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人里に身を潜めながら、夜毎人を喰らうという恐ろしい人狼。
幾つもの村を滅ぼしてきた狡猾な化け物の噂が、遂にこの地にも訪れた。
震え上がる者、馬鹿馬鹿しいと一笑に付す者、そして…。
様々な思惑を余所に、人々は話し合いのため集うのだった。
1人目、薔薇園芸家 ローゼンハイム が参加しました。
薔薇園芸家 ローゼンハイムは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
村の設定が変更されました。
狼化病――過去に惨事を引き起こしたその恐るべき感染症は、現在研究が進んでおり、感染者が発症しないように予防薬が発症者には供給されるようになっていた。
感染者は、あらゆる場所で日常生活を送っている。
たとえばこの――駐屯地でも。
血を流し、骨を砕き、命を絶つ。
日常を塗りつぶしていく恐怖と悲しみは魂の奥まで染み込んで。
そうして、輪廻は回っていく。
美しく月の昇る晩
過去におびえる君は今世の自らの本当の姿を知った。
それは恐怖か、歓びか、それとも未練か。
夜空に、人の耳には聞こえぬ咆哮が響き渡る。
―――さあ、二度目の宴をはじめよう。
/*
プロロは全員が駐屯地に集合〜した直後ぐらいまでです。
1dまでは平和ですので、1dはのんびりRPするもフラッシュバックに苦しむもご自由にしてください。
(狼は1dのどこかまでに発症しておいてください)
(表に出す必要はないです)
2dにローゼンハイムが死に、事態が明らかになります。
赤窓の利用はご自由にどうぞ。役職CO等もご自由に。
2人目、将官 ローゼンハイム が参加しました。
将官 ローゼンハイムは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
ねえ、そこの君。
生まれ変わりってのは知ってるだろう?
前世の記憶ってやつだね。僕にはないけどさ。
因果とか運命とか、本当にあるんだろうかね。
なあに、昔の恋人に再会してとか。
ロマンチックじゃあないか。
良いものばかりでもない?
はっはっは、そりゃそうさ。
…じゃあこんな話はしっているかい?
狼化病、そうだよ。
人狼になってしまうというあの奇病さ。
あれ、予防薬を飲んでも発症するケースが報告されてるらしいよ。
怖いねえ。どうしてだろうねえ。
僕はそんなもの感染しちゃあいないけどさ。
そんなことが起きたら困ってしまうねえ。
[そう笑って、ローゼンハイムは摘み取った薔薇をポケットへ納めた。*]
将官 ローゼンハイム が村を出ました。
2人目、尉官 カスパル が参加しました。
尉官 カスパルは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
――前線基地――
[手狭く日の光もあまり入らぬ殺風景な一室に、質素なベッドに腰掛け、古めかしく届いた紙での辞令にじっと視線を落とす。
駐屯地への異動命令。期限は一ヶ月。
これは異動ではなく休養なのだと理解はしている。
再三度の休養命令を無視して働いて来たカスパルへ、上司がついに最終手段を打って来たのだろう。]
……休みなど。どこで休まるというんだ。
[手元の紙を握りしめてゴミ箱へと投げ入れる。
直接の戦闘がないとはいえ、ここは敵国との国境であり最前線であり、常に緊迫した空気が漂っている。]
[異動となる駐屯地は長閑で平和な場所だ。
こちらの国境とは違い、敵襲を受ける危険もないと聞く。
そんな場所にいったら、きっと夜は静かだろう。
――さぞかしその静けさが、悪夢を引き立ててくれるに違いない。*]
/*
今度は中身記号がいるのですよ。
どうしようかなー。設定宙ぶらりんなんだw
(まさか狼をガチ村で引くとは思ってなかっry)
元よりは人付き合いは悪いけど、歩み寄った相手には柔らかいってイメージがざっくりあるぐらいで。
一人称…1(2x1)
1.俺
2.私
弟妹の有無…1(3x1)
1.いる
2.どっちかだけ
3.いないor末っ子
/*
まあ、そうなるよな。
前世とだいぶイメージが変わるので、戸惑われそうではあるがまとうオーラもかなり違うだろう。
ガチ村だと機嫌悪い顔、使いにくいんだよな。
(自分のスタイル的にも)
3人目、尉官 ドロシー が参加しました。
尉官 ドロシーは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
― 基地 ―
…………。
[額を押さえながら息を吐いてドロシーは寝台から抜け出した。
またあの夢を見たのだと、胸に蟠る不快が教えてくれる。
幼い頃から同じ夢を見ているが、
ここ最近は殊に頻度が増えている気がした。
夢の内容は覚えていない事がほとんどだ。
断片的に残るのは、闇と、時折混ざる光と、赤い色。
そして必ず胸を抉られるような感覚と共に目を覚ます。
夢を見たことすら覚えていなくても、それが夢の存在を知らしめる。
そうして痛みともつかない違和を、一日抱えて過ごすのだ。]
[最近はそのせいで碌に眠った気がしなかった。
だが、今日から向かう赴任先はさしたる変事もないと聞くから
休むにはちょうどいいかもしれない。
記録官としての仕事も、主に古い資料の整理に終わるだろう。
机に置かれた小瓶からカプセルを掌に振り落とす。
零れそうになる溜息ごと水で飲み下してから、
日々と同じように軍服に袖を通した。**]
4人目、兵卒 サシャ が参加しました。
兵卒 サシャは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
−南方の基地−
人狼なんて いるのかな?と この村で 何が起こる?
行ってみよう 唯の宿へ! 冒険の始まりだ!
悲しみ堪えて… 一撃狙え
狙えぬのならば ボクらの仲間さがせ!
一太刀浴びせ 葬れ 仲間とともに
『大好きな家族 返せ!』 とな…
犯人わからず 濡れ衣受けて
晴らす術知らず 『タスケテ』 声出なくて
冷ややかな瞳(め)に さらされ (裏口から)宿飛び出すと
…その先の崖下 堕ちていた…
[誰が書き記し、遺したのだろうか。
『詩』という形で、代々伝承され今も遺る、哀しき記憶。]
[そんな哀しき記憶の持ち主は、樹木がうっそうと生い茂っている南方に位置する基地で狙撃手として任務を遂行する、18歳の女。経験は、まだ浅い。]
[滅多にないが、小規模なゲリラ戦が勃発することもあるので、訓練は怠らない。
…が、どこかゆったりした雰囲気の基地内にある、じめじめした自室にある固いソファに寝転んで、小隊長から渡された『駐屯地への異動』を命じた辞令を眺める。]
異動、かぁ…どんな任務なんだろ?
[期待と不安の入り交じった声。
『長閑で平和、戦闘とは無縁のような場所である。』
女は駐屯地について、そんな話を聞いたことはあるが信じていなかったりする。
かの地で、哀しき記憶の持ち主を待ち受けているものとは−*]
5人目、下士官 フィオン が参加しました。
下士官 フィオンは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
ー新たに本日より、当駐屯地に着任する…
[G国での諜報活動を終え、帰還した僕にきた辞令は、この駐屯地での休養だった。
休養とは言え一通りの平常業務はあるが、まあ、命の洗濯をしろというありがたいお心遣いらしい。
僕も今日ここに来るまでは、素直に享受するつもりでいた。
一緒に配属されてきた同僚を見るまでは]
(…どこかで、見た顔)
[最初の既視感は、サシャという娘。まだ年若く、可愛らしい。狙撃手らしいが、普通の服を着ていれば士官には見えないだろう]
(…かわいい、なあ)
[次に胸が騒いだのは、ドロシーという女性。長い金色の髪、輝く瞳。こちらも普通の服を着ていれば、士官とはまず思わない。
ここまでなら、僕もたまたま、自分でも知らなかった好みの女性に巡り合ったのだろうと…声の一つもかけてみようなどと考えただろう。休養だし]
(…えっ!?)
[ひと目見た時から、胸の高鳴りが治らない。
目線が吸い寄せられる。一挙手一投足を追ってしまう。
これが恋じゃなきゃなんなんだ、と。
聞いた話と照らし合わせれば合わせるほどに。
僕自身の気持ちが、高まっていくのだ]
…僕、その気は、全くないはずなんだけど。
なんでだよ…。なんなんだよ…カスパル…。
(名前を口にするだけで胸がときめくなんて)
[僕はその時まだ、思い出してはいなかった。
そのときめきの裏側に潜む、遠い昔の記憶。
息を潜め、周りを伺い。そして身代わりとなり安堵する]
ーどうぞ生き延びてください。ご主人様ー
/*
(フィオンの入村文に思わずめがてんになる朝)
(そ、そうきたか)
>フラグ立ったら頑張ります>メモ
待ってwww フラグ建てろっていうのか?ww
6人目、新兵 カシム が参加しました。
新兵 カシムは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 指令室 ―
ほ、本日15:00から、当駐屯地に、ちゃ、着任しますカシム・イリイチ・トルストイであります!
[ 緊張で舌が上手く回らない
戦争の激化から招集に応じやっと訓練期間が終わり配置された部署は前線から一歩引いた安全地帯と聴く。
兵士になって真っ先に前線送りになって死ぬかもしれないと覚悟を決めていたがここならば新兵である自分でも比較的安全に過ごせるだろう。
留意すべきは上官の不況を買って前線送りにされることだ。
今の受け答えは大丈夫であっただろうか?
不安を顔に出さないよう必死に敬礼の姿勢を崩さず上官の顔色を窺うも𠮟責はこない。
そのことに内心で安堵しつつ、上官からの指令を受け取り復唱した。
その後は解放され与えられた他の兵との相部屋でもある自室に荷物を運びこむ作業に移る ]
― 相部屋の自室 ―
はぁ・・・やっと解放された
神様、前線じゃなかったことに感謝します
[ 荷ほどきもそこそこに簡素なベッドに腰かけ神に祈りを捧げる。
カシムは本当は兵士なんかになりたくなかった。
いつも見る夢の所為か必要以上に死を恐れてしまう。
誰かが死ぬのをみるのも嫌だし、自分が死ぬのも嫌である。 ]
ああ、神様どうか無事に戦争が一日も早く終わるようにお願いします
[ その祈りが見当違いでことにカシムはまだ知るところではない・・・ ]
ー食堂ー
[着任日は特別任務もないらしく。
暇を持て余して、基地内を散策してみることにした。
自室にこもっていたら感情が爆発しそうになった
というのは、考えたく、ない]
…結構充実してるんだなあ。軽食も普通のご飯もある。
クッキーとかケーキもあるのか。凄いな。
[食堂は広くて明るかった。メニューも豊富。
本来の食事時間にはバイキング形式となるらしい。
休憩が不定期な者の為に普通のメニューもある。
レジの脇にはクッキーやキャンディのようなつまめるお菓子もカゴに盛ってあった。
…ここは本当に基地なのか?]
ホットラテください。
あとそこのジンジャービスケット。
[ピリっとするおやつをかじりながら、気分転換]
――移動中の車内――
[アクセルを踏みながら舗装された道路を走っていく。
海岸線にそって走っている道路は景観が良く、この国の観光地の一つとして有名だと聞く。
晴れた空、穏やかな海、どこまでも広がる水平線に白い砂浜。
生命そのものが輝いているようなその光景の横を、カスパルは感動もなく走りすぎていく。
端末への着信へ、ハンズフリーのまま応答する。
聞こえて来たのは賑やかな弟妹の声で、無表情だった横顔が僅かに綻んだ。
なんて事のない、いつもの近況報告。
両親の事、学校の事、生活の事。
兄ちゃんはいつ帰って来れるの?と訊ねる無邪気な声。]
……次の、母さんの誕生日にはな。
[それだけ返すと通話を終了させる。
今年もきっと、プレゼントと電話だけで終わるのだろう。
悪夢の輪郭を知った日から、カスパルは家族の元に帰っていない。]
――駐屯地――
[到着した駐屯地では出迎えてくれた下士官に場所の案内をされ、部屋へと荷物を運んでいくと手荷物を奪われる。
手持ち無沙汰のまま、あまり広くはない駐屯地を彷徨うことにした。
指令室に顔を出すのが無難でああるかと最初に顔を出せば、他の新着任の者は集まっていただろうか。
下されたこの場での仕事内容は、前線経験の少ない兵士への防衛と実戦についての指導であり、短い間だが期待しているなどと適当な言葉をかけられる。]
拝命いたしました。
それは本日よりカスパル=ズゥーネ、任務に就かせていただきます。
[敬礼をしてから回れ右をする。
視線を感じ、ちらりと意識を向ければ男性の姿がある>>11
どこかで会った相手だろうかと、疑問に思いながら首を傾げるに留まった。*]
――食堂――
[駐屯地の気配は穏やか、の一言に尽きる。
見張りとして立っている兵の数も少なく、誰もが弛緩した表情を浮かべていて、この場が平和なのは事実だろう。
蔵書室や訓練所を覗いてから、手持ち無沙汰そうなカスパルに気を使ったのか、兵士が食堂を案内してくれる。
菓子や飲み物や望めば酒もありますよ、と教えてくれたおせっかいな相手に礼を述べて、広い食堂へと足を踏み入れれば先ほどの挨拶の時に顔を見た男性がいる。>>14
彼が何らかの不自然な態度を取ったように思えば、近づいて声をかけた。]
……失礼、どこかでお会いしただろうか。
俺の勘違いならすまないが、先ほど君の視線を感じた。
[違うと否定されれば、それ以上は言葉は重ねないし自己紹介されればこちらも名前を名乗るだろう。]
[あやうく、ラテを吹き出しかけた。
カスパルが、食堂に入ってくるのが見えた。
本当は自分より官位が上なので
呼び捨てなど、もってのほかなのだが。
心の中でそっと呼ぶだけなら、ご勘弁頂きたい。
メリメリと音がするのではないかと思うほど
苦労して視線を引き剥がした。
ラテの甘味に集中しようとするが、味がしない。
目を閉じる。10を数え、心を落ち着け、目を開き]
「どこかで、お会いしただろうか?」>>17
[目の前に立っている彼と目が合い
ラテを取り落とさなかった僕を褒めてくれ]
いえ、多分。お会いしたことはないと思います。
自分は、先日まで海外にいましたので…。
[頬が薄く染まっている気もするが]
…自分は、フィオンと言います。
本日着任致しました。よろしくお願いします。
[できるだけ背筋を伸ばし、一礼。格好悪いところは見せたくなかった。
高鳴る鼓動をなだめすかす。
会話が発生するようならば、受け答えしたかもしれない。]
[好かれやすい性格ではない、自覚はある。
雰囲気が暗いとかぴりぴりしているとか、愛想がないとかは士官学校に入る前から言われていることだ。
それにしたって今のパスカルは最低限の社交性をもって話かけたはずであったが、相手は動揺しているようにも見えた。>>18
前線基地での緊張を持ち込み威圧してしまったのかと、無意識のままに眉を寄せる。]
そうか。なら俺の勘違いだな。すまない。
俺も本日からの着任のカスパル=ズィーネ中尉だ。
[一礼したフィオンに右手を伸ばし握手を求める。
知らぬと言うのなら、知らぬのだろう。従軍する者は様々な事情を抱えていることもあるし、海外にいたという事はそれなりの任務をこなしていたということ。]
――海外任務、ご苦労だったな、フィオン。
[相手がどれだけここにいるかは知らぬが、数日という事もあるまい。
最低限円滑な関係を、と思いながら浮かべた社交用の笑みは、慣れていないこともありやや不器用なものであった。]
−基地⇒駐屯地−
[とりあえず■chartreuseのスーツケース1つに荷物をまとめ、着ている制服の内ポケットに、今は亡き家族(両親・妹アリーセ)との写真を忍ばせ。
…任地へ向かう船へと乗り込む。]
−基地⇒駐屯地:船内−
[船室・429(1000x1)室、その他食堂・カジノ・売店・バスルーム完備。そして大砲14(50x1)台・装甲設備搭載。
赴任地への移動中くらいリラックスしろ。
…ということなのだろうか。
まるで豪華客船のような設備が揃っている。]
何が売ってるんだろ…てかなんで売店まであるんだ。
[乗船して自室に荷物を置くなり船内探索を始め、売店を見つけたので覗いてみることにしたようだ。]
怪獣の着ぐるみ ・キーホルダー・マグネット・チョコレートやビスケットなどのお菓子…などなど。
至って普通だな、服以外。
でも、ご挨拶にはいいかも…?
[買おうかどうしようか、悩んでいると。]
『まもなく、駐屯地へと到着いたします。』
[到着を告げる、無機質な船内放送。]
はやっ…全部なんて回れないやん…
[そんなことを呟きながら、荷物を取りに自室へと戻り下船準備を始めた。]
― 駐屯地・指令室 ―
本日付で配属となりましたドロシー=ディレイ中尉です。
[踵を付けた挨拶を駐屯地の上級官へ向け、
当面の仕事の指示を受ける。
上官のスケジュールの都合だろう、
同時刻で着任したらしきもう一人の挨拶は>>12
随分と声が若々しく、零れそうになる笑みをそっと隠す。]
随分と緊張していたわね、初めての配属?
[指令室を出たところで声をかけた。
相手が階級に萎縮するようなら軽く笑みを浮かべて
士官学校を出ただけだからと答えるだろう。]
大した仕事はしていないの。
同じ日に配属された縁として、よろしくね。
……カシム君、でいいかしら?
[初対面にしては馴れ馴れしいだろうか。
だけどなんだか親しみを覚えてしまうのだ。
部屋へと荷物を運ぶ彼とは反応に応じて別れたけれど、
きっとまた話しかけてしまうのだろう予感がした。]
−駐屯地−
ぶぉー!
[到着したことを告げる、船の汽笛が鳴り響く。]
本日付けで着任することになりました、サシャ=マリア・コーエンであります!
[タラップを降りるなり、ビシッと敬礼し、元気よくはきはきとご挨拶。
出迎えるのは、大空に舞う数羽のカモメと兵士たち。中には、すでに到着していた者もいただろうか。]
[他にも同日で数名が着任しているという。
そのうちの一人とは、知らぬ間に廊下で擦れ違っていた。>>10
その時のドロシーはちょうど荷物を抱えていて
どこかへ向かう途中らしき青年の通行を阻害しないよう
脇へと数歩ずれ待機していたのだが。]
…………。
[不躾にならない程度の視線を去る背に送る。
どこかで会っていただろうか。
これでも職務柄記憶力には自信がある方だったのだが、
いったいどこで見かけたのか。
記録官として渡り歩いた基地のどこかだろうかと
記憶を探るもののどうしても思い出せない。
首を傾げながらも肩から落ちかけた荷にはっとして
まずは自室へと荷物を置きに行く事にした。]
−駐屯地・指令室−
本日付けで配属となりました、サシャ=マリア・コーエンであります!
[1人の兵士に場所を教えてもらい、指令室にて改めて上官にご挨拶。
任務の指示を受けようとすると、自室へ行くように促された。
実をいうと、彼女のこの地での任務も『休養』なのである。
−経験浅い若い女の身で、仲間の死を目の当たりにし、時に自身が人に銃を向け命を奪う−
頻度こそ低いが。
少女のようなあどけなさを残す女に、そんな地獄のようなところに居続けるのは…精神を蝕みかねない。
そう判断した、前上官の計らいなのである。
サシャ本人は理解してなかったのだが。]
/*
皆さん入村ありがとうございます。
メモでご回答いただければ結構ですが
1.本日更新時間が来たら開始
2.明日の更新時間で開始
どちらが良いか(どっちでもいいか)ご意見下さい。
/*
あのね。まだ前村の記憶をひきずっているので。
うっかりするとカシムにぃとか言ってしまいそうになるのです。
(うっかり)最年長だよしっかりして。
― 駐屯地・指令室前 ―
[ 上級官への着任の報告を無事に終え一刻も早く逃げるように立ち去ろうとした所、同時刻に着任の報告を済ませていた女性に突然声を>>24かけられ思わず肩がはねてしまう。
上官であった事を思い出し慌てて敬礼する。 ]
は、はい!いえ、緊張などしておりません!
中尉殿、配属に関してはそうであります!
[ 着任の報告時、自分の事で精いっぱいだったためか直ぐに彼女の名前が出てこない。
さっと階級章にだけ目を走らせ場を繋ぐ。
そ、そう彼女はメアリー中尉だったはずだ。
彼女はこちらの緊張を解くためか自身が士官学校出であることを明かしてきた。 ]
こ、光栄であります。
こちらこそよろしくお願いしますであります。
[ 自分の名前を憶えててくれたことに驚きながらも敬礼が維持できず首が上下に動いてしまう。
しかし、同時にここが指令室前だった事を思い出した。]
め、メアリー中尉殿
じ、自分は、一度荷物を解く作業がありますのでそろそろ
[ ちらっと指令室の扉を見ただろうか、たぶん彼女にも伝わった気がする。
彼女は無理に引き留めようとすることなくカシムを解放してくれただろう。 ]
それでは失礼するであります
[ 敬礼で感謝を示しつつ彼女とは別れ、与えられた自室へと歩を進めた。
カシムは終始緊張しっぱなしであったが話し掛けてくれたメアリーに対しては綺麗で優しそうな上官だという好感を覚えた。
また、会うことがあったらもう少し緊張せずに喋れるだろうか? ]
――廊下――
[ジンジャークッキーをポケットに忍ばせながら廊下を歩き、やはり緊迫感のない空間に苦い顔をする。
先ほど呼び止められ渡された書類には、カスパルと同じく本日から着任となっている面々の名前と階級、および簡単な経歴が書かれている。
場所が場所なだけに、新任の兵士も多いのだろう。
まだ若い彼らの名前と経歴をみつつ、眼を留めたのはカスパルと同様の階級である中尉が一人いることだった。
記録官である中尉がここで何をしているのだろうか。
カスパルと同様に休暇なのかもしれない、と思いながら書類をしまおうとして、廊下ですれ違った金髪を編み上げた女性の姿に一瞬体が強ばった。
何度も繰り返し視る、徐々に鮮明になる悪夢。
それにでてくる人は波打つ金の髪を持つ。
故に、カスパルは金髪が苦手であった。*]
― 記録保管庫 ―
[前線においては正確かつ迅速な情報伝達が急務とされ
記録の類は常に厳重に管理されていた。
が、国境から近い位置といえ長閑さの体現だろうか。
ここでは随分とそれも緩いようだ。
明日はまず記録を順列に整理するところから開始しようと
雑多に詰め込まれている記録誌を数冊抜き取る。
仕事は明日からだが、今日は他にする事もない。
紙が潮で傷まないようにと配慮された造りの部屋は
思いの他居心地もよさそうだった。
奥の椅子に腰掛けて紙を捲り始める。
朝に感じていた胸の痞えは珍しくも薄れていて、
これも環境の変化だろうかと、小さく唇を綻ばせていた。]
――記録保管庫――
[先ほど記録官という名をみたこともあり、指導に使える内容があるかもしれないと、記録保管庫を覗く事にする。
前線では生命線の情報も、この緩やかな空気ではどれほど重宝されているのだろうか。保管庫を一瞥すればある程度の見当はつくはずだ。
誰かが先に来ているのか、部屋の鍵は閉まってはいない。不用心だなと思いながらも体を滑り込ませ、外よりいっそう静かな部屋にコツリと足音を響かせる。
記録庫はざっと見る限りさほど厳密には整理されていなかったようだが、保存の具合はよく古いものも閲覧は出来そうだ。
まだこれほどの紙媒体があるのだなと驚きながら足を進めれば、奥に一人の先客がいた。>>38]
[流れる髪は見事な金髪。
軍服の階級章はこの位置からは見えないが、ここにいるとすれば書類にあった記録官なのかもしれない。
無意識に足が半歩後ろへ動く。
苦手だ。悪夢を思い出す。
特にあれほど輝く月に映えそうな色は。]
―――っ、失礼。
[固い声でそれだけを言うと、彼女から視線を反らそうとした。]
― 少し前・指令室前>>32 ―
任務外では楽に接してくれて構わないわ。
[明らかに緊張している様子に笑いながら
そっと階級章を掌が隠してみたが、手遅れのようだ。
『メアリー』と呼ばれて瞳を瞬かせる。
カシムはそれよりも指令室の前という位置が気になるようで
ドロシーのその様子に気付く様子はない。]
そう、ね。
同じ駐屯地にいるのだし、次の機会にまたゆっくりね。
[見るからに緊張で手一杯な彼に
今ここで名前を訂正をしたら大変な事になりそうだ。
次にそっと訂正するとしよう――それはそれで大変そうだけど。
敬礼を返し、ドロシーもまたその場を離れた。*]
/*
メモで堂々と村建て発言をしていくすたいる。
(中身バレてるからいいやっていうぐだぐだっぷりすいません)(いつものぐだるもっぎゅさん)
― 現在・記録保管庫 ―
[管理は甘いが粗雑ではない。
丁寧に記されている文章に目を通しながら
まだ半日にも満たない記憶をゆっくりと思い起こす。
初めて訪れる場所であるのに
時折ひどく懐かしく感じる場面がある。
そこに在る数名の姿との結びつきにはまだ気付けない。
ただ、上官を含めここを訪れてから会った顔ぶれの内
数名に対して衝動にも似た思いを抱いていた。
中には一言も言葉を交わしていない人もいるというのに、
会って、話をしたいと思う。
それはどこかで出会った事があるのを思い出せなかったり
十年かけて薄れていった若さに触れたいからだろうと
自身の感情に整理をつけていると、足音が聞こえた。>>40]
[小さく零した声は相手に聞こえてしまっただろうか。
服についた徽章は同階級だが、
今のは無作法にあたるだろうと立ち上がり敬礼を示す。]
本日よりこちらに記録官として配属になりました
ドロシー=ディレイと申します。
無作法、失礼いたしました。
[名乗りながらも相手から視線が外せない。
――この色は、どこかで。]
[ドクリドクリと、心音が響く。
こちらを見据える瞳を見ていられなくて、震える手で自らの顔を覆った。]
や…やめ、てくれ。
見ないで、くれっ――……君は、俺の、
[かつての罪の証が、目の前にいる。]
村の設定が変更されました。
― 相部屋 ―
[ 暫く一人祈りを捧げていると部屋のドアが開く音がする。
顔を覗かせるのは小柄な女性(?)>>34だった。
相部屋の人かとも思ったが、指令か何かだろうか?
慌てて立ち上がり敬礼の姿勢を取る。
しかし、幾ら待ってもそういった雰囲気ではなく彼女は部屋を見回すようにしていただろうか?
その雰囲気からカシムはもしかしてやっぱり相部屋の人なのだろうかと考えだす。
確かによく見ると可愛い顔なだけで胸の方はないよう、なあるような、やっぱりないような?気もするし、実は男性なのかもしれない。
そうであるならこちらから名乗った方がいいだろう。
階級章も似たようなものだ。
それと、もしかしたら女顔の事を気にしているかもしれないからそこは指摘しない方向でと。
勝手に一人納得していく。 ]
あ、もしかして相部屋の人でありますか?
お先に使わしてもらっています。カシムであります。
[ 本当に相部屋なのかはその女性次第だろう。勘違いなのかもしれないし、手違いかもしれないし、部屋数の都合かもしれないし、何かの陰謀・・・いや、それはないか・・・。 ]
[困惑したような声で謝罪の言葉を投げかけられ、足音が一歩こちらへ近づいたのにようやく我に返る。>>49
それでも真っすぐに彼女を見ることは出来なくて、手を降ろして力なく首を横に振った。]
……いや、俺の方こそすまない。
見苦しいところをお見せした。
[視覚と聴力がようやく正常に動きだし、相手の徽章から同じ中尉であることを認識する。
彼女は距離を開けたままこちらを見つめていたが、謝罪の言葉を口にする他はそれ以上何かを言う事はなかった。
彼女はカスパルの罪の一つなのかもしれないが、さほど明瞭な記憶は持っていないのかもしれない。
それで良い。あのような事は知らない方が良い。]
パスカル=ズィーネ中尉という。
本当に無作法なことをした。ディレイ中尉。
[姿勢を正し、固い顔のまま挨拶をする。
握手を求めるほど距離を詰めることはできず、向こうから要求されても一瞬掌を触れさせただけで手を引いた。]
それでは――失礼する。
[それだけを言い踵を返し、真っすぐ部屋を出て行った。*]
――悪夢の話――
[幼い頃から得体の知れぬ悪夢を見る事があった。
泣いて飛び起き、両親の寝室を訪れ、優しく抱きしめられながら穏やかな眠りにつき朝になれば忘れていた。あの頃はまだ、穏やかな夜だった。
悪夢が具体的になったのは弟妹が生まれた後。
幼い妹が怪我をして血まみれになったのを助けようと駆け寄った時。
彼女の髪は茶であったはずなのに、目の前には金糸が広がった。
その夜から、悪夢に一人の人物が登場し、記憶に残るようになる。
波打つ金の色。こちらを見つめる大きな瞳。
赤に塗れた彼女の唇は小さく動きカスパルを断罪する。
その言葉は最初は聞き取れなかったが、成長するにつれて一音ずつ耳に染み込んできて、彼女の言葉をはっきりと聞けるようになった次の満月の夜。]
[ >>56配慮していたはずがとんだ勘違いに勘違いを積み重ねていたらしく、胸付近を凝視していたら一発殴られた。 ]
ぐぇ...申し訳ないであります。
[ 理不尽すぎる。
彼女の名前はサシャという正真正銘の女の子らしい。
階級もほとんど変わらないから同部屋って
普通、男女で相部屋なんて思わないじゃないか。
それにしても名前を聴いた辺りから妙な既視感を覚える。
とは言え、ここで「以前にも会いませんでした?」みたいなナンパの常套句を言おうものならもう一発殴られかねない。
と言うかそもそもそんな歯の浮いた言葉を言う勇気もない。
それからはしばらく部屋の占有部分を巡って雑談に花を咲かせるも3:7という圧倒的な大差をもって終結を迎えた。
勝ったのはもちろんサシャ国である。
他の兵が僕を呼びに来る短い間に一つだけ学んだ事は、この同部屋の女の子には逆らってはいけない事だった。*]
[フラフラと駐屯地の外周まで歩く。
比較的戦況が落ち着いており、穏やかな場所だとは聞いていた。]
本当に、のどかだなー。
一面、何もない。
[死体も、転がった兵器も、硝煙の香りも。
煙も火の手もない。
この感覚がおかしいことは、よくわかっている。
それでも、この平穏が愛おしい]
それにしても、さっきのは一体何だったんだ?
初めて任務を果たして、上官に褒められた時だって、あんなになったことないよ。
…一目惚れ?
ないない、柄じゃない。
ー駐屯地外縁ー
[誰もいないのをいいことに、独り言を呟きながら、てくてく歩く。
しばらくすると、何かの気配が近づいてきた。
顔を向けると、どうやら新兵が走らされているようだ]
あー、僕も昔はよく走らされたー。
がんばれー…あれ?
え、ちょ!
[へろへろと走ってきた新兵は、僕の目の前でばったり倒れて動かなくなった。>>55
…死んだか?報告面倒臭いから死んでたら見なかったことにしよう]
…なんだ、生きてる。
おーい、大丈夫か?うわー、すごい汗。
おいってば。
なんかどこかで見た顔だなあ。おーい?
[カシムの頬を軽くぺちぺち。あまりに起きなければ携帯で駐屯地に連絡。目を開けたなら、携帯していた水でも飲ませようか]
/*
己の前世の正体が人狼であると知ってさらに1(10x1)
今回ドロシーと出会い彼女が生まれ代わりと知って3(6x1)
――廊下――
[幼い少女の胸を貫き腕を引きちぎり、首を噛み砕いて腸を引きずり出し、血を啜って、肉を噛み飲み込む。
それがカスパルのみる悪夢の一つ。前世の罪。]
……覚えているんだろうか。
[顔を歪めれば窓に映ってしまい、見ていたくなくてカーテンを閉めようと手を伸ばす。
窓の外、外周を走っている兵士がもう一人とぶつかったのか、ぱたりと倒れたところであった。>>55
遠目であったが,声をかけてる方はついさっき会ったフィオンだと気がつき、一歩窓に近づいて眼を細める。>>60
少なくとも死んではいなさそうだ。
倒れた方の兵士は、この時間にあんなところを走っていたのなら、訓練だろうか。自主練だろうか。どちらにせよ倒れるまで走るのは、あまり感心しない。]
[それでもひたすらに走り込む意味はある。
考えたくもない事から逃避できる。]
……訓練所。
[今は思考を進めそうになる頭を休めて、何かに没頭していたかったから、カスパルは進路を変えて訓練所へと向かうことにした。]
……いえ。
こちらこそ……と言うのも堂々巡りでしょう。
[なぜそのように取り乱したのか
カスパルの口から理由を語られることはなかった。>>51
ただ、どうにも線を引かれた気がする。
任務外では気安く呼んで構わないと新兵にも言う程だ。
同輩であれば尚の事その気があるのだが、固辞されそうだと
固い表情に感じ取る。]
以後、よろしくお願いします。
ズィーネ中尉。
[不可解な初対面の区切りとして握手を求めた。
一瞬だけ触れた掌はやけに冷たく感じる。>>52]
……なんだろう。
[カスパルがここに何か用事があったのではないかと
彼が立ち去り椅子に腰を落としてから思い至り、
しかし今から追いかけて再度声をかける気は起きない。]
/*
縁故に僕はドロシーの事をメアリーと勘違いしているらしいとあった
普通にリアル勘違いで起きたミスだから、更に忘れないようメモしておこう
どうしてこう複雑になったんだ?w
――訓練所――
[射撃の訓練をさせて欲しいと当番をしていた者に頼み、常に携帯している愛用の銃ではなく、練習用の支給品の銃を手にする。
上着を預かるという部下に渡す前に、ポケットに入れているピルケースだけは抜き取った。
持ち歩く必要はないと言われてはいる。
それでも、これを手元に置いておくのは安心のためだ。
耳当てを付けて無造作にラインの前に立つ。
まずは膝をつき二発。立ち上がって両手で二発。
片手で二発。
全弾眉間へ命中し、弾は切れた。]
悪くはない。手入れはされているようだな。
事故の回数は?
[問いかければ返答はあっただろう。
前線基地とは当然のように徹底される事柄だったが、さすがにこの駐屯地でも十分に整備はなされていた。]
[発砲音と鼻につく火薬の臭いは嫌いではない。
それは悪夢に見る血肉を紛らわせてくれる。
狼化病という病は古来から存在していたが、それが感染症であることは近年の発見で、コントロールできる薬が出来たのは現代になってからだ。
特に軍のような閉鎖性が高い環境では、狼化病の制御は必須であり、薬はただで支給されるし、それでも発症した際は――発症者のいる一帯ごと隔離されると聞く。
狼化病の発症は連鎖することもあり、詳しい顛末は書庫にでも眠っているかもしれないが、カスパルは読むつもりはなかった。知ったってあの悪夢は去らないし、最悪を避ける方法は幸い知っている。
――だから実家には帰らない。
会わなければ,殺せはしない。*]
/*
半眼がデフォ顔になりつつある。
どうしようかなあ。何が来ても良いようにはしたんだが。
役職はな。主張した者勝ちだよ。
−相部屋(>>58サシャside)−
…わかればよろしい。
[何がだ、というツッコミもありそうだが。
一発殴って、一瞬怯んだカシムになぜかドヤ顔で仁王立ちをするサシャ18歳。
それにしても、知ってる気がしないわけではないんだよなぁ…
なんて思いながら。]
ねぇ、どこかで…なんでもない。
そんなことより!!
部屋割り、どうする?特にないなら、ある程度私が決めちゃうけど。
[会ったことある?
そう聞こうとして、飲み込んで話題を変えた。
そして半ば強引に部屋占有権などの話を押し進めるのであった。
ここに来て初めて得たもの。
それは、相方という名の『(サシャにとっての)弟分』である。
なお、カシムも自分に対して奇妙な感覚を持ってることなど、想像していない。*]
−探索中−
雪だるまつくろう ドアを開けて
いっしょに遊ぼう どうして 出てこないの…?
行きたいけれど 行けないの
壁があるのよ…
雪だるまつくろう
…お化けだよ…?
[静かな雰囲気に、もの悲しげな歌声ふたつ。ただし、姿はサシャのもの一つ。
…聞こえるはずのない、死んだ妹・アリーセの声が聞こえる気がする−気がする、だけである。
突然奪われた、平穏な日常・引き裂かれた妹の名残だとでも言うのだろうか。
そんなことを思いながら、気がつけば、記録保管庫から男性(カスパル>>52)が出て来るのが確認できただろうか。]
…あそこ、何があるんだろ?
[気の向くまま、そのままに。男が来た方へ足を進める。]
村の設定が変更されました。
[敬礼と共にまっすぐな視線が向けられた。>>71
下官から先に挨拶があるのは当たり前に慣れているはずなのに
なぜだか熱いものが胸に込み上げてくる。
数秒……数十秒だろうか。
反応のないドロシーの様子にサシャは何を感じただろう。
僅かにでも戸惑いや訝る気配があればそこで我に返った。]
……失礼。ドロシー=ディレイ中尉です。
先程の船で来ていたの、声が中にも聞こえていたわ。
[気を抜くと涙腺が緩みそうになるのを堪えて敬礼を返した。]
私は水上列車で来たから船の様子を知らないの。
よかったらどんな感じだったか聞かせてくれない?
[緊張に固まるような感じがなければ歓談に誘う。
本当は、話しかけられて嬉しくて。
少しでも話をしていたいなんて思うのはなぜなのだろう。]
― 記憶の欠片 ―
[そう変わらない年齢だろうに
冒険をしている少女はキラキラと輝いて見えていた。
話をしてみたくて、だけどなかなか機会に恵まれなくて。
思い切って自分の方から話しかけてみたけれど、上手く話せずに
結局癇癪を起こした子供のような別れ方になってしまった。
そうして向かえた行く末は
彼女に謝る機会も失ってしまった。
だから、今度は――*]
村の設定が変更されました。
oO(えっ、もしかして早速何かやらかしちゃった…?わわ、どうしようどうしよう…!?)
[…何の反応も示さないドロシー中尉>>72に、冷や汗ものである。
ほんの少しの、しかし得体の知れない恐怖もあったかもしれない。
そんな胸の内を隠そうと必死だったが、できた気は全くしない時間を過ごすと数十秒。
声をかけられると、こちらも我に返った…と思いきや。]
き、聞こえていたでありますか…恥ずかしいであります…
ほ、報告であります!
船の中は、豪華客船のような設備が整っておりました!
しかし、時間が短すぎて買い物や探索などはできませんでした!
自室を除いて、唯一覗けた売店には、『怪獣の着ぐるみ』なるものが売っていたであります!
[…何の報告だ。
ポーカーフェイスを努めたり、照れたりしてるような表情から放たれる言葉は、端から聞くとそう思うような内容ではあるが、実際そうなのである>>23。
水上列車なるものに興味を示せば、めの前の中尉殿はどんな話を聞かせてくれるのだろうか。]
[ >>69一度、フィオンの顔色を窺い問題ないことを確認するとおずおずと水筒を受け取り口に含んだ。
喉を通る水が身に染みわたるようで気持ちいい。 ]
感謝であります。
自分は今日はここに配属されたばかりのカシム,
カシム・イリイチ・トルストイであります
大変申し訳ないのでありますが上官殿のお名前を窺ってもよろしいでありますか?
[ 親切な上官でよかったと安堵の息を吐きつつ。
まだ、名前も知らないことに気が付いたカシムはフィオンに名を訪ねた。
暫く、そのまま話そうと考えていたがフィオンの勧めで手を借り駐屯地に一緒に戻ることにするだろう。
ふと何かを感じ、視線を向けると廊下の向こう側からこちらを除くように窺う男の姿が目に入った>>61 ]
[随分と萎縮させてしまっただろうか。
だけど、初手の挨拶が聞かれていたと知って恥ずかしがる様子は
年相応でとても素直だ。>>73]
元気があるのはいい事よ。
へぇ、船の方はそんなに豪華だったの。
[微笑を心がけて緊張を解そうとしつつ
腰掛けるよう促したら近くの椅子に座ってくれるだろうか。]
航路は思いの他短いのね。
……誰がそんなもの置いたのかしら。
[相槌を打ちながらサシャの話を聞く。
随分と色々なものを詰め込んだ船だ。誰の趣味だろう。
水上列車について話を振られたら、
若者には退屈な旅かもしれないと前置いて話し出す。]
水上列車の中は普通の列車と内装は変わらなかったわね。
波で横倒しにならないためなのか、すごく遅いの。
おかげで少し退屈だったわね。
でも水の上に線路が走っているから
満潮の時はまるで海に浮いているようで素敵だったわ。
あとは展望車両の床下が硝子造りになっていて
下を泳ぐ魚が見られたわ。
[そちらの方への興味はあるだろうか。
少し話をしたところで、喉の渇きを覚える。]
よかったら食堂に場所を移さない?
[了承してもらえたなら共に移動を開始しながら、
ここに残るようなら去り際に、
任務外ならば官位を気にせず気軽に声をかけてほしいと
告げただろう。*]
― 知らない記憶 ―
[村への帰り道を辿るうち
洗い流してきたはずの臭いが濃くなっていきます。
それに気付いた男の足は、自ずと早くなっていきました。
村には男の娘がいます。
たった一人で男の帰りを待っています。
まだ幼い娘を残していくのは心配でありましたが
“狩り”ばかりは仕方ありません。
今回もいつもと同じように
おかえりなさいと妻によく似た笑顔で出迎えてくれると
血の臭いが嗅ぎ取るまで男は信じていたのです。
濃い血の臭いが漂う村の中に、
男の帰りを待つ者はいませんでした。]
[娘の亡骸の前に膝をつき、男は哭きました。
色を変えた服に額を擦りつけ
冷たくなった頬を何度撫でても娘は目を覚ましません。
抱きつく腕はすでに失く、砕かれた喉が父と呼ぶこともありません。
どれくらいそうしていたのでしょうか。
空に冴え冴えとした月が昇るころ
男は空ろになった娘の亡骸に自らの血を数滴落として
月に宿る我らが神へと祈りを捧げました。
―娘が生まれた時のように
――妻に狼を殺す力が宿った時のように
―――愛する者の命を自ら摘み取った時のように。]
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