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人里に身を潜めながら、夜毎人を喰らうという恐ろしい人狼。
幾つもの村を滅ぼしてきた狡猾な化け物の噂が、遂にこの地にも訪れた。
震え上がる者、馬鹿馬鹿しいと一笑に付す者、そして…。
様々な思惑を余所に、人々は話し合いのため集うのだった。
1人目、語り手 が参加しました。
語り手 は、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
季節は春。
新進気鋭のベルサリス学館を擁する街シュビトで、開国と民主化を求める集会が開かれる日。
王府はこの集会を反政府活動として解散させるべく、鎮圧部隊を送りこむことを決めていた。
「 運命は、この手で引寄せる 」
―― ルー・ガルー戦記 7 開幕 ――
村の設定が変更されました。
2人目、古ぼけた歴史書 が参加しました。
古ぼけた歴史書 は、銀狼 を希望しました(他の人には見えません)。
第三章
こうして長き泰平を享受していたナミュール島であったが、
時代は少しずつ動乱へと流れていた。
王府の支配を良しとしない元ナミュール人の集落。
次第に力をつけていく南島の商人や職人たち。
打倒王府を叫ぶ若者たち。
不穏の種を抱えていたナミュールを揺るがすきっかけとなったのは、
マチュザレム共和国から到着した使節団だった。
――― ロバート・ヘルグムント著 「ナミュール島年代記」
3人目、盟主 ジェフロイ が参加しました。
盟主 ジェフロイは、背信者 を希望しました(他の人には見えません)。
― シュビト中央広場・決起集会 ―
人はかぼちゃ…人はかぼちゃ…人はかぼちゃ…
[町の人々が次々と中央広場に集まってくる。
その流れと熱気に背を向け、建物の影でぶつぶつと呟いていた。
そんなとき、不意に背後から肩を叩かれる。]
…!!
な、…わかってる。今行くから。
[出番だと、促される声に従って歩みを進める。
よ、盟主、とからかう声は学友のもの。
そちらに拳を振り上げるうちに、硬さが取れていく。]
[中央広場にしつらえられた壇上に上がる。
その表情は、引き締まったものに変わっていた。]
シュビトの皆。
心ある街の皆と、学館の仲間たち。
今日、こうして集まってくれたことを、喜ばしく思う。
[なおも集まる人々の上を、朗々たる声が渡っていく。
爆発する手前の熱狂が、静かに引き絞られていく。
ひりつくような空気が、肌をも焦がすようだった。**]
― 数年前・ベルサリス学館 ―
だから、もしもの時のためにだよ。
もしもの時のために、自衛の力は必要なんだ。
[講義が終わった後の部屋に残った学生たちと
講義の感想を言い合い議論を交わしていく。
それは、いつものよくある風景だった。]
結界があるから、と言って何もしないのはさ、
今は春だから冬の支度はしなくていいと、
そう言っているようなものだろ?
[歴史の講義の後、国の未来について語り合う。
その議論は、自然と熱のこもったものになっていた。**]
4人目、巫女姫 シルキー が参加しました。
巫女姫 シルキーは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 首都ブラバンド ―
[群衆の目線より、一段高く設営された舞殿の中央。
息を飲むような熱視と、高まる期待に囲まれた其処に座するのは、
白と藍色を基調とした巫女装束を纏った娘だ。
日差しを編んだような陽金の髪は、左右に高く結い上げられ、
祭祀を祝う鈴が飾られている。
祈るように眼差しを伏せる娘の両手は膝の上に、
寸分のずれも無く揃えて置かれている。
彼女は待っていた。
…――――――、始まりを]
[かつてナミュールの地に建国した姫王を尊び、かつ
力を合わせ王府を築いた祖先の民を讃える祭りが、
首都ブラバンドにて四季毎に行われていた。
春は風花祭。
厳しい冬が明けた後、色とりどりの花で賑わう暖かな気候の中で
行われる祝祭とあって、一際盛り上がる四季祭だ。
いつもはドルマール神殿に勤める巫女姫も、
此の時期は宝珠を伴い、しばらく首都に滞在する。
姫王の生まれ変わりとされる巫女姫の姿を拝まんとする者、
祝祭の賑わいを楽しむ者、
機を逃さず商売に精を出す者、
種類は様々だが――首都に人が多く集まる時節なのは間違いない。
関心も警護も。
国全体の意識が、祝祭に向く]
[春を匂わせる柔らかなフルートの音色が、静寂を割って響いた。
期待を乗せた熱気と交じり合い、ほの高く、ひとつのうねりを作る。
毎年変わらない光景。
けれど、故にこそ親しまれる四季恒例の祭事]
…… 皆様方と共に、此処に祖霊を祀りましょう。
[舞殿の中央に座した巫女姫が面差しを上げた。
りぃん。
髪に飾られた、鈴が鳴る]
ナミュールの地を切り開いた先祖の御霊が、
[宵藍の双眸が、集まる民衆を映し込んで穏やかに笑んだ]
そうして皆様方が、四季世豊かにありますよう。
[謳うように紡いで、脇に置かれた柄の長い真鍮の杖に手を伸ばす。
手に馴染む祭具と共に立ち上がれば、
先端についた神楽鈴が、しゃん。と軽やかに鳴った]
[舞殿の木床に裸足を滑らせ、ステップを刻みながら、
杖を大きく回し動かす。
りぃん。 しゃん。
…、りぃん しゃん。
髪飾りと祭具の鈴が奏でる二織りの音色へ、
祈りを編んで巫女姫が舞う―――…]
[だが変わらぬ今日が、明日も続く保障は何処にもない。
…、開国を促す文書が王府に届けられたのは、
そして文化の街シュビトにて、
開国と民主化を求める集会が開かれるとの報が届いたのは、
――――…春香る風花祭の、ほんの少し前のこと*]
5人目、共和国大使 カナン が参加しました。
共和国大使 カナンは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
− シュビト/ベルサリス学館前 −
[獅子のような金髪、海を思わせる碧い目、長身を際立たせる隙のない身だしなみと身のこなし。
何処にいても人目を惹く男であった。
女にモテそうな、という者もあり、将器だという者もある。
接してみればその人柄にはまだ荒削りなところもあるのだが、大任を背負ってこの国にいることは確かだった。
カナン・リリは、マチュザレム共和国より、ナミュールの開国を促すべく派遣された外交官である。]
[外の世界に生を受けた者にとって、ナミュールは伝説の島だった。
止むことない暴風圏によって隔離された絶海の孤島。
いかほどの資源があるのか、どのような文明が存在するのか、得られるのは海難救助者からの断片的な情報のみ。
国交を結んで利があるかどうかも定かではない。
だが、世界と精神の開拓・啓蒙を国是とするマチュザレム共和国にとって、未知の領域をあるままに放置するなど肯じ得ないことであったのだ。
「世界の隅々にまで光を届けに行く勇気こそ、マチュザレムの誇る魂である」
カナンは、自身もその方針によってマチュザレムに開国した辺境の小国の皇子であり、かつ、若くしてマチュザレムの首都に学んだ共和国主義の申し子である。]
[使節団は、マチュザレム共和国の最新機器である飛行船を用いてナミュールへの接近を試みた。
だが、ナミュール近海に巣食う嵐は、上空にもその魔手を伸ばしており、飛行船は破壊されてしまった。
命こそ失わずに済んだものの、カナンは高熱を発してしばらく人事不省に陥り、しかもナミュールの王都からは遠く離れた山中で救助されたため (パラシュートもまたマチュザレムの最新装備であった) 正使としての役目を果たせぬままに時を過ごした。
マチュザレムから運んで来た荷物は散り散りになり、いくつかは後に回収できたものの、いまだ行方知れずのものも多い。
迂闊な者の手に渡ると困るものもあるのだが、鍵が開けられぬことを祈って、カナンは首から下げたマスターキーを握りしめる。**]
6人目、上級将校 サシャ が参加しました。
上級将校 サシャは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― シュビト付近の地方郊外・軍営 ―
今日も走れ。
明日もだ。
無論明後日も走り続けろ。
[ 毎朝、軍営の前で部下達と稽古を重ねる。
配置転換などで部隊の中で余所から入れ替えられた新兵は、そのまま他の兵士達と合流させず新兵だけをまとめると、まずは兵装のまま駆け続ける事を課していた。止めと自分が言うまでそれは続けられる。
途中でどれだけ倒れようとも中断する事は無い。]
― シュビト付近の地方郊外・軍営 ―
今日も走れ。
明日もだ。
無論明後日も走り続けろ。
[ 毎朝、軍営の前で部下達と稽古を重ねる。
配置転換などで部隊の中で余所から入れ替えられた新兵は、そのまま他の兵士達と合流させず新兵だけをまとめると、まずは兵装のまま駆け続ける事を課していた。止めと自分が言うまでそれは続けられる。
途中でどれだけ倒れようとも中断する事は無い。]
いつ歩けとサシャは言いましたか?
[ その言葉と共に最後尾で足を緩めている一団に向かうと、手にした稽古用の棒で尻を振るようにして叩く。重くなっていた足では支えきれず土埃を巻き上げながらその場に転げまわった。]
足を止めるな!
全員昼食抜きで夜まで走り続けたいか!!
[ 初日に目立って反抗的な兵士を叩き伏せた事もあってか、転がったままの兵士の前に立ったまま動かずに走る事を促しつつ、鋭い叱責の声を浴びせると弾かれたように見物して足を止めていた者達も慌てて走り出す。
彼らから納得して自分は受け入れられた訳ではない。
怒りや憎しみを内に飲み込んだまま、誰もが理不尽を抱えていた。自分を見る眼差しは誰一人として好意的な者はいない。個として皆無かどうかは計りかねるが、集団としてはそうだ。]
集団であろうとする必要は無い。
お前達は儀仗兵ではないのだからな。倣わなくていい。
[ 倒れた者を助け起こそうとする者にはそう言い放つ。やがて転がっていた者も再び走り出した。
憎しみを力に変えて走り続けられるならそれでいい。
平地で駆け続ける事ができなければ平地以外では何も出来ない。集められた彼らには走り続けられる力を持たせなければならなかった。
どれだけ武器の扱いが巧みであろうとも、身体能力が優れていようとも体力が伴わなければ戦場では最初に死ぬ。]
( 戦争…ですか。)
[ 走り続ける新兵から視線を逸らし、小さく呟く。ナミュール国は永く結界で守られ、外敵との諍いからは遠く距離を置いた国であった。
内乱や盗賊などの討伐はあっても、実際として国としての戦争というものを経験している者は、新兵であっても古参兵であっても此処には存在していない。当然彼らを率いる自分自身も同じであった。]
…戦う力を持つ事は常に必要です。
[ 実戦を経験しない将校が実戦を想定した調練を続けるという滑稽な構図。他の将校は形ばかりで済ますものも多い。首都の騎士団は知らないが、祖先にまで遡る太平の空気は軍というものを弛緩させ、形骸化してしまっている。
彼らを率いて外敵と戦う。
そんな日が来るのか。走り続ける新兵達を前にしながら、考えてしまっていた。**]
7人目、ベルサリス学館教師 マーティン が参加しました。
ベルサリス学館教師 マーティンは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
― ベルサリス学館・少し前 ―
[終業のチャイムが響くと同時に、どこか気もそぞろだった学生たちが口々に声をあげる。
興奮して話す彼らの声は意識しなくとも耳に入る。
話題の内容は概ね今度開かれる集会についてのようだった。
と、そこへ怒ったような声が響いた]
『なんだって?お前集会にこないつもりなのか?
何言ってんだよ。これがどんな大事な集会かわかってるんだろ?こいよ!』
[まわりの生徒たちの目がその声の持ち主と、彼の話し相手に向いた。
怒った相手は、話し相手の胸ぐらをつかんでいて
話し相手のほうも、声を発した相手を睨みつけていてちょっとした緊張状態だ]
こらっ!
[その緊張状態をほぐそうと、二人に声を掛ける]
議論は大いに結構。
だが思想は押し付けるものでもなんでもねぇ。
ましてや、そうやって相手を威圧して従わせるのは、それはただの暴力だぜ。
[そう告げると、その場をあとにして職員室へ向かう。
だが――。
このところのシュビトの情勢はますます民主化を求める声が大きくなっていき、王府もその勢いを見過ごせなくなってきているであろう。]
何事も起きなきゃいいんだがよ。
幾分渋い顔になりながらそう呟いた**]
ベルサリス学館教師 マーティン が村を出ました。
7人目、ベルサリス学館教師 マーティン が参加しました。
ベルサリス学館教師 マーティンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
8人目、共和国大使補佐 シメオン が参加しました。
共和国大使補佐 シメオンは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
― オプティモ ―
[話の種を求め、人の多いところへと足を向ける。
この時間ならば仕事の手を休め、話をしている頃だろうと推測出来たのは、ここ数日通い詰めた賜物だった]
なに、何の話?
[井戸端会議よろしく話をしている女性達の後ろから覗き込み声をかける。
高く結い上げた銀髪が揺れ、日の光を受けてキラリと輝いた。
この国では目立つ他国の軍服も、この辺りの者達にはだいぶ見慣れたものになったらしい。
突然の出現に驚かれはしたが、女性達は話の内容をシメオンにも教えてくれた]
……へぇ、デモ集会、ね。
商人の話だと信憑性高そうだ。
[口元に手を当て、女性達の話に神妙そうに呟く。
それを受けて女性達はまたわやわやとデモ集会についての感想を口々に言っていた]
(姫さんに開国を決断させるのと、向こうが実権握るのと、
どっちに利があっかな)
[現状ではデモ集会を開く者達の素性が知れないため、どちらとも判別をつけ難い。
だが王府を説き伏せるにも、一筋縄では行かないと言うのも確かだった]
巫女姫 シルキー が村を出ました。
ま、追々考えるか。
おっさん知ってっかなー。
[既に話題の変わった女性達に別れを告げ、シメオンは来た道を戻る。
現地のことは現地民に聞け。
一番話の聞きやすい、己を保護してくれた者の屋敷へと足を向けた**]
8人目、巫女姫 シルキー が参加しました。
巫女姫 シルキーは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 祭の後:首都ブラバンド ―
そろそろ先発で向かった方々が、シュビトに着いた頃でしょうか。
[動きやすい装束に身支度を整えながら、巫女姫が呟く。
次に赴くのは祭祀ではない。ほんの少しの長旅だ]
反政府活動など、嘆かわしいこと。
なるべくなら事を荒立てることなく収まって頂ければ
宜しいのですけれど。
[鎮圧部隊の後続として、王府が繰り出す増援。
その旗頭となっているのが巫女姫だ。
王府としては、鎮圧部隊だけで事が済むとも思っており、
この増援は、シュビトの集会に乗じて浮き足立つ
周囲諸侯や国民への心理的な圧力を兼ねている]
ああ。それを、こちらに。
[用意させた軍服を受け取り、最後に肩に羽織る。
慣れない衣装に、気恥ずかしそうな笑みが浮かぶ口元]
…、似合いませんか?
けれど、軍を担う皆様方と共に赴くのですから、
形だけでも添いたかったのです。
/*
難産だったが現在軸で何とか入れた。
後は過去を大量生産……おぅふ。
・親書を届けに王府へ
・おっさんに保護されたー
・暴風圏突入時
・留学時のカナンとの会話
優先的にはこうかな。
今日中に王府はやりたいところ。
でももう1時か…ぐぬ。[6時起き]
さあ、参りましょう。
勝手なおせっかいも、自己満足も。
全て無用の代物です。
重ねてきた変わらぬ世界は罪でしょうか。
愛おしい伝統は守るべきもの。
平穏を壊す理由になりましょうか。
[脳裏を過ぎるのは、先日受け取ったマチュザレム共和国の親書。
そうして、シュビト――…かつて密やかに学んだ地のこと。
懐かしい面影は、今何を語り、何を目指しているのだろうか]
止めましょう彼等を。
千年の想い紡がれし此の地を、
短慮な土足に踏み荒らさせては――――なりません。
[真珠の胸飾りに、彼女の決意が煌いて揺れた**]
― 回想:シメオンと ―
[それは、首都ブラバンドに巫女姫が到着して
間もなくの頃だっただろうか]
マチュザレム共和国の…?
[王府の文官から届いた報告に、彼女は静かに目を瞬かせた]
大変珍しいことですね。
外国の方が此方に来られるというのは。
[ナミュールは結界に守られた島国だ。
ゆえに、外国からの来訪者は殆どいない]
遠路はるばる来られたのですから、
此方も相応の礼は尽くしましょう。
王府の方々に異論が無ければ――…
[意を伝えれば、やがて面会の場が設けられることとなった**]
― 回想/王府:シルキーと ―
[己の救助者に連れられ訪れた、ナミュール国の王府。
事前の通達があったか、訪れて直ぐ応接の間らしき場所へと通された。
据えられた調度品等はこの国の文化が根付いているらしい独特のもの。
興味深げに眺めていると、案内をしてくれた文官が現れ、応対する者についてを告げてきた]
───巫女姫?
噂には聞いてたが…へぇ、まさか会えるとは。
[驚きの表情を交えて呟く。
噂、と言うのは救助者に聞いたのもあるが、外でも耳にしたことがあるための言葉だった。
数は多くないものの、マチュザレムへと流れ着いたナミュールの海難救助者からの証言は幾許か聞き及んでいる]
9人目、山岳の民 ヴェルザンディ が参加しました。
山岳の民 ヴェルザンディは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[それから少しして、面会の場として設置された場所にて巫女姫と会見するに至る>>27]
お初にお目にかかります。
マチュザレム共和国より訪れました、シメオン・オリオールと申します。
[ナミュール国の元首と言っていい存在を前にし、流石に言葉遣いは改めた。
そうでなくば誰に対しても崩した言葉である、と言うのはひとまず置いておく]
本来であれば私ではなく正使が訪問すべきところなのですが…
お目にかかれる状況ではないため、代理として訪れた次第です。
書状を預かっておりますため、こちらをお納めください。
[そう告げて、懐から封筒を取り出し巫女姫へと差し出した。
実のところシメオンが持つ書状は正式文書の控え──詰まるところ写しであるのだが、正式文書を持っているはずのカナンとは会えず終いであるため致し方ないと割り切る。
内容は開国と国際復帰を求めるもの。
それを見た相手がどんな反応を示すか、伏し目がちにしていた瞳を巫女姫へと転じた*]
― シュビト ―
……戻ってきたら、なんっか賑やかだなぁ、プルウィア。
[予定よりも長引いた『里帰り』から戻って、最初に口を突いたのはこんな一言。
呼びかけた相手──肩にちょこな、と乗る白い毛並みの小さな猿は異様な熱気に何か感じているのか、落ち着きない。
そんな白猿の様子に、宥めるようにその頭を撫でた後、ぐるりと周囲を見回して。
顔見知りの露店商を見つけると、そちらへとととっ、と駆け寄った]
おばちゃんお久しぶりー……あ、うん、ちょっと里帰りが長引いてさー。
それより、今日ってなんかあったっけ…………って、えー。
[軽い調子で投げかけた問いに返った言葉に、大きな瞳が見開かれた]
そっ、かあ……そんな事になってたんだぁ……。
[ぽつり、呟いて目を伏したのは刹那。
ふる、と首を振った後、まだ落ち着かない白猿の頭を撫でて]
ま、いーや。
まずは、学館に行かないとなんないし……おばちゃん、また後でねー!
[元気いっぱい、という表現の似合う笑みと共にこういうと、慌ただしく走り出す。
長く伸ばした髪がふわり、吹き抜ける風に揺れた。**]
/*
オプションの使いっぷりとかもうねwwwwwww
くろねこさんでしょwwwwwwwww
事前縁故の書き込みで分かってたけどwwwww
― 回想/遭難時 ―
[空をも覆う暴風は頑なに他の侵入を拒み、シメオン達が乗る飛行船に容赦なく襲い掛かった]
くっそ、舵は利かねぇ、計器もぶっ飛んでやがる!
動力はどうなった!?
「駄目です、持って数分!」
ちっ!
[改良の必要あり、なんて言葉が頭を過ぎったのは一瞬。
意識は直ぐに次の対策へと転じる]
可能な限り突破方向に舵を切れ!
他の奴らはパラシュート装着!!
少しでも風が切れたらきっとこの船は落ちる。
風が切れるのを見計らって外に出るんだ!
[勝手ながらそれぞれに指示を出し、その足でカナンの下へと駆けた]
カナン、お前もパラシュートを着けて出ろ。
お前が飛ぶ道は俺が作る。
お前が生きてりゃ任務は遂行出来っからな。
なぁに、俺も死ぬ気はねぇ。
生きてりゃいずれまた会える。
ちっとばかりのお別れだ。
[に、と口端を上げ、シメオンは操縦室へと戻る]
動力が持てば落ちるのも緩やかなはずだ。
皆が出た後、俺達も出るぞ。
交代で操縦桿握りながらパラシュート着けとけ。
[そうして脱出作戦が決行され───]
― 回想/王府:シルキー謁見時 ―
(………って言ったはずなのにどうしてこうなった?)
[謁見の場に居るのはカナンではなくシメオン自身。
書状を巫女姫へと差し出しながら、決まらねぇ、と内心呟いていた**]
/*
優先逆になったけど、そこはほれ、おっさんまだ来てないからってことで。
カナンのアルミケース拾うか悩むところだな。
他の人が拾ってもおいしいと思うんだ。
10人目、貴族 クレメンス が参加しました。
貴族 クレメンスは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[男の姿は、本来の貴族の当主としての身分に適ったものではなく、一見したところ、商家の主人か、隠居といった身軽なものだ。やじうまめいた民衆に紛れて壇上を仰ぐ姿をジェフロイが認めたかどうかは判らない]
『
[同じように、商人風の身なりをした壮年の男が、そっと男の傍に寄って耳打ちする]
『首都から鳩が来ました。巫女姫がこちらに向かってるそうです』
巫女姫が?それはまた…
[男の唇がにやりと弧を描く]
― 少し前/オプティモ・クレメンス家 ―
ああ、デモ集会のことか。さすがに耳が早いな。
[情報を求めて顔を出した異国の客人に>>23男は、気安く応じた]
主催はベルサリス学館の者達らしい。
なかなか面白そうなのでな、私も見物に行くつもりだ。
[その見物に、護衛と称し、何故か武装を隠した私兵を50人ばかり連れて行こうとしている事は、この時点では伝えはしなかったが]
興味があるなら、君も同行するかね?
[あまり自由に連れ歩いては本来問題が在る筈の異国の使節に、物見遊山か何かのように、そう誘いかけたのは、如何なる意図によるものだったか**]
/*
憧れのるがる初参加!ががが、がんばる><
...といいつつ、出遅れてるのは仕様なふかふかしたなまものですorz
だんでぃで癖のあるやんちゃおやじが出来るといいな!
意外とおっさん率高いので、いろいろ負けそうですが!(しかしおっさんすきーなので、楽しみ)
てんしょん上がりすぎて眠れないが...寝よう、うん。
ちなみに、いつものメンバーはもう割れた、気がしてる...俺も一発でばれてるだろうけどー><
− 飛行船 (回想) −
押し戻されるな、 我々は進まねばならない。
[未曾有の嵐の中、懸命に舵をとる船員たちを激励して回る。
「可能な限り突破方向に」と指示するシメオンの声に以心伝心を感じて頷く。]
ふ、 頼もしい。
[「お前が飛ぶ道は俺が作る」と宣言して操縦室へ去るシメオンの後ろ姿に、こんな危機的状況でありながら笑みが零れた。
狼狽えぬ強さで最善の道を探る──なければ作る。
生国を同じくするこの腹心とは強い絆で結ばれている。
魂の兄弟だ。]
11人目、貴族 ソマリ が参加しました。
貴族 ソマリは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[シメオンと分かれたカナンは格納庫へと向かう。
マチュザレム共和国の進んだ文明をナミュールに伝えるべく積み込まれた荷が暴風に煽られて軋んでいた。
軽くて頑丈なアルミケースもまた新開発品だ。
取手が赤く塗装されたものは取り扱いに厳重な注意を伴うもの。]
…災いとなる前に、
[と、一際、激しい風がゴウとぶつかり、飛行船の船体を引き裂いた。
その後に来る無風空間。
カナンの身体は宙に浮いた。*]
[清楚で慈愛溢れ、そして優美に舞う巫女姫の名は高い。
特に王国の膝元、ブラバンドで彼の姫君の名が上らない日は無い]
涼やかな春風を孕んだ薄闇から空に覗く…柔らかな曙光の様に…。
…ああ。やはり貴女は。
…眩しすぎるな。
[その呟きを拾い上げた隣席の貴族が、まるで賛辞に同調する様に巫女姫を賛美する。
笑顔でその相槌を打ちながらも、男の双眸は舞殿を。
臣民も国も、風さえもそれらの中心にいる姫君へと注がれていた…*]
− 山岳地帯上空 (回想) −
[意識を取り戻したのは獣の唸り声によってだった。]
…ここ は、
[身じろぎに頭上で生木の裂ける音がして、身長分ほど、落ちた。
足元の騒ぎが一段と大きくなる。]
あ、 は、
[事態を把握して、乾いた笑いが洩れた。
パラシュートは木の枝にひっかかっているらしい。
カナンの身体は宙ぶらりんだ。
そして、下には獲物を待ち受ける狼の群れ。]
― 北ナミュール島南西 アレイゼル領 ―
[アレイゼル領は林業と漁業に成り立つ物の特色には弱い領土だ。
デ・モールにも近く、又、北方には神殿や太古の森林地帯にも近い土地。
結界内の海を泳ぐ魚を採るには、より大きな港町も存在し、豊かな緑を伐採するには、古来よりまつろわぬ民との折衝という難問が立ちはだかる、領地運営の舵取りが困難な土地。
先の領主、先代アレイゼルは病に没し、後を引き継ぐのは貴族には年若い嫡男。
首都の四季祭を終えて、帰領した現当主を迎えたのは幾つ物の報告と情報。
領主の裁決を必要とする領の政や、程好く聞き流すしかない日々来る領民の嘆願。
時には諸侯や王府に起きた出来事や情勢、取るに足りないかも知れない物まで]
…シュビトで学生共のデモ集会だと?
… … …遅い。
既に王府にて浮き足立つ諸侯の表情を散々眼で舐め回したばかりだ。
[既に生温い紅茶で喉を潤しながら、供された菓子にナイフを刺し込む]
私が今求めるのは、シュビトでは無くブラバンド。
先日、我が国に現れたと噂の「客人」と、その行方はどうなっている。
客人が漂着した場所が割れたら、残骸でも流木でも調査を派遣しろ。
人手が足りなければ、待機させた諜報も回せ。私が許可する。
[傍らで直立不動の姿勢を取る部下を、その切れ長の三白眼が一瞥した。
形良く長いその眼は、ナイフにしつこく絡みつく、菓子の生地を見て顰められた]
とんだ歓迎だな。
[身体がカタカタと震えるのは恐怖ゆえではなく、風雨にぬれそぼった身体が冷えるせい。
腰に拳銃はあるが、これでは狙いを定められぬだろう。]
♪Týnom, tánom: na kopečku stála,
Týnom, tánom: na mňa pozerala.
[カナンは故郷の歌を紡いで朦朧とする意識を励ました。**]
… … …決してパティシエの腕が劣悪な訳ではない。
然し、昔からこればかりは思うが。
… … …大福は紅茶に合わんな。 もう良い、下げろ。
[結局、フォークとナイフで苦労して切り分けられた、国中でも実績あるパティシエが供する午後の茶菓子はひとくち含んだだけで、退出した。
紅茶の味わいはとても良いのだが。この国には生憎、男の味覚を満足させるに足る、茶菓子が存在しなかったのだ]
[淹れ直させた湯気たつ紅茶を含みながら、まだ報告を残す部下の言葉を聴く]
…ああ、件の「客人」が姫殿下と面会したらしい情報は王府の官僚から聞いている。
…情報の背後で、彼の卿に関わりがあるのが気掛かりだが…。
…いや、クレメンス卿には聞き耳を立てすぎるな。
それよりも、此方の方は、速い事調べてくれたものだ。
学生共の抑えに、姫殿下自らが御親征なさるとは…。
… … …出迎えの為に兵を準備させろ。数は百五十。
唯の出迎えだ。殿下への拝謁は私が行こう。
[下した命令を受けて、部下が退出した後、男は窓の外にその瞳を向けた]
[雨雲も無く風も穏やかだ。だが空模様は荒れるかも知れない]
彼ら学生共に相応の義と利が存在し得るだろうか。
然し。太陽が余りに眩しすぎるとやがては大地に渇きを齎しかねない…。
さて…我等貴族の未来、どちらと共に歩もうか…。
[この後、南島シュビトの街を目指す巫女姫の親征軍を、百五十の寡兵が訪れる。
率いる者は貴族諸侯のひとり。アレイゼル家、当主ソマリ**]
/* Q.何故ソマリというチョイスをえらんだの?
A.白服貴族、にこいつ以上の適合者がいなかったからです。
プライドが高そうでエラそうな奴という得点付きだね!
お久しぶり薔薇下! お久しぶりルーガルー戦記!!
RP村はじめたばかりの頃に3村にお邪魔して以来、ずっと外からちらちら覗いていたけれども、今回思い切って再び参入にきました十六夜です。
エラそう貴族・白服・風見鶏ないし裏切り要員 をコンセプトにソマリで!
知能優秀型の根っから正統派貴族。中身は知能なんてないのにね!!!(
どういう流れでどういう感じになるかとかそのあたりは完全な見切り発車ですがどうぞよろしくおねがいします!
で初手から早速姫様にどーん。
[南島の山岳地帯。
そこは、古き在り方を守り続ける『まつろわぬ民』の住まう地のひとつ。
千年の昔、異邦人と交わる事を拒んだ彼らはこの地に移り住み、峻嶮なるその地勢そのものを壁として他との交流を断ち続けてきた。
そんな在り方に変化が訪れたのは、ここ数年の事。
古き在り方を学ぼうと訪れるもの、山岳が齎す利益を求めるもの──そんな来訪者たちとの接触。
小さな波はそれでも、長く続けられてきた営みを揺るがすほどではなかったものの。
『外』に惹かれて飛び出した一族の長の長子が、里帰り時に見つけた『それ』は、閉ざされていた山岳の民の在り方に一石を投じる切欠と十分成り得ていた]
― 回想/ウェントゥスの里 ―
へーきへーき、ちょっと外で暮らしてたくらいで、鈍ってなんかないって!
それより、あれだけ荒れた後なんだから、どこか崩れてたりしてるかも知れないし。
見回りがてら、ちょっと歩いてくるだけだって!
[そんな調子で母を振り切り、石造りの家から駆けだしたのは、久しぶりの帰郷の翌々日。
前日は急に空が荒れ、思うように動けなかった反動……と、周囲には見えたかも知れないが。
早々に飛び出した理由を知る母の表情は、どこか複雑なものを帯びていた。
それには気づかないふりを通しつつ、山間の僅かに開けた空間に、石造りの建物が寄り添う里を駆け抜けて行く。
街では目立つ、線を複雑に組み合わせた独自の紋様を刺繍した毛織物の衣類も濃い紅の鮮やかな髪の結い紐も、ここでは違和感なく馴染む。
里を抜け、放牧地を通り抜けて周囲に人の気配がなくなると一度足を止め、はーっ、と深く息を吐いた]
……ったぁく。
『一大事だから、すぐに帰って来い』なぁんていうから、どうしたのかと思ったら!
結局いつもの御説教とか、いい加減にしろっての、頑固親父……!
[苛立たし気に吐き捨てた後、ひょい、ひょい、と身軽に岩場を乗り越えていく。
ベルサリス学館で学ぶようになってから、約二年。
こんな風に唐突に呼び戻される事は多々あったが……多々あったが故に、それへの苛立ちは嵩む。
早々に出てきた理由は、この苛立ちをさっさと発散させたかったから、ともう一つ]
……昨日、かなり風荒れてたけど……あれ、なんだったのかなぁ……。
[異様に荒れた前日の空。
こんな天気の日には禍が起きる、と古い者たちは口々に言うがそんな事を気にする気質ではなく。
白の小猿と一緒に見上げたそこから、何か、見慣れぬものが降りてくるのを確かに見た]
鳥にしては大きかったし……他にも色々落ちてたみたいだし。
やっぱり、確かめないとなぁ。
[里の民にとって、空は決して手の届かぬ、ある種の神域。
そこから降りてくるものなど考えられない。
だからこそ、それに対する興味は強かった。
そも、生まれ持った好奇心の強さから『外』に興味を抱き、大騒動の果てに飛び出した……という逸話もあるほど。
一度抱いた興味はそう簡単には薄れる事はなく──結果]
/* あと、タイミングが悪かったな…
すまないカナン。すまない。
全力ではさんでしまったようだよ…。
どうかこのカステラフラグに免じて勘弁していただけないだろうか…(
んーと、確かこの辺り……って、
[岩場を乗り越え、小さな川の流れを渡り、幼い頃の遊び場の一つだった森に入った頃。
耳に届いたのは、聞き慣れぬ音と、良く知る音、二つ。
肩の白猿が警戒の唸り声を上げるのを制して、近くの木に登った]
……プルウィア、静かに。
[落ち着かぬ白を宥めつつ、枝伝いに気配を感じる方へと向かう。
気配を殺して進んだ先に見えたのは、何やら絡みついた木と、そこからぶら下がる人影と、その下に群がる狼の群れ]
…………。
[状況が何によって齎されたものかはわからない。
わからないが、このまま捨て置くわけにはいかない。
そう、判断すればあとは行動するのみ。
背負っていた愛用の弓を下ろし、矢を番えて狼の群れへと躊躇いなく放つ。
思わぬ角度からの攻撃は獣を驚かし、数回の射撃の後、群れは森の奥へと散って行った]
いよっ、と。
[狼の群れが散り、危険がなくなった、と判断すると木の枝から地面へと降りる。
弓は身体に引っかけて、木から釣り下がる人へとゆっくりと近づいて]
……やっぱり、ひとだ。
[惚けた呟きを漏らした後、ふる、と首を横に振り]
え、と。
……無事?
[にはとても見えないが、とりあえずはそう、呼びかけてみた。**]
/*
おはようございます。
大体灰に潜んでいる系のねこみちです。
今回はもう、しょっぱなからやることが多すぎて始まる前からタスクリストがあるとかいう、とほほな状況ですよ。
がんばってこなす。
/*
それにしても巫女姫綺麗だなぁ。
見に行きたい(
なんか時間軸調整すれば行けそうじゃね??
ほら、軍率いるよりは個人が馬かっ飛ばせば早そうだし。
多分当局に目を付けられてるだろう自分が素直に首都に入れるかは疑問だけど。でも悩んでいるよりも実行するが吉とも言う。
/*
ほんとは過去村を引きずるのはあれでそれでよろしくないのだけれども、ひとつだけ、ひとつだけ大層驚愕しているのを吐き出しておきたいんだ。
…サシャがでかい。
もちろん悪いとかそういうことは全くないよ。
ないんだけど……うっかり小っちゃいって言っちゃったらごめん。
あと、あれ男かな。女かな。
/*
さっさと進めようとすると、だいぶ時間軸分身するよねぇ。
ううん…。でも人待ってると時間なくなるし。
そもそも、人が関わるようなことでもないし。
あ。人を関わらせればいいのか。(ひらめいた
― いつか・ベルサリス学館にて ―
[この日も青年は学館の中を早足で歩いていた。
既に学生の身分からは離れていたものの、
こうして学館に顔を出すのは、珍しいことではない。
短い探索の末に目的の人物の背中を見出して、
青年は、さらに足を速めた。]
先生! バウマン先生!
折り入ってお話、いえ、お願いがあるのですが、
今、お時間よろしいですか?
[背後から声をかけ、隣に並ぶ。]
12人目、兵器開発部 シロウ が参加しました。
兵器開発部 シロウは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―工廠―
[前線を退いた今でも、
軍に所属していると様々な情報が入ってくる。
外の世界から人間がやってきただの、
巫女姫のところに何やら信書が届けられただの。
それくらいの頃だったか。
ますます武器の生産、発注が以前にも増したのは。**]
― シュビト・集会の朝 ―
[その日は朝から人が慌ただしく動いていた。
すっかり活動拠点となった学館の一室で、
同志らと打ち合わせや確認を進めていく。]
『結構な人数がもう集まってるぜ。』
『演説のここなんだけど、こう変えたほうがよくない?』
『集会に出ない奴をリンチしようとしてる連中がいたから、ぶちのめしといたぜ。』
『それって、この間、巫女姫を暗殺だとか息巻いてた連中じゃない?』
[飛び交う会話の中に、待っていた情報が入る。]
『王府軍は順調にこっちに向かってるって、見張りから』
[周囲の人間と顔を見合わせ、頷き合う。]
[集会の決行は、街中で大々的に宣伝してある。
街の人間の意識は賛否どちらであれ、集会に向いているはずだ。
同志の中でも中核メンバーは武器を携えて広場の中にいる。
"もちろん集会に加わるのだから当然だ。"
街の自警団は、広場の周囲に集まってもらっている。
"大勢の人が集まるのだから、警備上当然のこと。"
もし今日、街を誰かが襲ったなら、広場まで易々と到達するだろう。
"途中の家々では、人々が息を殺して見守っているはずだ"]
………。
[溜息ひとつついて頭を振った。
たぶん自分は悪いことをしようとしている。
街の外に責任者と武装した同志を置いておけば、
混乱も被害も最小限で済むのだろうけれども。]
/*
四季祭とか、ナミュールの文化をあれこれ勝手に捏造して
大丈夫だったでしょうかと内心そわそわしつつ(
いや、ほら。
千年の文化って言葉だけだと薄っぺらな気がしてね、
多少なりとも其れっぽいものを盛ってみたのですけれど。
ただwikiに南欧文化と書いてあったのは承知していたものの、鎖国という設定的に、どうしても日本のイメージが抜けなくて…(とおいめ)
和風ぽいものとなってしまいました御免。
/*
あ、そういえば村の入り直しはすみません。
最初の巫女シーンのロルは平服でやりたかったもので、つい…。
巫女姫だから、そのまま平服でも良かったのですけれど。
軍服シルキーが好みだったんです仕方が無い。
くるくるお団子髪好き…。
全然関係ないけれど、
RKの表情一覧見ていると、シルキーの前がジルで
なんだかそわっと嬉しくなります。そわっと。
/*
皆さん出揃ってきましたね。
アレクシスにお会い出来るのも楽しみです。
ところでソマリさんは、腹心立候補していただいたソマリさん…ですよね、多分。たぶん。
家柄設定同じですし。
わあ。ソマリさんで参加してくださったの嬉しい。
こちらの陣営に来ていただけるかは、分かりません、けれど!
がんばれ私…。
しかしソマリさんのロル読みつつ……
自分で巫女姫描写積み上げましたが、更に積み上げられると恥ずかしい……くっ(*ノノ)
/*
んー、よし。灰でごろごろしていたら、
ちょっと頭痛も落ち着いてきたかな。うん。
実は中の人が、インフルエンザに掛かったと昨日判明しましてね…(
ほんとにもう!! なんで村が始まるこのタイミングで!!!!!
泣いた。
3陣営での序盤は仲間集めあるから、特に重要なのに。ふぇぇ…。
がんばる。
― 5年前・ベルサリス学館 ―
[姫王の魂を受け継ぎし者として、幼い頃からドルマール神殿での
生活を課せられたシルキーは常々思っていた。
…――――此れでは、足りないと。
世間を知らぬ巫女姫、何も考えずに平和を祈る象徴としてのみ
存在するを受け入れるのならば構わないだろう。
だが、それならば人形を神殿に置いておけばよい。
人の形をした巫女姫が、此の国の象徴として在る意味。
其れを知りたくて、神官長に無理を言って1年間の自由を貰った。15歳の時だ。
四季祭の祭祀は務める。けれど、それ以外の時間は
シュビトのベルサリス学館で、学ばせて欲しいと。
ベルサリス学館館長ジョゼフ・ジェフロイに便宜を図ってもらい、
彼の遠縁の娘“キール”として入学した。
彼女の正体を知っている者は、学館でも一握りしかいなかっただろう]
[巫女姫姿では結い上げている髪は、今は真っ直ぐ下ろされている。
背中で揺れる毛先や、簡素な平服に、
慣れたような慣れないような――曖昧な心地を抱く昼下がり。
なにやら熱心に議論を交わしている声>>4に、
自然と耳は傾けられた]
ロイ兄様がおっしゃる意味は分かります。
……、でも。
[熱弁が途切れた合間を縫って、議論の場に近づいた少女は疑問を零す]
軍属の方々は此の国の自衛のために、
今この時も鍛錬に励んでいるのではありませんか?
[“その時”が来るまでは過去も未来も変わらぬであろう、平和ゆえに弛緩した軍の現状>>18を、少女は知らない。
故に、自衛の力は既にあるだろうと信じて疑わぬ宵藍の双眸が、
不思議そうにジェフロイを見上げた**]
[巫女姫姿では結い上げている髪は、今は真っ直ぐ下ろされている。
背中で揺れる毛先や、簡素な平服に、
慣れたような慣れないような――曖昧な心地を抱く昼下がり。
なにやら熱心に議論を交わしている声>>4に、
自然と耳は傾けられた]
ロイ兄様がおっしゃる意味は分かります。
……、でも。
[熱弁が途切れた合間を縫って、議論の場に近づいた少女は疑問を零す]
軍属の方々は此の国の自衛のために、
今この時も鍛錬に励んでいるのではありませんか?
[“その時”が来るまでは過去も未来も変わらぬであろう、平和ゆえに弛緩した軍の現状>>18を、少女は知らない。
故に、自衛の力は既にあるだろうと信じて疑わぬ宵藍の双眸が、
不思議そうにクロードを見上げた**]
/*
>>42「狼狽えぬ強さで最善の道を探る──なければ作る。」
ここで背後がキャラ練り時に書き殴ったメモを見てみましょう。
・カステラが無いなら作って食えば良いじゃない
wwwwwwwwwww[背後は芝に埋もれている]
/*
拾われ陣営決めの時のシンクロと良い、何も言わずに通じてる部分があって楽しい。
事前に色々聞きたいこととかをメモしたんだけど、シメオンの性格や考え方が確定して無い時期のメモなんで、使えない部分もありそうだな。
尚、シルキーとアレクシスに対して、
・菓子作りたいんで厨房貸して
などと言うふざけたメモも書かれていることを記しておく(
でもこれ、対ソマリでやることになりそうかな。
>>48とか>>50とか、俺へのラブコールだろ?(
― ブラバンド・風花祭 ―
[集会の日からさらに遡ること暫く。
旅装束の上から目深にフードを被った姿で、
青年の姿は首都にあった。
最近激化している反政府活動の中心人物として、
おそらく自分は当局にマークされているだろう。
念入りに変装してはいるが、見とがめられれば危険だ。
それでもこうして首都に潜り込んでいるのは情報収集のためと、]
やっぱ、祭り見たかったんだよなー。
[屋台で買った串団子を頬張ってご満悦。]
─── 永久の平穏を。
[唇に祈りを乗せる。
自分はその平穏を壊す存在だと自覚していながら]
先に進まなきゃ、それを守れないときが来たんだ。
[壊した先にこそ平和があるのだと、覚悟を声にした。**]
― 5年前・ベルサリス学館 ―
[議論の合間に鈴を鳴らすような声が挟まれた。
陽の光そのままの髪を背に揺らす彼女に、身体を向ける。]
キール、
[名を呼ぶときには、いつも不思議な感覚がする。
多分それは、彼女の本来の名ではないから。]
[父のジョゼフ・ジェフロイから"遠縁の子"だと紹介された。
よく面倒を見てやるようにとか、
困っていたら手助けしてあげなさいだとか、
もっともらしく言う父の目配せで、だいたいの事情を察する。
事情がある子が身分を隠しているのだろう。
それも、なにかあれば面倒事が巻き起こる類の。
彼女が何者かを知るのは、もう少し後のことだ。]
キール、外の国がどれだけ進んでいるか、
君もここにきて学んだだろう?
たまたま漂着する人から聞くだけでも
外の国の技術はこの国よりずっと高い。
もしも、外の国が本気で攻めてくるようなことがあれば
軍に任せておけばいいなんて呑気なことも言ってられないだろ。
[そもそも軍がどれだけ頼りになるか、
そう続けかけて、言葉を飲み込んだ。**]
― 回想/漂着時 ―
[突破まであと少し。
暴風を抜け切るその手前で、一際激しい風が唸りを上げた>>44]
ぐっ ぅ!
[飛行船を引き裂く衝撃に船体が大きく揺れる。
直後に訪れた無風空間を待つ間も無く、放り出された乗員達も居たはずだ。
シメオンはカナンの脱出を見ることも無く、一時的な船体の維持に注力する]
[引き裂かれた船体が無風空間にて航行出来たのはたったの数秒。
動力も直ぐに沈黙し、後は落ちるだけとなった]
俺達も出るぞ!
[共に操縦室に居た乗員の首根っこを掴み、船体の裂け目から身を躍らせる。
しかし既に落ち始めていたために高度は足りず、パラシュートが開ききる前に身体は水面へと落ちた。
落下位置が海だったのはきっと幸いだったろう。
気を失いはしたものの、潮の流れは飛行船の残骸と共にシメオンを陸地へと誘った]
[意識を取り戻したのはベッドの上。
その場所がどこなのか、把握出来たのは家主が現れてからのことだった]
アンタが助けてくれたのか…。
助かった、礼を言う。
[姿を現した壮年の男性に視線を向け、感謝を口にする。
他にも救助された者が居ると聞けば、僅かばかり安堵の色を浮かべた]
その、救助した奴の中に、カナンって奴は、居たか?
[真っ先に案ずるのは上官であり友でもある同郷の士。
名を出し問うが、この屋敷には居ないらしい]
てことは、……どっか、別んところに。
[直ぐの再会は叶わないようだ。
ふ、と短く息を吐くと、一度瞳を閉じ念じてみる]
───カナン、聞こえるか?
[自分達だけに届く声。
この声が返れば安否は分かる。
自分のように意識を失っている可能性があるため、声が返らずとも諦めず、定期的に呼びかけを続けた]
[それから体調が落ち着いた頃、シメオンは己の救助者でありこの屋敷の家主たるクレメンスに願い出る]
動けるようになったら、この国の政治的中枢がある場所に行きたい。
この国のお偉いさんにお願い事しなきゃなんねーんだ。
[何をする気だと聞かれるなら、親善大使代理、なんて嘯いて。
更にはこんな問いかけを投げかけた]
それからさ、この国の歴史を学べる場所って近くにあるか?
この国のこと、もっと知りてーんだ。
[歴史家としての性が早くも騒ぎ出していた*]
/*
原曲、チェコ民謡やーーーー!!
いかん、俺の苗字フランスg(げふんげふん
しかしこの見つけた歌詞の大意……うぬ、カナンの行動根底と見て良いのかな。
いやしかし全歌詞のぐぐる翻訳酷いな。
「tánom」を「田野」と訳すなんてwwwww
書状、ですか。
[差し出された封筒を見つめ――、そちらへ歩を踏み出す。
衣擦れの音に混じって、布地に焚き染めた香木の匂いが仄散った。
巫女姫との面会前だ。
事前に危険物を持たぬことの確認は済んでいるだろうから、
警戒することなく指を伸ばし、マチュザレム共和国からの親書を受け取る]
拝見いたしましょう。
[封筒から紙片を取り出し、ゆっくりと視線で文字を追う]
[こちらに転じた赤眼へ、]
まず最初に、お訊ねしても構いませんか?
[ひたりと宵藍の瞳をぶつけて、柔らかな唇を開く]
…――――、何故。求めるのでしょう。
私共は、私共の国の中で遣り繰りをしております。
開国に意味を見出すことが出来ません。
何の権利があって、開国をお求めになりますか。
私共はそちらの属国ではありません。
従う理由は、ございませんよね?
そしてこれが国同士の取引だと言うのであれば、
[親書の入った封筒を顔の位置に掲げて、
冴えた笑みと共に緩く振る]
――――条件が足りません。
開国および国際復帰と引き換えにする、我が国の利は何でしょう?
其れが提示されていない此の親書は、片手落ちですよ。
開国の取引条件について、
口頭での追記があるのならば伺いましょう。
全ては正使の御方の頭の中にのみ……とのことでしたら、
お会い出来るまで回復されたのち、御来訪ください。
[今度はこちらが、相手がどのような反応を示すか観察する番だった**]
― 回想/王府:シルキーと ―
[シルキーと名乗った巫女姫>>78は優雅な仕草で礼を返してきた。
仕草一つ一つでさえ人を魅了しそうな細やかな動き。
一時目を奪われはしたが、代行の役目の緊張が意識を直ぐに引き戻した]
乗船していた飛行船が難破し、乗員も散り散りとなりました。
まだ見つからぬ者達もいます。
[正使であるカナンについての言及はせず、被害の程を伝えて。
その中に聞き慣れぬであろう単語を織り交ぜたのは、マチュザレムの技術力を垣間見せるため。
どのように過ごしていたかの問い>>79に返す時には、地名や名を思い出す間が少し空く]
私は、オプティモ近郊に居を構えるクレメンス卿のお世話に。
共に救助された者も数名、世話になっています。
滞在の取り計らいを頂けるのでしたらありがたく。
ただ、クレメンス卿がこのまま滞在を許可して頂けるなら、そちらにお世話になろうと思います。
[あちらの方が動きやすそうだ、と言う理由までは口にしないが、そう言い添えた]
[差し出した書状を受け取らんとシルキーが動く>>80。
それに合わせ、嗅ぎ慣れぬ匂いが微かに鼻孔を擽った。
この国の女性の身嗜みなのだろうか、としばしその香りに酔う。
書状が渡れば腕を引き、得物持たぬ身を正し言葉を待った]
[宵藍の瞳が文字を追う。
何度目かの呼吸を重ねた後、シルキーは書状を封筒へと戻し>>81、シメオンの瞳を見返してきた>>82]
──、……
[訊ねる声に一瞬息を飲む。
紡がれるのは拒絶と、国に立つ者としての確固とした意思。
響く声は凛として、シメオンとの間に壁を作るかのようだった]
──…貴女の仰る通りです。
この書には条件を記してはおりません。
条件については、正使を差し置いて私の口から申し上げることは出来ません。
[差し出した書状が写しであることも含め、色好い返事を得られるとは思っていなかった。
相手の反応は想定内ではある。
けれど、想定外もあった。
この巫女姫がただの傀儡ではないと言う事だ]
条件を出せぬ以上、ここは引き下がりましょう。
元よりこの一度で好い返事を頂けるとは思っていません。
[ふ、と短く息を吐き、僅かばかり緊張を解く。
シメオンの役目はこのまま条件を出して会談を続けることではない。
開国を求める意思があると示すだけで十分だ]
次は、正使と共に正式な文書をお持ちしますよ。
[微笑んで、辞する意思を示す。
書状が片手落ちな理由も密かに添えて、シメオンはシルキーに深々と一礼した]
──と、そうだ。
不躾で申し訳ないのですが…
[そう前置いて、赤い瞳を再びシルキーへと向ける]
折角この地を訪れることが出来たのですから、この国についてを学びたいのです。
歴史や、この国独自の文化などを学べる場所はありますか?
[クレメンスにも聞いた問いをシルキーにも投げかけた*]
13人目、元軍将校 ガートルート が参加しました。
元軍将校 ガートルートは、背信者 を希望しました(他の人には見えません)。
[わりと緊張もした、初めての見合いの席から帰ってきたある日の事。
帰宅と同時に目にした、普段は取り澄ましたような両親の修羅場に父親母親双方の思惑を知り、色々な事が修復不能だという事を知ったある夕方。
家族の中では唯一信頼できる妹にだけ今後の事と行き先こっそり告げて、簡単に荷物を纏めて家を出た。
「兄さんお金になりそうな物はこちらです」とにっこり笑顔で家の何処から集めた宝石やらをじゃらっと差し出した妹の笑顔の眩しさに、あー、こいつとっても逞しいや大丈夫だなと一抹の安心を得て家を出たのが、今からいくらも前の事。
『将校は良き戦士たれ』の家訓通りに育てられたオルヴァル家元嫡男は、その長身と経験を生かしての周囲の警戒を怠らなかった。]
― シュビト中央広場・決起集会の朝 ―
――というわけで集会に出ない奴をリンチしようとしている連中がいたから、ぶちのめしといたぜ。
[警戒の結果、不穏な動きをしていた連中の後をつけたら案の定の結果にいい笑顔で同志連中に報告する。]
『それって、この間、巫女姫を暗殺だとか息巻いてた連中じゃない?』
だっけ?顔はあんまり覚えて無かった。
まぁ顔に痣つけといたから、次会っても思い出せないと思う。
[>>61悪気無く言う様子はいつぞやの妹に似ているのだが、それを指摘する人間は残念ながら居ないだろう。]
…阿呆が、ンなことしたら、今中立してる奴らどころか、
好意的に見てくれてる連中までこぞって敵に回るっつの。
[笑顔一転、ぼそりと溜息と同時に吐き捨てる。
軍属ではあるものの、巫女姫はナミュールの象徴であり信仰対象のようなものである。
そこに迂闊に手を出せばどうなるか。考えただけでも今までの苦労が水の泡になる先しか見えずに眉間に皺が寄る。
リンチにしても同様だ。
士気が高いのは結構だし、自身もそこを生かして有象無象をいっぱしに戦えるように鍛えもしたが。
高すぎて冷静になれないのも問題だなと一度目を閉じた。]
ま、そっちは放っとこう。
今は反省房代わりの一室に見張り付で押し込めてあるから、少なくとも演説中は問題ないだろう。
やあ、 君は、ナミュールの人か。
助けてもらえるとありがた──
うわあっ!
[その時、体重を支えていた枝がミシリと折れてカナンは落下した。
ゴツ、と鈍い音がして、意識がブラックアウトする。
どのみち、そう長くまともな会話は続けられなかっただろう。
濡れて冷えきったカナンは高熱を発していた。**]
[>>61そんな話の最中、見張りからの伝達に目を細めた。]
ま、予想通り…だな。
[言うも街周辺の武装はゼロではないが大多数でもない。
演説をするのに武装した同志連中を街の周囲に連ねると、中立派の不安を煽りかねない為その殆どは何かの名目をつけてか、あるいは更に周囲に散ったり潜んだりだ。
今はこちらの心象面で不利になるような事は避けなければならない。
始まってしまってからでは遅いのだ。]
勢いを削がないためにも、出来る限り迅速にだな。
[それは長期戦が不利だという事を見越しての呟き。
>>63頷きには少しだけ、自身もまた同様に頷いた*]
/*
やっと箱前到着...うおお、覚悟はしてたがタスクの積み上がりようが半端ねえ...(汗
さて、どっから片すか...
/*
凄い祖語出してたらすまんとクロに土下座しつつ…。
諸々で遅くなりましたが宜しくお願いします。
しかし初副官…頑張れるか自分。
/*
ちがった腹心だよ腹心。
やー、一つだけポジ開いてるとそわそわしてしまってな…。
ところでガートルートはとても男顔だと思ってたんだけど、制服着て胸が隠れると余計に男に見えるのは俺だけだろうか。
― シュビト中央広場・決起集会 ―
[長身で目立つ外見とその出自を知る物から何やかや言われるのと厭って、基本的に裏方作業が多い中。
矢面に立つ予定の友人に、そろそろ出番だぞと告げようとして様子を見にくると、>>2何やら物の影でぶつぶつ言う姿を見つけて暫くじっと見つめていた。]
………。
やばいな、これは。
何がやばいって
面白い。
なぁもうちょっと見てたら駄目か?
[プークスクスと言わんばかりに頭がかぼちゃ祭りな友人の背に指を差す。
他の同志に時間がと促されると残念そうに肩をすくめて、学んだ技能を最大限に生かして気配を殺し足音を消して静かに近づいて、バシーンとジェフロイの肩を叩いた。]
おいクロ、出番だぞー?
ほーれ、かぼちゃ畑がお待ちかねだ。
気張ってこいよ。
なに睨まれたり見つめられても死なないから大丈夫だ。
[ひらひらっと手を振り、表舞台に歩みを進める友人の背を見送る。
歩みを進める事に友人の緊張は解れていったようだった。
その様子を途中まで見送りながら、こちらは逆に背を向け同志連中らを向く。]
周囲警戒は怠るなよ。
うちの大将が暗殺される可能性は、無くないんだからな。
[巫女姫だけが相手ならばその可能性も薄いだろうが。
思惑は多く、敵もまた多い。この演説中は気が抜けない。
そう思いながら、盟主の声の届く範囲の見回りに足を向けた。]
(前に風花祭に行かれた時は頭痛かったけどなー…)
[>>66団子食ってきたと聞いた時には、怒るよりも土産が無い事に腹を立てたが**]
― いつか・ベルサリス学館にて ―
[その日も授業を終えて、職員室への道を歩いていた。
と後ろから、聞き覚えのある声が掛かった>>59
声を掛けた人物の姿を認めると、にやりと相好を崩す]
おう、クロード!
どうした?今日は。
[学館長の息子であるだけではなく、学生時代からリーダー的資質を備えていて教師からの評価も高い彼が、卒業してからもこうして学館を訪れることは、在学生にもいい刺激になっていた]
なんだ。金なら貸せねーぞ。
むしろ、お前の親父さんに棒給をあげてくれってこっちからお願いしたいぜ。
[無論、クロードが金に困っているなどと考えてるはずもなく、ただの冗談だ**]
― 南ナミュール島東部・スルジエ ―
報告致します。
サシャ、ただいま帰還いたしました。
[ シュビト近郊から遠く、峻厳な地形に囲まれたスルジエに帰還して隊長に報告を済ませる。地方貴族の一人である主は四季祭の一つ、風花祭>>6に合わせて首都ブラバンドに詰めていたが今は領地に戻っていた。]
軍営に兵は止めておけとの事でありましたが…。
[ マチュザレム共和国の使者が王府を訪れた後>>29、シュビトで民主化を求める運動が活発になってきている。
道中拾った話によれば、それを鎮圧するべく派遣された先遣隊の後詰として姫殿下自ら率いる親政軍がブラバンドから南下してシュヒトに向かっている>>24という事だった。
今までにない大規模なその派兵は、運動が今までとは比べ物にならない大きさになっている証でもある。
外向きは中央からの動員に唯々諾々と従うだけの諸侯も、独自の動きをする者も出ているらしい。そんな中立という名の様子見、日和見を決め込む者に対して求心力の回復という目論見もあるのだろう。]
― オプティモ・クレメンス家 ―
ベルサリス学館?
えーと……シュビトとか言う街にある学校、だっけか。
[教えてもらったり自分で調べたりして得た知識を引っ張り出しながら、クレメンスの返答>>40を聞く]
学校巻き込んでのデモねぇ。
前からその兆候とかあったのか?
[昔から続いていたものなのか、最近になって活発化したものなのか、それを知るべく問いを重ねて。
クレメンスが見物に行く言い、シメオンをも誘う様子に思わず目を丸くした]
え、俺も行って良いのか?
行く行く!
[流石に置いてかれるかと思ったが、行けると言うのなら乗らない手は無い。
相手にどんな意図があるにせよ、今のシメオンはこの国を知ることが第一となっていた]
はい、わかりました。
再び戻って、兵と共にシュビトに向かいます。
[ 一方的な命令という形で主の側を離れられない隊長に代わって、調練に引き続いて兵のまとめを任されると、一礼をして部屋を出る。
今、姫巫女を始めとした国中の目がシュビトに向いている。いまここでブラバンドで何かが起きたならば、そんな可能性が頭を過ぎるが自分が考える事では無いと思考を捨てた。]
― シュビト中央広場・決起集会 ―
[クレメンスに連れられやってきた南島にある都市、シュビト。
商人に扮したクレメンス達同様、シメオンもまた軍服を脱ぎ全身黒い服で変装をしていた。
高く結い上げた髪は下ろされ、特徴的な銀髪は黒いフードの中に隠れる。
商人、と言うには聊か違和感の残る姿だが、軍服姿で目立つよりはマシだろう]
へー、あれがこのデモ集会の頭か…。
[じ、と赤い瞳が壇上を見上げる。
その視線は正に品定めをするようなもの]
(国を二分する覚悟があってのことなんだろう、が)
[学生を巻き込んでの決起で成功した例をあまり見ない。
今も懐に忍ばせてある統計書にも記されていること。
壇上の男は国をひっくり返す力を持っているのだろうか]
……マチュザレム共和国、ですか。
[ 廊下に出ると軽く息と共に言葉を吐いた。
その国は自分にとって祖父にあたる人間の故国である。祖父は軍人とも職人ともただの船乗りとも聞いていたが、実際は何者であったかは定かでは無い。暴風に晒されて難破した船の残骸と共に引き上げられ、今の主の祖先に助けられたのが始まりだという。
結界によって外洋に出られないこの国にとって、船の知識を持つ祖父は貴重な人材であったのだ。この事を王府に報告したのかどうかは知らないが、祖父は主の元で妻を貰い、土着する事となった。極めて背の高い人だったらしい。その地が一代挟んで自分に受け継がれたのは聊か迷惑な話であったが。]
( 見栄えがいいから他の職ではなく軍属を選んだという話は両親から聞いています。)
[ 結果として三代軍人の家となり、両親は流行り病で死に、残された日記に記す内容が事実ならば、故国の地を望みながら祖父も死んだ。せめて骨だけでも還りたい。という悲痛の叫びは秘匿されたままだ。]
国が開かれれば、その望みも叶うのでしょうが…
[ 今の国政がそれを認める可能性は著しく低い事はこの国で生まれ育った自分には容易に理解できる。かつて祖父のような漂流者が解放されたという話も聞かない。今度の国交を求める使者達でであっても軟禁して帰さない、殺害して知らぬ顔という事も有り得るのだ。]
( 結界を越えて外洋へ出ようと試んだ者もいるらしいですが。)
[ その結果、投獄で済んだのはその者の身分故か。処分は重くはなかったらしい。だが処罰の重さよりも、その者ではどうにもできなかったという失敗という結果だけが気にかかる。]
( かの貴族様は今度の事、どう思っているのでしょう。)
[ 国難の危機に有りながら思い浮かぶのは、異国への関心。**]
― シュビト中央広場・決起集会 ―
[集会の人混みに紛れ視線を巡らせると、部下から報告を受けているらしいクレメンスの姿>>38が見えた。
何事かあったかと、そちらの方へ密かに近付きながら懐を確かめる。
流れ着いた時には身につけていたはずの銃は無く。
護身術程度の技は身につけていたが、念のためと言うことでクレメンスからナイフを借りたのだ。
それが今黒服の下に潜ませてある]
おっさん、なんかあったのか?
[小声でも届く距離へと近付き、クレメンスへと声をかけた*]
― 領地出立前 ―
[高く嘶くのは貴族の為に調教された白の駿馬。
整然と並ぶ百五十の兵。男の私兵は勇猛には多少欠けるが、規律は厳格に遵守させていた。
そろそろ出立するのが良い頃合だ。
巫女姫率いる親征軍は、陸路でオプティモ近郊を横断した後、ナミュールの南北を繋ぐデ・モールを抜けるとその進軍経路を想定する。
今立てば、速ければオプティモ。最悪近郊を抜けた先で、デ・モール入りの前には合流出来ると計算していた。
白馬に跨りいざ往かんとした折、先の部下が静かに駆け寄る。
他の命令はまだ遂行するに早すぎる。何が起きたとその報告に耳を向けると]
…ほう? ガーティが学生共の傍らに?
[形の良い三白眼が、驚きに瞠られた。同時に馬を降りて部下に向き直る]
オルヴァル卿の、心痛で卒倒する様が眼に浮かぶ。
ふははっ。
出奔した放蕩息子が、蓋を開ければ反政府活動に参加しているとはな。
[三年程前の出奔事件は今でも記憶に新しい。男もまた、彼の行方や動向にはそこそこに気を払っていた。
口端を歪め、男が脳裏に浮かべるのはオルヴァルの嫡男。厳密には元嫡男か]
[…武家オルヴァルの嫡男ガートルート。
男との関係は母が同じ姉妹、つまり従兄弟であり浅くない血縁である。
軍人の家系に生まれた割に、比較的、知恵が回る性質をしていた。
軍属に付き華々しい出世街道を駆け抜け、次代のオルヴァルを背負うに十二分な有望株。
有能且つ有望な将校、それが従兄弟を見る男の認識だった。
何れ将来、執政官や大臣の大役も視野に入れる男は、彼を近くに押さえる思惑もあり。
女性貴族としては随分と強かで逞しい、共に従兄妹である、彼の妹に婚約を打診していた。
多少血が強くなるが、次代のオルヴァルと強い結びつきを得る利は大きいと考えていたが]
… … …とられたか…。
[浅い溜息を吐いて、三年前に軽く崩れた未来図が遂に修復困難と化した事を男は受け止めた]
いや。鳩の用意をしろ。
宛て先は、シュビトのベルサリスだ。
[その後、決起集会が行われているシュビトにて伝書鳩が届く。
ベルサリス学館に届けられた鳩は、盟主の傍らにいる男。
其処に彼がいる事を半ば確信して、名指しで届けられた文を携えていた
『 親愛なるガーティ
君に燃え滾る若さの炎が宿されていた事に昔は驚いた。
また近い内に、君と見える事を楽しみにさせて頂く 』
鳩の文に差出人は無いが、その整然した筆跡は隠す事も無かった*]
[潮風に混じる甘い香り、それは遠い日の面影を呼び起こす]
『いつか行ってみたいな、お祖母ちゃんの故郷へ…』
[その願いを叶えたい、と、そう思った幼い心。それが恐らく始まりだった]
― 回想/飛行船遭難後しばらく後 ―
君に言われるまでもなく、王府には、近々出向いてもらわねばならん。
[シメオンの願い>>77に、男は当然とばかりに頷いた。
あの日、結界の嵐を超えた客人が在った事は、既に中央にも情報として届いている。その幾人かを酔狂で知られるこの男が、自ら救助に赴き、屋敷に留め置いていることもだ。
漂着した者ばかりでなく、海上に落ちた者も出来るだけ救い上げようと、荒れた海に船を出した影響で当主も体調を崩している、という言い訳で、王府からの呼び出しを躱して来たが、それもそろそろ限界だった]
で、君の願い事というのは何だね?
[問い返せば、親善大使代理であるとの返事]
代理、か、成る程。では、本当の大使殿は、カナンという御仁かな?
[にやり、笑みを佩く表情は、シメオンにもそろそろ見慣れたものであったろう。しかし次の瞬間にはその笑みは消え]
そのカナン殿も、他の乗員も出来る限り無事であればいいがな。当家でも捜索は続けている。何か手がかりが見つかれば君にも報せよう。
[一転真摯な表情と声音でそう告げた。カナンとシメオンの間に心の声が繋がる事も、それによって連絡がついているかどうかも、この時点では男の預かり知らぬ事だったが故に]
歴史を学べる場所、か、当家にもそれなりの歴史書は揃っているし、私自身も幾分かは学んでいるが…本格的に学びたいのなら、シュビトに行かねばならないだろうな。あの街には、貴賤の差無く客人であろうと自由に学ぶことの出来る学館もある。
[重ねられた問いには、そう答える。ベルサリス学館の名は、敢えて口にしなかった]
だが今の時点で、君を当家から遠くに離すわけにはいかん。願うなら王府の許可を得る必要があるだろう。
まあ、当分は、私の話し相手で我慢してもらおうか。私の方も、君に聞きたい事は多くある。
[可能な限りの知識は与える代わりに、客人の故国と外の世界の情勢についての情報を寄越せと、言外に滲ませ]
まずは…
[言いながら、男は銀のスプーンで、白磁の器に鎮座するクリーム色のぶるんとした物体を、その上にかけられた褐色の香ばしいソースと共に掬い上げ、口に運ぶと、その優しい甘味と滑らかな食感に破顔した]
このカスタードプディングのレシピだが、君達の身の安全と世話代として、私に譲ってもらえないか?
今後量産して当地の名物として売り出すことになれば、その利益の配分も相応に考えよう。
[上質な砂糖を使わねば作る事の出来ない菓子は庶民には高嶺の花、しかし保養に来た貴族達の間で必ずや評判を呼ぶだろう。そう思考の表で計算しつつ、男は、かつて一度だけ、これと同じ菓子を口にした若き日に想いを馳せていた]
― 回想・35年前 ―
[その若者は常に前を向き続けていた]
『行こう、レイ。やってみなければ何も始まらない』
[まっすぐな瞳で告げられた言葉に、胸を熱くして頷いた。
十分な準備が足りないことは判っていた。失敗すれば、罪を得るどころか命も危ない。
だが、彼等に躊躇いは無かった]
今まで外から漂着した客人は常に一度に一人か二人…大きな船は結界を超えることは出来なくても、小舟でなら逆に嵐をかいくぐれるかもしれない。
[不確かな推測による、余りにも無謀な賭け]
もしも…しくじったら…
『その時は二人で彼女に会いにいける』
…馬鹿、二人一緒に死ぬとは限らないぞ?
『そっちこそ馬鹿を言え、ここまで来たら生きるも死ぬも一緒だ』
ジョーイ…
『俺達は外の世界を見て、知らなきゃいけない。この国で生きて死ぬことの意味を』
ああ、そうだな。目を塞いだまま…何も出来ずに生きるのは、もうごめんだ。
[結果的に無謀な賭けは、無謀に相応しい終わりを告げた。
結界の嵐に翻弄され投げ出された海に沈まなかったのは、置き手紙を見て捜索の船を出した父のおかげだったが]
『どうせやるなら、もっと慎重に事を運べ、馬鹿者!』
[起こした事を、ではなく、その手段の拙さと、何より友の命を巻き込んだ事を罪と断じて、父はそのまま息子を王府へと突き出した。結果、数ヶ月投獄はされたものの、それ以上の罪に問われなかったのは、おそらくそれ以前に父自身によって、面相の判らぬほど殴り飛ばされていたからだろう…父がそこまでを意図していたのかは最後まで判らず仕舞いだったが]
[生死を共にと誓った友は、海に落ちた際に頭を打って、当分の間意識を取り戻さず、それをいいことに結界を超えようとしたのは自分一人の企みだった、と、取り調べでは主張した。父も口裏を合わせてくれたから疑われることはなく、友人が罪に問われることは避けられたが]
(あいつにも散々怒られたな…)
[何故、一人で罪を被るような真似をした、と、目覚めた友が怒った理由は十分に理解出来たが、今でもあれは仕方のないことだったと、男は思っている。曲がりなりにも貴族の嫡男である自分と、平民である友とでは、同じ罪でも降される処分に大きな差が出る事は容易に想像がついたからだ]
[彼も、実際はその事を理解していたのだろう。その後も友誼の途切れることはなかった
…10年前、父が亡くなって男が家督を継ぎ、同じ頃、友がベルサリス学館の学長となった、その時まで]
[今、国を揺るがさんとする、動乱の中にあって、嘗て生死を共にと誓った友が何を思うのかを男は知らない。
ただ、その瞳は今も、前を向いているのだろうと、遠く信じるだけ*]
― 北ナミュール島南西 アレイゼル領 ―
[シュビト親征中、必ず通るのがアレイゼル領である。
特に事前の触れは出さなかった。
出さずとも把握しているだろう――治めるに難しき地>>47を難なく纏め上げている、此の地の領主の技量を正しく推察した結果だ。
未だ青空が続く、穏やかな気候の春日和。
細いすじ雲が幾重も描かれる空の模様は、この季節ならではの物。
その白筋は、北東から南西。丁度、目的のシュビトの空へと続いている。
オプティモを過ぎ、あの丘を越えればアレイゼル領。
と、なだらかに起伏した丘の稜線に、此方を出迎えるように整然と並ぶ兵馬の姿があった。その数、百五十。>>52>>111]
出迎えまでは推察通り。
…、けれど此の後は、どう動かれるのでしょうね。
[尖兵からの知らせを朱馬車の中で受け取った巫女姫は、
口元に穏やかな笑みを刷いた。
何処か楽しむような、微笑みを]
[ソマリ率いる兵と合流し、行軍にしばしの休息を与える。
その間に、朱馬車から降りた巫女姫は、ソマリとの時間を作った]
ソマリ殿、此度は御足労ありがたく。
未来ある学徒たちの反政府活動に気を病んでおりましたゆえ、
貴方の領地を通らせていただく為の礼を失したことをお許しください。
[出迎えの礼を労い、無断通過の非礼を詫びる。
巫女姫の親征軍に許可など不要だが、いわゆる形式的な遣り取りという奴である*]
/*
今ちょっといろいろ眺めている最中なのですが。
シロウがマッキントッシュだったことに気が付いた驚愕と腹筋へのダメージをここに記しておきたい。
とか言っていたらうちの腹心がオルヴァルで、追加ダメージを受けているところ。
おまえwwwわかってるなwww
/*
クレメンスからうちの父さんへの回想が来ているので、あとで拾うこと。
ところでうちの腹心、しゃるさんじゃないですか?
/*
シルキーはなんとなくろこあさんな気配もしているけれど、まったく自信はないので違ってたらごめんね。
タスクが消化する端から増えていくから困ったものだ。
14人目、騎士団 隊長 フィオン が参加しました。
騎士団 隊長 フィオンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 回想/遭難救助後しばらくして ―
[見慣れ始めた見えた表情>>118に、迂闊だったか、と少し思ったが、転じた真摯な声に飲み込みかけた息を吐く]
カナンは無事さ。
俺が信じなくて誰が信じるんだっての。
[呼びかけに今のところ応えは無い。
けれど、シメオンがそれを疑うことは無かった]
手がかりが得られるのはありがたいな。
よろしく頼むよ。
[土地勘が無いため、クレメンスの申し出はありがたい。
カナンや乗員についての調べはクレメンスの言葉に甘えることにした]
ここにもあるのか?
なら今はそれで良いぜ。
俺だってそこまで自由に動けるとは思ってねーさ。
[歴史書のことと、今は遠出させられないこと>>119について否を唱えることは無い。
この国にとってシメオン達は異邦人だ。
危険が無いと判断されるまでは監視付きになるのは当然だろう]
…んあー、まぁ、ある程度なら教えても良いぜ。
俺も全部を知ってるわけじゃねーからな。
……で、アンタも甘党な口?
[破顔しながらカスタードプディングを口にする様を見て、若干のじと目。
見かけによらない、と言う感想は表情に出ていた]
それを譲るのは構わねーよ。
つーかレシピが世話代になるんならいくらでも出すぜ?
[菓子の知識は豊富にある。
中にはオリジナル配分のレシピもあるが、一般的なものも頭の中に入っていた。
クレメンスの交渉を聞いて、貴族と言うよりは商人だな、なんて感想を抱いている*]
/*
内面と過去を伏せて謎のおっさん方向に進むか、オープンにしていくかを考えた結果、これだけ魅力的な人材が一杯いればいつ落ちても悔い無し、ということでオープンにすることにしました。
傍で見てるだけでときめくよね!
―朝・シュビト郊外―
[陽光を受けて白銀の光を放つ甲冑に、木賊色の外套を身に着けた集団が動き回っている。
風を受けて王国騎士団の紋章の入った旗がはためき、従卒に毛並を整えられている馬は尻尾を揺らした。
馬が防具として着けているのは面甲のみで、それも騎士達の甲冑と同じ白銀に光っている。
騎士団の分隊は郊外のシュビトを見下ろす小高い丘に仮の天幕を張った。
少し離れた場所には地方の軍の軍営が見えたか。]
――皆、よく聞け。
[全身を甲冑に包んだ隊長は騎士達を集める。
男にしては高いその声は揺らぐ事なく朗々と響く。]
15人目、影の軍師 アレクシス が参加しました。
影の軍師 アレクシスは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 首都ブラバンド ―
『今年も綺麗ですね、シルキー姫は。』
[群衆に混じる隣の気配で、アレクシスは顔を上げた。
視線は、群衆の先の、敬愛せし巫女姫に注いだまま。
丁寧に結った流れる黒髪は、春風に吹かれて緩く靡いている。]
―――……そうですね。
神にもっとも近し、気高き存在。見惚れます。
[>>9 りぃん。 しゃん。
千年の刻を駆けているような、美しい鈴が、金糸とともに流れる。
悠久の時を生きる精霊を導くかのような、得も言わぬ清廉さ。
アレクシスが巫女姫を、瞬きもせずに見つめている。]
くれぐれも警戒は怠るなよ。
彼らが口先だけの坊や集団であるという保証はない。
国を乱す輩は須らく鎮圧すべし。
何か事を起こそうとする動きがあれば決して迷うな。
[騎士達の応じる太い声が上がる。
それが収まった頃合いに放った解散の号令で、騎士達はまた持ち場に散らばっていく。
兜から覗くは朽葉色の髪と枯色の瞳。
女の名はフィオレンザ・ヴァイサネン。
その双眸はシュビトを――ベルサリス学館を睨む。]
[―――……何処かで虫が、哭く。
一転、身を翻し、路地裏へと駆けこもうとする。
『どうしたんです?姫君の登場はこれからですよ。』
観衆の一人が、アレクシスに声を掛ける。
アレクシスはその声に振り返ることもなく、肩を小さく揺らして応える。]
―――…… 少し、虫獲りですよ。
この時期になると、小五月蠅いのがよく出ますからねぇ。
特に、今年、は。
[ナミュールを覆っていた白雪は少しずつ融解し、雪解け水となって川となり。
そしてブラバンドの河口へと流れ、海へと抜けていく。
モンシロチョウの群れが晴天のもと、菜の花畑へと向かって、ゆっくりと舞っていく。]
[春が、来たのだ。*]
[当初、女が騎士団長に命じられていたのは風花祭の警備だった。
シュビトにて開国を支持する者達の動きあり、との報を受けて鎮圧部隊を派遣する事が決定し、女には隊を率いて現地に赴くよう指示が下った。
風花祭の警備には他の者が当たるという。
ならば、振り返る必要はない。
女はすぐさま部下達に支度をさせ、整い次第王都を出立した。
馬も重装備の騎士を乗せるのに慣れているとはいえ、王都からは人間の足で5日以上かかる距離。
出来る限りの最短距離を取って、シュビトの付近に到着したのは前日の夕暮れだった。]
[礼を労わる巫女姫の表情をちらりと窺いながらも、男は恭しく頭を垂れる]
清廉にして正大なる姫殿下に於かれましてはご機嫌麗しく。
先の風花祭に於ける雅にして優美な鈴の余韻も冷めぬまま
王国の未来の為にと御自らその姿を臣民の元へ向ける慈悲深き御心に、一臣民として感謝を。
尽きましては姫殿下の御親征、我等臣下一同、喜んで御協力させて頂きます。
[形式的なやり取り、王府に勤める諸侯貴族がよく使う、少々くどくもある言葉回し。
それらに挨拶以上の意味合いは然程存在しない]
然し、未来ある学徒達の活動も、言い換えれば行き場無き炎。
薪を整え、姫殿下が正しき未来へと火の子を導いてやれば
彼らも何れは王国の未来を担う臣民として大成すると願います。
そう、不十分な清掃で片付きのない屋敷には御客人を持て成す事もできない。
本来ならば臣に任せる所を
御自ら箒を片手にと動かれる殿下の御心、このソマリ敬服の念に堪えません。
[恭しく巫女姫の行いを賛美する傍らで、その言葉には、件の持て成せない客人の事が触れられている。
然しその様な会話の中でも、男は姫君へ対する尊敬の表情のみを浮かべて、表情を固定していた]
[王都、及び神殿周辺の警備。
まつろわぬ民の動向や各地の状況を把握・或いは調停する為の巡視。
騎士団は結成された時から長きに渡り、そういった任務を担ってきた。
ナミュール国に横たわった千年の安寧は騎士団の風紀を僅かに緩ませたが、
近年は農地拡大の為の森林伐採で先住民達との折り合いも悪い方向へと進んでいる。
各地の巡視に回る頻度は確実に増え、団の中にも緊張した空気が漂っていた。
先日外つ国から来たという使者もまた、新たにナミュール国を脅かす存在の一つ。
そうして今、視界に収める商業都市シュビト。
現行の政策に不満を持つ若き青年達が其処に集結している。
今回の任をどのように収めるかも、今後のこの国の行く末にとって重要なものとなるだろう。]
― 回想/南島山岳地帯 ―
ていうか、それ以外のどこの人がここにいるわけ?
[呼びかけ対する応え>>95に、緩く首を傾ぐ。
なんでそんな風に聞くんだろう、という疑問は、続いた言葉と、それを遮る音に一時的にどこかに飛んだ]
……あ。
[枝の折れる音が響き、見上げていた姿が視界から落ちる。
次いで、響いたのは鈍いわりに良く響く音]
ちょ、無事っ……!
[当たり所如何では、大変な事になる、と。
そう思ったら、警戒はどこかに飛んでいた──元からあったか、と言われると微妙だが]
おにーさん、しっかり!
[駆け寄って呼びかけたものの、どうやら向こうは答えるどころではないらしい。
一目見てわかる濡れた様子と、触れた手に感じる熱。
そこから、状況を察するのは容易かった]
おかしなとこ、打ってるとまずいし……どっちにしろ、一人じゃ運べない、か。
[状況的にも体格的にも、それはほぼ不可能で。
仕方ない、と呟いて立ち上がると、唇に指を当てて甲高い音を鳴らした。
一族の鳥使いたちが放っている猛禽を呼ぶ合図の指笛。
元々は緊急連絡手段として使われていたものだが、最近では一族の領域に近づく者への警戒の手段としても使われていた]
に、しても……。
[程なく舞い降りてきた翼に場所と、人手を寄越すように、と記した短い手紙を持たせて飛ばした後、改めて意識を無くした見知らぬ来訪者を見やり]
…………この、布と縄のお化け、なんなんだろ。
[口を突いたのは、未知の技術で作られた品への素朴な疑問だった]
[その後。
手伝いのために駆け付けた里の若者たちが渋るのを、強引な一喝で動かして里まで連れ帰り。
帰ったら帰ったで、やはりというか、待ちかまえていたのは受け入れに難色を示す古老と族長だった]
だーかーらー!
禍とかそういうのは、考えすぎなの!
そりゃ、空から人が落ちて来たとか訳わかんないけど、わかんないものを悪いものって決めつけるのはよくないんだって!
[嵐が禍を落とした、と騒ぐ古老たちに頭痛を感じながらこう言った後。
呼吸整え、改めて父を見た]
――全く、
[女はそう独り言ち、唇を噛みしめる。
よりによって開国を迫る外つ国の使者のいる、この時に。
否、或いはこの時であるからか。
頭を過るのはかつて在籍した学び舎の、]
…首謀者は、あの男。
恐らく、変わっていないのだろうな。
……あの人、多分、外から来た人だよ。
里の外じゃなくて、この、島の外、から。
たまに、そういう人が来ることがあるんだ、って、学館でも聞いた。
[できるだけ気を鎮めて告げた言葉に、また古老たちがざわめく。
そのざわめきは、族長が手で制した]
どこから、なんのために来たのか、とかは全然わかんないけど。
このまま、ほっといちゃいけない……そんな気がするんだ。
だから……。
[言い募ろうとした言葉は、盛大なため息によって遮られる。
言い出したら聞かない我が子の気質を知るが故か他に思惑があるのか、族長は『お前が責任を取るなら』という条件付きで、来訪者の滞在を受け入れてくれた]
ほんとにいいの!?
ありがと、父上!
[さっきまでの真面目さはどこへやら、にぱ、と笑う表情はどこか幼いもの。
ぱたぱたと慌ただしく駆け出していく背に向けられた視線などは気づく事もなく。
それからの数日は、高熱を出して寝込んだ来訪者の看病のために費やされた。
学館に戻るのが先延ばしになったのだけが唯一痛い、と思えたもののそこには目を瞑った]
[来訪者に宛がわれたのは、族長の家の一室。
石を積み上げた壁にかけられた飾り布に、魔除けの紋様が刺繍されている以外には飾り気らしきもののない質素な部屋。
そんな空間と、藁のベッドと色鮮やかな毛織物の上掛けは目覚めた来訪者に何を思わせるか。*]
/*
事前CO者全員の入村を確認しました。
ありがとうございます。
0時頃、手動開始します。
各自、役職希望と肩書きの最終確認をよろしくお願いします。
1dは3/10朝8時までとなります。(約56h)
1d中に現在軸メインに進められるよう案配よろしくお願いします。
[クロード・ジェフロイ。
自分より少し年下の、ベルサリス学館館長の息子。
>>4講義が終わっても教室に残り、感想や議論を交わす姿は今でも思い出せる。
国の未来について語る若き学生。――不穏分子、というよりはそう捉えていた。
女は積極的にそれに加わる事はなかった。
時折手を止めて耳を傾けている事はあったが。
尊敬する上司でもあった夫を病で亡くして一年。
実家に帰って嘆き悲しむだけの己を叱咤し、国を守る為にこの身を捧げる事を誓い、見識を深める為に門戸を叩いた。
今まで騎士団と王都しか知らなかった女にとって、学館で知った外つ国の文化水準の高さは驚かされるもので、
在学期間を終えて騎士団に戻ればすぐに国を守る為の防備を固めねばと思った。
勿論あの時には、結界を越えて使者がやって来るなどとは想像もしていなかったけれど。]
― いつか・ベルサリス学館にて ―
いやいや、まさか。
バウマン先生に金借りようだなんて思ってませんよ、
そんな、あとが怖い。
[ぼそ、と続けた言葉を笑いに紛らわせる。
だがそれもすぐに真面目なものに取って代わった。]
俺たちが今進めてることはご存じですか?
職人や農民、漁民、
あちらこちらのギルドやに行って
護身術やら学問やら教えてるんですけど
[それは学館の仲間たちと続けている活動のひとつだった。
職人たちや地方の農民、漁民たちに啓蒙活動を行う傍ら、
盗賊や海賊と遭遇したときの護身術と称して、
身近な工具、農具を利用した武術を教え、
漁民には漁船を利用した戦術も教えている。
あくまでも護身術と言いつつ、内容はかなり踏み入ったもの。
それは半ば、護身術の名を借りた戦闘訓練でもあった。]
よかったら先生にも護身術の指導をお願いできないかと。
お忙しいようでしたら、実技は俺たちでなんとかするので
鍬や大鎌を使った集団戦法について助言を頂けないかと
[かつて軍に所属していたこともあるというこの教師へ
一定以上の信頼と期待の眼差しを向けていた。]
[少女は俯いて、耐えるように、ぎゅっと唇を引き結んだ。
自分は、――…巫女姫だから。
結界も宝珠も“在る”ことを具体的に知っている。
その力を信頼も出来る。
けれどそれらから縁遠い一般国民にとっては、
結界も宝珠も、手に取るように“在る”と断ずることは出来ないだろう。
抽象的な事柄を信頼して、完全に背を預けよというのは
おそらく―――きっと、難しい。
それが分かるから、 分かったから、――――… 悔しい]
では、――っ、――どうするのですか。
軍に任せられないのであれば、民が武器を持つのですか?
戦は、人の命を奪います。
本来であれば戦わなくて済む方々の手を、血で染めるのですか?
簡単に、自衛の力、…なんて
おっしゃいますけれどっ。
何を以って、自衛の力と為すおつもりですか…!
[食って掛かるような剣幕で、きりりと眦を吊り上げる*]
/*
遅くなって本当にすみません。
設定の事ですごく迷ってしまいまして…。
中世なので騎士団でいいかな、と思ってwikiに書き込んだのですが西洋史は詳しくなくてですね。
軍だとまた別の集団になりますよね。
各地の騎士団が集まる→それを編成で王国の軍隊?
…中世の軍隊事情の資料が集まり切りませんで(´・ω・`;)
結局、我が道行く奴ですみません。
皆、どんな装備で戦うんだろう。
― 回想/共和国留学時 ―
[その話が舞い込んだのは14歳の時。
通っていたアカデミーの師から齎されたものだった]
……へ?
俺が、マチュザレムに留学?
[シメオンの与り知らぬところで話は進んでいて、否を唱える暇も無いほど。
歴史についてを学ぶならば大きなところへ、と言う理由は理解出来たものの、その留学が第二皇子の世話役として、と言うのが釈然としなかった]
(先生達も勝手だよな……
詰まるところ王家に恩を売るために俺をダシに使ったんだろ)
[留学先への移動中も、シメオンはぶすくれた表情をしていた。
ちらりと横目で共に移動する第二皇子──カナンを見遣る]
……言っとくけど、俺はお前を皇子扱いしねーからな。
[師達からは、くれぐれも皇子に粗相の無いように、と言い含められていたが、そんなことは知ったこっちゃなかった。
おまけで留学出来たと受け止めたが故の反発心と劣等感]
留学先では皇子でもなんでもねーんだからよ。
[負の感情を隠せるほど大人でもなかったシメオンは、尤もらしいことを言って対等の立場に立とうとした]
…そもそも、なんで留学なんかするんだ?
[次いで投げかけたのは、留学の話を聞いてから抱いていた疑問。
留学先は母国セドナを開国に至らしめたマチュザレム。
シメオンの頭には”人質”の二文字が浮かんでいた**]
― ブラバンド・風花祭 ―
キール。
……なんて、呼べないか。今は。
[舞殿の上で舞う陽光に懐かしい視線を投げ、
舞がすべて終わるより先に身を翻す。
急いで帰らないと、集会に間に合わなくなる。
馬と、舟を乗り継いでぎりぎりといったところか。]
− ウェントゥスの里 (回想) −
[自分がどのようにしてその里へ、部屋へ運ばれたのか、その過程でどのようなやりとりがあったのかはカナンの知り得ぬ範疇のこと。>>141>>143>>144
しばしは高熱にうかされて、自身の名も所属も失った。
もっとも、カナンの懐にある親書を読めば、彼の役割は知れるところとなる。]
「───カナン、聞こえるか?」
[脳裏に響く声の出所に惑乱し、看病してくれた
…おれに、 力を貸してくれ。
[毛皮ではなく、藁と毛織物の寝具の肌触りに、生国セドナとも、木綿を主とするマチュザレム共和国の生活ともいささか異なる感触を覚えつつ。]
ルディ、そっちの準備、順調か?
[声を投げかけるのは、遙か遠いシュビドにいるだろうガートルードへ。]
巫女姫は見た。綺麗だった。
マチュザレムの使者も正式に巫女姫と面会したらしい。
王府からは反乱鎮圧の軍が出てるとさ。
あと、串団子美味かった。
だいたい見たから帰る。
土産は話だけで勘弁しろよ。
[陽気な気配を思念に乗せて、馬を走らせる。
見るべきは見た。あとは動くだけだ。]
[ 斜面の日陰に残った雪を慎重に踏みしめながら歩く。
月に一度、少数の兵と共に必要最低限の食料と水だけを持って山に入る事を繰り返し、この程度の道は慣れていた。
主に平野の演習と異なる荒れ果てた自然の猛威に晒されながらの調練は、心身を鍛え上げるだけでなく五感を研ぎ澄ませ、軍としての行動の大事さと個としての判断の必要性を兵士に植え付けさせる。慣れぬ者は脱落していくが、我慢強く締め上げ続ける事で脱落者を徐々に減らしていっていた。]
( と、書いてある事を続けているだけです。)
[ 祖父の書き残した軍書で得た知識を真似事として披露する事で今の地位を得た。父も似たようなものだったのだろう。戦争のない国での地方軍など、腕の良い猟師に毛が生えたようなものだと言ったのは酔っ払った父だった。
この地方の民衆は耕作地が少なく沿岸部は船を出して近海で魚を取り、山岳地は罠や弓を用いて獣を取って生計を立てるものが多い。鉱山の類は貴族が国の監視下の元で管理し、ここらで取れたものの大概はシュビトに持ち込んで加工して商品となる。
魚や獣の肉は腐りやすいが、毛皮は溜め込んで商人の注文を取って流通させることもできた。]
山岳の民の一部も、町に出るようになったとか。
[ 族長の長子が件の学館に通い始めたのは数年前だったか。目まぐるしく世界が変わっていく。*]
俺たち一人一人が国を守る気概を持って武器を取る。
いざというときには国の全員が立ちあがる。
その覚悟と気迫が、国を守る力になるんだ。
外の国の脅威を伝え、みなに備えさせることが、
ここで学んだ俺たちがするべきことじゃないか?
[先導者たり先駆者たれ。
自負と若い責任感を口にする。]
― いつか・ベルサリス学館にて ―
[万が一、本当に金の貸し借りならたんまり金利を吹っかけてやるところだったが、やはりそういう話ではなかったようだ。
クロードが真面目な顔をすると>>148、こちらも話を聞こうと真剣な顔つきになった]
ん?ああ。お前らの活動な。
わざわざここにこなくても、世界のことやら身を守る術を教えてもらえるって評判じゃねーか。
[学館は貴族から庶民まで、出自も性別も関係なくあらゆる階層に門戸を開いている。
とはいえ毎日の仕事に追われるのが精一杯の者たちには学べるだけの時間は作る事ができない。
それらの――日々の生活以外のことも知りたいと願う好奇心溢れる若い者にとっては、クロードたちの活動は歓迎されていた]
……護身術を?オレが?
[そもそも戦いかたを学館で指導している身。
教えるのが学生か、職人や農民かの違いだけで、クロードの期待に応えるのは難しいことではない。
それに自身の持つ知識を教えるというのはとてもやり甲斐のある仕事でもある。
ああ、別に構わねーぜ。
[口を閉ざしたのは、僅かな間だった]
− 14年前・北方の小国セドナ (回想) − >>155>>156>>157
[幼少の頃は病がちだった兄皇子も成長期になれば立派な男になって、”
マチュザレム共和国政府からもたらされた留学の話に、カナンは乗り気だった。
学友として抜擢されたシメオンがその慧眼で推察した”人質”という政治的カードを理解はしても、実感が湧かなかったのもある。]
ん、 留学の理由?
おまえは知りたくないのか?
世界の中心で起きていること、最新の技術、人間の可能性──
この国にいては、半年たってようやく伝わるジャーナルを、最前線で手にすることができるんだ。
あるいは、自分たちの手でそれを開発、発見できるかもしれない。
おれは、自分を、世界を、もっとよりよいものにしたいんだ。
>>110 まで読んだ。
(自分用/個人的なメモ)
・>>24:「王府としては、鎮圧部隊だけで事が済むとも思っており、この増援は、シュビトの集会に乗じて浮き足立つ周囲諸侯や国民への心理的な圧力を兼ねている」
・>>26:「先日受け取ったマチュザレム共和国の親書。」
・>>27>>29>>78>>79>>80>>81>>82>>83>>84>>85>>86>>87>>88>>89>>90
:シメオンとシルキー面会
・>>3>>37:クレメンスとジェフロイ「かつての旧友の息子」
・>>61「巫女姫を暗殺」?
・>>64>>65>>69>>70:学館回想
・>>77:シメオン⇒「また学館で非常勤だが剣の指導をしにくることも。」
― 回想/飛行船遭難後しばらく後 ―
いくらでも提供するなどと簡単に口にしては、つけ込まれるぞ?
[カナンは無事、と、断言したシメオンに>>126仄かな微笑を浮かべたのも一瞬、プディングのレシピで取引を持ちかけた男に返された言葉を聞くと、男は呆れたように肩をすくめた]
たかが菓子、と思っているかもしれないが、どんな小さなものであれ、未知の情報や技術は、大きな価値を持つ。ことにこのナミュールではな。
[千年の長きに渡って閉ざされたまま醸成された文化は、独自の美しさと完成度を誇りはすれど、同時に新しいものを取り入れる余地のない程に完成され尽くされてしまっている。鏡のごとき不動の水面に、小石が一つ落ちれば、その波紋は思いも寄らぬ程に広がるものだ]
しかしまあ、教えてくれるというなら喜んで受け取ろう。なかなかに大もうけ出来そうだ。
[男の頭の片隅に過ったのは、アレイゼル家の若き当主が、好んで口にする紅茶に合う菓子が無い、と、何かの折に零していた記憶]
[アレイゼル領の統治の難しさに比べ、豊かな穀倉地帯と、金の成る木ともいうべき貴族の別荘地を領内に抱えたクレメンス領…地の利に甘えて放蕩を重ねる不埒者と、その目には映ったか、先代の頃には何かにつけ張り合うような態度をとっていたアレイゼル卿も、当代となってからは、賢明かつ細心をもって並み居る官僚貴族の間を立ち回り、若くしてその実力は明らかに認められ始めている。
しかし心底を容易に明かさぬ慎重さは、男にとっては先代以上に、油断のならないものと思えていたから、その挙動に関心が向くことは多かった]
[実際、目の前の客人を拾って後、密かに情報と客人の落とした残滓を探って回る者達が居ることも不確かながら把握している。
尤も、墜落したという飛行船の残骸や積み荷は、救出に向かった際に可能な限り回収して領内の倉庫に厳重な警戒を施して保管していたから、彼等が得るものはそう多くはなかったかもしれない]
― 回想/飛行船遭難後しばらく後 ―
それにしても、外国の習慣は知らんが、菓子職人でもないのに、男の身でその腕前というのは、さすがに珍しくはないか?
[ふと思い浮かんだ疑問には、客人から確たる答えは返ったろうか?*]
― 回想:王府にてシメオンと ―
[ひこうせん、と慣れぬ単語>>85を繰り返したのは胸の裡。
難破というのであれば船の一種だろうが、ひこうが『飛行』であれば
文字通りの意味をなぞれば空飛ぶ船となる。
当然ながら、ナミュールには無い技術だ。
進んだ外の国――かつて学館で学んだ事実>>71を改めて苦く噛む]
……、痛ましいこと。
早くお仲間の皆様が見つかると良いですね。
[だが表に出すのは心配の色のみ]
そうですか、クレメンス殿が…。
であれば、クレメンス殿にお任せいたしましょう。
慣れない異国の地。少しばかりでも世話になった相手の方が、貴方がたも寛ぎやすいでしょうし。
[滞在の希望地を聞き届け、ゆるりと頷く]
― 回想/ウェントゥスの里 ―
……最近、慌ただしいな。
[来訪者に宛がわれた部屋へと戻る途中、空を翔ける伝令の翼を認めて小さく呟く]
前は、奥まで踏み込んでくるのなんて、そんなにいなかったのに。
[月に一度、山に登って来る集団が複数あるのは、把握している。
それでも、一方とは境界線を築き、互いに干渉せぬようにしているが。
もう一方はここの所、以前よりも奥地に踏み込んで来ているような感覚があった]
……そりゃ確かに、北島の連中は、結構派手に諍い起こしてる、とは聞いてるけどさぁ。
[少なくとも、ウェントゥスの一族が揉め事を起こした事はない。
故に、巡視の名目で踏み込まれるのはなんというか、納得がいかない]
何でも押さえつけりゃいい、ってんでもないだろーに。
[そんな呟きが漏れるようになったのは、学館で学ぶようになってからの事。
ともあれ、今は、と意識を切り替えて来訪者の部屋へと向かい]
― シュビト中央広場・決起集会 ―
[広場にはすでに若者が集まり、熱気で溢れていた]
それなりに集まるとは思ってたが。
こりゃ大したもんだ。
[在学中から自衛の力を保たねばならないと他の学生たちと熱く議論をかわし、彼の持論のために実際に行動を起こしていた。
その地道な努力があってこそのこの人だかりだろう。
賞賛に値する、と口笛を吹いた。
この集会には学館の学生も多く参加する。
こうして集会に立ち会うのは、彼らが暴走しないかと自称お目付け役を買って出たわけだが、クロードがこの場で何を語るのか。
それを見たかったこともある。
まさか当の本人が舞台裏でかぼちゃなどと呟いているとは思いもしない]
んー。
うなされてる……夢見でも悪いんかな。
[来訪者の内に響く声の事は知る由もなく。
額に乗せた布を取り換えようと、何気なく伸ばした手が、不意に掴まれきょとん、と瞬いた]
……え?
な、なに、いきなりっ!?
[突然の事に戸惑う所に聞こえた言葉>>159に、上がるのは上擦った声。
常ならばすぐさま振りほどこうとするところだが、それすらも頭から抜け落ちていた]
あ、えと、ねえ。
だ、大丈夫??
[どうしたものかと思いつつ、そのまま呼びかける。
今は頭の上の小猿もどこか落ち着きなくきぃ、と鳴いた。*]
― 回想/王府:シメオンと ―
――――……初めまして、
[>>0:90 巫女姫との謁見をシメオンが終え、丁度、話がひと段落したころ。
物陰から声を掛ける。いつから其処に居たのか。何処から現れたのか。まるで存在感の無い、蜉蝣のような身振りで一礼をし。
優美な笑顔のままでアレクシスは挨拶をした。]
ああ、どうか警戒なさらないで下さいませ。
アレクシス・ユレと申します。
[もし彼が警戒をするようならば、お辞儀の恰好から身を崩さず。
穏やかな表情のままで、名を告げた。]
シメオン・オリオール様。
この度は、遠路はるばるよくぞ王府まで。
嵐のなか、ご苦労様でした。
[蠍のような緋色の双眸を眺めながら、否、値踏みしながら。影は、見据える。
窓から、季節外れの薄羽蜉蝣が入り込んできた。]
[皇子扱いしない、というシメオンの宣言には陽気に笑い、]
そうだなあ、 皆がおれを皇子扱いしない場所で、おまえだけがしても”浮く”だろう。
マチュザレム共和国は平等主義らしいし、おまえがフツーでいたいならそれでもいいんじゃないか?
[と肩をどやしつけた。
鷹揚なようでいて、少し挑発的だったかもしれない。
とはいえ、その後、対等の扱いをされて苛立つことなく、それでいてナチュラルにアレ頼む、コレやっといて、とシメオンに頼むのは信頼の証であった。]
村の設定が変更されました。
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