情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
人里に身を潜めながら、夜毎人を喰らうという恐ろしい人狼。
幾つもの村を滅ぼしてきた狡猾な化け物の噂が、遂にこの地にも訪れた。
震え上がる者、馬鹿馬鹿しいと一笑に付す者、そして…。
様々な思惑を余所に、人々は話し合いのため集うのだった。
1人目、語り手 が参加しました。
語り手 は、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
サムフェア渓谷から怪しい黒光が天に向かって伸びているという。
君たちはそこへと向かった。
どんな試練が待ち受けているかも知らず──
2人目、 が参加しました。
は、銀狼 を希望しました(他の人には見えません)。
村の設定が変更されました。
3人目、黒魔術師 カサンドラ が参加しました。
黒魔術師 カサンドラは、奴隷 を希望しました(他の人には見えません)。
[最近は依頼が多過ぎた。流石に主人も疲れたらしく、長い有給を上司から勝ち取り観光目的としてアチコー村の温泉郷へとやってきた。]
ちょっと、そんなに走らないでくださいよ。誰かにぶつかったり転んだらどうするんですか。
[少し怒りながら呆れ気味に小さな主人にいう。
なんでこんな小さなやつに従わなければ…と内心思いつつ、チラリと腕に嵌められた漆黒の腕輪を見やる。]
4人目、Dエルフ エリオット が参加しました。
Dエルフ エリオットは、貴族 を希望しました(他の人には見えません)。
[サムフェア渓谷から怪しい黒光が天に向かって伸びているという情報も何かお金になりそうな予感があったため、観光ついでにこの村に来たわけだが]
おい、カサンドラ!
見ろ見ろ、ウマそうな食べ物が売ってるぞ!あれはなんだ?
[とことこと走り出す。
人間の世界の温泉郷はあまり来たことがなかったので、心が躍る。]
えっ?あぁ、あれは3(6x1)[1.焼き団子 2.温泉饅頭 3.温泉卵 4.クレープ 5.アイス 6.美味しそうな冷えラムネ]ですね。って、ちょっと!?
[>>3の主人に答えているととことこと走りだす。慌てて追いかけ他の人の迷惑にならないようにと注意をした。]
だから、他の人にぶつかったり、自分が転んだりするので、走るのはなるべく控えてくださいとあれだけ…。
[彼に呆れながらいうも、心躍らせながらはしゃぐ彼の耳に届いたかは定かではない]
なに?僕に指図するの?
[>>4と注意されて少しむくれる]
で、なんだっけ?温泉卵?それはどんな卵だ?
孵ると温泉が生まれるのか?
[長らく人里から遠く離れたエルフの里にいたため、人間の文化はまだまだ未知の部分が多い。]
指図というより、もうちょっと周りを見てくださいってことです。
[>>5の彼の様子にまたかと思いつつ優しくいってみる。]
うーん、孵ると温泉が出るわけではないですよ。これは実際に買った方が早いようですね。
[売店の店員さんに温泉卵を2つと言ってその分の代金を渡す。
温泉卵を受け取れば、彼に1つ差し出す]
簡単にいうと、ゆで卵のトロトロした感じのやつです。食べてみればわかると思います。
[彼に説明をしてから自分の分の温泉卵を頬張る。やはり、温泉卵はいつ食べてもトロトロと蕩ける黄身は美味しい]
5人目、姫騎士 フレデリカ が参加しました。
姫騎士 フレデリカは、天魔 を希望しました(他の人には見えません)。
<font color=blue> ワタシ
《少女を動かしてきたのは、いつだって。》
ワタシ
《少女にとって不幸な出来事ばかり。》</font>
―魔物の巣、上空―
[白い雲横たわる青き空を空を割るのは、気高き翼を持つ大鷲の巨大な影。
風を切り、音を引き連れ、背に乗せた少女が見据える先へと―]
―…厄介だな。
[草木が枯れ果てた台地にすり鉢状のドームが開かれ、その上空をムカデに羽を生やしたような風貌の魔物が無数に飛び回っている。
奴らこそ、地震を引き起こしたり通りがかる旅人や近隣の村の住民を襲う憎むべき敵で、自分たちが倒すべき対象。]
いつも通り、頼むぞ。
[行く筋もの風が頬を撫で、短く切られた金の髪を流し、銀の甲冑を纏う翡翠のドレスをはためかせる。
清らかなる湖水を湛えた双眸を細め、目標たちの数と位置を正確に測りながら、大鷲の背を叩き、指示を飛ばした。]
[このまま群れに突っ込むのでは犬死にするのも同然だ。
大鷲の首元当たりの毛を確り握り、振り落とされないようにしながら、もう片方の手に光を集める。
光は徐々に形を成していき、遂には少女の背丈とほぼ同程度の大弓へと変化した。]
…セット。
[確りと握り感触を確かめる。
ずしりとした重みは、少女の幼げな風貌に合わぬ殺気を纏わせて。
確りと足に力を入れて立ちあがり、弦を弾き搾る。
そして、大鷲が巣を通り過ぎる瞬間に―]
まあ、いいけど…
[>>6温泉卵を差し出され、食べてみる。]
なるほどな…なかなか面白い食感だ…
生なようで生じゃないような…
[目を閉じて、その食感や味をかみしめるように食べる]
――ヒュンヒュンヒュンヒュン!!!
[光が集積し具現化した矢が放たれた途端、数千の雷へと別れ、飛び回っていた敵の急所に当たり、続々と撃ち落としていく。
一本の無駄なく撃ち落としたのを確認すると、大弓を大剣へと変化させた。]
我の名はフレデリカ!
人々の平和を脅かす魔物ども!!
覚悟しろ!!
[勇ましく名乗り上げると同時に全身に強化魔法を掛け、大鷲の背中から飛び降り―]
たああぁーーーーー!!
[身の丈以上ある大剣を振り回しながら、魔物の巣の深層へ落ちていく――]
そうなんですよね。まぁ、気に入ってもらえてよかったです。
[温泉卵を食べ終え、観光パンフレットを見ながら宿をどうしようかと思案する。]
そういえば、宿はどうします?
[>>10の彼へ尋ねるのはもちろん部屋のグレードのことだった。私一人で決めてもよかったのだが、選択を間違えたらよくないと思い、彼に尋ねる]
[異形の魔物たちの奇声に怯むことなく切り刻み、這い出てきた巨大なムカデも頭から一刀両断の刑に処しながら―考えるのは、これから先のこと。]
(……これが最後の壱個前で、)
(次が、最後の任務となる。)
[――少女の右手の薬指には。
紅き宝石が嵌めこまれた、銀色の指輪が煌めいていた。*]
宿?よくわかんないから、適当なところ取ってよ。
お金のことは一応一任してるし。
[人間の世界の相場もまだよくわかっていないため、お金のことはカサンドラに任せてある。]
なんか、こう、豪華じゃなくていいから綺麗なトコね。
[とにかく、面倒な諸雑用はコイツの仕事。>>13僕はたのしいことと面白いことをするだけだ。]
…。わかりました。
[だいたい、>>15の彼の答えを予想していたが、奔放すぎるだろ。と思いつつ、それなりに綺麗且つ広すぎない宿を見つける。]
さて、目星もつきましたし、宿に向かいますよ。
[呆れながら小さな主人にいい、宿へと歩みを進める]
6人目、風使い シュテラ が参加しました。
風使い シュテラは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
[こんな晩は嫌な夢を見る]
[変な時間に目が覚めてしまった。
憂鬱な気持ちになりながら、シュテラは近くで眠る己が主を見る。
いつもと変わらないその姿に安堵しては、小さく息を吐いた。
いまはまだ夜が明ける前。村にたどり着くもうすこし前。
野宿をしながら、あの黒い光が見えた方を見た]
シェットラント様……。
私は嫌な予感がぬぐえません。
[あの光が見えた時に感じた言い知れぬ不安はなんだったのだろう。
ただ、アレを思い出しただけだろうか。
それともただの杞憂だろうか。
まだ眠る主人にそっと呟きながら、だが、主人の意思を止められる訳でもなく、今は村に向かっている。早朝には着くのだろう。
シュテラは一度立ち上がり、小さく呪文を唱える]
『シルフィード・ステップ』
[シュテラの周囲を風が取り巻く。
たんっ、と地を蹴ればそのまま、まだ暗い空へと舞い上がり周辺を軽く確認してみた]
[空中に舞い上がり周囲を見渡す。
辺りが暗いながらも、こんな遅い時間でも遠くに村の灯りが微かに見える。
行き先はどうやら間違っていないらしい。それが幸か不幸かわからないのは、拭いきれない不安から。
隷属の証である黒い首輪、そこに繋がっている短めの鎖がチャリっと音を立てる。
夜が明け主人が目を覚ましたら、あの村に向かうのだろう。それを止められるだけの理由を、己は持っていない。
ただ、不安が拭えない、それだけだ]
……ただの杞憂なら良いのですけど。
[ゆっくりと地面に降り立っては、何となく先ほどより主人の傍に近寄り毛布をかぶる。
そのままウトウトと、浅い眠りにつき主人が目覚める少し前から身支度を始めるのだろう]
7人目、冒険者 シェットラント が参加しました。
冒険者 シェットラントは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
[朝、目が覚めると眠ったときよりも明らかにこちらへと寄っている従者の姿があった。上体を起こし、その姿を見下ろしながら片手で髪をかきあげる。このところどうも不安がっている様子であることを思えば、体を寄せてくるのも珍しいことではない。だが、これほどまでに怯えるとは、一体この先になにがあるのか。]
蛇がでるか鬼が出るか…。さて…?
[冒険者として危険を予知する力も必要だが、時に危ない橋を渡らなければならないときもある…というよりは完全に好奇心だった。
魔族である少女が、これほどまでに怯えるにはどんなわけがあるのか、と。
傍らで休む少女が起きたなら、未だ燻っている火を消して荷物をまとめこの先にあるという村へ向かおうとするだろう。]
シュテラ。そろそろ起きて行くぞ。
今日の昼には村に着きたい。
[主よりも先に目覚めたかったが、先に主に声をかけられパチッと目を開く。慌てて身支度を整えつつ立ち上がり]
あっ、シェットラント様!おはようございます!
その、やっぱり、行くんですね…?
実は先ほど、夜半に目が覚めまして方向を確かめました。
飛んでいけば直ぐでしょうが……どうされますか?
[目的地の方角を正確に指で指し示しては緩く首を傾げる。
出立の準備を整えてはすぐに相手と共に発つつもりで]
それこそ、朝食も村で食べれそうですけど。
……それとも、木の実を集めてきましょうか?
[荷物はそこまで多くはない。簡単に荷物をまとめながら慌てる様子の少女をながめ]
ああ…。
当然だろう、何のためにこんなところまで来たと思ってる。
…………、いや。歩いていく。
お前の不安が当たっているなら、魔力は温存しておいた方がいいだろう。
朝食は…そうだな。木の実と手持ちの干し肉でもかじるか。
[飛んでいかない本当の理由は別のところにあった。その理由は、目の前にいる相手にはわかってしまっているかもしれないが。本当の理由は告げないまま、荷物からを手に歩き始めた。]
でも本当に直ぐですよ?魔力もそうですが、体力も温存しておいた方が良いのでは…?
[はてと首を傾げつつも強く言わないのは、あまり早くついても不安だからだ。何がと問われると困るのだが、むしろ遠回りしてしまいたい気持ちもある。
歩き始めた相手の傍につく形で歩き始めると、時折高い場所にある果物を見つけては軽く風をまとい、直接取りに行ったり風の刃で切り落としたりしては相手にいくつか手渡していく。
自分も小さな木の実をモグモグと食べたりしつつ]
でも、シェットラント様。噂では温泉が有名なようですね?
そういう村のお宿は高かったりしませんでしょうか…安いところ、あると良いですね?
[お金の計算は苦手だ。だが、生来の妙な貧乏性もあり、そんな…黒い光とは別のところの不安まで口にする]
8人目、殭屍 アレクシス が参加しました。
殭屍 アレクシスは、奴隷 を希望しました(他の人には見えません)。
― アチコ―村前 ―
[揺れル風ニふわりト揺れル髪ガ、鼻を擽ル。そノ擽ったサに軽ク眉を寄セナがらモ、抱いタ小さナ身体を落ちナイようニ抱え直シ。
何方かト言えバ少なくトモ正の存在デは無い僕ハ、陽の光ハ苦手ダ。だかラ抱えていナイ方の手ニ持つのハ、陽の光を遮ル少シ大きメの日傘。
……可愛らしイ装飾ノ日傘は、決しテ僕ノ好みじゃアなイ。本当はモっと簡素ナ物が良カったのダケれド。
だガこっちノ方が――僕ノ ”女神” にハ似合うだロウ?]
アチコー村……此処が麓ノ村かナ。
……へぇ、温泉なんテあるのカ。
[列車を乗り継ギ、そノ後は徒歩デ。脚の無イ她の、文字通り”脚”とシテ、家かラ此処まデずうっトこの小さナ女孩を腕ニ抱えテ来たわケだガ。
それモ別ニ、苦なんカじゃあナい。こノ死人の躰ハ少なくトモ生前ヨりも力を出しテはくれるシ、何より小さク柔らかイこノ身体を抱けるのハ実ニ役得だ。]
[”サムフェア渓谷かラ、怪しげナ黒い光が伸びてイル”。
そんナ噂を聞きつケテ、好奇心とそしテちょっとシた目的ト。それラを胸ニ遥々こんナ所まデやっテきたわけダけれド。
――不気味ナ噂を聞く割にハ、平和そウな所だナ。
渓谷までノ途中ニある村。長旅で、僕とハ違い生身ノか弱イ女孩であル她は、そろそロ疲れモ溜まっテいるだロうト。
だカラ漸ク到着シたそノ村デ一休みしよウとあタりを見渡せバ、温泉郷ラしイその村ノ入り口ニある温泉案内>>1を見テ思うのハそんナ事。]
のどかナ所だけド、店や宿ハあるのカな。
……疲れテないカ、"ドリィ様"。
[陽ノ光と同じク、水ハ苦手ダ。だかラ出来れバ温泉ハ遠慮したイものダと思いながラ、さり気なク――そウあくまデさり気なク、気遣う様ナ視線を向ケなガラ話題を別に逸そうト、そんナ言葉を。
そうしテ案内かラそっト目を逸シ、村の中へと脚を踏み入れル。
……腕の中ノ女神モ、きっト。あノ案内は見えテいただろうカラ。
”温泉に行こう”、なんテ。そんナ事を言イ出さないトいいんダガ、なんテ思いながラ。]
/*
はじめまして、ねこんです!この度は素敵な村をありがとうございます( ˙︶˙ )
そしてわたしはおちついて身長を決める
身長→165+6(10x1)
>>22
………………。
途中に村があるなら、体力はそこで回復すれば問題ない。
目的の場所は、村からさらに行ったところだろう。
[歩きながら干し肉を薄く削いだものを取りだし、かじる。しっかりと咀嚼し、飲み込んだあとで答えた。干し肉を食べ終える頃、少女から果物をいくつか手渡される。そして、お返しのように干し肉を差し出していた。]
ん。
温泉?それはいいが…、たしかに宿は心配だな。まぁ、このところそれなりに報酬のいい依頼もこなせているから、多少割高なくらいなら大丈夫だと思うが…
[冒険者の集まるコミュニティに寄せられる依頼を受けることによって生計を立てている男は、少女を従属させたことによってそれなりに懐が潤ってはいた。だが、数年間かなりギリギリな生活をしていたこの男もまた、貧乏性が身に付いてしまっていた。]
最悪、どこかの納屋を借りよう。
[うむ、一人頷き木の実をかじる。朝食を終えれば、あとはひたすら雑談しながら村へと向かい……そして、ようやく村の入り口へと着いたのだった。]
9人目、従者 ウェルシュ が参加しました。
従者 ウェルシュは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
数ばっかり多くて困ります。
[敵の姿を確認して、大袈裟に溜息をつく。吐き出した息は風に掻き消されて、耳に届くことはなかっただろう。其れとも、フリをしただけなのかもしれない。
事実大鷲の目は、此れから起きる戦闘への期待を含んでいた。]
わかってますってばぁ。
そんなに引っ張ったら禿げちゃいます。
[今までに何回何十回と繰り返されてきた手順、戦況を見間違える筈など無い。
主人が弓を構える。>>9魔物に狙いを定める直前、一瞬だけスピードを緩めた。勿論、高速で動く空中では狙いが定めにくいと思ったのもあるがー、実際はその雄々しい姿に見惚れてしまったからだ。
光の矢が魔物を醜い肉塊へとかえる。爽快としか言いようが無い。
勇ましい名乗り>>12に苦笑しながら、魔物を一刀両断して地面へと落下していく主人を迎えに、翼をはためかす。
今度も無事に仕事が片付いたことを確認すると、背中に主人を乗せて再び空へと舞い上がった。]
>>25
[干し肉を受け取り、少し口にする。
主従関係ではあるが、こうしている時はただの旅の仲間のようで少し嬉しいひと時だ。
納屋、と聞けば眉を僅かに寄せるものの反論には至らない。無い袖は振れないのは百も承知だからだ。
食べ終われば雑談を交わしつつ自然の風を感じつつ、村へと到着する]
[だが、それまで笑みすら浮かべながら談笑していた少女の表情がスッと変わり、ピリリと緊張したそれに変わる。
自分が魔の者だからわかった事。
より近くにいたからだろう、>>24見知らぬ男…そこから感じた生者ならざる気配を察すると、一歩シェットラントの前に出る。
とは言え彼方も何かしら害意があってここを訪れている訳ではないようだ。自分と似た者、なのかもしれない]
…シェットラント様。
あの光、人ならざる者も引き寄せているのかもしれませんね。
[固い口調で言葉を紡げば、主には自分の緊張が伝わったかもしれない。そしてそれが何を意味するのかも]
10人目、死霊術師 ドロシー が参加しました。
死霊術師 ドロシーは、貴族 を希望しました(他の人には見えません)。
―アチコ―村前―
[此処まで来るのに、さて。どれだけの時間がかかったでしょうか。
ドロシーは殆ど自分の足で歩いてはいませんが、それと長旅の疲れとは別のお話。
もともと蝶よ花よと育てられたくちですから、気疲れへの耐性は、あまりないのです。
うつら、うつら。
従者の腕の中、ドロシーは船をこぎます。
風にゆれる髪は、すりよったせいでいっそう彼の方へと流れたでしょうけれど。
おねむなドロシーは、そんなことには気付けません。
――ですが]
おんせん。
[従者の声>>23に目を開け、案内の看板が目に入れば、ぱちり。大きくまばたきしまして、興味ぶかそうに瞳をかがやかせました。
温泉とは、どんなところかしら?
折角こんな所まで来たんですもの。どうせなら、ぜひぜひ経験しておきたいものです。
……もちろん、彼が水を苦手とすることは知っていますけれど。
やりたいことを我慢するのは、性分ではないんです]
おみせもやども、あるんじゃないかしら。
ドリィ、おんせんのあるやどが いいです。
[ほら、さがしましょう、なんて。
にぶい銀の義足をぱたぱたと揺らしながら、人通りのある方を指さして。
気づかうような視線も、そらされそうになった話題>>24もなんのその。
従者が嫌がっていることをしらないドロシーは、まだ見ぬ温泉に思いを馳せるばかりです]
あーちゃんも、たまにはいっしょにはいりましょう?
いつも ドリィのからだを あらうだけじゃないですか。
[すねたような口調は、彼に気づかれてしまったでしょうか。
いつも彼にはお世話してもらってばかりですから、たまには此方からも、と。
そう思ったのですけれど、やっぱり断られてしまうかしら。
――そうして。ふいに向けられた視線>>27に気づけば、こてりと小さく首をかしげました。
警戒したような相手の様子は、なんだか面白くありません。
別にわるいことをしに来たのではないのですから、堂々としていればいいとは思いますけれど]
あーちゃん、さっさといきましょう。
[一方的に警戒されては、此方から歩みよろうという気にはなれるわけもなく。
ちょいと従者の髪を引いて、うながすようにもう一度、道の先を指さしました。
人ならざるものがいるのは、あの"黒い光"の噂のせいでしょうか。
彼女らが此処にいる理由などどうでもいいですが……面倒なことにならないことを いのるばかりです]
[深層には更なる数の敵が待ち構えていた。
とてもではないが一薙ぎで倒せそうにない。
落下しながら両目を見開き、大剣を頭上に構える。]
戦神よ!誉れ高き汝の力を以て、
勝利の道を指し示したまえ!
此処は、聖域である!!
[張りつめた糸を弾いた時に似た高音と共に、聖印の魔法陣が少女を中心にして広がり、巣の直径と等しい大きさにまでなった。]
―エクラ・サンクチュアリ!!
[喉の奥から叫びと、身の内に潜む光を迸らせる。
魔法陣から魔物どもを浄化する光が溢れ、大剣に集まる。
充分に溜まったところで――振り下ろす!!]
[魔物の断末魔が響く。肉片が飛び交い、どろどろとした体液が少女を出迎える。
地の底に着地する頃には、汚れていないところなどない程の惨状だった。]
ウェルシュ。
[何も合図を出さずとも、忠実なる悪魔は迎えに来る。
大剣と、身に纏っていた銀の鎧も無へ戻すと、軽やかになった身でその背に飛び乗り、巣を脱出した。]
[爽やかな風に生ぬるい独特の臭気が混じり始めた。
黒い光が立ち昇る渓谷にほど近い場所には、幾つもの温泉を有するアチコー村がある。
話には聞いていたが、訪れるのは初めてだ。
渇き始めぱりぱりになった髪を手で払いながら、大鷲の首元あたりの毛を引っ張る。]
そうだな…別にこのままでも構わないが。
半端に渇くと動きづらくなりそうだ。
[さらっと後半のセリフを聞き流しながら>>28、次の任務に想いを馳せる。
突如として現れた光の柱を視界に収め、思案する顏へ。]
…今のところ、周囲の魔物に影響を及ぼした、という話は聞かないが、守るべき民に余計な不安を与えないためにも原因を突き止め、しかるべき対処を施したいところだ。
あのような力を持つ魔物は知らず、どのような強敵であるかもわからない。
備えは万全にしておくべきだ。
[其れでも、負ける気はしない。何故なら、負けられないからだ。
むしろ、まだ見ぬ敵に対して興奮とも呼べる熱き思いが胸に灯り、発露の瞬間に焦がれている。
あらためて、此れが私の生きる道なのだと、噛みしめながら。]
自分の身くらい、自分で洗えます!
馬鹿にしないでください!
[尚も軽口を叩く従者に対して、崩した口調―姫騎士でも、皆を守る剣でもない、少女としての自分で。
男の下心に反応したというより、何もできないお姫様扱いされたように思え、べちべちと大鷲の頭を叩いてしまった。]
…それに、この任務が終われば、姫様でもなくなりますから。
[沈んだトーンで、寂しげに呟いた。
…右手の薬指で存在を主張するのは、名も顏も知らない男からの贈り物。
領主である父が取り決めた、婚約者からの誓いの印だ。]
……女の幸せ、って、何なのでしょうね。
[先の、自身が目覚め従者と出会うきっかけとなった襲撃で妻を亡くしてからというもの、娘に対して過保護になった父は、以前からとある貴族への嫁入りを薦めていた。
数年前、父の後妻となった女性の遠い親戚でもあるという。
義母は優しくしてくれてはいるが、やはり自身の活動については苦々しく思っているようだ。
意固地になって続けていたが―これ以上の抵抗は、父との亀裂を生んでしまうだろう、と。
了承したのが、数日前。]
―アチコー村−
…ああ、ここが…。
[暗くなった気持ちを無理やり上向かせた頃、案内板>>1の前へ着いた。
遠くからでも解かる程、いくつもの湯気を立ち昇らせていた村は、地上であっても暑いのではないかと身構えていたが、爽やかな風と温泉の穏やかな香りでもって迎えてくれた。
大鷲の背から降り、説明文を読んでいく。]
成程…普通の温泉とは違うのですね。
どれも面白そうです。
ウォルシュはどの温泉が気になりますか?
[泊まる為の宿は依頼を受けた当日に手紙鳩を飛ばして予約済である。
先の討伐を済ませて直ぐに光の調査へ向かい、帰る前に身体を休める目的で確保したのだが、一日早まっても問題はないだろう。
替えの服をどうしようか考えながら、傍らの従者に行く先を委ねた。**]
[朝食も食べ終わり、雑談をしながら村の入り口へとたどり着いたのは昼も過ぎた頃だった。疲れは体したことは無いものの、かなりな空腹を感じていた。とりあえずは何か腹ごしらえだろうか。そんな考えと共に村へと入ろうとしていたのだが]
……シュテラ。どうした?
[普段はあまり見せない表情に、男はわずかに首を傾ける。さほど警戒した様子がないのは、殺気などは感じていないからだった。
一歩前に出た少女をやや後ろから見やりながら、向けられた言葉にこちらも表情を引き締める。]
なるほど……、魔のものを呼び寄せる何か、か。下手に近づくと危険かもしれないな。
だが、お前は誘われるような気配は感じていないようだが…?
[むしろここに来るのは気が進まないようだった。それとも、ここに集まるように促す何かの合図のようなものなのか。
従属する少女が促す先にいる人影の向こうから、幼い子供の声が聞こえたが、姿はない。首を傾げながらも向こうが特に反応を示さないのなら、此方からあえて刺激する必要もないだろう。]
…とにかく、まずは昼飯を確保するぞ。
[そう告げては、村の案内板へと近づこうと]
[そして、己が主にそっと囁いた]
シェットラント様、申し訳ありません。
ですが、あの2人のどちらかから……恐らくは、生者では無い、そう感じられました。
魔物、そうでなくても、力のある魔術師や降魔士。
そんな方々が、引き寄せられているかもしれません。
[小さく溜息をつき、それでも普段の表情になんとか戻っていた]
……嫌ダよ。
僕ガ水が嫌いナのを知っテるダろウ?
僕ハ入らなイ。水は痛イんダ、"ドリィ様"の身体を洗ウ以外デ、触れたくなんテないナ。
[她ノ気遣い――ト言えるカは不明だガ――に、僕の返ス言葉は素っ気無イもノ。
她を風呂ニ入れル時にハ、手袋越しノ手でソの柔肌を洗ウナんテ、勿体無いニも程がアルかラ。ソれニそノ絹の肌を手袋デ傷つけテしまうカもしレナい。
だかラ痛みを堪エて、いつモ素手デ洗っテいるのだけレド。しカシそうデも無ク、しかモ水の中ニ入るダナんテ。考えるだデで寒気ガすル。
だけレど、噫。そんナ拗ねタようニ言われタら>>30、そのまマ跳ね除ケるノモ心が痛ムじゃあナいカ。
僕ハ、小さク美しイ女孩にハ優しイんダ。
だかラ一つノ条件でモ出しテみよウか、と口を開きカけレバ、腕の中ノ女神は既ニ僕を見てハおらズ。
むっトしたようニ視線の先を追エば、そこニハ警戒しタようニ僕達を睨ム女ノ姿>>27。]
………。何ダ、 "女" じゃナいカ。情侣デ観光かナ。
[漏れたのハ、落胆しタヨうなソんナ言葉。一瞬だケ値踏みすルようナ視線を向けカけるモ、そノ背格好かラ她が”女”なノだと知レば、興味ハすぐニ薄れテ行ク。
”女”ハ、嫌いダ。抱くのハ、未ダ成熟シきっていナい柔く脆イ幼子に限ル。
――尤モ。どんナに愛らシい幼子ガ居た所デ、きっト僕の女神ニは敵わナイのだろうケれド。
背後ノ男>>25を庇ウようにシて此方ニ酷く刺のアる視線を投ゲかけテはきテいるようだガ、僕としテはソんなもノを向けられル謂れもなイ。
她達ガ何故此処に来タのかモ、特に興味ガ湧きハしなかっタ――女神が興味を抱くナラ、話は別だガ。
腕の中ノ”女神”を抱く腕をソっと強メ。そのまマ頬を寄せテ暖かさを感じレバ――噫。やハり最高ニ気持チ良い。
此方を警戒したまマの男女にハ、小さク鼻を鳴らシテ此方からモ鋭い視線ヲ。]
[――そうしテ思い出すのハ、先程のヤり取り。
たまにハ一緒に入ロう、ト。幼イ拗ねタ甘イ声で囁かれタ、そノ言葉。]
……"ドリィ様"。
温泉、足ダけなラ一緒に入っテあげルヨ。
――僕ノ頬に、接吻をシてくれタら。
[女神ノ耳元で小さク小さク囁きながラ、她の方へト自分ノ頬を近付ケれバ。
さテ、女神かラ "お駄賃” ハ頂けタろうカ。
温泉ニ入るくらいデ、だっテ?何を言うんダ、優しイとハ言ってモ我慢すル痛みニ対すル報酬は貰わナいトいけないダろウ?、……勿論、前払いデ。]
― 案内板前 ―
[差サれた指ノ先、温泉の案内板ノ前に立チ、日傘ノ位置を整えル。
自分の陽ニ弱い肌モそうだガ、抱いタ女孩の肌ダってそうそウ陽に晒ス訳にハいかなイ。
白ク、柔らかイ美しイ肌。陽の光ニ焼けテしまう事なんテ、許せル訳ガ無いのだカラ。]
……結構、人ガ居るんだナ。
”ドリィ様” ハ、何処の温泉ガいいんダ?
[近くデ同じく案内板ヲ眺めてイる女>>37を横目デ見遣りながラ、抱いタ女孩へト問いかケてみテ。
もしモ希望が無いのナラ、そうダナ……*百合*ノ浮かぶ花湯カ、■cornflowerblue色かラ■darkturquoise色まデ変化すル虹ノ湯、或いハ羊小屋の真ん中ニあル景観湯なラ、こノ女神にモ似合いハするだろウト、そんナ事を考エつツ。]
/*
シュテラちゃんありがとうめっちゃ温泉饅頭たべたがってるのにありがとうなごんだwwwwww
そして喧嘩腰ですみません_(:З」∠)_
>>43(アレクシス)
[しかし、こっそり凹んでいた]
女か、って。
男に見えたんですかね私…。
確かにチビだし薄いし平ですけど!
で、す、け、ど!
うううー……。
[めそ、としている姿は秘密にしておこう。
シュテラの中には彼、アレクシスのような幼女趣味の知識がないため、男か女かで判断されたと思ったようだ。
ひっそりと涙している]
……こら。ひとまえですよ。
[抱く腕を強めるのまでは看過できますが、よせられる頬は人前にはふさわしくありません。
とがめるようにぺしぺしとその頬をはたけば、頬ははなれていったでしょうか。
彼は時折こうやって、甘えるふうにしますけれども。
それがどういう意味を持つのかは、ドロシーにはいまいちわかりませんでした。
故郷をはなれて、人恋しいのかしら、なんて。
そう思うていどです]
[返された"おねだり"には、きょとりと目をまたたかせました]
そんなことでいいんですか?
[いいえ、そもそも 交換条件をだされるのは、なんだか癪ではあるのですけれど。
だすにしたって、死霊というのは もっとろくでもないことを求めてくるものではないのでしょうか。
彼は本に書いてあったのとはまったく違うことばかりしますので、ドロシーはときどき困惑してしまいます。
けれども、それですむのなら安いもの。
近づけられた頬をおさない手でつつみこみ、そっと唇をよせ
――ちゅ、
ちいさく音をたてて頬にキスをおくれば、彼は満足してくれたでしょうか]
[返された"おねだり"には、きょとりと目をまたたかせました]
そんなことでいいんですか?
[いいえ、そもそも 交換条件をだされるのは、なんだか癪ではあるのですけれど。
だすにしたって、死霊というのは もっとろくでもないことを求めてくるものではないのでしょうか。
彼は本に書いてあったのとはまったく違うことばかりしますので、ドロシーはときどき困惑してしまいます。
けれども、それですむのなら安いもの。
近づけられた頬をおさない手でつつみこみ、そっと唇をよせ
――ちゅ、
ちいさく音をたてて頬にキスをおくれば、彼は満足してくれたでしょうか]
― 案内板前 ―
[彼がドロシーの言うとおりに先へと進んだのなら、思わず頬をゆるませて。
ぱたぱた。ゆれる足は、彼にとっては邪魔かもしれませんけれど。
案内板の前、それを眺める女性>>37には目もくれずに。
いいえ、案内板にくぎづけになった思考は、従者の声すら届かないほど。
お屋敷ばかりで世界が完結した、幼いドロシーにとって
ここは知識としてはしっていても、"しらない"ことばかりですから。
なんでも新鮮に見えて、目をうばわれてしまうんです]
ドリィ、おはなのおんせんがいいです。
ほら いちばんうえにかいてある。
[瞳を水晶のようにかがやかせ、ドロシーは彼の方をむきます。
お花がうかんだ温泉は、きっと素敵なはずです。
彼もきっと、賛成してくれるでしょう。
反対されたって、聞きやしませんが]
あーちゃん
はやく はやく!
[腕の中、せかすように身体をゆらします。
彼があんまり動きださないようだったら、そこからおりてかけだしそうな勢いです。
もちろん ドロシーだって痛いのはいやですから
彼がおとなしく言うことを聞いてくれるのが、一番ですけれど]
[宿に着き、カサンドラが手続きをするのをしげしげと見る。
部屋に案内されれば―――]
おおっ、上出来じゃん、カサンドラ!
特にこの*提灯百合*の浮彫をあしらったベッドがいいよ!
[観光客向けに意匠が凝らしてある、これまで泊まってきた民家のような宿屋とは違う雰囲気の部屋にはしゃぐ]
で、何しようか?温泉にでも入る?
ふふっ、喜んで貰えてよかった。
[>>52の彼の様子に目を細める。やはり少年のように愛らしくなる。]
そうですね…。どんな温泉がいいです?
[>>1の看板に書いてある温泉を思い出しながら彼に尋ねる]
ええー、色々あったよね…
あ、■lavenderblush色から■white色まで変化するレインボー湯がいい。
面白そう!
[>>53どの温泉がいいか聞かれると少し考え込んでから答える。]
水の色が変化するってどういう仕組みなんだろ?
時間によってお湯に溶け込んでるものが変わるのかな?
それとも遊色効果…なわけないか…
[不思議な湯について好き勝手思考を巡らしながら温泉に行く準備をする]
11人目、降魔の使徒 ヴィンセント が参加しました。
降魔の使徒 ヴィンセントは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
Fiat voluntas tua, sicut in caelo, et in terra.
(御旨の天に行なわるる如く地にも行われんことを)
− 森 −
[魔物の住まう森を確固たる足取りで進む者がいる。
銀の髪に
聖印を刺繍した紺青のサーコートを羽織り、その下には銀色の鎧を着込んでいる。
一見すると王国の騎士のようだが、手にしているのは蕨状の飾り金具を戴いた牧杖だった。]
──…、
[異様な匂いに足を止めた若者は
と、行く手の茂みから凶悪な蜥蜴人が立ち上がり、乱杭歯を剥いて突進してきた。]
[危機──ではない、それは術の効果だ。
待ち伏せしていた蜥蜴人を誘い出した若者は一歩も退かず、構えた杖で蜥蜴人の攻撃をいなし、カウンターの一撃を入れる。
だが、鱗に覆われた蜥蜴人は薙ぎ倒されても怯まず、しなやかに跳ね起きる。
もう一度、襲いかかるつもりだ。]
なるほど…。なんだか、面白そうですね。行ってみましょうか。
[>>54の彼の様子に楽しめればいいかと思いながら自分の分の支度をすすめる。]
さて、準備できましたか?
なるほど…。なんだか、面白そうですね。行ってみましょうか。
[>>54の彼の様子に楽しめればいいかと思いながら自分の分の支度をすすめる。]
さて、準備できましたか?
[楽しそうに準備をすすめる彼に尋ねる。準備ができたなら、戸締りをきちんと確認をして部屋を出ただろうか]
12人目、魔喰いの蛇 ギィ が参加しました。
魔喰いの蛇 ギィは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 森 ―
[梢の上に呼び名が届く。
その呼びかけこそが魔力を持っていたかのように、蜥蜴人の頭上に赤い影が落ちた。
気配もなく音もなく飛びかかった影は、蜥蜴人の首筋に牙を立て長大な身体を巻き付ける。
それは、巨きな蛇だった。
全身を覆う鱗は棗のような赤。濃淡が美しい幾何学模様を描いている。太さは大人が片手で抱え込む程度。大人三人分の身長ほどもあろうか。
それほどのものが、まさに降ってわいたように現れたのだ。]
[蛇に咬まれた蜥蜴人が暴れたのは、ほんの数秒のことだった。
大人しくなった獲物を締め上げ息の根を止める。
骨の砕ける嫌な音が森に響いた。
完全に動かなくなった獲物に喰らいつき、頭から呑みこんでいく。
さしたる時間も掛けずに蜥蜴人を丸呑みにした蛇は、満足げにとぐろを巻いて尾の先を揺らした。]**
[ ”そんナこト”。
きょトりト首を傾げらレ、呟カれタ言葉に内心にまりトほクそ笑む。
她ハどうにモ、自分カどれ程のモのを持っテいルのカ、理解シテいナい節カ有ル。その瞳ハどんナ宝玉よりモ美シク、小さナ唇カら与えられル口付けハきっト、至高のモのに違いナいのニ。
現に、頬へト触れタ唇ノ。小さク柔ク、幼い香りのすル唇の、噫!何ト麗シク甘やカナ事カ!
耳を擽ル接吻の音ハ、どんナ音楽よりモ僕の脳を痺れさせル。唇カ触れル瞬間、或いハ離れル瞬間に肌を掠めル幼い故に僅カに温度の高い息ハ、実にまロやカで心地良いじゃあナいカ。]
……解っタ。じゃあ、一緒に入ロう。
全身ハ痛いカラ、足ダけナ。無理矢理落トすナヨ。
[ダけれど僕ハ、内心の高揚ハ決シテ表に出すこトハ無ク。シカシ滲む喜びハ隠すこトハせずに、女神に向けテ嬉シそうに笑っテみせタ。
普段ハそこそこに無愛想ナ自覚ハあルカ、それカ幼子の前ダトナれば話ハ別ダ。釣り上カっタ眼モ、眉モ。常よりモ少シダけ下カロうト言うモの。
――尤モ。これハこの女神に対シテダけでハナク……”幼子”に対すル顔に、過ぎナいのダけれど。
"足り"ナければ、何時ダっテ。その細い喉に噛み付いテやルつモりでハ居ルけれどモ。
少ナクトモ今の所ハ、その必要ハナさそうダ――ナんテ。そんナ事を思いナカら、胸中でハ舌舐りをひトつ。]
[案内板の前に来ル頃にハ、温泉に行ク事に関シテハ完全に諦めテいタ。
何時ダっテ、僕の女神ハ我儘ダ。それに関シテ、特に不満ハナいけれど。
呼び出されタあの日カら、她の"脚"を"貰っタ"その日カら。ずっト、そういう約束ダっタのダカら。
僕ハ她の我儘を喜んで聞き、動カナい她の脚の代わりにナっテみせよう――"お駄賃"ハ、ちゃあんト頂クつモりダけれど。
その代わり――她ハきっト、僕の。僕ダけの美シい女神であり続けテクれルのダロうカら。
噫、そうダ。
先程威嚇すルように寄せタ頬を押シのけられタ>>48事ハ残念に思うモのの、僕カ興味を失っタト知っタのカ僅カに満足気にすル様子>>47ハ、何トモ愛らシいじゃあナいカ。
無論、僕トテそう自惚れテいルわけじゃあナい。”僕”ハどうダっタトシテモ――向こうハ僕の事を、玩具程度にシカ思っテいナい事モ重々承知ハシテいル。]
百合の湯、……それナら、"ドリィ様"にモきっト似合うヨ。
[そうシテ女神カ指シタ>>50のハ、百合の浮カぶらシい花の湯。周りカ目に入らナい程にハシゃいダ様子に、思わず目尻カ緩む。
期待に煌めク瞳ハまルで水晶の様に澄み渡り、陽の光を反射すル海のようデ]
[それにシテモ、百合の湯トハ言い得テ妙ダ。
百合カ表すのハ、純潔、無垢、そシテ威厳。遥カ西の方でハ、神の母を表す花ナのダそうじゃあナいカ。
幼ク、純粋で。無垢ナ程に残酷で、そシテ傲慢トモ取れル威厳に満ちタ僕の女神に、此れほど相応シい温泉ガあルダロうカ?]
――……ッおイ!暴れルナ、落ちルダロ!
行ク、行クカらちゃんト大人シクシテいロヨ。
[まダ見ぬ百合の湯に浸カっタ女神の姿に思いを馳せテいタのナら、どうやら她ハ待ちきれナクナっテシまっタようで。今にモ腕カら抜けダシテ走りダシテいきそうナ>>51她に、思わず焦っタように声を上げル。
ずり落ちそうにナっタ她の身体を抱え直シ、その拍子に日傘の影カら出タ脚ガじクりト痛んダ。
軽い火傷のようにナっタ足の甲に眉を寄せナガら、全クこの体モ不便ナモのダト思いつつ。
それでモ、まぁ。今カらきっト拝めルであロう光景を思えば、寄せタ眉モ自然に解けテ她を抱えタまま温泉の方へト向カっタ。]
― 温泉宿 ―
[それカら、温泉宿へト向カい。トりあえず一泊部屋を取り、荷物ダけ置いテ早速温泉へト足を向けル。
百合の湯カ混浴ナのカそうでナいのカハ知らナいガ、何方にシロ她トハ共に温泉に入ルつモりダっタカら。混浴ナらばそのまま、分カれテいルのナらば男湯の方へト連れテ入っタ事ダロう――他の奴等に僕の女神の姿を見せルのハ、少々口惜シクハあっタけれど。]
ほラ。手、上げテ。兎ハ隣に置いテ。
……そう言えバ、温泉ハ初めテなのカ。
[脱衣所にあルベンチに她を座らせ、自分ハその前に屈み。她の持つ人形を脇へト置クように言い、その身に纏うドレスを脱ガそうトすれば她ハ言う事を聞いテハクれタダロうカ。
故郷でハ何度カ温泉に入りハしたガ、此方に来てかラハ久しぶりダ、と少し懐かしイ気分ニなりながラ。
……それにシテモ。
こうシテ風呂の世話ハさせテクれルのに、以前スカートを捲っタ時にハこっ酷ク怒られタモのナのダガ。
どうにモ她の基準カ解らナい、ト少々怪訝ナ顔をシつつモ、ドレスのリボンを解こうト腕を伸ばシタ。]
[呼び声と同時、梢の上から血の河のごとき長大な蛇が飛びかかり、蜥蜴人を薙ぎ倒す。
バキバキと骨の砕ける音がして、それきりだった。
何倍にも広がった蛇の口に蜥蜴の尻尾が呑み込まれてゆく。
これは自然の摂理か、魔族の悪行か。
いずれ神が示されよう。]
[滞りなく“食事”を終えて満足気な隷魔に、若者は常のごとく端正な所作で出発を促した。]
よろしい。 行こう。
[ヴィンセントを名乗る若者にとって、この大蛇は使用人でも相棒でもなく、喩えるならば生徒に近い。
理不尽な扱いをすることはなかったが、大仰に褒めたり自慢したりすることもなかった。
驕らず、慎ましやかであることを美徳と考える性質ゆえに。
加えて、必要以上に親密にならないよう自戒もしている。
この隷魔はいずれ手放さなければならないものだ。]
[支度が完了する。]
おっけー、準備できた!
[>>58に応え、部屋を出る。
さあ、不思議の湯に浸かりに行こう。そう思って意気揚々と駈け出そうとするが―――]
ところでカサンドラ、その温泉まではどうやって行くんだ?
場所とか地図かなんかで見たか?
[肝心の温泉の位置は頭に入っていなかった。]
えっと、それなら確かパンフレットにも書いてあったような…。
[>>66の彼にパンフレットを渡し、地図のある箇所を指さし彼に見せる。]
あっ、これです。それで、色とりどりな温泉はここみたいですね。
[目的の温泉を指さしているとふと視線を感じた。恐らく、偵察か何かだろうと察した。]
『ねぇ…いいかしら?久しぶりで楽しみなのよぉ…。』
[狂気を孕んだ声色が聞こえるのも、彼女のことが見えるのも私だけ。チラリと偵察のいるであろう場所を見やりニヤリと怪しく蜂蜜色瞳はワラう。]
『うん、行ってきていいよ。ただ、アソビ過ぎないようにね。』
[私と彼女にしかわからない言葉で彼女にいう。この後偵察に来ていたであろう敵がどうなったかはわからない。
だって、あんなに楽しそうにアノコはアソんでいるんだから]
―案内板前―
[傍らのウェルシュは既に人型に戻っているだろうか。
顏だけは持っていたハンカチで拭い、彼にも予備のハンカチを渡す。]
…それにしても、人が多いですね。
[此処に来るまでも、こうして会話している間も、ちらほらと同業者と思われる者たちを見かけた。]
1) ロマンチックな*茉莉花*の浮かぶ花湯
2) 美容効果あるかも、な73(100x1)℃の泥湯
3) 一緒に入った人に*恋情*な気分になる湯
4) 思わず*<<死霊術師 ドロシー>>の質問に何でも答えます*したくなる露天風呂
5) ■mediumseagreen色から■whitesmoke色まで変化するレインボー湯
6) 宿の真ん中にある景観湯
えーと、今いるのはここだから…
おっけー!ホラ、カサンドラ行くよ!
[と、パンフレットを握ったまま走りだす。
とことこと走っていき、温泉のあるところまでたどりつく。そして、後ろを振り返り――]
えっ、カサンドラ遅い〜
[少し後ろにいる、しっかり付いてこない従者にむくれる。]
あっ、すいません。ちょっとお金の確認ををしていました
[>>。70のむくれる彼に咄嗟に取り出した財布を見せながら微笑む。
アノコが満足そうに戻ってくれば彼の方に駆け寄った。]
って、いきなり駆け回らないでくださいとあれほど…。
[ため息混じりに彼にいうのをアノコはクスクスと後ろで眺めるだけ。アノコはアノコで彼のことを気に入っているようで何よりだと思いながら彼に続いて目的の温泉へと向かう]
そうですねぇ。もう少し、手ごたえのある輩だといいのですけれど。
姫様、良い所全部持っていってしまうのですもん。
本当は私が姫様を守って差し上げたいと思っていますのに。
あいてててて!
危ないですよ、姫様。バランス崩して落っことしちゃったらどうするんですか?
[ふいに翼を動かすのを止める。すると大鷲の体が重力に引かれて、地面が猛スピードで迫ってきた。けれどそれも一瞬の事、すぐに体勢を立て直して意地悪な笑い声をあげた。]
…姫様?それはどのような意味なのでしょうか?
[寂しげに呟かれる言葉>>36に、振り向く。視界の端に赤い宝石が映ったが、以前からしていたものだったろうと思い込み特に気にする様子はない。
問いに答える様子がなければウェルシュ自身も黙りこみ、そのまま真っ直ぐにアチコー村まで飛んでいく。]
[地面に足を付けると、…はすぐさまヒトへと姿を変える。
背中に載せていた主人を「お姫様抱っこ」して、一度強く抱きしめてから地面へと降ろした。]
温泉ですか?
役場の真ん中にある景観湯なんて、きっと素敵でしょう。
…ああ、そうだ。二人きりでゆっくりと”お楽しみ”出来るところがいいですねぇ。
[案内板を見て、ぱっと目に付いた温泉を指差す。
何を考えたのだろうか。少し間を開けてから、そのピンと伸ばした指をフレデリカの口元まで運ぶ。顔には悪戯をする時のような子供の表情が張り付いていた。]
…なーんて、ね。
この汚れじゃ目立ちすぎます。一番近い所がいいと思いますよ。
それで一通り綺麗になったら、順番に回っていきましょう。
ああ、女性に化けられないことが悔やまれます…。
いや…、たしかに村で突然人外と出会っては警戒もするだろう。
それにしても…力のある魔術師などが知らずに集められてるとしたら、目的はなんだ……?
…………。
子供、と言われなかっただけましだろう。
[どちらがましなのか、よくわからないことをいいながら凹む少女を慰めた。]
ああそう?しかたないなぁ…
[>>71財布を出されれば、納得する。]
あ、男湯と女湯が分かれてるよ?
カサンドラはあっちね。僕は男だからこっち。
[そう言って脱衣所に入っていく。]
[案内板へと近づきながら、同じく案内板を見ようとする人々に混じり板を見上げる。屋台等もいくつかあるようだが、それなりに歩いてきたしとりあえずはどこか落ち着ける場所で食事を、と探していた。]
シュテラ。とりあえず近くの店で食事を……シュテラ?
[案内板に意識を集中していて連れている少女が離れたことに気がつかなかった。ため息をつきながら辺りを見渡す。
……饅頭屋に張り付いていた。少女へと近づく間、こちらへときつい瞳向けてくる男に肩をすくませる。一瞥のみを向け、すぐに意識は従属している少女へと。]
こら。
[そのグリーンの頭にチョップを浴びせた。]
勝手に離れるな。迷子になったらどうする。
………食べたいのか?
目的は…分かりませんし、杞憂かもしれません。
そもそも、申し訳ありませんがシェットラント様はそんなに魔力が高い術者じゃありませんから。
私を従えていられるのも、この首輪のおかげでしょう?
[鎖をちゃり、と持ち上げては肩をすくめて見せた。
それでも、相手が気を遣ってくれてるのはとても有り難い。
有り難い、けれども]
……シェットラント様には私が子供に見えますか。
温泉饅頭食べたいです。
[しょんぼりしつつ、こっそりおねだりしたのだった]
―回想:空の上で―
守られる程、か弱い姫ではありませんから。
それに私は女としてより―きゃあっ
[ぺしぺし叩いていた所、がくん!と、独特の浮遊感の直後に重力によって全身が持っていかれ、中に詰まった臓器が遅れて落ちる衝撃に甲高い悲鳴を上げ、思わず彼の背の毛を握りしめた。
だが、落下直前になって体制を立て直し、空へと戻る。]
…もう、貴方は昔からそうでしたよね。
何も変わってない。
[またぽかぽか叩いたり強く叱れば同じようなことをされかねない。
長年の付き合いが成せるじゃれ合いは、何時だって自分が折れてきた。
姉のように、妹のように。
ため息をつきながら。]
………いえ、なんでもありません。
[彼には、結婚することは伝えていない。
嫁ぐと同時に騎士を辞め、この能力も封印することを婚約者が望んでいるからだ。
其れは即ち、彼との別離を意味する。
幼き頃から共に過ごし、戦い、痩せ衰えた土地と僅かばかりの税しか持っていなかった領主の館で、執事としても働いてくれていた彼が受ける哀しみは、如何程のものか。]
(…あっけなく了承するかもしれないけれど。)
[複雑な思いが交差して、黙り込んでしまう。
重い雰囲気を引き摺ったまま、案内板の前へと辿り着いたのだった。*]
―現在:案内板の前―
[気を抜くと女性扱いしてくるのが、有能で優秀な従者である彼の欠点と言えた。>>73
しかし少しでも抵抗する素振りを見せたら更に激しい接触を求められる為、されるがまま抱き締められた後、地面へと降り立ったのである。]
役場…ですか。
…変わり種にしては珍妙な…。
[如何な観光地であろうと、役場となればどこも同じ、事務的な業務をこなす為だけの建物であろうに。
これはこれで見てみたくもあるが。]
…?
[お楽しみ、の意味がわからず傍らの彼を見上げる。
伸びてきた指に警戒することもなく、何をするのだろうかと、普段の鬼気迫る姿からかけ離れた無防備な表情で眺めていた。]
…確かに。
無関係な人たちを怯えさせるかもしれませんね。
では…。
[自分の汚れを指摘する為だったのか、と納得して、案内板の地図を眺めた。
此処から一番近いのは、5(6x1)の湯らしい。]
[■mediumpurple色から■silver色まで変化するレインボー湯。
効能の程は定かではないが、魔物との戦いで荒んだ精神を落ち着ける場としては最適かもしれない。]
…?
一緒に入ることはできないのですか?
[館では男女別に入るという概念は無く、空いてさえいれば誰でも、という状態だった。
出会った当初は彼に身の周りを全て任せている関係で共に入浴したこともあった。
自分の事をある程度できるようになってからは世話を断り、一人で入っていたけれども。]
貴方も私に触れたせいで汚れているし、疲れているでしょう。
遠慮することはありませんよ。
[地図の案内に従い、レインボー湯へ迎いながらの誘いのセリフは、同時に目の前の彼を異性として認識していないことを意味していた。]
はい、のちほど…。
[>>75の彼に言われれば、笑顔で見送る。見送った後に自分も女湯の方に入っていく。]
にしても、ほんっとに元気ねぇ…。
[ちょっとつぶやきながら纏っている衣服を脱いで、タオルを一つ手に携えお待ちかねの湯船へと向かう]
あらぁ、本当に色とりどりのお湯なのねぇ…。
[見てビックリという言葉がピッタリなお湯の湯船に目を見張る]
/*
なんかじぶんでもあべこべになってしまった。
えーと、最初のころは亡き母親の代わりに身の回りの世話をして貰ってたけど、自分でできるようになってから自分でするようになった、と。
ずっと一緒にいたのもあり、彼への気持ちは家族としてのそれである。
けど、もしかしたらちょっとだけ意識している部分もあるかもしれない、的な。
そんなかんじ。
むずかしいなー。
まぁ、そうだな。
[少女の言葉に素直に頷く。攻撃等が不得手であることを差し引いても、お世辞にも強い術者とは言えないだろう。]
まぁ、温泉地だしただ観光に来た他の術者とはち合わせただけという可能性もあるだろう。現に温泉がどうの、という話もしていたようだし。
[先程睨んできた男と、姿の見えない子供の話。聞くともなしに聞こえてきたその会話を考えるに、ただの観光と思えなくもなかった。
子供に見えるのか、という問いには間をおかずに首を縦に振る。]
甘いものをねだるところなど、子供そのものだろう。
[そうは言いつつも店主に代金を渡し、ひとつ購入していた。受け取るよう、視線で促す。]
うっ!
でも、…甘い物が好きなのは癒されたいからって聞きますよ?子供っぽいから、じゃなくて。
それに、………あ、いえ。
[子供ではない、そう主張しようとして自らの心の傷を抉りかけ、やめた。
彼に拾われた時のこと。
彼は経緯は知らない。だが、その結果を全て見てしまっている。
ボロボロになっていた自分と、
血だまりと、
複数の者の体液と、
辺りに飛び散っていたであろう肉塊。
ぶる、と一度震えたものの、温泉饅頭を受け取ればぱくりと一口食べ、無理やりでも笑みを浮かべた]
ありがとう御座います、美味しいです。
[そして昼食を探し、宿も探しにいくのだろう]
[まだ見ぬ温泉へと思いをはせれば、彼>>62がどうしてドロシーに花の湯が似あうと思っているかなど、しりもせず。
"似あう"という言葉には、そうかしら、なんて。にこにこ無邪気にほほえむだけ。
せかしてみれば、思ったとおり。
焦ったふうに声をあらげる従者に、ドロシーははしゃいだ声をあげました。
他の人にたいしてはひどく冷たい表情をする彼が、ドロシーに対してだけこうやって、表情を豊かにするんですもの。
相手がたとえただの玩具であったとしても、"特別扱い"というのは、うれしいものです]
――ああ、ごめんなさい。
[ドロシーを抱え直したひょうしに、彼が陽の光をあびてしまったことに気づいたのなら。
ごく自然に、軽い調子で謝罪を落としました。
正直なところ、あまりわるいとは思っていませんが。
いちおうはドロシーのせいですから、謝るのは当然のことです。
そうして、目的地へと彼が歩きだすすこし前。
隣にいた女性>>69がこちらへと目礼したことに気づけば、此方からも。
ほんの軽く、頭を下げておきましょうか]
―温泉宿―
[宿をとるのも、荷物を運ぶのも、ぜんぶぜんぶ従者>>63の役目です。
ドロシーはただ、彼の腕の中でそれを見ているだけ。
とはいえ お金はドロシーのおこずかいから出ていますから、文句を言われる筋合いはないでしょう?
それにしても、ただおとなしくしているだけで物事が進んでいくのですから。
従者というのは、なんて便利なんでしょうか。
少々忠誠心にかけるところはありますが、こうやって しゅしょうに言うことを聞いている間は、多少のわがままも許してさしあげたくなるというものです。
彼につれられるまま、脱衣所へと運ばれて。
手を上げろと言われたのであれば、言われるがままにそうしたでしょう。
だってこれも、"いつものこと"ですもの。
……ちゃんとした理由があれば、スカートをめくられるのだって許容しますけれど。
突然スカートをめくられるのと、お風呂に入れてもらうのとはまったくもって別のお話です。
ドロシーが彼の思考を読めたのならば、彼の疑問にはそう返してみせたでしょう。
ドロシーにはそんな力はありませんから、疑問は疑問のままになってしまったでしょうが]
はじめて、です。
りょこうじたい、はじめてですもの。
[だからいま、とってもたのしいの。
はにかむような笑みで言って、ドロシーはきょろきょろとあたりを見まわしました。
大きなお風呂はおうちにもありますが、
おうちのお風呂と温泉とは、まったく別物ですから。
すべてがすべて、ドロシーにとっては見慣れないもので]
あーちゃんは、きたことあるんですか?
どんなかんじなのかしら。……たのしみです。
[そんな話をしていたら、服は脱がせてもらえたでしょうか。
脱がせてもらえていたのなら、今度は足を彼にさしだしましょう。
機能よりも見た目を重視したこの義足は、あまり水に強くありません。
だからこれも、取ってもらわないと]
[昼食をとり、辺りを見て回る。
あまり情報らしい情報は得られなかったが、とにかくそこそこの値段でおさまる宿を見つけ、そこに宿泊を決めていた。
ここには、ロマンチックな*睡蓮*の浮かぶ花湯、美容効果あるかも、な[[1d100 ]]℃の泥湯、一緒に入った人に*保護欲*な気分になる湯、思わず*ほんの小さな悩み事*したくなる露天風呂、■royalblue色から■salmon色まで変化するレインボー湯があるらしい。
ちなみに、部屋で入ると*愛情*な気分になる湯が出てくるらしい]
部屋でお風呂に入れるのにこの安さ。冒険者には優しい価格ですね。流石、温泉地といったところなんですかね?
でも。本当に選り取りみどりの沢山の温泉……。
……何か、魔法が作用していたりもするんでしょうか?
[荷物を置いてはシェットラントにも飲み物を用意しつつ、そんな事を呟いていた]
おはながうかんでいるんですもの。
きっと、すてきですよね。
[言いながらも、足はさしだすだけ。
義足を取ってくれと言わなくても、彼はどういう意図かわかってくれるでしょう。
……そうでなければ困ります。
だって彼は、ドロシーの従者なんですから]
[掌でレインボーな湯を掬って見れば、■darkturquoiseに輝いて見える。]
あらぁ、摩訶不思議な湯ねぇ…。
[身体に軽く湯をかけてからゆっくりと湯船に浸かる。様々に輝いて見える湯がなんだか鮮やかに映る。]
『なんだか、鮮やかな湯ねぇ。』
[アノコの言葉に頷き、掌で湯を弄ぶ。様々に輝き湯船へと戻ってゆく]
[さっと、服を脱いでまとめて浴室へ向かう。
浴室には誰も居らず、継ぎ足される湯のザボザボという音がするのみだった。
角度によって色を変える湯は綺麗と言うより摩訶不思議という表現が正しかった。]
カサンドラ!見てる〜!?
これすごいな!
[カサンドラがいるであろう壁、その壁の上の隙間に向かって叫ぶ。]
13人目、猫目 コンスタンツェ が参加しました。
猫目 コンスタンツェは、背信者 を希望しました(他の人には見えません)。
ー村郊外ー
[木製の車輪が岩肌に乗り上げる。
荷台が揺れた拍子に、側頭部をしこたま打ち付けた。
目的の村の近くを通るから、と乗せてもらった荷馬車だ。
文句は言えまい。
ジンジンと痛む頭を抑えながら、猫のように丸めていた上体を起こす。
すん、と鼻を鳴した。
渓谷が近いせいか湿った匂いの空気を嗅いだ。
地鳴りにも似た荷車の振動が身体の芯を震わせる。
これは、鳥と、鱗と……屍の匂い。
小気味良く鳴った、これは、何かの骨が折れる音。
首をきょとりと回す。]
リヒャルト。
[剣を抱えて首を垂れているブロンドが見えた。
起きているか起きていないかはっきりしない相手の名を呼ぶ。
もう一度、少し口を大きく開いて、つり目は更につり上がる。
リヒャルト。]
………
[それでも起きないのならば、眉間に皺が寄るのは致し方ない。
そうして、覚束ない手つき足つきで相手ににじり寄り、耳元で囁いてやるのだ。]
[>>89の突如聞こえてきた声に、アノコ共々驚く]
はい、見えてますよ。確かに、これはすごいですね。あと、誰かが入ってきたら大人しくしてくださいね?
[後者は聞く耳を持たぬだろうがと思いつつ釘を打つ。まぁ、今回は休暇を勝ち取ったわけだから少しははしゃいでもいいかななんて思いながら掌で湯を弄ぶ。]
『びっくりしたわぁ…。にしてもこんなにやんちゃだと観がいがあるってモンだわぁ』
『ケラケラ笑いながら言ってるけど、こっちは大変よ?加代もやってみたら?』
『あたしゃあ、見てるだけで充分よ』
[傍からみたら独りでブツブツと言ってるように見えるだろうが、今は誰もいないので大丈夫だろうと油断していた]
……––––––––––
[囁いた言葉、それを聞いて睨まれようが、誹られようが、いつも通り。
それが常。
コンスタンツェは、この人の側を離れられない。
それも常。]**
……––––––––––
[囁いた言葉、それを聞いて睨まれようが、誹られようが、いつも通り。
それが常。
コンスタンツェは、この人の側を離れられない。
それも常。]**
/*最初から間違えたすみません(土下座)
村建てありがとうございます。
コンセプトにほいほいされてやって来ました。
見知った方もちらほらいらっしゃる!楽しみでそわそわ
灰でいろいろ機能試させてください今のうちに…!
見苦しいですがご勘弁を(夏の日差しに焼かれる)
そういうものか?…俺にはわからないな。
[甘いものは少々苦手だった。笑みを浮かべる相手に、肩を竦める。
何やら一段と不安げな様子も感じたが、それを言及することはなかった。
なんとか予算内の宿を見つけ、部屋へと行ってみれば清潔感ある様子に息をつきながら荷物を置いた。なにやら色々と不思議な温泉があるようだ。]
……しかし、泥湯は一体何℃なんだ、結局?
[部屋においてあった案内をみても、温度はよくわからない表示をされていてわからなかった。首を捻りながら無難そうなレインボー風呂にいくことにする。]
…とにかく、久々の風呂だ。俺は入ってこようかと思うが、シュテラはどうする?
[恐らく基本男女別だろう。ならば同じ風呂にいく必要もない。相手はどこにいくのか、はたまた部屋でまっているのか?と問いかけた]
誰か?わかったわかった〜
[>>彼女の諌言に生返事を返す。
手で湯を掬ってみたり、バシャバシャと波を立てたりする。]
なんだろう…回折じゃないし…様々な魔力が鉱物と一緒に溶け込んでるのかな…よくわかんないや…
[エルフの魔法と自然の知識を以てしても、虹色の原因はわからなかった]
[>>95の生返事になんとなく察した。]
『はぁ…、なんとかこの関係をひっくり返せないモンかね…』
[彼と過ごしてわかったことがある。確実に見下されている。
確かに、負けた私が悪いが、あの日は貧血だったし、加代を呼び出すことも出来なかった。
次に勝負をしたら負けないのに…。と思いながら湯の中でぐぬぬとしていると加代が横でクツクツとわらう]
『まぁ、チャンスがないわけでもないんじゃないの?あれとか』
[彼女が前足で妖しい黒光を示しながらいう。]
『なんだか、嫌な予感がすんのさ』
[アドバイスをしてくるとは珍しい。明日は厄災に見舞われるのか?と思いつつも頷く]
『そう…。加代がいうなら確実ね。留めておくわ』
なら、いいのですが…。
[>>95の彼にそんな風にいいながら、掌の湯を落としていけば■whitesmokeに輝く。なんとも摩訶不思議だ。]
そうか。では俺は行ってくる。
[短く相手の言葉に答えると軽く着替え等をまとめ、手にした。
部屋を出ると、部屋のなかでみた案内を脳裏に浮かべながら虹色に輝くという温泉へ向かう。
館内の地図を頭にいれておいたお陰で、件の風呂にはすぐに着いた。脱衣所で衣服を全て脱いでしまえば、湯殿へと続く扉をガラリとあけ。まっすぐに洗い場へと向かうのだった。]
14人目、退魔士 リヒャルト が参加しました。
退魔士 リヒャルトは、背信者 を希望しました(他の人には見えません)。
サムフェア渓谷から怪しい黒光、か。
[伏せる眼差しは傍にいる存在に向けることはない。
それでも、この人の側を離れることは出来ない。
それも常。]**
従者 ウェルシュ が村を出ました。
14人目、従者 ウェルシュ が参加しました。
従者 ウェルシュは、天魔 を希望しました(他の人には見えません)。
あちゃー、姫様ってば大胆ですねー…。
[無垢な問い>>81に、頭を抱えて苦笑いをして。勿論そうしたいのは山々ですが、と心の中で付け加えて言う。]
それをやると私、怒られちゃうんですよねぇ。
それに此処には魔物とあまり馴染みのない、一般の方もいらっしゃるでしょう?
そんな人たちが武器も防具もない無防備な状態で魔物と出会ったらとても驚いてしまいます。
ヒトの姿を取れると言っても、完璧ではありませんし、
[子供に言い聞かせるようにして優しく話しかける。
レインボー湯の前に着くと、カサンドラを無理やり女湯の方に押し込めるように背中を押した。]
では、また後程。焦らなくて構いませんよ。私もゆっくりしてきますから。
>>99
[シェットラントが部屋の外へと向かえば、少しだけ肩の力を抜いた。
浴槽に不思議な効能があると言う湯を溜め、それが半ば頃まで溜まれば脱衣場で服を脱ぎ始める。
しゅるしゅると衣擦れの音をたてながら衣服は脱げても、黒い首輪とそこから繋がる鎖はどうしても外せはしない。最近は外すつもりも無いが、付けられた当初はどれだけ絶望したことか。
白い肌に嵌められた黒。それを指先で触りながら、愛情云々の湯で身を清めてからその中へとつかっていく]
愛情、ですか。
…愛って、なんなんでしょうね?
[誰もいないという油断から、そんな言葉が漏れた。ちゃぷ、と両手で湯をすくっては眺めてみる。こうしていると、湯はただの湯に思えてくるのだ。
しかし、ふと過るある人物の顔。
は、とそれに気づくと眉をわずかに寄せた]
…それはダメ。
[ふ、と小さくため息をつく。その頬が微かに赤らんでいたのは、湯のためかそれともーー?]
[出発を促されて、赤紅の蛇は鎌首を持ち上げた。
喉を震わせ口を開いて蜥蜴人の残骸を吐き捨てる。
普通の蛇ならばひと月も掛けて消化するものだろうが、この蛇が喰らっているのは獲物の血肉ではなかったから、さほどの時間も必要なかった。
身軽になって降魔士の方へ向かう蛇の姿は見る間に縮み、姿を変えていく。
最終的には人間の1.5倍ほどの長さに収まり、蛇の頭の代わりに人間の上半身を生やした姿となっていた。]
今の蜥蜴はなかなか美味かったぞ。
このあたりは、ずいぶんと魔が濃いな。
[陽気な声で語り掛けるのは、鱗と同じ赤い髪を頂いた男。]
この先にあるのはアチコー村だったか。
あそこは温泉で有名な村だ。
久しぶりに湯に浸かって身体を伸ばしたいな。
温泉はいいぞ。是非入ろう。
[いつの間にか纏ったローブのフードを目深に被っているが、その奥の瞳は縦に裂けている。
饒舌に話す舌の先も薄く、二つに分かれていた。
長く引きずる裾の下で器用に蛇身を折り畳みくねらせているが、注意深い目なら異相に気づくだろう。
ローブ意外に身を隠す衣服はなく、裸身をいくつかの装身具が飾っている。
赤い鱗を持つ蛇の身体と成年男性の上半身を持つこの魔は、ナーガの一族の王の血を引く者だった。]
[洗い場にてからだの汚れをしっかりと落とし。そして、湯船に向かえば七色に輝く湯を存分に堪能する。
久方ぶりの湯に、男にしては長風呂となってしまったかもしれない。それでも女性ほどの長居はせず、部屋に戻っていくのだろう。そのあとは少女との話もそこそこにベッドへと潜り込むはずだ。]**
[脱衣所で服を脱ぐと、浴場へと向かう。
細かい傷はあれど、鎧と強化魔法のおかげで大きな傷はなく少女特有の透き通る白さを保った肌が露わになった。
桶で湯を頭から浴びれば、光魔法の行使から来る疲れごと、魔物の血が落ちていった。
備え付けのただの石鹸で髪と身体をしっかり丁寧に洗い、汚れを落としていく。
ウェルシュに知られたら叱られること間違いなしだが、汚れが落ちればそれでいいではないか。]
…広いなぁ。
[髪を手できゅ、と絞って、改めて欲所を見渡す。
館の湯船と比べるのも申し訳ないくらいの大きさだ。
早速つま先を浸けると、じぃん、とした痺れと共に熱さが伝わってくる。
そこから奥、大きな岩の傍へ移動する。
首の辺りまで浸かり、岩に背を預け、空を見上げた。]
任せといて!
[>>98カサンドラの声にまた応えると、脱衣所に人の気配を感じて]
…あ、誰か来たっ
[短く言って黙る。脱衣所に感じる人の気配は、そのままガラリと扉を開けてエリオットしかいなかった空間に入ってきただろう。その人影は>>99だったかもしれない。]
[>>111の彼の返事に頷きながら、そろそろ出ようかなどと考える。
彼はどうするのだろう?と思い、目を瞑りテレパシーを送る]
あの、そろそろ温泉から出ようかと思うのですが、エリオット様はどうしますか?
[なるべく簡単に彼に尋ねる]
[ゆっくりと湯に入っていれば、思い起こされる幾つかの事。のんびりと浸かっていたが、>>109主人の長風呂よりも長かったらしい。戻ってきた人の気配に慌てて湯から上がれば、素早く身支度を整え部屋に戻り寝床を整え直した。
そして、疲れていたのだろう、己の主が直ぐに寝付いてしまったのを見てはそっとその側に寄る。
枕元に腰を下ろし、無防備に眠るその顔をジッと見つめて]
……シェットラント様は。
全てを見ておいででしたよね?
それでも何故、私を従属させたのです?
[あの時の惨劇を。己がしでかした事を。己がされた事も。おそらく相手はそのほぼ全てを知る。
それでも何故、彼は自分をーー?
分からないが、問いは返らぬと分かってはいるが、そんな事を口にしてはそっと身を屈めた。
相手の額に、触れるだけの口付けを]
……ゆっくりと休んでください。
そして、良い夢が見られますよう。
[自分のベッドに戻り、瞳を閉じる。
瞳を閉じれば感覚が研ぎ澄まされ、あちらこちらに魔の気配を感じた。…矢張り自分と同じく主を持つ者たちなのだろうか。
それにしても多くはないか。それとも、ただの偶然か?
分からないが、気を張りながらもなんとか眠りにつこうとしていた]
[呼びかければ隷魔は見る間に姿を変えて傍らへ来た。
上半身は人、下半身は蛇。
その唇はヴィンセントと同じく人の言葉を紡ぐ。
「このあたりは、ずいぶんと魔が濃い」と告げる陽気な声に改めて周囲を伺ったが、今のところ攻撃してくる者はいないようだった。]
長居は無用だ。
[旅の目的はここにはないと告げて歩き出す。
隷魔がついてくると疑うことなく。
もっとも、勝手なことをしようとすれば契約の指輪の力を発動せさてお仕置きをするまでのこと。]
[隷魔は、この先に温泉をもつ集落があると言う。
「身体を伸ばす」という表現を語句通りにとったヴィンセントは生真面目に警告した。]
むやみに人前で魔性を晒してはいけない。
[できれば、今の恰好にも上着を着せたいところであるが。]
[蒼い空を、白い雲が過ぎて行く。
時は無限であるが、人の命は有限だ。
肉体を持ちこの世に生を受けた者の宿命。
月が姿を変え行くのに連れて、彼と出会ったころは痩せぎすだった自分の躰も女性らしい丸みを帯びていき、父からも一人の女性としての身だしなみを求められるようになった。]
女……。
[幼い頃は母に身の周りを世話されていた為、身だしなみや体に頓着しなかった。
深い青から不思議な銀色へと揺らめく水面に写る顏に面影を見付けるもおぼろげな程、昔の話。
だから、本来であれば教わるべき女としての作法も化粧も、何も知らない。
それでよかったのに。]
[過ぎ行く時は、残酷で。
少女が少女で居させてくれる暇すら与えてくれない。]
…上がろう。
[一人でいると、思考の渦に呑まれてしまいそうだった。
ウェルシュは自分の従者であるが先程のようにこちらをからかうのが好きでスキンシップも激しく、父が懸念するレベルである。
けれど、嫌だとおもったことは一度もなかった。
けれど、もう、さよならをしなければいけない……。]
[最後にもう一度湯を浴びて脱衣場へ戻る。
入る時には気づかなかったが、脱衣籠の傍には、白地に灰の花模様が美しい浴衣があった。
ご自由にどうぞ、という張り紙も見つけ、有難く頂戴することにした。
手拭いで全身を拭き、浴衣に袖を通し、帯で絞めて見たものの…。]
…うーん、あれ?
ウェルシュ、これ、どうやって着るのですか…?
[着衣の名称は知っていても、着付け方は知らず。
とりあえず前で交差させただけの浴衣は胸の谷間や素足が露出する。
下駄をカラコロ鳴らしながら待ち合わせ場所に現れ、其処に従者の姿を見付けることができたら、心底困った顏を見せ、縋る視線を送った。]
[浴槽に青年>>113が入るのを見遣る。彼が歩む度に、遊色効果のあるオパールのようにきらめく虹色の湯が波紋を作る。]
お兄さん、人間じゃないね…?
[ため息をつく>>113の方を見て、尋ねる。]
そうですか…。のぼせないように気をつけてくださいね。
[こちらも目を瞑り、一言添えてから目を開ける]
/*
ごめん、此処の秘話は特殊で、プロローグ中は独り言にもチェックしないと秘話にならないんだ…ッ!
…はて、なんのことやら?
[掛けられた声>>121に体を強張らせて、すぐに立ち上がれるように座り直す。
誤魔化せるとは思っていない。ただ相手を観察するための時間が少しでも欲しかった。
降魔士だろうか。それとも魔物だろうか。有する魔力は目の前の少年の方が大きいだろう。いきなり祓われなければ良いのだけれど。]
えーと…、私、悪い魔物じゃないですよ。
[敵意がないことを示すために両手を小さく上げて、苦笑する。この浴室は狭すぎる。戦闘になったとして、大型の魔物であるウェルシュには分が悪い。主人に迷惑を掛けるわけにもいかないので、出来るだけ戦闘を回避しようと努める。]
さて、出ようかしら。
[目を開け、ゆったりと立ち上がる。]
あら?なにやらお困りかしら?
[脱衣所へと行けば、>>120の帯に四苦八苦している少女を見かけ、声をかけてみた]
/*
で、出会った時代は幼女を想像してただけで、具体的な年齢は考えてませんでした。
母親の顏がおぼろげになる位だから、5,6歳が打倒かな?
現在17、8くらいで。
[人の形に近くはなっても、その動きは滑らかだ。
足音をたてることもなく身体の軸をぶらすこともなく、するりするりと若者の後を追い、時に追い越して振り返る。]
そう固いことをいうな。
お題目ばかりだとオレも気が滅入る。
たまには息抜きも必要だぞ?
人間たちも言ってるだろう。
裸の付き合いは大切だと。
[饒舌に話しかけながら尾の先を伸ばす。
古い皮が折り重なって層になっている尾を、降魔士の足首に巻きつけようとした。]
いや、こんなところで人間の格好してるなんておもしろいなーって…
あの変な黒い光と関係でも?
[座り直す彼>>123を見て、興味ありげに微笑む。]
あ、僕はエルフ族のエリオット、よろしくね!
[苦笑する彼に手を振る。]
/*
ごめんよーほんとごめんよー…。
私もやらかしかねないので、お互い気を付けようね。
発言プレビューで、秘話に成功してたらベージュ色になるから、ちゃんと確認してから実行するようにしようね。
[来るのが早すぎてしまったらしい。
探した彼の姿はなく仕方なく元の服を着ようと脱衣所に戻ったところで、先程浴場でちらりと姿を見かけた女性が声をかけてきてくれた。>>124]
す、すみません。
この服の着方がわからなくて…。
どうしたらよいものかと…。
[襟を合わせて帯を縛ればよいのではないか、とやってみたものの、襟はがばがば、前も空き、きちんと着れば足首辺りまでしかない裾も地面すれすれを漂っている始末であった。
帯の結び方も適当だったので、身じろげば身じろぐ程着崩れてしまう。
恥ずかしさはないが、みっともない姿を晒すのは躊躇われる。]
お題目…?
[隷魔の暢気な言葉にピクリと眉が上がる。]
おまえが失くした神具を取り戻すことは真摯な目的だ。
温泉はたまたまその途上にあるに過ぎない。
[人の身体はすぐに埃まみれになるものだから湯を使うこと自体に否やはないのだ。
ただ、裸の付き合いなどと言われたら頷けるはずはなく。
牧杖の先でさりげなく寄って来た蛇尾を払う。]
あら、そうだったのね。誰でも初めは難しいもの。任せてちょうだい。
[>>127の彼女に優しく微笑みながらいう。]
えっとね、ここはこうしてこっちはこうするのよ。
[彼女の襟を整え、裾も整えながら丁寧に教えていく。]
あっ、この襟は逆の位置だと縁起が悪いから気をつけてね。
[彼女に優しくいいながら、襟のことを伝えたりして帯を結ぼうとする。]
帯は簡単に結べるような形のものにするわね。
[彼女にいいながら説明しつつ帯を結んでいく]
はい、できたわよ。とても似合っているわ。
[笑顔で彼女にいいながら頷く]
そうなんだ、身体がおっきいと人間の世界ではやり辛そうだね。
僕らなんか人間と見た目までそっくりだから全然不便じゃないけど
ここ?普通に観光だよ。なんていうか、長期休暇?なの
ついでに黒い光のことを調べようかなー、って感じ
[そんな他愛もない会話を続ける。従者の方が先に出て行くのを感じとりながら、新鮮な話し相手>>130を興味ありげに見る。]
[暖簾をクぐっタ先ノ脱衣所にハ、人気ハ無ク。ガランとシタそノ中ハそこそこニ広ク、近クにハ大鏡等もあっタダロうカ。
ベンチへト座らせタ女孩ニ向けテ腕を上げルようニ指示すれば、大人シク従う様子>>84ニは何処カ満足じみタ気持ちガ湧いテくル。
スカートノ件ニついテハ、あれカら特ニ問い質しテハ居ナいカら。こノ先も特ニ問うつもりハ無いもノダカら、她カらノ返答を聞ク事ハきっト無いダロうけれど。
ダけれど、あノ時ハ。惜シクテ惜シクテ仕方ガ無カっタノダ――こノふクりトシタ足ノ先ガ、自分ノ知ら無い所で失われテシまっタ事ガ。
ダけれど、今ハ。こノ脚を見ル度ニ覚えルノハ、悔シさナんカでハ無ク。瞳ニほんノ寸時過ぎっタ恍惚ノ色ニハ、きっト気付カれはシなカっタダロう。
ダっテ、こノ女神ノ脚ハ。僕ノ腐っタ生命ノ源トシテ、こノ腹ノ中ニ納められテいルノダカら、如何シテ悦ばずニいられようカ。]
フぅん。そう言えバ、電車でもハシゃいでいタナ。
僕ハテっきり、親ニ色んナ所ニ連れテ行っテ貰っテル物ダトばカり。
[ハニカむようナ笑みニ、つられタようニ僅カニ表情を和らげさせ。噫、"初めテ"ニ一喜一憂すル她ノ様子ニ、これダカら幼子ハ素晴らシいノダト、密カナ悦楽を胸ニ抱ク。
歳を取ルニつれテ、こう言っタ感動ハ失われテいクもノダカら。何も知らぬ無垢ナ幼子ダカらこそ、こうシテ愛らシい笑顔を拝めルノダト。
そうシテリボンを解いテ、服を寛ガせ。露わニナっタ裸ノ胸を手拭いで覆いナガら、スカートノ下ニ眠ルドロワーズを取り払う。
そうシテふらふらト脚を差シ出されれば、そノ意図ハ直ぐニ知ル事ガ出来タダロう。美シい装飾ノ施されタこノ義足を付けタまま、風呂ニ入れルわけニハいカナいノダカら。
脚を取り、白い肌トノ繋ぎ目ニ触れ。パチント装着を外シ、丁寧ニ義足を取り外シテいク。
徐々ニ露わニナル、脚ノ継ぎ目。未ダうっすらト残ル傷ハ見ル者ニよっテハ醜いト言うカも知れナいガ――僕ニトっテハ、こノ上無ク美シク映ル。]
温泉ハ、故郷で入っタ事ガあル。
――でモ。誰カト旅行すルノハ初めテダ。
[外シタ義足を床へト置きナガら、視線ハ下へト向けタまま。ポツリト零シタ言葉ハ、她ニハ届いタダロうカ。
――今迄、恋シタ女孩達ハ。既ニ僕ノ思い出ノ中でシカ生きテいナい她達トは、こうシテ外ニ出ル事ハ無カっタもノダカら。
ダカらこうシテ共ニ旅行をすル事を、僕もまタ楽シみニシテいルのだト。そこまでハ素直ニ、口ニ出せハシなカっタけれど。
そうシテ、今度ハ自分ノ下衣ノ裾を捲り。膝ノ上まで捲り上げテ固定すれば、手拭いで她ノ身体を包み直シ、そノまま抱き上げル。
先程陽ニ当タっタ脚ハ、未ダ赤ク爛れテいタけれど。ダけれど可愛らシい謝罪ノ言葉>>83も貰えタノダカら、特ニ気ニシテハいナカっタ。]
[花ノ湯ハ露天風呂トしテ作られテいタガ、竹で出来タ屋根もあル為、陽ガ入っテこナいノハ助カっタ。
ぐルりト温泉を取り囲む竹ノ塀ノ中、岩で囲われタ湯ノ色ハ、仄カニ桃色ニ色付いテおり。そこニ散らされタ純白ノ百合ノ花弁ノ所為カ、周りノ岩ノ間ニ咲ク白百合ノ所為カ。外ダト言うノニ辺りハ百合ノ香りで満タされテいル。
花ガ浮カんでいルノダカら、きっト素敵ナノダト。期待ニ胸を膨らませタようニそう言っタ>>87腕ノ中ノ女神ハ、こノ温泉を見テさぁどう思っタダロう。]
……凄いネ。本当ニ百合ノ花湯ダ。
噫、ちゃんト連れテ行クカら暴れルなヨ。
[女神を抱いタまま半ば呆然ト感想を呟き。ダけれど直ぐニ先程ノ件を思い出シテカ、釘を刺シナガら抱ク手ノ力を僅カニ強めル。
そうシテ、ゆっクりトシタ足取りで湯船ノ方へト向カい。浸カル前ニ掛け湯をシようト、近クノ椅子を湯で洗えば、そノ上ニ她を座らせタ。]
[ ――……噫。
それニシテも、何時もナガらこノ時間ハあル意味でハ苦痛を覚えル。
覆っタ手拭いノ間カら覗ク、白い肌。成熟シタ女ノもノトハ違う、餅ノようナ滑らカナ肌。
其れを見れば、矢張り。あル種ノ欲望を抱いテシまうノも、仕方ノナい事。
そノ肌を裂き、真っ赤ナ雫を滲ませタノナら、どれ程美シいダロう。
こノ白い肌や、金ノ髪。神カら与えられタそノ美シさニハ、きっト穢れタどす黒い猩ガ映えルニ違いナい。
海を閉じ込めタそノ瞳カらハ、塩ノ混じル水ノ粒ガ溢れ出ハすルダロうカ。
細ク高いそノ声ハ、喉ガ枯れル程ニ悲痛ナ物へト変わり行クダロうカ。
そシテ。
そノ身の幼さを奪ウ時ノ悦楽ハ。果たしテ……如何な、物なのだロウ。]
すみません…おねがいします。
[必死に抑えていた襟元や帯から手を離し、彼女のたおやかな手に任せる。
見る見る内に乱れは整えられて行き、動き辛いことこの上なかった着心地も快適なものへと変化していった。
手捌きの見事さに感嘆のため息を零しながら、丁寧な教えにはひとつひとつ頷きを返して飲み込んでいく。]
ああ…それは大変です。
左のほうが前、ですね。
[襟のことも教えて貰わなければ逆に重ねていたかもしれない。
此方の能力まで考慮して結び方まで考えてくれる彼女に、遠い記憶に揺蕩う母の姿を重ねて見た。]
[傍ニあル掛け湯用ノ浴槽カら、湯を桶で掬い。手拭いを取り払っタ肌ニゆっクりト、ゆっクりト掛けテいク。
そノ際、手やら足やらニ水ガ掛カれば針ノ刺すようナ痛みニ襲われハシタけれど。ダガ今ハそんナ痛みニ構っテいル場合でハ無い。
ゆっクりト、そノ身体を清めルようニ。
弾力ノあルふっクらトシタ肌を水でクまナク湿らせタノナら、噫。僕トシタ事ガ、気付カナカっタト舌を打つ。]
髪、そノままダト濡れテシまうナ。
[她ノ長い髪ハ、湯ニ濡れテ肌へト張り付いテ、幼さノ中ニ何トも言えぬ妖艶さを醸シ出シテハいタけれど。シカシそノまま湯ニ浸けテ、そノ髪ガ痛みでもすルノハ許されル事じゃあナい。
如何シようカト悩んダ末ニ、自分ノ後ロ髪を括っテいル髪紐をハらりト解き。それを使っテ金ノ髪を軽ク纏めテ、そノ上カら手拭いでクルりト纏め上げテみせタ。
――無論、她ガそれを嫌ガっタノナら。無理ニシようトハシナカっタけれど。]
[そうシテ、再び她を抱き上げ。"約束"ハ"約束"ダ、トほんノ僅カナ時間で痛みへノ覚悟を決めれば、ちゃぷりト足ダけを湯船ノ中へト沈めテいク。
途端ニ走ル痛みニ、思わず眉を顰め。正直ナ所、こノまま暫クじっトシテ痛みをやり過ごシタクハあっタガ――其れダト、女神ガ風邪を引いテシまうカら。]
ちゃんト、肩まで浸カルんダ。
百まで数えれば、身体を洗っテやルカら。
[言いナガら、抱いタ小さナ身体をゆっクりト湯船ノ中へト沈め。岩で出来タ浴槽ノ中へト座らせタノナら、自分ハ足ハ湯船ノ中へト浸けタまま、縁ノ所へト腰掛けル。
座っタ脚ノ間ニ、她を座らせルようニシテ。時折手で湯を掬い肩へト掛けテやりナガら、さテこノ花湯ハ女神ノお気ニハ召シタノダロうカ、ト首を傾げテ様子を伺っタ。]
ありがとうございます。
とても助かりました…。
[終わりを告げられても、すぐに返答できなかったのはそのせいかもしれない。
初対面の人間に母を重ねてしまった自分の甘えを恥じ、湯上りの頬を更に赤くしながら、頭を下げた。]
…あ、あの、私はフレデリカと言います。
宜しければ、あそこのアイスクリーム屋で何か奢らせてください。
[もじもじしながら、控えめに申し出てみた。
彼女が断るのならば、そのままその店で従者を待つことになる。]
ふふっ、困ったらお互い様よ。私はカサンドラっていうの。よろしくね。
[>>139の彼女の様子に可愛らしいなと思いながら微笑む。そして、自身の名前を名乗る]
じゃあ、一緒にアイス食べましょうか。私も連れを待ってないとだから…,
[奢ると言われれば、どうしようかと思ったが、彼女の申し出を受ける。
ついでに、もしよければと思い提案してみる]
―店の中―
[脱衣所から出てすぐの場所に、蒼い外装が目立つ店がある。
入口をくぐって正面にあるカウンターでは、ガラスのショーケースの中、アイスのバケツがずらりと並び、鮮やかな色彩で自分たちを出迎えてくれた。]
私はカップでトリプルの…えーっと。
[ショーケースの四隅と真中辺りに鎮座する小さな氷の魔物たちが、冷たい吐息とオーラで商品を冷やす姿を目で愛でつつ、ディッシャーで掬われ盛られるのを待つアイスたちを眺めた。
カサンドラは何を頼むのだろうか、横眼で様子を窺う。]
ふふっ、よかった。
[>>141の彼女に笑顔でいう。そして、浴衣を着終えれば彼女にお待たせと一言いってから脱衣所を出ようとした]
ふふっ、よかった。
[>>141の彼女に笑顔でいう。そして、浴衣を着終えれば彼女にお待たせと一言いってから脱衣所を後にした]
ーフレデリカと共に店の中にてー
[脱衣所を出てすぐの所にある蒼い外装の目立つ店に彼女に続いて入る。
ショーケースに並ぶアイス達を見て何がいいかなと考える。]
うーん、じゃあカップでダブルにしようかしら…。
[溶けてもいいように同じ味にしようかと考えながらどれがいいかな?と考える。]
[浴衣姿のカサンドラを見て、女性の美を理解した。
美しいのである。
だけど劣情をあからさまに誘うものではなく、湯上りの肌のように仄かに薫る類のもの。
自分は持ち得ていないものだ。]
好きなのを選んでもらっていいですよ。
[自分と同じく悩んでいる様子の彼女に問いかけながら。]
うーん、と、じゃあ…
チーズチョコ味と、抹茶マシュマロ味。
それに、苺のシャーベットでお願いします。
[チョコアイスにチーズが入っているものと。
バニラアイスに抹茶が添加され小さくちぎったマシュマロが混ざっているもの。
鮮烈な赤を放つものをチョイスすると、店員がクラッシャーで紙製のコップに盛ってくれた。
溶けたら地獄のような光景が繰り広げられること間違いなしの取りあわせである。]
わーい♪
[だが深く考えずにスプーンが刺されたそれを受けとり、彼女が注文したダブルの分と合わせて代金を払った。]
[早速チーズのブロックを掬い、口の中に放り込みながら入口の方を見る。
そろそろ来る頃だろうか。]
そういえばカサンドラさんっておいくつですか?
[少なくとも自分よりは年上だろうが、周りに年上の同性がいなかった為計ることができず。
深く考えもせず、全くの悪意なく。
ただ話のネタにと振ったものだが、さて。**]
[名前>>102を呼ばれれば、相手の嫌がる言葉を口にした唇が中途半端に開く。
周囲を飛び交う羽虫を払う手のひらをヒョイと避けた時にはもう常時の表情で、お叱りの言葉に顔を背けた。
平坦な顔で、相手の斜め前で膝を抱える。]
……何も履き違えてなんかないよ。
リヒャルトが此処に来たのは、黒光の調査のため。コンスタンツェはそれのお手伝い。
リヒャルトの戦いに、コンスタンツェが必要だから。
そんなにむずかしい顔をしなくたって…理解してる。
[大丈夫。
そう言って、此方を見ない相手を見やる。ほんの一瞬。
それからここからでも見える黒光に視線を投げて、煩わしそうに目を細める。]
リヒャルト、あのね
[黒光から視線を逸らさず、平坦な語調が途中で途切れては、また中途半端に口を開いたまま、]
………何でもない。
[言うのを、やめる。
ここ最近になってままある事だ。
こうなる以前は酷く従順で聞き分けの良い隷魔であった自覚はある。
それより前は……何だったか。
何も言及される事がなければ、そのまま膝を抱えてアチコー村の近辺まで木目を眺めているだろう。]
[ ガタン、と揺れた拍子に薄く横線を引いた空色>>101が見えた。
思わず中途半端に口が開く>>148。
凛々しい声が私を呼ぶ。
いとも容易く気持ちが昂ぶる。
それを顔に出さないのに、どれほど頑張っているか。君は知らないでしょう。
でも君が私の事を嫌いになってくれるように。
どうでもいいニンゲンになれるように。
視線を逸らすんだ。
ずうっと先を見越して、私は。]
…そろそろだ。
僕とお前の関係は。
[ “アインパール家の嫡子は薄明である”
それは知る人ならば誰でも知る情報。
二十歳前後で大方は命を落とす。
それは自分も例外でないのだ。
だから、────]
アチコー村で、装備を改めるのも良いだろう。
さっきの戦闘の名残もある。
一度、寄ろう。
[ 顔を覆っていた右手を退ける。
代わりに、でこぼことしたお世辞にも乗り心地の良くない荷馬車の主人に声をかける。]
降ろして下さい。…ここから先は、そうですね……。
この粉なら魔物の影から身を守れますから。
[ 馬車が止まったなら、用心棒としての役目を終える。
同時に気休めだが一つ小瓶を手渡せば、感謝を向けられる。
それを笑みをもってして受け止めれば、駄賃代わりだろうか。
飴玉を二ついただく。]
ありがとうございます。
…さぁ、コンスタンツェ、行こうか。
[先程とは打って変わり、人当たりの良い笑みを従者に向ける。
そのまま平然と右腕を伸ばしおりるのを促し、やがて目の前に存在する村───アチコー村へと足を踏み入れる。]*
[夢を見た。それは、少し胸が締め付けられるものだった。それは、とても儚いものだった。
目が覚めた時にはほんのりと目尻に涙がにじむ。嗚呼、と小さく息を零しながら半身を起こし顔を両手で覆った。
夢は、あまり見たくない。
しかしあんな夢を見たのは、愛情云々の湯に浸かったからだろうか。
少しだけそんな気がする]
ええと、うーん?
ロマンチックな*鬱金香*の浮かぶ花湯、美容効果あるかも、な94(100x1)℃の泥湯、一緒に入った人に*興味*な気分になる湯、思わず*萌えた話*したくなる露天風呂……あら?
[入れる花が違ったり、日によって効能が違ったりするのだろうか。
泥湯の温度もきちんと表示されていたなら、目を瞬かせて驚いていた]
…気分転換に、入ってみましょうか…。どうしよう。
[シェットラントが起きるまえにとそそくさ着替えては軽く悩んでいた]
[それにしても、と、周囲の気配を伺う。魔の気配が強い者ーー魔族か魔物かそれ以外のものか、はたまた魔力が強いだけの人間か。そんな気配がこの辺りに集まってきている。
敵意や悪意は今の所感じられない。それを巧く隠しているだけなのかもしれないが、昨日の死の匂いが感じられた彼らのように、変に警戒せずとも良いのかもしれない。
それでもチリチリと胸の奥で燻り続けるのは、不安。
小さく溜息をついては、主人の枕元にメモを残す。
『少し歩いてきます。鬱金香の湯の方面まで歩くつもりです』
警戒するような事が無ければ良いのだ。そして、きっと不安は杞憂なのだ。
そんな事を自分に言い聞かせては、気分転換のためにもそっと部屋を抜け出していた]
[ゆっくりとした足取りで花湯へと向う。彼女が向かったのは鬱金香が浮かんでいる花湯、とのことだったが。
入り口に立ち、本日の花の説明書きを読むと理解した]
ああ、チューリップ。
こんな字でも書くんですね。
[実は適当にしか読めていなかったのだ。それで興味を惹かれここまで歩いてきたのだった。
しかし、湯に入るわけではなく暫し悩むように腕組みし首をひねる。1人でやってきてしまったが、それゆえに、少しだけ冒険してみたくなったようで]
この宿、何か売っていませんでしたっけ…。
[ふらふらと花湯から少し離れると、既に土産物屋が開いていた。興味本位で中を覗き込む。見慣れないものが多く、つい集中してしまう。その中でも硝子細工が気になったようで、それらの前で立ち止まり]
…綺麗ですね。
羨ましいなあ……。
[そんな事をポツリと呟いては、それでも硝子細工に魅入っている姿があった]
失くしたんじゃない。捨てたんだ。
あれはオレには必要ないものだから。
[真摯な目的と言われたものを、あっさりと言い捨てる。]
オマエとの契約のうちだから探すのには付き合う。
だがオレはあんなものよりオマエ自身に興味がある。
あと、オマエが呼ぶ魔にも。
[払われた尾の先はそのまま牧杖に巻き付けた。
するすると這い登り、今度は手首を目指す。]
[捨てたとか必要ないとか、あっさり放られた言葉に、今度は眉をあげるだけでは済まなかった。]
悔い改めよ。
衝動のままに振る舞う生き方はおまえのためにもならない。
[牧杖が重くなったのを察して祈文を唱え、お仕置を発動する。]
観光ですか。いいですよね、温泉。
疲れた時は、ゆっくりと湯に浸かって美味しいもの食べると元気になります。
さて、名残惜しいのですけれども、主人を待たせてはいけないので。
[もう少しゆっくりしたいという思いをなんとか振り切って、立ち上がった。]
私たち、黒い光の件に関わるある仕事を任されているのです。
何かありましたらその時は宜しくお願いしますね。
あの黒い光から、不穏な気配を感じますから…。
無事に済めば良いのですけれど。
[エリオットと別れるのなら一礼して去って行き、一緒に上がるのならそのまま会話を続けよう。**]
いつっ…
[祈文の効果が発揮されるやいなや、びくりと身を竦ませる。
雷で打たれたような衝撃が全身を走り抜けていった。
降魔士の指にあるものと同じ意匠のピアスが右の耳に下がっていて、今は淡く光を放っている。
蛇身の時にも頭の後ろあたりにあるそれが、契約の証。]
[尾を引っ込めて、元のようにローブの裾にしまい込む。
見かけ上の身長も少しばかり低くして、頭の位置を下げた。]
ひどいな。すぐそうやってお仕置きする。
人間にもオマエにも危害は加えていないぞ?
オレはオレの流儀に従っているだけだ。
衝動に流されてるような言われようは不本意だな。
[口ではそう言いつつも再度の接触の試みはせず、今はおとなしく降魔士の隣を進んでいる。]
[お仕置を受けて、赤い幾何学模様の尾が滑らかにローブの裾に消えてゆく。
ローブの中でどんなとぐろを巻いているのか見たことはないが、身長まで少しばかり縮んだのがいじらしい。
「人間にもオマエにも危害は加えていない」との主張には頷ける点もあったが、]
己が流儀を優先することを、衝動的というのだ。
なべて神に従うべし。
[いつものように教え諭す。]
[暫く硝子細工に目を奪われていたが、その隣に装飾品が並んでいるのに気付いた。
硝子玉の嵌められたものから、小さな宝石が嵌められたものまで。流石に宝石の嵌められたものはケースの向こう側にあったが、それでも少女の目を楽しませるには十分だった。
指輪にイヤリングにブレスレット。そんな物が並んでいる中、ネックレスが目に入りーーつい、近くの鏡を見てしまった。
己の首には白い肌とは対照的な黒い首輪。装飾品のそれとは違う鎖。
思わず、眉を顰めてしまう]
……せめて。
もう少し、可愛らしいものなら良いんですけどね……。
[装飾品のように煌びやかでなくて良い。ただ、確かに従属しているのだと傍目に解るこれは如何なものか。
そう、何時の間にか忘れそうになっていたが、自分は強制的に従属させられているのだ。
自分の意思など関係なく。
<font color=gray>ワタシハ、カレノモノニナッタ。
サセラレタ。</font>
ふるっと身を震わせては微かに表情が強張らせる。しかし軽く頭を振ると、また装飾品に目を向けた。
一つ、一つ。思いを馳せつつ、視線を向けていく]
[暫く硝子細工に目を奪われていたが、その隣に装飾品が並んでいるのに気付いた。
硝子玉の嵌められたものから、小さな宝石が嵌められたものまで。流石に宝石の嵌められたものはケースの向こう側にあったが、それでも少女の目を楽しませるには十分だった。
指輪にイヤリングにブレスレット。そんな物が並んでいる中、ネックレスが目に入りーーつい、近くの鏡を見てしまった。
己の首には白い肌とは対照的な黒い首輪。装飾品のそれとは違う鎖。
思わず、眉を顰めてしまう]
……せめて。
もう少し、可愛らしいものなら良いんですけどね……。
[装飾品のように煌びやかでなくて良い。ただ、確かに従属しているのだと傍目に解るこれは如何なものか。
そう、何時の間にか忘れそうになっていたが、自分は強制的に従属させられているのだ。
自分の意思など関係なく。
ワタシハ、カレノモノニナッタ。
サセラレタ。
ふるっと身を震わせては微かに表情を強張らせる。しかし軽く頭を振ると、また装飾品に目を向けた。
一つ、一つ。思いを馳せつつ、視線を向けていく]
− 過去 −
[天の秘された園。
遠い過去にそこに住まっていた者は天を追われ、残るは空漠ばかり。
見回りは閑職であるが、その性格上、手抜きを考えることもなかった。
そして、天使は禁断の果樹の枝の上に赤い蛇を見つける。]
ここへは許しを得た者しか入ってはいけないのだ。
おまえのことは知らされていない。
迷い込んだのなら出してあげよう。 来なさい。
[パパやママには甘やかされて育ったものですけれど
それでも ドロシーは、小さな頃からお勉強ばかりでしたから。
お屋敷の近くで遊んでもらったことはあっても、遠出はあまり許されてはきませんでした。
だからこうして、視線をあちらこちらへ動かしてしまうのも仕方のないことで。
もしかしたら、服を脱がせる彼>>133にとっては、その動きは迷惑だったかもしれません。
とはいえドロシーは、そんなのまったく気にはしていませんが。
服を脱がされ、義足を外され。
ひどく身軽になった気持ちで脚を見つめていれば、ぽつりと落とされる言葉>>134には瞳を甘くゆるめ]
……はじめて。
ふふ、おそろいですね。
[言葉ににじむ喜色は、ドロシーのかんちがいでしょうか。
彼もまた、この旅行を楽しんでくれていると。そう 思っても、いいのでしょうか。
……そもそも。ほんとうの目的は、ただの旅行ではありませんが]
わぁ……!
すっごく、きれいです……
[彼に抱えられ、脱衣所を抜けたさきに見えた風景>>135に、ドロシーは大きな瞳をこぼれんばかりに見開きました。
お屋敷ではとうてい見られないその光景は、ひどくドロシーの心をゆさぶり。
待ちきれないとばかりに身を乗り出していましたから、彼が止めなければ自ら湯船へとかけよろうとしてしまっていたでしょう。
とはいえ 義足を外したドロシーに、そんなことはできないのですけれど]
う〜〜、
[そわそわ。
椅子に座らせてもらっても、視線は温泉に釘づけで。
あせらなくても逃げないとはわかっていますが、ちいさくゆれる身体はどうしようもありません]
[けれど向けられる視線に気づけば、すんだ瞳を彼に向けて。
うかべるのはただ、無邪気なほほえみだけ。
彼の"考え"などかけらもしらないドロシーは、
自らの従者として、全幅のしんらいを彼へと向けています。
おさえこまれた欲望も、その視線がはらむ意味も。
なにも、どれひとつ。ドロシーは、しりはしないのですから]
[かけられるお湯よりも、今はよせられる眉>>137の方が気になりまして。
今まで意識したことはありませんでしたが、そんなに痛いのでしょうか。
それならば。今度からは、一緒にお風呂に入るのも、やめてあげようかしら。
ぼんやり考えるのは、そんなこと。
だから、とうとつに聞こえた舌を打つ音には、ぴく と表情を強ばらせ。
髪のことを指摘されていると気づけば、こてりと首をかしげます]
べつに、そのぐらいいいですよ。
[ふわりとゆれる髪は、確かにドロシーの自慢ではありましたが。
多少ぬれたくらいで、すぐさま傷んだりはしませんのに。
過保護というか、なんというか。
そういうところも、きらいではありませんけれど。
――まとめられた髪の毛のせいで、頭がおもくって
あまりいい気分ではありませんが、従者の気づかいとあれば断りにくいというものです]
――だいじょうぶですか?
[湯に足をつけ 痛みに眉をしかめる彼>>138に、ちいさくといかけます。
大丈夫もなにも、彼はドロシーの言いつけでこんな目にあっているのですから
それはなんともこっけいな問いだったでしょうけれど。
それでも ねぎらいのつもりでしたのに、目の前で痛がられてしまっては、眉も下がるというものです]
ひゃくといわず、
ずっと つかっていたいきぶんです。
[彼の脚の間、その両脚に腕をまわしながら、お湯の中で脚をばたつかせます。
ゆれる水面と、それにうかぶゆりの花。
それはなんとも幻想的で、ドロシーの胸をまたひとつ、たかならせました]
――でも。
あんまりながくつかっていると、あなたがつらいですものね。
[彼を見上げ、ほころぶように微笑みながら
はらりとほどけた彼の髪の毛の、落ちたひとふさをかるく引いて。
そうしたら、彼はその身をかがめてはくれたでしょうか。
顔が近づいたのならば、その唇のはしに口付けをおくりましょう。
彼への"ごほうび"は、こういうもののほうがいいみたいですから]
あんまりつらいなら、
さきにでていてもいいですよ?
[どうやらこの村には、"いろいろな"人が集まってきているようですし。
もしかしたら彼にも、楽しい出会いが見つかるかもしれません。
……出会いがあったとしても。ドロシーは一人では動けませんから、迎えに来てもらわなくてはなりませんが。
そんな思いをこめて問いかけてみたのなら
さて 返事はどうだったかしら]
[黄色い瞳孔を横に流した先に、眉間に深く皺が刻まれる相手が見えた。
最もな言葉を並べたてられてしまえば、コンスタンツェはローブを手繰り寄せて身体を丸めるしかない。]
今日のリヒャルトは理屈っぽい。
[苦し紛れの文句は恐らく聞き流されたであろう。
そのまま口を閉ざしていれば、無言を肯定と捉えられたのか村の近くで馬車が止まる。
極めて自然な紳士的態度のおかげか、魔除けの小瓶の代わりだろうか。
荷馬車の主人のささくれ立った手から飴玉を受け取っているのを、荷台から覗きこんでいた。]
[「行こうか」
そう言って伸ばされた指の先に、少し悩んでから手を伸ばす。
冷たい手に温かい相手の指先だけが触れた。
手を、離す。]
大丈夫。
[先と同じように視線を逸らしてローブの裾を手繰り寄せれば、そのまま地面に降り立った。
相手に歩幅を合わせて背中から着いて行く。
目の前の村を見る振りをして、先行く背中を見つめていた。]*
[ふと目を覚まし、知らない天井に昨日は宿に泊まったことを思い出しながら寝返りを打った。ゆったりとベッドて休むのは久しぶりで、かなり長く寝てしまっていたようだった。隣のベッドは空。また部屋の風呂にでも入っているのだろうか、と体を起こした。だが、風呂の方からも誰かが入っているような音は聞こえない。首を傾げながらベッドに手をつき足を下ろすと、くしゃりと紙が歪む音がした。
いつのまにやら枕元に置かれていたらしいメモを手に取る。そして、小さくため息をついた。]
不安だと言う割には単独行動が多いな。
[もちろん村の中であればそれほど危険があるわけでもなく、少女の魔力を考えれば多少のことは自分で解決出来るだろうけれども。そこまで考えて、出会ったときのことを思い出した。少女は無事でも、その周辺は甚大な被害を被ることになりかねない。]
まったく、世話のかかる…
[再び深いため息をつくと、簡単に支度を整え部屋を出た。とりあえず、まずは花湯とやらを目指して。]
/*
ちょうど見えたシェットくんの時間軸はどうなってるんでしょうと思いつつ、花湯来られたらやべえんじゃねえのっって戦慄
そもそも今入ってるのが混浴かも男湯かも定かではありませんが。
[装飾品の中にアクアマリンの嵌められた腕輪を見つけた。特に魔法的な効力はない、ただのお土産物のそれに惹かれたのは、やはりそれでも今自分が一番頼りにしている人物の目の色と似ていたからだろう。
硝子ケース越しに見つめては、しかし、財布を持たなかった事に気づく。
ジッと見つめてしまったが、あまり同じ場所に居てもしょうがないか、と。一度土産物屋から離れ、花湯の入り口へと、そしてそのまま部屋へと戻ろうと。
しかしそれでも、土産物屋に未練があるのか。花湯から見えるその店先にて、ぼんやりしている姿があったのだった]
[花湯に向かう道すがら、土産物屋の店先で見覚えのあるエメラルドグリーンの髪を見つけた。
目を眇ながらゆっくりと近づき、すでに見慣れたものとなった少女のに声をかける。]
シュテラ。花湯はもう入ったのか?
[そう問いかけながら土産物屋にも視線を向けてみると、温泉地ならではの食べ物や郷土品に加え、宿独自の妙なセンスの 鞄 という土産物もあるようだ。]
………一体誰が買うんだ……。
[思わずそれに目を奪われ、小さく呟いた。]
――"ドリィ様"。
慌テルナっテ言っタダロ、モう少シ我慢。
[腕ノ中、藍玉ノ瞳を輝カせナガラ身を乗り出す様>>165に、まタ僅カに慌テタ声を上げテみせ。她ノ大きナ瞳にハ今、目ノ前ノ花ノ湯ダけガ映っテイルノダロうカラ、駈け出シテ行カナイヨうにちゃあんト押さえつけテおカナけレば――義足ガあっテモ心配ナノに、義足ガ無イままそんナ事をさせル訳にハイカナイカラ。
シカシこノ花ノ湯ハ、どうやラ気にハ入っテ貰えタヨうダ。掛け湯ノ間、そわそわト身体を動カさレルモノで、やり辛イっタラありハシナイ――先程ノ脱衣所でモそうダっタけレど。
……ナんテ。そんナ考えハ、表向きダけノモノ。
実ノ所、こうシテ無邪気にハシゃぐ幼子を、こんナにモ近クで、そシテこうモ長期に渡っテ眺めルノハ、初めテノ事ダっタカラ。
目的ハ別に有ルトハ言え、まルで二人で旅行をシテイルヨうナ一時。そレガ初めテダト言えば、甘やカナ眼差シ>>164で其レを喜ばレレば、何ダカ此方ノ方ガどうにモ照レ臭クナっテシまうノモまタ、事実。]
>>173
あっ、シェットラント様。
[それまでの少し暗かった気持ちも、慣れなのか懐いているのか、それとも保身からか。やんわりとした笑みに包み込み相手を振り返る。
しかし問われた言葉には軽く肩を竦めてみせた]
いえ、やはり誰か入っているかと思いますと…怖くて。花湯も気になったんですが。チューリップ、が読めなくて気になったのもあります。
……買います?
[誰が買うのか。そう問われた微妙デザインの鞄を持っては、そっと相手に渡してみた]
中には装飾品もあって綺麗でしたよ?
シェットラント様の瞳の色に似た石が嵌められたのもあって、綺麗でした!
…お値段はまあ、贅沢品といったところですけど。
[嬉しそうに報告はしたものの。値段を思い出せばつい遠い目をしてしまった。
買いたいとか欲しいのではないが、つい、貧乏性が身についたせいである]
[幼子ハ、一月モすレばどノ子ダっテ、母ガ恋シクテ泣クモノダ。
どレダけ愛情を注ぎ、美シイ服を着せ、甘イ菓子を与えテ可愛ガロうトモ。
最後にハ結局、母を求めテ泣イテシまうモノダ――特に、自分ノ好むヨうナ。甘やカさレテ育ち、容姿ガ美シク、そシテ幸せにふクりト肌を張ラせタ幼子達ハ。
全幅ノ信頼を滲ませタ視線ハ、実に心地良イ。好奇心でモ、菓子を貰えル期待でモ無ク、唯自分ノ存在を認め、傍に居テ然ルべきナノダト言うヨうナ、尊大トモ言えル眼差シハ。
自分ノこノ欲望を知ラぬカラダト分カっテハイルけレど。
そレでそレをこうモモ心地良イト思っテシまうノハ――自分ガ、モう後ガナイ死人ダカラダロうカ。]
[そうシテ犯すノハ、本日二度目ノ失態。つイ出テシまっタ舌打ちに対シテ、楽シげナ顔ガ歪んダ>>166ノを見テ取レば、今度ハ胸中で盛大に舌を打つ。
她ノ内心ハ見テ取レずトモ、她ガこノ花ノ湯を楽シんでイル気分を害シテシまっタノハ確カダロうカラ――そシテそレハ、掛けラレタ心配そうナ言葉>>167カラモ、推シテ知レタ。
ずうっト浸カっテイタイノダト。僕ノ足に両腕を回シテ水遊びをシナガラ、重イ頭をふラふラ揺ラシテそんナ言葉を吐ク癖に。
ナノにそんナに心配そうナ顔をさレレば――噫。違う。別に僕ハ、そんナ顔をさせタイ訳じゃあナイ。
モう少シ、痛みを隠すべきダっタト。今更ナガラにそんナ後悔を覚えナガラモ、解けタ髪を一房、小さナ手で引カレレば。
綻ぶヨうナ笑みト共に掛けラレタ心配ノ言葉ガ、痛クテ、痛クテ。脚ノ痛みナんテ忘レタまま、従うヨうに身を屈めタ。]
[――贈ラレタノハ、予想外ノ"お駄賃"。百合ノ花ノ香りに混じっテ、一際強イ甘イ香りガ鼻を擽ルノに頭ノ芯ガじクりト痺レル。
目ノ前に広ガルノハ、湯でシっトりト濡レタ肌。長イ睫毛ガふルりト揺レルノを見テ取レば、自然ト小さク喉ガ鳴っタ。
ここカラノ事ハ、半ば無意識ノ事。湯で濡レタ肌を她ノ頬へト伸ばシ、甘イ媚薬に侵さレタヨうナ思考ノまま、そノ小さナ唇に――]
――……、
[――ト。間一髪ノ所で理性を取り戻せば、ハットシタ様に動きを止めル。
頬に触レタ手ハ、そノまま耳ノ裏へト移動させテ、誤魔化すヨうにそこを撫でテ。
……危ナイ、危ナイ。
"そうイう事"ハ、今ハまダ――"お別レ"ノ時以外ハ、シナイ主義ナんダ。
她ガモう少シ成長シテ、あト一歩で熟レテシまうト言う時以外ハ。熟レカけタ果実を、一思イに齧っテシまう時以外ハ。
ダっテそうじゃあナイト、つまみ食イをシテシまうナんテ。そんナノ、勿体無イじゃあナイカ。]
[そレでモ思わず、手ガ出そうにナっテシまっタノハ。
幼子ハ、純粋ダカラ。愛でテ愛シテ強請っテみレば、喜んで口付けテクレル事ハ沢山あっタけレど。
ダけレど強請ル事無クこうシテ純粋に口付けラレタノハ――此レガ初めテダっタカラダロう。
……噫。まっタク、僕ノ女神ハ。 ]
………、大丈夫。
こうシテタラ、そんナに痛クナイ。
[労うヨうナ、心配すルヨうナ。そんナ風に向けラレタ言葉にハ、悪戯っぽク僅カに口ノ端を持ち上げテ見せナガラ、湯に浸カラせタ脚で她ノ身体を挟むヨうに。
――何トモ沢山ノ"お駄賃"を貰っテシまっタノダカラ、こレクライノ痛みナんテ吹き飛んでシまうトイうモノ。
其レヨり、何ヨり。自分ノ所為で折角ノ花ノ湯を楽シむ気持ちガ台無シにナっテシまっタこトガ、惜シカっタ。
ダカラ、挟んダ脚にモう少シダけ力を入レテ。湯ノ中でイつモヨりモ軽クナっタ她ノ身体を軽ク持ち上げタノナラ、そノままゆラゆラト前後に揺ラシテみせル。
……そう、すレば。少シクライハ、楽シイ気持ちガ戻っテきテクレばシタダロうカ?]
何を言うんダ、僕ガ居ナイト動けナイダロう?
……外に、アイスクリームモ売っテイタカラ。上ガっタラ一緒に食べヨうカ。
ほラ、"ドリィ様"。そロそロ身体を洗おう。
[她ノ内心ノ思イナど、露知ラず――知っテイタトシテモ、きっト答えハ変わラナカっタダロう。
ゆラゆラ、ゆラゆラ。小さナ水シぶきを上げナガラ、她ト共にモうシばラク花ノ湯を楽シんで。
そうシテ她ガモう少シ湯に浸カルこトを望んダノで無イ限り、再び身体を持ち上げテ、身体を洗おうトシタダロうカ――噫。僕トシタこトガ、シャンプーハットを忘レテ来テシまっタト、内心で落胆シナガラ。]
………あれはチューリップと読むのか。
[この男も読めなかったようだ。というよりも、花の名前など興味がなかったのかもしれない。
問いかけと共に持たされて、かなり渋面となる。]
………いらない。返してこい。
装飾品?この辺は鉱石も取れるのか…?だが、何か付加価値の付いたものならともかく、ただのアクセサリーの類なら必要ないな。
値段が張るのなら尚更だ。
[己の瞳と同じ、と言われ瞬きをひとつ。だが、見に行くこともせずただ首を振っていた。みたところで買えるわけでもない。
だが…そういえば昨日はついてすぐに宿に来たせいで、村の中をまったく見ていない。このあとのことを思えば、いくつか買い足しておいた方がいいものもあるかもしれない。
そう思い立つと、改めて少女へと視線を向け]
ちょうどいい。このまま少し村を回るぞ。渓谷に行く前に買い出しだ。
[そして、相手はついてくるものと思い込んでいる風でそのまま宿の外に向かって歩き始めていた。]
>>179
でも、とても綺麗だったんです。
……不可価値があるからって、コレを持ってたのは趣味ですか…?
[大人しく鞄を元の場所に戻しながらも、思わずじとりとした視線で相手を見ながら己に繋がる鎖をチャリッと持ち上げる。
冒険の途中で手に入れたとか現物支給での報酬ででも無い限り、悪趣味じゃなかろうか。
いや、ただの魔族を従えるだけのモノ。
モノを従えるモノ、ただそれだけ。
それだけのモノ、として手に入れたのだろうか。
だとしたら、自分は。
少し昏い思考に絡め取られそうになったものの、相手が歩き始めれば自然とその傍に付き添い歩き始める]
硝子細工や硝子玉のも、綺麗だったんですよ?
[其方なら値段はそこそこ。強請るわけでは無いがそんなものもあったのだと報告しながら、相手とともに宿から出て外へと向かう]
[唇を重ねたときに鳴らされた喉には、一体どういう意味があるのかしら。
頬に添えられた手と、いまだ近くにある相手のお顔と。
そのふたつには、不思議そうにしながらも、特にそれを拒絶したりはしませんでした]
……どうかしましたか?
[ぴたりと止まった相手の動きに、わずかに不安そうな表情でたずねます。
だって、もしかしたら "ごほうび"が気にいってもらえなかったのかもしれないじゃありませんか。
耳の裏をなでる手にすりよりながら、伏せた瞳には気づかれてしまったでしょうか。
こういうこともひかえた方がいいのかもしれません、と。
お風呂のこともあわせて、ひとつひとつ、あらためねばならない行動に頭を悩ませます]
[どれだって、彼も喜んでくれているものと、そう思っていたのに。
それはドロシーの思いあがりだったのでしょうか。
だとしたら。とても、とてもさみしいですけれど。
けれど考えてみたら、幼子にするようにキスをおくられるのは、彼にとっては本意ではないかもしれません。
それならそれで、しかたのないこと。
――ああまったく。よき主でいるというのは、存外疲れるものですね]
[彼>>177の表情がやわらいだのであれば、此方も頬をゆるめて。
"だいじょうぶなら よかった"、と。
はなした唇で、ほほえんでみせます。
はさまれる身体には、きょとりと目を丸くしながら。
次いでもちあげられれば、ふり落とされないようにと、あわててまわした腕に力をこめました]
もう あーちゃんったら!
こういうときは、ちゃんといってからにしてください!
[言葉とはうらはら、楽しげな表情で。
ちゃぷりとゆれるお湯が彼にかかることだって、それが彼に与える痛みのことだって。
すっかり、忘れてしまったごようす。
よき主たろうとしてはいますが、幼い思考はまだまだ従者への気づかいにかけています。
もしかしたらそれは、ただ ドロシーが傲慢ゆえかもしれませんが]
アイスクリーム……!
はい、はやくあらって はやくでましょう!
[彼の言葉にこれ以上ないほど瞳をかがやかせ。
持ち上げようとのばされた腕をせかすみたいに手をふってみせます。
ついさっきまで、ずっとつかっていたい、なんて言った温泉にはもう 目もくれず。
考えるのは、何味のアイスを食べようかと、そのことだけ。
あまいものの誘惑というのは、いかんともしたがいものなのです。
身体が持ち上げられたなら、タオルと髪ひもをとって、長い髪をおろしました。
そうして頭が楽になったのなら、ぎゅうと彼に抱きついて]
あーちゃん、だいすきですよ。
[にこにこ。無邪気な笑みのまま そんな言葉をおくります。
彼をよびだしたあの日から、ドロシーにとって彼はいっとうお気に入りの玩具なんです。
自分の言うことをなんでも聞いてくれる従者なんて、これまではいませんでしたから。
できることなら、これからも。末永くおつきあいしていきたいものですね。
――ああ、けれど。
ぬれたドロシーがひっついて、彼が痛い思いをしてはいけませんから。
そうそうに、はなれてさしあげなければなりませんね]
[降魔士の口から神の名が出てきたところで、蛇は口を閉ざした。
これ以上の議論は無意味かつ不毛だ。
黙ったまま、先を行く若者の横顔を眺める。
なにを考えているのかわからないが、早く他の魔物が出てこないかとか今晩どんなごちそうが食べられるかなどといったことではないだろう。
寡黙で生真面目な降魔士に従えられている現状は不本意ではあったが、それほど不愉快でもなかった。
このまま面白おかしく旅を続けるのでも構わないとさえ思っている。
そう口に出せば、また怒られるのだろうけれど。]
― 過去 ―
[天界に潜り込んだ小蛇は、目的の木と目的の者を見つけた。
木の枝に身を巻き付け、首を伸ばして舌を出す。
数度、漂う香を堪能したところを見咎められた。
来なさいと呼ぶ声を無視して枝を這い上る。
木の天辺に近い枝に、ひとつだけ実る禁断の果実。己の鱗と同じほど赤い実に尾を絡め、枝を噛んでもぎ取った。
天使の顔をもう一度見てから、木の反対側に身を躍らせる。
首の後ろからせり出した皮翼を広げ、空中を滑り降りて着地したあとは、果実を咥えたままで茂みの中に潜りこみ、逃げ出しにかかった。]
/*
女神……(崩れ落ちる)
あああああああそうだよなあ不安になるよなあなるよなあそんな寂しそうな顔をしないでぼくのめがみ!!!!!!!(あたまかかえ)
/*
ランダムテスト
*プレッツェル**初恋の人*B 【射】短弓 鍵 【 G 】 STR:10(6x3) CON:14(6x3) DEX:9(6x3)
APP:14(6x3) POW:10(6x3) SIZ:7(6x2)+6
INT:3(6x2)+6 EDU:9(6x3)+3
(SAN&幸運:POW×5、HP=(CON+SIZ)÷2、MP=POW、アイデア=INT×5、知識=EDU×5、DB別表参照)
「登攀」 ((恋天使))92
あ、僕も出るよ
もうカサンドラは先に出てるみたいだし…
[彼>>158が上がるということなので、一緒に上がる。]
ところでさっきお兄さん、主人がどうとか言ってたね
お兄さんの主人はどんな人(?)なの?
[普通の人間よりもかなり強い魔力を感じる目の前のモノ。それを従えているのだ、きっと屈強で魔力の高い人間か高位の魔族かなんかなんだろう。と、思いつつ尋ねる。]
カサンドラ〜?
僕もお風呂出たよ
今どこにいるの?
[カサンドラに念を送る。
この念話はカサンドラの腕に嵌めた腕輪で魔力的に繋がっているからこそできる芸当だ。届く距離は限られているが、村の中にいるなら届くはず。]
じゃあ、私もそのチーズチョコとザクザクアーモンドとふわふわマシュマロのチョコにしようかしら。
[そして、アイスを受け取りチーズの方を一掬いし口に運ぶ。
すると>>147の問いに笑顔で答える。]
ふふっ、歳は秘密よ。
[人差し指を口元に宛ながらいう。流石に、人間の寿命としてはおかしいというのもあるが、自身が年齢を数えてないということもある。]
[それハ、動きを止めタ時に危惧シてイタ事。自分を律すルのに精一杯デ、何時モのように嬉シげナ顔モ見せテハやレれなかっタかラ。
ダから、もしかしたラ不安そうニさせてシまうカもシレないト。そシテそノ懸念ハ、残念ナ事に当っテシまっタらしイ。
白ク立ち込めル湯気ノ中、霞むヨうに見えタのハ何処カ不安そうナ表情。誤魔化すヨうに耳ノ後ろを撫でテみても、幼子ハこう言う所ダけハ聡イものカ。伏せられタ藍玉にツキリと胸ガ痛む。
噫、今日ハ失態ばカりガ積み重ナっテ行ク日ダ。自分ハこノ女神に、不安にナっテ欲シイ訳じゃあなイ。何カを改めテ欲シい訳でモ、無イ。
尊大に、傲慢に。世界ノ中心ハ自分であルのだト疑わナいようナ、そんナ風に振ル舞う她を。たダ、見テ居たイダけナのに。]
――……急ナ"お駄賃"ハ、吃驚するだロ。
[她ガ僕を、どう思っテいルのか。そんナ事ハ、大シタ問題じゃあなイ。
肝心ナのハ、僕を慕っテくれてイるト言う事。僕ノ愛情に、笑イ返シてくれているノだと言う事ダけ。
無論、僕ガ她に向けルのは紛レも無イ恋慕なのダロうけレど。そんナ物を抱クのは、僕ダけでイい。]
でモ、こう言う"お駄賃"ハ他ノ人にハあげタら駄目ダからネ。
イイのはお父様ト、お母様と――僕ダけナ。
[迷っタのハ、数秒。此レは"摘まみ食イ"に当タるのか、否カ。
そうしテ出しタ結論ハ――是。
ダから僕ガ口付けタ先ハ、她と同じク……そノ唇ノ、端。今度は不安にナラないようニ、少シだけハにカんダ笑顔を向けなガら。]
あっ、今はアイス屋さんにいるところです。蒼い外装なので分かり易いですよ。
よければアイスでも食べません?すごく美味しいですよ。
[目を瞑りテレパシーでそんなことをいってみる]
[足に込めラれた小さな力は、何トも愛ラシく。安堵シたように緩められタ頬ハ、上手ク騙されテくれたト思イたイ。]
そっちこソ、急にやっタダロう?
[そレハ楽シげに吐かれタ悪態>>181にハ、此方モまタ楽シげに悪態を返シ。急にトイうノは、無論先程ノ"ご褒美"の事ダ。
僕ダっテ驚カさレタのだかラ、她ダっテ驚カさレれば良イのだと。そう言イタげに軽ク舌を出すけレど、向けタ視線ハ柔らかなもノだっタかラきっト効果ハ無イだろう。
她ノ身体ガ、僕の脚ガ揺レるタびに、浮いた花弁モまタ揺れル。
湯気に混じル百合ノ香ガ一層強クなるノを感じナがら、そう楽シそうにさレレば水ノ痛みモ一時忘レてしまうト言うものダ。
そう、她に必要なのハ、従者に対すル気遣イナんカじゃあ、ナイ。
不安そうに心配さレルヨりモ、持ち前ノ我儘さで周りを振り回シ、天真爛漫に振ル舞イ、愛らしイ笑みを振りまイてくれル姿ノ方ガずうっト喜ばしイのだからト。
少なくとモ、僕ハ。そう思っテいル。]
……"ずっト浸カっテイたい"んじゃあなイのカ?
[腕をふりふり、女神ノ興味ハ既にこノ花ノ湯かラ、冷たい冷たイ氷菓子へト飛んでイってシまっタよう。]
そノ切り替えノ早さに呆レたようナ息を吐きつつモ、声音にハ楽シむヨうナ色ガ滲む。
花ノ香ノすル湯ノ中カら、小さナ身体を持ち上げテ。先ほどノ様に椅子へト座ラせレば、她ノ手で解カレタ手拭いかラふわりト柔らかナ金ノ髪ガ溢レ落ちタ。
そうシて、そレトほぼ同時。濡レたままノふっくらトした腕ガ此方へト伸びタト思えば、感じルのハ花ノ香と小さナ重み。]
……、
[服を濡ラす水ハ、やハり痛クハあっタけレど。ダけレどそんナものモ、贈ラれた言葉ガあレば、どうっテこトハ無イだろう?]
――……僕も ”大好き” だヨ。
ドリィ、様。
[ 返すのは、同じ言葉――例え同じ”好き”でハ、無かっタとしてモ。 ]
[湿り気を帯びタ前髪をそっト掻き上げテ、此方カらは幼子に贈ルヨうナ、あやすヨうナ口付けを。她ガ離レヨうとしたのなラ、そレを見送りはしタダろうガ――名残惜シそうナ視線ハ、向けテしまっタ事ダろう。
そうしテ、座ラせタ她ノ髪をゆっクりト濡らシて。シャンプーハットを忘レてシまっタから、今日ばカりハちゃあんト目を閉じテいて貰わナいと。]
目を、閉じテ。きつクきつク閉じテ、僕ガ良シと言うまで絶対に開けタら駄目だヨ。
[毛先ノ方を濡らシながら、顔を覗きこんで諭すヨうに。そうすレば她ハ、そレに従っテはくれただろうカ。
従っテくれたのなラ、手に泡を取り。モしも她ガ途中で目を開けテも大丈夫ナとうに軽ク上を向カせテ、顔に泡ガ付カないようにゆっクりト洗う。
そシテ最後に丁寧に濯げば、漸ク ”開けテも良イヨ” 、と声を掛けタ。
髪ガ終わレば、次ハ身体。濡レた手にタっぷりノ泡を取レば、ゆっクり、ゆっクり。まルで泡ノ羽衣を纏わせルように、她ノ身体を隅々まで洗っテいく。]*
― 花ノ湯前 ―
[そうしテ身体を洗イ、湯を掛けテ。真新シい手拭イで身体を拭いて、変えノ服を着せテ。濡れてシまっタ自分ノ服も新しい物へと変え、義足モちゃあんト付けテやり。
風呂あガりに上気シた頬にひやりトしタ手を当テてやりながラ花ノ湯を出レば、次ノ目当テは氷菓子。]
何ノ味にすル?僕は此レ、杏仁豆腐味。
[片手に她を抱き抱え、幾つモ有ル中から一つノ氷菓子を選び。
そうシテ她ハどノ味にすルのだろうカと、選ぶ様を見テ楽シむ事にシようカ。]
え?ズルい〜!
主人を差し置いて美味しい思いをしてる悪い魔術師は後でお仕置き!
すぐ行くから待ってて!
[怒気を含んだ念を送る。]
お仕置きって!?
はいはい、わかりました。
[怒気を含んだ念に少し始まった…。と思いながら念を送る]
[と、ウェルシュの主人について聞きながら衣服を着る。]
僕の従者は…ズルいやつ。先にアイス食べてるんだってさ!
[と、言いつつ脱衣所を出るとすぐに例の青い外装の店を見つける。
そこには見知らぬ女性と談笑するカサンドラの姿。そのカサンドラにすぐさま駆け寄り―]
トニトゥフェリーレ・パル!
[弱い電気を纏わせた拳を彼女の柔らかそうなお尻に叩き込む]
ゔっ…!?
[突然くる痛み>>191に珍しい声を出す。]
って、仕方ないじゃないですか‼︎先に温泉から出たんだし
[近くにいるであろう主人に軽い手刀で反撃する]
[カサンドラの手刀>>192を弱い電気をまとったままの拳で払う。当然のこながらそれは彼女の手に通電する。]
そんなへなちょこの手刀が当たるもんか
[もっとも、本気で彼女が敵意を向けようものなら醜態を晒すのは黒い腕輪を嵌めた彼女の方だが。]
それに、さっきのはお仕置きだよ
人間の世界では偉い人の方が先に美味しいもの食べられるんだろう?じゃあ僕が先じゃないとさ!
[ふくれっ面でそう言う。]
ぐっ…‼︎
[>>193の電流に顔を歪めながら、流石にここで戦うことはできないなんて考える]
あのねぇ、この場合はちょっと違うでしょうが…。
[呆れながらいいながらふと思った。けれど、ここでそれを言っても火に油を注ぐようなものだと思いいうのを辞めた]
…あ、ああ、ごめんなさい。
私が彼女に助けて貰ったお礼として、奢らせていただいたのです。
[最初は親子かそれに近い間柄だと考えたが、どう見ても年上のカサンドラが、少年に見えるエリオットに敬語を使っている。
それに…すっかりのぼせていて気づかなかったが、二人からは強い魔力の渦を感じる。
悪いモノ特有の気配は感じなかったので警戒はしないが、見た目で判断することなく丁寧に接する。]
カサンドラさんのこと、赦してあげてください。
[彼女は悪くない、とやんわり伝えつつ、自分より低い位置にある瞳に視線を合わせて頭を下げた。]
まったくもう…。
[主人にため息をつきフレデリカさんの方を向く。]
いつもこんな調子だから大丈夫よ。ビックリさせてしまってごめんなさいね。
[微笑みながら彼女に優しくいう。彼女の従者と思われる人を見掛ければ、丁寧に会釈しただろうか]
えっえ、ええ…。
[確かに仲の良い者同士のじゃれ合いに見えるが、魔力も伴っているとなれば気が気ではなく、はらはらしてしまう。
自分と、自分の従者とは違う付き合い方。]
…でも、それだけ仲が良いってことなんでしょうね。
うらやましいです。
[右手の薬指に嵌めた、紅玉石の指輪を左手で撫でながら、本音を零した。]
…ああ、ウェルシュ。おかえりなさい。
ゆっくりできましたか?
[そしてカサンドラの主と思われる少年とほぼ同時に出てきた自分の従者の姿を見つけたら、そう声をかけて。]
私の主人ですか?
ふふふふ、可憐で凛々しい世界一可愛い主人ですよぉ。
箱入りって感じですかね。時々少し抜けた事を言い出すんですよ。それももう本当に可愛くって。
胃袋に入れても痛くない娘なんです。
それから…
[満面の笑みを浮かべて問い>>185に答えていく。余程主人の自慢が出来て嬉しいようだ。エリオットを見ずに話していた為か、彼が出て行ったことに一瞬気がつかなかった。]
あわわ、人に襲いかかったら駄目ですよぉ。
あっ、姫様。先に上がってらっしゃいましたか!?
お待たせして申し訳ありません。
[エリオットを止めようと動いたが、その女性の近くにいる人物>>199に驚いて固まった。慌てて謝り始める。]
ふふっ、ありがとうね。うーん、確かにそういうふうに考えられるかもね。
[>>198の彼女の言葉に少し思案をするも笑顔になる。]
もうちょっと、こっちの言うことも聞いてくれると助かるのだけれどね。
[彼女の本音とも思える言葉には気つかないフリをする。誰にだって聞かれたくない部分はあるだろうし…。と思いながら小さな主人はアイスをどうするのかな?と考えを変えるように考えた]
私はいいですよぉ…。
いやそんな…。
路銀だって有限ですし…。
もっと大切に…
姫様が其処まで仰るのなら仕方ありませんね!
[初めは遠慮して断っていたのだけれど、何回か勧められれば呆気なく折れた。本当は食べたかったのだろう。笑顔でカウンターへと向かって、オレンジのシャーベットを頼んだ。]
旅先で食べるものって、なんでこんなに美味しいのでしょうか…。
ああ、駄目です。完全に旅行気分です…。
姫様がお世話になったようで。
ありがとうございます。
私がいない間に、一体何があったのでしょうか?
いざという時に姫様のお役に立てないなんて…。
[アイスを食べ終えると、カサンドラの方へ向き直って頭を下げる。]
[流石に初対面の女性から>>196赦してあげて、と頼まれれば]
…まあ、お仕置きできたし?
溜飲も下がったっていうか…
[と、口ごもる]
あ、僕はエルフのエリオット。
お兄さん、コイツが僕の従者のカサンドラ
私利私欲のために黒魔術を使って僕を召喚しちゃったヤツ
[その女性に自己紹介しつつ、カサンドラ>>197を指さしてウェルシュ>>200に紹介する。]
カサンドラはどんなアイス食べてるの?
[カサンドラが手に持つアイスを背伸びして見ようとする。]
[秘園に潜り込んだ赤い蛇はしなやかに身をくねらせて幹を登ってゆく。
それは大きな脅威から逃げようとする無垢な本能にも見えたけれど、禁断の果実を捥いで滑空する様は一転して狡知を感じさせた。]
── 神のものは神へ。
[瞬時に捕縛と奪還に目的を変更した天使は仄青い翼を広げて舞い上がる。
茂みの揺れから蛇の居所を探ろうと目をこらした。]
[―…召喚した魔物を屈服させることができなければ、逆に従う立場となる事例は、嫌という程目にも耳にもしてきた。
自らを召喚するほどの魔力と実力を持つ彼女を逆に屈服させた、その小さな体にどれだけの力を秘めているのか―]
(敵じゃなくて、よかった。)
[カサンドラのアイスに興味を示したエリオット。二人のやりとりを邪魔しないようそっと離れた場所で、アイスをぱくつきながら胸をなでおろしたのだった。]
コラ、そういうことは簡単に言わないの。
[>>205の主人に軽いツッコミをいれる。そして、彼女の従者に尋ねられれば、(>>204)言ってもいいのかと気になり彼女をチラリと見やる]
これはチーズの入ったチョコとアーモンドとマシュマロの入ったチョコのアイスですよ。
[背伸びをして見ようとする彼は子どものようで可愛らしいななんて思いながらアイスの入ったカップを彼に見せながら言う]
[問う視線>>209に気づいて、彼女の気遣いに感謝の礼を返した。]
この浴衣の着方が解からなくて困っていたところを助けて戴いたんです。
ただ前を合わせて帯を結ぶだけではなかったのですね。初めて知りました。
[しっかりと着付けられ、どんなに動いても着崩れる様子がない、白に灰色の模様が美しい浴衣の袖をふりふり揺らしながら答えた。
いつもはドレスと言っても体のラインが出ないようなものばかりを着ているので、細い帯で締められたウエストやぴたりと布が張り付き露わになっているヒップのラインに少しだけ気恥ずかしさを覚えながらも、その場で一回転して彼に披露する。]
そうだね、カサンドラにとっては恥ずかしいことだもんね
[にやにやと笑みを浮かべて、そして]
へぇ…フルーツ系のものはないの?
[と、尋ねる。元は森の中で暮らすエルフだったため、自然な味わいが好きなのだ。]
コラっ!うーん、フルーツ系もあると思いますよ。
[なんせチョコ味は大好きなのもあったから二つともチョコのアイスでも抵抗がなかった。
にやにやしながら言う言葉に関しては少しツッコミをいれる。
>>211の問いが来れば、確かあったようなと思いながら彼に答える]
[返された言葉に、ひどく満足気に口元をゆるめます。
まさか、彼と自分との想いがちがうものだなんて、考えもせず。
自分が彼にとって"そういう"対象だなんて、思いもせず。
彼の"望んだ"ように、当然でしょう、なんて。そんなふうにほほえんでみせましょうか]
……ドリィと、ずっと
ずっと、いっしょにいてください ね。
[ささやくのは、彼にだけあてた言葉。
彼がさだめた期限が近づいているだなんて、気づくことはなく]
[彼からの名残おしげな視線>>189には気づかずに。
あやすような口づけは、表情も変えずに受け入れました。
ええ、だって こういうことは、パパやママがしてくれますから、慣れているんです]
はあい。
[ほんとうのところ、やろうと思えば髪を洗うのだって自分でできますから。
そんなに何度も言われなくたって、目を開けたりはしませんよ。
気をつかわれてわるい気はしませんから、それを指摘したりはしませんでしたが。
髪を洗ってもらう間、ぎゅうと目を閉じて。
はやく終わればいいのに、と。ぱたぱた脚をゆらしました。
あがればアイスが待っていると思えば、気ばかりせいてしまうというものです。
髪から、身体へ。
いつもどおり隅々まで洗ってもらったのなら、にこりと笑って]
ありがとうございました。
[言いながら、その頭を撫でてあげましょうか*]
―花ノ湯前―
[着替えもすっかり終わって、彼>>190の腕の中 わがもの顔で脚をゆらします。
せく気持ちはありますが、食べ物であんまりはしゃぐというのも、淑女にはふさわしくありません。
今だけは、彼をせかすのはやめておきましょう。
……今となっては、手遅れかもしれませんが]
プリン!!
……あ、いえ。
…………プリンあじは、あります か?
[彼の前だけであればいざしらず。
売店の店員さんもいるというのに、思わず大きくなってしまった声には、こほんと咳ばらいをひとつ。
きょろりとあたりを見まわすのは、他の誰かに聞かれていないかというきまずさ故]
フルーツ系なら苺のシャーベットとか、桃のゼリーアイスはどうでしょう?
[エリオットとカサンドラが悩む様子を見て、ショーケースの中を指差す。
先程自分が選んだ真赤なシャーベットや、桃のゼリーを凍らせたものもある。
他にもシャーベットなら大抵の果物の味があるはずで。]
…………
おへやでたべましょうか。
[ドロシーはお財布を出しながら、ふいと視線をおろします。
彼以外がいると思うと、アイスをゆっくり味わえませんし。
それに、これからのことを相談したくもありますから、お部屋へ行こうと提案して]
これとこれ、くださいな。
[店員さんに二つのアイスをさしだしながら、出したお財布からお金をはらって。
そうして片方を彼へと渡したのなら、さっさとお部屋に向かいましょうとうながしたでしょうか]
[と、色んな味を薦めてる最中。
可愛らしい大きな声が耳に届き、そちらのほう>>214を振り向いた。]
…プリン?
えっと、プリン風アイスなら、これですね。
[見れば、案内板の前ですれ違った青年と少女の組み合わせ。
少女に微笑みかけるとショーケースの隅、卵をたっぷり使ったカスタードアイスに、キャラメル味のアイスが混ぜ込まれたマーブルアイスを指差してみる。]
…?
[だが、はしゃいだ様子から一変、冷静にアイスを買い、青年を連れだそうとする姿に困惑を禁じ得なかった。
出ていこうとする彼女を引き止めることもなく、そのまま見送ろうとする。]
[皮翼を畳んだ蛇は細い隙間を潜り抜けて先へ行く。
普段ならば音もなく葉を揺らすこともなかっただろうが、今は少しばかり急いでいる上におおきな荷物を咥えている。
草の間から時折見え隠れする赤い鱗は、空からでもよく目立っただろう。
舞い上がった天使の気配を知覚しながら蛇は迷いなく進む。
蛇を導いているのは秘園の風に混ざる微かな匂い、空間のほころびを示す異質な粒子だった。]
…?はぁ、引っ張るくらいなら宿に戻ってからでも。
…っと、こんな時間ですか。
明日の為にも、今日は引き上げましょう。
[意図が読めず首を傾げつつも、ウェルシュがしたいなら、と頷いて。
ふと外を見れば、陽が落ちはじめていた。
明日のことを考えれば早めに休むべきだろう。]
カサンドラさん、エリオットさん。
お世話になりました。
私たちはこれで。
[二人に頭を下げて、ウェルシュを引き連れ店から出ようと。]
/*
これ今どうなってるんだろうって思いながらわからないならはよ移動した方がいいですよねってそうそうに部屋に引っ込もうとしたら拾っていただけました(ありがたや)
それにしてもこれどういう風に売られているんだ。。。わからぬ。。。
まぁ、綺麗は綺麗だろうけどな…。
…………それは街の怪しい露店商に売り付けられたんだ。
好きで持ってた訳じゃない。
[依頼中、情報を得ようと話しかけたら何か買わないと話さないと言って聞かなかった露店商を思い出し、深くため息をついた。
少女の身に付けているそれが、お世辞にも趣味がいいと言えないものであることは男もわかってはいる。
なけなしの金を払わされて手にいれたそれを棄てることなど、出来ず売ることも出来なかった。売って戻ってくる金は、確実に半分以下であるだろうことは明白だったからだ。
過去のことを考えていても仕方がない。
宿を出て、どこに行くでもなく歩き出すと目についたのは墓地だった。]
うーん、じゃあ僕これとこれ!
[そう言って指差したのはストロベリーとブルーベリーのシャーベットアイスだった。]
ほらっカサンドラ、お金お金
[カサンドラ>>212の袖を引っ張り、催促する。]
それにしても、やっぱカサンドラ体だけ若くてなんか変な感じ…
[彼女の魔力と柔らかなお尻の感触、そして浴衣に包まれた体を見て呟く。]
シェットラント様って、貧乏性ですよね…いえ、モノを大事にするのは良い事なんですけれど。
[相手と共に歩きつつ、首輪の事情を知れば軽くため息をついた。まあ、これがキチンと効果があったのが幸か不幸かこうして居られる理由なのだけれども。
だが、相手と共に歩いていたのだが、やがて視界に墓地が入りーーそれ以前に魔族の少女はその死の気配を感じーー歩みを遅め、やがて立ち止まった。
その顔色は蒼白となり、ぎゅ、と己の鎖を握りしめている]
…その、こちらに用があるんですか?シェットラント様。
もし、何も無ければ……私は、ここは、嫌です。
[ふるりと首を横に振っては動こうとしない。無論、主人が無理にでもその方向へと向かうならば従わざるを得ないのだが]
ふふっ、そうね。隷魔同士いい関係を築いていけたらいいわね。
[>>217の言葉は気にしないように彼に続き頭を下げる]
えぇ、こちらこそありがとうね。
[>>221の会釈をする彼女に小さく手を振りながら見送る。
突如裾を引っ張られる感覚>>223に気がつき財布を取り出す。ふと聞こえた言葉には気がつかないフリをして]
はいはい、そんなに慌てなくてもアイスは逃げないですからね。
[代金を支払ってアイスを受け取り彼に渡す]
ベチャベチャにしないように気をつけてくださいね。
大丈夫だよ、いくら食べ慣れてないからってそんな子どもじゃないんだから…
[>>226にそう返して]
じゃ、僕らも部屋に戻る?
[カサンドラに尋ねる。]
[蛇を追う天使は、茂みのかすかなさざめきを読み、その行く手に回り込んで蛇の動きを止めんとする。
だが、蛇は巧みに逃げるのだった。
ついに天使は両手を掲げて光を集め、蛇の周囲に撃ちこんで檻を作る。
ふぁさり、と翼をたたんで下り立った天使が見たものは──]
なら、いいのですが。
[>>227の彼の言葉に答える。]
そうですね、部屋に戻りましょうか。
[彼の問いに返事をしながらアイス屋さんを後にする]
貧乏性とは失礼な。倹約家といえ。
[少女にはそう言ったものの、自分が貧乏臭いことはよくわかっていた。
大して長く歩くこともなくたどり着いたのは墓地だった。
己にとって、墓地は死者に祈りを捧げる場所程度の思いしかない。それゆえ、怯えるように足を止めた少女に首を傾げながら振り返っていた。]
特に目的はない。だから戻ってもいいが…
シュテラ。何か特別なものでも感じるか…?
[墓地だから嫌がるのか。それとも、ここの墓地にに何か嫌なものを感じるのか。
それを突き詰めるために問いを向ける。振り返り止めていた足を反対方向に向けて進みだし。]
まぁ、特別何かがあるのでなければ用はない。が……
あの宿が妙に安かったのはこういう理由か…
[なるほど、墓地がここまで近ければ安くでもしなければ客は呼べないのだろう、と。なにやら一人納得していた。]
―宿への道―
[カサンドラ達と別れ、二人で静かな野道を行く。
夕暮れの温泉街は人通りも少なく、どこからか涼やかな虫の声が響いてきた。
草木を揺らす風に混じる冷たさに睫毛を揺らす。]
―…ウェルシュ、あの。
例え話、なんですけど。
[歩みは止めぬまま。
見えてきた宿屋の看板をまっすぐに見つつ、突いてきてくれている従者に問う。]
[息を吸い、吐く。]
……もし、私が…
…貴方の知らない誰かと結婚して
その人の願いで騎士をやめて、力も捨てて…
貴方とも離れ離れになるとしたら―…
[あくまで例え話だ。
そう、体裁を整える為に、震えそうになる喉を手で抑えて、続ける。]
[一呼吸、肩をあげて、
さげて。]
…あなたは、哀しんでくれますか?
[…溶けかけた苺のシャーベット。
ぐずぐずのそれを、カップを傾けて流し込んだ。甘ったるく、喉に絡みつく。]
いえ、特に特別何かを感じてるわけではなくて…。
私は、死者の匂いが怖いんです。あの、そのっ、……看板のところで見た方々のような、理性があるタイプはまだ良いのですが……。
[眉を顰めつつポツリポツリと語る。それでも主人が道を引き返してくればホッと胸を撫で下ろし、改めてその傍らに寄り添った。
ちなみに、方々、と言ったのは男性と少女のどちらがどうであったのかまでは分からなかったからである。
なんとなく、共に歩くその距離が普段より近い]
…もっと、値段ばかりではなくて周りの気配に気をつければよかったです。安くて良かったくらいに考えていました。
…それにしても、明日はあの光にもっと近づくんですよね?
…何かあっても、護りますから。
[落胆してしまったものの、気を取り直し。
そんな事を告げては相手に笑みを向けてみる]
―宿屋の部屋―
美味しいね、これ。
[ストロベリーシャーベットを舐めながら言う。]
ところでさ、なかなか魔力の高いヤツが何人もいるのはやっぱ観光地だからかな?
あと、あの女の人の名前聞いてなかった気がする…
[>>228に向かって興味深げに言う]
[するりするりと身を躱し、行く道を変えて天使の追及を逃れゆく。
それでも距離は次第に詰められ居所は察知され、やがては空から光が降り注いだ。
周囲に突き立つ光の檻に驚いて鎌首を上げ、ジャァァと尾の先を鳴らして威嚇する。
だが、ちろりと出した舌に、異質の気配がさらに色濃く香った。]
[威嚇を止め、鼻先を地面に擦り付けてほころびを探る。
やがて見つけ出した空間のほつれに頭を突っ込み、身体全体をのたくらせてほころびを拡げ、十分に大きくなった穴を潜り抜けて、天界から落ちていった。]
ーアチコー村・掲示板前ー
[村に足を踏み入れた途端、空気が変わった。
怪しげな黒光が立ち昇る渓谷の近くの村である、と聞いて、どれほど寂れた場所なのだろうと想像していたけれど、思ったより人の気配も活気もある場所らしい。
今までコンスタンツェ達が通ってきた道よりも余程温かみのある村だ。
どうやらその温もりは、温もり(物理)らしいけれど。]
おん…?
[真っ先に目についた看板へと我先に駆けつけて、見慣れない単語に目を瞬かせる。]
リヒャルト、オンセンって何?
[自分よりも歩を後にする相手に問い掛ければ、「おんせん」とは風呂の事である旨の返事が返ってきただろう。
]
[その瞬間、ここ数年で一番嫌そうな顔をしたコンスタンツェがリヒャルトを見る。]
……ああ、だから空気が温かい…それに、湿ってる。
[看板の内容は、どうやら全て風呂のことが書かれているらしい。
リヒャルトが温泉に興味を持つ前に、相手の袖を引っ張った。
別の看板に書かれた宿の文字を指差して、無言で、引きずろうとする。
温泉という字のない、ただの宿。
ただ、風呂が嫌いだから。]
[檻の中に赤い蛇の姿はなく、あろうことか亀裂が秘園を穿っていた。
そこから蛇が逃げたのは火を見るよりも明らかだ。
天使は即座に追うと決め、言伝代わりに羽根を一枚、上空へ飛ばす。
そして、光の矢となって地上へと走ったのだった。]
村の設定が変更されました。
が村を出ました。
14人目、闇を綴りしもの が参加しました。
闇を綴りしもの は、銀狼 を希望しました(他の人には見えません)。
[禁断の果実に巻き付き、天界から地上への長い長い距離を落ちていく。
地上の木々が見えてきたころ、天の一角に光が生まれた。
振り仰いだ蛇の目に、眩い輝きが映る。
瞬かぬ目でしばらくそれを見つめたあと、重荷となっている果実をどこかへあっさりと放り投げ、皮翼を開いて滑空を開始した。
赤い稲妻の形を空に刻んで、蛇は森に降りる。
そこは魔性の森。地上のなかでも濃く魔が溜まる場所。
歪に伸びた枝に絡み、奔り来る光を待ち受けた。]
大きな風呂だと思えばいい。
………お前の嫌いな。
[コンスタンツェの風呂嫌いの理由は何だっただろう。
だが、何かにつけて嫌がる様子を知っていたから、眉を寄せる。]
ああ、僕も人前で風呂に入るのは好まない。
だから風呂が設備されている宿屋の方が──都合が良い。
[笑うように双眸を眇めるのは一瞬。
すぐさま踵を返せば、相手の返事を待たずして足を進める。
向かう場所は、風呂のついた宿屋だ。]*
─宿屋─
[コンスタンツェを引き連れれば、宿屋にて一室取る。
金は十分に持ってきてはいるが、“利便性”のために二人一部屋の部屋を取った。
荷物を下ろし、紐を解けばベットに腰掛ける。
まだ清めてはいない身だが、致し方あるまい。
思ったよりも到着に時間が経ってしまったのだから。]
………コンスタンツェ。
[手招きはせず、視線だけやる。
有無を言わさぬ瞳。
眈々と事務的に名を呼べば、腕を伸ばして。]
[二筋の光が天より地に走った。
ひとつは楽園に忍び込み、天に属するものを持ち出した蛇。
もうひとつはその蛇を追い、盗まれたものを奪還せんとする天使。
古い森の奥で天使は蛇に迫いついた。]
[だが、その地は──どこか天使の心を騒がせた。
蛇は闇雲に逃れたのではなく、ここを目指したのか?
かつて、自分はこの地に降りたことが?
初めてでは、ない? ──思い出すことのないように
目眩を押して蛇と対峙する。]
/*質問失礼致します。
wikiに☆1d→2dのタイミングでイベントが発生予定
とありましたが、変更で、1d開始直後にイベント開始→渓谷に入り次第、変化が訪れる。この解釈でよろしいでしょうか?
念のため、確認させて頂きました。
どうぞよろしくお願い致します。
[街道に出ると、アチコー村はもう近くだった。
ヴィンセントは回想の中断を余儀なくされる。]
あれは…、
[神具があると目指してきた方向に天へ伸びる黒い光の柱を認め、目を細めた。
良い感じはしない。]
村で休んでいる余裕はないようだ。
[隷魔に言いおくように呟き、足を早める。]
/*
質問確認しました。
1d開始直後に、下克上イベントが発生します。
それとは別に、1d→2dのタイミングでもちょっとしたイベントがあります。
わかりにくい書き方で申し訳ない。
部屋の中
気に入ったみたいでよかったです。
[>>234の美味しそうにストロベリーシャーベットを舐める彼を見て目を細めながらいう。]
あぁ、彼女はフレデリカさんというんです
[>>246の彼の提案に少し思案する。けれど、アノコのアドバイスをふと思い出した。]
そうですね。私たちも行ってみましょうか。
[笑顔で彼に答え、チョコのアイスを食べ終える]
[降りてきた天使へ向けて首を持ち上げ揺らす。
断続的に尾を振って威嚇の音を鳴らしながら、飛びかかる隙を伺うよう。
蛇の表情を読めるものなど多くはないだろうが、この時、蛇の顔は喜色に輝いていた。
生ける太陽。真昼に輝く月。
欲しいと思ったそれを、この場所へ誘い出した。
たくらみの成功に、喉を膨らませる。
ここまでは、とても順調だったのだ。]
[前を行く若者を眺めているうちに森が途切れた。
街道の向こう、湯煙の上がる村がもう見えている。
さらにその向こうにそびえる、黒い光の柱も。]
美味いものが良そうな光だな。
[表現は違えど降魔士と似たような感想を抱く。]
村、寄らないのか?
風呂は? 温泉卵は??
温泉まんじゅうもきっとあるぞ?
[足を早めた降魔士の後を慌てて追い、言いすがる。
それでも相手の意思が翻らないことは知っていたから、散々駄々をこねながらも従った。]
/*
「いわゆる一般的な魔法あり中世欧州風ファンタジーワールド」で、抹茶とかビニールとかいう言葉を見るとは思わなかった。
ここはペア村で緩いからいいけど、王道ファンタジー戦記村ではやらないでねw
そうか。なら離れよう。
村の入り口の二人もまぁ、苦手な気配がすれば警戒心も強くもなる。
[魔力と死者の匂い。そんなものを感じれば、一瞬身構えるのも仕方がないといえば仕方がない。
だが、こちらの警戒が元で要らぬ争いを招かねないというのは困る話だ。一応、釘をさしておくことにした。]
今回のようなネクロマンサーが連れてることもある。いらん騒ぎを起こさないためにも、もう少し体裁を繕うことを覚えろ。
[釘を刺すというより、ただの叱責になってしまったかもしれない。
だが、その事を気にする様子もなく、すたすたと来た道を戻りさらに宿を通りすぎていく。
そのまま村の中をぐるぐると回っては、必要な消耗品や保存食等を買い求め。出立へと向け、準備を済ませるのだった]**
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新