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人里に身を潜めながら、夜毎人を喰らうという恐ろしい人狼。
幾つもの村を滅ぼしてきた狡猾な化け物の噂が、遂にこの地にも訪れた。
震え上がる者、馬鹿馬鹿しいと一笑に付す者、そして…。
様々な思惑を余所に、人々は話し合いのため集うのだった。
1人目、新兵 カシム が参加しました。
新兵 カシムは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
村の設定が変更されました。
/*
※この村は予め参加者が決定しています※
開始までに欠員が出てしまった場合のみ、新規参加者様を募ります。
■ RP重視の村ですが、完RP村ではありません。
■ 推理あり村ですが、ガチ推理村ではありません。
PCの状況・心情に応じて多少RP>ガチになってもいいじゃない。
うっかり白熱しちゃって多少ガチ>RPになってもいいじゃない。
ただし割合は7:3程度、推理はRPや人間関係・エロやグロの
エッセンス程度にお考えください。
薔薇要素を多大に含む内容です、閲覧にご注意ください。
詳細:まとめサイト
■ 肩書きはPCの趣味やEsでの役割など自由に(盲目の、 戯け者等)
■ 赤/共鳴ログは仲間同士の相談やロールなどに使用。PL発言禁止
■ 白ログの情報は全員既知可能情報("イド"が情報を運んでくるという設定)
■ 地上が6人以下になった場合、且つ24時間を過ぎた場合、表をやり切った人からコミットを押すのはアリ
■ 村内時間は更新直後⇒朝、更新前⇒夜 プロ終盤は雷混じりの嵐となる。冬の終わり、肌寒い気候
■ 狩人の【護衛手応えなし】【自殺票有り】【在席ボタン使用可】
■ エピ突入後灰ログにて中身発言解禁、村建て発言落としますが待つ必要はありません。ロル補完もご自由に
■ 死亡エンドも、可(死なせる場合、生き返りの可不可意思をメモ記載すると皆幸せになれます)
■ 個室(施錠は出来ない)はカシムが1号室、懲罰部隊が12号室。その他フィルタ順に2から11号室を割り振り。6室づつの横一列並び。
※ローカルルール※
■ 投票委任・ランダム投票・まとめ制(一人をまとめ役として決定し、まとめ役の指示に従い投票すること)禁止
■ 狼を含む全ての役職で【表ログでの自分の役職が透けるような発言や描写を禁止】
■ ガチ推理発言は最大で【発言数の3割程度を目安に】
■ 【共鳴者/洗礼者CO禁止】共鳴者は相方が落ちてもCOしない事(囁けるだけのただの村人)
■ 人狼記号はメモ以外で使用禁止。用語も出来るだけ言い換え、言い回しを変えてください
■ 原則としてPL視点・PC視点で自陣営勝利を目指した投票及び襲撃を。但し状況に応じてPC心情優先でもOK。
解らないこと・不安なことがありましたら
匿名メモにてお早めにご質問頂けると嬉しいです。
※言い換え※
■ 村人(側)⇒ブラン(側):
因子持ちの覚醒した姿。牙で対象の血を啜り、規定値を越えた摂取を受けると仮死状態に陥る。
■ 賢者(占い師)⇒鑑定師:
手首の血を含む事でブランかルージュかを判断できる。
■ 狩人⇒騎士:
1日1回ひとりだけをルージュのくちづけから守ることができる。
■ 洗礼者⇒反魂師:
深く自傷する事で任意の相手を処理施設から呼び戻し、代わりに自分が仮死状態に陥る。
■ 共鳴者⇒共鳴者:共鳴者同士白の世界を共有する。
■ 人狼(側)⇒ルージュ(側):
因子持ちの覚醒した姿。仲間同士で赤の世界を共有する。1日1人の血を啜り、仮死状態へ陥らせる。
■ 智狼⇒赤の神:因子持ちの覚醒した姿。
ルージュのリーダー格。吸血で相手の吸血種タイプ(役職)を判断できる。
■ ''狂神官⇒狂った鑑定師'':
ルージュに心酔する、ブランの裏切り者。ルージュ側だが鑑定師と同等の能力を持つ。
■ 墓下⇒処理施設:
反逆者や罪人・王宮から不要とみなされた人々が送られる処理施設、大型牢。入る頃にはEs達の意識も戻る。
■ 襲撃⇒吸血:
ウルフから血を啜られ、仮死状態に陥る。
■ 吊り⇒生贄:
生存者全員で「生贄」の血を啜り、対象を仮死状態へ陥らせる。
■ 投票⇒言い換えなし:
黒い小箱へ、排除すべきと思うEsの名前の書かれた板を投じる。多数を集めた者は投票者全員から血を啜られる。
ヒトの生き血を糧に生きる呪われしモノは
息をひそめ、ヒトの世へ身を隠す
彼らに首筋を見せてはならない
彼らの血を 傷口に浴びてはならない
吸血種に捕獲されたその時には
じっと 暁月夜を待つが良い
(伝承:緋の世界に滲む月)
― 城内・早朝 ―
――その城は彼等の牢獄であり、楽園であった。
「彼」にとってはどうだろう?
黒く小さな蝙蝠が、とある新人隊員の部屋へと擦り抜ける。
"カシム"と呼ばれる青年は、極度の緊張から来る震えと
持病の咳を繰り返し、寝台の上へ伏している。
身体じゅうに鬱血した青痣が咲いていた。
「かえりたい…、もう、いやだ…っ」
イドの目を借り、泣き伏した青年の姿を目にした王子は
嬉しそうに、酷薄そうに口角を引き上げる。
他のEs達にとってはどうだろう?
何時もと変わらぬ、穏やかな朝がやってきたはずだ。
強いていえば――
雲行き怪しい空の色、そして数十年ぶりに訪れる"暁月夜"、
その訪れを明日に控え、僅かに不安や焦燥が滲んでいるかも知れず。
暁月夜―― 吸血種の息の根を止めると言われる、月と太陽が同時に昇る夜。
吸血種の因子持ちであるEs達が直接浴びても問題は無いとされる光であれど
明日は念の為全員、日の出まで城外への外出が禁止されていた。
/*
忘れてました
※役職希望、「ランダム」は使わないでください。
「おまかせ」や特定の役職希望はOKです。
※キャラ予約していない方は、以下のキャラ以外をご使用ください。
カシム
ディーク/ジェフロイ
ベリアン/カサンドラ
リエヴル/ジークムント
ソマリ
レト
ギィ
オズワルド/タクマ
フェリクス/ヴェルナー
クレステッド/ヴィンセント
但し、既に第一希望で入村した方の第二希望は使用可とします。
村の設定が変更されました。
2人目、新入り ディーク が参加しました。
新入り ディークは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―個室―
――……ち…、くしょう…あの変態王子ッ!
無茶苦茶しやがって…、覚え…てろ…っ!
[寝台の上で頭から毛布をひっかぶり、鈍く痛む腰をさすりながら毒づく。ここに来て最初の一週間は何も手を出されなかった。
初めて王子の寝所に呼び出された日、一晩逃げ切れたら夜伽をしなくて済む。
そんな言葉に踊らされて始まったゲームは、それから3日間は文字通り夜通し走り、逃げ周り。隠れてやり過ごして来た。
走る事には自信があったし、このまま逃げ回れば余裕だと思っていた。
だけどあっさり捕まり、それから2夜続けて夜伽の相手をさせられた結果がこのざまだ。]
イドなんて……ずりぃ…ぞ、…クソッ…。
[自分の隠れ場所を見つけては主に教えてる蝙蝠を思い出し、忌々しげに手首に残された鬱血跡をさする。
城が閉ざされた空間である以上、いずれ捕まるのは時間の問題だっただろう。
それでも、諦めたくはなかった。
いつか必ずここから逃げ出して、自由を手に入れる事を――。]
……――――。
[隣から持病を抱える青年の咳き込む声が聞こえる――、とても苦しそうだ。
彼の辛さを思えば、悲しみが込み上げて来て目を閉じる。
窓の僅かな隙間から流れ込む早朝の空気は、少し冷たい。**]
3人目、舞踊家 ソマリ が参加しました。
舞踊家 ソマリは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
4人目、調理人 オズワルド が参加しました。
調理人 オズワルドは、智狼 を希望しました(他の人には見えません)。
―厨房―
[食堂と庭園に挟まれたそこに、この城の厨房はあった。
内と外、両方へと大きく開かれた扉からは、
良く煮込まれたスープの薫りが漂って。
そのただ中。非常に不釣り合いな男が一人。
食材の血抜きの途中だったのだろう。
目の前には、
頭を絶たれ、
ワインのように血を零す
一羽の――、鴨の骸が]
…ぁ――血が、流れちまう……
[ボソリ。呟いた自らの声で我に返った]
/*
早め入村で一日ステのが楽な気するのでおじゃまします。
ここは先陣切ってえろぐ落としますよ!
誰かが落とせば恥ずかしくない(きりっ
……何やってんだ俺は
[苦笑して首を振り、霞がかった思考を振り払う。
鴨の頸動脈から溢れる血を洗い流し、
手際よく湯を潜らせ、羽根を毟っていった。
もう、何度繰り返した行為だろうか]
新作のハーブ焼き、あのクソ王子のお気に召すと良いんだが……
お上品じゃない、野趣溢れた料理の方がお好みとは
全く偉い人の気はしれねェよなァ
[愚痴りつつ、掌にべっとりと着いた血を舐め取った。
――無意識の、ままに]
― 時間不定・王子の私室にて ―
あハ。まぁた新しい子入ってくるんでしょう?
あんたもほんと、好きだよねぇ
どれだけ集めりゃ気が済むの
[跨り、見下し。
後ろ手に嵌められた手鎖付きの手を擦り合わせる。
足に戒めは無かった。
足裏を床にしっかりとついて、前後に腰をゆらす。
合わせて下から揺さぶられれば、締まった腸壁を逞しい肉杭が抉り
悦い部分に当たるよう自ら腰を擦りつけて、
痛み以外の感覚を求めて、只只管に熟れた肉欲を甘受する]
5人目、読書家 レト が参加しました。
読書家 レトは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 書室 ―
[頁を捲る音が静かな書室に響く。
綴られた文字を追うは琥珀色の瞳。
少しだけ長い前髪を五月蝿そうにかきあげ]
…………へくしっ
[小さく、くしゃみをした]
[汗で張り付く前髪を梳かされ、小さく息を吐く。]
……… ねぇこれ、はずしてよ。別にいいだろう?
[俯せで顔だけ横向けた状態で枷のついた手を浮かせる。
視線だけで部屋の主を見ながら、半円を口で描いた]
[自由になった手をシーツに伸ばす。
薄布を両手で持ち、ひらり
♪
♪
[そらで覚えた歌を口ずさみながら、暗がりの中で]
♪
[ステップを踏んだ*]
[本を閉じればその勢いで埃が舞う。
訪れる者の少ない書室。
入る時も、出る時も]
んーと ……よし、誰もいないな
[ほら、今みたいに周囲を窺って。
といっても早朝だ。よほどの早起きか、もしくは夜更かしでない限り、彼を目撃する者はいないだろう。
足音を潜ませたのはほんの数歩。
すぐに踵を鳴らして、自室へと足早に向かった]
[そして、数刻の後。
竹串で穴を開けた鴨肉に、塩胡椒とタイムを揉み込んで。
じっくりと焼きあげると、朝積みのタイムが仄かに薫る、
香ばしい鴨のハーブ焼きが出来上がった。
余所見をしていたせいで少し焦げ付いたキノコのスープと共に、
ジュウジュウと油の跳ねるそれを味見し]
ん、まァ、悪く無い
誰か通りかかったら、味見させちゃるか
[いくら自分が満足いったとしても、何分王子は気まぐれだ]
― 中庭 ―
うーん、今年も豊作だよねぇ
[中庭の花壇。
立派に育った色とりどりの薔薇の花に金の如雨露で水をやる。
若い緑の葉から雫が垂れ落ちる様もどこか趣があり]
こういう良い天気の日は、
美味しいハーブティとクッキーでティーパーティしたくなるね
[注ぐ柔らかな日差しに、心地よさげに目を*細めさせた*]
…いつまであのクソ王子にビクビクしながら暮らさにゃあならんのかね
[厨房の窓から空を見上げ、独りごちる。
遥か遠くの空を、鳶が軌跡を描き飛んで行った]
――良いねェ……
それに比べて俺達は、
まるで羽根を斬られて飼い殺される、鴨そのものだ
[胸に渦巻くそんな不満を飲み込むように、鴨肉に齧り付いた]
/*
えーと、とりあえず入場できたよな?
変じゃないよな?
……変かもしれん。
メモ貼って灰にご挨拶書くんだっけ?
どうもどうもはじめまして
RP村はじめてどころかBLもMLも見た事無いです
……なんでここにいるんだろうね?
アレのことは肉杭って表現するのか
クラッシュボム@ヒャダインから進化したぞ!(知識が
*/
6人目、伯爵家の次男 フェリクス が参加しました。
伯爵家の次男 フェリクスは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 団欒室 ―
[時は遅めの朝。
赤金の髪を持った男は、団欒室の豪奢な作りをしたソファーに寝そべって赤ワインを嗜んでいた。
酒の肴は野菜をスティック状に切ったもの。
勿論、自分で切ったのではなく、傍らに侍る黒髪に金の瞳を持つ『ドール』に用意させたもの。
しかし其方にはあまり手を付けた形跡がなかった。
長身の男が纏うのは若緑色のシャツと上部に漆黒色の切り替えの入った黒壇色の前開きベスト。そして黒鳶色のスラックス。
シャツのボタンは上二つが留められていないから、しどけない格好だ。]
/*
以前のシリーズでもお世話になった蒼生です。
宜しくお願いします。
ウィキに書いてない目標は、猫っぽいRPと前回よりもうまく動く事です!
[テラスの一つに腰掛け、庭を眺め、あくびを一つ。
暗い灯りの中、夜通し文字を追っていた目は霞み――眠りに誘われ暫し]
………んぁ?
[目を開く前に、鼻をひくり奮わせる。
王子に犬のようだと揶揄された仕草。
それを思い出したのか、思い切り眉を顰めさせ]
[幾つか置いてある中で、一番日当たりのいい場所に位置するソファーは男の定位置だ。
暇があれば其処に寝転がっているが、寝顔を見せる事は少ない。
無防備に素顔を晒す事を男は好まなかった。]
…いよいよ明日か。
‘暁月夜’。
[いつもと変わらぬ一日。
けれど窓から見える空の雲行きは怪しい。
濃紅色をしたワインを口に含みつつ浮かべた少し苦々しげな表情は、普段から親王子派の態度を取っている男を知る者から見れば不思議に思われるかもしれない。
そう、男の立場からすれば数十年に一度のそれを賀すべきなのだ。
時に王子と友人のように言葉を交わし、時に従者のように共に在る男にとっては。]
[フェリクス・シャバンヌはEsに入隊して4年目になろうとしていた。
入隊して3年を越える隊員は月に一度の国外遠征へ同行する以外、城外に出る事は叶わない。
けれど男は今までも気晴らしに城外に出掛ける許可を得た事はあっても、実家には一度も足を運ばなかった。
それは男が実家と折り合いが悪いからである。
―男は妾腹の子供だ。
母は伯爵家で侍女をしており、若き頃の伯爵の目に留まり、男を身籠った。
十数年前に母を病で失った後、父である伯爵に認知されて屋敷に住まう事にはなったが其処には当然正妻の子供がいて。
中でも長男とは年も近かった為、よく比べられる事になった。
腹違いの‘兄’は真面目で努力型の人間であるのに対し、男は小器用に大抵の事はこなせる性質だった。
伯爵家の人間として恥ずかしくないようにと教育を受けた男はそれらを存分に吸収していった。]
肉!
[満面の笑みで駆け出し――たのも束の間。
曲がり角からドールが現れれば、澄ました顔に切り替わり廊下を進んだ]
いつから本読んでたっけ……
晩飯食った、っけ?
[首を傾げれば、澱んだ水のような空が目に入り、緩みかけていた口元がまた少しだけ、引き締まった]
7人目、薬師 クレステッド クレステッド が参加しました。
薬師 クレステッド クレステッドは、狩人 を希望しました(他の人には見えません)。
―自室・明け方―
あんのクソ王子、毎度えげつねぇ事しやがって……!
ま、昨日はアレがなかっただけまし、か。
[鏡を確認しながら、白い背中に浮かび上がる
蚯蚓腫れに丁寧に薬を塗り込んでいく。
この前は、新人が入るという興奮からだろうか。
彼の王子にいつも以上に手を変え品を変え、背中を打ち据えられた。]
……っと……!
[爪で引っかけてしまったのだろう、背中に
紅い玉が浮かび上がり、
紅い 血
[父は片親しかいない男に惜しみのない愛を与えてくれた。
出来る限り不興を買わないように注意はしていたものの、それは兄や正妻からの嫉妬を買う事になった。
兄と決定的に袂を分かったのは、男が十八の時。
病に伏した父に領主の代行を務める兄の補佐役に任じられた男は、兄と租税の事で口論になった。
その年は酷い不作で、領民から税を徴収するのが困難に思われた。
兄は例年通りに徴収するべきと主張し、男は自分達の受け取る分を減らすべきと主張した。切りつめられる分はある、と男は考えていた。
しかし結局は兄に押し切られる形となり、その年の税は王都と伯爵家に例年通りに納められた。
そして父が死んだ年、自分の身柄は‘療養’という名目で別荘に追いやられる事になった。]
[鏡越しにじっとそれを見つめていれば、
それはシーツに紅い染みを作る。
どれくらいそれを見ていただろうか。既に背中の血は固まっていた。
傷に障らないようガーゼを軽く乗せ、服を着こむ。]
洗濯、しねぇと……。
[のろのろと腕を動かし、汚れたシーツをひっぺがした。]
[やがて男は何処から情報を集めたのか王子の目に留まり。
検査を受けた結果、吸血種の因子を持っている事が判明するとEsに入隊する運びとなった。
王家に忠義を示す為に仕方なく差し出した人質という形だったが、それが名目だけのものだという事を男は知っている。
出立の日、来ないと思った兄は男の住まう別荘に現れ。
男はほんの少しだけ兄からの別れを惜しむ言葉を期待したが、彼は晴れ晴れとした笑顔で呪いの言葉を吐いた。]
「嬉しいよ。
僕はようやくお前から解放される。」
/*
よし、メモを貼れたぞ
キャラの設定が浅い気がするから
後で考えようそうしよう
……考えないかもしれない
参加理由はですね、すっげー落ち込んでたある人を慰めたんですよ
そしたら理由が前回のEs村だって聞きまして
人の感情をそれだけ揺さぶる村があるなら、
参加してみたいなぁって
参加者さん達が楽しそうにしてるのも見たしね
ほももならやった事あるし、
きっとなんとかなるんじゃねーかなと思った!
*/
― →厨房 ―
[中庭から回り込み、大きく開かれた勝手口に手をかけ覗き込む]
オズさーん、肉、もらっていい?
[空から感じた不安など、その表情には何処にもなく。
半年前から変わらぬ笑顔で、図々しく肉をねだった]
/*
きつねさんがあまりにどうしようもないのでくろーむさんにのりかえたのだが
リロードすると書きかけ消えるって
はやく、学習しろ、おれ
[―そこまで憎まれていたのか。
自分は兄の事を真面目過ぎるきらいはあると思っていても尊敬していた。
彼の邪魔にならぬように、何かに熱中する事もせずにふらふらと生きてきた。
それならば「兄こそ領主に相応しい」と言われるだろうと思っていたからだ。
唖然としたまま、ろくに言葉も交わさずに男は王都へと向かった。
以来、一度も実家には帰っていない。あそこはもう、男の‘家’ではないからだ。
城ではEsとして存在する事を望まれている。
男にとって城での生活は、自由は少なくとも一つの楽園だった。]
ん…。
[妙な事を思い出してしまった。
男は眉間に皺を寄せてグラスのワインを一気に飲み干す。
それらの事情を話した人間は未だEsに残る人間の中でどれだけいるだろう。
酒の肴にするにはあまりに詰まらない話だ。
聞かれれば―そして自分の気が向いたなら―話すだろうけれど。]
薬師 クレステッド クレステッド が村を出ました。
…あー、憂さ晴らしに誰かからかうか。
―片付けを。
[相手にとっては迷惑極まりない事を口にして、男は寝そべっていた体勢から緩慢な仕草で起き上がる。
そして『ドール』が片づけを始めるのを尻目に黒壇の扉を開き。
団欒室から出ると、ふらりと廊下を歩き始めた。**]
7人目、薬師 クレステッド が参加しました。
薬師 クレステッドは、狩人 を希望しました(他の人には見えません)。
[シーツを引っぺがして、更に枕カバーなどもついでとばかりに洗濯籠に突っ込む。
いつもはドールに洗濯場までの運搬まで頼むのだが、
何となく自分で運ぶことにした。]
洗い場、どこだったかな?
[あまり近寄らないので、8,9年ほどここにいるといっても場所が曖昧である。
城内の地図を脳裏に描きながら、廊下へと足を踏み出した。]
―自室→廊下―
/*
わーい、レトが絡みに来てくれた!
良い奴だなぁ
って、あっるぇ?
前村ログ見てたんだけど、RP村って安価貼らんの?
貼った方が楽だと思うんだが
まぁ、あんま貼らないでおくか
*/
鼻だけかは利くからね
[にやり笑顔にはにぱーと返して
忙しなくテーブルまで寄ると勧められる前に腰掛けた]
へへ、いっただきまー …あー
[食器を手に口を開けて
けれど、オズワルドの何気ない問いに、表情は曇る]
うん、まあ
ただ――
[小さな音を立てて、スプーンはスープへと沈んでいく]
慣れて ……いいものかな、此処って
[ほぼ同時期に入ってきたカシムは、未だに拒絶を止めない。
彼は――レトは、受け入れた。
諦めた。
そして今、笑っている]
お前はイヌか
[鼻だけは利く、と得意げな青年にそう返し。
だが、一転して曇ったその顔を見て]
……――ん、何かあったのか?
[食器を置くと、レトの隣に腰を掛け。
テーブルに頬杖をつき、言葉の続きを促した。
一つの懸念を、脳裏に抱き]
あ、あァ――
[此処に”慣れる”。
自分が不用意に使ったその意味に思い至り]
お前とかなァ……
可愛い顔してるから、大変、だとは思う
[あのクソ王子が、と小さく吐き捨て。
頭でも撫でてやろうか、と伸ばしかけた手を止めた]
可愛いってなんだよ!
……あいつの好みなんて知らねぇし
[わざとらしく口をへの字に曲げて、スプーンを乱暴に口に運ぶ。
目は伏せられていたから、伸ばされていた手には気づかず。
慌てて飲み込んだキノコスープは]
……ぅあっつ!
[火傷した、と舌を出す様は、それこそ犬のよう。
けれどその痛みで、過ぎった胸の痛みは、またどこかへと消えていった]
/*
ちなみにさっきから何をやっているかというと
キャラ付けのためTRPGの諸々からひっぱろうと
全然つかってないけどな!
役職きまってからだしな、大体
そのまんまの意味だよ
……ま、お前見てそう思ってんのは
あいつだけじゃないかもな?
[不用意に触れば……
自分もあのクソ王子と”同じ”、か。
そんな思いが、伸ばしかけた手を押し戻し。
そんな葛藤を知ってか知らずか、
青年は、目の前でスープを口に運び――]
な、大丈夫か!?
ったく、ガキみてーにかっこむから
[慌てて席を立つと、コップに冷たい水を注ぎ。
レトの前へと差し出して]
ほら、飲め
どうも空気が乾燥してるのか、妙に喉が乾くし、な……
[あかい、レトの舌をぼんやりと眺めた]
そあ ……うう
年言うと見えないねーって言われう、けどさ
[回らぬ舌で文句を言いながらも、大人しくコップは受け取り
思い切りよく飲み干した]
あー…うん 冷えた
ありがとうございます…
[妙に喉が渇く。その言葉に瞳を大きく開いて、けれどそれは一瞬だけ]
でも、俺
ガキじゃないから
[念は押しておいた]
/*
っと、吸血衝動はプロの間はちょっと早いかね?
ちょい抑えめにいこう
そこそこしゃべってると思ったけど、これで300ptか
つうか灰が足りん
カシム:新入あざ済
ディーク:新入リアル鬼ごっこ済
ソマリ:先輩腰振りダンサー済
レト:新入本好き済
フェリ:同期(ありがとう!)ぼっちゃん不明
クレス:先輩背中流血済
人間関係こんな感じ?
*/
んー?
お前って、何歳だったっけ?
[自らも、良く冷えた水で喉を潤し。
水挿しを手に、レトのコップに追加の水を注ぎ入れた。
一瞬、目を見開いた、その表情は気になったけれど――]
ガキじゃないから、っつーのがガキの証拠なんだよ
[笑いながら、小さな革袋を取り出して]
美味かったか?
おら、手ェ出せ
23だけど……
[年齢を言ったほうが、馬鹿にされる。
そんな経験から躊躇いながら口にし
鴨肉目掛けフォークを突き刺した]
それ言ったら俺どこまで言ってもガキじゃん…
手?
[犬扱いか、と睨みつけながらも、大人しく手を差し出した]
にじゅう、さん……?
見えねーなァ
酒飲める年だったのか
まァ、今度一杯やろうぜ?
[子供扱いされ、不満気なその様子がむしろ愉快で。
くっくっく、と、喉の奥で笑うと]
おう、お手しろお手
[等と言いつつ、自らの掌に乗せた革袋を見せて]
ジャム作ったあまりのコケモモだ
レトのおやつに良いんじゃねェかと思ってさ
飲める!いくらでも飲んでやる!
[実際、酒は普段は飲まない。
酒が入った菓子を食べるだけで肌が赤くなる程度に、弱い。
それを知ってか知らずか――おそらく、知っていただろう。
王子に浴びるほど飲まされたのは、此処に来てすぐのことだった。
文字通り酔いつぶれたから、その時何が起きたかはほとんど覚えていない]
おやつって……
[はぁ、と溜息ひとつ。
差し出した右手はそのままに、空いた手でフォークを口に運び鴨肉を頬張った]
ガキ扱いにもほどがある…
もらう、けど
[手をさらにずい、と突き出した]
/*
よしオズワルドはにーちゃんにしよう
きっとレトに弟を重ねてるとかそういう
なんか検査されて因子持ちとか言われて
出世して故郷に錦を飾れると思ったら
何の因果かマッポの手先王子の大奥で
*/
指名手配 ベリアン が見物人として参加しました。
指名手配 ベリアンは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 森の中 ―
はぁ、はぁ…
[もうどれくらい走り続けただろうか。
そろそろ息が切れてきた。
それでも、中庭の周りを囲む建物や、森の隙間を縫うように、いつものコースを周回し続ける。
ふと脇に目をやると、森の薄暗い木立の中、葉の隙間から差した光の中に、小鳥がとんとんっと歩いているのが見えた]
あ、あれは…
[ふっとそちらに顔を向けたとたん、小鳥は自分に気づき、ちちっと小さく鳴いて、飛び立った。
走りながらも思わず視線は葉の間を抜けようとする小鳥に向かう]
ほぉ……? 言ったな?
[...の目がスゥっと、細められ]
(確かこいつ、相当弱いんじゃ無かったか……?)
[強い酒を飲まされ、したたかに酔い潰れていた様を、
何処かで――目にしたような気がした。
まるで弟のような相手ではあったけれど。
悪戯心が、鎌首をもたげ]
流石に昼間っからはアレだが……
んじゃ、今度一緒に飲むか
――逃げんなよ?
[と、手を突き出すレトを見やり]
肉喰わせてもらって更におやつまでもらって……
お手の一つもしてくれてもいーんじゃねーの?
しゃぁねェな、下さい、って言ってみ?
山雀だ、きれいな、ええと… 山吹色だ!がっっ
[全然前を見ていなかった。
思いっきり目の前の木にぶつかってその場にうずくまる]
いてぇ…
ああ、もっと頭が良くなりたいな
そうしたら、もっと王子に喜んでもらえるのに
[頭を抱えながら呟いた。
学校に行かなかったため、ここに来て初めてまともに言葉の読み書きを習った。王子が面白がって教えてくれたのだ。
王子は何も知らない自分を罵ってあざ笑って果ては蹴ったり殴ったりするわだったが、それでも自分は言葉に、本に夢中になった。
王子は、本当にたまに、とても機嫌が良くて、自分が少しもののわかったことを言ったとき、笑って褒めてくれた。
それがとても嬉しくて、ますます本を読むようになった。
それとともにあっさり視力も悪くなって、眼鏡も作ってもらうことになったのだが。
王子は俺の世界を広げてくれた人だ]
眼鏡をしてないから、木にぶつかったんだな
[いつもランニングの際には眼鏡を外している。
実際視界は遠くがぼんやりとちらちらしていたが、目の前にある木くらい見えないはずはなかった。
が、とりあえず眼鏡のせいにして、よろりと立ち上がった]
…でも、もうずいぶん走ったな
戻ろう
[朝晩は涼しい風が吹きはじめたが、まだまだ暑い。
額の汗を手の甲で拭うと、息を吐いてゆっくり中庭へと向かった]
/*
なにいってのおずわるどさん
あ、俺の灰は大体こう あれです
思いが爆発しそうなときにこう うおおおおおおおおおおおおお(ごろごろごろごろごろ
― 中庭 ―
あー 疲れた
[中庭に着くと真っ先に井戸に向かう。
ポンプを何度か押して桶に水を貯めると、手ですくって水を飲み、次にばしゃばしゃと顔を水で洗った]
気持ちいい…
[少しぼうっとしたあと、ふと思いつくとさっと桶を持ち上げ、頭から水を被った]
はー 冷たいー!
[一人で興奮しながら濡れた頭を振り、井戸の近くにあらかじめ置いておいたタオルを首にかける。同じく置いておいた眼鏡もかけた]
今日は、あとは杖の訓練だな
[タオルで顔を拭いながら、建屋に向かう。
城の中庭はいつも手入れされ、薔薇が咲き誇っていた。
/*
どうしよう俺通常運営過ぎる
誰かRP村の達人の方、お手本見せて下さいよ!
そしてベリアンはすげー心温まる自己紹介だが、指名手配、だと?
……お巡りさんこいつです
カシム:新入あざ済
ディーク:新入リアル鬼ごっこ済
ソマリ:先輩腰振りダンサー済
レト:新入本好き酒弱済
フェリ:同期(ありがとう!)ぼっちゃん不明
クレス:先輩背中流血済
ベリアン:王子大好き不明NEW!
*/
8人目、車椅子の男 リエヴル が参加しました。
車椅子の男 リエヴルは、洗礼者 を希望しました(他の人には見えません)。
ー廊下ー
[車椅子を自らの腕で動かし移動していた男は休憩と言わんばかりに漕ぐのを止め、廊下の窓から空を見ていた]
なにも起こらぬのがいいのか、何か起こるのがいいのか。
[ぼそりと呟いてからまた漕ぎ出す。ゆっくりとゆっくりと]
に、逃げねぇし!!
[臆したのは明らかだったろうが、それでも口だけは威勢がいい。
音をたてて、肉を飲み込めば、迷うようにオズワルドの手と目を交互に見て]
………くださ、い
なんて 誰が言うかっ!!!!
[フォークやらなんやらを乱暴に置いて立ち上がる。
窮した犬は……噛み付かない。
叶うならばそのまま逃げ出そうと――]
おう、お粗末様でした
[意地悪く笑った表情そのままに、
逃げ出すレトを見送った。
もしも彼が振り向いたのなら、
手に持ったコケモモ入りの革袋を投げ渡しただろう]
――っと、結局味がどうだったか
聞けなかったな
[苦笑しながら、レトが食べ終わった食器を片付け*はじめた*]
[ここに来てから8年、いや9年が経過しようとしていた。
庭番などという新入りが押し付けられそうな仕事を好んでやるのは、
綺麗なものに触れているのは、何よりも好きだから]
クライミングローズの支柱、だいぶ古くなってきてるな。
新しいものを仕入れてもらわないと
[外に出れれば自分で買いに行けるのに。
籠の中の鳥とは実に面倒なものだ。
同時に、長き付き合いを経ている同志たちや
新たに足を踏み入れた新入りに手を伸ばすことができる
この隔離空間は、それなりに魅力も伴ってはいるが。
王子の魅入る彼らは、この薔薇のひとつのように可憐だから]
―部屋→廊下―
ひとっ風呂浴びてくっかな…。
[暫くもぞもぞとしていたが、いつまでもこうしてるわけに行かない。]
うぐ…はっ
[上半身を起こせば腰に走った痛みに、思わず情けない声をあげてしまう。]
くっそ…!
[小さく舌打ちすると、着替えを掴んで部屋を後にした。]
/*
庭番てホントに庭番だったのか!
忍者なのかと思ってた!!!!!!!!!!
カシム:新入あざ済
ディーク:新入リアル鬼ごっこ済
ソマリ:先輩腰振りダンサー済
レト:新入本好き酒弱済
フェリ:同期(ありがとう!)ぼっちゃん不明
クレス:先輩背中流血済
リエヴル:車椅子不明NEW!
ベリアン:王子大好き不明
*/
ああそうだ、
この天気の中でお茶会開いたら素敵だと思わない?
―――でも、王子君は呼びたくないなぁ
だってねぇ、“薔薇”がいやがっちゃうでしょう
[ここで咲く薔薇ではなく別のものを同じワードで示して
苦笑を顔に纏わりつかせながら、大げさに*肩をすくめてみせた*]
―廊下―
[腰を手で押さえつつ、浴場へと歩く速度はいつもより遅く。まるで老人のような滑稽さに内心、涙が出そうになる。]
あっ、リエヴル先輩おはようございます!
[ゆっくりと車椅子を漕ぐ男の姿を見かけると、自分から挨拶をして躊躇する事なく近づいていく。]
/*
ううむ、ちゃんと俺も空気読んで
王子にカマ掘られた事にしといた方が良いのかなぁ……
どうにも決断できん
目覚めろ!俺のケツ弾力!
……とか訳の分からない駄洒落を言ってしまうくらい
訳が分からなくてとても面白いな
どうなるんだ俺
*/
あ、おはよう、ディーク
[>>54笑顔を浮かべて手慣れた様子でそちらに車椅子を向ける]
先輩も何もないのだからそうして呼ぶ必要はないんだよ?
[彼の様子に気づいていてその事には触れずに。]
9人目、狩猟師 ギィ が参加しました。
狩猟師 ギィは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 日中・城内の森の中 ―
[時折木々をざわめかせる風が、不意に停止した。
男は息を詰めて猟銃を構える。
銃口はやや斜め上方、狙うは枝に留まっている鳩だった。
微かな金属音を立てて前床を引き、引金を絞る。
撃ち抜いた鳩が一瞬羽を拡げたが、
飛び立つことなく地へと落ちていった。
狩猟犬が獲物を追い茂みへと走ってゆく]
――…うむ、悪くはない。
[本日届いた銃の調整具合を確かめていたが
テストは上出来というところか。男の頬に喜びの笑みが宿る]
[獲物を咥え戻り来た犬へ褒美を与え、繋いだ馬の元へと戻る。
男は元々狩猟師だったわけではなかった。
機械技師として城で働いていたある日、突如起こった
『とある検査』で陽性判定が出、翌日着の身着のままで
王子の城へと収集され―― 第二王子の傍付きを命じられた。
王子専属の親衛隊。
護衛任務が主だろうと思っていた頃が懐かしい。
腹部には、王子の手により撃ち抜かれた弾痕が存在する。
こんな曇り空の日にはまだ、古傷が疼くものだ。
白手袋を嵌めた指先で横腹を、そっと撫でた。
吸血種に変化する為と、様々な試薬を試され
挙句、「死なない身体」になったかどうかを、直接試される。
まさに、地獄の日々だったけれど]
そう、――…悪くはないのだ、今は、な。
[最近では、試薬を試されるよりも
王子の性欲処理の手伝いを命じられることの方が多かった。
それも、男の身体は大柄過ぎてお好みではないらしく
一晩中王子に鞭打たれるか、複数遊戯のお相手として混ざるかだ。
死ぬかもしれない、その瀬戸際で苦痛を得るよりも
遙かに楽なひとときだった。
それと引き換えに、この甘やかな地獄には
有り余る時間と趣味に没頭できるだけの生活が用意されている。
今、一番の楽しみは野生生物を狩ることだった。
自由の象徴である翼を持つ生物を、狩る――
そこに愉楽を感じていたのだった。]
[経験豊富な目上の者には敬意を払うこと。そして、きちんと挨拶すること。
けっして裕福ではない下町育ちの自分でさえ、母や兄を見習って常識として知っている。
だからリエヴルに挨拶したのは、常識の範囲内でもあった。
でも実際はこの穏やかな先輩Esが、どこか幼い頃に亡くした父親のようにも思えて。
とても好感を抱いていた。]
そんなことないです、先輩は先輩ですっ!
――あ、どこかへ行かれるなら、 俺押しますよ。
[ディークにとって"Es全ての隊員が先輩"に当たるのだが。
そこまで深くは考えてない様子で、リエヴルの車椅子を押そうと傍に寄った。]
……ただし――あの変態王子だけは、別ですけど…。
[ただし、それは敬意を払うに値する人間に対してであって。
王子のような類の人間には当てはまらない。]
/*
>表、秘話とは別時間軸として利用可能です。PL発言は禁止です。戦歴の詳細等を明かさないでください。
これ、赤は厳しいんじゃねえかなあと思ってしまいますな。
RP村でも赤で中人発言は許されるかなという所ではあるし
まあ前村でもんだいなく‥ということを踏まえてなのだろうし
特段口を出さずともいいかしら…。
― →厨房→ラウンジ ―
[その後、厩舎へ馬と犬を戻し、
本日の獲物である三羽の鳩を届けに厨房へ。
男が厨房へ獲物を届けるのは今に始まったことでは無かった。
鳥の処理はオズワルドに押しつけ、男はそのままラウンジへ。
渇いた喉を潤そうと、目線を向けてドールを呼びつけ]
アールグレイを。
[椅子へ腰掛け制帽を取り、黒髪を整える。
視線の先には中庭が、咲き誇る薔薇の紅と甘い香が
此方まで漂ってくるように鮮やかに映る。
その奥に見えるのはソマーリュと、小間使いの姿か。
その会話までは読み取れず、やがて届いた紅茶を啜り
小さく安堵の吐息を*零し*]
いや、いいんだ。君こそ行きたいところがあるんじゃないのかい?
[よろよろと歩いている人間に押してもらわねばいけないほどではないし、最悪ドールに頼むと言う手もある。あまりそれはしたくないのだけれど]
ふふ、ディークはいいこだね
[ここに来たばかりの人はよくEsの人たちにも反発するものだがそういうこともないディークは親がきちんとしているのだろうと]
/*
うぁああああああああああああ!!!!
ベリアン眼鏡おいてきてるのかぁああああ
しまったやっちまった!けどまあいいか
[ふいに廊下の窓を眺める。
自分が"吸血種の因子"を持つが故に連れて来られた事は、城に来てから知った。
孤島に建つこの城からは、生まれ育った街は決して見えない。
思えば子供の頃から傷の治りは早かった。軍の精鋭部隊に入った兄は今頃どうしているのだろう?]
あ、いや…俺の事は後でいいんです。
[リエヴルの声に振り返ると、逆に気遣われてしまったと思い込み、慌てて無理矢理に背筋をのばす。
大丈夫、痛いけど大丈夫。]
べ、べつにいいこじゃないですよっ!
それに…、俺が先輩といたいんです。
あの…少しの間だけ、ご一緒しても良いですか?
[ディーク自身はどんな事情であれ、先輩であるEs達の事はそれなりに好感を持っている。
だけどリエブル対しては、もう少し特別な。日だまりのような温かい感情を抱いていた。
彼の穏やかな言動が、なにか安心感のような――そういう感情を抱かせるのかも知れない。
リエブルに断られればその場で別れ、そうでなければ彼を目的の場所まで送って。
その後で浴場へと足を向けただろう。
同じこの城に実の兄がいることは、まだ知らない。**]
/*
戻った
ディークが弟になってくれてた
やったね!
けど、すんません!
この苗字、適当にオズワルドでぐぐったら出てきた
暗殺拳の名前なんだ……
俺らの父ちゃんきっとトランプとか使う暗殺者やで
*/
[前髪の水気をそこそこに拭った後、指先をタオルから離し。
赤、青、黄、それぞれ個々の彩を主張する薔薇たちに視線を戻す。]
どの子も綺麗だけど、赤い薔薇が一番綺麗だよね。
[なんともなしにそう告げると、窓張りの扉のついたラウンジを見る。]
茶葉は、今の時節何があるかな
ちょっと在庫を見てくるね。
[自分の皮膚とは対極な褐色の肌の青年に、そう告げて離れ*]
/*
ふむふむ
Esは実験材料にもされているという訳か
自分だけ五体満足という訳にもいかんよなぁ
料理が不味かったら酷い目にあってたって事にしておくか
……なんか王子が星一徹みたいだが
つーかむしろ王子の腰とか病気とかが心配になるレベル
*/
― ラウンジ ―
あれ、…なんだもう帰ってたんだ
随分早いね
[黒い長髪>>60。
東洋の異人のように艶やかな黒を端目で見て。
王子は早朝の刻限に狩りを愉しむことが多い
恐らくはその帰りなのだろうと当たりをつけた]
今日も鳥を狩ったの?
たまには兎とか食べたいなあって
[彼の狩猟の手前は、既に王子の腕を凌いでいたか。
狩りで持ち帰ってくる生き物はやたら鳥類が多い気もするが>>58。
舞は踊れど、弓や銃は得意ではないので連れ立つことない。
腰元にあるレイピアを他人へ向けて抜く機会は、
訓練以外で片手で数える程度ならあった、といったところか]
/*
灰が尽きて入り直しする未来が見えた
カシム:新入あざダミー
ディーク:新入弟→リエ
ソマリ:先輩腰振りダンサー→ベリ
レト:新入本好き酒弱●
フェリ:同期ぼっちゃん
クレス:先輩背中流血
リエヴル:先輩車椅子
ギィ:先輩猟師●?
ベリアン:王子大好き
幼い頃に父を亡くした下町育ち。
6年前、母を弟に託し、生活のために軍隊へ。
因子検査で引っ掛かり、Esに入隊させられた。
*/
[アールグレイの香りを乗せた湯気が鼻腔を誘う。
特に断るわけでもなく、庭側が見渡せるよう隣に腰掛けて]
俺も相伴に預かろうかな。
ねぇ君、今ある茶葉の種類を見てきてくれる?
[ドールにそう言いつけると、背凭れに体重を預ける。
この鳥籠内の建物も家具も、一級と呼べるものばかりで
最早なくした暮らしでは味わえないものばかりだった。
背を重めに預けたところで、拵えの良いチェアは悲鳴すらあげない]
どう手入れしてるのかな、この艶は。
[ギィの持つ紅茶のカップが置かれたタイミングで、
彼の長い髪の先にむけて、*そっと手を伸ばした*]
……わーってるって、アールグレイだろ?
[ポットとカップにお湯を注ぎ、ほんのりと暖めて]
まァ、せっかくなんで、何人か分淹れとくか
[厨房の窓からは、ギィの他、何人かの人影が垣間見え。
ティースプーンですくったアールグレイの茶葉を数人分、
ポットへとよそい、お湯を注いだ。
ティーコージーを被せると、
棚からコケモモのジャムを取り出し、小さな絵皿に盛り付けて]
はいよっと
あとのサーブは任せたぜ
[ティーセットを乗せたトレイを持たせ、ドールの背中を軽く押し]
[そうしてしばらくの後。
コケモモのジャムを棚に戻していると、
送り出したはずのドールが再び顔を出した]
あ?茶葉の種類?
けっこーあるぞ
[こいつに覚えきれるのか……?と、眉根を顰め]
――ちげぇ、ダーリンじゃねェ、ダージリン
しゃあねェ、俺行ってくるわ
― 厨房→ラウンジ ―
おぅ、誰かと思えばあんたか
[厨房の勝手口を抜け。
ポケットに両手をつっこんだ何処かかったるそうな態度のまま、
ソマリとギィの元へと歩を進めた。
厨房以上に、薔薇の花の舞い散る華麗な庭園にはそぐわない。
そんな様子ではあったが]
紅茶な、ストレートならダージリンにアッサム、ニルギリにウヴァ、
今ならティンブラも入ってるぜ
フレバリーで俺が押すのはラプサンスーチョン
ブレンドならオレンジペコーがオススメか
此処なら、なんてったって各種ハーブティーが美味いけどな
[息継ぎもせず、
ポケットから取り出した片手で指折り数えながら二人に告げて]
まァ、アールグレイ飲んどけや
注文はいつでも承るがな
[立ったまま、ポットからカップへ紅茶を注ぐ。
コポコポという音と共に、真紅の液体が、白い湯気をたて]
――お前も飲む?
[小間使いのベリアンに尋ねた。
彼が首肯したならば、二人分の紅茶を淹れただろう。
自らの分に口を着け、味わい]
兎はねーけどな
作りたてのキノコスープと鴨のハーブ焼きならあるぜ
[いつもの事だと、二人の様子に特に目はくれず。
己の職分をまっとうするの*だった*]
/*
呼ばれた気がしたんで……
気のせいかもしれないが!
邪魔しとらんよな?
カシム:新入あざダミー
ディーク:新入弟→リエ
ソマリ:先輩腰振りダンサー→ベリギィ●
レト:新入本好き酒弱●
フェリ:同期ぼっちゃん
クレス:先輩背中流血
リエヴル:先輩車椅子
ギィ:先輩猟師●
ベリアン:王子大好き小間使い●
*/
[美しく咲き誇る薔薇を視界へ招き、ぼんやりと眺めること数刻。
天鵞絨のような艶かしい花弁を持ち甘い香を漂わせる薔薇たち、
けれどそれに触れれば棘に刺されて怪我をするのだ。
薔薇を蒐集しようとするものも、恐らくは――
そこまでをぼんやりと考えたその時、背後に人影を感じて振り返り]
――ソマーリュ。
今日は王子の同行では無いからな。
[先程まで、薔薇や小間使いと戯れていた気がするソマーリュの姿を
すぐ傍に感じ、はっと我に戻る。
今日は王子の伴ではなく、独りで遊んでいたのだとそう告げて。
静かにカップを摘み上げ、伏目がちに褐色の茶を味わう。
先程、言を交わしたオズワルド自ら淹れてくれた紅茶であると
気づいたのは、気の利いたコケモモのジャムを目にした時だった。
少し上機嫌な面持ちで、ティスプーンでジャムを掬い
カップへ静かに落とし]
兎も旨いが… あれは余り、面白くなくてね。
[地を跳ぶ獲物よりも、羽持つ獲物を地に落とす方が楽しい、
とまでは言わなかったけれど。
無論王子が求めた際には、鹿や狼、熊の類を狩ることもあるのだが]
[隣へ腰を下ろそうとするソマーリュに気づき
置いていた制帽をテーブルの上へと滑らせた。
物怖じせず、人懐こい彼の行動を知っているからか
特に気にする事なく招いただろう]
[無論、そのしなやかな指先が黒髪の先を掬い上げても、厭うことなく目許を緩ませ]
さあ、特別な事は、特に。
時々、王子が柘植の木の櫛で梳いてくださる。
[彼に黒髪を触れさせるまま、新たな来訪者の気配に気づいて視軸を凪いだ。
オズワルドだ。彼の博識ぶりに肩を竦ませ、微かに微笑む]
流石、詳しいのだな。
オズはコックか執事のようだ。
この、コケモモのジャムも、君が…?
[余り行儀が良いとは言えぬ方法で、紅茶にジャムを入れて愉しんでいる男、
皿へ僅かに残るそれを指先で指し示し]
/*
もしかしたらこのギィはみんな大好き村建てさんじゃあるまいか
みんな大好きだからそっと遠目で見守るとしよう
ていうか眠い
……にしてもギィってポーズがどう見ても選挙活動中
*/
/*おはようございます、村建てです。ぽれさんです。
このたびはEs村へのご参加、ありがとうございます。
半年構想、時には迷子になっていたかもしれない
この村へようこそ。
ギィにするかセティにするか、リエヴルさんがリエヴルで入ったらジークにするか、散々悩んだ挙句の初ギィです。
某ももうーろんさんみたいなかっこいいギィが目標ですが…
因みに第一希望はリエヴルだったのですが
キャラ予約開始日に村に入っててすっかり忘れてました。
いいんです、自分がやりたいキャラを誰かがやってくださることが私の望み。
誰かセティやってくださいおねがいします()
しかし趣味が狩猟師な段階でお察しですよね。
だって議事で言ったらガストンみたいな感じですよ。
熊被ってないですけど。
なんか単純に、「翼」を打ち落としたかった。
あとまあ、銃が好きなので。そんな理由です。
[最中、ディークの立ち居振る舞いの不自然さに苦々しい表情を浮かべる。
が、彼らに当たっても仕方がない。
そういえば、と胸元のポケットに手をやれば目当ての物が出てきた。
薬包紙に包まれた小さな飴。
目的の物かどうか確かめた後、ディークに手を出すよう促す。]
やるよ。
[出来るだけ苦みを抑えて、子供でも口にしやすいようにと作った鎮痛剤だったが、はた目には普通の飴と何ら変わりはないだろう。
別に子供がここに居る訳ではないのだが、苦い粉薬が駄目という人用にもなるだろうと、日々試行錯誤を繰り返している。
が、それを彼らに告げる必要性はない。
頼まれればリエヴルの車椅子を押すだろうが、頼まれなければ二人に暇を告げ、洗い場、もしくはドールを求めて廊下を歩きだすだろう。**]
そのまま何故か汗くさいだろう首筋に顔を寄せ、こちらに目線を送る彼に、横目でそのまま視線を合わせた。
風になびいた彼の髪が顔にあたる。
くすぐったい。日なたのにおいがする。
見つめた目は髪と同じような澄んだ黄色…黄蘗色だ。
猫みたいだと思った。
そして透き通るような白い肌。
王子は、こういう人が好きなのだと思う。
自分とは全然違う。
ついじっと、時が止まったかのように見つめてしまった。
そして、手が勝手に彼の頬に伸びた]
あっ…
申し訳ございません
なんか触り心地が気になったというか
[指が彼の頬に触れた瞬間、こっちが正気に戻った。
慌てて向こうにしたら意味不明な言い訳をする。
彼はいつもこんな感じなのに、どうして今日は特に触ってみたくなったのか。
王子の大切な人たちに失礼な真似は出来ない。
今の俺は、王子のために…王子と、王子の大切な人たちを守るために生きている。]
[と、そこでああ、と気がついた。
薔薇、とはEsの皆のことだ。
王子は皆を愛している、が、皆はいえば王子をめぐるライバルのようなものだ。
普段は仲が良さそうに見えるが、王子をみんなで囲むのはそれはそれで気まずいものがあるのだろう]
…承知しました
みんな、王子のこと、大好きなんですね
[笑ってソマリに言った。
ここに来てからしばらく経っていた。
しかし、Esは皆、たまに喧嘩をすることはあれど、王子のことを愛しているのだと信じて疑っていなかった。
だって王子は自分がこんなに好きな人なのだ**]
10人目、気儘な猫 カレル が参加しました。
気儘な猫 カレルは、狂神官 を希望しました(他の人には見えません)。
――自室――
[薄く開けた窓の隙間から吹き込む柔らかな風がカーテンを揺らす度、すっかり高い位置に上った太陽の暖かな日差しが薄暗い部屋に遊びに来る。
…――近い内に一雨振りそうだ。
風の匂いに鼻をひくつかせて、特に根拠がある訳でも無く、微睡と覚醒の狭間で、そんな風にぼんやりと思う。
乱れたシーツだけをその身に纏うしどけない姿で、柔かく清潔な寝台の上、おおきく伸びをして欠伸を零した]
[――さて今日はなにをして過ごそうか。考えてはみるも、過ぎ行く日々に不自由がない代わりに目的も何一つなく、半分以上終えてしまった今日、この時間から、急ぎしなければならない事も、したい事も思い当らない。
唯一のイベントであった王子からの深夜の呼び出しも最近はめっきりなくなった。随分愛らしい新人が入ってきたと、最後の夜に寝物語に聞いた記憶がある気がするから、きっと、ご執心なんだろう。
交わるにしろ、虐げられるにしろ、別段望んで王子の寝室へ通っていた訳ではないが、なければないで退屈だ…なんて、我儘な自分の思考に気付けば、ふ、と自嘲めいた笑みが零れた]
[気が向いた時に餌を蒔いて居るお蔭で気紛れに窓辺に遊びに来る野鳥の声が子守唄となり、うとうとと、再び眠りの淵へと沈んで行き――…**]
あのね、オズ。
庭でお茶会したら素敵じゃないって話をベリアンとしてたの
薔薇も満開だし、ねぇいいでしょう?
そう、三時くらいなんてどうかなあ
[ギィにも賛同を得ようと横目で目配せして]
ねえオズもいっしょにお茶会、しよ?
[厨房の番を任されている彼は、三時頃なら夕食の仕込みの時間か
それでも今のうちに準備しておけば、
ゆっくり腰を落ち着けられるだろうから。
強請るような視線を下から投げた。返答の程はどうだったか*]
[自然の光沢を帯びた長い黒髪を指で弄び>>74。
良質な髪を保つ秘策の元は、高級な櫛だった]
そうなんだ。
外遊びが好きなわりに、きちんと保湿されてるから
[指を通したところで枝毛に流れを制されることもない]
なんの色も混じっていない黒もいいねぇ、
[なににも染まらない漆黒の似合う彼に、そう感想を。
耳の前を降りる人房を掌につまみ上げると、
微かに硝烟の匂いの残る毛先に、そっと唇を落とした]
執事。はは、いいねそれ
確かにそんな感じする。
[調理番といってしまえば味気こそ失せてしまうが、
ギィの口から漏れた執事、という響きは気に入った。
アールグレイとコケモモの柔らかな香りも相まってか、屈託なく笑う]
― 少し前・中庭で ―
髪がきらきら? ああ、色素が薄いから反射しやすいのかな
[後ろでひとつに結んだ髪をつまみ上げ、
自分の頭髪である金糸に一瞥をくれた後に
再びベリアンの方へと向き直り、肩を竦めさせる>>77]
… いい香りだ
[すん、と短く鼻を鳴らす。
香水を纏わない健康的な汗の匂いを堪能して。
頬に触れる褐色の指先に気づき、おやと鼻頭を肌から離す。
琥珀にも黄蘗にも似た色味の双眸を向けた所で、
慌てふためいた態度を伴わせて指は離れてしまったか>>79]
いいよ、俺も体温を感じるの好きだからわかる。
[離れた手首をそっと掴み、横顔のラインにまで誘う。
いまや我に返った彼にとって余計落ち着かなくなる事になったとしても]
あぁ本当? それじゃあお任せしようかな。
午前中は皆忙しいだろうし …そうだね、
三時くらいにセッティングしてもらえる?
[>>80王子は呼びたくないのかと問われれば、苦笑を。
あの男が嫌いかと言われれば首を傾げてしまうが、
好きかと聞かれれば、間違いなく首を横に振るだろう。
薔薇と戯れる場所を与えられた事には感謝こそしているが
新入り時代の仕打ちを思い起こせば、厭な思い出しかない]
はは、そうそう。
王子君をめぐって、取り合いになっちゃいけないからね?
[>>81どちらかといえば、それに反する者の方が多いだろう―
という事は口に出さずに秘めゆくことにして]
…… それにしても、君は本当に王子君が好きなんだね
[大好きだ、という発想が出るという事は
裏をかえしてしまえば彼自身がそうであると言ってるようなもの。
琥珀を瞼という帳の裏に隠し、*口端をゆるく持ち上げた*]
あァ、人が少ないせいか
自然の恵みだきゃあ豊富だからな
採って来たのをジャムにしてみた
お気にめしたなら嬉しいね
[いつ果てるとも知れぬ城での日々。
どうせ同じ穴のムジナだと、
目上の人間へもぞんざいな態度な崩さ無い...だったが――
生来の貧乏性は骨身に染みて。
元々は王子へのご機嫌取りで始めた料理ではあったが、
最近ではすっかり生活の一部となっていた。
それだけに、作った物を気に入ってもらえるのは喜びで]
Yes,sir
何なりと御用命を
……なんてな
[コックや執事と言われ、
二人に向かって軽くおどけて見せた。
お茶会をというソマリの提案にしばし思案し。
――彼のその視線からの申し出を、
断れる者はいないだろうが――]
……良いアイディアだ
新入りも入ったらしいし、
その時間なら俺も空いてる
[頷くと、片手を挙げてイドを呼び。
お茶会の事を伝達すると空に放って]
んじゃ俺は用意してくるわ
ラプサンスーチョン、楽しみにしててくれよな
[告げると、その場を後に]
―3時少し前・中庭にて―
[ドールと、もしかしたらベリアンと共にお茶会の準備をしつつ]
――おい、テーブルクロスとか無いのか?
いや俺は知らねーよ
料理人に聞くなこら
[等と、いつも通りの騒がしさで。
傍らでは、煎れたてのラプサンスーチョンとクッキー、
コケモモのジャムが代車の上に、*並べられて*]
そう......か。それならすまないが頼もうかな。庭を見に行きたいんだ
[>>63そう言われてしまえば断る理由もない。あまりどこかへ直ぐに行ける体ではないが、せっかくの天気だし外へ出ようと思っていたのだった]
やぁ、クレス。洗濯かい?
[洗濯かごを指差して。それからディークに差し出された飴を見ておやと。一応元医者をしていた自分から見ても彼は優秀な薬師だと思っていた。鎮痛剤か何かかと辺りをつけていいアイディアだなと。]
そう......か。それならすまないが頼もうかな。庭を見に行きたいんだ
[>>63そう言われてしまえば断る理由もない。あまりどこかへ直ぐに行ける体ではないが、せっかくの天気だし外へ出ようと思っていたのだった]
やぁ、クレス。洗濯かい?
[洗濯かごを指差して。それからディークに差し出された飴を見ておやと。一応元医者をしていた自分から見ても彼は優秀な薬師だと思っていた。鎮痛剤か何かかと辺りをつけていいアイディアだなと。]
三時はええwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
いいんだぜもっと色々してからでwwwwwwwwwwwww昼飯とかwwwwwwwww
わざと遅い時間にしたのは、日曜日にぶつけるつもりだったというのもあるしwwwwwwwwwwwwwwwwww
− 廊下 −
[走っているレトの姿に気付いたのは、からかう相手を探しにぶらぶらと歩き始めてどれくらい経った頃だったか。
その姿を遠目に収めれば男は翡翠の目を細め、足音を殺して彼の進路に回り込む。
横合いの壁に隠れてやり過ごし、背後から…という手筈だ。
真っ直ぐなレトの反応は面白い。
彼が入隊してからというもの、気がつけばからかう対象は彼が多くなっていた。]
おっと季節は秋だった
四季とかねぇだろと勝手に思い込んでましたね
すまない すまない 花見とか始めてすまない
村建てテンプレちゃんと読みましょうね…
[彼が横を通り過ぎるのを待ち、背後からレトの背中に忍び寄る。]
レート!
[声を掛けると同時に両腕を彼の背中から抱き着くように回そうと試みる。
−もし成功したならば、耳に息でも吹き掛けてみようか。]
[−さて、レトの反応はどうだっただろうか。
失敗したなら詰まらなさそうに口を尖らせ、成功したなら溜飲を下げて機嫌良く笑う。
どちらにしても茶褐色の頭を撫でながら「悪かったよ」と謝るのは多分いつもの事。**]
へぇ、お手製ジャム?
いいねぇ焼きたてスコーンに塗って食べたいな。
[端から会話に混ざり、愉しげに頷く>>91。
甘いクリームとジャムを添えたら彩りも華やかだ。]
あは、かっこいい
そのジャケットが燕尾服に見えてきたよ
[隊服の上に羽織られた黒のジャケットの裾を引き>>92。
にしても厨房を任されてるにしてはそれらしくないいで立ちだ
エプロンのひとつでも前にかければ良いのにと心の中で唱え
…しかしそれはそれで、彼のおかん度が増すだけか。
細やかな気遣いはくだけた彼の素振りのせいで、
紳士然としたものと評するより、世話焼き女房に近いものがある]
やった! オズ、ありがと
[良い返答を受ければ思わず上機嫌な声をあげ。
そのまま彼の上衣の裾をひいて態勢を下げさせ
椅子から僅か腰を浮かせ、距離を詰める。
立ち去る間際、頬を掠める程度の軽い接吻を
腰横に下げたレイピアがオズワルドの膝に当たり、
かつん、と乾いた音を一度だけ響かせた]
最近は夜が早くなってきたし、
ブランケットも有った方がいいよねぇ
俺、用意しておくよ。
[お勧めの茶の名前が再び話題に浮上すれば、こくり頷き*]
そういえば、新入り君ってどんな子なんだっけ
俺、ちゃんと話したことないんだよねえ
…どんな色してるんだろう
[頬杖をテーブルについて、*誰ともなしにぽつりと*]
今回奇数なので全体のBL脳あぶるだけあぶって
桃のほうはあぶれてもいいかなーと思いつつ…
って思ったら@1枠あったのか
10人はRPしやすいので好きかなー。
全員にセクハラしたいですね(きりっ
それにしてもステルスとはなんだったのか
― 厨房から逃げ出して ―
[「お粗末様」という声に思わず視線をオズワルドへ投げて――]
ぅわ…っ
[投げられた革袋に手を伸ばした。先ほど差し出された袋。コケモモの入ったものだ。
投げ返すことも出来たが、今はまず、逃げ出そうと。
結局、食べたかったのかもしれないし
貰えるものは貰いたかったのかもしれない]
― 廊下 ―
ガキ扱いすんな、っての…
――…美味かったけどさ
[体力だけは無駄にある。
走りながらのぼやきは周囲への注意を散漫にした。
足は少しずつ遅くなり、とうとう立ち止まりかけたところで――]
うわぁああ?!
[がしっと背後から抱きすくめられ、しかも耳に風が、息が吹きかえられた。
素っ頓狂な声はどうにもならないが、犯人はわかっている。
いつもいつも同じ手にかかっているが、レトも、相手――フェリクスもよく飽きないものだ]
なに、ちょ ……
耳だけは止めろっていつも言ってんだろー!!
[間抜けな叫び声が廊下に響いたとかなんとか]
[朗らかな笑顔を恨みがましく睨みつける。
頭に伸ばされる手を拒まないのは、比較的最近になってから。
常の笑顔は変わらずとも、レトにも、一応の変化はあったのかもしれない]
……ま、いいけどさ
[悪かった、と謝られてしまえば、仕方ない。
表情を緩ませて、俯きがちに小さく笑うだけ]
次こそは、俺から脅かしてやるから!
……ってこれ毎回言ってるな
[学習しない、と苦笑い。
フェリクスの、肩にかかる柔らかそうな髪へ気まぐれに手を伸ばして
油断しているようならば、そのまま少し、引っ張ってやろうかと**]
[洗濯籠を指差され、>>94]
ああ、久しぶりに自分で持っていこうしたら、場所が分からずこの有り様さ。
もうドールに任せようと思っていたところだ。
[肩を竦めながら返す。
これから外に向かうと言う二人に、足りない薬草があることを思い出した。
ドールに洗濯籠を押し付けたら薬草園に行くかと思いながら、二人と別れた。
それから6(6x1)分後にはドールを見つけられた。
持っていた洗濯を彼?に押し付け、薬草籠を持って中庭の方へ足を向ける。
中庭からの方が近道になるのだ。
中庭に向かえば、ラウンジに居た同僚達と顔をあわせただろうか。**]
[お茶会は今日やるつもりだったようだ>>89
もちろん反対する気もない。再度承知しました、と答え、王子が好きなんだね、といわれると、少し微笑んだ]
王子は一人きりで死に掛けていた私をここでこのように生活させてくれる人です。色んな言葉で新しい世界を教えてくれた人です。ここに来て、たくさんの本を読んで、私は今、人生で久方ぶりに安らぎを感じることが出来ています。
今まで私は、いつも、大事な人をなくしてきました。
今度は絶対に守ろうと思ってます。
だから安心してください!
とは言い切れないかもしれないですが。
少なくとも私が生きてるうちは、王子は死なせないです
― ラウンジ ―
[ソマリの後に続いてラウンジに着くと、オズワルドとギィの姿が見えた。
話し込み始める二人の脇で、オズワルドが紅茶をすすめてくれた>>71]
あ、私は手を煩わせるのも悪いので…すが
[いい香りが漂う室内で、彼の手元のポットを見て思わず物欲しそうな目をしてしまった。
思い切りばれていたらしく、彼が自分の分の紅茶を淹れだした]
すいません…
[紅茶が入ったカップを渡され、立ったまま素直に飲みだす。
走り終わった後、水分が足りてなかったようだ。
温かい飲み物が身にしみた。
彼らの話を立ち聞きするのも悪いと思い、紅茶を飲み干すと、すぐに空いたカップをもったまま厨房の方へ向かった]
― 厨房 ―
さてと… ドール
[声をかけると、とととっと、無表情な少年少女の人形が走り寄ってきた]
この後で、オズワルドさんの料理を手伝うんだよ
俺は先に庭の準備をしてから来るから
[実は全然料理が出来ない。というか、食べれればなんでもよかったのでろくなものを作ってこなかったのだ。ドールに任せたほうがあからさまにいいものを作ることがわかっていたので、そう声をかけると、自分は厨房からまた中庭の方に出て行った**]
[中庭を歩く姿。
緑にも薔薇の色にも染まらない銀髪の青年の姿を目にすれば>>106]
あれ? クレス?
おーい、どこ行くの?
[どこかへ向かう途中らしい彼に手を振り。
彼の元にはまだ伝達用のイド>>92は届いてなかっただろう。
こちらに来いと手招いて、それに応じた彼を椅子に座った侭見上げ]
後で中庭でティータイムしようって話してたの。
お前も来るでしょ?
[王子に対しての反抗心を隠さない愚痴は長年聞いてこそいるが、
仕事に関しては真面目くさった取組をしている事も知っている。
初めこそ同じように王子に対し怒りや無情を感じていたが、
彼のように生真面目で無かった性分は幸いか不幸か。
同じ同期でもここまで違うのかと笑ったのは誰だったっけ――]
[ベリアンのように
安らぎを感じている、そう幸せそうに語っていた彼は、
洗脳を受けているようにも虚実を語っているようにも見えなかった。
十人十色とはよく言ったもの。
ここをやれ監獄だ鳥籠だ、と思わなければ、住めば都ではある。
9年という長い時を経て、異質な生活に順応する者も此処にいる。
腰で眠そうにしているレイピアが抜かれたのは、
理不尽な幽閉生活を不満に思った同僚が王子に殺意を抱き
刃を向けた者を斬り捨てた時のことだった。
あの暴動に参加すると言った
ろくな事にならないと制したのは、今でも正しい事だと思ってはいるが。]
あ、安心して。王子君には内緒にしてるからね
俺たちだけでお茶会 …いいでしょう?
[目配せの意味で片目を瞑り、*肩を揺らした*]
11人目、備品係 ジェフロイ が参加しました。
備品係 ジェフロイは、占い師 を希望しました(他の人には見えません)。
―昼間・森の中の湖―
[ぱしゃぱしゃと、軽い水音を立てて森の中にある湖で泳ぐ人影。定期的に水泳をする事を自分に義務付けてどのくらいになるだろう。
いつも決まった手順で泳ぐ。
ストレッチから始まり、平泳ぎで一往復すると地上に戻り軽く身体を休める。クロールでもう一往復。戻って来ると休憩を挟んで最後のターンはその日の気分で泳いだり、水に浮かんでいたり、背泳ぎやバタフライなどを試したり、好きに使う。3度往復すればその日はそこで切り上げる。
水を掻く手足の動き、心拍の上がり具合、自分の身体をどこか遠くから見ているようで、その日の体調から心理具合までが客観的に把握できる。同じ時間に泳ぐ事で微細な変化にも気づく。
寒い時期はドールに火を用意させて泳いでいた事もある。日課になる程泳いでいたら、湖の岸辺に休憩用の小屋を作って貰えた。冬の防寒水着も開発して貰い、快適なトレーニングが出来るようになった]
…はぁ、はぁ…
[水から上がり、二度目の休息を取りに小屋に戻る]
/*
「2013/07/25 ランダムダイスの面数・個数指定を自由入力形式にしました。」
なん…だと…
11(13x1)とか69(91x1)とか2(4x1)とかできるのかっ?
[小屋のベンチに腰を下ろす。水泳で上がった心拍はそう容易には戻らない。ゆるやかに身体が整うのを待つ。
その時、銃声が聞こえた。はっと目を上げて音の方向に目を向ける。森の奥の方だった]
あぁ…。ギィが猟に出ているのか…
事故で撃たれたくは無いな
[誰にともなく呟くと、念のためイドを放ち状況を確認させる。休憩が終わる頃にイドが戻る。拾って来た位置情報で帰路のルートが安全であることを確認した]
さて、もう一ターン泳ぐか。
[羽織っていた上着をポイと放ると、軽く肩を回しながら湖に向かう]
ありがとう御座います!
[渡されたそれが、まかりなりにも薬だと言う事実は。
恐らく2人のどちらかに説明されなければ、分からないまま子供のような笑顔で受け取った。]
[>>103レトの叫び声が廊下に響き渡る。
どうやら奇襲は成功したらしい。
たまには違う手に挑戦した方が良いかとも思うのだが、いかんせんレトは未だにこれに引っかかる。
それを微笑ましく思ってしまうのは相手がレトだからか。]
…っく、ははっ。
やっぱお前いいわ。
[相手の背中に回した手を離し、腹を押さえながら晒す笑顔。
霧が晴れていくように胸がすっとした。]
ほう?それなら、何処ならお気に召すんだ?
[耳はやめろという言葉に、ゆるりと首を傾げながら戯れにそう聞いてみる。
応えたとしても、それを聞くかどうかはその時の気分次第だが。
>>104恨みがましく睨みんでくるレトに伸ばす手は、以前は「子ども扱いするな」と拒まれたもの。
拒まれなくなった時は内心驚いたものだが。
何だかんだ言って許すところはレトの人の良さを表しているように思う。
わしゃわしゃと一頻りレトの髪の感触を楽しんでから離す。]
[>>105次こそは、という言葉はにやりと笑って返す。
これまでに何度となく交わした会話だ。
もし成功したら何でも一つ言う事を聞いてやる、と言ったのはいつのことだったか。
今のところその兆候はないのだけれど。
髪に伸ばされた手に気付けば、気を抜いたふりをして敢えて引っ張られる。
そうする事によって相手の虚を突こうと。]
―何度でもかかって来ればいい。
でも中途半端なのだったら、返り討ちにしてやるからな。
[そうして互いの息遣いが伝わる程に距離を詰め、囁く男の顔に浮かぶ表情は不敵な笑み。]
[その後はするりとレトから離れ。]
ところで。
急いでいたが、何処かに行く予定だったのか?
それなら行って来て構わないぞ。
[ひらひらと手を振りながらそう告げる。
彼に何か特別な用事があったわけではなく、単にからかいたかっただけだ。
ここで別れるのならば、男は気の向くままに。**]
/*
いやー皆さんかわいい&格好よくて…!
安定の賑やかし担当でございまする。
そして自分はいつもと違うキャラをやろうとする余り、調子に乗り過ぎだと思う!(でもこうしないと上手く動けないんだー。)
皆さん…エピで殴ってくれていいですよ。(震え)
普段はへたれ犬陣営なので…。
庭ですね、了解です!
[立ち去るクレステッドと別れを告げれば、リエヴルの車椅子を押して庭へと向かった。
>>0:106 洗濯籠をドールに任せるつもりだというクレステッドは、一体どれ程の時を、ここで過ごしているのだろうと思う。]
クレステッドさんて、親切な方なんですね。
[まだ日の浅いディークには、クレステッドが薬に詳しい事も、リエヴルが車椅子に座る理由も、当然のことながら分からず。
遅すぎず、早過ぎもしない速度で廊下を歩く。]
俺、ちゃんと中庭見るの始めてかも。
[ここに来てからは、殆ど部屋に引きこもってばかりで。
食事もドールが運んでくるものを、食べたり食べなかったりだった。
もっとも、鍵もかからず。王子に呼ばれればドールや懲罰隊員に連れて行かれるのだから。
閉じこもっていれば安全という保証は何も無かったのだけれど。]
/*
かぼすがいっぱい来たので秋刀魚食べてきました季節感
うーん、全員に縁故ふりたいくらいもうあれなくそうすきだ
負縁故ふりたい ふりたい ゆうき
あとジェフさんのメモにふいた
よし!この!フェリクスさんのイケメンめ!
……――。
[車椅子を押して、リエヴルの背中を見つめていると。
どうしてこの人はこんな風に、自由に歩けなくなってしまったのだろうと考えがよぎる。
事故だろうか……或いは病気だろうか?
どちらにせよ気になる事柄だったが、到底気軽に話が聞けるような話題ではなく。結局、無言になる。]
(これじゃあ、いざという時逃げられないんじゃないか……?)
[もしこの城が火災に見舞われて、火の海になったりしたら。どうするのだろう。
誰か他のEs隊員やドールがちゃんと、手助けしてくれるのだろうか?
自分が助けに行っても、いいのだろうか?]
[そこまで考えたところで、首を左右に振る。]
(何考えてんだ、やめよう……)
[どうせ自分は少しでも早く、ここから出るつもりなのだから。
他の誰かを気にかけて、心残りなどしたら。
いざ逃げる好機を得ても、みすみすチャンスを逃してしまうだけだ――。]
― 廊下 ―
耳じゃなくて ……えーと
[言いよどむ隙に髪をかき混ぜられる。
少し長い前髪が瞼の上を擽っていった。
他人に触れられること自体を恐れていたのは最初だけ。
むしろ気晴らしになる。
そんな風に思うようになったのは、無理やりの思い込みか、自然な変化か。――もう、忘れてしまったけれど]
[いつか口にする願いは決まっていた。
きっと、一笑に付されるだろうそれを、フェリクスは今のような笑みで交わすのだろうか。
髪をひく顔は、常より幼く見えたかもしれない。
予想より近づいた顔に、琥珀色の瞳を大きくさせ]
……それをまた、返り討ちにしてやる
[かっこつけてみたものの、結局は最初は負けるという宣言。
手は一度離したものの、続く言葉には、はぁ、とわざとらしく溜息を落とし]
ほんっと、あんたのそういうとこ
俺よりガキっぽいんじゃねぇの
― 中庭→廊下 ―
ここらへんかな
[まずは中庭の、スペースが広く、薔薇が綺麗に見える場所に当たりをつける]
よっし、テーブルを持ってこよう
あとは椅子と、テーブルの傘かな
結構あるな…
ドール!
[庭の隅でこまごまとした作業をしていたドールに声をかけた]
んじゃ、またな
[そのまますれ違うように数歩進み、一度だけ、振り返った。
視線は合っただろうか]
―――……
[そのまま何も言わず、前を向くと廊下を進んでいった*]
/*
え。
願い事って何なんでしょう。
表情(苦笑か困惑っぽい)から推察するに、「もう苛めないで」とか?(首こてん)
……。
えー、残念な頭でスミマセン。
/*
開始前って表示になってたから「えっ」てなったけど、どうやら手動開始らしい。(ほっ)
取り敢えず、お返事書くです。
それからどうしよう。
/*
お酒関係か…!
いいお酒教えてくれとか、一緒に飲みたいとか?
それとも誰かにあげたいから選んで欲しいとか。
(しかし、これも間違えている可能性大である。)
なぁあにがお茶会するんですだ、この野郎!
お前のせいで俺はなあッ…ぐ!
[澄ました顔で茶会に誘ってくるベリアンを睨み付ける。
が、腰に走る鈍い痛みに呻くと再び腰を押さえるハメになった。]
/*
酒の席でのあれこれを知っていると、複雑?
んん、レトくんの願いが分からないです先生。
村内で聞けそうになければEPで強請ろうか。
こ…こで会ったが…百年目だ…!
この…際…、決着をつけ…て……
[決着をつけてやる と続けたいが言葉にならず。
プルプルと腰の痛みに耐えつつ、謎のファイティングポーズをとる。]
[ちなみに自分がケンカに弱いことも。
そもそも1対1で叶わないから強制的に連れて行かれるのだと言う事実は完全に頭から抜けている。]
―昼間・森の中の湖―
[自由に使う3ターン目は足の届く範囲をぐるりと歩きながら考え事をしていた。水面に手を這わせて水と地上の境界を身体で感じながら。
病気…のようなモノなのかもしれない。「因子」とは。
いつ発病するか分からない病原菌に感染した状態。
そんな風に考えていたのは入隊したての頃だった。
連日の投薬に採血。実験と称して繰り返される自分の肉体への数々の行為。研究者達の目は実験動物を見るソレであり、王子からの視線にはさらに猟奇的な熱が籠っていた。親衛隊が発足して4年目。それまでの被験者から因子を覚醒させる手は見つからず。結果の出ない事に苛立ちが出る頃に新たに見つかった「因子持ち」…それが自分だ。
あの頃の日々は…自分の身体が自分のモノでは無いと思い知らされる事ばかりだった。何度死にたいと思った事か。今のカシムが丁度そのような時期であり…。同時期に入ったレトはまだお取り置きされている感じがする。もう少ししたらディークもレトも辛い目に会うのだろうか…
そんな思いが頭をよぎる]
[男は他者に触れるのには抵抗はなかった。
男自身が触れられるのはその時の気分によるのだが。
今のように戯れに交わすような触れ合いは、父が死んでからEsに入隊するまでの間は途絶えていた。
別荘での生活は世話係と周辺に住まう数人の住民―多少打ち解けたものの、身分の差もあって友人のようにはなれなかった―以外とはろくに交流する事のない、半分死んだようなものだったから。
此処で再び得られるようになった人の体温は、居場所を三度変えた男に一時の安らぎを与えてくれる。
―気ままに行動しながらも、時折男は無性に誰かの体温が恋しくなる。
それが満たされるのであれば、其処に感情が伴っていてもそうでなくても男は構わなかった。]
― 上階・テラス ―
[廊下を進み、いくつかの曲がり角を過ぎて階段を上った。
自室から、一番近いテラス。中庭を見下ろすそこで、レトは一人、佇んで]
あいつ……
[年が近いからか、連れられてきて間もなく顔を合わせた、新入り。
どこか調子が悪そうに見えるのは]
あー……無理、しなきゃいいのに
[仕舞い込んでいた革袋を手のひらの上で弄びながら
ディークとベリアンのやり取りを眺めている]
[お前のせいで…と責められる理由がよくわからなかった>>133
そのまま彼の様子をまじまじと眺めていると、なんだか生まれたての小鹿のようなポーズで両腕を上げている>>134
たぶん、おそらく、予想によると、ファイティングポーズだと思う。
何か自分に恨みでもあるのだろうか。
すたすたと近づいていくと、片手で彼の両腕を上から押さえ、もう片方の手で肩に手をかけると、耳元で囁いた]
昨日は楽しかったですか?
多分最高だったんですよね、羨ましいです
でも、あんまり手間をかけさせないでください
お茶会、来てくれますよね
みんな楽しみにしてるんです
[―そして、もう一つの他人の体温を得られる方法。
互いを貪るような深い交わりは、娯楽の少ないこの生活における一種の刺激のようなもの。
「遊び」のようなものだ、と男は認識している。]
[>>126レトの願いについて男から触れる事は無かった。
彼によって条件が満たされたその時に聞くのが一番楽しかろうと思うからだ。
髪を引くレトの顔は常より幼く見えて、一瞬だけ本当に気を抜いていたかもしれない。
けれど見開かれた琥珀色の瞳に気付けば楽しげに収め]
[掌に感じる水の感触はくすぐったいような可笑しさを伝えてくる。水を掬って軽く跳ね飛ばす。日の光を受けて煌めく水の粒に思わず笑みが浮かぶ]
水は…良いな。
濁りも暗い思いも、流してくれる…。
生き返る。
[そう呟くとゆっくり身を水中に沈め地を蹴ると泳ぎ出した。無理はせずに、軽く流すように身体をほぐすようにゆるやかに泳ぐ。途中で反転して背を水につけ、仰向けに空を見ながらのんびり進む。
親衛隊の仲間はどうしてあれほど明るいのだろう…。
ソマリやフェリクスの顔が浮かぶ。「楽しみ」を追求するその姿勢にはいつも感服する。
銃声が遠くからまた聞こえた。ギィの狩猟への熱はまた別の種類に感じていた。憤りや不満のはけ口に見えて、人間臭さを覚えていた。
のんびりと泳いで、湖を一周すると水から上がる。もう少し泳ぎたい…と思う程度で止めるのが丁度良い。秋口ともなれば水も冷たく外気も冷えている。水から上がると少し寒さを感じた。お湯に入ってから仕事に戻ろう、そう思いながら小屋で身体を拭き着替えをした]
…ふん、やってみろ。
[>>127くっ、と喉を鳴らして楽しげに翡翠の瞳を細め、後輩の宣言―しかし最初から勝つという発想はないらしい―を堂々と受け取る。
髪を引いた手に視線を向けていると、わざとらしく落とされる溜息と共に紡がれた言葉。]
……。
―若くある為には、そういう気持ちを忘れないのが大事なんだ。
[と、腕を組みながら真顔で尤もらしく答える。]
あぁ。
[>>129ひらりと右手を振りながら、レトが自分の脇を通って数歩進むのを見送っていた。
けれど、一度振り返って此方に向けられる視線。
何か言いたいのかと思ったが、言葉は紡がれない。]
―…?
[不思議そうにゆるりと首を捻るが、踵を返して歩き出したレトの姿を見れば、男は反対の方向へ。*]
/*
さて、時間軸迷子なんだぜ。
イドからの連絡を受け取りつつ、食堂でつまみ食いとか、だらだらでもした事にして。
適当に時間ワープしてお茶会に行けばいいか?
[まさか王子にお尻の穴を犯されました――なんて事は言えるはずもなく。
そのままファイティングポーズを構えていると、すたすたと近づいてきたベリアンの腕が伸びる。]
い――ッ!!
[しかしベリアンから拳が飛んでくる事はなく、いとも簡単に片手で両腕を押さえられて。
痛みに腕が痺れて、おまけに耳元で囁かれてビクリと肩が震えた。]
な……にが、最高だ…、ば…か…ゃろ…。
楽し…い…わけ、あるか……っ
[>>0:138 耳元で囁かれ、ベリアンの吐息が耳を掠める度に身体が震える。
震えるのは痛みのせいだと、自分に言い聞かせてベリアンを睨んだが、この体勢はやはり痛い。
だからディークはラウンジやその向こうにある厨房の方角には、まったく視界に入って無かったし、意識が向いてなかった。]
[レトと別れ、廊下をぶらぶらと歩いていると小さな蝙蝠>>93が此方に向かって飛んでくる。
―呪術蝙蝠のイドだ。
一瞬、王子からの用事かと思ったが、今回は同期のオズワルドからの言伝らしい。]
ん?お茶会?
まぁ、俺は割といつも暇だし。
新人の顔を拝むのも悪くはないな?
[‘先輩’からの提案というのも、一応理由にはあるが。
男の興味は未だ見ぬ新人の方へと向かっていた。
了承の意思を伝える為に、イドを飛ばす。]
[楽しいわけない、というディークにため息をつく]
…もっと素直になればいいのに
王子に何か気に入らないところがあるんですか
あったとして、多分、それ、間違ってますよ
[困った顔をしてディークを見た。
しかし身体が辛そうなのは事実確かなようだ]
返事がないのは、この身体じゃお茶会に行くのはしんどいってことでしょうか
辛いのはどこですか?言ってください
[肩を抑えていた手で彼の背中を上からすーっとなぞった]
― 廊下→厨房 ―
―取り敢えず腹ごしらえか。
[だらだらと過ごしている余りに、朝食と昼食を一緒に摂るのは男にはよくある事。
今朝は珍しく早めに起きる事が出来たので部屋に届けて貰ったが、気付けばもう昼近く。
よくオズワルドがその腕を振るっている厨房に足を運べば、手近な『ドール』に出来た料理を皿によそわせて胃に入れる。]
あー。俺、オズの料理がないと駄目だわ。
[腹が膨れ、満足した様子で男は目を細める。
もしオズワルドが厨房に戻っていたならば、礼を言っただろう。
男は彼と同期だった為、彼が入隊する以前の食事情がどうだったかは知らない。
―恐らくは王宮の料理人が担当していたのだろうと思うが。
けれど同期の男の作る料理がない生活を想像した事がないくらいには気に入っていた。]
[制服とされる白いそれこそ着用しないものの、黒い軍服は、けして着崩されることはない。
因子持ちの回復力を持ってしても、すぐには治らぬ深い傷を負っても。それが衣服と触れあい、痛もうとも。
誰の姿もない――ように見えるテラスで
脇腹を押さえ、深く息をついた]
中身は治りづらい、っつの……くっそ
[小さな羽音が聞こえ、口を噤む。
聞かれただろうか。
否、聞こえても、構わない]
『波乱の予兆』
『それは風に、雲に、吐息に紛れ汝を包むだろう』
ってか……
[痛みに眠れず、読み終えてしまった古い本の一節。
口ずさみ、空を見上げた。
嵐はまだ遠い。まだ――退屈すぎる、いつもの日だ**]
― 厨房→自室 ―
[『ドール』に片付けを任せ、昼寝をする場所を探す。
庭には後で向かうし、団欒室には朝に行った。
今日は自室にでもしようか。
日当たりはあまり期待出来そうにはないけれど。]
…あいつは起きてんのか?
[よく部屋に引きこもっているカレルの顔を思い浮かべながらも、睡眠欲には勝てずに自室に入って寝台に倒れ込む。
ベストのボタンは外して、掛布団を頭から被る。
靴は脱ぐのも億劫だったので、無造作に床に転がっているだろう。
―やがて100分後には男は夢の中に。
起きたら庭に向かうつもり。**]
― 厨房→自室 ―
[『ドール』に後片付けを任せ、昼寝をする場所を探す。
庭には後で向かうし、団欒室には朝に行った。
今日は自室にでもしようか。
日当たりはあまり期待出来そうにはないけれど。]
…あいつは起きてんのか?
[よく部屋に引きこもっているカレルの顔を思い浮かべながらも、睡眠欲には勝てずにふらふらと自室に入って寝台に倒れ込む。
ベストのボタンは外して、掛布団を頭から被り。
靴は脱ぐのも億劫だったので、無造作に床に転がっているだろう。
―やがて11(6x3)分後には男は夢の中に。
起きたら庭に向かうつもり。**]
―森→カシムの部屋へ―
[日課の泳ぎを終えて城へ戻る。途中で森を走るベリアン>>42とすれ違い、言葉を交わしたかもしれない。
ベリアンと話す時は王子への不満を決して見せる事なく、社交的な態度に終始する事が多い。
…それは「因子」を持たない人への嫉妬を隠すためかもしれなかった。そして王子からEsを上回る「懲罰部隊」の権限を与えられている事。決して機嫌を損ねてはいけない相手…そういう認識から来る態度だった。
やがて、城に着くと、浴場より先にカシムの部屋を訪れた。軽くノックをすると、返事を待たずに部屋に踏み込む。咳の発作と痣が覗く身体。痛々しい姿で寝床に横たわるカシムに近寄ると、そっと冷えた手で顔に触れる。トーンを落として静かに声をかける]
辛いな。
…ここにいる連中が…一度は通る道だ。私も身に覚えがある。
安心しろ。永遠には続かない。側にいて欲しい時は遠慮なく呼べ。
欲しいモノがあれば取り寄せよう。一人じゃないさ。部屋にいる間は、何もされない…。だから目を閉じて力を抜いて良いんだ。
[そう言うと優しく抱きしめていたわりを込めてカシムに触れた。そして、眠りに着くまで見守り、静かに部屋を後にした]
/*
そして絡んでない人多すぎw
クレスさんとも、フェリさんとも、レトさんとも、ソマリさんとも話してないよ…。
多すぎるだろう自分!
[>>106これだけ長い間住んでいて洗い場がわからないというのが彼らしくてくすりと笑む。そうして彼と別れるときには手を振ってその背を見送った]
それじゃあ、頼むよ
[そうして背後のディークに微笑めば車椅子を押してくれたか。]
親切、そうだね。ここにいるEsの皆は良い人ばかりだよ。
[彼の押してくれる速度が気を使っているものだとわかって、彼のことも含め良い人ばかりだと]
中庭はたまに出てみるといいよ。とても綺麗だ
[世話をしている彼がその庭を愛しているからか、とても庭は綺麗だ。この場所では珍しく居やすい場所だとも思っていた。]
.......?
[ふと黙りこんだ>>123彼に顔をそちらに向ける。よく表情は伺えなかったが何かを考えているその様子にもう一度前を向いて]
ここではあまり信じられるものは多くない。だから使えるものは使いなさい。
[遠回しに誰かに言って発散するのも大事だと。そして自らは使われてもいいよと知らせる。まさか自分のこの足のことを考えていたなどと思わず]
/* 前村ニコライのなんなんです☆
ぽれさんの村は設定が素敵!
今回も楽しめそうでワクワクですよー
キャラ設定決まってなくて、どうしようかなー、皆の様子見て決めようかなー…と迷っている間に入村が一番最後になったという。
強い負感情出す人少ないから、そっち側にも移動できるようにジェフロイ。好みだけなら牢人タクマにしようか迷ったけど、前キャラ(ニコライ)と雰囲気被るので外してみたり。
…でも、動かすと 似てくるかもな。
自分が吸血種になって人の血を求めずにいられなくなってからの葛藤とか、欲とか、その辺で遊べると良いなーと思いつつ。
明るいキャラが多かったので、固い真面目系でいこうかな。
と動きをプロで調整ナウ。
過去設定はジェフロイが固まってから作るw
全部に決まって…ッ…い
[気に入らない所なんて全部だ全部と言ってやりたい。
麻縄で無理矢理両手首を拘束したり、おまけに首にまで巻き付けた上に水で濡らして締め、苦るしむ様子を眺めて楽しむような――。
そんな人間に、王子に。
このベリアンという男が信頼を寄せているらしい事が、ディークには理解できそうになかった。]
……――は…っう
[背中をなぞられて、伸びない背筋がぴりりと固まる。
どうやら"お茶会に行く"と言わない限り、解放してくれ無さそうだ。
でもここで屈する程、悔しいことはない。
『お茶会になんか行かない』と叫びたいのに、唇から零れる言葉は上手く出てこないのだ。]
――い……、クッ
[『行かない』と、言ったつもりの言葉は。
けれどベリアンの指から与えられた痛みによって噛みしめたせいで、真逆の意味を発してしまった。]
[その際、ふとソマリの腰にかかるレイピアが目に入った。>>113
あれは、何年前だったろうか。
暴動を起こした同僚を容赦なく切って捨てた刃。
それに参加しようとしていた自分を押し留めたのは彼だった。
確かに、結果的にクーデターは失敗し、反逆者は全員処刑された。
今でも、不自由とはいえ命があることを喜びと
何故死という自由に逃げられなかったのかという絶望。
感謝する気持ちと理不尽な怒りをぶつけてしまいたくなる気持ちがぶつかり合うときがある。
それでも、同期である彼の手を自身の血で汚してしまわなかった事に安堵する気持ちは偽りのない本心である。
それらを飲み下して]
それじゃ、また後で。
[そう言って薬草園へと歩を進めた。
もし何か採ってきてほしいと言われれば頷くだろう。]
―中庭→薬草園―
ー中庭ー
[それから、彼から話しかけてこない限りはその口を余り開かなかったかもしれない。それでもその穏やかな時間は男にとって珍しく。そして楽しかった]
ディークっ!
[ただ、彼がベリアンに向かっていけば止めておけと止めるように声をあげて。それでも止まらぬ彼にため息を一つついてこれもまたいつもの光景かとベリアンのことを視界に入れたくないというように視線をそらした]
お茶会はソマーリュからの提案かな?なら行かせてもらうよ。
それから彼を離してあげてくれないかい?君の大好きな王子様のお気に入りを壊したら怒られるのは君では?
[口調が自然と刺々しくなる。優しい彼のことを王子様のお気に入りなどと言いたくもないが彼にはこういわないとわからないだろうと]
(――俺のバカやろ……)
[結局、相手の望む答を返してしまった事にがくりと力がぬて、膝から崩れそうになる。
折角リエヴルが止めようとしてくれたのに、頭に血が上って全く声が聞こえていなかった自分が悪い。]
……風呂行ってくる…。
[どうしようもなく惨めな気持ちになりながらも、地面に落とした着替え(ベリアンに啖呵を切る際、落とした。)を痛みを堪えながら拾うと。当初の目的だった場所へと、ふらふら歩き去った。
首に付けられた縄跡は、制服の襟に隠れて見えない。*]
―中庭→浴場―
―薬草園―
[流石に王族の権力と言うべきか。
ここで手に入らない薬草はほぼないと言っていい。
緑生い茂る道を慣れた風に進む。
深緑の葉、黄色い花、茶色い種子
必要なものを頭にリストアップしつつ、それを必要分だけ摘み取り、
薬草籠へ放り込んでいく。
と、赤い実が目に入る。
この冬の終わりという風変わりな時期に成る、咳止めとしてはとても効果がある果実だ。
冬も終わりとはいえ、寒暖の差で体調を崩すものも出るかもしれない。
作っておいても損はなかろうと、実を採ろうとして]
グシャリッ……!
[熟れ過ぎていたのか、手の中で容易につぶれる。
そうして、紅い果汁が幾重にも筋となって手と袖口を染める。]
[その紅に誘われるように手を口に含もうとして、熟れた果実特有の余ったるい匂いが鼻腔を刺激しはっと我に返る。]
……何考えてんだ俺は。
毒されてどうする、しっかりしろ。
[自分の行動を恥じるように紅に染まった手はそのままに、必要な分の実を採る。
そのまま中庭へと戻れば、その手の異様な風体に驚いただろうか。]
―薬草園→中庭―
―浴場―
[身体を温めるために、浴場でゆっくりと時間を取る事にした。カシムを見舞ったため、思ったより冷え切っている。
だが、あの状態の時には、冷たい手の方が嬉しいものだ…
自分の過去と今のカシムを重ねての行動だった。
昔の自分への…労り、だ。
あの頃の自分を救ったのはリエヴルだった。
あの穏やかな人柄に、何度癒された事だろう。自暴自棄になりそうな自分をここに繋ぎとめているのは、リエヴルの存在が大きい。
湯に浸かってある程度熱を取り戻すと、蒸し風呂に移動して長めに時を過ごす。目を閉じて熱に身をゆだねる]
…はぁ…。心地よいな…。
[しかしややきつい口調でディークを離せと言われ、顔色が曇った]
私は…あなたたちを大事にしているつもりです
何か、うまくいってないんでしょうか
[今回のお茶会だって、王子を挟んだEsたちが不仲にならないように、皆で楽しめればいいと思って、2人を誘ったのだ。
たまに、懲罰部隊として強引なことをすることもあるが、それも王子を侮辱されたり、王子の意向に激しく逆らったりされるときくらいだ。
そして、そんなことをする人間も、今のEsにはそうそういない。
つまり、最初は多少強引なことをしてでも王子の元に連れて行ければ、時間がたてば、自然と王子のことをわかってもらえるということだろう]
大事にしているし、皆のことは…
嫌いではないはずなんですが
[語尾に自信が無かった。
自分は嫉妬しているのかもしれない。
王子の寵愛を一身に受けるEs達に。
未だにEsは、何かの素質で選定されている、ということくらいしかわからないし、王子と何をしているのかもよくわかっていない。むしろ知りたくもない。どうせ自分はその対象ではないのだから]
…私は、お茶会の準備をしてきます
[誰にいうでもなく、俯いてぽつりと呟いた**]
っ......
[浴室へと去っていくディークが気になり、その後を追おうと車椅子を動かす
だがいくら彼がゆっくり歩いていると言えど人が歩くペースに車椅子では追い付けず浴室へとついたのは彼がそこについてからかなり後だったか**]
廊下→浴場
…信じられるもの…使えるもの……。
[>>0:153 中庭への途中、リエブルから教えられた言葉を繰り返す。だけど記憶のそれは、どうしても悲しい響きを持っていて。]
今の俺には…、リエヴルさんしか…。
[無意識に手を伸ばした制服のポケットに、先ほどクレステッドがくれた飴が触れる。
薬包紙を解いて乾いた口内に放り込めば、苦みのほとんど無い、ほのかに優しい甘さが広がった。]
後でクレスさんにも、ちゃんとお礼をしないとな…。
[舌の上で転がす度に溶ける甘さは、じわじわと身体中に染み込んでいくような気がする。
まるで母親に抱き締められている時のように、痛みもまた和らいでいくようだった。]
俺は誰かを使うなんて…。
[出来そうにない。]
[クレステッドもリエヴルも、初めに顔を合わせたレトという青年も。
みんな自分よりも先に此処へ来て。
そして王子によって与えられる酷い仕打ちに、今まで耐えて生きて来たのだろうか――?
まだ顔も見ていないEsの先輩達もみんな――。]
……っ――。
[身体の痛みはだいぶ和らいだのに、今度は胸の奥が痛い。
それが王子に与えられた痛みより何倍も苦しい感じがするのが、何なのかよくわからない。
わからないままいくつか角を曲がり、浴場の扉を開けた。]
/*
独り言は基本変顔でいこう。
私全然短髪ディークの可愛さわかってなかったけどこれはいいね。やべぇ可愛い
そしてインターフェイスを見ればそこにリエヴルさんがいる幸せ........あぁかっこいいよリエヴルチップ(私のリエヴルさんがどうかはわからないけど)
/*>>155>>158 ディーク可愛いなぁ。
「――い……、クッ」の下り、上手だなぁ。
意に染まない事を承諾した形 ってのが らしくて
見ていて楽しいし。お風呂で絡むのが楽しみー。
そしてクレステッドの>>150「誰か理解してくれ、と叫ぶ心」
にはシンパシーを感じる。どこかで心通わせたり分かり合えると良いなー。
ジェフロイもこの場所への負感情を多分に持っている。
でも出さない。自分の立場や状況を理解しているから。
王子が生殺与奪権を持った存在である事。絶対権力に逆らえない事を知っているから。ベリアンへも権力構造から逆らわない。
権力者への不満は口に出したら…どう利用されるか分からない。
そんな事で消されるのはごめんだ。
そういう処世術を身につけているなぁ。
いつからだろう…。
そして、こんな目にあうぐらいなら死にたい→でも死ねない
の部分に何かありそう。「死んではいけない」理由がある感じ。何だろうなー。
浴場
なん…だ、かな…。
[服を脱ぎ浴室への扉を開ければ、思わず声が漏れる。
大理石の大きな浴槽の他に蒸し風呂の個室や気泡の出る浴槽まであった。
無駄に豪華な風呂の内容に辟易しつつも、もし先客がいれば挨拶をし。身体を洗ってから湯船に浸かっただろう。]
……はあ…
[お湯に身体を沈めれば、温かさに安息の溜息が零れる。
痛む部分を揉みほぐすようにすれば、自然と身体は弛緩して。
立ち上る湯気の中、両手首と頸の拘束跡を晒したまま。
まどろみに身を任せて浴槽の縁に頭を預け、目を閉じた。**]
―回想・薬草園への道―
[あれは、5年位前だったろうか。
あの時も今と同じか、それ以上Esはいた気がする。
冬が終わり、穏やかな春の日差しが注ぐ日だった。
自分よりも年上の、だが新入りのEsにとある密会に誘われた。
狩猟に向かう王子が居ない日、イドの監視が緩くなる時。
そこで一つの相談を持ちかけられる。]
[人の血でこの手を染める。
それに恐怖を覚えなかったとは言わない。
けれど、それより何より、この生活への怒りが勝った。
ここでの生活の基盤を失って生きていけるのか。
何より王族を殺したとなれば国から追われる身になることは必須だろう。
そんな不安もあったが、積もり積もった怒りの前には些末事であった。
既に賛同者は何人もいた。
その顔を見回し、自分は一つ頷いた。]
やろう。
[その場では準備と、入念な打ち合わせをして別れた。
それから決行日まで、自分は表面的には平静を装っていても、心湧き上がるような、恐怖に竦むような、
そんな不安定な日々を過ごしていた。
普段から仏頂面の自分の顔色を読める者はそういない。
けれど、ずっと同期の、そして人の顔を読むことに長けたソマーリュには何か感ずるものがあったのか。
普段はそこまで干渉してこないが、何があるのかと執拗に問い詰められた。
その執拗さに負けたと言うべきか、自分を奮起するためか、
決行の日、王子の遠征についていかなかった彼に計画を暴露した。]
[その場で彼は自分を窘めたが、それに首を縦に振ることはなかった。
そのまま、部屋を去る彼の背中を見送る。
この時点で、自分は彼が制するのを諦めたと思っていた。
その日の夜、仲間のところに行こうとする自分の元に
ソマーリュが再び姿を現すまでは。]
[そろそろ何もなければ就寝していても良い時間だと言うのに、
彼は軍服を身に着け、やはり腰にはレイピアをさしていた。
そして何故か手にはワイングラス。意図が全く分からなかった。]
何の用だ?
用がないのならどけ。
[早く仲間の元に行こうと気が急いていた自分は、彼の所作に気を払ってなかった。
彼を押しのけて出て行こうとするその手を掴まれ、
気づいた時には目の前に彼の整った顔が迫っていた。
唐突な展開に自分は固まるだけだ。]
口腔内を這いまわる熱い何か、鼻腔を刺すアルコール臭、
そして苦みのある液体。
[ようやっと自分が彼にキスをされ、ワイン、しかも薬入りの、を口移しされている事に気付く。
自分が作った睡眠薬だ。効能も何もかも知っている。
通常なら軽い睡眠導入剤としての薬力しかない。
けれど、アルコールと混ざった時、その薬力は何倍にも上昇し、体内への吸収も異常に早くなる。
何とか拘束を逃れようとしたが、体格も、技巧も、状況も不利だった。
堪らず口の中の液体を嚥下する。熱が喉を焼く。
彼はそれを見届けると、一歩離れた。
何か言葉を交わした気がするが、程なく襲ってきた睡魔によって、そのあたりの記憶は曖昧である。
目を覚ましたのは夜半を過ぎるか過ぎないか位の頃だったろうか。
既に城内は上へ下への大騒ぎだった。
ふらつく足を叱咤し、中心へと向かえばまず真っ先に飛び込んできたのは血の海。
そして、その中心に立つ朱に染まった同期の姿が今でも忘れられない。]
[昔の事を思い出していても、足は歩き慣れた道を歩くものだ。
気付いた時には薬草園の前まで来ていた。
脳裏にこびりついた赤を首を振る事で散らした。]
―回想終了・薬草園への道―
― 中庭を臨むカフェラウンジにて ―
[銃の調整、とは名目上のこと。
男は単純に日々銃に触れ、翼もつものを撃ち落したいのだ。
後ろ暗い理由を隠す為、「調整」だとか「腕を鈍らせない為」だとか
それとないありきたりな理由で隠す]
新人の味見でもされていたのでは…?
今朝方は随分と、遅い起床のようだったからな。
――そうか、ではあの長い耳が翼、なのだろう。
[ソマーリュの冗句へと、軽い冗句を返し薄く口許を歪ませた。]
[他意は無い。
硝煙に塗れ死の穢れを纏う己に触れては彼が汚れると。
滑り落としてしまえば、茶を味わいながら
オズワルドとソマーリュの会話に聞き入った。
オズワルド自慢の逸品だったらしいコケモモのジャム、
自作だと耳にすればほう、と感嘆の声を上げ。
「Yes,sir」の冗句に目許を緩ませた]
とても良く似合っているが――
その言葉は、王子へ届けるべきだろう。
我が君も、ジャムをお喜びになったのでは…?
[未だ王子へは献上していないと耳にすれば
是非届けるべきだと進言しただろう。
我が君も、甘味を好む時がある。
オズワルドが王に対する思いがどうであれ
王子への献上品も時には必要であろうと暗に込め。]
茶会、か。
身を清めて諸々用事を済ませてから、参加させて頂こう。
では、後程。
[カップを静かに煽り、底に薄く褐色の液体を残して席を立つ。
硬質な靴音だけを残して、その場を立ち去り*]
/*あああ、なんでクレスが罰を逃れたかの説明忘れたぁぁぁ。
多分何かミラクルが起こったんだよ、きっと。
ソマーリュが通報した、王子が気づいていた、どちらでも何とかいけるよね?ね?
/*寝ます。
ここで宣言しても仕方がないけれど。
多分クレスはあまり自分からは積極的には関わらない子だろうな。 レト、オズワルド、フェリクス、ギィ、カレル、ジェフロイ、ベリアン かかわってない人多すぎである。プロ中に一回は全員と関わりたいぞ。
― 移動 ―
[その後、一度自室へ戻る。
浴場で湯浴みを、とも思ったが、手早く備付のシャワーで身を清め
濡れた黒髪を乾かし、新しい軍服へと袖を通す。
腰のホルスターには拳銃を装着し、鏡の前で制帽を目深く被った。
Esの中でも常時、武器を携帯しているものは少ないかもしれない。
城の中で身の危険が起こるという事は、滅多に無いからだ。
あるとすれば―――内乱。同胞同士でのいざこざか。
過去に幾度か、この城もそうした混沌に見舞われた事はあった。
尤も己がその内乱に気づいたのは、
既に首謀者が刈り取られた後だった。
鮮血の中で息絶えた同胞の姿を見て、如何感じただろう。
遠い記憶を呼び起こすよう、斜め下方へ視線を逃し]
― 移動 ―
[その後、一度自室へ戻る。
浴場で湯浴みを、とも思ったが、手早く備付のシャワーで身を清め
濡れた黒髪を乾かし、新しい軍服へと袖を通す。
腰のホルスターには拳銃を装着し、鏡の前で制帽を目深く被った。
Esの中でも常時、武器を携帯しているものは少ないかもしれない。
城の中で身の危険が起こるという事は、滅多に無いからだ。
あるとすれば―――内乱。同胞同士でのいざこざか。
過去に幾度か、この城もそうした混沌に見舞われた事はあった。
尤も己がその内乱に気づいたのは、
既に首謀者が刈り取られた後だった。
鮮血の中で息絶えた同胞の姿を見て、如何感じただろう。
遠い記憶を呼び起こすよう、斜め下方へ視線を逃し]
――…ああ、そうだった。
撃ってみたかったな、と。
[人間を撃つという大義名分を与えられた絶好の機会であったが、
誰かに先に獲物を狩られたのだ。
あれを殺したのは、果たして誰だっただろう。
当時、そこに興味は抱けずにいたらしく解らなかった。
思い出す必要のない記憶が脳裏を巡ったのは
先程まで使用していた白手袋に、僅かな染みを見つけたからだ。
純白の中、腐り落ちる前の果実のような――紅い鳩の、血。
白手袋を屑篭へと落とし、真新しいものを嵌めて部屋を出た。]
― 個室へ繋がる廊下 ―
[部屋を後にし、廊下つきあたりの窓辺へと向かう。
ここからは丁度、厩舎や長銃の管理小屋などが見える。
少しばかり風が強くなってきた空模様を眺め、
小屋の様子を見に行くべきか、思案する。
今はまだ、雨も降りそうにないが――
嵐が来るのであれば、風避け等を準備するべきと]
――心地良い。
[ほんの少しの冬の気配を乗せた風が滑り入り
乾きたての黒髪を後方へと浚っていく。
軍帽を脱いで窓辺へ置き、暫しそうして佇んで]
部屋の並び順
カシム:1 7:クレステッド
ディーク:2 8:リエヴル
ソマリ:3 9:ギィ
オズワルド:4 10:カレル
レト:5 11:ジェフロイ
フェリクス:6 12:ベリアン
Es歴
10年:リエヴル・ギィ
9年:ソマリ・クレステッド
6年:ジェフロイ
4〜5年:カレル
4年:オズワルド・フェリクス
半年:レト・カシム
2週間:ディーク
年齢
34才:リエヴル
33才:ギィ
20後半:フェリクス
28才:ジェフロイ
26才:ソマリ・オズワルド
25才:クレステッド
20前半:ベリアン
23才:レト
22才:ディーク
21才:カレル
ああ成程。
確かにそうかも知れないね
活きのいい新入りが―― …って、愉しげだったもの
[>>177耳が翼だと返されれば、耳を羽ばたかせて飛ぶ兎を
一瞬だけ思い描いて、絵面の滑稽さに噛み殺せない笑いを零す]
だって完全な黒髪は珍しいでしょう?
少なくとも、俺の住んでた地方じゃあね
[純粋にお目に掛かる機会が乏しかったのだと重ねて、
ただ、彩のある髪が好きかという部分に関しては首肯で返し]
…… 花を見てる気分になれるからね
[首を傾けられた事で滑るように黒髪が逃げれば、
指では追わずに視線で眺めるだけにとどめた。]
ふふ、… じゃあ狩猟の後以外の時にでも
… ―――
[ドアノブに向かいかけた手首を掴み、こちらに引き寄せる。
態勢を崩しかけたところで、床を鳴らして一歩踏み込む。
息を呑んだクレステッドを平静そのものの相で見下ろし、
顎を強引につかみあげると、顔を寄せた。
重なる唇、腔内に残る芳香の根源、赤ワインに混ぜた睡眠薬を
やや強引に口移しで流し込み、呼吸を奪うように舌をも捩じ込んだ。
離れようとする顎に強く抓を立て、嚥下するまで離さない>>175。]
…… むざむざ死にに行く事はないでしょう?
ただそれだけの話だよ。
[一歩後退してそう告げた所で床に倒れ伏す様子を見届けて。
肩を貸す形で身を起こさせると、寝台に転がす。]
[クレステッドが到着した時には>>175、
決死隊の合流経路に何人もの遺体が地を這っていた。
剣を持つ数人のEたちに紛れて、この男の姿もあった
困ったような、疲れ果てたような曖昧さの残る笑みを浮かべて見返し]
………クレス、ごめんね?
[呆然とした相で此方を見る銀髪に、短い謝罪を。
ブーツの底には、ぐちゃりとした感触。
誰のものともつかぬ溢れた大腸から足を上げて歩を進める。
白い軍服は返り血に浴び、まるで初めから赤のそれを纏っていたような]
悪いことは言わない、―― 諦めた方がいいと思うよ
[彼に関与がある事を隠すべく、通り過ぎさまに小声で。
これは二度目の忠告だ、 三度目は多分、ないのだろう。]
[鉄錆と薔薇の残り香をそこに残して、男はそのまま通り過ぎてゆく。
花の香りなど、夥しい血と死臭に*直様絶えてしまうのだろうけれど*]
.
― 廊下 ―
[雲が厚くなってきたにせよ、
未だ雨の香は感じられぬ窓の外。
小屋の補強の件であれば、ジェフロイを通しておくべきか、
等と巡らせる。
三時のお茶会への影響は無いだろうが、
深夜には雨が降りそうな気がした。これは予感だ。
明日は日の出までEs全員へ外出禁止令が布かれていた。
吸血種を砂へと還す光… 我が君が昔、話してくれた
暁月夜がやって来るのだという。
光に焼かれる吸血種はどれだけ居るのだろう。
窓辺へ肘を置き、虚空を見上げ薄く唇を開いた]
ヒトの生き血を糧に生きる呪われしモノは
――息をひそめ、ヒトの世へ身を隠す…
[その伝承は、幼い頃から耳に馴染んでいたものだ。
あの頃は吸血種など遠い御伽噺にも同じで、
自分がこのように、因子持ちとして幽閉される事になろうとは
予想すらしていなかった、けれど]
[もしも、
若しも私が、吸血種になれるとしたら。]
[否、それ以上を思案してはならないと、警鐘を鳴らす自分が居る]
彼らに、首筋を見せてはならない…
彼らの血を 傷口に浴びてはならない……、
[律せねば。
Esとして、親衛隊の古株として規律を正さねばならない。
そう浮かべる一方で、
埋まらぬ隙間を獣の血で埋める行為は止まらずに]
[虚ろな眼差しで、
微か口許へ笑みを梳いていたのは幾許のことか。
背へと人の気配を察すれば、常の自分が舞い戻るはずで。
暫しそうして、窓辺にて風と*戯れ*]
/*
ソマリのログがとても綺麗だったので
投下せず待ってしまった。
見せるロールっていいよな。
人狼では読ませるロールより、見せるロールで魅せたい。
/*
Σギィさんとソマリさん…!
フェリクスは一応剣術は習ってたのかな。すっかり錆びついているだろうけど。
深夜組さんの皆さん、いつ寝てらっしゃるんでしょう。
これから?
コアが合う日が出来ると良いけどなー。
私、縁故振り過ぎでしょうか。
肉体関係を何処かに振ろうか(薔薇村だし!)と思ってたから、ジェフロイさんと繋がって何より。
しかし、実質的にそうなったのはあるけどプロから振るのは初めてだよ…!(震え)
恋愛方面はどうしよう。
レトくん可愛いと思うんですが、人気ありそうだよね…!
とか言いつつおふ。**
…ギィさんですね
はは、鳥が食べられるかもしれませんよ
[彼は撃った鳥をEsの料理に使うよう、渡してくれることがあった。そして、それに使うよりもっとたくさんの鳥が取れた場合は、自分たち使用人側にも鳥をまわしてくれることがあったのだ]
王子にも食べさせてあげているのでしょうか
Esの方々からの贈り物です、きっとすごく喜ぶんでしょうね
[少し複雑な表情で笑った]
― 中庭 ―
[黙々とテーブルや椅子を運び、準備を進めた。
頭がごちゃごちゃしている時には肉体労働をするに限る。
結局のところ、立場をわきまえろ、という話なのだ]
はー 駄目だな俺
[テーブルを置いて空を見上げた。本当にいい天気だ。
自分がごちゃごちゃ考えているのが嫌になってきた]
そうだ、今日は書庫に行こう
あれまだ続きだったしな…
俺、少しは頭良くなってる気がするんだよなー
[楽しいことを考える。
よし、と気を取り直して、腕まくりをすると、残りの作業を進めた]
――森の中・湖の畔――
[お茶会の準備に賑わう城を抜け出して、人の気配の薄い森へ。
積る木の葉をざくざく踏み締めて抜けて、訪れたのは湖の畔。
堅苦しい軍服の上着は何処かへ放ってきてしまい、代わりに肩に厚手の大判のストールを肩から羽織っている。
ストールの裾や、膝なんかに所々に付いた土汚れもお構いなしで、「これ」も王子の親衛隊の一人であると、言った所で信じる者は少ないだろう。…尤も、信じるも疑うも、人目に触れる場所でも無いが]
[湖畔を辿って傍近く建てられた小屋の扉を開ければ、中から取り出すのは、水桶と簡素な釣竿。
問題無く使える事を確認すれば、表情の乏しかったその顔に、ほんの少しだけ笑みを浮かべた]
[おもむろに懐から取り出したのは、握りこぶし二個分程度の大きさの小さな、袋。もぞもぞ蠢く怪しげなそれの中身は餌として使うミミズだ。
鳥を呼ぶ餌にもなるので、物置の隅に置かれた大きな瓶の中に掴まえては放り込み、厨房から貰う野菜くずと古新聞紙を餌に飼って増やしているなんて話は、嫌がるものも居るので一部以外には内緒の話]
[釣り糸を張り直し、砥ぎ直して来た銀色に光る針を付け替え餌となるミミズを付けて、当たりを知らせる鈴を取り付ければ準備は完了だ。適当なポイントに放り込んで、後は待つだけ。
途中適当に拾ってきた木の枝を地面に刺して組んで作った即席の竿立てに釣竿は任せて、その間自分は数日前に辺りに仕掛けた投げ込み式の罠の回収に向かう]
[余り当たらない自分の天気予想だが、今回は当たるらしい、重い色の雲が幾重にも重なり空を覆っている。近い内に降り出すだろう。
…となると仕掛けは増水して流されてしまう前に回収しておく必要がある。まぁ、別段高価なものを使用している訳でもないので、作り直したっていいのだけれど、その辺りは気分の問題だ。
気紛れに掛かっていたりする中身が、自分の腹に収まる事になるかミミズに代わる生餌になるかは、獲物次第]
[時折強く吹く風が木々をざわめかせ、鳥の声は既に、遠い。
嵐にでもなるのだろうか、――なんてぼんやりしていれば、指先に痺れるような痛みを覚え、顔を顰める。
余所見をしていて何処かに引っ掛けたらしい。さっくりと切れ表皮の下に隠れた鮮やかな色を晒す傷口から溢れる赤色を清んだ湖に沈めて適当に洗い流した後、尚も滴り零れるそれを指ごと口に含んだ]
……――――――甘い。
[うっとりと機嫌良く目を細めぽつり、呟き零せば、傷口を押し潰すよう歯を立てる。広がる鉄錆に似た匂いが鼻を抜けた。
其れ程深くはなかったらしく、程無くしてある程度出血が収まった事を舌で確認すれば、適当に服の裾で拭い、後は気にせず作業に戻り――…**]
ー浴室前・廊下ー
[入ろうとして、車椅子では段差が多いそこは無理なことに気付き、ただ廊下で待つことになった
自らの足首に腕を伸ばして擦る。自ら断ち切ったそれはここからもう出れない証。ただ無力である、証]
.......
[内乱が起きたあの五年前も、私はただ見ているのみだった。だがそれを悲しいともなんとも思いはしない。私はもう、私のためのものではないのだから。]
ー浴室前・廊下ー
[入ろうとして、車椅子では段差が多いそこは無理なことに気付き、ただ廊下で待つことになった
自らの足首に腕を伸ばして擦る。自ら断ち切ったそれはここからもう出れない証。ただ無力である、証]
.......
[内乱が起きたあの五年前も、私はただ見ているのみだった。だがそれを悲しいともなんとも思いはしない。私はもう、私のためのものではないのだから。]
......ギィ?
[廊下の奥。皆の部屋がある方で珍しい黒髪が揺れたのに気づく。ディークも気になったが出てきたら声をかけようと思いその場を離れ]
ギィ、どうかしたのか?
[その背に声をかける。同期の最後の残りである彼は自身が唯一少しだけでも本音を漏らしやすい相手であった]
―湖→自室―
[薬草の下処理を終え、自室へと急ぐ。
もし誰か廊下にいたら言葉を交わしただろう。
太陽の高さから言えば、もうすぐ3時だろうか。
頭上の空はどこまでも青く、高いのに、頬を撫でる風はどこかどんよりとした湿気を含んでおり、遠目には厚い灰色の雲も望めた。]
嵐でも来るのか?
[数十年に一度訪れると言う暁月夜だったか。
それの予兆だろうか。
更なる下処理をする程度の時間はありそうだが、調合の時間はなさそうだ。
今日の夜が長いかどうかは王子次第だが、切羽詰まって必要な薬はないし、そう焦る必要もないだろう。]
そういえば、ソマリが傷薬欲しいって言ってたな。>>184
[掌より少し小さい位の缶に黄色味を帯びた軟膏を詰める。]
― 15年前・貧民街 ―
[自分よりも年下の濃い金髪の幼年とも少年ともつかぬ彼を誘って
平民街の方へ食べ物を漁りに行った時の事だった。
飲食店の裏、残飯を漁っていると表通りが随分と賑わっている事に気づく。
どうやら街に雑技団が来ているらしい。
見に行ってみようと少年の手を取り、雑踏の中に紛れ込んだ
広場で柔軟な肢体が軽やかに跳ねるのを二人、眺めた後の帰り道。]
ねえ、あれに似たことオレもできるかもよ
[悪戯っぽく笑い、捨てられていた鞠を取る。
鞠を片手に塀の上に乗り上がり、球体を使った演舞を見せた。
足元の覚束無い場所で軽快に遊ぶ様は、彼の目にはどう映ったのか。]
[その日の帰り道、少年はパンを拾ってくると告げたきり姿を消した。
その実は塀上の舞をとある貴族に見初められ、攫われたという。*]
― それから ―
[籠の中の鳥は教養と躾を受け、舞踊の芸をも伸ばされた。
殆どは主人の為に舞うことを強要されたが、
気まぐれに表へ連れていかれる事もあった。
ある日のこと、親睦のある伯爵家に同行させられた。
彼らの談笑の前で、仕込まれた舞踊を披露することに。
時折その家には同行させられ、
屋敷内で伯爵の家族と通りすがる事もあったか。
物憂げに通路の窓辺に佇む屋敷の次男坊を見て、足を留める。
視線に気づいた彼に、流れる髪はそのままに一礼をし柔らかく笑った*]
―12,3年前―
[既にあの頃には父と同じ薬師になろうと勉強に励み、
父の仕事を手伝っていた。
父はそれなりに名の知れた薬師であった。
医師から、このような薬を作れないだろうか、と相談を受けることもあったようだ。
その席に同席することはなかったが、訪れる医師の顔は部屋の奥から何となく眺めていた。
話を聞いていれば自分の勉強にもなるとも思っていたから聞き耳を立てていたといってもいい。
その中の一人にリエヴルはいた。
父と同じ位かそれ以上の歳の医師が多い中その若さと熱心さは、
自分の目にはとても新鮮に映った。
だから、いつになく気になって父に尋ねたことがあった。]
彼は誰?
[父は笑って、
将来有望なお医者様だよ。
お前もいつか彼の役に立つ日が来るのかな。
と答えてくれた。
その言葉に、漠然と彼や彼よりも若い医師と意見を交わすだろう自分の将来を思い描いたことは言うまでもない。
しかし、ある日を境にパタリとリエヴルは父を訪れなくなった。
そういう医師が居なかったわけではなかったが、
父も期待していた風であった彼が来なくなったことに
子供心に不審に思った。]
[父に尋ねれば、少し困った顔をした後、
お引越しをされたそうだよ。
その言葉と父の表情に違和感を覚えない訳ではなかったが、
それ以上聞けない雰囲気でもあったので、自分は引き下がった。
そして、日々の生活に紛れ彼が居たと言う記憶は薄れて行く。
けれど、9年前のあの運命の日。
少し前に受けた国が実施する検査で陽性が出た、と
兵士が家に踏み込んできた。
恐慌に陥る父と自分を彼らは引き離し、この牢獄へと連れてこられた。
先輩にあたると紹介された中に彼の人の顔があり驚いたことは言うまでもない。*]
―12,3年前・終了―
――ふふ…、
[伝承を口ずさみ、何時しか微笑んでいた。
別に、何が可笑しいわけでもない。
「吸血種になる」などと、本気で考えた自分が滑稽に思えた。
あの、クソ王子に毒されたのか――
否、王子をそのように罵倒してはならない。
理性と本能の鬩ぎ合いの中掛けられた声が
男を現実へと引き戻す]
――リエヴル。
いや、風が強くなってきたと思ってな。
[黒髪に導かれるまま緩慢に振り返る。
同じだけの刻をこの城で過ごし
心と身体に傷を負った友の姿が、そこにあった。
数歩の歩みを彼の傍まで、同じ目線を保つため足許へと膝を折り]
もうすぐ、雨が降るだろう。
古傷が疼いて困るよ。
[天候が悪化すれば、痛みを忘れていた古い傷が
痛みを忘れるな、とばかりじくじくと熱を帯びる。
リエヴルもそうなのでは、とは単なる憶測に過ぎないが]
―現在・自室―
[薬草の下準備をしていると、
時計が3時を告げる。]
ああ、茶会の時間か。
…しかし、何でそんな話になったんだ?
[茶会が催されることとなった経緯が気にならなくもなかったが、参加すれば自ずと知れるだろう。
ソマーリュに頼まれた傷薬を持って廊下へと出て、
そのまま中庭へと足を向けた。
もし、誰かと廊下で出会ったら一緒に行こうとするだろう。]
―現在・自室→廊下―
[そんな風に、ギィを見送っていたためか。
ぐぃ、と上着の裾を引かれて体勢を崩し。
たたらを踏めば、ソマーリュの顔が側にあった]
……な。
お客さーん、ご褒美は現物支給でお願いします
[膝に当たったレイピアの乾いた音に、ようやく状況を理解して。
立ち上がり軽くジャケットを直しつつ、ハァと溜息をついた]
なんつー悪戯好きな……
あ、あァ、ブランケットは頼むわ
― 少し時がたって、お茶会準備作業中 ―
――あ、ちょい待ち
[駆け出していくベリアンの背に声をかけた。
棚を漁り、コケモモのジャムの瓶詰めを2つ程、紙袋に入れて]
これ、後で良いんで王子に渡しといてくんねー?
俺からの貢物だっつてさ
[正直、自分で出向くのは気が進まなかった。
よって、彼が適任だろう、とあたりをつけて。
もしベリアンが受け取ったならば、
尊敬する王子のために心をこめて作ったと、
仰々しくも大袈裟に吹聴しただろう*]
― 廊下→中庭 ―
そうね、ベリアンと準備してるって聞いたし
中庭でちょろちょろしてんでしょう。
ついでに頼んじゃいましょうか
[4枚のブランケットを抱えて戻った彼>>227と共に再び廊下を歩き。
半分受け取った方がいいかとも考えたが、重みは無さそうなので閉口し]
ん?
ああ、大丈夫だよひと段落してからで。
[薬の所在の事を打ち明けられれば、こくりと首を縦に。
向かう先は、テーブルやらが準備された中庭>>93>>200。
代車でティーセットの運搬をしているオズワルドの姿を見つければ]
オズごめんね何も手伝わなくて。
あれ?ベリアンはいないの?
[丁度入れ違いとなったタイミングだったか>>201。]
― 中庭。3時頃 ―
[ドール達と共になんとかテーブルや椅子を並べ終え。
頭上を仰ぎ見れば、不穏な気配は立ち込めていたものの――…]
まだ、しばらくは大丈夫か。
片付けは手早くやらんとなァ……
[そんな事を呟いていた折、ソマーリュが中庭へとやってきて]
ん、何言ってんだソマーリュ
あんたに手伝わせるわけにはいかねェよ
ベリアンにはテーブルクロスを持って来てもらってる
首尾良く見つかれば、そろそろ戻って来るんじゃないかな
[吹く風に、少しの肌寒さを感じ]
ブランケットは、妙案だったなァ
せっかくの楽しみで、風邪でもひいちまったら意味が無い
[顔を見せたクレステッドに、よ、と挨拶をして]
あー……もし良ければ、スコーン持って来てもらえるかな?
厨房のテーブルの上にある
台車に乗り切らなくてさ
[クレステッドの申し出に、遠慮無く乗る事にした。
ブランケットはそこら辺の椅子の上にでも置いといてくれ、と付け足して。
厨房に行けば、焼きたてのプレーンスコーンが
大皿に山盛りになっているだろう]
[ベリアンの名をあげた所で普段から不機嫌そうにも見える
鉄仮面が僅かに動いたことに気がついた>>229]
悪い子じゃないんだよ?
[冗談のようにそう言い置いて、薄く笑う。
馬が合わないというよりも、どこか避けている素振りは知っており。
暗に気にするな、と意を込めて手の甲で軽く肩を叩き。]
だってー、言いだしっぺが何もしないなんてさぁ…
あっ、そうなんだ。
[折角茶葉の種類を聞いたのだから、
用意するのも一緒に手伝いたかったのに。
口先を尖らせてみせたが、数秒後にはけろっとしている。
まだそばに居た一体のドールを捕まえ、
足りない分のブランケットを持ってくるようにと言いつけた。]
そうねぇ、こないだまで夏だと思ってたのに
季節の変わり目が一番体調崩しやすいしね、うん
[隊服の前の釦を閉じながら、揺れる薔薇の花を見ていたが、
色素の薄い髪の色よりも少し濃い色を持つ瞳を輝かせたのは
厨房にスコーンがある、という話>>231]
―わぁ、ほんとに焼いてくれたんだ!
[先ほど準備を検討するような話をしていたが>>219、
本当に叶えてくれた事に機嫌も上昇する。
思わずキスしたくなる程度には舞い上がったが―
寸前で言われた事を思い出したようで>>223]
あ、現物支給がいいんだっけ?
[庭園で咲く薔薇のうちひとつをトゲが刺さらないように
注意を払いながら折って、オズワルドの上着、胸ポケットへ]
うん、いいんじゃない?黒い上着だからアクセントになって。
―厨房→中庭―
[慎重に厨房から中庭へとスコーンが山盛りとなった
大皿を運ぶ。
誰かと一緒だったろうか。
それをテーブルの真ん中に据え、少し息を吐いた。]
ほら、持ってきたぞ。大分奮発したな。
他には?
[何かあれば運ぶだろうし、
他に何もなければ、そのまま端の方の椅子に腰かけるだろう。**]
― しばらく後、中庭 ―
[山盛りのスコーンと共にクレステッドが戻って来た頃には――…
中庭のテーブルにはレースで縁どりされた純白のテーブルクロスがかかり
急ごしらえながらも、お茶会の準備が整っていただろう。
恐らくベリアンが誰かが持って来てくれたに違いない。
鼻歌混じりで機嫌が良さそうなのは、
先ほどソマーリュにもらった薔薇の花のせいだろうか]
柄でも無いが、たまにはこういうのも良いもんだな
あー、と、なんかテーブルの中央に飾る
オススメの花とかあったりせん?
なんかそーゆーのあった方が、らしくないかと思ってさ
[と、ソマーリュに声をかけながら、ティーポットの蓋へと手を伸ばす。
十分に蒸らされた正山小種《ラプサンスーチョン》の薫りを嗅ごうと顔を近づけ]
これさ、俺もはじめて淹れるんだよ
珍しい茶葉が手に入ったって聞いてな
ふむ……、茶葉は真っ黒だったのに、
出た色は真紅にちか――……ぐ…っ
[思わずガチャンと蓋を閉じた。
ラプサンスーチョン。
しばしばその香りが正露丸に例えられる、
非常に癖の強い紅茶である――…]
えー……、なんだこれ?
腐っちゃいない、はずだが……
[小声で呟きつつ、試しに少量をカップに注ぎ試飲してみた。
薬的な煙の風味の奥に、仄かな甘みが入り混じり]
――好きな人は好きかもしれんなァ
[反応を見てみよう、と。
ティーカップに注ぐと、何も言わず、
その場にいる面々の前へと差し出してみた。
微妙に口元がにやついていたかもしれない]
あ。そうそうクレス。
モイストポプリ作ったから後であげるね。
たまには薬に頼らないで、こう、自然の…
[徹夜業もこなしている事もあってか、彼の目には隈がある。
涙袋を指で軽く小突き、安眠促進の置き香のなんたるかを語り始め
彼の睡眠薬も効くには効くが、常用癖がついてしまうのもどうかと。]
へぇ…黒い茶葉なのに湯だしすると紅いの?
[>>239椅子に腰掛けて物珍しそうにオズワルドの手元を眺める。
しかしすぐさま蓋を閉じる様子に首を傾げさせた。
試飲の後ややあって、カップを勧めてこられれば、
彼の口端がひくついている事に気づいて厭な予感を覚える。
だが、頼んだ手前口をつけないのもどうかと意を決してカップを取り]
/*
紅茶は既に腐っている、なんて知らない
だって下町っこだもん!
じゃなくてどーだろ?
受け取りにくいフリだった気がする
すまん
*/
あぁ、そうだね
[窓の外を見つめる。晴れていたその空は少し嫌な気配を漂わせていた]
あまり荒れないといいんだが。
[目線をあわせてくれる彼に申し訳なさげに眉を寄せる。ここで初めて彼に出会ったその日には、そんなことをしなくとも自然と目線があったのに。]
痛むかい?
[自らのも痛みあまり具合はよくない。軽く足を擦れば彼のその瞳を見つめて**]
― 昼間・森の中 ―
[>>198森の小道でベリアンに声を掛けられる。走っていたようで、汗とはずむ呼吸のままだ。ジェフロイはベリアンの姿を見かけた時から愛想の良い笑みを見せている]
こんにちは、ベリアン。トレーニングかな。
そう。私はいつもの、だよ。
私は冬でも泳ぐけれど、そろそろ水も空気も冷たいから、楽しむにはあまり適さないね。行くなら身体を温める手を用意した方が良さそうだよ。本当に、天気が良いと気持ちも明るくなる。
[>>199 遠くから響く銃声にベリアンと一緒に森の奥へ視線を向ける]
…ああ。新しい銃が届いていたから。試し打ちだろう。
ギィの撃った鳥か…。オズワルドの調理も良い。
ファンは多いようだな。誰かに喜ばれるのは羨ましい事だ。
[王子がEsからの贈り物を喜ぶ…という言葉を耳にすると、じっとベリアンの瞳をみつめた]
王子は…私達からだから、と特別には思われないだろう。
受取った時のお心のままに…。喜ぶ時もあれば、気になさらない時もあるだろうね…。それはベリアンが良く知っていると思っていたよ。…ベリアン、君達の方が…ずっと王子に大事にされている。
特に君は…王子のお気に入りだ。自覚が無いのか。
[そう言葉を掛けると、静かに目を逸らして呟いた]
純粋な愛情は届いていると思うよ。
だから重用されているのだろう。
[どこか苦い思いが滲んでいないか、整えた笑みから心が漏れないように…と注意を払った。
気に入られているだろうよ。心酔者として。
絶対に裏切らない手駒として、な。
それでも、ベリアンに罪は無い。無邪気に慕う姿には穏やかな笑みを返すのみ]
―浴場―
[蒸し風呂で時を過ごすうちに、いつの間にか隣の湯船に人がいた。>>168
新入りの身体に真新しい傷跡を見ると、タオルを腰に巻いた姿でそっと近寄り、ディークの近くに腰を下ろす。足だけをお湯に漬けて自然とディークの目が開くのを待った。
目が合えば声を掛けるだろう]
やぁ。新入り。随分派手に跡が残っているな。
手当の仕方は誰かに教わったか?
[そう声をかけるジェフロイの身体には、完治してはいるものの、無数の傷跡が残されている。切り傷、縫合の跡、抉られたような傷跡…針の跡、そして拘束具の跡。決して綺麗な身体では無かった]
[リエヴルの視線を追うよう窓の外へと視軸を凪いだ。
彼の不安そうな気配を察知し、何かが起こればいいと期待に
仄か心躍る内心が、微かな痛みに軋む。
それを露呈せぬよう「そうだな」と続け]
……ああ、少し、な。
お前の顔を見たら、治ったよ。
[目線が変わろうとも、自分達の距離は変わらない。
足へ触れる彼の指先へ、白を纏う指先をそっと重ねて。
労うようにひと撫でし、視線を持ち上げた。]
何処かに行く心算だったのか?
ソマーリュ達が、中庭で茶会をするそうだ。
良ければ、一緒に如何だろう。
[何か用事が入っていなければ、と。
無論、大浴場へ向かうのであれば手を貸す筈で。]
どーよどーよ?
鴨肉にさ、タイムを効かせてみたんだけどな。
臭みが軽減されてる感じがしねェ?
[礼を言うフェリクスに、良いって良いって、と、軽く手を振り。
側にどっかと腰掛け、テーブルに片肘をつき。
顎を手に乗せ、目を細めたフェリクスの様子を満足そうに見やった]
―浴場―
――……ん
[どれくらいそうしていたのか、睫毛が微かに震えてふと目を覚ませば。
すぐ傍に人の気配を感じて横を向く]
あ……
[>>0:246 少しぼーっとした頭で、ジェフロイの逞しい身体に目を奪われる。
しかしその身体に、決して少なくない傷跡を認めれば。
王子に痛めつけられたであろう拷問の数々が想像出来てしまい、視線は泣きそうに歪んだ。
やはり長くここにいれば、それだけ痛みに耐えて来ているのだと思い知る。]
……いえ…
[声が喉元で詰まって、うまく言葉が出てこない。
気さくに声をかけてくれたジェフロイに対して、これだけを答えるのが精一杯だった。]
そうか、私も幾分か和らいだようだよ
[重ねられた手に暖かいと目を細め。あぁ、彼に比べ自分のなんと弱きことか]
あぁ、ベリアンに聞いたよ。
その時新入りの彼が殴りかかってね。あまり体の調子も良くない様子だったんで追いかけて来たのだが
[間に合わなかったと肩を竦め。]
大浴場にいるんだ。今日も王子殿はお楽しみだったらしい
[この体になって尚、寝室に呼ばれるが最近はそれも少ない。その分彼が呼ばれているのだろう**]
/*後白で全く会話を交わしていないのは
レト、フェリクス、ギィ、ジェフロイ、ベリアン
カレルは一応交わした!うん……
ギィさんに苦手縁故振りたいがタイミングがグギギ
/*
ありがとうございます(土下座
ちなみに私の非村建て透けはWIKIの入村おくれるかもコメントで既にばればれだと思うので気にしてない系
― 暫く前・厨房 ―
よ。
[>>248笑顔で出迎えてくれたオズワルドにひらりと右手を振りながら笑みで返し。
やがてよそわれた彼の料理を口に運べば、自然と笑みが口元に浮かぶ。
互いに打ち解けてから、何度となく繰り返されている光景だ。
男は母が死んでから料理に携わった事はないし、ましてや改良していく根気も持ち合わせていない。
オズに振る舞われる料理は、例え試作品であっても手間をかけて作られており、温かみがあり。
呼ばれれば厨房にふらふらと姿を現す程度に、男はその時間を気に入っていた。]
[>>249薬草の名前を言われれば、男は鼻をすんと慣らして厨房に漂う芳香を味わう。
香水などの用途で使う、自分にとって好ましいものくらいは知っているが、ハーブ自体には明るくない。
それでもオズワルドの試作品に付き合う事で少しずつ覚えてはきたが。]
ん。
―あぁ、この香りはタイムだったか。
確かに前に食べた時のよりも肉臭くない気がする。
本当、よくこんな風に改良出来るよな。
今日も美味かったよ。ご馳走さん。
お前の同期で俺は役得だな。
[腹が満たされれば、目を細め。
男の側に腰掛けてテーブルに片肘をつく同期の視線に気付けば、機嫌のいい時の笑みを浮かべて賛辞の言葉を送る。]
[リエヴルの滑らかな指先を、布越しにそっと撫でる。
人肌を、ぬくもりを欲している自分に気づいて
ぴくりと指を震わせ、接触を解いた。]
ベリアン… 小間使いの彼か。
新入りが? ああ、……何となく理解出来るが。
[ベリアンは王子信奉者故に、新入りが反発したのだろうとの邪推。
小間使い兼Esの監視名目で配置されたであろうベリアンは
気性の荒い性質ではないと認識していて。
此処に訪れた新人はその殆どが、心と身体に深い傷を負う。
優しいリエヴルは毎回、まるで自分の事のように痛みを背負い
彼等の心のケアをしている。恐らくそれは、無意識の行動だろう。
間に合わなかったと消沈する彼を慈しむよう
掌で、その頬を包み込もうと指を伸ばして]
心配ならば、一緒に様子を見に行こうか。
それとも――
(その新人を憂う思いが強いか?)
(それとも――… その新人に、嫉妬しているのか?)
[何時だって皆に対して優しく、信頼を一身に受けるリエヴルが
嫉妬などという黒い感情を抱くはずが無い。
脳裏に浮かんだ言葉を搔き消すよう瞼を伏せた。]
いや、なんでもない。
…ん。
[やがて眠気が頭を擡げ。
欠伸を噛み殺すと男は緩く首を振った。
リボンで纏めた後ろ髪はその動きに合わせてゆらりと揺れる。
けれどそれくらいでは男の眠気は払えない。
食欲が満たされれば、次は睡眠欲。
城内に監禁され、実験動物のような扱いを受ける事もままある王宮生活においても、男の身体は何処までも自分の欲求に忠実だった。]
…あー、悪い。
ちょっと眠くなってきたから昼寝してくる。
もし茶会の時間に遅れそうだったら起こしてくれ。
遅れないように努力はする。
[何処で寝る、とは言わない。
その時の気分によって変わるからだ。
聞かれたら、多分、自分の部屋?くらいは答えるが。
引き留められなければ、雲を踏んでいるような少し怪しい足取りで食堂から出て自室へと向かう。*]
― 十数年前 ―
[時々蛇行しながら部屋に向かいつつ、男の頭には茶会の発起人であるソマーリュの顔が浮かんでいた。
彼と自分とは、この城に入る以前に出会っている。
十数年前、自分が父と共に暮らす事になって数年程経ってからの事か。
>>212父と親交のある貴族が見初め、仕込んだ少年の話を聞かされた。
自分とそう年も変わらぬ彼の舞踊を、父は素晴らしいものだったと褒めちぎった。]
「フェリクス。今度お前にも見せてやりたいよ。」
―いえ、僕は…。
[話を聞いて興味は引かれたが、兄達も見せて貰っていないのに特別な配慮をして貰う訳にはいかない。
苦笑して首を振る自分の意図を組んで、父は哀しそうに笑いながらそっと頭を撫でてくれた。]
/*
うむ、縁故合戦みたいになるのもな。
縁故絡めて、絡みにくいコアや配役の人に話を振る手段になるので、これを制する心算は毛頭ないのだが。
私も基本的に絡んでから考えるタイプなので
レトのメモの考え方が好みだったりする。
表で振ってから「振ってみましたダメだったらスルーしてください」でもいい気が。
ルール作りの難しい部分である。
否、決して縁故を多く持つ事を非難している訳ではないぞ。
村活性させる為に非常に有難い行為だからな。
[そんなある日。
いつもの如く兄達に嫌味を言われ、虚しい気分で窓辺に佇んでいると、目の覚めるような美しい白金の髪をした少年が自分の側で立ち止まった。
―誰だろう。
彼が件の少年だとは咄嗟に分からず、昴と彼を見つめる翡翠の瞳に光はなかっただろう。
あの時の自分は、新しく出来た‘家族’から向けられる歪んだ感情と上手く付き合う方法を知らなかった。
けれど、自分に向かって一礼する彼のさらりと流れる髪に思わず目を奪われ。
端正な顔立ちに浮かべられた柔らかな笑顔を見てはたと我に返り、ようやく身体に馴染み始めた貴族流の挨拶を返した。]
心配ならば、一緒に様子を見に行こうか。
それとも――
[
「その新人を憂う思いが強いか?」
「それとも――… その新人に、嫉妬しているのか?」
何時だって皆に対して優しく、信頼を一身に受けるリエヴルが
嫉妬などという黒い感情を抱くはずが無い。
脳裏に浮かんだ言葉を搔き消すよう瞼を伏せた。]
いや、なんでもない。
/*
あぶねーあぶねー、念のため聞いといて良かった!
これからもちょい気になったら
聞きまくった方が良い感じだな!
*/
[彼はそれにどう反応しただろう。
慣れ親しんだものでない所作は、もしかしたら笑いを誘ったかもしれない。
それからも彼は何度か伯爵家を訪れたのだったか。
けれど、いつしか彼が帰属に伴われて訪う事は無くなり。
一方で成長した自分の身辺もいよいよ不穏な気配を纏い始めてきたので、それを気にする余裕もなくなっていた。
二度と会う事はないだろうと思っていた。
まさか、Esに入隊して再会するなんて想像もしていなかったのだ。*]
[彼はそれにどう反応しただろう。
慣れ親しんだものでない所作は、もしかしたら笑いを誘ったかもしれない。
それからも彼は何度か伯爵家を訪れたのだったか。
けれど、いつしか彼が貴族に伴われて訪う事は無くなり。
一方で成長した自分の身辺もいよいよ不穏な気配を纏い始めてきたので、それを気にする余裕もなくなっていた。
二度と会う事はないだろうと思っていた。
まさか、Esに入隊して再会するなんて想像もしていなかったのだ。*]
/*
12、3歳という想定なんだけれど、何年で慣れるものなんだろうね?
父に迎えられて2年くらいの想定だったりすr()
齟齬ってたら、覚えは割と早いけど自分の中ではしっくりこないみたいなので一つ。
あの…その…傷――、今でも痛んだり…
["痛んだりしますか?"と続けるより前に、無意識に縫合の跡へ怖々と手を伸びる。
脳裏にリエヴルの憂いのある顔が浮かび。
あの人も、こんな風に苦しい思いをしたのだろうか。
こんな風に身体中に、幾多の傷があるのだろうか――と、そんな事を考えていた自分に気がつき。
伸ばしていた手を、慌てて引っ込めた。]
[ほどかれる指先に名残惜し気に手のひらを擦り合わせて]
.....?どうした
[不自然に言葉を切った相手に首をかしげる
周りには王子の命令には従順に従うリエヴル・ウィンスレイという男はもしかすると王子を慕っているようにも見えるかもしれない
その真の理由を知るものはいない。彼の奥底に眠る憎悪も、絶望も。知るのはあの日、八年前の自ら翼を断ち切ったあの冬の日に王子の私室にいたものだけ]
そろそろ湯から上がるかもしれない。彼の様子を私は見てからお茶会へといくよ
[押してくれるというのなら申し訳なさげに頼んだだろうか。極端にドールに身の回りの世話を頼ろうとしないのも、昔からのこの男の気質であった]
あ、ご…ごめんなさいっ!
[いきなり目上の人物に対して失礼なことをしてしまった事に気がつき、勢いよく頭を下げたせいで浴槽を縁に額をぶつけてしまった。]
― 書庫 ―
[中庭の顛末を見届け、テラスから離れた。
お茶会については当然イドを通じて聞いている。
直接聞けば一も二もなく準備から参加しただろうが、
今はまだ、中庭には向かわず、書庫へと足を向けた]
……けほ
[小さめのシャトーとはいえ、王家の持ち物。
その中でも比較的小さなその部屋は、Es達の個室より少し大きい程度の広さだった。
厚いカーテンに覆われた窓からは、うすぼんやりとした明りしか射さず、天井までの高さはある本棚が圧迫感を演出している]
― 個室へ ―
[一冊の本を抱え、階段を下りた。
レトは自身の書庫通いを秘密にしている。
ベリアンなど何度も顔を合わせた者には当然ばれている――つまりは王子にもばれているだろうと、会うたび苦い顔をしてしまうのは仕方ない――だろうが、一度だけならば、涼んでいるだけ、とか適当なことを言うようにしていた]
……あ、やっべ
[今抱えているのは、薄いペーパーバックのもの。
廊下に人影が見えれば、それとなく背中に隠して不自然な動きで通り過ぎようと歩み寄る。
車椅子の、視線より低い影とはすれ違う形になるだろうか]
お、だろ?
やっぱ前のより美味いだろ?
フェリ君の舌は確かだからな
おっしゃ、次にくそ王子に出すのはこれにしとくか
[たいていの場合仏頂面をしているオズワルドだが、
料理を褒められれば得意気に。
が――…]
まァ、なぁ……
俺の場合は、これが死活問題だから
[よくこんな風に改良出来るというフェリクスの言葉に、
入隊直後、王子からの手酷い洗礼を思い出し]
― 回想・四年前 ―
[兎に角苦痛から逃れたい一心で、
料理の献上を王子に進言し――…
受け入れられたのは、ほんの気まぐれか何かだったのだろう。
貧しい家の出故、牛や豚を調理した事など無く。
たまたまその日ギィが狩ってきた野鳥を焼いて、差し出した。
こんな粗末な物を、と嘲笑した当時の料理長は
それ以来姿を見ていない。
理由は全く判らないが、何か逆鱗に触れたのだと思う。
野の物を使った簡素な料理のはずなのに、
何故か王子が……懐かしそうな顔をしたのだけは覚えている。
……――そうして、厨房が自分にとっての戦場になった]
― 昼近く、厨房 ―
あー、でもな、今じゃ割と、
フェリ君とかの喜ぶ顔見たくてっつーのもあるぞ、わりと
[人の気配には敏感なフェリクスに、一瞬の深刻さを悟られまいと。
実際に事実でもあるのだが――殊更力を込め、そう告げて]
というかな……
はじめて会った時はこんな風にしゃべれるとは思わんかったわ
あんときゃさ、なーんか捨てられてきたってか、
ピリピリしてやがって
俺がさー、飯ん時に弟の奴元気にしてるかなー、とか言ったら
ボソッと皮肉言ってきてさ
めっちゃ喧嘩したよなァ……
/*
みんなしてケツ掘られてるっぽいんで、
そういう事にしてみた!
とりあえず今後もなるべく浮かないようにがんばろう
*/
― 十数年前の ―
……?
[どことなくぎこちないお辞儀が返ってくれば首を傾げ>>258。
先ほどの哀しい瞳を思い出して、そっと手を引いた]
お時間があるなら、一曲だけ踊りませんか?
滅入ってる時は、気分転換も必要ですよ?
[仕込まれている舞踊は一人で踊るものだけではない。
返事がどうであれど彼の手を引き、自分が滞在で借りた部屋まで招く。
主人は今、彼の父親と別室で話し込んでいるためにそこにはおらず]
あなたの好きな曲は?
[主人が数枚持ち込んだレコード盤を出して、首を傾げさせた。
彼がいずれかのレコードを示したのなら、それをかける。
ダンスの経験は彼にあったか、そうでなければリードを取って*]
それより、今手当が必要なのはそっちだな。
…まぁ、デコは冷やしておけ。
首と手の擦り傷は服に擦れると痛むだろう。
消毒して薬を塗ったら包帯を巻くと良い。
必要なら痛み止めと…
場合によっては発熱するから、寝床には水分を手に取れる場所に置いておくといいぞ。
薬は医務室にもあるが、どの薬が良いか…などはクレステッドに聞くと良い。後は、リエヴルも元医師だから頼りになる。
専門家はこの二人だが…
まぁ、私も身を持って経験した範囲なら答えられるぞ。
とりあえず、欲しいモノがあれば私が窓口だから、気軽に声をかけてくれ。
[そう言いながら軽く額の具合を確かめると 問題ない と頷き、首の傷に目を向ける。触れる直前で指を止めて眉根を軽く寄せる。痛ましそうに見やる]
― 現在・中庭にて ―
うん、結構綺麗な層ができたんだよねぇ。
俺もアレを置き始めてからぐっすり眠れるようになったよ
[此処にいる分には花の香りを楽しめるので
わざわざ持ち込みはしなかったけれども>>271。
あれの作り方を教えてくれたのは、誰だったか]
あ、ありがと。
[白い軟膏タイプの傷薬の入った小瓶を受け取る。
中身を確認してから、隊服のポケットの中へ押し込み。
先ほどの茶の味でいっぱいな口内をどうにかしようと、
用意されていた紅茶の入ったポットをカップに傾けて。]
お前も俺の飲んだやつ飲んでみろよ、
ひどい味だったぜ
[辛そうに下唇を抑えながら、細い眉を寄せて顰めっ面。]
[先輩の中でも年長で、そして古参のリエヴル。
彼はいつも穏やかで、笑っていて――
レトには、その笑顔が不思議だった。
不可解だとすら考え、けれど、同じように笑っていた。
他に誰も人が通り過ぎない廊下で行き逢っても
手伝いにとさりげなくドールを呼び、不用意に近づくことはしなかった。
だから今も、笑顔で会釈するだけ……のはずだったが
中庭から覗いていた一部始終]
新しい人と、もう話した?
[ディークを庇う様子だった彼に、すれ違いざま、問いかける。
連れ立っていれば、ギィの目も見て、軽い口調で]
― 3時頃、中庭 ―
[思わず呻き声を漏らすソマーリュの様子に、小さく吹き出すも。
提供した者として慌てて居住まいを正し]
すまん、んな微妙な味わいだったか……
えっと、アールグレイもあるけど、口直ししておくか?
[鼻頭を摘む程なのか……と、
再度ラプサンスーチョンのティーポットの蓋を開け。
――再び、無言で閉めた。
返事も聞かぬまま、
ソマーリュの前へとアールグレイを注いだカップを置いて*]
ー廊下ー
あぁ、とてもいい子だよ。やんちゃな感じだね
[>>274レトから話しかけられるとは珍しいと少し目を丸める。だが直ぐにその顔に微笑みが戻り
彼とはきっとこちらを苦手だと思っているだろうとあまり話しかけたこともなかった。だから少し嬉しくもあったのだ]
消毒して、薬塗って、包帯巻いて……――?
[>>0:272 流れるように対処方法を話し出すジェフロイに少々圧倒されながらも、頷きながら聞いていた。
しかし、ジェフロイからリエヴルが元医師だと告げられると、意外な事実に瞬きが強くなる。]
クレスさんとリエヴルさん……――?
……あの人、医者だったんだ…。
[とてもそうは思えなかった。
話しぶりから適切な処置の方法を語るジェフロイの方が、それっぽい感じがして。]
俺てっきり、ジェフロイさんが医者なのかなって…。
[しかし、『経験した範囲なら』と言うジェフロイの言葉にようやく、事実を悟って。
それ以上は何も言えなくなる。]
[そう――"経験しているから"答えられるのだ。
こんなに多くの対処法を――。]
ねぇ、これ勧める前に味見したの… ?
[微妙だったかと問われ、恨みがましい視線を向ける>>275。
東洋茶で舌を慣らしていれば、癖に耐えられるレベルだろうが]
… あれ、入ってない?
[傾けたさほど大きくないティーポットは空だった。
まだ準備する前のものだったようで]
うぅ…ありがと。スコーンも食べる…
[まともな香りを漂わす湯気にほっとしながら
角砂糖をポットから出してカップへ数個落とし。
スコーンの山積まれている皿に手を伸ばして自分の皿へと。
クリームとジャムを取り皿に空けながら、
飲み残しのカップを取るクレステッドの方を見てによによと>>278]
やんちゃ ……うん、わかる気がする
俺、さ
先輩……たちは
Esが増えることどう思ってるんだろうって
[笑顔に気持ちが緩んだか
言うつもりではなかったことを口にし、咄嗟に口を噤んだ]
や、なんでもない
[手を振って誤魔化した――その手には一冊の本。
公用語ではない言葉が綴られている表紙を見せたのは一度だけ。
すぐにまた隠し、にへら、と誤魔化すように笑ってみせた]
[>>276 安堵の表情を見てほっとした。…必要以上に怖がらせる事は無い。「身体の」傷は痛まない。嘘は言っていない。そして、ここ数年自分に新たな傷が増えない理由は、他の仲間が代わりになっていると言う事。その事にも口を噤んだ。
もっとも、王子が自分に手を出さなくなったのは…
王子に触れられると動悸、冷や汗、体温低下と続いて吐くからだ。生理的な拒絶反応が肉体レベルにまでなっていると、興ざめ甚だしいのだろう。
いくら口先で王子を敬っていても、…身体は正直すぎてごまかせない。
因子覚性実験は継続的にあるが、それも一通り試した後なので落ち着いたものだった。
と、走馬灯のように自分の身体について思考が走った後で、名前が耳に入った]
ディーク、よろしく。
…ん?「カーネフェル」聞き覚えが…。…あ。
仲間に同じ姓のがいるが、まさか血縁関係は無いだろうな。
[反射で口をついて出た後でオズワルドの顔が頭に浮かぶ。]
だってねぇ、捨てるのも失礼でしょー?
ふふふ
[酷い味にかかる被害者を増やそうと黒い笑みを浮かべていたが
思いのほか表情の変化もなく飲み干す様子に唖然とし。]
ええ…?! おまえ、舌がばかになってるんじゃないの?
[そう驚いてから、件の茶から薬っぽい味がした事を思い出し。]
ああ、ああ………なるほど。
[両腕を抱え込んでその上に顎を置き。
どことなく不満そうな様子は全く隠すこともない]
― 少し前・厨房 ―
まぁな。
[>>266厨房で交わすやり取り。
この男に褒められて悪い気はしない。
途中からとはいえ、伯爵家で教育を施されてきた自負はあった。
しかし、くそは余計だぞ、と指摘のみして。]
―それは光栄だな?
[>>268僅かに違和感はあったが、自分達を喜ばせる為という相手の言葉に乗る事にする。
オズワルドの言いたくない事を無理に口を割らせるつもりはなかった。]
Esが増えること、か。
ここに来て初めて幸せの意味を知るものもいればここに来て“彼”に今までにないほどの絶望を教えられたものもいる。だから一概にいい悪いでは括れないさ。
[彼のやめかけた質問にあえて答える。果たして自分は、目の前の彼はどちらなのだろうか。]
―だな。
……。
[オズワルドの言葉に誘発され、思い出に意識を落とすように翡翠の瞳を伏せる。
Esに入隊したばかりの男は、別れ際に兄の放った言葉が尾を引いてろくに交流もせずにいた。
そんな中、オズワルドの何気なく口にした一言は自分の‘家族’を思い起こさせるもので。
思わず口に出した言葉は
「きっと心健やかに暮らしているだろうさ。」
だったか。
―余裕がなかったとはいえ、我ながら酷い事を言ったと思っている。]
…なぁ、あの頃の俺の話は絶対後輩たちにするなよ?
言ったら縁切りだからな。
[半ば冗談で、半ば本気で脅すように眉を寄せて。
後輩達が知る男の姿は、普段ののろりくらりと気ままに行動するものであればいい。
男はそう思っている。]
― 十数年前の ―
[>>269自分の所作に首を傾げる少年。
―失敗したのだろうか。
笑われる。
…馬鹿にされる。
ちゃんとしなければならないのに。
羞恥で頬に僅かに赤みが走った。
けれどそんな後ろ向きな想像に反し、そっと手を引かれて掛けられた言葉に驚いて目を見開く。]
え…?
[見ず知らずの人間だ。
結構です、と断ろうとした。
しかしそのまま手を引かれ、客人用に用意されていた部屋に連れられる。
別室にいるのか、其処には父や客人の姿はなかった。]
[返された答え。
はぐらかす様な言葉に、レトは僅かに眉を顰め]
……貴方にとっては、どうでしたか
[王子相手にもほとんど口調を改めないレトの
その小さな声は、冷たい廊下を吹きぬける風に紛れたかもしれず]
[首を傾ぐ彼へ、再度何でもない、と首を振る。
リエヴルが自傷したその理由は解らない。
己の前で穏やかな物腰を崩さないこの男にも
遠い過去、自らの翼をもぎ取ろうとするだけの激情があったのだろう。
王子に対しての姿勢も、また――
心を赦しているとはいえ、
心の裡のすべてを晒しているわけではなかった。
そう、お互いに]
そうか、では大浴場まで共に――、
[そこまでを告げた矢先、新たな来訪者の影に気づく。
レトだった。]
[緩やかに立ち上がり、レトへ目礼を送る。
彼も未だ、所謂"新人"だ。
彼の言う"新しい人"といえば、]
カシムと… ディークと言ったか。
私は最初の面通しで挨拶しただけで未だ、話は。
[快活な印象のある青年だった気がしたが、
リエヴルのディーク評を耳にすれば
その記憶が確かであったと頷いて
暫し、リエヴルとディークの会話に耳を傾け]
そうだな、確かに
いいか悪いか、言えないかもしれない
[目を細め、にっこりと笑ったレトは朗らかな声でそう答え
開き直るように、本を振って、別れを告げようと]
…これなら教わった事があります。
父上の好きな曲だから。
[見せられたレコード盤の中に知った曲名を見つければ、それを指差し。
レコードが掛けられればそれに合わせて一節をハミングする。
彼にリードされながら踊ったダンスはまだ自分が不慣れな所為でぎこちないものだった。
けれど、一曲終わった頃には確かに鬱屈した気分は晴れていて。
自分の表情にも変化があっただろう。]
ありがとうございました。
僕はフェリクス・シャバンヌといいます。
―貴方は?
[名乗っていなかった事を思い出し、謝礼の言葉と共に自己紹介をすれば、緩く首を傾げて相手に問いかけた。*]
[自分の頸もとを見つめてくるジェフロイを、複雑な思いで見ていた。
『身体についた傷はいつか癒えても、心についた傷が癒えるのは難しい――』。
『だから人を傷つけ無いように、言葉は身長に選びなさい』そう言っていたのは、亡くなった父だっただろうか。]
ありがとうございます…。
じゃあ、何か必要な時はお願いしま……え――?
/*
すれちがったかん
ちとだまる
あとさ、ずっとおもってたんだけどさ
車椅子って聞くとこう、上にのりたくな(削除されました(遅い
味見……あー、味見、あじみ、ね……
[>>280尋ねられ、微妙にソマーリュから目を逸らす。
……していない事は明白だった。
普段も、作るだけ作って試食はフェリクス等に任せる事が多い。
割と料理人としては致命的に酷い癖があったりする]
これが複雑な味わいってやつなんかねェ……
[誤魔化すようにそう言って]
さっすがァ……
[>>278威勢のよいクレステッドの飲みっぷりに、感嘆の声を。
薬に慣れている故だろうか。
それだけに、不満そうなソマーリュの様子>>283は、
なんだか微笑ましくもあった。
――が、油断した所で矛先がこちらに向いて>>280]
えーっと、まァ、そのうち?
/*
回想は「目閉じ」縛りにしようと思ったんだけど、表情を変えたくなって仕方がない。
紅茶飲みたかったんだけど、この人は遅刻ぎりぎりにやって来るイメージなので匂い嗅いでみるだけでもしようかな。
勿体ない精神で前に来ていたバージョンをあげてみるよ。
/*
いふ
[茶会用にオズワルドの淹れたらしい紅茶。>>237
彼の反応>>239に興味を引かれてそっと近づき、同期の淹れたカップを遠目に覗いてみる。
紅い水色がよく茶器に映えていた。
色は美しいが、一体どんな棘を持っているのか。
にやつく同期の顔に好奇心を擽られた男は、差し出されたカップにそっと鼻を近づけ…]
―どれどれ。
(あああっまずい…!
よく考えたら俺、ディークですとしか言わなかったような…!?)
[よく考えなくても分かることだが、面通しの場面を思い出す。
そもそも色々な事情が重なって、あの時Es全員が揃っていた訳ではなかったし。
なにより、気持ちよく挨拶するなんて気分じゃ無かったから、おざなりだった。]
/*
…っ…!
何だこれ。誰が選んだんだよ…?!
[紅茶を愛でる時の癖で、うっかり思いきり香りを吸い込んでしまった。
薬のような臭いは慣れなければ鼻が曲がってしまいそうだ。
叫ぶ男は少し涙目になっていた。*]
[>>279 当たり前すぎる手当方法を口にしたが、「どうやって?」と顔に書かれているのを見る。
…ああ。そうか。普通は怪我の手当てなど、日常では無いものだったな。
切り刻まれて、回復する。それが日常など、どこかおかしいのだ]
あー…。
一人では包帯は巻きにくいから、良ければ私が手を貸そう。
後で薬も持ってきてやる。入浴後に使うのが一番効果が高い。
…良く風呂に来たな。 楽になるだろう?
[そう言って褒めるような口調で静かな笑みを向ける]
私は今はEsの備品管理を担当している。…まぁ雑用係さ。
クレステッドは薬師だな。
…仕事なんて、してもしなくても良いんだが
やる事が無いと落ちつかない性分でな。
片手間に出来る範囲の仕事だが、あると気が紛れる。
自分の居場所は 自分で作るしか無いからな…。
あぁ.....あ、そうだ。
[慌ててレトを引き留めるように振り返り]
ソマーリュが庭でお茶会をしようと人を集めているらしい。気が向いたらくるといいんじゃないかな?
[それだけいってじゃあ、と手を振り]
すまない、ギィ押してくれるか?
[傍らの彼を見上げ。ふと、彼はどちらなのだろうかと考えて、それを振りきるように軽く首をふった]
[レトの問いと、リエヴルの答え。
その間に微かな冴を覚えた気がして、
茶を濁すかのように、言葉を挟み]
……可愛い弟達が増えて、楽しいに決まっている。
角度を変えれば、ここは楽園だ。
[双眸を細め、この上ない微笑を作っただろう]
― 昼近く・厨房 ―
わーってるって、フェリ君と俺と、あと先輩達とのヒミツって事で
縁切りとか言うなよなー
[フェリ君に縁切りされたら、俺生きてらんねーわ、等と言いながら
食べ終わった食器をドールに手渡し、片付けさせた*]
/*ううん、考えれば考えるほど
ギィさんに苦手縁故振るのが大変なことに気が付いた。
普通の先輩にしようか、
それとも本能的に??
― 十数年前の ―
[肩も強張っているし足元も軽やかといえる動きでは無かったが>>286
曲を奏でていたレコードが動きを止めた時には、
彼の表情は先ほどよりもずっと穏やかな相にみえた。]
こちらこそ、つきあってくださってありがとうございます。
フェリクスさん?
[姓は彼の父親に会う前に、既に耳にしている。
名乗られた名前を反復し、もう一度軽く礼をしてから。
主人に付けられた名前を名乗るのは、なんとなく気が引けたが]
………ソマリです。
[猫の品種だ。貧民街で過ごしていた時に、名前などない。]
機会があれば、また是非。
[薄らと微笑んで、立ち去る彼を見送った*]
[リエヴルがレトへ手を振れば、己も彼へ緩く手を振り
車椅子の後方へと回り込み]
構わんよ。寧ろ、光栄だ。
[此方を見上げる眼差しが、何を考えていたのかは何となく悟れた。
先程の己の言葉が本心ではないと、
リエヴルはきっと感じていただろう。
けれど、搔き消すようにリエヴルが前を向いてしまえば
それ以上、その件には触れず車椅子を滑らせていき。
Es達の個室の前を通り過ぎ、やがて大浴場の入口へと辿り付き]
ここで、待つのか?
/*
2推しだったのに…
ラ神様、空気嫁よ。
だめだ、「リエヴル」の名を読んだり
リエヴルのグラ見るたび、自分だと思ってしまう…
/*
だらだら長くなってしまって申し訳ないです。お返事来ると拾って返したくなる><
そろそろ完結させないとな。
お茶会?
[ポケットに入れたコケモモを思い出し、うーん、と首を傾げる]
わかった、後で顔出すよ
――…優雅な茶会は楽園に相応しい
なんて、ね
[ひらひらと本を振って、二人を見送った。
見せなくていい顔、言わなくていい言葉を見せすぎた。言いすぎた。
後悔の溜息は、自室に戻るまでとっておいた]
/*
レトもかわいいね
腹にイチモツ抱えていそうで楽しみ楽しみ
私も吸血種化したあと闇堕ち予定なんだが
上手くできるんだろうかぐはぁ
腹立つからなんかまずいもの作ってよオズ…
[涼しげな瞳でそう返されると>>304、
どうにかして意趣返ししたい気分を覚える。
今手に持っているのがスコーンではなくてハンカチなら、
きぃ、と噛み締めてたやも知れない程に。
どさくさに紛れて無茶な頼みをオズワルドに向けておく。]
そうだね、… って待ってよ、
あのね今日は俺の手入れしてる花を――
[すっかり花より団子状態になっているではないかと、
また此処でも不満を口にしかけたが、不毛さに気づいたのと
自分すらスコーンに浮かれてしまっていたので、
紅茶を啜ると同時に言葉を濁してしまう。]
そうそう、今すぐ飲むといいよ。
[ジト目をオズワルドへ向けて。]
調理担…当…?
[はて兄は料理なんかしてただろうか? と内心首を傾げるが。実際に本人なのか別人かは、見てみた方が早い。]
いろいろ教えて頂いてありがとうございますっ、俺ちょっと見てきます!
[気になりだしたら、居ても立ってもいられない。
ザバリと湯船から勢いよく立ち上がると、改めてジェフロイに頭を下げて脱衣所まで走った。]
[>>309 ころころ変わる表情とイキの良い反応に、ディークは自分が怪我をしている事を忘れてすらいそうだ…と微笑ましく思った。この後、すぐにでも厨房に飛んで確かめに行きたいだろうな…と思い、立ち上がった]
ディーク、私は薬と包帯を取ってくる。
じきに戻るから風呂を使っていてくれ。
[そうして、一足先に更衣室に向かい、手早く着替えると医務室に足を運ぼうとして、一歩出るとギィとリエヴルに会った>>308
リエヴルを見ると思わず顔がほころぶ]
こんにちは。お二人で入浴ですか?
中にディークがいますよ。
…怪我をしているので、私は薬を取りに行ってきます。
― カシムの部屋、扉の前 ―
[コン、と乾いた音が廊下に響いた]
カシム
[ほぼ同時期に入った彼を呼ぶ。
返るのは、押し殺した泣き声と、押えきれぬ咳。
「帰りたい」
小さく聞こえた声に、レトは微かに笑った]
なぁカシムー
お前、さぁ
[息をひとつ吸う。
声は、開かれた唇からとうとう出てこなかった]
………
[コン、もう一度、扉が叩かれる]
お前さ、泣き声も咳もうるせぇからクレスさんに薬もらっとけよ
んで、寝ちまえ
ずーーーーーっと、寝ちまえ
[最後の音は、ゴン!くらいの強いもの。
足での一撃もお見舞いして、一方的にまくし立てるとようやく自室へと戻っていった]
/*
おまえほんとソロールすきな、って自分におもったけど
ほんとうはそんなにすき、じゃないというか
ひとりだとキャラ動かないから頭かかえる
ねえほんと灰たらない
はは、光栄だ、なんてそんな大袈裟な
[くすくすと珍しくその肩を揺らす。彼のその気遣いある言葉がとても暖かい]
あぁ、そうだな.....ん?
[なにやら騒がしい中に首を傾げて]
ディーク?どうした?
[いるのかと外から声をかけて]
― 回想・四年前 ―
[>>301自分の事情が混じっていた事にはその時には気付いていなかった。]
は。心配か。
そう思いたいなら、信じて心の支えにでもすればいい。
実際はどうだか知らないがな。
[フォークをテーブルに叩きつける荒々しい所作には眉を吊り上げ。
口元には酷薄な笑みを浮かべつつ、食って掛かってくる相手に鋭い視線を向ける。
その場に居合わせたなら先輩達は割って入ったかもしれないが、男は変わらずオズワルドを睨みつけていた。
事情を知られた今では、八つ当たりもいい所だろう。
―思い返す度、過去の自分を殴りつけたくなる。*]
/*
なんで連打したし
レトからみづらいなーーーーーーーーーーーー
なんか前、自分(他PC)が絡まなくても世界できてるように見える、っていわれたことが
PCの世界は他とのかかわりでつくっていくから最初はからっぽなんだよーーーーーーーーーーーーーーー
ねる!
あ、俺自分で取りに行ってきます。
[流石に何から何まで先輩に任せきりにさせるわけにはいかない。
ネクタイを結ぶのももどかしく制服の着替えていると、
廊下からリエヴルの声が届き動きが止まる。]
え…あれ? リエヴル先輩?
― 少し前・厨房 ―
是非、そうしてくれ。
[>>306了承する相手に苦笑しながら応じる。
正直、叶うなら無かった事にしたい人生の汚点だ。
縁切りという言葉は、自分が実家から切り離されている事を思い出させる。
―以前は戯れにでも使えなかった言葉だ。
それでもシャバンヌ姓を名乗るのは、今はそれだけが父と繋がるものだからだ。]
悪い悪い。
でも生きてられないとか戯れでも言うなよな。
[声を立てて笑いながら、オズワルドの肩を軽く押す。
やがて睡魔が襲って来れば、勝手な事を言いながら自室へと戻っていく。>>256
一応、自力で起きる予定ではいた。*]
いや、…皆、お前の車椅子を押したそうにそわそわしているぞ。
気づいていないのか…
[きっと皆、自然とリエヴルに
手を貸したくなってしまうのだろう。
リエヴルにはそれだけの人望と
人を惹き付ける魅力に満ちているのだ。
しかし、それに気づいていないところがまた、彼らしく感じられ。
知らず笑みを浮かべながら、
リエヴルの声掛けた大浴場の向こうを見つめた]
― 十数年前 ―
ソマリ、さん。
上手く踊れなくてごめんなさい。
[>>307ソマリという名が猫の品種にあるのは知っていたが、相手の本名と信じ、忘れぬようにと反芻した。
自分のダンスの腕前を眉を下げて詫び。
機会があればという言葉には僅かに目を瞬かせ。]
はい、縁があれば。
…滞在中に何か不自由があれば、当家の使用人に何でも言って下さい。
―それでは。
[もし次があるなら、もう少しましに踊れるようになっていたい。
腕前が上がれば、きっと父も喜んでくれるだろう。
そう希望を胸に抱き、笑顔で一礼して客室から出て行った。*]
だって俺、こんな変な匂いと味のお茶、
一度も飲んだことないよ!?
[そう食いかかるも、恐らく虚言では無いのだろう。
しかし主人の趣向にはこの類が無かったのも虚言ではない>>318]
だって飲んでたらやめとけって言いそうだもん。
スコーンにも全然合わないしぃ…
[愚痴を唱えたところで、今すぐ用意できると
言ってしまったオズワルドに、盛大に溜息をつき]
ばっか、今ここで言っちゃったら食わせられないでしょー。
クレスの今晩の食事だけ、
まずいもんにすり替えて貰おうと思ったのにー
[オズワルドにとっては、理不尽すぎる文句を重ねたところで
クレステッド本人からもツッコミが入る>>326。
やーれやれ、と大げさな手振りで計画が潰れた事を嘆いた。]
― 自室 ―
ぅ、ん…。後9(6x3)分…。
[言いながら、もぞもぞと掛け布団の下で身じろぎする。
やがて覚醒すると。]
―…。
これ、やばくないか。
[結構熟睡していたような気がする。
時計はと視線を向ければ、約束の刻限まで後14(6x3)分というところだった。
男は起き上がって床に放り出した靴を履き、姿見に身体を映して格好を正すと、早歩きで中庭へと向かう。
だらだらと過ごす男にとっては珍しく迅速な行動だ。
けれど後ろ髪には寝癖がついていたかもしれない。]
[>>327頭に?を浮かべて首をかしげる。車椅子を押したがるとはそんなに珍しいものなのかとか的はずれなことを考えながら。]
ディーク....あとジェフか。
ん、わかった。医者の真似事はもうやめたんだけれどね。
[苦笑を浮かべながらディークの方に近づいて]
....あ、先ほどクレスから貰った飴は舐めたかい?
[そう言えばと聞く。もし舐めたと返ってくればジェフを引き留めて]
それなら先に自分の気になることを済ませてきてしまいなさい。手当ては後でしてあげるから。
[忙しない二つの声が交差するのは大浴場の奥、脱衣所か。
聞こえた声が早いか、或いはディークとジェフロイの姿見えたのが早いか。
捲くし立てるような説明に双眸を丸くさせ、現状把握に努め]
――つまり。
ディークの傷が酷いので薬を取りに行く所で、
更にディークと、オズワルドが同じ苗字だった事から
ディークが慌てているところ、と。
[首を傾いで思案する。優先すべきは何か、と]
……救護箱を、取ってくればいいのか?
[もしかすると、それも既に必要ないかもしれないが]
― 回想・四年前 ―
[声を荒らげ、立ち上がりかけた所を他のEs隊員に押しとどめられ、
その場は、事無きを得た。
だが、自分を睨むフェリクスのその眼差しが、何処か、
違う所を見つめている気がして――…
誰もいない廊下で、問い詰めた。
何故あんな事を言ったのか、と。
――ここに居るのは色々な事情を抱えた者ばかりだという事に、
あの時はまだ気付いていなかったのかもしれない。
自分も青く、フェリクスも今程枯れてはいなかった。
そのお陰で、お互いの事を知れた。
……フェリ君という妙な呼び方を、
相手が気に入ってるかどうかは別として*]
― 中庭 ―
[もし途中で誰かと出会えば、共に、と言ったかもしれない。
果たして約束の刻限には間に合ったか。
ともかく中庭に近付けば、男は先ずは発起人達の集まる場所へと足を運ぶ。]
―遅くなりました。
[年長者であるギィやリエヴル、年は近くても先輩のソマーリュ達には一礼して遅参を詫びる。
ふらふらしていても約束は守るようにはしていた。
同期のオズワルドや後輩たちには、よ、と気軽に片手をあげて。
さりげなく見覚えのない顔―その人物こそ新入隊員だろうと踏んで―を探す。]
[胸を張って自分が育て上げた花を胸を張って主張する様を
ぼんやりと眺める。
と、天気の話になった。>>337
自ずと思い出されるのは暁月夜だが、
それに触れるのは避け、]
……今年は見納め、か。
また来年、もっと綺麗に咲かせるんだろう?
[自分たちにどこまでの未来があるかは分からない。
けれど、それをこの穏やかな時間に思い出させる程の無粋さはなく。
拙いながら、それなりに大事にしている同期を労わった。
が、後半には納得し難く]
まあ、変わった味だが、変とまで言わなくていいだろう。
東洋の、餡子とか言ったか、あれには合うんじゃないか?
[と何故か紅茶の味にフォローをいれる。]
[風のように立ち去るであろうディークの後ろ姿を どこか懐かしいものを見るように見送る]
…元気だな…。心が健やかだ…。
[後に残った二人の先輩に声を掛ける]
えーっと…。お二人は入浴ですか?
[ディークを後押しするジェフロイの様子、
何やら切迫した声のトーンに少しばかり笑ってしまった不謹慎な男。
ジェフロイの言葉に頷き]
そうか、大事無いのであれば良かった。
彼は、オズワルドの所に行ったのか。
……茶会も、オズの居る場所でやっているのだろうな。
[共に向かうか?とジェフロイとリエヴルの顔を交互に見つめ。
入浴か?の言葉には、違うと左右に首を振った]
俺の当面の目標は、どうやってクレスに
一泡吹かせるかって事に決まり。
思いついたら俺だけにこっそり教えてちょうだいね
先輩命令だよこれは ――って、
[うんうん、と一人で納得して一人で頷いて。
こうやって間の抜けたやり取りをしている分には、
五年前の事件のことなど露にも感じさせずに過ごせるか。
そういう意味では、意図的に道化を演じている部分はある。
しかし、まさかのスープが運ばれてくれば、目を点にした>>341。]
やあ、フェリも来たんだ。
お仕事のあ ……、とじゃ無さそうね
[一礼したフェリクスの後ろで結った髪には寝癖があり>>339。
指摘すべきかを少し悩ましく思ってしまう。]
― 回想・四年前 ―
[>>336オズワルドの身体は押し留められ、取り敢えずその場は収められた。
暫くは話もしたくなかったのだが、誰もいない廊下で問い詰められれば不機嫌な顔で応じ。
―逃げたら負けだと思っていた。今より血の気が多かったのだ。
けれどそのお蔭で互いを知り、最後に自分はオズワルドに謝罪をした。]
―すまなかった。
家族を大切にな。
[Esに入った以上、自由に会う事は叶わないが。
自分にはもう出来ない事を彼にはやって欲しかった。
フェリ君という呼び名は、初めて聞いた時には瞠目したものだが次第に馴染んでいった。
渾名で呼ばれる経験は男にはなかったから、くすぐったくもあったけれど。
程なくEsに溶け込めるようになったのも、オズワルドとの一件があったからだと男は思っている。*]
そうそう。
見た目も匂いも至って普通で、
味だけ雑巾の絞り汁、みたいなさぁ …
[注文する側もこれはひどい。
虫の集った劣悪な残飯、幼い頃はそんなものしか食べる事が
叶わなかったが、この暮らしに慣れた今、それを口にしたいと思わない。]
ん…、そうね。今年よりも
だからまた、来年もここでお茶会しようね。
[来年の話を持ち出すクレステッド>>342に、
少し感じるものがあるのか、一度言葉を詰まらせたが首肯する。]
いや、絶対これ変な味だよ。
それになんだってお前がそこまであのお茶の肩を持つわけぇ?
[そう指摘した所で、糞真面目にあの茶を庇うクレステッドが、
なんだか可愛く思えてしまい、くつくつと喉奥で笑ってしまう。]
気をつけるんだよ
[走り去る後ろ姿に声をかけて]
そうだね、ジェフは聞いたかい?どうやらお茶会をするらしいよ
[ディークを見送るジェフを見上げる。ギィの言葉には一緒にと頷いた]
[密約とも言えない密約を交わす二人にはため息しか出てこない。
>>345 >>349]
……勝手にしてくれ。
ただし、その後の報復は覚悟しろ。
全く味を調整していない薬を出してやる。
[そう宣言した。
更に続いたソマーリュの言葉が、一度詰まった事には気が付いたが、
それにはそっと気付かないふりをする。
そして、そのまま例のお茶の話題に乗る。]
そこまで言わなくていいだろう。
肩を持つというか、普通に飲めるしな。
それに、味も深みがあって悪くない。
……って何がおかしい。
[さらに擁護したところで、相手に笑われ、
少し眉を顰めた。]
― 廊下→中庭へ向かう途中 ―
[ジェフロイ、リエヴル両者より快諾を得れば
誰からでもなく廊下を中庭へ向かって歩み始める。
リエヴルの車椅子を押しながら、
ああ、と思い出したようにジェフを見つめ]
そうだった。重心も綺麗に取れていて
中々の精度を持つ銃だったよ。
流石、君の見立てだ。
[ジェフが、自分が押す、と寄ってくれれば
そっと押し手を彼に差出し、己は横を共に歩いて]
今夜、遅くに一雨きそうな気がするんだ。
小屋を少し、補強しておいた方が良い気がするのだが。
[とはいえ、夜半までにはまだ随分と時間もあるが。
手伝って貰えないだろうかとのニュアンスを込め]
[>>345>>347ソマーリュとクレステッド。
年の近い先輩二人から声を掛けられれば、緩い笑みを浮かべ。]
…どうもー。
[やはりばれていそうだ。
クレステッドなどには掛けられた挨拶からして。]
いやぁ、やっぱり先輩からのお誘いだし?
それに新人の顔を拝みたいなーと。
[どちらに自分の向ける意識の割合が大きいかはばればれだろう。]
あぁ、飲む。
[>>349オズワルドの声には笑顔で応じる。
テーブルにはスコーンが乗せられていたか。
恐らくはオズワルドの作ったものだろう。それなら味はまず間違いないだろう、と。
直前に行われていたやり取りは知らない。
キノコのスープがまだあれば、眉間に皺を寄せて「何これ」と言うだろうが。]
[>>356ソマーリュに手振りで促されれば、開いた席に腰を下ろし。]
…?
何、上等な茶葉でも買ったのか?
[ソマーリュの表情や纏う雰囲気が何処か楽しむものだったから、妙な気配は察知していた。
オズワルドが詳しいだろうから、当然視線は其方に向けるが。]
いや、迷惑ではないよ。ありがとう
[ただ、自分にはもう医者足る理由も資格もないだけで
彼の言葉にも、車椅子を押そうとしてくれていることにも感謝の言葉を]
そうか、猟にまた出ていたのか。何か、狩れたのかい?
[遠い昔、まだ自分の力で歩んでいた頃彼につれられて猟に出たときには散々な結果だったなと思い出しながら]
/*
まあ私も速攻透けているのだろうが気にしない。
ところで先程、入浴中に
1.医療技師
2.拷問具技師
3.通信技師
これ思いついてな。
スマホのメモ帳に手入力するの面倒で
音声メモしてたんだが。
2のところで「ごうもん」「きぐ」
って言ってるのに何度やっても「肛門」「校門」「黄門」とかしか候補出なくて湯の中にスマホ落とした。
/*
時間軸的にお茶を回避したと思ったら、回避できなかった感じかなw
飲む時は灰をちょいちょい弄ろう…!
そして寝よう()
―廊下→中庭―
["厨房"と書かれた扉の前に立ち、ごくりと唾を飲み込む。
果たして本当に兄なのか、もしそうじゃなかければ幸いだが、さて何て言い訳をしようか?
などと思いながらも、そっと厨房の扉を開けて中を覗く。
中には――ひょっとしたらドールくらいはいたかも知れないが、調理人らしき人影はなく。
きちんと手入れのされた調理器具や、高価そうな食器やらが整えられていた。]
――?
[中庭の方から話し声が聞こえて来て、窓からそちらの様子を見れば――。]
あああああああああああああっ!!!
["いた" "いてしまった"
ここでは絶対に会いたくなかった。大事な兄の姿が――。]
― 廊下→中庭へ向かう途中 ―
>> 354 ああ。良かった。
腕の良い職人がいる工房を選んだ甲斐がありました。
では、本日は鳥料理が食卓に並びますね。
銃が良くても扱う人の腕が吊り合わなければ…、ですよ。
ギィさん、また腕を上げたと聞いてますよ。
[車椅子を押していると、リエヴルのすぐ側に自然といられる。この人の穏やかな雰囲気はただ近くにいるだけで自分の心も落ち着く。心がほどける。呼吸が楽になる。自然とジェフロイの表情も柔らかくなっているだろう。>>361の言葉が心地よく耳の届く]
雨…ですか?
[空を見やると、少し雲が増えてきたような、風が出てきたような感じだが、まだ晴れ間は覗いている]
まだ時間はありそうですね。
お手伝いします。…が、小屋の補強が必要な嵐でしたら念のため火器は城内に移動した方が良いかもしれませんね。
地下室にでも。
[子供のように首を振るソマーリュを見返し、>>360]
なら、妙な事を画策するのはやめろ。
[そう告げるが、ソマーリュはどうするだろうか。
それなりに予想は可能ではあるが。
更にお茶を擁護しようとすれば、先に笑われる。]
……ムキって、俺は別に。
それより甘いものしか受け付けないお前の方が余程子供だろう。
[擁護する台詞を飲み込み、言い返す。
的確な事を言われ、少し、ほんの少しだけ耳が赤くなったが、
気付いた者はいただろうか。
話題を変えるように、乗り気なオズワルドに対して>>298]
オズワルドも、乗るんじゃない。
別に、驚かない訳ではないぞ。
[そう返した。]
/*メモ
基本は略さず呼ぶが、
ソマリ、カレルだけは愛称(というかカレルは愛称しか知らない。
年上 あんた
年下 お前
敬語は使わないが、別に敬っていないわけでもない。
鳩だ。三羽で引き上げたが。
オズワルドに渡しておいたので、そのうち味見出来るだろう。
またそのうち、一緒に行こうか。
[リエヴルへそう告げる。些か大掛かりになるかもしれないが、
他者の手を借りれば、共に森に入ることも叶うだろうと。
この先、そんな小さな日常が訪れる機会があるのかは
此処に集う者達にはまだ、わからぬことで。
腕を上げた、とのジェフロイの言葉へ微かに肩を竦めてみせ]
馬鹿のひとつ覚えで、狩りばかりしているからだろう。
地下室、か… 我が君の銃が保管されているので
横に並べて良いものか、思案していたのだが。
……端にでも避難させて貰う事にするか。
先輩方と会ってたら、教えてくれるんじゃないかなとは思ってるけど。
流石に入ったばかりでは一人で城の中をうろうろしないだろ。
[>>364期待の視線を周囲に向けるソマーリュに応じつつ。
どうやら見知った顔ばかりで新人はまだいないらしい。]
―へぇ、王子に?
[口に合えばいいけど、という言葉には人を選ぶ味なのだろうかと。
あの王子は変わったものを好んだりするからわざわざ取り寄せたのかもしれない。
―いつもは自分がからかう側だからか、完全に気を抜いていた。]
[などと会話を続けていれば、やがて中庭へと到着し。
集う面々、中でも丁寧な挨拶を寄越すフェリクスへ目礼を送り]
…始まっていたか。 薔薇と茶を、愛でに来たぞ。
[戯れめいた響きを乗せるも、中庭の空気は緊迫していた。
暫し、様子を見守る構えで]
― 中庭 ―
[などと会話を続けていれば、やがて中庭へと到着し。
集う面々、中でも丁寧な挨拶を寄越すフェリクスへ目礼を送り]
…始まっていたか。 薔薇と茶を、愛でに来たぞ。
[戯れめいた響きを乗せるも、中庭の空気は緊迫していた。
暫し、様子を見守る構えで]
―中庭―
[上品なテーブルクロスの敷かれたセット。
座っているのは飴薬をくれたクレステッドと、初めて見る金髪の青年と髪を後ろで縛った男と。
それから見間違うことのない兄の姿がそこにいて。6年前に家を出て行ったままと変わらない姿で笑っていて。
薔薇に囲まれた中庭は本来なごやかで華やかな雰囲気なのに、まるで早く覚めて欲しい悪夢のような光景に見えた。]
[男の意識はオズワルドに差し出された紅茶>>368に移っているのでスープの事は「へぇ」と相槌をつくのみ。
ソマーリュやオズワルドの反応に疑問が残りつつも、茶器によく映えるその紅い水色に目を瞬かせる。
色は美しいが、一体どんな棘を隠し持っているのか。
好奇心を大いに煽られた男は、カップに無防備に鼻先を近づけ…]
―どれどれ?
…っ…!
ちょ、何だこの臭い。
誰が選んだんだよ…?!
[紅茶の香りを愛でる時の癖で、うっかりその芳香?を存分に吸い込んでしまった。
鼻が曲がりそうだ。
男は少し涙目になっていた。]
―勿体ないから飲むけど。
[口を付けようとすると、香ばしいを通り越して焦げ臭い香りが鼻を刺激する。
意を決して口に運んだその味は]
……苦い。
[思わず顔を顰める。
特段甘党という訳でもないが、スコーンにジャムを大目に付けて食べながら、薫り高い紅茶をちょびちょび消費していく。
苦みで折角の菓子の味が分かりにくい。]
…っ?
[そして厨房の方から聞こえてきた叫び声。>>365>>366
誰に対する言葉かと思ったが、ディーク、と名前を紡ぐオズワルドを見ればそれは知れた。]
―あぁ…、あれが。
[系統の似た髪を見て男は納得していた。
―つい昼過ぎに厨房で思い出したばかりの過去の喧嘩。その話題の人物と、まさか王宮内で出会う事になるとは。
制服を着ている姿から、Esに入隊した事は一目で分かる。
オズワルドがディークを厨房に押し込もうとするのを座して見守っていた。
何かあれば其方に向かうだろうが、今は様子を窺うのみに留め。**]
私は、いいよ。普通に立ってても出来なかったんだ。邪魔になるだけさ
[冗談のように軽くいったが彼にはどう聞こえたか。ただ、たとえ社交辞令のようなものであったとしても、誘ってくれたそのこと自体はとても嬉しかった。]
― 中庭→厨房 ―
[そのまま厨房に押し込められれば、兄と2人切りになる。
やけに静まりかえった厨房が寒く感じた。]
そりゃ…、もらったよ――?
だけどエリート部隊って書かれて、こんな――こんなの……――っ
[誰が想像出来るだろう。
士官学校を出ではなく、叩き上げでエリートに登りつめた兄がEsの一員になっているなんて。]
[車椅子を押されていると不思議なものでその人ならではのペースがあることがよくわかる。
ディークのそれは気遣ってはいるがどこか陽気だし、ギィのはとても力強いが穏やかで、ジェフのはゆったりとした心地よい揺れだ]
ジェフに車椅子を押されるとねむくなっていけないな
[ぼそりとそう呟いて。そう、これがあるから特にドールに車椅子を押させたくない。彼らにはその個性がないから。]
[「邪魔になるだけ」だと紡ぐリエヴルの横顔を
少しばかり、哀しそうな眼差しで見つめた。
単純に、狩猟の楽しさを彼に体感して欲しかっただけだったが
彼にとっては余計なお世話だったかもしれないと思案し。
少しばかり瞼を伏せてから、
些か妙な空気の茶会へ足を踏み入れる。
オズワルドが厨房へ戻り、その奥に見えるのは先程の――ディークか。
ソマーリュやクレステッド、フェリクスへ目礼し
ジェフロイがフェリクスへ掛けた言葉と、先の浴場前での情報を重ね]
…血縁者だったのだろうな。親戚か、兄弟か。
因子持ちが遺伝するのであれば、珍しい事ではない、か。
[ぽつり呟きながら、軽く手を上げイドを呼ぶ。
紅茶(美味しい)をサーブして貰うと、
カップをソーサーごと、リエヴルとジェフロイの前へ添え置き]
/*
兄がEsに居た――稀によくある事だろう。
※Es1st参照
ところで、
ラプサンスーチョンとアウンサンスーチーって似てないか?
俺は……――、よく分からない……
仕事の帰りに…いきなり拉致られたから……
[自分が来た経緯を説明する。
理由は恐らく兄と兄弟だったからではないかと、今なら想像がついた。]
ー廊下→中庭ー
[自らの存在が誰かの支えになってるなど思いもしない。だが確かに感じる二人の心地よい空気感にその頬を微かに緩めて
到着すればかるくジェフに礼をいって周りを見渡した。
ジェフがディークのことを尋ねれば自らも気になるとそちらの方に顔を向ける。ギィと共に辺りをうかがった。**]
ー廊下→中庭ー
[自らの存在が誰かの支えになってるなど思いもしない。だが確かに感じる二人の心地よい空気感にその頬を微かに緩めて
到着すればかるくジェフに礼をいって周りを見渡した。
ジェフがディークのことを尋ねれば自らも気になるとそちらの方に顔を向ける。ギィと共に辺りをうかがった。**]
― 厨房 ―
[片付けをしていたドール達の姿も今は無く。
二人きりの厨房には、窓へと吹き付ける風の音だけが響いて]
言えるワケ、無いだろうが……ッ
実際来てみたらこんな――……
[絞り出すように応えるも、何かに気付いた様に顔を上げ。
狼狽する弟の手首へと手を伸ばそうと。
拒まれなければ、二人の目の高さまで彼の手を持ち上げただろう。
――その身に刻まれた縄の痕を、晒すように]
ー中庭につく少し前から現在ー
ぁ...
[>>390悲しげな顔をした彼に嬉しかったのだと伝えようとして、だがそれを発する前に中庭についてしまう。行き場を無くした声は空中にただ溶けていった。]
ありがとう。
[彼から紅茶のカップを手渡されればありがたく受け取り、一口。美味しいそれは先ほどから動き回ったことで乾いた喉を潤した**]
[若しも、オズワルドとディークが本当に血縁者であるのならば。
我が君は因子の遺伝等新しい取り組みに
研究に手を出したのではとの憶測を胸に抱いて。
ベリアンは定かではないが、Esに籍を置く面々は全員、
吸血種の因子を持つという。
人体実験、大量の薬品投与、密教めいた呪術――…
そこまでを思い出し、背筋を伝うこの感覚の名に気づく。
その名は 愉楽 だ]
[リエヴルの気遣いには気づけていなかったけれど、
紅茶を旨そうに口にする様子に癒される現在。
大量のスコーンに気づけば、それも周囲へ取り分け
自らも楽しませて貰ったりするのだろう。
異国の茶も、存在に気づけば興味を*惹かれて*]
[――王子を殺し、脱走する。
胸に灯った仄暗い憎悪の炎を自覚する。
自分だけなら、まだ耐えられた。
だが、自分のせいで弟までが――…
幼い頃に父を亡くし、母と三人、身を寄せ合って暮らしてきた。
Esに入隊してからの地獄のような日々も、
家族への送金のためだと思うからこそ耐えられた。
その、自分を兄ちゃん、と慕うたった一人の弟が――
王子により傷付けられ――、慰み者にされた。
心の何処かが、 壊れたような気が、 した ]
[ただ逃げただけでは、イドによってすぐに捕捉され、
連れ戻される。
そんな例を何度も見てきた。
身も心も、真に自由の身になるためには、
王子を殺すしか無い。
たとえ自分が反逆罪でお尋ね者になったとしても、
ディークの事は逃がせるだろう。
拉致されて来たという事は裏を返せば、
自分との書類上の繋がりは無いはず――…
いやに冷えた頭で、そんな事を考える。
弟の声が、窓を打つ風の音が、
いやに、遠くに聞こえた――……**]
――少し前・湖の畔――
[枯葉を踏み近づく足音に気付いてはいたが誰であろうと振り返る気は然程無く、無関心の侭に投げ込み仕掛けの罠を一つ一つ空けては、中身を選別し、片付ける作業をマイペースに続けていた。
しかし、「無関心」の例外である一人だと気付いたのは、声を掛けられる少し前。振り返って、>>208呼ばれる名に、ふわり、綻ぶ華の様に柔らかく微笑み返せば、別段急がない自分の作業は後回しに、ゆっくりと歩み寄り…]
何か騒がしかったから――…。
先生は、行かなくて良いの?
[茶会の支度に賑わう光景を興味無さそうにぼんやり思い返しつつ、赤く染まった彼の手を取り、…厭われなければ、ぺろり、無造作に舐めたりしたやもしれない。味を確認する事が叶っても叶わずとも、咳止めのやつ?なんて確認するだけですぐに解放しただろうけれど]
[特に何か指示される訳でもなく自然な所作で彼の手から薬草を受け取って、後々処理しやすい様に汚れと不要な葉を落とす。
座学で学ぶ読み書き計算は如何にも得意になれなかったけれど、先生と慕い軽鴨の雛の様に彼の後ろを付いて回った日々のお蔭で薬草の扱いは随分と覚えた、
…尤も、扱い方と効能に関しては覚えているのに、実用するに当たり必要のない名前だとかはさっぱりだったけれど]
[彼の用事が済み、見送迄のそう長くはない時間、ぽつりぽつり、言葉少なに会話を交わして、静かで穏やかに過ぎ行く時間を共有しただろうと――…]*
――現在・湖の畔――
[罠の中に随分と掛かっていたザリガニを食用と判断して水桶の中に放り込んで、一緒に紛れ込んだ生餌には少し大きすぎる小魚を湖に帰し、片付ける罠は風に晒して乾かすべく並べておく。
――一通り片付いた頃、不意に、鳴り響いた鈴の音に気付いて竿の元へと戻れば、魚が餌に喰い付くタイミングに合わせて一度だけ勢いよく竿を引いた。針に掛かった手応えの後は、暴れる魚の動きを抗うでなく利用して、少しずつ少しずつ水面へと引き寄せて…―
―ぱしゃり、水面から飛び出し、宙を踊った魚を釣り糸を手繰って受け留める。名前なんて覚えちゃいないけれど、食べて美味い種類で、食べ甲斐のあるサイズで有る事を確認すれば、針を外して満足気に水桶の中に泳がせた]
[まだ水温の下がり切らない秋の終わり、訪れる冬に向けて蓄える為だろう、餌への喰いつきが良く、既に水桶には作業の合間に釣り上げた丸々太った数匹の魚。捌けば人数分に足りるだろうか?
1、2匹程度ならば火を起こして一人こっそり腹に収めてしまう所だけれど…
…――厨房に持ち込もうか…――持ち込んで迷惑ではないか、少々、悩む]
[分厚い雲でもうすっかり暗い見上げる空模様と相談して、火を起こすには不向きと判断すれば、食べてしまわずにあと1匹釣れたら、帰ろう。そう決めて、再び餌を仕掛けた針を水面に向けて放りこんだ]
そうねぇ、料理はやめておこうか。
寝室に蛙は斬新でいいね。
どうせなら蛙の卵を頭か首に巻いておくとか
[こそひそとオズワルドと共に内緒話>>363。
えげつない行為に抵抗が無いのは貧民街出という事もあるが
発想があれなのは天性のものなので育ちがどう、ではない]
うんうん、やめておくー。
[言いつつ何かを企んでいるのが明らかな
密談を繰り広げているのは、彼にもばればれだろう>>369]
ムキになってるよ、鏡でも見てきたら?
甘いものが好きなのは子供じゃなくて趣向だよ
…あらあらお顔が真っ赤ですねぇ、
[耳まで紅潮しているのを指摘し、笑みを更に濃くする。]
舞踊家 ソマリ が村を出ました。
11人目、舞踊家 ソマリ が参加しました。
舞踊家 ソマリは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
く、く… くっく、
その臭いが王室流のなんたるかっていうね…
ひひひ、あっはは、だめだしんじゃう
[>>377>>378やはり飲む前に気づいたらしい。
満面の笑みを浮かべ、辛そうなフェリクスの様子を堪能する。
それにしても、十数年前に共に踊ったどこか陰のある次男坊が
啄いてみればここまで面白いというのはいい発見だった。
あの頃と比較すると尚おかしいのか涙すら出る。]
ねぇ、アレの味とどっちが
[途中まで言いかけた所で、意識は別の方へと逸れた
しかし室内から叫び声が聞こえたのだ>>362>>366]
え? なになにどういう事なの?
[>>376>>386オズワルドが謎の青年をつれて去る流れに、
一体何が起こったのかと、きょとんと目を丸めて]
あ、どうも。
[しかし、それと少し遅れたタイミングで
ジェフロイ、ギィ、リエヴルが姿を見せれば、
彼らの方へと視線を戻し、軽く一礼する。]
ええ?血縁者… オズとあの子が?
[ギィの口から溢れた見解を拾い>>390、目を白黒とさせる。
此処がただの場所であれば、弟くん可愛いね何歳?とでも添えて
にやにや笑いながら厨房にくっついて行ったに違いないが―― ]
それはついてないねぇ、
今は二人にしておいてあげた方が良さそうかな
[此処に連れて来られたという事は、
既に王子の味見という洗礼を受けた後なのだろう。
気の毒そうに一度眉を下げてはおく。]
[席をひとつテーブルから離れさせ、車椅子を置けるように。
それでも椅子に座るこちらよりもリエヴルの目線は少し低くはなるか]
リエヴル、普通の紅茶でいいかな?
もうちょっと脚の低いテーブルがあればよかったんだけど
[普通の、という事は普通で無い紅茶が存在するという事は
なんとなく察しも届きそうな気はするけれども。
一方、ギィがスコーンを分けてくれたので此方は任せる事にし>>398]
あぁ、そうだギィにジェフロイ。
楊貴妃にも親しまれてた、とっておきの高級紅茶があるけど
[尾鰭がついて話は更に誇張されてしまっていた。
クレステッドから何らかのツッコミが入ったやもしれないが。
人望のあるリエヴルに勧めなかったのは、
飲ませた所で、後にやってくる周囲からの批難が厭だったという理由。]
[席をひとつテーブルから離れさせ、車椅子を置けるように。
それでも椅子に座るこちらよりもリエヴルの目線は少し低くはなるか]
リエ、普通の紅茶でいいかな?
もうちょっと脚の低いテーブルがあればよかったんだけど
[普通の、という事は普通で無い紅茶が存在するという事は
なんとなく察しも届きそうな気はするけれども。
一方、ギィがスコーンを分けてくれたので此方は任せる事にし>>398]
あぁ、そうだギィにジェフ。
楊貴妃にも親しまれてた、とっておきの高級紅茶があるけど
勿論飲んでみるよね?
[尾鰭がついて話は更に誇張されてしまっていた。
クレステッドから何らかのツッコミが入ったやもしれないが。
人望のあるリエヴルに勧めなかったのは、
飲ませた所で、後にやってくる周囲からの批難が厭だったという理由。]
それにしても血縁って兄弟?従兄弟?
言われてみれば髪の色が似てた気するけど、兄弟かな?
[フェリクスなら知っているだろうかと彼に視線を向ける。
どうせ遅かれ早かればれる事なのだから、明かせと肘で軽く小突いて]
…………。
[血を分けた親族、というものは存在するかすら知らない身。
オズワルドの立場になれば、新入りくんの立場になれば。
それがどれほどの憤りになるかという事は、予想だにつかないが。
――最悪の事態は、警戒しておいた方がいいかもなぁ
男の顔に浮かんだ表情は
かつてクレステッドに打ち明けられた後のように ――
普段の豊かな表情が陰へ潜め、冷ややかさすらある*無機質なもの*]
――湖の畔・回想――
[昔、子供には――チャールズには、兄がいた。血の繋がりは無いけれど、娼婦だった母が幼い子供を捨て男と何処かへ行ってしまった後、色々気に掛けてくれた。優しい兄だったとおもう。
白い肌に整った顔立ち、淡い金の髪、…こんな場所に居ても尚、うつくしいひとだと、純粋にそう思っていた。
大きくなったら、彼を護る者になろうと、終ぞ口に出す事は無かったけれど、痩せっぽっちの小さな子供はそんな風に思っていた。
兄との別れは突然だった。見知らぬ大人たちが兄を連れて行くのを、子供は茫然と見送った。目の前で兄の身に何が起きているのかと、こんな時如何したら良いのかが判らなかったから。
兄の居ない日を一日、二日――…何日か過ごしてやっと、兄は戻ってこないのだと理解し、ならば迎えに行こうと思い付いた。
手掛かりなんてある筈はない、けれど、子供の狭く小さな世界には兄しか居なかったから、諦めるという選択肢は無かった]
[兎に角死にもの狂いの日々が続いて、やっとの事で兄を見つけ出した時には、あれからもう何年も経って居た。
忍び込んだ豪華な屋敷の中で、花開いた薔薇のように何処かに鋭い棘を隠した侭に、凛と、美しく笑う彼を見て、
あぁ、自分はまた捨てられたんだ、と、…途端にそう理解した。
最初は母を捨てた父に、次は男と去った母に、そうして今度は、兄に――…
あの街に居た頃とは比べ物にならないくらい、美しく、そして健やかなその姿を見れば見る程、
みすぼらしい自分の隣ではなく、其処に居る姿こそが正しい姿のように思えた。
兄の口から直接、そうだと、確かめる勇気や、気力は、探し続けた日々に疲弊しきった心にはもう残って居なかった。
物分りの良い振りをして理解した心算になって…
…――その後のことは余り、良く覚えて居ない]
[暫くは、遠くから見守る日々を続けた気がする。
明日こそは諦めて此処を去ろう。明日こそは、明日――…
そんな風に積み重なる日々が幾つも続いた
ある日……
兄が再び姿を消した]
ー回想・湖畔ー
[こちらに気付き、歩み寄ってくるカレルに>>404、自分もまた微笑みかけた。
入隊した当初、読み書きマナー等を教えた日々が懐かしい。]
ああ、ソマリが茶会を開くと。
後で向か……
[後で向かうつもり、そう言いかけたところで果汁にまみれた赤い手を取られた。
口許に運ばれるが、遮る理由もなく。
出された答えに]
そう、咳止めの……本当に名前は覚えないな。
[苦笑しながらも、正解は正解なので、褒めるように髪をくしゃりとかき混ぜた。
自然に差し出された手に>>405薬草籠を預け、言葉少なに会話を交わして、*別れた*。*]
ー回想終了・湖畔ー
[子供の元から兄を奪っておいて、兄を其処に引き留めて置く事も出来ない彼らに覚えた、酷い憤りが爆発したのは、
多分、ただの、やつあたりだったとおもう。
一番目は背の高い門番の男、二番目はいかつい護衛の男、三番目は年若いメイドの娘、
悲鳴と怒声をBGMに、何度も覗き見た兄の様に、そのひ、生まれて初めて、踊った。
喝采の拍手代わりの銃弾の音は次第に鳴り止み、代わりに降り注ぐ赤い雫の雨音と甘たるい匂いが当たりに充満する。
兄の隣に自慢げに並んだあの男は何番目だっただろう?
折角のメインディッシュだったのに、
…―――――余り、覚えて居ない]
[おいてけぼりの小さな子供は、ひとりぼっち迷子の侭に、静まり返った屋敷の奥で、一番さいごに
[…――そう、確かに殺したはずだった。
甘たるい匂いに満ちた、静まり返ったその広い広い棺の底から、逃げ出した記憶は、ない。
けれど次に気が付いた時には監獄ではない、小さな檻の中に居た]
[屋敷に忍び込んだ物取りが、息の有る自分を拾って奴隷商に売り払ったとか、そんな話を聞いた気がする。
気紛れに見せて貰った、貴族の屋敷の惨殺事件の手配書には確か、自分とはまるで似ても似つかぬ人相書きが添えられていた――…]
[指名手配中の犯人は、未だ、逃走を続けている。
新聞で見掛けた記事の締め括りの一文に、逃げた心算も隠れた覚えもないのにまるで可笑しな話だと、他人事の様に思ったのは、此処に来て最初の頃、読み書きを教わり始めた頃の話]
[この城で初めて「ソマーリュ」と対面した時、かつて子供だった少年は顔色も変えず「はじめまして」の挨拶と共に「カレル」と名乗った。
無邪気に笑い「兄」を慕った幼い日の「チャールズ」の面影を僅かに残しながら、酷く荒んだ目をした少年に、彼は最初に何と声を掛けたんだったろうか?]
……――あ。
[丁度掛かった魚に気を取られ、懐かしくも優しくもない幼き日の思い出は、散り散りになって消えて行った*]
――回想終了――
― 少し前・昼間・森の中 ―
[ジェフロイに声をかけると、笑って挨拶を返された。
彼はいつも、笑っているように思う。
天気が良いと…には、そうですねー、とのんきに笑って返す。
しかし、続く王子の話を聞くと、俯いた]
王子のお気に入り、ですか
それは本当にジェフロイさんや…Esの皆さんだと思います
ちゃんと、わかってます
[追われていたところを拾われて、しばらくずっとベッドで過ごしていた。
ぼうっとしながら、王子に、お前は適合しなかった。残念だよ。と、本当にものを見るような目で見下ろされたことを覚えている。
でも、それでも王子はここから追い出さないでいてくれた。
自分に言葉と本を教えてくれた…
純粋な愛情は…の言葉に、思わず顔を上げて、微笑んだ]
励ましてくれましたか?
ありがとうございます
でも、そうだったらいいと思います
本当に、俺…
[うっかり「俺」が出てごまかすようにまた笑った。
ジェフロイも、ずっと微笑んだままだった]
― 少し前・お茶会準備作業中 ―
[ドールと一緒に駆け出そうとした背中にオズワルドから声をかけられ、ジャムを入れた紙袋を渡される>>226
王子への貢物だという]
いや、オズワルドさんの方が、王子に早く会えるのではないでしょうか…
[戸惑いながらも紙袋を受け取った。
この城に来てから半年ほど、王子に読み書きを習いながら雑用をし、その後ここに放り込まれてからさらに半年以上がたとうとしている。
懲罰部隊になってからは、王子の姿はほぼEsをたずねてくるところしか見ない。
自分が王子に会うのは、短い月例報告に彼を訪れる時だけだ。
自分のために王子が時間をとるのはその時だけだ。
尊敬する王子のために…と聞けばますます]
私が王子に渡していいんですか?
[と困惑した。しかし、忙しそうな彼につき返すこともできず、そのまま紙袋を持って外に出て行った]
― 少し前・中庭 ―
[ドールは一直線にどこかに向かっていく。
そのあとを着いていくと、小さめなカトラリーの保管庫があり、その隅にテーブルクロスが置いてあった]
お、えらいぞ
[ドールを撫でるとクロスを持って中庭に戻り、テーブルに広げた]
あれ…
[さっきよりすこし風が吹いている。空を見上げると、少しずつ雲が出てきていた]
雨が、降るのかな
[と、気づくとオズワルドが様々なものを厨房から運び出そうとしている。急いでドールと一緒に戻って、彼を手伝った。
そろそろ何人かが中庭に集まってきている。
自然と、お茶会が始まった]
― 中庭 ―
[しばらく、厨房と中庭をドールと一緒に行き来していたが、すぐに手持ち無沙汰になる。
最初の準備さえ済んでしまえば、オズワルドをはじめとしてみな自給自足で楽しくやっているのだ。
お茶を飲んで笑いあっているところなど、Es以前に、ただの市井の友達同士のようだ]
友達か…
[目立たぬよう厨房側の壁によりながら考える。
自分にも、もしかしたら、ずっと小さい頃にはいたかもしれない。
しばらくぼうっとしながら様子を見ていたが、特に問題もなく、また、自分もこの場に不要だと感じた。
オズワルドに小声で囁く]
私は一旦下がります。
御用があったら、ドールかイドでお呼びください。
[テーブルクロスを取りに行くときにオズワルドに預かった紙袋を一旦置いておいた、使用人控え室へ向かった]
― 使用人控え室 ―
はー
[控え室に入ると、一目散に一番座り心地がいいと目される椅子に座り、靴を脱いだ。しばらく足をぶらぶらさせると、オズワルドに預かった紙袋に手を伸ばし、机に伏せるようにして眺めた]
あー ジャムかー
いいなぁ、王子、喜ぶよなぁ
[純粋な愛情は…とジェフロイの言葉を思い出したが、何言ってんだと頭を振り、同じく机の上にあった新聞を手に取った。
原則城外に出ないEsたちは、新聞など読むのだろうか。
もっとも、自分も同じだ]
今日はどんだけ読めるかな
[ネクタイをさらに下ろして首元を緩めながら、控え室においてあった愛用の緑色の携帯辞書を取り、突合せながら読み始める]
国、博覧会
万国博覧会、か
あの街でやるんだな…
[あからさまに読めないところは飛ばしながらも、見出しを拾いながら大体の内容を理解していく。今日のは結構理解できた。
街も、もうずいぶん涼しくなったらしい。
最後に、いつもの段を見て顔をしかめた]
まだ載ってる
『○家大量射殺事件犯人、警官殺し 混血の青年、黒髪、20代
その他余罪あり 該当と思われる者を発見した場合はすぐ〜』
俺は、殺してない…
俺があの人を殺すわけ無いのに
[王子にここから追い出されたら、俺のような混血は、隠れる場もなくすぐにつかまるだろうし、無罪を訴えたところではなから聞きいれられないだろう。
はっきり言えるのに。この2件は自分の犯罪じゃない。1件については心当たりもない、と
大体この事件が起こった5年ほど前、俺はまだ、あの家にいた。いや、ちょうどあの生活から抜け出した頃か…]
銃か…
[ギィの顔がぼんやり浮かんだ。
が、彼は事件の起こった頃には既にここにいたはずだ。
なんだか眠い。机に伏せるようにしたまま、意識が薄れて行った]
― 中庭 ―
[オズワルドと新人ディークについてソマーリュの言葉に静かに頷いた。
少なくともこれまで、兄弟揃って夜伽に呼ばれるような
事態に陥らなかっただけマシなのでは、とも過ぎるものの
敢えて口には出さず。
ソマーリュが手際良くリエヴルの席を支度すれば
己は、傍らに置いてあるであろう膝掛けを一枚手に、
無言でリエヴルの膝へ、ふわりとそれを掛けようとし]
楊貴妃… 異国の茶か。
是非、頂こう。
[ドールがティーポッドからカップへ紅茶を注ぐ。
赤味の強い色の茶に興味を惹かれ…
この時点で既に薬のような、燻したような香がしていたが
顔色を変化する事無く。
やがて手前に置かれたカップを持ち上げ熱い液体を口腔へ]
[癖のある味わいだった。これが紅茶と分類されるのか、
との純粋な驚きはあり、微かに目を瞬かせ]
――旨い。
もう少し、甘味を足したらもっと深い味わいになりそうだ。
これが、異国の茶か…
[独特の風味が気に入ったようだった。
リエヴルへも「飲むか?」と聞いてみる辺り、
本気でそう思っていると受け取れるか]
――異国…、
[黒髪人種の少ないこの国で、自分は異端な方なのだろう。
昔から何処の生まれだと聞かれる機会は多かったが
混血なだけの、生粋の自国生まれの男。
特に興味も無い為に、他国文化の知識も疎かったが。
珍しい異国の文字を、何処かで目にした気がする。
それもかなり最近だ。
あれは何処でだっただろうかと、
異国の茶へジャムを入れながら思案する。
「髪の色が」とのソマーリュの言葉を受けてふと我に戻り
フェリクスの見解を待つ刹那。
ソマーリュの表情から一切の微笑が消し去られる。
何を考えているのか、その全貌を推し量る事は叶わぬものの、
普段の人懐こい彼とは別人のようなその表情は
とても心地のよいものに感じられ、微か口許へ笑みを梳いた。]
― 回想・ディークが来る少し前 ―
[>>382クレステッドが首を捻るのには気付く余裕がなかった。
矛先は紅茶を勧めてきたソマーリュやオズワルドへ。]
お・ま・え・ら・なー!
[―まさか自分がハメられるとは。
涙を拭うと、>>383オズの腕を引いてバランスを崩させようとしたり、>>409ソマリの頬を突こうとしたりしただろう。
クレステッドは止めなかっただけなので恨みがましい視線を送るのみ。
ソマーリュ>>409には伯爵家時代の事を実際に目にされているので何だか座りが悪い。
元々、男は感情はストレートに出す性質だった。
それが押し込められたのは、伯爵家での生活で。
Esに入ってからはその抑圧から解放されたと言えるだろう。]
[>>387ジェフロイと共に年長の先輩達が姿を現せば、笑顔で彼らを出迎える。]
いらっしゃいませ、先輩方。
お先に頂いてます。
[既に紅茶を飲む様子を見られていれば醜態を見せた羞恥で罰が悪そうにするが、見られていなければ意地で普通の紅茶を飲んでいるように見せただろう。
ジェフロイやソマーリュらに問われれ、先に>>390ギイによる見解が紡がれれば黙って首肯する。]
[不意に落ちた、不穏な気配に胸がざわりと騒ぐ。
5年前の騒動の結末は一応耳に入れていた。
まさかな、と咄嗟に想像した事を首を振って頭の隅に追いやり。]
―…あぁ、そうなんですよ。
俺も試飲をしているところでして。
先輩達も宜しければ是非。
[そして>>411ソマーリュの言葉に乗っかり、ギィとジェフロイに笑顔で紅茶を勧めてみる。
こうなったら後で怒られたとしても犠牲者を増やしてやろうと。
けれど男もリエヴルに勧める事はしない。
優しい彼にはEsに慣れない時分に救われた恩があるからだ。
もし彼が飲もうとしたなら、やんわりと思い止まらせようとするだろう。]
[わくわくとギィが紅茶の入ったカップを口に運ぶ様子―ジェフロイも飲むようならば、其方にも好奇の視線を向け―を眺めていたが。]
……。
流石、先輩…。
[紅茶の香りや味に顔色一つ変えず、旨いとまで言うギィには心からの賛辞の言葉を送って。]
―あぁ…、実の兄弟と聞いています。
母親と二人暮らしだった筈ですが…。
[>>412ソマーリュに肘で小突かれて紡いだ答えは、年長者の先輩のいる手前、敬語になる。
仲のいい兄弟だという事は、明言されていなかったとしてもオズワルドの口ぶりから知れていた。
拭いきれぬ不安に厨房の方へと気遣わしげな視線を向けた為、ソマーリュの変化には気付かない。**]
/*
ジェフロイが断るようなら「口移しで飲ませてやろうか?」とか言わせようかとか思って()
や、PLヘタレなんですけどね。妄想だけならばロハ!
喉足りるかなー。
50×11くらいなら何とかなるか。
夕方にお返事書くようなら入り直そう。
[嬉々としたフェリクスの瞳から
輝きが失われる瞬間を見た、気がした]
……流石?
[何故賞賛されているのか、その理由が解らずに首を捻り。
幸か不幸か、味覚が一般的ではない事実に気づけていない。]
そうか。
――妙な考えを起こさねば良いが、な。
[ディークとオズワルド、どちらが反逆や脱走を試みたとしても
己は彼等を生かすつもりは無かった。
無論それは、王子の為だとか、Esの体裁を保つ為ではない。
一見理性的な内容の言葉であれど、
愉しげな気配も隠しきれていないかもしれないが]
[ソマリの薦め>>411を耳にすると]
最高級紅茶が口に合うかはともかく、これが茶会のメインかな?
頂きます。
[素直に新しいカップを受け取り、口元へ運ぶ。鼻に届く紅茶とは思えない香りに一旦手を下げる。>>434フェリクスの好奇心に溢れる視線と、>>433同じ茶をリエヴルに薦めない周囲の様子に察しがついた]
なるほど。
[分かった上で口に運ぶ。
口腔内に含むと、より一層鮮明に、薬臭い強い刺激が味覚と臭覚を占領する。
ごふっ… っと思わず噴き出していた。
黙って紅茶のカップをテーブルに置き、ドールに水を運ばせて喉に流し込む]
うん…。
想像以上だった。
[>>428へらへらと笑みを浮かべながら、フェリクス>>433と共に、どんなリアクションがあるかと期待を寄せる。
しかし、瞳を瞬かせた程度の変化しかなく、更には味へ高い評価を示す様子>>429を目の当たりにしてしまえば、あいた口が塞がらないとはまさにこのこと。]
え?えぇっ〜〜…
ちょっとその反応納得いかないかも…
[少なからずのショックを受けながら口先を尖らせるも、リエヴルへ奨めるギィに慌てて口を挟み]
ま、まって! それはやめた方がいいよ!
[フェリクスからも似たような反応はあっただろうか]
ギィって東洋出身とかじゃないんだよね?
[考え事をしている様子の彼の方を見て首を傾げさせる>>430。
ギィもまた、味覚音痴では無いと思うのだけれども。]
[そうして暫し、ひとつのテーブルを囲んで
茶や会話に花を咲かせていたけれど。
壁の花に徹していたらしきベリアルが動きを見せたことで
初めて、彼の存在に気づいた男。
彼もまた、何処か異国めいた風貌を持つ男だった。
飲むと喉奥で不思議とラッパの響きを感じる気がする
美味しい(当社比)茶を半分ほど飲み干し]
失礼、少し外す。
[談笑が途切れた頃を見計らい
彼等へ片手を挙げて中座を詫び、席を立つ*]
………、
[それぞれが見解を述べている間、カップで口許を隠したまま無言になる。
琥珀と似た色を宿す瞳には光がなく、まるで石にでもなっているかのよう。
肌がなまじ他人より白い事もあり、なんの感情も相に顕れない顔は、人形か何かのようにも見えるか。
しかし観察するようなギィの視線がこちらへ向いている事に気付き、びくりと肩を揺らした後。]
――あは、ぼうっとしちゃってた。
オズの焼いてくれたスコーン、美味しいよね。
[取り繕うようにいつもと変わらない笑みを浮かべ、スコーンをもう一つ*手に取る*]
[ドールに指示を出し、薬湯用のゴブレットを取って来させると、飲み残しのラプサンスーチョンをティーカップから移し替えて、湯で薄めた]
これなら飲める。
[そうして涼しい顔をして飲み干す]
しかし、「紅茶」として流通させるのは心臓だな。
楊貴妃は…薬湯でも常飲していたんじゃないのか。
ありがとう、ソマーリュ
[>>411開けてくれた場所に車椅子を寄せる。普通の、ということばには首をかしげたがこくりと頷いた]
..っ.........すまない。
[>>428かけられる暖かいそれに微かに眉が寄る。これだけ皆にしてもらっているのに自分は彼らに返せるものが何もない。
ギィにその高級紅茶を飲むか?と言われれば受け取ろうとしたが周りの反応はどうだったか。]
[皆が良くない気配を感じ、各々何かを思案していることを感じる。
だが、自分にとってはどうでもいいことだ。何故なら私は飛ぶことを止めてしまったのだから。
隣の黒髪の男のその瞳を見つめる。たまにその瞳が獲物を見つけた肉食動物のように輝くのを知っている。
だから、もし何かがあるならばいつかその瞳が自分に向かないものかと。]
紅茶、いただいてみるよ
[誤魔化すように高級紅茶を止められながら口に含んで停止
ピシリと音がなるほど華麗に停止してそれからゆっくりと口を離す]
なかなか、その、個性的な味だね
[唇を尖らせ批判めいた訴えを紡ぐソマリへと瞳を瞬かせ]
君は飲んでみたのか?
確かに癖は強いが… 中々の味だと思うのだが。
[心底不思議そうに紡ぐものの
如何やら自分の味覚が少数派である事、
ジェフロイが件の茶を噴き出した瞬間に悟ったのだった。
それでも果敢に湯で薄めて飲んでいるジェフロイに小さく笑い]
何に効くのか知らないが… 健康に良さそうだ。
…が、無理して飲む必要は無いのだぞ。
[故にリエヴルへも「だそうだ、止しておけ」と制止し、……
しようと喉まで出掛かったが
リエヴルの味覚を知ってみたいという好奇が勝り。
珍しく凍りついたリエヴルの表情が
少なげな言葉の全てを補則してくれる。]
……、……うむ。
お前も、無理して飲まなくていいんだぞ。
[リエヴルの手からカップとソーサーを受け取り
新しく淹れさせた紅茶を差し出し。
リエヴルの憂いの眼差しに気づいたのは
それからややあっての事だった。
愚かな男は、見透かされている事実にもその小さな願いにも
未だ、気づけていなかったけれど]
どうした、リエヴル。
口直しでも居るか…?
[ジャムとクリームを添えたスコーンの皿を彼の傍へ]
[異国。
ぽつりと零した呟きを拾い上げるソマリへ頷いて]
東洋… 私はこの国の生まれだ。
だが、曽祖父を辿れば、東洋人なのかもしれないな。
[中流階級出身な上、父母が早くに他界していた為
曽祖父が異国民であるという以外、
詳しい自己のルーツを知らぬ男。
もしもそうであったとすれば、味覚が隔世遺伝したのだろうか。
どうでも良い事をぼんやり思案して]
[そうして暫し、ひとつのテーブルを囲んで
茶や会話に花を咲かせていたけれど。
壁の花に徹していたらしきベリアルが動きを見せたことで
初めて、彼の存在に気づいた男。
彼もまた、何処か異国めいた風貌を持つ男だった。
飲むと喉奥で不思議とラッパの響きを感じる気がする
美味しい(当社比)茶を半分ほど飲み干し]
失礼、少し外す。
[談笑が途切れた頃を見計らい
彼等へ片手を挙げて中座を詫びる。
己からの検分めいた眼差しへ微細すぎる反応を示してくれた
ソマリの肩をそっと撫で、何処か含みを帯びた眼差しを横切らせてから
その場を離れた*]
[ギィにカップを渡せば新しいカップに入った普通の紅茶を口に含む]
ジェフ、大丈夫か?
[同じような反応をしたジェフロイが飲み続けていることに心配げに。それほどの強烈な味であった。]
ん?いやなんでもないよ。ありがとう
[>>445差し出されたスコーンを半分に割ってクロテッドクリームをのせる。あまり普段物を食べない男であったがこういった茶菓子などは好物なため、ゆっくりと味わって食べていただろう]
― 使用人控室 ―
[――向かうは使用人控室だった。
ディークに殴り掛かられた、という話も耳にしていたし
リエヴル風に言えば、"気掛かりで追い掛けた"とも言えるが。
まあつまりは――単なる興味に過ぎず。
尤も今現在、ベリアンの脳裏に自分の貌が浮かんでいたとは
知る由もないが、不思議と男の脳裏には一丁の銃が浮かんでいた。
銃把に王家の刻印の入った自動拳銃と幾つかの弾倉。
非公式で下町の市場に行くのだと聞かぬ王子の伴で
他の古参Esや近衛兵と共に流民になりすまして顔を隠し、
出向いた数年ぶりの街の空の下で。
死んだ目をした子供に渡したのは気紛れだったのか、或いは。
否、それ自体が男の妄想だったかもしれないけれど。]
[少々来るのが遅れてしまった所為か
件の人物は既に夢現であったようだ。
隔離されたそのスペースで、机に伏して眠るベリアンの姿。
伏した彼の手許に置かれた新聞へ片手を伸ばし
ベリアンの傍へ佇み、其処に記された情報へ目を通す。
逃げ道などない、そう知った時から
外界の情報を遮断していた男にとって記事の内容よりも、
それをベリアンが読もうとしていた事実に興味を惹かれ。
新聞と眠るベリアンを交互に見遣り、首を*捻った*]
/*
なんだかんだ言って自分もまだ逢っていないカレルに
縁故(しかも微妙)振ってしまった…
フラグ落ちてると繋ぎに行きたくなっちゃうものなんだよなー…
負担に思われていないといいが。
あ、振られるのは全然歓迎ですお
フリーな縁を自分から挙手するのが苦手なだけで
車椅子の男 リエヴル が村を出ました。
11人目、車椅子の男 リエヴル が参加しました。
車椅子の男 リエヴルは、智狼 を希望しました(他の人には見えません)。
[ディークとオズワルドが厨房に籠る前後、残りのEsもぞくぞくとやってきた。
全員二人の事を気にしつつも、今は成り行きを見守ることに決めたようだ。
何処か緊張をはらんだまま、表面だけは和やかに茶会が進む。
ソマーリュやフェリクスが例のお茶を薦めているのを、]
そんな来歴はなかっただろう。
[と呆れながら訂正しつつも、企みを止めはしなかった。ただ、その様を眺める。
と、ソマーリュが兄弟の事を口にした時>>412、ひやりとした何かが背筋を滑り落ちた。
あの時と……
過去が鮮やかに蘇る。もし、二人が反逆を企てれば、彼はあの時のように阻止するだろう。
そして、彼も。
飢えた肉食獣のような眼差しを浮かべる先輩>>426を視界の中に認める。
自分は、どうしたいだろう。
表情を変えぬまま、静かに彼らの会話を見守った。**]
― 中庭 ―
[レトが中庭に姿を現したのは、お茶会もたけなわといった頃だろう。
多くを苦しめた紅茶がなければ幸い、あっても薦められれば否やは言わなかっただろうが、さて]
お菓子、まだある?
[笑顔と共に見渡せば、その菓子を作っただろう人――オズワルドの不在に気づけば、再会した兄弟について誰かの声を拾った]
[>>436ギィに表情の変化の事を指摘されたとしても、いつもの笑顔で「何でもないです」と答える自信はあった。
首を捻る相手には苦笑いを浮かべ。]
や、その。何というか。
[言葉を濁すが、どうやらソマーリュの言葉>>439で自分で正解に至ってくれた>>444らしい。
妙な考え、という言葉にはぴくりと肩を揺らし。]
―5年前の事はあいつも知っている筈ですよ。
[そんな愚は犯すまい…犯してほしくないと思いを多分に乗せてそう一言だけ口にした。
もしそのような事態になるならば、自分は事前に彼らを止めなければならない。
―それは王子を守るという目的よりは、オズワルドを損ないたくないという気持ちの方が大きかった。]
[>>438ジェフロイは素直にカップを取った。
もし断るようであれば「口移しにでもしてやろうか?」と戯言でも吐いていただろう。
薬めいた味のする口づけなど、自分にとっても彼にとっても災難でしかない。
一度口元に運ばれたが、紅茶の香りに気が逸れたのか一旦カップを下げる。
どうやら察したらしい。
自分のような反応を示さなかった事に内心舌打ちをしつつ。
けれど全て分かった上で口に運ぶ姿はいっそ潔いと思い。]
……。
[カップに添えられた彼の指を無意識に目で追う。]
[その指が心地いい事を男は身をもって知っていた。
―身体の関係を持ちかけたのはどちらだったか。
情を交わす事のない、互いに割り切ったそれは気楽で良かった。
何度か逢瀬を重ねたが、今はめっきり音沙汰なく。]
っく…ははは!
[と、思わず紅茶を噴き出すジェフロイを見て噴き出し、声を立てて遠慮なく笑う。
そしてドールに水を所望する彼の姿をにやにやと眺めていた。
かつての関係を匂わせる様子はない。]
そこまでして飲むかー?
[>>441湯で薄めたそれを飲む様子を見ながら、笑いをかみ殺す。
果たしてそれは正しい用途なのか。
自分は原液?でようやく飲み干し。]
薬湯…それなら分かるな。
[この味を何と名づけていいものやらと考えていたので、その評価には納得した。]
あ、いや。
アールグレイの方が先輩の口に合うんじゃないかなって。
[ソマーリュがリエヴルが紅茶を飲もうとするのを止めようとすれば自分も止めようと。
けれど彼は紅茶を口にしてしまった。>>443]
あー…。
だから止めたのに。
ちゃんと口直しして下さいよ?
[口に含んだリエヴルは氷のように固まった後にゆっくりと動作が再開した。
ギィとジェフロイには嬉々として勧めたくせに唇を尖らせる。
ギィが差し出したスコーンを口にするのを見ればそっと安堵の息をついて。]
へぇ…。
[>>446ギィの長く黒々とした髪は自分も綺麗だと思っていたのでしげしげと眺める。
異国の血が血筋の何処かで混じっていれば、そういう事もあるのかもしれない。
やがて彼が席を立つようであれば、目礼で見送る事にする。]
[>>453レトが中庭に姿を現せば手招きして。]
あぁ、残ってるぞ。
適当な場所に座れよ。
とっておきの紅茶があるらしいぞ。
お前も飲むといい。
[邪気のない笑顔で彼に件の紅茶を勧める。
彼の反応を楽しみつつ、薄い笑みと共に紡がれた言葉を聞けば、中空に視線を向けた。**]
ー回想・十数年前ー
[薬師の先生や、自らより経験豊富な医師たちにまだ熱心に医者というものについて学んでいた頃。ふと薬師の先生について歩く少年が気になって]
先生、あの子は?
ーああ、私の息子のクレステッドといってね。私の手伝いもしてくれるし、将来は君のお世話になるかもしれない
[先生のその笑みがいかにその息子を愛しているかを物語っていた]
いいですね、私も子供が欲しくなります。
[そんなことをいって笑っていたあのときの私の左手の薬指にはシンプルな銀の指輪がしっかりと填まっていて]
ー中庭ー
[思い出す度に先生に似てきたなと彼のその横顔を見る。このEsに彼が来た日からきっとあの少年なのだろうと思ったが一度もそのことを彼に話したことはない。]
.....
[もう指輪の填まっていない左手を擦る。先生は悲しんでおられるのだろうなと思いながら、それでも彼が未だ薬師として研究を重ねているのがとても嬉しかった。]
ふふ、止めてくれてありがとう。
[>>459フェリクスにまだ口のなかに苦味が残るのか、苦笑を返しながら。
それにしてもギィにですら薦めるのに自分は止めるとはどこまで過保護なのだとため息をついて。足以外はどこだって悪くないのだからあまり心配はしてほしくないのだけれど、と少し気落ちして。
まさか、自分が二本の足で立っていたとしても止められるとは考えずどうすれば気を使わせずにすむのかうんうんと考えていた。**]
― 使用人控え室 ―
[疲れていたのだろうか。
机に伏して一瞬で深い眠りに入る。
少し昔の夢を見ていた。一瞬だけの幸せな日々だった。
俺が壊した。遠くに逃げて、最後に城に逃げ込んだ。
そして城を追い出された瞬間警察に捕まった。
街へ向かう馬車の中で呟く]
違う、俺は刑事さんを殺してない…
俺が殺したのは…
[近くでがさりと音がして、目を開けた。
眼鏡を取っていたのと寝起きなのとでぼんやりとしている。
ゆっくり音の方向に顔を向けた]
…ギィさん?
…うわっ なんでここにいるんですか!?
[思わず飛び起きた。靴は脱いでるわ、首元はゆるゆるだわ、完全に気が抜けていた。
俺よだれたらしてないよな…と口元を拭ったところで、彼が新聞を読んでいることに気づいた]
ギィさんは新聞を読まれるんですか?
[眼鏡どこに置いたっけ、と机を横目で見遣りながら聞いた]
[菓子で渇いた喉を潤そうと、さっきは取らなかったカップに手を伸ばす。
一口、含んで]
―――…む、ぐ
[たっぷりの間をあけてからようやく嚥下する]
なぁにが、とっておきだよ
[フェリクスを睨み付ける目にはうっすらと涙が浮かんでいた**]
/*
鳩力まじほしいわ…
そして五日から三日間完鳩という地獄がですね…。
飛行機で打ち貯めしておくとか…?
見物スライド考えてたけど私入れて奇数ならともかく私抜けて奇数だと申し訳ないというか…
[当たり前だった。こんな場所に放り込まれて、王子にどんな目に遭わされているのか。
そんな事、とても手紙には書けない――。]
兄ちゃ……んッ
[>>0:399 兄の手で頸部の傷痕も暴かれる。確かめようと伸ばされた指先が触れれば、ピリリと走る痛みに微かに肩を振るわせた。]
うん…せめて手紙の1つくらい出せればいいんだけど…。
申請すれば出られるのか? だったらそれを上手く利用して――……。
あの変態王子をぶっ殺せれば、一番簡単なんだろけど…兄ちゃん?
[>>0:401 最後、何かを言いかけたまま黙り込む兄の表情に暗い影を感じて、不安げに見つめる。]
あの…さ――、何考えてたかわかんないけど。
俺は兄ちゃんがケガしたり、痛い思いするの嫌だからな?
2人で一緒に逃げよう。
――2人とも生きて、ここから必ず出よう、な?
[0:403 両手で兄の手を取り、包み込もうと手を伸ばす。]
絶対――……、約束だぞ?
[窓を叩く風の音がうるさい。
果たして兄の耳にちゃんと聞こえているだろうか。**]
<br>― 少し前 ―<br>
あっはは、ごめんごめん
だってオズがフェリに味見させてないって言うからー
[怒りを爆発させるフェリクスにけらけら笑う>>431。
頬を突かれそうになれば、顔を逸らそうとするが、指に追われて迎撃される]
なに、みずみずしい俺のほっぺ触りたいの?
[歳なんてそう大差ないのに戯れ言を口にし、まだ収まらない笑いに苦しそうに息を吐き]
ねぇ、ベリアンも今のフェリのリアクションさぁ …
[おかしかったよね、と同意を求めて声をかけるが浮かぬ顔に見える。>>424]
準備任せきりだったし、疲れちゃった?
少し休んでおいでよ、片付けは俺達だけでやれるし。
急に仕事増やしちゃってごめんね、
代わりに今度、君の雑用でも手伝うから。
[褐色の彼は、その後オズワルドの方へ向かったのだったか。*]
― 少し前 ―
あっはは、ごめんごめん
だってオズがフェリに味見させてないって言うからー
[怒りを爆発させるフェリクスにけらけら笑う>>431。
頬を突かれそうになれば、顔を逸らそうとするが、指に追われて迎撃される]
なに、みずみずしい俺のほっぺ触りたいの?
[歳なんてそう大差ないのに戯れ言を口にし、まだ収まらない笑いに苦しそうに息を吐き]
ねぇ、ベリアンも今のフェリのリアクションさぁ …
[おかしかったよね、と同意を求めて声をかけるが浮かぬ顔に見える。>>424]
準備任せきりだったし、疲れちゃった?
少し休んでおいでよ、片付けは俺達だけでやれるし。
急に仕事増やしちゃってごめんね、
代わりに今度、君の雑用でも手伝うから。
[褐色の彼は、その後オズワルドの方へ向かったのだったか。*]
ん…?
いや、君の姿が見えたので、な。
[目覚めたらしきベリアンに目をくれず
彼の直ぐ傍へ佇み、縁を持ち上げ新聞を読み耽る。
博覧会の話程度は城内でも噂されていたかもしれない。
無論、基本的に籠の中の鳥である自分たちには
携われぬ、外の世界の出来事だが。
そうして指先で追う文字の先、ひとつの記事に気づく。]
[『○家大量射殺事件犯人、警官殺し 混血の青年、黒髪、20代
その他余罪あり…』
混血の青年、黒髪、20代。
まさに当て嵌まる人物が、目の前に居る訳だったが。
机の上、やや四方へ転がるように置かれた眼鏡を手に取り]
今、数年振りに読んだよ。
ところで…、この記事は読んだか?
[彼の目許へ眼鏡を掛けさせ、トン、と指先で殺人犯の記事を示し]
>カレルメモ
ふいたわ!www
忙しい癖にそれ言うためにメモ投下するあたりもうwww
俺(達)変態だよねえっていう←道連れ
狩猟師 ギィ が村を出ました。
11人目、狩猟師 ギィ が参加しました。
狩猟師 ギィは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
/*
どうにか1500切らないようにしようと思うね、今日は…
もうしわけないもうしわけない
あと800…800かぁ
ほんまptとの戦いですよねプロは
― 少し前・中庭 ―
[楽しそうに笑う面々を、ぼうっと眺めていると、ソマリから声をかけられた>>471]
えっ、リアクション… そうですね
[自分は何を眺めていたのだろう。
見ていたはずなのに思い出せず、なんとも間の抜けた返事になる。
ぼうっとしているのを見抜かれたのか、休んだほうがいい、とまで言われてしまった]
ありがとうございます
あの、お言葉に甘えさせていただきます
[少し微笑んで、お辞儀をした後オズワルドの方へ向かう。
どうして彼は、こんなに人に気を使えるのだろう。
周りが見えない自分と違って。
完全に立場が逆転している。少しため息をついた]
薄めちゃアウトじゃないの?
[湯を足す様を見てジト目を向ける>>441。
ものの一口で脱落した者の言えた事ではないが、彼らは知らぬ事]
ううん、それより寒くない?
[そう告げてブランケットをと思った所で、
ギィの手は既にそれに伸びていた>>428。
相変わらずなんでも無い事をしても様になるな、と感心。]
飲んだよ飲んだ、ええー絶対そんな事ないと思うんだけど…
俺の味覚がおか、 ―― あぁっ
[>>442ギィに反論をしているほんの少しの間に、
リエヴルは件の茶を飲んでしまった>>443。
表情が凍りつく様子に、口端をひくつかせ――]
オ、ズ、が! これを皆に振舞おうって言ったんだからね
[全て此処にいないオズワルドの責任にしておく]
そう、じゃあやっぱり味覚音痴…
あ、成程ねぇそういう可能性はあるかも、うん。
[>>446東洋人が先祖にいる可能性を提唱されれば、
それで納得しかけたものの、しかしまた首を捻り]
でも、彫りが深いし東洋系って感じしないよね。
その綺麗な黒髪は、確かにそんな感じだけども
[髪だけ遺伝する事ってあるのかしらと首を傾げさせるが、
そういう医学的な事は全く詳しくないのでリエヴルの方をちらり]
ああ、行ってらっしゃい。
[先ほどの事など何も無かったかのように平静を装っていたが、
震えを気取られたか、指が肩へ乗れば複雑そうな視線を向けた*]
[寝惚けた様子を見せていたベリアンが
件の新聞記事を目にした途端、色を変えた。
その眼差しの奥に感じるものは、一切を拒絶する冴、か]
君が誰を殺していようと、犯罪を犯そうとも
私は君を捕える事も、拘束する事もしないさ。
そう、怯える必要はない。
[あたかも「お前が犯人なのだろう」と決め付けるかの物言いで。
指先は新聞の上を離れ、自己の唇の上へ
暫し、何か思案するよう彼を見下ろし]
その件を、我が君はご存知なのか…?
[入れ違う形で姿を現したレト>>453に、
こっちこっちと手を振り、テーブルの方へ誘う。
件の茶を口にして涙目になる様子には、くすくす笑い>>468。]
大人なレトちゃんは口直しにお酒でも飲む?
貯蔵庫からワインを一本、厨房の方へ移してあるけど
上等なロゼワインにはチーズが欲しくなっちゃうけどね。
厨房にありそうだけど、今行くのはやめた方がいいかな
[彼が王子にしこたま酒を飲まされたとある日>>38は、
同じく呼ばれていた自分も同席していたのだ。
あの後何があったのかと不安たっぷりに尋ねる彼に
さぁ何があったんだろうね、とはぐらかしたのはもう半年前か。
時間の経過とは本当に早いものだ、と思いつつ。
今でも酒に弱い事をネタにからかう事もしばしばある。]
調理人 オズワルド が村を出ました。
ギィさん…
[王子は知っているのか、という言葉に立ち上がり、
ギィとまっすぐ向き合った]
あなたは、本当はそんなこと知らなくていいんです。
でも、どうしても気になるなら、王子が私に作ってくれたものをお見せします。
それで、王子が、ご承知の上で私をここにおいていることをわかってもらえるでしょう。
[いや、むしろ、ただ逃げ惑っていたどこの国の者かもわからない青年だったとしたら、王子が城に置いておくいわれはないだろう。
王子は、俺が、こういう人間だから気に入ったのだ。
そして、色んな本を読んで、いろんなことを知った今は、それが不安でもある。
でも、自分を放り出して欲しいわけではない。頭がぐるぐるする]
どうします、私の部屋にありますが。
見に行きますか?
もし今の回答で満足であれば、私はお茶会の片付けにいきます
そろそろ… 雨が降りそうです
[窓から外を見た。雲が厚く、太陽を隠していた]
11人目、調理人 オズワルド が参加しました。
調理人 オズワルドは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
― 現在・厨房→中庭 ―
[ディークを連れ、厨房の扉を開けて。
中庭を見渡せば、こちらに目を向ける隊員達の姿が見えただろうか]
……――ァ、ぁあ……
お茶会の邪魔しちまったな
もう既に見知った人もいるみたいだが……
こいつはディーク。俺の、弟だ――…
よろしくしてやってくれ
[ディークの頭へと手をのせて、その頭をわしゃりと撫でる。
久しぶりに逢えた弟を紹介するにしては、
その声は何処か硬質で]
別にそんな事意図しても居ないだろう?
それに与えたと言っても大した夢でもないがな。
[肩を竦めてそう混ぜ返す。>>487
どれほどカップを見つめていただろうか。
声を掛けられ、ソマーリュの方を見返す。]
いや、別にそういう訳ではないんだが。
放っておくと茶渋が通常の紅茶以上に残りそうだな、と。
[別に普段から自分が洗っている訳ではないが、
誤魔化すために、咄嗟にそう返す。続く言葉に]
カレル?
あまり興味はなさそうだったな。
が、魚をとっていたようだから、
そろそろ捌きにこちらに戻ってくるんじゃないか?
[この同期とカレルには何か過去にあったらしいが、詳しい話は知らない。根ほり葉ほり聞くつもりもなかった。聞いてほしければ相手が勝手に言うだろうと思う。
言いよどんだ事には言及せず、湖畔での様子を思い出しながら>>404 返す。もし更に気にしているようなら背を押しただろうか。]
― 回想・5年前 ―
[>>455 フェリクスの口から「5年前」の単語が出ると、自然と思いだす。入隊して1年程の頃だった。
「因子」は病原菌のようなモノだったとして、この場所はそれを治療するのではなく…むしろ発症させたくて連日自分達を弄る。
王子は因子持ちから吸血種が目覚める事を熱望し、そのためにはどんな手段も厭わなかった。Es内部で王子への反感は増していった。
自分ももちろん王子への反感は抱えていたし、それを隠してもいなかった。
事件は…起きた後で全容を知った。
首謀者は自分と同期で年も近く、親密な仲間であった。
…なぜ自分には反乱への誘いが来なかったのか、今でも分からない。彼なりに守ってくれたのかもしれない。
地獄が始まったのは、仲間が粛清された後だった。
隊員内で王子への反感を持っているにも関わらず、反乱に参加していない事、首謀者と親密だった事から、反乱に加担していたが行動が間に合わなかっただけではないのかと目をつけられた。
同じくクレステッドにも疑惑は向けられたが、反乱時に意識が無かった事、粛清側のソマリの擁護もあり、その後あの洗礼を受けたのは自分一人だったと思う]
[何人もの隊員が反乱事件で死亡した。粛清は流血を伴い、血の海を見た王子は血だまりの中で目をぎらつかせていた。
因子持ちの血液や肉体を使わない手は無い、とばかりに、仲間の血液を飲まされる。吸血種の伝承に乗っ取り、首に刺し傷を作りそこから流し込まれる。…仲間の血を集めた浴槽に沈められ、挙句は死肉を食べさせられた。
…これはしばらく隔離空間で行われていたので、仲間に知る者はいないだろう。
「―無理、です。…許して下さい…」
死んだ連中の仲間で無いのなら、王子に忠実なら出来るはずだ、と責められ仲間の肉を食べろと出される。
仲間の…親友の血肉など生理的に受付られるハズもなく、けれども拒みきれず。口に運び…何度も戻した。
「私は…吸血種では…ありません。人の血肉は無理ですっ!」
そんな訴えが届くはずもなく。
口に含め無いのなら、直接融合させてみろ、と。皮膚を剥がされ仲間の肉体を埋め込まれ、縫いつけられる。あるものは有効利用しないと、とばかりに。仲間の死臭にまみれた日々が続いた。
王子はその実験によく立ち合った。
…王子の姿を見ると吐き気をもよおすのはその辺りが原因かもしれない]
[解放された時にはどこかおかしくなっていたと思う。
その頃の記憶は少し混乱していて、曖昧で、よく覚えていない。
何度洗い流しても死臭が身体に染み込んでいる気がして落ち着かず。一人湖で泣きながら身体を洗い続けた事もある。
仲間の血肉を口にして、仲間の身体を埋め込まれ、自分はもはや人として生きる事は出来ないと絶望していた。反乱を起こした親友を恨みもした。
この頃、苦しんでいた自分にエリヴルがよく声を掛けてくれた。
仲間の反乱と死と。自分が受けた仕打ちは知らなかっただろうけれど、苦い事件の傷心に届く言葉を沢山貰った。
死んだ仲間は王子から見れば裏切り者であるけれど、自分にとっては親友であり、その血肉を身に受けて共に生きている…
そんな風に考え直せるようになった。
そのお陰で、まだ生きている。
吸血種になりたいと思った事は一度も無く。
人に戻れるなら戻りたい。けれど、最早それは叶わぬ願い。
その想いはだけまだ胸に留まっている]
[気の弱そうな、王子にただ心酔しているだけの小間使い、
そう思っていた相手が口にする言葉
そのひとつひとつが男には新鮮だった。
ベリアンに問い質しながらも「王子が何も調べず雇うはずがない」
とは考えていた。
否、言い方を返れば――「ベリアンを雇う理由があった」のだろう。
その詳細を自分は知らない。
王子が、彼に"作ったもの" それも初めて耳にした事だった。
彼が本当の意味での王子の懐刀であったのであれば――
唇の上を人差指の腹でなぞる。
思案するふりを見せてはいるが、
選択肢ははじめから一つしか浮かばなかった]
/*
やばいぞ…
王子が非道すぎて王子への狂信者メーターが下がりそうだ!
王子のちょっといい話でも作らなければ
長居はしない、君にも仕事があるだろう。
信用していない訳では無いが、見せて貰っても――?
[彼の視線を追うように窓の向こうへ視線を凪いだ。
雲は低いがまだ、太陽は城を見放してはいなかった。
ベリアンが背を見せれば、その後を硬質な靴音が追うだろう。]
― 自室 ―
[先導して自分の部屋に入る。
部屋は私物と呼べるものがほぼ何もなく、殺風景なものだった。
そのまますたすたと進み、備え付けの箪笥の一番下の横長い引き出しを開く。
白いリネン類が入っているその布をめくっていくと、奥に白い木目の板で出来た、細長い木箱が見えた]
これです
[木箱は紐で縛られている。
棚の奥から箱を取り出すと、両手でふった。
かたかたと音がした]
なんだか、更にちょっと軽くなった気がします
[少し苦笑した]
― 控室→ベリアン個室 ―
[意を決したベリアンの表情の変化に面食らうように双眸を瞠らせる。
頬を染めるような代物なのだろうか。
何かとても、大きな勘違いを犯している感も否めなかったが
そのまま、無言でベリアンの後をついて個室へ向かい。
同じ造りとはいえ、自室と全く異なる雰囲気を感じるのは
漂う香の所為か、或いは。
物珍しそうに一度、ぐるりと見渡してから奥へと歩みを進めて]
……木箱、……
…振っても大丈夫、なのか…?
[厳重に保管されている割に、気軽に箱を振る様子。
しかも、『軽くなっている』らしい。
中に何が入っているのかなど、もはや皆目見当もつかなくなっていた]
何が入っているんだ…?
開けますね
[箱を床に置くと、紐を解き、そっと蓋を開ける。
肘のところから切れた、腕のミイラがあった]
これは、刑事さんの…あの人の腕です
私は、あの人に捕まりました。
そして、本署のある街へ、馬車で向かっていたんです。
私の右手とあの人の左手は手錠でつながれていて、私は幸せでした。
その前にあの人には散々殴られてましたが。
[苦笑したが、そのあと、すぐ寂しげな表情になる]
ものすごい雷が、近くに落ちたんです。
音と光が同時でした。
ばらばらと落石があって、馬は崖の道から足を踏み外しました。
気づいたときは、馬車は崖下に落ちていて、あの人は私の横で落ちてきた石に頭をつぶされていました。御者も息がありませんでした。
必死であの人の懐からナイフを探して、腕を切りました。
ナイフは脂のせいなのか、血のせいなのか、すぐになまくらになりましたが、泣きそうになりながら頑張って、手錠側の腕が切れました。
やっと私は死体から自由になったんです。
私は彼の死体には用がなかった。
彼が死んだのに、捕まる気もさらさらなかった。
でも… 捨てられなかった。
こんなの取っておいても意味無いのに。
[切なげにひからびた腕を眺めて、ふと気づいたように言った]
ああ、まだ少し、匂いがします…
[箱から腕を取り出すと、顔に寄せた。
しばらく何かを思い出すように、腕を顔につけていたが、顔を上げてギィの方を見た]
わかりましたか?
私の…裁かれるべき罪は、あの人の大事な人を急行の通る直前の線路に突き落としたことくらいです。
― 回想・厨房 ―
[>>469ディークのネクタイを乱暴に解き、襟元を開かせた。
健康的な素肌に酷く似つかわしくない”其れ”に、
震える指先を伸ばす。
「兄ちゃ……んッ」、そう、肩を振るわせる弟の声に
固く自らの拳を握りしめ。
信じたくも無かった”其れ”が、否応なく現実だと突きつけてくる。
と同時に、新たなる痛みを弟に与えてしまった事に気がついて。
掴んだままだった手首をようやく離し]
――っ、すまん、痛かったか?
よく、我慢したな……
治療はしたのか? 薬師がいる、彼に薬を――…
[クレステッドの事を思い出し。
他に怪我は、痛む所は?と続け様に]
私は、腕を持って、三日三晩山を歩いて、開けた草原にでて…そこで王子に出会ったんです。
私をみて、なんだか面白そうな顔をしてました。
でも、この腕が、私の大事なものだって、理解してくれました。それで、これを作ってくれたんです。
私があの人を殺すはずがないんです。
王子はそれをわかっています。
ギィさんは、新聞に書いてあったことが…
あれが私のことだったとしても、嘘だって、冤罪だって、信じてくれますか?
そうだな、手紙だ。まずは手紙も申請して――…
[そんな、細々とした兄としての心配。
その裏に生まれた感情を、見逃すような弟では無かったのだろう。
「あの変態王子をぶっ殺せれば、一番簡単なんだろけど…」
自らの心を読んだかのような言葉に、息を飲み。
見開いた目で、ディークを見やる。
…――動揺を、悟られないように]
[そしてふと困った表情になった]
○家の銃の事件は…
はは、困ったな。やってない証拠がないんです。
私はやったかもしれないしやってないかもしれない。
父親がアリバイの証人だったのですが、私が殺してしまいました。
[笑っていったが、ちゃんと付け加えた]
一応言っておきますが、正当防衛ですよ。
それはあの人も認めてくれました。
[そのあの人も死んでしまったのだと思うと、少し悲しくなる。
もう王子しかいない。王子しか俺に残されていない]
不完全な話になってしまいましたね
ここまできてもらったのに、申し訳ないです
あとは、ギィさんが、私を、信じてくれるかどうかだけなのですが
― 貧民街時代から、その後 ―
[飼い猫は今よりももっと髪を伸ばさせられ、
外出する時以外は「女性」として育てられていた。
長く伸ばした淡い金糸は腰まで、
華やかなチュニックを羽織らされ、まるで人形のようだった。
チャールズが屋敷に忍び込んだのは、
首輪で柱と繋がれた状態のまま庭で過ごしていた時のこと>>414。
華やいだ笑顔を浮かべ、足の抓にマニキュアを塗られていた。
三十も歳の離れた割腹の良い主人自らが膝まづき
女装させられた十代半ばの青年の身繕いをしているのだ。
どう贔屓目に見た所でまともな光景である筈もないが、
抓を擽るブラシに、声をあげて笑う様は
事情を知らぬチャールズには楽しそうにも見えただろうか――]
― 幕間 ―
[拉致されて屋敷の中に幽閉されて、飼われて。
飼い猫は絶望し、嘆き、箱の外に出たいと願った。
置いてきてしまった、兄と慕ってくれたチャールズの事を思えば、
裕福な暮らしよりも、またあの雑踏の裏側の世界で
貧しいながらも、また彼とともに過ごしたい、そう願っていた。
少なくとも、強制されて舞わされるよりも油脂ぎった太い指に肢体を余すことなくを這いずられるよりも
人間として暮らせた方がはるかに幸せであると。
だが贅に囲まれて長く暮らしているうちに考え方も変化してゆく
なぜこの世には貧富の差というものが存在するのか。
飽きられることを願った所で、また残飯を漁るのは厭だ。
嗚 ―― 、悲しきかな。
野良猫は一度飼われてしまえばその暮らしに慣れてしまう。
ただ、 ――確実な「歪み」を伴って成長してゆく
その歪みとは、幼いチャールズとの思い出が原因だった。]
[ ――……この屋敷を乗っ取ってしまえば良い、
そうすれば今もきっと貧しさに苦しんでいる彼と共に、
裕福な暮らしの中で、平穏に過ごすことができるじゃないか
幸いなことに、あの豚野郎は伴侶も子もいない、
これは神が俺に与えた好機に違いない!
飼い猫の顔にはなんの感情も浮かんでいない。
氷のように、生き物ではないかのように、無機質な顔。]
[それを思い立ってからの飼い猫は、飼い主に媚を売る事を覚えた
彼の前では常に笑顔を絶やすことなく、
情事を望まれれば悦を籠めて喘ぐ。
そうして愛情と信頼を増長させてゆき、拘束を緩ませた。
屋敷に出入りしている商人と接触する事ができる程度ともなれば
屋敷の高価な物品を、或いは身体を代金として、
長期に渡り飲ませる事で病のような症状を齎すという
遅効性の毒を定期的に手に入れる事に成功した。
さりげなく食事に混ぜるなんて事は、
貧民街で掏摸を糧に暮らしていた手癖の悪い猫にはお手の物。
しかし、
日課である毒を盛っている所を、主人に見つかってしまった]
[心臓の病におかされたと医師に診断された彼は、
その原因が飼い猫の黒き野心によるものだと知って
怒り狂い、酷い罰を与えることにしたのだ。]
――あぁ、お願いですそれだけは、
[広い浴槽の中に大量の蚯蚓が汲み桶から注がれてゆく。
浴槽の中に水は入っていない、そこにあるのは大量の、]
――いやだ、いやだ、いやだ、それはいやだ、
――お願いです、なんでもします、 ひ、 ぃ
――い、あ゛ァ゛ぁあァ゛、うぐっうぅぅ ――…
[細い何本もの蟲は沈められた身体を這いずりまわる。
汚らしい臭いを放つ異物は、穴という穴に――]
[次に目を覚ましたのは、悍ましい浴槽ではなかった。
白い天井、色を失った空間。
そこが病室だと気づいたのは薬品の匂いで。
身体を清められた末に道で捨てられていた男は、
馬車に轢かれる寸前で病院に運ばれたのだという。
病の有無を調べたその時に、血液を検査された。
因子持ちである事が判明した為に、
男の身柄を王子が引き取るという。]
チャーリー………、
[外に出られた、漸く出られた。
しかし何も持っていないこの身で、どうして彼に会えよう。
もう帰る場所も、野心を叶える術も失ってしまった
悔しさと歯がゆさと、哀しみに暮れて病院の寝台で啜り泣く]
[それからどれほど経った後のことだろう?
主人が殺されたという話を城内で聞いた。
それが誰によるものかには興味は持たず、ただ 酷薄な笑みを。
――――――――――――――――ざまあみろ、豚野郎]
― 幕間・了 ―
― カレルと ―
[男がやってきた新顔を撫でくり回すのはいつもの事である。
その日新入りが入ったと聞いて、彼の元を訪れる。]
……チャーリィ?
[どことなく彼の面影のある青年に、ぽつりと。
だが、カレルだと名乗る彼に苦笑を浮かべた。
そりゃそうだ、まさかこんな場所にあの子が来るわけがないと]
俺には昔、弟分がいてね。
君がその子にあまりにも似てるものだから。
ねえ、不躾なお願いなんだけれども
二人だけの時は、君の事をそう呼ばせて貰ってもいいかい?
[懐かしいものを見るような、柔らかい瞳を細めて
自分よりも色素の濃い金髪の青年に、そう願いを乞うた*]
[弟の両手に、拳を包まれ。
慈しむような、何処か覚悟を決めたような笑顔を返す。
――そして]
つーかな……
良いかディーク、なんかあったら兄ちゃんに言うんだぞ?
お前は昔から隙が多いっつーか、信じやすいっつーか
この城にいるのはEsの奴らも含めて、
一筋縄じゃいかない奴らばっかというか……
[心配性を超えて、過保護な兄だった]
[ソマーリュに言葉を返していると、
他者の侵入を拒んでいた厨房の扉が開いて、
オズワルドとディークが出てきた。>>490
弟を紹介する兄の声は、とても硬い。
彼の、彼らの心情は推し量る事しか出来ないが、
だいたいの想像はつく。ソマーリュ>>412やギィ>>426が
想像しただろう事が起きなければいいと思う。
王子はどうなっても全く構いはしないのだが、多分、彼らは見逃さない。
二人が引き離されないためにも、残った者が辛い思いをしないで済むよう、
焦って何かを起こさなければいい。
オズワルドの声に一抹の不安を抱えつつも、表情は動かすことなく。]
改めて、宜しく。
薬が要りようの時は言ってくれ。
大体の物は揃っている。
[そう返すだろう。]
いや、個性的で私には合わないというだけだし、そんなに気にしなくとも
[>>481まさか飲んでまずかったから薦めて回ってるとは思いもせず純粋にオズに申し訳ないと
>>484尋ねるような視線にはわからないと肩を竦めた]
いや、なんでもないよ
[>>479クレステッドの問いにゆるく首をふって紅茶に口をつける。それからふとその空を見て]
荒れそうだな、引き上げるなら早い方がいいかもしれない。
[そう呟いて。それでもディークの手当てをするといったから彼が帰ってくるまではそこにいたか]
[開かれた小箱から漂う薬品の馨が鼻腔を擽る。
ベリアンが「腕です」と言っても数拍、その意味がわからない程に
人の腕らしさを欠いた――腕のミイラ。
漸くその物体が何なのかに気づけても
彼の紡ぐ言葉の意味を、すぐには理解出来ずにいた。
けれど。
ベリアンが腕のミイラへ頬擦りする様子を
目にした瞬間全てが繋がった。
ベリアンは刑事を愛していて、
その愛故に恋人に手を掛けてしまった。
王子を溺愛しているのではなく、その刑事が死んでも尚
刑事へと、腕へと執着していて――…]
/*
む?
のろのろ書いてるうちに色んな事が
いかに酷い目にあったかを色々書いた方が良いのか?
おとーさんの死因、なんかすごい酷いのにしといた方が良かったのか!?
まぁ、ディークが多分リエヴル重ねてるから
あっちに任せておこうそうしよう
んで、俺はそういう面々の引き立て役のままで居てOK?
ダメかなァ?
*/
/*
GMGXベルナルの二番煎じだけどパスタ食ってたらついやりたくなって…
お食事中の皆さんまじすまん。
虫グロアウトをNGに載せてるひとおらんかったもんで…
は、は……
我が君は恐ろしい男だ。
Esよりも何よりも、君が揺らがぬ手駒になると、
……、狂っている。とても、素晴らしいよ。
[王子が、えげつない懲罰や拷問を好む男である事は承知の上。
人の心を利用している王子の真の恐ろしさを垣間見た気がし。
「死ねばいい」そう何度も呪い、
けれどそれと同じくらい、「王子が死ねば自分には何も残らない」のだと
平凡や平穏が怖いとも感じていた。
けれど、王子は常に自分の想像の先を見据え
この鳥籠に狂気と興奮を齎してくれる存在なのだ。]
『狂っている』
それが最大の讃辞であることに、ベリアンは気づけただろうか。]
欲しいものを自らの手で手に入れることを
私は、罪だとは思わない。
君の大切な人に、触れても良いか…?
[指先を持ち上げ、赦しを請う。
ベリアン――王子の懐刀をへし折る心算はもう、既に無かった。
利用出来る"駒" 無礼にも、そう認識を塗り替えたらしく]
ー回想・五年前ー
[この時期はよく王子の私室に呼ばれた。内乱で信用のおけなくなっているEs達の中で、足が動かぬ、そしてとある理由で王子を裏切らぬと知れている私はEsが元の形を取り戻すまでの相手に丁度よかったのだろう]
......ぁ.....?
[毎日のように呼ばれ酷使された体を横たえながら微かな悲鳴を聞いた気がした。
お前は気にしなくていいと王子に抱かれ、蹂躙され、逃げることも叶わぬ体はただ痙攣をするだけ。
それから暫くして、自らも解放されたときに泉でジェフロイの姿を見たときには、あぁ彼だったのかと思った。何をされたかまでは知らないが近くにいて助けてやれなかったことに胸を痛めて、救ってやりたくて彼に近寄った
それはただの誰かを救いたいというエゴだったのかもしれない。
それでも私は彼を救うことができたのだろうか。]
[ベリアンが困惑顔で○家一家惨殺事件の話に触れれば
穏やかに微笑んで、その黒絹をそっと撫でただろう]
私は、○家と関わりを持つ訳では無い。
ただ… 手配されている人物が
君に良く似た感じだったから、少しからかってみただけだ。
信用するさ、そして… 私は君の「味方」だと、断言しておこう。
[詰まりは王子の命、己が狙う事は無いだろうと。
この先永遠と続けられるかは解らぬ約定を。]
私はそろそろ、お暇しよう。
押し掛けて済まなかったな。
[呟きを耳にすれば、そのままベリアンの部屋を後にした]
なんでばれてるのか……
[おかしいな、
思い切りそれっぽく言ったつもりだったのに>>491]
うん? ああ。まあ後片付けは俺らでやっとくって
ベリアンにも言ったし、後で一緒に洗っちゃう?
[興味が無さそうだったと聞いて、残念そうに瞼を下ろし。
そろそろ帰って来るかもしれないと聞けば、相槌を。]
そう、じゃあスコーン残しておこうか。きっと食べるでしょ、うんうん。
[流石にそろそろ冷めてしまった菓子を見下ろし。
空を仰ぎ見れば、そろそろ一雨来そうな気配か。]
ねぇクレス、使ってない方のテーブル片付けておかない?
これ確か、倉庫にしまってあったんだよね?
[そう彼に確認し、使用していない方の食台を親指で示す。]
― 中庭 ―
[レトが表に出す、王子への感情は
良いものでも悪いものでもなく。
ただひたすらに、薄かった。
悪趣味、と笑った時。
視線を廻らせれば、ジェフロイの苦い表情がうつり
レトはことさらにっこりと、笑ってみせた]
ね、悪趣味だよね
[わざとらしく、繰り返す。
王子への反応。気軽に肌を重ねるという噂。
弁えた大人の態度。そして何より――リエヴルへの心酔。
ひとつひとつは瑣末でも、積み重なれば、それは明確な敵意に成る。
特に何をするでも、言うでもない。
ひそやかに、感情を向けるだけ]
― 厨房→中庭へ ―
[兄に連れられ厨房を出て、中庭へと向かう。
そこにはすでに知っている隊員も、初めて見る隊員もいた。]
お騒がせして…申し訳ありませんでした。
よろしく…、お願いします――……。
[兄に頭を撫でられながらも、頭を下げる。]
― 書室 ―
んん…
[背伸びをしながら暗い書室に入ると、ランプをつける。
今日は色々あった。
ギィと話をした後、すぐ中庭に向かうと、お茶会も切り上げようとするところだったが、やはりちょうど雨が降ってきた。
片付ける間にも雨はどんどん激しさを増し、びしょぬれになりながらとりあえずの片付けをドールと一緒にすると、部屋に帰ってシャワーを浴びた。
しばらくベッドで休むと簡単な夜食を食べ、そしてここにきた]
不思議だな…
[どうしてこんなに落ち着くんだろう。
ここは埃っぽいため、以前は適当な本を3,4冊ごそっと取っては部屋に持ち帰って辞書を引きながら読むのを繰り返していたが、Esの一人であるレトもここに通っているのを知ると、ここで本を読むようになった。
2人でずっと静かに本を黙って読んでいるときもあれば、本の話をすることもあった。
本を読む人と一緒にいるのが楽しいのだ]
今日はいないのか
[どっちが先に来ることも後に来ることも、来ないこともある。
どれでもいい。
分けておいてあった読み途中の本を手に取ると、辞書とつき合わせながら読み始めた]
[現れたオズとディークに悲しげにその目線を落として。だが直ぐにその顔を上げればディークを手招き]
体調は大丈夫かい?
[先程手当てをするといったが兄弟でまだ話したいこともあるだろう。そんなに酷くない様子ならオズに対処を教えてオズにしてもらいなさいと言おうと]
[不味い紅茶は意地で一息で飲み干した。
そのまま、ジャムをたっぷり口にして、舐めたばかりの指がもうべたべただ]
何言われようと飲まない
……つーか、飲んでもいいけどあんたの前では飲まない
[騙されて飲まされそうになったり、酒たっぷりの菓子を渡されたり、色々あったが、多分、おそらくきっと、その後は醜態をさらしてないはず。
半年前の記憶は、王子の笑顔で途切れている――]
えっと、トーキー…
いや、トークイル、夕暮れの風
はは、あってるあってる
[辞書と小説の文字を突合せながら、たどたどしく読書をする。物語もだんだん佳境に入ろうとするところだ。ふと、遠くから大きな音がして顔を上げた]
庭の何かが飛んだかな
…すごい風だ
[カーテンで覆われた先の窓枠ががたがたと音をたてているのがわかる。雨のたたきつけられるような音もどんどん強くなっている]
…
[何か、この嵐に普通とは違うものを感じて、少し耳を澄ませたが、やはり風と雨の音がするだけだった]
え?デュークじゃなくてディーク?
言いにくいからデューくんって呼んでいいかな?いいよね?
[態と名前を間違えて呼び、なるべく穏やかな物言いでそう告げる。
スコーンの話を彼へ向けるジェフロイを一度見て>>528、
新しく入れ直しておいたアールグレイのティーポットを傾け、
彼の分のお茶も用意しておいた。アレを淹れなかったのは良心から]
そうだね、食堂に置いときましょ。
この数じゃあ余ること間違いなしだね …よっと
[おっもーい、と悪態をついてテーブルの逆側を持つ>>530。
途中で一度置き、卓についている彼らに軽く手を振り。]
ちょっとこっちのテーブル返してくるね!
ごゆっくりー。
[暴風が屋外を襲った>>530のは、クレステッドと去った後*]
伯爵家の次男 フェリクス が村を出ました。
[改めてディークと挨拶を交わした後、手を掛けていたテーブルをソマーリュと持ち上げる。>>538]
って急に落ろすんじゃない。重いだろうが。
あ、やはり後でもう一杯貰いたいから
カップはそのまま置いておいてくれ。
[そう言って倉庫へと二人で向かう。
会話もあったかもしれない。用事がすめば中庭にとって返し、カップにラプサンスーチョンを注いだ後、]
先ほど取ってきた薬草を今日中に何とかしたいので、失礼する。
[もし、オズワルドがその場にいれば、スコーンや紅茶の礼をしただろう。そして、その場に居たEsたちにも軽く目礼をして自室へと足を向ける。
もし手に持ったお茶についてや他の事に関して話しかけられれば足を止めるだろう。
また、自室への道すがら、誰かと会話を交わす事もあったかもしれない。]
―中庭→自室―
― 少し前・自室 ―
不十分な説明で申し訳なかったですが、信じていただけて嬉しいです
[ギィの言葉に、本当に信用してくれたらしい、とやっと一息ついた>>525]
私の味方…ですか
[それには少し首をかしげた。
私の味方、とは、つまり王子の味方、ということでいいのだろうか。
言うまでもなく、皆、そうではないのか。
違う者がいると言いたいのか。
それとも、個人の私の味方、だと言いたいのか。
何に対して、そう思ってくれたのだろう。
含みを持たせた言い方に、何かを聞きたいと思ったが、うまい質問が出てこないうちに、彼は部屋を出て行った]
― 廊下→中庭 ―
[少し足早の硬質な靴音が廊下へ響く。
ベリアンの部屋を後にした後、中庭の茶会の様子が気になり
一度その場へ足を運んだ。
オズワルドやディーク、レトの姿も見え、
茶会はより賑やかで… けれど少しばかりの違和感を抱かせる。
ああ、ここに居る同胞達の誰が王子の命を狙おうとも、
恐らく自分は、心躍らせながら引金を引けるだろう。
けれど。
一人だけ、その自信がつかぬ人物が居る。
少し離れた位置から、視線はリエヴルだけを映し出していた。]
11人目、伯爵家・次男 フェリクス が参加しました。
伯爵家・次男 フェリクスは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
[>>471逃げようとするソマーリュの頬をつつき、少し溜飲を下げた。自分が飲んでいれば、茶会に出そうとはいわなかったかもしれない。個人的に使用していたかもしれないが。]
オズも、こんなに・・・とは思っていなかったんだろうよ。
[と、さりげなく同期を庇う。]
あ、え……と、――……
[>>0:528ジェフロイの言うとおり、テーブルの上に視線を移せば。
見るからに高級そうなティーセットと、大皿に飾られた綺麗な花々と、美味しそうなスコーンが割とけっこうな数が置かれていただろうか。]
はい……ありがとう…ございます――
[>>0:538
「デューくんって呼んでいいかな?」と言うソマリに頷き、ジェフロイと親切に紅茶を入れてくれたソマリと、
2人に頭を下げてからティーカップを受け取る。
中身のアールグレイが良心の象徴であることも、当然知るはずもなく。
>>0:534 リエヴルに手招きされれば、固く暗い表情も幾分和らぎ。素直に彼の傍へと歩み寄った。]
/*
モテキか。これがモテキという奴なのか(かつてない縁故のふられかたとその可愛がられように中身が吐血寸前)
/*
一応フラグは打っとくべきなので触りだけな…。
そのうちウワァアアアアができたらいいね…と期待。
そしておれは今日早めにねるぞ!
[同じ時期にEsとなり、同じように心と身体に傷を負った。
脱獄して処刑され、反乱を起こして殺される、
そうして減っていく仲間をずっと共に、見送ってきた。
自傷する勇気が自分に無かっただけで、
若しかすればリエヴルと同じ道を歩んでいたかもしれなかった。
彼の穏やかな微笑が、今日までの自己を支えてくれていた、
他にもそんな人間は多く存在するだろうけれど
己もその中の一人なのだ。]
[ほら、茶会はもうすぐお開きだ。
テーブルを片付けたりしている様子が見て取れる。
リエヴルの車椅子を、屋根の下まで押さなければ。
もうすぐ、雨が降ると解っているのに。
これまで踏み込めていた一歩が凍り付いて、動かない。]
/*
いやあ、長かった所為もあるが
もんのすごいドラマの濃いプロになったな!
流れについていけてないけどすげー愉しい。
もうエピの気分←
あ、あと肩書きを「飢えた肉食獣先輩」に変更したいです。
[絹のようなソマーリュの肌の感触に感心したように目を瞬かせ。]
…にしても、肌質いいな。
何か特別な手入れでもしてる?
[自分も気をつけてはいるが、世の貴婦人程ではない。]
[>>488成功してオズワルドの身体が傾ぐ。
覗き込んでくる相手の顔を見上げつつ、他の人間の…と言われれば、にやりと笑い。]
…そうだな。
レトとかジェフロイとか。
[思い付いた仲間の名前を挙げてみる。リエヴルをとは言わない。*]
はい…、なんとか――。
リエヴルさんは、寒くありませんか?
[答えた所でふと見上げれば、一雨来そうな空模様に目を細める。]
なんか雨降りそうですね…。
よろしければ……、中に入りませんか?
[一度ラウンジの方を見てから、リエヴルの意思を確認してみる。]
[>>472ジェフロイの流し目には、にやりと笑って応じる。
彼の知る男の姿には、他の仲間には見せていない顔もある筈だ。
それを恥ずかしいとは思わないし、相手のそれを笑うつもりもなかった。
何度か肌を重ねたのも、馬が合ったからだろう。
けれどもう一杯という言葉には]
…本気か?
[止めはしない。
けれど、あたかも「正気か?」と聞くようなニュアンスだっただろう。*]
/*
あ、既婚者ってなんのことだと思ってたら
いま気づいたというだな(ふるえごえ
次の投下のときに反応しておくべきやな…
[>>465リエヴルに「ありがとう」と言われれば。]
…いや、俺は別に。
[果たして礼を言われていい状況なのかと思い、困ったように眉を下げる。
互いの認識に差があるので、もう少し情報がなければ相手の悩んでいる事は分からない。*]
―自室―
[持ってきた紅茶を机へと置く。それを口に含むことはせず、薬草の処理へと向かう。
カイルが下処理をある程度行ってくれたから、非常に作業がはかどる。
そして、採取した薬草を選別する傍ら、自然な動作で冷蔵庫からいくつかのシャーレを取り出した。
最近、一つ実験を始めた。]
[>>476フェリも…と途中で音にならなかったソマーリュの言葉は流れから察しがついた。]
−まぁ、あの人とは半分だけだからな…。
[肩を竦め、近くにいる人間に聞こえるくらいの言葉で応じる。
事情を知る者ならその意味は分かるだろう。
実際に父と母のどちらからの遺伝かは男には分からないが。*]
[7年間研究し尽くされたせいか、2年前から投薬実験などは受けず、最近は反抗的な態度に対する折檻としての、拷問や夜伽しか受けていない。
自分の体が主な検査対象から殆ど外れたことを注意深く見極めた。
まず使うのは、ある種のレトロウィルス。
感染力は殆どないと言ってよく、体液間でもほとんど感染は成立しないし、空気に触れれば1秒とかからず死に至る。普通の人間には感染すらしない。
因子持ちの人間の細胞の殆どに発現している抗原を介して細胞内に感染。その後自分の遺伝子を転写、細胞の遺伝子を書き換える。そんなウィルスだ。
まず、そのウィルス株を分離した。
色々なウィルスに対する薬を作るために、様々なウィルスを保温器や冷蔵庫に保存しているので何がどれだか、ましてやそんなウィルスがあることすらイドを介しても分からないだろう。]
[そして、もう一つ使うのが自分の体。
分離したウィルスにウィルスに因子発現に関与する遺伝子を破壊するような遺伝情報を与え、それを投与して、体内から因子をなくす。もしくは現在の検査では偽陰性に持ち込む。
これが目標でもある。
ひと月前に自分の体にウィルスを感染させた。]
/*
お助けキャラに回ってしまう病気が
リエヴル本人に拾ってほしかったのかなぁと思いつつ
ディークもベクトル向けてるっぽいし…うん。
余計な気回しで(ry
[一部の細胞から因子の発現は認められなくなっているが、
骨髄での遺伝子書き換えがうまくいかないのか、
因子を発現している血球成分は減りはしても、なくなる様子はいまのところ、ない。
その他にも改善すべき点はある。
まず、このウィルスの病原性の強さ。放っておけば数週間の内に衰弱し、死に至る。
飲んでいる抗ウィルス薬で病気の進行を遅らせているのだ。もしかしたら、それこそが実験の進捗を遅らせているのかもしれない。
けれど、飲まなければ因子がなくなる前に自分が死ぬ。
それに、あれも急激に衰弱する自分を不審に思うだろう。
彼に、自分の実験内容を知られるわけにはいかない。
他にも全ての臓器で書き換えが起こっているかは確認ができない。
調べた範囲では書き換えは不完全ながらどの臓器でも起こっているようだが、完璧とは言えないだろう。
そして、王子が使う呪術に対しても誤魔化せるかどうかもまだ不明。]
[ふと、何か予感に導かれるようにうしろを振り返った。その黒と目があって彼の名前を問いかけるように口にした]
あぁ、そうだね。寒くはないよ、肘掛けがあるから。
[はっとしたようにディークの方をみれば、彼にかけてもらったそれを撫で、中に入ろうという言葉にはうなずく。
そうしてもう一度振りかえって友がいた方をみた]
全員を助けようなどと言う崇高なものではない。
ただ、吸血種に執着する王子への、自分の人生を狂わせた王子への、
密やかな、反抗
[冬の香をほんのりと乗せた強い風が、中庭の木々を揺らす。
赤い薔薇の花弁が僅かに散っただろう。
陽光を失い、辺り一面灰色の世界に零れた
それはまるで血飛沫のように、美しく。
ソマリの姿は花弁の流れたその手前で、
彼の眩い金絹と同じ鮮やかさを保っていた。
己の表情はきっと、先程の彼と同じような
完全なる無を纏っていた。
ソマリの気遣いを乗せた声音が右から左へ流れるけれど
一歩を踏み出すことはもう、出来なかった。]
―――穢したくは、無い。
[友を。己が触れては、清らかな彼の心が穢れてしまう。
囁きは強い風が搔き消してくれる。
男はそのまま、踵を返して森の方角へと消えていった*]
[>>468期待通りのレトの反応に満足げに笑い、ウインクする。]
−な。
‘とっておきの’だっただろう?
[誰も物凄く旨いとは言ってない。]
−先輩方も皆飲んだんだ。
それをお前だけ飲まないという手はないだろう。
[酷い暴論を吐きながらも、水をサーブするようにドールに命じたか。]
−ほぅ、紅茶の口直しに酒を所望か?
[>>486ソマリが酒を…とレトに勧めるなら、男もそれに乗っかる。
酒の席には男も出席しており、一部始終を見届けていたのだ。
しかし絶対嫌だと言うなら、無理には勧めない。
先輩の手前でもあるし、中庭で酔い潰しては後々大変だ。*]
― 半年前、小さな宴 ―
『乾杯』
[グラスを掲げた王子は、それは素晴らしい笑顔をしていた。
それは、暴力だけでなく、実際に王子に身体を貫かれた初めての日。笑顔はそのまま、それでも肉体の疲労は著しく]
……乾杯
[同席していたソマーリュとフェリクスの名前も思い出せないような、酷い夜だった。
一口含んだのは、食前酒。
味も香りもわからない。
喉を通った熱さと、脳髄の痺れにきつく目を閉じ――]
― 悪夢のような ―
[カシャン、と銀食器が触れ合う音が響く。
傾いたグラスから、仄かに黄金に色づいた酒が滴り
真っ白なナプキンを濡らしていく]
……あ、ああ すみません
[丁寧な謝罪]
ねぇ、王子
私を痛めつけても、面白くないでしょう…?
[再び満たされるグラス。一息に呷り、再び閉じた眦からは一筋涙が零れ落ちる。
席を立った王子は、ことさらゆっくりと歩み寄り
レトの頤に手をかけると、二人がよく見えるよう持ち上げ、ネクタイを引き抜いた。
未だ白い軍服。ネクタイが去れば、胸元に、薔薇のよう赤い染みがじわりと浮き上がる]
[いくら裂いても、叩いても、抉っても、泣き言ひとつ言わぬ。
そう、王子が可笑しそうに呟く。
ドールから渡されたボトル。顔の上で逆さにすれば、薄茶の髪はしとどに濡れ
かきあげた前髪の下から、薄い割れ目――鈍い白が顔を覗かせる――が覗く]
[振りかぶられたボトルはそのままレトの頭に叩きつけられ、破片で衣服は裂かれていく。
それでも、うめき声ひとつあげず、むしろ薄笑いさえ浮かべていた]
ふ、 ……は、はっ
[否、"薄"くはない。
箍が外れた野犬は、押し殺していた笑いを、とうとう外に解き放つ。
赤と黄金が滑る肌を戯れに弄られ、息をあげても
それに飽いた王子がいつの間にやら姿を消していても]
はははははははははははは!!!!!
[亀裂のような哄笑は王子が開け放っていった扉から廊下を通り響いていく]
は、 ………疲れ た
[目にかかる前髪をかきあげる。その手は止まらぬ血に一瞬で染まり
ゆらり立ち上がったレトは、無残な状態もそのままに歩き出す。
手を出すな、と命じられたドール達は、ただ見ているだけ。
手を貸すな、と命じられたEs達がもし手を差し伸べても、押しやっただろう]
/*
おっと、リエヴルが反応してくれていた。
すまぬ。
リロードしているんだが投稿前に文字数合わせたり
してる間にまたログが伸びるという
幸福な状況
― 悪夢は廊下へと流れて ―
[ベルトを断ち切られ下衣も脱ぎかけ、上衣は袖をひっかける程度。
今朝の戯れの跡が、文字通り深く刻み込まれ、
どうしようもない酷い状態で、なんとか個室近くの廊下までたどり着く。
アルコールの匂いと、ぶつぶつと恨みを零す声。
ふらつき、とうとう床へと崩れ落ちる様。
悪酔いも此処に極まれり。
蹲るようにして泣き出した子犬を、部屋まで送り届けたのは誰だったか]
[やがてオズワルドが弟を伴ってやって来れば、其方に注意を向けて。]
−あぁ…、宜しく。
俺はフェリクス・シャバンヌ。
オズとは同期だ。
[よそ行きの笑顔をディークに向けつつも、何処か固いオズワルドの様子に嫌な予感が過ぎる。
けれど人目のある場所で問い詰める事はしない。*]
― そして今、記憶は戻らず ―
ぜん、っぜん覚えてないけど、もう聞かねぇ
[恨みがましい視線はすぐに逸らされ、紅茶(普通)を口にする。
ジェフロイの注意には鼻を鳴らしただけ。
紅茶に角砂糖をもうひとつ放り込む頃には
現れた兄弟にもの言いたげな視線を送り]
……甘い
[砂糖でじゃりつく舌を一つ鳴らし、席を立った]
― 少し前 ―
もう、今度からお茶も味見してよ?お前が。
あの類のドッキリはこりごりなんだからねぇ
[オズワルドを庇っている様は言動から取る事ができ、
お目付け役の任を果たせ、と悪戯っぽく笑う>>546。
指先で肌の触感を確かめた>>546フェリクスの問いには]
よくぞ聞いてくれた、名探偵。
バージンオイルと蜂蜜のパックを絶やした事はないのだよ
[ふっふっふ、と謎の笑みを零しながら。
塗貴族の屋敷に住んでいた頃から、
肌荒れ防止にと調合したそれをつけるようにと言われていた。
その習慣は此処に来た今となっても変わっていない。
手に入る環境であるという事が幸いして。]
作りだめしてあるから、分けてあげようか?
― 中庭→厨房 ―
[あれから程無く。
荒れ模様の空を警戒し、お茶会は早めに切り上げられた。
Esの面々と慌ただしく片付けを終え、今は一人、厨房にいた。
ドールを手伝いに、夕食の準備をしている。
ギィが持ち込んでくれた鳩をパイにでもしようか――…]
さって……どうしたもんか……
[綺麗に撃ちぬかれた鳩から銃弾を摘出し、羽根を毟る。
その頭の中は、いかに王子を暗殺するか。
それだけに満たされていた。
表向きは普段と変わらず、ただ脳内でのみ思考を練る。
――何より、”イド”の存在が厄介だった]
(仲間を募っての反乱の類はダメだ。
既に俺が来る前、失敗している。
準備を気取られたか、それか――
Es内部にも、現状維持を望んだ奴らがいた、という事だろう)
[5年前の事は誰も詳しく語ろうとはしない。
詳しくは知らなかったが、二の舞いになるのは御免だった]
(俺が取れる手段というと、毒殺か……?
だが、毒薬をどう手に入れたものか。
クレステッドは――…ダメだ
5年前の生き残り。何を考えているか判らん)
[毒キノコという案も浮かんだが、
先日スープを作るために散策した際にそれらしきモノは無く。
精々がワライダケやドコモダケ程度で]
(死に至らしめるには、不足か――…)
[トリカブトを始めとした毒草を育てるにも、
育ちきる前にソマーリュあたりに見つかるのが関の山だろう。
そもそも、何処で種を手に入れると言うのか。
夜伽の折というのも考えたが、警戒されているだろう。
それにそんな余裕など、ありはしない。
一つ一つ可能性を考え、そして打ち消していく。
[選別した薬草の一つを取り出す。
それをすり潰して、保存してあった薬液と混ぜ
、持ってきた紅茶を1滴落とす。
それから10(6x2)分後。
薬液の色が変わらない事を確認して
ほっと溜息をついた。
それを見届けてから、選別した薬草を乾燥させるための台に並べたり、
すり潰したりを本格的に始める。
もし途中に誰か入ってきたとしてもシャーレや紅茶含め隠すことはしないだろう。]
普段と違う行動を取れば、それはイドに察知される。
叩き上げの軍人である自分は、
それなりに腕っ節に自信はあったけれど。
護身術を身につけた王子自身、護衛のドール、
それにEs隊員複数を相手にできる程では無い。
失敗は許されない。
普段と変わらぬ日常で、一撃必殺。
それもできれば、なるべく人気の無い場所で――…]
/*
あれ?
いっしょーけんめー考えて、妙な所に着地したぞ
無理無理無理無理無理、すげー無理
どうしたらいいんだこれ
*/
[もう一度、振り返ったときには友はもう歩き去っていて。]
ギィ。
[今度はきちんと声に出して彼を呼ぶ。その声は誰にも届かず霧散した]
中に入ろう、ディーク。手当ては私がしていいのかな?
[片付けはそれなりに手伝った。
傾いていく太陽。
遠回りの帰り道。仰いだ窓が、ぼんやりと明るくなっている。
厚いカーテンで遮られた、小さな窓]
……あー…
[今日はもう、何度も訪れた。
それでも今、もやもやした感情を静かにするのは、あの場所。
本当は一人が良いけれど、気に食わぬ相手が一人でいる、という状況もあまり好ましいものではない]
/*ううん、どうしようかな。
下がり傾向にあったら因子発現血球が横ばい。
ウィルス薬は飲んでおこう。時間的に確認できないから。
感染性だけでいい。
― 書庫 ―
[音ひとつなく開く扉。
最初は軋んだものだが、ドールに命じ油をさしておいたが故]
今日もお勉強か
[テーブルに、抜き出した本一冊置くと同時に先客へ声をかけた。
王子に心酔する、わけのわからぬ男。
それが、レトがベリアンに抱いている印象だった]
/*
ああそうか、俺オズワルド(ケネディ暗殺犯)だった!
こりゃ狙撃しろって事だなうん
苗字が暗殺拳なのもきっとそのせい……
最初「Es? ああ判った、Ente'sの略だなw」
とか某鴨の人ネタ(多分なっさんしか判らない)で
適当に料理人で入ったのが、どうしてこうなった……
*/
あ…、はい…。
[ぼーっとギィの消えた森を見つめていたが、リエヴルに名前を呼ばれて我に返る。]
はい…、すいません…よろしくお願いします――。
[「手当ては私がしていいのかな?」 という問いかけに改めて頭を下げると、どうしてか胸の鼓動が早くなる気がした。
謎の鼓動を抱えたまま、リエヴルの車椅子を押し始める。]
(なんでこんなにドキドキしてんだろ…?)
[手押し部分から、微かな振動を感じながら。]
/*
土壇場で毎回参加者様に頼る村建てでさーせん
多分、今回はガチ濃度すっげー薄くなる気がしてきた
ガチ陣営がもだもだして、村人がどこ吊ればいいんだか迷うレベルで
だがそれがいい
[車椅子を自然と押し始める彼にありがとう、とまた呟いて。]
それなら私の部屋にいこう。薬も道具も揃ってる
[自らの部屋の位置を教えればため息をほうと吐く。珍しく動き回って少し疲れていた
先程のギィの様子を思い出す。いつだって隣にいた友があんな風な姿を見せるのははじめてで、何かしてしまったのだろうかと不安げな顔を]
―少し未来?―
……あ。
[薬を作る過程で、採取し損ねた薬草がある事に気が付いた。
外を見れば、既に雲は厚く、今にも空は泣き出しそうだ。
風も先ほどよりだいぶ強くなっている。
だが、出来れば今日の夜の間に作ってしまいたい。
もし、お呼びがかからなければ、だが。
暫し逡巡した後、]
行くか。
[そう言って外へと飛び出した。目当ての薬草をすぐ見つかる。
城へとって返す中、もし外で作業している人がいれば、手を貸すか声を掛けるだろう。**]
いいのいいの、そんなに畏まらなくたって。
先輩つってもどーせ同じ穴のムジナみたいなもんだしねぇ
[>>582ギィはそれをよしとするかは解らないが、
少なくとも自分にやたら気を使う事はない、と。
椅子を肩にかけて片手をゆるく横に振り
ギィが去ってしまった所で早いところリエヴルを
中に連れて行ってやれ、と母屋の方を顎で示しておく。]
お前もだよ、昨日今日の付き合いじゃないんだから、
堅苦しい敬語使わなくてもいいのに。
[>>584ジェフロイの方を振り返って、苦笑混じりの溜息を落とす。
そも、彼の方が年上だという事はジェフロイの入隊時に聞いている。
冷静にディークに関しての感想と見解を落とす所は
とても落ち着いて見えるのだけれど、なんとも擽ったい。]
/*
てかそんな機能あったんですね
RP強めになるかなーそっちのが
むしろ逆かなーわからん
まあ、やり残しがない、なんてことはまずない
と思ってるので、まあ。むしろあったほうがたのしいし!
[本を愛することを、誰にも――特に王子には知られたくなかった。
たとえ、城内で王子が知らぬ事などないと知っていても。
最初は誤魔化した。
次は脅してみせた。
その次は――溜息をついて、本を読み始めた。
辞書やらなんやら、何処だと聞かれれば顔もあげずに答え、
話しかけられれば答えもするようになった。
溜息だけは、今でもついているが
それ以外は、諦めだ]
>>589ソマーリュさん…と呼ばれるのが「だーいっきらい!」と
聞いた記憶は無いなぁ…。
一応、軍服着用する立場なので。
形にこだわる男なんですよ、私は。
>>590 ありましたよ。
…反乱者の仲間だと誤解されて、こってり絞られました。
彼は…同期で親友…と呼べる程でしたからね。
[探るような問いかけにサラリと返せただろうか。胸の奥に隠した事を表に出さないようになったのはいつからだろう。…いや、出せない。怖くて。その親友を手に掛けたのが誰か… その葛藤はとうの昔に封印したけれど。…もしかすると敬語を使って距離を取りたがるのはそんな無意識が働いているのかもしれない]
リエヴル先輩の部屋…ですね。
[言葉に出すとなぜか妙に緊張する。
だけど、リエヴルの部屋へと車椅子を押しながら、リエヴルが溜息をつく。後ろからで表情は見えないが、気遣わしげにその背中を見守る。]
ギィ先輩…、なんだか寂しそうでしたね…。
あ、いや…なんとなく…俺がそう思っただけですけど…――。
[部屋に着くまでの間に、他にもいくつか会話しただろうか。
静かな城の廊下を、段差にも気を配りながら進む。]
/*
あ、あぶねえ質問投下しかけたけどとどまってよかった
賢者じゃないのね、今回。
霊もおらんし
そして魔術師じゃなくて狂神官でしたか。
/*
ちなみに私は負縁故先ある方が萌えますね!
性的な意味でどうにかしてやりたく(ry
しかしみんないい子達ばっかりなのでむりなんじゃね…
村の設定が変更されました。
[>>569ソマーリュにお目付け役に任じられれば、男は肩を竦め。]
−はいはい。まぁ、努力するよ。
[過去を知る相手に遠慮はない。
美しい肌の秘訣について教えられれば、蜂蜜の甘い香を纏わせる自分を想像して苦笑しながら。]
…オイルに蜂蜜?
何かべたべたしそうだな。
試してみるくらいならいいが…ドールにやらせられるものか?
[ゆるりと首を傾げながら聞いてみる。
自分で塗るという選択肢はなかった。*]
−…。
[>>571そして、酷く複雑そうな表情をしたソマーリュの視線に気付けば、男は苦い笑みを浮かべるのみ。
仮に因子があったとしても、兄はこの生活には耐えられないだろう。
彼に自分と同じ仕打ちを受けさせたいとも、閉鎖的な環境での兄との同居が上手くいくとも思わない。*]
― 回想・中庭 ―
よ。まさかこんな形で紹介する事になるたァな
[フェリクスの側へとディークを伴いやってきて。
多少のぎこちなさは残るものの、
苦笑いを浮かべ、フェリクスへとディークを紹介した]
……ンで、このスカしたのがフェリ君
兄ちゃんの同期で、なんかいっつもだらだらしてるけど
意外と良い奴だ
[そんな酷い紹介をして。
だが、フェリクスの表情を見れば――
こいつにゃ、隠せねぇかもなァ……そんな事を、思った*]
/*
ディークくん可愛いな!
皆さんの矢印の向きをあまり分かってないのですが、フェリは友情?的にはオズワルドさん一位かなー。
その次に縁故貰った方々辺りが高い感じ。
というか、PL的には「皆好き」なんですけどね…!
あぁ、彼にも色々と考えるところがあるのかもしれないね
[>>594後ろのディークを振り返って。それからふと微笑んでその瞳を見上げた]
オズとはもういいのかい?信じられる人がいるのだから近くにいなくてはダメだよ。大切な人というのは失ってからでは遅いのだから
[暫くして部屋につけば彼を招き入れて。ベッドにでも腰かけるよう促して低めに作られた棚などから手当てのための道具を取り出しただろう]
[書庫の多くは、吸血種に関するもの。
童話や寓話、恐ろしげな物語や恋物語。
そして、嘘か誠か分からぬ歴史まで]
嵐が、来るな
[一冊、二冊、三冊と積み上げ、数頁めくると次の山にうつる。
やがてベリアンに差し出されたのは、荒れ狂う海の前、両手を掲げる老人が表紙に描かれた一冊の本。
開けば、人物と台詞、ト書きが書かれ戯曲だと知れるだろうか。
問われれば、普通の小説とは違う、と説明をつけくわえただろう]
― 回想・中庭お茶会 ―
>>587 ああ。もちろん。
オズ、ちょっと…。
[側に寄ると、肩に手を回し耳元で声を潜めて囁く。明らかにイドを意識した模様]
…オズが「クソ王子」とか口にして率先してディークを煽るなよ…。
いいか、絶対に、ディークより先に目をつけられるような事はするな。
ディークだけが残されるような事になると…地獄を見る。
[オズワルドが王子への不満を抱いている事は言動の端から見てとれた。それが加速されない事を、…そして、ディークが自分のような目に合わない事を願った。
それは、5年前の事件で親友を失った側の想いから出る言葉だった]
んー、さん付けで呼ばれるの厭ってわけでも無いけど
…… だって呼びにくくない?
[拘りのある男ジェフロイ、そう口には出さずにおく>>593。
成程、クレステッドとどこか似たような生真面目さがあるのか。
いや、それ以上に何かを隠そうとしている雰囲気を感じるのは、]
そう、それなら良いんだけれどね。
[粛清の為に動いたあの日の後、王子の夜伽についた際、
洗礼を兼ね面白い実験をしている>>493という話をされた事があった。
ただ、それが誰かという所まではその時は知らなかったけれども。
今の受け答えのうちで、「絞られた」という言葉が拾えれば、
ああ、とあまり感情を篭めないようにして自然に相槌をうち。]
そりゃ、災難だったね。
でも、お説教レベルで済んでよかったと思うよ、うん。
[王子の悪趣味な悪戯に対して、さもそしらぬふりを演じながら、
庭と厨房を往復する片付けを再開する事にした。]
― 中庭→長銃管理小屋 ―
[強い風の中へ、仄かに雨の香を感じて虚空を仰ぐ。
そうしてぼんやりと佇んでいたのは
どのくらいの時間だっただろう。
次第にぽつ、ぽつと強い風が雨を運び、
温度を感じぬ雫に頬を、額を濡らされて。
―――銃を運ばなければ。
雨風ばかりか、遠く雷鳴が轟き始めていた。
これはかなり濡れる破目になるかもしれないと、
石畳の上を、小屋へと進んでいく]
/*
ねえこれ私左だって理解されてますよね…(ふるえごえ
蚯蚓プレイやりたかっただけでゲスられたい右とか思われてませんよね…?
[自分からは話さない。
また、笑顔も見せない。
声も落ち着いて、動きにも無駄がなく。
書庫だけで見せる顔。
もしかしたら、ベリアンだけが知る顔。
好意的なものではないとしても、それは一種の特別かもしれない。
多くを語らず、別れも告げず
レトは静かに書庫を出る。
テラスへ続く扉は閉められていた。
風の音も耳鳴りも、区別がつかなくなる。
夢も、現も、分からなくなる――**]
[>>597ディークの挨拶に目を細め。]
はは、元気な奴だな。
お前の兄には色々と世話になってる。
−まぁ、何かあったら遠慮なく相談してくれ。
[先輩然とした応対。
尤も、何か聞かれて本当の事を教える保障はないのだが、同期の弟だからその辺りは甘くなるだろう。*]
/*
でもちょっとなやんでるのは女装させられてた時に去勢うけてるって設定をつけるかどうかというだな…
しかしちんこないとか薔薇村だとマジ敬遠される気がするの
[>>598オズワルドの言葉には苦い笑みを浮かべる。
自分も王宮内で彼の弟と会うとは思っていなかった。
何処か遠くで、兄の事を心配しながらも元気に生きていると思っていたかったのだ。]
…って、おい。
いきなり評価落とすなよな!
まぁ、本当の事だが。
[そう突っ込みながらも、腕を組んで偉そうに胸を反らす。]
…まぁ、来てしまった以上は仕方ない。
何とかやっていけるさ。
[オズワルドの肩を軽く叩きながら、兄弟達に視線を向ける。
兄の方に向けたものには、真意を問おうとする色も混じっていた。*]
[重い足取りで小屋までの道を辿る。
此方を振り返った友人の瞳を真っ直ぐ見つめられず
逸らしてしまった先程の光景を思い出す。
オズワルドとディークの兄弟。
『5年前の事はあいつも知っている筈ですよ。』
そう評したのはフェリクスだったか。
親しげな様子のフェリクスがそう言うのであれば
早々王子へ歯向かおう等とは思わないのかもしれないが。
Es全体へ感じるこのざらつきは何だろう。
結局、不安の全てを拭うことは叶わぬままに。
先程、中庭でジェフロイに声を掛けなくて良かったと安堵する。
そう、同胞を濡らさずに済んで良かったと思える程度に
理性が戻ってきていた。]
― それから・私室 ―
[洗い物まで片付けを終えた頃には、表は雷を伴う雨が振っていた。
部屋の窓から風雨に晒される庭園の様子を見て、溜息。]
うぅーん、…ワインで酔いたい気分。
[ただ、なぜか今夜はロゼでは物足りないような気もする。
そうだ、地下にある貯蔵庫から重めの赤ワインでも*持ってこようか*]
ー自室ー
....それがいい。
[なくしたものは取り戻せない。それは幼き日医師であった父に教わったこと。]
じゃあ上、脱いでもらえるかな?
[かすかに頬が赤くなっていることに熱でも出たのだろうかと心配しながら。この言葉に彼は更に赤くなったかもしれないが。]
[天気は刻々と悪化の方に歩を早めていく。
髪を乱す程の強い風が吹けば、溜め息をついて。]
−明日は外出禁止だっていうのに。
[もう少し陽光を味わいたかった。
王子の宿願が叶えば、縁遠くなるだろう。
片付けが始まれば、適度に手を貸す。]
−まぁ、早く終わらせた方がいいだろうからな。
[上背はあるので、テーブルや椅子くらいは軽々と運んだだろう。]
[そして片付けが済めば、男はラウンジへと向かう。
オズワルドに問い質したい気分はあれど、いきなりやけを起こすとは思わなかった。]
−…。
[窓辺に座り、空を見ながら口ずさむのは、かつてソマーリュと踊った父の好きな曲。]
― 現在・リエヴルの自室 ―
上…ぬ…ぐ…、ぬぐ!?
[手当するのに当たり前の行為なのだ。と言うことくらい普段荒なら分かるのだが。
今のディークにはまったく別の意味に捉えられて、あわあわと慌てふためき、顔はゆでダコ並みに真っ赤になる。]
― 長銃管理小屋 ―
[やがて石造りの管理小屋へ到着した。
屈強な造りになっており、森へ直ぐ出向ける場所故
便利は良いのだが、残念ながら今は木戸が劣化し
交換しないと強い雨風を凌げない代物となっていた。
さて、どうやって運ぼうかと思案している合間に
ジェフロイが到着するだろうか。
長銃だけだと思い込んでいたが、薬莢の詰まった箱も運ぶ必要がありそうだった。]
済まないが、これと…、こっちも頼めるか?
君が頑丈そうで、助かった。
[水泳で鍛えられているだろう体格を称えるよう、笑った。
長銃二挺と弾薬箱二個を差し出し、
自分は三個づつのそれを持って小屋を後にし]
[扉の件も、ジェフロイに依頼しておく。]
それから…
明日以降で構わない、この扉の建て付けを直す業者を頼む。
[雷が近くなってきた。
ふと、先のベリアンの話が過ぎるも、
本格的に濡れる前にと、ジェフロイと共に
城内を目指した。
途中、クレステッドに逢っただろうか。
解らずも「外出禁止時間が近いぞ」と告げて
幾許か言を交わしつつ共に城を目指したかも知れず]
>>605 ええ…。そうですね。
[適当に相槌を打ちながらきりの良い所まで片付けを手伝ってそれぞれ引き上げて行く仲間を見送った。
Es内で「あんな事をされた」「こんな事をされた」そんな具体的な話をしていたのは…着任直後ぐらいのものだ。イドがそんな会話をすべて王子に運び…そしてそれを寝屋で使われたりすると、自然と口に出さなくなる。お互いに相手の状態から察して深くは踏み込まない。
何をされているのか…知らない方が幸せな事もある。
そして、自分は仲間の血肉を口にして生きている事を
誰にも知られたくないと思っていた。
仲間殺しとどっちもどっちだ…。
王子への忠誠を尽くすのは親衛隊として当然の事。
軍人なら仲間だろうが裏切り者を躊躇せずに殺すのは…むしろ普通の事だ。
ただ、本能的に、そして無自覚にソマリに対しては恐怖を感じていた]
村の設定が変更されました。
......
[やはり王子にされたことを思い出して嫌なのだろうか、と息をのんでその赤い顔に苦笑を一つ]
嫌なら対処の仕方を教えよう。やってもらいたい人に治してもらいなさい。
[彼が止めなければ道具をいくつかまとめて渡そうと。とことん好意には気づけないこの男である]
― リエヴルの自室 ―
ぬぐ…って、あ…ごめんなさい!
[リエヴルの言った意味をちゃんと理解したのは、それからすぐあとで。
恥ずかしい勘違いに、下を向きつつ制服の上着を脱いで行く。
ネクタイも外し、シャツ一枚の状態で両手首と前を開ける。布に擦れた所はいまだに赤く傷痕が見える。]
― 廊下 ―
[ギィの個室の扉を、手の甲で数度叩く。
暫く待つも、返事は無く]
いない、か……
[王子の暗殺のため、自らも狩の随伴になろうと。
もしくはライフルさえ手に入れば――…
長距離狙撃でのヘッドショット。
いくら王子といえど、所詮は、人だ。
ギィを探すため、イドを呼び寄せようと片手を挙げて]
― 城内・地下武器倉庫 ―
[急いで城へ戻った心算だが、次第に激しくなる雨足のお陰で
みな一様に濡れてしまった事だろう。
地下室へ入る前にドールにタオルを頼み、
彼等へとそれを差し出して。]
済まんな。ドールに頼めば良い事だが…
モノがモノだけに、万が一を考えると自分の手で管理したかった。
[手伝ってくれた面々へ、目礼を送る。
ドールから受け取ったタオルで己は何を思ったか、
自己の衣服や髪を拭く前に持っていた長銃を拭き始めてしまい。
隣の貯蔵庫には、既に人の気配はあっただろうか。
オズワルドのイドを可視出来ず、
彼へ現在位置を的確に悟られるであろう。]
−1時間後・ラウンジ−
[風雨が窓を叩く。
それを昴と見つめる男の目は虚。
ドールにワインを用意させたが、手酌で既に二本空けていた。
薄らと赤みの差した頬には熱が宿っている。
−母が死んだのはこんな嵐の日だった。
医者も間に合わず、ただ近所の人が励ましてくれるのを何処か遠くに聞きながら母の手をしっかりと握りしめていた。
父が家に来たのは、母の埋葬が終わってからだった。]
…ぁ…。
[翡翠の瞳が揺れる。
あぁ、こんな日に一人でいたくない。
誰かに触れていたい。
−そんな衝動に突き動かされ、
ふらりと椅子から立ち上がってラウンジから歩きだす男の足取りは危うい。]
……ェフ…。
[居室のある方へと向かいつつ。
他者に見せない部分を晒した相手の名前を紡ぐ声は震えていた。**]
/*
…気付いたら弱ってた。
そして何故か同期のオズくんでなく、ジェフロイさんの名前を言ってた。(まがお)
ログ書く体力がないので落ちる。
[首ならば自分で巻けるかも知れないが、さすがに両手となるとかなり厳しい。
もしリエヴルに包帯を巻いてもらえたならば、その手さばきに、やはり元医師なのだと改めて感じ。
大人しく身を任せていただろう。]
リエヴルさんと一緒にいると…なんだかとても……――ほっとします。
[静かな室内に零れたのは、そんな言葉。]
リエヴルさん、さっき『信じられる人がいるのだから近くにいなくてはダメだよ』って、言ったでしょ?
『大切な人というのは失ってからでは遅い』って……。
.....
[謝って上を脱いだ彼にいいのか、と伺うような視線を向けるもその傷痕に直ぐに表情はくもり]
少し染みるけど我慢して
[そういって赤く擦れたそこに消毒液を湿らせた脱脂綿を滑らす。なるべく痛みを与えないようにと加減されたそれは慣れたもので]
ん、熱とかは出ていなそうだね。背中や腰は辛くない?
[その動きや口調は確かに診察といっていい手際だったか。最後に包帯をなるべく絞めすぎないように巻いてやった。]
[ジェフロイの機転のお陰で、自分たちも重火器も
然程濡れずに済んだだろう。
否、折角の雨具も長時間外に居た己には
余り意味が無いものとなってしまったかも知れず。
風が強く意思疎通を図るには困難と判断し
取り合えず適当に相槌を打っていた建て替えの件、
地下室へ到着してから思い出し。]
小屋な、丸々建て替えるのも良いのだが
扉まで石造りにすると、荷運びの際に面倒でな…
[己もまた、銃や狩りの話をしていると気が紛れるのだ。
ふと、共通点を感じて小さく、笑い]
……こうしていると、昔のように、まるで――
自分が勤め人のような気がしてしまうよ。
[錯覚でしかなかったけれど]
[消毒液に少し表情を歪ませたものの、リエヴルに包帯を巻いてもらいながら。
その手さばきに、やはり元医師なのだと改めて感じていた。大人しく身を任せる。]
リエヴルさんと一緒にいると…なんだかとても……――ほっとします。
[静かな室内に零れたのは、そんな言葉。]
腰の方は、クレスさんのおかげでだいぶ良くなりました。
[タオルで一丁づつ銃の水分を拭い去っていたところへ
不意に、新たな気配を感じ取り、顔を上げた。オズワルドだった。]
獲物か…?
生憎、今日は三羽で止めておいたんだ。
今からでは流石に無理だが――、
[倉庫の奥を窺うかの眼差しが、違和感を呼び起こす。
けれど紡がれた響きに、少しばかり気が削がれ]
……濡れて使い物にならなくなるのは厭なのでな。
特に、こいつは今日お目見えした新品だ。
/*
なんとなく、RP村って
フラグ拾いのパズルなんかなって気がしてきた
違うかもしれんが、
色々有機的に組み合わさっててみんな見事だよなァ
*/
― 城内・地下武器倉庫 ―
[>>629 タオルを受取ると銃は包みのまま床に置いて、身体を拭った]
けっこう濡れましたね。
…ギィさん、風邪引きますよ…。
銃は風邪ひきません。優先順位間違ってますよ。
それに、あなたの身体から落ちる水滴で、濡れます。
[道具を大事にする人は好きだった。先に銃を手入れしているのを見て、苦笑しつつ声をかける]
>>637 扉は木製に決まっているじゃないですか。
石の扉なんて、牢とか、門番が複数常設待機している場所にしか無いですよ。小屋を石にするのはそれなりに意味ありますよ。
石の庇があると普通の雨程度なら扉までは水は来ません。
それと、火災にも強い。
[そんな話題なら、いくらでも出てくる。そして、最後の呟きを耳にすると同調した]
…あぁ…。
分かります。…仕事が無いと、私も駄目な性分なんで。
『信じられる人がいるのだから近くにいなくてはダメだよ』って、言ったでしょ?
『大切な人というのは失ってからでは遅い』って……。
[上着を着直しながら言うそれは、ごく自然に零れる言葉。]
俺にとっては…兄さんもだけど、リエヴルさんも同じくらい『信じられる人』なんです。
だから…、傍にいるとすごく安心するし……それに――。
[『大切な人』だから傍にいたい。失くしたくない。
そんな事を言いそうになって、思わず口をつぐむ。
リエヴルが隊のみんなに好かれているのも、よく分かるし。リエヴルの優しさはみんなに対して平等に向けられている事も。]
["できるだけ傍にいたい"だなんて言って、困らせたくないし。
我が侭を言って嫌われたくない――]
あ、あの――ありがとうございましたっ
[言いかけた言葉を飲み込んで、最後に深く頭を下げて感謝をのべると。
そのまま部屋を後にした。**]
そっか。ならしゃーねー
ありあわせでなんとかするか……
[あっさりと了承する。そして、軽く唾きを飲み込み]
俺も自分で材料くらい調達できるようになりてェんだが
今度猟行くとき、連れてってもらっても良いかな?
猟銃じゃないが、銃の扱いなら経験がある
[何食わぬ顔で、本題を切り出した。
――長距離狙撃では駄目だ。イドに察知される。
やはり狙うは、王子との狩り。
それに同行できる様になるため、
まずはギィとの狩りを足掛かりにしようと]
へェ? 新品の銃?
[とは言え、武器に興味が無い訳でもなく。
ドールからタオルを受け取り、ボフリ、ギィの頭に被せつつ覗き込んだ]
[ジェフロイより、優先順位が間違っている、との指摘を受け
上目に睨んだかも知れぬ。
本意は「濡れて使い物になるのが厭」なので
彼の指摘は尤もであったのだが、濡れた髪を搔き上げるのみで
黙々と銃を磨き]
庇か…、それは思いつかなかった。
我が君から許可が下りるのであれば、是非に。
[元々石造り故に、何処に変化を付けるのか解らなかったらしく。
「仕事が生き甲斐」だとばかり紡がれた言葉と平穏は
オズワルドの登場で変化を遂げるか。
今は静かに、ジェフロイへ頷くのみに留め]
[直ぐに引き下がる様子は申し訳なさを感じる程度に自然だった。
故に… 次の言葉も一見、特に違和感を感じられなかったが]
珍しい事もあるものだな。
今まで一度も、そんな事を言ってきた事は無かっただろうが。
[この、オズにしては珍しい言葉と、
今日の一連の出来事はまだ繋がらず。
彼の話術が巧みであったのだろう、先に王子の狩りへ同行を、
そう言われていれば恐らくは、予感を察知出来たかも知れないが]
経験があるのならば、構わんぞ。
そう、これが某社の最新型で――…
[軽く金属音を奏でつつ、新品の銃の銃身を彼へ自慢する。
頭に乗せられたタオルに礼を言うタイミングを失ったが
片手でわしゃわしゃと、乱雑に拭いたりして]
>>645 ええ。
あの小屋、弓を使っていた時代の様式なので、爆薬に耐えない壁の厚みなんですよ。…ちょっと大がかりなので、予算通すのに書類整えたり…時間は少しかかりますが。
王子はいちいちこんな部分には目を通したりなさいませんよ。
…王宮の役人とのバトルです。
[生き生きと、小屋の建て替えプランについて考えて口にした]
あぁ…。記録台帳記入しなくては。
銃は5丁まで把握してますが、弾丸数が分からないな…。
数えてからじゃないと収納できないので。
銃の手入れの方はギィさん、お願いします。
[オズワルドが入って来たのを見ると軽く手を上げて挨拶を送った。
>>636 の申し出には少々首を捻りつつ。厨房の食材は自分の管轄では無いので、把握していなかったが、仕入日は知っていた。まだ不足が出る時期ではないと思っていたが…]
オズ、食材不足しているのか?
[そう声を掛けながら>>646 には森の狩猟小屋と答える]
そんな風にいってもらえると嬉しいが
[>>638彼の裏表のない言葉はとても真っ直ぐで。それでいてこんな場所で直ぐに心を許してしまうディークを心配してしまう。これではオズもあまり目を離せないだろうと]
.....ぁ!ディーク
[兄と会ったばかりの私とを並べてはいけないと、そんなことではここではいつか傷つくと言おうとしたがそれが言葉になる前に出ていってしまう。
何かあったならいつでもここへくればいいと思う。それでも私はそんなに気を許されるほど良い人間などではないと自嘲を浮かべて]
[ベッドに横になろうとその縁に手をかける。一度、試しに腕だけでベッドによじ登ろうとして床に倒れ、ガタンと大きな音をたてれば諦めたようにドール、と一言呼んだ]
...
[ドールにその体を持ち上げられ、ベッドに横になる。この作業はドール以外には王子とギィにしかさせたことはなかった。本当は身の回りのことをドールにはやらせたくないのだがそれ以上にこの行為を毎回誰かに頼むのが憚られて
窓辺、荒れる空を見上げる。まるで自らの心のようだと思った。]
――外出先→厨房――
[厨房の勝手口からこっそり顔を出して中を伺う濡れ鼠。その手には水桶を二つと風呂敷包みにした濡れて重そうなブランケット。
…幸い厨房の主は不在らしい。
二つの水桶の中身は、未だ元気に泳ぐ比較的良型のヤマメかヒメマスかその類の魚が合わせて8匹程と、もう一方にはザリガニがごっそり折り重なって入っている…ガチャガチャ非常に姦しい。
脱走しようとするザリガニの蓋代わりに乗せたブランケットの中身は、たっぷりの山葡萄。これを見つけて気を取られた所為ですっかり濡れてしまった訳だ。
幾つか摘み食いしながら帰った所為で、ブランケットが所々赤紫色の指の形に染まっているけれど汚した本人は多分全く気にして居ない事だろう。
…――以前このまま厨房を突っ切って、泥に汚れた足跡の水溜りを点々と残し厨房の主にこっ酷く叱られたような記憶がある気がして置くだけ置いて来た扉から引っ込んだ。
ブランケットの包みの上に、山葡萄の粒を並べて書いた「EAT ME」の置手紙を残して何処かへと…*]
[ジェフロイの説明に成程、と素直に頷き]
王子にお強請りした方が早そうだが…
まあ、君に頼んだ。
[利用するモノは利用する精神の己、
「王子にゴマを擦る」とは敢えて口には出さずに]
弾丸? ……100位ではないかな。
この一箱に20。きちんと把握している。
[任せておけ、とばかり上機嫌で頷いた。
そこでジェフロイからオズへ掛けられた問いへ耳を傾け]
厨房に篭って料理、だって格好良いものだと思うぞ?
……はは、さては弟君に良いところを見せたい、と。
[きっかけが弟なのだとすれば、極自然なこと。
フェリクスの言う通り、"妙な気を起こす"など
杞憂に過ぎぬのだろう。次第にそう思い込んでいたかも知れずに。
真新しい"玩具"の説明に嬉々とした眼差しを浮かべつつ
「小屋に一人で篭るのは不可だ」と、
鍵の管理は自分である事を念押しただろう]
>>653 はい。承りました。
王子を通さないと、設計から好きにこちらの主張通せるので良いですよ。使い勝手の良い小屋にしましょう。希望があればお伺いします。特になければ、適当に見繕って、最後に見て頂ければ。
多分、一番利用するのギィさんですから。
[新しい仕事に上機嫌で、頭には狩猟小屋のいくつかのタイプがすでにピックアップされていた]
弾丸数、「くらい」じゃ駄目なんですよ…。
銃火器は管理が厳重で。
場所を移す時は端数まで記帳しないといけない決まりなんで…。
数えさせて頂きます。
[一箱20を確認すると、全箱開けて欠損が無いかを点検して数を計算し、鍵のかかる台帳から取り出した冊子に書きこむ]
[自分好みの管理部屋を、そう告げられて双眸を輝かせた。
常々欲しいと思っていたものも、
王子を通さねば設置して貰えるという事か!
餌付けされている感の否めぬ男]
柔らかいベッドの置ける仮眠室と、シャワールームが欲しい。
そうすれば日没近くまで狩りする事も可能だ。
[そして、先にオズワルドが望んだように
完全に篭って城に戻らなくなる可能性も高くなりそうだが。
弾薬も一箱づつ施錠されているが故、腰元から鍵を取り出し
開いてから、中身をジェフロイへ晒し]
/*
これ茶菓子持って日参して、
猟銃の扱い教えてもらうのが一番確実な気がするんだが
(近所のじーさんか)
*/
[「バレバレか」と、あたかも身の内を晒すかのオズの様子を
一切疑う気配をみせず、「良い兄なのだろうな」と思案する。
無論、その見解は間違いでは無かったのだろうが。
色々教えてくれ、とのオズの言葉へ]
ああ、構わんよ。
なに、経験があるのなら直ぐに勘を掴めるだろうさ。
[些か楽観的な見解を示し、微笑んだ。
一通りの小屋への妄想と相談を織り交ぜて
ジェフロイが台帳記入を終えた頃を見計らい
地下武器倉庫に施錠し解散となる*]
― 自室 ―
[男はそのまま個室へ向かい――隣室の扉を暫し見つめた。
リエヴルがドールの手を嫌う事実には気づいていたが、
流石に今夜は、声を掛け難かった。
あの真っ直ぐな眼差しを、逸らしてしまったから。
静かに自室の扉を開く。
明日、何も無かったかのように「おはよう」と挨拶しよう。
そう心に決めてみたものの、窓の外、嵐の激しさは増すばかりで。
窓叩く風と雨の音色が現実感を失わせ
先程までの、普段と変わらぬ日常と、
ベリアンに見せて貰った”腕のミイラ”、
茶会での言い表せぬ緊迫感。
そのどれもが遠い異国の出来事のように感じられて瞼を*閉ざした*]
― 自室 ―
[ザリガニ料理が食卓を彩ったその日の夜。
自室の窓辺から降りしきる雷雨を眺め。
表情の一切消えたその口唇が、小さく動く]
――……ったいに――…してやる……
[鳴り響く雷鳴にその言葉は、紛れ――
目を閉じれば、弟の痛ましい傷跡が思い起こされる]
眠れねェ……なァ……
[そう呟き、膝を抱えた**]
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