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人里に身を潜めながら、夜毎人を喰らうという恐ろしい人狼。
幾つもの村を滅ぼしてきた狡猾な化け物の噂が、遂にこの地にも訪れた。
震え上がる者、馬鹿馬鹿しいと一笑に付す者、そして…。
様々な思惑を余所に、人々は話し合いのため集うのだった。
1人目、楽天家 ゲルト が参加しました。
楽天家 ゲルトは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
村の設定が変更されました。
2人目、語り手 が参加しました。
語り手 は、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
生き物をそのまま凍りつかせるほどの氷に閉ざされた時、
銀色に輝く月に照らされた「人狼」がその血に目覚めると。
――その異形の化物の目覚めによって、村が滅びると。
村の設定が変更されました。
皆様、COありがとうございます。
入村しましたら、アクションにて[[fortune ]]を振ってください。数字の低い方から、序盤の処刑先となります。
※ただし、初回の処刑先となった方が役職持ちの場合は、一番数字の低い村人の方に振り替えられますので、1日目が開始したらメモにてご申告下さいませ。
語り手 が村を出ました。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
2人目、パン屋 オットー が参加しました。
パン屋 オットーは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
― パン屋の厨房 ―
――さて、今日のパンの出来はどうかな?
[父から家業を継ぐ前から日課となっている朝の作業中、未だパン焼き窯を開けるときが最も緊張する。
耐熱用の厚い手袋をはめ、慎重に扉に両手をかけた。]
3人目、神父 ジムゾン が参加しました。
神父 ジムゾンは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
―教会―
…ああ、それでは、今日も気をつけて。
[朝の礼拝を終えると、信徒たちに声をかける。小さな教会の中は相変わらずどこか神聖な雰囲気が漂っている。]
村の設定が変更されました。
4人目、少年 ペーター が参加しました。
少年 ペーターは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―村外れの自宅前―
うー、今日も相変わらずさっみーなぁ……!
[はぁ、と白く曇った息を悴んだ手に吹きかけて、両手を擦り合わせた。
この季節、村の風景は雪に包まれて白に埋もれている。
その風景がまた寒さを煽るようで、母が編んでくれたマフラーを、もう一度首にしっかりと巻き直した]
…うーん。いまいち。
[右端のウェルシュケーキは焦げが酷くて、とても店頭には並べられそうにない。
厳しい師匠である父に見られたら、”村で長年パン屋を営むうちの跡取りが、情けないことをやるんじゃない!”と思い切り怒られるだろうなとため息をもらした。]
[ひたすらバタバタ足踏みしても、寒いものは寒いのである]
オレもう、家に引き返してベッドの中に潜りてーよ。
でもそういうワケにもいかないよなぁ。
……お使いきちんと済ませなきゃ、母ちゃんおっかねぇし。
[普段は優しい母だけれど、叱る時はしっかりと叱りつけてくる女性でもある。
今より幼い頃、よく悪戯を仕掛けては首根っこを掴まれてつまみ出されたものだった。
ちら、と家の方へ視線を投げて、子供らしからぬ溜息を深々と吐いた]
5人目、少女 リーザ が参加しました。
少女 リーザは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
[とはいえ、うだうだ悩んでいても仕方ない]
ようし、仕方ないや、とっととお使い済ませてかーえろ!
そうと決まれば善は急げだぜ、ひとっぱしりいっくぞー!
[子供は風の子、寒さはトモダチ。
ぱっと頭を切り替えて、バスケットを振り回しながら雪道を駆け出した**]
[しかし、幸いにも他のパンは売り物になる出来だった為、すぐに気を取り直した。]
…まっ、いいか。
パンも焼けたし、そろそろ開店しようっと。
[良く言えばお気楽。悪く言えばのんびり過ぎ。
村では楽天家のあだ名があるゲルトと争うくらいにおっとりした性格をしている、と専らの評判だった。
棚に焼きあがったぱかりのパンを並べると、のんびりとした動作でパン屋の入り口にオープンの看板を掛けた。]
6人目、青年 ヨアヒム が参加しました。
青年 ヨアヒムは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―自宅―
――寒ぃ。
[本来感じるはずのない寒さを感じて目を醒ます。視線の先にはずり落ちた毛布。]
あーもう、折角いい夢見てたってのになー。
[尤もどんな夢を見ていたかなど既に覚えていないが、そんな愚痴を零しながら毛布を拾い上げて被りなおす。]
………駄目だ。
[キリリと冷えた空気は眠気を既に取り去ってしまっていた。]
[信徒達が帰っていくのを教会から出て見送ると]
…寒い。
[はあ、と顔をしかめて白い息を吐いた。特別寒さに弱いわけでもないが、今日は特に冷える気がする]
ったく、この教会寒ィんだよクソッ。防寒具の一つくらい支給しろ。
[誰も聞いていないのを良いことに、おおよそ聖職者らしくない言葉遣いで愚痴る]**
7人目、村長 ヴァルター が参加しました。
村長 ヴァルターは、占い師 を希望しました(他の人には見えません)。
― 村長の家 ―
はあ…寒いな…出かけたくないな…
[ 雪に埋もれそうな小さな村にも、村長という役職は存在していた。先代だった父親から引き継いだ現村長は、いまいち仕事にやる気を見せないタイプだったが。
村役場は冬の間は大抵閉められている。
村長自身の家にいくつかの書類が持ち込まれ、大方の手続きは村長の家で出来るようになっている。
大層な書類がいるような事件は大して起きないし、外に出るのは寒いからだ**]
どーすっかな?
[仕方なく起き上がったはいいものの、特に何かをする用事もなく…]
…あ。
うん、もうやってるだろうな。
[と、微かに空腹感を感じた気がして時計を確認。この後の行動を定めた。]
/*気が付けばあなたの隣に。蕎麦です。
初めましての方もお久しぶりの方も、よろしくお願いいたします。
[深々と頭を下げた。]
8人目、負傷兵 シモン が参加しました。
負傷兵 シモンは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
─自宅の一室─
っ、つー……。
[顔をしかめ、ずきり、と痛む膝をベッドの中でさすった。
数年前、遠い戦地で負った古傷は未だに癒えず、冬の寒さは堪える]
9人目、ならず者 ディーター が参加しました。
ならず者 ディーターは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―自宅―
[床や机に散らばる酒瓶。
その中に男が一人、大きな鼾をかきながら眠っていた。
室内にはストーブがあるが火はついていない。
時折寒さに震えるように体が動くが、起きる気配は無かった。**]
うっげ、寒そ。
[窓の外を見れば、村中が雪で白く覆われ、空はどんよりと暗い。
酷い寒波と共に、新たな雪が降りそうに見えた]
……腹、減ったな。
つってもこの足じゃ外に出ても碌に歩けねぇし、誰かメシ持ってきてくれたりしねーかな。
[果たして、天の助けは来るのだろうか。
暫く待って誰も来ないなら、足を引きずりながら宿に向かうつもり**]
[曇った窓を服の袖で拭いて外を覗き込めば、目に一面の白が飛び込んでくる。生まれたときから住んでいる村の、見慣れた――否、見慣れすぎた冬の光景。]
店の前の雪かきは済ませたし、掃除もばっちり。
[指を折って、自分がすべき仕事を確認する。
幼い頃から厳しく仕込まれているから、手順は既に体に刻み込まれている。
今朝一番の客は誰だろうなと考えながら、林檎のすりおろしを入れた甘い香りのするアプフェルブロートの前に、”本日のおすすめ”と書いたメモを置いた。]
/*
←戦争で出戻りを考えていた人
シモンも考えたけどおっさんやりたかったのと
隻腕っての考えててそれ以来不自由な生活を強いられて
やってられっか!俺は酒に頼るぜ!という設定。
ちょっとくらい被っても…いいかな……。
ところで子供居るけど、戦えるのだろうか。
俺はガキンチョだって構わずに殴っちまう設定だぜ(ゲス顔
[ベッドで読書中、ページをめくりながら、ふと顔を上げ、窓の外が視界に入った。]
(あ、こんな冷えてたらシモンさん動けないんじゃ…?)
[本に栞を挟んでパタンと閉じると、しっかり重ね着をしてオットーの店に小走りで向かった**]
[店のドアを開ける音に顔を上げ、顔見知りに笑顔で挨拶する。]
いらっしゃいませ…って、ヨアヒムか。おはよう。
[外は寒かっただろうし、暖炉で温まったらどうだ?と声をかけつつ、パン屋としての仕事も抜かりなく行った。]
今日のお勧めパンはアプフェルブロートだ。ちょうどいい林檎が手に入ったからね。
あ、村立てです。
皆様ありがとうございます。
ようやく、フリーデル以降の追加キャラが使えた!というレベルで久しぶりのBBSセット。
ソワァ。
ーパン屋前ー
[少し息を整えて、パン屋の扉を開く。]
こんにちは〜!
[そこにはパン屋の他に誰か居ただろうか?]
今日のオススメ2つと、あと…
[パン屋にシンプルなパンを2〜3見繕って貰ったならば、代金を支払い、ありがとうと頭を下げ、そこに誰かが居たならば笑顔で手を振りながら駆けて行っただろう]
まあね。これは結構自信作だし。
[ウマそう、と言ってくれたヨアヒム>>26に少し胸を張る。
隣村の親戚に不幸があって昨日家を出た父には、”お前はまだまだ半人前だ。これでは不安で俺はまだ引退できない。”と辛辣な評価を貰っているが、一人で完成させられるパンだって一応ある。尤もそうでなければ、いくら緊急の用事があっても、父が自分に店を任せるという無謀なことはするまいが。閑話休題。]
…それにしても、今日はいつもより店に来るのが早いような気がするけど?
どういう風の吹き回しだ?
[ヨアヒムが一番の客になると思っていなかったから、店の壁にかかった時計を見ながら、不思議そうに首をひねった。]
羊飼い カタリナ が見物人として参加しました。
羊飼い カタリナは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
―村の中心部―
…もー、どこ行っちゃったのかなあ…
羊さあん…
[今にも泣き出しそうな顔をした少女がきょろきょろと辺りを見回しながら歩き回っている]
リーザちゃん、いらっしゃい。
今日のお勧めはアプフェルブロートだよ。二つだね?分かった。
[その他にもカイザーゼンメルという朝食用の小さい白パンをリーザに勧める。
代金を受け取ると、紙袋に入れたパンを微笑みながら差し出した。]
今朝はもしかしてシモンさんのお手伝いかな?お疲れ様。
帰りは転ばないように気をつけて!
[孤児のリーザが、戦争で負傷し村に戻ってきたシモンに引き取られて一緒に暮らしていることは知っている。頭を下げる少女に注意を促す言葉をかけ、手を振り替えして、店を出て行く背中を見送った。]
>>27
ん?あー、な…。
[彼としても自信作らしい、それなら是非に買って行こうと考えた矢先の質問。視線を追って時計を見、首をひねるオットーに視線を戻すと。]
ホントは二度寝しようと思ったんだがな…。
[目が冴えちまってな、と続けながらパンの匂いを嗅いでいると本格的にお腹が空いてきた。そろそろ買い物をしようかと考えた時に聞こえた少女の声>>25。オットーとのやり取りは黙って見守り、去り際には手を挙げて応えただろう。]
…さて、俺も買い物を済ませるかな。
適当によさそうなのを4つくらい見繕ってくれ、あとそれとは別にその"おすすめ"をひとつ。
[リーザが去った後、オットーにそう声をかける。別にと言ったアプフェルブロートはこの場で食べるつもりのようだ。]
パンを四つね。了解。じゃあ、カイザーゼンメルとツヴィーベルブロートでいいか?二つずつ用意するな。
[リーザに勧めた白パンの他に、ローストした玉ねぎを生地に混ぜ込んだパンを手早く袋に入れてカウンターに置いた。
最後に食べやすいように紙ナプキンに包んだアプフェルブロートをヨアヒムに差しだしながら、合計料金を告げる。]
[パンの袋を抱えて転ばないように急いで戻り、帰宅すると、外で雪の下に貯蔵していた野菜を掘り出し、干し肉と共に竃の鍋でコトコト。]
[匂いにつられてシモンが顔を出したならば、温かいポトフと共にオットーのオススメだと一言添えてアプフェルブロートを差し出しただろう。シモンが顔を出さなかったならば、ポトフとパンをシモンの部屋まで届けただろう**]
[パンの袋を抱えて転ばないように急いで戻り、帰宅すると、外で雪の下に貯蔵していた野菜を掘り出し、干し肉と共に竃の鍋でコトコト。]
[匂いにつられてシモンが顔を出したならば、温かいポトフと共にオットーのオススメだと一言添えてアプフェルブロートを差し出しただろう。シモンが顔を出さなかったならば、ポトフとパンをシモンの部屋まで届けただろう**]
ああ、そうそう。
朝のんびり過ごすのは悪くない、と思うけど。風邪だけはひかないように気をつけろよ。
[それでも一応、布団から出るのが億劫だとの言葉へ少し心配そうに注意を促した。**]
さて、戻ってこれ食ったらあいつらの様子でも見に行くか。
[と、自宅近くの牧場の家畜の事を考える。年に数回、麓の村へ買い出しに行く際にはリーダー格を務めるがそれ以外の時は定職と言えるものはなく、牧場や農場などの手伝いをするのが日常である。ある意味最も自由が利くため、買い出しを担当しているとも言えた。]
そういえば…
[今朝はカタリナの姿を見なかったな、などと思い出しながらゆっくり帰路を歩く。**]
10人目、村娘 パメラ が参加しました。
村娘 パメラは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
[出来上がったポトフと竃で少し温めたパン、ストックのチーズ一欠片を載せたトレイを手にシモンの部屋の戸をノックし、扉を開ける。]
あの、今日はだいぶ冷えるので、ポトフ作ってみましたけど、食べませんか?
パンはオットーさんのオススメで、アプフェル…ブロート?って言うそうです。
[シモンは食事を喜んでくれただろうか?果たして味は…?]
[一度部屋を出ると、何やら温かい飲み物が入ったカップを手に戻り、シモンに差し出す。カップの中身はシモンの気に入るものであったのか?]
えと、後で片付けにくるので、ゆっくり食べて下さいね?
[僅かに小首を傾げ、扉を閉めて自室に戻っただろう。自室に戻ったならば、机に向かって先程の読書の続きに没頭したであろう。**]
――広場――
…さて、と。
[教会が慈善事業で行っている炊き出しの手伝いをしに、広場に向かう。対象者は主に身寄りのない人々だが、来る者を拒むことはない。
もしかしたら誰か知人の姿もあるだろうか]
おはようございます。今日は特に寒いですね。
――この冬を越せるか心配だと。ええ。そうですね。
ですが案ずることはございません。
我々はこうしてささやかな施し程度しか出来ませんが、神はいつでもあなたを見守っておられます。信じる者は救われるのですよ。
[話しかけてきた村人に柔らかな笑顔で応対し、暖かいスープを一杯手渡す]
…あいつ、この寒さでくたばってねェだろうな。
[ふいに思い出すのは昔馴染みであるシモンのことだ。彼の足ではこの雪の中外に出るのは何かと厳しいことだろう]
ま、あのガキが面倒見てんだろうし流石に平気か。
[続いてシモンの家で一緒に暮らしている少女が浮かぶ。
兵士として村を出ていた彼が孤児を引き連れて帰ってきた時には驚いたものだ。
そういう自分も子供の頃両親は他界し、孤児として教会に引き取られたため、別に珍しい話ではないのだけれど]
後でツラくらい見に行ってみっかね。
[そう周囲に聞こえないよう一人ごちた]**
11人目、司書 クララ が参加しました。
司書 クララは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
― 図書館 ―
[私がいるのは村の小さな図書館。
今日も一人、仕事に勤しむ。]
はい、ありがとうございました。
[この静かな空気が私は好き。]
・現在のフォーチュンまとめ
87:ヴァルター
65:ジムゾン
64:リーザ
60:ペーター
55:シモン
40:クララ
31:ディーター
19:オットー
17:パメラ
0:ヨアヒム
…また割と最後の方まで残る系やこれ…!
/*
しかし野郎多すぎワロスwwwwwと思ってたけど徐々に女の子も増えてきて何よりです。
シスター来ねえかなーシスター。
― 村長邸の隅っこの部屋 ―
う うむ…むぅーん…
[ 寝返りを打つ。 ]
[ 誰か放った寒さへの悪態が聞こえた気がした。 ]
[ 距離的にいって、いくらなんでも気のせいだと思うが。 ]
なんなの、この寒さ…出たくないぃぃ…
でもおなかすいたな…
[机に向かって読んでいた本をパタンと閉じた。]
んー、楽しかったぁー!
[ずっと座っていて縮こまった体をいっぱいに伸ばしつつ、窓の外に目をやると、変わらぬ気候。]
止まないかぁ。仕方ない。行こう。
[モコモコと服を着込むと本を持ち、フードを被って図書館に向かって歩き出した**]
― 村長の家 ―
チッ、パンが切れるな…
[買い置きしていたパンがあと残り1つになっているのに気がついて舌打ち。この寒い中、出かけねばならないではないか。
村長に自炊の文字はない。料理は老いた母親にやらせており、その母親も3ヶ月程前に逝った。レシピが残されているので出来ないこともないが、いちいち作って後片付けするのが面倒臭い。故に、パンや外食が村長の普段の食事である。
冷えたパンをかじりながら、隅の部屋のある方を眺め。]
まさか、あいつが盗み食いしていないだろうな…
[ろくにパンの数を数えていなかったことを後悔する。]
[ヴァルターには弟がいた。
いわゆる「兄よりも優れた弟」で、父母は弟を率先して可愛がり――少なくとも、ヴァルターはそう考えている――自由な生き方を許した。街へ出ていき、村を「捨てた」とさえ言える弟ばかりを贔屓にしていた父母を、ヴァルターは理解できない。
村を出て、勝手に女を作り、子を作り、挙句死んで、娘を押し付けられたとあれば。更に、父母が、愛していた息子の形見だと孫を可愛がれば。好ましいと思える要素はどこにもなく。]
……さっさと男でも作って出て行けばいいものを。
性格が悪くて行けんのか?
[一応、世間体があるから追い出しもせず、死なない程度には食費なども渡している。もっと働いて貢献するべきだ、と説教をしたこともある。]
出かけるか…
[出かけたくはないが、食料問題は背に腹を代えられない。
防寒具を羽織って外へ出る。
まずはパン屋に行こうか、しかし他に行く用事がなかったかを思い出しながら。**]
―村の中心部―
[バスケットを振り回しながら雪道を駆けることしばらく。
村の中心部に近づくにつれて、パンの焼ける香ばしい匂いが漂い始め、育ち盛りの胃がぐぅっと鳴いた]
うー、腹減ったぁ。
こりゃやっぱり、早くお使いすまさないとなぁ。
[お使いをすませて帰宅すれば、朝食にはちょうどいい時間だろう。
走る速度を緩めてお腹のあたりに手を当て、のんきにぽつりとひとりごちた。
……と、視線の先に見覚えのある赤いフード>>33]
おっ、あれカタリナじゃね?
おーい、カタリナー! おっはよーさん!
[ぶんぶんと手を振って、しゃがみ込む同級生の元へと足音もけたたましく走り寄る]
お前、こんな時間にこんなトコでどーしたんだ?
いっつも牧場で羊にエサやってる時間だろー。
[彼女の牧場と、ペーターの自宅は近距離だ。
だから家族ぐるみの付き合いも多く、まるで兄妹のように時間を過ごしてきた。
牧場の仕事を手伝う彼女にしょうもない悪戯を仕掛けて、母に耳を引っ張られた事も数え切れない。
それゆえに、彼女がこの時間に村の中心にいるなんて珍しいなと首をひねる]
あっ、さては。
[まーた羊が逃げ出したんだろ!
はやし立てるように言おうとしたのと、カタリナの藁にもすがるような問いかけは同時。
予想通りの質問に、深刻な様子の彼女と対照的にちょっとだけニヤニヤした]
わりーけど、ここに来るまでの間には見てないぜー。
逃げたのアイツ?
あの、ちぎれ耳の活発なチビ。
[彼女の牧場の脱走常習犯といえば、そのチビ羊か、年季の入った偏屈そうな爺さん羊である。
適当に脱走犯の目星をつけて、きょろきょろ辺りを見回した]
例のチビなら、お気に入りの隠れ家知ってんぜ。
お使いすませてからでイイなら、探すの付き合ってやろっか?
[お使いは今日の分のパンだけだから、すぐすむはずだ。
母は待ちぼうけを食うだろうけれど、「困ってるカタリナほっといて帰ってきちゃったテヘペロ!」なんて言った方が大目玉をくらうのはわかりきってる。
それに、こうして彼女に困り事を相談されるのは、実はそんなに悪い気がしないのである。
ちょっと得意げな顔をして、カタリナをじっと見つめた**]
/*
ヨアヒム兄ちゃんの[[fortune ]]の0初めて見たなー!
思わず笑っちゃったぜ……!
ともあれ、薔薇の下には初参戦!
初めてさんも多いし、宜しくお願いするぜー!
おまかせで何の役職が来るかだけ、今からちょっとハラハラするなー!
いつもありがとう、リーザ。
ああ、いい匂いだ。
[打ち解けたのは、リーザだけではない。自分も同じだ。
穏やかな笑顔を浮かべ、食べ物と飲み物を受け取る]
へぇ、オットーの?
[仄かに甘酸っぱい香りのするパンは、オットーのおすすめらしい。
パン屋の跡取りであるオットーは、自分が志願兵になった頃にはまだ幼く、普段口にするパンも店主である彼の父のものだったから、その頃の小僧イメージのままなのだが、いつの間にかひとりでパンを焼けるまでになっていたようだ]
…………
[立ち去るリーザを見送り、扉を閉めると、悲しげに眉を下げる。
彼女の母を殺したのは――
誤って民間人を撃ってしまったのは――
自分が所属していた隊だったから。
乱戦だった。
だから、誰がやったのかはわからない。
それはすなわち――
彼女の母を殺したのが、自分かもしれない、と言うことでもある]
[トレイをテーブルに乗せ、椅子に腰を下ろす。
このことは、リーザには話していない。
古くからの悪友であり、神父でもあるジムゾンに告解を通じて告げたのみで、他に知る者はいない。
いずれ話すべきか、墓の下まで隠し通すべきか。
――その答えは出せないまま、食事に手をつける**]
12人目、旅人 ニコラス が参加しました。
旅人 ニコラスは、占い師 を希望しました(他の人には見えません)。
――未だ雪の村の戸を叩かず――
[はあ、と吐いた息は白く凍る。
幾度の山を越えて、幾度町を村を都市を過ぎて、幾度森を抜けたのか、長旅の記録はもう分厚い。
この向こうに人の訪れも少ない山間の村があると聞いて、どれほど歩いたのだったか。
冷たさに時間と身体の感覚が失われつつある頃。
雪あかりに混じって灯のゆらぎ。]
ああ、あれかな――
[目標を見つけて、さくり、さくり、雪踏む足取りは少し軽くなった**]
老人 モーリッツ が見物人として参加しました。
老人 モーリッツは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
─ 老人の家 ─
今年の雪はおかしい。
どうもおかしいぞ。
不吉じゃ……なんと不吉なことじゃ。
おお、次の満月はいつじゃ?
今日か? 明日か?
おお、おお……。
満月はいけない。いけないぞ……。
不吉じゃ、不吉じゃ……。
ありがとう。これからも頑張るよ。
[安泰と口にするヨアヒム>>39に真面目に頷く。
生まれたときからパン屋の息子、進路は物心つくまえに決まっていたようなものだが、それでもちゃんと目標はある。
”いつかは父をうならせるパンを作って、自分を認めて貰うこと。”
修行を始めた頃ヨアヒムには言ったことがあるが、ヨアヒムが覚えているかどうかは知らない。]
パン屋は意外と体力使うから健康が資本なんだ。今の時期なら風邪引くと接客できなくなるし。
ヨアヒムの忠告通り、僕も注意する。
[言葉通り、常日頃からうがい手洗いは徹底的に行っている。小さい頃からほとんど病気にかかったことがなかった。]
ヨアヒムはこれからカタリナの牧場に行くのかな?
[仕事を片付けながら、ヨアヒムが手伝っている牧場の仕事>>41について考えを巡らせた。冬は寒いから今の時期大変だろうと、完全室内業故の発想が頭に浮かんできたから。
因みに、カタリナの牧場からはミルクや乳製品、卵を仕入れている。特にチーズを使ったパンは評判が高い。]
先日牧場に行ったときは、カタリナ元気そうにしていたから、今朝もきっと朝早くから羊の世話を頑張っているんだろう。
[まさか、カタリナが逃げ出した羊を捕まえようと村の中心部に来ているとは露とも知らず。羊を追いかける姿を想像して、子供は元気が一番だと年齢の割りに年寄り染みた感想を呟いた。]
―図書館―
[入口扉の前で服に積もった雪を払い、靴の雪を叩くと、扉を開けて図書館の中へ一歩]
こんにちは!
[元気よく挨拶をしたら、室内にいた司書がそれに応えてくれただろうか?]
この本、とっても楽しかったよ!
でもね、こっちの本は少し悲しかった…。
[週に2回は図書館に足を運ぶリーザの本選びは、クララの選択によるところが大きい。
はじめはシモンと共に訪れ、本を選んでもらっていたが、リーザがクララと図書館までの道に慣れた頃には一人で訪れるようになっていた。]
今日はどの本にしようかな…
[本棚から本を手に取りながら、まだ読んでいない1冊を今日は自分で選んだ。
必ず2冊は借りていくリーザに、司書は今日入荷した新刊から1冊をリーザに選んだだろうか?]
うん、今日はこれにする!
[本を抱え、クララにありがとうと頭を下げると扉を開ける。
外に出るリーザに司書が何か言葉をかけたならば、笑顔でうなずき、大きく手を振りながら雪の降る外へと出ていっただろう。]
[元気な訪問者が図書館へ。
もふもふしていて可愛らしい。]
こんにちはリーザ。
今日も元気いっぱいだね。
[にこやかに少女を迎え入れる。]
そう、良かった。
私も嬉しくなっちゃう。
[楽しかったと言われれば笑顔で。]
そっかー。
でもね、そういう悲しいって気持ちも大切なんだよ。
大事にしてあげてね。
[悲しいお話には悲しい表情で。]
[最近は一人でやってくるこの少女が可愛らしくて。
週に二回、彼女が来るのを楽しみにしている。]
これはどうかな?
[彼女が本を選ぶのを見守り。
彼女が一冊本を手に取るのを確認すると。
違うジャンルの新刊を手にとって彼女に進める。]
どういたしまして。
また来てね。
[小さく手を振って笑顔で見送った。]
[最近は一人でやってくるこの少女が可愛らしくて。
週に二回、彼女が来るのを楽しみにしている。]
これはどうかな?
[彼女が本を選ぶのを見守り。
彼女が一冊本を手に取るのを確認すると。
違うジャンルの新刊を手にとって彼女に進める。]
どういたしまして。
また来てね。
[小さく手を振って笑顔で見送った。]
――銀雪の村――
[しんと冷え込んだ白を踏みしめる。
その間にも、風花か空からかひらりと花が舞い。
慣れたとはいえ早く屋根を、と思ってしまう。]
――すみません、宿はどちらになりますか?
[人の声がする距離まで足を進めて、一息つき、軽く吸い。
近くに見えた一人に声をかけた。]
[少し休憩、とばかりに仕事をやってきた同僚に任せる。
こういう所は田舎でいいな、と思う。
ちゃっかりおみあげを要求されたけれど。
それで休めるのなら安いものだ。
コートを羽織ると外に出た。]
― パン屋 ―
こんにちはオットー。
[訪れたのは村のパン屋。
少しお腹が空いたのと、同僚へのおみあげを兼ねて。]
今日のおすすめは何かしら?
[陳列されたパンを見渡して。
どうしようか困ったように尋ねる。]
13人目、行商人 アルビン が参加しました。
行商人 アルビンは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
[一本の道が真っ直ぐ、山間の奥にある銀雪の村の入り口まで続いている。
村の名が刻まれた看板の下にはススキが風に揺れていた。すっかり冬めいた風がアルビンの黒髪を揺らす。
その村は、冬になると深い雪に覆われる。訪れる者は少なく、出て行く者もない。
アルビンはもう一度やって来た道に目をやった。人気のない寂れた道には木々の陰が落ち、時々強く吹き抜ける風に草木が力なく揺れるだけ。
看板の向こうは、もう村。農園や牧場、教会。そういった建物が点在しているだけの静かで寂れた場所だ。
少なくとも、アルビンはそう思っている。アルビンはこの村が好きではなかった。]
[村人はこの村で思い思い、日々を過ごす。ひとりびとりの営みがあり、数年前までアルビンの暮らしもそこにあった。
幼い子供であるアルビンを連れた母親が村へ来てから、ずっと。けれども冬になれば雪銀の世界となるのを嫌って、アルビンの母親が行商人だったように彼もまた商売をやる為に村を出た。
だのに、この季節になるとこの村へと帰ってきてしまう。まるで、誘われる様に。
目を細めて見ると、看板の向こうに村を灯す火の揺らぎが見えた。
優しい灯りは幾らかアルビンの身体を暖かくさせたんだった。]
ただいま。
[何度目かになる、ただいまを。アルビンは小さくひとりごちた。]
― 銀雪の村 ―
[ 村の中をよぼよぼと歩いて、立ち止り、
空を見上げてぶつぶつつぶやく。 ]
人狼じゃ。
人狼が出る。
こんな冬はよくないことが起こるんじゃ。
今日も元気いいね。
[愛想のいい声にはにこやかに。]
じゃあ、それを2つお願い。
あっと、分けて入れてね。
[1つは自分に、もうひとつは同僚に。
財布を取り出し、お金を払う準備をしながら。]
今日も寒いね。
凍え死にそう。
はーい、分かりました。
[注文してくれたアプフェルブロートを二つ、それぞれ別々の袋に入れる。支払いの準備をしているクララに支払い金額を伝えながら、包んだパンを差し出した。
寒いとの言葉に全くその通りと首を縦に振る。]
ええ、今朝も寒いですね。外に出していた桶の中の水が、すっかり凍っていました。
僕は昔から風邪をひくことはありませんけど、クララさんは最近体の調子はどうです?
[ぱっと見、クララには体調面で普段と変わったところがあるようには思えなかったが、それでも一応尋ねてみた。]
[ありがとう、と代金を手渡して、パンを受け取る。]
心配ありがとう。
でも、私も大丈夫よ。
なんとかは風邪引かないって言うからね。
[楽しそうに言う。
相手まで含めていることには気付かない。]
まいどっ!
[受け取った料金をレジに仕舞い、クララの話>>87に自分が含まれているとは気付かず、のんびりと笑い返す。]
うんうん。風邪はひかないに越した話はないですよね。
クララさんも僕も、外から来るお客様と接触する仕事だから、他の人に病気移したら大変ですし。
[本人は自分のことを鈍感などと思ってはいないが、のんびりモードのときは人の言葉を前向きに捕らえる傾向がある。今もクララが健康で何よりとしか考えていなかった。]
寒いときは、食べるものをしっかり食べて、体の中から温めるのが一番と思いますよ。
[年上の女性に対する丁重な態度を崩さずにてきぱきと話しかけた。]
― 昔のこと ―
[燃える視界。
逃げる足音、怒号、倒れる人。
あいつは大丈夫だろうか。
友の顔が浮かんだもの一瞬だけ。
崩れた建物の傍に隠れるように身を置けば、途端に爆音が響く。
まずその音が右の鼓膜を破る。
続いて爆風が身を包み、体が吹き飛ばされた。
おそらく建物の破片も飛んだのだろう、顔面の右側に大きな裂傷を刻む。]
[何が起きたのか分からなかったが、爆発に巻き込まれたのだと知れたのは後の事。
その時はただ、右腕が焼かれたように痛み、酷い耳鳴りに耐える事しか出来なかった。
次第に赤く染まる視界の中、体が冷えていくのが分かり、
迫りくる死を目の前に奥歯が鳴った*]
─ 現在・自宅 ─
ッあぁアァアア──!!
[昔の夢を見たことによって右腕の痛みを思い出す。
痛みに引きずられるように目を覚ませば、
そこは煙が上がる戦場ではなく、見知った家屋の中。
荒れ果てた室内には大量の酒瓶が転がっており、それらはすべて空っぽだ。]
またあの夢かよ… ッチ
[激しい動悸をごまかすように舌を打ち、今はもうない右腕をさする。
二日酔いによる頭痛もするが、それにも増して酷く疼くのは寒さの所為かと、窓の外を睨みつける。
忌々しい痛みに再度舌打ちを放って、男は鎮痛剤を打った。]
それもそうね。
会う人も多いから、一層気をつけないといけないね。
[うん、と頷いて。]
丁度、このパンみたいに?
美味しくいただいて風邪を引かない身体にするわ。
[パンの入った袋を軽く持ち上げて見せて、にこり。]
ありがとう、またね。
[御礼を言うと、何もなければパン屋を後にした。]
/*
まわりがなんかほのぼのしてる設定だからいいのかな…!って思ってるなう。
ところで独り言が700ptというのが心許ない。
それもそうね。
会う人も多いから、一層気をつけないといけないね。
[うん、と頷いて。]
丁度、このパンみたいに?
…ふふっ、美味しくいただいて風邪を引かない身体にするわ。
[パンの入った袋を軽く持ち上げて見せて、にこり。]
ありがとう、またね。
[御礼を言うと、何もなければパン屋を後にする。]
[失ったのは右腕のみならず、右目の視力、そして右耳の聴力にも及ぶ。
負傷した身は使い物にならないと判断され、幾許かの慰労金とともに除隊を迫られた。
それからこの村に帰ってきたものの、この体では普通の農作業すらままならない。
始めの数ヶ月は不自由なりに努力を見せたが、
それだけでは補えない物が多々あった。
いつしか金は酒に変わり、酒が無くなれば街に行っては賭博で稼ぐ。
そのような日々をずっと繰り返している。
男の昔を知る者は皆、こう口にする。
昔はいいヤツだったのに、戦争があいつを変えてしまった、と。]
/*
さてと。そろそろなんか埋めとこうかな。
MSKです。なめたけです。
怪しい人がやりたくてきました。
怪しいくせに真能力者とかおいしいと思って占い師希望です。
でも75とか完全に長生きなんですけど。
死ぬ前に村終わりますねこれね? あるびんびんが76以上出してくれないともう生きるしかないじゃない! ですね
ゆきはさむい。
[所謂、幼い頃のアルビンは悪ガキだった。
今も大して成長していないと言えばその通りだったけれども。]
へえ、魔物ですか。人狼って奴は恐ろしいですね。
でも大丈夫、孫の私が人狼に効くという珍しい香辛料を見つけて来たんですよ。
お爺ちゃんの為に遥々遠くからね。そう、だからちょっと旅費が足りなくってね。
これからまた友人の結婚式に遠くの村に……
[そう、去年も自身を孫だと偽りながら商品を買わせようとした様に。今年も同様の手口でモーリッツを騙そうとする。
アルビンの手の中にある香辛料をモーリッツは買ってくれただろうか。*]
ったく、ガキンチョは元気で羨ましいぜ。
風邪ひくんじゃねーぞ。
[そして周囲に聞こえない程度の声でそう呟き。
その後も少し言葉を交わし、カタリナの所に向かうリーザを見送るだろう*]
[ふと顔を上げれば、壁際のタンスの上に一枚の写真が目に入る。
写っているのはまだこの村から出る前の自分と、腐れ縁とも呼べる悪友たちの顔。
彼らは写真の中で、今よりも若い顔で笑っていた。]
……クソッタレ。
[悪態とともに、腹の虫が鳴る。
ここ数日まともな食事をしていない男の腹は空腹を訴えていた。
この家には酒以外の食料はない。
確かこの時間であればジムゾンが広間で炊き出しをやっている。
タダ飯にありつこうと、男は重い腰を上げた]
[ ふいに、ぎらりと目を光らせ、しゃんと背を伸ばして、
太く重い声で言う。 ]
人狼は、容赦なく全ての人間を食いつくす。
十字架でもニンニクでも、ましてや香辛料などでも退散させることなど出来やしない。
人狼は殺すしかない。
食い殺される前に殺すしかないんじゃあ!
[ 言い終えると、急に空気が抜けたように小さくなって。
またも意味のわからないことをぶつぶつ言う ]
[とはいえ、それもほんの数秒のこと。
すぐさま気を取り直すと、カタリナへ視線を戻す]
それとも、カタリナも一緒に来るかー?
オレさ、お駄賃に好きなパンひとつ買っていいって言われてんだ。
何かテキトーなパン買ってさ、半分こして食べよーぜ。
ほら、あれだよ。
腹が減ってはなんとやら、って言うだろー!
[飄々と言い放つと、パン屋へ向けて歩き出した*]
本当ですか、神父様?
[そっちがその気なら、と。
同じように仰々しく話す。]
では何のお話を?
ありがたい説教でもしていたのでしょうか?
[単なる好奇心で。]
―自室―
ごちそうさん。
[リーザが用意してくれたポトフとリンゴ味のパンを平らげ、生姜の入った暖かい紅茶でほっと一息。
オットーが焼いたパンを食べるのは初めてだったが、なかなか美味い。焼いた人の人柄が出るのだろうか。店主の焼くものとは違って、ふわりと優しい味がした。
ポトフも紅茶も、決して手の込んだものではないが、素材の味を生かしており飢えた体に染み入る]
―パン屋―
おーい、兄ちゃん邪魔すんぜー!
[数分後、悪戯小僧の姿はパン屋のドアの前にあった。
無遠慮な声を投げながら、ドアをくぐって店内に踏み込む。
靴に付いた雪を店内に落っことしてゆくのは、もはや日常茶飯事である]
カイザーゼンメルふたつとー、ローゲンブロートとー。
[店に入るなり、慣れた様子で目的のパンを指差した。
今日のお使いは朝食パンとライ麦パンだ。
それから、うーんと首をひねって店内をぐるりと見回した]
おっ、それいいじゃん!
[やがて目に止まるのは、『本日のおすすめ』アプフェルブロートだ。
パッと目を輝かせて、ビシッとアプフェルブロートを指し示す]
本日のおすすめひとつ!
食いながら帰るから、持ってけるようにしてよ。
[実に子供らしい遠慮のなさで、ズケズケ注文した]
― 自宅→外 ―
[男がふらふらと酒の匂いを撒き散らしながら外を歩く。
二日酔いも、古傷の痛みも、鎮痛剤のお陰で治まっているが
軽い副作用の所為で足取りはおぼつかない。
広場までの道のりを歩いていると、久しぶりに見る顔があった>>111]
よォアルビン。
なあ、何か良い酒はあるか?
[左手を上げて挨拶をした後、行商の彼にさっそく尋ねるのは酒のこと。]
んー、そっか。
[特に面白いこともなかったな、と。
普段の口調で。]
はいはい。
ジムゾンからお説教を聞いても、有り難みがわかないわ。
[くすくす笑いながらそう言って。]
いや、気になったから声を掛けただけよ。
ちっちゃい子に色目を使う神父なんて放っておけないからね。
[冗談をいうように。]
……あ、リーザ。
ええと、お帰り。
[起き上がり、片づけをしようとしていた自分を見て、リーザはどんな顔をしていたか。
ばつが悪そうに苦笑して、されるままにトレイを預ける]
ん、ジムの奴が来るって?
ったく、この天気じゃ、俺の所なんて来てる場合じゃねぇだろうに。
伝言、ありがとな。
[ぽん、とリーザの頭を撫で、口ではそう言いながらも、友人の気遣いに口元が綻ぶ]
[ 伯父と顔を会わせることなく家を出ることに成功した。両親も祖父母も亡くなった今では唯一の肉親だが、口煩いのも嫌だし父と似た顔に睨まれるのも面白くない。 ]
[ 祖母の死からまだ3ヶ月、哀しみに浸っていたいところだが、日に日にそうも行かなくなっているのを感じる…世間体があるから、身寄りのない自分がすぐに放り出されないだけなのだ。 ]
[ 春になれば寄宿学校へか、適当な縁談をまとめられて片付けられないとも限らない。 ]
う…行く先は暗いなあ。
出来れば街に出たいところだけれど。パパが生きていたころのツテなんかもうないよなあ…
[ パメラの取柄は、並よりは良い器量と若さと(規模はともかく)村の名士の家の者、というそれだけ。いずれの期限も長くない。 ]
[ 祖母から仕込まれたのは刺繍に詩篇に紅茶に…と所謂花嫁修業的なものばかり。適当な家に添わせられるでないならば役に立たない。 ]
[ おそらくは祖父母存命中に勧められたまま適当な結婚をしておくべきだったのだろうが… ]
ペーター、いらっしゃい。
[ドアを開ける音に顔を上げて、ペーターを見つけると挨拶をする。
店に父がいれば、毎度毎度律儀に”靴についた雪は、ちゃんと足拭きで拭ってから入りなさい。”と注意を促すところだが、今日は不在だ。]
はい、はい。
[ペーターの注文に通りパンをトレイに乗せていく。]
[しかしペーターがアプフェルブロートに目をつけたことに気付くと、ふふふといたずらっ子のような笑みを浮かべた。]
これに注目するとは、なかなか目が高い!
今日、僕が焼いた中では最も出来がいいと自負しているパンだ。食べると幸せな気分になれるよ。
[半分真顔半分冗談交じりの表情で宣言すると、アプフェルブロートを食べ歩きできるように紙ナプキンに包んだ。]
いつものように、パンはそのバスケットに入れればいいか?
さ、こちらに寄こしてくれ。
― 教会へ ―
[ スープの匂いに釣られ祖母の墓に参ろうと教会へやってきた。 ]
[ 見知った村の者が神父と話しているのが見える。 ]
神父サマおはようございます。
それからクララも。
あ?何だそりゃ。そっちが聞いたんだろう。
つーかだから使ってねえっつーのに。
[普段の調子に戻った少女に、思わずこちらも素で突っ込みを入れ。]
――まあ、クララ嬢も寒さにはお気を付けて。
今日も良き一日になりますよう。
[コホンと咳払いし、何事もなかったかのようにそう告げる。
会話が終わり、彼女がどこかに去っていくならそれを見送るだろう*]
― 村中 ―
[モーリッツから逃げ出して村をぶらぶら歩いていれば名前を呼ばれる。
声がする方に顔を向ければ見知った姿が視界に入って来た。ディーターだ>>120。
ディーターの足取りはおぼつかない。近くまで寄れば、昼だと言うのに漂ってくる酒の匂い。
ディーターがふらついているのは酒のせいだろうと勝手に推測しては眉を顰めた。]
また、昼から酒を飲んでるのか?
全く良いご身分だな。
[アルビンがずけずけとした物言いなのは2人が気心が知れた仲だろうか。
少なくとも客に対しての態度ではなかった。]
とは言え、アンタに会えば一言目に酒を求められるのは知ってたんだけどな。
ああ、勿論持って来たよ。とびっきりのをね。
[ただ、商品を求められれば行商人のアルビンは口角を上げ、自慢の商品を引っ張り出しては頭上に掲げた。*]
/*
ていうかクララさん割と年下な気がしてたけど見直したら26才だよ!少女というにはちょっと無理があったよ!
こういうこと多いな!ちゃんと読めよってな!
教会か。パン屋の前に、一度そちらに向かってみるよ。
どちらだい?
[問えば方向を指してくれた。頷いて感謝を示す。
宿の人間にも聞くつもりだが、教会ならば目立ちもするだろうか。]
その雪がいいんだよ。短い間かもしれないが、よろしく頼む。
[再び開けた扉、それもまた止まることになる。]
――申し訳ない。俺はニコラス。ヨアヒムだな。
ここまで本当に助かったよ。
[ゆっくりとまた一礼し、宿の奥へ向かった。]
いやー、でも今日はおっちゃんいなくて良かったなー!
いつもなら口うるさく注意されてるトコだもんなー。
『靴についた雪は、ちゃんと足拭きで拭ってから入りなさい』
[オットーの父親の不在をいいことに、しかめっ面しい顔をして声真似した。
本人は我ながら上出来だと思っているけれど、周りから見ると随分と稚拙な演技である]
[ジムゾンも、昔は自分やディーターも含め、誰もが認めるような悪ガキだったのだが、今ではすっかり村の神父が板についている。
勿論、裏と表の顔を使い分けている事は知っているから、自分の目には今も変わらず悪ガキのまま、なのだが。
そしてそれはきっと、他人の目からすれは自分も同じなのだろう。
しかしもうひとりの悪友、ディーターは変わってしまった。
同じように兵士として戦地に出て、同じように怪我を負って退役した昔なじみの友は、今は酒びたりの日々と聞く。
お互い、体の自由が利かないと言う事もあって、顔を合わせる機会もすっかり減ってしまった]
ジムが来たら、近況聞いてみっか。
[あの頃と比べて疎遠になったとはいえ、友の事が気にならないはずがなかった。
動くようになった足を引きずり、再びベッドに戻る。
体を横たえるが、眠るわけではない。始めるのは、筋力トレーニング。
片足が動かなくとも自分のことは自分で出来るようにと、退役してからも欠かしたことのない日課。
――目的は、それだけではない。
体を動かしていないと、色々と思い出してしまうから**]
だろっ?
ホラ、オレってば目利きだからさー。
いいパンを見抜くガンリキ、っつーの?
今からばっちり備わってるんだぜー!
[実際のところは、ただ“本日のおすすめ”だし、林檎が好きだから選んだだけだ。
けれど、オットーに褒められてふふんと得意げに鼻を鳴らしてみせる。
促されて、彼の方へとバスケットを向けた]
代金、バスケットの中な!
[さんざん振り回したけれど、遠心力で代金が無事なのもまたいつもの事。
……たまにうっかり落っことして、慌てて道を引き返す事もあるのもまた事実だけれど。
幸いな事に、今日の代金は無事そうだ]
ひのふの…はい、ちょうどいただきます。まいどっ!
[バスケットからパンと引き換えに、おつりがないよう料金を受け取る。]
今日の料金は無事だな。
去年だったっけ?うちに来る途中で料金落として、雪の中拾うの手伝ったこと、あっただろ?
[ペーターを見ていたら、懐かしい思い出が蘇ってきて、思わずからかうような口調で問いかけた。]
[宿の女主人は、珍しいものを見るような目でこちらを見ていたが、快く部屋を貸してくれた。
しばらく滞在するつもりだと伝えたら、村長の家や広場の場所を聞くこともできて、それだけで気さくなひとなのだとすぐに分かった。
2階の部屋の鍵を受け取り、荷物を抱えて部屋を確認する。]
――いい村だな。
[わずかに軋む階段を上った先、部屋の窓から雪の村を見た。
手帳とペンを取り出して、風景をメモしようとして――やめた。
少し先に十字架と人影が見える。あれが教会なのだろうと思えば、見て書き留めるより向かって触れることを選んだのだ。
荷物をまとめると、手帳と路銀袋と、それから鍵を小さな腰かばんに入れて、毛織のケープとストールを羽織って宿を出る。]
はっ、この俺に酒を飲む以外に何が出来ると思ってやがる。
[>>130昼からと言われても実際は殆ど一日中飲んでいるわけだが、さほど訂正の必要は感じられないため黙っておく。
アルビンの言葉を自嘲気味に笑い飛ばし、
右腕を揺らしてひらひらと袖を遊ばせた。]
お前さんこそ、それが客に対する態度か?
[傍から見れば、ならず者が行商人を脅してるように見える構図でも
その実二人の間に険悪な空気は漂っていない。
見知った者同士、慣れたやり取りだからそれを知っている村人は
呆れたように一瞥をくれるだけだ]
ここいらの酒は飲みつくしちまったからなァ。
ちょうど帰ってくると思ったぜ。
[アルビンが取り出した酒に、にたりと顔面を歪める。
行商人だからこそ手に出来る、見知らぬ土地の珍しい酒。
ポケットに入れたしわくちゃの札を取り出して、交換を求めるがこれで足りただろうか。
足りなければ、値段を負けろとやり取りをかわすことになる。]
[教会への道すがら、時折こちらに視線を感じ。
余程他所からの旅人は少ないのだな、と伺えた。
どこかで遠く羊の鳴き声が聞こえた気もしたが――人の多い方に向かっているのに、羊飼いもないだろう。
逃げ羊がいるとは知らないから、空耳だろうと思い込む。]
――こんにちは。
暖かそうだな。
[教会と思われる建物の前では、炊き出しのスープが湯気を立てている。
神父服を来た男と何人かの村人。慕われているのかと、自然笑みが浮かんだ。]
[この俺に酒を飲む以外に何も出来ないだろうと言うディーターの台詞に違いないとでも言う様にアルビンは笑って頷いた>>141。
ディーターの失われた右腕。服の袖がふわりと風に踊るのがアルビンの視界に止まる>>141。
覚束ない足取りの本当の理由は察する事は出来ずとも。ディーターが戦争から戻って来た事ぐらい、アルビンは知っている。]
客扱いして欲しかったら毎回ケチらず金を出しな。
でも、……酒は色々な事を忘れさせてくれるからな。
[あくまでも、冗談を口する軽さでアルビンはそう言った。戦争で怪我を負ったディーターへの同情心を含ませた口振りではなく。
一介の行商人でしかなくともアルビンは商人だ。その様な感情を相手に悟らせるような事はしない。
それにアルビンにも酒に頼りたなった事は何度かあった。]
まあ、便利なもんだよ。
[アルビンが取り出した酒ににたりと笑うディーター。釣られてアルビンも笑う。]
この酒は上等だよ。俺のお墨付きさ。
だけどアル中のディーターにこの味が分かるかな?
おっと、この金じゃ足りないぞ。
[呆れた一瞥をくれる村人達を横目に矢張りアルビンは皮肉な物言いを続けた。
ディーターが出して来た金に文句をつけては交渉をし最後は彼に押し切られる形で値段をまけてしまうだろう。
気持ちよく客に金を払って貰う為の商売では良く手段ではあるのだが。*]
─ 村中 ─
[ あっちへふらふら、
こっちへふらふら。
村の中を徘徊しながら、ぶつぶつとつぶやく。 ]
なっとらん。
全然、なっとらん。
人狼がすぐ傍に居ると言うのに、
だれもわしの話を聞こうとせん。
銀の月じゃ。銀の満月が出る時に、奴らは目覚めるんじゃあ。
隣におる奴かもしれん。
昨日まで友じゃった奴かもしれん。
女かもしれん。子供かもしれん。
人狼は上手に人間に化けおるんじゃあ……。**
兄ちゃん、もうカンベンしてくれよー!
もう一年は前の事じゃん、一緒に探してくれたのは感謝してっけどさー!
[ぶぅぶぅと不満げに、でも懇願する響きも交えて、抗議の声を張り上げる。
わんぱく盛りの男子にとって、過去の不名誉な歴史ほど振り返りたくないものはないのである。
たまに持ち出される去年の『お金落っことし事件』は、オットーに忘れて欲しい記憶の上位に常にランクインしている]
[そうこうしている内に、お腹がぐぅっと鳴いた。
本日実に三回目、格好つかないタイミングにうへぇと項垂れて、口を尖らせた]
とっ、とにかくオレ帰るな!
リンゴパン、美味しかったら皆に宣伝しとくなー!
[これ以上醜態を晒す前に、速やかに撤退するのが吉である。
行きより中身が充実したバスケットを抱えると、逃げ去るように店を後にした*]
[カタリナがパン屋に0いるならば、向き直ったペーター>>147に見えない位置からわずかに肩をすくめて見せるだろう。
”実はペーターってこんなとこもあるんだよ。”と言う調子で。]
だからー、バスケットに料金入れたときには落とさないよう気をつけろって言ってるんだって。
夏ならまだいいけどさ、ペーターだって寒い中探しに行くのは面倒だろうが。
[ペーターの不満と懇願が混じった抗議の声を、年上の余裕で受け止める。
まだカタリナが生まれる前、ペーターくらいの年頃のときは、牧場へよく卵なんかを取りに行ったものだ。ペーターから料金が足りないと聞いてすぐ手伝うと申し出たのは、おつかいでお金を落としたとき、どれだけ心細くなるか知っているからに他ならない。]
[男の失った右腕を見て同情を見せたり、顔を引きつらせたり、
珍しいものを見る目を寄越す人間は多い。
今でこそ落ち着いているが、荒れ始めた頃はその反応を見る度に、
誰彼構わず殴りかかっていたものだ。
アルビンはそういった反応もなく、辺に気を使われることも無いから
この軽いやり取りに男の心が荒れる事はなかった>>143]
別にお前さんの上客になんざなる気はねェさ。
そういうのは物の値段を知らない金持ち様に吹っかけろってな。
[ひっひ、と喉で笑う。
男も物の値段が分かる人間だとは言い難い。
しかしぼったくられるにしても光る石だとか、派手な服よりも、
酒に大枚をはたく方がよほど価値があると男は信じていた。]
たっだいまー…っとぉ。
[ニコラスを宿に送った後はまっすぐに自宅へと戻ってきた。出迎える声はないがそう言葉に発してしまうのは何故だろうか。]
――うん、やっぱ上達してるよな…!
[冷えた身体を温めるためにホットミルクを用意し、買ってきたパンに齧り付く。ボキャ貧?それは言ってはいけない。]
…ご馳走さんでしたっと。
[暫くして平らげると、時計を見やった後ゆっくりと牧場の方へ向かうための準備を始めるだろうか。**]
[アルビンの言う通り、酒を飲んで酔っている間は色々な事を忘れる事が出来る>>143。
過去のこと、現在のこと、未来のこと、自分にまつわるあらゆる事。
ふわふわと何も考えずに居られる現実味のない世界に身を置くのも悪くない。
だが、酔いから醒めれば頭痛と倦怠感を伴って
突きつけられる現実は、神をも呪うほどだ。
それから逃げるようにまた酒に手を出す。
見事な悪循環に嵌っているのを自覚している男は、
そこから抜け出す術を一つしか知らない。]
阿呆め、真に良い酒ってぇのは、
俺みたいなヤツにも味が分かるようなもんだ。
……あ?足りねぇ?
一体どんな幻の国から取り寄せたんだァ?
[>>144金が足りないと言われれば男はへの字に口を曲げる。
取り出した札は、2番目に大きな金額が印字されていた。
今までこれを超える商品を取引したことはない。
狂った味覚でも美味い酒が飲めるならば、もう一枚足そうかポケットに手を伸ばすが、僅かに残った常識が、それはダメだと警告を出す。]
お試し価格っつーことで、もう少し負けろや。
なんなら、後でお前さんにも分けてやってもいい。
[最終的に、差し出した札で事足りるまで値切って男はアルビンから酒を手に入れた]
ありがとさん、またヨロシクな。
[落とさないよう、酒瓶を赤子のように左腕で抱える男の顔には
良い買い物が出来たと言わないばかりの笑みが浮かんでいる]
[アルビンの商法に乗せられたとは露知らず。]
そんじゃ俺ぁそろそろ行くわ。
ジムゾンのヤツが、スープ配ってるはずだからよ。
そういや、お前さん着いたばかりか?
タダ飯食うなら今だぜ。
[取引を終えて満足げな男は、家には向かわず酒を持ったまま
当初予定していた教会の広場へと向かう。
アルビンが来るなら、同行は拒否しない。**]
[教会にいた村人が、驚きか物珍しさかでこちらを見ているようなら、しまったと慌てて咳払いをし。]
――すみません、ニコラスと言います。
雪の村を旅している最中で、ここへ。
しばらくレジーナさんのお宿に厄介になる予定でして、皆様にご挨拶をと出向きました。
[軽く頭を下げれば、視線は笑顔に変わっただろうか、それとも**]
/*
おメモ:
>旅人 ニコラスは、ディーターが来るのは、その挨拶の後だろう*
なんかすんげぇクズになる筈なのに地味にまともなヤツに…!
どうでもいいですが鎮静剤はモルヒネです。
アル中にしてヤク中。救えない。
ならず者 ディーターは、栞を挟んだ。
あの、まだ天気が悪くなりそうだから、カタリナおねーちゃんち行ってくるね!
[トレイを手に部屋を出る。]
[普通の大人なら何とか出られる悪天候では、足の悪いシモンと幼いリーザには全く出られない。まだ出歩けるうちに食料をいくらか調達しなければ――]
(カタリナの家で干し肉や腸詰め、チーズや卵などをいくらかとオットーの店で日持ちするパン。)
[用意するものを考えながら、リーザは再び雪の中へ駆け出していった]
[ 神父からは物腰柔らかな対応と笑顔が返って来た。
当たり障りのない、天気と家人の近況の話題。 ]
ホント、凍り付いて死にそうなくらいね!
少し暖が取りたいな…
[ きゅるるとおなかがなった気がしないでもないが、神父はそ知らぬ顔でスープを勧めてくれた。>>136 ]
少しぬる…いや、伯父サマは相変わらず部屋に篭って仕事してたと思う。
そうそう。こんな寒いとアレが出るんじゃない?
…ってクララのそれ、いい匂いねえ。林檎?
[ クララの持っている袋に気付いた。 ]
[ 話題がころころ変わるのはこの年頃特有かもしれない… ]
[ クララに「今日のおすすめ」>>78について教えられるかもしれないが、聞かなくてもその匂いだけでパン屋に脚を向けたくなる。 ]
――ええ、本当に凍りそうですね。
さあ、良ければスープでも飲んで体を暖めて行って下さい。
[そして、声をかけて来たパメラ>>160にスープを手渡す。
腹の音が鳴ったのは知らないフリをしてやろう。大人の対応というやつだ。ぼそっとぬるいと呟かれた声にも、いいから黙って飲めや小娘、などと口にしかけて飲み込んだ。]
そうですか。村長にも先日の村集会ではお世話になりました、どうぞお体に宜しくとお伝えください。
[村長の話を聞けば、さして興味もなさげに相槌を打つ。
この少女が叔父と不仲と言う話は知らなくもないが、自分から深く追及したこともなかった。]
(それにしてもよく喋るな…)
[クララに向かってころころと話し続ける少女の話を、割り込むでもなくただ横で聞く。]
はは、先程も別の男性にそう言われました。
けれどどうにも冬は、寒いところに来たくなってしまう性分なのです。
冬にしか見られないものですから、存分に雪を堪能しようかと。
[珍しい、と神父に言われてしまえば、少し弱ったように。
やはり真逆の渡り鳥は人目を引くらしい。
炊き出しのスープが渡されて、ゆるりと目を細めた。]
ああ、ありがとうございます、いただきます。
このような旅暮らしにまで、すみません。
[あたたかなスープは雪の中いっそう白い湯気を立てて、その香りごと胃を刺激してくる。
冷えた身体に染みるようだ。]
それと……人狼?
良ければ、少し詳しく聞かせてもらいたい。
[スープの器が早く空にならないのが口惜しい。
今にも手帳とペンを出して、話を書き留めたいのに*]
[パン屋の青年、オットーが注文を受けてトレイにパンをのせるたび、ふわりと香ばしい香りが舞った。
空腹時には堪える匂いだ。
ぐぅ、と小さく鳴った腹を慌てて押さえた。
ペーターやオットーは気づいていない様子。
本当に聞こえなかったか、聞こえないふりをしてくれたかのどちらかだろう。
ほっとため息をつく。
オットーからペーターの恥ずかしい思い出が語られたのはそんなとき。>>139
ペーターが慌ててナイショだという仕草を示し、>>147オットーが悪戯っぽく肩を竦める。>>150
普段なら声を上げて笑うところだが今日は腹が鳴った気恥かしさを誤魔化すように曖昧な笑みを浮かべるのみだった。]
【見】羊飼い カタリナは、栞を挟んだ。
あー、これ?
[パメラに手に持った袋を指摘されると。
小さく持ち上げて、オットーの台詞を思い出す。]
えっと。
オットーの所のアプフェルブロートで。
このパンに使われてる林檎は、定期的に食べると健康にいいらしいよ。
[宣伝のお手伝い。]
[酒に酔っている間は嫌な事を忘れる事が出来るとアルビンは言った。だがそれは一時的なものだともアルビンは知っている。
飲んだ後は嫌なことも忘れ良い気持になれるが、酔いが醒めれれば現実に戻される。結局、何も解決はしていない。]
ただ、酒の量には気をつけろよ。モリス爺みたいにボケちまうぞ。
ディーターまで「人狼が〜」って訳の分からない事をぶつぶつ言い出したら溜らないからな。
[先程のモリス爺との会話を思い出しながら、そう言った>>154。
だが、ディーターが人狼の事をどう思っているか知らないが、コイツがアル中になっても訳の分からない事をぶつぶつと呟くよりは酒を求めて暴れ出す方がお似合いだろう。
それにアル中になるなと忠告してもコイツは手遅れかもしれない、とか失礼極まりない事を考えている。こちらは勘づかれたかもしれない。]
[もう少し負けろという言葉にアルビンは仕方ないといった様子で差し出された一枚の札と酒を交換する>>155。
実を言えば、酒の仕入額を考えれば始めに出された額でも充分足りた。むしろ、ディーターはお釣りを請求しても良かったぐらいだ。
アルビンは受け取った札に内心しめしめ。]
ったく、何だかんだでディーターはお得意様だからだな。
ん?分けてくれるなら後で貰おうかな。
[けれどもディーターに渡した酒が美味だというのには嘘はなかった。それこそディーターが言う様に酔っぱらいがその味が分かる程に。
きっと、ディーターにも満足して貰えるだろう。アルビンは自分の商品に自信を持っている。分けて貰えると言うならば喜んでと。]
ああ、こちらこそ今後ともご贔屓に。
[最後にアルビンは気持ち良く買い物が出来たお客の気分を損なわない笑顔を浮かべた。]
[現れた旅の男らしい人はニコラスと言うようで。]
私はクララです。
そこの図書館で司書やってます。
何か調べ物があるときはご贔屓に。
[図書館も宣伝。]
― 村中、宿屋に向う道中にて ―
[ディーターと別れてアルビンは宿屋へ向う。
ディーターに言った通り、教会には後で向うつもりだった。まだ村に住んでいた頃、アルビンは足繁く教会に通っていた。傍目からは熱心なクリスチャンに見えたかもしれない。
らしくもなく、神父となったジムゾンの事は神父様と呼んで敬っていただろうか。
殆ど欠かさず日曜日には教会に行ってミサを聞いていた。
小さな教会、だけども神聖な空気を纏うその場所で静かに幼いアルビンは祈っていたものだ。]
[宿屋へ向う道中、アルビンは白い息を吐きながら呟いた。]
人狼、か。
生き物をそのまま凍りつかせるほどの氷に閉ざされた時、
銀色に輝く月に照らされた「人狼」がその血に目覚める、だったけな――。
[其れは村の図書館で見つけた本に書かれていた。初めてその文章を見つけた時に確かめる様に印刷された活字を指でなぞり言葉を紡いだ。
その時、クララが傍に居たのだったけ。彼女がどんな表情をしてアルビンの言葉を聞いたか思い出せなかった。]
ほう、わざわざ冬に寒い所に…?
我々からすれば雪などさほど珍しくもないですが、異国の方から見ればまた違った風情があるのでしょうね。
[内心酔狂な奴だと思いつつも、それを表には出さずスープを渡す。と、少し決まり悪そうにしていたニコラス>>167が途端に食いついてくるのを見て、人狼について話した]
ええ。この村に昔から伝わる伝承です。
村が雪に覆われ、銀色の満月が登る時――「人狼」と呼ばれる異形の化物が目覚め、村を滅ぼすと。
古い人々の間では未だに根強く残ってるようですが、信じる人間はもう大分少なくなっているようですね。
[パメラの言葉>>166に苦笑しつつも、彼女に倣い満月を見上げた。*]
[明るい中での月は薄らとしか見えないが、そろそろ満月が近いのはわかる。幼い頃に聞いた伝承をうっすらと思い出し]
もし伝承が本当であるならば……人狼が目覚めるのはちょうどこんな日かもしれませんね。
勿論、何が起ころうともきっと神が私たちを護ってくださることには違いありませんが。
――ニコラスさん、でしたか。あなたもどうぞ、お気を付けて。
[本気とも冗談ともつかない口ぶりで、そんな言葉を吐いた*]
― レジーナの宿 ―
[村長は、食事を探しに行く途中、遭遇した近隣住民からの苦情をなだめる羽目になっていた。「モーリッツ爺さんが徘徊するのを何とかしてほしい、あのままでは危ないだろう」「大雪に備えて、雪かきの手伝いに人を寄越してくれないか」等など。
何とか話を終わらせて、宿へと向かう。物珍しい旅人とは、入れ違いになったようだ。]
やれやれ。
私は苦情受付箱ではないというに。
[宿の女主人の顔を見れば、愚痴が飛び出した。
暖かいスープを頼んで、レジーナと会話出来る対面席へと座る。]
[レジーナは村長が心を許している人間の一人である。
そこそこ愚痴を吐ける程度の。
寄せられた苦情について、あれこれ喋っていたが。]
……あとあれだな。
最近、恐ろしく冷えるから、伝承通りに何か起きないか心配してる者が……なんだ、レジーナも信じているのか。
ふん。
村が滅びるなど、迷信だろう。
[怯えたような表情を見せた女主人に、鼻で笑ってみせた。
先日の村集会でも、ちらりとその話題が出たりしたが、「そんなことより決める事があるだろう」と村長は一蹴した。その時、やや風邪気味だったせいか、神父に体を気遣われた発言をされたのはまだ知らない。>>163]
……まあ、人狼はいるがな。
[さらりと化物を認める発言をして、レジーナに、「悪い冗談はよしとくれ」と非難めいた言葉を受ける。]
いや、私とて遭遇したことはないぞ?
だが、村長なんてものをやっているとな、どこそこの村が被害を受けただの、滅ぼされただのと、嫌でも耳に入ってくるんだ。噂ではなく、役人からの連絡でな。人狼が伝説通りに狼に化けるかどうかなぞは眉唾モノだが、一般人に仇なす存在が居るのは間違いない。
[そこまでしゃべると、レジーナが暗い表情ながらも、スープを目の前に置いてくれたので口をつける。]
伝承なんかは尾ひれがついているのは間違いないだろうが、
元となる何らかの事件があったから、言い伝えとして残っているんだろう。
まあ、用心をするならば、何かが起きた時にはさっさと逃げ出すのが一番だな。宿を捨てる度胸があれば、だが。命あっての物種というだろう?
遺された財産は私が受け取ってやろう、心配するな。
[脅しと横取りが入っているが、村長なりの冗談と忠告らしい。]
ん…?
パメラとは一緒に食事でもしないのか、だって?
あの娘も年頃だろう。
おっさんにべったりくっついて移動する年齢でもないさ。
[恐ろしい話題を嫌がったのか、レジーナはヴァルターの姪についての話題に切り替える。不仲なのは宿の女主人には薄々感付かれていそうだが、外ではパメラの悪口はほぼ出さないようにしているのだった。]
街に恋人探しに行くかもしれんがな、そのうち。
[出来れば遠くに行ってほしい本音が垣間見えるが。]
― パン屋→広場 ―
[客が一旦途切れたから、店の前に”只今配達中。少々お待ちください。”の看板を置き、ドアに鍵をかけて宿屋へパンの配達に出た途中。通りかかった広場でモーリッツの姿を見つけた。
子供の頃、モーリッツに人狼の話を聞かされて興味を持ち、「じんろーってなに?」と根掘り葉掘り聞いた挙句、「じんろーってすごいんだね!おっかないよね!」と両親に言って、こっぴどく怒られた記憶はまだ鮮明に残っている。
声をかけようと近づくと、ジムゾンが先にモーリッツに話しかけていた。]
ジムゾンさん、ごきげんよう。
[二人に近寄って声をかける。]
ジムゾンさんは炊き出しですか?お疲れ様です。
[広場に漂うスープの匂いからそう推測して、ぺこりと頭を下げた。
両親が敬虔な信者であるため、小さい頃から教会によく足を運んでいるから、ジムゾンとはしっかり顔なじみである。]
[モーリッツは最近では冬になる度に「不吉じゃ。」と言い回っているとの噂らしいが、何分仕事が忙しくてめったに遭遇する機会がない。
前回会ったのは、確か三ヶ月くらい前だったんじゃなかったっけ?と記憶を引っ張り出しつつ、切り株に腰を下ろすモーリッツの顔を覗き込む。]
モーリッツさん。僕ですよ、オットーですよ。
[抱えたかごの中からは、焼きたてパンの匂いが漂っている。
これを見ればパン屋の息子のオットーであることは明白だろうと思っても、一応名前を名乗った。]
そうですね、きっと珍しがる方が、珍しいのでしょう。
だけれどこの村の人たちは皆あたたかそうでよかった。
この寒い中追い返されでもしたらどうしようかと思いましたよ。
[冗談めいていうが、実際そうなったら冗談どころではない。
暑いところに放り出されるならまだしも、寒いところは過酷がすぎる。]
面白い。こうした話は似たものを時折聞きますが……生き物が凍りつく、だなんていうのは、初めて聞いた。
冬に限る話なのですね。
満月の大猿――はまた、違う話のようですが。
[少し前の会話>>164>>166が聞こえていたのも含めて、神父の話を脳内で受け止め。
広く伝わるものと似通った伝承でないことに、関心は強くなる。
具体的かつ、他と違うことが語られているということは、単なる言い伝えの変化系とは言い切れない、ということだ。]
へえ……本にも。ますます、行かなければなりませんね。
[図書館の位置も後で宿の女主人に聞こうと胸に誓った。]
誰がジェームズだコラ。
おい、じーさん大丈夫か?立てるか?
[見当違いな人物と勘違いするモーリッツ>>200に思わず突っ込んでいると、通りかかったオットーに声をかけられる。>>194
挨拶をされればぺこりと頭を下げた。]
ああ、オットーさん。おはようございます。
[良く教会にお祈りに来る彼の一家とはそこそこ長い付き合いをしている。こちらもたまに彼の店にパンを買いに行くこともあった。ふんわりと香ばしいパンの匂いが漂う籠を思わず見つめ]
今はパンの配達中でしょうか?お疲れ様です。
良い香りですね。先日のお勧めパンも美味でした。また時間があれば店に伺いたいものですな。
[よそ行き用の言葉遣いだが、これは本心だ]*
酔狂も時には、悪くはないもので。
それに取り憑かれてしまったのが、俺。
しばらくはお節介になるつもりでしたし、閉じ込められてしまったら、いつかの雪解けまで滞在が伸びるだけの話です。
毎日、毎日、毎日雪でも、この村の皆さんがいますから。
きっと飽きたり、嫌気が差すことはなかなかないでしょう。
[パメラの様子>>186には、苦笑しかなく。
酔狂には違いないので、自重も含んだものになっただろうか。]
……さて、先ほど紹介を頂いたので、俺はパン屋に向かってみることにします。
贅沢な胃が、スープにはパンをつけたいというもので。
[そうして軽く一礼すると、きょろ、と辺りを見。
あの時教わった方角を頭の中から引っ張り出して、教会を離れた。]
酔狂も時には、悪くはないもので。
それに取り憑かれてしまったのが、俺。
しばらくはお節介になるつもりでしたし、閉じ込められてしまったら、いつかの雪解けまで滞在が伸びるだけの話です。
毎日、毎日、毎日雪でも、この村の皆さんがいますから。
きっと飽きたり、嫌気が差すことはなかなかないでしょう。
[パメラの様子>>186には、苦笑しかなく。
酔狂には違いないので、自重も含んだものになっただろうか。]
……さて、先ほど紹介を頂いたので、俺はパン屋に向かおうと思うのですが……どちら側かわかります?
贅沢な胃が、スープにはパンをつけたいというもので。
[宿から見えた景色から、真っ直ぐ教会を目指してきてしまったので。
あの時教わった方角が、脳内の地図と噛み合わなくて、周りに助けを求めた。]
― パン屋の近く ―
[さて、宿屋を出たアルビンは今度はパン屋へと向った。其処には幼馴染みのオットーが居る筈だ。
モーリッツに売り損ねた香辛料をオットーに売りつけようと企んでいた。
だが、店の前には”只今配達中。少々お待ちください。”と看板が置いてある。]
何だ、今はオットーは出掛けちまってるのか。
アイツはとろくさいからな、何時戻ってくるやら。
[おっとりとした性格をしている長馴染みをそう嘆いてはどうしたものかと首を捻った。*]
ジムゾンさん、ありがとうございます。
[人前だから、ジムゾンがよそ行き用の言葉使いをしているのだとすぐに理解して、それに口調を合わせる。
素の言葉使いも知っているが、神父も接客業の一種?だろうとものすごく大雑把に解釈している。さすがに子供の頃のように、なぜなぜと質問責めにすることはない。]
はい!父が所用でしばらく村の外に出ていますから、僕がパンを焼きますが、時間があったら店にも是非来てください。お待ちしています。
[今はそれよりも、ジムゾンにかけられた言葉が嬉しくて、にっこりと微笑みながら答えた。]
”そういえばアルビン、そろそろ顔を出す頃だろうか?”
[ちょうど行き違いになっている>>205とは知らずに、幼馴染について思いを馳せる。
実は去年アルビンが村に帰ってきたとき、”とある町のパン屋が二十年がかりで生み出した幻のパンのレシピ”という怪しげなノートを、虎の子のへそくりをはたいて買ったことがあった。厳格な父が知ったら、「そんなもん眉唾ものだ。」と一喝しそうだったから、黙ってこっそりと。
因みにそのレシピ、実際はまだ手をつけていない。
字が余りにも汚くて、パンの製法が書いてあるらしいとはかろうじて読み取れた以外、詳細が全く分からないためだ。
けれどもいつか絶対ノートの秘密を知って、皆をうならせるパンを焼く!という野望は未だに燃やし続けている。]
どうもありがとうじゃ、オットー坊主。
残りは家に戻って食べることにしようかのお。
[ ゆったりとした動きで、尻の雪を払う。 ]
そうじゃ、オットー坊主。
今夜は早めにベッドに入って、ちゃんと戸締りしてねるんじゃよ。
恐ろしい恐ろしい人狼が出るかもしれんからのう。
よしよし、
オットー坊主は本当に素直ないい子じゃのお。
[ 数少ない、ちゃんと名前と顔が一致する相手なのも、
そんな素直さのおかげかもしれない。 ]
ふん、ジェームスもせいぜい気をつけるといいのじゃ。
お主みたいなのでも、居なくなったら悲しむもんがおるじゃろ。
[ そんなことを言いながら、自分の家ではない方に、
よぼよぼと歩きだした。 ]
いいえ。僕の腕は父に比べたらまだまだです。
[今朝の焦げたパンを思い出して、顔の前で空いた右手を振りながら謙遜ではない本音を早口で答える。
かつてジムゾンから”神父はイメージ商売。”>>213と聞いて、まるで天啓を受けたようにハッとしたものだ。そのとき以来、ジムゾンは真面目に神父を務めるために、素の顔を封じているのだとも思っている。なるほど、接客業はイメージが悪くなったら商売上がったりだと。
尤も本人に直接確認したことがないから、実際は合っているかどうかは知らない。]
ジムゾンさんこそ、炊き出しお疲れ様です。
[神妙な顔つきで深く頭を下げた。]
では、僕は宿屋に配達にいきます。ごきげんよう。
[ジムゾンと、広場に他の人もいるならそちらにも挨拶をして、引き止められなければ宿屋に歩き出す。]
いえいえ、ご謙遜なさらずとも。
お父上のパンは確かに美味ですが、オットーさんも着実に上達なさっているとお聞きします。
[素の自分を知られている人の前でわざわざ裏表を分けなくても良いのに、と我ながら思わなくもないが、意識的にオンオフを切り替えないと公の場で口の悪さがうっかり出てしまうのだった。現に今でも微妙に切り替えきれていない。
まさか若い頃、オットーに勢い任せに言った言葉をそんな風>>217に解釈されているとは本人は知る由もなかった。]
――そう言えば、先ほどこの村に訪ねてきた旅人さんとお会いしましたよ。
この村のパン屋を探されているようでしたので、もしかしたら後々そちらを訪ねられるかもしれませんね。
[そう伝えておく。宿屋に向かうオットーに挨拶し、そのまま別れるだろう*]
[神父が片付けを始める頃か。
改めてパン屋の方角を聞くことに成功して、ほぅと内心胸をなでた。]
ありがとうございます。
着いたばかりでなにぶん方向感覚もなくて。
[指された方向を確認すれば、通りを真っ直ぐと言う。
頷いて心得たと示し、また礼をした。
おじい様とおばあ様とパパに会いに、というパメラの言葉は、家族構成を知らぬために単なる訪問としか捉えられず。
身寄りのない身として微かに愛おしむような視線を向けたか。]
さて、俺も行きます。凍って、狼に食われてしまう前に。
[そう言って離れたのは、下手な冗談のつもりで。]
[そういえば、去年もアルビンは碌でもない品をオットーに売りつけようとしていた。
殆どの商品に自信を持っているアルビンではあるが専門の書物になると判断は難しくなる。旅の途中で手に入れた、とある町のパン屋が生み出した幻のパンのレシピ集もその一つだった。他にも多くの土地についての知識やスケッチが納められた本も扱っていたが内容の方はさっぱりだった。
眉唾ものの書物達はアルビンの手にも余っていた。故郷の村に帰る時期になってオットーにレシピ集を売りつける事を思い付く。
オットーはお人好しだ。少なくともアルビンは長馴染みのことをそう思っている。これが幻のレシピ集だと言えば本を買ってくれるだろう。
そしてアルビンの読みは当たり、字が余りにも汚くて読むにも苦労しそうなレシピ集をオットーはレシピ集を買ってくれた>>208。]
[今年も香辛料をオットーに売ってやろうと企んでいたのに。
出鼻を挫かれたアルビンは頬を掻いた。
もしも、オットーがパン屋に居たらアルビンはこう声を掛けただろう。去年、アルビンが店に来てオットー一人しか居ないのを見て言った台詞と同様に、「親父さんは居ないのか。お前一人でも大丈夫なのか。」
冗談半分、残りの半分は本気でそう思って。幼い頃のアルビンはおっとりしたオットーのことをのろまだとからかった事もあっただろう。
幼馴染みとは言え、アルビンが村を出てからは交流は随分と減った。アルビンの中ではオットーは子供のままなのだ。
今でもパンを焼いたと聞けば、焦がすんじゃないか果ては火事を起こすんじゃないかと揶揄う。
今朝オットーがウェルシュケーキを焦がした事は知らないが、彼の父親が店を任せる程に信用しているという事もアルビンは気付かないでいる。]
― 宿屋 ―
[宿屋の勝手口から入り、いつもの場所にパンの籠を置く。配達は自分の仕事だから手馴れたものだ。それからレジーナの姿を探す。]
パンの配達にきました。いつもありがとうございます。
[丁寧にお辞儀をしたとき、傍に食事中のヴァルターも見かけた。父から注意されていたことを思い出して、声をかける。]
今年はいつもより雪が多いみたいですね。雪崩が起きるかもって父が心配していました。念のため危ない場所を見回ったらいいと思いますけど、どうでしょうか?
[ヴァルターからはどんな返事があっただろうか?
ジムゾンからパン屋を探しているらしい旅人>>220の話を聞いているから、長く留守にできないと理由を告げて、早々に宿屋から立ち去った。]
―牧場―
――そうっすかー。
[身支度を整えて牧場主に挨拶に行った際に待ち受けていたのは、朝からカタリナが帰ってきていないということ。仔羊も一頭いないらしい。]
(大方やんちゃなヤツに逃げられたんだろうな…。)
[これだけの状況証拠があれば自然とその結論に思い当たる。であればそこまで心配せずとも彼女は帰ってくるだろう。]
わかりました、一応探してはみます。
[だが、それはあくまで楽観的な判断。自らの雇主の一人である牧場主を前にそんな無責任な事はを言うつもりはなかった。そうして再び村の中心の方へと向かった。**]
……おや、あなたも旅の方なのだと見受けたのですが。
[自分を旅人かと聞き、その上パン屋の主人を知るような口ぶり。
定期的に訪れる行商なのだろうかと、まだはっきりとした答えには行き着けないまま、疑問を口にする。]
雪見に訪れたと旅の目的を話したら、あちらこちらから物好きだと言われている次第です。
けれど、空腹には物好きも負けるものでして。
帰りが遅くなりそうだと、弱ったな。
[配達だというなら村中回るのだろう。
歩き回っても自分では見つけられないだろうし、すぐに戻るとも思えなかった。]
― 宿屋 ―
……ああ、オットーか。
配達か?ご苦労様だな。
[営業用スマイルと言わんばかりの笑みを貼り付けて、宿屋に姿を見せたオットーをねぎらう。>>225]
……雪崩が?
そうだな、確かに今年は雪が多い。
しかし……私も、年でねえ。この寒さは身に堪える。
もしオットーに暇があれば、見回りをお願いしたいものだ。
ああ、忙しければ、暇そうなのを捕まえて頼んでくれても構わない。
仕事もしていない連中が村にはゴロゴロいるからね。
困ったものだ。
[頭の中に浮かぶのは、パメラやディーター。
なお、自分で行こうとしないのは「寒い」「面倒」というのが真の理由だが、そこはうまく誤魔化して押し付ける心算である。]
― 図書館 ―
いや、あのね。
……これ、オットーのとこのパンね。
林檎が健康にいいらしいよ?
[遅い、と責める同僚を苦笑いとパンで回避して仕事に戻る。
ふと広間の話を思い出して、人狼伝承の本を手取ると。
目を通しはじめた。]
……危険そうな場所を見つけたら近づかないようにな。
万が一巻き込まれたら洒落にならないから。
ご苦労さん。
あとでパンを買いに行かせてもらうよ。
[慌ただしいオットーを見送った。
ちなみに、村長は甘い物が苦手なので、
本日のオススメは食べられない可能性大である。]
[腹が減ったと聞けばくすりと笑って、]
ふふ、腹が減ったんですか。
調度、教会でスープが配られていると聞きましたがね。
後は宿屋に行けば料理を出してくれるでしょう。
[既に旅人がどちらにも寄っている事を知らずにそう言った。
ふと何処かで羊の声を聞いた気がした。]
おや、羊の声が聴こえますね。
カタリナの羊が逃げ出したのかな。
[村のはずれにあるカタリナの牧場まで歩く。
サクサクと踏みしめる雪の上、買い出しのお供は小さいソリ。
2年前の冬、雪深い季節にシモンの顔を見に来たジムゾンが「ガキでもこれなら運べるだろ」とか言いながら、くれたんだっけ。]
[カタリナの牧場までもう少し。降り積もる雪で薄くはなっているけど、誰かの足跡が見えたような見えないような。]
― パン屋の前 ―
やあ、アルビン!久しぶり。
[アルビンが手に余るからとレシピを売りつけたことも、お人よしと思われているとも知らず。空になった籠を手に駆け寄り、声をかける。
村で顔を合わせて自分がパンを焼いたと教えるたびに、焦がすことの火事を出すことの言われる訳だが。焦げたパンは店には並べないし、火事を出すほど強い火は使わないから平気と、傍から聞いたらボケに思われかねない言葉を大真面目に返すのがお約束だった。実はアルビンが村を出て以来交流が減っているため、子供の頃の印象、が強いのはこちらも同じだ。]
えっと、あなたは初めてお会いする方ですね。僕はパン屋の店主の息子、オットーと申します。
[アルビンと一緒にいる見慣れない人に首を傾げながらも挨拶をする。]
ここの方だったんですか。
それでも行商とはいえ帰ってくるのですから、故郷だと思いますよ。
すぐに発たれるので? それとも何処かに泊まられるのですか。
[行商人の足取りというのも興味があった。
自分の知らない土地の話も聞ければいいと、彼が滞在するのならば思うのだが。]
淋しいだなんて。よい村に見えますよ。皆一様に助け合って生きている。
人の営みのあるのに、どうして淋しいだなんて。
[そんなことが言えようかと、軽く首を振った。]
[パン屋を飛び出てすぐに、待ってと呼び止めるカタリナの声>>171に店先で足を止めた。
慌てて後を追いかけてくる彼女を待ちながら、バスケットからアプフェルブロートを取り出す]
カタリナ、おっせーよ!
あんまり遅いと置いてっちゃうぜー!
[もちろん、本気ではなく冗談だけれど。
野次を飛ばしながらもニッと笑って、半分にちぎったパンの、紙ナプキンの付いた方を押し付けた]
ほら、これお前のな。
とっとと腹ごしらえして、チビ羊を追っかけよーぜ!
[言うが早いか、自分の分のアプフェルブロートにかじりつく]
もぐもぐと咀嚼して、すぐさま頬を緩ませた]
やっぱり、ここのパンはウマいよな!
サイッコーだぜ!
[実に子供らしい単純な感想を口にして、次の一口を早速パクリ。
半分こしたパンが悪戯小僧の胃袋に消えるのは、あっという間の事である]
しまった、もう一個買っときゃ良かった。
[結局、まだ食べ足りないという顔をしてパン屋を振り返る事になる。
とはいえ、今はまだ朝食前。
そして、お駄賃はあくまでもパンひとつぶんだけだ。
家に帰ったら、上手いこと母ちゃんを言いくるめて追加でまた買いに来よう、なんて計画を膨らませる]
それで、なんだっけ。
……そうそう、チビ羊な!
[あまりのパンの美味しさに、その後の予定もうっかり忘れた。
つい素で間抜けなことを問いかけて、思い出したと手を叩く]
いつも隠れる場所があるんだよ。
ここからそんな遠くないぜー、ついてこいよ!
[言うと、返事を待たずに歩き出した。
向かうのは、来た道を引き返すように村はずれの方向。
そんな遠くない、という言葉どおりに、少し歩けば羊の鳴き声が聞こえてくるだろう]
[やがて足を止めたのは、教会側へと向かう分かれ道の脇。
近くの民家の物置の影から、白い毛の端がちょこっと覗く]
ほら、あそこあそこ!
雪が降る前にあそこに生えてた草がよっぽどうまかったらしくて、未だにここに来るんだよなアイツ。
ちょっと待ってろよー、おっじゃまー!
[人の家の敷地内だけれど、そんなのお構いなしに踏み込んだ。
パンのバスケットを片手に、物置の裏に潜む子羊へと足音を殺して歩み寄る。
充分に距離を詰めたところで――]
わっ!!
[大声を上げて、子羊を脅かした。
慌てた子羊が、ぴょこんと飛び跳ねてカタリナの方へと駆けてゆく……!]
そう、ちょうどその教会に行ったんですがね。
スープにはパンだと、俺の腹が言うもので。
宿の料理も楽しみですが、まずはパン屋を勧められたものですから、来たはずだったんです、けどね。
[彼の勧めた選択肢は、ひとつは済み、ひとつは保留だった。
神父も勧めたパンだったので、残念な話だ。
羊の声に行商人も反応したようなら、軽く瞬いた。]
ああ、やはり空耳ではないのですか。
先ほども聞いたんですが、こんな人通りの所に羊の声がするものかと思って、気のせいだと思い込んでいたんです。
逃げ羊じゃあ、追った方がいいですかね。
カタリナー!
そっち行ったぞ、捕まえろー!
[オレいい仕事した、と言わんばかりの充実感溢れる笑みを湛えて、同級生へ無茶振りした]
―カタリナの牧場―
[作業小屋の煙突から煙が出ている。何かを燻しているのかもしれない。
その作業小屋の扉を、少しだけ開けて声をかける。]
こんにちわー…
[中にはカタリナの母親がいた。他に誰かいただろうか?
カタリナママに「いらっしゃい、今日はどうしたの?」と問われ、「寒いから入りなさい」と促されるままに小屋の中へ入り、扉を閉める。]
あの、雪が深くなりそうなので、干し肉と、腸詰めと、チーズをお願いします。
[牧場へ独りで足を運ぶのは、雪深い冬だけ。しかも余り数多くないので、まだ人見知りする。
カタリナママは娘と変わらぬ歳の子相手に緊張をほぐしてくれようとするが、どうにも緊張がほぐれない。]
[チーズ、腸詰め、干し肉。少しずつ分けてもらい、代金を払う。」
ありがとうございます。
[作業小屋から出ると見送りに出てきたカタリナママにぺこりと頭を下げ、牧場を後にする。]
[人狼伝承の本といえば、一人の少年を思い出した。
確か何時もこの時期に帰ってきてるはず。
彼の本の一節をなぞる姿が印象深かった。]
アルビンは何処にいるのかしらね。
[遠い異国の地にいるのか、この村を目指しているのか。
まさか既に到着しているとは思わず呟いた。]
[人狼伝承の本といえば、一人の少年を思い出した。
確か何時もこの時期に帰ってきてるはず。
彼の本の一節をなぞる姿が印象深かった。]
アルビン、今は何処にいるのかしらね。
[遠い異国の地にいるのか、この村を目指しているのか。
まさか既に到着しているとは思わず呟いた。]
[此処の出身かと問われればゆるりと頷いて>>238、
まだ相手の名前を知らない事に気が気が付けば名前を尋ねる。]
故郷と呼べますか。貴方にも――、失礼お名前をうかがっても?
貴方も故郷に帰られたりはするんですか。
ええ、暫くの間は居ると思いますよ。その間は宿に泊まります。
[どうして淋しいだなんて、という問いかけの様なニコラスの言葉には、
寒空の下、灰色の空と同じ瞳で何処か遠くを見つめながら。]
……どうしてでしょうね。
確かに此処の村人は良い人ばかりで、その皆が助け合って生きているこの村も良い村なんでしょう。
けれどもね、ニコラスさん。冬になると雪に覆われる光景を見ると溜らなく淋しいと思ってしまうんです。
もしかしたら、親しくしていてもある事をきっかけに崩れさってしまう儚さを私が知っているからかも知れませんね。
[アルビンは其処まで話して一度口を噤む。初対面の相手に話しが過ぎたと恥じらう様に顔を背けた。]
なんて、私は初対面の貴方に過ぎた事を。
そうですね、この村は良い村です。けれども娯楽は無いですから些か退屈してしまうかもしれません。
ああ、教会には行かれたんですか。スープにはパンが良く合いますからね。
ニコラスさんも今の鳴き声を聞きましたか。多分、この村の羊飼いの娘が逃がしたんだと思いますよ。
無事に捕まえられたら良いんだが――、おや。
[ニコラスの話し>>243に相槌を打ちながら話しを続けていると道の向こうからオットーが帰って来るのが見えた>>237。]
おや、パン屋が帰ってきたみたいですよ。
よぉ、オットー。久しぶりだな!
―数年前、遠方の村―
[――近くで戦闘が起こった。
家の方が安全か、と考えていたが、銃声は近づくばかり。
ここも危ない。そう考えた女が幼い娘を抱えて最小限の荷物を手に、住んでいた家を飛び出す。
戦闘を逃れようと街中を走り、銃声から少し遠ざかったところで角から先を覗きこんだ。
パァーンと乾いた音。
女はその場に倒れこむ。
胸に抱いた娘とともに。]
―数年前、少女の記憶―
[急にママに抱っこされて、おうちから出た。
パーンって音、ママが息を切らしながら走ってること。
何だかわからないけどこわくて、ママにギュッとしがみついてた。
ママが足を止める。荒い息使いで、人差し指を口に当てた。
何か不安で、両手を手に当てて、ママの顔をじっと見てた。
パーン、て乾いた音。
急に目の前が真っ赤になった。
――次に気付いたのは、包帯巻いた男の人がいっぱいいる、建物のベッドの上。]
─ →広場 ─
[ふらふら歩いているからか、抱えた酒瓶からちゃぷちゃぷと液体が揺れる音がする。
そのまま教会に向かうことに呆れたような声が出たが>>176
一度家に帰ってしまえば早速酒盛りを始める自信があった。
そんな事になれば、アルビンに分け与える分はなくなってしまう。
もっとも、男が帰宅するまでに忘れていればその約束は無かった事になるが。]
にしても、人狼なァ。
懐かしい話だぜ。
[>>174彼によるとモーリッツが与太話を言い歩いているらしい。
人狼なんて、それこそまだ10にも満たない頃から、教訓としてモーリッツに言い聞かされていた。
悪い事をすると人狼がやってきて食っちまうぞ、と。
あれから長い月日が流れているが、いくら悪い事をしても人狼というものが出たなどという話は聞いた事がない。]
[教会に程近い場所の切り株に、件の耄碌爺がいる>>191>>193。
それにパン屋の息子らしき姿もぼんやりと見えた。>>195
距離は遠いため、何を話しているかはわからないが、二人掛りで介護をしなければならないなんて大変な事だと心の中で一人ごちる。
男の歩みは遅い。
声が届く範囲に近づく前にモーリッツは切り株から腰を上げて、
どこかへと立ち去って行った>>212]
ほっぺた…痛い。
[ いつの間にか流れていた涙に、冬の空気が触れて熱をどんどん奪っていく。 ]
[ 肉親の死からまだ3ヶ月。哀しみは癒えるにはまだ時間がかかる。 ]
[ びりびりとした痛みはしばらくすると感覚ごと弱くなり… ]
…はあ。本当に春が来る前に凍って死んじゃうかも。
って、春が来てもどうやって生きてったらいいか、わかんないんだけど。
─数年前の事─
[その地での戦闘は、今までとは勝手が違っていた。
争いは激しさを増していき、やがて、ひとつの町を巻き込んだ。
避難する民間人を隠れ蓑にした、敵兵からの銃撃。爆撃。
民間人のふりをしたゲリラ兵の特攻。
少年兵の自爆テロ。
――傷つき、倒れた民間人は、果たして本当に民間人であったのか?
ゲリラ兵の騙し討ちか、民間人の正当防衛か。
手を差し伸べた相手に討たれた仲間も、少なくはない]
[>>185教会に着けば、ジムゾンが胡散臭い笑みを浮かべて挨拶をくれる。
知り合いで、昔馴染みでなければ持っている酒瓶を頭に振り下ろしたくなるような内容だ]
神っつーのは、俺みたぇなモンにも平等にアイしてくれるものじゃねェんですか?
慈悲深い神も、てめぇなんぞに召し仕えられてさぞ迷惑なこった。
オラ、神様に叱られる前にさっさと用意しろよ生臭神父さまよォ。
[ニヤつきながら、片足でジムゾンの足を小突いて急かす。
男は教会の壁にもたれかかり、ジムゾンがスープを運んでくるのを待った。]
[ママを呼んでも、ママはいない。
代わりにおねーちゃんが来て、抱っこしてくれたり、よしよしってしてくれたり。
いろんなおにーちゃんやおじちゃんも遊んでくれた。
でもこわかった。だって、それまでママがいないこと無かったし、男の人と一緒に遊んだことも殆ど無かったから。
ある日、大怪我をしたおにーちゃんが隣のベッドに来た。
歩けないおにーちゃんは、絵を教えてくれた。いろんなお話をしてくれた。でも、夜はすごい苦しそうだった。
おにーちゃんが歩けるようになった頃、私はおにーちゃんに懐いていた。いっぱいいたおねーちゃんたちよりも。
その頃にはママは死んじゃったこと、私は独りだということ、他に行く場所がない為に孤児院に行くことがわかっていた。
だから、おにーちゃんに「一緒に来るか?」って言われた時、嬉しかったんだ。]
ああ…やっぱり縁談受けておけば良かったなあ…
[ ゴネて蹴ったのは1つや2つや3つどころではなかったが、こうなるとわりと後悔している。 ]*
[――そして今、目の前に倒れている女性は、民間人だろうか。それとも]
……どうした?
その人、嬢ちゃんの……母ちゃん、なのか?
[絶命した女性にすがりつく少女が、爆弾を抱えた少年兵でないという保証はない。
それでも、少女の母であろうこの女性を殺したのは、自分が所属する隊であり、少女にとっては、女性がゲリラであろうが民間人であろうが、母を奪われたという事実には変わりがない]
『危ない! シモン!!』
[仲間の声が背後から聞こえ、同時に、熱風を浴びた。爆撃だ。
とっさに少女を庇ったのは、罪滅ぼしのつもりだろうか。理由は、自分にも分からない。
ただ、死なせたくないと思った]
[――結局、この時の乱戦で重傷を負い、退役。
動かなくなった左足を引きずりながら、リーザと名乗った少女を連れて、生まれ育った村へと帰るのだった*]
[ ザクザクと雪を踏み、杖で突きながら歩く。 ]
飯はまだかのお。
[ ふと見たらいつの間にか、杖ではない方の手にパンを持っていた。
眺めて少し考えたが、ぱくりと口に押し込んでみた。 ]
おお、旨いのお。
こんな旨いパンを食べたのはいつぶりかのお。
[ 二口、三口と食べて満足したので、
再び歩き出す。 ]
全く今年の冬の寒さは異常じゃ。
この雪はおかしい。不吉じゃ。まことに不吉じゃ。
/*ヨアヒムをクララ拾われてしまったのでどうしたものかと。
むむむ。
ヴァルターもそうなんだけれど、絆ってくれたのに上手く関われないかもしれません><
ごめんなさい…
(まあ時の運とかタイミングとかだよねーねー)
あー、さっきな。で、宿に荷物が置いて此処へ来た訳だが相変わらずオットーはのろまだな。
そう、今年はやけに雪が多いって言うのにお前が配達が遅いから身体が冷えちまったよ。
[会って早々、大して待ってない癖に文句をつけた>>252。
レシピ本の話しを持ち出されれば、早速と言わんばかりに香辛料をオットーの前に差し出して。]
そうそう。今度は珍しい香辛料を見つけたんだ。
パンの新作にひとつどうだ。スパイシーなパンを作れば客も喜んでくれるぞ。
いやあ、久しぶりに俺もオットーのパンを食べたいな。
[嫌がらない様なら親し気な態度でオットーの肩に手を置いて香辛料を勧める。アルビンはこういう時ばかり調子が良い奴だった。]
[しかし、あの体験をしたからこそ思う。
いるかどうかもわからない化け物よりも、極限状態に陥った人間の方が、よほど化け物じみていると]
……こりゃあ、動けるうちに宿に移った方が良いだろうな。
本格的に降ったら、雪の中に閉じ込められたまま飢え死にしちまいそうだ。
[リーザもすぐに戻るだろう。
ジムゾンが来たら、手を貸りて移動しようか]
[ディーターに悪態を付くと、負けず劣らずの憎まれ口が返ってくる>>258。ニヤつきながら足をこづかれるとこれみよがしにチッと舌打ちをし、鍋に手をかけた]
おーおーその通りだ。てめえみてェな糞野郎にも等しく慈悲を恵んでくださる神様に泣いて感謝するんだな。
つーかおっせーんだよ来んのがよ。もう片付けする最中だっつの。
[相手が昔馴染みなのと、周囲に人が居ないのを良いことに完全に素の口調に戻って話す。]
ほれ、とっとと飲んで帰りやがれ。俺はお前と違って暇じゃねーんだよ。
くたばりぞこないがくたばってねーか見回らねえといけねえしな。
[暗に後でシモンの様子を見に行くつもりなことを伝え、つっけんどんにディーターにスープをついだ皿を手渡した]
――ああ、すみません。すぐに名乗るのを忘れてしまうんです。
ニコラスと。生まれはここから比べたら、ずっと南になります。
と言っても、暑すぎるような場所ではなく。果物のよく採れる、のどかな村でした。
[でした、と過去形で語ったのは、もう帰る場所ではないからだ。
だから帰る場所はあるか>>248と聞かれれば、静かに首を振っただけ。]
あの宿に。俺もしばらく厄介になります。
ご主人の料理は二人で楽しむことにしましょうか。
脆く崩れてしまうもの、ですか。
[その言葉は冷たい氷のように、一瞬脳の奥を冷やした。
きっと彼にも何かがあったのだろうが、邪推するでもなくその経験は自分の体験に重なって落ちてくる。]
おいしい…!
[こちらも子どもらしい単純な感想。
しかし、それ以外の言葉は出なかった。
このパンに、自分の育った牧場で採れた乳製品や卵が使われているのだと思うと、とても誇らしい気分になる。]
はは、娯楽なんて。
雪見の物好きには、ここに辿り着いたことでも充分なくらいですよ。
けれど――もし本当に退屈したら、根無し草ですから、わかりませんね?
[次の瞬間にはその冷えを感じさせもしないで、冗談めいて笑う。
羊飼いの娘はよく羊を逃がすのだろうか。焦るようでもない行商人の様子に、騒動ではないと理解はしたが。]
そうですね、うまく捕まればよいのですが。
土地勘もありませんから、捕まえたところで俺は帰ってこれなさそうだ。
娘さんの無事を祈るばかりです。
[そして、そのうちに帰ってきたパン屋の主人。
アルビンと呼ばれる行商人とのやり取りに、故郷に戻ることのあたたかさを思う。]
えぇ、そうよ。
大手を振って休憩中よ。
[そう、今は決してサボりではない、と。]
ヨアヒムこそキョロキョロしてどうしたの?
探しもの?
珍しい香辛料?!まじで!
[しかしアルビンの勧誘にはあっさりその気になって身を乗り出す。親しげに肩に置かれた手を嫌がらず、目をきらきらと輝かせた。]
スパイシーなパンか。聞いたことないけど、だからこそ試してみたい気持ちはある。そのアイディア、なかなかいいな!
[調子のよいアルビンには気付けず、何度も大きく頷いた。すっかり香辛料を買う気になっている。]
―広場でディーターと会話した後―
[広場の片付けが終わると教会内に戻り、あれこれと準備をする。今日はこれから病床にいる信者達の家に訪問に向かう予定だった。
――が、その前に少しだけ寄り道だ。
病気とは少し違うが、見舞いには違いない。
神様もそれくらいは大目に見てくれるだろう、と都合よく解釈しシモンの家に向かう。]
おい、くたばり損ない。生きてるか?
[家の前に立つと、ゴンゴンとドアをノックする]
― 少し前 ―
[教えられた名前に何処かで聞いた覚えのある名前だと思ったんだったか>>272。
続いてアルビンは自分の名前をニコラスに告げただろう。故郷には帰えるのかと問えば思いかげず首を振られる。失礼、と短い謝罪を口にした。
アルビンの視線は遠くにありニコラスの異変に気付ける筈も無かった>>274。]
本当に変わったお方だ。
退屈したら何をなさるおつもりなんです?
折角同じ宿を借りるんだ、酒の酌や話し相手位はしますよ?
[ニコラスの冗談めいた言葉にアルビンも笑って返事をした。
羊飼いの娘を心配するのには「まあ、大丈夫ですよ。」とおざなりな返事をしたが返ってこの村の日常だと言う事が伝わって相手を安心させただろうか。
そうしてお喋りに興じている内にパン屋の主人が帰ってきた。]
そう…。
それは心配ね。
[少し驚く。
何かあったのだろうか。]
いや、見てないわ。
私も少し探してみるわね。
[案外どこかで知り合いと遊んでいるだけなのでは。
とも思うけれど。
小さい子はどうしても気になってしまう。]
[教会の壁にもたれかかりながら広場を見遣る。
そこには見知った顔がいただろうか。
今や人の変わった男に近づいてくるものなど限られているが。]
へっ。
神なんざいねぇよ。
[>>269もし神がいるなら、今頃自分はこんな惨めな体にはなっていないと、小さく悪態を吐いた。
男は口では神の名を出しながら、その存在を信じていない。
それこそ、モーリッツの言う人狼の方がまだ真実味があるとさえ思っている。]
あァ?もう片付けるって?
………………ま、いーか。
[スープを受け取るために酒瓶を置いて、左手を空ける。
さっきアルビンにジムゾンがスープを配ってると言ってしまったが、今頃来ても遅いだろう。
一応嘘はついていないからと、湧き出た少しの罪悪感をスープと一緒に飲み込んだ。]
仲がよろしいんですね。
[パン屋――オットーと呼ばれていた――とアルビンのやり取りに、耐えられずくつくつと笑った。
香辛料のパンは楽しみだが、しかし端から客観的に見れば、悪徳商人と良いカモ、といった構図にも見える。
何処までが彼らの"普段"かはわからないが、すっかり買う気のオットーはたしかにおっとりとした様子に見えた。]
パン屋さん。俺にもパンを売っていただけますか?
[店に入れば彼の持つ以外もパンも手に入るだろうか。
いくつか店の外からも見えるパンを見やりながら。]
/*現時点飴を二個も貰っているのに、自分が参加者中喉が一番少ないってどういうことだよ?!といわざるを得ない。(まがお。
これだから飴食いは・・・!!!(コタツ板ばんばん。
―数年前の事―
[少女は、爆撃のせいか、母を失ったショックからか、意識ははっきりしていないようだったが、呼吸は安定していた。
自身は背に火傷を負ったが、体はまだ動く。
少女を病院に預け、再び戦場へと戻っていった。
目の前の人間の全てを敵と思わなければ生き延びられない。その状態にすっかり精神をすり減らし、体力も集中力も限界に来ていた。
火傷も癒えず、小さな傷も増える一方。
そして――少女を助けてから数日後。
些細なヘマで命に関わるほどの怪我を負い、病院へと運び込まれたのだった]
[その病院で、件の少女と再会するとは、その時には思ってもいなかった。
動けるようになってから、少女とは色々な話をした。
絵を教えたりもした。
そして――少女には、頼れる身内がいない事も知った。
だから、退役の手続きを済ませた時、思わず口をついていた。
「自分の所に、一緒に来るか?」と*]
― 宿屋 ―
ん?
旅人が来た、だって?
わざわざこんな時期に、珍しいな。
[ニコラスのことを耳に入れながら席を立ち。]
ご馳走さま。
ではな。
[宿屋を後にする*]
くたばりぞこないって……あー…シモンか。
ガキがいるから心配するこたねーだろ。
[懐かしい名を口にしたように思う。
彼も自分と同じく体に傷を負い、除隊した身分だ。
村に戻ってから顔を合わせたが、酒に溺れ始めてから会わなくなって久しい。
同じ負傷兵と言う立場でありながら、どこぞで拾った子供を育てる
彼を見ていると惨めな感傷に浸るため会い辛さもあった。]
ま、俺はメシにありつければもう用はねェよ。
そんじゃ精々仕事に精を出せよ、神父様。
[すっかり温くなったスープを一気に胃に流し込んで、空になった皿をジムゾンに投げて返す。
わざわざジムゾンを名前ではなく職業で呼ぶのは揶揄を込めて。
この口の悪いジムゾンが神父だなんて、それだけで笑えてくるものだ*]
―パン屋前―
[初めて見る緑のマントの人と、見たことあるような聞いたことある声のような緑のリュックの人。
オットーの様子からリュックの人は初めてじゃない…のかなぁ。
人見知りが発動して、お店に入れない。]
…ま、お前はそう言うだろうけどな。
[ディーターから吐き捨てられた悪態>>286にもさほど動じることもなく、スープを受け取る側から淡々と片付けを始める。
片付けをすると告げた時の反応に、なにか問題でもあるのかと眉をひそめたものの、さほど気にすることもなかった。
ふいにその場に置かれた酒瓶を見れば、露骨に顔をしかめる]
昼間っからまた酒びたりかよ。相変わらず自堕落な生活してやがんなァ。
最近はどうなんだ。ちっとは真面目に働くつもりはねェのか?俺を見習ってよ。
[がたがたと机を運びつつ、軽い口調でそう問いかける。
その問いに是と答えが返ってくることはないだろう、とは分かっているが。半分は暇つぶしの世間話、半分は自分なりの心配だ]
[弱々しい否定の言葉にアルビンは「嘘付け」と一言でぴしゃりと撥ね除ける>>278。
オットーが自分の嫌みを不服に感じている事にもアルビンは気付いていない。いや、気付いているのだが気にしていないと言う方が正しいだろう。そういう無神経な所は嫌われていたかもしれないが、どうだろう。
親し気に肩に肩に手を回せば自然と距離も近づく。目の前にある好奇心で目を輝かせるオットーの顔にアルビンはこくこくと頷いて、]
ああ、此処らじゃ見かけない香辛料だよ。
それを使ってのスパイシーなパンなんて滅多に食べれない品物になるに違いない。
だろう、試したいよなあ。
[そう、相変わらず調子の良い返事をしながらも、内心こいつは大丈夫だろうかと心配していた。]
[パンを焼いたオットーを茶化すとボケた返事ばかり>>237。昨年の香辛料といい、今回も早々に買う気になっているオットーは矢張りお人好しだ。
けれども同情しながらもアルビンは香辛料にしては高い値段をふっかけた。オットーはどうしただろう。]
そういえば、去年のレシピ本のパンは作ったのか?
えっ、仲が良い。……まあ、そう、ですね。
[オットーに質問しつつ、飛んで来た言葉に思わず反応してしまう。少しだけ間を置いてアルビンは頷いた。そうですね、と答えたオットー>>293より歯切れ悪く聞こえただろうか。
おっとりしたオットーをのろまだと呼び、彼がドジを踏んだのを見れば馬鹿にした子供時代。幼馴染みに間違いないが仲が良いのかと訊かれると分からなかった。
オットーが扉を開けようとすればアルビンは彼の肩から手を離した>293。]
まあなあ。つってもこの雪だからな。あのチビにゃ何かと荷が重いだろうよ。
[シモンの名をどこか懐かしいように語るディーター>>291を見て、そう言えば彼らは最近疎遠になっていたのだったか、と思い出した。
前に教会でシモンに告解を聞いたことはあったが、やはり戦場に出たものにしか分からない複雑な思いもあるのだろうと、積極的に仲を取り持ったことはなかった。]
お前も久しぶりに顔出してみたらいいんじゃねーの?
くたばりぞこない同士、意外と話も弾むかもしれねェぜ?
[だから、そんな風に言ったのはほんの気まぐれだ。くつくつと喉の奥で笑いながらではあるが。
ディーターが投げた皿を片手で受け止めれば、あぶねぇなクソが、と言いつつ旧友に手を振る]
ええ、ディーターさんもお気を付けて。
精々体に気をつけて無益な一日をお過ごしやがり下さい。
[揶揄するように『神父』と呼ばれればわざと慇懃無礼な口調で返す。そのまま去っていくディーターを見送るだろう*]
ちょっとは僕の言い分だって聞いてくれたっていいじゃん。
[アルビン>>297に嘘付け、と一言の元に撥ね付けられてむぅと頬を膨らませる。
正直少しひどくないか?と思わないでもないが、元より怒りは持続しない性質の上に、今は不満よりも、目の前の香辛料に気を取られていた。
すぐに気を取り直し、いつもより距離の近いアルビンに向かって頷く。]
だよね!寒い土地では香辛料で体を温めるといい、って話も聞いたことあるし。
[すっかりその気になって、聞いた代金は思ったより高価だった。
うーんと考え込むも、それはほんの一瞬。仕事以外趣味がなく、普段節制しているから、手元に多少融通できるお金がある。]
よし、買った!代金は店の中で払うよ。さあ、入って入って。
[ドアを開ける前にアルビンが手を離してくれたから、鍵を開けたドアに手をかけながら、入店を促した。]
…なるほど。
そうだといいわね。
[むしろ微笑ましいな、とも思うけれど。
一度心配を始めると止まらなくて。]
じゃあ、休憩時間だけだけど。
少し回ってみるね。
[何もなければカタリナを探しに行こうと。]
[片付けに奔走するジムゾンを横目に、男はのんびりとした動作で酒瓶を持ち直す。]
なんだよ、羨ましいのか。
神父に飽きたら、酒飲むといいぜェ?
[>>296酒瓶に注がれる胡乱な視線に、ニヤリと口角を上げたが、続いた言葉に顔を歪める。]
は、またその話か?
俺に出来る仕事があれば持ってきてみろよ、
すぐに使いモンにならねぇ事がわかるだろうよ。
[過去に家畜の世話や、物品の販売、農業など自分に出来る事を探してやってみたが、どれも思うように行かなかった。
隻腕の所為で力仕事は出来ないし、目も耳も使い物にならない上に、酷い疼痛に襲われてもがく姿は見れたものじゃない。
最終的には居ない方がマシだといわれるような結果に終わる。]
テメェを見習うなんてつまらねェ冗談だ。
よく俺の後ろでピーピー泣いてたのが偉くなったなァおい。
[この話は終わりだと、話をそらすようにジムゾンの過去を持ち出した。]
[ 目を見開き、地の底から響くような声で。 ]
生きるために殺せ。
殺される前に殺せ。
お主は村長じゃ。
「その時」が来たら、冷静に、冷血に決断するんじゃ。
もしかしたら、間違って村人も犠牲にしてしまうかもしれないが仕方がない。
人狼を殺さない限り、村人全員が殺される。
やるしかないんじゃ!
おいおい、お前の巡業に俺を付き合せるな。
それとも何か、この酒を囲んで酒盛りでもしようってか?
俺ァそんな事の為に酒を買ったんじゃねぇぞ。
[>>302ジムゾンの提案に男は苦虫を噛み潰したような表情を見せる。
話が弾むどころか、葬式のような空気が流れるのが脳裏に浮かんだ。
それは昔の3人では考えられないようなこと。]
ほんと、気色悪ィな。
[慇懃にかけられる言葉を背に、男は教会から離れた。*]
【見】羊飼い カタリナは、栞を挟んだ。
[思わず圧倒され、言葉を失ったのは、数秒間。]
……ええ、まあ。
村長ですからね。
ついでに、冷静さと冷たさにも自信はあるのでご心配なく。
[それは、モーリッツをなだめる為の嘘か、
本心からの言葉か。
表情からはどちらかの判断はしにくかっただろう。]
ということで、心配はいらないので、
モーリッツさんも家帰りましょう。
人狼が出る前に凍死しますって。
[無理矢理にでも腕を引っ張って連れていこうとする。]
[他の二人が少女を呼んでいるらしい姿に、もしか知らぬ姿の自分は怯えさせてしまっているだろうかと、はたと瞬き。
雪よけの帽子を脱ぎ、ケープとストールを引き下ろして、しゃがみ込む。
視線を合わせれば、少しは警戒を解けるだろうかと。]
[顔を歪めたディーターから返ってきた言葉>>309に、だろうな、と肩をすくめる。
彼が戦争から返ってきた直後は何かと仕事の斡旋をしたものだが、ことごとく上手くはいかなかった。
その様子を近くで見ていただけに、そう言われてしまうと何も言えないのだ。元よりそんな話をここで真面目にするつもりもなかったし、そのまま流しておく。]
――って、ああ?何十年前の話だそりゃ!覚えてねえよんなもん。ったくこまけえことを何度も蒸し返しやがって。
[――が、昔の話を掘り返されるなら話は別だ。露骨に面白くなさそうな顔をして反論する。
3人の中で1番年下の自分は何かと二人の後ろをついて回っていたし、何かあれば泣き出すことも多かったため、未だにディーターにはそのことをネタにからかわれる。甚だ不本意だと本人は思っているが。]
村の設定が変更されました。
[すんなり承諾してしまうオットー>>304にお人好しというか馬鹿だなという感想をアルビンは抱く。扉を開けようと後ろを向けたオットーに呆れた眼差しを向けた。中に入る様に促そうとこちらを向いたオットーにまた笑顔を貼付けた。
けれども、頬を赤らめるオットーの答えに冷めた表情になってしまう>>305。]
まだ作ってないのかよ。それじゃあ宝の持ち腐れだぜ?
早く作れよな。お前が作ったの食いたいって言っただろ。
……やっぱり、お前は馬鹿だな。
[あのレシピが本物の宝かどうかアルビンは知らないけれども。昔と変わらず罵倒した。
けれども馬鹿にした態度を取りつつもオットーがレシピ本のパンを作ったら食べたいという発言はアルビンの本心だった。]
― 自宅 ―
[ ヴァルターが速度を合わせてくれていることには気づかないまま、
杖を突き突き、よたよたと歩きながらたどりつく。
礼もそこそこに扉を開けて、家へ入ろうとして、
最後に思い出したように一度だけ、振り返った。 ]
ヴァルター坊主。
……村を頼むぞ。
[ 彼の父親の名前ではなく、ちゃんと名前を口にして、
明りの灯っていない暗い室内へ消えて行った。 ]
―自宅前―
[ソリを引きながら戻り、家の中に入ると中から話し声。さっき来ると言ってたから、ジムゾンが来ているのだろう。]
ただいまー。
[シモンとジムゾンはリーザにどんな言葉をかけただろうか?]
またね。
[すっかり警戒されてしまったようだ。
しゃがんだままで見送っていたが、小さな挨拶一つもらえただけだった。
軽く手を振ったところで、パンが差し出された。]
ああ、ありがとうございます。失礼しました。
やっぱり物好きは珍しいんですかねえ。
熱々のパンですか。それに適うものはないですから、是非。
弱ったな、この村で行きたいところがいくつもある。
[けして広くはないような村、何処をそんなにと、村に住むものには思われるか、どうか。]
…………。
[少しの間、
尋ねようと思っていた事を尋ねようと、重い口を開く]
あー……
そういや、最近、あいつどうしてる?
ほら、ディーターの奴、ジムんトコなら顔を出してるんじゃないかと思ってさ。
[自分と同じように、怪我で退役した友人。
すっかり顔も見なくなってしまったが、どうしているのかはずっと気になっていた**]
[モーリッツの予想外の反応。
いや、流石におばあちゃんはないだろう。
…おばさんも認めないけれど。
いらっとしながらも、表面は暖かく。]
私はまだ20代です。
そもそも残念ながらお爺ちゃんの奥さんじゃありませんよ。
ご飯は自分で準備してくださいね―。
[あしらうように。]
[モーリッツの予想外の反応。
いや、流石におばあちゃんはないだろう。
…おばさんも認めないけれど。
いらっとしながらも、表面上は暖かく。]
私はまだ20代です。
そもそも私はお爺ちゃんの奥さんじゃありませんよー。
ご飯は自分で準備してくださいね―。
[あしらうように。]
[背中を向けたとき、アルビンが自分に向けた視線>>329には気付けなかった。
だが、作ってないとの言葉にアルビンが浮かべた冷めた表情には、ついむきになってしまう。]
しょーがないだろ!
あのレシピ、解読するだけで一苦労なんだから!
[ついでに馬鹿正直に自分の口から真実を明らかにした。
普段はのんびりしていても、図星をさされるだとアルビンの罵倒にあっさり乗ってしまうのが昔からの癖だった。]
その代わり、アルビンが村にいる間に、絶対香辛料を使っておいしいパンを完成させるからな!
[パンを食べたいと思っている本人に気付いているのかいないのやら、な態度で、先ほど言われた料金を差し出した。]
[まるで逃げる様にアルビンの横をすり抜けて店内へ入って行くリーザ>>316。過去に自分は何かしてしまっただろうかと肩を竦めて、やれやれ。最後にアルビンは店の中へ入って扉を閉めただろう。]
今日のおすすめは、アプフェルブロートと白ぱん、玉ねぎぱんか。
それじゃあ、それ一つずつで良いや。……で、香辛料の代金頂戴。
[オットーがニコラスにお勧めしていたパンを思い出し其れ等を注文する。金を支払う前に香辛料の代金を要求した。早々と買い物を終えたリーザには「気を付けてなー」と声を掛けて。
お互いの代金を支払い終えれば自分もまた店を出て行こうとする。]
まぁ、そんなところです。
[散歩か、と問われれば、そう答え。]
それならいいんですけどね。
なんでも朝出かけたっきりカタリナが戻らないそうで。
心配になってしまって…散歩してます。
[気にしすぎてるような自分が恥ずかしくて。
困ったように笑いながら。]
[椅子に座り込み、シモンから話を聞く。>>335
へえ、などと相槌を打ちつつ適当にそのへんにあったパンを掴み、勝手にちぎって口に放り込む。
もしかしたら行動をシモンに咎められるかもしれなかった。流石に仕事中という名目なので飲酒はしないが。]
あ?ったく、怪我人は手間かかってしょーがねえなぁ。
こんなとこで冷凍保存されてうっかり人狼が出てもシャレになんねェしな?付き合ってやるわ。
[シモンの頼みを聞けば、へいへいと頷き大げさにため息を吐いた。
例年の雪だ。どうせそんなことになるのではないかと思っていた。それを見越してこの家に寄ったのだし――とはわざわざ言わないけれど。]
村が冬の間は、外からのお客さんはあまり来ませんから。
[挨拶だけで去っていったリーザ>>326のフォローめいた言葉を口にした。自分は小さい頃からパン屋の手伝いをしていたから慣れているけれども、見知らぬ客に物怖じする子供は少なくない。
だが、行きたいところがいくつもと聞いて、さすがに不思議そうに首をひねった。]
へぇ。この村にそれほど見所があります?僕は小さい頃から見慣れていて、特に何も感じませんが…。
ところで、お客さんはお名前なんていいます?僕は先ほど名乗ったとおり、オットーです。
[リーザに名乗るかなと思って待っていたけれども、お互い自己紹介まではいかなかったので、改めて問いかけた。]
[そして、重々しげにシモンからディーターについて尋ねられる。>>336]
あー……
[ちょうど先ほど広場であった友人の姿が浮かぶ。どう答えたものかとしばし逡巡し――軽く肩をすくめ、かぶりをふった]
……変わんねェ。
相変わらず酒に溺れる立派なアル中生活を送ってるよ。
たまに教会には飯漁りに来るけどな。お前も噂には聞いたことあんだろ?
[大体あんな感じだ、と言葉を締めくくる。
この友人はどこか面倒見の良い所がある。きっと友人としてディーターのことも気になっているのだろう。
…ディーターとの間でシモンのことを少し話題にしたことは口にしなかった。何と言えば良いか分からなかったので]
みたいですね。
他にももっと物好きがいてくれると、仲間が増えていいんですけど。
[訪れる人の少なさと、人見知りをする子供。
けれどここに留まるなら、折角ならばもう少し近く話が出来るようになろうと、静かに心に決め。
羽織りを元通り着込みながら、パンの香りを楽しんだ。]
ニコラスと言います。呼び名なんて、雪見の物好き、でも充分ですけどね。
行く場所ならいくらでもありますよ。明日もこのパン屋には来なくちゃあいけないし、今度こそスープとパンの取り合わせを楽しまなくちゃもったいないでしょう。
それから図書館にも用がありますし、羊飼いがいると聞いたので、そちらの様子も少し。
ほら、たくさん。
[いくつかは一度二度の訪問で事足りるかもしれないが、例えばこのパン屋には毎日通うかもしれないし、図書館の本も一朝一夕で読み終わりはしない。]
[そう話すうちに、アルビンは事を済ませたようだ。]
ええ、また後で。
……そうだ、宿の料理も食べる予定があるんですよ。
[ただ、毎日パンを買うとしたら、宿の料理を食べる日には、その日のパンを少し控えなければならないなと、苦笑した。]
― 教会→移動中 ―
[タダ飯にありついた後、帰路を歩けばその途中で2つの子供の影と、白い何かが見えた。>>242]
おう、てめぇら何してんんだ?
[煩わしそうな声で問いかけながらのそりと近寄れば、白い何かが子羊だと知れる>>281]
散歩か?
それともその子羊、俺にくれるのか?
さぞや美味い肉なんだろうなァ。
[半分冗談ではあるが、子羊を見てニタリと笑った。]
[調達したものと家のもので3〜4日はなんとかなるくらい。
買ってきたものを備蓄庫に仕舞いながら、シモンとジムゾンの話し声がする方へ移動する。]
[―と、アプフェルブロードをひょいぱくするジムゾン発見!それリーザの!!と思うが口から出ない。]
[そんなさなかに、ふと視線を移したのは誰かの視線を感じたから。
見据えると、遠目にこちらを見守るリーザの姿があった>>283]
あれ、あんなところで何してんだアイツ。
[人の心の機微に疎い悪戯小僧は、近寄ってこないリーザに首を傾ける。
……そうこうしている内に、彼女は身を翻してパン屋の方へ向かってしまった]
んー、なんか釈然としねーなー。
[学校では顔を合わせるけれど、リーザとはそれほど親しく言葉を交わした事はない。
年齢の割にしっかりしていると思っても、彼女の抱えた複雑な事情など、噂の切れ端としてしか耳に入っては来ないのだ。
次に見かけたら、見てないで声かけりゃ良いのに、とでも話しかけてみようかなとぼんやり思う]
[いかにも悪い人間といった風の男に対して子供たちの反応はどうだっただろうか。
まともに付き合うほど、男は子供が好きではない。]
おら、散った散った。
早くしねぇと夜になるぞ。
[冬にもなれば、太陽が空にある時間は短い。
空を見れば月の明かりが目立ち始める頃合か。
ぼやけた輪郭は真円に近く、少し前に聞いた言葉を思い出す。]
こわーい人狼に食われちまっても知らなェからなァ……。
なぁんてな、ひゃーはっはっはっはっ!
[子供たちとすれ違う瞬間に、アルビンから聞いたモーリッツの与太話を呟いてみるが、言った傍から男が笑い出す。
耄碌してるわけでもないのにこんなことを言うなんて、男には向いてないと自嘲による哄笑だ]
はいはい、ありがとうございます。
[勘違いされたままだけれど。。
なんだか温かい気分になって、ぽかぽかする。]
じゃあ、村長さんもお爺ちゃんもまたね。
[そう言ってモーリッツには手を振り。
ヴァルターには軽く頭を下げると。
ヴァルターがモーリッツを促すのを背に、散歩、を再開した。]
[ともあれ、怯えた子羊をなだめるカタリナへ視線を戻し、再び口元をへの字に曲げた。
せっかく羊探し手伝ってやったのになー、という子供じみた不満と、彼女が羊たちをいかに大事にしているか考えるべき、という冷静な指摘が、胸の内でせめぎ合う。
本当は、彼女にとって羊たちが大事な家族の一員なのはわかっている。
……わかっているけれど、ないがしろにされたようでやっぱり面白くないのである。
ディーターが声を掛けてきたのは、そんな微妙なタイミングだ]
食いもんじゃねーよ。
おっさん、タチの悪いジョーダンやめろよな!
[右腕のない、ガラの悪い飲んだくれ。
日頃であれば、そんな彼をちょっとばかりカッコイイと思ったりしないでもない。
悪い大人に心惹かれるお年頃なのである。
けれど、今は到底そんな気分にはなれないのだ。
自分の日々のしょうもない立ち振る舞いを棚に上げて、噛み付くように文句を付けた]
ニコラスさんですか。よろしくお願いします。
[第一印象が自分より年上だったから、丁寧にさん付けで呼んで頭を下げた。]
雪の景色は珍しいと思うよりも、行き来が難しくて不便と考える方の方が多いみたいです。僕らとしても観光客が増えるのは歓迎ですけど、無理に来いとも言えません。
だから、ニコラスさんのような方は貴重でありがたいです。
[口にするのは紛れもない本音。
ニコラスが挙げたものが予想していた以上に多かったから、滞在してくれるなら助かると思っている。]
宿屋の食事ですか?
そちらもおすすめですよ。美味しいと評判です。
[しかし宿屋の食事について口にしたニコラス>>351に、しっかり答えた。
宿でしっかりご飯を食べたら、即ちパンの売り上げが減るかもしれないのに、そちらには気が回らない。こういう点がのんびりと評価される所以だった。]
― 街中 ―
[パン屋を出て行く前に見たオットーの怪し気な笑みにぎゃふんと言わされるのは別な意味じゃないだろうなと訝しんだ眼差しをアルビンは隠さなかった>>349。
行儀悪くも買ったパンを頬張りながら街中をぶらぶらと歩き出す。美味しい。もぐもぐ。
所でアルビンがついついをからかってしまうのは、オットーを突けば彼が面白い反応を示すからかもしれなかった。むきになってしまう所と言い、他愛無い嘘にもころりと騙されるオットーは純粋でアルビンの目には眩しく映ったんだったか。決して羨ましいとは思わないけれども。
そんな風に散歩をしていれば、もう一人幼馴染みの姿を遠目に見つけた。ヨアヒムだ。]
言われなくてもとっとと散るよーだ!
人狼とか、子供だましの昔話聞かせるのやめろよな!
べーーーー!
[彼の哄笑を素直に馬鹿にしているととって、思い切り舌を出した。
それから、くるりとカタリナの方を振り返る]
それじゃ、オレそろそろ帰るな。
後はヨアヒム兄ちゃんにでも手伝ってもらえよ、じゃーな。
[悪評高いならず者を前にして、彼女に投げるのは素っ気ない挨拶。
普段なら、彼女を庇って手を引いて連れ帰るだろうに、今日は子羊の一件ですっかりむくれてしまったのである。
そのまま、カタリナを置き去りに、振り返らずにパッと走り出した*]
/*
でぃーたーさんおめも。
ディーターの腕は上腕の半分か、肘から先がない感じ。
最初は銃撃されて骨に弾が残ってそのまま過ごしてたらなんか腐りかけて云々でじゃあ切断という流れを考えていたけど、ディーターの顔に傷があるのに気づいてついでに右耳右目も潰しちゃえーと思って爆発に巻き込まれた風にしてみたという。
[面倒見は良いが少しばかしお調子者の青年。現在のヨアヒムは色々な人々の手伝いをして暮らしいた筈だった。
何と言うか、アルビンはヨアヒムの事が苦手だった。どうしてか分からないが。
同年代の子供だから一昔は一緒に遊んだり悪さをした事もあっただろう。もう一人の幼馴染みとはまた別の険のある態度を取っただろうか。
パンに齧じりついたままヨアヒムを眺める。彼の方は気付いたかどうか。]
[……白い息を吐き出しながらしばらく走り続けると、風景は村はずれの見慣れたものへ。
カタリナの牧場近くで足を緩めると、雪道の脇で足を止めて頭を掻き毟った]
うわー、オレってばホント馬鹿……!
[きちんとごめんと謝って、一緒に帰ってくれば良かったのに。
ディーターみたいな大人相手じゃ、カタリナが怖がる事なんてわかりきっているはずなのだ。
にも関わらず、感情的になって彼女を置き去りにしてしまった。
どうして自分はこう子供っぽいことしかできないのだろうかと思うと、雪の中に頭をつっこみたくなる]
人狼の昔話とかさー、オレはちっとも怖くねーけど、カタリナ苦手そうだしなー。
[モーリッツ爺さんが言いふらして回る言い伝えとやらを、ペーターはちっとも信じていない。
ペーターの母親はその伝承を聞くのを嫌がったけれど、それは女子供は怖がりだから、と思っている。
物心付いたころから母子家庭で、男手がペーターしかいないから不安なのだろうと。
……その怖がりな女子供を、それもよりによってカタリナを、子羊と一緒に放り出してきたわけで。
今更ながらに自己嫌悪がじわじわこみ上げ、がっくりと項垂れた]
ヨアヒム兄ちゃんみたいに頼れる大人になりてーのになぁ。
[牧場の手伝いに訪れる青年は、子供っぽく短気なペーターにとって憧れであり、同時に妬ましい目の上のたんこぶである。
どうせこのあと、カタリナを連れて帰ってきて、慰めるのは彼の役割なのだ。
そう思うと、むしゃくしゃしてつい道の脇に出来た雪山を蹴飛ばした]
〜〜〜〜っ、いって!!
[直後に、硬い氷の層につま先をぶつけて、痛みのあまりぴょんぴょん飛び跳ねる。
……この間抜け姿が誰の目にも止まらないことを、切実に祈りたいものである]**
/*
勇者っぽくカタリナを守って連れ帰る選択肢もあったんだけれど、喧嘩別れからの悲劇って王道だよなーと思ってこんな感じに。
中の人的にはすっごく庇いたいんだけどなー!
ペーターの実年齢考えると、旋毛を曲げるくらいの方が多分反応としては正しそうだし……(
─ 夜:モーリッツの家 ─
[ 満月の一歩手前。
もうすこしで満ちる月が、村を照らす。
音もなく、静かに静かに、雪が降っている。
暖炉でほとんど灰になった薪が、崩れてぽふりと灰を巻き上げた。 ]
……?
[ ベッドの上の毛布の塊が起き上った。
窓へ手を伸ばし、分厚いカーテンを開ける。 ]
おお、
[ しゃがれた声で笑うと、ベッドを出て、
扉の閂を外し、寝巻に裸足のまま、杖も持たずに家の外へ出た。 ]
ばあさん、
ばあさんや、
そんなとこにおったんか。
探したんじゃぞ。
随分、
随分長いこと探しておったんじゃぞ。
[ 月が照らす雪の上に付けた裸足の足跡に、雪が降り積もる。
髪に、髭に、服に、肌に、雪が降り積もる。
ざ、ざくり……ざ、ざくり、
枯れ木のように小さく、よろめく足音は村はずれを目指す。 ]
さあ帰ろう。
人狼が出る前に。
満月になる前に。
[ かじかんで感覚のない手を差し伸べた。
むき出しの手のひらは表面の水分が凍ってまっ白になっている。
服はすでにぱりぱりと布らしからぬ音が鳴っている。 ]
さあ帰ろう。
人狼が出る前に。
満月になる前に。
[ かじかんで感覚のない手を差し伸べた。
むき出しの手のひらは表面の水分が凍ってまっ白になっている。
服はすでにぱりぱりと布らしからぬ音が鳴っている。 ]
ああ、間に合ってよかった。
[ 安らかな笑顔の眉毛からも、髭からもすでにつららが下がっている。
差し伸べた手もそのままに、立ったまま、
ふうとため息をついたのを最期に、モーリッツ老人は凍りついた。 ]
宿の食事と美味しいパンは、俺にとっては充分娯楽ですから。
折角なので、戻って味わうことにします。宿の料理も本当に楽しみだ。
ありがとう。また、明日。
[そうして、パン屋を後にする**]
食う為に育ててんだろ?
遅かれ早かれ人間様の口に入るぜ、そいつ。
なァ、嬢ちゃん?
[だから何も間違ったことは言ってないと、いつに無く反抗的な少年に肩を竦める。>>360
しかし、常に向けられていた視線よりはまだマシだ。
少年の悪い大人に憧れるような目は苦手だった。
彼は知らないだろうがその子供独特の視線を向けられるたびに、
自分がものすごく汚れた人間だと思い知らされているからだ。]
……くくっ、まだガキの癖に何言ってやがる。
[声を上げて笑った後も、男はくつくつと笑う。
人狼なんて子供だましの話なのはよくわかっていた。
男も、子供の時にモーリッツから聞かされたときは同じ様な反応をしていた。]
[>>363少年が口から見せる舌を無視していれば、彼はそのうちこの場から走って離れていく。
その背を一瞥し、残された少女を見下ろした。]
やっぱガキだなァあいつ。
この嬢ちゃんがどうなってもいいんかねェ。
毛も生え揃ってないようなガキ相手ってのは趣味じゃねぇけど。
[クズのような男の前に少女を置き去りにするなんて、と鼻で笑う。]
嬢ちゃんもさっさと帰りな。
人狼じゃなくとも、怖いおっちゃんにナニされても知らねェぜ?
[そんな事する人間など、この村では男の他にはいないだろうがより現実味を帯びた忠告をして、男は少女から離れた*]
ディーターのRPが、わしが入るならやろうと考えてたクズ男に近いかなあ。
参考にさせてもらおう。
……というか、みかん様ここか?
[不機嫌そうな声を漏らすペーター>>355に、途端に弱気になる。
少し言い過ぎたかもしれない。]
あ…え、ええと…ちがうの…
…見つけてくれたのは、その…うれしいんだけど…
[言い繕おうとするが、うまく言葉が出てこない。
そんなとき、背後から声が聞こえた。>>353
ふり返ると、そこにいたのは柄の悪そうな男。
ならず者と呼ぶ者もいる、ディーターだ。]
だ、ダメです…
[いつも酒の匂いをさせているこの男が、カタリナは苦手だった。
冗談だとはわかっていても、子羊の首輪にかけたロープを握る手に力がこもる。
さっきから続く不機嫌も手伝ってか、ペーターも彼に噛みついていた。>>360]
― →自宅 ―
[男にとっては長い道のりを歩いて自宅へと辿りつく。
室内に入れば酒の匂いが鼻腔を擽る。
暖炉に火が入っておらず、外の気温と変わらず部屋は冷えている。
それでも、酒さえ飲めば寒さなんか忘れられると思い、男はアルビンから買った酒を早速飲み始めた。]
……へぇ、こりゃ、美味いもんだ。
[確かに、アルビンが胸を張った通り(>>175)、この酒は男の鈍った舌でも十分に愉しめた。
香りも、喉越しも申し分ない。
すっと体になじみ、安酒にはない上品な陶酔感が体を包む。
惜しむらくは少し冷えすぎた点だけだろうか。
しかしそのツンとした鋭い冷たさも、酒の味を引き立てていた。]
[久しぶりに飲んだ酒がこうも美味いと、誰かと酌み交わしたくなるような気さえする。
そこで思い浮かぶのはやはり、悪友2人の顔。
昼にジムゾンと話をした所為もあるかもしれない。]
…3人で、なんて、なァ。
[ちらりと3人が写るモノクロの写真を見る。
あの頃のままなら、こんな惨めな生活を強いられる事はなかった。
こんな地獄があるとは知らず、笑ってる己の顔が憎くすらある。
戻れない過去を、何度破り捨てようと思ったことか。
思いとどまらせたのは、澱のように残る寂寞の所為か、
塵のように霧散する僅かな希望の所為か。
そこまで考えて男は一人、嗤う]
あほくせぇ。
[何もかも過ぎた事で、今更嘆いても仕方がない。
また一口、酒を体に流し込む。]
[ちびちびと瓶から直接飲む酒の量は半分まで減っている。
この調子で飲み続けると、アルビンの分が無くなってしまう。
一応彼に分けるといったことを覚えていた。
その口約束が果たされる日はいつになるかわからないが
ここらでこの酒を飲むのはやめておいた。
代わりに、近くにあった酒瓶からアルコールを摂取する。
オイルのように不味い酒でも、酔えるなら何でもいい。
そのうちに男は瓶を抱えて、眠ってしまった**]
―夜:カタリナの部屋―
…はあ…今日はさんざん…
[寝仕度を済ませ、ベッドの上で枕を抱えため息をつく。
帰るなり両親にはこっぴどく叱られた。
羊を逃がしたこともそうだが、どれだけ心配をかけたかというのが主な理由だ。
どうやら牧場を手伝ってくれているヨアヒムや、話を聞いた司書のクララも探してくれていたようだ。
そのことは本当に反省しているが、ペーターと喧嘩別れし、落ち込んでいた彼女には泣きっ面に蜂。
というより、泣くしかなかった。]
ペーター…ちゃんと、おれい言いたかったのになあ…
ああ、あいつまた腕が上がったと思わないか?
[オットーのとこに寄ってきたばかりという彼>>382の言葉にそう相槌を打つ。毎日に近いほど顔を合わせる自分でそう思うのだからアルビンにとってはもっと顕著だろうと考えて。]
南の方ねえ…やっぱりこの村より暖かいんだろうな。
こっちはなーんにも変わりゃしないな、牧場に農園に宿に教会に…な。
[手伝い、というのは人手が足りない時は勿論なのだが、そうして施設を回って必要な物資が何かを纏め、麓に買い出しに行くというのがメインの役回りである。]
それにしたってなんでまたこの寒い時期に帰ってきたんだ…?
[数刻前に宿に案内した旅人の言葉を脳裏に思い浮かべながら、そんなことを聞いてみる。]
…はあ…
[もう一度ため息をつくと、机に座り直し、引き出しの中からおもむろに一冊の日記帳を取りだす。
内気な少女が、唯一本当のことを隠さずに言える相手。
それがこの日記帳だった。]
「○月×日△曜日
今日はペーターをおこらせてしまった。
パンをくれたのに。
せっかくひつじさんをみつけてくれたのに。
あしたはペーターに会えるかな?
会って、ちゃんとおれい言いたいな。
ごめんなさいって言わなきゃ――」
――…?
[そこまで書いたところで、ふと、外の異変に気づく。
この時間は寝ているはずの動物たちが、やけに騒がしい。
気になったカタリナは日記帳を机の上に置いたまま、コートを羽織り、外へ出た。
なぜか出てしまった。
たとえ牧場の敷地内といえど、夜に一人で外に出てはならないと、あれほど言われていたはずなのに――]
[腕が上がったと思わないかと訊ねられて>>386アルビンはまだ手に持っていたままの齧りかけのパンを一口で平らげてしまう。もぐもぐと数回だけ咀嚼して直ぐに飲み込んでしまう。]
まあ、下手なりにな。美味くなったんじゃねえの?
[本当は美味しいと思っている癖に本音は言わなかった。素直ではない。長い付き合いだ、アルビンの馬下手な嘘なんてヨアヒムは見抜いてしまうかもしれなかった。
ヨアヒムの返答には村人達の手伝いをし彼等に慕われている姿を思い浮かべた。
ヨアヒムに何故この時期に戻って来たのか質問されればアルビンの心臓がどきりと跳ねた。]
別に。偶然、帰る時期がこの時期になるだけだよ。
こんな寒々しい村なんて俺だってお断りだよ。
[もう何年もこの時期に帰ってきているのに。こんなに偶然が重なる訳がない。馬鹿馬鹿しい誤摩化しだった。
冬になれば雪に包まれるこの村なんて大嫌いだと。だから、この村を出て行ったのだと。
けれども毎年律儀に帰ってくるアルビンを知っているヨアヒムにはさぞ滑稽に映っただろう。]
[腕が上がったと思わないかと訊ねられて>>386アルビンはまだ手に持っていたままの齧りかけのパンを一口で平らげてしまう。もぐもぐと数回だけ咀嚼して直ぐに飲み込んだ。]
まあ、下手なりにな。美味くなったんじゃねえの?
[本当は美味しいと思っている癖に本音は言わなかった。素直ではない。長い付き合いだ、アルビンの馬下手な嘘なんてヨアヒムは見抜いてしまうかもしれなかった。
ヨアヒムの返答には村人達の手伝いをし彼等に慕われている姿を思い浮かべた。
ヨアヒムに何故この時期に戻って来たのか質問されればアルビンの心臓がどきりと跳ねた。]
別に。偶然、帰る時期がこの時期になるだけだよ。
こんな寒々しい村なんて俺だってお断りだよ。
[もう何年もこの時期に帰ってきているのに。こんなに偶然が重なる訳がない。馬鹿馬鹿しい誤摩化しだった。
冬になれば雪に包まれるこの村なんて大嫌いだと。だから、この村を出て行ったのだと。
けれども毎年律儀に帰ってくるアルビンはさぞ滑稽に映っただろう。]
――まー、まだ親父さんに敵わないのはその通りだけどな!
[アルビン>>390の本心を知ってか知らずか、悪戯っ子のような笑みを見せながら言う。下手なりにも"美味しい"と言ったその言葉が全てでもあった。]
はは…そんな寂しい事言ってくれるなよ。
[彼が村を出ていくと言った時の事は今でも覚えている。変わらないなと苦笑いしながらも…麓への買い出しだけでは賄えぬ物資もある。例え偶然であってもアルビンに心の中で感謝せずにはいられないのだった。]
…ほんとに偶然なら、いいんだけどな?
[だがそんな想いはおくびにも出さず、からかってみせた。]
[ヨアヒムのからかいの言葉にはチッと舌を打った。>>391]
お前こそ若い癖にこの村で満足する気か?
人や物の流通の少ない。冬になれば雪に覆われて他には何にもありはしない。
俺は、此処の冬景色を見ていると……、どうしようもない気持ちになるよ。
[辺境な村だからこそヨアヒムが感謝している事は知らない。アルビンはこの村について嘆く。共感して貰えたか、どうか。
それから、アルビンがヨアヒムとパメラの元の関係を知っていれば「彼女が居るからか?」とでも訊ねただろう。
幾らかヨアヒムと会話を交わした後にアルビンは立ち上がる。]
それじゃあな。俺は用事があるから行くぞ。
[特に用事なんてありはしないのに。小さく手を挙げて背中を向けてしまった。**]
/*
灰は四月馬鹿にすると決めていたのに。
アルビン、可愛い。
狼希望はヨアヒム、ジムゾンではないかと思っている。
寝ます。
雪道を歩くときは、どうしても体力を奪われますからね。お疲れ様でした。
…でも渡り鳥って?
[この村に来るまで苦労したと言うニコラスにねぎらいの言葉をかけたあと、すぐに本来の旺盛な好奇心が頭をもたげて尋ねる。
答えを貰うと、ああなるほどと大きく頷いた。]
旅から旅へという生き方は、ずっと同じ村で過ごしている僕にとっては羨ましいです。
例えば雪が降らない場所や、暑い土地でどんな風景が見られるかは興味ありますし。
[ニコラスが何故このような生活をしているか、説明を聞いただけでは分からなかったから、それには直接触れず。ただ素直な感想だけを口にする。
今の生き方には満足しているとはいえ、村の外に興味を完全に失った訳ではない。]
では、のんびりしていってください。
すぐ飽きるなんて、アルビンらしい言い方だなあ。でももし村で分からないことがあったら、遠慮なく聞いてください。僕の分かる範囲で教えます。
[アルビンが村を出てから大分年月が経つ。その事情>>76を知っているからこそ、ニコラスに告げた言葉に内心納得していた。
けれども初対面のニコラスにそこまでの話をする気はなく。普通に旅人に接する態度で話を締めくくった。]
[パンを食べられた文句のひとつも言おうとしたが、口にする前にジムゾンに>>354告げられた言葉。文句は飲み込んだ。]
うん、わかった。すぐ用意するね。
[自室に戻り、2日分の荷物を纏める。2日分あれば、あとは今身に付けてる服も含めて宿で毎日洗濯しながら着回すのも毎度のこと。
荷物はシモンのと2人分、ソリに積み込む。
借りた本と勉強道具は学校の鞄に入れて身に付ける。
ここまで5分かからず準備完了。]
ジムゾンさんお待たせしました。
シモンさん、行こう?
[シモンに手袋とマフラーとコートを渡し、ブーツを履かせる。シモンは自分で着たのか、ジムゾンに手伝って貰ったのか。]
[ジムゾンに貰ったソリは荷物運搬に大活躍。今も2人分の荷物がぎっちり。
次の春にはメンテナンスの方法を教えてもらおうと考えていたりいなかったり。]
[シモンはジムゾンの肩を借りて、宿への道を進んだだろうか。そんな二人の後をリーザはついていく。]
―レジーナの宿―
[果たしてそこにレジーナの姿はあったのか?
レジーナが居たならば挨拶をし、シモンが避難の旨を伝えただろうか?
冬になるといつも空けておいてくれる避難部屋の鍵があれば、レジーナが居なくとも鍵を手に取り、部屋へと移動したことだろう。**]
[店番の合間に家事を片付けていると、ゲルトがやってきた。]
ごきげんよう。
でもどうしたんです?随分顔色が悪いようですが?
[肌に血の気のない様子に、驚いてどうしたのか尋ねると。
ゲルトは”寒すぎて家事をする気になれなくて、これから宿屋に泊まりに行くところ。朝食もまだ食べていない。”と説明した。
一昨年亡くなった父が十分な遺産を残しているため、ゲルトはまだ結婚もせずに悠々自適な生活を送っている。男の一人暮らしは確かに家事するの面倒だろうなと納得した。]
ああ、お腹が減っていると寒さが一層堪えますからね。
今日のおすすめはアプフェルブロートです。
[他の人と同じく、本日のおすすめパンをゲルトに売り込んだ。]
[買ったその場でパンを平らげたゲルトの頬に多少血の気が戻ったことを確認すると、ほっとした様子で良かったと声をかけた。]
ありがとうございました。
今後ともどうぞご贔屓に!
[宿泊用の荷物を抱え、来たときよりもしっかりした足取りで宿屋に向かうゲルトに、”転ばないように気をつけてくださいね!”と手を振って見送った。**]
[カタリナ探しは結局、その後にペーターと一緒に見たという話を聞き、牧場の方に見に行ったときには帰って来ていたようだった。**]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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