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歴史のうねりが奔流となり、時代が戦乱へ押し流される。
避けえぬ戦火が人々を呑み込み始める。
大きな時の流れに巻きこまれ、翻弄されるものたち。
その中にあって、なお歴史を作る力と意思を持つもの。
激流の世に生きる人間達の物語が、始まる。
1人目、語り手 が参加しました。
語り手 は、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
ようこそ。
1d開始(1/30の23時)になると古城の門が閉ざされ、エピになるまで出ることはできなくなります。
1d開始までの任意のタイミングで、古城に入るようにしてください。
それまでは、ここに来ることになったいきさつを綴るなり、古城でお風呂に入るなり、他の参加者/見物人と交流するなり、ご自由にお過ごしください。
城内にある部屋や品物は随意に演出してください。(MAPは用意していません)
現状、血の餓えを示すブラッドゲージは■■■です。簡易メモに表示しておいてください。
(当初、wikiでは★/☆で説明していましたが、発言抽出記号と間違える可能性があるので■/□に変更します)
吸血鬼としての能力や弱点は、城デストロイや他の人の設定に干渉しない範囲でご自由にどうぞ。
また、ブラッドゲージが□□□になると獣化します。変身形態は城デストロイしない範疇でご自由にどうぞ。
元老吸血鬼(見物人)は1d開始と同時に墓下(地下迷宮)へ移動しますが、演出上、城への出入りは自由です。
地上PCに察知されないのは透明化や壁抜けの魔法を使っているんでしょう。
村の設定が変更されました。
2人目、兎 ツェーザル が参加しました。
兎 ツェーザルは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
― とある餌の最期 ―
<なんてこと、なんてことだ
俺はこんな真っ暗な穴蔵で死ぬのか
吸血鬼だって?そんなことが、餌だなんて!>
はぁ、うぅ
<ここはどこだ、何も見えない。どこまで逃げて来た
水の音がする。下流へ辿ればきっと……ん?>
…なんだ、あれは
………
<白い塊、あれは……動物だ、ネコ、いや
ウサギか。しかし>
………
こりゃいったい。なんだって…"かわいそうに"
<まだ生きている!しかしこんな
こんな小さな生き物に>
鎖でがんじがらめじゃないか
今ほどいてやる。まず口の、これを……どうにか
クソ硬い、サビだらけだ!…いや外せる、大人しくしてろ、、、、逃げよう、こんなところ
…… …、、、
<……待て。何故、ウサギに猿轡を?
それも鎖で縛るなんて、狩り?こんなところで?>
…いや。なんで
<こんなに暗いのに
"どうして遠くからこのウサギがはっきり見えた?"
"どうして、助けようとしている。逃げようとしてたはず">
う、うぅ……うさぎ…?
いやだ、誰か見ている、アア――!
[錆びた軋む音と共に、小さな白兎に噛ませられていた口輪が外れた。
その人間の意識はそこで終わる。
首に走った一瞬の熱、自覚すら遠い死の感覚を最後に]
3人目、黒猫 クロイツ が参加しました。
黒猫 クロイツは、銀狼 を希望しました(他の人には見えません)。
― 城内 ―
[ 闇の中から黒猫が一匹するりと現れる。
窓辺にひょいと上り ]
にゃあ
[ 窓の外を見遣り、ひとなきすれば、またするりと廊下の方へ。
そこで人のカタチに変異して。 ]
……
[ 迫る闇に目を光らせ、感情のない目で外を見た。 ]
どうも、なんだかんだで一番二番に入ってるじゃないか自分。
ちゅーちゅーされたいけどそれは表に出さないつもりで…
ほら、ちゅーちゅーして〜って言ってもどうせしてはくれないから(笑)
お前なんかに嫌だぁ嫌だぁ〜って抵抗しつつ吸われたい←
そんなのができたらなぁと思いつつ。
4人目、曜変天目 リエヴル が参加しました。
曜変天目 リエヴルは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
5人目、薔薇の香り ローズマリー が参加しました。
薔薇の香り ローズマリーは、狙撃手 を希望しました(他の人には見えません)。
― 回想 ―
[人の多いとある村の一つの家に私は住んでいた。
潤沢な食料に雨風を十分しのげる家。
それだけで十分だったはずなのに、ある日そこに一つの招待状が届く]
吸血鬼のあなたとのゲーム楽しみにしております
[こんな文章を送られたのだからたまらない。
せっかく誰にもばれない様にこそこそ生きていたというのに。
せめて、こんな招待状を送りつけたやつに文句を言わなければと、招待状に書いてあった古城へと向かった]
― 古城:廊下 ―
さて……招待されたはいいんだけど
[この古城はとにかく広い。
送り主を探そうとしたが、どこにも見当たらず途方に暮れる。
いったいどこにいるのやら]
まぁ、時間はあるし気長にいきましょうか
[多少お腹の減り具合が心配だが、危なくなったら適当に帰ればいいだろう。
そんな事を思いつつ]
― 地下水路牢獄 ―
[牢獄の奥深く、生ける屍が二体、死せる屍が一つ。
首を刈られた屍骸の上へと、闇から染み出たのは高貴な気配を纏った吸血鬼。
もう一人、人の姿になった"兎"が血塗れた唇を舐めると、鎖が軋む音を立てる]
あハ、こんばんハ?
嬉しィナ。腹ペコで朽ちル前にぃ、寂しクテ死ンじゃうかと思ッタ♡
[身を捩るようにすれば、耳障りに軋む声と重なって金属も鳴る。
両腕と両足を厳重に拘束された芋虫めく姿で、受刑者は笑う]
ネ、評議会から来タんだ?出しテくれるノ?
お願イオ願い、モウこんナとこ嫌だヨ
許シテ出しテ?
[元老吸血鬼の足元へ、媚びるように身を擦り寄せた]
[悪名高き古の凶吸血鬼は、血と銀の枷に封じられ、水と鉄の牢の中にあった。
罰の最初の拘禁刑に服して、満月の夜を数えること……数え飽きるほど。
永遠に近い刑期は、まだ終わっていないはず。
兎が咎を負う罪状を記した文字は、石盤一面に彫られてまだ足りず、同じ大きさのものが幾つも積み上げられていた]
[罪の一、親殺し。
この以降、 暴行、恐喝、強盗、私闘、誘拐、監禁、…許可なき人間狩り数多、また同胞を喰い殺すこと限りなく、
終には往時の評議会への反逆に及び、其のもたらした動乱は――]
[評議会の決定として、恩赦を告げる声。
釈放にあたり与えられるスペシャルイベントの提案も続く。
兎は笑んだまま小さく身じろぐ。鎖を解いてと乞い願った]
ダメ?じゃセめて首輪だけ?
イイじゃン、だッてほらァ……首輪シてたら、吸イにくいデしょ?
ワタシの。 ヴィンテージブラッド
6人目、碧眼 シルキー が参加しました。
碧眼 シルキーは、狙撃手 を希望しました(他の人には見えません)。
―古城からほど近い森の中―
[指の先ほどの小さな木の実をぷつりと採り、口に含んでみる。
少女の小さな牙がその実を噛み潰し。
やがて口内に広がるのは、仄かな甘味と酸味。]
……ぅぇ。
[少女は顔を顰めて舌を出す。
食えぬことはないものの。それを美味と判ずる感性も、生命の源として取り込む仕組みも、遠い過去に置いてきてしまった。
代わりに少女を支配するものは永久の『渇き』。]
私をこんなにした『お父様』は、なんて酷いおひとなのかしら。
いっそ、……――
[『いっそ、殺してくださればよかったのに。』
そこまで言いかけて、少女ははっとして口を押えた。
耳を澄ませて注意深く周囲を探り、陰口の相手の気配が感じられないことを確認する。
ほうっと安堵の息をつけば、ため息混じりに呟いた。]
ほんとうは「餞別」とやらだっていらないけれど、お父様の最後の命令とあらば仕方がないわ。
[そうして、「イベント」の会場へと歩き出す。
歩を進めながら、肩にかけた小さな鞄からひとつの林檎を取り出して
じゃり、
齧りついた。]
……砂を噛んでいるみたい。
[そうして、異形の身になってから幾度も己の中で反芻した誓言を林檎と共に噛みしめ、こくりと飲み下した。]
7人目、抗う者 セルウィン が参加しました。
抗う者 セルウィンは、狙撃手 を希望しました(他の人には見えません)。
/*
企画人様、村建てありがとうございます。
身内ではないRP村はほとんど初めてに近いのですが、皆さんに迷惑をかけないようびくびく頑張ります。gkbr
― 古城・茶会の間 ―
アは♪
[豪奢なティーセットの用意されたテーブルの上、真上。
天井のシャンデリアへ座って、つまり天地反対にぶら下がって寛ぐ姿勢の兎は――一言で言うなれば、煩い見た目]
オ茶なんて久しブリー!まっずぅイ
[とりどりの布や毛皮、飾り羽に彩られた極彩色の上着の下、胸や腰には鈍い銀色の鎖が巻き付いていた。
動くたびにジャラジャラと鳴るそれらは、封印とも装飾ともつかないもの。
明らかに拘束具と見えるのは両手首を束ねて戒める手枷だったが、どうやら器用にそのままの手でティーカップを(上下逆さまで)傾けて、
優雅に紅茶を嗜んでいる**]
餞別ねぇ……
[ 古城の廊下を歩き出す。
この数十年、この古城に閉じ込められ
元老吸血鬼から散々“訓練”される日々を送った身としては、元老吸血鬼達の魂胆は見え見えで ]
はぁ……
[ ため息しか出ないのであった。 ]
/*
薔薇の下は久しぶりに使わせていただくけれど、随分チップが増えてるなあ。シルキーちゃん可愛い。
あまり設定は練ってきてないけど、周りに合わせて生やしていけたらいいなあ。…でも一応ブレたら困る基本設定だけはここにメモしておこう。
・一人称「私」、二人称「あなた」
・美味しくもない人間の食べ物をよく口にする
・笑う時は牙が見えないよう口を片手で覆う
・人間らしくありたいので、飢餓の時(□□□)以外は獣化しない
・誓言「人間を狩る時は苦しまないように殺してあげる」
8人目、夜盲 ジャン が参加しました。
夜盲 ジャンは、狙撃手 を希望しました(他の人には見えません)。
/*
獣化設定まだ決めてないのよね。
まああまり被りまくらないように融通をきかせるかんじで…幸いあまり獣化しない設定の子だし。
考えたのは金糸雀とかだけど、かわいすぎるかしら。
…あと、在席表示便利ね!こうやって使うんだなあ(ふむふむ
/*
いやだって、あれやん?獣化設定猫の人が8人くらいいたら、お城が一気に猫カフェになるやん?
それはそれで可愛いから私は良いけど、そういうのは多分企画の趣旨とは違うと思うしw
白絽侯 ソマリ が見物人として参加しました。
白絽侯 ソマリは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
[銀の小蛇が窓枠を伝い、部屋へ滑り込む。
音もなく滑らかに這い進んだ蛇は、差し伸べられた指にするりと巻き付いた。]
おかえり、ノエ。
集まったものたちを見たか?
此度はどんな趣向となろうかなぁ。
[銀鱗の蛇は指から腕へと這い登り、ちらと赤い舌を出したきり、巻き付いた形のまま紋様となって腕に沈む。
窓枠に上体を預ける白の吸血鬼は、ほのりと赤い唇の端から牙を零した。]
いずれにしても、楽しい宴となるだろうよ。
[古城の窓に佇む白絽の魔は、隠すこともなく金の瞳を愉悦に輝かせていた。**]
/*
あとで絡む時に拾いやすいように皆の設定もこっそりメモ。
ツェーザル
→罪人。重罪人で然程改心してるわけでもなさそうなのに何故か釈放されてる兎さん。>>11から、どうもこのイベントの本来の目的を知っているらしい。ド派手な服装に手枷。
なんとなく狂った兎がお茶を飲んでると不思議の国のアリスを思い出す。
ローズマリー
→吸血鬼だということが周囲に露見するのを恐れて招待状に応じてきた人。シルキーはきっと共感白な人。
リエヴル→寡黙な感じの人。詳細はまだ語られてないけどどうも罪人らしい。
クロイツ→黒猫。この人もイベントの真の目的を知っている(というか感付いている)らしい。
9人目、流浪人 ジェフロイ が参加しました。
流浪人 ジェフロイは、狙撃手 を希望しました(他の人には見えません)。
― 古城 ―
[明かりと言えば、壁龕にぽつりと置かれた蝋燭の、揺らめく炎しかない暗闇の中で。
暗い廊下に響き渡る、ガチャつく金属音。
ジ…と炎が頼りなく揺れ、淡い光が廊下を往く一団の姿を浮かび上がらせる。]
ちぃと待っとうせ。
もう逃げたりせんけえ。
[その中の一人がウンザリした声で手を振ると、手首に付けられた手枷がジャラリと鳴り、明かりを反射して光った。]
―古城/城門―
[斜めに被りなおした帽子は、遠い過去の名残。
異形の身と化したことを、憂いたことは一度もないが]
どんなゲームになるのでしょう。
……楽しみですね。
[興味があるのは、"餞別"か"余興"か。
身の程を知らぬ愚かな吸血鬼は、空色の瞳を柔和に細めた]
大体何でおいがこげな目ぇに遭わんといけんのじゃ……
[もう何度繰り返したか分からない不満を呟く。
周囲を取り巻く者たちを恨みがましい目で睨み据えた。
そもそも男には、たまたまとある街に立ち寄ったらいきなり正体不明の一団に襲撃されて捕まり、「元老院」を名乗る組織に連行された、という認識しかない。
そこで、統治者に断りを入れずに勝手に給餌し、縄張りを犯し、その他諸々の元老院の定める法を犯した、と懇切丁寧に説明されたのだが。]
[少なくとも新たな生を得てこの方、法の下で生きたことのない男には、知りもしない罪状で勝手に罰を与えられること自体、理不尽以外の何物でもない。
とは言え、手首に嵌っているのは革のカバーを被せた分厚い銀、おまけに何重もの鉄鎖に上半身をグルグル巻きにされ、厳重に戒められては。]
おえんわ……
[煤けた天井を振り仰ぎ、嘆息した。**]
/*
ジャン
→人間時代の知り合い(詳細追々)。
どうやら今の立場に対するスタンスは正反対のようで、彼は今の状況を心底楽しんでいる様子。異形になったことに昂揚している青い人、って感じなのだろうか。
帽子は軍関係の思い出の品、なのかな?
ジェフロイ
→長く吸血鬼のコミュニティからは外れて生きてきたはぐれ吸血鬼。そうとは知らずに罪を犯していたらしい。
男娼 ディーター が見物人として参加しました。
男娼 ディーターは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
やあ。あんた
この城には何しにきたんだ?
[招かれている客は"吸血鬼"という共通点を覗けば事情も目的も様々
一見温和そうな男ははたしてどちらなのか、さして興味はないが尋ねてみたのは単純な気まぐれと、ちょっとした*悪戯心*]
紅榴候 ガートルート が見物人として参加しました。
紅榴候 ガートルートは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
此度の顔ぶれを集めるには苦労したのだよ
[白の魔>>21の佇む窓辺、羽撃きの音を残して紅が降り立つ]
良い香がするだろう、蛇の
[梟の翼は、背へゆるく垂らした赤毛へと収束して流れた。
吸血鬼の指が窓枠をなぞり、金の瞳を覗く紅にも愉悦の色。
あかい唇が艶やかな弧を描いた**]
城の趣向は如何であろうかね
楽しみだ
― 古城:廊下 ―
うっわー……何あれ。
ガッチガチに拘束されて集団で囲まれて……
[なにやらただならぬ雰囲気の集団に囲まれながら歩く一人の男>>22。
物陰からこっそり見守る中、正直あまり関わらない方が良いとも考えたが]
……面白そうだから、ちょっとついていきましょうか。
もしかしたら何かわかるかもしれないし。
[興味半分で、そっと一団についていくことにした]
[鎖をぐいと引かれ、つんのめってたたらを踏む。
キッと鎖の端を握る者を睨みつけ]
ちょ、何するが!
おいは縛られとうがやぞ。
ちくっと足ば緩めてん、バチは当たらんじゃろが!
[目を三角にして食って掛かる。
と、そこで、角の向こうにこちらを窺う人影らしきものを見つけ]
あっ。おーい、その人!!
無体な連中に酷い目に遭わされちょるんじゃ!!
助けて!
[周囲の監視者が慌てて制止するのも構わず、大声で哀れっぽく訴えた。**]
[昏い窓に紅が映った。
羽音に金の視線を投げ、喉の奥で息を吐く。]
梟殿の目に適ったと言うのなら
───さぞかし愉しめような。
[指を上げて硝子に触れる。
滑らかな面が水のように揺らいで、ここではない場所を映した。]
城にいくつか仕掛けを用意してある。
彼らにも楽しんでもらわないとな。
[古いものからまだ初々しいものまで。
様々な訪問者を窓は映し続けた。**]
あ、気付かれた。
[うっかり見るのに夢中になっていたからだろうか。
男が鎖で縛り上げられてる姿がちょっといいかもと思っていたからかもしれない。
こう拘束して云々するのって素敵よねと自分に言い訳しつつ]
……しょうがないか。
[とりあえず、目の前で助けを求めている男>>31は何者かを見極めるためにも前に出る]
まぁ、そんなに鎖でがんじがらめにされてどうされたのですか?
外したほうがいいのでしょうか?
[普段の口調とは違う猫かぶり用の口調で対応する。
声色も、顔色も相手を心配しているようなそぶりに見えるように。
さて、男の周りにいる者達はいったいどう対応するのだろうか。
何もされないようなら、少し残念だけど鎖を外そうと試みるが……]
―古城近くの森の中―
[少女はどうにかこうにか完食した林檎の芯をぽい、と捨てた。
そして、古城へと向かう道すがら見つけた小さな沢に歩み寄る。
ヒトの食物を口にしたところで水を必要とすることはないのだけれど。人間だった頃の習慣のままに水を掬って口元へ持ってゆき、こくりと嚥下した。]
……ご馳走様。
[同じく習慣のままに身だしなみを整えようと、鏡代わりに水面を覗きこめば、
(ああ、そうだったわ。)
鏡面は少女を映し出すことはない。
さらさらと無垢に流れてゆくだけだった。]
[少女は物憂げに目を伏せていたが、不意にぶるりと肩を震わせた]
……だぁれ?
[人の身であった頃より幾分か鋭敏になった感覚が、
誰かに見られている、ような、
そんな不確かなものを捉えて。
少女は僅かに首を傾げて振り向き、静かな空間に向け問いを発するのだった。返ってくるのは木の葉の風で擦れる音。頭上に聞こえる鳥の声だけ。]
――……気のせい、かしら。
それとも、お父様が見てらっしゃる?
[まだ幼い吸血鬼の少女は、そう結論づけざるを得ない。
(こんな所で道草を食っていないで早く向かえと。)
(そういうことかしら?)
少女の脳裏に過るは一抹の不安。
嫌な予感を振り払うようにして立ち上がると、心なしか早足で少し先に見える古城へと歩を進めた。
ヒトの姿のままで。]
――→古城
/*
ソマリさんの視線を感じ取ったふいんきだけど、拾われなくても全然問題ない程度のソロール。……ていうかまだ人が拾いやすいようなロールがどういうものなのか理解しきれていない部分があるのよね。
お話する相手の人に迷惑をかけなきゃいいけど。
/*
初期設定、Wiki読み込み浅くてちょーっとミスっちゃったけど何とかなるでしょう
今回は猫かぶりSキャラを目指す
……見物人も人気ありそうだけど3人しかいないからね仕方ないね
枠増えるかな?
/*
吊り襲撃はほぼランダム(いつ墓下に行っても泣かない)だから
初日からがつがつしていかないとやりたいことできなくなるかも
難しいね
[「お父様」――
女はここでどうして、そんな言葉を発するのだろう>>38
ここへ迷い込んだものなのだろうか。
助けるべきなのだろうか、迷っている]
[古城へ向かうために歩き出しかけた、ちょうどその時だったか。]
……?また。
[先ほど感じた視線と同じものを確かに感じた。少女は再び振り返り、気配の主へと声をかける。]
やっぱり、気のせいじゃなかったみたいね。
…どなた?私に何かご用?
[刺激をしないよう、出来るだけ静かなトーンで少女は問うた。
僅かに不審感を滲ませて。
果たして反応はあったか。]
(ちっ!感の良い女だな…)
[そう思ったものの、笑顔を浮かべて木の影から姿を現す]
…ごめん!えーっと、覗いてたとかじゃないんだけど。
[頭をかいておどおどとしていた]
あの、出ていくのが恥ずかしくなって…
僕はセルウィン。
こ、困ってるのかなっと思って声かけようか迷って…
何か力になれるかな。
[木の陰から出てきたのは、一見人畜無害に見える青年。
(良かった、お父様に見張られていたわけではなくて。)
少女はほっと息をついて警戒を解く。
尤も、こんなところに一人で来る者など、自分と同類であるとしか考えられないのだが。視線の主が恐れる相手ではなかったという事実は、少女を安心させるに足るものであった。
少女は朗らかに笑ってみせた。
牙を見せてしまわぬよう、右手で手を覆って。]
ふふ、そんな所に隠れていらしたのね。
気遣ってくださってありがとう、セルウィンさん。
私はシルキーというの。
この先のお城に招かれて、今から向かうところだったの。エスコートしてくださるのかしら?
[小首をかしげて青年に訊ねる。
目的地を告げたことで、セルウィンと名乗った青年は少女の正体に気づいただろうか。そもそも人間だと思われていることも知らない少女はそこまで考えもしないが。]
悪い、先に行っててくれ
[何ならこの場で味見でも、と伸ばしかけた腕は後方から駆けてきた従業員の姿に阻まれた]
なんだよ。俺はしばらく休暇って……
ハァ?……くっそ、ああわかったよ!
[火急の報せを届けた者を八つ当たり気味に小突き、既に城に要るであろう黒幕の仲間だけに届く念波で伝える
『悪い、急用が入った。代わりの奴をなんとか手配するが間に合わなかったらすまん』
ああ、美味そうな奴を見つけたのにと。小さくなる背中に舌打ちして逆方向に足を進めた]**
男娼 ディーター が村を出ました。
/*
書き方を変えたら非常に文章が読み辛い件。
半分くらいキャラのせいな気がしなくもない。
ディーターさんはお疲れ様です。
これで僕が貴方を独り占めですね。
ふふ…(やんでれの発想)
セルウィンとお嬢様がとても癒される感じなので、
邪魔にならないように門からどいて行くスタイル。
仲良くなっていく二人を見守りたい。
初々しさが素敵ですね。
同じ若手なのに淀み切っている駄目な大人です。
10人目、青銀 エレオノーレ が参加しました。
青銀 エレオノーレは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
― 今より遠き日 ―
[白磁の肌に、杭の如き牙が刺さる。
ぷつりと皮膚を裂く音の後、溢れる赤き血を潤滑油にして根本まで押しこめば、側で聞こえるは艶声に似たか細い悲鳴だっただろうか。
僅かな抵抗を押さえつけるように、背ごと抱き女の胸を鷲掴む。
漏れた声は艶を増し、抵抗の色も消えれば口角を歪ませた。
思うままに甘露を啜り、女の顔が虚ろと合わせ黒を滲ませる頃、ようやくその身体を離した]
11人目、声無しの タクマ が参加しました。
声無しの タクマは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
― 城門前 ―
……。
[男は無言で城門を見上げた。
一言も発することなく門を見据え、
その向こうにそびえる古城を見つめた。
そして唇を引き結んだまま、足を踏み出した。]
[男は、言葉を持たなかった。
生まれつきではない。言葉を知らないのでもない。
ある罪を犯した時より、声を捨てたのだ。
同属を襲い、血を奪い尽くし、滅ぼした。
血に塗れた姿で取り押さえられた時も、
捕えられ尋問を受けた時も一切の説明も釈明も拒絶し、
ただひたすらに沈黙を以て刑に服してきた。]
[男の胸には、黒い茨の印が刻まれている。
罪人である印、そして男を縛る印だ。
力のある吸血鬼ならば、呼びかけるだけで印を目覚めさせることができるだろう。
恩赦を受け、城を脱することができれば印も消されることになっているが、どちらにせよ選択肢はない。
服の上から一度紋様を押さえ、
城の入口を目指して、黙々と歩いていった。**]
………っ、はぁ。
思っていたとおり、甘くて美味しかった〜…。
[骸となった女を部屋に置き去り、上機嫌なまま扉を閉める。
飢えは癒えたがもう一人くらい――などと考えた時、何故か目眩と共に膝が落ちた。
身体ごと空へ浮くような感覚は、空腹時の飢餓に似て
不審に首を傾げようとした時、己が身を拘束する"何か"が絡みついてる事に気づく]
「―――人の物を食べてしまうなんて、悪い子だね」
[耳元で囁かれたのはそんな言葉。
驚く暇すら与えられぬまま、首に走るは鈍痛。
飢餓に似たそれは、奪われる渇きだと気づいた時、私の意識は闇へと沈んだ]
― 現在/城の一室 ―
―――――と言うかですね。
従者だったら、印でもなんでも付けておいて頂きたいものです。
そうであったなら食べたりなどしなかったというのに。
[今更文句を言っても仕方がない事なのだが、理不尽と感じる気持ちは止められない。
後で聞かされた話だが、どうやら食べてしまったのは、"とある偉い御方"の食料だったらしい。
『食事会』とは言え他者の従者を手にかけるのは、マナー違反。ルール違反。ましてや食い殺してしまったのだから、処罰も当然だった。
3桁に行かない程度の軽い刑で済んだとは言え、出禁は免れ得ないだろう]
そもそも人間の従者を連れてくる方が常識がないのではなくて?
『食事会』ですのよ、『食事会』
人間がいれば餌だと思うのはある種当然ではありませんか。
まあ、私も軽率だったのは認める所ですし、仕方がないと言えますが……
[主催者とはそれなりに仲は良く、度々利用させてもらっていたが、刑期を終えたとて合わせる顔もない。
刑期中の便りも頻繁ではなかったから、謝罪の為に訪れるのも疎まれる可能性がある。
自由になった後の事を考えると頭が痛くなってくるようだった]
―――――――本当、理不尽ですわ。
[首のチョーカーに触れながら、直前まで巻かれていた銀の感触を思い出す。
麻布でくるまれてはいたが、銀は銀。
赤く焼け爛れ、形の刻まれた痕がチョーカーの下に残っていた**]
この先の城?
こんな森の中にあったんだね。
僕が役に立てることがあるのなら、喜んで引き受けるよ。
さあいこうか、シルキー。
[評議会のたちの悪さがうかがえるかが、伺え知るな。
こんな女まで…。
いや、まだ人間って事もあるし。
しかし信用おけるまでは、手の内は明かさないほうがいいな]
おや、それは
[届いた念>>47に肩を竦める。
白絽の映し出す窓面に、ちょうど急ぎ立ち去る元老の姿があった]
…惜しいこと
私達は貴方の味も、愉しみにしていたのだよディーター
[返す言葉は笑みを含み。
やがて窓の映す遠見がまた変じれば、そのうちの一つへ気紛れに指を伸ばした]
彼の「代わり」が宴に間に合うか賭けようか、蛇の
[窓見の虚像、映った<<流浪人 ジェフロイ>>の姿を慈しむように指先でくすぐって、戯れの余興を添えた**]
/*
苗字の由来>「孤独」の花言葉
http://hanakotoba-labo.com/27hi-hisu.htm
他の意味も悪くなかったのと音も綺麗だったので。
美味しイオ茶…
ワタシニんげンが飲みたいナ♡
それかキミのピュアぶラッドー
[優雅に帽子をおさえる仕草、湛えられた微笑。
それよりも、まだ若くて混じり気の少ない血の匂い]
んン、
でモそーだね
ずっとズーーーット!閉じ込めラレてて寂シかった
たくさン撫でてクれるなら、オ茶してモいいよォ?
コッち来る?
[手枷で封じられた手を上下に振る。
恩赦にあたり首輪こそ外されていたが、
血と銀の鎖で施された呪の軛の濃さは、重苦しい気配となって手首に巻きついていた]
/*
悪役やろうかと思いもしたけれど、
なんか根性悪そうな人たちが多そうだから(褒めてる)やんなくてもイーカ!みたいないきあたりばったり
[「さあいこうか」。
セルウィンと名乗った青年の先導に応ずるように笑みをこぼして、少女は青年の数歩後ろを歩む。]
「何しにいくの」?ですって?
[唐突に発せられた青年の質問には驚いて、思わず鸚鵡返しにしてしまった。少女は碧眼を瞬かせて考えを巡らせる。
(あのお城に行く用事なんてひとつしかないのに、おかしなひと。)
(しらばっくれているのかしら?)
(それとも、私を同類と気付いていないのかしら?)
それとも、――]
[ああ。もしそうならば。
少女は思う。
可哀想な人間の青年の口は塞いでしまわなきゃならないわ。
大丈夫、『お父様』とは違って私は残酷な仕打ちはしないわ。苦しめることもしないわ。
苦しくないように、これから永遠の時を苦しんで生きることのないように。]
あらセルウィンさん、あなたは、
[そうして少女は、目の前の青年の正体を確かめるべく口を開く。]
あのお城に何者が集まるのかご存知ないの?
私と「おなじ」ではないの?
[口調はあくまで柔らかく、狂気を孕んだ甘い笑顔を浮かべた]
[彼が口にしているのは、紅茶だろうか。砂糖だろうか。
そんな様相を呈しているカップ>>62を見つめ、肩を竦める]
……ふふ。 甘いのが、お好きですか?
[ティーポットから自分の分の茶を注ぐ。
どういった仕掛けか、淹れたての温もりを保っているようだ。
相手の真下の席に腰かけ、一口喉を潤す。
美味しい――と吸血鬼の自分が感じるかはともかく、
"適切に"淹れられた紅茶であることは間違いないらしい。
かつて屋敷勤めの折、その辺りの作法は一通り身に着けた]
紅茶の味への言及は差し控えますが…。
一人よりは、二人の茶会の方が愉しいかと。
[懐っこい彼へ返すよう、
にこりと淑やかな笑みを浮かべて天井を仰いだ]
[ただ、彼の傍、
シャンデリアの元まで足を向けないのは…。
――眩しいのだ。
飢餓状態では夜闇を苦手とする男の瞳だが、
平時の明るさも得意ではなかった。
もっともそれは悟られぬよう、
表情は穏やかなまま、唯、帽子は目元に影をつくる――]
僕の血ですか……?
果たして御口に合うかは分かりませんが。
味見位なら、構いませんよ。
貴方になら。
[弧を描く口許にあてた人差し指は、ゆらりと牙を滑り。
たった一すじの赤が、指先を静かに伝っていく]
ん?どうしたの?シルキー??
[そうこう行っているうちに、城の前についてしまった]
うわ!不気味なとこだね。
本当に一人でここ行くの?
…一緒にいこうか?
[震えながらそう言った。もちろん演技なのだけれど。
ここで行われることはもちろん知っててきたのだから。
シルキーが人間なら、吸血鬼にはなってもらいたくはないし、吸血鬼なら――]
/*
Q.男の膝枕は逆効果ではないのですか?
A.僕もそう思います。
兎さん可愛いなぁ。
そしてノリでどんどん弱体化する僕。
―古城前―
[一見、無邪気にも思える青年の反応に。
少女はまたひとつ瞬きをすると、平時の柔らかい表情に戻る。]
……
[青年を値踏みするように見つめては、色々な考えを巡らす。
(本当に何も知らないのかしら?)
(でももし彼が同族ならば、殺してしまうと私は罪人になってしまう。)
自分の腹部を撫ぜて、
(あら、困ったわ。)
(ヒトを確実に殺してあげられるほど、お腹が空いていないわ。)
眉を下げて、また一考。
青年が不思議そうに見ているかもしれないがそんなことは気にも留めずに。やがて少女は、青年からの質問にはひとつも答えずにこんなことを言うのだった。]
ええ、不気味なところだけれど、一人で行くわ。
セルウィンさん、ここまで送ってくださって有難う。
御礼に良いことを教えて差し上げるわ。
あなたが本当に何も知らないなら、これ以上深入りせずにお帰りなさい。全て忘れるのが良いわ。
また会うことがあったら、
…その時があなたの最期になってしまうから。
できればそうなってほしくはないの。
[子供に言い含めるようにそう言って、一旦言葉を切る。]
あなたが何か知る立場なら、
――また、お会いしましょう?
[スカートの裾を摘んで、優雅に一礼。小さな犬歯を見せて笑った。]
[そして、
ぼよーん、ぽて。
短距離転移に失敗した兎の体は、文字通りの白兎に変じてシャンデリアからテーブルへ落ちた。落ちて弾んで、ぽてんと落ちた。
起き上がろうとちたぱたすれば、前肢を拘束する鈍銀色の枷と鎖が鳴る]
…ぴっ?ピぃ
[紅い眼をまん丸に開いて、兎の魔獣がもだもだ、ちたぱた]
[戯れの指を伸ばす紅に流し目を送って窓に背を向けた。
名に違わぬ白絹の衣がさらと音を立てる。]
来てほしいものだ。───が。
なら、来ないほうに賭けておこうか。
…そのほうが、どちらでも喜ばしい。
[声を返しながら滑らかな歩みを進める。]
始まる前に味見…は駄目だろうかな。
直接触れるくらいは構うまい?
[そんな言葉で、"メインディッシュたち"のところへ行くと伝えて、扉へと向かう。
歩む姿は次第に霞み、ほどなくひと群れの霧に姿を変えた。**]
それにしても餞別とは…元老の方々は面白い事を考えますのね。
失敗したら牢へ逆戻り、などと言った悲惨な結果が待っていないといいのだけれど。
[待機するようにと放り込まれた一室は、どうやら会場となる場の部屋の一つか。
内装は豪奢であるとも言え、調度品も整えられている。
今はどの時刻なのだろう。
窓にはカーテンがかかり、外に日が出ているのかはわからない。
いずれにしても消耗していた精神を回復させようと、身体が睡眠を欲していた]
[廊下から見える城門前を何人かが通ったような気がした。
今回のゲームに参加するのは結構多いらしい。『餞別』とやらがそれだけ魅力的なのだろうか。それとも……]
……
[少し『餞別』に興味がわきつつ、目前の問題を片づけようとするだろう]
…シルキー
[女は自分を気遣って、一人で行ってしまう。
そして気が付く。
シルキーも、自分と同類なのだと――]
…帰るものか。
ようやくここまできたんだ…!
[シルキーを見送ってから、城の前に佇みながら歯を食いしばり]
…どうしてだよ!
吸血鬼なら黙って吸えばいいだろう…
あいつと同じ事…なんで…!!
[吸血鬼にしまいと、吸血鬼になった友はセルウィンを吸血せず消えた。
かつての友の気持ちわからないセルウィンにとっては、シルキーの心中はわかりはしなかっただろう。
複雑な気持ちを抱えて、セルウィンもまた城の門をくぐっていった*]
ぅぶ、ブー
[不満げな鳴き声は、能力の多くを抑え込まれていることに対してか、あるいは拘束が邪魔でなかなか起き上がれなかったことにでも。
どうにか落ち着けば、ダン!と後ろ足でテーブルを踏み鳴らしたのだった]
[青年に背を向ければ、後ろで何かを自分に言い聞かせるように呟く声>>83が聞こえたが。
少女は、それ以上の言葉を紡がない。
青年の求める答えを、きっと少女は持ち合わせてはいないだろう。
自分を招き入れるように開く古城の門をくぐる。]
……
[ひく、と鼻を鳴らすと、沢山の血の匂いが混じったような、どろりと淀んだ匂いが微かに鼻をついた。]
同族が、たくさんいるのね。
少し、お城の中を散歩してみようかしら。
きっと「イベント」参加者のかたにもお会いできるわ。
[少女はどこか楽しげに呟いた。
『お父様』に大事に大事に教育された少女は、いわば箱入り娘。
『お父様』以外の同族と親しくなったことなどなかったのだ。
気の向くままに足を運んで、辿り着いたのは1(2x1)
1.お茶会の間 2.廊下]
聖餐の贄 ユーリエ が見物人として参加しました。
聖餐の贄 ユーリエは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 玉座の間 ―
[古色蒼然たる広間の奥、朽ち果てた玉座がある。
誰ひとり気づかぬ間に、幽かな少女の姿がそこに在った。
虚空を見つめ、問いと答えの声を独り紡ぐ。]
――ふむ。今宵が宴の始まりかえ?
――否。時満つるまではいま少し、あろうて。
[青褪めた肌に白銀の髪、真紅の瞳。
いずれも半ば透きとおり、時に揺らめき表情を変える。
未成熟な肢体に纏う薄衣もまた同じく。]
……なれば、また。些かの無聊を慰めにゆくとしようか。
[ふう、と吐息を零したかに見えた途端、少女の姿は掻き消えた。]
/*
Q.箱入りなのになんでこんなとこに行けってパパ言ったの?
A.ここで痛い目見たら可愛いシルキーがパパの庇護下に戻ってくるんじゃないかと思ったから
― 城内 ―
まったく趣味が悪い宴を開きやがって…
[ようやく握った情報はここに元老吸血鬼が来るって事。
どれくらいの人数が来るまでは、把握していなかった]
シルキーは何か知ってそうだったのにな。
やり方がまずったかな。
[今度あったら、彼女はどんな反応を示すのだろう。
興味深い]
それにしても、広いね。
[城の中を臆することなく進んでいった]
[くすくすと哂い、指先で白兎の額へ軽く触れる]
――僕を食べますか?
そうですね、良いですよ。でも条件があります。
[そのまま、するりと指先は彼の前肢を捕える枷へ]
これが外れたら、貴方の本気が見られるのかな。
もしその日が来るのなら、悦んで食べられましょう。
其れ位の我儘は、赦してくださいね。
[尊大に囁く口許は、無邪気な笑みを作った]
僕、本当は、食べられるよりも食べる方が好きなので。
/*
しまった、書き方を間違えた。
うーん、慣れないことをすると難しいのである。
そして、お嬢様人気を把握しました。
縁故投げたのが申し訳なくなってきた。
パンクさせていないでしょうか…(どきどき)
あと、いい加減僕は設定を考えた方が良い。
(まだのーぷらんなんだぜこいつ…)
[薄き絽がさざめき、賭ける対象は定まった。
とりもなおさず、ディーターの名代は此宴を訪なうべし、と]
ひとつ楽しみが増えたな
[窓枠の裡、鎖で戒められた男の姿。
世間慣れしていない言動のひとつもまた愛いもの。
隣人の白い姿が霧と消えるのを背で送って、紅もまた身を柔らかに変じゆく]
招待主として、挨拶くらいは構うまいよ?
[霞む羽ばたきを残し、梟は窓硝子へと身を溶け入らせた。
窓の外、ではなく、窓が映す幻影の輪郭へ向かい**]
村の設定が変更されました。
[兎の額に触れた指からは乾いてしまった血の匂い]
ンー…?
[枷に触れたジャンの指へは、鈍い熱と痛みの片鱗は与えられるだろうか。
銀の毒に灼かれ傷つく痛みは、慣れ過ぎた兎にはもう忘れた記憶]
ほんき?あハ…♪
ジャ 今はいいヨー、撫でテくれたからっ
[指の先を両前肢で掴み、優しく歯を立てた。
人参でも齧るような軽さ]
これハ"はんで"だカら外さナイ、って言われたンだけどォ
覚エとく。条件♡
[改めてローズマリーに向き直り、]
いやー、ほんまに助かったぜよ。
まっこと、地獄に仏とはこのことぜよ。
[満面の笑みを見せた後で]
感謝ついでにもうひとつ。
この鎖、解いとうせ。
[遠慮がちに付け加えた。]
[こちらに一礼した一団>>94を少々訝しげに見送る。
……おそらくこのゲームの主催者側だとは思うのだが、今は目の前の男の方が大事だろう]
はて……私、何かしましたでしょうか。
[あくまで猫を被った口調で首を傾げつつ]
[残された男>>97の方に向き直り、丁寧に鎖を解いていく。
……外せそうなら手かせの方も外そうとするだろう]
これでどうですか?鎖で縛りつけられるなんて、きつい思いでしたでしょう。
私の名前はローズマリーと申します。
お礼はいりませんが、あなたのお名前をお聞かせ願えないでしょうか?
[ジェフロイの鎖を解けるだけ解いた後、そう笑顔で尋ねた]
12人目、元・神父 アルビン が参加しました。
元・神父 アルビンは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
─ 小さな村 ─
やめて、やめさせて!
[アルビンが泣けば泣くほど「親」が喜ぶのを分かっていても、泣かずにはおれない]
お願い、いや、いやだ、
こんなこと、したくないのに!
[抵抗できるのは声だけ、指先は恐怖に震える娘の体を押さえつけ、
やがて、その唯一の声も死の口付けの為に消えた。
自分の牙が娘の喉に突き立ち、熱い血が喉を滑り落ちていくのを、絶望と共に感じる。
嗚咽を零しながら、アルビンは娘を食らった]
もういいだろう、許して。
お前の勝ちだ。認める、神が無力だと認める。
俺を殺して、殺して。
[敬虔な信徒だった。最期まで神の名前を呼んでいた。アルビンの名前も呼んでいた。
心が引き裂かれるような痛みと敗北感の中、這いつくばって「親」に死を希う。
「親」は楽しそうに笑って、いやだ、と言った]*
― 書斎 ―
[廊下の先、容易に開いた扉の奥には本棚が壁を作っていた。
書斎である。
並んだ本に視線を走らせるが、いわゆる活字中毒者ではない。
脱出ゲームの鍵となるものがないか、生真面目に確認しているだけだった。]
>>109
いえいえ、当然の事をしたまでですよ。
[天使のようと言われ、少々むずがゆくなってしまったが我慢。なんとかジェフロイを拘束するものはなくなったようで、体をほぐしているようだ]
ジェフロイさん、ですね。
まぁ……旅人さんなんですね!
……ちなみにどうしてここへ連れてこられたか分かりますか?
些細な事でもいいのですけれど……
[あそこまで頑丈に拘束されているということは、主催者側ではないだろうと見て、なぜここにいるのか探りを入れて見る事にする。もしかしたら、多少は使えるかもしれないと打算を持ちながら]
こんばんは、俺です。
「悪に落ちた勇者」的なロールを考えていたんだけど、色々迷走した末に、
「吸血鬼に落ちた神父」に落ち着いたよ。
しかし、俺、神父的あれこれ全く知識がないんだけどどうしようかな(ry
神父がカトリックで、牧師がプロテスタントだってことくらいまではなんとか知ってる!
― 茶会の間 ―
[ほかの為に給仕するようなことはない。
カップに器用に注いだ血赤を嗅いで、ぽーんと飛び上がった。
元の通り、シャンデリアあたりに上下逆さまに腰掛けて]
おイし♡
[優雅に飲み始めた。
気配の多さ。
寂しいと死ぬと曰った兎は楽しげに、カップを抱えた両手で自らの額を撫でた*]
[書斎で観察を続けるうち、■darkcyan色の背表紙の1冊に目を留めた。
その本は、周囲の本よりもくたびれていた。
古いのか、あるいはよく読まれているのか。
よく動かされている──というのであれば、隠し扉などの発動トリガーの可能性もある。
ちなみにタイトルは『工房における*兄弟姉妹*間の*劣等感*を嘉する』だった。]
さて、独立間近な若い吸血鬼ということで、俺は何年くらい調教されたのかな。
ランダム振ってみようかな。
2(3x1)
1:1年くらい
2:29年くらい
3:100年くらい
―茶会の間―
[――さて、随分と人が増えたようだ。
宴の準備も整ってきたと言うことだろうか。
碧眼の吸血鬼>>87の正体には、未だ気づかない。
かつて共に過ごしたのは、少女がもう少し幼い頃。
何処か懐かしい面影を覚えつつも、思い当たらず。
此方の外見は、"当時"とほぼ変わっていないだろうが。
そして、白い少女>>92と黒い青年>>101。
会話を遠くから察するに、この古城の住人だろうか。
兎へ向けられる冷えた気配>>103を、自身の推察の回答として。
一転して笑顔を向けられれば>>104、柔らかく微笑んだ]
お心遣いに感謝いたします、…ユーリエ様?
愚鈍の身といたしましては、
些細なことに信じ縋るのも難しく――。
この度は、勉強させていただきますね。色々と。
─ 道中 ─
[吸血鬼らしからぬ、優雅とは程遠い足取りで森を行く。]
[ クワァ
クワァ、、、]
[遠巻きに付け回しながら、鴉どもがあざ笑っている。
強いてそれを無視しながら、道なき道を行く]
……あの、嗜虐主義者……!
[きっと、「城」というからにはちゃんと舗装された道があるに違いない。
こんな森の中に放り出したのは、いつもの嫌がらせに決まっている。
鴉の目を通し、アルビンの苦戦を見て楽しんでいるのだろう]
>>118
― 城内 ―
[少女は少しずつ、実体から幻影へと存在を薄めていく。
睨みつけ気色ばむ青年の勢いに押されたかのように。]
ふふ。可愛いのね。
もと元老の吸血鬼なら、貴方の目の前にいるのに。
殴るつもりなら、今のうち。もうすぐ、私、消えちゃうもの。
[ふわりと笑って、青年を見つめる。紅色の瞳が妖しく輝いた。]
でも、爪より、武器より、牙がいいな。
私のここに――突き立てて?
ね、セルウィン。
[人差し指で襟元を開き、白い首筋を晒す。
そこだけはっきりと実在を感じられる、なめらかな肌。
甘い血の匂いと温度までが、吸血鬼の本能に訴えるように。**]
[アルビンが牙を受けるまですごした年月が29年。
そして、「親」に囚われ、吸血鬼として調教を受けたのも29年。
だから、この試練を乗り越えたら自由にしてやろうと、「親」は楽しげに言った。
それが本気かは分からない。
でも、アルビンにはそれに縋るしかない。
今まで、何度騙されたのだとしても]
……は、あ……。
[死せるこの身は、もう息苦しくなど感じないはずなのに、「親」がわざと残した人間としての矜持が、人間らしい行動をさせる。
流れていない汗を拭い、一向に近づいて来ない城を見上げた]
[ クカァ── ]
[背後で鴉どもが嗤う]
[どこかで何か音がした。
周囲を見渡すと、本棚のひとつが横にズレて、入り込めそうな隙間ができている。
本を元に戻せば、隠し扉もまた元の位置へと戻った。]
なるほど。
>>117
……はぁ、なる……ほど?
[どうにも本人は拘束されていた理由が分かっていないらしい。
あそこまで頑丈に拘束されているのだから何かしらもっと重い罰でも受けているのかと思ったが。
そういえば釈放される予定の罪人の吸血鬼も、このゲームに参加すると招待状に書いてあったっけと思い出し]
……となると、あなたもゲームの参加者のようですね。
実は私もゲームの参加者なんですよ。
ゲームについての説明はされましたか?
なんでも成功すれば『餞別』がもらえるのだとか。
楽しみですね?
[餞別の内容は分からないが、とりあえず話のきっかけにそう言ってみる]
― 惑の森 ―
[ホウ
梟は低く謳う]
[姦しい鴉達>>124へ、猛禽の眼差しは闇を深め]
[ホウ、、、
ホウ ]
『この先は私達の領域
そろそろ預けて貰おうか?鴉の』
/*
ようやく灰に呟く余裕ができたよ。
上を動かせって?
ははは。見物人の本領は墓下であるよ。
それよりなによりこれは言っておかねばなるまい。
/*
。*☆∴。 。∴☆*。
。★*゚゚*★∵★*゚゚*★。
☆゚ ゚☆゚ ゚☆
★* H a p p y *★
゚☆。 B i r t h 。☆゚
*★。 D a y 。★*
∵☆。 。☆∵
゚*★。。★*゚
うゆきさんお誕生日おめでとうございます!
今年も良い園芸作物に出会えますよう。
むしろ、この村でたくさん育てて捧げるべきですね。
/*
というわけで、今日は国の絵師様のお誕生日ですよ。
さあ、ものども祝うのだ。
(見えるところでやれ、というツッコミは脇に置いておく。)
― 書斎 ―
[とっさに取った謝罪の合間、耳はなにかの駆動音を捉えていた。
見た、というほどではないが、何かあるのは悟ったというところ。
視線を書棚へ向け、男へと戻し、僅かに逡巡を挟んで頷く。]
……?
[急に静かになった鴉どもを、不思議そうに振り返る。
また何か罠ではないかと訝しんだが、かといって何ができるわけでもない。
「親」は圧倒的支配者で、アルビンは弄ばれる玩具でしかなかった。
せいぜい出来るだけ早く飽きられる事を願うだけ……]
く、
[下生えをかき分け、枝を押しのけて、森の中を進む作業を再開する]
さすが神様ってとこか…
力が違うってわけか…
[拳を悲しく見つめてから、ユーリエの首筋を見て唾を飲み込む]
牙ね…
あんた、何にも知らないで言ってるね。
吸血したくないなんてことはないんだよ。
俺だって思う存分…吸ってみたい…
でもその瞬間ちらつくんだよ…はあはあ…
泣きながら吸血の誘惑に耐える…友の顔が…
[牙を剥き出して、ユーリエによろよろを近づいていき]
乱鴉の大公 テオドール が見物人として参加しました。
乱鴉の大公 テオドールは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
[書斎に現われた男がわずかな逡巡の後、肯首するのを見る。
挟まれたわずかな間は、男が尾行してきて意図的に様子を窺っていたわけではないという気持ちの表れと読んだ。]
隠し扉を発見した。
まだ奥は確認していないが、これが脱出口であれば、おれとしては課題クリアだ。
[とりあえず、そこまで語り、反応を窺う。
まだ相手が同じゲームの参加者かもわからない。]
>>135
え、ええ、そうだと思いますけど……
[本当に彼は知らないのだろうか、実はしらばっくれてるだけではと勘繰りもしたが、あまりそういうタイプに見えず]
えっと、吸血鬼……ですよね、ジェフロイさんも。
ここに集められたということはそういう事だと思いますけど……。
[若干不安になってきたが、念のため確認した後]
お互い、このゲームについて知らないことだらけだと思いますし、協力しませんか?
一人で参加するよりも上手くいくんじゃないかなって……
[そう提案した]
[部屋から流れ出た霧は、薄く静かに拡がっていく。
城のあらゆる場所、あらゆる部屋へ溶け込み、空気を仄かに淡く白く煙らせた後、とある廊下の一点へと収束した。
薔薇の娘がまつろわぬ民の鎖を解いている背後に現れ、その香を嗅ぐかのように上体を傾けて]
ようこそ、と挨拶しておこうか、薔薇の君。
そちらの彼にも。
[吐息掛かるほどの近さで囁きかけた。]
ああ、でも神様ならこんな俺でも吸血できるようになるかな…?
[ユーリエの首筋に牙を突立てる]
我慢しなくってよかったのに…
俺はお前がよければ…それで…
どうしてしない…?
[友の思いの答えを求めるように、そう自問自答。
その後まるで吸血を止めるようかのように、嗚咽が走り口元を抑えて苦しみだした]
― 惑の森 ―
[ホウ
梟は低く謳う]
[それの行く手に道はない>>133]
[ホウ、、、
ホウ ]
此方へ…
アルビン。 おいで──私達の許へ
[導きは低く、謳う。暗い月に、紅の翼を広げ]
あははは!神様でも無理みたいだね!
ほんと助けてもらいたいのは、俺の方なのに…!
まるで呪いだよね!
あははは、おっかしーな!
[皮肉な運命を呪った]
[隠し扉を発見した、との言葉に、軽く目を見開いた。
もう一度、書棚に視線を向けて思案の顔をした後、
ゆっくりと首を横に振る。
それから周囲を見回し、一冊の本の背表紙を指でなぞって見せた。
背表紙に書かれた題名は、
『おたのしみはこれから』 ]
[舞い散るは漆黒の鴉の羽根。
足取りは軽やかに、だが辺りを払う威風堂々。
握りに大粒の宝石を幾つも嵌め込んだ杖を振り、その人物は笑む。]
さあ、奏でよ。
お前の至上の痛苦を。
私は常にお前を見ている。
>>147
ええ、他の場所にも同族はいるみたいですし、ゲームが始まるまで探索してみるといいかもしれませんよ?
何か手がかりがすでにあるかもしれませんし。
[血親以外知り合いの吸血鬼はいないらしいと聞き、今までどんな生活をしていたのか気になったが、今は気にしないでおく]
いいんですか?!
ありがとうございます、一緒に頑張りましょう!
[とんとん拍子に進んでいき、逆に罠じゃないかとも思ったが、やはり目の前のジェフロイがそんなタイプに見えず]
それじゃあ、一旦別れて色々探索しましょう。
次にお会いした時に情報を交換したりすれば、すぐに脱出できると思います。
またどこかで!
[最後まで猫かぶり状態でそう言った後、手を振ってジェフロイに背を向けて走って行った]
/*
なるべく内心の思考や感情をト書きに出さないようにしながら、どこまで相手に伝えられるかという遊びをしています。
つき合わせてすまないな。
[男が示した書名を読み、目にチラと紫色が流れる。]
是非もなし。
[恬淡と呟くと、書斎の机の上にあったペーパーナイフを手にとり、重さを確かめるように二、三度、掌で弾ませてから、手首のスナップを効かせて投擲した。
動かなければ男の顔のすぐ横を通過するコースである。
殺意はない。
軽いテストだ。]
[そう言って離れようとした瞬間、耳元に囁かれる突然の声>>142]
ひゃ、ひゃう?!
ど、どちら様でしょうか?!
[思わず後ろにとびさりながら、声の主と対峙する]
[相手が机の上に手を伸ばし、ペーパーナイフを手に取るのを見ながら、
先ほど音がしたらしき本棚を観察する。
と、彼の手が素早く撓るのが見えた。]
……!
[息を呑み、身体をこわばらせる。
金属の刃が髪を弾く微かな音が、耳元で弾けた。]
―茶会の間―
[気の向くままにやってきたこの部屋には、随分と多くの同族(なかま)が集まっているようで。挨拶も忘れて興味深げに辺りを見渡す少女は、]
――……あなた、は、
[不意に宙空から現れた銀髪の少女>>92に、青玉を一層丸くした。能力に対する驚きではなく、己の源流が脈打つような、畏れ。
幼い少女は、心の臓の上で拳を握りしめて]
お祖母様、と呼んではならないわね。
……お父様よりもずうっと上のおかた。
お会いできて、光栄ですわ。
[鼓動を落ち着けて手を離し、一礼。艶然と笑んだ。]
申し遅れましたわ、私、クラウゼヴィッツ卿が末子。
名をシルキーと申します。本日はお招きいただいて。
[投げたペーパーナイフは男の髪を掠めた。
その一瞬前に、男が息を呑んだのを見ている。
来るのがわかっていて避けなかった。
相手の胆力、判断力、動体視力、どれも卓越したものだと判ずる。]
リエヴルだ。
[相手の目元にともる険を受け流すように名乗った。]
白絽侯、とでも。
[尊称のみを端的に告げる。
評議会に属してだいぶ経つことであるし、知る者がいてもおかしくはないのだが、構うことはなかった。]
あるいは香りに導かれた蝶だと名乗ろうか。
さあて。どうしようかのう。
[視界の続く限り、窓の全くない廊下を見渡して思案。]
駄目で元々、逃げ出してみる……ちうのもひとつの手ではあるが。
――クロイツ。
[すっと、細めていた瞳を開く。口許には笑みを湛えたまま]
今、難しいこと考えていませんでした?
もっと気楽に考えて貰って、構いませんよ。
僕は唯、貴方と仲良くなって愉しみたいだけ。
[今度の言葉には、概ね嘘はない]
クロイツはこのお城の構造には詳しいんですか?
景色の良い所に行ってみたいです、僕。
[緊張感のない様子で、強請る様に]
[それ以上の動きを見せず、リエヴルと名乗った相手を眺め、
もう一度手を軽く振った。
今度は、心の緊張を解くために。]
……。
[胸に手を当てて一礼したあと、宙に文字を綴る。
タクマ、と。]
― 城門 ―
[惑いの結界が敷かれた 艱難の森は、紅榴の統べる領域。
幼き者を其処へ放ち迷わせて遊んだのは、鴉達の悪趣味の一つか。下位の者からの念>>131には無視を返して、
梟は幼子の足元を照らし、導き]
…よう来た
独り立ちに臨む若き雄よ
[古城の門にその姿を降ろして出迎えた。
あかい唇は柘榴の艶を帯びる]
貴方をこの宴へ請け出すには苦労したのだよ、アルビン
[戯言を謳い、
伸ばした指は、抵抗をさせずにたどり着く。
幼子の頬へ触れてその顔を覗き込んだ]
>>160
白絽侯様……ですか?
[自分の中の警戒度がかなり上がる。確か元老吸血鬼でもかなり上の吸血鬼だったような……]
……香りに導かれた、なるほど。
私の体の香りですね。
[自分の体から香る薔薇の香りは人間なら酩酊し、同族にとっては心地よい香りらしいが、それに惹かれたのだろうか。
さて私に声をかけた目的は何なのか。それを知りたいが猫かぶり状態だとどう動くべきか若干迷ってしまう]
……その、白絽侯様がしがない半人前吸血鬼の私に何か御用でも?
[少し棘が含まれているかもしれないが気にしない。このゲームの主催者なら少し文句も言いたい気分なのだ]
[礼をした男が宙に綴る文字を目で追う。]
タクマ、
[音にして確かめ、もう一度、相手へ視線を戻す。]
貴様、舌がないのか?
[問うのはあくまでも事実であって、その声に憐憫はない。
貴様という呼びかけも、男と見た相手に対してはいつもそうしているので敵意はないのである。]
[盛大に驚いている様子のジェフロイに視線をやり
目の端に笑みを漂わせる。]
なんとも可愛らしいことだ。
そう驚くことでもないだろうに。
[金の瞳に浮かぶのは、小動物かなにかを見る色。]
[目を真ん丸に見開いたまま、「白絽侯」と名乗る人物とローズマリーのやり取りを眺めている。
名前に心当たりがないのか、その部分には反応しなかった。]
香り……?
[言われてみれば、とすんと鼻を鳴らす。
敏感な鼻にはむせ返るほどの薔薇の香気は、鮮烈で。
先ほどこちらを窺うローズマリーに気付けたのは、その一助もあった。]
ああ、これ香水とかそげぇなもんじゃなかったんか……。
[若い娘さんならそんなもんかと、と独り言つ。]
用、というほどのことではないな。
ただ、挨拶に。
[多少の棘などないもののように、物腰ばかりは柔らかく告げる。]
あるいは、少しばかり味見でもしようかと。
[服の白よりも青み差す指を彼女の首筋へ伸ばす。]
[音として出された名に頷く。
続く問いには、曖昧な表情を浮かべた。
気分を害したというそぶりは見せず、
ゆるく握った右の拳を左胸の上に置く。
誓いを示す仕草。
それから、握った拳をほどいて、手をリエヴルに差し出した。]
>>172
挨拶ですか?
それはどうも……
[こちらの言葉に含んだ棘は全く届いていないらしい。半目で少し睨んでみるもおそらく効果は無いだろう]
……味、見?ってまさか……
[気付いた時には白絽侯の指がこちらの首筋に触れていた。なぜか体が動けず、目の前の白絽侯から目をそらすことができない]
─ 城門 ─
[最後の葉のカーテンを抜ければ、そこは立派な門だった。>>165
小さな町の小さな教会のひとりぽっちの神父として半生をすごしたアルビンは、息を呑んでそれを見上げる。
そして、乱鴉の大公の「子」として過ごした残り半生が、その足を進めさせ、美しい赤い化身の前で震えながらの一礼をさせた]
……乱鴉の大公が眷属……アルビン・ローレンツ……<バルシュミーデ>です……。
[最後の一族名を名乗るのは、いまだに抵抗があった。
両親と父なる神から頂いた名を冒涜するようで]
……ッ!
[名を呼ばれればゾクリと背筋が粟立つ。「父」に呼ばれる時とはまた違う、支配者の声。
顔を覗きこまれ、指先ひとつ抵抗出来ない物の、必死で視線だけは逸らした]
私がここにいると知ったら、あれは大層驚くだろう。
[くくくっと喉を鳴らし、機嫌の良い猫科の肉食獣の笑み。
当然ながら、血子には知らせていない。
どころか、此処には来ないと教えてある。
真実を知った時の驚愕は如何ばかりか。
パチリと指を鳴らすと、闇から滲み出るように斜め後ろに侍従のお仕着せの人影が出現した。
捧げ持つ盆には、血のグラス。
それを優雅に掬い取り]
ああ。
早く喉を潤したいものだ。
こんな二級品でなく、
極上の美酒で――
私達は紅榴候
[自称を複数形で表す独特の言で、尊称のみを告げる]
私達は罪を定めない。また
私達は罰も定めない
ただ 私達は選び、赦しを与える
我が血と我が名には、その権がある
私達は貴方を選んだ。愛らしい仔よ
覚えておくが良い、アルビン
[視線逸らす顔へと唇を寄せる。
猛禽の瞳、唇同士が触れるか否かのちかさ
──言祝ぎを]
雛仔であった貴方は親の 所有物
だが今これよりは、他と同じく貴方も資格を得た参加者なのだよ
……自らの才覚でこのゲームを勝ち抜けば、
やろう。貴方の行く道へ はなむけを
[これはそういう宴であるから。
だがこの雛が半ばで脱落したならば、 ]
ふ…楽しめ
/*
濃すぎる縁故に引きずられて、エコヒイキ(訳:二人っきりの世界)を形成されるのは嫌だよというせこいアピール
[タクマから戻ってきたのは右の拳を左胸の上に置く仕草。
肯定でないことは明らかだった。
舌がないわけではないなら、戒律なり呪詛なりで発声に制限を設けているのだろうと推測する。
この先もタクマ側から発声による意思伝達はないのだろうと了解すれば、それ以上の立ち入った事情は必要としなかった。]
──、
[そこへ差し出される掌。]
[薔薇の香纏う剣呑な視線を柔らかく受け止め、細い首筋に置いた指先を立てる。
石英の欠片のごとき白く鋭い爪が肌をぷつりと破った。
滲む赤に染まった指先は、爪紅をさしたようにも見えよう。
金の眼差しで彼女を縫いとめたまま、指先を口元に運ぶ。
自分で言ったとおり、ただの味見だ。]
思ったとおり。
裡に流れる命の水までも芳しい。
[ちら、と赤い舌を閃かせて指先を舐め、笑った。]
― 城内 ―
[相変わらず、鎖の音も喧しい]
〜♪
[お茶、ならぬ血の杯で満ちた兎は、上機嫌な笑みを乗せて廊下を歩く。
正確には、窓を頭上に。つまり廊下の側面の壁を歩いていた]
[武器を握り慣れた、だが、今は空の手でタクマと握手を交わす。
恒温動物の体温をもたない肌だが、籠めた情は冷たいものではなかった。
むしろ、正々堂々、というのが似合う。]
明かりに使えるものを探してくる。
[そう告げて、タクマの傍らを擦り抜けて書斎から出てゆこうと試みた。**]
[ジェフロイが、どことなく情けないような表上になるのには、低く笑い声を漏らす。]
我らの間ではさして珍しくもない芸当だよ。
まだ幼い君にはわからないかもしれないが。
[そこまで言って、ふと視線を柔らかくした。]
ああ、
君は、親も知らぬ仔だったか?
私が君の親ならば、もっといろいろなことを教えていただろうに。
もっとたっぷり、じっくりとね。
[声もまた低く柔らかく、蕩かすような響きへ変わりゆく。]
紅榴候……。
[そのままでいいのか。様だとか閣下だとかを付けた方がいいのか。
アルビンには分からない。
ただ、その名を間違うと酷い目に合う事はなんとなく分かる]
ッ……!
[口づけられるのかと思った。
嫌悪と、期待とが同時に湧き起こり、泣きそうになる。
違う、のに]
勝ったら、
俺を、
[ころして頂けるのですか?
……問いは唇の中に。
胸を大きく上下させて息をして]
……承りました、紅榴候。
>>187
つっ!
[指を当てられた場所に鋭い痛みが走る。慌ててその部分を抑えれば、すでに傷は塞がっているが確かに血が流れており]
この……何を!
[猫かぶりも外れるほど一瞬怒りに満ち溢れるが、白絽侯の金のまなざしに縫い付けられたままその場から離れることもできず、私の血が付いた指を舐めとる様子をただ見ている事しかできない]
…あいつも飢え死にしてないと…いいけど…
[友は吸血鬼になった自分をどう思うだろうか。
苦しむのだろうか、笑うだろうか。
怒るだろうか…?]
お前の気持ちを知りたいけど、餓死はしたくはないな。
どうするか…
[また元老吸血鬼を見つけ出し、今度こそ恨みを晴らすか。
自ら吸血を試みるか!?
自分に希望などあるのか、絶望の淵を彷徨いながら城をさ迷い歩いた]**
[握った手のひらは固く、厚い。
これは戦いに身を置く者の手。
自分も武術は嗜んでいたけれども、彼には及ばないだろう。
握った手から情が伝わる。
頷く視線に、信を込める。
明かりを探しに行くという彼のために道を空け、
自分を指さしてから部屋の床を指した。
リエヴルの足音を背中で聞きながら、本棚へ向かう。
興味はどちらかと言えば隠し扉よりも書のほうにあった。**]
……それはよかったですね。
なんならもっと吸ってみたりしますか?
[何も抵抗できなかった自分が歯がゆくなり、少々ふてくされ気味になりつつも猫をかぶりなおす。白絽侯を効果のない半目で睨みながら]
>>192
[そう言えばとジェフロイに見られている事を思い出す。
こう白絽侯にいいようにされている姿を見られていると思うと急に恥ずかしくなってきてしまう]
(素がばれませんように、素がばれませんように)
[そんな事を祈りながら]
/*
アルヴィンに手を出したいなぁ。
だが残念ながらそんなにドSではないのである。
ああ、でも手を出したいなぁ。
貰える餞別は、「神父アルビンとしての死」、
すなわち、趣味で残されてる人間としての理性を奪われ、完全に堕ちる。
つまり、勝っても負けてもどうせ自由などない。
これでどうかな。テオパパっぽい感じかな。
…良い
[唇の中に封ぜられた問いを、舌と牙で暴き立てることはせず。
ただ撓めた唇の端に憐れみに似た愉悦を滲ませた]
では入れ
まだ、開始の刻を告げるには早い
休むも、探索するも貴方の望むように
[くいと杯を干して、陶然と血の香の吐息を。]
我慢は悪。
あれ以外にも、良き旋律の奏で手はいることだろう。
ほんのひとくち味見するだけならば、宴の興も削がれまいて。
[するりと手から盃を落とし、惜しげも無く砕く。
衣の裾翻せば、黒鴉の羽根が散る。]
いざや、遊戯の駒のもとへ――
/*
うおぉ…ひたすら難しい
いつのまにか親子になってるし
秘蔵っ子たちは見たことないくらいの設定かしら。
誰が誰の子かまで把握してないとか
んー想定にズレがあって
っていうか自分が一番引っ掻き回してる気がする
ヤバす……
名前:アルビン・ローレンツ
HP:低い MP:高い
腕力:低い
体力:低い
賢さ:高い
速さ:低い
魔力:普通
信仰:高い
読み書きは高校卒業程度(独学)
聖書は今でもそらで言える。
聖歌はテナーパート。
指先はそこそこ器用。
農作業や動物の世話も好き。
献身が異常に高い。
■■■、■■□では自ら進んで血を与える。
■□□になるとさすがに狂ってくるけど、必死で抑えようとはする。
□□□は完全に理性を失って鴉化(本来なるはずだった吸血鬼)
ああ─── 佳い。
[色めきたつローズマリーを陶然として眺める。]
淡く染まる頬が実に瑞々しい。
薔薇はあでやかに色づいているが佳いよ。
[ちろ、と赤い舌が唇を舐めた。]
味見、と言っただろう。
そんなふうに誘われては、たまらなくなってしまうけれども、
[猫を被りなおしたローズマリーに聊か惜しいという目を向けて、視線の魔力をほどく。]
楽しみを後にとっておくのもまた好い。
[耐えているのだ、とでも言いたげに、両腕で自分を抱いて見せた。]
[鴉の鳴き交わす声が、乱がわしく辺りに谺し、
漆黒の羽根の乱舞が散った後には既に人影はない。
感興の赴くまま――血蜜を湛えた花のもとへ。**]
[戯れを見ている幼仔の反応もまた初々しいもので、しらず頬が緩んだ。
言葉を詰まらせたジェフロイに流し目を送り、手のひらを上にして彼の方へ差し伸べる。
指先がほどけて一筋の霧へと変じた。]
知りたいのなら―――
[冷気纏う霧が、服越しに彼の胸を撫ぜる。]
あとで、いくらでも。
[これも、あとに取っておく楽しみなのだと言わんばかり。]
>>203
― 茶会の間 ―
[言の葉が帯びたニュアンスには気づかない。気づいたとして、若輩ゆえの自負心の発露に咎めるつもりも少女には無かった。
宵闇に行われる暗闘の舞台からも身を引いて久しいのだから。]
[ただ、代わりに口にしたのは。]
――ああ。ひとつ、思い出したわ。
我が“子の子”――つまり、貴女の“父の父”、ね。
[“父”というのはあくまで慣習的な語法にすぎない。
その姿を思い浮かべた吸血鬼は、女性だ。それも――]
どれほど過去の事だったか、もう全く定かではないけれど。
彼女は、奇遇なことにね。
貴女にそっくりな容姿の娘だったのよ、シルキー。
[そう告げて、うら若き同族の少女にそっと寄り添った。**]
[城門をくぐる幼子の背へ眼差しを注ぎ続け、
そして]
…大鴉よ
貴方が執心する理由もわかるようだ
[紅は羽音を滴らせて、古城の闇へと混じり入る]
しかしこれは『私達』の宴
[敢えて続きを口にすることは ない*]
[―――――さて、]
[ちらりと空色を向けた先、茶会の間の対面に佇む少女の姿。
名乗り>>158が耳に届いてから、
まさかと思いユーリエとの会話を追っていたが。
どうやら、自分の知る"シルキー"で間違いないらしい]
……。
[彼女が吸血鬼として目の前に現れた驚きよりも、
むしろ大きくなったなぁという感慨が増してしまうのは、
緊張感に欠ける自分の性質の所為だろうか]
――昔から、無理をする子でしたね。
[そして彼女が無理をしていると言うのは、
男が主観的に下した評価でしかないのだけれど。
呟きは、誰にも聞かれぬままで良い。
カップの紅茶を飲み干した]
─城内─
[しばらく息を整えてから、やっと城内を見回す余裕が出来た。
紅榴候はまだ時間があると言っていた。
少しゆっくり眠るのもいいかもしれない。
ここには血親は居ない。我慢というものを悪だと考える彼の、寝る間もない余興に付き合わされることもない。
この試練とやらは不安だけれども、それは救いだった……。
……と思考するアルビンは、まさかその彼がごく傍にいる事を知る由もない]
その為にも……静かな部屋とかあるといいのだけど。
[きょろきょろと周りを見回し、とりあえずは奥へ進み始めた]
>>208>>209
うぐ……
[猫を被らず、色めきだった状態がどうやらお気に召されたらしい。あまり喜ばせたくはないが、それだと、この感情をどう処理すべきか。視線の魔力が解かれた後もどうにも調子が出ない]
……つまり、その楽しみはゲームの時にですか。
[白絽侯の言葉の節々から、ゲーム内で何をしてくるのか少し察した気がする。元老吸血鬼の中に同じ吸血鬼の血が好きだというのがいる噂は本当だったらしい]
……そうそう好きには吸わせませんよ。
[そう宣言だけして、白絽侯から距離を取るように脱兎のごとく逃げ出していっただろう]
/*
なちゅらるに確定ロールを繰り出すのはあれだ、えらいひとだからね…
えらいひとは確定でセクハラしちゃうんだよ…!
――――――ッ、そうでした。
私、始まるまで此処から出れないのでしたわ。
[ノブへと触れれば、じゅうと焦げる音と共に指先が黒ずむ。
爪は瞬時に焼け、爪先は皮膚が溶け、赤々とした肉が見えた。
顔には蔦のようにも似た紋様が浮かび上がり、左半分を染め上げる。
ドアより離れればなりを潜め、肌に溶けるように消えていった]
………久しぶりに気配を感じましたのに。
ご挨拶に伺えないのが残念で仕方がありませんわ。
[未だ親と共にあった頃、一度だけ拝見した尊顔。
尊敬と畏怖、そして羨望を抱いたその姿。
どれも永き記憶の中にあって、鮮明に刻まれている。
憎々しげにドアを睨みつけた後、水差しでコップに水を注ぎ、口に含む。
喉を通り抜ける涼やかな感覚に安堵し、無事な手で指先を撫でるように滑らせれば、そこには傷の跡はなかった]
―茶会の間―
[少女の姿をした高祖母の問い>>206に、少女は暫し考えこむ。
やがて言葉を選びながら、ぽつりぽつりと口にし始めた。
目の前の元老に、隠し立てをする意味はない。]
『お父様』は私を、いえ、人であった頃の私を美しいと仰ったわ。
見目も心も、混じり気なく美しいと。
その美しさを永久に留めるために、こうして私を人から人形(ひとがた)へと変えたわ。混じり気のないままに育てるために、檻に囲って今日まで育ててきたわ。
[少女は目を伏せる]
けれど、それになんの意味があったのかしら。
吸血鬼の血が混じって、既にその性質は変じてしまっているのに。
野の花を造花にしてみたところで、それは綺麗なだけの「野の花に似た何か」でしかないのに。
/*
ガートルードのあれはroyal weというやつなのか、
それとも別の理由があるのか。
気になるのう。楽しいのう。
ああ、早く始まらないかしら。退屈で死んでしまいそう。
これでは牢の中と変わらないわ……
[諦めて惰眠を貪ろうと再びベッドへ身を投げ出したが、眠りが身を包むことはなく。
只々、溜息とともに横たわるだけであった*]
―茶会の間―
[少女の姿をした高祖母の問い>>206に、少女は暫し考えこむ。
やがて言葉を選びながら、ぽつりぽつりと口にし始めた。
目の前の元老に、隠し立てをする意味はない。]
『お父様』は私を、いえ、人であった頃の私を美しいと仰ったわ。
見目も心も、混じり気なく美しいと。
その美しさを永久に留めるために、こうして私を人から人形(ひとがた)へと変えたわ。混じり気のないままに育てるために、檻に囲って今日まで育ててきたわ。
[少女は目を伏せる]
けれど、それになんの意味があったのかしら。
吸血鬼の血が混じって、既にその性質は変じてしまっているのに。
野の花を造花にしてみたところで、それは綺麗なだけの「野の花に似た何か」でしかないのに。
聡明であることは喜ばしいことだ。
[ローズマリーの問いを歓迎するように手を広げ、笑みを浮かべる。
挑みかかるような眼差しを受け止め、走り去る背を視線で追った。]
手に入れる過程もまた好いもの。
そうだろう?
[彼女には届かないだろう声が零れる。]
/*
うん、ざっと見だけど、私はシルキーのRPが一番好きだな。
そもそもそれで設定足したから、ある意味当然といえば当然なんだけど(
[白絽侯の視線を追って、ついうっかり壁を歩いてくる極彩色の塊を発見してしまい、わ、とまた目が丸くなる。]
な、何じゃあ。
[それが先ほどの自分のように鎖をじゃらつかせた吸血鬼(間違いなく人間ではない)だと分かると、低く唸った。]
こ、こぃも吸血鬼なら当たり前ながか……。
/*
あるかなーと思ったらすぐ上にシルキーのお返事。
うれしい。
始まったら1を出して、私に吸われたりしてくれないかな―。
[とても都合のいい思考である。]
[こつこつと足音を立てて、廊下を行く。
詰襟で、裾も袖も長い禁欲的な服がなびく。きちんと折り目のついたズボンももちろん長く、その裾から革靴が覗く。
それら全ては血親と揃いの黒。髪も目も黒。
唯一、肌の色は淡く、30歳手前にしては少々童顔な顔はやや緊張に引き締まっている。
黒き夜の写し身、死の翼、乱鴉の大公、気まぐれで残酷な主……その玩具。
ただ、惜しむらくは森での苦戦により、ところどころ鍵裂きや泥汚れがついてしまっていた。
ちゃんとした吸血鬼なら、視線ひとつで修復してしまえるのだろうが、血親の気まぐれで人間らしさを多く残されたアルビンにはそんな便利な能力はない。
体力も腕力も人間並みか、それ以下だ。
ぎりぎり視覚だけは夜に馴染んで、不自由はしないでいられるが]
[壁を歩いてやってきたヒト型の兎が両手を振る。
重たげな枷も、なにか楽器めいて見えた。
そう思う程度には賑やかだ。]
梟殿が、まさか"兎"を用意してくるとは。
ますます楽しみが増えようというもの。
[独り言のように言ってから、兎に声を向ける。
白い奴、との呼びかけも特に訂正することはせず]
ずいぶんと機嫌がよさそうだな。
ああ、良い匂いをさせている。
[漂う血の香を、薔薇のとはまた違うそれを指摘した。]
/*
あとはwikiのダイスイベントと獣化、欠乏による襲撃に心が惹かれたので、生存出来ればいいけど、出来なくてもいいという。
それにダイスイベントによってはゆるめのまったりRPでもいけそうなので、過激に縁を求めたりしなくてもいいかな、と。
縁はあってもなくてもどうにかなる気するし。この村の趣旨だと。
[クロイツに場を辞すると断り、緩やかな足取りで扉へと。
その最中、シルキーの傍らを通り過ぎる折り、
一度だけ足を止めて振り返った]
御久しぶりです、お嬢様。
僕のことは、覚えていらっしゃらないかもしれませんが。
[帽子を取って、流れるようにお辞儀する。
さらりと髪を揺らして、仄かに口許へ微笑みを浮かべた]
/*
だから表メンツへは此方から縁振りをしないスタイル。
でも振られたら返す。
拾えなさそうなのは流石にメモで言うけれど。
[かつて仕えた御屋敷が、
実は美しい鳥籠で、少女の為だけの箱庭だったなど、
当時は知る由もなかったけれど]
――辛ければ、いつでも、お手を。
[兄と妹程度には、歳の離れた主人の娘だった。
可愛い盛りの幼子を、甘やかしてしまうのは道理で。
不敬にも、少女にいつも"そう"告げていた使用人は、
その言葉を裏切るようにある日突然いなくなった。
遠い、遠い、昔のこと]
[ジェフロイの胸に捺した霧を上へ滑らせ、首筋からうなじへ、さらに後ろ髪をまさぐるように通したあと、手に引き戻す。]
続きは、楽しみにしておくといい。
[名残惜しげな視線で彼の頬を撫で、兎の登場に目を丸くする様子に微笑んだ。]
我が眷属ならば…
試したことはないのか?
自分に、なにができるのか。
只人とは異なる技を、君はもう身に着けているはずだ。
[当たり前のこと、は吸血鬼によっても違うだろうけれど、一々驚くさまもまた初々しいと金の眼が物語っていた。**]
─小部屋─
[やがて、扉がいくつか並ぶ場所に来た。
客室か何かだろうか。
扉に手をかけ、ノブを捻ってみると抵抗なく開いた。
……中は2間続きの小部屋だった。
たぶん大きな方が主の客間、小さな方がお付きの従者か何かの部屋だろう。
大きな方は落ち着かないので、小さな方に入り寝台に腰掛けた。
従者用だろうに、柔らかでふかふかだった]
["家族"の寄り添いを邪魔する気はない。
彼女の居場所が其処にあるならば、それも幸福の一つの形。
いや、おそらくは、其れが一番の幸せなのだろう。
お邪魔しました、と小さく笑顔で二人に謝罪して、
帽子を被りなおすと扉の外へ]
/*
禁欲的な服を一枚一枚緩めて剥ぎ取っていくのが好いですね。
それとも一気に引き裂いて引き剥いでしまうのがお好みか。
服を着せたまま、というのもいい。
(妄想がとまらない)
[少し黙って天井を見上げ、耳を澄ましてみる。
生憎と、アルビン程度の力では、気配など読みとれなかった。
ひとつため息をついて、寝台を降り、一度周囲を伺ってから、
そろそろと、寝台に肘を置き指を組む。目を閉じて、そこへ額を当てた。
息をするように出来る、祈りのポーズ。
こんなところを親に見られたら、どんな折檻を受けるか、想像するだに恐ろしいけれど]
……。
[でも、祈りの言葉は声に出来なかった。
ありとあらゆる神を冒涜する言葉を言わされたこの口で、今更何を祈れようか。
ただ、黙って願う。たったひとつのことを]
『どうかもう、これ以上罪を犯さないですみますように』
だっテ、ずっトお腹空くシ寂しカッたんだ♪
ココ、賑やかだシ?
[上機嫌を指摘されてぷぅぷぅ楽しげに鳴いた。
良い匂い、と続く言葉へ、喉を反らすようにして首輪から解放された首筋を見せつける]
あソコ ──もウ戻りたくナイよ。モウやだ。
その為なラ……
[細めた瞼の下で、深紅の瞳が凶暴な熱を孕んだ**]
― 古城:廊下 ―
[脱兎のごとく逃げ出している最中、極彩色の兎>>224とすれ違い少々驚きながらも廊下を駆ける]
……ここまでくれば大丈夫でしょ、多分。
[息は切らさなかったが精神的に少し疲弊しているかもしれない。それだけ白絽侯の存在が圧倒的だった。あれが元老吸血鬼と言うモノなのだろうか]
……抵抗できるかな、あれ。
[味見だけでも為すすべがなかったのだ。もし本気で吸おうとされれば……、想像するだけで恐怖とも陶酔とも取れる感情が湧き上がってしまう]
[「お嬢様」、
すっかり聞き慣れた、しかし此処では使われるはずのない呼び名を耳に捉えた少女は、柔らかい金髪をふわり、翻して振り返る。
声の主を視認すれば、先ほどの人形のような笑顔からは打って変わって少女の瞳には様々な感情が過ぎる。]
――、…おにいさま?
[囁くように問う。
血の繋がりはないけれど、「兄」と呼んで慕っていたその男が今、目の前に。少女の背丈が伸びたことで、最後に見た時よりは幾らか視線の近くなったように思われた。]
[「お嬢様」、
すっかり聞き慣れた、しかし此処では使われるはずのない呼び名を耳に捉えた少女は、柔らかい金髪をふわり、翻して振り返る。
声の主を視認すれば、先ほどの人形のような笑顔からは打って変わって少女の瞳には様々な感情が過ぎる。]
――、…おにいさま?
[囁くように問う。
血の繋がりはないけれど、「兄」と呼んで慕っていたその男が今、目の前に。少女の背丈が伸びたことで、最後に見た時よりは幾らか視線の近くなったように思われた。]
いやいやいやいや
私吸う方が好きだから!吸われるなんて、私のキャラじゃないから!
[慌てて首を振って、湧き上がった感情を否定する。要は吸われたりする前にゲームに勝てばいいのだ。その為にも]
……もう少し協力できそうな人を見つけないと。
[次はどこに行こうかと考えながら、さっき通った道からは離れる方向に足を進めていく]
[ふ、とため息をつくと、寝台に横になった。
人間だった時の眠りとは少し違うけれど、
それでも今だけは人間のように眠りたいと]**
さーて、さっきまでの事は忘れて探検探検。
[廊下に面した部屋のドアを一つ一つ開け、中を物色しながら何もなければ次の部屋と進んでいく。途中誰かと会うことがあるだろうか**]
/*
wikiみたら見物人の下りでgdgdになっていたのね。
埋まってから枠開放にすると適宜確認していかなければならないけれど、大量に開けっ放しにするとそれはそれで管理の問題が大変そう。
一長一短なのかしら。
/*
ひび割れしたところが未だに治らなくて、もう、なんか見たら人の目みたいになってて、これはこれでいいんじゃないかと思ってしまえるレベル。
軽くホラー。
―時は少し過ぎて古城:廊下―
[少女の姿をした優しい高祖母や懐かしい「兄」と別れて、少女は廊下を歩む。慣れぬ密度の濃い血の匂いにあてられて、すこし気疲れしてしまったようだ。]
すこし、休憩をさせていただきたいの。
お部屋を貸してくださらない?
[眷属にされていると見える、ヒトと吸血鬼の間の子のような使用人にそう頼めば、
『空いている部屋はご自由にお使いください。何かございましたら、いつでもお呼びつけくださいませ』
そう無感情な答えを貰った。少女は下がってゆく使用人にお礼を言いながら、憐れむように彼らを見つめるのだった。]
―バルコニー―
……星が綺麗だなぁ。
[空色の瞳も、今は藍を映し濃く染まっている。
冷たい風に飛ばされぬよう帽子のつばを押さえ、
バルコニーから身を乗り出すように空を仰いでいる。
かつて人の身において、この視力は失われかけた。
其れが回復したのは父たる白絽侯の御力によるものだ。
眼昏になることを思えば、
空腹時に夜盲となる、眩しさに弱い、
そんなのは微々たることだ。
逆に言えば彼の力を持ってしても、
回復できたのは此処まで、ということなのだろう。
少なくとも男はそう解釈している]
『私と同じように人の身を捨てたから、
だからあなたは居なくなったのね』
[呟きに返す言葉はなかった。沈黙は肯定と取られるだろう。
其れで良い。その方が、面倒でなくて良い。
――だって、真実なんて、
*何時だって何の意味も持たないじゃあないか*]
―城の一室―
[扉の向こうから聞こえる笑いを含んだ女性の声。
怖い人でなくてよかった、と、少女はいくらか安堵しながら。
それでも恐る恐る扉を開けて、]
ご無礼をお許しくださいな。
すこし疲れていて、注意力散漫になっていたみたいなの。
[改めて謝罪の言葉を口にした。]
私はシルキー。
退屈なら、お外で散歩でも如何?
『お父様』が、此処の中庭はとても綺麗だと教えてくれたわ。
[退屈ならば外に出ればいいのに。
目の前の青い髪の女性が罪人であるなど、思いもよらぬ少女は無邪気に話しかけた。]
─ 惑いの森 ─
[駆け引きや誘惑も嫌うところではない。
だが本質、梟の狩りは羽音立てぬ静寂と、迅速]
……
[紅榴の森に通された道を、導かれし迷い人が歩いていた。
人間が、不意に己が身を絡め取る力に気づけたかは定かでなく、尋ねる気もない。
崩折れた人間を胸へ抱くように、梟は舞い降りて]
──宴の餌になりに来たのだね?良い子
[耳元へ囁いた。
反応する暇は与えず、人の子の清らかに無垢な首筋へ初牙を散らした*]
>>253
……ふぇ?
[気晴らしに始めた探検も、なんだか楽しくなってしまい夢中になっていた。だから声をかけられるまで>>253セルウィンの存在に気付かず……]
……あー、えー、コホン。
と、特に何も見つかってないですね
[誤魔化すように咳払いし、猫かぶり]
な、なにもないですよー?え、ええ、何もありませんでした。
[見る人が見ればバレバレなごまかしも織り交ぜつつ]
わ、私の名前はローズマリーと言います。
……セルウィンさん、ですか。こちらこそよろしくお願いしますね。
あなたもこのゲームに参加しに?
[そう言って握手を求めただろうか。こんな所を普通に出歩いているのだから同族だろうと見当をつけながら]
― 書斎 ―
[森で静寂の人狩りが行われると同じ刻、
古城の書斎では羽撃きの音を滴らせる。無音を貫かぬ振る舞いは、居る、と知らしめる礼儀の音]
見つかったか?望む書は
[礼儀に適うには、一方で近過ぎる距離。
本棚へ向かう男の背へ殆ど寄り添うよう、紅は柔らかに囁く]
[エルの答えとその悲しい表情を確認すれば少女もまた眉を下げて]
あら、そうなのね。
『お父様』が私に施していた呪術と似た類のものなのかしら。
エルさん、あなたの気晴らしになるのならしばらくお付き合いしますわ。……そうね、すこしお話をしたら。
そのあと中庭に行ってお花を分けてもらってくるわ。
綺麗なお花をお部屋に飾れば、きっと少しは気も紛れるわ。
[うん、いい考え。とばかりに少女は手を打ち合わせた。
『お父様』に、此処には罪人も幾人か紛れ込んでいるという話は聞いていて、目の前のエルという女性がそれに当たるのだろうということは予想がついたけれど。
愛称を呼ばせてくれた彼女に何かお礼はしなくては。
そんなことを考えながら、少女はエルの答えを待った。]
/*
キャラが迷走している…だと…。
いや、迷走する程、そもそも何も定まってはいなかった。
性格が悪いと言うことくらいしか初期設定はない。今後も多分ない。
おまぁは外した鎖のニオイまで分かるんか!
おいも鼻に自信あったがやけど。
[クンクンと自分の前腕のにおいを嗅いでみるが、特に金気臭さは感じない。
強いて言えば、長い間触れていた覆いの革の臭いが移った気がするのと、自分の汗の臭いがするくらいか。]
― 城の一室 ―
[女に取っては気まぐれだったが、少女は大層気に入ったよう。
くすぐったいと言いながら笑う様子に、つられて笑みを浮かべたか。
しばらく話をしてくれると言うので、感謝を述べて]
ありがとう。本当に、退屈していたの。
……花も取ってきてくださるの?
美しいものは大好きだから、とても嬉しいわ。
[少女の提案に頬を緩ませる。
可愛らしいもの。美しいもの。愛でるに値するものは好ましい。
立ち話もなんだからと、促したのはティーテーブルの側。
動くようならば、女は少女の為に椅子を引き、座るようにと告げただろう]
/*
今メモ履歴を見ているけれど、突撃宣言していたのね。
こういったメモのやり取り、最初の頃はしていたけれど、今はあまりしていない気がする。するべきなのかしら。
というか金糸雀と書かれていたのも気づいていなかったCO。
金糸雀のようなと振ったのは、偶然の一致だったのね………
/*
……あっれ、隙あらば吸うぞーな感じにしようかと思ったら私が捕食側になりそうな気配
そしてそれでもいいかなと思う自分
最初の目標(
アルビンがウサギさんに会ったらどうするかな、と思ったけど、案外ビクビクはしないかも。
自己評価が低くて自己犠牲精神強いってことは、防御反応あまり出ない気がする。
殺されるなら殺されていい、みたいな。
対上級吸血鬼は、死ぬより酷いことになると思ってるので、ビクビクする、と。
/*
自分のキャラの位置づけを考えてみた結果、
よく喋るモブ、が一番当てはまったときの生温さ。
モブでも良いんだけど、
お相手を楽しませる工夫をしようぜ僕!
ちょっと動きが悪すぎる気がして反省しています。
あ!ごめん!
[慌てて手を離した。俺は今何を考えてた。少しは落ち着いたと思ったのに…]
ローズマリー…
初対面で言うのもなんだけど、お願いがあるんだけど…聞いてくれる?
[心の中がざわつく。元老吸血鬼にあって、かなりの動揺があったのか!?それとも吸血鬼の本能に目覚めつつあるのだろうか]
>>261
そ、そんな事無いですよー?ええ。
[少しどきりとしつつも、何とかそう答える。セルウィンが置いたグラスの音が少し不気味に聞こえた]
ほむ……でしたら、お互いに協力することもできそうですね。
……どういうゲームかは分かりませんけど。
[握手をしながら、ジェフロイにもしたように協力の約束をとりつけようとするだろうか]
―城の一室―
有難う、
[エルに勧められるままに椅子へと腰掛ける。
花をプレゼントする提案には、エルも喜んでくれたよう。
庇護されるばかりで人に何かをしてあげることも少なかったものだから、感謝されることがなんだか心地よい。
『お父様』の書斎で夢中になってページを繰った植物図鑑の内容を思い出そうと宙に視線を彷徨わせた。
(そうね、真っ白なフリージアなんて良いわ)
(花言葉「親愛」なんて、とってもロマンチックだわ)
どんな花を贈ろうかと思いを巡らせて、少女はエルにも訊ねた。]
エルさん、あなたはどんなお花がお好み?
リクエストがあれば、探してくるわ。
[ティーテーブルに頬杖をついて。その仕草は見た目の年齢と何ら相違ない幼いものだ。]
>>261>>264>>265
そ、そんな事無いですよー?ええ。
[少しどきりとしつつも、何とかそう答える。セルウィンが置いたグラスの音が少し不気味に聞こえた]
ほむ……でしたら、お互いに協力することもできそうですね。
……どういうゲームかは分かりませんけど。
[握手をしながら、ジェフロイにもしたように協力の約束をとりつけようとするだろうか]
あ、いえいえ。大丈夫です。
[セルウィンから感じた妙な感覚が消える。それに安堵を覚えたのは気のせいだったか]
どうしましたか、セルウィン?
私にできる事でしたらお聞きしますけれど。
[セルウィンの内心の動揺は気付かず、そう答えた。上手くやれば取りいることも可能ではないかという打算も入れつつ]
[後の内容はよく分からなかったのでどう答えたものかと考えていると、先ほどの接触よりも親密に、冷気の指が首筋をまさぐるのを感じて>>234]
ふ、ぁ、
[思わず変な声が出てしまった。赤面。
どうしてこんなにドキドキするのか、拒否も混ぜっ返しもできないのか見当がつかず、頭が混乱してグルグルする。
しかも、おかしなところまで疼いてきた、気がする。]
……ええっと、一日中でも疲れんでも歩けるし、力が強うなったのは気づいとうよ。
鼻も目ぇもよう利くようになったし。
[ヘンな空気を追い払うために、勢い込んで答えてみた。
つもりだが、声は上ずっているし、僅かに視線がずれている。]
待つ?なンデよ
[手を振る仕草、表情を引き攣らせる気配に首を傾いだ。
結果として多少のスピードダウンにはなったはず。
腕の匂いを嗅ぐ仕草に近づいて、鼻先をくっつけるみたいにフンフン]
クサリってユーか、"罪人"ノ匂い?
あー、もう鎖シてなイの?イイなー
[外すことを許されなかった頑強な手枷をガチャガチャ揺すって、笑みを深めた]
[頰を赤らめる気配。
何か誤魔化すように大きくなった声に耳を動かして」
ね、キミおいしそウ♡食ベ──
[言いかけていったん白い吸血鬼の方を伺うように首を廻らせ、また戻す。
んあー、と開けた口に凶悪な鋭利の牙を覗かせた]
えート、ジャあ囓ってモいい?ワタシ、ツェーザル
吸血させてくれない?
[あっけらかんと言って]
さっきね、元老吸血鬼にあってね。
殴ってやったんだけど、あっさり交わされた。
俺としては、元老に目にもの見せてやりたいの。
こう急に言っても、信じないだろうから、俺自身を差し出すよ。
吸血でも何でもするといいよ。
[彼の眠る傍ら、寝台の縁に腰かける。
眠りは安らかだっただろうか。
それとも魘されていただろうか。
指先は相手の髪を梳くように、頭を撫でる。
幼子をあやす様に、何度も何度も。
目覚めるだろうか。
もしもそれでも、微睡みの中に彼がいるのならば、]
危ないですよ。
…こんな場所で、無防備に休んでいては。
[その耳元に、静かに唇を寄せて*]
かっ、齧る?!
[開いた口中の中の凶悪な牙に一気に色んなモノが覚めた。冷めたついでに顔まで青褪めた。]
齧られたら痛いじゃろ!!
何ぼ吸血鬼じゃ言うて、痛いのは変わらんきに!!
[白絽侯に、この人止めてと縋るような眼差しを送った。**]
[恐怖の色を浮かべ、声の方向から身を引いたが]
……、……、
あ、貴方は……?
[それがあの恐ろしくも慕わしい「親」ではないと気付いて、震えながらも安堵を息をついた]
……ここは、貴方のお部屋だったのでしょうか?
だとしたらすみません。
すぐに出て行きます。
[混乱しつつも、起こされた原因を考えながら口にした]
[ジェフロイに迫る兎を楽しげに眺め、赤い視線がこちらを向けば変わらぬ笑みで応えた。
兎がわかっているなら、別に止める必要もない。]
楽しむといい。
私はしばらく"見ている"から。
[告げるのと同時、身体は霧へと解けていった。]
/*
(自分の残りポイントをまじまじ見つめて)
やっぱり私喋りすぎ?
…でも結んでみたい縁故たくさんあるんだもの…
アルビンさんともローズマリーさんともソマリ様とも絡んでみたい…あとおにーさまとは慌しくなったからまたいずれ深く掘り下げたい…
そして気付かないうちに迷惑かけてないかとぶるぶるするお仕事。返しにくい振りしちゃってないかなあがたぶる
身内でRPやった時はこんなに喉溶けなかったのになぜだ…800/30000ptも喋れば多いほうだったのに…
/*
RPのプロの人に、エピでアドバイスもらえたら嬉しいですん…
なんとなく生えてきた設定↓
・お父様のお父様がシルキーにそっくりらしい
・ジャンをお兄様と慕っていた
・エレオノーレにかけられてるのと似たような呪術によって長くお屋敷から出られなかった(文字通り鳥籠だた)
[混乱する様子の相手を宥めるように、穏やかに]
余りによくお休みでしたので、つい。
悪戯をしてみたくなりました。
[くすくすと、覗かせるのは子供にも似た無邪気さで]
――ごめんなさいね。
でも、思っていたよりも、貴方"お疲れ"みたいだ。
宴まではまだ時間もありますし、
眠っていても良いのですよ。
[腕を伸ばし、もう一度彼の頭を撫でようと]
貴方が危なくないように、
僕が此処で見張っていましょう。
[そもそもこの男自身が、
きっと彼にとって信用ならないとは理解した上で]
― 城の一室 ―
[少女が腰掛けたの見届けてから、自分も椅子へと座る。
机の上には水差しとコップと味気ないものだったが、一つだけ置かれた小さな壺の中には、砂糖漬けの薔薇の花弁が詰まっていた。
そっと蓋を取り、少女の方へと寄せた後、コップに水を注いでいれば、どのような花を好むか問われ。
少し悩むような仕草のあと、水の入ったコップを差し出しながら]
貴女が私を思って持ってきてくれるものなら、どんなものでも。
でも、そうね。カキツバタ、なんて……
あるかわからないけれど、見てみたい気もするわ。
[頬杖をつく少女へ、穏やかに微笑む。
見た目と違和感のないその仕草>>266は、少しだけ心の紐を解いてゆく気がした]
― 書斎 ―
[見上げるほどの本棚に並ぶは、貴重な書の数々。
数部しか現存しないと言われる写本もあれば、
失われた言語と思しき文字で書かれたものもある。
背表紙に触れただけで、魔力がちりりと指を刺すような、
正真正銘の魔道書まで存在した。
圧倒され見入っていたら、背後に羽音が現れた。]
[振り向く間さえなく、背中のすぐ側に気配が生まれる。]
───!!
[背筋を強張らせ、首だけを僅かに巡らせて背後を窺った。
視界の端に滴るような紅が揺らぐ。
掛けられた言葉に答える声はない。
なにも持っていないと示すよう両手を軽く広げ、
ゆっくりと前に一歩を踏み出して、距離を離すよう試みた。]
[濡れた指を舐める彼の所作は、ただそれだけのことなのにどこかイケナイ物の感じがして、アルビンは目を泳がせた]
悪戯ですか。
[若くて素直そうに見えるのに、あの方のような事をする。
人を助け教え導きたいという、もはや職業病になってる思考で、
そういう事をしてはいけませんよと言いかけて、それから、自分はもう神父ではないという事実に言葉を飲み込む。
先んじて謝られたこともあって]
もうしないで下さいね。
[困ったように微笑うにとどめた]
>パパのメモ
>そうだな。「我が主」がいいかな。いちいち名前を呼ぶたびに前に「話が主」をつけて呼ばれると思うと滾るね。
パパさすが鬼畜。すてきです。
― 書斎 ―
おや
[離れようとか、踏み出した足へ重心を移す男へと揺らめく笑みを湛えた]
好きに手にとっても構わぬだろう
これらすべて白絽候の蔵書だが、彼の方は閲覧者を厭うまい
[述べながら紅も踏み込んだ。前方は背高の書架、行き場は直ぐに失われる。
緊張に固くなる感触を愉しむように身を寄せ、片腕を背中越し、滑らかに伸ばして棚の一つへ指先を掛けた]
抜け道は見つけたようだが…他にも助けになるものがあるやもな?タクマ
/*
そういえば獣化の件。そろそろ決めないとなぁ。
候補はあるんだけれども…
獣化するならなんかごっついのもいいよね。熊とか。
↓
チップどうしようかな。
↓
お、このグラいいじゃん。こいつにしよう。
↓
はっ。名前がタクマだ。た、タクマだから熊に変身するとか思われたらどうしよう。違うんですよー、熊が先だったんですよー。
……という妙な叫びを上げたい衝動と戦っている。
―城の一室―
ええ、あなたを思って持ってゆくわ。でも、沢山手折ってしまうのは可哀想だから少しだけ、ね。
[杜若を所望されれば、少女は記憶を手繰ってその花を思い出す。アヤメによく似た濃紫色の花。]
杜若。…なんだかエルさん、あなたによく似たお花ね。
「幸運は必ず来る」わ。
[確か杜若が咲くのは水辺だったかしら、などと考えながら。出された水をお礼を言ってから口に含む。
味気ない水の味に、少女は思い出したようにもうひとつ、提案を。]
お水だけでは味気ないわよね。
私、ここに来る前に茶会の間に寄ってきたの。
そこで紅茶も貰ってくるわ。
綺麗なお花に、温かい紅茶。これで随分気が紛れるのではなくて?
[勿論、血の味に比べれば紅茶も味気ないことには変わりないけれど。それでも水だけよりはずっとマシなはず。]
[本棚際へ追い詰めた男の背筋へ手のひらを這わせる。
服と、肺腑越し。前胸に刻印された咎人の証へと、意図を貫かせるように。
体をひねる動作があればその手はふわり離れ、振り返ったタクマの顔を間近に眺めた]
…私達は貴方に惹かれ、貴方を選んだのだよ
[紅榴候は恩赦の権を持つ代わり、断罪には携わらない。
真に己の罪を識るのは己自身のみ。
他者がその罪を罪と定めるも、罰を罰と定めるも、宵闇に行われる暗闘の一部なのだろう。或いは…罰にかこつけた欲望が犠牲者を欲しただけ]
すなわち貴方の振る舞いが、貴方を此処へ招かせた
[愉しませてくれるのだろう?
囁きは紡ぐ。羽毛の柔らかさに柘榴の妖を滲ませて]
/*
だがとりあえず書けていたほうを落とす。
タクマの方は、対えんじゅ用中身バレ防止策で、多少出現時間を制限しているんだよ。(←
/*
きゃーソマリ様ー!
シルキーは人の身に未練はあるけど、もう戻れないことも、どんなに真似っこしても人にはなれない別種族であることもきちんと理解しております。
だから、酪農家が牛を可愛がるのとちょうど同じ感じで人間を好いています。
食料ではあるけど可愛いから、必要でなければ狩りはしない。人外然として腹減ってないのに人間を襲う同族は野蛮だと。
ライオンだってお腹が空いていなければ草食動物を襲ったりしないのに、って。
[まだ刻は宴の始まる前。それなりに反応を楽しめれば、梟は羽音一つを残して男を解放する積り。
城内を行き交う血蜜を湛えた花達が、この声無き咎花をも咲かせてくれるだろうか*]
/*
可愛いからこそ、いざ狩りをする時は苦しまないようにとっとと殺してあげます。
苦しむのは可哀想だし、中途半端にやって自分と同じ存在にしてしまうのも可哀想だと思っているから。
― 城の一室 ―
ふふ、ありがとう。
そうね……少しだけ。少しだけで充分満たされるわ、きっと。
[自分に似ていると告げる少女>>296に、昔を少しだけ思い出す。
目の前の少女と同じ様に、"似ている"と言った者。
女がカキツバタを欲しがったのは、その時の事を思い出したからか。
自らも水を口に含めば、少女の艶のある唇からは新たな提案が告げられて]
まあ。ここから出られるのだったら、ご一緒したかったわ。
それになんだか色々気を使ってくれて……
本当にありがとう、シルキー
[微笑み、礼を告げた後。
そっと薔薇の花弁を取ろうとして、机の上に新たな気配>>298があるのに気づく。
夜空に輝く月のように鮮やかな金眼。
遠き昔を呼び起こさせるような、懐かしさを感じていた]
[エルの感謝の言葉を聞けば、少女は照れくさそうに微笑んだ。]
いいのよ、出られたら、ご一緒させて?
私よりもきっといろいろなことを知っている、あなたのお話も聞きたいわ。……?
[エルの細い指が薔薇の花弁に伸びて、そのまま動きを止めた。少女は不思議そうに彼女を見つめ、その視線を辿ってみると。]
あら、またお客様みたいね。
[調度品の一部のように鎮座する小さな蛇に気付く。少女はのんびりとそんなことを口にした。
この気配、『お父様』のお屋敷にいた頃に何度か感じたことがある気がするけれど、気のせいかしら。]
[伸ばした指への抵抗は皆無であり>>294、それは寛容と言うよりは空虚な様子に映った。
黒髪を撫でるのに合わせて視線を滑らせる。
何処にも枷は見当たらないから、罪人ではないのだろう。けれど眼前の彼は、きっと何かに捕らわれている。眼の悪いこの男にすら、その見えない鎖が見えるようだ]
貴方、愛されているのですね。
[指先は最後、涙の乾いた頬に優しく触れて降ろされる。
彼が眠るなら、暫くは見守っている心算だったが。
続けられた提案に、きょとんとした表情を見せる]
―――…え、僕のこと、ですか?
[自分に話が振られるなんて、思っていなかったから。
驚嘆はやがて、くすくすと振動する肩に変わり、やがて]
あはは…。アルビンさん、貴方、面白い人だ。
[ころころと笑う。こっちが男の"地"だろう]
面白い話ができるかは、分かりませんが――…。
代わりに貴方も話してくれるなら、喜んで。
[ひとしきり笑い終えると、寝台に腰を掛け直す。
対価を求めていながらも、彼の返事を聞く前に喋り始めた]
僕は昔、大きなお屋敷に仕えておりまして…。
父の代からの使用人ですから、それは幼い頃から。
そのまま何事もなく、平凡な人生を終えるのだと、
信じて疑っていませんでしたよ。
…でもね。
見てしまったんですよ。
"悍ましいもの"を。
[言葉と裏腹に、優雅に口許に弧を描く*]
[ジャンの楽しいのにという返答には困り顔をしたが、
その後の言葉には、なんともいえない表情になった。
あんなものは愛じゃないと思う。
少なくともアルビンが知っているような、教えてきたような愛ではない。
……でも、彼がそう感じた、ということを否定することもできない。それは彼の思う愛を否定することにもなりかねない]
[結局、彼の手が離れるまでに返答をすることは叶わなかった]
おかしいですか?
でも俺、話を聞く方が得意なので。
[昔からそうだった]
俺の話なんて、面白くありませんよ。
[対価を要求されてしまった。
困りつつも、静かにジャンの話を聞く。
昔……父の代……人生を終える。
それらのキーワードで、それが彼が人だった頃の話だと予測する。]
"悍ましいもの"?
それは何だったのですか?
[不吉な響きと、しかしそれに反する表情に、胸がざわついた]
しまった。
「愛されている」が、誰からかを推理する過程が飛んでいるね。
まあ、パパ以外碌に会っていないとすれば、
愛されて=即親だと判断するのは、不可能ではないけれど……。
― 地下水路牢獄で ―
[足元に這う咎人>>9を、梟は見下ろしていた。
千年紀を超える刑期を既に経た魔獣。
眠らせずに起こしたまま繋ぐ拘禁刑は飢餓で命を削るはず。迂遠な死刑とさして変わらぬだろうに、朽ち果てているどころか人間一匹を喰わせただけで容易く人型へ復してみせた力へ、内心舌を巻き。
釈放を告げ、宴に誘った>>11]
熟成した稀酒か。無論それも楽しみに貴方を選んだ
だが、貴方へ『我慢』という躾を施すために私達も今は耐えてみせよう、ツェーザル
[その場で首輪と足枷を解いたが、主たる封印は残したまま。
悪名高き兎に全員首を刎ねられては宴どころではない。暴れても捩じ伏せられる程度に力を抑え込んだまま、古城へと導いた**]
/*
自分で自分に回想振っても虚しいだけだお>トゥルーディ
そういえばツェーザルってこのド三白眼が個性だと思うしドヤ顔なまらキュートなんだけど、
あえて三白眼封印のにぱー☆ヘビロテ進行でお送りしています。
糸目ツェーザルかわゆい
― 城の一室 ―
[二色の視線を受け、蛇はきらきらと鱗を煌めかせた。
滑るように動いてエレオノーレの人差指に口づけし、次にシルキーの小指に尾を巻き付ける。]
歓談の邪魔をしたかな。
[どこからともなく響いた飼い主の声は、濃い霧の中を思わせて朧に霞んでいた。]
挨拶をしておきたかった。
変わりはないようでなによりだよ、エレオノーレ。
クラウゼヴィッツ卿の御令嬢は、一段と美しくなったようだ。
[頭を持ち上げて、小蛇はゆらゆらと揺れる。]
えぇぇぇぇ?!
ちょ、ちょっと、ななななんで私の血を吸おうとするのよ?!
普通に外に出て餌になりそうな人間の血でも吸えばいいじゃない!
[思わず猫かぶりも忘れて素で言い返してしまった。
元老吸血鬼にしてやられたのはこちらも同じだからどうにかやり返したいのなら気持ちはわかるが]
お腹がすいたら戦ができないのは同意だけど
だからっていきなり同族の血を飲むなんて。
[とはいえ興味がないわけではなく、チラチラとセルウィンの首筋を盗み見てはいる]
― 塔の最上階 ―
[城から続く塔の最上階の部屋。
そこの窓から夜の帳が下りた空を見つめる]
……私が鳥ならば、な。
[おもわずつぶやくその言葉。
この窓から自由に飛び立つのに、と何度思ったことだろう。
だが生憎自分は猫で。ここから飛び降りればいくら吸血鬼とは言っても命はない。
そしてこの窓から見えるのは真っ黒の森と星空のみ。
眺めが良いとは言えなかった。]
さて、もう少し、トラップを探してみましょうか。
[そう呟いて姿を消す。
塔から城へ、するりと音もなく滑りこむのは、黒猫のみ。]
―城の一室―
いいえ、邪魔だなんてとんでもありませんわ。
お話は人が多いほど楽しいですもの。
[「邪魔をしたかな」との問いかけにはそう応えて。
小指に巻き付いた蛇の尾を空いた手で優しく撫ぜた。]
やはり、『お父様』のご友人でしたのね。
こうして直に言葉を交わすのは初めてかしら。
美しいだなんて、お上手だわ。
[朧な霧に目を細めて、少女はくすくすと笑う。
「友人」という表現を使ったものの、箱入り娘である少女には『お父様』と目の前の白絽侯の関係が実際のところ如何様であったかは与り知らぬことであった。]
わざわざご足労いただいたのね、有難う。
此方からご挨拶に伺えず、大変失礼いたしました。
[静かに非礼を詫びて、少女は傍らのエルの方へと視線を戻す。
エルもまた彼と面識があったということに少々の驚きを持って。ほうと息をついて、世の中って狭いものね、なんて考えた。]
―小部屋―
[内緒話をするように人差し指を口許に当てて]
――ええ、それが。 覚えていないんです。
[囁きと共に、悪戯っぽく笑う。相手は信じるだろうか。
空色は眼前の彼を見つめつつも、何処か遠くを映すようで]
…何か、何か沢山死んでいたような気がするんですが。
そして僕も、一緒に死んだような気がしたんですが。
生き延びてしまったようです。
悪人の方が長生きするって、本当なんですね。
[話の幕を降ろすように、手を降ろした]
さあ、僕の詰まらない昔話よりも、
貴方のことが知りたいですね。
[にこりと無邪気に笑って、身を寄せる。
彼の儚げな瞳を、覗き込むように]
アルビンさん。
さっき、思ったこと言わなかったでしょう。
其れは貴方の優しさなんでしょうけれど。
"我慢はよくない"ですよ?
教えてください。貴方のこと、何でも。
矛盾していても、無茶苦茶でも良いんです。
貴方が何を否定しても、それは僕しか聞いていない。
そしてそんなことで、少なくとも僕は怒らない。
― バルコニー ―
[欠片を娘たちの間へ置いて、霧はさらに城の空気に溶けていく。
血脈の香に惹かれるよう、渦を巻いて凝ったのは月宿るバルコニーの上。
白い衣に月光が滴って、闇の中にほの青く浮かび上がった。
残り香を捉えんとするかのように夜の空気を吸い込む。]
私の
おまえの血は熱くなっているだろうか。
それとも、この夜のように滑らかか?
すぐにも奪ってしまいたいけれど───
[遙かな闇を見上げながら、口元に指を置く。
牙を立てればぶつりと肌が裂け、血の珠が盛り上がった。]
[かつて───それほど遠くはない過去のある時、
こんな、月の美しい夜に人間を攫ってきたことがあった。
戯れか、恋にでも落ちたか、
その時の自分の心持などとっくに忘れている。
ただ、瞼の下から赤い雫を零している姿を見た時、思ったのだ。
この下の眼が見たい。
衝動の赴くままに城へ連れ帰り、血を与えた。
瞼を吸った時に背筋を駆け昇った感覚は、今も覚えている。
それは吸血鬼さえも侵しかねない魔素の滴り、
危険と裏腹の甘露だった。]
[彼を我が子に迎えたことで、クラウゼヴィッツ卿とは"少々"行き違いが生じた。
おかげで、箱入り娘の令嬢と会う機会も減ったものだが、いずれにせよ些細なことだ。
その程度の暗闘はいつものことであったし、
なによりも今、かの令嬢そのひとが、この城にいるのだから。
神話と呼べる代より続く血統の裔。
味わう機会は逃したくないものだ。]
邪魔などと……そんな事ありませんわ。
それに本来は此方からご挨拶に伺わねばならぬ所、白絽侯自らお越しいただいたこと、誠に恐縮です。
[頬に幾らか朱を滲ませたのは、羞恥か。それとも敬畏か。
一度だけ目を伏せ、再び開く時には席を立つ。
そして己のスカートの裾を掴み、深々と一礼した]
本当に、お久しゅうございます。ソマリ様。
再びお目もじ叶う事、心から嬉しく思っております。
[その視線は、ゆらりと揺れる蛇へと注がれていた]
― 城の一室 ―
[金糸雀の指に撫でられて、銀色の蛇は鱗の列をさざめかせた。]
世辞を言うほど私は器用ではないよ。
クラウゼヴィッツ卿も、君をあまり私に会わせると攫われてしまうと思ったのだろうな。
君がこの催しに参加してくれたのは、じつに喜ばしい。
こうして、話す機会ができたのだから。
[声は穏やかさを装う。
そこに戯れの色が加わった。]
私も使い魔越しだけで失礼させてもらうよ。
今君と直接会ったら、すぐにでも襲ってしまいそうだ。
[冗談の言葉にくるんだ挨拶を送り、銀の尾を解いて蛇がしなやかに一礼する。]
[思考に割り込むように、晴れた空の色が目の前に広がった。
ああ、昼の色。懐かしい。
耳に届く自分の名は、心地よい響き。なんだかとても、心が素直になる]
本当に、俺の話なんて、大したものじゃないのですよ。
元は行商人の家の生まれで。でも両親が商売に失敗して、俺は教会に預けられました。
それからは、信仰の道だけに生きてきた、何の面白みもない人間です。……人間でした。
[何を否定してもいい、という穏やかな誘い。]
俺は愛されてないんです。
愛は与える物です。愛は許す事です。愛は認める事です。
だから、
我が主は、俺を し、て、なん、か
[その一語が、ジャンの瞳の色に酔っていたアルビンに見えない冷水をかけた。
すうと顔色が白くなり、体が震え始める]
いえ、
この場合の、我が主は、違う、
そう いう、 方の ことじゃなくて……、、、
[片手で顔を覆い、呼吸を落ち付けようとする]
申し訳ありません。
やっぱり疲れているみたいです。
俺の方からお喋りを誘ったのに、本当にすみませんが、
少し休ませて貰ってもよろしいでしょうか。
[眦に朱を刷いた青銀を見上げ、小蛇はちろりと舌を閃かせる。]
あのときは、あのようなことになって残念だった。
だが、それももう終わる。
君とまたあとで会えるのを楽しみにしていよう。
[一礼を受けて優雅に返礼し、]
───もちろん、少しくらいは羽目を外しても構わない。
あの時の君の血、……実に美味だった。
[エレオノーレだけに届く声が、さらりと青銀の髪を揺らしていった。]
ではそろそろ、私はお暇させてもらうよ。
ふたりとも、此度のゲームを存分に楽しんでもらいたい。
また後ほど、会おう。
[金の瞳がふたりの娘を見つめ、銀の身体がくるりと一度輪を描く。
直後、小蛇の姿は霧へと変じ、扉の外へ流れ去っていった**]
人間なんかやだな。
不味そう…
ローズマリーの方が凄く美味しそう…
僕から吸ってもらってもいいよ。
ほら、ほしそうな顔してる。
[ローズマリーに徐々に詰め寄る]
―城の一室―
[「攫われてしまうと思ったのだろう」との言には、青玉の瞳をぱちりと瞬かせた。そして幾らか困り顔で応ずる。]
……あら、それならば、直接お会いすることがなかったのは私にとっても幸運だったかもしれませんわね。屋敷の敷地内から一歩でも出されれば、私の体は灰になっていたでしょうから。
今日此処に足を運ぶにあたり、その呪は解かれていますけれど。
ああ、もしそうなっていたら。
私にとっては解放であったかもしれませんが、あなたにとっては受難の始まりとなったに相違ありませんわ。…『お父様』は赦しはしないでしょうから。
/*
えーっとえーっと、これで合ってるかな?
エレオノーレ
尊敬↓
ソマリ(親)⇔ジャン(子)
敵対↑↓ ↑↓兄貴分妹分
ユーリエ―シルキー父(親)⇔シルキー(子)
↑↓
釈放
ツェーザル ←― ガートルート
タクマ ←― 〃
元友↑↓
セルウィン
クロイツ⇔元老達(顔見知り)
テオ(親)⇔アル(子)
/*
そのほか、元老同士には横のつながり有り、と。
自分で縁故結びまくっておいてアレだけど、自分が関わってるとこ以外を見る余裕がなくなってしまうから困りものだわ。まだまだ未熟。
そして灰喉が恐ろしい勢いで溶けている。3/4使っちゃった。
今まで3万ptとかの、喋り放題設定でしかRP村やってなかったから気を抜くと溶けてしまうのね。おぼえたおぼえた。
[うっかり『兎』と一緒に取り残されてしまった。
チェーザレというのが名前なのだろうが]
…………。
[敵は「先っちょだけ」とか「舐めるだけ」とか、逢引き宿の前で何とかして女を連れ込もうと粘る男みたいなことを言い出した。
そんなことを言い出すのは、ロクでもないヤツと相場は決まっている。
「ちょっと」がちょっとで済む筈がないのは明白だ。
ジェフロイは逃れるべく、脱兎のごとく駈け出した。]
/*
そっちまで拾うのwwwwwwwwwwww
完全に今いない誰かを適当にでっち上げるつもりがwwww
ソマリ様素敵!抱いてえええええええええ
[青年の顔>>323から、突然に血の気が引いた。まるで首輪で締めつけられているように。
その鎖となる"一語"は、明白ではあったけれど――]
大丈夫。分かります。 …貴方の主が。
[宥めるように、あやすように、優しく優しくそう告げて。
震える背中に片手を添えて、もう一方の手を彼の手と重ねる。乱れた呼吸>>324を整えるよう、静かに背を摩った]
ええ、勿論です。
先ほども言った通り、僕は傍におりますから。
ゆっくり、お休みなさい。
[抵抗がないならば、
ゆっくりと彼の頭を抱きかかえるようにしながら、
その身を柔らかく寝台に押し倒す]
せめて、今だけは。
[慈しむように耳元で囁いて、自分は身を起こす。
後は邪魔にならぬなら、彼が眠るまで頭を撫でていようか*]
あッ♪
[背を向けて駆け出す音。
逃げる者がいれば追いかけるのが肉食獣の本能、弾けるように跳ねて走り始めた。
この場合、ウサギは普通草食ですなどという野暮は言わない約束]
追いカけっコ!久し振リー!
[きゃっきゃ楽しそうな歓声とジャラジャラ騒音を奏でながら猛然と走る、脱兎。
あっという間に追い付かないのは、鎖が極めて邪魔なのと、床を走るより壁を走る方が諸々障害物が多いから]
ネー!名前、おーシえて♡ねーねーねーねーねー
なかなか吸血にならないねえ!みんな照れ屋さん♪
ここでランダムを入れるのは、いい考えだね!
俺は無理やり吸うか、吸われてみたいんだけど(笑)
― 廊下 ―
[音もなく、闇に紛れて歩く猫]
(吸血触手の種が少なくとも10+3(10x1)個はあるか)
[おそらくゲームが始まればもっと増えるだろうし
トラップも落とし穴だけではないだろう。
誰かが黒猫に気づけば人に戻るつもりで、さらに廊下を進んでゆく。]
[必死に走るが、チラリと振り返ったらやっぱり追ってきていた。
何か肉食獣に捕食されそうな草食動物の気分。]
ひょおおおおおおおおおおおお!!
追ってくんなや!!!!
[顔を引き攣らせて全力疾走。]
なッ、名前?!
おいの名前は、ジェフロイじゃ!!
[こんな時にもきちんと答える辺り、律儀と言うか何と言うか。]
― 廊下 ―
さてね。随分と愛らしい仔猫だが。
君も遊戯の参加者かね。
[唐突に闇が言葉を発したかのように。
黒猫>>337の背後から声が響く。
はらりと猫の艶やかな闇黒の足元に黒羽根が舞い落ちて。]
[天井を足下に、逆しまに立つ影は漆黒の。
ごてごてと宝石を飾り立てた杖を大仰に振り、懐き取るように両腕を広げ。]
気楽にしてくれたまえ。
私は堅苦しいのが好きではないのでね。
[すいと視線を移して]
そちらは……ほう。
[リエブルを見遣り、独り合点して笑みを零す。]
これは幸先が良いね。
[天井から伸びた影は鷹揚な仕草をしてみせる。
リエヴル自身の”親”にも似た威圧感のある相手だと感じた。
幸先が良い、と言われた意味は読めぬまま、]
その猫は、おれの使い魔ではない。
[差し障りのない事実を提示しておく。]
ジェフロイ?じぇーフ♡
[壁にかけられていた絵の幾つかに足跡を刻みながら走って走って、追いかけっこの終着点。
大きな穴(そっちにも廊下が別れて続いていただけ)を跳躍で越え、そのままジェフロイの背中にバニーダイビング]
やっホォォォォ!
[見事躱せたなら、ゴロゴロ回転しながら逆の壁に激突する勢い。そのくらいの愛と迸る情熱をもってのアタックだが、相手の迷惑は察していない]
― 書斎 ―
[離れることは許されず、背に添う柔らかさが逃げ道を奪う。
書架に手をつけば首筋に吐息が触れ、
背後から伸びた腕が横への道をひとつ塞ぐ。]
、 … 。
[口を開き、それをまた閉じ、
ただ後ろの気配に感覚を研ぎ澄ました。
抜け道を見つけたのを知られていること。
こちらの名を知られていること。
ひとつひとつに肩が小さく動く。]
[恭しい礼に満足気に目を細め。
次の瞬間には、黒羽羽散らせ、黒猫の眼前に立っていた。]
ふむ。
よく躾けられているようだ。
余程蛇殿の仕込みが良いのだろうね。
[茶器か調度を愛でるように、ヒトの姿に戻った猫の顔に手を伸ばす。]
[背中に触れた感触が存在感を増した。
身体を貫いていった意思が刻印をざわめかせる。
ざわりと蠢いた茨が服をすり抜けて半実体化する。。
今はそれ以上動くことはなかった。
だが、形を成した鋭い棘が、肌にいくつか掻き傷を散らす。
書庫の空気に、微かな血臭が混ざった。]
[捩るように動かした背から手が離れる。
肩を書架について、ようやく相手の顔を見た。
沈黙に混ざるのは、複雑な色。
恐れと、畏れと、押し殺し塗り込められた恍惚と。]
…… … 。
[離れゆく手へ指先が伸びかけ、
すぐに拳が強く握りこまれた。]
[柔らかくも蠱惑的な囁きから顔を背け、浅く息を吐く。
気配が消え、羽音の残響が消えた後、
崩れるように膝を床についた。
これでわかった。
自分がなにに選ばれたのか。
既に紋様に戻った刻印を手で押さえ、
低く低く、呻いた。**]
[全力で走っているのに振り切れないのも恐怖なら、名前を連呼されるのも恐怖。
しかも声が次第に近付いてるとあっては。]
追ってくんなち言うとうやろがあぁーっ!!
[絶叫したが無駄だった。
背中にいきなり横殴りの衝撃を感じたかと思うと、壁にダイブ。
派手に激突してゴロゴロと床を転がった。]
あんぎゃ――!!
[黒猫が不意に人の形を取る。
端正な所作を見せた青年の呼びかけによれば、天井の偉丈夫は「テオドール」という名だそうだ。
知らぬ名ではない。
“親”が、小気味よいほど──と賞賛したそれは悪名に他ならなかったが。
そして、サラリとこちらを無視してみせた猫男もまた、例の企てに関連する者だと知れる。
それを「恩恵」というあたり、よく躾けられているといったところか。]
……、
[まったく同じ感想をテオトールが口にしたので、一瞬、親近感を抱きかける。
おこがましい、あるいは危険な感情の揺れだと自制した。]
[テオドールの反応を受けて、ようやく話しかける価値があると判じたか、猫男はクロイツと名乗り、慇懃な礼を向けてくる。
テオドールが口にした「蛇殿」というのが、クロイツの血親だろうか。]
リエヴルだ。
[名乗り返し、]
おれには「遊戯」という認識はないが。
[貴様とは立場が違うらしい、という思いをこめつつ、参加者であることを端的に肯定する。]
[ドクドクと流血の大惨事。
額が割れたか、単に皮膚が破れただけかも知れないが、とにかく頭から血が流れて、押さえた掌の下、鼻梁を伝う。]
アダダダダダ……
頭がガンガンしゆう……
[傷はすぐに塞がるだろうが、脳震盪からくる眩暈から回復するにはもう少し掛かりそうだ。]
[重力を自在に操って自分たちと同じ位置まで下りて(?)きたテオドールが、手を伸ばしてクロイツを愛でる様に目が吸い寄せられる。
同じ仕儀を望む気持ちはこれっぽっちもなかったが。**]
は、―――――…
[椅子に力なく座り込み、息をひといきに吐く。
件の主が白絽侯だった事を、無意識のうちに忘却させていたのだろう
己が身可愛さに記憶を改竄するなどと、人間らしい小賢しさが残っていた事に苦笑した]
……ふふ。
シルキーもあの御方とお知り合いだったのね。
思っているよりも、世界は狭いのかしら?
[取り繕うように笑いを浮かべながら、コップを手に取り水を含む。
血のように赤く映える薔薇の花弁に触れるのは、今は避けたかった*]
[ゴンごろごろごろごろごろ]
やッタぁ♪はー、ワタシ、追いツイ た
[やがて激突の衝撃が落ち着けば、満面の笑み。
満面の笑みだが、息は上がっていた]
ジェフ。楽シ、ね?
あハ♡遊ブの嬉し、ふぅ
[ギチギチと鎖が鳴って、ジェフロイの隣にへたり込んだ。
急に濃くなる、甘く赤い匂い]
ンん?どこカぶつケタの?
[濃密な血の匂いに誘われるまま座り直して上体を伸ばす]
血 …デタ
[束ねられた両手をジェフロイの手首に添え、掌の下を伝う赤へ鼻先を寄せた]
……ぁー
[鼻先に溜まった赤い珠へ舌先で触れる。
そのまま鼻梁の赤い澪を舐め上げた]
んン、美味シ………ガンガン。それ痛ィ?齧るヨリ?
ワタシと遊んだカラ?ジェフ怒っタ?
あ、ちなみに、敬語+俺の組み合わせはわざとだよ。
好きなんだよね。
敬語キャラの一人称は「私」とか「僕」とかが多いような気がするんだけど、
そこをあえて崩してるの好き。
>>328>>329
だ、ダメに決まってるじゃない!
[びっくりしたような顔に逆にこちらが驚いてしまう。もしかしてセルウィンも元老吸血鬼のように同族の血が好きな趣味でもあるのだろうか勘繰ってしまう。すでに猫をかぶりなおそうという思考が頭にやってこない]
んー、ルールと言うか……むしろ同族の血が欲しいなんて変わってるというか……。
まぁ確かに厳密には禁止とかにはなってないけど……
[言葉にしてみるとだんだんと自分でも不安になって来た。
普通は人間の血を吸うから、同族の血なんて見向きもしないはず。
だから同族の血がどんな味か、私も実際には知らない]
人間がまずそうって……
[いつの間にか詰め寄ってきてくるセルウィンから離れるように後ずさる]
わ、私がお、美味しそう?いや、その……
[まだ詰め寄ってくるのでさらに後ずさる]
ほ、欲しそうだなんて……そんな事、
[無いと言おうとしたところで背中に固い感触。すでに後ずさる猶予はなく、セルウィンに壁際まで詰め寄られてしまっていた]
……そ、そんなに欲しい、の?
[ここまで追い詰められた状態で断ったら、もしかしたら無理やりにでも吸われてしまうかもしれない。そうなるならいっそ……]
……わかった。取引成立よ。
お互いに血を吸ってみる。これでいいんでしょう。
[了承と降参の意味を兼ねて、両手を挙げる]
ただし……ちょっとだけだからね!
……わ、私もちょっとだけにするから。
お互いに同時に吸うのも面白そうかもね。
[色々な不安もあるが、一度了承してしまったのだ。しょうがない。しょうがない。しょうがない。
そう自分に言い聞かせながら、セルウィンの首筋に鋭い犬歯をあてがおうとする。少しでも力を込めればそこから血があふれるように。もしセルウィンがこちらの血を吸おうとするなら負けじとこちらも吸い始めるだろう]
[ぺろりと鼻筋を舐め上げられて首を竦めた。
手首を掴まれてももう逃げはしないが、銀鎖に触れないかと思うとハラハラする。]
こいで怒らんほうがどうかしちゅうよ……
[呆れ声。
眩暈と痛みは潮が引くように薄れていったけれど、別の意味で頭が痛い。]
おまぁは子どもみたいじゃ。
けんど、子どもと違うて、やたら力があるんが困る。
ちぃっと他人のことも考えぇ。
[ぶうぶう不満をこぼすが、かと言ってこの兇暴な兎を拒絶はしていないのだった。]
流れてしもたもんはしゃあないな。
勿体無いけえ舐めてええぜよ。
ほれ。
[押さえていた手をどけて、額から鼻筋に流れた血の痕を晒す。
これ以上、無体な真似はしないのなら、兎に舐めさせてやるのもやぶさかではない。**]
[先ほどのユーリエへの吸血は、元老吸血鬼への思い通りにならない。
俺の意地を見せつけられたからいい!
しかしここで嗚咽なんて見せてみろ…
機能しないどころか、初めてとか…
かっこ悪いにもほどがある!
断ったら?
もう一生吸血できぬ体になってしまうかもしれない。
ここまでまたとない、チャンスをふいにするのもいやだし…※ここまでの思考0.1秒]
ど、同時いい考えだね…
お、面白そう…だね…
[そうだ!まずはローズの吸血に集中する。
吸われるのはいつも、いい感じじゃないか。
女に吸われたことは初めてだし]
い、いいよ…少しだけね…
[大丈夫!俺はやればできる子だ!
このままじゃだめなんだ、だめなんだ、だめなんだ!
首筋に牙をあてがう――
脈うつ鼓動が不安と食欲。どちらだかわからないほどに入り乱れていた]
/*
……よし、他の人の吸血描写をパク……マネ……オマージュしよう
大丈夫私デキルこ
←吸血描写は初めての半人前
………
[しゅーん。
萎むように笑みが消える]
我慢シてる。
してたノにィ、ちゃんト今も、…なんで
……。
[耳障りに軋む声は色を減じて、細めた瞼の下に深い影を射したが。
舐めてもいいと聞いた途端、裏表を引っくり返すように表情を転じて、パァと輝かせた]
ホんと!♪
[乾き始める血を惜しむように、眉間へ口付ける。
温度の低い舌を薄く広げて、最大限丁寧に蜜を舐め取り、蕩けるように笑んだ]
わかッタ、そしたらワタシはジェフを撫でテあげる
サーびス知っテる♡
トても気持ちイイやつダよォ、一番好き、ワタシ
[両手を上げて、ジェフロイの頭を撫でた。
手首に大型の銀枷がついている分、相手は気が気でないかもしれないがそれはそれ、思いつく限り渾身の友好的表現。
頻りに撫でた後、また額へ唇を寄せる。
既に塞がりかけた傷痕の上へ、ぴちゃと音立てて舌を這わせた]
…っ!
[ずぷり!
うわ!刺し方とかいまいちわからない。
深く刺さりすぎて戸惑いと嗚咽が一気に沸き起こるが、ローズの吸血に集中集中!
すごい気持ちいい!
え?男と女ってこんな違いがあるの!?
ど、どうにななるかも血をすすってみるが]
…んんっ!
[少し甘くは感じたけど、気持ち悪さが半端なく悶えた]
>>357>>359
[「リエブル」の名は記憶に新しい。
広まるきっかけとなった一件もまた。
その“親”に至っては、記憶を辿る必要もない。
距離を置くように佇む彼に見せつける如くに、
滑らかな黒猫の眼尻を頬を、指が這う。
その手付きも、見事な陶器を愛でると何ら変わらず。]
良い仔だ。
出来の悪い我が
[目を細め、揶揄い混じりに芝居がかった大仰に嘆息。
指先は顎の線を伝って下り、首筋へ。
血の脈をそっと押さえ、淫靡なくすぐりを。]
……味見をしても?
[鷹揚に口の端緩め、拒否してもよいと言外に伝える。]
同時とか、ローズに一本取られましたなw
男の初体験(吸血)ってこんなもんですわw
←ずぷり!うえー!っと吐こうとしたギャグを用意してた人
[眠れないと思っていたけれど、とろとろとまどろんでいたらしい]
[吸血鬼を「我が主」と呼べという、悪魔の中の悪魔のごとき命令を聞いた時は、耳から狂い死ぬかと思った。
拒否した。拒絶した。
どんな事をされてもそれだけは呼べないと泣き叫んだのに……]
[無駄だった。無力だった]
[どこまで耐えられただろう。何年、彼を楽しませたろう。
最後の最後に口にした。
魔物ごときを「我が主」と呼んだ。
……けれど、雷がこの身を貫く事もなければ、地が割れて地獄に落とされることもなかった。
アルビンの心が本当に折れたのは、
その一語を発した時ではなく、それを知った時だったかもしれない]
[テオドールに顔を撫でられて目を細めているクロイツはまったくもって猫のようだ。
その媚びた言動は、リエヴルに見せつけようとしているのかと思う。
確かに、自分には真似できない芸当だろう。
対するテオドールの所作も、第一印象を裏切るごとく柔かだった。
が、]
──…、
[語られた言葉を耳にし、リエヴルは静かに後ずさり立ち去らんと試みる。
これより先は立ち会うべきではないと。]
[薄幸の青年は、暫くの微睡に落ちたか。
空色の瞳は、ふと窓より覗く夜空へと向けられる。
"あの日">>316も白月の映える夜だったと言う。
もっとも、自分にはその映像の記憶は無い。
唯、もはや開かぬ瞼を携え、陽炎のように佇んでいた。
眼の奥を焼かれる痛みは、気が狂いそうなほどで。
それでも緋色の涙を流しつつ哂っていたのだから、
とっくに自分は狂っていたのかもしれない]
"――……貴方は、だぁれ。"
[近づく気配。刹那に世界が反転するような、不思議な感覚。
その涼やかなるも麗しい声を聴いただけで、心は振るえた。
たどたどしく差し伸ばした指先は、闇に溶けて。
与えられた血の悦びに、縋るように身を委ねた。
そして再び色を取り戻した、その瞳が映したのは――。
神聖さすら感じる曇りなき白と、柔らかな金の眸]
[自身の置かれた立場を理解するや、
子狐は愛する父に我儘を一つ。
出来ればこの城の外、何処かで密やかに暮らしたいと。
吸血鬼世界の派閥など、愚かな自分が解することは難しい。
ただ、己が公に存在することで、
何かの不都合が生じることは避けたかった。
それに何処へ居ようとも、紛れもなく僕は貴方のモノ。
独り立ちを果たせたら、
自身の力で歩めるようになったならば、
その時は改めて貴方を公然と父と慕わせて下さいませ――]
……御父様、この日を待ち望んでおりました。
けれど本の少し、寂しくもあるのです。
[謳うような独り言は、静謐に落ちる*]
[どれほどそうしていただろうか。
かき乱された胸が落ち着けば、のろのろと立ち上がる。
どろほど貴重な書があろうと、あるいは宝物があろうと、
ここは出ていくべき場所だった。
それも、能う限り早急に。
書庫を出て探索を始める。
しかしすぐに城の複雑さに辟易することとなった。
さきほどの書庫に城の見取り図でもなかっただろうか。
足を戻しかけたとき、廊下の先に人影を見いだした。]
>>367>>368>>>>369>>370
[なぜか私が『同時に』と言った時から、少しセルウィンの様子がちょっと変わったように見えたが、こちらとて初めての同族に対する吸血。どぎまぎして、そちらを気にする余裕があまりない]
(いやいやいや、吸血一つでどきどきするって、どこの吸血処女よ?!もうとっくに初めての吸血は済んでるのよ?!あ、でも初めての時は血が凄かったな……飲み切れなくって口からこぼしちゃったりしたっけ……)
[あまりにテンパりすぎて、わけのわからない現実逃避までする始末だ。だが、セルウィンの牙があてがわれればさすがに覚悟を決めて]
い、いくよ?
[不安と興味がない交ぜになった感情のまま、セルウィンに牙を突き立てられ、こちらもぺろりと噛む場所を舌でなぞりそっと牙を突き立てた]
っ……!
[思ったよりも深く突き立てられ、想像よりも血をセルウィンの方に出してしまう]
(こ、この……少しって言ったじゃない。……まさか、吸血自体初めてだったり?)
[そう思えば、不慣れな吸血が、昔の自分のように思えて、少し落ち着く。セルウィンの方も落ち着かせるように、優しくなでるように少しずつ少しずつ血をいただく]
(思ったより……濃いのかな?変わった味、だけど嫌いではない、かも)
[いつの間にか、セルウィンの血を飲むのに夢中になりかけ、慌てて口を離しながら]
ちょ、ちょっとセルウィン?!ストップ!すとーっぷ!
[もし、噛みつきっぱなしになっていれば引き離そうとするだろうか]
― 廊下 ―
[廊下の向こうでしっかりと抱き合っているのは、
あれは、男女のように見えた。
自分とて草木でも朴念仁でもないから
男と女が抱き合っているのを無駄に嫌悪することもないし
邪魔しようという気も起きない。
静かに立ち去ろうとして踵を返しかけ、
なにかに気づいて慌てて振り返る。
その拍子、飾られていた彫刻に手が当たって落ち、
盛大な音を立てた。]
[黒猫が首筋を露わにする>>377を、当然のように眺め。
屈み込み、背に手を添えて、懐に抱き取る。
掌で顔を鷲掴み、仰け反らせ――撓った背は対の舞踏の如くに。
曝け出された喉に唇を這わせ、しかし留まったは一瞬。
針を刺したような僅かな痛みの後に、微かに湿った感触だけ残して、何事もなかったかのように、去っていった。]
ェー…
遠慮ト我慢は同じ?
[尋ねる声は濡れて酔った色。
牙を立てて切り裂くのは我慢している、と渾身の神妙フェイスで答えた]
イベント?始まっタら…
楽しイかな
[自らの気を逸らせるように話題を変えて、
腕で作られた輪をジェフロイの肩に乗せた。抱え込むようにした額や鼻梁に何度も口付けては舌を這わせる。
すっかり血の味がなくなっても名残惜しそうに鼻をスンスン言わせた]
(なんだ、この複雑な心境は…!?)
[最高で最悪の状況。震えてる自分に気が付くと、ローズの手を握り締めてしまっていた。
撫でられた背中に落ち着いて、身をゆだねてしまって]
え?あ、ごめん…
少しだったよね…心地が良かったものだから、つい…
[引きはがされた顔は、少し疲れた顔をしていた]
─小部屋─
[目覚めた時、ジャンはまだ居ただろうか。
ずっと顔を覆っていた腕を下ろす。
痺れてた。
吸血鬼にあるまじき、ひ弱な体。もしかしたら、今回の参加者の中では最弱かもしれない。
……理性がある間は]
13人目、絵本作家 ローレル が参加しました。
絵本作家 ローレルは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[いくらでもそんな例はある。
例えば、空を飛ぶ話。
例えば、勇者とドラゴンとお姫様の話。
例えば、吸血鬼の話。
例えば、生き別れの双子の話。
など、など。]
― 小部屋 ―
[バルコニーを出て、足の向くまま血の導くままにそぞろ歩く。
銀色の小蛇は今は上腕に巻き付いて、時折赤い舌を伸ばしている。
ふらりとした歩みが止まったのは、ひとつの扉の前。
二間続きの部屋の、小部屋に続く扉。]
レナード。
[名を呼ぶ声は空気を震わせるほどの強さを持たない。
ただ、自らの存在感だけを仄かに扉の向こうへ漂わせて]
村の設定が変更されました。
人数を確定しました。(ローレルさんようこそ)
@15分ほどで開始となります。
シーンはプロローグの続きでも構いませんし、時間がたったとしても構いません。
それぞれのPCにお任せします。
元老の皆さん、また後ほどお会いしましょう〜
[そんなものとは何の関係もない人生を送ってきた。
当たり前のように普通の家に生まれ育ち、
当たり前のように学校に入り、
当たり前のように何の不自由もなく暮らし、
当たり前のように希望の職業に就いた。
そして今、城の前にいる。]
お邪魔しまーす。
取材の約束を頂きました、ローレルと申します。
どなたかいらっしゃいますか?
[声を張り上げて、しばし待つ。
だが、何の返事もない。]
留守……なわけ、ない……わよね?
[きい、と音がした。
誰もいない。
風もない。
それなのに、扉が開いていた。
ローレルは辺りを見回す。
何の気配もなかった。]
……入ってみても、いい……のかな。
あの、お邪魔しまーす。
[おそるおそる、建物の中へと踏み出して。]
>>392
……これで満足した、セルウィン?
[少し憮然とした態度だが、内心はまぁこれはこれでと思っていたり]
私から血を吸ったんだから、後でちゃんと協力しなさいよ。
このゲーム、何をするかは分からないけど協力できる部分があるかもしれないし。
[そう言って、セルウィンに握られた手をそっと胸に抱いただろうか。……猫かぶりはとうに忘れていた]
顔を見るのは後の楽しみにとっておくよ。
愛しい仔。
鴉殿の秘蔵っ子にも、ね。
[御父様と、呼ぶ声を直接聞くのも後にとっておこう。
隠すように過ごさせた我が子がどれほどのものになっているか。
今から楽しみで楽しみで、たまらない。*]
/*
人間として生活してきた、現役普通の人は少なそうなので。
ローズマリーさんと出会えたら一悶着ありそうです。わくわく。
自分そっくりって嫌じゃないかな、しかもひよっこ。
[奪った血潮は一啜りにも満たぬ量。]
佳い味だ。
[掛ける言葉はそれだけで充分、と。
舌先で唇を舐め、労いの笑みを零す。
密かに去ろうとするリヴエルの背>>380に一瞥をくれ、]
禁秘に醸された秘蔵の美酒。
どれほどのものか、楽しみにしているよ。
[実に愉しげな笑声を上げた。]
[さいていしゃ。
声を上げぬままに、唇が言葉を綴る。
知らず、胸に手を当てて、薄れ消え行く少女の言葉を聞いていた。
ふさわしくないもの。
───それは、すなわち、]
― 城の一室 ―
[まだ少女はいただろうか。
それとも見送った後だっただろうか。
蔦に似た紋様が、這うように全身へと拡がる。
鏡に映らぬ身、その様子を自分の目で確かめる事は出来ないが、側にまだ人がいたならば、その者は見る事が出来ただろう。
暫くすると紋様は再び動きを見せる。
ずるりと音がしそうなほど、生き物のように這いずり、やがて露わな項に僅かに残る程度に集束した]
どうやら部屋の外に出てもいいって、お許しが出たみたい。
[女は何事もなかったかのように、薄く笑みを湛えていた]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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