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人里に身を潜めながら、夜毎人を喰らうという恐ろしい人狼。
幾つもの村を滅ぼしてきた狡猾な化け物の噂が、遂にこの地にも訪れた。
震え上がる者、馬鹿馬鹿しいと一笑に付す者、そして…。
様々な思惑を余所に、人々は話し合いのため集うのだった。
1人目、語り手 が参加しました。
語り手 は、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
2人目、風の紡ぎ が参加しました。
風の紡ぎ は、銀狼 を希望しました(他の人には見えません)。
その地にその国が建ってから。
それは、違う事無く、繰り返されてきた。
雪空統べる氷竜と。
滄海統べる海精と。
強き力持つ二者の庇護を受けし王国サイプレス。
二者によって選ばれし王の治世の下、王国は長き平穏の中にあった。
行き違う想いは、やがて、糸杉の森に戦火を灯す。
望む望まざるに関わらず。
『戦う事』を刻は求める。
その果てに、何があるかも知らぬまま。
その地の若者たちもまた、その手に力を求め、振りかざす。
戦の大義、政の闇。
そんなものとは遠く離れたその場所で。
村の設定が変更されました。
3人目、閃影の騎竜師 レト が参加しました。
閃影の騎竜師 レトは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
―コリルス近郊・海岸 ―
……っせい!
[気合一閃、銀に煌めく刃が夜気を断つ。
北西の王国には似つかわしくない、東方の刃は真一文字に振り切られた後、後ろから下へ大きく弧を描いて下段に構えられた]
[目を閉じて、意識を澄ませる。
聞きなれた波の音が静かに響く。
寄せる、引く、寄せる、引く。
不規則なようで規則正しいリズムに感覚を同調させていく。
張り詰める、緊張。
その様を、夜の闇に溶け込みそうな色の羽毛に包まれた竜が、離れたところでじっと見つめていた]
……はっ!
[気合と共に、太刀を上へと振り上げる。
刃の切っ先はちょうど寄せていた波頭を捉え、水飛沫の尾を空へ向けて引いた。
水滴が煌めきながら落ちてゆく中、太刀を手にした少年は振り切った姿勢のまま、しばし虚空を見つめ、それから。
大きく息を吐いて、刃を下ろした]
[しばし暗い海面を見つめた後、踵返して向かうのは褐色の竜の傍ら。
柔らかなその羽毛に埋もれるように寄りかかりながら、砂の上に腰を下ろす]
いーい夜だなあ、ルアル。
風も穏やかで、空も良く見えて。
飛んだら気持ちいいだろーなぁ。
[波に触れて濡れた刃の手入れをしつつ、呼びかける口調は軽いもの。
それに、褐色の竜はきゅぅいー、と甲高い声を上げた]
ん?
あー、わかってる、わかってる。
勝手に飛び出したりしねーよ。
[鳴き声の内の諌める響きに、くく、と笑いながら手を伸ばして首筋を撫でてやる。
竜の紫紺の瞳が細められ、くぅるぅぅ、と細い声が上がった]
でも、ほんと、いい夜だなあ……。
[太刀を鞘に納め、空を見上げて小さく呟く。
影の精霊の加護を受けし竜との絆を得て以来、夜の静寂は以前よりも好ましいものとなっていた]
……早いとこ、前みたいに自由に飛べるよーにならねーかなぁ。
[零れた呟きに、影竜がきゅい、と短く鳴く。
じ、と見つめてくる紫紺の瞳に淡い紅の瞳を合わせつつ、少年が浮かべるのは、笑み]
わかってる、って。
……そのためには、俺も頑張んないと、な。
いつまでたっても、師匠に追いつけやしねぇ。
[師匠に、と呟く刹那、右の手は傍らに置いた太刀の柄をなぞる。
きゅぃー、と同意するように鳴く影竜の首筋をもう一度撫でると、少年は弾みをつけて立ち上がり、腕を大きく上に上げて身体を伸ばした]
さーって、戻るか!
あんまり長く離れてると、色々うるっさいしな。
[冗談めかした口調で言って、ひょい、と褐色の背に跨る。
余り長く街から離れているわけにはいかない。
今は──『戦時』なのだから、と。
夜間飛行に後ろ髪引かれる思いをそんな言葉で押さえつけつつ、舞い上がった影竜を街へと向かわせて──。
翌日か、戻ってすぐか。
無断外出を誰かに咎められたかどうかは──運次第。**]
4人目、鋼鍛侯嫡子 ファミル が参加しました。
鋼鍛侯嫡子 ファミルは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
─ 回想 ─
[私達が住むこの国、サイプレスが戦火を挙げてから3ヶ月経った日のこと。
その間中立を保ち戦況を見守っていた父が、姉姫を擁する氷竜軍への参戦を決めた。
私達ラヴァンディエ家が治めるラヴァンの地は未だ戦火から離れていたが、いつそれが降りかかるかは分からない。
そうなる前に食い止める、と言うのが父の言い分だった。
それが何故氷竜軍への参戦へ繋がるのか。
何故妹姫を擁する海精軍への参戦ではいけなかったのか。
………その理由は大方予想が出来る。
恐らくは派閥絡みの、水面下にあった争いが表面化したのだろう。
理由はどうあれ、私達もまた継承戦争の只中に飛び込むこととなった]
[氷竜軍に参戦するにあたり、父が目に付けたのはラヴァンの地からも近い海辺の街・コリルス。
ラヴァンからも鉄鋼や加工品を流通させている関係上、コリルスとはいくらか交流がある。
更にあの街には自衛団があり、即戦力となり得る人材があった。
あの街を中心に防衛線を張ればラヴァンへの戦火は極力抑えられるはず。
それが父の考えだった]
[父はコリルスへと赴き、氷竜軍への加勢を要請。
私も同行し、コリルスの長や重役的位置に居る者達、自衛団長への説得を共にした]
何もタダでこちらにつけと言っているのではありません。
必要な装備は我が領土より産出された鉄鋼から作られた物を提供します。
戦勝の暁には鉄鋼の専売権をこの街に。
[商人の多いこの街で専売権を得られるのは悪くない話のはず。
この辺りは父も同意の上の話。
専売権を口にした途端、何人かは眼の色が変わったようだった]
否応無く追い出されてしまった姫様が城へ戻りたいと思うのは当然のこと。
利権のために姫様を追い出し、国を我が物としようとした者に国の行く末を任せるわけにはいきません。
この街のため、国のため、貴方方の力を貸して頂きたい。
[実際どんなことが城で起きたのかは知る由も無かった。
利権のためと言うのも噂で聞いたに過ぎない。
けれど、それで氷竜軍《こちら》へと引き込めるなら、利用しない手は無い]
[父はコリルスへと赴き、氷竜軍への加勢を要請。
私も同行し、コリルスの長や重役的位置に居る者達、自衛団長への説得を共にした]
何もタダでこちらにつけと言っているのではありません。
必要な装備は我が領土より産出された鉄鋼から作られた物を提供します。
戦勝の暁には鉄鋼の専売権をこの街に。
[商人の多いこの街で専売権を得られるのは悪くない話のはず。
この辺りは父も同意の上の話。
専売権を口にした途端、何人かは眼の色が変わったようだった]
否応無く追い出されてしまった姫様が城へ戻りたいと思うのは当然のこと。
利権のために姫様を追い出し、国を我が物としようとした者に国の行く末を任せるわけにはいきません。
この街のため、国のため、貴方方の力を貸して頂きたい。
[実際どんなことが城で起きたのかは知る由も無かった。
利権のためと言うのも噂で聞いたに過ぎない。
けれど、それで
[父の要請は受け入れられ、コリルスは氷竜軍の拠点となった。
この拠点の総指揮は父となり、私はその補佐に入った。
父の予想通り、自衛団は即戦力となり、街は防壁によって護られているため防衛に適している。
けれど、防衛ばかりでは先には進めない]
父上、クラタエグス砦の攻略は如何しますか?
[目標と定めたのはコリルスから5日ほど歩いた先にある、ティユル河傍に立てられた城砦。
ティユル河渡河のためには、あそこは是非とも押さえておきたいところである]
……そう、ですか。
中央にも人材が必要、と。
[機を見て砦攻略に向かいたいところだったが、父は激化する中央戦線への援軍も考えているようで、割く戦力について頭を悩ませているようだった]
……ならば、私に一軍任せては頂けませんか。
年若とは言え戦力になることを証明してみせましょう。
[悩む父に私は一つの提案を設けた。
それは腕に覚えのある歳若い者達を集めて、一つの軍として纏め上げると言うもの。
若輩故に侮られるやもしれないが、それを覆してみせようと。
その提案は受け入れられ、私は少年兵を纏める若年軍の指揮官となった]
─ 現在/コリルス 詰所 ─
[即戦力となり得る者達は皆、中央への援軍へと向かい。
コリルスを護り、クラタエグス砦の攻略には私が率いる若年軍に任された。
街の若者だけでなく近隣からも兵を集め、その数はようやく300に届くかどうかと言うところ。
これまで幾度か交戦したのを見る限りでは、クラタエグス砦を護る海精軍も似たような年頃の兵が前線へと出ているようだった]
恐らく戦力は拮抗…。
各兵の技量も、対して変わらないだろう。
…どうにか打開する手はないものか。
[兵が待機する詰所の一室で、地図を相手に睨み合いを続ける。
何度か地図上を指でなぞるが、これと言った案は浮かんでこなかった]
[ふと、地図から視線を外し窓の外へと転ずる]
全く……寝返りが起きるとは嘆かわしい。
所詮は傭兵と言うことか。
[先日、私が雇った傭兵が海精軍の捕虜となり、その後海精軍として参戦しているとの報を得た。
元より金でしか繋がりは無かったが、こうも容易に鞍替えされると腸が煮えくり返るような思いになる]
ただで済むと思うなよ、ロー・シェン。
[窓辺に立ち、桟に添えた手で握り拳を作る。
様々なことが思うように行かないことに苛立ちを覚え、私は唇を噛みしめた。
兄ならばどうしただろう、兄ならばどう考えただろう。
私は
5人目、籠鳥 マリエッタ が参加しました。
籠鳥 マリエッタは、背信者 を希望しました(他の人には見えません)。
― クラタエグス砦・見張り台 ―
[追憶に沈みかけた意識を、はっと呼び戻す。
窓から外を眺め物思いに耽るのは、屋敷にいた頃の癖だった。
けれど、今自分が居る場所は]
クラタエグス砦……。
ここが最前線、なのですよね。
[確かめるように呟いて、腰に提げた剣の柄に触れる。
外は暗く、すぐ傍にあるはずの海も今は見えない]
いけませんわ。任務に集中しなくては。
[自身を律するように、胸元をそっと左手で押さえる。
その掌の下で、蒼色の精霊石が、淡い輝きを放っていた**]
/*
入って早々ロー・シェンに殺意を向けました(
どうも、龍猫です。
今回指揮官位置やってみたくて貴族になってみました。
貴族設定をつけた理由はこの一点のみのためと言っても過言ではないです(
この位置だとバトル少なくてもいっかな、と思ってたりもします。
先日別のところでバトル成分補充してきたのもあるのでw
ただまぁ、アリーセと言う美味しい縁故を得ることが出来たので、どうにかバトルや絡みまでは持って行きたいところ。
頑張ります。
6人目、白の剣士 ジークムント が参加しました。
白の剣士 ジークムントは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
はじめまして、フロイライン・ファミーユ。
お会いできて光栄です。
[5年前、まだ幼さの残る少女を前に、精一杯の紳士らしさを心がけながら一礼した時、彼は、未来を疑いもしない少年だった]
ねえ…えっと…ウェルシュ、その狼、本当に噛み付かない?
[10年前、森の中、ハーフエルフの少女と、その友である狼と出会った時、彼は、怯え竦むばかりの子供だった]
おら、死にたくなけりゃ、そこ退けーっ!
[真白の軍服に身を包み、純白の馬を駆り、身の丈程もある両手剣を振りかざし]
こら、待て!深追いすんな!俺らの役目は、連中を通さねえ事だ、忘れんじゃねえよ!!
るっせーな、文句は俺にカードで勝てるようになってから言いやがれ!
[過去を捨て、約束された未来を断ち切って、彼は戦いの中に居る]
― コルリス付近 ―
海精軍の連中が本気なら、あんな少人数で来るもんかよ。いいとこ、運試しの夜襲か偵察ってとこだ。
いいから、他に隠れてるのが居ねえか、この辺りを一通り探索するぞ。
[拮抗する戦力、不慣れな少年兵中心の部隊編成、膠着状態に焦れるのは、どちらの陣営も同じだろう。なんとか打開しようと、偵察や小競り合いは繰り返され、結果、互いに小さな消耗が徐々に蓄積していく]
めんどくせえ…
[思わず溜め息を漏らしたのは、本陣となっているコルリスの詰所で、今夜も地図を睨んでいるであろう、この部隊の指揮官の秀麗な顔を思い起こしたからだ。>>17そしてもう一人、死んだか捕虜になっているとばかり思っていた、今は敵となった傭兵の顔も頭に浮かぶ]
けどま、生きてんなら、その方がいいけどな。
[指揮官が聞けば、更に眉を寄せそうな言葉を口にすると、冷やりとした空気を纏うツヴァイヘンダーを肩に担ぎ、彼は夜空を仰いだ**]
7人目、精霊師 リーゼロッテ が参加しました。
精霊師 リーゼロッテは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
[それは、コリルスが氷竜軍への参加を決めた直後のことだった。
元々コリルスの自衛団に協力という形で関わっていた師は、即戦力として中央への助力を願われ。
弟子である自分にもコリルスの守りに加わるように、と言われたことに対して当初師は難色を示していたのだが]
行きなよ、先生。
あたしのことは心配要らないから。
戦争なんてバカなこと始めた連中の顔、蹴っ飛ばしてきてよ。
[地方よりも、中央で働く方が戦争終結により近づけるだろうと。
自分は大丈夫と師を送り出してから、早5ヶ月]
― 現在/コリルス 詰め所・外 ―
ふぅ。
[見上げれば、吐いた息が吸い込まれるような夜空。
感じる穏やかさは今が戦時とは思えぬほどだけど、それは錯覚でしかないとも解っている]
まったく。
いつまでこんなこと続けるんだか。
[師を送り出してから今まで手を抜いてきた訳ではない、目立たぬようにとはしつつ前線に出てもいるけれど。
5ヶ月の間、悪い意味で変化の見えない戦況に出るのは溜息ばかり。
終わりが見えないことへの疲労もあるが、それより]
― 現在/コリルス 詰め所・外 ―
…どうしてんだろな、先生。
先生のことだから、大丈夫だろうけど。
[中央に送り出した師を案じる不安に翳る心を映す瞳を空に向けた**]
8人目、風刃の騎竜師 コンラート が参加しました。
風刃の騎竜師 コンラートは、背信者 を希望しました(他の人には見えません)。
―― 回想 ――
……は…え…っと、俺…いや私が見張りですか?
[一回の警備兵である自分が何故か呼び出され、予想外の事を告げられて数度瞬きをする。
呼び出した上司の言い分はこうだった。
・アリーセが前線へと駆り出される。
・一人にするわけにもいかないので見張っとけ。
・ついでに彼女の身辺の世話もしてやれ。
・だってお前しか空いてるヤツいないし。
なんて適当な、と食ってかかるつもりはないが。
大丈夫なのか海精軍とは胸の内に仕舞い込む。]
―― 回想 ――
……は…え…っと、俺…いや私が見張りですか?
[一回の警備兵である自分が何故か呼び出され、予想外の事を告げられて数度瞬きをする。
呼び出した上司の言い分はこうだった。
・アリーセが前線へと駆り出される。
・一人にするわけにもいかないので見張っとけ。
・ついでに彼女の身辺の世話もしてやれ。
・だってお前しか空いてるヤツいないし。
なんて適当な、と食ってかかるつもりはないが。
大丈夫なのか海精軍とは胸の内に仕舞い込む。]
はい、お任せください。
アリーセ…殿の事はお…私がお護り致します。
[慣れない敬語に舌を噛みそうになりつつ、敬礼をした。
どこか苦笑しているような上司にふにゃり、と眉を下げ内心で溜息をつく。
どうにも堅苦しいこの職場は苦手だ。
金が貰えて、寝床もあって、一人前の男として生きていける。
有難い事ではあるのだが。]
では、失礼します。
[上司へと一礼し、その場を離れる。
海精軍が決起した経緯は知っている、だが知っているのはそれだけで。
そこに誰がいるのかとか、今どんな様子なのかとか詳しい事は知らず。
今まで幽閉されていたアリーセが送り込まれるという意味を考えれば表情は曇っていく。
あまり考えたくはないが自分も彼女も捨て駒なのだろう。]
……ま、なるようになるだろ。なあ、ネージュ?
[竜舎でゆったりと寛いでいる相棒――白き竜へと声をかけ。
白き竜を優しく撫でながら視線は遠く、クラタエグス砦へ、そして故郷のミリカ村へと向けた。]
―― 現在:クラタエグス砦・食堂 ――
[食堂は賑わっていた。
戦う為には身体が資本であり、食事は重要である。
そうでなくとも若い兵士は常に飢えているようなものだし、娯楽の少ないこの砦では楽しみの大部分を占めている者すらいる。]
へぇ…結婚ねぇ。あんま口に出さない方がいいんじゃね?
[年の近い男同士、食事をしながら何故か恋愛話へと発展し。
とある兵士が赤くなりながら”この戦いが終わったら結婚するんだ”などと口に出す。
なんて死亡フラグ、などとは思っても口に出さないだけの配慮はあった。]
[この砦へとやってきて然程経ってはいない。
そもそも海精軍が決起したのがそれ程前ではないのだから当然ではあるが。
ここへとやって来て思ったのが若者が多いという事。
それだけに気安さが緩さへと繋がり、つい敬語が抜けてしまう。
年嵩の兵士相手にそんな言葉遣いでは怒られるだろうが、今は同年代ばかり。
緩んだ空気の中、食事を口へと運ぶ。
ずっとこうならいいのに。
そしたらアリーセも伸び伸びと過ごせて、年頃の少女らしく。
塔へと幽閉されていた頃よりは気楽に過ごせているだろうか。
しかしここは前線、今は比較的穏やかでも近いうちに戦況は激化していくだろう。
その時に自分が、アリーセが、他の兵士達がどうなるか。
考えるのも怖く、憂鬱になる。]
…俺さぁ、故郷が近いんだよな。
いや、結婚の約束した幼馴染なんていねぇよ?
[そんな存在はいなくとも、大事な人はいる。
自分を拾ってくれた養い親に、村人達。
彼らの住む村が戦場に近く、それも憂いの一つとなっている。
そしてもう一つ。]
―――――……。
[偵察の時に見た、一人の騎竜師の姿が脳裏に浮かぶ。
遠い昔、記憶も薄れるくらい幼い頃に一緒に遊んだ幼馴染に面影が重なる姿。]
……違うよな。
[呟く声は喧騒に飲まれて消える。
しかし脳裏に浮かんだ姿が消える事はなく、溜息を一つ落とした**]
/*
口調とかキャラとか入村直前までなんにも考えてなくて行き当たりばったりです。
なんとかなるの精神で。
RKのコンラートにしなかったのはなんとなく一般人っぽさを出したかったので、軍人としての意識は低い感じで。
ゆるーく、しかしシリアスにいこうと思います。
そして海精軍の男率の低さに笑ってい所にロー・シェンがきてくれたので仲良くしたいです。
友情ばんざい。
9人目、玄海の精霊師 シュテルン が参加しました。
玄海の精霊師 シュテルンは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
[――どうやら戦争とは金になるものらしい。
5ヶ月前、コリルスが氷竜軍側につくと知って、
浮き足立っている父や兄を見て、
得られた理解といえばそれくらいであった]
[商家に生まれたが商人としての才覚はお世辞にもあるとは言えない。
金の流れを読み、鉄や、それから作られた武器を動かすよりは、
風や、潮の流れを読み、船を動かす方に長けていた。
誰かが、そんな少年を見て、言った。
“この子は精霊の加護を受けているのかもしれぬ”と。
だから、父は精霊師の修行を受けさせた。
商人の勉強をしている時よりも、充実した一時を過ごせた。
そうして、修行を終えた時、父は少年のことを「ひとまわり大きくなった」と褒め、
ひとつの約束をした。
18歳になったら、少年の、少年だけの船を与えよう、と]
「その船で、どの地を巡り、何を為すか。
全部、お前の自由だ―――」
[“自由”に思いを馳せながら、少年は元気よく頷いた。
―――そして、今]
― コリルス付近 ―
りょーかいっ! まかせといて!
[付近の探索を指示する声>>25に、元気よく応じる。
小競り合いの連続による消耗を感じさせないほどなのは、
見張りよりも偵察の方がはっきり言って、好きだから。
好きなのだが。
偵察の任は実際、あまり回ってこない。
それは少年が敵――海精軍を見つけた際、一度、
偵察中にもかかわらず前後構わず突っ込んでいったせいであり、
今回偵察に出る際も、そういうことはしないよう言い含められているのだが、
果たしてどの程度頭に入っているのやら。
ともあれ、相棒たる短剣を握り締めて、夜を見回す。
その手元で、短剣の柄にはまった蒼い精霊石が、きらりと光を放った**]
/*
こいつはあほの子だ、ナカノヒトともどもなっ(どーん)
というわけでよろしくです。マインドブレイクせずに走りきるっ……!
10人目、暁紅の騎竜師 ラートリー が参加しました。
暁紅の騎竜師 ラートリーは、背信者 を希望しました(他の人には見えません)。
― 回想:コリルス上空 夕刻 ―
[>>0西の空に太陽が沈み、塒に帰る鳥が哀しげな声を響かせる。
夕暮れに紅く染まるコリルスは、整然と並ぶ建物一つ一つに活気の炎を宿す。
影の落ちる港、連なる海岸線。その全てが、夕闇色を纏う刻限。
やがて前線が西へと延びれば、あの街もまた戦火に染める事となるのだろうか。
愛竜に跨ったまま。遙か東、砦を見やる。
全てを奪う夜の訪れは、刻々と。]
[首元。細い鎖を、外す。]
――――…………。
[切っ先を手中に収め、遠い街並みを望み。
思いを馳せるのは、この戦乱で失われるであろう命。
何より。
決して呼んでやる事の叶わぬ、血を分けた少年の……――――。]
[ふと。
低く風を揺らす音に、騎竜の首元に腕を回す。]
……ああ。心配するな、ウシャス。
私は、成すべき事を成すまでだ。
[落日に赤みを増す竜鱗。
数度撫でれば炎竜は意のまま空中で旋回し、自陣の方へと踵を返す。
――――>>5>>10竜の声音は、今は未だ遠く。]
― 現在:クラタエグス砦 ―
[3日ぶりの砦は変わらぬ活気に満ちている。
報告を終えた足で食堂へと向かえば、盆に乗せられた食事を受け取り、席を探す。
――――……が。]
済まない、此処は……
[空いているだろうか? とは、続けるまでもなく。
談笑していた少年兵たちは、一つだけぽつんと空いていた席から蜘蛛の子を散らすように離れていく。
愛想笑いとも引き攣り笑いとも付かぬ微妙な表情を、その面に貼り付けて。]
…………。
……また、か。
[最早溜息を吐くまでもない。
貴族、部隊長。それに、>>17>>25かつて自軍を脅かした異国の傭兵を預かる者。それだけあれば、腫れ物扱いには充分すぎたらしい。
――――……それ以上に、己の物言いも人を遠ざける類の物であるとは、自覚はしているのだが。]
……いっそ、竜舎で食事を摂れればいいのに。
[どうせ自分の食事を終えた後は、愛竜の食事の番だ。が、そうも言ってられずにそのまま席へ着く。
ふと食堂を見回せば、遠い席に>>35同じく竜を駆る赤い髪。少なくとも、【騎竜師】だから避けられているという訳ではないらしい。
件の傭兵が現れれば、また一つ現状への言い訳が潰れたかもしれないが。今はただ黙々と、匙を進めた**]
/*
昨夜は入村文で手一杯でした、おはよーございます。毎度おなじみ、ふかふかことfukaでっす。
バトル練習絶賛継続中なので、今回も突出野郎予定ですが、もっと突出してそうな人が居る件w
ジークムントグラ自体は、前に乙女村で使ってるんで、今回は始まるまで中身確定されてないだろーと淡い期待を抱いてるんだけど(←通常同一グラは二度使わない中身)やっぱ約一名には無理だったかもな。
(お互い様だけどw)
出来るだけ美味しそうな振りは逃さないようにしないとなー、と思いつつ、頑張りまーす><
/*
>>39シュテルン
可愛いんですけど!構いまくりたいんですけどっ!!縁故とってないけどいいよね?いいよね?
そして、ファミール嬢をフロイライン呼ばわりしたくて困る。やっちゃうか(
ちなみにフロイラインは、ほんとは姓につける呼称らしいですね。「○○家令嬢」的な呼び名かな。
でもまあ、ファンタジー処理ってことで!><b
/*
ふむ、ラートリーは軍の人間と馴染んでないと。
ロー・シェンがどうかは分からないけど寝返ったわけだし完全に信用はされてなさそうな気はする。
と言うか俺が馴染みすぎてる気がしないでもない。
そういえば参加COする時何も考えてなくて、枠が空いた→参加したかったしでCOしたら、キャラ希望出す時に最後にCOした=最後にキャラ希望出したで中の人バレバレな事に気づいたというね…。
もう匿名に変えたところで遅いし中の人バレて特に困るわけじゃないしでそのまま通したけど。
― コリルス付近 ―
おう!…て、おま、シュテルンっ!一人で動くんじゃねえぞコラ!!
おい、誰か着いて…ああ、いい俺が行く!
お前らも2〜3人で組んで動けよ!敵見つけても、いきなり仕掛けずに呼び子鳴らすか精霊飛ばすんだぞ!
[やたらに元気なお返事>>39と共に、嬉々として飛び出そうとする姿に『やっぱ連れてくんじゃなかったか?』と、軽く後悔するも後の祭り。
実際、彼は、この少年精霊師の性格そのものは気に入っているのだが]
[焦りが滲むのは、夕刻、上空に騎竜の影を見たせいだ>>40夕焼けに染まる空そのものから生まれ出たような緋色の影…見間違う筈もない]
あいつは、もう近くにはいねえと思うが…
[主の不安を感じ取ったのか、白馬が小さく嘶く]
ああヒルデ、大丈夫だって。二度と同じ下手はうたねーよ。ローを盗られただけで、十分すぎる。
[馬の首を優しく叩いて宥めながら、彼自身も泡立つ心を宥めて、辺りの気配を読むことに集中する]
[初めて戦場で騎竜師と対峙し、傷を負い、傭兵であるロー・シェンに庇われる形で、為す術無く敗走したあの日。
あの時まで、彼が戦っていたのは、己自身の為だけだった。だが、今は、少しばかり違っている。その違いが、彼に何を齎すのかはまだ判らない]
[或いは、彼の騎竜師には感謝すべきなのかもしれなかった。負けなければ判らぬことも、ある。そう知れた事を]
11人目、異国の兵 ロー・シェン が参加しました。
異国の兵 ロー・シェンは、背信者 を希望しました(他の人には見えません)。
[それはこの戦場に限ったことではない。
力を奮うことを生業とし、命と金を天秤にかけるギャンブルをしながら戦場を渡り歩く。傭兵の日常の一コマであり、その多分に漏れなかったこの男は今、元は攻めるはずであった砦におり、数か月前まで敵対していたものたちの戦列に加わっていた。]
だーから、あんま遠くに行くなっつの!
その辺一周見回ったら、とっとと帰るぞ!
[シュテルンは、どう答えたか。彼としては、相手が渋るようなら首根っこ捕まえて、馬に『積んで』帰るつもりではある]
[故郷に帰る途中に寄った国で内乱が起きたことから始まったことから男がこの国にて刃を振るうことがはじまった]
故郷に帰るとき土産は多ければ多いほうがいい。というしな。
[争いが終わるまで移動もままならない。
結局立ち寄った海辺の街コリルスにて傭兵団にも属していなかったこの男は、同じように団に入っていなかった少人数の傭兵たちと集いあわせ一個にまとまり、"土産"を得るべく傭兵を募集する氷竜軍に雇われることを選んだ後、海精軍の捕虜となり雇用されたのが現在である。]
[同じ飯を食らった者も、肩を並べた戦場の土をともに踏んだ者も。
『この盾。でかいだろう。それはな隣の戦友を守るためにあるんだぜ。…だから、行け』
そういって送り出した白い戦友>>48も彼方におれども戸惑いはなかった。]
同時に自分を雇った現雇用主にも隔意など抱いておらず、よって――]
/*
覚え書き
ジークムント 20歳
シュテルン 18歳
レト 18歳
リーゼロッテ 17歳
キアラ 16歳
ファミル 16歳
ラートリー 19歳
コンラート 18歳
マリエッタ 18歳
ロー・シェン 17歳
アリーセ 16歳
ウェルシュ 16歳
うちのフロイライン最年少だた(気付くの遅
― クラタエグス砦・食堂 ―
よっ!ここいいよな!
[一声かけたのち返答もまたず遠慮の欠片もなく。食事が盛られた盆をテーブルに置き、雇用主ことラートリー>>45の対面に座った。
周囲から疎遠にされている原因の一つであるにもかかわらず悪気もなく、むしろすいていて楽だ。程度にしか思っていない。
その彼に向ける他者の目は様々だ。
この戦で死んだ友人がいて、その憎しみを向ける先の一つとされたり、敵であったのに味方となったものへの戸惑いや、助けられて複雑な思いを持つ者。それらが一つ、あるいは複数が混ざり合って接し難い状況がつくられ、極少数以外では...と普通に接しているのは同じ傭兵だけである]
― コリルス付近 ―
だーから、あんま遠くに行くなっつの!
その辺一周見回ったら、とっとと帰るぞ!
[シュテルンは、どう答えたか。彼としては、相手が渋るようなら首根っこ捕まえて、馬に『積んで』帰るつもりではある]
[戦友を守るための盾>>52…そう言った異国の傭兵は、今も彼の隣の『戦友』を守っているのだろう。
それを裏切りと責めるつもりは、彼自身には無い。父が海精軍に加わっている以上、彼とて、ある意味では裏切り者だ]
(俺の剣は、何のためにある?)
[ただ、今も、彼は考え続けている。その足を止める事は無いままに**]
にしてもしけた面してんなぁ。なんか嫌いなもんでも混じってたか?
[周囲のうっとうしい視線を感じてもふてぶてしく居座る男には彼女の悩みはわからなかったかもしれないは無遠慮にいうと、自分もまた匙を進める食事を始めた**]
─ 回想/5年前 ─
[その人がやってきた>>21のは11歳の時のこと。
その時は私もまだ髪も伸ばしていて、淑女としての教育を受けている最中だった]
─── はじめ まして…。
お会い出来て光栄です、ジークムント様。
[一目見て、その立ち振る舞いの美しさに目を奪われた。
貴族の子弟として相応しい仕草、言葉遣い。
それが彼の精一杯の心がけにより為されたものと言うのには当時気付けず。
一目惚れにも似た憧れを、私は彼に抱いていた]
─ 回想/5ヶ月前 ─
[兄が病床に伏せ、私が兄として表舞台に立つことになった時。
子弟としての立ち振る舞いの参考にしたのはジーク殿だった。
兄の仕草は当然模倣しなければいけなかったが、あの時の彼の雰囲気は忘れられない。
記憶に残るそれが自然と滲み出てくるのは仕方の無いことだった]
[が]
─── ジーク、殿?
[5年ぶりに再会したジーク殿は見目はそのままに。
いや、あの時僅かに残っていた幼さは抜け、麗しい青年となっていたのだけれど。
それよりも何よりも]
………ジーク殿、ですよね?
[改めて確認してしまう程、口調や立ち振る舞いが変わっていた。
あの時の彼はどこに行ってしまったのだろう。
今のジーク殿が本当のジーク殿なのだろうか。
私はその時、幻想を打ち砕かれたような心持ちにあった。
現実とはこのようなものなのだろう。
私はまた一つ、世間を学んだような気がした]
─ 現在 ─
……私も子供だったと言うことか。
[兄だったら、と考えを巡らせている間に思考は別へと飛び、それを引き戻すように私は頭を横に振った。
見目や振る舞いが変わったことに関してなら、私も大差ない。
腰まであった髪をばっさりと切り、双子の兄と同じ身形で過ごしている。
外見的な要素からはなかなか判別はつくまい。
[本当ならば、相応の身形をして、相応の立ち振る舞いで、相応の言葉遣いで。
けれど、そうしないと、護れないから]
……外の空気でも吸ってくるか。
[煮詰まった頭をすっきりさせようと、小さく息を吐きながら部屋を出た。
澄み切った星空を眺めたら、少しは頭も冷えるかと期待して**]
……そう、護れないから。
────自分を。
[兄の代わりになることを受け入れたのは、
兄は、幼い時から手段を選ばない。
そのせいで私は仲の良かった友を奪われた。
もし拒めば、私は、きっと────**]
……何がどうなるか、わっかんねぇよなぁ、ルアル。
[緋色駆る彼女の心の内は知らない。
彼女と己を繋ぐものを知らぬが故に。
少年の内にあるのは、ただ──]
― 回想:4年前・空にて ―
……っ!
やっば……ルアル、上!
[未だ、『閃影』の号を得る以前。
褐色の翼が、風を御す事叶うようになった頃。
「空に馴染んでこい」という師の言いつけに従い、思うが侭の飛行を楽しんでいたとき、ついついどこかの領空に入り込んでいたらしく、同じように空舞う竜と危うくぶつかりかけた。
こちらはとっさに上昇指示を出したが、あちらの動きはどうだったか。
いずれにせよ、褐色と緋色の衝突はぎりぎりで回避され]
……ほんっと、ごめん……わざと突っ込んだわけじゃないんだけど。
[高度あわせて向き合った後。
領空についてやらなにやら、色々と注意を受ける間の表情は神妙なもの。
褐色の竜も同じようにしょんぼりとしており、似通った表情は、端的に二者の絆の強さを物語っていた。
それでも、名を問われた時は表情を改めて]
斬影の騎竜師が許にて修行中の騎竜師見習い、レナートゥス・アイヒェ。
こいつは、影竜のルアル。
[真面目な口調で名乗り、影竜の名も伝える。
あわせて、褐色の竜がきゅぅ、と短く鳴いた]
意図せずとはいえ、空を騒がせてしまい、大変申し訳ありません、でした。
[謝罪と共に頭を下げる仕種にあわせ、首から提げた小さな細工が揺れる]
……師匠に、好きなだけ飛んで来ていい、って言われたら、俺もルアルもついついはしゃいじゃって。
周り、見えなくなってたんだよね……ほんと、ごめん!
あ、俺の事呼ぶ時はレト、でいーから。
半端に長くて言い難いでしょ、レナートゥス、って。
[名乗りと謝罪の後は一転、いつものお気楽さが表に出る。
名乗った名前が相手に思わせるものなど、気づく由もなく。
流浪の騎竜師である師と共に修行の旅をしている事や、問われるならば家の事なども話して]
んじゃ、あんまりのんびりしてると師匠に怒られちまうから、俺、行くね。
……縁があったら、またいつか!
[他意なくそう紡いだ後、翼を返してその場を離れる。
この時には、先の事など何もわかっていなかったから。
竜と絆結ぶ者と、またあえればいい、と。
思っていたのは、それだけ──だった]
― 現在 ―
[ふる、と首を軽く横に振る。
内にあるもの──叶った『また』の形への複雑さを振り払うように]
……俺は、俺の願いのためにやる事やるだけ。
[小さく紡いだ後、街へ向けて褐色を降下させる。
竜舎に影竜を休ませた後、足を向けるのは兵士の詰所。
街が氷竜軍に参加し、鋼鍛侯嫡子の指揮下に入ってから実家には殆ど顔を出していない。
元から心配性だった母はそれが割り増ししているし、父も言葉にはしないが案ずる視線を向けてくるようになった。
五つ年上の兄に言わせると、「それだけお前が可愛いんだよ」という事になるらしいが……いつまでも子供扱いされているようで、複雑なものがあるのは否めない]
/*
余裕がある内に余談。
今回の地名は全部植物関連でまとめてあったり。
サイプレス:英語/糸杉
ライネン:独語/麻
コリルス:学名/ハシバミ属
クラタエグス:学名/サンザシ属
ミリカ:学名/ヤマモモ属
クレイエラ:学名/サカキ属
ティユル:仏語/菩提樹
あと、俺の苗字のアイヒェは、独語/樫。
ルアルはポルトガル語の月光。
ちなみに「レナートゥス」は、「レナーテ」の男性形。
「レト」に縮まる名前探してたら行き着いたんだよね。
実母の名前はそこから引いてるので、別にヴィジュアルイメージが幻夢セットのレナーテ、ってわけではないんだよ!
いや、そう見てる人多そうだけどw
― 現在/コリルス詰め所・外 ―
[見上げる夜空は素直に綺麗だと思えるけれど。
微か苦手意識があるのは、十年前の記憶のせいだろう]
[母を亡くし悲しむ自分に向けられる冷たい瞳と、「お前は要らない」というはっきりとした拒絶。
何処へなりと行くが良いと、家を追い出されたあの日。
行く当てなどある訳もなく途方にくれて見上げた空も、こんな綺麗な夜空だったから]
…あたし。
先生がいなかったら、どうなってたんだろ。
[口にした疑問に、考えるのも怖いと背筋に走った寒気に震えた。
今の自分がこうしていれるのは、「あたしにはあんたが必要よ」という師の言葉と。
八年前の、出会いの御陰だから]
― 回想/八年前 ―
[師に保護された当初は、母を失い父に捨てられたショックでほとんど抜け殻のようになってしまって。
拒絶される事を恐れ会話どころか声すら発せなくなっていた自分を、師は実に根気強く見守り支えてくれたものだと思う。
御陰で、二年の月日が過ぎた頃には多少の会話位出来る程度に声は戻って。
けれどまだ独りになるのは怖くて師から離れられなかったから、知らぬ人から見れば酷い人見知りだと思われていただろう。
その客を迎えたのは、そんな状態の時に、だった]
れなーとぅす…レトくんで、いいの?
わたしね、…リーゼロッテって、いうの。
[師の友人だという人と一緒に来た男の子に、未だ名乗り慣れない名を伝えて。
子供は子供同士遊んでこいと、背中を押され出ていた庭でそれは起こった]
― 回想/八年前 ―
[師の友人だという人と一緒に来た男の子に、未だ名乗り慣れない名を伝えて。
子供は子供同士遊んでこいと、背中を押され出ていた庭でそれは起こった]
…あ…ま、まって…っ
[不意の突風に被っていた帽子が煽られ、慌てて手を伸ばすも間に合わず。
空を舞った挙句大きな木の枝に引っかかってしまった帽子に、どうしようと途方にくれた。
そんな自分を見てか否か、何時の間にか少年がその木に登っていて]
え…あ、あぶないよ、レトくん
もう、いいから、
[降りてきて、と言おうとしたけれど少年は程なく帽子の元まで辿り付いて。
引っかかっていた枝からそれを取ってくれたのを見れば、安堵と嬉しさに自然と笑顔が浮かびかけるも、束の間]
― 回想/八年前 ―
……レトくん!!!
[少年が乗っていた枝が軋んだと思った瞬間、折れた。
支えを失った体は、当然の如く落下して。
その名を叫びながら、誰か助けてと強く願ったその時。
強い風が、足元から湧き上がり。
引き換えのように、意識が急速に遠くなった。]
― 回想/八年前 ―
……レトくん!!!
[少年が乗っていた枝が軋んだと思った瞬間、折れた。
支えを失った体は、当然の如く落下して。
その名を叫びながら、誰か助けてと強く願ったその時。
強い風が、足元から湧き上がり。
引き換えのように、意識が急速に遠くなった。]
― 回想/八年前 ―
[目が覚めた時、一番に見えたのは師の顔だった。
視線を動かせば師の友人と少年の顔も見えただろう。
師からは開口一番無茶をするなと叱られた。
師の友人からも何言か言われただろうかもしれない、少年からは何か言われただろうか。
少なくとも、少年が取ってくれた帽子は無事に手元に戻されて]
レトくん。ぼうし、とってくれてありがとう。
また、いっしょに、あそんでくれる?
[感謝に顔を綻ばせお礼を言ってから、師の元に来てから初めて自分から次の約束を願った。
最も。
再会した時にはもう庭で遊ぶなんて年でもなくなっていて、叶わなかったけれど]
― 現在/コリルス詰め所・外 ―
…レトのおかげでも、あるんだよね。
[あの時咄嗟に願った自分に応えてくれた風精は、今は自分の腕輪の中に眠っている。
あの出来事が無ければ師から素地を見出されることは無かったかもしれないと思えば、精霊師として歩む今があるのは彼の御陰でもあるのだろう、と。
そんなことを思っていた所で、当人の声が聞こえてきた>>71]
― 現在/コリルス詰め所・外 ―
ふぁ!?
べ、べつに、何もしてない!
ああ、あんたこそ、何してんのっこんなとこで!
[驚きに思わず変な声が出て。
誤魔化そうと早口にまくしたてた問いは結構な声量だった**]
/*
うむぅ、なんかダメダメだな…
コピペミスした上に間違えて下の削除するとか。
確定してるんだから削除できないっつー…
寝不足だからだろうか。寝てこようか。
― 回想:8年前 ―
[ようやく、十になったばかりの幼い日。
街で出会った、紺碧の竜を駆る人に惹き寄せられ。
「俺も、おっちゃんみたいになれる?」と真っ向から問いかけた。
初めて見る竜を恐れる事無く、触れたがってうずうずする子供の問いかけ。
それに、流浪の騎竜師が返したのは、「竜と共に生きていきたいのか?」という言葉。
それに躊躇う事無く頷いた少年は、騎竜師が街を発つ際、共に街を出た]
きりゅーしの修行って、すっげー大変みたいだけど。
でも、どーしてもやってみたいんだ。
あ、でも、心配すんなよ!
おっちゃん……じゃなくて、ししょーに認めてもらったら、また帰ってくっかんな!
[出立前、いつも一緒に駆け回っていたシュテルンには、こんな言葉を投げかけて。
旅立ちが許可された理由──表向きの、素質を生かす、というそれに隠された、しばらくコリルスから離す事で『生家』からの干渉を逸らす、というものは知る由もないまま。
国外に出る前に立ち寄ったのは、師匠となった人の友人の所だった]
えっと、レナートゥス・アイヒェ、です。
みんなからは、レト、って呼ばれて、ます。
[「挨拶はちゃんとする」というのは、物心ついた頃から躾けられていたから、名乗りだけは幼くともしっかりしていた。
ぺこり、と一礼した後、淡い紅が向いたのは自分とさして歳の変わらぬ少女>>73の方]
うん、レトでいーよ、みんなそう呼ぶから。
リーゼロッテ……んじゃ、リロ、でいーよな?
[伝えられた名を復唱した後、勝手に愛称を決める。
子供同士で、と言われると全く躊躇う事無く、行こう、と言って少女の手を引いて行こうとしたり。
物怖じする、とか、人見知り、とか。
そんな様子とは全く無縁なのは、今も昔もまるで変わらない]
え、ちょ、えっ!?
[何があったかの認識は追いつかない。
ただ、帽子を離してまた飛ばしたらダメだ、という思いだけがしっかりあって、手に力を入れて。
実際には物凄く速いのに、妙にゆっくりと感じる落下の感覚は、何かに支えられる感触によって途切れ]
……なに、これ……。
[無事に地面に下ろされた後、口をついたのは呆然とした呟きだった]
[一度におきた色々な出来事への衝撃が大きくて、その時はすぐに動く事もできず。
騒動に気づいて出て来たそれぞれの師によって、保護されて。
少女が目覚めるまでの間、師からはとつとつと説教をもらっていた]
……だって、やんなきゃ、って、思ったから。
[ぽそぽそとした反論に、師匠は呆れたように息を吐いて、ぽふ、と頭を撫でてくれた]
とゆーか、そんな大声あげんなよ。
時間的に、今、寝てるヤツもいるんだから。
[大声上げるに至った理由などさっぱり知らないから、突っ込みを飛ばす方は気楽なものだった。**]
─ コリルス 詰所外 ─
[詰所の出入り口を出て直ぐ、私は空を見上げた。
小さく煌く宝石が散りばめられたかのような、満天の星空。
その一画には河が流れているように星が密集している箇所もあった]
…………アリーセ…───
[夜の空気に溶けるように紡がれた名前。
星空を見上げると、思い出すことが一つある。
それは幼い頃を共にした、同い年の女の子。
私とは違うかたちを持った子だったが、そんなことは気にもせず、私達は仲良く遊んでいた。
ただ、その子はとても目立つから、外で遊ぶのはいつも夜だった。
夜ならば、人の目も少ないし、そのかたちが目立つことも無かったから。
だから、私達はいつも星空を見上げて語り合った]
─ 回想/ラヴァンディエ邸 ─
見て見て、アリーセ!
空からお星様がこぼれてきそうだわ!
[手を繋いで2人で中庭に出て、庭園に面したベンチに腰掛けて空を見上げる。
その日は特に星空が綺麗で、澄み切った空に浮かぶ星々は競い合うように自らを輝かせていた]
お星様ってここまでおりてきてくれないのかしら。
あんなにきれいなんだもの、近くで見てみたいわ。
[私は少女の手を握っている手と反対の手を星空へと伸ばす。
伸ばしても伸ばしても、決して届かないひかり。
けれどその時は、叶わないものなんて無いと思っていたから]
いつかきっと、お星様を近くで見るんだから。
その時は一緒に見ましょう、アリーセ。
[そう言って、少女に対して私は笑った。
それまで共に在れると信じていたから。
それからしばらくして、私は星を手に入れるどころか、繋いでいた少女の手すら取り零してしまった。
兄の、心無い行動が、原因で]
─ 現在/コリルス 詰所外 ─
[離れ離れになってからも、私はよく星空を見上げた。
彼女もまた、同じ星空を眺めていないだろうかと、淡い期待を胸に抱いて]
星……夜………夜、か。
[頭に夜襲についてが浮かぶ。
けれどこれだけ天気の良い日はあまり夜襲に向かないだろう。
月明かりで視界が良好と言うことは、相手からも発見されやすいと言うこと。
意表を突くならやはり、ある程度誤魔化しが効く天候が良い]
……いや、今日はもう、考えるのは止めよう。
[視線を地に落とし、私は緩く頭を振った。
一度他と相談した方が良いと言う思いと、星空を見上げて血腥いことを考えたくないと言う思いから。
その辺りか、離れた場所から大きな声>>78が聞こえたのは]
何をやっているやら。
[呼びかける声から2人以上は居るのだろうと推測する。
けれどそちらに用事があるわけでもなかったから、私は詰所の出入り口付近から動かずに居た。
しばらくの間はひんやりとした心地良い空気に身を委ねる**]
/*
ふむん。wikiのコメントアウト部には4〜5年前に精霊術を学び始めるって書いたんだけど前倒ししようかにゃー
あるいはこの空白の3〜4年間をファミル方面に活用するとか考えてみる 一緒に何かを学んだ、とか……?
動かないので先におふろにはいると決めつつ
身長はレトより(02)(6以上で高い)
/*
目標。
・初回落ちをもぎとる(しかしランダム神しだい)
・とにかくあほのこだ
・やんでれた独り言を書かない
― 回想:3年前・コリルス ―
『お嬢様、着きましたよ。コリルスです』
[馬が足を止め、御者が馬車の扉を開けて手を差し出した。
少し遅れて、はい、とか細い声で答え立ち上がる]
[生まれて初めて領地を遠く離れ、西の海に面した街を訪れた。
しかし踏み台を一歩一歩降りる顔は晴れない。
不治の病と宣告され、医師にも匙を投げられて、挙句このような西の果てへと連れて来られたのだ。
次に自分の体へ治療を施す人物は、医者ですらないという]
『申し訳ありませんが、少し歩いて頂きますよ。
何分、街の外れなものですから、馬車で進めるような道もないようで』
[御者に頷き、支えようとする手は控えめに断ると、見知らぬ街をゆっくりと自らの足で歩いた。
その頃はまだ下ろしていた長い髪が、領地より少し強い風に揺れる。
途中、ふと何かに気付いたように、足を止め顔を上げた]
嗅ぎ慣れぬ匂いがしますわね。
それに、ずっと遠くで響いているあの音は。
[その呟きに、御者は病気がちで外へもろくに出た事のない少女に何を思ったか、少し間を置いて。
背を向けたまま、静かに答える]
『ああ。
――海、ですなあ』
[崖に寄り添うように建つ簡素な小屋が、その人物の住まいだった。
その佇まいに一層不安を募らせながら、扉を開く。
途端、精霊石の原石だろうか、淡い蒼色の光が幾つも目に入った。
その奥にある人影は二つ。
一つは歳のわからぬ男性の、そしてもう一つは自分と同じ年頃の少年のもの]
『ようこそ、お嬢さん。
私が君に治療を施す、精霊師にして精霊石の研究家だ。
そして彼が、弟子のシュテルン』
……はじめ、まして……。
東のヴォルケンシュタイン家末子、マリエッタ・ヴォルケンシュタインですわ。
[この名乗りに何か意味があるのかと、またしても失意のままこの地を去ると予期していた少女は、顔を上げぬまま挨拶した。
それから精霊師に促され、半信半疑のまま椅子に座り彼に身を委ねる。
幾つかの診察の後、蒼色の石をかざされ、術を施されて]
――信じ、られませんわ。
[何年もの間患っていたのが嘘のように、体が軽くなり、呼吸も楽になる。
目の前の得体の知れぬ男を、思わずまじまじと見詰めていた。
その視線を知ってか知らずか、男はふむと思案気に顎に手を当てて]
『やはりこの術が効く症例か……。
ここに来て正解だったな、お嬢さん。私は君の病気を癒す術を知っている。
――ただ、問題が一つあるのだ』
何でしょうか?
[感動の面持ちで天を仰いでいた少女だが、問題、の言葉に視線を戻す]
『この術は病気の症状をなくすことは出来るが、病気そのものを治している訳ではない。
健康な人と同じ生活を送りたいなら、少なくとも二日に一度は術を施さなくてはならない。
しかしまさか、それ程の頻度で私の元へ通う訳にはいくまい』
[男の言葉に素直に頷き、話を促すようにじっと見た]
『だから君にも、一時的に私に弟子入りしてもらう。
自らを癒す術を身に付けること、それがここを出て領地に帰る条件だ。
出来るかい?』
[返事は決まっている]
はい!
[最初とは打って変わってはっきりした声に、男――師は満足げに頷いた。
それから彼は、傍らの少年へ向き直る]
『急な話になってしまったが、シュテルンもそれで構わないね?』
[彼の反応はどうであったか。
いずれにしろ、少女は真剣な眼差しを少年の方へ向け]
これからしばらくの間、よろしくお願いしますわ。
――シュテルン様。
[その名を呼んで、にこりと微笑みを見せた*]
12人目、竜人の末裔 アリーセ が参加しました。
竜人の末裔 アリーセは、背信者 を希望しました(他の人には見えません)。
―回想・地下牢―
『ご苦労、中に頼む。』
[警備をしていたコンラートに目深にフードを被った人物が一人声をかけ、その声から男であることは判別がつくだろうか。
開けてもらった牢の中へと入っていき、コンラートには人がこないようにと外で見張るように言い渡した。
この場を訪れる数すくない人物にこの地下牢にアリーセを閉じ込めた人物の一人でもある。
部屋にはいくつも魔方陣が刻まれていて、必要最低限の広さのそこで、両の手足を鎖でつながれたまま入室者へと目を向ける]
『囚われの姫様、機嫌はいかがかな?』
お付きの従者がとてもよくしてるから、悪くはないね。
『今度少しばかり散歩にでてもらう』
わー、うれしいなー。リード紐つきでなければもっとねー。
『有用さを見せて来い』
いつか報いを受けさせてあげるよ、この冷血人間。
[中での会話は、外にいるコンラートにところどころ聞こえていたかもしれない]
―回想/ラヴァンディエ邸―
[二人のまだ小さな手を繋ぎながら>>89空を見上げると、彼女の言うとおりいくつもの星が輝いており]
わー、すごいね。
[星と同じく、こちらも蒼の瞳を輝かせるのは夜分に映る光を反射してだけのことではなかっただろう]
それじゃあ、ボクと一緒にお星様の元までいってみる?
[懸命に手を伸ばす彼女>>90に笑いかけながら、蒼の羽を広げる。
まだ小さな自分では彼女を抱えてとべる距離などたかがしれていたけれども]
うん、ボクがもっと大きくなったら。ファミーユと一緒に空も飛べるから。
[自分の数すくない交流の中で、歳の近い彼女は親友のように思っていた。
彼女は自分とは違う人間だけども、対等で、いつまでも仲良く関係を続けられると、そのときはまだ信じていた]
―現在:クラタエグス砦・食堂 ―
[コンラートが死亡フラグを聞いている頃>>33、いろいろな意味で目立つ自分に近寄るものは少なかったが視線の量はそれなりに多かったかもしれない。
枷と普段より短い鎖の為、手は大きくは広げられないが文字通りそれなりに羽を伸ばして、食堂の隅の一角を陣取っていた]
ボクは見世物じゃないんだけど?
[こちらに感じた視線のひとつをにらみつけると、視線をそらされる]
檻の中じゃないだけましだけどね。
[周囲の人間たちに小馬鹿にした視線を向け…、人間以外もいたかもしれないが。
背もたれにもたれかかり椅子を傾け、足を組みかえるとじゃらりと、軽くはないその重量を思わせる鎖の音が鳴った]
― 回想:蒼に花は翻る ―
[母は、美しい人だった。
サイプレス北東部。辺境地ローティスを治める、ロートスブルグ家。
糸杉の細工物で生計を立てる領民は皆気立てが良く、領主はそんな民の声を民の目線から拾い上げる。極小さく、決して裕福とも言えぬそんな地で、母は生まれ育った。
祖母は己の通名と同じ名を持つ、異国の竜姫。
他と違う風貌の由縁を母に問うた折。母は謡うように、閉ざされたこの国では珍しく身分を隠し異国を旅した騎士と、竜を駆り騎士と共に居るうちに離れがたさに国を捨てた夜闇の舞姫の話を聞かせてくれた物だった。
真実は知らない。
只、確かに祖母は異国の出であり、年経た今尚竜を駆る騎竜師であり。母の静養に伴われ、2年前まで己が過ごしたローティス領は、そんな説話すら穏やかに包む空気を纏っていた。]
[もうじき8歳になろうか、というある日の事。
花を変えようと背を向けた、一瞬の隙。]
お母様、ここに飾るお花は桃色と黄色、どちらが……
――――……おかあさま?
[ほんの少し前まで寝台に腰かけたまま穏やかに笑っていた姿は、既に無く。]
[――――……おかあさま、どうしたの?
おそらのさんぽ?
でも、おかあさまは、りゅうにのれないよ?
取り落とした花瓶の割れる音。
女中の悲鳴。
音を聴き付けた幼い竜の鳴き声。
瞳には、蒼天へと踏み出す白百合の華。
全て今尚、鮮明に焼き付いたまま。]
[……己が生まれて間もない頃。
中央で暮らす父が、コリルスから行儀見習いに来ていた豪商の娘に手を付け。
産まれた男児はその存在を公にされぬまま、娘の生家に引き取られ。
そうして。
跡取りを生む事に躍起になった母が、怪しげな呪術に手を染め。
待望の男児が生まれた後も病んだ心は癒える事の無いまま、静養の名の元生家へと送り返されたのだ、と。
全ての事情を理解するまで。その後、1年と掛からなかった*]
― 回想:影との邂逅 4年前 ―
[だからそれは、本当に偶然の邂逅だった。]
……っ!? ウシャス、止まれ!
[ローティス領上空。師匠である祖母から『暁紅』の号を得て、数年が経った頃。
>>65空を駆ける褐色の軌道に、愛竜に短く指示を飛ばす。ぎりぎりで回避された衝突。気流を読んだのか適切な上昇指示を出した褐色の主は、己とそう歳の変わらぬ少年だった。]
いや、まあ……気にするな。
竜は空を得てまだ間もないのか?
ローティスの空は気流も穏やかだ、飛び易かったのだろう。竜も少ない故問題は無いが、余所ならそうはいくまい。
[>>66貴族の子女としての振る舞いは叩きこまれていたが、この時ばかりは年の頃の近い騎竜師を初めて見たのもあり。また、項垂れ何処か似通った色を浮かべる瞳に何やら少しだけ微笑ましさと優越感の入り混じる感情を覚え、祖母から聞き齧った領空に関する薀蓄を少しばかり述べてみたりしたが。己もローティスから出るのは年に数回、父や弟に逢いに中央へ赴く時位だとは、言えぬまま。]
それにしても。
あの咄嗟の状況で、よく読んだ回避の指示だった。
……君、名は?
[だから。
浮き立つ心のまま名を問いかけたのは、彼女の中では必然。
……もしかすると。
それは、運命と呼ぶ物なのだろうか。]
…………レナートゥス?
[>>67強張る表情を自覚した折には、幸い、あちらは頭を下げていたが。その首に揺れる細工に、思わず息を呑んだ。
アイヒェ。レナートゥス。
忘れ得ぬ名。コリルスの豪商、アイヒェ家。……レナーテ・アイヒェ。
何より、その首から揺れる細工は、自身の首から下がる鎖と同じ物。
嫁入り道具として持たせるつもりだったのだ、と。母が幼い自分の首に下げたのは、鳥の片翼をあしらった、水晶細工。
どれだけ問うても生前母が片翼の行方を語る事は無かったが。男児出生の報に、笑みと共に“本妻”の矜持を示すが如くアイヒェ家に片翼を贈った事は、当時の自分も知っていた。
……それが今、少年の首元に、揺れている。]
……あ、ああ。そう、だな。
アイヒェ、か。聴いた事がある……港町コリルスの商家だろう?
[>>68だから。無邪気な笑みに、内容全ては把握しきれぬまま、頷いて。名の事だけ確かめて、家の事は……聴けぬまま。]
私は、……ラートリー・ロートスブルグ。
“暁紅”の号を得て、5年になる。
[ユーディット・ラトリエッテ・フォン・リッター。その本名を名乗れなかったのは、元より父の行いを嫌悪し非公式の場では通名……祖母と同じ名を使っていた事と。少年の耳に、リッターの名を聴かせたくなかった事。
彼がどこまで知っているのかも知らず。もしかすると、ロートスブルグの名からリッター家まで辿れたかもしれないが……その他に名乗れる名は、思い付けぬまま。]
ああ、そうだな。
……縁があれば、どこかで。
[>>69ぎこちなく返し、返る翼を見送るが。
振り向きざま、首に揺れる細工に一瞬視線は揺らぐ。
――――……二律相反。
あの一瞬の思いに、今も囚われたまま。
>>63>>64コリルスに、褐色の騎影の報を聴く度。
只々、ウシャスと共に空を飛びたい衝動に駆られる*]
― 現在/クラタエグス砦・見張り台 ―
[塔を上る足音が聞こえ、見張りの交代が告げられる。
早く夕飯食べないとなくなっちまうぞと、一言が添えられた。
そういえば、まだ食べていなかったと今更のように思い出す。
今は兵士である身、食事を疎かにしてはいけないと、わかってはいるのだが]
はい。それでは、急いで食堂へ向かいますわ。
後はよろしくお願いしますわね。
[少年に一礼すると、入れ替わりで階段を下り食堂へ向かった]
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
[匙を遊ばせる合間、首元の片翼を弄ぶ中。
>>53掛けられた声に我に返り。顔を上げれば、対面を陣取る褐色に、曖昧に頷いた。
……ざわめきは、慣れた物。その更に背後、隅に見えた>>105竜人の娘と一瞬視線が合った気がしたが。気のせい、かもしれない。]
そうだな。
幾ら噛んでも噛み切れん河童頭が、折角港まで向かったなら焼き魚でも手土産にしろと、煩いんだ。
……大人しく河童巻きになっていればいいのに。
[>>56無遠慮な物言いに淡々と返し、再び匙を口に運ぶ。
下士官や少年兵の間で、砦の一角を担うとある貴族の上官を東方の怪物に例えてそう呼んでいるのは知っている。かつ、その上官がいつかの戦で若干の劣勢に陥った折、己の部屋で毛布に包まり震えたまま指示すら出さずに震えていた様を、誰からともなく“河童巻き”と呼びだした事も。]
まあ、あれもやっと東方へ向かうらしいから、それまでの辛抱なのだろうが。
……それまででも、面倒だ。
[将来性のある有力な士官や、箔を付ける為だけに出陣した貴族の子弟は、既に砦を離れ。真実勇猛果敢な者は中央へ、そうでもない者は比較的戦の少ない東方へ。
結果。今、この砦でまともに動ける戦力は、寄せ集めだったり訳ありだったりの少年兵を中心とした部隊ばかりだった。
――――……そして。
流れ矢に散った部隊長から繰り上げられ任された部隊は、その中でも特に、能力はあれども訳ありだったり出自が怪しかったり……そんな兵を多く与えられた隊だった。
……自分や、この男を含めて。]
― 回想:戦場 ―
[その戦闘は、互いに少しばかり間の悪い物だった。
氷竜軍では。そして誰より、異国の傭兵の中ではどう認識されているか知る由もないが。自分は、そう結論付けていた。]
動じるな!
構わぬ、今は引け! 体勢の整わぬ今、これ以上悪戯に犠牲を出すな!!
[兜から流れる鮮血。参謀と衛生兵を伴わせ、部隊長を乗せた馬を後陣へ走らせたが。……持つまい。その言葉は、呑みこんで。
対する氷竜の部隊。
数で言えば決して不利な戦ではないが、度々兵士の中から聴こえる金褐色の戦士や真白の軍服に、どうやら歩兵の一部が逃げ腰の様子で。]
…………、……ちっ。
[上空に目をやり。舌打ちと共に、レイピアを抜いた。
今此処でウシャスを呼べば、敵味方問わず被害を出しかねない。
それならば、と。
再度の退却号令と共に、剣を構え、短剣も抜きながら足を踏み出す。
視界の隅に、褐色の姿。なるほど、あれは目立つ。
しかし、今の狙いは。
士気を下げるもう片方、真白の軍服だった*]
[和やかに、と言うよりも呑気に恋愛話に花を咲かせながらも視線はゆるりと食堂内を巡る。
同じ部隊に所属しているラートリーにロー・シェンの二人。
彼らの席の周りは不自然に空いている。
色々と話しは耳に入っているし、避ける理由も分からないではないのだが。]
『コンラートお前さ、気をつけろよ。』
気をつけろって何にだよ?
[視線の先に気づいたのだろう、華麗な死亡フラグを立てた男が急に真顔になって忠告してくる。
彼が何を言いたいのか大凡は検討がついて、そっと溜息を一つ落とし。
口へと運んでいた匙をびしっと男へ向け。]
ラートリーは立派な隊長様だし、ロー・シェンも裏切ったりするようなヤツじゃねぇよ。
てか裏切れないだろ、氷竜軍だって一度裏切ったヤツをまた引き入れたりするもんか。
貴族のご子息様ってんなら別なんだろけどさ。
[捕虜として捕らえ、そのままこちらの軍へと寝返った男。
海精軍内での彼の評判は頗る悪い。]
[ラートリーとロー・シェンの二人から視線を外し、むぅと眼前にいる兵士達を見つめる。]
『それにあの子もさ…。』
あの子ってアリーセの事か? 別に普通の女の子だぞ。
[少しばかり羽があったり尻尾があったりするけど。
ちょっと生い立ちも特殊で幽閉されていたりするけど。
それでも普通の女の子だと認識している。]
てかさ、お前らもあんま避けんなよ。
俺らは全員味方なんだからさ、身内同士でギスギスしてたら勝てるもんも勝てねぇだろ。
[氷竜軍が結束の固い集まりなのかどうかは知らない。
ロー・シェンならば知っているだろうか、今度聞いてみようと考えつつ匙を皿へと置いた。]
[皿を片付けるべき立ち上がりアリーセへと視線を向け。
思い出すのはここへと来る少し前の出来事。
フードを目深に被り、やたらと重々しい口調に動作、そして尊大な態度の男。
命令する事に慣れたそれが誰なのか、名前は知らずともどういった立場の人間なのかはよく理解していた。
命じられた通りに扉の外で見張りをし。
聞くつもりもなかった会話が耳に入ってきた。
全てがはっきりと聞こえたわけではないが、それでも分かった事は。
使い捨ての便利な駒などと言わせはしない。
警備兵として雇って貰った恩はある、それはここへの同行で返した事にした。
後はもう好きなようにさせてもらうつもりだ、誰にも言った事はないが勝手にそう決めている。]
[食べ終わった皿を片付けようと立ち上がり、ついでにアリーセの元へと近寄って。]
随分とご機嫌なようだな、そんな顔してるより笑ってる方が可愛いのに。
[勿体無い、とは内心で。]
後でさ偵察に出ようと思うんだけど一緒にどう?
ネージュもさ、アリーセと一緒だとなんか嬉しそうなんだよね。
[並んで飛んでも、ネージュに共に乗っても。
戦うわけではなく、ただ偵察するだけならば問題はない。
偵察に行きたい理由は二つ。
一つは気分転換を兼ねて連れ出そうというのと。
もう一つは胸の内でもやもやと巣食う幼い頃の友に似た人物をもう一度見たいからだった。]
― クラタエグス砦・食堂 ―
[女の物言いに小さく笑みを浮かべて同意する]
ああ、そりゃ鬱陶しいな。自力で足を運んでもらわないと魚の鮮度が落ちますよ。とでもいえばいいんじゃねえか?
[その上官>>120の噂は聞いている。どうせ来るはずはないゆえにこめられる揶揄を口にして、つまらないものを忘れるように、匙を口に運ぶ]
ご苦労だなまったく。
[めんどうとこぼすラートリー>>121へと気のない労いを一つ述べる。たかだかの傭兵に複雑な事情から成り立った部隊に対してそれを率いる立場になったものへの苦労はわかるはずもなく]
戦線はこれ以上拡大しない…か。
[ただ東方の話題、戦乱がどこまで開くか。という情報にはいつになく真剣に目を細めて聞いていた]
/*
なんか皆結構シリアスだなぁ。
プロではもうちょい和やかだと思ってた。
俺一人呑気すぎるような、でもあんまり序盤からシリアス一辺倒だと後々がしんどい気がするんだよな。
シリアスブレイクしないように気を付けないと…。
13人目、風浪の精霊師 ウェルシュ が参加しました。
風浪の精霊師 ウェルシュは、背信者 を希望しました(他の人には見えません)。
―回想:10年前―
うん、エリザはあたしの友達、噛んだりしないよ。
エリザにとってもジークは友達だもの!!
[幼いハーフエルフの少女は、怯え竦む幼馴染の少年に笑顔で答えた。
この頃の少女は、いつか少女が父親を捜しに行くその時まで、
少年と一緒に成長していくのだと思っていた。
2年前、少年が出ていくその時まで。*]
―回想:10年前―
うん、エリザはあたしの友達、噛んだりしないよ。
エリザにとってもジークは友達だもの!!
[幼いハーフエルフの少女は、怯え竦む幼馴染の少年に笑顔で答えた。
この頃の少女は、いつか少女が父親を捜しに行くその時まで、
少年と一緒に成長していくのだと思っていた。
2年前、少年が出ていくその時まで。*]
[量の少ない食事を、少しずつ飲み下すように食べる。
誰かに見咎められないかと、つい周囲に警戒の眼差しを送りつつ。
その視線が、人を寄せ付けぬ二つの人影の所で、止まる。
異国の兵と、向かい合わせで座る、部隊長>>121]
……あの方、確か、リッター家の。
[ヴォルケンシュタイン家とリッター家は親交を結んでおり、傍流ではあるが一族に連なる騎竜師が海精軍に属していることも聞き及んでいた。
ただマリエッタ自身は、リッター家の事を思うと、いつも苦い思いに囚われる]
(エリー……)
[かつて友達だった女の子。
10年前に死んだことにされて、それっきり存在しないかのように扱われている少女の名を思い出す。
あの子が生きているという秘密は、今でも誰にも言わぬまま、胸の内に抱えていた]
[呟く声>>119に視線を向け]
何?
[問いかければ静かに目を逸らされて、しばらくは一人で食事を取るその姿をじっとみていた。
しばらくして視線を他にやればラートリー>>120と一度視線が合うが、すぐにそれは外れた]
─ コリルス 詰所外 ─
[──ボクがもっと大きくなったら。
ファミーユと一緒に空も飛べるから──]
[幼い頃に交わした約束>>103 >>104。
あの時は「絶対だよ」と笑って約束したのだけれど]
────………
[私の傍に彼女の姿は無く。
彼女の傍に私は行けず。
約束は未だ、果たされぬまま]
[こちらの角度からは件の竜人の末裔の姿等とらえることは叶わない。
たださまざまな意味をもった視線>>124を受けても平然として、食事を取り終えた。
自分は間違ったことをした覚えはないのであれば卑屈になる理由はないという教えに従ってのことだ]
―現在:食堂―
(ごはん皆、好きなところで食べればいいのにねー。
人間って不思議!)
[もぐもぐと食堂の片隅で食事をとりながら、首を傾げる。
一応、人間として紛れ込んでいるため、先ほど思ったことは口にしないが。
小さくため息を吐く。
思うのは、別陣営にいる幼馴染のこと。
幼い頃から一緒にいる狼のエリザは別の所で食事をしていて、少女の傍にはいない。**]
……何があったんだろう。
― 回想:戦場 ―
いまだ!
[歩兵同士でぶつかり合う重圧を腕に備えた盾を突き出して耐え忍び、相手の勢いがなくなったところで声は戦場を衝く。
盾をもつ腕を横に払うようにして武器を殴りつけ、体勢が崩れた兵にパルチザンを突き立てた、それでもまだ人の壁は消えない]
あの馬鹿が!突出しすぎだ!!
[白の剣士。ジークムントを追いかける形での戦線へ傭兵集団として突入となったのだ。悪態もつきたくなる。
確かに敵部隊長を負傷させた功はでかい。それゆえ今は士気があがっているからこそ相手より少ない人数でももっていた。
だがそれは勢いがなくなれば急速につぶれてしまうものだというのは、過去の戦場の経験より知っていた。]
[士気の激減。それは、敵将を討ったものが、討たれることだ。成果が水泡に帰し、一転して窮地に陥る。
じりじりと焦る中、手練れのものが、ジークムント>>123のもとへと向かうのが視界の端に映った]
― 回想:海辺の街にて ―
[いつも一緒に街などを駆け回っていたレトが、
“しゅぎょー”とやらで街を出るという。>>80]
わかったっ! りっぱなきりゅーしになってかえってくるんだよ!
その時にはぼくは……、
りっぱな……、なにかになってるからっ!
[兄二人にくっついて商人になる勉強はしているものの、立派な商人になれる気はしておらず。
それでも何か言い返さないとかっこうがつかないと思った結果こうなった。
当時、10歳。
背丈は同じくらいのはずなのに、レトがとっても大きく見えていた]
[それから、精霊師としての素養を見出され、
街の外れのまた外れ、海のよく見える崖の上に簡素な居を構える男のもとに弟子入りするまでには、
3年の月日を擁した。
当初は調子良く修行を進めていた。師匠は少年のことを「筋がよい」、と素直に褒めてくれたし。
しかし、次第に、比べる相手がいない、という状況が、
少年の中から意欲を失わせていった。
凪いだ海のように緩やかに時が流れる中、
変化は、唐突に訪れた。――3年前のことだ]
はじめまして、弟子のシュテルン・レーゲンシャウアー……です。
[普段のように元気な挨拶ができなかったのは、少女の儚げな雰囲気ゆえか。>>97
名乗った後、師匠の口から出てきていた言葉に眉をひそめる]
治療、……ってことは、病気なの? 師匠。
[返る、頷き。
少年はすぐに少女――マリエッタを振り返った。笑みの表情で]
だいじょうぶだって、師匠の癒しの術はすっごく効くんだから!
[実際その効果を身をもって知っていた。
かかっていたのは不治の病ではなかったけれど。
だから、マリエッタを元気づけることができる、と思って声をあげた。
やがて、術を施され、マリエッタの口から感嘆ともとれる声>>98があがれば]
やっぱり師匠はすごいや!!
[横で騒ぎ出す。
が、問題、という言葉が聞こえ、
話はまだ続くと察し、慌てて両手で口を押さえた]
つまり……弟子が、増える!
[話はそういうことだった。>>99
構わないか、と問われれば、勢いよく何度も頷いた。>>100]
僕の方こそよろしくね!
弟子が増えるってことは僕はお兄さん弟子になるのかなあ。
あ、でも様なんてつけなくていいから! そりゃあお兄様って呼ばれるのにはなんとなく憧れるけど……!
[余計なことまで喋ってしまった。真剣な顔の相手の前で。
そのことに気付き、ちょっと顔を赤くした後、]
シュテルンでいいよ。……マリエッタ。
[にこりと笑い返して、右手を差し出した*]
/*
――海、ですなあ >>96
この台詞がすきですきで
やはり海を見たことがなかったんだね! なかったっっっ
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
……全くだ。
そもそも、遥か東方の国には新鮮な魚を生のまま食べる民族も居ると聞く。敢えて私に焼かせて、焼き加減にも文句を付けたいんだろうよ。
[>>129言えるなら苦労はしない。
傭兵故にか、或いは生来の気質故にか。しがらみなく飛ぶ揶揄に、口の端微かに苦笑を浮かべ。]
そうだな……お偉方も膠着に焦れてどうにかしようとはしているらしい、が。
……今の所、願望止まりだな。
[視線を向けた廊下は、小さな議会場へ続いている。
現状だけでも維持しろ、あわよくば進軍だ。以外の指示を、この所全く聞いていない。
中に居る筈のお偉方が実は全員逃亡済でした、と言われても、あまり驚きはしない。それ位、動きの無い戦局だ。]
[と、>>125聞こえた声に一瞬声が詰まる。
部隊の中でもかなり健全な精神を持った、騎竜師の少年。1人でもそう言ってくれるのならば、随分救われるのだが。
視線を逸らそうとして目に映ったのは、>>132ヴォルケンシュタイン家の末子。
その髪の色味に不意に思い出すのは、年が近かった親族。幼くして母親に続いて天に召された、従妹。]
……エリーザベト。
[そう、確か。そんな名の。
彼女が亡くなる前後に自分も母を亡くしていた事もあるせいか、そう曖昧に言ってしまう程記憶は薄かったが。微かに口に出した呟きは、呟きと呼ぶには少し大きな物だったかもしれないが。]
[しかし、時折思う。
権力抗争に、政略結婚。それは、分家と本家の間でも起こりえる話。特に、騎竜師としての才はあれども病弱な弟を持つ身なれば、己の父の心無い思惑も多々浮かぶ。
ならば。あの子はあの時期亡くなって、いっそ幸せだったのではなかろうか、と。
従妹の辿った数奇な運命を知らぬまま。
今は、溜息を吐くばかり*]
[アリーセの近くにいる少女――マリエッタ(>>137)へと視線を向ける。]
マリーも一緒に偵察行く?
流石に三人もネージュには乗れないからアリーセには自力で飛んで貰う事になるけど。
[まるで遊びに行くような調子で気軽に誘う。
例え追いかけられても逃げられる自信があったからだ。]
/*
ふああぁぁ、みんなさすがに設定もキャラも作り込まれててすごいの……!
ファミル様可愛い。ジークの路線が意外だったけど遠慮なく刺しに行ってみる。ふはは。
と、独り老け顔ならとりさんではわはわしてます。
初めましてな方は初めまして。そうでない方は、毎度どうもだったりお久しぶりですだったり。
青春物と言われてるのに浮くであろうダークヒーロー路線。あわよくば悪役カタルシス狙いだったりします、ゆおと申します。
心情補完ロールも灰に落としたいのですが、今回wikiでかなりキャラを作り込んでた為折角ならば自分用の指針メモ兼ねて放出してみたり。
/*
>>107>>108>>109>>110>>111
wikiに書きすぎてもあれだよなぁ、と書いてはいなかったもののひっそり練ってた母親の設定連投でしたが。そもそもは、
明らかに異郷出身っぽいよね【ラートリー】って名前。
→じゃあ、風来の竜騎士とかにする?
→あ、wikiで皆が美味しい設定出してる。よし乗ろう。
→でもそしたらどうしてこんな名前なんだろう?
……から、『祖母が異郷の出身でした』とこじつけてみたり。
かつ、このシリーズは初参戦な為世界観把握しきれてない所は多分にありますが(とは言えユウレン国に触れなければ多少は大丈夫だろうともちらり)、カークとエレオの「有力者が出自を隠して放浪、その折生死を共にした異民族を連れ帰り花嫁に」の流れをそれとなくインスパイア(って便利な言葉だよね本当n)してみたり。
でも、縁故云々も踏まえてめでたしめでたしにはならないよう余計な鬱要素もぶっ込んでみたり。
/*
>>112>>113>>114>>115>>116>>117
で、レト関連を更に複雑に絡め絡まりり、と。
「生まれた命に罪は無い。そう呼んではやれないが、あの子も自分の弟なんだ」
「あの首を掻っ切って。あの細工を、弟へやってしまいたい。」
そんな二律相反。
好きで憎むワケじゃないけど、とは言え弟として愛する事はもっとできないし。なんかもういっそおばあ様みたく一族棄てて異郷に骨埋める覚悟で大空フライアウェイしちゃいたい(※但しこの子はプライドめっちゃくちゃ高いのでそれは自分で許せる選択じゃない)とか。
実に、ややこしい子。
今までのPCの中でも屈指の屈折具合になりそうな、そんな予感。
/*
とりあえずキアラがまだなの確認、と。
ラートリーは設定深いなあ。ローもかこいいv
二人共、色々考えてくれてありがとうーー!
ココ読み違えると悲惨だから、戦闘周りの流れは、きちんと把握しておかないとなあ…(←よく読み違えます
/*
なお。
うっかり生きてればどんだけ戦功立てても最終的に家の手柄として強奪されて政略結婚ぽい、な未来しか待ってなさそうとか、ぽつり。
しかも、大空フライアウェイ願望があるが故に、もし何らかの形でそれを指摘された上で友情愛情問わず「一緒に遠くに行こう」とか言われても、少なくとも初回は必ず「見くびるな!」とビンタが飛ぶ仕様となっております。
酷い地雷であった。
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
東方のやつらはすげーな。どうせならそこまでいって新鮮な魚でも丸飲みしてくれりゃぁ、俺もしかめっ面をみながら食事を摂ることもなくなるんだがな。
[この国のものではないため、敬う理由もないためやはり>>145遠慮はない]
膠着をどうにか……な。願って届くのはそれだけ力を尽くしたものだけだ。ってのはこの国じゃ流行ってないようだな。
[明らかに異国のものとわかる褐色の肌の男はつまらなそうにつぶやく。
とはいえ、咎めるものではない。傭兵にとって長引くのはありがたいことだからだ]
ん?エリ…なんだ?…ってまあいいか。
[なくなった皿の上で、手遊びのように匙をかき回すなか、聞こえた名前>>146の一部をひそめることなく声に出す。
男性の名前ならばからかってやろうとおもったが、女性名であったから、すぐにどちらでもいいことかと割り切って、それ以上深く聞くのはやめる]
[幽閉時に彼が自分の世話をするようになってからいままで、平時より自分を気遣う様子>>127は感じており、彼のことは悪く思っていなかった。
今まで自分の世話係になった者は、好きにできると下世話なことをしようとしたり、必要以上に自分を恐れたり、暴力を振るったりと、あまりまともとはいえない者であることがほとんどであった。
そんな中で彼は稀少な存在ではあった]
ボクにそんな口を聞くのは君くらいだ、コンラート。
[返す笑みは他の人間に向けるものと比べれば雲泥の差だっただろう]
いいよ、いこうか。
[提案には快く返事を返し、こんなところで見世物になっているよりは全然いいという思いもあった]
長くは飛んでいられないから時折つかまって休ませてもらうよ。
[そう付け加えながら、ネージェの負担を考えれば共に乗る選択もなく、かといって自分の状況を考えれば並んで飛ぶ選択もなく、中間の選択をとった]
14人目、細氷の騎竜師 キアラ が参加しました。
細氷の騎竜師 キアラは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
― コリルス・竜舎 ―
思ったよりも長くなりそうだね、トルメンタ。
[もっふりと、相棒の身体に埋もれながら呟く]
今更とか言わないでよぅ。
[クルゥと鳴く相棒の声は呆れてるような響きだ]
ご恩返しはちゃんとしたいし。
お姫様がお城に戻れないのは可哀想だし。
ここが落ち着くまでは離れても気になっちゃうよ。
[クルルゥともう一度、やっぱり呆れたような声が返った]
[首から提げた、水晶細工。
その謂れや出所は、少年には知らされていない。
それ以前に、自らの生まれ自体も全く聞かされてはいなかった。
──行儀見習いに出した愛娘が身篭り、男児を産んだ時に送られてきた水晶細工を見た時。
先代のアイヒェの当主は、深く関わるべきではない、と判じた。
それが、娘にとっても孫にとっても、最良の形になるだろう、と。
けれど、血の繋がりは容易く断てるものではなかろう、と。
送られてきたその細工は、『お守り』として孫に身に着けさせた。
そこには、中央との繋がりを残す、という打算も少なからずあったのだろうけれど、それは口に出される事はなく。
不自然に増えた『アイヒェの家の次男坊』の存在はしばし街角を騒がせ、近隣にもその噂は届いたか。
もっとも、両親も兄もごく自然に少年と接し、その様子に違和感がなかったことから、噂はいつかたち消えていた。
……少なからぬ圧力がけもあったのは、余談としておいて]
/*
あ。後、今回珍しく既存曲をテーマ曲にしてBGMそればっかにしてたりする。
名前出しても良いようだったら、エピでちらりと触れてみよかな……村ごとにこの辺の取り扱い変わるだろうし今は書かない。
とは言え、歌詞があるワケじゃないから大丈夫だろとも思うんだけども(・x・)
[複雑に交差した思惑を背景に持つ少年が、街にすんなりと馴染めたのは、広く名を知られる豪商の家の子であった、という事も確かにあったが。
少年自身の物怖じしない気質と、家同士の柵も気にせず一緒に駆け回っていた遊び仲間の存在もまた大きな要素で。
同い年の少年二人、良くも悪くもコリルスでは名物のように見られていたか。
何かあると大抵最初に打ち明けて──騎竜師の修行に出る事が決まった時も、真っ先に報せに行ったのはシュテルンの所だった]
おう、りっぱなきりゅーしになってみせるからな!
だから、お前もがんばって、俺が帰ってきたときにはりっぱななにかになってろよ!
[返された言葉>>140に、勢いよくこう返し。
様々な出会いを重ねた修行の旅の後、戻ってきて最初に訪れたのは実家ではなくシュテルンの所で。
家に顔出すのがすっかり遅くなって、帰るなり小言をもらうハメになったのは、知る人ぞ知る話。**]
/*
呼び名どーしよか、マリエッタでいくかマリーでいくか よしマリーでいこう
話変わって 広範囲殲滅型というキーワードが ふと
─ 回想 ─
[初めて会った少年─レトは、自分とは正反対だった。
屈託無く、明るく、物怖じすることもなく。
自分は、されるがまま言われるがまま。
付けられた愛称に頷いて、手を引かれて外に出て>>81。
でも、それは嫌ではなく。むしろ、嬉しかった。
今まで自分にこんな風に接してくれる子は、居なかったから。
自分のせいで怪我をしてしまう>>82と思った瞬間、頭が真っ白になった。
誰かの助けを必死に乞うた心は、無意識の内精霊に呼びかける声となっていたらしい。
そして]
─ 回想 ─
…うん。
ありがとう、レトくん。
[無理やり精霊を行使した負荷で失った意識を取り戻し、自分の願いに返された了承>>85に安堵の笑みを浮かべ。
拒絶しないでくれたことに、もう一度感謝を告げた。
けれどそれから、6年が過ぎて]
…あんた、もしかして……レト?
[再会した時、自分は彼の知る印象を残してはいなかっただろう。
彼と会わない間に、変化せざるを得ない出来事があった為に]
─ 回想 ─
[保護された自分が師からまずいわれたのは、エリーザベトであったことを忘れろというもの。
その言葉にもう生家には戻れないとは悟れたものの、既に死んだものとまでされていると知ったのは予期せぬ再会によってだった。
最初その姿を見つけた時は、まさか、と思い。
エリーと呼ばれて、それが確信に変わった]
(…マリィ)
[懐かしさに、自然と浮かんだ幼い笑みと、その名前。
けれど、胸に宿る温かさのままに言葉を紡ぐ訳にはいかなかった。
彼女の言葉で己が生家では死者として扱われていると知って。
この邂逅が彼女の立場にどんな影響を与えるかわからなかったから]
[アリーセの笑顔(>>155)にこちらも笑顔を返す。
ほら、やっぱり可愛いとは内心で思うのみ。]
俺は思った事言ってるだけなんだけどなぁ。
皆弄れてんじゃねぇかな。
[アリーセがどのような目に合ってきたのか薄々と察する事はあれども。
自分がいる限りそのような目に合わせる気はない。
名目上見張り役であり護衛でもあるが、役目とは関係なくそう思っていた。]
─ 回想 ─
…あんたさ。
何なれなれしく話しかけてきてんの。
死んだって言われてる人間がこうして生きてることの意味、わかんない?
─── すっごい、迷惑。
[表情と声に冷たさを宿して言い放ち、すぐその場を離れた。
それから一度も彼女と顔を合わせたことはないけれど。
あんなことを言った自分を未だ友と思ってくれている訳は無いだろう]
よし、じゃあ二人とも行くって事で。
俺はラートリーに報告してくるから準備して竜舎集合な。
[アリーセは自力で飛びつつ時々は休むとなれば、あまり遠くまでは行けないだろう。
数日かけての偵察に物見遊山気分で三人で行くわけにもいくまい。
日帰りで行ける場所なら。]
…森か河どっちがいいんかな。
[呟きながらラートリーの元へと。]
よ、お二人さん。ちと報告な。
俺とアリーセとマリーで偵察行ってくる。
三人だしあんま遠くは無理だから森か河らへん見てこようと思うんだけど、どっちがいいかな?
[窺うような視線をラートリーへと向けた。]
─ 回想 ─
[思えば。
父に優しく微笑まれたことなど一度も無かった。
けれど、代わりに母がいつも微笑ってくれたから寂しくなど無かった。
会えば一緒に遊んでくれた又従姉もいたし、それに何より大好きな友達が居たから。
母を失い、師の元に身を寄せ、名を貰い。
父達の目に触れぬよう、父達の知らぬ自分になろうと決め、変わった今も。
彼女達と共に過ごした温かな時は、変わらない宝物として残っている。
あの時に戻りたいとも、戻れるとも思ってはいないけれど]
― コリルス・竜舎 ―
いいの。
寄り道長くなってもって決めたのは私だもん。
それとも、トルメンタは嫌だった?
[ルゥ、と鳴く声は同じ呆れ声でも調子が違った]
……うん、ありがとね。
[ふわふわだけど少しヒンヤリもしている氷竜の羽の感触は気持ちがよくて、気を抜くとウトウトしてしまう。
今もついつい、夢の中へ*]
─ コリルス 詰め所・外 ─
[せめて、彼女達だけは戦争なんて縁の無い所に居てくれれば良い、と。
まだ現実を知らないから、叶わないこととは知らぬまま、願い。
案じる師を浮かべ、複雑な思いを抱いて空を見上げていた時の静寂を、自ら破った。
第三者から何やってるのかと思われてる>>94など気付ける訳もない程に慌てて]
だ、だってあんたが急に声なんかかけるから…!
[きょとんとした顔>>86と飛ばされたツッコミ>>87にばつが悪い思いをしながら、往生際悪く反論しかける。
もっともツッコミのせいで少し冷静さを取り戻した為に声量はさっきよりも抑えられて。
ついでに、初見では気付いてなかった太刀を背負っているのにも目が留まり。
目つきが少し、じとんとしたものに変わった]
― コリルス 詰め所・外 ―
[そのまま、一歩距離を詰めて下から見上げ]
…あんたさ、まさかとは思うけど。
「勝手に外出て遊んできた。」
なーんて、言わないよね?
[疑問の形にしつつも、半ば確信に満ちていた声で問いかけた**]
― 回想/リッター家にて ―
[あれは十数年前。エリーザベトの母がまだ存命だった頃。
両親に連れられて、リッター家を訪れた事があった。
末子の顔見せの意味もあったのか、教えられていた挨拶の言葉を向こうの家族の前で言わされ、向こうの女の子も同じような挨拶をしていた。
その後大人たちは難しい話を始めてしまい、二人の少女は中庭に連れ出されて放っておかれたのだった]
[互いに人見知りで、どう話し掛ければいいのかもわからなくて。
ただ、二人とも一族にとって不要な存在で、居場所を見付けられないままに育ってきた境遇も、なんとなく感じ取れていた]
エリーザベト、さま。
……エリーって、呼んでいい?
[両親からの言いつけをこっそり破って、女の子の名を縮めて呼んだ。
ヴォルケンシュタイン家とリッター家は、仲がいいけれど友達ではない。
でも、自分たちは]
ねっ、おともだちに、なろっ
― 回想:戦場 ―
オラ!!死にたい奴は、前に出ろ!
[突出するのは毎度の事だった。目立つ容姿、目立つ軍服、目立つ白馬、そして、何より馬上で振り回すツヴァイヘンダーの長大な威容。
少年兵の多い戦場という条件も重なって、それらが敵の動揺を誘うに効果的である事は実証されていた。
だから…その時彼は、恐らく慢心していたのだ。
運良く敵の部隊長を倒した事に勢いを得て、このまま膠着した戦況に突破口を開くことが可能かもしれない、と、欲を出した]
邪魔する奴は、叩き斬るぞ!
[実際には、ここへ到るまでに友軍の兵力もかなり削がれ、深追いしたせいで、後続の部隊も遅れている。敵の動揺、という、不確定要素に頼った勢いなどは、容易く覆されるものに過ぎないと、そう判断出来るだけの経験も冷静さも、この時の彼には無かった]
[言いながら、被ってきた帽子を、ぽふっとエリーに被せる。
白緑色をした、余所行き用の帽子]
えへへ、それ、あげる。
あたしとエリー、髪の色が似てるから、きっとエリーにも似合うよ。
[そんなやりとりは、一族にとってはきっと取るに足らない、無視しても構わないようなものだ。
けれどその頃の自分にとっては、大切な、たった一人の友達だった*]
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
……嫌なら余所で食え。
[>>153じとり。好きで顰めているワケでもないし、他の兵相手なら一応詫びは入れるが。この異国の兵相手に遠慮をしても仕方ない事は、既に承知している。]
ああ……流行りではないが、目を向けるべき物だろうとも思う。全く、どいつもこいつも……
[どこか他人事にも聞こえる様子に、遠慮なく続ける。或いは、戦がある故に稼ぎも得る傭兵相手だからこそ、特に隠すことなく述べられるのかもしれないが。]
……いや、なんでもない。
[>>154……ただ。独り言が存外大きくなったことを察し。そこだけは、言葉を濁した。]
[そうして、皿の半分も減った頃合いか。]
ああ、偵察か。
[>>165赤毛の騎竜師の言葉に、暫し考え込んで。]
……そう、だな。
その面子だと。お前たち、空から向かう心算か?
なら、河川際は遮蔽物が少なく身を隠す場所が少ない。単独で向かうのではないなら、森方面の方が向いているとは思う。
……ただ、ティユル河の死守はこの砦の使命だ。かつ、水流を巧く使われると事だ、森以上に変化を見逃せまい。巧くやれるなら、河は気になる所だが……
……まあ見つからないならどちらでも構わないが……小さくても意外に目立つんだよな、赤は。
[無難な森、渡河を許すわけにはいかない河。
最後だけ、己の経験則も入り混じり、赤毛をじっと見つめて。]
― 回想:戦場 ―
[それでも、数の差だけは見えていたから、それなりに焦りはあったのだ。
だが、その焦りは本来働くべき方向には働かず、余計に彼を突出させた。
味方の被害をこれ以上出す前に、敵陣を突破しようと、無理を重ねた、その結果…より冷静に戦況を見極めていた敵将に付け入る隙を与える事となったのは、ある意味必然>>123]
[巻き込まれた傭兵に馬鹿と呼ばれるのも無理からぬことだった*>>138]
― 回想・空の上 ―
うわ、遭っちゃった。どうしよう。
[あくまでも哨戒任務としての許可を得て、氷竜は空を飛んでいた。けれど遠くに白と赤の影を見つけてしまって。>>35]
……うん、こちらから手を出さなければいいよね。
敵の顔を確認しておくのも任務の内!
トルメンタ、もう少し近くまで。
[初参戦の任務、そんな甘いことを言い出して。
あまり乗り気でなさそうな相棒の首を軽く叩いて、ブレスは届かないだろうギリギリのところまで接近を試みた]
嫌だ。空いてるとこで飯は食いたい。
[ガキのように嫌だとじとり>>173とみられて答える。
席を空かせてしまう理由を作る一旦となってしまっているはやはり悪びれず、待ち合せることはなくても食事の時間が合えば結局このように勝手な相席をすることになっていたのが今までのこと、そのおかげで他の兵から余計に近寄りがたくなっていたかもしれない]
……お偉いさんがたがどうというよりも、それは国柄からして無理なのかもしれないな。
[氷竜と海精の加護を受けた国。それは余所からきたものから見れば、祈れば届くものが近くにある安寧の揺り籠に収まった…王位さえも自力で決めれない国だからだ。
濁す言葉には、深入りしないようにそうか。とうなずくに留めた]
ああ、コンラートか。精が出ることだ。
[そして偵察にいくという男>>165へと自然と視線を向けた。
傭兵であり裏切ってこちらにきたというのに隔意をもたぬ稀有な者であり物腰は違えどその気質がどことなく白の戦友を思い出しながら、任務には横から口を挟むことはしない]
/*
これで、とりあえず矛盾はない、かな?かな?( どきどき)
ちなみに、「死にたい奴は前へ出ろ」は、一度言わせたかった台詞で、
現在の「死にたくなけりゃ、そこを退け」とは、似てるけど違う、あたりが学習したところなんです、はいw
[こちらの問いかけに暫し考える様子のラートリー(>>174)を見つめ。
自分と一つしか年齢は変わらないのにしっかりと隊長をしていて感心する。
彼女の考えをふんふん、と頷きながら聞いていたが。
赤が目立つと言われれば片眉を上げ。]
んー…そんな目立つかぁ?
どっちにしろ俺のネージュはきらっきら光るからな、目立つんはどうしようもねぇわ。
[白い鱗は光を反射して綺麗だが、遠目からもよく見える。
美しいその体躯を墨で染めるわけにもいかず。
また目立つ事も騎竜師の役割の一つであるとも考えているのであまり気にした事はなかったが。]
[髪の毛をちょい、と引っ張り。
今まで赤毛が目立つなどと考えた事もなかったが、ラートリーが何を思い浮かべて”赤”と言ったのか思い至れば納得した。]
ラートリーの騎竜は赤いもんな、綺麗で俺は好きだけど。
そっか、赤は目立つか…。
じゃあ、今回は三人だし森の方行ってくる。
今日中には帰ってくるから。
[これが単独、もしくは自力飛行出来るアリーセとならティユル河へと行くところだ。
重要度はそちらの方が高い。
だがマリエッタと二人乗りとなれば安全に行く方が無難だろうと森を選択した。]
/*
今兄との会話を書いてるんだが、書く度に「こいつ本当に10歳か…」って思ってしまうwww
英才教育は受けてるだろうけど、どーなのこれ。
[ラートリーとロー・シェンへとひらりと手を振ってその場を後にしようとして。]
どっちも可愛くて選べねぇよなぁ、でも俺一途なんだよこう見えてもな。
[ロー・シェンの余計な一言には笑顔で返したが、顔は少々引き攣っていたかもしれない。]
…ローこそいいね、美人さんと一緒でさ。
[なんとかそれだけ返すと、準備をするべく竜舎へと向かった**]
/*
考えたんですけど、ウェルシュとファミル周りは会えてから現在軸で反応返したいところです。
でもウェルシュのは、もうちょっと補完しとくべきかなあ?結局会えないままも可能性ありだから。
この後、出来ればミリカ村辺りへの偵察とか言い出そうかとは思ってるんですけどね!
― 回想:戦場 ―
[>>171……なるほど、確かにあれは迂闊に前に出ると死ぬ。
けれども。大振りの大剣はその分、死角も生まれる。かつ、戦果に功を焦ったか。その動きは敵を薙ぎ倒すよりも、威嚇の色が濃い物に見え。]
将を射んと欲すれば、先ず馬を射よ。か。
……正しく、典例だな!
[大型の獣は、愛竜で慣れている。
単騎駆けの純白が突出し、完全に浮いたその一瞬。>>138褐色の罵声に微かな笑みを浮かべ。馬目掛けて、敢えて正面へと短剣を投擲する。
馬が揺れれば、その隙を。剣が落ちるなら、恐らくその隙を突けよう、と*]
― 現在・コリルス付近 ―
……ばれたっ!
[一人で動こうとしたことが、である。>>46
お叱りの声に周囲の注目を一気に浴びる形となり、
飛び出しかけた足を止めておとなしくジークムントと合流する。
とはいえ向けるのは、悪びれもしない表情]
こうなるなら返事をしないでこっそり行けばよかった……。
[呟く。その後に何らかのツッコミがくるのは織り込み済みである]
― 回想/3年前 ―
[師と出会って1ヶ月が過ぎ、修行生活にも慣れて来た頃の事だった。
かつての友と、思わぬ再会を果たしたのは]
エリー!?
エリー……だよね?
良かった、生きてたんだ……!
[丁寧な言葉遣いも忘れて叫び、懐かしい面影を残す少女に駆け寄った。
涙を浮かべて、そこに居ることを確かめようとするように、手を伸ばす]
あたしが、具合悪くて寝込んでる時にね……
エリーは死んじゃったって、もういないって聞かされたの。
どうしてって、あたしより元気だったのにって訊いても、誰も教えてくれなくて……。
[丁度自身の体調が悪化し、リッター家を長らく訪れられずにいた最中の出来事だった。
エリーの実母の死や間を置かず迎えられたらしい後妻の事など気になる点はあれど、とても詳しく訊ねられる雰囲気ではなく。
両親やリッター家の言葉を、それまでずっと信じ込んでいたのだった]
― 回想・空の上 ―
あれ?
なんだろう、あの人。
[顔が見分けられる距離まで来たら、相手はやたらと驚いているようで。思わずじっと見つめ返してしまった。
心の奥がざわざわとして、ゴクリと息を飲み込んだ]
……でも、敵だよね。
ここら辺まで出張ってきてるって、報告しなきゃ!
[一定の距離を開けて、どのくらい見合っただろうか。
相手から手を出してこなければ手を出してはいけないと、それは声をかけることも含まれると自分を制して。
(コン兄)
その呼び名はまだ奥深くに眠ったまま。
もやもやした気分を抱えて帰投の途についた*]
―クラタエグス砦・食堂―
[少しの間見ていた相手>>137が食事が終わり、こちらに歩みよってくるとそちらをじっと見つめる。
爬虫類を思わせる縦長の瞳を向けながら]
ふーん、よろしく。
[挨拶にはそっけない返答を一度返してから]
君は……
[言いかけた言葉はコンラートの提案>>150によって一度はうやむやになるだろうか]
[自分の返答>>156は変わらず、コンラートの取り仕切り>>165に]
ありがと、コンラート、君の事はボクは一目置いている。
頼りにしているよ。
[立場的には自分が下でおかしくない状況でもどこかえらそうなのは、竜人としてのプライドのせいだったかもしれない]
[やっと足が動いた頃には、エリーの姿は既に見えなくなっていた]
……どうし、て……。
[エリーに言われた意味が、わからない訳ではない。
でも、ほんの一瞬再会を喜ぶことさえ許されないなんて、と。
哀しくて、悔しくて、ただただその場で泣き続けた*]
─ 回想/6年前 ─
兄上、どうして…!
[アリーセが幽閉されてしまった時、その原因となった兄に私は詰め寄った。
確かに兄はアリーセへあまり近付きたがらなかったが、そこまでする必要はあったのだろうか。
それが分からなくて、兄の腕を掴んで理由を問うたが、乱暴に振り払われてしまった]
「アレはここに居るべきじゃない。
ラヴァンディエ家には不要なものだ。
追い出して何が悪い」
あの子が何をしたと言うのですか!
あの子は…アリーセは私の親友なのに!
「戯言も大概にしろ。
アレが親友などと、二度と口にするな。
良いか、私は家のためにアレを追い出したのだ。
あんなのが家に居たら、よからぬ噂が立ってしまう」
そんなこと…!
「私は将来ラヴァンディエを負う者だ。
家のことを考えるのは当然のこと。
不安要素は先に潰してしまうに限る」
[言い募れども、兄は聞く耳を持たず。
幼少から叩き込まれてきた教育と兄の性格が相まって、今回のことを引き起こしてしまったようだった。
兄の説得も出来ず、アリーセを引き戻す力も無い私は、結局泣き崩れるしかなく。
それからしばらくは部屋に閉じ篭って泣き続ける日々が続いた]
─ 現在/コリルス 詰所外 ─
[兄の非情さは知っていても、それを真似るまではどうしても出来なくて。
ただ、それを知る者が少ないため、今は正体が明るみに出ずに済んでいる。
当然、看破したものには口止めが入るのだけれど]
……金の髪の、竜の翼を持つ者、か……
[いつぞやの偵察で入った報告。
ロー・シェンが捕虜となった後辺りから、時折異形を持つ者の報告が入るようになった。
それを聞いてもしやと思いもしたが、外見が記憶の中の彼女と一致しない。
彼女の、アリーセの髪は、覚めるような美しい青色だったはずだ]
― 回想:戦場 ―
[向けられた殺気に反応したのは白馬の方が早かった。馬上の主が焦りのままに急がせた馬足が鈍り、ブルル、と不機嫌そうに頭を振る]
どうした?ヒル…
[名を呼ぶ前に、飛来した短剣が光を弾くのが目に入る。>>183選択肢は二つ。馬を盾にして、離脱するか、無理にでも剣を受けて馬を守るか。
どちらが正しいかなど、考える暇はなかった。ただ反射的に、馬首を返し、ツヴァイヘンダーを揮って短剣をどうにか弾く]
ぐぅっ!
[母のかけた術のおかげで、軽く感じるツヴァイヘンダーではあったが、無理な体勢からの動きは当然に身体に負担をかける。腕の筋を痛めたらしい激痛に喉奥から呻きが漏れた*]
この目で見ることが出来れば、確認も易いのだが。
[そう思えど、立場上偵察へと向かうことは少なく、大々的に仕掛けるときくらいしか確認の機会は無さそうで。
かと言って私情で交戦を決めるわけにも行かないため、私はもどかしい気持ちでいっぱいだった]
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
……なら、食事でも見てろ。
[>>177即答か。ただまあ、勝手な相席もいつしか慣れた物で。何のかんの言っても、無言よりも声の聞こえる食事に慣れている身は、それ以上の文句は言わぬまま。]
国が? ……ああ……お前も、か。
[ただ。続く言葉に、何となく繋がる物を察する。
……似た言葉は、異郷出身の祖母も時折口にしていた。但し祖父に言わせれば。自力で決めない輩も多いが、自力で決めた後氷海の不興を買う事を恐れる者も居る事は確か、と繋がるらしい。
まあ、確かに。津波も雪崩も、未だ閉じたこの国には切実な脅威だ。どちらに転んでも『決められない』には、変わりはないのだが。
……この男との会話で一番気が楽なのは。適度に放っておいて貰える事、でもあった。故に、気負う事も無く、淡々と流す。]
[……が。]
……お前な……コイツはそんな下衆じゃない。妙な言いがかりを付けるな。
[>>179ありがちな揶揄に少しだけ。少しだけ強く反応してしまうのは、彼女自身従軍はこの戦争が初めてな事と、何より……父の事がある故に。]
そうだな、同乗者ありでの飛行は日頃の通りには行かない。何にせよ見つからないように。
……ありがとう、朝日の赤は私も好きだ。
[>>180>>181溜息の傍ら、騎竜師に応え。]
……後、まあ、何だ。
…………刺されるなよ。
[>>182竜舎へ向かう姿に、こういう場では無難らしい言葉で締めるが。最後、別れ際の一言には、軽く頬を掻いて*]
― 回想・8年前のミリカ村 ―
コン兄みーつけたっ!
[少年の姿を見つけて、少女はパタパタと走り寄る]
今日のしゅうかくはどうだった?
わたしはね、こんだけ!
[少女が手に持つ籠の中には、野苺がそこそこの量入っていた]
― 現在:コリルス付近 ―
アホかお前は。分かりやすすぎんだよ。
[あからさまに、ツッコミ待ちなシュテルンの態度に、>>184呆れた声をかけながら、実の所、彼の目は笑っている。
甘い顔ばかりしては、シュテルン自身を危険に曝すことになるのだ、と、頭では判っていても、どうにも真剣味が籠らないのは、相手があまりにも能天気すぎるせいだ…と、思いたかった]
― 回想・8年前のミリカ村 ―
ジャムにしたら、おとうさんにも食べてもらえるかなあ。
[数日後、少女は母親に連れられて旅に出ることになっていた。初めての村の外、初めての父親、期待にばかり胸を膨らませて]
そうだ、コン兄はおみやげなにがいい?
とおいところだから、めずらしいものいっぱいだよね。
わたし一人じゃきめられないと思うの!
[父親に会ったらこの村に帰って来る気で。
未来に待つものなど何も知らずに、家族同然の人に聞いていた**]
/*
遠隔と一人遊びでpt消費しつつ。
さて、後はシュテルンとの縁故か。
ローのはどうするかなぁ。
早々に殺意向けたけどw
雇う時のロールは必要か蛇足か、ちょっと判別つかん。
何かかんか口上は述べてる気がするんだけども。
どーしよっかな(ころんころん
― 回想:戦場 ―
! 貰った……!
[返す馬首、崩れた体勢。
残るレイピアではそう無茶もできないが、それでも。どうにかその首級を獲ろうと、馬へ駆ける。
……尤も。馬の高さも考えず騎兵をレイピアで落とそうとする辺り、今思えば自身も相当戦果を焦っていたのだが。]
悪く思うなよ……、……っ!?
[何れにしても。
その進撃は、>>138>>139人の壁を掻き分け突き込んできた円盾により阻まれて。
重量の気配に咄嗟に脚を止め、レイピアを構え直した**]
― 現在:コリルス付近 ―
そもそも、精霊師なんてのは単独行動するもんじゃねえだろが?
後方支援とか、騎竜師の補助とか、大事な役目が他にいくらでもあるんだからな。
[それでも一応説教らしきものは試みる。多分右から左へ抜けてくんだろーなあ、とは、思いつつだが]
そんなに偵察が好きなら…
[説教ついでに言いかけて、彼は逡巡するように口元を押さえる。じい、と、金に近い薄茶の瞳がシュテルンを計るように見つめた]
君はなぜボクに失礼だと思ったの?
同じ部隊だと言うのなら、ボクと君は対等であるべきだ。少なくともこの場ではね。
違うかな?
[問いかけながら視線は向けたまま]
ボクと対等でいようと思うのなら、変な遠慮はいらない。
少なくともボクに話しかけた君ならば、言葉の意味はわかってくれると思っているけども?
[幼い頃より、悪知恵はそれなりに働いた。
兄の目を盗んで勉強や店番をサボろうとしたなどよくあること。
その度に目ざとい誰かに見つかっておじゃんになるのもよくあること]
……!
[わかりやすすぎる、の言葉>>200に原因を察し両手で口を押さえるが無論後の祭り。
とはいえジークムントの目は笑っていたので、すぐに能天気そうな笑みを浮かべて口から手を離す]
だってー、僕もたまには前の方で敵をばったばったとなぎ倒したいんだもん。
いっつも付与とか伝令の役ばっかりで……。
[ぶつぶつ。
こうなってしまえば、真剣に聞けば耳が痛いばかりのジークムント>>203の説教は聞こえず、]
――え? 何? 好きなら何っ?
[逆に、自分に都合のよさげな言葉ははっきりと拾いあげる。
じい、と見つめられ、思わず、真剣な表情が形作られた**]
/*
ウェルシュと全然絡めてないな。
明日起きてから偵察ロール回すと更に会えなく。
竜舎行く前に絡みに行くのもいいかもなぁ。
ところでこの海精軍、皆ばらばらで纏まり無くて笑えるんですがw
俺一人なんか馴れ馴れしいというか呑気というか。
ここで俺までぼっち属性だとなぁ…?
そういえば俺はアリーセの事をどう思っているんだろう。
今のところ妹のような感じか。
キアラも可愛い妹だな。
この二人を重ねて見てるとかお約束だけどタイプが違うしどうかなぁ。
─ 回想 ─
[その子は、その日初めて会った子だった。
貴族である父に会いにくる客は多く、同年代の子と会うことも珍しくはなかった。
だから、その子ともいつものように挨拶をして。
それで終わりだと思っていた。けれど]
マリエッタさま?
[かけられた声>>170に、最初返せたのはきょとんとした瞬きだけ、だった。
それまでこんな申し出はされたことがなかったから]
─ 回想 ─
…うん、うれしい。
わたしも。マリエッタさまのこと、マリィってよんで、いい?
[驚きだけが占めていた心は、徐々に嬉しさに染まる。
こちらからも愛称で呼びたいと願い。
お友達になろうという言葉と共に被せられた帽子に、また目を丸くした。]
え、…いい、の?
でも…じゃあ、えっと…
[きっと似合うよと笑うその子が嬉しそうだったから遠慮しようとは思わなくて。
でも、貰いっぱなしじゃ悪いなとは思ったから、何か無いか考えて]
─ 回想 ─
じゃあ。
おれいに、これ、あげる。
わたしのいちばんの、おきにいりなの。
[自分の瞳と同じ色に染められた革のバレッタを髪から外し、彼女に手渡した。
貰った帽子はそのまま、新しい一番のお気に入りに変わってて。
家を出される時も、手放すこと無く。
風に飛ばされ、レトの御陰で無事手元に戻ってきた後は一層大事にし続けていた。
けれど]
─ 回想 ─
[忘れもしない三年前の、あの日。]
え…?
[こちらに駆け寄る姿>>185に、懐かしいあの頃と同じ笑顔が重なる。
呼ばれた名前、声。涙を溜める瞳を、驚きのままに見つめて。
こちらからも、名を呼び返そう。そう思った矢先。]
─ 回想 ─
…………っ
[告げられた言葉に、喉が凍った。
あぁ、そこまで疎まれていたのかという理解と。
師から最初に言われた言葉の意味と、納得。
そして。
死んだはずの自分と再会してしまった彼女が、生家から何をされるだろうという恐怖で。
ただ必死に、彼女に対して冷酷な態度を通し。
呆然と、固まった彼女>>187の制止も無視し、立ち去る足は徐々に早くなり、息が切れるまで走って。
足が動かなくなるまで走ったところで、道の片隅に蹲った]
― 回想:戦場 ―
[彼が落馬しなかったのは、偏に馬のおかげだ。普段無茶な乗り方ばかりしている効用と言えば言えるかもしれない]
やって、くれるじゃねえか、よ!
[しかし、肉離れか何かを起こしたらしい利き腕は、すでに動かすのも困難で、何とかツヴァイヘンダーを馬の鞍に括った皮紐に戻し、左手で、白兵戦用に携行している短剣を抜きはしたものの、まともに応戦出来る状態ではない>>202]
っそっ…たれ…うあっ!!
[レイピアを手にして迫る相手の切っ先が喉元狙うように突き入れられても避けきれず、傷めた腕の付け根に更に傷を受ける羽目になった]
きしょ…
[逃げるべきだ、と、彼の頭の中では理性が叫び続けている。けれど、逃げ切れるのか?と、別の何かが問いかける]
─ 回想 ─
……マリィ…
[今置き去りにしたばかりの、大切な彼女の名を紡ぐ。
覚えていてくれて嬉しかった。
会えたことを喜んでくれて嬉しかった。
何より自分自身、彼女とまた会えたことがこんなに嬉しくて、嬉しいのに。
心無い言葉を投げたことも、傷ついただろう彼女を置き去りにしたことも、苦しくて。
でも。
傷つけた自分が泣く権利なんて無いと、唇を強く噛んで耐えた。
そして。
この日を境に、人見知りだったリーゼロッテはいなくなり。
あの帽子を被ることも、無くなった**]
― 回想:戦場 ―
[馬の鞍にしがみついているだけ、という、情けない状態で、半ば死を覚悟した時]
……ロー…?
[終わりをもたらす銀の切っ先の代わりに、金と褐色が、彼の視界に飛び込んできた*]
[ローシェン>>179とコンラート>>182の会話はこちらは聞こえており]
少なくともコンラートはボクの体をある程度好きにする権利は所持しているね。
[語弊しかうまない言い方だったのはわざとだったかもしれない]
[その後、こちらの言葉>>205へのマリエッタからの返答はあったかどうか。
どちらにせよ、静かに笑みを彼女に向けるだろうか。
その場が落ち着けば]
ふむ、それじゃあいくとしようか。
[傾けていた椅子を戻し、足を下ろすとずしんと床に響く重量はやはり軽くないものを思わせるもの。
尻尾を静かに揺らしながら、コンラートよりは先に食堂を後にした。
マリエッタが一緒に来るのならば止めることはしないだろう]
─ コリルス 詰所外 ─
[短く息を吐いて、背を詰所の壁へと預ける。
両腕を組みながら思案するのは、コリルスへと集まった人材について]
[元々この街に住んでいたレトとシュテルンは商家の人間。
アイヒェ家・レーゲンシャウアー家共に幾度か交易に於いて関わったことがある家柄で。
特にレーゲンシャウアー家は父方の遠縁であるため、父は何かと贔屓にしていたようだった。
私も兄に代わり表舞台に立つようになってから、父についてレーゲンシャウアー家を幾度か訪れたことがある。
とは言え、父について仕事として訪れて居たため、シュテルンと顔を合わせることは然程多くは無かったが]
[精霊師のリーゼロッテと騎竜師のキアラとの接点は無いに等しいが、ここしばらくの働きで彼らの実力は見えてきている、と思う。
それだけ長く戦争が続いているのだと思えば、溜息も増えてしまうのだけれど]
[ジーク殿は実力に於いても参謀としても信頼出来ると思っている。
年上であるために私よりも経験豊富であろうし、何より敵の部隊長を討った功績がある。
ただ、その時に捕虜を出してしまったことを憂慮しすぎてなければ良いのだが。
けれど彼ならば、それも糧に立ち上がってくれると信じている]
[そして、その捕虜となった人物─── ロー・シェン。
傭兵団とは言い難い、少人数で集まりやってきた者達の中に居た一人。
迎え入れる際に「我らの下に集ってくれたことをありがたく思う」なんてことを言ったが、見事に裏切られてしまった。
傭兵とはそう言うものだと割り切ってしまえば、それまでなのだが。
最後まで協力してくれると思っていたため、私は彼の行動に憤りを覚えている。
兄ならば、「所詮は傭兵か」と同じことを言いながら、鼻で笑って切り捨て蔑むのだろうけれど。
そんな風になれない私は、考えが甘いと言えるのだろう]
……こちらの戦力を多少なりとも知る者があちらへ移ったのは、少々痛手か。
[ローが口を割っていたなら、の話だけれど。
そう考えると、私の唇から重い溜息が一つ、零れ落ちた**]
/*
結局ローの分も盛り込んだ。
あと他の人のことに対して好き勝手やった。
レト分がちょっと薄かったな、失敗。
よし、寝る眠い。
― 現在:コリルス付近 ―
(やっぱ聞いてないし…)
[やはり無駄な説教だったかと、軽く脱力を覚えつつ、彼は小さく溜め息をつく。そして、漏らしてしまった言葉を拾って、真剣な顔で見上げる相手の視線を受けると、思わず笑ってしまう>>208]
うちのフロイラインに、偵察を申し出てみようかと思ってんだよ。少なくともミリカ村辺りまでは足を伸ばしてみようかと思ってる。
[『女顔』の若い指揮官ファミルをフロイラインという渾名で呼ぶのは、彼の癖だと、兵士達には知られている。
さすがに本人の前では呼んでいないから、ファミル自身がその渾名を知っているかどうかは不明だったが]
…もし戦況が動くとすりゃ、あの辺りが陣営の中間だ、地形や、村の様子も、もうちょい掴んどきたいからな。
大人しく待ってろっつっても、お前勝手に付いてきそうだから行きたいなら連れてってやる。
精霊師がいりゃ色々便利だしな。
ただし、日数かけられねえから、馬を使う。
お前、乗れるんだろうな?
[乗れないと言われれば、置いていく理由にはなる、が、それを理由に置いて行きたいと、彼が思っていないことは、シュテルンに伝わるだろうか?**]
/*
ミリカ村偵察は、全員が延々回想を回し続けるのが、ちょっと苦しそうかもーと思ったから、と、自分が回想以外の陣営遭遇を見たいから、のイベント提案でし。
やー、ほら、このままだとバトル相手以外とは回想でしか会ってませんとか、続出しそうだからさー
誰か、のってくれるといいわねー
―クラタエグス砦・外―
[空を見上げて、いつかのように手を伸ばす。
あの日、星の元へと、約束した相手>>134のことを思い出す。
あの時、「絶対だね」と笑って交わした約束は]
────………
[ボクの傍に彼女はいない。
彼女の傍にボクは行けない。
囚われたボクの翼は、その蒼を失い、空を自由にかけることはできない。
ボクは彼女を…、どう思えばいい…?]
―回想―
[母の病没後、悲しみにくれる暇もなく、自分はいずこへかと連れて行かれることになった]
ファミーユの兄だから、どこか信じていた。なので彼にその日ついていってしまった。
連れて行かれた部屋で、抵抗する力を失った自分に、取り付けられる手枷と、足枷、そして首輪]
ファミル、どうして?
[泣きそうな顔で彼を見上げると、この家に自分はいるべきではない>>191と。
加えて、ファミーユもそう思っているがしかたなく一緒にいてくれてるのだと、そう伝えられた]
ファミーユが、ボクにそんなこと言うわけ……
[言葉は続かず、そのまま檻にいれられ馬車に揺られ、連れて行かれた先はその後を過ごすことになる地下牢。
自分を待っていたのは目深にフードを被った男で、母と共に逃げた相手だと知った時、自分は自由を失った]
―クラタエグス砦・外―
ボクはファミーユを信じたい……けども……
[呟きは小さく、彼女に会うことができれば確認することもできるだろうけども、今はそれがすぐに叶う状況ではない。
こんな戦場に令嬢であるはずの彼女がいるとも思えない]
―クラタエグス砦・外―
ボクはファミーユを信じたい……けども……
[呟きは小さく、彼女に会うことができれば確認することもできるだろうけども、今はそれがすぐに叶う状況ではない。
こんな戦場に令嬢であるはずの彼女がいるとも思えない]
[少し物思いにふけっていたりしたせいか後からでたコンラート>>182がすぐに追いついてきて]
ああ、コンラート、それじゃあいこうか。
[彼に笑いかけて竜舎へと向かう歩を*進める*]
― 回想:内乱勃発後 ―
はじめましてっ、おじょうさん!
[コリルスより南東にあるラヴァンの地より訪れた“客”。
彼についてやって来た人物への、最初の挨拶がこれである。
即座に父から、「お嬢さんではない」と指摘された。
当の本人からも訂正があっただろうか。
ともあれ少年は、指摘があってもなお、
女性と間違えてしまった目の前の人物をまじまじと見つめていた。やっぱり女っぽいと]
[夕刻、“客”とその息子が帰った後。
父は“客”との縁をぽつりぽつりと語った。
父はコリルス出身ではない。
もとはコリルスより南方に小さいながらも領地を持つ貴族の出で、
いずれその領地を治める人物になる“はずだった”。
しかしその地位を捨て20数年前、母とともにコリルスへ流れ着いた。
レーゲンシャウアーという、母の姓を共に名乗り]
…………はっ、まさか、 これが「かけおち」!?
「まあ似たようなモンだな。縁談蹴ったんだし」
[話がそれた。
ともかくあの“客”は父の遠縁であり、
同時に父の事情を知ってなお、目をかけてくれている数少ない人物のひとりなのだと知った]
ってことはあのおじょうさん……じゃなくてファミルは、
僕の遠い親戚でもあるのか。
仲良くできるかなあ……。
[商売上の利害の一致から来る“仲良く”ではなく。
同じ年頃の少年同士として“仲良く”できることを望んで、
その言葉は呟かれた。
父は、なんだか複雑な表情をして、その呟きを聞いていた**]
/*
氷竜軍縁故者がぶっ込んで来てて噴くwwwwww
くそぅ、女顔とおじょうさん呼びには返さねばなるまいwww
アリーセもこっちに合わせて返してくれるの嬉しいなぁ。
偵察について行こうかと考え中。
だがログ書きは家に帰ってからだ!!
―― 回想・8年前のミリカ村 ――
[期待に胸を膨らませているキアラ(>>201)とは裏腹に、こちらは内心ではもやもやとした想いを抱えていた。
今までずっと一緒でまるで兄妹のように過ごしてきた相手。
何時か戻って来ると、そう思っていても寂しいものは寂しい。
だからほんの少しだけ仏頂面で。]
…うん、喜ぶと思うよ。
ジャムより干した方が長持ちすると思うけど、でもそんな時間ないんだっけ。
お土産なんかいらない、なんかおもしろい話し仕入れてこいよな。
おれはさ、キアラが帰って来るまでに獲物捌けるようになってるからさ。
だから、キアラが帰ってきたらおれがとった肉ご馳走してやるよ。
[寂しいなんて口に出すには少しだけ大きくて。
楽しんでこいなんて言うにはまだ子供で。
そんな微妙な年頃だったから、もしかしたらキアラから見ると随分と不機嫌に見えたかもしれない*]
―― ちょっとだけ前:クラタエグス砦・食堂 ――
そうそう、アリーセの身体を好きに……って、ちょっと待て!?
[体面を保つべくなんとか取り繕ってみたのに。
アリーセの爆弾発言(>>216)が耳に届けば慌てて否定するように手をぶんぶんと振って。]
いやいや、ちげぇだろ!!
そんな権利貰った覚えはないし、ホント違うからな!?
ね、アリーセちゃんと否定……っていねぇし!!
[ラートリーとロー・シェン、そして聞いているであろう食堂内の多数の兵士達。
彼らに弁明している間にアリーセは出て行ってしまったらしく姿はもうなかった。]
もう、二人とも忘れてくれよ! じゃ、行ってくる!!
[ラートリーとロー・シェンへと声を掛けると足早に食堂を出て行った。]
[アリーセの言う”彼女の身体をある程度好きにする権利”という言葉は誤解である。
誤解と言うよりも曲解であると言った方が正解だろうか。
自分へ課せられた任務はアリーセの見張り。
その中には彼女に謀反の疑いがあれば即座に処分しろ、という意味も含まれている。
それの事を指しているのだろうと思うが、誤解されるような言い方は勘弁して欲しい。
例えその命令を遂行するつもりはなくとも。
あまり気持ちのいい任務ではないのだから。]
―― 現在:グラタエグス砦・竜舎前 ――
[竜舎へと向かう途中でアリーセを見つけ並んで歩く(>>226)]
…アリーセ、なんであんな事言うんだよ。
[こそっとアリーセの耳元で囁くように文句を言った。
竜舎前へと到着すればそこで待つようにアリーセとマリエッタへと告げて中へと入り。]
ネージュ、散歩行こうか。
[相棒へと声を掛けると優しく撫でてやり、表へと連れ出した。
身軽な動作で白き竜へと飛び乗るとマリエッタへと向けて手を差し出し。
彼女が乗ったのを確認すると自分にしっかり掴まっているように告げるだろう。]
それじゃ行こう、行き先は森な。
[アリーセに告げると竜は舞い上がり、空を駆ける。
目指すはクレイエラの森、幼い頃から馴染んでいる懐かしの故郷であった**]
/*
うわー……すげー微差の行き違い。
これが辛いんだよなあ、早寝早起き陣営は……!
覚悟の上でやってるとはいえ、ちと切ねぇ。
(っとに。
……可愛げなくなったよなー)
[そしてその度に過ぎるのは、こんな思い。
さすがに口に出す事はしないが、態度には多少、滲んでいるかも知れない。
変わらざるをえなかった事情を知らぬが故に、見たままを受け入れる少年にはこうとしか思えなかった。
なお、二年前の再会の折>>161、確かめるように名を呼ばれてもしばし反応できず。
淡い紅をきょとん、と見開いて立ち尽くし。
案ずるように鳴く影竜の声に我に返って、「お前、リロか?」と逆に問い返すまで約十分を要したのだが、それがどう取られているか、までは考えていない。
当人としては驚いたりなんだりとぐるぐるしていた十分間だったのだが]
あ、遊んで来たわけじゃねーよ、鍛錬だ!
あと、上空哨戒もやって来た!
[すぐに反論するものの、『勝手に』の部分への否定はなかった。
できない、ともいうのだが。
淡い紅はやや不安定に彷徨いつつ、さて、どうやってここを切り抜けるか、と。
思考はそちらへ向いていた──恐らくは、無駄な努力だが。*]
/*
よし(何
つか、この接続時間も最早中バレ要素だよなあ……あまりにも変則すぎる。
まー、今回はというか今回も、設定出した時点で読まれてるだろーけどさ!
いいんだ、わかってるんだ。
影竜と太刀の段階でバレるのはわかってたやい!
/*
何かアリーセが秋ちゃんに見えてくるんだがどういうことだ。
めいさんは今度こそ騎竜師なのかなぁ、と思うので、ラートリーかコンラートなんだけど。
だがどっちもめいさん使ったことあるんだよね。
キアラはどうかな、なんとなく違う気もしてるんだけど。
あとでまた読み直してみよう。
ふかさんは、私を見切ってるとしたらジーク殿の可能性がwww
/*
待てよ、ふかさん最年長は避けるとか言ってたな。
じゃあジーク殿は違うか。
上に立つのもやらんだろうから、ラートリーも違う。
ふむ。
―― 現在:クラタエグス砦・食堂 ――
――――……は?
[理解はしている。
俗で下世話な冗談の類も、軍の中では通過儀礼。
しかし。>>216同じく女である彼女の口から聴く言葉は、また別の意味を帯びて。]
……おい、どういう事だコンラート。
目付役は確かに貴様の任だが、そんな権限など……
[>>231一瞬の肯定に、思わず目が据わる。
弁明に、その直後場を離れたアリーセ。声は自分の耳でも解る程に冷えて。]
…………そうか。
まあ、暗くなる前に行ってこい。【今は】、な。
[一応、アリーセもコンラートから逃げる様子はなく。かつ、今は二人きりの行動でもない。
違う、という言葉と足早に追いかける背に、一旦言葉を飲み込んだ。
亜人の娘、アリーセ。
詳しい過去までは知らぬものの、風刃に課せられた剣呑な響きを帯びた任は、何かあった事を如実に示している。
……けれども。
逆に、何も無ければ、彼女もまた“女性”なのだ。]
……戻り次第、少し話を聞いてみた方がいいのだろうか。
[真顔で、三人の去った方向を見つめる。
過剰な反応で、自分が《潔癖》と揶揄されているのは、知っている。
不祥事を犯した者は骨も残らず焼かれる、と、畏怖されている事も知っている。
――――……それでも。
どうしても、戯言とあしらう事など出来ずに。
居心地の悪さに辺りを見回して。
ふと、視界に飛び込んだのは。]
ああ……ええと。
……ウェルシュ、だったか?
どうした、そんな隅の方で。窓際でも中央でも、好きに座ればいいだろう?
[>>136食堂の隅の方。
確か部隊の精霊師だ、と、軽く手を振ってみるが。
……まさか以前の戦で彼女の幼馴染に>>213>>215怪我を負わせていた、などとは、知る由もなく。
所属した時期次第では、女が白づくめの戦士に手傷を負わせた話は聞き及んでいたか。或いは、その場に居合わせただろうか。
いずれにしても。
出自も軽く聞き及んでいれば、その件も含めて。
自分の耳に入る声は、ぎこちないが。不自由をしてはいまいか、掛ける言葉を探りながら*]
─ 回想/内乱勃発後 ─
[氷竜軍へと参戦する前、父に連れられコリルスを訪れた時のこと]
………────
[訪問先>>227にて対面した青年からの第一声に私は目を瞠って表情を強張らせた。
一目見て見抜かれたのかと思ったが、彼の父が指摘したことで停止した思考が再度動き出す。
驚きの表情で強張ったのは僥倖だった。
これならば単に面食らっただけと誤魔化すことが出来る]
[瞠った目を窄め、私は目の前の青年を半目で見た]
誰がお嬢さんだ。
失礼な奴だな。
[第一印象は最悪。
そんな雰囲気を作り上げる。
仮にこの場に居たのが兄だとしても、同様の反応をしたはずだ。
女性に間違えられて容認するような兄ではない。
ただ、双子なのだから、十分間違えられる可能性は秘めているだろう]
[レーゲンシャウアー家については事前に父から聞いていた。
貴族の地位にありながら、コリルスへと移り交易商として生計を立てていることと、その経緯。
彼らに対する援助を交易依頼と言う形で行ってきたこと。
その話については特に思うところは無い。
そんな風に過ごす者も居るのだと認識したのみ。
ただ、初対面であんなことを言い放ったシュテルンに対しては、一種の警戒のようなものを抱いた。
正体を、知られるわけには行かないから]
─ 回想/氷竜軍参戦後しばらくして ─
[若年軍を纏め、ようやくそれなりに体制が整いだした頃。
兵の待機部屋から聞こえて来た声に、私は足を止めた]
………………
[オープンスペースとなっているその場所で話をしていたのは、若年軍に属する青少年が数名。
その話題となっていたのは、他でもない私だった]
………誰が、『女顔』だと?
[低い声で紡ぎ浮かべた笑みに、振り向いた彼らは表情を強張らせていた。
俺達が言ったんじゃないと必死に弁明していたが、それは受け入れず、私は静かに言い放った]
二度は無いと思え。
また口に出すようであれば───
[言いきる前に兵達は蜘蛛の子を散らすように逃げて行った。
やりすぎたか、と思うも、これだけ脅しておけば二度は無いだろう。
それに兄に聞かれていびり倒されるよりは余程マシなはずだ。
ただ、逃げられたために誰から発生したものなのかは知ることが出来なかった]
― 回想・1年前 ―
「サイプレス王国に行くなら気をつけなさい」
はい、師匠。でも何故ですか?
「あの国には『蒼氷卿』の寵があるからね」
はい、覚えています。それが何か?
「お前もトルメンタをあまり堂々とは連れ歩かない方が良いだろう」
師匠?
「……深くは聞くな」
[一緒に聞いていて噴出すのを堪えていた兄弟子の首を締め上げながら、師匠は詳しく教えてくれなかった。
結局何が何だか分からないまま、気をつけるべきらしいとだけ覚えて私は修行に出た。
だから、言い出し難かった。
スリにやられて一文無しになった上、喧嘩に巻き込まれて尻餅ついてたところを助けてくれた恩人にでも、相棒のことは]
/*
めいさんはコンラートじゃない、と。
ラートリーも多分違う気がするんだよなぁ…。
キアラに非めいさんなところがあるようなら、めいさんはまた騎竜師になり損ねたということにw
― 回想・開戦前のコルリス繁華街 ―
助けていただき、ありがとうございます。
[その前の村で怖がられたからと、曲刀までトルメンタに預けてきたのが悪かった。酔漢の振り回した腕に軽く吹き飛ばされてしまい。尻餅をついた姿勢で頭を庇っていたところを助けてくれたのは、この街では良く知られた交易商だと後で知った]
いいえ、この近くに用事があったわけではありません。
ここに立ち寄ったのも偶然みたいなもので、見聞を広めるための旅の途中だったのですが。
[路銀を失ったことを思い出し、さてどうしようかと口篭ったら顔にもしっかり出ていたらしい。
もしかしてと聞かれてしまい、顔を真っ赤にしながら頷いた]
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
ふふっ…違いないな。ああ、いいだろ。高嶺の花だが見る分には無料だからな。
[引き攣った笑みを浮かべながらもなんとか返すコンラート>>182が可笑しくて笑みを浮かべながらも向けられた言葉に対しては、ラートリー>>196への食事を見てろという言葉の返答も含めて答える]
ああ、人の意志が通いづらい窮屈な国だ。…でもそう考えるならば、蒼海公と蒼氷卿の意思が割れたのは自らの意思で歩め。とでもいってるのかもな。
[だとすれば、さて、自分はここでどのような意思を示せるのだろうか。などと思考が一時違う方向に逸れる]
― 回想・参戦前のコルリス繁華街 ―
はい、実は。
それでこういう場所なら仕事とか何かないかなって。
[笑われてしまって、顔から湯気が出そうになった。
仕事を探す場所を間違えていたらしい。港の方が単発の仕事にありつけるだなんて知らなかった。恥ずかしい。
けれど親切な人だった。そういうことならと、自分の店の一つで働いてみないかと言ってくれた。住む場所も手配してくれるという。
本当に何のあてもなかったから、反射的に頷いていた]
よろしくお願いしますっ!
[こうしてコリルスの街にしばらく滞在する事になり。
店番の仕事をしながら、この街のことを学ぶことになった]
[言いがかり>>197といえば、その通りで反論のしようもなかったのだが]
ごっほっ!
[横合いから話に入ったアリーセ>>216の言葉に思い切り咽た。食事を終えていてよかった。でなければ対面のラートリーが悲惨なことになっただろう。
まさかからかいの一種でどんなディープなものがでてくるとはおもっていなかった。
つまりそれはあれか?コンラートはあれなの以下略。]
/*
んん?コンラートは、森の途中で引き返す予定の散歩かな?ミリカ村まで行くと、竜でも一日はかかるはずだから、その日のうちに戻るつもりなら村までは来ない?
確かめといた方がいいだろうか?
[言いがかり>>197といえば、その通りで反論のしようもなかったのだが]
ごっほっ
[横合いから話に入ったアリーセ>>216の言葉に思い切り咽た。食事を終えていてよかった。でなければ対面のラートリーが悲惨なことになっただろう。
まさかからかいの一種でこんなディープなものがでてくるとはおもっていなかった。
つまりそれはあれか?コンラートはあれなの以下略。]
(…それはないか)
[あわてているコンラートには悪いがおかげでこちらは冷静になれる。]
ああ…趣味は人それぞれだもんな。気をつけていってこい。
[いつのまにかいなくなったアリーセを見送れなかった分、悪戯っぽい光を瞳に宿して足早に去るコンラート>>231を手を軽く上げて見送った。]
ま、そういうな。少なくともコンラートは…誠実なやつだろう。ともに戦場にたつにせよ日常を過ごすにせよ。得難いやつだろうさ。
[咎める様子のラートリー>>238には一応のフォローを口にする]
女性関係までは知らないけどな。
[でもそこはフォローしなかった]
/*
………………。
だ か ら 。
なしてあなたはそうやって、くろねこの頭の中にしかないはずのものを言い当ててくるのよwwwwwwwwwwwwwwwwwww
― 回想・参戦前のコルリス繁華街 ―
ひのふのみの。
はい、お釣りです。
[やってみると、店番というのも面白いものだった。
活気のある街なだけあって、色々な人が入れ替わり立ち代りやってくる。師匠の庵か近くの村しか記憶の中になかったから、これがなかなか面白い]
えっ、間違ってます?
[渡そうとしたら、別のお客さんから指摘が入った。
いや、お客さんではなかった。この日は店の外から来たけれど、恩人の息子さんだ]
― 回想・参戦前のコルリス繁華街 ―
あわわ。失礼しました!
[パニックしかけたところに正しい金額を教えてもらう。今度こそお釣りを渡し終えて、ホッと息をついた]
うう、ありがとうございます、シュテルンさん。
[レーゲンシャウアー家の人達には、どうにも恥ずかしいところを助けてもらうばかりのような。
頭が上がらない気持ちでいっぱいだった*]
― 上空・竜の背 ―
[竜が舞い上がり、高度が安定した頃]
索敵範囲を広げますわね。
派手な術ではない故、気付かれることはないかと思いますが――。
[一応の了解を得るためそう言葉にした後、集中のため僅かな時間眼を閉じる]
―― 浮かべ ――
[詠唱と同時、水面に波紋が広がるが如く、自身の感覚が急激に広がっていくのが感じられた。
精霊のざわめきがあるなら、波紋が乱れ、それは肌に触れる水の揺らぎのように自分自身へと跳ね返る。
だが幸い、今は漣の一つも感じられぬほど穏やかだ]
まだ、目立った反応はないようです。
[薄く眼を開けると、遠くに木々の群れが暗い影として見えていた。
"触覚"に意識を割いている分、瞳に映るその光景は、普段より曖昧に感じられた]
─ 現在/コリルス 詰所外 ─
[しばらくして、ジーク殿から偵察の申し出>>221があり、その理由を聞く]
ミリカ村か…。
森は何かの作戦に使えるかもしれないな。
[彼の提案に同意を示しつつ、しばし考えた後、私は強い意志を秘めた声で言い放った]
私も行く。
作戦を考えるなら、人伝の報告よりこの目で見た方が組みやすい。
[遠乗りを兼ねた気分転換も含んでいたが、そこまで悟られたかどうか。
ただ、声には引かぬ気配を感じたことだろう]
馬で行くんだったな。
[そう告げると早々に支度をし、私は厩舎へと向かった。
そこには私の愛馬が居る。
リューエットワール、星光の名を持つ蒼眼の月毛馬。
乗馬指導が始まった時に父から送られた自慢の馬だ]
では出発するか。
[馬上の人となり凛とした姿勢で手綱を持つと、偵察に同行する者達に声をかけ馬の腹を蹴る。
シュテルンは馬に乗れたのかどうか。
もし乗れないのであれば誰かと同乗することになるのだろうが……そうなった場合私は拒否する。
看破される可能性がある事柄は、極力避けるべきだと思っているために]
― 回想・参戦前のコルリス郊外 ―
ごめんってば!
トルメンタのことを忘れてたわけじゃないの。
ただ竜舎のある場所でお願いしますとまでは言えなかっただけで!
[夜になって、街から少し離れた所にある洞窟で待っていてもらった相棒の所にこっそりと出かけ。
事情を説明したらてしられた。思いっきりばふばふと。
いかに柔らかな羽毛で覆われていても、結構痛い]
夜とか、お休み貰えた時は、出来るだけこうやってくるから。
許してってばー!
[ばふばふばふばふ。
ひとしきりやられた後、夜の空に舞う影があった。どうにか折れてもらった証の夜間飛行。
その後も人影があるのは夜だけで、朝方に飛ぶ水色の竜は鞍も置かれず誰もその背に乗せていない。
パッと見には野生の竜とも思えたはずだが。
騎竜師を知る人達を騙せるほど、甘くはなかったようで*]
―― 上空・龍の背 ――
[白き竜に乗って比較的穏やかな速度で空を駆ける。
滑るように飛ぶ竜は白い鱗を浴びて煌めいていて、遠くからでも目立つだろう。
眼下へと目をやれば草原が広がり、視線を遠くへと向ければ広大な森が見える。
故郷であるミリカ村は更にその向こう側。
久々に養い親に会いたいなどと思っても寄り道するには遠かった。
マリエッタの言葉(>>260)とネージュの様子から警戒する必要は今のところはないらしい。
ふわりと欠伸を一つ洩らし。]
へぇ、便利なもんだな。
俺も精霊術習ってみようかな。
[才能があるのかどうか定かではないが。]
[穏やかな時間に目を細め景色をのんびりと眺める。]
…俺さぁ、すぐそこに故郷の村があんだよね。
今帰りたいとか思わねぇけど、ちょっと心配なんだよなぁ。
[今は戦火が森を侵す事もなく平和に見える。
村が戦場になったという話しも聞かない。
だが、それがずっと続くのかと言えば微妙なところで。]
……戦争なんて馬鹿馬鹿しい、いっそ籤かなんかで王様決めりゃいいじゃねぇか。
[小さく呟いた。]
/*
こ、これでギリギリ事前にお願いしたものの回想というか切欠は挟めたでしょう、か?
コンラートのにもお返ししたいけど、現在寝てるばかりでもアレですよねどうしよう!?
と、例によって遅参の兎猫です、こんばんは。
日曜日も外出があったので出遅れ感満載ですが、最後までどうぞよろしくお願いします!(ぺこり)
今回は黒くならないんだぞー。元気系少女だぞー(自己暗示)
― 回想/3年前・別れの後 ―
[エリーが走り去った後、地面を眺めたままとぼとぼと師匠の家まで帰った。
師匠やシュテルンには心配されたかもしれないが、エリーの冷たい言葉が胸に突き刺さっていたから、何も説明することが出来なかった]
(エリー……)
[エリーが亡くなったと聞かされた後は、形見だと思って肌身離さず持っていた革のバレッタ。
哀しいけれど勇気をくれるお守りだったそれも、今は見るだけで胸が苦しい]
でも……捨てたりなんか、出来ないよ。
[触れられなかったかつての友の代わりに、少し色褪せ始めたそれを、ぎゅっと胸元で抱き締めた*]
― 回想:戦場 ―
[手練れのもの>>123を見て、嫌な予感はとまらなかった。ただそれをうまく言葉にはできない。知識としてではなく経験としての感覚だからだ。
もし...がそれを言葉にできるだけの冷静さと知識があるならば、部隊長を倒したにも関わらずに、いまだ敵軍が壊乱せずに統制が保たれていることこそが違和感の正体であるといえた。]
(ああ……!!クソが!!)
[殺すではなく倒しながら人の壁を崩しゆく。]
(馬鹿げている。あまりにも馬鹿げてる。)
[それは突出したジークムントにいったわけでも、それをとめなかった周囲に思っているわけでもない。
文句も自嘲も全て自分に向けられていた]
[突出した軍のため、傭兵がわざわざ強行などするものではない
実際いくらかの傭兵は適当なところで敵兵と槍を併せており、周囲にいる傭兵は多くはない。
金をもらい戦争をする傭兵ではあるが、その天秤が命とかけられるならば、命をとるべきであり傭兵としては残っていったものこそが正しく自分たちは間違っている……と、わかっている。わかっているのにも関わらず]
なあ、お前ら。今まで間違って生きてきたんだろ?
[今戦列をともにしているのは、あの時集った>>51傭兵の中から十名ほどであった。不思議なものだ
元はといえばだ。単独で傭兵募集に応じても安く買いたたかれる。集団であれば価値があがる。だからこそ群れをなした傭兵。
数はわかりやすい力というのは価値があり、そして同時に雇わなければ、敵対勢力にその集団がまるまるいってしまうという危惧も抱かせる。そんな利に集った者たちのはずだったのに]
ならよ。今更間違いがもう一つ増えたところで何も問題ねーよな!
[不思議な連帯感をもって笑う。俺たちはそんな心の奥にあるちっぽけな誇りを冷徹に捨てきれないガキ達は―――]
[手を殴るようにふるって、腕に括るようにした円盾の端で敵を殴り倒し人の壁を突破したところで、軍にどよめきがはしる。
白き軍服>>213が鮮血に染まる。
目立つ容姿、目立つ軍服、目立つ白馬、何よりも目につくツヴァイヘンダー。それらすべてが仇となる瞬間でもあり、崩れた体勢がさらに決定的にする一撃>>202を誘発するが繰り出されんとしていた]
[士気の高さでごまかされていた疲労が一気に氷竜軍の兵へと襲いはじめだす中。距離を詰めるべく遮二無二走る]
(と ど け!!!!!!)
[眠りの女神に抱かれんとするジークムントを、より強固なる意志をもってねじ伏せるような猛りとともに、軸足に力を籠め飛び込むようにして切っ先を防ぐ盾を掲げ、その敵官からの一撃より遠ざけた]
[本来ならば敵へと追撃の一つもしたいところだが、飛び込んだ反動から無理な動きはできないとにらみ合うに留めた。
少し遅れるようにしてまばらに集った傭兵がジークムントの周囲を固める中、意識を保っていたジークムント>>215に]
情けねー声だすな。ジーク。……その程度の掠り傷なら、他の奴ら引き連れて逃げれるだろう。時間稼ぎはしといてやる。
[反論は許さぬ確固たる意志をこめていった後、ふと表情を和らげて]
それにな。この盾。でかいだろう。それはな隣の戦友を守るためにあるんだぜ。…だから、行け
[軽く盾を槍の柄でたたいて見せて短く告げると、もう視線をジークムントに向けることはない。視線は敵軍の女性武官へと向けられる]
あんたが現在の指揮官か?……ならちょうどいいな。
[レイピアを構える女性へと意味深な言葉を吐いてとめ、盾をもつ左半身を前にだし、槍の穂先を向け、油断なく構えた]
― 回想・8年前のミリカ村 ―
うん、干してるじかんはなさそうなの。
…コン兄?
[不機嫌そうな少年に、少女は少し不安になった。
初めて村を離れる。初めて爺やコン兄とも離れる。それに気がつけば寂しくならないはずはなく。
気持ちが伝染したかのように、兄のような人に手を伸ばして、服の裾をギュッと握った]
― 回想・8年前のミリカ村 ―
うん……うん。
いろんなものをみてきて、いっぱいおはなしするよ!
コン兄のとったごちそうたべながら、いーっぱい。
だからコン兄、まっててね!
[でも、不機嫌そうながらも約束>>230をくれたから、空元気を出して自分も精一杯に約束した。
記憶を失ってしまっても、その約束は刻み込まれたまま。
騎竜師として認められた時、旅に出てみるかという師匠に躊躇うことなく頷いて、旅の空に舞い上がった*]
― 現在・コリルス付近 ―
ミリカ村って……すっごく遠いとこじゃん!
行く行く!
でもさ……地形とか村の様子とか知ってどーするの?
[まだ申し出前の段階だというのにはしゃいだ様子を見せた後、いささか頭の悪い質問をひとつ。>>221
同時に、自分の知るミリカ村の情報を頭に浮かべてみる。
良質な木工細工目当てに兄が馬車を走らせて、一週間足らずで帰ってきたとか、そのくらい。
一年前から店番を手伝うようになった少女――キアラが、
実はミリカ村出身だ、などとは知る由もなかった]
その通り! 僕を連れて行けば何かと便利!
[ジークムントに腕を買われたような気がして、>>222
胸を張ってみたが、]
………。
[馬に乗れるか、との問いに瞬時に顔色を変えた]
馬の後ろに車輪のついた箱がつけば乗れるんだけどな……。
[人それを馬車という。もはや馬ではない]
/*
こいつはよく動くこいつはよく動くこいつはよく動く……
発言が少ないのは過去と現在のバランスを考えてるから……(ぶつぶつ
/*
約束破るかもの為に故郷の話を持ち出したわけだが。
俺としてはキアラに会いたい。
マリエッタはシュテルン、アリーセはファミルに会いたいのかな。
ならこのまま俺の故郷の様子を見に行くのを言い訳にミリカ村に向かってもいいんだけど。
……それでも……。
貴族として、領地を預かる身としては、やはり民のためでもありますの。
[戦争を肯定はしたくない。
けれど、政治的な駆け引きも戦乱も、全て無意味と切り捨てる事は、貴族の一員として育った娘には出来ぬ事であった]
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
それは……そう、だが。
…………。
[>>254フォローらしき言葉に声は濁るが。直後の一言に、思わず無言になる。
……少し後。>>256マリエッタのどこか慌てた様子からも、まさかそこまで爛れきった事にはなっていなかろう、と。頭を振った。]
……まあ。
何事、も。度が、過ぎなければ、な。
[途切れ途切れ。どうにか紡いだ言葉に、咳払いを添える。]
[……ふと。
>>254飄々とした金褐色に、ちらりと目を向ける。
出会いが出会いだけに。
この男と今こうして話をしているのも、不思議ではあるのだが。]
……氷竜と鉢会わねばいいのだが。
[度々食事は共にするが。彼が居た時分の氷竜の動向やら隊の編成やらは、進んで問う事もしなかった。
一つに。『根こそぎ引きだせ』という命への、ささやかな反抗心と。
……もう一つ。氷竜に度々聞こえる“褐色の竜”の主の名に極力触れぬよう、言葉を濁した結果。
こういう場所で向ける会話はいつも、無難な物となっていた。
ただ。思い出すのは、邂逅の刻*]
― 回想:戦場 ―
っ……皆怯むな、向き直れ!
駒が一つでも残っていれば盤面は終わらない、駒に位階はあれども詰めれば同じく人間だ!!
[それは、先だって褐色の戟に散った部隊長の口癖で。
頭を失い混沌とする戦場。必死の叫びは、ほんの少しだけ。部隊長敗走の衝撃を、和らげたらしい。]
― 食堂 ―
――……ふぁっ!?
[短期間の間に深い所まで思考の海に浸っていたようで、かけられた声>>241に驚いてしまった。]
…え、あ、あぁ。
端っこの方が、落ち着くんです。
[本当は感情に合わせて動く耳に注目されないように、という理由もあった。
ハーフとはいえこの部隊にいる他の人より長いので、注意しなければならない。]
[目の前の女性が幼馴染を傷付けた所は目撃していた。
それ故か、ラートリーに対して少々複雑な思いを抱いているが、それ以上に複雑な思いを抱いているのは幼馴染の方で。
出自は晒せる所だけ(妹姫側の領地をもつ貴族の森に住んでいること、父を捜していること)ラートリーに話していた。]
[>>213貫く刃に、滲む鮮血。確かな手応え。
喉元を狙った切っ先は僅かに逸れたが、軌道は確実に剣筋を得て。]
これで、…………っ!?
[……が。
>>202>>215馬上に伏す首級は、得られる事の無いまま。>>274一瞬疾く届いたのは、盾。
その曲面に剣先を弾かれれば、即座に引き。間合いを詰める。]
[>>275>>276盾の合間。見えたのは、金褐色。]
……尖兵は、貴様か。
[名など知らない。だが、白の騎兵共々兵を屠るその腕前だけは、識っていた。
――――……だが。それすらも、今この場の対峙に置いては、些細な事に過ぎなくて。]
殿(しんがり)役か。
格好を付けるのは構わんが……
[大盾に槍。間合いは長く、堅く。本来此方が盾に使う短剣は、既に投降した後で。
ならば。どうやらこの場を離れるらしい白の騎兵達と此方とがある程度距離の開いた一瞬が、勝負所。
周囲の兵は互いに乱戦の様相。
……一瞬、視線は空へと向けて。]
ラートリー・ロートスブルグ。
……済まんな、此方も既に引けぬ戦だ。
[>>277指揮権など、既に何処にあるのやら。
ただ。名だけを名乗り、レイピアを右に構え。刺突の構えを取った*]
― グラタエグス砦・竜舎前 ―
[コンラートと合流し、囁かれた言葉>>233に]
おや、何かまずかったかい?
この実りは君の手による成果も大きい。果実の収穫の権利は十分にあるとボクは思っているが…
[自分の少なくはない両胸を掴みながら話していた言葉は、これ以上はまずいという何かを彼から感じさせて]
ああ、すまない。ボクが悪かった。
[普段の勝気な様子なく、しゅんとした様子で謝っていた。
尻尾もどこか力なさげに垂れている。
それはどこか子供が悪戯をして叱られた後のような、そんな印象をマリエッタが傍にいたならばに与えたかもしれない。
先ほどのやりとり>>255の後とのギャップは少なくとも大きかったことだろう。
コンラートにとっては何度か目にする様子だっただろうが]
―グラタエグス砦→森へ―
[竜舎から呼び出されたネージェの頭を撫で撫でながら、目線はコンラートがマリエッタを乗せる様子はじっと見ていた]
ボクは後からついていく、コースは二人に任せるよ。
[コンラートとマリエッタを乗せたネージュが飛び立つの続き、
翼を広げると、首につけられた宝石が淡く輝く、重くのしかかるものを振り払うようにその後に続いて飛び立った]
─ コリルス 詰所・外 ─
な…っにそれ、
いつも騒がしいのはお互い様でしょ。
[レトの言い様>>234に更に言葉を返す。
八年前の自分なら素直にごめんと言えただろうけれど、今はこんな風にしか出来ない。
三年前のあの日を境に、何時また彼女と会っても突き放せるように、と。
必死で今までの自分を封じて、違う自分に変わろうと努めた。
それに伴う変化は、生来の人見知りで他人との接触は少なかった為然程支障は無く。
唯一の例外は、八年前に一度だけ、約束をした少年だけ、だった。]
/*
そして今うっかりジークやローに
“純白の死神”
だの
“黄金の門番”
だのそんな系統の酷い渾名を付けかけて、「……いや待て自分。これ、邪気違う」と頭を振ったなう。
[……直近が邪気村でした。つい、うっかり。てへ。]
[二年前のあの日。
子供から少年に変わっても面影はそのままだったから、つい声をかけてしまったものの。
紅が大きく丸く見開いたのを見て、自分が彼の知る自分とかけ離れていることにようやく思い至った。
驚いてるんだろうなとか、戸惑わせてるかとか。
長過ぎる沈黙に正直気まずくなりながらも、こちらから声をかけた以上立ち去る訳にもいかず、言葉を待って。
リロか、と確認されて頷きを返したまでは良かったのだけど。
気まずさに、「見れば解るでしょ」なんて憎まれ口を叩いてしまった。
自分が悪いとは思うけれど、それを態度に示せば素に戻ってしまいそうで素直になれなくて。
以降、何度こんな言い合いを続けたことか]
─ コリルス 詰所・外 ─
[そして今もじと目で見上げる少年がぱちりと瞬く>>236のを見つめ。
すぐさま返された声>>237には、とりあえず口は挟まなかったが]
……それって、ちゃーんと許可もらったの?
[にっこり笑顔で突き詰めてみた]
不自由は、してないです。
エリザにも、皆さんよくしていただいてますし…。
[最初のうちは奇異な目で見られていた気もするが、そのうち慣れてしまった。]
あ、それともアタシ変なことしてましたか!?
[森暮らし故に人の世界の一般常識がほぼないに等しくて。
あわあわと、慌てふためいた。]
― コリルス付近 ―
馬車で偵察って、どこの御姫さんだよ、お前は。
[なんとなく予想していた通りの答え…というより、その言い方>>281に、彼は更に呆れた声をあげる。
しかし、シュテルンが商家の出であるとは聞いていたから、馬術が出来ない事事態は不思議とは思わなかった]
だったら、しゃーねえな。
[わざと肩をすくめるようにして、彼は一度言葉を切った]
―― 少し前、竜舎にて ――
[自らの胸を掴み言い放つ言葉(>>292)にぐっと喉が詰まる。
だがすぐにしゅん、と落ち込んだような風情になったのを見れば眉を下げ。
アリーセの頭をぽん、と叩くように撫でて。]
え…とさぁ、俺が本当にその気になったらどうすんだよ?
俺は別に誤解されてもいいんだけどな、アリーセが誤解されるのはダメだろ。
女の子なんだから。
嫁の貰い手なくなっても知らねぇからな。
[呆れたように言いながらも声は柔らかかった*]
― 少し前/クラタエグス砦・竜舎 ―
(変わったお方……ですわ……!)
[アリーセ>>292が自らの胸を掴む姿は、貴族の娘に少なからぬ衝撃を与えていたのだが。
打って変わって謝る姿>>293は歳相応の可愛らしさも感じられ、つい微笑を浮かべつつその姿を眺めていた。
先のやりとりでは互いに緊張感を持っていたせいだろうか、竜人という異種族ではなく一人の女の子だと思ったのは、この時が初めてだったかもしれない]
アリーセ様も、お気を付けて。
[飛び立つ直前、コンラートに後ろから掴まった状態で、アリーセ>>294にも声を掛けた。
先程から感じる視線は何なのか、正体は掴めぬまま*]
― 回想:参戦前のとある明け方 ―
……ん?
どーした、ルアル。
[その気配に気づいたのは、いつもの如く海岸での鍛錬の時。
太刀振るう様子を見つめていた影竜が不意に空を見上げてきゅぅぃぃ、と鳴いた。
何事か、と振り返れば、紫紺の瞳は暁光染まる空へとむいて。
その視線を辿った先、空を舞う影が見えた]
― コリルス付近 ―
特別に、俺が積んでってやる。
[にっこりと、続けられた言葉は、彼の戦場での曲芸まがいの騎乗を一度でも見た事があれば、間違っても楽しい旅を予感させるものではなかっただろう]
―― 現在:クレイエラの森付近 ――
[マリエッタの言葉(>>283>>284)には頷きつつも表情は僅かに険しい。
自分は森に捨てられて、ここで育ち、そして独り立ちをした。
貴族には貴族なりの苦労があるのだろう。
だが森に住む民草にも民草なりの事情というものがある。
森に住み、森の恵の恩恵を受け暮らしている。
ここが焼かれてしまえば彼らの生活は成り立たないのだから。]
ま、俺らが頑張ってさっさと決着つけさせればいいんだよな。
……と、ネージュどうした?
[ネージュがぴくり、と首を動かして。
視線がとある方向――ミリカ村に向けて固定される。
僅かに感じる警戒の気配にコンラートも警戒を滲ませ。]
……竜?
この辺りまで、野生の竜が降りてくるって、あったっけ?
[『蒼氷卿』の加護を受けるこの地では、氷の属を持つ野生の竜は決して少なくない。
それでも、人里近くまで降りてくる事は、稀だ]
まーさか、『御使い』ってワケでもねぇだろーに……。
[例外的に、『蒼氷卿』が託宣を下すために己が眷属を遣わす『御使い』と呼ばれるものが人里に降りる事もあるが。
そうだとしても、こんな場所を飛んでいるのは不自然で]
……だとしたら?
[首を傾げている間に、水色の影は街の向こうに消えて。
傍らの影竜と、顔を見合わせた]
[それから、水色の影を見かける事は複数回あり。
夜の鍛錬の折には、騎乗するものらしき影も捉えたから]
……アレ、野生じゃねーだろ。
[その結論に達するまでの時間は、そう長くはなかった]
野生なら、こんな人里近くに居ついてるわけねぇ。
『御使い』なら、いつまでも同じとこぐるぐるしてんのはおかしいし。
……街の近くに、騎竜師が来てんのは間違いねぇと思う。
とにかく俺、確かめてくるわ。
いつもあいつが降りてく場所は、大体掴んでるから。
[自衛団の集まりの際、こんな報告を団長にして。
影竜と共に向かった先は、街から少し離れた洞窟。
舞い降りた褐色の竜とそれを駆る少年の姿に、水色の竜はどんな反応をしたか。
対するこちらが向けたのは]
……羽竜?
うわあ……めっずらし。
[自身が駆る褐色も、同じく羽を持つ竜ではあるが。
褐色とその親である師の紺碧を除くと、一見柔らかな翼を見るのは初めてで。
素直に感嘆する様子に、影竜が呆れたようにきゅきゅぃ、と鳴いて、その声で我に返った後。
自衛団と連絡を取り、状況を報告して、それから]
アリーセ、まだ飛べるか?
風が呼んでる、あっちから村人以外の気配がするってな。
[故郷の村だから、村人以外の見知らぬ誰かの気配に気づく事が出来る。
風の加護を受けたネージュならではだ。]
二人共、一度砦に戻るか、俺と一緒に来るか決めて。
敵がいるかもしれないし、村を見捨てるわけにもいかないから。
[日帰りするとラートリーには告げたが破る事になりそうだった。]
に、しても。
どこの誰かはしらねぇけど……なーんで、半身置き去りにしてんのかねぇ。
[そこに至る事情なんて知る由もないから、こんな呟きを漏らして]
とにかく、こいつの相方探して……ちゃんと、竜舎で休ませてやんないとなぁ。
[このまま放っておく、という選択肢はなかった。
今まで街に害なしてこなかった事から、危険はない、と思えていたし、何より]
……氷竜ってだけで、ほっといたら絶対うるっさいもんなー、じーさま連中。
[こんな思いもあったから。
街に戻ってすぐに始めたのは、自衛団を巻き込んでの騎竜師探しだった。*]
ふふふ、僕の家から馬車を貸してもらえば何の心配も……って、ああっ!
これじゃあ偵察じゃなくてただの遠出っぽい!
[思わず天を仰ぐようなポーズになる。
ここまで見てようやく、馬に乗れないことを誤魔化すために苦し紛れの嘘をついたわけではなく、
馬に乗れないなら馬車に乗ればいいと、結構本気で考えていたと、
ジークムントには伝わるか]
/*
もはや蛇足となったので灰に埋めておこう 最初の部分は使うけど キャージークサーン
― 現在:食堂 ―
? ……そう、か。それならいいんだが。
[>>288……はて、驚かれるほど大声だったろうか? と、首を傾げたが。髪に隠れた耳に、物思いの方かと察して。]
……えー、……あー。
…………そ、そう言えば。
住処は森、と言っていたな。今、部隊の騎竜師が、この近くの森の偵察に向かったようだが。君も、そういう任の方が好みか?
[彼女の胸中は知らぬまま。そうして、貴族以外の同世代の娘とは一体日常で何を話せばいいのかも、よく解らないまま。結局、任務としても世間話としても半端な話題を振って。]
……エリザ?
あ、ああ。あの狼か! それなら、いいんだが。
[>>298何となく覚えている。徴兵の選考時、受け入れるとしてその場合その狼を一体どうするのかで、上がやたらと揉めていた気がする。
結局、馬舎や竜舎の近くに仮設の寝床を用意しようか、等と言う話も出ていた筈だが。狼との同室を希望して担当者が凍りついたとか何とか、その噂の真偽は、確かめられぬままに。]
……変な事?
いや。……特に、変でもないと、思う、が……?
[但し。自分も実の所、礼式こそ一通り身に付けたとはいえ、
─ コリルス・竜舎 ─
んぁっ。
[ばふっと翼で頭を叩かれ目を覚ます。相棒の声が竜舎に響く]
いい加減起きなさいって、そんなに長く寝てないでしょ。
ルアルもまだ帰って来てないじゃない。
……ううん、戻ってはきてるっぽい?
[聞こえてきたのは影竜の声ではなく、その相棒ともう一人の声だったけれど]
/*
ええと。
世間知らずハーフエルフに、病弱貴族子女。後、竜人に傭兵に、コミュ障の騎竜師(部隊長)。
………………。
頑張れコンラート!
うちの軍で真っ当な常識一番持ってそうなのは君っぽいや!!(なげた
― 現在/クレイエラの森付近 ―
[こちらの言葉に強い反論はなく、安堵はするものの、会話は途切れる>>304。
思惑の違いはあるにせよ、海精軍の一員として戦の終結に向け動いている事は変わりないと、彼の言葉に同意して。
しばし、任務へと意識を傾ける]
……村に何か、あったのですか。
[ネージュとコンラートの反応に顔を上げ、状況>>308を聞いた。
術の範囲をミリカ村方向へ伸ばすが、人の気配そのものを見分ける技量はない]
わたくしも行きますわ。
敵が動いているなら、放って帰るつもりはありません。
[コンラートの問いに同行の意志を示した]
― 回想 ―
[生家に居た頃。
貴族の長子ではあっても騎竜師としての才を持たぬ娘と、積極的に関わろうとする者は少なかった。
だから。
たまに顔を出す、年上の又従姉の存在は、自分にとって大きかった。
一緒に遊んでくれる、笑いかけてくれる。
その人にとっては些細な事だったかもしれないが、自分にはそうではなかったから。
「ユーディットさま。また、きてね」
見送りの際、いつもそう言って姿が見えなくなるまで手を振っていた。
最も、彼女の母様が亡くなられたと聞いてからは一度も会えなかったけれど。
彼女にももう、昔の様には会えはしないだろう]
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
俺なんかの一言で、そうだと少しでも思えるぐらいならば、あんただってわかるはずだ。
[それ以上は特にいわない。投げやりともいえるが、そこでラートリーがどのように思いどうするかは彼女次第なのだ。一応の納得を示す>>285には気のない様子で頷くにとどめ]
その可能性は、おおいにありえそうだ。あちらだってこの状況をどうにかしたいだろうしな。
[鉢合わせる。との言葉>>286にあっさりと答える。機動力があるものたちがいく以上、心配しすぎたところで仕方がない。むしろ自分がいたら邪魔である。
ちなみに軍については聞かれないから答えることもなかった。とはいえ、傭兵という立場であったことから...はさほど重要な情報など教えてもらえるはずもなく、海精軍が得ている情報からほんの一、二歩踏み込んだ程度のもので、答えたところでさほど益になると感じていなかったからであり…その身をもって対峙し肌で感じるほうが重要だと思ったのもあった――あの時のように]
― コリルス本陣 ―
戦場として地形を見るってのも目的じゃあるんだがよ。
[シュテルン達と共にコリルスへと戻ると、すぐに彼は本陣のファミルを訪ねて、偵察の許可を求めた。同意を示す言葉には>>261頷きつつも、それだけではないのだと、言葉を重ねる]
ミリカ村の様子も見ておきてえんだよな。
ここの戦況は長引きすぎてるし、兵にはこの辺りの出身者も、そこそこ居るからなあ。
[堅牢な砦を持たない氷竜軍にとって、兵の士気と地元の理解は、防衛力に直結している。そんなことが実感出来るようになったのも、つい最近になってからだ]
― 回想:戦場 ―
そういうあんたは…育ちの良さが滲み出てるな。
[格好つける>>290。その言葉に対してはわざわざと名乗りをあげる>>291のに皮肉気に返し自身が名を名乗る気などないことも暗に示す。
とはいえ、時間が立てば不利になる。焦るな。と何度も心に呼びかける。
目的は追撃を阻止し生き残ること。その二点だけでいえば一応勝算はあるつもりでいた]
ま、少し惜しいと思うけどな。ああ、つまり……任せた。
[刺突の構えを取るラートリーと名乗った女へと向かうでもなく。ただついてきた傭兵に任せたという。任せたといった傭兵は、ラートリーに向かうでもなく横を抜けて、乱戦状態が鎮圧される前にさらに火をつけにいく。殺す必要などない。ただ穴をあけ陣を乱し、軍隊行動を排せばそれだけ軍としての追撃などできなくさせる]
― 回想:参戦前のとある明け方 ―
[水色の竜は、夜空に時々感じていた影竜と騎竜師の姿を認め、洞窟の入口で立ち塞がるようにバサリと翼を広げた。
ここの中にはキアラの私物も幾つかある。彼女が自分のことを隠しておきたいのなら、それを邪魔するのは許さないと]
――クルゥルル、ルゥ……ラ?
[褐色の竜に向けて警告するよう歌いかけた声の末尾が上がる。あまりにも純粋な視線>>307を受けて、戸惑うように首を傾けた]
――ルゥ。
[彼らが飛び去った後もその場を動かずに。
ただ、溜息のような一声を上げた。バレたね、というように]
[それに気を取られたかはしらない。だが指揮をさせるつもりはない。槍を逆手に持ち替えて、左足に力を込めて、槍を振りかぶり、ラートリーめがけて槍を投げつけて、結果も見ぬまま、腰にさしたフォルカタを抜きながら、レイピアの切っ先に盾をぶつけるように構え間合いを詰めんとした*]
―上空―
[しばらくの間空を飛んだ後、いまはネージュの足につかまり羽休めをしていた。
マリエッタが精霊術を行使し>>260、広がるものを感じるとると若干の嫌悪感を感じながら、片手で首輪の宝石を一度撫でる。じゃらりと鎖が重厚な音を立てる。
聞こえた声>>266に]
コンラートは案外欲張りなのだね。
[そう返して、手をネージュの足から離すと自分の翼で再び飛びはじめ、三人の隣に並ぶ。
マリエッタの師の話>>282を聞きながら、コリルスの話題に言葉は返さなかった]
[並んで飛びながら、コンラートの故郷の話を聴き]
心配なら、そのうち帰るといい。
[返しながら、続いて聞こえた呟きには、声は返さなかった]
[貴族としてと語るマリエッタ>>284を一度見て]
面倒なことを君は背負い込むのだね。マリエッタ。
[同種だからという思いなのか、それともマリエッタの持つそれが誇りなのか。
思い浮かぶ理由はいくつか考えたが、どれも自分には本質的に理解できないものだった]
ボクには理解できないけども。
[そしてそれを遠慮なく口に出していた。
自分なりに彼女を認めてるつもりでは、いた]
― コリルス 詰所・外 ―
まーたやってるしー。
[別に迂回することも出来るのだが、そうすると今夜は苦手な少年達が立っている門の近くを通ることになるので。
レトとリーゼロッテの二人はいつ気がつくかな?と、目立たないけど隠れはしてない微妙な角度の場所で、詰所の壁に寄りかかって待った]
ええと…。
[ラートリーからの話題>>310に、首を一度傾げながらも、思うことを口にする。]
……戦争ですから、言ってはいけないとは思いますけど。
誰かと傷つけあうよりは、気が楽です。
[傷つけあわなきゃいけない事はわかっているけど。
少女の偽らざる気持ちだった。]
― コリルス本陣 ―
[無関係の民を巻き込むことは出来るだけ避けたい。…と、思うのは、神殿で貧しい民や孤児の世話をする母を手伝っていた幼い頃の思い出と…静かに森で暮らしていたエルフ達…その中でも幼馴染みのハーフエルフの少女の面影が浮かぶからか]
(…海精軍に似た顔が居た、とか、思っちまう辺り、俺も大概ホームシックかな?)
[まさか本当に、本人だった>>288などとは夢にも思っていなかった]
─ コリルス 詰所・外 ─
活きが良いにも程があるわ。
[自分の変化の理由を話せたなら違っていたかもしれないが、素性を言えない以上話せる訳もなく。
結果、喧嘩腰とまではいかないものの、つんけんとしたやり取りを止められぬままレト>>313を見上げ。
笑顔の追及に返された一言>>314に、呆れた顔をしてみせてから]
あんたね。
無断で単独行動なんかしてんじゃないわよ。
ルアルが危ない目にあったらどーすんの。
[言いつつ、頬に手を伸ばし。
可能なら、むにーっと引っ張った]
―上空―
[それから少し、先ほどのやり取り>>300>>301を思い出す。
本気にその気になったらといわれて、途端に笑顔を返したこととか、
嫁の貰い手といわれて、一転してなんともいえない微妙な顔でコンラートのことを見てしまっていたこととか、
それでも柔らかな声は、自分にとって嬉しいものだった。
そんな意識は、コンラートとネージュの様子>>304にすぐに現実に戻されて]
あっちは確か村があるんだっけ。
[コンラートの故郷の村の話とかも一緒に思い出しながら]
このままいくのなら飛ぶのはまだ大丈夫だよ。
戻るのは少し大変だけども、できなくはないね。
― 回想:参戦前のとある日 ―
どうして今日は自衛団の人が街の中を歩き回ってるの?
[シュテルンも、巻き込まれた>>309一人だっただろうか。
店番をしながらの何気ない問いかけに答えを得て]
ふーん、氷竜がこの街の近くで見つかって、街にいるかもしれないその相方を……ってぇぇええっ!?
なんでそんな話に!?
[探すまでもなかった、かもしれない。
一応、誤魔化そうとはしてみたのだけど……*]
[どっちかと決めろ聞かれれば>>308、当然その答えは]
ボクも一緒にいくよ。
そもそもコンラート、君はボクが逃げないように傍にいなければいろいろとまずいだろう。
[そうしないと、信じられてる証でもあるのだろうとは思っていたが]
僕の家から馬車を貸してもらえば何の心配も―――え?
[ジークムントの呆れたような声に我に返る。>>299
なるほど、確かにこれでは偵察というより遠出だ]
ていうかお姫様!? 男の子ですらなくなってるっ!?
……馬に乗れないだけでこうなるなんておそるべし「きぞくのたしなみ」。
[肩をすくめる少年の脳裏を、船なら乗れるのに、という思いがちらりと過ぎる。
何度となく夢見たことか。
自分の船で世界を巡る光景を。
しかし内乱勃発後、そんなこと暢気にやっている余裕はないと少年のための船作りは中止され、
18歳になって1ヶ月を過ぎたのに、いまだに蛇輪ひとつ握れやしない]
─ コリルス 詰所・外 ─
[伸ばした手は目的を果たせたかどうか。
誰かの声が聞こえた>>325ような気がして、手を下ろしながら辺りを見回して]
キアラ?
ごめん、起こしちゃった?
[微妙に目につきにくい所に居る彼女に気付いて、眉を下げた]
上の方々が揉めてらっしゃったようなので、断られたらどうしようかと。
[気の抜け気味な微笑みを浮かべながら、頬を掻いて。]
あ、ラートリー様はエリザは平気です?
幼馴染は最初のうちは恐がってましたケド。
[再び首を傾げながら疑問を投げて。
一緒に寝るのが当たり前だったので、当然のように同室を申し入れたのだが。
担当の人が凍りついてたのが少女にとって不思議だった。]
ですか。
よかったー。
[明らかにほっとしながらも、所々敬語が可笑しいのは仕様、なのかもしれない。]
……へ?
[そうやって真面目に思いにふけっていたが、
またもジークムントの言葉で中断させられる。
言葉の続きを待つようぱちり、と目を瞬かせ]
――……こ と わ る っ!
[叫び、思わず眼前に短剣を掲げた。>>303
強引に積もうとしようものなら徹底抗戦も辞さない構え]
だってジークが馬に乗る姿おっかないってレトがー!
[さて、そんなことを言っていたのは本当に彼だったか。
いずれにせよおっかない、と思っているのは確か]
[どっちかと決めろ聞かれれば>>308、当然その答えは]
ボクも一緒にいくよ。
[マリエッタのものと同じ答え>>315、もっともその胸中にあるものまでは同じではなかったが]
そもそもコンラート、君はボクが逃げないように傍にいなければいろいろとまずいだろう。
[それは信じられてる証でもあるのだろうとは思っていた]
― コリルス本陣 ―
ん、そうか…て…え?一緒に行くのか?
[思考が記憶の中に沈みかけていたせいで、ファミルの同行の申し出を、さらっと流しかけて、少し慌てた]
…まあ、いいけど。
[既に確定事項として動き出すのを見ると、結局止めるのはやめる]
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
ん?よぅ、いたのか。
[ラートリーが話しかけるまで気づかなかったウェルシュの存在にようやく気付いた。別に悪気はない。
挨拶をすれど無理に会話に割って入ることはなく白の戦友という共通の知り合いをもつという妙な知り合いであったという奇縁をもつものをしばし眺めたりした]
/*
まだ積まれてなかった(てへり
今のところ優先順位1位はキアラ絡みか レトのは墓落ち後でもいいくらいだし(でもありがたい)マリエッタのも会ってからでいいよね
/*
安定の兎猫行動でした。<壁寄り掛かり
うーん、戦闘起きてる時間軸がよく分からない……。
ローシェンのは過去で、偵察はこれから接触?別物?
そっちでは動くに動けなくて困った末に出歯亀状態の小娘です。
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
断りはしないさ、慢性的な人材不足だからな。
……いや、まあ。私は、竜と接する身だからな。慣れぬ故の警戒はあれども、怖さだけで言うのなら……。
[>>333圧倒的に、愛竜の方が大きい。そう、言外に付け加える。
……結局、あまりの展開に特例として同室がまかり通ったとかなんとか聴いてはいたが。実際に同じ部屋で寝ているのか、までは、把握しておらず。]
……まあ。気にしないのが吉、だろうな。
[ほっとした表情に、そんな言葉を続けて。]
……そう、だな。
[>>317先ほどの件はただ、それだけ。
頭では、父のような人間ばかりではないと、きちんと理解もしている。増して、自分とそう歳の変わらぬ少年ならば。]
ああ……そう、なんだがな。
ただ。それを含めて情報が欲しいのも、ある。
……まあ、何だ。
鉢合ってしまえば、嫌がおうにも、傷付けざるを得ない事もあるだろうが……な。
[>>326……少女の言葉が重なって、一瞬言葉に詰まるが。それでも、頭を振って。]
……いずれにせよ。
無事なら、それに越した事はないのだが。
[ぽつり、言葉を紡ぐ。
……今時点、部隊の受けた最大の被害は【あの時】の戦の物。
剣と剣での語らいも重要と言えども。……犠牲は、少ないに越した事も無く*]
─ 偵察出発前 ─
ふむ。
故郷が戦火に飲まれることを望む者は居まい。
地形の確認と村の確認。
これが今回の目的だな。
[ジーク殿の言うこと>>318も尤もだ。
低い士気では砦を陥落させるどころか、自軍を護ることも出来ないだろう。
彼の言葉に納得しながら、私も同行すると言う言葉を伝えることで偵察の許可を出した。
慌てる様子>>337は見えたが、覆すつもりはない。
行動で示したそれはジーク殿にも伝わったらしく、止める言葉はかけられなかった]
― 回想:戦場 ―
……それはどうも。
[>>319育ちの良さ。その言葉に、僅かに眉を顰める。
が。任せる、の一言に、横をすり抜ける死角に居た兵に気付き。]
! 待、……!!!
[このままでは、隊列が。
向かう先には、誰が居ただろう? そう、視線を向けた一瞬に、意識は目の前から逸れて。]
――――……っ!
[>>321投擲。咄嗟に身を躱せど、左の腕に鋭い痛みが走る。]
しま、っ……!!
[構えたレイピアの切っ先に、ぶつかる盾。剣と鞘の擦れる音。
詰まる間合いに、足を退き。どうにか距離を取り体制を整えようと、片腕は自然と衝撃を逸らす型となる。
……だが。今の自身の目的は決して、真っ当な交戦では無く。最早、自軍の陣型を見る事でも無く。
退路を辿る背後。
もう数瞬だけ凌げば、きっと。
受け流す合間、視線は、雲の切れ間にちらりと覗く緋色を伺う*]
[マリエッタの返事(>>315)に頷き、そしてアリーセへと視線を向けて再度頷いた。
軽くネージュの首を撫でてやれば気持ち速度を上げる。
あまり急ぐとアリーセを振り切ってしまうし、万が一本当に敵がいて正面からぶつかるわけにもいかない。
急く気持ちを抑えながら視線は鋭く前を向く。
気のせいならそれでいい。
いくら馴染みの深い村とはいえ、軍人以外の見知らぬ人が訪れる事もあるだろう。
今回もそうれであればいい。
間抜けだと笑って、砦へと帰還してラートリーに怒られて。
それで済むのならば。]
そうだな、アリーセは一緒にいてくれないと困る。
[共に在れば護る事も出来る。
危険な目に合わせたくないと思いながらも隣にいる安心感も捨てられないのは。
結局のところ護るよりも共に戦う方が好ましいと、そういう事なのだろう。]
[ミリカ村まで後何程の距離があるだろう。
単独飛行ならば最大限に飛ばせば一日で辿りつくのだが。
二人乗りで、並走して飛んでいるアリーセもいるとなれば二日はみておいた方がいいだろう。]
…どこかで一旦休憩しないとな。
[アリーセもネージュも飛びっぱなしにするわけにはいかない。
どこか休憩に適した場所はないかと眼下に広がる森へと視線を向けた。]
― コリルス 詰所・外 ―
逐一許可取る時間が惜しいんだよ。
……まだまだ、全然、足りてねぇんだから。
[何が、とは口にしない。
実戦に接するようになってから、戦場の空を翔ける度、色々なものが『足りていない』と感じるから。
目指すものに届いていないと思い知らされるから。
だから、鍛錬を重ねている──そんな、どこか子供染みた意地はずっと伏せたまま]
って、なんでそこでルアル……っ!
[飛ばしかけた突っ込みは、頬をむにー、と引っ張られる>>328事で遮られる。
離せよ、と主張するのと、声>>325がするのは、どちらが先だったか。
ともあれ、手が離されたなら、こちらもキアラの方を見やり、よ、と言いつつ手を振った]
─ コリルス 詰所・外 ─
んー、トルメンタにも起こされたから。
ロッテたちのせいじゃないよ。
[気がついてくれたリーゼロッテ>>332とレト>>347に、気にしないでとヒラヒラ手を振る]
でも、こんな時間に元気だね。
ルアルもおかえりなさい。お疲れさま。
[にこにこ。覗き見状態だったことへの悪気はない。
というか、この構図も初めてではないような]
― 上空 ―
[ネージュの足の辺りから、じゃらりと鎖の音がする>>322。
自身が広げた術の波紋に、アリーセが何を感じたかはわからない。
自分の命を救った精霊術に、悪しき感情を抱く者が居るとは想像もしなかった]
[自身の立ち位置を確認するような呟きに、アリーセから眼差しを送られる>>324]
面倒、ですか?
いえ、わたくしの背負ったものなど……お兄様やお姉様に比べれば。
[今まさに一族の代表として中央の軍に入り、一隊を任されているであろう長兄の事を思う。
他の兄や姉も、一族の名を背負い、あるいは嫁ぎ先と一族の楔として、重要な役目を果たしている。
自分もそうありたいと思いながらも、あるべき場所を見付けられないまま、この前線まで流れて来た]
― コリルス本陣 ―
[ここのところ、ファミルが毎晩、地図を睨み、脳が煮詰まるのじゃないかと思う程、戦況の打開を考え続けている事は察している。
多少の危険を考慮しても、外に出るのは悪い事ではないと思えた]
けど、必ず俺の傍にいてくれよ?大事な指揮官殿に何かあったら、俺が鋼鍛侯にぶっ殺される。
[そう釘刺す事だけは、忘れなかったが]
/*
ところで、一個誤解してた。
>開催時期:7/7村建て・7/9 22時前後に手動開始
ごめんなさいwwwwwwwww開始時期ちゃんと確認した筈が、何故か0時スタート認識してて今ちょっと巻き入ってました!\(^o^)/
……て、てへ☆(
/*
僕はやるべきことを見出したので眼前でコンラートとアリーセにいちゃつかれても負けない
僕もいちゃつきたい……!(誰と
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
あ、はい。
[幼馴染がいた軍に雇われていた異国の戦士>>338に頷く。
合縁奇縁というけれど世の中って、不思議。]
……なるほど。
[ラートリーの説明>>339に一つ頷いて。]
…はぅ。
適度に気にするようにしますね!
[何か間違った方向に頑張りそうな悪寒が…?
異国の戦士に見られているとはあまり思っていない。]
― 少し前・コリルス付近 ―
レト が、何 だって?
[思いっきり人を信用していないシュテルンの態度と言葉を聞いて>>335彼の笑顔に凄味が加わったのは、必然だろう]
ほー、そーか、嫌ならいいんだぜ、嫌なら。
その代わり、お前は向こう一ヶ月本陣詰め決定な。
[一日の恐怖を取るか、一ヶ月の退屈を取るかの究極の選択だった]
[そんな思いに耽っていたから、理解出来ないという遠慮ない言葉に、つい目を見開き瞬いていた]
そう……ですわよね。
[自分にとって当たり前の意識を、ばっさりと切り捨てられた。
しかしアリーセに嘲るような雰囲気はなかったから、こちらも不快には思わず、ただほんの少し胸の内が軽くなったような気がした]
理解出来ずともよいですわ。
理由はどうあれ、ここに立てば同じ立場なのですものね。
[取るに足らないとまでは自分自身も思い切ることは出来ないが、理由に優劣を付けられるものでもないだろうと。
同じ任務を帯びてここに居る、竜人の娘に頷いた]
─ コリルス 詰所・外 ─
何言ってんの、省いていい手間じゃないでしょ。
足りてないなら尚更。
[自分は少年の意地が解る程には大人になれていない。
だから、彼の言葉>>347に呆れ顔しか浮かべることは出来なくて。
影竜だけを案じる言葉の裏には当然少年への思いも有るのだけれど、それを口に出せるようならこんなやり取りを繰り返したりはしないだろう。
伸ばした手は少し硬さを帯びた頬をむに、とつまんで、離せと言われる前に聞こえた声に降りて]
風浪の精霊師 ウェルシュは、栞を挟んだ。
─ 偵察出発前 ─
私が無茶をするとでも?
だがまぁ、わざわざ身を危険に晒す必要も無いな。
離れぬよう善処しよう。
[父がそこまで子煩悩かはさておき、口にした通り自ら危険に飛び込む必要もないためジーク殿の言葉>>350には是を返した。
いつもより表情が緩むのは信を置く相手であるため。
それが常の表情より幼く、女性らしさが垣間出てしまっているのだが、自分の表情をマジマジと見ることはないため気付くはずもなかった]
─ コリルス 詰所・外 ─
そっか。
なら良かった。
って…
[キアラ>>348に笑顔を返そうとして、ん?と気付いて]
トルメンタに起こされたってことは。
キアラ、あんたもしかして竜舎で寝てたの?
騎竜師だっていっても女の子なんだから、部屋に戻って寝なさいよ。
[キアラにもじと目を向けて、なかば説教してみたり。
覗き見状態に対するツッコミが無いのは、もう何度も繰り返してるからか]
[少し飛んでから、一旦休憩というコンラートの方>>346を見て]
ネージェがつらそうかな?
[一緒に眼科の森に視線を向けた]
………。
[「お」の形に口を開いて、硬直。>>352
むしろ今のジークムントの顔の方がおっかないのだが、
そう言おうものなら恐ろしいことになりそうで、ひたすら黙る。
その結果究極の二択を突きつけられたのはある意味、幸いか]
……一ヶ月本陣詰めとかますますやってられるかー!
[即答だった]
[速度の変化には、コンラート>>345の若干の焦りを感じた。
故郷を前にする青年を案じはするものの、掛ける言葉も見付からず、今は任務を優先させることが互いにとって最善であろうと]
速度と休憩の頻度はお任せしますわ。
[竜を駆るコンラートと自ら空を飛ぶアリーセに、ペースに関しては任せるしかないだろう。
自身も体力面で不安がないではないが、まだ配慮を求めるほどの疲労は感じられない]
――癒しの術が使えれば、休憩時間の短縮も出来たのでしょうが。
[師のそれと違い、自身の術は自分自身にしか作用させられない。
病を抑える術を維持する必要があるため、仕方ない制約ではあるのだが、術師としての役割を求められた時は、力不足を感じる事もあった]
とはいえ、ひとまずは場所を探さなくては……。
[肉眼での探索は二人に任せ、術師の感覚で危険のない場所を探す]
─ コリルス 詰所・外 ─
べ、別にずっと寝ようと思ってたわけじゃないよ?
ちょっと寄りかかってたらウトウトしただけ。
[リーゼロッテのもっともな忠告>>356に目を泳がせる。
ウトウトしただけで朝まで過ごしたことが何度もあることを、多分、同じ竜舎を使ってる人には知られてるだろう。
だからトルメンテも、眠りが浅いままの時は多少乱暴にでも起こしてくれるようになったのであり]
今日は部屋で寝るし!
[ついでに語るにも落ちる性能だった]
― コリルス 詰所・外 ―
……細かいこと、気にすんなよ。
[呆れ顔>>354に、返す言葉はどこかふてたような響き。
勢い任せに表に出さぬあれこれを零さぬように、と自制すると、自然、こうなってしまう。
がじ、と苛立ちを込めた仕種で頭を掻いた後、気持ちを切り替えるように、キアラ>>348に向き直る]
あー……騒ぐつもりはなかったんだけどな、一応。
[覗き見状態は元より、竜舎で寝ていた、とわかる言葉にも突っ込みは飛ばさない。
竜舎で寝るのは、自分も日常茶飯事だから]
ってーか、休む時はちゃんと休めよー。
なんかあった時に一番『速く』動けるようにしとかねぇとなんないんだから。
[その代わり、というわけでもないけれど。
飛ばすのは、現実を交えた注意、ひとつ]
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
[潔癖な女性がさして珍しいわけでもないため危惧する感情が彼女の家庭の事情に由来するものとは思っていない。]
互いの目的を果たすには守ってばかりでいれないのは同じことだが…結局は報告を待つか…自分たちもいくかの二択しかないぞ。行動するかどっしりと構えとけって
[思い詰めている様子のラートリー>>340へと気楽な調子で答える。
実際こちらがコリルスを落としたいように、あちらもクラタエグス砦を落としたい。それに氷竜軍は、コリルスに協力を仰ぐ形での参戦でもある以上、不満を抱くものが出る前に何か形を出す必要もあるだろう。とは...の予想]
そればかりは…信じて待つ以外ないだろうな。
[紡ぐ言葉>>341には同意の色を見せる。
だが同時に行動を起こせば、それは変わる切欠となり結果無事ではなくなるという事態はよくあることであった。]
― 少し前・コリルス付近 ―
最初っから、素直になりゃいいんだっつの。
[究極の選択に即答したシュテルンに、>>358彼は満足そうな笑みを向け]
そういや、レトは、まーた、勝手に夜間哨戒に出かけたらしいなあ。
なんなら、あいつも連れてくか。
[とばっちりが、どこか>>347に飛んで行くかもしれないが、それはきっと、彼ではなくシュテルンのせいだ*]
― 回想:戦場 ―
[ガッ!ギギギ!
盾とレイピアがぶつかりこすれあう互いの反するように響く不協和音>>344が響かせながら、球状の盾を利用して、逸れる刃をそのまま左側に流して体勢を整えるラートリーに対し自身を乱戦地へと背を向ける形をとると]
はぁぁっ!!
[身を左に捻り、勢いのままフォルカタを右上段より袈裟切りに斬りかかる]
このまま少しの交戦の後、東の森へと逃げ身を潜めるのが最終目的
それが助かる道…少なくともこの時点では...は氷竜軍に生きて帰るつもりでいたのだ。そのための位置変えであったのだが…それが、結果として空からの強襲者とその主とを合流をたやすく許すことになる。
退いていくことで氷竜軍が元いたスペースに広がる大きな影に...はまだ気づいていない*]
― コリルス 詰所・外 ―
……ま、今んとこ、『すぐ上』は騒がしくねーし。
緊急待機要員には俺入っとくから、ちゃんと休んどけよ。
[それから、少し表情を緩めてこういうものの。
当の自分はいつ休むんだ、と聞かれたら、全力笑って誤魔化すわけだが。**]
ネージュもだけどアリーセとマリーもな。
[自力で飛んでいるネージュとアリーセは勿論だが、乗り慣れていないマリエッタの体力も心配だ。]
確かこの辺にも狩猟小屋があるはずなんだよなぁ…。
[クレイエラの森は広い。
故に狩猟小屋が幾つか点在していて、この辺りにもあったはず。
じっと森を見つめ。]
あれ、かな…降りるぞ。
[アリーセへと声を掛けるとゆっくりと森へと向かって降りていく。
がさがさと枝を揺らしながら白き竜は地面へと降り立ち。
少し離れた場所に小さな小屋が存在していた。]
―― 夕暮れ時:クレイエラの森・狩猟小屋 ――
[辺りは薄暗く、もうすぐ日が落ちるだろう。
完全に日が落ちてしまう前に休める場所へと辿りつけてほっと息をつき。
ぎぃ、と軋ませながら扉を開けて中へと入れば埃が舞う。
簡素な小屋には布団などという上等な物はなく。
多少の保存食と水を湛えた瓶があるのみだ。]
今日はここで休もう。
あんま食うもんねぇけど、今日は我慢な。
なんだったら今から何か獲ってきてもいいけどさ。
[二人を小屋の中へと促し慣れた様子で食料を取り出して二人へと差し出した。]
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
隅っこにいたから気付かなかったぜ。
[やはり悪びれずに答える。妙な縁もあったおかげで、こちらにきて、彼について聞かれたら答えるぐらいの間柄ではあった]
あー・・・にしてもまったく
[似合わないな。と独り言ちる。他よりもずっとのんびりと平和を愛している。ように見えるウェルシュ>>351という存在は、傭兵をやっている自分とまるで正反対に見えて、どうしようもない現実に思わず苦笑を浮かべた]
/*
うぬうぬ。
ローがshuさんは違うか、ト書きの書き方が違う。
まぁこの辺はいくらでも変えられるんだけども。
中身当ては程々にして、表集中しよう。
─ コリルス 詰所・外 ─
何言ってんの。
細かいことじゃないから気にすんのよ。
[売り言葉に買い言葉なやり取りばかりではあっても、喧嘩をしたい訳じゃない。
口調>>361の勢いが落ちたと気付くと、呆れた表情をまじめなそれに変えた。
話題が移れば、それ以上やり取りが続きはしないだろうというのもいつものことで]
─ コリルス 詰所・外 ─
相棒の傍で落ち着いちゃうのは解るけどさ。
竜の寝床は竜仕様であって、人間用じゃないんだからね?
それに女の子が屋外で寝てるなんて無用心にも程があるでしょ。
[内心、騎竜の傍だから余程のことがない限りは安全だろうとも思っているけれど。
キアラの言い分>>360に、ちょっと強目の口調で返して]
レト、あんた人のこと言えんの。
[つい今さっきまで言い合いしていた少年>>361にはツッコミ一つ入れた]
― コリルス本陣 ―
………ああ、そういや偵察だから、目立たないように、これ使うといいぜ。
[表情を緩めたファミルに>>355彼は、旅人が良く使うフード付のマントを手渡した。
彼自身も、少し大きめのものをすでに用意し、いつもの白い軍服も、ありふれた地味な旅装に着替え済みだ。
マントで身を包み、フードを被れば、目立つ容姿も隠す事が出来る、ついでにファミルの表情も他からは隠す事になるだろうか]
/*
あっ……太字になってない。
しかし氷竜軍が楽しそうである。
実は私も変顔使おうとしてたけど、あんまり雰囲気壊すのも……と悩んだんだよね。
少年少女だしきゃいきゃいやるのもありかなぁ。
(そんな子じゃないのでちょっと自重ではある)
─ コリルス 詰所・外 ─
緊急待機要員って…あんたねぇ。
[案の定自分は棚上げしてる少年>>366にまたじと目を向けて]
今さっき帰ってきたばっかで何言ってんの。
あんたは良いかもしんないけど、ルアルに無理させるんじゃないわよ。
[やっぱり憎まれ口ではあれど遠まわしに休むことを勧めた。
けれど声がかかれば一も二も無く行ってしまうのだろうな、とは読めていたから。
笑顔で誤魔化そうとする少年を見上げながら、内心で溜息をついた**]
─ 偵察出発前 ─
[ジーク殿から手渡されたのは、あまり見慣れぬフード付のマント>>372。
目立たないように、と聞けばその意味を理解してマントを受け取った。
そう言ったものを用意していない辺り、偵察に慣れていないと言うのが知れよう]
感謝する。
[旅をしないために使い慣れないものではあったが、被るだけであるため使用方法に困ることもない。
戦場へ出る服装のままマントを羽織り、フードを被れば両脇の視界はやや遮られるが、その分自分の顔もフードの陰に隠れた]
─ コリルス 詰所・外 ─
一応ねー。
[レト>>361に笑いながら含みを持たせて返して]
それは分かってるったら。
騎竜師として参加した以上は、そういうとこに手を抜いたりはしない。
[頭で分かっているのと現実との差は、どのくらいあるものだか。本人だけは差がないつもりで、むぅと頬を膨らませた]
[他にも幾人か、偵察任務には加わったか。
コリルスを出発する際には、ツヴァイヘンダーも置いて、代わりにブロードソードを腰に提げ、選んだ馬も愛馬ではなく、体力のありそうな大柄な黒馬だった。一目で正体の知れる白馬を避けたのがひとつ、もうひとつはシュテルンを乗せるために、馬力を重視したためだ。
結果的に、ヒルデを駆る時ほどの荒っぽさはなくなったから、シュテルンも、固い鞍と見た目より揺れる馬上で尻が痛くなる程度の被害しか被りはしなかったろう]
……失敬なっ! 僕は常に素直なんだから。
[結果、まんまとジークムントの掌の上で踊らされたようなもの。>>364
満足そうな笑みに返すのは、呪詛めいた言葉]
―――…ジークなんて
[ぶつぶつ]
……レトも? 勝手に出かけてたから?
[問いかけめいた言葉に、我に返る。
表情は悪戯っ子のごとく輝いていた]
それいいね! 空から偵察できれば便利だし。
だいたい僕ばっかりうろちょろしてるのがバレて怒られるなんてずるいし。
レトだってそれなりのとばっちりを受ければいいんだーっ!
[夜空に向けて叫ぶ声、ひとつ*]
[小屋に置いてあったのは多少の水と酒、乾いたチーズに干し肉と干した果物。
貧相な物ではあったがここでは上等な部類だ。]
まあ、夜は動物達も怖いからな。
狩りはやめておくか。
見張りは俺がやるから二人は寝ていいよ。
大丈夫、慣れてっから。
[笑いながら言い、窓の近くの壁に背を預けて座る。
辺りはそろそろ暗くなってきただろうか。
一度連絡を入れた方がいいだろうと、通信具を取り出し。]
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
ん? あ、いや……
[>>351……気を付けてどうにかなる物だったろうか? 少し、首を傾げたが。]
……そう、だな。
特に、今向かった三人は他の兵たちと比べても優秀だ。心配も杞憂だろうとは、思うが……。
[>>362>>363聴こえた言葉に頷くが。
やはり、瞳には懸念の色が残るまま*]
― 回想:戦場 ―
[>>365金属の擦れる音に、眉を顰める。]
っ……、……!
[勢いのある袈裟懸けに、跳んで下がる。
数筋切れた髪の毛が、空を舞う。
――……このままでは、向こうのペースのまま、逃げられる。
僅かに生まれた、相手の死角。
乱戦地から遠のいた事で、見えた区域。
数歩退くと同時に、剣を左へと持ち替えて。]
―― 通信 ――
あ、俺…コンラートだけどちと今日帰れなくなったから。
ちょっとな、敵の気配感じたしミリカ村の方まで偵察に行く。
アリーセとマリーも一緒。
なるべく追い払うだけにしたいけど、あっちが大人しく引くか分かんねぇからなぁ。
取り敢えず今日は狩猟小屋で寝るわ。
じゃあ、何かあったらまた連絡する。
[一方的に言うだけ言うと通信を切ってしまう。
怒られるのなら帰ってからでいい。
向こうから連絡が来ればそれを無視はするつもりはない。]
[空を割く、口笛の音。
其れと共に。此方へ向かい上空から飛来する、真紅の気配。
まずは、轟風。
……とは言え、己の竜の得手は炎。コンラートの愛竜・ネージュと比べれば、そよ風のような物ではあったが……それでも、乱戦地帯で戸惑う兵の不意を突くには充分らしく。
当のネージュは、その折どうしていたのか。
ただ、この時はそれを確かめる余裕も無く。]
――――……ウシャス!
[愛竜の名を呼べば。
再び、笛で3度空を切り裂き、合図を出す。]
─ コリルス 詰所・外 ─
それは、そうなんだけど。
野営する時は同じようなものだよね?
それにトルメンタがいて、何かあることはまずないもの。
[強めのリーゼロッテ>>371の言葉は若干素直に聞きながら、けれど反論はした。トルメンタの傍でないと眠れない、なんて時もあるのだから譲れなかった]
えっと、うん。
でもルアルだって今戻ってきたところ、だよね?
トルメンテもまだ起きてるから、無理はして欲しくないな。
[とはいえ、実は今朝も……見られていたから、お互いさまと思いながらも強くは言えなくて。
リーゼロッテが突っ込みを入れて忠告する>>375のを聞きながら、ウンウンと頷いた。
けれど結局は笑顔と何かで誤魔化され、お願いすることになるのだろう。体力も経験も、不足している自覚は持っている**]
― ミリカ村への途上 ―
[目指す村の近くに、海精軍の騎竜師達が、先にやってきている事には、彼は気付いていない。気付いたとしても、計画を変える事は無かっただろう]
もし、海精軍の兵士の姿を見ても、不用意に戦うんじゃねえぞ。
[目的地が近付く頃、彼が同行者に対して口にした言葉は、特に、同じ馬上にいるシュテルンへ聞かせようとする意図が強かった]
俺たちは偵察に来たんだ。優先するべきなのは友軍全体を助けるための情報で、一人二人の敵を倒すことじゃねえ。
― 回想:生家 ―
[それはまだ、彼女が何のしがらみも知らぬ頃。]
可愛いエリーザベト。
ええ、必ず。できれば今度は、私の弟も一緒に。
[>>316年に数度中央に戻る折、必ず顔を出した本家。
病弱な弟とは、頻繁に遊べるワケでもなく。その分まで大人しく構われてくれた年下の又従妹はいつも、その姿が点になるまで手を振り見送り続けてくれていた。
父は、本家に来る折余分な事を話そうとはしなかった。
だから。騎竜師の才だとか彼女の境遇だとかは、何も知らぬまま。母の死以降塞ぎがちになった間に、気付いた時には既に、彼女は天に召されていて。
もし、時計の針が戻せたなら。せめて今度は、あの子の見送りを。何度、そう思った事だろう。
――――……よもや敵軍に、など。今はまだ、思いもよらぬ事で*]
― 少し後:クラタエグス砦 ―
[……通信具が鳴り響いたのは、何時頃の事だったろう。
偵察部隊を見送り数刻。>>381戻らぬ部隊からの報は、案の定。]
……あいつら……。
[>>384>>385一方的な通信に、口を挟む暇もなく。
……数秒の後。今度は逆に、こちらから通信具を起動する。]
無駄に争って、周りを危険に曝すなんてのは、馬鹿のすることだ。
[そう、まさに、あの時の自分自身のように、と、彼は、こんな時、常に考える]
― 通信 ―
……どんな報告であれ、返答を待たずに切るのは避けろ。
状況は解った。
が……決して無理はしないように。
……始末書はお前が書くんだぞ。じゃあな。
[細やかな意趣返し、にも。些か乱暴な言い付けかもしれなかったが。
>>392今度はそれだけ述べて、こちらも通信を切った。
……胸騒ぎは、少しだけ。
それでも今は未だ、無事の言葉を信じる外無くて*]
ふむ、ボクの心配まで入っているとは。
[いいながらも、首輪のあわい光はこちらがより早く飛ぼうとするほど強さを増し、
マリエッタならばそれを感じ取ることができたかもしれない。あるいはそれが封をなす力が働いていることまでも]
小屋とは、上出来な休憩場所じゃないか。
[コンラートに続いて地面へと降り立つ時には、ネージュよりも重量を感じさせる着地になり、軽くよろめいた。
着地前にうまく打ち消しきれなかった勢いのせいである。
二人が心配したならば、問題はないと笑みを返した]
― 夕暮れ時:クレイエラの森・狩猟小屋 ―
[コンラートともに、後ろについて埃が舞う小屋の中へと入っていった]
慣れたものだね。
まるで自分の家にいるみたいだ。
[食事を出すコンラートの様子にはそんな感想を、食事を口にしながら]
狩りにいくなら手伝うよ。
見張りは交代でやろうか。
[コンラートの言葉にそう加える。結局狩りにはいかないことにはなったが]
[コンラートが通信>>384をする間に、いくつかマリエッタと会話をしながら、
お兄様やお姉様とマリエッタが語った言葉>>349を思い出し]
ああ、そうだ、さっきの話、何のために戦うか。
一族のためというやつなら、少しはわかるね。
[そう、先ほどの会話のことをマリエッタに返したりも]
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
何かありゃ連絡寄越すだろう。
[変わらず身を案じている>>382様子は常の凛とした様子とは裏腹のものだが悪い印象は抱かない。]
行かないならば、それまでは食って休んで備えるのが俺らの仕事。よく休むのは良い戦士の証拠ってな。
[心配したら何か叶うでもないと達観したものは指示もなければさっさと休息する気満々であり、一旦席をたって、皿を片付けに向かった*]
― 回想:戦場 ―
[容易くいくとはおもっていなかったとはいえ、内心舌打ちを打つ。
斬撃を後ろに跳び避けるラートリーに追撃はしない。一つ間違えれば失敗する綱渡りだ。欲を張るわけにはいかない。むしろ相手が引いたのだ、このまま乱戦地に突入して逃げるか。などという逡巡の間は、さらに数歩退き先ほど負傷した左腕に剣を持ち替える>>338という奇妙な行為をみて、怪訝そうに目を細め、次の行動に移るまでの空白が生まれる。]
[それは致命的な間であった]
ぁん…だっ!?
[天へと響く口笛の音を数倍に反響させたように降り注ぐ風は、人が吹き飛ばす災害めいたものではないものの、一時刃を止めるには十分なもの。思わず元凶に目を向ければ赤き巨体が目に映ると、続くように声>>386が聞こえた後―――どぅん。という鈍く重い音を響かせ戦場に紅き光が奔った]
[目を焼くような光と熱を盾で防ぎ、顔をあげると、炎を逆光に背負う敵将は忌々しい程度に様になっている。
呆けて見上げたままでいるわけにはいかず、フォルカタを腰に差し直し、先ほど投げたパルチザンを回収するが]
分断…か。
[悪いこととはいわない。あの炎ならば、敵軍さえも追撃は困難を極めるだろう。それにほどほどに時間も稼ぎはした。]
後はどう生きるか…
[危地において尚、強烈に死に抗う生を瞳に宿す瞳は鋭く女と火竜を見据えながら、じりと距離を置くように後退をした*]
─ ミリカ村への途上 ─
[借りたフードマントを被り、愛馬に跨りジーク殿とシュテルンが跨る黒馬の隣を進む。
ジーク殿が同行者へと向ける言葉>>389は傍から聞いてもシュテルンへと言い聞かせるものと受け取った。
シュテルンの危なっかしさは報告にて聞いている。
ジーク殿言葉は尤もだったから、私もそれに異は唱えなかった。
偵察目的に関しては先程も確認してあるため、その辺りは心得ている]
[さて、こうして偵察に出てきたは良いが、待機している者への連絡を周知していないことに今更気付いた。
頭が煮詰まっていたとは言え、指揮官としては問題があろう。
ひとまず通信機を取り出し、同じ通信機を持つこの場に居ない者達へと回路を開いた]
ファミルだ。
少数精鋭でクレイエラの森へ偵察へ行ってくる。
街の護りは頼む。
[既に出発していることは告げず、要点だけを伝えて通信を切る。
何事も無かったように通信機を仕舞うと、視線を前方へと見据えた]
― ミリカ村への途上 ―
[――遠くで、鳥の鳴く声がする。
“おっかない”と思う原因である白い馬に積まれることはなかったため、
今に至るまで、思ったより快適な旅路が繰り広げられている。
問題点といえば尻が痛くなることと、姿を隠すためにかぶったフードが少々邪魔なことくらい――いろんな意味で]
ミリカ村はまだなのー?
[毛並みの良い馬>>262に単独で乗っているファミルの方を向いて声をかける。
ジークムントの駆る馬とファミルの駆る馬、並走していたとしても、表情はフードに隠れて見えにくい。
顔がこっちに向けばひらりと手を振りもした]
― 回想:戦場 ―
なん、で…?
[傭兵である、ロー・シェンが、何故、ここに居るのか本気で判らなかった。戦況が少しでも不利になれば、無理はせず己の命を拾う事を優先する、それがプロの傭兵というもののはずだ。
元々、鋼鍛侯の手兵でも、地元を守るために参戦した民兵でもない、半端な立ち位置の彼にとって、傭兵達は却って近しい存在ではあったけれど、それでも]
(なんで、逃げなかった?)
[それが声になる前に、ロー・シェンの言葉が耳に届く>>275]
[ファミルと“仲良く”なるまでの道は険しい。
そもそも最初の遭遇で、失礼という印象を与えてしまった。>>243
しかしそれでめげるような少年ではなく、
今もこうして好機を、うかがおうとしている。
一種の警戒を、抱かれているとは知らず>>244]
/*
はーやっと白ログ残ptが2000を切った……(今1976pt)
何回やっても何回やっても発言数が追いつかない(誰に?
─ ミリカ村への途上 ─
ジーク殿。
一息に森の端まで進むことは可能だろうか?
途中休憩を挟まなければいけないと思うのだが、身を隠す物が無い場所で休息を取るわけにもいかないだろう。
[ジーク殿へと問いかける時は自然と顔がそちらへと向く。
フードにより視界が狭まっているせいであり、それ故黒馬の方へ向くと自動的にシュテルン>>404も視界へと入って来て。
手を振る様子には半目になり、ふん、と鼻を鳴らした]
ミリカ村には騎馬でも2日は掛かる。
1日も経たないうちに音を上げるな。
[警戒も相まって、シュテルンへと向ける言葉は少し棘が含まれている]
― 回想:戦場 ―
『…他の奴ら引き連れて…』
[死の予感に落ちかけていた意識が、冷水を浴びせられたように覚醒する。
鞍から半身を起こし、周囲に目を向ければ、支えを失い、退却の機会も失いかけている友軍の姿…多くは彼より年下の、彼がここまでひきずってきてしまった者達だ]
ロ…
[行け、と言ったきり、こちらを振り向くこともない傭兵に>>276再びかけようとした声を飲み込み、彼は、渾身の力を振り絞り、馬上に身を起こすと、左腕一本で、ツヴァイヘンダーを頭上に掲げた]
―― クレイエラの森・狩猟小屋 ――
[通信を切ってから然程間が空く事もなく通信具が鳴る。
恐る恐る通信具へと耳を当てればラートリーの声が耳に飛び込み(>>393)]
げ…始末書、だと……っ!?
[呻くように呟いて頭を抱える。
報告書の作成なんて苦手分野の筆頭であった。
そういえば警備兵時代も何度か書かされた事を思い出す。]
―― 三年前:アリーセとの出会い ――
[警備兵として雇われて与えられた仕事はとある少女の見張り役。
初めて彼女を見た時、随分と綺麗な金色だと思った事を覚えている。]
へぇ、綺麗な色だな。ネージュの瞳と同じだ。
[アリーセが元は青い髪に同じ色の鱗だったなんて知らなかった。
だから忌憚ない笑顔でそう言ったのだが。
知っていたら言わなかっただろうか、いや矢張り言っていただろう。
彼女の色が綺麗な事に変わりはないのだから。
その後色々と話しかけて、それを見咎められて始末書を書かされたのが最初。
これで懲りていればよかったのだが、生憎と物分りのいい方ではなく。]
そういえば名前聞いてなかった、俺はコンラート、君は?
[最初は名前から。
次に村の事とか、独り立ちするのだと飛び出て来た事とか、捨てられていた事とか。
アリーセに聞く気があったのかどうか。
そんな事も気にせず勝手に喋り、そして始末書の枚数は増えていき。]
俺の相棒もさ、綺麗な金色の目をしてるんだ。
空を飛んでる姿もすげぇ綺麗だしな。
何時か一緒に―――…。
[空を飛ぼうと、そう漏らす声は自信なさ気で。
それでも小さく笑みを見せたのだった*]
―― 現在:クレイエラの森・狩猟小屋 ――
[まさか本当に一緒に空を飛べる日が来るなんて思っていなかった。
望みは叶ったとは言え、素直に喜べる状況でもない。
前線に駆り出されるなんて騎竜師である自分は兎も角、彼女は。
ちらりとアリーセを見ればマリエッタと何やら話している。
邪魔をするのも悪いと視線を外し。
過去を思い出し、最後に思い出したのが竜舎での事(>>329)
何故かこちらの言葉に笑顔を返した事や、微妙な表情を浮かべていた事など。]
……もしかして。
[ぽつり、と呟く。
手を出せるはずもない、と馬鹿にした笑みだったのだろうか。
というか男として認識されていない可能性すらあるような。
別にそれで問題はないはずだが。]
――――…なんかつまんねぇな。
[むぅ、と眉を寄せ外を見る。
目に映る満月はアリーセとネージュと同じ色――金色に輝いていた**]
……、わかった。
[少年にしては珍しく、ジークムント>>389の言葉に是を唱えたが]
向こうが襲いかかってきたら戦ってもいいのか……!
[直後の台詞はこれである。
とはいえ挑発のスキルもあんまりない少年には、
向こうが襲いかかってくれるのを願うことくらいしかできないし、
なんだか、実感のこもった言葉が続き、>>392
気がつけば押し黙っていた]
― 回想:戦場 ―
退却、する!俺に続け!
[自陣に向けて、ツヴァイヘンダーの切っ先を、大きく振り切ると、彼の意を汲んだ白馬が、高く嘶いて駆け出した。その後を必死に追って、氷竜軍は漸く、まとまって退却を始める]
………!?
[上空に現れた緋色に気付いたのは戦場を半ば辺りまで横切った頃…殿として残ったロー・シェンの姿を探して視線を後方に向けた時だ>>365]
竜…?!あいつ騎竜師だったってのか?
ローッ!?
[叫びは、轟風に飲み込まれ>>386やがて、炎の壁が視界をも閉ざして>>387]
― 回想:戦場 ―
この期に置いて尚、生きる途を考える、か。
[口笛を鳴らした右手を下ろせば、左手の傷の痛みが蘇る。
ゆるりと、再び右に剣を構えれば。炎の獄の中、>>401後退を試みる金褐色の兵へとその切っ先を向ける。
……但し。殺気ではなく単に、指し示す程度の力を以て。]
数は我らが優勢。
大人しく、共に来ると言うのなら。……悪いようにはしない。
[とは言え、断られようと残存の兵力には恐らくこの一団を仕留める余力も無い。
が、それでも。こちらにはまだ竜が居る。愛竜は、存在を主張するかの如く、黙って中空に翼を翻し。]
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
……そう、だな。待つ他無い、か……。
[>>398悪い方へ悪い方へと傾く思考を、再び引き戻される。不思議な事に、この男が部隊に付いて以降、こんな光景がどんどん当たり前になっていて。
あの戦の後、取り残された他の面々共々捕虜となったこの男が此方に付くまでの事も思い返すが。つくづく、奇縁としか言いようが無い。
……尤も。
彼にしてみれば、それもまた戦場の常なのだろうか。]
よき休息を、か。
……ああ、幸い今夜の夜警は他の部隊だ。が、通信機だけは忘れぬようにな。
……そうだな。緊急ならば、ウシャスも居る。
その時には、ウェルシュを伴って向かうとするか。
[>>398休息に向かうらしい姿に、苦笑を浮かべる。
冗談めかしてその場に居たウェルシュの名も出すが。口調が軽いだけで特段面白い冗談にもなっていない事には、女は気付けない。]
では、私は先に。何かあれば、竜舎に居る。
[皿を片付ければ、今度はウシャスの食事の番だ。
手短に次の予定を伝えれば、そのまま。緊急が無ければ、足取りは愛竜の元へ**]
[その後の事は、記憶が曖昧だ。何とか倒れる事無く本陣へと帰り着き、戦況を報告したまでは確かだったが、意識が途切れたのは、どこでだったか?]
[目を覚ました時は、既に治療を施され、ロー・シェンが、結局戻っては来なかった事を知り…気付けば敵の部隊長を倒した功労者に祭り上げられていた]
/*
あれはやんでれたひとりごとじゃなくて、
おにゃのこにうつつをぬかすようなら刺されろいやむしろ僕が刺しにいくというそれだけ
それだけ
―クレイエラの森・狩猟小屋―
[始末書だと呻いて頭を抱えるコンラート>>409を見ながら]
難儀なものだね、コンラートも。
[以前に報告書や始末書の類は苦手だと、そんな話も聞いていたかもしれない。
少なくとも自分と話していたことで書かされたことは何かで知っていた]
―三年前:コンラートとの出会い―
[最初にあった彼は、自分の瞳や髪をみて綺麗な色だと、褒めてきた]
ふーん…
[そっけない態度で、笑顔を向ける彼に返すこちらの瞳は冷ややか。
人間そのものを、だいぶ馬鹿にして、侮蔑していた時期だったとも思う。
そんな自分に何度も話しかけてくる彼に、少しずつ興味はひかれることになったが]
[村のことや、独り立ちのきっかけを聞いてもそっけない態度をとりながらも、
捨てられた話を聞いたときに、初めて彼に興味を示す様子をみせた]
君は……、いや、なんでもない。
[ただ、その後に続く言葉はその日はそれ以上なかった。
彼の始末書のことを知ったのはちょうどそのときくらいだろうか]
[彼の相棒の騎竜の話>>411を聞いたときに、再度口を開く]
君はボクに何を望んでいる?
[問いかけながら、じっと彼を見る目は疑うよりは、興味を示す様子が見て取れたかもしれない]
始末書を何枚も書かされていることは聞いている。
実に珍しい人間だな君は。
[自分と同じ瞳の騎竜といつか一緒にと、思わず小さく笑みをこぼしながら]
コンラートと、言ったかな。
面白いね、ボクも君が気に入ったよ。
何時か一緒に、約束しようか。
[その約束は、最近果たされることになったが**]
[それが功労などではなく、自らの未熟と慢心が招いた失態の末の、怪我の功名と言うには、余りにもお粗末な結果である事を、敢えて彼は申し立てなかった]
[不似合いな勲章を、それと知りつつ身に帯びるように、新たな立ち位置を受け入れ、一見以前と変わらず、戦場では先陣を切って斬り込み続けてもいる]
[けれど、今の彼は、決して、自分より前に兵は出させず、付いてくる兵を置いて駆け続ける事も無い]
/*
う、うええぇぇん、テンポ悪い上描写が抜けがちしかもあんまうまくなくてごめんなさいです、ロー&ジーク……!
でも、炎で分断はやっときたかったんだー……!
あ、ええと。
ウシャスは一応「人間を傷付ける事は嫌がる」とする予定。炎竜を選んだのはほぼ自分の趣味だけども、火計とかにも繋がり易いからその辺は制約掛けるつもりです。
むしろ、対竜戦以外でウシャスが頑張ると
[勿論、竜相手なら遠慮はしないよ!]
― ミリカ村への途上 ―
[ファミルの問い>>407を耳にすると、彼は頷いて道の先を視線で示す]
夜までに森には着くと思うぜ。確か冬だけ使われる炭焼き小屋がある筈だから、そこで一晩凌げるだろう。
[手を振るシュテルン>>404と、ファミルの間に漂う微妙な雰囲気には、なんとなく気付いていたが、原因不明なため放置を決め込んだ]
― ミリカ村への途上 ―
真夜中に森を突っ切るのは危険だからな。狼も居るかもしれねえし。
[幼馴染みのおかげで、狼がやたらに人を襲う生き物ではないことは、既に知っていたけれど、ファミル達を連れている以上、警戒を怠るわけにはいかない]
明け方に出発すりゃ、昼過ぎにはミリカ村のはずれまでは行けるだろう。
[時間の節約のために馬を選んだとはいえ、必要以上に焦るつもりも、彼にはなかった。ただ、近くに海精軍の騎竜師が居ると気付けば、動きは変わるかもしれなかったが**]
/*
積極的に桃ろうとかそういう気はないんだけど。
アリーセ可愛いよね。
全員可愛いけど、こう懐かれてる感じがね。
─ ミリカ村への途上 ─
炭焼き小屋か…。
何も無い場所よりはマシだな。
では森に着くまでは一息に。
その炭焼き小屋で休息の後、明け方に出発するとしよう。
[ジーク殿の返答>>428 >>429を聞いて、承諾するように頷いた。
こういった時はやはりジーク殿は頼りになる。
その時はまだ海精軍の偵察隊に気付いていなかったため、ジーク殿の上げたプランを疑うこともせず採用していた**]
退屈だから話しかけただけなのに音を上げるなって言われたっ!?
[一方こちらは少し棘を含んだ言葉。>>407
そういえば手を振り返されることもなかった。
性別を看破されやしないかと警戒を向けているとは知らないから、
どうしてそんな風に接してくるのか、思い当たる節などふたつしかない。
初対面で女性に間違われたことをいまだに根に持っているか、
――少年のことを弱いとみなしているか。
きっと後者だと理解は間違った方に向かっているから、
少しでも強いところをみせようと心ははやり]
そういうことなら、今日の夜中の見張りは僕がやる!
敵だけじゃなくて狼もいるかもしれないなら必要だもんな。
[ジークムントの口から今後の予定の話が出れば、>>428>>429
真っ直ぐ手を上げ、そう提案した**]
―現在:クレイエラの森・狩猟小屋―
[ひとつ空を翔る約束は果たすことができた。
現在の状況は一般的にみればとてもいいといえる状況ではないが、地下牢にいるよりはまだ幾分かましだろうか
マリエッタとはぷち女子会みたいだったか、そうじゃなかったかもしれないが。
思えばずいぶんと久しぶりに話す女性だったかもしれない。
コンラートの視線>>412に気づけば一度首を傾げるが、その胸中にまで気づくことはなく]
[マリエッタとの話がひと段落つき、窓の外を眺めると満月とともに瞬く星が見える。
もう、ひとつの約束。果たされていない約束。
いつかはそれを果たすつもりでいる、例えどのような形であったとしても。
気づけばそちらに手を伸ばして、広げた指の隙間から星を覗き込む]
君はまだ約束を待っているかい?
ボクには今、気を許せる人が一人できたよ。
[そう、呼ぶべきなのか、迷いを感じながらも、
唇がかすかに動くだけの呟きは音にも漏れずに*消えていった*]
/*
しまった、
ジーク・ファミル って書くとまとめてひとつの固有名詞っぽい >自分メモ
[ボケつつ内心穏やかではないようです]
― 回想・参戦前のコルリス繁華街 ―
[様子を見て来い、と父に言われた。
何のことかと問い返したら、コリルスにやってきたばかりの少女に、仕事先や住むところを斡旋したいきさつを、>>249>>251
ぽつりぽつり、と語られた。
一部始終を語る間父の口からは、
「危なっかしい」だの「ほっとけない」だのという言葉がよく飛び交っていた]
「だからよ……」
わかったよ!
またあぶなっかしいことになってたら僕がなんとかしてあげればいいのか!
[父の話術に乗せられ、たいしたことないおつかいをも何やらデカい仕事のように思い、
ほいほいと引き受けてしまう少年にしては珍しく、
父がすべてを語る前にすべきことを察した]
[まあ、結局
これが、残り10個……、で。
[入れ替わり立ち代わり人々が訪れる片隅で、
商品があと何個残っているかを数えている。
持ち帰ったこれらの情報が、次は何を仕入れるべきかの指針になるのだ。
少女――キアラが客に応対する傍らで、
残り商品の数を紙に書き込んでいたが]
……一枚多くない?
[間違いに気付いてキアラ>>258の手の中を指差した]
[自信は、満々ではない。たまに計算を間違えることがあるから。
ゆえに、]
(お、おおお落ち着けー!)
[そう自分に言い聞かせながら、頭の中で計算を行って]
……や、やっぱり一枚多いっ!
[無事におつりを渡し終えれば、キアラの横で少年もほっと一息ついていた]
いいって! 最初は僕もしょっちゅう間違えてたなーって思ってたらほっとけなくて。
[それは父がキアラを助けた時の台詞とどこか似通っていた。
才は受け継がれなくとも性格の方はそうでもなかったらしい*]
/*
きゅうけいちゅうー 自分テンション上げ用にこれを
黒猫ダンジョン『リリーゼと炎龍レーヴァテイン』
from REFLEC BEAT colette summer
いろいろとタイムリーすぎやしませんかね
― 回想・参戦前のとある日 ―
[コリルスの街が騒がしいのはよくあることだが、
その日の騒がしさはいつもと違っていた。
揃いの制服に揃いのバッジをつけた面々が街の中を歩き回っていたから。
――自衛団だ。
少年もその一人として動いていた。
明け方、レトが街の外で氷の羽竜を見つけたことから始まった騎竜師探し。
聞き込みは、街の外から流れてくる者の多い繁華街で重点的に行われていた]
[というわけで。
様子見ではなく聞き込みのために、キアラが店番中の店内に顔を出す昼下がり>>325]
なんで、って……。
街の外に竜ほっといたらかわいそーじゃんっ!
ちゃんと休めるための場所で休ませてあげないと。
[レトの竜――ルアルも世話になっている竜舎のことだ。
自衛団に入っていなくとも使える……はず]
あと、氷の竜をほっといたらじーさまが方がうるさいってレトが言ってたけど……よくわかんない。
レトは僕の友達。立派な騎竜師なんだ!
[というわけで。
様子見ではなく聞き込みのために、キアラが店番中の店内に顔を出す昼下がり>>330]
なんで、って……。
街の外に竜ほっといたらかわいそーじゃんっ!
ちゃんと休めるための場所で休ませてあげないと。
[レトの竜――ルアルも世話になっている竜舎のことだ。
自衛団に入っていなくとも使える……はず]
あと、氷の竜をほっといたらじーさまが方がうるさいってレトが言ってたけど……よくわかんない。
レトは僕の友達。立派な騎竜師なんだ!
そういえば僕の話を聞いてこんなに驚いたのはキアラが初めてだよ!
まるで何か心当たりがある人みたい………ってええええええ!?
[今度は少年が絶叫する番。
心当たりのある人を見つけたらすぐに知らせるように、と言われているがこれは知らせるべきなのか?]
キアラ、ここで、ちょっとだけおとなしくしててくれる?
すぐ戻るから!
[それだけ言い置いて店を出ると、レトを探す。
見つけるとがんばって説明した。
キアラのこと、あやしげな反応、そして自分の考えを]
父さん、キアラが竜連れてるだなんて一言も言ってなかった。
だから竜のことは父さんにも言ってなかったみたい。
なんで隠してるのかわかんないけど、
もし、氷の竜をほっといてたせいで街から追い出されるなんてことになったら……。
一緒に、追い出さないで、って頭下げてくれるか?
キアラは悪い子じゃないんだから、絶対に!
[焦ってはいるが、迷いのない表情でレトの顔を見上げ、頼み込んだ**]
/*
おおう、在席表示直すの忘れて落ちとった。
……3時間割るー! で焦ってたからなあ。
さてて。
どう並べれば綺麗にいくかにゃー、と。
……まあ、なんつーかさ。
真面目な話、俺とルアルは単独行とか撹乱とか、そーゆーのには向いてるけど。
対多攻撃って点では、キアラとトルメンタの方が頼りになるから、状態整えといてほしいってのはあるんだよ。
だから、こっちは気にすんな、な?
[にぱー、と笑いながら口にするのは真面目な戦力分析を交えたもの。
実際、影竜は他の竜に比べると、戦闘力という点でやや劣る。
その分、隠行などの特殊な部分に秀でてはいるが、気性の穏やかなものも多く、相方である騎竜師との連携が取れなければ戦場に出るのはやや心許ない、とも言われていた。
反面、完璧に息を合わせた影竜と騎竜師は一騎当千を地で行く……とは、今はここにいない師匠からの受け売りだが。
少年がその境地に至るには、まだまだ色々と足りていないのは言うまでもなく]
……ってーわけで、俺は竜舎で待機してるから、お前らはちゃんと休めよー?
[無駄にあかるい口調で言った後、足早にその場を離れる。
更なる突っ込みから逃げた、というのは、きっと、誰の目にも明らかだった。*]
― コリルス・竜舎 ―
……なんだよ、ルアル。
[竜舎に落ち着くなり、じいい、と、物言いたげにこちらを見つめる紫紺の瞳に、淡い紅が半眼になる。
リーゼロッテと言い合いになった後は大抵、こんな視線を影竜から向けられていた]
……俺だって、あんな言い合いしたくないっての。
[幼い頃の『約束』は、その後の修行で失敗して落ち込んだり躓いた時に少なからず力をくれたもので。
それを交わした相手との今の距離感には、微か、苛立ちめいたものも感じてはいるが。
どうしてそうなったのか、どうすればいいのか、が見えないまま、苛立ちだけが募る傾向にあった。
そんな苛立ちは伝わっているのか、影竜はきゅい、と鳴いて紫紺の瞳を閉じた。
わからないのはこちらも同じだし、何より、同居人ならぬ同居竜もいる今は、少年が心情を吐き出すことはしない、というのがわかっているから]
[影竜が目を閉じて身体を丸めると、柔らかな羽に埋もれるように寄りかかり、目を閉じる。
完全に眠り込みはしないものの、抜ける力は抜いて身体を休めるやり方は、師との旅の中で身に着けさせられたものの一つ。
その状態で思い起こすのは、水色の氷竜をここに迎え入れるに至った顛末で──]
― 回想:参戦前の一幕 ―
[舞い降りた自分たちに対した氷竜の姿>>320に一瞬見惚れたのは、羽竜を見た事への驚きも大きかったが。
王国に加護を与えし二者の一方を思い出した、というのも少なからずあった。
アイヒェの家は先代である祖父の方針で氷海を等しく奉っており、少年もその影響を少なからず受けている。
だからこそ、氷海を敬う年配者たちの反応──『蒼氷卿』の眷属を蔑ろにして云々、となるのを予測できて、急がないとまずい、という結論に早々と達したのだが、それは余談として]
お?
どーした、シュテルン。
[港を回って聞き込みをしていた所に駆け寄ってきたシュテルンの、只ならぬ様子に首を傾げつつ。
落ち着かせるために人の多い波止場を離れ、丁度の人の余りいなかった漁具置き場で話>>441を聞いた]
キアラ、って、今お前んとこの店手伝ってる旅人だっけ?
……時期的にはあってる、か。
なんで相方置いてかなきゃなんなかったのか、ってのはちょっと気になるけど……そこまで、酷い扱いにはなんないんじゃない、かな。
[一部の信心の強すぎる年配者の反応がどう転ぶかはわからないが]
まー、あれだ、そんときゃ俺も付き合うよ。
竜と騎竜師は一心同体、片方を蔑ろにするのはおかしいだろ、ってウチのじっちゃん説得すりゃ、多分どーにかなる。
……同時に動くと目立つから。
タイミングずらして、低空飛行でついてく。
なんかあったら、連絡投げて。
向こうの騎竜師と出くわさないとも限んないし。
そうなったら、抑えに回るから。
[向こうの騎竜師、と口にすると、どうしてもちらつく色がある。
それを振り落とそうとするかのように、ふる、と首を横に振った。
修行中の邂逅の話は、誰にも話してはいないけれど。
緋色の竜を駆る騎竜師の話題が出ると反応する様子は、周囲に何か思わせているやも知れず]
……あ?
偵察が主目的なのは忘れるな?
……んなこった、わかってら!
無闇やたらとふっかけたりしねーよ!
[一瞬の感傷は、突っ込みによってどこかに飛んで。
それからしばらくした後、褐色の影がふわり、空へと舞い上がった。**]
/*
兄上の病気を竜の呪いに絡めるのを忘れたでござる。
兄に屠られるかもしれないって流れを作る必要が無かった、失敗。
リカバリすんの面倒なんで放り投げるか!(
/*
さて、兄上の行く末を占っておくか←
1・2・3:{3}年後に回復
4・5:{6}年後に死亡
6:戦争中に死亡
{5}
/*
6年後に死亡か…長いな。
病死にするか、回復後別の死因が降りかかるか。
今の病が完治せず死亡、だとファミーユへ戻るタイミングを失いそうだ。
ちっ、確率等倍にしとくんだった(
─ ミリカ村への途上 ─
ならば見張りはシュテルンに任せよう。
居眠りするなよ。
[シュテルン>>432から見張りの立候補が出たなら、異は唱えず彼に任せてしまう。
交代して見張りに立つと言う考えには至らない。
そう言うこととは無縁の環境で過ごして来たためだ。
余計な一言を加えつつ、私は視線を再び前方へと戻した]
─ クレイエラの森 炭焼き小屋 ─
[時折短い休息を挟みながら、私達は森を目指し馬を進める。
ジーク殿が言っていた炭焼き小屋へと辿り着いたのは、もう陽が暮れる頃となっていた]
ここか。
[愛馬から降り、今夜の宿場となる炭焼き小屋を見遣る]
……………
[上等とは言えない建物の造りに、あまり良い印象を抱いていないと言うのは顔に表れていた。
ここ以外に屋根のある場所な無いようだから、口から文句は出さなかったけれど]
[問いながら、気遣わし気な視線は彼女の首輪へと。
先程空を飛んでいる時に、ごく近くから感じた力の波紋は、その首輪が発していたものだろう>>395。
病という楔から自身を"解き放った"術と違い、その首輪に籠められたのは竜人の少女を"縛る"術のようだ]
(……それとも。もしかしたら、自らの意志ではなく……?)
[命懸けの戦場にありながらそのような戒めを受けた姿である事は、一目見た時から気になってはいた。
しかし世間知らずの少女が踏み込んでよい事なのかと、不安はあり]
すみません。不愉快なお話でしたら、忘れてくださいね。
[竜人の少女と、彼女の傍らに常に居る青年の顔を、ちらりと見て瞳を伏せた]
先に入っていてくれ。
少し風に当たってから入る。
[ジーク殿達にそう告げて、私は愛馬を木に繋ぐとその場で空を見上げた]
一緒に、星の下まで………
[そう約束した、のに。
果たされぬ約束は胸に抱いたまま]
戦争が終われば、会えるだろうか…。
[何も出来なかったあの時とは違う。
ある程度は、自分の思う通りに動けるようになったはずだ。
淡い願いを抱きながら、
― ミリカ村への途上・空 ―
[騎馬で先んじた三人より遅れて出立した褐色は、高くなく、低くなく、の高度を滑るように飛ぶ。
夜間哨戒に勝手に出ている事もあり、音もなく風を捉えて滑空するのは慣れたもの]
……ほんと、こんな時じゃなきゃなあ。
[つい、口をつくのはこんな愚痴。
それでも、飛ぶ機会を得られた事は、純粋にありがたかった。
例え他に目的があるのだとしても、そうしている間は、抱えた苛立ちやもやもやを忘れていられるから]
― 出発前 ―
[シュテルンのとばっちりで偵察へと狩り出す事にしたレトへの連絡は通信ではなく伝令係の少年に頼んだ。>>451
竜の方が速度が出る以上、こちらが先行して出発する必要があったし、問答無用の内容に文句を言おうにも、相手が命令通りに伝言しただけと判っていれば逆らいようがないだろうと謀っての事だ]
「偵察任務が第一なのは忘れるな」て、必ず伝えろよ?
[彼がこの戦況に一種の焦りを抱いている事は感じている。騎竜師という大きな力を担う存在である以上、それは無理からぬことと言えるし、相応の実力を持つという点は信頼もしているが…時々釘を刺しておかないと、どうにも不安なのも確かだ]
騎竜師てのは、みんなああなのかねえ…空に放すとどこまでもかっ飛んで行きそうで危ないったらねえし。
[伝令を出した後、ぼそりと呟いた言葉が、彼自身の性癖を棚上げ状態なのは、ある意味お約束だった]
─ クレイエラの森 炭焼き小屋傍 ─
[愛馬の首を絞めすぎないように抱き締めて、額をその肌へと合わせる。
愛馬と触れることで揺らいだ感情を整えて、いつも通り皆と顔を合わせることが出来るように、と。
どれだけそうして居ただろう。
ようやく落ち着いたところで顔を上げて、愛馬の首を撫でてから炭焼き小屋へと向かおうとした時。
遅れて到着したレト>>462が小屋の近くまで来ていたことに気付いた]
追いついたか。
[先程までの姿は見られていたのかどうか。
その可能性は頭から抜けたまま、何事も無かったように私はレトへと声をかけた]
― 炭焼き小屋 ―
[>>461通信で詳しい行程を連絡したのは彼だったから、出発後には、レトにも今回の首謀者は知れていたことだろう]
それじゃあ、見張りはシュテルンに一晩中頑張ってもらって、俺はのんびりさせてもらうか。
[シュテルンの名乗り上げ>>432に、ファミル同様異を唱えなかったのは、単に面白がってのこと。無論、様子は見るつもりだったが、居眠りでもしていたら、後で思い切りツッコミ入れる気も満々だ]
― クレイエラの森 炭焼き小屋傍 ―
[歩きながら、ふと思うのは二年前に別れた師匠のこと。
最後の試練に打ち勝った少年に『閃影』の号と太刀を授けた後、彼の人はまた宛てない旅に戻って行った]
……今のこの国の状況見たら。
師匠、なんて言うんだろーな。
[考えても詮無い事が、つい、声になって零れ落ちる。
それから、ふるふる、と数回首を横に振って過ぎったものを振り落とした。
そんな感じで自分の内面に意識が行っていたから、ファミルと愛馬の様子>>460には気づく事もなく。
呼びかける声>>464に、淡い紅をひとつ、瞬いた]
ああ、ただいま到着、ってね。
ここに来るまで、上は落ち着いてたよ。
[それから、軽い口調で、視認の結果を報告する]
/*
ここは、気づかない枠でいる方がいいよね、うん。
全体のバランス的に、最後まで気づかない枠はいた方がよい。
つか、このこそんなに多方面に気ぃまわんないよwww
― 炭焼き小屋 ―
[風に当たりたいというファミルには、>>458気をつけろ、と声をかけただけで、言われた通りに先に小屋に入り]
うっは、やーっぱ埃だらけだな。
とりあえず寝床だけは確保するぞ、手伝えシュテルン。
[まず始めたのは掃除だった]
/*
あなたは共鳴者を希望しています。ただし、希望した通りの能力者になれるとは限りません。
指差しかくにーん!
― 回想:戦場 ―
あいにく、死ぬ寸前でも死ぬことを考えるなって教えを受けて育ったんでね。…はしたないと思うか?
[>>416笑みを返しながらも、目は一切の侮辱を許さぬように研ぎ澄まされる。
こちらに向ける切っ先に合わせるように槍の穂先を向ける。とはいえここから逃げるにせよなんにせよ、如何にするかは一か八か。命をかけるには無責任なものでしかないのは自覚していたため、 その提案>>416一蹴することもできず、ゆだねるような問い>>417にこたえるにはしばしの沈黙を要した]
………誇りは……縛るためにあるものじゃないな。
[静かにつぶやく言葉は彼女の耳まで届いたかわからず、油断なく構える人と威容を示す竜を交互に見つめた後…向けていた穂先。パルチザンを握っていた手を開き、武器を落とした。疑わしくもある。だが逃げるのも心許ない。天秤が傾いたのは、直接刃を混じらせたという僅かな理由であるがそれは口にせずに]
ロー・シェン。傭兵だ。俺は……いや、俺たちは、その提案を受け入れる。
[名と職業を名乗り、そして抜け目なく自分以外のものも混ぜていう乗ると答えると、前面に構えていた盾ゆっくりと横下ろした*]
―― 深夜:クレイエラの森・狩猟小屋 ――
[二人はもう寝ていただろうか。
一度二人へと視線を投げ、それからそっと扉を開けて外へと出る。]
どう、様子は。
[外で待機していたネージュへと小さく話し掛ける。
未だ緊張した様子でミリカ村の方へと見ていたがそれだけで。
どうもまだ村よりは離れた位置にいるようだ。
そのまま村へは近づかずに離れてくれればいいのだが。
そうはならないだろうと思う一つの根拠があった。
生まれ故郷であるミリカ村だから村人以外の気配に気づく事が出来る。
それにしてもネージュの警戒が強いのはおそらく。]
―――…騎竜がいるんかな。
[もしそれが以前に見かけた幼い頃の親友に似た人物なら。]
……一人先に行って確認……は怒られっかな。
[ここから飛ばして姿を見て引き返してきて小屋まで戻る。
どう考えても明け方までにこっそりやってくるというのは無理があった。]
……置き手紙でもすればいいかな。
[悩みながらぶつぶつと独り言を呟き、空を見上げる。
静かなこの森では抑えた声とはいえ、小屋の中にまで聞こえていたに違いなかった。]
― 炭焼き小屋 ―
ん…?
[外に近付く気配>>462を感じたのは、あらかた中が片付いて、そろそろファミルを呼びに行くべきかと思った頃]
ああ、レトか。
[一瞬、緊張に引き締められた表情は外から聞こえた声>>466に、すぐに緩んだ]
― クレイエラの森/炭焼き小屋 ―
うわー……。
[長年使われていなかったと思しきその小屋はほこりだらけ。
とくれば寝るためには掃除をしなければならないことは嫌でもわかるわけで。
ジークムント>>467からの手伝い要請に思わずげんなりした声をあげた後、]
が……がんばるっ!
こんなの港のぼろい倉庫掃除した時に比べれば百倍マシなんだからな!
[気を取り直して掃除に取り掛かった。
コリルス漁港の長年使われていなかった倉庫を掃除した経験がなくとも、
ファミルとジークムント、双方から見張りを任された>>455>>465少年は、
何事においても張り切っていた]
─ クレイエラの森 炭焼き小屋傍 ─
そうか、ひとまずは落ち着いて休息が取れそうだな。
[結果報告>>466を聞いて、レトに頷きを返す。
上が騒がしくないと言うことは、敵の騎竜師は近くに居ないと言うことだろう。
森に潜む野生の獣の懸念はあったが、敵の気配が無いと言うだけでも僥倖だ]
工程の予定は聞いているな?
今日はここで休んで明日の朝出立する。
[改めて工程を口にして、足を小屋へと向ける。
ここで立ち話をするよりはジーク殿達も交えて確認した方が良いと判じてのこと。
レトへは「来い」と視線で指示を出した]
/*
それにしてもおかしい。
今回は、一応、前衛突出戦闘馬鹿のつもりだったのだが…
そうかグラ補正というやつか…(中身補正かもしれなひ…
― 現在:クラタエグス砦・食堂 ―
[やや口ごもりながらいう言葉に鷹揚にうなずいて>>418返す。一度は刃を交えた存在が、こうして話し相手になることなどさして珍しくもない。
別に憎みあっていたわけではないのだ。
それに相手に隔意があるならばともかく、そうでないものにまでいちいち角をだしてはやっていられない。
それが傭兵にとって、生きるため狩猟や農耕をするのと変わらない普通だ。]
何かあれば雇用主に従うが、起こさないでくれることを願ってるぜ
[ラートリー>>419にもウェルシュにも別れを告げて食堂を出でて向かうのは傭兵が一纏めにおかれている兵舎へと向かっていった。]
― 回想:戦場 ―
……どんな状況であれ。
自ら命を絶つほどの愚か者ならば。今はこの場で、剣の錆にすれば良いまでだ。
[>>468握る剣と同様剣呑な光を帯びたままの瞳に、緩く頭を振る。]
……正規の兵や将ならともかく。傭兵では、人質としても弱い。
何より。これより先激戦区に割かれるであろう人員を思えば、人手は大いに越した事がない。
……恐らく……いや。間違いなく、そういう話も出るだろう。
誇りは、人を縛る物ではないが。権威もまた、人を縛る物ではあるまい。続きは、砦で。
[とはいえ、己に権限があるワケでも無かったが。捕縛した後の処遇は、そうそう非人道的な物でもない。
>>469盾を下ろす青年に、一つ頷いて。]
ロー・シェン、か。
……砦までは、捕縛の格好を取らせて貰おう。
[合図と共に、残る兵は散会し。
同様に武器を下ろす傭兵達を囲み、連行の様相に。]
今は胸を張っておけ。
あの方を仕留める程だ。少なくとも、お前の腕は、高く買われるだろう。
[そう述べれば背を向けて。
戦場の宿営地に向け、部隊を進めた。
……砦の要人との交渉の結果。
どんな経緯があってか、部隊長を引き継いだ己の元に青年が配属されるのは。もう少し、後の話*]
/*
張り切っている状態、な >>473
とりあえず発言数コンラートに追いつくのは諦めよう……2回差まで詰められただけよー頑張った
― 竜舎 ―
……ウシャス。
待たせて済まない、ほら……
[>>476ローとウェルシュに別れを告げ竜舎に入れば、隣のネージュは既に出払った後で。
赤い愛竜は、自分の姿を見付け低く空気を震わせた。
……あたかも、自らの身を縮め、隠れようとする仕草で。]
……ウシャス? なにかあったのか?
[その仕草に。食事を差し出す手を止め、鱗を撫でて。]
― 竜舎:ウシャス ―
りる・らてぃ りる・らーてぃ
[その聲は、何時になく不安そうな物。]
こわいひと いっぱい きてたの
わたしたち を みて
これならいっぱい ひとをころせる って
[大きく育った見た目と裏腹。
酷く臆病な竜は、その言葉回しすらも他の竜より心なしか幼くて。]
めぇ、よ りる・らてぃ
ますたー・らーてぃ も ままも いってた
ひととともにいるりゅうは ひとをあやめてはいけない
ひとをあいするりゅうは ひとをしんじねばならない
[低く震える聲。瞳に宿る色は、悲しみ。]
ここは とても こわいの
ねぇ りる・らてぃ もう かえろうよ
ますたー・らーてぃと ままと ますたーのつがいがいる おうち
[訴える声は、家を恋しがり啼くか細い物。]
ねぇ もう かえろうよ
りる・らてぃ
このごろ ちっとも わらわないよ
おうち かえろうよ
おそら いっぱい とぼうよ
ねぇ ねぇ
[……そして何より。自身の身を、案ずる物。]
――――…………。
[低く震える空気に、愛竜の聲を察し。]
……済まないな、ウシャス。
それは、もう少し後になりそうだ。
[なるべく柔らかに。なるべく、笑みを濃く浮かべて。彼女は、竜を撫でた。
……竜はただ、黒い大きな瞳で、じっとラートリーを見つめるだけ。]
大丈夫。お前に、人は殺させない。……前は済まなかったな。
[一般的に気性が荒いと称される炎竜の中で、この竜は酷く臆病で。……人が、好きすぎた。
以前、ローを捕える折に放たせた炎も。あの後「何故人に向かって炎を放たねばならないのか」と、随分と困惑されてしまい。兵士の軽口一つにも、怯える様相だった。]
……大丈夫。大丈夫、だから。
[その首に腕を回し、竜を抱きしめた。
……竜がそれを望むのか、己がそうしたいのか。
それは、考えるまでも無かった*]
……ちがうよ
おうち こいしいのは わたしじゃないよ
りる あなただよ?
[……澄んだ竜の声音が。今は、心に痛い**]
――何か、気になる事でもおありですか?
[声の届く距離まで歩み寄り、コンラートに話し掛ける。
アリーセはどうしていただろうか、寝ていたなら一先ずは起こさぬよう気を遣いつつ]
ここで単独で動くのは、さすがに見過ごせませんわ。
急ぎであれば騎竜師単独の方が速いとは、承知しているつもりですが……。
[騎竜にそう簡単に手出しする者があるとも思えないが、互いに攻めあぐねている状況、敵が打開のため無理矢理にでも動く可能性は消しきれない]
せめて、朝になるまで――
いえ、わたくしたちも、共に行ってはなりませんか?
[アリーセはその時どうしていただろうか。
自分が動くとなれば彼女を置いていく訳にもいかないだろう。
アリーセの方にも視線を送りつつ、コンラートに問う]
― 炭焼き小屋 ―
[ファミルとレトが、こちらに向かう気配に、先立って戸を開ける]
よう、ちっと埃っぽいけど、これでも掃除したんだ。我慢しろよ。
[満面の笑顔付きで、開口一番の挨拶代わりがそれだった]
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