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人里に身を潜めながら、夜毎人を喰らうという恐ろしい人狼。
幾つもの村を滅ぼしてきた狡猾な化け物の噂が、遂にこの地にも訪れた。
震え上がる者、馬鹿馬鹿しいと一笑に付す者、そして…。
様々な思惑を余所に、人々は話し合いのため集うのだった。
1人目、語り手 が参加しました。
語り手 は、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
村の設定が変更されました。
2人目、KUMA 熾王 が参加しました。
KUMA 熾王は、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
― 統合宇宙軍リュフトヒェン基地内 ―
(pi…pi…)
………コワイ。
[ぽつり、呟きがくまのぬいぐるみの口から漏れた]
(pi-…)
[ちょこんとコンソール前に座ったくまの目前で、コンピュータのモニタが、不自然な波形を描いて乱れる。
けれど、一瞬だけで、全ては何事もなかったように収まり。それはただの小さなバグとしてだけ、記録された**]
村の設定が変更されました。
3人目、特務部少尉 カーク が参加しました。
特務部少尉 カークは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 基地イベント会場 ―
はーい、人型機動兵器の模擬格闘戦の整理券はこちらですよー!順番に並んで下さい。小さい子は前の席にちゃんとつけるから慌てずにねー!
『ケルナー少尉!あんたその模擬戦のパイロットなんですから、いい加減用意して下さい!』
あ、そーいやそうだった。
『少尉〜〜〜〜〜』
[本来のイベント担当の下士官が、がくりと肩を落とすのに、男は、けらりと笑って手を振る]
じょーだん、じょーだん。もう行くって。じゃ、あと頼むな。
[脱力する下士官を置き去りに駆け出した男の、軍に登録されたデータは以下の通り]
■氏名:カーク・ケルナー
■年齢:28歳
■職業:統合宇宙軍少尉
■経歴:念動力を持つグローランサ。2年前に一度退役したが、半年前に外宇宙からやってきた精神生命体に憑依され、基地内で事件に関わった事をきっかけに軍に復帰。現在は特務部隊直属のパイロット。
(PL視点情報)
イベントになると張り切るお祭り男としても知られる。
情報部所属のミリアム・ジーベル伍長と交際中。
統合宇宙軍リュフトヒェン基地。
その日、基地では恒例の地元住人との新年交流イベントが開かれていた。
半年程前に開催されたイベントでのもふもふ大発生騒動も、すでに過去の話となり、最新機動兵器グライフによる格闘模擬戦や、近々打ち上げの決まっている外宇宙探査衛星の展示など、様々な企画にイベントは盛り上がりを見せている。
しかし、例によって例のごとく、ひっそりと新たな騒動の種が産まれていることに、気付いている者はまだいなかった。
4人目、統合宇宙軍少尉 メレディス が参加しました。
統合宇宙軍少尉 メレディスは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― イベント会場内・機動兵器ドッグ ―
[深い蒼の機体のコクピット内に、ちらちらと電子の光が走る。
それと共にかける電子音を聴きながら、モニターに流れる情報を一つずつチェックしていった]
BMS:格闘戦モード固定、ロングレングシステムロック、OK。
コード:フリューゲル、ロックOK。
……『Chronus Drive』、シンクロニティ、オフ、と。
ん、おけおけ、イベント仕様になってんな。
[一番大事な部分を再確認した後、次にかかるのは機体の各部チェック]
ほいほい、と……ん、良好良好。
さっすがおやっさん、わかってるよなぁ。
[機体全体の状態を示すチェッカー画像がオールグリーンを示しているのを見て、浮かぶのは満面の笑み]
殴り合いって、何気にこいつの特技の一つだからなあ……きっちり、決めねーと。
[メイン武装が長距離のライフルのせいか長距離戦向きと思われがちの『グライフ』だが、近距離戦にも対応している。
そのための武装が両手に装備する電磁ナックル、というのは案外知られてはいないのだが。
この辺り、メインパイロットとして選出された彼の気質が反映されている、というのは余談である]
さて……今回のイベントは、何事もなく終わってくれよー。
[一通りのチェックを終えた後、ぽそ、と呟く青年のデータは、以下の通り]
■氏名:メレディス・カルディナールロート
■年齢:22歳
■職業:統合宇宙軍少尉
■経歴:『シュヴェーアト』配属の機動兵器パイロット。乗機は最新鋭機として知られるRT-Uタイプ001『グライフ』。
『時流干渉波』と呼ばれる特異系異能を持つグローランサ。長く能力を封印されていたが、以前の騒動の際に無自覚に解放。
現在はその制御訓練のため、特務部隊に半出向しているような状態。
(以下PL視点情報)
士官学校卒業生ではなく、民間から特務部隊によって見出されたため、色々とゆるい部分がある。
5人目、情報部広報課伍長 ミリアム が参加しました。
情報部広報課伍長 ミリアムは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― イベント会場入口 ―
ようこそ、リュフトヒェン基地新年交流イベントへ!
今回のメインイベントは最新機動兵器グライフによる格闘模擬戦です。
観覧をご希望の場合はあちらで観覧整理券を受け取ってください。
模擬戦開始にはまだ時間がありますので、展示や出店にもどうぞ足をお運びください。
[イベント会場入口で来訪者を相手に今回のイベントについてを案内する。
これが広報課に所属するミリアムのいつもの仕事。
来訪者と一番接することの多い仕事だ]
何かありましたら各場所にスタッフが常駐してますので、気軽に声をかけてくださいね。
それではどうぞ、当基地主催のイベントをお楽しみください!
[そう言葉を締めて来訪者達を会場内へと送り出す。
何年も担当してきたお陰で顔見知りも多く、手を振りにこやかに見送ったりもした]
[そんなミリアムの登録データは以下の通り**]
■氏名:ミリアム・ジーベル Miriam=Siebel
■年齢:24歳
■職業:情報部広報課所属 伍長
■経歴:リュフトヒェン基地に赴任している統合宇宙軍情報部広報課所属の伍長。主に一般向けのイベント運営に携わっており、イベント来訪者に対する案内等を担当している。
一通りの軍務訓練は受けているものの、それ以外に特筆した能力はなく、実戦よりは後方支援を担当する立場にある。所属の関係からコンピュータの扱いには強い。
(PL視点情報)
特務部所属のカーク・ケルナー少尉と交際中。
6人目、特務部准尉 ゾフィヤ が参加しました。
特務部准尉 ゾフィヤは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 基地イベント会場 ―
はぁいはーい、探査衛星展示ブースはこちらですよぉ。
中入ったら、ちゃぁんと順路に沿って見てってねぇ?
あと、展示物に触ったらめー、だかんねぇ?
[イベント会場の一角に響き渡るのは、ぱんぱん、という手叩きの音と軽妙な案内の声。
声の主は二十歳になるかならないか、という見目のまだ若い女性士官である]
んー、さわったらどうなるかあ?
……知りたいぃぃ?
[触ったらどうなるんだ、と突っ込みを入れる子供たちに向けるのは、ちょっと意地悪い笑み]
そぉねぇ……もふっこのメリーが上からどーん!
とか落ちて来て潰されたりするかもねぇ?
[煽るような物言いの直後、どこからともなく、めー、という声がする。
羊を思わせるそれに、子供たちはぎょっとしたように周囲を見回した]
あははー、でも、ちゃーんとマナーを守って見学する子にはメリーは優しいからだいじょーぶよぉ?
はい、んじゃ、楽しんでらっしゃいなぁ。
宇宙軍の夢の形の一端、しっかり見てってねぇ。
[一転、楽し気な表情で子供たちを送り出す。
その紅い瞳が僅かに銀の煌きを帯びていた──『力』を使った痕跡があった事に気付いた者は果たしていたか。
そんな彼女の登録データは、以下のようになっている]
■氏名:ゾフィヤ・シュペルリング
■年齢:20歳
■職業:統合宇宙軍准尉
■経歴:情報部特務部隊直下、機動部隊に所属する特殊機『レルヒェ』のテストパイロット。
普段は特務部隊隊長の補佐的な役回りをこなしている。
『シュヴェーアト事件』として知られる5年半前の騒動の際に見いだされたグローランサで、特務部隊隊長と同じ『思念感応力』を持つ。
あまり知られてはいないが、精神生命体の宿るくまのぬいぐるみは彼女のお手製。
[基本真面目なミリアムからは、突っ込みのひとつも入ったかもしれないが、男は笑顔も軽い態度も崩すことなく]
ちゃんと仕事はするから心配しなさんな。
今日はメレディスも張り切ってるだろうしな。
俺も楽しみだ。
[だが、そう口にした瞬間の表情にだけは、普段は表に出ない覇気のようなものが閃いた]
それじゃ、また後でな。
[最後にぽふりとミリアムの頭を撫でて、男は、今度こそ機動兵器ドックに向かって駆け出していく...その目前を]
あん?
ラヴィ?
[一瞬、今、ここには出て来るはずのない兎の姿がぴょんと、跳ねていったような気がしたのだが]
気の、せいか?
[視線で追った先には、既にその姿はなかった]
まいっか。
[暫し視線を彷徨わせていたものの、結局、軽く肩を竦めて歩き出す。
走るのをやめて、周囲に少し気を配りながら、になったのは、口調や態度とは裏腹に、やはりまだひっかかりを感じている証拠だった**]
― イベント会場入口 ―
カー…! 〜〜〜〜ッ
い、今は勤務中よ、ケルナー少尉。
[かかる声>>12に思わずいつも通りに返しかけて、動揺を押さえつけながら言葉を直す。
付き合っていることは基地内では周知であるものの、勤務中は名前ではなく階級で呼ぶようにしていた。
曰く、後輩や来訪者に示しが付かないから、とのこと。
ただ、半年前と異なり、敬語は取れている]
模擬戦の準備してるんじゃなかったの?
担当の人達探してるんじゃない?
[疑問を投げかければ軽い態度の中にしっかりとした彼の意思>>13が垣間見える。
軽んじているわけではないことはその表情を見れば明らかだった]
…うん。
見に行くから頑張ってね。
それから……
終わったら、一緒に出店、回ろう?
[休憩は元々交代で行うことになっている。
それを模擬戦の後にしてもらえばカークと共に昼食を取れるはずだ、と。
時間を空けるという意味を込めて彼に言葉を向けた。
頭を撫でられる>>14と、ほわりと笑みを浮かべる]
うん、また後で。
[駆け出す背を見送り、ミリアムは再び来訪者の対応へと戻った*]
[ ドックに到着する前に、探査衛星の展示ブース前を通りかかると、男は再び足を止めた ]
シュペルリング准尉、こっちは特に異常ないか?
[ イベントごとの最中に、男がこういう軍人らしい口調で声をかけるのは珍しい、と、ゾフィヤは既に知っていたかどうか。
いずれにしても、普段と少々様子は違って見えただろう* ]
7人目、プログラマー シェットラント が参加しました。
プログラマー シェットラントは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 自宅 ―
[幼い頃から慣れ親しんだ白。
それを基調とした服に身を包み、シェットラントは出かける準備を進める]
ラヴー、そろそろ行くわよー。
[その声に返るのは『はぁい、なのよー』と言う声。
鏡越しに見遣れば、白のレースが縫製された小型の籠に、みにうさぎサイズの茶兎が攀じ登ろうとしていた。
兎の右耳には赤いリボンが括りつけられている]
朝のバックアップ、OK。
良いわねラヴ、人前で喋っちゃダメよ?
あの子達と話す場合は内緒話になさい。
[ころん、と前転しながら籠に入った茶兎は、シェットラントの言葉に『分かってるのよー』と良いお返事。
久々のお出かけに茶兎はどこか楽しげだ]
直接会うのは久し振りだものねぇ。
[シェットラント自身は基地のイベントに足を運ぶことがあるが、とある事情により茶兎はあまり外出させるわけには行かず、お留守番となることが多かった。
それを今回は連れて行こう、となったのは、軍属となった友人へのちょっとしたサプライズのため]
[端末の遠隔シートを蟀谷に貼り、無手のままでも操作出来るようにすると、シェットラントは茶兎が入った籠を提げ自室から玄関へ]
…………
[そこでは一番下の姉が白のフリルワンピースを手に待ち構えていた。
それを見て思わずじと目になってしまう]
「ロレッタ! これを着て行くのよ!!」
もう女装はしないって言ったわよね、エリン姉さん。
[即殺と言わんばかりに言い返し、シェットラントは姉の横を擦り抜けた。
うっ、と泣き落としに入った一番下の姉を無視して玄関の扉まで行くと、他の姉達も見送りに出て来る]
「エリンもう諦めなよー」
「ロレッタもいい歳だものねぇ…」
「気を付けて行ってらっしゃい」
[三番目の姉が一番下の姉を窘め、二番目の姉がしみじみと呟く。
さっさと行った方が良いわよ、と言わんばかりに一番上の姉が送り出すのを聞いて、シェットラントは玄関の扉を開けた]
アルマ姉さん、ナンシー姉さん、グレンダ姉さん。
それじゃあ行ってくるわね。
[付き纏われずに済んだのをこれ幸いと、シェットラントは笑顔で外へと足を踏み出した]
[
その末っ子であるシェットラントは男性でありながら姉達によって女装させられて幼少期を過ごした過去を持つ。
そのため口調も女性のものとなり、様々な誤解を招くことになったりもしたのだが、成人してからは女装するのを止めた。
中身まで女性ではないのだから当然と言えば当然で、上の姉達はそれがシェットラントの意思として認めてくれたのだが、約一名未だ諦めておらず厳しい態度を取らざるを得なくなっている]
姉さんもいい歳だってのにねぇ…。
[成人男性を女装させて何が楽しいのかと。
姉弟の中で一番思考が子供っぽいかも、とシェットラントは嘆息を禁じえない]
[成人しても直せなかった口調は結局そのまま。
それは個性とすることにした。
ただ、その口調と相変わらずの中性的な顔立ちは性別誤認の原因になっている]
さ、気を取り直して行きましょ。
[籠の中の存在に声をかけ、シェットラントはリュフトヒェン基地へと急いだ]
[──とある軍関係者のデータベースにはシェットラントのパーソナルデータが記録されている]
■氏名:シェットラント=ロレッタ=ガイラー Shetlant=Loretta=Guyler
■年齢:24歳
■職業:プログラマー
■経歴:リュフトフェン地区にある娯楽施設「Angel's Restfield」の店員兼プログラマー。娯楽施設は家族経営で、両親と4人の姉が居る。幼い頃から姉達に可愛がられた結果、オネェ言葉を装備するに至り、感性は女性に近いものの、それ以外は男性と何ら変わらない。以前は姉達の我侭で女装させられて仕事をしていた時もあったが、最近は断固拒否している模様。15歳くらいまでは女装のせいで女性と思われていたことが多々あった。
基地のイベントには度々足を運んでいる。
(PL視点情報)
プログラマーだがハッカーとしての一面も持ち合わせており、その界隈では有名。ハッカーとしては”Unkwon”の名で通っている。
『シュヴェーアト事件』に関わった経緯から特務部隊隊長と密かに連絡を取り合っている。茶兎は隊長からの預かりもの。
■ラヴ
みにうさぎサイズの茶兎。右耳に赤いリボンをつけている。
(PL視点情報)
航宙戦艦『シュヴェーアト』のサブ・コンピューターから分離したAI。
サブ・コンピューターとしての機能は無く、学習機能のみを搭載した状態。
AIでありながら限りなく実物に近い実体として存在。
ラヴがつけている赤いリボンはプロテクト端末であり、それにより外部干渉を防いでいる。
/*
1発言に収まらなかったわw
ラヴの分もだから仕方ないのだけどw
とある軍関係者、とは勿論大尉のことよ。
─ イベント会場入口 ─
相変わらず盛況ねぇ。
[地域密着型のこの基地では一般解放されるイベントがよく行われる。
5年半前、招待を受けてイベントに参加した折、事件に巻き込まれ軍に関わることになってしまったが、それも今は良い想い出だ]
さて、あの子が居るとしたら……と。
[目的の人物を探そうとして、イベント会場の入口にいつも居る姿を見つけそちらへと寄る]
― 探査衛星展示ブース ―
あ、カー……じゃなくて、ケルナー少尉。
この近辺は、特に異常なしですわぁ。
『悪い気配』は今の所感じてません。
[呼びかけて来た相手>>20に居住まい正してこう返す。
イベント時のあれこれは伝え聞ぎでしか知らないが、珍しく真面目ねぇ、とちょっと思ったのは已む無しか]
……ただ、『ガイスト』の方にちょっと引っかかるモンがあるんですよねぇ……ウチの気のせいならいいんですけど。
次の交代ん時、ちょっと『レルヒェ』に繋いでみますわぁ。
[グローランサとしての彼女の能力──『思念感応力』は、文字通り、他者の感情や、精神の波長などを感知する能力。
異変や異常の感知はお手の者であり、それは乗機である『レルヒェ』と繋ぐ──精神リンクする事で、大幅に向上する]
まあ、なーんかある、て思うてた方がいい、っていうのもありますし。
チェックはやっておきますから、少尉は御勤めよろしゅうに。
……みんな、楽しみにしてるんですから。
[にっこり笑って、笑えない事を言う。
色々と曰くある特務部隊隊長の補佐、なんて立場に立っているせいか、妙な所で達観していた。*]
― イベント会場入口 ―
[来訪者の案内を続けていると、こちらへと声をかけてくる人物>>30が居た]
こんにちは、シェットラントさん。
お陰様でこの通りです。
いつも広報協力ありがとうございます。
今度は出店の方もお願いしますね。
[子供達が集まる
今回も例外ではなく、憩い場でイベントを知って訪れた、と言う人も少なくない。
その感謝に続き、出店についても協力を願いながら笑みを返した。
尚、呼び方が名前なのは苗字だと個々を呼ぶ時に紛らわしいため]
― イベント会場入口 ―
基地の人達にはお世話になってるもの。
[色々と、と言う言葉は飲み込んで、ミリアム>>33に対し終始にこやかに応じた]
そうね、出店出来るように父さん達と相談してみるわ。
あ、そうだわ。
ゾフィヤはどこに配置されてるかご存知かしら?
[知っていれば探し回る必要も無い、と友人についてを問う。
その名を聞いて、籠の中で小さな兎耳がぴこと揺れた]
― イベント会場入口 ―
ゾフィヤ……シュペルリング准尉ですね。
彼女なら探査衛星の展示ブースに居ますよ。
…あら? 兎?
可愛いですね、ラヴィにそっくり。
[問い>>34に目的の人物の居場所を伝え、揺れた兎耳に気を惹かれる。
色と良い姿形と良い、大きさこそ違うものの、『シュヴェーアト』のサブ・コンピューターによく似ていた。
耳に付いた赤いリボンが可愛らしい]
― イベント会場入口 ―
探査衛星の展示ブースね、ありがとう。
…あぁ、この子ね。
アタシの家でお世話してるのよ。
ゾフィヤに見せてあげようと思って。
そうね、色合いも一緒だし。
[少しだけどきりとしたが、ミリアムは気付いていないよう。
実際、見た目が似ている動物はそれなりに居る。
流石に即バレる、と言うことは無いだろう。
当の茶兎もそ知らぬ顔で兎な仕草をしているので問題はないはずだ]
それじゃあアタシはゾフィヤのところに行ってくるわね。
また機会があれば。
[そう締めて、シェットラントはイベント会場へと入って行く*]
― イベント会場入口 ―
はい、楽しんで来てくださいね!
[会場内へと向かうシェットラント>>37に頷き、その背を見送る]
…それにしてもそっくりだったなぁ。
[半年前のもふもふ騒動でサブ・コンピューターのことは嫌と言うほど見た。
主に数的な意味で。
そのためその姿形は強く印象に残っているのだが、あの茶兎がそれに関連するものだということは終ぞ気付くことはなかった*]
ま、確かになーんにも無い方が珍しいっちゃ珍しいからなあ。
[一転、笑う表情と口調はいつもの軽さを取り戻している]
はいよ、期待には応えにゃ、男じゃねーってね。
応援よろしくな。可愛い
[去り際に、そんな台詞を残すのも、まあいつものことだった*]
― 探査衛星展示ブース ―
引っかかる言うても、ほんのちょっとなんですよねぇ……。
まあ、そっちはウチの専門ですし、きっちりやっておきますわぁ。
[一応、思念感応力も使い方次第で物理干渉は可能だが、それにはある程度『吹っ切る』必要があるから。
実質、物理干渉は人任せなのが実情……というのはさておいて。
表情一転、向けられた言葉>>40に、そうそう、と頷いた]
あはぁ。それやったらもう間に合ってるんじゃないですかぁ?
まあ、どっち勝っても、打ち上げで特製スイーツは確定してますし。
頑張って盛り上げてくださいねぇ?
[去り際に向けられた言葉には、さらっと返す。
ちなみに、一部ではどっちが勝つか、で賭けが行われているとかいないとか。*]
情報部特務部隊隊長 シグルド が見物人として参加しました。
情報部特務部隊隊長 シグルドは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 情報部特務部隊指令室 ―
……今の所、目立った異常はなし……と。
[イベント会場から上がる情報を見つつ、特務部隊隊長は小さく呟いた]
『このまま、何事もなく……は。
期待していいんですかねぇ』
[一緒にモニタリングをしている士官がぼそ、と呟く。
その呟きに、特務部隊隊長はひとつ、息を吐き]
個人としては、それを望みたいのですが。
『……また、何か感じたんですかっ!』
……精査は、まだできていません。
この時期は、色々と雑念も多いので。
『……雑念に、更に雑音も多いですからねぇ……』
…………まったくです。
[零れ落ちるのは、妙に達観したため息、ふたつ]
ともあれ、私はちょっと外します。
……『雑音』の相手もしなくてはなりませんので。
『……武運をお祈りいたします』
なに、常識が通用する相手なら、楽なものです。
[にっこり笑ってさらりと言って。
特務部隊隊長はゆっくりと立ち上がり、指令室を離れて行く]
[基本謎しかない、と言われる特務部隊隊長の、閲覧可能データはほぼ定型文、と言われている。らしい。**]
■氏名:シグルド・ファルケンマイヤー
■年齢:不明
■職業:情報部特務部隊隊長
■経歴:統合宇宙軍情報部特務部隊隊長にして、『グロリアス・チャイルド』に関する案件の総括責任者。階級は大尉。
自身も『グローランサ』であり、物理干渉可能なレベルの思念感応力を有する。
リュフトヒェン基地司令ジークムントとは、双子の兄弟。
― 機動兵器ドック ―
わりい、遅くなった。セットアップ済んでるか?
[ 『たりめーだ!とっとと乗れ!』と、奥から怒鳴ってきたのは、整備士長 ]
おやっさんは、今日はグライフ担当じゃなかったのかよ?
[ 苦笑混じりに言い返せば『知るか!この基地のメカは全部俺の担当だ!』と怒鳴り返され、思わず肩を竦めた ]
スミマセン、俺が悪かったわ...
[ 男にしては素直に謝って、整備済の愛機のコクピットへと昇る ]
ケルナーさん、こんにちは。
[入れ違うようにして探査衛星の展示ブースから出てきたカーク>>47に挨拶を向ける。
問われた最初の言葉には、えぇ、と是を返したのだが]
放して?
いいえ、今来たばかりだし放したりなんかしてないわ。
[二つ目の問いには不思議そうにしながらも否定を返した。
如何に『シュヴェーアト』のサブ・コンピューターに似ているとしても、この問いは突拍子無く聞こえる。
それ以上の追求は無く、「楽しんでいってな」と言われると、引っ掛かりを覚えつつも是を返して歩み去る姿を見送った**]
― イベント会場入口 ―
[客足が少し途切れたのを見計らい、同じ場所を担当している同僚へと声をかける]
模擬戦始まるくらいから休憩に入っても良い?
……えっ、あ、うん。
やっぱり、見に行きたいし。
[休憩について願い出ると、にまにまされながら指摘を受けた。
隠せるものでもなく素直に肯定すると、はいはい、と呆れたような口調で許可を得る]
ありがと。
じゃあもう少ししたら休憩に入るわね。
[模擬戦までの時間を確認し、同僚に感謝を向けた後に再び持ち場へと戻った**]
[ 男の乗る人型機動兵器はRT-Gタイプ002『フェーニクス』...ゾフィヤの愛機『レルヒェ』と同じリッター・ガイストタイプ...ということになっているが、実は、外形にはかなりの部分に『グライフ』と同じ機構が使われているという特殊機だ ]
よし、システムオールグリーン、と。
[ 特に人型機動兵器としての運用は、ほぼグライフと同性能で、その特性故の模擬戦企画だった。
グライフとの相違点は、近距離戦用には拳ではなく特殊鋼のダガーと、ミニシールドを使用することだ ]
さって、久しぶりっちゃ久しぶりだが、うまく動けるかねえ?
[ 呟く男の顔に、しかし不安の影はない。かつて、グライフの開発段階でテストパイロットを務めてもいた男は、そのテスト機で採用されていたと同じ武器の扱いには、それなりに習熟していたからだ。
その事は、対戦相手となるメレディスも先刻承知の筈だった** ]
― 機動兵器ドッグ ―
……あれ?
[愛機のシステムチェックに勤しむ合間、ふと感じたのは微かな違和。
よもや、と思い、手早く端末を操作する]
……なんだ、これ。
変な干渉残ってんな。
[グライフ搭載の特殊システム『Chronus Drive』は、たまに妙なものを拾う。
その辺り、正確に言うと『時流干渉波』、つまりは青年自身の能力が拾ってくるのだが具体的な形として示せるのは『Chronus Drive』だけなのでそう認識されていた]
……特殊波形……過去に履歴あり?
おーい、それってー……。
[嫌な予感がした。
激しく嫌な予感がした。
あ、ちょっとこれ伝えといた方がいいわ、と思ったから手早くメールを作成し、ぽちりと送る。
音声通信をやっている時間は、ちょっとなさそうだったから]
『Subject:緊急連絡
忙しいとこ悪いけど、ちょっとお知らせ。
『Chronus Drive』に、干渉の名残あり。
なんかあったかも知れないから、そちらでも確認よろしくね』
[用件だけを端的に記したメール。
それでも、多分届くだろう、と思うのは向こうも何かしら探知している可能性が高いから]
……さて。
あっちはちょっとお任せして、と。
[小さく呟き、向き直るのは前方]
気合入れて、いかねぇとなぁ。
[これまでの模擬戦は、別系列の機体とのものが主体だった。
そも、同系列機は現在開発が進んでいるものが大半なので当たり前といえば当たり前なのだが。
それだけに色々と気合が入るし、何より]
先輩とこっちでやり合うのも、久しぶりだしなぁ。
[相手が相手だけに、気合の入り方が違うのは已む無しで。
ぐ、と拳を握る表情は、色々と楽し気だった。**]
……良く分からないけど、注意しておいた方が良いのかしら。
[カークが茶兎に引っ掛かっていたことから、サブ・コンピューター関連で何かあった可能性が思い浮かんだ。
そうでなくば、放したか、とは聞かず、ミリアムのような反応が返るように思う。
以前の経験から、この基地では何が起きても不思議ではない、と言う認識がシェットラントにはあった]
─ 探査衛星展示ブース ─
[それはそれとして、と足を向けたのは探査衛星関連が展示されているブース。
目的の人物を探せば、それは直ぐに目に留まった]
ゾフィヤ!
[軍服姿が様になっている友人の名を呼ぶ。
籠の中では茶兎が籠の縁に両前足をかけて外を覗き込んでいた*]
― 探査衛星展示ブース ―
……ん?
[案内業務をこなす最中、感じた振動に端末を手に取る]
メレさんから、緊急連絡……?
[差し出し人は、現在半出向状態になっている少尉]
あちらさんも、何か拾ったんかしらねぇ……。
[なんて呟きながらメールを開き。
沈黙数秒。
手早く文字を打ち込み、返信を返した]
『Subject:RE:緊急連絡
はいな、りょーかい。
『ガイスト』の方にもなんか引っかかったっぽいし、確認しときます』
[端的なメールに返すのは、こちらも端的な内容の返信ひとつ]
ん、こんでよし、と。
さぁて、それじゃあ……。
[ちょっと一仕事しようか、と。
思った所に名を呼ばれ>>59て振り返る]
あれぇ、シェットおにーさん、来てたん?
ってー……。
[端末をしまい、笑顔で挨拶した直後。
その手の籠から覗く姿に、紅い瞳が瞬いた]
……ちま?
もしかして、ちまうさ???
[小さな茶兎は、彼女にとっては縁深い存在。
とはいえあちらは滅多に出歩けず、こちらも軍属になってからは会う機会も少なくなっていたから、その姿を見るのは随分と久しぶりで]
え、え?
でも、ちま、外で歩くのって……。
[大丈夫なんだっけ、と。
そんな思いをこめて、籠とシェットラントとを見比べた。*]
─ 探査衛星展示ブース ─
えぇ、久し振りねぇ。
[問う声>>61に是を返して、次いで変化する表情に笑みを深める]
そーよ、ラヴよ。
なかなか遊びに来れなくなっちゃったでしょう?
だから今回は特別に、ね。
[籠と交互に見比べるゾフィヤ>>62に小首を傾げながら軽くウィンクして。
腕に提げていた籠を両手で持ち上げ、ゾフィヤの傍へと寄せた。
籠の中で嬉しそうに耳を揺らす茶兎に笑みを零しながら、ゾフィヤへとそっと囁く*]
あんまり一目に出せないのはその通りなんだけどね。
なかなか会えない人が増えちゃったでしょう?
だから、せめて会える機会がある時は、と思って。
ラヴのことはあくまでペットの兎、ってことにしておいて。
人前で喋らないようにも言ってあるわ。
外部干渉に関しても、プロテクトを最新の状態にしてあるから、余程のことがない限りは大丈夫なはずよ。
…あ、リボンがプロテクト端末になってるから、外さないでね。
― 探査衛星展示ブース ―
まあ、確かにここんとこ、ウチも色々忙しくなってたからなあ……。
[主に精神生命体の関係で、仕事が増えていたのは事実。
次の休暇はいつとれるか、という状況で、祖父母にも色々と言われているような状況で、とても遊びに行くなど無理だったのは間違いないのだが]
……あー……みんなそれぞれ、忙しいもんねぇ。
ん、そか……わざわざありがとねぇ。
ちまのあれこれはりょーかい。
元々、大っぴらにできん子なのはわかってるから、そこはだいじょーぶよ。
あ、なんもないとは思うけど、なんかあったらウチの方に連絡回して。
大尉は、ちょっと外回りで忙しいみたいだから。
[籠が寄せられ、囁かれた言葉。
それに、小さく息を吐く]
……んー、そか、特別に、かぁ。
[先とは一転、にここにことした表情で耳を揺らす茶兎に手を伸ばす。
止められなければ、そのまま抱え込むルートなのは多分、いつもの事と認識されているだろうが]
ちま、元気そうでよかったわぁ。
ホント、今は滅多会えんもんねぇ。
[兎に手を伸ばす様子は本当に嬉し気で。
そんな姿は、傍目、軍属とは思い難い子供っぽさを湛えていた。*]
えぇ、お願いね。
あら、大尉忙しいのね。
分かったわ。
…何もないに越したことはないわよねぇ。
─ 探査衛星展示ブース ─
[小声でしみじみ言ったことはひとまず置き。
ゾフィヤが茶兎へと手を伸ばすのを見て]
会えて良かったわねぇ、ラヴ。
あ、抱えるのは良いけど、ちゃんと籠に戻してね。
小さいからこの人混みの中に紛れちゃうといけないし。
[制止はしないものの、注意事項を一つ重ねた。
茶兎が逃げる、なんてことは無いだろうが、うっかり取り落としたりなどすると大変だから、と言う理由から。
万が一、他の人に拾われたとしても直ぐに正体がバレることも無いだろうが、用心するに越したことはない]
端末に画像や動画を送るくらいは出来るけど、実際に会う機会は減っちゃったものねぇ。
休暇取れた時は顔出しに来て頂戴ね?
[ゾフィヤにも都合はあろうが、いつでも訪れて構わない旨を伝えておいた*]
― 探査衛星展示ブース ―
[小声でしみじみ言われた事には、何も言えなかった。
特務部隊に深くかかわってると、妙な達観ができるんです……というのはさておき]
はぁい、落としたりしないからだいじょーぶだいじょーぶ。
[なされた注意>>66に笑顔で返しながら茶兎をぎゅー、と抱き締める。
全力でご機嫌、と訴えるその様子に、近くを通った士官がぽかん、としていたりもしたが、気にしない]
相変わらず、もふもふねぇ……。
抱っこしてると落ちつくわあ。
[茶兎と初めて知り合った一件では、不安定になると兎を抱える事は多々あり。
ある種の精神安定剤のような存在になっていたりする]
ん、そーね。
もうしばらく……この、探査衛星のプロジェクトが終わるまではほとんど休みなしやけど。
それ一段落したら、有給もらう約束取りつけてるから、そしたら遊びに行くわあ。
[旧知もよく訪れるあの場所は、自分としても居心地がいいから。
いつでも、という言葉に嬉し気に頷いた。*]
─ 探査衛星展示ブース ─
[見るからにご機嫌と分かるゾフィヤの様子>>68に、シェットラントは、あらあら、と声を零す。
基地でのゾフィヤを知らないため、通りがかった士官の表情の意味など知る由も無かった]
色々大変そうね。
プロジェクトが終わるまで、か…。
無事進むことを祈ってるわね。
[抱っこされてご満悦、な茶兎を見遣りつつ、ゾフィヤの言葉>>69を聞いて労いの意思を見せる]
…と、そう言えば。
さっきケルナーさんに会ったのだけど、なんだか様子が変だったのよね。
ラヴを見て、「さっき外で放したりは…してないよなあ?」って。
アタシ来たばかりだったし、この人出の中に放すなんてするわけないじゃない?
[なんだったのかしら、と異変未満の事項としてゾフィヤに伝えた]
― 探査衛星展示ブース ―
[何気に、基地での彼女の認識は、
『特務部隊隊長に突っ込みを飛ばせる強者』
という説がある。
それ以外にも、航宙戦艦シュヴェーアトの基礎設計を行った技術士官の忘れ形見、とか、まあ、色々と有名人扱いされてもいるのだったりするのだが、それはそれとして]
んー、でも、プロジェクト自体は、ウチも楽しんでるとこあるしねぇ。
最後まで、きっちりやりたいー、ってのもあるから。
[ご満悦な茶兎を思う存分もふもふしつつ。
労い>>70に返して語る様子もまた、楽し気なもの]
て、カークさんが?
[もふもふしながら、伝えられた事>>71に小首を傾ぐ]
んー……具体的に何かあった、とは聞いてないけど……。
[こてり、首を傾げて思案した後。
ほんの少し、声音をおとして二言三言と囁き落とす。*]
……いちお、ここだけの話になるけど。
幾つかのセンサが異常っぽいものの感知はしてるん。
ただ、ほんとに一瞬の反応だから、なんとも言えんのよね。
ウチもこれから、そっち調べるつもりでいてるんだけど……ちまの事、気ぃつけて。
ウチのセンサに引っかかる、って事は、思念干渉の類の可能性もあるから。
ちま、影響でない、って断言はできんわ。
8人目、特務部軍曹 ハンス が参加しました。
特務部軍曹 ハンスは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 基地イベント会場 ―
おー、盛況盛況。
こーいう賑やかなんはやっぱいいなぁ。
前ん時は戻ってこれんかったし、報告様々ってな。
[交流イベントに沸く会場を、感嘆の声をあげて眺める。
男というより未だ少年と呼ぶ方がしっくり来る見た目の青年はこの基地に属する軍人だが、基地内に居るより各地を回る時間の方が長い。
今回は定期報告に戻ってきたらたまたまイベントとかちあっただけで、イベント準備や設営運営には全く関わり無い。
何事か起これば軍属として動くことになるだろうが、現状は一般客と変わらぬ心持で居られる訳だ]
[どこを見ても楽しげな喧騒に目を細めていたら、ふと、同僚が慌てて駆け寄ってきたのに気付いた]
ん?どした…あぁ、パーヴェル少尉?
隊長殿ならサシャんとこ行くっつって走ってった。
そうそう、少尉の妹。こないだ此処に配属になったんだと。
定時連絡までは俺らも自由時間っつーことでよろしくっつってた。
って、何、あの人皆に伝えていかんかったん?
あー…そりゃ悪かったな、すまん。
[同僚から上官の所在を問われ答えると、脱力し溜息をつく様子に悪いことしたと頬をかいた。
ことのほか妹想いの隊長殿は今年から軍に属した妹が心配過ぎて気が逸ってしまったらしい。
他の隊員達にもこのことを伝えると言って離れる同僚に謝罪と感謝を込めて振った手は、気にするなと振り返された]
[そのまま来た道を戻ろうとする同僚が、ふと足を止めてこちらを振り返り]
お、どした?
俺も行くとこあるやろって…あー…まぁ、そうだけどなぁ。
今あいつ忙しいやろし、後で顔出そうと思てるとこ。
いや、流石に持ち場抜けれんやろ。こんだけの人手やし。
[投げられた問いは、元同級生で現在上官である彼女の所に行かないのかというものだった。
派遣部隊に属した当初、わざわざ忙しい所を邪魔するのもと思って基地に戻っても顔を出さなかったことがある。
その時彼女の方から首根っこ掴みに来た挙句戻ってきたなら顔見せぇと怒られたのが未だ印象強く残ってるらしく、基地に戻る度誰彼と彼女に顔を見せたかと問われるのは毎度のことになっていた。
また首根っこ掴まれるぞという茶化しには笑って手を振ると、同僚も笑顔で踵を返しこの場を後にしていった]
[程なく同僚から一斉送信で自由行動の指示が端末に届いたのを確認し]
…さて、と。
とりあえず、定時連絡まではまだまだ時間あるし久々の基地を堪能せんと勿体ないよなぁ。
こっち居てる間にロレッタ兄ちゃん達やうさっこの顔も見にいきたいし、体力温存しとかんとやけど。
[とはいえラヴはともかくシェットラントは此処に来てるかもしれないと思いつつ、改めて賑わう会場を軽く見回す。
何時かの式典の時もこんな賑やかさだったな、なんてどこか懐かしく思いながら喧騒へと歩を進めた彼のデータは以下の通り**]
■氏名:ヨハン=ブロデリック Johan=Broderick
■年齢:20歳
■職業:統合宇宙軍軍曹
■経歴:情報部特務部派遣部隊に所属、年の半分以上は各地方を転々と回っている。
周囲からは愛称のハンスで呼ばれる方が多く、ゾフィヤ・シェットラントとは既知の仲。
彼らと共に遭遇した5年半前の騒動が切欠で顕現した電磁能力はコントロール・威力ともに向上中。
暴発することは少なくなったが、意図せぬ能力行使を避ける為普段は絶縁手袋を装着している。
ついでに身長も当時より10cm程伸びたが周囲と比べればやっぱり低めなので未だ密かなコンプレックス。
─ 探査衛星展示ブース ─
そう、楽しんでやれてるなら良いわね。
やるからには中途半端には出来ないでしょうし。
頑張って頂戴。
[ゾフィヤ>>72が色々と有名人状態であるなど露知らず、頑張ってるのねぇ、なんて平和に思ったりして。
ご満悦な二人を見て小型の端末を取り出すと、二人を小さなレンズに収めた]
そのままにしててね、写真撮ってあげる。
[拒否されなければ遠隔シートを介して音無きシャッターが切られることに]
えぇ、気のせいなら良いのだけど。
[伝えたことに思案する様子>>73を具に見て。
声音を落とすのにはこちらも倣う態**]
あら、そうなの?
ラヴを連れて来たのはちょっとタイミング悪かったかしら…。
そうね、気をつけるわ。
…とは言え、思念干渉の類なんだとしたら、アタシではカバーし切れない可能性が高いけれど。
朝にバックアップを取ってあるから、データ自体は何とかなると思うのだけれどね。
……今の分も取っておこうかしら。
― 探査衛星展示ブース ―
ん、ありがと。
胸張ってみんなに報告できるよーな成果出せるように、頑張るわぁ。
[頑張って、という言葉>>78に素直にこう返す。
今は無作為に他者の感情を感知する事は少なくなったが、やはり、穏やかな感情を向けられれば落ちつくもので。
茶兎をもふもふしている事とも相まって、イベント準備やら何やらのストレスはだいぶ薄れていた。
写真撮影に関しては拒む理由もなく、はぁい、といいお返事して満面の笑みをレンズに向けて]
まあ、気をつけて避けられるかー、って言うとって話なんだけど。
なんの備えもないよりはマシだと思うし。
元のうさーはともかく、ちまにはウチらからの干渉もできんからねぇ。
おにーさんの事だから、ガードは万全だろうけど……バックアップとかは、やっといてもいいかもねぇ。
……ん、まあ、あんまり気にしすぎて、イベント楽しめないのは本末さんが転んじゃうし。
[小声のやり取りを切り上げ、上げるのは明るい声]
今日は、新型機同士の模擬戦なんて、珍しいものもあるから、そこらも楽しんでってねぇ?
[言いつつ、名残を惜しむように茶兎をもふもふしてから籠へとそっと戻し]
メレさんとカークさん……パイロット同士も、物凄く楽しみにしてたようなモンだから、見逃したら損かもよ?
[冗談めかした口調で言って、にぱ、と笑った。**]
─ 探査衛星展示ブース ─
[>>80 良い顔ねぇ、なんて思いながら、遠隔シートにより意思一つでカメラ端末のシャッターを切る。
画像データが保存されたなら直ぐに転送プログラムを起動し、ゾフィヤの端末に画像を転送しておいた。
カメラ端末は再び懐へと仕舞い込む]
そうね。
こうして教えてもらえなければ今バックアップ取ることも出来なかっただろうし。
折角ゾフィヤと会えた記憶をリセットしたくないものね。
今のうちにやっておくわ。
あぁ、そう言えばそんな企画もあったわね。
折角だから見に行ってみようかしら。
[模擬戦の話>>81を持ち出されると、意識をそちらへと切り替える。
籠に戻された茶兎はゾフィヤを見上げた後、シェットラントの方へと顔を向けた。
それにはにこりと微笑んでおく]
パイロット同士が楽しみにしていたなら、白熱しそうねぇ。
もう少しで時間だったかしら。
このブースも見ておきたいけど…模擬戦が先かしらね。
[確か整理券が必要だったわね、と呟いて視線を模擬戦会場がある方向へ**]
ラヴ、現時点でのバックアップを取るから準備してね。
[端末を介しての音声会話。
『はぁい、なのよー』と声が返り、茶兎が籠の中で独立したメモリ端末を抱え込む。
準備が出来ると遠隔シートのチャンネルを切り替え、茶兎の現在のデータをメモリ端末へと保存し始めた*]
― 探査衛星展示ブース ―
[撮られた笑顔がご機嫌そのものだったのは、茶兎と触れ合えた事も大きいが、ひそひそ話の内容がちょっと嬉しかったから。
端末にデータが届いた事を伝えるチャイムに、後で見よ、と思いつつ、見上げる茶兎に笑みを返して]
うん、あのひとらすっごく仲いいんよー。
見てて羨ましゅうなるわぁ。
[軽い口調で言いながら、時間を確かめる]
ん、そーね、そろそろ時間だわ。
こっちはいつでも見に来れるし、先にあっち行ってもいいんじゃないかしらぁ。
[ちら、と視線を向けるのは模擬戦会場の方。
ちなみに、自分はあちこち動けないので、ちょっと裏技使ってみる心算でいたりする。**]
― 基地内/KUMAroom ―
(pi...)
[ KUMAと呼ばれるぬいぐるみは、会話とデータ交換のための端末の置かれた部屋に居た。 ]
(pipipi...)
[ ぬいぐるみに宿った精神生命体の状態を検出するモニタが、不安定な波形を描く ]
『ニャーン』
[ そのモニタ画面から、猫の鳴き声が響いた ]
スノウ...
[ KUMAの前のモニタには、基地内のイベントの楽しげな様子が映し出されていた* ]
― 『フェニークス』コクピット ―
[ 操縦席に腰を据えると、外からの音も、それまで考えていた諸々も、全てが一度消えて、まっさらになる ]
『フェニークス』スタンバイOK。
いつでも出られる。
[ 声音にも、他では見せない鋭さが加わった ]
『了解、開始まで、あと10分です』
[ 模擬戦用のバトルフィールドを管理するイベント班の士官からの通信に頷いて、こちらからも「了解」を返し、そのまま通信の相手先を切り替えた ]
― 『グライフ』コクピット ―
……ん。
[ぴ、と小さな音を伴うメールの返信。
それにほんの僅か、目を細めた]
あー……向こうにも反応あった、って事は、俺の気のせいじゃなかったっぽいの、ね。
[なんだかなぁ、と思いつつ。
一度目を閉じた]
[目を閉じた状態で、深呼吸数回。
頭の中に浮かべるのは、色味異なる二つの蒼。
やや不安定な力──『時流干渉波』を制するための自己暗示。
それを高めて生かすのが『グライフ』の、そして『Chronus Drive』の仕様とわかっているからこそ。
それに飲まれる事だけは避けなくては、という意思は強い。
飲まれてしまえば、『自分』という存在は消えてしまうから、と。
それはここに来る切欠となった『事件』からずっと、抱えているもの]
……っしゃ。
『グライフ』スタンバイOK。
……いつでも、出られるぜ。
[目を開き、告げる言葉に返る了解に。
スタート時間を確認した所で届いた通信]
そんなもの、する必要があるなら、是非とも140字以内で理由をご説明いただきたいですねぇ?
ま、そもそも必要ないと思ってましたんで、御心配なくー?
……ったぁく。
わかって言ってるっつーのが、あれだよなぁ。
[ぼそ、と零れた呟きは通信には乗せぬもの。
それから気を取り直してグリップを握り直した。*]
― イベント会場/バトルフィールド ―
[ 模擬戦のためのバトルフィールドは、イベントのメイン会場であるドックの外に設けられている。
観客の安全に配慮して、フィールドの周囲には不可視の電磁ネットが張り巡らされ、万一機動兵器が破損して部品が飛んで来るような事態になっても、ネットによって客席は守られるような仕組みだ ]
『あと五分で、イベント開始です。整理券をお持ちの方はお急ぎくださーい!』
[ 声を張り上げる若い兵士の促しに従って、観客席には多くの人が集まりつつあった ]
─ 探査衛星展示ブース ─
ふふ、そんなになのね。
それは見逃せないわ。
それじゃあ先に模擬戦見てくるわね。
また後で来るわ。
[観覧順を勧められて>>84、先に模擬戦を見に行くことに。
籠の茶兎と共にゾフィヤへ手を振ると、整理券を貰いに向かった]
― イベント会場 ―
おぅ、今朝こっち着いたとこでな。
って、や、お前もか。
言われんでもちゃんと顔出しはするっつーか何で皆同じ事聞くかな。
[鉄板を前にして顔を赤くしている同期の友人を見つけ差し入れを渡せば、返ってきたのは礼とやはり恒例の問いかけ。
久方振りの帰還なのだからもっと聞くことあるだろうと若干げんなりした顔を向けると、友人からは仕方ないだろと笑われた]
仕方ないて…まぁいーけど。
それよりそっちこそどーよ、なんや変わりとかあるん?
[良くも悪くもゾフィヤは注目を集める存在だとは、軍に入ってから知ったことだ。
とりたてて目立つ所の無い自分より彼女に比重が傾くのは確かに仕方なかろう。
実際はハンスも入隊の切欠やら何やらで一部からは目をつけられていたりするのだがその辺り気付かないのは生来の鈍さからとは余談だが、ともかく会話は他愛ない世間話に移行していった]
― イベント会場/バトルフィールド ―
[少し早めに休憩を貰い、バトルフィールドへと足を向ける。
顔を覗かせたのは観覧席ではなく、スタッフが待機する一画]
お邪魔しても良い?
…う、うん、そうなの。
[「休憩ー?」やら「彼氏見に来たかー?」なんて声を受けて是を返しつつ、場所を譲ってくれた人に感謝して前の方へ]
カーク…
[この時ばかりは階級ではなく彼の名を呼ぶ*]
― イベント会場/バトルフィールド ―
『御来場の皆様、お待たせしました!只今より本日のメインイベント、新型機動兵器RT-Uタイプ001『グライフ』及びRT-Gタイプ002『フェニークス』による、模擬格闘戦の公開演習を開始いたします!』
[ 定刻になると、ぽーん、と上がった花火とともに、アナウンスが流れて機動兵器ドックの入口が開く。
最前列に陣取った子供達から真っ先に歓声が上がった ]
─ イベント会場/バトルフィールド ─
あらあら、随分集まったわねぇ。
[メインイベントである模擬戦には観客も集中しており、ひしめき合うほどとなっていた。
整理券は辛うじてもらえたものの、これは後ろの方になりそうだ、と思いながら案内に従いシェットラントも並ぶ]
ラヴが直接見るのは難しそうかしら…。
こっちで見せてあげるわね。
[頭の上にでも乗せれば見れそうではあるが、落としてしまっては大変。
そう考えて、茶兎に自分の瞳を示して中継する旨を伝えた。
シェットラントの瞳には特殊なコンタクトレンズが入っていて、電脳世界を視覚で把握したり、見たものをデータとして取り込む機能が備わっている。
これにより電脳兎である茶兎ともデータを共有出来るようになっていた。
籠の中で茶兎が小さく頷く]
― 探査衛星展示ブース ―
はあい、行ってらっしゃい。
また後でねぇ。
[また後で、と手を振るシェットラントと茶兎>>95を見送った後。
手に取るのは、自身の専用端末]
さぁて、それじゃあお仕事がてら観戦といきますかぁ。
[呟く瞳に、僅かにさすのは淡い銀色]
……『Geist System』リンク。
『レルヒェ』機動。
[小さく紡ぐのは、乗機の遠隔起動。
機動兵器ドッグ奥まった位置に立つ細身の機動兵器の内部に光が灯る]
……シンクロスタート。
『ロートケールヒェン』起動。
フルコンタクトセンサー、スタート。
[ぶつぶつと呟くのは、『ロートケールヒェン』と名付けられたシステム──全方位レーダー。
模擬戦の間、これを利用して周辺警戒を、というのは予め与えられていた任務。
そして、これを応用すると]
[そうこうしているうちにアナウンスが流れ>>99、周囲から歓声が沸きあがった]
いよいよね。
[遠隔シートでデータ共有の設定を行いつつ、瞳をバトルフィールドへと向ける]
……ん、感度良好!
[くるん、と動かした手が無空間に質量を生み出す。
現れたのは、起動させたレーダーからの画像情報を映し出すモニターで。
そこには、熱気渦巻くバトルフィールドの様子が映し出されていた。*]
[ちなみにこの方法。
現時点では疲労度を軽減する手段が余りないため、物凄く疲れる。
更に、バトルフィールドにのみ注力もできないので、ほんとに個人用の観戦裏技となっていた]
……あ、と。
カークさんとメレさんに頼まれてるのも、ちゃんと見とかんとねぇ。
[呟きながら、『Geist System』の探知履歴も辿るのは、忘れない]
……ほんと、なーんもなければいいんだけど。
難しかしらねぇ……。
っしゃ!出るぞ!
[ ドアが開き切ると同時、バトルフィールドへと歩いて出る。
『フェニークス』の塗装は、青く輝く『グライフ』とは対照的な深紅で、脚部と上腕部には、炎を思わせる紅から緋色、黄へと変化するグラデーションが施されていた ]
[ その左腕から、丸い形のミニシールドが扇が開くように展開し、更に、右腕に格納部から射出されたダガーが受け止められて握り込まれる ]
[ そのままぐるりと、フィールドを見渡すように動くのは、観客へのサービスが半分、対戦相手の出方と位置取りを探る目的が半分といったところ ]
[ 男がこういった対戦で、先手を取ろうと動くことは稀だ。
落ち着きの無い普段の性格とは裏腹に、相手の出方を見て受け流し、反撃へと移る...その癖は、メレディスにも馴染みの動きの筈だった* ]
[上がる花火の音と、開始を告げるアナウンスと。
は、と一つ息を吐き、前を見据える]
……RT-Uタイプ001『グライフ』、カルディナールロート、出るぜ!
[ドッグの扉が開き、光が射し込んでくる。
フィールドへと進み出ると、蒼を縁取る銀がその光を弾いた。
一見すると無手の様子は観客たちにはどう見えるか。
ざわめきを聞きつつ、腰部に取りつけられた電磁ナックルを装着し、胸の前で両の拳を合わせる。
蒼色の火花がばちり、と音を立てて飛び散った]
さって、と。
いつものパターンが該当するなら、先手はとらされるだろーが。
[小さく呟き、距離を測る。
こちらは防御手なし、あちらはシールドあり。
そこに真っ向勝負を仕掛ける気は、ない]
それならそれで。
こないだシミュレートした機動のテストと洒落こみますか、ね!
[元より、データ収集もこの模擬戦の目的の一つ。
ならばやりたい事はやる、という訳で]
いよっし……行くぜ、相棒!
[宣言に応じるように、機動兵器の両の瞳に光が走る。
蒼が地を蹴り、真紅へと駆けた。
踏み込みの途中から腰を低く落とし、初手で繰り出すのは下から上への拳の一撃。*]
― イベント会場 ―
へー、そんな事あったんか。
やっぱ基地おらんと解らんことって出るなぁ。
あ、そういや今日の模擬戦のパイロットの…ケルナー少尉?って前どこ居たん?
ん、元々特務部やったって前見たこと無…あぁ、民間戻ってたんに復帰っつーことか。
[友人との世間話に興じる中、話題にあげたのは始まりを告げられたイベントの主役の一方。
見慣れぬ名に首を傾げていたのだが、友人から理由を聞けば納得してバトルフィールドの方へと視線を向け]
それで模擬戦のパイロット務めてってなるとやっぱすげぇパイロットなんだろな。
…なぁ、今から裏からこっそり見るんって大丈夫かな。
[一般客に混ざって観るのはどうだろうと遠慮はしていたが、話を聞けば聞く程興味に駆られてしまう。
地を駆け回る方が性に合っているけれど、機体を駆る彼らに憧れる気持ちは今も変わらずある。
そんな思いが表に出た顔に友人は苦笑し、スタッフ待機口から覗けるか行ってみてみろと背を押してくれて。
感謝を込めて手を振ると、すぐさまバトルフィールドの方へと駆け出していった。
中に入れたならスタッフ達の後ろからひそりと、止められれば外から中の熱気、空気だけでも感じようと空を見上げた*]
[ 一気に懐まで飛び込んできた『グライフ』は、一度その身を沈み込ませ、エネルギーを溜めた拳を、下から上への軌道で振り上げる ]
そう、簡単に...
[ その狙い所は、予想外だったが、踏み込まれるまで男も遊んでいたわけではない。相手が身を沈めようとしているのは、脚部の動きで先に読み取れたが故に、瞬時に手にしたダガーを逆手に持ち替え、突き上げてくる拳を前方に弾くようにして、払おうと試みた ]
取らせるかって!
[ 同時、左腕を上から下へと振り下ろし、防御に使うはずのシールドを、武器に変えて『グライフ』の右肩関節部辺りを打ち据えようとする* ]
村の設定が変更されました。
っと!
[振り上げた拳、先んじた右は持ち替えられたダガーに弾かれる。
僅か浮いた状態からでは振り下ろされるシールドを往なせない、との判断は早い]
無茶、するよなあっ!
[可能な限り直撃は避けよう、と機体を捻らせる事で一撃は右上腕部を打ち据えるに止まった]
……反応速度、ちょいおそ……っと!
[機体状況を分析しつつ、低い姿勢のまま左の拳を腹部に向けて繰り出す。
とはいえ不安定な態勢を強引にスラスターで保たせている状態、威力が落ちるのは否めないが。*]
(pi--------!)
[ 人型機動兵器の模擬戦に、イベント会場の殆どの人の意識が向いている頃、くまぐるみの部屋のモニタは、激しく波形を乱し、やがて甲高い警告音と共に沈黙する ]
[ やがて、異常に気付いたモニタリング担当官がKUMAroomに駆け込んだ時、部屋のシステムは全てダウンし、くまぐるみの姿は、跡形も無く消えていた** ]
ち...やーっぱ、諦めわりーな、レディっ!!
[ ダガーで防御、シールドで攻撃という荒技は、多少は通用したようだが、やはり、思い切りの踏み込みを跳ね返せるほどの威力はない ]
おわっ!!
[ シールドの一撃も上腕で受け止められ、寸刻を置かず腹部へと拳が繰り出される。
バチリ、と一瞬火花が散る程鋭い一撃は、もし相手がバランスを崩した状態でなければ『フェニークス』を地に倒していたかもしれなかったが、なんとか踏みとどまって、背後へと下がる ]
― バトルフィールド/スタッフ待機所 ―
[ミリアムがバトルフィールドを注視する中、後方から声が聞こえる。
「坊主も見に来たのか?」と年嵩のある上官がハンス>>112に声をかけていたと知るのは後のこと。
是が返るなら、ハンスも中で見物することが出来るはずだ*]
はは...やっぱまっしぐら、だよ、なあ。
[ 距離を取り、なんとか体勢を立て直そうとダガーをシールドの裏に隠すようして構えながら、男はコクピットの内で、笑みを浮かべる ]
そうでなくちゃ...!
[ 酷く愉しげな、その顔が、次の瞬間、固まった ]
[ 突如バトルフィールドに現れた、羊の大群が、蒼と紅の機体の間を、元気に鳴きながら、駆け抜けていく ]
[ ぴょんぴょん飛び跳ねながら走る羊達は、そのまま観客席に飛び込みそうな勢いだったが、電磁網に接触すると、その網に溶け込むように消えていった** ]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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