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人里に身を潜めながら、夜毎人を喰らうという恐ろしい人狼。
幾つもの村を滅ぼしてきた狡猾な化け物の噂が、遂にこの地にも訪れた。
震え上がる者、馬鹿馬鹿しいと一笑に付す者、そして…。
様々な思惑を余所に、人々は話し合いのため集うのだった。
1人目、語り手 が参加しました。
語り手 は、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
いよいよ、待ちに待った修学旅行!
途中ノンストップの貸し切り新幹線は、一路、京都へ向かっております。
天気予報は3日とも快晴。
2泊3日の旅、いい思い出を作りましょう。
☆おこづかいについて
修学旅行生のおこづかい(お土産代、自由飲食代など)は1万円までです。
生徒以外のPCは自己判断でどうぞ。
交通費や拝観料はおこづかいから出さなくてOKです。
企画側で店へのご案内はしないので、お土産やおやつ購入はうまいこと各自でどうぞ。
(買った、とロールしておこづかい減らしておかないと、消費/プレゼントできないので注意。何を買ったか秘密にしたいときは、買い物をしたことだけ白ログに書いて灰ログに品物名を埋めてもOK)
☆おみくじについて
この旅行中、観光ポイントに参拝した時に、おみくじを引くことができます。
1回100円で、1訪問地につき1回です。
ランダムコマンド [[omikuji ]] (半角スペースをとる)で判定し、「○吉」が出たら、ラッキーポイント1点を獲得します。
(「一等賞」など、いい結果でも、「吉」の字が入っていないものはラッキーポイントになりません)
得たラッキーポイントを1点消費することで、任意のランダム判定を1回やり直せます。
その場にいるなら、自分以外のPCの判定を振り直させることも可能です。
残りラッキーポイントは各自メモなどに記録しておいてください。
村の設定が変更されました。
2人目、学年主任・国語担当 村主 操 ダルメシアン が参加しました。
学年主任・国語担当 村主 操 ダルメシアンは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
京都着(1d開始=10/17の23時)までは、新幹線内でお過ごしください。
回想として、出発前のシーン演出をするのはありです。
なんらかの事情で新幹線に乗り合わせていないPCはセルフで辻褄あわせてください。
1dのイベントは班行動なので、同じクラス内で同じ班(4-6人程度)という設定にしたい人は擦り合わせどうぞ。
なお、別の班や別のクラスでも同じルートで観光することは可能です。
3人目、未谷 玲緒 エレオノーレ が参加しました。
未谷 玲緒 エレオノーレは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
─ 新幹線/通路 ─
[にぎやかな声が車内に響いていた。
いつもならそれを心地いいとは思わないが、今日はどこか心地よく聞こえていた]
(旅行、だもの)
(一緒に、いられるから)
[友人ではない彼女と一緒に、教室以外、鉢合わせた“仕事”以外でも一緒にいられる]
……嬉しい。
[僅かに口許に言葉通りの笑みを浮かべ、小声を洩らす。
普段押し殺している本音。けれどそれはすぐに、旅先に向かう車内の同級生達の声に掻き消える。
自分が座る席、隣にいるには幾分居心地が悪く、けれども心から嬉しいと思える彼女の隣にいられる座席へと戻る足取りは、どこか軽い。
けれど──……]
あまり、喋りすぎないようにしなきゃ。
[自分の中にある浮ついた気持ちは、家も、祖父も、そして彼女も。
きっと許してはくれないのだから。
自分が置かれている境遇を冷静になる為に己に言い聞かせ、少女は複雑な、けれどもはっきりとした好意を向ける彼女の隣である、己の座席へと向かった]
……新幹線、初めて。窓の景色、流れるの早いね。
[あまり喋りすぎないように。
脳内で何度もそう己に言い聞かせて、そうして自分のシートに腰掛けながら少女はまるで、独り言の様に呟いた。
隣席の彼女から、返る言葉は*あるだろうか。*]
/*
いっちばんのりー。
そしてもう少し肩書きと、チップ名に空白入れた方がいいのか、な。
と戸惑いつつ。亜梨沙、確定にしていてごめんね><
後で謝りに行こう。
そして存外本当に想像以上に最初から矢印がちらちらしています、よ。
同村の皆様も、愛方さまの蒼生さんもよろしくお願いいたします(礼。
4人目、申 炉 ロー・シェン が参加しました。
申 炉 ロー・シェンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―新幹線/座席―
[今回の目的地、京都まで止まらない新幹線の車両内は、浮かれた修学旅行生の声で溢れていた。
甲高い女子の声。野太い男子の声。トランプにでも乗じているのか、負けて悔しがる声とそれを笑い飛ばす声が聞こえてきた。]
(やれやれ、煩くて景色を楽しむ気分にもならねぇ……。)
[窓の外には田園風景や古めかしい木造建築から近代的なビルなどの景色が広がっており、瞬く間に後ろへと流れていく。
小学生くらいの時ならば夢中で眺めていただろうが、高校生ともなると速すぎる景色の切り替わりなど退屈で仕方ない。]
[体を起こし、窓枠に肘を突いて身を乗り出す様に外を眺めていたが、心中でぼやくと椅子に体を沈めた。
がしがしと音を立てて頭を数回掻き、腕を組む。
同じ様に足を組んだ時、上になった足が隣──皇 大河の足に触れれば、ぶっきらぼうに謝った。]
悪ィ。俺、足が長いからさぁ。
[にやつき、ひらひらと手を振るが、意図せぬ接触に動揺は大きく口端がひきつっていた。それを悟られる前に窓の方へと顔を向ける。
ざわつく車内の雑音よりも大きな心音を感じ、早く静まれと頬を軽く指で抓った。頬が熱いだなんて錯覚だと信じたい。
騒ぐ生徒達が馬鹿らしいと思っている反面、この修学旅行を誰よりも楽しみにしていたのは炉自身かもしれない。]
[ちら、と気付かれないよう横目に大河の表情を窺う。
絵に描いた優等生の大河にとって、ペアを組んでいる素行の悪い自分はお荷物になっていないかが酷く不安だった。
と言っても喧嘩こそすれ、授業をサボったり飲酒や喫煙もしない、ただ外見が派手なだけで自称不良にしかなっていない事実に気付いていないのは本人だけだろう。]
新幹線って、はえーよなー……。
[間が持たず、棒読みに近い声音でそう告げる。
これだけ速ければ──…なんて、頭を過ぎった馬鹿馬鹿しい考えを、首を振って掻き消した。]
/*
表にわざと秘話を落として削除しようと思ったら、相手が入っていないと出来ない事実に今気付いて震えました。PLの方が馬鹿だった。
身長は179+4(6x1)cmで。
5人目、丑ケ谷 亜梨沙 アリーセ が参加しました。
丑ケ谷 亜梨沙 アリーセは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
─新幹線/座席─
ふわ…。
[隣の席のあの子が丁度離れているので、あたしは気兼ねせずに欠伸を噛み殺す。
席は確か自由にしていい筈だったけど、気が付けば玲緒と隣になっていた。
別にそれはいい。
昼ドラみたいに「あんたが座る席なんてないわ」なんて高笑いしながら意地悪する心算はないし。
「ケンカする程仲がいい」とかいう言われたりもするけれど。]
――そんな簡単なものじゃないよ。
[あたし達は敵対関係にある家に生まれた。
出会った頃はそれを知らなかったけど。]
[あの子と仲良くする事は許されない事で、
絶対に負けてはいけないのだと。
――怖い顔をしたお父さんにそう教えられてから、あたし達は未谷と丑ケ谷の子になった。]
[あの子は知っていたのかな。
それとも知らなかったのかな。
その答えは知らない。
聞いてないから。
友達になれるかもしれなかったあたし達は、あれからお互いに距離を置くようになった。]
[あたしは丑ケ谷の家や家業を誇りに思っているけど、未谷家自体にどろどろした昏い感情は持ってない。
そういった気は悪いモノを呼び寄せるもの。
それはあたし達の生業的にもっとも好ましくないものだと思う。
哀しい事に、同時に切っても切り離せないものだとは思うけど。
あの子は同い年に生まれた同業者であって、負けられないライバル。
それでいい。
玲緒とどう接しようか考えた末に、あたしは明確で分かりやすいそんな線引きをした。
勝負をするのなら嫌がらせなんかせずに堂々と。
その代わりに特別仲良くしたりもしない。
それがあたしの中に出来たルールだった。]
[新幹線の中に意識を向けると、車内は活気に満ちていた。
修学旅行だからか、皆普段の授業よりもずっと楽しそう。
――こうしていると、まるであたしも普通の高校生みたいだな、なんて。]
……。
[あたしは車窓に視線を向けて一つ息をつく。
‘普通’の生活。
それも許されない事の一つだった。]
…え?
[そのまま車窓を眺めていると、隣の席に誰かの座る気配。
呟くような玲緒の声は耳に届いて。]
初めてなの?
ふーん…。
[母方の親戚がいる事もあって、あたしは小さい頃から一年に数度程、新幹線で行き来した事があった。
そりゃあ、小さい頃にはちょっとは、
…ううん、結構はしゃいでお父さんに怒られたものだけど。]
あたし、別に酔いやすいわけじゃないし。
…席、変わる?
[そう聞いてみたのは、初めてなら楽しめた方が良いんじゃないかって、
そんな単純な理由からだった。**]
/*
というわけで退魔師コンビ出揃いました。
蒼生と申します。
はじめましての方はどうぞよしなに。
えんじゅさんのペア村は初めてです。
ヒセツさんに拾って頂きましたー。
6人目、 シュテルン が参加しました。
シュテルンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
─回想─
[両親の仕事の都合でカナダから日本に来て早くも半年が過ぎた。
少しずつではあるけれど、日本語も話せるようになってきたし、日本流の学生生活にも慣れてきた。
が、やはり自身の性格と「高校3年生になって突然編入してきた外国人」という理由もあってか、クラスから浮いた存在になりがちで、どうにも友達を作ることが難しかった。]
申 炉 ロー・シェン が村を出ました。
[そんなタイミングで参加することになるこの修学旅行。
目的地までの行き来は飛行機ではなく、"あの"日本製の新幹線である。
一瞬気分が浮かんだが、教師から配布された切符を受け取るとどうしても不安が心にわだかまる。
<i>──隣の席は、誰だろう?
──あまり知らない人だったら、どうしよう?</i>]
[そんなタイミングで参加することになるこの修学旅行。
目的地までの行き来は飛行機ではなく、"あの"日本製の新幹線である。
一瞬気分が浮かんだが、教師から配布された切符を受け取るとどうしても不安が心にわだかまる。
<i>──隣の席は、誰だろう?
──あまり知らない人だったら、どうしよう?</i>]
[そんなタイミングで参加することになるこの修学旅行。
目的地までの行き来は飛行機ではなく、"あの"日本製の新幹線である。
一瞬気分が浮かんだが、教師から配布された切符を受け取るとどうしても不安が心にわだかまる。
──隣の席は、誰だろう?
──あまり知らない人だったら、どうしよう?]
6人目、3年D組・図書委員 天倉優護 ヴェルナー が参加しました。
3年D組・図書委員 天倉優護 ヴェルナーは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―新幹線・車内―
[車内に溢れるにぎやかな声を聞きながらシートに背を預け、自分もまた近くの友人達とたわいもない会話に相づちを打つ。
駅を出てから早々に始まった、このにぎやかな会話の嵐は。目的地に着くまで止むことは無いように思えた。]
ほら見て、富士山よ。
[様々な会話が交差する中、1人の女子生徒の声が響く。凛子だ。
決して大きな声でも、まして叫ぶわけでもないのに、その声は鈴のように震えてよく通った。
学級委員長でもある彼女はクラス中の女子を纏めるリーダー的な存在であり、教師からの信頼も厚い。
彼女の声に窓の外を見れば。飛び去るように消えていく景色とは次元を切り分けたように、雲に霞んだ霊峰の姿が視界に映る。]
なるほど…もう少し晴れていたら、綺麗に見えたかも知れないな。
[適当な感想を口にして、視線はすぐに霊峰から移動する。
視線はそのまま彼を探して、視界に目的の人物を捕らえると、安心したように小さな笑み口角を刻んだ。
霊峰を望むよりもどこか遠く彼を眺めながら、心は旅とは別のざわめきに揺れる。]
[そろりそろりと目線を横に向け、隣の席の蜷」──これで「やなせ」と読むらしい。漢字はまだ苦手分野である──の切符を盗み見る。
そこには、自分の席番号に続く数字。
──よかった。
安堵の感情が心に拡がる。
蜷」とは隣の席ということもあって、日常的に会話する間柄だ。
少なくとも、新幹線に乗っている間は困ったことがあったら彼に聞いてみよう。
ちょっとだけ、この新幹線の切符がただの乗車券ではなく、意味あるモノとして見えた気がした。]
7人目、申 炉 ロー・シェン が参加しました。
申 炉 ロー・シェンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―乗車直後―
[座席の窓際と通路際を選ぶ際、勝手に窓際を選んだ自分に大河からの文句や嫌味でもあっただろうか。
何か言われたとしても、どっかりと座り込んで舌先を見せれば譲る気がないことを示せば我が儘を通せたはずだ。
目的地は遠く、その分移動時間は長い。
その間、外の景色という逃げ場がなければ隣同士、少し手を伸ばせば簡単に触れ合える距離感に耐えられそうになかった。
主に羞恥的な方面で。**]
8人目、皇 大河 タイガ が参加しました。
皇 大河 タイガは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
…いいや。相変わらず足癖が悪いことで。
[わざとらしくにやつく顔に、にこやかな皮肉を返し。
視線を合わせる間もなく、窓の外へと戻ってしまった隣――炉の後頭部を何気なしに眺める。
窓の外を流れていく景色。
硝子越しに差し込む光に、透ける髪。華やかな金色に眩しさを覚えて目を細めたその口元に、笑みが浮かぶ。]
/*
中の人定番のCoCステで作るキャラ設定。
STR8 CON8 DEX8 POW10 APP16 SIZ13 INT16 EDU19
>美人で頭いい<
/*
ちらちらしてる炉が可愛いのでついつい表情も厭味ったらしくしてしまった…!
ていうか鯖さん…最初からデレ全開じゃないですかー!?
くそう。くそう。躍らされてる。
─新幹線乗車直後─
[初めての新幹線の駅構内。
電車には慣れたつもりだったけど、やっぱりドキドキする。
びゅう、と風を切って現れた新幹線の流線型に思わず「Wow!」と一人小さく驚きの声を上げたりこっそり写真を撮ったり。
それまでは良かったのだが……。]
Where is my...?
[自分の座る席がどこだか分からない。
ぽつねんと切符と旅行用のキャリーケースを持って、ふらふらと新幹線の中を探しまわっていた。]
[一瞬だけ、ほんの一瞬だけ過ぎった思考。>>8
これだけ速ければ、時間を自在に操れそうだと。
あの頃に戻ってやり直すことも、今より先の時間を覗き見ることも出来そうだな、なんて。
夢追い人ですら鼻で笑いそうじゃないか。あまりの馬鹿馬鹿しさにひっそりと自嘲した。**]
(違うクラスだけど、一緒になれて良かった――。)
[仲の良い者同士。移動の最中も、宿での食事の時も常に一緒にとは行かないが、
こうして同じ車両に乗り合わせ、密かに思いを寄せる彼と同じ時を過ごせるなんて夢のようだ。
見えない先への期待と不安は、余計に想いの波を揺らす。]
[同じ図書委員会に属する彼と出会ったのは、2年生の時。
高所の本を取ろうとしていた所、バランスを崩して落下する彼を、文字通り身体を張って受け止めたのが始まりだった。
もっとも、頭を打って脳震盪を起こしたらしい自分が目覚めたのは保健室で。
目覚めるまでずっと、そばにいてくれた彼に手を伸ばして、彼の手に触れたのだったが。
指の長い彼の手は少し冷たくて、『ありがとう』と告げたとき。
一瞬驚きに見開いた彼の瞳を、今でもまだはっきりと覚えている。
困ったような彼の曖昧な表情に、なぜだか胸が胸が締め付けられ。
心臓が毛羽立つように胸がざわついた。
彼が自分と同じ学年だと知り。
それ以来、いつも教室の外で彼の姿を探すようになった。
彼が同じ委員に入って来た時は興奮で寝付けないほど嬉しかったのに、運命は残酷なもので。
奇跡的に担当が被ることはなく、いつもすれ違いばかりの日々だ。]
/*
これ、相手にだけに見えるんですよね?利用しない手はない。
そして>>21できゅんとして、>>22でむかつくうわああああああああああああああ好きです、となって気持ち悪いのでそろそろ寝ます。
(贅沢言えないよな…)
[同じクラスならば、隣の席になれた可能性もあっただろう。
やはり少しだけ寂しい気持ちが湧き出て、こちらに気づいてくれないかと内心で勝手な希望を抱いてしまう。
もし目が合ったら合ったで、また心の波が歓喜に荒れ狂うのだが。]
(京都には、縁結びが得意な神様も多いみたいだし。
向こうに着いたらお願いしてみようか…。)
("篤史と一緒になれますように"――って……。)
[ふと、いかにも女子達がこぞって訪れそうな神社を野郎1人で参拝する己の姿を想像して。
寂しいやら情けないやらで、思わず蟀谷を押さえ込んだ。**]
[成績優秀。人当たりもよく、教師からの信頼もそこそこ厚い。
校内では優等生で通っている自分が、派手な外見から一目おかれている炉の目付役を自ら買って出たことを。
おそらく彼は、知らないはずだ。
素行や口調はよろしいとはお世辞にも言えないが、授業にはちゃんと出ているし、真面目に部活動に取り組んでいた一面もある。
けれど、どこにも見た目で判断する輩というのはいるもので。
修学旅行の日程が近づいた頃、問題を起こさなければいいが、と通りがかった職員室で話している声が耳に入ってしまい。
その言いぐさに、カチンときて。つい、言ってしまったのだ。
――それなら俺がついてますから、と。]
/*
ちなみに中の人の英語スキルはくぞです。
センターの英語の語彙力の方は半分くらいしか正解してなかった記憶が……ウッアタマガッ(ちなみに全て勘で解いた模様。後半の長文読解のおかげでなんとかなりました。
#何故外国人にしようと思ったのか選手権
9人目、蜷」 遥斗 リヒャルト が参加しました。
蜷」 遥斗 リヒャルトは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
─新幹線乗車直後─
[何となく。声を掛けられたから。
別クラスの奴と談笑しながら新幹線に乗った。
トランプしようとか、UMOしようとかそんな内容だが。]
車両違うから遠慮しとく。
[のらりくらり、誘いを避けて。
発車時刻、教師陣に席へ着けと声を掛けられ、手を振り別れる。
2,3両離れる自席に走らず着くのは容易じゃないだろう。
そう他人事の様に考えていた最中。
偶然、俺の隣の席の子>>23を発見したのだ。
特に躊躇いもせず。背後から唐突に背中を押した。]
ほらほら、時間だぞ?
[時刻通り車両には居ないと担任も困るだろう。
誰かと話して居ようが居まいが関係無い。
席に着くまで背中を押し続ける。
その結果、彼女が困ってた様子だったのには気付けなかったが。*]
─新幹線/座席─
[そんなこんなで席に着き、走り出した新幹線の中。
彼女へ窓際を譲った。日本の景色も見たいだろうと。
しかし半分は建前。
恥ずかしい事に俺は乗り物酔いが激しい。
だが、それと比べられない程に実は英語が出来ない。
英語で返答されたら、目を回して倒れる自信がある。
彼女には罪はないが英語は罪深い。俺が覚えられないから。
彼女が日本語で返答しきれる話題を振れるとは思わない。
景色に意識を取られるだろう、
窓際の席を譲ったというのが俺の本音だった。**]
/*初めまして、おはようございます。
Ananasこと鳳梨と申します。
こんなんで良かったのかな、大丈夫かな? かな?!
過去村がレーティングの都合上、見れてないんですよね。
なので進行面がちょっとドキドキです。
宜しくお願いしますペコリ○┓
/*はえええよwww おまwww5時ですぞ5時wwwww
ていうか、シュテちゃんの発言見てからずっとPCに張り付いてたのに
こんな時間帯になる俺の方が遅いのか……。
亀レスでわりぃと思ってる……。 すまん俺は寝るぞ……。
─新幹線・座席─
[席に促され、ぽふりと座る。
急に背中を押された驚きのままだったせいで、窓側と通路側が反対なことには気づけなかったわけだが。
それでも、あの窮地から自分を救ってくれたことには変わりなく。
Thank youと言ってしまえば簡単だが、自分が英語を話すと彼はいつも慌ててしまって会話が出来なくなってしまう。
日本語で、お礼を言おう。
口をぱくぱくとさせた後、ゆっくりと呟いた。]
やなせ、くん。ありが、とう。
[急な転勤だったせいで勉強する間もなくこちらに来た関係で、まだまだ勉強中の拙い自分の日本語。
彼の耳に感謝の言葉は、ちゃんと、届いただろうか?**]
10人目、 穂積 好葉 クラリッサ が参加しました。
穂積 好葉 クラリッサは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
― 新幹線 ―
ほんっとに、もう。
どうしてこうなっちゃうかなー。
[むすっとした顔で窓の外を見ながらため息ひとつ。
さっきから、正確には新幹線に乗って座席順を見てから、
ずっとこの調子だった。
原因は、隣に座ってるやつのせい。]
なんで高校3年の一大イベントだ!
…っていう修学旅行にまでついてくるかなー。
だいたい、もともとそこの席の子はどうしたのよ。
[周りの喧騒に紛れるくらい小声の独り言───のつもりだけれども、明るくて張りのある声は存外によく通る。]
[隣に座るのは仲のいい女子だったはずだ。
なのに、今隣の席は別の奴が座ってる。
先生や他の生徒の目にどう映っているのかは知らないけど、少なくとも自分が見えているのは大人で、男で、しかも狐だ。
いちおう神様、でもあるけど。]
ちょっと、ほんともうおとなしくしててよね。
へんなことしたら追い返すからね!
[小声のまま釘を刺してみるけど、どこまで効き目があるのやら。]
[そんなむすっとした顔も、新幹線が東京から出ておよそ45分後にはころりと変わった。]
あーっ!
富士山!見て見て富士山だよほら!
すごいー!綺麗ー!
[窓の外には富士山の威容が見えている。
先ほどまでの不機嫌もどこへやらで、ひとしきりはしゃいでいた。]
/*
クラリッサちゃん、デフォルトが口開け笑顔なんだよね。
デフォルトが微笑でも真顔でもない子はなんだか得した感じ。
可愛いなあもう。
11人目、狐神 駒王 が参加しました。
狐神 駒王 は、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
− 新幹線 −
[穂積 好葉の隣の席には誰も座っていないように見えるはずだ。
好葉が見せようとしない限りは。
霊感の強い人間には、時たま、狐色のナニカが見えることもあるかもしれない。
そこにいる狐神…駒王が浮ついているタイミングなどに。]
狐神 駒王 が村を出ました。
11人目、狐神 駒王 ( カーク が参加しました。
狐神 駒王 ( カークは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
− 新幹線 −
もともとこの席に座る予定だったヤツか?
そんな不埒なヤツは食ってやったぞ。
[犬歯(?)ならぬ狐牙がキラリン☆]
嘘です、ウソー!
[拳を振り上げられれば、狭い座席の中で大仰に身を仰け反らせる。]
ホントは、気になる男のところへ行ったんじゃ。
ふふふふ、脆い友情じゃったのう!
ん? 霊峰富士か!
[窓の外を見てはしゃぐ好葉と顔を並べて眺めんと、好葉の太腿の上に身を乗り出す。]
[穂積好葉は、クラスの中では不思議ちゃんとか電波系とか、遅れてきた中二病とか認識されている。
それはたとえば]
ちょっと!
ほんとにそんなことしてたらただじゃおかないからね!
[何もないところへ向かって、いきなり拳を振り上げたりするから。]
いいんだもん。ふーんだ。
私は駒王のせいで一人さみしい高校生活送るんだもーん。
[なんて愚痴も富士山が見えれば引っ込んでいたのだけれど]
きゃっ!
ちょっと、どこ触ってんのよ!
[太ももあたりに乗り出してきたモノめがけて、思わず握りこぶしを振り下ろしていた。]**
[玲緒が頷けば席を交換する。
首を横に振るならばそのままに。]
わ…。
[やがて富士山が見えれば其方に視線を向ける。
晴天のお蔭で美しい稜線がよく見えた。
青々とした山体の、山頂近くは薄い雪化粧を纏っている。
霊峰であるあの山には修行という名目で何度か行った事があった。
うっかりと遭難しかけた事は今では笑って話せる思い出だ。詳細は言えないけど。]
む…!
[>>40同じクラスの好葉の声が聞こえれば、彼女の座っている席の方を見た。
視える人間であるあたしには狐色の影がちらと見えた。
セクハラの気配に目を眇める。]
[無意識に首から提げた赤翡翠の首飾りに触れる。
赤翡翠の両隣には白みがかった管型の水晶と黒みの強い杉石が、交互に三つずつ黒い革紐に連なっている。
掌に収まる程度の大きさの翡翠のひやりとした感触は手によく馴染んだ。]
悪いモノなら調伏するけど…、神サマだもんね。
[そっと息をついて離した。
‘彼’が一緒にいるのは、彼女の実家が神社だからだろうか。
修学旅行にまで付いて来るなんて、余程大切にされているらしい。
だけどその所為で電波系とか不思議ちゃんとか言われているクラスメートにひっそりと同情した。**]
/*今起北産業。
入村文見返すと別クラスの奴に話しかけられてるとかコイツ影薄くないっすね。
マジ俺何やってんだろ。 眠かったんだな多分。
意図的に影薄くしてるイメージだけど出しきれるかどうかっつー。
え……。
[まさか反応があるとは思っていなくて、亜梨沙が自分の呟きを拾った様な声>>14に、玲緒は少しばかり目を瞬かせてしまった。
静かな声音を人には判らない戸惑いで揺らし、続く言葉に耳を傾ける>>15]
いい、このままで。
[暫し思案し、ゆるく首を横にする]
気遣いなんて……珍しい。
[改めてシートに座り直しながら落とした言葉は、少女にとっては素直な感情。
けれど向けた方にはもしかしたら、揶揄や皮肉に捉えられたかも*しれない。*]
[貰えた言葉に、胸の内が春の陽射しの様にぬくくなるのを感じていた。
けれどそれを出さずに首を横に振ったのは──……]
(こっちなら、窓見るついでに亜梨沙も見られるから)
[自分でも理解出来ない、自然な欲求のせい]
別に礼を言われる様な事はしてないさ。
[ふと聞こえた自らの名と礼>>33に意図せず返す。
謙遜とは生まれながら国民気質として身に付いたもの。
今の場合、礼を言われた理由が不明瞭なのも込みだが。
直後、その否定にも近い謙遜へ一つの疑問。]
……いや、今のナシ。
[日本語も拙い彼女は謙遜を知るだろうか。
俺が仮定するなら"否"を置く。
否定と取られるのではなかろうか。
下手に謙遜するのは良くないと見る。]
どういたしまして。
[結果が、礼を受ける言葉を素直に返すことだった。
どちらかと言えば、俺に礼を言うのは彼女ではなく、
車両に人数が足りないと言う面倒事を回避した教師だと思うが。
まぁ、彼女に接するには素直に居るべきだろう。]
[車両内から歓声や嬌声が聞こえる。 騒がしい。
富士山などの観光名物が景色に入ると聞こえる。
そんな遠足、修学旅行。 遠出行事、お決まりの声。]
今なら富士山見えるかもな。
[彼女へ促す様に、窓の外、綺麗な景色を指さした。**]
/*俺のト書きってラノベっぽいって言われるんだよなぁ。
ひとりごと使うの大好きだからゴリゴリ削れていきそうとか。
呟きつつ離脱離脱。
[富士山が窓越しに見えれば、もう思わずテンションは最高潮。
ばしばしと携帯のカメラロールのシャッター音を何度も鳴らして。]
Fujiyama!Fujiyama!
[ふおおおおと彼女にしては珍しく大きな声で蜷」の方へ振り返って、撮った写真を嬉々として見せた。]
/*
実はリヒャルト、シュテルンペアも薔薇っぷるだと思っていました!!
暫く!?!?! となっていた、とても失礼な自分ぇ。
どうでもいいけど、薔薇っぷるペアのが乙女チックに見えるの不思議。
[折角の新幹線だというのに、大河は文庫本>>21を開いている。
俺と会話する気はないのかと苛立ち、かといって話題もなく変に気を遣わずに済んで良かったと安堵し。
矛盾した感情を持て余し、結局いつものように素っ気ない態度を取ることしか出来ない。
せめて昔のように、もっと素直に――…]
大河!修学旅行、楽しみだよな!
目一杯良い思い出作ろうぜ。
土産とか買いまくったりしてさー!
[満面の笑みを浮かべ、文庫本から自分へと意識を移そうと大河の袖を引っ張る。目が合っても袖は嬉しそうに掴んだままで。]
[……なんて、絶対に言える訳がなかった。
高熱でもあるのかと強制的に旅行を中断されては堪らない。
修学旅行を楽しみにし過ぎて一ヶ月前から服やキャリーケースやらの準備をしたり、昨夜なんかは眠れなくて羊を数えたりしたものだ。
だが、そんなことを口にしたら盛大に笑われるに決まっている。]
ま、お前よりも身長高いからな。
その分足も長いし、足癖悪いのも仕方ないだろ。
[窓の外に視線を固定し、嫌味ったらしい皮肉>>22に噛み付こうとする衝動を咄嗟に飲み込んだ。その代わりに憎まれ口を叩く。
身長差はたかだか1cm。誤差でしかないが、それでも高いということは肉体的に優れていると数値が示してくれる。
優越感に浸り、鼻で笑っていると窓の外が木々で覆われ、鏡状となり車内の光景が反射する。
不明瞭ながらも大河がこちらを見て、更に微笑んで見える表情に息を飲んだ。目の錯覚だろう、と十数秒目を伏せる。]
[大河とは小学生の時に家と席順が近く、それが切っ掛けで仲良くなった。幼馴染とはまた違う。
小学校低学年で大河が引っ越したからだ。
学校が終われば談笑を混じえて一緒に帰り、その足で公園や裏山に探検したりしたこともある。少し危ない遊びにも手を出した。
昔の炉は大河よりも身長が低く、髪も染めていない。
どちらかというと大人しくて誰かの後を追ってばかりだった。
そんなある時、何の前触れもなく大河が転校していった。
本当は何かあったかも知れないが、当時のことはよく覚えていない。
体調を崩し、三日ほど休んでいたのも原因だろう。]
[炉にとって大河は、俗に言う初恋の相手だった。
恋心を自覚するにはあまりに幼すぎたが、大河といる時だけ喜怒哀楽が激しくなったことには自分でも気付いていた。
憧れの塊だった彼が突然いなくなったショックは大きく、追加で一週間近く寝込む程度には大河に懐き、依存していた。
散々泣き明かし、寝込んで五日目の夜にとある決心を固めた。
――誰にも負けない、強い男になってやる!
引っ込み思案だったから、大河も呆れていなくなったのだろう。
そんな思い込みから空手を習い始め、中学からは髪を染めて激しい自己主張をしたりと間違った方に暴走していた。
夜遊びや喧嘩に明け暮れていた日々も、高校に入り大河と再会してからぴたりとなくなったのは、また別の話。]
[目を伏せて昔を思い出す間に、大河の視線>>28は文庫本に戻る。揶揄の言葉にはむっとして大河を睨み付け、]
新幹線くらい、乗ったことあるっての。
でも久々だからこんなんだったかなって思ってさ。
[大袈裟に肩を竦め、珍しくも何ともないとアピール。
ふと、僅かに涙が滲んだ目尻を見つけると大河の方に体を向け、]
……もしかして眠ィのか?
昨日は眠れなかったってオチなら、大河にも可愛いとこあんのな。
[開いた部分に指を引っ掛けて顔を隠す本を倒し。
眠気で歪んだ口許を指差してけらりと笑った。**]
/*
ふふふ、による。
他のペアさんも今晩には見えるんですよね。
どんな風に展開していくか楽しみです。
そして玲緒ちゃんがかわいくて。
秘話見て下さい!
うちのペアの子可愛いの!(※エピまで見えない)
でもツンするんだ。
[>>44あたしの言葉に玲緒は僅かに目を瞬かせる。
>>45少し間が空いた後、彼女は首を横に振った。]
…そーぉ。
[この子が嬉々として席を替わるなんて思っていなかったけど。
だけど続く言葉には少しだけむっとした。]
――何それ。
それじゃ、あたしが冷血人間みたいじゃない。
[確かにあたし達は気遣い合うような間柄じゃないけど。
修学旅行くらい平和に楽しく過ごしたいのに。
ついと視線は窓際に向けつつ、紡いだ言葉はそれ程大きくはないものの、少し尖った声色になってしまっただろう。**]
[彼女の心中に気付かないあたしは、
この子、修学旅行楽しめるのかな。
楽しんでる顔、見た事ないけど。
何であたしと同じ班で隣の席をOKしたんだろう。
折角なら他の子と行動すればいいのに。
改めてそんな事を頭に浮かべながら、車窓から見える風景を眺めていた。]
/*
帰ってきたらうちのこ可愛いすぎて。
いろりんって呼びたくなる。けど、それやったら殴られるだけじゃ済まない気がしてる。(まがお)
/*
あ、昨日はバタバタしていてご挨拶が遅れました。
久しぶりにenjuさんのペア村に参加させていただきます。
薔薇の下国が初めてなので発言テストはしたけどドキドキですね。慣れないと独り言すら間違えそうと言う。
イベントも楽しみだけど、他ペアもどんな展開されるのかそわり。そわり。
12人目、3年C組・図書委員 聖前篤史 ダーフィト が参加しました。
3年C組・図書委員 聖前篤史 ダーフィトは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―新幹線・車内―
[人の縁とは、本当にどういう所から始まるか解らないものだ。
座席に身を預けて思うのは、何故かそんな事。]
あ?あー…ほんとだ、富士山。すげー。
[あっという間に過ぎて行く美しい光景にも気は向かず、
かと言って無反応なのも何だと適当に声を上げておいた。
周りは絶景かなと騒いでいるというのに、この差。]
[思いは遡る事一年前、とある出会いの日。
歴史的建造物関連の調べものの為に入り浸っていた図書室で、
彼の真上に落ちたあの日だ。>>25不注意で落下したのだからと
目が覚めるまで付いていたが、何故か礼を言われてしまい
もしや打ち所が悪かったかと憐れむ場面もあった。]
[後に捜されていると知った時も、治療費の請求だろうかと
勝手に慄いて、しばらく避けるように過ごしていたことも
今となっては懐かしい思い出と化している。
ちなみに、当時のその様子は照れてしまい避けて居るのだろうと
思われていたとか。]
んー…いや、酔ってない酔ってない。
着いたら何処周ろうかなって考えてただけだってば。
―――はぁ。
[クラスは違えども同じ車両。
座席こそ離れてはいるが、振り向けばきっと…同じ図書委員の
彼、天倉の姿が見えるのだろう。
しかし、わざわざ振り向いてまで彼の様子を
見るのはおかしいかと思うと、修学旅行のしおりを
眺めるだけに留まった。
尚、巻末付録の歴史的建造物などの観光ガイドは図書委員が
担当しており、篤史の趣味がとことんまで生かされている
部分でもある。**]
13人目、朝雲 真理 ローズマリー が参加しました。
朝雲 真理 ローズマリーは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―新幹線車内―
別に富士山なんて、そんな珍しくもないよねぇ。
[視界に入る前は、そんな風に大人びた表情を見せたいたのに。
いざ窓の外に天高く聳える峰が見えれば、]
Fujiyama! Fujiyama!!
[車内から聞こえる声>>51に同調するように、
窓の外にかぶりついて景色を堪能するのだった。]
すごーい。富士山だよ。
写真で見るのとおんなじだよー!
ね。ね。綺麗だね、万里くん。
[ひとしきり窓の外を眺めた後。
座り直し、すぐ傍のクラスメイトへと声をかけた。]
― 一年の春―
[入学当初。
父親の仕事の都合で3月に引っ越してきたばかりだった真理は、
真新しい制服に身を包んで緊張の面持ちを浮かべていた。
まわりに居るのは皆新入生とはいえ、
中学からの友人と共に居る子が多い。
誰かに声をかける勇気もなく、じっと配られた席次表に目を通し。]
………………あ。
隣、同じ名前の女の子だ。
[自分の隣の席に“万里”という名を認めれば、
嬉しい偶然に表情を綻ばせたものである。
どんな子だろう。
仲良くなれるかなー。
そんな期待に胸を膨らませていたが、
いざ隣の席に想像と遙かに違う少年が腰を下ろすのを見かけ。]
…………あのー。
席、間違ってませんか……?
[ここ、女の子の席だと思うんですけど……と、
おずおずと声をかけた。
それが、彼との出会いだった。]
14人目、高殿 琉璃 ガートルード が参加しました。
高殿 琉璃 ガートルードは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
/*
村建て様方、愛方兼おにいちゃん、
いつもお世話になってます今回もよろしく。
同級生のみんなも、どうぞよろしくね。
15人目、園部 万里 ソマリ が参加しました。
園部 万里 ソマリは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
園部 万里 ソマリ が村を出ました。
15人目、園部 万里 ソマリ が参加しました。
園部 万里 ソマリは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[同世代平均を上回って発育の良い肢体を、今日ばかりは私服に押し込め、肩を聳やかして人混みを掻き分ける。
足元だけは歳相応にローファーの踵を、カツンと音高くプラットフォームに打ちつけ、車内に退避する。
常より粗雑な所作、ひたすらに前方に凝らす眼差しにも、
くっきりと険を滲ませ]
18年も引き延ばせたなら、もう少し、何ていうか――……
タイミングってもんがあるでしょ……?
[――選りによって、非日常の空間を目前に控えて、というのは
時機として如何なものか。
ぼそりと苦情を向ける先は、努めて視界に入れないようにしている
傍らの『兄』ではなく。
漸く嘆息を聞かせずに済む距離へと離れた、二人の両親へと]
/*
さて、と。どこから返していくか。もっかいログ読もうか。
ちょっとここ数日ウキウキして夜更ししすぎたせいか、今凄く眠い…
― 一年の春 ―
[不良というわけでもないが特別な優等生でもない万里は、高校に入学した日の朝も目覚ましの音だけでは起きられず、新しい教室に遅刻しないのが奇跡なくらいだった。
息せききって教室に飛び込むと]
俺の席……どこ?
[黒板に貼ってあった席次表を一瞥すると、まっすぐにその席へ向かった]
(あっ……。隣の子結構可愛い)
[隣の席の女の子がどんな子かは、高校生活においてとても大事なことだったから、素早くチェックをすませて、着席して鞄を置くと、なるべくにこやかな顔で話しかけようとした]
[引率の教師と擦れ違えば、一面の暗色に浮く出で立ちに
視線が走った気がして]
すみません、こんな格好で。
ちょっと制服が、使い物にならなくなりまして。
卒業間近で新調する羽目になりそうです…
[先手を打って頭を下げつつ、力無い声音と表情に、
ありったけの萎らしさを塗す。
優等生として教師陣の覚えめでたい皇には及ばないが、
日頃のそつのなさと安定した成績が、今こそ物を言ってはくれないかと願いを込めて]
― 新幹線車内 ―
なぁ、朝雲って富士山見るの初めて?
珍しくないっていってたわりには、さっきすごかったよなー。
[真理のかぶりつきっぷりは自分の予想を越えていたので、それとなくリサーチしてみる]
ご、ごめんなさいいいいいっっ
[咄嗟に自分の席まで逃げ帰り、
そのままでは失礼かと、改めて彼の前へと立つ。]
あの、失礼しました……!
てっきり、自分と同じ名前だーと思ってしまって……。
[ペコリと頭を下げながらも。
相手が怒っていないとわかれば、安堵に表情を綻ばせた。]
……朝雲 真理です。
よろしくね、万里くん。
[早速覚えた名を口にし、笑顔で挨拶を。
この学校に来て、初めて覚えたクラスメイトの名前となるのだった。]
―現在:新幹線車内―
ほんと、でっかいねー。
あ、そこからでちゃんと見える?
場所かわろうか?
[頭越しに視線が向くのを見れば、そうと申し出るが。
実際真理の身長で邪魔になっているかは、謎である。]
[万里の問い>>75には、少しだけ恥ずかしそうに笑みを零した。]
うん。引っ越しの時に一度通ったはずなんだけど、
あの時は緊張してそれどころじゃなかったから……。
こんな風にゆっくり景色を見るのは、初めてなんだ。
あ、あと、京都に行くも初めてだし……。
[そのためか、朝からそわそわと落ち着かぬ様子である。
膝の上にのせたしおりは、カラフルな付箋で彩られていた。]
/*
わーん、私クラリッサさんの名前間違ってたーーーー
うわぁぁぁん!
休憩中で慌ててからとは言え、それはなかろう。すみません><
[>>57むっとした表情、尖った声色で返ってきた声に、玲緒は知られない様にわずかに息を呑んだ]
(また、やっちゃった)
(でも仕方ないかな)
(どうせ日常、だし)
[自己嫌悪と諦念がいったり来たりして、最終的にいつもの事だと開き直る。
その間に脳裏に浮かぶのは、出会った時の事。
同じくらいの年代で、同じ様に退魔術の修練を重ねる女の子。彼女と出会えたあの幼ない日、それからほんの少しの間だけ友人の様に過ごせた日々。
それを宝物として胸の中に押し込んで、今を──敵対する家柄の者として肩を並べて、亜梨沙の傍らにいると。
幼ない頃、丑ケ谷の娘である亜梨沙と仲良くしていた所を見つかり、祖父に頬を張られた時に、そう玲緒自身が決心した事だ]
(だから、平気。)(──平気にしなくちゃ)(未だに、慣れない……けど)
冷血だなんて思ってない。
[慣れない。そう思いながらも、端的にそう返した。
感情の抑揚が滲まない、やや細く涼やかな声は、それこそ亜梨沙の言う冷血人間の様なものだったかもしれない]
/*
中の人も京都には詳しくないのだ、よ……。
(雪国生まれ雪国育ち)
にゃーん。
女キャラとかいつぶりだろう。
私の女キャラは、小動物にしかならない、よ……!
大丈夫かな……。(ふるふる)
万里くんがかっこよくて、こう。ついすりすりと甘えたくなる……。
[そうして席を変える事なく、通路側のシートに姿勢正しく座る。
流れる景色を見る仕種で、視線は当然の様に隣席の少女を向いてしまう。やがて見えた富士山に声を上げる亜梨沙>>41につられ、玲緒は視線を外へと向けた。
薄い雪化粧を纏う山頂と、それを覆う空の青。それはどこか現実を忘れさせてくれるみたいで、思わず呟きがこぼれてしまう]
きれい……。
[退魔の力とは無縁の退魔師の娘である母と、ただ視えるだけの力を持った入婿である父。
そんな両親の間に生まれた玲緒は、祖父にとっては待望の後継者たる力を授かって生まれた子供だった。
そのせいか、外での修練よりも内での修練を課せられ、霊峰である富士にすら玲緒は訪れた事がなかった。
新幹線に乗る機会がなかったのも、その為である]
[興奮しているのか、方々から聞こえた声>>51>>62にゲイシャ!テンプーラ!とでも続きそうだなとどうでも良い思考が走る。
声からして彼女らは姿は見えなくとも、窓に貼り付いたり写真を連写してはしゃいでいるのだろう。その素直さは、正直羨ましい。
あの綺麗な山も、近寄ればゴミの山なんだよな…と青々とした山肌に向けるのは冷ややかな目。]
富士山をフジヤマと呼ぶのって、シバイヌかシバケンか、
とんじるとぶたじるみたいなあれなんだろうか……。
[そんなどうでも良い独り言を落とし、大河を一瞥した。]
そっかー。お前、高校引っ越し組だったもんな。
その時に見てたのかー。そっか。
[入学したての頃のどことなく緊張した真理の姿を思い出しながら、彼女の言葉に納得し]
ま、でも富士山は何度でも見たくなるよなー。
俺んところ中学の時も修学旅行京都と奈良だったけど、富士山見た時はやっぱすげー大きくて綺麗だなーって思ったし。
[そういう自分も何度も見ているわけではないのだった]
……来て良かった。
[見た事のない景色を視界に入れて、少女はそう思う。
仲良くする事は出来なくても、隣にいられる事で、初めて見る景色をうんと特別なものにする事が出来たから]
(きっと驚いているんだろうな)
(同じ班は、たまたまだったけど)
[そう、この状況は偶然であった。
取り立てて仲がいいと言える友人がいない玲緒は、あらかじめ適当な所に入れて貰えればと告げていた。
その適当な所が、亜梨沙のいる班であったのだ]
(席は隣にしてっていうのは、私がひっそりと班長さんにお願いしたんだけど)
[きっと言える事のない秘密の話。
まさか修学旅行を楽しんでいるのかどうかと思案されているは知らず、当人はこの状況を、割と楽しんでいた]
[多少の居心地の悪さを覚悟しながら]
/*
すってんころりんと戻って参りまして、こんばんは。
かざしろバレしそうな部活ですが、きっと大丈夫だと
思いたい…思いたい…。
今どんな感じになっているのか、ログ確認ー。
う。いいなー……。
[背高いしと言われれば、羨ましそうに万里を見上げる。
小さい頃からずっとバスケをしてはいたが、
身長が伸びることはなく、今では半ばマネージャと化している。
それでも好きなことの手伝いが出来るから楽しいと自分に言い聞かせてはいるものの、背の高い者にはつい羨ましげな視線を送ってしまうのだった。]
あれ、万里くん中学生の時も京都に行ってたんだ。
なら、結構詳しかったりする……?
[万里の言葉>>86に、つい食いつくように身を乗り出す。
中学でも京都に行っているということは、他にも行ったことのある生徒が多いのかもしれない。
ひょっとして慣れていないの自分だけなのだろうか、と少々不安に駆られるのだった。]
/*
フジヤマケイジャ祭りはクラス確定していない中、拾うわけにもいかず。
拾いたい。
ほんとは好葉さんの仲いい子を拾いたかったけど、なんか亜梨沙のが相性良さそうなのでおなとしくするしかなかった(
あ、背が高いっても、スポーツするほどじゃないぞ?
[真理が羨む理由はなんとなく察しがついたので、訂正をしておく。
高いといっても平均身長を超えている程度で、本格的にスポーツをするには低いくらいだろう。
その為か、身長というハンデがありながらも、バスケに関わっていこうとする彼女の姿には感心しているのだった]
[窓の外を向いたまま、聞こえてくる憎まれ口。>>53
昔はあんなに素直だったのにと思わずにはいられない。
それを口に出したところで、お互い様だ、と言い返されるのが目に見えているので、黙っておく。]
足の長さと足癖の悪さに、関連性がないな。
長くても行儀のいい足を見習ったらどうだ。
[鼻で笑う気配は、恐らく身長を追い越した優越感にでも浸っているのだろう。
追い越したと言っても、たかだか1cm。誤差程度で機嫌が良くなるとは、お安いものだ。
さらりと炉の揚げ足を取りながら。
陽に透ける黄金色を追って零れた表情を、反射した硝子越しに見られているとは気づかないまま。]
ん?
[隣席の亜梨沙の視線が動く>>42。
それにつられ、玲緒もつい級友の好葉の方へと視線を向けていた]
……あれはあれで、大変そう。
[>>40好葉の声に耳を傾け、視線を戻して静かに落とす。
人に見えないものが視える労の類いは、父の昔話なんかで察する事が出来る(そんな労を知る者の娘として、出来る限り知らぬ振りをする術は教えられていたから、父の話でしか想像出来ないのだ)。
けれど。
大変そうだと言葉にしながらも、どこか好葉は楽しそうに玲緒には見えていた。
ただ、玲緒自身がセクハラの気配に無頓着なせいかもしれない]
[視線を文庫本へ戻しながら投げた言葉に、むっとする気配などどこ吹く風である。>>56
大袈裟なアピールを横目でちらりと見やり。
口元を本で隠したまま、欠伸を繰り返していれば目尻に涙が浮かんでくる。
不意に浅黒い指が伸びてきて本を倒され、間一髪、中途半端に開いていた口を閉じることに成功した。
横を見れば窓から此方に向きを変え、けらりと笑う顔を半目で睨み。]
そうだよ、寝不足なんだ。
昨日急に用事が入って、荷造りする時間が遅くなったからな。
眠れなかったって、遠足前の子供みたいなことするか。
……ああ、でも。
[人を指差すな、と炉の手を叩き落とし。
明らかに余計な一言を、呟いた。]
[好葉がなにやら諦観しているようだ。>>39]
心配するには及ばん。
好葉のことは、わしが一生、面倒を見てやる。
[好葉の目を見て告げた。
至極、真面目に言っているつもりなのだが、なにせ態勢がアレである。
すごく顔が近い。]
――昔のお前ならしたかもな。
なぁ、いろりちゃん?
[わざと、ちゃんをつけて呼んで意趣返ししてやろうと。
あれは小学生の遠足の前日。
楽しみすぎて眠れなかったのか、行きのバスでうとうとしていた小さい炉の姿を思い出して目を細めた。
帰りのバスでは、疲れもあって互いに寄りかかりながら爆睡してしまい。
学校に着いたところで先生に起こされたのを今でも覚えている。]
[拳を叩き付けられ、転げ落ちる。
前の座席との隙間。]
痛いじゃないか。
[起き上がろうと、好葉の膝に手をかけて左右に開くのは、もはやお約束。]
平均でいいから、欲しいーっ!
[万里の言葉>>89に、つい不服そうな声が漏れる。
軽音学部の万里にとっては、身長などさほど気にもしないのだろうな……と思えば、それもまた羨ましく。
いいなぁ……と、じっと万里の顔を見上げるのだった。]
[続く言葉>>92には、きょとんと首を傾げる。]
え? そうなの?
神社も面白そうなのにー。
私、お守り買ったりおみくじ引いたりしたいな。
ね、万里くんも一緒にやろうよ。
[きっと面白いよー? と、
付箋のついたしおりを開きながら声をかける。]
う、でもそっか。あんまり詳しくはないのか……。
案内してもらおうと思ったのになー。
[少しだけ、残念そうな声が零れた。]
[そんな好葉を見つめる亜梨沙が、赤翡翠に触れる様>>43を横目で眺めた]
(そういえば、亜梨沙は風紀委員。……これのお咎めなしにする為、なのかな?)
[その首飾りがどんな謂われの物なのか理解している玲緒は、ふとそんなどうでもいい事に考えを巡らせた]
(これが気安く喋る事が許される間柄なら、さりげなく訊けたのに)
[そんな間柄ではないから、好奇心を殺すしかない。
首飾りを離した亜梨沙の指先を視線で追ってしまうのは、出会った時に触れたその手が嬉しかったから]
(触れた手の、あたたかさとかは)[もう、忘れてしまったけれども]
(やっぱりあれか、恋愛成就の神社とか行きたがるのかな。)
[修学旅行のしおりを、後ろからパラリと捲る。
一通りのコースを分類分けして掲載した図書委員の力作だが、
小難しいコースはあまり人気が無いようだ。
文学や時代の流れを追う事の出来るコースなど、篤史から
してみれば超が付く程のオススメだと思っているが、
いやはや万人受けするものを作るのは難しい。]
そういえば、天倉はどこのコースを編集したんだっけ…。
[数名で持ち寄った行き先、天倉が選んだものは
一体どれであったかと視線を彷徨わせる。
彼が何をどう見てどう感じてコースを組んだのか、非常に
興味があった。]
[炉と出会ったのは、小学生の――まだ志水大河と名乗っていた頃のことだ。
クラスが一緒になり。出席番号順で並んだ教室内で、すぐ後ろの席に居た炉に声を掛けたのが始まりだった。
あの頃は小柄で大人しく、遊びに誘えば素直な反応を見せ。
一人っ子だったこともあり、自分の後を追ってくる姿が可愛くて、友達でありながら弟のように可愛がって。
家が近かったこともあり。気づけば学校の中でも外でも、どこに行くにも一緒だった。
そんな日々が終わりを告げたのは、突然の転校。
片親でありまだ幼い自分にとって、父親の転勤という事情は抗いようがないものであり。
急に決まったそれは、ちょうど体調を崩して学校を休んでいた炉は勿論。別れを言えず終いのものだった。]
[転校という急激な変化に、衝撃を受けなかったわけではない。
けれど子供は順応が早いものである。
新しい土地、学校でもすぐに友達ができた。目まぐるしい変化の中でも、充実した日々を送っていたと思う。
けれど、ふとした瞬間。
小学生のあの頃を思い出すのだ。弟のように可愛がっていた、炉の姿を。
高校進学と、父親の再婚を機に。それらしい理由をつけて、単身、小学校の頃に居た街へと戻ることを望んだのも。
思い出の中にずっと、燻っているものがあったからだ。
――――ただし。
年月を経て美化されかけていた思い出は、程なくして現実をつきつけられ無残に散ることとなったのだが。]
うん…?
[研ぎ澄まされた視線を感じる。>>42
いるんだよね、たまに。「感じ取れる」人。
天性なのか、訓練の賜物か──]
見えないー見えないー♪
[笑顔を返して、隠形の術に気合いを入れた。]
[閑話休題。
不意に、新幹線内のあちこちから声が湧きあがる。
歓声に近いそれに周囲を見れば、窓の外を見て騒ぐ姿とカメラのシャッター音がちらほら。>>51>>62]
ほら、富士山が見えるってさ。
[窓を外を指差したが。
冷ややかな目で山を見やり、感動もへったくれもない呟きに呆れつつ一瞥されれば。>>85
文庫本を置いて、よいしょ、と隣の席へと身を乗り出した。]
もうちょっと他に言うことはないのか。
っていうか俺も見るから、ちょっと頭避けろ。
……へぇ。やっぱ近くで見ると、でかいもんだな。
[炉の肩へ手をついて、流れていく絶景に感嘆の息を吐き出した。*]
─ 回想/出会い ─
[とある事情>>83から未谷待望の後継候補としての力が備わっていると判じられてから、玲緒は退魔術の修行を課せられていた]
(どうして)
(こんなこと、したくない……!)
(おともだちと、ふつうに、あそびたいのに……!!)
[けれどそれは、玲緒自身が望んだ力ではなかった。
既に
そのせいか、玲緒に課せられた修練は常に厳しく、そうして子供が望む自由すらろくに与えられなかった]
だからそれは中学生の頃だって!
今は、そういうのもちょっと楽しいかもって思ってきたし、ちゃんと予習だってしてるんだからな。
[そういうとしおりとは別に、市販のガイドブックもバッグから取り出して真理の前にひろげ]
だから、任せろって。ちゃんと案内する。
[実際に出来るかはともかく、そう断言した。
自分から言い出そうとしていたことを、真理に先に言われてしまって悔しくもあるのだが、こうして案内役になれるのは嬉しかった。
真理と一緒に、京都の街を巡る。
それはしっかりと旅の目的になっていたのだから]
うー……だって、さ。
バスケ以外にも、やっぱり……。
[もう少しくらい、身長あった方がいいでしょ?と、
どこかしょんぼりとした口調で言葉を濁すのだった。]
えっ、万里くんこれ自分で用意してきたの?
[市販のガイドブックが取り出されれば、感嘆の声をあげた。
自分もあれこれ調べはしたが、細かい部分はメモを取った程度で、
あとはほとんどしおり頼みだ。
準備万端といった様子の万里を頼もしげに見つめ、
続く言葉>>102を聞けば、嬉しそうに一言。]
/*
天倉くんを待ちながら、観光名所探り。
修学旅行じゃなしに校外学習で行くばかりだったから、
これといった観光名所とかって行ったことないんよな。
高校時分の校外学習では、地主神社だけは絶対に行く!
となっていた懐かしい思い出。流石女子校。
[そんな、とある夏の日。
まだ小学生の頃だ。
当時仲良くしてくれた友達のお誕生日会に内緒で行こうとしたのを祖父に見つかり、無理やり坤央一門の修練場へと放り投げられた。
いつもなら祖父が怖く逃げ出す事など考えない玲緒だったが、その日の修練の目付け役は、祖父の片腕と言われていた初老の男性。
春の日差しの様に穏やかで、常に冷めた表情を浮かべる祖父の傍らにいるには、随分と不釣合いな人だと、幼ない玲緒ですら思える人だった]
(この人なら、きっと……!)
[優しい人だった。その優しさを、祖父よりも格下の者として捉えた子供は修練場から飛び出し、そうしてまだ敷地の経路を把握しきれていない広大な修練場で迷う事となり、決して行ってはいけないと言われていた場所まで足を向けていたのだ。
“あの辺りでは、丑ケ谷の者が修練をしている。
……未谷家にとっては、敵となる一族だ。”
祖父にそう言われていた場所に]
[心細い表情をしていた。
帰り道が判らなくて、どうしようもなくて、祖父にしごかれた時よりもうんと涙を流していた。
だってもう、帰る事は出来ないと思ったから。
そんな玲緒に声をかけてくれたのが、丑ケ谷亜梨沙だった。
同じ年頃の、修練場にいる女の子。
それまで同年代の退魔師修行をしている者を知らなかった事もあり、学校の友人達と自分は違う存在だと認識していた玲緒にとって、その姿がひどく嬉しかったのだ。
床に、
そうして地面に。
ぽたぽたとこぼしていた涙が引っ込むくらいに、亜梨沙の存在が嬉しかった。
だからつい駆け寄って、手を伸ばしたのだ]
わたし、玲緒っていうの。
あなたは?
ねぇ、お友達になって!
[涙を引っ込めて、じゃれつく様に手を伸ばして。
そうして、笑ってみせた。
今では見せない様な、花の咲いた様な笑顔で]
[そうして暫くしてから、例の祖父の片腕の男性が玲緒を見つけた。
けれど彼は、亜梨沙が丑ケ谷の子供だと知りながらも、玲緒には何も言わなかった。
ただ、祖父に怒られない様に修練をしようと玲緒の手を引いた。
それに大人しく従ったのは、亜梨沙の存在を知れた嬉しさからだろう。
今でも玲緒自身が知らぬ事だが、今は亡きこの男性は、祖父達が決裂する前に、丑ケ谷の当主と未谷の当主……つまりは亜梨沙と玲緒の祖父、どちらも支えた存在だったらしい。
だからこそ、玲緒が亜梨沙と接した事を黙認してくれていたのだろう。
けれど、それは長く続かなかった]
亜梨沙ちゃんのお誕生日、もうすぐなんだね。
じゃあ、亜梨沙ちゃんのお誕生日は、お祝い出来るんだね……!
[その日、玲緒は亜梨沙の所に迷い込んだ経緯を話していた。
友達の誕生日会に行けなかった話の流れで、亜梨沙の誕生日を聞き、そうして目を輝かせた。
けれど──……。
話している最中に、祖父が酷く冷たい声で玲緒を呼び、亜梨沙の傍から引き離された。
その後は頬を張られ、丑ケ谷への敵意を祖父の口から吐き出されるのを黙って聞いた。
その頃亜梨沙も、彼女の父に未谷家との因縁関係を聞かされていただろうか>>10]
(お祝い、出来なかった)
(友達になることも、出来ないんだって)
(でも……)
(でも──……!)
[以来修練場で会うのを禁じられながらも、それでも時折腕試しの場で会う機会もあり、だからこそと玲緒は決めたのだ。
>>12家業を誇りに思っている事を、話している事から察せた亜梨沙の、せめてライバルとしていられる様にと。
あれ以来亜梨沙と仲良く話す事は出来ずとも、修練に身が入り、それが修行中とはいえ退魔師である玲緒を支えたのは事実であった]
[もっとも、同じ様な境遇である友人になれなかった亜梨沙の誕生日すら祝えなかった事で、以来玲緒は取り立てて仲のいい友人を作ろうとはしなかった。
友人だった子よりも、友人とも言えずにいた亜梨沙の誕生日を祝えなかった事がつらかったのを自覚していたから。**]
[膝(の上の駒王)に叩きつけた拳は、だいぶいい手応えがあった。
転がった駒王を踏みつけるのはさすがに自粛して、代わりにぷうと頬を膨らませる。]
わたしだってね、人並みに高校生活エンジョイしたいの!
友達とおしゃれなカフェ行ったり可愛い店行ったり、
───素敵な人とデートしたり
…とか、したいんだから!
[などと乙女の憧れを力説していると、なぜかぐいいと膝が開く。]
駒王のバカーーっ!
変態すけべエロ狐ーーーっ!
[クラスメイトの「ああまたやってるよ」的な視線を浴びつつ大声を上げて、膝の間からこんにちはしている駒王に向かって蹴る殴るの暴行に及んだ。
駒王の姿が他の人に見えないのは多分幸い……なんだと思う。]
[ひとしきり大暴れして息切れして、ぜえはあ肩を上下させて、
はっとして周りを見回せばそっと目を逸らすクラスメイトたち。]
うわぁ……またやっちゃった…
[頭を抱えるも、逸れない視線を見つけた。>>42
亜梨沙と目が合って、思わず微妙な苦笑になる。
なんでもないよー、なんて手なんか振っちゃったりして。
隣の玲緒も目を逸らしている>>91 けど、見てたんだろうなあと思う。]
[クラスの中では、もっぱら仲が良くないと言われている彼女たちだけれども、違うんじゃないかなぁと思っている。
なんていうか、よく似てる、感じ?
今だって、隣同士の席で嫌な雰囲気してないんだから。
素直になればいいのに、なんてのは彼女たちの背景を知らないからの感想だった。]**
/*
秘話無双して、寝る
あかん、明日は早寝しないと仕事つらい……。省エネするつもりだったのに、こう、勢いが、勢いが。
あと蒼生さんの亜梨沙ちゃんの設定に感謝。凄くこう、玲緒として奮い立つタイプの子にしてくれたよな、と今実感しています。
文章おかしかったらごめんね><
そして何だかこの対比、蒼生さんと百合やるきっかけになった某キャラ達みたいな感じだなと思いまして……。
あ、お母さんにクッキー焼いてもらうねが抜けてた。くそう、くそう。
寝よう。
そう、だといいんだけど……。
[身長差がありすぎると、
一緒に並んだ時に見栄えが悪かったりとか、
子供に思われたりしないだろうか……などと。
そんなことを内心で心配しているとは、
とても万里には言えない。]
[そもそも、一緒に京都の町を歩けるかもわからない。
そう自分に言い聞かせていたのだが。
だからこそ、万里の言葉がより嬉しくもあった。]
うん。
万里くんと一緒なら、楽しいに決まってる。
[自分の言葉がどことなく気恥ずかしくもあり、
僅かに赤らんだ顔を窓の方へと向けた。**]
/*
新幹線誰が同じ車両なのか、実はよくわかっていなかった……!
フジヤマは一緒に叫びたかったので聞こえたことにしちゃったけどね。
えへへ。
/*
あ、なんかこのキャラでえへへとか言ってると、あざとい……。
灰は中身らしく行こう。そうしよう。
へいへいほー。
[ほんの少しだけ、首を後ろへと傾ける。
……斜め後ろの生徒の姿は見えた。しかし天倉の所までは
届かない。]
……悪ィ、ちょっとしおりに抜けがあったみたい。
ちょーっと聞いて来るわー。
[クラスメイトに一言断りを居れ、席を立つ。
走行中はなるだけ歩き回らないようにとは言われているが、
このままでは埒が明かない。長時間離れる訳ではないのだからと
ひらり手を振って歩き出す。]
[途中、通りすがりに耳を付いた、何事か良からぬ出来事でも
あったか鋭い叫び声。>>110多くの視線の集中というオマケ付き。]
……えーっと、だいじょぶ?
[何か変な虫でも居たのだろうかと思い、少し目線は右左。
見えない何かが確かなものとして近くに在る、その事実は
知らなくともだ。]
[睨む半眼>>93も、潤んでいれば迫力は半減する。
そのまま文庫本を奪おうかと指に力を籠めたが、悲鳴を上げる紙の束にすぐ力を抜いて退いた。]
へぇ、そりゃあ大変なことで。
準備は前日じゃなくて、もっと前にしておくべきだろ。
そう思わねぇの、優等生の大河クン?
[事前に用意していても確認作業に明け暮れたことは棚に上げ、
叩き落された手をひらりと振り、口煩ぇの、とぼやく。
その表情も次の瞬間飄々とした物から怒りへと変わる。]
……今、何て言った?
[手を叩き落とされたことよりも何よりも、付け加えられた一言が逆鱗に触れた。本を掴んだ手を今度は胸倉目掛けて伸ばし。]
[日本と中国のハーフだった炉は、同じ字で別の読みが出来るせいで家の中での呼び名は適当だった。
ローだったり、いろりだったり、父も母もその時の気分で呼んでいたが、それでは困るだろうと統一された呼び名が“いろり”。
日本人の母にベタ惚れした父は、母の『いろりの方が可愛くて良いわよね』の一言に二つ返事で応じたのだった。
幼少期はそれで構わなかった。問題は思春期に突入してから。
男らしさを求めていた炉にとって可愛い名前は邪魔でしかない。
高校に入ってからはローだと自己申請することでいろりの名で呼ばれることはなくなった。この、目の前の元幼馴染以外には。]
その名前で呼ぶなって何度言えば分かるんだ。
[幼少期の片鱗もない鋭い眼光を向け、ドスの効いた声で凄む。
大河の細められた目が、昔のことを思い出しているのだと知らせ。
神経が逆撫でされる感覚が消えず奥歯を噛み締める。
バス内で寄り掛かって眠った時、あまり家以外で眠れない炉にとって安らかな心地を与えてくれた大河には感謝していたが、口にする機会はなく。言ったところで信じて貰えないだろうと苦々しく眉を下げる。]
[結局、篤史が此方を振り返ってくれるような事はなく。
あんまり長いこと彼ばかり注視していては不自然かと諦め、小さな溜息をついて、しおりの後ろを捲る。
>>60図書委員達が担当した巻末付録の観光ガイドは、それぞれが知恵を出し合い調べ上げ、力を合わせて創り上げた賜だった。
もっとも、そんな図書委員の努力など普通の生徒達が知れる所ではないだろうし。
ただの付録にそこまで興味を示す者は少ないだろう。
『幕末ゆかりの地コース』
それが自分が担当したコースの名前だった。
京都なんて寺と仏像ばかりでつまらないと、ごねる友人達のために。
彼等でも興味を持ってくれそうなものを――と、考えて作ったルートだ。
"新撰組"や"坂本龍馬"という単語は歴史に興味のない男子を惹きつけ、評判はなかなかに上々なものだったし、自分の班もこのコースを回ることになっている。
"あくまでも一応"はだが――。]
[それは掴み掛からんとする前だったか。
富士山が見えると言われ>>101、視線を動かしたのは数秒。
呆れられようとテレビに何度も映ったことのある見飽きた青い山に、どう感動すれば良いのか聞きたいくらいだった。]
富士山っつっても、たかが山だろ。
やれ日本一の高さだの霊峰だの言われてるらしいけどさ。
新年にわざわざ山頂まで登ってご来光を拝む連中もいるらしいが、何が有り難いのやら。
[そんな罰当たりなことを口にして。
本を置いた大河がこちらに身を乗り出して来れば、軽く硬直した。]
――っ、――…っ!
(は、ちょっ、人の肩に触ってんなよ。
そんなに見たいなら退くから待てっての。)
[声にならなかった言葉は口を数回開閉することしか出来ず。
肩に乗っている手の重みだとか、近い顔の距離だとか。
吐き出された息が肌を掠め、顔が引きつる。
嫌がらせでわざとやっているんじゃ、と横っ面を殴り飛ばそうとしたが、絶景を見つめる横顔に見とれることしか出来なかった。*]
……ふじやーま?
[それ>>51が富士山の事だと分かるのに何秒時間が生じたか。
"英語っぽい"だけで逃げたくなる。英語は罪深い。]
……あぁ、綺麗だよな。
[シャッター音は止まらず鳴り響く。
騒ぐ周りの声>>62も増してくる。
俺だけローテンションなんじゃないかという錯覚。]
[少しは学生らしく騒いでみるかと見せられた写真を指さし。
勢いに身を任せ、彼女に合わせて英語っぽくしてみる。]
Oh!!! yes! yes!
Fujiyama!!!!! Yeah!!!!
[ヤバイ、本当に英語分からん恥ずかしい死にてぇ。
前回の英語テストは勿論当たり前の如く赤点。]
/*
笑顔でいろりちゃん呼びとか分かってやがりますね…。
[もだもだごろごろ机ばんばん]
遠足楽しそうじゃないか…過去捏造したくなって困る。
思わず家以外じゃあまり眠れない設定を捻り出す程度にはドストライク食らったと言いますかもおおお。
>>100最下段 正直すまんかった。
黒髪で小さい弟がデカくなって金髪になったら、そりゃあ。
[なにせ自分の友人達は到底、決められた事を守るようには思えない連中なのだ。
集合場所と時間だけ決めて、あとは各自好きなことをするため解散!
……なんて展開になっても、おかしくない面子ばかりで。
気の良い奴らではあるが、フリーダム過ぎるところが密かな心配の種だったりする。]
(夜は枕投げだよな…絶対)
[消灯後の展開まで見えるようで、また溜息をつく。
今日はいったい何度、溜息をついただろう。
"溜息をつくたびに幸せが逃げていく"なんて言葉が本当なら、もうとっくに幸せなど遠くに行ってしまっている気がする。]
/*
それとちょこちょこ駒王が可愛くて秘話が気になってしまい。
床に転がったのかとか…膝の間に入ってるのかとか…。
恐らく狐型なんだろうけど人型でも可愛いなと。
後Fujiyamaテロ>>51>>62>>121は卑怯だと思うんです。
[肩を震わせて笑っている]
[その場を遣り過ごすと、早々に空いた席を見つけ、周囲の顔ぶれも碌に確かめず座り込んだ。
頭を占有し続けている事態を反芻すれば、また細く溜息が零れる。
両親に対しては、然程動じていない振りを貫いた心算ではあるが――誰より身近な片割れとなると、話は別だ。
色々と複雑な心情を彼に勘付かれるくらいなら、と硬く閉ざしていた態度を、心持ち緩めて]
………、…お菓子でも、食べる?
[やがて切り出した話題は、たまたま隣に居合わせた同級生に
持ち掛けるかのような、当たり障りのないもの]
[何事も無ければそれはそれ、周囲の目線も元の位置に戻る頃を
見て、篤史もまた本来向かう先へと戻ろうとして]
なんか居たら先生か、頼れそうな奴に追い払ってもらえな?
[左手は腰に当て、右手人差し指を自分の唇に当てて、一つ。
図書室でよくやる「お静かに」のポーズだ。当然ながら
男性人気はよろしくない。]
[叫びのあった席を通り過ぎ、天倉の居る方へと一歩一歩
近付いて行く。
途中、突然変なテンション>>121で騒ぐ姿も遠目に見られたが、
それは生温かく見守る事にする。
はしゃぎたくなるさ、旅行だもの。と言い聞かせて。]
天倉。
このコースだけど。
[それで、いざ彼の近くへと辿り着いた所で飛び出す言葉は
実に中途半端なもの。
どこを組んだ、まで言えたらどれだけ良かったか。]
16人目、高殿 幸久 フェリクス が参加しました。
高殿 幸久 フェリクスは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[フジヤマ騒動から少し落ち着いた頃、カートに沢山の物を積んだ車内販売の乗務員が通路を進む。
「○○弁当ください」だの、「きのこの山ください!」「お前裏切ったな!いいだろう戦争だ!」「そこの男子うるさい。あ、私お茶くださーい」だのと前方が賑やかだ。]
……おんなのひと、だれ?
もの、くばる?みんな、もらえる?
[蜷」をじーっと見つめる。じーっと。制服の袖をちんまりつまむオプション付きで。]
[自身には、生まれる前から魂が繋がる妹が居た。
高殿家の長男長女として生を受けたのは今から18年前のこと。
海外出張の多い両親の下。
多感な青少年たる己が、捻くれもせず、勉学を疎かにすることも無く、ましてや、この年になっても反抗期を迎える事も無かったのは一重に妹の存在あってのことだった。
「お兄ちゃんだから」と、世の長子に告げられる決まり文句を言い聞かせる親は不在がちであったが、両親に彼是言われずとも、この兄は世界で唯一人の妹を、思う存分溺愛した。
双子であるから同じ年齢であるはずなのに、兄貴風を木枯らしよりも強く吹き荒ばせ、こと在る事に「妹だから」と、符丁を赤毛が隠す首に括り付けてきたのである。
妹の言い分はともかくとして、18年と云う短くない月日は妹と己の間に、立派過ぎて若干周囲が引き兼ねない兄妹愛を築いてきたと自負している。]
[修学旅行の準備に勤しんでいる兄妹の下に、やや放任主義の気がある両親が戻ってきたのは数日前のこと。
海外土産を戦利品めいて両手一杯に抱えた父母は、未成年二名による旅行準備を問い、兄は妹の旅行鞄に防犯ブザーを三つほど括り付けながら、修学旅行だ。と、短くと答えた。
二泊三日、行き先は紅葉の季節の京都奈良とスタンダード。
高校生活最後の一大イベントである。
そんな学校行事にのほほんとした両親は何時もの調子で軽い相槌を打つはずだった。
しかし、その日の両親は暫く黙りこくったまま、座りなさい。とダイニングテーブルを促し、何故か急遽家族会議が開催された。
因みに前回行われた家族会議は、己と妹の高校受験についてだったが、その時は両名自転車でも通える範囲の高校を受験するということであっさり落ち着いた。
妹の為に取り寄せられた女子高のパンフレットは、結局話題にも上らなかった。
その時の恙無い司会進行を裏切るように、両親はうんうんと唸り、勿体ぶって議題発表に時間をかけた。]
[如何したことかと、妹と視線を合わせ、首を捻ったその時だった。
青い稲妻がダイニングテーブルのど真ん中に落ちたのは。
曰く、―――――貴方達は本当の兄妹ではない。と。*]
シュテルン が村を出ました。
16人目、シュテルン・リリブリッジ シュテルン が参加しました。
シュテルン・リリブリッジ シュテルンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[お裾分けでもしようかと、ポッキーの箱を片手に、手近な前の座席へひょこりと顔を覗かせる。
並び合わせた金髪と黒髪、浅黒い肌に白い肌。
主観ではどちらも男前に分類できる二人が、絵面としては好対照に映り]
へぇ、珍しい組み合わせ――…、
[率直な感想を途切らせたのは、不良とも評される青年が、優等生の胸倉に手を伸ばす姿>>116]
……お取り込み中、失礼?
[独りごとめいた詫びを漏らすと、どうぞ続けて、とばかりに
再び自席に収まった。
こちらも十二分に取り込み中である今は、我関せずを決め込むべく]
/*
一身上の都合で入村遅れまして申し訳ない。
妹ちゃんは特にお待たせいたしました、愛に参りました。
この度は何卒よろしくお願いいたします。
そして、妹が既に可愛すぎる。
やっぱり美しい…、見惚れるほど美しい…!
なんかもう、本当に惚れ惚れする。
所作といい、ト書きといい、性格といい。
/*
ちなみに名字の「リリブリッジ」は卓仲間からもらった「アーカム的な名字」から。
クラウニンシールドとかソールトンストールとかめっちゃカミそうな名字いっぱいあるよ!
#シュテルンの両親の実家がアーカムワンチャン
/*新幹線ってモノ配る人居るんすか?(ど田舎住民)
中学の修学旅行は車両貸し切りだったんで居なかったんすよねー。
(あいつが担当したコースは、どれなんだろう…。)
[女子達には御利益ある神社を巡るコースが人気だったようだが。
彼の作ったコースが分かれば、その一部でも是非回りたいと思いながら"しおり"を眺めていれば。]
あ…っ、聖前。 どうした?
[>>126 すぐ近くで聖前の声が聞こえて顔を向ければ、想い人の姿に思わず下の名前を呼びかけ。
慌てて苗字で呼び直した。]
コース? なにかあったか…?
[彼の中途半端な言葉に、まさかここに来て自分が担当したルートに何か問題でも見つかったのだろうかと
内心焦りながら、聖前の顔を見つめる。
こんな時でも彼の顔を見つめていると、優しげに整った面差しと長い睫毛に視線が行き。
心臓は緊張以外の早鐘を打つ。]
― 新幹線内 ―
心配するな、今日の服も良く似合う。
[彼女の目前に位置する座席に長躯を沈め、双腕を胸前で組みながら瞼を下ろしていた男は、乗り出した身を即座に戻した妹へと、唐突に口を開いた。>>133
彼女の私服も制服も見慣れたものであるが、ゆっくりと開いた瞳には一片の嘘偽りもない。]
但し、逸れ易いことには代わりは無い。
向こうではくれぐれも俺の傍から離れるなよ、琉璃。
―――…琉璃、聞いているのか?
[引率の教師に従えだとか、集団の輪を乱すなだとか、回りくどい言葉を選ばず、竹を割ったように行き過ぎた過保護を示して声を続ける。
傍に同級生が居たとしても、男にとっては極日常的な会話であった。]
[流石俺の英語が出来ない姿を何度も見せてる相手>>127だ。
物凄いスルースキルが備わっている。
そのお陰で寂しい思いをしつつも、
極端に恥ずかしい思いはしなかった。
彼女の嬉しそうな笑みで寂しさなんて掻き消える。
つまりプラマイゼロ。 プラスかどうかは審議中。
誰か>>126に見守られてたなんて、勿論気付きやしない。*]
[車両前方が賑わう。 ひょこりと通路に顔を出してみた。
車内販売員の女性が視界に入れば、直ぐに荷物へ手を付ける。
飲み物がまだ残っているかを確認する為。
俺は声掛ける必要ないと判断。
袖を引かれ、何かあったのだろうかと隣>>128の様子を伺った。]
車内販売の人だな。
俺はまだあるから要らないけど……。
何か買うか?
[海外には居ないのかなと、首を傾げつつ。
英語も喋れない俺が日本から出たことは勿論ないので知らない。
もし彼女が何か要ると言うのなら、
販売員の女性へ声を掛け、止めるつもりで。**]
[何かあったか、>>135と問われれば「何も無い」。
ただ、彼が組んだ観光コースがどれであるかを知りたいと
思ったことと…]
あー、いやその。
別に問題があったわけじゃないんだけど、お前が組んだ
コースってどれだったっけ?
俺んとこで聞かれて、そういえば誰がどれを組んだのかって
まとめてなかったな〜って思って。
[何気ない雑談をするにも、クラスが違えば理由が必要になる。
互いのクラスが同じ車両であると言っても>>24それは変わりなく、
その為にしおりを利用したとも言う。]
[ジッ、と彼女に注ぐ視線に力を込めて、眼圧を掛ける。
己と彼女は列記とした兄妹であり、双子と云う生まれる前からの縁に絡め取られた存在―――だと思っていた。
有り体に言えば、己は彼女に並々ならぬ感情を抱いている。
事実を知るまでは血を分けた実の肉親であるから保護欲が疼くのは致し方のない、いわば生理現象だと考えている節があった。
だが、両親から真実を打ち明けられた時に覚えたのは、自身が養子であることへの疎外感と悲しみではなかった。
覚えたのは、唯々、深い喜悦。
両親の告白を聞き、思わず席を立って部屋に戻った兄を、両親や妹は衝撃的な事実への動揺と取っただろうか。しかし、この兄は非常に図太い神経を有していた。
単にあまりの喜びが押さえ切れなかったのだ。
この、18年傍で愛でてきた比類なき姫君の、隣を埋める資格が己にも在ったのだと。
―――以来、兄を気取る男はこうして彼女を見つめる度に、恍惚の溜息を淡く零すようになっていた。**]
/*
テレ顔の使い時が分からない…。
いや、しかし、今ではない。もっと先にとっておこう。
しかし、いかん。
既に幸久も中の人もめろんめろんでコメディを忘れそうになる。
なんだろう、この可愛くて美しくて可愛いいきもの。
[暫しの沈黙を破った兄は、ごく真面目な顔つきで、
突拍子もない言葉を口にした>>136]
ん、ありがと。
でも別に、今そういう心配はしてないかな…
[繰り出す突っ込みは、普段よりも鈍く、歯切れ悪い]
逸れ易いって何が?幸兄の言動が?
それなら確かに、通常運転に変わりはないかもね。
[何事も無かったかのように、遺憾なく過保護ぶりを発揮する姿に頭痛を覚え、兄の言いつけを混ぜっ返す**]
しゃな……? かう……?
What's she doing?
[「かう」>>138が何の意味か分からずつい英語が出てしまう。
同じく頭をひょっこり座席から覗かせれば、お金を渡している生徒が見える。
──買い物の「かう」かな?
恐らく突然の英語に大慌てになるだろう彼に再びちまりと裾をつまんで訥々と。]
かう。おかし、のみもの、ほしい。
[外国人なんて当たり前になりつつあるこのご時世だ。車内販売の女性に普通に英語で声をかけてもなんら問題ないだろうに、ついつい蜷」に頼ってしまうのだった。]
/*
今同じクラスになっているグループはこんな感じかな?
フェリクス・ガートルード・ローシェン・タイガ
エレオノーレ・クラリッサ(カーク)・アリーセ
リヒャルト・ソマリ・ローズマリー・シュテルン
ダーフィト
ヴェルナー
かなり出遅れたからなあ。後二組さんにひっつく所存!!!
[あまり自分の席を離れている訳にも行かない物悲しさ、
クラスの壁はあまりにも厚い。
観光地ではせめてすれ違うくらいは許されたいものだと、
篤史は思う。]
はは、どうもこんちはー。
図書委員の聖前でーす。
[そんな思惑は胸の奥底に仕舞いこみ、天倉のクラスメイトにも
軽く手を振って挨拶をしてはしおりについての回答を待った。
…歴史に関わるものであるなら説明役を買って出るのに、と
はた迷惑なことを考えながら。**]
[しおりの付録を作るときくらい、せめて一緒に作業できたら良かったのだが。
相変わらず彼とは縁がなく、結局今日まで彼が携わった部分は知ることが出来なかった。
だからそれがどんな理由であれ、こうしてわざわざ違うクラスから出向いて来てくれたことに喜びを覚え。
>>139しかも内容が自分の携わった部分を問うものだから、尚更心が躍った。]
ああ、ええとな…ここ。
この『幕末ゆかりの地コース』ってやつ
[>139かつて新撰組の屯所があった八木邸から始まり、大政奉還の舞台である二条城を回って、
最後はかの有名な池田屋跡までを巡るコースを指で示す。]
見ての通り分かりやすいだろ?
そう言えば、お前の担当はどれだっけ?
[何も問題はなかった事に安心しつつ。
今度は彼の番だと言わんばかりに、瞳を向けて問いかけた。**]
17人目、蛍火 マリエッタ が参加しました。
蛍火 マリエッタは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 新幹線内 ―
りょっこー、りょっこー、皆と旅行〜♪
[何度も繰り返しみたのか、手にして眺めている京都観光案内の本はややくたびれている。
奇跡的に椅子に座っているのは、隣席の従兄弟に窓際を勧められてのこと。
テンション高くて大人しくとはいかなかったけども]
日本の神秘、京都だよ!楽しみだね、リオ君。
ああ、ほらほら富士山!富士山!
[携帯でパシャパシャと]
そうだ、今度富士山にものぼりにいこっ!
[止めなければ勝手に企画やらなにやらを立てそうな自分を従兄弟は*止めるだろうか*]
/*
今のうちに、こっそり設定を決める。
ただし、ラ神に反旗を翻す可能性は多いにありだ……!(前置き)
胸
1Aカップ 2Bカップ 3Cカップ 4Dカップ 5E……?
5(5x1)だ……!?
/*
気を取り直して、前回のテストの成績をラ神に聞いて見る。
なお、反旗を翻す可能性はおおいにry
現代文…28
数学…79
古典…80
世界史…35
日本史…30
英語…74
生物…42
化学…14
美術…75
体育…100
/*
赤点結構あるな……w
まぁ、目安程度に。
数学、古典、英語、美術、体育が得意と。ふむ。
英語得意だと、シュテルンちゃんとお話できるかなー?
そしてさりげにスポーツ少女だった。
身長が惜しい。
えっ、 あっ、
わっ、わっつ? ing?
[英語に苦手意識を持つ俺が、
心の準備もない状態でヒアリングなんて出来る訳もなく。]
……ing形!? 現在進行形か?!
[突然降りかかってきた強敵、"英文"にあたふたするだけ。
別教科は満遍なく高得点を取れると言うのに、
英語だけはどうしても無理。
「頭割って中身見たい」なんて毎度英語教師に言われる始末。]
[焦りにクラクラする眼前を抑える為、額へと手を添える。
落ち着けば訳せると気張り、目眩に殺られると思った直前。
彼女>>141は日本語で反応を返してくれた様で。]
あ、 か、買うのか?
[ほっ、と胸を撫で下ろした。
日本語って素晴らしい。 俺が理解出来るから。
通路にひょっこり顔を出し、
片手を上げて販売員のお姉さんを呼ぶ。
隣の彼女が直接言わないなら、全部俺が注文するつもり。**]
/*今日は久々に忙しくなってしまった(´・ω・`)
こんなに英語苦手にするつもりなかったんだけどな。
俺も英語嫌いだけど英会話してたからもう少しマシな筈。
とりあえず出掛ける準備。
[ふと車両前方の様子に気付き視線を移せば、
車内販売が目に入り。]
紅茶でも買おうかなぁ……。
[飲み物が減っていることを思い出し、
財布へと手を伸ばす。
視線の先にシュテルンと蜷」の姿が映れば、
あたふたながらも話をする様子に、思わず表情を綻ばせた。**]
18人目、織江 徹 リエヴル が参加しました。
織江 徹 リエヴルは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―新幹線―
[窓際の座席で頬杖をつきながら、
窓の外を流れていく景色を眺めていた]
……だり。
[クラスメートの喧騒を耳に、本日何回目かの欠伸を噛み殺す。]
(しかし…よりによってこいつとか)
[隣に座っているであろう相手の顔にちらりと視線を送る。
学校の自分の立ち位置を考えれば、教師たちも自分の隣に生徒を座らせようとはしないだろうとは思っていたが。
よりによって生活指導の隣に座らせられるとは]
……あんたも災難だな。俺の隣とか。
[頬杖ついた姿勢のまま、ぼそっと呟いたその声は果たして相手に聞こえたのやら**]
19人目、満井 明日香 ツィスカ が参加しました。
満井 明日香 ツィスカは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―新幹線・車内―
[隣席の気怠さなどまるで意に介さぬというようにノートパソコンへ向かう。
画面を覗けば、そこには文書ソフトが開かれているのが把握できるだろう。一番上には「修学旅行報告書」と書かれている。
車内は喧騒に包まれているが皆昂っているだけだろう、と目くじらを立てることはしない。羽目を外す真似が無いように、こちらが見ていればいいだけだ]
[思い出を残せるように生徒達の写真でも撮りに行こうかと考えていると、隣席から声がかかった。
他の教師陣は少し離れたところでまとまり、楽しそうに談笑している。
担任だから当然だ、とは思う。しかし引率として初めての修学旅行。気苦労を抱えたまま行きたくは無かった]
…そう思うなら、少しくらい態度を改めたらどうですか織江君。
私も修学旅行でまで叱りたくありませんので。
[ノートパソコンを閉じ、声の主を軽く睨む。
視線を前へ向け、深い息を吐く。
ああ、まただ。またキツい言い方をしてしまった。ゆるく頭を振り、罪悪感から逃れるように視線は車内へ注がれる。]
/*
へぇ、プロから個人抽出可能なんですね。
で、大河を抽出した時、自分から大河への秘話も見えると。
これはまた便利な機能だ。
ひゃ!
や、やや、なんでもないよー。
う、うん。
ちょっとなんかね、いた気がしてさぁ。
[聖前くんから声を掛けられて>>115 ちょっと跳びあがった。
足元への攻撃を中断して、あははと笑う。]
あー、うん。
もう大丈夫。
たぶん気のせいだったんじゃないかなー。
[心配してくれたらしき様子>>125 はありがたいけれども、先生にはとても言えない。
頼れるやつ…なら、またあとで亜梨沙ちゃんか玲緒ちゃんに相談してみようかなぁ、なんて思っていたら]
[聖前が向こうの方へ行ってしまってから、うわぁ、とほっぺたを両手で挟む。]
聖前くんってああいうの似合うなー。
絵になるっていうかになんていうか
かっこよくておちゃめで顔もいいとか
犯罪クラスよ、ほんとにもう。
うわー、うわー、良いもの見たー!
[小声で言いながら、しばらく悶えていた。]**
20人目、美土代 絵里夫 エリオット が参加しました。
美土代 絵里夫 エリオットは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
/*
ひぃぃ入村分書く暇もなかった。
こんなですがよろしくお願いします。
相方の希望でエリオットだけど少年系久々で慣れないですはい。
/* 同クラスリスト
C:園部・朝雲(・天倉)
D:丑ケ屋・未谷・穂積(・聖前)
シュテルン・遥斗
大河・炉・琉璃・幸久
不明:美土代・蛍火・織江・満井
柳瀬がガラ鳩だと変換出来ない+・表示でコピペも不可とか。
[好葉の激しいボディランゲージが中断したと思ったら、通路に男が立っていた。>>253>>115]
ああーん?
[床から目線で縄張り主張をしてみるも、相手には見えてないので意味がなかった。]
男子生徒の分際で、好葉のスマイルを引き出すとはちょこざいな。
[「良いもの見たー」とジタジタしている好葉の前で手をブンブン。>>156]
わしだって、格好良さ犯罪クラスじゃろう?
[アピールアピール。]
[ドスが効いた声。凄む眼光。
派手な色に染められた髪。背丈が伸び逞しくなった身体。
昔の面影と重ならないものばかりが目につき、複雑な胸中を隠したまま。
ふ、と余裕を見せるように小さく息を吐き。]
足だけじゃなく、手も早いことで。
生憎その脅しは俺には効かないことくらい、わかってるだろ。
[今はいろり、と呼ばれることを嫌がることを知っているからこそ。わざと「ちゃん」まで付けての確信犯。
けれど何度も呼ぶなと脅されたところで、今までもこれからも首を縦に振ることはしない。
だから怒らせておきながら、はぐらかすように応えずに。
それは、今更ローと呼びたくない。
ただそれだけの、意地だった。]
[外見だけを見てるわけではないし。
どちらも、炉の名であることに違いはないことだってわかっている。
けれど。
その名で呼ぶと、まるで知らない誰かを相手にしてるようだ、なんて。
喩え、奥歯を噛みしめて苦々しい顔をされようとも。
近付いて肩に触れるだけで、嫌そうに顔を引きつらせようとも。
憎まれ口を叩かれようとも、凄まれようとも。
それが、炉にとって迷惑であろうとも。
思い出の中の炉を忘れられない自分が、
どんなに滑稽であろうとも――。]
/*
20時くらいまでごろごろしようかと思ったらこれ来て箱前にいそいそと着席させられたの巻。駄目だ削除テロに顔がにやついて俯いてしまう。
どう殴り返そうかなと。
[どうぞ、と気を利かせられて続けられるものでもない。
毒気を抜かれ、はぁ、と息を吐き出し。
炉の方へと視線を戻せば、胸ぐらを掴む手を離させようと、トン、と目の前の肩を軽く押した。]
……先生が見回りに来る前に、離せ。
それと旅行中、こんな風に他の奴には手を出すなよ。
一緒にいて問題を起こされたら、連帯責任になるんだ。
[怒らせた原因をわざと作ったことは、棚にあげた。**]
げんざいしんこー……?
[やっぱり慌てる蜷」>>146に今度は彼女が首をかしげる。
日本の英文法の言葉にそんな言葉があった気がしたが、まぁそれは頭の片隅に置いておくとして。]
うん、かう。
なに、いい……?
[緑茶はまだ少し苦手。
ここは無難にミネラルウォーターでも買っておこうか。]
やなせ、くん。おみず、ほしい。
おかし、あまい、なにか。
[ちんまりと袖をつまみ、車内販売のお姉さんを呼んでもらうようにリクエスト。
止めてもらって無事買えたのなら、もう一度ありがとうの笑顔を。*]
―少し前―
[>>81>>82玲緒からは反応も返事も暫く戻って来なかった。
そこではたと我に返って胸に苦いものがこみ上げてくるけど、しおらしく謝る事は出来ない。
物心がつく頃には修練に励んでいたから学校の後は当然家に直帰する形だったし、友達はいても深く付き合えるような子はいなくて。
似たような境遇の女の子は玲緒が初めてだったから凄く嬉しかった。
仲良く出来たらいいなって思った。
約束も、した。
そんな時間があっという間に終わってしまうなんて思ってもいなかった。]
…そう。
[結局返って来たのは短いもの。
鈴の音のような静かなその声からは温度を感じる事は出来ない。
それに返すあたしの声も、多分そっけなく聞こえただろう。*]
[あちこちで富士山に歓声を上げる声が聞こえた。
>>83それは隣からも。
紡がれた感嘆の言葉を、あたしは富士山を見たまま聞いていた。
未谷の家の事情はほんの少し聞きかじった程度だ。
あたしの世代は無事に三人共能力の発露が見られて、共に修練を積んでいる。
一応はあたしが跡取りだけど、妹や弟があたしよりも才能が上だったら跡取りに据えられる事になっている。
負けて堪るかって意欲が湧いてくるから、あたしは嫌いじゃない。]
[こうなった経緯をあたしは知らない。
それは班長がきちんと口を噤んだお蔭だろう。
富士山を見て綺麗、と言う声は、玲緒の素直な思いの発露に思えた。
少なくともつらくて堪らないってわけじゃないんだろう。
あたしはほんの少し胸を撫で下ろしていた。]
えー。
駒王と違って優しいしー、
駒王みたいにえろくないしー、
駒王と比べたら断然紳士だしー。
駒王よりずっと落ち着いてるしー、
聖前くんの方がかっこいいもんねー。
[そっぽ向いて指折り数えてから、ちらと狐神の様子を窺ってみる。]**
…っ!
[視ていた相手から笑顔が返って来て、思わず目を丸くする。
そうして間もなく隠形を強化されたのか、あたしの目からは容‘彼’の姿は見えなくなってしまった。
自分の未熟を知らされたようでちょっと悔しい。]
…むー。
[それでもやっぱりあの子の傍に居るんだろうなぁ。
貴方があまり悪さをすると、ますますあの子がクラスの中で孤立しちゃうから程々にしてあげてね、なんて言葉を交わせるのなら言ってみたいものだけど。*]
[あたしが好葉の方を見た事で玲緒の注意が向いたのには気付いていた。
狐色が見えたのはほんの一瞬で、その後は目を凝らしても視えなかった。
>>96赤翡翠に触れるのを見て玲緒が思う事は知らない。
護符であり、仕事の道具でもあるこの首飾りをあたしは殆ど手放した事がない。
今はもういないおばあちゃんの形見でもあるし。
色々な意味で大事なそれを、アクセサリーと一緒のように思われるのは酌だ。
だけど取り上げられたりしたら敵わないから、委員会の仕事を真面目にする事で大目に見て貰っている。
風紀委員として校門の前に立つ時には、流石に人目に触れないようにしているけど。
指先への視線には気付かないまま。
振れた手の温かさはもう忘れてしまったけど、凄く嬉しかった事は記憶には残っている。]
[>>111クラスメイト達の視線を一身に受けていた好葉と目が合って、彼女の顔に浮かぶ苦笑に悪い事をしたような気分になった。
手を振る彼女に同じような笑顔を浮かべて軽く右手を振り返しながら、心の中でごめんね、と呟く。
>>125廊下を歩いていた聖前くんが通りすがりに彼女に何か言うのを見た。
しおりに載っているコースが彼が所属する図書委員によって作成された物だって事は知っている。]
…結局うちの班って、どのコースを回るんだったっけ。
[恋愛成就をお願いする予定はない。
そんな相手は残念ながらいなっかった。
敢えて願うとしたら、いいご縁がありますように、かな。
いいなって思う男の子はいたけど、何だかんだで告白とか付き合ったりとか、そういう浮いた話になった事はなかった。
誰に言うともなしにそんな事を言いながら、あたしは鞄の中からしおりを取り出して膝の上でぱらぱらとめくり始めた。**]
/*
全員揃った…のかな。
何人知っている人がいるのでしょう。
最後のずさりペアさんはいらっしゃいませ。
先生が生活指導なら、ちょっと縁故組める…かな?
駒王さんは気を悪くされてたらごめんなさいね。
分かってはいるけど、これから勤務つらあぁぁ。
玲緒ちゃんから貰った秘話を燃料に頑張る!**
[ほくほくと購入したお菓子を食べる。
もぐもぐ。もぐもぐ。
車内販売を無事過ごせたことで自信をつけたのだかなんなのだか、初めて乗る新幹線を少し探検してみたくなり。]
……おでかけ、したい。
[存外新幹線の座席は狭いもので、通路に出るには蜷」の足を少し引っ込めてもらわねば。
了承を貰えれば、通路に出て、とてとてと歩き出す。
予想外に歩きやすいものだ。時速200kmは出ているはずなのに。
日本って、すごいなぁ。そんな小学生並の感想を抱きながら新幹線の中の探検を始めた。]
[探検しているとふと、ある女生徒>>164の一席に目が止まる。
一人で座っているはずなのに、何かがいるような雰囲気を感じて。]
……だれか、いる?
[さすがに女生徒に声をかける勇気はなく、独り言のように呟いて、不思議そうに少しだけじっと"何か"に目を向けた後、再び探検を再開した。**]
そういう割には随分言い淀むんだな、瑠璃。
――…もう、ホームシックか?
[語尾を持ち上げて、皮肉屋めいて唇を撓らせた。>>140
忙しない両親は幾らも国内に留まらず、爆弾だけを投下して成田の国際ゲートを潜っていった。故に掛けた言葉は分かり易い揶揄。]
俺は一本芯を通したまま十八年を生きてきたぞ。
――…ほら、この通り。
[徐に腕を伸ばすと、彼女が手にしていたポッキーを一本引き出し、皇等に配り損ねた菓子を貰う。
薄く開いた唇に咥えると、中ほどで破片を零すことなく丁寧に折り、半分を琉璃の口元へ差し出した。
当たり前のように菓子を分け合う姿は、彼女が指摘するよう通常運転。
決して見目が揮るわぬ訳でも、頭の出来が宜しくない訳でも、運動神経が鈍っている訳でもなかったが、クラスで実しやかに囁かれるのは、残念なシスコンと云う、己にとっては、悪くない響きを持つレッテルだった。]
/*
英国の血が入っていることにしましたというスーパー後付けを開始する中の人。
イギリスってほら、幽霊とか妖精とか大好きやん……?(ヘ○リアー
/*
2014/10/17(Fri) 20:38:53 兄オン
2014/10/17(Fri) 20:40:07 妹オン
1分14秒差とか相変わらずのゴールデンコアタイム。
おかえり、瑠璃。
[口許に刷られた、見せつけるような笑み。>>157
宥めるどころか火に油を注ぐ言葉に、野生動物のように威嚇を気配と声に孕ませ。八重歯を剥き出して食い掛かる。]
(人の気持ちも知らないで、くそ大河。)
[旅行に舞い上がっているのはこちらだけだと思い知らされ、
惨めさに押し潰されそうな反動で声音は一層と剣呑となった。]
耳が遠くなるような歳でも、突発性難聴でもねぇよ。
大体頼んだって聞くようなタマじゃねぇ癖に。
俺が頭下げても鼻で笑うだろ。違うか?
[避けられなかったのを良いことに、掴んだ胸倉を無理に引き寄せ。
大河のシャツに皺が刻まれ、ネクタイがよれる。
ここまで乱暴を働いてもその涼しい顔は動かずに。
息苦しさから歪んだ眉に、視線が一瞬、戸惑うように彷徨った。]
― 新幹線車内 ―
はー…。
[周囲の「楽しそう」な雰囲気をごっそり切り取った一角でため息ひとつつくのは、高校生にしては足りない体躯と、どっちつかずの容姿の持ち主。
修学旅行が楽しくない訳では無いし、むしろ楽しみにしていたのに、その先に待っている物を思うと自然と気が重くなってため息が落ちた。]
[自分が”どっちでもない”事は思春期より前に知らされていて、そうなんだと当時にしてはやや達観めいた感想を抱いて受け入れた。
いつかどちらか選ばなければならない、という事も聞いていたものの、体を弄る事に抵抗もあって何となく棚上げにしてしまい、気づけば締切は修学旅行後に迫っていた。
いっそ産まれた時に勝手に選んどいてくれたら悩みもしなかったなと思いもするけれど、両親が子供の自主性を重んじて選択肢を残しておいたのは有難い事でもあるし、それは解っている、が。]
…楽しそうだねマリー。
[>>145ガイド本片手に鼻歌うたう従妹がつい恨めしく、隣でぼそりと独り言のように呟いた。]
[いくら睨みを効かせようと、声に怒気を混ぜ込もうと。
それがただの虚勢だと見破ってか余裕のある態度を見せられ、
まるで相手にされていないようで小さく舌打ちした。]
掴んでいるだけで、まだ何もしちゃいねぇだろ。
殴られたいってんならいくらでもやってやるけどよ。
[家族には呼ばれ慣れた名前であっても、大河となれば話は別だ。
呼ばれる度にむず痒さを覚え、自分が自分でなくなるような。
昔の大人しい、誰かの後を追うだけの子供に引き戻されるような。
たった三音だというのに、後頭部や背後がざわついて仕方なかった。]
……人前では、あんま呼ぶなよ。
[お互い頑固な性格なことくらい熟知している。
だからこそ、低い声でギリギリの妥協策を提示して。
睨みつけていた視線を緩めると、長く長く溜め息を吐いた。]
[もし、自分が昔のような性格に戻ってしまったら。
大河があの頃の時の様に突然いなくなってしまうのでは、という想像が付き纏って消えない。
通信手段が発達したこのご時世だろうと、今度こそ出会うことは二度となくなるだろう。
再会した今であっても、卒業が近付いている以上別れが間近にある事実は変えようもなかったが。
表札のない玄関。呼び鈴を鳴らしても誰も出て来ない家。
つい数日までそこに在った日常が、前触れなく忽然と消えた絶望感。
もうあの感覚は、味わいたくなかった。
だというのに、こうして掴み掛かっている愚行を簡単には止められない自分。
子供時代よりよっぽど子供ではないか、と。
大河を目の前にしただけで、そんな一面を引きずり出される優位性に歯噛みした。]
日本の神秘って、…まぁ外国人に人気のある良い所だけど。
[律儀にも半目で突っ込みつつ、それでも富士山が見えると少しだけ、おおと窓の方を見てしまう遠出しない日本人だった。]
えー…僕行かないよ。
マリー一人で行ってよ。それか友達つれて。
[>>145勝手に企画立てて実行するだけの行動力がある従妹にそう言うと、家から持ってきていたペットボトルのお茶をごくんと飲んで、また溜息*]
―新幹線・車内―
[相変わらずの言葉に>>152
頬杖をついていた手を離すと大仰に肩を竦めてみせる]
俺がそんな殊勝な奴に見えるか、満井センセ?
[軽く睨んでくるその視線にくつくつとさもおかしげに笑って視線を返す。
生真面目で堅物なこの教師とは、かれこれ一年の頃からのつきあいになるだろうか?
他校生との喧嘩やら無銭飲食やら、自分が何かしらの問題を起こすたびに毎度毎度頭を下げにくる。
よくもまぁ、つきあう気になるものだと最近では腐れ縁のような認識になりつつあった。
そんな相手のことだ。言ったところでそう変わらないだろうことはわかっているだろう]
あ、私ミルクティー。
[万里の言葉>>175につられるように、声をあげる。
そして、彼の頼んだものと、ホルダーにある缶とに思わず。]
/*
くっ……戻ってきたら炉に倍返しされてる…!!(ダンッ
>お互い頑固な性格なことくらい熟知している。
……ですよねー。
[>>156なにやら向こうで聖前を絶賛する声が聞こえて、そちらを見れば。何かちらりと狐色のものが見えた気がしたが、気のせいだろうか?
よく見れば隣は空席のようだし、そもそもペットを連れ込んで同席なんて無理だろうから。
きっと目の錯覚だろうと己に言い聞かせる。
いや、今はそれよりも――。]
(やっぱ聖前って女子に人気あるんだな…――。)
[物腰柔らかな彼は図書室を訪れる女子生徒に人気が高いと、べつの図書委員から聞いたことがある。
こうして改めて彼の高評価を目の当たりにすると、なんだか寂しい気がして目を伏せた。]
…あんまそんな顔すんなよ。
美人が台無しだぜ?
[そっと、彼女の耳許に近づいて低く囁く。
こちらは別に気にしちゃいない、と態度で示すように]
/*■3年A組?━━━━━━━━━
【火】高殿 幸久(たかどの ゆきひさ)★高殿 琉璃
【火】申 炉(シェン・ロー/しん いろり)★皇 大河
【金】高殿 琉璃(たかどの るり)★高殿 幸久
【水】皇 大河(すめらぎ たいが)★申 炉
■3年C組━━━━━━━━━担任:満井/狐神:駒王
【火】丑ケ谷亜梨沙(うしがや ありさ)★未谷玲緒
【金】聖前篤史(しょうぜん あつし)★天倉優護
【金】未谷玲緒(ひつじや れお)★丑ケ谷 亜梨沙
【水】穂積 好葉★駒王
【金】織江 徹(おりえ とおる)★満井 明日香
■3年D組━━━━━━━━━
【水】天倉優護(あまくら ゆうご)★聖前 篤史
【木】朝雲 真理(あさぐも まり)★園部 万里
【火】園部 万里(そのべばんり)★朝雲 真理
【水】蜷」 遥斗(ヤナセ ハルト)★シュテルン・リリブリッジ
【木】シュテルン・リリブリッジ★蜷」 遥斗
■未定?━━━━━━━━━
【火】蛍火 マリエッタ★美土代 絵里夫
【土】美土代 絵里夫(みとしろ えりお)★マリエッタ
/*
暫定的にこんな感じかな?
マリエリペアはまだ未定ならクラスメイトになりたい気も。
そして、徹くんかわいいな!
(あ、車内販売…。)
聖前――、こっち。
[>>128前方からやってくる車内販売に気が付けば。
そのまま視線は通路に立ったままの聖前に移り、「そこにいると邪魔になる」とは続けずに、ほぼ無意識に彼へと手を伸ばす。
通路に立ったままだと邪魔だろうと言う口実でもって、彼を自分に引き寄せて。
あわよくば自分の膝の上に載せようという算段を瞬時に叩きだした結果はどうだったか。]
へぇ、それ天倉のチョイスだったんだ?
なになに、幕末辺りが好きなの?
[それは意外だと言うように、改めてしおりのコースを確かめる。
天倉がどのようなものが好きなのか、いまひとつ掴めて
居なかったが、割と自分に近いものを持っているのかもと>>143
篤史は興奮に頬を朱に染めた。]
いーじゃんいーじゃん、やっぱ坂本竜馬の墓は行ってみたいな!
俺の班もそっち回ってくれたら良いんだけどなー…
女子が行く所に行く!って適当こいてやがんのよな。
はー…寺巡りしてぇ。
[……歴史好きの血が騒いだだけだ、念の為。]
/*
あー…(秘話の使い方を今理解した)
見られて恥ずかしい奴でなくてよかった(
だが、うん。気をつけんとまずいなこれ。
― 数日前・高殿家 ―
[幾度思い返せど、両親の機の読み方は――有り得ない。
その一言に尽きる。
久々に自宅に戻った両親は、四本の腕で運びうる限りの土産品と、
そのどれ一つとして思い出せなくなる程の置き土産をもたらした]
ん、そうか?
飲み始めた頃は苦いと思ったけど、最近は慣れたからなぁ。
ほら、はい。
[コーヒーとミルクティーをお姉さんから受け取ると、ミルクティを真理に手渡し、代金をお姉さんに支払った]
あ、ありがとう。
[万里からミルクティーを受け取り、
ふーふーとさましてから少し口をつけ、ホルダーに置いた後。]
珈琲が飲める人は、なんだか大人って感じがする。
[いいなー、と言いたげに一言。]
身長もそうだけど……。
子供っぽいって思われないかなって。
[ぽつりと本音が零れるのだった。]
[旅支度を整えた鞄の持ち手に、兄が防犯ブザーを括りつけるそばから、黙々と外していく>>131
旅先であれ、護衛よろしく張りつく兄が目に浮かぶ上、
三個は備えを過ぎて不要だろう。何より、邪魔だ。
――家族会議の開催を告げられたのは、不毛な攻防に、
いささか疲労と空腹を覚え出した折]
…ああ、丁度良かった。ご飯冷めちゃうとこだった。
食べながらでもいい?
多めに作ったから、お母さんとお父さんも食べてく?
[キッチンに移動しつつ尋ねれば、両親は兄妹を見比べ、
黙り込んでいる。
マイペースな両親は放っておくことにして、作り置きの料理を
皿によそっては兄に渡し、共同作業でテーブルを埋め尽くす。
秋刀魚の塩焼きに筑前煮、菠薐草のお浸しに舞茸ご飯。
由緒正しき日本の食卓を前に、家族会議は仕切り直された]
/*
>>188
外された!生体セコムをご希望か!
(底抜けにポジティブな兄)
そして、皇申ペアも快諾ありがとう!
[続いて、篤史が担当したコースを訊ねられると>>144
よくぞ聞いてくれたとばかりにしおりのある箇所を指差し]
え?俺の担当?
これこれ。世界文化遺産巡り2パターンと…あとこっち、
仏像巡り。いいだろ、古き良き日本の美を拝め。
[世界文化遺産=寺である。
完全趣味の産物だが、寺巡りの方はどちらも最後に清水寺で
締めくくられている為、何処の班がどちらのルートを行こうとも
最後には皆で感動を分かち合える寸法となっている。
仏像巡りは、どちらかと言うと庭巡りか神社巡りをした方が
楽しいという生徒も出てくるかも知れないが、篤史にとっては
「構うこたぁねぇ、書いちまえ」で追加されたものである。]
[胸倉を掴む手の力が、僅かながらも断続的に変化して。
乗り上げていたせいでやや上から降ってきた声>>133に、はっとした表情を浮かべ、そちらの方に顔を向ける。直前に盗み見た大河の表情>>158も自分と同じく驚いたものだった。
珍しい、という言葉が妙に重く圧し掛かった。
無理もない。今は大人しくしているとはいえ、入学当初はそれこそ札付きの悪と呼ばれる程には喧嘩にと明け暮れていた。
今もなお問題児である織江とも拳を交えたこともあるくらいだ。]
こんなん、取り込み中でも何でもない。
どこにでもある、かるーい、スキンシップだろ。
[胸倉を掴んでいない方の手を、高殿妹にひらひらと振って。
我ながら説得力のない言葉だとは自覚していたが、半分は事実だ。
高殿妹が自分の座席に戻るのなら引き止める用件もなく。
制服の中で目立つ私服姿も、ホテルに着いた夜には着替えた生徒達に紛れてしまうだろうなと的外れの感想を抱いた。]
(俺なんかじゃ、まともに隣にいることも出来ねぇんだな。)
[ずっと前から、再会した時から分かり切っている事実。
腹を割った親友でもない。気心の知れた幼馴染でもない。
腐れ縁と呼ぶにも希薄な、今にも消えそうな弱い関係性。
今までがそうだったように、そう簡単に変わりはしないだろう。
何か劇的な切っ掛けでもない限りは──…]
[気の抜けた溜め息>>159と共に肩を押される。
弱い力だったがくらりと視界が揺れ、平衡感覚がなくなった。
気付けば掴んでいた手は胸倉から離れ、ゆっくりと腕を引く。]
俺が誰彼構わず喧嘩吹っ掛け回ってるように見えるのか?
……へいへい、分かったよ。俺だって旅先で説教されたくないし。
俺が何か問題起こしたら、大河クンの内申点に響くもんな。
[今自分が仕出かしたことからは目を背け、吐き捨てるように言い。
苛立った空気を纏ったまま、席を立つとどこかへ歩き出す。
大河から何か言われたら、便所と買いモン、と短く答えただろう。]
ん?そうなのか?
別に大人か子供なんて、身長とかコーヒー飲めるかで決まるとは思わないぜ?
[小さく聞こえた声に、同じようにひそひそと返事をした]
[正直、この行き過ぎた歴史の趣味さえなければ、
掛けてもらっている賛辞>>164の声もしっくり来るものに
なるだろうに。]
あっ、天倉ももし寺回る所あったら、パンフ貰ってきてくれ!
後画像と!!ちゃんと上下左右、各斜め方向からの撮影な。
なんか話が聞けたらそれもメモ取っておいてくれると
ほんと嬉しい。
[まっこと、残念なことである。]
[そっぽを向いた好葉が指折り数え上げるナニカ。>>164]
なんだとぉ、
渡辺綱や安倍晴明と比べるならまだしもっ
そんな半径100メートル視野を打破するために、
修学旅行で1300年の歴史の重みをば──
[正直、この行き過ぎた歴史の趣味さえなければ、
掛けてもらっている賛辞>>164の声もしっくり来るものに
なるだろうに。]
あっ、天倉ももし寺回る所あったら、パンフ貰ってきてくれ!
後画像と!!ちゃんと上下左右、各斜め方向からの撮影な。
なんか話が聞けたらそれもメモ取っておいてくれると
ほんと嬉しい。
[真に残念である。]
[と、車内販売とやらが近づいてくる模様。>>128
食べ物の匂いにくんかくんか。]
好葉は何か買わんのか?
[お供えさせようという魂胆をありありと顔に浮かべて、好葉の太腿にポフと顎を乗せた。
Yes,いまだに床の上。]
/*
入村締め切りは10/17の22時ですという文で更新時間を22時だと思い込んでいた馬鹿がこちらになります。
あー、もう更新かーって焦ってたとか!馬鹿か!!
上に書いてあるじゃねーかよ![スパァン]
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
やっぱり、そういう方がいいのかなぁ、とか……。
………………な、なんでもないっ!
[ごまかすように、ミルクティーをちびり。]
/*
うっかりの事故からクラス縁故を結んで頂くことになって、
本当に申し訳ありません。
やっちゃってからのスルーして下さい、は
かなり卑怯だと思いましたがつい言ってしまいました。
ここからは気を引き締めて行きませんとね!
幸兄、お醤油とって?
…違う違う、そっちはソースだってば。
[緊張感に欠ける遣り取りを横目に、両親は黙り込んだまま。
重々しく父が口を開いたのは――間の悪さの見本ともいえるタイミング>>132
鈍い音を立てて落下した醤油さしは、着替えそびれていた制服の胸元に跳ね返り、みるみる染みを広げ]
[じっと真理の声に耳を傾けて――]
えっ、なに?
[それでも聞こえないほどの微かな声に]
何でもないならいいんだけどさ……?
だ、だから、なんでもないの。
うん……。
[身長以前に小さくなっている。]
[なにやら視線を感じた。>>179
だが、凝視という程でもなく、その眼差しにはどこか寂しげなものがある気がする。
人恋しげなオーラ。
好葉に声を掛けていった男子生徒がそちらに行くのを見れば、念を送った。>>126>>183]
よし! そのままホールドだっ
―――………、あのさぁ。
そういう性質の悪い冗談は、せめて時と場合を選んで…
[醤油の染みって落ちるんだっけ、と溢しつつ、
ぞんざいに台拭きで胸元を拭う。
再び訪れた沈黙に視線を上げれば、深刻な両親の面持ち]
[――そうして、一時中断した作業は、再開されることなく*]
/*
考えることは一緒である>織江メモ
そして冷静に考えてみると、髪を染めている以外に不良要素がないことに気付いてですね?不良()
目が滑ってプロが読めてない上に日本語が不自由過ぎて辛い。
ふうん?
まあいいけどさ……?
[何か引っかかるものはあるが、本人も聞かれたくないことなのかもしれない。
ならば無理に話を引っ張る必要もないかと思う。
そこへ聞こえる車内アナウンス>>#4]
お。そろそろ京都につくのか?
[話題を変えようと、そんな言葉を口にして。
新幹線は今どこを走っているのだろうと窓の外に目をやった]
[クラスメイトの好葉がこちらに向けて苦笑している>>112のには気づかないままに、玲緒はもう一度視線を景色流れる窓へと向けようとした。
亜梨沙の手元を見ていると、戻れない出会った頃の事を思い出して、胸の奥がきゅっと締め付けられた様な痛みを覚えてしまうから]
(ほんとうは、見ていたけど)
[忘れてしまった手のあたたかさ。
見ていれば思い出せそうに錯覚するから、つい視線で追ってしまう。
さすがに隣の席では何度もそうしていると気づかれるだろうと思い、無理やりに視線を景色に向けさせようとしたのだ。
と、その時。
人の気配を感じ、玲緒はもう一度好葉の方の座席へと顔を向けた。
タイミングは、ちょうど亜梨沙と同じ頃だったか>>166]
わた……は知らないけどさ、
晴明さまと比べるとか、ちょっとありえなくない?
ほらー。晴明神社も行くんだからさあ。
駒王も、もうちょっとなんていうの?
神様の威厳ってのを見習った方がいいって。
[さりげなくひどい台詞で、足元のなにかと会話中。]
[そこへ車内販売が近づいてきて、あ、という顔になる。
ぺしぺしと膝の上のものを邪険に払ってから手を挙げた。]
すいませーん。冷凍ミカンくださいなー。
…えー!無いんですか!?
じゃ、じゃあなにかアイスとか…
あと、飴玉ってありますか?
[向こう>>160から回ってきた車内販売のお姉さんを呼び止めて、おやつ購入。しめて280円なり。]
[好葉に向けて聖前がお静かにのポーズ>>125をばっちり決めているのを目撃して、小さな頷きをひとつだけした]
イケメンにだけ許されるってやつ。
[厳しい修練のせいで、友人を作っても淋しい思いをするだけだった幼ない日々。
そのせいで現在の玲緒はよく言えば誰にでも分け隔てなく接すると評され、悪く言えばどこにも属す事はしないクールぶりっこと評されていた。
そんな彼女の耳にも、クラスメイトの聖前が女子にどういった評(>>156)を受けているのかは届いている。
あのポーズ、あの注意を受けたくて、わざと図書室で騒ごうと画策しようと盛り上がる女子もいるくらいで。
聖前のお静かにが好きな子達は皆、あれはイケメンだから許されると口々に言っていた。
初めてそれを見る玲緒は、以前聞いた言葉をオウム返しする様に小さく落としていた]
駒王、飴食べる?
[床の上の狐に餌付けしつつ、目に入るのはうろうろしている外国人の女の子>>168]
あれ。
あの子、ちょっと前くらいに近所に越して来た子だよね。
ほら、角の氏子さんの、あれ。佐藤さんだっけ。
あのおばちゃんが、この間アメリカのひとに部屋貸したとかいう…
なんて言ったっけ。たしかえーと、リリ…エンベルグさん?
[残念。いろいろ違う。]
その、別に変な話じゃないから……。
[万里の言葉に少し心配そうな表情でそう告げた後。]
[万里の視線も窓の外に向いていることに気付けば、
自分より高い位置にある目線をふと見上げた。]
[とことこ。とことこ。学校外の車両までうっかり探検してしまって慌てて後戻りしたのはここだけの秘密。
さて、次はどこに探検しに行こう。そう考えたときに流れるアナウンスの声>>#4。
ふと、今いる車両前方の電光掲示に流れる文を読めば、もうすぐ京都へ到着するとのこと。
Hurry,hurry!急いで自分の席まで戻らねば。
そこまで考えてやっと気づく。]
せき、どこ……?
[乗車時に席を探して迷ったことをすっかり忘れていた。
慌てて券を確認する車掌さんに切符を見せて、自分の席へと案内してもらうのだった。
あぁ恥ずかしい。顔の温度が上がるのを実感しながら、京都への到着を待つ。**]
形式上言ったまでです。
…ちゃんと聞いてくれたら楽しい修学旅行になると思うんですけどね。
[分かりたくないですけど、と開き直る彼>>176に冷静な声を向ける。
彼が何を思ったのか、こちらへ身を寄せてきて]
……っ、
[からかわれている、と衝動的に判断する。
沈む気持ちをフォローしたのかもしれないが、それに気付くことはまだ無い。
ふるり、とかかる息から逃れるように首を振って声の方を見遣る]
…ふざけるのは、止めてください。
[からかっても何もでませんから、と小声を洩らし、俯いた。]
…ありがとう、いただきます。
っと…お金は払いますよ、お小遣いから出させる訳にもいきませんから。
[素直にコーヒーを受け取り、ミルクと砂糖を一つずつ入れて啜る。
コーヒーの暖かさに、少しだけ身体の力を抜いた]
[>>184興味を示してくれた聖前に気をよくして、]
好きなのもあるけど、俺の場合は歴史に興味ないヤツが多くて…。
[そこを纏めた理由は小声で説明する。]
いいよな、寺巡り。
実際、世界文化遺産めぐりなんて贅沢だよな。
[>>189聖前が示してくれたコースはいくつかあって、その殆どは歴史に触れる事を重視したものばかりだ。
出来るなら自分は、彼の作ったコースの方を巡りたい。]
― 現在 ―
[今日の装いに兄が向けた言葉も、家族会議の顛末を思い出させるばかり>>136
何時になく歯切れ悪い口調を揶揄する兄に、一度は緩めた眉間を再び顰め>>169
堂々とした宣言に続く彼の行動を見てとれば、刻まれる皺はますます深くなる]
………、幸久。
[まれな呼称も声音も、苛立ちを隠さず]
そういえば、女子は何処行くんだろ……
[行き先は女子の足の向かう先、というアバウトさだけに
その目的地は非常に気になるところだ。
幸いというか何というか、クラスには然程浮いた雰囲気が
見えない女子が複数居る為に、きっと落ち着いた場所を
選んでくれると信じている。]
もしかしたら行き先重なるかも―――――…!?
[通路に何かが通っているのは、周りの声から察してはいたが
>>128自分がその通る道を塞いでいることまでは気が回らず。
それを避けるような言葉も無く突然腕を引かれ、>>183
力の方向に逆らわずに…足を縺れさせ、身は天倉の方へと
傾いて行った。]
[噂のイケメンにだけ許された仕種を拝み終え、そうしてひっそりと聖前の背中を見送る。後に、ふと隣の亜梨沙の呟きを拾った>>166]
確か班長さんが聖前さんのファンだから、彼が担当したコース、だったと思うよ。
それがどのコースまでかは、判らないけど。
[そうやって聖前くんと話す口実を作るんだー。
なんて楽しく語っていた班長の彼女を思い出す]
/*いけめえええええええええんん!!(ばたっ
相方様がイケメン過ぎてつらい…つらい…!
誘ってよかった、ゆのさんありがとうございます!
俺の班は一応、このコースを回るようなこと言ってたけど…。
実際どうなるかな……。
[>>192聖前に言葉に苦笑を向ける。
実際にきちんと巡るかわからないからこその微妙な笑みだった。]
パンフレットにあと写真な、わかった。
余すと来なく納めてやるから、任せておけ。
[些細な情報を望む聖前の様子に、本当に彼は歴史物が大好きなのだなと思いながら。
旅行から帰った後も彼と交流を持つには絶好の機会に、満面の笑みで答える。]
[異性に向ける恋愛感情といったものは今まで感じた事はないし、理解も出来ないでいたけれど。
話す口実を作る算段を楽しげに披露してくれた彼女の姿に、玲緒はひっそりと己を重ねた。
たまたま人数の少なかった班に入れてもらい、それならばと、浮き足立つ気持ちで亜梨沙との隣席を希望したのだ。
班長さんにはきちんと口止めして、そうして今の状況を得た。
事情を訊かれれば、口止め料は彼女が最近悩まされていた、生霊祓い無料サービスでどうにかなったのだけど]
(ストーカーみたいなの、かな。たまにいるんだよね、背負ってる子)
[修練みたいなものだと思い、そういった憑き物をこっそり祓ったり退治したりしているせいで、知る人は知るという小さな噂程度に玲緒にそういった力があるという事は知られていた]
/*
天倉くん乙女ちっく可愛いよね、うん。(ガン見。
議事の裏通りの絆に紛れていた事もあるのですが、このシリーズはどこかに眺める側としても好みのカップルがいるのが大変美味しい(真顔。
でも多分、百合は珍しいと思うんだ。どちらかが男の娘パターンを想像していた人がいそうだよね。
恋愛になるかは判りませんが、百合です。
ただ玲緒は、中の人がびっくりするくらい、亜梨沙が好きですね。
ありさー(鳴声)
ほう、この旅行で安倍晴明の屋敷跡に行くのか?
巫女服で?
あれは好葉に似合うぞ♪
そういえば、天倉くんもこれ書いてたんだっけ。
[手に持っていたしおりを片付けようとして、
ふと万里の言葉>>92を思い出す。]
………………みんな、凄いなぁ……。
[自分は今から迷わないかの心配ばかりである。]
……ひょっとしてもっと突っ込んで欲しかったのか?
[真理の返答があったことに若干驚いた。
この話を途切れさせてはいけなかったのかもしれないと、意図を尋ねてみた]
――!!
[聖前の腕を掴んだ瞬間、何か聞き慣れない声が頭の中に響く。]
…少し、見回りしてきます。
[そう言い置いて、席を立つ。楽しそうに話す生徒に写真を撮ったり、「お菓子あげる」という生徒からお菓子を分けてもらったりしながら、問題が無いかを見回る。
と、制服姿の中に、目立つ違和感>>74]
ああ…分かりました。
大丈夫です、お気になさらず。
[私服もダメという訳ではありませんから、と女生徒に頷いて見回りを済ませ、元の席へ戻るだろう]
[なんと! 好葉が車内販売を呼び止めてお菓子を購入する。]
食う! くれ! ください!
[飴玉を出されれば、三段活用(?)で、飴を摘んだ好葉の指に、はむっ]
[引き寄せられ、近づいた距離。
苛立ち舌打ちする音ははっきり聞こえて、肩を竦めて見せる。]
すぐに力で訴えようとするからだろ。
お前に殴られたらシャレにならないことになるな。
[胸倉を掴むのは、空手部で鍛えられた手だ。
素人にその拳を奮うことはしないだろうが。一応、遠慮しておくポーズを見せ。
低い声で差し出された妥協策に、目を見開いた。]
…………どこか調子でも悪いのか。
[再会してからというもの。
その名を呼ぶことを譲歩する言葉は、初めてかもしれない。
嬉しさよりも、驚きが勝ったのは仕方のないことだ。
当然。長い溜息を吐き出すその心中など、知る由もなく。]
[その後も作業を続け、気が付けば町並みは数年前に来た様相へなっていて]
そろそろ、でしょうか。
[荷物をまとめ、外を見る。
前途多難な修学旅行。吉と出るか凶と出るか**]
[お菓子を食べ歩いている生徒が通りすがりにこちらを見る。>>168
ロックオンされたワケではない、と思うが。
好葉が適当な紹介をしてくれた。>>200]
おーいーてーけー
[こちらからは、お菓子狙いの念波を送ってみた。]
[手を離すよう仕向けたのは自分なのに。
実際に離れ、引き寄せられていた距離が隣の座席の位置へ戻っていくことに。
ほんの少しだけ覚えた寂しさを、飲みこんで。]
だと、いいな――っと…
[>>207もしかしたら……と、そんな希望を口にしかけた聖前の腕を取り。
バランスを崩した彼をそのまま自分の膝に乗せる。]
あ……大丈夫か……?
[自分でやっておきながら、彼の腰を両手でしっかりとホールドしつつ。
気遣う言葉をかける。]
………………別にそんなことないもん。
[万里の言葉に、ふいっと視線を逸らしつつも。
再び視線を戻した時には、幾分不安そう>>211な色を帯びて。]
……もしはぐれた時は、ちゃんと探しに来てね、万里くん。
[子供っぽいと思われようが何だろうが、
これだけはお願いせずにいられなかった。]
巫女服なんて着るわけないでしょー。
あんなん、持ってきてないよ。かさばるもん。
[音符のついてる駒王の台詞をにべもなく切り捨てながら、駒王のために飴玉の包装を剥いてやる。]
[ぺろんと出てきた飴玉は、はたから見たらいきなり消えたように見えるんじゃないかな。]
あっ!
もう、駒王ってば、
そういう、犬みたいな食べ方やめてよー。
[ぷるぷる、と指を振ってみたり。]
[>>#4そんな触れ合いも、時間にしてみればほんのわずか。
車内に定刻通りのアナウンスが流れる頃には、名残しげに彼を見送っただろう。*]
[用を足した後、車内販売を探して通路を進行方向と逆に歩く。
もうすぐ京都に着くというアナウンス>>#4はあったが、販売員を見つけてから買って戻るまでの時間くらいはあるだろう。
浮き立つ生徒達の間を通り抜け、A組の車両からD組の車両までと結構な距離を歩いたが何とか目的の人物を見つける。]
飲みモン……えーと、じゃあ緑茶で。
それとグミ。ピーチ味あります?
[ついでにもう一つ適当な菓子を買い、元来た道を引き返す。
400円と少額だったが、わざわざここで買う必要性もない。
それでも何だかむしゃくしゃした気持ちを、金を使い、腹を満たして治めようという魂胆だった。]
[帰り道すがら。誰もいない空間に話しかける一人の女生徒の声に、ちらりと視線を投げかける。
名前までは知らなかったが、神社の娘だとか、いつもあんな風に独り言を話しているという噂だけは知っていた。
友達がいない寂しさから架空の友達と話しているのか。
それとも自分には見えないが存在する何かと話しているのか。
どちらにせよ、進んで関わる相手でもないだろう。
視線を進行方向に戻し、袋を開けてグミを頬張りつつ足早に自分の席へと帰る。戻る前に、大河には見られないようグミとお菓子はポケットに詰め込んで。
新幹線が止まったら、級友がごった返すのを見送ってから悠々と外へと荷物を運び出した。]
馬鹿らしいよなぁ。
[窓の外に溢れていく生徒を眺め、ぼそりと呟く。
グミとは逆のポケットに詰め込んだキャラメル。
大河が昔好きだった菓子を買ったところで、分けてやることなんて出来ないだろうにと。
特に食べもしないそれを持て余しつつ、新幹線の外にと。]
[口元に差し出される、綺麗に半分欠けたポッキー>>169
彼を睨みつけながら浅く咥え、唇で受け取る。
丁寧に先端を摘むと、ポキリと小気味よい音を立て、
更に半分に噛み砕き]
芯、折れたけど。たった今。
[18年貫き通された、彼の真髄。
妹ではなかったと知った今も変わらぬ、見事なまでのシスコンぶり。
苦りきった顔で、ぽりぽりと残骸を咀嚼する]
[そうこうしているうちにアナウンス>>#4 が流れて]
ああほら、もうすぐ着くって。
荷物下ろすからちょっとそこどいて。
[降りる準備を始めるのだった]
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