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歴史のうねりが奔流となり、時代が戦乱へ押し流される。
避けえぬ戦火が人々を呑み込み始める。
大きな時の流れに巻きこまれ、翻弄されるものたち。
その中にあって、なお歴史を作る力と意思を持つもの。
激流の世に生きる人間達の物語が、始まる。
1人目、薔薇園芸家 ローゼンハイム が参加しました。
薔薇園芸家 ローゼンハイムは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
2人目、語り手 が参加しました。
語り手 は、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
語り手 が村を出ました。
村の設定が変更されました。
2人目、語り手 が参加しました。
語り手 は、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
大陸の東にある”海の国ラメール”は、通称『暁の国』と呼ばれていました。
かつては近隣諸国との争いがあったものの、小国ながらも長く平和な時代が続いていました。
西は大陸からの交易の終着点として栄え、東は海に面して海産資源も豊富です。
代々の国王の統制のもと、人々の暮らしは豊かで、明るく過ごしていました。
これから語られるのは、暁の国を二分化するほど大きく発展した内乱の出来事。
当時を記録した文献は殆ど残されていませんが、この地を訪れていた吟遊詩人が、見聞きした出来事を歌に残したとも伝えられています。
暁の空を仰いで耳を澄ますと、風にのって聞こえてくるかもしれません。
国を二分化した激しい争いのこと、
戦いに身を投じ、命を散らせた者たちのこと、
戦いの果てに、残された人々がみたものとは、…────。
/*
■入村時の注意点■
・第一王子、第二王子、吟遊詩人の肩書は固定です
(ご協力をお願いいたします)
・上記以外の方の肩書設定は自由ですが、頭には陣営を示す数値を【】付で記載してください。
例)第一陣営の士官とする場合…【1】士官、など
メモテンプレはこちらをご利用ください(項目の追加はご自由に)
現在位置や在籍状況は、簡易メモ等をご利用ください
(書ききれない場合はメモにどうぞ)
--------------------------------
名前:
性別:
年齢:
外見:
設定:
コアタイム:
その他:
国土を揺るがす出来事が発生する一ヵ月前のこと。
人々はまだ平和に暮らしていました。
この国には、国を治める王と二人の息子がいます。
国王はまだまだ現役続行の余裕がありそうですが、そろそろ後継者を決めたいお年頃。
国民には、一ヵ月後に跡継ぎを発表すると告示がありました。
人々は噂します。
順当にいけば、年上である兄王子の方がふさわしいだろう、と。
しかし、弟も器量では兄に負けていないという意見もあるようです。
国民は公表の日を楽しみに待つ事にしました。
どちらが王になろうと、今の平和はこの先も続くに違いないのだから、と信じて───。**
/*
【補足】
肩書に陣営表記をお願いしておりますが、取り扱いはPL情報としてお願いいたします。
(PC同士の初対面でいきなり「スパイだ!」と分かるわけではありません)
3人目、【1】士官候補生 リーゼロッテ が参加しました。
【1】士官候補生 リーゼロッテは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― Prologue ─
『リーゼロッテ・チェンバレン!』
[ 大きな声で名前が呼ばれて、一歩前。
胸を張って 大きく返事をしたわ。
士官学校も今日で晴れて卒業。
亡きお祖父様と同じ、軍の一員になれる!
そう思ったら、興奮が止まらなかった。
それでもあたしは ここでは
立派な士官候補生≠フ顔をする。
ねえ、これから始まるんでしょう?
夢なんかじゃない。今現実に、此処に。
期待と希望に溢れた華々しい日々。
暁の国で迎える、軍人としての第一歩。
── この頃は大きな時の流れなんて
知るよしもなかったんだもの ]
─ 現在・街中 ─
[ あの日からどれくらい経ったのかな。
腰には真新しいサーベル。
配属して初めて正式な携帯が認められた
あたしが軍人だっていうしるし。
それでまだ、人を傷つけたことはないし
そうならないことをいまは祈ってるけど。
それにしてもあたしは浮かれすぎてた。
ちょっとだけ鼻歌なんて歌っちゃってさ。
もしかしたらそんなあたしのこと、
誰か見ていたかもしれないわね。
それが王国軍のお偉い≠ネら
ぴっ とその時は姿勢を正して。
そうじゃないなら気軽に
『御機嫌よう』なんて笑顔を返したかも。
そうよ、それくらい、
今日のこの日は平和だったってこと。 **]
4人目、【3】rāst-dorūsh ソマリ が参加しました。
【3】rāst-dorūsh ソマリは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
[
鷹の鳴き声を聞いていた。
それはかなりの上空を旋回してから、そのまま何処かへ飛んでいく。
開かれている窓の、その枠に腰を下ろして上空を見仰ぐ男の姿が一つ。
真っ白の地に金の刺繍が入った服の裾が、肩よりも長い金糸が、柔い風に靡いている。]
あぁ、今日も良い風だな。
…… 行ってこい、べルフィ。
[群青に融けていく様子を、目を眇めて追った、その後で。
風に玩ばせていた金の糸を括り、左の肩へ流す。]
[ラメール、 ───通称 『暁の国』。
今日も退屈過ぎるくらいの穏やかな日だ。]
[軍部に入った伝達役、通り名は “諜報者ソマリ” だった。
猫の名前の付いたそれに疑問を覚えたのは、それこそ初めのうちだけの話しだ。
<font color= gray>(それは猫のように気紛れ気儘に思われる割には懐き易く見えるからか、
単純に、付かず離れずのような距離感を保とうとするように見えるからか、
或いは、全くと違う理由かは分からないが。)</font>
少数しか、その実名を知らないでいる。
…というのは単に、
通り名がある = 呼ぶのに困らない
→ 態々尋ねる必要がない
と軍部の人の思考が結論付けた結果だ。]
[軍部に入った伝達役、通り名は “諜報者ソマリ” だった。
猫の名前の付いたそれに疑問を覚えたのは、それこそ初めのうちだけの話しだ。
(それは猫のように気紛れ気儘に思われる割には懐き易く見えるからか、
単純に、付かず離れずのような距離感を保とうとするように見えるからか、
或いは、全くと違う理由かは分からないが。)
少数しか、その実名を知らないでいる。
…というのは単に、
通り名がある = 呼ぶのに困らない
→ 態々尋ねる必要がない
と軍部の人の思考が結論付けた結果の産物なだけだったりする。]
[…が、当然、軍部以外ではそれも通用しない話しだ。]
しっかし、「
なんて、あーあー全く、馬鹿かよ俺は。
………さて、街に行きますかね、
ったく面倒臭い、て…言っても仕方ない、か。
[軽快なステップで床を踏む。
ターンもジャンプもないが、ダンスの一つ二つ始められそうな程の浮かれられそうな日だ。
→ 街中 ─
ふと、新人さんなのか、まだまだ新しいサーベルを提げた姿を見付けた。]
扨、この諜報者の名前を彼女が既に誰かしらから聞いていたかは不明だが、兎角も国にいる事の少ない俺は、軍部の人間をまじまじと見ないではいれなかった。]
えーと… どう、も?
次期士官、チェンバレン様。
[彼女の挨拶がどうだったかはこの際おいておく。
彼女の何かしら行動が変わった時点で、敬語なのか違うのか微妙な言葉を口にしながら、一つ頭を下げた。
因みに、地位が上か下かと尋ねられたら俺のが下だ。
諜報者は要するに、軍の使いっ走りに等しい。]**
5人目、【3】宮廷画家 ローレル が参加しました。
【3】宮廷画家 ローレルは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
― Introduction ―
王侯貴族のアタッチメント…
所謂、愛情というやつは何処から生じるのか
[ 道端に並べられた雑多な物品。
鈍色の食器から腐りかけたチーズの欠片まで、
綯交ぜになった店棚を指先で払う。
探し物は特に珍しくもない絵筆。
高級品である馬の毛をと主に頼むことも
まるきり、出来なかったわけではないけれど
宮廷と比べれば掃きだめのような
この場所が性に合っていると感じている。
故にこそ定期的に訪れては
ぽつぽつと言葉を落とす画家に対して
店主が話しかけてくることはない。
それもまた、居心地のよさを助長していた。 ]
…世継ぎの問題、他国からの圧力、政略結婚…
冷え切っているように見えても愛はそこにあるのかな?
[ 以前の持ち主が大切に扱っていなかったのか、
柄がやや薄汚れた筆をやっとこさ見つけ出すと
ローレル・ルーは店主に購入の意を伝え
言い値を支払って店の外へ足を向け、店を出た。
振り向いて一礼、歩き出せば
のんびりと眠気に目を細めてあくびを噛み締める。 ]
平和ってとってもいいものだって…
――――…そう思わない?
[ 細く高い声が聞こえたような気がした。>>8
見上げれば光の中に小さな影がひとつ。
話しかけるように囁いたのは
天空を往く鷹の姿に誰かの顔を思い出したから。 ]
…巡回ご苦労様。
[ だけれど、声をかけたのは、
思い描いたひとではなくて
鼻歌交じりに道を行く、軍服姿。>>7 ]
いやいや、御機嫌ようと言うべきかな。
今日も異常がないようで何よりだよ。
[ 身分を示す真新しいサーベル、
実際に使った様子はない…ように見える。
淡い微笑を湛えた挨拶に、
笑顔で挨拶を返してくれた彼女はきっと
いい子なのだろうと、画家は思った。 ]
ボクはローレル、王宮で絵を描かせてもらってる。
ねえきみ、よかったら名前を教えてもらえないかな?
[ いきなり現れた通行人に対して、
名を教えてくれるかは微妙なところだったけれど、
試しに尋ねてみるのも然して悪くはない。と。
簡素な説明で不審感を抱かれるようならば
買ったばかりの絵筆を示してみるつもりでいた。 ]
[ そうして話をしていたら、
顔見知りの彼がやって来たのだったか>>11
ぎこちない敬語を操る姿に思わず笑いが落ちる。 ]
やあ。どうもきみの敬語を聞くと
珍しいものでも見たような気になるよ。
明日は雪が降るんじゃないかなあ。
[ 久しぶりと告げる代わり、
挨拶とも軽口ともつかない言葉を投げかけて
元気みたいで何よりだねえと付け加えた。 ]
それじゃ、あとは任せてボクは帰ろうかな。
きみ、ボクのことを覚えていたら遊びに来るといい。
お茶くらいなら出してあげられるよ。
[ 何となく彼の口調>>12から、
彼女のことを知っているようだと判断したら
挨拶もそこそこに一先ず誘いかけるだけはして
一礼すればその場から歩き去ろうとすれば。** ]
げぇ、 なんで居るんだ、
[てっきりいないものと思って彼女に話しかけたのに、その奥から出てくるなんて聞いていない。>>17
(聞けていたら驚くべきだが。)
思わず中々失礼な事を口にした。
挨拶代わりの軽口を、如何にも聞きたくないと言わんばかりの表情で見遣ったが、本人が苦手なのではない。
単純にその話し口調が苦手だったりする、何せ爺臭い。(※主観)]
降らない、降らないさ、
俺だって身分も立場も分からない訳じゃ…、
あ、お、おう、そっちこそ元気そうで。
…ん、後で行く、 …かも。
[口調に皆目怒りはなく、何処か飄々さすら滲むだろうか。]
[色んな人から話しかけられる新人様っぽい人かわいそう、みたいな感覚はなかった。
何せ人が寄ってくるのは彼女の人望である、多分きっと。]
[歩き去ろうとしていたのを彼女が呼び止めたか否かは兎角も、俺は笑ってみせる。
いやいや、彼方さんとは知り合いだけれども(以下略)とかの、関係性は口にしない。
尤も、彼女が「ファルコナー」で知っているのか、「ソマリ」で知っているのか、
それとも「本名で知っている」のか、「全く以って知らない」のかは俺がまず分かっていない。
諜報者だから軍部の人の名前、姿、階級くらいは把握しているつもりだ。
だからこそ俺自身が知っているのかいないのかが今一つ曖昧なのだが。]*
6人目、吟遊詩人 ディルドレ が参加しました。
吟遊詩人 ディルドレは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
─ 街中・広場 ─
駒鳥よ 小さな友よ
おまえの歌を みつけておくれ
おまえの声を 届けておくれ
大地の果てに 咲く花を
黄昏沈む 海の色を
空の向こうの 煌めきを
いつか わたしに 聞かせておくれ
[爪弾く弦を最後にたっぷり響かせたのち、顔を上げ恭しく一礼する。
柔らかい拍手。足を止め耳を傾けるもの、道すがら興味深々で視線を向けるもの。皆一様に穏やかで概ね好意的だ。
王城のサロン、オペラハウス、パブの片隅も舞台としては悪くはない。が、こうして澄んだ空の下で気ままに歌うのがいっとう好きだった。 ]
……没落貴族の放蕩娘?
さあて、私は確かにディルドレだが。
吟遊詩人のただのディルドレさ。人違いじゃないかい御老人。
ふむ、私も名が落ちたもんだ。
そうだねぇ……その娘のことは知らないが、こんな物語なら知ってるよ。
[ふたたびリュートを爪弾いて、少し掠れたアルトが紡いでゆくのは旅する娘の冒険譚。
暁の国・ラメールで没落貴族の放蕩娘と噂されたのは遥か昔。自由を求め家を捨て、今では吟遊詩人として大陸中に名を馳せていた。**]
7人目、【1】ゾネス総督 アイリ が参加しました。
【1】ゾネス総督 アイリは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[険しく切り立った岩の山、聳え立つ城壁から見下ろす大砲群、2重に敷かれたその壁に囲まれた"ゾネス"は、ラメールの北を守る門にして不落の要塞である。
古くからこの地は女性だけで構成される白狼騎士団がその守備を担ってきている。
門はいつも厳重に監視され、この要塞へは敵はおろか男の立ち入りすら拒む。
門の外に建設された大きな『白狼館』のみが必要時の滞在を許し、温泉と慰安婦によるもてなしによって客人を迎え入れる形となっている]
8人目、【2】監査局長 シュナウザー が参加しました。
【2】監査局長 シュナウザーは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
世の中は不公平だ。
真面目に生きる奴が割を食う。
正直者が馬鹿を見る。
だったら、僕は――成り上がるためなら、何だってやってやる。
……そうでもしないと、本当に大切なものを守れないから。
[物事には、表があればまた裏もある。
それは平和な治世を享受するこの国においても同じこと。
どれほど穏やかな時代であったとしても、少なからず諍いや犯罪、不正や腐敗というものは発生するものだ。
そして、世界がこうも醜いからこそ――僕はこれほど出世できたと言っても過言ではないだろう。]
年貢の納め時ですね、税務官殿。
貴殿の横領の証拠は既に掴んでいます。
[ばしん、と机に書類の束を叩きつける。
目の前の、いかにも小物然とした、小太りの男に対して、僕は有無を言わせず畳み掛けるように。]
集めた税収を国庫に納める職責にありながら、
その一部を着服し私腹を肥やすなど言語道断。
陛下の御懐から財貨を盗んだにも等しき大罪!
この件が白日の下に晒されれば、極刑は免れぬでしょう。
[極刑と聞き顔面蒼白になって震える男を心の中で嘲笑う。
ああ、なんて分かりやすく、都合のいい男なのだろう。]
官吏の不正を糾弾する監査官の長として、
このような行いを簡単に見過ごせはしませんが……さて。
―― どこかの街・とある悪徳役人の屋敷 ――
年貢の納め時ですね、税務官殿。
貴殿の横領の証拠は既に掴んでいます。
[ばしん、と机に書類の束を叩きつける。
目の前の、いかにも小物然とした、小太りの男に対して、僕は有無を言わせず畳み掛けるように。]
集めた税収を国庫に納める職責にありながら、
その一部を着服し私腹を肥やすなど言語道断。
陛下の御懐から財貨を盗んだにも等しき大罪!
この件が白日の下に晒されれば、極刑は免れぬでしょう。
[極刑と聞き顔面蒼白になって震える男を心の中で嘲笑う。
ああ、なんて分かりやすく、都合のいい男なのだろう。]
官吏の不正を糾弾する監査官の長として、
このような行いを簡単に見過ごせはしませんが……さて。
[ その日はなんだか人気があった(!)。
先に話しかけてきたのは淡い髪色。 ]
ええ、おかげさまで。
暁の国はこんなにも平和よ。
[ 雲一つない青空。空には鳥が舞い、
街ゆく人はこんなにも楽しそう。
あたしだってこんなにも、上機嫌。 ]
ふうん?王宮で絵を……?
あたしは、リーゼロッテ・チェンバレン。
この春から王国軍の士官候補生として
軍に配属になったの。
[ それが目の前の彼女にとって >>16
誇らしいことなのかはともかくとして。
少なくともあたしは、胸を張って答えたわ。
それにこんなに機嫌が良かったんですもの。
いきなり現れた通行人に対しても、
すぐに名乗ってしまったあたしは………
………どうなの、かしらね。 ]
[ そしたらすぐに違う人が現れて ──
あら?って一瞬思うの。
画家さんとはお友だち?みたい。 ]
……ええ、と。鷹の、ひと?
[ 全くもって失礼な呼び方!
でも入隊して日も浅いあたしが、
彼の素性を覚えているわけもなかった。
それでも「軍部に入り浸る鷹の人」って
それだけは憶えていたの。赦してね? ]
なんか「様」とか聞くと
……な、んっていうのかな。この辺が
この辺が、ムズムズするわ。
[ 首の辺りを擦って、困った顔して。
彼が何者なのかイマイチ把握できてないけど
その敬語からして、地位は下なのかしら。
軍服着てないから、そうなのかも、って。
あーあ。本当あたしって曖昧。 ]
ごめんなさい、
お名前をお伺いしていいかしら。
[ 鷹の人、はなんて答えたかしら。
そうこうしてるうちに
ああっ、ローレルさんが帰ろうとしてて。
あたしは笑顔で、見送ろうとしたかしら*]
此処でひとつ、尋ねましょう。
――貴殿は、僕は対して何が出来ますか?
[牧師のように優しげな声で、穏やかな笑顔で。
提示した助け船は、一本の蜘蛛の糸のように脆く。]
貴殿の裏帳簿は実に巧妙でした。
僕でなければ不正を暴くことは叶わなかったでしょう。
故にこの件、知るのは今はまだ僕ひとり。
……その意味が、お分かりになりますね?
[溺れる者は藁をも掴む。
僕の提案を受ける以外に、この小物が生きる術は無いのだと信じさせて。]
[けれど次の瞬間には、先ほどの顔は何処へやら。
にやり口角を吊り上げて、下種た笑みを浮かべよう。]
ああ、そういえば。
貴殿には年頃の娘さんがいらっしゃるそうで。
噂によればとても気立ての良い美人だとか。
……くくく、そう怖い顔をなさらないで下さい。
貴殿の身にもしもがあれば、彼女も悲しむことでしょう……と、申し上げようとしただけですよ。
[敢えて勘違いさせるような物言いをしたのは事実。
無論、僕にそんは気はない。
僕は既婚者で、今も昔も妻一筋なのだから。]
さて、そろそろ答えを聞かせて頂きましょう。
僕の口を塞ぐために、貴殿に何が出来ますか?
追い詰められた貴殿は、何を差し出して僕に助けを乞いますか――?
―― 街中 ――
[嗚呼、僕の人生は順風満帆と言ってもいい。
王立大学を次席で卒業し官僚となり、その優秀さを買われて――時には悪どい手段も用いたりして――出世を重ね、監査官となり。
ついには手腕を認められ、弱冠26歳にして局長に任じられたのが昨年のこと。
これを順調……否。飛躍と言わずになんと言えようか。]
(特に監査官という地位を得られたのは僥倖だった。
僕にとって最高の立場という他ないな。)
[不正に目を瞑る代わりにリベートを貰う。
その金を高官に賄賂として送って推挙して貰う。
どれも監査官という立場のおかげで出来たことだった。]
このご時世。
出世するのに手段など選んでいられるものか。
[もし今が戦時中でもあれば、地位と名声を得るのに最も近道なのは軍人を志すことだったのだろうが。]
この国は今日も至って平和だ。
いやはや、平和とは素晴らしいな。
[おかげで文弱の身でも、危ない道を渡らずに高官の地位を得られた。
まったく、今の時代に軍人ごときになる奴の気が知れない。]
(何より、平穏無事に家族に会えるというのが素晴らしい。
ああ、早く家に帰りたいなあ!)
["仕事"が上手くいった喜びと、久々に家族に会える喜びから。
僕はいつも以上に機嫌よく、街を歩いていたのだった。]**
[彼女が何をおもったか知れないが、少なくとも画家の方を見かけて何やかんやと返している時だ。
覚えているとは言えないが、覚えていないとは言いがたい言葉が聞こえた。]
既にご存知とは…、
御覚え戴けて恐縮です。
[何と言っても上官様な訳だから、下々の兵など覚え置けるか、な反応までは全く平然と受ける覚悟もあったのだが。
寧ろよく覚えてもらってるなと思う。
(王宮内で、偶にでも鷹を連れたりすれば、目立つだろうという思考はない。)
首元を摩って困った表情を見せる様子と、言葉からして慣れない気恥ずかしさ、のようなものだろうか。>>26
この国の軍服を着るほどの地位にはなく、「それっぽい」形式の服を着ているから余計混乱させたかもしれない。]
[名前を尋ねられたならば、やや深く一礼して口を開く。>>27]
これは失礼しました。
ですが、そうですね、
貴殿も軍部の方、ですから。
“
はい、それ以上は望みませんとも。
[件の画家を目の前にして、こういう事をするのは何故だか異様にむず痒いが、それでも普段やっているというのは大きい。
気分とは裏腹、笑顔でつらつらと言葉を並べて自己紹介すれば、再度頭を下げた。]
チェンバレン様はもしや。
街の自主巡回までなさっているのですか。
[若くして士官候補にまで上がっただけでも注目の的であるが、俺としては純粋に疑問でもあったのだ。]
[現状、世の中は平穏無事も過ぎるほど。
俺が軍入りした10年ほど前ですら、多分にその予兆はあったどころか、ほぼほぼ平穏そのものだった。
精々、続いていた小競り合いの中の残り火の鎮火、程度の、些細な出動くらいなもので、随分暇なものだった。
況して、今など言うまでもない。
では彼女は何があって軍に入ったのだろうかと。
(15年も前に退役してしまった彼女の祖父については生憎と知らない事だった。)
そんな疑問を湧かせたからこそ、護国兵のような事をする為だろうかと思ったのだ。]**
/*
>メモ
「鷹匠が他所に入り込みやすいらしいというのもいまいち理解していない。」
中身がな!!!何か伝手ができやすいらしい、ほーんて感じ
9人目、第二王子 ウェルシュ が参加しました。
第二王子 ウェルシュは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
後世に人々の謳う──…
Non est ad astra mollis e terris via.
地から星を掴むに平穏なることはなし、と。
/*
正確には「大地から天までの道は平穏ではない。」らしいの、だが!astra(星)を入れたかっただけです、すみませんw
astraも複数形だと天とか栄光を意味するとか…
星々の輝き。ということかなあ。
― Prologue/王宮・第二王子私室 ―
ああ。それでは法と制度で上手くバランスをとっているのだな?
なるほど、分かった。我が国にはない考え方だ──…。
[柔らかな光が窓から差し込み、書架と、その傍らにある机と、その上に広げられた書物と、それらを覗き込む人間たちの姿を淡く照らしている。
第二王子ウェルシュの私室の一角。そこは壁際に本が並べられ、書見用の机と椅子が設えられ、あたかも小さな図書館といった風情であった。その場所に今、部屋の主の他の人影がある。部屋の主はといえば、熱心に書を覗き込みながらもう一人の話に聞き入っていた。]
ありがとう、良く分かった。
貿易の話は面白かったな…あれはラメールでも使えるかも知れない。例えば品目を変え、税の仕組みを整えればどうだろうか?
もし上手く纏まれば父上にお話をしてみよう。
民が富めば国も富む。試してみる価値はあるかも知れない。
少し考えてみたい。貴方も手伝ってくれないか?
[ヘーゼルの瞳を柔く撓め、他愛もない世間話のように笑顔で語りかけながら、ウェルシュは本を畳み立ち上がった。
ウェルシュはこうして時折、異国の話や法についての教えを詳しい者に請うている。興味深いとなれば気軽く話を願うのが常だったから、こんな風に話をしたのも幾人か。
年下に生まれついた者らしい人当たりの良さと、上品な物腰の柔らかさ。教えをくれる者に対して、ウェルシュは常に丁寧に振る舞った。]
[ラメール国、第二王子ウェルシュ。
書を愛する、穏やかな印象の青年である。
幼いころは軽い風邪など患いがちで室内に篭りがちの、線の細い大人しい印象を与える子どもであった。大人になって、ややその印象は薄らいだものの、武より文を好む性質が変わることはなく、剣を握れば平凡、王族の男子の嗜みとして兵略を学ぶも特別に才の有るわけでもなし、代わりに政治や異国についての学びは熱心で、良く楽し気に人の話を聞いた。
文弱の王子と影で謗る声があり、一方で賢君の資質ありよと賞する声も一方にある。どちらにせよ平和な時世では表に出ることもない声であり、第二王子の周辺は未だ平穏のままにあった。]
/*
登場ロルが長すぎる?気にしたら負けだ!
というわけで、よろしくお願いします。
いわゆる奸臣タイプなシュナウザーくんです。
第二王子がどんな人かによって多少仕え方が変わる予定。
聡明な人なら「この人なら僕を重用してくれる!」って感じで、弱気な人なら「こいつを利用してあわよくば傀儡にしてやる」って考えたり。
/*
などと言っていたらいらっしゃったようで。
これは……どっちだろう?
話してみないと分からないかなー。
― 街中・広場 ―
[柔らかなアルトが石畳の間に落ちて溶けゆく>>20
弦の響かせる最後の音が宙に溶けきるのを待って、青年はゆっくりと手を叩いた。同じく時を待った人々の拍手が暖かく辺りに響く。
やあ、素晴らしいじゃないか。
そんな風に話しかけてきた人に笑顔で同意の頷きを返し、また熱心に語られる冒険譚に目を輝かせた。]
[吟遊詩人を取り囲む町の人々。その最前列に陣取る人々の中に、上質な服を纏った青年の姿がある。上品な、但し貴族には見えない程度の緑色の服。髪を隠すための布を頭に巻き、聴衆の最前列に蹲る姿は、良いところの商人の息子のようにも見えるだろうか。
ウェルシュには、たびたび王宮を抜け出してはこうして街中を歩く趣味…悪癖があった。平穏のなせる業ではあったが、身の回りからあまり褒められたことがないのも事実だ。ともあれ、そのおかげで気軽な変装は板についたものだ。
今もこうして人々に紛れていれば、第二王子と見破る者はそう多くないはずだ………多分。民の中には、少なくとも。]
ディルドレ。
[顔馴染みの老吟遊詩人に微笑みと共に声をかける。
金貨を入れ物の方へ放ってリクエストを口にした。]
森の馬車の歌が聞きたいな。
お願い出来るかい?
[リクエストが聞き入れられれば、また暫し陽気な歌が街角に響くだろう。その調べは風に乗って、軽やかに道に*響く*]
[ 御覚え戴けて恐縮、だなどと言われて
だって噂ですもの、って言葉を飲み込んで。
あたしの認識なんて……まあ、
「王宮で鷹を連れている男の人」
「たまに窓から鷹が飛んでくのを見る」
くらいだったけど。
それでも誰かに「あの鷹は何?」って尋ねたら
鷹匠が居てね、くらいの話は誰かに、
聞いてたんじゃないかしら。 ]
ソマリ、さん?
なんだか猫の名前みたい。
[ ふふふ、って笑ったけれど
よくもまあ年上の男性に対して、こう
失礼な態度が取れたものね!って。
気分を害されたりしたら申し訳ないけど
でもそれを考えられるほど、
あたしは賢くもなかったから。 ]
自主巡回って言うと聞こえが良いわね。
ただの散歩よ、散歩。
訓練や任務のない時間は
こうして出歩ける時間も多いのよ。
[ そうね、これからは
「自主巡回」って呼びましょうって
なんだか閃いちゃった顔をして。 ]
本当に巡回や警備をするなら、きっと。
鎧も付けるし馬にも乗るわ……たまに?
いまは、こんな無防備なんですもの。
銃器でやられたらひとたまりもないわね。
[ なあんて笑うの。
本当に、平和すぎて、笑っちゃう。
猫みたいなその人が、かつて軍に居て
そのような疑問を持っていることなどは
あたしは気づきもしなかったわ。 *]
――ゾネス 要塞 白狼館――
[アイリ・フォールデンはこの地方を統治するフォールデン家の貴族である。
要塞以外には小さな山村くらいしかないこの地方は岩山が多い地理的要因もあって地方財政は豊かではない
男は兵士として王家に献上し、代わりに莫大な援助と孤児となった女児や女捕虜を引き受けることによって財政を賄っている特異な事情がある。
それ故、この地方の女は男がいない故に特に気が強く、騎士道に対する精神、王に対する忠誠も厚いものである。
アイリも例には洩れず気が強く、弱い男などと言うのは大嫌いである**]
10人目、第一王子 フェリクス が参加しました。
第一王子 フェリクスは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
― Prologue/謁見の間にて ―
只今、フェリクス・フォン・ラメールが帰還しました、陛下。
[煌びやかな調度品が並べられた空間の中にある、王の権力を示す玉座に鎮座する初老を前にして跪く青年。
面を上げよ声を掛けられ、顔を上げれば初老の男性と似た面影を残す顔立ちを見せ、力強い眼差しを向けていた。]
視察の報告書を提出しますので、詳しい事は報告書に記載しております。
今の所、大きな戦火となる兆候は見られませんでした。
引き続き任務を遂行して参ります。
[報告を終えれば立ち上がり、敬礼を玉座に座る男性に向けてから背を向け謁見の間を後にした。
軍靴を鳴らしながら立ち去る青年に、久しく会った父との対話は交わす事は無かった。]
[ラメール国の第一王子として生を受け、次期国王となるべく、文を学び武を取り入れ周囲の期待に応え続けた結果、父である王に国の軍を任される事になった。
軍を任されたのは20歳を迎え成人を迎えた頃。
一部の人間はまだ若いという事で反発の声はあったものの。
父の後押しと、此方の手腕もあり反発の声は次第に収まっていった。
8年の時が過ぎ、父王の支援も無く自分の力で王国軍を纏められる様になる。
元々厳格で威圧感がある部分があり、体力もあり武を得意とする性格故に軍人向きとされてるが。
軍に対して有益であれば、身分や立場を拘らず積極的に取り入れ。
側近だけに限らず末端の者達も把握し、有事となった場合指揮を取り、自らの責任果たそうと躊躇いも無く前線に立っていたりもする。
故に信頼を得る様になったとも言われたりするが、それに慢心を示す事は無く。
軍の為、ひいては国の為に尽くす事を厭わない性格の持ち主だ*]
/*
うぇーい( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
第一王子希望したけどあまりプランが立ってないという()
取り敢えず、弟君としっかりとしたやり取りしたいよな!
軍との関係も深めておきたいところや。
/*
てか女性陣かわいくないか、、、
(アイリさん不明だが)
そして王子様に回想振りたい、たい、、、、
(内容は思い付かない)
/*
独り言足りるかな…(余計な心配)
ふうむ、ディルドレさんちょっと触ってから誰かにお声がけしようか。そうしよう。
/*
爺臭いって言われたのが地味にうれしいから
喋り方を少しずつ爺サイド(!)に寄せていく試みをすることに決めた
/*
お、ウェルシュは4歳下か( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
お母さんは同じ人なのか違う人なのだろうか。
どちらにしても大事にしそうではあるが。
[こんな街中を鷹が翔んでいけば目立つものなのだろうが、生憎と故郷ではそれが普通だったものだから、そういう感覚がなかった。
恐らく尋ねた相手は、昔の極一時期だけ軍に居たりした、という事は口にしなかったのだろう。
(いや、余りに短期間過ぎて知らなかったのかもしれない、少し出兵していれば知る事のないくらいの短期間だったから。)
今は一応の体面上、鷹匠という事で王宮に出入りしている。]
はい、ソマリです。
実は猫かもしれない…、は、 ないか、
…性格は猫らしいと言われます、が。
[気分を害するなんて事はないが、流石に御伽噺過ぎるから猫かもしれないと言うのは辞めた。>>44
歳よりも階級を見て対応している俺としては彼女の聡明云々は知れなかったが、兎角、素直でいつか騙されそうとは薄ら思った。]
ぅえ? 聞こえがいい……?
あ、そ、それは失礼しました、
[意外な答えに呆気に取られてから、一瞬、ぱ、と輝いた気のする眼から視線を逸らしつつ頭を下げた。>>45]
鎧を身に着けなければ、
馬にも乗らないものですから、つい…。
[銃器を街中に持ってくるかな、とは思ったが、確かに気を付けていなければ撃たれもするかもしれない。
(俺は銃器を持とうとは思わなかった。
それは単に、マスケット銃のような銃身の長いものだったり、雨で内部が湿気りやすかったり、手入れが驚く程面倒臭かったりするからだが。)
ただ、撃つ方も命懸けだなとは思うのだ。]
/*
因みにこの当初、プライバシーとかいう概念はなかった気がする
でも上官の個人部分を聞いてはいけないというのはあったはず…概念だけが先にあって名前が後で付くというあれ
― 人気者を前にして ―
『 人気者が人気者たる所以はなんぞや? 』
[ 人徳、富、権力…
場合によって持ち得たものは違うだろうが、
今この時に限っては人徳の一択と言えよう。
この画家が目を止めるに至るも、
後々、知り合いが目を止めるに至るも同じく
どちらとも、ある種人徳のなせる業だ。と。 ]
刃も手入れをしなければ錆びるだろう、
平和過ぎるのもまた、考えものだねえ。
変わらないものなんてない。
ボクの絵も…きみのサーベルも、ね。
[ 鼻歌で窺える上機嫌な様にくぎを刺すように
平和には翳りがつきものだよと口の端で嘯く。 ]
…チェンバレン嬢か、…ふうむ。
[ その間、聞こえた名前に憶えがあるように感じて
何で聞いたのだったかと暫し首をひねった。 ]
…きみは、
デズモンド・チェンバレンという人を知っているかな?
ボクの養父が仲良くしていた人でね、
ボクも幾度か世話になったことがあるんだよ。
[ 名前。それから、軍属であることを示す服。
彼の人が現役であったときをこの画家は知らない。
養父に連れられて何度か顔を合わせたばかり。
厳格そうだなという印象だけが記憶に在った。 ]
きみと名が似ているから思い出してね。
今頃はどうしているのだか……。
[ 半ば呟くように声に出して、
返事を待っていたときか、それとも
返事を聞いた後だっただろうか。
王宮から続く道に知り合いの姿が見えたから
宮廷画家はおやおやと瞳を瞬いたのだった。 ]
― 顔見知りを交えて ―
こんな天気のいい日だ、
王宮に閉じこもっていては腐ってしまうからねえ。
[ その後、やって来た顔見知りの
清々しいほどにあからさまな反応>>18を見て
よもや爺臭いと思われているとは知らず、
画家はにっこりと満面の笑みを返す。
原因が古臭い言葉遣いにあるとは知らずとも
どうも相手は自分のことが苦手なようだ、と
何とはなしに受け取ってはいた。
然して、頑固者の養父の影響は
それこそ頑なに無くなってはくれないから
原因を聞いたとて改善は見込めなかっただろうが。 ]
…ふむ、不躾な反応はボクだけにというわけか。
では矢張り珍しいものが見られたと喜ぶべきだな。
[ 揶揄うように言葉を繋げて、
それでは失礼と去り際の一礼を預け、
矢張りのんびりとした歩調で歩き去るのだった。 ]
…あとは若い者同士でゆっくりするといい。
ボクはそろそろ行くとするよ。
[ こういった言動が爺臭いと一部で言われる
要因の一つであるのかもしれないが
画家当人はまるきり自覚を持っていなかった。* ]
/*
薔薇の下は表情が豊富で楽しい(おい
変顔は見ると面白い事が多い
が、ソマリチップはどうにも表情変化が薄い模様
[笑うのに釣られて自身の表情が一層と柔らかくなったのを感じたなら、浮かべた疑問を俺は尋ねなかった。
寧ろ楽しそうにも見えた様に、思い出すのは彼女が散歩だと言った事。
無防備と自称していたのは、国が平和であるからこそのいい事だと結論付けた。]
…っと、散歩の途中なのでしたね、
失礼致しました、辞させて戴きます。
また何かしがで会う事があれば、是非に。
[「諜報者として」とは言わない、凡そ鷹匠としてではない可能性の方が高いが、ゼロではないのだから。
そう言って、留められないなら立ち去ろうとする。
勿論、走って何処ぞへ行くでもないから、別れたフリをして付いて行く事もできただろうが、扨。]*
― 再び街中へ ―
[ 二人と別れ、
雑踏の中へ踏み入れて歩いていれば
弦と声から成る柔らかな調べが聞こえてくる。>>21
歌劇の主役を取る娘役のような声ではない、
やや掠れた低めの声で紡がれる物語。
旅する娘の冒険譚も終盤に差し掛かる頃。
声の余韻を追うように拍手が響く。>>41
もはや慣れた風景ではあれど、
詩人の歌声に耳を傾ける聴衆の中に一人、
目を止めるに十分な人の顔があった。 ]
『 森の馬車の歌を聞きたい 』
[ 続きを望む声が聞こえるから、
まだしばらくはこの場に留まっているのだろうかと
推測をしながらも暫らく陽気な歌声に耳を傾ける。 ]
[ 冒険譚とはまた違う旋律。声。
余分な持ち合わせがあるのなら
金貨をと決断するのも難くはない。
残念ながら、
画家の手持ちは然して多くはなから
陽気な調べの余韻が去らないうちに
手持ちの銅貨を入れ物の中へ落としておいた。 ]
……平和過ぎるのも考えもの、と。
貴方を街で見かけるたびに思わずには居られませんね。
[ その折、最前列に陣取るその人に声をかけてみる。
お忍びで街へ出ているのを見るのは多くはないが、
少なくもない。…悪癖と断じてもいいほどには。 ]
また風邪でも患って
私室へ篭る羽目にならなければいいけれど。
[ ちくりと言葉の端に針を混ぜてみる。
昔々の薄弱な様子>>39に覚えがある故に。* ]
─ ローレルと ─
[ まだ猫のような人が来る前だったわ。
耳に止まるのは平和への翳りへの声>>51 ]
……うーん、そうかしら。
平和なのはとっても良いことよ。
もちろん……
これが、ずうっと永遠に、っていう
そんなわけにはいかないんでしょうけれど。
[ そう、そのためにあたしは、軍に入ったの。
いつか、平和じゃなくなってしまった時に
今の平和に、戻すため。
正しい世の中を、創るため。 ]
[ そうしたら聞こえてきたのは思いがけない名 ]
……お祖父様!?お祖父様を知っているの?
デズモンド・チェンバレンはあたしの祖父よ。
[ 目をまあるくして、またそれを輝かせて。
それでもそのあと続いた言葉を聞けば、
ほんのすこしだけ、目を伏せて ]
……お祖父様は5年ほど前に亡くなったわ。
病気だったし、お年だったから、
仕方なかったのだけれど。
どんなに勇敢な軍人も病気には勝てないものね
[ 大丈夫、いま、悲しんでいるわけではない。
だから、すぐもとの笑顔に戻ったわ。 ]
─ そうして、ソマリと ─
[ 実は猫だの、性格は猫だの
この人は本当に面白い事を言う。>>49
見た目以上に年上であるということも知らず
こちらもつい、相好を崩したの。
あなたのお友だちは面白いわね、と
そんな意味合いも込めて、
宮廷画家さんにも笑いかけたかもしれないわ
ああ、騙されそうだなんて想われてるなんて
そういう忠告を受けてたらあたし、
どんなふうに返したのかしらね。 ]
ふふ、別にいいのよ。
多分そういった軍の人も多いと思うわ。
王宮の中だけじゃ、疲れてしまうもの。
[ 夜な夜な酒盛りに出かけるような
士官の話も、軍に居れば良く聞くこと。
それがきっとあたしの場合は散歩なだけ。
ちなみに銃なんて物騒な話しちゃったけど
銃は何度か訓練で触ったことがあるだけね。
あんな命中率の悪くて重くてまどろっこしいの
あたしの性格には少し合わなかったわね。]
[ そのあと幾つか言葉は交わしたのかな。
爺臭いなんて言われてる絵描きさんと
猫みたいなんて自称する鷹匠さんと。
もちろん彼らの未来の動きなんて
今は決してわからないから。
その時はただ、笑顔で彼らを見送ろうかしら。
私もそのまま、それこそ無防備に背を向けて*]
[初々しい士官様への声掛けに言っただけ、なのにだ。
─ 知り合いと遭遇 ─
「王宮で静かにしててくれよ頼むから!」
…とこそ口にはしなかったが。
満面の笑みに返すべきではないだろうほど明らかさまな言葉と口調だった。>>53
(これが、見た目もそれっぽかったならいっそ違和感も覚えやしないし全く構わなかった筈なのだが。
見た目 = 声 ≠ 口調
の、全てがイコールであって欲しい質だったらしく、どうしてもこういう反応に偏ってしまうのだ。
(直そうという気はあるが直るかは微妙なところだ。)]
はいはい御免なさい、宮廷画家どの。
[詫びているにしては軽い口調の、そんな言葉を口に軽口へ返してから。
歩き去る彼女が残した言葉にため息が出るのは最早無意識、不可抗力だった。>>54]
若い者ってそっちのが歳下だろうよ…。
はぁ…なんていう爺臭さ…。
[斯く言う俺は “歳上” とは思っても “老いている” とは言わないし思ってもいない。
彼女の
尤も、そっちをよく知っている訳じゃないから、やっぱり彼女を苦手とした理由はその話し方でしかなかった。
そうして去って行くのを見たなら、漸くと士官様と改めて会話を再開する形になったが。]*
― チェンバレン嬢 ―
[ 街を行く人々の群れだって、>>25
国を守るべき兵役の人間だって>>7
それから、もしかしたら政を行うべき
王族の立場の人間だったとしても>>42
平穏に慣れ、平和を当然のこととして暮らす。
…それが砂で出来た楼閣のように
どれほど柔く脆いものであるかも自覚せず。
絵とて剣とて朽ちない物などない。
平和という曖昧な概念だったとしても同じく。 ]
平和であれ。と願うのは悪くないことだ。確かにね。
でも、願うだけでは叶わないこともある。
平穏を守る役目を負っているのを忘れないことだ。
[ 真新しい剣を携えた彼女に捧げるように言う。
半ば自分に対しても告げる風だったのは
きっと彼女の方からはわからなかっただろう。 ]
[ 平和であれと願う心は誰しも変わらない。
多くの人という種族がそう願っているだろう。
…けれど。
それが国となり、国に連なる民となれば
自らが平穏を得るために他国を害するも厭わない。
そう考える人々が出てきてもおかしくはない。
自分のため、自分の愛する者のためならば
見知らぬ他人を害することも致し方ないと。
交易が多く行われ、
海産資源も豊富なラメール。>>2
王の跡継ぎが発表されるのは一か月後>>5
王が変われば国も大きく変わるだろう。
いつかこの国の平和が失われたとき。
新たな平和を作るため、
より永く平穏で暮らしていけるよう。
この宮廷画家にはやるべきことがあった。 ]
…お祖父様?
それはそれは…初耳だねえ。
あのチェンバレン中佐にお孫さんが…
世の中はボクが思っているより狭いらしい。
[ 思考を無理やり言葉で遮って、
画家はひょんな偶然>>59に微笑む。 ]
厳しい人だったけど、
養父と飲みに行くときなんかは子供みたいでねえ
ボクもはやく混ざりたいと思っていたものだったけど、
そうか…お亡くなりになったとは、残念だよ。
[ 五年ほど前と言えば、
丁度養父が何やら気落ちしていた時期と重なる。
どうも知っていて言わなかったらしいと
画家は隠居済みの養父に対して内心でため息をついた。 ]
そういうことなら、
またの機会にでも墓所の場所を教えてくれないかな。
久しぶりに報告したいこともあるし、
花の一つでも手向けられたら嬉しい。
[ 目を伏せる様子>>59を見て、
孫には優しい人だったのかもしれないと思う。
…思い返せば部下にも慕われている人だった。 ]
それから…なんとなく
きみが後を継いでくれて中佐どのも喜んでいる気がするよ。
ボクも…期待しておこう。きみに。
[ 画家が目をかけたところで、
出世が約束されるわけでもなし、
だけれど、頑張ってねと直接的な言葉は気が引けて
いやに遠回しに応援の意を伝えようとして。
そこにちょうど彼>>63がやって来たから
これはしたりと満面の笑みで迎えることになった。 ]
[ 大分年の離れた相手に
まるで蛇蝎の如き反応をされるのは
最初のころは慣れなかったけれど
慣れてくれば何くれとなく愉快なもので。
面白いお友達との表現>>60に、
ふふりと笑って"とても"が抜けているよと
しなやかな金色の髪を見上げて口にした。 ]
きみのオーバーな反応を見るのは好きだよ。
ぜひこれからもそのままで居てくれ。
[ 飄々としているようでいて、
偶に面白い言動をする彼のことは嫌いではない。
歳下>>64と言われて肩を竦めはすれど
言葉を撤回することはなしに画家は足を進めたのだった。* ]
― 街中・広場 ―
うん?
[歌に聞き惚れている耳に囁くように掛けられた声>>57
それにきょとりと振り返り、視線が合えば青年の顔にはバツの悪そうな表情が自然と浮かんだ。]
あれ、ローレル。
はは……君も歌を聞きに来たの?
[馴染みの顔に、知らず眉が下がる。以前より王宮に出入りする馴染みの画家は、同い年といい付き合いの長さといい、友にも近しいような気安さがある。…その分、容赦ないともいえるのだけれど。]
いや、私だってそんなにいつまでも軟じゃないよ。
[彼女と出会った十代の頃、ウェルシュは未だ弱々しい少年だった。
少し熱心に剣を握って訓練をしたといっては熱を出し、季節が変わったといっては風邪をひく。最近では流石にそんなこともなくなったけど、人の印象というのは中々に変わらないものなのだろう。]
だから…、ね?
[しい。と、口の前に人差し指を立ててみせる。
なるべく他の人には、出来れば老ロロンドにも内緒にしておいて欲しいと願いを込めて笑みを浮かべてみたが、さてどうか。ともあれ、もしも彼を見つけたのが隠居した彼女の養父であったなら、更に容赦ない雷が頭の上に落ちたには違いない。
ウェルシュの視線は、そのままちらと辺りへも流れた。
すぐに他の誰かが見えることはないけれど、この調子では散歩の時間もじきに終わりだ。**]
― 久しく訪れる自室で一息 ―
[諸外国への視察を終え、久方ぶりに訪れる自室で暫しの間肩の力を抜き、椅子に身体を預け息を漏らす。
若さ溢れ力に満ちていても、多忙に疲れを示さぬ程超人でも非ず。
積まれた書類を眺め、一息漏らせば一枚を手に取り記載された事項に目を通していた。]
力が均衡だからこそ平和が保てる、という事だ。
均衡が崩れれば、平和などあっという間に崩れる。
[隣国に向けての報告書を眺め漏らした言葉は誰にも聞かれる事は無い。
友好的な関係を結んでる隣国諸国、現時点では何ら不穏な兆候を見せる動きを示す報告は見受けられない。
貿易も栄え、資源も豊富なラメール国を放っておく、という事は無い話だ。
それでも尚侵略もされず平和が保てるのは、軍が母国を守っているのに加え、父である国王が国内外を上手く統括しているから。]
[一月後には父王から民へに跡継ぎに関しての発表があるという事>>5。
第一王子である自分でも、第二王子でもある四歳離れた弟でも。
どちらかが王になるとしても、少なからず穏やかに世代交代するには難しいのではと考えている。
此方の考えは身分や立場を問わず有能な人物には功績を認め、働きに相応しい位を与える事がある。
もし悪事を働くならば、功労を積んだ実力者だろうが高位の貴族だろうが躊躇い無く断罪し、斬り捨てる事を否まない。
そんな自分が王位に就くには貴族達は面白く無いのは承知している。
故に、一月後の後継者発表に関して、貴族達が何か動き出すのでは無いのかと予測は立てているのだ。
薄ぼんやりではあるが、大人しく心優しい弟がその権力争いに担ぎ上げられない事を切に願うのだ。
4歳離れた弟、生まれた時から身体が弱くよく床に伏せていた弟。
同じ母から生まれたにしても腹違いだとしても、此方からしてみれば同じ血を分けた弟なのは変わりはしない。
まだ幼い頃はよく剣の稽古に付き合わせ、弟を病に伏せさせて母に叱られてはいたのだが、大事な弟であるのだ。
そんな彼が欲望渦巻く権力争いに利用されない事を願うのだが……。]
― 視察を兼ねて街へと向かう ―
[書類の手続きを終え一休みを終えたら、次は街へと向かい治安の維持と視察をしようと。
一国の王子が街に向かう事は咎められそうではあるが。
民の暮らしをこの目で見て知る事は王族としても軍人としても悪い事では無い、と説き伏せてからは止められる事は無かった。
その代わり必ず共の者を付けてくれ、という願いは此方も受け入れ、今日もお供の者を沿って街へと向かう。]
……では向かうぞ。
[今日のお供の者は誰だったか。
此方は王子としてでは無く軍人として軍服を纏い、民には王子と悟られない様に過度な装飾も無い一般の軍人と変わらぬ出で立ちをし街に脚を運ぶ**]
─ ローレルと ─
[ まるで平和ボケしたあたしに
宮廷画家の言葉はとっても重かった。
でも、それがあたしの使命。
軍に入ったのはゴールじゃないんだ。
これから始まりなんだって。 ]
肝に命じるわ、ローレルさん。
守れるのはあたしたちだけですもの。
[ それは王国軍の驕りかもしれない。
だけど真顔で頷いたので、きっと、
あたしが別に巫山戯てるわけではないこと
きっと、伝わったに違いないって。
── その心の奥で
彼女が何を考えていたのかは
私は知ることはないのだけれど。 ]
ふふ、父が軍に居ないから、尚更かしら
父は身体が少し弱くてね。
軍には入ることができなかったの。
[ そして彼女から語られる祖父の過去。
彼女の養父と過ごした祖父の姿が
今ありありと目に浮かぶようで。
自分を可愛がってくれた過去を、思い出す ]
ええ、ぜひ。
そのうち祈りを捧げてあげて。
お祖父様もきっと、喜ぶわ。
[ 海の見える白い教会で、
きっと、知人の姿に喜ぶことでしょうね ]
……はい。その期待に応えられるよう
[ と、胸に手を当て、背筋を正し、誓うわ。 *]
/*
>>66
お前はエスパーか( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
(大義の為なら手を汚す事を厭わない王子様だった)
/*
今更ながら鳩からロル書いたせいで文章がめちゃんこ汚い。
綺麗なロルが書けるようになりたい(切実)
それにしてもあと2人のお仲間さん早く来ないかなー寂しい。
[実は結構な歳上だとは、俺の方は分かっていた訳だが。
年齢より階級を見てしまうのは仕方のない事だ。
(兄王子が軍を任されるより前なのだから、俺がそこに身を置いた一年未満は。)
そして彼女が相好を崩したのなら、釣られて此方の表情も柔らいだ。>>60
けれども、そんな様子がまた、可愛らしいと同時に騙されそうにも思える理由なのだが。
だが、彼女にそんな不躾を働く訳もなかった。]
[性格が猫、に関しては、軍を直ぐに抜けてしまった理由に起因していたりする。
型に嵌った戦いをしない辺りとか、
規律に縛られるのを厭ったとか、
主にその辺りが、自由気儘な猫をイメージさせたのだろう。
それでも王宮に入り浸っている辺りが懐きやすいと思われたのだろう。
ソマリが随分飼いやすい猫とは、誰が言ったのだったか。]
[彼女に許しをもらえたらしい。
全く、新人様にとんでもない醜態である。]
浅慮でした、申し訳ない限りです。
王宮内にずっと居たら、
気が滅入るような気がするのは同感します。
[因みに俺は国役職でさえなければ過ごし易いと思ったクチだ。
その結果が、「王宮内に入り浸る鷹匠がいる」、となった訳だが。
…それでも、ずっと、となれば滅入る。
銃は正直、一回触った時点で俺も相棒も嫌いだったから、使うという選択肢が端から消えていたりする。
序でに、彼女の思った事を聞けたのなら、全然当たらないまで同意見だっただろう。>>61
それから、散歩、を思い出して立ち去ろうとしたのだが。]
…そうだ、最後に一つだけ。
詮無い事を尋ねさせてください。
“真実の嘘” って聞いて、
あると思いますか、チェンバレン様。
[酷く抽象的な質問だった。
笑顔で見送ろうとしてくれた彼女に向けて。>>62
それはそれは異様に真剣な様子で。
ただ、その答えがどうあっても、俺はもう真剣な表情なんかしてなくて、「ありがとうございます」、なんて笑って言っただろう。
そのまま、今度こそ立ち去ってしまうのだ。]*
11人目、【3】白狼騎士団 ドロシー が参加しました。
【3】白狼騎士団 ドロシーは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
― ゾネス要塞・白狼館 ―
本日付では白狼騎士団に配属になりました、ドロシー・ブライアンと申します。
よろしくお願いいたします。
[ここは、異動先となった北の要塞・白狼館だ。
女性だけで構成される騎士団は、ここの指揮をとる総督も女性だ。
しかも、自分とほとんど年が変わらない。
わたしは上官となるアイリ・フォールデン総督の前で挨拶を述べると、最敬礼を施した]
わが国の北は難攻不落と名高いゾネス要塞に守られています。
しかも、女性しか任務につけないといいます。
軍で白狼騎士団に憧れない女性はいませんよ。
このたびの赴任は、大変光栄に思います。
[少し興奮気味に、誇らしげに語ってみせる。
果たして、心から喜んでいるように、見えるだろうか……?**]
/*
Wikiさんを見て第一陣営は三人だが、みんな、女の子?
何これハーレムやん( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )(そわり)
やったぁ!俺ハーレム出来るね!!
/*
第一陣営:俺・リーゼロッテ・アイリ・ドロシー
第二陣営:ウェルシュ・シュナウザー
第三陣営:ソマリ・ローレル
現時点ではこうか。
こうして見ると第一陣営ハーレム感が否めない(真顔)
12人目、【2】尚書官長補佐 リヒャルト が参加しました。
【2】尚書官長補佐 リヒャルトは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
/*
さて、白狼騎士団とどうやって連携取ろうかな、こねこねしてみよう。こねこね( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
― 街中・広場 ―
[ 声をかけたなら
振り返る何やらきまりの悪そうな顔。>>71
特徴的な髪の色を見ることが出来なくとも、
近づけば誰何が知れるほどには貌の知れた相手。 ]
…いやいや、ボクは別用で通りかかっただけですよ。
そしたらディルドレさんの歌と――、
それから、聞き惚れている貴方を見つけた訳でして。
[ じぃ。と、非難がましい視線を投げかけるのは
もはや習慣であると言ってもいい。
季節の変わり目は熱の出し時。
…あるいは、急激な運動は風邪の予兆。
それらすべてを教えてくれたのはこの人で、
今は大分改善されたとはいえども
抱いてしまった『虚弱体質』の印象は拭えない。 ]
ふふっ…強くなったと言われるのは結構。
だけど、いつ何時何が起こるとも知れませんからね?
……無茶はくれぐれも。
[ 口煩くなり過ぎないようにと
更に説教じみた言葉を継ぎかけた口を意図して塞ぐ。
養父ならば無言で拳骨の一つでも
勢いよく振り落として終いにしたかもしれない。
が、そこまで不躾な振る舞いも出来るわけもなく。 ]
…物語がひと段落着いたら王宮に戻りましょう。
それなら、
[ 内緒にしておいて欲しいと仕草で示す。
それ>>72に頷いたのは何度目だったやら。
…けれど、現役を退いたとはいえ、
未だ王宮に顔を出すこともある養父に
むざむざ王子の放浪の件が知れてしまえば
ローレルにまで雷が落ちることが予想された。
流れる視線>>72を追うように
画家もまた辺りを見遣る。
人の印象はなかなか変わらない。
…それがとくに「こわい」と感じたものなら猶更。 ]
[ 養父か――あるいはそうでなくとも、
誰か近しい人間が現れる前に帰りましょう、と。
変わらず流れる歌声の邪魔をしないようそっと囁いた。* ]
――城内・書庫室――
[城内にある書庫室は石作りで高温多湿を避けるため、
少し寒いくらいに涼しかった。
彼――リヒャルトは書庫室の一番奥、厳重に鍵のかかったドアを
ペタペタと触り、鍵がかかっていることを確認する。
大きな会議や王様の仕事の横につくのも大事な仕事だが、
こういう小さな見回りの仕事大事だと欠かさなかった]
今日も異常なしですね。
平和そうに見えるこの国も隠れたところに
どんな計略が潜んでいるかわかりませんからね。
[そう言うと、ポケットの中に入っている手紙を服の上から
グシャリと握り潰す。彼は似合わない苦々しい顔をし、
奥歯が噛み締めて強張った顔が見えた]
母上、あなたは……
私を操り人形にしたいのでしょうがそうはいきませんよ。
押印の場で一言、私が耳打ちしても何も変わらないでしょうに。
[元老院にいるという彼の母親は
いつも無理難題を手紙で送りつけてくる。
そして、彼はそんな母親に反発しているようだった。]
――城内・書庫室――
[城内にある書庫室は石作りで高温多湿を避けるため、
少し寒いくらいに涼しかった。
彼――リヒャルトは書庫室の一番奥、厳重に鍵のかかったドアを
ペタペタと触り、鍵がかかっていることを確認する。
大きな会議や王様の仕事の横につくのも大事な仕事だが、
こういう小さな見回りの仕事大事だと欠かさなかった]
今日も異常なしですね。
平和そうに見えるこの国も隠れたところに
どんな計略が潜んでいるかわかりませんからね。
[そう言うと、ポケットの中に入っている手紙を服の上から
グシャリと握り潰す。彼は似合わない苦々しい顔をし、
奥歯が噛み締めて強張った顔が見えた]
母上、あなたは……
私を操り人形にしたいのでしょうがそうはいきませんよ。
押印の場で一言、私が耳打ちしても何も変わらないでしょうに。
[元老院にいるという彼の母親は
いつも無理難題を手紙で送りつけてくる。
そして、彼はそんな母親に反発しているようだった]
大体、元老院からの正規ルートのほうが
確実性は高いはずです。
そうは思いませんか?リッター。
[彼はいちいち独り言が多い。
いつも答えが返ってこない相手につぶやくんだ。
母親の狙いはラバル家の繁栄。
彼はわかっているだろうけど、
彼がもっと王家の中枢に食い込まないと意味がないんだ*]
[
─ 既知とは良くも悪くも ─
親しくなくとも容赦ないのかもしれないが、彼女に対して訂正(と言うよりは脱語)を指摘する辺り、容赦ないと思う。
初めの頃より随分、俺の反応を愉しんでいるのではないだろうか、この画家氏は。
見上げる
言われなくとも全ッ然変わらないから。
変わる気もないから心配不要だ。
[確かに苦手でも、嫌いではないのだ。
寧ろ何を言っても言い返してくるだろう彼女に、気楽さもあるのだが。
別に歳上と驕っている訳ではないが、歳下に若い呼ばわりされると複雑なものがあるのだ。
遠ざかる姿を見遣ってそう思う気持ちは変わらない。]*
[ 自由気儘な猫。
鷹のように羽根を広げ
猫のように自由に歩き回り。
彼に羨望までは抱かぬものの
そんな選択肢もあったのかしらと
選ばれなかった道に思いを馳せて。
彼もまたどこかへ行こうとするならば
そのまま見送ろうとしたのだけれど ]
……え?
[ ”真実の嘘”。それはどういう意味だろう。 ]
…………ごめんなさい、
すぐには思い至らないわ。
[ 眉を顰めて、目を一旦左右に泳がせて。
唐突なその言葉、頭の中を滑らせたけれど
そんなに簡単に答えが出そうなものではなくて
でも、そのときには目の前の猫は元通り
ありがとうございます、なんていうものだから
曖昧に笑って見送るわ。
そのあときっと、あたしは暫くその言葉に
頭をじいっと、悩ませることになるの。 *]
/*
しかし、恐らくは2年ぶりの薔薇の下国なんだよな…
というのも、初RP村以降はほぼ深海か三日月にいたからね…慣れない…
…弟王子にお話ししに行った縁故もらって良きかな、かな、、、
文化の話とかしたい、、、、
でも自重すべきだって思う私もいる、、、、、、
/*
リーゼロッテさんにむり吹っかけた感はある
真実の嘘=rāst-dorūsh(ペルシア語)
つまり肩書のお話しを入れたかったというあれ…
嘘であって嘘でない、を目指したい、たい、、、
― ゾネス要塞・白狼館 ―
・・・よく来たなドロシーブライアン。
[館の奥にて行われた着任報告。
新しく騎士団に入る新人を前にアイリは玉座に腰掛けて聞く。
入団となるときアイリの目は厳しい目となり足の先から頭の先まで執拗に落ち度を探す。その敬礼、身だしなみ、アイリにとって騎士団とは完璧でなければいけない。
落ち度一つ許さぬ高い基準は新人に早速向けられた。]
・・・ふむ。入団の話は聞いておる。入団は許可しよう。
だが、憧れ?光栄??貴様は何か勘違いしているようだ。
[その身なり、態度はどうやらアイリの基準をクリアしたらしくあっさりと入団は認められた。
しかしアイリは詰め寄る。入団したものは最初に厳しい詰問が待っているのだ。あろうことかこの目の前の新人はアイリの前で言ってはいけないことを言ってしまった。]
ゾネス要塞を守っているのは我々騎士団だ!
このたわけが!我々が守られているとでも言うのか!
我が騎士団に入団したからには掟というものがある。
言い聞かす故、心して聞け!
[怒鳴り声、それはある意味、いつもの光景とも言える。浮かれた新人がまず受ける洗礼は、大なり小なれど、その日は特に厳しいものとなった。アイリは玉座から立ち上がると、コツコツと軍足の音を鳴らしながら近づき。眉間に皺を寄せた。]
― ゾネス要塞・白狼館 ―
・・・よく来たなドロシーブライアン。
[館の奥にて行われた着任報告。
新しく騎士団に入る新人を前にアイリは玉座に腰掛けて聞く。
入団となるときアイリの目は厳しい目となり足の先から頭の先まで執拗に落ち度を探す。その敬礼、身だしなみ、アイリにとって騎士団とは完璧でなければいけない。
落ち度一つ許さぬ高い基準は新人に早速向けられた。]
・・・ふむ。入団の話は聞いておる。入団は許可しよう。
だが、憧れ?光栄??貴様は何か勘違いしているようだ。
[その身なり、態度はどうやらアイリの基準をクリアしたらしくあっさりと入団は認められた。
しかしアイリは詰め寄る。入団したものは最初に厳しい詰問が待っているのだ。あろうことかこの目の前の新人はアイリの前で言ってはいけないことを言ってしまった。]
ゾネス要塞を守っているのは我々騎士団だ!
このたわけが!我々が守られているとでも言うのか!
我が騎士団に入団したからには掟というものがある。
言い聞かす故、心して聞け!
[怒鳴り声、それはある意味、いつもの光景とも言える。浮かれた新人がまず受ける洗礼は、大なり小なれど、その日は特に厳しいものとなった。アイリは玉座から立ち上がると、コツコツと軍足の音を鳴らしながら近づき。眉間に皺を寄せた。]
何が憧れだ!!貴様ら団員は私にとっての駒だ。
駒とは使われるためにいる。貴様は人間では無い。
私が死ねと言えばすぐに死ね!!!
お前のような浮かれ者はすぐに栄光とは無縁に死をくれてやる!
そして私が殺せと言う者はすぐに殺せ。
子はいるか!?親は生きてるか!?
殺して笑えと私は命令するぞ!?
私の命令こそが絶対である。
そう言うところに貴様は来たのだドロシー・ブライアン!
・・・命令だ。直立せよ!!
[そう言ってアイリはドロシーの思いっきり足を踏む。もし痛みに崩れて直立できなければ今度は顔に蹴りが飛ぶだろう**]
何が憧れだ!!貴様ら団員は私にとっての駒だ。
駒とは使われるためにいる。貴様は人間では無い。
私が死ねと言えばすぐに死ね!!!
お前のような浮かれ者はすぐに栄光とは無縁に死をくれてやる!
そして私が殺せと言う者はすぐに殺せ。
子はいるか!?親は生きてるか!?
殺して笑えと私は命令するぞ!?
私の命令こそが絶対である。
そう言うところに貴様は来たのだドロシー・ブライアン!
・・・命令だ。直立せよ!!
[そう言ってアイリはドロシーの思いっきり足を踏む。もし痛みに崩れて直立できなければ今度は顔に蹴りが飛ぶだろう>>82**]
/*
わぁおアイリさんかっけぇ⁽⁽◝( ˙ ꒳ ˙ )◜⁾⁾
アイリさんに罵られるのも美味いよな(王子が何を言う)
――尚書官長執務室――
[見回りの報告を行うと第一王子が帰還したと長官から伝えられる。
彼は大きくため息をつき、悪態をはいた。
国の偉い王子様にこんなことを言えるのは
幼馴染――そして、軍でも肩を並べたと言う彼くらいだろう]
あの方はまた前線で視察ですか。
[長官は苦笑するも彼をたしなめることはしなかった。
怒ってもいいことだっただろうに]
外を見てはどうかですか。
あまり気乗りはしませんが、
王子のおも……護衛と言うなれば断る言葉はありませんね。
[執務室を後にすれば、細い剣を腰に携え、
出立前の王子様の元へ>>76と向かった。
いやいや言っていながらも
彼の足取りは少し軽やかだった]
/*
お守りとは心外な( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
第二陣営と幼馴染とは熱いよなうまうまŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”(๑´ㅂ`๑)ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”
―― 自宅 ――
[貴族や富豪が居を構える王城に近い一等地。
……から、やや外れた閑静な住宅街。
そこに僕が妻と、二人の子供と、四人で暮らす住居があった。
決して貴族の屋敷のように豪奢な邸宅などではなく。
ごく普通の、まあまあ広めで裕福そうな家屋だ。]
ただいま帰ったよ。
[僕の声を聞いて階段を駆け下りてくる妻の姿に目を細める。
嗚呼、僕はなんて果報者なのだろう、と。]
本当はすぐに城に向かう予定だったのだけれどね。
これから陛下に拝謁しなければいけないし、
殿下にも――ウェルシュ殿下にも呼ばれているから。
けれど、少しでも君の顔が見たくて寄り道してみたんだ。
[そう言ってはにかむと、彼女の頬に親愛のキスを落として。]
子どもたちが学校から戻ってきて、
君の手料理が完成する頃には僕も帰ってくるつもりだ。
それじゃあ名残惜しいけれど、行ってくるよ。
……ああ、それから、この時期は身体を大切にね?
[こうして、今度こそ仕事場へと足を向ける。
僕にとってかけがえのない三人の――もうすぐ四人になる――家族。
彼女たちの為にも、僕は。]
(もっと、もっと高い地位を手に入れなければ。
誰も僕に刃向かえないくらいに。
誰も僕の家族を傷つけられないくらいに。)
[その為ならば、どんな手段だって厭わない。]*
――視察を兼ねて街へと向かう――
[王子様のもとにつけば、王子様の軍服の姿>>76に
少し困った彼がいた]
軍人でない故、頼りないでしょうが
お供させていただきます、フェリクス王子。
[胸ポケットに手を当て、深々とお辞儀をする。
そうしないと落ちてしまうから仕方がない。
こっそり来る前に軍部とは別で管理されている近衛兵に
見張りは頼んでいたので不測の事態に王子様に守られるなんて、
ヘマはしないはずだ。
彼はそういうスキのない男だった]
今日はどちらまで行かれるんでしょうか。
[いつの日か昔のように喋れないなと彼は言っていた。
王族と臣下とではとても深い距離があるらしい*]
/*
アイリ総督は以前同村した人な気がする(みなさん、同村したことある人ばかりですが)
洗礼はご褒美☆ やだ、中身透けてるのかしら←
[わたしは赴任早々、手痛い洗礼を受ける事になる。
恫喝を受け厳しい口調で命令され、直立したところで足を踏まれる。>>93
思わず痛みによろめいたところを、顔面に向けて蹴りが飛んでくる]
────!
[咄嗟にかわそうと思えば躱せた。しかし、わたしは敢えて顔面に蹴りを受ける。
鼻は折らぬよう、歯を食いしばって口の中を切らぬように、一瞬でわずかに角度は変えてしまったけれど。
衝撃と痛みに頭が揺らぐ。何とか意識を保ったままたたらを踏み、倒れないように堪えた。
腫れた頬はそのままに、顔を上げて総督の顔を真っ直ぐに見返す]
……大変失礼いたしました。
以後、態度と意識を改めます。
[再び最敬礼を示す。そこには何ら、私的な感情は含ませない。
上官の許しが得られたら、わたしはその場を辞して割り当てられた自室に戻る事にした。*]
/*
軍部女の子だらけ……!!
第一王子のハーレム!!
きっとこれはハーレムを妬んだ大臣たちに陥れられるやつだ。
/*
なぜかドロシーさんラメール側だと思っていたけどよく見たら同志じゃないですか…
お仲間二人が頼もしいよ、やったね!
ロール書こう……
/*
そういえば時間の観念がアバウトだったせいで
一体何歳くらいからラメールにいるか考えてなかった!
10歳くらいでたぶん養父に引き取られてそれからいると思う
/*
絵の才能を見込まれたのは予想外
宮廷に通う羽目になったのも予定外
だけどもちょうどいいからそのまま潜伏しとけって言われて今に至る…かな。
/*
あ、ウェルシュ王子が大丈夫そうだったら
教えてもらった教会>>78にちょっと寄れたらいいなあ
直ぐに戻りそうじゃなかったら振ってみよう
[直立の体勢に足を勢いつけて踏めば、あっさりと崩れる姿勢、間髪いれずにその傾いた顔目掛けて膝があがり、足の甲にて蹴りが飛ぶ。]
・・・・ほお、地面に突っ伏すかと思ったが耐えよる。
[再び最敬礼を示して耐え忍んだ様子に少しの感心を寄せて、ドンっと肩を手で押す。気づけたならばそこには白狼が刻まれた徽章のピンが肩には刺さっているだろう]
・・・どうやらそこらの小娘よりは使えそうだな。
よし、これより手続きに入る故、2日後より任を言い渡そう。
下がってよし。
[そうして下がらせると、名簿を取り出し彼女の名を記載する。
外には別の騎士が待機し要塞内の部屋まで案内してくれるだろう。
終われば新人に与えられる第一の仕事は準備のための非番である。
街に行くもそこにいるもアイリが咎めることは無い。*]
13人目、【1】参謀 アレクシス が参加しました。
【1】参謀 アレクシスは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[穏やかな天候、貿易の繁栄、国防の拡充…──]
[当代の王の指揮のもと、小国ながら
資源に富み、貿易を賑わせる。
豪華絢爛とまではいかずとも穏やかな幸せ
が、国全体から感じられた。]
[国というのは一冊の分厚い本のようなもの。
数多の意志と共に多くの編纂者が紡ぐ物語が如く。
そしてまた己もそんな物語の歯車を一つ、回す者。]
[今はまだ、ゆるぅく動く歯車は、規則正しく。
その役割のままに。]
―― 王宮・第二王子私室 ――
ええ、独占販売権を持つギルドの影響力を排し、
自由取引市場を生み出すことで長期的に税収と人口を増やす。
さらには領主権をより強固にする狙いもあったのかと――……。
[先日、調査ついでに視察してきた我が国の海上交易の現状。
僕が大学自体、他国へ留学していた時に得た見識。
監査官としての法制度に関する知識。
>>38それらを併せて、事実と状況、考察と見解を偏りなく語るその相手は、この平和な暁の国の第二王子――ウェルシュ殿下。
紙の香りが漂う彼の私室では、静かな時間が流れていた。]
[国という大きな物語の行く末を見つめ
その歴史の分岐点の決断を補佐する、参謀という仕事。
だが、攻めいられることも無ければ
進んで侵攻もしない我国に
どれほどの軍事力が必要なのかと
疑問視される声があるのも事実。]
しっかし……、平和なんはえぇことやんなぁ。
こうして、のんびり茶ぁ啜れるんやから。
実に良きお考えかと存じます。
ただ税制改革は既得権益を持つ商人達の反発が懸念されます。
その対応まで含めて考えられるが宜しいかと。
[いつだって僕は、ただ単純に知識と意見を述べているだけ。
それを咀嚼し立派に糧としているのは殿下自身の聡明さによるもの。
無論、殿下のお頼みとあらば。
[故に僕の役割は教師というよりは相談役。
あるいは知恵袋といった表現が近いか――と、考えながら。
>>38少年のような笑みを浮かべる王子に、にこりと微笑み返したのだった。]*
[尚書官長執務室の近くに向かう。目的は街の視察のお供を付ける為だ。
時折此方も街へと足を向ける事が有ったりするので、その度に護衛を付けなければ周囲は中々納得してくれない。
故に城下町へ視察を行く時は誰かに護衛を頼むのだが。]
あぁ、今回はリヒャルトか。
お前ならば、気楽に視察も出来るな。
[幼馴染でもあるリヒャルトが今回の視察の共になってくれる様だ>>97。
気心知れた人物が護衛に回ってくれれば些か気楽に回れる、というものだが。
恭しく頭を下げる様子には、かつて軍学校で共にした友人の態とは違う。
顔色一つ変えずに幼馴染の仕草を見詰めた後。]
今日は南の方を見て回ろうと思ってる。
彼処は、治安に少し陰りを見せているらしいという噂を耳にしてな。
噂の真偽を確かめ行くのも悪くは無いだろう?
[本来ならば、王子が態々出向いて視察するべきでは無いのは重々承知している。
リヒャルトの手際の良さを信頼しているのも然り、貴族側の動向のチェックや牽制も兼ねているのも有る。
後者に対しては口にしないのだが、此方の思惑は悟られないのだろう。]
[もし仮に治安の悪さに警戒の色を示せば此方の考えを示すだけ。
警戒されなくても何か小言なりを貰っても信条は変わらない。]
俺は、この目で見たもので判断をする。
誰かの言葉や身分だけで物事を決める事はしたくないのでな。
[昔から話してる信条の一つを口にする。
軍学校に通っていた頃から話していたのだから、幼馴染であるリヒャルトには十分承知している事だろう。
厳格な性格故に、身分や地位だけで物事は決めない性根を持つ。
故に己が前線に立つ理由もこの信条を元だ、という事も知れているのだろう。
何方にしても、リヒャルトから制止があっても此方は視察に行くつもりだ。
話を終えれば、南の地区へと足を運ぼうと*]
/*
まさかの関西弁(?)参謀。
昼行灯だけど実は超有能ヤン提督っぽいオーラが……。
残るは第二陣営が一名かな?
──城内・庭園 東屋──
[紅茶が入ったティーカップを傾けると
爽やかな香草の香りと共に紅茶の味が口の中に広がる。]
……茶菓子が欲しなってくるわ。誰か持ってへんやろか。
[カチャリと無造作にカップをソーサーに収めると
立ち上がりハーブの群生するこじんまりとした庭園を後にする。
ここは男のお気に入りの場所。なぜならのんびり仕事がさぼれるから元が田舎の出であるが故に緑の多いこの場所はとても安らげるのであった。
ここの管理をしている者に手製の紅茶を
ご馳走になった訳だが、後でお礼を言わなくては。
そう思いながら、新たな目的の為
ブーツをコツリ鳴らしながら、当てどなく
しかし早い足取りでその場を一旦後にすることにした。]
――尚書官長執務室前――
なあ、リーくん おれへん?
[声を掛けたのは精々少尉であろうか。比較的ま新しい
軍服の男に、姿の見えないリヒャルト尚書官長補佐の行方を
そう尋ねると少し前にフェリクス王子の護衛の任を承ったとのこと。]
なんや、ふられてもーたなあ。
[おろおろする若者に目を細める。
無理もない、国の高等官と対等に会話をするのは
位を思えばには荷が重いのだろう。
かわいそうやなあ、と他人事のようにニコニコ笑いながら]
ほな、あれや。なんかうまいお菓子のある店教えてんか。
[と更なる無理難題をぶつけて楽しむこととした。]
/*本当に出遅れてしまいまして、申し訳ありません。これからよろしくお願いします。ミヅノです。
アイリ様に踏まれたい人生だった。
/*皆さまのログを見て、差分を思い出しましたが、デフォと冷笑と真顔くらいしか使い道がないキャラメイクな気がする。
ので、灰は明るく参りますね。
──昔の話──
[焦げた臭いと咽かえる血の臭い。
家を支えていた木材の爆ぜる音と時折聞こえるか細いうめき声。
あちらこちらからあがる硝煙と煤けた家々。]
[そこはかつての生まれ故郷のあった場所。
国の南に位置する生まれ故郷は
国の中でも安定した日光のある場所で
とりわけ葡萄の栽培が盛んであった。]
[だが、目の前に広がる戦火はそんな以前の姿など
想像の余地を与えないほどに
全てのものを奪っていった。]
[故郷へ錦を飾らんと、参謀就任の報告をしようと思っていた
ほんの数日後の話であった。]
/*お前西の出身ちゃうんかい!っていう。
だって、南行くいうから、あ、ほな乗っかるわ。ってなるやないですか
。
っていうか軍属の子ぉら可愛すぎて詰むねんけど。
何?おじいさま殺しに加担してたらええの?
女の辱めを与えたらいいの?(※仲間です)
/*
体感ウェルシュ王子方陣営少ない気がしているのだけどそうでもない?
まだ村入りしてない人が居るからかな。
[ラメールの第二王子ウェルシュには、武の才能があまりない。
流石に剣を持てず、馬を乗りこなせないなどということまではなかったが、良く言っても凡庸、非凡とは到底言い難い程度の才能は、兄フェリクスに見比べていかにも劣る。
その代わり、ウェルシュは政に幾分かの才があった。
幼い頃から良く学んでいたが為でもあったろう。それは「私室に篭りきりになる」と揶揄される程の病弱さの賜物でもあったのかも知れない。
異国を学び、政治を学んだ王子は今では時折、王に献策をし実際に採り入れられることがあるまでになっている。それが表立って賞されることはあまり多くないけれど、無条件で年長であり文武に秀でる第一王子を王位継承者と定めるではなく、第二王子までが選択肢に入れられたのは、ある程度こうした背景もあってのことだったろう。
ウェルシュには、軍の役職がつけられていない。
向いていない。という理由が大きかっただろう。
けれどそれは裏返せば、常に間近に王の政治を学べるということでもあった。窘めた者は恐らく、王位継承候補者としての自覚を促したかったのだ。
ウェルシュはといえば少し戸惑いはしたものの、それからそうした言葉を口にすることはしなくなっている。]
(…───けれど、私は、)
[王位に相応しいのは兄ではないか。
その思いが、ウェルシュ自身の中にもあるのだ。強く公正で、憧れですらあった兄。それでも父は、自分を王位継承者にと選ぶだろうか。
後継者として選ばれたなら。と、想像してみる。
父王の選択であるのなら、己に否やは無論ない。
或いは父の側近、また兄と反りの合わない貴族の中には自分をこそをと推すものがあるやも知れぬ。それは恐らく、己の器量を買ってというより自分の方が兄よりも御し易しと見る為ではないかとも思う。
だがそれでも。父が、もしくは素直に己の器量を買ってくれる者らが自分をこそ次期王へと推すならば、自分は精一杯に託された務めを果たしてみせよう。その信に応えてみせようとも思うのだ。
それが王に連なる者の、矜持であれば。]
(でも)
[続いて思う。……でも。]
(兄上がおられれば、きっと大丈夫だ。)
[そうも思うのだ。よしんば己に王位が託されたとしても。
兄が傍らで支えていてくれるなら、きっと上手くやれるだろう。自分の甘さを、きっと兄は謹厳に正してくれるに違いない。
───或いは。
それをこそ期待するからこそ、自分は王位後継候補とされているのかも知れない。消えないそんな物思いは、音にはならずに息へと消えた。*]
── 街中 ──
まあ、ホンマ。平和が一番やで。
[勇猛果敢な第一王子の前線好きに、故郷を思い出してそう呟く。広場では、吟遊詩人>>20が唄を奏で民衆の慰めをしていたか。]
どこや言うてたかなあ。
[半ば脅すように、聞きだした菓子屋は城下でも有名な場所なのだとか。もう中央地区に就いて長いがいまだに城下の土地勘は明るくなく。
ふむ、と立ち止まって、尋ね易そうな影を探すこととした**]
/*
王子が二人ともイケメンすぎて村建て幸せでアール(´∀`*)
どちらもお仕えするに十分な人格者だわっ
ま、わたしはスパイなんだけど←
/*王子がどっちも全うな人間そうで、中の人はとても残念胸を痛ませております。この片方のうち、どちらかを手に掛けてしまうなど……。
[アイリ・フォールデン。
この辺り一体を治める地元領主の娘。要塞の総督も家が代々継いできたものだろう。世間知らずのお嬢様が恐々と地位についているのかと思いきや、まるで独裁者気取り。
なんてわがままな女王サマなのかしら。
しかし、挑発的な態度もわたしを試しているのだろう。
そう分かっていたから、感情的にはならず、逆らわないでおいた。
衝撃に耐え、従順さを見せたら気に入られたのだろうか。
肩を突かれた後、彼女の手の下から現れたのは白狼が刻まれた徽章だ]
……この徽章に恥じぬよう、命を賭して励みます。
[そう言って、わたしは総督の部屋を辞した]
― 自室へ戻る途中 ―
[自室へ向かうわたしを案内してくれたのも、白狼騎士団の一人だ。わたしよりも少し若い。聞けば自分と同じく、赴任されたばかりの新人だという。
やはり、自分と同じように総督の洗礼を受けたようだ]
そう、厳しいお方ね。
でもあのように厳しいからこそ、この要塞は近隣諸国からの攻撃を防ぎ、国を守っているのだわ。
[私語を他の騎士に咎められるかもしれないから、声を潜めて言葉を交わす。
できるだけ優しく接して理解を示す。
ここでは特に周囲に溶け込み、一人でも多くからの信用を得なければならないから]
─ 街中・広場 ─
[>>42 柔らかい声音で名を呼ばれ、大仰に会釈を返す。]
これはこれは "若旦那様"、どうもご贔屓に。
近々 "お屋敷" へもお伺いしましょう。
"大旦那様" に駒鳥が来ているとお伝えください。
[>>43 目を輝かせ歌をねだる青年へ、応えるかわりにリュートを抱えて歌を紡ぐ。まるでいつかのあの日のようだと面影を重ねながら。]
― 自室 ―
もし時間が許すなら、少しだけ話をしていかない?
赴任したばかりで、分からないことだらけなの。
[すると、顔の怪我を治療すると言われたが、それは丁寧に断った。
口の中は切れていない。鼻も歯も無事だ。腫れが引けば痛みも収まる。
話すにはまだ、多少難はあるけれど]
代わりに、最近王都で起きていることを教えてあげるわ。
あなたはご存知かしら?もうじき、次の王位継承者が陛下によって発表されるのよ。
二人の王子、どちらが選ばれるのか。都はその話題でもちきりなの。
[二人の王子と聞けば、目の前の女性の表情も明るくなる。
この国の次期後継者、フェリクス王子とウェルシュ王子は二人とも見目麗しい青年だ。
見た目のみならず、人柄や才覚も秀でていると国民には受けているようで、彼らを慕う者は───特に女性が多い。
おそらく国内から、彼らに憧れない女性を探し出す方が困難だろう]
…あなたはどちらのお方がふさわしいと思う?
[若い娘が好みそうな噂話。アイリ総督に耳に入ったら、浮かれるな!とまた蹴り飛ばされてしまうかもしれないけれど]
[軍の中ではフェリクス王子の人気が高いが、彼女はどう答えるだろう?
質問をそのまま返されて、軽く首を傾げる]
…さぁ、どちらがふさわしいのかしら。
タイプの違うお二人だから、選び難いわね。
[なんて。
にこやかに笑顔で返しながら、腹の中では別の事を考える。
己の忠誠を捧げるのは、ただ一人。
フェリクス王子でも、ウェルシュ王子でもない。
かのお方は、この要塞に隔たれた国境を越えた先にある。
もう10年お会いしていないが、どのようにご成長あそばされたのだろう]
色々教えてくれて、ありがとう。
明日は非番だから、周辺を散策しながらのんびり過ごすわ。
明後日からは、また気を引き締めないとね。
[そう言って、部屋を出ていく付き添いの騎士を見送る。
部屋に運び込んだ荷物はわずかだが、それすらも荷解きしないまま、すぐに寝台に潜り込んで眠る事にした。*]
─ 森の馬車の歌 ─
木漏れ日こぼれる 森の中
露草混じりの 道ふみしめて
赤子を乗せて 馬車が走る
からり からから 車輪がまわる
ふらり ふらふら 荷台がゆれる
人の世界に 生まれたからには
あなたもお品も はこびましょう
[今回はという言葉に彼は少し怪訝な顔をする。>>106
毎回違う人間なのかというとこに引っかかったみたいだった。
たしかに王子様がただ心配なら、軍部の誰かをつければいいだろう。
彼はすぐに真顔、いや、困った顔をして王子様の後ろにつく]
気楽に……では、困りますよ。
お立場を考えになってください。
[後半、少し寂しい声色だったのは気のせいか。
柔和に笑うとスラスラと言葉がでてきた]
安心してください。
あなたに反対する言葉なんてもちません。
次期、国王になるかもしれない方に
下手な口を聞いては反逆罪になりかねませんしね。
[彼は言っていたおじいちゃんになった今の国王は
もうすぐ新しい国王を決めるみたいだって。
がんばって閉じていただろう口も開いてしまえば、
彼の気も随分楽になっているみたいだ]
っと、失礼いたしまいた。
[冷静さを取り繕うように胸ポケットを一撫でする。
撫でられれば、声がでそうになるが出さないのが
ここにいる約束だ]
やわらかい藁 澄んだお水
たてがみ優しく 撫でる手のひら
あなたが私に くれるのだから
私のために はこびましょう
[軽やかな旋律を指で弾き歌を乗せれば、音につられて人が集まってくる。
歌の合間、リクエストしてきた青年の方へちらりと視線を向ける。民草に溶け込むように談笑しているその様子は、まるで平和を描いた絵画のようで。その眩しさに目を細めた。**]
そのお考え好きですよ。
父もそのように考えておりました。
[彼が幼い頃になくなったとても強いという
軍人だった父親を思い出してるみたいだった。、
もしかしたら、王子様にその姿を重ねていたのかもしれない。
彼はいつも父親の思い出話をする時は決まって、
なぜあんな母親と結婚したんだと愚痴をこぼす]
王子の腕も信用しております。
危なかったら、私が肉の盾になります。
きちんと南の様子を見て参りましょう。
[随分薄い盾だたななんて思いつつ、
王子様について歩けば、
ウキウキとした振動が伝わってきた*]
―白狼館―
[一通りの書類の整理を済ませ玉座にふかぶかと腰掛けては休息に目を閉じる。
アイリの本日の予定は忙しく、外には王国からの使者がこの後の面会のために控え、この地方の村の守備隊長が報告のためにその後にまた控えている。先の入団の整理が終わればアイリは雑務に公務と少々疲れを見せていた。
それと言うのもやはり>>5
来月発表されると噂される跡継ぎの話はこの地方でも持ちきりであり、王国からの使者も以前に比べて多くなっている。
表向きは慰問と国境の調査ではあるが、アイリは気づいていた。
以前どこかで文徒の輩と第二王子のことを漏らしたことがある。
どこかでそのことを耳にした王宮の輩が、今度の発表に備えて私自身の動向をおそらくは気にしているのだろう。
総督として中々この地から離れれないこともあって、アイリ自身もまた慎重となり、この話も捨て置けぬ話ではなかった。]
・・・ふう。そろそろ会うか。
[時間にしては10分足らず、瞼の裏に滲んだ鈍い疲れが緩まると、王国からの使者を部屋に通して話を伺った。]
/*
シュナウザーというキャラを考える上でリスペクトしたキャラクターが銀英伝のラングです。久々にワロタの人。
私人としては良い人でも、公人としては……っていう。
わざわざNPCとして奥さんを作って愛妻家って設定にしたのもそれが理由だし、さらに色仕掛けは効かないよ!っていう宣言と、キリング時とかに家族を人質に取ったり脅迫してもいいよ!っていうのを兼ねてたり。
でも相手方にあまり非道な手段を使いそうな人はいない……?
[ さてどれくらい歩いたのかしら
暁の国は今日も平和そのもので、
道行く行商に声をかけられたり、
子どもが走り回ったり。
やがてぶらりぶらりと歩いていれば
ちょっと目線の先に軍服の影 >>115
この距離からだと、よくわからないけれど
誰かしら……なんて、ほんの少しの興味で
その足を近づけてみるわ。 ]
(ああ、あれは……)
[ 勿論関わりは無かったけれど
ちょっと独特の訛のある軍の参謀さま。
ええと……アレクシスさまと言ったかしら、
なんて、頭をフル回転させてから。
そして極力粗相のないように、
背筋を正して話しかけるわ
だって、何かに困っていたようだもの。 ]
アレクシス様、でしょうか。
先日士官学校を卒業し、軍へ配属となりました
リーゼロッテ・チェンバレンと申します。
……あの、失礼ですが。
何かお困りのことがございましたか?
[ 街中で、おそらくお互い非番で、
こんな新人が話しかけてよいのかは
分からなかったけれど。
少なくとも軍で見かけたときの印象は、
話しにくそうな感じでは、無かったから。 *]
―――お勤めご苦労。
見ての通り国境も私の体調も異変は無い、陛下にはご心配なされぬようにとそうお伝えせよ
[使者へのいつもの返事。使者はありきたりな笑顔で頷いて、私の本心に探りを入れるようにあれこれと無意味な世間話を続けていく。]
・・・ふふ、街では今はそのようなものが流行っておるのか。
ぜひ私も実際に見てみたいものだな。
[街で流行っているファッションの話、巧みに本心を逸らしては使者の話に耳を傾けて興じる。そして話題を逸らしては跡継ぎとは無縁の話で使者とのやりとりを終えた。]
ふんっ!小賢しい話題を振りおって・・・ 誰が引っかかるものか・・・
[話終えると笑っていた顔は真顔と変わり、慰安婦のもてなしへと消えていった使者に溜息を零す。
その後に行われた守備隊長達による報告で近隣に飛び火していく噂に対して規制を促すと、ようやく終わった公務に背を伸ばし、しばらくの開放に玉座でしばし疲れを落とした。]
14人目、【2】外務長官 フィオン が参加しました。
【2】外務長官 フィオンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[外交というのは、言うなれば国単位の駆け引きと言えるだろう。
場合によっては存亡を分けることともなるだろう。
その重要な駆け引きを司る任を、私などが預かっていいものだろうか。任命された直後はこんなことも考えていた。
今はもう、そのようなことは考えなくなった。なぜなら私のするべき事はただ一つだからだ。
ー国のため、王のために。]
[今はあまり行っていないが。
あの方が成人するまで、お話しをするために気紛れで行っていた場所があった。
─ 回想/白翼と黄金と ─
初めて会った時、王子は成人しておらず、僅かばかりとは言え線の細い印象を与える姿であった。
が、それでも病弱だったとは生憎と知らないところの話し。>>39
他方の俺は、街中で商人と遊んでいた時の事だ。]
仮に俺が、此処へ白隼一頭と黄金一塊を置く。
…おいそんな顔するな、置かないからな。
そうしたら、そちらさん方は一体、
何方を欲しいと思う?
[当然、普通の人でもそうだろうが、商人が相手となれば答えは一択だ、目先の益ばかり狙う狸達と、内心思ったのは否めない。]
― チェンバレン嬢と ―
[ 平和であればいい。
叶うならばそれが続くといい。
願うことは誰しも等しく平等だけれど、
願いは護る者がいなければ叶わない。
国を守る役目とはそういうものだと、
平和な時勢に警鐘を鳴らすような言葉を
直向きに聞き届けてくれた彼女は、
きっと根から真面目な性質なのだろう。>>77
巫山戯ているようにも見えなかった。 ]
…通りでチェンバレン中佐に似た顔を見なかった訳だ。
てっきり、ご子息も軍属になると思っていたからねえ。
[ 守れるのは自分たちだけだと彼女は言う。
それでは守るべきものがなくなってしまったら?
一か月後に迫る世継ぎの問題を出して、
尋ねてみるのも悪くはないと思えたけれど、
誰が聞いているとも知れない街角では聊か浅慮。 ]
守るべきものを見失わないようにしていれば大丈夫さ。
……力及ばずながら応援はさせてもらうよ。
[ だからこそ、
在り来たりな文句で茶を濁す。
しがない画家の身分では
応援と言っても望む誰かに茶菓子>>108を振る舞う
その程度のことしか出来ないのは事実。 ]
そう、王宮に行くことがあればまずは東屋を尋ねるといい。
ボクがあそこに居るときは大体がそこに居るから。
[ 代わりにとっておきの場所を教える。
サボタージュに都合のいい場所だとか、
不純な動機で訪れる人間もいるにはいるが、
人の通りが多くない場所だからという理由で
"仕事"をする際にはよく通い詰めていた。 ]
[ 引き換えるように、
チェンバレン中佐の墓所の位置を
彼女から聞くことが出来たのだったか、
海の見える白い教会だと聞けたなら
いい場所だね、と一言を添えて返しただろう。* ]
― 旧知の仲とは気の置けないものである ―
[ 気遣いの"気"を置けないのか、
気を許すことが出来ないのだか
それは人によって異なることだろう。
相手を彼>>89に限った話であれば、
どちらかといえば画家は前者に該当した。
此方をのぞき込む淡い光の色の瞳を見上げ、
胡乱げなそれに対して微笑みを返す。 ]
ボクに対してきみのように、
興味深い態度を取る人はいないから物珍しいのさ。
ふぅむ、
…そうだな、差し詰め慣れるのが遅いとでも言おうか。
きみと同じようボクとて変わりはしないのだから
順応するのが一番よいだろうさ。
[ 彼の思想信条については知らない。>>63
よもや見た目と口調が乖離していることが
苦手意識の根本を担っているなどとは更に。 ]
[ ただ、何かしら
画家の言動に彼が苦手意識を抱くものがあると
付き合いも長くなれば何となく悟った気で居た。 ]
年を取れば変わりにくくなる、と言うのならば
分からなくもないと同意はしておこうじゃないか。
まあ、無理に順応しろとは言わないさ。
…こうしてきみの反応を見るのが愉しみでもあるんだ。
[ 互いに然して顔も合わせる機会がないとなれば
機会に正直な心中を伝えるのに抵抗はない。 ]
また会う日まで軽口の言い合えるような
平穏無事が続いていることを願うよ。
[ 意味深な言葉の意図は告げず。
また誰に聞かれても応えもせず
それきり振り向くことなくその場を辞したのだった。* ]
/*
メモ不精してて各人アンカ拾いにくくなってたらすまない…すまない……
とりあえず今書くだけ書いておこう…
/*
RPで独り言を使う可能性があるので
独り言は全て変顔で進行しますが、
めっちゃ真顔で書いてると思っていただきたく存じます。
─ ローレルと ─
[ 国を守ること。
士官学校では何度も上官に教えられたこと
だけど具体性はあたしの中にまだ無くて
薄ぼんやりとそのかたちを留めているだけ
ましてや世継ぎの問題で、
国内での争い事が起きてしまうだなんて、
この時のあたしは考えてすらいなかった
ええ、だって。
これは万が一のはなし。王様が万が一。
生命を落とされるようなことがあっても
お世継ぎは、第一王子でしょう?って
あたしは疑いもしなかったんだもの ]
ありがとう。
東屋ね。憶えておくわ。
[ その代わり墓所の位置を彼女には教えたわ。
ここから遠くない海の見える高台の教会。
たくさんの十字架のもとに、
愛する祖父が眠っていることを *]
[ふと見渡すと、年若い女性軍人がのんびりとした足どりでこちらへと向かってくる>>129
まあ、平和なのだ、と実感する光景の一つではあるが
こちらに気付くと襟を正して近づいてくるのだ。からかって礼儀でもって返そうというのが男の流儀。]
リーゼロッテ・チェンバレン、正しく階級を名乗りなさい。
私をラメール参謀総長と知ってのことであるか。
[南の訛りは抜けぬままではあるが
普段とうって変わって低い声と真顔でそう言い放つ。
そうやって相手の反応を楽しむのが男の悪い癖。]
[今はあまり行っていないが。
あの方が成人するまで、お話しをするために気紛れで行っていた場所があった。
─ 回想/白翼と黄金と ─
初めて会った時、王子は成人しておらず、僅かばかりとは言え線の細い印象を与える姿であった。
が、それでも病弱だったとは生憎と知らないところの話し。>>39
他方の俺は、街中で商人と遊んでいた時の事だ。]
仮に俺が、此処へ白隼一頭と黄金一塊を置く。
…おいそんな顔するな、置かないからな。
そうしたら、そちらさん方は一体、
何方を欲しいと思う?
[当然、普通の人でもそうだろうが、商人が相手となれば答えは一択だ、目先の益ばかり狙う狸達と、内心思ったのは否めない。
そこに、何をしになのかは知らなかったが、育ちの良さそうな青年が話しに入ってきたのが始まり、だった筈だ。]
[反応を楽しむのはほんのひと時。
重い空気に耐えかねるのもまたこの男。]
……なぁんて。
人助けなんてめっちゃ優しいやん自分。
あんな、なんやここらで有名らしいお菓子屋さんに
行きたいねんけど……。
[そういって、菓子屋のことを尋ねる。
幸い相手は自分を非番だと思っているようだ。
せやろな。まさか国の参謀が勤務中に
お菓子買いに抜け出してるとか思えへんやろ。]
― 街中・広場 ―
やあ。そうか、それは父うぇ……父様も喜ばれることだろう。
兄様も旅先からお戻りの予定なんだ。
貴方が来てくれれば、きっと喜ばれるよ。
[”駒鳥”の言葉>>118に、嬉しそうに笑顔を見せた。
そうして目を輝かせて見せる顔は、幼い日から変わらぬまま。
低い朗らかな声、続く歌声に微笑んで一度目を閉じる。]
じゃあ、君も一緒に聞いていこう?
ほら、この曲だけ。
[歌を聞きに来たわけではないと、告げる昔馴染み>>84に小声で返し。ディルドレの歌に耳傾ければ、顔には穏やかな笑みが浮かぶ。]
分かった。……充分に気を付けるよ。
[小言の続きを呑み込むような言葉の端>>85に、青年は大人しく従う風をみせた。実際、ありがたいものだと思う。彼女の言葉には真の情がある。下の気遣いに応えられないようであれば、上に立つ資格もありはすまい。]
[それでも最大限譲歩してくれるかの言葉>>86には感謝の視線を彼女へと向け。ウェルシュの”散歩”とて全くの無駄ではない。これで見えるもの、考え付いたものとてなくはないのだ。
それでも護衛も連れずに抜け出す行為が褒められたものではないのも確かで、彼女の養父辺りにでも知られようものならば、共に彼女も怒られる──或いはより激しく──ことも、想像には難くなかった。
だから素直に彼女の言葉に頷いて、そろりと静かにその場を立つ。
ディルドレと目が合ったなら、ほほ笑みを向け軽く顎を引いた。恐らくそれで、この場の礼と後日の約束とは知れただろう。王宮で会えるのならば、また後日、と。]
ありがとう、ローレル。
[そうして音にしては傍らの人へ囁いて、青年はそろりと人の輪から抜け出した。出来た隙間はすぐに埋まる。再び、歌い手への歓声が響いた。*]
/*
箱を、使いたいです…
今日突然用事が入ったせいで入るのが遅れて大変なことになってる…さて、ここからどうするかだな
/*
シュナウザーとは、回想…になろうかどうか!
王宮にいらっしゃるのかな。
回想のつもりでいたけど、まず返そうか。
[それから一体、どうしてそういう流れになったのか。
街に聞こえてくる吟遊の声を、遠からずに聞いていたら、時折現れる王子様に驚いたのは仕方のない反応だったが。
それでも、知りたいという彼の積極さ故の行動を無碍にする事はなかった。
(それは、俺が彼を弟王子と知らなかったからこそ、だ。
知っていたら恐らく、話す事なく逃げていた。)]
変な人だな、貴公、 …… 異国の話?
大して見てないけどもそれで良ければ。
[知識における王子の食い付きと吸収は、それは聡明と言うに相応しかった。
砂漠、雪原、大海、山岳。
ある時は場所に関しての話をする事もあった。
飲食、服装飾、住居。
ある時は環境に根差して異なる生活を話した。
そうして、いつか山岳帯に位置する故国について語った事もあったかもしれない。]
/*
全員の入村を確認いたしましたが、開始は予定通り20日23時です。
今一度ご自身の役職希望について、お間違えがないか各自ご確認ください。
おまかせか、ランダムになっていませんか?
必ずご自身の役職を希望してくださいませ。
― 回想/王宮・第二王子私室 ―
[実務的で分かりやすく、聡明な語り口。>>103
若くして監査局長を拝命するシュナウザーは、その任に違わぬ秀才で、ウェルシュには特にありがたい教師…相談役であった。
実際、彼の助けを得て考え出された政策も多い。
それらが実を結ぶ結ばないはともかくとして、それらは全てウェルシュにとって貴重な体験となり続けていた。
分かりやすく、通じやすい意志。
それこそが、端的に彼の聡明さを物語っている。]
── 城内・庭園 ──
[それはいつだったかの話。
王子の帰還を出迎えるとかなんとか言って
参謀本部を抜け出して東屋で優雅なひと時を過ごしていた時のこと。
東屋は八角形の小屋のような形状だが、手前に生い茂る薔薇の枝で、ひと所視覚が出来るのだ。その隅に腰かけているとまず廊下側から発見されることはない。
それは、培った経験からのことなのだが、その時は別の場所から発見されてしまった。廊下とは正反対の場所、部下ではなく、東屋の近くでキャンバスに向かう画家に。]
絵、描いてはんの?
[彼女が宮廷画家か、とさして興味もなさげな第一印象。
思い浮かべた当代の王の肖像画はさすがに彼女の作品ではないだろうが…。それは実物よりももっとずっと聡明そうで穏やかそうな顔。歴史とは常に勝者が作っていくのだと物語っているようだ。]
なぁ、『どっち』の絵が描き甲斐があると思う?
[政治のことなどわかりっこないだろう。
そんな差別ともとれる思想から湧いた言葉。
普段そのように軽率な話題を振る方ではないのだが。]
そうだな。商人には相応の保証をやらねばならないか…。
だがこれが上手く行けば、彼らにとて実入りはあるのだ。
そこをきちんと説明して納得させなければならないなあ。
まずは有力な者たちに話を通して、か。
[改革には必ずや反発がある。
怜悧な口調でそれを指摘して、こちらの考えを促す口調。
指示するというよりも促して向かわせる彼の手法は、やはり教師にも存外向いているのかも知れなかった。彼自身がどう思っているかは分からないけど。]
ありがとう。
頼りにしているよ、ヘルムート。
[これは裏表なくそう告げて。
親しく名を呼び、笑みを返す彼>>105へ向けてウェルシュはヘーゼルの瞳を細めた。*]
/*
はてさて久しぶりのRP村。
企画&村建てのすてらさんに感謝を。
皆様改めてよろしくお願いします。
NPCと称しつつ、中の人がinしてます。
ゲームの勝敗に関与しないノンプレイアブルキャラ的なあれです。
吟遊詩人というと、詩人兼マッパーとPT戦力底上げジョブが浮かぶくらいの浅学さですが、村建て様が日替わり毎の歌をご所望です。
日替わり猶予あってたすかった。
なけなしのセンスはもうゼロよ・・・!
でもリクエスト嬉しかったのでがんばるのです。
[ 襟を正して、だけど、
それでもきっと馴れ馴れしく。
そうはなしかけてしまった相手からは
低い声と真顔で指摘をされたので >>138
思わずぴっ、とさらに背筋を伸ばして。 ]
はっ。大変失礼いたしました。
わたくし、王国軍士官候補生、
リーゼロッテ・チェンバレンと申します。
この度は大変なご無礼申し訳ございません!
[ そうして最敬礼した後に
深々と頭を下げたのだ、けれど ── ]
( …………え? )
[ 返ってきたのは独特の訛の優しい声色。
頭を上げて、瞬きぱちり。
それからさらに『お菓子屋さん』の響きに
もうひとつ、瞬きを、ぱちり。
………国の参謀がお菓子屋さん?
そのアンバランスな組み合わせに、
目をぱちくりとさせた後、意味に気づき
今度は吹き出しそうになってしまうのを
思い切り堪えた ]
ええ、と。
そちらのお店でしたら、
……この道をまっすぐ行きまして、
3つめの角を右、その後1つめの角を左、
数軒先に小さな看板がございますので、
そちらが、目的の場所でございますね。
[ アレクシス様、ごめんなさい
ここからはもう少し歩きます、って
心の中で思いながら、いつしか言葉はまた
ほんの少しだけ、砕けてしまっていて。 ]
あの……だい、じょうぶでしょうか。
もし、案内が必要でございましたら、
わたくしがお供いたしますが。
[ 女子の間では有名なお店。
あたしも友人や母と行ったことのある
小さいけれどとってもおいしいお菓子やさん
お供の提案をしてみたけれど、
あら。もしかしてこれも無礼だったかしら。 *]
[だが、それも暫くして彼が成人する頃、俺の方がその正体に気が付いてしまったから、それきり顔を合わせないように注意しているのだ。
(思い返せば無礼が過ぎて、申し訳なさ過ぎるから彼に合わせる顔がないとも言う。)
だからこそ、当分あの店(ただの飲食店)には行っていない。
偶然にでも会いたくなかったりするのは仕方のない事だろう。]*
ー街中・広場ー
[ここのところ、隣国との交渉やら会談でまともに国内にいる日はなかった。
国王が代わるというのだから、仕方ないことだろう。こちらとしても万全の体制でその日を迎えねばならないのだから。
一通り執務が落ち着いた時、私はよくこの広場に来るのだ。この広場の人々の活気を感じることができ、時には詩人や奏者といった表現者達の小さな公演を観ることができるこの空間が好きなのだ。
端のベンチに腰を掛け、詩人の歌に耳を傾ける。
誰かが声を掛けてきたならば、何か反応を返しただろう。]
[頭をあげる女性の眼を瞬かせる様子に
まさしく想像通りの反応と言わんばかりに
にこーっと目を細める。一見すると無害に見える
のかもしれない。]
[店を知ってそうな言葉に、おぉ、と喜んだのも束の間。
複雑な経路は二個目の情報くらいからちくわのように
右から左へと流れていく。
えっ、えっ、ちょっと待って…?!
大通りとかにあれへんの?
おずおずと提案する声には、咳払いを一つして]
……、チェンバレンくんがそないに言うなら
親切は無碍にはでけへんね。
ほな、お願いしまひょか。
[と、内心安堵しながらお菓子屋さんへの同伴を快諾した。]
/*
第一陣営
☆第一王子 フェリクス
・士官候補生 リーゼロッテ
・ゾネス総督 アイリ
・参謀 アレクシス
第二陣営
☆第二王子 ウェルシュ
・監査局長 シュナウザー
・尚書官長補佐 リヒャルト
・外務長官 フィオン
第三陣営
・宮廷画家 ローレル
・諜報者 ソマリ
・白狼騎士団 ドロシー
― 回想/白翼と黄金と ―
[あれはいつの頃だったろう。
成人するより前のこと、だったから。随分と懐かしく思い出されるのは、街角の雑踏と歌声が、遠い思い出を運んで来るからだろうか───。>>139]
白隼──、ではないのか?
だって黄金は買えるけども、
良い白隼など買おうとも買えるものだはないもの。
[今よりも高い澄んだ声。店の中で盛り上がる大きな声に誘われて顔をのぞかせた少年が、彼らの話の間に割って入れば、商人たちはあからさまに胡散臭げな顔をした。どこの子どもだと互いに見交わす、それに誰も頷かなかったのは無理もない。
さては異国か、はたまた別の町の商人の息子か何かであろうと、身分を見破られずに済んでいたのは幸運であったろう。]
それにしても……
チェンバレンってよくある苗字なんやろか。
[と女性に問いかける。]
むかーし、そんな軍人さんおってんけど
もしかして血ぃ繋がってはりますの?
[と冗談半分にそう尋ねただろう。]
うん。だって、貴方は色々な国を見てきたのだろう?
私は、この国のことしか知らないもの。
貴方の知ってる、異国の話を聞かせてよ。
[それから時折出会う青年に、少年は熱心に話をねだった。思えば、彼に会いたくて随分と街に通ったものだ……ゆえに、街を出歩く技術はこの頃に磨かれていったともいえる。それはともかく。
砂漠や雪原、大海原に険しい山国。それらの話を、少年は目を輝かせて聞いた。見知らぬ風土に見知らぬ風習。時には目を丸くして、時にはころころと笑って彼の話を聞いたものである。]
……ねえ、これは何?
[ある時は、彼が腰に下げた笛について聞いたこともあったろう。彼の語る話はどれも新鮮で、彼の語る世界はどれも驚きに満ちていた。風吹き荒ぶ、山岳帯。ラメールとはあまりに異なる異国の話は、遠く、けれど確実に少年の記憶の中に刻まれてある。
あれから暫く、彼とは顔を合わせていない。
だからもう、随分と古い思い出ではあるのだけど。*]
[此方の言葉に僅かばかり顔色が変わった様だ>>125。
寂しそうな声色を看過出来る程疎く無いのはこれまでの王族としての立場もあるのだろう。
それは敢えて口にはしないが、立場を考えて欲しいと言われてしまえば此方が息を漏らしてしまう。]
確かに一月後に王位継承者に指名されるかも知れ無い人間が立場を考えないで振る舞うのは考えられないのだがな。
[王族と臣下という立場とは違う、友人としての距離感が離れてしまった様な寂しさを覚えつつ。
続く言葉に対し此方が眉を顰めてしまう。]
意見に反対したら反逆罪にするというのは独裁過ぎるな。
何人かの王はそれをしてきたが、その末路は知っているだろう?
[独裁し尽くした王の末路は知れた事、という言外の意味を込めながらも、その運命を否定をしようとはしなかった。
必要と有ればそうならざるを得無いと判断する己の考えに、有り得ないとは言えない可能性を見据え言葉にせず。
幼馴染が此方に憧れの念を抱いているのは気付かず>>127。
軍帽を正し軍靴を鳴らし城下町へと向かう、仄かに上機嫌に歩く幼馴染の空気に、此方も余計な尖る空気も薄れ二人南の地区へと向かって行った*]
/*
ログ読んでるだけで幸せになれる…つか、自分は次どうやって動こうかな…王都まで、どのくらいあるんだろう?
/*もし……、デズモンド・チェンバレン氏に関して何か設定等ありますか……?
有体に言ってしまうと、はかりごとを働いたことにしてもよろしいでしょうか。
― 街中・広場 ―
[南の地区に向かう途中、城下町の中でも一際賑やかな広間へ辿り着いた。
様々な人々が行き交い、商人達の声が彼方此方と聞こえるのはこの街が平和だという証拠だ。
軍服を着ているが故に、商人達に声を掛けられず目的地へと向かおうとした矢先。]
――――。
[何処からか女性の唄が聞こえる>>124>>126。
出で立ちからして吟遊詩人なのだろう、男性とは違う声の柔らかさに幾人かの人だかりが出来ていて。
その中に弟が混ざっているとは気付きもせず、そのまま素通りをしようとし。]
本来ならこの平和は続いて欲しいのだが。
そう遠く無い内に一波乱が起きるのだろう?
父上が王位継承者の発表をなされるのだ。
後継者が俺であろうとウェルシュであろうと、そうすんなりと事が運ぶとは思えないが。
[後ろには振り向かず淡々と語り掛ける様子に、幼馴染でもある家臣はどの様な反応を示したのか?*]
/*だから同陣営だと何度言えば…。
謀に飢えているのです。とりあえずハメたい。手始めにおじいちゃんをハメハメしたい(誤解を招く言い方)
/*灰は黒々しいけど、秘話と表の色が同じに見える…。
というか薔薇下ってこんな感じでしたっけ…。この国は…3年ぶり…?
う、うわぁ……。記憶に疑われてる。
/*
こちらは暁天サポートセンターです
既にお気づきかもしれませんが、秘話は独り言と同じチェックを入れないと秘話にならないのでご注意を…!
/*全然気づいてなかったよ!
誤爆失礼しました…!
窓の色一緒じゃんって思ってました。ありがたや、ありがたや…。
/*
秘話になってねぇでございます、アレクシス殿(白目)
>はかりごとを働いた
成程、程度にもよりますが大丈夫ですよ。
設定等はそこまで細かくはないのでフリー素材ですが、でも厳格で真面目で正義感も強く、でも部下や孫には優しかったようです(※これはローレルさんとのロル内にて設定)
謀の内容にもよりますが、祖父は悪事に手を染めるようなことはしていないと思います。よろしくお願いします。
[公務が終わって仮眠に入ったしばらく後、アイリは玉座から離れ筆を用意してテーブルに羊皮紙を広げた。
親書を書く宛先は第一王子「フェリクス」である。
アイリはフェリクス王子に対してはいつも敬意を示していた。
王子でありながら前線に出ることを厭わない潔い性格と、一つだけ上のさほど変わらない歳で自らが国軍を纏める手腕。
武を誉として育ってきたアイリにとって幼い頃から王子は手本にしてきた存在であり、憧れて続けてきた王に次ぐ絶対の存在でもある。
彼に綴る手紙の内容の多くは、たわいのない世間話の類のものだが、幾重にも往復した手紙の量はいつかは仕える主君として考えれば光栄なことである、また女としてもそのやりとりは純粋に嬉しくもあった。]
あの新人は今何をしている?
[どうせならと思ったのは、アイリが少しだけあの洗礼に耐えた新人に期待を寄せたから。
入ったばかりの新人に新書を持たせるなどは異例のことではあるものの、少し試してみたくなった心が彼女に呼び出しをかける。
彼女が部屋にいるのなら呼び出しの命令はすぐに届くだろう。
そして彼女が来たのなら丸めて封をした親書を渡され、王子に渡してくるように命令を下す。
盗み見られるなど危惧などはしていないものの、どうせ中を見られようとも『疲れを癒すためにたまには白狼館の温泉にでもお浸かりください』くらいことしか書かれていない。まあ、彼女が命令どおりにここにくるならと言う話だが。*]
/*誤爆したけど伝わっているだろうから再送はいいや。
いやー、確信に触れる内容じゃなかったのでよかったけど
誤爆ってやっぱり心臓がきゅっと冷えますねー。
一年前にRP村で灰誤爆で占いとバレた時もやっぱり肝が冷えた。
(そして灰で爆笑されていた)
どうぞ、笑ってください。誤爆する参謀です。
/*誤爆失礼しました。笑い飛ばしてくださいまし。
あ、お爺様が悪事に手を染めたというよりは、そんなお爺様が邪魔だったとかそういう被害者的な何かになるかとは思いますが。
ありがとうございます。フリー素材もしゃもしゃしつつ、今後活かしたいと思います。
[ 説明は……どうやら失敗に終わったみたい。
まさかのちくわ!はともかくとして。
大通りにないの?という話には
隠れ家的なお店なんです、って返すの ]
はっ。
では、アレクシス様をご案内いたします
どうぞ、足元にはお気をつけて此方へ
[ ほんの少し笑みが混ざっていたのは
だいぶこの人の調子にも慣れてきたから、
……かもしれない。 ]
[ それは歩きながらだったかな
石畳をふたつの足音がカツカツと響いて
その最中、 ── また。 ]
えっ、あっ、はい。
デズモンド・チェンバレンでしょうか
わたくしの祖父でございますよ。
[ 冗談半分とは知らず。
今日は祖父についてよく聞かれる日だと
ちょっぴり驚いて、そうお返事を。 *]
/*
なるほど。りょうかいです!
ご自由にお使いくださいませ。楽しみにしております。
/*
兄上!!!気付いてもいいのか。
よーーーっし((
ぶっちゃけ、プロロで会っておかんと遠隔祭りになるような気はするんでね……会いたいですね……
― 街中・広場 ―
[ 昔馴染みの彼>>141に対して
丁重な態度を取るようになったのはいつからだっただろう。
昔と呼べる頃には例のソマリだとか、
初対面のチェンバレン嬢を相手にしたように
養父に似た口調で話していた時期もあった気もするけれど
立場の関係上、初対面から繕って話していたかもしれない。
屈託のない子供のころならば、
あるいは歌の邪魔になるような囁きも
必要のないものだったかもしれないけれど。
今の"宮廷画家"という立場ではそうもいかないのだった。 ]
……一曲だけですからね?
[ この曲だけだからと言われて、
渋々といった表情を作って見せて頷いた。
吟遊詩人の歌に足を止めたのは偶然のこと。
そこに彼…ウェルシュ王子が居たのもまた偶然ではあれど。
見つけてしまった以上は見逃すわけにもいかない。
…"散歩"と称して王宮の外に出る彼が、
何を見、聞き、得ているのか薄々と察していたとしても。 ]
[ 曲目が次に差し掛かろうかという時、
一曲だけと約束をしたならば、
画家は吟遊詩人>>124に軽く会釈をする。
そうして曲が始まるようならば
しばし最前列で歌声に耳を傾け、
軽やかな旋律に身を預けることにした。 ]
…どういたしまして。
曲を聞きに来たわけではなかったと言っても
足を止めるほどには彼女の演奏は素晴らしい。
近くで聞けたのは僥倖でした。
[ 演奏と演奏の隙間、
約束通りに彼が人の輪の外へ出ようとすれば>>143
後ろを追って閉じ行く人々の輪を外れる。
よかった、と思うのは
彼が養父のように頑固者でないことだった。
駄々を捏ねるような相手であったとしたら
態々声をかけることもしなかっただろうけれど。 ]
[ 人からなる円に空いた切れ目が閉じ、
背後から歌声と楽器の音が聞こえるに至って、
ありがとうと聞こえた声に漸く返事をした。 ]
そんな素晴らしい詩吟の場を中座させて何ですが、
もう少し時間を頂けるなら寄りたい場所があるのですよ。
ほんの少しだけ如何ですか。
[ 広場から王宮に続く道は多い。
どうせ出てきてしまったものなら
ついでに寄り道をと誘う。
ここから遠くない海の見える高台。>>137
何処へと聞かれたならば正直に墓地へと答えよう。
…この際、怒られるリスクには少しばかり目を瞑って。* ]
/*
チェンバレンがゲシュタルト崩壊を起こしてきてチンパンジーに見えてしまったので誰にでもないけどとっても謝りたい…
/*
おたずねします。
国王が亡くなる際、次期国王の公表は書面ですでにあるという形にしてよろしいでしょうか?
もしくは、そこらへんは何か村立て様が落とされますか?
/*
デズモンドおじいちゃんがローレルに愛されてて?幸せ。おじいちゃんが居る設定しか作ってなかったけど、持ってこれてよかった←
あとはずっと武器見てたもんな……
あっ、今更ながら、開始数日前に飛び入りで匿名参加させていただいたのは私です。よろしくお願いします。お邪魔してます。
― 街中・広場 ―
[いつしか会えなくなってしまった彼の例を挙げずとも、年月とともに変わってしまったことは多い。それがすべて悪いものとは言わないけど、些かの寂寥を覚えるのもまた事実。
彼女の口調が変わってしまった>>164のは、いつ頃からであったろう。今はもうすっかり馴染んでしまった大人じみた丁寧な物腰に、初めは少し戸惑いを覚えたものだったけど。]
そうだろう?ディルドレの演奏は素晴らしいんだ。
そうだ、気に入ったなら王…”屋敷”に聞きに来るといい。
近く来てくれると、彼女が言ってくれたんだ。
[贔屓の吟遊詩人の歌を褒められれば、ぱっと自然と笑顔が輝く。王宮と言いかけたのは、流石に慌てて言い直し、先に彼女が父へとくれた伝言をローレルへと先に教えた。]
………うん?構わないけど、
[てっきり、このまま王宮へと共に向かうかと思ったから。意外といった表情は、素直に顔に現れたろう。それでも行先を墓地と聞けば、やや神妙にその表情も改まって。]
じゃあ、花を買っていこう?
その、大切な人の為にね。
[向かう先が誰の墓かと無理に問うことはせず。
ただ、大事な行先なのであろうと柔らかな音で言葉を継いだ。]
― ゾネス要塞 ―
[一度は寝床に入って休んだものの、部屋の扉を叩く音にすぐ目を覚ました。
聞けば、総督からの呼び出しだという。>>161
手早く髪をまとめて身だしなみを整えると、真っ直ぐに総督の部屋へ向かった]
何か御用でしょうか?
[用を伺えば、親書を届けるという命令だ。宛先は]
フェリックス殿下へ、ですか。
[一瞬驚きはしたものの、目の前の女性は貴族の娘だ。王室と交流があっても何ら不思議ではない。
宛先が王子となれば、親書の内容は当然気になるが、今はその気配を出すわけにはいかない。
あくまで事務的な態度で請け負うと、その場に丁重に跪いた]
かしこまりました。
必ずやフェリックス殿下へお届けいたします。
[その場を辞すと、わたしはすぐに外へと向かった。
厩に入って、もっとも体力の高い馬を借りる事にする]
これから王城へ向かいます。
[たしかフェリックス王子は王都に帰還されたはず。
まさか、すぐに南方偵察に向かったとは露知らず。わたしは馬を駆ると、王都を目指した。**]
[>>163]
あっ、やっぱりそうなんやねえ。
珍しい名前やなーって記憶に残ってたんよ。
[さてそれは自分が中央に着た頃だったろうか
まだ南でくすぶっていた頃だったろうか。
穏やかそうな壮年の顔つきが目に浮かぶ。]
お爺様はさぞ誇りやったんと違う?
自分の孫も軍人になりはるなんて…──。
[亡くなったとは知らず、そんな風に思いを馳せて。]
[連れられるがままに、こじんまりとした菓子屋に
足を運ぶと評判の焼き菓子を何個か買い込む。]
ええねえ。豊かな証拠や。
小麦があってバターがあって砂糖があって…──。
貿易に頼ってるとこかて多いけど
国産で賄えてるとこかてようさんある。
[そういって買ったばかりのお菓子をパクッとひと口。
お礼と言わんばかりにリーゼロッテにもおすそ分けに、と一つ。]
うん、美味いなあ。ほんまにありがとうな。
リーゼロッテやったっけ?名前。
ほら、チェンバレンやとお爺様と被るしな。
[とちゃっかり名前で呼びながら城へ戻ろうかと
元来た道を戻る道中。
外務長官殿の姿が見えて、ほうと一考したのだった。]
[人々の輪から離れれば、その姿もより人目にも付きやすくなる。そこに兄と幼馴染や、はたまた外務長官たるフィオンの姿はあっただろうか。
己を知る誰かに見つかれば、咎めを受けるかと思えば極力人目に立たぬように振る舞うつもりではあるけれど。]
(……あれ?)
[それでもすらりと伸びた軍服の背と、見覚えのある少し癖のある髪を雑踏の中に見つければ自然と顔がそちらへと向く。あれは兄の姿ではなかったか。>>160]
にい───…
[兄様。と声を掛けようとして、少し躊躇った。傍らのローレルへと目を向ける。静かにしておくべきかと無言の相談を彼女へと向け。]
[そのまま、気付かれずば再び道は分かれることにもなるだろう。
無論気付かれたとて、逃げ出すような真似をするはずもないのだけど。
声を押しとどめた己自身に言い聞かせる。
急ぐことはないのだ。
共に王宮に戻れば、語らう時間もあるだろうから、と。*]
……だと、良いですけれど。
[ 図らずともそれは、そんな口調に。
参謀殿が祖父の死去を知らぬのだと気づけば
それには先ほどのように付け足そう。 ]
祖父は、5年前に亡くなったのです。
時に厳しく、時に優しい、祖父でした。
あの、アレクシス様は、
祖父とは親しかったのでしょうか。
[ あたしは軍人時代のお祖父様をあまり知らない。
まだ、あたしが幼かったころの祖父のこと、
ちょっとでも知っている人がいるのは
やっぱり、なんとなく嬉しくて。 *]
/*
こちらは暁天サポートセンターです
お問い合わせありがとうございます
仰る通り、王位継承者は王の死後に書面で公表されます
(1日目開始時に村建てが描写するのはここまで)
事前に準備されたものかどうかは、特に述べるつもりはなかったので、そのようにしていただいて構いませんよー
[ 菓子店に着けば、焼き菓子のよい香り。
やはり女性ならではかしら?
おいしそうなそれらに目移りしていたの。
それを見られたからかどうかは知らないけど
いえ、きっと違うのでしょうけど
参謀殿が買ったばかりの焼き菓子を
ひとつお裾分けしてくれたものだから
まあ、とびっくり、目を丸くしたわ ]
あっ、ありがとうございます。
はい、リーゼロッテです。
えと……はい、よろしくおねがいします?
[ そうして彼が王宮へと戻るというのなら
任務を終えたあたしは、
ではここで、と彼を見送ろうかしら。
特に予定があるわけではないけれど、
せっかくの休息、もうすこしだけ ──*]
そうか…、5年前……。
退役されたとは聞いてやったけど…。
そうか亡くなりはったんか…。
[親しかったのか、と聞かれ]
いや……、特別に親しかったわけやないよ。
ただ、あの人は誰にかて優しく厳しい人やったから。
軍人かくあるべしみたいな感じの人やったね。
[俺みたいなんとは気が合えへんかっただけでね。]
[胸の裡の言葉はおくびにも出さぬように、とにっこりと
穏やかに笑って見せた。]
― 城内・庭園 ―
[ 王宮の庭園は庭師が真面目に働いているせいか
生垣には余分な葉の一本も見えず、
足元に這う草はそれは綺麗に刈り揃えられている。
あまりに整然とし過ぎている様子は、
この画家にはいっそ不自然なように感じられた。 ]
絵というのは、ありのままを描いたものより
買い手の望む偶像を描いた方が売れるんだよ
…そう言った意味では、ボクが描いているのは
『絵』ではないのかもしれない。
[ 緑が茶色となる冬や、
赤い色が庭園に混ざり始める秋ではなかっただろう。
あるとき、ふと思いついて写生をしていたら声がかかった。
特徴的な訛りを含む声の相手に顔を知られていずとも、
言葉尻から画家であると知れたかもしれない。 ]
きみは何をしにここへ?
…どうも――ボクを探しに来たわけじゃないようだけど。
[ 相手の顔を見ないままであれば立場を知りようもなく
絵筆を動かしながら聞いて、よかったらどうぞと
机の上の茶菓子を片手で示して見せれば、
続けられた質問に画家はぱちくりと瞳を瞬いた。 ]
……随分と現金な質問をするんだねえ。
どちらの王様候補に取り入っておいた方が得かって話かな?
[ ふふりと笑ってストレートに尋ね返せば、
質問の底に差別的意図が含まれているとは
知らぬ存ぜぬのまま少し考える素振りをしてみせて ]
ボクはその時の王様の顔を望まれたように書くだけだよ
[ 誰の名を口にするでもなく、
変わらぬ笑みのままで答えを返すと、 ]
…きみは。…きみが描くとしたら誰を描くかい?
ボクはそちらの方が興味があるよ。
[ 刹那、閉じた瞳を開けて
のんびりとした口調で尋ね返す。 ]
王になるのは――どっちだと思う?
[ 相手が答えに詰まったり、
答えるつもりがないようであれば
なんてねとぼやかして話を終えてしまう心積もり。
東屋から見える風景を描いていた手が
答えを待つように、ふつりと止まっていた。* ]
[目を丸くする女性に本当にコロコロと表情が変わる
と目を細めて]
案内してくれたやろ。駄賃や。
[と付け足した。それから彼女の祖父について
もう少し話をしただろうか。
出会った広場の前まで来ると、もう帰り道はわかるからと]
ほな、ありがとうな。おおきに。
また何かあったらよろしく頼んます。
[そういって、彼女とは別れただろう。
何せ自分と違い、彼女は非番の身。
堅苦しい任務の一環で一日が終わってしまうのは
悲しいだろうから。]
[手を振り、別れると足はそのまま
広場のベンチへ腰かけていたフィオンへと向いたであろう。]
オルくん。こんちは。
王が代わる言うんにこんなところで油売ってはるなんて
呑気やなあ自分。
[リーゼロッテにも先ほどの若い将校にも
聞かないような強い口調でそう言い放って
隣へ座る。
男はこのフィオン・オルブライトという男が嫌いだった。
何が原因で嫌悪感を抱いたのか、今となっては明確に覚えてはいないが。自分のことは棚に上げていけしゃあしゃあとそう切り出したのだった。]
[ 特別親しかった訳では無い、
それにはほんのごく僅かだけ、落胆の色。
だけどその後祖父を褒めるような言葉を聞けば
すぐに笑顔が戻るのだから、単純ね。 ]
はい、そう言っていただけると。
祖父も、喜ぶと思います。
[ 彼が胸のうちで何を考えてるなんか知らずにね。
その穏やかな表情の奥を読み取ろうとすら
あたしには、できなかったの。
人を疑うことをしない、平和すぎるあたしの脳
騙されやすそう、って、そうねきっと。
そう思われてしまう所以なのかもしれないわ。**]
[>>178]
[『絵』ではない、という彼女に
じゃあ何を書いているんだと聞くほど
興味があるわけでもなく、その時はそんなもんかと
聞き流す。]
[張り詰めた布に色が落とされていく様は
肖像画のそれとは違い、そのまま庭の風景をキャンバスに
留めているように思えた。きっとそれが自然なんだと
思いながら。勧められるままに茶菓子は食う。]
[返ってきた言葉>>179>>180にこの宮廷画家、馬鹿というわけではなさそうだと印象を付け加える。]
……、そうやろな。
賢明な答えやな。
[のんびりとした口調でされど返しづらい問いかけをされると、一瞬、目の奥に冷たい色が宿るも、すぐに口を開くと]
……そりゃあ決まっとるわ。
俺、絵心あれへんもん、楽に描ける方にするわ。
[手の止まった風景画が完成に近づくのを楽し気に少し見守ろうかな、と指先についた茶菓子の屑を舐め取りながら画家の手元を眺めていた。]
それ、好きや。
俺、この庭好きやから、その『絵』完成したら
見せたってや。
[そういってにっこり、常のように微笑んで。
そうしている内に声が聞こえた、と捕捉され
取り押さえられるように仕事に連れ戻されるのは
そのすぐ後のこと**]
/*私も平和なうちに自陣営以外の人と絡みたい〜。
リーくんにも会いたいし、シュナウザーくん大好き…。
えっ、っていうか臣下側むさくない?!
王国軍女の子ばっかりだもんね!おっさん大勝利!!✌('ω'✌ )三✌('ω')✌三( ✌'ω')✌
…ああ、アレクシス参謀ですか。こんにちは。
[声を掛けてきた男>>183、アレクシス・レグザ。
彼はいつからか、私のことを嫌っているようだった。当然なぜ嫌われたのかなど知る由もないし、私の方からわざわざ嫌う必要もない。]
…そうですね、私もそろそろ執務に戻らねばいけませんかね。後継の発表というだけでも騒ぎになるでしょう、相応の準備はしなければ。
ところで…貴方の方は今日の勤務は?
[何気なく尋ねてみる。彼が非番だと思っての質問、悪意はなかった。]
― 街中・広場 ―
[ いつまでも変わらないものなどないと、
少し前、誰かさんに告げたとおりに
続いている関係性すら変容は免れない。
養父か、それとも侍従長にでも言われたのだったか
目上の人間には丁寧な言葉遣いをと求められてから
嘗ての言葉遣いが彼>>167相手に出ることはなかった。
それでも変わらず接してくれる
彼ことウェルシュ王子のことは好ましく思っていた。
子どものような純な笑顔のひとつを切り取っても。 ]
そうですねえ、機会が合えば。
ふふ、彼女の歌声なら遠くまででも届くでしょう?
庭園ででも拝聴させて頂こうかな。
[ 歳の頃が近くとも、
そのまま絵画として飾ることもできそうな
輝くような笑顔を浮かべることは画家には出来ない。
描くものとしての憧れ。
好ましさの大半はその感情ひとつで出来ている。 ]
[ …描かせて欲しいと言ったことはなかった。
何かにつけて忙しそうに見える彼だ、
偶に街で出会って小言を言うのが関の山。
それだけでもいいと。
もはや半ばあきらめてしまってもいた。 ]
……それはよかった。
[ 墓地に誘えば、意外と書いた表情が帰る。>>168
噫、こういったところなのだと思った。
作り物ではない生きた表情を見せてくれる。
それを知っているから未だに悪癖を知ってはいても
誰かにそれを言うことはないのかもしれなかった。 ]
そう、派手なものは好きそうじゃなかったから
落ち着いた色合いのものでもあれば――…、
[ と。柔らかな声に返事をしかけて、
立ち止まる。
確かめるように薄茶色の視線を追った――先。 ]
……あれは、
[ 放浪中の弟王子と違って、
職務中らしい軍服姿の長身を見かける。>>160
ちらりとウェルシュ王子の方に目を向ければ
何やら躊躇っているらしい視線と目が合った。 ]
( フェリクス様の邪魔にならないようなら
お声をかけられては如何ですか? )
[ と、目配せで伝えようとしたけれど、
一体どこまで伝わったかはわからない。
墓地に行くのは何時でも出来るのだしと、
傍に控えたままで近しい距離の王子二人を見守った。* ]
/*
>ウェルシュ王子めも
あれくしすさんに返したら画家も寝るので…!
これからどうしようはあまり考えてなかった((
/*
王子二人で話だしそうだったら墓地に行って花手向けて王宮行くか付き添いのリヒャルトさんに話を振るか、くらいかなー
[いよいよため息でも吐きたくなってきたその時だったか。
例えるなれば転鈴の、それこそ澱んだ空気を裂きでもしそうな若い声が聞こえたのは。
─ 回想/白翼と黄金と ─
思わず総勢はそちらを見遣っただろう。>>154
商人が、馬鹿にするではないが、何を言っているんだと言わんばかりの目線を向けたのに、全く臆せず凛として見える。
そんな様子を見ていた俺は、思わず吹き出した。]
…… っくふ、 あっはは、
貴公は雷帝の生まれ替わりかもな。
何より、白隼は王貴族にしか献上されない。
[遠い昔、金貨10万を拒否して白隼12頭を要求した王があったと言う。
それを思い出して擬えてみて、機嫌がよくなったものだから、あまり詮索しなかったのだ。]
[後日、時折会うようになった青年くらいの彼は、異国の話をよく聞きたがった。
鷹匠だと名乗って、色々な国を移動していると言っただけでこの様子だったから、相当他所の国を知りたかったのだろうなとは想像がついた。]
…まあ、そうだけども。
俺が見聞きしただけのものだぞ…。
何処ぞの御坊ちゃまみたいな事を…。
[「きっと国内だけで商いでもしているのだろう」、と結論付けて、それ以上は言わず話に入ってしまったが。
くるくると表情が変わる様子は、ある意味新鮮な反応だったから、話していて楽しくもあった。>>156
いつか、転々としていた筈の俺は、あっさりと数年を此処で過ごす結果になったが、それはそれで悪くないとも思った。
風が強く、林の多い山岳帯の。
…故郷の話も、まるで他の国と変わりなく話したりする程には、反応を愉しんでいたと思う。]
― 城内・庭園 ―
[ 絵についての講釈を
真面目に聞いているとは思わず、
また聞かせるように丁寧に話すわけでもなく
暫し画家が絵について話す声と、
背後でがさごそと何か食べる音が調和していた。
ローレルがその間振り向くことはなかった。
音で気が散ることはなくとも、
空の模様も風の流れも目を離せば変わってしまう。
闖入者の正体について如何であれ、
描きかけの絵から目を離してまで
話に集中する相手とは思ってはいなかった。 ]
『 画家も詩人も才あるだけではやっていけない。 』
…ボクの養父の口癖でね。
賢明な答え以外は選ばないように心がけているんだよ。
[ 東屋の外に見える青い空。
雲を描き加え、壁を這う蔦を描き加え、
重ねて色を入れようかと言うところで――振り向いた。 ]
[ 絡んだ視線の中に、
氷のような色が見えた気がしたけれど
はぐらかすような答えを返されれば>>186
存外曲者なのかもしれないと
訛りの強い声の持ち主を覚えるだけに留め置く。 ]
…ふふ。楽な方か。
それも絵を描く上では大切なことだね。
[ 楽に描けるという点であれば、
第一王子と第二王子、どちらか。
考えたこともなかったので
ふと、二人分の顔を思い出しながら
指先を舐める様子に美味しかったようで何よりと
笑みを口の端に浮かべて緩く微笑んだ。 ]
…こんな片手間に描いたものでよければあげるよ
完成する頃にまた来るといい。
ボクはローレル・ロロンド。
よろしくお見知りおきを。
[ 描きかけの『それ』を絵と言う相手に
何となく嬉しさを覚えながら名乗った直後。
突如としてその場がざわざわと騒がしくなり、
眼鏡の彼は囚人の如く連行されていった。
そんなことが何度も繰り返されれば、
さすがに彼がサボタージュを目的として
東屋へやって来ているのはいやでも察しが付く。 ]
[ 完成した『絵』は渡す機会があったのだったか。
――それはさておいても、近頃では
東屋に茶菓子を切らさない、というのが
この宮廷画家の中では密かな取り決めとなっていた。** ]
[そんなある日、彼は目敏くも装飾と紛らわしいだろう鷹笛について尋ねてきた。>>157
その時は吟遊の声がなかったのもあって、俺は彼を店外へ連れ出すと、装飾代わりの紐を持って勢い円を描くよう回してみせた。]
…来い、ベルフィ!
[人には風を切る音しか聞こえないだろうが。
その音に呼ばれて、上空から羽撃きの音と黒い影が近付いて来るのは比較的直ぐだ。
その大きな体躯の翼を折りたためば、止まり木のように差し出していた腕に止まる。]
これが俺の相棒なんだ、触ってみるか?
[そんな風に尋ねてみたりもしただろう。
“ベルフィ” というのが、異国で雪を意味するとも口にして。]
[そして、様々に穴が開いている鷹笛を見せれば、塞ぐ場所と開く場所を変えて指示を出しているという事も口にした。
具体的に、は、必要もないから言わなかったが。
春期には野生の鷹をも使って狩りをする話やら、雌鷹が多いという話までもを、彼は嫌がるどころか興味を示して聞いてくれたのだろう。
千夜一夜のようにまた今度、とせずとも、彼は興味を持ってくれていた。
態々変装をして、ひっそり一人で現れる姿を待つのが恒常していたのだったが。
そんな彼と顔を合わせなくなって、もう大分経った気がする。
それでも、あの時の粗相は未だに忘れられないどころか赤っ恥として鮮明に覚えているのだ。]*
[知り合いの仲の画家氏が曰く、慣れろと言うが。>>135
簡単に慣れろと言われたからと言って、早々慣れる事のできるものではなかった。
然し、互い身分の越境も気にせず、況して、偶にしか遭わない会わないともなると、内に持った相手への思いは言い易い。]
ローレル、老いるのは未だ早いぞー…。
[ただ、言い方が婉曲故に、伝わっているのかは分からない。
(尤も、伝わっていて成す気がないと思っているが。)
しかもその次の瞬間には順応しなくてもいいと言い出す矛盾ぶりである。>>136
それに苦笑して見せたならば、飛んできた意味深を尋ねる事はなく、投げて返そう。
それこそ雑踏に紛れかねないほどの声量で。]
[それだけ言っては見送たのだったが。
そんな俺も彼女の前を辞す時になって、一つの質問を口にした。
分からない、と述べてから曖昧に笑って見送る姿に何を思うでもないが。>>91
ただ、それが後まで彼女を悩ませるとは思っていなかったのだ。
“真実の嘘” 、なんて尋ねたのは、本当、呆れるほど一瞬間の迷いだ。
ただ、それでも安直な答えがなかった分、俺としては意外でもあった。
暁があるなら、日暮があるのは当然の事なのだ。
昼があるなら、夜があって然るべきだ。
それでも、気儘な俺は誰かの下に付く、なんてまだ考えてはいなかったのだ。
この時は、まだ、全くと。]**
[それだけ言っては見送ったのだったが。
そんな俺も彼女の前を辞す時になって、一つの質問を口にした。
分からない、と述べてから曖昧に笑って見送る姿に何を思うでもないが。>>91
ただ、それが後まで彼女を悩ませるとは思っていなかったのだ。
“真実の嘘” 、なんて尋ねたのは、本当、呆れるほど一瞬間の迷いだ。
ただ、それでも安直な答えがなかった分、俺としては意外でもあった。
暁があるなら、日暮があるのは当然の事なのだ。
昼があるなら、夜があって然るべきだ。
それでも、気儘な俺は誰かの下に付く、なんてまだ考えてはいなかったのだ。
この時は、まだ、全くと。]**
/*
鬼面倒なのに装飾する辺りあたまわるい(まがお
そして周辺諸国の部下さんに拾って貰いたい所存だったりするが、まあなければないででっちあげるからいいか
ああ、よろしく頼む。
[>>169>>170殊の外早く到着したドロシーに親書を渡し、馬を用意させる。
私が第一王子と仲が良いことは知ってる者は知っているし世継ぎの噂がなんであれ控える気もアイリには無かった。
ドロシーが館より出発するのを窓より見れば、アイリもまた要塞に戻るための準備をする。
次は要塞内で罪人を裁かねばならない。気を入れ替えて罪人を繋ぐ地下牢へと足を運んだ。]
[ 参謀殿と別れ、”駄賃”を手に持って。
そうね、喧騒から少し離れた公園の一角
ベンチにでも座ろうかしら。
それから暫し考えるのは
猫のような人の「真実の嘘」の話。
わからない、と答えたのはホントのこと
だって本当にわからなかったんですもの
でもそれを「知らない」と答えてしまう程
あたしは思慮浅くもなかったから。
そして逆も然り。
単純にそれを「真実ではない嘘」として
捉えて良いのかもわからなかったから。
真実のような嘘はある。
嘘のような真実もある。
嘘から出た真実もあれば、
真実がいつしか嘘になることもある
だけど
ねえ、真実の嘘って、何かしら。
何を思って、そんな話をしたのかしら。
それでもひとつだけ、思うのは。
嘘は、暴かれなければいけないのよ。
そして、騙されるわけにも、いかないから。 **]
― 回想/白翼と黄金と ―
雷帝の生まれ替わり?私が?
[一瞬意味が取れなくて、目を丸くして首を傾げたならその理由も彼に聞けただろうか。聞ければ、へえと笑顔で頷いた。なるほど、いにしえにも金より美しき猛き鳥を尊んだ人があるらしい。]
貴方が見聞きした者を聞いたいんだ。
だって、本で読める話なんて私だって知れるんだから。
そうでしょう?
[生意気にも言い返せば、反応は笑い声だったか。>>192
そうして語られる話は今までになく新鮮で面白くて、時に質問を幾つも飛ばしながらも随分と熱心に聞き入ったものである。]
貴方を何て呼べばいいかな?
私は…、ウェルって言うんだけど。
[名を聞いた時、彼はどう名乗ったか。自分はというと流石に本名を名乗るのは憚られたから、その名を少し短く愛称のようにして彼に名乗った。
ある時、彼が鷹を呼んでくれたことがある。>>196
笛について尋ねてみた時のことだ。
店の外に出て、彼がぶんと振り回す笛の音に(自分にはさっぱり聞こえなかったが)、猛々しい鳥が飛来するのに目を見張った。素直に格好いいとも思った。]
──── すごい!
[素直な歓声は、年相応のものだったろう。
顔の表情そのものを輝かせて、ウェルシュはベルフィとその主とを見遣った。鷹も、それを腕に止まらせる仕草も格好良くて、触れてもいいと言われた時にはぱっと笑顔が弾けた。]
綺麗だなあ…。賢いんだな、お前。
[そうベルフィの翼に触れながら語りかける。超然として見える金の瞳に、鷹匠の腕を掴む鋭い爪に感嘆の目を向けた。]
私にもベルフィみたいな相棒がいたらいいのに。
[再び飛び去った鳥を空に目で追いながら、憧れのような呟きが落ちる。それからは鷹狩の話も喜んで聞いた。ベルフィの狩りが見てみたいと言えば、彼はどんな反応を示したのだったか。
どちらにせよ、彼と会えなくなったのはその少し後のことだったから、その願いが実現することはなかったのだけれども。]
[それから。
姿を見せなくなった彼を探して、ウェルシュは幾度かその店に足を運んだ。結局会えることはなく、自然とその店に行くこともなくなったけど。
また異国へと行ってしまったのかと思う。
それでも、一言くらい残してくれても良かったんじゃないかとも思う。まさか避けられているなど思いもよらず、その上、合わせる顔がないだの赤っ恥だのと彼が考えているなどとは思いもよらぬ。
それから少しして、王宮に鷹匠が出入りしているとの話があった。鷹匠との言葉に懐かしくて、会えないものかと探してみたこともある。けれどそれも結局、不発に終わった。
だから残念ながら、王宮に出入りする鷹匠と店に出入りしていた少し風変わりで面白い話を聞かせてくれた青年と、彼が同一人物と知るには未だ至っていない。あれから自らの鷹を得てもいない。
ただ時折。空に鳥の影を見つけては、今もあの頃を*懐かしく思う*]
―ゾネス要塞 地下牢―
[要塞内にある地下牢に繋がれた一人の若い女性、騎士団に所属しながら、絶対男子禁制であるこの要塞の中において、あろうことか男を匿っていた罪を犯している。
アイリはかつて自分のために尽くしてくれた罪人にため息が溢れる。
事のあらましはこうだった。彼女が匿っていた男は実の子供である。まだ年端も行かぬような子ではあるが、ゾネスの慣わしでは産後は子を引き離し、しかるべき場所で暫く育てた後は男は王宮に兵士として、女は教育を受けることになっている。
この地方ではそれが当然のこととして考えられている。
しかし彼女は母心が芽生え、村にある育成所へと忍びこみ、自分の子を連れ出しては、そのまま逃げもせず要塞に連れてきて隠していたと言うことだった。
男子禁制の要塞において男を入れた場合は、両者ともに死罪である。彼女自身についてはそれの覚悟は出来ていた。
だが問題は子である。
まだ判断の出来ぬ歳、むりやり連れてこられたと言う事情がある故、アイリも死罪にすべきか施設に戻すかを悩んでいた。]
お前の死罪は明後日だ···。
しかし子の命までは取らん···
不安は消えた故、騎士として恥ずかしくない最後を……。
[それだけ伝えると罪人は涙ながらにも感謝して牢を離れた。死罪を申し伝えるのはいつになっても慣れないせいか、アイリの目にもキラリ光るものがあったと言う**]
/*
兄上と剣の稽古の話(回想)
その前の馬の話(回想)(共鳴?)
あとで
ローレルに返信
リヒャルトに何か
1陣営と綺麗に何もなさすぎててw
国境視察回想か、アレクシス辺りに何かぶっ込めるかな……
[ピリリとした王子様の空気を感じたのか彼は少し慌てている。
真面目が取り柄の不器用な人間で見ているこっちはため息が
でてくる]
君がそうなるなんて思っていませんよ。
本当に軽口が過ぎましたね。
[王子様は相変わらず愚直な男だなと感想を持つ。
彼が苦笑する姿からは立場はどうであれ、昔馴染みとして
信頼と友好があるんだと思った。
しかし、離れた立場と距離を詰める上手な言葉を
知っているほど彼は器用じゃない]
一波乱ですか?
[想定していなかったのか、素っ頓狂な声をあげている。
王宮内に蔓延る計略はできるだけ排除しようと思っての今の地位だ。
いつか来るその日が安寧であるようにといつもこぼしていた]
あなた方、ご兄弟は仲が良いと存じております。
王位継承が誰になろうと陛下がお決めになったこと。
私は陛下をお慕いしております。
その命には従うほかありませんよ。
[王子様の背中に語りかければ、ちらりと城を――
もしかしたら、城内にいるであろう陛下を見やった。
もし、王子様が振り返るなら真っ直ぐと目を見て、
言っただろう。
彼の言葉には嘘偽りはなかった。
――正しく言うと彼は嘘偽りを言えるほど器用ではない]
それに順当に行けば、次期はあなた様です。
軍からも国の民からも慕われております。
一つ言わせていただくなら、内にももう少し
目を向けていただきたいくらいです。
[少し小声で周囲に聞こえないように王子様だけに
伝える]
若くして長官職まで登りつめたシュナウザーや
フィオン様と優秀な人材がいますが、
中には平民から――出自が怪しい者もおります。
[彼も腐っても貴族。
ドロドロとしたその中を嘆いても
根付いた意識はなかなか変えられないものだ。
他にもなにか感じるところもあるのかもしれないけれど]
こんな場で小言が過ぎましたね。
無礼をお許しください。
あなた様の前だとつい気が緩んでしまいます。
[彼は無口な男だと最初は思っていたが口を開くと
ペラペラと言葉を並べたがる。
一ヶ月後にはさらに変わってしまうだろう立場に
今は甘えているのかもしれない。
彼の胸ポケットからバレないように顔をだせば、
弟の王子様がちらりと見えたからカリカリと爪を
立てて伝えるも何も気づかれなかった。
それよりも王子様に近寄って、耳元で何やらつぶやいている*]
くれぐれも元老院にはお気をつけを……。
権力が大好きな集まりですから。
[心配事があれば力になりますと付け加え、すぐにもとの位置に戻る*]
/*
リヒャルトは陛下万歳陣営だから、プロは第一王子側で1日目から書面に従って動くという形をとりたいので
牽制されてもどうしたセンチメンタルか大丈夫か?ってなるだけで申し訳ない。
このリヒャルトの距離感の葛藤の描写難しくて伝えきれてない……。
/*
シュナウザーは年下でフィオンは年上だから様付。
あと、フィオンの出自わからなかったからというのもある。
本当はト書きは最後、胸ポケットのネズミでしたー!!
みたいにやりたかったけど、、いつも後でこうでしたー!!
みたいにやると伝わらないということを学んだんで小出しにネズミでてくる。
[>>187こちらのあからさまな態度が伝わらないハズはない。そう思うと、なかなかに肝の座った男である、とつまらなさそうに焼き菓子を口へと頬張る。]
どっちが継いだかて喜ばしい事やけどな。
まぁせやかて王の公布があったかて、正式に継ぐんはまだ先の話やろ。
俺はどっちになっても平和のまんまやと思うけどー。
[甘味で腹を満たし、降り注ぐ陽気に
大きくあくびを一つ。]
[続く悪気なさそうな問いかけに、しばし沈黙。
リーゼロッテのように非番と思うなら
そのまま触れずにいておいてほしかった話題。]
え?俺の勤務?
そら参謀さんやもん。
月火水木金金金。休みなんてあってないようなもんやで。
フェリクス王子が帰還した言うし
国の菓子で疲れ癒してもらお思て……──
[しっかり自分も食べているのだけれど。
お得意の口八丁で、答えを濁し]
………ええわ、そろそろ戻るわ。
ほな、外務長官殿はここで日干しになったったらええわ。
ほな、さいなら。
[バレる前に帰ろう。
つれなく言うと踵を返し、城へ戻ろうと。]
/*
こちらは暁天サポートセンターです。
お問い合わせありがとうございます
表発言の流れから切り離されたやり取りを、秘話だけで行なわないで欲しいという意味です(上手く伝わったでしょうか?)
ただし、共鳴と赤窓では独立使用を許可していますが、あくまで表を最優先にしていただきたい村建てです
[冗談のつもりではあったが、雷帝の事を尋ねられたならば答えた。>>203
剣の腕もさる事ながら、何より政における迅速かつ正確な判断が、その人を斯様に呼ばわらせたのだとも伝えながら。
─ 回想/白翼と黄金と ─
俺が知った事でいいのかと問えば、本なら読める、と返ってきた言葉には真理だなと思いながら、俺は笑っただろう。
生意気というよりは、随分と聡明だと思ったから。
彼の質問は時折容赦がなくて、好奇心に潰されやしないかと思った事もあった。
だが、得てして、賢い者ほど己の無知を自覚するというから、それの類いなのだろうと思っていた。]
俺? あぁ、…ジュードだよ。
へぇ、ウェルか…愛称みたいな名前だな。
[少し考えたが、それでも尚、国内で初めて本当の名を名乗った時だった。
(単純に名乗る機会なんてなかったから、ともいう。)]
[或いは、 “合っているが間違っている” ような、
俺の名前の何を名乗ればいいのか、と、
どこかで悩んだのも理由として存在している。]
[続けざま、]
ウェルと語ったら面白いだろうなー…。
[なんて、ぼそりと零した。
鷹笛を口で説明するだけではつまらないだろう、そう思ったからこそ彼を外に連れ出した。>>204
風が音を変えるのを肌に感じながら、笛を回すと、鷹が蒼穹から舞い降りた。
白鷹が飛来したのを、歳相応と言おうか、表情も声も全力で興味を示すものだから、嬉しくなるなという方が無理だったのだ。]
ベルフィに浮気されそうだな、
綺麗と言われて嬉しくない筈ないだろうから。
[撫でられるのに細まる、金の獣の眼を一瞥すれば、視線は直ぐにもヘーゼルの色が移ろうのを見る。
彼の人と育ちの良さが、こういった些細な所作に滲んでいた。]
[その白雪も、暫くすれば上空に飛ばしてしまうのだが、その時に憧れのような言葉を聞いた。]
…… 相棒は作ればいいさ。
そこにウェルを思う人が居るのなら。
[それは、何かしら格好良い生き物を相棒として連れたいと思っていたのなら、まるで意味のない言葉だったが、扨。
飄々とした雰囲気が時折剥がれる時があったが、恐らくはこの時が一番はっきりと分かりやすかっただろう。
それでも、話題が移れば鷹狩の話を語り、その様子が見たいと言われたら今度近郊の林まで出かけようかと誘いをかけたりもしただろう。
そこに、少なくとも嫌そうな雰囲気はなかった筈だ。
ただ、それが王子だったと知ってしまえば、会う訳にもいかなくなる。
自然とその店の周辺は避けるようになり、王宮に出入りするのも気を付けるようになった。>>206]
[同様にして、王子に名乗った名前を口にできる筈もなく、専ら通称を名乗るようにもなった。
それでも、明るい蒼穹に時折思うのだ、彼が如何様に育ったものかと。
鷹でなくとも、相棒はできたかと聞きたい気持ちも共に。
(そこに俺の影を望むような傲慢さもなければ、非現実を見るほど浮かれてもいなかった。 )
…ただ、あの時の彼の嬉々とした声と、輝いて見えた表情だけは今でも薄れない。]*
/*
慢心せずして何が王だという王様の声が脳内に流れる今日この頃()
さて、これからロル書きますか( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
― 回想/白翼と黄金と ―
(そんな風になれたらいいな。)
[───と。これは音に出されることはなかったけど、彼から雷帝の話を聞けば>>214、ウェルシュの胸にはまた一つ、憧れのような目標が刻まれた。
そんな風になれたらいい。そうして、この国を支えていけたならいい。]
? 何を……?
[語ったら、と。ぼそりと落ちた呟きに目を向けて、話の続きを促そうとしたのはウェルシュ自身、彼との会話が楽しかったからだ。王宮を離れ、王子としてではなくただ一人の市井の人間として会話してくれるひと。自分の知らない広い世界を知っているひと。彼との会話が、本当に楽しかったからなのだ。]
ふふ。浮気して私のところに来てみるかい?
ダメだろうなあ…。
だってお前も、ジュードのことが大好きなんだろう?
[鳥の形をした憧れはすぐに手の届かない大空へと舞い戻り、その傍らに真摯な言葉を聞いた>>216]
そ……っか。そうだね。
相棒かあ。私に出来るのかなあ。
[呟きは、ただ美しい白鷹への憧れであったけど。
ジュードの言葉にそれは少し変化して、ひと。と、思いを描きながら両手を空に差し伸べる。指の間に映るのは蒼穹の向こうに光る白い翼で。
あれから消えてしまった人に、やはり彼の相棒はあの白鷹だったんだろうと思う。自分が彼の相棒にだとか、そんな風に夢見るほど子供でもなかったけど。
ただ。夢想する。
もしも自分が王の息子ではなく、鷹匠にもなれる身であったなら。或いはそんな未来もあったんじゃないか……って**]
/*
wwwwwwすげえ遊んだ。ありがとうwww
めっちゃ過去濃くなっていて噴く。
ここらで〆だな!!!!
本名ゲットしたぞー!やったーーー!!w
白鷹挟んで会話してるのめっちゃかわいい。
/*
第三陣営なのが切実に辛くなってくるね、、、
王子様ほんとう、、(顔覆い
しかも中の人は王様暗殺しにゆく気でいるとか言えない、、、、、
─ 回想・とある日の王宮 ─
え、女性だけの騎士団ですか?
すごく楽しそうじゃないですか。
[ そう呟いたら失笑された。
ほんのすこしだけ身分の高い上官は、
『お前はやめとけ』と一蹴する。
何故でしょうか、と問いかけても首を振る。
それでも食い下がれば、
ゾネス要塞の総督の話を聞くことが出来たかな
男子禁制の要塞、噂でしか聞かない内部。
それでも厳しさは並大抵のものではなく、
耐えきれない者もいるとかいないとか。
それは噂の範疇を出ないけれど、ほら。
火のないところになんとやら。
とりあえず脳内お花畑のお前には向かないと
上官たちは口を揃えて笑い飛ばす。
あたしが配属された部隊は比較的寛容なほうみたい
それに感謝しながら、そのときは。
白狼騎士団の指揮官、アイリ・フォールデン。
その名前を記憶するに留めて ── *]
/*
書く書くして書かなかった詐欺しました()
ガチャで爆死したので悲しみに更けながらロルを本当に書いていきます
――視察後・城内尚書長官執務室――
[王子様との視察の報告を上げれば、
ドアの前の警備の男に声をかけられる]
参謀殿が私に用と……。
内容は聞いてはいないのですね。
[彼の雰囲気なんだろう。
キツイ物言いに見えてしまうのはもったいない。
男はただでさえ背筋の伸びているがさらに身長がのびそうなほど
背筋を伸ばしている。]
いいえ、大丈夫ですよ。
少し探してみます。
[ふらふらとやって来ては彼を困らせる訛のキツイ男を
探し、城内をふらふらとするのだろうか。
どんな相手であれ、軍の上層部の人間は
無視できないのかもしれない。
と思ったが――。
その場を離れ、足を向けた先は蔵書室だった。
彼は警備の男の手前探すと言いつつ、探す気はないようだ]
――城内どこかの廊下――
[城内を歩くと小さな声で語りかける。
独り言だと思われるぞなんて言葉は残念ながら届かない。
まぁ、一言でも鳴けばパシリと胸ポケットが叩かれるだろう]
アレクシスさんが私に用などあるわけないんですよ。
昔はお世話になりましたが……。
[軍にいた頃の知り合いだと言っていた。
貴族であり、父親が軍にいた関係で
腫れ物に触れるように扱われているところを
手を差し伸べてくれたらしい。
話を聞いたり、日頃の二人の様子を見る限り、
あちらにそのつもりがあったかは少し疑問だけど。
さらに歩みをすすめると誰かに会うこともあるかもしれない。
誰かが声をかけたなら立ち止まるだろう*]
/*勝手に吟遊詩人はすてらさんだと思ってたけど、違う可能性も……?
フェリクスの疑心暗鬼感はとても既視感があるなぁ。
そして、ログについていけてなくてみんなどこにいるか把握してないつらい。
城にもしかして誰もいない?
時間軸がよくわからぬぅ。
─ そのあとしばらくして ─
[ 暫く城下を歩き、帰ろうとした時に。
またその時に出会った別の軍部の人。
『丁度良い時に会った』
などと非番のあたしに話しかけるんだから
本当この人はどうしようもない、
なんて思いつつ、
託されたのは城内兵士への伝言。
でも拒否する身分でもなかったから。
だから結局あたしはつかの間の休息も
満足ゆくまでは取れずに、
何故かあのあと城内にいるのだけれど。
その用命を成し遂げた帰り道、
城内の廊下をカツカツと足音が響くわ。
向かいから歩いてくるのは
……誰だったかしら。 >>223
だけど、それが誰だかは分からなくとも
きっと目上の人でしょう。
びしりと背筋を正して敬礼をしたわ。
相手は応えてくれたかしら。 *]
――城内どこかの廊下/士官候補生との邂逅――
[人がいないと顔をだせば、淡いピンクがぴょこりと顔をだした。
敬礼をされれば、軽くお辞儀をするのに合わせて胸ポケットの奥に。
と言っても胸ポケット自体、服で隠れて人からは見えないけど]
ご苦労様です。
もしかして、白狼騎士団の方ですか?
[女性ばかりの軍人集団があると聞いていた。
ピシッと畏まった敬礼からそう思ったんだろう。
城内の女性の軍人には柔らかい雰囲気の者が多く、
ピンクからはあまり柔らかさは感じなかった。
彼の顔が怖くて、緊張しているだけかもしれないけど*]
― 王都 ―
[馬を走らせ、ゾネス要塞から王都への道を急ぐ。
アイリ総督からフェリクス王子へ宛てた親書を携えたわたしは、翌日夜には城下町に到着していた。
数日前(まだ転属する前)は、王都の警備軍に所属していたから、勝手知ったる道を辿り、軍の馬屋へと向かう]
……、あら。フェリクス殿下はご不在なの?
[城内で馴染みの士官(かつての同僚)に偶然出会い、フェリクス王子の所在を尋ねれば、街の治安偵察に出向いてまだ戻らないのだという]
諸外国の偵察から戻られたばかりなのに、随分と仕事熱心ね。
お身体を壊されないといいけど。
[なんて言いながら、腹の中では”やりにくいな”などと考える。
王子の評価が高いと、他国からの侵略者は、この国の者から見て”悪者”になってしまう。
出来れば悪政の限りを尽くし、救世主としてわが主を迎えられればいいのに]
…なんて、難しいかしらね。
[沈黙の間に考えていたことは、同僚には伝わっていない。
何が難しいの?と聞かれて”何でもないよ”、と明るく返す]
[ ぴんと背筋の張った男。
その階級まではわからないけれど、
相手に『柔らかさを感じない』と思われる程は
あたしは緊張し畏まってたんだと思う。
だから、突然の白狼騎士団の名には
思わず一瞬、ぽかん、とした顔をして。]
えっ? あっ!違います!
わたくしこの度こちらに配属になりました
士官候補生のリーゼロッテ・チェンバレン
と申します……!
えと……、
[ またまた畏まった挨拶をしながらも
相手の名を問うのは不躾かと口篭る
そんな中で一瞬だけ
相手の胸のあたりがぴくりと動いたような
そんな気がするけど気のせいに違いないわ。*]
殿下がお戻りになるまでお待ち申し上げたいところだけど、一日ほぼ通しで馬を走らせてきたら、さすがに疲れたわ。
食事もしたいし、少し休んでからまた来るわね。
[同僚に宿泊先を伝えて、王子が戻られたらすぐに知らせてほしいと頼む。
そのあとで、今度は同僚から問われた。顔面に拵えた青あざについて見咎めたらしい]
……やっぱり、目立つかしら。
ふふ、お察しの通りよ。例の異動先で、さっそく洗礼を受けたの。
この顔で殿下の御前には出られないわね…。
[まずは傷の手当を最優先するとして、わたしは僅かな間だけ王都に留まる事にした。*]
[どうやら幼馴染は此方の意図せぬ空気に気圧されてしまった様だ>>208。
軍人として染まった自分には無意識に威圧的になってしまう事も多々あるが。
軽口が過ぎるという程、此方に信頼を寄せてくれているというのは感じられるものだ。
故に、幼馴染には咎を告げず話を続けていった。
一波乱と起こりうる予測を口にすれば、予想外と言わんばかりの反応を取られる>>209。
此方が予測している事を考えを口にすれば理解はある程度は得られるかも知れない。]
俺であろうとウェルシュであろうと、後継者が決められれば支持する勢力に反発が起きる可能性が十分にある。
そこから一波乱が起きても可笑しくはない、と思ってるのだ。
父上がご健在とあらせられても、安定するとは限らないからな。
[安寧は何もしなくても続くものではない、勢力が均衡に保てるからこその安寧であって、バランスが崩れる事で崩れてしまう脆さを知っているが故の言葉を漏らし。]
[内にも目を向けてくれ、という忠告には此方も真摯に受け入れよう>>210。
軍に配属するが故に外の方に目を向けがちであるので、彼の忠言は此方にとって必要な事なのだろう。
リヒャルトが並べる優秀な者たちの名前は此方とも知っている。
彼らもまた国内の政治に大きく貢献してきた者達だ、軍に関わらないとは言え知らないと言う訳にもいかない。]
軍は実力社会だからな、貧しい身分であろうとも実力があれば出世できるから、貴族達からしてみれば不満もあるのは重々承知してる。
今まで貴族達が貢献してきた事も踏まえて、バランスを考えねばならないな。
[此方は出自関係なく出世する機会を与えているが故に、貴族達から反発を受ける事がある。
己が王になろうともならなくとも、将来の事を考慮入れれば無下に扱おうとは思わなかった。
後ろを振り向き此方を見据える幼馴染。
どちらの王子が後継者となろうとも、王の命に従い任務を遂行するという彼の信念を此方なりに受け止め。
此方から言葉を発せず黙って頷くが、リヒャルトはどう解釈したのか。]
[小言が過ぎたと、無礼をお許し下さいと口にする幼馴染は気が緩んでしまったようだが>>211、正式の場でもない上に今は二人だけ。
数少ない機会に心を出来る限り許してもらえるならば此方も気が楽になるというもの。]
今この場で咎める者も居ないのだから大丈夫だろう。
[緊張が緩まった微笑を浮かべれば、そっと耳打ちをされる。
囁かれた言葉は忠告じみたもの、重い吐息を一つ漏らしポツリと呟こう。]
内にも外にも厄介事はあるものだ。
[此方の呟きにどんな反応を示すのだろうか。
言葉が返ってくる前に、此方から口を開き一つの考えを警戒心を吐露しよう。]
隣国の王は実に強かだ、その上狡猾さも持ち合わしている。
今は父上が健在が故に何も起きては居ないのだが。
此方が揺らぐ事が有れば狙って来るかも知れない。
[父王と共に他国の王と接する機会が有った自分は、隣国の王の事はある程度は知っている。
王の話を聞き、実際自分の目で見てきた結果の予測を幼馴染に告げてから最後に一言だけ。]
まだ詳しい実情も無いのだが、警戒して置くに越したことは、無い。
[国内外の事を考えれば、同じ王子の立場である弟の事を思い出す。
人当たりが良く素直な性格を持つ優しい弟、話を聞くに様々な人から見聞きをし見聞を広めているらしい。
父に政を進言し民のために身を尽くしてくれているのは此方も十分認められる事だ。
ただ、外を、疑う事を知らぬ純粋な弟に、陰謀渦巻く黒い世界に身を置かせる事に只ならぬ危惧を抱かざる得ない*]
それはすまないですね。
若いのに随分凛々しいかったから白狼騎士団の方かなと
思ってしまいました。
[あそこは厳しいと聞くからと付け加える。
ぽかんとした顔が可愛らしく写ったのか、
先ほどより笑顔になっている気がする]
あっ、あぁ。
私はリヒャルト・です。
尚書官長の補佐をしている者です。
[貴族はこれだから嫌だ。
家ともなると貴族同士では名乗らずとも
彼の名を知り、おべっかを使ってくる者が多い。
彼はつい誰でも自分のことを知っていると
思って話してしまうんだろう。
でも、ピンクが何を口篭ったのかは
察したようだった。
その先までは察せはしないだろうけど]
そうそう、アレク……軍部の参謀殿はお見かけしていませんか?
リーゼロッテさん。
[ことのついでのついでと言った感じに
一応探している相手を聞いてみる*]
― 城下町の宿 ―
[一度宿に引き上げて、顔の傷の手当をした。
頬に出来た青あざを隠すように布で覆っただけだが、そのままにしておくよりはマシだろうか。
まとめていた髪も下ろせば、さらに目立たなくする事は出来るだろうか]
……着替えた方がいいかしらね。
[ずっと着用したままの衣服は、少し匂うかもしれない。
宿で湯を使い身体を清めると、簡素で清潔な衣服に着替えた。
後で王子の前に出る時はまた軍服を着用しないといけないが、目立つ汚れだけ落として干せば、食事の間に乾くだろうか]
― 酒場 ―
[宿を出ると、わたしは食事のために酒場へ向かった。
食堂はまもなく店じまいをする時間だ。遅くまで人がにぎわう店に行けば、新たに何らかの情報が手に入るかもしれない]
…ちょっと、食べづらいけどね…。
[顔に貼った湿布が邪魔をして、口を開けるのも困難だが痛みはほとんどない。
雑多に賑わう店内の卓を抜け、カウンターの席に着く]
…あら、あれは何かしら?
[背後を振り返って人だかりができてる方を見れば、ちょうど拍手が沸き上がって、楽し気な歌と曲が聞こえてきたところだ]
へぇ、今夜は吟遊詩人が来てるのね。
[カウンターの中の店員と短く会話を交わして把握する。
流しの吟遊詩人による歌の披露は、この街の娯楽としては珍しい光景ではない。
かつての故郷の有様とは、それだけで随分と異なる]
[わたしは吟遊詩人の歌に耳を傾けながら、運ばれてきた食事に手を付け始めた。
任務を果たす前だから、酒は控えて代わりに果物のジュースをもらう]
…素敵な歌ね。
[そして、この国はなんて平和なんだ、と思いをかみしめる。
あの国境の崖を超えたら、そこには一日の食事すらままならない子どもがいくらでもいるというのに]
……。
[わたしは頭の中に沸いた思いを打ち消すと、目の前の食事に意識を向ける事にした。
ただし、そこまで思い詰めているわけではなく。
誰か声を掛けてくる者がいれば、顔を上げて応じるくらいはできるだろう。*]
[物事には偶然というものは有るのだろう。
微かな聞き覚えのある声は届かなかったけれど>>173、何やら視線を感じ首を動かせば、見慣れた青年が視線の中に飛び込んでくる。
青年が弟である事に気付くのと同時に、傍らには誰かが控えている様だ>>190。
改めて軍帽を直してから弟に声を掛けるべく口を開く。]
――あぁお前か。
また抜け出したのか?
[弟の名前は明かす事はしなかった。
時折城を抜け出して来る癖は知っていたし咎めるつもりも無い。
此方も身分を隠して視察に行っている手前もあり、弟の名を明かす事はしない、双方にとって不利益にしかならなさそうだったからだ。
チラリと傍らに居る幼馴染を見遣り、再び弟に視線を戻した。]
あまり周りに心配は掛けさせるなよ。
[何の心配とは言わなかったが、聡い弟は言葉の意味は理解してくれているだろう。
本来ならば、外国から帰ってきたばかりの自分と語り合いたい部分はあるかも知れない。
場所が場所なだけにそれも難しいと判断し手短に済ませようとはするが。
此方から早々に立ち去る事はせず、何か伝えたい事がある事を考え弟の反応に神経を向けるのであった*]
―― 監査局・執務室 ――
[士は己を知る者の為に死す。
遠く離れた異国には、このような言葉があるという。
生憎と、僕は忠誠心や愛国心といった物を然程持ち合わせていない方だと自覚しているが――この言葉には強く頷くことができた。
死をも厭わない程の覚悟は、さすがに無いけれど。
僕を抜擢してくれた国王陛下。
僕を信頼してくれるウェルシュ殿下。
お二人に対しては常に畏敬を持って接しているし、なるべく彼らのお力になれればとも考えている。
だからこそ、気にかかるのは。]
……一月後に発表されるという王位継承者。
果たして両殿下のどちらが指名されるのだろう。
[長子としての責任感に溢れ、軍部からの支持が厚く。
威厳と風格を放つ第一王子のフェリクス殿下か。
それとも、柔和で書を好む温和な人柄から文官からの人気が高く。
内治に長けた第二王子のウェルシュ殿下か。
陛下の御心が何処に御座すのか僕には分からないけれど。
ただ一つだけ、確実に言えるのは――。]
僕にとっての最善の結果。
それは、ウェルシュ殿下が次代の王に指名されること。
[士は己を知る者の為に死す。
僕は、僕を高く評価し重く用いてくれる人にこそ従いたい。
その点、彼ならば僕を今以上に重用してくれることだろう。
決して今の地位に不満がありはしないが――僕は一介の局長程度で終わるような人間ではないのだ。]
……一月後に発表されるという王位継承者。
果たして両殿下のどちらが指名されるのだろう。
[長子としての責任感に溢れ、軍部からの支持が厚く。
威厳と風格を放つ第一王子のフェリクス殿下か。
それとも、柔和で書を好む温和な人柄から文官からの人気が高く。
内治に長けた第二王子のウェルシュ殿下か。
陛下の御心が何処に御座すのか僕には分からないけれど。
ただ一つだけ、確実に言えるのは――。]
僕にとっての最善の結果。
それは、ウェルシュ殿下が次代の王に指名されること。
[士は己を知る者の為に死す。
僕は、僕を高く評価し重く用いてくれる人にこそ従いたい。
その点、彼ならば僕を今以上に重用してくれることだろう。
決して今の地位に不満がありはしないが――僕は一介の局長程度で終わるような人間ではないのだ。]
……とは言ったものの。
そこに関与する権限なんて今の僕には無いからな。
[はぁ、とため息を吐いて頭を掻く。
立場上、陛下にお目見えする機会は自体は多いけれど。
そこで後継者問題に口を挟むのは越権行為に過ぎるだろう。]
手っ取り早いのは、誰かが直接陛下にご意見申し上げることだが。
殿下を支持する人物で、陛下の近くにあって奏上を行える者。
該当するような者は――。
[数人の名を脳裏に浮かべて、立ち上がり。]
……丁度いい機会だ。
直に会いに行ってみるか。
[執務室を後にする。
さて、"彼"は何処にいるのだろう。]*
[ 凛々しい、と言われるとそれだけで
なんだか誇らしげな気持ちになるのは
きっと若さゆえ、新人ゆえ、なのだけど
まあ、そんなことには気づかずに。
だけどさっきよりも少し、
嬉しそうな顔は見せていたはずで。 ]
滅相もございません。
でも、ありがとうございます。
……尚書官長さまの……!
それは大変失礼いたしました。
リヒャルト様。
[ 相手の身分と名前が告げられれば
またぴしりと背筋は伸びて。
彼が軍部の者ではなくともその役目が、
どれだけ重要なのかはわかっているつもり。
但し。
彼が貴族の出であることまでは気づけない
祖父が軍に居たとはいえど、
我が家は決して貴族なのではなくて。 ]
……えっ、参謀殿……?
それなら、えっと
先程、市街でお会いいたしました、が……
お菓子を、買いたいと……
[ 思わぬところから出てきた参謀の名に
それこそ思わず口を滑らせたけれど あれ?
もしかして、内緒だったかしら、と
心のなかでちょっぴり謝ってみようかな。 *]
確かに…そうですね。喜ばしいことです。
[>>213周囲の警戒ばかりで、そういった事が頭から抜けていたことに気づく。
時に、彼のように楽観的な思考を持つ者を羨ましく思う。昔から失敗した時のことを真っ先に考える癖があることが自分でも嫌になる時があるのだ。]
[しかし、休みがないのであればなぜ彼はここにいるのだろうか。
そこからは深く考えないことにしておいた。まあだいたい想像は付きますが。]
…はい、私もそろそろ戻りますのでお気遣いなく。
[そう言い、ほどなくして王宮に戻ったのだった。]
――回想:広場――
[王子様なら勝手に作られた勢力なんかに翻弄されないんじゃないかと思ったが、王族内はそう簡単でもないようだ。>>230>>231
王子様の話を聞くと少し安心したように力を抜いた]
そうですね。
貴族出で軍を出た私が言えた口ではありませんが、
最近は貴族だからと怠けている輩もいると聞きます。
軍部が実力社会になるのはいい傾向かと……。
それに貴族とのバランスもきちんと考えてくださっているなら、
文句をつける者いないでしょう。
[頷く王子様に彼はどう思ったのだろうか。
王様の命に従うと言ったものの本心は王子様が
王になればいいと思っていただろう。
弟の王子様は体も弱いと聞く、優しい感じはするがそれが
弱さじゃないといいと彼はよく言っている。
何より貴族の汚い部分を知っている彼はそんな弟の王子様が
悪い貴族の傀儡になることを危惧していた]
[城の外なんて滅多に出ないものだから、
外の話には目を丸くする。>>233
王子様は彼を信頼して心配を吐露しているのだろうか。
彼はそのまま熱心に言葉に耳を傾けた]
内のことを言っておきながら、私は反対に
外に目を向けたほうがよさそうですね。
外のことはあなた様は私より詳しいでしょう。
内のことは私のほうが詳しいかもしれません。
昔よりあなた様の右腕になれればと精進してきたんですよ。
[彼は今、目の前にいる王子様が王様になると信じて疑わなかった。
だから、王様になる前に言える内にと決意にも似た言葉を伝えたんだろう*]
/*
あーうーアイリさんとも絡んでみたいし、シュナウザーさんとバトルしたいよね!(not肉体戦)
中々腰が重いにわとりだから上手く動けない悲しみ。
かなちい( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
[声が聞こえ>>173、王子様が誰かを見つけたようだ。>>238
彼もそちらを向くと大きく胸が膨らんでストンとした。
要するに大きなため息がつかれた]
あなた様が何も言わないなら私も言いませんよ。
しかし、あまりお一人では出歩かないでくださいね。
何かありましたら、言ってくださればいいものを。
[そういうと、後ろにいる近衛兵に目配せをしている。
弟の王子様ならもしかしたら上手に巻いてしまうかもしれないが、
そうでなかったら城まで一人ついていくだろう*]
/*
>>241これがリヒャならいない気がする。
尋ねられていつもいないなこいつ。
っと……、>>234を途中で送ってしまった。
フルネーム名乗るつもりだったのに。
――城内どこかの廊下/士官候補生との邂逅――
[名乗ったら、ピンクはさらに緊張しているみたいだ。
もう少し彼が上手に笑えるといいんだけどと
胸を引っ掻いてみる。
するとピシャリと叩かれた。
その行動にピンクが気づいたならば、
なんでもありませんよと返すんだろう]
そんなかしこまらないください。
命を張って国を守るあなた方のほうが
敬われるべきですから。
[彼にもピンクの緊張が伝わったんだろう。
和ますように諭すように優しく言った]
お菓子を……、ですか。
私に用があると聞いたのですが、
なかったようですね。
[呆れながらため息をつく。
よくため息をつく日だ。
振動が直にくるからやめてほしい。
ピンクが言い淀んだのを気にしたのか
アレクシスとの関係を補足した]
私も昔、軍にいたんです。
そこで参謀殿にお世話になったんですが、
いや、お世話をしていたのかもしれません。
そこで知り合いましてね、今でも交流があるんです。
[アレクシスの愚痴をよく言う癖に嫌な感じがしないのは
友人として実は認めているのかもしれない。
彼がそう微笑めば、ピンクはどんな顔をしたんだろう*]
― 街中・広場 ―
ああ、庭園にもきっと聞こえるだろう。
けど……、いや。そうだね。
空の下で聞く彼女の歌は素晴らしいからなあ。
[一度口篭る仕草を彼女は果たして見止めたか。問われても、いいやと苦笑を返すばかりなのだが。>>188
本当は、広間で一緒に聞こうと言いかけた。けれどそれはきっと、自分のわがままだ。身分を弁えようとする彼女の言葉の方が、きっと正しい。…かつて、彼女が言葉遣いと態度を改めたのと同様に。]
[ローレルから、描かせて欲しいと言われたことはない。だから知らない、彼女の思いも諦めも。聞けば喜んでと頷いたのだろうけど。
知らぬまま、その場の空気と光までをも写し取る画家の絵筆に自分にはない才への淡い敬意を内に留める。>>189]
………、ん … ?
[無言の相談に返って来たのは、同じ無言のジェスチャー>>190
いまいち通じなかったそれは、傍目に見る者があればささやかな喜劇じみてもいただろう。幸い笑う者はなかったか。
それより先に掛けられた声>>238に、ウェルシュは軽く背筋を伸ばした。]
はい、兄様。
え、ええっと…抜け…いえ、散策に。
兄様もお帰りになったんですね。
……おかえりなさい!
[ほんの僅か、狼狽えた風は抜け出したとの言葉へと。
どうにか言い繕い(言い繕えたつもりで)、それより向けたのは兄への笑顔。ことに、帰還への挨拶を口にすれば、ウェルシュの顔には素直な喜びが現れた。]
は、はは。やあ、リヒャルト。
[ただ。兄の傍らに控える幼馴染>>247ばかりは、そうもいかなかったようである。容赦なく盛大なため息が落ちるのに、バツの悪そうな笑顔を向けた。
ごめん。と小さく頭を下げれば、視界の端に近衛が動く。
流石にそれを拒否することもないようで、観念しきった風で受け入れた。どのみちこの後は、墓参りをして王宮へと戻るばかりだ。]
──── はい。
[だから、兄の言葉>>238もより一層身に染みる。
ローレルにしろリヒャルトにしろ、真剣にこの身を案じてくれているには違いないのだ。だからと大人しく聞き、そうして再び顔を上げた。]
今から少し回って屋敷へと戻るつもりです。
だから兄様、あとで部屋へ伺っても良いですか?
あまりお疲れでなければ、で構わないのですけど。
[久しぶりに兄と話がしたい、と。
実際落ち着ければ、部屋でもどこでも構いはしないが、ともあれ希望を述べて兄を見遣る。街角で出来る話は精々がこの程度であろう。
兄の応えがあれば、ウェルシュはその場で兄を見送った。その背を見送る目が誇らしげに輝いていたこと、傍らの画家には気づかれてしまったろうか。*]
―ある日 王都へと続く道の半ばの森で―
[その日、アイリは要塞に半数の騎士団員を残し、500名の一軍を率いてある深い森を目指していた。
日々あがる報告その中で、最近目立つようになってきたのが森の怪物の話である。
その報告をまとめた内容はこうだった―――。
「灰色でカサカサとした肌は悪魔のように乾き、大きく二本の牙をむき出しにして雨を降らせながら吠え渡る。
細長く絡みつく一本の腕を顔の前で振り回すこともあれば、時にはそれで棒を振り回し、その巨体は6Mを超えて木をなぎ倒す」。
アイリは武者震いをした。
国境を厳重に守ってはいるもののここ最近は至って平穏であり、武功をたてる機会などは遠ざかっている。
舞台となる現場は王都とゾネスの中間であるからして王宮にもその報告はあがってきているだろう。
本当に怪物が存在するのならば退治しなければいけない。
武門の誉れとして王にゾネスの白狼騎士団の存在を示すには打って付けの相手であり、出世ばかりを考えている王宮の者達に万が一でも先に奪われてはならぬと闘争心に火をつけた。500の女騎士団は全員が武装した馬に乗り、煌びやかな銀色の鎧を纏って森へと向かう]
― 吟遊詩人の知らない物語 ―
光の登る空があれば 光の沈む海がある
輝く光があるならば 光が作る影がある
明けを待つ暁の国の隣には
宵を頂く黄昏の国があった
大地に咲く仇花も
暗がり満ちる海の色も
空の果ての暁の星も
歌として語るものすら もういない
[ ローレルに歌の才があったなら、
詩人の歌>>20に皮肉めいてそう返しただろう。
…仮に、画家という立場ではなく
詩人という立場であったなら…の話。
今は亡い国の話をするに
相応しい立場であったら…と
――有り得もしない仮定の、"もしも"の話。 ]
[ 嘗て、ローレルと、
食物や家畜のように
固有名詞一つをもって
戦禍の只中に放り出された子供には
姓に当たる名は存在しなかった。
親の顔は知らない。
子を捨てたのか、戦火に焼かれたか、
只、自我が芽生えたときには
隣国である暁の国との戦争の最中、
国境すらも曖昧な地面を這うだけ。
虫螻のように蹂躙される人々が
国を共にする同胞なのか異邦の人なのかも
混ざり合って壊れてしまえば判別もつかず。
見るのは人間という種族の醜さ、汚さばかり。
泥水を啜ってでも生き延びるのがやっと
そんな日々の中で自分と似た境遇の子供たちと
いつしか暮らすようになったのはある意味、
自然の摂理だったと言えなくもない。 ]
[ 多くは"ホーム"と呼ばれていた。
焼け崩れた瓦礫の山の一角。
黒煙と煤の雨が降る大人のいない街。
そこへ彼――、
デズモンド・チェンバレン中佐が
行軍の折に訪れたのは運命だっただろう。
…よくも、悪くも。
孫ほど年の離れた子供を
祖国に連れ帰る決断をした中佐の真意は
結局のところ当人から聞くことはなかった。
それから紆余曲折を経て、
稀代の頑固者である養父に引き取られると
決まったのはまた、別の話。
…ただ。
そういった耳に痛々しく、聞き苦しい
仄暗い物語こそ真実である、と、
ローレル・ロロンドは今でも思っている。 ]
( 華々しく耳に通りのいい物語は
ボクの描く『絵』と変わらない。 )
[ 虚実であり、虚飾であり、
本質的には空想のものと変わらない。
それは同族嫌悪にも似て。
…だからこそ、「聞こう」と
積極的に思うことはない。
聴衆の中に誰かの顔を探すその時以外は。* ]
[ 諭すような優しい言葉で
あたしが幾分か救われたのも確か。
でも逆に、その国を守る使命に、また
小さく背筋が伸びたのも、事実。
相手のなかの”小さな子”に
ピンクなんて称されてるとは知らないけど
でもしゃんとした背筋に、
その柔らかな桃色の髪はまた、揺れる。 ]
……そう、なのですね?
ああ、昔、軍に。
[ 笑みを見せながら参謀のことを話す彼は
参謀に信頼を寄せているんだろうと
勝手に此方は想像をする。
なら、きっと外にいた事が分かっても
まあ大丈夫じゃないかな、とも。 ]
何のご……
[ 何のご用事だったのでしょうね、と
口をついたけれど、辞めておく。
そこで口を挟んだり詮索したりするほど
あたしは好き勝手できる身分でもないから。
だから ]
アレクシス様と仲が良いのですね。
今日初めてお話したのですが、
とても話のしやすい、感じの良い方でした。
あたし……
本当に、この王国軍に配備されたこと、
誇らしく、そして嬉しく思います。
[ アレクシス様のような方も多い王国軍に
あたしが居られる、ということ。
それはとっても嬉しくて、有り難いこと。
きっと今の平和や平穏は彼らのお陰。
── そう、あたしも思っていたけれど ]*
/*
お祖父さんと戦場で会ったことにしちゃったけどリーゼロッテのNGに突っ込んでたらごめんね!?というきもち……。
ー 太陽の高い頃・街中の広場 ー
[>>143 向けられた榛色に視線を返せば、程なくして人の輪をくぐり抜けて消えてゆく。その背を追いかけてゆく淡い若草の髪の主には覚えがある、あれは王子の知己の筈だ。心の隅で安堵すると、何事もなかったかのように歌を続け歓声へと応えるのだった。]
おや、小さなお嬢さん。
素敵な花だね、私にくれるのかい?ありがとう。
ふむ、海の歌が聞きたい、か。
そうだねぇ……こんな物語は知ってるかい?
[リュートに乗せて紡いでゆくのはこの地に古くから伝わる童話、船乗りの兄弟の物語。完璧なようでどこか不器用な兄と、病弱だが思慮深く優しい弟。二人力あわせ舵を取り支え合い、荒波を越えていく。
人だかりの輪の外で兄と弟が久方ぶりの邂逅を果たしていることなど知る由もなく。長らく会わない兄君はどんな色男になっていることだろう、と。遠い記憶に想いを寄せながら。**]
/*
>>257
わあわあ、返歌だやっほい。
第三陣営が徐々に踏み込んでいく感じがとてもよいですね。あんまり動けてないから、生かしてもらえるのはありがたいなぁ。
/*秘話は話した 伝えたなどの動作が必要と言うことでいいですか?
赤、共鳴窓の発言は、回りが知らない設定を付与してもOKということでいいのでしょうか?
[探していた内の一人とばったり出会ったのは、
ちょうど彼が王宮へと戻ってきた時だっただろうか。]
これはこれは、オルブライト殿。
ご無沙汰しております。
[>>244僅か三十にして国政の一翼を担う英才。
その姿を認めれば、ぺこりと頭を下げた。
数年前、彼が外務長官に就任した際には、
その若さを危ぶむ者や妬む者も多かったと聞く。
けれど僕はむしろ、期待と喜びを胸に抱いたものだ。
なにせ地位を得るのに年齢など関係ないという事を、彼は証明してくれたのだから――と、閑話休題。]
/*
この村でなにがやりたいかっていうとねー
新人ならではの期待とか希望とか、まだまだ浅はかな信念とか、夢とか。そういうのをドロドロとした欲望や疑念などから、ガツンとぶち壊されるのがやりたいです()
昨今はお変わりありませんか。
なんでも、一部の周辺諸国が我が国の資源を狙っている……との噂もありますが。
[ラメールを仮想敵国とした軍事訓練を行っている、とか。
宮廷内に某国のスパイが紛れ込んでいるのでは、とか。
そんな噂が幾つか、僕の耳にも届いていた。
もっとも、どれもこれも所詮は確証のない噂に過ぎず。
そもそも監査局が表立って動くような話でもないのだが。]*
/*
ところで自分の中では、地位としては長官>局長のイメージなんだけれどラメールではどうなんでしょ。
長官はいわゆる大臣クラスだろうし、普通はフィオンの方が上役かなー?
あとリヒャルトは……尚書が秘書だとすれば、国王の個人的な部下になる?
/*
尚書令、つまり尚書の長官は時代によってただの秘書だったり大臣だったり文章係だったり宰相だったり面倒というか。
宰相相当だとすれば、その補佐官は事務次官か官房長クラス?
― 回想:ウェルシュと会う前 ―
[此方の言葉に安堵してる様子は目にしつつ>>245。
貴族のバランスに関しては、異議を唱えないとは信じていない故に心の中で反論はしてしまう。
権力という甘い汁の味を覚えた者が、大人しくバランスを保つだけで満足するのだろうか、という考えがあるからだ。
貴族でも軍でも権力という大きな力を持つ者がそう簡単に満足を得られるとは思えてない。
そしてより大きな力を持つ者に力を求めるのはいつの時代にでも良くある事。
故に軍のトップにいる己は力の恐ろしさを知り、常に気を払っていたりもしてる。
が、弟にその恐ろしさを知らない。
知識を得て頭角を伸ばしている事は喜ばしい事であるが、力の恐ろしさを知るのに時間が欲しい、というのが本音だ。]
[外の、外国の事を話せば冷静に反応する様子に此方は静かに見据え>>246。
幼馴染は外に目を向ける、と言っている事に軽い引っ掛かりを覚えた。
此方から口にはしないものの、如何にして行政書士に纏わる仕事をしている者が外国との関わりに目を向けるというのか疑問が沸くが。]
あぁ、期待しているし、リヒャルトの手腕は信じている。
だからこそ、お前に話した、という事だ。
[口元に笑みを浮かべたら信用してもらえるのだろうか?
答えが如何なものだとしても、此方とすれば胸の中で鈍よりとした重たい物を感じてしまう。]
― 時は戻り弟との邂逅 ―
[抜け出したと言いそうになり訂正する辺りは素直で宜しいと言いたい所だ>>252。
此方も城から抜け出し街に向かうのは矢張り血筋と言えるか。同じ母から生まれたのだから仕方が無い。
厳しいと豪語される自分ではあったが、純粋に帰還を喜ばれると厳しさが半減するようだ。
常に厳格ではなく、要所要所で締めれば良いなんて言い訳するのは内緒の話。
傍らに居る幼馴染は溜息を漏らしながらも、近衛兵を遣わす様子には此方も余計な口は出さない>>247。
弟の方も余計な抵抗も見せずに素直に従っているのだから横から口を挟むのは無粋だ>>253>>254。]
[話をしたい、という弟の申し出>>255。
久し振りに兄との再会で色々と話したい事もあるだろう。
一月後には後継者の発表があり、もしかしたら二人でゆっくりと語り合う時間が取れないのかも知れない。
弟の言葉に少し間を置き考えを巡らせ、ゆっくりと口を開く。]
あぁ、ならば少し時間を取っておこう。
南の視察が終わった頃を目処にすれば、夕方か夜かになるだろう。
その時間に来ると良い。
そうだな、来る時に誰かに確認を取れば安心だろう。
[話が纏まれば、何処かへと向かうらしい弟と別れを告げ、此方は南の地区へを足を運ぼう。
弟が自分の背を見ながら憧れの眼差しを向けているとは気付かず、此方は目的地へと歩を進めた。
その際に幾つかの酒場を素通りしたが、任務中が故一切見る気も示さなかった*]
[執務室へと向かう道の途中、若くしてその高い地位を得た彼に出会う。>>264]
おや、シュナウザーさん。久方ぶりですね。
[頭を下げる彼に、執務の際とは異なった口調で話しかけた。
監査局の長である彼とは執務上でも、また執務外でも稀に話す機会がある。受け持つ任務の関係では協力を仰ぐこともあり、私が信頼を置く数少ない内の1人だ。
立場ではまだ私が上だが、いつか彼もより上へと上がってくることは想像に容易い。]
― 夜の街・酒場 ―
[夜の酒場で奏でるのは、心地よく酔わせるための陽気な歌や、想い出にそっと寄り添う切ない音色。ここでは人々の口から零れる物語の欠片が報酬だ。もとよりそれほど路銀に困りはしていない。]
へぇ、得体の知れない化け物相手に
随分と勇ましいじゃないか。
それで、その勇猛果敢な乙女達はどうなったんだい?
[歌の合間、酒を奢られるままに煽り、酔っ払いの話に調子よく相槌をうつ。怪物の正体には見当がついていたが結末は見当がつかない。すでに脚色されているような気もするが、歌にするのも面白そうだ。]
[自慢話、苦労話、噂話、恋話。夜の酒場には他愛のない石ころも、磨けば輝く原石も転がっている。
>>236 ふいに、誰かの視線を感じた。同じような人種というのは嫌でも気がついてしまうものだ。広くはない店内を見渡すが、視線の主にはたどり着けず。代わりに、カウンターに腰掛ける女が長い髪から覗かせた湿布が目に止まる。]
マスター。
そちらのお嬢さんに、何か冷たいデザートを。
なあに、今日は羽振りがよくてね。
別嬪のお嬢さんにもおすそ分けさせとくれ。
[他意はなく、単なる老婆心からそう告げて。再びリュートを抱えると、人の輪の中へ戻っていった。**]
確かに、王位継承が近いこともあってか幾つか怪しい動きが見られる国も存在します。そちらには注意を払った上で然るべき対応を行う方針です。
ただ…それだけの話ですね。まだ我が国が狙われている確証は得られませんし、噂の域を出ないでしょう。
[…と、彼に伝えるのだが。
周辺諸国の動きの中に、軍備を整えるような動きが見られる国があったのは事実だった。
この時期にこちらから牽制するのも得策ではない、かといって一方的に侵略を許すわけにもいかない。然るべき対応、とはそのことだった。いつか軍部との連携も必要かもしれないな…と考え、かの参謀のことが頭を過る。]
― 街中・広場 ―
ボクは庭園で仕事をしていることが多いから、
きっと歌声で仕事も捗ることでしょうね。
[ そう相槌を返して――ふと。
口籠るような所作と言葉>>250に、
緩く首を傾げて疑問を示して見せるけれど
苦笑が返ればそれ以上尋ねることはしない。
丁寧な言葉遣いと態度はいわば壁だった。
いつしか出来てしまった深い深い溝を隠すための。
身分を弁えるという理屈はいかにも正しい。
正しいが故に、変えることを求められもしないと
理解している己の狡さは自覚している。 ]
…ボクは讃美歌より詩人の歌で見送られたいですねえ
まあ、先に養父を見送ることになるのでしょうけど。
[ 何を言いかけたのか気にはなっても、
無難な言葉で話を終えるに留めた。
…養父に対して失礼な言が無難かどうかは
見解が分かれるところではあるだろうけれど。 ]
[ 残念ながら、
画家の必死のジェスチャーは
伝わらなかったようで>>251
懸命に伝えようとしただけに
少しばかり気落ちすることになる。 ]
( どちらの方が楽に描けるかなんて、決まってる )
[ いつしか、王宮で交わした会話を思い出した。>>186
画家にとって楽に描けるというのは、
"対象をよく観察せずとも描き出せる"
ということに他ならない。
そういう意味ならば、
名を上げるに足るのは一人しかいなかった。 ]
……御機嫌よう、殿…じゃなかった、
――ええ…兎に角お元気そうで何よりです。
[ さておき、殿下、と言いかけて訂正する。
眼前のこのフェリクス王子はどうも
厳格な性格がそのまま人の形を取ったようで
ローレルは好きではなかった。
むしろ、苦手と言ってしまってもいいほどに。 ]
[ 顔を合わせる機会も
弟王子の方に比べてそうそう
多くなかったように思う。
家族単位の絵を描くことになったとき、
顔を合わせた気がする――程度。
画家の方はそんな認識だった。 ]
……お目付け役を倍にすればよいのに。
[ 挨拶を済ませていたら聞こえたのは
尚書官長補佐様の深い深いため息で。>>247
どうも眉間に皺が増えたような気もする。
気苦労が多いのかもしれない、と画家は思った。
気苦労を慮っての発言は無意識で、
呟きめいたそれが正確に届いたかは、知らない。
兎も角、気苦労の多そうな人たちだなあと
何とも気楽な印象を心中で抱いたまで。 ]
……お兄様のこと、お好きですか?
[ 立ち去る二人の姿が雑踏に消えるまで見送りながら、
どこか自慢の兄を見るような目つきにも取れる
傍らの人の視線>>255を追って、ローレルは尋ねる。
…返事は聞かずとも分かるような気もして、
だけれど、少しだけ返事が返るのを待った。* ]
/*
そうですね〜…秘話に関しては大体そのような感じですが、もう少し緩く捉えてくださっても大丈夫ですよ
エピで全ログが公開された時に、上から順番に読んで、秘話部分が表の流れを無視した使い方になっていなければいいなぁ、といった感じです
たとえば、恋人同士のラブシーンなどで、表発言では暗転まで描写し、暗転した先の内容を秘話で描写して、夜が明けてからの場面を再び表に記載する、なんて使い方もアリです
(表と秘話がちゃんとつながって読めればOKです)
赤や共鳴窓では表の流れを無視した使い方が出来ます
周りが知らない設定を付与することも(あれば)できますよ。
/*
あと拘束さーせんってなってる!
他の人と多分エンカしたかろうけどさーせん!
さらっとお墓行ってお別れのつもりでした!((
村の設定が変更されました。
― 街中・広場 ―
讃美歌よりも詩人の歌、か。
そうだね、私もそう思う。
だって詩人の歌の方が、優しいもの。
……あ、いけない。今のは秘密にしておいておくれ。
神官長が悲しむといけないから。
[ローレルの言葉>>274に相槌を打ち、少し声を潜めて、しぃ。と内緒話の態で笑えば、ほんの少しの距離は埋まるだろうか。こんな風に振る舞っても、昔が帰らないことは知っている。
───相棒、だなんて。
どうしてそんな言葉>>216を、今思い出したりするのだろう。寂しさが、微かにちくりと胸を刺す。鷹と違って、人には人の溝があるものを。]
分かりました。では、…後ほど。
[兄に後の約束を取り付けて>>269、見送る言葉にお気をつけてと言いかけて、些かちぐはぐだろうと思い直した。どう見ても、お気をつけるのは自分の方だ。剣の腕一つにしろ、どう考えても兄のが上なのだから。
兄とリヒャルトとを見送って、傍らのローレルへと視線を返す。
そこでぱちりと目が合えば、初めて自分の浮かべていた表情を知り、それを見られていたらしきに赤面した。]
ー回想・外務長官執務室ー
[この立場になってからというもの、国王陛下に謁見する機会は必然と増えた。また、私の意見を聞かれることもある。陛下が仰るには、私の方が対外的なことには強いだろうということだ。]
…陛下は、どちらを。
[後継者がどちらになるのか。国内でもそのことは話題になっていた。
自身では第二王子…ウェルシュ殿下の方が望ましいのではないかと思ってしまう。身分にも関わらず、だ。
第一王子のことを悪く言うつもりもない。第二王子を贔屓するわけでもない。ただ、国の上に立つ者こそ、武ではなく文に秀でているべきだという考えがあったのだ。]
まあ、私が考えてどうにかなることでもないか。
私の出来ることをすればいい。
[そう言う彼の机には、幾つかの書簡が。
隣国との協定書の数々だった。]
えっと…じゃあ、行こうか?
もし静かに行きたいのなら、私は遠慮するけど。
[兄たちの過ぎたのち、影のように少し離れて控えている人影がある。近衛兵を連れての墓参りを彼女がどう思うか分からないから、念のために彼女の意を問いかけて。]
うん? 兄様のこと?
[返された問いに、一度目を丸くして問い返した。
きょとりとした顔は、すぐに笑みへと柔く崩れて。]
/*
とりあえず忘れちゃわないうちに自動更新する設定に変えたザマス
ディルドレからもらったアイスおいちい(もぐもぐ)
/*
めっっっちゃ兄大好きマンにしてしまって
あの……すみません……
すみません!!!!兄上が格好良かったん だ( ノノ)
陰謀!!どろどろ!!!はい、頑張る!!!!!!!!(
[>>270職務中とは変わってフランクな態度の彼に、
僕は頭を上げると、にこりと微笑んだ。
僕もいつかは彼と肩を並べられるくらいの立場に。
――否、更に高く、位人臣を極める程にまで上り詰めたいものだ。]
既に把握されていたとは、さすがお耳が早い。
[そも戦争なんていうものは基本的に、国力という貴重なリソースを湯水の如く浪費するだけの無駄極まりない行為だ。
――戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり。
外交折衝で無駄を回避できるなら、それに越したことはない。
その点、彼が既に動いているというのなら安心できる。]
ええ、近いうちに陛下直々に跡継ぎの発表があるとか。
なんとも気が早いことです……陛下は未だご壮健であられるのに。
[とはいえ、陛下の御身に何かあってからの発表では遅すぎる。
早いうちに後継者を確定させて混乱が起こらないようにすると共に、徐々に権力を王太子に移譲していくお心づもりなのだろう。]
今や国中、大人から子供に至るまで、
二人の王子のどちらが指名されるのかという話題で持ちきりですが。
貴殿は、どうなるとお考えなのです?
[軽い世間話の体を装って、彼の立ち位置を探ろうと尋ねつつ。]
[彼の答えがどうであったにせよ。
自分の意見としては、と告げたのは。]
僕は――フェリクス殿下ではないかと予想しております。
[兄殿下の方の名前。]
長子にして、その威風と勇名は国中に轟いており。
軍部からの支持も厚いフェリクス殿下を指名するのが道理でしょう。
[実際、僕の思想や立場は別として、
フェリクス様が指名される可能性のほうが高いとは思っていた。]
……しかし、あの御方は些か武に傾倒している。
我ら文官にとっては肩身の狭い時代が訪れそうですね。
更に、それに乗じて軍部が増長するような事があれば。
この国は不毛な戦争へと転がり落ちていくのではと――……。
……失敬。
このような話、この場でする事ではありませんでした。
何処で誰が聞いているかも分かりませんからね。
[ふ、と息を吐く。
彼ならば、僕の言わんとしていた事が伝わるだろうか。
フェリクス殿下が後継者となった場合の、危険性が]**
── 街・広場 ──
[フィオンと別れてほどなく。
歩く民衆とすれ違いざまに、声を掛けられる。
会釈で返していたが、その中の一人、ぼろ布を纏った男は無言で近づくと、そのまま手短に要件を話す。
『混んでいるバーで相席したいが、一番高い服では相応しくない』
そう聞いて、にこりと微笑むと男の肩を叩いて]
「夜明け前にバーに行けば混むことはない」
[肩からするりと手を滑らせると握っておいた金貨を2枚、男の隠しの中へと入れた。]
/*
秘話の独立使用の禁止が意図するところは、秘話に入りすぎて表発言をおろそかにしたり(俗にいう秘話への引きこもり)や、表に情報を出さず、場が動かなくなるような使い方は、避けていただきたい、という思いから来ています。
あくまで表発言での動きを最優先としていただきたい。
捉え方や解釈には多少個人差はあると思いますが、参加者一人一人が、表発言を最優先とする配慮をしていただけたら良いな、と思ってます
── 城内 ──
[なるほど、それが王の意志か。
と、男の台詞を咀嚼する。一週間後、来たる瞬間に備えて
仕事をさぼることはあっても準備を怠ることはしない。]
久しぶりに剣の練習でもしよかな〜。
[昔、フェリクス王子やウェルシュ王子に剣を教えたこともあったか、と
当時のことを思い耽るのは加齢への第一歩なのだろうか。いやいやまさか。]
これどないしよ。
[そう言いながらお菓子の包みを目の高さに上げる。
買い込んだ量を自分一人で処理しきれるはずもなく。
普段もらってばかりの茶飲み友達>>195にお返しをするでも
いいのだけれど…と思案しながら歩を進める。]
/*ほら、なんだっけオーシャンズ11…じゃないな、12か。
なんか暗号みたいなやり取りしてたよね。
ああいうの、かっこいいなって厨二心が…。
王様は隣国と仲良くしたい>>280=バー(国)で相席(同盟)するよ
一番高い服では相応しくない=第一王子じゃないみたいだよ
夜明け前=後継者発表前
混むことはない=同盟なんてクソくらえだぜ
的な、ニュアンスが…かっこよく書きたい。読んだ人に伝わっていると…いいな。
[誰かに呼ばれた気がして、胸ポケットの中で
くしゅりとくしゃみがでる。
ピンクには彼とアレクシスは
とても仲がよいと伝わったようだ。>>262
実際、端からみても仲よく見える二人だ]
仲がいい……?
うん、まぁ、そうなるのでしょうか。
[彼はとても歯切れが悪く答えた。
実際そうであっても認めるのはくやしいらしい。
ピンクに言いかけた言葉には少し首をかしげる。
それよりも彼は続いた言葉にうんうんと肯定を示した]
私もこの国を担う一員として、
あなたのような素敵な方と
共に国のために生きれることを嬉しく思いますよ。
[彼も王に仕えることを誇りに思っていた。
同じ気持ちであること、それに知り合いが褒められて
悪い気はしなかった。
これから国王軍で活躍するだろう彼女にエールを送る]
またどこかでお会いできればいいですね。
今の王国軍のことをゆっくりお聞きしたいです。
[そういうと彼はその場を立ち去ろうと軽く会釈をする。
王子様やアレクシス、軍部でも上層部にいる人間たちと
ピンクの最近配属された人間とでは感じ方も違うだろう。
そう思っての言葉だった*]
ぶえーっくしぃ!!
…これは…、誰かが俺の噂してる……。
誰やろか…。サボってるんがバレたんかな…。
[一回仕事してますアピールしに行った方がええんやろか。いや、このお菓子持ったまんまやと本部には帰られへん。]
[本格的に参謀本部配属の人間に合わないように城内を潜入しだす男であった。]
/*
きっと……、身バレしている……(被害妄想
いいんだ……、いいんだ……。
えっと、私も中身予想、しようか…?
── その昔 ──
[まだ参謀という立場に就く前の話。
南の地区ではそこそこに剣の腕が立つ方であった。
ある時、国境付近で起きたならず者との小競り合いの収束の任を受け
中央地区の本隊と合流し、合同作戦を行った時に目を止められ
そのまま王都直属の軍属になった折。
右も左もわからぬ時分に仲良くなった同期に
今の尚書官庁補佐、リヒャルト・ラバルがいた。
彼は年下ではあったが真面目で、それでいて変わり者であった。
当時彼が胸ポケットに向かって何か囁いているのを
目にしたことはあっただろうか。]
[ただの真面目より面白い方がずっと良い
と話しかけたのは自分であった。
仲良くなればなるほど、彼は貴族で
自分は所詮職業軍人なのだと思い知らされた。
がこれはまた別の話。]
― 街中・広場 ―
ふふ…わかりました、秘密にしておきましょう。
神を讃える歌が人に優しくないだなんて聞いたら
悲しむ前に天に召されてしまいそうですからね?
……あのお年を召した神官長様は。
[ 小さな声>>278に応じてくすりと笑って声を潜める。
離れてしまった背丈を埋めるように少し背伸びして。
身体の距離が縮まっても、縮まらない距離がある。
…分かっているのに、束の間でも
距離が埋まることを求めてしまうのは甘さ故。
それでも。どれほどまで近づいたとしても、
何も知らなかった子供の頃のようには振る舞えない。
寂しいと感じる心にもいつしか蓋をしてしまったから
今は、胸の底に漣が立つような感覚がするだけ。 ]
[ 胸奥の違和感には気が付かないふりをして、
ほんのりと赤くなる顔>>279に微笑んで ]
…かまいませんよ。
大勢で押しかけて怒る人でもなさそうだし。
[ 記憶にある面影を掘り起こしながらそう答える。
どちらにせよ、長話を墓前でするつもりはない。
それに――同業者に近しい人間がついてきたとして
いやな顔をする人ではないだろうとも思った。
そうして、少しだけ時間が欲しいと伝えてから
花売りの少女に声をかけようか。
問いを投げかけるのはその片手間に。
確認するように聞き返されたら無言で首肯する。 ]
…いろいろと散々取沙汰されているくらいですから
少しばかり心配もしていましたが――…そうですか。
[ 幾本かの野バラに言い値を支払って、
片手に抱えたら聞いた道案内の通りに
こっちですよと会話の相手を手招く。 ]
……拗れて争いになることはなさそうで何よりです。
[ 今のところは。と。
眩し過ぎるほどの笑顔に向けて
画家は再び開けた距離で柔らかく笑んだ。 ]
― 教会 ―
…ところで、
チェンバレン中佐という人を知っていますか?
[ 墓地の場所はそう難しくはなかった。
暫らくして、白壁の教会に辿り着いたら
故人の十字架を探して、野バラを手向け、
…ふと、後ろに居ただろう人に尋ねてみる。
尤も、武に疎いことで有名>>112な
ウェルシュ王子が軍部の人間に敏いかは微妙で
当人を知らないようであれば、簡単に
養父や自分と所縁の深い人間だったと説明しようと。 ]
亡くなったのを知らずに
五年も不義理を働いてしまいましたから。
…付き合って頂けて、ありがとうございます。
[ 故人について深く話をしてもしなくても、
少しばかりの黙祷を捧げたら
振り向いて深々と一礼と感謝の言葉をかけたら ]
――…帰りましょうか、王宮に。
[ 心なしか晴れやかになった顔つきで、
宮廷画家はウェルシュ王子に声をかけた。* ]
――回想:広場――
[きっと彼は貴族を律する立場とろうと思ってるんだろう。>>266
他の者には見えない駆け引き――王子様に伝わるはずもない。
だけど、それは側でみているととても悲しく感じる。
よりそう彼の鼓動がドクドクとむなしく耳に響いた]
ありがとうございます。
期待に応えれるように善処いたします。
[彼は昔より貴族の汚い部分を見てきただけはある。
人の機微には敏感だった。>>267
王子様の上手な笑みにも不安を覚えてしまうくらいに。
彼は真面目な男だ。
そんなことは気にせず、仕事に尽くすのだろう。
王様の押印の場での証人、王様の印を守る仕事――。
時には王様の判子一つで世界は変わってしまうという。
戦争も友好も――
たった一つの判で変わるのだという]
――回想:広場ウェルシュ王子と――
[バツが悪そうな弟の王子様の顔はこちらも毒気が抜かれてしまう。
人たらしというのはこういう人のことを言うのだろう。>>253
謝られれば、先ほどとは違うため息を漏らし、ゆるく笑ってみせた。
でも、彼のことだ。
王宮に戻り、次に弟の王子様に会う時はお節介に小言をいうのだろう*]
――回想:広場を後に――
[兄弟のお話も終わったようで後ろに控えていた彼も王子様に続いて歩いた。>>269
街中には酒場や娯楽場などいろいろあったがどこも庶民の場所。
彼が気にとめることはなかった。
と言っても何度か付き添いという名目で誰かとは足を運んだことはある。
そんな娯楽に目もくれず、街中を颯爽と歩く王子様の姿は
彼の目には眩しくて、とても心強くみえた。
任務中に何か話しかけれれば、もちろん丁寧に答えただろう*]
[
─ 回想/白翼と黄金と ─
その、上品かつ聡明に見えた立ち居振る舞いの奥で、彼が何を思ったかまでは知れないが。
彼と、何かしら哲学やら倫理観でも語り合えたならきっと楽しいだろうと思ったのだ。]
偉人の考えやら、哲学やら、だよ。
学者みたいだが、きっと面白い。
[話しの続きを促されたなら、隠すでもなく述べた。>>218
生きてきた場所も経験も違うなら、恐らくは価値観も違ってくるだろうから。
或いは、とても新鮮な気持ちを持つからこそ見えるものもあるかもしれない。
(実に8つも違う事は、当時全くと知らなかったが。)
彼はとても博識だった。
勉学において、まず、俺は敵いもしなかっただろう。
だからこそ、この会話はとても面白かった。
知らない事を知る意味でも、知っている事の認識を改める意味でも、愉しんでいたのは違いない。]
[翼に触れる彼に言った冗句は、冗談として受け取られたか微妙なところだが。
それでも、その時に聞いた “も” の言葉を捕まえたなら。
…… 何か、変わっていた、だろうか。
言葉が分かるかのように、白鷹が勢を正したものだから、胸を張ってみせたように見えたかもしれない。]
ベルフィは…どう、だろうな。
[上空に舞い戻る刹那、そう呟いたそのままに、彼の羨望の言葉へ返した。>>219]
[何かを思案するように言葉を口にして、その手が蒼穹へ伸びる。
それに釣られるように、
そんな彼の様子は何かを掴もうとするようにも、>>220
掴めない何かを欲する、ようにも、
──…… 何方ともつかないように見えた。]
扨、それは貴公次第だ、ウェル。
一つ言えば、できるできないではなく。
するかしないか、では、あるな。
[彼が、その指の隙間から見た景色は知らない。]
おっと、用事を忘れていた。
それでは、またの機会に。
[そう言って立ち去って、それきりになってしまったから。]
[ただ、願わくば。
本当の意味で自由な鳥でありたかったと思う。
そうすれば、そんな未来を望んでみるのも良かった、…かもしれない。]*
/*
プロローグでわたしが縁故プアーなのはいつものこと…()
ねむい。もうねる。
アイスのお礼と親書を届ける。あした、やる。
/*
フェリクス王子の方にもちょっと触れとこうかと思ったら知り合いじゃなさそうっぽかったので怖い人認定してしまった!
[>>284 国中で話題の2人の王子についての話を振られることは当然だっただろうか。国の組織を監査する立場の彼の意見は聞いてみたかったので丁度いい機会だった。
ただ、私が返す言葉はどこでも同じ。]
うーん…申し訳ないですが、私の立場ではまだどちらとも予想出来ませんね。フェリクス殿下には前線に出るほどの武と体、そして言うなれば彼自身の威風といった所。またウェルシュ殿下には秀でた文と知、そして政治に寄せる関心と彼の持つ気品。どちらも王たる器は持っているでしょう。
[こんなことを言うが、内心はフェリクス殿下が選ばれるだろうと思っている。だが、彼がどう考えているか。そして私の心ではウェルシュ殿下が指名される事を望んでいる手前、あまり口にしたい事ではなかった。
それを口にした時、何故だか運命が定まる気がしたから。]
[そして、私の返答に続いた彼の言葉>>285を聞き、彼の考えが私と一致する事を知った。]
…ええ、確かにフェリクス殿下が指名された場合、軍部へと権力が傾く可能性も否定できません。
ただ、それはまだ憶測の話…実際の所はどうなるか、まだわかりません。
[更に続いた彼の言葉。それを聞き、私は一言返す。]
…貴方の言わんとする事は、私も理解できます。
…ここら辺でこの話題は一度切り上げましょうか。
また近いうちに話しましょう。それではまた。
[笑顔でそう彼に言うと、その場を立ち去る。
今日は仕事が少ないとはいえ、長期に渡った諸国への訪問の報告を陛下にしなければならないのだった。*]
――城内・廊下――
[ピンクと別れ、少し歩いたところで大きなくしゃみの音が聞こえる。>>291
彼はとても嫌な気がしたのか歩みを止めるがそれは残念ながら遅かったみたいだ]
アレクシスさん……?
私になにか用事があると伺いましたが。
陛下から印が必要な書類でもおありでしょうか。
[そんな報告は受けていないし、そんな用事はないと思っていながら彼は聞いているんだろう*]
[さて、己が“かつての探し人”と会えたのは彼がリーゼロッテと別れた後であろうか。]
あっ、リーくん!
探しとったわあ。
元気しとった?
同じ城内おっても、リーくんちぃとも会いにこぉへんから
俺、忘れられてるんやろかって思とったわ。
[同じ城の中で仕事をしていようと、その職務内容も違えば管轄も違うのだから、顔を合わす方が珍しいのだが。
そんなことは百も承知で芝居ぶって悲しんで見せるのは
この男の常のこと。]
/*【急募】ソマリくんと絡むきっかけ
あと、女人禁制の館への潜入方法
参謀さん入れてくれないだろうか…。
入れてくれなさそう(´・ω・`)
…女装しようか(必死
[士官候補様との会話を終えて、一旦王宮に帰ってきた。
→ 王宮 ─
それは、単に誘われていたお茶を飲みに行こうと思っての事だったのだが。>>17]
扨、風邪が流行るような時期だったかな、
[盛大なくしゃみに暫し首を傾げ、そちらの方へ足を進めたならば、その発生源である彼に会う事はあっただろうか。>>291
何故かこそこそしているようにも見えるが、賊とも思えない様子に、少し悩んでから俺は声をかける事にした。]
…何処かお探しですか。
[生憎、この時は菓子包みにも、その後ろ姿の正体にも気付いてはいなかったから、当たり障りないような敬語だった。
当然、流石に顔を見れたなら誰かぐらいは分かるのだが。]**
― 街中・広場 ―
あ、いや。讃美歌が優しくないわけではないんだよ?
その…、ただちょっと畏まっているというだけ、で……
[天に召されてしまいそうとまで言われたら。
年老いた神官長の面影がふと過って、罪悪感に慌ててそんな言い訳をした。けれど目の前にいるのは彼じゃなく、ローレルだったから。
笑顔に笑顔を合わせるようにして、くすくすと笑う。その密やかな笑い声の中に、胸に過った一抹の寂しさを溶かし込むよにして。]
[去り際に一言、周りに人がいたとしても彼にしか聞こえない声量でこう言う。]
…私も貴方と考えは同じだ。
[何か言葉が返ってきたなら、それを聞き届けた後に執務室へと向かっただろう。]
…ん、そう。なら良かった。
[肯定の言葉>>294には短く首肯を返し、花売り娘に声をかける背を見守る。世間話のように続く言葉は、きっと彼女の心からの言葉だろう。
いかに世慣れず見えるウェルシュとて、ここ最近の空気を感じていないわけではない。1カ月後、王位継承者となるのはどちらか。皆がそれを気にして声を潜め、取沙汰していることも知っている。
それでも。
…───いや。だからこそ。]
ああ。しないよ。
…… させやしない。
[最後、落とす言葉の色は静かに決意を沈めるように。
真剣な色に彼女の笑みが消えたなら、ごめんと再び少し眉を下げて柔らかく笑みを向けるのだが。
後の世から見たならば、大丈夫と、どうにか出来ると思うこそがやはり甘さであったと評されるのやも知れぬ。…それが、彼自身どれだけ真剣な思いであったのだとしてもだ。]
[質問に一つも答えないこの男に彼はイライラとしていただろう。
鼓動がとても早くなるのを感じた]
本当に探していました?
私は変わらずですが、アレクシスさんも
変わらずお元気そうですね。
[はぁーと大きくため息をつく。
きっとわざとアレクシスに聞こえるくらい大きくついてるんだろう。今日はため息が多い日だ]
用事があれば出向きますが、生憎参謀殿への
用事はなかなかないんですよ。
それにあなたはそれなりにお忙しいはずでしょう。
[参謀というくらいだ。
軍部の重要な部分を担っているはず、軍を離れて久しいから彼は現状を把握していなかったが想像するには容易かった*]
[陽光が地の向こうに去った頃、一つの扉を押し開けた。
その途端、外にいたのとはまた違った空気を喧噪が空間を占めるのだ。
→ 酒場 ─
その日、此処に来た理由は単になんとなく、だった。
何かしら事情あって潰れたい訳でもなければ、漠然とそのものが好き、という訳でもなかった。
それでも、何となく訪れたのだ。]
…あれ、ブライアン様?
もう戻られたのです?
[一人で食事をしていたその姿には見覚えがあった。
確か軍役していて、白狼騎士団の方へと異動したのではなかったか。
彼女が顔を上げたのと入れ替わりで、横の席に腰を下ろすだろう。]
然し、酷い状態ですが大丈夫ですか。
[困ったようにそう言って、彼女を見遣っていた。]**
― 教会 ―
チェンバレン中佐?と、いうと……
[墓所を訪ねていく道行に、聞かれた名前に暫し記憶を辿る顔をした。中佐と言われると、やや曖昧だが。一つ思い当たる顔がある。……と言っても、随分幼い頃の記憶だけど。]
デズモンド?デズモンド・チェンバレンか?
[思い浮かぶのは、一つの名前と壮年の軍人の顔。
デズモンド・チェンバレン。かつて幼い王子に、馬の乗り方や剣の握り方を教えてくれた人だ。]
そう、か。退役したとは知っていたけど、…
[それもまた、随分と昔のこと。
15年も前であれば、ウェルシュは当時10にも満たない。]
亡くなっていたんだな。
…私も知らなかった。
[問われれば、ローレルに彼のことを語ろう。
とはいえ随分昔の、幼い日の思い出だ。面影はやや曖昧で、けれどがしりとした軍人らしい手の大きかったことを覚えてる。]
いや、私もここに来れて良かった。
…ありがとう、ローレル。
[同じく墓前に黙祷を捧げ。感謝の言葉>>296に、こちらは少し多くの意味を込めた感謝の言葉は受け取られたか。
心なしか、すっきりと晴れやかになった顔に目を細め、促す言葉に頷き返して、ウェルシュは王宮へと*足を向けた。*]
/*繋がらないなーと首を傾げたら…
なんてことはない。>>308を本気で見落としていたよ。
すまない。リーくん。お見合いしたみたいだ。
/*
イメージソングじゃないのだけど、
聞いてる曲の中に時々「ナウ フォー」って声が入るから独り言にうっかり書き込みそうになって時々消してる
[不機嫌そうな様は態度からも言葉尻からも伝わってきて。>>313
何か怒らせるようなことをしたか、とすぐに思い至らない
辺り、天性の煽り屋の素質は備わっている。]
何やの、キッツい言い方するなあ。
探しとったよ。書類なんかあれへんけど。
たまにはよもやま話でもしよかー思て。
元気に見えるやろ?
毎日しゃかりきに仕事しとりますからなあ。
[ともすると大げさに見える相手の溜息に]
変わらず言う割にお疲れやんなあ自分。
あ、お菓子食べる?糖分取ったら頭も回るし。
めっちゃ美味しいで、それ。
[と男にしてはフォローのつもりである、一応。]
/*
めっちゃそこのアレクシスとリヒャルトのとこも楽しそうww
そしてついに!!!ちょびっとだけ1陣営の皆さんに、手が……とど…(くのかどうか)
届いてなくとも良いのかなあとは思いつつだね。
忙しい言うたら忙しいけどな。
この国をようする為に出兵するーとか、斥候出すーとか。ほら、駐屯所とか地方の騎士団とかの報告なんかも受けたりしとるしな。自分で言うんもなんやけど、めっちゃ忙しいわ。
[何度もくどいようだが、この男サボリの常習犯である。
実際、男が口にするような仕事もあるにはあるのだが、親交のある国の多い現在、王子の行う視察や斥候の行う偵察が主であり、攻め入ることもなければ知略を練る必要もないのが実情だ。
地方への報告はマメにさせていたが、それは男の生い立ちからくるもの。]
/*
ろーーーーれると、そまりには心底ありがとうを言っておこう。
ありがとう……
二人とも超絶可愛かった。
ありがとう…次は同陣営ともぼちぼち喋りたいよなーあ!
/*
追いきれなくなってきたんでまとめておこうそうしよう。
■情勢
中央:穏やか平和ボケ
北方(ゾネス):岩山城壁二重の門、温泉、慰安婦、男出稼ぎ、女孤児捕虜受け入れ
南方:不安定、翳りあり。アレクシス参謀就任時に戦火。葡萄の名産地だった。
隣国:王は強か、狡猾。貧困。北方の崖の向こう。風が強く、林の多い山岳帯。
ローレル亡国(隣国?):15年以上前に戦火。凄惨、行軍あり
■時系列
5年前:老チェンバレン卿他界(病死)
8年前:フェリクス王国軍統括
10年前:残り火の鎮火、ドロシーソマリ入隊
15年前:老チェンバレン卿退役
それより前:ローレル亡国戦火
[軽やかな足取りで肩を並べると顔を近づけてにっこりと笑う。]
それでもリーくんは大事な友達やから
会う時間を割くのも吝かではないんやけどなあ。
[そう言うと相手の反応を伺うことに。]
/*全てが嘘くさい。
すみません、あしげにしてください。
すみません、すみません……。
もう一落ちしたい。王子の盾になりたい。第二王子に向けた銃の流れ弾に当たりたい。
/*
20年物の南方産ワイン美味しそうですね。
ディルドレはたぶん40年くらい前に国を出て諸国を転々としていた感じですよ。最初はよりつかなかったけど、王子達が生まれてから立ち寄る機会も増えたとかそんな感じ。
― 閑話 ―
[ 養父である画家に引き取られた後の話。
寝ることに恐怖を抱くこともなく、
朝が来れば生きたままで目覚める。
当たり前のようで尊い日常に慣れ、
当たり前を当たり前とも思わなくなった頃
唐突に日常の終わりは訪れた。
……ローレルの根源であるとも言える
かつての"ホーム"で時間を共にした相手が
ローレルの前に姿を現したことで。
『 ――……… 、 ……。 』
ある雨の日。
吐息の音も雨音に紛れてしまうような
滴の音に紛れて告げられた言葉。
いつから?と聞かれれば自覚はしていた。>>188
切欠が誰に在ろうとも、それを好都合として
誰彼と限らずに壁を作ってしまったのはその日から。 ]
『 真なる平和の為に 』
[ 告げられた言葉を忘れた日はなかった。
平和などという幻想は信じてはいない。
いつ崩れるかも知れないものの上で
安穏と暮らす人々を冷笑的にすら見てきた。
……けれど。
明日にも――、
あるいは、一秒も経たないうちに
心安らぐ日常は奪われてしまうかもしれない。
幾ら平穏の地に暮らしていても、
ローレルの心の中には常に不安が渦巻いていた。
人は自分の為にならば
幾らでも他人の尊厳を踏み抜き打ち砕ける。 ]
[ 平穏で上塗りされた
ローレルの心をその言葉は確かに刺した。
仕えるべき主は選ばない。>>180
その時王座に在る者を主と呼べばいい。
人として尊厳を保って生きられるなら
誰の亡骸を踏むことになったとして構わない。
敬うべき親も、頼るべき祖国もすでに亡くした。
…自分は生ける骸と何ら変わりはしないのだと。
全く以て無自覚に歪んだ認識が生まれた。 ]
[ だから、なのだろう。
屈託のない笑顔>>282を眩しいと感じるのは。
画家として憧れさえするのは。>>188
決して手に入らないもの。
届かないもの。
…特に。昔馴染みの彼に対して
誰より厚い壁を作ったのは
そういった理由からであったのだけれど、
ローレル自身がそのことに気が付くことは未だない。* ]
― 墓地へ向かう前のこと ―
[ ささやかな言葉の遣り取りで
笑い声を交わすことが出来る少しの時間。>>310
…それを楽しいと――嬉しいと感じたとしても
胸中深くに食い込んだ不安の杭は抜けてはくれない。
世間話めかして持ち出した、
一か月後に迫る王位継承の話。>>311
争いにならなければいいと仄めかした。>>295
…確かに争いにならなければいいとは思っていた。
このまま、諍いの起こることなく
次代の王が即位し、国が平定を保つならば。
……本当に、平和な日常が続いていくならば。 ]
……その言葉、信じていますよ。心の底から。
[ 強い決意を示すような言葉>>312を、
殊更真面目な声色で後押しするように呟いた。
ごめんと言われたなら微笑を返して
どんなことになったとしても、と、付け足せば
それきり。表情に真意を隠してふふりと笑う。
信じていますよ。
平和の土壌が揺らがぬよう。崩れぬよう。
この国が新たな王を頂かぬことにならぬように。
皆まで言うことはない。
只、平穏な時間が続けばいいと願ってはいた。
…変わらないものなどないと誰より知っていながら。 ]
― 海の見える教会 ―
ええ。デスモンド・チェンバレン中佐です。
ご存命の折にはお世話になりました。
[ 墓地へ着いた頃。
チェンバレン中佐のことを知っているのかと尋ねれば
想定していたより明確な反応が返ってくる。>>315
ご存じなのですか?と尋ねたなら
縁について多少なりとも聞けたのだったか。 ]
訃報は先ほど中佐の御令孫から伺いましてね。
…近頃中佐の後を継いで軍属になられたそうですよ。
[ 思い出話を聞く傍らで、
画家もまたチェンバレン中佐の身内の彼女について
当人と出会って話をしたことを訥々と話した。
特徴的な髪の色。
鼻歌を歌いながら歩いているところに遭遇したこと。
お茶に誘ったことなどを時間の許す限りに。 ]
[ 咳払いの音が聞こえた気がしたのは
気のせいだったのか、それとも
影のように控えている人物>>281が
滞在の長さに焦れたためだったのだか、
どちらだったにしろ、あるときふつりと我に返った。 ]
…詩人の曲目よりよほど長くなってしまいましたね。
これでは雷を落とされる羽目になっても仕方がない。
今回ばかりは…
ボクが貴方の分まで叱られることにします。
[ 街中で尚書官長補佐様に遭遇し、
しかも護衛までつけられたとあれば
きっと近々養父の耳にも入ることになるのだろう。
…と、なれば。
結局のところ説教が下るのは目に見えていた。
少し先の未来を思って小さくため息を吐いてから
感謝の言葉に返された同じ言葉>>317に
幾度か瞬いて、意味を咀嚼した、あと。 ]
…どういたしまして、ウェルシュ王子!
[ ちらちらと。
辺りに目を遣ること、数舜。
聞いている誰かのいないことを確認してから
そっと耳打ちするように顔を近付け、囁いて
王宮へ続く道を先んじて歩いて行くのだった。* ]
― 王宮へ ―
[ 巨大な建物の屋根が見え始めた辺りで、
それじゃあ此処でとでも言って
王子(とその護衛)とは道を分かつ。
新しく買って来た絵筆の手入れもあれば、
茶飲み友達に食べられたかもしれない
茶菓子の補充という大役もあるのだった。 ]
…少しくらいは残っているといいけどねえ。
[ サボタージュの合間にやって来ては
片端から気持ちよく平らげていく人を思う。
自分が留守の間にやって来ていたとして、
遠慮などするわけもないのできっと跡形もない。
けれど、その彼と茶を嗜むのは嫌いではなかった。 ]
筆の使い心地も試してみないと…
[ 予定を一つ一つ口に出しながら歩く画家。
柱に強かに額をぶつけて呻くことになるのは少し先の話。** ]
/*
村建て様は何度か同村しているけど
絡んでない位置にいらっしゃるのかわからないなあ
ウェルシュ王子じゃないのだけは確か(かわいさ的に)
[ 歯切れの悪いような答えに
ほんのすこしだけ疑問符を浮かべるわ。
それが「認めるのが悔しかった」とは
そこまでは思い至らずに。
送られたエールには胸を張って応えたわ ]
はい!こちらこそ。
そのうち、またお話ができれば。
今後とも、共にお国のために!
[ 彼が立ち去るなら、こちらも頭を下げて。
こちらとしても元々軍部におり、
今も王の傍で執務を行う彼の目線から、
軍のことを聞ければ、などと思ったの。
彼の姿が見えなくなれば、
城内から寄宿舎のほうへ足を向けたかしら ]*
/*
急に失礼します。
リヒャルトとの出自であるラバル家は代々軍事に強い貴族関係と婚姻を結んできたという背景があり、
アイリとの見合いの話があるという話をしていいでしょうか?
こちらは見合いの話があるというくらいしかまだ考えてないので
それ以上は煮るなり焼くなりしていただいても大丈夫です。
/* おー、面白そうですね!ぜひやっちゃいましょう。
どう対応するかは夜考えておきますね
/*
ああ。最終日に共囁狼という残り方もある、か。
ドロシー以外と残るとカオスだなwwwこわい。
どっちと残るにしろ、ひえ…ッ ってなるから、やりたくねえ展開にしてしまったわ!!!w
[彼女が、ロロンドの本当の娘ではないことは当初から知っていた。では、画家の養女となる以前の彼女は、いかなる娘だったのか。
それをロロンドから聞いたことはない。彼女から聞いたこともなかったんじゃないか。だから戦いで両親を亡くしたようだという風の噂こそあれ、それ以上彼女の背景を耳にしたことはないように思う。
ウェルシュは彼女の過去を追求しようとは思わなかった。
彼女はロロンドの娘なのだ。ウェルシュが幼い頃より宮廷に出入りし、時に幼い王子を真剣に叱って雷を落としてくれる暖かい宮廷画家の娘。そしてまた、自身の古くからの友だち……昔馴染みだ。
大人になって、少しばかり以前よりも距離は開いてしまったけど、今もこうして外で会えば小言をくれ、笑いあってくれる人。そんな彼女に水から打ち明けられたならともかく、そうではないものを追求する気はウェルシュにはなかった。
それが本当に良かったのかは分からない。或いは聞くことで、彼女をもっと深く知れたのかも。
それでも過去を、…過去のつらい記憶を質すより、”今”の彼女を大切にしていたかった。その中に心があると、そう信じていた───*]
― 海の見える教会 ―
[墓前に花を供えに行く彼女の背を見守りながら思う。先の彼女の言葉>>326を、その真摯な響きを。
あの響きは、彼女の心からの言葉だったろう。
そして同時に、国の民そのものの声であったようにも思う。]
…────
[胸に手を当てる。静かに。
海から教会の墓所を吹き抜ける風の中で、一人。小さな背を見つめながら静かなる誓いを込めて背筋を伸ばす。それは見る者には、祈り捧げるかのようにも見えただろうか。]
[そうして少し遅れて目指す墓所の前に立ち、その傍らで彼女の語る言葉>>296>>327を聞いた。亡き人と、彼女と彼女の養父との縁のこと。そうして先ほど出会ったというチェンバレンの孫のこと。
訥々とした響き。思い出と心を追う響きに耳傾ける。]
………、いや。
[その響きをウェルシュは遮ることをしなかった。素直に、───昔のように語ってくれる彼女と過ごす静かな時に彼自身が喜びを覚えていたから。控えている影が促さなければ、そのまま、まだ暫くその場に居たかも知れない。
だから続く申し出>>328には微笑んで首を横に振った。自分もまた、この時間を欲したのだからと。]
いいや。私も共に叱られるとしよう。
私も君の話を聞きたかったんだし……
元々、君を歌に誘ったのは私だからね。
[元凶はそこにあろう、と。片目を瞑って微笑んで、並んで一緒に叱られようと冗談めかして笑った。]
[返した言葉に、きょろりと動いた大きな瞳>>329
少しの間のあと返された響きは、暖かくて。
うん。と一層笑みを深くすると、彼女のあとを追うようにして王宮への道を辿った。心がほこりと優しく暖かくて、ふわりと吹いた帰り道の風は柔らかなものに*思えた*]
―白狼館―
[昨日から訪れている王宮からの慰問の使者。
昨夜は白狼館に滞在する慰安婦達のもてなしに満足したようで、帰りの前に挨拶でもとアイリは白狼館へと赴いていた]
使者殿、昨夜は楽しめたかみたいで何よりだ。
温泉も悪くないものであろう?
お帰りの前にいくつか土産を持たせたくてな。
挨拶も兼ねて見送りに来た。
[脂ぎった笑顔を見せる使者、慰労の礼にと王への贈り物と使者への礼の品を白狼館の前に用意させると館の外まで使者を見送り立ち去るのを待った。
アイリとて、王の動向は気になるもの、特に世継ぎに関しては、自分が憧れるフェリクス王子が選ばれて欲しいと言う願いはある。
アイリは自然にそれが行われるよう、王への土産の中にいくつか諸外国の都市が記された地図を何枚か含ませた。
地図自体は装飾を凝らした手に入れようと思えば簡単に手に入る程度の内容のものでしかないが、その一枚だけは金山の位置が記された近隣諸国の地図を紛れこませている。
侵攻する意思を誘う狙いとアイリに意図があるように見せることを暗に盛り込むことで、戦争に備えた後継者。
そう思考が少しでも傾いてくれればとアイリは遠く去りゆく使者を見つめて願いを託した。*]
― 王宮 ―
[ローレルと別れれば、付き添いの近衛と二人。
出来ればあまり大げさにはしないで欲しいと彼へと頼み、静かに王宮内へと戻る。
次は最初からお連れ下さいと言われ、頭を下げた。
もう少し目立たないように追ってくるか、過剰に行先を止めないでくれれば連れていきやすいのになあ…と、思うのは内心のこと。何度か言って、改善しないのだから少し諦め顔だ。]
[王宮内を歩く。頭に巻いて髪を隠していた布は、逆に目立つので取ってしまった。それでも身軽なままの服装は、見る者が見ればまた外を歩いてきたのだろうとバレてしまうかも知れない。
新たな雷を拾う前に着替えようかと私室へと向かう途中、あちこちに繋がる中庭に出た。この道を曲がって行けば王子たちの私室へと繋がるし、斜めに行けば士官やその候補生らの寄宿舎か。
ふと、足を止める。
日差しが懐かしい思い出を運んできた。]
― 回想 ―
あにうえー!
けんのけいこ、おねがいします!
[中庭に幼い声が響く。当時、幼い少年の目に4つ年上の兄はずっと年上に見え、快活なその姿は彼の憧れだった。
剣を握り、自らを鍛え、子どもながらに次代の国を守らんとの意思に凛と立つ少年。自分もあんな風になりたいと憧れた。だから兄が剣の稽古に誘ってくれれば喜んで応じたし、稽古のあとは熱心に一人で剣の素振りすらした。次に見て貰う時に、上手くなったと褒めてもらいたかった。
大体そんな日の夜にはすぐ熱を出し、……それで母が兄を叱っていたなど、随分と後になって知ったことだったけど。>>75]
[一度は、兄に命を救われたことすらある。
未だ馬に乗り始めの頃。大人しい馬が選ばれたにも関わらず、危なっかしい乗り手は走り始めた馬の上でバランスを崩し、あわや落ちるかというところに同じく馬で駆け付けた兄が馬体を合わせ、弟を助けてくれたのだ。
少年二人の姿を見守っていた大人たちは青くなったことだったろう。その中には、在りし日のチェンバレンの顔もあったはずだ。どうにかその場は事なきを得て、ウェルシュの乗馬の訓練はまた少し先送りにされてしまった。
兄はその日から、幼い少年の中の
──── あれから、もう何年か。]
/*
おとうとが、ぐうかわいい!!(兄は吐血した)
ロル書いてたときにこれは卑怯や( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
/*
こんなのボクがフェリクス王子でも溺愛するようになるわ!(机をばんばん叩く)
…これからどうしようか…
― 王宮・中庭/現在 ―
……、懐かしいな。
[この中庭は、幼い日々に剣を振るった場所。
少年たちの声が響いていたその場所は、今はただ人々の通り道で、時折庭を眺めて休む者のあるばかりの場所だ。その場に少し足をとどめて、また自室へと向かおうとした。
と、やって来た人影>>331がある。
特徴的な桃色の髪、なんだかついさっき聞いたばかりの人>>327に似ていて、思わずまじと見つめて足を止めた。]
/*
アイリさんなんつー事をしているんや( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
これはエサなのかな?と思ってる俺()
[ 中庭を通りかかれば、ふと感じた視線。
何気なく顔を向けると、そこには。
柔らかな風のようなその人が ── ]
!!
[ 思わず息を飲んでから、
慌ただしく最敬礼をしたわ。
いろんなひとに会う日とは言えど、
まさかこんなところに王子様がいるなんて。
無礼じゃなかったかしら、いえ、
そもそも式典などで見る格好よりも
だいぶラフだったから戸惑ったのもあるの ]
第二王子ウェルシュさま。
王国軍士官候補生、
リーゼロッテ・チェンバレンでございます
[ ああ、どうしよう。
ごめんなさい、突然のことで
名を名乗るだけで精一杯だったのよ。 *]
[キツイ言い方というアレクシスからはこめられた感情はあまり伝わってこない。>>318
なんだかいつもこの二人はどこかズレている気がする]
キツかったですか?
いつもこんな感じだったと思いますよ。
毎日、しゃかりきにお菓子を食べてるの間違いじゃないですか?
[先ほどのピンクが言っていたことを思い出したのか指摘する。>>243
そんな彼は少しいじわるな顔をしていた]
たしかに朝から体力仕事が多く、精神も使ったため、
疲れてあなたにあたっているのかもしれませんね。
[アレクシスがお菓子を差し出してくれるなら、2つお菓子をもらっただろう]
忙しかったんですね。
てっきり私はお菓子を食べるのに忙しいのかと思っていましたよ。
あなたからそう仕事の話が聞けると少し安心します。
["少し"を強く言っているところを見るに彼にはアレクシスのサボり癖はお見通しだった。>>319
会うタイミングが悪いのかもしれないけど、アレクシスからはいつもお菓子の匂いがする気がする]
……、そうですね。
大事な友だちなら一つ知恵を貸してくれませんか?
白狼騎士団にいるフォールデン家のアイリ嬢と
見合いの話がありまして、どう断れば相手を
傷つけないものかと……。
相手から断られる場合もございますが、
貴族の立ち位置としましてはこちらのほうが上。
断るならこちらから断らないと事はうまく運びません。
あと、私の母上が納得するかと思案しております。
[参謀ともあれば、地方の騎士団とも交流があるのでしょ?と付け加える。
"大事な友だち"への肯定をしないつもりみたいだったけど、
気づけば肯定となっていた。
ラバル家は代々軍事に強い貴族との政略結婚を行っている。
彼は毎回見合い話を断ってはいたが気づけば、三十路前。
母親からの圧力と見合い写真の量は増すばかりみたいだ*]
― 王宮・中庭 ―
ああ、やっぱり。
[ぴしっとした最敬礼。>>343
顔には緊張の色が見える。良く見慣れた光景だ。
ここは自分を知らぬ人々の暮らす街中ではなく、王宮だから。]
大丈夫。楽にして構わないよ。
リーゼロッテ・チェンバレン…デズモンド・チェンバレンのお孫さんだね?さっきね、聞いてきたんだ。そこで。
[笑って人差し指を振れば、彼女はどう思ったか。
推測であまり不安にさせてしまわぬよう、言葉を継いだ。]
ローレル・ロロンドにね。
今、ちょうど彼女とデズモンドの墓所に行ってきたんだ。
彼には昔、私もお世話になったんだよ。
[にこりと柔らかに笑みを向ける。
硬い雰囲気を和らげようと、少しだけ口を滑らせてしまったけど。]
あっ…、と。……墓参りの話は、内緒ね。
ここだけの話。
[あんまり抜け出しだのと広まるのも、喜ばしくない。
だから、しい。と、口の前に人差し指を立てて片目を瞑った。]
あっ…、と。……墓参りの話は、内緒ね。
ここだけの話。
[あんまり抜け出しだのと広まるのも、喜ばしくない。ましてやそれが、ローレルに誘われて行っただのとなれば彼女に迷惑も掛けかねないから。
だから、しい。と、口の前に人差し指を立てて、内緒話の態で片目を瞑った。]
/*
とはいっても、
縁故そこそこ設けたしあとはどうしようかな〜といったところ
負縁故めいたものをフェリクス王子の方にこっそり繋げてはいるけど多分伝わっていない気がしているのでした
ウェルシュ王子→昔馴染みで憧れの人。
フェリクス王子→何かこわい。近寄り難い。
リーゼロッテ→お世話になった人のお孫さん
アレクシス→茶飲み友達
リヒャルト→苦労してそう
ソマリ→気安くお話し出来る相手
あとは、ドロシーにもつなげておきたいね?陣営的に。
[ 今日はほんとによくお祖父さまの名前を聞く日!
楽にして良いと言われても、
そこまで緊張を解くことなくて。
その上で祖父の名を聞けば一瞬驚いてから。]
ああ、ローレルさんと。
……っと、祖父の墓前へ……
光栄にございます。
祖父も、大変喜んでいると思います。
[ まさか、王子さままでも
祖父の元へ行ってくださったなんて!
緊張が解れることはないものの、それでも。
やはり嬉しさに、ちいさく笑みを見せて。]
あの、その。
よく城下へは視察なされるのですか?
[ 抜け出した?とは知らなくて。
王子さまが街におりようものなら流石に
いろいろ話題になりそうなのに。
あたしはあまり、城下の近くに住んでいた頃
そんな噂を聞かなかったから。
あたしが知らなかっただけかしら……?*]
だといいんだけど。
君のお祖父さまの世話になったのは私が随分小さな頃の話だから、少しは成長したと思われているといいなと思うよ。
[本当に亡き人が喜んだかは分からない。
けど、それが彼のひとの孫と繋がり縁となるなら、きっと悪くは思わないんじゃないかとも、少し綻んだ彼女の表情を見ながら思うのだ。]
ん、……まあ。そっと、ね。
あまり皆を騒がせるのは好きじゃないから。
それに私は、民の自然な姿を見てみたいんだ。
王子。なんてものに対するものじゃなくてね。
[それを突き詰めると、結局は抜け出してしまう羽目になるのだが。とはいえそろそろ限界だろうかと、僅かな苦笑を頬に落として。]
……そうだ。
今度、機会があったら君が案内してくれないか?
私の知らない人々の暮らしを教えて欲しい。
[と、付け加えたのはささやかな思い付き。
抜け出せば心配を掛けるなら、堂々と出掛けてしまえばいい。…けれど護衛はなるべく少なく、目立たぬように。彼女くらいの若い軍人となら、それも叶うのではあるまいか。*]
/*
王宮に出入りする士官候補生がどれくらいのものか、あまり良く分かっていないけれどね…!!実は物凄くかわいそうな提案をしているんじゃないかという気持ちもしないではないww
士官。では、まだないから、なあ…!
[ 王子様が小さき頃の祖父のこと。
少しでも慕われていたらしきことを聞けば
胸がどこか暖かくなるの。
彼が目の前の私との縁を、
何かを、思い抱いて
柔らかな表情を見せているならば。
こちらもまた、互いの感情は知らずとも
同じように頬を綻ばせましょう。 ]
ああ……そうなのですね。
国のことを、民のことを。
見聞を広げて頂いて、本当に
……ええと、なんと申しましょうか。
そのご厚情に深謝いたします。
[ 僅かな苦笑には気づかなかったけれど。
それでも、やはり一市民としては嬉しく、
そして王国軍の一員としては、
この国を治める王家の心遣いに胸を打たれ
誇らしい気分にさえ、なるのだから。 ]
わ、わたくしでございますか!?
えっと、は、はい。
私などでよければ、ぜひ、
お供させていただきます。
[ 付け加えられた思いつきには、
目をぱちくりとさせながら、
そう応えよう。
綻んだ頬には少し、
こんな新人で良いのかという驚きと
突然の護衛(?)の申し出への興奮に。
ほんのすこしだけ、紅みが差して。 *]
― 南の地区 ―
[かつて起きた南で起きた戦争は悲惨と言われていた>>110。
南の国境で勃発した戦から逃げてきた難民達が住んでいた事が切っ掛けに、この一帯はスラムとなっている。
故に軍としてはこの地区は警備を担っている。
当然憲兵たる監査局にも知れ渡っている事だろう。
辺りに配属されてる兵に声を掛け、上官が顔を出し幾らか話を交わした後兵達は元の仕事に就いていく。
此方と上官の話の詳しい内容は幼馴染には聞こえないかも知れないが、大まかな内容は不穏な動きは見られない、という報告だった。]
特に異常は無かった様だ。
本来ならば軍が出るべきでは無いのかも知れないのだが、一大発表の前に騒動が有れば大きな混乱を招く。
防げるものは防いでおくに越した事は無い。
[治安が不安定とはいえ軍の警備がある。
暴漢に襲われる事は無く、幼馴染が薄い肉の盾になる必要は無さそうだ。]
此処だけに限らず、街の中で何処に軍を配置しているのかは監査局も把握している。
もし気になる事が有れば、俺や監査局に声を掛け欲しい。
此方側から気付かない点も有るだろうから、伝えてくれれば出来る限り対応するつもりだし、監査局も対応してくれるかも知れない。
[此方側から気付かない盲点が有るかも知れない、そう考慮して軍や監査局に伝達しても良い、と幼馴染に伝えてみた。
スラムになっているが故に警備が届かない所も幾つか有るかも知れない、スラムに限らず隙が埋まれば良いと思いながら話をし。]
― やがて王宮へと戻り ―
[話が纏まれば、南の地区から離れ王宮へと向かい、道中何事も無く城に辿り着く。
改めて幼馴染の方に顔を向け苦笑を浮かべていたが、すぐにそれも表情がかわる。]
忙しいのに付き合わせて悪かった。
が、こうして二人で話せるのは良かったと思ってる、幼馴染として。
[互いが多忙の中、細やかな時間ではあるが二人で話せたのが良かったと思うのは紛れも無い事実。
立場上壁を作ったり真実を言えたりする事が出来なかったのは心苦しい。
それでも昔の様に振舞ってくれる時があったのは本当に嬉しかったのだ。
浮かべる笑みは取り繕うものではなくごく自然のもの。]
ありがとうリヒャルト。
もう此処まで来れば大丈夫だろう。
付き添い感謝する。
[本来ならばもっと上手い言葉を言うべきだろうが、自分ではこれぐらいの事しか言えず。
ぴしりとした右手の動きで敬礼の態を示した後、踵を返し幼馴染と別れを済ました**]
/*
兄上がめっちゃ仕事をしている……えらい……
こっちは歌を聞いて墓参りして、女の子と喋っているだけ(New!)だ…
― 王宮・中庭 ―
[リーゼロッテの硬い表情が次第に和らぐのに、嬉しい思いがしてまた自分の表情も綻ぶのだ。彼女に彼女の祖父の面影は……当然のようにないのだけど。
結ばれた縁は、心を温かくしてくれる。ローレルが、小さな囁きと一緒にくれた微笑みのように。]
っふふ…
[ただ。視察にお礼>>352を言われたのには、ほんの一瞬目を見開いて。それから思わず笑み零れてしまった。思えば王宮の中で、こんな風に言われることなど本当に珍しいから。]
ふふっ、…ああ、いや。ごめん。
何だか少し、嬉しくて。
……いや。私たちが民のことを思うのは当然だよ。
皆が、王と王家を思ってくれる。
そんな皆を守るために、私たちはいるのだから。
[ひとしきり笑顔を見せたのちに見せたのは、王の血の顔。
続く思い付きに、目を大きく見開くのに少し笑って。]
でも、出掛ける時にはもうちょっと自然にしないとダメだよ。
他にはなるべく、それと分からないようにしないと、…ね?
良かった、嫌だと言われなくて。
じゃあ今度、本当にお願いしてみようかな。
楽しみにしているよ。リーゼロッテ・チェンバレン…ああ。
リーゼロッテと呼んでしまって構わないかな?
チェンバレンというと、やっぱり貴方の祖父君の面影が抜けなくて。
[笑顔で問えば、どう帰ったろう。どうあれ彼女の応えに頷いて、ウェルシュはその場をあとにするだろう。彼女には最後、呼び止めたことへの軽い詫びを添えて。*]
― 王宮・廊下にて ―
[ 目の前に星が散るとはこういうことか、と。
身をもって体験するのは実は二度目。
考え半分で歩いていたせいで
目の前に柱があるのに気が付かなかった。
幸いがあれば不幸がある。
何ともまあバランスのいい世の中だと思う。 ]
おお、いたい…
王宮の改修がある頃になったら
柱の撤去を進言してみないと……
[ ぶつけた額を押さえて傷の有無を確認。
幸か不幸か目に見えた傷にはなっていないよう。
柱の撤去が受け入れられるかどうかは…
建築家の気分次第と言ったところ。
…聞き入れられるとも考えていないのだけれど。
そういえば。と痛む額の傍らに思い出す。
似たようなことがあった折に出会った人は
今どこで何をしているのやら――と。 ]
― 回想 ―
[ 石に頭をぶつければ痛いのが道理。
ならば何度繰り返しても痛いのもまた道理。
しかも当時に至っては、
王宮の柱と額を勢いよく突き合わせる
そんな羽目に陥ったのは初めて。
何を急いでいたのだか、
がつんと音のするほどの衝撃に
さながら死にかけた病人のように呻いていたら
ひらりと過ぎ行こうとする金色が目に留まる。 ]
ラメールの軍人さんは怪我人を見ても
放っておけと教えられているのかな?
…それともきみが特別薄情なだけ?
[ 高く結われた左右に揺れる髪を
呼び止めるように背後から声をかければ
歩みを止めてくれたのだったか。
もし振り向いてでもくれたなら
にっこりと微笑みを返してみせただろう。 ]
ドロシー・ブライアン尉官、で合っているかな。
[ もうひと押し、記憶に在る名前を呼んで
一先ず反応を窺ってみることにしたのだったか。* ]
― 東屋へ ―
[ 過去に耽りながらも、
幸運なことに今回は無様を誰にも見られず
しばらくして画家の姿は庭園の一角にあった。
長持ちするとの理由で
買い足してきた焼き菓子を小棚に仕舞う。
画材と同じ場所だけれど、不衛生だなんだと
特に何か文句を言われたこともない。
…その、習慣づいた所作に加えて
画材の隙間に一本の小瓶を挟む。
絵具ではない。透明の液体を湛えた容器を。
それは散策に出た目的の一つで
法外な値段のそれを手に入れた後には
持ち合わせが殆ど残っていなかった。>>57 ]
…使わないまま画材に紛れさせて
忘れてしまうことが出来たらいいんだろうけれど。
[ 養父が東屋へ来ることはない。
絵のことについて、後進に後を託した彼が
ローレルへ何かやと言うことはなかった。
養父なりのけじめなのだろう、と思う。
ともすれば、小瓶に触れる可能性があるのは――、 ]
画材には触れないように改めて言っておくべきか。
…いや。敢えて黙っておいた方がいいのかな。
[ かつて一度だけ目にした冷えた瞳の色。>>185
食えない人物だ、という印象を持っている
今では時折時間を共にする茶飲み友達の彼。
折に触れて引きずられていくところを見るに
思い当たる立場は複数あるけれども、
当人の口から聞こうとしたことは未だない。 ]
ほんに扱いづらいお人やなあ。
――… なんて、ね。
[ 特徴的な訛りを真似て声にしてみれば
ふふりと微笑んで冗談めかして終える。
小棚の戸はきっちりと閉め切って
入ってきたときのようにそっと東屋を後にした。** ]
[ 王子の顔が綻び、 >>356
嬉しい、と言われたのには不思議そうに
なんでだろう、ってあたしは首を傾げたわ
きっとそれはあたしがまだ『若すぎる所以』。
歳とかじゃないの。
王国軍として、よりも、まだ。
一市民としての感情のほうが強かった所以。
それは即ち ── 。 ]
本当に感謝いたします。
ありがとうございます。
[ 王の顔に対して見せたのは
軍人ではない、市民としての顔。 ]
自然に……ですか。
わたくしに出来るでしょうか。
[ 相手の頬が綻べば、此方も頬を綻ばそう
出会ったときの緊張感は
だいぶ解れている気がしたけれど。
いえ。尤もあたしはそもそも
酷く畏まった性格なわけではないわけで
きっと本当に自然に過ごしてしまったら
無礼以外の何者でもなくなってしまうわ。
だから、そうね……
裁量が難しいわね、なんて考えながら。]
はい!リーゼロッテで構いません。
あ、それ…… いえ、なんでも!
また、お供できる日を楽しみにしております。
ありがとうございます。
[ 言い淀んだのは、
参謀殿が同じことを言っていたなと >>172
思い出したからで、深い意味もなく。
その場を去る王子には深々と頭を下げて、
こちらも再び、廊下を歩き始めようかしら。 *]
/*
王子さまが若い女の子をナンパしておられる。
そして、ローレルに声かけられてたうれちい
で、これはサポセンアカウントなのでドロシーに戻らねば、ねば
おっしゃる通り。
両殿下とも、王たる"能力"がある事は疑いようもありません。
[>>305彼の言葉に深く頷く。
しかし僕は敢えて"器"とは表現しなかった。
人を統べる器と、人を統べる能力は別のものだら。]
……こうも長々と立話を失礼しました。
またいずれ、仕事場にてお会いしましょう。
[今度は軽く頭を下げて。]
[彼の去り際、すれ違う一瞬。
小さくもはっきりとした声が聞こえたならば。]
どうか陛下に、我らの考えを献言下さるよう。
[同じように、互いにしか聞こえないくらいの声量で、このような一言を伝えたのだった。]
[>>307彼の姿が廊下の向こうに消えるまで見送った後。]
……我が意を得たり。
[と、一言だけ呟いて。
僕もまたその場を後にするのだった。]*
へぇ、此処は随分と平和だな。
[それは、初めてこの国に入った時の事。
俺の歳がまだ20を数え始めた頃だった。
─ 回顧/10年程前 ─
この国が平和を享受して、謳歌し始めてから随分経つという、そんな時に、俺はこの国に入った訳だったが。
背後からこそこそと付いてくる影に笑って振り返った。]
おい、辞めてくれないか。
そんなに気になるなら普通に来たらいい。
[その影は暫く悩んだような表情を見せたが、漸く頷くと横に来て言った。
「自分は、貴方の身の上が心配だ」、と。
それを最後に、暫くの無言が続いた。]
[漸くと、沈黙を破った俺の言葉は、ただの一言だけだった。]
───…… すまなかった。
[謝罪の、その言葉だけだった。]
[その影は首を横に振ったが、真意は掴めなかった。
ただ、「仕方がなかったのだ」、と。
「最善では当然ないが、最悪は回避できたのだ」、と言う。]
……
[淡々と、圧し殺したような声が母国の言葉を溢れさせていく。
そこで、割り入る事なく聞いていた影の気持ちが考えられるほど、この時の俺は精神的な余裕を持ち合わせていなかった。]
[そこまで言い切って、束の間があってから、漸く俺はその影に詫びた。
向こうこそ言いたい事は多々あっただろうに、黙して聞いてくれたのだから。
それも、1年もあればへろりとしてみせるようになったが。
→ そして時は流れる
外務長官様は、当初その役にはなくとも知っているかもしれない。
この国から馬でも十数日はかかる所にあった国が、凡そ16、7年前に亡くなったという史実か、或いは隣国が何かしら国を落としたらしいという方で把握しているかもしれない。
(俺に、帰る故国なんて、疾うになかったのだ、)
だから、本当は隣国の人と接するべきではなかった、逃げ落ちた、という身の上である以上は。
(だが、俺にそれを識別するような能力もまた、なかったのだ。)]*
/*
>>372
お、丁度此方は「最悪」を回避しようとする考えの持ち主だから良い感じの皮肉になってる( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
実は亡国の王子様とかあったら面白そうである()
― とある兄弟の記憶 ―
[教わった事や身に付けた子供というのは使ってみたくなるのが性というもの。
今より若い参謀に剣の稽古を付けて貰い一太刀浴びせたのかも知れない>>288。
もしかしたら勝たせて貰ったのかも知れないがそれに気付かず自信を付けた少年は教えたい欲求に従いまだ幼い弟に稽古に誘う>>340。]
ちがう!剣はこうふるんだ。
もっと強く右に、こうだ。
[習って教わった事を、剣の扱い方を実際見せる様に何度も振って見せた。
剣の稽古が終わったら、一緒に剣を素振りしようとするが、ふらつく弟の様子に気付き稽古を止めさせ、幼い彼を背に負い大人に助けを求めていた事もあった。
その後母に咎められてしまう事も有り、次第に弟を稽古に誘う事は無くなっていく。]
[そんな兄弟が少し成長し馬に乗る様な年頃になった時。
此方は少しクセのある馬を何とか乗りこなせる様になり大人と弟の前で乗馬する様子を見せていた。
大人達も感心し、弟も感化されたのか馬を乗りこなそうと意欲を見せ馬を操るが。
乗馬のコツをまだ掴めていない弟はバランスを崩し落馬しそうになり。]
――ウェルシュ!
[大人が動き出すより早く此方が馬を走らせ馬体を合し落ちそうになる弟の体を支え事無きを得た。
それが切っ掛けに弟が此方に憧れの念を抱いているのは気付かず、周りの大人達は弟を乗馬から遠ざけるのに密かな反発を、覚えていた*]
― 酒場にて ―
[わたしが食事を終える頃を見計らって、目の前に小さなボウルが差し出された。
中にはカットされた、…おそらく果物だ。真っ黄色でみずみずしく輝いているように見える]
…これは?
[頼んだ覚えのない品に、器から顔を上げ店員を見る。すると、あちらに居る方からの差し入れだと、わたしの背後を指した。>>272
振り返った先に見たのは、先ほど見たのと同じ人だかり。その輪の中心に居る人物、───今まさに歌を披露している吟遊詩人からだという]
どうしてかしら?
[首を傾げると、下ろした髪が揺れ頬にかかる。もしや、顔の湿布を見られたのか、それに同情を寄せたのか。
どうやら羽振り良く上機嫌だったようなので、幸せのお裾分けという処かもしれない]
むしろ、わたしの方がチップを出さないといけない処なのにね。
[聞こえてくる陽気な調べに、思わず口元がほころぶ。タダで楽曲を聞いたあげくに、奢られてしまった。今更彼女にチップを渡すのも、デザートの対価を支払ってるようで野暮なのかもしれない。
わたしは吟遊詩人の気まぐれであろう好意に、甘える事にした]
…おいしい…。
[口にした果物は冷やされていたのか、ひんやりとして薫り高い。噛むとみずみずしい甘さが口の中に広がって、自然と表情が緩んでしまう。
あまり馴染みのない味だったから、何の果実かと尋ねたら、南国で採れるものなのだそうだ。
この国の南方は国境の小競り合いがあるらしく、平和な国土であっても多少は荒れていると聞いている。>>354
それでも、こうした物資は、国から出ずとも手に入るのだ。
これこそまさに豊かさの象徴で、憧れてやまない市井の幸せ、というものなのだろう]
[手に入れたい。
何がなんでも。
この国の王が次期後継者を定めるのであれば、それを排除して玉座にあの方をお迎えする。
手段は択ばない。
この手を罪に染める必要があるならやるし、願いが叶うなら死んでもいい。この国が手に入るのであれば、…───わたしはなんだって、やるわ。*]
―― 王宮・外回廊 ――
[夕暮れの涼しい風に髪がそよぐ。
一仕事を終えての帰り際、僕はふと、ただぼうっと外を眺めていた。
[目線の先は王宮より遥か北。
巌しい山河に囲まれ、語るべき物といえば堅牢な要塞くらいの。
僕の生まれ故郷は、そんな地方にある小さな寒村だった。
と言っても、そこで過ごしたのは生を受けてから僅か十年あまり。
故にさしたる思い入れなどは無く、むしろ――……。]
……ふん。
[今の総督が彼の地を受け継いだのは、いつ頃の話だったか。
ゾネスの武断的性質を表したかのような彼女の噂や逸話が聞こえてくるたびに、僕は眉を顰めながら思うのだ。
「これだから軍人というものは、粗暴で野蛮で気に食わない」と。]
それにしても、今日は疲れたな。
[ああ、早く帰って妻の料理が食べたいな、なんて考えながらも。
僕は手すりに寄り掛かると、もう少しだけ風に当たって涼むことにした。]*
/*
@3時間半だから
誰かとお話しするのはちょっと微妙だなあってとこで
養父に拳骨食らって涙目で〆るとこまで想定してる
[人の輪に戻っていくその人とはすれ違ったかもしれないが、俺が気付く事はなかった。>>272
─ 夜/酒場 ─
彼女の横に座った俺は痛々しいと思ったのを呈するような、それでいて愛想を振るような、そんな表情になっていた。
その前には、羽振りがいいのだと吟遊詩人が述べて出させた、冷えたデザートは出ていただろう。
それが平らげられていたかは気にしていなかったが、口はつけられていたか。>>377]
ウィスキーが欲しいな、
トワイスアップで貰えると。
[マスターの方にそう声をかけてから、長い金糸の向こうに見える湿布からは極力目線を背け、彼女の方を見遣った。]
[わたしがデザートを食べていると、不意に背後から声がかかる。>>314
思わずギクリとして胸を一つ、大きく鳴らしてから振り返ると、そこには見知った顔が居た]
……あ、あなたは…。
[疚しい考え>>378を悟られたのかと思って焦ったけど、そうではなさそうだ。
王宮の警護団に所属していた時に、何度か顔を合わせて言葉を交わしたことがある。
彼はなんといっても、共に連れている鷹が目印だ。
問われた内容に、目を大きく瞬いてから、ようやく緊張を解いて笑顔を浮かべる]
戻って来たのではなく、お使いよ。
王宮の方への書を預かって来たの。さっき尋ねた時はお留守だったから、後でもう一度行くわ。
[そして、やはり問われたのは顔の湿布のこと。わたしの表情は苦笑に塗り替わる]
赴任早々失敗したの。
総督の怒りを買って、この様よ。厳しいところと聞いてたけど…───まあまあ、ね。
[この頃のわたしは、彼の素性についておそらく何も知らない。
彼もおそらく、わたしがこの国に居る理由や今の任務に就いている目的も知らないだろう。
この先、…───近い将来に語り合う時期が来るだろうか]
というわけで、あまりゆっくりしていられないの。
お使いが済んだら役目は終わり。明日の朝には出立してゾネスに戻るわ。
あなたの相棒は元気かしら?
あぁ、…今は夜だから、おうちで寝てるのかな?また、機会があったら見せてね。
次にこちらへ来るのが、いつになるか分からないけど。
[彼が目の前で鷹を扱っている様子を見た事がある。
その時の光景を思い返しながら、わたしは軽く人差し指を立てて提案した。
そして、器に残るデザートの最後のかけらを口へ放り込むと、慌ただしく席を立つ]
ごめんなさい、そろそろ行かなくちゃ。
それじゃ、また、…───おやすみなさい。
[カウンターの中に居る店員を呼び、食事の代金を支払う。
鷹使いの彼を振り返って手を振り、まだ歌い続けている吟遊詩人の方を見やってから、わたしは酒場を後にした。*]
[実のところ、戻って来たと言われたにしても驚きはしなかっただろう。
白狼騎士団は憧れる人も現実少なくはないらしい。(なお俺は男なので興味を持った事はあっても御察しの程度だ。)
然し、数日もすれば帰ってきてしまう人もそこそこいると聞く。
そこの主人に気に入られなかったか、
そこの厳しさに耐え兼ねてしまったか、
そもそも始めの洗礼で帰ってきてしまうか、
大体大きく括れば理由はこの辺りだろう。
目下2番目3番目が多かった気がする。
「何とも名前らしい気性の荒さで」、と孤高を貴ぶにも似た様子に、もう少し牙を納めればいいだろうにと思った事もあった筈だ。
だからと言って、良いとか悪いとか、そういった感情は特段何もないのだが。]*
[実のところ、戻って来たと言われたにしても驚きはしなかっただろう。
白狼騎士団は憧れる人も現実少なくはないらしい。(なお俺は男なので興味を持った事はあっても御察しの程度だ。)
然し、数日もすれば帰ってきてしまう人もそこそこいると聞く。
そこの主人に気に入られなかったか、
そこの厳しさに耐え兼ねてしまったか、
そもそも始めの洗礼で帰ってきてしまうか、
大体大きく括れば理由はこの辺りだろう。
目下2番目3番目が多かった気がする。
「何とも名前らしい気性の荒さで」、と孤高を貴ぶにも似た様子に、もう少し牙を納めればいいだろうにと思った事もあった筈だ。
だからと言って、良いとか悪いとか、そういった感情は特段何もないのだが。]
─ Peace-Addicted ─
[ それは、即ち、の話。 >>365
いつから慣れ親しんでしまったのだろう
生まれてからこの方、あたしは。
特段苦労もせず、大きな争いもない世で
ただ、ただ、日々を暮らしてきた。
祖父に憧れて幼いながらに剣術を習い
時には祖父にも指南されながら
ただ、ただ、日常を生きてきた。
それはなにかを守りたいとか
こういう使命のために働きたいとか
ごめんなさい、そういうのではなくて。
ただ、ただ、祖父への憧憬であったのだ。
光の裏側にある影も
豊かさの隣の貧しさも
あたしは、ただ、見えていなかった。
水面下で動き出す駆け引きも
暗躍も、謀略も、思惑も、計略も。
そんなもの、無い世界だと思いこんで
知らない振りをして。
ねえあたしは
どんだけ馬鹿だったんだろう、って
どこか遠い未来の自分が、語り掛ける *]
/*
実は村建て文章を作らないといけないの!
大体ひな形は出来てるけどね。
なんかもう、もう少し推敲したい
ちなみにデザートはPPAP(ただしペンはない)
─ 王宮・外回廊 ─
[ 一度寄宿舎に戻った後だったかしら、
それとも? いいえいつでも構わないわ。
いつしか外は夕暮れで。
夕方はまだ思いのほか冷えて。
ひゅう、とひとつ大きな風が吹けば
肌を撫でる冷たさに、思わず腕を抱くわ。
本当に部屋に帰ろうと、その足を進めると
目線の先にいたのは ああ──ええと
………誰だったかしら。 >>380
でもあの制服は、監査局の人だと思う。
それは、きっと間違いない。
生真面目そう(というあたしの印象)な人が
ほんのすこし遠くを見つめてて
ただ、通り過ぎても良かったのだ、けれど。
またひとつ肌を風が撫でたので、思わず ]
お疲れ様です。
夕涼みは、お身体が冷えますよ。
[ って、声を掛けてしまったの。 ]*
失礼しました。
はは、彼処の厳しさは折り紙付きですか。
ですが、王宮への書を任されたならば、
失敗とも結論付けられない気がしますが。
[彼女の苦笑に、同じく返したのは苦笑。>>383
火のない所に、とは言うが中々だなと。
この時、生憎と俺が彼女の正体に気の付く筈もなければ、その胸の内の考えや思いも知りはしなかった。
知っていたら何かが変わったのか、は、神のみぞ知る、だ。
ゾネスに戻る、とはっきり言った辺り、彼女は随分心身共に逞しいのだろう、と良く捉えた。]
そうですか、帰路も気を付けてください。
あぁ…ベルフィは今頃狩りでもしているかと。
夜間の方が捕まえ易いようで。
[人差し指を立てて提案する彼女には頷いた。]
――南の地区――
[南の地区に来れば、聞き覚えのある訛が耳にはいる。
王子様が何か話している横で警戒するように辺りを見回した。
>>354
薄暗い路地に入っていく汚い子どもが視界に入ると
何かを思うことがあるらしく、目を背け、服の上からそっと撫でられる。
根っからの貴族の彼は平穏は望んでいるだろうけど、
平等なんて望んでないくせに]
よかったです。
燻るものがある可能性がある場所は軍を配置するに
越したことはないと思いますよ。
軍の長はフェリクス様です。
どう国を守るかは大げさに言ってしまうとあなた様次第なんですから。
[もしかしたら、いつもはもっと怪しい雰囲気があるのかもしれない。こう武装した人間がいれば、静寂が訪れるものだ]
監査局?
あぁ、そうですね。
何か気づいたことがありましたら、
すぐにお耳に入るようにいたします。
[監査局に引っかかるものを感じつつも
それをあえてスルーして王子様を頼ると宣言した。
監査局と言えば、平民出身の長がいるそうだ。
彼はあまり快く思っていないようだった。
それが彼自身の出自からか、勘という類のものかはわからないけど]
――王宮――
[城に戻ればなんだか久しぶりにきた気持ちになった。>>355
栄えていない南の地区を見た後は城が随分と大きくみえる]
遠方から戻ってすぐに出立するあなた様に
比べれば私の仕事なんて忙しいに入らないでしょう。
お体をゆっくりお休めになってくださいね。
これは友としての心配です。
[最後の言葉が聞き取れないくらい小さく、胸にタックルする。
幼馴染としてまだ認めてもらえてるということが彼は嬉しかったのかもしれない]
また何かありましたら、なんなりとご用命ください。
どんな小さなことでもフェリクス様……、
ラメール王家のお役にたてるのは
大変嬉しいことでございます。
[敬礼をされたら、敬礼で返すのかと思ったが、
彼はもう軍の人間ではない。
また胸に手をあてて、深くお辞儀をした。
彼の視界に暁に似た黄昏が入った時にはもう王子様の姿はなかっただろう**]
/*
すまん、確認したい。
化け物退治したのはドロシーにお使いを頼む前の話だろうか?
今の時間軸では化け物を退治した、という過去形で大丈夫だろうか?
[慌ただしく席を立って行くのを、笑顔で見遣りながら、>>384]
ええ、良い夜を。
───…… 御休みなさい。
[金糸の揺れる背中に、そう投げてから。
会計を済ませた彼女が振る手に右の手を挙げて返した。
遅れてきた、グラスの中のウィスキーの水面が波紋の漣を立てて中々止まなかった。
行く先に波紋を投げかけるかの如く。]*
― 短い白昼夢から覚めて ―
[誰も居ない中庭近くの廊下を歩いて軍部の執務室へ向かうとしてる時に一枚の書類が手から離れ、床に吸い寄せられる様に落ちていく。
書類が落ちた事に気付き拾い上げれば、書かれてる内容は王都と北の要塞の間に怪物が現れたと書かれた報告書だ>>256。
総督が500の軍隊――大隊相当の兵を総動員し、化け物退治に向かったという。]
――――。
[拾い上げた拍子に書類に目を通し始め、いつの間にか廊下で立ちながら書類を読み始めていた*]
― 再び王宮へ ―
[顔なじみとの再会を喜ぶ間も惜しんで、わたしはすぐに宿へ戻る。
部屋に干した軍服を触って確かめ、何とか着用に耐えられることがわかると、わたしはすぐに着替えた。
乾ききってない服が直接肌に触れた時は、少しゾクリと背筋が震えたけど、気にしている場合じゃない。
長い髪を再び束ね、姿見の前で確認する。やはり頬の湿布が目立つが、軍人なら傷の一つや二つは日常茶飯事だ。顔なじみでなければ気にも留めないだろう。
わたしは身支度を整えると、再び王宮へと向かった]
― 王宮にて ―
[フェリクス王子を訪ねれば、今度はお目通りが叶うだろうか。
親書なのだから、できれば人伝ではなく、直接手渡したい。
誰かに所在を訪ねようと王宮内を彷徨っていると、不意にどこかで鈍い音がした]
……何の音?
[けれど、音のした場所は視界にはないのか、わたしが居る位置からは確認できない。
止めた足を再び動かそうとした時に、不意に背後から声が掛かった>>360]
柱がしゃべった?
[違う。夜間で暗い廊下でよく分からなかった。よく見れば、その柱の陰にうずくまる人が居る。わたしはそちらへ近づき、腰を屈めて様子を伺う。
どうやら先ほどの物音は、この人物が柱に衝突した音だったのかしら、なんて思いを巡らせながら]
…失礼しました。軍人は怪我の一つや二つ、日常茶飯事なゆえ。
自分基準で捉えておりました。
……大丈夫ですか?
[手を差し伸べて、彼女が身を起こすのを手伝おうとする。
改めて少女のような様相を確かめ、はて、どなただったかしら、と思い返そうとすると、彼女の口から先に自分の名前が出た]
はい、いかにもわたしはドロシー・ブライアンですが。
失礼ですが、どこかでお会いしましたでしょうか。
[王宮を出入りする宮廷画家の名は、聞けば思い出すかもしれない。が、尉官とはいえ、一介の軍人にすぎぬ自分とは、あまり接する機会が無かったから、すぐに名前と顔は一致しなかった。*]
/*
そういえば故・デズモンドおじいちゃん、現役の最後が中佐だったのか、それとも退役に際して中佐を送られたのか……(細かい
―ラバル家との婚姻―
[使者の見送りが無事終わり、館に戻って一息をつく。
この後は政務を控えているが、その前に一枚の手紙を広げる。]
ふう・・・。
そろそろ返事をせねばならんか・・・・・・。
[手紙の差出人には元老院の肩書きとラバルの名の文字、婚姻を促す内容にアイリはその返答に悩んでいた。
アイリは当主である以上、いつかは子を孕み、フォールデン家の未来のことも考えねばいけない。しかし、女の中にいてはその機会も少なく、これまでの申し出などは取るに足らない端貴族。
意識することも無く気がつけば自分ももう婚期は過ぎている。
子を成すには年齢のことも考えなければならない。
小さな頃からのフェリクス王子への憧れはあるものの所詮は臣下の身、夢物語のようなことは起きてはならず、望んでもいけないことも十分にわかっている。子供の時期は過ぎたのだ。
ラバル家の申し出は時期としてアイリにとっては悪くない話ではあった。
家格、実力、身分、そして息子もフェリクス王子と繋がり深いことも聞いている。
亡き母が当主の頃ならばそれこそあっさり決まっていたであろう]
いつまでも、子供ではいられぬ・・・・・・この話、受けるか・・・・・・
[館の壁に掛かる歴代当主の肖像画、アイリも知る祖母や母の前で決断をする。
そして羊皮紙と筆をとると、フォールデン家当主として婚姻承知の旨と取り纏めの依頼を正式な書簡として早馬に向かわせた。]
……うん?
[風に当たっていると、>>387思いがけず声を掛けられて。
体はそのまま、僅かに振り返り視線だけを向ければ、そこには軍服に身を包んだ若者が立っていて。]
ご苦労。
……その階級章は士官候補生のものだったね。
見回りの最中に迷子にでもなったのかい?
それとも年上の先任軍曹あたりに虐められて逃げてきたのかな?
[なんて、ほんの少し嫌味っぽい言葉を向けてみたり。]*
― 回想 ―
[ 頭を強かにぶつけると記憶が飛ぶことがあるらしい。
そそっかしい人間が居れば注意したいものである。
……そんな閑話休題。
実際は…はてさて、いつのことだったやら。 ]
『 柱が喋った? 』>>395
[ 想定外の反応が返ってきたもので
宮廷画家は虚を突かれ、あんぐりと口を開けた。
なんだろう、うっかりさんなのだろうか。
子供向けに本の挿絵など描くことはあれど
喋る柱なんて聞いたことすらもない。
訝し気な表情を隠すでもなく、
近付いてくる人物に痛みを堪えつつ声を返そうと。 ]
喋る柱があるなら後学の為に見てみたいものだけど、
――…と、ありがとう。
[ 差し出された手を取るのに躊躇はしない。
自らの手より少しばかり大きな――、
けれど男性のものほど筋張っていない
柔らかな手のひらに体重を預けて立ち上がる。
名を聞けば是と返る>>396から、
間違えていなかったことに安堵の息を吐いた。 ]
なに、名前に覚えがあっただけだよ。
軍人にしては綺麗な髪の御仁がいると聞いたから
偶々見かけてそうじゃないかと思ってねえ。
[ 何処かで会ったかどうかについては
どうだっただろうと記憶を探り首を傾げるも
記憶になかったので大人しく名乗ることにする。 ]
ローレル・ロロンド。
一応は絵を描く仕事をしているよ。
…それと、そう畏まらないで欲しい。
ボクなんかより、きみたち軍人の方が
よほど偉大な職務についているんだからね。
[ 国を守るという、ね。そう付け加えたら、
果たして態度を和らげてくれただろうか。
変わらなくともそれ以上言うことはないけれど。 ]
急に呼び止めて悪かったね、
これから何処かへ行くところだったんだろう?
[ 世間話のような体で尋ねてみて、
行先を聞くことが出来たなら…あるいは
出来なくとも、何処かへ行くようだと知れるなら
もう一度礼を行って見送る心積もりでいた。* ]
[ 思わず声を掛けてしまってから
返ってきたのはほんの少し冷たそうな視線と
こちらも、ほんの少しだけ、冷たいことば。]
いえ、大変失礼いたしました。
あの、えっと、迷子ではございません。
虐め!?……られたわけでもないので
っと、ご安心、くださ……い?
[ しどろもどろになりながら返答をして ]
……その、そんなに、
軍曹は怖い方なのですか?
[ なんて、冗談を冗談と取らぬ
否、冗談ではなかったのかもしれないが
どこか明後日からの質問を投げかけた *]
/*
失礼します…今から絡みに行っても大丈夫ですか?
更新時間的にプロで終わらせるのは厳しいかも…と思い、秘話を送らせていただく次第です。
さて、次は・・・参謀殿への報告がまだだったな・・・・・・。
[早馬を出すと今度は公務の報告書類の作成である。
慰労の使者には既にここの状況は至って変わらずと伝えてはいるものの何かとあやつは五月蝿い。
アイリは正直なところ、掴みどころのない独特の口調が特徴の参謀アレクシス・レグザが苦手である。
かつては剣を教え、軍を率いて南で戦ったと聞くが、いまいち会ったときの軽そうな印象とマメに報告を催促される相反した態度に辟易していた]
・・・・・
[それでも真面目に書類へ目を通し、報告書を整理するのはアイリの性格故と彼が"ラメール参謀総長"と言うトップクラスの肩書きを持っているからであろう。
備蓄する兵糧や武器の数、兵士の稼動状況に近隣諸国の動向とその見解。幾重にも重なる書類を前に腕を捲くり、部下と共にようやくにして終わらせると玉座に深く腰掛けて疲れに息を落とした。]
ふう・・・終わったか。
明日にでもこれは届けさせるとして次は何が残っている・・・?
[傍らで公務を一緒に行う側近達と共にその日にせねばならないことに精を費やすアイリがいた*]
[暫し書類を読むのに夢中になってたら、何かしらの音が聞こえた様なそうじゃない様な>>360。
書類に向けていた注意が逸れた時に誰かが話し掛けている様だ>>395。
流石に自分の近くに他の誰かが居る気配を察知し此方から静かに歩み寄る。
ある程度近付けば金髪の女軍人と、先程広場で見かけた女性が話をしている事に改めて気付く。
弟の傍らにいた女性は此方に畏まった様な警戒感を持っていた様に見えたのは記憶に新しい>>275。
が、見覚えの有る女性よりも、もう一人の女性の方に気が向く。
それも仕方が無い、頬に湿布を貼られた状態で有れば其方に目が行くのだ。]
一体何があった?
[別段争っている雰囲気なので大きな声を上げる事は無く二人に話し掛けて見よう。
彼女らが此方に注意が向けばチラリと頬の湿布に視線を向けつつ、返答を待つ*]
/* 一年前〜数年前と言う認識でいます。討ち取ったでも構いませんが、怪物は象です。
…………。
[僕としては嫌味を言ったつもりだったのだけれど。
>>402そう素直に返されると少々調子が狂う、と頭を掻いて。]
……若くして集団のリーダーになった際、
もっとも面倒な存在の一つが"年上の部下"だよ。
特に軍曹といえば多くは叩き上げのベテラン。
君を若輩と謗り、従おうとしない者もいるだろうからね。
[僕も局長就任当初は、そういった部下の統制に苦労したものだ。
まあ、当時僕に従わなかった愚か者どもは"もういない"。
今いる監査官たちは皆、僕の手足となって働く有能で有用な部下たちだ。]
――アレクシスと別れ・尚書長官執務室――
[アレクシスとどれくらい話しただろう。
もしかしたら、どこかに連れていかれたりしたかもしれない。
その後、一旦執務室に戻った。
先ほど寄った時に護衛用の細い剣を置き忘れていたようで、
机に立てかけ、椅子に座った。
長官は不在のようで、胸ポケットからだされれば、こっそり残ったお菓子をくれる]
正直、私は羨ましいですよ。
出来るなら平民に生まれたかった。
リッターだって私と一緒じゃ、息苦しいでしょうに。
[そんなことはないと加えたお菓子を持ち上げてみる。
三代目リッターとしては先代の考えることはわからないが誰も息苦しいとは思ってなかったんじゃないかな。
一つ不満があるなら――側に置くことで貴族以外を理解した気持ちにならないでほしい。こんな小さな存在に何の意味があるのだろう。
彼は根っからの貴族生まれ、染まりきった考えはなかなか抜けることはできないだろう]
父上が亡くなる前にこっそり見せてくれた
あなたを引き取って早10年。
と言ってももう3匹目ですよね。
猫は死期が近づくと人から離れるといいますが
ネズミもそうなんて知りませんでしたよ。
いなくなったと思っても、少し立てば二回りほど小柄に
なって帰ってきますよね。
[そう言われてもまだいなくなっていないからピン来ない。
彼のもとになぜきたかと言っても答えられないけど]
ものはついでだから、ここは僕がひとつ、
新任の君に軍人としての心構えを教授してあげよう。
[そこでようやく、彼女の方に向き直り。]
――軍人というのは、道具だ。
王命によってのみ放たれる一本の矢のようなもの。
折れてしまえばそのまま使い捨てられるだけの道具。
特に下級の兵卒になればなるほど、
その命は紙切れよりも軽く、一切れのパンよりも安い。
だから君は、ただ陛下の命令にのみ忠実な道具であり、
効率的に部下を死なせる方法を考えていればいいのさ。
[冷たく持論を言い放つ。
多分に棘が含まれた理論ではあるが、決して暴論ではない。]*
[シャクシャクとお菓子を食べ終われば、ドアがコンコンとなる。
慌てて、彼の座るデスクの引き出しに飛び込んだ]
はい。
[入ってきたのは長官かと思ったけど、違うようだ。
彼は入ってきた人物から受け取った手紙を開き見て、神妙な面持ちをしている]
長官かと思いましたが、あの方も最近忙しいようですね。
[冷静になるために違う話をするのはそれは逃げだと思う。
彼は椅子に深く腰掛け、机に手紙を置いた。
その手紙の内容に息をのむ]
これは困ったことになりましたね。
結婚をしないつもりはないんです。
ですが……。
[ラバル家に縛られるのが嫌なんだろう。
深く深くその身を埋めているのに]
いつも母上のほうが一枚上手です。
私が30になる前に決めたかったのでしょうね。
[もう断れないのかと首を傾げてみたが、それは無理なようだ。
心配が伝わったのか優しく撫でられる*]
[キツイと言いつつ心の底からの言葉でないように
素っ気なく返す相手の言葉は不機嫌そうに思えるが
しっかりと返事は返す。>>344
それは傍目には仲良くも仲悪くも映るのだろう。]
せやんな。それがリーくんの愛やねんもんな。
[意地悪そうな顔に、少し機嫌も直ったかと]
しゃかりきにお菓子って…、お菓子はあくまで間食。
しゃかりきに食べんのは肉と粉モンやな。
[何故、己はそんなにお菓子大好きだと思われているのだろう。
と内心首を傾げる。
庭園の先客の絶えぬ供給のおかげで
いつしかサボリとお菓子は切っても切り離せなくなっていたようだ。]
/* 大丈夫ですよ。
執務室にきていただくか、アレクシス→執務室の間に声をかけていただければと思います。
/*
そんな前だったのか!ありがとう!
まさかの象とは驚きだ。此方も合わせてやってみる。
拾うのが遅れてすまない、とだけ言わせて欲しい。
/*
こっから変に動くのもあれだし、暫く黙るかソロるかだねぇ…
しっかし、相変わらず過去が重い(重い
いつになったら即興のキャラで動けるのか…
(然し土台ないとキャラを動かせない矛盾
/*
しまったランダム間違えた(
……まあいっか、若いけど15+7の22歳。
で、チップは誰想定にしよう?
3(7x1)
/*
三番目、ユーリエ。
うーん……もっと明るく朗らかな感じの子な印象。
でもまあ名前だけだしいいかな、うん。
ちなみに結婚年数は3(3x2)
― 王宮・廊下で ―
[ ブライアン尉官とそれから、
いくらか話をした後だっただろうか。
豪奢な柱が多いその廊下が
どこだったか、なんて
すっかりと失念していた画家だった。
奇しくもそこは執務室の傍であったらしい。>>404
いつかぶりに見かける第一王子その人の顔が
唐突に現れれば再び口を開く羽目になる。 ]
…ボクが少々粗相をして
助けて頂いたところ、ですよ。
ブロイアン尉官…そちらの女性の
顔にどんな事故が起きたのかは生憎存じませんが。
[ この廊下で起きたことは簡潔に説明をして、
此方に向けられる視線の行方を追えば
付け足すように言葉をつないだ。
怪我は日常茶飯事と彼女の口から聞いた故>>396
画家が尋ねることはなかったけれど、
答えが返るようならば聞き届けようかと。* ]
─ 若人らが生まれる前のこと ─
私、この国を出ていくことにしたの。
[黒髪の少女は、数少ないご贔屓である商人の青年にそう告げて、朗らかに歌い出した。
人気のまばらな街中の広場、人々の足並みはどこかせわしなく、翳りを浮かべているものも多い。少女が一人歌ったところで奇異の目でみられるだけだが構いはしない。だってこんなにいい天気、歌ったら気持ちがいいに決まっている。]
[ ほんの少し、間があった。
それは、”調子が狂ったから”とは知らず
続く言葉を待って、から。 >>405 ]
………なる、ほど。
[ 軍曹のこと、面倒な存在のこと、
そういう経験をこの人もしたのだろうかと
ほんの少しその瞳の奥を覗き込むが
冷たく見える光には何も映らないままで。
さらに次の言葉に、また、
息を飲むことになるのだけれど。 ]
[ドレスと呼ぶにはいささかくたびれている服の裾をつまみあげ、恭しくお辞儀をすれば、柔らかい拍手で迎えられた。]
家のこと?別にいいのよ。
伯母さまはきっと、私がいない方が喜ぶでしょうし。
[幼い時分に父母を亡くし、名目上の当主ということになってはいたけれど。慎ましいながら父母が守っていた屋敷も財も、後見についた伯母が思うがままに浪費している。どうせたいしたものはないのだ。それに、想い出はこの胸の中にある。]
ー玉座の間ー
…はい、此度の訪問につきましての報告は以上でございます。現状では脅威となり得る事象はないかと。
[国王陛下への報告をすること。これだけは何度目であろうとも慣れないものだ。いや、慣れはするのだが恐れ多いと言うべきなのだろうか。]
…陛下、王位継承についての奏上をさせて頂いてもよろしいでしょうか。
[陛下に奏上はしやすい立場だったが、このように自分から何かを申し上げることは初めてだった。
外部ではあのように曖昧な態度を取りながら、陛下には自分の意見を通そうとするなど傲慢だ、と言われるだろうか。
そんな考えは巡らず、ただ私の感じる軍部の増長に対する危機感、そして使命感のためだけに口を動かしていた。]
西方からのキャラバンが来ているでしょう?
隊長さんが私の歌を褒めてくれてね、一緒にこないかって誘ってくれたの。
西の彼方の人達は歌を喜ぶし、劇団や詩人のギルドもあるからそこで仕事を探すといいって。
出発は明日の朝よ。
ねえ、あなたも一緒に行かない?
珍しいものもきっとたくさんあるわ。商売には困らないんじゃないかしら。
[目を輝かせ問いかければ、青年は困ったような笑みを浮かべ首を横に振る。]
道具……ですか。
[ こちらをようやく向いたその人から
零れ出たのは有り難くて、冷たい心構え。
生命の軽さ、使い捨ての道具。
陛下の命令に忠実に、はその通りだけれど
効率的に 云々 ──
それを「そうですね」と
頷けるほどの覚悟もなければ
かといって「でもそれは」と
反論できるほどの持論も強さも今はない。
ただひとつ、胸に抱くとすれば
「祖父は、そんな信念を抱いていなかった」
ただ。それだけのこと。
だけどそれを自分の信念としてしまうには
まだ、余りにも、経験が浅すぎたのだ ]
……そう、残念ね。
じゃあ、いつか私の歌を届けてあげる。
あなたが好きな、駒鳥と王様の歌みたいに。
[そうして長らく異国の地を回り、名声を手に入れて。
没落貴族の放蕩娘を街の人々が忘れた頃。
そう、ちょうど暁の国に二人目の王子が生まれたくらいの頃だろうか。
王城のサロンに招かれて漸く、ご贔屓だった青年が商人ではなかったことを知る。
名乗る言葉は必要ない。
青年が好んでねだった歌を歌えば、あの日と変わらぬ眼差しがそこにあった。**]
……あた、しは。
[ それでも何かを紡ごうと必死に唇は動く
このまま息とともに飲み込んでしまっては
チェンバレン家の名が廃るだろうと
若いながらに必死に 紡いだ答えは ]
あたしは、……あ、いえ、わたくしは。
そんな、道具には、成りません。
[ それは、忠告への反発と捉えられるのか
それとも、「使う側になる」という
意気込みのひとつに捉えられるのか。
それとも、それとも?
相手がどう捉えたのかは知らないけれど
あたしは ── どっちだろうか。
紡がれた言葉は案外、
何も意識せぬ、無の裡から。
ただ反射的に出てきたといっても過言ではない *]
―ある日 森の怪物退治―
[500の白狼騎士団を引き連れたアイリ、王都へと攻め込むとも誤解されかねないこれだけの数まで動員したのは意図があった。
もちろんこの動員は使者を出して王宮側へも伝えているが、近隣の村や街の知らない者から見れば異様な光景だったかもしれない。]
これより報告にあがった森に着く、
各自、森への四方の道を塞ぎ誰も森には入れさせるな!!
[騎士団は森の近くに到着すると、100人隊ずつに分かれ森の東西南北道らしき道へと向かって入り口を塞ぐ。
怪物退治と言う訓練には持ってこいの状況、存在を知らしめるに絶好の機会に邪魔などさせたくないアイリの命令を受けてのことだ。
彼女らは例えそれが王子でも、道を簡単には譲ろうとはしないだろう。]
ー尚書長官執務室ー
[ドアをノックすると、長官…ではなく、補佐である彼の声が返ってきた。]
長官は…いないみたいだな。
やあ、リヒャルト。久しぶりだね。
[執務室にいた彼>>406に、普段は使わない口調で声を掛ける。彼とは歳も近く、また仕事の関係上頻繁に顔を合わせることもある。話す機会も必然的に多く、仲は良かった。]
長官に話があったんだが…後から伝えてもらうこと、できるかい?
[せっかく彼と会ったのだから、少し世間話でもして行こうか、などと考えつつ。]
……申し訳ありません。
柱がしゃべったように見えたのです。
[無礼を重ねて詫びつつ、差し出された手を取って引く。>>400
自分を知っているらしい理由については、不意を突かれて思わず赤面した]
そのようなこと、……こ、光栄です。
[軍功ではなく、髪の事で称賛されてしまった。素直に喜んでいいのかどうか。ここがゾネス要塞だったら、気合が足りぬと再び洗礼を受けたかもしれないが、幸いここは王宮内だ。
慣れぬ称賛に戸惑っていると、相手の名を聞く]
ああ、ロロンド様…存じております。
宮廷画家、でしたね。
[ここでようやく、元から知っている名前と目の前の人物がつながる。
城の中庭の東屋で、作品を描く画家がいるという話を思い出した。
畏まらないでと言われても難しい。宮廷画家といえば、王室が招き入れた客ではないか。たとえ似たような年頃の女性だとしても、軍人としての精神を根から叩き込まれてきた自分としては、やれと言われてすぐに砕けた物言いが出来るものでもない]
失礼、……お怪我は、大丈夫ですか?
[少し身を屈めて、額の辺りを見ようとする。
出血はないだろうか。貼れていたら手当をしたいが、生憎自分が頬に貼ってる湿布しかない。まさか、これを剥がして施すわけにもいかないだろう]
[…などと考えていると、ここへ来た目的について尋ねられる]
……そうだ、
実はわが主より、フェリクス殿下への親書を預かってきたのです。
殿下にお会いしたいのですが、いずこにいらっしゃるかご存知ですか?
[などと尋ねた時だろうか。新たな人物がここに現れる。>>404
その方こそまさしく、自分がたずねようとしていた人物だった。*]
―ある日 森の怪物退治A―
これより怪物を見かけたならすぐに報告せよ!
生け捕りにして我が騎士団の存在を国中に知らしめる!
[本隊精鋭となる100人が森に入り、森の中でさらに5隊へと分けられ怪物の捜索が始まった。
怪物に対する恐れも懸念もない、武人としての自負と騎士団に対する過信がアイリの中にはあった。
何が現れようと怪物など我らの敵では無い
そんな思いがアイリにはあった。
程無くしてその怪物の正体を自身が見ることとなる。
実際にいた怪物は報告よりさらに大きく、見たことないほど巨大で凶暴な動物であった。]
・・・こ、これは・・・・・・
[知見のあるものならばそれが象であることは気づけたかもしれない。しかしアイリはその存在を始めてみる。
目の前の怪物は大勢の侵入者を前に興奮し、馬はその巨体の圧倒的な迫力を前に怖気づき、隊は乱れる。
分けに分けた20人までなっている騎士団目掛けて象は突進してくる。乱れた馬に振り落とされる団員達、隊は混乱に陥った。*]
[またドアが叩かれると彼は慌てて、手紙を引き出しにしまった。>>420
そして、定位置の胸ポケットに少し乱暴いれられる]
はい、どなたでしょうか。
[その声色は少し焦りが混じっていた。]
あぁ、フィオン様。
お久しぶりです。
遠方から戻られたのですね。
[少し年上の長官に立ち上がり軽くお辞儀をする。
胸ポケットに手をあてるのを忘れたせいで、
がんばってしがみつくことになってしまった]
そうですね、長官は最近お忙しいようです。
この時間ならそのまま帰路についていると思いますので
明日になりますが大丈夫でしょうか。
[執務室はドアの前に長官の席があり、その横に彼の席があった。
そして、隅には来客用のソファと小さなテーブルがある。
そして、外務長官をソフォに誘導しただろう*]
[>>418返ってきたのは肯定はなく否定の言葉。
けれど僕は、それに驚くでも眉を顰めるでも無く。]
そうか。
[とだけ、短く返した。
彼女が何を思い、何を考えたかなんて分からないし、興味もない。
先程の僕の言葉だって、特に理由があって忠告した訳じゃない。
ただなんとなく、そんな気分になっただけだ。]
じゃあ、僕はもう失礼するよ。
君もやることがないならさっさと帰るといい。
[そう言って、立ち去ろうとして。
少し離れた所で、ぴたりと立ち止まり。]
……ああ、言い忘れていたね。
僕は監査局長のシュナウザーだ。
君が僕の"監査"の対象にならないような、
清廉潔白な士であることを願っているよ。
[それだけを言い残すと、
今度こそ彼女の前から去っていくのだった。
――最後の言葉もまた、嫌味のような言い方だったけれど。
それは僕にしては珍しく、偽りのない本心から放った言葉。
彼女が有象無象の俗物や、あるいは僕のように、
不正に手を染める人間にならなければ良いのだけど、と。]*
― 王宮の廊下 ―
はっ、フェリクス殿下!
[振り返ってその姿を確認すると、わたしはその場に慌てて跪いた。
問われた内容には、傍らにいるローレルが先に答えてくれた。>>410
顔の怪我について問われると、わたしは顔を上げて被りをゆるく、一つ振る]
これは、武闘訓練の際に誤って拵えた傷です。
ご心配には及びません。
[毅然と伝えると、改めて名乗った]
わたしは白狼騎士団の尉官、ドロシー・ブライアンです。
このたびはフェリクス殿下宛に、アイリ・フォールデン総督からの親書を預かってまいりました。
どうぞ、お受け取りください。
[そう言って、預かった恭しく差し出す。
ここは廊下だが、この際許していただこう。*]
―― 自宅 ――
[その後、家へと帰ってくれば。]
やあ、ただいま。
遅くなってしまってすまないね、ユーリエ。
[出迎えてくれた妻の名を呼んで軽く抱擁する。
結婚してから早くも三年が経つが、出掛ける際のキスと帰宅の際のハグを僕は一度たりとも欠かしたことは無かった。]
子供たちはもう寝てしまったのかな。
……それじゃあ久方ぶりに、君と二人で夫婦水入らずといこうか。
[家族以外には見せないような笑顔を浮かべて。
そうして僕の平和な夜は更けていく。
この僅か一月後に、ラメールを未曾有の動乱が襲うなんて――今の僕には知る由もないのだった。]*
[ 返ってきたのは短い返事。
内心、ほんの少しホッとしてしまったのは
きっとそれ以上問われても、
あたしの頭で考えて出てくる言葉は
どれもしっくりこないものになったから。
ぴり、と張りつめた空気。
先程よりも風は冷たくなっているような
そんな気も、しつつ。
彼が立ち去ろうとするなら
今度こそ、ゆっくり部屋へと戻ろうと し]
……かしこまりました。
シュナウザー監査局長さま。
士官候補生リーゼロッテ・チェンバレン。
王国軍の名に恥じぬような、
清廉潔白な士であるよう、努めます。
[ 相手が「局長」であるのに改めて驚くのは
実は相手が立ち去ったあとのこと。
今はただ、相手の背に。
聞こえているかはわからないけれど
自分の背負う名と、決意を。
ただ、ただ、告げて見送るのみで。 *]
――執務室その後――
[外務長官が帰れば、真っ暗な月夜を窓から眺めてる。
アンニョイな気持ちになるのもわからなくないが
独り言……、二人言が捗ってしまうんじゃないか。
返す言葉がないほうとしてはとてもムズムズする]
ねぇ、リッター。
私も君みたいに騎士になれるでしょうか。
[いつから騎士になったのか知らないけれど、
別の国では、リッターは騎士というらしい。
肯定か否定かなんて彼には伝わらないだろうけど、
一言鳴いてみせる。
……――チュウ。
これから先がどうなるかなんて今は想像もつかなかった**]
ー回想・10年前ー
[ー5年程前のことだっただろうか。
遠い国の1つが、我が国の隣国に落とされた。
あの国はさほど好戦的な国家ではなく、また戦争を仕掛けられるような理由もあまりなかったはずなのだ。しかし戦争をした。そして敗れ、国家は消えた。一方的な物だったという。
周囲の者は、関係がないと言いながら、すぐにその出来事は忘れ去った。
しかし私は、あの国のことを一度たりとも忘れたことはない。一方的な侵略を受け、無慈悲にも消え去ったあの国を。]
ー現在・執務室ー
…あんなことは、繰り返させるべきじゃないんだ。
[言い聞かせるように、呟く。*]
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