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歴史のうねりが奔流となり、時代が戦乱へ押し流される。
避けえぬ戦火が人々を呑み込み始める。
大きな時の流れに巻きこまれ、翻弄されるものたち。
その中にあって、なお歴史を作る力と意思を持つもの。
激流の世に生きる人間達の物語が、始まる。
1人目、語り手 が参加しました。
語り手 は、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
村の設定が変更されました。
2人目、邪悪な妖術師 ベルガマスコ が参加しました。
邪悪な妖術師 ベルガマスコは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
[悪魔に魂を売って魔力を手に入れた邪悪な妖術師ベルガマスコは、その日、聖地セーファに盗みに入らんとして、麗しき姫を見初めた。]
ほほう、まさにワシのために用意された甘い蜜菓子のようではないか。
なになに、名はローズマリーか。
花の名をもつ姫よ。おまえをワシの屋敷に迎えてやろう。
王宮の暮らしなど比べ物にならないほど豪勢でおもしろおかしい暮らしをさせてやるぞ。ありがたく思え。
姫 「あなたはどなたですか?」
姫 「その名は存じております。様々な悪行をしていると。本当にそんなことを?」
おお、望みとあらば語って聞かせよう。
[そうしてベルガマスコが自慢げにしゃべった邪悪な行いに、姫は優美な眉を顰めた。]
姫 「なんと非道な。わたくしはそのような人の側にはいたくありません。
どうぞ神殿に誓って悔い改めを。」
ぐわはっはっは。なんとも世間知らずの姫よ。
3人目、ベルガマスコが化けた シェットラント が参加しました。
ベルガマスコが化けた シェットラントは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
ふふふ、ワシの力を見せてやろう。
女はこういうのが好きだからな。
[そしてベルガマスコは、魔法でハンサムな青年に化けて、再度、姫に誘いをかけた。
が、姫は外観に騙されることなく、邪悪な妖術師を拒絶した。]
ベルガマスコが化けた シェットラント が村を出ました。
ぐぬぬぬ。かくなる上は、力づくでおまえを連れ帰り、我が屋敷の奴婢としてこき使ってくれるわ。
[怒り心頭に発したベルガマスコは元の姿に戻り、暴力に訴えようと杖を振り上げた。//]
3人目、凱風の騎士 クレステッド が参加しました。
凱風の騎士 クレステッドは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
− 聖地へ続く街道 −
[巡礼を運ぶ乗り合い馬車の傍らを、芦毛の軍馬に騎乗した若い男が並走する。
鎧の胸に刻印されているのは、隣国アラゴニアの国章。
だが、今は軍務中ではないことを示して兜はつけていない。
男の名はクレステッド・エンバー。
休暇をとって、聖地に巡礼に向う騎士であった。]
もう間もなくだ。
[乗り合い馬車に愛馬を近づけて、クレステッドは栗色の髪の女性に微笑む。
彼の妻ジェスタであった。
その傍らに座る7歳の息子トビアスの顔には白い包帯が巻き付けてあった。
原因不明の目の痛みを訴える息子の快癒を祈願すべく、一家は聖地へ向っているところである。**]
4人目、武器職人 チャールズ が参加しました。
武器職人 チャールズは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 宿場町キサン ―
[工房内に金属を鍛える音が響く。
時に規則的に、時に不規則に響くそれが不意に止んだ]
……リアン、買出し頼む。
[作業の補助をしていた徒弟を呼び、足りないものや食事の調達を頼み送り出す。
その間に研磨を進め、徒弟が帰って来たら休憩、と言うのがいつもの流れだった]
[チャールズがこの町に居ついたのは20年程前のこと。
それ以前に修得した武器製造の技術を以て工房を構えた。
以来、旅人を相手に護身用の武器を製造、販売している]
そろそろこっちも補充しとかねぇとか。
[店内に並べてある武器の個数を確認し、今後の生産計画を組む。
良く売れるのは小回りの利くショートソードやナイフ、腕に覚えがある者が使うロングソードの類だった。
扱いが難しい大型の武器等も造れなくはないが、大体が依頼を受けての受注生産だ]
[そうして計画を組んだ後、向き直るのは刃のない数本のショートソード。
チャールズが研磨石を手に取ると、工房には金属を削る音が響き始めた。
その音は徒弟が戻ってくるか、誰かが工房を訪れるまで響き続ける*]
/*
真っ先におっさんでキャラ予約した時点できっと中バレしてるだろう龍猫です。
おっさん成分足りないんだから仕方がない。
あちこち縁故振ってみたいところがあるんだが、入村あるまで我慢しとこう。
だがゲオルグとは酒飲み仲間になりたいぞ。
大工として初めて手がけたのが俺の工房とかやってくんねーかな(願望
/*
で、だな。
何で兵士辞めて武器職人になったかをまだ決め切れてないんだがどうしようww
一応もやっと考えてるのはあるんだが、が。
/*
辞めた理由は怪我にするか。
その状態で戦えるのかお前、ってなるけど熱血村だからきっと何とかなる(
腕だと武器生産に差し障るから足だな。
左太腿に貫通傷、あまり踏ん張れない(なのに武器は戦槌
……ぶん回せるの?ww
まぁ何とかなるw
5人目、長老の孫息子 サシャ が参加しました。
長老の孫息子 サシャは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
― 宿場町キサン ―
「お・じょう・ちゃん!こんなところで何しているの?」
「いくら聖地でも、女の子一人だけじゃ危ないよ。お兄さんたちが案内してあげようか?」
[大きな弓を背負い、賑やかな聖地を物珍しげに歩き回っている最中のこと。軽薄を具現化したような口調が頭上から降ってきて、思わず足を止める。
振り返れば、へらへらした笑いを顔に貼り付けた若者が二人、自分へ近づきつつあった。
”まさかとは思うけど、お嬢ちゃんってオレのことか?!”と嫌々ながら人差し指で顔を示せば、若者たちはうんうんと大きく頷く。]
「もちそんそうだよ!大丈夫、お兄さんたち怖くないから」
「君、とっても可愛いね〜。名前は?年は?どっから来たの?」
[矢継ぎ早に質問を繰り出し、じりじりと距離を詰める二人の話を冷静な頭で聞けたのはここまで。]
うるさい!オレは男だ!
[まだ変声期前の高い声で怒鳴ると、お嬢ちゃん呼びした若者へ足払いを食らわせた。
続いてもう一人の顔を片手で掴んでぎゅーっと絞り上げつつ、生まれ育った村では太陽色と呼ばれる薄い黄色の瞳をつりあげて睨みつける。]
こんなとこで、見境なくナンパなんかしてんじゃねー。
[十分威嚇してから手を離し、汚いものを触ってしまったと払っていると、当てを外した若者たちは捨て台詞を吐いて去っていった。]
「なっ、なんだっ、男かよっ」
「間違えたのは俺らのせいじゃないからな?!紛らわしい格好してるお前が悪いんだ!」
[そちらには一瞥もせず再び歩き始めたけれど、長く伸びた髪をそっとつまんでため息を漏らす。]
うるさい!オレは男だ!
[まだ変声期前の高い声で怒鳴ると、お嬢ちゃん呼びした若者へ足払いを食らわせた。
続いてもう一人の顔を片手で掴んでぎゅーっと絞り上げつつ、生まれ育った村では太陽色と呼ばれる薄い黄色の瞳をつりあげて睨みつける。]
こんなところで見境なくナンパなんかしてんじゃねー。
[十分威嚇してから手を離し、汚いものを触ってしまったと払っていると、当てを外した若者たちは捨て台詞を吐いて去っていった。]
「なっ、なんだっ、男かよっ」
「間違えたのは俺らのせいじゃないからな?!紛らわしい格好してるお前が悪いんだ!」
[そちらには一瞥もせず再び歩き始めたけれど、長く伸びた髪をそっとつまんでため息を漏らす。]
[正式な名はルナー=フルフェルト=パン=アレクシス=トリ=オロ=マナーラ=シシャニウス。
聖地からあまり離れていない森林地帯で、狩猟を生業とする少数民族出身の14歳。通常はサシャと呼ばれていた。
長年村の長を務めていた祖父が、このたび引退することになり、後継者に父親が名乗りを上げた。長になる資格はごく簡単、候補者同士の試合で優勝し、村で最も強いと証明された40歳以上の男性であること。
その勝利祈願のため、忙しい長兄次兄の代役として聖地に派遣されるところである。
元々童顔で小柄のせいか、村の外に出れば女の子とよく間違われる。自分ではそれ以外にも、髪形が悪いと思っていた。しかし子供の頭髪には精霊が宿るとの伝承により、掟で20歳になるまで絶対切ることが許されないのだ。]
……はぁ。
[嫌だなあと暗い表情をしていると、はぐれていた従者が追いついてきた。]
「サシャ様!いくら勝手知ったる宿場町とはいえ、誰も共につけずに歩き回ってはなりませぬ」
言われなくても分かってる。
っていうか、オレは目的の店に向かって真っ直ぐ歩いていたのに、人ごみの中ではぐれたのはそっちじゃないか。
[相手が気心しれた青年のせいか、遠慮なく不機嫌な口調で自分の考えを主張して、むぅと頬を膨らませる。
口癖は、”うるさい””言われなくても分かってる”、そして”しょーがねぇだろ”。
再会直後の説教につい反応してしまう、反抗期真っ只中なお年頃なのだった。]
[しばらくプンプンしながら無言で歩いていたが、やがて護身用の武器を扱う工房>>8が見えてきた。
五年ほど前、たまたま村に立ち寄った旅人から良い武器を売っているとの情報を得て以来、時々注文をしているし、工房にも顔を出したことがある。ぱあっと満面の笑みを浮かべて、ノックしたドアを勢い良く開ける。]
チャールズのおっちゃん、こんにちは!
サシャだけど、注文しておいたロングソード、もうできてる?*
― キサン・工房 ―
[金属を削る音は絶え間ない。
一時途切れることもあるが、それは短く、刃の状態を確認する時のみ。
作業の最中、ノックの音>>15を耳にすれば、研磨の手はようやく完全に動きを止めた。
ゆっくりと立ち上がり作業場を出て、売り場のカウンターに立つ]
よぅサシャ、出来てるぞ。
[覗いた顔を見てチャールズは口端に笑みを乗せ、棚に仕舞ってあった受注品を拾い上げた。
布に包まれたままカウンターへと置き、サシャの目の前で開いてやる]
注文通りに作りはしたが……問題無ぇか確かめてくれ。
[細工や持ちやすさ等、本人でなければ分からない部分もある。
微調整が必要であればその場で手を加えることも考えて、品物の確認を頼んだ]
[5年程前から顔馴染みとなったこの少年。
来た当初は興味本位かと思ったが、武器を扱うと聞いて先ず驚き。
この体格で扱えるのかと疑った後にそれを証明されてまた驚く、と随分と驚かされたものである。
初対面時、例に漏れず性別を誤認したため、その後宥めるのに苦労したのも今では良い想い出である]
6人目、何でも屋 イェンス が参加しました。
何でも屋 イェンスは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 聖地セーファ・とある路地の前 ―
……確かに、この路地に入って行ったんだな?
[確認に、その少女はしゃくり上げながら頷いた。
びっくりして飛び出して、そのままここに走っていったの、という言葉に、青年は一つため息をつく。
整然とした表通りから続く、細い路地。
仄暗いそこは、他所から来た幼い少女には踏み込みにくい領域なのだろう。
それでも、逸れてしまった『家族』を思う気持ちの強さは、十分に見て取れて]
わかった、必ず連れて来るから。
お嬢さんは、お袋さんと一緒にどこかで待ってな。
……ああ、ここの近くに食堂があったろ? うん、あそこなら俺も迷わないでいけるから。
[片膝ついて目線を合わせ、穏やかな口調で呼びかける。
少女は大きな瞳からぽろぽろと滴を落としつつ、青年をじぃ、と見上げ。
リリィをお願い、と訴えた後、傍らでやり取りを見守っていた母親にぎゅう、と抱きついた]
おう、任された。
……戻って来たら、とびきりの笑顔での出迎え頼むぜー?
[軽い口調でそう言って、心配そうな母親に目配せする。
心配ご無用、と言わんばかりの仕種に、母親はお願いします、と告げて表通りの方へと戻っていった]
んーじゃあまあ。
迷子のレディを探しに行くとしますかっと。
[軽い口調で言いながら、路地へと踏み込む。
放浪の何でも屋イェンス・エーンデクロース──通称、『浮き草イェンス』の現在の仕事。
それは、迷子の仔猫捜索だった。**]
/*
キャラ予約の時点で思ってたけど、くろねこさんですねwww>イェンス
こう、大剣の辺りとか、出奔した貴族の跡取りとかがw
/*
ところで冒頭、ベルガマスコのが相手待ちになってるのは、誰かが助けに入るのを考慮してだと思うのだが。
流石におっさん出しゃばれなかったわw
若い子やるなら突貫したんだがなー。
ありがとー!さすがおっちゃん、仕事が早くて頼りになるね。
[棚から受注品を取り出すチャールズ>>16へ、元気良くお礼を口にする。
カウンターに置かれた注文品が布を解かれて姿を現す様を、きらきらと輝く目で見つめていたが、確認してくれとの言葉で表情を引き締めた。]
分かった。
[こくりと頷き、慎重にロングソードを手に取る。
ずしりと感じる重みに緊張を高めながらも、刃先から柄まで慎重に眺めたあと、周囲のものに当てないよう軽く二・三度振ってみた。]
うん、すっごくいい感じ!親父にそろそろ剣の修行も本格的に始めてもいいって、よーやく許してもらえたから、嬉しくて仕方ないよー。
どうもありがとう。
[とても良い笑顔でチャールズの仕上がりを称えつつ、料金をカウンターへ置いた。
五年前、初めて注文したものは狩りで一番使用する弓。その体格で扱えるのか>>17と言われたことはしっかり覚えている。]
あったりまえじゃん!今日は自分だけがつかうぶきをかいにきたんだから。
[そう胸を張ったところで、性別を誤認されてしまい、たちまち機嫌を損ねたものだ。その頃は今より更に小さかったけれど、精一杯背伸びをしてカウンターに手を伸ばし、叩きながら抗議した。
感情が表情に駄々漏れになってしまうところは、今も全く変わらない。*]
7人目、食堂給仕 フランツ が参加しました。
食堂給仕 フランツは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 聖地セーファ・食堂『グリュック』 ―
ん、親父?
こっち出てくるなんてどうかしたの…へ?
[接客も落ち着いた頃合いを見計らって掛けられた声に首を傾げる。
聞けば、先ほど見送った客の内、一人に渡すものがあったのだが忘れていた、と言う。
営業中は滅多と厨房から出てこないはずの父がわざわざ出てきて届けて欲しいという話だから、余程のものだろう]
…うんまぁ、今の時間なら俺が抜けても大丈夫だと思うし。
今から行って届けてくるよ。
[自分の他にも従業員が居てくれるし、混雑する時間も過ぎているから大丈夫と判断して申し出た]
/*
ちなみにクレステッドがふかさんと予想している。
蕎麦さんは同村久々だからどうかなー、分かるかなー。
えんじゅさん達が読めたら消去法でいけるかもしれない。
― 聖地セーファ・食堂『グリュック』 ―
[のだが]
………これは今わざわざ持ってかなくても良いものだろう。
[父から手渡されたのは、ビンテージものの果実酒。
別に今渡さなくても店を閉めた後に届けても問題無いと思うのだが。
ずっと飲みたいと言っていたものがやっと手に入ったからなと厳格な顔を綻ばせる父を見ると、やっぱり行かないとは言い出し辛く]
…じゃあ、ついでに買い出しもしてくるよ。
[他の用事も済ませれば良いかと結論付けて、父の使いっ走りに出ることとなった**]
/*
さって、なんとか入村できたな。
熱血村は初めてだから頑張らんと。
参加される人半分はいつもご一緒してくれてる人だから甘え出ないようにも気をつけんとなー。
しかしイェンスとチャールズはwikiでここだろうなって思ってたんがそのまんまやった。
― キサン・工房 ―
[受注品を確かめるために手に取るサシャ>>21をじっと見遣る。
体格に比べればやや大きく、重そうにも見えるロングソード。
けれどそれを扱う姿は、剣に振り回される素振りなどまるで無い]
それは何よりだ。
しばらくはその剣で良いだろうが、成長につれてグリップが合わなくなってくるはずだ。
握りに違和感が出始めたらまた持って来い。
[良い感じだと笑顔で応じるサシャ>>22に、チャールズもまた笑みを返す。
作ったロングソードは今のサシャの手に合わせて作ってあるため、成長して手が大きくなれば、握りにくさが出てくるはずだ。
持ってくれば直してやる、と告げながら、カウンターに置かれた料金を受け取った]
[初対面の時は精一杯に背伸びをしてカウンターを叩いていたサシャも、今ではカウンターに代金を置くのも容易いほど成長した。
周囲に比べればまだまだ小柄ではあるが、彼も着実に成長している。
今渡した剣も直ぐに使いこなすことだろう]
弓の調子はどうだ?
もう少し張りを強くすることも出来るが。
[彼らの一族が狩りに使用する弓。
彼らも普段の手入れは欠かしていないだろうが、職業柄その状態がどうなっているかは気になるところ。
サシャが背負う弓に視線を向けながら、弓の調子を問うた*]
[生まれたときから狩りだけでなく戦いも重要な意味を持つ一族の男であるため、武器を扱う意味は重い。
そんな環境や毎日訓練を欠かさないことも背景にあるが、チャールズがしっかり調整して作ってくれたお陰だろう、危惧していたほど振り回されることなく、剣は手にしっくりと馴染んでいた。
グリップについて言及するチャールズ>>26へ了解の返事を返す。]
うん、分かった。せっかくおっちゃんが作ってくれたんだもんな、長く大切に使いたいし。
大事に手入れして、言われた通り違和感が出たら、すぐ持ってくる!
[やっぱりおっちゃんは頼りになるなぁと職人技に感心しながら、もう一度剣を嬉しそうに眺めたあと、いそいそと布に包みなおした。]
[小さい頃から通っているため、成長による視線の高さの変化はよく分かる。以前より低く感じられるようになったカウンターごしに、背中の長弓へ視線を向けるチャールズ>>26へ、にっと笑いかける。]
心配してくれてありがとー!ここに来る前に、調整してきたばかりだから大丈夫。
[それから周囲を軽く見渡したあと、声を潜めた。]
なんでも、最近スミ湖の周りを変な奴がウロウロしてるんだって。襲われた旅人が何人もいるらしいって噂だよ。だから、村の外に出る前にちゃんと武器を手入れしておけって言いつけられたんだ。
おっちゃんも気をつけてね?オレはこれから聖地へ行くから、万が一何かあったら声かけてよ。恩返しってほどじゃないけど、危ないときは絶対助けるからさ!
[仕留めた獣の毛皮や肉を加工して、各地を行商して回るため、噂話はそれなりに村へともたらされる。また、”危険な目に遭っている人を助ける”ことも、一族の中では当然やるべき義務と考えられていた。
あつらえたばかりの剣を両手でしっかりと抱え、じゃあまたねーと手を振りながら、チャールズの工房を後にする。**]
― キサン・工房 ―
[嬉しそうな返事>>27には、うむ、と諾を返し。
弓は問題無い>>28という言葉にも、そうか、と相槌を打った。
次いで潜められる声に、聞き漏らさぬよう耳を欹てる]
……変な奴、か。
スミ湖まで出る用事は今のところ無いが…いつこっちまで出てくるかも分からんしな。
用心しよう。
[まだ自分の下へは届いていなかった噂を耳にし、僅かな思案。
忠告には是を返し、万が一はと言われて小さく笑みを返した]
そうだな、その時は頼むとしよう。
[逞しくなったものだと思いながら言葉を返す。
頼るかどうかは別として、その心遣いは嬉しいもの。
尤も、当の昔に一線を退いた身とは言え、そこらのゴロツキに遅れを取るほどではない。
武器を鍛えるのも相まって、筋肉の衰えは最小限に留まっており、武器を振るうにも差し支えなく。
万一があれど対処は可能だ。
唯一の不安は軍属時に負傷した左足。
歩く時もややぎこちないことは、親しい者であれば周知の事実だった]
サシャも気をつけるんだぞ。
[手を振り工房を後にするサシャにそう声をかけながら見送る]
[立ち去り行くサシャと入れ替わるようにして徒弟が買出しから戻って来た]
よし、休憩にするか。
[買出しの品を受け取り食品以外を所定の場所へと片付け。
作業場の更に奥にある休憩所へと向かい休息に入る。
今日のメニューはスミ湖で獲れた魚を使った、焼き魚と野菜のサンドイッチ**]
/*
そーいえばふかさん前にクレステッド使ってたなー。
となるとどっちかってーとフランツかなー。
ところでフランツのとこの食堂、東側ってことはキサンから遠いなwww
気軽に行けねぇぜ…。
週一くらいで礼拝には行ってるから、その時に寄ってることにするかなぁ。
− 聖地 宿屋 −
[家族の乗る馬車を護衛しながら聖地に到着し、宿に荷をおろす。
宿の向いには雰囲気のよさそうな食堂もあった。『グリュック』という店だ。
と、前方で何やら騒々しい声が上がった。]
様子を見てこよう。
おまえたちは部屋で休んでいなさい。
[長距離の移動で疲れているだろう妻子を労りつつ、再び馬上の人となる。**]
8人目、棟梁 ゲオルグ が参加しました。
棟梁 ゲオルグは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
─ スミ湖畔・材木集積所 ─
これとこれとこれだな。
おっしゃぁ。
とっとと運べ―。
[びりびりと湖畔を揺らして大声が響く。
周囲の大工たちは聞きなれた様子で『へーい』と答え、水から揚げた丸太を荷駄に積んでいくが、材木商の男は半分がた耳を塞ぎながら愛想笑いしていた。]
さすがに良い木だった。
んじゃまた、次もよろしくな。
[そんな材木商の手を引き剥がすようにしてがっしりと握手したこの男こそ、マイヤー工房の主、棟梁ゲオルグであった。
聖地セーファの東の跳ね橋修繕用にと、みずから材木を買い付けに来たところである。
跳ね橋も壊れているわけではないが、何しろ歴史のあるものだ。
時折具合を見てやらないと万が一ということもある。]
積んだか?
んじゃ、帰るぞー。
[再び湖面を震わす大声が響き渡ったところで、抗議するような水音がした。]
なんだ?
[振りかえれば水面からなにか得体の知れないものが何体もざばざばとわき出してくる。
なんとも言い難い見た目だが、例えるならばヒレのない魚に蛙の手足を生やして、藻や草を被せたようなもの、だろうか。
少なくとも、尋常な生物ではないのは一目でわかった。]
なんだ、こいつら。
[豪胆で鳴らしたゲオルグもさすがにたじろいだ横で、材木商が悲鳴を上げる。
『ひぃっ!こいつがうわさの化け物っ!』
叫ぶが早いが、脱兎の勢いで走り去っていく。]
ああん?噂の化け物だあ?
『最近、スミ湖で見たってやつがいましたよ!』
『襲われた奴がいるとか!』
『なんか変な奴が化け物と話してるのを見たとかいうのも!』
[眉をぐいいと持ち上げる棟梁の後ろで弟子たちがわいわいと騒ぐ。
ぺたぺたと湖畔にあがってくる化け物を前にして、棟梁はほほうと唸った。]
1人か2人、走ってって町と聖殿さんに知らせてこい。
おまえ、そこの丸太一本寄越せ。
[積んだ荷の中から振り回せるほどの丸太を一本受け取ると、両腕で構えて地面を踏みしめる。]
残りはこの気色悪い奴らをとっちめるぞ。
[次々と顔を出す化け物相手に、豪快に笑った。**]
― キサン ―
[休息後しばらくして、町中が俄かに騒がしくなった。
研磨を続けていたチャールズの視線を受けて、徒弟が店の外へと走っていく。
徒弟が戻るより早く、研磨を一段落させたチャールズもまた、ゆっくりとした足取りで店の外へと足を向けた]
……化け物?
[戻って来た徒弟と外で合流し、大工から知らされたと言う話を聞く。
先にサシャから聞いた話に似たそれに、チャールズは小さく唸った]
聖殿には?
[伝わっているのかと問うと、別の大工が向かったらしいことを徒弟から聞く。
現れた化け物の数や、徘徊範囲がスミ湖に止まらないとなれば神殿への避難も必要となってくるだろう]
避難指示が出たら他の者達を誘導しながらセーファへ行け。
俺はスミ湖に行って来る。
ゲオルグのことだ、大立ち回りをしてんだろう。
[数が多いとなれば腕っ節の強いゲオルグ達だとしても一苦労だろうと。
徒弟に避難時の指示を出して、チャールズはゲオルグに加勢すべく湖へと向かう準備を始める]
[荷を運ぶ時に使う馬に出来の良いロングソードを2振り括り付け、短弓2張りと矢筒2本を左肩に掛ける。
そして背には柄の長い大きな戦槌を負った。
殴打面の反対側は鉤爪状になっており、戦槌の先端には棘状の突起が付いている]
化け物か……何かの前兆か?
[それとも既に何か起きているのか。
そんな思考もそこそこにチャールズは馬上の人となり、馬の腹を蹴り町から駆け出した。
キサンからスミ湖まではそれなりの距離がある。
ゲオルグ達が川を挟んだ反対側に居るとなれば、更に移動距離が伸びる。
それまで彼らが耐え切るのか、それとも果敢に化け物を駆逐してしまうのかは到着してから目の当たりにすることになる*]
─ 聖地セーファ・食堂『グリュック』 ─
それじゃ、渡すのはこれだけで良いんだね?
[父に念押しの確認を済ませ、さて使いっ走りに出ようとした所で来客に気付き]
あ、いらっしゃい…あれ、こんな時間に珍しいね?
[首を傾げながら店に入ってきた母子連れを出迎えたのは、いつもは昼か夜に家族総出で来る事が多いと知っているから。
客商売を生業としている手前、数回来店があればその人の顔や味の好み、良く来る時間帯は大まかに把握しているからだが]
─ 聖地セーファ・食堂『グリュック』 ─
俺も今からちょっと使いに出る所だから、帰りにその路地覗いて来るね。
[何でも屋と称する人は知っているから、使いを済ませた後も路地にまだ居たなら自分も猫探しを手伝う旨を少女に伝えると少し笑顔が戻った様で。
母親からも礼を言われると、気にしないでと手を振ってから食堂を出た]
─ 聖地セーファ・商店街 ─
[それから雑貨屋で昨日天寿を全うした箒と、食料品店で次の仕入れまでに数が切れそうな野菜を幾つか買って買い出しは終了と相成り]
さて。
…そんなに時間は経ってないから、まだかもなぁ。
[思案するのは何でも屋の猫探しはどうなっただろうか、ということ。
あの母子に言った通り路地を通って帰ろうと思い、その方向へと足を向けた**]
/*
天寿を全うした箒…www
明日の朝で開始だから、今日のうちにセーファに移動しなきゃか。
最低限寝る前には移動ロールだな。
[騒ぎの起きている方へと馬を進めると、ふてぶてしい名乗りが聞こえた。>>2]
…っ、ベルガマスコ!
[癪ではあるが、確かに知った名だった。]
[そして、その毒牙を向けられているのは美しくも気丈な姫君だった。]
なんと気高い振る舞い。
[聖女のような姫の危機に、クレステッドは逡巡の余地もなく馬を乗り込ませた。]
[ベルガマスコが振り上げた杖を、鞘に収めたままの剣で受ける。]
レディ、危急の際なれば、馬上より挨拶失礼つかまつります。
アラゴニア国、凱風騎士団 クレステッド・エンバー、義により推参!
[突然の邪魔立てにベルガマスコは杖を振り回し、クレステッドはそのことごとくを鞘で受け流した。
のみならず、ベルガマスコに呪文を唱える時間を与えないように間合いを詰めて小競り合いを強いる。
踏鞴を踏んで茹でダコのように顔を赤くしたベルガマスコは、さすがに白兵戦の不利を察したようだ。
「このままで済むと思うなよ!」
ベルガマスコは通行人を盾に逃走の構えを見せる。*]
9人目、守護騎士 カスパル が参加しました。
守護騎士 カスパルは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 聖殿 ―
化け物?
[ スミ湖畔に現れた妖物の報が届いたのは、丁度、妖術師に襲われた姫君が、護衛の働きによって、辛くも難を逃れ、聖殿へと保護を求めて駆け込んだ直後の事だった ]
神官長、これは...
『間違い無く件の妖術師...ベルガマスコの仕業であろう』
[ 神官長は視線を険しくした守護騎士に、重々しく頷き返した ]
すぐに聖殿の鐘を鳴らし、壁の外に出ている民を呼び戻して下さい。キサンの街にも早馬を。
私は、スミ湖へ向かいます。
/*
ああ、あのままでもいいっちゃ良かったのか...
ぐぬぬ...
クレステッドのとこに駆けつけてみるかなあ...
んで、時間飛ばして聖殿に匿う?
― 宿場町キサン→ ―
「それにしてもチャールズさん、相変わらずお元気でしたね」
[店を出たあと、ロングソードを抱えて今にも鼻歌を歌いださんばかりになったところを見計らって、従者が声をかけてきた。
幼い頃からつき従っているせいか、実によく理解できている。機嫌が悪いまま下手に声をかけたら、ますますへそを曲げかねない。しかし無事注文品を手に入れられた直後なので、現金にも”うん!”と素直な返事を返しながら振り返った。]
おっちゃん、武器作るのすっげぇ上手いから、ずーっと頑張って欲しいなー。
昔左足ケガしたって話は聞いたことあるし、歩くときも影響出てる>>30けど、親父に言わせるとレキセンノモサ?って奴なんだってさ。さっきは助けるって言ったけど、おっちゃんならきっと大丈夫。何が出ても、あっという間にやっつけそうじゃん?
[大分前に武器職人を始めたチャールズの現役時代は、当然ながら知るはずもない。だが、いやだからこそ、彼が戦う姿を直接見たいものだと思っている。
助けると言ったのは、偏に世話になってる人へはいつでも恩を返そうという心構えが一番の理由である。]
”ぐ〜〜〜。”
[町の外れに近づいたところで、お腹が盛大に鳴った。昼食は聖地で取る予定でいたことを思い出し、従者の服をつかんで急かす。]
早く聖地へ行こう!いつも行ってる『グリュック』、そろそろ昼飯のお客さんも引いて、暇になっている頃だろうし。
[あの食堂の肉料理、滅茶苦茶美味いんだよなと付け加えつつ、聖地の方向へ足を向ける。
自分を良く知っている人からも、”その体のどこに入っていくんだ?”と呆れられるほど食べる量が多いため、外で食べる際には混雑時は避けるようにしていた。元々目立つのはあまり好きではない上に、お店の人の負担をなるべく減らしたいとの思いもある。
さて、食堂の兄ちゃんことフランツは、今頃どうしているかと懐かしんでいると。]
おおう。
そこにいるのはもしやチャールズの旦那かあ?
[目ざとく見つけて立ち止まり、担いでいた丸太を地面に突いて手を振る。
ゲオルグの背丈以上あった丸太は、今は何かで抉られたように先端が折れていた。
弟子たちも一緒に立ち止まって息を整えていたが、荷車を曳く馬はなにかに怯えているようで御者の指示も聞かずに町へと走っていく。
馬車が行ってしまうのを気にも留めず、チャールズが近づいて来るのを待った。]
― キサン→スミ湖の途上 ―
[スミ湖に向け速度を上げる馬上から、遠くに上がる土煙>>51を見つける。
ガラゴロと響く音はこちらへ向けてその存在を主張するよう。
どうやら目的の人物達はチャールズと同じく最短距離を辿ってきたようだ]
ゲオルグ、無事か。
[手を振る姿>>52を見止め、立ち止まったゲオルグ達へと近付き声をかける。
横を通過していった荷馬車を一度見遣った後、視線を再び彼らへ]
伝達を聞いて来てみたが……大層な化け物が居たみたいだな。
良く逃れてきたもんだ。
[抉られ先端が折れたらしき丸太にも視線を向けて、感嘆めいた息を漏らした]
最近湖の周辺に変なやつがうろついてるってぇ話を聞いたが、お前が遭遇したやつがそれみてぇだな。
化け物って言うからには人じゃあねぇんだろうが…。
どんななりだった?
[この辺りで何かが起きているのではと感じ、それを確かめようと問いかける]
「大変だー!スミ湖畔方面で、化け物が出たぞー!」
[突然怒鳴り声が響く。材木集積所から危険を知らせにきた人物>>36が、ちょうど宿場町に到着したところであった。
変事の知らせを聞いて、たちまちざわめき始めた人々の前で、宿場町を守る自警団が次々と集まり、”皆さん、落ち着いてください!”と呼びかけ始める。
それを横目に従者へロングソードの包みを押し付け、代わりに受け取った矢筒を背負いがてら、近くにいた人へ”ちょっと馬、貸してください。”と声をかけ、返事を聞く前に飛び乗った。
慌てて我先にと逃げ出そうとし始める人の前へ飛び出し、いつになく緊迫した口調で注意喚起する。]
待って、オレの話を聞いてください!化け物の出没場所はスミ湖畔、そこまでの距離を考えれば、この宿場町へはまだ到着しません。
聖地へ逃げ込むだけの余裕は十分あります。騒がず慌てず、知り合いが一緒かどうか確認してください。特に小さいお子さんとはぐれないよう注意して、確実に避難しましょう。
[ しかし守護騎士隊が駆けつける前に、クレステッドによって企みを破られた妖術師は、すでに逃走にかかっていた。
更に騎士隊が迫るのを見れば、その逃げ足も早まったか ]
ローズマリー殿?
[ 見知った姫君の姿と、彼女を守る見知らぬ騎士の姿を認めれば、カスパルは、事情の半ばを察して騎士へと、小さく一礼を贈り ]
妖術師を追え!だが、住民を傷付けぬよう、奴が聖地を出るなら深追いはするな!
[ 旗下の騎士にそう命じて、改めてクレステッドと姫君に向き合う ]
[するとざわめきはまだ収まらないものの、それぞれ同行する人の名を呼ぶ声があちこちから聞こえ始めた。それを確認しながら馬の主へ頭を下げると、最初何をするんだと驚きの表情を浮かべた相手も納得したらしく、特におとがめは受けなかった。
そこへ知らせを受けて到着した自警団たちが、呼びかけを始める。どうやら町に残っている者にも避難指示>>38が出始めたようだ。]
「どうか落ち着いて、我々の指示に従ってください」
「ご安心ください、無事聖地に到着するようお守り致します!」
[的確な誘導が始まったお陰で、幸い大きなパニックが起きずに移動が始まる。それに合わせて馬を進ませながらも、嫌な予感が止まらなかった。]
ぬうう、小癪な。
覚えておれ、このままでは済まさんぞ。
大悪魔様より授かった我が魔力をもって聖地もろとも灰燼に帰してくれるわ。
明日の朝までに考え直して、ワシの前にひれ伏すがいい!
[かくして、姫の拉致を阻止された邪悪な妖術師ベルガマスコは、秘かに妖術の実験場にしていたスミ湖まで戻ると、湖の生き物に悪霊を憑かせて生み出した魔物の軍勢を聖地へと向わせるのだった。
その様子は、目撃者たちによって急ぎ聖地へ知らされる。//]
/*
サシャの持ち上げこの>>49
だが歴戦の猛者になるほど軍属経験はないぞ多分ww
10代後半から属したとしても23歳くらいには退役してるはず…。
職人修行は最低でも5年予定。
軍属もそれこそ5年程度じゃないかね。
― 聖地セーファ・とある路地 ―
さあて、と。
迷子のレディはどちらにおわすかな、っと。
[動き始めている事態からはやや遠く。
何でも屋が探すのは、花の名を持つ
飼い猫って事は、路地慣れしてない可能性高いからなぁ。
路地猫の縄張りに突っ込んでると、ちょっと厄介かも……。
[なんてぶつぶつと呟きながら、猫が入り込めそうな隙間や物陰をひとつひとつ確かめていく。
そんな事を幾度か繰り返していると、覗き込んだ箱の影から白い影がばっと飛び出した。
同時に、ちりん、という鈴の音が響く]
……はいはい、大人しくしような、レディ。
[タイミングを合わせて目の前に着地した何でも屋に道を阻まれ、びくり、としながらに竦んでしまう。
その隙を逃さずひょい、と拾い上げると、きょとん、とした眼がこちらを見上げた]
元気がいいのは何よりだけど、お嬢さんが心配してるぜー?
一緒に帰ろうなー。
[呑気な口調で声をかけた後、視線は唐突に無茶言った相手へと向いて]
……なんだ?
[聞こえる物音や伝わる空気は物々しい。
何やら嫌な雰囲気だな、と思いつつ]
随分と、聖地らしくない雰囲気だが……とにかく、行ってみるか。
[ここではあまり見せた事のない、真面目な表情で呟きつつ。
路地を抜け、通りへ向かうべく歩き出した。*]
[聖殿の方から駆けつけて来た一隊は守護騎士たちだった。>>57
軍勢を置かない聖地において、彼らの任務もまた戦争ではない。
それが眩くもある。
ともあれ、彼らが来たからには姫の身はさらに安泰だろう。
民を守る毅然とした指揮は信頼がおけるものだった。
先陣を切ってきた赤毛の隊長の礼に応え、敬意の礼を捧げる。
請われれば官姓名と宿泊先を伝えた。]
妖術師の捨て台詞は気になるが、宿に妻子を残してきている。
一度、戻らせてもらいたい。
ベルガマスコが何か仕掛けてくるようなら力は出し惜しまぬつもりだ。
いつでも連絡を。
― キサン→スミ湖の途上 ―
[近づいてきたチャールズに無事を問われて、ぐいと力こぶを作ってみせる。]
はは。無事も無事。ぴんぴんしてらあ。
おお、ちゃんと報せは届いたか。
なあに、逃げてきたんじゃないや。戦略的撤退ってえやつよ。
[ぐははと胸を張って見せる体には擦り傷打ち身の類はいくつもあったが、たしかに深刻な傷は見当たらない。]
どんな奴かってえ言われてもなあ…
[なんて言えばいいのか、という顔をしたあと、駆けてきた方角を振りかえる。]
見た方が早ええな。
ほら、あれだ。
[湖へと続く道の向こうから、得体の知れない大きなものが近づいて来ていた。]
小っちゃい奴らはぶん殴ってやったんだけどな。
あいつはちとな。
どうにも魚臭えから水から離れりゃどうにかと思ったんだがよー。
[追ってきていたのは、無表情ながら明らかにひいこら言っていそうな魚蛙の化け物数匹と、それよりひとまわり大きな同種の化け物だ。
大柄なゲオルグよりさらに頭一つ分は大きいその化け物は、手に魚の背骨を剣にしたような武器までもっていた。
見た目は脆そうだが、丸太を折るほどの威力はある。]
あいつを町まで連れてくわけにはいかねえよなあ。
旦那、ひとつ頼まれてくれるかい?
[改めて丸太を構えなおしながら、当然やるだろ?の顔でチャールズに目配せした。]
[ 姫君からは、クレステッドが彼女の危機を救った顛末が語られた。気丈に振る舞ってはいるが、その顔色は青白く血の気を失っている。
クレステッドに名を告げられれば>>65 ]
我等が出遅れた為に、ローズマリー殿を危険な目にお遭わせしたようですね。
守護騎士として、このカスパル・ウェルテクス、衷心よりお詫びします。
エンバー殿、ローズマリー殿をお護り頂き、感謝します。
[ もう一度、二人に向かって、今度は深く一礼してから、カスパルは馬上を一度降りた ]
ローズマリー殿はひとまず聖殿へおいで下さい。あの妖術師は簡単には諦めますまい。
今、聖地を出るのは危険です。
[ 姫を励ますように、そう告げて、聖殿へと隠れるように奨め ]
ベルガマスコは、邪悪な男です、貴殿を逆恨みして付け狙わぬとも限らない、どうか妻女や御子も御一緒に、後程、聖殿までおいでください。
[ クレステッドにも、そう願った ]
[礼儀正しい守護騎士隊長のカスパル・ウェルテクスに姫を託し、その忠告に頷く。
宿へ戻り、妻子と水入らずの時間をもったのも束の間、外の通りは先程とは異なる喧噪に包まれ始めた。
宿に出入りする者たちの口からも、湖の魔物や避難の情報がもたらされる。
妻のジェスタは落ち着いた様子で、「わたくしたちは大丈夫ですから、人としての義を果たしていらして」とそっと微笑んでくれる。
ローズマリー姫とはまた別種の強い優しさをそなえた女性だった。]
ウェルテクス殿が姫の側にと申し出てくださっている。
聖殿へ移って、姫を支えてやってくれるか。
[「わかりました。この部屋は避難者の方のために空けましょう」とジェスタは言って、目に包帯を巻いたトビアスの手を引く。
かくして、一家は神殿へ赴き、カスパルに身を預けることになった。]
[カスパルがスミ湖へ向うと聞き、自分は偵察がてら防御壁を一周してくると伝えた。]
妖術師の居場所の手がかりでもつかめればいいが…
[そうでなくとも、戦場を知っておくのは戦の基本だ。
機動性の活かせる場所、伏兵のありそうな場所。
凛とした姿を馬上において、民たちを安心させるべく、だく足で馬を進める。*]
― キサン→スミ湖の途上 ―
[ゲオルグの怪我>>66は深刻なものではないよう。
それに安堵を覚えつつ、問いの答えを濁すような様子>>67にチャールズは訝しげな表情をした。
見た方が早い、と示される方へと顔を向けると、チャールズの瞳は見定めるように細まる]
……なるほどな、戦略的撤退は理に叶ってもよさそうなもんだが。
[それらはそう考えるのも道理な姿>>68をしていた。
これが人為的なものであるならば、明らかに人の所業ではない]
あぁ、わざわざ町に招く必要は無ぇ。
ゲオルグ、お前の弟子の中に剣を使える奴は居たか?
[頼まれてくれるかと問う声に是と視線を返し、馬に括り付けた2振りの剣を外す。
扱いに慣れていなくても振り回す膂力があるならば剣を貸し与える心算だ。
ゲオルグが使うと言うなら勿論貸す心算]
[短弓は乱戦になることを考え、使わずに馬に括り付けた。
馬はセーファの方へと進路を向けさせ、駆けるよう追い立てる。
セーファに避難した徒弟が馬を見つけたなら確保してくれるはずだ]
このなりで水から離れても動けるってぇのは厄介だが……。
えら呼吸だってぇなら、長くは持たねぇだろ。
[その予測が当たっているかは知らないが、軽口のように言って背負う戦槌に手をかける]
セーファへの避難が始まってる。
とっとと片付けるぜ。
[ぶん、と重々しい風切り音を響かせながら、魚を模した姿の化け物へと戦槌を振り下ろした]
― →聖地セーファ ―
[途中で合流した騎士隊の早馬>>74と共に聖地へ向かう。
急を告げる鐘が鳴り響く中、持ち主に馬を返すと、跳ね橋の準備が整うのを待った。]
……妙に騒がしい気がしないか?
[周囲に聞こえないよう声を潜めながら従者に問いかける。
スミ湖畔方面の騒ぎが伝わっているにしても、聖地の普段から考えれば、随分と騒がしく物々しい。少なくとも化け物は聖地の周辺にまだ現れていないと言うのに、この厳重な警戒は一体何だろう。
実は姫を襲おうとした妖術師ベルガマスコが逃亡した直後>>59だったせいだが、さすがにそこまでは知る由はなかった。
橋が降りたら、事情を知っていそうな人に聞いてみようと表情を引き締めた。]
― 聖地セーファ ―
[同意を返したフランツ>>75と共に騒ぎの許へ向かう。
騒動事態は一段落した後のようだが、慌ただしさは残されていて]
あー、と。
騒々しいが、何があったんだい?
[雰囲気にそわそわとする仔猫をなだめつつ、近くにいた男に問いかける。
男は興奮した様子で妖術師の暴挙についてを語り、その逆襲に対しての警戒が始まっている事を教えてくれた]
おーやおや。
まーたややっこしい事しやがってますねぇ。
[妖術師の名に、はあっ、と大きくため息をつく。
旅をしている間にも、その名を聞く機会は多かったし、それに絡んだ依頼を受けた事もある]
まー、そういう事なら、何にもしないってわけにゃあいかんねぇ。
[放っておけばどうなるかは自明の理。
ここで何もしないと言うのは、色々な意味で主義に反する]
取りあえず、自警団辺りに断り入れとくか。
勝手に動くのも、さすがにあれだし。
まあ、その前にこの子のお届けしないとだが。
[仕事二つ同時にはなー、なんて。
笑う口調だけはやたらと軽かった。*]
[やがて跳ね橋がおり、侵入者を警戒する人々に見守られながら聖地の中へと入る。
すぐに従者が聖地での事件を調べて、知らせてくれた。]
若くて綺麗なお姫様に無理矢理迫って、騒ぎを起こした奴がいるって?
しかも諦め悪く、聖地ごと滅ぼすとか言い出した>>59?
[なんつー罰当たりな真似をするんだと半ば呆れた口調で呟いた瞬間、ふとある思い付きが口をついて出た。]
なあ、聖地の騒ぎとスミ湖畔の化け物。妙にタイミングぴったりなんだけど、何か関係あると思う?
[こてりと首を傾げながら従者に尋ねる。
どうやらこれは、更なる情報を集めた方がいいと直感した。]
[そのとき頼りになりそうな、馬上の騎士>>76を発見した。
息子の眼病治癒祈願のため妻と共に聖地を訪れたクレステッド・エンバーであるとは知らないまま、急いで駆け寄って声をかけた。]
そこの騎士様ー!
ついさっき、この聖地でどこかのお姫様を攫おうとした奴が出たって本当ですか?
実はー、スミ湖畔でも化け物が出たって騒ぎになっていましてー。あまりにもタイミングが良すぎるから、何か関係あるのかなって考えてたとこなんです。
それに、スミ湖には前々から変な奴がうろついているとか、旅人が襲われたとかって噂があるんです。
[こちらの情報を提供しつつ、詳しく話を聞かせてくださいとお願いした。*]
[ 街を出るまでの間に、自警団や、事情を知りたがる若者に出会えば ]
悪名高い妖術師ベルガマスコが聖地に訪れた姫を攫おうとし、それを阻まれたことを逆恨みして妖物を操っているようだ。
腕に覚えのある者は、聖地を守り、妖術師の悪辣な企みを防ぐ手助けをして欲しい。
[ そう事情を告げて、人々に団結と決起を促す ]
幼子、老人、病人、身体の弱い者は出来るだけ聖殿の近くに避難を。
元気でも武器を持たぬ者はどうか無理はせず、避難の手助けの方を頼む。
[ 戦闘以外の指示も細かく伝え、伝達を頼んでいく。聖地を守るのは守護騎士の任だが、それはただ、武に寄って為すのではなく、人々の協力を得て、その生活を守ることも含むのだと、先達によって教えを受けて来た故に ]
― キサン→スミ湖の途上 ―
剣はな、どうもこう頼りなくていかん。
おおっと、旦那の腕を信用してないわけじゃねえよ?
けどもっとこう重くて太くてずしっとしてる方が性に合ってよう。
[昔、剣士隊見習いだったという弟子がチャールズの長剣を借り受けて、『こいつはすげぇ』と試し振りしているのを横目に、生粋の大工はそんなことを言う。]
もう避難始まってるのか。
そいつあ手際がいいな。
おっしゃあ。おまえら、とっととこいつらぶちのめすぞ!
[まだ残っていた弟子たち3人ほどに気合を入れ、チャールズと肩を並べて化け物たちに仕掛けていく。
チャールズが繰り出す戦槌の音に愉快愉快と笑った。
自分よりも一回りも年上だが、チャールズの腕っぷしの良さは良く知っている。
酒場での大立ち回りに、さて巻き込んだのだったかどうだったか。]
ちまいのは弟子連中に任せて、でかぶつをどうにかしてやろうぜ、旦那。
あんときのあれでよ。
[目配せ一つ。にやりと笑う。
酒場で酔って大暴れしていた巨漢相手に、あの時は酒瓶だったが]
いっくぜー。
[化け物が振り回す骨剣を掻い潜り、化け物の脛らしきところめがけて丸太をスイングする。
タフな化け物は倒れはしなかったが、よろめく程度はした]
旦那ぁ。
[今だと視線を向ける。]
― 聖地セーファ ―
大人げないとかってのは超えてるわな。
そうでなくても力笠に着て、ってのは気分わりぃってのに。
[顔を顰めるフランツ>>87、軽く肩を竦めて返す口調は、吐き捨てるようなもの。
妙な実感がこもっていた事に気づかれたかは定かではなく]
ああ、そーだな。
そういうのは早い方がいいし、報せてきた方がいいだろ。
俺は一足先に戻っとくわ……こんな状況じゃ、依頼人も不安だろうしな。
ちょっとでも安心させてやりたい。
戻り遅くなる事は、旦那に伝えとくわ。
[言いながら、落ち着かない仔猫をそっと撫で。
商店街を巡るフランツと別れ、向かうのは食堂の方。*]
[カスパルの気配りに礼を言って街に出る。
髪をゆわえた少女(?)が駆け寄ってきて声をかけてきた。>>85
馬から下りて話を聞く。]
なるほど、情報をありがとう。
君は──親御さんと一緒ではないのか?
[必要なら送り届けようと訊ねた。]
……に、しても。
変わってない、よなぁ。
[ぽつ、と零れた呟きは喧騒に紛れて消える。
『浮き草』を名乗るようになるよりも前。
騎士を志していた頃の記憶がふっと過って、すぐに消えた。*]
─ 聖地セーファ・商店街 ─
[間近の店に入り、事態を報せるとやはり店主は憤りを表した。
不届き者を許す訳にはいかんと強く語る相手にこちらも頷いて]
うん。
此処は俺達にとっても大事な場所だ。
守護騎士さん達に任せっきりにする訳には行かないからね。
[今頃守護騎士は皆来たる脅威への対処に走り回っている事だろう。
その内の一人、見知りでもあるカスパルもまた動いていることは遠く聞こえる声>>86で分かったが、聞こえずとも彼ならそうするだろうと知っている。
そんな、遠くから伝え広がる声があったからもあるだろうが。
事態を伝えた店主も他の店へと伝えようと動き、それを聞いた者がまた別の店にと向かっていったから間もなく情報は商店街全体に伝わって。
フランツはそれを確認した後で、食堂へと戻ることにした**]
― キサン→スミ湖の途上 ―
人には得手不得手がある。
お前なら俺と同じ戦槌の方が合ってるかもしれねぇな。
[剣をゲオルグの弟子へと貸し与える傍ら、手に合わないと言うようなゲオルグ>>89に笑って言う]
万一を考えたんだろう。
賢明な判断だと思うぜ。
[避難についてはそう返して、弟子へと気合を入れるゲオルグの声を聞きながらチャールズは戦槌を振るった。
その音を聞いて愉快と笑うのが聞こえ、思わず喉奥で、くっ、と笑う。
酒場でのことでもそうだ。
ゲオルグはいつも明るく楽しげにしている。
それに釣られ、普段ならば喧嘩等は仲裁に回る側であるにも関わらず、大立ち回りに付き合ったこともあった]
そうだな、このでかぶつが一番の問題だ。
いっちょやってやるか。
[ゲオルグの言葉と目配せ>>90に口端を持ち上げる。
初撃で殴り飛ばした小型の化け物の追撃はゲオルグの弟子に任せ、大型の化け物へと迫るゲオルグの後に続いた。
彼が丸太で脛を違わず打ちつけ、よろめかせた化け物の正面で頭上に掲げた戦槌を振り回し]
せぇいや!
[化け物の右側から戦槌の殴打面を勢い良く振り抜く。
酔っ払い相手の時は片手で酒瓶を振り抜いたが、今回は重量もあり勢いの乗った戦槌。
足元を覚束無くさせられた化け物はその衝撃に耐えられずに地面へとその身を投げ出した]
まだまだぁ!
[右へと振り抜いた戦槌を、弧を描くように頭上へと持ち上げ、地面に転がる化け物へと振り下ろす。
戦槌の重量も加わった一撃が化け物へと襲い掛かった]
[しかし]
───ぬぅ!
[化け物は転がりながらも骨剣を掲げ戦槌の一撃を受け止める。
更にはこちらが戦槌を引くよりも早く骨剣を跳ね上げ、今度はチャールズが鑪を踏んだ。
踏ん張りの利かぬ左足が浮き、後方へとずり下がる]
[ 声をかける間もなく、その姿は喧噪の中に見えなくなる ]
(見間違えか...?いや...)
[ 見間違いではない、と、カスパルはどこかで確信している。
ならば、きっと ]
.........後で、な。
[ 別の確信をもって、小さく呟いた ]
[ 漸く壁の外へと出て、スミ湖へと向かう途中で、妖物を見たという者を見つければ、その話を聞いて情報収集に務める ]
魚や、蛙の化け物、か。
どうやら奴め、湖の生き物に妖術をかけたか?
[ 先へ進めば、その魚の化け物と大立ち回りの最中のゲオルグや、チャールズ達に遭遇した>>100 ]
加勢する!矢を放て!
[ でかぶつを相手にしているゲオルグとチャールズの連携は見事なものだ。ならばそれを邪魔する必要は無い、と、弓を携えて来た者に指示を飛ばす。
闘う者達に背後から襲いかかろうとする妖物を牽制し、跳ね飛ばされて地に落ちた小物にトドメを刺すための矢が、次々と援護のために飛んだ ]
― 聖地セーファ・食堂 ―
[軽口めいた感謝の言葉>>95には、期待してるー、と笑って返し。
何はともあれ、と向かった食堂。
騒ぎは伝わっているのか、中には落ち着かない空気が漂っていた。
真っ先に向かうのは、落ち着かない様子の依頼人母子の許]
よ、ちゃんと見つけてきたぜ、お嬢さん。
[穏やかに呼びかけながら抱えていた仔猫を差し出す。
それまで不安げだった少女はぱっと表情を輝かせ、仔猫の名を呼んで手を差し伸べた。
手の力を少し緩めたなら、仔猫は自分の力で主たる少女の腕へと戻っていく]
……ん、いい顔だ。
[仔猫を抱き締め、ありがとう、と告げる少女の顔に目を細め。
礼を告げた後、何かお礼を、と言う母親の言葉にひらひらと手を振った]
いや、それは後で構いませんよ。
今、ちょっと騒々しいですし……この騒ぎが落ち着いたら、飯でも奢ってもらえれば。
[元々、自分のお節介から始まった依頼で吹っかけるつもりは毛頭なく。
それよりも、と話題を変えて、外で起きている騒ぎの事を伝える]
これから色々と騒がしくなりますし、早めに聖殿に避難した方がいいですよ。
[小さな子供がいるなら、安全は確保するべきだろうから、と告げて]
ま、なんにせよ、悪党の好きにゃさせませんから。
心配ご無用、ってね。
[一転、笑顔でこう告げて。
おにーちゃんありがとー、と手を振る少女と、その母親を見送ってから。
食堂の主人に、途中でフランツと一緒になった事と、彼が商店街を回ってから戻る旨を伝えて]
んじゃ、俺もちょいと準備してきますんで、また。
[軽い口調で、部屋を取っている向かいの宿へと足を向けた。**]
[ 周囲の妖物が片付き、避難が完了するのを確かめてから、守護騎士隊は、聖地へと戻り、自ら最後の跳ね橋を閉ざす事になる** ]
[騎士とは初対面だけれども、馬から下りて話を聞いてくれる>>92。
やはり礼節を持ち人々を脅威から守る騎士は、態度が紳士的な人ばかりだと感心しつつ、丁寧な口調を心がけた。]
え?!親?……は、一緒に行動していませんけど、大丈夫です。同行者がいますから。
[思いがけない問いかけにそう答えながら、背後に控える従者の服を掴んでみせる。
村ではまだ子供扱いされているけれど、腕に覚えがある者>>86に自分は含まれると自負している。故に送り届けると思われているなんて考えもせずに、従者を促して受け取ったロングソードを布から取り出した。]
さっき、聖殿の守護騎士様からお願いされたそうです。聖地を守り、妖術師の悪辣な企みを防ぐ手助けをして欲しい>>86と。
勿論オレも、精一杯頑張ります!悪いことしておいて、逆恨みで人々を害そうとする奴は許せないし。何より、聖地で暮らしたり巡礼で訪れたりした人たちの平和を守りたいんです!
[決意表明をいつになく真面目な表情で告げる。
さて体格と比較すると大きく重そうに見える剣>>25を持つ自分へ、騎士はどんな反応をするだろうか。]
― キサン→スミ湖の途上 ―
[チャールズの力の籠った、それでいて流れるような動きはいつ見ても心地いい。
得物の重量と速度とバランスを利用した一撃は、楔を一つ打って大木を真っ二つに裂くような見事さだ。
けれども化け物もさるもの。
チャールズの二撃目を骨の剣が受け止める。
酒場の友が押されるのを、黙って見ているつもりはない。]
おうおうおう。こっちも忘れてもらっちゃあ困るな。
[化け物の足を叩いた丸太をぶうんと大きく回し、勢いをつけて真横から叩き付ける。
チャールズへの追撃に気を取られた化け物の横面に丸太の端がぶち当たり、なかなかに良い音を立てた。
**]
[もし女の子かと問われたならば、いつものごとく”違います!”と頭から湯気を吐きそうな勢いで怒る。
髪が長いのは単に村の風習なだけで、自分と同世代は皆こういう髪型なのだと、最も気にしている点を説明として付け加えて。
そんな一膜があるかないかはさておき。宿に向かいがてら、自己紹介をした。]
オレは聖地の近隣にある、カルスファ村から来たルナー=フルフェルト=パン=アレクシス=トリ=オロ=マナーラ=シシャニウス。長くて面倒なので、必要なときはサシャと呼んでください。
[自分でも長いし面倒だけれども、求められたら由来を説明することも厭わない。
騎士にも丁寧に名前を問いかけたあと、明日から聖地の警護をよろしくお願いしますと告げて、従者と共に宿屋へ入った。**]
― キサン→スミ湖の途上 ―
[弾かれたチャールズと入れ替わるように、ゲオルグが丸太を振り回し化け物へと叩き付ける>>110。
大工故に木の扱いは慣れている、と括ってしまうには無駄の無い動き。
天性の戦いの才でもあるのかもしれない]
ありがたい。
[ゲオルグが化け物へと躍りかかる隙に戦槌を持ち直し、呼吸を整える。
それと前後して、セーファからの援軍>>103が辿り着き、ゲオルグの弟子達が相手をしていた小型の化け物共を矢で射抜いていった。
感謝を瞳に込め視線を一度向けた後、大型の化け物へと向き直る]
ゲオルグ、裏から下を。
[度重なる打撃でふらつきながら立ち上がる化け物を前に、チャールズは短い言葉でゲオルグに狙いを告げる。
巨漢の酔っ払いを相手にした時のもう一つの連携。
後方から足を払うと同時に、正面から胸元を狙い打ち倒す、止めの一撃。
チャールズは戦槌を中段に構え、化け物のやや左に立った]
そおぉれぃ!!
[ゲオルグと呼吸を合わせ、戦槌を後方へと振りかぶる。
滑り込むように一歩、左足を踏み出し、腰を捻った後、捻った腰を戻しながら化け物の胸元目掛け戦槌を振り抜いた。
踏み出した左足で必死に地面を踏み締める]
[上下で逆方向の力をかけられた化け物は、胸と足に衝撃を受けると共に空中で半回転。
頭から地面へと落ち、身動ぎするようにピクリと身を震わせた後、動かなくなった。
やがて、その巨体は大きめの魚へと身を縮めていく]
───これが正体か。
[自然発生とは思えない化け物の正体は、見た目の通り魚だった。
誰が、一体何のために、と一度思考が疑問へと囚われかけたが、周囲の化け物の片も付いたことに気付き意識を戻した]
一先ずは片付いたか。
ゲオルグ、問題ねぇか? お前らもな。
[ゲオルグに怪我等の状態を確認する。
弟子達にも声をかけながら、貸し与えた剣を回収した]
聖殿の騎士殿らか。
助力感謝だ。
……今回のこと、何かしら原因らしきものは掴めているかね。
[加勢してくれたカスパルに礼を言い、何か情報が得られていないかを訊ねる。
問いや会話は移動しながらになるか。
やがてチャールズはゲオルグ達と共にセーファへと辿り着き、跳ね上がる橋の中へと収まることとなる**]
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