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人里に身を潜めながら、夜毎人を喰らうという恐ろしい人狼。
幾つもの村を滅ぼしてきた狡猾な化け物の噂が、遂にこの地にも訪れた。
震え上がる者、馬鹿馬鹿しいと一笑に付す者、そして…。
様々な思惑を余所に、人々は話し合いのため集うのだった。
1人目、語り手 が参加しました。
語り手 は、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
村の設定が変更されました。
2人目、永劫の守護騎士 フィオン が参加しました。
永劫の守護騎士 フィオンは、夜兎 を希望しました(他の人には見えません)。
― スラム街近辺 ―
……やれやれ、まったく。
[風が運ぶ賑わい、ざわめき。
生命体が生命体として集うが故の騒音。
それを遠くに聞きながら、騎士は大きく息を吐いた]
レディの気紛れにも、困ったものだ。
……あの連中の為す事など、問答無用で潰してしまえばよかろうに。
[零れるぼやきは風に散る。
もっとも、彼の『女神』がこう、と決めた事を彼が妨げるのは余程の事なのだが]
そもそも領域への立ち入りを許さなければ……否、存在を滅してしまえば済む事だろうに。
レディも他の方々も、何故にあのような者どもをのさばらせておくのか……。
[そこにあるそれぞれの意図は知る由もない。
だが]
……何れにせよ。
私は、与えられし務めを果たすのみ、か。
[彼にとって何よりも優先されるのは、それ。
誰よりも愛しき『女神』の命を果たす事。
それ故に、これからなす事に迷いはない。
……ないのだが]
『獣神』の信徒兵どもは、歯ごたえがなくていかん。
最近は、レジスタンス連中も惰弱になりつつあるし。
……騎士団の鍛練にもならぬというのが、問題だな。
[は、と大きく息を吐いて、腰から下げた剣の柄を軽く握る。
大きく吹き抜けた風が、羽織るマントをはためかせて過ぎ去った。**]
そんな彼の──『女神』の『永劫の守護騎士』の思う所など知る由もなく。
『ヒトにしてヒトならざる、獣の神』を求めしものたち──宗教組織『獣神』に属する者たちは、巧妙かつ複雑な結界を編み上げて行く。
己が求める存在となり得る者を捕えるための『網』を。
そしてその『網』の存在を知る由もなく。
『聖都市』にほど近い小さな街のスラムには、獣の特性を備えし者──『新種』と呼ばれる者たちが集いつつあった。
3人目、黒耀狼 ディーク が参加しました。
黒耀狼 ディークは、瘴狼 を希望しました(他の人には見えません)。
― 荒野 ―
……Nachtwind Anfang!
[広がる荒野に響くのは、鋭い声。
それに応じて、濃い蒼色の糸がふわり、と浮かんだ]
ったく、あちこちうろうろふらふらしやがって……!
いい加減、大人しくしやがれ!
[ゆらめく糸を手首の周りに巻き付けて、びし、と指差す先には大型のクリーチャー。
この一週間の間、追いかけ続けてきた現在のターゲットだ。
この主張に、砂の中に半ば埋もれた巨大なザリガニは知った事か、と言わんばかりに鋏と触角を揺らした]
ま、てめーらみたいなのは、言っても聞かねぇのはわかってるけど!
こっちはな、生活かかってんだよ、生活!
[妙な実感滲ませながら、距離を測る。
向こうもやる気になっているのか、砂に潜って逃げる気配もない。
その様子に、上等、と呟き口の端を上げた]
……Erstarren Sie.
[小声で紡ぐのは、糸を変質させるキィワード。
言葉で紡ぐ事で、通す力の質を変える──慣れればワードなしでも行ける、とは師匠の弁だが、自分はまだまだその領域には程遠い。
紡いだ言葉は、しなやかな糸を硬質のそれへと変化させて]
ん、じゃ。
……行くぜ!
[宣と共に地を蹴り、高く跳ぶ。
生憎と飛行能力は持っていないが、跳躍力にはそれなり自信があった。
高い位置から全力で腕を振り下ろす。
その動きに応じ、ひゅんっ!と音を立てて硬化した糸がしなった。
波打つそれは振り回された鋏を掻い潜り、びし、といい音を立ててザリガニの突きだした目を打ち据える。
細くしなやかな糸だからこそ適う一撃は想定外だったか、ザリガニは周囲の砂を巻き上げ、地面に潜ろうと試みるが]
そうそう何度も、同じ手くうか!
……Verhaften Sie meinen Feind!
[そうはさせじ、と繰り出した糸に念を送り、潜ろうとするザリガニの身体に絡みつかせる。
念動によるこの遠隔操作は、正直、あまりなれていない。
単純思考のクリーチャー相手には通じるが、意志力の強い相手やすばしっこい相手には追いつけない事が圧倒的に多かった]
ま、そこらは修練次第だ、っつーけどさー。
[ふと、零れ落ちるのはこんなぼやき。
師と仰ぐひとに、自分が全く追いつけていないのを感じるのはこんな時で。
とはいえ、今はそれに囚われている時じゃないから、とそれを振り払い──]
……っせえ、のお!
[地へと降り立ち、気合を入れて糸を引っ張る。
何はなくとも相手を引きずり出さねば話にならない。
見目に正しく重量級の相手、引きずり出すのは容易くはないが。
糸に通した念動力と、生来の力──獣の特性を持つ『新種』としてのそれは、重ね合わせる事で瞬間的にだがそんな無茶を可能にしてくれる]
いよっとお!
[気合と共に引きずり出したザリガニを近くの岩場へと叩きつける。
強靭な殻も、こんな衝撃には弱い──というのは、幾度か同系のものを狩って身に着けたもの]
Halten Sie einen Faden an.
[短く紡いだキィワードで糸の動きを止め、くるり、手首を返す事で引き戻す。
直後、一つ息を吐いて走り出し]
……観念、しやがれっての!
[叫びながら再び地を蹴り跳躍する。
ザリガニは未だひっくり返ったまま、比較的柔らかい腹部を晒している。
ここに一撃加えればこっちの勝ち、と。
そんな思考を遮るように、ザリガニが鋏を振り回した。
絶妙のタイミングで振られたそれは、降下する身を捕えたかのように見えた──が]
……おせーよ。
[鋏が触れた瞬間、青年の姿は消え失せて。
直後、鋏の軌道から逸れた所に現れた。鋏は大きく空を切り、ザリガニは無防備な状態のまま、軋むような音を立てる。
文字通りの瞬間移動──それが青年の生まれ持った力の行使、とは、ザリガニには知る由もない事で。
捕らえたはずの獲物がそこにいる、という事態に対するより先──鋭い一撃が、腹部に落ちた]
……ったく。
手間取らせやがって。
[そこだけ黒い毛皮に覆われた左の手、その先の鋭い爪を突きたてつつ。
は、と口をつくのは、ぼやくような一言だった]
― 『聖都市』近辺・スラム街 ―
あー……今回は割に合わなかったなぁ。
[巨大ザリガニを仕留めた後。
いつものようにハンターたちのギルドに報告して、いつものように賞金をもらったものの。
一週間追跡の苦労に見合う対価だったか、と言われるとかなり悩むところだった]
こーゆーのを地味に重ねて、実績稼げ、とはいうけどなぁ。
[聞くところによれば、母も祖父もハンターとしてはかなりのハイランクまで上り詰めた実力者だという。
そんな話を聞いていると、自分ももう少し……と、思ってしまうのはある意味已む無しか。
ともあれ]
ま、一仕事終わったにかわりねーし。
久しぶりに、のんびりすっかな、っと。
[気持ちを切り替え、呑気に言って歩き出す。
通い慣れた下街、そこにある異変には全く気づけないまま。**]
4人目、銀雪豹 ウルズ が参加しました。
銀雪豹 ウルズは、誘惑者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 街・表通り ―
[遠くの方から誰かを呼ぶ声が聞こえてくる。
裏通りに比べればこの辺りはまだ治安は良い方だから、迷子か人探しだろうか。
そんな事を思いつつ、肩からずり下がってきた大きな鞄を肩に掛け直してから、こん、と目の前の小さな店の扉を叩いてから開き]
…久しぶり。
しばらく来られてなくて、ごめんね。
[そこにいる人物に、謝罪を口にしながら中へと足を踏み入れた]
[店の中は細々とした雑貨や保存食が並べられている。
需要はあるが流行の波からは離れているからか、今は店の者しか居らず。
だから、扉を閉めたこちらに向けられた言葉は店員としてのものではなかった。
もっと早く顔を出しなさいとか、もっと頻繁に連絡しなさいとか止まらぬ相手の言葉に眉を下げて]
…だから、ごめんってば。
ちょっと大物に挑戦したら、思ってたより時間取られちゃったの。
でも、これでもちゃんと間に合うように急いでやってきたんだよ。
[言いながら、鞄の中から出したのはレースで編んである大判のストール。
椅子に座ったままの相手の膝にかければ、腹から膝までをすっぽりと覆うことが出来て安堵の表情を浮かべ]
良かった、大きさは充分そうだね。
これなら少し肌寒い時とかに丁度いいかなって思ってさ、生まれる前に渡したいなって。
…体調どう?
そろそろって言ってたのに、怒らせてごめんね。
[また眉を下げると、相手はもう怒ってない、と頭を振って返してきて。
それを見ると、再度安堵に表情が和らいだ]
これだけじゃなくてね、ちゃんと品物も持ってきたんだよ。
この間小物の方が売れ行き良いって言ってたから、今回はコースターとかクロスとかを多めに作ってきたの。
染料の花が切れてるから、色付はまた今度ね。
[言いながらいくつかの小物の束を出して在庫の棚にしまっていく。
身重である相手は申し訳無さそうにしつつも椅子に座ったままこちらを見ていて。
少しの静寂の後、問いかけられた言葉に一瞬手が止まった]
…何度もありがとう。
ただ、やっぱり、あの村の方が私には住みやすいから。
……でも。
一緒に住もうって言ってくれて、ありがとね。
義姉さん。
[こちらの返答を聞いた彼女は、哀しげに目を伏せるもこちらと同じ笑みを返してくれて。
そうしている間に、品物も棚の中にしまい終わった]
さて、それじゃ私はこれで…あ。
今届け物の依頼って無い?
あるなら私、届けに行ってくるよ。
この後は買い物して帰るだけで予定もないし。
[そういうと、義父達も今届けに行っているらしいが、まだ残っている商品が何件か有るとも聞かされた。
その内の幾つかは裏通りなので、義姉からは渋られたけれど]
届けに行ってくるだけだもの、大丈夫よ。
それじゃ、行ってくるね。
[そう言うと、商品を届けに出ていった**]
5人目、影雷鉤 ノトカー が参加しました。
影雷鉤 ノトカーは、狙撃手 を希望しました(他の人には見えません)。
― 『聖都市』近辺・スラム街 ―
[ぴょい、と民家の上を跳ねる人影が一つ。
足場の距離をものともしない跳躍は直下の道に瞬間的な影を作った]
なぁんか、面白いことないかなー。
[辺りを探るように動く耳の先では特徴的な房毛が揺れ、跳ぶ際には太めの尾がバランスを取るように揺れ動く。
跳躍力に自信があるための移動ルート。
道を歩いて絡まれるのが面倒、というのは多分にある]
/*
普段何してるかとか、肩書きとか全く考えてなかったんで適当にしておいた影の人です(
今回は未熟系目指したいんですよね。
どっか抜けてる、とかになる気がしますががが。
ところでクレーエさんよ。
嫁は天使なのか?w
となるとディークは第三世代で祖父ってのは第一世代のあの人だろうかのぅ。
直系だな多分。
あと師匠ってさ。
もしかして:孤狼
/*
くろねこさん居たwwww
肩書きに「猫」を入れなかったのは、ネコ科が多かったしカラカルを猫と単純に表記していいか悩んだのと、実際は獣人の『新種』ではないから、と言うのがありまして。
結果武器が入ることになりました。
6人目、韋駝天 ヤコブ が参加しました。
韋駝天 ヤコブは、瘴狼 を希望しました(他の人には見えません)。
― 『聖都市』近辺・スラム街 ―
[がたごとと音を立てながら、街道を荷馬車が行く。
農作物をたっぷり積んだ荷台の隅に、一人の男が座っていた。
柄の長いスコップのようなものを担いだ男は、幌の隙間から周囲の景色を見るともなく見ている]
[やがて荷馬車は、とある街の中へと入り停止した]
『あんちゃん、到着だよー』
おー。
[御者から声を掛けられて、荷台から飛び降りる。
風を孕むばさりという音が、微かに響いた]
『悪いねぇ、格安で護衛を引き受けてもらっちゃって』
[頭を下げる御者に軽く手を振り、荷を下ろすのに手を貸しながら口を開く]
いんやぁ、この積み荷はおれっちの村の収穫物だからな。
この荷物を無事に届けるのも、おれたちの生活に必要なことってわけよ。
[男の本来の生業は農夫である。
しかし多少なりとも腕に覚えがあること、それととある事情により、村の用心棒や遠出する村人の護衛を買って出ることも多い。
村の作物の交易に協力することも、その一環であった]
よし、荷物はこれで全部だな。
……気を付けてな、おっちゃん。この辺は最近、治安が良くないというから。
[市場や商店の並ぶこの辺りはまだ通常の街と変わらぬ様子に見えるが、一歩裏通りに入ればスラム化が進みつつあるのだという。
声を潜め忠告すると、御者は険しい表情となって、こちらの全身を眺めた]
『ああ。――あんちゃんこそな』
[男の耳は産毛ではなく、白い羽毛に覆われている。
内から膨れた白いシャツの腕と背中側には黒い羽が透けて見え、特に腰の裾からは、黒白の大きな尾羽が、納め切れぬという風にはみ出していた]
大丈夫さ。
[御者へ向けて微笑んで見せる]
おれっちにゃ、関係のないことだ。
[治安悪化の原因は、他所を追われた獣人たちが、この街へ流れ込んできているからだと聞いている。
帰るべき場所を見付けられた自分は、きっと幸運なのだろう――そう、少しばかり眼差しを細め]
じゃあ、また後でな。
[互いに買い物や用事を済ますべく、御者と別れる。
そうして一人、街の中を歩き始めた*]
デ ィ ー ク〜〜〜〜!!
[進路は名を呼んだ対象の真上。
そこからは完全に自由落下だ。
楽しげな声と共に迫る影は容易に察知することが出来るだろう]
― 4年前 ―
[ディークを最初に見たのはストリートファイトを観戦した時。
その戦い方は”ある人物”を彷彿とさせ、思わず口端が持ち上がったものだ]
なー、君強いな。
その戦い方って独学?
[観戦を終えてノトカーはディークに声をかけた。
かけずにはいられなかったともいう]
だいぶ前に似た戦い方する人を見たことあってさ。
関係あるのかなー、って思って。
[手がかりになるかもしれなかったからだ]
[そうして出会った後、ノトカーは度々ディークの前に現れるようになった]
ディーク!
またハントしてきたのか?
どんなやつだったー?
[ある時はギルドの仕事を終えたところで声をかけたり]
ディークが負けるわけねーだろ!
有り金全部賭けても良いぜ!!
[ある時はストリートファイトの際に観客として賭けに参加していたり]
やっべええええええ!!
あっ! ディーク良いところに!
俺一人じゃ手に負えねぇ!!
[ある時はうっかり踏み込んだクリーチャー出没地帯でギルドの仕事でやってきたディークに助けを求めたりと。
偶然も含めて会う回数が増えていったのだった。
そうして出会った彼がどう思っているかは知らないが、ノトカーとしては友好的に接してきた心算でいる*]
/*
初対面で絡む、も考えたけど、その前から面識あった方が面白いかなーってことで既知縁故を投げたのだった。
村中に分かる、は何度かやったしね。
それに今回対立する必要ないしね(笑)。
― 4年前 ―
[事の起こりは、4年前。
大物狩りの仕事が少ない時期、ならばと参加した賭けストリートファイトの後の事]
は?
いや、独学じゃない。
っつか、こんなん独学でやるとかかなりきついって。
[唐突に声をかけられるのも、戦い方について聞かれるのも良くある事だったから、それ自体は特に気にならなかったけれど]
……似た戦い方する人って、そんなにいねーと思うけど。
師匠、俺以外にも弟子いたのかな……。
[むしろそっちが気になったから、ぽつ、とそんな呟きを漏らしていた。
その呟きが何か思わせる可能性など、全く考える事もなく]
[それから、気が付くと行く先々ででくわすようになった人物。
基本時に群れたりつるんだりは好きじゃないから、正直戸惑った。
特に、仕事先で出くわした時はどっから突っ込みを入れればいいかわからなくなった。
だからと言って、別に嫌う理由もなく。
顔を合わせれば挨拶するくらいの気安さはある、のだが]
― 街・表通り ―
[この街を訪れたのは護衛のためではあるが、ついでにと村の住人たちから、幾つか買い物を頼まれてもいた。
その内のひとつが保存食で、村にない食材や非常時に食い繋ぐためのものは特に重宝されていた。
常に求める品が置いてある場所として、よく利用しているのが、表通りにある小さな店>>12だった]
よう、今やって――うん?
[目的の店に顔を出すと、入れ替わるようにして銀髪の人物>>17が店を出て行った。
店の近辺で幾度か見掛けたことのある姿で、店員と懇意なのだろうとは思うが、込み入った事情を知るわけではない]
もしかして、邪魔したかいね?
[軽く首を傾げるが、相手の反応はどうであったか。
やり取りの後要件を訊かれれば]
/*
まあねー、絶対影の人なら喰いつくよねー、って思ってた。
故に、対戦は逆に避けたんだよな……うん。
あ、ちなみにこいつは4代目ですよ、直系の。
半竜鴉と天使から、真っ黒狼が生まれました(ぇ
ひ さ し ぶっ!!!
[落下の途中、何かに驚いてパニックを起こし飛び上がった鳥により迎撃の憂き目を見た。
空中では避けること敵わず、ものの見事に顔面を直撃している。
体勢を崩したものの仮にもネコ科、着地だけは何とかなった]
いってえええええ
[が、そのまましゃがみ込んで両手で顔を覆った。
無様である*]
― スラム街 ―
[自分の師匠については、あまり他者には話さない。
師、自身がそれを好まなかったのもあるけれど。
言葉で語れるようなひとじゃない、と言うのが自分の中で大きいから。
だから、それ以降話題にされなかったのは、ある意味ではよかったのだろう。
それがされていたら、多分、今より距離を置いていたから……というのはさておき]
あ。
[不意に飛び立った鳥。
それが顔面を直撃する様子に、惚けた声が出た。
さすがに、そのままおちる、という事はなかったが、しかし]
……いきてるか?
[しゃがみ込んで顔を覆う仕種に、取りあえずこんな問いを投げかけてみた。**]
久し振り、ディーク。
今日はハントの帰り? それともファイトかな。
[しゃがんだ状態から立ち上がり、ディークを見上げて首を傾いだ。
赤鼻ながらに笑みはいつもの明るいもの]
何か最近面白いことあったー?
[次いで、自分の欲求を満たす何かがないかと問いかけた**]
/*
今気付いた。
ディークの両親推測出来るんじゃないか、って考えて独り言に落とすロールをもちもち書いてみたりしてたんだけど。
嫁が天使なんだったら推測以前に知ってる可能性あるわ、って言う話が(
[注:天使と”影”の人格の一つはビジネス的な協力関係にあります]
いやまぁこの人格では初対面だから表は間違っちゃいないんだけど!
ちょっとここは触れずにおくのが良いかww
面白い事、なぁ……お前が落ちてきた展開くらい?
[もう一つの問いには、さらっとこう言って、それから]
……ってはさておき、俺もなんかないかと思ってふらついてたとこ。
[多様な住人の集うこの場所は、所により物々しくはあるが飽きる事はないから。
仕事の合間にふらりとするのは良くある事だった。**]
7人目、刃隠術 アイリ が参加しました。
刃隠術 アイリは、落胤 を希望しました(他の人には見えません)。
― 『聖都市』近辺・スラム街 ―
―――待てっ、この、食い逃げ野郎ー!
[街の表通りにある、こじんまりとした食事処兼酒場。
その裏手から飛び出した人影が叫ぶ。
先に同じ場所から飛び出した身なりの良くない男に向かって叫ぶ。
少女と呼ぶに差し支えのない人影は身なりの良くない男――食い逃げ野郎を追うべく、
道歩く者達の間をすいすいと駆け抜けていく。
小柄な身に対しやや長めの茶色い尻尾を揺らしながら]
[先に叫んだのが功を奏したか、少女が通りやすいよう道を開けていく動きも多少はあり。
すんなりと食い逃げ野郎の逃走する姿が見えるようになれば、
追いすがるように背中へ向け手を伸ばす――]
……っ!
[――突如、体勢を崩す食い逃げ野郎。
まるで“見えない何かに上から押し潰された”かのように。
追う少女からすれば実際その通りにしてやったまでのこと。
足を止めてやった食い逃げ野郎につかつかと近付くとその首根っこを引っ掴んで]
………捕まえた。
[短く呟く。
食い逃げ野郎がじたばたともがいて何か叫んでいるが聞く耳持たず]
じきに店主が呼んだ自警団もこっちに来る……。
勘弁しなよ。
[深いため息と共に宣告する]
……あと、こんなけち臭いことしなくたって、
金がないって最初に言っておけばそれ相応の措置はしてくれた……かもしれないんだから。店主が。
[数拍間を置いて告げたのはそんなこと。
驚き顔の食い逃げ野郎の心境は察するに余りある――おおかた「そんな話聞いてねぇよ!?」といったところだろう――が、
そんな表情もさらりと受け流して]
……今考えついた。
食べてた時、結構いい顔してたから、店主が気にかけるかもしれないって。
[久しぶりの食事だったんだろう――とつらつら考えている間に自警団が到着。
食い逃げ野郎の身柄を引き渡す]
美味かったのなら、また来てくれると嬉しいかな。
……今度は食い逃げなんてしないで。
[それだけ言って踵を返す。
視界の端の男は何か言いたそうにしていたが聞かないことにした。
あんまり深入りすると同情的になってしまう――そう思ったから]
…………。はぁ……。
[店へと戻る道すがら、深いため息、再び。
これで5日連続何らかの事件が起こっている。
食い逃げなんてまだ可愛い方。客同士のいざこざを仲裁する方がよほど疲れる。
少女としては喧嘩両成敗ということでどちらもぶっ潰せば済むじゃないかと思うのだが、
店主の方針として“客への暴力は禁止”というものがあるためそうはいかない。
なお食い逃げ犯は客の範疇に入らないのでセーフである。
表からも裏からもそれなりの客を集めている安くて美味い食事処兼酒場だが、
最近また表にいなさそうな客の割合が増えている気がする。
これもスラム化の進んでいる影響だろうか]
[今から半年前。
聖都市間近のこの街のこの店の前で、
疲労と空腹から行き倒れていたのを、店主に助けてもらった。
美味しいご飯と、暖かい寝床の恩。
それを返すのと、極貧状態をなんとかするべく、
店の用心棒兼ウェイトレスとして置いてもらうことにした。
最初は気配を消してひっそり注文の品を置いて去っていっては、
客に驚かれたり店主に「そうじゃない」と突っ込みを入れられたりもしたが、
どうにか慣れつつある――と思う]
[そうして半年。つまりは主と行動を別にしてしまってからもう、半年。
『聖都市』で落ち合おうという約束は、いまだに果たされていない。
たまに『聖都市』まで出て主を探しているのだが、
手がかりが見つかったためしは今のところ、ない]
―――――……。
[主は、今どこにいるのだろうか。
いつも考えていることを今も、思い、燻りながら歩く。
そんな少女の目に、街を覆いつつある異変の一端が映ることはなく。
大きく塗り替わった“いつも通り”の日常が待っていると思っていた――この時は、まだ**]
/*
肩書に獣要素が入ってないことをおゆるしください……
以下肩書候補
・翔円刃
・円刃鼠
・孤刃隠
まだあったかもしれないけどわすれt
/*
今回のコンセプト
・忍者! 忍者!!
・主なき従
・デフォ表情は半目
服装も軍服ではなくとある音ゲーのポスターでキャラのひとりが着ている着物改造忍者装束的なあれから腰帯を短くした感じのやつになります。
腰帯の代わりに尻尾をひらひらさせたい
/*
そしてねんがんの崩壊世界系初参加ですよ! ねんがんの!!!
wikiで機械技術のこと質問したのはわたしですがあれは機械制御系能力者をやろうかなとちらっと考えていた名残です。結局ボツになりましたが
/*
あなたは落胤を希望しています。ただし、希望した通りの能力者になれるとは限りません。
ぺたぺた
なお苗字の由来は陰暦5月の異名「橘月」。
もうちょい奥見て来ようかな。
ディークはどうする?
[スラム街の奥に行けば治安は更に悪くなる。
それすらも愉しもうという気配を乗せ、ノトカーは問いをディークへと向けた*]
[ワイヤーを使って戦う者の記憶───。
”影”が持つ元始の記憶。
それは少なからず、”影”の行動理念に影響を及ぼしている。
かつては人格を跨いで記憶を共有することは出来なかった。
それが出来るようになったのは、どんな状況下にあっても諦めなかった彼らに出逢ってから。
彼らのうちの一人の影を喰らってから]
……あの時から、”俺”は自己を強く意識するようになった。
その根底にあるのは、やっぱりあの時対峙した連中なんだよなぁ。
[”影”はその本質のまま、模倣を基礎とする。
自己を確立するためにも模倣は使われた。
基になったのはやはり、元始の記憶]
ワイヤーかぁ。
やっぱり、思い出しちゃうな。
[顔立ちに面影はあまりない。
けれど、操るワイヤーと、戦う際に垣間見える狼の質。
それらは記憶を甦らせるに足るものだった。
当時の人格がお気に入りとしていた人物。
”影”が探し続けている者]
[”影”自身、どうして彼に惹かれ続けているのか不思議だった。
元始の記憶、当時の人格に引き摺られているだと最初は思っていた。
けれど時を経て、数多の人格を得て、それでいて尚、追い求めていることを疑問に思う。
答えはまだ、見つけられていない]
/*
この辺りのを出せてないなー、って思ったのでちらりと。
先日もちもち考えてたら、孤狼を追っかけてる理由が見えてきたのだよね。
案外単純な理由なんだけども。
今回ので出せるといいけど、どうなるやら。
― 街・表通り ―
[必要なものを購入し、店員とも幾らか言葉を交わした後、店を出る。
他に頼まれた買い物もあったし、自分自身たまの遠出の機会であったから、適当に街を見て回ろうと思っていたのだが]
…………。
[こちらを窺うような、妙な気配がある。
歩き出せばその気配は、付かず離れずの距離を保ってついてくるようで]
なんだぁ?
[何気なさを装いつつも、足を人気の少ない裏通りへと向けてみる]
― スラム街 ―
[物言いがばっさりしているのは生来気質。
「ハンターもある意味客商売なんだから、もーちょっと愛想よくしとけー?」とは父の弁ではあるのだが、こればっかりはどうしようもない。
それでも、労いの言葉>>48にはあんがとさん、と短く返して]
それ以外っつわれても、なぁ。
あんな絶妙のタイミングの衝突とか、ふつーにないし。
[わたわたする様子と揺れる尻尾>>49に、く、と一つ笑み落とし]
ま、ここんとこずっとターゲット追っかけてたから、そーゆー話と縁がないんだよ。
[それもあって楽しみ探しにふらついていた、というのは伝わるか。
自警団に何やら連行れされていく様子にはちらり、と視線を向けて]
― スラム街 ―
[行き交う人の賑わいは、徐々に遠ざかっていく。
街の光景は薄汚れたものとなり、物陰で息を潜める日陰者たちの気配が色濃くなる]
そろそろ、いいんでねぇの?
[振り向かぬままに、意識だけを後方へ向けて呼び掛ける]
用があるなら出て来るんだね。
[その声に応じるように、宗教的なモチーフを身に付けた兵士が姿を現す]
『失礼。新たなサンプルを見付けたものですから、少々観察を行っておりました』
さんぷる?
[訝しむ表情に気付いているのかいないのか、信徒兵は言葉を続ける]
『ええ。貴方もまた、我らの計画の糧と――おや?』
[信徒兵が言い切る前に、男はその場から姿を消していた。
正確に言えば駆け出していた――人並み外れた俊足を誇るその足で]
――ああん?
[ちょっとした街とはいえ、男の足なら数分と経たずに突っ切ることが出来る。
それ故に気付いてしまった――スラム街の外縁へ、いつまで経っても辿り着けないことに]
どうなってんだ、こりゃ。
[幸い、どこかの宗教組織に属するらしい兵士は撒けたようだ。
一旦足を止め、周囲を見回してみた*]
/*
XINOBIKILLはなかったけどこっちは音源動画出てくるのかー
t+pazolite - OTENAMI Hurricane
まあサイバー要素薄いしこっちでもいいといえばいいのだが
過去編と目してる曲は隠し曲だからサントラ音源まだないし……(よくあること)
……厄介なの、は。
厄介の質によっては、歓迎だけどなー。
[にっこり笑ってさらっという。
取りあえず合法的に殴ってもいい系の厄介なら、そんなに気にしない。
そんなちょっとヤバい思考を軽く言いながら、誘われるままに歩き出して]
……ん?
[数歩、歩いた所でポケットから振動が伝わる。
ありゃ、と思いつつ、中から引っ張り出すのは通信端末]
あー……やべ。
連絡いれんの忘れてた。
[モニタに映る表示は、狩りの仕事や情報を回してくれる情報屋の名前。
今回のザリガニ追跡でも色々と世話になった相手ではある]
あー……わり、予定変更。
ちょっと、やる事できたから、後から行くわ。
[ここを怒らせると色々と厄介だから、と。
ため息混じりに落としたのはこんなぼやき。*]
[主は狐の獣人である。
完全獣化した時の毛の色はとってもきれいな琥珀の色。
能力を使う時そこに緋色が混じるのもまた美しい。
とある獣人の村を収める役職についており、
一族ぐるみでかなりの力を有しており、
―――それゆえに“やつら”を危険視もしていた。
『獣の神』を造り出すべく、獣の特徴を持つ者達を求める組織のことを。
捕まって実験材料にされるなど、
まっぴらごめんだと主は言っていた。全面的に同意である]
[だが、“やつら”は自分達の住む村にもあっさり狙いを定めた。
出稼ぎで男手の少ない時期をピンポイントで撃ち抜くかのような、
“やつら”の襲撃を受けて。
主は――いっとき村を捨ててでも逃げ延びることを選んだ。
だから従者たる少女は一緒に逃げた。途中まで。
本来、己が身を削ってまで主を逃がさなければならないのに、
結局、逃がしてもらったのは少女の方*]
― スラム街 ―
…………。
[食い逃げ野郎を追う最中飛び出していた丸い耳と眺めの尻尾は、
今はきちんと引っ込めてある。
只人とは変わらない出で立ちで歩く。
スラム街と表側との境界ともなる曲がり角をめざしていたのだが、]
………?
[視界の中にいつまでたっても曲がり角が入ってこない。
相当歩いたと思うのだが]
道間違えたかな……? いやそんなまさか。
[いくら流れ着いて半年とはいえ、
店へ続く道を間違えるほどのドジをやらかすなんて……とそう思う。
ならばどうしていつまでたっても曲がり角にたどり着けないのか]
― スラム街 ―
対策とか、どーなんだかねぇ。
そこらしっかりしてりゃ、反抗組織とかでないんじゃねーの?
[『聖都市』では、『女神』の方針に反発する者たちが集まり、反抗組織を作っている、というのはよく聞く話。
『聖都市』に近づくなら、そこの抗争には関わるなよ……とは、師匠から何度も言われた事だった、というのは余談として。
通い慣れた街の様相変化やら何やらに思う所はある、というのは声音にも滲んだか]
[『厄介事は回避が一番、でも、避けられないなら実力行使でさくっと片づける』。
そんな家訓がある、というのもさておいて]
売られた喧嘩は、高値で買うのが基本だろ。
……自分から売る気はねーけど。
[やるときゃあくまで正当防衛からの倍返し。
そんな風に荒事をこなしてきたのもつき合いが続けば知られた事か。
ともあれ、そんな雰囲気だけは和やかな間は、端末の乱入によって途絶え]
ああ、ここないがしろにしちまうと、次が辛いんだよ。
でわけで、またなー。
[ひら、と手を振り、奥へと向かうノトカーを見送る。>>68
直後には、とため息ついて、届いたメールを確認し始めた。**]
……ま、別に急いで村に帰る必要はないんだけども。
[スラム街から出られないらしいことに関してはそう呟くが、これは果たして一時的なものだろうか。
それに、異変はこれだけで収まるものだろうか?]
考えてても仕方ねぇか。
[今の内に用事を済まそうと前向きに考え直し、スラム街の散策を再開した**]
でもそう言うのが居ないと面白くないし、面白く出来ないんだよね。
[独り言として紡がれた言葉は、第三者的にも当事者的にも聞こえるもの]
しっかし、この調子だと『聖都市』への潜り込みはしばらく無理かなぁ。
この格好ならいけるかと思ったんだけど。
もうちょっと根回しが要るか。
[ぽつ、と呟くのは個人的な興味からの計画。
何かしらの伝手が必要そうだと判断した]
[さて、と気を取り直して歩を進める先で、何やら見たことのある黒服黒覆面の連中がうろついているのが見えた]
……げー
[分かりやすく嫌そうな顔をする]
案の定、って感じだけど、精が出るこって。
懲りないねー、あいつらも。
[ある意味で古巣でもある宗教組織。
”奴ら”が何を目的にこの辺りをうろついているのかは容易に知れた]
大した相手じゃないけど、絡まれるのは面倒だな…。
よっ、と。
[黒服黒覆面達に気付かれる前に地面を蹴り、一息に民家の上へと跳び上がる。
目立ちはするだろうが、手の届かない相手を執拗に追うほど連中も暇では無いだろう。
ぴょい、と民家を足場に跳び行けば、民家同士の間に広がる道に影が通り過ぎる。
それに気付いて見上げる者も居たが、さっさと移動すれば追いかけてくる者は居ないようだった。
そんな風に面倒事を回避しながら、ノトカーは更に奥へと進んで行く**]
わかんない。
[首を傾げはする。しかし表情に焦りは見られない。
なぜなら今現在の少女の状態は“休憩中”だ。
(その状態で食い逃げ犯を発見してしまったのは運が悪かったとしか言いようがない)
夜の勤務までまだ時間はある。
今すぐ店に戻れないからといって困ることはない。
食い逃げ野郎に出くわす前に腹ごしらえは済ませてあるし]
んー……ちょっと遠回りになるけど、
向こうの方から抜けてみるかな。
[表通りへと続く曲がり角は別に一つだけじゃない。
少女が当初目指していたのとは別の外縁を目指すべく、
踵を返して歩き出す]
[そうして、歩きつつ、少女は背に負っている得物の感触を確かめる。
直径40cmほどの円型の武器が、
同じく円型をした防護用のケースに入れられた状態でそこにあるのを。
本来はもっと小型で投擲に適している円月輪という武器を、
大きくして、振り回せるよう円の一部に握りの部分をつけたもの]
……よし。
[この足で逃げ切れる自信はあるが万一ということはある。
いつでも抜けるよう心の準備を整えて―――]
別にぶっ潰してもいいんだけどね……一人や二人なら。
[だが裏通りを歩く“やつら”の数は一人や二人ではきかない。
ならば逃げるが得策。そしてそのために有効な方向を少女は知っている。
すなわち―――上だ。
身を隠していた建物に手をかけ、上へ上へとよじ登る。
楽に登るために両手足だけが獣化した状態で。
くしくもそれは、先に“やつら”を撒いた獣人の手口と重なるもの]
よっ……と。
[とん、と足音立てて屋根上まで到達すると、
その場に伏せて息を潜めて“やつら”が通り過ぎていくのを待つ**]
8人目、闇炎虎 タイガ が参加しました。
闇炎虎 タイガは、狙撃手 を希望しました(他の人には見えません)。
― スラム街 ―
[ のそり、と、大きな黒い獣が廃墟となったビルから彷徨い出る ]
[ 漆黒の毛皮には、銀の縞模様。金色の瞳は、日の光の下では光彩を細くして、どこか眩しげに顔を顰めているようでもある ]
クア...
[ 大きく顎を開いて、欠伸を漏らしたのは、今の今まで、廃墟の中で眠りについていたからだ ]
(Biii Biii)
[ ふいに大気を揺らした電子音に、黒虎は、巨体をひとつ揺すって、大きく伸びをした。黒と銀の毛皮は同じ色合いのウェアに姿を変え、獣の姿も黒髪の男の姿へと変わる ]
煩い。
[ 電子音の源である携帯端末に、開口一番、そう文句を投げつけ、相手が二の句を告げる事が出来ずにいる間に、また口を開く ]
獲物は仕留めた。
[ 本当か?と、問う相手に歯を剥くように嗤う ]
戦闘記録を転送する、だが死骸は骨しか無いぞ、喰ったからな。
[ 再びの沈黙に、ふん、と鼻を鳴らすと、さっさと記録映像を転送して、一方的にアクセスを切った ]
ふわあ...
[ 男は、欠伸を再び漏らし、ポケットから取り出した煙草を銜える。ひゅ、とひとさし指を煙草の先で振ると小さな炎が灯って、紫煙がゆらめいた ]
退屈だ...
[ 小さくぼやくと、煙草を銜えたまま、大股に歩き出す。腹は満ち、眠りも大方足りていた。後は酒か女か、でなければ、いっそ、どこかでもうひと暴れするのも、悪く無い** ]
…………。
どっかいった、かな。
[地上で騒ぐ“やつら”の気配が遠くへ去った頃、
屋根に伏せていた状態から身を起こす。
風が吹き抜けてスラム街の埃っぽい香りをわずかに運ぶ中、
民家の壁を伝って半ばまで降りると、
樹から樹へと飛び移るかの如く、隣の民家の壁へとひらり、
身を躍らせて、飛びついて、また屋根に登って周囲を確かめて。
飛び移れそうな建物があればまた壁から壁へと場所を変える。
“やつら”から離れようとしつつ、スラム街の奥まった方へ足を踏み入れている形]
[やがて、飛び移れる建物が近くになくなればするりと建物から降りる]
ここは………うーん。どこだろ。
しまったなあ。テキトーにまっすぐ動き過ぎた。
[朽ちかけた建物が立ち並ぶ区画は記憶にある場所ではない。
すでに表通りの喧騒も遠い。
不安とわずかな好奇心とがないまぜになった心境で辺りを見回している**]
あ、すみません。
どうぞ。
[大きな鞄が邪魔だろうと謝罪しつつ先に男性を迎え入れた所で、これまでにも何度かこの店の内外で見たことのある人だと気付く。
自分は部外者だから客人の詳しい話を聞いたことは無いが、一人にしてはかなり多めの品を買っていく人だったから印象に残っていたのだ。
義姉達の店を懇意にしてくれているのだろう相手を好ましく思いはすれど、こちらから話しかける理由は無いからそのまま入れ違いに私は店を出ていった]
村の設定が変更されました。
― スラム街 ―
……………うーん
[スラム街の奥を目指ししばらくして、民家の上で仁王立ちになったノトカーは徐に唸った]
まぁ、何とかなる、とは思うけど。
[そうは言ったものの、嫌な予感は拭えない。
さっきから街の端に辿り着かないのだ。
だいぶ奥まで来たはずなのに、まるでまだ半ばに居るかのよう]
まるで足止めされてるみたいだ。
[その予感が確信へと至れるのはまだ先の話]
ま、いっか。
最悪、”跳べば”良いしね。
[そんなことを言いつつ、仕方なく来た道を引き返してみる。
また信徒兵と遭遇する可能性があったが、特に気にしてはいなかった]
― スラム街近辺 ―
「
そうか……で、彼の者どもは?
「結界を完成させた模様です。
『力あるもの』が数名、囚われたのも確認しております」
……わかった。
では、指示があるまで待機せよ。
彼の者どのも中核の位置は把握しているな?
動き始めたら、一気に抑えるぞ。
[もたらされる報告に、返す指示は淡々としたもの。
とはいえ、彼が感情を大きく動かしてみせるのは稀な事、と騎士団では知られているから、誰も気にした様子はない]
結界の制御を奪取した後、貴公らは彼の者どのも手勢を速やかに掃討し、『聖都市』に帰還せよ。
私は、我らがレディの務めを果たすためにここに残る。
[出された指示に、隊を率いる騎士は仰々しい礼と共に了解の意を伝えてくる。
その姿が遠のくと、騎士はふ、と視線を空に移ろわせた]
……さて。
此度は、どうなる事やら。
[『獣神』が領域内で起こす騒動の始末をつけてきた回数は数えきれない。
『永劫』の二つ名に違わず永き時を生きる身、そんな事を逐一数えても居られない、ともいうのだが]
……機嫌を損ねる事にならねば、良いのだが。
[何れにしろ、現状において一番の問題がそれ、というのもどうなのか、と。
そんな思いを込めたため息をひとつ、落とした。**]
― スラム街 ―
[裏路地を歩き回れば、かなりの数の黒服を見掛けることとなった。
無目的にうろついているわけでもないようで、スラム全体が異様な雰囲気に包まれている。
ここの住人ではない以上、積極的に関わろうという気は起こらなかった]
折角お土産も手に入れたしな。
― スラム街 ―
[送られてきたメールの内容は端的だった。
『連絡寄越せ』のただの一言。
仕方ないから音声通信の方で連絡を入れたわけだが]
……っかたねぇだろ!
てゆーか、ターゲットがあんなに動き回るとか、事前に聞いてねーぞ!
[開口一番、「なんで経過報告寄越さんのだこのボケ」と詰られ言い返す。
こんな調子なのはいつもの事。
ともあれ、クリーチャー対峙の顛末と結果を相手に伝えた]
あ、これから?
……取りあえず、ちょっと休む。
動けるようになったら、また連絡……って、は?
今いるのはいつものとこだけど?
[連絡事項の伝達が終わった後、これからどうするのかと今いる場所を問われて。
それへの答えに対して聞こえた「あーらーらー」という声にひとつ、瞬いた]
なんだよ、妙な声出して?
『いやな、なんかそこの近くで『獣神』が動いてるらしい、ってネタが転がり込んでてな。
お前、あの手になんかモテるから、伝えとこうと思ったんだが……』
……『獣神』って…………アレ?
[露骨に嫌そうな声で問うと、そう、と軽く肯定された]
まあ……避けられそうなら、避ける。
あいつら、うぜーからな。
[そう口にする瞬間、飴色の瞳が思いっきり遠くを見た……というのはさておき。
『ま、気ぃつけろや』というとても軽い言葉を最後に、通話は終わった]
……人事だと思って、気軽に言うよなあ……。
[そんなぼやきと共にこちらも通話を切り、端末をポケットに押し込んで]
……って、あれ?
[歩きながら感じたのは、違和感。
言葉で言い表せないが、何か、妙な感じがする。
ただ、それをはっきりと言い表す事はできなくて。
結果として、そのまま歩みを進める事となるのだが。*]
[見たところスラム街までわざわざ肝試しにやって来るような手合いには、あまり、見えない。
ならば住人だろうか、と首を傾げているうちに]
ていうか、あなた……、
どこかで会ったことない? わたしと。
[古式ゆかしいナンパの決まり文句にも似たようなことを問いながら、
傾げた首はさらに角度を増した]
/*
ほとんど村から出ず主以外に友達いなかったんじゃね系モモンガなので こう ……珍しくコミュ障の予感(でも話は通じると思う)
[民家を跳ぶ足を止め、縁にしゃがみ込んで道を覗き込む]
何か用?
[ゆらゆらと尾を揺らしながら、追いかけてきた人物に問いを投げた*]
[私が辞した店での義姉と男性のやり取りは知らず、配達品の入った鞄を軽く肩にかけ直す。
義姉が勤め先だった店の三代目と結婚したのを機に養父母もこの街に引っ越したのはもう5年も前になる。
当初は店への訪問にすら道に迷いもしたが、今はこの辺りなら近道だけでなく抜け道も網羅済み。
本当なら一緒に移住するはずだったのに我儘であの村に残った私が、少しでも家族の助けになるように覚えたのだ。
義姉夫婦も養父母もそれを知っているから、時折こうして仕事を手伝わせてくれているとも分かっている]
…家族って、ありがたいな。
[小さく紡いだ本心は、だからこそ一緒に暮らそうという義姉の言葉に頷く事が出来なかった理由。
特に最近は、自分のような”獣人”を狙うよくない噂が耳に入ってくるからこそ言われているのが分かっていて。
でも。もしも義姉達が自分のせいで不穏なことに巻き込まれたらと思うと、余計に一緒には暮らせない。
そんなジレンマを今は考えまいと、宅配先を訪問していった]
─ スラム街 ─
[店を出てからここまで何軒回ってきたか。
大きな鞄は軽くなり、届ける荷物も残り一包]
はい、では品はこちらに。
次のご注文も承りました、ありがとうございます。
では、また来週もお届けに参りますので。
[一礼して最後の届け先の扉を閉めると、一息ついて空を見上げる。
日の翳りを見るに、思っていたよりも時間がかかってしまった様だと眉を下げて。
急いで帰らないと、と進めた足は感じた違和に止められる事になった]
― スラム街 ―
[人影は屋根の上を跳んでいく>>101。
それを追い掛けるのは難しくはなかったが、こちらも特段気配を消したりはしなかったから、気付かれてはいたのだろう。
しばらく後にその人物は足を止め、屋根の縁からこちらを見下ろした>>102]
ああ……いや、ちょっとばかし道に迷ったみてぇでな。
ここの住人か通い慣れてる奴に、訊ねてみようかと思ったんだがね。
[如何にもおのぼりさんのような口調で訊ねる。
吹き抜ける風に、腰からはみ出した尾羽がわさわさと揺れた。
間近で見た相手には、やはり獣の耳や尾が生えていて、瞬きつつもそれらの様子を眺めていた*]
― スラム街 ―
……おかしい。
さっきもこの道、通ってるのに。
[気付いた違和は、道の連なり。
つい先ほど通ったはずの路地にまた出るなんて、道なりに歩いている限りあり得ない。
そう思って、今度は気をつけて歩いてみるも]
…先に進めない、みたい。
[やはり同じ路地に出てしまい、気味悪さに眉を顰めた後。
自分と同じような目にあっている人が居ないか、周囲を見回した*]
― スラム街 ―
……なんだ、これ?
[歩けば歩くだけ、募る違和。
その理由に気付いた頃には、日は大分傾いていた]
さっきから、同じところ歩いてるっつーか。
なんつーか……空間、歪んでんのか、これ?
[そこに思い至ったのは、自身も空間を歪める事による瞬間移動を用いるから]
ちょっと、やってみっか。
[小さく呟き、意識を集中させる。
持って生まれた瞬間移動の能力は長距離の移動はできないものの、落ち着いた状態であれば街の端から端程度の距離なら跳ぶ事ができる。
呼吸整え、スラムと表通りの境界辺りをイメージしながら力を発動させる、ものの]
― スラム街 ―
通い慣れてても、ねぇ。
[出方がわからないという相手>>110に答え、首を傾げる。
どうやら自分が道を知らないだけ、という線は薄くなったようだ。
続く言葉に、お、と目を見開いて頷く]
そうそう。
ちょっと訳があって、街ん中まーっすぐに走ってったんだけども、いつまで経っても端っこに行きつかなくてな。
ちょっと歩き回って見ても、やっぱり出られそうにないのよ。
[そう答えつつ、見上げた相手に]
つーことは、おめぇもおんなじか。
……一応訊くけど、理由の心当たりとかねぇよな?
[自分よりはこの辺りに関して詳しそうな相手へ訊いてみる。
どことなく、不穏な気配が忍び寄っていることも感じつつ*]
― スラム街 ―
[ 男の棲家は街の外だ。この街にも聖都市にも仕事を含めた暇つぶしで顔を出す事はあるが、基本、長居はしない。
今回も仕事のついでに、少しばかり遊んで、とっとと戻るつもりだったのだが ]
キナ臭いな。
[ 基本、男は一度通った道を忘れないし、間違えない。自身の匂いがついた縄張りならば尚の事。
そして、この街は男の縄張りの一部だった。
だから、その一部が歪められていると気付くに時間はかからなかった ]
ふうん...
[ 何者か、の干渉...それもかなり手の込んだ...の気配に目を細め嗤う。他の者なら不安や危険、或いは迷惑と感じる所だろうが、退屈を持て余す男にとっては、面白いという発想が先に立つ。
心当たりのある、干渉者に対する好悪の情とはまた別の話だが ]
ん?
[ さて、どう動こうか、と考えるより先、かけられた声に振り向く>>99 ]
ああ...お前、迷子なのか。
[ 道を問う相手の言葉に、ふう、と紫煙を吐き出しながら零した言葉は、単に道に迷っているから、というだけではない意味を含んでいた ]
どこかの馬鹿共が、結界術かなにかを使ったらしいな。当分、外には出られんだろう。
[ 経験則と、予感のまま、そう告げて、会った事が無いかという言葉には、喉を鳴らすようにして笑った ]
お前、そういう台詞は不用意に吐くな。俺が紳士的な男じゃなかったら、主に再会する前に喰われても文句の言えないとこだぞ。
[ 揶揄するような言葉の端に、正解を滲ませ、更に忠告めいた言葉を投げるのは、数年前、獣神の信徒に目をつけられて追われている最中、偶然出逢った彼女の主たる琥珀の狐と一時共闘して、その連中を撃退した事があるのは、男も覚えていたからだ。
尤も、別れ際まで、ずっと黒虎の姿でいたから、アイリが、今の見た目から判別つかずとも無理はない ]
[現状の原因について何か思い当たらないか、と問いかけたところで視線の下で何か動いているのに気を取られた。
続くはずの言葉を止めて、そちらに意識を向けると艶やかな黒の毛並みが目に入り]
………ねぇ。
貴方も、『同じ』なの?
[問いかけの声音に含んだ微かな警戒は、男性に対して、ではなく。
彼と自分の符合に、最近聞くようになった噂が脳裏に過ったから*]
恐らく、ここは、これから戦場になる。
巻き込まれたくないなら、隠れてじっとしてろ。
それで逃げ切れるかは知らんが。
[ くしゃり、と、火のついたままの煙草を握り潰して、男は金色の瞳で、探るように辺りの廃墟を見渡した ]
ああ...俺に喰われたいなら...
[ 廃墟の影から飛びかかってきた大蚯蚓のような姿のクリーチャーを、腰から抜いた刀で横薙ぎに両断する。
立て続けに数カ所を輪切りにされても、びちびちと暴れ続ける大蚯蚓を最後は地面に串刺しにして、踏みつぶした ]
それでもいいぞ?
[ 刃を手に、誘う声音は愉しげだ* ]
……へ?
『同じ』……って?
[警戒含む声音に飴色を一つ瞬き、微妙に逸れた視線の先を辿る]
あ、やべ。
[揺れる黒耀石色に、またやっちまった、とぼやきを一つ、落とした後]
……その『同じ』っつーのが、獣人型の『新種』か、っつー意味なら、当たり。
ま、『始祖』じゃなくて第四……くらいの世代らしいけど。
[さらり、そんな答えを返して。
それから、がじ、と後ろ頭を掻きながら暮れて行く空を見上げた]
あー……そーなるとこれ、アレかねぇ。
『獣神』の連中が、ちょっかいかけてきてんのかな。
…………めんどくせぇ。
あいつら、しつこい上に見境ないからやなんだよなぁ。
[同じ状況に囚われているのが、同じ存在だというなら、思い当たるのはそこ。
これまでも揉め事を起こしている相手だけに、物言いには一片の容赦もなかった。*]
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