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人里に身を潜めながら、夜毎人を喰らうという恐ろしい人狼。
幾つもの村を滅ぼしてきた狡猾な化け物の噂が、遂にこの地にも訪れた。
震え上がる者、馬鹿馬鹿しいと一笑に付す者、そして…。
様々な思惑を余所に、人々は話し合いのため集うのだった。
1人目、薔薇影の騎士 アヴェ が参加しました。
薔薇影の騎士 アヴェは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
自分を変えたい。
自分を取り巻く世界が変わればいいのに。
何か特別な事がしたい。
――と、強く願う者の前に。
ある日突然『契約者』が現れる。
――あ、あの、そこのお方。初めまして……。
わ、私と契約して、魔女になりませんか?
何をしたいのか……い、言ってみてください。
ち、力になりますから……。
……いいんですか!?
あ、でも……その為には一つ、試練を受けていただかなきゃ……なんです。
か、覚悟はいいですか……? えっと……では、いきましょう!
2人目、試験官の契約者 スノウ が参加しました。
試験官の契約者 スノウは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
― 商店街 ―
にゃー
[一匹の白猫が、ふさりと長い毛を揺らしながら降り立った。]
[人々が慌ただしく動く商店街を、白猫は誇らしげに歩く。]
[けれど、白猫に目を留める人間は存在しない。]
[誰かの足が白猫に当たりそうになっても、白猫は避けようともしない。]
[足が白猫に当たるその瞬間、
足は、白猫をすり抜けていった。]
試験官の契約者 スノウ が村を出ました。
2人目、試験管の契約者 スノウ が参加しました。
試験管の契約者 スノウは、従狼 を希望しました(他の人には見えません)。
ふにゃー
[数百年前――
波羅下村が生まれた頃から、“見える者”には白猫が見えていた。]
[当時から白猫が傍に寄り添っていた人間は、自然の成り行きにより、今はもうこの世にいない。]
[けれど、白猫だけは今もこの村に留まり続けている。]
うにゃん
[ふわふわで真っ白の毛並みから、その姿を視認できる者からは、“スノウ”と呼ばれている。]
うるるにゃん
[けれど、本当の名は誰にもわからない。]
くぁ〜〜〜
[白猫は大きなあくびをすると、適当な建物の屋根に飛び乗って丸まり、ぽかぽかと陽気を浴びながら眠りについた]**
試験管の契約者 スノウ が村を出ました。
2人目、試験官の契約者 スノウ が参加しました。
試験官の契約者 スノウは、従狼 を希望しました(他の人には見えません)。
zzz...
[白猫は気持ちよさそうに眠っている]
[目を開けているようにも見えるが、眠っているったら眠っているのだ]**
波羅下村――
何の変哲もない、辺境の小さな農村。
生活に必要な施設は一通り揃ってはいるが、内容が充実しているとは言い難く、人口流出が深刻視されている。
その為、村では毎年のイベント「はらしたまつり」に合わせ、名産品である薔薇をモチーフにしたゆるキャラやB級グルメの開発が試みられている。
はらしたまつりは今夜。
村人たちは朝から緊張した面持ちで、屋台の準備を進めている。
すぐ傍に
祭りの前の『宴』も知らぬまま。
村おこしは再生の始まり。
では、『試練』は何の始まり?
変えられぬ昨日。明日を変える今日。今、『この時』がはじまる――……
/*
天候、今のうちに全部決めちゃおうかなとか。
木火土金水/パターン123
1d後半 2(5x1)-2(3x1)
2d前半 2(4x1)-2(3x1)
2d後半 2(3x1)-1(3x1)
3d前半 1(2x1)-3(3x1)
3d後半 残りの属性-3(3x1)
4d前半 5(5x1)-2(2x1)
4d後半 4(4x1)-2(2x1)
5d前半 3(3x1)-2(2x1)
5d後半 1(2x1)-2(2x1)
6d前半 残りの属性-1(2x1)
6d後半 2(5x1)-残りのパターン
とりあえず、呪殺後追いGJ空襲撃無しで進んだ場合、11>9>7>5>3で6dが最終日となるので、6d分まで。
/*
1d後半 業炎の岩窟 火
2d前半 猛毒の巣穴 土
2d後半 黄金都市 金
3d前半 雷鳴の荒野 木
3d後半 アイスキャッスル 水
4d前半 白銀の霊峰 水
4d後半 大聖堂 金
5d前半 深淵の牢獄 土
5d後半 囀りの樹海 木
6d前半 極熱の迷宮 火
6d後半 燃える祠 火
こういう感じになります。
村の設定が変更されました。
3人目、嘘吐き コンラート が参加しました。
嘘吐き コンラートは、首無騎士 を希望しました(他の人には見えません)。
─公園─
[キィキィと音を軋ませブランコをこぐ
そうしていると呼ばれたのか立ち上がる
そろそろ手伝いに行かなくてはいけない]
つまらない。
[立ち去る青年は言葉とは裏腹に口元には笑みを浮かべていた
彼の名は宮田緋文。彼は嘘吐きだ**]
4人目、中学三年手芸部 シェイ が参加しました。
中学三年手芸部 シェイは、霊媒師 を希望しました(他の人には見えません)。
― 早朝 アパート1(2x1)階2(2x1)号室 ―
[波羅下村のアパートの一室。
ここには、今春から一組の父娘が暮らしている。]
お父さん、朝ごはんできたよ。
[短い黒髪の少女が、父親へ呼びかける。]
[「ああ」と返事しながら、スーツ姿の父が席に着いた。]
いただきます。
[家族の食卓――そこには母はいない。]
[母は、ダイニングスペースにちょこんと置かれた、小さな仏壇の写真の中にいる。]
「エイミ。
卵焼きは食べやすい大きさに切っておいて貰えないかな。」
あっ……
……ご、ごめん。
[程よく熱が通されただし巻き卵。
一見すると美味そうではあるが、焼いたそのままの形で出されてあった。]
[仕方なしに父はテーブルナイフを取り出し切り分ける。]
「……まだ、包丁はダメか。」
…………うん。
ごめん……。
[他に食卓に並んでいるものは、ご飯と納豆、ワカメ入りの味噌汁、鮭の切り身、野菜サラダ。
ワカメやサラダ、切り身は市販のもので、料理に包丁は一切使われていない。]
「もう、あれから1年だぞ。
いい加減、慣れてくれないか?」
…………。
[父の呆れと苛立ちが混じった声、はぁ、と吐かれた溜息は、明らかに少女を咎めるものだった。]
「行ってくる。
ああ、エイミ。
母さんにもちゃんと挨拶するんだぞ。」
うん、わかってる。
行ってらっしゃい。
[仏壇に手を合わせ、父はアパートを後にする。
父は波羅下駅から電車で7(20x1)駅離れた場所にある会社へ勤めており、帰宅はいつも夜遅い。
今日は村で暮らすようになって初めての祭りの日だが、いつも通りの時間に戻るのなら、帰りは祭りが終わってからになるだろう。]
/*
にゅん?
コンラートさんの読み方は、みやたあけふみ……かな?
あ、多分透ける人には1発言目で透けている村建てのさりぷるです!
予約の段階で透けないようにWikiで自作自演もした痛い子です()
グロリアス・マギカ・グラマーティオ-
これもひとえに皆様のご協力のおかげです……!!
本当にありがとうございますm(__)m
楽しい村になるよう頑張りますヽ(*´∀`)ノ
/*
今ひとつキャラにぴったり合うような曲が見つけられなく、キャラ予約が始まってから漸く発見した曲はどうみても冬(水属性)がテーマだった()決定してから狂ったように聴いてましたが、曲自体削除されてしまいました<(^o^)>
やむなく別の曲を……ということで初めてミク曲に手をつけました。
身長は145+9(10x1)くらいで。
5人目、鎧袖一触 ローレル が参加しました。
鎧袖一触 ローレルは、狙撃手 を希望しました(他の人には見えません)。
─弓道場─
[町の端に申し訳程度に作られた弓道場。
あまり人も多くないこの村では、弓道を嗜む人口はその分少ない。
秋の涼やかな空気の中、きり、と音を立てて矢を引く。
少女の瞳に映るのは目線の先──何重にも円が描かれた的の中心。]
[精神を統一して、集中する。
ぎりぎりと限界まで矢を引き──]
(──今!)
[ぱぁんといい音を放った矢は、たん、と的の中心に刺さった。]
[矢が中ったのを確認すると、ふうと息をついて弓を降ろす。]
……まずまず、かな。
[一言だけ呟いて、もう一本の矢を手に取る。そして、再び意識を視線の先へと集中させた。**]
─記憶の欠片─
[彼の父さんも母さんも殺された
──彼の妹が、ななが殺した
彼は妹を眠らせた
彼は自分の心を殺した
ただ彼は護りたいだけ……**]
/*
今回の目標
>出来るだけ感想を灰に入れる<
……普段全然独り言言わないからね。意識的に入れるようにしないと……。
― 転入初日の一コマ ―
教師「あの、糸瀬さん」
…………。
教師「糸瀬英美さん?」
……あ、はい。
教師「そんなに小さな声で呼んだつもりはなかったんだけど?」
……すみません。それで、何でしょうか。
教師「ああ、そうそう。糸瀬さん、その格好……」
変でしょうか。
教師「変とかそういう話じゃなくてね……」
この学校は、制服に見えるような格好ならどんな服の組み合わせでも問題ないと聞きましたが。
教師「ええと、そうなんだけどね」
校則違反でないなら、私が呼び止められる理由はないはずです。
教師「…………そうだね」
失礼します。
[淡々と答えて立ち去る少女は、
紺のスクールブレザーと赤地に白いストライプが入ったネクタイ、灰色のズボンという、男子生徒のような装いをしていた*]
― 1階2号室 ―
行ってきます、お母さん。
[仏壇の前で手を合わせる少女の装いは、転入初日と変わらない。
一見すると少年のようだけれど、身長は154cmと低めで、胸元こそ貧相だがよく見ればメリハリのある体躯をしているため、お世辞にも男装が似合う体格とは言い難い。]
[今年の春に転入して以来、今日までずっとこの服装で登校している。
登校以外の用事で外出する際も、スカートを履く事は、ない。]
『……ったく辛気臭いねーちゃんじゃのぉ。』
[少女がアパートを後にした直後、母の写真からぬるんと現れたナニカがぼやいた**]
/*
外見設定出したところでしばらく自重しよう #自重とは
「糸瀬」ですぐ反応しなかったのは、本来の姓じゃないため呼ばれ慣れてないからなんですよ、という。
/*
予約見て、ローズマリーに縁故振りたくて仕方なかった私です。
本来はめっちゃ乙女趣味やけど、素性を隠す為に女の子らしさを捨ててるので、ローズマリーが男の娘になった理由如何で、正負はわからないけど何かしらの感情は向けるんだろうなとか。
見習い契約者 シルヴェストリス が見物人として参加しました。
見習い契約者 シルヴェストリスは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
―
[何時のことだっただろうか
冷たい地面の上、赤い水溜りを作り倒れ伏す自分
身体は地面と同じでどんどん冷たくなって、目の色は濁って
……どうして自分は、こんな場所に倒れている?
立ち上がらなければいけないのに、身体は言うことを聞かなくて
身体を動かそうと焦る反面、思考はやけに冷静で
自分は助からない、自分は確実に死へと向かっていることをはっきり理解できていて]
[――死ぬことに恐怖は無かった。
この仕事をすると決めた時から、何時だって死ぬことを覚悟していた。
だから、これはその結果にすぎない。
経過や過程だなんて、何も関係ない。結果こそが必要とされるこの世界で
最期、
[――泣かないで。
横たわる自分の傍で涙を流す少年に告げた言葉は残酷だっただろうか
光が届かない目の上に重くゆっくりと瞼は落ちて
そこで、
― 現在 学校エリア・屋上 ―
La…lala……
[透き通った歌声。
朝早く一人屋上で歌を歌うのは銀髪の男。
白いコートに茶色のブーツ。インナーとスラックスの色は黒
まるでRPGに出てくるキャラクターのような衣装を身に纏うその男は傍から見れば変質者だろう
しかし、男の姿を普通の人間は見ることは出来ない。]
そういえば今日ははらしたまつりの日でしたか。
……参加、したかったですねぇ。
[そう、この男お察しの通り既に死んでいるのである。]
[守白十夜。
生きていたら年齢28歳、独身の音楽教員。人当たりもよく生徒からは慕われる教員であった。
しかし、彼は3年前。商店街の中央りで交通事故に遭い亡くなった。
その日大型のトラックが中央通りを通る際、小学生の男子生徒を庇いそのまま死んでしまった。
周りの住民や同僚のほとんどが実に彼らしい死に方だと涙ながらに語っていた。
きっと彼なら、天国へいけるだろうと多くの人間が話していたが……実はまだこっちにいたのである。
なんだかよくわからないが成仏することが出来ずにそのままぼんやりしていたところ
他の契約者や見習い契約者に誘われて、音楽教員から華麗に見習い契約者にジョブチェンジしたのである!
しかし、その華麗にジョブチェンジをした見習い契約者『守白十夜』改め『シルヴェストリス』は現在]
あー……お腹空きました。っていうか試練何時始まるんですか。
俺もそこまで暇じゃないんですけどねぇ……
[さりげなく文句を言いながら
フェンスによりかかって、生徒が集まるまでと昼寝を始めやがった]**
/*
こんばんは!もう何も隠すまい……!
見学席で参加しているharutorekiです。もうすっけすけすぎてね!隠すことも無いんだよ!
GMGスブロサ、かなり楽しみだったのですが
絶対に参加できない日があったので泣く泣く見学席へ。
しかし、勝手に教員にした挙句勝手に死んでいて更に元魔女という設定だが大丈夫だっただろうか…!
/*
もし駄目だった場合、守白十夜の記憶を持ってなんか生まれた見習い契約者にできる、と思います、はい。
6人目、国語科教員 カスパル が参加しました。
国語科教員 カスパルは、白狼 を希望しました(他の人には見えません)。
―自宅―
[冬になろうとしている秋頃。やっと太陽が出る時間帯。
小鳥もちゅんちゅん、と可愛く鳴き始める頃か。
普段通り、爆音で鳴り響く携帯のアラームで起きる。]
『朝だぞ。 早く起きろ!』
[筈だった。]
[誤解が無い様に一応訂正するが、俺は携帯のアラームに女性達が喜ぶ様な萌男性ボイスを使っている訳ではない。
祖父が起こしに来たのだろうかとも思う。しかし声が明らかに違う。]
……おやじ……?
[目を開く。 先まで微睡みの中に居た所為で霞む視界。
ぼわぼわとした輪郭の中心は無駄に青く見え、それが何なのだか分からない。
はっきり、何が居るか確認しようと目を擦る。
何度も何度も瞬きをして確認出来た姿。]
『ほら! 遅刻するぞ! 起きろ!』
[バサバサと両手(翼?)を羽ばたかせる、青いヒヨコがそこに居た。]
/*ということでこんばんは。
Ananasこと鳳梨です。 初めての赤希望でドキドキ☆白狼!
カスパルって名前が好きでアイコンは即決めでした。
ただ未だにキャラがぶれぶれで何度もイメソン変えて申し訳なく。今でも変えたいくらいキャラがぶれぶれだZE!
契約者は計臣の父親(今はヒヨコ)
基本的に親父って呼ぶつもりはない。 1Day入ったら言うかも。
えっ、あ、 えっと、 ……ぴよ?!
[喋るヒヨコが目の前に居れば、驚くに決まってる。
掛け布団を急いで剥ぐ。
ヒヨコを正面にベットの上、少し屈んで正座だ。
小さい子に言うには間違いなく"ピヨピヨ"であるそれは、とても格好良い男性の声を放っていた。 正直怖い。]
『やっと起きたな。朝飯食って仕事行くぞ。』
[イケメンボイスヒヨコはぴょこん、と俺の頭の上へと飛び乗る。
俺が起きたことにとても満足そうで、嬉しそうだ。]
え? 鳥が喋る件について説明は? ない?
[しかし勿論のこと、俺は困惑する一方。
ヒヨコを見ようと視線を上げるが、見える筈もない。]
『……いきなり過ぎたな。悪い。
お前の出勤中にでも一通り説明する。』
[動こうとしない俺に一言。
どうやら話しの分からないヒヨコではない様だ。
話が分かるヒヨコが居るかどうかも分からないが。
突如始まってしまったヒヨコとの共同生活に混乱しつつも、
土曜日もある学校へと行く為の準備。自室を出た。]
7人目、図書館司書 シグルド が参加しました。
図書館司書 シグルドは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
[カーテンの隙間から、朝の光が眠る男を見つめた
その輝きに眉を顰め、それからゆっくりと目を開いた
静かな朝だ………つい数日前までは]
「オハヨーオハヨー!!おきて!!アサだよー!!ショウー!!」
……今、何時?
「アサの7ジ!!」
そうか……、起きないとな
[ゆるりと起き上がり、枕元の眼鏡をかける
いつものように騒ぐ文鳥を置いて、朝ご飯の用意をしに行った**]
8人目、社会科教員 ジークムント が参加しました。
社会科教員 ジークムントは、狂神官 を希望しました(他の人には見えません)。
/*
この家族不可率の高さよ・・・
基本的にGMGは設定がっつり組んでくる人多いからね、血縁を作りづらいのは仕方ないね
その分、横で濃い関係を作れたらいいなぁと思いました(小並感)
/*今入村文を観直したらノリとテンションが
一発即透け☆鳳梨 過ぎる件について。
ネタしないと意気込みつつもネタしないと息が出来ないんだね彼は…。
今回は出来るだけシリアスに行くんだよ:;(∩´﹏`∩);:
/*すいません一つ質問が。
魔法として自立する物体を作り出すことは可能でしょうか?
魔女自身と遠い距離は離れられない様にするつもりですが、大丈夫か不安なので確認したく。
9人目、駆け出しヴァイオリニスト セルウィン が参加しました。
駆け出しヴァイオリニスト セルウィンは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
――旅館――
[古く小さな農村にありがちな、年代こそ感じるものの冴えない旅館。
その一室で背筋をぴんと伸ばして佇むのは、一人の年若い男だった。
一台のヴァイオリンを肩に乗せ、弓を構えて、何かに耳を傾けるようにじっと静止している。
やがて、おもむろに弓を下ろすと、鋭く長い重音が、緊張感を孕んで空気を震わせた。
静かにその後を追うのは、どこか暗い響きを帯びた控えめな旋律。
それが次第に高まって、すぐさま波が引くように静まる]
[ベートーヴェンのクロイツェルソナタ。
本来であれば、ピアノの伴奏と追いかけあうように奏でるその冒頭は、ヴァイオリンのみだと不完全さを際立たせる。
ピアノパートの間を数度挟んでから、旋律はアップテンポに転じた。
弓を小刻みに動かし、解き放たれたようにその音色を響かせながら、思うのはここに訪れる事になったその理由だ。
夜霧 静寂(よぎり しじま)は駆け出しのヴァイオリニストである。
高校生までの時代をこの波羅下村ですごし、卒業と同時に音大への進学を理由に村を出た。
父は天才ヴァイオリニストと謳われた夜霧 響也だ。
その息子として、静寂は恥じることのない成績を収めてきたと思っている]
[けれど、音大を卒業して以降、静寂の音楽家としての活動は振るわない。
テクニックは申し分ないが、教科書をなぞるような堅実で華のない演奏。
どこまでも“優等生”でしかなく、聞くものを魅了する個性に欠けた、上品で大人しい旋律。
それが世間に下された評価で、天才ヴァイオリニストの息子という看板が、重たい障害として行く手に立ちふさがる。
弓を下ろし、ヴァイオリンから顎を外した]
――何が天才ヴァイオリニストの息子だ。
[独白して、目を伏せる]
[今回帰郷に至ったのは、はらしたまつりのイベントの一環として、ヴァイオリンを奏でるためだった。
静寂の出産で母が命を落としてから、父 響也はこの村を捨てて二度と足を踏み入れなかった。
静寂も同様に捨てられて、静寂は実家に残った叔母に養育され、父とはろくに顔を合わせた事がない。
天才ヴァイオリニストは無理でも、名のないその息子なら。
おそらくそうした理由で静寂に声がかかり、他に仕事らしい仕事も少ない静寂はそれに応じた。
父のようになりたい、父に振り返ってほしいと音楽に人生を捧げてきた静寂には、故郷を懐かしむ思いも少ない。
数人の友はいたけれど、音大に通う数年の間に、忙しさにかまけて静寂の方から連絡を絶ってしまった。
何もかにもが無為で、空虚だ。
静寂の進む未来には、ぽっかりと口を開けた底なしの落とし穴しか存在していない]
/*
ご質問ありがとうございます。
過去のGMGにも、人形的なものを生成し操る魔法はありましたので、強くなりすぎないような制限(術者から離れられないor離れると弱くなる、術者が手を動かして操作しなければならない等)を設けて下されば問題ありません。
[少しの間をおいて、再びヴァイオリンの顎あてに顎を乗せた。
弓を振り上げ、空中でぴたりと静止させるてから、一息に振り下ろす。
奏でるは、パガニーニの24のカプリース。
テンポの速い、綱渡りのように張り詰めた精緻で魂の底に切り込む音色が響き渡る。
――と、襖がぴしゃんとあけられて、旅館の従業員が顔を出した]
夜霧さん、他のお客さんの迷惑です!
練習は他でやって下さい!
[怒気を孕んだ物言いに、静寂はひゃっと首を竦める]
すっ、すみませぇん!
そうですよね、まだ早朝ですもんね、あはははは……。
[咄嗟に作った笑みをへにゃりと崩して、乾いた笑い声を響かせた**]
/*
あ、もうひとつ補足を。
物体を作り出す場合、「作り出す」をひとつの魔法として数えます。
つまり、作り出して更に物体もしくは術者が魔法攻撃を放ったりする事は不可能となります。
作り出した物体は、新たに魔法を手に入れない限りは、純粋な物理攻撃しかできません。
/*
ふむふむ、制限付きで大丈夫なんですね!良かった!
わざわざありがとうございました!m(_ _)m
/*
なるほど、その点は大丈夫そうです。
補足まで付けて貰って申し訳なく。ありがとうございます!
/*てことは大体魔法決まったかなー。
魔法が母親で契約者が父親。
ワオ、27歳で親離れ出来てないみたいになってる☆
― 住宅街から商店街南通りへ ―
[近隣の住宅から、幾人かの学生が姿を現す。]
「おはよー。一緒に学校いこ!」
「おっはよー。今夜楽しみだねー」
[仲の良い者同士が声を掛け合って、共に登校する。]
[けれど、少女に掛かる声はない。]
[男装している女子生徒だ。
奇異の目で見られこそすれ、仲良くしようと考える者はそう多くない。]
―学校、職員室―
おはようございまーす。
[準備して家を出て出勤後。因みにちゃんと朝食は食べた。
がらりと職員室の扉を開け、先に居るだろう先生方に挨拶。
どうやらヒヨコは頭の上が定位置になっている模様。盛大な羽音を出せない彼はぴょんぴょんと飛び跳ねるだけ。]
『随分あっさりだったな。
俺が豆食ってポーしてるぞ。』
(あんたの場合はポーじゃなくてピヨ。)
[椅子に座りホームルームの準備。
とんとん、とデスクを叩く左手の指にはシャンパンゴールドの指輪。
準備と言えど、朝話すことを要点要点に纏め出来るだけ短くするだけという、頭の整理しかすることがない。
この国語の先生。 話が短いと生徒の中でも定評があった。]
/*
ユーリエ・ローズマリー・イェンス・アリーセがまだ来ていない事を考えると、流石にこれ以上先へは進められないので様子見タイム
ふあぁ……よく寝ました。
しかし、お腹空きましたね。死んでも空腹を感じるだなんて面倒ですねぇ。
[生きていたら適当に何か買って食べたり作ったりできるのだが
生憎、自分には帰る家が無い。
……いや、あるっちゃあるのだが。家族が自分のことを視認してくれない。
自分の仏壇に供えられている食べ物でも食べようかと最初考えたが家族が驚く未来しか見えない。]
先輩見習い契約者の山田(仮)さんや田中(仮)さんに分けて貰えないでしょうか…
[自分の魔女を見つけることが出来るのなら、食事することもできるのだが。
見習い契約者になって3年。残念ながら自分のことを見えた人間は一人もいなかった。
なんて寝る前と同じでぶつくさ文句を言っていると]
……おや、見慣れない教員ですね。
[屋上で伸びをしては、また出て行く教員を見て>>36>>37数度瞬き
彼とは面識があったかもしれないのだが、実はこの男生前の記憶が曖昧である。
契約者の偉い人からはなんらかのショックで記憶が飛んでしまったとかそんなのを聞いたのだが
なんか3年間も見習い契約者やってた所為で無くなった記憶はしゃーない!と諦めるようになった。
ジョブチェンジしてから変にポジティブになったのである。]
授業の準備……懐かしいですね。
俺も朝早く来て授業の準備してたなぁ……問題は音楽の授業なんて1日にそんなに無いことだけど。
[週1か週2の授業だし、何処かの担任でもなかった自分は実は割と暇していたのだが。]
職員会議ってもう終わってたかな。
“アレ”が始まるまでには会っておきたい人が居るけれど……
まあ、時間あるし何とかなるでしょう!
[屋上から飛び降り、ふわりとまるで羽が舞い降りたように着地して]
いざ、進撃の校舎ですよー!
[元気よく腕を上げればそのまま校舎へと侵入していった。
ある意味で、これは犯罪なのかもしれないが見習い契約者には関係のないことであった!]
10人目、中学二年生 イェンス が参加しました。
中学二年生 イェンスは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[声にならない悲鳴とともに飛び起きれば、赤は無く。
自室のベッドの上。
寝汗で額に張り付いている前髪が気持ち悪くて、無造作に左手でわしゃと掻揚げ。
荒く息を吐き出し、そのまま天井を見上げた。]
……ったく、もぅ。まいったなぁ……。
[本来ならそれはただの独り言になるはずだったのに。]
『どうした少年?』
え……?
[聞き覚えのない声、少年は半ば反射的に部屋を*見回した。*]
/*
Σずいぶん大人びた中二が来た
赤希望と見せかけて村側と思わせてやっぱり赤希望ですねわかりません
あれ……っていうかイェンス……もしかして……あれ……(今回は中身予想灰に落とさないと決めたので自重 #できてません
/*
イェンスというと家康様を思い出してしまってね……
#いいえ、しゅんすけです
同じ中学生としてはおしゃべりしたいですはい
/*
密かに皆さんの和名を楽しみにしていた私です。
来島 晶:シ→晶 グル→来 ド→島
月桂 樹:ローレル=月桂樹
井家 俊介:イエ→家 ンス→俊
このあたりは非常にわかりやすいですねー。
私の名前も糸を音読みすれば姓と名前の頭を取ってシェイになるのですが、本名はもっとわかりやすいです。
守白さんは、シル→白 ト→十かなーとは思うます
宮田さん、会澤先生、夜霧さんの和名の由来も知りたい。
11人目、中学三年演劇部 ローズマリー が参加しました。
中学三年演劇部 ローズマリーは、賢者 を希望しました(他の人には見えません)。
ローズマリー、はこの場面には似合わない、よね。やっぱり。
もうちょっと華やかな花にした方がいいのかな。
[傍らの鉢植えに植わったローズマリー。
その葉をちょんとつついてみた。
葉っぱのふるふると揺れる様子をじっと見つめる。]
[両親が好きだったローズマリーは、庭のみならず、家中至る所にその存在を主張していた。
なんでも、母がプロポーズされたのがハーブ園のローズマリーの側だったとか、父が初めてプレゼントしたのがローズマリーだったとか……。
とにかくなんでもかんでも、両親のいい思い出の中にローズマリーはいたらしい。]
だからってね、いくらなんでもこれはいきすぎだと思うんだ。
[家の中も外もローズマリーだらけ。
毎日毎日世話をするのがどれだけ大変だか。
広い一軒家に独りで住む身としては、結構つらいものがあった。]
[けれども、自らの名前の由来とまでなったローズマリーには、自分も愛着を覚えてはいた。
兄は
ローズマリーの学名は「海のしずく」を意味するラテン語で、そこからとったそうだ。
そして妹は
こちらはそのまま“マリー”という音から。
その話を聞いてからというもの、兄妹そろって大好きな花となった。]
[今となっては両親の形見ともなってしまったローズマリー。
枯らすわけにはいかなくなったその葉っぱを、今度は愛おしむように撫でながら呟く。]
ローズマリー、は、どっかで使いたいけどな。
おとなしく薔薇使っておこうか。
でも、ちょっと姫の性格が「薔薇」って感じじゃないんだよなあ。
[ストーリがまとまらない。
こんなとき、――だったらどんな話にするのだろう。
はあ、とため息をついて机に突っ伏した。]
[そのとき、ようやく時計に気付いた。]
う…わ!?もうこんな時間!?
[時計の針は、朝のホームルームが始まるまで30分を切る時刻を指していた。
確か、はらしたまつりのイベントの台本に目を通して。
ゆるキャラのセリフをしゃべってみて。
何回か練習した後に、「今日は月が綺麗だな」と思った覚えがあって。
その後、花の姫が登場する物語の台本はどんなものあったっけと思って読み始め。
そして――…。]
[オリジナルのストーリーを考え出すと時間を忘れてしまう。
また、やってしまった。
慌てて、ばたばたと学校に制服として着ていっている服に着替え、
着替えている間にさっと焼いたトーストを咥えて、かばんをひっつかんで駆けだしたのだった。
背後のローズマリーの葉っぱが、風もないのにふるり、と揺れたのには気づくわけもなく**]
/*
村自体が久しぶりすぎてどきどきです。
皆さんよろしくお願いしますね。
あ。双子設定なの表に出すの忘れたorz
どっかでやらないと。
12人目、高校生 吹奏楽部 アリーセ が参加しました。
高校生 吹奏楽部 アリーセは、聖痕者 を希望しました(他の人には見えません)。
ー自宅ー
朝、自分の部屋のベッドの上
「んーもう朝か、、、ん?」
目の前に誰かがいる。
(え、幽霊?しかもイケメン!!)
『おはようさ、、、』
「私とつきあって下さい!!」
『、、、は?』
「だから私と付き合ってください。」
『、、、え?いや、、、うち、、、幽霊やし、、、』
朝からいきなり告白する女の子は吹奏楽部に所属している綾小路ありす(あやのこうじありす)。プルートを担当している。
[朝食を作っている間も文鳥―――シュライは黙らない
ばさばさと自分の上を飛び回っている]
「キョウはなにするノー?アシタってオマツリあるんでしょ?オテツダイ?」
それもあるけれど、一応図書室に居ないと
「オテツダイ?」
仕事だよ、普通の仕事
[そう答えれば、ふわりと香る玉子焼きの匂いに混じって、「わータイヘン!!イマはやりのシャチク?」というような声が降ってきたのである]
― 商店街 ―
……そっか。
今日はお祭りか。
[そういえば、他の生徒もはらしたまつりの話をしながら登校していたっけ。]
[それなりに興味ありそうに準備中の屋台を眺めるも、最終的に視線が行き着く場所は、商店街の南東方面にある店。]
[開店前のブティック。
ロリータに近いドレスが多く並ぶ場所であり、およそ男装系女子には似つかわしくない店であるが。]
[店に新作が入る度、少女がふらふらとブティックのショーウィンドウ前へ足を進める姿を、見たことがある者もいるかもしれない。]
……っと、立ち止まってる場合じゃなかった。
折角普段通りに出たのに、遅刻になる。
[ふと視界に入った腕時計の長針が、なかなかにギリギリの時間を示している事に気付き、少女が再び前を向くと]
『おぅ、あんさん。ワイと契約してくれや!』
[何の前触れもなく、角や羽が生えた、ふよふよと宙に浮かぶ、手のひらサイズの少年……?が、なんとも反社会的集団みたいな言葉遣いで話しかけてきた。]
断る。
[少女は真顔で即答すると、ずんずんと学校へ向かって歩きだした。]
『ちょっ待てよォ。
契約の内容くらい訊けや!』
断る。
[そしてそのまま一度も目を合わせず、教室へ直行した**]
「キョウのゴハンもなんかのシル〜♪」
味噌汁だよ
「ミソシル〜♪しろいしかくのミソシル〜♪」
豆腐だよ
「おいしいミソシル〜♪」
食べたことないでしょ
「バレタ?」
[などと、他愛もない会話をする晶の左手、その薬指にはシャンパンゴールドが光っている]
― 学校・職員室 ―
失礼しまーす!
[職員室のドア閉まってるのに、何処から入っているかだって?
勿論開いてる窓から以外何があるというのだろうか!
……見ている人が居たら通報されそうだと考えたが、よくよく考えたら見えてる人が病院送りにされる。]
いやぁ、懐かしいです!校長先生暫く見ない間に髪の毛薄くなりましたね!
[見えないことを良いことに、校長先生の頭を撫でる。
そして髪の毛を触っては薄くなってるー!とまた笑い声を上げて
※大変失礼なことなので良い子の皆は真似しないでね!]
……ああ、流石に俺の机はもうなくなってますよね。
[自分――守白十夜が死んで3年。
少し残念で哀しかったけれど、寧ろ机が残っていたら奇跡だと思った
……今も、自分の机があったらきっと菊の花が飾られてると思うとこれはこれでよかったと思える]
あと少しだけでよかったですから、音楽を教えたかったなぁ。
[音の素晴らしさを、音の楽しさを。
もっと長く、教え続けたかったなと窓に寄りかかれば]
………最近の教師のトレンドは頭にヒヨコなんですねぇ。
[ホームルームの準備をする教師を見ては目を白黒。>>45
3年前はあんなの流行ってなかったのに!時代に乗り遅れている!
しかもアヒヨコぴょんぴょん跳ねてる。可愛い。]
――変わったんですねぇ、この学校の流行も。
[しかし、あの教師の顔はどこか見覚えがあるようなないような。
そもそも3年たってれば新しい教師来るだろうし、顔つきも変わるよなと思う今日この頃であった]
[それは遡ること数日前、シュライが来た日のこと]
「やぁ、ボクはケイヤクシャ!!ケイヤクしヨ?」
[開いた窓から入ってきた文鳥が開口一番放った言葉がそれだった図書室の片隅にあるカウンター、そこに座っていた自分へ、ビーズのようにつぶらな瞳を向けた文鳥は、羽をばさりと広げてさらに続けた]
「マジョになればネガイゴトかなうよ!!キミのチカラでジブンをかえてミナイ?」
………自分を変える?
[その甘美な言葉が、全身を駆け巡った
僕にも………自分を変える力が…………?]
……その話、詳しく聞かせてくれる?
「モチロン!!」
『とりあえず落ち着いておくれやす、、、。まずこの話はおいといて、、、あんさん願い事とかありますか?』
ある!付き合ってください!
『、、、却下、、、他は、、、』
付き合ってください!
『、、、保留、、、あんさん魔法少女には興味ありますか?』
魔法少女?
[ありすは不思議そうな顔で幽霊を見る。]
『そうや!』
あるかも、、、
『なら、うちと契約してくれるか?』
[そして今日も元気に騒いでるシュライを置いて優雅な朝ご飯
キャーキャーと騒いでるがそんなことは気にしない]
「ボクと〜ケイヤク〜タノシイな〜♪」
[もう、気にしたら負けだろう*]
はい!
[即答だった。]
『即答やな、、、。』
だって大好きな幽霊さんが契約者って素敵すぎるもん!
[ありすはとても嬉しそう。]
『、、、、、、。』
[幽霊は頭を抱えていた。]
そう言えば幽霊さん名前なんて言うの?
『うち?うちの名前はふみ、、、』
ふーちゃんに決定!よろしくね!
『ふ、ふーちゃん!?』
[契約者のふーちゃんがかなり驚いている。]
ダメ?
『だ、ダメではない、、、』
[ふーちゃんという呼び名が気に入ったみたいだ。]
えっと、私が魔法少女になれば願い事が叶うっていったよね?これってどういうことなの?
[意味が分かっていないありす**]
[結局祭りの件、時間割の2つだけ伝えることにした。
続いては授業の準備だ。机の上に立て掛けてある、
中学国語の教科書を3学年分用意している時。]
『そこの銀髪。 随分と気にしている様だな。
全くトレンドではないぞ。 安心しとけ。』
[頭上のヒヨコが未だ跳ねながら、
突然に誰かへ話しかけ始めた。
ヒヨコが声を掛けている方向>>72を見る。 誰も居ない。]
(……誰が居るんだ?)
『銀髪。 計臣が見えてないなら多分俺の仲間か。』
[一応聞いてみるも、"銀髪"だけじゃ誰が誰だか。
しかしヒヨコが仲間だと言っているなら、誰だろうと特に気にすることも無いだろうと準備に戻る。]
『お前も早く良い奴見つかると良いな……!』
[ヒヨコはびよーんびよーんと跳ねながら大声を出す。
羽の先を器用に曲げてサムズアップ。
きっと俺が見てたらヒヨコの骨格を心配しただろう。
毎日頭の上で跳ねられたら首悪くなりそうだと、場違いな思考を巡らしながら俺は準備をするのだった。]
……すみません、加賀さん。
どうも、この指輪が気になっちゃって。
[そう呟く少女の左薬指には金の指輪。まだ慣れない感触につい戸惑ってしまうのだ。]
『……そうね。慣れるまで少し時間がかかると思うけれど、それはどうしても外すことは出来ないものだから。』
[諦めて、というぴしゃりとした手厳しい言葉。
黙って頷くしかなかった。]
……以後、引き締めます。
『良い返事ね。それが覆らないことを祈るわ』
[そうしてまた弓を構える。弓道場には早朝の静かな空気を裂くように矢を射る二人の姿があった。*]
[祖父は先の大戦時には戦闘機のパイロットをしていたという。
その血筋なのか、父と兄は自衛隊で同じくパイロットとして就職していて、今日も恐らく日本の空を飛んでいることだろう。
そしてもちろん自分も、高校を卒業した後の進路は防衛大学校。
学校や弓道部の子たちにお願いして、早朝は弓道場を借りて精神力を鍛え、学校では合格を目指して勉強と、たゆまぬ努力を積み重ねてきた。
その自身の歩む未来への道が変わったのは横にいる女性──加賀が現れたからだ。]
――商店街エリア・中央通り――
[散歩と偽り、逃げるようにして旅館を後にしたのは十数分前。
ヴァイオリンケースを片手にふらりと足を運んだ先は、数年前に比べて少しだけ様変わりした商店街だった。
時刻は丁度、学生の登校時間。
空いている店は手前に見えるコンビニくらいなものだが、それでも人気は疎らにある]
『まったく、妾と契約を結んだ魔女だというのに情けない。
いい加減に、その冴えない演技を止めたらどうじゃ』
[表面上は“久しぶりに訪れた故郷を懐かしんで見回る青年”として振る舞いながら、静寂は耳打つ声に少しだけ口の端を綻ばせた]
(仕方ありませんよ、これが“夜霧 静寂”なんですから。
ヴァイオリン一筋で、生真面目で温厚な、旅館の従業員に叱られて逃げ出す頼りない男。
僕はもともと、ずっと“そう”だったんです。
あまり昔と様変わりしてしまっていては、色々と余計な推測をされて面倒でしょう?)
[そう答えてちらりと視線を流すのは、左腕に巻きつく一匹の蛇の方。
蛇がちらりと赤い舌を出してから、やれやれと言わんばかりに頭を左右に振った]
[彼女は一週間ほど前に、静寂の前に現れた契約者だ。
『妾と契約して魔女になってたもれ』時代がかったその物言いと、言葉を発したのが蛇であった事実に、静寂は最初、自分の正気を疑った。
彼女の言によれば、彼女はディアボロスなる存在と戦う魔女を探す、契約者という存在らしかった。
たまたま、静寂と波長が一致したので、この機を有効に利用すべきと勧誘に至ったらしい。
ただそれだけであれば、静寂は丁重に「お帰り下さい」とお断りしていただろう。
いくら音楽家として名が売れず、時間を持て余していたとしても、そんなわけのわからない事に巻き込まれるのは御免こうむりたいからだ。
けれど、彼女は断ろうとした静寂に畳みかけるように続けた。
『魔女になれば、魔法を使える。使い方次第では、そなたの望みを叶えるための力になるであろうな』と。
そうして今、静寂の指にはシャンパンゴールドの指輪がはまっている。
契約者と契りを結んだ見習い魔女の、その証として]
[彼女はかつて大戦時に航空母艦として存在していた「加賀」の舟魂だと自称した。
その艦は、かつて祖父がパイロットとして搭乗していた艦。
そして、自身が魔女(彼女曰く「世に不幸をもたらすモノを討伐する」のだそうだ)の素質がある存在を探していること、自分にその素質があることなど、様々なことを教えてくれた。
──「人を、そして世界を護る。」
それが我が家の家訓。その家訓の元に彼女、「加賀」と契約した。]
[……と、目に止まるのはブティックの前にとどまる人影だ>>65
恰好こそ少年のようだが、どこか違和感を感じさせるその立ち振る舞いに、静寂は束の間目を細めた]
『昨今は、あのような恰好がはやりなのかえ? 妾にはよくわからぬ趣向じゃの』
[ブティックの洋服を黄色い瞳でじっと見据え、“蛇”がそう口にする]
はは、貴女のセンスはそりゃ古そうですからねぇ。
でも、あれも私は少々行きすぎかと……、おぉっと。
[思わず実声で応じてしまい、静寂は慌てて口元を押さえた。
一人で見えない何かとお喋りする姿は、世間的に見れば頭の残念な人以外のなにものでもない]
(一般的には、もうちょっとカジュアルな格好が主流ですよ。
あれはあの洋服店の傾向でしょうね。そういうブランドなんです)
[そう声に出さずに説明を加えたが、“蛇”はますます不思議そうに瞬いただけだった。
おそらく、カジュアルとかブランドとか、そういうカタカナ語に馴染みがないのだ]
(えっと、仕立てた職人の傾向みたいなものです)
『ふむ、なるほど』
[彼女にもわかるように説明を正すと、ようやく得心いったような声が返ってきた。
いったい何の時代から生きているのだろうかという素朴な疑問がわいたものの、一応口を噤んでおく。
女性に年齢を尋ねるのはタブーだ。
相手が得体の知れない蛇の容姿をしていたとしても、女性は女性。
わざわざ地雷を踏む趣味は、今の静寂にはない]
[そうこうしている内に、先ほどの少年とも少女ともつかない人影はブティックの前から消えていた。
気が付けば、ぼんやり道の真ん中で立ち止まっていた状態だ]
うぅ、朝食を食べ損ねてしまったせいでお腹が空きました。
コンビニで何か買っていきましょう……。
[いかにも情けない声音でそう嘯いて、静寂は空腹を示すようにお腹を押さえる。
“蛇”のため息が耳を付いたが、聞こえないふりをしてスルーした**]
[出会ったときからずっと、彼女は厳格だった生前の祖父と雰囲気がそっくりで、「ああ、これが"縁"というものなのだろうか」とひしひしと感じていた。
矢を射る手を止めて、弓矢を構える加賀の姿を見ていると、彼女がこちらに目をやる。]
『……なにか?』
あ、えと、なんでもないです。ごめんなさい。
『……そう』
[その呟きと共に放った矢はまたしても中心を打つ。一航戦として名を馳せた航空母艦「加賀」の実力は健在のようだ。]
……そろそろ、学校の時間なので。
『そうね。私はもう少しここで鍛錬することにするわ。気をつけて』
はい。
[行ってきます、と加賀に声をかけて、弓道着から着替えた後、学校へ向かった。**]
/*
さて、遅ればせつつご挨拶を。
MissLiedと申します、GMG本家への参加は2回、外伝はこちらがお初です。
至らないところも多いかと思いますが、楽しい村にできるように頑張りたいと思います。
皆さん、どうぞよろしくお願いいたします……!
なん、だと……トレンドではないのですか!?
[なんてことだ、トレンドではなかったらしい。>>79
しかし、そこでヒヨコが普通に喋っていることに気付いて、納得した。]
その先生の契約者さんですね。
いやー、羨ましいです。俺3年もこっちの世界に居るのに俺のこと見える人魔女と契約者以外一人も居なくって。
[ヒヨコは自分に気付いているが>>80肝心の教師は気付いていない。
そこから察するのは、この後試験を受ける魔女見習いの一人なのだろうと]
/*
今回は表面上は情けない男を演じつつ、裏では人狼に率先して協力するような腹黒い狂人をやっていきたいのですが、果たしてうまく行くでしょうかねぇ……。
舞台を引っ掻き回せるよう、狂人として頑張って立ち回りたいところです。
探すことが出来るなら“音楽”が好きなこと契約したいですね。
……ああ、俺は守白十夜と申します。でも長いんでシルヴェストリスと呼んでください。
[後に名乗ったほうが長いとは言わせない。
うっかり生前の名前を言ってしまうのは昔の癖である。]
その人が無事、魔女になれることを祈ってますよ。
どうかがんばってくださいね。
[にこりと、笑みを浮かべれば
また学校探索を始めようと窓から外へと出て]
では後ほどお会いできたらその時はよろしくお願いしますね!
[元気よく手を振って出て行った。勿論向かう先は別の教室。
――誰かこの男を通報するべきだと思う。]**
『俺なんて計臣が初めてだ。 まだ焦る時期じゃない。
何年俺の姿を人に見て貰えなかったことか……。
何年だと思う? 計臣?』
[授業で使うプリントを印刷し始める俺の上でヒヨコは喋り続ける。
俺の名前を読んだ瞬間に、テシッと片足で頭を思い切り蹴られたがヒヨコなので気にしないことにしよう。
突然話を振られても、
印刷機を眺めながら適当にだが返してあげた。]
んー? 10年くらい。
『そうそう。 多分そのくらいだな。』
[ヒヨコの話し相手>>90の言葉が分からないので話を追えない。
いつの間にか声が素で出ていたことに俺は気付けなかった。]
『あぁ、ご丁寧にありがとう。
俺は
[ヒヨコはその間ずっと同じ奴と話し込んでいるらしい。
俺が動いてもよく落ちないものだ。
いや、家からずっと乗っているなら当たり前の様な気もするが。
印刷を終えたプリント数枚を手に取り、教科書3冊の上へと重ねる。]
『守白くん、じゃないな。 シルヴェストリスくん。覚えた。』
[ハッとヒヨコの方を見上げた。]
[勿論、頭の上に居るヒヨコの姿を見ることは出来なかったが。
カミシラさん。 下の名前だとは思えない。
漢字が分からなくとも多いとは思えない苗字だが、聞き覚えのある。
数年前、不慮の事故で亡くなってしまった先生と同じ姓なのだ。
ヒヨコが後に言った横文字の名前は既に忘れてしまった。]
カミシラって音楽の先生『おう、ありがとな!』
[口を開いた時、既にヒヨコは
窓の方>>91へ手(翼?)を振っていた。
普段より大きいヒヨコ低音ボイスで遮られた俺の声は
だんだんと小さくなり、途中で言うのをやめてしまう。]
『何だ? 計臣知り合いだったのか?』
[その様子に気付いたのかヒヨコは小首を傾げた。]
[ふるふると俺は軽く首を振る。]
いや、前に同じ苗字の先生が居たんだ。
もしかしたらって思ったんだけど。
銀髪じゃ違う、な……?
[言いたいことを言い終えてしまった直後。
実際に声にして出してしまって居ることに気付いた。
周りを見渡す。他の先生方の視線が痛い。
これでは電波系男性教師のレッテルを貼られてしまう。
いそいそと先生方に頭を下げ下げ、教科書と印刷したプリントを抱えながら逃げる様に職員室を出て行った。**]
/*因みに名前の由来はカスパルの由来からです。
何か「会計係」が由来らしいですね(ぐぐっただけだから正確じゃないかもしれないが)
ということで会計という漢字を入れることに。
下の名前は計臣で即決。苗字は会が入って、響きが普通に居そうなの(これ重要)を適当に選んできました。
契約者の名前は後々。
/*
先生の残りptが2424になっている件。
なんかロール落とそうかなと思ったけど、時間があまりないので、今はやめておこうかな。
[朝ご飯を食べ終わる頃でも、契約者は止まらなかった
あっちへばさばさ、こっちへばさばさ 正直うるさい
だが、そういちいち突っ込む時間も無く、ただ黙々と箸を進めるだけだった]
『ネェネェ、もういかなくていいノ?』
あぁ、こんな時間か 行こう、シュライ
『ハイハーイ』
[戸締りをし、家を出た
広い家に一人暮らしをしている
家を出てすぐに、庭に入った 物置の隣に置かれた如雨露に水を入れて、咲き誇る薔薇へと]
『キョウもキレイだねー!!』
……そうだな
[純白に輝く薔薇を愛おしげに見つめ、踵を返した]
[図書館司書、といっても学校の図書室の司書をしている
東京に住むのもよかったのだが、父親の葬儀のために村へ戻って以来、また東京に出るのが億劫になってしまった
水筒を持ってくるのを忘れたのに気づき、近くのコンビニへ立ち寄る
この時間はやはり登校する生徒達が多いな……
そう思いつつ、烏龍茶を買う]
…………
[財布を取り出す時に見えた真っ白なノートを見て、またすぐに目線を戻した]
[学校に着くと、まずは職員室へ向かった
普通に昇降口から入るので、もしかしたら誰かに会ったかも知れないが]
おはようございます
[挨拶をして職員室に入り、図書室の鍵を取ってすぐに職員室を出た
誰かに話しかけられたら、止まって振り向くことはするだろう]
[今日は土曜日だが、普通に午前授業があるので、図書室も昼過ぎまでは開放している
花瓶の水を取り替えようと、窓際に寄ると、ガラスに自分の顔がうっすらと映る
額には青い石が埋まっていた
そっと撫でると、固く冷たい感触]
……本物なんだなぁ
『ナニがー?』
いや、なんでもない
[図書室にいるのが自分だけでよかったと心底思った
周りからはただ独り言を言っている人にしか見えないだろう
適当に本を取り、カウンターの奥へ入る
小さな学校なので司書室は無く、荷物はカウンターの下に置いている
それなりに良い椅子へ腰掛けると、そっと本を開いた**]
― HR前・中三教室 ―
『おーい、エイミはん。
聞こえとるんやろ?
日没までさ契約しで、試練さ合格しで魔女さのれば、願いば叶える力さあんだのものになんだ。
あんさん、叶えたい願いありまへんの?』
…………。
[聞こえないフリをしてもしつこく謎の方言で話しかけてくるし、耳を塞いでも声が届くせいか、少女は席に着くなり無言で机に突っ伏し、ぐったりとしていた。]
[けれど、他のクラスメイトは全く気にしている様子がない。
見えても聞こえてもいないかのように。
少女にしか認識できない幻なのだろうか。]
(どーなってんだよ、ったく。
なんなんだ、コイツ。)
『だから契約者ゆーとりますがな。』
[心の中で発した声へ反応された時は、流石にぎょっとしたように少し顔を上げ、少年のようなナニカを見た。]
[改めて視界に入った、手のひらサイズの少年。
灰色の肌。
真っ赤な髪と翼。
頭には角、下半身は獣で、いずれも黒い山羊のもののように見える。]
[そう、まるで悪魔――サイズ的には小悪魔か。]
『ワイと契約して、魔女になれっちゅうんじゃワレ。』
(……方言がめちゃくちゃでものすごい怪しいんだけど。
あと、色々混ざってるのに言語が全部日本語っていうのがまた怪しすぎる)
『そら大人の事情だべ。
気にしたら負けなんじゃ。』
(だいたいアンタみたいなどう見てもファンタジーな生き物がこの世にいるわけないですしおすし。
幽霊とかお化けとか妖精とか精霊とか天使とか悪魔とか魔女とか、信じてないんで。
これは私が見てる夢なんだ。
よし寝る、寝て現実に戻る、おやすみ!)
[再び机に突っ伏して瞼を閉じるも、]
『……夢やったらええねんけどな。』
……え?
[思わぬ返しに、素の声が出た。
体を起こすと、遠い目をして窓を眺める小悪魔の姿。]
『嫌でも、これが現実だって事を思い知らされる時が来る。
あんさんは、必ずワイと契約する。
そのように出来とるんや、この世界のシステムは。』
……ほんとに、何なんだよ。
[不吉な言葉を残し、担任教師が到着するまでには、小悪魔は少女の傍から一旦離れ、窓の外へと出て行った**]
/*
ちょっとごめんね。
Wikiにない注意で申し訳ないけど、ゲームの設定やキャラクターをそのまんまこの世界に持ち込むのは、ご遠慮いただきたいのです。
知らない人がついていけなくなってしまうし(現に私も???となってます)艦これがわからない人への配慮をお願いしたく思います。
/*
さて、契約者を蛇にする気だったんだが、かぶったorz
どうすっかのー、と頭悩ませつつ。
しかし、うーん……。
どうみてもぱくってますよね、的なものはなんかこう……興ざめだなぁ。
そういうのはここじゃなく、艦コレをテーマにした村とか、艦コレのなり茶でやればいいのになぁ、って思ってしまうよ(・・;
/*
あ、しじまさんがコンビニ使ってくださっている。
ありがたや……。
高校生設定だった時は、部活はせずにコンビニ(名前はローンソ)のアルバイトって設定だったんですけど、中学生の方がしっくりくるなぁと思って、中学生じゃバイトできなくね?部活にも入るか→じゃあ初期位置コンビニじゃなくてブティックの方が……ってなったんですよね。
/*
あわわお手数おかけしてしまってすみません。
ええと、精細に艦これのデータ(艦船スペックその他)等を持ってくるつもりは全くないのですが、加賀さんの見た目や性格についてはキャラクターそのままを持ち込んじゃっていますね……あうううどうしよう……。
ー職員室ー
おはようございます。
[ドアを開けると数名の同僚が出勤していた。とりあえず、挨拶を済ませ、自分の席へと移動する。]
さて、今日も頑張りますか。
[担当するクラスごとの進捗具合を確認する。]
特に追加で用意する物もありませんね。
[引き出しから古びた本を取り出した]
[登校中に、そういえば、とふと加賀に話しかけてみる。]
(「一航戦」って、どういう意味なんですか?
祖父も生前「一航戦のパイロットとしての誇りが〜」とか言ってましたが……)
[祖父が散々自慢気に言っていたので「一航戦」というのはすごいものなのだろうとは思っていたのだが、細かいことまでは知らない。
船魂だという彼女なら、知っているだろうかと考えたのだ。
その質問に、加賀は視線を前に向けながら答える。]
[先日古本屋で見つけ何故か惹かれてしまったは本を広げる。]
本当に何が書いてあるか、わかりませんね。読める文字も少ないですし…。
[ページをパラバラと捲ると、あるページで手が止まった]
これは魔法陣ですね。子供向けの本だったのでしょうか?
うぅ…目が…。
[急に目が熱くなる。反射で本を床に叩きつけ、目を閉じながら本とは反対側を向いた。]
ぐっ…はぁはぁ…。一体何だったのでしょうか?
[周りに一言すみませんと告げると本を拾い上げる。]
――公園――
[コンビニでの買い物を済ませると、ビニール袋片手に向かったのは公園だ。
“蛇”は『朝食くらい旅館に戻って食べれば良かろう』と言うものの、さすがにコンビニの袋を下げての帰還はあてつけがましいだろう。
入り口そばのベンチに腰かけて、ビニール袋から惣菜パンとコーヒーを取り出す。
パンを一口齧ってから、見るともなしに公園の内部を眺めた]
……昔は、嫌な事があるとここに逃げ込んだものでした。
[唐突にぽつりと溢すのは、誰に聞かせるでもない呟きだ。
傍らでとぐろを巻いた“蛇”は少しだけこちらの横顔を眺めたが、さして興味がある話題でもなかったのだろう、すぐに頭を下ろして目を瞑った]
『「一航戦」……「第一航空戦隊」の略称よ。
私、「加賀」が所属していたところ。
多くのパイロットの人たちの中でも、とても優秀な人……今でいうエリート部隊と言ったらいいかしら。そんな人たちがそこに乗っていたわ。
それはもう、そこにパイロットとして配備されることが名誉なくらいに。
……あなたのお祖父様がそうして誇りに思っていたのも無理もないことでしょうね』
[さらりとすごいことを言われた気がする。エリート部隊?え、そんなすごいところにおじいちゃんいたの。え、ほんとに?
思わずぽかーんと口を開けていると、加賀は不思議そうにこちらを見てくる。
……おじいちゃんも、加賀さんも、すごかったんだなぁ。
驚きのあまり、小学生並の感想しか抱けなかった。
──とりあえず家に帰ったら、仏壇のおじいちゃんに報告しよう。
そんなことを考えながら、学校の教室へと入った。**]
叔母も亡くなって、もう既に実家は残っていませんが、近所の家に住んでいた上級生が相談に乗ってくれたりしてね。
あの人は今もまだ村にいるのでしょうかね。
……それとも、もう都会に出て行ったのかな。
[構わずにそう続けながら、目を向けるのは公園脇の花壇である。
祭りの時期だけあって、大ぶりの秋バラが夏のバラとは異なる深い色味で数輪、美しく咲き誇っていた]
秋バラの美しさを湛えて一曲奏上、なんてしたら、また怒られてしまいますかね?
[ヴァイオリンケースに手を添えて、ちらと通路を挟んだ向こう側の旅館を見遣る。
“蛇”は返事を寄越す気配もないが、『当然じゃ、愚か者』と言わんばかりの気配だけは感じ取れた]
では、そうしましょう。
[しれっと言うと、“蛇”が黄色い目を剥いてぎょっとこちらを見上げてくる。
してやったりと悪戯っぽく微笑んでから、ヴァイオリンケースを開き、弓を取り出した。
弓の毛を丁寧に張ってから、松脂を塗ってヴァイオリンを取り出す]
それではお聞き下さい。
エルンスト、“夏の名残のバラ”
[歌うように曲名を口にして、弓を構えた。
元はアイルランド民謡だが、日本にも『庭の千草』として知れている曲だ。
最も、こちらは和訳されるに至って、バラが白菊になってしまったのでこの場にはふさわしくなかろう。
“夏の名残のバラ 一人さみしく咲いている”という原曲の歌詞を思い浮かべながら、弓を引いて最初の音色を奏でた**]
/*
とりあえずうっかり出してしまった「一航戦」という軍事専門用語の解説ロルを落としてみた、り……。
出来るだけ艦これ臭を出さないように頑張ります。
[すると本からもくもくと煙が上がる。周りを見渡すが、誰も反応しない。どうやら自分にしか見えていないようだ。]
何なのでしょうか、これ…。
[煙でいっぱいになった天上を見つめていると、次第に煙は一点に溜まり始め、握り拳一つ分の大きさになる。そして、そこから現れたのは…。]
(よぅ、お前が俺様を読んだのか?)
[一匹の喋る蝙蝠だった。**]
/*
ヤッチマッターすみませんふええ……。
艦戦・艦爆・艦攻とかそういうレベルまで細かくやる予定は全くなかったんですけどいきなり加賀ってキャラが艦これ世界の性格まんまで出てきても知らない方からしたら「???」ですよね……うわあああほんともう ちーん
/*
ご配慮ありがとうございます。
加賀さんに関しては、白ログに出してしまったものは仕方がないと思うので。
これは例えばなので完全にその通りにしていただく必要はないのですが、読み方が「かが」じゃなくて「くわが」だったりとか、見た目も完全にそのままではなく多少オプションを付けるとか、性格もそのままでなく若干方向性を変えてみるとか(ドジっ子属性を付けたり?)……そんな感じで、艦これキャラそのままではなくなるようなアレンジを加えていただけるとありがたいと思います。
因みに肩書きについては、実際に四字熟語として存在するものなので、変更していただく必要性は感じておりません。
/*
ここは日常とファンタジーが混在する魔女試練の村。
色んなパロネタが飛び交うのはもはや様式美だけれど、版権キャラをそのまま持ってくるのは、さすがに一線を越えていると判断せざるを得ないのです。
/*
パロネタに力を入れるのも、GMGのひとつの楽しみ方だと思います。
ですが、「どこまで突っ込んだ版権ネタでもやっていい」というわけではないので、版権キャラや必殺技・魔法などをそのまま持ってくる事は、避けていただきたく思います。
/*
もしかして:中三男子の154cmってそれほど小柄ではない
中の人が中学生になってから勢いよく身長伸びたせいで、感覚がおかしいんだよな・・・
ぐぐってみたら、15歳0ヶ月で167cmくらいらしいので、154cmは男装するには小さめかなと思ったんだけど
[15の時。両親がいなくなった
よくわからないが事故だったらしい
残されたのは二つ下の妹、奈々子だけだった
その妹も今までずっと目覚めない]
ねぇ、本当に奈々子を救えるの?
[その問いは虚空に吸い込まれ]
『それは汝次第。』
[──ることはなかった]
『妾は汝を認め契約した。
今はただそれだけである。
証もあるだろう?ジェムと指輪がの。』
わからないよ。
[首にある赤色の石と指にはめられた指輪
それが目の前の契約者、鬼灯との契約の証だ]
『汝の嘘吐きも治ればいいんだがの。』
[その事だけはスルー
そして公園へ忘れ物を取りに行く]
[真っ赤なマフラー
昔から使っている大事な大事なマフラー
どこに置いてきてしまったんだろうか]
──ぁ。
[そんなことを思っていると
ヴァイオリンの音が聞こえた気がした
思わず足を止め終わるまで聴きいることにした**]
[職員室から出た後に、ずーっと考えていることがあった。
あのぴよぴよさん……もとい、徹と名乗った青いヒヨコ――ではなく、その下で寄生ではなく契約してた男性。>>94
何処かで見たときがあるような、ないような。そんなことを考えていると…頭に電流が走ったように閃き]
思い出しました!!
計臣さんって国語の先生の会澤先生だ!いやぁ……一つ下だったのにもうあんなに立派な先生になって…!
[抜け落ちていた記憶がぽぽーんと出てきたようで
そういえば、一つしたの国語の先生だった彼のことはよく覚えていたはずだった]
いやぁ、よくよく考えたら今は彼のほうが年上なのですか。
確か27歳ですよね。年齢抜かされてしまいましたか。
[※死んでるから当然である。]
いやぁ、よくよく考えたら今は彼のほうが年上なのですか。
確か27歳ですよね。年齢抜かされてしまいましたか。
[※死んでるから当然である。]
―中三教室―
[がらがら、担任している中学三年の教室。
前方にある扉を開け、ゆるりと片手を上げながら入る。]
お前らおは、……ふぇっくしゅ! っあー。
[扉を後ろ手で閉め、挨拶をしようとした瞬間にクシャミが重なった。
俺のクシャミにゲラゲラ笑い始める生徒も居た。
誰かさんに>>117>>118で噂されていた所為なのか。
相手が音楽の先生だと断定出来ず、姿すらも見えない俺は知る由もなく、埃でも舞っていたのかと直ぐ忘れるだけ。]
誰だ? 俺の噂してた奴は。
会澤先生イケメーン! とか俺の良い噂なら許す。
[笑いながら冗談に冗談を重ねて出す。
ノリの良い生徒はドッと笑い出してくれる筈。]
[教科書類、プリント類を教卓に置く。
ちらり、腕に付いた時計を見て時間を確認。 時間だ。]
冗談はここまでにして。
寒くなってきたから、風邪には気を付けような。
ホームルーム初めまーす。 起立!
[号令を掛け、生徒達を立たせて朝の挨拶。]
おはようございまーす。 着席ー。
[生徒が座り切るのを確認すれば出席確認。
自クラスの名簿を手に取る。
欠席したか遅刻したかの空席はあるだろうか。**]
/*フィルタの簡易メモへ月桂さんみたいに和名書いた方が分かりやすいか?
ぶっちゃけ俺もまだ名前とアイコンが一致してない、てへ。
あ、いけない!朝ご飯の時間だ!学校遅刻しちゃう、、、。
[ありすは時計を見て焦り出す]
『ほんま、すんまへん、、、うちのせいやな、、、』
[ふーちゃんはありすに謝る。]
今日のご飯はなーにかな?
[ありすは朝からご機嫌だ、、、その理由はそこにいるイケメン幽霊(契約者)ふーちゃんがいるからだ。]
今日はごはんと大根の味噌汁と目玉焼きのウィンナー月だ!
『美味そうやな、、、。』
[ふーちゃんが食べたそうに見てみる]
中学二年生 イェンス が村を出ました。
12人目、便利屋 ユーリエ が参加しました。
便利屋 ユーリエは、呪狼 を希望しました(他の人には見えません)。
― 村への道中 ―
――確か、村に続く道はこっちで会ってるはずよ。
[地図を確かめながら、波羅下村へと向かう。
便利屋の仕事は多岐にわたる。
例を挙げるなら、炊事や掃除などの家事代行、スズメバチ等の駆除、壁の塗装などの簡単な工事。
もちろんこの他にも、便利屋が請け負う仕事は存在する。
主に街の人々からの依頼に応じることが多いが、地方から依頼人が来るケースも少なくない。
とある村から依頼人が来たのは、ある秋の日の事。
依頼内容は、村祭りの裏方作業の手伝い。
その時の打ち合わせの結果、自分が担当することに決まった。
というのも――]
13人目、中学二年生 イェンス が参加しました。
中学二年生 イェンスは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 自室 ―
[きょろきょろりと見回せど、声の主を見つけられず首を傾げれば。]
『ああ、ここだよ、こ・こ。』
[開けっ放たれた窓の外、電線に一羽の鴉が一声、かぁ、と鳴く。
窓枠へ、そして少年のいる傍らへとぴょこぴょこと飛び移った。]
ふーちゃん食べる?
『食べれるわけないやろ!!うちは幽霊やで?けどウィンナー美味そうやな、、、。』
んー美味しい!、、、ふーちゃんは何の食べ物が好き?
[ありすはふーちゃんが好きだった食べ物を聞く。]
『うちが生前に好きだった食べ物は、京野菜と八つ橋や!』
ふーん?みんな京都の食べ物だね。みんな美味しそう!
『学校間に合うんか?そんなにゆっくりしてると遅刻するで?』
― 回想:街の便利屋にて ―
「実は波羅下村で行われる村祭りの裏方作業の手伝いのお願いに参りまして」
波羅下村?――Yah,存じてます。
私の父方の曾祖母が波羅下むらの生まれだと父から聞いていますので。
[それを聞いて驚く依頼主。
だがその後は話も弾み、事務所側も村に縁のある者を派遣したほうがいいだろうという結論で落ち着いた。
このため、私――戸張樹理亜が村に出向することになった]
祭りが開催されるのは夜、ということは依頼の日程は1泊2日ですね。
「村には宿泊施設もありますのでね、そこを利用していただければ」
Okay,わかりました。では――
[そうして打ち合わせは進み、祭りの日当日に村に向かうことになった]
……この夢、続きがあったんだ。
『いやいや、夢じゃねーから。
……って、まぁいっか。普通の人間なら俺が喋るのなんて受け入れがたいだろうしさ。
ところでどんな夢だ?
なんだかやけに魘されてたみてーだが。』
[普段の少年なら。
気を許した相手にすら、それを話すことなどない。
けども。
これも夢の続きだとまだ思い込んでる少年は、つい漏らす。]
――僕が、人を殺した時の夢。
ああ、うん。
正確には、違うかもだけどさ。結果的に、って意味でね。
[僅かに口元を*歪ませた*。]
― 回想その2:終業後 ―
[打ち合わせを終え、依頼主が事務所を出たところで終業時刻になった。
この日は夜間の仕事が入っていたが、別の者が担当になっているため、私は定時で帰ることにした]
「お疲れ、ああそうか、今日は戸張さん、定時上がりだっけ。
俺はスズメバチの駆除の仕事が入ってるから、行ってくるわ」
分かりました。夜間の仕事も頑張って。明日もよろしくお願いします。
/*
あああああああやべええええええええしゅんすけさんと設定かぶるうううううううううううううう
ま、まあ、なんとかなるよ!
/*
武器が刃物で、殺人歴あり?とか・・・うん
まるかぶりである!
い、いや、きっと美味しい方向へ行けるはずだ!
がんばる!!
あー!!ヤバいーー!
[ありすは急いで制服を着て家からでる。]
『ほんま、すんまへん、、、。』
ふーちゃんのせいじゃないよ、、、大丈夫だよ。
[ありすは走っている。学校はこの近くにある。]
はぁ、、、はぁ、、、。
着いた、、、。
『ここがありすはんが通っている学校かぁ、、、って小学生や中学生おるやん、、、。』
え?だってここ小学校から高校生まで通ってる学校だよ?
『そうなんか!驚いたわ、、、。』
[ふーちゃんは合同の学校が珍しいみたい。]
[事務所を後にし、自宅アパートに帰る最中のこと、ある男性からメールが来た]
「今度いつ休み取れそう?また二人で遊べるといいね」
[送り主は、自分が付き合っている相手。真面目で誠実な男性だ。彼には自分がアメリカ人とのハーフであることを明かしており、彼も理解を示している。
ある一件で知り合って以来、親睦を深めている。
彼からのメールを確認し、すぐに返信する]
「今度の土日、仕事が入りました。
今週は休みを取れそうにないけど、来週は休みが取れるかもしれないわ。
でもいつ仕事が入るか分からないから追手連絡するわ」
あー!!ヤバい!遅刻しちゃう、、、。
[ありすは急いで制服を着て家を出る。]
『ほんま、すんまへん、、、うちのせいで、、、。』
[ふーちゃんはかなり落ち込んでいる。]
大丈夫だよ。ふーちゃんのせいじゃないよ。
[ありすは走っている。学校はもう少しで着く。]
つ、着いた、、、はぁ、、、はぁ、、、。
ー学校ー
[がやがやと子供達の声が聞こえる。ここは波羅下村での唯一の学校、、、幼稚園から高校まである学校である。]
疲れた、、、朝から走ったよ、、、。
『、、、、、、。』
[あとは彼からの返信を待つのみ。――ただそれだけのはずだった。]
『あらあら、路上でそういうことするのは危ないんじゃない?』
――What!?
[聞き覚えのない声が耳に入った気がして、立ち止まる]
いったい、誰が――
[声がした方を振り返る。そこにいたのは、一人の謎めいた女性。
彼女はなぜか宙に浮いた状態でこちらを見ていた。
よく見ると、妖精とも違うような……]
『悪いわねえ、驚かしちゃったみたいで。
でも振り向いたということは、私が見えてるってことよね?』
[そう言うや否や、彼女は魔女と呼ばれる存在について説明し始めた。]
『私のような「契約者」が見えるということは、魔女を目指す資格があるってことよ。
――質問だけど、あなたには叶えたい願いや目標があるかしら?』
[願いや目標。それにまつわる彼女の質問。
彼女がそれをたずねる理由は、もうすでに感づいている]
(私が掲げる目標は、「愛する人々を守れる女性になること」
愛する人々を守るためなら、彼らを脅かす全てのものに立ち向かう意思は、ある。
己を鍛えることも厭わないけれど、より鍛えたいのはMind――精神の方よ。
今の私に、将来家族になる人間や、その他の大切な人たち――彼らを守れるほどの精神の力があるとは思えないの……
だから、より立派な女性になるためにも、私はその試練に挑むわ。)
『ふふふ……なかなか決断が早いわねえ』
(もちろんよ。そう言うあなたも、私が魔女になるまで諦めるつもりはない――)
(そうでしょう、エレクトラ。
ああ、エレクトラというのはあなたの名前ね。
あなたの名前は、エレクトラで決定よ。)
[エレクトラと呼ばれた契約者は、弱い雷を纏ったような姿をした摩訶不思議な存在だった。
樹理亜が「あなたは何者?妖精でもなさそうだし」と問うたところ]
『私は、いわゆる精霊みたいなものね。契約者と一口に言っても、様々なタイプがいるからねえ』
(Okay, I know.
――そうだわ、エレクトラ。いつ試練が始まるか分からないから、今のうちに契りを交わしておきたいわ)
『分かったわ、それじゃあ――』
[エレクトラは、仮の契りの呪文を唱え始めた。
すると深い藍色の光と弱い雷光が全身を包み込んだ。
さらに魔力が体内に流れ入ってくる。
光が収まったとき、彼女の目に映ったのは、左手の薬指にある指輪だった]
『それが契りの証よ。詳しいことは、試練の日に説明するわ』
(分かったわ、エレクトラ)
[その後はエレクトラとともに帰路についた。
付き合っている相手からのメールが来ていたので確認する。
「双方の都合がいいときにまた会いたいので、連絡を待ち、その上で日程を調整したい」という内容だった。]
『あら、あなた――』
(メールは勝手に覗き込むものじゃないわよ、エレクトラ)
[それから数日にわたり、エレクトラとの共同生活を送ることになった。
無論、彼女の存在を誰にも知られることなく――
そして、村への出向の日を迎えた]
― 現在:村の入り口、商店街エリア近辺 ―
Okay,道は合っていたようだわ。
依頼主様は宿泊施設を利用するといいと言っていたわね。
[事前に渡された村内地図と睨めっこしつつ、宿泊施設の場所を確認する。
無論、今回の出向にエレクトラが同行していたのは言うまでもない……が、そんなことを知る人物はいないだろう。]
Harashita Village――
私のご先祖様の故郷、か……
[村にまつわることは、もちろん事前に知っていた。
小さな農村だが薔薇が特産品になっていたり、地域おこしの祭りもあったりと、様々な特色がある。
父方の先祖がここから嫁いできたと思うと感慨深いものがあった。]
[演奏を始めてどれくらい経った頃だろうか。
曲が終盤に差し掛かったころに、公園の外に人影を見つけた>>116
一瞬、おやと片眉を上げたのは、印象深い赤毛が記憶のどこかに引っかかったような気がするからだ。
しかし、すぐにはピンと閃くものもなく、どうせあと数分の事だから、とヴァイオリンを弾く事に意識を集中させた。
野外で奏でるヴァイオリンの音色は、反射音がないため屋内のそれよりも劣って聞こえる。
それだけに、手を抜くとすぐさま音にそれが反映され、聞くに堪えない凡庸な音色に変わってしまうのである。
隅々まで神経を張り詰めてヴァイオリンを歌わせて、最後の一音を弾ききったのは数分後。
ふぅと短く息を吐いて、先ほどの人影の方へと改めて視線を向けた]
拙い演奏をご清聴いただき、有難う御座います。
[まるでステージの上に立っているかのように、丁寧で大仰な一礼を。
その芝居がかった仕草のあとで、緩く柔らかに表情を笑み崩した]
この公園に何か御用ですか?
[まさか、遊びに来たというわけではないだろう。そんな年頃には見えない。
公園を斜めに横切ってショートカットしたかったのか、それとも待ち合わせか何かか。
そんな推測をしながら青年を見つめて、こみ上げる既視感に少しだけ首を傾ける]
[狭い村だ。顔見知りという可能性は十分にある。
帰還したのは数年ぶりなので、知人でも記憶の中と面影が変わっている場合だってあるだろう。
しばし頭を悩ませてから、唐突に泡がはじけるようにぱちんと、ひとつの記憶が爆ぜた。
嘘吐きと噂されていた赤毛の下級生。
いつも、赤いマフラーを首元に巻いていた]
……あぁ、思い出しました。
宮田くん、ですよね。
[そう呼びかけて、公園の中を振り返る。
そういえばさっき、ブランコのところに赤いマフラーを見たような気がする]
[ヴァイオリンをケースに戻し、ブランコの方へと踏み出した。
遠目に見ても、赤いマフラーは鮮やかだ。
一目見れば、そこにあるのが確認できる。
ゆっくりとそれを拾い上げ、赤毛の青年へと微笑みかけた]
きっと、目的はこれでしょう?
[彼の方へと掲げて見せて、すぐさま元来た道を引き返す。
公園の入り口まで歩いていってから、どうぞとばかりに差し出した]
『大した偽善者ぶりではないか』
[足元の“蛇”の、いけ好かなさそうな言葉は笑顔のまま聞き流す。
つまらない偽善である事は、他の誰よりも自分自身が一番知っている]
[図書室を利用する生徒が集中するのは大抵昼休みだ
つまり、それまではとても暇なわけで……]
『エッ、ショウ?ねちゃうノ?いくらキノウねるのオソかったからって…………チョットー!?………ダイジョウブかなぁ、シレン、キョウなのに…………』
[気持ちよさそうに眠る晶の上をばさばさばさばさ
しかし、起きる気配は見られなかった
誰も起こさなければ、次に起きるのは昼過ぎになるだろう**]
― 商店街エリア・中央通り近辺 ―
Inn(宿屋)らしきものがどこかにあるのかしら。
[依頼主からは先にチェックインを済ませておくとよいと言われていた。
事前に渡された村内地図にも、宿泊施設の位置が示されていた]
(旅館は確かにあるみたいね)
『裏通りもあるみたいだけど、大きな通りを行った方が間違いないんじゃない?』
[エレクトラの言う通りだ。幸い、旅館は南通りに面した場所にあった。]
それなら、すぐにチェックインを済ませられそうだわ。
でも祭りが行われるのは今夜だから、宿に戻るのは遅くなるかしら?
ふむ、どうしたものかしら。
[旅館へは、南通り経由で向かうことにした。
もし道行く人に会った場合は、祭り関連の仕事で来ていると正直に言うつもりである**]
……ありがとう。
[感謝の言葉だけはまだ素直
見覚えのあるマフラーを受け取ると大事そうに抱きしめる]
ありがとう。
[偽りのない笑顔をむけた]
『……いつもそうであればいいんだがの。』
[溜め息をつきながら鬼灯はゆらりと浮いていた]
/*
もう少し #とは #既に3時間経とうとしてる
ご、ごめんなさい。確実にクラスメイトと分かってる子をおいてけぼりにはできないです……
/*泣きそう……(震え声)
テスト
あれ?もしかしてこうか?
ホムペとかとタグ変わらなかったりする?
プレビューしたら出来た! やったー(((o(*゚▽゚*)o)))
『ここがありすはんが通っている学校かぁ、、、ん?小学生おる、、、ありすはん高校生って言ってはったやろ?なんで小学生が居るんや、、、。』
[ふーちゃんが不思議そうに周りを見ている。]
あぁ、この学校は子供達が少なくて学校が全部まとまってるんだ。
[ありすはふーちゃんにこの学校のことを説明した。]
『そんなんや、、、ほんまビックリしましたわ、、、普通の高校かと思うたから、、、』
ま、深く突っ込まないで、、、。
「ありすー!おっはよ!」
[女の子の声が聞こえる。この子はありすの友達である。]
おはよう。今日も元気ね。
「元気がとりえだもの、、、てか遅刻するよ?」
あ、忘れてた、、、。
[2人&幽霊は急いで教室に行く。]
[2人はギリギリ間に合った。まだ先生は来ていない。]
ギリギリセーフだね、、、。
「そうだね、、、。自分の席につこうか。」
[2人はそれぞれの自分の席に座る。]
『ほんま人少ないなぁ、、、。ありすはんの言ってはった通りやわ。』
ね?言った通りでしょう?
『あ、今朝の話なんやけど願い、、、』
[先生が来た。学級委員長のかけ声で始まった。]
/*
wiki、今更気づくような読み違えが多くて、設定練り直しです。
みんなのロール見てて、「こっちの方が面白いかな」と思って修正している部分もありますが。
さぁて、どうしようか。
[幽霊にしか聞こえない声で]
授業めんどくさ、、、。
[シャーペンをくるくる]
『ちゃんと勉強せなアカンやろ?』
うん。分かってるよ。でもこの授業になるとなんだか眠くなるの、、、。
『眠くなるような声やもんな、、、うちまで寝てしまいそうや、、、。でも寝たらアカンで?』
[ありすはふーちゃんに説教される。]
はーい、、、。ふーちゃんが言うなら寝ない、私と付き合ってくれるんだし!
『アホか!!』
[ふーちゃんが突っ込む**]
いえ、知ってるんじゃないですか……!?
[今、夜霧さんって言いましたよね!?
初めましての挨拶>>145に、思わず条件反射でそう声を荒げた。
本当に知らない相手なら、名前も呼べないはずである。
……あるいは、あえて名前を呼ぶ事で、遠回しに“久しぶり”と言いたいのかもしれないが]
あれ、貴方そういうキャラでしたっけ……?
[昔から“嘘吐き”とは呼ばれていたが、こうして真逆の事を言うほどではなかったはずだ。
額に手をあて、あっれぇ、と苦悩した。
傍から見ると滑稽な光景だが、これは演技ではなく素である]
[とはいえ、マフラーを手渡せば、素直な感謝の言葉が返ってくるわけで>>146]
(……えと、これは素直なお礼と受け取ってよいのですよね?)
『なぜ妾に問うのじゃ、お前の古馴染みであろう』
(ですよねー、おっしゃる通り!)
[一瞬、これも逆さま言葉だったらどうしようと疑ったものの、彼の表情から本心だと判断して、ほっと胸を撫で下ろした。
撫で下ろしてから、何ほっとしてるんですかと自分で自分にツッコミを入れる。
彼にマフラーを届けたのは、あくまでイメージ稼ぎであり、善意ではないのである。
そのはずなのに、妙にペースを崩される。
思わず、ごくりと生唾を飲み込んだ。
宮田くん、恐ろしい子!!
頭の中で雷鳴が轟き、背景にベタフラッシュが走る。
これで小指も立てれば、演出としては完璧である]
貴方が喜んで下さるなら良かったです。
[調子を崩されっぱなしなのもどうかと思うので、話を切り替えるようにコホンと咳払い。
作った笑顔の眉尻が情けなく下がったのは、怪我の功名とはいえいかにも以前までの夜霧 静寂らしい]
僕は今、駆け出しのヴァイオリニストとして活動中なんです。
ここに戻ってきたのも、イベントの一環として曲を奏でるためでして。
[近況報告のように言葉を連ね、ベンチに置いてきたヴァイオリンにちらりと視線を投じた。
それから、目の前の宮田へと再び視線を引き戻す]
貴方は今、何をなさっているのですか?
[まだこの村にいるという事は、進学したわけではないだろう。
問いかけてから、彼が進学できる境遇ではない事を思い出して、はたと口元を押さえた]
……その、祭りのお手伝いとか?
[取り繕うよう、言葉を足す]
― 自室 ―
[傍らの鴉は、少年には不釣り合いも思える口元をじっと見上げる。]
『ふーん……。
誰を、どうやって?』
んー……。
[夢の中でなら、吐き出すのも容易かも、と思っていたのに。
少年は内心で己を嗤いながら、大きく息を吐いてから、重い口を開く。]
……学校の先生。
僕の身代わりになって、ね。
― 回想・3年前のある夕方 ―
[小学生の頃からすでに、父親と同じく医者の道を目指していた少年。
絵に描いた様な優等生。
欠点といえば、運動が苦手な事と、真面目すぎる事くらい。
そんな少年は、その日も放課後に図書館へと立ち寄り、何冊かの本を借りてから、自宅を目指していた。]
[通い慣れた道、なんともない筈だったのに。
中央通りに差し掛かる頃、強い風が吹き抜けて、少年のキャップを攫っていった。]
あっ……!?
[少年は、キャップを追いかけ中央通りを駆け足で横断していく。
向こうから大型トラックが走ってきていることに気づかないまま。]
[―――夢を、見ていた
幼い頃の夢を
純白の薔薇の下、母と並んで座っていた
母は小説家だった 実はこの学校の図書室にも、何冊か彼女の本が置いてある
有名とまではいかないものの、自分にとっては世界一の小説家]
そんな彼女の手には、一冊の白いノート]
「晶、これはね、“何にでもなれる本”なのよ」
何にでも……なれる本?
[手渡された白いノート 母が愛した薔薇のように純白のページは、未だ、埋まっていない]
[誰かに抱かれているのに気づいたのはしばらくしてから。
恐る恐る少年は目を開け、痛む体をそっと起こす。
すぐそば見えたのはまだ若い音楽教諭の血の気無い顔。
代わりに、アスファルトは赤く染まっていた。>>22]
や、ヤダ……ウソ……。
[もし、無知な子供であればわからなかったかも知れない。
けども、少年には分かってしまった。
すぐそこに死が待っていると。]
あああああああーーーーっ!
やだ……死んじゃヤダぁーーーーーーーっ!
[伏せた音楽教諭の身体に取り縋り、泣き叫ぶ。
受け入れがたい現実はやけに遠く思えて。
音楽教諭の唇がなにかを告げたのに、それすら少年には届かない。
やがて、その瞼が閉ざされると同時、少年は意識を手放した。*]
「お前は俺の言う通りにすればいいんだ」
[父の口癖だった 自分を縛り付ける言葉だった
父の言う通りに、公務員になるために勉強した
飛行機事故で母が帰って来なくなった頃から、父の鎖は益々きつくなった
司書の資格を取ったのは、父への小さな抗いだった
………そういえば、母は歌も好きだったっけ
よく、自分の隣で歌っているのを聞いていた
確かこの曲は、この本の…………]
[ぐるり、と世界が廻り、目に映るは薔薇を切ろうとする真っ黒な影
大きな鋏を構え、その緑の体を断たんと迫り寄る
イヤだ、やめてくれ
この薔薇は、僕の……………]
ーグラウンドの片隅ー
[突然現れた喋る蝙蝠を両手で捕まえて職員室から飛び出していた。]
すみません、あそこでは何かと都合が悪かったので。
恐らく、私が貴方を呼びました。
貴方は一体何者なんですか?
(おっと、自己紹介がまだだったな。俺様はブランだ。よろしくな?最初に言っておくが、俺様の声はお前以外には聞こえないからな。)
そうですか。
ちなみに私はこれからどうなるのですか?
[至って冷静にブランに尋ねる。]
(お前、俺様を見て驚かないのか?普通はもっと驚くんじゃねぇのか?まぁいい、どうなるかはお前が決めるんだ。)
私にしたら蝙蝠が喋っているだけですので、然程驚く事には思えませんでしたので。
それはそうと、私が決めるとはどういう事ですか?
[表情は変えず、首をかしげてブランに尋ねる。しかし、ここで1時間目の予鈴がなる。]
すみません。授業が始まりますので、この続きはまた昼休みにでも。
他の人に姿が見えないというなら着いてきてもいいですよ?
(よくわかったな。俺様の姿はお前以外には見えねぇ。することもないから着いて行ってやるぜ。)
[こうして、一人と一匹は授業のある教室へ向かった。**]
[村の住宅街エリアの一番端っこから駆けだした。
もぐ、また一口もぐ。パンを咀嚼しながら。]
――ぽぷょん。ぽぷょん。
[背後から奇妙な音がついてきている。
それには気づかずに。]
[住宅街の北通りを突っ走り、商店街エリアへ。]
はあはあ。
――――――ぽぷょん。ぽぷょん。
はあはあ。
――――――ぽぷょん。ぽぷょん。
[小さい頃から――は病弱だった。
だから月の半分は学校お休みなんてこともざらだった。
中三になってから、それが大分改善されたのだ。
月の半分は遅刻に。]
………。
[残ったパンを飲み込みながら、周囲を見渡してみる。
祭りの前という違いはあったが、そこはいつもの見慣れた商店街。
特に変わったところはなく。]
キーンコーンカーンコーン。
[代わりに聞きなれた学校の鐘の音が聞こえてきた。]
あーあ。今日はいけるかもと思ったのにな……。
[はあぁ、と一際大きくため息をつくも、時間が戻るわけもなく。
それでも、少しでも早く教室につけるようにと、再び駆けだした。]
― 学校 ―
[中学三年の教室は、よりによって玄関からもっとも遠い位置にある。
学校の3階までは普通に駆け上がった。
その後は、しーんと静まり返った廊下をそろそろと音を立てないように歩く。]
[教室の扉をそーっと。
本当に音を立てないようにそーっと開けて、教室に侵入しようと試みる。
ぬきあし。さしあし。しのびあし。
さて、誰か気づいたものはいるだろうか。]
― 中三教室 ―
……おはようございます。
[担任が教室へ入り、くしゃみや冗談>>119にクラスメイトが爆笑の渦でも、少女は真顔だ。]
[が、よく見れば少女の口元がぷるぷるしている。
気付けるとすれば、正面に居る担任のみだろう。]
『オキテーーーーーーーーーーッ!!!!!』
うわわっ……!!し、シュライ………どうしたんだ?
『モーーーーこんなジカンだよ?』
…………えっ
[時計を見るとすっかり1時過ぎ 日課である掃除すらしていなかったのを思い出し、慌てて掃除用具入れから箒を奪い取った
みんなは掃除用具入れには優しくしてあげようね]
[最前列の席ゆえ、ぬきさしさしあししのびあし>>174には気づかない。]
[が、]
(……そろそろ白水さんが到着する頃かな)
[日常茶飯事……いや失礼、月半分の遅刻者が教室へたどり着くのは、大体このくらいの時間だっただろうと、ぼんやり考えながら、担任の出席確認を聞いていた。]
[挨拶を終え、座らせた後でもどこからか笑い声が聞こえる。]
おいおい、まだ笑ってる奴居るのかー。
俺がイケメンなのは分かったから静かにしろよー。
[1列目の方を見てウインク。 そして3列目も見てウインク。
怯える悲鳴と黄色い悲鳴と二種類の悲鳴が入り交じる。]
ラブレターは受け付けてないぞー。
[冗談また冗談と言ってしまう辺り、この俺、ノリノリである。
普段からこの調子。生徒達を飽きさせずに笑わせればそれはそれで良いのだ。
朝のHRであまりにもうるさいと、たまに俺が怒られるのだが。]
[1列目へのウインクを向けた時、絶妙に糸瀬の方を見ていたか。
"もっと盛大に笑っていいだぞ"の意を込めたが。
伝わらなくても後で言えば良いだろう。]
[そして名簿に改めて視線を落とす。]
んじゃ、出席取るからな。
[教師為りたての頃は出席を取る度に、
自身が小中高と全て1番だったのを思い出していた。
"会澤"より五十音順で早い奴は中々居ないものだ。
そんなものも4,5年経てば流れる様な習慣になっているのだが。
ボールペンを一度ノック。
十数人程度の生徒の出席はそう長いものでもない。]
糸瀬 英美。
[確認の時こそフルネームで呼ぶが、普段はクラスの面子へ親しみを持って貰う為に下の名前で呼び捨てだ。
文句は受け付けているので、
嫌なら会澤先生まで、というところ。]
『オソウジたのしいナ〜♪』
はいはい
『トコロデ、キョウのシレンなんだけどさ、ニチボツになったらはじまるよ!!』
ごめん、それは初耳
『オシエルのわすれてたネ、テヘペロッ』
[この鳥は一体どこからそんな言葉を教わったのだろうか
前にも契約していた魔女は居たらしいが……前の魔女にそっと同情を寄せた]
[教室の3列目の自席までそろりそろり。
十数人程度のクラスでは、自分の名前が呼ばれるまでそう時間はあるまい。
“真海”がいたなら、呼ばれるのは自分より前だったろうが。
“彼”は今現在この村にはいない。
自分が呼ばれるのは4(6x1)人目。
先生の点呼が始まって4(6x1)人呼ばれている。]
[返事が聞こえてこないことは殆ど無い。
今日も欠席者、遅刻者は見るところ少ないが。]
白水 真理。
[普段から遅刻気味の彼女の時は月半分前後、返事がない。]
真理ー?
[もう一度呼ぶ。 返事がない。
よくある事だが、よくある事で済ませるのは好まない。
教室前方の扉を開け、廊下を覗きこむ。]
まー、 ……り?
[何故か教室に頭だけ突っ込んでいる状態。
真理と思われる人物の尻だけ>>174見えるのだが。
まさに頭隠して尻隠さず状態であった。]
[がらりと扉を開けると、かなり早めの登校だったせいか、教室に人はいない。]
ふふ、いちばんのりーっと。
[鼻歌交じりに席につく。場所は窓際後ろから2番目。授業を受けながら考え事をするにはちょうどいい立地。
加賀が現れてからは、余計に。]
/*
「し」ならそんなもんか。
って、ちょw
ちょうど呼ばれてるwww
先生のロールの邪魔になってないといいけど。
[そしてめっちゃこっちを見ていた。
笑わなかった代わりに、どこか困ったような表情を向けた。]
[返事が聞こえてこないことは殆ど無い。
今日も欠席者、遅刻者は見るところ少ないが。]
白水 真理。
[普段から遅刻気味の彼女の時は月半分前後、返事がない。]
真理ー?
[もう一度呼ぶ。 返事がない。
よくある事だが、よくある事で済ませるのは好まない。
時計を見る。 普段ならそろそろ真理も登校してくる時間帯。
教室前方の扉を開け、廊下を覗きこむ。]
……居ないな。
[丁度良く入れ違い>>183になっていた。]
……あ、はい!
[“イトセ”
そう聞こえたときは、まだどこかぼんやりした表情だったが。
“エイミ”
下の名前を呼ばれ、ようやく反応した。]
/*
白水さんは、双子で入替ってるのか。
それとも精神が入れ替わってるのか。
はたまた入れ替わってると見せかけて入れ替わってないのか。
[少し時間が経てば、ぽつぽつと教室にクラスメイトたちが入ってくる。おはよう、と挨拶をしながら、窓の側に立っている加賀に問いかける。]
(大丈夫?立ちっぱで辛くないの?)
[そんなちょっとした気遣いからくる問いかけに加賀は、]
『この程度で疲れるほど柔くは出来ていません』
[とばっさり切り捨てるのだった。]
(……あぁ、うん。なんか、ごめんね……)
[見た目が人間の姿をしているだけで、実際は人ではないのだ。
人(?)付き合いって難しいなぁとうぬうぬ悩む少女の横で、加賀は再び不思議そうな表情で首をかしげていた。]
[教室に戻って教卓の前。次の名前を呼ぼうと顔を上げる。
なんと、居なかった筈の真理>>183が居たのだ!]
なんだ真理お前、瞬間移動か!?
後でコツを俺に教えてくれ。
[驚きどころじゃないのだが。
瞬間移動なんて非現実的なことはありえないので、窓からの侵入か入れ違いとして処理する。]
[点呼が始まっていたので、頭を低くして、自分の席に向かう。
隠れることに集中していたからか、>>186聞こえてきた点呼に反応が遅れる。
下の名前が自分のことを呼ばれて、ようやく自分が呼ばれていることに気が付いた。]
ひゃい!!
[うわずった声で返事した声はすぐに
ごん!
という音とともにうめき声に変わった。
机の角に頭を打ちつけたらしい。]
はい、もう一度呼ぶぞー。
白水 真理!
[遅刻と印付けない辺りは先生の優しさ。
小中高一貫の学校と言えど、
外部に行く奴もゼロではないのだから。]
『……ちゃんと教師やってるんだな。』
[その間もずーっと、ヒヨコは頭の上。]
/*入れ違いめっちゃ多いね削除いっぱいでごめん!!!
先生確認してから落としましょうよ!!!!!
(・ω<)てへ
[>>189先生が自分に気付いたのは、幸い、打ち付けた頭をさすりながら席についた後の話。]
は、はい。
ちょぉっと頭打ちつけるような方法で良かったなら、後ほど。
[ゴンッ、と鈍い音>>190に名簿を置き、急いで駆け寄る。]
おい、大丈夫か!? 何処打った?!
[保健室にでも行かせるべきかと、打ち付けた部位を聞き。]
/*またやってるぞこの先生!!!
ほんとごめん!!!!!!
確認しろって先生!!!!!
先生!!!計臣先生何してんすか!!!!!!
ほんとごめん!!!!!!!wwww
― 現在・自室 ―
『なるほどなー……。
で……お前は、それに縛られてる、って事か。
夢に見るくらいに。』
うん、そういう事、なんだろね……。
だってさ。
僕が飛び出さなきゃ、あの人は死なずに済んだ。
こうやってさ、自分責めてたって、どうにもならないってわかってるけど……。
けど、……ね。
[俯けていた顔を僅かにあげる。]
せめてさ……あの人の、最後の言葉でも聞けてたら、ちょっとはマシだったかも、ね?
知ってるかなー?スワンソングって。
白鳥って鳴かないんだ。けどね、死ぬ間際にだけ綺麗に歌うんだって。
もしかしたら……あの人の最後の言葉は、そんなモノだったかもしれないのに。
もしかしたら、誰かに伝えたい大事な言葉だったかもしれないのに。
―――僕は、それすら聞けてなかった。
『……聞きたいか?』
聞けるなら、ね?
『魔女になれば、聞けるかもな?』
あははー、なにそれ……
……って、そっか、夢だったっけ……。
随分酷いオチだなぁ。
僕、その手のアニメとか興味ないんだけど。
ま、いっか……。
[朝になれば忘れてるだろうか?
覚えているなら夢診断でもするべきか?
そんなことを思いながら、少年は再び布団を被る。]
[>>186白水の名が呼ばれるが、へんじがない。ただのちこくのようだ。]
(ああ、間に合わなかったか……)
[ご愁傷様とばかりに瞑目したが、廊下を覗いた担任曰く、居ないようで。
まだ3階にすらたどり着けていないのだろうか。
そう考えたとき。]
『ん、……いつものことか。
おやすみ、少年。続きは明日だ。』
[鴉は慣れっことばかり、とん、とベッドボードに飛び乗って、目を閉じた。
やがて聞こえる*寝息は二つ。*]
!?
[後ろから、上ずった声と何かがぶつかったような音が聞こえて、思わず振り返る。
そこにはうめき声を上げる白水の姿>>182]
……大丈夫、白水さん?
ハンカチ濡らして持ってこようか?
[>>192頭をさする姿の痛々しさに口元を押さえながら尋ねた]
/*
ご迷惑おかけしてしまって申し訳ありません……。
少々見た目の変更を入れてみました。
性格についても、原作をベースに少し二次創作的な雰囲気に調整を入れてます(つもりレベルかもしれませんが……orz)。
艦名に関しては、過去に実在した艦船ということでご容赦頂けると嬉しいですスミマセン……!
[>>198痛さに若干引き攣りながらも笑顔をこしらえた。]
ありがとう。
だ、大丈夫だよ〜。……たぶん。
[手をひらひらと動かして笑ったのだった。]
/*
>>196へんじがない。ただのちこくのようだ。
ふwいwたwww
すいません。シリアスRPの最中に。
[真理が頭をぶつけた時>>190、俺は廊下に直に出てしまった為、頭を打ち付けたことに気付かず。
痛そうにさする様子>>192でようやく気付いた。]
……おま、頭打ったのか?!
あまりに痛む様なら保健室に連絡入れるぞ?
授業まで休んで保健室に居ると授業に欠席は付くが。
[心配なのには変わりない為、眉を下げるが、
立場上あまり保健室に行かせるのはオススメ出来ない俺。
その後に続き聞こえたやり取り>>198>>199。
HRの間は大丈夫と判断し、"白水真理"の欄へ出席と付けた。]
/*
いえいえ、こちらこそ口うるさくて申し訳ないです。
GMGはパロネタ自体は歓迎していますが、版権のキャラ・必殺技・魔法などをそのまま持ってくることは避けていただきたく思います。
艦名に関しては了解しました。
たぶんって……いや、頭はわりとマジにやばいと思うよ。
……先生、ちょっとハンカチ濡らしてきます。
[>>200担任からの可否も聞かず、少女は教室を出て、洗面所へと向かった。早足で。]
[棚と棚の間の通路を軽く箒ではいていく
ふと、目に留まるのは“庭部瑠紗”という作者名
母の名前 苗字こそ結婚前のものだが、紛れもなく母だ
箒を棚に立て掛け、そっとその本を手に取った
“模倣者”というタイトルの小説 内容は、人形が人間になりすまして人間と恋をする――というものだ
ぱらり、とページを捲る
あぁそうだ、この物語の主人公―――人形は、人間になるために自分の声を捨てたんだっけ
懐かしくなり、最初から読み始めてしまった
それなりに厚い本なので、時間はかかるだろう
……もちろん、作った弁当を食べた後に読むが**]
/*実は俺も中2の時におもいっきり立ち上がったら、
教室に斜めに入る柱に頭ぶつけてバタンキューしたことがある。
懐かしいぜ……(遠い目)
ん、ありがとな。 真理の事は頼んだ。
俺は出席確認終わらせとくから。
[友達思いと思われる彼女>>201に感謝しつつ、
勿論のこと、当たり前の様に許可を出す。]
出席とるスピードあげるぞー。
[その間にクラス全員分の名前を呼び終え、
英美が帰ってくる頃には、教師の話を残すのみにする予定。]
― 女子洗面所 ―
[ポケットから、男子のような服装からは想像しがたいような、レースの付いた白いハンカチを取り出して水で濡らす。]
…………。
[その一瞬の間、思い出すのは、物言いたげに自分を見ていた――の顔。]
笑い方……まだ思い出せないな。
[鏡を見ながら口の形を変えてみるも、どうしても笑みの形にはならず。]
[ふぅ、と溜息をつきながら洗面所を後にした。]
……しかし、どうして急になって彼の事を思い出したのでしょうか。
見覚えがあったからかな?
[見覚えがある相手を見たから、抜け落ちた記憶が戻ってきたのだろうか。
それなら、消えてしまった記憶だって直ぐに戻るのではと]
――それなら、あそこに行けば思い出せるかな。
[そう、自分が命を落としたという中央通りへと。]
[――自分にある最後の“守白十夜”の記憶。
それが本当に最後なのかは分からない。けれどそれ以降“守白十夜”の記憶はない。
けれど、問題はそこじゃない。そこではないんだ。]
……どうして俺は、助けた少年のことを何も覚えてないんでしょう。
[覚えているのは、小学生の男子生徒ということだけ。
その少年が誰だったのかがどうしても思い出せなかった。]
では学校探索はやめて、商店街に行きましょう!
現場を見ればその少年が誰だったかも分かるはずですし!
[と、そのまま校舎から回れ右をして軽い足取りで商店街へと向かった]
[――かつての少年が、自分を殺したと思っていることを>>127
自分の言葉が、彼に届いていなかったことを>>158
そして、自分の死の原因がそれだけではないことを
見習い契約者は、まだ知らない]**
― 中三教室 ―
すみません、戻りました。
[後方の扉から入り、白水へ濡らしたハンカチを差し出す。]
はい、打ったところに当てといて。
お大事にね。
辛かったら保健室行ったほうがいいよ。
[白水が受け取ろうとしなくとも、その時は強引に押し付け、再び席に着いた。]
[出席簿への印は全員分付け終え、机へ置く。]
『……ちゃんと教師やってるんだな。』
[その間もずーっと、ヒヨコは頭の上。]
(感慨深い?)
『当たり前だろ?』
[笑みを零すところだったが皆の前。
特に表情にも出さずに教卓の前へと戻った。]
……そうですか、聞きたくない。
[彼の言わんとする事はなんとなく伝わるが、微妙に心にグサッと突き刺さる言葉である>>165
少しだけ項垂れてから、頭の中で「聞きたい、聞きたいです!」と訂正を]
『ふむ、これはなかなか手ごわい相手じゃの。
じゃが、自身を偽るお主と、自身の本心に反する事を話す者。
見物する分には、実に面白い取り合わせじゃぞ』
[“蛇”は高みの見物を決め込んでそう嘯いている。
彼女が人間であったのなら、十二単でも着込んで扇を開き、口元に浮かんだ笑みを隠していた所だろう。
こめかみが微かに引きつったが、反論する事は必死に堪えた。
この状況では負け犬の遠吠えにしかならない]
[それにしても、彼は何故ここまで変貌してしまったのだろうか、と探る色が瞳の底を過る。
今もまさに、彼は楽しげな表情で「つまんないよー」と告げている。
つまり、とても楽しいという事だろう。
――不意に、不吉な染みのようにじわりと、仄暗い感情が鎌首をもたげた。
ぎゅっと胸元の衣服を握って、胸の奥底に蟠るその感情を押し潰す]
それは良かった、きっと貴方の日々は充実しているのでしょうね。
[束の間、顔を伏せた後に浮かべるのは、顔なじみの青年の幸福を喜ぶようなへにゃりとした微笑。
更に数秒、間をおいて、そうだとばかりに手を叩いた]
それでは、せっかくなので私にも少し手伝わせて下さい。
久しぶりに帰ってきた故郷ですし、打ち合わせまで時間がありますから。
お祭りは、前準備の段階から楽しいものですしね。
[足元で、“蛇”がまた偽善をと呆れる気配。
それに、手伝いでもした方が村の内情が覗けますから、と念じて応じる]
でも、その前に、少しやる事があるかもしれませんね。
[視線を移したその先で、どこか困った様子で歩く女性の姿>>143を見つけた。
村では見た事がない容姿だから、観光客だろうかと思案する。
道に迷っているようなら、道案内でも努めようか。
そんな事を考えながら、ベンチの上のヴァイオリンケースを回収し、宮田を誘って女性の元へ向かうのである]
――すみません、何かお困りですか?**
おかえり!
[早めに呼べば少ない人数。
英美>>208が戻るよりも早く終えられるものだ。
席に着くのを確認。そのまま担任教師の朝の話へ、流れる様に進む。]
今夜はご存知"はらしたまつり"だ。
午後、手伝いがある奴はちゃんと手伝う様にー。
今日の時間割は前に貼ってあるから見てくれ。
[教卓に片手を突き、空いた手は身振り手振り。]
んじゃ終わり! 授業には遅れるなよ!
はい! 10分休憩!
[ぱちん、と両手を叩いて話を終わらす。
時間割上は10分休憩だが、
俺の話がやけに短い為、授業が始まるのは15分程後。]
/*
一人称が「私」と「僕」で入り混じっている事実に項垂れる……ッ。
「僕」で統一したいのですが、気を抜くと「私」が混じりますね……。
「僕」が地、自身を偽る時が「私」、で使い分けできるように頑張りましょうか……。
[休憩時間、内線電話で保健室に連絡。
皆が散る頃を見計らい、真理へ近寄る。]
真理、頭は流石に悪くなると大変だから。
一応保健室には連絡入れておいたぞ。
[決して"真理の頭(学業面)が悪くなる"ではない。]
/*クラスの人数は13人前後を想定してるんだけどもう少し少ないかな?
俺の小学校がそれくらいの人数だったんだよね。
(祭り……)
[父は夜遅くまで別の場所で仕事だし、他の家族はこの村にいない。
よって、家人の手伝い>214は特にない。
同時に、一緒に祭りを楽しむ家族もいない。]
[一人で屋台を回る事も、そりゃあ可能だけれど。]
…………。
[休憩時間>>215になって、白水の様子を見に後ろを向く。]
[言いたいことは担任が先に言った感じなので>>216、自分は少し離れた場所から、黙って二人のやりとりを見ていた。]
>>200保健室は……大丈夫です。
[せっかく欠席せずにここまで来てるのだ。
自分のドジのせいで欠席なんてことにしたくなかった。]
[>>208差し出されたハンカチを見つめ、微笑んだ。]
ありがとう。ハンカチ濡らさせちゃってごめんね。
後で洗って返すからね。
保健室は行かなくても本当に大丈夫だから。
[打ったところはまだ痛かったが、クラスメートの気遣いが嬉しくて、痛みも和らぐような気がした。]
[真理への心配で言葉を掛けるのは当たり前だが、
もう一つ教師としても人としても当たり前なこと。
英美の姿を探し、此方を見る視線>>218とぶつかる。]
英美もありがとな!
[礼を言うこと。
真似してもいいんだぞと、満面の笑みも添えた。]
[しばらく担任とクラスメートと保健室に行くかどうかの会話をしただろうか。
二人の気遣いは嬉しかったが、心配されてやたらとこそばゆさを感じていた。]
>>214はい。わかりました。
[はらした祭りのゆるキャラPRに参加する予定である。
毎年新たに作られるはらした祭りのゆるキャラは、
今年はどんなのだろうなと思いを馳せていた。]
[二人といくらか話した後。
時計の指す時間はまだ余裕があった。]
今日3年で国語あったっけ……?
[前にあるから見とけと言いつつ、自分で忘れるとは何とも情けないが、とても頻繁によくあることである。
時間割表を指で指し示しつつ、確認。]
数、音、理、美……。
……見事に理数と芸能ばっか揃ってるな。
[国語はなかった。
芸能系と言っても、体育が無いのは祭り前の配慮なのだろう。
学生時代、数学が苦手だった俺は、
大変だなと思いながら教室を去った。*]
……いえ、べつにその私は……そんなお礼言われるようなこと、してない、ですし。
[しどろもどろになりつつ、困ったような表情。
照れ臭いのか、その顔色は若干赤みがかかっていた。]
そっ、それより白水さん大丈夫?少しは痛み引いた?
祭りの手伝いとかあるなら、何かできる事あったら私もやるよ?暇だし。
[白水へ話題を振り、発言の勢いのままに手伝いを申し出てみた。]
/*
片想いフラグというよりは、本名である名前で呼んでくれるのが嬉しいという感じ。たとえ意識している漢字が違っても。
/*
☆ 俺のクラスマジ天使 ☆
英美ちゃんぎゃんかわなんですけど……。
妄想族(と呼ばれる部類だと思う)真理ちゃんも超ぎゃんかわなんですけど……。
先生この二人襲撃出来ないんですけど……。
でも赤じゃない様な気がするんだよなぁ。
>>225うん。おかげで大分痛みがなくなったよ!
[照れくさそうにしているクラスメートを微笑ましく見つめていた。]
そういえば、糸瀬さんははらしたまつりは初めてだっけ。
ここはね、毎年村のゆるキャラを披露するちょっとしたショーみたいなのをやるんだよ。
私も出る予定なんだけど、糸瀬さんが手伝ってくれたら嬉しいな。
花びらをね、撒くってだけの簡単な仕事なんだけど…。
[演劇部員の中で、今日の祭りのときに動けるのは自分一人だけだった。
だから、花びらを撒く演出は諦めていたのだった。
引き受けてくれれば嬉しいが、元々ない想定で動こうとしていたので、
糸瀬が断ってもかまわないという旨も伝える。
糸瀬はどうしただろうか。**]
/*
元々は一人称は「僕」にする予定でしたが、諸々考えて、結局「私」にすることに。
と、めもめも。
ぽぷょんの正体、早くロール回さないとな。
そっか、良かった。
[笑みこそ浮かべなかったものの、白水の元気そうな返答>>226に、少女の表情も和らいだ。]
あ、うん。初めてなんだ……。
ゆるキャラとかも、生で見たことなくて。
えっと、花びら撒くんだね。
うん、是非やらせてもらうよ。
[依頼>>227に、うんうんと首を縦に振る。]
…………。
[少し押し黙ってから、再び口を開いた。]
あのさ、白水さん。
祭りの空いた時間にでもいいから、……
[いいから――
そこから先の言葉が、音にならない。]
……や、なんでもない。
楽しいショーになるように、協力させてもらうよ。
[じゃあ、もうすぐ授業時間だから、と、白水の席から離れ、時間割の確認に向かった。]
うわぁ。
[>>223理数は苦手だ。かといって文系教科が得意という訳でもないが、理数は特に数式や元素記号が右から左に抜けていく。
技能教科は比較的得意なので、二、四限目が癒しだ。]
[慌ただしさで、少女は忘れていた。
小悪魔のような“契約者”のこと。
「現実を思い知らされる」その時が刻々と近づいていることを**]
/*実は、元ネタを「ちいちゃんの影送り」
だけにしようと思って国語教師にしたんですが
今調べてたら「ひよこの眼」って話が高3にあるんですね。
しかも出てくる先生の名前が
相 沢 先 生 wwwwwwwwwwww
なんだこれwwwwwwwwwキセキかwwww
俺自身が高1なので知らんかったんですけどwwwww
[以降満面の草]
/*
エイミにとっては、白水さんは、数少ない普通に喋れる相手。
だけど、友達と思っていいのかどうかわからない。
ので、一緒に屋台を回ったりしてくれたら嬉しいな、と思ってはいるけど、自分から言い出せない。
/*しかも今読んで見ようと見直したら先生じゃねえ。
人の名前だった……ww
これ俺多分眠いんだよな……。
相沢先生だったらなんつーシンクロだよって思った……。
いやでも相沢って子が居る時点で結構シンクロ率高い……。
ヒヨコってタイトルに惹かれたからちょっと読む……。
/*ちょ、号泣してるんだけど今。
なにこれ、悲しい話過ぎる。
こういう系弱すぎるんだけど俺。
こんなん教室で読ませたら号泣してまうやろ……。
ー小学5年生の教室ー
皆さん、チャイムが鳴りましたよ。席について下さい。
[騒がしい教室に足を踏み入れると同時に大きな声で言う。]
(お前もそんな声が出せるんだな。あ、そうだ、心の中で俺様を思い浮かべて言いたい事を思うだけで俺と話す事が可能だからな。)
(こうですか?私としても大きな声は出したくありませんが、これも仕事ですから。)
[教壇の前に立つと教室が静まり返る。]
それでは、授業を始めます。
[昼休みまでいくつかのクラスで授業が行われた。]
―図書室―
[二時限目開始の時間帯。
一時限目で一年生に国語を教え、二時限目は空き授業。
授業で回収した二年三年のプリントの採点をする為に静かな場所を探し求め、図書室に辿り着く。
というのは建前。採点するなら職員室で良い。]
何で中二の国語って、
"そうかそうか、つまり君はそんな奴なんだな。"
が流行るんだろ……。 俺の時も流行った。
[土曜日まで司書の先生が居ることを忘れていた俺は、盛大に音を経て扉を開ける。普段図書室を使う授業は平日に入れているからだ。
勿論そこには、俺が忘れていただけなので司書の先生>>142の姿。 此方を向かずに寝息が聞こえる辺り、睡眠タイムらしい。
急ぎ人差し指を唇に当て、静かにしましょうと自戒。]
『俺の時も流行った。』
(そんな昔からあの話載ってるのか……。)
[ヒヨコと気楽に喋れる場所が欲しくて、誰も居ないであろう図書室を選択したのだが、どうやら選択ミスだったらしい。
出来るだけ音を立てずに図書室にある机で採点作業を始める。
俺には快眠を邪魔するつもりも趣味も一切ない。
※良い子は喋る為に図書室は選択してはいけません。]
ー昼休み屋上ー
さて、漸く落ち着きましたね。
[右肩に乗る蝙蝠こと、ブランに話しかける。]
(そうだな。やっと静かな所でゆっくり出来るぜ。)
おや?朝の続きはしないのですか?
(そうだったな。えーっと、まずお前の名前は何て言ったっけ?)
自己紹介がまだでしたね。
【不知火 斎】と言います。宜しくお願いしますね。
[ブランに笑みを浮かべて自己紹介をした。]
(それじゃ、斎って呼ばせてもらうぜ。早速だが、俺様と契約しないか?色んな事が出来る様になるぜ?)
[話が飛躍して思考が追い付かなくなるが、冷静に受け止めて分析する。]
また話が飛躍してますね。まず、契約とはどういう事ですか?
貴方は何者なのですか?
(俺は見てわからないか?知能の高い蝙蝠だ。吸血鬼と呼ばれる事もあるな。それで契約というのはだな、俺に少し血を吸わせるだけで魔女見習いになれるんだ。見習いとは言え魔力が与えられるからな、魔法が使える様になるぞ。)
[ブランがキキッと笑みを浮かべながら説明をする。斎は顔色を変えずに説明を聞く。]
なるほど。ちなみにその魔法で、どんな事でも出来る様になるのですか?
[少し考えながらブランに尋ねる。]
(それはお前次第だ。お前の素質や努力次第だな。)
[斎は考え込む。だが、あまり時が経たずして答えを出した。]
いいでしょう。契約しましょう。代償もあるのでしょうが、それも織り込み済みです。
[淡々とブランに告げるのだった。]
(わかった。それじゃあ、利き腕を前に出せ。)
わかりました。
[斎は右手を前に伸ばした。ブランはその右手の甲から血を数滴頂戴する。]
よし、契約完了だ。
[そう告げられると斎の体から金色の光が溢れ出し、左胸辺りで光は消滅した。左手薬指には金色の指輪がはめられていた。]
終わったんですか?変わった所は見うけられないのですが。
[ブランに怪訝そうに尋ねる。]
斎は確かに俺様と契約したぞ。まぁ、今にわかるさ。騙してないってな。
[キキッと再びブランは笑った。]
そうですか、それなら良いのですが。
[こうして昼休みを終えるのだった。**]
[二年生の解答欄、流行りの登場人物の台詞だけは全員一字も間違えないのに、別のところは間違いだらけなのだから子供とは不思議なもの。
続いて三年生の採点に移る。
"登場人物の気持ちを答えなさい"だの、
"作者の考えを書きなさい"だの。
国語嫌いの子からしたら難問のそれが並ぶ。
別に意地悪してプリントを作ってる訳ではない。]
(コイツ、外部の高校行くって言ってたのに、
こんなんで大丈夫なのかよ……。)
[リズミカルに赤ペンを走らせる音は、円を描く音ではなくチェックを付けて行く音。やはり都会の学校目指し、高校からこの村を出て行くことを希望する子も居る。
ただこの惨状。現時点で志望校は無理の様な気しかしない。
秋。 今から勉強し直せば行けないことも無いだろうけど。]
『そうか計臣は3年の担任だったか。
お前は、送り出す側なんだろうな。 ずっと。』
[染み染みとヒヨコが呟く。
別に俺は人に送り出されたことが無い訳でもない。
そして俺は間違いなく、間違いなく年齢を重ねていくものであり、一生教職員という職業に就きつつ生きていくなんて不可能だ。]
(退職と死去。)
『……そういうこっちゃない。』
[分かってる、と返し掛けたところで二時限目の終了チャイム。
ふぅ、と息を吐いて首をコキコキと捻った。
ヒヨコはぴょこぴょこと頭の上で跳ねている。**]
/*本当は修道士の話も出したかった。
プレーンオムレツバスター(うろ覚え)の話したかったけどやめた。
中学の頃の国語は先生が大好きで、凄く中1中2は覚えてるから話せるんだけど。 中3は先生が変わっちゃってやる気撃沈してたなぁ。
本当にルロイプレーンオムレツバスター(うろ覚え)しか知らぬ。
ヒヨコの眼は凄く惹かれたけど、使えるかなぁ?レベルで止まってる。
ていうか表1500だし、独り言500切るって何事。
本当なんかうるさくてすいません! うるさくて!
[HRではらしたまつりの話を聞かされ、午前の授業に入る。
まつりの準備には、受験の第一希望──防衛大学校までの偏差値が"少し"足りないと言われているのもあってか、母が自分の担当まで手伝うと言ってくれていた。
そんな母の心遣いを無碍にするわけにはいかない。それに、防衛大学校へ行きたいのは全くの本心で、そのために勉強をすることは苦ではない。
眠そうにする生徒がぽつぽつといる中、樹は真剣に授業を受けていた。それも、横にいる加賀の存在を忘れるくらいには。]
/*
科目単位の偏差値ー。
国語…4(10x1)+40
数学…9(10x1)+40
英語…6(10x1)+40
理科…8(10x1)+40
社会…2(10x1)+40
[一限目の授業が終わると、加賀がぽつりと話しかけてくる。
どうやら集中しているのを見て邪魔をしてはいけないと黙っていたらしい。]
『……昔の教育とは、かなり変わったのね』
[軍艦としての「加賀」が存在していたのは昭和初期の頃まで。
確かにその頃とは大きく違うかもしれない。日本史で出てくる当時の教科書はひらがなの部分がカタカナだったりしていたはず。]
(そうだね。だいぶ変わったかも。
義務教育だったり、高校や大学にも簡単に入れるようになっちゃったり。)
[さすがに東大とか京大とかはそう簡単に入れるところじゃないけどね、と笑えば、加賀は『あそこは我が国の最高学府ですから』と安心したように笑みを浮かべた。]
[大学という言葉でふと思い出す。
先日の模試で、国語の結果が芳しくなかったことを。
防衛大の受験科目は国・数・英・理または社。
勉強した甲斐もあってか、数学・英語・理科はそこそこ点数が取れたのだが、如何せん国語だけが伸び悩んでいる。
本来なら高校の国語担当教師に聞く方が早いのだが。]
……中学の会澤先生の方が教えるの上手だったんだよねぇ……。
[国語教師が聞いたらこっぴどく怒られそうな独り言をぼそり。午前の授業が終わったら、会澤の元を訪ねてみようか。会澤でもダメだったら、そっちに聞きに行こう。
そう結論づけて、次の授業の準備を始めた。**]
/*
度々ご迷惑おかけしていますスミマセン……。
現状、予定している魔法が「発射した矢が戦闘機に変わる」というものなのですが、放送予定のアニメ・準公式の漫画等のメディアミックスでは空母(先ほどまで問題になっていた加賀等)の攻撃方法が同じものでして……原作ゲームの方での描写はないのですが(その攻撃方法を示唆するような表現はあります)。
これはセーフでしょうか、アウトでしょうか……。
アウトならば新たに魔法考え直します。
[箒をそのままに、再び定位置(と、いう名のカウンター奥)へ戻る
もちろんシュライもついて回っている]
『ソウイエバね、ショウがねてるアイダにオキャクサンきてたよ!!』
そうだったのか、起こしてくれればよかったのに
『だってショウおきなかった!!』
………起こしてくれたのか
[来客があった >>232 ということはシュライはずっと起きていたのか
そして僕はそれに気付かず爆睡していたのか
………今になって恥ずかしくなってきた]
/*
ちょうど国語の先生がいたのでエンカ+縁故振ってみる。
社会?……多分これなら理科で受験するんじゃないかな……(不知火先生すみません)。
『ナンデはずかしいのサ!!ネガオのひとつやふたつ、ヘルものじゃナイヨ!!』
いや、司書が寝ていたら図書室として成り立たないし……
『ピャー!!リチギ!!』
[普通のことを言ったまでです]
『ちなみにねー、コクゴのセンセイだったよ!!』
国語……?
[ここに来てもう6(6x1)年にはなるが、先生と関わること自体は多くはない
新任でなければ、顔くらいは見たことがあったかもしれない**]
/*
おはようございます。
オリジナルのつもりで考えていたものが版権ものと被るという事はある程度仕方のないことと思っておりますし、「魔法だけが被る」というのであれば気にならない範囲だと思うのですが……これまでにも度々同じ版権ものを思わせる描写が出てきているので、全体的に見た場合に、アウトになるかなぁ、と(微妙な表現で申し訳ないですが)。
なので、できましたら新たに考えていただけると助かります。
/*
でも司書なんて顔くらいしか知らんやろな
今思ったけど20歳から司書って無理くね?削除間に合わなかったやつかな???????
/(^o^)\
― 三限目なう ―
…………。
[めっちゃ退屈そうだった。]
[苦手なだけで、夏休み中はそれなりに真面目に勉強していたのだが、理数には心の底から興味が持てない為か、他の教科と比べ伸び悩んでいる。]
[以前に受けた進路相談では、外部へ行くつもりはない、ここに通いながらコンビニでバイトすると答えたので、理数の不得手は今はそれほど問題にはならないだろう。
大学については、まだ何も決めていないと躊躇いがちに答えた。技能教科が得意といっても、専門学校へ進むというほど飛び抜けているわけでもない。]
[一番得意なのは家庭科だが、調理実習の時は体調不良を訴え保健室で休んでいたので、どうしてもその辺りで成績を落とすのだった。]
[例によって授業内容が右から左へ抜けていくままに、三限目も終了しようとしている。
苦痛な時間も終わり、笑顔を見せない少女の表情は、どことなく弛緩していた**]
/*
おはようございます。迅速なご回答ありがとうございます。
魔法については了解しました。考え直してみます。
ただ、村開始までに新しい魔法が練れなかった場合は申し訳ありませんがそのまま予定通りの魔法になるかと……。本当にご迷惑ばかりおかけしてしまいすみません。
/*
なんというかもう、もう……土下座とかジャンピングとかそういうレベルを超えて五体投地で謝罪したい気分である。
すみませんうあああああああああああああ(ゴロゴロゴロゴロ
/*
うーん、新しい魔法……うーん……。
なんともぱっとしたのが思いつかないなぁ。村開始までに思いつければいいんだけど……ぐにゅにゅにゅ。
/*
色々考えてたら寮のお風呂の清掃時間入っちゃっててあにゃあああああああ!!!
病院……午後に行くかぁ……。
(そして何故か自衛隊の就職その他をググり始めるアスカ氏)
/*
そうですね、急な無茶振りなので、練れなかったと時はもう仕方がないですが、ギリギリまで「絶対に練る!」くらいの心持ちで考えていただけると嬉しいなと思います。
/*
ここは、あくまで「ぼくのかんがえたすごい(べつにすごくなくてもいい)まじょ」を持ち寄る場所。
版権ネタで楽しまれたいなら、相応の村でお願いします、となってしまいます。
できる限り、版権に縛られずご自分で考えていただきたい、が私の考えですねー。
/*
あ、活動区域のランダム振っておこう。
1北2中央3南西4南東
1d後半2(4x1)
2d前半3(3x1)
2d後半1(2x1)
3d前半 残りの区域
3d後半3(4x1)
4d前半3(3x1)
4d後半1(2x1)
5d前半 残りの区域
5d後半1(4x1)
6d前半2(3x1)
6d後半1(2x1)
最終決戦っぽい空気になったら、区域指定解除の予定です。
/*
1d後半 業炎の岩窟 火 商店街
2d前半 猛毒の巣穴 土 住宅街
2d後半 黄金都市 金 学校
3d前半 雷鳴の荒野 木 公共施設
3d後半 アイスキャッスル 水 公共施設
4d前半 白銀の霊峰 水 住宅街
4d後半 大聖堂 金 学校
5d前半 深淵の牢獄 土 商店街
5d後半 囀りの樹海 木 学校
6d前半 極熱の迷宮 火 公共施設
6d後半 燃える祠 火 商店街
ー放課後の屋上ー
契約してから何も起きませんが、私の体の中で何かが溢れるのを感じます。
左胸にも何かありますね。
これは何ですか?
[ブランに昼休みから今まで思っていた事を口にする。]
(その体内で感じる力が魔力だ。左胸に感じるそれはマギカジェムだ。そいつは斎の新しい心臓だからな。壊れない様にしろよ?と言っても、かなり頑丈だから大丈夫だと思うけどな。あと、その指輪は何があっても抜けないからな。魔力を籠めると変身出来るぞ。)
[ブランは斎の肩に乗りながら説明をした。]
なるほど。
体の違和感については、わかりました。
それで、どうしたら私の願いは叶えられるんですか?
[違和感を残しつつも理解はしていくが、肝心な事がわからない。 ]
(全てが終われば叶うさ。とりあえず、日没まで待ってくれねぇか?そこから、全てが始まるからよ。)
わかりました。
それでは、帰るとしますか。貴方は何を食べるんですか?
[笑みを浮かべてブランに尋ねる。そして、一人と一匹は帰路に着いた。**]
村の設定が変更されました。
/*
こそっと。
気づかれているかもしれませんが、ローレルさんからメモでクラスメイト縁故を飛ばされております、とお伝えしておきますね。
[授業が終わり休み時間になった。]
んー!!
終わった!
『ありすはん、願い事の件で話があります。』
[ふーちゃんが真剣な顔つきになっていた。]
こ、怖い顔しないで?
『怖い顔なんかしてまへん!』
わ、分かったから怒らないで?、、、ね?
屋上行こっか、、、。
[ありす達は屋上に向かった。]
風が気持ちいい!
で、願い事なんだけど、、、付き合って下さい!
『、、、だから、、、保留で。』
ぶー!!
[ありすはほっぺを膨らませている。]
『、、、(大丈夫なんか?このおなごはん、、、。)』
[ふーちゃんは頭を抱える。]
契約した証、、、。
[ありすは左手の薬指をじーっと見てみる。]
(婚約指輪だ!)
[舞い上がっている。]
『(婚約指輪だと思ってるな、、、。)契約の証の指輪だからな?』
わ、分かってますよーだ!
[でもありすは嬉しそう。]
[授業開始のチャイムがなる。]
あ、ヤバい、、、。急げー!
[走って何とか間に合った。]
ー教室ー
疲れた、、、。
『時間忘れとったもんな。あそこは時計ないしな。』
屋上にも時計置いて欲しいよ。
[みんなに聞こえない声でふーちゃんに話しかける。]
あ、今日夕方からお祭りだ!
『お祭り?』
うん。この村のお祭りなんだ!
『そうなんか。楽しそうやな!』
手伝い?そんなことしたら怒られるよー?
夜霧さんが来てて嬉しくなんてないよ。
[きっと喜んでもらえるよとただ笑う
ヴァイオリンはよくわからないけど
離れていた知り合いが帰ってきてくれるのは嬉しかった]
きっとつまらないよー?
[表情まで嘘だったら誤解されるくらいに
口調はとても嘘に思えないほど自然だ]
― 放課後 ―
[授業と帰りの挨拶を終えると、昼食を取ったり私服に着替えたりする為、少女は一度自宅へ戻る事にした。]
白水さん、……
……また、後でショーの会場でね。
[何か言いたげに言葉を詰まらせたが、結局は小さく手を振って、一人教室を出た。]
[白水とは家が近所だし、村の人間の中では、少女にとってかなり言葉を交わす相手に当たるだろう。]
[けれど、登下校時に自身から誘いの声をかけた事は、これまでにも無かった。]
― 校門 ―
……まだいたの、アンタ。
[どうやらまだ夢の中らしい。
校門まで歩くと、その脇に例の小悪魔が浮いていた。
立ち止まらずに少女は商店街方面へ足を進める。]
『ぼちぼち契約の時が近いしな、戻ってきたわ。』
(まだ言ってる。
別に叶えたい願いなんてないのに)
『もっとこの村の奴と打ち解けたいとか、ないんかい。』
(……別に。
あの頃に比べれば、今の生活は静かでいいよ)
『…………。
さよか。』
(そういうわけだから諦めな。
私は帰って寝て……や、花びら撒いてから現実に戻るよ)
『……………………。』
[すたすたと校門を出る少女の後を、小悪魔は何も言わずに追った。]
― 商店街 ―
へー、あの店も屋台出すんだ……
[帰り道、ブティック前に店と同じ名前の屋台が出ている事に気がつき、足を止めた。]
[屋台に出す服は殆どが見覚えのあるもの。
恐らくは売れ残りを安値で出すのだろう。]
あ、新しいのもある。
[店頭に並んでいるドレスは新作だ。そのせいか、他の服よりもかなり高い。
そもそも売れ残りの服も、中学生が買うには苦しい値段なのだが。]
『買うんかい』
(買わないよ)
『せやろな。
ああいうん自分で作る為に手芸部入っとるわけやし。』
(……あんまりクオリティ高いの作れないけどね)
『そらしゃーないわ、今まで手芸なんて家庭科の授業でしかやっとらんかったやろ。
前の学校じゃ、別の部に入っとったもんな。』
(…………。)
[小悪魔の発言に僅かに顔を顰めながらも、少女は遠目でドレスを眺めている。]
[そこへ、]
「すみませーん」
[声を掛けられ、はっとそちらを向いた。]
「ちょっとお尋ねしたいんですけどー」
[そこには、大学生くらいのチャラそうな……いや見知らぬ男が立っていた。
恐らくは、祭りの為に村へ足を運んだ観光客だろう。]
[道でも尋ねるつもりなのだろうと、少女は首を縦に振る。]
[男はにこにこと笑いながら、ポケットからスマートフォンを取り出して、少女へ見せた。]
「あんた、殺人鬼少女でしょ?」
[男はいきなり、物騒な通り名で少女を呼んだ。
周辺に人が居れば、聞こえてしまう程度の声の大きさで。]
『……来てもうたんや、その時が。』
[吐き捨てるように、契約者が呟いた。]
[青褪めた少女に、男は笑みを深くする。]
「祭りが始まったら、俺と一緒に公園に来てよ。
みんな祭りに集中してるから、人目なんて気にならないでしょ?」
[わかるよね?と言いながら、男はスマフォの写真を再度見せ、
何事もなかったかのように、その場を後にした。]
…………。
[少女は暫くの間、商店街のど真ん中で震えながらうずくまり、契約者はその姿を横でじっと眺めていた**]
―職員室―
[結局、三、四も空き授業のまま。
帰りのHRで挨拶も終え、放課後。
中学しか担当していない自分は殆ど毎日一時限は空きだ。
今日の様に一日一学年しか見ないことも多々あるので、採点を終えると他の授業を眺めて回ったり、(主に体育に)乱入して回ったりして一日を終える。
流石に50m走を全力で走ったら、
肉離れも必須になってしまうかもしれないが。
授業の進行は妨げない乱入をするものだから怒られるどころか、他の先生方も笑って見ている程。]
『計臣、帰ったら飯作ってくれ。』
……ん。
[ひよこの餌やり、ではなく飯作りくらいはしよう。
デスクに突っ伏して、いつ頃帰ろうかと考え中……。]
/*
中学の国語の先生がマジでこんな感じだったんだよな……。
ただもっと男気溢れてるイケメン、というより漢って感じの先生だった(˘ω˘)懐かしいいいい
この村の伝統なんだって!
『そうなんや、、、。うちも行きたい!』
行こうよ!デートしよ!
[ニコニコ]
『デートって、、、。』
ふふふ!!
『はぁ、、、。全く、、、。』
やったぁ!
[おっきい声で喋る。]
「綾小路さん!!うるさいですよ!」
[ありすは先生に怒られる。]
ごめんなさい。
― 朝 ―
[目覚めたばかりの少年は憮然とした表情をしている。
それもその筈。
目覚めた瞬間、夢の中の存在だと思っていた鴉が、ベッドボードに止まっているのが見えたのだから。]
『おはよう、少年。
ちったぁ信じる気になったか?』
[表情の無いはずの鴉が、笑ったように思えた。]
『まー、とりあえずはさぁ、俺の話、聞いてくれよな?』
……いいけど、学校があるから。
『じゃぁ、勝手に話してるからさ、聞いててくれよ。
俺は、普通の人間には見えない。
そして、君と俺の会話も、声を出す必要はない。
伝える意識があれば、それで届く。
いわゆるテレパス、みたいなもんだ。
……便利だろ?』
[学校の道すがら、そして休憩時間に。
鴉が語ったのは、魔女と言う存在、力、理。
そして、日没とともに始まる試練の事。]
[そして、放課後。帰り道。
年に一度の祭りの準備で、どこもかしこも騒々しく浮かれているように思えた。]
『ま、そういうわけで、だ。
こうやって俺が見えたのも縁だし。
……契約、結んでくれねぇか?』
……いいよ。
[あっさりとした返事に、鴉は思わず、羽を強くばたつかせた。]
[まだ半信半疑のままではあれど。
これが夢の続きならそれはそれだし。
現実なら……。]
僕には、こういうのって不向きな気がするけどさ。
『なぁに、そのへんは俺もサポートしてやる。
試練中も、試練が終わって魔女となった後だってな。
そのための契約者だ。』
ん、なら心強いけど……。
[はた、と顔をあげる。]
ところでさ……貴方の名前ってなぁに?
『ははっ、そういや名乗ってなかったな。
俺は、ハスティ。
ま、よろしく頼むわ。少年。』
[言いながら、鴉は少年の左腕に止まり、嘴で左薬指を啄む。
淡い光がこぼれて、指輪と化す。
同時、右の肩口、小さな違和感。
目線はそちらへと。
鴉もその目線の先を見る。]
『あー、少年のジェムは肩かな。
帰宅後にでも確かめるといいさ。』
― 商店街 ―
(……何?
これが、アンタの言う“システム”?)
[少女へ近づく者はいただろうか。
誰かが声をかけたとしても、耳に入ってもいないかのように虚ろな目を泳がせ。]
[少女は小悪魔へ話しかけた。]
『せや。
アイツは都会モンのゴロツキや。
こっちに実家がある彼女が祭りに参加するってんで、3日くらい前からこの村に来とって、昨日偶然あんさんを発見したんや。
さしずめ、正義感()と彼女への愛()の為に、あんさんを村から追い出そう思って行動に移したんやろな。』
(アイツの言う通りにしなかったら、私……どうなるの)
『んなこた分かっとるやろ、あの写真とあんさんの住所がネット上に拡散される。
この村の奴にも知られるやろな、あんさんがあの――』
やめてよ!!
[声を出さずに会話できる事も忘れ、声を張り上げる。]
『それが嫌なら、白水はんとの約束破って公園行くか?
良くて金の要求、悪ければ……いや、言わん方がええな。
つか、それはそれで別の脅迫ネタ作られるんは分かりきっとるやろ。
どのみち、あんさんの静かな生活とやらはここで終わりや。』
(……わかった、わかったよ!
アンタと契約して魔女になる。
それしかないっていうんでしょ!?)
(私は静かに暮らしたいの……
もうやだ、こんな人目を気にしながらの生活!
なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないの?
……誰にも干渉されたくない。
誰も私を……あの頃の私を知らない世界にしたい。
そう、私は……皆に忘れて欲しいんだ。)
『……ワイは“方法”は一つとは思わんけどな。
けど、あんさんがその願いを変えん限り、契約一択や。』
[小悪魔が小さく溜息を吐くと同時、少女はゆらりと起き上がり、よろめきながらもコンビニまで歩いて、外壁にもたれ掛かった**]
ん?『ん?』
[一人と一羽は、同じように呟いて顔を見合わせる。
視線の向こう、商店街のど真ん中でうずくまる誰かの影>>263。]
……。
[それは、場所柄もあり、あの事故の時の自分と、音楽教諭を思い起こさせそうだったけども。
あの時と違って赤はない。
ぎゅ、と手を握り締め。なんともないような顔でそちらへ足を向ける。]
─中等部職員室─
[昼の授業を終えて、足が向かう先は高校ではなく、中学の方の職員室。
3年も経てば、ここに来るのも今は久しくなった。
物理的な距離は大したものではないけれども、なんとなく近寄りがたい。]
懐かしいなぁ……っとと、会澤先生はっと……。
[部屋の中を覗くと、目的の御仁がいる。ラッキーと思いながら座っている席まで近づいて、]
こんにちは。お久しぶりです、先生。
模試の問題について聞きたいんですけど……ちょっとお邪魔してもいいですか?
[ひょっこりと顔を出す。相手の頭にひよこ(?)が乗っかっていることなどいざ知らず。]
[後5mほどの距離になった頃、突然張り上げられる声>>275。
思わず少年は足を止める。
うずくまってた人物がふらりと立ち上がる>>276のを見て、思わず少年は足早にそちらへ向かう。]
あ、あの……大丈夫、ですか?
[コンビニの壁に持たれたその人へと、思い切って声を*かけてみた。*]
『ネーネー、ショウはネガイゴト、きまったの?』
あぁ………そういえばそんなのもあったな
[読んでいた小説から視線をシュライに向けると、困ったようにまゆを下げた
願い、だなんて………そんなもの………]
……わからないよ 願いって、何?
[願いが叶う、それを聞いて契約した はずだった
いざ、契約してみると、なかなか思い浮かばないものだった
そんな時に、ふと夢を思い出した
迫る黒い影、壊される薔薇
母が愛した薔薇 僕が愛する
[そんな独り善がりな願い事 許されるのか?
しかし、そんな考えなどお見通しのようにシュライが羽ばたいた]
『イージャンイージャン!!そういうマジョもいっぱいいるヨ!!』
……そうなんだ?
『ネガイゴトのカタチはなんでもいいんだヨ!!ま、それがジブンのマホウにエイキョウすることもあるんだけどネ』
魔法って、どんな?
『まだワカラナイな マホウのカタチはみんなチガウんだ つまり、ジブンだけのマホウ!!』
自分だけの………
[自分だけしか持っていないもの 僕にしか作れないもの
そんなものが、ずっと欲しかった]
― コンビニ横 ―
っ!?
[背後からの声>>279に、びくりと肩が跳ねる。]
[どくどくと異常に鼓動する心臓を抑えようとするように、制服の胸ぐらをぎゅっと握り締めた。]
[呼吸を落ち着けながら恐る恐る振り返った少女の額からは、冷え込みが厳しい季節にも関わらず、止めどなく汗が流れている。]
あ、……
[この少年は、確か。
合同授業の時に何度か見かけたことがある。]
[先の男やその仲間とかではなかった事に、安堵の息を吐く。]
え、と、いいえ、くん。
[合同授業もある中学生全体で30人程度、生徒の名前と顔を一致させることは難しくない。
けれど、別学年の生徒の名を呼ぶ機会などそうそう無かったから、確認をするように、ゆっくりと少年を呼んだ。]
― 回想・授業前 ―
>>228良かった!本当はその演出やりたかったから、引き受けてくれてすごく嬉しいよ!
ありがとね!
[満面の笑みを浮かべた。]
うん、大丈夫……。
[なんでもないというように首を横に振る。]
[何があったかなんて、自分の素性なんて、絶対に悟られてはいけない。]
ま、祭りが楽しみすぎてついはしゃいじゃってさ。
ちょっと疲れただけだよ。
[直前の様子を見られていた事も知らず>>277、そんな嘘を。
おまけに、少女の演技はまさに大根だった。そもそも顔が笑っていない。]
[けれども続いた意味深に言われた言葉に、なんと返したらいいのか逡巡して視線を泳がせた。]
うん……よろしくね。
[何を言いかけたのだろうか。
聞いてみたかったが、聞くのもためらわれて、軽く小首をかしげて考えるに留めた。]
……そっか、試練、合格できるといいね
『ショウならダイジョウブー!!ところで、オソウジはしないの?』
あっ
[忘れてたわけじゃないんだからねっ
時計を見ればすっかり時間が経っていた
急いで放置していた箒を救助し、残りの場所を掃除する
………といっても、あまり人が来る機会がないのでほとんど掃除をする場所はないが]
― 回想・4年前 ―
[物心ついた頃から、双子の兄妹は演劇が大好きだった。
両親に連れていってもらって観た芝居がきっかけ。
大好きな絵本や物語の世界がそこにあった。]
大きくなったら、げきだんローズマリーだよ!
[どうやって劇団を作るのか、よくわかりもしないうちからしていた幼い約束があった。]
ん……?
[近くで聞こえる先生>>278との声。緩やかに顔を上げた。
今居るのは職員室、先生なんて腐るほど居るが間近で言われたら俺の可能性が高いだろう。]
おぉ、樹か!
久し振りだな。 元気そうで何より。
[見えたのは数年前に担任した生徒の顔。
中等部卒業の時よりも大人びた顔に、何だか感動した。
だが、突如俺を訪ねてくる理由については少し疑問だった。
特別中学国語の成績が悪かったという記憶はない。
その疑問も直ぐ後に聞こえてくる理由で払拭されるのだが。]
[10歳の誕生日を迎えて間もない冬のある日。
幼い兄妹の夢はいきなり打ち砕かれた。
優しかった両親が交通事故で亡くなったのだ。]
模試?
お前それなぁ……。
俺に聞きに来たの高等部の先生にバレたら怒られるぞ?
[模試。 彼女が未だ中学生な訳がなく、恐らく高校の範囲を聞きに来たのだろう。 眉間に一瞬シワを寄せる。
教えられない訳ではないが、
高等部教師陣がうだうだ言ってきたらメンドクセーの何の。
それでも教師として放置する訳にはいかず。
手をひらりひらりと舞わして、問題を出せと合図。]
ま、分かりにくい授業する奴が悪いな。
何処だ?
暫く中学しか教えてない俺で良かったら。
[もう片方の手で三色ボールペンを掴み、にこり笑う。
特に午後の予定が詰まっている訳ではない。
樹が満足だと言うまで教えてから帰路へ就かせた。*]
だから言ったのだ。双子は忌み子だと。
[両親の葬式の晩、集まった親戚一同の中から、ひそひそと話す誰かのそんな言葉が聞こえた。]
[その後の会話の内容は、無意識のうちに心から締め出そうとしていたからなのか、意味がよくわからなかったし、覚えていない。
『分家』『跡取りが』そんな単語が飛び交っていた。]
[数日後、兄の真海は、遠縁のよく知りもしない親戚に預けられることになった。
妹の真理は、身体が弱かったこともあって、村から出すのは危ないと判断されたとのこと。
仲の良かった双子は引き離された。]
― 回想・了 ―
― 現在・授業中 ―
[数学と美術は少し苦手。音楽と理科は大好きな科目であった。
けれども、そんなことは今の自分には関係ない。
音楽やら美術やらの自ら作業をするような科目ならともかく、聞いているだけの科目は、徹夜明けをした自分にとって、心地の良い子守唄にしかならない。
微睡む中、庭園の中で弾けるような笑い声をあげている兄妹の姿が遠くに見えた、気がした。]
仕事の前に、宿泊施設でチェックインを済ませようと思いまして、そこに向かっているのですが。
どの通りを行くのがベターかしら。
[村内地図を広げ、どの通りを行くのがベターか尋ねてみた。
地図上で確認できる宿泊施設は1軒のみ。
南通り経由ルートで合っているかどうかも確かめるために、敢えて]
『あんまりのんびりしている暇はないんじゃないの?』
(どういう意味よ、エレクトラ)
― 放課後 ―
>>255うん。待ってるよ!
[今朝と同じような反応をする彼女が若干気懸りではあったが、祭りの前にやらなければいけないことがあった。]
(後で会ったときに同じような感じだったら何を言いかけたのか聞いてみようかな。)
[そう思い直して、踵を返した。
向かうは、図書館。]
『はらしたまつりはいよいよコンヤだね!!』
あれ、明日じゃなかったっけ?
『ナニいってるのー コンヤだよー?』
あぁ、そうなのか
[まぁ、ロウカのポスターみたんだけどネ という言葉を聞き流しつつ、図書室の施錠はいつにしようかを考えていた
大体の人は準備に行くし、図書室は早目に閉めても問題は無いだろう
箒を片して、いつものように日誌をつけようと引き出しを開けようとして気がついた
カウンターの引き出し その鍵を取ってくるのを忘れていた
やはり寝不足というのは良くない]
職員室まで取りに行くか
『カギ!!ヘヤのカギどうするの!?』
うーん……すぐそこだし、大丈夫じゃないか?
はぁ、、、早く授業終わらないかな、、、。でも今日土曜日だから早く終わる!
『授業に集中せなアカンやろ?』
なんかウキウキしちゃって!
『お祭りか?』
うん!
かわいい浴衣着ていくんだ!
[とてもかわいい笑顔でにぱー]
『そ、そうなんか。』
[ふーちゃんが挙動不審]
あ、今日部活ないんだった。フルート持って帰らなきゃ。
『吹奏楽部なん?』
うん!
『エー、もしものコトがあったらどうするのサ』
心配症だな………
[契約者とはいえ、鳥に心配されるとは……複雑な心境だ
来客があったのはその頃だったろうか]
『魔女の試練が始まるのは今日の日没の時。
それまでチェックインを済ませて、できる仕事をしてきた方がいいんじゃない?』
(そうしたいけれど、私はまだあることについて説明を受けてないわよ?
魔女の試練がどんな内容か……)
『それについては、今はまだ答えられないわ。
試練が始まるまで我慢したらどうなのよ』
[試練の内容については、試練が始まるまで言及しない。
それが契約者たちの掟、というものなのだろう。]
(Okay,分かったわよ、エレクトラ)
[あれやこれやと質問してはメモを取り。
いくつ聞いても嫌な顔一つしない会澤を見て思うのは。]
(やっぱりいい先生だなぁ……)
[しみじみと覚える感謝の念。
聞きたかったことを全部聞き終えれば「ありがとうございます」と言って立ち上がる。]
とっても参考になりました。
残り2〜3ヶ月のラストスパートで合格までこぎつけて見せます!
[宣言と共に敬礼をしてみる。
実際の現場で敬礼をするまでの道は、まだまだ遠い。]
[声をかけた瞬間、その人の肩が跳ねた>>282気がした。
おや、と思えば、この春引っ越してきた、服装に特徴のある一つ上の先輩。
まさか名前を覚えられてると思っていなくて、少し目を丸くしつつも頷いた。]
あ……はい、そうです。
ええっと、糸瀬、先輩、でしたよね?
大丈夫、ならいいんですが……。
[自分よりも少し背の低い先輩の顔を覗き込むように伺う。
額に汗。顔色もあまり良くなさそうだし、浮かぶ笑みも不自然>>285に見えて。
ましてや、うずくまるくらいなら体調はよろしくないだろう?
相手が男子であれば、額に手を伸ばして熱を確かめたかったけども、女子相手には流石に無理な事。
ともあれ、風邪か何かからくる体調不良だと思い込んだまま、少年は言葉を続ける。]
[失礼しました、と言って職員室を出る。
ずっと隣に居た加賀がぽつりと言葉を漏らした。]
『善い人ですね。勉学を教える者の鑑のような人物です』
(えへへ、そうでしょ)
[自分が偉いわけではないのだが、なんだか誇らしくて胸を張る。『貴方が自慢することではないでしょう』とあっさり諌められるのだが。]
その、最近寒くなりましたし、もし体調が悪いのならすぐに病院に行ってくださいね?
今ならまだ夜の診察時間に間に合いますし。
ああそれから、あまり汗が酷いようなら、常温のスポーツ飲料飲んどくといいです。
……無理しちゃったら明日のお祭り、回れないですしね。
[小さく肩をすくめつ。
そういえば糸瀬の家はどこだろう?住宅街のどこかかな、などと考えながら申し出た*。]
……えーっと、もしよければ、お家まで送りましょうか?
それともどこかのベンチで休んで行きます?
『試練は今日の日没から。それまで、最後の鍛錬に励むことをお勧めしておくわ』
(……うん、わかった。頑張るよ、加賀さん)
[お母さん勉強しなくてごめんね、と心の中で小さく呟いて。再び弓道場へと向かった。
程なくして、まつりの準備のせいか、閑散としたそこに矢が的に中る音が鳴り始める。**]
[宿泊施設への道順を問うてみたが、よりベターな道順が示されれば、その道順で宿に向かうつもりでいた。]
そう言えば、お二人はこの村の関係者かしら?それとも――
[事情があってこの村を訪れたのか?
ふと浮かんだ疑問が口を突いて出た。]
『見慣れない場所に来た以上、分からないこともあるでしょう。
でも、あなたの先祖の故郷の風景をしっかり目に焼き付けておくのも、悪くないと思うわよ。
長期滞在するわけでもない――だからこそ、ね』
[その後もシュライがピーピーと騒いでいたが、鍵を持って職員室に行くという結果に落ち着いた
すっかり日の暮れそうな外を見て、すっと目を細めるも、すぐに視線を逸らして歩き出した**]
[樹が職員室を出た直後、息を吐きながら椅子に体を沈める。
中々に物分かりの良い、教えやすい生徒だ。
敬礼に、夢が叶うことを祈りつつ。
もう一つ、考えていたモノの所為で
俺の表情は徐々に険しいものになっていた。]
『どうした、気難しそうな顔して。』
[妙に気の利く彼は、飛んで俺の正面にやってくる。
なんだアンタ飛べたのか。
驚きはそこそこに、聞かれた本題へと。]
高三の国語。
"あいざわ"君が死んじゃう話、
確か教科書に載ってたなって、思っただけ。
死を悟ったヒヨコと目が似てる相沢くん。
[高三当時の俺は、そのヒヨコと同じ目をしていただろうか。*]
うん、……糸瀬、英美。
[同じように姓を確認されて>>206、一瞬困ったような顔を浮かべるものの、すぐに頷いて隠した。]
大丈夫だよ、大丈夫。
[念を押すように、大丈夫、と繰り返す。]
大げさだなぁ。
そこまで疲れてないよ。
[病院に>>308、と聞いて、無表情の口元から、ははっと笑い声を漏らす。]
祭り……うん、そうだね。
……クラスメートの手伝い、するって約束したし。
ありがと。
ごめん、心配かけて。
[もう大丈夫だから、と、一度は申し出を断り、歩き出そうとするも、]
あ。
[再びへなりと壁にもたれてしまい]
……ごめん。
途中まで送ってくれると、助かる……。
[住宅街のアパートに自宅がある、と付け足して、後輩の申し出に甘えることにした。]
―自宅―
『飯作るの上手くなったな。』
[帰宅後、少し遅れての昼食。
食に関して執着はほぼない為、遅れたって食えれば良い。
年齢の割に元気な祖父母は、
朝から敬老会だの何だのと商店街の方に出向いている。]
一人暮らし長かったから。
[居間に居て、空気と話している姿を見られても困る。
自分の部屋まで引き上げ、
小さめのテーブルに昼食を置いてヒヨコと二人。]
『寂しい想い、させたよな。
すまなかった。 俺と一緒に住んでれば。』
[コツンコツンと人間と同じ昼食を食べるヒヨコ。
見た目だけなら何とも可愛らしいものである。]
別に。 自立さ自立。
謝らなきゃならないのは、俺。
ごめん。
[箸を動かす手を止め、謝ると同時にヒヨコの方を見た。
彼も丁度此方に視線を移した様子。 二人で苦笑。]
[黙々と箸を動かす間の沈黙。]
『ま、祭りは行かないのか?』
その前にコッチ始まるだろ?
合格しなきゃ、一緒に行く奴も居ない。
[切りだされた問いに答えればまた沈黙。]
そうですか、喜んでもらえるのならば私も嬉しいです。
[宮田の物言い>>253はまた微妙に複雑ではあるけれど、今度は先ほどよりスムーズに意図するところを理解できた。
彼の笑顔には邪気がなくて、その事実が静寂の表情を和ませるのと同時に、胸の奥深くをちくりと刺す。
ちりちりと焦げ付くような衝動を飲み下して、女性の元へと足を進めた。
――彼の言葉は、真意から目を背け、上辺だけを拾い上げればとても正しい。
きっと、祭りの手伝いは静寂にはつまらない。
喜んでもらえる事が嬉しかったのなんて、もうずっと前の事のようだ]
『やけに素直やないかい。
ガキんちょとはいえ、なかなかのイケメンやしな。』
(うるさい、そんなんじゃない)
[からかう小悪魔を睨みつけようにも、消耗するだけなので返事をするに留めた。]
『……ま、あんな事の後じゃ、伸ばされる手に縋りたくなるのもしゃーないわな。』
…………。
[そんな思案をしている内に、余所者と思しき女性の元へと辿り着く>>297
言葉を発するのを躊躇うように、静寂の後ろに身を隠した宮田に少しだけ口元を綻ばせながら、彼女へと声を掛けた>>213]
えぇ、初めましてで間違いないと思います。
[頷きながらも意外に思うのは、彼女の目的が観光ではなく、祭りの手伝いだという事である。
尤も、村としては“はらしたまつり”は村興しを兼ねた大プロジェクトだ。
世間知らずな静寂が知らなかっただけで、今までもそんな事はあったのかもしれない]
『一旦家戻って、パパッと仮契約済ませて、……日没までには何処行くん。
あんさんはどないしたいねん。』
(私は、……)
『静かな生活、で満足しとるんか?』
(私は……)
『そうやないやろ、ありのままのあんさんは。』
(……決まってる。
今、私が行きたい場所は、あそこしかない。)
『……ん。』
[少女の答えに満足したように、小悪魔は笑った。]
旅館なら、この道を行けばすぐですよ。
私たちは向こうの公園から来たのですが、その隣ですから。
[田舎の道というのは、狭いようで入り組んでいて、部外者にはわかりにくいものだ。
とはいえ、そこに住まう人間からしてみれば、住み慣れた場所だけあって単純なもの。
村の地図を上から覗き込み、宮田が指差し示すルートに、そうそうと頷いた。
少し間をおいて、向けられた問い>>312には愛想のよい笑みを返す]
村の設定が変更されました。
一応、関係者といったところでしょうね。
今は他所に移り住んでいますが、この村の出身者ですから。
彼の方は、今もこの村に住んでいるんですよ。
[どこか緊張した様子の宮田>>315に首をひねるのは、言葉を口にした少しあと。
あれ、今本当の事を答えて良かったのでしょうか、とぱちぱち目を瞬かせる]
そう、それに私たちも丁度、祭りの手伝いをするところなんです。
もしよろしければ、担当者の名前を教えていただければご案内できるかもしれませんよ。
[とはいえ、一度口にしてしまった以上、訂正は効くまい。
続けてそう言葉を連ね、宮田にそっと微笑みかけた]
私は何年も帰郷していなかったので少々心もとないですが、彼ならきっと詳しいはずです。
彼は少し個性的ですが、とても良い子ですよ。
[宮田の“嘘吐き”の癖を個性的と称して、彼が言葉を話しやすいよう橋渡しを。
誤解が生じそうだったらフォローしますよ、と片目を瞑って言外に宮田へと伝える]
『ねえ、樹理亜。試練が始まる前に、覚悟を決めておいた方がいいわ。
今回の試練は、厳しいものになるかもしれないから。
もちろん私も、できる限りのサポートはするわ。』
(そうね、今日はいろんな意味で特別な日。
だからこそ、楽しみましょう。
そして、一緒に試練を突破しましょう、エレクトラ)
[宿に向かうのは、二人ともう少し話してからでも遅くないか。
そう考え、少し雑談を交わす。
話を切り上げ、宿泊施設へと向かうのは、日も少し傾いてきた頃のこと**]
[零された笑い声>>318。
けども、やはり力なさそうな声に思えた。]
あ、お手伝いされるんですね。
なら尚更……ね?
その……うん、大したことじゃないですから。
侘びはいらないけど、お礼だけ素直に受け取っておきます。
[僅かに笑って、歩き出そうとする糸瀬を見送ろうとすれば。
糸瀬が再び壁に体をもたれさせる様に、思わず"あ"と呟いて手を差し伸べた。]
[伸ばした手が肩に触れた。
支えてたのはわずかな時間。
完全に壁に身体を預けるのを確かめれば、そっと手を離す。]
ん、弱ってる時はお互い様です。
肩、貸しましょうか?
[もし何か荷物を持っているなら、荷物も引き受けて。アパートの方へと二人足を進めたか。]
あ、りがと……。
[制服の肩口に指先が触れた感触>>336
気づいたけれど、反応しない事にした。
なんだか気まずいから。]
か、肩までは大丈夫だから。
[荷物など学生鞄くらいのものだが、持つというのなら素直に渡した。]
お互い様っていっても、私は何もしてないんだけどな……。
……そだ。
井家くんに何か困った事があったら、力になれる事があれば手伝うよ。
先輩なのに助けられっぱなしじゃ、情けないからね。
[情けないと言いつつも、小悪魔の言った通り、縋りたいのだろうかと。
苦笑するように、小さく笑い声を漏らした。]
[糸瀬と小悪魔の会話に気づく事など、勿論なく。
少年は糸瀬の歩幅に合わせながら、アパートの方へと歩いていく。]
そういえば……
先輩って、前はどちらに住んでらしたんです?
[黙ったままもなんだか気まずい、なんて思いながら、少年はなんともなしに問うてみた。]
[鴉は、今は空高く、二人を追うように飛んでいる。]
― アパート前 ―
面倒かけちゃってごめ……、
……ありがと、井家くん。
私、祭りでゆるキャラのショーの手伝いをするんだ。
良かったら遊びに来てね。
[といっても、内容がどんなものかまでは知らないのだけれど。]
[精一杯の柔らかい表情で、少年に別れを告げた。]
[祭りの準備の前に急いで返さなければいけない本が数冊あった。
劇の台本を書いたり、演じたりする資料やら、好きなファンタジーものの物語やらを普段からしょっちゅう借りている。
祭りのイベントのために、いつも以上の数を借りていたが、重さはあまり感じない。
今日を逃したら延滞になってしまう。
遅刻が多い自覚はあったが、本の返却とか、そういった類の期限は必ず守るようにしていた。]
また、聞こえる?
―――ぽぷょん。ぽぷょん。
[奇妙な飛び跳ねるような音が聞こえてきた。]
たったった。
――――ぽぷょん。ぽぷょん。
たったっ。
―――ぽぷょん。ぽぷ。
[立ち止まると、奇妙な音も止まる。]
― 図書館 ―
[図書館につき、肩で息をしていた。
落ち着いたら、まずカウンターに向かう。
司書や担任の教師はこのときにはどうしていただろうか。]
[返却が終わると、書棚の間をうろうろと歩いて回った。]
あ。これ、返ってきてたんだ。
[2(4x1)週間くらい前から待っていた赤い表紙の本を手に取った。]
――はらしたまつり メイン会場付近――
[そんな調子で、少し言葉を交わした後で宮田と共に祭りの手伝いへと赴いた。
もし女性が依頼主のいる場所への案内を望むようなら、道中は彼女も一緒だった事だろう。
いずれにせよ、彼女には彼女の依頼があるから、依頼主を見つけた後に分かれただろうとは思うけれど]
いやぁ、やっぱり祭りの準備は賑やかですねー!
[ぐるりと辺りを見回して、口にするのはそんなおのぼりさんみたいな言葉。
既に半分は屋台が組み立てられて、商品を陳列したり下準備に取り掛かったりしているようだ。
都会のそれに比べれば見劣りする規模ではあるものの、個性という点ではこちらも負けていない。
人込みを掻き分けて悠々と闊歩してゆくのは、今年の村のゆるキャラだろうか]
[糸瀬と小悪魔の会話になど、気づく事は勿論なく。
荷物を引き受け、糸瀬の歩調に合わせて隣を歩く。]
あはは……。
もしかしたら、僕だっていつかどっかでへばっちゃっうかもしれないですし。
そのときは、是非助けてやってください。
……約束、ですよ?
[生真面目な性格なのかな、と思いながら、笑って答え。]
そういや先輩って、前はどちらに住んでらしたんです?
[なんの気なしに問うてみた。
鴉は今は空高く、二人を追うように飛んでいる。]
[それは、何回ともなく借りていた異世界ファンタジーものの本。
幼い頃からの憧れの物語だった。
とある国の姫君が異世界から勇者を召喚することに成功する。
そして、勇者は姫君から特別な剣を譲り受け、姫君と彼女の国を守る騎士となった。
緋色の鎧を纏って。
ありがちなストーリーではあったが、なんともいえず好きなその物語。
本気でその主人公の騎士になりたいと、幼き頃の自分は思ったものだった。]
[本を手に周囲に誰もいないスペースを探し、見つけられたら適当な椅子を選んで座った。
この本は、独りでゆっくり読みたい。
もう内容をほとんど諳んじていて、登場人物のセリフもほぼ正確に言えるようになっている本だが。]
『あ、あの〜〜〜』
ごめん。今忙しいんだ。
『ちょ、ちょっとだけ聞いてくれませんか?』
今日はあまりここにいられないから、後で……って!?
えっと、可愛いですね、あれ。
[ヴァイオリン一筋で生きてきた静寂にはいまいちご当地ゆるキャラの魅力はわからないけれど、宮田の手前、ブームにのっとって一応ほめた]
『お主、誤魔化し切れておらぬぞ』
[微妙に棒読みの台詞に、すかさず首にゆるく巻きついた“蛇”の指摘が飛ぶ。
なお、静寂の好みはせん○くんとかふ○っしーのような、一般的にキモ可愛いと呼ばれる残念な部類である]
[目の前に奇妙な生き物が浮かんでいた。
全体的にはピンク色のフェネックキツネのようだった。
だが、顔がキツネというには丸っこく、耳がウサギのように長かった。
首の回りにふさふさとえりまきのような毛が生えている。
額に綺麗な光を湛えた石がはまっていた。
思わず、手にしていた本の挿絵部分に目を落とし、再び視線を生き物に戻した。
存在に気付いてもらえたのが嬉しかったのか、その生き物は目の前の机の上で飛び跳ねた。]
ぽぷょん。ぽぷょん。
(音の正体はこれだったのか。)
『うん。そうだよ。ずっと追いかけてたんだ。』
(え。声!?)
『心の中で話しかけてくれても聞こえから大丈夫だよ。』
(う、うん……)
『ねえ。』
[思わず、目の前の生き物の口を閉じようとした。
生き物はふわりと飛び上った。]
『…大丈夫だよ?声はキミにしか届かないはずだよ。』
(ちょぉっと待った。つっこみどころが満載なんだけど。)
(……ええと。
君、今日のイベントのキャラクター?
どこで誰がこんな企画立てたの?
こういうのは事前に教えてほしかったなあ。
っていうか、飛べるなら、最初から飛びなよ。
正直、変な音がずっと追いかけてくるから、怖かったよ!!
それから。)
[糸瀬と小悪魔の会話になど、気づく事は勿論なく。
荷物を引き受け、糸瀬の歩調に合わせて隣を歩く。]
あはは……。
今はそうかもですけど。
もしかしたら、僕だっていつかどっかでへばっちゃっうかもしれないですし。
そのときは、是非助けてやってください。
……約束、ですよ?
[生真面目な性格なのかな、と思いつつ。
冗談めかして返し。
やがてはアパート前。]
[勢いこんで問いかける姿に、その小動物は小さく『ひぃっ』と悲鳴をあげて、本の影に隠れた。]
(ごめん。怖がらせた。でも、僕は……)
『……まず、ボクはイベントのキャラクターでもなんでもないんだ。
キミたちにとっての“契約者”って呼ばれている存在だよ。
飛ばなかったのはごめん。ボクも慌ててたんだよ。
急がないと、“試練”に間に合わなくなっちゃうから。』
(僕は……。)
[ずっと届いていた真理からの便りが途絶え、春先に知らせがあった。
真理が行方不明になった、と。
あまり深く考えずに、親戚の家を飛び出した。
そして、波羅下村で“真理”として過ごすことにした。
理由は三つ。
“真理”が何に巻き込まれたのか調べ、彼女を見つけ出すため。
“真海”として連れ戻されないため。
そして、いつ“真理”が帰ってきてもいいように、彼女の居場所を守るため。
第二次性徴の遅い自分なら、ずっと演じることをし続けた自分なら、“真理”になれると。
この事実は誰も知らないはずなのに……。]
ゆるキャラショー?
あー、確かお昼でしたっけ?
はいっ、見に行きますっ!
[元気よく答えた後に、顔色を伺うべくじと見つめ。]
だから……先輩も本当にお大事にしてくださいね?
それじゃ、また明日。
[荷物をそっと手渡して、頭をひょこと下げて、少年は自宅へと向かっていく。
空を飛んでいた鴉は、一声鳴いてその後を追っていった。]
『真理はいなくなっちゃった。
せっかくキミが彼女のために跡継ぎに名乗りをあげて、ずっと“守って”いたのにね。』
(な、んで、それを……。)
『ねえ。』
[小動物は、真海の顔を覗き込んできた。]
『キミの願いに応えてあげられるかもしれないよ。
ボクと契約すれば、キミの願いをかなえる可能性を与えられる。』
可能性……。
[実際に声に出してつぶやいていたことに、自分では気が付かないでいる。]
『今日、試練があるんだ。
その試練に合格すれば、キミは“魔女”になれる。
そうなれば、可能性はもっと膨らむ。
キミの願いも現実のものにできると思うよ。』
願い……現実……。
『さあ。キミの願いを言ってみて。
キミの気持ちを言葉に出してみてよ。
それから契約するのか決めるのでも、いいと思うよ。』
僕は。“真理”を見つけ出したい。
そして、大切な者を守れる自分になりたい。
もう、何も知らない弱いままでいるのが嫌なんだ。
『それだと、キミの憧れの騎士にはなれないかもしれない。
それでも、試練をやってみるかい?』
……うん。それで何かを進めることができるのなら、僕はやるよ。
『……わかった。』
[ふわり、と小動物は再び宙に浮かんだ。身体が淡く輝いている。]
『ボクに名前をつけて。それで契約が成立する。』
名前、か。
[名前をつけようといろいろ頭をめぐらせるが、なかなか思いつかない。
小動物の額の石に目をやると、虹色の光の中に美しい真紅を見た。]
じゃあ、シンク。
[言った瞬間、左耳の後ろ辺りに痛みが走った。]
……っ。
『契約は為された。キミは今から見習い魔女だよ。』
え?あぁうん……かわいい、ね。
[夜霧さんの見る方向>349を見て少し固まる]
『いつもの嘘はどこに?』
(……中途半端って嫌だな。)
[自分は今どんな顔をしているだろう?]
……今のは、また夢?
[だが、ふと見やった左手の薬指に、見慣れないものを見つけた。
それは、光のような色合いの金色の指輪がはまっていた。**]
―商店街 中央通り―
……はぁ。
[中央通りの真ん中、そこで見習い契約者はため息を漏らす。
自分が交通事故に遭った現場に行けば、何か分かると思ったのだけれど。]
何一つ思い出せないだなんて……そんな馬鹿な。
[そう、この場所にかれこれ2(3x1)時間居るのだが
記憶どころかその切欠のことさえも浮かんでこない。]
……やっぱり、思いだせるのも運次第ということでしょうか。
[と、通りでまた首をかしげて唸り始めた]**
― 祭りの開始直前 ―
[ばん!!
慌てて家から出てきた少女の左手には、シャンパンゴールドがキラリと光っていた。]
やっ……ばい!
すっかり眠りこけてた!!
[少し仮眠を取るつもりが、ガン寝してしまっていたらしい。
いや、今から走れば祭りの開始時刻には間に合う。
手伝いをするのにそれでいいのか、という感じではあるが。]
[少女の向かう場所は公園――]
― 商店街 ―
[――などではなく。]
白水さーん!
ごめん、遅くなって!!
[ゆるキャラショーが行われる場所へと走る。]
[そこに白水の姿があったかどうかも確認せぬままに、白水を呼んだ。]
(ちゃんと言えるかわからない……けど、
私の行きたい場所は、ここだ
それだけは、はっきりわかる)
……あ、えと。
そうです、ね。
[かわいいという宮田>>368に目を白黒させたのは、本音か嘘か判断ができなかったから。
少し固まる彼と同様、静寂もまた微妙に硬直した。
気まずい空気の停滞を払うよう、こほんと咳払い]
屋台の組み立てはきっとそれぞれの屋台の方がやるのでしょうし、私たちはステージの方を手伝った方がよいのでしょうかね?
[今人手が必要そうな場所と言えば、ゆるキャラRPのための特設ステージだろう。
そちらの方を指差して宮田に訪ねつつ、見上げるのは空の様子。
少し傾き始めた太陽は、日没が近づき始めた事を示している。
“蛇”の言う試練の時はもう間近だ。
少しだけ口を噤んで、ふと真剣な眼差しで宮田を見つめた]
宮田くん、貴方には自分の望みを叶えるために、他者を踏み躙る覚悟はありますか?
[問い掛けは、あまりに唐突で要領を得ないものだろう。
彼がどんな反応をしようと構わずに、すっと双眸を細めた。
瞳の奥で踊るのは、微かに面白がるような愉悦の色。
かつての静寂なら、決して浮かべることはなかったような]
私は――
[開いた口が、言葉を連ねる。
けれど、その最中にぱぁんと花火がなって、静寂はぽかんと口を開いて硬直した。
数秒おいて、肩を震わせ笑い出す]
す、すみません、あまりのタイミングの悪さに、我ながら間抜けで……っ。
[可笑しそうな様子には、先ほど覗いた悪意めいた影は微塵もない。
それでも、壊れてしまったおもちゃのような、歪な何かがその底に沈殿していた]
本当に、すみません。あまり気にしないで。
さぁ、手伝いに戻りましょう?
[柔らかでありながら有無を言わさぬ口調で言うと、静寂はそれっきり話は終わりとばかりにステージへと向かうだろう。
手伝いは、日没の少し前、ヴァイオリンの打ち合わせの時間がはじまるまで続くのである**]
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