情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
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人里に身を潜めながら、夜毎人を喰らうという恐ろしい人狼。
幾つもの村を滅ぼしてきた狡猾な化け物の噂が、遂にこの地にも訪れた。
震え上がる者、馬鹿馬鹿しいと一笑に付す者、そして…。
様々な思惑を余所に、人々は話し合いのため集うのだった。
1人目、語り手 が参加しました。
語り手 は、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
2人目、ジャニュアリー島 が参加しました。
ジャニュアリー島 は、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
ジャニュアリー島はどこの国家にも所属せず所在非公開の訓練用の孤島だ。
島に到着した君たちは、さっそく第一ミッションに取り組むことになる。
【 mission1 野営 】
・一夜の自炊野営を経て、規定時間 (プロローグ終わり=1/21の23時) までに宿舎に到達すること
・持参する装備は教官が許可したもののみ
※宿舎へはプロローグ終了ギリギリに到着する必要はありません。早めに課題をクリアしたら残り時間は自由にどうぞ。
※都合により入村が遅くなるペアは、この課題をパスして直接、宿舎に到着してもOKです
村の設定が変更されました。
メモの英文はミリターリーケイデンスの「Duckworth Chant」より
♪歩調をあわせろ、1,2,3,4! って感じな。
3人目、空挺隊候補生 カレル が参加しました。
空挺隊候補生 カレルは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―島を臨む船の中―
……あれが、ジャニュアリー島か……。
[これからしばらくお世話になる、島影が見えてくる。
子供のように船の舳先に陣取って、進行方向を見据えながら、期待に胸を膨らませた。
どんな訓練が自分を待っているのだろう。
どんな教官が自分を鍛えてくれるのだろう。
自分は見事に訓練をやり遂げて、終わった頃には人間的にひと皮もふた皮も向けて、大きくなっているに違いない。
そんな未来を予感しながら、大きく武者震いをしていた*]
4人目、空挺部隊教官 ゲオルグ が参加しました。
空挺部隊教官 ゲオルグは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 船着き場 ―
[白手袋に包まれた指先で、己が髭を触る。
待ち合わせは船乗り場。
今回の此の面倒事を引き受けたのは其れなりの理由が積み重なっている。
腕に付けている時計に目を二、三度通しながらその姿をひたすら待つ。]
さて、時間の何分前に来るのやら。
教官の俺よりも遅いとは、これは調教のしようがある。
[余裕を持って出たため、集合時間よりは幾らか早い。
何処か暢気さの抜けない声が船着き場に零れ落ちた。
己は割と怖くないと有名の筈の教官。
missionだってそこまで難しモノは用意していない。
そう、誰にだって出来る当たり前のモノを用意したつもりだ。]
[一応出世コースには乗っていると言えるのだろうか。
いやはや何処からが出世コースだと言われたらきっと答えられない。
一つ、歳の割には老けて見えると言われるこの顔が何故か出世している顔だと言われたことがあるが意味が分からない。
静かな波音しか聞こえぬ船着き場に軍靴の音を響かせ
ようやく見えてきた船>>2に食い入るような視線を送った。*]
/*
初めまして。
このたびは直前にお誘いいただきもみぃちゃんにはとても感謝してます!
リアル優先に、ノンケ掘りに慈しみたいと思います!
げへへ
5人目、訓練教官 フェリクス が参加しました。
訓練教官 フェリクスは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
─ ジャニュアリー島上空 ─
ベルトよし。パラシュートよし。
[エンジン音が響く中、装備の最終確認を行う。
既に口を開けている輸送機の後部ドアからは、良く晴れた空が見える。]
先に聞いておくのを忘れたが、
[降下位置に進みながら、体の前に固定されている相手
──タンデムのバディにして特別訓練生──に声を掛けた。]
高所恐怖症、ってことはないよな?
もしそうなら、─── ご愁傷さまだ。
[言うがいなや、足元を蹴って前に飛び出す。
ごく短い墜落感のあと、二人の体を風が包んだ。
真っ青な空の中を小さな点が落ちていき、
やがて大きな落下傘が花開いた。]
/*
しげしげと表彰差分を眺めて気づいたけれど、
フェリクスのデフォルト表情って微笑でも真顔でもない独自差分だったのね。
― 船着場 ―
[船はゆるゆると桟橋…と思しきところにようやく接舷する。
手首の電波時計を見れば、時間には数分の余裕があるといったところか。
ここで教官なる人と落ち合えというのは、空挺部隊からの書状に書かれていたこと。
それらしき人は―――と周囲を見回してみて、夢に見るまで憧れた空挺部隊に支給されている軍用着を着こなしている男の存在に気づいた>>3>>4
そのくたびれ具合からしても、彼が待ち合わせの主には相違ない]
あ……お待たせしました!空挺部隊の教官でありますか?
自分はカレル=シュースターであります。階級は伍長。
前部隊により推薦を受けて、この島への訓練の命を受けました。
よろしくお願いします!
[ひらりと彼の前に降り立つと、びしっと敬礼をする。
これから数日彼と行動を共にするのだ、嫌われたくないという気持ちと、自分の憧れの部隊の人だというどこか高揚した気持ちが綯交ぜになり、必要以上に畏まったかもしれない*]
6人目、カランサテ国 王子 ミヒャエル が参加しました。
カランサテ国 王子 ミヒャエルは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
─ ジャニュアリー島上空 ─
[青い海に浮かぶ島の影を眺めていた。
輸送機の堅いシートは決して座り心地がいいものではなかったが、機内はほぼ占有状態だ。
足を伸ばしてその空間を堪能していると、教官に指名された男に最終確認だと呼ばれた。>>5
敬語を省いた彼の伺いの言葉は王族たるミヒャエルの耳には不遜に響いたが、教官というものは得てしてそうであると士官学校で体験している。
他国でもそれは変わらないのだろう。
──と、問うておいて答えも待たず、俄教官は空に身を投げ出した。
ベルトで繋がれたミヒャエルもろとも。]
[心臓が跳ね上がったが、声は上げなかった──
というより風が叩きつけてくるのでそれどころではなかった。
夢のような自由落下に続き、バサリと音がしてベルトに負荷がかかる。
頭上に開いたのは白い天使の羽──ならぬパラシュートだ。
首を反らして見上げれば、教官の胸に後頭部がぶつかった。]
7人目、陸軍諜報部候補生 セルウィン が参加しました。
陸軍諜報部候補生 セルウィンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 島へ向かう船の船首にて ―
[海を揺蕩う小型の船。小さな船室に続く扉がバタンと音を立てて開かれた。
船室から外へ。口元を抑えながら男が一人、顔を出す。
男の顔からは見るからに色が失われていた。]
……うっ……
[慣れない船旅に頭がぐらりと揺れる。
手すりに縋りながら、時折、船が大きく揺れれば立ち止まり波をやり過ごす。
込み上げる胃液を唾を飲み込むことで無理矢理に抑え込んで、重い身体を引きずり船首へと向かっていく。
船首に辿り着けば、船の柵に半身を預けるようにしてへたり込んでしまった。]
[聞こえるのは船のモーター音と大きな波音だけ。
辺りを伺うように視線を向ければ、今は人の気配はしないだろうか。
口元を抑えたままだった手が、ようやく落ちて弱った姿を曝け出す。
こんな姿は誰にも見られたくはない。
特にあの人だけには、絶対に――。]
……早く、着いて欲しい……。
[人気のない船首で瞼を下ろし、ぽそりと小さく声を零す。
揺蕩う波間の先には、島が見えている。
ただ、そのことには今はまだ気づくことが出来ないでいた。**]
/*
よ、と。
一席いただきます!
薔薇の下国初めてなんですが、いっぱい機能あるよー!
表情とか選択できるんですか!?**
ちょっと見かけないタグもありそうで、いろいろ独り言で試さないと失敗しそうだ(ハラハラ)
在籍もプルダウンメニューあるけどオンにしたらどうなるんだろう、明日やってみよ…
/*
うわー!本当だ表情差分ついてる!!
うゆきさん凄いな!?
全部試したくなるwww(寝ろ)
emot*嗜虐*
tactics狩人地雷
cosm Yシャツ+タイトスカート
alphaV
8人目、陸軍諜報部教官 ソマリ が参加しました。
陸軍諜報部教官 ソマリは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[頬を撫でる風に誘われるように顔を上げる。
青く澄み渡る空は祝いの席に相応しく思えた。
軍功を上げた軍師の屋敷。
かの庭園で歓談する大人達。
挨拶を済ませ手持ち無沙汰となった少年は、
両親のもとを離れ、見事な庭を散策していた。
ザ、と一際強い風が吹く。
色とりどりの花弁が空を舞う。
その向こう、紫苑の眸に映り込んだのは端整な顔立ちの子供。
これまで聞こえていたざわめきが消える。
時が止まったかのような感覚。
一目見て、心を奪われた。
運命なる瞬間があるとすれば、それは今なのだろう、と思う。]
[それは遠い過去の記憶。
士官学校に入る前のことだが未だ色褪せない。
月日は流れ、その時の子供が、今、青年となり同じ船に乗っている。
海を揺蕩う小型の船は波の影響を受け、慣れぬ者には些か辛い。
陸軍所属とはいえ、こうしたことが初めてではないソマリは
揺れに対する覚悟と、ある程度の慣れがあったが――。]
――…さて、
[訓練生である彼は大丈夫だろうか。
ぽつと落ちた声は最後まで綴られない。]
そろそろ島に着く頃合か。
[荷物を持ち宛がわれた船室から出て
セルウィンのいる別室へと向かった。]
[けれど其処はもぬけの殻。]
………… セルウィン ?
[呼びかける声は波の音に攫われる。
怪訝そうに眉を顰めて、あたりを見回し彼の姿を探すが
それらしき影はその場からは見えず。]
何処に行ったんだ。
[船室から外に出て、歩み行けば船首の方に彼の後姿を見つける。
揺れる船上、常より少しばかり慎重に進み]
此処にいたのか。
姿がみえず心配したよ。
[教官というには軽く、親しげな口調をセルウィンへと向け肩へと手を伸ばした。
再会を再会とは言わず。けれど父君の事を知る旨は伝えて
「写真で見るより美人だ」なんて軽口じみた音色を向けた相手。
もとより本気にされるとは思わぬまま紡いだけれど、
本意は未だ表に出さぬまま浮名の多い男はその背を見詰める。**]
9人目、某国少尉 訓練生側 ベルティルデ が参加しました。
某国少尉 訓練生側 ベルティルデは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
『ジャニュアリー島の特別訓練、
その内容効果、効率性等を調査報告せよ』
[という任を受た、某国軍人である自分と同階級の同僚は、同時に命を受けた上官の執務室から出ると、そろそろ声が聞こえなる程角を曲がった先で二人同時に足を止め、見つめ合った。]
[男女で見つめ合う、だがその間に甘い香りは一切無い。
あるのは一触即発かつ剣呑な空気。
見つめ合うというよりは、(あるいは一方的に)睨みあったまま数秒。
一発勝負、恨みっこなし、等々ぼそぼそと囁き合った後。]
じゃーーん けーーん
わああああああ!!
いっ、やだっ
訓練生側とか嫌だーー!!
[普段の様子からはらしくない喚くような声が周囲に飛んだ。
かくして訓練生役が決定したベルティルデは、同時に訓練生役が決定した同僚軍人と共に、島への降り立つ事になる*]
わああああああ!!
いっ、やだっ
訓練生側とか嫌だーー!!
[普段の様子からはらしくない喚くような声が周囲に飛んだ。
かくして訓練生役が決定したベルティルデは、同時に訓練生役が決定した同僚軍人と共に、島への降り立つ事になる*]
/*
ビックリするほど男性ばっかりでやっていけるか不安が!
というわけで今度こそと相方ひっぱってやってきましたおはようございます。参加者様よろしくお願いします(敬礼
身長一の位 4(6x1)
[さて、ようやくお目当ての訓練生が己が目の前へと姿を現す。>>7
嗚呼、この日をどれだけ待ちわび楽しみにしていたか。
口許を緩ませて彼の前に立てば、初対面にも拘わらずグ、と彼の腰へと腕を伸ばし己の元へ引き寄せようか。
密着した身体、至近距離の顔に双眸を細めスン、と鼻腔に彼の匂いを浸透させた。]
嗚呼、失礼。君がとても魅力的でね?
俺は…まぁゲオルグと呼んでくれ。
あと堅っ苦しいのは好まない、ほら今も身体が強張っているだろう?
リラックスリラックス。
[恐らく身体が硬直しているのはこの体勢のせいだと分かっていながら態とさらさらと告げて。
リラックスと言いながら臀部辺りをさわさわしているのはご愛敬。
ふふ、と初心な訓練生を苛めるのも今に始まった事ではない。
いや、可愛がっている、の間違いだろうか。]
さて、カレルくん。
場所を移動しようか、こっちへおいで?
[腰へ添えている手を離すこともなく、もし抵抗されて離れればそれはそれで笑みを浮かべていたか。]
― 少し離れた場所 ―
うむ、ここらへんでいいかな。
本日のmissionだが――…実は割と考えていないんだ。ははッ。
まぁ一泊キャンプしなきゃいけないし?
テントを張って、食糧確保と水確保。当たり前の基本的な事をやってもらおうか。
あ、持参品は俺が預かる、手持ち沙汰一切なしで頑張ってね。
[にっこり、と笑みを浮かべながらふあぁ、と欠伸をしながら荷物を差し出す様に手を伸ばして。
安堵してる様な表情が見えれば一転、またその身体を己が前に引き寄せて軽く耳打ちをしよう。]
<b>―――ここ、早く暗くなるから周りには気を付けるんだよ?
</b>
[ふ、と低く甘ったるい声色を耳許へと吹き掛けて。
ちゅ、と耳へと響くリップ音を響かせる。]
[再びその身体を離せば変わらない笑みを絶えずし、
唖然としている彼の背を優しく撫ぜながらポン、と軽く背を押して。]
さて、行っておいで?
日が暮れてから此処に戻ってくる事。
それまでは取りすぎる位の食料確保をすればいい。
魚、木の実、山菜、まぁ探せば何でもあるだろう。
[その場に座り込めば本を開き、彼の背に向かってひらひらと軽く手を振った。*]
/*
あ、丁度いらさった人が。おはようございます(聞こえない
ところでゲオルグさんRKじゃなくて大丈夫かしらとCO表見て思いつつ…。
/*
>>12見て悶えた。
聞いてないぞ教官…!!(もだもだ)
これは、これはどうしようによによしながらお返し考えようね…仕事がなけりゃ張り付くんだけどな!w
[第一印象は、随分とにこやかな教官だな、ということ。>>20
所属する部隊を考えればもっと獰猛な人を予想をしていたのだけれど、人好きな笑みを浮かべながら近づかれて、それでも敬礼の姿は崩さずにいたのだけれど―――]
―――へ……?
[思わず、素っ頓狂な声が上がってしまう。
彼に腰を引き寄せられればバランスを崩し、彼に体がぶつかって。
その刹那な時間に彼が自分の匂いまで堪能したなど気づけない]
な……なにを……
はぁ………?
え、ええ……!?
[彼がいうことに、返す自分の言葉はいちいち間抜けだ。魅力的だと言われたことも、ゲオルグと呼べと言われたことも、リラックス、と言われたことも。自分の考えの外過ぎて、理解がついていかない。
これが―――空挺部隊の流儀なのだろうか。
今も彼の手が自分のお尻を触っているし……。
ああ、そうか。これは緊張している自分を気遣った、彼なりのジョークなのだろうと納得すると、ふ、と頬を緩めた]
それでは、ゲオルグさん、よろしくお願いします。
[こっちへおいで、と言われれば、さすがに連れ立って歩くのは上官に対して申し訳なく。
そう思うのは徹底して体に刷り込まれている軍隊の教えのせいなのだけれど、彼の後ろに回り彼の後に控えるようについて行った]
― 少し離れた場所 ―
[彼に連れて行かれたのは内地に少し入ったようなところ。
コンパスを手に、方向を確認しながら歩き、迷わないようにしなきゃな、と地形を必死に把握する]
ここで一泊、ですか……?
了解しました。先にテントを張って、食料と水を確保してまいります。
え………?ナイフもですか……?手ぶらで……?
[野営は入隊してから何度もしていて、叩き込まれている。
しかしレーションや、銃器類は渡すのはともかく、ナイフもなしで身を守れるのだろうか。
正直、野犬にでも襲われたらひとたまりもないだろう。
この島の生態系は把握していないが、狼が出てもおかしくないような地域だけに不安は募る。
しかし……ぐっと奥歯を噛み締めた。
―――これも含めて訓練なのだろう。
そう、生真面目に頷いていたら、いきなり引き寄せられて、耳元で囁かれる。
囁かれた内容は、いたって真面目なこと。しかし―――]
― 少し離れた場所 ―
[>>21彼に連れて行かれたのは内地に少し入ったようなところ。
コンパスを手に、方向を確認しながら歩き、迷わないようにしなきゃな、と地形を必死に把握する]
ここで一泊、ですか……?
了解しました。先にテントを張って、食料と水を確保してまいります。
え………?ナイフもですか……?手ぶらで……?
[野営は入隊してから何度もしていて、叩き込まれている。
しかしレーションや、銃器類は渡すのはともかく、ナイフもなしで身を守れるのだろうか。
正直、野犬にでも襲われたらひとたまりもないだろう。
この島の生態系は把握していないが、狼が出てもおかしくないような地域だけに不安は募る。
しかし……ぐっと奥歯を噛み締めた。
―――これも含めて訓練なのだろう。
そう、生真面目に頷いていたら、いきなり引き寄せられて、耳元で囁かれる。
囁かれた内容は、いたって真面目なこと。しかし―――]
日が暮れてから戻るんですね。
それではテントを張ってから行ってまいりますっ!!
[>>22本を読み始めた彼に背を向けて、作業をしようと簡易テントの設営に入る。
軍で教わった通りのマニュアルのような動きを意識するのは、奇想天外な教官に対して、己の平静さを保つためだろうか。
それが済むと反対方向に走り出す。
ちゃんと任務完了できるだろうか…といささか不安を感じてくる。
彼の言うとおりなら、日が暮れるのは早いだろう。
急がなければ……そう、自然と焦ってくる]
[何故コンパスすら渡さなかったのか。
そんなの己が逐一後を追いかけるからに決まっているだろう。
此処の地形、生息物は既に頭の中。
何度来たか分からぬこの場所。
死ぬことは―――多分ない。
離れていく背を追いながら>>26、ゆっくりとその場を立ち上がる。
さて、と他のペアの所だって気になる所だが、
偶然見かけたら凝視してやろう。
其れよりも己の所の子猫ちゃんがちゃんとお使いして、
無事に戻ってこれるか。
今は楽しみで仕方がない。
そう、無事で戻ってこれるかな。*]
―食料探し―
まずは食べられそうな野草の確保、かな。
その後で海に戻って、貝類、魚を探すか……ナイフもなしに釣竿なんか作れないから、魚や小動物の確保は無理だろうし……。
[ブツブツ言いながら、足元の柔らかい草類を1つ1つ確かめるようにする。
たんぽぽを見つけて、嬉しそうに摘んだりする姿は子供のようで。
鳥に食べられてない果実を見つければ、楽しそうに木によじ登って採ってそれなりにエンジョイしている]
水……あると思うんだけどなぁ……
宿舎あるんだから、水源はどこかに絶対あるだろ、ここ……。
[シャツを脱いで、その中にぽいぽい食べられる野草や果実を入れながら歩く。
小川か泉でもないもんか、とそれらしきものも探しながら*]
[後を付けていれば食材探しを始める子猫ちゃん。
バっと脱ぎ始めるシャツに目を細めて見つめながら、
こういう尾行に関してはスペシャリストな己の存在に気づくわけもなく。
まぁ健気に教官の指示通り動く訓練生。>>28
やはり彼で間違いなかった。
己が五感はは当たるのだ。
――そして獲物は逃がさない。
それが植物であろうと、動物であろうと、人間であろうと。
己が訓練生だった時はまぁ半分瀕死になりながら頑張ったものだ。
それに比べたら宿はある、食料や水も確保できる。
素晴らしい境遇じゃないか。
そんな様子を伺いながら、木陰から様子を眺めるゲオルグ(39)。
これはストーカーではない、至って尾行だ。*]
嗚呼、あんなところで服を脱ぐなんて俺を誘っているんだろうか。
[シャツを脱ぐ姿に思わず双眸を細め、ほぅ、吐息を吐く。
やはり云い。
彼のデータ、写真、実際の訓練をひっそりと見ていた俺のビビっときた一目惚れだったのかもしれない。
この軍の上層部であれば己がゲイなのは周知の沙汰。
知らないのは訓練生位だろう。
彼の様子を見ながら舌なめずりをし、下肢に熱が籠りかけるのを抑えるつもりもなく聞こえぬ声で笑った。**]
あ、水だ!
[地点を決めて、少しずつ探索範囲を広げていく。水の音に気づいてそちらにいけば、小さな流れを見つけて。
水は勢いのせいで泥でどうしても濁るが、布で越して煮沸して飲めば上等だ。]
ここには生き物いないかな………ザリガニとかでもいいんだけどな。
[蛋白質ほしい、と願いながら水の中に入ろうとして動きが止まる。
キョロキョロと周囲に人の気配がないのを確かめると、思いきってすべての服を脱いだ]
きーもちいー♪
[尾行されていることに気づいていたら、任務そっちのけで遊んでいるとおぼしき行動は慎んでいただろう。
それくらい彼の尾行は完璧で>>29。
確かに小魚にからかわれ、戦果0の状況は初対面の教官に見られたくなかった*]
ちょ……くすぐった……
[大物狙いな手には、小魚は無視するばかり。
なのに、魚は自分の体には興味があるのか、突っついてくる。
こちらのことなどお構いなしに、敏感なところばかり―――。
最初はヒルか何かかと思ったが、そうではないと知ればどうでもいい。
はずだったのに――]
(やばい……勃ってきたかも……)
[ハードな仕事と大部屋の寮にいたため、あまり自己処理をしたりしない。
そのせいか、こんなところで魚相手に感じたなんて……恥ずかしすぎる。
早く収めないとともぞもぞしながらも、石の影に隠れているだろう魚の方に意識を集中しようと努力した**]
/*
ところで相方は、あれかこれかそれで来るとだけ聞いているので誰で来るのかwktkしてます。楽しみ。
[甲板を叩く硬い踵の音が耳に入ると同時に、後方から届く声に意識が向いた。]
ソマリ…、教官……?
[その名を口にするや、は、と焦った様子で体裁を取り繕う。
よりにも寄って、一番見られたくない相手、その人だ。
腕を見込まれて望んだこの特別訓練。
その訓練すら始まっていないというのに、醜態を晒すなんてことはしたくない。
肩口にソマリの手がかかるよりも束の間ばかりか早く>>14、力の入らない四肢を鉄柵で支えながら立ち上がる。]
お気づかいなく、俺なら……っ、う、わっ…!
[波で揺れる船体にバランスを崩し、咄嗟、ソマリの左腕に縋るように勢いよく倒れ込んでしまう]
……っと、失礼しました、教官っ。
[慌てて縋った腕からパッと手を離して背筋を伸ばすものの、顔色はまだ悪いまま。
暫くすれば揺れが続く甲板に視線が徐々に落ちて、控えめに息を吐き出した。]
[具合の悪さにつられるように、心が俯く。
まさか、1on1の訓練だったとは――。
顔を合わせれば、誰彼構わず甘い言葉を投げかけるこの教官は、女性に対してだけではなく初対面である自身に対しても同じような言葉を向けるのだ。
彼にとってはほんの冗談の一つだろうが、軍事以外のそういった経験値も自身と彼とでは格段に違う。
曖昧な言葉で交わすのは些か骨が折れるのだ。
さり気なく視線を投げかけ、ソマリの様子を伺う。
教官のプライベートに口を挟むつもりは無い。彼が出来る人だということは、この数ヶ月ばかり下に就いていたことでも十分に理解している。
この訓練の間に、彼からスキルを盗んで身に付けよう。
優秀な成績を修めていれば、いつか。
あの人ともまた、再会出来るかもしれない。
かつて父が開いたパーティで一度だけ、出会ったあの人に――*]
[まるでストーカー…いや断じて違う。
己は変態であるがストーカーではない。
水と元気に無邪気に戯れる子猫。>>30
しまいには裸体と来た。>>31
ミッションの事など完全に忘れている様子だろうか。
やれやれ、と苦笑染みた笑みを浮かべながら。
それでも口出ししないのは後への布石。
勿論その様子を携帯の動画でバッチリ撮影しているのにも抜かりなし。
此れも勿論後で役に立つ。
それを考えればついつい口許を緩めてしまう。*]
[突然全裸になる子猫に双眸を細める。
此のまま襲ってやりたい。
いや夜まで待つんだ俺。
っと格闘しながらも、何やらもぞもぞとしている様子に大体察しが付く。
此れは此れは、と舌なめずりをしてその様子を楽しそうに見つめ。
早く暗くなれと願う教官の下肢は十分に熱を帯びていた。*]
/*
これ上手いこと繋げられたか不安。
うっかり繋げてしまったけど、良かった!?
セルウィンとしては名前は覚えてなさそうだけれど、顔もあやしいみたいな朧気な記憶…w
セルウィンしっかりしろ。
― 上空 ―
[開いたパラシュートを操って、眼下の開けた場所へ降りていく。その操縦に忙しい片手を動かして、胸にぶつかってきた頭にぽんと置いた。]
視線は前。もしくは着陸地点に向ける。
[幾度かぽふぽふ叩いてから、手を元に戻す。
パラシュートは空中を滑り落ちるように移動し、静かな湖畔の空き地に二人を無事に下ろした。]
[手早くパラシュートを回収して畳み、移動の準備が整ったところで改めてミヒャエルに向き直った。]
ではハーマイオス訓練生。
これより君はこの島で所定の訓練を行うことになる。
滞在中の宿舎はこの森を越えた先だ。
装備品の中にある地図とコンパスを確認するように。
装備の中にはナイフ、ロープ、耐水マッチ、保温シート、シェラカップ、他、最低限のものが入っている。ただし、燃料と水、食品の類は無い。
君は一泊の野営の後、徒歩にて宿舎へ向かうこと。
せっかくだから私の分の夕飯も用意してくれ。
ひとりでレーションというのも味気ない
[最初のミッションを告げ、行動を促す。
今回、自分はついていくだけだ。]
[伸ばした手が触れる前にセルウィンが動く。
それを察すると同時に手を下ろした。
立ち上がる前の、彼の姿勢に思いつくものはあるが
体裁を繕う彼にそれを言おうとは思わない。
揺れに翻弄されるセルウィン>>32を受け止め]
――…、と。
波が高いな。
[すぐさま離れる彼>>33に、ふっと小さく笑みを漏らした。]
いや、可愛い子に頼られて悪い気はしないよ。
[高波にも軽口を綴る余裕を覗かせ、彼の顔を覗き込む。
落ちた視線と吐き出される息に、微か首を傾けた。]
[こうしている間にも島は徐々に近付き
船首へと目を向ければその姿もはっきり目視できる。]
顔色があまりかんばしくないようだね。
島に着いたら少し休もうか。
[自炊野営の訓練が既にプログラムに組み込まれていたが
セルウィンの体調を慮る言葉が零れる。
ふと視線が交わる>>34。
ゆるく、僅か楽しそうに目を細めた。]
接岸の際にはまた揺れるだろうから、
私につかまるといいよ。
[女性にするようにすっと手を差し出す。
軽口は軽くかわされ本気にされることはないと知れど
数ヶ月経とうとも止める素振りなく続く。*]
……あ!!
[手の中に感じた手応えに声が出た。
捕まえられると思わなかった魚を思わずゲットできて、相好が崩れる。
これは夕飯のメインになるだろう。
明日の朝ごはん分の食料も確保しなきゃ、と再度トライしてみるがビギナーズラックは続かず、体が冷えてぶるっと震えた]
―――へくちっ………もう行かなきゃ…
[野草を包んでいたシャツで体を拭いて、再度シャツで食材を包む。
服を着てから太陽の位置を確認して、これはやばいと慌ててキャンプの場所に戻り始めた]
―キャンプ場―
ゲオルグさん、ただいま帰還しました!
[暗くなるまで食料を探してこい。それが命令だったから、ギリギリまで食べられそうなものを採集していた。
きのこに手を出さなかったのは、イマイチ自信がなかったから…。
早いところ火を起こさなければならないけれど、先ほど没収された用具は返してもらえるのかなぁ、などと考えながらゲオルグを探す]
あれ……?
どちらにおられますか?
[暗いけれど人の気配くらいはわかる。先ほど彼がいた場所に、人の気配はしない。
彼はどこに行ったんだろう……そう思いつつ、それなりの量を確保してきた食料を、どさりと足元に置いた*]
[ようやくお目当てのモノは取れただろうか。>>41
さてメインは魚料理、いやメインは―――などと考えながら、やはり口元は緩みっぱなし。
此方の葛藤も知らずにゆっくりと帰ってくるカレル。>>42
火を起こさないと既に真っ暗なのは見て、感じて分かる通り。
何処にいるか?
――己はずっとお前の後ろに居るさ。
そう、考えながら気配に気づかれぬ様に近寄った。*]
[至近距離、傍らに居ても顔が確認できぬ程真っ暗。
夜にはまだ少し早いが陽が沈むのが早く辺り一面は暗闇。
己を探している子猫の後ろにス、と立てばその身体を引き寄せてしまおう。
戸惑う子猫を力で抑え付けるのは圧倒的経験の差。
勿論己と気づかれよう声を殺し、そのまま下着ごとズボンをずり降ろす。
抵抗をする子猫の耳を甘噛みしながら、己が手は彼の屹立を捕まえる。
冷えている其処はまだ熱を持たぬまま。
ならば、と緩く上下へと扱き快感を与えようではないか。
なぁに周りが見え無くとも男の身体は正直なもの。
実際あの場でヌイていないのを確認済みなら熱が籠るのは時間の問題。
既に抵抗する事すら忘れているであろう子猫の声を聞けばこちとて興奮してしまうではないか。
首筋に舌を添わせて動かす手はグチグチっと淫音を響かせながら。
そのまま手に欲が吐き出されたのを確認すれば力の抜ける子猫の身体を地面へと座らせ、そっとその場を離れた。*]
[暫くして、ようやく何食わぬ顔付きでランプを光らせて子猫の元へと現れる。]
あぁすまないすまないもう戻っていたか。
ちょっと他の教官たちと話をしていてね。
――――如何かしたのか?
[さも態とらしく子猫に近づき首を傾げてみようか。*]
─ 上空 ─
[海とは違う青をたたえた空に広がるパラシュートの白。
それを見上げていたら、さっそく指導が入った。>>36
ハッとして言われた通りに視線を戻したが、やけに頭を小突かれた。
狙った場所へ下りるのにこまめな操作で忙しいはずだ。何をしている。]
…ふンっ
[膝を曲げて後ろ蹴りしてやろうと思ったが宙吊り姿勢では上手くいかなかった。
島の形、沿岸の船、植物の色を視界におさめる。]
─ 湖畔 ─
[パラシュートはベルトでつながれた二人の体重を支えてゆっくりと降下していった。
ほどなく、木々を巧みに避けて湖畔へと下り立つ。
背の男の体重が覆い被さってくるかと着地の瞬間に備えたものの、衝撃はあっさりと殺された。
エスコートの上手い男みたいだな。
パラシュートを畳む手際もよかった。
と、恬淡とした色の眼と声がミヒャエルに向けられる。>>37]
待て、
わたしは貴官の国との合同作戦の指揮をとるべく派遣された。
事前に演習があるとは聞いているが、
訓練?
[目の前に置かれた背嚢に納得できない視線を落とす。
自炊訓練や野営なら士官学校でもやった。
それを何故、今更、つい先日まで敵国人だった男に試されるようなことになっているのだ?]
可愛い子って……、
子供じゃないんですから。
船に慣れていないだけです。
[思わずと、言葉>>39を反芻する声には少しばかり呆れが混じってしまっただろうか。
言い訳じみた返答を返しながらもソマリが告げる通り>>40に海へと視線を向ければ、島が徐々に間近へと迫ってきていた。]
― 湖畔 ―
[号令に従うどころか、理解できないという顔で問い返されて、腰に手を当てる。]
私の今回の任務は、
君を、所定の訓練プログラムに従って、
使い物になるまで鍛え上げることだ。
演習だの合同作戦だのは、私が関知するところではない。
誰が君をここに送り込んだのかも、関知しない。
このジャニュアリー島に於いて、君の身分は訓練生だ。
そして私が君の、君のためだけの教官だ。
理解したか?
[ごく端的に状況を告げて、了承の返答を要求する。]
[船から解放される喜びと、聞こえた案>>40に表情が和らぐ。その申し出は正直なところ有り難い。ソマリへと視線を戻しながら]
……いえ、動いていればきっと収まりますから。
ありが……
[謝辞を告げようと綻んだ口元は、続く彼の所作にその先が止まってしまう。
熟れたその立ち居振る舞い。差し出された手と笑みを浮かべるソマリに小さく肩を竦めて]
俺は、軍事訓練と聞いてここに来たはずなんですが……、
エスコートも教えてくれるつもりですか?教官。
[咎めるというよりは、少し苦笑すら浮かべながら*]
――――っ!!??
[いきなり、強い力で引き寄せられた。
いや、力自体はそれほど強いものではない。ただ、体の使い方が全然違って、自分の技量と力では跳ね除けられそうにない]
やだ……っ
やめろ、やめてくれ………っ!!
[気づいたら下半身を丸出しにされていた。なにをされるかわからず怖くて暴れ狂う。
しかし、ぎゅっと屹立を握り締められれば動けなくなるのは男の常で。
熱い手で握り込まれて、恐怖でぎゅっと躯も目も縮こまる。
しかし、相手の手の動きの目的を察すると、慌てて首を振って、イくまいと唇を噛んだ]
ん……ふぅ………はぁ……
[声を殺そうとしているのに、自然と漏れる息遣いと声。
こいつ、ウマい……っ。こんな気持ちいいの、初めて…っ
大きい手で包み込まれるように扱かれると、腰から力が抜けていって、立っていられなくなりそうで。
ぴちゃ、と首筋を柔らかいもので伝われたら、ぞくっと全身の鳥肌が立った]
〜〜〜〜〜っ!!
[びくびくっと大きく躯を震わせて、濃い液体を男の手の中に漏らし、膝から崩れ落ちる。
その躯をやさしく相手が受け止め、そのまま、草むらに座らせられる。
離れていってしまった熱い躯に、少し残念な思いを抱いた自分を、張り倒したくなった*]
[そのまま呆然、と草むらに座り込んでいたが、カンテラの光に気づき慌てて衣類を整える。
幸い彼が来た時には、何事もなかったように立ち上がるのに成功していただろうか]
あ、あの……誰かいませんでしたか?
[>>44 現れた探し人に思わず震えながら声をかける。
先ほどあったことは言えたものではない。
もしかして、この人が―――?
そう、ちらっと思うがそれは即座に否定する。
彼がそのようなことをする意味がないし、誇り高き空挺部隊の教官が、セクハラまがいのようなことをするはずもないだろう*]
[断定的な、自信に満ちたと言っていいほどの態度で答えが返ってくる。>>49
「君のためだけの教官」という言葉には、どこかくすぐられるものがあった。>>50]
指示書はないのか?
[元敵国所属の人間とはいえ、この男が嘘をついているようには思えなかったけれど、素直に信頼してやるのも癪でそう投げ返す。
かく言う自分は書類などろくに読まずに置いてきてしまっていた。]
誰か……?
いや、此処に来るまでには俺しかいなかったぞ?
[そう告げたのは態と。
誰かいた、と言えば自然と己から視線が外れるだろう。
が、己の事だけを考えさせ、悩ませるが為だけの演出。
少し声が震えているのに気づけば頭を一度軽く撫でようか。>>52]
なんだなんだそんな情けない声を出して。
ほら、しっかりと取ってこれたか?火を焚いて飯の支度をするぞ。
[背をばん、とシャキッとさせるために叩き。
テントの傍へと戻ろうか。
嗚呼愉しい。
この怯える表情も、声も、全て己のモノにしてしまいたいという欲が溢れて堪らない。]
嗚呼、言い忘れていたが、料理という調理も君にお願いしようか。
結構腹ペコでね?
素早く頼むよ。
[彼が火を焚けばようやく辺りが明るくなる。
閉じておいた本を開き、また視線を本へと落とした。*]
指令を書面にして作戦区域に持ち込むことは危険を伴う。
今回、私が君に行う訓練は、そういう類のものだと理解するように。
[高度な機密保持が必要な任務に関連する訓練であると告げて]
この島から出たら指示書でもなんでも見ると良い。
けれども島にいる間は無事に訓練を終えることだけを考えた方がいいぞ。
[わずかに語調を崩して片頬を上げる。]
[呆れる声音>>48に愉しげに喉を鳴らす。
島へと視線移すセルウィンの横顔を見遣り]
……子供を口説く趣味はないよ。
[大人と見なしているからこそのものだと言う声もまた
どうにも軽い響きになってしまうのだけど。]
うちでは船に乗る機会も少ないからね。
こういった特殊なことでもない限り――…
[向けられた眸が和らぐ>>51のが
己に対してでなく案によるものとわかっていても
心が弾むのが隠し切れず口許には笑みが浮かぶ。]
何時いかなる事があるか知れない。
有事に備え休める時に休み、万全を期すも務めだよ。
[揺れの影響を受けているのだろう彼の顔を見詰め
休むことがさも正当であるかのように言う。]
[差し出した手に重なる温度はなく。
苦笑浮かべる様>>51にまたあしらわれたと悟る。]
感謝と共にエスコートも受け取ってくれて構わないのに。
そういう奥ゆかしさもまた可愛いけれど。
[これから訓練を行う相手にまた軽口を重ね]
――…ああ、いずれ必要になるだろうし
そういった立ち振る舞いも訓練に組み込もうか。
[セルウィンの両親を思えば、
同じようにもてなしエスコートする側になる未来も
そう遠くはないように考えられて。
微かな寂しさを覚えながらも顔に出さず
空のままの手を下ろした。*]
[>>54誰もいなかった…。そう聞けば、先ほどのはなんだったのかと狐につままれたような心地になって。
どうやって逃げたのだろう、まるで幽霊のようだと思えばぞっとする]
あ、はい!失礼しました‥……
[背を叩かれれば、ハッとして。だらしがないと自分でもそう思う。
さっきのはもう、忘れよう……そう必死に気持ちを切り替える。
彼についていくようにしてテントの傍に戻り、彼からの命令には正直ほっとした。
躯を動かしていた方が気が紛れそうだったから]
了解しました。
お任せください。
[固形燃料に火をつければ周囲が明るくなる。
慣れた手つきで愛用のナイフで魚を捌き、熱が無駄にならないように蒸しあげる。
先ほど採ってきた野草はカレーパウダーと一緒に炒めよう。それで味付けすればなんでも食べられるようになる…そう教えてくれたのは、誰だったろうか。
過去の一幕を思い出しながら、思わず口元に笑みを浮かべていた]
ゲオルグさん、できましたよ。いらしてください。
デザートに茱萸もあるんですよ。
[大仰な調理器具など存在しない野外実習。最低限のものしかないから、美味しいとは言い切れないだろう。
ただ、飢えをしのぐためだけの食事。命をつなぐためだけの行為。
それでも、少しでも彼が喜んでくれれば嬉しい*]
[整然とした理由で、指令書の提示は拒否された。>>55
この訓練の正当性を信じるも疑うも、判断はミヒャエルに委ねられる。
自分は王位継承順3位の王族である。
この訓練がこの先の人生に役立つのか──そう考え、すぐに、否、と己が判断基準を取り消した。
利得で決めてはいけない。
できるか。やりたいか。信じるか。責任を負えるか。]
[教官──お目付役の彼が宣言どおりに”任務”を遂行するだろうという感触もあった。>>56
そのロジックを隅々まで理解したとは言えないが。
ミヒャエルを王子ではなく訓練生と呼ぶのも、安全保障の一環だろうと受け入れる。]
なるほど──了見した。
ハーマイオス訓練生は、一泊の野営の後、徒歩にて宿舎へ向かう。
[先程の指示を復唱して、背嚢を拾い上げる。]
ところで、貴官──教官のことは何と呼べばいい?
[訓練の内容を、そして自身の立場を吟味しているらしき彼の様子を、沈黙のうちに見守る。
先日までの敵国の王子と寝食を共にし、必要な技能を教えることに、複雑な感情が無いわけではない。
けれども、だからこそ自分が教官役に選ばれたのだろうなと考えていた。
自分で言うのもなんだが、任務への忠実さを除けば、わりといい加減な性格をしている、と思う。
敵国人を憎むような、めんどくさい心情とも無縁だ。
あるのは、目の前の王子様への好奇心と、任された責任感のみ。
この王子様がどこまでやれるのか、という興味もあった。]
[思索に結論を付けたか、ミヒャエルが指示を復唱する。
では行こうか、と自身の持ち物を手にしたところで呼び名を問われた。]
陸軍特務部隊所属、エドワード・フェリクス大尉だ。
教官でも大尉でも、好きなように呼ぶといい。
[綺麗な敬礼と共に、改めて名乗った。]
[返答に一つ瞬きをして>>57、その意味を探るようにソマリを見つめる。
声音はやはりいつも通りのものに思えて、言葉に窮してしまう。]
それは…、いえ、何でもありません。
[冗談でしょう、とも流せずに、つい反応してしまったことに後悔を覚えて、ソマリの視線から逃れるように視線を外した。
今は訓練以外のことを考えている暇はないはずだと。
ソマリの声に耳を集中させることで、浮ついた意識を振り払った。
さも当然かのように休むことを勧められて、ふ、と笑いと共に肩の力が抜ける。
抑えきれない笑いは口元で抑えたものの、肩の揺れまでは誤魔化せないだろう。]
教官が言うのなら、そうなんでしょうか。
[言葉を交える内に多少気も紛れたのか、表情は先程よりも幾分か明るい。
病は気の持ちようだと聞いたが、これは本当かもしれないな。と心内に留める頃、船はやがて桟橋に肩を並べるように島に停泊した。
軽口に目を細めながら、取ることを選ばなかった手が落ちていくのを見送って>>58、
不意に、悪戯な視線を向ける。]
いけませんよ。
一度手をとってしまうと、本気にしてしまいそうですから。
[ほんの仕返しのつもりで微笑んで]
では、その訓練も後ほど改めて。
荷物を取ってきます。
教官の荷物もお持ちしますから、先に降りていてください。
[そう伝えると、ソマリの側を擦り抜けて、それぞれの任された部屋へと向かった。*]
[すれ違いざまに降ろされた手の甲にとんと、自身の指先を触れ合わせて。
するりとソマリの人差し指と中指だけに指先を絡めると、軽くそれを握り締める。
視線は重ならないままに。
自身の手の熱さだけを伝えるそれは、ほんの束の間のこと。
指先から手を離せば、船室へと。*]
/*
ほほう、秘話も色変わらないのか!
これ、議事読む時に秘話と表と混ざりそうで不安だな。
うっかりだから、うっかりだから…
そして秘話を飛ばしたつもりだけれどあと5000ptになっていてこれは…初回サービスとかそういうものです…? */
[陸軍特務部隊所属、と口の中で咀嚼してみる。>>63
自国のそれに比すならば軍エリートだ。
その一方で、貴族にしては簡潔な名である。
どこか聞き覚えがある気もしたが、思い出せない。
折り目正しい敬礼に条件反射的に答礼した。]
素性を隠したりしないんだな。
[公平の観念だろうか、パレても怖くないと思われているのか。
フイと視線を反らして、宿舎があると言われた方向を見やる。]
行こう。
[背嚢から、地図とコンパスを取り出し、シースナイフを腰のベルトに差した。
ちなみに左利きだ。銃は両手で扱えるよう訓練したが、普段の作業は左手で行う。
とりあえずは開けた湖畔を進むことにした。]
得体のしれない相手が隣にいたら不安だろう?
[移動を始めたミヒャエルの後ろについていく。
ここで野営と言い出さなかったのには、心の中で合格の判を押した。
開けた場所はキャンプには良いが、当然見つかりやすい。]
今は、敵でもないしな。
[当たり前のことのように、付け加えた。]
/*
秘話にチェックを入れるのを忘れていたことをここに告白いたします。
申し訳ありません。
表に出ていても問題ありませんので以下続行させて頂きます。
エピで笑ってください…(しろめ
[探る視線に猫のように目を細める。
澄んだその眸>>64になら、心の奥底まで見透かされても構わない。
伝えばいいと思いながら、ゆるやかに笑う。]
言い掛けて止められると余計に気になる。
わざと意味ありげに、私を誘っているのかい?
[そうではないと思いながらもまた軽口を重ねる。
微かに揺れる肩に、ふっと目元を和ませた。]
そうそう。
教官の指示には従わないと、ね。
[訓練生でもあるが大事な預かり人でもある。
それよりも彼の事が心配なだけだが
心の中でさも正当な理由をつけるあたり
公私を区別しきれぬ自覚があるのだろう。
笑む姿に、くちびるが褒め言葉を紡ぎかけるが]
[目的地に到着すると同時に小さな揺れを感じ、口を閉じる。
教官と訓練生、意識を切り替える前に向けられるのは悪戯な眼差し>>65]
――… それなら。
こちらから強引にでも手をとればよかったね。
[本気になればいいのに、と小さく笑う。]
ああ、ではいっておいで。
私の荷物まで気にしなくていい。
これでも一応鍛えてはいるから。
[そういう意味でないと知りながら、
船室へと荷物を取りにいく彼に声を掛ける。]
[見送るでなく、島へと視線を向ける。
すれ違いざまに手に触れる感触>>66。
繊細な指先が二本の指に絡むと、軽く握り返して
正面をみるまま嬉しげに目を細めた。
する、と離れるのを
名残惜しげに空の手を握る。
振り返り、立ち去る後ろ背を静かに見詰めた。]
――…翻弄されているのは此方の方か。
[ぽつと呟くそれは波の音にかき消される。
気を取り直すかのように、ゆる、と首を振り、
男は荷を持ち、島へとおり立つ。*]
[「もう」ではなく「今は」敵ではないとフェリクスは言った。>>69
些細なことが刺さったトゲのように疼いて、唇を引き結んで先を急ぐ。
島の地形は空からも確認しているので、その記憶と地図を突き合わせながら進んだ。
温暖な気候のようで緑が濃い。生き物の気配も少なくない。
尖ったものを踏み抜いたりしないよう、足元に注意は払いつつも、別段、隠密行動はとらなかった。
足音で逃げてくれる相手ならその方が好都合だ。]
[食糧だの燃料だのは、今のところ探さない。
陽が落ちる前に野営地は確保するつもりだ。採集はそれからでいいと考えている。]
二人分、
[確保してみせると決めている。
フェリクスは減らないレーションを抱えて宿舎までついてくればいい。]
前にも、この島に来たことがあるのか?
予測される危険を知りたい。
[しばらくしてフェリクスに話しかけたのは、気を紛らわすための雑談ではなく情報収集のつもりだ。
道なき道なき道を進むのにちょっと退屈してきたところ。
求めたのは教官というより参謀の役回りかもしれないが、自分に必要なのは力任せの藪漕ぎ能力ではなく、指揮──適切なルートを選ぶ能力だと思う。
甘えて頼ったワケじゃない。つもり。 喉かわいた。]
[離れゆく中、笑い混じりに紡がれる声に>>71]
……教官こそ、本当に本気なんですか?
他の女性教官にも、同じようなことを言われているのを、
見た記憶がありますよ。
疑問符混じりに声を飛ばしながらも、返答を望むものではない。
それを示すように船内の宛てがわれた自室の扉へと手をかけて、荷物のやりとりだけを確認するとジェスチャーで軽く了承の意を向け、扉の中へと身を滑り込ませた。
扉を閉じると、扉に背を預けて吐息を漏らす。
じわじわと耳朶が熱を持っていくことを自覚しながら、柄にもないことをした…と、小さな声で落とした呟きは誰も拾うことはなかっただろう。
誘っているつもりなど、ないつもりだが。>>70
その後の自身の行為はまるで肯定しているようなものだ。
それこそ、彼の言うように強引にでも手を取られなら、きっと――振り払えないだろう。
だからこそ、冗談だと受け流すことでやり過ごしているというのに……。]
[束の間触れた指の感触を思い出すように、瞼を降ろして自身の手で指先をなぞる。
僅かに上がった心拍数を落ち着かせるように深呼吸を一つ。
中々室内から出れずに入れば、扉の外から物音がした。
きっと先に彼が自室を出た音だろう。>>72
もう一つ。深く息を吸い込んで。
気を取り成すと、纏められたままの荷物を手に取り部屋を出ることにした。
看板から桟橋へ渡っていけば、先に島に降り立っているソマリの姿が見える。
気を引き締めるように、荷物を持つ手を強く握り込んで、彼の下へと向かった。**]
/*
教官がかっこかわいくてつらい。
秘話間違えてつらいwwww
明日、早くお仕事帰ってこれるといいなー!
ソマリ教官遅筆ですみません、ミッション1終わらせそうにありません…!
ところで王子とカレルが可愛い。
[黙々と進むミヒャエルの後ろを、やはり黙って追う。
士官学校卒業見込みというだけあって、野外での行動も慣れたものと見えた。
周囲にも今のところ危険な気配はない。]
……?
[前から声>>74が聞こえてきて、小首をかしげたあと忍びやかに笑う。
心意気や良しと。]
[黙って進むのに飽きたのか、元来が社交的な性格なのか、しばらくするとミヒャエルが話しかけてきた。]
狼が出るな。
[別に隠すような情報でもないので伝えておく。]
猪も鹿もいるが、襲ってくることは少ないだろう。
危険な植物も自生しているが、触れなければ問題ない。
[ミヒャエルに銃器は持たせていないが、自身は口径の大きなハンドガンを下げていた。
対人用にはやや過剰だが、突進してくる猪を止めるには役に立つ。]
少し行軍のペースを考えた方が良いぞ。
無理せずとも十分に到着するだろう。
[ちらとこちらを向いた横顔に疲労の色を見てとって声を掛ける。]
耳を澄ませてみろ。
良い音が聞こえてくるだろ?
[先ほどから葉擦れや鳥の囀りにまざっいて、水の流れる音が微かに響いていた。]**
[浮名の一つを指摘されても>>76微笑みは絶やさぬまま]
セルウィン。
[教官としか呼ばぬ彼の名を綴る。]
本気か否か見極めることも課題の一つとしようか。
他と同じか、そうでないか……、
自らの目で確かめると良い。
[他は本気ではない、と言うに等しい言葉。
相変わらず、軽い口調で
望まれぬ返答を口にするが届くか否かは確かめず]
[島に上陸し、その景色を見渡す。
任務に必要な情報は既に頭にいれてある。
確認するような間は僅か。]
ジャニュアリー島での特別訓練。
私が指導するのはセルウィンのみ。
けれど他に同じように訓練する者も居る、と。
[遭遇することもあるやもしれない。
念頭に置くもののそれは心構えであり
それ以上でもそれ以下でもない。]
これからが愉しみだ。
期待してるよ、セルウィン。
[待ち人の名を紡ぎ、
先ほど触れた温度をなぞるように
くちびるに、軽く二本の指を宛がい微笑む。
彼が来れば、自炊野営の準備を、と
短く、彼の力量を確かめるように告げる。**]
[手際よく調理を開始する子猫。>>59
此れがさっきのあの姿と同一人物だと思うと心が躍る。
そう時間も掛からずに料理を済ませる子猫に軽く拍手を送ろう。]
上出来だね。
カレルくんはサバイバルの経験でもあるのか?
[此処まで一通りできれば正直言う事もない。
ナイフや、ましてやコンパスすら渡していなかったのだから。
一口口許へ持っていき食す。
サバイバルの食事なんて美味しいわけはない。
いや、これはかなり美味いが。
想定外の美味しい食事に、持ってきたお菓子は無駄になったな、なんて心の中にしまい込んで。
全て食事が終わればふぅ、と木に背を凭れかけて空を見上げる。]
後片付けをしたら明日まで自由時間にしようか。
あ、出歩かない方がいいよ?此処狼とか出るみたいだし。
―――それに何時何が起こるか分からないし、ね?
[少しだけ口角を上げながら話し、パタン、と本を閉じた。]
そうそう、さっきへたり込んでるの少しだけ見えたけど、
何があったの?**
サバイバル……というか、父が好きで、軍に入る前は家族でよくキャンプに行きましたし、ボーイスカウトにも入ってました。
軍でも結構鍛えられましたし。
今日は天気が良くてラッキーでしたよ。じゃなかったら、即座に迷子でしたね。
[>>83彼の賛辞に嬉しくなり、思わず笑顔が出る。
彼が自分が作ったものを口に運ぶのを見て、しかめっ面をしなかったのにほっとした。]
…了解しました。明朝まで待機します。
出歩いたりしませんよ、明日以降、どれだけゲオルグさんにシゴかれるかわからないのに。
[明日までの自由時間と言われても、狼がいるのなら火の番をしながら交代で休むべきではないのだろうか、と思うが彼はそう口にしない。
狼が出るのはあくまでも噂なのだろうか。
彼が本を閉じるのを、なんとはなしに見ながら、口にされた言葉に表情が固くなった]
なにも―――…大丈夫です。
[一瞬、顔が青ざめ、その後で赤くなった顔色は、火のせいだとごまかすように逸らして。
答える声が自然と小さくなってしまったのは、仕方が無かっただろう]
僕……、水汲んできます………。
[ふたり分の食器を片付けるのに、そんなに時間はかからない。
本当は水は昼間に十分に確保している。
しかし彼が自分に対して気遣いしているだろう空気が重くて、その場を離れようという口実だった*]
― 水場 ―
[手に小さな簡易懐中電灯を持って歩くが、夜闇に慣れた目に光は眩しすぎる。
先ほどと違い、暗くなっているこの時間帯。水場というのは危険極まりないから慎重に歩いて。
持ってきた水筒を小川に浸して中を満たす。
ふぅ、と小さく息を吐くと暗闇の中から、また先ほどのあの男――…体格的に男としか思えない――が現れそうで、少し怖い]
なんだったんだろう……
[目的がわからないからこそ、逆に怖い*]
[その時、胸ポケットからかさり、という音がして、その存在を思い出す。
ふっと口元が緩むと、そこから1枚のグラビア写真を取り出して]
……やっぱり、カレンちゃん、いいなぁ。
[暗い中でもどんな風なのか手に取るようにわかる。
何度も見ているから彼女がどのようなポーズなのか、頬のふくらみや胸の谷間の影の位置まで覚えている。
周囲の目を盗むようにして、何度彼女にはお世話になったことだろうか。
こうして見るだけでも心がホッとする]
こんな綺麗なおねーさんに相手してもらえたら、最高なのにね。
[まだ女性の肌を知らないからこそ、そんな風に夢見てしまうのだろうか*]
人聞きが悪いなぁ、俺は結構優しさの甘ちゃんで有名教官なんだぜ?
[子猫の言葉に一瞬だけ肩を動かしたが動じず、
シゴく、か。>>84
嗚呼確かにそうかもしれない、肉体的な意味で、だけど。
大丈夫そうな顔をしているようには見えない。>>85
まぁ原因は分かっている、己が撒いた種だ。]
暗いから気を付けていって来いよ?
[彼の姿が小さくなればゆっくりと腰を上げ、
コンパスとライトを手に取り、ゆるりと後を追いかけた。*]
[溜息を吐く姿を眺めれば、何やら一つの写真を見ているようだ。
―――嗚呼、子猫ちゃんは女の子に興味があるのか。
己とは違う。
でも大丈夫だよ、己が変えて見せよう。
女なんかよりも男の方がきっと興奮して感じる様に。
ゆっくり、ゆっくりと近づけば彼の手に取っていた懐中電灯を奪い即ざに投げ捨てよう。
驚く彼の身体を同じように引き寄せて、その首筋にまた舌を這わせる。
これは強姦ではない、既にミッション内容と言ったところだろうか。
まぁダッシュのミッションはまだ先なんだが。
どうやらこんなものを持ってきている子猫を躾けないといけない。
抵抗する身体を押さえつけるのは二度目。
慣れたものだ、全く無問題皆無。
服の上から胸の突起付近を撫でまわし押しつぶし。
ズボンは脱がせないまま布地の上からグッグ、と刺激を与え、
決定的な刺激を与えない。
その口から甘い声が零れればついついこちらの息遣いも荒くなってしまう。
だが、今度はイかせることなく、中途半端に熱の籠った状態で手を離し、
脱力している隙をみてその場から素早く立ち去った。*]
[辺りを探しながらようやく見つけた彼はまたしゃがみこんでいたか。]
おいおいカレル、大丈夫か?
あまりに遅いから見に来たんだが、水汲み一つでなにやってるんだ。
[道にでも迷ったか?なんて聞きながらライトを照らし、
とりあえず落ち着け、と持ってきた水を差し出した。*]
え……っ
[今度は違う。先ほどと違って警戒は解かなかったはずだ。
なのに、簡単に抱き寄せられて、首筋に感じる舌は夢じゃない]
何するんだよ…!!
やめろよ……変態……っ 痛……っ
はぁ……ぁん……っ
[服越しに揉み込むように力強く刺激される。
イヤなのに布地を突っ張らせて自身が固くなっていくのがわかる。
彼がなにをしているのだろう、と思っていた胸のあたりも、つきん、と痛みを覚えた辺りから、ようやく意図を理解し。
理解したら、逆に感じてしまって喘ぎを漏らす原因になってしまった]
え………
[最後までイカせてもらえる、といつの間に期待していたのだろう。
力が抜けた状態に放置され、一瞬呆けてしまう。
その隙に不審人物はいなくなっていて―――]
(どうしよう―――……)
[こんな状態で戻れない…。
かといって、こんなところで一人でシて、誰かに―――ゲオルグに見つかったりでもしたら、恥ずかしくて死ねる]
収まるまで、待つしかない……かな。
[興奮が収まるように、呼吸を整えて真面目なことでも考えようかと思っていたが]
げ、ゲオルグさん………
[川沿いに座り込んでいる自分を、ゲオルグが見つける>>88
彼が照らすライトから、さりげなく体の向きを変えて光を遮って。
彼は親切にも水を渡そうとしてくれるが]
いえ、結構です……っ
[手も伸ばさず、膝を抱えるように座り込んだまま、それを拒絶をした*]
なんだなんだ、なにがあったんだよ。
[双眸を細めながら、まるで子供の様に膝を抱え込み動かない子猫を見て、ついつい口許が緩みそうになってしまうのを引き締める。>>89
拒否された水を子猫の横へとそっと置いて、己はその場を立とうか。*]
[近くにあった写真を拾い上げ、それを彼の目の前に差し出そう。]
はは、若いのもいいが、こんなとこでヌいてたら他の奴に見られちまうぞ?
[半分苦笑しながら、此方を怖がっているのか警戒心が高い子猫に少しだけ息を吐き出して。]
俺先に戻るけど、ちゃーんと処理して戻って来いよ?
それとも俺が見ててやろうか?―――なんてな。
[ニカ、と冗談半分で告げながら。
今己の事を考えているんだ、そう思えば此方が興奮してしまうではないか。
何せ忙しい毎日を送ればこちとて欲求処理はご無沙汰。
そして彼の裸を見せられあんな無邪気な姿を見せられ。
甘い甘ったるい声を聞かされて勃起しないのなら男を止めていいだろうさ。
立ち上がり、彼の頭をぽふんっと一回撫でた。*]
…………。
[ああ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい〜〜
自分を心配して、優しくしてくれるゲオルグに対して、ごめんなさい、しか思い浮かばない。
反応している自分が恥ずかしくて見られたくなくて動けない状況だなんて……言えない。]
こ、これは違います〜!!誤解です!!!
処理って…見るって、な、な、なに言ってるんですかっ!!
[今、ここで勃ってしまって動けない自分が、なにを言っても説得力はないだろうけれど。
でも、自分の意思でこんなことになっているわけではないので……屈辱だ]
あ………。
[でも、彼はもう行ってしまうのか。そう思うと少し人寂しい気がした。
かといって、彼の前でオナニーするなんてこと、真っ平御免ではあるのだけれど*]
……そんなあからさまに悲しそうな顔すんなよ。
[立ち去ろうとする足を止め、隣へとストンと腰を降ろす。
その手をそっと彼の顎を捕えようか。
吃驚する顔を見せれば優しく笑みを零す。]
まったく…欲求処理位しっかりやれ。
いや、それともここの方が興奮するか――?
[まるで甘い毒を吐く様に、決して怖がらせないように。
彼の丸くなっている膝を伸ばさせて、その主張している熱に視線を落とそうか。
そっとその上へと手を添える。]
人に抜かれたことあるか?
自分でやるより興奮するんだぜ?
[決して声を荒げず焦らず、手は添えているまま。
ドクン、と脈打つ熱をその掌で感じた。*]
いえ……そんな……っ
[自分はそんなに人欲しげな顔をしていただろうか。
自分の隣に座ってきた彼に、慌てて首を振って誤魔化そうとしたが、彼が顎を捉えてくる。
え……?と思わず相手を凝視するが、その相手は優しく微笑むだけで]
ほんとに、違うんです……っ
[先ほどからよくわからない変質者がいて、自分をイカせようとしている…なんて言って、誰が信じるだろうか。自分なら信じられない。
しかし、彼が当たり前のように足を伸ばさせ、股間に目を落とし触れてくるのが……恥ずかしくはあっても、イヤではなかった]
人に抜かれたこと………
[あります、と震える声で答える。
ついさっき、強引にイカされて自分は感じてしまった。
あの時の快感を思い出して、彼が触れて伝わる熱に、期待してしまって―――脈打つたびに彼の手の中で固く育つ…でも]
手……放して―――っ
[ゲオルグは上官で、これからは同僚にもなる人で……これっきりの相手ではないのに、そんなこと頼めない。
空挺部隊に入るくらいのエリートなら、欲求処理も自己管理しなくてはならない、これも試練なのかもしれない。
それに…]
あの……ゲオルグさん……がその……されるというなら……お手伝いします…
[恥ずかしい姿を見せるのが自分だけでなく、相手もなら。
されるだけではフェアではない、という思いから、おずおずと声をかけた*]
10人目、某国少尉 教官側 オズワルド が参加しました。
某国少尉 教官側 オズワルドは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 某国 軍部某所 ―
(特別訓練の調査報告、ねェ……)
[たかが軍の女性宿舎の一室の窓から脱け出すのを見咎められた位で出向任務を言い渡されるようになろうとは、いよいよ己の評価も地に落ちんとしているのかも知れぬと、上官の執務室の扉が閉まる音を背に聞きながら、苦笑が漏れた。]
[「いい大人が」「お互い合意の元」で遊ぶ「それだけのこと」が、己が所属する特殊な集団や規律の中では一定以上の問題行動とされることは言うまでもなく理解はしている、が――
にも関わらず、男と女の私的な関わりを組織によって制限されるのは好かぬ、と悪びれず公言していれば、反省ナシ問題大アリと見做されていても仕方がないのだろう。誤解の無いように言うと、男と男でも、女と女でも同じことだ。自他問わず許容範囲は広いつもりでいる。余談。
まぁしかし、それでも未だクビを言い渡されないのは、
比較的己を買ってくれている上官の下に就けているからで、
素直に幸いと思うべきかもしれない。
火遊びを好む「病気」さえ首を擡げなければ、問題行動以外の部分には、それなりの評価を得ているとは聞かされている。
上下真っ二つに割れた評価の中でボーダーライン擦れ擦れを低空飛行中だという上官の喩えと忠告はまったくもって耳が痛いが。
だからといってその病気を治す気はさらさら無いのだ、今は。]
[しかし、いわゆる罰ゲームを課された己とは違い、
傍らの女性は完全にとばっちりだ。
『ジャニュアリー島の特別訓練、
その内容効果、効率性等を調査報告せよ』
唐突な任がなぜ彼女に課されたかといえば、
あの日あの夜の「脱出」に使われた部屋の主であるからで。
勝手知ったる相手の部屋の窓を文字通り勝手に借りただけであり、
彼女、ベルティルデとの間に何もないことは立証済みだとはいえ、
上からの此度の采配に影響があったことは明らかだろう。
そこに若干の罪悪感が無いかといえば嘘になる――]
……
[ふと、隣の足音が途切れた。
同様に足を止め、無言で見下ろせば、
こちらを見上げる厳しい視線と行き当たった。>>15]
[剣呑な視線に口を開きかけたが、
「一発勝負」との言葉を聞けば言葉を呑んで口端を上げた。]
……どっちが勝っても恨みっこなしな。
[短い確認の言葉だけで、意図は通じる。>>16
彼女との勝負事といえば昔から大抵いつもコレだ。
ぐっと握った拳が見え、同じように拳を突き出して]
じゃーんけーーーん
ぽんっ!!
[振り下ろすように繰り出したなら、
勝負の勝敗は一瞬の後に確定する。]
………やっりぃ!!!!
ベルティルデ、お前、グー出す率高すぎな。
[任務に引き込んだかもしれぬ己の側が教官役というのも
考えてみれば妙なのだが、そこはそれ。
勝利を齎したパーの手をぽふりと同伴予定者の頭に乗せたのだった。*]
某国少尉 教官側 オズワルド が村を出ました。
10人目、某国少尉 教官側 オズワルド が参加しました。
某国少尉 教官側 オズワルドは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
─ そして現在・ジャニュアリー島 ─
無事到着、と。
座りっぱなしだと腰が痛ェわー…
あっ、いろいろ良くしてくれてありがとねー。
道中気をつけて。
[何かと親切にしてくれた船員に満面の笑みを向け、礼と共にひらひらと片手を振る。
思ったよりは短い船旅、女性船員と『仲良く』するほどの時間は無かったのがやや残念ではあったものの、オトモダチ以上の親交は深めた気はするので、それでよしとしておこう。]
……へェ、悪くない島じゃないか?
船も案外揺れなかったし、気候も思ったほど極端じゃねえし。
あとは宿舎ってのがどの辺りにあるかだがー……
なるほど、歩いて行ける距離ではあるみたいだぞ。
[島に降り立つと周囲を見渡して、
丸めた地図と現在位置とを照合する。]
教官と訓練生が行ういわゆる「訓練」を、俺らは適当に……いや、それなりに真面目に体験して。
それを報告書に纏めて帰ってこいってわけだ。まァ面倒だがしゃーねえよな。
過去にココを使った上官が、鍛える部下側に課したらしいミッションリストは受け取ってるから、上官役の俺はそれを参考にお前を鍛えるってわけだ。
[防水防塵処理を施されたファイルの中で
紙束をぱらぱらと捲りながら肩を竦めて]
取り敢えず最初は順当なところで、
野営ミッションなんてのはどうだ?
キャンプを張って自炊して、宿舎に向かう。
みたいな感じで。
[ひとまずは意向を問いかける態で、ベルティルデの方に首を向けた。*]
/*
間違えたな!と言いつつ相方きたー。
思った以上に巻き込まれ属性ぽいのを把握した。
よしまかせろー(ばりばりー
[問えば、フェリクスの口から率直に、島に暮らす危険生物について情報が開示される。>>79
さすがに士官学校で野獣戦は教わっていないが、フェリクスの言う通り、やたらと襲ってくるものでもあるまい。
子連れの群れに近づいたりしなければいい。
先程、彼はミヒャエルの身を守ると言った。
大口径の銃はその言葉を裏付けるものとして安心できる。
だからといってわざと危険に踏み込む愚を犯すつもりはない。
周囲に注意しつつ、情報に怖じけた訳ではないと示すように殊更、悠然と歩いてみせた。]
[それでも慣れぬ環境は疲労を蓄積させる。>>80
フェリクスからアドバイスが飛んで、そのことを自覚させられた。
湖で水だけでも確保しなかったのを少々、後悔していた。
言われたように耳に意識を集中させてみれば、確かに水音が聞こえる。]
助かる。
[礼の気持ちと安堵とを重ねて言葉にし、水の流れを求めて移動した。]
[ほどなく川と呼ぶほど広くはないせせらぎに辿り着く。
川縁の泥には偶蹄類と見分けられる足跡の他に──]
靴の跡がある。
新しそうだ。 我ら以外に誰かいる。
[しばらく前にカレルがここで泳いでいた>>31とまでは見抜けないまでも、なんとなく気持ちが騒いだ。
水場はいろんなものを引き寄せる。]
― 到着前:某国某日 ―
[任務を言い渡された後、ちらと傍らに立つオズワルドを見る。視線には何でこいつと一緒なんだろう、という疑問が多分に含まれているが、答える者はない。
こちらの与り知らぬ所、諸々の思惑により任務に徴収された、というのは知らぬ事実。オズワルド脱出当日もすやすや夢の中におり、ガッとかいう音や、いたぞーあそこだーとかいう声を聞いた気もするが既に忘れている。知れば猛然と抗議していただろうから、知らぬが仏とも言うが。
>>96>>97かくして自ら前言した一発勝負に負けた挙句、自分の出し率まで把握されているのには涙目で。]
うぅ…この…オズワルドの馬鹿。
次は絶対チョキ出すから!
[負けます宣言をしながら、頭の上に乗った手を八つ当たりよろしくつねるのだった*]
― ジャニュアリー島 ―
[島に到着すると中背の体いっぱいに使って、オズワルドと同等、あるいはオズワルドより多い荷を船から降ろす。
普段みる世界と違う景色に少々見とれはしつつも、レポート提出の意識に呼び戻されて、視線は観察するような険しさを帯びてゆく。
>>98別にオズワルドが、女性船員とよろしくやっていたのが原因ではない。きっと。]
(昔っからそうだったしなぁ…)
[ふと今までの付き合いの中であったあれそれを思い出して遠い目をしていたら、>>99降りて来たらしいオズワルドの方を向いた。]
気候は…うん、思ってたより暖かいね。良かった。
あ、でも船のコース、今回は安定した所を通ったって。
教官の指示次第では、荒れた所も通るって船長が…っと。
[オズワルドが地図を取り出すと、興味深そうに覗こうとして近づいて、思い出したように、視線を上げて一度見上げる。]
見てもいい?
[わざわざ尋ねるのは、全てにおいて教官の指示に従うべし、という訓練生としての役割を重んじてだ。]
[本当なら、口調も態度も訓練生として改めた方が良いのだが、半日もたずに元に戻りそうな気しかしないので止めておいた。ようは報告書が書ければ良いのだ。
そして改めて今回の任務内容をオズワルドがかなり荒っぽく(適当の部分にはじと目したが)だが復唱すると、こちらもひとつ頷いた。]
りょーかい。
…ぁーぁ、オズワルドに鍛えられるのかぁ…。
[そこにはやっぱり嫌そうな顔をしながらも、最初のミッションを与えられると頷いた。]
了解しました。
それじゃ、テントは少し先で…
良さそうな場所を見つけたら張ろう。
[手を貸すかと言われても断われる程度の体力を駆使して、野営出来る程の開けた場所まで黙々と歩き、たどり着くと背負った荷を下ろしようやく一息ついた。
だが休む間もなく、訓練生として手際よく二人分のテントの設営に入る。
オズワルドのテントまで立てるのは癪だが、今回は上官(仮)。思う所は腹に仕舞って、黙々とテントを設営する。それが終われば次は食糧調達に向かわねばならない。]
オズワルド、装備、ナイフは良い?
[駄目と言われたらそれまでだが、一応は持っていくつもりで問いかけた*]
― 少し時間は遡り ―
[自身の名を呼ぶ声が耳に届く。>>81
彼の口から零れる自身の名はどこか甘さを帯びている気がして、まるで麻薬のようだと思う。
続いた課題というキーワードに微かに興味を注がれて視線を声の主へと投げかける。
されどその内容は、自身にとっては中々にハードルの高そうなものだった。
寧ろその課題すら真実かどうかと気を揉んでしまう。
今はその言葉に返答は出来ないまま、床に視線を落とせば、
課題を投げたその人も、己の解を待たずしてその場を離れた。]
― 時は戻り、上陸後 ―
[荷物を手にソマリ下へと赴けば、程なくして野営の準備を求められた。
教官の顔を持つ彼の口から訓練という言葉を聞けば、姿勢を正して伝達に耳を澄ませる。次第に面持ちも真剣なものへと変わっていった。
説明の中で他の者が居ることを耳にした時は、少し興味を惹かれたが、今、そのことを口にすることは止めておいた。
期待している。ただその一言に、微かに口角が上がる。
軽く息を吸い込むと、ピシリと指先を揃えて敬礼を]
はい、教官っ。
[最低限の短い返答を向けたなら、早速と野営の準備へと向かった。]
[設営先を探す為に島へと視線を巡らせる。
程良く見通しが立ち、何かあれば森へと逃げ込める場所―。
島を歩いていくうちに先に設営されているテントが目に止まれば、確かに他にも訓練生が来ているようだ。
ふと、とある場所を見つければ、野営の荷物を手にそちらへと赴く。
この辺りでいいだろう。
荷を降ろすと、黙々と設営の準備を始めたが]
……さて、設営はともかく、…自炊も、か……。
[テントを設営していく手は決して緩まないものの、自炊に関しては些か胸を張れるようなものではない。
あくまで最低限の知識なら、あるが……。]
…最悪、缶詰だな。
[ほつりと呟きを漏らせば、自身の言葉に納得するように頷いた。*]
[教官と候補生という立場から軽口の音色を崩さない。
軽口をあしらえるセルウィンだからこそ、
未だに軽口のような口説きを続けられる。
課題の解はすぐには出ないだろう。
諜報部の教官という肩書きがハードルとなると踏んでいた。
上陸し、追いついたセルウィンの荷を一瞥する。
彼には訓練に必要なものをと伝え厳しい制約はつけずにいた。
何か問題あるものがあれば、預かることは考えるが
セルウィンならば大丈夫だろう、と思っている。
形良い敬礼>>110に軽く頷く。]
[地形を把握するらしきセルウィンの様子>>111を見詰める。
血筋も、成績も、人柄においても評価は高かった。
彼の行動をチェックして、満足げに微か口の端を上げる。
設営の準備に取り掛かる彼の後ろで荷を下ろし]
手伝いは必要なさそうだね。
[手際よく野営の準備をする彼に声を掛けながら
使い慣れたナイフを荷から取り出し腰に帯びる。]
――…自炊は苦手か?
[小さな呟きに、少し目を瞠り驚いたような表情。]
/*
そういえば時代背景はWikiになかったよね。
ファンタジー設定可みたいだから、ご都合主義でいいのかな。
無線やビデオ通信だから、通信器具はあるか。
携帯電話はなしっぽいなぁ。
― 森の中 ―
[依然としてミヒャエルのあとについて歩きながら、彼の素振りに微笑を誘われる。
ことさらに余裕を装って歩くさまは若いな、とも思うが、王家の人間としては必要な態度なのだろう。王族は人前で取り乱したり焦ったりできない人種だ。そして、普通なら常にだれかしらの目がある。
けれどもここでは、彼を見ているのは基本的には自分だけだ。
だからもう少し、追い込んでみてもいい。]
[こちらのアドバイスは素直に聞き入れて、ミヒャエルは水音の方へと移動する。
木々の間に見えたのは小さな清流だった。
水の中を覗きこめば、小魚の群れも見える。]
靴跡?
なら他の訓練生か教官が来ていたんだろうな。
他に2、3組来ているはずだ。
[ミヒャエルが見つけた足跡を、念のため確認しておく。
中にひとつだけ裸足の跡を見つけて暫し視線を止めたが、特に言及はしなかった。]
ここでの訓練プログラムの基本はみな同じはずだ。
他と比べる必要はないとはいえ…
担当する訓練生が優秀なら、教官としては鼻が高くなるな。
[期待させてもらいたいと、言外に含ませた。]
[先に島に来た者達よりも遅れを取るわけには行かない。
静かな闘志がセルウィンの手を動かす。
野営訓練は何度も経験したおかげか、特に問題もなく終えられそうだ。
締めの作業を片付けながら、土を踏む足音に振り返る。>>113]
ええ、滞りなく。
何度か経験しましたから。
[これくらいは。と言う顔は言葉通り、余裕が見えるだろうか。
しかし、その次の問には少しばかり眉尻を下げて苦渋の色を示した。
ロープを土に埋めた杭に固く縛りつけると、ぱん、と音を立てて手袋についた汚れを叩き落とす。]
……実は、余り得意ではありませんね。
訓練生間の野営訓練でも、ご覧のとおり設営ばかりしていました。
教官は、缶詰と乾パン。どちらがお好きですか?
[にこ。と効果音が付かんばかりの笑みを向ける。]
[そう言いながらも、一応は食用のものを探しに行くべきだろうか。
返答を待ちながら思案を巡らせるついで、自身の鞄を運ぶ。
嵩張るのは余り好かないので、最低限の荷物しか持っては来なかった。
一応、連絡が取れるかもしれないと通信手段である無線は持ち込んだものの軍からの支給物であるし…、唯一、私物と言えば、鞄に仕舞い込んだままの小型の撮影機、だろうか。
ここは緑も多そうだ。
海もきっとレンズに映える。
もし、自由時間があるのなら断りを入れて、撮影許可を貰ってもいいかもしれない。*]
/*
えっ、各チームで競争するの!
いやまぁしなくていいんだろうけど…競争意識があるとはおもわなんだ…!w
多分あんまり気にしないぞうち…。
[手を貸す必要は無さそうだ。
滞りなく、というセルウィンの言葉通り>>117
設営されたものを眺め、頷く。]
ん、その経験が身についているようだね。
キミが相手で良かった。
問題児相手だとこうはいかないから。
[特別訓練では手を焼かされることもあると聞いていたが
彼に限ってその心配もなさそうに思える。
自炊についての彼の言葉には、ほう、と声を漏らし]
意外だな。
[感想を呟き、問い掛けに考えるような仕草を見せた。
笑顔でのそれに答えるべきはどちらかなのだろう。]
……、仮に、そのどちらも何者かに奪われ無くなったとしたら、
その時はどうするつもりかな?
[僅か首を傾げて、たずねを返す。]
[フェリクスの視線が小さな魚影を追っている。>>115
装備品にダイナマイトか手榴弾があったら、水に投げ込んでいたところだ。
爆破で魚を気絶させて獲るというのを一回やってみたかったのだ。
もちろん、そんな物騒なアイテムは渡されていない。]
小骨のある魚は好きじゃない。
[負け惜しみを言って流れに背を向けた。]
[他にも訓練生がいると知らされ、他と比べる必要はないが、などと言われると意地を張りたくもなる。>>116]
おまえの自慢の種にするためにやっていると思っているならお門違いだぞ。
[太い茎の先端に大きな一枚葉の広がる特徴的な植物の根元を掘り返す。
思ったとおり、肥大化した根塊があった。仔細はわからないがタロイモの類だ。
それなりに腹持ちのする食糧になるだろう。]
[芋を手に入れた後は、ペースを落して進みながら、条件のいい場所を探す。
水場からさほど離れていない張り出した岩の下を休憩所と決めた。
深い洞窟では逃げ場がないし、獣の巣になっていることも多い。
ここなら驟雨があっても濡れずに済む。
似たような場所から乾いた石と木を集めてくると、簡易竈を作って防水マッチで火を起こす。
芋は葉で包んで蒸し焼きにした。
水は汲んできていない。
王子たる身、泥の混じった生水を啜るつもりはなかった。
何か食べれば飲まずとも大丈夫だろうというのは明らかな経験不足からくる判断であったが。]
こちらへ来て座らないか。
[フェリクスを呼ぶ。]
[野営に必要なものは残して手荷物をテントの中へと運び入れる。
自身のものを移し終われば、教官の下へと向かった。]
ありがとうございます。
……教官のものも、運んでも?
[賛辞を素直に受け取り、目許が緩む。>>119
自身のものではない荷に不用意に触れることを躊躇えば、右手を差し出して問いかける。
小首を傾ける彼の姿勢に、無意識につられるように同じ方向へ首を傾ける。
然し、その目に躊躇いは余りない様子で]
その時は、飲料水の確保と島内で口に出来る実や植物を探します。
エネルギーになるものが必要でしたら、
体力のある内に生息する動物を探して狩る、ということも視野に入れますが。
[そう口にはしたものの、訓練、という響きに危機感は薄いかもしれない。と自覚を覚えるだろうか。*]
[野営に必要なものは残して手荷物をテントの中へと運び入れる。
自身のものを移し終われば、教官の下へと向かった。]
ありがとうございます。
……教官のものも、運んでも?
[賛辞を素直に受け取り、目許が緩む。>>119
自身のものではない荷に不用意に触れることを躊躇えば、右手を差し出して問いかけた。
小首を傾ける彼の姿勢に、無意識につられるように同じ方向へ首を傾ける。
然し、その目に躊躇いは余りない様子で]
その時は、飲料水の確保と島内で口に出来る実や植物を探します。
エネルギーになるものが必要でしたら、
体力のある内に生息する動物を探して狩る、ということも視野に入れますが。
[そう口にはしたものの、訓練、という響きに危機感は薄いかもしれない。と自覚を覚えるだろうか。*]
[負け惜しみも反発も、分かりやすくて可愛いものだ。
という内心を隠せる程度には、人生経験を積んできていた。
食料を手に入れ、休む場所を確保したミヒャエルがこちらを呼ぶ。
竈を挟んで斜め前ほどに腰を下ろした。]
手際がいいな。
こういう野営は慣れてるのか?
[水に関して指摘はせず、その辺から拾ってきた枝で竈の火をつつく。]
[燃えて崩れた木が赤い火花を散らす。
それを眺めながら、風の音に暫し耳を傾けた。]
狼がいるな。
まだ遠いか。
[微かに遠吠えが聞こえる。
もう一度耳を澄ませたあと、葉に包まれた芋をつついた。]
そろそろ焼けただろ。
これ以上置くと焦げるぞ。
[賛辞は正当な評価だと小さく笑う。
セルウィンの声に、一度自分の荷物に視線を落とし]
ああ、ではお願いするよ。
可愛い子に重い物を持たせるのはしのびないが
野営準備を軽くこなすキミには軽いかな。
[訓練は既にはじまっている。
相変わらずの軽口を挟みながらも
今は体面もあり必要以上に甘やかす心算なく
セルウィンの申し出>>123に頷き応じる。]
――…対処法が頭にあるならよしとするか。
水と植物に関しては後で確認を。
動物は、今のところはいいだろう。
血のにおいで狼がきても面倒だ。
……それから、どちらかでいえば乾パンかな。
暫し自由行動にしよう。
[船の上では顔色が良くなかったのを思い
休息も必要かと、そんな言葉を彼に向ける。]
[手際がいいと言われ、そうか、と素直に嬉しくなった。>>124]
自分の好きな方法でやっていいというのは、あまりないからな。
[楽しんでいる、と伝える。]
[狼の遠吠えが聞こえれば、風向きを調べるように梢を見上げた。]
森の中は暗くなるのが早そうだ。
宿舎までの行程にも無理はない計算だし、ここで野営する。
火は…絶やさない方がいいのか?
人を襲う狼なら、この程度の焚き火は意に介さないように思うが。
[火の番をするとなると交代で寝ることになるか。
フェリクスの反応を伺う。]
[承諾を受け取ると揶揄に苦笑を浮かべながらも荷に手を伸ばす。
荷を預けられる程、心は許してくれているのだろうと思えば、揶揄に揶揄を重ねることで態度を軟化させた。]
これでも軍人を目指すものです。
流石に貴方自身となると運べないでしょうが、
これくらいの荷物であれば。
[これくらい、と声にしたところで荷を見せるように軽く持ち上げて微笑う。
荷をテントへと移動させながら一通りの野営の準備が終わったことを確認して、
その間の指示に、はい。と短く畏まった返事を続けるが、狼の辺りで瞬いた。]
――この島、狼が居るんですか。
[それは思わずと漏れた声で、問を投げた訳ではないけれど、十分に聞こえる声だっただろう。]
[と、芋の焼け具合を指摘されて、急いで木の棒で包みを竈の外へ転がした。
火傷しないようしばし冷ましてから、蒸し上がった芋の皮をナイフで削ぎ落とし、フェリクスに食べるよう促す。
調味料はない。粘り気の強い柔らかな芋だ。
火の通りにいくらかムラがあるのはご愛嬌。]
潰して団子にして焼いた方がよかったかな。
[まだ残りはあるから、明日の朝はそうしてみようと思う。
芋を食べたら余計に喉が乾いた。果実でも見つかるといいが。
疲れているが、寝るにはちょっと早すぎる時間だ。**]
[されど、次にソマリから乾パンのリクエストがあれば、一時的な危惧も、ふ、と笑う吐息に変わる。]
本当に乾パンでいいんですか?
食材を少し無駄にしてもいい許可を頂ければ、努力しますよ。
[確認を取る声に少しばかり笑いが混じってしまうのは、揶揄いに気が緩んだからか、それとも。
ただ、自由行動と聞けば、この機を逃すつもりはない。*]
教官。
自由行動というのは、プライベート捉えてもいいのでしょうか?
[返される軽口>>129にふっと笑みを漏らした。
セルウィンとの心の距離が近く感じられる嬉しさもある。]
このまま鍛錬すれば問題なくなれるだろうね。
[ただの軍人に留まらず父君のように高みを目指すだろうと考えながら]
ああ、運ばれるところはあまり想像したくないな。
どちらかといえば私がキミを運ぶ方がまだ楽しめる。
[セルウィンを抱き上げることは問題ないだろう。
悪戯な笑みを向けてみせるも、
狼のことを問われれば、重く頷き]
ああ、この島で一番危険な動物は狼と聞いている。
無闇に刺激しなければ襲ってはこないだろうが
自衛の為の道具は持っておくのが無難だろうね。
[任務中は腹が足りれば良い、と考えてはいるが
普段の食生活から考えれば乾パンだけでは物足りないのも事実。]
――…少し無駄に、とは如何いうことかな。
……ああ、キミが何か作ってくれるのなら、
手料理を食べる楽しみが出来て嬉しいけど。
[努力が必要ならば本当に得意ではないのだろう。]
特別に調理指導もしてみようか。
[釣られるようにゆるい笑みを浮かべる。]
ああ、プライベートと考えて問題ないよ。
[確認に肯定を示した。*]
[問題ないとの評価に、僅かに視線が上がる。
注意深く表情を隠すも、その眼差しからは本心が溢れ出ていただろう。
目指すべきものが近づいたことに、内心、喜びにひたってけれど、
軽い声音で意義が返れば>>132、軽く目を見開いて、口元に拳を運んでこほんと咳払いを一つ。]
人並みに重いですよ、俺は……。
[少しばかり反応が遅れてしまったことを悟られぬよう視線を落とした。]
それにしても……。
狼ぐらいのサイズであれば、確かに危険ですね。
[相打ちを返しながら思案を巡らせる。
なるほど。先程、教官がナイフを手にしていたことに合点がいく…。]
分かりました。準備しておきます。
[信用のおける教官からの言葉でもあるその言に、深く頷きを返す。
狼への懸念はひとまず心の中に仕舞うことにして、続く会話に笑みを浮かべた。]
手料理と名を付けていいのかどうか…。
『切る』と『焼く』ぐらいしか出来ません。
[素直に出来る範囲のことを告げる。
軍に入るまで調理場に立つこともなかった自身としては、
力加減も焼き加減も、判断が難しい。]
教えていただけるのであれば、是非。
教官はお得意ですか?
[会話の切りの良い部分を見つけたなら、少しはにかんだ様子で願いを申し出る。**]
もし、よろしければ。
この島を写真に残しても良いでしょうか?
美しい島なので。
/*
セルウィンが割と饒舌で驚いてる。
動かしやすいんだろうか……?
緊張していて饒舌なのか…?w
て、適当に切ってくださいね、教官。
そして、セルウィンはカメラが趣味だということが判明しました。
[眼差しに宿る感情を感じ取り目を細める。
隠し切れぬところも可愛らしく感じるが見るにとどめるのは
隠そうとしたセルウィンの意思>>134を慮って。]
重いかどうか試してみようか。
[気付かぬふりでいつもの軽口を綴る。
人並みという彼を改めて上から下まで眺め
抱き上げるのも問題なさそうと判じ頷いた。]
[野生の狼に対する注意もこれで怠りはしないだろう。
セルウィンの反応>>135を確かめ]
遭遇しないに越したことはないけれど。
[念のため、と付け加える。]
その二つも調理のうちなら手料理と言えるんじゃないかな。
[全く出来ないというわけでもなさそう、と
彼の言葉から判断し、考えるように己の顎先に手を宛がう。]
――…人並みに出来るほう、かな。
[先ほどの言葉>>134をなぞり口角をあげる。
その軽口が区切りとなれば、はにかむ表情が見えて]
確かに自然豊かな美しい島だね。
機密に触れぬものなら問題ないだろう。
[条件つきの許可を出し、微かに甘い眼差しを向けた。**]
[火の番を問われ、暫く風に耳を傾けたのちに首を横に振った。]
いや、必要ないだろう。
森には獲物が豊富で、狼も飢えていない。
わざわざ人を襲うことはないな。
周囲に尖った小枝を撒いておく程度でいい。
[そんな判断を下して、寝ていいと告げる。]
[蒸し上がって皮を剥かれた芋は白い湯気を立てていた。
かぶりつけば仄かな甘味が口に広がる。
こんな風に食べるものが美味いのは、キャンプも野営も一緒だ。]
なかなか美味いぞ。
団子もいいな。楽しみだ。
[芋を平らげたあとに指までぺろりと舐める。]
宿舎に到着してからは本格的な訓練を始めるからな。
寝られるうちに寝ておけよ。
[早めに寝ろとは忠告したが、出歩くというのなら止めはしない。
確かにまだ寝るには早すぎるだろう。]
/*
そういえば、ゲオルグの中の方は大丈夫だろうか。
今日は顔出せるといいのだけれど。
なかなか、相方さん以外に絡みにいくタイミングが掴めなくて、カレルのところに行けなくてごめんだよー。
隙あらば学生同士でも絡みたいとは思っているんだけど!
そして電車降りるまでに返せるかこれ!w
― ジャニュアリー島 ―
[見上げる視線>>106を一時は不思議そうに受け止めるが、
それがいわゆる意向伺いであると思い至れば、あぁと頷いた。
何しろ同地位同等の立場ゆえにうっかり忘れそうになるが、
上官と訓練生、これはそういう立場設定での訓練だった。
常のベルティルデであれば許可を問うなどせずに、ずいと覗き込んで来るだろうに、一歩引いたところから許可を求めてくる。これは面白い。]
駄目。 …なんて言わねェよ、ほいこれ、地図な。
お前の分もあるから渡しとく。
現在地は、ココ。
[面白い、が、弄って遊ぶのはもう少し先でいい。
2枚重ねになっていた地図を二つに割り、手渡す。
ベルティルデが地図を広げたなら、上陸地点である湾と、
そこから南に続く独特の海岸線をなぞり、現在地を示すだろう。]
文句なら自分の「ぐー」に言え。
[嫌そうな顔>>107に喉奥で笑うと、
片手で拳を作って反対側の指先でとんとんと叩く。
同期とはいえ何かと忠告をする側だった相手を上官とすること、
ベルティルデが不服に思うのも無理からぬことと、揶揄で返す。]
[上陸地点から徒歩で野営地を探し、テントの設営にかかる。
見知らぬ土地であれど、場所の見極めも設営技術も心配は無用と踏み、適当な木に身体を凭れてベルティルデを見守る態]
ハイ、ご苦労さーん。
[力仕事だろうが手を貸すことはない。
テントの設営が終われば軽い労いをかけて、出来を検分する。
基礎の基礎だ、ここまでは何の文句の付けようもない。]
あァ装備は、そうだな…地図とコンパスは別枠として、
この中から必要なものを5点まで持って行く、って形式で。
ナイフを選ぶなら残り4点だが、好きに選んでいいぜ。
[ナイフ、使い捨てライター、水筒、ロープ、籠、ワイヤー紐、望遠鏡、簡単な調理器具、枕、釣り針と釣り糸、虫眼鏡、諸々、任務の前に用意されていた布袋の中身を並べてゆく。
さて、彼女は何を選ぶだろうか。
サバイバルの必需品以外も案外どうでもいいものが混ざっていたり、なぜか2,3冊グラビア本が転がり出てきたが、それはさり気なく横に避けておくことにした。]
……教官役はどうするか、特に書いてねェな。
お目付けで後ろから付いて行くべきなのかも知れんけど、
荷物もあるしな。荷物番兼ねて俺はここに居るぜ。
しっかし、お前なんでこんなに荷物多いの?
[女性の荷物が多くなりがちなのは解るが、
男から見ればサバイバル任務に必要な量とは到底思えずに>>105
テントの中に置かれた荷物に首を捻りながら]
そう遠くに行きさえしなけりゃ大丈夫だろうと思うが。
狼も出るらしいし、何かあったら大声で呼べよ。
[女性に過度に甘いで知られる性質も、
昔から、ベルティルデが相手だと鳴りを潜める。
けれども、必要最低限の忠告だけはして、
彼女が場所を離れるならその背を見送るつもり*]
へぇ…恋人にかな?
[分かっているからむず痒い。
其れでも歓喜で身体が震えあがってしまう。
この顔だ、この顔がとても悦い。]
俺―――?
そうだなぁんじゃーズボン下げて下着脱ぎ捨てて、こっち向きに俺の膝に跨ってみな。
[そうしたら考えてやるよ、なんて意地悪な事を言う
さて恥ずかしがり屋の子猫ちゃんはどんな反応を見せてくれるのやら。
子猫が見てわかる通り、此方も熱が籠り布地を押し上げている。
恥ずかしそうにする子猫の為にライトは少し離れた位置。
それでも互いが見える位置へと置いて。
出来るか?なんて変わらぬ笑みで子猫を見据えた。**]
ええ……まぁ……
[心持ち暗い顔をして、言葉を濁す。恋人相手だったらどんなに良かったことか―――。]
―――…っ!!?
[暗くて気づかなかったが、服越しでもわかるくらい、もう既に反応を示している彼自身を目にして、動きが止まる。
彼の言うことにも、かぁ……っと全身が朱に染まってしまって。
それできっと自分の不慣れさ、うぶさはきっとバレてしまっている。
ここは軍で、上司命令なのだから彼の言うとおりにしないといけない、と思っているのに…どうしても体が動かない]
すみませ………俺、できない……っ……
[お互い手で触れあって、抜きあいっこするだけだと思っていた。
だけど、彼の言うとおりにするなら、性器を擦れ合わせ…まるで擬似セックスするみたいで…そんなこと、恋人同士でもない人…しかも同性となんてとんでもない**]
― ジャニュアリー島 ―
[>>141駄目、の声にわかりやすく渋面を作り、それにすぐに否定が入ればころりと笑んだ。顔に出やすい、解りやすい性分であり、そしてオズワルドの不遜な胸中には気づいていなかった。]
ありがと。
オズワルドにだけ渡されたって事は、
渡すか渡さないかは教官次第なんだろうね。
[ふーんと納得するよう頷くと、示された現在地を見、周囲を見て照らし合わせるように確認する。
1日とはいえ野営が必要という事は、島の大きさはそれなりなのだろう、そんな予測も立てながら。]
[>>142笑われると半目になって頬を膨らませ、オズワルドよりはいくらも小さな手で差していた拳をガシッと握って、そのまま握力をかける。]
次は、絶対…っ!
[ぎりぎりと腕相撲でもするかの如く暫く力を込めた。
ある程度した後すぐ離すのも何時もの事である。]
[>>143軽ぁるい労いにじとめしつつも、装備を選択制にされると少し面白そうに、出された装備をざっと確認する。グラビア雑誌が出てくると頭に投げて返したりもしつつ。]
じゃあ水筒と釣り針釣り糸と籠と枕、あとナイフ。
[迷いなく選択し、選んだものを背負ったリュックに詰めたり手にしたりして森へ向かおうとして、背後から投げられた言葉に足を止めて振り返り…。
突然その多くなった荷物に走り寄ると、抱えるほどの袋ひとつ、オズワルドにぶん投げた。]
オズが置いてった装備一式でしょーが!
[忘れたのか要らないと判断したのか、おいていかれた装備一式を一緒に持ってきたから大荷物なのだと言い捨てるように言うと、草音を立てながら森へと向かう*]
それが、正解だ。
[断りを入れる子猫ににっこりと笑みを浮かべて、動かぬ身体をそっと離してあげよう。]
なにも全て上官の指示に従わなくていいんだ。
時には「イヤダ」と言う勇気が必要だよ?
[再びポン、と頭を撫で、近くにあったライトを彼に手渡そう。
そして己はその場を立ち上がる。
もう大丈夫だよな、そう告げて今度こそその場を去ろうか。]
しっかり処理。
してから来いよ?
[そう背を向け手をひらひらとさせながらテントのある位置へと戻った。*]
[先にテントへと戻れば中には入らずに己は小さな椅子へと腰を掛けよう。
寝ずの見張りなど3日は余裕だ。
己が訓練した時は3日は寝れなかった。
流石にそんなに厳しい事はしない。
彼が戻ったらテントでゆっくりやすめ、と声をかけて。
夜が明けるまでは火の傍で静かに本を読んだ。**]
あ…………
[彼の笑顔に、すっと心が落ち着く。どうすればいい、とそれまでパニックしていたのに。
きっと彼のその笑みが、先ほどまでのものと違ったから。
試された―――?
いや、違う。彼はきっと、「人間であることを忘れるな」と教えてくれたのだ。
戦場で兵士は一個の道具と扱われる。そこに人の意思を介在することは、部隊の全滅を意味することもある。
普通なら、人間であることを忘れろと叩き込まれるはずなのに。
こんなブートキャンプで彼がわざわざ、逆を教えてくれたのはどうしてだろう。
長い軍隊生活で、そんなこと、忘れていたのに―――…]
自分で処理なんて…‥できない、よ………。
[彼の背を見送り、自分の欲望に向き直る。だけど。
人間性を排除する軍隊のための訓練場で、一番人間らしい行動をするなんて……。
先ほど彼に触れられた、その熱さがまだ体に残ってて。
自分の手指はそれとは違っていて。
彼の手を思い出して自分を慰めることは、彼を汚すようで―――できなかった*]
[フェリクスは風に耳を傾ける。>>138
それはどこか狼たちの遠吠え通信を判別しているかような表情に思われた。
狼たちの言葉がわかるとでもいうような。
この男は、今まで会ったことのないタイプだ。
当たり前か──つい先頃までは敵だったのだし。
むやみな脅しを投げるでもなく、フェリクスは獣避けのアドバイスを授ける。
小枝が肉球に刺さるのを厭がってのことか、踏めばパキパキとが音をたてるというトラップだろうか?
理屈を聞いてみる。知識を求めるのは恥じゃない、し、彼の口調が心地いいのもある。
そんなことは言わないけれど。]
[ミヒャエルが供した蒸し芋だけの食事をフェリクスは褒めて明日の朝食にも期待してくれた。
お世辞ばかりではない証拠に指まで舐めている。>>139
自慢できるような食事でないことはわかっていたが、気分は良い。
宿舎に到着した後にも訓練があるという宣言には釈然としないものを感じたが、口では何も言わずに食後の探索に出る。
溝を掘ってみたり、適当な蔓を切ってみたりしたが、やはり綺麗な飲用水は得られなかった。
無駄に焦燥するより、とっとと寝てしまうのがいいかもしれない。
陽が落ちて暗くなる前に小枝ばかりを土産に野営地にとってかえす。
アドバイスに従って小枝を撒き、暗くなれば保温シートを岩の上に敷いて横になった。背嚢は枕だ。]
[>>149 彼の指示には従えず、そのまま鬱々とした表情で戻れば、彼は火を焚いた場所で本を読んでいて。
もしかして、自分で寝ずの番をするつもりだったのだろうか、と彼の指示がなかったことが腑に落ちた]
―――……
[どうしよう。
訓練の一貫として本当なら、彼と共に火の番をするべきなのだろう。
しかし、今日のミッションで自分も疲れ果てていて……彼の指示はテントで休めとなっている]
わかり……ました。
先に休ませてもらいます。
でも、ゲオルグさんも少しは休まないといけませんから、頃合を見て起こしてくださいね。
交代しますから。
[なんか疲れた……。もっと厳しい訓練を何度も受けたこともあったのに。精神的に疲弊した気がする。
それはマンツーマンで受けているから…?それとも―――。
目に見えぬ誰かの手を思い出しながら、ぎゅっと体を抱きしめ、寝袋の中で眠りについた*]
[生まれついた身分のせいで見守られるのには慣れている。
フェリクス自身がいつ寝るつもりかは問わなかった。
そんなこと気にしてると思われるのも癪だ。
彼の荷物の中にはちゃんと水もありそうなものだが──飲むなら勝手にするがいい。
国民(フェリクスは違うものの)を食わせるのは王族の務めであって逆ではない。
ましてや王子たるもの盗みはせぬ!]
夢の中でも罪を犯すことのないよう、
今夜も豊かな魂の交わりと安らぎをお与え下さい。
[小さくいつもの祈りを唱えて目を瞑る。]
おやすみ。
[寝て渇きを忘れようとしたものの、夜の森は予想以上に豊かだった。
さまざまな物音やさざめき、ひそやかに漂う香り──
燠火も消えてしまえば周囲は自分の指先も見えないほどの闇だ。
フェリクスがそこにいるのかいないのかも確信がもてなくなる。
ミヒャエルはそっと足を伸ばしてフェリクスに触れようとしてみた。]
ふゥん。
堅実な選択だがー…
枕がないと眠れない方だと、苦労しそうな。
[ベルティルデが手にする備品を見、軽口を叩きながら、自分なら、と考える。
見知らぬ島で一泊を過ごすのに必要なもの。
ナイフにワイヤー紐、使い捨てライター。
日の高いうちは虫眼鏡は燃料要らずの火起こしに役立ちそうだが、夜間は無用の長物と化す。それであれば水筒、だろうか。
5つ目?そんなの聞くだけ野暮というものだ]
って―――ぶっ!?
待て、これは俺ンじゃねえぞ!!
元から入ってたんだって!!!
[5つ目に挙げたい『必需品』を頭に投げつけられて、咄嗟に吼える。]
……大方、前任者の持ち物か、
遊びで紛れ込ませた阿呆が居たんだろ。
[潔白を主張しつつも、どさくさに本を自分の鞄の下に敷き、
出発しようとする同輩の背にひらぁり手を振るが。
漸く行ったかと嘆息していれば、なぜか向きを変え引き返してきた彼女から二度目のダイレクトアタックが飛んできた。>>148
ぶん投げられた袋もまた、ものの見事に顔面にヒットする。
本と違ってずしりと重く、流石にダメージもデカい。]
………っ、おーまーーえなーー…
大事なものだと判断して持ってきてくれたんなら、
軽々投げるんじゃねェよ。
[後から回収しようとしていたものを目ざとく見つけ、
しっかり回収してくれる気遣いは、有難いには有難いが。
別に投げなくても渡せる筈だとぶつくさと。
仕方が無いから、帰ってきたら礼は言う心算ではいる。
女の機嫌を損ねさせたままにしておくと、後が怖い。]
気をつけろよ。
[背中に声を投げて、今度こそ深く息を吐いた。*]
― 食糧調達中 ―
もー もー
ほんっとワザとじゃないのあれ…
というか何で私にばっかり態度違うのもー!
他の子にはドン引きするくらい対応いいくせに…
と、そうだ枕枕…。
[近くに居ないから半ば嫌味も含めぶつぶつ呟いていたが、あっと思い出したように荷物から取り出した枕の角にナイフを突き立て、中に詰まっていた固形素材が少しずつ零れるようにして持ちながら歩き、帰り道を印づけておく。
コンパスや地図はありがたいが、敵陣近くや姿を隠すなどの事前設定は特に無かったので、確実に帰れそうな方法を取った。
>>155枕を揶揄された時には、べーっと舌を出して利用法などいくらでもあると言っておいたが。利用方法まではともかく、遊びで使うわけではない事はあっちも理解しているだろうが、からかわれると癪なのだ。]
(肉は…一日しか野営しないならいらないか。
ならやっぱり、まずは魚と…。)
[そうしてまずは地図にあった川を探して歩く事数十分。考えながら歩くと水音を聞きつけ、草を分けた先にあった水場を確認する。]
[荷物から籠を取り出し、ナイフで半分に割って加工する。
それから枕の外カバーを取り外すと、釣り糸を使って片方をすぼめるように結んで、釣り針と糸を使って割った籠にくくりつけ、簡単な罠を作ると川の中に流れに沿うように、川底の石などを使って沈めておく。ついでに水筒に水も要確保するとその場を離れ、今度は木の上や地面をきょろきょろと。]
あ、あの蔦…。
[見覚えのある蔦を見つけて辿り、根元を手やナイフを使って掘ると出て来た大振りの根――野生の芋を採るとリュックに入れると、ふと何かの遠吠えが聞こえた気がした。]
狼いるんだっけ…。
群れてたらちょっと、危険だけど。
[人間相手にいきなり襲ってくる事は無いとは思いつつも、気を引き締めるようにナイフを着けた脚に触れ、ふと>>144叫べと言った荷物番の事を思い出して渋面を作る。]
…絶対呼ぶもんか。
[>>157背中に向けられた声は聞こえていたけれど、返事はしない意地があったから。]
にしても、こういうキャンプ懐かしいなぁ。
昔みんなで行った時みたい。
お兄ちゃんたち元気してるかな…。
[ざくざくっと草を刈り進みながら、既に軍人として成熟期にある優秀な兄らの事を思い出す。兄らは自分にとって憧れの対象であり、その兄らと家族総出でサバイバルキャンプに出掛けた事は懐かしくも楽しい記憶として残っている。何があっても生き延びられるようにという家の方針により、楽しくだがきっちり仕込まれた為、こういう場面では総じて手際が良かったりもする。
男家系の中に生まれた希少な女子だったが、育て方は基本的に男子と変わらなかったため、自然と進んだ先は軍人だったが迷いはなく。基礎は十分、体格は女性軍人として並だが、体力やらは秀でており優秀な方であるとの自負はあったが、どうにもオズワルドと出会ってから貧乏くじを引き易くなっている気がする。]
[兄らから思考が
オズワルド、戻ったよ。
はい、魚と芋とあとこれ、オレンジに近い果実だと思う。
動物が食べた痕があったから毒は無いよ。…多分ね。
[食べられないほど酸っぱい可能性は高いがそれはそれ。
言って空になった枕に包んだ戦果を落としつつ、石を組み立て枝を並べ火をおこし、持ってきた串に戦果を差し起こした火にくべ、早めの夕食をと*]
[初恋の君の、性別を知ったのは暫く後の事だった。
同性に惹かれたという自身に驚き、悩みもした。
その事自体忘れてしまおうかと思ったこともある。
軽薄な、口説き癖がついたのも
異性に興味があるのだと周知させる意味合いもあった。]
――……。
[セルウィンを見詰めるまま、微か困ったように吐息を零す。
過去は過去、今は今。
そう思いながらも気付けば意識は彼へと向いている。]
― 野営地 ―
へいへい、お帰り。
何も無かったようで何より。
[ちらと日の高さを確かめ、相方の帰還を迎える。
そろそろ空の色も変わろうというところ、想定していた時間よりも少々早めか。]
おー、美味そうなものばっかだな。
これは……へぇ、芋?
こんなのも自生してんのか。
[釣り針を持って行ったから魚目当てかと思えば、
それだけではなく植生の見極めも行って来たらしい。
ふと収穫物を入れていた袋のようなものを見れば、見覚えのある布だ。
枕の使い道、これは思いつかなかった――パン屑を落として帰り道の目印をつける童話があった気がするが――]
狼は頭がいいからな。
[獣避けの理屈を問われて、快く応える。
こうやって必要な知識を受け渡すのは嫌いじゃない。]
備えている相手だと知れれば無理に襲ったりしない。
無駄な怪我も嫌うから、刺さるような小枝の上は歩きたがらない。
こちらが警戒しているぞというそぶりを見せてやればいいんだ。
[食後の探索に出たミヒャエルを見送った後、自身も周囲をぐるりと歩く。人間の匂いを残して野生動物を遠ざけるためと、食後のデザート探索のためだ。
灌木や朽木から得たものをつまみ食いしながら、一帯を巡って周囲の危険を確認しておく。
一通りの確認を終えて野営地に戻って程なく、ミヒャエルが探索から帰ってきた。
携えているのは小枝ばかりだから、結果ははかばかしくなかったに違いない。]
おかえり。
[成果は問わず、ただ迎え入れる。]
[疲労の色はより濃くなったように見受けられたが、ミヒャエルは弱音も吐かずに寝る準備を始めた。
異国語の祈りの言葉に耳を傾け、横たわる彼の姿に目をやる。]
おやすみ。
[こちらに向けられた言葉に応えて、竈の火を小さくした。]
上出来。
飯にしようぜ。
[飯炊きくらいは手伝う心算でいたが、火起こしから準備までベルティルデがやけに手際よく進めるものだから、自然、調理も任せる形になったろうか。
椅子代わりになりそうな適度な大きさの切り株を火の傍に用意して、片方に腰掛けた。]
まあ、そんじゃ、俺は先に毒見。
[「多分」毒はないとされた、オレンジのような果実を齧った。
柑橘類ではあるのだろうが、確かに酸味が強いか。
しかし、それなりにいける、と判断して身振りで伝えた。
魚の焼ける香ばしい匂いが漂い始めれば、めいめいにそれを取って食事に入る。何となく、士官学校時代の演習が思い出されて口元に笑みが浮かんだ。四人でチームを組んでの演習、あれもてんやわんやだったものだ]
[目を閉ざして暫く。疲れているだろうに、ミヒャエルはどうも寝付けないようだった。
火が消えてしまう頃になっても、まだ身じろぐ気配が伝わってくる。
自身は横になることもなく彼の側に座っていたが、探るような足が伸びてきたのには微笑を誘われた。]
心配いらないと言っただろう。寂しくなったのか?
寝てしまうといい。明日が辛いぞ。
[声を掛けて、彼の目の上に手の平を置いた。]
[さて。彼が伸ばした足先に毛皮が触れたのには気づいただろうか。
ミヒャエルが眠ってしまった後は、夜の森へと分け入っていく。
本来の姿───狼と人が混ざったような姿をさらして森の奥へ入り、近隣の狼たちと話を付けておく。
この島は時折少数の人間が来るほかは、狼たちの楽園のようだ。
穏やかに会話を交わし、これから人が見えても襲わぬようにと告げて了承を得て、再び野営地へと戻った。]
[やがて梢の間から赤らんだ空が覗き、鳥たちが賑やかに食事へと出かける頃合いに、ミヒャエルへと声を掛ける。]
そろそろ朝だぞ。起きろ。
今日中に宿舎に到着して、次の訓練に入るぞ。
[手を伸ばして、目覚めを促した。]
…そういえば、お前ナチュラルに名前で呼んでくれてるけど。
一応「教官」だからな。教官。
呼んでみ?「教官」。
[腹も膨れひと段落すれば、適当に身支度を整える流れになろうか。
翌日は早めに発ち、宿舎に向かう予定だ。
各々のテントに入る間際、暗に「この島に要る間はそう呼べ」と言ってみるが、彼女の反応はさて、どうだったか*]
眠れない―――…
体は疲れているはずなのに、どうして――…
[しかし、うつらうつらでも眠れてはいたらしい。
見知らぬ誰かに触れられて、感じた浅ましい自分の体。
夢の中でも同じように誰かに後ろから羽交い締めにされて触れられていて。
きっと寝袋という狭い空間で寝ているのが、誰かに抱きしめられているようなものと、同じように感じたせいか……。]
ーーー!!
[夢の中で、振り返った時に見えたその顔が、ゲオルグだったことに気づいて瞬間、目が覚めた*]
村の設定が変更されました。
― 朝 ―
[眠ることには長けているはずの体質だったのに、どうもこの島ではそれは発揮できないようで。
やや前日の疲れを残したままの目覚めとなってしまった]
おはようございます、ゲオルグさん。
[起きて朝の身支度をするが、彼の顔が上手く見られなかったのは、ゲオルグの責任ではなくて。
せめてとばかりに声を張り上げて、元気を装った]
じゃあ、行きましょうか。
[せめて、これ以上教官たる彼にみっともないところは見せず、この島での課題はクリアしよう。
そう決意しながら、彼に伴われるように野営地を出発した*]
[野営だからと横になっても靴は履いたままだったから、足先に触れたのが毛皮であったことには気づかなかったが、そこにフェリクスがいることに安心して息を吐く。
瞼におかれた掌の感触を思い出していると、ほどなく微睡みに誘われた。
フェリクスの化身と賢い獣たちとの密談には気づかぬまま。
喉の乾きは浅い眠りに痛みを伴うほどで、無意識に指先をしゃぶって紛らわすのだった。]
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