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人里に身を潜めながら、夜毎人を喰らうという恐ろしい人狼。
幾つもの村を滅ぼしてきた狡猾な化け物の噂が、遂にこの地にも訪れた。
震え上がる者、馬鹿馬鹿しいと一笑に付す者、そして…。
様々な思惑を余所に、人々は話し合いのため集うのだった。
1人目、薔薇園芸家 ローゼンハイム が参加しました。
薔薇園芸家 ローゼンハイムは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
村の設定が変更されました。
薔薇園芸家 ローゼンハイム が見物人として参加しました。
薔薇園芸家 ローゼンハイムは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 朝 村はずれの館 ―
「おぉーい、ローゼンハイムさーんっ!!」
[早朝からせっせと薔薇の花の手入れをしている、くたびれた雰囲気の園芸家へ、防寒具に身を包み重そうな荷物を持った雇われの庭師が、息せき切りながら呼び掛けた。]
何だい?カシム君。 騒々しい…
僕の可愛い薔薇たちが、びっくりしてしまうじゃないか。
「す、すみません…
でも、大変なんですっ!
僕の故郷が…新緑の村が滅んだって話を、さっき小耳に挟んで…。」
ふうん。 で?
「いや、で?って言われましても…。
そんな馬鹿な、って思ったけど、あっちの村へ電話を掛けても繋がらないし…。
あの村には病気の母さんも、弟も妹も居るのに…。
何でも、“人狼”ってやつに滅ぼされたんじゃ?って話が出てて…。
ああ、でも、“妖魔”の仕業じゃないかって言ってる人も…。」
…単なる噂話に、踊らされすぎじゃあないかい?
電話の事だって、単にその時その場に、たまたま誰もいなかっただけかもしれないだろう?
[気が気でない様子の庭師へ、ふぅ、と園芸家は面倒臭そうに息を吐いた。]
それよりごらんよ、カシム君。
艶やかなつぼみだろう?
明日には美しく咲き誇るだろうね。
[新緑の村や人狼といった単語には、まるで興味を示さない風で。
咲きかけの薔薇を指しながら、柔らかい笑みを浮かべた。]
「もう…ローゼンハイムさん、真面目に聞いてるんですか!?」
[もちろん聞いてませんが何か?
そう言わんばかりに、園芸家は薔薇の茎を指先でそっと撫でる。
この男は、いつもこうなのだ。]
[物心ついた頃から花が好きで、少々変わり者なのは若い頃から変わらないが、それでも以前は、人当たりの良い男だった。
園芸と深く関わってくるためだろうか、彼は空模様を読む事が得意だった。
幼少期は“お天気ミストちゃん”と呼ばれていたほどだ…というのはどうでもいい話だけれど。
けれど、そんな彼が一度だけ、“天気予報”を外した事があった。
「当分は暖かい日が続きそうだ」と読んでいたにも関わらず、その翌日に山全体が猛吹雪――通称“銀嵐”に覆われた。
十年前――妻子を亡くした日のことだった。
それ以来、彼の心は固く閉ざされている。
人の視界を閉ざしてしまう銀嵐が、常に吹き荒れているかのように。
今となっては、彼が喜怒哀楽を見せる相手は、妻の好きだった薔薇だけ――
――いや、時折、何もない場所へ語りかけ、笑うことはある。
妻子の幻でも、見ているのだろうか?]
「とにかく…すみません、僕、家族の様子を直接確かめに行きたいので、しばらくお暇を頂きたいんです!」
うん、いいよ。
元々君、居ても居なくても同じだし。
「うわあ、喜んでいいのかどうか…。
…ええっと、ありがとうございます。
行ってきます!!」
[荷物を背負うと、そのまま雇われ庭師は走り去る。
村の入口に向かって、ではなく、園芸家の館の向こうへと。
その方角を見て、園芸家は目を細めた。]
やれやれ、この時期に近道を選ぶとは…余程慌てているのか。
[そう、確かに近道。
けれど、山を三つほど越えなくてはならず、おまけに道らしい道は無い。
園芸家の見立てによれば、当面は銀嵐の心配は無さそうだから、特に危険は無いのだろうが。]
ただの噂なら取り越し苦労だし、噂じゃなければ…
今更急いだって、意味なんてないのにね?
[く、と口の端を上げる。
その笑みは、どこか自嘲気味。]
/*
ついに建ちました、カオス村3!
今回も相当に濃い……いや素敵な方々がCOしてくださっており、どんな村になるのか非常に楽しみであります。
抽選については、薔薇の下国2村(雑談村)の2013年9月20日0時付近の灰にて(廃村になるまでは見れません)。
ただ幾つかのランダム数字を並べて合計値を競うだけでは芸がないと思ったので、[[card]]をそれぞれ5枚ずつ並べてポーカー勝負とさせて頂きました。
……自重しない村建てでスミマセン……。
いや重複した時点で他役職への移動も考えたんですがですが!
その上当選とか おお、もう……
/*
風花の村の脳内BGMを置いておきますね。
世界樹の迷宮2 3層 迷宮BGM
冬(not銀嵐時)のイメージ。
銀嵐時は世界樹4の第三大地の大地BGMをイメージしているんですが(大地名も銀嵐ノ霊峰という、まさしくなものなんですわ……)、BGMが見つからないんです、よね……。
いずれも雪のステージです。
/*
あと、「従来のBBS的RP村よりも現代に近い」というのがイメージしづらい方もいらっしゃると思うので、わかる人にだけわかる表現をすると、この村の時代背景としてはジョジョ2部くらいと考えていますつまり現在、このドイツっぽい国の医学薬学は世界一なのです
大体1930〜1940年くらい。車とか列車とか航空機とかその他便利な乗り物はあるけど、ちゃんと道の作られていない山中にある風花の村には置けません。
テレビとかラジオとか無線機とか、人狼騒動的にあったら困るもの(囁き職のアドバンテージ的にね……)は、まだギリギリ開発されてないか、あるにはあるけど一般市民に普及されていないかのどちらかなんだと思います多分!むしろそうなんです!!まさしくジョジョ2部に無線機があったような気がするけどきっと当時はSPWさんくらいの大富豪か軍隊しか所持できないんですうううう><(必死
/*
事前に誰に票が集まっているかわかるのは、本当に有難いです。
議論になりそうな場合は特に、ある程度結論が分かっていないとまとめるのが難しいんですよね。
どうしても本気の議論くさくなってギスギスしがちですし(´;ω;`)
複数ランダムと、事前に投票数を確認できるシステムは、相性いいんじゃないかなと勝手に考えてます。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
2人目、羊飼い カタリナ が参加しました。
羊飼い カタリナは、守護獣 を希望しました(他の人には見えません)。
―風花の村 / ゲルト宅の厨房―
[羊飼いと牧羊犬の朝は、
夢現の眠たげな瞳で、互いを起こし合うことから始まる。
早朝の凍える空気の中で、羊舎の世話と搾乳を済ませ、
羊ミルクを瓶に充填するのが、毎朝の仕事の一つ目]
……くしゅっ。
[羊舎から戻れば。着替えて厨房へ向かう途中、
冷えた身体と、雪に濡れた金糸の髪から滴る冷たい雫に、
小さなくしゃみが唇から零れ。
暖炉わきに寝そべる白い牧羊犬が、
「わふっ?」とびっくり眼で此方を見遣る]
…ふふ。 大丈夫だ、ニクスは休んでいろ。
[くすり、唇の端に小さな微笑みを浮かべるも、
犬に片手を振って厨房に入り、慣れた手つきで卵を割る。
冷蔵庫を覗いて、保存瓶の茸と、羊ハム、試作品のチーズ、
農夫のところの野菜を取り出して]
ん、美味しそう。 あとは、パンを添えて…
[手早く玉葱と茸を炒め、食欲をそそる良い匂いのしてきた
ところで、卵用のフライパンに泡立てた溶き卵を流し、
炒めた玉葱と茸とチーズを入れ、
ふわふわトロリのオムレツの出来上がり]
3人目、青年 ヨアヒム が参加しました。
青年 ヨアヒムは、呪狼 を希望しました(他の人には見えません)。
― 風花の村図書館前 ―
[一人の青年がイーゼルに向って熱心に図書館のデッサンをしていた。
右手には木炭、左手にはパンの耳。
眼差しは真剣そのもの。熱心に建物を観察すると、紙の上に黒の濃淡で表現していく。
しかし手と同じくらい口も良く動いていて。
まるで冬眠前に栄養を貯えるリスのように、勢い良くパンの耳を頬張っていた。
もぐもぐ、ごっくん。]
[オムレツに羊ハムと野菜を添えて、昨夜の残りの
人参と南瓜のスープを温め、消化を助けると聞いたディルを一房。
最後にブレッドケースをあけて、小さ目のパン一個しかない
のを見れば。微かに眉を寄せてから、壁に貼ってある
買い物リストに『パン』と書き加えた。
作り終えた朝食と、ポット入りの温かい飲み物を、
同居人がいつでも美味しく食べられるよう、保温器に入れる]
さて。そろそろ…次の仕事に出かけないと、だな。
[自分の朝食は、スープと野菜とハムで済ませ。
白い犬には羊肉メインの食事を与えて。
起きてくる人が温かく過ごせるよう、暖炉に数本の薪を足す]
4人目、村長 ヴァルター が参加しました。
村長 ヴァルターは、首無騎士 を希望しました(他の人には見えません)。
− 村役場・執務室 −
[机の上の書類をどれだけ見ても。
増える事はあっても減りはしない。
怠惰だとは思っていない。
ただこの季節、本格的な冬の到来を前に、
様々な要望が増えるのだ]
道の修復に、害獣の被害。
冷夏で野菜をやられた連中の減税、免税。
相変わらず頭が痛い。
[要望はどれも切実で、叶えてやりたいのは山々だ]
紅茶を飲んでから考えるか。
[問題を先送り。
何杯目かの現実逃避の紅茶を注ぎながら
やはり何度目かの溜息を吐いた]
― 風花の村・ゲルト宅の厨房→外へ ―
ミルクを配達して、教会に寄ってから、宿で仕事…かな。
そういえば…図書館の本も返さないといけないな。
…ニクス、行くぞ!
[一日の予定を確認して、図書館に返す本を鞄に入れると。
玄関横のコート掛けから自分とニクスのコートを取り、
白い牧羊犬を呼ぶ。
犬なりの、満面の笑顔で駆け来る様に、頬を緩めて]
― 風花の村・ゲルト宅の厨房→外へ ―
…行って来ます……ルゥ兄…。
貴方も、どうか、良い一日を。
[彼となるべく顔を合わせないように、早めに家を出る。
扉を閉める寸前、いつものように、この1年は彼に向かって
口にしてはいない―…出来ない、幼い頃に呼んでいた愛称を呟くと
隣を歩む白い犬が、クゥン…と案じるような声で鳴いた]
/*
●参加できなくなっちゃう人はいない方がいいけど、もしどうしても無理!な場合は、早めに企画人に教えてね・゜・(ノД`)・゜・びえーん
村建てさん、可愛いなおい。
[パンの耳は言うまでもない。
木炭デッサンにて消しゴムの役目を果たす、白いパンの残りの部分だ。
普段は母親がラスクにしてくれたり、フレンチトースト風にアレンジしてくれたり。工夫して食べさせてくれる。
しかし一昨日所用があるからと村から出かけてしまったため、耳はパンから切り取った、そのままの状態で食べざるを得なかった。
そのせいか、ときどき喉にひっかかる。
手を休めて、水筒につめた水を流し込んだ。
こくこく。]
風花の村、か……。
[部屋を満たす紅茶の香りに、ホッと表情を緩めるが、
すぐに窓の外を見つめて表情は暗いものに変わる。
村の名は環境に由来する。
一年の半分を白い世界に変え、風に舞う花の様に
乱れ飛ぶ雪華。
外からの者が見れば美しく幻想的だろうが、
住む者にとっては過酷な環境だ。
短かった夏が終わり、足早に紅い衣装の実りの女神が
駆け抜けて、後は冬将軍が居座る村]
観光にでもなればな。
[南の人間から見れば雪も観光の1つだ。
後は逗留の間暇を持て余さずに済む方法があれば。
そんな事も考えるが、形になった試しは無かった]
5人目、農夫 ヤコブ が参加しました。
農夫 ヤコブは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
―村内 留守宅―
[さくり
雪山にスコップを突き刺し、大きく腰を伸ばす。]
こんなものかなあ。
[呟きと共に吐く息は白く。
見上げるのは冬の空と雪下ろしの終わった屋根。]
[風花の村は一年の半分を雪で覆われる。
そしてその辛く長い冬の間、多くの村人は村を出る。
それは代々農業を営む農夫の家族も同じ。
――人の多い場所は、こわいから。
今年もそう言って、出稼ぎに出かける両親を見送ったのは本格的な冬の始まる前の事だ。
町で迷子になったのがよほど懲りたらしい。
そう呆れられたから、少し違う気はしたがそういう事にしておいた。]
[荷物用の橇へとスコップを積み込み引いて、雪の道を歩き出す。
村に残る事を選んだ農夫の冬の仕事は、留守宅の管理や人が減り手の足りなくなる他の村人の手伝い。]
……静かだなあ。
[橇を引く重みを感じながら、耳を澄ます。
聞こえるのは自分の足音と橇を引く音だけ。
――人の居ない村の冬は、好きだった。]
6人目、宿屋の女主人 レジーナ が参加しました。
宿屋の女主人 レジーナは、恋天使 を希望しました(他の人には見えません)。
― 宿屋・早朝 ―
[宿屋の主レジーナ・リーチャムは、いつも通りに各部屋の掃除をしていた。]
[両親が流行り病で早世し、両親と親しかった宿屋の夫婦に引き取られた40年以上前から、今日に至るまでの、レジーナの日課。
それは、たとえ客人の居ない日でも、変わることはない。]
さぁて、今日もピカピカになったねぇ。
[最後に掃除を終えた部屋で伸びをすると、腰が机の上の何かに当たり、ことりと倒れた。]
おっと、いけない。
[それは先代宿支配人であり、レジーナの亡夫でもあるオズワルド・リーチャムが、趣味で作った木彫り細工。
カウンター、食堂、各客室、洗面所、脱衣所……宿の至る場所に置かれている。
それは背中に鞍が付いていて靴を履いた竜だったり、手足が生えた卵のようなものだったり、全く実用的でない、よくわからない物ばかりだ。
精巧に作られており腕は確かなのだが、センスが残念だった。]
……ま、あたしみたいな凡人が到底理解できないような代物でも、あんたにとっちゃ大事なものだかんねぇ。
[倒れた小物を立てて、撫でてやる。]
よし、っと。
朝ご飯にしますかね。
[厨房へと踵を返すレジーナの耳元で、夫の細工であるイヤリングが揺れる。]
[小さな逆三角系の宝石が付いたそれは、結婚が決まった後、夫から直接手渡されたものだった。よく見ると、右の宝石は薄い赤、左は薄い青と、微妙に色が異なることがわかるだろう。]
7人目、ならず者 ディーター が参加しました。
ならず者 ディーターは、智狼 を希望しました(他の人には見えません)。
―宿の自室―
ん――…、
[薄目をあければ、そこは最も馴染んだ部屋ではなく、
ここ3年ほど定宿としている一室であった。
読みかけの本に軽く皺がよっているのに気づけば、
苦笑いと共にパタンと本を閉じた。]
寝てた、か……。
[いつの間に微睡んでいたのか。
服を軽く直し、窓の外に視線を向ける。]
屋根の修理は急務だな。
[仕方ないと机に向かい、雑然としつつも
一応仕分けしている書類の急務のものを手に取った。
先日の強い風で屋根の一部が破損した家屋。
老人のみの家なので、早々に修復をしなければ]
残っている若人に声を掛けるか。
[自分が昇ってもいいが、足を滑らせる気がして苦笑した。
ここは若い者を使うべきだと、村にまだ残っている
男達を思い浮かべる。
さて誰を使おうかと、少々悪い顔]
[幼少期を過ごし、そして今も毎日見ている、見慣れた景色。
だが、あの日のような銀の嵐は、そこには見えず。
白の混じる景色だが、そこに漂うは穏やかな空気。]
いつも通り、か……。
[つと、声が零れる。
そこには何の感情も混じることはなく。
琥珀色の瞳が、静かに白銀から移ろった。]
[その間も、視線は図書館に注がれたままだった。
図書館前は丁寧に雪かきをされていても、頬を掠める風は冷たい。
耳だけでなく、時折息を吹きかけて温めている指先も。赤く染まっていた。
それでも絵を描くことが好き…というか。
生き甲斐としか言いようがなかったから。
だからデッサンに集中していると、寒さは全く感じない。]
[母親が不在の今、自宅で大人しく留守番中、と言いたい所ではあるが。]
「お前を一人きりで家に残すと、何が起こるか分からなくて怖いからね。」
[母親に口を酸っぱくして注意されている。
大人しく村の宿屋、二階の205号室に宿泊していた。
そんな青年は、ヨアヒム・クレーマンという名で呼ばれている。]
― 風花の村・雪道 ―
ああ、なるほど…ヤコブか。
行っていいぞ。
[ぽんと、一つその背を叩けば。
雪よけの赤い犬用コートを纏った白い犬が、嬉しそうな様で、
勢いよく走りだした*]
/*ヤコブさんはお宿で一緒できそうですし、
ヨアヒムさんに行こうかなーと思ったのですが、
図書館の前で絵を描いてるのが、
図書館=クララさん待ち? だったら申し訳ないかなーと。
村長さんが、何かヤコブさんに頼みたそうだったのに、
すれ違い、すみません。
/*気がつけばあなたの隣に。蕎麦です。
お久しぶりの方も、初めましての方も、どうぞよろしくお願いいたします。
[深々と頭を下げた。]
今回、実験的にト書きの書き方を少々変えてみているなう。さてはて、今後どうなるやら。ちょっとどきどき。
/*
今のところみんな普通っぽいぞ(キョロキョロ
>自覚は無いが人の顔と表情を認識できていない。
これ以外はぼくも普通なんだけどね。
狂人だけど。
8人目、楽天家 ゲルト が参加しました。
楽天家 ゲルトは、狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
― ??? ―
……ぅ、ぁ―――……。
[男の肩をがしりと掴むのは毛むくじゃらの手。
男は身体を捩り逃れようとするけども、敵う筈もなく。
爪は食い込み、肩がぎしぎしと不愉快な音を立てる。 ]
やめ、ろ………。
[痛みに顔を歪めながら人狼の瞳を見る。誰かの瞳の色に似ていると思いながら、懇願の声を上げれど聞き届けられる事はなく。
無慈悲な人狼は、大きく口を開け、その首筋に食らいついた。]
― 真夜中・自室 ―
[声にならない叫び声を上げて、飛び起きると同時、悪夢は終わる。
静寂の中、心臓はばくばくとうるさい程音を立てている。
男は、自身の存在を確かめるかの様に強く両腕で己自身をかき抱いた。]
[レジーナは、ごく平凡な家庭の子だった。
40年以上前、物心付くか付かないかの頃に両親は流行り病に倒れ、他に親戚がいなかった為、両親と親しかった宿屋の夫婦に引き取られる事になった。
夫婦の間にはレジーナと同い年の一人息子がいたこともあり、すぐに馴染む事ができた。]
[接客や家事を学びながら育ったレジーナはいつしか宿の看板娘となり、10代の半ばも過ぎれば、個人的な交際を求める声もそれなりに多くなった。]
[けれどレジーナは宿から動かない。
それは自分を育てた宿への恩義からか、問われてもレジーナは何も答えない。]
[ただ視線の先には、宿屋の息子オズワルドの姿があった。]
[ずっと身近に居たオズワルド、けれどそれだけに、すれ違いを繰り返していた。
自分達に気を遣わずいつでも嫁に出て良いのだとオズワルドに言われて、拗れた事もあった。
あまりにも鈍かったのだ。レジーナも、オズワルドも。
時は流れ、宿夫婦も世を去り、二人の結婚が決まったのは10年前のこと。
周りの反応は「やっとかよ」「あんたたちまだ結婚してなかったの?」と、呆れ混じりのものが大半だった。]
[ささやかな式を挙げてから4日後のこと]
[趣味にしていた木彫り細工の道具を街で修繕する為、麓へ降りていた夫は、山の入口で無残な姿を晒していたという]
[これまでと変わらない、けれどこれから始まるはずだった二人の日々は、瞬く間に終わりを告げた]
/*
ゲルトさんの夢が、いきなりこわかった〜〜〜
ほむ、カタリナも肩をやられてて、
人狼に〜って言うブラフ張ろうと思ったけど、
ゲルトさんもですか〜
[発見した自警団によれば、雪崩に巻き込まれたらしく、直接の死因も分からないほど、見るに耐えない状態だったらしい]
[雪崩で直接命を落としたのか]
[野盗に襲われたのか]
[獣の手に掛かったのか]
[捜索の末に唯一見つかった遺品、夫の首に掛かっていた革紐のペンダントは、何も語ってはくれない]
[ほどなくして、レジーナは村の役場へ申請し、正式に宿を引き継いだ*]
……また、だ。
[視野に入るのはいつもと変わらない自室。
大きな本棚、入りきらなかった本は床の上に積まれ、いくつもの塔が立ち並んでいる。
窓を見やれば外は暗く。いつもと同じ真夜中だろうとはすぐにうかがい知れた。]
[1年前、この村に戻ってきてから、この悪夢を見るようになった。
最初はたまにだったが、徐々に間隔は短くなり、このところ2、3日に1度は見ている。]
ったく……キツイっての……。
[男は大きく息を吐き、こわばった指先の力を抜き、腕を解くと、ベッドサイドの抗不安剤へと手を伸ばした。]
― 厨房 ―
〜♪
[鼻歌を歌いながら、レジーナは厨房内を忙しなく動いていた。]
[朝のメニューは大して豪勢なものではない。
ハムを数枚、サラダ、チーズとジャム。紅茶とパンは、食べる直前に暖かいものを出す。
当然、現在宿泊中の客人達の分も用意してある。]
[朝食を皿に盛り付けるレジーナの首元では、夫の遺品であるペンダントの革紐が覗いている。
けれど、服の陰になっている為、先に付いているものは見えない。]
9人目、司書 クララ が参加しました。
司書 クララは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
― 風花の村図書館 ―
[――――ぎいい。
歩んできた年月の重さを感じさせる音を立てて、裏口の扉を開く]
……。
[薪が暖炉の中でぱちぱちと燃える音、
机の上で温かな光を放つ洋燈、
揺り椅子に腰かけ本を読む老人――祖父の背中。
それらは――前の冬にはあった光景。
しかしこの先の冬にはもうない光景。
祖父が亡くなってから最初の冬は、もう既に始まっている]
[司書の朝は早い。
図書館の周囲の雪かきをして、暖炉に薪をくべて灯りをともして、中の掃除をして、
それからようやく表の扉の鍵を開ければ、訪問者を迎える準備は完了だ。
前の冬は祖父とふたりでやっていたこれらも、
これからはひとりでやらなければならない。
いや、雪かきはこの時期も村に残る男手に手伝わせていたっけか。
何にせよ、]
深刻な人手不足……か。
[いっそ毎日図書館を開けるのをやめようか。
そう思いつつ、表の扉を閉ざす鍵を開け、
空気を入れ替えようと、扉そのものも外側へと開いた]
/*
はっぴーはろうぃーん!
さて、細部をどうしようか
ペーターと歳近くしたいから年齢が決められぬぇ
とりあえず
6(10x1)年間都市暮らし
/*
あ、しまった……このカタリナさん、
あんまり笑わないようにしようと思っていたのに…
其の為に、直近の村で、笑わない練習したのに〜〜〜
いけない、犬とヤコブさんが可愛くて、
性格設定を忘れそうになります……(こら
/*
多分、
ゲオルグ-イルマ
|
オズワルド-レジーナ
とか、こんな感じじゃないかね……。
って、こっちで独り言使うの初めてか。
よろしくお願いします、村建てです。
緊張のあまり発言がしょっぱなから支離滅裂になってあばば
/*
みんな普通っぽいって言ったが、そんな事無かった。
感じる、因縁を感じるぞ。
ゲルトがすごくゲルトー!しそうな夢見てて面白い。
/*
さてはて、恋天使なんですよ。
1が人狼、2が村側能力者だったので、3は第三以降の陣営にしようというのは、Wikiを建てた頃から決めておりました。
重複してしまった蓮華様には申し訳なかった……。
村建てがランダムで当選するのは気まずい、色々と\(^o^)/
決して剛m……●六夜さんを狙い撃ちにしようなんて、そんなひどいことは考えてはいませんとも、ええ決して
だがフラグアンテナがポンコツ化しているあたしに上手い撃ち先を選べるか、それが問題だ。
残ってる貴重な労働力は……。
[多少だが、給金は払うのだ。
一応人は選ぶ。
雪で往来が困難になる前に村から皆が出ていくので
残る人数は僅かだ。
残った人数を思い出して吟味していく]
ローゼンハイム…ああ、無理無理。
年齢もそうだが、もう彼の心は村にはいない。
[変わってしまったローゼンハイムを思い出すと
少しだけ紅茶が苦く感じてしまう。
それ位は変わり者だが優しい男だった村人は大事だった。
彼の妻が生きていれば、もしかしたらもしかしたら。
この部屋の主は違っていたかもしれない]
気の毒に………。
[呟いて口に含んだ紅茶はやはり苦く感じた]
/*
フラグは立てているけど桃矢を打たずに静観した方が面白そうな所、桃矢撃ったら美味しそうな所の見分け方って、難しいですよねえ……。エピ入ったら皆様にお尋ねしてみたいわ。
何しろ本参加の女性が5人、あたしは恋天使だし、リーザは年齢的に矢を撃つのはちょっと無理。年齢の近い男の子がいて、なおかつ仲良くしていたら考えるんだけれど。
となるとフリーデルかカタリナかクララ、となるんですよね。
男同士……は、さりぷるは嫌いではないのですが、ガチ恋愛でない限りは撃たないと思います。
……もし今回もカタリナに刺さったら、カタリナ恋陣営のジンクス継続なんですよねー……。
うんまあ、カタリナというキャラが恋愛RPしやすいってのもあるんだけど。
とりあえず誰かわかりやすくフラグ建ててくれないかな(他力本願
ヨアヒムは……もっと無理だ。
[次いで浮かんだ若人の顔に頭を抱えたくなった。
自分は芸術には疎いが、彼の描く絵は彼の熱意が籠っていた]
観光客の似顔絵でも描いてもらうか?
いや、今は肉体労働者を探してるんだ。
[また頭を振って否定する。
ヨアヒムに頼むと余計に修理が必要になるかもしれない。
それ以上に彼が怪我をするかもしれない。
絵を描いていない時の彼を思い出すと何度も首を振った]
/*
じいいいいっ。
さて、先に挨拶をば
初代カオスRP村にてペーターやっておりましたあかつき@Akatsuki-smです。
人狼BBSキャラでのRP村はそれ以来だいたい2年とちょいぶりです。わー月日が経つのは早いー
そしてやっと! クララを使ったぞー!
/*
苗字のつづり→Nachtigall
英語読みするとナイチンゲール
鳥はいいものです
赤引いたらCNも鳥の名前にするつもりですがどうせ無理だろう
そう! 私が! おまかせ希望のひと!
[扉の影から顔を覗かせたクララに向かい、にこっと子供の様に微笑む。
図書館には絵の資料だけでなく、有名な画家の作品集を借りに顔を出す。
その関係からクララだけでなく、クララの祖父とも顔見知りで。ちょっとした雑談を交わすこともあった。]
ううん。全然寒くないよー。
僕は絵を描いていれば、他のことは気にならないんだ。
[答える声は、実年齢よりも幼く、高いものだった。]
/*
そうそう。
さりげに今回のレジーナは「宿屋の娘」では無いのですよね。
割とレジーナというと、宿の主人の娘で宿屋を受け継いで……って設定が多い気がするので、一般家庭の子にしてみました。
いやなんていうかね、夫が亡くなって子供もいないのに自棄にならない理由っていうのが思い浮かばない依存脳なのでね……夫が遺した宿屋を守っていこう、という方向で行こうと。
月読エルナ以来の宿スタッフということで多角が予想されますが……うんまあ、囁き職じゃないしなんとか……なるかな……。
/*
スペック的にはごく普通の人間。設定も普通の人間。
普通に処刑されるし普通に食われるしカウントも人間だしね。
リーチャム(Leachum)は大天使チャミュエル(Chamuel)のアナグラム、ということで旦那が恋天使というか宿屋が代々恋天使によって密かに守られてきたものでした。
オズワルドの死によって天使の血筋は途絶えましたが、オズワルドが魂(いわゆるラブパワー)を吹き込んだものをレジーナが持っている為、任意の二人へそれを渡す事によって、二人を結びつける事はできます。
本来天使は自分が命を落とさない限りあらゆる災厄から任意の二人を守る力を持っているけれど、レジーナは普通の人間である為、誰かを守ることはできません。
―宿:自室→談話室―
[衣服を整えれば、ゆっくりと部屋を出る。
こんな穏やかな日々が、もう3年も続いている。
男手が必要なことがあれば、手伝いもする。
酔っ払いが現れれば、用心棒まがいのこともしたりはする。
だが、基本的には、宿でのんびりしてばかりだ。
それでいて、宿代に窮する様子もない。]
……朝飯、出来てるか?
[朝食の香りが漂う中、食堂へと顔を出した。]
後はヤコブか…レジーナの宿の連中で
手伝ってくれそうなのは残ってるかな。
[農作業でよく見掛けているヤコブに頼りたくなるが、
彼もあちこち声を掛けられているかもしれない。
それならレジーナに声を掛ければ従業員を
貸してくれるかもしれない。
そんな期待を込めて]
よし、私は出掛けるぞ。
[書類を1つも片付けずに、数少ない役場の人間に声を掛けた]
雪掻きか…おつかれさま。
そうだな、留守の家が、増えてきたな…。
去年のような、獣の被害が、なければいいが…。
[名を告げれば、僅かな笑みを含むかのように、
穏やかになる声に。仕事の労をねぎらって。
微かに不安気な響きを帯びた呟きが、続く。
山に囲まれた小さな村のこと。獣の被害はよくあることながら、
この数年は少し減っていたらしいとも聞くが。
去年は、獣に襲われた村人や、
獣を退治しようとする流れ弾に当たったような者も出て――…
今年はそんなことにならねばいいが…と、
無意識のように、傷の残る左肩に右手をやって、空を見上げる]
10人目、神父 ジムゾン が参加しました。
神父 ジムゾンは、審判者 を希望しました(他の人には見えません)。
/*
ってな訳で始まる直前に大ボケかました彼岸花こと焔です。
うん、囁き人数制限の事をすっかり忘れててんっ、さりぷる氏ごめんっ><
まぁ、そんなこんなで、今しばらくはよろしくお願いしますーノシノシ
11人目、負傷兵 シモン が参加しました。
負傷兵 シモンは、悪戯妖精 を希望しました(他の人には見えません)。
― 教会の一室 ―
[手にした羽根ペンを置いてため息をつく。
早朝の底冷えする空気の中、白息が思いのほかくっきりと白く吐き出されて、そのまま薄闇に溶けていった。]
……寒くなった、な。
[かけていた眼鏡を外し、目頭を軽く抑える。
部屋の奥の暖炉に目をやると、先ほどまで小さくなってもけなげに燃え続けていた炎が、いつの間にか消えてしまっていた。
のろのろと立ち上がろうとする。
まだ暗いうちから起き出して書き物をしていたものだから、身体はすっかり固くなってしまっていて、立ち上がろうとすると、みしみし音が鳴るような気がした。]
[暖炉に新しい薪をくべ、火を入れなおす。
ほんの少し湿った薪だったから少々時間がかかったが、なんとかそれほど時間をかけず、火を入れることができた。
しばしの間、手を炎にかざして、身体を温める。
空の灰色の目に朱色がちらちらと映り込んだ。]
[思えば、自分がこの教会にやってきたときも、こんな冬の朝だった。
暖炉の前で背中を丸めて身体をあっためていた前任の老神父は、新任の自分をあたたかく迎えてくれた。
暖炉の前で二人並んで飲んだ何の変哲もない紅茶の味を、今でも覚えている。
あの老神父は、銀嵐は老体には堪えきれないと、何度もすまなそうに自分に言ったものだった。]
老神父とは手紙のやり取りはあるものの、直接会って話をすることはもはやなかった。
その手紙も、最近途切れがちになっていた。]
― 自宅裏 ―
[この村に来て、何度目の冬が訪れようとしているか。
住み着いた当初は壊れかけていたこの小屋とも言える家。
少しずつ手を加え、随分と住みやすくなった。
だいぶ良くなったとは言え、以前のようには動かない体。
本格的な冬になる前に、支度をしなければならない。]
は、
これくらいで良いか。
[其処に積んだ薪を見る。
薪割りで体を動かした所為か、頬が聊か赤くなっていた。]
[思えば、自分がこの教会にやってきたときも、こんな冬の朝だった。
暖炉の前で背中を丸めて身体をあっためていた前任の老神父は、新任の自分をあたたかく迎えてくれた。
暖炉の前で二人並んで飲んだ何の変哲もない紅茶の味を、今でも覚えている。
あの老神父は、銀嵐は老体には堪えきれないと、何度もすまなそうに自分に言ったものだった。]
[老神父とは手紙のやり取りはあるものの、直接会って話をすることはもはやなかった。
その手紙も、最近途切れがちになっていた。
再びため息をついて、空の灰を窓の外に向ける。
白い景色の向こうに何か見えただろうか**]
― 食堂 ―
おはようさん、ディーター。
はいはい、出来てるよ。
飲み物とパンはちょっと待ってておくれ。
[男の声>>52に、笑みで答え]
[客人の着くテーブルへ朝食の乗った皿を並べる。]
/*
宿屋の至る場所にある木彫り細工は夫の趣味もあるけど、宿屋の守り神でもあります。
宿へ泊まりに来たカップルや家族、友人同士がずっと円満であるようにと、願いが込められている。
まあ、その力は微々たるものですが。
ヨアヒムが良くても見てるこっちは良くないのー。
[扉の向こうから手も出してちょい、ちょいと手招きする様子は、
歳相応、と表現できるにふさわしいもの]
……そういえば、この前新しい画集が入ったんだった。
見てく?
[ややあって放った問いかけは、ヨアヒムを暖かい図書館内に引き込む効果を期待して放たれる。
あとは祖父直伝の紅茶を用意できれば、それなりには前の冬に近付けるか。
ちょっとしたものとはいえ、それはもう楽しそうに雑談していた相手はもう、
この世にはいないのだけれど]
おう、おはよう、女将さん。
今朝はまた、随分と静かだな。
大分人が少なくなってきたか……?
[レジーナの姿>>63を見かければ、そう声をかける。
席につき、テーブルに皿が並べられれば、嬉しそうに表情を綻ばせた。]
/*
想定以上におじいちゃん子だな!
(役職含めノープランの塊)
一応“隠しコンセプト:中二病”とか考えてたんだけど不発りそうな予感……
/*
どうもー。るみえるです。久しぶりのRP村♪
久しぶりすぎて、いろいろな感覚がわからなくなっているという。
村参加時のセリフは眼鏡表情差分にしたくてわざと消しましたが、その後のは間違えて消しました><
/*
苗字、さんざん迷った結果、「裁判官(リヒター)」というほとんどまんまな苗字にw
あ。審判者です。
聖職者で審判者やってみたかった!
[人が少なく>>66、そう聞けば少し寂しそうに笑う]
……ああ、そうだねえ。
ウチの従業員も、今朝までにほとんど麓へ降りちまったから、人手が足りてないんだよ。
だからあんたも自分で出来ることは自分でやってくれると助かるね。
その分の宿代はまけといてあげるからさ。
[掃除を始めるより前、ぱたぱたと慌ただしく宿を去る宿泊客が、「新緑の村が……」と口にしていたのを聞いた。
その直後には、通いの従業員達が「家族が急病で」「持病の癪が」と理由を付けて麓へ降りていった。]
[新緑の村が滅んだ――
彼らはその噂を聞いたが故に、恐怖を抱き逃げた、のかは、定かではないが……]
そう、なの?
[絵を描くこと以外は基本的に疎い。
クララが何故良くないと言ったのか、さっぱり理解できません、という表情で金色の目を瞬かせる。]
あっ、うん。みるみるー。
[それでも新しい画集と聞けば、ころっと機嫌が良くなる。
因みにクララの祖父からも、寒い日に何度か図書館の中に招かれたことがあった。あれもおそらく…どころか確実に、風邪をひかぬよう気遣われたのだろう。
いそいそと用具を片付けて、ひとつに纏めると、図書館の入り口へ。]
/*
村長>申し出はとっても嬉しいんだ。
でも一応、wikiで募集しなかった縁故なので、早い者勝ちで決めたくはなかったんだ。
ので、メモであの言い方になってごめん。
あぁ、大変なのならなるべく女将さんの手を
煩わせないようにするさ。
ま、料理ばかりは全く手伝えやしないが。
[そういって笑いながらも、レジーナの面に
寂しげな笑いが浮かんだのを見れば、わずかに目を瞬かせた。]
客だけじゃなく従業員までってーと、大変なもんだな……。
[噂は耳にはしていたが、それについて問うこともなく。
軽く肩をすくめた後、ハムを一枚つまんでひょいっと口に放り込んだ。]
[しばらく後。
牧羊犬を呼ぶカタリナの声、眠りから覚める。
わしゃ、とクセのない金糸の髪を掻きむしりながら、半身を起こす。
手早く衣服を着替えたなら、厨房へと。]
[保温器を開ければ、ダイレクトに鼻をくすぐる匂い。
神を信じていない男は、食事前に十字を切ることはしないけども。
代わりにこの食事を作ってくれた彼女に感謝しながら、食卓に食事を並べた。 ]
[ひとさじ、スープを口に運べば暖かく。
薬で荒れた胃にはありがたいもの。 ]
しかし……こんなのもいつまで続くだろうな。
[いずれは彼女も、結婚か、もしくは自立してこの家を出ていくだろうから。
料理などほとんど出来ない男は、ぽつりと*こぼした。*]
ああ、昼過ぎても戻って来なかったら出立してくれ。
[自由を謳歌しようと踏み出し掛けた足を止め、
職員達に声を掛ける。
新緑の村の噂はちらほらと届いている。
実際電話は通じないのだが。
村の電話は呼び出し自体出来なくなっていた為、
単なる断線の可能性もある。
その可能性も考えて、真偽の確認と共に
修理出来る職員に道具を持たせて向かわせる予定だった。
1人では危険なので銃を携えた人間も含めた数人。
後は大きな街へ雪で動けなくなる前に予算の嘆願書を
提出する職員。
結局僅かな職員達は夕刻には出払う予定になっていた]
私は村を視察するのが好きなのでな。
遅くなる可能性の方が高いぞ。
[こちらが笑っても、向こうは笑う事は無い。
戻って来るまでに少しでも書類を減らして下さいと
念を押されて頭を掻いた]
…うん、今年の寒さは、厳しくなるらしい、な。
去年より、獣が増えてもおかしくはない、か…
夜の出歩きと、森に近付くのは……そうだな、うん…
[伺うようにゆるく瞬かれた灰色に気づけば。
空から地上に戻した琥珀を、微かな仕草ながら、そっと逸らし]
…お前も、気を付けるんだぞ?
[一時期は自分が村を離れていたとはいえ、同じ村で生まれ
育った少し年下の青年に、子どもの頃のように、
頭を撫でようとしかけて。
小柄な自分では、昔の洋には届きにくいことに気づけば、
一瞬だけ、むぅ、と不服気な表情を浮かべるも]
一枚、二枚減った位では見逃してはくれんだろうな。
[これは困ったと腕組をしながらやっと役場の外に。
まずは宿へと向かおうとして、方向を変えた。
修理が必要な家と聞いて、似た様に修理が必要なほど
傷んだ家に住んでいる男を思い出したから]
さて、シモンの奴は冬の蓄えは出来ているのか。
12人目、行商人 アルビン が参加しました。
行商人 アルビンは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 自宅から出て扉を閉めて ―
[踏み出した足に雪が潰れる感触が伝わり、踏み潰された白銀は逆襲と言わんばかりに、男の爪先を冷やしにかかり……]
……今日じゃなくても、いいです、よね。
[見事、白銀は男を退ける事に成功する。]
ええ、明日にしましょう。
役場と宿への挨拶は急ぐことでもないですよ。そもそも家に帰ってきただけで挨拶というのがおかしな話ですしね!
明日行くのもやめましょう!
[なんて事をいいながら、男は家の中へ戻ろうと再び扉に手をかけた。]
― 自宅から出て扉を閉めて ―
[踏み出した足に雪が潰れる感触が伝わり、踏み潰された白銀は逆襲と言わんばかりに、男の爪先を冷やしにかかり……]
……今日じゃなくても、いいです、よね。
[見事、白銀は男を退ける事に成功する。]
ええ、明日にしましょう。
役場と宿への挨拶は急ぐことでもないですよ。そもそも家に帰ってきただけで挨拶というのがおかしな話ですしね。
…明日行くのもやめましょうか。
[なんて事をいいながら、男は家の中へ戻ろうと再び扉に手をかけた。]
― 回想・数年前 ―
[数年前、獣の被害の調査に出た時に発見した男。
鳥が騒ぎ、何処かで狼の遠吠えすら聞いた。
何事かと駆け付けた場所に倒れていた男の
血の匂いが森の獣達を騒がせていたようだった]
おい、君! しっかりしろ!
[息はあったが、このまま放置していると
間違いなく森の獣の餌になる。
慌てて空に向けて猟銃を撃つと、硝煙の匂いに
森はざわめいたが獣の気配は遠のいて]
どこの誰かは知らないが、
その身体でこの森や山を越えようなんて無茶だ。
[こんな所で死人なんて出て貰っては困る。
その一心で彼を連れ帰った]
[半年以上留守にしていた者が帰ってきた際に、周りへ挨拶の一つもなくて本当に大丈夫なのかどうか…を、男は知らない。
先の発言を誰かの前で言えるかと問われたら、男は「否」と答えるだろう。
結局は今現在、一瞬でも外出を考えた自分を言いくるめるための方便でしか無い。
…おそらく男は、今日か明日には覚悟を決めて役場か宿へと向かうと思われる]
ええ、今日は春まで籠もる準備しなきゃいけませんし。
食料と備品のチェックもしないといけないですね。カビたベッドで寝るなんてなったら目も当てられませんよ!
薪が足りるかも見なきゃいけませんし、それから――…
[それでも今は逃避の最中、男は誰へでもなく言い訳を並べ立てた]
[が、逃避の為の言い訳を思いつかなくなると、がくりと肩を落とし]
……はぁ
[大きなため息をつく]
なんとかしなきゃ…と、思ってるんですけどね……
[そして、ぽつりと本音を漏らすと、何かを吹っ切るように首を振り自宅の中へと入っていった]
あとは、教会と数か所に、残りのミルクを届けてから、
すぐに、宿に行こうと思う。
ヤコブも宿に向かっているなら、
レジーナさんが待っているかもしれない。
先に行ってても、いいんだぞ。
[無理には届かさなかった手を戻して。
冬場は宿の仕事も手伝っているヤコブから、同僚らしい問い
を向けられれば、一つ頷く。
急ぐようなら、遠慮せず先に行ってもいいのだと、
視線で宿の方を示しながら]
/*
ごめんwwwwwwwwww
さすがにはやいよwwwwwwwwwwwww
動揺が抑えきれないわwwwwwwwwwwwwwww
ま、この時期は客足も鈍くなるから、従業員も長く休みを取る事はあったんだけどさ。
今回は唐突だったから、少し困ってるのが本音だねぇ。
ああ、料理は元より期待してないさ。
配膳くらいは頼むかもしれないけど。
[ディーターが作った料理はどんなものだろう、想像したのか、寂しそうだった表情から、クスリと笑みが零れた。]
……従業員の中で、今日、まだウチに来てないのはカタリナとヤコブ……
あの子達は、残ってくれると嬉しいんだけどね。
[温めたパンと紅茶を運んで机へ置くと、自身も紅茶のカップに口を付けた。]
/*
コンセプトはあくまで隠しですから(
あとはあれだ、おじいちゃんが亡くなって夢見がちでいられなくなったんだな!
あと来てないのはオットーとフリーデルとペーターとリーザかー 設定的に気になる面子ばかり
[自宅へと引き取ると、治療はゲルトの父に往診を頼み、
自分も出来る限り看病はしていた。
本人の体力か、ゲルトの父の腕がいいのか。
果たして怪我人は、ある程度動けるようになり]
君が良ければ、この村に好きなだけいて構わんぞ。
[その言葉が利いたのか、それとも思う事があったのか。
彼は自分で動けるようになってからも、
この村に居続けてくれていた]
……じゃあ。
今すぐに行くわけじゃないんだ。
[表情を変えず、どうしようかと考えるうちにカタリナ>>84の手は引っ込められた。]
林檎のコンポート。
後で宿に持って行こうと思って倉庫から出してきたんだ。
まだ何箇所か雪の積もり具合を確認しないとだから、カタリナが宿に先に行くなら持って行って貰おうかと思ったんだけど、荷物になるね。
自分で持っていくよ。
あ、そうだカタリナもどう?
よかったら後で家まで持って行くよ。
ゲルトさんも林檎嫌いじゃないでしょう。
[自分もすぐに行ける訳じゃないんだと苦笑するような声で言って。
傍らの橇の上にかけた布を軽く捲って、そこに乗せた瓶を見せた。]
/*
夏場は他も育ててるけど林檎農家です。
一年の半分が雪って農業に適なさすぎるぞおおおお、とヤコブを予約してから気付いたとかなんとか。
― 現在・村内 ―
[血生臭い出会いを思い出しながら、足はシモンの元へ向かう]
うーん。
当時空いてなかったとは言え、もう少しマシな家を
紹介すべきだったかな。
[壊れかけの当時の家を思い出すと、思わず唸ってしまう。
その家もシモンの努力で随分見違えて来た。
だがまだ1人では不便な事もあるだろう。
最初に助けたからではないが、シモンに関しては
手伝える事があれば手伝うつもりなのだ]
寝覚めが悪い。
そう、寝覚めが悪いからだ。
[あんなボロ屋を、等と言われない為にも。
そんな言い訳を口にしつつシモンの家へと**]
そうだなぁ……
急にってのも、大変な話だ。
配膳や掃除、薪割りくらいなら、いつでも声かけてくれ。
[レジーナの言葉に答えつつ。
笑みが浮かんだのを見れば、こちらも表情を綻ばせた。
料理も何も、この男、茶の一つも煎れたことがない。
厨房とはディーターにとって、まさに未知の空域なのであった。]
カタリナとヤコブの二人は、まだいるのか。
……ま、いくらなんでも全員出払うってこたぁないんじゃないか。
[勿論根拠などない為に、笑って言うしかない訳だが。]
……村を出るったってなぁ……。
どうせ、俺にゃ帰る場所もこの村以外、ないからな……。
[運ばれてきた紅茶に軽く口をつけながら。
ふと、自嘲めいた呟きが零れた。]
/*
どwうwしwよwうwwwwww
村長、なんで俺が俺の設定表に殆ど出していない状況で、俺との設定落としてるの???www
今はまだ村長自身の設定落とそうよwww
さすがにこのままだと、薄ぼんやりと考えていたのがぱぁになるので言った方が良いのだろうかwwwww
まぁ、これ以上されたら確定返ししますけどねwwwwwwwwwww
あのね、真面目な話。
俺、まだ表に設定落としていないしメモに書いていないうっすらとした設定とかっていうのがあるの。
俺はね、役職希望してるの。その部分で触れられてるんだ。
未定って書いてあっても、其処まで確定で設定を組まれるつもりはなかった。関係だけの話で終わっていて欲しかった。
[クララの迫力のある視線には動じない。何故なら大らかと言えば聞こえは良いが、小言を言われても、その直後はごめんと素直に謝るもののすぐに忘れてしまうから。
既に母親には完全に諦められてしまっている。
故に絵画関係で釣った方がいいとの評価は全く正しい。]
見るー?
[しかし片付けの最中に絵を気にする様子を感じ取って、キャンパスをクララの方に向けた。
まだ描きかけだが、図書館の全体とその隣の木々の一部を写し取ったものであることは分かるだろう。専門の学校で学んだ訳ではないから、その筋の人からどんな評価を下されるかは全く分からないけれども。
そして、絵に関する話になると途端に表情が引き締まるのがこれまた通常運転だった。
それでも待たせては悪いとの意識はかろうじてある。
クララが見終われば、すぐに片づけを再開するだろう。]
うん、そのまま。
[問いかけるクララに、袋に入ったパンの耳を手渡した。]
母さんがいればラスクにしてもらえたけど、僕は全然料理できなくってさー。
パンの耳って美味しいよね!
[何故クララはぽかーんとしているのだろう?…とは思ってはいる。
しかしそれが自分の発言のせいだとは気付いてない。
自分達の間を吹き抜ける風に構わず、にこにこと笑いかけた。]
あっ、ほら。早く中に入ろう。
風邪引いちゃうよ。
[新しい画集楽しみーと無邪気な声を上げている様は、この上なく暢気だった。**]
― 自宅 ―
[一人暮らしを始めて六年にもなる。
家の中へ戻っても、行商から帰ってきたばかりの男を迎えるのは、埃っぽさが漂う静まり返った室内だけ。それは誰よりも男自身が知っていた。
だが、その人の気配を感じさせない空間が、男にとっては一番安心できる場所なのである]
……
[扉を閉めても冷えたままの家の中、男は扉を背にしたままぺたりと腰を下ろした。
そのままの体勢でぼんやりと、薪のくべられてない暖炉を、下ろしただけで放置したままの荷物を、外の光が入らないからか彩度を落としたような部屋の中を見つめる。
――誰もいない、何もいない、何も聞こえない空間
孤独を感じないかと言えば嘘になる。
が、言葉を発する必要がなく、相手の機嫌を伺う必要もなければ、笑顔を作る必要もないというのは、男にとっては孤独を補って余る物だった。]
ああ、そうさせて貰うよ。
あんたは体格的に、力仕事には期待できそうだしね。
けど、掃除は大変だよ?
普段使わない筋肉を使うからね。
それでも良ければ手伝って貰うけど。
[心強い言葉に、からからと笑うものの]
……まだ、“休暇の申請には”、来てないから。
居ると思うよ。
あの子達が何も言わずに村を出ちゃうってこたぁ、無いと思うしね。
[それこそ根拠などないのだが。
彼らの事は子供の頃から知っているから、そのための一方的な信頼か。]
…………。
[ディーターの呟き>>92を黙って聞く。]
[彼もまた、子供の頃から見てきた。
少年の頃に親を亡くし、一度は村を出た男。
そんな彼が再び村へ戻ってきた経緯は聞いていないし、自分から尋ねた事もない。]
…………ディーター。
あんたが、もし……
……いや、なんでもないよ。
[途中まで出かかった言葉は、暖かな紅茶と共に飲み込まれた**]
「もし良かったら、ここを自分の家だと思って、これからも暮らしていいんだよ」
[そのような事は言えない。]
[言葉にはできない。]
[所詮は、夫を失った心の穴を、埋めてくれるものを求めているに過ぎないのだ。]
[夫との間にできる事のなかった“子供”という形で。]
/*
ディーターを猫可愛がりしてしまいそうでこの女将
ああああああたしは恋天使あたしは恋天使あたしは恋天使!!!
本来の仕事を忘れるでない!!
[息を吐く。
体温が上がっている為に、吐く息は白い。]
……痛。
やっぱ、季節の変わり目は辛いな……。
[痛む左足を庇うように杖を手にする。
木を適当に切って作った、無骨な杖だ。
なくても支障はないが、手に馴染んだ杖。
村を歩く時には、大体持ち歩いていた。**]
林檎のコンポートか!
それは嬉しい。
ルゥ兄…じゃなかった、「先生」も。
嫌いじゃないのでは、とは思う。
[女性らしいというか、やはり甘いものは好む様子で、
微か嬉し気に琥珀を緩めれば。
白い犬も、尻尾を振り振り、「わふっ」と同意の鳴き声。
思わず、ゲルトの名を昔のように呼びかけてから訂正し。
橇の上の瓶に、お互い仕事をがんばろうな…というような声を
かけた頃に、ちょうど分かれ道のあたりに来たのだったか]
[扉の前に腰を下ろしたまま、数十分ほど過ぎた頃、男は口を開いた]
なんで、街にいるときみたいに、作り笑いができないんでしょうかねー…
[吐き出すようにこぼす表情はどこか虚ろで。]
なんで、街にいるときみたいに、うまく取り繕えないんでしょうかね……
[声は掠れて吐息に交じる。言葉に絡んだ白い息を視線で追いかけ、泣きそうな顔になりつつため息を一つ]
……
[自身に問うてみたものの、答えはすでに自覚済なのだ。新しい解なぞ出ては来ない事は誰よりも自分が知っている。
自身の感情を隠すことが前提になっている時点で、おかしいのだという事は……理解はしていた]
掃除って、そんな大変なものなのか……?
ゴミを捨てるとか、そんな程度と思っていたが……。
[自分の部屋を片付けるという程度で考えていた為か、
レジーナの言葉に一瞬たじろぐ。
だが、古くから知る宿の女将が笑顔になったことに
幾分、安堵の表情を浮かべるのだった。]
………………ん?
俺が、なんだい、女将さん。
[耳に入った言葉>>98は、最後まで紡がれることはなく。
琥珀色の瞳を数度瞬かせた後、温かなパンを頬張る。
紅茶と共にそれを飲み込めば、大きな吐息が零れた。]
……今年の冬も、またいっぱい降るのかねぇ。
[口をついで出たのは、そんな言葉。]
[目を閉じれば、幼い頃に見た銀の嵐がいまだ焼き付いている。
視界を覆い尽くすような雪と、
全てを飲み込むような、孤独。
心の寒さを振り払うように、再び温かな紅茶に口をつけた。**]
/*
リヒター……裁判官?
ジムゾンは審判者かねぇ。
中の人、今回はさっぱりわかんないや。
まあ、中の人はわからなくても支障はないだろうけど、役職フラグとニヨニヨフラグは拾えるようにならんとねえ。
特に後者は今回重要である……
/*
カタリナがね。可愛いオーラを振りまいてるんですよね。ニヨ
あかん!あかんぞぉ!
小柄な女の子が自分より大きな男の頭を撫でようとするのは最高の萌え仕草やでぇ……
[話しているうちに分かれ道に到着した。]
それじゃあ、ぼくあっちだから。また宿で。
ニクス、しっかりご主人様を守るんだぞ。
[白い犬の頭をぽんぽんと軽く叩くように撫で。
橇を引き、分かれて歩き出す。]
また、変な反応したりしてなかったかな。
[子供の頃から会話がズレることが多かった。
物覚えが悪く人の顔の覚えられず、鈍く人の感情を察する事が出来ず。
注意深く相手の声に耳を澄ませ、感情を伺って。
最近ではぼんやりする事が多いとは言われても、そういったズレは減ったと思う、が。]
…………。
[無意識に溜息が*零れていた。*]
[無理だと知っていながらも、笑顔を作ってみようかと自身の右頬を引っ張ろうとし……その場所に触れてしまった。
薬品によるものなのだろうか、酷く焼けただれたであろう痕に、本来あるべき耳というものはない。
男はそれをそっと右手で覆うと、作りものではない笑みを浮かべた。
それは、先ほどまで作ろうとしていたものとは程遠い、自嘲と呼ばれるものであったが]
13人目、少女 リーザ が参加しました。
少女 リーザは、天魔 を希望しました(他の人には見えません)。
― ??? ―
[少女は一匹の小鳥を飼っていた。
鮮やかな赤い胸をした小鳥。少女の一等のお友達だった。
けれども、誰かに言われた、
「こんな処に閉じ込められては可愛そうね。」と。
少女は確かにその通りだと思った。
ピッピは素敵な羽を持っているのに、
自由にお空を飛べないなんて可哀想。
少女は籠から小鳥を放してやった。
そう、それはつい昨日のこと。]
― 銀嵐と男にまつわる話 ―
[起きるわけはないだろうと、いじめっ子に対する冗談めかした悪意を即興で歌ってみたら、その歌になぞらえいじめっ子が殺され、挙句少年は誘拐された。
後に救出された少年は、悪意は口にするまいと、固く固く心に誓った。
少年の一大決心は偏屈にすぎる学者から、一番の理解者と捉えられたのだろう、独占欲から耳を焼かれる結果となってしまった。
成長した少年は、悪意も好意も口にすまいと固く口噤むことにした。何が悪かったのか、何が女を惹きつけたのか、その決心は勝手な解釈で好意を押し付けられる事になってしまった。
一方的な女と少年の関係は、女の当て付けのような最期で幕を下ろした。
そんな経験があったからだろうか、男は感情を発するという事に酷く抵抗を覚えていた。]
[遠い遠い大きな街で、起きてしまったそれらの事件は、人々の退屈を紛らわすのに、最適で最高のものになってしまい……
追及の手に困り果てた男の両親は、療養という名目で彼を風花の村に隠すことにした。
…吹き荒れる銀の嵐は彼の両親の期待通りに、三度共彼を護り抜く。
好奇の視線から、下卑た詮索から、大衆というものからも、豪雪をもって壁を築いた。新しいものが供給されない以上、それらは新しい話題へと流れていき――…結果、彼は救われる。
そして……三度目の滞在以降、男はこの村に心を置くことに決めた。
奇異の視線にさらされようと、望まぬ言葉を吐かされようと、逃げこむことができる最後の砦として。
男がこの村の中で感情を作れない理由…それはこんな理由であった。]
―― 銀嵐と男にまつわる話・了
― 現在・教会の近く ―
[もこもとしたコートをはおり、低いブーツで積もった雪を踏みしめて、
少女は銀世界のなかを進んでゆく。
さくり さく さく
足音が小さく少女の耳に届く。
何処かへ行こうとしているわけでもなく、
少女はただ歩いていた。]
[そして、教会の入り口から始まる小さな足跡の道がいくらか続いたところで、
少女は口を開いた。
雪の踏まれる音が止み、同時に足跡の道は途切れて、
少女の小さな声もまた、
しんしんと降り積もった雪に吸い込まれていった。]
[鳥かごを抜け出して、
小鳥が飛んで行った飛んでいった広く高い空ではなく、
少女の視点は一点に注がれていた。
すっかりと冷たい雪に覆われた地面のある一点に。
少女は雪の上に膝をつく。]
(――冷たい)
[少女は両手を使って雪を掬った。
可哀想に、少女のちっちゃな手のひらは直ぐに真っ赤になった。**]
― 自宅 ―
まあ、今さら取り繕ったところで無駄でしょうし、後で挨拶しに行きますかね!
[一人暮らしを始めて六年になるが、それ以前にも三度程年単位の長期滞在をしているのだ。この村での男を知ってる者に対して、作った表情を浮かべる必要などありはしない。
男が満面の笑みで応対した日には、彼らからどんな反応がかえってくるのだろう…]
……なんで僕は悩んでたんでしょう。
[どんな反応をされるのかと想像してしまったら、そんな感想しか出てこなかった]
[考え事が一段落したところで、家の掃除を始めようと立ち上がる。その前にもう一度だけ、そっと右耳を包みこみ]
(――彼らの声も、思い出したものも、嵐が全部、濯いでくれます。だからきっと大丈夫。)
[そう、強く、自分に言い聞かせるのだが…抱いた不安を完全に払拭することはできなかった**]
―風花の村・雪道→教会方向へ―
うん、また後に、宿で。
ニクスと遊んでくれて、感謝する。
[分かれ道まで来れば。
頭を撫でられ、ご主人様を守れと命を貰った
白い犬が、何やら張り切った様子。つぶらな濡れた眸で、
農夫を見あげ「わふっ!」と一つ吠えて尻尾を振る。
そうして――農夫がそれを気にしているかもしれないとは
知らず>>108、子どもの頃よりは少なくなったと思うが、
農夫に時折に感じる、好悪とは別の微かな違和感のような感覚
を、この時も少しだけ感じつつ道を分かれ。
先程、話していた通り、教会>>84の方へと向かう。
農夫の呟き>>108に、人より耳の良い白い犬が振り返り、
「クウン…?」案じるような小さな声は、雪に溶け――…]
/*
←コミュ障
←共鳴能力恐怖症の共鳴者
←人間怖い
←相手気遣う気なんてないコミュ障
ヤコブさんと被ってるかも!と書いた後であばばばばってなったけど…別ベクトルっぽい?
ヤコブさんは気を使える子っぽいし
/*
明日の目標:きちんと絡む。そろぼっちひゃほーい!しない。
女将さんか村長、またはその両者に!
表現力が欲しいなあ…
/*
こんにちは、おひさしぶりです かんのこです(字余り。
久々のカオス編成RP村で、アルビンが開いてて共鳴者があいてるとなったら、設定が生えた。
参加しようか参加しないか悶々とした挙句の参加ですよ、おくさん。
今回もがんばろう。
自分でやってて難しいキャラにしちゃった気しかしない。
……四月馬鹿アルビン見放題でどうしよう
行商人 アルビンは、栞を挟んだ。
本当になんで、なんで…
[焼けただれた部分がぐずぐずになってしまうのではないかと言うほど、強く、傷痕を引っ掻く]
いるわけがないです、聞こえるわけがないです
[心酔するかのような視線を向ける狂信者が、再び目の前に現れたような気がしてしまう。
ある日頭に響いた言葉を天啓であると喜んだ男は、天啓を与えた神の子を救いだし、いかにしてその言葉に報いたかを七日間聞かせ続けた]
14人目、パン屋 オットー が参加しました。
パン屋 オットーは、霊媒師 を希望しました(他の人には見えません)。
― パン屋 ―
[香ばしいかおり。
壁に備え付けられた棚にひとつひとつ丁寧に作られたパンが並んでいる。伝統的なバケット、新鮮な牛乳とバターを練り込んだ食パン、月ごとに変わる季節のミニカンパーニャ(栗入り)。
買ってすぐに食べられるようにと、こじんまりと作られた飲食のブース。
落ち着いた色合いのテーブルと椅子が幾つか。
眠たげに瞼を伏せている店の主が一人。
二方の白い壁には高い棚が並んでおり、区切られた空間の中には先祖から受け継がれたという骨董品の数々が置かれている。
それらの間に人形たちが無邪気な笑顔と可憐な仕草でこちら側を見つめたり、すまし顔の淑女が腰かけていたりと様々な姿で居た。
腕はいいらしく、彼が作った人形は一度手に入れたら手放しがたいという]
[趣味と居心地の良さだけを追求した空間は彼の代になってから整えられたもの。
ゆっくりとパンを味わうのも良し、知らない趣味を知り覗くもよし。
黒の双眸がぼんやりと、店内を見回す]
(ねむい。そして、客はいない…)
[冬は眠い季節なんだと心で言い訳しながら腕枕に頭をのせて、夢の世界へ意識を委ねた**]
早く、嵐にならないですかね…
[ぽつり、思わずこぼれた願い。聞く人が聞いていたなら、激昂したかもしれない。殴りかかるぐらいはしたかもしれない。
もし、この場に誰かがいたとしても、彼はそれに配慮するきなどさらさらないのだが。]
……
[降り頻る雪と吹き荒れる風が、秘密の言葉を打ち消してくれる。
実際のところはわからないのだが、彼自身は、強く、そう考えていた]
甘いね。
宿から貸出したものやルームサービスの食事を下げる、シーツの付け替え、洗濯を依頼された衣類や寝巻きの回収、はたきがけ、ほうきがけ、机やタンスや窓の拭き掃除、備品のチェック……これらを全部完璧にこなしての、「部屋の掃除」なのさ。
慣れないうちはやたら時間がかかりがちだよ。
ま、そうだね。とりあえずは自分の部屋からやってみな。
[ディーターの掃除への認識>>103に、一瞬目がきらんと光り、ただでさえ寡言と言えないレジーナが殊更饒舌になった。]
え?……
う〜ん……前にミストから聞いた限りじゃ、本格的に降るのはまだまだ先、らしいけどねえ。
……今朝電話で聞いた天気予報でも、似たような事は言ってたし。
[ミスト――ローゼンハイムのみに頼らないのは、彼が“天気予報”を外した日の事を知っているからか。]
[晴れ晴れとした暖かな青空が、一瞬にして人の心をも凍りつかせるような白銀の闇に覆われた日]
[ローゼンハイムの妻子が命を落とした日は、奇しくも、レジーナの夫が命を落としたであろう(自警団に発見された時には死亡から1〜2日経っていた為、あくまで自警団の推測である)日でもあった。]
[10年前のその日を思い出したか、ふ、と息を零した**]
/*
レジーナも、ミストとはまた違った方面で病んでいるんですよねえ。表には出ないだけで。
若い衆には特に親切な設定だけど、それは“子供”を求めているからで。
/*
シモンのNG、過度のメモ会話、か。
過度の基準はまちまちだけど、あたしもちょっとうーんと思うことはあるからね。だからの「雑談になってしまわないようお気を付けください(Wiki・村の設定より)」だし。
「○○可愛い!」とか「○○素敵です」といった感想は、進行中はPL視点では見えない方がいいと思うし、灰に書いておいたらいいとおばちゃん思うのです。
15人目、少年 ペーター が参加しました。
少年 ペーターは、洗礼者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 10年前のある日/宿屋 ―
[暖かな空模様にさわさわと風が鳴らす梢の音色。
もう二桁年も前のある日、風花の村は華やかな活気にほんのりと包まれていた。
宿屋のご両人の結婚式。ささやかながらも、都会でも無い村中では間違いなく一大行事。めでたい空気は翌日程度では冷める様子も無く、呆れつつも祝福の繰り返しに、宿屋の人口密度は多少高かったかも知れない]
いやーよかったよかった。
本当、間に合ってよかったよなぁ。
ギリギリ適齢期に―― いでっ!
[…唯、茶々や冷かしの為に来る村人もいた。
ホヤホヤ夫婦の旦那に落とされた拳骨が痛そうに、薄麦の髪を両手で押さえている少年が丁度、客でも無い宿屋の冷やかし者として居座っていた]
いってえよオッさん!
折角人が祝いに来たんだから珈琲位出ても良いだろ!
[どの口で祝いに来たんだ、と呆れた表情で、オッさん――オズワルド、だからオッさんだそうだ――は何だかんだ、この13歳、目下思春期激突中の挙動厄介な少年に、珈琲を本当に出してくれた]
……うえ。に、がい。
オッさん、ギブミー砂糖あんどミルク。
[但し子供味覚にゃ少しキチい、ブラック珈琲だったが]
[雪季節の割りに陽射しは良く、心成しか暖かな気候のそんな日。
気候的に、そう優良な生活環境でない故に人も少ない村だが、故にだか案外だか、村人同士の会話は何時もより弾み易かった気がする]
[別に宿屋さんは暇している訳では無いのだ。
案の定、厄介払いする様に、帰ってお前も家の手伝いでもしてろ、と宿屋さん]
るっせえな。
俺だって結構忙しいんだぞ。
今度商業特別任務で、麓の方まで、一人で行くんだ。
…………はえ?オッさんも麓行ってるの?
[木彫り細工の道具が痛んでるらしい。
日程的に、地味にかぶるか行き違うかするらしい互いの予定。
ほえー、と少年は砂糖三匙、ミルクでマロン色に薄めた珈琲を啜っていた。
ちなみに、商業特別任務と格好良く呼んでるが、つまりお使いだ]
最近、結構暖かい目だしさ。
"おてんきミストちゃん"……くぷっ…
…の予報も多分そう云ってくれるんじゃね?
[35歳(当時)には恥ずかしいその渾名は、どのルーツから得たのか。自分で言いながら、堪えきれず吹き出していた]
ほら、銀嵐さんもさ。
出来立て夫婦の為に、遠慮の祝福でも授けてくれてんじゃないの?
当分は、こんな暖かい日が続いてくれりゃいいんだけどなぁ。
[珈琲のカップを速くも空にしながら、少年は首を傾げる様にして同意を求めていた。
窓の陽射しは、何時もよりも柔らく暖かな感じがしたから。
こんな日が毎日続けばいいのに。応える口も姿も無い、自然現象を相手に、期待をひっそりと掛けていた]
あぁ。出来ればついでに。
毎日、ブラックじゃない珈琲の呑める様な、暖かい日が続くといいな。
ブラックじゃない珈琲の。
ブラックじゃないちゃんと砂糖とミルクの入った珈琲の。
[金取んぞガキ、と拳骨リテイクされたかも知れないのはご愛嬌だ。
こんな日が続けば良いと無心に考えていた、穏やかで楽しい日々の一コマ]
[本格的に邪魔になる前に、少年は宿屋から退散し始めた。
背丈は並以下だが、もう空気も華麗に読める立派な男なのだ。と自称してた]
オッさん! 細工道具直ったら新作作れよな!
この前創った、でってゆーさんの色違い楽しみにしてるから!!
[「で?」とかのたまいそうな表情した蜥蜴(?)とか、鱈子と卵の合体生物とか、残念なセンスの得難い理解者は、そんな催促を投げながら、ぶんぶかと手を振りながら暖かい陽射しの中、家へと帰っていった。
(…それが確か、最後に交わした言葉だったけ……) *]
― 現在/風花の村/自室 ―
[窓も日除けも閉ざした薄暗い部屋。
微かな隙間から何とか漏れる陽射しだけが、唯一の光源]
――げふっ、がは!けほ!
[適当に脱いだまま、椅子に重ねられた、外着の服。
整頓とは少し縁の無い部屋と薄暗い室内の、不健康そうな取り合わせを表す様に、胸元を軽く押さえて噎せ込む、子供の様な高めの咳音が響く]
[五、六度咳き込めば、胸の支えは何とか取れた。がほんのりと頭が熱い]
……けふっ……。
下に、聴こえてないな…?
[口許を拭いながら、この部屋と外界の通行口に注意を払う様な視線を向けていた。
別に日常的に、怪しい咳や発熱を催す訳でも無い。こんな気候の日は、外も歩ける。
それでも、外は毎日遠慮も無く出歩ける物でも無く、突発的には咳き込む、この脆弱な身体も恨めしい物だった]
[脆弱な、"子供の"身体…布団の中に隠れた自分を眺めていた]
[元々、同年代よりは小柄な身体。
13歳と云えば、小さくて可愛い子だね。なんてそんなお姉さんのお言葉で通る。けど]
……10歳足してこれじゃあ、な。
[布団の中から伸ばす腕の先は、近くの椅子に安置されていた少年人形。
薄麦色の髪に瞳。少し生意気そうな若かりし頃の悪ガキフェイス。
作らせておいてなんだが、お前は俺をどう見てると胸倉ふんぬしたくなる様な、十中十で、完全に一致と云わざるを得ない。そんなお気に入りを片腕で抱きながら、嘲笑染みた溜息を吐いていた]
[軽く眺めた、薄暗い部屋の中、実は不整理不整頓の一因達。
残念な感性の木彫り細工。描き手が実に残念なのに嫌に美細な絵。
そして、腕に抱いている、みにぺた君(命名者不明)。
それらを創った、この村の馴染み深い人間達は今はもう。
背丈を越えられたり。店を構える様な年になったり。
…死なれたり。しているのに]
――検診でも、いくか。
[ゼルチュルナー診療所。奇しくも、村で最も行き着けの建物へ今日も行く為に。
薄暗い部屋の中、寝着のボタンへと指を掛け始めた**]
/* 難産 だっ た!!
うわあい、今回恐ろしく入村文に悩まされたのは、どうみても実年齢不一致なんて特殊すぎる設定事前提示してたからです本当にありがとう!
うんうん唸りながら時間掛けて考えてたら、ブービー入村でござるよ。
始めましてのお方は始めまして。
でも結構な人が、またあったな俺だよ剛毛だよ!な感じであります十六夜です。
(「・ω・)「<てめえまたショタかよ!
残念!今回はショタじじ…や、ショタ青年だよ!>(・∀・`)
…うん。やっぱりね。大好きなんだペーター。
Not純正ショタ、一人称俺、この辺で十分に変化球。
10年前の銀嵐に巻き込まれたいなとか考えて伏線張りはしたものの、どうなるか全くわからないので、なるようになるさ路線で。
でも縁故は皆組みやすそうな設定ばかりで素敵だから物凄く嬉しい&助かっちゃう!
/*現状で、僕が超一方的に想像する縁故予測 軽まとめ
羊:2歳下、ゲルトんちの子。診療所通いで接点自体は多そう
青:4~7歳下、弟分な感じなのかな?けど成長してない自分なので微妙な気持ちも?
長:最も接点薄そうな大人の人、なのでヴァルター視点のペタへの感情次第で関係性変動?
農:4歳下、弟分その2?お互い遠慮して地味に疎遠そうな気も?
宿:オッさん死んだけど俺生きて…特に巻き込まれて生還周知なら宿行き難くなりそう
者:4歳上、兄貴分で6歳10歳まで居るけど、基本接点は帰還後?
楽:名実共に俺の主治医さん。完全に後の絡み次第。でも信仰面では話合いそう
書:同年代辺り?少なくともこのショタ、文学少年じゃあなかったよ!
神:出せるか不明な物の、宗教論少し独特、と云う設定だしたいな。
/*
このペーターやっぱり……はさておき
んー、私は10年前のことを知ってるのかなー
知ってるよなーおじいちゃんマメに手紙送りそうだし
でも“オッさんの顔は記憶にない(そもそも見たことない/見たけど覚えてない、双方共存可能)”で、
シモンさんの設定をこっちから確定せずに対応可能だと思う! だと思う!
っていうか“おじいちゃん”に強烈なデジャヴを感じると思ったら議事のスチパンむ・・・ら・・・(がくり
/* 超一方的押し付け縁故予測こーはんせん。
兵:生死論で絡めれば面白そう?一応淡白なペタくん。
商:THE☆ヒッキー仲間() 他人の目気にする点で確実に同属である気しかしない
妙:よーじょ!よーじょ!然し例え見た目13歳でも、実年齢を考えると100%逮捕。
屋:あにぃになる?人形造らせる辺り良好ではありそうだが、さて
修:未定。wikiを見る限り、姐御的に付き合い易そうではある?
何となく想像できる縁故も結構ありだけど、水物故の好感値や縁故変動とかこそが醍醐味なので、どうなっていくかが非常に愉しみだなあ。
今非常に気にしているのはレジーナさんとの絡みどうなってくのか。
入村文で直に持ってきたあたりからも、気にしてるアピールこそこそ。
番外編
お天気ミストちゃん:レジーナと違い完全に近寄れないと思うの、ええ。ミストちゃんですから。
― 村内 ―
[吐く息が白い。
だがまだ今はいい。
今年もまた、吐く息すら見えぬ銀嵐すら訪れるだろう]
その前に何とかしないといけないが、残る村人がな…。
[知らず溜息が洩れる。
叶うなら皆この村に残って欲しいが、雪に閉ざされれば
収入の手段も殆ど無く、雪掻きに追われる毎日だ。
働ける者、雪害に嫌気をさす者達は雪の季節は村から消える。
残った者は何かしら理由がある者が多く]
彼らの為にしてやれる事は何だろうな…。
[取り敢えず書類を片付けて下さい、と職員の幻聴が
聴こえたがそれは無視して村内を進む]
/*
ふむ。
ペーターは10年前の銀嵐の時に何かあって人外になっちゃった系かな?
中の人が十六夜さんなら人狼濃厚だけど、体の成長が止まったってなら妖魔の線も薄くはないか。
兄弟縁故振ったオットーが、人形師って設定的に悪戯妖精っぽく思わなくもなくwww
/*
ゲルト焔さんかな?
年頃の女の子と同居なんておいしすぎる……けど、現在のところは恋愛ではなさげなので恋矢候補にはしていないね。
んで、今のとこ一番るみえるさんっぽいのはジムゾン。
メモの雰囲気が、こう。
はまたんさんっぽい人がいないからフリーデルがはまたんさんだろう(
風花野村でイケメンシスターやしね・・・
[誤摩化す様に、カタリナの用事を少女は訊いたが本当は訊ねるまでもない。
きっと、羊のミルクを教会まで届けにきたのだろう。
ほんの少し間を置いて、
ちょっとだけ罰悪そうに、]
羊のミルク、教会へ届けにきたの?
いつも、ありがとう。
[でも、少女は微笑みながらお礼を言った。**]
― 自宅 ―
まったく本当に誰なんでしょうね、こんなところに蜘蛛の巣を張ったのは…
[始めた掃除も終盤戦、帰ってきた時に着ていた外套や帽子、厚手の服はテーブルに脱ぎ捨て、汚れても構わない服…
…だいぶ縒れてしまった薄手のシャツとズボンといった出で立ちの男は、ぶつくさと文句を言いながら、箒をベッドの下へと突っ込んだ。
薪をくべたとはいえ、冷えきってしまっていた室内は、暖炉周辺を除けば、いまだに息が白くなるほどだ。
そんな空間の中だ。薄手のシャツなどという格好の男は当然指先が震え、歯の根が合わなくなってしまっている。
だが、背に腹は代えられない。
寒さを紛らわすようになのか、ただの本音なのか、何かにつけて文句を言い続けながら、男は2時間ほどの時間をかけ、なんとか人が住める状態にまで回復させた。]
―回想・羊飼いと家族のこと―
[22前、冬のほど近いある日のこと。
晩秋の仄かな照りを残す日差しと、澄んだ空気の中、
一台の車が、辺りに響く音を立てて、宿の前に泊まった]
―――よお、レジーナか? 別嬪になったな!
―――オズ。すまんが、俺の家までの山道を行ける馬を、
ちょっと貸してくれや。
[10年弱ぶりに生まれ育った村に帰ってきた男は、
幾つか年下の幼馴染たちの姿に、懐かし気に黒い瞳を細め。
車の周囲に珍し気に集まる、大人や子どもを気にする様子ながら
気安い口調で頼みごとをした]
―――医者はいるか? 診てほしい人がいる。
[輪を為す村人の中から、医者だと名乗り進み出た、かつての
親友の顔を見つければ。破顔して、互いに背を叩き合い]
――― 構わぬ。
[馬車の中、許可を求めるような男の小声と差し出す手に。
涼やかな囁きが応じ、重ねられた繊手。
男の腕に抱え上げられた、目深なフードのある
異国風の装束を纏った、長い銀髪の女は。
布から覗く、霧に透ける月のような銀の瞳を、
一瞬だけ周囲の村人に向けるも、
男の肩口に、玲瓏の容貌を隠すように伏せた。
なれど、臨月に真近い腹部の膨らみは、隠しようもなく]
[それほどの時間もかかれば、家の中もだいぶ暖かくなってくるか、生活可能なレベルにまで回復した室内を見、男は軽く背を伸ばす]
さて、もう今日は寝ますか!疲れましたしね。
[………住める状態になったのは内装だけの話なのだが。
まだやるべきことは残っていて、屋根の確認もしなければならないし、先送りにしてしまった挨拶の事もある]
…はぁ
[それは男自身も知っているのだろう、声の割に表情がどこか虚ろだ。
逃避し続けても何の解決にもならない事も知っているのだろう、数秒の沈黙の後、男は大きく息を吐き―…]
まずは食事にしますか
[と、台所の方へと向かうのだった]
― 自宅 ―
[それほどの時間もかかれば、家の中もだいぶ暖かくなってくるか、生活可能なレベルにまで回復した室内を見、男は軽く背を伸ばす]
さて、もう今日は寝ますか!疲れましたしね。
[………住める状態になったのは内装だけの話なのだが。
まだやるべきことは残っていて、屋根の確認もしなければならないし、先送りにしてしまった挨拶の事もある]
…はぁ
[それは男自身も知っているのだろう、声の割に表情がどこか虚ろだ。
逃避し続けても何の解決にもならない事も知っているのだろう、数秒の沈黙の後、男は大きく息を吐き―…]
まずは食事にしますか
[と、台所の方へと向かうのだった]
―アルビン宅―
[橇を引き、普段は空き家である家までやってくる。
そこの住人は雪と共に村を出て行く村人達とは逆で、冬の間だけ村に滞在する。
今年はまだ来ていないので、他の留守宅同様に雪掻きをと思っていたのだが。]
……あれ。
アルビンさん?居るんですか?
[雪に残った玄関を出入りした跡に。
扉をノックして住人へと声をかける。]
――他言は、決してするなよ。
[男の低く厳しい声が、空気を震わせた後。
二人は、ローゼンハイムの館の向こう、男が生まれ育った、
村から少し離れた森の中の、小さな屋敷に住みついた。
ひと月後、その年最初の銀嵐の夜に 生を受けた赤子の
金の髪と琥珀の瞳には、黒髪黒瞳の男の面影は何処にもなく。
けれど男は、銀の女と金の赤子を、妻子だと村人には告げた。
村人が、銀の女を見たのは、最初に村に来たこの時、一度きり。
男は、木こりや羊飼いをして暮らし、薪や羊肉の交換と必要な物資を求めて村に赴いた。時折は、金色の髪の娘も伴って。
村に来れば、宿の幼馴染たちに、早く結婚しちまえと、おせっかいを焼いたり、親友の医師と飲み交わしたり、図書館から本を借りたり、村長から国内外の情勢を仕入れようとしたり。
そんな風に暮らして――10年前に、姿を消した。
男の妻子が村から姿を消すのは、その2年後のこと*]
―回想・了―
― 10年前の宿屋 ―
適齢期……って、そりゃ嫌味かい?おいぃ?
[オズワルドの鉄拳を受ける少年>>125を、冷ややかに見つめる“元・看板娘”。]
[当時のレジーナは37歳。
年齢の割には若く見せてはいたが、少女時代と違い交際や結婚の申し込みをしてくる男は居なかったし、オズワルドからプロポーズされなければ生涯独身を貫いていたのではないだろうか。]
ふふん。
大人の味がするだろ?
ウチからのサービスだよ、感謝しな。
[因みに、ブラック珈琲を淹れたのはレジーナだった>>126]
宿の留守番だって楽ないんだから、商人さんに頼んで鍛冶屋へ持ってって貰えって言ったんだけどねぇ。
自分が魂を込めて作る細工の道具だから、オズってば自分が直接持っていくって言ってきかないんだ。
[でってゆーさんとかフォ・モーさんとか、わけのわからないものに魂を込めるなど大げさすぎる……と肩をすくめてみせる。
オズワルドが言うには“宿の守り神”らしいのだが。]
雪解けの氷で滑ることもあるから、あんたも気をつけるんだよ。
ま、お天気ミストちゃんの言う事に間違いはないから、銀嵐にぶつかる事だけは無いだろうけどさ。
[幼き日のペーターが聞いている前でその渾名を漏らしてしまったのは、やはりレジーナだったようだ>>128]
調子に乗んじゃないよ、ったく。
ブラックじゃない珈琲が飲みたきゃきっちり金払いな。
[またも夫の鉄拳を飛ばされた少年>>129を冷ややかに眺めるも、口元は柔らかく笑みを浮かべていた。
それが、彼らのやり取りを見た最後**]
― 自宅・台所 ―
[棚とかまどと洗い場のみの台所で、まずはと鞄の中から買い込んできた食料品を引っ張りだす。その傍には、村に来る際に買い取ったのだろう、鹿だったり猪だったりと、大量の肉が転がっている。
引っ張り出すだけ出し終えると、それを片付けることもせずに包丁を片手に肉の方へ]
塩漬け肉でいくか、香辛料付けでいくか…両方?
[冬を越えるための保存食の仕込みをどうするか悩んでいると]
「アルビンさん?居るんですか?」
――ひっ!
[ノックの音と呼びかける声>>144が耳に届く、心の準備ができてない状態での不意打ちに、男は短い悲鳴をあげ、包丁を取り落とした]
/*なにかこう、プロから守護獣COしちゃった気も
しないではないですが…
2dまでは、いつもの、
赤陣営っぽい動きも、ちょこっとしようかなーと(え
[取り落とした包丁は幸運にも足をそれ、不運にでも肉をそれ、床へと刺さった。
が、男はそれに意識を向けることはなく、扉を開ける心の準備をする。
声の持ち主に心当たりはあるものの、心当たりがあるからといって気楽に喋れるものではないのだ。
一、二分ほどの間をあけて、農夫の青年の前の扉は開かれるだろう。
心の準備をするためだけに時間を使ってしまったために、脱ぎ散らかしていた衣服やら、引っ張りだした雑貨類やら、仕込もうとしていた肉類やら、突き刺さったままの包丁やらで……
片付けたはずの室内は、物取りが出たのかと思われる程度の散らかりようだったが]
……いますよ
[扉を開けると予想通りの顔があった。それを確認しても返す言葉はそんなもので、挨拶を続けるでなく何か話題を出すでもない]
……
[そして、追い返す程の意思もない。
「ええと…」や「その…」と、口にして見ても、結局は言葉を続けることができず、訪問者の言葉を待つだけである]
[室内からすぐには返事はなかった。
だが、何か硬いものが床に落ちるような音>>149や気配はした。
扉の前に立ったまま待っていると、やがて扉が開いて住人>>150が顔を出す。]
……。
帰ってたんですね。お帰りなさい。
[視線は彼の欠けた右耳とその傷跡へ注がれる。
間違いなくアルビンだと確認できるその傷を見ると内心、安心する。
それが滲むのか、声は無表情ながらも好意的なものになる。]
あ、荷解きの最中だったんですね。
邪魔してすいません。
[開いた扉の向こうに見えた室内の様子。
到底片付けられた後とは思えないその惨状にそう誤解する。]
来たついでなんで。
外の雪掻き、少ししておきましょうか。
片付けも大変でしょう。
他にも手伝える事あります?
[アルビンが今どんな表情をしているかなんて分かっていなかったし。
声にして貰えなければ慮る事も出来ない。
だから純粋に好意で手伝いを申し出る。]
[そして首を傾げながら自身の背後を見やり――…]
あ、ええ、と。すみません……片付け、最中でした…。
[部屋の中の惨状をはっきりと自覚し、頭を抱えた]
[そして首を傾げながら自身の背後を見やり――…]
あ、ええ、と。すみません……片付け、最中でした…。
[その時になって初めて、部屋の中の惨状をはっきりと自覚し、頭を抱えた]
/*
同性にだけ心を開いてる人が多い予感しかしなくて(困惑)
うーんまあ、恋愛関係じゃない人達に恋矢撃つのもありなんだけどね。
そしてptがない
/*
…そいえば、カタリナさん、
出逢う人全部の頭を撫でようとしてませんかw
→え、えと。ほら、保護対象視、みたいな?
頭を撫でたい人=守護したい人…的な。
……すみません、デフォです、ごめんなさい><
既に、中身ばれしてる気がする…
/*にゃあ、もう、リーザちゃんが可愛すぎて!!!
よし、リーザちゃん守護していいですか?(短絡的
…はい、ちゃんと考えます><
16人目、シスター フリーデル が参加しました。
シスター フリーデルは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 朝・教会裏手 ―
[シスターフリーデルの朝は早い。
まだ日が登りきらないうちから起き出すと、
朝もやに包まれた世界の中で、軽く体を動かして運動。
そして日課である銃器の抜き打ちの練習をした。
練習が終われば分解と掃除をし、黒衣の下に隠すようにつけたホルスターへと収める。
日課が終われば朝食の準備をし、
皆が食べ終えるのを待って神へと祈りを捧げるのが、元軍人であり、
去年修道女として出家した女の毎日の常となっていた]
えっ!あっ…はい……ありがとうございますっ!
[片付けたはずの部屋の惨状に、がっくり項垂れているところに訪問者からの助け舟>>155。
再度、不意を突かれ、反射的に礼を―…雪かきをしてもらう前提の返答をしてしまう。
しまった!とか図々しいかも…と思いつつも、一旦頼んでおいて断るような理由も浮かばない。
他にもあるか?と言われた時には、一瞬だけ「僕の代わりに宿に挨拶しに行ってください」と言いたくなる衝動に駆られたが]
い、いえ!大丈夫です……あ、ありがとうございます。
[それも図々しいだろうだとか、それでは挨拶にならないだろうという判断はできたので、他にはないと答えるか]
― 自宅・厨房 ―
[朝食を終えた男は、手早く食器を片付けていく。
食事を作るのはカタリナにまかせきりだが、そのほかの家事についてはお互い手が空いていればやるように自然と習慣づいた。]
さて、と。
そろそろペーターが来る頃だったか。
他に病人もけが人もいなければいいんだがね……。
[患者が減ればその分収入が減ることはわかっているけども、それでも自分の手など必要なければそれは幸せなこと。
そう思いながら窓の外を見れば白い世界。]
ああ、雪かきしなきゃ……だな。
[呟いて厨房を出る。
診察室を暖めるべく暖炉に薪をくべ、外套を羽織ったら*玄関先へ*。]
― 22年前 ―
[何やら騒がしかった為、オズワルドと共に宿の外へ出てみれば、年上の幼馴染の姿を認めて瞬いた>>140
男の傍には車もあり、よくあの山道を昇ってこられたなと半ば呆れた口調でオズワルドが述べていた。]
「馬って……急ぎなのか?
力になれる事があるなら手伝うが、何があっ――いてっ」
余計な事を聞くんじゃないよ。
……で、馬だね。
すぐ手配するから、待ってておくれ。
あんたも来るの、オズ!
二人にしたらどうせ野暮な事聞くんだから!
[事情を尋ねようとしたオズワルドに肘鉄を食らわせ、首根っこを掴んで馬小屋へと足を進めた*]
[それから一月、男の元には玉のような赤子が生まれ、レジーナ達も祝いの品を持って男の屋敷を訪ねたものだった。]
[赤子は男の面影を持ってはいなかったが、オズワルドが空気を読まぬ追求をする前に、]
先祖返りでしょ?
子供が親の面影を持ってないなんて、珍しくもないわさ。
大体オズ、あんただって明るくて空気の読めるおかみさんとぜーんぜん似てないし、ねえ。
[そう言って男に同意を求めた*]
[男が娘を伴って村を訪ねれば、娘とコミュニケーションを試みたり、抱っこさせて欲しいと頼んだりしていた。]
あたしもいつかは、こんな可愛い娘を産んでみたいものだよ。
[ぽつりと漏らすと、おせっかいな言葉が飛んできて>>145、オズワルドと二人して顔を赤くして、却って気まずくなったりもしたものだった。]
[けれどその彼ももう居ない。
夫も、男も、園芸家の妻も――幼馴染達が次々と姿を消し、これからの未来を担う筈の園芸家の子や金の娘の声も聞こえなくなって。
年の割に若かったレジーナは、目に見えて老け込んでいった**]
[修道女の一日は朝こそ早いものの、
軍人だったことと比べてとても退屈なものだった。
なにせ、体を痛めつけるように鍛錬することも、
血臭満ちた戦場で銃弾の雨をよけながら戦うこともない。
ただ、神へと。日々の平穏を祈るのみだ]
………アーメン。
[朝の祈りを終え、胸の前で十字を切る。
なんと穏やかで心安らかな日々だろう]
そう言えば薪がそろそろ切れそうだったな。
何本か切り倒してこよう。
[残っている薪も湿ったものが多くなっていたように、思う。
こういった雑事に神父様の手を煩わせるわけにはいかない。
女は教会を出ると裏手との倉庫から斧と台車を手に取り、
それらを持って森へつづく道へと向かった]
[やがて訪問者…ヤコブが雪かきを始めたならば、家の中へと戻っていった。
そして扉を閉めたなら、すぐには使わない荷物を適当な場所に放り込み……
自分が食べるわけではないものをこの格好のまま作るわけにはいかないと、急いで厚手の清潔な服へと着替える。
肉をいくつかと、適当な食材を引っ張りだしつつ、台所へ向かい―…]
雪かきが終わるまでにできるといいんですけどね。
[無償と聞くと、純粋な厚意でさえも勘ぐってしまいそうになる性質ゆえか、タダで何かをしてもらうつもりは元よりなく。
家の中へと招き、温かいものを出すのがベストなのだろうが、誰が相手であっても、家の中へ招きたいとは思えない。
その結果、手土産を渡そうというところに落ち着いて]
/*
hmtnさんが清々しいくらい全裸だ(戦慄)
女性二人が男らしくて、あたしはどこに矢を撃てばいいのだろう(呆然)
/*フリーデルさんが、格好いい!!
私も前に、
元暗殺者のフリーデルさんをやろうとしたことがあって。
ガーターベルト型のサイ・ホルスターに、
小型掌銃とナイフと色々持ってる設定。
性格は、昼間は淑女、夜は悪女でした。
ニキータみたいなの。
テーマは、ふぁむ・ふぁたーる(大袈裟
しかしこれは、いい具合に、フリーデルさんの方が、
守護獣=狩人っぽく思っててもらえそう?
とはいえ、この村、村長さんの猟銃といい、
フリーデルさんの銃といい、人狼と戦える人が多そうだから、
守護獣いなくてもいいような気がしてきました(こらっ
― 自宅前 ―
[ヤコブが雪かきが終える頃には……
香辛料漬けの鹿肉をつめた瓶と、ラム酒に付けたドライアプリコットの小瓶を、凍ってしまわないようにと、気休め程度に布で包んで、家の外へと出てくるだろう。]
……あの、その、え……仕込んだのをおすそ分けです。
[そして帰り際に押し付ける。
この時だけは借りを作りたくない一心からか、口調の割りには頑として譲らないだろう。
何か世話を焼かれる度に、なんとかして借りを返そうと考えるので、このようなやりとりは、何度かあったものかもしれない**]
/*
皆出生が不思議な人多過ぎwと思ったが
役職がカオスだから当然かww
と言うかこの村、人外の隠れ里みたくなってる!!
行商人 アルビンは、栞を挟んだ。
うーむ。
宿の仕事ってのは、大変なんだな……。
[レジーナの言葉>>123に、苦々しげな声で呟く。
ひょっとして、噂だの銀嵐だのは何も関係なく、
ただ単に仕事が大変で逃げ出したんじゃなかろうか……?
そんな疑問も抱えつつ。]
ローゼンハイムさんの天気予報だけならともかく、
他でもそう言ってたのか。
なら、そうなのかねぇ。
[さらりと酷いことを言いながらも。
レジーナが息を零すと同時に、自らもまたため息をついていて。]
……今年も、また本格的な冬が来るかぁ……。
[と、つと苦笑いが浮かぶのだった。]
―17年前の銀嵐の日―
[その日は、午後から天気が一変した。
少年は時を追うごとに白く立ちこめていく窓の外の景色を、
不安そうに眺めているばかり。
母は、仕事から戻らぬ父を探しに家を出て……]
[銀嵐は、少年の心まで凍り付かせていった。
窓から見た神秘的な景色は、まるでこの世のものとは思えず。
両親の亡骸が発見されたと聞いても、どこか上の空で答えるのみ。]
[銀の風が吹きすさぶ中、揺れる木立の影。
雪の色は次第に濃くなり、やがて、全ての色を覆い尽くす。
自然が紡ぎ出す美は、同時に圧倒的な残酷さでもって
人の生命までをも容易く奪い取っていった。
今もなお、銀の色は少年の心に焼き付いていた。
成人した今も、我知らず引き寄せられるように、故郷へと戻ってきてしまった。]
―3年前の冬―
[少年は都会の親戚に引き取られ、村を離れた。
だが、依るべき相手を失った後。
放浪の旅に出たつもりが、足が自然と故郷を向いていた。
雪景色に魅せられるように、真冬の深夜に豪雪の中を歩く。
懐かしの宿へとたどり着けたのは、奇跡といっても良かっただろう。
いまだ生々しさの残る顔の傷跡を雪にさらしたまま。
かつての少年は、再び銀嵐の中へと戻ってきたのだった。]
―現在・宿の談話室にて―
[過去に思いを馳せれば、景色と同時に寒さまでが蘇るようで。
紅茶で暖を取ろうとティーカップを持ち上げ、カップが空なことに気付いた。]
女将さん、紅茶おかわりある?
[物思いにふけっていたことをごまかすように、
苦笑い混じりに尋ねた。**]
[かーん、かーんと小気味いい音が森に響く。
幾度目かの音のあと、めきめきっと鈍い音を立てて倒れていく巨木を見ながら、女は満足気な笑みを浮かべる]
主へ祈るのも良いが、こうして体を動かすこともまたよい。
この調子であと7(10x1)本ほど切り倒しておこうか。
[白い顔に汗ひとつ浮かべることもなく、
女が斧を振るう音が森のコダマとなって。
今しばし、村へと*流れていく*]
/*
わーい、4回目の人狼BBSキャラでのRP村だよ。
カオス村は初めて。皆さん、よろしくね。
いきなり、大ぴーんち!
ええと、カタリナおねーちゃん。リズの手が赤いのは雪でしもやけになったせいだよ。
うん、掬ったのは白い雪ではないのだけどね。
血の描写はしてないけど何処で誤解させちゃったかなあ。
ごめんねー。
―3年前の冬―
[久々に訪れた故郷は、やはり懐かしく。
宿に部屋を確保し、長旅の疲れが取れれば、
宛てがあるでなく、ぶらりと村を歩く。
足が向いた先は、年近い友人がいた店。
勝手知ったるとばかりに、店の扉をくぐる。]
おう、オットーいるか?
[店に入り、声をかける。
そして棚に並ぶ人形に気付けば、ほう……と感嘆の息を漏らした。
だが、友人の姿を認める前にその弟ペーターの姿に気付けば、
その面に驚きの色を浮かべた。
……記憶の中の姿と“全く変わらぬものだったから”。]
え……えーと。
もう一人、弟さんが……?
[自分が村を去った後に家族が増えでもしたのだろうか。
そんな疑問を抱え、軽く首を傾げたのだった。**]
[けれども、カタリナが少女の答えを待っている様であれば、
どうしていいか困ったように視線を彷徨わせた後に、
おそるおそる口を開いた。]
た、たぶん、さいきん、さむかったから、
手が霜焼けしちゃって、血が出ちゃった、と思う。
[そう言い訳する様に、少女の指に皹が出来ているのが、
羊飼いの目にも確認出来ただろう。]
なーんか。
心配して、損したかも。
[暢気そうに、画集を見られるのを心待ちにしている様子のヨアヒムを見ているうちに、
“馬鹿は風邪をひかない”という、格言というか至言というか。
それを、思い出していた]
……画集、持ってくるから。
座って、待ってて。
[ヨアヒムに椅子のひとつを勧めた後、
手に持った袋はカウンターの上に置いて、お目当ての本を取りに階段を上る]
[皆の為に朝食を作るシスターを手伝って、
寒い朝でも冷たい水に触るのが日課になっている。
そんな少女の小さな手は確かに霜焼けしていた。
けれども、霜焼けに出来た傷にしては出血の量が可笑しかったのに、
羊飼いは気付いただろうか?
けれども、少女はそれを望んでいない。]
はい、どうぞー。
[やがて両手で抱え持った本をヨアヒムの前に置く。
重厚な表紙には、近年名を上げた画家の名前が踊っている]
そういえば、さっき描いてた絵。
完成したら、ここに飾りたいの。……だめ?
[画集の中身には目もくれず、館内を見回しつつ問う。
壁はほとんど本棚に埋めつくされているから、
絵を飾るとしたら、どれかの棚を動かさなければなるまい]
途中だけど、飾っても恥ずかしくない作品になると思ったから。
[それは絵について詳しくないクララなりの、精一杯の賛辞だった]
[とっさに赤い手を隠したのは、そのせい。
少女の恥ずかしそうな態度も、困った様に顰められた眉も、赤いほっぺたも、
みんなみんな、コートのぽっけに隠した秘密のため。]
[注意して見なければコートのポケットの膨らみには気付かないだろう。
カタリナは少女の下手くそな言い訳にどう反応しただろうか。
どちらにしろ、少女はそれ以上答えようとせずに、
「ね、それより、ミルクはこぼ。」と言って、
羊飼いが手に持っているだろう羊乳の瓶を運ぶのを手伝おうとし、
羊飼いを教会へ行く様に促しただろうか。**]
/*
やばいフリーデルの設定がかっこいい
なんて中二病心が刺激されそうな……
あとはオットーペーター兄弟にも縁故投げたいとかごろごろごろ
しかしこのログの伸びっぷり……(戦慄
/*あ、ちがう、やっぱり、ちょっと
補完してくださった感が…リザちゃんの手の赤いのは、
血じゃなくて、雪のせい、でしたか。
ご、ごめんさいです><。
一点に何があったのかと、雪を掬っただけで真っ赤に〜に、
冷たいからと、怪我と、鳥の遺体とどれだろう〜と思って、
怪我したの? にしてない、だったら、
雪で赤くなったのかなー? と考えようとしてて、
遠慮してない、だけだったので、
やっぱり、赤は血なのかなー?と早とちりして、
血なら、怪我と遺体とどっち?って聞いてしまいました…
リザちゃん、ごめんなさいです><。
フォローすみません。
/*
審問方式はメモのptが少ないのが不便ですね……というわけで村建て権限を乱用するミストちゃんだよ(
んー、多分フリーデルさんはネタのつもりで「甘い生活」と書いているのだと思うのだけれど、ロリコン扱いに耐性のない人もいると思うのですよね。
特にジムゾンさんの中の人が予想通りならとても真面目な方なので、もんにょりされていないか少し心配ではあります。
― 図書館内 ―
[クララには風邪を引くから。そう促した反面、自分の体調は全く気遣わない。
生まれてこの方寝込んだことはほぼない、丈夫すぎるほど丈夫な故であったが、面と向って”馬鹿は云々”と言われたとしても、無言でにへっと笑うだけに留めるだろう。]
ん、ありがとー。
でもなんで損なの?
僕、クララさんに心配してもらえて嬉しいけど?
[勧められた椅子に礼を言って腰を下ろしたあと、クララの背中に真顔で声をかけた。
もちろん本気で言っている。]
[やがてクララが持ってきた画集の、画家の名前と絵にうっとりと視線を向ける。
そっと表紙を撫でて半ば独語のように告げた。]
あー、この人はね、すごい精密な絵を描くんだ。
ほら、この服のレース。今にも風に吹かれて揺れそうな気がするよ。素敵だよねー。
[クララが画集を見ていないことに構わず、ページを開いたとき。
告げられた言葉に、はっと夢から覚めた様な表情を浮かべた。]
さっきの、絵?木炭でここを描いた、あれ?
うん、今日中には完成する。
[駄目?と問いかけるクララに、ぶんぶんと首を横に振った。]
だ、駄目なんてことないよ!
むしろ、飾ってもらえると嬉しいな。
こちらこそ、お願いするよ。
[自分の絵を見てもらえることに満面の笑みを浮かべて。
クララの依頼を二つ返事で受けた。]
[差し出された、冷たさに赤らむ手にある血>>182。
困ったように動く視線と、何処か躊躇いがちのように
聴こえる口調に>>184、微かに眉を顰める]
霜焼けか…放っておいて、酷くなるのも心配だし、
ルゥ兄…あ、「先生」に言って、軟膏を貰うといい。
[霜焼けと言われ、皹も見えれば>>184、血の量が多いような…
と内心で首を傾げるも。後からは、何かと思考が繋がることもあるかもしれないが、今は少女が本当のこと以外を言う理由に、思い当たる節もないので、小さく頷いて。
一先ずはハンカチで、皹に触らぬよう、そっと血を拭おうとするに止め。ゲルトをまた呼び間違えれば、一瞬だけ気まずげに瞑目するも、少女の手を案じて薬を勧めた]
ありがとう。…リーザは本当に働き者だな。
教会の方達も、さぞ助かっているだろう。
[少女が教会で暮らす事情は。
小さな村のこと、全く知らぬわけではなかっただろうか。
申し出>>189に、労うように微笑むと、皹に障らぬよう、
手に持っていた羊乳の瓶を、一本だけ渡そうとした。
促され教会へ向かう途中、ふと、
ニクスが少女のポケットの辺りの臭いを嗅ぐ様子に、
ハンカチにしては、膨らんでいるような…?と思うも>>189。
その時には、それ以上の思考には至れずに。
ただ、今朝の少女の様子が、常とは何処か違うような気のするのに
訝しみと案じる気持ちを半々に感じつつ、白い吐息と共に琥珀を眇め、教会へ*]
/*
うーん……リーザちゃんの、フラグを、
此方が、勘違いでご無理おかけしちゃった感じもして、
何処まで拾ってよかったのか…
だめだめだったら、すみません><。
ト書きだと、気づけるかも、でもだめ〜っぽいけど、
メモだと、とても怪しんでほしそうな…
うーん、うーん…。って悩んで、
全く気付かなかったとなるのも、自分がフラグ仄めかして
いる時だと、さみしくなったりもするので、
一先ず、ト書きで、「??」と思いはしても、
すぐ忘れちゃうかもしれないし、
リーザちゃんの方から何か仄めかしがあれば、
思い出せるかもしれない〜という、両方大丈夫なように…
という、何かあやふやな反応ですみません〜〜〜
[大分前に両親を亡くし親戚に引き取られていった少年は、3年前の深夜、突如として、ひとり宿へ現れた。
最後に見たのは少年のときだったから、彼がディーターだと判るには少し時間を要したけれど、何も聞かずすぐに浴室へ通し、晩に作ったスープの残りを温め直し、顔の傷へ応急処置をするべく薬箱を持ち出した。
その後、ゼルチュルナーの診療所でちゃんとした治療を受けるよう勧めたが、どう答えていたろうか。]
[銀嵐の中、傷を負った状態で歩いてきたのなら相当衰弱しているだろうと、体力が戻るまでここで休めばいい、とは言ったけれど。
そのときから既に3年、ディーターは未だ宿を根城にしている。その立ち振る舞いはさながら宿の住人のようだが、レジーナもそのことについて言及していない。
頼めば手伝いはしてくれているし、ただで居着いている訳でもないのだから、追い出す理由もないのだし。]
ああ、あるよ。
[気づけば自身のカップも空で。
机の上のティーポットを手に取り、それぞれのカップへ注ぐ。]
こりゃ追加で沸かした方がいいかもね。
今日はあったかいけど、気候がいいとそれはそれで喉が乾くんだよねぇ。
[ディーターが物思い>>178に耽っていた事など露知らず、窓の外の青空へ視線を向けた**]
― パン屋 ―
[衣服を取替え、階段を降りた自宅は、毎日不思議な香りがする。
香ばしいパンの香りが、特に朝の間は強いのだが。
加えて、店棚に並ぶ骨董品や精緻な人形達は、微かにアンティークの匂いを漂わせる気がしないで無い事を、良く、良く知っていた]
……まただ。
[卓や椅子の色合いは比較的シック。
壁こそ清潔感あふれる白だが、これで焦茶色をした木目豊かな木造建築でもあろう物なら、パン屋と云うより本格的にアンティークショップに鞍替えすべきだと勝手に考えてる。そんな区切られた空間の中でひとり、目下冬眠中の存在に溜息]
[お客が来て無い事をこれ幸いと、腕枕で夢日和する頭。
擽るようにそ、指先を黒系の髪と遊ばせる。
こんな外見だが、実は唯3歳しか違わない兄弟。の割に両親の血は綺麗に二分されたらしい為に髪と瞳が兄弟で似てない]
兄弟揃って、同じ事と云えば。
どっちゃも親孝行と縁の無い厄介者。か。
……パン屋畳んでないだけマシか。
[古式奥床しい、と云えば堅苦しい感じだが、人形なぞ見れば、微妙に少女趣味的な物を感じないでも無い。家系的にも、情熱がパンより人形に偏る彼を知った時の、両親の微妙な表情。あれの印象はすこぶる覚えが宜しい。
ともあれ、セルピエンテ屋の親子チェーンだか、地味に雪害を厭うてたのか、それとも癖のある厄介な息子達と居辛いのだか、実際の所は兎も角として、両親は離れた村に数年も前から移住済みだ。
進んで親とは顔を突き合せたくない。そんな二人目の息子にとって、唯3歳違うだけの兄との居心地は、比較的悪くはない]
あにぃ。起きろ。
[おにぃと兄貴が混合した様な呼称で、弟が。
ペーター・セルピエンテが、みにぺた君の腕で、冬眠型哺乳類の夢浸る頬を殴った。全く痛くない]
客逃しても、俺しらねーよ?
…ゲルトんとこ行って来るから。
[勝手知り尽くした兄弟関係。流石、何時手を出したのか、今月のカンパーニャ(栗系)を頬張る口にも遠慮がなかった。
空間中の人形から視線を感じた様な感覚がしたので、おすまし顔のレディに、よう、と器用にみにぺた君人形の片腕を上げさせて、手近のテーブルにそれを置いた。
飲食中にも持っていたら、みにぺた君がよごれるではないか!]
― 回想 ―
[あれは一昨年、風花の村に遅い春が訪れた直後。
人手が足らず猫よりはましとの理由で、積もった雪の重みで壊れた柵の修理を手伝わされた。
しかし金槌を持てば、釘ではなく自分の手を打つ。一輪車で木切れを運べば、途中で転んで盛大に散らかす。…要するに散々な結果に終わった。
ゲルトの父が丁寧に怪我の治療をしてくれたものの。ため息混じりに言われた。]
「ヨアヒムは絵筆以外の道具は使うな。
却って皆の仕事が増える。」
[ヴァルターがこれを覚えているかどうかは定かではない。
しかし屋根の修理を断念した判断>>26>>50が的確なことは間違いない。
去年父の診療所を継いだゲルトにも、切り傷や擦り傷、打撲程度の怪我を治療してもらっている。]
―現在・宿の談話室にて―
[3年前、唐突に現れた自分を何も言わずに受け入れてくれた
レジーナには、言葉にこそしないがずっと感謝していた。
治療を勧められれば、おとなしくゲルトの父がいる診療所へと向かったものである。
そのまま何食わぬ顔で居座っている自分を、
嫌な顔一つせず受け入れてくれている。
今となっては、まるで自分の家のように
宿にただいまーと帰ってくるような状態だった。
……村外れにある生まれ育った家は、大雪に潰されて
今はもう、見る影もない。]
女将さんのいれる紅茶はうまいからな。
あぁ、紅茶だけじゃないけどさ。
[レジーナの言葉に笑って返しながら、再び満たされたカップを傾ける。
レジーナにつられるように窓の外に視線を向ければ、
記憶の白い景色とは違う、青色が広がっていた。]
……雪深くなる前に、墓参りに行っておくかなぁ。
[両親が眠る墓は、教会の墓地にある。
思い立ったが吉日とばかりに、立ち上がればレジーナへと声をかけた。]
ちょっくら、行ってくるわ。
[一度部屋へと戻って上着を羽織り、ぶらり、青空の下へ。]
― 幼い頃 ―
[幼い頃は森の中の小さな屋敷>>145が、世界のほぼ全てだった。
母は小さな娘を、森の中だけに囲おうとして――…
外の世界へ行かせるのを嫌ったから。
レジーナやオズワルドや、先生達や……時折遊びに来てくれる
人達の訪いを、どんなに待ちわびていたことか。
母は、娘を想いはしても、抱きしめる人ではなかったから。
黒髪の男の力強い腕とは違う、柔らかくていい匂いがして、
どこかくすぐったいのに、胸がいっぱいになるような、
レジーナの抱っこと笑顔が>>166が、大好きだった。
帰り際にはいつも、「いやいや、まだ帰らないで…っ」と
瞳にいっぱい涙を溜めて我儘を言って、
客人達を困らせていたような記憶がある]
―16年くらい前―
[あれは、確か、5,6歳の時だったか。
長引く流行性感冒の後、高い熱が治まらず。
往診に来てくれた医師の提案で、暫く入院することになった。
黒髪の男は、親友の医師の診断を疑うはずもなく、
母も、診療所と家からは出さない、という条件の保証に頷き。
熱に魘されることと、家から離れての心細さに、
最初は、早く帰りたいと泣いていたけれど。
ゲルトも自分も、金に近い髪の色の為か、
並ぶとまるで、兄妹のようだと笑ったのは、医師だったか]
―16年くらい前―
[ずっと一人だったから、兄妹というのが、とても嬉しくて。
おそるおそる、「お兄ちゃん」と呼んでみた。
熱でふらつく身体と舌たらずの口調に、
ゲルトお兄ちゃん……ゲルト兄……ルゥ兄と、
幼い声での呼び名は、段々短縮されて。
最後の頃には、かまってほしくてゲルトの後を付いて回り、
今度は、帰りたくないと、ぽろぽろ泣いて。
……やっぱり、困らせてばかりいたような気がする。
今思えば、幼い頃の自分は、本当に何も知らず、
ただ、甘えてばかりの我儘な子どもだったから……]
―宿→墓地―
[さくさくと雪を踏み鳴らしながら向かった先は、
教会裏手にある墓地。
端にある、小さな墓が両親の眠る場所だった。
そっと手を伸ばし、降り積もった雪を払う。]
……花かなんか、持ってくるべきなんかねぇ。
[不精者な男は、いつも墓に来てからそれに思い当たるのだが。]
[墓の手入れをして、手を合わせていると、森から小気味よい音が響いてきた。
薪を割る音であるのは、すぐにわかる。
その要領の良い音に感心しながら、音のする方へと歩を向けた。]
おう。相変わらず精が出るというか。
とてもシスターの仕事とは思えねぇな。
[予想通り、フリーデルの姿を見かければ>>179
苦笑い混じりに声をかけた。*]
― 墓地近くの森 ―
よし、このぐらいでいいだろう。
[さわやかな労働を満喫し、斧を置く。
地面に横たわる木をひょいひょいと台車に並べ、がらがらと押す森の小道]
この村で薪作りは死活問題だからな。
シスターだからといって、甘えてはおられんさ。
どうだい、一本持っていくかい?
この樫の木はよく燃えるぞ。
[ぺちっと台車の木材を叩いて、
シスターというにはいささか凶暴な笑みを浮かべた]
― 10年前のある日/宿屋 ―
――― レジーナ…きれい…。
あのね、あのね…絵本のお姫様みたい!
[さらに大きくなれば。流石に母も、娘を家だけに閉じ込めて
おけず、時折は、男が村に伴うのを許すようになり。
花嫁の前後で花を蒔く子ども役に、
選んでくれたのは、レジーナだったか、オズワルドだったか。
結婚式――というのが、どういうものかは、よく分かっていなかったけれど、何よりも大好きな二人が、とても幸せそうで。
歳よりも若く見えるレジーナが、37歳のお姫様だった>>146と後で知ったが、本当に輝くように美しく見えて。
そう笑顔で告げた時だったか]
いや、薪が必要になれば自分でやるけどな。
なんつーか、こう。
流石、逞しいもんだな。
[感心したように頷き、まじまじと聖職に就いた幼馴染みを見つめる。
軍人になったと聞いた時は納得したものだが、
それがシスターになったと聞いて、とても吃驚したものだ。
……今となっては、その姿も見慣れたものだが。]
― 10年前のある日/宿屋 ―
[ペーター>>125の声が聴こえて。
“適齢期”の意味は、分からぬまでも、自分の好きな人達に、
何か失礼なこと言った!という空気は読めた。
その後の痛がる様子>>126に、内心で、ちょっぴり、
溜飲の下がったのは、内緒。大人ぶって頼んだ珈琲の苦さに、
砂糖とミルクを要求する様>>126に]
―――…うふふ。
[やっぱり、子どもっぽい、と。2歳しか違わない、
自分のことは棚上げして、思わず笑ってしまった。
確かに、ちょっぴり失礼だったのは認めるが、
レジーナ達への失礼な言葉と、お相子だと思っていたので、
何か言われたとしても、ぷい、とそっぽを向いて。
その後の関係は――さて、どうなったのだったか。]
[再び、家主>>170が外へと姿を見せたのは。
玄関先の雪を綺麗に片付け、家の周囲の屋根より落とした雪の山を簡単に片付けた頃か。]
気にしなくていいのに。
……いつもありがとう、頂きます。
[おすそ分けとして渡される、布で包まれた鹿肉とドライアプリコットの瓶を受け取る。
引き篭もりがちな冬だけの住人を何かと気にかけ、手伝おうとするたびに渡されるお礼を最初の内こそ断っていた。
けれど、結局いつも自分が引いて受け取る事になるので、今では素直に受け取る事にしている。]
今度、お返しに林檎のコンポート持ってきますね。
[そこからお返し合戦に発展するのも、ここ数年のいつもの事だった。]
なに遠慮するな。
私とお前の中じゃないか、はははっ。
[思い返せば目の前の青年が両親を亡くしてこの村を出るまでは、
よく森や村の中を散策して回ったものだった。
嫌がるディーターに冬眠中の蛇を投げつけたり、
嫌がるディーターを川の中に引きずり込んだり、
嫌がるディーターと村長の家に忍び込んでは置き去りにして、
それはそれは微笑ましく懐かしい思い出が胸によぎる]
しかしお前もいい年なんだし、
嫁の一人や二人、誰かいないのか?
幼馴染として、このまま男やもめで終わるのではないかと心配だぞ。
[ばんばんっと勢いよく、ディーターの背中を叩く。
子供の頃と変わらぬ風景がそこにあった]
―現在/ 回想・了―
[子どもの頃のあれそれは、気のせいだったと思おうか、
うん、そうしようとかと、宿では接しようとしているものの。
ただ、一度離れた村に戻り、
月日と共に、彼の身体のことを悟るのにつれて。
みにぺた君(命名者に色々疑問)を腕に抱く姿が、
不覚にも可愛いと、殴られてもおかしくなさそうな
思考を思ったことが無いわけでもなく。
だからこそ、撫でやすい位置にある頭と、
細いままの身体に、ふと、彼の内心を想うこともある]
[いずれにしても、一つだけ確かなのは――…。
レジーナとオズワルドの結婚式が。
数日後の悲劇とそれに続く日々など何も知らず、
ただ、ふわふわのドレスを着て、二人の幸せを心から願って、
一生懸命にお花を降らせたあの日が。
自分の人生でも、一番幸せな日だった、ということだけ*]
[兄が起き様が寝汚かろうが、また溜息を吐いて。
店側の、陳列されたパンの個数を確認。足りない物があれば、奥の厨房を確認して、在庫あらば表へ運んでくる。
野菜やハムを挟む、パニーニ系もお手の物。身体の調子が良い日には朝からでも手伝える]
[何しろ、まともな働き口候補がこの位しか無いのだ]
[肉体的問題で、工事作業、運搬作業、不可。
知能的問題で、役所仕事、図書仕事、難あり。
外見的問題で、村外への出稼ぎ類、絶対不可。
村の
行き着く先、実家の手伝い、なので。
そう云えば、3年前から続く、アレの切欠もそんな店番の時の事だった]
/*カタリナさん、回想しすぎです。
しないように気を付けてるのに><。
でも、リザちゃんかジムゾンさんがいらっしゃらないと、
リアルタイムは進まないし、
あとは、ゲルトさんとの1年まえの回想だけだから、
もちょっと…すみません><。
[銀嵐で両親共に無くして、都会に引き取られた別れが17年前。
丁度当時6歳の自分だが、大体13歳の見た目でも、あちらは面影を完全に記憶していたらしいから]
[首を傾げるその姿に、"面倒な事"を云いたく無い。そう思わず考えていた。
厄介な事を正直に話して、面倒な視線を受ける事が、嫌だから]
[ならば、それこそ彼が助け舟を出してくれたのだし。
長男から随分年離れた弟がいる、と両親を勝手にマメな夫婦に仕立て上げれば良い物を]
/*とりあえず、十六夜ぺたくんが可愛すぎたのと、
ペタ君→れじさんに回想つながりあったので、
いいっぽい、と回想つながりで、
なにやら、振って、すみません……。
何もなかったら、何もないでOKなので。
[外見年齢相応で、素直で利発そうな、ぶりっ子スマイルをニコッ、と即興で作り]
ねえ、お兄さん始めましての人だよね。
パパのお友達なの?
旅人さんなのかな? おーい、お客さんだよパパー!!
[…我が兄、オットーが無慈悲な鉄槌と容赦なき制裁も辞さない構えなら。
その日は間違いなく、兄弟間戦争へと発展した事だろう…*]
/*
フリーデルかっこいいよフリーデル
今回は割と平均年齢高めなんだなあ。
精神が安定しきって居ない年齢って事で10代にしたけど、僕ももう少し上にすればよかったかな。
いやそうだけどさ!!
[フリーデルの言葉>>216に、やはり
目の前の相手が聖職にあることが実感がわかなくなってしまう。
幼い頃は一緒に遊んだと言えば聞こえはいいが、
悪ガキだった自分以上にやんちゃだったこの女性に
いつも振り回されていたものである。
特に村長の家に置き去りにされた時は
村長が帰宅した時、見つからないようタンスの中に隠れて
大変だったものである。]
いい年って、お前だってそう変わらないだろう。
まぁ、シスターになっちまえば、そんな心配はいらないんだろうが。
そんな相手がいれば、村に戻ってのんびりなんてしていないさ。
[フリーデルの痛烈な言葉にも、肩を竦めて笑うのだった。]
あ、あんたもそう思う?
あたしも我ながら美味いと思ってたんだよねぇ。
何も特別な材料は使ってないんだけど、熟練の技ってやつかねぇ、はは。
[褒められれば>>203、嬉しそうに笑みを浮かべて。]
あぁ、行ってらっしゃい。
今の時期は暗くなるのが早いから、あんまり遅くまでウロウロするんじゃないよ。
[「墓参りに」と食堂を後にするディーターを見送り、自身も食器を下げようと、ディーターに遅れて席を立つ。]
……………………
…………墓参り、か。
あんたの命日も……そろそろだったよね。
[首元の革紐に触れる。
服の下から覗く小さな光に、先に付いているものが宝石である事は伺い知れて。]
ねえ、オズ。
あたし、このままでいいのかねぇ。
何だか騙してるみたいで、後ろめたいんだ。
あたしは純粋な好意であの子を宿に置いてるんじゃない。
あたしは、――――を欲しがってるだけなんだ。
[もういない夫を呼んでも、返事があるわけもなく。
静かになった食堂で、ひとり、溜息をついた。]
― ただの噂話 ―
[ローゼンハイムには及ばないが、
村長職を務める位はこの村に長く根付いているラヴィーネの家。
独身を貫く姿は様々な憶測を呼んだ。
肉体的か精神的に問題があるのではないか。
実は街に妻子がいるのではないかとも。
案外村の誰かに気があったのでは。
そんな様々な噂が流れている事は知っていた。
真実は自分だけが知っていればいい。
10年前にレジーナとオズワルドの結婚式で
カチカチのままスピーチしたり、心から祝福したのは事実だった]
女に年のことを言うなんて、デリカシーのないやつだな。
ディーターだから許してやるが、
他の男だったら明日はないところだったぞ。
[まさに呵呵大笑。
性別を間違って生まれたとしか思えない声で女は笑う]
いい女を見つけたら遠慮せずに、がつんといけよ。
男は度胸だ。
[肩をすくめる幼馴染へ殴りだこのある拳をグッと見せる。
幼少の頃を共に過ごした幼馴染だからこそ、
早く幸せを掴んで欲しいと願わずにはいられなかった]
―雪道―
[アルビンへと簡単に別れを告げ。
また橇を引いて雪の村内を歩き出す。]
そろそろ、宿に一度顔を出そうかな。
[まさか自分とカタリナ以外の従業員が全員村を出てしまったとは夢にも思わず、足取りはのんびりしたもの。]
―宿―
……?
おはようございます。
[いつもより人の気配を感じない宿の様子に、少し首を傾げ。
裏口の横に橇を置いて、宿の中へと声をかける。]
暢気に絵だけ描いていればいいなんて―――…、
[それは遠ざかりつつ放った言葉。
聞こえているかどうかあやしく、聞かせるつもりもない。
クララも、祖父が亡くなるまでは似たようなものだった。
ろくに図書館から出ようともせず、図書館仕事の手伝いの合間に本ばっかり読んで――、
空想の世界に自分を浸らせ続けながら時を過ごしていた。
祖父が亡くなって、ひとりになって。
でも家族のいる街へ戻るという選択肢はとりたくなかったから、
ひとりでも生活できるように頑張っている。
前の冬であればなんとも思わなかったであろうヨアヒムの一挙動に複雑な気分を味わいつつ、
階段を上っていくのであった]
―3年前―
[訪れたパン屋で見かけた、旧友の弟にそっくりな姿。
だが、それは年月を経ても記憶と変わらぬ姿で。
戸惑っていると、彼の口から思いもよらぬ言葉が出た。>>221]
……ぱ、パパぁ!?
ちょっと待て、おいオットーひょっとして
もうこんな大きな子供がいるのか!?
[ついつい、パン屋の中で素っ頓狂な声を上げたのだった。]
―現在・教会近くの森で―
先に年のことを言ったのは、そっちじゃねぇか。
[相変わらずな様子のフリーデルの言葉>>227に笑いながらも。
気を遣わずにすむ相手なのは確かであり、
この上ない話相手でもあった。]
いい女を見つけるったって、なかなかなぁ……。
そういうお前は、いい男なんていくらでもいただろうに。
なんだって修道服なんて着ることになったんだ。
[ちらり、視線を向けた先に突き出されたのは、逞しい握りだこ。]
おめでとう。
でも私からはこれ以上は言わないよ。
お前はまだか、っていい加減聞き飽きたからね。
[村中で見守っていた2人の結婚式を祝わない者はいない。
だが彼らより年上で、更に独身の自分にはこちらに
矛先が向かない様にする方にも心を砕かなければいけない]
レジーナより良く出来た奇特な女性がいたら
紹介してくれ。
この際年齢は選り好みはせんよ。
[砂糖菓子に温めた蜂蜜をぶっかけたように
溶け切った顔をしている新郎にそう声を掛けて。
門出を祝って叩いた手は、数日後祈りを奉げる形へと
変わるなど、知る筈もなかった]
銀嵐か……。
[予期せぬ銀の嵐はこの村から様々なものを奪い去った。
悲劇と共に、自分を茶化す声も消え。
今では時折訪れる村外の人間が、独身で過ごす村長に
軽く疑問を持つのみだった*]
――っと、この声は……
[ディーターとほぼ入れ違いだったろうか、耳慣れた従業員の声>>229に、ぱたぱたと玄関へ向かう。]
おはよう、ヤコブ。
[見たところ、下山の用意を整えているようでもなく。
ほうっと安心したように息をついた。]
/*
ぺーたーがひどい(注:褒めてる)
しかしもうこれ人手として頼れるのヤコブかディーターくらいのものじゃないですかー
リントヴルムさーん!!
神様以上にいい男がいないのだから仕方ない。
[ふふんと笑い、違う?と続けて]
ちょっと年下だが、クララやカタリナなんかどうだ?
二人とも可愛いし、気立てもいい。
[村の女性の名前を二人ほど上げて、にやにやと幼馴染を見る。
この男の胸に裡にくすぶる傷も、
あの二人のようなよい娘ならいつか癒してくれるに違いない]
もしや、リーザが好みとかいうのではないだろうな?
それだけは許さんぞ。
神様ってなぁ、そんないい男なんかねぇ。
俺にゃよくわかんねぇよ。
[フリーデルの言葉>>240に頭を掻きつつ。
続く言葉には、軽く肩を竦めた。]
俺がどうってより、相手がどう思ってくれてるか、だろ。
ちぃっとばかし、年も離れてるしな。
……ま、リーザほどではないが。
[かわいいリーザに下手なことをしたら、きっと
幼い頃以上に容赦の無い制裁が加えられるのだろう。]
………………俺も、命は惜しい。
[思わず、一歩後ずさって呟いた。]
― パン屋 ―
[腕に頭を沈めて、その寝姿は身じろぎ一つしない。
寝息は安らかで落ち着いている。
ふわふわと微睡む意識は過去へと向かい。
みにぺた君と呼ばれている一つの人形を思考錯誤していた日々の夢を見ている。
その時の彼はペーターが楽しんでくれればいい、笑ってくれたらいいと、そう想って作っていた。
普段から何かと行動が制限されがちな弟にお願いされたのが嬉して、毎日仕事に追われていようがなんだろうが、唯一無二の傑作を作るとばかりに気合を込めた人形は後にも先にもないだろう。
完成後、暫く疲労で腕が上がらなくなったのも悪くない思い出]
……ん? あぁ、おはようー。
[少年から大人へ変わり始めようかという微妙な境界線に佇む兄弟の声>>200に覚醒を促されて、夢の中からゆるゆると帰還する冬眠型の兄。
ぽかぽかと本気ではない力でみにぺた君で頬を叩いている弟の姿は微笑ましい、だが笑ってはいけないと表情筋の緊張を保ちつつ口を開く]
今日もよく寝てしまったが…。客が来てないなら問題はない。
むしろ明日への英気を養っているから推奨されるべき行いじゃないだろうか?
[性質の悪いことに割と本心からそう思っている。
お気楽せいで3歳下の弟にいらぬ苦労をかけている気がしないでもない]
そうか、ゲルトさんの所か。
忘れ物と無理はするな。
あとパンを食うなら椅子に座らないと行儀が悪い。
[と軽くたしなめて。
体調の良し悪しは聞いて欲しくなさそうな空気を適当に察して聞く事もない]
…ん? あぁ、おはようー。
[少年から大人へ変わり始めようかという微妙な境界線に佇む兄弟の声>>200に覚醒を促されて、夢の中からゆるゆると帰還する、冬眠型の兄。
ぽかぽかと本気ではない力でみにぺた君に頬を叩かせている弟の姿は微笑ましい、だが笑ってはいけないと表情筋の緊張を保ちつつ口を開く]
今日もよく寝てしまったが…。客が来てないなら問題はない。
むしろ明日への英気を養っているから推奨されるべき行いじゃないだろうか?
[性質の悪いことに割と本心からそう思っている。
お気楽なせいで3歳下の弟にいらぬ苦労をかけている気がしないでもない]
そうか、ゲルトさんの所か。
忘れ物と無理はするな。
あとパンを食うなら椅子に座らないと行儀が悪い。
[と軽くたしなめて。
体調の良し悪しは聞いて欲しくなさそうな空気を適当に察して聞く事もない]
この私は惚れるくらいだぞ。
いい男に決まっているだろう。
[不遜な奴だなぁと、
高速デコピンを繰り出そうと手を伸ばす]
女は年上の男に弱いもんだ。
男の包容力とやらで落としてしまえ。
[リーザが目的でないと知れば少しばかり息を吐き]
……お前を始末せずに済んだことを、
主に感謝せねばいかんな。アーメン。
[大仰な仕草で胸の前で十字を切った]
[ヤコブが普段のように確認>>243の様子を見せると、「そうだよ」と頷いて見せる。]
ああ、他の子達は……
皆、急用だとかで山を降りちまったよ。
残ってるのはあんたと……まだ来てないけど、カタリナだけさ。
[理由は、推測しようとせずともできてしまうものの、口には出さない。
本当の急用かもしれないのだし。]
お客さんも殆ど帰っちまった。
ディーターとヨアヒムは今も居るけど……
だから、折角来てもらって悪いけど、あんまし頼む事はないかもねぇ。
あらっ、嬉しいねえ!
大好物なんだよ。
おやつの時間にはケーキでも焼いて、一緒に添えようかね。
[林檎のコンポートを見せられれば、ぱぁっと顔を輝かせた。
年は重ねてもやはり女性、お菓子は大好物なのだ。]
うんっ!どこに飾るかはクララさんに任せる。
よろしくねー。
[片付けに男手が必要なら手伝う…と言える甲斐性があればいいのだろうけど。
我ながら期待できないことはよーく理解しているから、それは言葉にせず飲み込んだ。]
えへへ。でしょでしょ!
この画家は女性なんだって。男の僕にはとっても描けない、繊細で優美な絵だね。
[クララの賛辞を聞いて、自分が誉められたみたいな歓声をあげる。
不思議なことに青年は、絵の描き手への嫉妬心を持たない。絵に対するときは、まるで熱心なファンと同じ目で鑑賞し、素直に愛でるのだった。]
[クララが”暢気すぎるの。”の直後に放った言葉は聞こえていなかった。
例え耳に入ったとしても、その忠告を深く受け止め、性格を改善しようとはしないだろうが。
祖父を亡くしたクララと。
まだ自分を守ってくれる母親が存在し、その死を想像すらできない青年とでは、置かれた環境が違いすぎるのも、原因の一端だろう。
有り体に言えば。
青年は一応年齢と体は大人として認められるものであっても、その心はまだ親離れしていない雛同然だった。]
?
ううん、お手伝いするのは当たり前のことだから
[数年前から少女が教会で暮らしている事は村の住人であれば皆が知っている筈だ。>>195
少女は厄介になっている身。少女に何か出来る事があれば神父やシスターの仕事の手伝いをしようとした。
その事をふたりがどう思っているかは少女には分からない。
ただ、手伝いをするのは当然だと受け答えをしては、
少女は羊乳の瓶を受け取ろうとした。
たった1本だけ渡されると、そんな気遣いは不要だとばかりに、
「リズ、もっと運べるよ?」と少女は羊飼いを見上げた。
けれども、白い犬がコートのポケットに鼻を押し付けるような仕草をすれば、
きゃっと小さな悲鳴をあげて逃げ出した。]
[クララとは、その後も二・三話を交わしただろうか。]
じゃあ、絵を飾るって決まったんだから。
張り切って完成させないと、ね。
クララさん、画集見せてくれてありがとー。
[画集を堪能すると、適当なタイミングで再び図書館から出て、絵の続きに取り掛かるだろう。]
[ニクスは無邪気に少女を追いかけて来たかもしれない。
羊飼いの視線には気付かずに、
落とさない様に牛乳瓶を両手で持ちながら少女は教会へと駆ける。
一足先に羊飼いより早く教会へと到着しただろうか。
開けようと教会の大きな扉に手を掛ける、
その前に一瞬ちらりと後ろを振り向いた。]
カタリナとニクスは仲が良いね?
いいな……、……。
[肩越しに羊飼いと白い犬と姿が見える。
仲睦まじい姿にほぅと溜息をつく。
少女は1匹の小鳥の思い出していた。]
そりゃ、ごちそうさま。
っとと、こんな話、他の人に聞かれたら怒られそうだな。
[シスターのデコピンが伸びてくれば、慌てて口を噤む。]
男の包容力ったってなぁ。
俺なんか、端から見てりゃ遊び暮らしているようなもんだろ。
どこをどう見たら包容力があるってんだ。
[普段のディーターは、一日の大半を宿で過ごし
時折都会と書類のやりとりをするだけで、あとはのんびりと暮らしている。
部屋を訪れたことがある者は、本が置かれていたり、何か書き物をしている痕跡を見たことがあるかもしれないが、大半の者には遊び暮らしているようにしか見えないであろう。]
[少女が小鳥を飼っていた事は、神父やシスターだけでは無くて、
羊飼いも知っていたかも知れない。
少女が小鳥が大好きだった。
鳥かごを抱える姿を目にしていた村人は多いだろう。
にこり。羊飼いと白い犬にひとつ笑って背中を向ける。
教会の大きな扉を手で押し開けながら、中にいる人の名前を呼ぶ。]
ジムゾン、
カタリナがミルクを届けに来たって。
[少女特有の高い声が教会へと響いただろう。*]
神父様に聞かれたら叱られてしまうな。
うむ。ディーターと話していると、つい口が緩んでしまう。
気をつけねば。
[逃げられ、つまらなそうに手を下ろす]
まあそれもそうだ。
すまん、無理を言ったようだ。
[はははと愉快そうに笑う]
― 回想・10年前 ―
[あれは風花の村の教会にやってきて間もない頃だった。
あの日もこんな風に雪が降っていた。
空からふぅわりと降ってくる雪の華を、戯れにつかまえようとしながら早朝の教会に。
教会の扉の前につくと、古ぼけた鍵束から扉を開ける鍵を探し出そうとするが、氷のように冷え切った鍵束から目的の鍵を選別するのは至難のわざ。
しばらくカチャカチャ鍵の音を鳴らしていた。]
……っと。
[しゃりんと音を鳴らして、鍵束は降り積もったばかりの柔らかい雪の中に落ちていった。
慌てて拾おうとしたそのとき、さっきまでは気が付かなかったとあるものに気が付いた。
降り積もった雪の塊かと思っていたが、よくよく見ると、それは薄い灰色の毛布の塊。雪に同化しているかのように隠されていた。
触れてみると、ほのかに温かかい。]
[毛布の中には。]
……どうして、こんなことが。
[ほっぺたを真っ赤にしたかわいらしい赤子が眠っていた。
今はまだあたたかい。
だが、こんな雪の中ではあっという間に凍え死んでしまうだろう。]
[過去の騒ぎから意識を現実に戻すと、冬眠型の兄は夢の穴倉から這い出ていた>>244]
店主が寝てるから客も遠慮して寄り付かないんだろ。
もう何日分の英気がチャージされてるか、俺は数えた事ないからな。
後あにぃ、いちいちるっせえ。
[忘れ物する年でもないし、今更お行儀を説かれた所で如何しろと。
下手打てば母親より母親らしい小言に、片眉顰めてみにぺた君を片腕にした。
これまでの間に、既に表に並ぶパンの点検は完了済みだが。
なちゅらるに自分そっくりの人形を持つ事に対する感覚が麻痺している事に、村の誰かは気づいているだろう。兄が表情筋と絶妙な綱引きしてたのも知らぬが仏]
まあ、でも実際、当分は客の見込み薄いかもな。
妙な噂もあるから村離れるぽい奴もいるみたいだし。
[かと云え、だからと兄の英気を充填させるのは、気分が赦さないのだが]
まあ、何だかんだで結構残りそうだけどさ。
この村、宛ての無い奴、多いし。
[ぽつりと零した言葉は、事実の認識なのか若干の達観なのか。
帰りは寄り道してくかも。そんな言い置きを最後に残して、パン屋玄関に取り付けられた、小振りな鈴音は音を立てた*]
[だが、結局10年経った今も、当時赤子だった少女は、リーザは教会にいる。
神に仕える己が、まさか赤子を育てることになろうとは。]
もう他人とは深く関わるまいと、そう思っていたはずなんですけどね……。
[だが、これも神が与えたもうた何かの試練なのかもしれない。
もしくは、あのとき、大切な者に何もすることのできなかった自分への罰か。
どちらでもいい。
神父は与えられた役割を全うしようとするだけなのだから。]
― 回想・了 ―
― 一年前・ゲルトが村に戻ってきた日 ―
[「父親」が戻らず、8年前に母と村を出た少女>>145は、
その2年後、15歳で医師に引き取られ、村に戻った。
やせ細り、何かに怯える瞳で、暫くは誰との面会も拒み。
かつてのような天真爛漫さや、泣き虫だった頃の面影はなく。
ただ、ゆっくりゆっくりと流れる、小さな村の変わらぬ時間と
案じた医師が与えた白い犬や、周囲の人達との関わりの中で。
少しずつ、話すようになり、微笑むようになり]
[そうして――…去年。
村人が獣に襲われかけたという噂>>55の後。
ヴァルターがシモンを助けた時>>79のように、
猟銃を持つ者は、被害の調査や自警の為に動きだし。
その一員でもあった、ゲルトの父の医師の遺体が、
村はずれの森に近い道で、雪降る明け方に発見されたと聞く。
死因は心臓麻痺ではないか、とのことで。訃報を受けて
村に戻ったゲルトを待って、葬儀が行われたのだったか]
も、もちろん冗談だぞ。
リーザにちょっかいかけでもしたら、
お前だけでなく神父様にまで怒られそうだ。
[鋭い視線が向けられれば、数歩後ずさる。
話しやすい相手だけにからかうのも楽しいのだが、
その分見返りが怖くて困ったものである。]
妹にするにゃ、良さそうだけどな。
いい子じゃないか。
[時折、フリーデルの手伝いをしている姿を見かけることを思い出し。
ふと、表情を綻ばせるのだった。]
[視線はまだ険しいまま、じいっと見つめて]
……今日のところは、信用しておいてやろう。
だがもし―――…
[これ以降の発言は閲覧削除されました]
あの子を知って一年ほどでしかないが、
わがままの一つも言わず本当に良い子だ。
いささかいい子すぎるところが、不安なくらいだよ。
[ほころばせる幼馴染とは反対に、女は瞳を伏せる。
もっと年相応の子供のように、わがままいっぱいに振舞っても良いのに、と。
手伝いを買って出る少女に、わずかに胸が痛んだ]
― 3年前の冬 ―
[この日、厨房で新しいパンの試作にしていると店番を弟に任せたのが間違えだったのかもしれない。
もくもくと作業中、パパと呼ぶ声は兄弟のもので、一体全体どうしたものかと店に顔を出した。
最初、誰かわからなかったのでディーターに対して変な顔になったと思う。
しかし、続く言葉は紛れもない親しみからくる驚きが込められていることに気がつき。
赤毛で、数少ない同じ年頃の、久しぶりに会う相手、あと全く遠慮のない…それは年の近い、幼馴染み以外に該当者はおらず]
ああ、ディーか…見ないうちに男前になったな?
パパ?両親にもこのまま独身でいるんじゃないかと心配されて……あ、話が違うか。
そこで猫を被っている、ちっこいのは弟のペーターだ。
常識に考えて、私に大きな子供がいるわけないだろう?
[人形を作っているのは世間から見ても変人の分類だろうという自覚があり、年齢的にアウトだろうと言外に匂わせる。
その日から数日間、我が弟ペーターに好き嫌いを無くそうか?作戦なる深淵で華麗な計画が実行に移されることとなる。
何回目になるかは分からない兄弟間戦争はこうして始まったのだ]
ああ。
まぁ、たまたま皆の用事が重なっちまったんだろうね。
もしかしたら、皆都会からここに来て間もなかったから、仕事の過酷さに音を上げちゃったのかもね?
[ヤコブの反応からして>>266、新緑の村の噂は知らないとみたか。
あくまで噂だし不安がらせるのも良くないかと、大げさに肩をすくめてみせた。]
そっか、カタリナは来るんだね。良かった。
あの子は宿の看板娘だし、いないと寂しいからね。
お客さん達は……もう少し長く宿泊する予定だったんだけどね。
ま、急用じゃ、しゃーないよ。
[言葉を詰まらせる様子に苦笑する。
直接聞かなくとも、普段の姿を見ていれば、あまり人と接するのは得意ではないのだろう、と思われるから。]
勿論、こっちから誘おうと思ってたくらいさ。
まあ、そんな程度じゃコンポートのお礼にはならないけどさ。
いやー助かるよ、ありがとねぇ。
[一仕事終えた従業員に飯を振舞うのは、いつものこと。
おやつの時間に彼らを誘って手作りのお菓子を振舞うのも、いつものこと。
なのでおやつに誘ったところで、レジーナ的には“お礼”にはならないのだった。]
あ、あぁ。大丈夫だって……。
[フリーデルの言葉>>271に、幼い頃の記憶を呼び起こされ
僅かに怯えの表情が浮かぶ。
最も、こんなやりとりが出来るのも、相手が気心が知れた故である。]
わがままを言わない子供、ねぇ。
子供は子供なりに、気を遣ってんだろ。
俺だって、親戚の家にいた頃は、そりゃあ大人しいもんだったぞ。
[都会での暮らしについては滅多に口にはしないが。
それでも、僅かに言葉が零れる。]
……そのうち、甘えてくれるようになるといいな。
[幼馴染が瞳を伏せるのを見れば、静かに声をかけるのだった。]
―教会―
…ああ。
ニクスは…ただの犬じゃない、から。
[一足先を駆ける少女の背>>253を、微笑ましく見ていると、
扉に手を掛け、振り向きざまの溜息に。
老医師がニクスを与えてくれた事情>>268を思い出し、
微かにつらそうな表情を浮かべるも、それは一瞬で]
………?
[いいな…と何処かうらやまし気なような響きを帯びた、
リーザの言い>>253に。少女の内心は知れず、
ただ、いつだったか鳥籠を抱える姿を見た気がしたから>>256、
少女にも、人間以外の友があるのでは…と、ふっと思うも。
笑みの後、神父を呼ぶ少女の背に、意識をそちらへ向け、
神父の応えを待った*]
― 現在・教会の一室 ―
[ぱちり、と炎が燃える一際大きな音が聞こえて、我に返った。
自分はどれほどの間物思いに耽っていたのか。]
シスターは……ああ、また薪を調達しに行ってくれたのかな。
[昨年からやってきたシスターは非常に頼もしい存在だった。
女性に対して適切な褒め言葉とも思えないのだが、そう思ってしまうのだからしかたない。
ちょっと間違うと、時々こわ…
いや、なんでもない。
彼女がやってきてから教会が明るくなった気がする。
それは確かなこと。]
まあなあ……。
仕方ないのかもしれないが……。
子供は急いて大人になることはないと思うのだよ。
[ふぅ…とため息をひとつはいて]
そうだな。
あの子がいたずらでもしてくれるようになるといいんだがな。
[自分たちの子供の頃のようにとはいかないが…とは、
胸の内で続けて苦く笑った]
― ゼルチュルナー診療所 ―
[寒い。やはり暖かい目とは云え、雪季節は肌寒い。
細身な子供の身体だから、芯に冷気が届き易いのだ。口許を篭らせた両手に息を吹き掛けながら、行き慣れた診療所の扉に手を]
……この時間は、宿だよな
[訪問を知らせると同時に、中の様子を窺う。
この診療所を訪れ出してからこの方、気にしているのだ。
医者以外にもいる、ここの住人が応対に出るか]
[2歳年下の、一応幼馴染ではある少女。
昔は、若干複雑そうな家庭事情など露知りもせず。
元気で明るい、比較的、当時のペーター少年には好みな感じの女の子、と云う印象だった。
珈琲の味に笑われて、軽く眉を寄せたら、ぷい、とそっぽを向かれて軽く頬を膨らませたのだったか>>214]
[その後の10年は、以前と比べて疎遠になった方だが。
カタリナには限らない。比較的、村全体から疎遠がちになった気がする]
[とは言え、唯ひとつだけ逆に、村で今まで以上に親密な関係となってしまったお医者さんのお家に住んでいる以上、顔を合わせる機会は必然と多いほうだが。
避けてる訳ではない。
だけど昔の様に気軽に合わせられる顔ではないからその姿を気にしてしまう。
冷たい息を吐き出して、診療所の扉を開けた。
二代目である、己の主治医さんが既にいるだろう、と今日もその顔を覗かせる]
はーい、一番いい所に飾ったげる。
[相手がヨアヒムでなければ、「手伝う」と言ってくれる甲斐性を期待したのだけれど、
言わぬが花とばかりに口をつぐんだまま。>>248
一昨年、だったか、柵の修理を手伝おうとして、
診療所の医師の仕事を増やしてしまった話>>201も聞いたことがあったし]
へー……女性なんだ、この人。
――あっ、この絵もいい! 夕陽が、絵なのに眩しくて。
[まるで自分が褒められているかのように喜ぶヨアヒム。
絵描きとは皆こういうものなのだろうか。
分からないけれど、今はただ、思ったことを口にすることにつとめた。
そうしてしばらくの間、画集の中に広がる色んな世界を堪能した後]
―3年前の冬―
[久々に見た幼馴染みの顔は、懐かしい面影があるものだった。>>272
その遠慮のない言葉もまた懐かしく、苦笑いを浮かべて返す。]
なかなか貫禄がついただろ。
そういうお前は相変わらずだが……。
[パパと言っていた少年が幼馴染みの弟と知れば、
そうなのか……と僅かに目を瞬かせた。]
……兄弟ともに変わりないようだな。
[変わらなさすぎだ、という突っ込みは心の中で飲み込んだ。]
いや、もう俺がいない間にいったい何があったのかと……
相当吃驚したんだからな……。
[よもやこれが兄弟間戦争の引き金になったとは思いもよらず。
懐かしい二人の姿に、改めて村に戻ってきたのだと実感するのだった。*]
―現在・教会近くの森―
あの子が悪戯かぁ。
じゃ、一肌脱いで、あれこれ悪さを教えてくればいいんかな。
[にやり、幼い頃の悪戯小僧のような表情を浮かべる。
もっとも、腕白ぶりでは目の前の修道女には勝てない気もする。]
それ、教会まで運ぶんなら、手伝おうか?
……もっとも、俺の手なんざ借りる必要もないかもしれんが。
[通常ならば、女性に力仕事をさせるよりは自分がと申し出るところなのだが。
相手が相手だけに、遠慮がちに声をかけるのだった。]
私が教えると神父様に迷惑をかけてしまうだろうから、
ほどほどの悪戯を教えてやってくれ。
[さんざん腕白しては叱られまくった過去を思い出し、
苦笑しながら幼馴染へと頭を下げた]
手伝ってくれるなら助かるな。
調子に乗って切りすぎた。
[よろしく頼むと、差し出す台車。
自分は斧だけを肩に担いで、にっこり]
[しかしパンの耳入り袋を差し出された途端、ふにゃりと頬を緩める。]
使うっていうか。ご飯みたいなもん?
宿屋で朝食用意されるまえから描き始めたから。
図書館ってさ、朝日を受けると凄く綺麗なんだよ!
クララのお爺さんは、いいとこに図書館開いていたよね、ほんと。
[まだおなか減ってるから描きながら食べるーと袋を受け取り、絵の道具一式と外に出ると、すぐに絵に取り掛かった。]
― 回想・1年前 ―
[20歳で学校を卒業した後、そのまま街の病院に勤めていた。
最初の頃は数日とは言え夏の休みに帰省をしてはいたけども、ここ5年は仕事の忙しさも有り、帰省の足も遠ざかっていた。
そんな所へ突然の訃報。
久しぶりの帰省。
そして、久しぶりの対面は、棺桶の中と外、別れた世界。
医者の不養生を地で行くなよ、と思わず心の中でぼやいた。]
ほどほどの悪戯ね。了解。
[まさか許可が出るとは思わなかったが、
子供は子供らしく遊ぶのが一番とも考える故に
機会があれば一緒に遊ぶのも楽しそうだ、などと考えながら。
差し出された台車を引きながら、教会へと向かう。
傍らで斧を担ぐ逞しい修道女に、半ば感心しながら。]
うん。見慣れたつもりでいたけど、やっぱ不思議なもんだ。
[修道服より斧の方が似合って見えるのだから、困ったものである。]
……まったく、何がごめんなさい、なんだか……。
こんな熱出して、無理してたんじゃないのか……?
てか父さんも気づいてやれよ……。
[寝台に寝かせたカタリナに、ひとまず鎮痛剤を注射した後、男は葬儀の場へ戻っていった。]
― 回想・了 ―
銀嵐が来ちゃてからじゃ、帰るにも帰れないもんねぇ。
お天道様がニコニコしてる今のうちが、ベストなのかもね。
[>>286頷くヤコブに、レジーナもまた自身を納得させるように頷き返し]
あたしとしちゃ、こんな時期に手伝いに来てくれる方がありがたいよ。
そうだね、お茶会は賑やかな方が楽しいから。
皆集まれそうだったら、その方がいいよね。
[ヤコブが他の人も一緒にと言えば、声を弾ませる。]
ヨアヒムは……いや、今は外に出てるね。
画材を持ってったから、外で絵を描いてるんじゃないかな。
今は特に頼みごともないし、探しにいってくるかい?
[>>287階段を見つめるヤコブへそう問うてみた]
怪我するようなのはやめろよ。
私たちと違ってあの子はか弱いんだからな。
[生傷の絶えなかった子供の頃を思い出し、
苦い笑みが浮かぶ]
……ん?
何か言ったか?
[ディーターが何か言ったような気がして、
きょとんと首を傾いだ]
― 診察室 ―
[雪かきやら掃除やら一段落した後。
からり、チャイムベルが音を立てる。]
ああ、来たかな。
[白衣を羽織り、診察室の扉を開け、顔を覗かす。
そこにいるのはよく見知った顔。]
やぁいらっしゃい。
冷えただろう?
珈琲でも淹れようか。なぁに、ちょうど私も飲みたかったんだ。
さっきまでちょっと肉体労働してたもんでね。
[診察室へと促しながら、自身は珈琲を淹れに厨房へ向かおうと。]
あぁ、わかってるって。
でも、たまにゃ昔に戻って遊ぶのも、楽しそうじゃないか。
[フリーデルの言葉にそう言って笑いながらも。
続く問いには、咄嗟に肩を竦めた。]
いや。その格好も、大分板についてきたなと思って。
[昔を思い出さなければ、普通のシスターに見えはする。
どうも、記憶が印象を歪めてしまうのは、否めない。]
― 診察室 ―
[清潔感溢れる薬品臭い空間に、白衣。
見慣れた、ゲルトの取り合わせを前に、診察室へ促される]
……あぁ。
珈琲は……ブラックで頼む。
天気は安定してるけど、それでも今日も寒いな。
[診察椅子に腰掛けながら、両手を擦り合わせる。
傍らの机には、君の定位置だ、といわんばかりに、みにぺた君がその存在感を放っていた]
[ぴらっと黒衣のスカートを足首が見える高さまで捲り上げて]
そうか?
お前が言うんだから、きっとそうなのだろうな。
自分じゃまだ違和感がないわけじゃないが。
[スカートを履くことなどシスターになるまでなかったから、
未だにこのスースーとする感覚にはなれない。
それでもこの格好で全力疾走できるぐらいには、
だいぶスカートでの足さばきには慣れたけれど]
さ、もうすぐ教会だ。
今日は助かったよ。ありがとう、ディーター。
>>294おはようございます。
寒い中、毎朝ありがとうございます。
貴女のところのミルクは本当においしいですからね。
毎朝新鮮なのを飲むのを楽しみにしているんです。
リーザもありがとうございます。
[いつもそうはっきり表情に出す方ではないのだが、長年親しんできた者なら、『微笑んだ』とわかるような笑みを浮かべた。
しょんぼり顔の犬にも軽く笑いかけ、嫌がらなければ頭を軽くひとなで。]
ちょうど部屋があたたかくなってきたところです。
そろそろシスターも帰ってくる頃でしょう。
お茶を淹れますから、あったまっていきませんか?
[リーザからミルクの瓶を受け取ろうとしながら羊飼いを迎え入れようとした。]
[ペーターの部屋に飾られている絵>>134は、12年前の誕生日に母親からプレゼントされた水彩絵の具を使った一輪の薔薇だ。
何枚も習作を描き、苦労して仕上げたあと、これぞ会心の作と知り合いに見せに回った。
その結果、”年上のおにーさん”であるペーターに譲ることになったのである。]
確かローゼンハイムさんに頼み込んで、屋敷にある自慢の薔薇、一番美しく咲き誇っていた花を描かせてもらったっけ。
[当時ローゼンハイムはまだ心を閉ざしていなかったから、快く許可してくれた。
そのときの笑顔と現在の姿を比べると、さすがに胸が痛くなる。…しかしまだ人生経験が浅いし、どんな言葉をかけていいのか、さっぱり分からない。
父親を亡くしたとき、自分はまだ三歳。
泣いた記憶はぼんやり残っていても、胸の痛みは色褪せてしまっているから。]
知ってる。
おじいちゃん、自慢したことあったから。
絵になるって知ったら、きっと喜んだだろうね。
[告げつつ、視線は一瞬、祖父が愛用していた揺り椅子へと向いた]
――じゃ、また! 楽しみにしてる。
[袋を受け取った後、画材道具とともに外へ出ていくヨアヒムを見送ってから。
何のために扉を開けたのかを思い出して、再び、寒気の中へと身を乗り出す]
よっ、……と。
[扉のすぐ横に看板を立てる。
「OPEN」と書かれている面が訪問者に見えるように]
さて、今日も一日頑張るよー。
おいおい。
言った側からなんて格好してるんだお前は……。
[ぴらりとスカートを捲り上げる姿>>304に、半ば呆れながらも。
自信のなさそうな言葉に、自然と表情が綻ぶ。]
違和感ねぇ。
そんでも、よくやってるんじゃないか。
現に、こうして毎日教会の為に働いているわけだしな。
っと、ここでいいか?
[教会の近くで足を止め、台車をフリーデルへと返す。]
[空を見上げれば未だ天候は崩れてはいなかったが、]
んじゃ、俺は宿に戻るかね。
あんま遅くまでウロウロするなと言われてるし。
……今となっちゃ、女将さんが俺のおふくろみたいなもんだしな。
[出がけに言われた言葉を思い出し>>224
昔馴染みのシスターへと軽く手を上げた。]
―教会―
……ありがとう。
…あ。 いえ。 ありがとう、ございます。
神父様にも、そう思って…頂けるのは、嬉しい、です。
[この国の言葉での敬語も、宿での客への接し方として覚えた為、
話せない訳ではない。
ただ、信仰するは母の母国である異国の地のもの。
この国の神は、既に信じてはいないけれど…
聖職者への敬意から、丁寧な言葉を紡ぐ]
足の一本や二本、今更気にするような仲じゃないだろ。
昔は一緒に川遊びもしてたじゃないか。
[ぷーと膨らませるほほ]
まあなー。
体を動かすのは嫌いじゃないからな。
働くというのはいいぞ。
[台車を受け取り、頷いて]
レジーナを心配させてはいけない。
寄り道せずに帰るんだぞ。
今日はありがとうな。
[手を振り返して、宿へと戻っていく背中を見送った]
―教会―
リーザが、運ぶのを手伝ってくれたんです。
本当に、よく気の付く優しい子、ですね。
[そう、リーザのお手伝いを報告して。
一時期は村を離れたとはいえ、10年間見慣れた神父様が、
笑みのような表情を浮かべるのに、遠慮がちに微笑み返す。
笑いかけられ、頭を撫でて貰った犬は、
わふ!と嬉し気に一声低く啼いて、犬なりの満面の笑顔で、
尻尾を振った]
……え、でも……。…すみません、お言葉に甘えます。
[お茶とあたたまっていないか、との申し出には。恐縮した
ように、躊躇いの表情を浮かべるも。ふとリーザを見遣って、
先程の何処か常と違ったような様子を思い出せば。
案じる気持ちが先に立ち、おずおずと頷いた]
そりゃそうだが、年を考えたら
ちったぁ女らしくとか……。
[相手を考えたら、今更な気もした。
ましてや、神職に就いた身である。]
ま、何か機会がありゃ、働くっつーか
手伝いくらいはするさ。
んじゃ、またな。
神父様とリーザによろしく。
[そう言い残し、ぶらり、宿へと足を向けた。]
不安?……
[ヤコブの呟き>>301に、首を傾ぐも]
……ああ、そうだね。
不安なことも嫌なことも悲しいことも、みんなで楽しくおいしーいお菓子をつつけば、どっかへ吹っ飛んでいっちゃうよ。
今日は、みんなってほど大勢にはならないだろうけど……なぁに、その分沢山笑えばいいんだ。
[そうしみじみと返し]
そうだねぇ。
あの子、ちょっとぼーっとしてるところがあるからね。
何もないところでつまずいて、雪の上に大きな人型を作ってなきゃいいんだけど。
[ヨアヒムのドジっ子っぷりは、村で知らぬ者はいないのではないだろうか。
小さく苦笑して]
ああ、行ってらっしゃい。
あんたも気をつけるんだよ。
……まあ、ヨアヒムじゃあるまいし、大丈夫だとは思うけど。
[コンポートも、と言われればその言葉に甘え。
自分もケーキの準備に取り掛かるからと、共に厨房へ向かい>>302、それからヤコブを見送っただろう]
―教会―
[教会前に人待ち顔で、しょんぼり項垂れていた白い犬は。
クゥン…クゥン……と、寂し気に鼻で啼いていたが、
突然、白い耳がピクっと僅か立ち上がり]
……わふっ?
[ 宿の客であるディーターの声に、
命令をすっかり忘れた様子で、嬉し気に駆け寄ろうとして。
シスターを見るなり、たじたじっと後ずさる。
シスターが教会へ入ろうとするなら、
コロンと地面に転がり、強いボスへの服従のポーズで見送る]
[嘗ては至って健康児であった身が、ある日を境に身体を崩したのは、余人の知る所だろう。
寒い日には、肉体の抵抗力を無くし、怪しい咳や発熱が起こりやすい。
そして、これが何よりも奇怪な現象だが。
まるで、突然に成長阻害が発生した様に、成長の傾向が見られなくなった。
食療法、薬療法、先代であるゲルトの父も、尽くすだけの手尽くしはしたと受診した当事者は認識しているが。
生まれ付きの障害で時折みられる小人症や、純粋な栄養欠落でもない。
1年前、失くした父の後と共に、各所管理されていた、患者カルテの中にも、ペーター・セルピエンテの成長阻害は、原因不明との匙投げの後が遺されていた事だろう。
そのお陰で、医療の雑学のみ、詳しくなった時期も存在したが。
この数年は経過確認の様に、こうして軽い検診を受けるだけが殆どだ]
―教会前―
ん? お、ニクスじゃないか。
ってことは、カタリナも教会に来ているのか。
[教会前で白い犬>>322を見かければ、表情を綻ばせ
撫でようと手を伸ばすも。
フリーデルに対しての服従のポーズを見れば、
あぁ……と、納得したような表情を浮かべるのだった。]
……流石だな。
[そして、一度裏口に置いた橇に戻り、布に包まれたおすそ分けの品を抱え戻ってくる。]
じゃあ、行って来ます。
橇、裏に置かせておいてください。
ちゃんと、無事に戻ってきます、ね。
[宿の主にきちんと挨拶をしてから、宿を出る。]
[木材を乗せた台車を教会の裏手に運ぼうとして、
服従のポーズをとるニクスにふ…と笑う]
よし、行っていいぞ。
[頭を一つ撫で、GOの命令を。
犬は良い。
すべからく従順で利口だ。
女は満足気に頷いて、そのまま台車を戻しにゴロゴロと*]
[既に本人も、原因究明は諦めた。医学的見地でも特定不可。
だが、こんな与太話を耳に掠めた者も村にいたかも知れない。
丁度、ペーターの身体が変になり始めたのは。
正確な情報では無いが、大体思春期の成長期頃では無いか?と。
人間とは、思考に連想を連ねる生き物でもある。
大体その頃と云えば、村人の記憶に鮮やかな出来事。
10年前に、新婚したてだった宿屋の主人や園芸館の妻子が。
銀嵐に、冷酷な吹雪の洗礼に見舞われて、その命を無惨にも散らした年。
あの日の銀嵐は、何人ものの命を掠め取った、凶悪な物だから。
科学的な根拠もないくだらない噂だが。
銀嵐にでも呪われたのではないか、と…]
>>317はい。本当によく気のつく優しい子です。
[あんなにいい子なのに何故という思いがある。
リーザの両親について調べようとした時期もあった。
けれども、手がかりはまったくなく。
両親が見つからないなら見つからないままでもいいか。
今の穏やかな日々を過ごしていけるのなら…。
ここ数年はそう思い始めている。
羊飼いの躊躇、おずおずと頷いた様子に気づきはしたが、詮索はしなかった。]
遠慮の必要はありませんよ。さあ、中にどうぞ。
[羊飼いを招き入れ、リーザと一緒にあったかいお茶とホットミルクの準備をしに台所に向かった。
シスターは教会に戻ってきたのだろうか。戻ってきたのなら彼女にも労いの言葉をかけるだろう**]
もしかして、今日って思ったより寒い、かも?
[今更な台詞を呟きつつも、手を動かし続ける。
宿屋を出るとき抱いた、いい絵が描けそうとの予感が当たっていたことを強く感じて。
こんなときだけは、罪多き己にも慈悲深い神様が微笑みかけてくれるような気がしてくる。]
[フリーデルの言葉>>328とニクスの様子>>332を
感心しながら眺めつつ。]
……お前、本当に賢い犬だな。
[こてり、傾がった小首をわしゃわしゃと撫でた。]
ざっと計算して今週の客の入り具合は消費に対して少ないか。離れている人がそこそこの人数いるな。
[脳裏に日持ちするパンを量産して、パン屋を休業し、英気を養いつつ人形作りに冒頭という素晴らしい案が閃いたが、パンを焼けるのに焼かないのはパン屋の(一応)跡取りとして鍛えられた己としては抵抗がある]
雪掻きなり、村での仕事なり、行き場所が無いのはいるだろうさ。
人出が少ないなら私も雪掻きに回るか。そのときは店番よろしく。
[思う所があったのか、珍しく仕事以外に働く宣言をして、去っていく背中にひらりと手を軽く振った]
― 厨房 ―
不安……か。
カタリナ……あの子の不安は……何なんだろうね。
[ヤコブが宿を出た後のこと]
[パウンドケーキの準備を整えつつ、ふと呟いた。]
― 回想 ―
[夫を亡くした当時のレジーナは、泣き叫ぶでもなく、悲しみに暮れるでもなく、ただ息をしているだけ、といった風だった。]
[葬儀を終えて数年の間は、夫の遺した宿を守るのだと己を奮い立たせていたが、それも長くは持たない。]
[6年前――娘のように可愛がっていた少女が村へ戻って来たと知り>>268、レジーナの目に再びかすかな光が灯った。]
[けれど、2年ぶりに見たカタリナは、レジーナの花嫁衣装を見て無邪気に笑っていた姿が嘘のように、変わり果てた姿となっていた。]
……この子がまた笑えるようになってくれたら
[無意識のうちに呟いていた。]
[自分にできる事などいくらもない。けれど。]
少しでも、そのきっかけになれたら
[そうしてレジーナは、時間を見つけては診療所へ足を運んだ。面会を拒まれれば無理に会おうとはせず、面会を許されれば、彼女の幼き頃のように笑いかけたり、抱きしめようと腕を伸ばした。]
[カタリナだけではない。
レジーナもまた、次第に気力を、笑顔を取り戻すようになっていた*]
―回想 10年前―
[初めて村を出て街へと訪れたのは9才の冬。
多くの命を奪った酷い銀嵐の起こった年だった。
初めて見る景色。
雪に閉ざされる村とは違う空気。
そしてなによりも、見た事もないほどの数の見知らぬ人間。
村に見知らぬ人間――旅人が訪れる事はそう珍しくはなかった。
それでも、12になるまでに村人の特徴は全員分覚えていたから、間違える事は多くても見分けはついていた。
だが、そこに居るのは全く知らぬ人々。
子供だったのもあるのだろう。
初めての場所への好奇心よりも這い上がってくる不安に振り返り。
――そこに居る筈の両親が分からなかった。]
[あの時、絶叫したのだ。
幼い頃から笑わず、あまり泣く事も無く。
どこか異常があるのでは両親に疑われ、村の医者にも連れて行かれ。
正常だと診断されていた少年は。
正常な反応として恐怖に叫んだのだ。
そして、逃げた。
誰も居ない場所まで。]
[結局、大慌てで探し回った両親が見つけてくれるまで、少年は路地の片隅に蹲っていた。
子供が初めての場所でパニックに陥って迷子になった些細な事件。
それ以来、子供は頑なに街で出る事を拒むようにはなったが――。]
―現在 図書館前―
……ヨアヒム?
[自宅へと帰る道の途中、通りかかった図書館の前。
夢中を絵を描いているらしい栗色の髪の青年の姿があった。
ほぼ間違いなく探し人。
それでも昔、"絵の道具を持っていなかった"という理由だけで『はじめまして』と声を掛けてしまった反省をから、確認の声をかける。]
―教会前―
……わ、わふ…っ。
[フリーデルの笑みには、何故か震え慄くようだったが、
頭を撫でられ、GOの命令を貰えば>>328
おずおずと、嬉し気に尻尾を振ってから。
クゥン…っ、キュゥ…っ!
[わしゃわしゃと撫でてくれる手>>337に、
“こ、こわかった〜〜〜っ!”と犬語と涙目で訴える。
賢いと言って貰ったニュアンスは伝わったようで、
普段は、正反対のことばかり言われているので、雪の上を、
コロンコロンと嬉し気に転がって、照れている様子]
[ディーターが去るようなら、お利口さんにお座りして、
行ってらっしゃい、また後で遊んでね! というかのように、
尻尾を振って、見送るだろう**]
[珈琲の苦味に眉を顰めて、ふと思い出した。
そういえば、最近数年は、珈琲に砂糖とミルクを混ぜた覚えが無い]
逆に怖いけどな。
今更伸びられる方が。
[保証なんて無い方が寧ろ安心できる物だ。
聴診器に手を伸ばすゲルトに従い、衣服の前に手を掛けた]
もう諦めたさ。
……どうせ俺は。大人になる前に死んでくから。
[そう、達観した息を零しながら聴診器の肌寒い感触を受けていた。
聴診の結果は、少し宜しく無いか、それとも此処まで来れる分、マシだろうか。
風邪薬があるなら苦く無いと助かる、なんて考えていた**]
よーしよしよし。
怖い人はいなくなったから、もう大丈夫だぞ。
[どうしてだろう、目の前の白犬が涙目な気がして
ころころと転がる姿を、もふもふとしてしまう。]
また後で、ゆっくり遊ぼうな。
[尻尾を振って見送る姿に表情を綻ばせながら、
再びのんびりと宿への道を歩いた。]
― 図書館の前 ―
…ん?
あ、ヤコブか。
[普段だったら絵を描くことに没頭していて、声をかけられても反応はかなり遅くなっただろうが。
今朝は珍しく、即座に気付くことができた。
相手が同じ年の幼馴染だったことも大きく関係している。]
うん、ヨアヒムだよー。おはよー。
[木炭を持ったまま、手を派手に振る。
以前初めましてと言われたときは、ちょっと驚いた。
必死で”僕はヨアヒムだよ!”と訂正した記憶はばっちり残っている。
しかしヤコブには、雪かきを手伝っていて埋まったときに掘り起こしてもらったり、何かとフォローしてもらっている。普段は自分の方が余程迷惑をかけている自覚があるため、この出来事は全く気にしていない。]
……また…やってしまった…
[声をかけるタイミングを逃し、がくりと肩を落とす。
突然の訪問にペースを乱され、そこから軽い近所付き合いのようになってしまう。ここ数年いつも同じパターンなのだが、自分は学習能力がないのだろうか。
まあ、やってしまったものはしかたないと、次はどう土産を持たせて流れを断ち切るかを考える。
土産を持たせなければ済む話なのだが、借りは返すものと考える人間が、その考えには至らない]
冷え込みが強くなってきたからな。
支度が間に合うか心配でな。
[古傷は痛まないか、と聞いてもこちらは素人だ。
必要だと思えば村内なら自分で動くだろう。
この数年で、それ位は思えるほど過保護からは脱却していた]
家の方は大丈夫か?
修理を頼まれている家があるのでな。
どうせなら他に修理が必要な個所のある家は無いかと聞きに来た。
[色々理由を付けて顔を覗きに来る。
うっとおしいと思われているかもしれないが]
[お返しのプランを纏めたならば、その件は思考の済へと追いやった。
家の中へと一旦戻り、ひとまとめにしておいた小さめの荷を抱えて出てくるか。緑の帽子と上着を着、その上に防寒外套と出で立ちである。]
役場は人がいるはずですよね。
村長とすれ違ったとしても、言伝を頼めば問題ないでしょうし、そちらを先に済ませますか…
[とても不運なことに、男は今日帰ってきたにもかかわらず、新緑の村が滅んだという噂を知らなかった。
風花の村への道程で人との接触をなるべく避けてきたが故に、耳に入る人の声を意識的に拒絶してきたが故に。
噂話というものは、男が嫌うものであったから]
僕だってたまにはすぐ返事くらいするって。
[ぼんやりとこちらを見詰めるヤコブに軽い口調で答える。ヤコブの言動は全く気にしてないといった様子で。
しかし続く言葉には少し頬を染めた。]
やだなー。
歩くたびに雪に埋まってるわけないだろ?
[何もないところでも良く転ぶ、ことは事実であっても。そうそう埋まっていたら身がもたないだろうと言外に込める。]
おやつー?
うんうん、いいね!食べる食べる。
もうちょっとでこの絵が仕上がるからさ。
[ヤコブの誘いには、すぐさま乗って顔を輝かせた。
ついでに完成間近の木炭デッサンも披露する。
この点、子供の頃から実に単純で分かりやすい性格をしている。
ヤコブから冗談だと説明されたときも、誤魔化しとは全く思わずすぐ納得したくらいだし。]
[司書の朝は早い。
ゆえに昼間、暇な時は、迫りくる睡魔を本を読んで追い払うのがよくあるパターンなのだが、
絵の完成が楽しみで、今のクララはむしろ浮き足立っていた。
とはいえ絵を飾るスペースの問題と、深刻な人手不足という現状は未だ付きまとう。
今は良く晴れて視界もきいているが、いずれは銀嵐がこの地を覆う。
さて、雪かきを誰に頼もうか。
この時期も村に残っている人々の顔を次々と思い浮かべていたが、
一人の男性に差し掛かったところで、それがふと止まる]
― 回想・数年前 ―
[あれは確かお使いの帰りのことだった。
暗くなる中家路を急いでいると、一人の男性とすれ違った。
村を出る前にはいなかった人。
確か行き倒れているところを村長に拾われ住み始めるようになった、]
兵士、……さん?
[名前が出てこなかったのでそう呼んでから、問う]
なんで、ここにいるの?
[言葉こそ不躾なものだったが、その言葉を放つクララの表情は、
兵士という職に就いていた、と聞いている目の前の人物へ、
“怖い人”という印象を抱いていたせいで、相当こわばっていた]
― 回想・了 ―
[あの出会い以来彼――シモンとの接触は避けてきていた。
歳を経るにつれていたずらに“怖い人”と思わなくはなっていたが、
“気まずい”という思いは消えなかったがために]
……ふぅ。
[過ぎてしまった時の重さをかみしめた後、
画集をカウンターに置いた。
棚に戻すのは、もう少し楽しんでからにしよう**]
[寒さには慣れてはいる。
が、それに伴う傷の痛みはまだ慣れていない。
ただ、弱みをみせようとしないのは、元の職業故。
信用していないわけではないが、染み付いたものだ。
簡単には治らない。]
ごめんごめん。
ヨアヒム、いつも絵を描いている時は別人みたく没頭してるからさ。
でも、歩いて埋まった事は無くても。
屋根や木から落ちてきた雪で埋まった事はあったね。
あれは雪掻きの時だっけ?
[何故、そんな事になったんだと。
愕然とした事を思い出し、ふっと笑みのような息を吐き出す。
ヨアヒムは分かりやすい。
裏なんて感じられず大体言動通りの感情を持っているから。
話していて楽な数少ない相手だ。]
[弟が居ぬ間に人形の手入れに励むかと、白い棚から華やいだ笑みの人形を手にとり、髪に櫛を通してやる。
作るのなら笑顔の人形が良い、特にふわふわと優しく温かい空気をもつなら非売品で手元で飾っておきたいくらいだ。
逆の方向性の世を疎んで憂いを帯びた人形も捨てがたい。
それとも。今まで作ったことがない、美しさよりも突き抜けた芯を求めて、自分の可能性を広げるための挑戦をしてみてもいい。
楽しげに微笑し、作業を片手間に次の創作へ思いを馳せる。
恐ろしい噂も彼の芸術活動に影響を与えない様子**]
― 村役場へ向かう道すがら ―
…………
[男は帽子を目深にかぶり直し、その上から防寒外套のフードをすっぽり被った状態で、役場へ続く道を歩む。
その姿は寒さのせいでもあるのだが、向けられる奇異の目や無遠慮な好奇心から、自身を守るためでもあった。
普段なら、この村ではないのなら、宴席の肴にされてしまっても、内では負の感情を溜め込みながらも、適当な話をでっちあげ、笑い話にするフリができただろう。
だが、銀の嵐が訪れるこの場所においては話は別。詮索しようものならば、口では何も言わないだろうが、その顔にははっきりとした悪感情を浮かべるだろう]
ああ、そう言えば。
シモン…聞いているかね?
人狼の噂が隣の村から聞こえて来てね。
そうでなくとも今年は森の実りが少なくて
獣が徘徊しそうなんだ。
1人で大丈夫かね。
[あくまでも噂の域を出ないが、それ以外に獣害の
可能性もあるので忠告は必要だった]
うん。絵を描くことは、僕が生きている証だからね。
全身全霊で打ち込みたいと思っているんだ。
[ヤコブから別人みたく没頭しているとの指摘を受けて、真顔で以前から思っていたことをそのまま返事した。]
[しかし笑みの気配を感じた途端、むうと明らかにむくれる。]
あああれはさ!
た、たまたま偶然、僕が木の近くや屋根の下にいたときに雪が落ちてきただけだってば。
[再び頬が勝手に染まる。
声も裏返っていて、説得力があるか非常に疑問視されるところだが、本人は必死だった。
ヤコブとは今更取り繕う仲ではないし、格好つける必要などない。むしろ気楽に付き合えると思っている。
それでも一応、男としてのプライドくらいはあるから。]
上から落雪の危険さえなければ、いつでも雪かきの手伝いはするつもりだよ!本当だって。
[問題は、青年のドジを知っている人が雪かきの依頼をしてくれるか、という点に尽きる。]
ありがとー!
[幼馴染の素直な賞賛に、えへへーと破顔一笑。
感情の移り変わりと同時に表情も良く変わる。]
見たいなら、僕は全然構わないよー。
この絵はクララさんが図書館に飾ってくれるんだって。気合を入れて完成させなきゃね。
[膝を折るヤコブに頷く。
もし求められるならば、簡単な説明をしつつデッサンをするだろう。**]
/*説明するわ!
ヨアヒムはいろんな意味でわんこ系男子だから、感情を隠すことはできないんや。
でも多少は空気を読むことはあるで!
私としては御伽話より書類の束の方が怖いが。
[大変だなと労う様な言葉>>379に、
いやいやと首を振ってもっと怖い物を告げた]
シモンみたいに噂話を鵜呑みにしない人ばかりだと
いいんだがね。
[電話もある時代に人狼なんて、と一笑に伏す者もいるだろう。
事実この村に於いてここ100年はそんな事実は残っていなかった。
狼や強盗やらを間違えたのだろうと、
昔の文献を持ち出してきた職員達には答えたが]
やはり都会とは離れているせいか、人ならざる者には
冷静にはなれないようなのだよ、皆。
[慌てて村を出ていく者達を引き留める事は出来なかった。
新緑の村へ確認に行かせる職員も護衛を付けることで
何とか承知させたのだ]
― 役場から ―
……そうですか。
[新緑の村が滅んだという噂を聞いても、男の反応はそんなものだった。正直な話、いきなり村がひとつ滅んだと聞かされたところで、いまいち実感がわかなかったのだ。
ついでにと、村長が村の視察という名の散策に出た旨と、帰ってくる頃には村役場は無人になってしまう旨を聞かされれば、肩を落として落胆の表情を浮かべ]
ちょっと挨拶のハードルが高くなってないですか……
[と、こぼすのだった]
手伝ってくれるのは有難いな。
シモンは銃ならお手の物だろ?
役場のものは貸し出したが、私のものはあるから
必要なら貸しだそう。
ただ恥ずかしながら手入れを怠っていて、
使えるかどうかは判らないんだがね。
[足の不自由なシモンに無理は言えない。
銃ならばと家にある古い猟銃を思い出した。
ついでにまだ子供の頃のディーターが
タンスの中にいた事も思い出した。
実はその頃猟銃を隠していた場所でもあったので
手入れの為に見つけた時は肝を冷やした。
烈火の如く怒鳴りつけて拳骨を落し、
後日フリーデルも共犯だったと知った時は彼女にも
容赦せずに拳骨を落した]
村娘 パメラ が見物人として参加しました。
村娘 パメラは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
[はぁ…と悴む左手に白い息。
宿への道を一人、ゆるゆると歩く。
朧に見える道は一面真っ白に染まっていて、
――視力の定かでない少女の目には、いくらか眩しい。
右手持つのは一本の杖。
その用途は、身体を支えるというよりは目の代わりとも。
視力に頼ることができない分、耳を澄ます。
……あぁ、何処かから薪を割る音が聞こえてくる。]
ただ、この村で今怖いのは銀嵐と害獣位だ。
獣の方はもしかしたら頼むかもしれないから。
宜しく頼むぞ。
[薪運びを幾度か往復するうちに、森に響いていた
木を倒す音も消えていた]
もう運ぶものはないか?
[一応周囲を確認して声を掛ける。
シモンの体調は確認したが、本来は屋根の修理要員の確保だ]
今日はこの辺で失礼するよ。
何かある前に声を掛けてくれれば、出来る限りはさせてもらう。
[長居出来ない事を残念に思いつつ、
幾つか会話を交わした後、また村内へと戻っていった**]
行商人 アルビンは、栞を挟んだ。
― 診察室 ―
[成長しない自分。抵抗力の弱い身体。
時々、死生観的に投槍な様子を見せるのは、主治医のゲルトなら気付いているか]
それじゃあ、俺はこれで。
ゲルト、珈琲ご馳走様。
今度はお茶菓子もつけといてよ。
[そして、やはり忘れる事も無く、子供の自分とそっくりな人形を片腕に、診療所を後にした。
成長しない、そんな自分と良く似た人形を日常的に持ち歩くのは、どういう心理なのだろうか。
例え誰かが面と聞いた事があったとしても。それに対して真面目に答えた事は、無かったが]
― 村役場の近く ―
[さて、寄り道して帰ると告げた物の、どこに寄り道するか。
余り人の多い場所は嫌だ。教会は比較的落ち着くが、宿屋の活気は少し息苦しい]
ヨアヒムでもひやかしにいくか……
……あぁ。だめだ。
あのダメな子、宿屋さんにお世話されてるんだった。
[宿屋には、絵で釣れる中型犬を現在お預かり中です。
こう云うと酷いが、良い意味でもダメな子なので、接する苦は少ない。
だがそのヨアヒムが宿屋にでもいるなら、さて、どこに寄り道しようか。
そんな事を考えていると、みにぺた君(の操縦者たる本体)が、珍しい人の姿をみつけた様子で、ふりふりと人形の手を振る]
アルビン! 何時の間に来てたんだよ?
[町役場の方から、急ぎ足かそそっかしい足取りで駆ける緑衣の姿。
慣れと耐性が無ければ、右耳は驚くと思う。事実子供時分には自分も、右耳に視線を注ぐまいと子供心に空気を読もうと苦心した相手だ]
そうか。あにぃは年中冬眠生物だから気付かなかった。
もう、本当に冬眠の季節になってるんだよな、うん。
[何気なく、この村に長年いる感じのする相手。一応兄と同い年の筈だが、人付き合いは正直、俺以下だと信じたい。
だから商売人だと知ると、今でも耳を疑うが、この6年程は冬に必ず姿を見せる。
彼の訪れで、奇しくも本格的な冬の始まりを実感するここ数年な気がした。
ふりふりと、みにぺた君の手を振る事で挨拶していた**]
― それは、10年も昔のはなし ―
[少女は捨て子だった。
10年前、教会の前に少女は捨てられていた。
赤ん坊だった少女にはその時の記憶はない。
けれども、確かに、
教会の前に捨てられた赤ん坊をジムゾンが見つけ腕の中に抱いた時、
それまで眠っていた赤子は灰色の毛布の揺りかごを揺すられ目を覚まし、
それが何か分からないだろうに空からふわりと降ってくる雪の華を見て、
「あー」だとか「うー」だとか、言葉にならない声を上げた。
一生懸命に雪を掴もうとして小さな手を伸ばす赤ん坊。
ちょうど毛布の中を覗き込んだ神父の頬に向って伸ばされるようにも見えた。
神父が小ちゃな手を取ったのかは定かではない。
けれども、確かに、……赤ん坊は神父を見て微笑んだ。]
[それから、10年。
両親は迎えには来ず、少女は神父に育てられた。
それこそ、まだオムツをつけてた頃から、
初めてよちよち歩きをしたのも神父の目の前だったし、
リーザが言葉を覚えてか外で駆けるようになって、
今日までリーザは神父のもとで過した。]
― 現在・教会のキッチン ―
[お茶の淹れ方も神父から教わった。
キッチンにつくと先ずはコートを脱いで手を洗い、
ケトルでお湯を沸かしながらミルクを鍋に掛ける。
それから、神父の言っていた頂き物のハチミツ。
キッチンの棚の上にあるのを見つけて、手を伸ばすものの届かない。
ぴょんぴょんと跳ねても手はハチミツの瓶には届かなかった。]
……どうも。
おかげで早く終わった。
[首を軽く落とすように頭を下げる。
話しながらも、薪は全て薪小屋に運ばれていた。]
大してお構いもしませんで。
次は茶くらいは用意しておく。
[村長の仕事が忙しいのか、よく分からない。
が、割と顔を見ることも話すことも多い。
きっと暇……時間はあるのだろう。
わざわざ様子を見に来ているとは知らない為、そう思う。
去って行く様子を見送り、薪を割っていた斧を仕舞う。]
/*
うあぁぁぁ本当にごめんなさいごめんなさい…
昨日、ちゃんと入村できていれば良かったのですが…。
そして、もう一人の見物さんがCO取り消してる、だとっ
まだ入ってないしいいかなぁとか思ってた自分を殺したい…w
事前のマメなwiki確認、大事。螢覚えた。…くすん。
/*
い、犬かわいい〜〜〜〜〜〜!!!!!
……こほん。
私の中身、あまり出てこられると困ります。
さて。今回は、普段あまり感情がはっきり表れるような表情差分は選ばず、「ここは感情出すだろうな」という場面でのみ選ぶという形を取ろうと考えてますが、うまくいくかな。
……ユーリエ。私は。
[つぶやいたとき、頬に何かほにゃっとした優しい感触を覚えた。
見ると、赤子が自分の頬に小さな手を伸ばしていた。
小さな手を取ると、指をきゅっと握られた。
そして自分を見た赤子は、にっこりと微笑んだ。]
……教会に、来ますか?
[優しく微笑みかけると、ようやく鍵を見つけ出し、扉を開いて中に入った。
赤子には温めたミルクでいいんだろうか。そんなことを考えながら。]
― 回想・了 ―
― 現在・教会のキッチン ―
[キッチンに入ろうとしたときに、リーザが椅子の上に乗ってハチミツの瓶を取ろうとしていたところだった。]
ああ、すいません。棚の上に置いたままにしてましたね。
[リーザがハチミツを既に取っていたのならお礼を言ってハチミツを受け取りテーブルの上に置いた。
そしてお茶の方はリーザに任せて、自分はミルクを温めようとするだろう。
キッチンにあたたかな湯気と甘い香りが充満する。
優しく、あたたかな教会の日常であった。**]
― 診療室 ―
まー、それはそれで面白いかも、ね?
[怖いというペーター>>347に軽く肩をすくめる。
男の過去の記憶のペーターはごく普通の健康な子供だったのに。
どちらかといえば、ペーターの兄、オットーの方が見た目的には身体が弱そうに思えたのに。
父のカルテにも、経緯は詳しく書かれていた。
自身も文献の調査をした。
けども、同様の症例は見つからない。
ならば、と。
ひとつの仮説を男は立ててはいた。
第二次性徴、大人になるための体の変化。
それがストッパーになっているのではないか、ならば男性ホルモン剤の投与が効くのではないか、と。
とは言え、それを確かめる術はなく、やれるとしたら男性ホルモン剤の投与で様子を見るしかない。
しかし、男性ホルモン剤など高価で、副作用も酷い。おいそれと試せるものでは無かった。]
旅人 ニコラス が見物人として参加しました。
旅人 ニコラスは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 風花の村・入口 ―
[足はあるが重力を感じぬこの身に地面を歩く事の意味は無い。
しかし生前を習って行動するのは生き物の性ではあった]
あと一歩という所で占い師と人狼にしてやられたが、まあいいさ
こうして旅をしている分には何も変わらないからな
[――新緑の村は人狼の手によって滅ぼされた。
噂は尾鰭を伴ってどうとでも解釈されているやも知れない。
なにせ残った村人は居ないのと、残るは無残な死骸のみ。
村を滅した人狼は既に新緑の村を離れ、
今はどこを彷徨いているのか、男にとっても知れた事ではない]
この村に来るのは確か――…
4(10x1)年ぶり、だったかな
[広い帽子の唾へ手をかけ、深めに下げて目元に帳を下ろし。
成仏せず彷徨い歩く理由は一点。
自分を罠に嵌めたあの人狼の所在を、男は探していた。
占い師に身を確かめられねば、と憎らしい気持ちも多少は残るが
単純に一言物申したい。それだけ。
その未練が男を現世につなぎ止めていた
ふと。
僅かに眉を潜めさせる。人狼と「何か」、
そして“同胞”の香りを空気に紛れて嗅ぎ取ったのだ。
記憶に誤りが無ければ、およそ100年以来は
獣騒動がこの村で起こったという話は情報として残っていない筈だが。]
―― おや。 獣臭い、な
[そっと口の端を片方のみ上げる。
収穫がありと見るのならば、滞在する価値もあろうか。
男の呟きは、*誰の耳にも届くものではない*]
/*
見物欠員を見ましたのでいきなり参加願いを出したもちもちです。
皆さんどうぞ宜しくお願いします。
そして相方さん、本参加できず申し訳ない
/*
占的にも狼的にもおいしい設定のニコラス来た!これで勝つる!
参加COありがとうございます……!!@pt0
― 役場を出て ―
「アルビン! 何時の間に来てたんだよ?」
――っっ!!
[自己嫌悪に浸っていると、自分を呼ぶ声が>>391した。
呼ばれた当人は、ビクッとするとほぼ同時に30センチほど後ずさり…、後ろに下がるのに力を入れすぎたのが、バランスを崩しかける。
……なんとか持ちこたえると、ほっと安堵の息を吐き、それから声がした方向……前方を見る]
……え、ええ、今日着きましたけど。
[ヤコブに応対した時に比べ、大分どもらなくなっているが、視線は相手ではなく相手を模した人形……みにぺた君固定である事と、野外…逃げ場があるということが原因だと思われる。]
[彼に初めて会ったのは自身が12歳のころか。
もしかしたらもっと前にも会っているのかもしれないが、男の中では傷跡を見ないように苦心していた姿が強く印象に残っている。
相手は9歳…男にとって、9歳=好奇心が服を着たような年齢という認識であったことも、印象づけられた理由だろう]
[男が15歳となり、世間の興味も冷めた頃だろうと村を離れ時から、相手の姿はほとんど変わっていないのだが……
男はそのことについて、気付きはしても、深く探ることをしなかった。
薬商といっても市販薬レベルのものを取り扱う程度、知ったところで何ができるわけでもないだろうし。
相手は血縁者というわけでもなく、特別な感情を抱いてる相手というわけでもない、何もできないのなら深入りする必要もない。
自分に害がない以上、彼はそういう生命体なのだという認識でも問題ないと思っている]
/*
おおう、見物’sが来ている。
緑の亡霊も増えたんだなあ。
割と設定が近めのパメラに親族設定をすごく振りたい。
ただ、きょうだいだとほったらかしすぎだからイトコくらいかなあ。
/*
毎回思うんやけど
うゆきニコラス見るとハーメルンのバイオリン弾き思い出すのん。
そう思いませんかぱんださん
ニコラスがこんないい男だなんてBBSドットじゃわからへんわ…
[自分が村にやってくる=冬眠の季節という認識をしている事には特に反応をしない。
最初は物言いたくもなったのだが、よくよく考えると銀嵐の中自宅に籠もりっきりの自身はそう見えるのかもしれない。]
……何度聞いても、その、想像しにくいですね…
[彼が自身の兄を「年中冬眠生物」となぞらえたことに関しては、いつもそんな反応をする。
療養で村を訪れた時も、積極的にどこかに行くことをしなかったし、男が村に来る時は簡単に挨拶を済ませた後は、滅多に外に出ることしないため…
…彼の兄が寝ている姿など見るわけもなく。
その人の作るパンの味が見事なものだから、その人が創る人形が見事なものだから、働き者のようなイメージがついてしまっている。
ペーターのオットー評は身近な者故の、大げさなものなのだろうと片付けてしまっているのだった]
……ええ、と、すいません…
[相手から話を振られなければ、当初の目的を果たそうとするだろう。
村長の居場所に心当りがないかを聞いたなら、日が暮れ冷えが厳しくなる前に…と、探す歩みを早めるのだった]
―教会前→宿―
[フリーデルと別れ、ニクスをもふった後、
のんびり宿への道を歩く。
村のあちこちに幼い頃の面影が残り、
雪の降る時期は、あの時のことを思い起こされる。
ふと空を見上げれば、朝広がっていたような青さはそこにはなく。]
ただいまー。
そろそろ、天気崩れてくるかもしれねぇなぁ。
[そんな声をかけながら、宿の中へと入るのだった。**]
[背後から、足音がしているのには気付いていた。
――杖と。そして少しばかり、左足を庇うような靴音に。]
…シモン?ふふふ、宿にね、行こうと思ってるの。
だいぶ雪が深くなってきたでしょう?
今年も、一人で越すのは不安だから…
[声をかけられ>>402、くるりと振り向き微笑む。
真っ白な視界に、インクを落としたように黒い人影が滲んだ。
彼は元々兵士だったと聞いたけれど、
纏う空気にはそこまで殺伐としたものを感じない。
こちらの視力が弱いこと、耳がいいこともすぐに察してくれたのか、
余計なことを言わないでくれる優しさを持つ人でもあった。]
[毎年冬になると、レジーナの宿で世話になっている。
長期滞在となってしまうが、客人が少なくなる時期でもあるので構わないと。
彼女の厚意に甘えて、冬服や身の回りの品はいくらかあちらに置きっぱなしだ。
だから今は必要最低限の荷物を詰めた鞄を持って、宿へと向かっているのであった。]
シモンも何処かお出かけ?
さっきまで、薪を割ってたでしょう。
音が聞こえてきたわ…たぶんこのタイミングなら、貴方かなって。
だいぶ寒くなってきたけど…
左足、大丈夫…?
[寒さが増すこの時期になると、彼の足音は微妙に変化するから。
怪我をして運び込まれてきたのは数年前のことだけど、まだ痛むのではないかと。]
[耳を澄ませば、話し声までは聴こえず、お茶の用意を
しているのだろう、気配のような微かな物音>>395>>406。
心地よい生活の中の音楽に、不思議と心安らぎつつも]
…あ。リーザの霜焼け、滲みていないといいが…。
[お茶を入れる為に、手を洗うだろう少女に、
先程の手の皹と出血を思い出し、微か案じるように眉を顰める
ゲルトに軟膏を貰うと頷く様に>>249、少し安心はしたけれど]
[その時、ゲルトの名の呼び間違えをリーザに不思議がられれば>>251。自分の父とゲルトの父の医師は親友で、昔は甘えて兄のように思い「ルゥ兄」と呼んでいたが、もう今は、そう呼んではいけないと思っていること、などを説明したのだったか]
[もっと運べるという少女に、数瞬、皹を案じて躊躇ったが、自分も、医師の家では、手伝える方が気持ちが楽だったのを思い出せば。「ありがとう、とても助かる」と微笑みながら、羊乳瓶をもう一本、そっと手渡して]
ー 現在・教会のキッチン ―
[床の軋む音で神父がキッチンに入って来た事に気が付いた少女は手に取った蜂蜜を彼に差し出す。
軽やかなステップでも踏む様に椅子から飛び降りて、お茶を淹れる準備に戻る。
火にかけた小さな鍋が立てるコトコトとかすかな音、
隣から漂う甘いミルクの香りが少女の鼻孔をくすぐる。ふふ、と自然と笑みが零れた。
何も変わらない教会での日常。]
[少女に10年前の記憶は無い。
何も分かっていない赤ん坊だったから。だから、その日降っていた雪の華のことも、ジムゾンとの出会いも忘れてしまって。
けれども、少女にとって神父は、
自分の手をとってくれた掛け替えの無いひとには変わりないだろう。
少女の両親は迎えに来なかったが幸せなひと時が続くなら――。]
ー 教会・キッチン→ ―
[準備ができたなら、少女は神父と一緒に羊飼いが待つ居間にお茶と牛乳を運ぶ。
居間に続く廊下を歩いている途中。ふと、少女は窓から外を覗いて、]
あ、ジムゾン。今朝は青かったのに今はお空が灰色。
[少女の言ってた様に今朝は空は青かった筈なのに今ではもう曇っている。
灰色の空からふぅわりと落ちて来るものが目に入ってくれば、
雪なんて珍しいものでもないけれど、神父の袖をちょいちょいと引っ張って報告する。]
雪…、も。今夜は荒れるのかなあ。
銀嵐が来なければ良いけど。
[もしも銀嵐が来る様なら今夜は宿屋に泊まった方が良いと考えながら、少女はお喋りを続ける。
その間、少女の視線は窓の外へと。]
…雪は綺麗なだけじゃないって知ってるけど、
でも、天使様の羽みたいって。
[いつかクララから借りた絵本に描かれていた天使様の絵を思い出してはそう言った。]
[らりちらりと舞い落ちる雪がまるで羽が降っている様に見えると呟いて。]
もしも雪が天使様の羽なら、
お空のうえに天使様はいるのかな?
[その後に続く言葉は問いかけていながらも独り言めいていた。
その間、少女の神父の袖を掴む手の力は徐々に抜けていって、すとんと少女の腕が落ちる。
そのまま廊下を歩き続けて羊飼い達が待つだろう居間へ。*]
―教会の居間―
……空模様が、少しあやしい、か?
[お茶を待つ間、ふと見上げた窓越しの空の灰色に、
微かに眉を寄せ、早めに宿へ向かう方がいいかな、と思案顔。
心安らぐ紅茶の香りや、甘いハチミツとミルクの匂いと共に
リーザや神父様が戻るのと、
シスターが帰るのは、どちらが早かっただろうか。
二人が居間に戻れば、ありがとうと、笑顔で迎える。
シスターと会えたなら、お帰りなさい、と挨拶をするだろう]
― 教会の居間 ―
[さて、少女と神父が戻るのとシスターが帰るのはどちらが早かっただろう。
羊飼いの前にお茶を差し出す。
ありがとう、と言われるとぽぽっと頬を赤く染めて小さく首を振る。
シスターの姿を見つければ、]
おかえり、なさい。
[笑顔と共に彼女に挨拶をしただろう。]
―図書館前―
……寒いな。
[ヨアヒムの絵が完成する頃。
いつの間にか灰白い雲に覆われた空を見上げ、すっかり冷えてしまった二の腕を擦る。]
天気が変わりそうだ。
こう急だと、荒れるかもしれないね。
ヨアヒムも早く宿に帰ったほうがいいよ。
空から落ちてくる雪で埋もれないうちに。
[最後の一言は冗談だと分かる口調で付け加え。
一旦、家に帰るからと、凍らぬよう体温で温めておいた瓶を抱えなおし、その場を後にした。]
[少女はミルクがたっぷりはいったカップをひとつ持って椅子に座る。
ひとくち、口に運ぶ。
すると途端にミルクのぬくもりががじわっと体中に広がった気がした。]
リズね、久しぶりにレジーナのおりょうり食べたいなあ。
[灰色の空を見て、天候が荒れる様なら宿屋に行かなければならないと考えて、
宿屋に泊まったらレジーナの料理が食べれるという安直な子供の発想からそう言った。
そして言ってから、しまったと言わんばかりに慌ててこう付け加える。]
あっ、あのね、リデルの料理が食べたくない訳じゃないんだよ。
リデルの料理もね、やせいにあふれててね、うんと、その、好き、だよ?
[昨年からやってきたシスター。
今でこそ、優しいシスターに次多少なり心を開いているが、
初めの頃なんて少女は緊張してジムゾンの後ろに隠れてしかお喋り出来なかった。
はじめてシスターが食事を作ってくれた際も、
シスターのジムゾンやレジーナの作るものとは全く違っていて、
こう、野趣あふれる男らしい食事だったので、
殆ど原型に近いお芋をフォークで刺しては「食べても良いの?」と心配そうに、
神父とシスターの顔をきょろきょろと見渡していた。]
― 厨房 ―
[パウンドケーキを焼き始めれば、住人でもある客人の声>>422]
はい、おかえり。
[かちゃりと厨房の扉を開け、ディーターを迎える。]
[天気が、と言われれば窓越しに空を見上げて]
あら、いつの間にか、お天道様が隠れちゃったんだねぇ……空も暗くなってきてるし。
ま、降るにしても小雪程度だろうけど、何にしたってお天道様が出てないと冷えちゃうからね。
暖炉の薪を増やしといた方がいいか……
[おやつの準備やらに追われているうち、随分時間が経っていたようだった]
今、ケーキを焼いててね。
さっき、ヤコブがコンポートを持ってきてくれたから、一緒に添えて食べようと思ってんだ。
あんたも一緒にどうだい?
[ディーターの胸中を知る由もなく、誘いの言葉をかける。]
[そのヤコブは今居ないのかと問われれば、ヨアヒムを探しに行ったと答えるだろう。]
そうだ!
今日からパメラも来るんだったよ。
[毎年、冬に宿の住人となる娘>>424は、今日訪ねてくることになっている。
彼女が借りる部屋を掃除した際、身の回りのものを出しておいた。
彼女の視力が良くない事は知っている為、何かあった時にすぐ対応できるよう、自身の寝室の隣を彼女の指定席としている。]
あの子が来れば華やかさも増すし……
一気に宿が寂しくなっちゃった、なんて思ってたけど、全然そんなことなかったね。
まだまだ賑やかに過ごせそうじゃないか。
……さ、冷えたろ。
暖かい飲み物でも飲んだらどうだい?
[ケーキが焼きあがるまでの間、紅茶でも飲んで待とうと、ディーターを食堂へ誘った**]
うん。ヤコブの言う通りだよ。
[目を丸くする幼馴染に頷く。]
それに、千の言葉を使うよりも雄弁に、僕という人間がどんな存在かを説明してくれる…から。
[木炭デッサンに視線を落として、半分独語のような口調で続けた。
正直に言うと、自分が相手に許可した範囲を超えて、必要以上に踏み込もうとする相手は苦手だ。
幸い今までそんな経験は一度もなかったけれど、万が一を考えるだけでぞっとしてしまう。]
[しかし深刻になりかけた空気を払拭するように、再び笑みを浮かべた。]
ヤコブから褒められると、やる気が出るんだ
いつもありがとーね。
…。
[ただ、ヤコブの意地悪な問いかけに対しては、沈黙をもって回答とした。
迂闊な答えを返せばドツボにはまる予感しかしない。単純なわんこ系男子と言えども、学習くらいはする。]
わ、わかった。
えーっと、とりあえずそこまで雪が降らないことを祈っとく!
[なるべく重々しい口調で答えておいた。
最終手段と言えば聞こえはいいが、要するに”使わずに済む方がずっと楽”との意味も伴っている。
本来ならば力仕事の中心となるべき青年男子としては、全くもって締まらない話だ。]
[ヤコブから絵の依頼と、真剣にこちらを見つめる様子に身が引き締まる様な思いを感じつつ、ピンと背筋を伸ばした。]
うん。もちろん構わない。
というより、描いて欲しいと言われて嬉しい。喜んで引き受けるよ。
何を描けばいいかな?
でもこのあと宿屋におやつ食べに行くし、すぐに答える必要ないから。
じっくり考えて。ヤコブの好きなもの、何でも描く。
[視線は忙しく図書館と紙とを往復させ、木炭を持った手を止めずに必要と思われることを口にした。]
すっかり付き合ってもらっちゃったな。
ヤコブ、体調には注意しろよー。お前は他の人に頼りにされてるんだから。
[すっかりどじっ子ポジションを獲得している己とは違い、ヤコブは貴重な戦力とみなされていることは良く知っている。
宿屋の仕事だけでなく、他の人の手伝いや雪かきもしていることを思い出して、気遣う言葉をかけた。]
うん、分かった。
クララさんに完成した絵を渡したら、すぐ宿屋に行く。
…ば、馬鹿。空からはいきなり埋まるほどの雪は落ちてこないし!平気だっての。
[最後の冗談にも、あからさまに動揺した返事をすると。
家に戻ると言うヤコブに手を振って、画材道具を片付け始めた。]
― 図書館 ―
クララさーん。絵が完成したよー。
[OPENの看板が立てられた扉を開いて、中に声をかける。
クララが対応に出てきたら、木炭デッサンで精密に図書館の外見を描いた絵を渡しながら、先ほどヤコブが口にした言葉を伝えるだろう。]
さっきヤコブがここに来た時、言ってたんだ。
天気が変わりそう、こう急だと荒れるかもしれないって。
クララさんは一人だから、不安だと思ったら宿屋に来たらどうかな?
そうそう、おやつがあるって話だから、それ食べに行くだけでも価値はあると思うよ。
[この提案に対して、クララは何と答えただろうか?
用事を済ませると、すぐに宿屋に戻った。
もしクララが一緒に行くというならば、いいよと同意するが、最終的にどのような選択をするかはクララ本人に任せるつもり。**]
― 教会の居間―
(……元軍人と、元兵士…か。)
[フリーデルと会えても会えずとも、彼女やシモンのことを
思えば、一瞬だけ琥珀を眇め、内心で呟く。
フリーデルが、15歳で軍人となり、去年退役して修道女に
なったらしい、とか。シモンが戦場から故郷へ帰る途中で
ヴァルターに助けられたらしい、という事情は。
二人が、どんな国や場所で戦っていたのかまでは知れずとも、
村の噂で、なんとなく耳にはしていて]
(そんな争いさえ、なかったら。 母様もきっと生きていたのに…)
[古来よりの王政に対する、軍事クーデターのような形で
始まった内紛が、未だ長引き。国土が荒廃し、
人々も疲弊と絶望の中にあるという、母の母国。
黒髪の男が、図書館の雑誌や新聞、村人や村長などとの
会話から仕入れてくる、国内外の情勢>>145。
母の母国の状況の知れる情報に、いつも胸を痛め、
怒りにうち震えていた銀の瞳が目裏に浮かぶ]
[そんな内紛さえ起こらなければ、自分を身籠らなければ、
黒髪の男一人を護衛に密かに亡命し>>141>>142
10年以上も世捨て人のように隠れる必要は、なかっただろう。
焦がれ続けた母国の地で。
心を捧げたという、自分の父なる人の傍らで。
果てることの、叶っただろうに…]
[目立つ銀の髪と瞳の容貌の、身籠った女。
生まれてくる子はおそらく、
母親と同じ銀か、父親のような金の色彩を持つ筈で。
軍内部には、見つけ次第、母子共に射殺せよとの密命のあったという。
そんな昔の命令が、今に活きているかは分からないし、
自分自身は、軍の脅威を身近にしたことはなかったけれど。
風花の村で生まれ育ったフリーデルへの安心はある。
余所から来たシモンも、悪い人ではないようだと噂や対話で思う。
けれど自分でも、失礼だとは思いつつ、軍関係者だった
というだけで、何処となく、避けてきた自覚はあった*]
羊飼い カタリナ が村を出ました。
16人目、羊飼い カタリナ が参加しました。
羊飼い カタリナは、守護獣 を希望しました(他の人には見えません)。
/*
うんまあ、村建ても大概喉足りてないんだけどね!(爽
まあその辺は、飴やら何やらで補う方向で、お願いしたいなって。
/*>>449軍関係者さんに、身構えっぽいのは、
うん、こう…負縁故(?)や疑い振れそうな先がなくて…
ちょこっと、個人的に思うところありますよ
&そこ、占い師さんじゃなさそうだけど、
もしそうでも、守護しない為の理由布石。
すごいこじつけで、申し訳ないのですが><
あと、入り直しごめんなさい。
飴喰いになりそうだったので……
1dからは、1000ptと少な目なので、
プロは飴制限ないとのことですし
(うぃきの質問は、私じゃないので、感謝)
出せるうちに出すもの全部だしちゃっておこう、
と喋りすぎました><。
1dからは、喉管理、気を付けます…はい。
/*
入り直すと、抽出がきかなくなってしまって不便なんだよね。
なので、RP村のプロはあまり出入りしない方がいいかも。
と、こっそりメモ。
[何処へふらつこうか。
男の足は村の入口から幾つか並ぶ店先へと。
肌寒い気候であるせいか、
目につく村人達は皆厚着に身なりを整えている。]
さて
[行く先に佇む彼らを通り抜け、マーケットを物色する男の姿。
そろそろ店仕舞いの時分のようで、人の姿も失せてゆく。
煌々と灯った明かり差す宿屋の窓を一瞥し。
目を細め、一歩そちらの方へと赴く。
玄関のドアを開ける芸当はできない。通り抜けるだけ
周囲に溶け込む黒装束は、宛ら喪服に似ていた**]
/*無駄なログ増やして申し訳ないです><。
休暇中の村だと、無駄にログが…
お休みとれそうだと分かってたら、
共鳴か天魔か、赤ログ有り役職を希望しておけば
よかった…(別窓あり)
しかし、普通のスケジュールだと、多窓はきついので、
うん、一人陣営しか…
色々、すみません……。
一先ず、教会→宿へ、かなあ……
プロ深夜から銀嵐だから、
時間的に、少し巻き進行の方がよさそう?
[談話室のドアをそっと押し開けて、顔を覗かせる。]
こんにちは、レジーナさん、ディーター。
すみません…今年もお世話になります。
[ちょこっと頭を下げて。
申し訳なさそうに、毎年告げる来訪の挨拶。
ディーターがここに住み込むようになって3年、寂しい冬を共に過ごせる人が多いのは、素直に嬉しい。]
これは…パウンドケーキの香りでしょう?
ふふふ、急いで荷物、置いてきますね。
[レジーナの焼くケーキはいつでも絶品だから。
ちょうどいい時間に宿に着けて、内心ほくほく。]
/*パメラさんが、可愛い〜〜〜。
そして、イメージのある描写が素敵。
うう、最初の無惨な・・・ですか><。
しかも視力という最初に殺される設定もばっちりの素敵すぎるパメラさん…仲良くする時間、あるといいな…
―村の中―
[ヨアヒムと別れ、暫く後。
ちらちらと振り出した白いものに、雪を踏む足を早める。
おすそ分けに貰った瓶に代わり抱えるのは、自宅倉庫より持ち出した林檎のコンポートの瓶を詰めた籠。]
……好きなもの、か。
[はっ、と白い吐く。
一度帰った自宅も朝から留守にしていた為に寒く、凍えたままの手足の先はじんじんと痛む様な感覚が続いている。]
好きなもの、好きなもの、好きなもの……。
好きなのは、声、かな。
うん、人の声が好き。
[歩きながら考えるのはヨアヒムに描いてもらう絵の事。
一番好きなものを考えて、でもそれは絵には描けないものだと内心苦笑を落す。]
―宿―
うちの林檎の木にでもしようか。
[実が生るのはまた来年を待たないといけないけれど。
そう、あれこれ考えているうちに宿へと到着する。]
遅くなってすいません。
今戻りました。
[時間的にヨアヒムはもう宿に着いていただろうか。
幼馴染を案じながら、声をかけ中へと入れば、包み込むような暖かい空気にほっと息を吐き出した。]
ぱんださんがそんちょだということは理解した
#ようじょかわいい
おじさんがいいものをあげるからこっちおいで(ゲス顔
―宿・談話室―
薪足りないようなら用意するからな。
[出迎えてくれたレジーナ>>438に、そう声をかけながら。
ケーキを焼いていると聞けば、表情を綻ばせた。]
そりゃいいな。
俺も一緒にもらおう。
パメラも来るなら、賑やかでいいな。
[ヤコブとヨアヒムも後で来ると聞けば、うんうんと頷いた。]
じゃ、皆が来るまでのんびり暖まってるかね。
[そう言って、促されるままに談話室へとお邪魔するのだった。]
お。パメラ、いらっしゃい。
[パメラの姿が見えれば>>455、笑顔で出迎える。
あまり目が良くないらしい彼女には、所在がわかるように頻繁に声をかけるようにしている。]
今レジーナがケーキを焼いてくれているよ。
あと、コンポートがあるとか言ってたかな。
[やがてヤコブも戻ってくれば、慣れた様子で挨拶を。
自分が客であることなど、半ば忘れていそうである。*]
/* カタリナ・・・どうみても、やんごとない人だよっ!!?
護衛や射殺やを考えると
もしかして:王女様
うわあい、現在の縁故の組み方的には、カタリナとあにぃが蘇生最有力候補なのかなかな。
とりあえず、コミュ障が何かこじつけてでも無理矢理にコミュを図りに逝くターンでござる!!
…所で、パメラにもあいたいしニコラスにもあいたいなぁ。
ニコラスみえてもいいのかな。
ええ、洗礼者だけど、このペタ。そういう生命物体だからとかこじつけちゃ。あ、でも変に視えても今後の死体で困るか・・
――人の顔が分からないって怖くないのかな。
[一旦、厨房へと入る時。
パメラに対し、昔から思っていた事がつい小さく零れた。
彼女は視力が弱い代わりに耳がとても良い事は知っていた筈なのに。]
[宿まで大した距離でもない。
送らなくとも平気かもしれないが、何となく躊躇われた。
手を引くことは出来ないが、荷物くらいは運べる。
荷物を持とうと、ん、と手を差し出して。]
薪割り終わったから、飯食いに。
[宿に行く理由をそう告げる。
パン屋は明日行けば良い。]
……寒くなるこの時期は、少し辛いがまだ平気だ。
[素直に答える。
耳の良い彼女に、誤魔化しても無駄だろう。
足音の変化など、自分自身気付いていない。
二つの杖の音を響かせ、宿へと向かった。]
― 子供の頃 ―
[まだ中性的な幼さが残る時期、よく寝て、よく遊び、たまに病気にかかって薬と注射を嫌がるという普通の子であった。
周りがやんちゃだったので大人しいと見られていたかもしれない。
一方で、人形に対してかすかに胸の鼓動が鳴りだしていることに両親は気が付かず。やがて、斜めへ成長していたのは誤算であっただろう]
― パン屋 ―
[手入れをしていた人形を置いてパンの棚へと向かう。
寝ている間に増えたり、減っていたりするのはいつものことと陳列されたパンを確認し、奥の厨房へと足を運ぶ。
この部分は両親の代から何一つ変わらない。
広い料理台、長いこと愛用してきた型、パンの味を決める窯。
暗闇で発酵させておいた生地を手慣れた様子でささっと成形して、再び休ませておく。
パン屋なのにパン屋じゃないと初見で誤解されることがある。
それでもアンティクーショップに店が変わらないのには、ひとえに人形作りの道を進みたいという息子の趣味を否定しなかったことへの感謝の気持ちの表れであった。
まあ折り合いの都合上、伝統となんか大切なものが犠牲となったのは仕方ない。必要な犠牲だったのだ]
―教会→宿への道すがら―
だいぶ冷えて来たかな……。銀嵐にならないといいが…
リズ、寒くはないか?
[宿への同行者は何人だったか。外に出れば、案じるように呟いて、
急に冷え込んできた気のする空気に、ふと、リーザを見遣る。
コートは取ってきたが>>459、手袋はしているだろうかと。
そのコートが、教会に入る前に来ていたのと同じものなら、
あの膨らみ>>189>>195は、手袋の可能性も頭を過るが。
リーザが手袋をしていないようなら、霜焼けの皹の悪化を案じ
自分のコートやニクスの雪よけとお揃いの、赤い手袋を差し出す。
小柄で手も小さい自分の物だから、少女にも大き過ぎはしないだろう]
― 教会→宿への道すがら ―
[緊急時に宿屋に行く時には鳥籠もかかさず持って行くのだが。
空っぽの鳥籠を抱くつもりにはなれず、コートだけはおり教会の外へ出た。
そして羊飼いと一緒に宿屋に向う。他にも同行者は居たかも知れない。]
雪もちょっとだけ降ってるね。
・・・んと、つめたい。
[羊飼いの言う通り外は寒かった。外に出れば直ぐに赤くなるほっぺた。
雪が少女の頬へと降って来てはすーと消えていって、
少女は頬に触れて冷たいと零した。]
……風花、か。
[空模様を確かめようと、頭上の灰色を仰げば――…はらり。
ひとひらの、凍れる花びらのような白が、睫毛に舞い降り。
瞬きに、すぅ… と頬をとけ伝う様は、冷たい涙にも似る]
[心を過るのは、幾つもの雪の日の想い。
黒髪の男が戻らなかった朝も。
母が殺された、あの日も。
老医師が目の前で息絶えた時も。
哀しみと慟哭と―――身の裡の凍えるような孤独は。
頬に降る白く冷たい涙と共に在った。
銀嵐の夜に生まれた娘に。
黒髪の男は、語ったことがある。
全てに染まり、罪を覆い隠す白い優しさも、
全てを許さず、激しく奪う冷酷さも。どちらも銀嵐の姿だと*]
― 宿屋への道 ―
あ、アルビンさん。おはようございます。
[冬の間、風花の村にやってくる行商人の姿を見つけて、丁寧に挨拶をした。
基本的にドジで抜けている自分が、一つだけ厳格に守っている決まり。
”自分がされて嫌なことは、決して人にしてはならない。”
物心つくよりずっと前から、青年は他人から詮索されることが何より苦手だった。
たまに村の外から来た人が描いた絵に目を止めても、興味が己に向くと分かると、接触を避けてばかりいた。
だから、アルビンについては”冬になると村に帰ってくる人”以上の情報は知らないし、また知ろうとも思わない。
それでいて、年上に対する節度を守りつつ、アルビンからどのような対応を受けても、気さくに話しかけている。]
雪があまり積もらない内に戻ってこられて良かったですね。
一昨年は大雪が降って大変でしたから。
[いつ戻ってきたのか、正確な日時は分からないものの、敢えて聞こうともせずに。
旅をした直後であろう、アルビンに”お疲れ様です。”とお辞儀をした。]
[アルビンは何と返事をしただろうか?
アルビンから何か聞かれたりすれば、自分の分かる範囲で答える。
しかし天気が荒れる前に宿屋に帰れとヤコブから言われている手前、話が終わればすぐに頭を下げてその場から辞するだろう。]
じゃあ、僕はこれで。
ヤコブの話によると、天気が崩れそうだとか。早く宿に戻れと言われてますから。
[アルビンに挨拶をしたのち、再び歩き始めた。]
[実際、毎日家で顔を合わせる兄よりも、この男は冬眠らしく冬眠をしている。
元来冬眠する動物とは、雪の奥や穴倉や。後自宅に身を隠す為に、めったに他人様の視線には触れられないのだ。
もし用事があり、冬眠生物と触れたいならば、直接寝倉を掘り起こすのが最善である]
[とは言え、過干渉は残念ながらお互い望んでいない様だ。
商売人の癖に、実際、薬を扱う仕事場面を見た事はあるかないかだし。
売り物の薬程度で治る病気なら、初めから苦労なんざしていない]
[始めて出会った頃の、好奇心で脳内が構成されていた頃と違い、自分は既に23歳。この成りでも9歳の時分とは違う。
いや、寧ろ、"この成りだから"かも知れないが。
お互い触れられたくは無かろう、「傷持ちの脛」が厳然と存在している分、アルビン・ドルニャークと云う男は、寧ろ今の方がとっつき易い相手とも云えた]
[と、軽く扱き下ろしたが、アルビンの事が結構好きなのだ。此方側は。
若干、普通の村人より遭遇頻度が高い、とアルビンが感じた場合は、それは気のせいでは無いかと思われる]
えー?寧ろ逆じゃねえ?
俺、あにぃが無休労働してる姿なんて想像できねえよ。
それが存在するとしたらそりゃあにぃじゃなくて何か別の生命体だ。
[或いは、彼が兄の実態を知らない事は織り込み済み故に。
「一度コイツを、家に泊まらせてみてえ…!」等と考えているが。
兄の同意は無問題でクリアしても、眼前の当事者へ同意を求める事こそが、そう。
『銀嵐の真只中の夜、全裸でベリーダンスを一晩踊り明かせ』
そんな系統の、インポッシブル・ミッションに等しい難易度に思われる]
/*
この人ら疑えるかな、どるにゃーくさん……
開始時SAN値20以下な感じだったどるにゃーくさん。
30台まで回復しちゃってる気がするどるにゃーくさん。
どるにゃーくさんならできるよ天然狂人!疑心アンキー!
すっごいどもりながらあやまりつつ疑うんだろうな…
いい人だらけだよね、どるにゃーくさん。
ほっといてくれるってだけで珍しい村だよね。あんな胡散臭いのにどるにゃーくさん。
[そんな阿呆い事を考えて何も話をしなければ、村長の行方を問われただろう。
が、残念ながら村長は何所に存在するか。少なくとも今日は視ていない。
村役場は…?そう、無人状態デスカ]
何だかんだ、夜は寒いから気をつけなよー。
内の月替わりパン、今月は栗のカンパーニャな!
[店の宣伝だけ残して、歩みを速めたアルビンを解放する事にした*]
/*
どるにゃーくさんを語尾にしたら変なテンションになってきた。これは楽しい。
宿入りまでしなきゃならないけど23すぎるまで貼り付けないし、落とすものだけ作っておこう
[この店に訪れる客は、初めてなら人形に驚き、店主の青年が寝ている姿を見るのが一つのお決まりのパターンだった。
呑気の性格をしているらしく、昔から住んでいる村人もどうゆう理由であれ流れ着いた村人も同じ扱いをする。
一連の仕込みと夕食の準備が終わって部屋へ戻れば、小さな針の音が部屋に響くだけで落ち着いた静けさが保ったまま。適度に暖められた室内と独特の人形たちや骨董品の匂いが居心地いい。
明日も天気がいいだろうかと窓枠しに空を見上げる]
一雨、来るか?準備をしておこう。
[ふっと外を歩く存在を見透かしたように視線を投げる。
瞳にすぐ近くを過っていく黒い男の姿は映さない。見えていたら寒そうだな―と危機感もなく、感想を漏らしていただろう]
くしゅん
[やがて、寒い寒いと定位置へと戻っていた**]
あ、やっぱり天気、悪くなってたんだ…
ちょっと風の音が煩かったから、もしかしてって思ってたの。
シモンがここまで送ってくれたわ。
そういうことだったのね…彼に感謝しなくっちゃ。
教えてくれてありがとう、ヤコブ。
…一度部屋に行ってくるわ。また後でね。
[そう告げて、毎年借りている101号室へと向かった。]
―101号室―
[毎年借りているこの部屋は、今年も変わらず綺麗に整えてあった。
衣服や生活雑貨、ブランケットなど、毎年冬場に使うからと預けてあった品も、
きちんと定位置に収まっているという徹底振り。
視力の悪いパメラの為に、何かあった時すぐに声をかけられるようにと、
支配人室の隣部屋を空けてくれているレジーナに、深く感謝。
部屋の向かいはすぐ女湯、部屋を出て右手に真っ直ぐ進めば洗面所と、生活に極力支障がないようにと――毎年滞在しているとはいえ、やはり嬉しい――様々な配慮がなされている。]
[今年の宿は、存外に賑やからしい。
ここ3年ほど宿に滞在しているディーターと、
母親の不在時だからとやってきたヨアヒム。
泊りこそしないけれど、宿の手伝いに来ているカタリナとヤコブ。]
…ふふふ、楽しみっ
[みんなで暖炉を囲んで楽しく談笑する、
そんな温かな冬の日々を想像して、思わず独り言。
外は悪天候の様相らしいが、パメラの心は晴れやかだった。]
― 談話室 ―
いらっしゃい、パメラ。
待ってたよ。
お世話とか、そんなに改まらなくていいっての。
[ディーターとのほほんとお茶をしていれば、娘>>454が現れて。]
[席を立って歩み寄り、彼女の背をぽんぽんと叩いた。]
ああ、急いでもケーキは逃げやしないよ。
転んだりしないように気をつけな。
[そう言いつつも、彼女がケーキを楽しみにしているであろう様子に、笑みを零す。]
ヤコブもおかえり。
あれ?ヨアヒムは見つからなかったのかい?
コンポート、助かるよ。
また別のお菓子を作った時に使わせてもらうね。
[パメラに続き、ヤコブも談話室へと顔を出して>>464、少しずつ賑わいを見せる談話室に、頬が緩みっぱなしであった。]
っと、ぼちぼち焼きあがる時間だね。
どれ、おやつの準備をしてくるよ。
[ケーキの甘い香りが、食堂にも届き出す。
食堂を後にし、厨房へと向かった。]
[さて、アルビンと別れて、次はどうするかと考えるより前]
…… …… …… 銀嵐の中 ……
…… …… …… 全裸でベリーダンスするアルビン ……
…… ……
…… ……
…… …… ぶふーーーっ。
[笑いすぎて、さっきゲルトに渡された薬袋、落としそうになった。
もう片腕のみにぺた君は死守したが、両手塞がってるのでバランスくずしそ。
つまりはまあ、暇には事欠かなかったのだ。人知れず燃料にしたアルビンへ心の中だけで合掌]
[あぁ、でもアルビン、爪先を頭の上まで上げれるのかな。
結構身体、ガチガチに硬そうだよな…とか、馬鹿い事を引き続き考えていると。
大声、大降りで存在アピールする見慣れた姿]
お、ヨアヒムじゃん。やった。
今日は宿屋に預けられてたんじゃなかったのか?
[ひやかし、とかダメな子、とか。
基本的に、出来ない子程可愛い、を地で行く目線が標準装備された瞳で
にこにこしてるヨアヒムに、みにぺた君の腕で応えた。
ああ、想像より村にも人残ってるんだな、なんて似た事を奇しくも考えていた]
/*
縁故を建てにいきたいけれども。
設定的にきつい状態なんですよね。現時点では。
負の方結ぶのってどうしたらいいんだろう。
動き方難しいな。どっかで真相とれた場合、負になる感じのを教会組に撒けるかな?
第一の事件エピソード入れれば
好感系ふってきた中に相方がいた場合は短期間で警戒解除、後イケメンされた場合もその口かな。
それ以外なら精神摩耗させる感じで
[両親が他界してからというもの、一人暮らしは少々心細くも感じていて。
もう長年のものとはいえ、不鮮明な視界には不安もある。
家の中にただ独り、他に物音もせずとなると、
その沈黙は酷く寂しさを呼ぶものだと、この数年はヒシヒシと感じる。
だからパメラは冬が好きだった。
ここでの暮らしは、毎日賑やかで楽しい。
ずっとここにいたいと思ったこともあったけれど――さすがにもう子どもではないのだからと、それをレジーナに告げるのは憚られて。
…冬場の長期滞在と、ただでさえ甘えているのだから。]
[雪に降られながら、羊飼いと手を繋ぎ宿屋への道を進む。
急かす様に羊飼いの腕をひっぱり、]
じゃあ、いこっ、
カタリナー
[少女は無邪気に笑った。*]
[持ち込んだ鞄から、こっそりとあるものを取り出す。
――毛糸と、編み針。
編んでいるのは単純な網目模様のマフラーだ。
毎年の宿への滞在。
ずっと、レジーナに何かお礼がしたいとは考えていて。
目が悪いから、宿の手伝いは殆どできない。
最初の冬、掃除や料理に手を出して余計な仕事を増やしてしまったことを思い出す。
「見えない」自分に、できることなんてあるのだろうか。
ずっとそう思ってきたけれど、こういう形で感謝を表すこともできるのだと。
――とある人にこっそり、編み方を習ったりして。
これが完成するまでは、レジーナには内緒の約束だ。]
[青年にとって、ペーターは物心つく前から年上のおにーさん、だ。
10年前から見た目は変わらなくても、そのポジションは同じ。
中型犬みたいに愛想良く…尻尾があったら、ぶんぶか振っていたに違いない…ぽてぽてと近づく。]
ううん。宿屋にはお世話になってますよー。
でも、今日は朝日がきれいに昇りそうだったから、早起きして図書館の前で絵を描いてた。
[タメ語と敬語がちゃんぽんになった言葉遣いで、今までの行動を説明する。
絵以外のことはドジだとの自覚があるため、どのような視線を注がれても気にすることはない。
が、さすがに面と向って”可愛い。”と言われたら、僕は男ですよー!とぶんむくれるだろう。]
[編みかけのマフラーをこっそり棚の中にしまって、談話室へ戻ることにする。
…ちょっとばかり、急ぎ足。
先程レジーナは、肩を叩きながら「ケーキは逃げやしない」と言ってくれたけれども。
――私が到着する前に誰かの胃袋に収まっちゃう可能性だって、十分あるでしょう?]
…ケーキ♪ケーキ♪
[年頃の乙女が色気より食い気とは、なんと嘆かわしい!
でもそれほど、レジーナの焼くケーキが好きなのだ。]
まだ残ってる?…良かったぁ
[満面の笑みで、談話室に戻る。
人の気配の無い―つまり空いている―席を見つけて、腰を下ろす。
その時、部屋には誰がいたか。
暖かい部屋で皆とひとしきり談笑したことだろう。]
― 記憶の断片 ―
[12年前――
一介のバイオリン奏者だった父は、風花の村から山をいくつも越えた街の楽団で、
己の腕を発揮する機会を得た。
これで家族にも楽な暮らしをさせることができる。
そう言って父は喜んでいたし母も同意見のようだったが、
風花の村しか知らなかったクララは、街で暮らすことに一抹の不安を抱いていた。
それでも父の演奏風景をできるだけ近くで見ていたかったから、
不安を押しのけて両親についていったのだけれど。
結局、6年経っても、街の空気に慣れることはなかった]
[そうして、戻ってきてみれば今度は、
自分を欠いていた6年の間にも村は、自分を置いて変わっていく――、
そんな、自分勝手な寂しさにとらわれることもあった。
幸いにも、自分の居場所がない、と感じることはなかった。
そう感じなかった結果が、図書館仕事時以外はほぼ閉じこもっていた、
祖父が亡くなるまでの5年半だったわけだけれど]
― 図書館内 ―
[そんな家庭環境のせいか、実はこの図書館、
音楽関連の蔵書が意外と多い。
暇を持て余し、楽譜の並んだ棚を掃除していると、
本の隙間からぺらり、と紙が落ちてきた。
拾い上げ、まじまじと眺める]
…………あっ!
昔失われた楽譜の2(3x1)ページ目!
こんなところにあったとは。
[楽譜に並ぶ音符からメロディーを頭の中で思い浮かべれば、
4年ほど前に聞いた、美しいバイオリンの音色がありありと思い浮かんだ。>>496
記憶を頼りに採譜したはいいが、これまで使われることはなく、
あまつさえ一片を紛失していた楽譜。
大事に、元の場所へと戻しておいた]
―教会→宿への道すがら―
[5年前に医師に引き取られ村に戻った時の自分は、
心身共に酷い状態で>>268。ゆっくりと流れる時間と、
ニクスの無邪気さと、周囲の人々――…
特に、心を砕き、抱きしめてくれたレジーナ>>340>>341
のおかげで、再び人のぬくもりを許容し、
少しだけ、話したり微笑んだりできるようになった頃のこと]
この世のものとは思えないような、
心に染み入り揺さぶられる音色と、不思議な声だったな…
[ある祝いの席に、新緑の村の評判の良い楽師が来るから、
と誘ってくれたのは、たしか、クララだったか。
久しぶりのことに、少しだけ、心が動いて。
目のことがあり、耳が良く音楽を好みそうなパメラも誘い]
……天気が?
[当面は銀嵐の心配もなさそう、というローゼンハイムの見立てを把握していたから、
怪訝そうに首を傾げたけれど、
ふいに窓が風を受けてがた、と音を立てるのを聞けば、]
分かった。絵を飾ったら宿屋に行く。
人狼の噂のこともあるし、このままお世話になるのもいいかも。
絵を飾るの、壁じゃなくて柱になるけど。
[1階奥の読書スペースに、いくつか角形の柱がある。
この大きさならば問題なく飾れそうだ]
ヨアヒムは先に行ってていいよ。
[そうして、またヨアヒムを見送ったのだった]
あの人は元気かな。
いつか、もう一度、聴きたいけれど…
[美しい音色に、心の何処かが、微かに癒される心地がして。
聴き入っていた自分に、最後に少し笑ってくれたような
気のしたのを、思い出しながら。
宿に辿り着くまで、会話の合間に口遊んでいたから、
風に乗って、道すがらや宿の中にも、微かに響いたかもしれない]
[談話室に、ヤコブの姿はあっただろうか。
先程、部屋に向かう時――
彼がぽつりと、呟いたこと。
――人の顔がわからなくて、怖くないのかと。
…どういうことだろう?
幼い頃から殆ど、人の表情というものを視認できずに生きてきた。
そんなパメラにとって、人の表情とはずっと、『声』で測るものだったから。
彼の言葉は、純粋に疑問に思った。]
[母親と共に、この弟分が村へ訪れた時、既に自分は7歳。
勿論同い年のヤコブもだが、子供心に、年下の男の子は、どちらも別のベクトルで抜けてる所があると勝手に考えてた。
特にこいつだ]
[正直、彼らが自分の背丈を追い越す、第二次性徴頃の二十歳前。
流石に複雑な感情を抱えて、疎遠になる事を考た時期もあるが。
ヤコブの方は…どうだろうか。
然し、ヨアヒムの場合、結局此方の根折れの方が早く。
こう、背伸びして頭を撫でる行為に抵抗が消えたのは、二十歳を越えた頃に、漸く]
[だからもあるのだろうか。根底が子供の頃と変わらないと捉えているから。
当時7歳の誕生日、事実会心作だが、現在と比べては稚拙が未だ視れる、薔薇の水彩画。
子供の頃に渡されたそんな絵を、額入れにして未だに部屋へ飾ってるのは]
[ヤコブを見かければ、周囲に聞こえないようそっと声をかける。]
ねぇ、ヤコブ。
さっき…ごめんなさい、ちょっと聞こえてしまったのだけど。
…えぇっと、あのね。
人の顔、わからなくても、私は怖くないよ。
もうずっと、みんなの顔とか見えなくて、それはそれで、不安ではあるのだけど。
でもね、『声』があるから。
みんなの声が、誰なのか、どこにいるのか、
…それから、何を想っているのか。私に伝えてくれるの。
だから、怖くないわ。
私、みんなの声を聞いてるのが好き。
見えなくても全然、怖くないのよ?
[そう、微笑んでみせた。]
― 食堂 ―
ふんふんふ〜ん♪
[上機嫌でパウンドケーキを切り分け、皿に乗せる。
ケーキの横には生クリームとコンポートを添え、好みで付けて食べれるようにしてある。]
[ケーキ皿とティーカップ、ティーポットをカートに乗せ、廊下へと出れば、数年前に聞いた事のあるようなメロディが耳に届いた>>511]
おや、この声……カタリナが来たみたいだね。
それにしても、不思議な旋律だねぇ。
綺麗には違いないんだけど……
[外から、カタリナの歌声が聴こえてきて。
――それはとても、懐かしい記憶を呼び覚ます。
パメラにとって、『音』はとても大切なものだから。
想い出はいつだって、様々な音や香りで彩られている。
…たしか、4年ほど前のこと。
あぁ、豊かなヴァイオリンの音色が、今でも聴こえてくるよう。
村のあちこちで、新緑の村の噂を耳にする。
たしかあの演奏者も、あそこから来ていたのではなかったか…?]
[ここ最近、頻繁に耳にするようになった「噂」。
村の何処だったか、あまり聞き慣れない声が、
ぼそぼそと呟くように悪態をついていた。
「――人狼だ。くそ、奴らのせいで新緑の村は…」
随分と気配の希薄な人だったけれど。
声の聞こえてくる方に顔を向けたところで見えるはずもないので、印象に残るのは必然的にその言葉だった。
…時々いるのだ、そういう、気配の薄い人というのが。]
大丈夫、大丈夫。僕いい子にしてたから。
全然困らせてないよ!
[ペーターの問いに対して、元気良く胸を張る。
実際はペーターの想像通りなのに、全然自覚していないからこその言動だった。
しかし、少し考え込んだ後、事実をぽつりと口にした。]
あーでも。寒いから早く図書館に入れ、とは言われた。
[その一言が全てを物語っている訳だが、やはり無頓着。]
無事だと、いいなぁ…
[思わず声に出してしまって、はたと気付く。
もしかしたら顔も、難しい表情をしていたかもしれない。
取り繕うように、]
あ、天気が悪くなる前に、
無事に、カタリナ達が来た、かなー?
[会話する声から、来客は複数人のようだった。
出迎えようと、ゆっくり席を立つ。
止められるようなら、その場に再び腰を下ろすだろうけど。]**
― 宿屋 ―
[共に宿屋へと着けば、女将へと頭を下げる。
食事をという口実で来た為、そのまま帰らずに。
談話室の隅へと向かう。]
[良い絵は描けたのか?との問いかけと、髪をわしゃわしゃと撫でる感触に目を細める。]
うんっ!クララさんが図書館の柱に飾ってくれるってー!
嬉しいな。ペーターさんも暇ができたら見に行ってみてください、朝日が差す図書館の絵です。
[ペーターが病気を発症してからも、態度を全く変えることはなく。
道で会えば、普通に手を振って挨拶して。
それと同時に、ペーターの状況について一切尋ねることもしない。
何年経とうとも、体だけは成長しても、中身はある意味子供の頃と変わらない。
背伸びをして頭を撫でてくれるペーターの行動も、素直に受けるのだった。
一所懸命描いた絵を渡したときの思いも、未だにしっかりと覚えている。]
― 回想・教会 ―
[木材と台車と斧を教会の裏手において戻ってくると、
室内はハニーティーの甘い香りに包まれていた。
その香りに相好を崩して]
やあ、リーザ。ただいま。
これは良いタイミングで戻ってきたようだな。
ありがたくいただこう。
[ちゃっかりお茶会のご相伴に預かり、
ほどよく甘い紅茶のカップを傾ける]
……む?
[レジーナのご飯が食べたいというリーザの頭を見下ろし]
私の料理はリーザに厳しかろう。さもありなん。
[シスターになるまで野戦食しか作ったことなかったのだ。
いかつい漢料理も今では若干リーザが食べられるように矯正しつつあるが、
最初の頃のヘビの蒲焼きを見たときの泣きそうな顔は今でも忘れられない]
[カタリナの言葉には大きく頷き]
私の料理でよければ構わないぞ。
まずは材料集めからといきたいが……今日はリーザがレジーナの夕飯をお望みだから、
宿に世話になるのなら明日の朝食をご馳走しよう。
[久々の客人への料理に腕がなるとばかり、
ばきばきっと指を鳴らして笑った*]
……『声』は僕も好きだよ。
聞こえると安心できる。
[それでも、分からない事が怖いのは。
中途半端に見えているから。
ちゃんと見えていると信じているからだなんて、気付けずに。
もしかしたら似ているかもしれないパメラへと、僅か安堵を吐露した。]
― 廊下・玄関近く ―
[>>522通いでありながら「ただいま」と当たり前のように口にするカタリナに、柔らかく笑みを浮かべる。]
おかえりカタリナ。
リーザも一緒なんだね、いらっしゃい。
ちょうどこれからお茶にしようと思ってたんだ。
リーザの分もあるから、食べていっておくれ。
[もし彼女がカート運びや配膳を手伝おうとすれば、寒い中歩いてきただろうから先に談話室へ入って座ってな、と促して。]
……で、やっぱりヨアヒムは一緒じゃない、と。
[先程、まだ来てないのか>>504と問われ、見つけて誘いはしたのだろうと把握していた。
ヤコブの呆れたような声色から、もう大分前に宿にたどり着いていておかしくない筈、だったようだが。]
まあ、耳引っ張って連れてくるくらいでないと、あの子は翌朝になるまでうろうろしててもおかしくないからねえ……。
[ぽそりと冗談交じりに呟いた。]
― ??? ―
[見下ろした先は宿の食堂。
見知った顔と、見知らぬ顔が混じっている。
泣いていたり、怒っていたり、怯えていたり。
誰かが怒鳴った。]
「ゲルトが殺されたのは人狼の仕業だ!」
[私が?
男は不思議に首をかしげる。]
[そこで場面は切り替わる。
やはり宿の食堂。
誰かが叫んだ。]
「ゲルトさんは人狼に殺されたのよっ!」
[また、場面は切り替わる。
何度も、何度も。
どれもこれも少しずつ違っているし、そもそも男が知っている宿の食堂とも違うのだけど。
変わらないのは、男が人狼に殺されたということ。]
― 宿へ向かう道すがら ―
[先を歩く二人を見守るように、
後ろからゆっくりと女も宿へと向かう。
歌いながら先導する少女たちの姿はとても愛らしいものではあるのだが、
朝よりもいささか灰色を濃くする空模様に、
女は柳眉をわずかに寄せる]
荒れないと良いが……。
[季節はずれの銀嵐だけじゃなく、他にもなにやらきな臭い話も聞かないわけではない。
無意識に手が、黒衣の下のホルダーを撫でていた]
へえ、図書館の柱にででん、と。
それじゃあ、身体の調子を見て、図書館覗きに行くかな。
最近は、クララとも会えてないし。
[別に大した事は無いけどな、頭を撫でる手の為、みにぺた君と一緒くたにした薬袋を軽くだけ示していた]
…で、今からお前は宿屋に帰る所か?
[空気読めたのか、本能なのか、身体の事や気にする素振りを見た事はない。
だから尚付き合いやすく、心持気さくに肩へぽん、と手を置いた]
― 診察室 ―
ぅ………!!
[机に頬杖ついたままいつの間にかうたた寝していた男は、がくり、頭が傾いだ拍子に目を覚ます。]
…………。
なんだってんだまったく……。
縁起でもない。
[言って浮かんだのは、新緑の村の噂。
人狼だか妖魔だかに滅ぼされたらしいと。]
あー、馬鹿馬鹿しい。
人狼なんているわけないじゃん、おおげさだなあ。
[噂に影響されてるなんてくだらないと、打ち消すようにあえて声に出した。]
/*
まあ、画集の件がなければ最後は直球だったろうなー
そしてペーターがクララのことを憎からず思っていることはわかった 同い年補正かっ
― 診察室 ―
ぅ………!!
[机に頬杖ついたままいつの間にかうたた寝していた男は、がくり、頭が傾いだ拍子に悪夢から覚める。]
…………。
なんだってんだまったく……。
縁起でもない。
[言って浮かんだのは、繰り返し見る食われる夢と。
人狼だか妖魔だかに滅ぼされたらしいと言う新緑の村の噂。]
あー、馬鹿馬鹿しい。
噂と夢を結びつけて、また変な夢?
人狼なんているわけないじゃん、おおげさだなあ。
[打ち消すようにあえて声に出した。]
しっかし、本格的に崩れてきそうだね。
銀嵐、あるかな?
こりゃ、宿の開放を考えなきゃかも。
……ここが人で賑わうなら、それは悪い事じゃ、ないけど……
[それでも、銀嵐、で真っ先に思い浮かべるのは。]
……………………。
……ま、皆で盛り上がれば心も明るくなる!
気が早いけど今日は開放日って事にして、自慢のディナーもサービスしちゃうかね。
[折角村人たちが集ってくれているのだ。
暗い事を考えるのはよそうと切り替え、カートを押して食堂へと。]
お待たせぇ!
さー、レジーナ自慢のパウンドケーキ、生クリームとヤコブの林檎コンポート添えだよ!
おかわりもあるから、たんと食っておくれ。
[努めて明るい声と共に談話室の扉を開けたが、耳の良い者には微かな震えが聞き取れたかもしれない。]
[正直常々、アホの子ダメの子と可愛い物を視る瞳で内心扱き下ろしてるが。
別け隔て無く、無邪気で朗らかなヨアヒムの性質は、得難い美徳と認識してはいる。
ヨアヒムは比較的特別な方だろう。
アルビンは云うなれば同属意識的な理解感情。
ゲルトは主治医で、オットーに至っては毎日顔を合わせる家族だ。
まあ、何だかんだと、人周りに付いては、不幸ながら恵まれてる方かも知れない。
精神的には大人の落ち着きを覚え出してから、逆説的にそう考え出してきた]
[但し他にはそう易々といかない事も、何より事実として存在している。
元より、23にもなり、それこそリーザと変わらない見た目。
奇異の眼でひとたび視られた相手とは、極力接触を断つ事にしている。
何も自分は、望んでこの姿でいる訳ではないのだし。
基本的に、村全体との関係からは足ひとつ分引く事にした、自分がいる。
…この辺りが、アルビンに好感を勝手に覚え出した起因かも知れない。
ヤコブは年下の弟分で。クララは子供の頃から随分確りしてた同い年の友人。
カタリナは少し特別な意味で気にした時期もあったか。
パメラは…この時間の流れない姿が見えない分、接しやすかったけれど。
……ああ、リデル様は、身体云々以前に、元々恐いから別の意味で疎遠だ。
幼少期のトラウマは大人に成れども根付く物なのだ]
[何故か髪に触れるペーターの手の速度が増した。
その原因及び理由については、考えようともせずに、ただ撫でられている事実に対してえへへーと気楽に笑う。
飼い主が投げたボールを拾って、誉められた犬のような笑顔。]
[しかし薬の袋を示されると、ふと表情を引き締める。]
うん。ヤコブもね、天気崩れそうーって言ってましたから。様子は見た方がいいと思います。
あ、クララさんは元気にしてますよー!
[ペーターの病気の具合が現在どのくらいか知らないし、また立ち入ろうとも思わないから、天気を口実に様子見に対して肯定の返事を返す。]
[でもそういえば……。
変動した関係性の中、ひとりだけ、また別の意味で特別な子はいるな。
こんな村に、どこの呆れた奴が捨て去ったのか。
教会で、今の神父に拾われ育てられた、まだ幼い少女。
リーザ・フローリア。
大人しいが、優しくて気立ても良い、最悪ヨアヒムより出来てるかも知れない子だ。
流石にそこまで言えば、ヨアヒム泣いちゃうので言わないけど。
それでも子供は好奇心が何よりも先につくものだ。
物心ついた頃からいる。
村の、大きな大人の人たち、お兄さんやお姉さんと比べて唯ひとりだけ違う。
子供のままの、"少しだけ年上のお兄さん"。
子供心の好奇心を出される前に、だから先手を打っていた]
[子供の頃から、聴かせる様に、こうリーザには教えていただろう]
『俺はね、吹雪が踊る、雪の聖霊さんなんだ。
だから、普通の人間とはちょっと違うんだよ』
[それを聴かされて、そして10歳、多少は思慮も形成されてきた今の少女は
雪の聖霊なんて名乗った自分をどう認識しているかは、さてどうだろうか*]
[しかし手が肩にぽんと置かれると、あーっと声を上げた。]
そうだ!ヤコブに早く宿屋に行け、って言われてたんだっけ!
[まさに宿屋で、ヤコブとレジーナから寄り道をしていると正確に見抜かれているところだった。
ヤコブの声のトーンや、レジーナの冗談交じりの呟きを知ったら、さすがに申し訳なく思うだろう。
ペーターが用事を言い出さなければ、これで失礼しますと断って、早足で宿屋に向うつもり。]
[談話室が賑やかになってくれば、中央をあけるようにして
端の席へと腰をおろす。
同じように隅へと向かう姿を認めれば>>524
軽く片手をあげた。]
シモンも来てたのか。
……そろそろ冷え込みが厳しくなってきたからなぁ。
傷の具合は大丈夫か?
[自らもいくつも傷を持つ身でもある。
苦笑いを浮かべながら、無意識に自らの頬の傷をそっとなぞった。]
[元兵士だったらしいとは聞いているが、
ディーター自身は男のことをよくは知らない。
おそらく、年は近いのだろうと見かければ声をかけたりはしている。
自分のように仕事もせず、村を離れていた者を
優しく受け入れてくれている村だけに、
自らも人に対してあまり詮索はせずにいようと決めていた。]
……パメラの『声』好きだな。
[ぽつりと呟いてから。
急に此処が人の多い談話室だと思い出して、はっと目を開けきょろきょろと周囲を見回す。]
……あ。あの、ご、ごめん。
[パメラの目が見えていたら、本当に珍しく頬をやや赤くする農夫が見れただろう。]
パメラの事。
僕は迷惑なんて思ってないからさ。
……頼るというか、また声を聞かせて貰えないかな。
[小声で囁くように頼んでから。
ケーキとって来ようか、と照れ隠しのように少し力を込めて言った。]
―宿:玄関近く―
[レジーナの柔らかな笑み>>531に、ほぼ毎日会うのに、
やはり常のように、心の何処かがほっこりと
安心するのを感じて、ふわり、微笑み返し]
うん、何だか空模様が怪しいから…もしもの銀嵐に備えて。
お茶?
そういえば、パウンドケーキのいい匂いがする…!
[リーザも一緒なんだね、という声に、理由を説明してから、
お茶と聞いて、漂う甘い香りに顔を綻ばせる。
手伝いより先に談話室へと促されれば、仕事なのに…
と躊躇うも、後から、その分もちゃんとやるから、
申し訳なさそうに、何か、ごにょごにょと口にしつつ。
少しだけ…と談話室へ向かおうとして]
― 回想・1年前 ―
[葬儀の直後、休む間もなくカタリナの手術を終え。
カルテや家の中の状況把握、そして各種挨拶回りと、慌ただしい日々。
その合間、意識を取り戻し、容態が落ち着いてきたカタリナの部屋へ。]
や……。
ああ、そのまま寝てていいから。
[言いながら、ベッドサイドに椅子を置き、座る。]
ん、大分回復してるようだね。
けど、しばらくは大人しくしてなさい。
シモンはパウンドケーキ好きかい?
飯に期待して来たんだったら、悪かったね。
もうちょっと待ってておくれ、今日はサービスするからさ。
[各人の前にケーキ皿とティーカップを並べながら、シモン>>524へ問う。
決して彼の来訪に気づかなかったわけではない。
気づかなかったわけではない。
大事な事なので2回言いました。]
……あー、その。
こんな状況でこういう話もアレだけど、早めにはっきりさせておいたほうがいいと思って、ね。
[その昔、兄妹みたいと言われたけども、そして本当の妹の様に懐かれてはいたけども。
本当の兄妹ではないのだ。
若い男女が二人きりで一緒に住むというのは本来好ましくないことだろうけど。
それでも、今の彼女をいきなり追い出す訳にもいかない。]
とりあえずは、君は今まで通りここに住んでていいよ。
ただまぁ……。
その、ここに間借りさせる対価として料理は任せたいが、いいかな?
[父親と二人の生活時、その辺の事はどうしてたか知らないけども。
あえて対価という言い方で取引感覚にした方が、カタリナにも、自分自身にとっても良いだろうと判断しての事。
そんなこんなで、カタリナとの同居が始まった。 ]
― 回想・了 ―
夕飯は羊ミルクのクリームシチューがメインだよ。
今夜は冷えそうだから、暖かいもの食って、お風呂に入ってゆっくり寝るといい。
[先程希望されたメニュー>>556に快く頷いていたレジーナは、村人達の集う食堂でそう告げた。]
[ちなみに、やせいにあふれるりょうり>>559とやらについては、ここではお客さんになるフリーデルに作らせるわけにはいかなからと、やんわりお断りを入れておいた。]
― 宿 ―
[カタリナ、リーザから、少し遅れて宿の扉をくぐる。
レジーナへと軽く手を挙げて]
やあ、レジーナ。
今夜は世話になるよ。
代わりに明日の朝食は私が腕を振るうから、
任せてくれ。
[はっはっはと愉快そうに笑い、良い香りのする談話室へと大股開きで歩いていくのだった]
ま、雪以外は特に何もない村だが、
飯のうまい宿屋とちゃんとした医者がいるからな。
療養するにゃ、いいところだろ。
[シモンの言葉>>562に、そう笑って答えながらも。
大股でやってきたフリーデルの言葉>>563を聞けば、
そのうちの一つが崩されたと、僅かに表情を強張らせるのだった。]
(明日の朝食は何がなんでもあたしが作らなきゃ……見るも無残な光景が広がりそうな気がする……!!)
[“やせいにあふれるりょうり”そして、「遠慮するな」と強引に押し切ろうとするフリーデルに……そう直感せずには居られなかった。]
そいえば、仲の人予想は、だいたいつくので、置いておいて、
役職予想、ちょっとしかけていたのでした。
―ニクス込で、話した感触からの推測―
・ヤコブ:話し掛け済み。宿の同僚。人間認識力が低い、声が好き→天魔?共鳴?
・ゲルト:兄妹縁故。医者と最初の人狼が首にがぶっ→首無し騎士?
・レジーナ:回想と遠隔で母子っぽく。左右のイヤリングの青赤→審判者?
・リーザ:話かけ済み。胸の赤い小鳥、天使の話題多い→恋天使???
・ジムゾン:会話済み。役職不明。神の心のままに、は狂人系っぽさも?
・ペーター 回想で、幼馴染っぽい→今はちょっと疎遠。早死に予定発言→洗礼者?
・ディーター:ニクスもふもふ。物書きっぽい、顔の傷?→智狼?呪狼?
・フリーデル:ニクス、服従。元軍人の超人的強い設定は…首無騎士とか?呪狼?
―まだ話せてない人達―
・ヨアヒム:幼さ、子どもっぽさ強調→悪戯妖精?
・ヴァルター:猟銃持ち、狼の鳴き声描写が、非狼っぽい?共鳴とか?
・クララ:図書館、都市の空気が身体に合わない→智狼??
・シモン:うーん…不明、狂人系ぽい?
・アルビン:片耳なし、引き籠り→共鳴者?
・オットー:人形作り→魂込める感じ→霊媒師??
・パメラ:犠牲者
・ニコラス:亡霊
・ローゼンハイム:薔薇さん
おや、ディーターじゃないか。よく会うな。
そっちは……シモン、だったか?
[こわばるディーターを不思議そうにみやりつつ、
その隣の怪我人をちらり]
……………むー。
[どこかで見たような気がするのだが、
うまく思い出せずにゆるく首を振る。
それからシスターとしての勤めを慌てて思い出したように]
ああ、なんだ。
その随分と痛々しい格好だが、主のご加護がありますように。
[アーメン、と一応見た目はそれっぽく十字を切った]
ああ、ありがとね。
助かるよ。
[ヤコブの申し出>>564を、有り難く受け]
へ?
厨房で?……
[問う声に、目を丸くする。]
…………
……いや、何でもないよ。
ただ……
天気、崩れなきゃいいなぁ、って思っただけさ。
[この村が、銀嵐に覆われなければいい――あの日のように]
[そう言外に含ませたわけではなかったが、呟きは寂しそうだった。]
― 村役場の近く ―
……すいません。
[声をかけてきた相手>>476にそそっかしいと言われ、謝罪の言葉を述べるものの……
その顔は「不可抗力ですから」とでも言いたげだ。でも言わない。
絵描きの青年を引き合いに出されれば]
……未だに、そんな、転ぶんですか
[という感想をもらすだろう。
絵描きの青年は、男の滞在期間中毎に視界内で一回以上は転んでいる。半年近い滞在期間と言っても、片手で足りる程度しか遭遇しないのに、だ。
それにペーターからの話も合わさって、上記のような感想になる。…誰かに遭遇した際の自分の挙動の事などは綺麗に棚にあげていて]
…最初に、きちんとしとかないと……
あとが、すっごい面倒ですから……
[律儀と言われればそんな反応。
しなかったことがないので、本当に面倒なのかどうかはわからないのだが。変なところで律儀なのは親の教育の賜物ととでもいうべきなのだろう。
“療養”せざるを得なくなる前は、それなりに恵まれた家庭環境だったようだ]
よく会うも何も、俺ここで厄介になってるしな。
[フリーデルの言葉>>567に、苦笑いを浮かべながらも。
多少おざなりにも見えるシモンへの言葉を見れば、
相変わらずだな……と肩を竦めるのだった。]
/*
オットーが霊かハムかな。
ペタは人形が役職関係してるか。人外くさい気がするなぁ。
ヤコが囁きログ持ちくさい。
アル共鳴確定。
リデルはお任せな気がする。
そしてカタリナがさっぱりである。
てかカタリナが入りなおす前のログが抽出出来んのが痛いっ><
―宿:食堂―
[レジーナが、夕食を羊ミルクのクリームシチューがメインと告げれば、具と味付けはどうしようかな、リーザは何が好きだろう、と頭の中で、
いつものレシピを捲り。サイドディッシュと、オットーのパン
が届くかどうかも考慮して、夕食作りの手順を計算し始める]
………えーと、二人とも、一体…??
[やせいにあふれる料理>>559をレジーナが断るも>>561、
フリーデルはやる気まんまん>>563な様で。
レジーナが何か思い詰めたような顔をしているよう>>566
なのに、原因となった羊飼いは、きょとん、と首を傾げる。
勿論、明日の朝食作りは、フリーデルの隣で、
やせいあふれる料理を、習うつもりだ]
― 村道 ―
お・や・つ、お・や・つー♪
[新緑の村が人狼だか妖魔だか、とにかく人外の存在に滅ぼされた。
そんな噂が気がかりでヨアヒムには真面目な態度をとったが、
もちろん、おやつも、楽しみである。
OPENの看板は館内に引っ込めて、鍵もちゃんとかけてきた。
今日はあまり来客が見込めないと思ってのこと]
――くしゅん!
[唐突にくしゃみをした。
寒さのせいだろうか、と暢気に思う。
自分がペーターとヨアヒムの間で話題にのぼっているせいとは露知らず。
風が、時折身を切るような冷たさをもたらしながら吹いていた]
そう言えばそうだったな。
そうそう、明日の朝食は私が腕を振るうことになったから。
[腕をぽんぽんと叩いて、にんまり]
食べたいものがあったら、遠慮せず言えよ。
そちらの彼もな。怪我には栄養満点の食事が一番だ。
<br>― 四年前・風花の村の教会 ―</br>
[四年前のある日、ふらりと立ち寄った風花の村。
三日後に婚礼があると新郎の父親に依頼されて一曲弾く事となった。
誰でも口ずさめるような軽い歌詞をつけて、式の途中で振る舞った。
今も此処で働いている神父だかその時に勤めていたシスターだかがパイプオルガンで合わせたのだったか。
式も終わり、教会の中庭で参列した少女と擦れ違った>>496。]
……その曲、気に入ったか
[新緑の色の帽子の鍔を少しあげて男よりも少し濃い髪の色をした少女を見下ろす。]
あんたがいい男を見つけたら、もっと響く曲を弾いてやるさ。
[僅かに口端を上げてから、再び鍔を下げ。
普通のヴァイオリンより一回り大きなそれを背負い込み、彼女の脇を通りすぎて、新緑のマントに身を包んだ男は公道へ向けて立ち去る。
気まぐれに交わした口約束は、叶う事は無かったけれども**]
― 四年前・風花の村の教会 ―
[四年前のある日、ふらりと立ち寄った風花の村。
三日後に婚礼があると新郎の父親に依頼されて一曲弾く事となった。
誰でも口ずさめるような軽い歌詞をつけて、式の途中で振る舞った。
今も此処で働いている神父だかその時に勤めていたシスターだかがパイプオルガンで合わせたのだったか。
式も終わり、教会の中庭で参列した少女と擦れ違った>>496。]
……その曲、気に入ったか
[新緑の色の帽子の鍔を少しあげて男よりも少し濃い髪の色をした少女を見下ろす。]
あんたがいい男を見つけたら、もっといい曲を弾いてやるさ。
[僅かに口端を上げてから、再び鍔を下げ。
普通のヴァイオリンより一回り大きなそれを背負い込み、彼女の脇を通りすぎて、新緑のマントに身を包んだ男は公道へ向けて立ち去る。
気まぐれに交わした口約束は、叶う事は無かったけれども**]
[話をしよう。子供の頃の話を。
いくら村に子供が少ないからといっても、
何歳か歳の離れた面々は“おにーさん”“おねーさん”という思いが先に立って、
なかなか気の置けない付き合いはできないものだ。
そんなクララにとって、同い年であるペーターはまあなんというか、
友人と呼べる貴重な存在であった。
とはいえかたややんちゃ盛りの少年、かたや本の虫の少女。
一緒に遊ぶことは意外と少なく、すぐに思い浮かぶ幼少の記憶といったら。
フリーデルに何らかのトラウマを植え付けられたペーターを、
一歩引いた目線で慰めている図だった]
[6年前――
再会したペーターは、記憶に残る子供の頃の姿とほとんど変わらなかった。
驚きは計り知れず、図書館の蔵書を駆使して、
興味本位で“成長しない”という現象について調べもしたが、
本職に分からなかったことがどうして自分にわかろうか。
ともあれ、見た目は変わらずとも中身は歳相応に成長しているようで。
同い年の友人としての距離は、変わらず保てているのだった]
― シモン宅から離れた後 ―
[長居をしたつもりは無いが、空模様がいつの間にか
変わり始めていた。
まるで何かの予兆のように風も強くなり始める]
………まるで銀嵐の前触れの様だ。
[ローゼンハイムは銀嵐を告げてはいない。
だが怪しくなってきた雲行きに、これはまずいと
役場へと足を速める]
出立を止めさせた方がいいかもしれない。
[万が一銀嵐に出くわすと、遭難の可能性もある。
準備万端だった職員達を思い出すと、
間に合わない可能性が高いと承知の上だ]
おいおい……勘弁してくれよ。
お前の料理って……大丈夫なのか……?
[教会にはそれほど熱心に通うこともないため、
フリーデルの手料理といって思い浮かぶのは
幼少期に子供の遊び半分で手でこねたようなものである。
最近は、教会の炊き出しが野性味溢れているという噂も聞く。
大丈夫なのだろうか……と、助けを求めるかのように
レジーナの方へと視線を移した。]
さーて、女将さん自慢のケーキ、いただきますかね。
[カートに乗って運ばれてきたケーキに手を伸ばし、皿を確保。
パウンドケーキの生クリーム&コンポート添え、そして紅茶という黄金の組み合わせに表情を綻ばせ、フォークを手に構えた――ところで、
ガタガタッ!!
……と、窓枠が大きく揺れた。]
な……風、か……?
[立ち上がり、窓を確認する。
半端にかかっていた鍵をきっちりかけると、
窓の外に苦い表情を浮かべながら、カーテンを閉めた。]
……大分、風も出てきたみたいだな。
こりゃ、本格的に気をつけた方がいいかもしれない。
[気を取り直したように椅子に座り直し、再びフォークを構える。]
[パウンドケーキを一口、運び……]
うん、うまい!
[年不相応の上機嫌な笑顔を披露するのだった。
だけに、この充実した食生活を壊して欲しくないという思いもひとしおなのである……。]
― 宿屋・食堂 ―
どうも。皆さんごきげんよー。
[ペーターに宿屋に向うと告げたあと、一緒に宿屋に行ったか、はたまた別行動になったかはさておき。
慌しく宿泊客や従業員が出かけたとは思えないほど賑わう宿屋の食堂に、元気良く挨拶をしつつ登場。]
レジーナさん、おやつちょーだい♪
[気安い口調で宿屋の女主人におねだりというか、催促の声をかける。
風花の村出身の母はレジーナと同じ年だし、宿屋で世話になっている関係から、いつも遠慮することはない。]
……お前、本当相変わらずだな。
[図書館から宿屋を結ぶ直線を考えると。
ああ、コイツ寄り道しやがったか。そう苦笑を零して。
失礼します、そう早足で宿屋へ向かう姿に、みにぺた君で手を振り見送る]
ああ、それじゃあヤコブと レジーナにも宜しくな。
今度は寄り道せずちゃんと帰るんだぞー。
[さて、俺も家に帰るか。そんな様子で、みにぺた君と薬袋を引き連れて、パン屋へと向かう]
[しかしヤコブの姿を見つけた途端、反射的に目を伏せた。]
えーっと。
い、一応、てててんきが崩れる前に、宿屋には、ついた、よ?
[言い訳がましい台詞を、いつになくごにょごにょした口調で呟く。
しかし赤く染まった頬は隠しようがない。
一度外に出れば、鎖が切れて脱走した犬のようにそこらをふらふらする癖は、どうしても治せない。治らない。]
[シモンが視線をそらすのを見て、
彼も異国者なのだろうかと思うにとどまった。
軍人として心臓を捧げた彼の国も、
同じく十字を切るのを厭うていたなと思いつつ]
随分と愛想のないやつだなあ。
せっかくの男前がもったいないぞ。
[ははは、と、本気か冗談かわからないことを口にし笑う。
もちろん本気100%ですが]
大丈夫に決まっているだろう。
食えないものを出したりしないぞ。
[ディーターの軽口には肘打ちしつつ返して、
卓上に並べられたパウンドケーキを一つつまむと口の中へ放り込んだ]
― 診察室 ―
[ぽーんぽーん、と柱時計が夕方だと告げる。]
ん、こんな時間か。
……そういえば。
[買い物リストにパンと書かれていたな、と思い出し、外套を羽織って外へ出る。]
???
[空が、風が、いつもと違う。]
ああ、これは……もしかして?
[銀嵐が来るなら、日持ちのするパンを多めに買っておいたほうがいいだろうと思いながら、パン屋への道を急いだ。]
―宿―
……クゥン?
[赤い雪よけを取り、毛と手足をよく拭いて貰った白い犬が、
ディータを見るなり、嬉し気に尻尾を振って近づこうとして。
シモンの姿に、ふっと、立ち止まる。
小首を傾げ、つぶらな瞳でシモンをじぃぃっと見上げてから、
どこか案じるような、問いかけにも似た啼き声]
[窓を揺らす風は特に気に介さず]
うむ、うまい。
やはりリーザにも、
たまにはこういう甘味を作ってやらねばいかんな。
[もぐもぐと頬張りつつ、呟いた]
[オットーに対する物言い>>482には、先の憶測>>420が働いてるからか、軽く相槌を打つ程度だったのだが……何やら悪寒を感じて身震いを一つ。
さすがに…人様のお宅にお泊りなどという、恐ろしい計画を練っているという事には気づきようがなかったが。
もし、気づいてしまっていたのなら、生きたままの苦虫を数匹口に放り込んで咀嚼せずにいるような顔をしたと思われる。]
……そう、ですか。すいません…
[村長を視ていないと言われれば>>483、軽く断りを入れ去ろうとするか。
去り際に宣伝を聞いたなら、ぺこと軽くお辞儀をすることで返答とするだろう]
[役場に戻る道中、夏の間は見掛けない、
見慣れた男の姿を認めて立ち止まる]
やぁ。アルビン。
村に帰って来てたのか。
[ペーターやヨアヒムはまだいただろうか。
2人の姿も見掛ければ軽く手を上げて挨拶を交わすが、
冬の到来を告げるアルビンに、意識は向いたまま]
― 家への道すがら ―
うわっ……
…… げほ、こほっ!!
[突然風が唸りをあげて、身体に吹き付けた。
風邪と診断された身。寒く冷たい、身を切る風を浴びて
二度、身を曲げて咳き込んだが]
[雪の粉が、歌声を響かせる風の中、空を躍っていた。
未だ、"嵐"じゃないそれは水を泳ぐ魚か、空を翔る鳥の様に軽やかで]
…… …… …… 綺麗 だ
[喉が息苦しさで詰まりそうに成るのにも関わらず。
風花が謳う、銀色の舞に魅入らされた様、ぼう、と眺めていた]
あぁ、そうして貰えると助かるよ。
部屋は……そうだね、従業員用の寝室が北側と東側の2つとも空いてるけど、他の部屋が良ければ好きに使っていいよ。
[泊まりの申し出>>586に頷き]
笑う、か。
そうだねえ、ヤコブは無愛想ってわけじゃないんだけど、表情を変えるのが苦手なのかね?
こう、ほっぺたを上げてみた時の形が笑った形……ううん、やっぱりちょっと違うな。
[自身も、笑い方を忘れていた時期があった。
けれど、思い出してからは、逆に“笑い方”というものがわからなくなっていた。意識せずとも、笑みが出るようになっていたから。]
― ローゼンハイムの館・自室 ―
ん………?
[いつのまにか開いていた窓。
そして、いつの間にか開いていた研究ノート。]
何だい、これは。
こんな文字、書いた覚えもないのだけどね…。
[開かれた頁には、意味不明な文字の羅列。]
“役職希望を【おまかせ】にしている方の役職を、今から決定いたします。
役職ランダムを20回振り、最初に出てきた【抽選となる例に抵触していない】役職を、編成へ組み込みます。
20回振っても定員に到達している役職ばかり・もしくは最初から編成に入れる予定のない役職ばかりの場合は…もう20回振ります。”
[ぱらり――
ローゼンハイムが次の頁を開くと、先の頁よりも更に、彼にとって意味を成さない文字がずらりと並んでいた。]
“((狂神官)) ((隷従者)) ((仮面師)) ((背信者)) ((瘴狼)) ((共鳴者)) ((仮面師)) ((呪人)) ((魔術師)) ((共有者)) ((狩人)) ((恋人)) ((睡狼)) ((人狼)) ((天魔)) ((悪戯妖精)) ((誘惑者)) ((見物人)) ((狩人)) ((仮面師))”
[ああ、そういえば。
子供の頃一度だけ、ペーターに本を貸すのではなく、あげたことがあった。
『吹雪踊る雪の聖霊』の、物語。
細かい内容はすぐには思い出せないが、あの頃この本をいたく気に入ってたのだけは覚えている。
家族の誰かのうっかりでもう一冊手に入ったのを機に、
ペーターにも勧めてみようと手渡したのだった。
あの頃の自分は、御伽噺に出てくる不可思議な存在が現実にもいればいいと、
そんな願望を抱いていたけれど、
今となっては―――]
[つかつかと近づくヤコブに気付かず、気配を感じて顔を上げたときは時既に遅し。]
ひゃんっ?!
[軽くてもデコピンをまともに食らって、小さな悲鳴を上げた。]
[額を押さえた手の下から、わずかに涙が浮かぶ目が覗く。]
ヤコブに心配かけたのは悪いと思ってるってば。
つ、次は、気をつけ、る。
[傍目にも弱々しい口調だったから、果たして説得力はあるや否や。]
― パン屋 ―
[扉を開ければ、歓迎するように鼻をくすぐる香ばしい匂い。
ぐ、と腹の虫が音を立てた。]
やぁどうも。
[声をかけたけど、定位置の青年は寝ていたか。
代わりに、棚に飾られた人形と視線があった。
どれも精巧とは思うも、美術品には興味が薄い男は、一瞥の後にパンを物色し始める。]
村の設定が変更されました。
/*
うーわああああwwwwww
わりとすんなり取り込めそうな役職がきた!
シリアスRP村で霊能系ってひさしぶりじゃね?
そして仮面師がみっつも……(ほろり)
(※仮面師があったら希望してたナカノヒト)
ぐふっ……!
[肘打ちを受け、僅かに体を曲げながらも、
パウンドケーキを口に運ぶ。
すっかり賑やかになった談話室を見渡し、穏やかな表情を浮かべるも。
その視線が窓の外へと向けば、どこか遠くを見るような表情が浮かぶのだった。]
“ランダムの結果、狂神官の役職が新たに編成に加わる事になりました。
村人陣営→村人・審判者・霊媒師・守護獣・洗礼者・共鳴者・共鳴者
人狼陣営→呪狼・首無騎士・智狼・狂人・狂神官・囁き狂人
その他陣営→天魔・悪戯妖精・恋天使
役職編成をこのように確定いたしましたので、各自“情報”項目からご確認をお願いします。”
…僕の部屋には、僕以外誰も入れないようにしてあるはずだし…
僕が寝惚けて書いたのかな?
[ビリリ…
文字の羅列に対しては全く興味がない様子のローゼンハイムは、先の文字が書かれた頁を破り取り、くずかごへと放り入れる。
ローゼンハイムは気付かない。
意味不明の文字が書かれていた頁は、既に白紙へと戻っていた事に。*]
/*
ほぅ、狂神官はいいとこじゃないかな。
溶け役職いるし、守護獣をご主人様誤認するかも、だし。
しかし。この村人外だらけやん\(^o^)/
村:共鳴2・霊媒・守護獣・審判者・洗礼者
狼:首無・呪・智・C狂・狂神官・狂
他:悪戯妖精・天魔・恋
/*
ま、何はともあれ、
特殊な形だけど念願のおまかせ赤だーーーーー!!!
そこむしろランダム赤って言わない
ええい灰ptがもったいないがおふろる!@14pt
全く…どうなっているんだ。
雪が降るような空模様じゃ、無かったのに。
[空模様が怪しくなった瞬間から、薔薇が吹き飛んでいかないよう館の周りに保護用のシートを張り巡らしたが、それもどこまで持つか。
自身の観測が外れたのは、人生で二度目。
否応なしに妻子の死が思い出されて>>4、顔を顰めた。]
オクタヴィア、タチアナ…。
[花、特に薔薇をこよなく愛していた妻、そして愛娘の名を呟く。]
…ああ、大丈夫だよ。
僕たちの薔薇は、こんな突風なんかに負けやしない。
心配なのは分かるけど、それで君たちが寝不足になったらいけない。
だから、ゆっくりお休み。
[誰もいない空間へ微笑みかけてから、自身も眠りに就く。
そう、園芸家が改良を重ねた薔薇は、たとえ銀嵐の直撃を受けても簡単に吹き飛ばされはしない。
未来の話をするが、確かに、この館の薔薇は、銀嵐が過ぎ去るまで散ってしまうことはないのだ。]
薔薇園芸家 ローゼンハイム が村を出ました。
村の設定が変更されました。
― 4年前・図書館の前 ―
[新緑に身を包んだ男はベンチに掛け、貸出蔵書の一部である
楽譜付きの本を膝に預けながらヴァイオリンを弾いていた。
祝いの式に出す曲の構想を行っていた真っ最中だった。
文字でしかない旋律を音に乗せれば、勝手に小鳥達が群れる。]
……餌は持っていない、どっかに行け
[鍔に乗る鳥の数が4(5x1)羽を超えた所で悪態をひとつ。
この曲の一節はそれなりに参考になりそうだと収穫を得て。
やれ終わりだと弦を下ろしたのは、
司書である彼女が丁度立ち寄ったその時だったか]
あんた図書館の司書?
……なら、この本を返しておいてくれないか
[ぶっきらぼうな口調で本を差し出し、彼女の手に預ける。
遠い記憶の断片で見た男の姿を、その娘は覚えていたか
男の姿は、12年前と全く変わらない。]
[もし覚えて居たのならば、
この装いは新緑の村の民族衣裳だから
似た姿見の別人だろう、とでも口添えた筈だ*]
[ヤコブへのレジーナの寂し気な呟き>>569に、彼女が
“いつ”を想ったかは、声に出さすとも伝わるような気がして。
レジーナと一緒に、何度も頭を撫でてくれた、オズの大きな
掌を想う。輝くように綺麗だった花嫁のレジーナの隣、
心からしあわせそうに見えた、
あの日、失われてしまった、あの笑みも]
お天気、崩れそう、か…ルゥ兄…大丈夫かな…。
そういえば、ペーターもいない…
[今日は、たしかペーターの診療の日だったか…?
頭の中で、考え案じていた時。
ヨアヒムのほんわかした声>>591が響いて]
あ、ヨア、よかった。生きていたか!
[翌朝までうろうろしてるかも…先ほどのレジーナの
呟き>>532を思いだし、ヨアヒムならありえる…
と思っていたので、心からほっとした様子で、迎えた]
[いつもよりも多めにパンを見繕ったら会計を。
もしオットーが寝ているならば、その肩を叩いて、おはようと声掛けた。]
ああ、そういえば。
ペーターがどうも風邪のひきはじめっぽいから気をつけてやってくれるかな。
それから、君も感染されないように。
君が倒れると色々困るだろうし。
[オットーから返事があったか。
ともあれ話が一段落すれば、男は店を出、帰路を急いだ。]
[だんだんと強くなる風と雪の気配に、
顔には出さずとも、若干の心配を添える。
これから起こる惨劇の予兆なのか、
それとも違う理由なのか。
無意識に女の手が触れる、
幾度も身を守り敵を屠ってきた冷たく重い鉛を隠したホルスター*]
― それから少し後 ―
「あ、アルビンさん。おはようございます。」
………
[二度あることはなんとやら>>474、少しは身構えていたもので、今度は驚かずに済んだものの、それでスムーズに応対できる程器用なわけではなく。
軽い会釈を一つ、挨拶代わりにしておいた。
宿へと挨拶に向かった際、たまたま彼がいたというケースでの遭遇が、彼への印象の大半を占めている。
何らかのドジは目撃する事で、何かを絵を書いているということは又聞きで、彼のことは知ってはいるものの……だからどうと言うわけでもなく。]
…え、ええ……
[一昨年の話をされると、事実ではあるので相槌は打つ。
そして、労われてしまうと、何も言えなくなってしまった。
……いや、何も言えなくなることが、申し訳なくなってしまい、それによって更に何も言えなくなったと、言ったほうが正しいだろうか。]
うんうん、大丈夫。
風邪もひいてないし、元気だよ!
[何故か心からホッとした様子のカタリナに釣られて?いつになく真面目顔。
このくらい真剣に表情を引き締めたことは、集中して絵を書いているとき以外滅多にない。
レジーナの、翌朝までうろうろ…という評価は知らずとも。
優しいおねーさんの気遣いは伝わってきたから。]
[それから一気に頬を緩めて、えへへと声を上げる。]
カタリナさんも、レジーナさんのおやつを食べに来たのですか?
レジーナさんの料理は美味しいもんねー。
[誰に対しても暢気とマイペースを崩さない青年は、いろいろ複雑な事情があるらしいカタリナに対してもやはり態度を変えない。]
[新たに宿を訪れた客人も笑顔で迎え入れ。
ティータイムが滞りなく終われば、彼らへ夕飯時まで自由に寛いでていいと告げる。
部屋の中で休みたいと希望した者には、希望の部屋の鍵を手渡し。]
[自身は食堂で寛いでいた。
次第に厚くなっていく雲については、口に出さぬようにして。]
[そうして夕飯時になれば、カタリナと、そしてリーザが希望すればリーザも伴い、厨房へと。]
えっ?!ヤコブ、まじでそれするのか?
むー。おやつ抜きはきっついな。
わかった、前向きに善処する。
[自称育ち盛りの若い体に、おやつ抜きは大変堪える。
さすがに堂々とそれを口にすることこそないが、ヤコブの半分冗談半分本気への返答は、いつになく重々しいもの。
しかし真剣な割りに口にした台詞は、客観的に判断すると使いどころを間違えているとしか言いようがない。]
りょーかい。
ヤコブ、ありがとねー。
[それでもおやつがなくなるとのヤコブの促しに、素直にぺたぺたと移動して、いつもの席に腰を下ろした。
にこにこ。
こぼれそうな微笑みで、ティータイムを楽しみ始める。]
ニクスも来たのか。おいで。
[テーブルの下に白い毛並みを見つければ、声をかける。
ニクスに手を伸ばし、もふもふなでなでしながらも。
その毛色が雪のように見えて、自然と窓の外を眺める。]
……寒くなりそうだなぁ。
[呟きながら、喉元をわしゃわしゃと撫でるのだった。]
[少女は余りにショックな料理で忘れてしまっていたが、彼女が出した料理のひとつにヘビの蒲焼きなんてものがあった。>>528
皿に載る蛇を目の当たりにしては、頭の上にいっぱいの?マークをつけて、]
あの、リデル、これ、なあに?
ま、まさか、へ、へび……。
[こんがり焼かれた蛇をフォークでちょんちょんと突く。少女の顔は心無しか青かった。
その際にシスターから蛇料理についてどんな話しを聞かされても少女の顔は晴れず、
むつかしい顔で蛇との睨めっこは続いただろう。
精一杯の勇気を出して蛇にフォークを突き刺して、ぷるぷると震えながらも目を閉じ頬張った蛇の味は衝撃だった。]
―ヤコブとの会話―
[伸ばした手はどうやら顔の一部を掠めて肩へと触れたようだ。>>552
華奢な自分とは異なり、彼の肩はどこか頼もしさを感じさせる。
ほろほろと零れ落ちてくる愚痴のような言葉には、ゆるく首を振った。
せめて自分との会話では、そんな気を張らずに済むように。]
私の声?…ふふふ、ありがとう。
嬉しいな。声、聞いてくれる人がいるの。
[自分にとって大切な『声』。
でも「見える人」にはそこまで重要でもないのだと思っていた。
――ヤコブの見ている世界を、パメラは知らない。
自分の声が好きだと褒められて>>553、なんだかくすぐったかった。]
[お待たせ!とパウンドケーキを運んでくるレジーナ。
その味を想像するだけでほっぺが落ちそう!待ちきれない!
しかし彼女の声は、いつもの明るさを伴っていたけれども、
どこか揺れるような、そんな響きを帯びていて。
無理にでも大きな声で呼びかけた時のような。
彼女らしくないと、少し不安に思う。誰か、気付くだろうか…]
― 道の上 ―
[先よりも一層空模様は不機嫌になったように思えた。]
カタリナは宿かな?
だったらまぁ大丈夫か……。
[最悪、家に帰る事ができなくとも、宿なら暖かな部屋で泊まれる。
何より、レジーナの元なら、安心して任せられる。
そんなことを思いながら、教会の傍を通りがかる。]
……神様のお力とやらで、この天気をどうにか出来ないかね?
[呟く口元に浮かんだのは皮肉。]
― 宿屋・談話室 ―
[そこに数人の者の姿はあったか
何食わぬ顔でソファに腰掛けるも自重で張り地が沈む事はない。
談笑を楽しむ者の中には弱視の少女の姿があった>>519。]
やあ。
[聞こえる筈も無い聲を彼女に送ろうか。
もしも此方に顔を向ける事があれば、
生前の持ち物であるヴァイオリンをケースから出して]
君は俺の聲が聞こえるのか?
[姿なき者を感じる事ができるらしい彼女へ問いかけを
それが特質であれば良いが、死期が近いからではと邪推する
男の予感は当たるも八卦当たらぬも――といった所だが
的中せねば良いと心の中へ秘めるだけに留め…]
[カタリナがクララに気付いてかけた声を聞いて、描いた絵を宝物にする!と言ってくれたことを思い出した。
そこまで言ってもらえると、描いた甲斐があったなーなどと考えた途端、続いて、クララが口にした噂が脳裏をよぎった。]
人狼の噂、ねー。
[誰にも聞こえないように口の中だけで呟いた。
一番最近にその単語を他の人の口から聞いたのは、レジーナの宿屋。
新緑の村がどうの、という物騒な話と共に。
それが本当なのかどうか、確かめる術はない。
だが珍しくほんの一瞬、全ての感情を閉ざして、ぎゅっと唇を強く噛み締めた。]
♫ ♫
♪ ♪
♫ ♫
♪
[軽いテンポの即興曲を弓が、四弦が奏でる。
それが確かな形となって彼女へ届いたかは解らない**]
― もう諦めて帰ろうかと思ったぐらいで ―
[探し人の声>>601がした]
…ええ、滞在の……その、報告をしようと。
[「貴方を探してましたんですよ」という言葉は言外に]
…言伝は無理でした。
[役場のことなのだ、相手は知っているだろうに報告をしつつ。
持ってきていた包みを押し付ける]
土産…です。
[土産の中身は遠方の村で買った蒸留酒。
酒がどうという理由ではなく、凝った作りの瓶が面白いという事で買ったものらしい。舌に合うかどうかなどまでは考えていなかったようだが……
その場では、渡したものに関して「土産です」の一言だけしか説明しなかった。
そして、引き止められることがなければ、話は終わったとばかりにその場を後にしようとするだろう]
えぇ、聞こえるわ?
…宿のお客様?
ごめんなさい…全然気付かなくて、私…
[聲が聞こえるのかと、たしかにその男性は、そう言った。
どういうことだろうか?
暫くして、聴こえてくるのは懐かしいヴァイオリンの音色。
そう、それは4年前に聴いたものと、全く同じ音――]
――新緑の村の、音楽家さん?
[思いの外大きな声が出た。
この声を誰か聞いていたものはいただろうか?]
[カタリナやリーザから希望のメニューがあれば、それも追加するようなレシピを思案し。]
[そうして彼女らの手伝いの元、夕飯として村人達に出されたものは、皆を暖めてくれただろうか――二重の意味で。]
……こうして皆と過ごす時間が、とても幸せだよ。
これからもずっと、こんな風であればいい、のに……
[一度日常を失った女は、当たり前のように今日と変わらぬ明日が来るとは、手放しで信じることはできなくて。]
[食事の席で小さく漏れた声は、誰かの耳に届いたろうか*]
―しばらくのち―
[楽しいひとときは瞬く間に過ぎ。
皆思い思いに、部屋に、家へと帰って行く。
101号室に戻ってしばらく。
ふと、大事なものがないことに気付く。
いつも肌身離さず持っている、両親の形見だ。]
どうしよう…探さなきゃ…!
[心配をかけないように、こっそり裏口から、そとへ――]
はい。天使様は空の上にいらっしゃいます。
いつも、私たちを見て下さっているんですよ。
[無意識のうちに首から提げた銀のロザリオに触れながら言った。]
[そういえば。
さっきはアルビンに村長がどこにいるのか?と質問をされたんだっけか。]
”余程切羽詰った用件でもあったのかな?”
[宿屋で顔を合わせることが多いアルビンが、珍しくハッキリした物言いをしていた様子を思い返して、思わず首を傾げた。
タイミング悪く、今朝宿屋と図書館との往復の間に村長を見かけなかったからアルビンの役には立てなかったけど。
なるべく早く顔を合わせられるといいなーと心の中で祈っている。]
[アルビンの返事がなかったり、あるいはどもったりしても。
改めてそれを指摘することはないし、根気良く話を待つこともある。
さすがに”よく転びますね?”なんて言われたら、恥ずかしくて口ごもるには違いない。
アルビンの目の前で、何度か転んだことは覚えているから。]
[宿屋に出かける前に、教会の奥の小部屋に立ち寄った。本やら信者の名前や祈りの言葉が連ねられたノートの山の奥に小さな祭壇がある。そこに柔らかな青い布に包まれたものを慎重に取り上げた。
そして宿屋に行くときに荷物の奥に忍ばせて行った。]
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