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人里に身を潜めながら、夜毎人を喰らうという恐ろしい人狼。
幾つもの村を滅ぼしてきた狡猾な化け物の噂が、遂にこの地にも訪れた。
震え上がる者、馬鹿馬鹿しいと一笑に付す者、そして…。
様々な思惑を余所に、人々は話し合いのため集うのだった。
1人目、語り手 が参加しました。
語り手 は、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
2人目、選の儀の綴り が参加しました。
選の儀の綴り は、銀狼 を希望しました(他の人には見えません)。
『譲葉』と呼ばれる異世界。
力ある者がせめぎ合い、その頂点に立つ、とされるのが『四君子』と称される四人の超越者たち。
『四君子』に名を連ねる者たちは、千年に一度『譲葉』の中央にある『王座への階』と呼ばれる空間で、次代の王となるための戦いを繰り広げる。
……しかし、『四君子』同士が直接戦えば、その強大なる力は、『譲葉』そのものを揺るがしかねぬ。
故に、『四君子』たちは異界より己が力に適合した者を呼び込み。
その者を隷属させ『従華』と呼ばれる存在とし、『従華』を敵対する『四君子』に挑ませてきた。
……しかし、『四君子』同士が直接戦えば、その強大なる力は、『譲葉』そのものを揺るがしかねぬ。
故に、『四君子』たちは異界より己が力に適合した者を呼び込み。
その者を隷属させ『従華』と呼ばれる存在とし、『従華』を敵対する『四君子』に挑ませてきた。
……そうして、幾度目かの千年の紅月の夜。
異界から呼びこまれし者は『四君子』の『力』を与えられ、戦の華が繚乱する『王華の選』の幕が上がる事となる。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
3人目、闇桜の魔 蒼月 フィオン が参加しました。
闇桜の魔 蒼月 フィオンは、従狼 を希望しました(他の人には見えません)。
― 闇桜の領域 ―
[──
その気配が導くのは、ひとつの目覚め。
先の『王華の選』を途中放棄し、その後は微睡みと気紛れな短い覚醒を繰り返していた『四君子』が一華、『闇桜の魔』。
己が領域に立つ、花絶えぬ桜の巨木に凭れ微睡みし魔神は緩く、目を開き]
……ん……ああ。
ようやく、
[小さく呟き、ゆっくりと立ち上がる。
身に纏った蒼の狩衣がふわりと翻り、銀糸であしらった桜の紋様が差し込む月光に微か、煌いた]
……さて。
[す、と差し上げられる手の上に、降り積もるのは桜の花弁。
それに応じ、左の耳元に下がっていた黒い鎖のようなものが揺れ、そこに小さな桜が幾つか群れ咲いた。
それと確かめると、魔神は右手に降り積もった花弁を握り潰すように手を握り締める。
積もっていた花弁は勢いよく舞い散り、それは渦を巻きながら天高くへと昇っていった]
……さて。
此度は、如何なる『蕾』が落ちるか。
[舞い上がった花弁が天へと消えるのを見届けると、魔神はゆっくりと歩き出す。
今放った花弁が呼び込むであろう、新たなる『従華』となるべき者を迎えるために。
桜の巨木から零れた花弁が、吹雪さながらにその周囲を舞い散った。**]
/*
うむ。
村建て時点で色々とやらかした(
[まさかのOPで削除……!]
ともあれ、無事に村建てと相成りました、四君子繚乱。
諸々、初の試みが多いのでどうなるかと思いつつ。
最後まで、突っ走る方向で行く所存。
……いや、突っ走る気合がなければ、このキャラは動かしきれん……!
4人目、聖蓮の花神 マレンマ が参加しました。
聖蓮の花神 マレンマは、従狼 を希望しました(他の人には見えません)。
― 聖蓮の池 ―
リーン……
[蛍舞う、聖なる池に澄んだ音色が響く]
時が、来た。
[蓮の葉の緑と色様々な蓮花に覆われた池の中程に、4枚の深緑の立葉が丸く並び、さらにその中央、一際大きな薄紫の蕾が生き物のように伸び上がる。
蕾は内側から灯明のような光を零し、やがて、ゆっくりと花開いた]
ふふ、楽しみなこと。
[小舟ほどもある大きさの、縁を薄紫に染めた蓮花の上に、莞爾として立つのは、花と同じ薄紫の
リーン…
[水の上を滑るように歩むその手に握られた短い錫杖より、蓮鈴の音が辺りに響き、その音に寄せられるように蛍が花神の周囲を舞い飛んだ]
さあ、おいで、我が僕…共に、宴を楽しもうぞ。
リーン…リーン…
[蓮鈴の音は、響く。
異界へと続く門を超え、従華となる『ヒト』を呼び寄せるために**]
5人目、聖蓮の従華 晴都 ノトカー が参加しました。
聖蓮の従華 晴都 ノトカーは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
[濡れた銃身から香る硝煙が風に流されていた…。
異常に広すぎる青空と
異様に近すぎる白い雲。
感じるのはさわさわ吹いてる風で
倒れてるのは祭壇ちっくな建造物に聳える。
子供の頃、密輸ついでの観光旅行で見た様な立派な門的な何か。
あっちに桜でこっちに紅葉、むこうは雪積りそっちは蛍が舞う。
そんな四季とりどりの不思議な「浮き島」の下で…]
― 元の世界(30分前) ―
『…ほら、あの人だよ。白蓮高の
『やだうそ、良い感じのイケメンじゃない』
[市立図書館。勉強の暇つぶしに手にした本は
『キューピットよ、弓なんて捨てて銃を撃て ノトカー・ヴァレンス著』
無駄にくだらないタイトルに惹かれたけど内容もくだらなかった。
暇なのに暇を感じ出した俺のうわさが、どこかの可愛い女子高生から聞こえた]
[顔は自信なくも無い。理解ある友達もいるからぼっちでもない。
そろそろ可愛い彼女も欲しい。けどな。でもな]
『あれぇ?ベッキー気になる??』
『えぇ!?確かにかっこいいし賢そうだし
結構面白そうな人だけどさぁ…』
『彼、フリーだよ!特定の相手いないって!』
『だ、だけど日向ちゃん…』
[…畜生。どうせ俺の彼女枠はどうせ万年カンカン日照りだよ。
この後の会話なんかもう先読みできた俺は、結果、逃げる様に図書館を出てく事にした。]
[... ... ...帰宅した俺を出迎えるのは旧家に近い位古くてデカい和風屋敷だ。
デカい家の分、俺の家は大家族だ。それが何人位かっつーと……]
『『『 押忍!おかえりやす坊ちゃん!! 』』』
[ 汗くせえコワモテが雁首揃えて出迎える位。ははは…
『確かこの辺の街は紅蓮組が怖いってよく…』
『傷持ち黒スーツの人が水梯君の家にいっぱいって…』
『あちらの人』とか『数字3文字でわかる職業』とか『ヤのつく自由業!』とか。まあ読み方は色々あると思う。
俺はマグロみたいに乾いた表情で、そんな『組』の男共を見てた]
[俺こと水梯晴都の実家は、紅蓮組の組長である。
まあ良くあるよね、ちゃりんこ族とか不良とか
そういうの纏めとくのに必要な、社会の必要悪さん。
「最近は不景気でなぁ。昔はヤクの宅配もちょちょっと出来たもんなのになぁ。がははは」
とか俺の糞親父は酔った時に申しておりました。捕まれ。
別に「こんな組の後取なんてやだ!」とかじゃない。
家や夜じゃ、俺も銃を腰に提げてるのだ。
我が水梯家および紅蓮組の教育方針は、ドスは3歳チャカは7歳でございます
…名誉の為にいうと、殆ど撃ってないからね!?護身用だからな!?]
[家の庭にふと足がむいていた。
昔から水梯家の庭には、立派な蓮が咲いているのが実は好きなんだ]
はぁ。最近また若い奴が問題おこしてるらしいし。
また学校いづらくなったらどうしてくれんだよ…
リーン…
[…まぁ。たまに生き辛さ、世知辛さというか。
普通の家で普通の生活してるみんなより窮屈に感じる事は無いでもない。
リーン…
もう少し楽しく生きたいと云うか。人目はばからずというか…。
結構折り合いはつけていても、たまにそんな事を考えて]
[今とはまた違う生き方なんて面白そうだし――]
リーン…
なんて、隣の芝… …
リーン…
… … …ん?
リーン…
[どこかで鈴の音がする。風鈴とかそろそろ季節はずれだろ?
そう辺りを俺が見渡していると。そう、池の上で静かに浮かぶ蓮の花が。
開くように、光るように、そして季節はずれの蛍が突然沸いて出て…]
[突然、俺は花に襲われた]
リーン…
うわ…!?
リーン…
[蓮の花が突然デカく開いて、まるで食人植物みたいなそういうの見たいに。
銃声と硝煙の香り。
慌てて蓮に向けて銃を撃ったにもかかわらず。
蓮の花に飲み込まれる様に、俺は自宅の庭の池にドバリンと落ちた]
[俺の腰より浅いはずの庭池にひきこまれていく。
ごばりと酸素が抜けていく。
鈴の音が聞こえて意識が遠のく。
おいで。と誰かに呼ばれた気がする。
蓮の花に包まれて、水底よりも遠くへ連れて行かれて俺は…]
― 譲葉/異界門の島 ―
・・・・・・どこさ・・・ここ・・・。
[国も世界も知れない何処かの島に、俺は呼ばれた**]
/*
いつも『はいはい十六夜十六夜』とか
だいたい『はいこんにちは十六夜さん』とか
オスカーとかペーターとか使う子が半分固定だからか
匿名COですらあっさりバレると定評のあるばかよいですが
今回の完全に最初から看板掲げての入村は地味にはじめてでどきどきしてます()
クロスワールドを味に閉めて再び企画お邪魔しました十六夜です!
相方どうしよう、組めるかな単騎待ちしてたら大丈夫かなそわそわ
とかしていたら嬉しくもお声かけしてくださったふかふかさん大感謝です!
素敵な相方なのでぜひとも頑張って従華やっていきます。
/*
結構キャラに悩んだ!
セルウィン、カレル、ミヒャ吉、RKのエディ、ゲルト、ヨアヒム、
この辺まで色々候補を考えてうんうん悩んでましたが
地味にここまで使用していない
薔薇下のヨアヒム枠(なのかな!?)であらせれますノト坊でいきました。
これまた設定もすごい悩ましかったけど
なんかちょっぴり闇を孕んでるけど基本晴属性で明るい子をやりたい→闇とは過去かそれとも→危ない感じでいいんじゃね→銃使うんだよね→そうだやくぅざの子でいいじゃん
の連想ゲームがはじまったらトントン拍子で設定が固まりもうした。
とはいえ肉付けは本編でおこないますが!!
既に蓮魔をレン呼びしてみようかなあと目論んでたりはしますが
相方がどういう感じの主なのかとか、他の主従の様子も楽しみにしつつ、二週間よろしくおねがいしますねっ!
/*
起きたらさすが、と言いたくなるえんとりと、予想通りの所からの予想通りの縁がきておった件について。
……さて、出るまでに緩く動いておくかな。
― 異界門 ―
[花弁の織りなす道を抜け、たどり着いた先にも綾なす薄紅。
ふ、と口の端が上がり、笑みの形を作る]
……この地を訪れるも久しいな……さて。
[独り言ちた後、閉じていた目を緩く開き]
……以前は、最後まで見届けなんだが……此度の顔ぶれは、如何様か。
[前回の『王華の選』の際には一華を下すも、『飽きた』の一言で決定戦を放棄し己が領域で微睡みに落ちた。
故に、その後の選がどのように進んだかは知らぬ事。
気紛れなる闇桜はそうして、幾度もの廻りを微睡みに費やしてきた]
……まあ、如何様な面々であれ。
楽しませてもらえるなら、俺は構わんのだがな。
[それでも、
こんな理由で選へと加わる。
手繰る月闇と同じく底知れぬその意は、何者にも知れぬまま。**]
6人目、雷華の僕 ルートヴィヒ が参加しました。
雷華の僕 ルートヴィヒは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 公共墓地 ―
[その静かな場所の片隅では、燃えるような赤色の華が咲き乱れていた。
毎年同じ日に訪れて、今年はついに5回目になる。
やって来る時には必ず、墓守に土産の酒瓶を一本握らせて。
元々参る者などいない墓に人払いと、そして口止めをして。
…そうまでして、その小さく並んだ三つの無縁仏に参る意味。
それを知るのは、己だけで良い。]
………。
[軍帽を片手で胸に抱え、静かに無銘の墓石を見つめる。
ただ、ざわりと草を揺らす風ばかりが啼いていて。
視界に揺れる、燃えるような赤。
焔の色。
血潮の色。
…貴女の、色。]
『貴方を悪と呼ぶつもりはありません』
[眠る少女を抱きしめて、まっすぐにこちらを見つめた深紅の瞳。
元々色白な方ではあったが、その指先が真っ白になる程に、小さな肩を強く強く抱きしめていた。]
『けれど、
[恨みます、と、その瞳は語った。
この国には、その深紅の瞳も、同色の髪も、とても珍しいものであった。
だからだろうか。
その“赤”は、男の脳裏に、強く強く焼き付いている。
せめて、彼女らが不必要に辱められることの無い様に、
無用な苦しみを得ることの無い様に、
先に少女の口にしたものと同じ菓子を差し出した、
その手ははたいて落とされる。
女の細指、しかもナイフより重たい物など持ったことも無いような。
しかし、あるはずの無い痛みが、手袋越しに突き刺さる。]
[…男は、三つ並んだ墓石を、静かに見下ろす。
まだ少年臭さの抜けきらない声で、仇と叫び牙を剥いた青年。
差し出した菓子に何の疑いも無く手を伸ばし、掴んだ少女。
最期まで、強い眼差しで運命を受け止めた、母親。
しかし、それら全てが………過去の者。]
…正義を語ることができるのは、生者のみ。
死者に語る言葉なく、この世は生者の為にある。
[呟きに応えるように、紅い華が揺れる。
……それは、肯定か、否定か。]
…また、来ます。
[呟き、石に背を向けて。
見上げた空が、赤く色づいたことに気付く。
…帰らなくては。
そう思ったのを最後に、唐突に意識が薄れ――……*]
7人目、玲桜の燭 ナネッテ が参加しました。
玲桜の燭 ナネッテは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
いつから”そう”思っていたのかは覚えていない。
けれど、もしかしたら。
私は、生まれるずっと前から、この世界に飽きていたのかもしれない。
― 自社/会議室 ―
[部下が提出した企画書類を一つ一つ手に取り目を通す。
どれもこれも、既存するプランに少しだけ手を加えたような、冒険心の全く無いもの]
………………
[それを全てテーブルの上に放り投げ、ナネッテは盛大な溜息をついた]
貴方達、こんなので企画が通ると思ってるの?
以前のものを改善しただけじゃダメだって、何度言ったら分かるのかしら?
もっと新しいものを盛り込む気概くらい見せなさいよ。
全員やり直し!
[その言葉を最後に会議は終了。
部下が一人、また一人と会議室から出て行った]
……ったく、保守的な案じゃなく、私を驚かせるような案持ってきなさいよね。
[部下が全員退室した後、ナネッテは両腕を組んで大きく息を吐く。
ナネッテは今回、プロジェクトリーダーに任命され、自社が飛躍出来るような画期的な案を探していた。
部下も10名ほど居るのだから一つくらいは、と期待していたのだが、今回の会議も進展無く終わってしまった]
これなら私一人でやった方がいくらかマシよ。
[かと言って会社はワンマンプレーで成り立つ場所でもない。
部下を率いての仕事はやりがいがあるものの、時として煩わしくもなってしまうものだった。
幾度目かのやり直し、進まないプロジェクトに部下の士気も下がりつつある。
ナネッテ自身、苛ついている自覚はあった。
それが部下の士気を下げている要因であることも理解していたが、それ以上に部下に不甲斐なさも感じていた]
― スポーツジム ―
[仕事上がりのナネッテが訪れたのは、頻繁に利用するスポーツジム。
身体にフィットする濃いピンクのタンクトップに、ネイビーのレギンスパンツ。
それらを身に纏い、彼女は眼前に聳える人工の岩肌を見据えた]
………フッ!
[両手を人工岩から飛び出す突起物にかけ、腕に力を込めて身体を浮かせるように上方へと引き上げる。
浮いた足を別の突起物にかけ、右腕を伸ばし斜め上に滑るように身体を移動。
全身を使って人工の岩肌を登る競技──ボルダリングがナネッテの趣味だった。
ただ、趣味と言うにはストイックに彼女は岩肌を登り続ける。
一日に登る本数は他の人達の倍以上。
まるで自分を追い込むかのようだった]
[何本目か数えるのも止めた辺りのフィニッシュ。
頂点に手を伸ばし、両手で突起物を掴み身体を宙にぶら下げた]
ふぅ………
[スポーツジム内とは言え、高さはそれなり。
下を見れば竦む者も居るその場所で、ぶら下がりながら一息つく。
後は戻るだけ、と再び腕に力を入れた時]
は…? 何で、…
[ここは天井間際、天窓も無く、外に繋がっている場所も無い。
それなのに降り注ぐ、薄桃の花弁。
それらは一つ、また一つと舞い降り、汗ばむ額やタンクトップから窮屈そうに覗く豊満な胸の上へと張り付いた]
ちょ、何っ…!
[その数が徐々に増え、遂にはナネッテの身体を取り巻くように渦を巻く]
──── あっ!!
[不可思議な現象に心乱され、腕にかかっていた力が不意に抜けた。
落ちる、と思った直後、ナネッテの身体は薄桃の花弁に完全に埋め尽くされる。
刹那、薄桃の花弁はその密度を薄め、急激に数を減らしていき]
[はらり]
[幻の如く花弁は跡形も無く掻き消えた。
人が居るにも拘らず、目撃者は皆無。
桜の花弁による怪異は誰にも認知されること無く、ナネッテを何処かへと連れ去った**]
/*
周りが微妙に一般人では無い中、一般人で登場。
どうも、龍猫です。
向上心が強い、なんて設定つけたけど、ちゃんとやりきれるかしら。
そこが一番の不安だけど、考えすぎずに楽しもうと思うわ。
さて、ご飯してきてから背景の名前考えなきゃ…。
[決まってなかった]
8人目、譲葉戦ぐ風 が参加しました。
譲葉戦ぐ風 は、妖魔 を希望しました(他の人には見えません)。
我は翔る 大地根付く花を
我は翔る 高きを舞う翼の相を
我は眺む 草木覆う豊かなる大地を
我は眺む 捲られし新たなる物語を
永きを紡ぐ刻の唄
我は運ぶ 終わりなき唄を
9人目、柊の氷華 ジークムント が参加しました。
柊の氷華 ジークムントは、従狼 を希望しました(他の人には見えません)。
[――かつて、『氷華』の名を持つ王がいた]
[『王華の選』を経て頂点に立った後、彼の者は『譲葉』の世界を雪に閉ざした。
草木は凍り、人々は餓えと凍えに喘いだ。
己が力で民を庇護する者、また『王華』に抗わんとする者も現れたが、『王華』として力得た者に敵うことはなく。
次の紅月昇る夜まで、『譲葉』の冬は続いたという]
[『永き冬の時代』と呼ばれる千年の後。
王は側仕えの精霊の一人に『氷華』の名と神格を継がせ、その座を降りた]
[――そして、幾千年]
― 凍柊の領域 ―
[白銀の氷雪に覆われた領域。
生命の気配はなく、そこに佇む『四君子』が一華もまた、血の廻りを感じさせぬ色であった]
[ただ一つ。
四君子を象徴する柊のみが、表面を凍り付かせてなお、枯れることなき濃緑の葉を繁らせていた]
――ようやく。
四君子が一華として、この夜に臨む刻が来たか。
[『氷華』の名を継いだ神格へ、向けられた警戒と敵意は格別のものであった。
それらを力にて捻じ伏せ、『四君子』に名を連ねたはそう遠くない過去の事。
『柊』が『王華の選』に臨むは、此度が初であった]
血の通う者を領域へ呼び込むは、気が進まぬが――
[白銀に紅を差す月光を見上げる。
白き外套の左胸元には、柊の二葉が覗く]
――凍れる中にも、花開く『蕾』があるならば。
[二葉の間に、白き花が咲くと同時。
宙にもまた風花が生まれ、天高くへと舞い上がる。
季節外れでも解けることのない雪の花は、『従華』となるべき者の許へ届くであろう*]
― 異界門 ―
[覆われていた視界が急に開ける。
さわりと肌を撫でていく風。
自分が今、外に居ることが知れた]
……… な、に
[広がる景色は今まで居た場所とはまるで異なるもの。
桜の花弁と良い、理解出来ぬ現象にナネッテは座り込んだまま困惑の色を浮かべた]
なんなの、ここ
[混乱のあまり零れる声はいつもと異なり弱々しい]
/*
そことは、普通に相互負縁になるなと思うていた……!
[こっち:春・あっち:冬]
[超真逆]
さてさて、すぐに拾いに行くのも何だしな。
どう接していくか。
10人目、柊の護花 コンスタンツェ が参加しました。
柊の護花 コンスタンツェは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 植物園 ―
[コンスタンツェモーツァルト。
其れは白い薔薇の名前。
灰雪に仄か
昔の古めかしいドレスの色に似た、心を擽るような色合いの薔薇。]
[
― 異界門 ―
[さくり、と霜柱踏み締め辿り着いた先。
一角には己が領域と変わらず雪が積もるも、他方には薄紅の花が開き、紅の葉が散り蛍が舞う。
鮮やかなる光景に目を細めるは、心奪われたからではなく]
煩わしき色だ……。
[賑やかさなど不要とばかり、手近の桜花を一房、凍らせ落とす。
花弁の砕け散る音は、近くへ佇む者の耳へも届いたか。
如何なる眼差しを向けられようとも構うことはなく、視線は狩衣纏う魔神>>26の方へ]
[指先で薔薇を触れば過去の記憶。]
――ねェ、……ちゃん。
さっきの、まるで王子様みたいだったね。
[作曲家の妻の名を冠した薔薇は、まだ生み出されてもいない頃の話。
小さい頃は、近所の男の子やお兄さんやお姉さんとここでよく遊んだり隠れんぼをした。
迷路の様な植物園は四季折々の植物が植えられており、その一部は自由に出入りも出来た。]
お姫様を助けてくれるような王子様。
[思い出すだけで赤面するような幼い記憶。
そんな遥か彼方の記憶は、稚気染みたおままごと。
今はもう、小さい頃の友達なんて遠くなってしまっている。
中学や高校にあがれば、尚のこと。]
― 異界門 ―
[さくり、と霜柱踏み締め辿り着いた先。
一角には己が領域と変わらず雪が積もるも、他方には薄紅の花が開き、紅の葉が散り蛍が舞う。
鮮やかなる光景に目を細めるは、心奪われたからではなく]
煩わしき色だ……。
[賑やかさなど不要とばかり、手近の桜花を一房、凍らせ落とす。
花弁の砕け散る音は、近くへ佇む者の耳へも届いたか。
如何なる眼差しを向けられようとも構うことはなく、視線は狩衣纏う魔神>>26の方へ]
[指先で薔薇を触れば過去の記憶。]
『 ――ねェ、……ちゃん。
さっきの、まるで王子様みたいだったね。
[作曲家の妻の名を冠した薔薇は、まだ生み出されてもいない頃の話。
小さい頃は、近所の男の子やお兄さんやお姉さんとここでよく遊んだり隠れんぼをした。
迷路の様な植物園は四季折々の植物が植えられており、その一部は自由に出入りも出来た。]
お姫様を助けてくれるような王子様。』
[思い出すだけで赤面するような幼い記憶。
そんな遥か彼方の記憶は、稚気染みたおままごと。
今はもう、小さい頃の友達なんて遠くなってしまっている。
中学や高校にあがれば、尚のこと。]
あれは――蒼月の名を持つ者か。
[己と違い、四君子の中でも古参であるという。
『王華の選』を幾度も途中放棄しているとは噂に聞いている。
先代『氷華』が『王華』に選ばれた際も、共に選へと臨んでいたはずであるが、その際ははてどうであったか]
『王華』として君臨する気がなくば、初めから選に臨まず立ち去ればよいものを。
[彼の者の心中は知らぬまま、独り言ちる]
ならば、異界の者を戦に巻き込むこともあるまいよ。
[そう言葉を発する間にも、異界よりの客人が、ちらほらとこの地に辿り着きつつあった*]
[記憶の海に潜れば、直ぐに拾いあげる事は出来るけれども、この歳だから誰かにそんな話をする事もなく、記憶はその
そして、何時かはセピアに色褪せ、走馬灯巡る頃に目を覚まし光の粒子として暗闇に消えてゆくのだろう。
其れが人の理、人の歩み。]
『 王子様。
助けて欲しい時には、助けてくれる?
私も、辛い時には助けてあげるよ。
これからのじだいは、戦うお姫様なんだから。』
[それに、だって。]
[誰かに助けて貰うなんて出来ない。
“助けて貰うのを待つだけ”なんて出来ないから、私は自分でやると決めた。]
[あの日。お父さんがいなくなってから。]
[その決意はきっと、紺野莉麗を孤立させた一因ではあったのかもしれないけれど。]
― 植物園 ―
[暫く散策すれば、小さな吐息と小さな独りごち。
薔薇の薫りは遠く、今は常緑樹のコーナーに差し掛かっている。]
そろそろ帰ろっか。
[もう少し後になれば白い花を付ける鋸歯の葉を指先で弄り、]
痛っ
[ものの見事に刺してしまった。]
付いてない……。
[やや項垂れつつ、赤い珠の出来た指先を口に含んだ。]
― 異界門 ―
……む。
[ふ、と、魔神の瞳が細められる。
紺青のそれは虚空を仰ぎ、直後、す……と、右の手が天へと向いた。
ひらり、薄紅の花弁が一片舞い落ちる]
……ふむ。
[花弁舞い落ちた手を下げ、薄紅に唇を寄せる。
直後、それは同じ色の光の滴となって散り果てた]
中々に。
悪くない『蕾』のようだな。
……さて、此度は如何様に花開くか……。
[呟く声音は笑みの響きを帯びる]
……界を隔てて落ちし『蕾』や。
俺の声が、聞こえるか?
[花弁の気配を標とし、そ、と声を投げる。
魔としては当たり前に慣れたそれに、異界の者がどう反応するか。
それもまた、魔にとっては楽しみのひとつ。*]
あれ?
[ふわり、ふわり、空からひとひらの白が落ちて来る。
真白い其れは羽毛の様にも見え、季節外れの雪の様にも見え、]
雪、ううん、違う。
白い花。
[そっと掌に受け止めた。
風に乗り、緩やかに落ち来たりた六花ならぬ四花は、リリの掌に落ち]
[――――――そして、植物園からリリの姿は消えた。**]
……ん?
[魔の口元に浮かんでいた笑みが、不意に溶ける。
巡らせし紺青に映るは、凍てつき砕ける花弁の姿]
……あれは……『氷華』、か。
やれ、代を重ねど、無粋なるは変わらぬか。
[先代の『氷華』の名を持つ者とも、競った事はある。
手繰る真白は美しいとは思えども、彼の華の築いた千年紀は、魔の好みには合わなかった]
全てを真白に閉ざすなど……面白みに欠けように。
[そんな呟きひとつ、落とした後。
魔は右の手に薄紅の扇を生み出し、はたりと開く。
一つ扇げば、流れるは桜の香り含んだ風一陣]
……雪桜は、悪くないものだが。
いきなり、凍て落としてしまっては、いささか風情に欠けるのではないか?
[こちらを見やる者>>48へと向けるは、一見すると穏やかな、笑み。*]
11人目、雷華の族長 ガートルート が参加しました。
雷華の族長 ガートルートは、従狼 を希望しました(他の人には見えません)。
─外界・石の並ぶ庭園─
[薄い雲の合間から落ちる陽光が、打ち捨てられた冷たい石に注ぐ。
その上に腰掛けた男は、天を仰いでゆらゆらと無為に足を揺らした。
ひゅるりと忍び込むように吹き込んだ風が、石に掛かるその赤灼の髪を煽ることはない。
同じ色をした燃えるような赤い花だけが、足元で風に揺られていた。
何度巡ったかも分からない季節。
途方も無い時を生きる身に、花の名残りを惜しむ情緒なんてものは、余程退屈が過ぎる時の暇潰しだ。
そうして今まさに、男は暇潰しに興じていた最中で。
しかし待ち人よりも先に、どうやら迎えが来たようだ。逆巻いて吹いた風にゆるり首を巡らすと、慣れ親しんだ声が己を呼んでいる。]
『 ガ ァ ト、 かえ ろ 』
『 かえ ろ 』
[ざわり、木々に騒めきに似た音に、男はひとつ伸びをした。]
また、会えなかったなァ。
[言葉の意味とは裏腹に、残念がる響きは無かった。
組んだ指を解いて、爪先を地面へ下ろすとのんびりと笑う。
会う約束もない、己を知りもしない待ち人は、けれど必ずここを訪れるだろう。
ならばせめて、言伝を。
さくり、草を踏みしめた一歩ごと、その足跡に芽吹く鮮やかな緋色。
咲きひしめき合う
弧を引いた唇から、鋭い犬歯が覗く。]
────……、
[誰に向けたものか。
呟きは空気に溶けて、代わりのようにパリ、と乾いた音が大気を裂く。
雷の疾る音と、何処か遠くで哭く獣の遠吠えだけを残して、男の姿は掻き消えた。]*
― 異界門 ―
[辺りを見回せば、同じ境遇の者の姿も目に入るか。
それがそうと理解するには、未だ至れずに居るが]
───── !
[不意に、何かに気付いたかのようにナネッテは息を飲む。
それを境に、辺りを見回す頻度が僅かに増えた]
― 異界門 ―
[桜の魔が薄紅に唇寄せ、浮かべた笑み>>53。
しかしそれは、花弁の砕ける音に消え、呟きと共に視線がこちらと交わった>>55。
先代と共に無粋と評する声が届くも、それには表情変えぬまま瞬きを一つ]
[蒼月が扇を閃かすと、風が一陣吹き抜ける。
桜の香り含んだ生温き風に眉を寄せ、氷華は右手を軽く外へ振るう。
風の含む水気が、香りと共に一瞬にして凍り付き、微細な結晶としてぱらぱらと足許に散らばった]
[傍には誰も居ないはずなのに、囁かれるようにして届く声。
聞き覚えの無いそれに抱くのは警戒の色]
蕾…? 誰、なの。
[露になったままの肌に残る花弁。
それが影響しているのか、声として紡がれない思考が言葉となり声の主へと返る*]
― 異界門 ―
[広がる景色、奇妙な場所、濡れた身体が寒い。
だけど俺ひとりではどうやら無いらしい。のろりと]
……お姉さん、どちらさ…… うゎぉ。
[誘拐犯とか首謀者とかそういう人にしては弱そう。
そんな何処か出来る女の人に視線を向けて…>>44
豊満なタンクトップの中央から慌てて目を逸らした。デカいわ>>38]
――風情、か。
疎らに散る花など眺めても、煩わしいとしか思えぬがな。
[一見すれば穏やかな笑み>>56。
それを受けた氷華は、奥に秘めたるものへ考えを巡らすこともなく、ただ揺らがぬ眼差しを向ける]
真白き静寂に勝る美しさなどなかろう。
[それは先の呟きへの返答でもあったか。
闇桜の思う所がなんであれ、氷華は己を偽らず言葉を紡ぐ*]
[返る声に宿る警戒の響き。
く、と笑う気配が響く声に乗る]
誰、か……。
さて、誰と返せば面白かろうな?
[笑みの気配を隠す事無く、放つ言葉は揶揄い混じり。*]
強いていうなら……月夜に咲きし、闇桜、と言った所かな?
[問いに返る声。
どうやら幻聴の類ではない、らしい。
やたらと楽しげな気配が伝わり、それがナネッテの感情を僅かに逆撫でた]
何よそれ。
私を揶揄ってるの?
名乗るならきちんと名乗りなさい。
不愉快だわ。
[不可解な事象に面していることも忘れ、正体を明かそうとしない相手にはきと言葉を向ける*]
そもそも闇桜って何よ?
桜は知ってるけど、そんな暗喩聞いたことないわ。
― 異界門 ―
……やれ、代は変われど、どうにも相容れぬは変わらぬか、氷華。
[凍てつき落ちる、春の風。>>62
煌く結晶に肩を竦めつつ、魔は開いた扇で口元を隠す]
淡く咲き、儚く散るからこその桜花。
……とはいえ、先代と変わらぬ石……否、氷頭であれば、理解は及ばぬか?
[扇の下にやや冷えた笑みを浮かべつつ、魔はおどけた口調で揶揄を紡ぐ]
真白の静寂、不変の沈黙。
動くもの無き一色など、ただの退屈よ。
……もう少し、面白いものを見せてくれるかと思うたのだがな、そなたの先代も。
あれはいささか、期待外れであったよ。
[さらり、言い放つ声は嘆息混じり。
そこにあるのは、氷華の先代に対する、隠す事もない失望のいろ。*]
― 異界門―
えっ
[左、右、]
えっ、
[左、右、下、上、]
え、ええ〜〜〜〜〜っ!?
[両の三つ編みがポーンと空へ飛びそうな精神的衝撃が、リリを襲う!]
どどどどど、どこなの、ここ!
植物園にいた筈なのに、何なのどこなの。
ハッ、そう、これはきっと夢なんだわ。
って、痛い!夢じゃない……。
[先程、柊の棘で刺した指先がチクリと痛み、指先を口に咥える。]
[真白き雪華が如き柊の花は、リリの掌にまだ。
融けることの無い白の花は、何処か神秘的な色合いを帯びる。]
[左右上下、見回せば
桜に蛍に紅葉に雪。
季節感を無視した乱れ咲き、とこの場合言えたろうか。]
ここって、本当にどこ?
[辺りを見回せば、更には……]
もしかして浮いてる?
[まるでファンタジー世界だった。*]
― 異界門―
[よくよく見れば、他にも人が居るようだ。
何事か話してもいる。
遺跡の様な古めかしい門の方へと、リリは歩みを進めた。**]
……ほぅ。
[はきと返る声音に、思わず感嘆の声が零れた。
過去に呼び込みし『蕾』、そのどれとも違う反応は、魔の興味を強く引き寄せる]
これは、また。
……珍しいものを寄せた……か?
……まぁ、そう尖るな。
[自分の態度がそれを齎しているのは完全に棚に上げ、桜の魔は楽し気に笑う。*]
だが、闇桜もまた、俺の名の一端でな。
名乗ったと言えば、名乗っているのだぞ?
俺は、闇桜の魔と呼ばれるもの。
そなたをここに呼びしものだ……異界の『蕾』。
『────……、』
[振り返り、空を仰いだその時に。
脳裏に直接囁くように響いた言葉>>59を反芻して、その答えに詰まる。
私が、死ねない、理由…?
ぐるり、ぐるりと巡る問いに、意識は遠のき絡め取られ。
近づく深紅だけが鮮やかに。
ドサリ
どこか遠くで聞こえた音は、一体…?*]
リーン...リィー...ン
[ 音も無く、ではない、一足ごとに蓮鈴の音を鳴らしながら、花神は、舞う蛍を引き連れるようにして歩む ]
おや、闇桜のと氷華の、だね、あれは...やれやれ、片や底知れぬ闇、片や寒々しき冬ときては...ああ鬱陶しいといったら無い。
[ 言葉交わすらしき闇桜の魔>>56と柊の氷華>>64を目に止めれば、ぶるりと身を震わせて、あからさまに視線を逸らす。
とはいえ、当人達も、にぎにぎしい花神になど、恐らく用は無いだろう。
少なくとも、『王華の選』が始まるまでは* ]
― 異界門 ―
そのようだな、闇桜。
[肩竦める魔神>>66に是を返す。
先代との関係は深くは知らぬものの、己以上に冷徹にして苛烈な彼の者が、桜の魔と相容れぬは想像に難くない]
褒め言葉と受け取っておこうか、春頭よ。
そなたのごとく、一時の夢に浮かれた頭ではないのでな。
[おどけた揶揄を、冷たく硬い声が受ける]
――ただの退屈、か。
[ふと、微かに表情めいたものを口の端に浮かべ呟く。
しかしそれも一瞬にして消え、再び温度なき顔を蒼月へ向ける]
なんとでも評するが良い。
王華の務めは、楽しませるためとは思うておらぬからな。
[そこで言葉を切り、氷華は周囲へ視線巡らす。
幾度か異界よりの風が吹き、門近くの温度を乱していた]
[明らかに警戒されてる。美人さんだけど俺も警戒してる>>65]
え、ええと俺はハルト――…
[思わず名前を口から零したけど。
待てよ?ここで個人情報をぽろぽろ零すのはマズくないか?
何が目的で俺がこんな所にいるのかもわかんないし、せめてなんか偽名で誤魔化すだけでも…]
そろそろ、辿り着く頃か。
[その場を離れる素振り見せつつも、一度眼差しを蒼月へ戻し]
そなたも呼び込んだのであろう?
己が楽しむための僕をな。
[一度、眼差しを鋭く細めて見せた後。
何事もなくば、踵を返す*]
……じゃ、なくて。
のっ……
ノトカー・グレンです!
い、いやあ、何でこんなトコにいるんだろなアハハハハハ。
さっきのさっきまで俺、家の庭にいたはずなのに
ほら全身びしょ濡れで風邪引きそうなんだけどなあっ!?
[結果。誤魔化すとしても余りにお粗末だと俺自信思ったけど。
同じ被害者なのかどうなのかわからないこの美人さんに笑ってるうちに、他の人たちの気配にも気づいてきた。
名前としては組の名前にさっき呼んでた本の著者。安直かも知れないが。
仮名ノトカー・グレン ここに誕生だ]
[声の主が考えていることなど欠片も分かりはしない。
そのため、珍しいだの、尖るなだの、好き勝手言う様子に苛立ちは募った]
そうさせてるのは貴方でしょ。
闇桜が名前の一端って……さっきのは喩えだったじゃない。
名乗っただなんて言えな────…… は?
呼んだ? 貴方が?
[楽しげなままに告げられた言葉に、理解出来ないと言った様子で声を零す]
ちょ、ちょっと待って。
異界って、何それ。
どう言うことよ。
[分からないながらに頭は理解を求め、言葉は問いの形で紡ぎ出された。
抱えていた苛立ちは抜け落ち、困惑が表へと現れた*]
……やれ、先代といいそなたといい。
遊び心というものが足りぬなあ。
[温度なき表情で返る言葉>>76に、落とすのは大げさなため息。
続く問い>>77にははたり、と扇を翻した後、首肯を返す]
呼ばぬわけにはいくまいよ。
……そなたも、そうであろう?
[踵返す氷華を引き留める素振りもなく。
ゆるり、視線巡らせ呼びかけるのは、蛍を連れし蓮の花神。>>73 *]
まぁ良いわ。
[相手の反応がどうあれ、さっきの様子を見る限りは、ノトカーもここに居る理由は良く分かっていないのだろう。
言葉自体に偽りは無いように思えた]
私はスポーツジムに居たんだけど……急に花びらに包まれたと思ったら、いつの間にか、ここに。
訳が分からないわ。
あぁ、タオル無いのよ、悪いわね。
[自分がここへと来る直前のことを口にし、びしょ濡れな相手にお座成りに言って腕を胸の下で組む。
たわわな胸が更に強調するように持ち上げられた*]
― 異界門 ―
[どこかから、話し声がする。
それに気づいた瞬間、微睡から意識を引き抜くようにして、男はおもむろに瞼を押し開けた。
体を起こせばそこは、見知らぬ場所。
…男にとっては、“色彩を欠いた”地だった。]
…ここは…
[ゆるりと辺りを見回せば、そこは不思議な光景であった。
冷たくて白い、かと思えば、薄紅色の花、それと…あれは何色だろうか。
しかしひときわ目を引くのは…見慣れた赤…――]
『死ねない理由は、あるかい?』
[呼ばれるように呼応する、問い。
その問いへの答えは、そうだ、持っていたはずだ。]
…死者に口無し、
正義を語るは生者のみ…
[小さく呟き、立ち上がる。
身に着けていた記憶のあるものは、何一つかけていないようだ。
浚われたにせよ、相手はひとまずこちらを害するつもりはないらしい。
傍らに落ちた軍帽を拾い、頭にかぶり直し。
…集まる数人へと視線を巡らせて、僅かに眉間に皺を寄せた。]
[相手が苛立ちを募らせているのは承知の上。
それでも、魔の態度が変わる事はない]
ん? 言った通りの意味だぞ。
そなたは俺が放った桜花に触れるが適った。
それ即ち、俺の力を持って開くが適う『蕾』である証。
……故に、この地に……『譲葉』の王を定める『王座への階』へと呼びこんだ。
[楽し気に語るのは。魔にとっては当たり前の事。
勿論、それが相手にとって非常識・非日常である事は全く気に留めていない。*]
/*
……意外と、さくさく動いている事に自分で驚愕する。
BGM効果も多少はあろうが、違和なく台詞が出てくるとはな……w
[ わざわざ目を逸らしたというのに、闇桜の魔は声をかけてくる>>81 ]
...君のように出掛けてもすぐに飽きる者と同じにしてくれるな。
私は、この度の宴は最後まで楽しむつもり故。
[ つんと目を逸らしたまま、それでも言葉を返すのは、礼を失さぬため、というより、単に黙っていることができない性質なだけだ ]
だーかーらー!
その言ってることが訳分からないって言ってるのよ!
『蕾』? 『譲葉』? 『王座への階』?
わっけ分からない!
何にも分からない人にも分かるように説明して!
[こうして姿も見えない相手と会話することすら不可思議な身。
ひとまず何故か話が出来る、とだけ理解して、この原理を考えないことにしたためにこれ以上混乱せずに済んでいる。
しかし、矢継ぎ早に紡がれる言葉は説明の形を取りながらも理解には難しい、常識外の内容だった。
またも揶揄うような様子での物言いに、困惑は再び苛立ちへと転ずる*]
[蒼月より離れる少し前、その場に届いたは蓮鈴の音>>73。
涼やかな、と評することも出来ようが、凍れる神の耳にはにぎにぎしき音色と聞こえ]
蓮魔か……。
桜も煩わしきものであるが、蓮に蛍とは、また更に鬱陶しきものよ。
[夏を象徴する事物に、冬の神は眉根寄せ。
呼び掛ける蒼月を横目に、無言にて歩み去った*]
[ 千年前の『王華の選』で、闇桜の魔は、力を蓄え、初めて選に臨んだ、花神とその従華をあっさりと降し、降しておきながら「飽きた」の一言で、選の儀を途中で放棄した。
その時の腹立たしさは、千年が過ぎても忘れてはいない ]
...闇の底で寝ぼけておれば良いものを。
[ ぼっそり、呟いた声は特に声音を押さえてもいなかった* ]
[さて、異界門より訪れた客人は四人。
その内三人は互いに言葉を交わしつつあったが、氷華は残る一人>>85へ眼差し向けた。
己に近しい髪色、突然の召喚にも騒がぬ様子に感ずる所があった]
――そなたか、雪花に導かれし者は。
[立ち上がり軍帽被る男に声を掛ける。
向ける眼差しは値踏みのそれ]
[しかし、先に問い掛けた声>>59と異なる声であることはすぐに知れるか*]
― 異界門 ―
[声をかけたのは、目を逸らす仕種が視界の隅を掠めたからこそ。
向こうが避けようとしているのを察したから、敢えて突っ込んだ、というのが実情]
おや、随分な物言いだな、聖蓮。
俺とて、たまには飽きずに最後まで見ている事もあるぞ?
[それでいて、未だ『王華』となる事はないのだが]
[先の選にて対せし一華。
彼の花神が己に抱くもの、知らぬはずもないが。
それは、魔にとっては今の所揶揄いの種止まりであるらしい]
寝ぼけているのも悪くはないが、
なれば、起きぬわけにはゆかぬよ。
[声音抑えぬ呟き>>88にもしれりと返す。
この態度が敵を作るのは、重々承知の上で。*]
/*
もうちょいクール系の予定だったんですが、どうもみんなクールぽいんで、敢えての変更。
してみたのはいいけど、一人だけ、すんごい弱そうww
ハルト頑張ってね(はあと
↑(めっちゃ可愛いので、秘話でどうやって虐めようかwktk中)
いや、すまぬすまぬ。
……そなたの返しが楽しくてな、つい、戯れた。
[再び苛立ち帯びた様子に紡ぐのは謝罪。
とはいえ、笑みの気配を色濃く残していては台無しも良い所ではあるが]
……仔細は、直に見えた際に話すが。
ここは、『譲葉』。力ある者の集う地。
そしてこの地は今、
その、王を選び出す場所が『王座への階』。
……そなたが今いるのは、異界と『譲葉』を結ぶ『異界門』。
先にも言うた通り、そなたは俺の桜花に触れるが適った──故に、こちらへと呼び寄せた。
『王華の選』に挑むに、異界より寄せし『蕾』の力は不可欠故にな。
[声音をやや真面目なものに変えて、伝えるのは最低限の現状説明。*]
─雷華の領域・本陣─
────────……
[ぺしゃ、と。濡れた感触が顔を撫で回す。
腹の上にのし掛かる重みと、ハッハッと耳のそばで聞こえる獣じみた短い
再度、べろ、と口の周りや鼻を濡らされ、アッコレ舐め回されてる、とやっと気付いた。
重い瞼をこじ開ける。
ぼやけた視界を覗き込む、アイスブルーとエメラルドの二対の瞳。]
────…ンぁ。
[拍子抜けしそうな声を上げて、男はくぁ、と欠伸をした。
腹に前足を乗せた二匹のハイイロオオカミが、忙しなく冷たい鼻を擦り付けてくる。]
『 ガァト、おきた 』
『 おきた、おかえり 』
[両手を持ち上げ、二匹の頭をがしがしと撫でてやる。やがてのっそりと上体を起こして、男は不遜に笑った。]
よぉ兄弟。お迎え御苦労な。
──はて、"今"はいったい"いつ"だ?祭りはどうなってる?
[古来より、髪とは力の象徴される。
気怠げに掻き上げた赤灼色の髪は寝床に緋色の波を作るほど長く、毛先に行くほど金色を帯びて稲妻のように纏い付く。
どれ程の力を溜め込んでいるというのか。
戦乱の民であればひと目で畏怖する緋の波。そして、雷華の長たるその象徴──側頭部から長く後ろへ伸びる、羚羊の角。
前髪の奥、嵌め込まれたふたつの琥珀は、酷く楽しげに細められ。]
[美人さん。もといナネッテさんの瞳が凄い胡乱気だった>>82。
そらそうだ。彼女がもし俺と同じ状況なら、お互い警戒心は似てるだろうし]
へ、へぇスポーツジムですか。
それじゃあ、寒いでしょ。ナネッテさんも何か着るもの。
や、羽織ってくれたほうが精神衛生じょ・・・
えっ……
[何処か聞き覚えの声の人、いやまさか。と離れた声>>68。
俺はそこで視線を向けてから、情報はもう飽和状態で]
……ほんとに、どうなってるんだよ……
[それ以上はどうするんだよ、と困惑するしかなく。
誰に呼ばれたかもわからない、妙に近い空を見上げていた]
[ ム・カ・ツ・ク ]
[ 恐らく、闇桜の魔にも、花神の表情に浮き上がるそんな文字が見えていただろうが、それをも気にせぬ相手なのは、千年前に学習済だ ]
左様か。
さすがは月闇に咲く桜花、月に酔うて、いらぬものまで誘うとは不憫なこと。
[ 学習済のはずなのだが、どうしても黙っていられないのは、最早、相性以前の問題かもしれなかった* ]
どれ、兄弟。
確かめに行こう。
[来てるんなら、いの一番に迎えに行かなきゃならん。
言って立ち上がった男──雷華が族長、雷華・ガートルート・ミョルニルは、二匹の獣を連れて歩き出す。向かうは『戦舞台』──異界門のある場所へ。]
[立ち上がり、言葉を交わす青年と女性二人を眺めたところで、声をかけられ>>89振り返る。
気配には聡い方であるが、一瞬気づかなかったのは不覚と言わざるを得ない。
しかし、警戒は一瞬で塗り替えられた。
どことなく…異なる、気配。
半ば無意識に、男は被ったばかりの軍帽を脱ぎ、片手で胸元へ抱える。]
…雪花。
[雪花に導かれし者、と問われ、男は暫し口を閉ざす。
それから、ちらり、先ほど目にした白くて冷たい物を見やった。]
[立ち上がり、言葉を交わす青年と女性二人を眺めたところで、声をかけられ>>89振り返る。
気配には聡い方であるが、一瞬気づかなかったのは不覚と言わざるを得ない。
しかし、警戒は一瞬で塗り替えられた。
どことなく…異なる、気配。
半ば無意識に、男は被ったばかりの軍帽を脱ぎ、片手で胸元へ抱える。]
…雪花。
[雪花に導かれし者、と問われ、男は暫し口を閉ざす。
それから、ちらり、先ほど目にした白くて冷たい物を見やった。]
なるほど、あれが。
[雪、と呼ばれるもの。
知識としてはあったものの、未だ実物を目にしたことの無かった男は、その白をしっかりと視界に収める。
それから戻した視線で、否の答えを返した。]
…申し訳ありませんが、私のおりました地では、
雪は見ることが叶いませんでした。
[ですから、人違いでございましょう、と。
問われたことにはっきりと言葉を返す。
先ほど投げられた問いと、声の主が異なることには気づいていた。
しかし、その声が、己を呼び寄せた者であるとは、未だ思い至らぬまま。
意識を失い、目が覚めたら見知らぬ地にいるという異常事態には、まるで動じぬ素振りで、淡々と、言葉のみを返す。*]
[戯れた、の言葉に苛っとした気配はきっと伝わったろう。
目の前に居るならば半目で睨んでいた。
文句の一つでも言ってやろうかとも思ったが、その後に真面目な声色が続いたために未遂に終わる]
……ここが私の居た場所とは異なる場所と言うのは分かったわ。
私が花びらに触れたから呼ばれた、と言うのもとりあえずは理解したけど……。
私が居なきゃ挑めない『王華の選』って。
何をさせる心算よ?
[自分の持つ常識が通用しない場所と理解したがために、問う声には不安の色が滲んだ*]
[浮かぶ書き文字>>96はしっかり見える……が、それに動じる魔ではなく。
すいと上げた扇の影、象る笑みは酷く楽し気なもの]
月夜の桜は良きものぞ?
……まあ、そなたは陽の下、水の上にて揺らぐもの。
月の懐深さを知るは叶うまいがな。
[さらり、返した後、紺青の瞳は聖蓮から逸れる]
いずれにしても。
そなた、もう少し堪え性をつけてはどうだ?
逐一気を乱していては、楽しむ所ではあるまいに。
[闇桜の魔は、己に意識を向けぬ者には興味を示さぬ。
わかっているのに逐一返してくる様は、見ていて面白くはあるのだが。*]
[特に意識した動きではなかったが、彼に気付かれず近寄れたは人ならざる身であるが故か。
軍帽を脱ぎ抱える男>>98の、問いに対する反応を眺め]
雪の降らぬ地か。
ふむ、それは想定していなかったな。
[雪を見ても、すぐにそれと気付かぬ者が居るなどとは。
異界への認識を改めつつ、淡々と問いに否を返す声>>99を受ける。
ただし言葉のみで納得はせず、瞳の奥を覗き込むような眼差しを向けた後]
――違うな。
そなたの心に氷は宿らぬ。
異界に呼ばれても動じぬ素振り、我が僕とならぬは惜しいが。
[そう口にし、ならば、というように周囲へ眼差し向ける。
その場に近付く四君子の姿はあっただろうか**]
[改めて周囲を見遣れば、新たに人が増えているよう]
……呼ばれた者と、呼んだ者。
何があるって言うの?
[ここへと現れた当初よりは落ち着いた態。
それはこの地を多少なりとも理解した証。
ナネッテの瞳は誰かを探すように彷徨った*]
[仮に文句を言われたとしても、全開の笑顔が伝わりそうな調子で流した──というのはさておき。
一先ず、現状を理解したらしき相手の問いに、一呼吸分間を置いて]
……『王華』の座を競うもの──『四君子』同士は、互いに刃を交わせぬという決まりがある。
そのために、共に戦うための異界の魂を呼び寄せねばならなくてな。
[ここまでは、真面目な声音で紡ぎ、それから]
まあ、言ってしまえば。
代理戦争に手を貸してくれ、という事になるのだがな。
[一転、軽い口調で身も蓋もない物言いをした。*]
私は、充分に落ち着いている。
[ 月夜の桜について>>100の返答はしなかった。否定をしないということは、この花神の場合、肯定に等しいが、それは魔の知る所であったかどうか。
ともあれ、堪え性云々という台詞には、せいぜいと冷たい声を返して ]
君に忠告頂かなくとも、宴を楽しむに支障はない。
[ 闇桜の視線が逸らされれば、声のトーンが少し落ちる。まるで安堵をしたように ]
そろそろ我が僕も迎えに行ってやらねば。
[ ふいに、視線を巡らせるのは、集う「ヒト」の気を感じたがため ]
では、失礼。
リーン...
[ 素っ気ない声とは裏腹に、背を向けて歩み出す花神の蓮鈴は、優しげな余韻を残して桜の魔に届いた* ]
─戦舞台・異界門から少し離れた森─
ああぁぁああ、もぉォォおお!!!
[鬱蒼とした森に苛ついた声が響き渡る。
軍服に帯刀、白地に群れ為す緋色の雷花をあしらった陣羽織。
2m近いであろう長身に、赤灼と金糸の髪と羚羊の角。その威風堂々たる出で立ちは、強者のひしめくこの譲葉でも名の知れた神か魔人かと、ひと目で知れたものだろう。
しかし、男の力の象徴たる髪と角は、物の見事に藪に引っ掛かっていた。
取れない。
絡まってすごく取れない。]
だぁかぁらぁ厭なんだよ俺は──…
ズルズル伸ばしたってさー、見栄えの問題だろコレ…髪切ったくらいで衰えるかよクソがぁあ…
[ぐちぐちと呪詛めいた調子で枝から髪を引き離す。
長い髪は一族の所謂ステイタスでもある。
切ると周囲が煩いのだ。兎に角煩い。煩わしくて昼寝が捗る。]
[俺の気のせい?いや確かに何処かで覚えはある。
昔の事すぎて、棒切れの端にかかる布みたいにあやふやだけど>>47。
ひとまず。わからない。
誰が何故俺を呼んだのか。
このナネッテ姉さんやあの子も巻き込まれた口な気がする。
突然くしゃみが出そうな寒さがふと走った。
そこにいた、見た目からしてクソ寒そうな男の人>>101。
やめてくれこんな寒い時に寒そうな。
俺はもともと寒がりなんだ。冬はコタツで猫よりまるくなる人間なんだ。
それはともかくも、何か知ってそうな気がするけど。
なんだか違う]
[その時に、リーン…と何処かから聞こえた>>104。
鈴の音だ。俺が庭に落ちた時、確かに届いた鈴の音が、すぐ近くから。
何処からか俺に近づいてくる鈴。探す様に辺りを見渡しだした]
もうヤダ帰って寝たい…超寝たい…
あーーあーーでもなァ、来てるもんなぁ多分、絶対
[誰に聞こえる訳でもない(筈の)泣き言を零しつつ、又ぶちぶちと髪を枝ごと引き千切った。
いの一番に、己の従者を迎えに行くつもりだったのに。
寝坊のうえ、最初の敵が藪と木の枝だ。面倒がるなという方が無理である。
しかし、異界から人間を態々巻き込んでおいて、下らぬ理由──主に面倒とかそんな──で引き下がりも出来まい。
ガートルートは、諦めたように木の幹に背を預けた。]
ウル、シヴ。
[呼べば、足元で丸まっていた二匹のハイイロオオカミが聡い目でこちらを見上げてくる。]
― 異界門 ―
[己よりも遥かに『若い』花神が否定を紡がぬ事の意味。
かつての選にて垣間見たものから薄ら、察しはつけどもそこを指摘する事はなく]
そうか。
まあ、じじいの戯言と思って流すがいいさ。
[視線逸らした事で変わる声音に、扇の陰で笑み浮かべつつ、さらりと返す]
ああ。
では、また後にな。
[響く蓮鈴の音>>104に僅かに目を細めつつ、向ける言葉は短いもの。*]
門まで先に行って、誘導してきてくれ。
匂いでわかるだろ?
他の連中とは事を構えるなよ、ルール違反になっちまうからさ。
[狼たちは首肯して、鼻を高く上げる。
目的の匂いを見付けたのか、小径の奥へと走り出して──二匹は振り返った。]
『 ガァト、もどるまでに、かっこわるいのなんとかしなよ 』
『 しなよ だいぶかっこわるいから 』
[言われた当人は、顰め面でシッシと片手を振る。全くもって心外だ。]
心配ない。
俺の格好良さは木に引っかかったくらいでは全く目減りしないからな。
早よ行け。
[言い切った琥珀色の瞳には、己が発言に対する一切の迷いも謙遜も無かった。]*
[『四君子』。
競うと言うからには複数居るのだろう。
刃を交えないと言う言葉を聞いた時点で嫌な予感はした]
っっ、簡単に言わないでよ!
いくらスポーツをやってるって言っても、私は戦う術なんて持ってないわ!?
[はきと告げられた代理戦争と言う単語。
この闇桜と言う者は、ナネッテを戦いの場に放り込む心算らしい。
不可能としか言えない状況に声を張り上げるも、その声色は震えていた*]
[ 滑るように花神は歩む ]
リーン...
[ その歩む先には数人の「ヒト」恐らくは皆、従華候補の者達だ ]
ふふ...
[ 己の呼び出した相手を見分けるのは容易かった。すっかり水に濡れた姿と、蓮鈴の音に反応する様子>>107を見れば間違いようもない ]
……勿論、それは承知しておるよ。
[戦う術などない、という主張に返ったのは、至極あっさりとした言葉]
俺とて、何の力も持たせずに戦えなどと言う気はない。
……そのための支度は、確り整える故、そこは案ずるな。
[滲む不安を感じてか、声音は僅か、穏やかなものを帯びる]
まあ、なんだ。
先にも言うたが、仔細は直に見えた時に、だな。
……迎えに赴く故、しばし待て。
桜花を辿れば、俺の所に届くであろうから、そちらから来ても構わんぞ?
[声繋ぐ桜花は、互いの存在の標ともなる。
姿知らずとも、その力を辿れば見つけ出すのは容易い事……との説明は、見事に省いた。*]
― 異界門 ―
……さて。
[花神が立ち去った後。
魔は妙に上機嫌の態で手にした扇を閉じた]
俺もそろそろ、行くとするか。
[言葉と共に、ゆらり、手を振る。
応じて舞うのは桜の花弁。
その幾許かはひらり、はらりと何処かへ飛んでゆく。
向かう先は、己が呼び寄せし異界の『蕾』の許。>>103]
此度の『蕾』……今までのものとは大分、異なる様子。
さて、如何様に咲いてくれるやら。
[などと言いつつ、蒼の狩衣の裾を翻して歩き出す。
咲き乱れる桜花から零れた花弁が、慕うようにその後に従い舞った。**]
よく来たね、我が僕。
[ 錫杖を持たぬ方の白い手が、薄紫の蓮花をふわりと宙に浮かばせると、蓮花は、ゆらゆらと「ノトカー」と名乗った青年の目前へと漂っていく。
花弁の内に光を抱いた蓮の花は、触れれば夏の陽光の如き熱を感じさせ、濡れそぼったその身をも乾かそう ]
さあ「おいで」
[ 花神が呼べば、まるで、従華たる青年を先導するように、蓮花はゆっくりと主の元へと戻っていく* ]
[鈴の音が近づくに連れて、響きを運ぶ場所は定まっていく。
俺と困惑してた金髪豊満な姉さん。
雪見饅頭より白そうで寒そうな男。
すげえ委員長より硬そうな眼鏡。
桜の花、古い衣装を纏う男は本能的にヤバそうで。
そういう人たち人たち、その向こう側まで、音のままに視線を向けると。
明らかに怪しい雰囲気の奴。見た目俺より年上?ぎりぎり同じ位?
こいつだと。そう理解して…]
・・・ な ん か や だ 。
[薄紫の綺麗な蓮が俺に漂う、濡れた服が乾く>>113。
だから俺は「おいで」というそいつに、半分顔を引き攣らせながら思わず拒否してた。
何故か?いや別にすぐ帰せとか関わるなとかじゃないんだけど。
本能的に「あ、こいつ死ぬほど怪しい奴だ」という奴には余り近づきたくないのは人間の壊れた本能の残骸なんだよ。
つまり、拒否しても抗えない奴だと予感しつつも、バリバリ警戒したんだ]
[人が集まる中、空気がすぅと冷えたように感じた。
上着も無く、汗も引き始める頃合。
冷える空気は人とは異なる者の影響であることは気付かぬまま、胸の下で組んでいた腕を掌で擦る]
[震える声に帰るのは穏やかな声色。
ただし、その内容は安堵出来るものでは無かった]
何が何でも参加させる心算ね…。
……会ったら張り倒してやるんだから、覚悟しなさい。
[拒否権が無いならばそのくらいはさせろと言わんばかりに言い、ナネッテは短く息を吐いた。
まだ納得したわけではない。
けれど、拒否するだけでは何も進まないと言うのは感じ取っていた]
私から探し出したら、大人しく殴られてくれるかしら?
[迎えにいくと言いながら、そちらから来ても構わないと言う言葉に、ナネッテは至極良い笑顔、な気配を乗せて問う*]
/*
既にちゃくちゃくちゃっくりとおいしそうな縁故があっちゃこっちゃに。
そうか、うちの主は蒼月と因縁ありそうだし
今覚えてないけど俺は俺でリリちゃんと幼馴染だし。
相性的には雷華さんちとも闘いたいなあ。
つまり?:どこと戦ってもおいしい
とりあえずレンと接触できたけど
まずは拒否ってみるよね!これやばいやつや!!
おや、嫌なのかい?
[ 青年の拒絶にあっても>>115花神は笑みを崩しはしなかった ]
可愛いこと...
[ くすくすという忍び笑いが漏れ ]
では、どうする?そこで一人で門が開くのを待つかい?
千年に一度しか開かぬ、門だけれどねえ。
[ それでもいいのか?と、にっこり首を傾げた* ]
[ヤダよお前らやばい気しかしないもん。
あの寒そうな白い男も、背筋を撫でる寒気がするんだ。
裏の奴らをみて育ってきた俺の危機感地能力は嘘つかない。けど]
…………せんねん……
[まじですか。死ぬまで待てと?]
…………………………
[にっこり笑う奴。すぐ襲う様な危険さはないけどその分底が知れない]
[あのな、不敵にくすくす笑う奴って結構ヤバい奴が多いんだよ!?
けど…。
拉致か誘拐か召喚か。ともかく。
逃げ場とか拒否権とかはあんまり用意してくれてないらしいこいつの様子を再確認してしまえばもう…。
怯えるとか逃げるとかは俺らしくないぞ、水梯晴都。
そう自分に言い聞かせた時。
そういえば空が明るいから誤魔化されてたけど、学校が終わり、図書館により、帰宅して。
体感時間を考え出したら、ふと腹が……]
[そうだ腹だ。俺に選択肢がない緊急案件。それは]
・・・・・ メシ 食わせてくれるなら付いてく。
[とりあえずご飯食べて考えてもいいんじゃないのかな。
俺真面目くさった顔で、俺を呼んだぽいこの男に開き直った。
あんまり締まらないコレが、彼、レンとのファーストコンタクトである**]
[ 幾分かの沈黙の後、青年は、とても真面目くさった顔で、要求らしきものを口にする>>121 ]
メシ...?めし...ああ、食餌か、なるほど、腹が減っては戦は出来ぬと言うのだったねえ。
[ 笑いながら、両手を合わせれば、リン、と蓮鈴が鳴った ]
いいだろう、容易いことだ。
[ あっさりと頷いて、その要求を受け入れる ]
では、おいで、
今、この時より、私が、お前の神だ。
[ 愉しげに、優しげに、そして不穏に、囁く声 **]
[薄蓮と鈴鳴りに導かれる様にして往く俺。
そんな俺を歓迎してるのかどうなのか。口端をあげる不穏な囁き声。
神どころかどうみても。俺は悪魔の供物にされた気分でした**]
聡いな。
[何がなんでも、という言葉に返るのは短い肯定。
続いた張り倒す、という物言いと、笑みの気配帯びた問いかけ。
応えが紡がれるまで、数拍、間が空いた]
……ほう、これは。
実に、面白い事を言う。
[『四君子』として『王華の選』に加わるようになって幾星霜。
呼び込みし『蕾』には様々なものがいた。
が、恐らく、張り倒すだの殴るだの、と言って来たものはなく]
……ふふ……そうだな。
考えておこう。
[返す声音は、変わらず楽し気なもの。
けれど、それが先ほどまでとは違い──妙に、弾んだような響きを帯びているのは隠しようもなく。*]
― 異界門 ―
[緩く進む歩みが不意に、止まる。
口元に浮かぶ笑みは、先ほどよりも深く、楽し気なもの]
……此度の選。
これまでよりは、楽しめそうだな。
久方ぶりに、最後まで見るも悪くないか……?
[幾度となく選に挑み。
けれど、途中放棄や巧妙に手を抜いた上での敗北を重ねてきた魔神。
当人は、『飽きた』『不調だった』と嘯くものの、その真の理由は文字通りの闇の中に秘め語る事はない、が。
旧知たるもの──雷華を印となす一華には、いつか、零した事もあったか]
……容易く手折れてしまう枝は、花も儚きもの。
そのような『
故に、飽きる。
[魔が己が在り方の理由に触れしは、そのただ一度だけ。
それを雷華が如何様に捉えたか、それは魔には知り得ぬが]
……む?
[己を捜し歩く『蕾』の気配>>117を再び追うか、とした矢先、ふと異なる気配を感じ取る]
この気……雷華、か?
[ある意味では対極なれど、他の二華のように反するものは感じぬ気配に引かれ、歩みを向けて]
……なにをしているのやら。
[歩み逸らした先に見えた姿。>>110
何より先に、呆れた突っ込みが落ちたのは已む無しか]
……いや。
相変わらず……というべきか、ここは?
[それもそれで、認識としてはどうなのか、という話だが。**]
私の国は、温かい土地でしたので。
[雪の降らぬ地に驚きだろうか、思うところのある反応を見せられて>>101、男は端的に付け加える。
四季がなかったわけではない。
だが、雪花が花開くには、いささか冷気が足りない。
しかしいずれ、北へと侵攻してゆけば、雪降る大地をこの足で踏むこともあるのだろう。
…それは、この相手の纏う気配のような、鋭さを帯びたところなのだろうが。]
……。何か。
[視線を正面から合わされ数瞬。>>101
まるで頭の中を覗き込まれるような居心地の悪さを感じつつも、ゆっくりと瞬きを一つするのみで、男は目を逸らすことはしない。
見つめられる分だけ見つめ返せば、何かを得心した様子。
逸らされる視線を追いかけるように、つられてあたりを見回した。]
『そなたの心に氷は宿らぬ』
[評された言葉を、胸の内で繰り返す。
氷。
冷たく、温度を奪うもの。
時が経てば、解けて消えて無くなるもの。
それに抱いた感情は、憧憬、と呼ぶものにどこか似ていた。]
[それよりも。
別の言葉の方が、気にかかる。]
『異界に呼ばれても…』
『我が
[異国での戦では、予期せぬことが起こることが常である。
見分はいくら広めたところで、未知なるものへの出会いは必然。
それ故、思考は常に柔軟に努めている。
…とはいえ。]
……。
[この状況は、いささか特殊すぎる気はした。]
聖蓮の従華 晴都 ノトカー が村を出ました。
11人目、聖蓮の射手 ノトカー が参加しました。
聖蓮の射手 ノトカーは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 異界門 ―
[さて。メシは恵んでくれるらしいけど心は晴れない。
今の俺の気分は
昼下がりに市場へ出荷よーと連れてかれる生贄のそれだ]
(そんなー。も、こんなー。も。
この自称神様、くすくす聞き流すんだろうなぁ……)
[スケープゴート。意味は生贄の山羊なのだけど
英訳の語源を辿るとアザゼルから来るのだと昔本で読んだのをふと思い出した。
つまり生贄は生贄でもな。思いくそ悪魔の為の生贄なんだよな。うん]
[神様をつい今しがた自称した、このヤバそうなお方。
なるほど。確かに同じ人間枠にあんまりいれたくない雰囲気がある。
そこの悪寒がするほど寒々しい白男とか。
そこの怖気もくるほど危険ぽい狩衣とか。
おまえらの事も指してるんだからな!?
ふとさまよわせた視線に軍服姿の男がとまったから>>131。
何も言わずに表情を困らせてみせた。
『逆らってもムダな奴らっぽいよ?』てね。
……にしても。委員長キャラに輪を掛けたみたいに鉄面皮っぽいなぁ。
軍人さんとかそういうのだろうか。
警察と軍人はご遠慮したい習性があるんだけどな**]
/*
肩書きの変更に再入村させていただきましたんっ・・・!
ものすごく悩んでたけど結局順当にこの肩書きにきまり。
後、晴都を削ったのは、呼ばれるとしても「晴都」表記でなくて「ハルト」表記になる気がしたからという理由。読みやすいしね。
そういえば軍人さんなんだよなあルート。
ハルトの国なら、自衛隊さん系は基本的に管轄外にあたりはするけど
それでも法治国家さんちの国家権力さんの厳しい目を避けるためにおもわずお近くの電信柱に身をかがめてしまったりして無駄な危機回避にはげんでいたんだろうそんなハルトくん。
/* ちなみにハルトくん、ノト坊による現在の四君子雑感
レン:こいつヤバい奴。なんか最近の基本形になりつつあるスーツぴっちりきて「おらぁごらぁ」系じゃない慇懃な笑みでドス黒いエリートヤクザに通じる様なそっち系のヤバさに掛け算した様なヤバさを感じるやつ。
でもご飯たべさせてくれるんだって。自称神様のどうみても悪魔だけどいいやつだね(もくもく
ジーク:さ む い っ !!こいつも間違いなくヤバい奴。
死神に背筋を撫でられるというか夜の暗闇でお化けに首筋というか、そういう悪寒を覚える寒さを感じずにはいられない、なんか常に命狙われてる気がしてシモヘイヘ御大にスコープでみられてる系なアサシンヤクザ系のヤバさに掛け算した様なのを感じるやつ。
フィオン:たぶん最狂にヤバいやつ。パッと見は寧ろ1番安全そうで
くすくす笑いも寒気もしない感じではあるのだけど、他の2人より場慣れしまくってるというか深みがヤバいというかドス黒い部分を奥の方で濃縮濃縮して圧縮型ヴォイドマターを精製してる様でおもわずふれたら絶対とんでもないものが噴出しそうな魔王ヤクザとでも形容すべきなそういう系のヤバさに掛け算したさむしんぐを感じる
/*ハルトくんの研ぎ澄まされた危機感知センサー()を言語化したらこうなりました!!(`・ω・)
ちなみに最後のガートさんはといいますと。
ガート:たぶん表面のとっつきやすさフレンドリーさのお陰で1番マシそうに一見みえる。実際とっつきやすくはある。
が、すごい親しみやすそうに見えるがキレたら殺る気にさせたら絶対手がつけられない天変地異の大嵐をひめてそうなので火気厳禁コレゼッタイな刺激物のっとますてすとなボンバーヤクザ的なそういう危険性に掛け算した様な火薬を感じるのでこいつもやっぱり不用意に踏み込んだらヤバいんだろうなあとかそういうヤツ。
/* ※後日このヤバいヤツらとタイマンするハルトくんおよび従華役みなさんである。
もう誰がきても楽しみだねっ!!www
[眺めていた青年が、流した視線でこちらをとらえる。
何やら困惑顔を見せてくるが、それを表情一つ変えずに眺め。]
………。
[生憎、表情一つで正確に心の声を読み取れるほどエスパーではなかったようだ。
しかし、唐突な流れについていけないのだろう、とだけ理解して、最終的にはやはり拒否権は無いようだ、と認識。
しかし、くるくるとよく表情の変わる奴だ、と思うがやはり顔には出ない。]
[そんな折。
視界をかすめる、灰色の影。
誘われるように、そちらを見やればそこには二頭の獣。>>110
灰色、だろうか。
いやもう少し、色が濃いかもしれない。
それとも、褐色か。
そのあたりの微妙な色味は、男には判別がつかない。
しかし、何よりも印象的なのは、その瞳であった。]
狼…か…?
[姿を認めると同時に、帽子を抱えていた右手を、腰のサーベルへとやり、柄を握っていた。
しかし、その瞳を目にし、男はそのまま刃を抜かずに硬直する。
戦場において、肉食の獣は概して敵である。
基本的に、彼らは人の気配に近づかない。
人間とは武器を持っており、身が少ない割にリスクが大きいことを知っているからだ。
しかし、わざわざ近づいてくるのであれば、そこには何らかの理由がある。
戦場であれば、多くの場合、住処を荒らされ獲物を無くしたか、事故にしろ故意にしろ、子供が殺されたか、といったところである。
つまり、姿を見せる獣は、危険である。
しかし。
目の前の狼は、こちらをじっと金色の
[狼たちは、こちらを見つめるばかりで、唸り声ひとつ立てない。
牙を見せることもしない。
数呼吸の後、男はゆっくりと、握った柄から手を放す。
それを目にしたのだろう、狼の一頭が、ゆっくりとこちらの足元へと近づいてきた。]
…君、は、
[ ぱくり
声を、かけようとした。
しかし狼は無造作に、落とした軍帽を咥えあげる。]
…え
[ぱっと身を翻し、駆け出す狼。
もう一頭も、その後ろをついて行くようだ。
あっけにとられた男は、一瞬出遅れる。
軍帽を咥えた狼が、ちらりとこちらを振り向いて、尾を揺らす。
おいで
呼ばれた気がして、つい、一歩を踏み出した。]
ッ、
[ぐ、と一瞬、男の表情が歪む。
踏み込んだ脚を、駆け上るようにして腰まで走る痛み。
普段歩いているのであればどうということもないが、迂闊に踏み込むと、蘇る“傷”。]
待って、
[呼びかけると、足元にまつわりつく、するりとした温もりに気づき、見下ろす。
目が合った狼の、眼差しの意味は分からないが、しかし暖かな何かを覚え。
何故だろう、安堵する。
見れば、数m先で、軍帽を咥えた狼も、こちらを振り返るようにして待っている。]
…ありがとう、大丈夫。
[呟き、何事もなかったかのように歩き始めれば、傍らの狼もこちらを誘うように歩き始め。
ちらりと他の、おそらく“呼び出された”女性たち、そして“呼び出した”者たちを眺めやってから、歩き出した。
きっと、彼らの導く先に、己を“呼び出した”誰かが待つのだろう。
そう、漠然と感じながら。*]
おお、
健勝そうだな、何よりだ。
[近付く気配>>126に、藪に引っかかった緋色の獣はひらひらと手を振る。
毟った髪はパリパリと音を鳴らし小さな雷が空に散った。
どうにか角は枝から外れたらしい。]
見た通り木々にも愛されるものでな。
離してくれんのだ。
[モテる男はどうにもつらいな。真顔で言い放って肩を竦める。引き摺るほどの長さが鬱陶しくて、枝から枝を乗り移って移動してきた。
ここらで良いかと下に飛び降りてみたら、まあこの様だった。]
ついさっきようやく上の枝が身を引いてくれたところだったがな。
なんの事はない、御主が来たからか。
[どうやらこの美女は、御主の方が好みらしい。
言って豪胆に笑う男の頭上には、今は葉のみが生い茂るが、春には満開の薄桃色を咲かせる枝。
角の一振りで手折れたであろうその枝を、男が敢えて傷付けようとしなかった理由に、目の前の魔神は気付いたかどうか。]
ん。桜の。
従華はどうした。始まってもいないのに、また飽きただのとほざくつもりじゃないだろうな?
[蒼月の周囲に他の気配が無いのを見遣り、呆れ顔で首を捻る。
けれどもすん、と鼻を鳴らしてみれば、大気に混じった異界の者の匂いは、確かに四つ。『来て』居るのは明白だ。
長い永い生を過ごす桜の魔神が、且つて水面に花弁を落とすように、そっとその心の内を零した事がある。>>124
あの時の己には、よく分からなかった。飽きたと繰り返すその心境も、望む答えも。
否定も肯定も浮かばず、そうか、と短く応じて、それきり黙って欠けた月を仰いだのは、もう随分と遠い記憶。
だが。]
頭を使い過ぎだ、寂しん坊め。
[フン、と小さく漏れた息と言葉。
蒼月にそれが聞こえたかは分からないが、緋色の獣は、にんまりと笑った。]
退屈嫌いの御主に朗報がある。
此度の選には、──
[ドヤ顔で言い放つ。
雷華が四君子として『王華の選』へと挑むのは、先代が退いて以降初めての事だ。
ガートルートは、受けて立つのみの戦を好まない。喚び出した人間を己の牙とし、争わせ勝敗を決めるこの譲葉のシステムは、彼にとっては嫌悪すら抱くものであった。
そして何より、栄華にも名声にも、さして魅力は無い。
彼は昼寝が好きで、戦が好きで、放浪が好きで、そしてそれは王などと言う面倒なものに成らずとも手に入るのだ。]
ゆえにな。心配せずとも、御主『の』千年紀は来ん。
だからまあ、なんだ。安心して──楽しめ。
[暗に己が勝つのが当然だと言わんばかりの挑発。藪に引っかかったままの男の言とは思えぬ程に、その声には迷いも淀みも無い。
無論、楽しめと言ったその言葉にも。ひと欠片の嘘も、無かった。]*
[狼たちに誘われるまま、歩みを進めてどの程度であったろうか。
木立の間を進めば、人の気配などあたりに感じられない。
しかし、狼たちが、止まる気配もない。
先導する狼は、時々こちらを振り返り、こちらの歩みを確認しているようだ。
傍らのもう一頭は、こちらに歩調を合わせてくれるらしい。]
君たちは…御使い…?
[傍らの狼に問いかけるも、見上げた瞳からは返答は読み取れず。
たどりつけば、わかるのだろうとは思うものの。
ふぅ、と小さくため息をつく。]
[ふと、人の話し声>>126>>142が聞こえた気がした。
一瞬止めかけた歩みを促すように、傍らの狼が、袖を咥えてぐいと引く。
仕方なしに、再度歩き出せば、唐突に視界が開け、そして。
目に飛び込む、赤。]
――……。
[一瞬、見とれた。
男の彩度の低い視界にも、鮮やかに咲く赤に。
自然、立ち尽くした男の視界のに、先行していた狼が、その赤い人へと歩みより、咥えてきた軍帽を渡すのが映り込んだ。
ちらり、と、もう一人の姿へと目をやってから、再度男の視線は赤へと返されて。
数瞬の後、ようやく足を踏み出す。]
……。
[堂々たる体躯。
目に鮮やかな、燃えるような緋色の髪。
明らかに作り物などでは表せない、立派な質感の双角。
どう見ても、人ならざる者であるその人は、しかし先に言葉を交わした雪の御仁よりも、あるいはあの青年を招いた蓮の花持つ人よりも、そして今現在、傍におられる方よりも。
ずっと、現実味を帯びて感じられるのは、何故だろうか。
注がれる、金色に似た色の眼差しを見上げて、男は問う。]
…私を“呼び出した”のは、貴方でしょうか。
[人ならざる者を前にしても気圧されることのない、銀に近い蒼が、まっすぐにその瞳を見返した。*]
[聡いと返る言葉に小さく鼻を鳴らす。
今回に限り、理解が早いと言われても喜べやしない。
不満げな雰囲気を漂わせた後、宣に対する反応に間が空いていることに気付くと、不思議そうな気配を乗せたのだが]
………何楽しそうにしてんのよ。
むっかつく!
[これまでと違う響きを乗せた声を聞き、苛立ちを隠さずに吐き捨てる。
絶対に殴る、と心に誓ったのは言うまでもない]
[祭壇を離れてからの道のりは思いの外長かった。
目的地がこの先であると確信出来るのは、そこに
肌に付着したままの桜の花弁に導かれるように、歩を進める足が段々と速度を増していった]
/* 姉さん男前!!!!wwwwwww
いや、結構かわいい姉さんしてるけど武闘派だよねとはおもってたけど
まさかぶんなぐりにいくとは流石姉さんかっこええwwwww
多分ハルトくんがみてたら、「姐さん」ていいたくなったとおもう
[さて。鉄面皮の軍人さんは俺の無言の言葉がとどいたのか…
どころか顔色ひとつ変わらないからわからない人だ>>134。
美人さんだが気も強そうな姉さんとか
何処かでやはり覚えのある女の子とか
普段なら「大丈夫?」と安心させてやりたいのもやまやまだけど…]
……それで。どこに連れてかれるんだよ。
ええと。 ・・・ええと。
なんて呼べばいい?
[俺を導くそいつと蓮の花。大人しく導かれているけど
冷静に考えたらこんな綺麗な蓮が動いてる時点で超常現象なんだよなぁ…]
― 異界の門 ―
そうであったか。
私は、暖かい土地というのは知らぬでな。
否、私の行く土地は常に寒くなるというのが正しいか……?
[軍服の男>>127の言に頷き答える。
後半は半ば独り言めいてはいたが]
[相手が己の従華たらぬとわかれば、氷華の興味は他へと移る。
男の方も、蓮魔と彼が僕と定めたらしい相手へと視線を向けていた>>131。
その場を辞そうとした際、入れ替わりのように二頭の獣が軍服の男へ歩み寄る>>135]
狼……?
四君子の残る一華が連れ添いか。
[眉間にあからさまな不快を刻み、瞳合わせる男と対照的に数歩を退いた]
獣は好かぬ。
[男へ歩み寄る狼たちは、野生とは異なる聡明さを宿してはいるが、その有様はやはり人間よりも剥き出しの生に近くある。
生命の持つ熱を厭う氷華にとって、獣は人や植物よりなお不得手とする存在であった]
[狼に導かれて男が去り。
氷華は、一人残る形となっていた少女>>71へ足を向ける。
他の者は、既にそれぞれ従華と定めたものと接触しているようで。
なれば、己が呼び出したはこの少女となるのだろう]
――まさか、最も喧しい者であるとはな。
[異界に現れた際、やや離れた場にも響き聞こえた声>>68>>69を思い出し独り言ちる]
まあ、よい。
我が従華となるのであれば――如何様にも。
[そして冷気纏う氷神は、少女の前へと立った*]
……そなたもな。
[挨拶を向けられ>>143、返すのは笑み]
木々にも慕われる所も、変わらぬようで何よりだ。
[真顔で言われた事にはさらりと返す。
上の枝、との言に僅かに上がった紺青は、そこに己が眷属の姿を捉えて僅かに細められた]
なれば、俺を呼んでいたのはこの手弱女か。
……まあ、乙女に手荒な真似をせぬは流石よの、雷華。
[冗談めかして返した後。
従華は、と問う言葉>>144に肩を竦めた]
さすがに、俺も未だ見えぬ『蕾』に飽いたなどとは言わぬよ。
今から、迎えに行く所だ。
[そう、告げる様子は晴々と楽し気なもの。
かつて、想いの花弁を落とした時とは真逆の態。
漏れた言葉に微かに苦いものが過るは刹那。
続いた宣>>144に、魔は浮かべた笑みを更に深めた]
……ほう、それは。
益々、此度の選が楽しみになったな。
[迷いも淀みもなく、言い切られる言の葉。
魔が雷華を好ましい、と思うのはこんな所。
己と真逆の在り方を持つ、と思うが故の羨望の念は、表に出した事はないのだが]
まあ、俺も此度は本気を出すのも悪くない、と思うている。
……互いに、楽しめるならば行幸よな。
[そう、さらりと紡いだ所に近づく気配。
現れた者の姿>>147に紺青は細められ]
……ふむ。
どうやら、俺は邪魔者のようだな。
逢瀬を阻む無粋は本意ではない……俺は、俺の『蕾』を迎えるとしよう。
[さらりと告げて、ふわり、蒼の袖を翻す]
また、後にな。
[そう、告げて。
数歩、歩いた所で──ぴたり、動きが止まった。*]
[ 今にもドナドナを歌い出しそうな従華の気分には頓着せず、花神は、滑るように歩を進める。
周囲を取り巻く蛍火が、時折気紛れに、後に続く青年の方へも、寄っては、離れて、戯れた ]
闇桜に氷華、やれあと一華は、誰であるやら。
[ 歩き出す間際に目にした従華は四人揃っていた...一人は、どこかへ彷徨い出して>>117後ろ姿しか見えなかったが...]
まあ良い、すぐに判ること。
[ 一人勝手に納得して、足を止め、青年の方へと振り返った>>153 ]
[ すい、と動かした錫杖が、リン、と鳴る。その音に驚いたように、ゆらゆらと青年を導いていた蓮花が、彼の顔にぶつかりそうな位置まで一息に跳ね上がった ]
人に名を聞く時は、先に名乗るが礼儀、と、教わらなかったかい?
[ 笑みは絶えず、声音はあくまで穏やかで、怒りの色は微塵も無い* ]
[歩み止めしは、近づく気配を感じたが故。
こちらへ向け、迷う事無く駆け来る姿>>150は初めて目の当たりにするものだが。
それが、己の求めし者であると知るのは容易き事。
身に帯びし、己が桜花の存在は言うに及ばず、何より──]
……ふむ、有言実行か。
[上がる覚悟、の一言>>151が、何よりの証]
しかし、俺は考えておく、とは言ったが……。
[にこやかに笑みつつ、駆けてくるのを待ち受ける。
避けようとする素振りすら見せぬままその場に佇み、そして]
……是、とは。
言うてはおらぬぞ?
[頬へ向け、繰り出された拳は紙一重。
僅かに首巡らせた魔の頬を僅かに掠めるも、空を打つ。
敢えてぎりぎりまで引きつける事で距離を寄せた魔は、躊躇う事無く左の腕を回し、その内に『蕾』を捕えんとする。
左の耳の桜花の飾りが揺れ、甘い香りが周囲に散った。*]
村の設定が変更されました。
/*
ちなみに、雷華のは、乱暴者だから嫌い、ということになりそうかな。獣臭いから、でもいいけど。
[ 本日の目標は、目指せデレないツンツン ]
[名前を聞いたら名前を聞き返された>>162
一度は言ってみたい言葉ランク5位のそれでだ]
俺の名前は・・・
[そうか。先に名乗るのが礼儀か。そうだよな。うん]
ノトカー・グレンだ!
[しれっと偽名で名乗る事にした。悪いな。だって警戒してるんだもん!
笑みを絶やさないこいつが果たして、何だって俺なんかに用があるのか分からなかった。
裏の人間とかなら話は早かったんだけどなぁ]
[ 思いっ切り偽名を名乗った青年の前で>>166、ゆらり、蓮花が揺れた ]
ふうーん、そう。
[ 花神は、僅かに目を細め、そう一言 ]
[それにしても。と俺は俺を呼んだらしいコイツもだけど
周囲の景色の不思議さ加減にもたびたび気を惹かれてた。
うわ、この蛍でかいな。
初夏なんてもうとっくに過ぎてるどころか。
こんな綺麗で大きい蛍なんて
今の環境問題多きご時勢ではお目に掛かれない。
この蓮の花も、どうしてるんだろう。
こいつ、花屋さんとか庭師とかそういう感じの人かな。
いや、それにしてはヤバめの雰囲気とかあるけど…]
[ すう、と音も無く、薄紫の花神は青年の前へと、滑り寄る ]
お前は、本当に可愛いな。
[ 白い手が彼の眼前に伸びて...そのまま、鼻を、ぎゅう、と摘んだ ]
― 少し前・異界門―
こんにちは……
貴女は?
[見たところ、リリと同じような境遇>>29のようだ。
「私と同じ境遇」とすると、この女性もリリと同じく訳も分からないまま、ここに来たのだろうか。ピンクのタンクトップにネイビーのレギンスは、先程まで活動的なイベントでもしていたのかもしれない。]
いえ、私も分からないわ。
姿と声が聞こえたから、こっちに来てみたんだけれど。
[って、]
(ハルト君?)
[近くに居た青年は、水梯晴都。ご近所でも有名な「紅蓮組」の次期跡継ぎだ。
昔はよく遊んだものの、今はすれ違ったりするくらい。
あちらは覚えていないようだけれども、こちらは覚えている。先程も、私立図書館で見かけたばかりなのだから。]
ノトカー・グレン……。
[何故か、偽名を名乗っていたハルトを疑わしそうに見る。
グレンはきっと、紅蓮組から取ったのだろう。多分、そこは間違い無いとリリは思う。]
…………。
[同じ様に自己紹介する女性、ナネッテも何処か疑わしそう>>82に見ている。
しかし、偽名を使いたい理由があるのなら、突っ込むのは今は止しておこうとリリは考えた。]
私は、紺野莉麗です。
リリと呼んで下さい。
[ちらちらとハルトを見たい気持ちを抑え、リリはナネッテ達へ向けて本名を告げる。*]
/*
ところで、打ち合わせ中に、候補チップがバルタザール、マレンマ、RKフェリクスと伝えたところ、相方さんは、フェリクスはS気入ってそう、とおっしゃったのですが...
ごめん、実は全員S設定だったんだ、最初から。
[ドヤ]
[・・・うん。それは不思議な景色に気が散ってた俺のミスだ。
音も無く極自然に。水面を流れる睡蓮の様な近寄りは
何処か愉しむ様な声が耳を震わせる数瞬まで気づかないで]
― 異界門―
[ふと、新たな人影が何時の間にか増えていることに気づいた。
自己紹介の名乗り合いは聞いていただろう。]
貴方も、ですか?
[一言、軍服の男性>>85に問いかけ。
叶うならば、名前を尋ねたろうけれども。
それとも、流れる様な雪髪の男性が語りかけるのが先だったろうか?*]
[ ・・・・・・っ!? ]
ふぉはっ!? あっ、あにひて!!
[狼狽した抗議がまともな言語をなしてないままだな。
びく、とこればかりは俺も面食らって後ろに飛び退いてしまった]
― 少し前・異界門―
[ふと、新たな人影が何時の間にか増えていることに気づいた。
自己紹介の名乗り合いは聞いていただろう。]
貴方も、ですか?
[一言、軍服の男性>>85に問いかけ。
叶うならば、名前を尋ねたろうけれども。
それとも、流れる様な雪髪の男性が語りかけるのが先だったろうか?*]
/*
あと、問題はリリちゃんとの縁故をなんとかしてあげる暇があるかどうかだなあ。
でも、とりあえずあっちはあっちで主と合流優先しないとだし。
[静かに目を細めたそいつ。ふと近寄り。
俺のすぐ近くまで歩んだそいつが呟いた言葉とか色々に。
カッ、と顔を赤くした後には
サッ、と顔色をもう蒼くしてた]
はっ、ハルトです! ミズハシ ハルト!!
目的なに!? 身代金!? あの糞親父が出すわけねえだろ!!
拉致事件!? 俺とかよりもっと適切な奴いなかった!?
[そして俺は叫ぶ様にして、あっさりと本名をゲロる運びとなった。
怯えるとか逃げるとか、水梯晴都らしくないと俺はさっきいったな。
だが宇宙人とか暗黒卿とか神話生物とかそういうどうしようもなくヤバそうな奴を前に同じ事言えるわけねえだろ。と俺のプライドはぽっきり折れたのだ]
なんですぐバレてんだよっ!?
[え。予め俺の身辺調査されてた?思い切り怖気を覚えた。
命の危険よりも精神の危険みたいな物がこいつに逆らうと危うい。
そんな感覚を俺は覚えてたね]
[相手との距離が拳の届く間合いから二歩前となった辺りでナネッテは腰を捻る。
右腕を顔の横まで掲げ、後ろへと肘を引き、左足を前に置く形でツーステップ。
リズムを取るようにして前進した後、前に置いた左足に力を込め大地を踏み締め、それを軸に捻った腰を逆へと回した。
連動して後方から滑り出すのはにこやかな笑みを湛える相手>>164の頬を狙った右の拳。
宣>>151と共に放ったそれだったが、ほんの僅か、直前に巡らせた首の動きだけで躱されてしまった>>165]
──── きゃあ!?
[拳が空を切っただけでなく、相手の腕がナネッテの身体へと回される。
不意を突かれたことに驚きの声が上がり、体勢を崩したがために相手の胸に飛び込むような形になってしまった]
殴るのに許可なんて要らないでしょ!
[身体を支えるために相手の胸に突いた手に力を込め、身体を離そうとしながら言い返す。
最大限の力を出そうと大きく息を吸い込むと、甘い香りが鼻孔を擽った*]
ミズハシ ハルト...では、ハルトで良いな。
[ 赤くなったり青くなったりと忙しい青年>>172から、再びすう、と距離を取り、花神は満足げに頷いた ]
我が名は「
これより向かうは、我が領域、聖蓮の池と呼ばれる聖地。
[ 次いで、すらすらと告げるのは、彼が最初に放った問いの答え ]
みのしろきんというのは、金銭か?私には不要だな。くそおやじにも会いたくはないし。
拉致ではない、お前は招かれて、我が元へと参じたのだから。
そう慌てずに良い子にしていろ。すぐに「メシ」を食わせてやる故。
[ ハルトの言葉>>173にも一応の答えを花神は渡す。
吠える子犬を宥めるような態度は、多分、彼にとっては不本意だったろうが、気にする筈も無かった* ]
[そうこうする間も、事態は状況把握をする前に先へ先へと進んでゆく。
冷気が押し寄せ、門の様な遺跡周辺は凍えこそはしないが、シンとした凍てつきの気配を漂わせた。何処からか鈴の音も聞こえて来る。
ハルトもくしゃみ>>106をひとつ行うのを視線の端で見留めれば、更には桜の花びら>>112が舞って来る。]
ナネッテさん?
[無言のまま、桜の花びら舞う方向へと淀みない足取りで向かうナネッテの背>>117に声をかける。
何かに引き寄せられるような足取り、その姿に戸惑いと、言い知れぬ不安の様な、或いはこの場への不審さを強く覚えた。]
ハ、……ノトカー君も。
[拒否をした>>107かと思えば、ご飯を食べさせてくれるなら>>121行くなんて、彼らしいのかもしれない。
もしまだ、リリの方を見ることがあれば、ハルトへ首を左右に振り付いてゆくことはしないと暗に告げただろう。]
[そして、何時の間にか軍服を纏った男性も、灰色の影>>135>>141に誘われて去っていってしまった。]
― 現在・異界門 ―
[そして今、少女の前には凍てつく気配を纏う背丈の高い男性>>156がいた。
否、先程現れた蓮を浮かべた人間の様な人種を含めて、其れが“人”と呼べるのであればの話。]
貴方は何者?
……生憎と、大人しく振る舞わせたいなら、突然に出来事を運ばないで欲しいわ。
[リリは、やや見上げる格好で男に心外だと言わんばかりに言葉を紡ぐ。
無意識にしろ、言葉を選ばない立場にあるにしろ、神経を逆撫でさせることは巧いのかもしれない。]
[どうやら俺が主導権を握れそうな事柄なんて、花びら一枚たりとも無いらしい]
レン……マ……?
[嗚呼神様かそうなのか。蓮には納得したよ]
目的とか、もう領域とやらでメシ食いながらでいっか……。
[神様という癖に寧ろ悪魔らしい神様だ。
いや、そういう物か?ほら、十字架の神様も洪水流したり塔ぶちこわしたりエグい逸話沢山あるしさ…]
ほんとに神様なんだな……。
[半分思考放棄。もう神様だと認めた方が楽だと
俺はレンマと名乗る蓮の神様をみて屈服した]
うむ、それは道理。
……しかし、俺としても殴られたくはないのでな。
それを是とはできなんだ。
[さらり、と返す声音は笑みを帯びる。
離れようとする>>175のを押し止める事はないが、抱える腕は揺らぐ事はなく]
まあ、そう暴れるな。
ここでは話を詰める事もできぬし……何より、その装いは、俺としても色々と困る。
……いや、見ていて構わぬ、というなら、話は別だが。
[何が困るんだとか、色々と突っ込み所の在る事を何でもない事のように言いながら、右の手に生み出すのは薄紅の扇]
故に、俺の領域へと移動するが、構わぬな?
[問いの形は取っていても、選択の余地がないのは言うまでもないのだが。*]
[聊かペット感覚で接されてる気分だが、不本意も何も]
はぁ・・・俺どうなっちゃうのかな・・・。
[逆らう気にすらなれない。折角の護身用である銃もぷるぷる服従のポーズだよ。
聖蓮の池とかいう、レンマの領域に近づくにつれて夏の匂いが濃くなる。
蛍が舞う、陽向は時折風景に現れる水面でキラキラ輝く、そんな聖地へ続く道の空で、俺は溜息を吐くのだった*]
― 異界門 ―
[少女の意識がこちらへ向く。
こちらをやや見上げる眼差しは、心外とでも言いたげなもの。
何者か、と問われれば>>180]
私は四君子が一華、柊の氷華。
そして、今しばらくはそなたの主――となるのであろうな。
[異界よりの客人に対し、説明もなくそう言い放つ。
そして、相手に何者かと問い返すこともせず]
生憎と、異界の者を「突然」と思わさず呼び込む術は、まだ身に着けておらぬのでな。
それに――
― 聖蓮の池 ―
[ 花神の領域たる蓮池は、夜にも常に蛍火が舞い飛び、日の下でのみ開く蓮花の蕾も内に光を抱いて仄光る。
そこは、真の闇を知らぬ地だった ]
好きなだけ食せ。皆、私への供物故。
[ 花神が指し示した、その池の畔、豪奢な祭壇には、果物や魚、焼き菓子や団子の類まで、所謂お供えものが山のように積まれている。
見たところ、全て供えられたばかりの、新鮮なもののようだとは、判るだろう。
食べる気になるかは別として ]
[氷華は少女へ腕を伸ばし、その身を横抱きに抱き上げる。
格好こそ姫君を抱きかかえるそれであるが、丁重な扱いとは程遠く、物を扱うような無造作さと有無を言わせぬ強引さがあった。
そして人の形をしているにも関わらず、氷華の身に温もりはなく、むしろ氷の彫像に人肌の質感を与えたかのような冷たさを感じるであろう]
これより私は己が領域へ向かう。
不満があるなら、その道中にて存分に吐き出すが良かろう。
[そうした所で状況は変わらぬと暗に匂わせつつ、氷華は領域向け踵を返した]
――凍柊の領域では、人の身では声出すこともままならぬ故。
[冷気纏うその身に触れていれば、その言葉の意味も知れようか*]
/*
主様、甘いですね、まだまだ……。
まさかお姫様抱っこ(物扱いとはいえ)されるとは思いませんでした。術使用しての浮遊等だと、そちらの方がエネルギー消費が高いのかな?と考えてしまいました。
もっと殺伐でも構いませんとも……!
― 回想・異界門 ―
[三人の様子は、少し離れたところから、何とはなしに見守っていたものの。
余り混ざる気の無かった男は、声をかけられたのが己であることに、一瞬気づかなかった>>171。
一拍遅れてこちらを見る少女の姿に気付けば、視線のみを返す。
それから、ひとつ、頷いた。]
…あぁ。
[間。
初対面で、境遇が似ているとはいえ、仲間でも無ければ一騎打ちの相手でも無い。
名乗り合う、という発想に至らなかった男は、そこで止まる。
三人が名乗り合うのは見てはいたが、その名も記憶に留まっていたかどうか。
尋ねられれば、怪訝な面持ちを見せたであろう。
再度名乗られてしまえば流石に、名乗りを返すが、それもデンプヴォルフ、と姓のみを。
男が正式に名乗るのは、まだしばらく後の話。*]
[吐き捨てる様子>>185に、やはり、魔が浮かべているのは楽し気な笑み。
捕えし『蕾』の一挙一動、その全てが魔にとっては目新しき事──と気づけるのは、旧知たる雷華くらいのものか]
……?
困らぬものか?
[訝るような突っ込み>>186に、瞬き一つ。
古き時代の思考を持つ魔にとって、女子が肌を晒すは異常な事と捉えられるもの。
過去に呼び込みし『蕾』たちの気質もあり、それが当然、と思っていたのだが。
そんな惚けた反応は刹那、問い返しに紺青はまた瞬いて]
[枝を手折らぬ理由が知れたか。流石、と返る言葉>>157にも、思いのほか楽しげな様子>>158にも、満足げにひとつ頷く。
他人が笑う様は好い。辛気臭いのは生まれ持った性に合わないのだ。
蒼月の唇から滑り落ちた本気を出す、互いに楽しめれば、という言葉>>159に、ガートルートはからりと破顔した。]
応!
それは楽しみだ、────お、?
[と。
不意に、良く知った獣の息と足音が草を鳴らして。]
シヴ。お迎えご苦労な。
[足元に纏わり付いたハイイロオオカミが、頭をもたげて咥えた軍帽を差し出してくる。>>147
労うように頭を撫でた。そうして、少し遅れて木々の合間から現れたもう一匹と──もう一人に、視線を向けた。]
『 …私を“呼び出した”のは、貴方でしょうか。』
[こちらを確かに捉えた、銀色に輝く蒼に。向かい合う琥珀が、ゆっくりと細められる。
また、後にな。傍の魔神が寄越す挨拶>>160への返事もそぞろに、緋色の獣はゆるりと一歩、足を踏み出した。]
― 聖蓮の池 ―
[厳かな湖畔、豪奢な祭壇、そこに山の様につまれてる供物。
果物も御菓子も何でもありなそれが文字通りの山盛りだ>>188。
神様へのお供え物。それに手をつけるなんてバチあたり……]
[ うん。このご飯すごい美味しい ]
あっ、この団子結構上等。
どこの老舗にある奴?
[子供の頃から護衛兼世話役をしてくれてた、シロウという組の古株には
「坊ちゃんみたいに図太い方がおられりゃ、紅蓮組も安泰ですわ」
とか言われた気がする。うん。確かにこれは図太いかも]
[そういえば新鮮な供物だけど。誰がお供えしてるんだ?
そもそも、御供えする様な誰かが此処にはいるのか?]
へぇ。蓮の魔って書いてレンマなの?
神様のクセになんで縁起悪い名前なのさ。
呼びやすいし、「レン」で良い?
[湖畔に浮かぶのは、大きな蓮の葉だ。
興味本位で突いてみたのだけど、なんとこれ俺が乗っても沈まない!
蓮の葉の上で、適当に見繕った食べ物を頂戴しながら
俺は供物を分けてくださってる神様を見ていた]
[ 己を神と認め、聖地に足を踏み入れても、ハルトの様子は変わらない。
青年らしく意気がりはしても、それは強がりではなく、花神の意に押し負けても、本気で落ち込む様子も無い ]
お前、見かけによらず、なかなかに強かだね。
[ うまうまと供物を遠慮なく腹に収めるハルトを眺めながら>>198花神は、愉しげに笑った ]
― 回想・異界門 ―
[男>>171に尋ねられれば肯定はされたけれども、間が空いた。
リリからすれば、その後にも話があるのではという期待があった為、リリからは困ったような空白の一時となり、ナネッテ達に名乗ったよう>>170に再度名乗ったのだった。]
私は紺野莉麗、リリです。
名前を尋ねても良いですか?
[礼儀正しく尋ねれば、文化や社会が発達した国の生まれとは直ぐに分かったろう。
名前を受け止めれば、]
デンプヴォルフさん……
もしかして軍人さんですか。
[仮に戦場に出ていれば、生き抜く事など叶わない平和な国出身の一般人。
世界は遠く、語り通じ合う言葉も少なかったかもしれないが、それでもリリはこの先協力し合う必要もあると思い、会話を試みていた。
その試みは、直ぐに打ち切られる事となったのだけれども。*]
― 異界門 ―
[先程は距離が離れていたので強くは思わなかったが、指先が悴みツンと冷たい空気が鼻から入って来る冬の気配を、この男は纏っている。
話は流れる様に語られ>>187>>189、気づいた時には小さな悲鳴をあげ、強い力と共に、男の両腕に>>190抱え上げられていた。
氷像ならば、体温により接触した箇所は融けて清き水も生まれるが、さて、この場合はどうだったろう?痺れる程の凍てつく痛みが走ったか、否か。]
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