相で橋の死守を命令し始めた。
内心、ため息をつきながら斥候隊の向かった方角に目を向ける。
工兵隊は、橋上の嵐を避け、橋の出口からはやや距離を取り気味にしながら、防衛の陣を敷いていた。]
― 一方の待機中小隊 ―
『フレデリカ少尉は待機だっていったじゃないか』
『このままとはいったけど、ここでとはいってなかっただろう、あいつ。
後何かあった時はレナト大尉にお伝えしろって』
『お前、前線から少しでも離れたいだけだろう』
[なにやらいいあった後、結局太い方はそのままレナト大尉のいる場所へと向かう]
『伝令です、レナト大尉。
トルステン准将殿を探しフレデリカ少尉は単独にて前線へと向かいました』
[見えるかどうか、名前をだしただけの相手を探していることだけはきちんと察していたらしかった]
心配されずとも、そう易々とやられるつもりはないが。
……ついてこい。
[他の誰かならば、駆ける馬に合図を出して引き離していただろう。
彼女が士官学校時代最後の試験の相手で、
その実力の片鱗を感じた相手だったから。
反論しながらも、共に並走することを選択した]
驚かない……って?
ああ、お前が女だったことは、デンプヴォルフ大尉……。
ミヒャエルから聞いている。
お前がどの部隊でどんな仕事をしてきたかも大体はな。
[そう告げる表情には微かにフレデリカを気遣うような色が浮かぶ。
それでもフレデリカが一番隠したいであろうことは、
情報局でも掴んでいないのか、あるいは隠されているのか、
知ることはなかった]
話はあとだ。今は先を急ぐぞ。
[目的地は言わないが、馬首は炎のあがる方へ向いていた]
― 帝国軍前進拠点 ―
[思いを巡らせながらウェルシュの背を見ていたら、
視線に気付いたか、彼が振り返る。>>46
一瞬、そのまま回れ右しそうになったが、踏みとどまった。]
ウェルシュも、こっちの配備になったんだな。
─── 一緒に戦えて、嬉しい。
[やや崩れた態度で伝えるのは、紛れもない本心だった。
敵として戦場で会わずに済む、という意味で。]
お互い無事だったら、いつかゆっくり話でもしたいな。
部屋にお菓子でも持ち込んで、夜通しさ、 …
[願望を口にして、ほろ苦く笑む。
それからゆっくりと敬礼し、もしかしたらもう少し言葉を交したあと、背を向けて立ち去った**]
傭兵 クロイツは、技官 カサンドラ を能力(模倣)の対象に選びました。
了解。
[彼に随行し、前すぎず、後ろすぎず、その位置は馬が保ってくれる]
ところでトリステン准将、今回の帝国の動向…、
こちらの補給部隊位置の狙い、そしてタイミングが的確すぎるように感じたのですが。
[と、少しばかり思っていることを口にした]
聞いていたのならば合点がいきます。
[自分の部隊のことの話や気遣う様子をみてとれば笑みを返して]
いい経験にはなりました。
[そして炎の上がるほうへと、どこへとはわざわざ聞かない。
ただ行き過ぎるようならば苦言を呈することになるのだろうが]
[あれは。と、思えども今更戦場で揺れるような心ではない。>>129 かけよる先の姿が二つに増えようとも。前方で此方に向けて銃を構える仕草に構わず、真っ直ぐにその姿に直進する。ニ発の銃声に、後方は振り返らぬまま走り込む馬影は、直後煙幕に包まれた>>166。
白く濁った視界の中で、抱かれていた人影が地に横たわる。>>143]
─────。
[弔うような間は隙になる──ここでは>>160。呻く影へ向けて走りながら、その姿に向けて厚刃の曲刀を構える。]
[夜闇に紛れる姿は煙幕に飛び込み互いに白を背負う。援護の銃を構える姿にどう映ったか>>167。その身形は常に前線に身をおく者であれば、>>0:119 視線見交わした事もある相手だ。]
── はああああああ!
[横薙ぎに煙を裂きながら、強く声を張り上げたのは、馬の耳に届く音を軽減する為だ。直後に、破砕音と共に周囲で馬の嘶きと怒号が響き渡った。]
[そのまま馬が暴れる前に強く手綱を引いてそれを制する。]
──つれないな!
[>>129 逃走のために到着したらしき馬で逃げる影の呟きに
短く笑う声を返す>>168。]
[挑発に乗る相手ではないだろう。それと知りながら声を投げた。
逃げる影の後を追いたてる背で>>196 散会の声を聞く。]
────。
[そのまま過ぎ去る足元に転がる死体に、一瞥ばかりをくれる。
一瞬ばかりの交錯に奥歯を噛み。視線を前方に向ける。]
チッ
[後を追わせぬように横合いから飛ぶ牽制の銃弾に足止めを食いながら舌内をひとつ。]
(……今、仕留め切れなかったのは、
後が痛そうだ。)
[口には出さず思うだけに留め、未だ騒がしくある駐屯地内を*馬で駆け抜ける*。]
― 氷の橋付近・B ―
弾はじくの得意だったからな…。
当たっても弾いても問題のねぇ、
あんたに相応しい特別製だ。
[>>215被弾、もとい被雷したシロウに近づく。
弾は直接身体に触れてはいなかった為、
どれほどのダメージを追ったのか、傍目にわからず
警戒しながらの接近だったが。]
―――うわっ!?
[>>217急に立ち昇った煙に、視界が遮られる。その僅かな隙の間に、その場に居たはずのシロウの姿は既に無かった。
背後で構えていた部下が数名、後を追おうと橋へと向かうが。]
深追いするな!
シロウ・ファーイーストは捨て置け。
作戦変更。
これより氷橋の維持の為、工兵並びに技官の援護に入る。
動けるものは援護につけ!
[剣を腰に収めながら、馬の元へと走ろうとして。
がくりと膝が落ちた。]
…ッ、ってぇ。
[>>214小太刀で切られた膝下裏が痛んで落ちた。
膝下の色が替わる程の深手だが、まだ曲がる。歩けなくはない。]
やってくれてんなぁ…。
[仕留め損ねた事を嘆くべきか、この程度で済んで良かったのか。
布で縛り応急手当だけすると、軍馬の背にのり向かうは工兵隊の元。]
/*
ワタシノタメニアラソワナイデー (カタコト)
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ログが直視できんwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
うぇwwwwwwwwwwwwうぇwwwwwwwww
[通信機より幾つもの情報が流れてくる。
中でも驚かされたのは、シロウ・ファーイースト離反の報。]
なぜ、─── …。
[底知れないものを感じてはいても、
シロウが公国につくことなどは、考えもしていなかった。
あるいは、考えようととしなかった、が正しいか。]
せんせい、俺は…。
[戦いたくない。
軋んだ胸を、強く押さえる。]
[胸に重いものを抱えながら、体は戦いへと向かっていた。
準備を整えていた部下たちを整列させ、
自身も剣と盾を手にして馬に飛び乗る。]
第3胸甲騎兵隊、出撃する!
[部下へと投げる声は、迷いを隠したもの。
馬の腹を蹴り、戦場へと駆け出せば
重い馬蹄の轟きが後に続いた。**]
― 氷の橋 公国側岸壁付近 ―
ラウエンブルク隊援護に入る!
斥候隊が戻るまでもたせろ!
[>>216事前のヴィンセントと中尉のやり取りは知らず、必死に橋を死守する小隊に加勢し守りに入る。
シロウのおかげで人数は減っていたが、精鋭の追加は陣の安定に一役買った。
どこかに居るのだろう、旧友の安否は気にかかるも、
ノトカーに「頼んだ」と言った以上、今は責務を果たすに専念する**]
[カレルの声が聞こえれば>>*23、ゆっくりと頷く。]
あぁ、頼む。
特に、斥候隊の安否がまだ確認出来ていない。
[そう言葉をかけながら。
自らも馬を走らせ、脳内でシュヴァルベの地図を描き、計算を張り巡らせていた。]
[ブラオクヴェレ隊へと斥候隊の補助の指示出しを行いながら。
自らは僅かに迂回路を取り、騎乗したまま浅い位置での渡河を試みていた。
率いるは、公爵家の騎馬親衛隊。
自らの手足のように動く集団でもある。
幸い、いくつも騒動の声が上がっていて、それ以外の地への視線は手薄になっている。
暗がりの中、多少時間はかかりはすれど、川を渡りきれば。]
行くぞ。
[橋とは全く違った方面から、上がる炎へと馬を駆けさせた。]
申し訳ありません。
シロウ・ファーイースト逃しました。
おそらくは橋向こう、公国側へと逃亡した模様。
[移動の最中、仕留め損なった事を報告する。]
ラウエンブルク隊はこれより
工兵隊、ならびに技官の援護に入ります。
――補給部隊付近――
[向かうは、襲撃予定だった補給隊の位置。
斥候隊が戦闘中であれば、それを背後から叩ければ、と。
だが、炎上がる地よりも先に人影を認めれば>>220>>223
馬上から、低く誰何の声を上げた。]
――――――……誰だ。
[暗がりに目を凝らす。
よもや、此方まで斥候部隊が逃げ延びているとは思い難い。
おそらくは、敵――そうあたりをつけ、腰のレイピアをすらりと抜いた。*]
/*
………何のために橋がかかったのか。
てかこれウェルシュ可愛そうだろうよ…。
ウェルシュ責任どう取らせる気よ…。
/*
でもなー。斥候隊の方は、カレルに向かわせた方が美味しいと思うんだよなぁ。
そういう指示でも出してるしなー。
となると、どこか遭遇考えると、ここかなぁと……。
人数的に。
うー、本当うまく動けんな。ごめん。
……。
[ぎり、と覆面の奥で歯噛みする。
一瞬の後に、双眸から痛みは消え、酷く静かなものに戻った。
疾駆は、易々とは止まらない。
男は彼の馬を避けるように、斜め前方へと騎馬を駆けさせた。
橋まであと少し。
抜いた剣を抱え込んだカサンドラの喉元に当てる。
実際は刃を避け、慎重にフラーを押し当てた其れは、彼の角度からは女の命を質にとっているように見えただろうか。
――併走する男の側に、ちらりと目をくれる。
彼の隻眼は男の行動に、ほんの一瞬、怯んだ様に見えた。]
――、…っ、……
[橋の手前――ドライアイスの霧は、帝国工兵らの努力により散り散りになっている様子だった。
代わりに吹き荒れる吹雪が、辺りをきらきらと夜闇に輝かせている。
蹄の音が乱れる。
狂うような冷気が、男の白馬を襲い、怯ませていた]
――『猫』、伏せていろ!
[早口で囁き、手綱を荒々しく掴んで鐙を踏みしめる。
間に彼女を挟むようにして、更に前のめりに騎乗の体勢をとった。]
…………そう、か。
致し方あるまい。相手が相手だ。
[ジェフロイの報告>>*25に頷きながらも。
なるほど、それは此方方面に向かっているということかと思えば、苦笑いが零れた。]
工作隊と技官の保護、並びに斥候隊帰還ポイントの確保を。
現場の指揮は貴公に任せる。
[そう指示を出し。
自らは目の前の相手へと意識を集中させた。]
/*
ひとりごとが一人でもりあがっててきもいです!!!
うん、いや。別に一緒に死ぬわけじゃないんだよ。
同じ日に落ちるってだけで。
(システム的には後追いなんだが)
そ、そうか、イイオトコ号ならそりゃ落ちるよな…
おにゃのこ乗せるわけないし、
しかもノトカーのラブい人だもんな…と納得した俺であった
[通信より伝わるのは、それだけではなかった。
カサンドラが攫われたという報、
奇襲部隊の撤退が遅れていること、
そして、公国軍を指揮している者の名───]
トール先輩が、
[…それは後だ、と手綱を強く握りなおす。
それでも、あの日のことを思い出さずにはいられなかった。
初めて彼と手合わせした日の、剣の重さ、眼差しの真っ直ぐさ、
─── 見上げた笑顔の眩しさ。]
…っ。
[いちいち感傷に浸っていては、戦いなどできない。
噛み締めた歯の間に思いを磨り潰し、戦場へ向かう。
ジェフロイがシロウを捕捉したとの報は聞いていたから、
真っ直ぐにそちらへと向かった。
ジェフロイの力量は信頼していたけれども、
同時に、一人では勝てないだろうとも踏んでいる。]
― 氷の橋付近 ―
[追いついたのは、戦いの最後の局面だった。
膝をついたシロウと、近づくジェフロイの姿に
複雑な感情が胸を過ぎゆく。
次の瞬間、ふたりの間に煙が弾けるのを見て息を呑んだ。]
……、 大佐!
[ジェフロイを階級で呼んで駆け寄る。
シロウの名を呼びそうになったのは、押しとどめた。
側に行くより先に煙は晴れ、シロウの姿が消え失せる。
微かに息を吐いたのち、ジェフロイの無事を確かめた。
彼が足に痛手を受けているのを見て眉を顰めたが、
意見するようなことはせず、ただ動けることだけを確認する。]
我々も向かいます。
[シロウは逃げたようだ、と理解した後、
ジェフロイの部隊に併走して氷の橋へと向かう。]
ボウガン準備。
友軍の撤退を援護する!
[氷橋の近くには白い靄が立ちこめている。
視界を塞がれるのを嫌って橋から少し離れて隊列を組み、
炎に照らされた対岸を狙って攻撃を開始した**]
― 氷の橋付近・B ―
なるほど、ご丁寧なこった。
[特別製の弾丸、という言葉>>230に苦笑いが浮かぶ。
小太刀を直前まで握っていた左腕は、完全に麻痺して動かない。
右手と両足は無理をすれば戦えないこともないが、いつも通りの動きは不可能。
いまだ警戒しながら近づいてくるジェフロイと、銃口をこちらに向ける騎兵たちを睨みながら煙幕を張れば。
白煙の向こうから驚く声>>231。
騎兵たちがいた辺りから銃弾が数発放たれたが、煙が上がるとともに当然移動していたから、大半は掠りもしない。
数発、表皮を掠めるが。深手にはならない。
煙が消えるまでのわずかな隙に、先ほど取り落とした小太刀を拾い鞘に納め。
微かに震える右手で、ベルトに差していたナイフを抜き、近くに居た騎兵の喉があるだろう空間へ気配だけをたよりに投げ、馬を奪う]
[悲痛なノトカーの叫びが聞こえていなかったわけではない。
だが、それに反応する余裕はない。先ほどは向かえが見事なダイビングキャッチで助けてくれたが、次の落馬は本気で死にかねない。
その判断は、自然に――命が惜しければ何もしゃべるな、おとなしくしていろ、と指示されているように見えただろうか。
言われるまま伏せ、今度こそ振り落とされないように、じっとしていた。
冷たい吹雪に、向かい風に身を切られそうだが――]
[
「カサンドラさまああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」の見知った部下の悲鳴に、再び橋に戻ってきて、そして公国側へ渡りついたということを、把握した。]
/*
ほむ。カレルがそっちに行ったか。
なら、やはりソマリ救出が良かったかな。
にゃー、難しい……。
ジェフロイ先輩、ごめんなさい……。
― → 公国軍拠点へ ―
追撃はなし、か。橋の維持を優先したな。
……いい判断だが、おかげで助かった。
[奪った馬を、公国側の拠点があるだろう方向に走らせたまでは良いが。
手足の痺れはじわじわ悪化しており、振り落とされないようにしがみついているのがやっとの状況。
この状態で追撃を受ければ、さすがに死を覚悟せざるをえなかった]
後の問題は……拠点についても、疑われて殺されかねんことか。
[自分がスパイとして帝国軍に所属していたことを知る者は少ないが、偵察兵などに帝国軍の一員として拠点にいる姿を見られていた可能性はある。
戦闘の混乱に紛れて潜入しようとしている破壊工作員などと疑われたら困るなー、と。
馬にしがみついたまま、ため息をこぼした]
……こんなときでも、たてがみはきもちいいなぁ。
[現実逃避の呟きがこぼれる**]
[“返事は無し、か――…。”
内心でそう呟きながら。>>253
相手が鞘から剣を抜いたらしき音に、こちらも二刀を抜き放つ。
馬上で足のみで馬を抑え、両の手に剣を構える。
馬が近づけば、前に出ようとする部下を制し。
牽制にとスラリ、レイピアの切っ先を突き出した。]
此方の人数が目に入らぬ訳でもあるまい。
命を無駄にす――――…
[降伏を求める声は、鋼に反射する炎の光に照らし出された顔を見た瞬間、霧散した。]
強くなければ、生き残れないからね。
[笑顔のままに。声も以前よりは明るくみえるもの。。
その胸の奥底にあるものはださない、最後に泣くところを人に見せたのはたぶん、あの時以来で……]
元気を取り戻してもらえるなら、うれしいかな。
[トールの表情に柔らかさが戻るのを感じれば、嬉しそうな笑顔を返していた。
この身も心も血にまみれ、老いも若いもなく築き上げた数多の死体の道を歩んだ者であっても、まだヒトであることは失うつもりはない]
― 開戦前 シュヴァルベ ―
[講演の仕事が終われば、再び馴染みの家や店に顔を出す。
ラムスドルフ家、いつも廃棄品を分けてくれていたパン屋さん、それから、下宿の女主人をやっている――]
[いつものように、菓子折りに仕込んだレポート。
それから、世間話をいろいろと……。知らなくていいことをこの上司は教えなかった。自分預かりとはいえ、毛が生えた程度の素人を使っている自覚があるのだから]
『いつも安月給で頑張っているのネェ。貴方、何か欲しいものは無いノ?』
私に好きなだけ研究させてくれるパトロンと、それから私の作ったモノを使ってくれる人、かな。
『ソウ。今は帝国でよろしくやっているケレド、今公国で、今以上の職権が与えられたら、貴方何をするノ?』
――先ず、私の親の遺品を奪った奴からそれを回収する。
『アラ怖い』
[公国出身であり、かつ出自まではっきりする唯一の――親の遺品を持つ、男は口元に手をあてて野太く笑う]
それから――
馬がいらない車を作りたいな。グレートヒェンに車椅子を作ったときに、誰かに押されないで走れる車があればいい、と思ってな。
こう……銃のように、気体の膨張で運動エネルギーを生み出す、仕組みをだな。
大砲などの大型兵器はブレイクスルーを向かえなくても、鉄の精錬技術と火薬の濃縮さえちゃんと行えば――下手すれば、1,2年先にでも実用化するんじゃないか?
[ジャンがペンと紙を出したから、簡単なアイデアを記してゆき――戯れだ、といってソレを渡した*]
― 氷の橋 公国側岸壁付近 ―
……っ …さすがに、このままだと厳しいな…ッ
[霧が目印になったのだろうか。
時が経つにつれ、陣へと迫る公国兵の数が増えていく。]
―――立ち去れっ!
[迫る敵兵のサーベルを受け流し、身体をひく瞬間に大きく片手を薙ぐ。肉を裂く鈍い感触。
相手がバランスを崩した所を狙い、姿勢を低くし、勢いよくカットラスを突き立てた。
刃先をずらすと生暖かい水が頬を濡らすが、怯む様子もなく引き抜き、先ほどまで人であった物を後方へと蹴り倒す。]
[数歩下がり、再び武器を構え直す。斬撃・刺突両用として対応できる幅広の片手剣は、湾曲した形状を持ち、陸兵の使うサーベルよりやや短い。柄の所には、今は存在しないロストルム帝国海兵隊の紋章が象られていた。]
――まだ、斥候隊は戻らないか!
[乱戦の中、斥候隊が向かった方角の兵へと声をかけるが、見る限りでは返事をする余裕すら見られない。]
まずい…このままでは崩れる…っ!!
[帝国の兵士たちが次々と斬り倒され、陣の一角に綻びが生じる。助けに行く余裕はない。]
ラウエンブルク隊援護に入る!
斥候隊が戻るまでもたせろ!
[精鋭部隊の登場に仲間の歓声が聞こえ、崩れかかった陣地が瞬く間に再構築される。
油断なく剣を構えながらも、ぎりぎりの所で踏み留まれたことに*安堵した。*]
[声に気づいた瞬間、手綱を引いて馬の歩みをとめる。
目の前には煌めくレイピアの刃。
そして、この5年間ずっと忘れることのなかった、その人の姿]
ヴィー…………
[卒業式の日はまだリエヴルと呼んでいた。
それがいつの間にか、リエヴィーと呼び名をかえて、
最後にはヴィーとだけ呼ぶようになっていた。
その当時のまま、呼んで]
[一瞬だけ、何かに耐えるような表情を見せて、
ぐっと剣を握る手に力を籠めて、
レイピアの刀身に合わせる]
……帝国の指揮官が、わざわざこんなところまで出てくるとは、ね。
[ことさら冷静さを装って、口にした。
また胸の奥が痛んだ]
>>*25
ラウエンブルク大佐……
ありがとうございます。
助かりました。
[短く、ジェフロイを指名して礼の言葉を伝える。
通信を共有する者には、通信手段を持つ兵の一人が橋の防衛に当たっている事が初めて判明したかもしれない。]
― 戦場を駆け抜けて ―
[朦朧としていた意識が覚醒を促されるのは、馬から下ろされてからだった]
気持ち悪い……。もう、馬は一生乗りたくない……
[何度目かになる言葉を吐き捨て]
……ここは……?
私は、どうすればいいのかな
身代金が支払われるのを待てばいいのか
……あと、失礼だが。貴方と会ったことがあるような気がするのだが……士官学校の卒業生か?
[他に、男性と知り合いそうな機会が思い浮かばなかった*]
[懐かしい姿。
懐かしい声。
懐かしい呼び方。
そんな風に自分を呼ぶ人は、一人しかいない。]
――――――……ぁ……、
[味方を救出し、敵を屠る為にここに来たというのに。
レイピアの切っ先が、僅かに揺らいだ。]
[ずっと、逢いたかった。
何度も夢に見た。
逢ったら色んな話をしよう。
たっぷりと甘えよう。
そんな風に、色々考えていたはず、なのに。
いざ、こうして――しかも戦場で対峙すれば、何も、言葉が出ない。]
―氷の橋、公国側―
[吹きすさぶ吹雪を潜り抜け、力強い蹄が公国側の大地を踏む。
髪の先を凍らせながら、ふるりと頭を振り、男は覆面を引き下げて声を上げる]
――作戦成功、此の侭、後方隊に合流する。
対象の保全を優先。
[橋向こうで敵兵を相手にしていた同部隊の傭兵が、次々に了解の声を上げた。
兵たちは、あるものは交戦しつつ、あるものは腰に下げていた残りの白煙弾をいくつか放り投げ――魔器により直ぐに蹴散らされてしまうであろう故、恐らくは足止め程度にしかならないだろうが――やがて、いくらかの人数が一隊へと合流した。
部隊の人数は、多少減っている。負傷している者もいたが、まずはここから離れることが先決だった]
負傷者は真ん中に進め。
……本隊は交戦中か。あちらに助力を求めるわけにもいかんな。
/*
打つならここでやらないと、もうエンカウントしないと思うんだよね……。
ううむ。敵で取り込みたい人か、味方に打ったほうがいいのかなぁ……。
[が、トールの言葉>>266を聞けば。]
…………それは、お互い様です。
公国の太子ともあろう方が、こんな人数で……、
……………………不用意、すぎます。
[切っ先をあわせながらも、その面に浮かぶのは、何故か説教じみた表情。
自分のことを棚に上げ、本気で言っている。
せめて、もっと大勢で対峙したなら、直接彼と刃を交えることなどなかったかもしれないのに。]
――『猫』、安全な所まで運びます。
少し居心地が悪いかもしれませんが、ご容赦ください。
[彼女が馬を苦手とする事までは知らなかったが、明らかに小柄な体は、がちがちに緊張しきっていた。
後方部隊へと合流し、無事、彼女を馬から下ろすことができたのは、更にその数刻後だった*]
[多人数を相手には、少々荷が重くはあったがそれを求められるのならばこなすのが自分の使命でもある。
無言の命を受け取りながらその影と、再度聞こえた声>>225に…思わず一度固まりそうになる。
まさか、その地位にあるべき彼が前線のしかもこちら側へときてるとは思いもしないのが一番の原因だった。
互いに無茶をしてくれる、似たもの同士かとかいろいろなものは胸にしまい、呟きはしっかりと耳>>265にしていた]
トルステン准将、それ以上前にでないでください……
[かける声は短く小さく、けれどもはっきりとした声で。
銃口を向ける先は、敵の将の頭へと向ける。
かつて、剣術を学んだ師とも呼べる人へと]
― 回想・何度目からの食事回 ―
生憎、私に回ってくる予算が少なくてな。
まあまあ、これはいつも御飯を奢ってくれる友人への感謝の印と思って受け取っておいてくれ。
[懲りた様子はなかった]
そう、特別製だ。
科器の銃と魔器の銃で異なる点はいくつかあるが――発射機構が異なる。
科器は火薬を爆発させ弾丸を打ち出すが、魔器の銃は、魔力を風ににして加工した貴石を打ち出す。
これは魔器でありながら火気と同じように、薬莢の役割を果たす「紙」を使っていてな。とはいっても、「紙」に小さな魔法陣を「印刷」しているだけなのだが――まあ、通常の魔器と同じように使えるが、推進力が改良されている。その代わり、暴発の危険が付きまとう。装填するときは、他にゴミが入りこんでいないかよく確認するのだぞ。
[と、1ケース分を渡し、使用感を聞き、また作ってと――そんなことを繰り返したか]
― 公国補給部隊:離脱前 ―
[ベリアンの声が聞こえ、目を見開いた。
居るのか、ここに。
いくつかの戦場でほんの僅か交錯した視線は、常に血の香りを纏っていた。>>226
彼に見つかればただでは済まない。特に、今のソマリでは――…]
――……集団デートはしない主義なんだよ、悪いなッ!!
[煙幕の中。
自分の場所と方向を晒すように、あえて軽口を返す。
牽制のために放つ銃弾は、徹底して馬と混乱とを狙ったもの。
できる事はここまで、後は――……*]
[懐かしい相手を前に抱いていた甘い考えは、続いて聞こえた声の前に、凍りつく。
小柄な姿。太刀筋。その容姿。
調べた結果、当然思い浮かんでいた姿ではあったが。
彼女が腰に提げたレイピアを見れば、一瞬で表情が強張った。]
………………そう、か。
やはり、お前が“天使”、か――…。
[銃口を向けられながら、くつくつと笑みを浮かべる。
銃口の前に立ちふさがるように位置取った親衛隊員達までが、驚いたように視線を向けた。]
……そうか。
俺のこと、もう知っていたのか。
仕方ないだろ。
こっちにも都合があったんだ。
[確かに不用意ではあった。
リエヴルへの相反する想いから逃れたい一心で飛び出して
今は銃の携行すらしていない。
それに護衛の一人もつけず単身で飛び出したのだから。
そのあげく、当の本人と逢ってしまうのだから
それこそ神を呪うしか無い]
……。
[続く言葉には、表情を変えぬまま片膝を突く。
胸に手を当てて、淑女に、そして目上の者に対する古い礼の形を取り、首を垂れた]
――ご無礼を仕りました。
私は竜騎兵連隊第二特別分隊――外国兵部隊に所属する、スーリヤ・クロイツ・ウーツと申します。
此処はフェーダ公国の拠点基地となります。
こちらにて公国軍前線基地司令部将校、及び情報局所属の将校らと、ご面会頂く手筈になっているとのことです。
[士官学校の、という言葉は、遇えて黙殺する。
自分は目立たない生徒だったはずだ。彼女の印象に残っていないのなら、それが最も都合がよいだろう、と。
顔を上げ、元通り立ち上がって仕方なそうに付け加えた。]
最も、今はまだ落ち着かない状況のようですが。
………私もこちらに傭われたばかりの身で詳細を理解はしていないのが実情です。*
[そういう甘い状況ではなかったらしい。
フレデリカがリエヴルの養父母を殺害したことは、
リエヴルの耳に入っていたのだろう。
仇という言葉が耳に入る]
いいのか?
お前らが一歩でも動いた瞬間。
あの銃がお前らの指揮官を撃つぞ。
[剣を構えた騎兵たちに牽制をする]
― 帝国軍前進拠点 ―
ブラオクヴェレ大尉。
[振り返った先にいたのはかつての同級生。>>221
複雑な表情になってしまうのは、上官に何度か出されてきた名前の主でもあるからだ。
逃げ出そうとも見える動きに目を細め、けれど留まり懐かしい口調で名を呼ばれて肩が強張る]
ああ。ここは両国の最接点で、一番の危地になりそうだから。
まだ上を目指すには最良の場所だろう?
[外務大臣襲撃失敗の責任は「任務そのものがなかったことにされ」有耶無耶にされた。けれど事実が消えるわけではなく、これまで以上に形振り構わぬ働きが必要になった。
以前より固い態度で答えてから、肩の力を緩め]
私も、またカレルと一緒に戦えて嬉しいよ。
[少しだけ崩した言葉で答える。
脳裏を過ぎるのは、開戦直後に一緒した作戦と、6年前の進級試験。後者が呼び水となる痛みを堪えるために二三度瞬きをした]
…………。
……そうだね。
[数拍の沈黙を挟んでから、低い声でそう紡いだ。
苦い声からして、カレルもそれが出来ると無邪気に信じているわけではないだろう。
けれどそれで、軍学校では学年内でも一際輝いて見えた彼が軍の中では何故伸び悩んでいるのか分かった気がした。
だから、どこかでまた彼に期待をしたのかもしれない。自分には出来ないことでも彼ならもしや、というように]
……全てが終わったら。
そのためにも生き抜こう、大尉。
武運を。
[ゆるりと答礼を返して立ち去る背中を見送る。
注がれていたのは、遠くを映す空虚な視線だった*]
/*
斥候部隊が戻るまで橋を確保してくれている
帝国諸君の姿を見るにつけ、
へたれな斥候部隊長でたいへん申し訳ないという気になるな…。
/*
わ!フレデリカから飴をもらっている。
ありがとう妹!
そして、僕のフラグ探知機は、妹とディークが仲良さそうなことを探知している…大きくなったね(ほろり花嫁の父状態)
*/
残念だよ、とっても。
[彼の向ける言葉も憎しみも全てその身に受け止めながら]
リエヴルなら、光になり得る人かと思ったのに。
[いつか、感じた、人を率いるべき人だとそう思った彼を、今はその影も感じない。
そうさせた原因の一端は自分に確かにあるのだろう、だからそれも全て受け止めよう。
現実はそんなものだから、それでも……投げ出すことは許されないから]
………………都合?
[指揮官が単身様子を見に行くような都合とは、何だろう。>>280
トールの考えなどわからぬままに、戦術的な考えを巡らせる。
だが、トールがフレデリカの言に従うと見れば>>284
唇から、小さな溜息が零れた。]
…………………………そう、か……。
[トールとの思い出も、また、養父母が育ててくれた紅茶と共にあった。
自身の育て親のことを知る彼であっても、やはり、フレデリカに味方する。
――…既に、彼は自分の味方などではないのだ。
それを、改めて思い知らされた。]
……このたびの任務、ご苦労だった。
よく、隻眼の英雄ラムスドルフの手から逃げ延びれたものだ。流石に肝が冷えた。
[洗練された礼に、こちらは軍人としての敬礼で返す]
[ヒンメルの印象は――どうしてもテストの一件と、スイーツカフェの件が大きかった]
そうか。新参もの仲間がいて心強い。
私も、公国に来るのは――ああ、そうか。
もう、15年ぶりになるのだな。
[そう、小さく息をつき]
落ち着いた。大丈夫だ。
では、挨拶に行くとしよう。
[襟元についた、帝国軍の階級証と、技術局の腕章を外し、ポケットに入れた。
1人だけ、帝国軍の軍服を身にまとって、遠慮のない視線に晒されても、小さく首をすくめるだけだった]
[トールの言葉>>286に、くすり……笑みが零れる。]
…………見くびっていただいては、困ります。
[僅かに足を動かし、小さく鐙を鳴らす。
それを合図に、傍らの騎兵が魔法銃の引金を引いた。
どこかに狙いを定め、打ち出したものではない。
ただ――……瞬間、光が弾けた。]
[親衛隊は鐙の音を聞いた瞬間に目を閉じ、すぐさま動いていた。
リエヴル自身もまた、跳弾を回避すべく即時に馬を跳ねさせ、そしてフレデリカの元へと。]
――――――……、
[無言のまま、
銃を構えた手めがけ、左手にしたマンゴーシュを斬り上げ。]
これ以上は時間は割けん。
――――行くぞ!
[声をかければ、統率のとれた馬群は一斉に離脱を計った。]
― 公国・前進拠点 ―
[振り落とされないように馬にしがみつきながら。時折、震える手でなんとか手綱を操り、違う方向に馬が進まないように調整していれば、なんとか前進拠点へとたどり着く]
――ドガガガガガガガガッ!!!!
――ひひひひーーーーん!!!!
[馬を止めるだけの力が残ってないため、暴走モードで疾走する馬がそのまま、まだ顔色が悪い誰かさん>>290と、レモン水を手配する傭兵さん>>282に向けて突撃していくような気がしたが、きっと避けてくれるよね!!!!!
もしかしたら、誰かさんの馬嫌いを悪化させるかもしれないけど]
― 残していったもの ―
[カサンドラ=レイヴンウッド軍事技術局主席代理が、帝国拠点へと持ち込んで残していったものがあった。
驚くほど少ない私物の数は、本人の生活を反映してか。
それとも、兵器の発動さえ終われば前線から引き上げる予定があったからか。
その中で異彩を放つものが一つ――ワインケースである。
木箱に直接描かれたインクは「ジェフロイ 大佐昇進祝い」と、本人の筆跡で書いてあった
>>3 のお返しかのように。
そして―― 一通の手紙が、お守り袋の中に入っていた。
宛先は、「親愛なるグレートヒェンへ」
数年前に書かれたまま、投函されずにいたものだった。封は破かれていない*]
/*
予告どおり、帰宅は22時、下手すると23時を回ります。(´・ω・`)
徹夜で追い付いたとしても次の日寝てる間にきっとわかめはまたのびるのだろう……
/*
アッ、間違ってた。
>>289の呼びかけまでは、カレル、じゃないか!
空虚な視線が映してるのは、帝国軍の大尉ってことだったのに。うあー。失敗したorz
で、これはリエヴルついてく流れかと思ったけれど、川を馬で渡れるように頭が切り替わらなくてごめんなさいorz
こういうところが頭固いから動き悪いんですよね。でも納得できないまま動くと泥沼に嵌るので躊躇してしまう。
あと、シロウ。B村でそれ>>301はありなのですか…?
他の方にも意見聞きたいから、エピ用にメモ残しとして。
よし、気分切り替えて行きます。
[リエヴルが合図をした瞬間、ぱっと光が弾ける。
咄嗟に目を閉じる。
その隙に素早く動いたリエヴルと
彼が率いる部隊に対処しようがなかったが。
目を開くと、琥珀色の目と視線がぶつかる――]
ヴィー。受け取れ。
[ポケットから手を出して、
リエヴルに向かって何かを放り投げた。
一つはあの時、渡せなかった白金の指輪。
指輪の裏側には、文字が刻まれている]
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
なにやってんですかこのひとたちwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
おいwwwwwwwwwwwwwwwwwww
そしてシロウwwwwwwwwおまwwwwwwww
―少し前・公国後方城砦にて―
[――傭兵として後方城砦にたどり着き、慌しく奪還作戦の策を練った。
永久水晶と氷塊石、ゴム風船、布袋、水。
慎重にそれらを組み合わせて白煙弾を作り上げ、全て出来上がったのは夜に差し掛かった頃。
その数時間後には開始する作戦を前に、与えられた兵舎に戻った]
……。
[荷物に隠していた指輪が光っているのを見つけたのは、その時だった。
作業の為に外していたそれを持ち上げ、ゆっくりと薬指に通す。
兵舎の一室はがらんとし、誰もいない。
慎重に辺りを見回してから、寝台に腰掛けた。
ゆるく息をつくと、魔石を軽く捻り、保存されたメッセージを確認しようとする。
こまかな文字が、魔石の表面に浮かんで、瞠目する。
――イェン=サラーの認識番号。]
『――……明日は』
[ゆっくりとした抑揚の、懐かしい声が流れ出した]
『明日は、何が食いたい?』
[――メル、と。
柔らかな響きで紡がれる続きが、聞こえる気がした。*]
[そしてもう一つは――
ギリアンより持ち込まれた、ローズクオーツの通信機
もちろん敵の指揮官に渡すようなものでは、どちらもない。
リエヴルのこと。
リエヴルの養父母のこと。
フレデリカのこと。
開戦以来、感情は千々に乱れて、
ひとつの方向に向いてくれることはない。
定まらないその心が、
彼を敵として見定めながらも、
一方では思いきれなくて――]
/*
恋矢の方向については、
特に気にしていないよとはトールに。
好きなところに打つ権利はあるのだから。
問題はその後だけど…
繋がった後でどう持っていくんだろう。
[迫る彼に向け引き金を即座にひく。銃弾は不幸にも後ろにいた近衛兵の一人に当たることになったが。
馬首をめぐらせ横へと、迫る彼に応じるようにし、馬同士が接触するのではないかと思える距離に彼が一瞬止まる。
お互いの手も届く距離、呼吸や鼓動さえも、これが恋人同士だったならばステキな再開だったのだろうが]
ああ、遺言伝えるよ。
[切り上げてくるマインゴーシュ、その太刀筋を腕をわずかにさげて…、
以前ほどの脅威を感じることはなく、撤退をするらしきこともあわせ少しばかりの余裕を見れた]
― 回想・海!! ―
[釣竿を手に、どっかの生徒会役員さんに飲み物のお代わりを「今度は珈琲でよろしくなー」などと要求していたところで。
ふと、ずらりと並べられたスイカが目に付いた]
んー?
なんだ、スイカ割りか。
アレも、やりこめば結構いい訓練になるんだよなー。
[見本みせてやる、などと言って。通常の目隠しよりはるかに長く太い帯で、隙間などないくらいにがっちり目隠しをさせて。
ついでに、ぐるぐると{4}0回くらい念入りに回転させてから、木刀を持つ]
視界を奪われた状況でも、訓練すりゃーこれくらいはできるようになる。
覚えとけー。
[その腕を追いかけるようにし情報へと腕で制しながら、彼の側へと体を寄せる、呼吸が届く距離、触れ合う距離。顔を触れ合わせることすら叶うのではないかという…
馬上で本来このように密接するのは危険ではあるが、攻撃のため彼も一瞬とどまる今だからこそそれを行うことができた]
光を、生きて護ってほしいって、さ。
[その遺言主が誰かは、察しのいい彼ならばすぐにわかることだろう。
そして光が意味することもおそらくは…]
[回転させられ終えた頃には、用意されていたスイカとは正反対の方向を向かされていたが。
がっちりと隙間無く目隠しされて暗闇に包まれているはずの頭を左右に幾度か揺らしてから、迷い無くスイカへと歩み寄り、木刀を一閃。
ぱっかり真っ二つにしてみせた]
ラヴィとスノウは、スイカ喰うかなー?
[さらにもう3回ほどスイカに向けて木刀を振るい、噛み付ける厚みにしてから。
それらを2切れ手に、目隠ししたままでもふーずのいるパラソルへと献上しに向ったのだった]
――人間業じゃなさすぎて見本にも参考にもなりません、先生。
[そんな台詞を吐いたのは、当時まだ1年生だったカシムあたりだったろうか]
[離れる前の彼に決別の口付けを彼の頬に、
そして離脱を図る彼を追いかける意思はなく、トルステンを護るべき位置へと]
さよなら…
[呟いた言葉は、トルステンに聞こえていたかもしれない]
/*
フレデリカwwwww
くそう。
今しかチャンスないかもって、判断力鈍らせたかなぁって思ってたのにwwww
そんなに悩まなくてもいいかもって思ったじゃないかwwww
(それとこれとは別問題の気もするが)
/*
でも、まあ判断力が鈍ったのは確かだ。
あとからやっぱりここに打ちたいと思っても、接触出来ないと渡せないからなぁ。ものだと。
[自らの太刀をいなすフレデリカの技>>314は、それもやはり、自分が教えたもの。
皮肉なものだ……と、苦笑いを浮かべれば。
間近で、声>>316が聞こえた。]
――――――――光……だ、と?
[声が、震える。
自分から安息を、その光を奪っておいて、
お前がそんなことを言うのかと。
その言葉に、咄嗟に何を返すことも出来ず、苦々しい表情を浮かべていれば。]
― 回想/4年前・少女殺害事件 ―
>>0:353
[――……全てが一変したあの日。
よく、一緒に遊んでやった少女が、屍になった日。
良く笑い、良く泣く子だった。
ぐしゃぐしゃに顔を歪めて泣き、差し込む陽のように笑っていた。
甘いものが好きだったから、作ったお菓子をやると、頬を赤くして笑うのだ。
自分達にも、こういう子供がいたら楽しいだろうな。
ヒンメルにそう言ったことはなかったが。
彼も同じことを考えていたのではないか、と。勝手にそんな事を思っていた。
――…行方がわからず、探していた少女が。
物言わぬ躯となって発見されたその日までは]
…………………………。
[事態を理解しても、やはり、何がどうしてこうなったのかがわからない。
どことなく憮然とした表情を浮かべたまま。
無言で、馬首を返した。]
[トールと目があえば、どうしても、胸が締め付けられるような気がして。
すぐに馬を走らせなければと思うのに。
彼の瞳から、目を逸らせなくなる。]
――――――……え……?
[トールの言葉>>308に、思わず手を差し出し、それを受け止める。
掌に視線を落とし、指輪を目にすれば。]
(……嫌ぁあああああ……!!)
[千切れるような少女の母親の悲鳴。
血と汗に濡れたヒンメルの、僅かに振り返った顔。鼻を突き刺す血の匂い。
あまりの事に、ただ立ちつくし、彼の名を呼ぶ]
……メル。な、ぜ……?
[理由は語られることなく。ただ告げられる。
―――…別れを。
二度と会うつもりはないと]
[もう一つが通信機と気付けば、幾分目を瞬かせるも。
それをそのまま、懐にしまい。]
………………行くぞ。
イェーガー隊が心配だ。
[配下に声をかけ、自らもまた、馬の腹を蹴る。]
[……今思えば、明らかに異常だった。
はじめから少女を殺害するつもりなら、少女や周囲に「おにいちゃん」と認識されるほどの関係を作るだろうか。
周囲がわざわざ顔を覚えるほどに?
逆に、事故や、たまたま行き合わせただけであったなら――…
物言わぬ小さな身体を、さらに小さな断片へと変えてゆく必要はないはずだった。
遺体に、彼――…彼ら?にとって不都合な”何か”があったと見るのが、きっと正しいのだろう]
――……ドロシー。
君に済まないと思うのに、俺は君のような子を何人も殺している。
君のお母さんみたいな人も。
[悲鳴を上げる少女の母親の声を、呼吸を。
自分はあの時、絞るべきだった。……躊躇わずに]
― 氷の橋 公国側岸壁付近 ―
[>>252「カサンドラさまああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
橋の近くで作業をしていた技官の悲鳴のような声が聞こえ振り返る。]
カサンドラ…?
レイヴンウッド技術局主席代理なら、確かにさっきノトカーが…
[後方に連れて行ったはず…そう呟きかけて背後から迫る騎馬に目を見開く。>>271
吹雪の橋をものともせず、力強い蹄の音が後方…公国領に向けて凄まじい勢いで突撃してくる。]
――作戦成功、此の侭、後方隊に合流する。
対象の保全を優先。
[覆面の男の叫び声と共に、周囲にいた公国兵が下がっていく。
目を見開き、動くこともできないまま、走り抜ける騎馬に目がいった。]
……―――――!!?
[覆面を引き下げた騎馬の男。その声と姿は……―――]
[知らなくてもいい。
内緒にしてても構わない、と。
それは本心だったが。
間違っていたのだ、と。後に気づいた。
――……自分は、知らなければならなかったのだ。
口封じで殺してゆかなくては、離れられないくらいに**]
[馬を失った人の脚。
速力には自信があれど、
体力面は士官学校時代と同じく心許無い。
そして周囲には竜騎兵の包囲網。
ならば…――自分が、出来ることは。]
十五年――ですか。
まさしく、故郷に錦を飾る立場であられるということですね。
[軍人としての礼を認め、ゆるりと返礼をとる。
彼女が公国に齎した利益は多大なものだ。
――魔石不足の問題があるとはいえ、帝国の技術の要を掌握した彼女が公国に戻る事は、戦線に重大な影響をも与える可能性がある。]
……天幕にご案内いたします。
[帝国軍の制服の彼女を、ひとりで歩かせるわけにもいかない。
先導しようと踵を返した――ところで、]
…おまえは必ず戻れ。
[煙幕の中。
軽口の聞こえる方向へと、届かぬ命を小さく呟く。
斥候は危険任務なのに隊長が先頭に立ち、
よくよく無茶をするからだろう。
元同期のダーフィトはそういう時、
指揮命令系統ガン無視で、よくフォローを飛ばしてくれた>>168。
厄介そうな顔をしながらも、彼はいつも此方を気遣ってくれている。
斥候部隊に副部隊長はいない。
けれど実質、彼がソマリの副官だった。
ソマリが戦場で、自ら目立つ格好をして的を集めているのも。
そうやって味方への攻撃を軽減させることが出来ているのも。
――――背を預かる相手が、確かに傍に居るからだ]
――斥候部隊と合流――
[そのまま馬を走らせ、兵の入り乱れる戦場へと。
敵の即背面をつくように、騎兵によって強襲をかけた。]
ソマリ、ソマリ――…
どこだ!! アホ、返事しやがれ!!!
[かつての好敵手の名を叫びながら、戦場を見渡した。
ついでに違う言葉も叫んでいるのはご愛敬。]
― 現在・公国側拠点 ―
おわっ!?
[カサンドラの髪を飼い葉と間違えた馬がむしゃむしゃしはじめたところで、馬上からどさりと落ちた。
まだ麻痺が残る体では満足に受身も取れず、顔面から真っ逆さまに、だ]
おー…?
『猫』も帰ってたんか、おひさー?
[先方はこちらの事はまったく知らないであろうが、こちらは一方的に知っていた。
地面にぺっしょりと潰れた格好のままでそんな声を掛けたところで、傍らにいた男を見上げ。「んー…?」と[04]秒ほど首をかしげた]
[リエヴルに向けて呟いたフレデリカの声は聞こえていた。
さよなら……。
そう零した彼女の心境まではわからない。
だが、自分が今同じ言葉をリエヴルに告げていれば、
もっと楽になれたのかもしれない。
或いは、リエヴルが今渡したものを突き返してくれれば――]
/*
その背後にいたディークとベリアンについてはどうするの…?無視なの?
都合よくいなかったの?
わりと川岸にいたんだよね??
/*
色んな意義や義務や前提条件、
みんなが組み立ててきた物を壊して我を通すのは、
無茶振りとは言わないんだよ…とだけは言っておきます…。
― 回想・氷の橋付近/B ―
[>>319シロウの言葉はこちらには届かない。
少し違う位置にいたカレルはどうだったかわからないが。]
ブラオクヴェレ大尉か。
[>>248シロウが去った後、気配に呼ばれれば、金色を仰ぎ見る。
カレルの視線が一端、違う方を向いて
そういえば同室だったなと、ふと昔を思い出した。
6年。月日の流れを思い知る。
まだ6年かと。もう6年かと。]
……もう40だろうに、まだ引退してねぇのかよ。
とっとと引っ込んでくれてれば楽だったのにな。
[同じ方を向いて、溜息と共に一言落とす。
40はまだ若い上に年齢を盛ったのは、
皮肉な餞のようなものだった。]
/*
ΣΣすごい死亡フラグが
すごい死亡フラグが・・・・・!!
ソマーーー;;;
俺隊長なんてやりたくねーーよ!!ばかばか!!
― 回想・氷の橋付近/B→A ―
[気を取り直すようにして自らの足を処置し
>>249カレルの申し出には軽く頷いてから、
ブラオクヴェレ隊も伴い工兵隊の元へ向かう。
>>264到着の声に士気が上がったのが見て取れた。
間に合ったかとは内心安堵するが、斥候隊の姿はまだ見えない。
大剣を抜き、馬で蹴り殺しながら時折剣で人を屠る。]
ブラオクヴェレ隊、
ボウガンを斥候隊に当てるなよ!
[夜闇に炎の光はあるが、視界は完全とは言い難いだろうと。
だがほぼ無傷ブラオクヴェレ隊の功績高く。
工兵隊の陣は安定を保つ。]
― 公国補給部隊・停留地近く ―
……何故、ここで准将の声が聞こえる?
[斥候隊のカバーに回り、退路確保のために補給本体近く>>119>>134とは別の一隊と切り結んでいたのだが。
聞こえてきた声>>341に、思い切り顔を顰めた]
……フレデリカ。済まない。
俺たちもいくぞ。
あいつらの援護をしてやらないと。
[傍らのフレデリカに声を掛けて、再び馬を走らせた]
[敵国の将を見送り、しばしの時を置く。
彼が残したものは、トルステンにとって大きなものであることを、察することはできる。
彼が口を開こうとした、そのときを見計らい]
思慕の時は過ぎましたか?トルステン准将。
つい今しがたのことは私の胸にとどめておきます。
ですが、敵将とあったことは報告しないわけにはいきません。
[努めて、冷静に、かける声は今の彼には少し冷たく聞こえたかもしれないが]
それでよろしいでしょうか?
[通信機からの声>>*28を耳にした瞬間の、リエヴルの顔。
そう、それは言うなれば
「やばっ、バレた――!!」
とでも言うものである。]
[敵国の将を見送り、しばしの時を置く。
彼が残したものは、トルステンにとって大きなものであることを、察することはできる。
彼が口を開くのを待ち]
了解。
[返す言葉とともに、彼と共だって馬を走らせる]
[道中、誰とも会う前に少し彼に馬を寄せ]
つい今しがたのことは私の胸にとどめておきます。
ですが、敵将とあったことは報告しないわけにはいきません。
[努めて、冷静に、かける声は今の彼には少し冷たく聞こえたかもしれないが]
それでよろしいでしょうか?
>>*26
了解しました。
これより工兵隊の援護に入ります。
[返事は短い。
意識は向こうに集中しているから仕方がないのだが。]
>>*27
その声…アイゼンシュタイン少尉か。
いや、礼はブラオクヴェレ大尉に。
こっちは大分人数減ってたんでな…。
[工兵隊との合流後、聞こえた声に、一端瞬く。
声の感じから、相手が誰だかはすぐ分かった。
というのも
無事で何よりだ。
斥候隊が帰ってくるまで、もう少し持ちこたえるぞ。
橋を壊す準備は出来ているか。
[朝になれば溶けるとは知っていたが、
なるべく早く橋の破壊が必要と判断していたからだ。]
― 帝国拠点 ―
[ヨダレだらだらの頭で、まさに茫然自失の様子だったが――
聞き覚えのある声と、くたびれたその姿に、ギギギと油のさしていないブリキの人形のように首だけを動かす]
……何故貴方がここに。
トゥーレーヌ侯爵の子飼いではなかったのか? シロウ教官。
― 公国補給部隊・停留地近く ―
ベル、ついてこい!
残りは戻るまでここを死んでも確保してろ!!
[数騎のみを連れて戦線離脱する。
そして炎の色と馬蹄の音に向かって馬を走らせた]
ああ……。
遭遇したこと以外も言われても構わないことではあるが。
……それこそ士気に関わる問題だな。
そうしてくれると助かる。
[彼女の声の冷たさには気づかず、気遣いに感謝した。
尤も何を渡したのかと聞かれても、
通信機のことは自分一人だけが知っていること。
それだけは秘密にしておく必要があるだろう]
え、あ、いや……。
ちょーっと、人捜しを……。
[底冷えするような声>>*34に、僅か怯えながら。
苦笑い混じりに応えた。]
[自分は、養父が自分に呟いた遺言を……、自分に託されたものを彼に伝えた。養父が望んだとおりにできぬ代わりに。
サーベルまでは返す余裕はなかったが、いずれ機があれば返すこともあるだろう]
そのときまでは……、
[誰にも届くことのない呟き]
こちらドーベルニュ、標的地入口。まだ確保は出来ています。
が、聞こえてはいけない人の声がしたようなので。
一部、確認を取りに入ります。
[苦笑混じりの声>>*35に確信を得て、怒りを通り越した声で。
冷たい声>>*34に事態を報告した。
同時にそれは、ギリギリで保っている退路が危うくなる危険性も伝える報告だった]
大丈夫だ、フレデリカ。
……リエヴルは公国にとって敵、だ。
そして公国は……負けるわけにはいかない。
[一呼吸おいて、フレデリカにそう告げる。
言ったところで、見たものが消えるわけじゃないから
彼女がどう取るかはわからないが]
お前が、もし俺を信用出来なくなったら。
お前が、俺を殺せばいい。
ありがとうございます。
敵国の将と、何がしかの交流があったと知れば不信がるものも出るかもしれません。
[そして続く声は少しばかりためらいながら、
微かな振るえとともに]
胸中の思い、深くとまではいきませんが、
わからないわけではありません。
[渡したものがなんであれ、もはや事実は覆らない。
それについて、あえて言及もしなかった]
いや、構わん。
ソマリ――…斥候部隊の身柄を確保したなら、すぐそちらに向かう。
退路の確保は最優先事項だ。
ドーベルニュ隊が動くなら、別隊そちらに回れるか?
[ウェルシュの言葉>>*36に、情勢を見渡しながら。]
[そして一度、かつてを思わせる様子で]
ごめんね、トルステン。
二人で亡命できる立場でもないしね、つらいのはわかるよ。
[見せる様子と口調も、軍人としてのものではないもの。
戦地中では本来見せるべきではないが、他の見るものがいない今だけはと]
たくさんの人が、未来を信じて礎になったことは、忘れずに胸にしまっておいて。
大切なものと一緒でなくてもいいから。
[認識票の入った小箱をぽんと叩く、その小箱にあるものまでは彼は知らないかもしれないが]
誰を、
どちらまで、
ですか?
まさかまた一人前線どころかその先まで出て行った、などという、御身を危険に晒す愚行を犯して軍全隊、ひいては帝国全体の士気を下げるような、司令官としてあるまじき行為をなさっているわけではありませんね?
[普段部下に対して怒鳴り散らすようには言わず、
淡々とした色のない声で尋ねた。
リエヴルの返事が無くとも、
>>*36ウェルシュが現状の大よそを暴露したわけだが。]
/*
やっぱりディークに撃つべきだったかなぁ……。
あああ。もしこういう機会があっても矢を撃つ職業を希望するのはやめよう……。
あ、トールがリエヴルに矢を撃つの把握w
>ノトカー>何か持たせたいなら適当に持たせてくれていいよ!
そしてこっちも予想されてたwwww
うむ……いつの間にか持たせていたということにしよう。
行きましょう。
彼らもこれ以上は待ちすぎて、遠見任務しか果たせぬほど首が長くなってしまいます。
[別に部下の目があるわけでもない、そんな状況でのことではあったが…、
あえて軽口で締め、馬を走らせ続けた]
ヒンメルも久しぶりー。コッチ来てたんだなぁ。
わりぃけど、上につなぎとってついでに連れてってくれねぇ?
ニコラス中佐あたりに、『狼』が帰還しましたーって伝えてくれりゃわかるから。
[教え子たちの顔は全員ちゃんと覚えている。
卒業後の事件の噂も、この男の情報網には引っかかっていたが、そんな些細な事は気にしていない。
なんか事情があったんだろ、くらいの感覚だ。
帝国領や帝国軍に潜伏を続行しているならば、『狼』が誰か伏せたままにしておく必要があったが。
帝国軍を離反し公国側に戻ったのが明らかになった以上、少なくとも(雇い主以外にも)上層部には『狼』=シロウ・ファーイーストという事実は伝える必要がある。
そうしなければ、公国軍に居場所を作れない。
それがあるため、既に『狼』の本名を伏せる必要がなくなった為、先の通信でさらっとフレデリカにも名乗ってしまったのだが。
その辺りの事情をしらなかったようだから、驚かせてしまった]
[ジェフロイの言葉>>*38は、耳に痛い。
正論だからこそ、尚更だろうか。]
旧友を、前線まで、な……。
[もう誤魔化すのは諦め、正直に応えながら。
自分だけじゃないもん、敵の総大将だって単身行動してたもん、と少しふくれっ面になった。]
………………っと。
あぁ、そういえば――…。
[トールが言っていた言葉。>>280
それが自分のこととは思わぬままに、いまだ、誤解したまま。>>295]
………………この一戦、他にも何か狙いがあるかもしれん。
敵の総司令が、単身で前線に向かう都合があるほどだ。
何か、気付いたことがあれば、報告を。
[そう、声を引き締めた。]
>>*32
はい。第五工兵隊アイゼンシュタイン少尉です。
現在、氷乙女前にて公国軍と交戦中…
ブラオクヴェレ大尉も来られているのですね。
お二方の隊が支援に入られているのなら、大変心強いです。
ブラオクベレ大尉も…ありがとうございます。
[今度はカレルを指名して礼の言葉を述べる。通信の繋がっている人物が徐々に特定されてきた。]
――橋を壊す方の準備なら、技師たちが既に整えてあります。
いつでも可能かと。
[実際には、公国の攻撃に臆した技師班が破壊一歩手前の状態までゆき、踏みとどまった結果であったが、そのことはあえて伝えなかった。]
──公国補給部隊停留地──
>>277
──ハ! 残念だな、いつもいつもフられてばかりで!
[声高に笑い返し声で位置を告げるのは相手と同様。炸裂光と煙幕の中、音で相手の位置を探る。]
[手ごたえはあったが、人のそれではなく>>334、近くにまだいるはずだが、白の軍服姿は煙に紛れ見えづらく、後ろを振り返ることなく進む馬は後方に逃れた姿を見逃した>>334。]
…ち
[煙に紛れる間には、竜騎兵隊の射撃援護も望めはしまい。]
───このまま煙幕を抜けるぞ!
馬を御せた奴からついてこい!
[囲いこみは竜騎兵隊に任せ、直線に陣内をかけぬける。]
[呟きは>>*43、あいにく前線の喧噪に呑まれ、耳には入らなかった。
聞いていたなら、酷い顔になっただろうが。]
………
[所々聞こえてくる会話内容は、色々と想像の範疇を超えてきていた。
あえて言葉を差し挟むこともなく、差し挟める立場でもなかったが…自分たちの上に立つ人物が、見かけより記憶より、破天荒な部分が多かった事は、心の底から実感できた。]
― 公国補給部隊・停留地内 ―
あの移動力は御身周りか。
なら、こちらが殿に入ればどうとでも。
[別に前線に立つな、というつもりはない。自分も隊を後方から指揮するより前に立って動くスタイルを良く使う。
だが、予定外は辞めて欲しいと切実に思った。
そして、ソマリの気持ちが少しだけ分かった気がして、本人に謝った時より真摯に心の中で謝った]
……邪魔だ。
[敵は目的地というか確認目標の近くにいるだけではない。
数騎というのは流石に副官が許さなかったらしい。それでも少数兵は組易しと見られるのだろう。
思うようには向かえないまま、馬上で剣を揮っていた]
――――――…いたああああぁぁぁぁ!!!!
[ソマリの言葉>>367に、声を上擦らせる。]
てめぇを探しに来たに決まってんだろ!!
さっさと引き上げるぞ!!!
[その脇腹が赤く染まっているのに気付けば、一瞬、眉を寄せるも。
ソマリの元へと駆け寄り、馬上から手を伸ばした。]
ええい、さっさと乗れ!!
[暗に後ろに乗れと告げながら。
もし彼が自分で馬を走らせると言うならば、部下から馬を回させることだろう。]
>>*40>>*41
…………………。
[前線に行った理由を聞いた後、長く沈黙。
その後の言い訳に等しい言葉にもまた沈黙した。]
― 氷乙女付近 ―
[なにか、通信機からただならぬ状況が聞こえてくる。
───ひょっとしたらあの人、
このまま戦場に置いておいたら勝手に死ぬんじゃないかな。
そんな思考はさすがに言葉に出さず、
そんなことを思う自分にも嫌気が差して、頭を振る。]
准将、
後でお話がありますので執務室に参ります。
どうかお一人でお待ちください。
[今は命に返事をせず、ただ丁寧にそれだけ伝えた後に以後その事については触れようとはしなかった。]
……ああ。
俺が、今誰にも顔向けが出来ないことをしたってことは
十分自覚出来ている。
どれだけ責められても……。
不信どころか、今この場で射殺されても文句はいえない。
>>*43
[しっかりばっちり聞こえてしまった。]
暗殺や闇討ちに慣れているって…まさか、それだけ、闇討ちの機会を手づから豊富に作っていたとか……そんなわけ、ないか。
[色々と、先行きが不安になってきた。]
― 公国補給部隊停留地 ―
───なに。
[敵兵の囲い込みは順調に行われたはずだ。
氷の橋に手勢を割いたとはいえ、兵力はこちらが上回っている。
内陣にはベリアン率いる勇猛なる騎兵隊が切り込んでいる。
ゆえに竜騎兵隊は囲い込み殲滅を図る──
方針に間違いはなかったはずだった。
誤算は、後背より現れた新手の騎兵隊だ>>341]
[ひとつ大きく息を吐いて]
お前さ……。本当にいい女になったな。
[フレデリカに偽ざる感想を零した]
今まで、この戦争でどれだけのものを犠牲にしてきたのか。
お前の言うとおり、それだけは絶対忘れちゃいけないから。
それもこれもフレデリカがいてくれたおかげだ。
……ありがとう。
[その表情は、
開戦以来、今までで一番すっきりとした表情だった]
うろたえるな!!!
陣を開き通せ、そのまま新手ごと撃つ。
二列横隊、挟撃し射撃せよ!!!
[崩れかけた隊を、声を励まして奮い立たせる。
騎馬の戦いに熟練した竜騎兵隊は、
敵騎兵隊を飲み込まんとするように陣形を変化させつつある]
[ジェフロイの言葉>>*47に、ぐぐっ……と声を詰まらせる。]
………………お手柔らかに。
[絶対これはお手柔らかなんて雰囲気じゃないよなーと、内心ぼやいてたり。]
>>353
[カサンドラの姿に慌てて近くの天幕に走り、幾枚かのタオルを持ち出してくる。
彼女に其れを手渡しつつ、シロウの問いかけには幾分不思議そうに目を見開いて済ませた。
カサンドラの呼びかけを確認してから、慎重に言葉を紡ぐ]
……シロウ、殿ですか。
新参の私の一存ではなんとも申し上げられませんが、中佐殿への照会程度でしたら。
但し、現在未だ一部の残存兵が前線より戻っておりません。
皆さんと面会されるには、暫くお時間がかかるかと思われます。
[礼をとり、一度退出する。
ニコラス中佐への繋ぎを正規兵に依頼し、すんなりと応が通るのは間もなくの事。
シロウ・ファーイースト――彼が『狼』と呼ばれる諜報員であることは、その折、知れた*]
[今あの人に倒れられては、帝国の前線は総崩れになる。
そして、立て直すまで公国が待ってくれるとも思えない。]
せんせい…内通者が戻ったのも、
その段階に入ったからなんだろう。
決定的な、なにかの。
[呟き、考えていたのはほんの少しの間だけ。]
……そこか。
[白い煙が視界を塞ぐ。
ベリアン率いる騎兵隊は、未だ煙の向こうにある。
ただ──一点。敵騎兵の動きが集約する場所がある>>369
そこへ目掛け、手を振り下ろした]
────放て!!!
……申し訳ありません……
主席代理を攫われたまま……、取り逃がしました。
[ 馬を降りた帝国前線拠点。重々しい表情で通信機を切ると、
入口傍にある大木に強く拳を叩き付けた ]。
……ッちくしょう…!!
……何てザマだ。
[ すぐ傍に居た兵士たちの空気までピリピリと張り詰めて。
本人に聞こえてないと思ったか、ヒソヒソ話が漏れてくる。
――いつものラムスドルフ隊長だったら、
――主席代理の腕の一本や二本犠牲にしてでも
――奪還しただろうに――。 ]
[ 腕の一本や二本――、
そう、それで済むのなら、そうすべきだった。
何としても奪われてはいけなかったのに……。
――どうか無事で。
最後に祈りを込めて呟くと、拠点内部へと報告に向かった。* ]
/*
あれ、もしや包囲って完成してたですか?
だとしたらディーク、更に何かやらかしてごめんなさいと言っておきます…!!
准将の回収しようとして、やらかしちゃったorz
…………
…………
………………………
橋の防衛に当たる皆に告げる。
…斥候隊隊長は無事だ。
現在移動中のようなので、もうすぐ、こちらに現れるだろう。
………トゥーレーヌ准将と共に。
詳しいことはわからん。
理解もできなければ説明もできる者がいない!
とにかく、絶対に、橋は落とすな。
落としたら、色んな意味で我々は死ぬぞ!!!
何が何でも耐え切るように。以上だ!
[ソマリは無事、馬上の人となっただろうか。
ソマリを引き上げる間、敵指令の冷静な指示>>375が聞こえる。
数では向こうが上回っており、こちらの利は奇襲により陣形が崩れたこと。
それならば――…、]
全軍、離脱するぞ!!
既に補給部隊への攻撃という本来の任は果たしている。
ドーベルニュ隊、離脱の補佐を!!
[ウェルシュにそう指示を飛ばし、砲火>>378を避けるように馬を走らせた。]
― 氷の橋 公国側岸壁付近 ―
[主だった公国兵が去り、脅威が少なくなったと判断された頃、回線を開き報告を入れる。]
先ほど、カサンドラ・レイヴンウッド技術局主席代理を拉致した騎馬が公国方面に抜けて移動していきました。
止める事ができなくて申し訳ない。
……公国側は、何らかの意図を持ちレイヴンウッド技術局主席代理の拉致をあらかじめ、計画していたようです。作戦成功、対象の保全、という言葉が聞こえました。詳細は後ほど報告致します。
ヒンメル?
[ごくあっさりと覆面男のことをそういうも――
ヒンメルの印象と、やはりこの覆面男の印象が重ならない。
行動力のあるスイーツ大好き男子像が――そういうものなのだろうか。
だが別の名を名乗ることには何かしらの事情があるのだろうと。
自らも人に進んで話したがる事情があるわけではない身分ゆえに、詮索は何もしなかった]
― 回想・公国にて ―
ユリシーズ様のお話では、緑の閃光を浴びた瞬間に視力を一旦奪われたが、しばらくして回復したとのことだ。>>74
背後からではなく正面であったのは、ステファン……ステファン氏と同様でありながら、明らかに彼とは様子が違っていたと。
現場から銃器は発見されなかったが、氏の毛髪、衣類から貴石の微細破片が採取されている。
魔器、魔法石による銃弾……。
これまで知られた魔器魔弾とは明らかに効果が違う。
俺は防諜を離れるが、引き続き情報の収集と連絡に努めてくれ。
そうだ。
これから就く任務……諜報にも関わる話だからだ。
[ シュヴァルベに向かい出立する少し前、防諜部に腹心の部下に、そう託した。 ]
ソマリは発見した。負傷しているようだ。
これから戦線を離脱する。
ウェルシュ、サポートを頼む!
[本来ならば自分が殿をと言い出しかねないところだが、流石にそれは言えない空気でもあった。
まずは味方の軍を引き上げることを第一に、指示を飛ばす。
ついうっかり、昔のように呼んでしまっていることには、自分では気付いていない。]
[一方その頃。橋に向かった一隊は、苦戦を強いられている。
彼我の戦力は、ここにおいては逆転した。
公国側は、帝国兵らを少しでも渡さぬよう押し留め、
どうにか攻撃を仕掛けるのに精一杯だ。
対岸からボウガンの矢が飛来する>>249
射撃は攻撃の距離に勝れど、威力は彼に譲る。
橋に近づいていたゆえに矢は届き、じわりじわりと騎兵は数を減らしつつあった]
>>*52
今回の作戦で、設置・護衛の任務に入ったのが我々の部隊でした。
[カレルの言葉に、状況説明を付け加える。]
…ありがとうございます。
ただ…公国領に出た部隊の帰還が完了するまでは「するべきことをした」とは言えません。
今暫くのご協力をお願い致します。
>>*42
了解した。
斥候隊が戻り次第速やかに破壊し、
工兵隊は技師らを護衛し、戦線を離脱しろ。
ブラオクヴェレ隊、ラムスドルフ隊は我が隊と共に、
取り残された公国兵を一人残らず殲滅させろ。
ドーベルニュ隊はトゥーレーヌ准将の命通りに
怪我人を収容する余裕があるならそちらも任せる。
そのまま前線基地へ帰還しろ。
[リエヴルのあれそれには一切触れぬまま、
命令自体は通常通りに各位へ飛ばした。]
― 回想・シュヴァルベに旅立つ前 軍務省にて ―
[ 軍務省を出れば、外は曇り空だった。
馬での移動には丁度いい天気だ。
門の前で待機していた部下を引き連れ、簡単にカサンドラを
紹介しながら厩舎へ進む。 ]
――あぁ、主席代理には士官用馬車が用意されてますので…
ご安心を。
[ カサンドラが馬嫌いなことを考慮したわけではなく、
護衛対象が誰であっても馬車に乗ってもらったであろうが。
それでも彼女は心底ありがたそうな顔をした、かもしれない。 ]
それから、これは関所の通行証です。
まさかはぐれる事はないと思いますが念の為お渡しします。
――こっちはお守りです。馬酔いしない石が入ってます。
ステファン氏を襲撃した実行犯は、氏を見て若干戸惑った様子を見せ、かつ倒れる彼を支えて丁寧に地に横たえたと言う。
ステファン氏がトライブクラフト伯の外套を羽織り影武者を務めたのは、咄嗟の偶発的な行動だが、氏と伯爵が親子であることを襲撃犯が知っていたならば驚くだろうか?
俺は驚かないと思う。むしろ親子仲の良い孝行息子が国の要人であり、和平交渉に欠かせない人物である父を庇うのは承知の上ではないかと……な。
つまり、襲撃犯は、氏を知っていて、彼を予想外に襲ってしまい衝撃を受ける立場にあった事になる。
公国人ではありえない。
……士官学校の学友かつ、帝国人だ。
そして、これは諜報の仕事ではない。暗殺だからな。
自身でも穏健派であるステファンの学友であり、更に士官でありながら襲撃実行に手を染めたならば、帝国内でも命令に逆らえぬ立場という可能性が高い。
立身に腐心する立場ということも考えられるが、そうであるなら襲撃直後の振舞いが妙だ。一貫していない。
― 公国補給部隊・停留地内 ―
[目的地はまだ煙幕>>378に包まれていた。
極度に低下した視界の中では、音に頼るしかない。
聞こえてくる、敵の、命令。
そして、准将の命令>>382]
了解!
斥候隊、殿は遊撃が引き受ける。じゅ……あれに続け!!
[良くも悪くも斥候隊の面々には顔見知りが多い。
彼らの領分を侵すことも多々なのだからそういうものだろう。
准将、と言いかけて訂正したら、それもまた酷い言い方になってしまったが。
走りながら甲高い指笛を短く二度鳴らした。
集まれ、の合図を受けた自隊の者達と、殿を引き受ける]
ローズ、間際に済まないが、国内で帝国と関わりある人物を探ることをまず頼む。
勘に頼る部分が大きいが……、立場が弱いであろう・立身に執着ということ、血統に拘る帝国の気質、
……トライブクラフト伯を殺害すればこそ、帝国への奉仕を証立てられるのであれば、公国に繋がりある人物ではないかと考えているんだ。
ああ、公国は人種の坩堝だからな。
生半可なことではないのは分かってる。だが、お前ならやってくれると信じているよ。*
…いい判断だ。
[撤退を志す敵軍>>382に目を細め、]
撃ち方、一旦やめ。道を橋側へ向け開け。
伝令、橋方面に伝達。一旦陣を引いて逃走する敵兵に備えよ。
正面に立つな。あれは面倒くさい。
後背に回り次第、射撃開始。遠慮は要らん、撃て!!!
[高価なる火薬弾を消費する命を下す。
それは襲撃された補給部隊への弔いでもあり、また、
勝利という形で士気を保つための措置でもあった]
…ん、ラムスドルフ隊帰還しているか?
ならそのままでいい。
こちらの殲滅は二隊で行う。
[若干錯綜気味の情報の為、時折指示には修正が入った。]
― 公国拠点 ―
そーゆーこと。
オレがふつーの軍人とか、無理だろ。帝国でも公国でも。
[納得した様子のカサンドラ>>384に、さらっと応じる。
ただ『国の為に』などという曖昧な理由で、可愛い生徒たちを殺すことなどできない。絶対脱走兵にしかならない。
もっとも、自分の目的を果たす為ならば、自分の可愛い教え子たちでも殺せてしまうのだから、酷い話である]
おう、ヨロシク。
[ヒンメルがクロイツと名乗っている事までは知らない。
挨拶に対する反応がないのは、何らかの事情があるんだろうと、気にしない。
上層部への繋ぎが取れ、面会をする際には、カサンドラは一緒だったか否か]
──補給部隊駐屯地近く──
[騎馬隊が内に留まれば砲撃の手が滞る。故に策敵の為に足を止めることはないままで陣をつききり、]
──伝令!カナン隊に第五補給部隊隊長が西に逃がした
補給部隊の生き残りの保護を伝達
准将の部隊に協力を要請 歩兵部隊を駐屯地東に進め、
駐屯地東側河川の制圧を止めろと伝───
[控えている部下の一人に、本陣に控えている──と、 当然 思っているトルステン准将に伝達を伝えようと声を張り、]
『狼』こと、シロウ・ファーイースト。
国務大臣からの指示による帝国潜入の任より戻りました。
以降は、公国軍特務大佐として働かせて頂きます。
[トールたちが戻ってきて、面会が叶う頃には、右手や両足は動くようになっているだろうか。
ほとんど直撃を受けたに近い左腕は未だ動かないが、右手だけで敬礼をしてそう挨拶をすれば。
旧知の顔ぶれの反応は、どのようなものだったか]
[まさか、味方から>>393も敵から>>395も“あれ”呼ばわりされていることなど、知りもせず。
知っていたなら、思いっきり抗議の声を上げたのだろうが。
今はそんな余裕もなく、ただ橋へとめがけ、馬を走らせた。
その速度は怪我人には響くかもしれないが、]
少し、我慢しておけよ……!
[後ろに乗るソマリに、声をかける。]
―回想―
[暖かな日々が流れていた。
――時が過ぎる事すら、忘れてしまいそうな。
己の為に食事を、菓子を、試行錯誤しながら作り上げてくれる彼。
毎日は楽しい。
信じられないほど。
少し食事を抜いたような日は、ダーフィトが抱きついてくるのが常だった。
ふざけてじゃれるようなその抱擁は、肉の落ちやすい自分の体調を、気遣うためのものだと知っている。]
さすがにいきなりそんなには…、……俺の燃費の悪さは確かだが、お前は心配性すぎるぞ?
[偶に文句を言って、そうして窘められて。
そんな筈はと計った筈の体重が、彼の言う通りに減っていたりすると、酷く気恥ずかしい思いをしたものだった。]
[そして、橋に近づけば、敵の手薄な先に馬を走らせ、]
――――しっかり、捕まってろ……!!!
[自身は二本の剣を構え、敵を薙ぎ払いながら氷の橋へと降り立った。]
[本来であれば准将一人を乗せる筈の軍馬の後ろに跨り]
…―― すまん…。
[…糸の切れた人形ように。
荒い息を零してリエヴルの背にもたれかかった*]
[ 軍務省の判を押された通行証の紙と、お守りと称した
小さな赤い布袋を渡して、失くさないように、と念を押した。
馬酔いのお守り、と聞いて彼女の顔がもし強張れば。 ]
――馬車に使う馬は基本、大人しいので大丈夫ですよ。
馬に直接乗る機会はないと思いますし。
あなたが賊に攫われでもしなければ――。
[ ほんの冗談めかした話しだった。
まさか本当に。
攫われて行ってしまうなんて――** ]
[ダーフィトが在学中に抱き続けてきた、どこかあぶなかしい翳りは、徐々に柔らかく穏やかな、慕わしい表情へと変化していった。
綿密な治療と、それによる心の負担の軽減のためか。
兵としての資質を問われる事もなく、寄り添って暮らす日常のためか。]
……どちらでもいいんだ。俺は。
お前が幸せなら、いい……。
[眠る彼の髪をゆっくりと梳きながら、そう、呟く。
己が、彼の悪夢を溶かしてしまえたなら。
そうして、彼が夢で紅く濡らすその手を、
――こわいものなど何一つ掴めないように、捕らえ、握り締めてしまえたなら。]
………………なんで、謝るんだ。
調子、狂うだろう……。
[ソマリの言葉>>406が聞こえれば、苦々しく呟き。
背にかかる重みが増したことに気付けば、幾分歩みを緩めながら、氷の橋を渡った。]
― 氷の橋付近 ―
[通信機から痛い通信など受け取りつつ、各位に指示も飛ばす。]
斥候隊間もなく来るぞ!戻り次第橋を落とせ!
その後こちら側に取り残された公国兵を殲滅させろ!
援軍も来ている、こちら側に居る限りは我々が優位だ!
臆するな!
[激を飛ばしながら、戦場を駆ける、その最中。]
分かりました。
橋の問題もあります。お早く!
[昔のように呼ばれた>>*53ことすら気にはできない緊迫した状況。
自分はこれを求めている。だから、殿を務めるにも躊躇はない]
そちらも出来る限りは。
ここを抜かせることだけは、しません。
[もう一つの指示>>*55にも短く返し、殿戦に集中する]
[そう、出来る気がしていた。
容態は好転するだろうと、そう言われている。
此の侭、治療を続けていけば、いつかは――]
(時間をかけて、ゆっくりと、直していきましょう)
[医務官の暖かげな笑顔を思い出して。
布団の外に投げ出された、その手をつかむ。
ぎゅっと目を閉じ、持ち上げた手の甲に頬を寄せた。
――もう、時間など残されてはいないのに。*]
………?
く。――ああ、いや。くくっ。
精鋭ってのは、お前のこと、な。
[フレデリカを称した言葉が、彼女には「こちらの部下から精鋭を選べ」という意味に取られたようだ。弾かれたように笑う。]
どうにも謙虚なところは、昔と変わんねえな。
で、適任がいるって?
どいつのことだ。
[聞けば、フレデリカに食って掛かった兵がいる、と。
彼女が語る特徴を持つ兵は、確かに自分の部下に居る。]
ふーん。
直々の指名ということなら、直ぐにでも辞令を出すが…
本当にあいつでいいのか?
[確かに若くて血気盛んではあるが、若干威勢ばかり先立つきらいがある。
彼女の元で上手く働く見込みがあるのであれば、こちらとしても吝かではないけれども。問い返しつつ、付近の部下を呼び寄せ]
第二小隊に配属したばかりの、例の若いのいたろ。
あいつに取り急ぎ、これを渡しておいてくれるか。
[フレデリカ・ファロン小隊に転属を行う旨走り書きした辞令を丸めて手渡す。
他にも兵の要望があれば、同様にして彼女の小隊に組み込ませただろう。]
[逃げ去る敵兵の後背に散々と射撃の雨を降らせ、
騎兵らを撃ち落していく。
その勢いが、軽く押し留められた。殿の軍だ>>393]
一斉射撃後、抜刀。踏み散らすぞ。
[突撃の命を下し、自らも銃を手に取る。
数発撃ちかけたのち、抜刀して疾駆する勢いで敵軍へと肉薄した]
[暗に、二人の時間をと言われたならば。]
……ああ。
じゃ、少し部屋を外す。
紙に判を捺したりの退屈な仕事はお前に任せるから、
ちょちょいと済ませておいてくれ。
そんな顔すんな、大丈夫だ。そこの山は一度目を通して選り分けてある。
[部下に退屈な作業を押し付け、席を立った。
その際にふと目が向いた執務机の上の写真立てを、そっと伏せる。
なるほど。彼女が姿を現した時、思いがけず困惑した理由が漸く分かった。フレデリカ・ファロンは見た目が少し、自分の妻にも似ているのか。]
……申し訳ありません……
主席代理を攫われたまま……、取り逃がしました。
[ >>*55 ジェフロイの通信が届けば、重々しい空気を振りきり
しっかりと返答する。 ]
――了解。
一人たりとも逃しません。
お前は少し明るくなったな。そっちが素か?
男の中に女一人紛れて、男として生きるのは大変だったろ。
……今は今で、また別に大変な物事もあるだろうが。
俺の下に呼んでおいて良かったぜ。
[軍人なのだから、何でもというわけには行かないが、
せめて身体を内側から傷つけるような汚ない任務は避けられるよう融通してやれる、と、暗に示して。
ディーク――ベルンシュタイン大佐もフレデリカと親しい筈だ。
彼もまたフレデリカの身を案じているかも知れない。
フレデリカの性別を知った今、向こうに配属させるべきだっただろうかと心に過ぎるものもありはするが、言っても仕方がない。
幸い、大佐とは卒業後の面識も増えた。話せぬ仲ではないから、機会あれば個人的に伝えることにしようと決めた。尤も、それよりも早く本人が告げるかもしれないが。]
[唖然とした声は一瞬の事、即座に眉が釣りあがった。
>>416 傍にいるフレデリカに向けても同様だ。
──接敵したばかりで相手の行動意図を汲む余裕はなかった。]
本陣で指揮を取られるべき御方が、
こんな前線で何をやられている!?
隊は!
[馬上から、明白な吠え声が向けられる。]
我が領地近域で伝統的に作られている焼き菓子です。
お口に合うかは分かりませんが、妻がどうしても、ラウツェニング大佐に――否、「トール先輩に」と。
[中には、ドライフルーツの混ぜ合わされた焼き菓子が入っている。
西の女子寮に居たアリーセは、在学中、寮長の細やかな心遣いに少なからず世話になったとのことだ。
常ならば、過去の呼び名や私的な事情を持ち出すのは慎むが。
今は幸い、時間の為か人も室内からは出払っている。
このくらいは許されるだろうか。]
― 公国拠点・テントのひとつ ―
[流石に司令部とあうのにこのままではいけない。
そしてまだ面々が戻ってきていないとなれば――断って、テント一つを借りて身を清めた。
公国軍服も進められたが、女性用でサイズが合うものがなかったのでシャツだけをありがたく頂戴した]
私は私。彼らは彼ら。
もともと交じることのない道だったじゃないか。
[服を脱ぎ、水に濡らしたタオルで軽く体を拭き汗を拭う。
今も、腹に残る銃痕は消えず、歪に盛り上がった肉は滑りのよい肌とは一線を画している]
馬酔いしない、お守りか。
[>>391 ノトカーからもらったものに仕方がないな、とばかりにため息をつき]
大事なところで効かなかったな。
でも、折角だから貰っておくよ。ノトカー。
[不揃いの髪を、所々に傷がつきつつも大事に使っているバレッタでそれらしく整い上げ。再びジャケットを纏った]
― 氷の橋 公国側岸壁付近 ―
こちらだ!馬の足を折らない様、気を付けて橋を渡れ!!
[撤退戦の補助…公国兵が近づけば斬り捨て、帝国兵が近づけば道を開けて誘導する。
ソマリ、ダーフィトより先行して退却を始めた斥候隊の面々>>127が、数人ずつ現れ始め、橋の上を移動していく。]
そちらの隊長の話は聞いている。魔石回線を通じて、先ほど、無事を告げる報告があった。
今はこちらに向かっている最中だ。
……再会を喜ぶつもりなら、橋を渡り切った後で、だな。
[メルクーリオと名乗る若い斥候隊の兵士から、撤退直前の様子と援護を求める言葉を聞かされる。
先ほど魔石通信で得た情報を告げると、安心した様子で橋の上を移動していった。]
氷の橋付近・公国側
[シロウが引き、竜騎兵隊も命>>395を受けやや後方に下がると、
この場での公国軍は次第に明白に押され始める。
将の指揮>>410が際立っているがためでもあったろう]
撤退せよ───!
[遂に撤退の指示が出され、橋から公国の兵らは退きはじめた。
その騒ぎにより、逆に入れ替わる者ら>>431を見落としたは痛恨であったか]
怪我人は可能なら乗せて戻れ。大佐の命令だ。
斥候隊、馬なしで手が届く奴は伸ばせ。
[そうこうする内に道が開けたか、大きな動きが生まれる。
流石の密度を保った銃弾に倒れた者も少なくはない。だがもう気にしてはいられない]
あの方達は抜けたか?
なら怪我人乗せた者から先に。
構わん、速度が落ちてる。行け!!
[肉薄してくる馬蹄の音に、グッと息を飲む。
もう一度は押し留めなければ橋を渡りきれまい。迫ってくる>>419のを睨みつけて、剣を構えた]
すみません、全ては私に責があります。
後ほど追って報告いたします。
[そうベリアンに告げてから]
トリステン准将殿、私のせいでご迷惑おかけすること隣申し訳ありません。
追って、しかるべき処罰を受けます。
いま少しだけはお時間をください。
― 氷の橋付近・公国側 ―
[シロウが引き、竜騎兵隊もやや後方に下がる>>395と、
この場での公国軍は次第に明白に押され始める。
将の指揮>>410が際立っているがためでもあったろう]
撤退せよ───!
[遂に撤退の指示が出され、橋から公国の兵らは退きはじめた。
その騒ぎにより、逆に入れ替わる者ら>>431を見落としたは痛恨であったか]
― 氷の橋 公国側岸壁付近 ―
[ >>410の声は通信機からも届いている。
今は隊を率いていないため単身、馬に跨り戦場を駆けた。
――帝国側に取り残された公国兵を、皆殺しにするため。 ]
こちら側にいる公国兵、一人たりとも生かして帰さん。
[ 低い声で呟くと、まずは橋の付近で小競り合いをしている組に
突進していき、公国兵の馬の喉を削いだ。
と、次の瞬間には騎乗していた公国兵の首を撥ねる。 ]
― 補給部隊停留地 ―
[目前の陣に、退く意思は見えない>>432
踏み止まって味方を逃がすつもりであろう。
流れに置いた石へ向け、白刃が振りかざされた。
馬の駆ける勢いを乗せた刃が猛然と閃く。
馬上にこくりと、密やかに男の喉が鳴った]
─────!!
[───ざ、と。
馬交われば、将も兵も共にあるに変わりない。
敵兵の肉を切り裂き、そのままに行過ぎる。
どうと地面に人の転がる音が後ろからした。
その生死を確かめるをせず、二撃めへと切り結ぶ]
[対岸からのサポート>>435で無事に橋を渡りきれば、小さく息を吐いた。]
ひとまず、救護班を……。
…………いや、前進拠点に戻った方が早い、か……?
[対岸からの攻撃が届かぬ位置まで一度下がり。
背にかかる重みに、心配そうな声をあげた。]
[ >>431 ヴィンセントの姿を確認すれば、
其処らに残っている公国兵士を叩き斬りながら進んだ。
白い軍服も緑の髪ももはや真っ赤に染め上げて、
退却しようとする公国兵の馬を斬り、兵を屠った。
>>434 ――撤退せよ――
心なしか、昔聞いた事のあるような声が聞こえれば。 ]
逃がすかああぁっ!!!
[ 勢いよくフランベルジュを振り翳せば、
周りに居た兵士の首を幾つか撥ねて。
橋の近辺はごろごろと死体が転がり、まるで地獄の有様だった。 ]
…………ソマリが、脇腹を怪我している。
ジェフロイ先輩、指揮をお願いしてもよろしいですか。
……連れ帰って、手当します。
[零れる声は、かつての士官候補生時代となんら変わらぬもの。]
― 補給部隊停留地 ―
[混戦となると、相手が名乗りでもしない限り見分けをつけている余裕など殆どない。
馬の足を止められたら終わりだ。誰かが倒れ落ちる音>>437を聞いても眉一つ寄せず、自らに迫ってきた剣を機械的に弾く。
左手に手綱だけでなく、投擲武器も握っていると対峙した相手は気づくものかどうか]
>>*60
了解した。
…帰還したのであれば――
[一端出した命令を撤回し、
そのまま戻らず休め、と言いかけたが。]
……今は人手が有る方が有り難い。
頼んだぞ、アイゼンシュタイン少佐。
[そう命令し直してノトカーに任せた。]
― 氷の橋 公国側岸壁付近 ―
[事態は混迷を極めていた。
撤退してゆく斥候部隊と入れ違うように、帝国兵が雪崩れ込み、
公国の竜騎兵と激突してゆく。
耳元にひっかけた通信機は、先ほどからノイズが酷く。
事態を把握できない]
――……ッ、ちっ、状況読めね――……
ヴィンセント!!
[彼の顔を見つけ、高らかに名前を呼んだ。
公国軍から橋や撤退経路を守り、帝国軍には撤退を誘導する彼を見た。
判断が、速い。彼の繊細さが、対応力の高さに繋がっている]
>>431
ヴィンセント…今、橋の付近でこちらから確認しました。
無事でよかった。
[ 義兄となる筈だった相手には、思わず口調が崩れる。
もはや家族と言える人間が1人も残っていないノトカーにとっては
特に。死んでほしくない人だった。 ]
――公国側は撤退命令が出たようです。
出来る限り殲滅します。
援護、感謝する!
通信機壊れてて、状況がわから――……
……えええええ!?
[橋を渡ろうと駆けてくる馬影。
なんだかよく知った顔。准将じゃないのあれ。
後ろには隊長とか乗ってる……]
――……なんだこれ、アホか!!
[准将が、とか、隊長が、とか。そういうことよりも、
事態のカオスさ自体に悪態を吐きつつ。
踵を返し、撤退補佐に回るべく、閃光弾を構える]
― 補給部隊停留地 ―
[切り結ぶうち、妙に空白地帯のあることに気付いた。
猛将が剣を振るっているという気配ではない>>440
けれど倒される兵の多さが気にかかり、そちらへと馬首を巡らせた]
ちっ…、そらっ!!!
[声を放ち、剣を鋭く切り払う。
声放ったのは、今まさに切り伏せられんとしていた兵から敵の意識を逸らすがためだ]
>>433
わかった、後で聞く。
──敵部隊が近い、歩兵隊を編成して援護を頼む。
[後ほどの報告についてはそう頷き]
…… 少数の供しか連れずに出れば、
危ないことくらいわかっていたでしょう。
[ただ、後半のフレデリカの謝罪には、苦い表情の侭、
尖る視線がトルステンに向いた。]
[背にもたれる人を振り落としてしまわぬよう、ゆっくりと馬の歩を進めながら。]
…………待ってろよ。
今、手当してやる。
[いまだ交戦状態の橋周辺を心配そうに見やりながらも。
数名の護衛のみを引き連れて、前進拠点へと帰還の徒についた。
……あちこちの視線や言葉がちくちく刺さるのは、もう、諦めた。]
殿下の方が遊撃部隊の餌食になられる可能性とてある。
── 少数連れであれば、…供の者が巻き添えを食う。
腕に覚えが有ろうがどうであろうが、
我が上官殿がまた殺されるなどとは俺は二度と御免蒙る
自重を願いたい。
[紫眼の上の眉が釣りあがる。上官の庇護にややも厳しいのは── 一度、護りきれもせずむざむざと自分ばかりが生き延びたせいもある。]
……申し訳ありませんが、
作戦中はラウエンブルクとおよび下さい。
[>>*61リエヴルの声の調子に目を細める。
同情や憐憫よりも先に、規律と立場を促したが。]
先ほど指揮権の委任を頂いております>>*26
トゥーレーヌ准将は負傷兵と共に速やかにお戻りを。
[その声色にどこか昔を思い起こさせはしたものの、
今は淡々と受け止め、そして返した。]
[護る盾にすらなれずに終わった、苦い記憶だ。]
──回想、三年前軍務大臣暗殺事件後──
[その、以前。軍務大臣暗殺事件より後、職務で訪ね来たかつての年上のルームメイトの短くなった髪に一瞥を送り、「敵対勢力の生き残りの顔を見に?」と、辛辣な台詞を吐いた。それから、間を置いて「先日はお構いも出来ず」と、眠る間に来た事を指して息を吐いた。]
──特徴的な刀を扱う男でした。
[>>0:653 襲撃犯についてをそう答えて、瞑目する。]
――……きれーだねぇ。
混戦なのに、よくもまああれだけ。
[こちらに向かう馬の鼻先や、騎兵の頭目がけて、閃光弾を撃ちながら。公国騎兵の練度の高さに感嘆する。
(……でも、その方が狙いやすい)
逃げ惑い、隠れるものには鈍るのに。
飛びたとうとするものを撃ち落とすのは得意だった。
どこかに向かい飛びたつ意思と。
求めるものへ一途に流れる美しいきらめきを。
追尾するように撃ち落とす]
[刀剣の筋を伝えれば、帝国と公国双方に仕官していた東方由来の一族に通じる技であるとは、情報局の網であればすぐに辿り着けるだろう。]
……太子暗殺の復讐だ、と言っていましたが、
襲撃動機は本人のものではないでしょうね。
手馴れ方からしても、雇われの暗殺者でしょう。
背後に使っている人間がいるかと。
──おそらく太子を狙った人間と同一の。
[ただ、伝えた情報も、裏から実行犯を庇う者の存在有らば、即座に処断するまでには至らないまま───…]
……あぁ。ありがとう。
[カレルの言葉>>*64に、力なく応えながらも。]
主席代理の件なども、把握している。
戻ったら、また状況を纏めるとしよう。
[ノトカーの報告について、つと零し。]
…………ラウエンブルク大佐、後は頼んだ。
[毅然とした声>>*65には、思わず苦笑いが浮かんだ。]
― 補給部隊停留地 ―
[声>>443に反応して敵を倒すのではなく、馬の首を撫でるように剣の軌道を変えた。
馬も一撃で倒すほどの力ではない。だが暴れ馬の制御で敵対していたものは手一杯になり離れてゆく]
シッ!
[避けはしたが、相手の剣の速さがそれまでと段違いだった。
頬が裂けて赤い筋が流れてゆく。戻した剣も握ったまま、手綱を持ち替えて左手に握っていた武器……スパイクを相手の顔目掛けて放つ。
いつかのように、目を狙う余裕まではなかった。
通信で上官が無事抜けたらしい、と知れた。
意識は敵を倒すことから撤退の隙を探すことに切り替わる。
切り替わる間に、ふと、相手の顔を見る]
/*
ギャーごめん後ろじゃなかったかも
ソマはどうやって乗ってんだっけ……
あほかーー!とか言いまくってすんません
突っ込むべきところは突っ込まないといけないかなと!!
― 氷の橋付近・公国側 ―
「あれは……」
[ざわりと兵らが恐怖にどよめく。
あれは何だ。兵か。狂気か。
血に濡れた男が、玩具のように兵の首を跳ね飛ばす>>439
原始的な恐怖───嫌悪。
それに足を乱された兵らが次第に崩れるように、算を崩して逃げ始める]
― 補給部隊停留地 ―
……あ。
[目の前の人物の顔と。
懐かしい思い出の中にある顔と。
友の名前を呼んでいた人を庇っていた顔が重なる。
一瞬だけ表情が揺れた]
――――――――あ゛?
[ソマリの言葉>>451に、ピクリと片眉が動く。]
ええい、怪我人は大人しくしがみついてろ!!
[結局、無理矢理連れて行くことになった。>>453]
― 氷の橋付近・公国側 ―
「……乱れるな!!」
[歩兵と対照的にあったのは、騎兵隊である。
竜騎兵らは命に従い、撤退してきた帝国兵に銃弾を浴びせた後の離脱を図った。
そこに落ち来る───閃光>>448
馬が悲鳴を上げ振り落とされる者、顔を押さえる者。
混乱は、戻り来る帝国兵らにとってのまたのない機ともなったか]
――帝国前進拠点――
[ほどなくして拠点へと辿り着けば、救護兵を呼び、ソマリの手当を任せる。
自身も返り血を拭い、疲労した身体を引きずって、執務室へと向かった。]
……………………はぁ。
[すぐさま近習に紅茶を入れさせたが、ティーカップを持つ手も重かった。]
― 補給部隊停留地 ―
[兵の馬が悲鳴を上げ、そのまま離れ行く>>450
その先を追う余裕はなかった。
斬撃は避けられた。続く剣を振り下ろさんとして──…]
… なに、 …ッ!
[咄嗟に顔を庇って腕を上げるのが精一杯。
剣振り下ろす余裕はなく、馬は再び行き過ぎた]
― 氷の橋 公国側岸壁付近 ―
ノトカー…無事、だったか…
[撤退する者、攻撃に転じる者、様々な兵が行き来する橋の元で、鬼神のような勢いで周囲の敵兵を屠る緑の髪の青年が見えた。>>439
カサンドラ拉致は、彼女を直前まで護衛していたはずのノトカーに何か起こったのではとも危惧させるもので、無事であったことに一先ずは安心する。]
/*
撤退してるからこっち向いてないじゃないですかやだーー!!俺何言ってんの!!
とおもってたらディークが絶妙に拾ってくれている。なんて格好いいんだディーク!!
こちらトゥーレーヌ。
無事、前進拠点へと帰還した。
イェーガー隊長は、救護兵に引き渡してある。
……ひとまず、報告まで。
[淡々とした口調で告げた。]
>>441
ダーフィト!よし!戻れたな!!
[声が届けば、いつもの敬語もすっかり抜けて声に応える。
目の前の敵兵を切り付け、氷の上に沈めながら、殊更に大声を上げた。]
後で、聞きたいことがある!!
絶対に、そこで死んだりするんじゃないぞ!!
[記憶に残る風景。淡い雪の様な甘く繊細な砂糖菓子の並んだ食堂。
生徒会の集まり以外で姿を見かけた時、彼は常にそこにいた。
……甘い物と共に生きているような、彼の「親友」と共に。
氷の橋を駆け抜ける騎馬を思い出し、ふるりと首を振った。]
― 公国拠点・総司令執務室 ―
[ まずは配属の挨拶に。准将として公国前線を預かるトルステン・フォン・ラウツェニングの元へと赴く。 ]
失礼します。
ミヒャエル・フォン・デンプヴォルフ大尉、公国軍前線諜報及び防諜担当として只今より着任致しました。
本国では防諜部としての不明がありました事、お聞き及びと存じますが、その失態を灌ぐべく全力で任務に当たる所存です。
[ 敬礼して口上を述べ終えてから、 ]
……お久しぶりです。殿下。
[ その後、前線で既に遂行中の諜報作戦についてトルステンや、他の将校から経緯説明を受け、防諜部で管轄してきた公国軍人たちの情報について報告した。>>220 ]
フレデリカ・ファロンも現在こちらに配属されていますね。
殿下がご卒業なさった年の、ええ、対人戦闘でベルンシュタイン大佐の相方を務めた者です。
体格性別と不利な条件を抱えながら……ああ、ご存じなかったでしょうか。
当時は男子生徒として在籍していましたが、現在は本来の性別のまま士官しているようです。
[ しかし、その時には金眼の大男からトルステンが受け取ったローズクォーツを使った通信機のことまでは聞いてはいなかった。* ]
/*
そしてメルがね、もう、メルがね……;;;
眠りを守りたいってずっと言ってくれたもんね。
ダフィー今起きてちゅっちゅしちゃいなさいよ!!寝てる場合じゃないですよ!!その手をとってちゅーすれーー!(ダフィ爆睡中
そいつの秘密を握りこんで逃がすな!!
逃がすくらいなら殺すか殺されてろや!!待ってんじゃねーぞ。
家に帰ったら変態のおかーちゃんとの二人暮らしになっちゃうんだよ、がんばれ!(だから無理だって
― 補給部隊停留地 ―
…っ、 …?
[すぐに二撃目が繰り出されたなら、
それを避けるのは難しかっただろう。
けれど続く攻撃は来なかった>>454
だから───目を開け、対峙する者の顔を見る]
「───銀の髪の、」
お前───…
/*
やだ……!!ヴィンセント格好いい!!
普段敬語な人がふつーの口調で叫ぶとか格好良すぎるじゃないですかやだーーー!!
なんだろ言いたい事って。メルのことか?
/*
あれ……ちょっとこのキャラのスタンスっていうか奥向きっぽいポジでどう死亡フラグ立てればいいんや……?
てなった。
まあ、そのうち最前戦にふらっと行けば何とかなるか……
>>*63
そちらこそ…よかった。
撤退命令か…なら、あと少しだな。
[今では遥かに階級が上になるノトカーに対し、逆の方向で口調が崩れるのは自分も同じだった。
妹が最後まで会いたがり、慕っていた青年。
かつて同じ様に奪われ、奪う側に回ることになった青年。
血は繋がっていなくても、家族、と分類する位置に一番近い存在だった。]
この橋は、最後尾の兵が戻り次第破壊する。
深追いはしないように。
………気を付けて。
[公国兵が撤退の判断を下したことで、
対岸から狙える相手も少なくなってきた。]
射ち方やめ。
あとは公国軍の逆撃に備える。
[乱戦ばかりの戦場ともなればボウガンも使えない。
あとは殿軍が戻ってくれば、ひとまずの作戦が完了する。
混沌とした戦場へ部隊を乗り入れるのを避け、
不測の事態に備えて、*待機させた*]
――前進拠点:執務室――
[ティーカップを置き、そっと懐へと手を伸ばす。
そこに入っているのは、トールから受け取った指輪と通信機。
指輪を取り出せば、そっと薬指に嵌めてみる。]
……………………ピッタリ、だ。
[なんでもう五年も逢ってないのに、サイズがわかるのだろう。
あの頃のままのサイズで作ったものなのだろうか。
……自分がその頃から変わってないのかと思えば、ふと苦笑いが零れた。]
[苦笑いを浮かべたままに。
一筋、頬を伝う。
敵として出会って。
剣まで向けたのに。
どうして、再び心を結びつけるものを受け取ってしまったのか。
敵同士、ましてや、敵将同士である。
本来であれば、その場で突き返すべきだったのだろう。]
[でも――――……。]
………………先輩……。
[あの頃のように、名を呼んでくれた。
ただ、それだけで。
敵を屠る為に冷たく凍てつかせた心が、溶けてしまいそうで。]
/*
前線に行かないと帝国側の人に会えないけど、
作戦どうなってるか読み込みきれてなくて、下手に向かうのも怖いっていう
場所が被ったり、行動が誰かの邪魔になったりしそうでな…
厳密にじゃなくていいんだろうけど。
なんとなく考え込んでしまうよな…。
……。
[名ではない問いかけ>>466に言葉は返らなかった。
ただ、泣きたいような、笑いたいような表情で琥珀色を受け止めて]
……っ。
[強く手綱を打ってその場から離れる。
離れる距離>>459、ほどなく開けた突破口。
手綱持つ手を戻し背に伏せるようにして一路、氷の橋を目指して馬を駆った]
―公国拠点・倉庫―
……ロー。聞こえるか?
[定期報告時間。
誰も居ない事を慎重に確認し、魔石に呼びかける。
後方拠点に身を置いているローは、度々補給基地へも馬を飛ばす立場だ。
危ういかなと急ぎ取った連絡は繋がり、ひとまずは胸を撫で下ろす]
補給基地にて戦闘があったそうだな。
そちらには影響はないか? 何か情報が伝わっていれば教えてくれ。
[ 先刻聞こえた撤退命令。>>434
あの声は確かに何処かで聞いた事がある――。
それに、あの、カサンドラを攫って行った覆面の男。
背格好や微かに聞こえた声、記憶の何処かを刺激する。
――いったい、どこで?
――分からない。
だが、誰であろうと、公国兵は皆殺しだ。
今、この氷の戦場で、ヤツが潜んでいるかもしれない。
あの大男。金眼で猫背で、――残虐な――
ヤツに辿り着く可能性があるならば、100人でも1000人でも
叩き斬ってやる――。 ]
[もう一つ、受け取った物に関しては、暫し考え込む。
これに関しては、誰にも言わぬ方がいいだろうと心に決め、再び懐にしまい込んだ。
そして、紅茶を飲み干し、椅子に深くもたれかかって、一言。]
…………………………つかれた。
[相変わらず、体力のない男である。]
[ローの報告は簡潔だった。
先立っての戦闘により、斥候部隊が補給基地に侵入。
激しい交戦状態となり、ラウエンブルク大佐率いる竜騎兵連隊本隊、及び騎兵隊が補給部隊を援護、抗戦。
突如現れた伏兵により斥候部隊隊長のソマリ・イェーガー帝国大尉を取り逃がすも、イェーガーは負傷の模様。]
……負傷、か。
あのイェーガーが…。
引き際を誤る男とも考えられないが、かといって補給部隊にやられたとも考えづらい。
奇襲か、援護兵によるものか、…何か、相当動揺することでもあったのだろうか、な。
……しかし、伏兵?
あの混戦した前線を潜り抜けて、か?
[或いは、少人数ならば遇えて馬にて渡河を行ったか。
シュヴァルベを分断する川には、浅瀬に近い場所もある筈だ。
但し、ごく狭く流れが速く、馬が一列に並んでも通りにくい箇所が殆どを占め、大人数の渡河には向かないだろう。
トンボとりのようにあっさりと、弓や銃弾の的になる羽目になる。]
…士官学校生の間には、度胸試しのように馬で伝い歩きをする輩もいた筈だが。
幾ら兵力が一部に結集していようとも、この夜闇に随分無謀なことをする輩もいたものだな。
俺たちと同じ、傭兵かなにか――斥候部隊のほかに、遊撃手を配置した可能性もあるだろうか。
……ああ、わかった。
本当に申し訳ないと思っている。
今後慎むようにする。
[ベリアンに謝罪の意を告げて、頭を下げた。
実際、さっきからの自分の行動を振り返るに、
自分で自分を張り飛ばしたいくらいだ。
戦場に赴任した以上、
自分の心を見失ってふらふらしているなんて許されないことで。
大事な人と敵味方にわかれたのも
自分だけではないはずなのに――]
[まさか、それが帝国前線拠点の最高指揮官によるものだとは思わず、暫く思案を巡らせる。
更に続きの報告に耳を傾けて]
……戦死者にかける骸布の手配があった、と。
死亡者名簿…。……いや、大丈夫だ。
こちらには届いていないが、後ほど確認できないか探ってみよう。
/*
アッ、撤退用文章>>475は先に書いてたものだから。
余計なアンカー入りました。混乱したらごめんねディーク!(><
― 公国側拠点 ―
[上層部に繋ぎをとっては貰ったが。
返り血まみれのままの男をそのまま司令官にあわせる訳には行かないと、風呂に追いやられていた]
いやいや、手足痺れてろくに動けない奴に風呂って無茶いうな。
[そんな反論は無視され、ぽーいと浴槽に放り込まれて]
がぼごぼがぼぼぼぼ!
[戦場から離れた場所で命を落としかけていた]
……了解。
ああ、……そうだ。
イェンから、連絡はなかったな?
[殆ど確信に近く、そう、問う。
――通信機から届いた、あの声は。
それならばイェンは、あの男に――…]
[ 手当たり次第に死体の山を築きあげるその姿は、
傍から見れば狂人だったかもしれない。
徐々に両軍の兵士がまばらになっていき、
カレルの隊が後退、待機するのを確認すると>>468
ようやく馬の足を止め、剣を大きく振って血を飛ばした。
味方の帝国兵から「ひっ」という声が上がる。
――苦笑してみせるが笑顔にはなっておらず、
最後尾の兵が帝国側に戻るのを確認してから
遠くに見える公国軍の旗を眺めた。 ]
――……お。
お前こそ死ぬなよ!
[>>461普段は敬語や丁寧な物腰を崩さないヴィンセントの、
素の言葉に笑みが漏れる]
……いいねえ、その方が好きだね。
話は後で聞く!!
[引いたり、追いすがったりしながら。
向かってくる公国兵のみを衝撃弾で地に伏せさせる。
……命は奪えないが、馬上での攻撃はこれが限界だろう**]
[ ――全てがシュヴァルベになればいい、と言ったのは
カレルだっただろうか。
いや、二つの国がシュヴァルベになればいい、だっけ?
そもそも俺が言ったんだっけ?
――ふと、遠い遠い記憶の中にある言葉を、
心の沼の底からすくい上げようとしたが、
その言葉は実体を持たず、あわれな泥となって、
再び暗い沼の底に沈んで行った。* ]
はい、あまり手間はとらせません。
[ベリアンの許可を得れば、馬をむかわせる先ほど気になった場所へと。
確認を求められれば]
ああ、そうか……
[トルステンその姿が気になったった理由に合点がいった]
シェットラント・マルシュナー少尉に間違いありません。
[元同室の、一時期は兄のように慕っていた彼を見間違えるわけもない。
その認識票を手に、刻まれる名前も彼のもの。そっと彼の遺体からはずしぎゅっと握り締める]
/*
撤退タイミングは…
ヴィンセントあたりに任せていいのかな。
あんまりやるとうるさいからじーっとしておこう。
そして説教ロールを作っておく。
ようやくあえたのに…ね……
[死者にはもう届かぬ声を呟く。
実の兄が死んだときのように、泣くことはなく。
とおい夜空の。川向こうをみる。
もう一人兄と慕った人は。まだ向こうに健在であろうかと]
……わかっている。
そろそろ切ろう。
………ああ、先ほど記録に上げた『猫』殿と『狼』殿が風呂から上がる頃合だ。
また、次の月の昇る頃に。
[魔石を指でなぞれば、光は打ち消される。
其の侭掌を広げ、嵌められた指輪の裏側を眺めた。
透明な虹を内部にくるめかせる、アッシュグレイのムーンストーン。
――懐かしい誰かの瞳に、とてもよく似ていた**]
― 補給部隊停留地 ―
────…
[納得したような、想いを自分の裡に沈めるかの呟き>>473
馬首を返し、体勢を整えながらも再びの攻撃をせずに彼を見つめた。
次第に剣戟の音は疎らなものになりつつある。
戦いも終わりに近づきつつあるのだろう]
ウェルシュ。
[泣き出しそうな、崩れそうな笑顔>>474
それに名を呼ぶより他にすることが出来なかった。
ミヒャエルは何と言っていたか?
……士官学校の学友かつ、帝国人だ、と。>>392
彼は紛うことなく、真実を見抜いていたのだ]
っ、 ────!!
[ぴしり。と手綱が打たれる。
はっとした時には既に遅い。彼の馬は駆け出している]
待て……!
[掛けた声は、彼へ向けてか味方にか。
ウェルシュに従い、帝国騎兵らは一斉に馬首を返した。
軽い混乱が生じる。
慌てて追おうとするもの、銃を構えようとするもの。
だが今はもう、それらもすべて遅い。
…────そう。すべてがもう、遅いのだ]
/*
うわぁ…クロイツごめん。
なんかぜんぜんログにでなくておかしいなっておもったら…、
なんでフィルターかかってるの……
/*
PCがものすごく反省した。
迷惑掛けまくって何かに目覚めた。
そうすると、今度はPC心理で囁きにくくなる件。
どうしたものか。
[士官ともなればその死者の弔いも少しは融通が利いただろうか]
勇敢なる英傑を、どうか本国へ送る許可を頂きたいと思います。
[彼の意に添えることなのかは、わからない。
けれども彼にはまだ家族は健在であったはず。
だからこそと、その思いで]
兵を纏めよ。残存の荷を改め、撤退する。
死者と怪我人を回収しろ。
[敵兵の去った戦場で、味方兵らを集め指示を下す。
未だ地に這いうめきをあげる者、
そのうちの幾人かは運があれば生き延びることも出来るであろう。
それらを取り纏め、
無残に焼けた補給部隊停留地に馬を歩かせる。その最中、]
/*
…今、私は手持ちの飴は全て使い切ったわけなのだが…
皆、喉をふんだんに使ってるね。
クロイツ42回 残134pt(1)…とか…リエヴル57回 残100pt(0)…とか…
喉増加時間がくるまで…ふたりともがんばれ…
*/
[>>481 トルステンの謝罪の言葉に息を吐く。]
来るなとはいいません。相応に護衛をお持ちください。
後方に補給部隊を収容した歩兵隊が控えているはずです、
そこまで──つれて、お戻りください。
そちらの者も。
[言って、視線で示すのは、倒れ伏している金髪の姿だ。
血を吐いた後は有れども、後方で落馬したと思しき身体は、土に汚れるばかりで、矢傷も剣傷もなく綺麗なままだった。]
…っ!
[変わり果てた、かつての後輩の姿を見つけた>>143
焼けて、あちこちが裂かれ地と埃に塗れた姿。
左脚は失われて>>90、そして何より…胸元に咲く赤い華]
カーク。
[馬を降り、彼の傍らへと歩み寄る。
ひどく無残で──それなのに、穏やかに見えるのは気のせいか。
身体はきちんと横たえられ、瞳も閉ざされている。
彼を手に掛けた者の仕業だろう。恐らくは……彼の]
……ソマリ…、
[もう一人の隣人。もう一人の弟子の名を呟く]
― 氷の橋付近 ―
…公国も撤退し始めたか。
[>>468カレルの隊を始め、
徐々に前線が、波が引くように収まりを見せ始めた。
通信により准将ならびにソマリの撤退を確認し、
斥候隊の最後の兵が戻ったのを確認すると、すぐさま命を飛ばす。]
斥候隊の帰還を確認した。
残った兵らも速やかに橋を渡れ。
全兵が渡った時点で、工兵は橋を落とせ!
ラウエンブルク隊、ブラオクヴェレ隊、ラムスドルフ隊は
こちら側に取り残された公国兵の殲滅に当たれ。
殲滅確認後、速やかに撤退を行う。
[時間が経つほど向こうが優位になる。
作戦は速やかに行うようにと、この場に居た全兵に命令を飛ばす。
今は准将より、この場の全権を預かっていた自分の成すべき事を先ず果たす。]
喉ない間わかめ読みつつ逆さまの蝶きいてた
http://www.kasi-time.com/item-3779.html
泣ける
─────…
[胸に、今しがた見たばかりのウェルシュの表情がある。
泣き出しそうな、壊れそうなほどの切ない表情。
彼も友を──…ステファンを、そうと知らずに手に掛けたのだ。
そうしてソマリも恐らくは、]
…………いや。
[カークの躯を見下ろし、低く己に呟く]
違うな。
[彼は友を知りつつ、その手に掛けた]
[けれど何が違うだろう。彼も彼も自分も、また。
ソマリの動きは鈍って見えた。
あれはカークの死の衝撃によるものではなかったか。
己はソマリへと銃を向けた。
あの距離ならば死なせはすまいと───、いや。
実際に剣あわせたなら、恐らくはそうはいくまい。
それ程甘いものではないのだと、彼が黙して語ってくれる]
……カーク。
[腕を組ませた躯に瞑目する]
[ソマリの傍らにあったのは、もう一人。
どこか見覚えのある者の気がした。
或いは彼もまた、士官学校生だろう。
先に剣を交わしたベリアンならば、誰と知るかも知れぬ。
相手が誰であれ。戦場で会えば成すべきことは決まっている。
そうと知って、その上で自分たちはここにいるのだ]
遅くなりました。
[氷の橋を渡りきれば通信機に向けて声を出した。
呼吸が乱れきっているのは乱戦を抜けてきたばかりのせいも大きいが。いつになく、力ない声だった]
援護感謝します。
後は、よろしく。
[金色の髪の青年を紫眼が見下ろす。腕には血に汚れたブレスレットが、彼だと示すように下げられている>>0:790。]
… フレデリカ少尉。遺体に傷を負わせる許可は出るか
[曲刀を携えたまま馬上から降り、フレデリカに短く問う。]
/*
はっ、それは盲点だった。
ベリアンさんが男前すぎる。
もう本当にトールさん色々駄目すぎじゃね。
(それは中の人のせいです)
[傷のないままの遺体であれば、見るものが見れば死因はそれと知れる。──病で倒れた、と。]
>>507
──マルシュナー少尉は補給部隊を警護中、
前線で勇敢に戦い敵刃に倒れられた。
────。それには綺麗過ぎるからな。
[フレデリカの意向を優先するはトルステン同様に、"戦場に倒れたのだ"と示す傷はいるか。と視線のみで示す。]
お前の友は、
[死者は語らぬ。
だからこれはただの推測であり自己満足だ]
俺の友であり弟子であり、
[そして懐かしき日々の隣人であり]
変わらず大切な男の一人だ。
[たとえ敵であれ。会えば死を賭すと知っていれども]
……───お前と、同じく。
――…お前はお前の戦場をちゃんと生きたのに。
誰がお前が戦ってない、などと言ったんだ?
[声を発したような気がしただけかもしれない。
もう喉や、息や、音が。わからない世界に居て]
戦っている奴は、そんな事言ったりしないんだよ。
お前がそれに囚われることはない。――シェット。
[カークとソマリ。彼らは果たしてどうだっただろう。
今際の際に言葉交わすことはあっただろうか。
あったのではないかと思う。
だから彼は穏やかにいるのではなかろうか。
知らず、知ることはなく憶測のみを重ねて死者に礼する]
─────。
[それ以上は口を閉ざし、やって来た部下へと向き直った。
カーク・フォン・バウムガルテン中尉。
彼の遺体は、他の兵らと同じく後方へ送られることになる。
その胸元には蒼い石>>0:253が大切に、置かれたままであった*]
>>507
お前がこれをくだらん誤魔化しだと思うなら、止めておけよ
[動かぬ身体に歩み寄り、切先を心臓に宛がい]
それとも、自分でやるか。
[答えに、曲刀の柄を差し出してみせる。]
ええ、そうですね。
[彼はずっと…その体のことを気にしていた。ならばそうすることで、少しでも浮かばれてくれるならと。
差し出された曲刀には首を横に]
かの英傑をも打ち倒すとあれば、慣れたものが使う武器の方がよろしいかと。
[彼の体に傷をつけるのはベリアンへとまかせナイフを取り出すとシェットラントの手元へと、手を重ねながら握らせ]
― 公国拠点 ―
[渡河作戦が終わったことが、拠点に戻ってくる兵士らの数で知れた。
硝子球のような瞳で、怪我をした兵士らの姿をじっと見つめていた。
彼らがもし、補給部隊が攻撃されるきっかけを導いたのが自分と知れれば、怒りの坩堝にこの身を地獄の鍋にくべるのだろうか。
意味のないことを考える]
[そして、宙ぶらりんの身分のまま。
慰め程度に帯びていた銃の携帯、そして計器に反応した全ての魔具の携帯も許されぬまま、ようやっと司令官との面通りが適った]
/*
そういえば情報将校とか言ってて一番情報に疎いよ。
囁き持ってないからね!ww
いいんです囁きない身には白ログが全てなんだ…
[握らせた刃を自分の腕へとすべらせていく。
動きに支障をきたすほど深くはないが、浅くはない赤い筋が腕へと走っていく]
立ち向かった証に…
[>>400 シロウについて、自己紹介をする。
士官学校卒業生に見せる、悪い教官見本だなと苦笑いが浮かびそうになるのを堪え、敬礼し。]
公国情報部局員
此度、ジャン局長の命により公国に帰参致しました。
外国兵のスーリヤ・クロイツ・ウーツのおかげで、生きて閣下らにお目通り適いました。
新たな命令がありましたら、何なりとお申し付けください。
[あまりにも公国軍事情に疎いので、入室する前に、簡単に衛兵にえらい人事情を教えてもらっていたが――分かってはいたが、彼らもすごい貴族の師弟だったのだなー、という眼差しで、旧友らをつい見てしまったのは致し方ないだろう**]
[シェットラントの胸を刺し貫くに、フレデリカの剣を使わせようとはしない。]
>>513
わかった。
[了解の言葉は短く、横にした厚刃の切先は躊躇もなく胸に吸い込まれた。ぐ、と引かれる刃は心臓と、肺を裂く。既に死亡した身体からは──血は噴き出すこともなく、じわりと滲み胸元を丸く染めた。]
[カサンドラなら、魔具やその手の弾丸にも詳しいだろう、と。
ならば対処法も知ってるかなー、っと。
そんな理由で気軽に尋ねただけで、他意はない。
もし、その『特別製』の弾丸が彼女の作った物だと聞けば]
へー。流石、カサンドラ教官。色々作れるんだなぁ。
殺したり、情報集めたり、破壊工作したり…くらいしか出来ねぇオレとは違う。
……アンタなら、平和になった後も色々役立つもの作れるだろうな。
[などと心中を吐露するか]
アンタがそれを作ってジェフロイに渡してなくても、他の奴が作ったほかの特殊な弾丸で同じような事にはなってただろ。
気にすんな。
[とも、付け加えただろう]
― 公国拠点・中級将校執務室 ―
[ 正式な所属部隊はないものの、情報局員と歩兵数名を合わせて十名前後、分隊程度の配下を与えられることになった。
総司令執務室を辞した後、自身の執務室に戻って、今日渡されたばかりの書類、情報のあれこれに目を通している。 ]
……《狼》と《猫》か。
猫はシュヴァルベ駐在のジャン局長配下、カサンドラ=レイブンウッド……
カサンドラ、教官?
魔器と科器の専門で、士官学校で教官を務め……あの人が、そうか……。
彼女ならば、適任ではあっただろうな。
戦艦壊滅時も情報を送っていたがその報を重用しなかった為に海軍が致命的打撃を受けた。
今回の氷を使って橋を作りあげる魔器による帝国軍作戦こそは、ということか。
魔器、
魔弾……
彼女ならば、ステファンが襲撃された折に使われた銃器の詳細が分かるだろうか。
すでに、奇襲作戦迎撃の折、彼女を公国に帰還させるべく命を受けた間諜が先行していると聞くが。無事に遂行されるのを祈るしかないか……。*
そういや、カサンドラ教官って通信機の類持ってたか?
持ってないなら、オレの予備預かっておいてくれ。
……また戦場で何かあった時に、相談させてもらうかもしれねーし。
[などといって、緑色をした通信用の魔法石をひとつ、カサンドラに渡そうと]
[刃を引き抜きフレデリカの行為を見守る。自己満足だとも思うが、手向け方を他に知らない。]
>>511
殿下の行動に差し出口を叩きました。
──不敬で処罰を下すなり、
判断はお任せします
俺の命も、今は貴方の下にある。
[死地に向かえと、そう命じられるなら向かうだろう。刃にどろりとついた血を払い、准将に向けてはそう言葉を投げて一礼し馬上に戻る。]
[ 憔悴しきった顔で、公国兵の撤退した地を眺めている。
夜の底に横たわる山のような死体。
まるで自分の心の中に死体が溜まっていくような錯覚。
殺しても殺しても、満たされない――。
あちこちで待機中の帝国兵が、傷の応急手当をしている。
馬を引いて、カサンドラを奪われた現場を踏みしめ歩く。
いっそあの時、二人とも殺してしまえば、
というところまで思考が堕ちていた。
その時、ふと。
見覚えのある帽子が、土くれの間に落ちているのを見つけた。 ]
[戦地へ赴き、その身すらも戻らぬものも少なくはない。
看取るものや、その死を思われることすらないものも何人も見てきた。
まだ幸せな死に方だと、思えてしまう]
トルステン准将、心遣い、ありがとうございます。
[後のことはその場のものに任せることにし]
それでは報告もありますので。
後にレナト大尉とともにきます。
[彼の認識票はしっかりともらっていた]
― 氷の橋付近・帝国拠点 ―
[ 幹部の集まるテントに戻れば、見知った者もいただろうが、
誰とも話さずにふらふらとジェフロイの姿を探した。
全身の返り血も落とさずテント内をうろつく姿は
さぞかし異様で、一般兵は遠巻きに見るだろう。
ジェフロイを見つければ、拾得物を差し出し預けようとして。 ]
大佐…これを。
おそらく主席代理の落し物だと思われます。
自分は少し疲れたので――…
[ ジェフロイに手渡せば、何かの糸が切れたように
その場にへたり込み、眠ってしまうかもしれない。** ]
― 補給部隊停留地 ―
[補給部隊停留地での死傷者の処理、残存物資の整理。
これに併せ”橋崩壊”の偵察に至るまで。
その後のディークは、暫し忙殺されていたといっていい。
無論これらは報告として、後方──のはずのトールの元へと送られた。
同時、竜騎兵連隊第二特別分隊に編入した傭兵隊>>283から、作戦成功の報が入る]
無事
[ほっと安堵の息が落ちた。
かの橋を巡って派手に攻防すれば敵の目も引き付けられるかと考えはしたものの、想定以上の攻勢に、彼らへの援護を何もなし得なかったのだ。
案じていただけに、成功の報には表情もやや明るくなった]
ならば良かった。
[そうして諸々の処理を終え、
拠点へと帰るには結局暫くの時を要する]
― 公国前進拠点 ―
───待たせた。
[公国前進拠点と戻り、まず最初にディークがしたのは、
新しく竜騎兵連隊第二特別分隊に編入した傭兵と顔を合わせることだった。
呼び出した彼らにこう告げたのは、自らの帰還が遅れたが為である]
ディーク・フォン・ベルンシュタイン大佐だ。
貴公ら騎兵外国兵部隊の所属する竜騎兵連隊の連隊長を務める。
今回の作戦は見事だった。改めて礼を言う。
さて───…、…?
……エルンスト・ヒンメル…?
[一通りの挨拶を終えて、続く実務に話を移そうとした。
その時、見覚えのある顔をみつけた気がして瞬いた。
やや雰囲気が違う気もするが、そっくりだ。
問うように彼と思しき名を呼んで、目を向ける。
彼のこたえはどうだったか]
奇遇だな。
[本人と宜うならばそのように。
また否定が帰るならば、他人の空似としてそのように。
軽く感心したような声が零れた*]
― 帝国前線拠点 ―
[待てと言われて>>493待つものはまずいない。振り返ることなく、竜騎兵連隊長の前から逃げた。
味方に感謝を伝えながら氷の橋を渡り、受けていた命令どおりに前線拠点まで戻り被害状況を確認する]
早速に再編成が必要となったな、これは。
だが司令に直接上げれば考慮はしていただけるだろう。
[補充人員はそう簡単に手に入る状況でもなくなっているが。
遊撃隊としての規模を維持できればそれでいい。
ディークから貰った頬の傷はまだ紅が滲んでくる深さ。その他にも細かな傷は手足に数知れず負ったが、深い傷は少ない]
この程度ならキットでどうにかなる。
大袈裟な話にするな。
[怪我を気にする新参の部下に首を振って各自休めと解散させる。
その後、本当に最低限の手当ては済ませ、出撃前にカレルと話した、敵陣のある方向を眺められる場所で頬杖をついていた**]
本日の失態、まことに申し訳ありません……。
[ 日が昇り、鳥が啼いて、少し落ち着いた頃だろうか。
人目につかぬ場所で通信機に話しかける。 ]
主席代理の件なのですが…、
実は、彼女本人にも知らせていないことなのですが、
ひそかに通信機を渡しています。
― 公国拠点・中級将校執務室 ―
ステファンを襲撃した実行犯……
公国にゆかりある帝国人、か。
[ そう呟いて、ふと胸元に視線を落とす。
上着とタイの上から、左手を首の真下に置いてそっと抑えた。 ]
魔石じゃないだろう、と言ってた。
多分偽物だと。でも、貴石の全てには何らかの力があるんじゃないか。って……
[ 本国から送られてきた書類のいくつかを探り、目当てのそれに視線を向ける。 ]
ラムスドルフ伯爵家。帝国貴族だが領地の一部がシュヴェルベに掛かっている為、公国内地にも領地を持つ……。父ナイジェル・ラムスドルフは伯爵家を逐電し、没時は魔石科学者として名を成す、か。
氏と夫人シュテラ、息女グレートヒェンは二年前の五月に襲撃され死亡。
ノトカー・ラムスドルフはすでに仕官していて市街の屋敷には不在の為襲撃を免れたものの、同年六月のフェルゼンベルク焼失によりそちらに移していた家屋も夫人ユーリエも失い……
[ 淡々と書類を読みあげていく声が次第に小さくなっていく。 ]
ステファン襲撃実行犯と重なる部分はある、が。
/*
えーと。レトに話を振りたい。
カッツェ&シロウとの面談を拾っておく必要がある。
ミヒャエルにはウェルシュの話をしておかねば。
あとベリアンの話を消化しておく必要がある。
シロウ前にベリアンだな。
ただ、古いものなので――、
あぁ、
准将と、ウェルシュには話した事があると思いますが…
魔石通信機の#1――オリジナルを渡しています。
本人には”お守り”としか告げていないのですが
ずっと所持しているならば、おそらく通じるかと。
ただ、最初の試作品でもあるが故に非常に古い型なので。
通じるまで時間がかかるかもしれませんが…
やってみます。
明るくて優しい奴だったが、敵には容赦のない性格だった。
幻獣模擬戦闘とか、
誰も討ち掛かれないような兎を模したキマイラの首を迷わず叩っ切るような男だ。
一旦敵と定めたら迷うことはない気がする……。
だけど、全く無関係ではあり得なさそうだ。
魔石研究と言えばまず第一にナイジェル・ラムスドルフの名が挙がる訳だし。
そして、ナイジェル・ラムスドルフ一家の殺人事件か……。これもどうなんだ。
間諜の仕事として。
[ また考え込む。 ]
― 公国前進拠点 ―
[シェットランドの遺体を連れて拠点に戻った頃には、
ディークの報告が届いていた。
ディーク本人が戻る前にそれを受け取る。
その中にはカーク・フォン・バウムガルテンの死亡についての
報告もされていた]
そうか……。カークも。
[卒業パーティーの日。
彼が卒業祝いのケーキを作ってくれたのを思い出す。
誇らしげにケーキの説明をしていた彼も、
こうして軍人となり、任務中に還らぬ人となってしまった]
もう……お前のケーキ。食べられないんだな。
[ぽつりと零して。
束の間、彼の冥福を祈るよう目を閉じた]
カークも、シェットランドも。
ステファンがそっちにいくことがあったら、
追い返してくれるとありがたい。
[病室で死と戦っているステファン。
せめて彼だけでも――]
[交戦の声を聞き届けながら、川向こうへと視線を一度投げかけ]
>>526
地がでかけましたので。
[上官に向かって初手にはあ!?はない。理解していて止めきらなかったのは責だろう。]
──はい。
[覚えておく、と。その言葉に短く頷き馬首を巡らせる。]
(ないんだ、ダーフィ。どこをさがしても、ない)
(こんなにばらばらにしたのに。見つかれば、隠せば、まだ)
(まだ、……お前と、いっしょに――)
[交戦の気配はややも薄くなってはいたか。]
──歩兵隊部隊との合流までは同行します。
[護衛を申し出、歩兵隊と合流するまでは同行することを伝える。その後、シェットラント・マルシュナーの遺体は歩兵部隊の手により本陣へと回収されることとなった。]
―エルンスト・ヒンメルの回想―
[ダーフィトの作った菓子がきっかけだった。
その子供と、仲が良くなったのは。
ふわふわの金髪が愛らしくて。
いつも、うさぎのぬいぐるみを大事そうに抱えていた。
口元いっぱいにマドレーヌの食べこぼしをつけて、美味しい、と笑い、
ぬいぐるみの耳を破いてしまったといって、顔中をくしゃくしゃにして泣いていた。
不器用に針糸を使って直してやったぬいぐるみに、本当にうれしそうに笑った。
もしこんな子供を持てるような人生なら、どんなに幸せだろう。
――ダーフィトも、そう思っているのだろうな。
尋ねたことはなかったけれど、そう確信していた]
(――あの事件の、犯人を、ですか?)
[さる帝国の高位貴族の当主を弑した実行犯のひとりを、鎖の国に逃亡させる。
――政権争いの末に敵対する公爵家当主の殺害を依頼したというその貴族は、反和平派の一派でもあり、皇帝に密かに『御隠退頂いた』計画に、関与していた者でもあった。
事件より、2年。
国許に潜伏、逃亡していたその男は、とうの暗殺された公爵家による執拗な究明をうけ、依頼者は司法の手が延びることを恐れて、その男の身柄をシュヴァルベへと移した。]
(始末してしまうわけにはいかないのですか)
[そう尋ねた己に、仲介者は苦々しく答えた。
――実行犯は、依頼者の貴族の分家筋の男だ。
縁戚間の体面や情が絡み、簡単に処分することもできないのだろう、と]
(……わかりました。ですが、極力接触は避けたいかと。
今は微妙な時期です。芋蔓でこちらの事情が知られることだけは避けねばなりません)
[皇帝崩御から、半年と少し。
――状況は面白いように、開戦に向けて転がっている。
活気ある今のシュヴァルベを見て、それに気づくものは少ないだろう。
だが、両国の議会は日に日に戦争の可能性に言葉を割く時間が増え、融和派と開戦派が舌鋒鋭く火花を散らす事態であるらしい。
しかしそれに、鎖の国が関わっているとしたら。
――両国は再び外敵に向けて手を組み、一転、草原の大陸こそが危機に陥るだろう。]
― 公国前進拠点 ―
[三年前のあの日>>447
浴びせられた嫌味には肩を竦め「元気になったみたいだな」と応じたものだったが。いつかのように間を置いて告げられたもうひとつの言葉には、「…本当に良かった」と、低く付け加えたものだった]
────特徴的な刀。
[聞き取った情報を一つ一つ、メモに記す。
情報は全て近衛に持ち帰られ、同時に情報局へと齎された。
東方由来の技といえば、知る顔はひとつしか浮かばぬものだが]
…ミヒャエル・フォン・デンプヴォルフ大尉。
いるだろうか。
[結局、あの件は未だ解決を見ていない。
当時彼は国家情報局防諜部に所属していたはずで、そうであればこれらの情報に接していたとしてもおかしくはないが]
少し話がしたい。
[今、彼に告げるべきは別の件だ]
[それでも己は結局、繰り返し逃亡者の下に通う事になった。
――一番に困惑したのは、この男が弱い者をなぶる、変態的な嗜虐癖があったことだ。
或いはその嗜虐癖による殺人衝動を利用した結果が、暗殺だった、ということなのかもしれないが。]
(――…気持ち、悪い)
[そして、男にとっては、逆らう事の出来ない己も、その獲物らしかった。
煙草の火を押し付けられたり、薄い刃物で腕を切られたこともある。
エッジの部分一面に、ごく薄く男の出身たる某家の紋章が入っているという、精緻なつくりのそのナイフを、男はやたらと磨き上げていた。
こちらにちらつかせては、反応をうかがう為に。
逃亡の準備が整うまでの間、自分は、その男の体よい遊び道具だった。
その為に己を指名したのだろうか、と疑うくらいには]
(誤魔化すのが大変だった。わざわざ火で傷口をもう一度焼いて)
(だが、……それだけだ。ダーフィトに顔向けの出来ないようなことは、しない)
[いまさら何を言っている、と言われそうな言葉だ。
工作員として彼を騙し続けている、自分が。
ダーフィトも様子のおかしい自分に気づいていたのかもしれない。
明らかにあの頃の自分は、ぼんやりと疲弊し、常の警戒心を失っていた。
もう直ぐ訪れるだろう、ダーフィトとの別離。
匿った逃亡者の、どろりとした悪意。]
(だから――…)
[あの日も、気づかなかったのだ。
幼い少女が、自分の後をついてきていることを。
隠れ家に、まるで冒険するようにわくわくと足を踏み入れて。
自分たちの話を、聞いていることを]
[ 古い型であり、長いこと使用していなかったため
通信機となる魔法石の魔力が眠ったままであることが。
偶然にも、幸いした――。
通信力を持たない魔石は、ただの石と同じ反応しか齎さず、
帝国の計器を素通りしたのだ。>>514 ]
――カサンドラ…主席代理、聞こえますか?
[ まだ通じないかもしれない石に、話しかける。 ]
ギリアン、姓不詳、公国人と自称。
グレートヒェン嬢の家庭教師……彼女は足が不自由であったために外部の学校には通えなかった。彼女に勉強を教えるうち親しくなり、婚約。
一家殺人事件後は消息不明。現場には銃器こそないものの、火薬弾の殺傷力を示す銃創を全員が負っており……か。
というか。
間諜が自らの仕業と分かるような乱暴な仕事をしてどうするのだ。
次の仕事に差し障るだろう。
しかも大男、髪の色は変えられても丈高い身長と目の色はそうそう変えられん。
/*
クロイツ(ヒンメル)とダーフィトとリエヴルのキャパに本気で感服する。
本編疎かにしそうで、回想まで時間が割けない……!
当時の帝国警察捜査記録では、魔法石による通信機及び魔法弾の技術を狙われた模様とあるが。
魔法弾は我が国では量産不可能だ。魔石の通信機とやらはよく知らんがこれも量産は不可能だろう。少なくとも魔石に由来する構造である以上は。
それを我が国で活用するならば、隠密に盗み出してくるのが妥当だ。敵方に技術が渡ったと公になればすぐにそれを使用できなくする技術が開発されるだろう。
……火薬弾は魔法弾よりも実質希少だ。間諜が所有するそれは己の身に最悪の危機が迫った場合でなければ使えない切り札じゃないのか。何より、何度でも使用可能な刀剣はどこでだって手に入る。
なぜ、火薬弾を使ってまで全員を殺害せねばならないのか。
……技術そのもの?
器機ではなく、それを有する人間ということか?
間諜は滅多なことでは、特務でもなければ暗殺をする権限はないはずだが、その技術を有する人物をただちに抹殺せねばならないとあれば、
おそらく。
令嬢までもが殺害されたのは家を取るのがノトカーではなく彼女、技術の知識や権利も令嬢に継承されるから、だったのだろうか……?*
/*
やめろ。
メルに何すんだ殺すぞ……!!!
ええーい、気づかない訳があるかーーー!
あんさつとかおれむずかしいからわかんないけど!!身体に傷が増えてたら気づくに決まってんだろーーー!!
悪意ある愉しみの匂いは嗅いでしまうよな。
滲んでしまうのがなあ。
それでも、一緒にいるうちは
それぞれ自分の心身を大事にしてたのだな。
『何だァ、その目』
[漸く逃亡の準備が整ったと。
そう告げに訪れた、その日。
何がきっかけか男は激昂し、自分の胸倉を掴んできたのだ]
『お前らよりゃマシだろうが。
皇帝をぶっ殺して、次は大公か?』
『ここを火の海にして、誰も彼もブチ殺して、国許で金に塗れて高笑いってか。
鎖の国さまさまだな。――俺と何が違うってんだ?』
[締め上げられた首もとの苦しさに、顔をゆがめる。
どうせ今日で、この男ともお別れだ。好きにすればいい。――そんな投げやりさがおそらく、男の怒りを招いたのかもしれない。]
[――がたん、と音がして。
顔を上げた背後に――少女がいた。
少女はきょとんとした顔をしていた。
何が起こったのか、よくわからないような表情だった]
(おにいちゃん、……)
(いじめられてるの…?)
[おずおずと、彼女はそう口にした。
そうなら、たすけてあげたい。
そう思っていることがわかるような、ひたむきな瞳で。]
失態は、致し方ない。
貴公一人が悔やむものでもあるまい……。
[ノトカーの言葉>>*70に、そう声をかける。
それを言うなれば、離反者たるシロウを世話していたのは自分である。
であるからこそ、その為に情報が漏れ、兵に損害が出たのでは自分が許せぬと、率先して救出に向かったのだ。
だが、続く言葉を聞けば、ふむ……と小さく唸る。]
通信機、か。
わかった、もし使えるならば、救出も容易となろう。
試みてくれ。
[未だ疲労の残る頭で、あれこれと考えを張り巡らせるのだった。]
あっ、ミヒャエルが妹の設定を漁ってるwwwwwそこ触る人はいないと思ってたからふいたwwwwwww
俺が死ぬ前には白ログで出すと思うけど。
グレートヒェンが殺されたのはグリーンの眼を魔石通信機製造に使ったから、という設定。(だから眼をえぐられた惨殺死体なのである)
しかしヒンメルが引きこもりって言ってたけど、俺も大概ひきこもりやで…。強縁故がNPC中心だからな…ww(しかも皆死んでる)
それでもユーリエとの縁故はヴィンセントとの繋がりになったからいいんだけど。
カサンドラと縁故作ってなかったらひどいことになってそう。
[どうしよう。
どうすればいい。
相手は子供だ。
聞かれても、…だから、きっと、わからない。
でも、知られたら。…知られたら、俺は、
――もう、ダーフィトとは一緒にいられな――…]
――ッ、あ、…
[一瞬だったと思う。
男が、己を突き飛ばし。
彼女の元へ。
怯えたような色の双眸。
顎が引かれ、背を向けようと。
ふわりと、ひかりのような金髪が靡き。
それを、乱暴なごつい手が、掴み上げ、
いつも手にしていた薄いナイフが、
――少女の胸を、乱暴に刺し通した、のは]
シロウが離反し、カサンドラ技官が攫われた今、拠点内部の情報は向こうに伝わっていると考えるべきだ。
警護に関しては、こちらでも手を打っている。
ただ、物資などは必要に応じて、強襲を避けるよう位置替えを考えた方がいいかもしれないな。
[警護に関しては、ヴィンセントに頼んだ一件である。]
ヴィンセント。
それもあわせ、そっちの工作班で作業できるか?
あぁ、無論戻ってからの話にはなるが。
いつ、敵が来るとも限らないからな。
打てる手は、早めに打っておきたい。
[そう声をかけた後。
通信機に伝わるのは、暫しの沈黙と、ティーカップを置く優雅な音。**]
― 執務室 ―
[それからほどなくして、「猫」と「狼」の帰還が伝えられて
ディークをはじめとした高級将校と一緒に、
自身の執務室で面会することになった。
その場に入ってきた二人の男女を見て。
流石に口をあんぐりと開けてしまった]
[泣き叫んだような気がする。
呆然としていたのかもしれない。
わからなかった。
今も、覚えていない。
男が、哄笑していた。
引き倒された。
乱暴に、乱されて。
ぐしゃぐしゃの頭で、ただ、喚いた。
おぼえていない。
――あの夜のことは、すべて。]
[ただ、――ひとつ。
情けなかった。
誰を殺しても、覚悟する、つもりだった。
誰を殺しても、平気でいるつもりだった。
息絶えた少女の屍を前に、
……俺は、それが無理である事を、悟ったのだ。
今の俺では。
エルンスト・ヒンメルには、何も捨てられない。
だから――
誰も、救えないのだ。]
[ リエヴルからの通信が聴こえれば、落ち着いた声で。 ]
シロウ・ファーイーストの件は、
准将がご無事だった事が何よりかと。
――今回の
どうも公国の対応が早すぎた気がしています。
事前に情報を流されていたのかもしれません。
主席代理には、時間を空けながら時々話しかけてみます。
#2からの通信が一番、反応しやすいと思われますので…
それでは――
[ 通信を切ると、公国の空を見上げて。
あぁ、そういえば、ここはシュヴァルベじゃないか、と。
一瞬だけ学び舎を思い出し、眼を細めた。** ]
先生……に。カサンドラ?
[まさか。
よりによって。
知った顔が出てくるなんて。
それも二人共だ。
頭をぶんぶんと振って、彼らの自己紹介を拝聴する]
[ 返事のない#1通信機に、話しかける。色々な呼び名で。
レイヴンウッド主席代理――カサンドラ――教官。
――先生。
聴こえているだろうか。無事でいるだろうか。
もし聴こえたら、返事を…。
――――何処に囚われていても、助けに行きます。** ]
[男の刺し通したナイフは、骨に当たり、彼女の体内でエッジが折れていた。
――紋章の焼き込まれた刃。
此の侭では、誰が殺したかは誰の目にも明らかになってしまう。
ほかに、……手段は無かった。
だから、――……]
[二人の挨拶が終わると口を開く]
シロウ・ファーイースト殿。
カサンドラ=レイヴンウッド殿。
この度は、危険な任務を終えてよく戻ってきて……くれた。
大変嬉しく思う。
[かつては同級生だったこともあるカサンドラだけならまだしも、
シロウまでとなってはついつい敬語になってしまいそうだが。
立場というものがある。
ぐっと怺えて、自身も挨拶をする]
公国軍を預からせていただいている、
トール・フォン・ラウツェニングだ。
以降は、公国軍の一員として、
より一層の働きを期待している。
(いやあああああああ!)
[甲高い、悲鳴。
開いた扉の向こうの、呆然とした灰色の瞳。
こうなることはわかっていた気がしていた。
だから――、笑おうとした。
顎に飛び散った朱の感触が、ひどく気持ち悪かった]
(――ーフィ、……まない、…もう、俺は、お前とは……)
(な、……此処から、出て、くれ。帝国からも、公国からも)
(……どこか、遠くへ。――おねがい、だ)
[差し伸べた掌の先の、銀色にひかるものを、見て。
己の手を染める鮮やかな朱に、目を留めて。
もう、触れることもできなかった。]
― 公国拠点・中級将校執務室 ―
[階級であれば下のミヒャエルの執務室に、
自ら出向いたのに深い訳があるわけではない。
……が、少しだけ。
呼びつけるよりも話に出向きたかったのかも知れない。
話をせねばならぬと同時に、したかったのかも知れない]
悪いな。少し邪魔する。
[彼の部屋へと通り、他の人間を排する。
ここにあるのはミヒャエルと己だけ、そうして彼に話があった]
先の補給部隊強襲の折に、敵将と剣を交えた。
そのことについて、話をしておきたくてな。
……うん。別途報告書を上げるべきじゃあるんだが。
[告げて、かつての後輩の顔を見遣った。
彼は…そう。ステファンと同級だったはずだ]
──ステファン・フォン・トライブクラフト襲撃の、実行犯が分かった。
[端的に用件を告げる]
[別命を、と考えてニコラス中佐の言葉を思い出す。
確かにシロウなら、危険な単独行動でも
軽々と行えるだけの能力はある。
だが――暗殺という手段を取る気はなくなっていた。
まず、ディークの反対があった。
彼が反対するのはフレデリカのこともあるのだろうか、
とちらりと頭を掠めた。
そしてもう一つ。
リエヴルが相手ならば暗殺という手段に頼らず、
全力で立ち向かいたいから]
[そうして、ウェルシュとの遭遇について語った。
兄の証言、それに符合する彼の身体的特徴。
それに何より、己の問いかけについてのこたえ>>474]
何故か…までは聞けなかったけどなあ。
[言って苦笑し、天井を仰ぐ。
あの折の、泣きたいような笑いたいような表情が心に残る]
…───あいつも苦労してんのかもな。
[ぽつと紡ぐ口調は、いつしか昔へと戻っている]
……と、悪い。
こいつをお前さんに、まず伝えたくてな。
今回は例の魔法銃は使われなかった。
あれがありゃ、不味かったかも知れん。
代わりに妙なもん投げてきたけどな……
あー…。魔法銃については分かったら、早めに教えてくれ。
対策出来んのじゃ、話にもならん。
あとは…、
[つらつらと語って、ひょいと目の前の青年に顔を戻した。
かつて図書館で見かけた生真面目な後輩は、
そのまま、生真面目そうな青年へと成長している]
そうだな……。
シロウ殿は、私の直属として、働いてもらう。
基本的には遊撃や、私の護衛……になるかな。
[要するに、扱き使いますよ宣言だ]
カサンドラ殿は……。
帝国の魔法銃に関する分析。
および、こちらの兵に対する銃の取り扱いのアドヴァイス。
それを頼みたい。
[間違っても前線に出せる運動神経じゃないのは知っていたから。
その分、その膨大な知識を役立ててもらうことにした]
― 公国拠点・中級将校執務室 ―
[ >>567 入口で掛けられた声に顔を上げると、すでに彼は部屋の中に立っている。 ]
ベルンシュタイン大佐……!
わざわざお越しいただくとは申し訳ありません。お呼びとあれば、すぐにそちらに伺いましたが。
はい。帝国軍奇襲にあたって、竜騎兵隊も出撃したとお聞きしました。任務お疲れ様です。
>>568
え?
ステファンの、先日推論程度に報告書を出した、あの件ですか?
本国の自分の部下はまだ連絡して来ていませんが、
何か、ありましたか。
― 某所 ―
[――…誰かに、もふもふとされる夢を見た。
夢の中で、自分は人ではなかった。
愛玩動物か何かだったのだろうか。よく思い出せないが。
そういえば、シロウに託されたもふもふは、なかなか懐かず。
手を噛まれるたびに肉にしてやろうか、と思ったものだったが。
伴侶を持ち、子が出来て。もふもふが5倍ほどに増える頃には
敵としては認識されていない所までは来ていた。
―ー……シュヴァルベを離れるとき、彼らを見送ったが。
今どうしているのか、……戦火から無事に逃げられているのか、わからない]
>>570
ウェルシュ……ツヴァイクと名乗ってましたか。
帝国での名はウェルシュ・ドーベルニュですね。
[ 帝国軍人についての書類を机の上から数束つかみ取り、ぱらぱらと捲って内容を確認する。 ]
オーベルニュ伯爵家は当主が成年にありながら後見人がいまだ一族に根強い影響力を持っている……と。
そして彼はステファンの同室者だ。オーベルニュ伯爵家についての詳細までは分からないでも、それだけで答えは見えているようなものですね。
さすがはベルンシュタイン大佐、昔と変わらず見事な行動力です。本人と当たってそこまで探りだしてしまわれるとは。
>>571 魔法銃。ええ、それについても調査は続けているんですが、帝国の最新魔法技術はなかなか情報の秘匿性が高くて……
前線でまた使用されたとあっては影響は多大です。引き続き調査に努めます。
え?
[ >>572顔が見たくなって、と言われて、目を丸くした。
人懐っこい笑顔は、年月を経て精悍な青年をひと時、六年前の学生時代に戻している。 ]
……相変わらずですね。
人をびっくりさせるのがお上手だ。先輩は。
トルステン殿下の直属として、遊撃や護衛…か。
了解、まあ好きなように扱き使ってくれ。
[まだほとんど動かない左手はだらりと下げたまま、右手だけで敬礼をして応じる]
敵陣に一人で突っ込めと言われれば、百でも二百でも死体の山を築くし。
殿下を護れって言われれば、どんな数の敵からでも護る。
……ま、左手が使えない内は、その半分の働きしかできねぇだろうけど。
[公国軍内での扱いについて>>573はそう応じてから。
教え子の頃の口調に戻ったトール>>576に]
そりゃそうだ。あっちのが時間の進むのが5倍でも早かったら、お前らがその年になる頃にはオレはとっくにジジイだ。
[などと軽口で応じれば、昔なじみ以外のオエライサンの反感でも買ったろうか]
…ふうん。さすがだな、デンプヴォルフ大尉。
それだけ出てくりゃ、大したもんだ。
いや…。俺のは行動力というかだな…
[状況を語る。流石にあの場に帝国軍最高司令官が出張ってきていたなど、知る由もないが]
たまたまだ。
[最終的にはそう結論をした]
ああ。それについては一つ、宛てがある。
彼女はその道に精通している。
ひょっとしたら情報と、何か対策が打てるかもしれない。
あと、もう一つ……、
[これは少し、言うを躊躇う]
………。3年前の暗殺の件、何か進展はあったか。
[結局のところ、ずいぶんと曖昧な物言いになった。気掛かりだ。
かのベリアンの証言がある>>449
トールはシロウを傍に置くという>>573 不安が、あった]
[───けれど]
お?笑ったな?うんうん、それでいい。
[また笑顔になる。強がりではなく、演技でもなく]
いや…だってさ。
お前のことだから、こっちに来ても、
引き篭もってあれこれと考え込んでいるんだろ?
ま、戦地で外に出たって高が知れちゃいるんだが…。
[しかも碌なものを見ない。
ならば引き篭もっているが賢いかと、苦笑もするが]
たまには、こうやって顔見て喋るのもいいだろ。
仕事も……仕事じゃないことも、さ。
じゃねえと、おかしくなるよ。
[───大切なもの。
なくさないでとフレデリカが言うのは、きっとそういうことだ]
傭兵 クロイツは、前哨狙撃兵 ダーフィト を能力(模倣)の対象に選びました。
あれ。交信者、カサンドラ打ちかな…?
ならやっぱダーフィコピーの公国陣営呪人ロマンでいきますかねっと
通信石と魔石で繋がってるのもそれっぽい
指輪はあれだ、勿論お揃いだs
ジェフロイ、ノトカーのどっちかが瘴狼だった場合カサンドラ打ちっぽくて、つーかノトカーがどう見ても瘴狼でカサンドラ撃ちますよアピしてるから、これ以上矢先重なるのもあれだしなあ…
だから、な。ちょいとミヒャエルの顔が見たくて来た。
悪かったな、忙しいところ邪魔して。
[半ばは自分のためでもあったのだと、白状して笑うのだが]
…シェットラント・マルシュナーと、
カーク・フォン・バウムガルテンが死んだのは聞いたか?
なんてか、さ…。
大事に生きような。…って。全部ひっくるめてさ。
───らしくねえかも知れないけど。
じゃ、またな。
あ、そうだ。今度は俺のとこにも来てくれ。
…たまに、仕事抜きで。
[笑顔で誘いかける。
そうして結局、ひらと手を振って部屋を辞した。
昔のような仕草だった**]
/*
しかし、いろいろ自分にがっかりする
まいったなあ……
うまくまとまらん
この人はどういう人なのかわからなくなってきた
うーーむ
ねようず
起きたらまた考えよーーー
― 回想・幼少期 ―
――四郎が長じるまで私が健在なら、跡を継ぐべきはシロウだな。
[幼い頃。
年の離れた兄たちと同じ鍛錬を父から受けながら、息切れをしている兄たちと違い、息切れひとつしないできょとんとしていた少年に、父親が言った]
――誰よりも、爺さんに似ている。
[祖父の顔も知らないのに、曽祖父に似ていると言われても、どこがどう似ているのかなどわからずにその話を聞いた]
――オレはそうは思わない。
[兄の一人が言う]
――四郎は暗殺家業には向かない。
― 6年前・春 ―
[卒業してリエヴル一人を残すことについて、
実は心配していることがあった。
リエヴルは本当に怖がりで、
夜に誰かが扉をノックでもした日にはそれとわかるほど怯えていた。
そんな夜は、一緒に温かい紅茶を飲んだりして
また安心して眠れるまで起きていたのだが。
自分がいなくなった部屋でどうして暮らしているのだろう。
それもあったから、様子を見に来たいという理由もあったのだ]
[逢いにきただけなのに、じんわりとリエヴルの眼に涙が浮かぶ。
涙がリエヴルの想いを雄弁に語っているようで、胸を突いた]
うん……。逢いに来てよかった。
[彼がそれほどまでに自分を求めてくれている気がして。
そういう彼が堪らなく愛しかった]
[袖を引かれるとその意を察して、
自然と身体が、他者からリエヴルの姿を覆い隠すように動いた]
じゃ、市街地でもいってみるか。
[気恥ずかしくて、在校生にも教官にも見られたくなかった]
[同じ顔をした別の兄も言う]
――確かにな。四郎は動物が好きで、優しいから。
[一番上の兄がそう言うと、父と他の2人の兄が怪訝そうな顔をした]
――兄弟で一番家を継ぐに向かないのは、太郎兄だよな。
――ああ。騙し合いとか、絶対むりだろ。太郎兄。
[次兄たちの言葉に、少年もコクコクと頷いた。長兄がえー、と不満そうな顔をする。
実際、その長兄は少年が士官学校に入学するよりも前に、簡単な任務に失敗して死亡した]
>>580
運は最強。でしたっけ?
覚えてます。そしてこんな言葉もあった。《運の実力のうち》
>>581
ええ、猫が帰還した折には是非協力を求めたいと思っておりました。無事で何よりです。
カサンドラ教官とお会いするのもお久しぶりですが、覚えて下さってるでしょうか……。
はい。何か?
[ あともう一つ、と前置きするディークの顔を見上げて、 ]
軍務大臣暗殺の件ですね。
大臣の護衛官であったアリー大尉……も、現在は此方に配属されておりましたか。大佐の同室者であったこと覚えております。
俺……、いや、
自分は直接の担当ではありませんでしたが、今回の剣と合わせてまた情報を精査する必要は感じております。
特殊な刀剣による傷、そして、アリー大尉のみが生存されたという点につきましても。
――確かに、次郎と三郎の2人でも、私の跡を継ぐだけなら事足りるだろうが。
――爺さんや親父のレベルに達する事ができる資質を持つのは、四郎だけだ。
[当時はまだ、父にも次兄たちにも勝てなかった――長兄には5本に3本は勝てたが――少年は、父の言葉の意味がわからずに首をかしげた。
だが、少年が知らない祖父の事を知っていたらしい兄たちは、父のその言葉で沈黙する]
――確かに、戦闘能力も身体能力も、オレたちじゃ勝てなくなるのは時間の問題だ。
――だけど、四郎は暗殺家業は無理だろ。……血に酔う性質があるからな。アレは失敗を招く。
[父にも兄たちにも買われているらしい事を、喜ばしいと思う。
けれど、無理だと言われると悔しくなった]
――お前らは知らんからな。親父も超える、爺さんの凄さを。
――四郎の血に酔う性質と、血の色に染まる眸は、爺さん譲りだ。だからこそ……。
[だからこそ。その後、父親は何と言ったのか。
当時はまだ少年だった四郎は、その話の続きを覚えていない]
― 公国前進拠点・執務室 ―
…───は。
ファーイースト教官に、カサンドラか。
これは……、
[シロウの敬礼>>400に答礼を返す。
続くカサンドラの自己紹介>>516にも、
呆れたような感心したような視線が返った。
……なんとなく、見返された気もしないではないが]
…なあ?
[思わず、トールに目を向けてしまうのも無理ないだろう]
[自己紹介を済ませた後、配置については口を挟まなかった。
ただ、シロウを直属とするとのトールの言>>573と、
それに応じたシロウの言葉>>579には一瞬鋭い視線が向けられる。音は、ない]
ああ、カサンドラ。
あとでミヒャエル・フォン・デンプヴォルフ大尉と話をしておいてくれないか?知識を借りたいことがある。
[念の為にと、彼女にもそう水を向けて、]
あ、そうだ。
あの二匹の根付、使っていましたよ。
持ってくれば良かったな。
[シロウとトールの軽口に、
指をひょいひょいと動かして笑顔でそんな報告もした**]
>>582
考えるのが仕事ですので。
まあ、情報整理もなかなか追いつかない現状でお恥ずかしいですが……防諜と諜報両方の情報が入ってくるようになりましたから。
>>583
笑うのも外に出るのも大事、ですね。胆に銘じておきます。たまには外でお茶でも……
[ そう言いかけて、ふと目を宙に彷徨わせる。 ]
士官学校の頃は、ステファンや、シェットラントなんかとよく学校の中庭でお茶を飲みました。
先輩が卒業された年に、彼らが主催したお茶会がその後も恒例になって。
バッカー先輩がお菓子を差し入れしてくれて。
……ノトカーも。
いえ。
そうですね、顔を見て話をしないと、忘れてしまいそうになる。
……色々なことを。
>>584
はい。聞いております。
戦死者名簿も、こちらにありますので。
>>585
ありがとうございます。
では、……良い茶葉を手にれましたら、是非。
[ 大佐という階級とは思えないような気さくな態度で手を振り、執務室を出ていく後ろ姿に小さく笑みを零し、
その後は敬礼で見送った。** ]
― 公国前進拠点・執務室 ―
[トールの直属になるという話をしていた際に向けられた、鋭い視線>>591。
ああ、疑われているな――と。
過去に請けた暗殺任務の中で、ベリアンが生き延びていた事は既に知っていたから、軍務大臣暗殺時に使っていた武器から推測されているのだろう――と。
そう察してはいるが、あえてこちらからその話に触れる事はしない。
太子殺しは、開戦派の仕業という可能性を残すべく、帝国と公国の双方で使われている種類の武器しか使わなかった。
愛用の――兄たちの形見である――独特の太刀と小太刀は、使用していない。
だから、王太子殺しのときに殺さずにおいた近衛兵や護衛官たちから、東方由来の剣術を使う刺客――という話が伝わっている可能性は低い。
公国に仕えた方の兄の太刀筋を知っている者が、もしその中にいたならば。
兄の剣術との共通点から、兄の同族の仕業と気づかれた可能性も皆無ではないが]
― 回想・単独での暗殺任務中 ―
[士官学校に入学した頃には、父も長兄も既に亡く。
仲の良かった次兄たちは、末の弟を両国の
国のためではなく、家のためでもなく。ただ、兄弟のために。
血に酔い、狂気に堕ちる性質を持つ弟を、戦場に出さずに済むように。
少しでも、開戦を遅らせるために。
ただそれだけを願ってくれていた兄たちは。
だがそれぞれの所属国での
――ッ、は……はは。はははハハハハハハハハ!
[そして、彼らが護ろうとした弟は。
帝国と公国の双方で、幾人かの暗殺を請け負い。
その仕事の最中に、数え切れない程の守備兵や護衛たちを殺して。
最初の1件以外、暗殺任務の度に血に酔い、狂い、必要以上の死体を積み上げた。
最初の仕事――太子殺し――の時には、まだ血に酔っていなかったから、その瞳に変化はなかったが。
二度目の仕事――公国軍務大臣殺し――から、暗殺任務の度に血に酔ったその男の、血の色に染まった瞳を見て生き延びたのは。
戦場以外ではおそらく、ベリアンひとりだけだったろう]
──公国軍前進拠点──
[トルステンとフレデリカを各々送り届けたのち、補給部隊の損害と騎馬隊の被害を聞く頃には夜襲で始まった衝突から日が明けていた。ディーク程ではないが、眠りもせず慌しく動くことになる。]
…俺を副官の穴埋めに、ですか。
[故にシェットラント・マルシュナーの直接の上司であった、ゲオルグ──元少将、現大佐に声をかけられたのは、「猫」と「狼」の帰還報告の後の事だ。]
[不満か?と語尾を上げ訪ねる声に、ああ。と首を振る。]
…… 。いえ、かまいません。
断る意味も理由もない。
──同じ側に属す身ですから。
[トルステンに権限を渡した辞令は和平派に与するものからだろう。つまり、下げられたゲオルグは逆の陣営ということだ。]
前マーティン軍務大臣には恩義と、
… ミュラー夫人からの頼まれ事もありますから。
[かつての交戦派筆頭マーティン・フォン・ミュラー辺境伯の名を上げて頷く。彼に子はない。ない、ということになっている。そのため、鉄鉱山と貴重な硫黄を産出する山岳地帯に居を構えるミュラー領は、現在は夫人が受け継いでいた。]
ええ。そうです。
『夫を殺した実行犯の首を落とすまで
帰ってくるな』と、言われていますので
[同派閥と認識をするゲオルグにそう、三年前に向けられた夫人の言葉を伝える。当時、声に込められていた、怨嗟は覗いて。]
[怨みの言葉の強さに「そうか」とだけかえる言葉は女の恨みへの怯みとも取れる。その人間味に、僅かに苦笑した。]
… シェットラント・マルシュナー大尉のご家族に
よろしく言うように、お願いします。
[二階級を上げた呼称をつけて名を上げ、彼の元上官にそう言葉を向ける。そうして、傭兵部隊が来たこと、猫と狼のこと、各々の事を聞けばいくらかの隊をいくつか借り受ける約束をしてその場で別れた。]
― 回想・士官学校入学前 ―
[幼かった頃。
兄たちと一緒に、父の指導を受け修行をしていたが。それが何のためのものなのかは知らなかった頃。
父や年の離れた兄たちが、仕事の度にまとって帰ってくる血の匂いが好きだった。
それが何の匂いなのかを知ったのは、父たちが任務のために不在にしていたある日のこと。
戦うすべを持たなかった母と、まだ10歳に満たなかったシロウと、その2人の護衛のために残った叔母との3人で留守番をしていた家に。
父たちへの恨みを持つ男たちが押し入ってきたときのことだ。
叔母は奮戦したが、相手は叔母と同程度の手練れが3人いたため抑えきれず。
まだ子供だったシロウを庇って母が殺され、切り落とされた首から噴き出す母の血を、頭から浴びた]
――ああ……この匂いだ。
[そうしてからゲオルグの背を見送り、ひとり残る廊下で突かれた鳩尾に手をあてる。意識を落としたあの一撃が、白刃であれば、致命傷だったはずだ。]
………。
[何故。と不意に感慨は胸中で渦を巻く。殺せたはずだと思えば、尚、何故。と。疑問は繰り返す。]
……
[ただの気まぐれか。それとも。そう理由をなぞる気持ちは、けれど、最後にはいつも、酔ったような哄笑に*塗りつぶされる*。]
[その前年に、祖母を病気で亡くしたから。
母の命が失われた事は理解していた。
けれど、母の血を浴びたシロウの顔には、恐怖も悲しみもなく。
ただ、父たちがよくまとっていた、あの好きな匂いが何のものなのかを知った喜びだけが浮かんでいた]
――あは。は、あはははははハハハ!
[もっと血を浴びたい。
もっと人間の血を。もっと、もっと。
人を殺す事がどれほど罪深いものなのか、まだ知らなかった子供は。
母を殺した男たちを、自分も殺そうとした男たちを。
その赤銅の瞳を血の色に染めて、笑いながら返り討ちにした。
そして、シロウを止めようとした叔母をも斬り倒して。
気絶したのを殺したと勘違いして放置していたところに、父たちが帰ってきた]
[父たちが帰ってきたときには、その瞳はいつもの赤銅のそれに戻っていた。
だが、意識を取り戻した叔母が。父と叔母の祖父――シロウにとっての曽祖父――と同じ、血の色の目に変わっていた事を父に話した。
その、血に酔う性質の事も。
叔母は、そのときにシロウが与えた傷がもとで、1週間後に命を落とした]
[実の妹を殺した末の息子を、父は叱ることもせず。
その殺人者としての資質を認め、さらに鍛えた。
けれど、末の弟の血に狂う性質を知った兄たちは、弟を心配した。
元々が暗殺家業の血筋で、自分たちもその仕事をしていた兄たちだ。
弟が殺人者としての腕前を鍛えられる、それ自体には文句はなかった。
ただ、その血に酔う性質が、仕事の現場で油断を生むのではないか、と。
早くに亡くした長兄のようなことになるのではないか、と。
子を残す事のできない体質だった兄たちにとって、年の離れた弟は実の子供のようにも思えていたから。
なおさらに心配して、その仕事から遠ざけようとした。
士官学校入学の前年に、シロウを暗殺任務に連れて行こうとした実の父を殺してまでも。
だから、戦闘術や暗殺術などを仕込まれはしたが。
実際に人間を殺したのは、幼い頃に母を失ったあの日だけだった。
兄たちを亡くし、教官職を解雇され、自らの意思で暗殺者として働き始めるまでは**]
/*
前線で帝国側に暇させてる感と、公国側でディークがんばりすぎるだろ……感があるので、そこら回りの前線支援はがんばれたいなあ……
あそこまで上手くはできん気がするが、なんかなんかできるといい。
暗殺事件の件については、シロウ教官の様子をもう一回見るのがフラグだろうかな、俺は。情報から辿り着くのは、ミヒャエルの見せ場な気がするんでフラグがこない限りはあやふやにしとこう。
あとステファン相手の回想にも返したいんだが、 ね むい…
スペックがほしい……
/*
ノトカーの屍血山河もみにいきたいし、
馬に被弾貰ってるんも描写しとかねえとなあ。
と、諸々思いつつ頭が回ってない感だ。この思考流し初めが証拠だ。
カレルとも河越しとかで会いたいんでもうちょい頑張れ俺の背後
/*
さて一晩考えてきた、けど
これ状況的にカッちゃん奪還作戦にしかならん気がするんだg
まぁその前にリエヴルを殴りに行かねばな…
あと現状報告というか諸々…。
/*
あっ、今気付いた。
おいそこに緑窓渡すのか…!
いや話の流れ的には妥当な所ではあるのだけど
ひどいおやまつぶしである。
わー…カッちゃん頑張れ…。
/*
あ、別にシロウ駄目だろうって意味ではないので念のため。
状況とか見ると(シロウ視点、ノトカー視点で)変な所じゃないと思うし。
まぁただカッちゃんが苦労しそうであるというだけd(
― 帝国前進拠点 ―
[――…どうやって戻ってきたのか、いつもながら曖昧だ。
戻りながらメルクーリオから最低限の報告を受けた後、
橋を渡りきった辺りで限界が来た。
最後の指示は、俺を連れて帰れ、だったと思う]
……いて………。
[軍服のままだったが、あちこちの装備品は外されていた。
部下にかけさせ続けている手間は、仕事で返している、と思いたい。
ずいぶんと時間をかけて寝返りを打つと、そのまま目を閉じる]
[ ―――……中尉!朝ですよ!
怒られて揺さぶられている。メルクーリオの声。
わかっているが、如何ともしがたい。
朝ですよ、というのは決まり文句なので、正確な時間を言えと思うのだが、それだと起こしてる感が出ないらしい。
軍に戻ってきた頃に、たまたま同じ部隊に配属されて。
ただの偶然が重なって命を救った事が幾度か。
感謝の言葉を口にする前にのびる俺を、彼がどう思っているのかは知らない。
……どうしてそんなに真っ当なんだと言いたくなる。
お前も、ここの奴らも。士官学校の人々も。
命のやり取りをしているくせに。
心身を削りながら、誰かの命を削って生きているくせに。
必死に削らずに守ったものを、
さも当たり前のように差し出せるのは、何故なのだろう]
――6年前の春――
[トールには、自らが怖がりなことは知られているだろうとも思っていた。
怯えた夜には、いつもさりげなく気遣ってくれていた。
その優しさに、いつだって心安らいだものだ。
これから先は、彼が、いない。
そう思っただけで、心にぽっかりと穴が空いてしまったかのような気になる。
いや、事実大きな穴があいていたのだ。]
[それでも。
彼が、来てくれると言った。
現に、こうして姿を見ることが出来た。
それだけで、涙が零れるには十分だった。]
すみま、せ……。
[こんなところばかり見せては、心配をかけてしまう。
そうとは思うのに、溢れる感情を押し殺すことが出来ず。]
[トールの言葉>>588に頷き、彼に甘えその身体に隠れるように移動しながらも。
暫し歩き、人の目がなくなった頃合いを見れば、]
先輩…………、
逢いた――……かった……。
[掠れる声でそう告げ、そっとトールの身体に身を寄せた。]
[逢いたかったも何も、ほんの数日しか経っていない。
冷静に考えれば、自分でもそう思うのに。
トールのこととなれば、そんな冷静さは持てそうにもなかった。
出かける場所など、実はどこでも良かった。
ただ、彼が傍に居てくれるなら――――…と。*]
[薬を飲まなければ起きられないとわかっているのに、
最初はどうしてか揺さぶって起こそうとする部下に、眉を顰めて耐える。頭が痛いのに揺らさないでくれ。頼むから]
リオ。
………アイゼンシュタイン少尉は、戻ってるか。
[掠れた声で尋ねる。
起きようとしてるから、だから。頼むから。
……やっと口に入れてもらったものを、奥歯でがり、と噛んで。舌の下に収めつつ、柱に寄りかかる様にして座り込む]
……戻って、たら、ここに呼んで、くれ。
[それまでにはちゃんとしてて下さい、と言われ、
がくんと首を落とす。肯定の意*]
― 氷の橋 公国側岸壁付近 ―
[撤退戦も終盤…局地的な吹雪はまだ止まない。
工兵隊は白い橋の上に塩と墨を混ぜ込んだ滑り止めの砂を撒き始め、その下では霜の生成が少しずつ緩やかになりつつあった。踏みしめると、微かに水分がにじみ出る。
やがて一頭の馬に、2人、3人…通常の移動では考えられない乗り方をした兵士たちが現れ、通り過ぎる。
その中にウェルシュの姿を見つければ>>532、帰還を労うかのように小さく敬礼をした。
前線に出ていた将官クラスの人物は、恐らくは彼で最後。
斥候隊の帰還を確認した。
残った兵らも速やかに橋を渡れ。
全兵が渡った時点で、工兵は橋を落とせ!
[>>499 ジェフロイによる撤退命令が出された。周囲を確認し、技師の隊に橋を渡らせながら、公国側に向けて声を上げる。]
我が軍は、撤退作業に入る!!
全員、現在の拠点を放棄!!
公国側に残る者は、速やかに橋前まで後退しろ!!
負傷者・技官の渡河を確認後、道を閉ざす!!!
急げ!!!!!
[数刻後、氷の橋は中央から割れ、崩壊し、季節外れの流氷が川の流れに押し出されて行く。
水を媒介とした1000枚の紙から成る魔法陣は、その動きを完全に停止させ…小さな炎となって夜明け近い河面に橙色を*照らし出していた*]
(苦しい……早く、終わるといい……)
[霞がかかった視界の向こうに、なぜか父親の顔が浮かぶ。
貴族としては歴史が浅いバウムガルテン家の名を上げるために、
息子が士官となることを切に願っていた親父は、名誉の戦死を喜んでくれるだろうか。
それとも、たったひとりの跡継ぎを失って、少しは悲しみにくれるのだろうか。]
(……)
[次に浮かんだのは、15年前に亡くした母親の顔だった。]
(かあさん……もうすぐ……会える……)
『カーク、焼けたわよ』
「わーい! 母さんのマドレーヌ、大好き!」
『待って、食べるならちゃんと手を洗ってからね』
「はぁい」
(苦しい……かあさん……助けて……)
[自分が公国軍に士官した当時、先輩士官にどうやら彼らしき人物が見当たらない時点で、帝国軍に居るであろうことは容易に想像がついた。
そして、彼ほどの力量と器の人間なら、大いに活躍し出世しているであろうことも。
後方支援中心の補給部隊にいる自分と、部隊を率いる高位の帝国士官であれば、前線で交わることもなかろう、だから二度と会うことはないだろうと、開戦してから胸をなでおろしていたのだが。
「なぜ、ここに」という思考をつむぐ力も、既にカークには残されていなかった。]
(ソマリ……頼む、早く)
[学生時代、いつも近くに居て、支えになってくれた友に、ただただ、救いを求めていた。]
(……逝かせてくれ……)
>>*62
大佐ー…ノトカーが、妹の婿養子になってます(*ノノ)
僕の実家はきっと、それでも問題なしのはずだけど。
― 回想・灰色の部屋 ―
灰色の部屋の中。狭く切り取られた空。
木々から一斉に飛び立つ鳥を目で追う。
ホルダーから抜いた銃が手の中にあるとして。
どの角度でどこから撃つか。
全弾どのように使い切るか。
それを考えるのは癖だった。
……それくらいしか、楽しみがなかったように思う。
[その最後の思念をくみ取るかのように、彼が耳元で囁く。]
"
[”敵”でなく、”我が友”と。
あぁ、そうか。彼が終止符を打ってくれる。
これで、すべてが終わる。]
(……ありがとう。)
――…嫉妬しているのだろう、と。
母に言われたことがある。
飛び立つ鳥を羨ましそうに眺めていることに、気づいていたのだろう。
むしろ、嫉妬していたのは母だった。
鳥にさえ――……
いや、鳥が象徴する何かに向ける視線だったのか。
[かくして、本人の意にそぐわず軍人となった男は、菓子作りを職とする夢を叶えることなく、旧友の手により、旧友の胸の中で、息絶えた。
フェーダ公国軍 第5補給部隊隊長
カーク フォン バウムガルテン中尉、死亡。
享年25歳。
右脚の欠損をはじめとする遺体の損傷は激しく、その右手には焼けた革紐の切れ端と、蒼い石が握られたままだったという。**]
――…入っていたものは零れてしまった。元通りに。
もう何も持っていないのに。
どうして俺に拘るのだろう。
どうして俺はここにいて、全てを捨てて出てゆけないのだろう。
外から見えた俺に、何か幻想でも宿っているのか。もしそれが何かわかるものなら、それを叩き壊したかった。でも。
――……きっとそれも、無理だったに違いない。
だってもう、自分には他に―――……
― 深く青い世界 ―
[生けとし者が知ることがない、海のように深く広い青が広がる世界。
若くして命を落とした青年の魂は、その中を海藻のように安らかに漂っていた。
例えるなら、青き若布のように――]
ここは……海?
[かつて、みんなで来たような。いや、来たんだった。
海辺での実技特訓という名目のもとに。
……そう、俺は、アイスティーが飲みたくて。]
ありがとう。ステファン。
あぁ……美味しいな。さすがは名高い生徒会の紅茶だ。
[見れば、彼の胸元には大きなワカメが貼りついており>>+7、思わず吹き出しつつ、はがすのを手伝った。]
― 回想・軍にて/3年程前 ―
灰色の部屋を砕いて得たものは。
安堵と。……自分の中の空洞だけだった。
軍に戻った直後はかなり、バランスの悪い状態だったと思う。
今も良いとは言えないが。
逃れるために、身を守るために使ってきた薬を、酔うために使う。
……覚醒は心地よいもので。
細部まで感覚が張り巡らされて、情報が頭をいっぱいにするのが楽しかった。
それを身体の動きと繋げ、遊びのように人を屠る。疲れも恐怖も何もなく、ただ悦びだけがあった。
今日稼働できればそれでよかった。
スイッチが切れたら、自分が砕いた命と同じ場所へ行くだけだ。
恐怖も後悔も届かない、甘くて心地よい時間。
/*
あとクロイツがところどころで俺を拾ってくれてるのが嬉しい。
どっかで拾い返したいと狙いつつ考えつつ…。
ウェルシュの回想も拾いたいし、
リエヴルにも投げたい。
…がんばるがんばれ俺!
――回想――
[公爵して就任して真っ先にやったことは、トゥーレーヌ家を引きずり下ろそうとする政敵の掃討。
士官学校入学当初よろしく、出る杭を打ちに来た相手を、悉く打ち返していた。
そうして調べ始めたのは、異母兄でもある先代トゥーレーヌ公の死。
元より先代に後を継がせたいが為に、自分は継母に幼少期より命を狙われていたのである。
彼の死に際し、なんら感慨らしきものはない。
だが、それでも。
自らと、公爵家に楯突いた者として、主犯をあげ処断するつもりで調査を始めた。]
[依頼主と目される貴族は、証拠がないとばかりに追求を逃れ続けていた。
それならば証拠を突きつけるのみと、実行犯の確保に向かった。
男の所在を探し、突き止めた先は――――シュヴァルベ。
その地の名を聞けば、リエヴルは幾分苦い表情を浮かべた後、]
………………俺が直接出向こう。
[そう指示を出し、自らの身分を隠しながらも、調査へと赴いたものである。]
――回想:殺人事件後のシュヴァルベ――
[懐かしの地。だが、そこで待っていたのは、血生臭い事件だった。
実行犯と思しき男は見つからず。
かわりに待っていたのは、いたいけな少女の惨たらしい死。
しかも、容疑者として名が上がったのが知った者と知れば――…、]
……………………エルンスト・ヒンメルだと……?
[つい、調べずにはいられなかった。]
[調査にあたっていた官憲の者にだけ身分を明かし、少女の遺体を見聞する。
その亡骸は無残に切り刻まれていたが。
リエヴルは僅か眉を顰めながらも、じっとその様子を観察した。]
…………………………。
[何かが、おかしい。
自分はエルンスト・ヒンメルには度々視線を注いできた。
その視線は観察というよりは非難に近いものではあったが、それでも相手をよく見ていた。
リエヴルからヒンメルへの憎しみはひとえに紅茶の飲み方というだけであって、彼自身の性格や素行に由来するものではない。
むしろ、ごく真っ当な男に見えていた。]
[話に聞く殺害の異様性も、彼の印象とかみ合わず。
そして、遺体の様子もまた、首を傾げるものだった。
幼い頃から何人も暗殺者を仕向けられ、命を狙われていたリエヴルだからこそわかることかもしれない。
この遺体の切り刻み方は、変質によるものとは少し違う気がする。
浅く、少しずつ楽しむようなやり方ではない。
もっと、必要に駆られたもののように見える。]
[――――
だが――…。]
……………………。
[彼の同居人として、ダーフィトの名があること。
そして、犯行自体に不審を抱いてしまえば。
自然、その足は殺害現場の地主の元へと向かった。]
――……本当は。
温かいものが注がれていた頃を思い起こす全てを、
壊してしまいたかった。
そうすれば、きっとあれは夢だと。諦めてしまえるだろう。
元いた場所へ、正しく帰ってゆける。
目前に敵がいないなら、それは身内に向くのだろう。
遊びの楽しさに酔いながら、かつて見ていた悪夢は、もう悪夢と認識する事ができなかった。
灰色の部屋に居た時でさえ。
顔が見られることの喜びが勝っていたのに。
気の置けない相手の血に染まる夢が。
ひどく、楽しいものへと変わってゆく。
……どうしてあれに怯えていたのか、思い出せなくなるほどに。
[突然台貴族が現われて呆然とする地主の前に置いたのは、当該地などいくつも買えるような額の金貨が入った小袋。]
……あんなことがあっては、片付けをするにせよ弔うにせよ、何かと入り用だろう。
あと、あの子供の家族の元にも、届けてやってくれ。
[要はこれで後処理を頼むということだ、と告げて、出された紅茶を啜る。
金で片付くこととは思わないが。
せめて、そういった請求の類が
数度の戦場を経た後に配属された部隊。
新しい上官の顔に見覚えがあった。ソマリ・イェーガー。
……ソマリは相変わらずソマリのままで。
腹が立つくらい、彼だった。
きっと彼にも様々な事があったに違いないのに。
彼の抱える闇も。
彼の抱えるやわらかな望みも。
――…それを踏むことは、ついにできなくて。
俺は今も軍にいる。
帝国の誰かを傷つけることなく。
少しずつ我が身を食いながら、……戦場での日々をやり過ごして。
どうにか、いつもの顔をする。
[官憲にも地主にも口止めを行った為か、リエヴルの素性が漏れることはない。
ただ、関係者に話を聞けば、表れた貴族らしき青年が飲まずとも香りだけで紅茶の銘柄どころか生産地まで当てられたこと。
それほどに紅茶に詳しいのに、角砂糖を入れた後、暫く口をつけようとしなかったことなどが聞けることだろう。]
[結局、先代暗殺の実行犯の所在はわからぬままに、シュヴァルベを後にすることとなった。
お忍び、しかも血生臭い騒ぎに関わった後とあっては、懐かしの士官学校に立ち寄る気にすらなれず。
遠目に懐かしげに眺めるのみで、その地を去る。
実行犯の姿は、その後も探し続けた。
だが、帝国内はおろか、密偵を放った公国内にすら、その気配を察知することは出来なかった。
それ故に、一つの可能性が頭を過ぎる。]
願望は今も捨てられず、胸の内にあるのに。
毎夜見る夢を、楽しみにさえしているのに。
当たり前のようにかけられる声たちと、叩かれる肩に、……負ける。
諦念に近い脱力とともに、自らの望みを思い知る。
飛び立つ鳥を見過ごせないのは、撃ち落としてしまいたくなるのは、
忌まわしいからではなくて。
連れて行って。
――……置いて行かないで。*
………………よもや、な……。
[帝国と公国だけではない、他の国への逃亡を思い描くも。
それとするに足る根拠は、いまだ足りない。
その考えを振り払うようにゆっくりと頭を振り、静かに、思い出の地を後にした。*]
/*
なんてこった、リエちゃんがお金だしてくれてたから、俺は借金しなくてすんだのか!!
ありがとうありがとう……俺はそれを知ってんのかな?拾いたいな〜
>>*74
…お任せ下さい。
このような作業は早く行うに越したことはありません。
作戦終了後、すぐに移動を開始するようこちらで手配しておきます。
[橋の破壊前、通信で伝えられた内容を手元の手帳に書き写し、仕舞い込んだ。
通信の音の後に、微かに響く陶器の触れ合う音。]
…………
[士官学校時代のお茶会を思い出させる、どこか懐かしい響きだった。]
どれどれ。これからじわじわさわるので、痛い、と思ったらその感覚をおいかけると戻りが早くなる。
あとはじわじわ動かすくらいだなあ。
[そういって、じわじわさわる……ではなく、思いっきり手の甲の肉の薄いところをつねった]
結局のところ、どのような技術も使う側の問題だ。
平和であれば平和に使うものもいるだろうが、この時代――
金持ちが投資したがるのは「軍事」らしい。
貴方も平和になった後、役立てる仕事があるだろう。
教え子はみんな、貴方に感謝していただろう?
[えんりょなくぱん、ぱん、とゴムみたいになっている手を叩いてさしあげて]
ふふ、シロウ先生は私を聖人だか何かだと勘違いしているようだが……
そこで良心が痛みを覚えるようなら、この仕事にはついていないさ。
ううむ、もうちょっと出力あげていれば人外も仕留められるが、そこらへんになるといい加減暴発リスクが…
[ぶつぶつと今後の改良点を洗い出していた]
いや、通信機は持っていない。
そういうことなら預からせてもらうが――
[こちらでは貴重品であることは知れているから。なおのこと自分が持っていていいのだろうか、と苦く笑いつつも、緑色の石を受け取った*]
― 氷の橋付近・帝国側 ―
――――…。
[衝突後の戦地は血塗れの匂いで充満していた。
何時嗅いでも成れぬ匂いには目を細める。
微かに焦げた匂いが届くのは、
風向きが向こうにあるのを示していてまた眉根が寄った。
部下から大よその報告を受ければ、頃合だというように。]
兵の死体の収容は済んだな?
これより前進拠点へ帰還する。
公国兵の死体は、帰還後工兵の別隊に任せる。
[待機していた別の部隊に、
穴を掘り纏めて埋葬するよう命じるようにと伝えた。
ただし尉官以上の兵の階級章は補完しておくようにとも。
今回の戦闘では、そう居なかったようだったが。]
[足の痛みはまだ残る。浅い傷ではなかった。
万全に動くためには、また痛み止めを使わなければならないだろう。
ふと利き手のひらを見た。
僅かに残る傷跡は、学生時代に不注意でつけてしまったものだ。
身体に傷がひとつ、またひとつと増えていく。
あの時の傷とは意味合いも深さも全く違うが
足の傷もおそらく、一生残っていくのだろうとは、
遠くしろずみはじめた空を見ながら思った。]
ご苦労だ、アイゼンシュタイン少尉。
[>>617作戦終了後、ヴィンセントを通信機越しに労う。]
ブラオクヴェレ大尉に、ドーベルニュ大尉、
ラムスドルフ少佐もな。
[通信機を持っているのは、リエヴル以外ではこの4人なようで。
各々働いた者へそう声をかけた。]
次の作戦やらなにやらは…とにかく休んでからだ。
負傷した者は治療を忘れるなよ。
俺も…
[早く休みたい、というのが本音だったが。
前線に似つかわしくないカップの触れる音が聞こえれば、
目を閉じ、通信機の向こうで音の無い息を吐いた。]
― 戦闘終了後 ―
[それは橋付近での出来事だったか、
あるいは基地へ戻ってからだったか。]
ラムスドルフ少佐。
[>>525声をかけられ振り返ると、
渡されたものに目を開いた。]
………カサンドラ、技官の。
[帽子を受け取り、しばし見入る。
手にしたままでいたが、はっと顔をあげて。]
ああ、ご苦労だっ―――
おい、しっかりしろ?
[うっかり言い忘れかけた労うより言葉を
告げる前に先に倒れられて、
地に崩れ落ちる半身を抱えた。]
大丈夫か?
…仕方ねぇな。
ああいい、俺が運ぶ。
少佐の部屋は……
[そう告げて、ノトカーに肩を貸し
場合によっては馬を使いながら、
彼の部屋まで送り届けて横にした。]
………。
[部屋に運んだ後、僅かの間憔悴したようなノトカーの顔を見た。
キマイラ戦の時に共闘した相手。
卒業を祝ってくれた後輩でもあり、
あの時の快活な笑顔はまだ覚えている。
それが、ずいぶん替わった。
勇名と引き換えに失った笑み。
あえて調べることはしなかったが、
珍しく気落ちしたカサンドラ経由で
彼が家族を失った事を知った。彼女と彼の繋がりも。
グラスに酒を注いで、暫し瞑目して手向けたのもまた遠い記憶。]
[家族を亡くした兵士など、今の世の中にはざらに居る。
だからノトカーだけを同情する事は出来ないが、
それでもあの時との落差を見てしまえば、微かに息が零れた。]
……今はゆっくり休め。
[そう落とし、静かにその場を去っていく*]
―
[公国側前進拠点にて行われた会議の後、
急ぎ、兵舎に赴き、来たる作戦に向けて小隊の再編成を行った。
隊を率い、河岸より少し手前に陣を取る。]
よし、此処で一度止まれ。
第一隊は今回、斬り込みじゃねえ。
河岸に広く陣を敷く他隊の後方控だ。
薄手となった戦闘地点に人員を補充、南東後方より奇襲援護を行う。
前方からの伝令を取り逃すなよ。
第二隊は遊撃だ。先陣の取りこぼしを拾う。
俺は第二隊で指揮を執る。緊急事態は早馬で知らせろ。
[森は焼き払われ、疎らな林と化していたが。
河岸を見渡せ、かつ、相対する者に一瞬で潜伏を悟られぬ程度には、木々の間隔が狭い。]
― 帝国前進拠点:執務室 ―
失礼します。
[治療を終えた後、宣言どおりにリエヴルの元へと向かった。
部下は下がらせており今は一人。
襟元にある通信機も、稼動しないように切ってあった。]
まず始めに、改めてお伺いしますが…。
旧知を探しに出かけたと伺いましたが、
一体誰を探しに出かけたのですか?
[話を始める前に、まずはそう、問いかけた**]
ああ。追っかけたのか。
[少し前、公国軍指揮官たる准将が前線に向かったと、
通信機を介して『狼』とその仲間であろうもう一人との会話が耳に届いている。狼と名乗るその男がフルネームを口にしたのに対し、フレデリカが名乗ることなくコードネームで会話を行っていたため、己は慎重を期して未だ口を閉ざしていたが。
准将が突出したという報告にも、然程驚いた顔をしない自分に、新兵が問いたげな目を向けている。
それには答えずに、暫し前線の方向へと視線を流し、口を開いた。]
指令とは違うが……止むを得まい。
ファロン少尉には、場合によってはある程度自己判断で動くようにと伝えてある。
彼女に任せた小隊も、それに合わせて編成されたものだ。
[お前もだ、と、伝令を齎した兵へと視線を戻して。]
准将に何かあっては公国軍全体の損失だ。
何としてもお守りせよと伝えろ。
あ、ありがとうございます。
[>>+15わかめを取り除くのを手伝ってくれた上級生に礼を言い、はしゃぐ友人達の姿にため息をつく]
……実技特訓に来たんじゃなかったでしたっけ。
泳ぎはともかく、わかめをばらまくのは何の訓練のつもりなんだか。
[カークへ向かってぼやきながらも、顔は笑っている。
訓練というのは、生徒会が動く上での名目上のこと]
せめて、少し泳いできましょうか。
[夏の太陽を白く眩しく照り返す砂浜。
キラキラと輝きながら打ち寄せる波。
皆の笑い合う声。誰かがまた悪戯をしたのか、時折上がる悲鳴も楽しげなもの]
砂浜を走るのもいい鍛錬になるでしょうけど、あまり楽しくないし……。
[何でもないような会話をしながら、
その光景に、違和感を覚えていた。
自分でもその理由がわからぬままに、周囲を見回す]
どうして、会長がここに。
[テントの陰で涼しげな顔でアイスティーを口にするリエヴルの存在に、首を傾げる。>>0:502
いや、何の不思議も無いはずだ。
そもそも、こうして海へ来ることになったのも、ダーフィトやリエヴル>>0:489の主導で――]
……ちがう、だって、
急にいなくなって、あんなに悲しかったのに……
……ここは、いったい……?
[――いつの間にか。
誰がどうやって運んできたものやら、大量のスイカが砂浜に並べられていた。
トールが、シロウが、他にも皆が次々と、木刀を手にしてそれへ向かって行く]
…………!
[いとも簡単に叩き割られていくスイカ。
白い砂浜は赤に染まり、
地面にはいくつもの、無残に打ち砕かれた果実が転がっている]
[皆の姿も、海辺のテントも、兎も猫も紅茶も珈琲も、消えていた]
[荒れ果てた海岸]
[波打ち際には船の残骸らしきものが打ち寄せられ]
[砂浜にはいくつもの、無残な――]
『ああ、現地部隊からの情報は届いている』
[そんなはずはない]
『市街地も校舎も打ち壊され、緑は焼き払われ酷い惨状らしい』
[だって自分は、戦場となったシュヴァルベをこの目で見ていないのだから**]
― 作戦展開中:前線後方 ―
[先んじて走らせたフォルテア第二隊に僅か遅れて、合流する。
まずは河川際近くの哨戒に馬を走らせるも、敵影は対岸に散見されることが大半で、矢張り激戦区は橋、そして駐屯地のようだ。]
ふっ―――!
[敵兵と出会ってしまった運の悪い敵軍敗走兵を、一太刀で横薙ぎに斬り捨てる。
刃に残る肉の感触に眉一つ動かさず、赤い花を地に咲かせた。]
続け! 奥に居る自軍に気を配れよ。
浅く広く膜を張るよう、守れ。
[奥で響く剣戟の音。
ディークやベリアンの安否が気にかかりはしたが。
自陣やや深く、後背部で指揮を執り続けた]
うん
プロローグの最後で死亡明記しようかと思ったんだけど
なんとなくしそこねた
まあ流れで何か考える
生きてても確実に失明はしてるなって感じ
[通信機から聞こえた「声」、名乗られた名。
聞き間違いであることを否定したい気持ちもあったが。
見たまま、記憶ままの"教官"の姿を見れば片手で顔を覆った。
士官学校の旧知とは、どこで出会ったとしてもおかしくはないのだが。
そして、もう一人の『猫』―――カサンドラ。
『狼』ほどではないが、『猫』の情報はそれなりにあった。
先の会議で潜入員の齎した新情報が共有されたことも記憶に新しい。
しかし、まさか自分にとっては教官にあたるその二人とこのような形で再び顔を合わせるなど、思っても見なかった。]
[心中はどうあれ、軍の指揮官らしく形式に則った挨拶と労いをトールが二人に向けたなら、それに倣い目礼した。]
(変わんねーな。センセ。)
[その、捉え所のない口ぶりだけは。
……否、変わって見えるものもある。
声だけでは知ることが出来なかったが、顔を合わせたことでそれと知れた。
記憶よりもどこか仄暗い瞳は、
あの学び舎では見ることのなかった色、だ。
それは戦場に身を置く故か、それとも。
教え子の口調に戻ったトールと彼らとの会話、そして配属が告げ渡される中、口を開くことが許されるまでは、シロウとカサンドラを不躾なほどに注視することになる*]
[ヴィンセントの言葉>>*77に、ゆっくりと頷く。]
あぁ、頼んだ。
疲れているだろう時に、悪いな。
……あまり、無理はするなよ。
[そうとだけ声をかけるが。
ジェフロイの言葉>>*79が途切れたのを聞けば、少し背筋が寒くなるのだった。]
――帝国前進拠点:執務室――
[人の気配>>646に一瞬ビクッと反応するも、この六年間で、もう随分と慣れた。
トールが士官学校を卒業してからは、気遣ってくれる者もいなかったのだ。
少しずつ、慣らしていくしかなかった。
それでもいまだ、幼い頃の記憶は拭えはしない。]
………………入れ。
[静かに声をかけ、訪問者に視線を向ける。
それがジェフロイと気付けば、軽く、肩を竦めた。]
……シロウと、ソマリ、だ。
離反したシロウの面倒を見ていたのは、俺だ。
あれの相手が生半可な者に勤まるとも思えん。
それに――…
斥候部隊がいまだ戻らぬとの報告も、あった。
[唇から零れるのは、重苦しい声。]
得体の知れん奴と知りながらも、シロウを傍に置いていたのは、俺だ。
その腹がどこにあるかはわからなかったが――…
使えることは、間違いなかったからな。
でも、その為に部下に被害が生じては、自分で自分が許せん。
[そこまで言うと、一つ、深い溜息をついた。]
…………だから。
シロウを始末するか、窮地に陥っているらしき斥候部隊の救出を考え、出撃した。
………………心配をかけて、すまん。
一応、反省はしている。
[この男にしては珍しく、素直に謝った。*]
>>*78
ありがとうございます。
私も、もう一仕事終えてから後ろに下がります。
大尉も…お疲れ様でした。
………色々思う所は在ると思いますが…
ラウエンブルク大佐も…心労を溜めすぎないようにして、ゆっくりとお休みください。
[礼を述べながら、通信機越しの微妙なやりとりを思い出していた。]
[本日のリエヴルの就寝時間は少し遅くなるかもしれない…
そういえば、寝る時間はあの人に合わせる必要があるのだろうか、自分が寝坊したら洒落にならない…逆に仕事の開始の時間に向こうが起きなければどうなるのだろう…など、色んなことが改めて脳裏を過った。]
[上辺だけの笑顔を浮かべ、
無用な贅沢を重ね、
腹の底で、相手を蹴落とすことを考える――…
軍人としての心得は8年間で叩き込まれたけれど。
貴族様のお作法にはまだ慣れないし、慣れたくもなかった]
…はァ。
早く終わってくんねェかなァ、これ…。
[バルコニーの手摺に両腕を乗せ、
だらりと頬杖をつくような格好で、喧騒の合間の息をつく。
これ、とは今出席している社交パーティーのことを指す。
ファミル女伯爵が用事が入ったとか何とかで、
代理出席を命令されたが、正直、場違い極まりない。
今度新しく爵位を襲名したトゥーレーヌ公の顔見せを兼ねて、
最近は社交パーティがよく催されているらしいのだが
貴族階級でない此方には知ったこっちゃない話である]
[夜風が頬を撫ぜるのが心地よい。
化粧の匂いより、新緑を含んだ木々の香の方が断然好きだ。
煽られた金砂色の髪を、そっと片手で押さえる。
…と。広がった視界の向こうに、見知らぬ人影が在った。
いつの間にか、隣に来客が来ていたらしい]
おやん、…どうも。
[くつろいだ姿勢のまま軽い挨拶を反射的に返し…
借りてきた猫のように慌てて居住まいを正す]
あ、…っと。
えーとお初に御目に掛かります。俺は――…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
[眼前の貴族を、まじまじと見つめる]
…、リエヴルぅ!!?
[それが。
卒業式直前に失踪した好敵手との、再会だった]
ちょっ、おまえさんが何で此処に…
・・・・・・・・・・・・は?
公爵サマ…? おまえが…!?
[そういえば…新しいトゥーレーヌ公は
まだ21歳の若造という噂ではなかったか。
しっかりと情報を咀嚼してなかった自分に臍を噛む]
[実に真剣な眼差しで]
――――堅苦しいことは止めよう。
この貴族サマオーラ満載の空間、俺はそろそろもう駄目だ限界。
[慣れぬ社交パーティの中。
いがみ合っていたとはいえ士官学校時代の同期に会い、
ついつい弱音が零れ落ちた]
― 帝国前進拠点:執務室 ―
なるほど、では旧友であるソマリの身を案じ…
またシロウ・ファーイーストに、
一端は我々に追撃の命を出しながらも、
出撃している部下を一切信用せず、
またその事を一切、何一つ連絡も居れず、
独断で手勢を引き連れて向かった、と。
そういう理由ですか。
[その瞬間――――
リエヴルに大股で一歩、近づき
彼の側に立つと、拳で頬を殴り倒した。]
テメェは命張ってる兵士達の上に立ってんだ。
そいつらの命を預かる責任と義務がある。
それなのに……
感傷か、それ以外の理由があるんだか何だか知らんが、
着任早々、現状の把握もせずに前線まで走る。
その一度だけならまだ良かった。
だがな、司令官が単身行動起こす理由にならん理由で、
連絡一切せずに、作戦中の前線を越えるだと?
[そもそも橋を戻ってきたという連絡はあるが、
渡って行ったという報告は、どこからも無い。
つまるところどういう手段をもってしてか、
自力で川を越えたということで。]
あの川に何のために、どんな苦労をかけて、
技官が、斥候隊が、工兵隊が橋を架け、
公国の補給隊を叩きに死地に赴いたと思う!?
お前の軽率な行動は、それを全部無にする所だったんだぞ!?
[一度目は注意だけで見逃した。
>>658だが二度目のこれは、作戦そのものを不意にする軽率すぎる行動は、いくら反省の弁を聞いても許す事が出来ずにいた。]
……俺やトール達が卒業した年、
8年前の最後の試験を覚えているか。
思い出せ。それにテメェは何て書いた?
俺も公爵家の端くれだ。お前の家の事情を少しは知っている。
お前がは今の立場を望まず得たのかも知れん。
学生時代の事だって、少なからず知っている。
今のこの地の荒廃に、思う所もあるだろう。
が、どんな経緯や過去があろうとも、
結果爵位を告いで、貴族入りし、帝国の地位を得て、
ここに軍人として…准将として来た以上、
帝国を守り民草を守り、兵士を導く義務がある。
自分を一般兵と同じだと思うんじゃねぇ。
それが出来ねぇってんなら、とっとと帰れ!
[そこまで一気に捲くし立てると、一つ息を吐いた。]
……お前が公国の大公暗殺に加担したって話も聞いてる。
[この時だけは、声も極小さな物になった。
外に一切漏れぬようにするためだ。
通信機は無論、入室前から切ってある。]
大公だけじゃねぇ。公国王太子と軍務大臣もだ。
シロウ先生の事も、少しは知っていたつもりだ。
それでもお前の…公爵の子飼いだからと見逃していたが。
[実際、大公はシロウ個人の判断で下しただけで、リエヴルは関係ないのだが、そんな細やかな詳細までは知れようもない。
ただリエヴルの密偵が、公国要人を暗殺していた。
それがラウエンブルク公爵――兄が自分に伝えた情報だった。
こちらから見れば、全てリエヴルの責任かのようにも見えて仕方なく。だからこそ胸に残る不信だった。]
お前が何を思って暗殺なんて手を使ったかは知らんし、
正直知りたいとも思わない。
だがそれが開戦の原因の一端になった事ぐらい、
お前の頭で理解出来ねぇわけじゃねぇだろう。
自分でやった落とし前は、きっちり自分でつけろ。
[帰れと言った口で責任を求めるのは矛盾した行為だなと
怒りが過ぎて冴え冴えとした頭の隅で思うが。]
お前が何を思って暗殺なんて手を使ったかは知らんし、
正直知りたいとも思わない。
だがそれが開戦の原因の一端になった事ぐらい、
お前の頭で理解出来ねぇわけじゃねぇだろう。
自分でやった事の落とし前は、きっちり自分でつけろ。
[帰れと言った口で責任を求めるのは矛盾した行為だなと
怒りが過ぎて冴え冴えとした頭の隅で思うが。]
……お前の有能さも知ってる。
[期待していたんだ、とは口にしない
この膠着状態を打破する一刃となりえる事を
願っていたのもまた事実。
それを今表に出さぬまま、まだ低い声で。]
あまり失望させるな。
/*
あれ。
何か順序間違ってる??
猫と狼の帰還は作戦の後、でいいんだよな。
シェットラントとカークは戦中での戦死、ステファンは病院で、と。
遅れて来てすでに死者に触れられる状況じゃなかったんで、せめて帰還後にだけは触れたいんだがが。
………上官に対し過ぎた真似を致しました。
今回の件は全て私の責任として本国に申請し、
降格処分の沙汰を待ちます。
[叱責し言い終えれば再び、部下としての顔に戻る。]
それから今後に関してですが、
先のご提案通り物資の移動もですが、
拠点移動を検討しても良いかもしれません。
帝国国境城砦まで下がるか、あるいは旧市街地へ赴き、
まだ使える家屋に移住するか…
移動する、しない含め、
どちらにもメリット、デメリットはありますので
准将の判断にお任せいたします。
また浚われたレイヴンウッド技官についてですが…
[極一瞬、不自然にならぬ程度の間があいた。]
可能であれば、公国へ奪還作戦を立てる方が宜しいかと。
かの技官の知識を利用され、
こちらの兵器についての情報を取られることも、
また公国に帝国・公国の技術を応用した新たな兵器を作られる事も、どちらも避けねばなりません。
どちらも今後の作戦において
一つの重大要素となることも、お考え下さい。
[そう一礼すると、そのまま背を向け退出しようと**]
― 拠点帰還後 ―
ファロン少尉。
准将の無事と、此度の任務完了を確認した。
……お疲れさんだったな。
[『狼』の正体をこの目で確かめて。
漸く、息つくようにはじめての通信回路を開いたのだった。*]
/*
俺は俺のPCの有意性を昨日から完全に見失っています。完全に……
この人、何か喋る意味あんの……?('A`)あれ?
うおー自分で作ったPCなのに、どんな人で何を考えていて、っていうのまではわかったけど、これ、なんかこう、全然魅力を感じないん……ですけど……誰かに喋りたいと思わせる人になりたいのだが、それってどうすればいんだっけ???
魅力として備えさせようとした何かの欠片くらいはどっかに残ってるよね?
と思ってログ読んだりテキスト書いたりしても白目である。これどうすればいいのん……
一応がつがつ頑張って書いてきたつもりなのに
どうしてこうなった
なんかねえの いやないなら付与するように頑張らんといかんのだけど、いやこれどうしたらいいのだ……
ちょっと考えよう。PLの自信喪失が影響している気がする。それをPCに滲ませるのは良くない
― 氷の橋跡地 帝国側岸壁付近 ―
……なんとか、終わった…か。
[岸の近くに座り込み、ぼんやりと河面に視線を向ける。先ほどまでいた対岸は遥か遠く先に在り、公国兵の影は見当たらない
近くの兵から水をもらい、ゆっくりと飲み干した後、返り血で半分だけ斑な赤茶色に染まった髪をかき上げながら通信用の魔石を手に取った。]
工兵隊整備部、輜重隊補給部、後方衛生隊の
各部隊長へ伝令。
軍内部にて、公国スパイの存在が確認された。
首謀者は既に軍内から排除されているが、情報が漏えいした可能性が高い。
現在、トゥーレーヌ准将の命令により非公式ではあるが陣地の移動の指示が入った。
シュヴァルベ内で展開している各隊は、後処理完了後、移動体勢を整えた状態で待機。
正式な指示が入り次第、速やかに陣地の組換えを行う。
[直ぐにいくつかの隊から通信が返り、それに簡単な対応をした後、息をついて目を閉じた。]
― 回想・5年前 士官学校食堂 ―
確かに…ルーと僕は双子ですが…そんなに…似ていますか?
それに眼鏡をかけていないから、わかりそうなものだと思うのですが…
あまりにも紛らわしいなら、髪型を変更することも検討はしますけど…納得しづらいです。
[今日も、西寮の学生から兄と間違われた。
毎回の恒例行事のようにはなっているが、それでも何か納得いかない。
シェットラントの隣で、焼き菓子を一枚手に取って齧る。]
髪の色が珍しいから、目立つだけだとは思うのですが…
シェットラントとステファンも、よく間違えられたりしていますし。
[自分が弟のように思っている後輩は、生徒会でも弟扱いされるように可愛がられていた。
特に目の前で焼き菓子をつついているダーフィトは、ことあるごとにシェットラントにお菓子を与え、自分もその相伴に預かることが多くなっていた。]
――回想:5年前の夏のあるパーティ――
………………くだらん、な……。
[豪華な場にそぐわぬ溜息が零れる。
元より、華美なものは好きではない。
煌びやかで、見てくれは豪華だが、実が薄く、虚言だらけの世界。
こんなところ、自分が求めたものとは全然違うのに。
なぜ、こんなただ中に置かれてしまったのか。
求めるのは、やはり、温かな空間。懐かしの場所。]
それから。狼――いや、もう、いいな。
シロウ・ファーイースト殿。
こちらはレナト・デ・フォルテア大尉だ。
貴殿の正体が分からなかったもので、
先刻の通信への反応を行わなかった。
『猫』と同様、『狼』と呼ばれる隠密の存在は知っていたが、実態までは上層の一部しか聞かされていないからな。詳しくは知らず、警戒したのもある。
改めて、定刻軍潜伏任務と、公国軍への帰還に労い申し上げる。
……え? 僕が眼鏡を??
はぁ……いいですけど……多分、そんなに似ていないと…思うのですが……
[話題が巡り巡って、何故か眼鏡を試着しようという話になった。
ダーフィトの隣に居たエルンスト・ヒンメルが自分の眼鏡を差し出す為に眼鏡を外した。]
[溜息をつきながら、くるりと周囲を見渡す。
ようやく一息つきはしたが、誰かに見つかれば、またダンスの相手だのしょーもない世間話だのに付き合わされることになる。
どれも、そつなくこなすことは出来る。
だからといって、それを好きな訳では決して無く。
むしろ、逃げられるものならば今すぐにでも此処から逃げたい気分であった。
そんな中、ふと会場の隅に視線が止まる。>>660
見えたのは、どこかで見たような金砂色の髪。
懐かしさに駆られ、引き寄せられるように近づけば。]
………先輩、眼鏡外すとなんだか雰囲気変わりますね…
なんだかこう…あ、いえ、なんでもありません。
[さすがに、先輩に面と向かって目つきが鋭いですね、とか、眼鏡ない方がもてるんじゃありませんか?などとそんな気安い発言は言えなかった。
慌てて受け取った眼鏡は、遠くがぼやけてさっぱり見えない。]
なんで此処にも何も、俺、一応は今日の主賓だしな。
……フェルセン改め、トゥーレーヌだ。
まぁ、よろしく……?
[どうやら、こんなパーティに来ていながら、自分のことすら把握出来ていないらしい。
そう思えば、らしいものだと苦笑いが零れる。>>663
まったく、こいつは有能だというのに、どこか抜けている。
そんなことを考えながらも。
突然がしりと肩を掴まれれば、何かと思ったが。]
/*
いますげぇ怖い事考えた。
リエヴルがフレデリカを襲撃してー
フレデリカをディークが護衛してー
ディークとリエヴルが相打ちしてー
ついでにトールも落ちるー
………………。
まぁ、無いよな…さすがにそこ襲撃はないよな…。
[元より身分だの何だのに拘る性分ではない。
だからこそ、旧知の間柄であるソマリがそのような態度でいることも、気にもしていなかった。
むしろ、貴族社会において珍しく本音で話を出来る貴重な相手ともなるのだが。
…………そんなことは、いまだ自分では認められない。*]
………久しぶり。センセ。
[流石に会議の最中ではないが、場が散会したその直後になるか。
ひとつ短く息ついたあとの一言は、まだ少し固さを帯びてはいたが、士官学校生徒のそれであった。*]
/*
くっそ、赤でもいい会話を!
きかされている!!!!
じぇふろいいいいいいいいいいいいI!!!!
(ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ
― 作戦終了直後 ―
[自分は多分拠点に戻った直後、ドーベルニュ大尉>>*78と呼ばれて苦笑する。
襲撃任務より前、ラウエンブルク大佐の下に回された時はその階級だったから間違われたのかもしれない。
しかしそれとは別に。
それで済めば御の字と、襲撃任務失敗から帰還した時は思っていた。いっそ処分されないだろうか。そんな馬鹿なことすら夢想した。
そうならずに済んだ時、感謝と落胆を同時に感じたものだった]
ドーベルニュU隊からも、改めて礼を。
[あの場にいたのは、分割したうちの一隊だ。
残りは拠点防衛のために残していた]
ラムスドルフ少佐、ブラオクヴェレ大尉、アイゼンシュタイン少尉。
貴官らの働きが無ければ、私達も半減どころでは済まなかった。
[それから出来るだけ穏やかな声音で]
トゥーレーヌ准将も、ご無事で何よりでした。
[予定が乱れたのも確かだが、親衛騎馬隊の機動力のお陰で斥候隊の損害が減ったところもあるだろう。
ただラウエンブルク大佐がかなりの立腹を押し殺してる印象だったので、刺激しないよう詳細は省いたのだが。
あまり効果はなかったらしいと知るのはもう少し後のこと*]
/*
…あれ?
リエヴル援護するはずのをあれこれ弄ってたら、反語がおかしくなったような。機動力のおかげで助かったって一言あった方が良かったんじゃないの?
まあ、動いてよかった、というと、本人動くの助長するようなことを言うなって熱上げちゃうだろうって判断、かな。
何かgdgdしててごめんなさい。
/*
リエヴル准将wwwリアルにわかめからまりましたごめんwwwww
ついでに、眼鏡ヴィンのかけてる眼鏡は本当にヒンメルパーツの眼鏡を加工したものだったりするのです。
ヒンメルの眼鏡は銀縁眼鏡〜♪ */
/*
しかし、うーん。
ディークとベリアンが指名されてるからこれ以上増やしても、と、前線深く向かうのを避けたけど、しれっと参加しとくべきだったかなぁ………
帝国面子と会いたい。
公国面子とも会えてねえ……。
時系列混ぜちまうからあんまり過去編振るのも、だし、どうしたもんかね。
― 執務室・出撃前 ―
[シュヴァルベにミヒャエルが配属されるということは
たった今、手にしている書面に記されていたから、
その顔をみて驚くということはなかった]
デンプヴォルフ大尉、来てくれたのか。
貴官が赴任してきてくれたこと、頼もしく思う。
伯父上や祖父が暗殺された時は、君にも大変世話になった。
君達のような優秀な防諜部員が調べても、証拠が出ないということは、
相手がそれほど優秀だったということだ。
それに、そもそも暗殺を防ぎきれなかったのは、我々の失態だ……。
……過去の話をしても仕方ないな。
我々が、目を向けないといけないのは、現在そして未来だ。
まずは、現在進行している活動を、ニコラス中佐のほうから説明を。
[ニコラスからは「狼」についての情報がミヒャエルに齎される]
[その後は、今シュヴァルベに赴任している将校について、
軽く説明が行われた。
ディークやレナトなど、本国でも付き合いがあった人物は別として、
まずは陣容を知らなければ、人材を動かすことも出来ない]
……フレデリカが女?
確かにそう言われてみれば、3年ということをのぞいても
士官候補生としては頼りない体つきだったが……
[初めて聞いたその内容に、この時は驚いた顔をして。
同時に彼女が、奇襲そして暗殺等の
いわゆる汚れ仕事を担当する部隊に所属していたことも知った。
そしてフレデリカがリエヴルの養父母を殺害したことも]
……そうか。彼女が、な。情報、感謝する。
さて、それではデンプヴォルフ大尉には早速任務にかかってもらいたい。
[情報局員と歩兵数名を合わせて十名前後の配下を
与えることを告げると、その場にいる人間を下がらせた]
[独りになると、指を組んでその上に顎を乗せて
今しがた齎された情報に物を思う。
卒業後訪れた士官学校で
リエヴルがフレデリカに稽古をつけているのをみたことがあった。
フレデリカにとってもリエヴルは親しい人物であって、
彼女はどんな思いで任務を果たしたのだろう。
指に掛かる力が強くなった。
尤も彼女にそれを命じたのは、公国の上層部であるのだから。
リエヴルの養父母は公国が殺害した。
彼女はただ命令を忠実に実行しただけだ。
その事実を彼が知っていれば。
リエヴルにとって公国は憎むべき親の仇なのだ――]
/*
>>689 びんせんと
ぴ、ぴゃあああああ!!
ちょっと貴方そんなイケメンをそんな無造作に世間に晒すもんじゃないですよこちらはほら心臓にぐっとくるじゃないですか準備必要じゃないですかやだーーー!!><
つかなんだその可愛い会合は
混ぜろや(ダフィーおるがな
/*
そしてトールは安定していて助かる。
むしろ昨日は重要な時に居なくてすまないな…!
会議だとか、気遣いありがとうだよ。
[二人を引き連れて馬を走らせながら]
初陣の感想は?
『最悪だった』
『まだ、本格的な戦闘をしたわけではないのでなんとも…その……』
言葉が不明瞭だ!
『はっ、すみません。早く自分も前線にでてみんなの力になりたいと思っています』
[叱咤の声に、帰ってきた答え。二人をそれぞれ見て]
死に急ぐ必要はないよ。私から二人に優先させることは生きることだ。
1から何回も鍛えなおすのは手間がかかる。
『虎』こと、フレデリカ・ファロン少尉です。
[レナトに続き自分も一度名乗り]
私から呼ぶときは『狼』と呼びます。
[特に深い意味はなかった]
―→執務室―
フレデリカ・ファロン少尉、ただいま戦地より戻りました。
[ノックの後、中から入室の許可を得れば室内へと]
小隊は別途、命があるまで待機させております。
報告内容が3点あります。
いい方と悪い方、どちらからがよろしいでしょうか?
― 帝国前線拠点 ―
(随分と、懐かしい顔ぶれが集まったな)
[氷の橋を渡る直前、ヴィンセントの小さな敬礼>>616に返せたのは頷き一つだけだった。懐かしさは痛みを増幅する。唇を引き結んだことにまで気がつく余裕は彼にあっただろうか]
(殺しあうために、集まっている)
[春になっても軍馬が行き交い、花など蹴散らされている荒野。
兎と戯れた、お茶会をした、遠い時代をぼんやりと眺めている]
――現在:執務室にて――
別に信用していない訳ではない。
だからこそ、貴公がシロウと遭遇したと聞いて、補給隊の方に向か――…
[ジェフロイの言葉>>667に、そうまで応えた時。
――――頬に、衝撃が走った。
僅かによろめきながらも踏みとどまり、じっとジェフロイの言葉を聞く。
その怒りは当然のもので、反論の余地はない。
だが、理屈だけで感情が押し殺せるかというと、そうではなかった。
なればこそ、こうなることを知りながらも、それを押して出撃することを選んだのだが。]
…………あぁ。貴公の言う、通りだ。
[口の端に滲んだ血を手の甲で拭いながら、小さく告げる。]
すまん、な……。
少し、色々と……取り乱していた。
[トールのこと。そして、シロウのこと。ソマリのこと。
どれほど理屈をこねようとも。
じっとしていられなかった、というのが正直なところなのかもしれない。]
[暗殺について触れられれば>>674
ちらりと視線を向けるのみで、何も言わなかった。
弁解をするつもりもない。
部下には好きにしろと言ったし、結果シロウがあのように働いたことは紛れもない事実だ。
ましてや、他二件についてはその通りである。]
降格処分など、必要はない。
むしろ、昇格の報せを待て。
……この地における策にて、それだけの成果をあげさせてやる。
[部下としての顔に戻ったジェフロイ>>677に対し、こちらも毅然と応える。
もっとも、口の端に血を滲ませていては、格好もつかないのだが。]
[続く案>>678には、暫し腕を組んで考え混む。]
……国境砦まで下がるのは、反対だ。
立地的に、前方を塞がれると、動きが制限されてしまう。
故に、他に候補地を探すことになろうが……。
[今のシュヴァルベの立地を思い描こうとするも、一度の散歩と深夜の出撃のみでは、いまだかつてのシュヴァルベの印象の方が色濃く浮かんでいた。]
…………どこか、候補地は出せるか。
それに応じて、検討するとしよう。
今後の交戦に備え、前方に陣を移すのは有りだ。
[そして、続く策について>>679も、頷きはするが。
僅かな間に、軽く視線を向けた。]
あぁ……。
教官は魔器や魔法弾についても詳しい。
それらの子細が漏れることは、手痛いからな。
近いうちに、策をたてよう。
貴公からも案があれば、提出を。
[そうと告げ、ジェフロイが一礼する様を見れば、僅かに表情が綻んだ。]
………………おかげで、目が覚めた。
上官を殴った分は、戦場での働きで返して貰う。
……下がっていいぞ。
[そう涼しげな表情で見送りながらも。
ジェフロイが去った後、執務室で一人顔を顰め、頬を抑えた。*]
……皆、帰還したか。
良かった……ありがとう。
[連絡を受ければ、安堵の声を零す。]
……色々と、やること考えることも多いが。
ひとまずは、ゆっくりと身体を休めてくれ。
[ちなみに、リエヴルは元々睡眠時間が少ない。
ので、ヴィンセントには気にせず寝室で普通に休んでいろと指示を飛ばすことだろう。
自身の睡眠が薄いのも紅茶のせいではあるのだが、改めるつもりはやはりない。]
― 公国拠点・待合中 ―
……じわじわ、って言わなかったか今。
[思いっきり手の甲をつねってくれたカサンドラ>>636に、思わずそうたずねた]
あー。痛くはないけど、つねられたら触られてるくらいは感触あったな。
普通に触られても感覚ねーけど。
りょーかい、んじゃ少しずつ動かすよう試しておく。
………オレができんのは、戦うすべを教えるくらいだ。
ほんとはそんな必要もなくなりゃいいのに。
[平和になった後、役立てる仕事――という言葉には肩を竦めた。
ぱんぱんと手を叩かれれば、少しだけ感覚が戻りはじめているような気がしないでもない。
その後の、聖人だかなんだかと勘違い――という部分>>637には。
出力あげていれば云々に苦笑を浮かべる]
さっき、声掛ける前。辛そうにしてたからなー。
オレをこんなにしてくれたあの弾丸だけじゃなく、あの橋の技術だって一緒だぞ?
[カサンドラがやらなくても、遅かれ早かれ何か別の手段がとられていた筈だ。
だから気に病むな――と。
そう伝えたかったのだが、自分の手を麻痺させている弾丸の話からそこにつなげようとしていた事は伝わっていたのか否か]
ちなみに、今後同じ弾丸使われた場合の、対処法は?
[緑色の石を渡しながら、それもたずねておいた]
― 執務室を出た後 ―
『ファロン少尉』
[そう呼びかける声が通信機から聞こえてきた。
そういえば、先代の『虎』も通信機を2つ持っていたのだった。
ひとつはフレデリカに渡す予定だったようだが、先代『虎』なき後、ひとつは他に渡ったんだな――と。
聞き覚えのある声を聞きながら、おおざっぱに理解した]
ああ、レト。久しぶり。
改めて、フレデリカもよろしくな。
[こちらの名を呼び、名乗る声に。
そして、その後の昔の口調での挨拶に。
ニコラス中佐から返してもらった隠密わんこをもふりながら、小さく微笑んだ]
フレデリカはさっき驚かして悪かったな。
どうせすぐに、トールたちの前で『狼』の正体バラす予定だしーと思って、気ぃ緩んでた。
>>706
無力は辛いぞ。文字通り何もできない。
だから、心得とともに武術は誰かに教えるべきものだ。
[はい、おしまい、と手を離す]
>>707
そう見えたか? そんなに繊細な作りはしていない
[辛そう、という言葉に首をすくめて笑ってみせて]
対処法か。まあ、数がない。私のオーダーメイドだからな。雷撃はコーティングが面倒くさくて…。補充も恐らくないだろう。あと撃てても数発といったところか…
それと、暴発の危険。
これは私特製の紙薬莢で推進力を出しているタイプの弾丸だから――水にぬれれば漏れなく暴発し、発射した本人が逆に雷撃をこうむる。
そんなくらいかな。
[ひょいと紙包みを放り投げて。
空いた手をそのまままっすぐ、掌を上にして差し出す]
交換。代わりにアレください。
先輩んち特製の、美味いやつ。
[ディーク家の焼き菓子は店売りとは違う素朴な優しい味で、
幾度か交換に貰っているうちに、すっかり好物になっていた]
[互いに夜食を頬張りながら、日常の他愛の無い話を重ねる。
どれも、翌日振り返ってみれば仔細を言えないささやかなものだ。
話している時間が楽しかったのだと思う。
一緒に過ごす時間が大切だったのだと思う。
時折、カークも会話に混じる。
シロウ教官がもふーずに餌付けする時の蕩けた顔を真似し、
「似てる?」とおどけてみせると、2人の笑い声が返ってきた]
ああ、そう見えた。
違ったんなら、見間違いだったんだろうけどな。
[そんな繊細なつくりはしていない、という言葉にまた肩を竦めてから。
対処法の話になれば、真顔になって聞いていたが]
………なるほど、水だな。
じゃあ次にやる時は、食らう前にジェフロイと銃を水浸しにしてやりゃいいのか。
[煙幕玉を作った要領で、水風船的なものも作成して常備しておこう、と決めた]
… …――――、
[自分の声で目が覚める。
直後、左脇腹を鈍い痛みが襲った]
夢、か。 …だよな。
[くすんだ天井を見上げた侭、くしゃりと口元を歪める]
ああ…
もしかすっと、あの場に居たかもしんねェか。
もしこいつが師匠の為した一撃だったんなら、
銃痕が残るのも悪くねェかも。なァんて。
[戯言だ。どれもこれも。
痛みを逃すよう、は…、と溜めた呼気を吐いた]
[最前線に特攻し命を賭す斥候部隊が、
最後尾に居るべき帝国前線司令部最高位に助けられるなど
論外の事態だ。
こんな状況を招いたこちらの責任問題を追及されても
仕方が無いレベルである]
あの、阿呆…――。
[助けてもらったからこそ今、命があるのも事実だが、
それとこれとは話が別だ]
― 帝国拠点・執務室 ―
帰還を待ちわびた。
ファロン少尉。
[フレデリカの入室に頷く。
控えの部下に目配せし、部屋の外で待機を促した。]
報告は聞いていたが、まずは無事でなにより。
お前の希望で配属したあの新兵はきちんと戻ったか?
迷子になって泣いてやしなかったろうな。
[言うまでもなく伝令に往復した兵のことだ。
恙無く戻ったことを示されれば頷く。]
― オエライサンたちと挨拶した後 ―
ところで、オレ急遽来ちまったけど、今夜どこで寝りゃ良い?
[ニコラス中佐に預けていた隠密わんこたちをもふもふしながら、直属の上官となるトールに尋ねてみた。
時折、襟についている通信機に向かって小さくなにか話しているが、トールには聞こえないだろう。
むしろ、わんこに向かって話しかけているように見えたかもしれない]
トールんトコの護衛として、部屋前で立哨でもしてるか?
それとも、夜のお世話でもする?
[もちろん後半は*冗談です*]
― 執務室・出撃前(レナトと) ―
ああ。お気遣いありがとう。
ま、身体には自信がある。
あれくらいの長旅なんてことないさ。
[頑健を誇る肉体は、学生時代よりも更に鍛えあげられていた]
ん?甘味……?
[そういえば彼との書簡のやり取りで、
エルンストに勧められた通り甘味を取るのが習慣になっていると
書いたことがあったが、それで気を効かせてくれたのだろうか。
手を伸ばして小さな箱を受け取って]
そうか、アリーセからか……。ありがとう。
奥方にも感謝していたと伝えて欲しい。
[アリーセといえば、その美しい髪色をとって
金のアリーセ。銀のユーリエと並び称されていた、
西女子寮のもう一人のマドンナ。
優しく気立ての良さから、
男たちがなにか勘違いしてしまうことも多く、
どうにかしてほしいと相談に乗ったこともあった。
その彼女がレナトと結婚して、結婚式にも招待されて。
トール先輩と久しぶりにその名で呼ばれた時、
こうして懐かしい学生時代を共有する相手が
ここにもいることを嬉しく思った――]
うむ、来て早々で悪いな。
お前のほうこそ忙しいだろうが、休息はしっかりとれよ。
[そう声を掛けると、連れ立って会議の席に向かった]
― 回想・作戦中 ―
[ベリアン軍から准将の隊への援軍要請を持った早馬とすれ違う。>>398
前線はよもや、要である准将その人が本陣をあけていることなど想定の外だったろう。であれば、伝令が即座に機能するとも限らない。]
ベリアン、いや、アリー大尉に伝達。
駐屯地東側河川ならば第一隊を置いてきた。
取り逃がした輩の掃討を援護する、と。
准将の軍が追い付くかもしれんが、
それまでの時間は稼げるはずだ。
急げ!敵兵の南下を許すな!
[指令を持った騎兵がフォルテア下騎兵隊第一小隊へと駆けた。
敵兵との接触後、帰還命令が下れば、彼らもまた本陣に戻るが。
帝国兵の手練とかち合った者も多く、結果、死傷者は想定したよりも多かった。*]
― オエライサンたちとの挨拶前 ―
ま、そりゃそーだ。
だが初弾がソレじゃなくても、濡れた銃に次弾として装填されりゃ暴発する可能性はある。
それに、あの弾の残数があまり多くないなら、『オレ相手に即やられない程度のレベルの腕を持つ奴』かその副官あたりにしか持たせておけねーだろ。
それか、狙撃専門職人。
じゃないと無駄弾に終わっちまう可能性が高い。
……それなら、渡されそうな奴は限られてくる。
[帝国軍に潜入していた間に見た顔ぶれを思い出し。
人の悪い笑みを浮かべていた**]
[…まったく、文句のひとつでも言わないと気が済まない。
いつまでも寝てはいられないと、ゆっくり上体を起こす。
手当ての時にだろう、服は医療用の簡易服に着替えさせられている。
血染めの軍服は既に処分された後のようで、
懐にしまっていた懐中時計と愛用のペンが、
ベッド脇の卓上に、無造作に置かれていた]
[懐中時計に手を伸ばし、揺れる指先で二重底をそっと開く。
そこにしまわれた紙片を。
幾度も読み返して記憶に刻んでしまった、彼の想いを。
…千切って、しまおうとして]
…弱ェな、俺。
[ボロボロの紙片を、また元通りに仕舞い込んだ。
変わらぬ時を刻む…誰にも見せることのない、
懐中時計の、奥底に*]
― 回想・どこかの戦場 ―
[上の都合で転戦する間に、幼い頃を知る人とも出会った。
6歳以前の自分しか知らないはずなのに見分けられた公国の壮年兵は剣を交わしながら、母親に似たんだな、と言った。こちらにもお前の親戚はいるのだぞとも言われた]
親戚?
[父は一人息子だったが、母の実家、ツヴァイク家には姉妹もいたらしい。その人物は母の従弟に当たるとかで、お前は本来こちら側にいてもいいはずだと言われた]
何を今更。
[しかも剣を向けている相手に、と腹が立った。
馬車の事故から助けてくれたのは祖母だ。学校の性質上仕方なかったのかもしれないが、在学時代に公国側から接触を受けるようなこともなかった]
母に会ったら言って下さい。
ウェルシュはこちらで生きていますとね!
[今の帝国内で生きるには、公国の血はあまり便利ではない。
シュヴァルベがあった頃ならともかく。昔と、今は*]
― 公国拠点・中級将校執務室 ―
[渡河作戦。空けて翌日――]
失礼します。
公国情報局局員の、猫ことカサンドラ=レイヴンウッドと申します。
……殿下の命により、デンプヴォルフ大尉に情報提供しに参りました。
[嘗ての教え子だと知れば――口の端が少し笑みの形につりあがったが]
[思い出話よりもすべきことがある、と。私事を挟まず、仕事を優先した]
― 講義1 暗殺使用の魔法弾について ―
魔法石には「共鳴」という特異現象がありまして。
ナイジェル・ラムスドルフ氏の研究でこの「共鳴」現象の解析と実用化がここ十年くらいで発達しました。
[ラムスドルフ氏の暖かい声が蘇る。秘密裏な研究なので、直接的に明かされることはなかったが。
学問の徒の真摯な質問に、氏ははぐらかすことなく様々なことを教えてくれたことを思い出す]
通信用魔法石、というのもその原理を利用しているものですね。
これは魔法石―魔法石間の共鳴現象を用いて、音声を遠方に送るというものです。
それとは別に、魔法石―魔力のない原石、魔法石―色、との共鳴現象もまた認められていまして、こちらは魔法銃の弾丸への応用されています。
魔法石―魔力のない原石の相互作用ですが……
これは過去の事故より明らかになった効果です。魔力が込められた石と、同種の石を持っていると、魔法銃の威力が上がるというものですね。
魔力が高い状態の石というのは極めて不安定です。その為、安定しようと原石を取りこみ、魔力の密度を下げようと試みる。これが、石と石の惹き合う力として物理的に作用します。
つまり、貴石を持っていればそれだけで本来致命傷になりにくい魔法銃の銃撃が、致命傷になりかねない、ということです。物理力にして、数倍の打撃となります。
次に、魔法石―色 との共鳴現象ですが…
魔法石は、色を持ち透明度の高い物体にも同じような共鳴現象を起こします。
たとえば不純物で着色した色硝子……もっと身近なものでいえば、"眼"ですね。
色硝子に同色の魔法石を打ち込むと、一時期的に魔法石は、色硝子の「色」を奪うんです。すぐに元に戻りますが。
同じことを人間がやられましたら、吸収帯を失い、「失明」します。
ターゲットが決まっている。ターゲットに、ターゲットの瞳と同じ石を持たせている。
これらの条件が定まっていた場合、劇的に効果を発揮される銃弾です。
ただ、数は決して多くない。小さな石に、安全係数を超える魔力を注入せねば、虹彩や原石との相互作用は起こりませんから。
貴石を身につけぬよう徹底すれば、威力はただの魔法弾とそう変わりはしません。ですが……石はそれだけで財産ですし、思い出の品などで手放せないものもございましょう。
これを兵全てに徹底するのは難しいことと考えます*
[部下を下がらせ、ねぎらいの言葉をかけるレナトに、二つの意味をこめ]
気遣いありがとうございます。
はい、初陣にしてはよくやってくれてます。
[新兵のことはそう答えて]
優秀な素質はあると思います。
性格には難を要しますが。
では悪い方から…。
トルステン准将を私がお連れしてしまった件はすでに聞いているとは思いますが、
護衛の任務中に敵将リエヴルと遭遇いたしました。
[自分がかつては師のように仰いでいたその名を、今はなんの感慨もなく敵の将として告げる]
幸い敵も撤退をしてくれましたが、この件の責については私が取ります。
先に通信で話した問題の件がこれになります。
[トルステンと敵将との間に交流があったことは胸にとどめた。
報告を告げた後にレナトに近寄ると、もうひとつの報告はそっと耳打ちで]
今回の敵の動き、あたかもこちらの動きを察知してるかのようでした。
敵に優秀な斥候部隊がいますか、よもや…スパイがいる可能性も考えられます。
[こちらも、『狼』と『猫』、二人を送っていたのだからこちらに送られている可能性を考えるのは当然であり]
正直なところ、先ほどの通信の件といい、腕を疑うわけではありませんが……
[『狼』を信用していない意は伝わるだろうか]
[そして耳打ちから離れ]
最後にいい報告になります。
私が無事に帰還いたしました。
報告は以上になります。
[最後の報告は軽い口調で、報告を全て終えるまでは、彼もきっと静かに聴いてくれたことだろう。
そしてその後彼の返答を待った]
― 回想/襲撃事件後・帝国内某所―
ラムスドルフ少佐!
もう一度教えてくれ。
[襲撃から戻り、事後処理その他が一段落した後。
シュヴァルベへの転向前に、ノトカーの姿を探して捕まえた。
人の少ない場所を探して落ち着いた場所は、あの。
あの魔法弾について教えて欲しいと願った]
至近距離で撃った着弾ショックかもしれないが。
ただ目が見えなくなっただけにしては……おかしな倒れ方をしたから。
[襲撃がどのような流れであったのかも、聞かれれば答えただろう。
個人名は役職や系柄に変えて、淡々と事実だけを述べる言い方で]
無力化に違う使い方が出来るなら検討しておくべきだ。
というのが上の判断でね。
[命令ならば従う。そんな空気を醸し出しながら。
彼が迷う様子>>0:802を見せていても、もう一度、頼む、と軽く頭を下げた**]
― 講義2 戦略兵器の使用について ―
帝国がさらなる戦略兵器を投入する可能性……なくはないです。
というのも、私が開発した、昨日の「氷」も、海戦時の「嵐」もどちらも、私でなければ作れない、という特殊技術ではないのです。
アレは「版画」で魔法陣を紙に描いてそれを凝集した、というものですから。
私があちらの国で開発した原版は「放熱」「吸熱」「風」「炎」…と4種類ありまして。
嵐は「放熱」と「風」を組み合わせて意図的に起こしたもの、
氷は「吸熱」のみですね。
数千枚ほど紙を刷って、一つの欠損もなく魔法陣を張り紙し球状にすれば出来上がる代物です。再生産にかかる時間は、魔力の注入も含めて一ヶ月。
ただしコレには、莫大な魔力と、緻密な根気のいる作業を統率する優秀な監督者と、それをやる技術者の三つが必要でして。
発動方法は、液体にぬらすことです。液体にぬらし、インクが魔法反応を示した後に――連鎖的に反応します。ですので、悪天時には使用できません。
また、発射台を作る技術が帝国にはないので、投入は現状投石器で行っています。
いきなり大砲のように数キロ先に投入するということはできません。
さて、問題のストックですが――
私とともにこちらに持ち込まれたのは「吸熱」のみです。
ですが、本国には、「吸熱」以外の「放熱」「風」「炎」のストックが1つずつあります。戦線が膠着すればさらに投入されることも考えられるでしょう。
なお、この中で「炎」だけは使うための条件が大変シビアです。
ですが、こちらの拠点に――「油」とともに投入された場合は甚大な被害を生みます。
天候のよい、無風の日は注意を払ったほうがよいでしょう。
[ ナイジェル・ラムスドルフは科学バカだった。
母はその理解者で、父の繰り広げる魔石話、科学技術の話、
何でも耳を傾けていた。意味を理解していたかは不明だが。
ナイジェルは魔石と同じように人体にも魔力は宿ると考え、
妊娠したシュテラに魔石と一緒に煮詰めたミルクを飲ませ、
時には太陽の光で十分に乾燥させて粉砕した魔石を
食べさせたことすらあった。
そうして生まれた長男は快活で身体能力の高い子供だった。
次も同じようにした。生まれた長女は、足が悪かった。
グレートヒェンの足の神経組織が破壊されたのが
魔石のせいだったかは分からない。
また、健康に見える長男ノトカーは心に何かが欠けていた。
それは表面化しづらい問題だったので誰も気づく事はなく。
二人は育っていった――。 ]
―帝国前進拠点―
[安静にするよう制止する救護兵から
逆に鎮痛剤を多めに奪い。
自室に戻って簡易服を脱ぎ捨てれば、
腹にきつく巻かれた包帯と、鼻につく独特の薬剤臭。
左側には止まらぬ赤が滲んでいる。
替えの軍服を羽織り、いつもの通り身を包む。
衣装を変えると、一応それなりに見れる姿となった]
― 回想・ラムスドルフ家惨殺事件の後 ―
[ 事件の直後は、心配するユーリエが付き添ってくれた。
家族の遺体は回収され、軍で検死が行われることになる。
司法解剖のため帰ってくるまでは少々時間がかかるだろう。
大丈夫だからとユーリエを一旦フェルゼンベルクに帰した。 ]
婚約したばかりなのに、何だかこんな事になって…。
ごめんな。
――うん。ありがとう…。
[ 結局、婚約者と両親の顔合わせをする事は叶わなかった。
最後まで心配顔のユーリエの額にキスをして、
「大丈夫、愛してるよ」と囁くと、馬車で送り出す。
――この時、彼女をフェルゼンベルクに帰さなければ――。
誰もいない自宅に入ると、そこはまだ散らかり、荒れていて。
居間には血痕が飛び散り、あちこちにビニールシートが
被せてあった。
やはり、ここにユーリエを何日も寝かせるわけにはいかない。 ]
[ 父の書斎にある本棚を大きく右に動かすと、地下室に続く
扉が現れる。よくある隠し部屋だ。
ここの存在はまだ軍には知らせていないが、教える事にはなるだろう。
ギシギシと鈍い音を立てる本棚をスライドさせ、
ランプを手にして地下室に続く梯子を降りる。
そこは父の研究室だった。
妹と入籍したギリアンは、ここの存在を知らされただろうか。
知らされずとも、おそらく調べつくして見つけたのだろう。
そして、欲しい情報を入手して――
遺体の状態から、両親は銃火器による発砲で即死。
妹は、両眼がえぐりとられていた。
抵抗したのだろう、全身に打撲の痕。
他にも色々あるが思い出すだけで
全身の血が煮え滾り、気が狂いそうになる。 ]
[ ギリアンは家族を殺害した後、この研究室で
魔石通信機を作ることに成功していた。
グレートヒェンの眼球を触媒に使ったのだ。
魔石通信機を作るためには膨大なエネルギーが必要とされ
父が見つけた理論はたまたま、ヒトの眼球を使うものだった。
だが悪魔の理論だとそれを仕舞い込み、動物実験も中止した。
ギリアンはその理論と研究室の器具と、グレートヒェンの眼球を使って
魔石通信機を生み出したのだ。
グリーンエメラルドの眼球をふたつも使用して作成された
その通信機は、他に類を見ないほど美しい緑色を放つだろう。
――――囁きすらも緑色と感じるほどに。 ]
― 帝国前進拠点 ―
[報告書と欠員補充願いの書類を提出しに行く途中、自分と視線の高さが同じになる白軍服>>753を見つけて近寄った]
もう動けるのか?
准将の馬に上げられるのを見た時は、どうなるかと思った。
[怪我の具合を図ろうとするように、腹の辺りを見つめる。
こちらは流石に頬の傷も血は止まっていよう。貼り付けられた布は染まったままだったかもしれないが。
その他は同じく着替えた軍服の下。動きに遅滞は一応見られない]
[ 魔石を浴びて生まれた子供の眼球だったからなのかは
分からない。
ただ少なくとも、ギリアンがその場で魔石通信機を
完成させていった事実が意味しているものは、
生きた人間の眼をすばやく使用する必要がある――
という事だろうと、素人目でも推測できた。
フェルゼンベルク焼失事件と葬儀の後、ノトカーはしばらく
科学技術庁で極秘裏に篭りっきりになる事となる。
そこから出てきた時に彼が手にしていたのは、
昇格した階級と勲章、それから
帝国軍がこれから使用していく事になるだろう魔石通信機。
試作品#1と、実用品第一号となる#2だった。
#3以降はノトカー直属の上司カスパル大佐などに与えられ、
そして科学技術庁から出てきたノトカーは、
右眼を失い、左眼の色を変えていた。* ]
― 執務室 ―
性格はああだが、あれでお前のことは憎からず思っているみたいだぜ。
いちど、食って掛かったとは聞いてるが、な。
ま、上手いところ調教してやってくれ。
[新兵のことについてはそう締めくくり。
良いものと悪いもの。ふたつの報告に耳を傾けた。
その際、腕の包帯にちらと眼を走らせる。
傷のことは知る由もないが、案ずるような視線は向けたか。]
[ある程度のことまでは想定していたが、
フレデリカの報告には、思わず口が開き、暫く言葉が接げずにいた。]
……リ……っ。
リエヴル……!?
待て、お前と准将が出歩いたのは前線だと聞いたぞ。
それも普通じゃあ在り得ねえけど、のこのこ敵将まで出歩いてたのか!? 前線に?
[思わず頓狂な声が出る。
人払いをしてあるが、していなくともきっと口調は崩れたろう。]
帝国も、我が軍も、どうなってる…。
[准将お出かけの通信を聞いたときは耳を疑った。
報告を受けたのは出てしまった後であったから、制止の声を上げることもできず、准将とフレデリカとを信頼し、せめてお守りしろと託すより他は無かったが。]
― 帝国前進拠点:執務室 ―
[リエヴルにこちらの苦言を拳込みで全て言った上で、
反省の弁が出ればもうそれ以上言う事は無かった。
遠慮なく殴ったので痕になるだろうが気にする事もなく。
また暗殺について言及する気も更々無かった。
知っているのだと伝えればそれで用は足りる。]
…はっ。
[>>702処分に関しての弁には、今回の責任の所在の話である為、
リエヴルの一存でどうなる物ではないだろうと思いつつも、
水を差すような真似はせず今は礼に留めた。]
了解しました。
では内地での候補地を検討いたしますので
暫くお待ちください。
[>>703移動については頷く。
下がればその分兵の士気も落ちる可能性もあり、反対はない。
だがこちらもすぐに場所の選出ができずに、そう言うに留めた。]
よりによって敵将同士が、か。
それで、剣交わすようなことにはなってないだろうな?
まさか、仲良く思い出話に花咲かせてご歓談……なんてわけじゃねえんだろ? どういうことだ。何があった。
[リエヴルとトールの睦まじさは根強い記憶のうちの一つ。
だから、軍指揮官という立場も勿論だが、それ以上に個人感情での憂慮が先立つ。
言葉少ななフレデリカに再度問いかけ、状況を掘り下げようと。
彼女が隠す隠さぬは別として、確認するのは当然の責任だ。]
問題も大問題だが―――
………いや。
とりあえず。
起きたことは起きたこととして胸にとどめておく。
[先の会議での、トールの態度はどうであったか。
一軍を担う立場であるから、表に出しはしないだろうが。
がしがしと頭を掻いて、机に肘をついた。]
お前に責を問うのもどうかと思ったが、
こればっかりは俺より上が判断することだろうからな。
准将が何か仰るようならそれに従ってくれ。
[現状、直属の上官として責を問う心算はないことを、婉曲に示す。]
…はっ。
では何かありましたら通信機にてご連絡を。
[>>705退出にはそう返し、静かに応じ、執務室を出た。
>>704綻んだ顔には気付いたが、こちらは表情を変えなかった。
戦場での働きを返してもらう―――
その言葉はこちらにも言えた。
戦場での働きで、失墜した物を取り返してもらえればそれでいい。
自らはこの男の部下であり、帝国を守る礎なのだからと。
そう、上官相手にそれを告げることは無かったが*]
/* あ、ステファンお返事くれてるくれてる。
そうだよなー意識不明の人を天上(ヴァルハラ)に呼べないし、どうしようかと悩んでいたところ。
ところで、シロウ先生のメモ2013/06/16(Sun) 02:54:56
>「猫」と「狼」を「猫娘」と空目
を更に「猫狼」と空目した人、挙手〜 ノシ
*/
― 帝国前進拠点 ―
[執務室を出ると、長い息をついてから通信機を稼動させる。
表情に疲労の色が残っているが、
やる事が多すぎて、休んでいる暇が無いのが現状だった。]
地図では判り難いな…。
斥候隊に候補地を打診してくるか。
[斥候隊には通信機を持たせていなかった為、足で探す。
探すのはソマリか、あるいはダーフィトあたりかと。]
[リエヴル・ド・トゥーレーヌ。
敵将となったその人の名をフレデリカの口から聞いたものだから、
頭は一瞬だけ、過去の記憶に飛んだ。]
― 回想:在学中―
[8年前。
トールやジェフロイ、ディークの卒業パーティで約束をした通り、
士官学校在学中、何度かの手合わせの機会をリエヴルは設けてくれた。
卒業までの1年間限定の、稽古の場。
好敵手として肩を並べた、カレルと一緒に。]
「ってて………あと1歩だったと思うんだけどな。
初太刀は決まったのに、どこで崩されたんだ…?」
[強かに打った脛を擦る。
構えを取り直して木剣を振り下ろしながらぶつくさと首を傾げていれば、リエヴルはいつもの自信家な笑みを向けてきただろうか。]
「ちっ。その顔、やーっぱ腹立つな。
カレル、お前は頑張れよ!やっちまえ!」
[眉間に皺を寄せて、声援を送る。
カレルと、自分、自分と、リエヴル、リエヴルとカレル。
二連続の手合わせとは元気だったものだ、と今ならば思う。]
[狙った位置に刃落とす腕は必要だが、それだけではダメだ。
振りぬく速度と精度が敵を上回っても、それだけではダメだ。
必要なのは、剣を持つ腕の技量だけでなく、“眼”。
癖を見抜くことが出来れば、より優位に立てることを知った。
相対する相手との距離感、視線を据える位置。
一撃一撃が、その全ての集約なのだと知った。]
[士官学校での実技で培ったものが、剣交える度に確かなものになってゆく実感。
ジェフロイに稽古をつけてもらったことも、その後に同室者となったソマリと手合わせを行ったこともあるが。先輩であった3人、それぞれに学ぶものは大いにあった。
充実していた。互いに切磋琢磨した好敵手、同級生の友人らにも、何物にも変えがたいものを受け取った。]
[だが。
軍に所属し人を手にかけて初めて、実戦と稽古の差を思い知ってからは。
純粋に剣を振り、刃を叩き下ろすことの出来ていた頃の記憶は、眩しさと苦さばかりを連れてくる。]
―――、
[そしてまた、こんな風に戦場で、
敵軍に在る知己の名を耳にするたびに。*]
― 講義の終わりに ―
[他にも質問があれば、知っている範囲でミヒャエルに回答し…]
何かと私が相手ですとやりにくいこともありましょうが、私は単なる平局員ですので。
また何かありましたら遠慮なくお呼びください。
では、失礼致します。
[どこまでも仕事として私心を割り切った振る舞いを通した]
― 私室にて ―
[宛がわれたテントは1人用だった。女性として気を使われているのか、旧友らの差し金かはわからないが、手足をのびのびと伸ばせるだけで幸せである]
[シロウから受け取った通信機を、ものめずらしげにランプの炎に掲げてみている]
きれいな、緑色だ。
……ノトカーのとは違う。この深みは、グレートヒェンの瞳の色だな。グレートヒェン。君も、この戦いを見ているのだろうか……それとも天上で安らかに眠っているのだろうか……
[石と石の情報がそろえればそれは良質の通信機の役割として機能する。
花形の魔法石の研究とは一線を画した部門にいたこともあり、倫理上問題になるその本質については、技術局でも触れることがなかった。
誰かの目を犠牲にすることで得られる技術など、露呈すれは市民の反感しか買わない。知るのは製造者らとその製造を支持した上層部のごく一部分だろう。
罪深さにも気付かずに、綺麗な石だ、と零した*]
― 帝国前進拠点 ―
お。少佐に大尉。
[足を痛めた為、呼び出しも検討していた時に
丁度見つけた顔ぶれにひらと手を振った。]
丁度いい。ソマリ、
今この前進拠点の場所を変えるかって検討してんだが…。
どこかよさそうな場所は無いか?
[作戦任務から離れれば、口調と態度は崩れる。
元々部下への態度はこんな物ではあったが。]
― 執務室 ―
[フレデリカの声が近づく。
顔を近づけられているのだと気づけば、過去に飛んでいた想いは自ずと振り払われた。意識を報告へと引き戻す。]
それは………
二重スパイの可能性―――ってことか?
[声を落として囁かれた内容に、双眸がすうっと細まる。暫し、逡巡するように口を噤んだ。]
おんなじように、帝国側からの密偵の入り込まないと言える要素もない、か。
[それにはまず、新たな顔ぶれから疑うべきとの考えも理解は出来る。]
わかった、警戒するよう努める。
確証がない以上余り先陣きって騒ぎ立てるのも拙いが、念のため上にも進言しておこう。
[ごく近くにあるフレデリカの顔に視線だけを向け、頷いた。]
………ああ。
二度目になるが、無事が何よりの知らせだ。
お前にいきなり何かあれば、ディーク先輩にも顔向けが出来ないからな。
[フォルテアの隊にフレデリカが配属となったことを、出撃前、顔を合わせた折にさらりと伝えてはあるが。
安心しろと大口叩いた手前、彼女が無事でなければ始まらない。]
報告ご苦労だった。
[そこでようやく、笑みを浮かべた。
次に伝えるべき内容を、一時、逡巡する。]
………ああ。
二度目になるが、無事が何よりの知らせだ。
お前にいきなり何かあれば、ディーク先輩にも顔向けが出来ないからな。
[フォルテアの隊にフレデリカが配属となったことを、出撃前、顔を合わせた折にさらりと伝えてはあるが。
安心しろと大口叩いた手前、彼女が無事でなければ始まらない。]
報告ご苦労だった。
[そこでようやく、笑みを浮かべて―――
次に伝えるべき内容をここで伝えるべきか、一時、逡巡する。]
って、…見た?
そうか、少佐もあの場に居たんですねェ。
[そこまで気づく余裕は無かった。あの時は]
少佐にも大変手間をお掛けしました。
俺のような者の為に、前線深くまで来ていただき感謝の至り。
[深く頭を下げる]
そういえばグレートヒェンの眼を使った通信機が、カサンドラの元にも行った事になるのか…縁だなw
しかしカサンドラが窓みっつになるという事なのね。
………
(原下商店街の矢鴨カナンを思い出しながら)
― 帝国前進拠点 ―
それから、カッ……
[どうにも慣れた名の方が使いやすくて困る。
また言いかけたと、一度咳払い名を言い直した。]
レイヴンウッド技官の救出の話も出てきてる。
作戦考えなきゃならんのだが…
単純に向こうの拠点に乗り込んで救出――
って訳にもいかないからな。
奪還向きの間諜は向こうに行っちまったし、
どうにも手詰まりで。
何かいい知恵は無いだろうか。
[と、これはウェルシュとソマリと、両方に向けて尋ねた。]
[手詰まり感を出し尋ねながら、
今はなるべく考えないようにしている事がある。
奪還任務、である。取り戻せればそれでよい、が。
もしも取り返せないと判断した場合は―――…]
/*
あーそうだ部屋とテントって混在してるんだよね俺のせいで。
まじすまん(ちょっとした基地を想像していた)
[報告を一通り終えれば、堅い雰囲気を和らげ]
ふぅ、疲れた、レナト……
[小箱の中から、認識票をひとつとりだし、包帯の巻かれた腕でそれを握り開いて彼に見せる]
報告ではいらないけど、同じ寮の友としてはきちんと伝えおくべきだと思って。
[包帯の巻いた手を撫でて]
せめてこれが、手向けになっていればいいけど。
/*
あ。ステファンはB村前に死んでるんだっけか…!!
まずい、死亡をついさっき知ったばっかロールを落とそうとしてしまtt
プロローグまで居たわけだからな。
つい、シェットと同じ頃にお亡くなりになったのかと……。
あぶねええ。
でももしかして:触れそこなった
― 帝国前進拠点 ―
……確かに。
のんびり倒れている暇もないな。
[余裕の振りでも>>777顔色の悪さは見れば分かってしまう。
無理はしないで、という代わりに釘刺しを兼ねた皮肉を混ぜる]
ありがたくも、ね。
まあ、公言はしないから安心して欲しい。
[准将がフラフラしてた話題を面白可笑しく広めるわけにはいかない。たまに息抜き代わりに本人達との会話に滲ませるくらいだろう。より性質が悪いかもしれないが]
あの声を聞いてしまったらね。
余計に放って置く訳にはいかない。
いや、私達は私達の仕事をしただけだ。
それに隊長は貴重な存在だから。
ああ、今回は職分侵食ではないと認めて欲しいな。
[頭を下げるソマリ>>778に、最後は軽口めいた言葉で応えて。
礼をされるようなことではないとゆるく首を振った]
ああ、撤退の時に出会ってしまって。
[まだ熱持つ頬に、軽く手の甲を当てて溜息を吐く]
ディーク・ルーデン。
いや、ディーク・フォン・ベルンシュタイン。
これをくれたのは、あの人だ。
……勘のいい人だったよね。
やらかした、かも。
[ポツリと付け足したのは、襲撃事件のことも知るソマリだったから。
説明不足でこれだけでは足りなかったかもしれないが。
こちらは往来で気楽に話せる部分ではなかった]
― 帝国前進拠点 工兵隊待機所 ―
[諸々の作業・連絡を終えて工兵隊の待機位置まで移動をすると、斥候隊の青年>>615が自分が戻るのを待っていた。]
――ダーフィト中尉が?
まだ戦闘終了後そんなに経っていないと思うのだが…彼は、起きているのか?
[最初に聞いたのは、そんな質問。薬を飲ませたという言葉を聞くと、頷いて了承の意を伝えた。]
わかった。
さすがに、このままの恰好でいくわけにはいかないので、着替えてから、向かうよ。20分ほど待つように伝えてくれ。
[返り血に塗れた軍服と、斑になった頭をさして肩を竦める。
替えの服を取り出す為に部屋へ向かおうとすると、隊長から自分の私物は既に拠点奥の本部へ移動させてしまったことを伝えられた。]
………………………
……隊長、お願いがあります。
……サイズの合う服と下着を今すぐ、現物支給で…下さい。
[俺の今着てるやつでいいか?の言葉を即答で拒否して、着替えの服を入手し、汚れた髪を洗いに行った。]
― 帝国前進拠点 斥候隊待機所―
ダーフィト中尉。
ダーフィト・カディーネ中尉はおられますか?
[教えられた部屋の扉を軽く叩く。……反応はない。]
おかしいな。ここで間違いないはず…。
[首を傾げながら扉に手をかけてみると、鍵も何もかかっていない状態で軽く開く。]
………これなら髪の毛を乾かしてから来ても良かったかな。
[そこで目にしたのは、再び寝台に沈み込み二度寝するダーフィトの姿。
伝言に来た斥候隊の青年は、自分の伝言を伝える前に上司に捕まり報告に入っていた>>753為に起こすことができなかったとは知る由もない。]
……眠っているだけ…だろうな。
[昔、毎朝後輩の体調を計っていた時と同じようにぺたり、と額に手を置き熱を測る。
伝わる感覚はひんやりと冷たく、むしろ体温は低すぎる位のようだ。
胸元にこつんと手を置くと、心音も規則正しく続いている。]
仕方ない。起きるまで、待つか…。
[そっとため息を*ついた*]
いい。疲れてるんだ、楽にしろ。
[>>789ソマリが居住まい正すとそう言い。
謝罪と自らの処罰を求める声には首を振る。]
いらん。そもそもお前の責任じゃない。
准将の行動に気付かず、
みすみす前線まで行かせた俺の責任だ。
[そこは譲らぬように言う。]
これから本国の方に報告するが…
まぁ1、2階級降格って所だろう。
中隊を指揮するのに問題はない。
[むしろ都合がいいかもしれないとは胸中だけだったが。]
― 帝国前進拠点 ―
ラウエンブルク大佐。
[話が一度止まったところか、名を呼ばれて切り上げたか。
深く頭を下げるソマリ>>789の横で、敬礼する]
……。
[口出しはしないが、横目でチラリとソマリを見た。
その見方も間違ってはいない。斥候部隊が早くに引き上げられれば准将が動くこともなかったのは確かで。
痛みに耐えかねたか語尾が詰まるのを聞いて、密やかに嘆息した]
― 帝国前進拠点 ―
[そしてジェフロイの答え>>795に眉を寄せて横から口を挟む]
大佐まで気軽く仰らないで下さい。
この戦時中に指揮系統がガタガタ変わるのはありがたくありません。
そも准将はご無事でしたから、そこまでの失態ではないでしょう。
私と、違って。
[最後の一言は、自嘲と共に声を潜めて]
使える手は使うものです。
こういう辺りは、それこそ准将のお得意では。
後に回せるものは後に回しておいて下さい。
[むしろ、逃げないで下さい、とでも言うように上官を半ば睨むように見上げた]
追い返すって、学校に? いや、そんな訳ないですよね。
あ、鬼ごっこしてる、とか? いや、ステファンさっきまでここにいましたし。
なぁ、ステファン……?
[振り返れば、さっきまでにこにこと優しい笑顔を振りまいていた後輩の姿はなく、]
……!?
[気づけば、目の前に居たはずのトールも消え、砂浜も消え、そこにあったのは、
深い青色の闇の中で大量に飛散する、砕かれた西瓜の破片と海藻たち――]
[――――が。]
[コツ。]
[握った拳がフレデリカの頭めがけて落とされる。
音からみても、底の小指が当たった程度の力加減だが。]
ばーかやろ。
アレと斬り交えるなんざ正気の沙汰とは思えない。
やむを得ぬ事情があるにしろ、
[言葉が一瞬切れた。
以前の所属で、彼女が行った任務。
手にかけたとされる相手と、リエヴルとの関係に思い至ったからだ。]
…………、
「討ち取ることは出来ませんでした」じゃねえ。
討ち取られない自信があって、向こうも出てきたんだろうよ。
じゃなきゃただの阿呆だ。敵将だぞ。
………んっとに。気をつけろ。
[頭の上に置いたままにした拳を緩めて、
くしゃりと金糸をかき回した。
"問題"について、今ここでこれ以上は言わぬ。]
[報告を終えた直後に見せた弱音に口元は一旦緩みかけたが、差し出された認識票を受け取り確認して、緋は翳る。>>785]
マルシュナー少尉。
シェットラント、もか………。
[戦死者の情報が取り纏められるのは、大抵が帰還後だ。
情報が後方に回れば、もっと早く、戦場でも知ることが出来たかもしれないのだが。]
第5補給部隊隊を勤めていたバウムガルテン中尉もだ。
…覚えてるか。俺と同学年だった、カーク。
西寮だったけど、あいつともよく一緒に馬鹿やったからさ。
[兵の死に動じなくなった今も、慣れ切ることの出来ない、割り切ることの出来ないもの。]
― 帝国前進拠点 ―
[>>796ウェルシュからの視線にも、楽にしろと手で制する。
>>798続く言葉には苦笑が落ちる。]
別に気安くはねぇよ。
下がらず済むものならその方が有り難いが
多数の自国兵に見られて、誤魔化し様がないからな。
[あの場に居たどれだけがリエヴルの事を認識していたか。
一人一人に尋ねて口止めても良いが、細かく確認する手間などなるべく省きたかった。
また黙って、後に問題になるのも困る。]
そも今回の作戦は本国からの物だ。
お偉方が今回の作戦の成果をお待ちだ。
それを怠るわけにはいかん。
後は…向こう次第だ。
ウェルシュが言ったように、そこらを汲んで、
処分保留としてくれれば問題ないが…な。
…ま、ありのまま全部は書かんさ。
隠せる所は隠しておく。
ところで失態とは何だ。ドーベルニュ少佐。
今回の作戦についての件か。
[耳ざとく聞きつけた事は、尋ねておいた。]
― 帝国前進拠点 ―
……政治力を使え、と言ってるんです。
動いてるのはここです。戦場です。
次の作戦をもって帳尻を合わせてしまえばいい。准将辺りならそう判断されると思いますが、如何?
[相手が気楽にというサインを出していたせいもあるだろう。
ディークと間近で顔を合わせて心がささくれていたせいも。
もしかしたら学生時代は特に世話になった一人だったからも。
普段は空虚ながらも保っている穏やかさを手放して言い募ったが]
……いえ。
差し出口を挟みました。申し訳ありません。
[元よりそのつもり>>805と言われて、頭が冷えた。
スッと頭を下げて謝り]
……いいえ。今回の作戦と直接の関わりはありません。
暫く前の話です。
[襲撃事件のことは耳目のある場所で説明するわけにはいかない。
下を向いたまま、一段低い声で答えた]
― 帝国前進拠点 斥候隊待機所 ―
[>>794メルクーリオが連絡を終え、慌てて待機所に戻ると。
アイゼンシュタイン少尉が来たので、中尉の部屋に通したと
プロジットが言う。
大丈夫かな、と思いつつ、足音を消さないようにして
ダーフィトの部屋の扉を叩く]
――……アイゼンシュタイン少尉、いらっしゃいますか?
お疲れさまです。中尉は……。
[扉を開けると、残念な光景が待っていた。案の定。
柔らかい空気が部屋に流れていたから、少尉は気を悪くしていないようだった。
心の広い人なのだろう、とメルクーリオは思う。だが]
[今起こしますから、と少尉に頭を下げ、
ダーフィトの胸倉を掴んで揺すりあげる]
――……中尉、ダーフィト中尉!!!
起きてください!!
あんたが呼んだんでしょう!?
[寝台の端っこで伸びている中尉を揺すりつつ。
彼の傍に転がる鞄に目をやった。そこに薬が入っている事を知っている。
ダイイングメッセージを書く被害者のように、
頑張って鞄の所まで移動して、力尽きたのだろうか]
{粉末の薬を呼吸に合わせて鼻先にかけてやると、ダーフィトの呻き声が聞こえた。
口を開かせ、薬を10錠ほどざらっと入れる]
………ぅ。………ッ、げほっ。
[認識したようなので、次は水を投入する。
かなり苦しそうだが、さほど暴れもしない。
こうなっている時は手を動かすのも億劫らしいので、暴れたくても叶わないだけかもしれないが。
強く擦った彼の喉が、嫌な音を立てて引き攣った。
飲み込めたのだろう]
― 帝国前進拠点 斥候隊待機所・少し後 ―
[――……メルクーリオに退出を命じた後。
少々気まずそうな顔で、ヴィンセントにもぞもぞと口にする]
……呼んだのに寝てて、すまない。
まずは、……無事に戻れてよかったな。お互い。
状況はリオから改めて聞いてる。
[斥候部隊の帰還のために、戦闘工兵らが尽力してくれた事。
目の当たりにして知っていたが、あの混乱の中、よくあそこまで動いてくれたものだ]
援護、助かった。ありがとう。
……で、あの時。俺に話したい事がある、と言ってた気がしたんだが。一体何の話だ?
[膝に乗せた肘。頬杖をついた格好で、
ヴィンセントをじっと眺め、*問う*]
[当てられた拳は、力こそこめられいなかったが]
申し訳ありません。
[謝罪の言葉を口にした後]
トルステン准将を護るにはやむなく。応じないわけにもいきませんでした。
[敵将についての評を聞いてから]
ああ、カーク…お菓子つくりが得意だったね。
あの手は粉とクリームに混じるのが、一番だったのに。
[いつかの卒業パーティーのときにはケーキに自分の名前までいれてもらったりもした]
慣れることはできそうにないね。親しい人ほど…、
[思うところはあり、哀しくもある。感情を捨てたわけではないから]
戦地にまで、もっていけるものじゃないけど。
[刻んだかと、問いかけに]
はい、生きて、彼は勇敢に戦いましたから。
最後は軍人としての最後を…
[撫でる手をそっと包むようにつかみ]
死者にできぬことは、私達がとげないといけないからね。
[刻んだかと、問いかけに]
はい、生きて、彼は勇敢に戦いましたから。
最後は軍人としての最後を…
[撫でる手をそっと包むようにつかみ]
死者にできないことは、私達がとげないといけないからね。
反応せざるを得ない呼びかけをした、
准将の作戦勝ちだったのかもしれません。
[酷く口惜しそうに言った。
負けた気分だ。いつかのように。
…それも所詮、感傷が呼んだ錯覚だけれども]
俺の代わりなんて、准将や少佐の代わりに比べたら
幾らでもいますよ。
まァ、じゃあ、勝手に礼を呟いておきます。
[任務だとしても、命を助けられた事実には変わりなく。
礼を言いたくなるのも仕方がないと、笑みを返す]
― 渡河作戦翌朝・拠点前 ―
――………
[明け方。拠点を出て、懐からタバコのフィルターに模した笛を取り出し、一定のリズムをつけて吹く。
音はしない――否、人間には聞こえない。
その後、本物のタバコを吸いながらしばらく待てば。
3方向から、土のそれに似た毛色の犬たちが音を立てずに駆けてきた。
3頭のその犬たちは、首輪代わりに、ボロボロの風呂敷を首に巻いていて、毛並みも薄汚れている。
もふ好きの本音としては、手入れをしてキレイにしてやりたいが。
万一敵兵に見つかった時に『いかにも飼い犬です』な犬が居ては怪しまれる可能性がある為、あえて『捨てられた、もしくは飼い主を亡くした野良犬』に見えるよう偽装しているのだ]
よーし、柴次郎も柴八郎も柴十郎も、みんないい子だなー。様子はどうだった?
[人間相手には、滅多に見せなくなっていた満面の笑顔で、かわいいもふたちを出迎える。
それぞれに頭を撫で、ご褒美の干し肉を与えて問いかければ。
3頭とも、それぞれにぐるぐるとその場で何度も回りだした]
……ふむ。やっぱりそうか。まあ当然だよなー。
[隠密わんことして調教された3頭のその仕草は、偵察対象である拠点に大きな動きがあるという事を示している。
その犬たちをもふもふと撫で、2頭は再び偵察に送り出し、1頭だけ抱えて拠点内に連れて行く。
ちなみに、犬たちを呼ぶ時のリズムにはいくつかのパターンがあり。
それらを使い分けることで、全部で10頭いる隠密わんこを、それぞれに呼び、それぞれ違う偵察任務に着かせているのである。
名前はそれぞれ、柴太郎〜柴十郎だが、シロウ以外に10頭の見分けがつく人間はいない]
― 朝・執務室 ―
おっじゃましますよー…っと。
[トルステンが執務室に居る事を確認しておいて。
ノックどころか、ドアを開けることすらせずに室内にもぐりこめば、どんな反応が返ってきたか。
もしかしたら、トールだけではなく、ディークあたりもいただろうか]
うちの隠密犬からの報告だ。
帝国軍拠点に大きな動きがある。多分、拠点の移動をするだろう。
……ま、オレが拠点内部の情報漏らしてるのバレた以上は、当然だけどなー。
[ついでに、隠密わんこの1頭、柴次郎を紹介してみたり]
――帝国前進拠点:執務室――
[結局、ゆっくり休むという訳にはいかず、仮眠を取った程度で再び地図とにらめっこをしていた。
高級士官達のやりとりなど、我知らず。]
あいってー……。
[いまだ口の端に僅かに血を滲ませ、頬を撫でた。]
トゥーレーヌだ。
あー、まぁ、あれだ。
予想はつくだろうが、今回は馬での渡河を試みて、な。
[あまり多く触れるとまた怒られるだろうから、さらりと触れつつ。]
こちらも、川への警戒を強めるように。
また、渡河中の敵への対処として、弓兵並びに銃兵をいつでも動かせるようにしておいてくれ。
あと……そうだ、な。
[未だ思案しているのか、こちらは小声で呟く。]
鍾乳洞のある洞窟……
あれの西側ってどうなっていたか、誰か覚えているか?
[悪巧み中であります。
もし公国の前進拠点裏側に出ることが出来れば……正面からの隊で派手に一戦交える間に、奪回作戦を行えないか、と。]
― 回想・少女殺害当日 ―
[>>564
――……昏い。
赤い。悲鳴。
事態の半分もわかりはしなかった。
どこかに、似ている。
昏いものが詰め込まれ、全てがそこに集められていて。
――……終わってゆくだけの空間。
求めて、望んで、そして。……またここに辿り着いている]
[彼に向けて差し出した手を、忌避するように避けられて。
それに驚きを覚えないことに、心のどこかがぎしりと軋んだ]
(――…う事、きく……から)
(遠く……、……くから、おねが……)
(にげ……――)
[――被害者の親の目の前で。逃げろ、と口にしたことで。
その後しばらく、暗くて冷たい場所に入れられた。
……ヒンメルがどうなったのかは、わからない。
呆然としたまま、問われる言葉に生返事を返した。
さして語ることなどない]
(……よく、知りません)
(お話できるようなことは、何も)
[ヒンメルについての質問は続けられたが、
そのほぼ全てを、知らない、で通した。
いつまでもそれでは、ずっとこのままだぞ、と。
暗に、何らかの罪状が付く事を示唆されたが、特に興味を引かれなかった。
脅しとは、守りたいものがある者にしか効果がないものだ。
何を言われてもされても、言うべきことはひとつ。
――……何も知らない、と]
[―――…ある日。唐突に釈放されることとなった。
何が起きたのかと尋ねても、命令だ、と返されるばかり。
おそらく、彼らもよく知らないのだろう。
ヒンメルの状況について聞いても、同様だった]
(――……崖から、馬ごと)
(……転落死……)
[後日、いくつかの話を耳にした。
彼が馬ごと崖下に転落した、という話も、そこで知った。
……自分ならば兎も角、彼が馬を駆って?
それならば、自分が丸一日眠らないでいる方がまだ、ありそうな事に思えた]
[悪い夢から覚めた後のように、現実感が失せていた。
覚めているのか、いないのか。
何が起きたのか、確かめるすべはなかった。
彼が生きているのかも死んでいるのかも。
何も考えられなかったし、何も考えたくなかった。
(――……遠くへ……)
行かなければならない所が、あったような気がする。
不明瞭な記憶。遠く。遠くへ。
再び、家と言う名の灰色の箱へと帰ってゆく。
所詮はここに戻るしかないのだと、そう突きつけられたように思えていた。不相応なものを望んだものが与えられた罰。
……きっと、あの日々から一番、遠い*]
― 帝国前進拠点 ―
[>>807珍しく――仕官時代であれば見ることもあっただろうが、
ある時を境にしてから見られなくなった様子に幾度か瞬いた。
その勢いに圧されたわけではないが、ウェルシュの言う事に一理を見出す。]
帳尻か…。
[それはいいなと思ったものの、
定時連絡もあり、やはり何かしらの一報は必要で。
後は自分の文章力に頼る他なかった。
謝罪にはいや、とかぶりを振って。]
いや……まぁ、出来る限り遅らせもしよう。
そのためにも次の作戦は成功させないとな。
[結局譲歩するとしたらそんな所だった。]
ああ、今回の件でなければ良い。
[>>808いい難そうにしている様子に、追求は避けた。
そこでようやく、思い当たる物に到り
内心しまったとも思うがそれは顔に出さないようにした。]
――回想:5年前のパーティ――
[ソマリの様子>>740にくすくすと笑っていたが。
彼が世話になってるという貴族の名を聞けば、軽く目を瞬かせた。]
女伯のところか。それはまた。
[ふむ……と頷く。
彼女が手駒を育てているということは聞いていた。
なるほど、実際そのように動いているのだな、と確証を得る。]
[戦争の為に動くロスチャイルド伯とは、志は違えど。]
……女伯に今度ダンスでもご一緒にと、伝えておいてくれ。
[さらりと言葉が出る。
果たしてそれは宮廷でのダンスになるか、それとも――。*]
[>>826謝罪に短く応えるも、
責任の所在について譲る気は無かった。が。]
だよなぁ。
[それどう考えても俺だよなと、
若干遠い目をしたのは仕方ない。
だからこそ、降格覚悟で手が出もしたわけだが。]
さっき執務室でそれなりにきつく注意をして来たから、
今後軽率なことは控えてくれると思うが…。
[注意の内容までは語らないが、
後でリエヴルの顔を見る機会でもあればすぐ知れるだろう。]
大丈夫だとは思うが、万一
何か妙な動きをしているのを見かけたら、
お前らも縄つけてきてくれ…。
締めるのは、降格しようが俺がやるから。
[そこはもう仕方がないと割り切って。
話は今後の作戦に向けてに移り変わるか**]
/*
ジェフロイよく働くなあ!
おつかれおつかれ!!
公国側でミーティングがはじまらない件
でも私が召集するのはおかしいしな
>>*87
鍾乳石の洞窟(MAP:J)ですか?
6年前くらいからモンスターが増えて問題になってましたね。
地形の話でしたら、西側には小さな森があって、その外側は海ですね。
/*
相変わらず書くの辛いけど、いただいたロールを返す事には意味がある。
義務感で返してるわけでもないが。
いいボールじゃなくても打ち返すことに意味があるはずである
サマーバケイションは青わかめにとっとくことにしました。反応してぇなぁおい!!ぐぎぎ!!
どいつもこいつも可愛いことしやがって……実は海辺の洞窟 ドキッきもだめし!とかも下書きしてるんだよ…… 青わかめへのお楽しみにとっておいているよ……
単純に、何書いてもしっくりこないのがストレスなのかな。
本当、読んでるのは良いんだけどねぇ。
いや、わかめはちょっといっきには食べれないですけど
――回想:士官学校時代――
[卒業までの最後の一年は、それまでよりも自分で動くことが多くなった。
フレデリカやステファンとの稽古もあるが、レトとカレルの二人に声をかけられる機会も増えたからである。
それを見ている周囲からも、自然と言われることが増えてきて……。]
おまえら、本当、元気だな……。
[手合わせの間には、すっかり汗だくになって座り込むのだった。]
[元より、体力がない。
しかも、相手が手強い。
さらに、二人連戦と来ては、リエヴルにとっては超ハード運動である。]
ま、早々やられる相手と思うなよ。
[レトの言葉>>768に、疲労をひた隠しにしてふふんと笑う。
手強い相手だけに一瞬たりとて気が抜けず、それが余計疲労に繋がっているのだが、そんなことは当人には言ってやるつもりはない。]
[ただ、相手が手強いとわかっているだけに、向ける“眼”はより鋭くなった。
そして、日々練武場で見たものを纏めたノートも、二人に見せたことだろう。
そこに二人の癖がメモされていれば、]
そういうことだ。
彼を知り己を知れば……ってな。
使い古された言葉だが、だからこそ至言とも言える。
[と、先輩ぶって笑ったものである。]
[無論、二人との手合わせはこちらにとっても勉強となった。
そして何より、体力のないリエヴルにとって、基礎体力の向上という意味合いでも、良い機会であった。*]
抜ける方法がわからないので何とも言えませんが、鍾乳洞の周りは山が多いですね。海側が森。入口のあたりは観光名所だったこともあって、平地です。
もっとも今は観光どころではなく閉鎖してると思われます。
ふむ。迂回して森を抜けられればと思ったのだがな……。
くそ、こうなるとあの頃にあまり出歩いていなかったことが悔やまれるな……。
[ぼやくように呟いた。]
奪還を考えるなら、早い方がいいからな。
砦に移されたりなどしたら、流石に難しくなる。
[よもや前進拠点に居を得ているなど、思いもよらず。]
― 帝国前進拠点 斥候隊待機所 ―
[暫くそのまま、ぼんやりと待っていると部屋の扉が叩かれる。>>809]
あぁ、来ている。
中尉は……まだ、就寝中のようだがまぁ、戦闘直後だ。
起きるまで待つことに…
「 ――……中尉、ダーフィト中尉!!!
起きてください!!
あんたが呼んだんでしょう!?」
[丁寧に頭を下げてきた青年の起こし方は、予想の{5}倍位は豪快>>810>>811なものだった。
それ、大丈夫なのか?とか、ちょっと薬の量が多すぎではないか?とか、言いたいことは色々あったのだが、場の迫力に押されて口を出しそびれてしまう。]
[>>812>>813 妙に野性味あふれた起こし方を見てしまい、つい両手両足をそろえた改まった座り方で起き上がった男を見た。]
……い…いや、構いません。
そちらの隊こそ、無事に戻れて良かった。
夜間奇襲想定だったので、あそこまで本格的な正面戦になるのは予想外でした。
[拠点侵攻時のような激しい乱戦を思い出す。
少しでも援軍が遅れていたら、防衛陣が破られていたら…こうして会話を交わすことすらできなくなっていた。そして、あの騎馬が攻撃行動をとりながら移動して来たら…]
早速ですが、本題に入らせて頂きます。
…かつての貴方の同室者、エルンスト・ヒンメル。
あの事件は知識では知っています。その上で聞きたいのですが…
――彼は、本当に死んだのですか?
「その後」、何か連絡をとったことは?
[紫色の目を向け、視線をあわせたまま、ゆっくりと問いただす。
続く言葉は明らかに、「エルンスト・ヒンメルの生存を前提とした」*質問になっていた。*]
/*
放っておくといつまでも寝てるからな……
<叩き起す
睡魔というよりは、薬が切れるともう稼働できないので、飲ませるしかないんだよね。
>>846
そして下wwwwwwwちょwwwwwした
地図を見る限り、西はやはり森ですね…
ただ自分は現地に行った事がないので、他に誰か詳しい者がいれば…。
モンスターが出るため兵の配置されてない場所はあると思います。勿論それなりに危険な場所となるでしょうが。
――現在:帝国前進拠点執務室――
[いくつか相談をしながらも、机の上の書類に目を通す。
陣の組換えについての書類を見れば、サインを走らせた。]
すぐに処理を。
陣地を移すにせよ、すぐという訳にはいかないだろうからな。
[打てる手は打っておく。
相手の指揮を執るのがトールであれば、搦め手よりも正攻法を好むのだろう。
だが、彼一人で立案をする訳でもない。
あれこれ考えながら、合間合間に紅茶を飲むのだった。]
[戦場の海の景色も消えて、今立っているのは暗い森の中。
戦場でもない。平和な頃のシュヴァルベでもない。
童話の中にいるような、影絵の森。
どこかで、誰かの泣く声がする]
[目をこらせば、蹲る影ひとつ。
ひとりぼっちで泣いているのは、法服姿のオオカミだ]
[仲良しだった少年を食い殺してしまったのだと、泣いている。
暗い、暗い、森の中。たったひとりで泣いている]
…………。
[伸ばした手が、オオカミに届く前に。また、何も見えなくなった]
― 6年前の春 ―
[連れ出した市街地で、リエヴルがまた涙を零す。
逢いに来た。
たったこれだけのことで成人した男が泣くなんて、
自分のことでなければ、何かの冗談だろうと思うのに。
それもまた可愛いと思うのが、我ながら度し難い]
[人目につかなくなった頃合いに、
そっとリエヴルが身体を寄せてくる。
その身体をぎゅっと抱き寄せて]
だったらさ……泣くなよ。
こうして逢いに来たんだから、
嬉しそうに笑うお前のほうがみたい。
[そう耳元で囁いて、その頬に口づけを落とした]
/*
じぇふろいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
と、苦労人スキの中身がえんえんと叫んでいる
[箱を覗きながら呟き、来賓用の茶葉と、パック詰めされた乾き物をひとつずつ手にする。
それから隅に転がっている缶に目を留め、瞠目した]
これは…
[拾い上げると、それは水飴とハッカを使ったキャラメルの缶。
こちらの大陸でしか入手できない其れを久しく見たことはなかったが、
長期保存用に空気を抜いたものであるらしく、賞味期限の刻面は2年後をさしている]
……懐かしいな。
[我もなく、唇が、ふ、と綻ぶ。]
―6年前/回想―
――マーロウ、まだ、それを持っているのか?
[試験休みに会話を交わしてから、数ヶ月。
彼と己はダーフィの体調の報告を通じ、たびたび話をする仲になっていた。
寮も学年も違う彼とは、主に昼時や放課後の学食で顔を合わせる。
その日も生クリームたっぷりの苺クレープを頬張っていたヒンメルの前に、少量の軽食を手にした彼は座り、たわいのない雑談をしていた。
確か、今読んでいる本の話だっただろうか。
見せようと鞄を開けた彼が、何気なくテーブルの上に置いたもの。
それは確かに見覚えのある、キャラメルの缶だった。]
……気に入ってくれたのだな。
[酷く、この後輩が可愛らしく思って、そっと微笑む。
聞けば、中身はあれから時折買い足しているのだという。]
[――次に彼が放課後の食堂に現れた日。
同室の友人に協力してもらって、ちょっとした悪戯をした。]
知っているか? そのキャラメルの缶には、四葉のクローバーが描かれているものと、鈴蘭の花が描かれているものの二種類があるんだそうだ。
どちらのものか、見せてくれないか?
[それは本当のことだったが、知りたいというのは口実にすぎなかった。
――彼が缶を自分に手渡してくれた隙に、友人に、シェットラントの気をほんの少し逸らしてもらったのだ。]
/*
いや、違ったね。
クロイツさんが先だったね。
そのあと回想、ソロール、シロウ先生かな。
ディークと話をするはどこの時列系がいいかな。
あと新たな作戦シーンもたてないと……!
[部屋に帰って、缶を開けた彼は、びっくりしたかもしれない。
すうっと息を楽にするが、地味な茶色くて四角い形のキャラメルの上に、
色とりどりのドロップが、いっぱい詰まっていたのだから。
どれもハーブから抽出した、喉をひんやりと冷やす成分を持ったもの。
苦しげに咳き込んでいる事の多い彼に渡したいと思いながら、なかなか機会を得られなかったものだった。]
― 帝国前進拠点・どこかの部屋 ―
痛てて…っ。
[ 目を覚ますとそこは、見覚えのある部屋の天井だった。
記憶を辿っても、自分でここまで来た覚えがない。
誰かに運んでもらったのか。 ]
肩が痛ぇ〜。そんなに酷使したか?
[ こきこきと音を鳴らして肩を回す。
着替えないまま眠っていたせいか、シーツが一部
赤く染まっていた。軍服の返り血だ。
ふと己の顔を撫でると、頬や髪にも血が残っているのが
わかった。 ]
―現在―
……これも、持って行くか。
[そっと、荷の一番上に重ねる。
マーロウの出身は知らぬ。
此処で遭えるとも思わないし、遭っても、自分は名乗ることさえ出来ない。
現在は戦時とはいえ、平和な時期に犯した罪が――
まして、無辜の一般民を殺害したという容疑が、帳消しになるわけではない。
『エルンスト・ヒンメル』は死亡したということにせねばならないのだ。
……だが]
そうだな、そこの森を抜けることが出来れば、
敵の虚を突くことが出来る。
他の皆からの意見も待ってみよう。
斥候を出させるのも手ではあるのだが……。
[斥候部隊の状況を考えれば、小さく溜息をついた。]
…………。……
[自分は、動揺しているのだろうか。
薬指の魔石。
他のどんな魔石の力も模倣すると伝えられる、
胸の痞えをとるものが、欲しかった。
シェットラント・マーロウがあの時微笑ってくれた鈴蘭の缶に、
…潜まれた、優しい、甘みが欲しかったのだ。*]
/*
んーーーーーーーーーー。んーーーーー…
通信手段の便利さが、あんまり中身の好みじゃなくて、
どうすっかなあと思ってたんだが
鍾乳洞計画は、なんらか公国側に流した方がよさそうだかなあ
この手の村で遠慮なく能力駆使していいんかなあ。
というのは躊躇があるんだよなあ
/*
というかあれか、わざわざ赤でやるということは
つまり俺宛てと思うべきかもしれん。
[夜兎ですからね!]
なんか現状を書いてくるべきか そうか
[ 身体を動かしているうちにだんだん意識がハッキリしてきた。
ジェフロイのところに帽子を届けに行ったところまでは
覚えている。
とすれば此処まで運んでくれたのはジェフロイだろうか。 ]
しかしよく寝た気がする…。起こされなかったという事は
今は待機中か。シャワーでも浴びてくるか…
[ のろのろと起き上がり、麻のタオルを探してシャワーに向かう。
記憶をどんどん辿る。大量の公国兵を殺した事。
主席代理を一度は確保したが、奪われた事。
奪ったのは――覆面の――公国の――… ]
………、なんかあいつ、やっぱ見覚えあるんだよな…。
― 帝国前進拠点・斥候隊待機所 ―
[>>847 目を丸くしている少尉には気づいていたが、
メルクーリオの手は淀みない]
……待っても、薬飲ませないと絶対に起きませんから。
お見苦しい所をお見せして、申し訳ありません。
[妙な謝罪の仕方ではあった。
この扱いについて、ダーフィトから特に文句を言われたことはない。
作戦中には叱責されることも多いから、これはこれでいいと思っているのだろう]
[何故か居住まいを正しているヴィンセントに、
なんとなくこちらも居住まいを正す。
とはいえ、薬を投入された時、
ごぼごぼともがいていたはずなので、
今更格好つけても……という哀しみが]
――………ヒンメル?
[久しぶりに唇に乗せた単語は、少し硬い音がした。
ヴィンセントはじっとこちらの目を見て、ヒンメルについて問う]
[ふと思い出して、重ねて報告を。]
……一応、報告はしておくか。
出撃中、トール先輩に会った。
フレデリカ・ファロンのみを連れて、作戦地の補給隊すぐ傍に来ていた。
急ぎ作戦地に向かっていた為、フレデリカと軽く剣を交えた程度だが……。
[それ以上のことは、あえて言わず。]
[続く言葉は、幾分苦々しいもの。]
あと、斥候部隊と対峙していた、竜騎兵。
かなりの統率が執れていたな。
しかも、報告で把握していたものより大がかりな規模の隊に見えた。
[脳裏に浮かぶのは、竜騎兵連隊を率いる隊長として知られる、かつての先輩。]
敵の陣容も、より面倒なものとなっていそうだ。
新たに偵察を送り込んでみるとしよう。
[まずは、相手の戦力把握をと、声をかけた。]
……死んだ事には、なってる。
本当に死んだのかはわからない。死体を確認していないから。
[ぶつかったままの目線を、すっと外す]
さして何かを知ってるわけじゃないが。
……あいつについて話すのは難しいな。どんな顔したらいいのかわからん、みたいな。
[ヴィンセントの質問からは。
ヒンメルが生きていると思っている事が滲んでいた。
……会ったのだろうか、と思う。生きている、本当に?
考えてしまうと言葉を失いそうだったので、
一旦すべてを遠くへやって。少しずつ話しはじめる]
[捕虜を取る余裕が軍に無いのは理解している。
それでも、無意味に殺すことはないと思う。
殺した数が多ければ、それだけ怨恨が深まる。
もはや、水滴一粒ほどの差だろうけれど
恨みを増やすようなことはしたくなかった。
理想の尻尾を未練がましく掴む、自己満足なのだろう。]
[捕えた公国兵は負傷兵と一緒に本国へ送る手配をする。
捕虜収容所へ送られることになるだろうが、
仮に収容しきれないという状況にでもなれば
私財を投じてでも命を救う心積もりであった。
多分、自分は家の資産を食いつぶしているんだろう。
今も、昔も。]
よし。拠点へ帰還する。
[全て片づいたと見れば号令を掛け、帰途へとついた**]
事件後、俺は帝国の家に戻ってて。
外部からの手紙やらは全部、捨てられてたみたいだから。
仮に何か連絡を貰っていたとしても、俺は受け取れていないな。
生きてても、連絡をくれているとは思えないが。
――……数年前。国外の遠征に行った時に、
鎖の国の、傭兵団の噂をちらっと聞いたことがあって。
そこを纏めてるって男が、――……あいつの本名と同じで。
驚いたことを、覚えている。
俺があいつについて知ってることは、それくらい……。
[話が拠点移動の話題に移れば>>773
しばらく脳内の地図を吟味するよう思案して]
移動の理由は
今後予想される公国との本格戦闘を視野に入れているのであれば、
拠点をもっと前に出す方が宜しいかと。
[国境城砦への撤退は、リエヴルと同じ理由>>703で却下する]
旧市街地は、…そうですね。
使える家屋を流用出来るのはメリットですが、
風雨に晒されたものが多く、清掃無しには利用できません。
そして、公国との本格戦闘が直近に迫った現状、
悠長に清掃するような余裕は無いと考えます。
また、国境城砦からの補給路が縦に伸びる為、
補給部隊の進軍中の危険度が増します。
よって、俺が提案するのは2箇所。
[斥候部隊の常で、持ち歩いているシュヴァルベの地図を取り出し、
片手で上辺を持つ。ひらと四隅の角が揺れた]
一箇所目は――――此処。
[かつて、美しい花畑が広がっていた草原付近(MAP-H3)を指差す]
ご存知でしょうが此処は平野が広がり、
多数の天幕を張るに支障ありません。
また国境城砦からの補給路は横の導線となり、
公国がこれを妨害するには、
こちらの懐深くまで進入しなければなりません。
更に公国前線基地は南部寄りに位置している為、
北部河川沿いの方が、若干ですが警備が薄い。
これも利点のひとつです。
[――……あ、と。
確信はないが、まだ言っていないことがあった。
ポケットからコインのようなものを取り出し、彼に再び見せる]
こないだ見せた、通信機。
これを持ってた兵の言葉が、……聞いたことのある異国語で。
その傭兵団の頭の名前を言ったら、反応があった。
……尋問しようとしたら死なれたんで、碌に話は聞けなかったんだが。これが解析できたら、何かわかるかもしれない。
[そこまで言い終えてから、ヴィンセントに再び目線を合わせる]
――…で、俺にそれを聞くという事は。
会ったのか……?
[困ったように、*呟いた*]
…ただ当然ながら、彼我の距離は縮まります。
戦況はより一触即発のものとなりましょう。
故に此れは、攻撃に特化した奇策。
――――…後は、司令部の御判断にお任せいたします。
[薄い笑みを口元に閃かせ、
ジェフロイの反応に双眸を注いだ*]
― 戦闘後の執務室 ―
あー……はい。
直撃は避けましたが、電撃の余波により未だ麻痺が残っています。
おそらく、直撃の場合は急所に当たらずともショック死をするか、そこまで行かなくても気絶くらいはしそうな代物でした。
[左腕についての問い>>840に、またかるーーーーい口調で応じようとも思ったが。
顔見知り以外のお偉方だけならまだしも、隣に立つカサンドラ>>668にまで刺すような視線を向けられたら、渋々口調を改めた。
弾丸については、製作者のカサンドラから説明した方が詳しい事が伝わるのだろうが、頭の固いお偉方に開発者の事を知らせれば『なんでそんなものを敵に』とか騒ぎ出しそうなので、先程得た情報>>635については伏せておく]
被雷からしばらくは他も多少痺れていましたが、左腕以外はほぼ回復しているので、そこらの一般兵よりは戦力になるかと。
[この男のかるーい口調に慣れている雇い主親子の中佐の方は、無理に使っている敬語がツボに入ったらしく、部屋の隅で笑いを堪えていた]
― 報告後の執務室 ―
んー?
別に、上でも下でもどっちでもいいぞ。オレは。
[冗談に冗談で返してきたトール>>846には、さらっとそんな言葉を返す。
もちろん、これも冗談だが。本気でそういうコトになっても構わないタイプだった]
りょーかい。
斜め向かいだな、それなら異常感じればすぐ駆けつけられるな。
寝てても、殺気に反応して目ぇ覚める体質だし。
まあリエヴルの奴が、相手がオマエと知ってて刺客を差し向ける事はしねーだろうけど。
……帝国側でも公国側でも、勢力争いとか上官の命令無視して突っ走るバカ貴族とか、どこにでもいるしー?
[十分にもふった後、抱えていた隠密わんこを窓からぽーいと偵察任務に出してやった。
ちなみに、このときにもふってたわんこは柴九郎である。他の9頭は、先にシュヴァルベの闇夜に隠れて任務についていた]
― 執務室 ―
[ディークから、
即ちカサンドラを帝国から脱出させる為に、
特に外国人傭兵の活躍があったと報告があれば、
クロイツを執務室に呼び寄せる]
スーリヤ・クロイツ・ウーツ殿だな。
指揮官のトール・フォン・ラウツェニングだ。
ベルンシュタイン大佐から報告を受けているが、
この度のカサンドラ技官奪還作戦では
貴官が見事な働きをされたと聞いた。
私からも改めて礼をいおう。
……ところで、君は私の学生時代の後輩によく似ているのだが……。
[だがエルンスト・ヒンメルは死んだ、という噂は
聞いていたから。
その名を尋ねることはしない。
そうだ。
先ほど部下から土産物をいただいたのだが、食うか?
[その代わりに、
レナトの妻が焼いた
ドライフルーツの混ぜ合わされた焼き菓子を一切れ。
エルンスト似の男に差し出した]
/*
A村確認しにいったけど、ベリアンはディークが寮を出たら自分も出ちゃうんだった。
なので、そっちに引っ越しは無しだなぁ。
>ベリアン、わかめ見落としがあってごめんなさい(´・ω・`) */
あいつの作るクッキーが本当に美味くてな。
いや、何でも美味かったんだけど。
購買に下ろしてんのがカークだって知ってからは、直接頼みに行ってたもんな。あれが食いてえ、これが食いてえ、って。
[本当に気のいい仲間だった。
戦場で太刀筋に綻びが出てはいけないと、思い出せばキリのない幸せは適度なところで蓋をする。]
……戦地では感傷は捨てるべきものだが。
感情まで捨てちまえば、それもまた人の戦じゃねえ。別モンだ。
感情持ったままで剣を握るんだよ。
葛藤抱えたまんま、血ぃ浴びてな。
苦しむのも傷抱えんのも、軍人の役目だ。
― 回想/襲撃事件後・帝国内某所 ―
ドーベルニュ少佐か。お久しぶりです。
[ >>746
呼びとめられて振り返れば、見知ったスモーキークォーツの
瞳の持ち主だった。
襲撃事件以来、会うのは久しぶりになるだろうか。
事件の顛末については当然耳に入っていた。 ]
大体の流れは聞いてたけど、ふーむ…。
魔法石弾の効果はとてもニュートラルなものだけど
おかしな倒れ方、とは…?
[ 襲撃事件での詳細をウェルシュから聞き出すと、
しばし考え込んで口を開いた。 ]
魔法弾、本人の虹彩の色に加えて、
同じ色の貴石を所持していれば効果は増幅すると話したよな。
貴石の種類、純度、大きさによって増幅率が変化するとしても
おかしくはないと思う。
それから勿論、発砲距離――。
述べた通りニュートラルな力を発揮する武器なので、
この大きさならこう、とはっきりした実験結果は
出ていないのだけどね。
――条件さえ揃えば、殺傷も可能かもしれない。
[ 最後の言葉はあくまで密やかに。* ]
――6年前の春――
[トールに泣くなと言われれば>>852、慌てて涙を拭う。]
別に、泣いている訳では……!
[今更すぎる言い訳をしながらも。
頬に口付けられれば、一瞬で真っ赤に染まった。]
は、はい……。
[笑顔と言われても、こんな風にされればむしろ照れるばかりである。]
[それでも、]
先輩がこうして来てくれていれば、それだけで嬉しいです。
[涙が落ち着けば、自然と笑顔が零れる。
こちらからもそっと頬に唇を寄せ。]
…………行きましょう。
先輩と色んなところに行きたいし、
いっぱい、話もしたい……。
[未だ右腕は使えないけど。
そっと、トールの手に左手を伸ばした。*]
― 帝国拠点・シャワー室 ―
[ 赤いのか白いのか分からなくなる程に血濡れた軍服を脱ぎ、
シャワーで全身の汗と血を流す。
身体のあちこちに軍人らしい傷跡が生々しく残るが、
それでも戦績を考えれば傷は少ない方だったろう。
熱い湯を浴びながら、ずっと覆面の男について
記憶を手繰り寄せていた。 ]
……うーん。
何か、もうちょっとで糸が繋がりそうなんだが。
声、も……何か聞いた事がある気がする…。
背格好、ちらりと見えた目元、身体能力から見て
20代の男だと思うが。
士官学校の同級生か誰か…か?
[辺りは闇。
自分の存在さえ溶け消えてしまいそうになる濃密な闇]
[ここがどこかはわからないけれど、
ここにいてはいけないのだと、強く思う]
……でも、どこへ行けば。
[当てもなく歩き出す。
足の裏に感じる地面らしき感触はあったが、周囲はただ真っ暗なまま]
…………。
[足を止め、ため息をついた時。
頭の上からぶふん、という音とともに生暖かい空気が降ってきた]
!!?!?
[振り返れば、暗闇の中に僅かな光――つぶらなふたつの黒い瞳があった]
…………君は。
[手を触れて確かめる。
滑らかな毛並み、豊かなたてがみ。しなやかに引き締まった首と背中]
ナハトフルーク……!
[学生時代に、訓練でよく騎乗した馬。もちろん自分の所有ではなかったけれど、親しい人々からはパートナーとみなされるほどに、互いの相性は良かった。
まだ若い馬だったから、自分の卒業後も訓練用の軍馬として健在だとは聞いていた]
……乗れって?いいの?
[青毛の牝馬が、服の襟を噛んで、軽く引き上げる仕草を繰り返す。
促されるままに、その背へ跨がった。
懐かしい感覚。
夜間飛行の意味を持つその名にふさわしく。
暗闇の中を、彼女は躊躇いなく駆け出した。
――そして、導かれた先は]
― 帝国前進拠点 ―
[>>866周囲にどういう評価受けてるか当人は知らぬものの。
はらぺこ旧友に飯を奢ったり、東寮を一人できりもりしたり、
苦労人の評はとても正しく聞いたら涙が出ただろう。
さておいて。
お礼に見えた物と了解の弁には、頼んだぞと力強く頷いた。]
あれ、カーク先輩。
[馬に任せて進むうち、ぼんやりと、周囲が明るくなってきた。
前方に見えるのは、ついさっきまで話していた相手の姿。
でもあの海辺の光景は、幻だったのだろうと思う。
そこでは互いに海水着姿だったけれど、今はどちらも軍服に身を包んでいて、]
……ナハトフルーク?
[青毛の馬は、カークにまっすぐ近づいていく]
[>>871移動の理由を問われれば。
准将が通信で話していた事含めて、斥候隊長に話した。]
帝国の密偵が離反した話は聞いているか?
[無論シロウの事だ。
ソマリがそれを知らぬようなら、
シロウ間諜の話も告げておく。]
そのせいでこちらの位置情報から内部情報、
全部持っていかれている可能性が高い。
うちの准将のおかげで、
川が人力…というか馬力か。
それのみで渡れる事を証明してしまっているし。
このままでは強襲される可能性が高い
そのための基地移動だ。
[もっとも襲われる時はどこに居ても駄目だろうが、それはそれ。
可能性を口にしてもキリが無い。]
[ステファンが5年生の終わりに受けた、エンデュランスの実技試験の日。
ナハトフルークに振り落とされたことがあると言うカークに、彼女はバターの香りを嫌うのだと話した。
その時は、たまたま朝食にでもバターを口にしたのだろうと思っていたけれど、後に彼の趣味が菓子作りであることを聞いた。
その後の生徒会行事や卒業パーティでも、何度もその腕前に頼ったものだ。
学生時代の彼に関する記憶は、いつもバターやバニラの香りと共に在った。
そしてナハトフルーク号は、一度も彼に近づこうとしなかった]
[下がる案はリエヴルにも却下されたので無かったものの。]
市街地はそこまで荒れていたのか。
[>>871以前自分が見たときは、
まだずっと使える所だったと思ったがと。
流石に斥候と自分との情報落差を思い知る。
それから候補にあげられる二つの場所。
どちらも悪くない。利点も多い。
特に後者の利点には有り余る魅力もあった。]
いいな、どちらも悪くないが…。
…………。
[馬が足を止めた。カークの隣に、ぴたりと身を寄せるようにして]
[カーク・バッカーことカーク・フォン・バウムガルテン。
バウムガルテン男爵のひとり息子で、現在は公国軍中尉。
軍服に身を包んだ彼からは、もうバターの香りはしないのだろう。
馬を下りてから、呼びかける]
先輩……いえ、バウムガルテン中尉。
右脚、どうかされたんですか?
[辺りはだいぶ明るくなっていたけれど。
カークの右脚だけが、靄に包まれていて見えなかった**]
学校跡地か。
[あえて行く事は殆ど無かった、懐かしい場所。
且つ、盲点。
敵陣と距離も近いのには長短あるが、
防衛手を狭められる点もまた大きい。]
どちらも良いと思うが…俺からは学校を推して准将に報告しよう。
短期決戦になるのは遺憾ともだが…
これ以上、長引かせる物でもないだろうしな…公国もな。
すまん、助かった。
[やはり人は頼るべき。
適材適所という言葉が浮かんで、
薄い笑みに、口の端を上げて返したら。
ふっと息が零れた。]
いや……色々と見込んでただけはあるなと思ってな。
[学校の、寮の話題が出たからだろうか。
ほんの一瞬、懐かしい記憶が過ぎって、微か瞑目した*]
― 回想・最後の朝礼 ―
[最後の食堂での朝礼の際、何時もと違い
傍らには金色の髪した男の姿があった。
その時点で大よその事を察した寮生も居ただろう。]
今日で8年は卒業…留年した奴は…まぁ来年頑張れ。
……俺は当然のようにしなかったからな。
ここを出るタイミングは各自夫々だが、
朝礼は今日で終わりだ。
副寮長が居ない中で、今日までやってこれたのは、
その都度お前らが手伝ってくれたからだ。
今日までありがとう―――礼を言う。
[そう頭を下げると、惜しみのない音が返ってくる。
苦労させられる事も多々あったが、
しみじみと良かったなと思える音だった。]
― 回想・最後の朝礼 ―
そして長く決めてなくて悪かったが…
次の東寮の寮長は、 ソマリ・イェーガーだ。
8年が退寮後、西寮からこちらに移る事になる。
理由は見込みがあるってのと…
― 回想・最後の朝礼 ―
東寮7年の中で俺が声かけた奴が悉く「来年は嫌だ」って言いやがるからだぞ…。
西寮から寮長になるって来たソマリをちったぁ見習え。
今年は結局同点って結果にたったが、来年こそは勝てよ。
リエヴルは確かに面倒な相手だが、相手はリエヴルだけじゃねぇんだ。全員一丸となってかかれば問題ねぇはずだ。
/*
くっそwwww水とか貴重品だから、と風呂じゃなしに体ふくだけだったのにwwwwwww
シャワーとかwwwww風呂とか!!wwwwww
この戦争男綺麗好きやで!!!
wwwwwwwwwwwwwwwww
― 回想・最後の朝礼 ―
それから、副寮長は………
[結局レトになったか、あるいはステファンになったのか。
どちらがそこに居たとしても、二人を助けてやれと言い、最後の朝礼は和やかに終わった。
その後、学校へ戻る事は無かったが
時折自然とみみに入る学校の噂から、
ソマリはよくやっていると聞いていたものだった**]
/*
しかしジェフロイwwwwwwwwwww
ぶらっと三歩にいく上司
ぶらっと誘拐される友人
ピンチになる後輩
wwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwww
何故ここまで苦労人にwwwwwwwww
― 帝国前進拠点 ―
お互いに。
[ソマリの苦味混じる表情>>819に、小さく頷き]
いらぬお叱りは受けずに済むだろう?
[懐かしさと不安を増幅させるようにサラリと返す。
軍外部で二人そろってお叱りを受けそうな相手は、彼の後見人が筆頭に上がってこよう。
それから、悔しそうな認め方>>820にクスリと笑った]
……確かに。私と同じようにあの方も、別の意味で死ねない理由はあるはずだけれど。
好きにしたらいいよ。
[フゥと息を吐いて。
向けられた笑みに、いつもよりは若干虚ろさの減じた、その分弱い笑みを向けた]
大尉にとっても因縁浅からぬ、だね。
竜騎兵隊長自らが出てきていた。
公国側も随分と準備が整っていたということだろうな、あれは。
……ああ。後で。
[もう一度頷き、ソマリと同じく身体を返してジェフロイに敬礼をして*]
― 帝国前進拠点 ―
[落ち着いた後は、ソマリ>>826とジェフロイ>>838の会話に軽く肩を竦めた。
縄についても、するともしないとも言わない。
ソマリ>>866が引き受けてるから良いだろう、という腹もある。
移動案についても、黙って聞いているだけだったが。
士官学校跡と聞いて、流石に目を瞠った]
……大胆な案、ですね。
しかし敵の目を引きつけるには最適だ。
渡河にしてもまた同じく。
今回の准将の動きではないけれど、目を引いている間に他から回れば、奪回作戦の方も或いは。
[それは後ほど、通信でも伝えることになるだろうか]
― 帝国前進拠点 ―
はい。ありがとうございます。
[ジェフロイの許しと譲歩>>833、そして聞かないでくれたこと>>834に感謝を伝える。
意外と、と言っては失礼だろうが、意外と情報通でもあるこの人のこと。
あの一件も知らぬではないだろうが、直接尋ねられたり広められたりしない限りは問題ない]
――スーリヤ・クロイツ・ウーツと申します、大佐殿。
此度はご招聘を感謝いたします。
ご厚情を賜った恩義を忘れず、一命を賭し職分を全うする次第です。
[ヒンメル、という言葉には、困ったように唇を引き上げ]
ああ…、それは、大佐殿で三人目ですね。
先程もその名前で呼びかけられました。
その方も、もしや、同郷なのでしょうか?
こちらの方には、草原人の顔は見分けにくいと申しますので。
― 斥候兵待機所内 ダーフィトの私室 ―
――恐らく、遭遇しました。
その状況なら、彼である可能性が非常に高くなります。
眼鏡は…装着していませんでしたが。
[困惑したような呟く声>>876に、間髪を入れずに答えを返す。]
……カサンドラ・レイヴンウッド技術局主席代理が拉致された、という情報はもうそちらに回っていますでしょうか?
賊は単騎。帝国側に侵入し、彼女を拉致した上で氷乙女の橋を抜け、公国側へと逃亡しました。
直前まで、彼女の護衛をしていたのはノトカー・ラムズドルフ。
当時どのようなやりとりがあったのかは聞きだせていませんが、その追撃を潜り抜けて、です。
[英雄との呼び声も高いノトカー。その護衛対象を拉致した、という事実は、相当な手練れであることも示していた。]
(茶番もいいところだ)
[再び頭を垂れ、冷えた瞳で笑む。
ディーク・フォン・ベルンシュタイン大佐。
そう名乗る男は、髪を短くしてはいたものの、明らかに知己の面影を宿していた。]
(…弓手側の肩を上げ過ぎる癖がある、――か。
あれから劇的に狙撃の精度は向上したが、…もう、4年も銃は持っていない、な)
(……誤算だな。此処まで顔見知りに遭うとは)
[内心苦笑しつつ、しかしそれは特に致命的な事態でもない、と思い直す。傭兵として持参している手形が本物である以上、別人と言い張ればそれ以上の追求は不可能だ。
エルンスト・ヒンメルの本名を知る者は、当時の学長と、国許の仲介員、――それに、あと一人しかいない。]
そんなに似ておりますか。
……多少、複雑ですね。
ごく平凡な容姿であることは、自覚しておりますが。
[奇遇との言葉には、苦笑を返した。]
『猫』殿ご帰還に際しての報告は、簡単に纏めさせておいた通りですが――
戦線にて、1名の傭兵が死亡。2名が負傷し、医療班にて手当てを受けております。
――死者は先行し、氷橋東側に渡った所を混戦状態となり、ノトカー・ラムスドルフ帝国少佐に騎馬ごと斬殺された所を、部隊の者が目撃しておりました。
『猫』に怪我はありませんが、作戦に使用した白煙弾と、長時間の騎馬にて多少体調を崩されていたご様子です。
[淡々と報告する。――ふ、と思いつき、続けた]
― 執務室(シロウ・カサンドラと)―
成程……。
直撃でショック死するかもしれないとは、また随分な代物だな。
帝国の技術も俺が学んだ時よりもずっと進化しているのだろうな……。
[学生時代は帝国の技術も公国の技術も、
自由に学ぶことが出来たが
一旦、学校を卒業してどちらかに所属してしまえば、
相手の技術に触れる機会は限られてしまう。
改めて士官学校があった時代の偉大さを、心の中で噛み締める。
尤も、カサンドラが退官してしまった士官学校で、
どれほどの技術が学べたのかはわからないが]
ああ、シロウ殿の腕前がどれほどのものかは良くわかっている。
……貴方が敵ではなくてよかった。
/*
■現状のタスクリスト
・ウェルシュへの回想返事2個
・ディーク、ダーフィト、ヒンメルたちと狩回想
・ヒンメルになんか反応したい(部下絡みで?)
・レトとの同室回想
・ウェルシュに話を聞きにいく
・リエヴルに縄
・カレルに絡みにいきたい
・海いきたい
・ジェフロイへの返事と回想 new!
今日一日頑張っても、まだ消化できていない…だと…
なんつうわかめ村…。
奪還の際に私もラムスドルフ少佐と抗戦しましたが、…あの男は、『猫』とは知己なのでしょうか。
後方部隊の者に確認したところ、ラムスドルフ少佐は勇猛残忍な男として有名だとの事。
味方の奪還ならば、生きてさえいればいい。
腕や足を落としてでも成し遂げる――と、そういう危険人物だとか。
……しかし、『猫』の案により彼女を質にとったふりをした所、追撃の手を緩め、激しく動揺していた様子です。
また、非常な怒りを感じているようにも見えました。……なんらか、特別な感情を抱いているのかもしれません。
見かけは傭兵風。外見からは所属国を推定することはできなかったのですが、声と顔を確認>>331しました。
……彼が、双子であったという事実がないのなら……私の記憶にある、彼の素顔>>686とほぼ一致します。
外国の傭兵団、という貴方の知っている情報>>870とも齟齬がでない。
友人であった貴方にとって非常に残念な事ではありますが、エルンスト・ヒンメルは公国側に雇われた傭兵である、という可能性が一番に考えられます。
今日の戦闘では、トゥーレーヌ准将の護衛をしていたはずのシロウ・ファーイーストの離反も伝えられたばかりですし、公国側の長期潜伏者による諜報活動はあちらのお家芸のようなもの。
万が一、貴方に対して接触があった場合は…気を付けてください。
彼らは、国に潜む毒薬。結婚し妻と呼んだ相手でも平気で弑する事ができる連中なのですから。
[彼自身が尤も印象に残っている公国間諜による事件は、ラムズドルフ家の惨劇。
直前の戦でのシロウ・ファーイーストによる被害も確認しているだけに、自然と選ぶ言葉も強いものとなった。]
[薄く唇をあげ、ディークを仰ぐ]
――何かに、使えるかもしれませんね。
『猫』が工作員であったことは帝国側には知られておりません。
………ああ、但し、偶発的な誘拐ではなく、作戦行動であった事は相手側には認識されてしまったと思います。
[明らかに彼女を狙い、統制的に動いた一隊。
ヴィンセントが己の呼びかけに其れを感じた事までは気づいていなかったが、行動からして、悟られる状況ではあっただろう、と。*]
………貸してください。ダーフィトの知る名前と一致し、反応があったなら関係者の品である可能性は高くなりますね。
[ダーフィトからコイン風の物体>>875を受け取り、改めて背面やつなぎ目を確認する。]
鎖の国ということは、大陸ですか。
……異国人が諜報につかうものなら、通信だけではないかもしれませんね。
例えば…緊急時の護衛用魔器。或いは……――記録媒体。
[手を伸ばし、コイン風の物体をダーフィトの手に戻す。]
貴方はそれを、どうしますか?
斥候部隊長 ソマリは、斥候部隊長 ソマリ と 前哨狙撃兵 ダーフィト を能力(刈る)の対象に選びました。
[しばらくの間、ダーフィトと情報を交換した後、拠点内の新しく与えられた部屋へと向かう。
ダーフィトがコインの解析を希望したなら協力をするつもりであったし、旧友をしのんで手元に置いておきたいとの希望があれば、それを*黙認するつもりであった。*]
― 回想/襲撃事件後・帝国内某所 ―
煙幕もあって、心臓を直では狙えていなかった。
なのに、魔法弾の威力だけで胸を押さえて倒れたんだ。
鼓動もまだあったけれど、乱れていたように感じた。
もう一人は予想通りの反応をしていたよ。
瞳の色も確かめられはしなかったけれど、ニュートラルな力が働くのなら納得の範囲だな。
[お久しぶりというのに硬い表情で頷き返し、ノトカー>>888に襲撃時の詳細を伝えた。
スティと知って咄嗟に取ってしまった行動までは査問でも言わなかったし、この時も説明に含めなかったが]
貴石による増幅?
大きさには限界があるだろうけれど、純度と種類ね……ふむ。
先に相手に無理にでも持たせておければ色々変わるか。
現実的にどこまでできるかはさておき、ね。
― 執務室(その後)―
[シロウの返事に更に冗談を返そうとして、やめた]
ああ、そうですね。
リエヴルが刺客を放ってくるとは、俺も思いがたいですし。
あちらにいらした先生が、そう仰るのでしたら。
彼もあまり変わっていないということでしょう。
それでも突っ走ってくる奴がいれば、
先生、よろしくお願いいたします。
[シロウは何故かもふもふわんこを抱えている。
この人も――もふもふを愛するところは
昔とちっとも変わっていなかった]
……そう。なら、もう……。
[密やかな言葉に、そっと目を伏せた]
ありがとう。どうにかなりそうだ。
忙しいところをすまなかった。
[次に会うのはシュヴァルベでとなったか*]
― 翌朝・執務室 ―
[ノックもせずに扉が開く。
かちゃりという音に扉に視線をむけると、シロウが入ってきた。
ふうとため息を吐くも、その行動について咎めることはしない。
昨夜シロウが口にした「突っ走るバカ」が部屋に侵入する時は
ノックなんてしないからだ]
ああ……。帝国には隠密だとバレてしまったんですか。
[まさか自分から置き手紙を書くなんて思いもよらない]
拠点移動ですか。
確かに隅々まで調査しつくされていたようですから。
機密性を考えれば拠点移動という発想になるのは合点がいきます。
さて……この情報を踏まえて我々はどう動こうか……。
[その場に誰かがいれば意見を求めた]
― 公国拠点 竜騎士隊宿舎前 ―
[報告などの情報提供が終われば、公国が誇る竜騎士隊へと顔を出す。
目的は、銃の整備である]
あー、今採用されているのはこの子なのかあ。たしかにバランスはよい子だったからなあ。あの工房、儲かってそうだな。
この子はバネがもうダメだ。バネさえ換えればいいだろう。
[使用方法を聞きながら、的確にクセを洗い出して整備してゆく。
こういうのは使用者との信頼関係がモノをいうが、1から築くのは面倒なもの。
ましてや女で帝国から来た、というだけでいい目で見られないのは確かであり…]
[兵士の不安が顔色に広がるのを見れば、不意に的に向かって整備の終わった銃を構え――]
ぱんっ
[乾いた音がして、ターゲットの真ん中が抜かれた。しばし、間をおいて言葉を続ける]
銃は、ちゃんと整備さえすれば、私でもあてられる。
無理に使いづらい銃を使い続ける必要もあるまい。
[はい、と最初の一丁を持ち主に返し]
[ほどなく、希望者が並び……]
ほう……。正式採用するには出ていないレア品だから、私物か?
[次にやってきたのはグリップに鐘の意匠の入ったリボルバー。
懐かしさに目を細める]
そうか。御祝いでもらったもので従軍したのか。
大事に使ってくれているな……。
[手際よく解体し油を差しなおす]
これは記念品用に百丁しか作成されていないが、弾倉ごと交換できていてオートマよりも暴発の可能性の低いよい子だし、製作者は100年たっても大丈夫、と太鼓判を推している。
子々孫々と大事に使ってくれ。
[士官学校ではまだ学校にいるくらいの年頃の、カシムと名乗る少年に。
その銃を返した]
― 執務室(その後) ―
否。相手がトール以外なら、刺客を放ってきてもおかしくはない程度には変わってるぞ。
[リエヴルが刺客を放ってくるとは思いがたい、というトルステン>>921に、さらっとそう応えた。
ほれた相手についてそんな事を他人から言われて納得できるかどうかはともかく]
だが、少なくとも相手がオマエさんなら、リエヴルからの刺客はないな。
刺客に殺させるくらいなら、自分で殺りに来そうなくらいに……つーても、周りに止められるだろうけど。
[窓からぽーいした柴九郎を見送り、がんばれよー、などと声をかけてから]
んじゃ、オレは早々に休ませてもらうかな。
おやすみー。
[ひらりと手を振って、与えられた部屋に向おうと]
斥候隊はまだ疲弊が大きいでしょう。
川への警戒は、拠点に残していたこちらから割いておきます。
[司令の指示>>*86には一部引き受ける旨を伝えておく。
隊長には事後報告となってしまいそうだが、許してもらおう**]
/*
そしてリエヴルをどうしようか。
ずっと帝国軍で指揮をとるのか、さっさと落ちるのかでこっちの動き方を考えなきゃならないぞ。
乙女ちっくすぎて、な。
あぁ、頼んだ。
[ウェルシュの言葉>>*96に手短に応える。
こちらは地図とにらめっこしながら戦術タイムである。
……決して、ティータイムではない。]
― 斥候兵待機所内 ダフィの部屋 ―
――……そう、か。
[遭遇した、という言葉に。一瞬、目を閉じた]
眼鏡と双子、という言葉を一緒に聞くと、
なんだか懐かしいな。
眼鏡をかけたお前は、結構男前だった記憶が……。
[遠い遠い日の。――…たしか、食堂だったと思う。
>>689 双子の彼らが似ているかどうか、という話で]
[――……眼鏡をかけてみたら、はっきりするのでは?と言うと。
シェットラントと並んで焼き菓子をぱくついていた彼は、
困ったようにヒンメルの眼鏡を受け取り、装備して。
眼鏡ヴィンセントと眼鏡なしヒンメル、という、普段見ない顔。
シェットラントと、わいわいと特徴を言い合ったり、
互いに眼鏡をかりて、かけてみたりしたのだった]
/*
周囲を見渡してバランスを考えると、自分は狂気に落ちたらあかんよね
どこまでも理性的に人を殺めねば
死に方もだいたい整理しつつ。
[――…ヒンメルの眼鏡なし姿は、同室で、毎日見ていたので
あまり驚きはなかったが。
雰囲気変わりますね!とヴィンセントとシェットラントに言われ、
困ったような、戸惑ったような彼を、笑って見ていたように思う。
――……ヴィンセントの眼鏡姿には、
なるほどそっくりだ、と思った。双子だから当然なのだが。
でも、表情や雰囲気が違うからなのか、微妙に違うなぁ、と口にした。それを彼が、どう受け取ったのかはわからない。
――……シェットラントの眼鏡姿は、柔らかな雰囲気を纏った彼に
ストイックなアクセントが加わってとても、格好可愛かった。
やわらかい雰囲気なのに、結構釣り目なんだなぁ、とか。改めてそんな事を思ったりして。
――……自分がどうだったのかは、鏡を見ていないのでわからない。
笑われた事だけを覚えている]
――…? 焼き菓子、ですか?
[続いて差し出された、砂糖を焦がした香ばしい匂いのする焼き菓子を、ぱちくりと眺め。
――たっぷり10秒、内心で非常な葛藤と戦ってから、複雑げに笑う]
拝領させて頂きたいのは山々ですが…
こちらは手作りの菓子に見えます。
閣下に口にして頂きたいと思い贈られた方のためにも、ご遠慮させて頂いた方が宜しいかと。
[正直、此処にきて最大の罠と誘惑であった*]
……と。
[飛んだ思考を引き戻しながら、ヴィンセントとの話に耳を傾ける]
まあ、見てみないと何とも言えない。
見ればわかるだろうが。
[カサンドラの拉致情報についての話が続く。
その話は簡単には聞いていた。公国側への逃亡、ということは、
拉致犯は公国側の人間と考えるのが妥当だろう]
レイヴンウッド技術局主席代理……長いな……彼女の拉致は、聞いている。まさか、その拉致犯が、……ってことか?
傭兵やってりゃ、あり得ることではあるが。
こちら側の戦場で動いてたら、新興の傭兵団の入りくらいは、俺の耳に入ってただろうし、
……比較的最近の事かな。
[残念な事ではありますが、というヴィンセントの言葉に、顔色を変えずに頷いた]
―回想:最後の朝礼―
[食堂に香るのは、紅茶ではなく珈琲の匂い――。
今まで過ごした西寮ではなく、東寮での朝を迎えたソマリは、
どこか不思議な心地と、相応の緊張を抱きながら、
ジェフロイの隣に立って、彼の言葉を拝聴していた。
最後に促され、東寮生へ新任の挨拶をする]
あー、と、これからお世話になるソマリ・イェーガーだ。
寮長なのに世話になるってのも、なんか変だけどな。
まァその辺は東寮の寛大な御心ってやつで許してくれ。
[冗談めかして言えば、所々で笑みの花が咲く。
他寮からの引越し寮長であれば、まずは親近感を抱かせるのが大事だ。
ソマリはそれを、感覚で分かっていた]
なんせ偉大なる寮長、ジェフロイ先輩の次だからねェ。
いろいろ不手際もあると思う。
でもさ、ちゃんと全力でやってくからよ―――
[それは東寮生と、卒業する彼と。両方へ示した約束の言葉]
俺を信じろ。
[それから1年。
レトやステファンに手伝ってもらいながら、
引越し寮長は約した通り、しっかりと東寮長を務めたのだった*]
シロウ・ファーイーストの離反は、キャラ的に驚きはなかったが。
先だっての奇襲攻撃の迎撃の手口から、情報は先方に漏れていたと見るのが妥当だ。
帝国の機密はザルだな……。
あちらさんの情報局は優秀ではあるが。
[情報を扱う斥候部隊としての、自虐発言である]
……接触、ねえ。
もしそうしてくれるんなら、話は早い。
――…本当に奴であれば、だが。
[結婚して妻と呼んだ相手でも、という言葉に、
思わず噴き出した]
――……ごめん。笑い所じゃないな。
諜報活動員のえげつなさは聞いてる。俺も人の事は言えないが。
……とすると、メルは活動員としては甘かったのか。当時は。
[一見、不可解に思われそうなことを口にする]
/*
ディーク先輩のメモ見て、思わず敬礼。
わかめ消化がんばれ……。
っていうか、俺も喋りすぎでごめんなさいという気分になる。(最多弁…)
―帝国前進基地 執務室―
[ジェフロイへ、拠点移動の献策を終えた後。
その足で向かったのは執務室だ。
取次ぎを頼み…執務室の扉の前]
失礼いたします。
[ノックして中に入り…]
― 戦闘終了後 ―
……トゥーレーヌ准将、護衛の件もありますので、貴方の就寝時間を教えてください。
後、平均的な睡眠時間もできればお願いします。
[今日の兵士の体感時間は夜襲があった為にとても不規則だ。
護衛に入るなら、不自然ではない時間に移動を…と思いつつ通信で声をかける。]
[返ってきた返答は予想外の短さで、普通に休めと言われて更に困惑>>*85することになった**]
―回想:士官学校の頃/寮にて―
[夜半に扉から戻るには消灯時間は過ぎており、窓が近いこともあって、帰りが窓からの侵入になることは幾度かあった。大概は開けはなしてあれども、身体の疲れに適わず鍵を閉めたままディークが寝てしまった際には、夜半まで起きていることの多い隣室を頼る事になる。]
>>711
ええ。つまた体力の限界まで動いたせいで、
俺のことなんてすっかり忘れて、昏倒してるんじゃないですかね
今なら砲撃しても起きませんよ、きっと。
[ディークについてをそういって]
──カークの奴は寝てますか?
すいません、ついでにこれも渡しといてください。
[窓を開けてくれたソマリに声を潜め問う。近くの木を支えにしながら窓枠に足をかける。隣部屋の同学年を起こさぬように小さな声で尋ね、彼から借り受けていた授業用のノートをおいていく。]
[執務室には自分とリエヴル以外、誰もいない。
だから自然、口調は軍階を問わぬものとなる]
お勤めご苦労サン、
ほら、おまえにお礼を言っておこうと思ってよ。
おまえのおかげで、こうして生き長らえた。
それには感謝している。
だがな…
既にラウエンブルク大佐からも言われてるだろうから、
多くは言わねェ。
[つかつかと足早にリエヴルに近寄り、その胸倉を掴む]
――帝国前線拠点:執務室――
[入れ、と声をかけ入室を促すも。
入ってきたのがソマリで、しかも腹を抱えて笑い始めれば、]
怪我人は寝てろ。
[思いっきり白い目で睨み付けた。]
― 帝国前線拠点・某所 ―
[ シャワーを浴びて軍服も着替え、すっきり顔で拠点内をうろつく。
>>919 ダーフィトの私室の手前、丁度出るところだろうか。
ヴィンセントの姿を見つけて駆け寄った。 ]
ヴィ…アイゼンシュタイン少尉!
ちょっと聞きたい事が…。
[ 周囲の目を気にして見回すが、辺りに兵士はいないようだ。
十分に確認してから話を続ける。 ]
主席代理を攫っていった公国軍人のことなのだけど。
どうも見た覚えがある気がして…
……いや、単刀直入に言うとね。
士官学校で一緒だった、ヒンメルに似てるなと思い至ったんだ。
てめえに期待している奴は多いんだ。
だから…もっと自分を大事にしろ。
俺とおまえは同期だがよ。
…――俺とおまえでは、価値が違う。
言いたかったのはそれだけだ。
じゃな。邪魔をした。
[背を向けようとして…]
[すみません。と、部屋にあがりこみながら、息を吸うと香ばしい匂いが鼻先に微かに届くこともあったか。それを、はっきりと問うたことはなかったけれども。ふと鼻先に差し出されるチョコレートにきょと。と瞬いた。]
>>711
窓に上がれないようにしようって策略ですか
[太れということか、と、匂わす台詞はけれど微かな笑みを含む]
───どうも。ありがたく。
[その場ではそうしてチョコレートを受け取って──後日に「余ったので」と封の切られていない珈琲豆が届けられる。]
[穏やかな時間だった。窓越しになされる会話の殆どは、部屋の奥で本を読みながら、或いは実験器具を弄りながら、地図を書きながら、耳をすませて聞いているだけではあったが、笑い声交じりの密やかな会話は耳に優しい。
ディークとソマリと、時折混じるカークの声。]
…
[ルームメイトの視線は窓の外へあり、だから口元が和らぐのをそのときばかりは隠さずにもよく、それ故に──その会話は、自分にとっても、居心地が良いものだった。]
──現在、前線基地天幕内──
[『隊長』と背後呼ぶ声で地図を前に動きを止めていた身体がぴくりと反応した。]
… ん、ああ。
[地図に向かったままに寝ていたのだと気づいたのは、遅れての事。見ていた夢の内容の残滓を首を振って振り払う。]
夜襲だったからな
[寝ていないんですかと、言われてまあなと短く答える。そうしながら、地図上の学び舎の位置へと視線を落とした。]
[納得した顔で頷いていたが。
ヴィンセントの視線に気づき、首の後ろに両手をまわすと、
鎖に通された指輪を見せる]
結婚してるんだよ、メルとは。
離縁の仕方は知らんし、されたようなものだが。
……あそこまで踏み込んで、俺が生きているというのが、な。
本当に奴が生きてるのなら、やり口も変わってるだろうが。
[生存情報への喜びの次に。自分がやもめかどうか情報に繋がるのかと思うと、妙なおかしさが込みあげる。場違いさがまた]
[コインを渡すと、ヴィンセントは改めてそれを検分する。
灯りがある分、以前に見た時よりは見やすいだろう]
――……記憶媒体、か。
可能性はあるな……。
[どうしますか、という言葉と共に、手のひらに置かれるコイン]
堅い風だったのに、そういう聞き方をするんだな。
……解析しない選択肢があるか?
[彼の気遣いを感じ、薄く笑う]
――…ただ、できれば。
機能を失わせないように、解析して欲しい。
どんな使い道があるかはわからないが、
……なんとなく、手元には置きたい、かな。
[ヴィンセントの手に、コインを再び手渡して。
様々な事を彼に委ねる。
……もとより、委ねられない相手ならば、これを見せていない*]
――帝国前線拠点:執務室――
[入れ、と声をかけ入室を促すも。
入ってきたのがソマリで、しかも腹を抱えて笑い始めれば、]
怪我人は寝てろ。
[思いっきり白い目で睨み付けた。]
[が、胸倉を掴まれて怒鳴られれば、いつものように、ふんと鼻を鳴らした。]
離反者が出たり、色々あったからな。
自分の尻拭いは、自分でしたかったんだ。
情報漏洩の一端が俺にも責があるならば。
その為に目覚めが悪いことになるのは、嫌だからな。
[わざと、素っ気なく告げる。
まぁ、すぐにその口調も大人しくなるのだが。]
………………まぁ、あれだ。
もう懲りたよ。
赴任してから、説教ばっかりだ……。
こんな指揮官、そうそう居やしないだろ。
[全て自業自得である。]
[が、ソマリのめざとい一言>>959を聞けば、思わず声を上擦らせた。]
えっ、いや、これは――…!
その、元々持ってたのを、出してきただけだ。
こんなところでそんなことに縁がある訳がないだろう。
[ばっちり縁があってしまった訳だが、それはそれ。
とても人には言えない。*]
― 帝国前進拠点 ―
ああ。けれど実に効果的だ。
[ソマリの笑み>>939を、似たような顔で受ける。
痛みを押し殺した直後は特に思考感覚も麻痺を起こす。
かつての学び舎、それが何だ。ただの形でしかないと]
補給に関しては、同じことを狙われないとは限らない。
警戒すればいいといえばいいですが、相手に必要以上の情報が渡っているかもしれない現在ですからね。
……悪くはないと、私は思います。
[ここで、何も手にしていなかった右手を鋭く外に振った。
外の草叢の中、人の気配ではなかったから犬のような動物か。
確実な手応えはなかったが、気の立っているせいかもしれないと一度は見送ることにした。二度目は追う心算だ]
[ヴィンセントの問いに、暫し考え込む。]
俺の睡眠時間、なぁ。
わりと適当だぞ。
眠い時に寝る。眠くない時は起きてる。
[だいたいは平均二時間ほどだろうか。
しかし、身体を動かした後は爆睡してしまうあたり、やはり体力がない。]
俺の部屋で寝泊まりする、くらいのつもりで居てくれて構わないよ。
― 帝国前進拠点 ―
私のもあくまで発想であり、具体案ではありませんね。
ただ、拠点の位置は別にするとしても。
あるいは、学校跡を占拠するフリという囮作戦もありかとは。
今回のフラウ・クスがそれに近い形ともなりましたので、やるにしても今度はもう少し複雑にする必要があるかもしれませんが。
[話が大体落ち着いてきたところで、ソマリが先に辞去の行動を取る。軽く片手を上げてそれ>>946を見送っていたが]
……行き先同じじゃないかな、あれ。
[呟きながら手にした報告書で顔を扇ぎ、軽く肩を竦めた]
では、私もこれにて失礼します。
[少し間を開けてから、ジェフロイに敬礼を送って同じく司令執務室へと向かい歩き始めた]
―5年前 士官学校食堂―
[ヴィンセントとルートヴィヒが似ているかどうか。
切欠はそんな話だったような気がする。]
顔立ち自体はよく似ていると思うぞ。
まあ、徹底的に雰囲気は違っていると思うが。
こう…、百戦錬磨と魔法使い、というか。
[いやな喩えを出しながら、焼き菓子をひたすらつまむ。
どうしても納得がいかなそうな彼に少し笑い、自分の眼鏡をするりと外した。
ほそい銀縁の其れを畳み、彼に手渡す]
掛けてみるか?
試してみればはっきりするだろう。
[遠視用の眼鏡だ、なくても当面は支障ない。
眼鏡に隠されて、ラブラドライトに似た、と喩えられた瞳は、
外すと更にくるめくような金属味を増し、青みを帯びて発光する鋼のようにも見える。
裸眼の己を、妙にまじまじとヴィンセントが眺め、戸惑って瞬きした]
――なんだ?
なにか、おかしいか?
[雰囲気が変わる、という言葉には、ぴんとこないように首をかしげた。
――それより、眼鏡をかけたヴィンセントのほうが気になって。
やはり、顔立ちで雰囲気が変わるわけではないのだな、と納得した覚えがある。
眼鏡をかけた彼は、変わらず清楚で、ルートヴィヒにある傲岸なまでの自信は、かけらも見えなかったのだ。
そんな些細な事件で素顔を覚えられているとは、予想もしていなかった**]
[彼に妻がいることまでは知っているが、その顔までは知らずにいた為、その胸中は知らず。
ただ心配する思いは伝わり]
無為に死ぬつもりはないよ。
[と、呟く声を漏らした]
― 斥候兵待機所の外 ―
[――……作戦の失敗……失敗とまでは言えないが。
あのタイミングでの立案、カサンドラの拉致、シロウの離脱。
立て続けに起こる事態。
どこか、タイミングが良すぎないか、と思った。
そもそも、本気で彼女のもつ情報を奪いたいなら、前線に来る前に、家に押し入った方が早い。
このタイミングで拉致するなら、”もともと持っていた情報”の入手以外に、何かあるのではないか。
――……それが何かは、わからないが。
ぼんやりと考えながら、ヴィンセントがいなくなった後、自分も斥候兵待機所を出ると。
>>954 ヴィンセントに駆け寄るノトカーの姿が見えた*]
― 回想・士官学校卒業前 ―
>>206
[ 子供のように、褥の柔らかさを楽しむみたいに寝転がって足をぱたぱたさせている同室者が呟くのに、眉を上げた。
常日頃元気な彼らしくない感傷的な雰囲気に何と返すべきか、迷って、そのまま答えを飲み込んでしまっている。
明かりを落とし、上段の寝台に上がるべく梯子に手を掛けると、また独り言のような言葉が聞こえてきた。 ]
……そうだな。
また、いつか戻ってこれたらいいな。
いつか。
[ こちらが相槌を打つも打たぬも関係なくノトカーが喋り続けるのはいつものことだ。
答えを期待されている訳でもないだろうと放っておく場合も多い。
しかし。 ]
・政略で押し付けられた愛人がいるが結婚してない(重婚になるから)
・「左手」「薬指」に指輪
・指輪の裏にはダーフィの目と同じ色の石
・ダーフィは鎖に通した指輪を持ってる(イェン殺害時)
・「ダーフィに顔向けできないようなことはしない」
此処までそろえばまあ予測可能だよなあというくらいには伏線張ってました、ええ
ホモップル2組目でもうしわけありませんでしたあああああああああ
イイオトコ号?
ああ……
そうだな、最近ますます女嫌いに拍車掛かってるよなアイツ。
んんん、気に入られてるかどうか……まあ馬房の掃除はさせてくれるから、嫌われてはいないんだろうけどな。
他愛もない話。
希望だけの再会の約束。
《もし、また》 そんな言葉で夢を見た、遠い、春の夢だ。
[ 卒業式で涙の海に溺れそうになったノトカーが、ユーリエの姿を見かけるなり風のように飛んで逃げ、探し回った挙句に厩舎のイイオトコ号の馬房に隠れていたのを見つけた。
愛馬の首を抱きしめて泣いていた彼を引きずり出して、ユーリエの前に連行したのが、最後の思い出だった。* ]
/*
風呂上りなんだが…風呂上りでいまからわかめ読むんだが…
>>962
ご結婚wwwおめでとうございますwwwww
公式げいかぽー2号きたー!!wwwwwww
*/
/*
先輩メモの
「OHすまない寝てたようだ」
これだけでかわいいと思ってしまうのは、なんでだろう……(トール病)
/*
っていうか僕その話題を聞かされてる立場wwww
どうwwww反応しようwwww兎じゃないから
リアクションwwwwやばいwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
*/
― 帝国拠点偵察中の隠密ワンコ ―
――きゃいんっ!
[草むらや茂み、岩影などに目立たないように潜んで様子を見ていた柴犬が、飛来したスパイクを左後ろ足に受けて悲鳴をあげた。
口にくわえていた肉を落として、ぴょこぴょことあしを引きずり逃げ出す。
その肉は、帝国軍の雑兵Aがくれたものだった。
野良犬のフリしてるとたまにエサをくれる人がいる。
毒物さえ入ってなければ素直にもらうわんこたちでした。
ついでにもふ好きな人にはすなおにもふられもする。
もし追われたら必死に逃げるけど、さすがに公国側拠点に向かってはいかないよ]
/*
………。
何がしたいんですか、シロウ?
ただ単純に「好き勝手に帝国の情報持ってこれるよ」は困る気がするので(ただでさえスパイ二人共戻ってるから情報量の差があるはず)それぞれ違うらしいわんこの働き方を見たかったのですが。
苛められただけって。苛められただけって。
いいですけど。
後でカレルに話しておくロールでもしておけばいいかしら。
んー。。。
これな、公国側の情報帝国側にわたらなすぎじゃね?とちょっと不安。公国側が寧ろチートなんだよな。
帝国側は正統派で作戦立てられる人多いからまあそれでも然程心配してないが。
通信石、うまく利用してくれるといいんだが。
ダーフィ帝国という時点で事実上公国配置8割決まってたんだが、いろいろなやむなあ。。。
[――…似てるなと思い至ったんだ。
ノトカーの言葉を聞きながら、軽く首を傾げる。
もしそれが事実として、それにより彼の対応が変わり得るのだろうか。
これほどまでに、旧友が敵兵と変わっていく戦場で。
………ふと、リエヴルの紹介で受け取った魔法弾を思い出す。
青灰色と、淡いグレー、琥珀の弾丸を選んだのは、特に何かを想定していたわけではない]
ラムスドルフ少佐、お疲れさまです。
[言葉少なく、挨拶を投げる。
話が続くようなら。そこで暫く耳を傾けていただろう*]
あーー、柄にもねェこと言っちまった。
怪我のせいかねェ。
[嘯いて、わざとらしく左の脇腹に手を当てる]
ああ、そう?
わざわざこのタイミングで出してきたってのが、
ちょっと気になるけどゥ。
[公国には、あのトール先輩がいる訳で。
懐かしのシュヴァルベで、敢えてそれを着ける理由を、
少し、気に掛けない訳にはいかなかったけれど]
まァ、そういうんなら…いーか。
[それ以上は追求せず。
ゆっくり礼をして、そのまま踵を返した*]
― 夜の拠点内厨房 ―
ちょっと火ぃ借りるな。
糖分たりねぇ。
[わんこをもふり、トールの部屋を辞したあと。
運動したから糖分が足りないと言って、寝る前に調理場を借りて。持参したザラメ(ニコラス中佐からの支給品)をフライパンに入れて火にかけ始めた]
――〜〜〜♪
[下手な鼻歌とともに、甘い匂いが周囲にひろがる。
ザラメを焼いて溶かして固めただけの砂糖菓子は、分けてほしいという者があれば快く渡しただろう]
[自分も、変わった方がいいのか。
戦争という場所において求められるのは
何も考えずに敵兵を殺すことではないのか。
だから自分は、]
───っ。
[考え事に耽りすぎたか、磨いていた刃が掌を滑り
真っ直ぐ引かれた線から血が滲んできた。
滲み出す赤を眺めながら、心は過去へと飛ぶ。]
初手を躱しても二撃めがこっちからくるから、
それをこう横に避けつつここをこう…
[先ほどの戦いから得たイメージをおさらいし、
行きます、と声を上げて打ち掛かっていく。
結局のところ、イメージを組み立てたにもかかわらず
相変わらずの正面直球ど真ん中に突っ込んでいって、
腕を打たれる結果となったわけだが。]
― 帝国軍前進拠点 ―
[血の滲んだ掌を、反対の手で強く握る。
今はなにを求めるべきなのか。
なにも求めずにいるべきなのか。
答えは、未だこの手に掴んでいない。*]
― 少しだけ前/帝国前進拠点 ―
[逃げていった犬の鳴き声と後姿。>>982
確かにみすぼらしい様は人によっては同情を誘いもするのだろうし、無闇矢鱈に虐待して動物に嫌われるまでは自分も病んでいない]
誰か餌付けでもしてますかね。
軍拠点に近づいてくる野生動物はそう多くないはず。
……これも、名残なのでしょうか。
[ジェフロイとソマリに答えを特に求めるでもなく問いかけた。
かつてのシュヴァルベは、学び舎にはみんなのアイドル白もふ茶もふがいて、草原や森にも野生動物が沢山いた。
市街でも他に愛玩用に飼われていた動物達はいただろうし。その全てが連れて帰ってもらえたとは限らない。
だから、一度くらいなら見逃す余裕はあった。
ただこれが二度三度と続くようなら、流石に警戒した方がいいのではないかと思う。
スパイがシロウだけだなんて、誰が言ったのだ?*]
──執務室──
[こつこつと部屋にノックの音があるのは>>923シロウが執務室を訪れてより後のこと。]
ベリアン・アリーです。
部隊編成の件で報告に。
入室許可を頂けますか
[トールからの返答を待ち、ゲオルグを伴い敬礼を持って室内に入る。]
今回戦闘にてゲオルグ大佐の部隊に
多く穴が出、その穴埋めに
第一騎兵隊が編入しましたのでその報告に。
[そう軽く報告をしてから、視線を巡らして紫眼を微かに眇めた。]
… 先客… でしたか。
[部屋にいたシロウへも──改めて、目礼を送る。事後処理に忙しくしていたから、顔合わせは今が初だ。]
― 執務室の前 ―
[……空気を震わせる音。
眠気に近づかれないように、とりあえず耳を澄ます。
メルクーリオから説明された状況に、いまいち納得のいかない部分があったので、ソマリに直に聞きたくて探していたら、執務室にいると教えられた]
……なにか、懐かしいような気が。何だろう。
[あと半刻程度で、再び眠くなりそうな気がするので。そこまでは外で待とうかな、と思う]
……結婚………?
[>>959ふいに飛び込んできた単語に、目を丸くする。誰が、誰と。今ここで?]
見てるとまあ、トリッキータイプと正統派タイプの間で齟齬はあるなあ、と。リエヴルの振る舞いも、トリッキータイプの間では、まあ、おい待て、とは思いつつそこまで叱られるまい、という感じだし
[そうしてぼうっと立っていると、執務室へと向かうウェルシュ>>971の姿が目に入った。
敬礼をしつつ、その表情を見る。
――……相変わらず。表情からは、どういった心境なのか、読み取れはしなかった。思えば、士官学校時代から、どこかつかみどころがなかったな、と思う。
入れ違うように出てくるソマリの姿。
こちらには、手をひらりと振ってみせる]
[ソマリの言葉>>984を聞けば、軽く肩を竦める。]
十分スマートだったとは思うけど、ね。
[最も、それは後背から奇襲をかけたという戦術的な話である。
指揮官自らが遊撃を買って出たという部分に関しては、全く反論の余地はない。]
…………焦ってんのか、な。
[それはあるかもしれない。
自らの子飼いと言われるシロウの離反。
そして、その置き手紙に、強く動揺してしまったのは確かだ。
そこに入った、斥候部隊が戻らぬという報に、いてもたってもいられなかった。]
…………8年の時、か。
忘れられるか。アホぅ。
[続く言葉には、つい昔を懐かしむような視線が浮かぶ。
が、俺一人じゃという言葉には、ついくすくすと笑ってしまった。]
ん、そうだな。
そういうことにしておこう。
[こいつ、俺が案外焦っていたことにも気付いていないのか……とは内心の呟き。
何度も、ヒヤリとさせられた。
その度に、防御をかなぐり捨てて勝負に出たりしていたものだが。]
[当人はそんな風に思っていたのか……と、ソマリの言葉を聞いて、改めて思う。
自分は、トールの後を継いでの寮長という座に、プレッシャーばかりだったというのに。]
……本当言うと、あの時安心したんだぜ。
負けなくて良かったって。
[今だからこそ言える、ちょっとした弱音みたいなもの。
それほどまでに、リエヴルはソマリを買っていた。]
― 帝国前線拠点・執務室外 ―
准将に御用というか、これをね。
[ひらり、と先程も持っていた紙束をソマリ>>993に振る]
そう、忘れるところだった。
今は少しだけそちらの仕事に食い込ませて貰っているよ。
渡河の警戒はうちの待機組にやらせてる。
偵察隊も回復して余裕ができたら交替させるから教えて。
[通信を使って請けてしまった仕事についてを、本来担当する隊長へと申し送って]
それじゃ、また後で。
[先の約束は用事の後で、と伝えて執務室の中へと入るためにすれ違った]
それから……。一部の人間は知っているだろうが、
私は一時、前線に立っていた。
指揮官として自覚のない行為だったと反省している。
すまなかった。
……帝国のトゥーレーヌ准将率いる親衛隊と接敵したが、
ファロン少尉の護衛のおかげで何事も無く済んでいる。
誰か、彼が橋を渡ったのを見たものがいるのか?
[リエヴルの侵入経路はどこからだったのかを確認しようとし]
私からの報告は以上だ。
他に何もなければ、今日はもう寝ていいぞ。
……改めてご苦労だった。
本当、柄じゃないだろ。お互い。
[ソマリの言葉>>988に笑って応えながらも。
続く言葉は軽く流した。]
…………ま、な。
今はとにかく、その怪我を治すことだけを考えてろ。
[そう言って、軽く手を振って退室するソマリを見送った。*]
― 斥候兵待機所内 ダーフィトの部屋 ―
>>929
それをいうなら、ダーフィトの方が似合っているような気もしましたが。
皆で、試着した時がありましたね。
[普段飄々とした眠そうな彼が、眼鏡一つでとたんに憂いを帯びた知的な将校的に早変わり>>931
文学青年的なシェットラントの眼鏡姿も似合っていたし、とにかく2人とも変身っぷりが印象的でつい微笑みが浮かんでしまったのを覚えていた。]
はい。その拉致犯です。彼女を乗せたまま高速で移動したのが見て取れました>>937
[兵士としての情報を交換する会話。表情を変えず、旧友の話を聞く姿に、割り切っているのかと思い掛け…]
― 帝国前進拠点・自室にて ―
[ 勲章に付けている#2通信機を外し、麻布で磨く。
返り血は付着していない代わりに砂埃まみれだったそれは、
ほどなくして本来の輝きを取り戻す。
――あれから、何度か繰り返している通信を。
今もまた根気よく、続けた。 ]
――主席代理、まだ聞こえませんか。
もし聞こえていたら……そして無事だったなら――
どうか安全な時刻に返事を。
……………………
……………………
か…彼……女性だったのですか!?
いや、もしかしてダーフィト…貴方がもしかして…
いやしかし失礼ですが私の目には今でも男性にしか見え…な…い…。
>>964
わかりました。できる限り現状保持をしたまま、ですね。
研究員に引き渡すと…現状維持も何もあったものではないですね。
個人的に…出来る限り調べてみる事にします。
[{5}分後、漸く会話が再会され、渡されたコインを受け取った。
そういえば、当時の西寮は同性で親しい関係になる者が多い、という噂を聞かないこともなかったが、目の前の人物から直接聞かされたのは、色んな意味で衝撃的な*経験であった。*]
― 帝国前線拠点・執務室 ―
失礼します。
報告書のついでに、相談事がありましたので直接届けさせていただきました。
[リエヴルの顔をじと見ること{5}秒。
派手にやったものだ、とは思うけれど何も言わなかった。
直前の訪問者のように笑い出すのとどっちが居心地悪かったかは知らない]
[ カサンドラがまだシュヴァルベの前進拠点にいるならば、
根気よく通信を送っていれば魔石も目覚めるだろう。
――だが、国境城砦を超えて本国中心部に行ってしまっていたら
距離的問題で通じないかもしれない――。 ]
…本国に移動した可能性はある、か…?
いや、主席代理の持つ情報が欲しいのは、前線の筈だ。
必ずまだシュヴァルベにいる。
― 帝国前線拠点・執務室 ―
[コホンと咳払いを一つ]
失礼しました。
まずは欠員補充の希望を、と思ったのですが。
どこも人手が足りないのは分かっていますので、逆に端数となった人員を斥候部隊の方に回すよう手配をお願いします。
良くも悪くも、これまで活動範囲が重なって世話になることも多々ありましたので。他所から回すよりは即戦力になるかと。
[これをソマリに言わなかったのは、そこまでしなくていいと言われるのを避けたためだ。使えるものは使えるところで使えばいい。階級は柵もあって気にする部分もあるが、部下の数に拘りはしない]
― 斥候兵待機所内 ダーフィトの部屋 ―
[>>1017 待ってください、との声に]
……お、おう。
[正座して、大人しく1分待った]
主席代理…
カサンドラ――先生。
俺はこれ以上、家族に近い人を失くしたくないんだ。
どうか連絡を――。
[ 何度も語りかけるうちに、ただ一人の相手に対する
言葉を紡いでいた。
他の通信機所持者がそれを聞いていたかどうかは、
深夜だったため、確認する事もしない* ]
― 帝国軍前進拠点 ―
[執務室の近くを通れば、何人もが出入りしている様子。
みんながリエヴルに言いたいことがあるのだろう。
散々説教を食らっているだろうと思えば少し同情する。
自分が執務室へ行かないのは、
これ以上苦言を聞かされたら溜まったもんじゃないだろう、
と、リエヴルの内心を推し量ってのことだった。]
――帝国前進拠点:執務室――
あぁ、入れ。
[すぐさま入れ違いとなる入室に、騒がしいものだ、ゆっくり紅茶も飲めないと内心でぼやきつつ。
ウェルシュが自分の顔を見てたっぷり5秒間固まれば、こちらからも(09)秒間気まずい沈黙を送った後に書類を受け取った。]
報告書は、目を通しておく。
で、相談とは……?
[誤魔化すように、話の先を促した。]
― 帝国軍拠点の調理場裏 ―
『なんだ、おまえ怪我したのか?』
[ウェルシュからスパイクを食らった隠密ワンコが、しばらくしてからエサ場に近づけば。
肉をくれた雑兵Aが、手当てをしてくれた。
ついでに、新しい肉もくれた。
手当てを受けてエサをもらって、もふ好きな兵たちにもふられている姿を、主要士官にも目撃されていたかもしれない]
[続く言葉>>1020に、頷きつつも。
咳払いには、じとりと視線を送るのだった。]
欠員に関しては、うちの旅団からは現状被害は出ていないからな。
ある程度人数には余裕があるが、何分地理には詳しくない。
[到着した部隊を護りにおいて、なにせ親衛隊のみで駆けつけたのだから、剛毅な話である。]
そうだな……そのように手配しよう。
[頷きながらも。
ソマリをゆっくり休ませてやることも出来なさそうだと、内心で溜息をついた。]
あぁ。浅瀬になっているところ、また流れが緩いところがある。
ただ、あまり大人数では無理かもしれないな。
今回は一個小隊でしかも親衛隊だったから、強行したが……。
[カレルの言葉>>*103に、そう応えつつも。
おっと危ない、これ以上話すとまた怒られるか……と口を噤んだ。]
― 帝国前線拠点・某所 ―
……意外だ……学生時代、そんな様子全く見た覚えも…
いや、あったのか?私が気づかなかっただけで。
[どう考えても気づいていないだけでした。]
同性同士で長期間共にいる環境とはいえ…なぁ……
フレデリカを男性にしたような生徒ならまだ理解の範疇ではあったのだが…
いや、他人の嗜好だから…人それぞれという事か。
男女で公国と帝国に別れた者も多数いる。そう考えると自然化。
私にできることは、このコインを解析し、ダーフィトに伝えることだ。
余計なことは考えない。
[なんとなく片手で頭を抱える。自分がこれから警護する相手もその「同性同士で」に該当するとは夢にも思っていない。]
― 公国側前線拠点:帰還直後>>907 ―
[前線拠点に帰還し、
何より真っ先に第二特別分隊と面談したのは、他でもない。
一度も顔を見ずに死地に赴かせた者と、
面談する必要を、他に優先するものとして感じていたからだ。
傭兵らにしてみれば、些細なことだったかも知れない。
けれどこれを優先するのが、男なりの筋のあり方のようであった]
スーリヤ・クロイツ・ウーツ…?
[エルンスト・ヒンメル、と。
かつて知る名と良く似た面影の男が柔らかな物腰で顔を上げる。
返る困ったような表情と物言い>>908に、目を瞬いた]
そうか、奇遇だな…ああ、いや。
昔馴染みに、君と良く似た男がいた。だからだろうな。
失礼をした。
[別人とあればそれ以上を言わず、短い謝罪を向けた。
伏せられた面の笑み>>911は目には映らぬ。
ゆえに男がかつて、共に兎追った彼とは知るに至らず]
― 少しだけ前/帝国前進拠点 ―
[ >>1:997 ウェルシュの呟きに、ふっと振り返り、
犬の方を見やった。 ]
ふーん…あの犬、そういえば見覚えあるな。
最近ここらへんに居着いているのか?
ウェルシュも見た事ある?
[ 確かに犬や猫が好きで、すぐに餌付けしたがる人種は
何処にでもいるものだ。
叩けばそこらの兵士の中にも、犬の餌になりそうな物を
所持している者が居るかもしれない。 ]
[色々ぐるぐるしながら歩いている間に、見知った緑の髪が見えた。>>954]
…ノト…ラムスドルフ少佐。
何か、御用でしょうか。
[一応ここは部屋の外。誰が見ているともわからないので口調は改めておく。]
…………貴方も、目撃したのですか?
誘拐犯の、素顔を。
そうだ、聞き忘れていました。
誘拐時の状況を教えてください。
実際に、対峙したのですか?
[続いた一言は、それが事実であることを肯定していた。]
…甘いものの好きな男だった。
[幸せそうな顔で、菓子を口にしていた。
彼はどうしているだろう。
ディークは彼に纏わる事件をこの時知らず、
だから面影は、ただ時の向こうに静かに霞んで遠い]
― 公国拠点・中級将校執務室 ―
ユーリエか……彼女も、もう……
フェルゼンベルク……
[ 帝国軍人に関する報告書を爪繰り、そこに記されていた名を目で追いながら、ひと時、士官学校へと思い馳せていた。 ]
ヴィンセント・アイゼンシュタイン……
フェルゼンベルクは魔器ギルドの街だったと記憶しているが、そのせいか?
すると、ラムスドルフ家襲撃犯が魔石技術そのものを抹消するつもりであったのが、すでに彼女とヴィンセントの方に技術が渡っていて魔法弾の実用化となった、ということだろうか……。
[ 考え込んでいるところに、扉をノックする音が響く。 ]
はい。どうぞ。
ああ、これは、
……お久しぶりです。
《猫》の御高名は耳にしております。まずは作戦成功と無事の帰還御苦労でした。>>735
[>>1024 ひらひらと振った手をおろし、
ソマリに肩を竦めて見せる]
……俺は隊長に用があったんですよ。
准将閣下にも用はあったような気がしますが、なんとなくそれは不要な気がしましたので、もういいです。
[最低限の敬語に戻りつつ。
>>1020周辺に気を付けるように伝達された事について尋ねる]
……気を付けてない隊員はおらんでしょう。
趣旨を聞きたく思いまして。
[などと話しつつ、共に歩き始める**]
そうか───、分かった。
[死者が出たとの報告>>913に返す言葉はごく短い。
ただ琥珀には悼む色が過ぎった。
それも続く報告には、微かな驚きの色に覆われるのだが]
ノトカー・ラムスドルフ帝国少佐が?…そうか。
噂はかねてより耳にしている。彼が、出てきたか。
…、…。
[短い沈黙。それは俄かには信じがたい話であった。
明るく屈託なかったノトカーの、話に聞く変貌振り。
実際に目にした事はない。
けれど兵に伝えられる話は、どれも恐怖の色に彩られていた。
過去に繋がる名に沈みかける思考を引き戻す]
…なるほど。話は分かった。
この件は改めて、猫にも話を聞くとしよう。
ご苦労だった。
[それで一旦話を終えかけたのだが。
すぐにまた視線を戻し、再び彼へと声を掛けた]
──…ああ、そうだ。
貴公は部隊の指揮が執れるか?
― 自室・未明 ―
[全てのことが終わると、
自室の寝台に入るがなかなか寝付けない。
高級将校用の部屋とはいえ、
寝台は本国の自室のように、
広いというわけにはいかなかった。
その寝台が今日はやけに広く感じる。
独り寝には大分慣れたというのに]
今回の作戦行動、見事だった。
本隊の援護薄い中で、良くぞ作戦を成功させてくれた。
その腕を見込んで卿に一隊を預けたいのだが、どうか。
正式な辞令は後になるが、第二特別分隊を率い──…
…いや。「元の」指揮官は存在しない。
卿の所属する第二特別分隊は、実は今回の新設なんだ。
つまり元々の指揮官は存在しない。
隊も外国人部隊…所謂”寄せ集め”だ。
その指揮であれば、甘い任務だとは言わないが、
無論報酬はその働きに応じさせて貰ううつもりだ。
どうだ、受けてはくれないか?
[命という形を取らなかったのは、
これが当初の契約の範囲外と知るからだ。
ゆえに新たなる提案と受諾という態を取り、
かつての後輩に良く似た男へと視線を向け答えを待った*]
(ヴィー。ずっと……逢いたかった)
[戦場で再会した人の顔を思い出して、
ごろんと寝返りを打つ]
(出来れば……
帝国と公国の間が自由に行き来出来るようになって、
その出身を隠さなくてもいい日が来たその時に。
あのシュヴァルベで逢いたかったけれど――)
[結局、自分と彼は敵として再会してしまった。
6年前、ディークに言われたように
彼を浚ってしまえば、こんな未来は訪れなかったのだろうか。
もう後悔しても始まらないことだけれど]
(受け取ってくれるとは、思わなかった――)
[衝動的に投げてしまった指輪と通信機は、
彼の手にしっかりと収まった。
指輪はともかく、貴重な通信機。
前線との連絡用に、味方の誰かに持たせるべきだったのだろう。
でも――投げてしまった。
味方への背信行為と言われても仕方が無い。
この失態を取り戻す為には、公国を勝利に導くよりほかに手がない。
それが彼を初めとする、旧友と戦い、殺すことであっても。
もう迷うことはない――]
[回した腕はひどく熱かった。
その中の、彼の、躯も。
指を絡めた、左手。
光る銀が視界に入るたび、幸福で、我を忘れそうだった。
未だあの指輪に、魔石が嵌ってはいなかった頃。
彼の瞳と同じ色の宝石だけが、輝いていた頃。]
(お前が悪夢をみるなら、俺も、その悪夢をみる)
(だから)
(――俺に、すべて)
(分け与えて欲しい)
(苦痛も、鮮血も)
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