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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
1人目、薔薇園芸家 ローゼンハイム がやってきました。
薔薇園芸家 ローゼンハイムは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
2人目、パイロット シュテルン がやってきました。
パイロット シュテルンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
─ 民間企業「グローセンハンク・メカニカル」ドック ─
[ ドックでヘルメットを脱ぎ、
僕は半分ビビリながら、隣の機体を見る。
隣からは奇声と金属音が、途方もない不協和音になって、
耳を攻撃してくる。 ]
……シュテラ?
ちょっとは休憩とかしてる?
[ 僕が恐る恐る聞くと、一瞬だけ奇声が止んで、 ]
『 してるわよ! 』
[ 叫び声とスパナが降ってきた。 ]
[ スパナは僕の横を通り過ぎ、
僕の機体の上でコーンといい音を立てた。
僕の搭乗するメカの名前は、「ビルトラプター」。
人型のジンロボと違い、四本足で走る獣型の機体だ。
その隣で羽を休めているのは、双子の妹の乗る「ビルトファルケン」。
航空可能な鳥型の機体だ。 ]
[ ある朝、世界の危機がコンニチハって感じにやって来て、
僕らの所属する民間企業グローセンハンクは、
社運をかけて開発したこの2機を投入した。
パイロット候補は一杯居たのだけど、
選ばれたのは新人の僕ら2人で、それには理由があった。 ]
3人目、町工場の サシャ がやってきました。
町工場の サシャは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
−せとうちドリームランド−
[がちこーんっ ぱすん
がちこーんっ ぱすん]
[極東の島国、日本。その、ホンシューとシコクに挟まれた内海。
その一角で、巨大な構造物が組み上げられようとしていた。
組み上げているのは、壁面に貼りついた小さな球状のロボット。
手にした銃器めいた筒が気の抜けるような音を立てるたび、組みつけられた部材同士が接着されていく]
おじぃー。
終わったー。
[ロボットの操縦席から、甲高い声が上がる。
“おじぃ”の操作する迎えのクレーンアームが届くまでのしばしの間、構造物の壁面から見える内海の景色を眺めていたのは、まだ年端も行かないような、幼げな眼差しだった]
/*
シュテルくんのご意見、反映したいけど、このタイミングで反映したら村建て人だってバレバレになっちゃうよね…!
………まーいっかー。
なんて言うかその、アレだ。
中身バレなんて、些細だ。
村の設定が変更されました。
/*
怪獣かー…
…いや待て。
人数足りなさそうなときは上のほうから順番に、って自分で言った村建て人が、よりによって開始早々ブッチするのは如何なものか。
まーね。単発だったら特に気にせず出していいんじゃないかなー、とか思いつつね。
やっぱ最初だしね。
ここはきちんとしとこ。
うん。
………あ。
[ふと、声が上がる。ちょうど眺めていた小島にぽっかりと穴が開き、わらわらと虫が這い出てきたから。
否、虫、ではなかった。
縮尺がおかしい。虫はあんなに大きくない。
形が、動きがおかしい。虫は4本足で立って歩いたりしない。…たぶん。
それに、なにより、虫は手に武器を持ったりしない。
――――アレは、侵略者だ。地底からの]
虫だ。虫が出たよ。
おじぃ。ちょっと行ってくるから。
[短く声をかけ、ぱたぱたとパネルを叩く。機体背面のジェットエンジンに火が灯る]
[ひゅぃぃぃぃぃ......]
昼ごはん取っといてよ!
[ドゥッ!!]
[短い通信を残して、丸い機体は空中へ飛び出した]
4人目、"アンデッド" リエヴル がやってきました。
"アンデッド" リエヴルは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[ ──ギンッ!!
振りおろされる鉤爪を左腕のシールド防ぐ。
コクピットに伝わる衝撃は大したものではなく、それを裏打ちするようにモニタに表示されたダメージ係数の青、即ち機体の損傷率が未だにセーフティであることを確認する。]
相変わらず単調な攻撃だ。
お前らなんて数がいなけりゃ雑魚なんだよ。
[ キュイィィィィィィン。
──ガガガンッ!
鉤爪を左腕で抑えたまま、足の駆動輪を回転させ黒蟻をビルの壁へと押し付けるとそのドテっ腹に右のボディブロウを見舞う。
だがその程度では黒光りする外甲殻には多少の傷を付けるだけに過ぎない。
しかし、男はそんなことは判りきった事と、即座に右上腕の駆動機を作動させトリガーを引く。
一発。
──ドゥンッ!
二発
──ドゥンッ!
三発。
──ドゥシャッ!]
……さっさと死ねよ、虫けらが。
[もはやピクピクと痙攣するだけの崩れ落ちた黒い虫から、その甲殻を貫いた杭-パイル-を引き抜くと、司令部へと回線を開く。
─── ガガー ]
こちらブラボーワン、第4地区Aエリアの掃討を完了した。
これより帰還する。
[ ピッ ]
『こちらストーンヘッド、帰還を許可する。
また無傷か、流石だな"アンデッド"』
"アンデッド" リエヴルが村を出て行きました。
4人目、"アンデッド" リエヴル がやってきました。
"アンデッド" リエヴルは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
−瀬戸内海・離島−
狙ってぇー…狙ってぇー…そこぉ!
[ ぼ ご ぉ ん !!]
[ぱたぱたと叩かれるパネルの操作で、離島に開けられた、地底へと通じる穴を潰すように、丸い機体が『着弾』した。
外宇宙を目指して建造された球状の体はとても頑丈なのだ。
このくらいで壊れやしない]
なんでこんなとこに沸いたかしらないけど―――
[もごもごぼこん。細長い手足をばたつかせ、着弾の衝撃で半分埋まった体を引っこ抜く。
周囲に群がる黒蟻は…5(10x1)匹くらいだろうか]
向こう岸には渡らせないよ!
−瀬戸内海・離島−
狙ってぇー…狙ってぇー…そこぉ!
[ ぼ ご ぉ ん !!]
[ぱたぱたと叩かれるパネルの操作で、離島に開けられた、地底へと通じる穴を潰すように、丸い機体が『着弾』した。
外宇宙を目指して建造された球状の体はとても頑丈なのだ。
このくらいで壊れやしない]
なんでこんなとこに沸いたかしらないけど―――
[もごもごぼこん。細長い手足をばたつかせ、着弾の衝撃で半分埋まった体を引っこ抜く。
周囲に群がる黒蟻は…2(10x1)0匹くらいだろうか]
向こう岸には渡らせないよ!
−瀬戸内海・離島−
狙ってぇー…狙ってぇー…そこぉ!
[ ぼ ご ぉ ん !!]
[ぱたぱたと叩かれるパネルの操作で、離島に開けられた、地底へと通じる穴を潰すように、丸い機体が『着弾』した。
外宇宙を目指して建造された球状の体はとても頑丈なのだ。
このくらいで壊れやしない]
なんでこんなとこに沸いたかしらないけど―――
[もごもごぼこん。細長い手足をばたつかせ、着弾の衝撃で半分埋まった体を引っこ抜く。
周囲に群がる黒蟻は…10(10x1)0匹くらいだろうか]
向こう岸には渡らせないよ!
/*
うなー!すっごい発言Pt無駄使いしたー!
表情付きの薔薇下国仕様にはまだ慣れないなぁ…
独り言でもちょみちょみ使ってちょっとずつ慣れようそうしよう
[ぱすぱすぱすっ]
[手にした筒から、軽い音ともに液体が発射される。
液体が付着した蟻たちに、一見なんのダメージもないけれど、少しの時間を置いて、見る見るうちにその動きが鈍くなった。
足元にも飛散した液体を踏んだ蟻は、そのまま縫い付けられたように動きを止めている]
立山さんちの速乾超硬グルーガン!
お求めはお近くの立山セメントまで!
サシャがどうみてもしろんたまなのに、必死で非村建てアピしてるように見える件。
そしてリエちゃんはどう見てもりおたま。
[営業スマイル>>12で声を張り上げても、声を聞く人は近くにいなかった。残念。
いや、分かってたことでもあるけど]
わらわらわらわら群れちゃってさぁー…
…糊足りるかな?これ。
[たぶん足りない。 仕方ない。手間だし大変だけど、武器を変えよう。
ぱたぱたとパネルを叩くと、今度は丸いからだの一部が開いて、格納庫が現れる。グルーガンをしまいこみ、すらりと刃物を抜き出した。
人型ロボットにしては小さめの機体に比べても短い、それは短刀ほどの長さのブレードだった。
長船さんちの単分子ブレード『ビゼンカネミツ』。その中でも、半ばで折れたワケアリ品を、短刀として打ち直した非売品だ]
ゴキブリホイホイに引っかかったありんこを斬るには惜しい逸品なんだけど。
仕方ないよね。
今宵のカタナは血に飢えておるぞ。
[おじぃに付き合わされて見たTVショーの一幕を真似しながら、パネルを叩く。細長い手が短刀を振るう。
黒光りする蟲の甲殻はたったそれだけの動作で両断された]
都道府県をドイツ語にしたらかっこいい
http://matome.naver.jp/odai/2132815113153757701
─ 民間企業「グローセンハンク・メカニカル」 ─
[ シャワーを浴びると、ひと心地ついた。
タオルでわしゃわしゃしながら、事務室へ向けて歩いていると、
会計の女の子に呼びとめられた。 ]
『 シュテルンさんの名前で、ファルケンのパーツが発注されてるんですけど……。 』
……またですか。
わ、分かりました。経費で落ちない分は、僕の給料から天引きしてくれていいので……。
[ 女の子はまだ何か言いたそうにしていた。
もうちょっと妹をなんとかしてくれと言いたいのかもしれない。
僕は急いで別れの挨拶をして、自分の席へ向かった。 ]
はあ、
また魔改造してるな、あいつ……。
[ 自分の席に着き、パソコンを立ち上げる。
隣は妹の席だが、彼女がそこに座ることはめったにない。
暇があればドックにこもり、自分で自分の機体を整備したり改造しているのが常だった。
あんまりに自分勝手をやり過ぎて、ついにはシュテラの名前では経費が落ちなくなってしまったので、
シュテルンの名義まで使われる始末である]
……「瀬戸内精機」のパンフレット?
何を注文したんだろ、あいつ……。
[ それだけ好き勝手しても許されているのは、彼女がパイロットとしてもメカニックとしても飛びぬけて優秀だからだ。
シュテルンとシュテラはコンビだが、どちらかというと主力はシュテラの航空機の方である。 ]
[ だから、まさか彼女が撃墜されるなんて、つい3日前まで、想像したこともなかった……。 ]
負けず嫌いだから、なあ。
よほど悔しかったんだろうな。
[ ドック内のファルケンに向けて、メールを送信する。
「今日の社食はオムライスだったよ。早くおいで」
報告書を作成している間に、返事が返ってきた。
「そんなのいいから、頼んでたプログラミング早くして」 ]
……年頃の女の子のメールじゃないよなあ。
[ 中波したファルケンは、修理と改造で3日間ドックに籠りきりである。
当然、シュテラもそれに付きっきりで、たぶん、シャワーも浴びてないんじゃなかろうか。 ]
[ ふう、とため息をついた所で、
もう一通メールが入った。
「虫」の出現情報だ。 ]
場所は……瀬戸内海?
……ファルケンで飛べばすぐだけど、
僕のラプターじゃあ……。
[ ファルケンはもう飛べるだろうか。
……あの奇声の状況じゃあ無理かも。 ]
本土に渡ってくる分だけでも、なんとかするか……。
あの辺りはどこの会社の防衛ラインだっけ?
ぐぬぬ。数が多いったら!
[宇宙空間で宇宙ゴミを斬り払うための半自動モードを起動すれば、近づくだけでどんどんありんこが真っ二つになってゆくから、操作が難しいっていうことはないのだけれど。
いかんせん間合いが狭い。
振り回すことができる範囲が狭い。
だから、たくさんいる相手をやっつけるのは手間なのだ]
ああっもうっ!
渡らせないってっ!
[一部、こっちに構わず足を海へと向けるやつらを追いかけて、こちらもざぶざぶ海へと踏み込んでいく。
こっちは宇宙の苛酷な環境にも耐える機密性と頑丈さ。
あっちは地底の苛酷な環境に耐える生命力と頑丈さ。
どっちもどっちで、海の底だろうとお構いなしにチャンバラは続いていたけれど]
…あれ?向こう岸?
[気がついたときにはすでに対岸。
けど、おじぃが仕事してた夢の島とは違う場所らしい。
きょろきょろ見回す。
蟲の数は2(50x1)ほどまで減っていただろうか]
5人目、支援屋 アリーセ がやってきました。
支援屋 アリーセは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―瀬戸内海・海上―
もうちょい速度出せないの?
流石にこんなとこ砲撃したら、反動で確実に沈むんだけど。
[『蟲』が出たという離島に向かうのは、
砲撃戦仕様に改造された陸戦艇。
輸送用の物に無理矢理砲を取り付けたそれは、
はっきり言って機動性は絶望的で…]
はいはい。分かってますって。
…正直、手応え無いから好きじゃないんだけどなぁ…
[操舵士と整備士にどやされて、いやいや着くのはビーム砲の砲座。
実弾を撃ったら反動で沈むのなら、反動の無い光学兵器を撃てばいいのだ。]
そっちで戦闘中の機体!
海岸線薙ぎ払うから、寄り過ぎないでよっ!
大阪から広島まで、新幹線で一時間半か……。
虫出現から知らせまで即時で、
かつ、サシャの戦闘が1時間続いていたとしたら、
なんとか……?
薙ぎ払えぇぇぇっ!
[無線の周波数は広めにとったから、所属が何処だろうと聞こえるだろうが、
それでも万が一に備えやや離れた所から薙ぎ払うようにビームを照射する。
たぶん、1(10x1)割ぐらいは足止めできた。]
/*
いや、かっこつけといて一割て。
あれか。水辺でビーム撃ったのが不味かったんか。
そういや、ビーム兵器って水とか霧で減衰するんだっけか…
うん。確かに駄目だ。
待ぁーてぇー!!
[残った蟲はわずかに2匹。あとちょっと。
だけど、なんか防衛ラインがどうこうとかおじぃが言ってたような。
もしかして、防衛ライン突破されたら叱られるんだろうか。いやだなぁ。
そんなことを思いながら走らせる。
ジェットエンジンは街中だとスピードが出すぎるから使えない。がっちゃがっちゃ足でがんばって走るしかないのだ]
おのれちょこまかとぉー!
[相手は相手で、こんなときばっかり8足全部使ってすばしっこく逃げ回る。
こうやってはいつくばって素早く走られると、黒光りする甲殻もあいまってアレみたいだ。
黒くてすばしっこいアレ。
…ちょっと追いかけたくなくなったけど、そうも言ってられない]
……ってぇぇぇぇええええ!!
[不意の通信。直後の砲撃>>20>>21。
十分反応できるタイミングと砲撃位置だったけど、それでもびっくりはする。
慌ててパネルを叩いて、エンジン吹かして、上空に緊急非難。
難は逃れたし、逃げた蟲の片方がこんがり上手に焼けましたのも確認したけど、まだ残る一匹は以前逃亡中で…]
そこの人ー!虫が!虫がー!!
[しかも、虫が向かうその先には誰かのものだろう機体が>>17。
急いで広域回線開いて通信を送ったけど、どのみち空中から着地するまで少しの時間がかかる。着地して追いかけようとしたらもうちょっと。
蟲に追いつくまでには、少しばかり時間が足りなかった]
─ 瀬戸内海:本州側 ─
[ 一度脱いだヘルメットを被って、再びメカに搭乗する。
緊急車両として、超新幹線に乗せて貰って1時間弱。
同じ日本のはずなのに、海のにおいも違う気がする。 ]
出現地はこの辺りのはずだけど……。
うぅん、上空からの情報が無いと不便だな。
やっぱり僕ら2機1対だから……、
ん?
[ギアを司令部へと走らせながら先ほどの戦闘を振り返る。
倒した"黒蟻"の数はおよそ14、だが小隊を組ん他3人のギアは中破。命に別条は無いだろうが恐らく二度とギア乗りには戻れないだろう。怪我の度合いは大したことが無くても精神的にもはや兵士としては立てまい。またギアの乗り手が減ることになるが……そんなことは遠からず無用の心配となるのだろう。]
それにしても……。
[戦闘中に遠くに見えた光学兵器と思われる閃光や"黒蟻"の反応消滅数からみてどこぞのワンオフ機が暴れていたのだろう。それも複数。
おかげで仕事は楽になったが、この国の専用機の多彩さには毎度驚かされてばかりだ。]
サムライの国……いやアニメの国か。
突飛奇抜な妄想とそれを現実のモノとしてしまう技術力。
……この国は本当に狂っている。
/*
ちなみに、クライナー・テラーの元ネタは当然ガンダムのミニ・トレー。
…そこ、ビッグじゃないのかとか言わない。
漫画版に登場したビッグトレーの小型化版で、ぶっちゃけクライナーよりちゃんと兵器してます。
全砲門旋回式だし(弾種は発射シーンないため不明)ブリッジ後部にはヘリポートもあるし、
なにより曲射砲なんてネタ兵器積んでない。
・・・ある意味趣味に走った鈍足移動拠点ってとこになんのかなこれ。
(多分、ガンダムXのバンダールも混じってる。アレはロクな資料無いんでGジェネでしか知らんけど。)
[ いきなり広域通信が入って戸惑う>>23
慌ててサーチをしたが、その必要はなかった。
目の前に8本足の蟲が飛び出してきて。 ]
……!!
砲撃準備!
[ 今は単身行動だから別に宣言しなくていいのだが、これは癖だ。
レバーを握り、ペダルを操作した。獣型メカの背部から、砲身が飛び出し、前方に向けて固定。
4足から爪が飛び出し、地面に突き立つ。 ]
ファイエル!!
[ ぱうっ……!
実弾が飛び出した。 ]
[ 虫は爆砕四散した。
ほっとして、サーチの結果を確認する。 ]
……僕の出番はなかったみたい。
すごい防衛ロボが居るみたいだね。
[ 先程の広域通信に返事をしようとした所で、
空中から何かが落ちて来るのに気付いた>>23 ]
えっ……?
ま、待って待って!
僕、今動けな……!!
[ 慌てて地面に固定するための爪を引っこ抜こうと舌が、慌て過ぎてうまくいかず。 ]
あぶっあぶっあぶなっ…!!
どいてぇぇーっ!!
[ぱたたたたたたたっ!
パネルの上で両手が踊る。
エンジンをほんのちょっとだけ吹かして。
体勢を整えて。両手、両足、膝と、肘と、最大限に活用して、なんとかほんのちょっとでも衝撃をやわらげられるように―――!]
わわわわ!
来ないでー!
[ レバーを握る手が震えた。
撃っちゃえばあるいは衝突は回避できるけど、
でも、
いや、違う。
僕のメカは、人間を撃つ為に有るんじゃない! ]
お父さんお母さんシュテラ!
先立つ不孝をお許しくださーい!
[ 覚悟を決めた。 ]
/*
Q:なんでエンジンもっと吹かせて、ちゃんと避けなかったの?
A:エンジンの後ろからはジェットが噴き出してるから…
[ぱたたたたたたっ…
矢継ぎ早に叩かれるパネルの操作で、いろんな情報が浮かんでは消える。その中に、『近似の動作』と付箋が添えられて、ひとつのモーションデータが浮かび上がって…]
これっ…
[直感した]
だぁーっ!
[ぽちっとな。最後の一打。パネルの一押しで呼び出されたモーションデータが、四肢を動かした。
腕が伸びて。四足の機体をわっしと掴んで。
足が伸びて。掴んだ腕を軸にぐるんと回って。地面に踏ん張った相手の足を蹴っ飛ばして。
地面すれすれ、滑り込ませるみたいにして相手と自分の機体の位置を入れ替えて。
それから]
[ごろごろごろごろごろろろろろっ!]
[そのまま、もつれ合うみたいにして転がった。
…モーションデータには、『ジゴクグルマ』ってファイル名が付いていた。誰が登録したんだこんなもん]
ぎゃー!
[ ロボがぶつかった……、>>33
と思いきや、視界が回りまくって僕は叫んだ。
コクピットには、衝撃緩和の為の構造があるけど、
振りまわされるGまでは相殺してくれない。
数秒後には、ぐるぐる目を回す僕が居た。 ]
い、痛たたた……、
あれ、生きてる?
[ ヘルメットごしに頭を撫でながら、広域通信をオンにして、 ]
こちらはグローセンハンク・メカニカルのシュテルン・ディーツゲン……。
ええと、何か大変でしたね。
[ 機体損傷の情報を呼びだしてみたら、
いくつか軽度破損が見られた。 ]
うわぁ、これ、戦闘破損って認められるかな。
[ 頭を抱えるが、ネイル収納の機体不具合ということでなんとかならないだろうか。
ならないだろうかなぁ。 ]
あ、いえ!
人類救済事業は、各団体の協力が不可欠ですから。
[ 聞こえた声>>36はやけに幼い。
こんな子まで戦場に出なきゃいけないなんてこの国はどうなってるんだ……、
と胸を痛めつつも、相手の社名は記録して本社に送っておく。 ]
当面の危機は去ったようですね。
では、僕はこれで引き上げますが……、
ええと……、
もしよかったら、近畿方面へ移動する方法とか、何かありません?
行きは緊急事態で超新幹線使えたのですけど、帰りは緊急車両認定が下りないから……。
[ 都合よく近畿方面に、何か出現しないかな、と頭を抱えた。 ]**
…グローセンハンクにクレモト、かぁ。
最近の企業ってすごいわ。うん。
[どちらがどちらの機体かは判別できないが、
少なくとも掃射までに蟲を残り二匹まで殲滅してのける性能が有る訳で。
小回りが利く分、下手をすれば自分達より優秀なのではなかろうか?]
ま、アタシらは大物とやりあうだけだけど…ね。
[通信を切って呟いて、天候の変化が有ればすぐ伝えるよう言付けて食堂へと歩いて行く。
去り際に見た空は、今はまだ青かった。]
…グローセンハンクにクレモト、かぁ。
最近の企業ってすごいわ。うん。
[どちらがどちらの機体かは判別できないが、
少なくとも掃射までに蟲を残り二匹まで殲滅してのける性能が有る訳で。
小回りが利く分、下手をすれば自分達より優秀なのではなかろうか?]
ま、アタシらは大物とやりあうだけだけど…ね。
[通信を切って呟いて、天候の変化が有ればすぐ伝えるよう言付けて食堂へと歩いて行く。
去り際に見た空は、今はまだ青かった。**]
ちなみに僕のやりたかったのは、これです。
絶対無敵ライジンオー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E7%84%A1%E6%95%B5%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%AA%E3%83%BC
いいよね。
獣型ロボはロマン。
合体もロマン。
3機のメインロボだけじゃなくて、クラス全員で支援するっていう、後方充実も堪らん。
メダルを嵌めて、教室が変形しだした時は燃え死ぬかと思った。
/*
さて、超お手軽設定の軍人。
墓下いきたきゃ転属でおけーだし
飽きたら機体の乗り換えもある
軍の機密にしておけばガンダ○ムにだって乗れるさ
わりと便利だな
………っ。
だいじょうぶですっ。目が回ってただけですから。
[遠ざかった意識を引っ張り戻し、答える>>38。
目は回ってた割りにろれつが回ってなかったさっきよりは、きっと多少はましなはず]
えーとですね。
向こうの島に虫が沸いてですね。最初に巣穴潰してそれから残りをやっつけながら移動してるうちにこっち岸にまで着いちゃってですね。
始末に手間取ってたところをお手伝いしてもらって今に至るんですけど…
[そんな風に説明しながら、もつれ合って転がった相手のロボを透明な窓から検分する>>37]
あちゃあ。
ごめんなさい、ちょっと時間もらっていいですか?
すぐ応急修理しちゃうんで。
[凹みを叩いて、脱落した部分をくっつけて、擦り傷をコーティングして…修理手順を頭の中に描きながら問いかける。
答えを待つ間に、脱落して地面に刺さったままになってたネイルを短刀でほじくり出して、グルーガンの糊でペタペタ貼り付ける]
…あ。そーだ。
向こう岸に戻れば、蟻の死骸が転がってますから。
呉の連合軍支部に届ければ侵略防衛手当が支給されますよね?
よかったらもらってください。
[手伝ってもらったことだし。交通費の足しにもなるはず。
その提案を、海の上の船にも伝える。
島に残った蟻の死骸を回収するのには、大きめの船が必要になるはずだから]
回収して支給される手当の2割をお礼でどうでしょう?
悪くない額だと思うんですけどー…
[本当は、相場としてはちょっとお安めの報酬を提示してみる。
傭兵団には、払いが足りなくてもいかんし、払いすぎるのはもっといかん、って、おじぃが言っていた**]
[ ── ガガーピッ ]
『こちらぁストォォーンンンヘッッッド!、"アンデッド"応答せよッ!』
[ この国にのアニメにでも毒されたのか少々間の抜けた通信が入る。]
こちらブラボーワン、その呼び方はやめろ。
『ソーリー、ブラボーワン。司令部から追加オーダーだ。
第4地区で民間協力機によってネストの入り口が潰されたらしい。
至急現状の調査を実施しろってよ。』
嘘だろ、こっちは小隊が全滅してるってのに。
『無傷の機体がお前しかいないんだよ。
すでに第4地区に黒蟻の反応は無い、ぱぱっと見てこいって。』
ブラボーワン、りょーかい。
『パインサラダ作ってま』
[ ──ピ
バカがまだ何か言っていたようだが通信を切りギアを180度転進させる。
舗装された道路は脚部の駆動輪がそのまま使えるので移動には便利だ。]
それにしても……ヒーロー気取りも大概にして欲しいものだ。
[だが、彼ら"ヒーロー"のおかげで連合軍の極東における損害がかなり軽減されているのは確かだった。
彼らの操る起動兵器がなければ、そもそもこの極東の戦線は維持することは容易ではないだろう。]
ジレンマ、ってやつか。
─ 瀬戸内海戦場跡 ─
ほんとですか?
リントナー傭兵団ですね。
[ 帰るあて>>41が出来てほっと一息つく。
通信を横から聞いて>>42、状況を把握する。 ]
他にロボも居ないようだし、単騎で……?
ちょっと変わった形式だけど、いいロボなんだな。
[ 「ちょっと変わった」に関しては、人のことを言えないけど。
僕も試作機なので。 ]
へっ?
い、いや、そんな応急修理なんて、悪いです。
そんなに役にたってないわけだし……。
[ 遠慮しようとしたが、相手は早速動き出している。
戦闘機かと思ったら、もしかして工作機? いや、万能機?
ぺたぺたされているので、片足ずつあげて協力した。 ]
連合軍支部ですね。
そう言うことなら、積み込みをお手伝いします。
でも、僕は手当ては結構。1体しか倒してないですし……。
[ 慎み深く断ったら、コクピット内に画像通話が入った。 ]
『 呉に行くの?
もみじ産業のボルトとナット買って来て! 』
[ 頬に機械油をいっぱいつけたシュテラが、笑顔で何か言って来た。 ]
─ グローセンハンク・メカニカルHP ─
【業務】
航空機、航空戦闘機の開発・製造
資本はグローセンハンク国。本社は大阪都
そこそこの老舗
【資本金】 結構いいかんじ
【社員数】 なかなかいいいかんじ
【新規事業】
航空戦闘機にジンロボの兵器を装着できないか、という発想から、
地上戦闘機を合体させるという新事業を開拓中です。
試作機はすでに実践投入済!
この世界の危機において、我がグローセンハンク・メカニカルは
次世代の牽引役になりうる企業だと自負しています!
企業説明会の日取りは、こちらのリンクから。
────────────────────
ううん。
数が多いから、手伝ってもらえるのは有難いんですけど、だったら余計にお礼しないと。
[けど、修理と違ってこっちは受け取らないと言われてしまえば無理にとも言えない。
さてどうしたものかと少し考えて]
…そーだ。
せっかくならうちに来ませんか?
お礼はさっきの“事故”の整備と、ついでに待ってもらってる間にお昼ご飯でも。
あとは、帰りの運賃だけもらってもらって、残った分は私と傭兵さんとで交渉ってことで。
[いいこと閃いた!と、通信の声にも喜びが混じる。
あとは傭兵さんの返答を待つばかり。
さて、上手く商談できるだろうか]
6人目、財団職員 ウルズ がやってきました。
財団職員 ウルズは、聖痕者 を希望しました(他の人には見えません)。
<4ヶ月前>
― インド洋 ―
― アラブ・イスラーム連合国(AIU) ディエゴガルシア島 ―
『アン・ナジュム8号機、射出シークエンス最終フェイズ移行』
[ディエゴガルシア島中心部に聳え立つ柱。
空へ架け橋を思わせるレールに固定された三角錐 -弾道飛行機- は己が射出される時を静かに待っていた。 ]
『Unknown接近。以後、射出管制をAIに委任』
『各種作業員は現時点を持って担当業務を放棄。指定地域への避難を開始せよ』
[島内全域に鳴り響く空襲警報。
周辺海域に展開しているアラブ・イスラーム連合国艦隊の反応に躊躇は無く、即座に艦隊防空ミサイルで闖入者を迎え撃つ。
垂直に昇る噴煙、無数のミサイルが空中で軌道を変更し水平線へと飛翔していく。]
[水平線上で瞬く光。
それはミサイル着弾によるものでは無く、唐突にミサイル攻撃中の艦船中央部に大穴が出現する。
赤熱した外殻が捲れ竜骨が損傷した船体はV字に折れてゆく。
悲しげな咆哮を思わせる圧潰音を響かせ、軍艦は80名の乗員諸共海中へ消えた。]
<アデン級ミサイルフリゲート ベリム ―轟沈― >
[管制室の戦術MAP上の輝点に警告音と共に斜線が入り、無機質な文字列が流れ過ぎてゆく。]
『射出シークエンスを省略。緊急射出開始。5.4.3――』
[二度目の光が、無人の管制室を貫き人口音声をかき消してゆく。
1分の間を置き、三度目の光がレールを溶断する頃には弾道飛行機は上空60kmの中間圏を目指し射出されていた。]
<4ヶ月前>
― 極東上空30km 成層圏 ―
[インド洋から、インド亜大陸、東南アジアを上昇過程で横断し
落下軌道に切り替わる頃には、眼下には大洋に浮かぶ極東の島国、日本列島が広がる。]
『――アン・ナジュム8号機。こちらアル・マアーリジュ財団極東支部。貴機をレーダーで補足。誘導を開始する。外殻をパージせよ』
『8号機了解』
[炸裂音と共に外殻が剥がれ後方へ流れ落ちてゆく。
弾道飛行機の下から現れたのは、滑らかな流線を持つ人型。
全体に華奢なフォルムと、安定性を欠くハイヒールを思わせる足は明らかに陸戦をコンセプト外にした空戦機。
それは背部のブースターに火を灯し、青い尾を引き日本列島へ進路を向ける。
――こうして、アラビアの星は極東の地へ舞い降りた。]
いえ、クレモトさんが起こしたってわけじゃ……。
避けられなかった僕と、僕のロボも悪いんですし。
『 バカ兄貴!
あたしの整備が悪いって言うの?! 』
[ 広域通話に向けて言った余計な一言が、
映像通話中だったシュテラまで漏れしまったようだ。 ]
あ、ごめん、そういうつもりじゃなくて……。
もみじ産業のボルトとナットだね。
箱で買って帰るから。
[ 慌ててご機嫌を取る。 ]
なるほど。
となると、殲滅してのけたのはお嬢ちゃんのほうなのね。
[説明>>42を聞きうんうんと頷きながら、
無線を卓上に置いて食事をとる。
硬いパンを皿代わりにしたオープンサンドは、
多分洗い物を減らすための工夫なんだろう。
そんな事を思っていると回収の提案>>43を貰って…]
へ?いいの?
確かあいつらって基本数で来るし、
2割でも結構な報酬になる気もするんだけど…
[交戦ほぼ無し、ビーム砲1斉射でその報酬と考えると、
連合支部までの燃料費と積み込みの手間を考えても黒が出る計算で。
個人的には助かるのだけど、追加依頼でもあるんだろうかとちょっと首をかしげた。]
もみじ産業のボルトとナット?
だったらうちでお安くできますよ?
[組合価格で>>58]
…あれ?もしやその機体。
合体したりとかします?
[図面と実際に動いてるのとではだいぶ違うからすぐには分からなかったけど。
そういえば以前、組合の方に必要部品の仕様書が届いていたような。
可能と不可能の極限を突く、職人泣かせのここ最近じゃ最高の注文だったとかおじぃが言ってた気がする。
結局どんなものがどんな風に組みあがるのか、あるいはすでに組みあがったのか。そこんところはよく分からなかったけど]
もしそうならお得意さまですね。
今後ともどうぞごひいきに。
[最高の営業スマイルを浮かべて、通信を送り届けた。
広域回線では映像を送れないのが惜しい]
え、見て分かります?
[ 合体するか>>61、と聞かれて、びっくりした。
修理の様子などを見る感じ、もしかしてパーツが共有可能なメーカー? ]
もみじ産業とつてがあるんですね。
助かります。
あそこのボルトとナットは、緩まないって妹が褒めてました。
[ そうと決まれば、やりがいがある。
獣型ロボを操り、口部の牙で咥えては、その辺の蟲の死骸を一か所に集め始めた。 ]
変わった国だな。
レポートは読んでいたが、自警団活動がここまで盛んだとは。
統制というものがまるで無い。
我が国とはまるで逆だ……。
国民が自らの意思で愛する故郷を防衛する。
理想的だな。
[壁に掛けられたTVでは
ニュース速報として、瀬戸内海での戦闘速報が流れていた。]
ありゃ。ごめんごめん。
声だけ聴いてると、結構若そうに聞こえたんでさ。
…頑張ってね?
[どうやら相手はちゃんと大人だった>>62らしい。
…自分も年の割に威厳が無いし、
彼女もきっと苦労してるんだろう。
そう思うと、ちょっと謝罪には実感が籠って。]
…うん、近畿行の呉寄港ね。そん位なら2割で妥当かな?
[補足するかどうか少々考え、
して置いたほうがおぼえも良いかと小さく頷き。]
まぁ、陸路の輸送だったら相場ぎりぎりってとこなんだろうけどさ。
海運の利点は、大量輸送ローコストだかんね。
量が多くても、お値段控えめなのよ。
[等と言いながらブリッジに戻れば、そろそろ接岸できる距離で。
後部ハッチを開きながら旋回し、後ろの端を上陸させた。]
─ グローセンハンク・メカニカル ─
[ ちなみに企業説明会>>48>>60では、新事業である合体ロボの説明がされる予定。 ]
【ビルトファルケン】
グローセンハンク・メカニカルのこれまでの航空技術の粋を集めた航空戦闘機。
移動力と機動性を兼ね備えた鳥型ロボ。
主砲はビルトレーザー。
【ビルトラプター】
航空機にジンロボの装備を持たせる事は出来ないか? という着想より、人型に変形・合体するための機構を搭載した地上戦闘機。
航空機の起動能力を落とさず、状況に応じて合体・変形が可能となった。
4足獣型を採用することで、安定した高速移動が可能。
主砲はビルトミサイル。
……なにかすみません。
後から来て、交通費までお世話になっちゃって……。
[ さっきは夢中で気付かなかったが、蟲を集めていると随分な戦闘があったと分かった。
遅参の別企業なんて、放っておけばいいのに、ちゃんと山分けしようだなんて、
気真面目な子だなと思う。 ]
あ、広域通信の人の船が来たみたいですね。>>67
大きな船だな……。基地として使用できそうだ。
なるほどですね。
うちは取引量が限られてるのもあって基本陸路だったし、海にアレが出るようになってから余計に海運の選択肢がなくなっちゃってましたから…
教えてくれた傭兵さんは、親切な傭兵さんですね。
フネの修理や改装でご利用のときには、サービスさせてもらいます。
[あるいはそれは思う壺だったのかもしれないけど。
親切には親切で応じるのが町工場の心意気ってもんだ。って、おじぃが言ってた]
それじゃ、まずは積み込んで呉まで。
よろしくお願いしますね。
[よっこいしょ、と、紗々の機体、糸川くん34号が、一まとめに糊でくっつけられた蟲を持ち上げる。
その塊は糸川くんよりも大きかったけれど、糸川君の足裏から、グルーガンと同じ接着剤が染み出し、地面にくっつくことによってバランスが保たれているのだ。
剥がし液と接着剤を交互に出すことによって、歩行することも可能。
これで重たい荷物でもばっちり対応。
一歩一歩しっかり踏みしめ、後部ハッチから蟲の死骸を運び込んだ]
ガレー級とかとやりあうとどうしても被害出るからねぇ…
ま、だからウチみたいな武装勢力が海運やれてるんだけどさ。
…それじゃ、修理が必要になったらこっちに来させてもらうね?
[実際、出るだけで災害を起こす深海帝国の出現以降海運を行う企業はめっきり減った。
遭遇するだけでも危険なのに、嵐や渦潮に巻き込まれて逃げられず沈むケースが多かったらしい。]
っと、おーらいおーらーい。
こっちの方にスペースあるんで、其処にお願いしまーす。
[誘導棒を持って貨物室の空きスペースへ誘導する様は、
何処から見ても単なる一クルーで。
到底車長には見えそうに無かった。]
…ホントは外宇宙旅行を目指して作ってたロボだったんですけどねぇー…。
[宇宙ゴミに対処できるよう、エネルギーを無駄遣いしないように装備した実体刃の短刀。多少ぶつかっても大丈夫なように、頑丈に作られた装甲。
壊れた部分の補修ができるように持たされた接着剤のグルーガン。
センサーは、天文学的な距離に対応しようとして走査範囲を広げたら近くのものにピントが合わせにくくなっちゃったから、見える範囲のものは目視で確認できるように。操縦席を覆う、半球状の広い窓はそのために設えたものだ。
どの装備も、町工場職人の知恵と技術と工夫が詰まってる]
…でも、このご時勢ですし。
地球から出かけるのは、ちょっと難しいかなぁー。
[出かけて帰ってきたら家が潰れてるとか笑えない。
だから、今は、外宇宙旅行用の機体だからって贅沢は言えない。
戦う]
…あ。ごめんなさい。
なんか愚痴っぽくなっちゃいましたね。
さ、行きましょ行きましょう
[そんな風にシュテルンに話したのは、フネに乗る前だったか後だったか]
[ 誘導される空きスペースへ、蟲を咥えて運びこむ。
獣型というのは、物を背負ったりバランスを取ったりするのは人型より楽なのだけど、
その背負う、という行動がいつものコンビが居ない為にしづらい。
こんな時にも妹のありがたみが感じられて。 ]
はやく修理終わるといいんだけど。
[ というか、たぶん修理はもう終わってる。
ドックに入ったままなのは、妹の魔改造のせいだよな、どう考えても。 ]
ガレー級……深海船たちですね。
大阪湾も結構あいつらにやられました。
沿岸の石油コンビナートとか壊滅で。
[ この時代に海運業は大変だろうな、と思いながら、クレモト嬢に続く。 ]
宇宙ロボ?
へえ、それでそういう特殊な形をしてるんですね。
[ 言われてみれば、シュテラとの話しかなにかで、「無重力下で働くロボットは全方位に対処出来るように、丸くて多腕なのがいい」とか聞いたことがあるような気がする。 ]
改めまして。
瀬戸内工場組合とクレモト精機をよろしくお願いしますね。
[言葉とともに、差し出したのは名刺。
交信回線の直通アドレスと、呉本紗々の名が書き込まれていた]
さっきの通信もお姉さんですよね?名前、聞かせてもらってもいいですか?
ガレー級って言うんでしたっけ。あの迷惑なフネ。
ホント勘弁してほしいですよね。
出てくるときもちょうどこんな感じで、霧だー、高潮だー、って、災害までセットにしてくるんですから…
…あれ?霧?
[さっきまで霧なんてかかってなかった気がするけど。
気のせいかもしれない。いやでも、きもち薄ぼんやりと日が翳っているような…]
[自己紹介をしていると、通信機からの怒鳴り声。
近くに居れば聞こえるだろうが、
ドイツ語の会話は分かったかどうか。]
『車長!天候の変化を確認!
ガレー級出現の予兆の可能性がある為、
各員砲座に回します!』
「出現したらすぐ伝えて。
後、正面砲座は開けといて。出たらアタシもすぐ行くから。」
[杞憂で有れと願いつつ、ハッチを開けたまま戦闘配備。]
そっか、傭兵さんは傭兵稼業ですもんね。
[つい、海運のほうをメインに考えてしまったのは、商売としてそっちのほうに魅力を感じてしまったからか>>83。
それとも、頭のどこかで、『戦うのは自分の役目』と思ってしまったからか。
…後者だったらいやだなぁ。自分は戦闘職じゃなくて、あくまで工場の雑用であって、糸川くんのテストパイロットまがいの仕事はおじぃと同じく半分趣味でやってるだけだったはずなのに]
用心棒やってくれたら、補修や改装のお代はそっちで支払いでもかまいませんよ?
…ってことにして、うちのおじぃたちのことは説得しときますね。
[言いつつ、受け取ったアドレスのメモをしまいこむ。アリーセ・リントナーさん。憶えた]
えっ?あっ…戦闘!?
やっぱ気のせいじゃなかったんだ!?
[通信の声は、生憎生粋の日本人の耳には理解できなかったけど。
先刻気になった霧と、ただならぬ雰囲気から、戦闘の気配は見て取れる>>84]
あのえっと、アリーセさん!
私、なんかすることあります!?
多少だったら戦えますけど!
えー…と…体当たりとか白兵格闘とか!
[接着剤が水流に呑まれてしまうから、深海帝国あいてにグルーガンは使えない。
となると、取り付いて掻っ捌くくらいしかできないのだけれど。
それでも、この海は地元の海だし。
なにかできることがあるなら手伝いたいと、声をかけた]
>>78
シュテラとしたのは、
柳田理科男氏の空想科学読本の話と
上遠野氏のナイトウォッチ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%83%E3%83%81%E4%B8%89%E9%83%A8%E4%BD%9C
の話。
戦闘になるかどうかは今のところ分からないかな。
観測班が天候悪化確認したから戦闘配備はしてるけど、
深海帝国の前触れか単なる悪天候下は判別できないし。
[といっても、深海帝国相手だとどうしても艦の被害は避けられない。
霧の中ではビーム砲は使えないし、曲射砲も威力はあるが精度が落ちる。
となれば自然と艦首の主砲になるのだが…]
もし出たら、接敵された際の迎撃をお願いできますか?
砲撃戦なら撃ち負ける事は無いんですが、
この天気だと近距離専用の副砲が使えなくて…
[出てこない事を祈りつつ、レーダー手からの報告を待った**]
戦闘になるかどうかは今のところ分からないかな。
観測班が天候悪化確認したから戦闘配備はしてるけど、
深海帝国の前触れか単なる悪天候かは判別できないし。
[といっても、深海帝国相手だとどうしても艦の被害は避けられない。
霧の中ではビーム砲は使えないし、曲射砲も威力はあるが精度が落ちる。
となれば自然と主力武器は艦首の主砲で…]
もし出たら、接敵された際の迎撃をお願いできる?
砲撃戦なら撃ち負けはしないけど、
近距離戦に持ち込まれたら主砲じゃ自爆しちゃうんで…
[出てこない事を祈りつつ、レーダー手からの報告を待った**]
─ 船上 ─
[ ビルトラプター単騎の認識範囲は狭い。
……が、この狭いというのは、常に上空からの相互やり取りがある僕がそう感じるだけで、
実際はジンロボにちょっと劣るくらいだろう。
その収集情報に目をやりながら、レバーを引き、蟲を丁寧に下した。 ]
僕も行こう。
[ 丸いロボから女の子が下りてくるのが見えた。
僕は数種のスイッチを操作し、ラプターを「伏せ」の形にするとハッチを開ける。
ラプターのコクピットは、腹部にある。そこが一番守りやすく攻められにくく、振動も少ないからだ。
ラプターの脚部を足がかりに、僕は床に降り立った。 ]
……ふう。
[ ヘルメットを脱ぐと、妹によく見間違われる女顔がバイザーに映り、僕は目を逸らす。
ヘルメットを小脇に抱え、僕は女性2人に近づいた。 ]
あ、僕もお願いします。
[ 胸ポケットを探り、名刺を取り出す。
うちは資本こそ外国だけども、起業は大阪で、その辺の日本式ビジネスアイテムはばっちりだ。 ]
「 潟Oローセンハンク・メカニカル
| パイロット兼プログラマー
| シュテルン・ディーツゲン
| Stern_Dietzgen@Großenhang.Mcl.co.jp 」
[ 企業ロゴの入った名刺を二人に渡した。 ]
クレモト精機って聞いたことあるかも。
でも、そういうのは妹……あ、兼業メカニックなんだけど、彼女の方が詳しいな。
リントナーさん……はもしかして、本国はドイツ?
昔からそのお名前でやってます?
[ グローセンハンク国は世界地図では虫メガネがないと分からないような小国だが、ドイツならご近所だ。 ]
[ ひとまず、呉につくまではゆっくりできるな……、
と思っていたら、なんだか天候が悪化してきて。 ]
……こんな本格戦闘なんて聞いてないぞ。
[ 嘆きつつも、 ]
中〜近接戦闘なら、僕も可能です。
お手伝いします。
[ ヘルメットを被り直した。 ]
分かりました!
じゃあ、えっと…機体で待機してますね!
[アリーセの声は冷静で、指示は分かりやすくて的確だった。霧が出て、ちょっと緊張しただけですぐ戦闘かと慌ててしまった自分とはぜんぜん違う]
(これが、戦闘を仕事にするってことなのかな…)
[そんなことを考えながら、関節を足がかりに操縦席へとよじ登る。
深海帝国と前にやりあったときは、なんだか頭に響くような声がどこからともなく聞こえてきたけど。
今回はどうなんだろう。
否、勘違いであればそれにこしたことはないのだけれど…そんな風に考えながら、次の報せか、指示を待った**]
─ 幕間:グローセンハンク・メカニカルの戦い ─
[ 宇宙からその謎の生命体が飛来した時、
当時のグローセンハンク・メカニカルの航空戦闘機は無力だった。
機動力と速度に優れたナハティガル090も、遅いけれど分厚い装甲をもったシュヴァン766も、怪光線で焼かれ、尾撃で墜とされた。
それから敵の研究が進み、各社から流星獣たちにダメージを与えることが可能な武器が、少しずつ開発されていった。
グローセンハンクは必至でそれらの武器に合わせ、搭載可能な航空機を作り、
なんとか空中での撃退を可能とした。
隊列を組んだヴィルト322がさあっと空を覆い、統制された動きで流星獣を次々と打ち落としていく光景は、今でも僕のまぶたに刻まれている。 ]
[ だが、それでも時代はジンロボだった。
ジンロボに合わせた武器が最も優先して開発され、その多くは航空機に搭載することを想定されていなかった。 ]
課長: じゃ、変形して人型になったらいんじゃね?
開発部長: 無茶言わんでください。 空で戦うにはぎりぎりまで軽量化せねばならんのでっせ。 変形機能なんか乗せたら、鈍重になっていいようにやられまっせ。
(しばし沈黙)
室長: ……変形機能と武装を乗せたトラックを、地上で並走させるのは?
主任: それなら元からジンロボ地上部隊を並走させたら、話は早いのでは……。
開発部長: しかし、あんな二足歩行ロボを作る技術はうちにはあらしまへんで。
あれ、案外難しいんでっせ。
社長: ……それでは諸君。
(全員注目)
社長: 航空戦闘機とペアとなり、合体変形・武装搭載の可能な4足地上戦闘機を開発することとする。
[ ……という会話があったらしいと聞いたけど、本当かどうかはわからない。
ともかく、僕は新型機のパイロットに選ばれたと聞いて天に昇るほど喜んだ直後に、
それは空を飛ばないと聞いて、それはもう落胆した。 ]
『 馬鹿兄はその方がいいと思うよ。 』
[ シュテラはたぶん慰めてるつもりだったのだろう。 ]
『 空を飛ぶのって、タダでも大変なんだよ。
しかも飛びながら戦闘するんだから、頭ふたつくらいあるようなパイロットでなきゃ無理よ。あたしに任せときなって。 』
[ それでも僕は、空を飛びたくてこの会社に入ったのに。 ]**
ビルトラプター 猛獣
ビルトファルケン 猛禽(隼)
ナハティガル ナイチンゲール
シュヴァン 白鳥
ヴィルト 猟鳥
いずれもドイツ語。
7人目、騎士操縦者 バルタザール がやってきました。
騎士操縦者 バルタザールは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―???―
[瓦礫の陰に隠れ、相手の出方を伺う。
視線の先に蠢いているのは、もうすっかり馴染みとなった黒蟻の群だ。
支援の機体は何処にも見えない、孤立状態。
パイロットは息を潜めてしゃがみ、機会を只管に待つ―――。]
……今だ!
[黒蟻達がこちらに気付いたか、一斉にその頭の向きを変えた瞬間
パイロットもまたそれに合わせるように立ち上がる。
背中から射出された幾重もの針のようなものが
不規則な軌道を描いて宙を舞い、やがてそれらは黒蟻一匹一匹を
目掛け飛んで行く。
針は黒蟻達の装甲を貫く事が出来ず、ただ刺さるだけ。
しかしパイロットはそれに動揺も、焦りもしない。]
良いんだよ、刺さってくれればそれで。
……3・2・1。
[カウントダウン。
わずかの後、刺さった針が次々と爆発を起こし
敵の装甲を破壊、そうでなくても振動による衝撃を与え
再起不能状態へと落とし入れた。]
楽勝、楽勝♪
言っただろ?この程度の包囲じゃ騎士は倒れないって。
[残骸の中に一人立つ機体……もとい、騎士。
白一色に青い装飾が描かれ、肩には紋章。
掲げ持つは大きな槍、それが基本兵装である。]
ま、遠距離兵装の追加は助かるけどねー……
[ひとつの戦闘が終われば気が緩むものだが、それは命取り。
少々離れた所で波が立ち、続いてガレー船の姿を確認した
時には手遅れ]
―――――!
[ただ、咄嗟の動作が取れなかったのはそれらに
驚いた訳では無く。
パイロットの視線が捉えていたのは、その周囲に起こった]
あ……ぁ…
[……高波。]
―――――!
[ただ、咄嗟の動作が取れなかったのはそれらに
驚いた訳では無く。
パイロットの視線が捉えていたのは、その周囲に起こった]
あ……ぁ…
[……高波。]
[ぴくりとも動かなくなった騎士に猛スピードで襲い掛かる
船の体当たり。
あわや白い騎士は先の黒蟻と共に転がる運命かと思った瞬間]
「はいはい、ストーップ。中断よ、中断。
あのねぇ、バル?どれだけ良いもの積んだって、
使う方がぼけーっとしてちゃ意味が無いのよ、解る?」
[……テスト中断の報せと共に、瓦礫も黒蟻の残骸も、
ガレー船も皆綺麗さっぱり消えてしまった。
残されたのは、無様に尻を付いている白い騎士ただ一機のみ。]
―Rainbow Arch社 ロビー―
[新しい装備のテスト、それまでは良かった。
近接攻撃しか出来ない騎士にとって、それは何より。]
あれさえあれば、あいつらに近付く事なく戦える…
んだろうけど。
[また、水を怖がるこのパイロットにとっても
都合の良い話だった。しかしありとあらゆる場面に於いて
臨機応変に戦えなければならないパイロットにそのような
欠点があるとはどういう了見か。
問えば、社長でありパイロットの幼馴染はこう答えるはずだ。
「他の人材だとか言ってる余裕なんてウチにはないのよ。
パイロットにも、機体にもね。」
と。かなり滅茶苦茶な話である。]
……父さんの設計と、変な奴らから皆を護りたいって気持ちを
形にしてくれたのは有難いけど、水関係の奴と戦うとか
聞いてないし。
[選り好みは良くない。
こっぴどく叱られた後の休憩時間、パイロット…通称バルは
テスト中の世の中の動きを端末から眺めていた。]
……ふーん、グローセンハンクの説明会…。
ちょっとはあいつも他の社の様子を見て行けばいいのに。
っと、あーはい。
うん……え?今から?でも戦闘が起こってたってさっきだろ?
はい、仰るとおりでございますね。
はい行かせて頂きますええ。
[突然入った通信に眉を潜め、話を聞いておればこの通り。
つまるところ、瀬戸内本州側で戦闘があったらしいとの
報せがあったから見て来いという強引な指令であった。
気が乗らないからと断るつもりがこの有様。
そんなわけで騎士単体での出撃となったのである。
北の大地から白い騎士を載せた輸送機が飛び立つ。
まさか行く先で一番苦手とする相手の出現の予兆が
出ているかも知れないとは>>84知る由も無い。**]
/*
事情その他諸々はしろんさんに全部お話した上で
しばらく悩み、なるだけ頑張ろうという事で今日
お邪魔させて頂きました。
寡黙にならないよう、頑張ります。
うん、半分寝ぼけつつ、思い付いたことを落としてたけど、読み返しても特に矛盾がないようでよかった。
強いて言えば、
「どちらかといえば」ファルケンが主力って書いてあったことくらい……大丈夫、うん、嘘ではない(震え声
僕の設定なんて、>>1しか決めてなかった。
(かりょさんの物語は、基本的に最初に出てくる人ほど重要人物です)
シュテルンとシュテラは比翼の鳥で、
例えるなら、
シュテラがツヴァイエイングの奏ちゃん(不吉
銀英伝のキルヒアイス(不吉
― 大阪/伊丹 空港ターミナルラウンジ ―
<PiPiPi!>
『極東海洋大気局から情報のリークがありました。
瀬戸内海で不審な気候変動を観測。
「ガレー級出現の前兆である可能性を考慮して欲しい」との事です』
『……アル・イスラー<再利用型弾道飛行ユニット>を輸送中のクライナー・テラー予定航路上に掛かっています』
[携帯端末の緊急呼び出し音がラウンジに響き渡る。
財団職員のまくし立てるような状況報告が耳に突き刺さった。]
……。
出撃する。
『は?』
援護に行くと言っている。
『ガレー級出現が確定した訳でも無く、空振りに終わる可能性もありますが?』
それなら、無事に輸送終了という事で良し。
Uターンしてくるさ。
『戦力になる機体が財団極東支部には……』
[躊躇無く言い切る女に財団職員を語尾を濁らせる]
試験評価中の山ジン<量産型ジンロボ弐式山岳戦仕様>があるだろう?
『山ジンは貸与先で行われた超高高度空挺降下実験時の両膝関節不良で調整中です。本国仕様の機体ならば稼働可能状態ではありますが……』
砂ジン<量産型ジンロボ弐式砂漠戦仕様>でも良い。
スーパーソニックトランスポーター<SST>と一緒に準備させてくれ。
『情報リークに対する報酬も馬鹿になりませんし、砂ジン1機でも極東支部にとって虎の子です。くれぐれも気をつけて運用してください』
配慮はする。
急げ。
[一方的に通信を切り、女は腕を組んで機体の到着を待つ]
/*
本編とプロローグの切り分けが難しいな。
初回、配置換えで墓下行くとして。
プロローグでどこまでやるか。
クイーンアントが居る。
ぐらいまではやりたいけど、開始日によってはタイミングが微妙か。
ライジンオーをやろう
→しかしそんなにMOB動かせないから、鳥と獣で
→なんで合体する必要があるの?
→ジンロボの武器を使いたいから
→なんで最初からジンロボにしないの?
→実は元々航空機の会社だった
→合体・変形機構は獣ロボの方にある
→じゃなんで新幹線で出撃?輸送機ないの?
→シュテルンが、シュテラ以外とのコンビを拒否←イマココ
とりあえず風呂敷を広げてから、出てきた品物のに後付け理由をつける方が得意。
……でもたまに矛盾するから注意。
/*
会えるかな、って言ってくれるのはうれしいけど
ぷろろーぐが恐ろしく苦手です。
というか、興がのるまでが鬼門
スロースターターなんです
シュテルンはヘタレだしシスコンだけど、一応エリート。
ただシュテラが規格外の超エリートなので目立たない。
よし、これでカナタん等々、僕の他のヘタレPCとの差をつけよう。
― 空港駐機場 ―
[トレーラベッド上でうつ伏せになるジンロボが、足先からゆっくりとSSTのカーゴスペースへ格納されてゆく。
SSTの窮屈なカーゴスペースにはうつ伏せのジンロボ1機と兵装を搭載するのがやっとだが、今回の作戦行動の性質を考えれば大した問題にはならない。]
AIに操縦させれば良いものを。
命知らずだな。
[奇特なパイロットに微苦笑を浮かべ、SSTに乗り込む。
滑るように滑走路をタキシングしたピジョンブルーの機体は
轟音と共にショックダイアモンドの尾を引き空を翔ける**]
『敵反応3、全てガレー級!
光学観測によると、先頭の一隻は前方に海流砲5・左右に海流砲6づつを装備していると思われます。
後続の二隻は視界不良により光学観測不能!』
[無線の内容に溜息を吐き、腰に刺していた誘導棒を振って機体に乗り込んでいたサシャ達に襲撃を知らせる。
最も、それを見逃したとしても自然と理解することになったろうが…]
「操舵!戦闘機動、燃費無視でぶん回して!
ハッチは急いで閉じて、エレベーター降ろせ!
ビーム砲座、天候回復までは光学観測の補助に専念!
曲射砲はクラスター弾、カウント30!撃沈は狙わず照準妨害を重視で!」
[甲板へのエレベーターへの誘導は手の空いているクルーに任せ、
各部署に指示を飛ばしながら己の持ち場へと走った。]
─ クライナー・テラー上 ─
[ アリーセの返答>>109にうなづく。
僕たちは日本の大学に留学して、そのままこっちに就職したけど、
故国のあまり芳しくない状況も漏れ伝わってきている。 ]
実は、僕もあちら側出身なんです。
もしかしたら、あちらの戦場に呼ばれるかもしれません。
……もし、偶然またお会いしたら面白いですね。
[ そんな冗談を言って、僕は笑いかけた。 ]
……規格品の弾薬……使わせてもらってもいいんですか?>>109
それは助かります。
今回、まだほとんど戦闘してないのでそれなりに余裕はあるんですが……。
もしもの時はメーレスザイレ社とか、アレスグーテ製の各社共通弾などがあれば助かります。
では。
行ってきます。
[ きゅ、とヘルメットのベルトを引き、しっかりと固定した。
そして、自分のロボへ駆け戻る。 ]
[主砲砲座に着くと、確かに先頭の一隻以外は霧に紛れて影にしか見えなくて。
むしろ、先頭の一隻にしても霧の中で明らかに形の違う部位を砲と認識できているに過ぎない。]
『クラスター弾、装填完了!散布カウント、発射後30!
1530に発射する!操舵、衝撃吸収用意!』
『操舵、1530吸収了解!
カウント外すなよ!跳ね上がるぞっ!』
[あくまで陸戦艇である為ホバー移動をしているこの艦は、
当然ながら水上では艦を固定する手段を持たない
それ故に、実弾砲の発射は発射の瞬間に出力を上げて反動を相殺すると言う力技になる。]
「此方主砲、1600に先頭のガレー級に叩き込む!
操舵、衝撃吸収頼んだっ!」
『1600主砲了解っ!後で手当て弾んでくださいよっ!?』
「当然っ!アイツら沈めたら、特別報酬だよっ!」
[軽口を叩きあいながら、此方に照準を合わせようとしたらしきガレー級に榴弾の雨が降り注ぐ。
クラスター弾の都合上、一発一発はちいさく損害を与えられないがその動きを止めるには十分で…]
・・・1600、獲ったっ!
[船体を大きく揺らしての砲撃は、先頭のガレー級の船体の9(10x1)割を削り取った。]
[放たれた砲弾は、見事に正面下部の竜骨に突き刺さり爆炎を撒き散らす。
轟沈まではいかなかったが、少なくとも戦闘継続は不可能だろう。]
「直撃弾、大破1!敵航行不能!
次弾装填、2分!観測班、後ろの二隻はどうなった!?」
『此方観測班、完全に捕捉された模様!
二隻とも、突撃してきてます!』
『此方曲射砲、次弾装填後1分!
照準も考えると、再発射は不可能!』
…二人ともっ!
2隻突っ込んでくる!可能な限り応戦はするけど、迎撃頼んだ!
[回線を開いての通信は、広域通信でのもので。
周囲に居る機体ならば、無線が開いていれば拾えるだろう。]
『…あのっ!私、偵察してきましょうか!?』
[…我慢、しきれなかった。
砲撃の反動と轟音に揺られていたらいてもたってもいられなくなって、機体と船体との接触面から回線を開き、通信を送る]
『それか、援軍を呼んでくるとか…いえ、あのその…し、信用してないわけじゃないんですっ!
ただ、その、じっとしてるのが落ち着かないというかっ…。
頑丈さと、加速には自信があるんですっ!
邪魔はしませんからっ!』
[敵がガレー級なら、連中は霧を纏って出てくることが多いから、砲撃戦の距離からは目視が難しいはず。
きっと役に立てるんじゃないかって思って、声を上げずにはいられなかった]
『シュテルンさん!前に出てるやつの頭は私が押さえますからっ!
シュテルンさんは後ろのやつを中心に狙ってくださいっ!』
[そう通信を送って、ジェットエンジンに火を入れる]
[ひゅぃぃぃぃぃぃ]
[エンジンが十分に温まってきた頃合を見計らって、両足で跳躍]
[ドゥッ!!]
[目の前に迫ってきたガレー級の艦首めがけ、丸い機体の全身をぶつけにいった]
─ クライナー・テラー ─
[ ビルトラプターの脚部に一度脚をかけてから、背伸びして手すりを掴み、
腕の力で体を引き上げて腹部のコクピットに身を滑り込ませる。
開いた時の逆操作で、ハッチを閉める。
ぱしゅ、と軽い音がして、コクピットは完全に密室となる。
……ぶぅん……
パイロットを認識し、ラプターは待機モードから復帰する。
普段は気にならないかすかな起動音が、僕の身を包んだ。 ]
……もう少しお利口にしててね、ラプター。
今の僕らに、翼はないんだ。
[ 同僚の援護を断り、単騎出撃したことが響いている。
大型航空機シュヴァンに乗せて貰って来れば、索敵だって移動だってもっと簡単だったはずだ。
でも。 ]
……仕方ないよね。
[ シュテラ以外とコンビを組みたくなかったから。
たとえ、ビルトファルケンが動けなかったとしても、僕の相棒は彼女なのだから。 ]
[ 戦闘が始まった。
砲台の音に続けて、ざああんと波の音がする。
四本の脚を持つラプターは、各部のモーターを連動させて水平を保つ。
この程度の振動で転んだりしない。 ]
ラジャー!
ビルトラプター……出撃します!
[ アリーセの撃撃要請>>117に叫んだ。
カカカッとシフトレバーを弾き、スイッチを連続で押す。
獣型ロボはぐいと頭部をあげ、尾部をひとつ振ると、 ]
『 がぉぉん! 』
[ 口を開き、自動で鳴いた。
……ちょっとはずかしい。
この動作は、全然必要じゃないんだけど、これは社長の趣味だ。プログラミングされてて外せない。 ]
ラジャー!
ビルトラプター……出撃します!
[ アリーセの撃撃要請>>117に叫んだ。
カカカッとシフトレバーを弾き、スイッチを連続で押す。
獣型ロボはぐいと頭部をあげ、尾部をひとつ振ると、 ]
『 がぉぉん! 』
[ 口を開き、自動で鳴いた。
……ちょっとはずかしい。
この動作は、全然必要じゃないんだけど、これは社長の趣味だ。プログラミングロックされてて外せない。 ]
了解!
[ サシャ>>121の通信に、短く応える。
丸っこい機体が見事にジャンプするのが見えた。ほんとに器用なロボだ。 ]
まずは、砲撃いきますか。
[ 尾部パーツでバランスを取りながら、甲板を駆ける。
後部のガレーがもう少し近づいたら、サシャのように飛び乗ることが出来るのだけど、
今の距離は少し不安だった。 ]
……ん?
[ そんな中、広域受信にしていたスピーカーが、
新たな声>>125を拾った。 ]
/*
さて…途中でリエヴルさんかウルズさんとお会い出来る
かちらと思っていたけれど、即合流するよね普通。
あんまり多角に持ち込みたくないけれど、にっちもさっちも
いかなんだので向かうことにしよう。
……おぉ……!
[ 音の壁を破るミサイル音。天から海へ貫く排気。
上空をサーチすれば、飛行する物体が確認出来た。
集音機が拾うエンジン音は、耳慣れた自社のものとは違う。 ]
あの高度から当てるか……。
いい腕だなあ。
[ ラプターから見える範囲の戦果画像を圧縮してアリーセへ送り、
同時に口頭で詳細状況を広域通信に乗せた。 ]
[ゴォォンンンッ!!]
[見た目木造っぽいフネの船体は、そんな残響を残してぼっこりと艦首を凹ませた。
その衝突の衝撃は、5(60x1)度ほどその向きを右に曲げさせる]
《――――――ッ!!
ッッッ!!!》
うるっさぁーいっ!
[ざざんっ!]
[頭の中にわんわんと響き渡るような、よく分からない、ただ文句を付けられているのだという意味だけが抽出されたような声が反響する。
振り払うようにして頭を振ってロボの腕に短刀を振るわせ、艦首の側の水流砲を切り取った]
このまま進ませたりなんかしないからっ!
頭から輪切りにして活け造りにしてあげるっ!
[ぱたたたったんっ!
短刀の半自動モードを起動し、ガレー級の甲板を走り回れば、それだけで甲板上の構造物を手当たり次第に切り取ってゆく。
不安があるとすれば、水流砲。
撃たれる前に切り取ってしまわないと。海上の災害を引き連れたガレー級の目の前で甲板上から弾き出されたらどうなるかなんて考えたくもない]
/*
プチ装備解説:作業用ローバー
荷の積み下ろしに使われる、ぶっちゃけて『着るフォークリフト』的な物。
…馬力と安定性はあるけど運動性は歩くのと大して変わらない…
と言うか走ったほうが速いレベルだったりする。
―近畿上空―
ところで、交戦があったってどれくらいの規模で
どれだけの数……ああまあ黒アリなら規模がどうのって
ハッキリ解らないって知ってるけど。
[事ある毎に通信を受けながら、行く先の情報を拾い集める。
操縦士は苦笑い、これが毎度のやりとりである事が知れているからだ。]
ほら、また笑われた。
とにかく…着いたら皆そっちに帰せば良いんでーすーねー。
まぁ危ないもんな。
[自分自身が危ない事に気付いていないのはご愛嬌か。]
ビルトラプターより、各友機へ通達!
ガレー級その1 仮称「アインス」:
クライナー・テラー主砲により大破。戦闘続行は不可能と推定!
ガレー級その2 仮称「ツヴァイ」:
サシャ・クラモト交戦中。援護射撃は注意されたし!
ガレー級その3 仮称「ドライ」:
アル・マアーリジュ所属機砲撃により中破。戦闘続行は……、、、
まずい!!
体当たりしてくる気だ!!
[社長兼幼馴染から届いた情報は実に曖昧なものばかりで、
正直アテにならない。
どこの所属のロボが居るのかくらい掴めないのか。
そんな悪態を飲み込んで、進行方向の先を見遣れば]
……あれ、何。
[まだまだ遠目にしか映らないが、あれは丁度目的地付近だろうか?
晴れ時々曇り、所によって一時大嵐。>>125
何かと問えば、操縦士と社長から同時に答えが返って来るが
よりにもよって一番会いたくない部類の敵の予感がする。]
さてと、問題はミサイルは一発限りということだ。
高度を下げて近接航空支援を試すか?
『このSSTで、ガレー級を相手にしながら雷雲の中を飛べと?』
[デッドウェイトになるランチャーを機外へ投棄しSSTの機長へ問いかければ正気を疑われているような調子で返答がかえってくる。
SSTのセンサーとジンロボをリンクさせ、海面を走査しながらク戦況の観察を開始した。]
[ 揺れる甲板に、足裏からネイルを立てて踏ん張る。
一度、折れたネイルだ。不安はあったが贅沢は言えない。
ペダルを操作すると、背部ユニットから砲身が現れる。 ]
ビルトミサイルで、撃沈させられるだろうか……?
……どこか、装甲の薄いところなら……。
……そこだ!!
[ ラプター内の演算装置が弾きだしたのは、
上空からの砲撃がうがった穴>>127
問題は、そこにぶち込もうと思ったら、ちょっと工夫が必要なことで。 ]
計算……間に合わない?!
[ ぎゅ、とレバーを握ったところで、サシャからの通信を確認した。>>139 ]
……!
了解しました!
[ 一度ネイルをひっこめる。
サシャがドライをどう崩すのか、ちゃんと戻れるかは気になったが、それより目前の敵だ。
甲板を走り、獲物を変えて、再び砲撃姿勢を取る。 ]
砲撃準備……ロックオン!
わかって、る。逃げない。
新しい装備は付いてるんだし、う、海にさえ近付かなきゃ平気だ。
[そう言えば、例え沈んでも白騎士は平気だから大丈夫。との
社長からの大変有難いお言葉を頂いた。
パイロットの精神的な安否は二の次かと零しそうになるが、返せば…
浸水しないのだから不安がるなとの励ましにも聞こえなくは無い。]
とにかく向かおう。
こっちは出撃準備に入る、進路はたの……え、何。
[意を決して出撃準備に入ろうとした所、何者かの通信を受けた。>>137
ご丁寧に敵の所在とその型を伝えてくれる所から、交戦中の機体か
その援護に入っているものからかと察する事が出来た。]
サシャさん、退避を!
[ 侵略侵略侵略……、、、
と、訳のわからないただの単語だけの「こえ」がどこからともなくじわじわと染み出してくる。
耳に聞こえる音ではない。
頭の中に響くような気味の悪い「こえ」だ。
深海船を相手にすると、いつもこれに悩まされる。 ]
[ 僕は頭を振ってそれを意識から追い出し、照準画面を見つめる。
サシャの丸い機体が離れるのを待ってから、
ガレーの横っぱらめがけて、ミサイルを解き放つのだ! ]
いっっ…
[ごっ]
[いままさにクライナー・テラーに激突しようとするドライのその横合いから、思い切り突っ込む]
[しゅかっ ぱすんっ]
[装備をグルーガンに持ち替え、接着するのは、自分の機体と、ガレー級]
…っっっけぇぇええええ!!!
[ゴォアッ!!]
[ぴったりと接着したまま、背中のジェットをさらに噴かす。
もっと噴かす。もっともっと噴かす。
外宇宙を目指して作られた高出力の推進器が、その推力を余すところなく敵船体に伝える]
[ぎ お お お ぉ ぉ ぉ]
[その推進力によって、巨大な船体が、無理やりにその針路を捻じ曲げ、傾いてゆく]
>>147
糸川君カッコイイ!!
……地球の重力圏内を脱出したら、
無重力の宇宙空間じゃあそんなに推進力いらない……ってツッコむのはヤボだよね(ぁ
カッコよければすべてよし。
ってちょっ…通信切れた?
ん〜〜〜〜〜…やっぱ返事だけしておこう、回線開いて。
ご丁寧にどうも。
様子を見て来いって言われただけだけど、流石に敵を前にして
おめおめと逃げ帰るわけにはいかないんだ、これが。
一機しかないが、援護する。
色々あって上空から攻めるよ、上からね。海は勘弁して。
[あまり起伏の無い声の調子からして、良い反応は得られないかと
若干マイナスの印象を持ちはしたが、構うものかと。
その間にも暗雲との距離は縮まり、限界まで近付いた所で
白騎士は単身宙に舞った。
足のバーニアで姿勢を保ち、戦況を確認しようとすれば
ハッチから姿を見せているジンロボが確認出来た。>>144]
「今のデータしっかり取っているな?」
『勿論ですよ』
[上空からでも把握できる程のショックダイアモンド。
ガレー級を強引に押し切る機体に興味を惹かれた様子で瞬く。
応答するSST機長の声には興奮の色が覗き見えた。]
『此方機銃座…衝突、回避されました。
あの丸いロボが、押し退けちゃったみたいです…』
[通信から流れてくる声は、震えている。
無理もない。損傷しているとはいえ、
数倍どころでは無いサイズの船を横から押して進路を変えるなんて真似をやって見せたのだから。
そう。無理もない。]
「…野郎ども!アタシ達も負けてらんないよっ!
根性見せろぉっ!」
『『『了解っ!』』』
[あの小型の機体にも、あれだけの事が出来たのだ。
大型艦に乗っている自分達に、何もできないはずがない。
そんな思いを抱かずに、どうして戦場に立てようか。]
/*
ログのびた所から戦況を確認しつつ。
ドライがダメージ受けててサシャが追撃で。
ツヴァイは今シュテルンが狙ってる…で合ってるかな。
諸々の装備はサシャが壊した後だよに。
やっ…
[やった。衝突は避けられたみたいだ。
だって、ガレー級の船体はすっかり針路を折り曲げ、勢いを殺している。
あとは、剥がし液を垂らして剥がしたら、上空からのミサイルで弱ってるところを思いっきり叩いておしまい…そう思ったんだけど]
…ったわっ!?
[ぼぎんっ]
[鈍い音が響いた。 ミサイルに焼かれ、脆くなってたところに無理やり思いっきり力をかけたのだから。
そりゃ折れる]
…ぁれぇぇぇええええっ?!
[まって。まだ剥がしてないし、ジェットだって止めてないのに!
けれど待てと言ったところで待つわけでもなく。
慌ててジェットを切ったところで、すでについてしまった加速を止められるわけでもなく。
結果。
ジェットの勢いのそのままに、ドライの艦首部分をはっつけたままで、戦闘空域を飛び出してしまった]
─ クライナー・テラー甲板 ─
[ サシャが失敗したら、この船ごと自分も危険になる。
……けれど、振り向かなかった。
蟲の山を築いた彼女だ。きっと結果を出してくれる。
ここぞ、というときは案外、女性の方が強いことを、僕は身をもって知っている。
だから。 ]
……ファイエル!!
[ 僕はツヴァイへ向けて、ミサイルを撃った。
雷鳴にまぎれて、慣れた発射音は聞こえなかったけれど、計算ではそれはガレーの腹に突き立つはずだ。
……だったが ]
?!
[ まっ白い飛沫が散った。
圧縮海流砲だ! ガレー級ツヴァイは海水をミサイルにぶつけ、その威力を相殺したのだ。
それでもミサイルは届き、爆発したものの、その化石のような遺骸のような腹をへこませ、焦げた跡を残したにとどまった。 ]
……く!
各友機、注意されたし!
ツヴァイには、圧縮海流砲が搭載されている!
砲門数は未判明!
「機銃座!海流砲を潰せ!
船体は貫けなくても、あそこは機構上損傷すれば使えなくなる!」
『了解!』
「ビーム砲座、光学観測及び観測情報共有!
撃てないなら撃てないなりに、他の機体の支援を!」
『了解!通信班、回線繋げっ!』
「操舵、船体の安定を!ぐらついてたら観測に支障が出る!」
『頑張っては見ますがね…車長はどうするんです?』
「ローバー使って弾薬運びよ!
貨物室、機銃用の徹甲弾揃えといてっ!」
『了解!ついでにローバーも起動準備しておきます!』
[士気を高めたクルー一同は、今この時を乗り切るべく動き出した。**]
はっ……。
艦首と共に戦闘区域外へと飛び出していく機体。
見た目のインパクトの強烈さに思わず笑いが零れ出る。
事態を正確に把握している訳でも無く
破断攻撃を仕掛けたのだろうと一人納得して機体を見送った。]
そこの丸いの、追撃行くからじっとしてろ!!
[拡大、更に拡大。
大きく進路を傾けたガレー級に張り付いている丸いフォルムが
やけに目に付く。
もう片方は攻撃手段のいくつかを失っているのか、
>>130所々が綺麗に切られた痕が見られた。
だからそちらは一先ず置くとして、槍を構え傾いた方へ真っ逆さまに
突っ込んで行った。]
[は、良かったが。]
はっ……。
[艦首と共に戦闘区域外へと飛び出していく機体。
見た目のインパクトの強烈さに思わず笑いが零れ出る。
事態を正確に把握している訳でも無く
破断攻撃を仕掛けたのだろうと一人納得して機体を見送った**]
はっ……。
[艦首と共に戦闘区域外へと飛び出していく機体。
見た目のインパクトの強烈さに思わず笑いが零れ出る。
事態を正確に把握している訳でも無く
破断攻撃を仕掛けたのだろうと一人納得して機体を見送った**]
えーーーーーーーーーーーーー!!?
[どっか行ってしまった。>>154
巻き込む心配が無くなったのは良いが、どうも予定された行動では
なかったようだ。
そうだとしても急に止まれる訳も無いので、目下の船を貫く事を
最優先事項として頭の中に置く。
高速振動の槍を構え、バーニアの出力を一気に上げて
機体の重さ諸々の力で一気に刺し貫かんと落下して行く。]
動くなよ、動くなよ、絶対そっから動くなよ!!!
[そして、衝突。]
[深く、深く突き立てた槍が伝える振動により、ガレー級の船体に
大きな亀裂を作る事が出来たので良しとしよう。]
[ 更なる新しい声>>158がする。
おそらく、この海域での戦闘が激化してきたため、様子見していた各団体が援護を送り出してくれたのだろう。 ]
あれは……?
ジンロボにしてはごついデザイン……。
!!
もしかして、Rainbow Arch社?!
[ 映像を拡大して、企業ロゴを探す。
しかし、ロボは見る間にツヴァイに近づき、北欧神話のガングニールのように船を刺し貫いた。>>160 ]
[ごんっ ごつんっ ごろろろろろっ…]
―瀬戸内海離島―
あたたぁ…
[思わず零したけれど、痛いというよりは目が回ったって言うほうが近い。
重量バランスの計算に入ってない荷物をくっつけたまま跳んできたせいで、変な回転がかかって錐もみ飛行になってしまったためだ]
…あぇ?
えっと、ここ…
[剥がし液でドライの船体の欠片を剥がして改めて見回してみれば、見覚えがあるそこは、一番最初に蟻が沸いて出た離島だった]
…ふりだしにもどる?
[そんな言葉が思い浮かんだけれど、今はこの島に蟻の姿もなければ巣穴もない。
自分で潰したんだから当たり前だ。
沖合いに視線を移す。
たちこめた霧に照り返すアレは、機銃の放つ閃光だろうか>>157。だとしたら、まだ戦闘は続いているように見える]
もどんないと…ぅー…でも…つらい…。
[お昼ごはんがまだだったのは幸か不幸か。いまもう一度ジェットに点火したら、戻ってきちゃいけないものが呼び戻されそうだから。
そんなことで逡巡していたその場に、連合軍からの調査要員が派遣される予定があった>>44なんてことは、まだ知るよしもなかった**]
[ あの様子では、ガレー船ドライも恐らくは戦闘続行不能だろう。
とすると……残るは一番の強敵、ツヴァイだけだ。 ]
……くっ?!
[ そんな中、ツヴァイに再び海流砲準備の様子を確認し、
鈍い汗が流れた。 ]
各友機に伝達……!
[ だが、警告の声の前に動いた者がある。
機銃の連射の音だった>>157 ]
……お……!!
[ 装甲を貫けず、支援がせいぜいのはずの機銃が、
正確無比の射撃で海流砲そのものを叩く。
知ってか知らずか、それでもガレー船ツヴァイは海流砲を撃とうとして。 ]
[槍を刺したまま一度離れ、追い討ちとばかりに
柄を力の限り蹴り付ける。
そうする事で槍は更に深く突き刺さり、
走る亀裂は更に大きなものへ広がって行く。]
……こっちに何か伝えたい事があるなら、
ちゃんとこっちの言い分も聞く段取りしろっての。
[耳に残る奇妙な声は少しずつ小さくなって行き、
動きが鈍っていくのを見届けるとバーニアを吹かして再び宙へ。
これ以上の追撃はないだろうと踏んでの事、
そして視界から消えた丸い姿は一体何処へ?
騎士は一度二度、周囲を見渡した。**]
[ ズォォォ……!
圧縮された海水は、ゆがんだ砲塔の中で暴走した。
砲台は自壊し、派手な水しぶきを上げる。 ]
やった!!
各友機に報告!
敵海流砲1門の破損を確認!
……だが、1門だけとは限らない、注意せよ!
[ 勇敢な撃ち手に、賛辞を送る。
おかげで時間が稼げた。ビルトミサイル砲身の冷却は終わり、次弾の争点も完了した。 ]
……行く……!!
[ 背を水平に。
両手足は甲板をがっしりと掴み、尾部パーツはバランスを取るためピンと伸ばし、揺れを最大限に軽減する。
照準器の中は凪いでいる。 ]
ビルトミサイル……ファイエル!
[ 二度目の全力をぶち込んだ! ]**
/*
おやすみ前のひとりごと。
多分大丈夫だと思うけれど、大丈夫かな(おろろん
もう少し早くログイン出来れば良いのですが…。
また、ひとつひとつのログを書くのにえらく時間が
かかるようになっているような気が、しま、す。
それから。
最初はこのバルたん、ちゃんと丁寧語で喋るキャラ
だったのですよ…それが何故か一気にこんなのに。
弱点持ちなのと小さい会社なのは、役職おまかせなので
何が来ても大丈夫なようにする為ですが、上手く生かせ
られるのかどうか。
/*
プロローグから快調に飛ばしてるなー
これから入村する人がいたら大丈夫かこれw
あと本編で何する気なんだw
とか思って見てたら寝落ちた。
[ ウィィィィィィィィィィィィン
脚部の駆動輪を回し舗装された道を滑るように進む。
ストーンヘッドの伝えた通り対アントレーダーに反応はない。]
……さっき殲滅したばっかりだしな。
[視界による索敵も行うが動けなくなった友軍機は既に回収されているはずだし、民間人もとうの前に避難している。いるとすれば酔狂なヒーロー気取りのバカどもだけだ。]
それにしても、なんでこんなところに巣を作ろうとするかな。
[ここはかつて海だった場所であり、そこを埋め立てて造った人口の島だ。その大地はほとんどが"ゴミ"でできている。]
かえってエサには最適なのかもしれんな。
[緩む気を締め直しながらネストへと向かう]
[ ──数分後 ]
ハンドカノンはホローチャージを装填。
パイルバンカーリロード。
[操縦は機動に専念し敵との距離を取りながらボイスコマンドシステムで武装の装填を行う。]
《コマンドエラー 使用可能なパイルの残弾無し》
チィ、使いすぎたか。
[先の戦闘で携行した4本のパイルを全て使い切っていた。普段なら区切りが着いた時点で確認しているところなのだが、殲滅完了したことで油断していたらしい。
パイル無しでこの相手とどこまで戦えるものか。]
……まさかソルジャー級とご対面とはな。
パイルバンカー機動停止しスリープ。近接武器をバトンへ変更。
こちらブラボーワン、ストーンヘッド応答せよ。
エマジェンシー、エマージェンシー。第4地区にてソルジャー級の姿を確認、その数4。
ストーンヘッド応答せよ。
『こちらストーンヘッド。アンデッド、ソルジャー級っていうのは本当なのか?』
[先ほどのふざけた声色とは違う至極真っ当な応答が返る]
アードウルフより一回りは大きいから間違いないだろう。
この大きさでワーカー級ならここの黒蟻は化け物揃いだ。
[リエヴルの駆るギア、XA012─通称アードウルフの体高が4mとして現れた黒蟻はおよそ5m。この大きさのワーカー級というのは聞いたことが無い]
『オーケー、司令部は生け捕りをご希望だが可能か?』
寝言は寝てから言えと伝えろ!
《WORNING! 左上方より敵影高速接近》
くそ!
[敵影を確認することなく左右の駆動輪を逆回転させ機体を緊急停止し左腕のシールドを構える。
───ガッンッ!]
[シールドを構えたと同時に黒い影が視界に現れ左から強い衝撃が加わった。
辛うじて黒蟻の体当たりをシールドで防ぐと受けた衝撃を殺さず脚部のバーニアを吹かして右後方へと低空跳躍。]
ダメージチェック!
《オールグリーン》
オーケイ、これでも喰らえ。
[着地と同時にトリガを引くと左手のハンドカノンが火を吹く。
その数瞬後に黒蟻の右肩が吹き飛んだ]
甘かったか。
[視認できた損傷は右の腕二本。着地の不安定な態勢なまま発射したせいで狙いが僅かに逸れた。あれでは動きを止められない。再び距離をとりながら残りの三体の位置をレーダーで確認すると、それぞれ巣穴付近で動かないまま。連携を取るような動きはなさそうだ。]
やはり知能は低いか。
それとも舐められたのか。
さて、どうする?
残りが動かないのであれば目の前のこいつをやれれば離脱は可能だが・・・。
[ホローチャージを外したのが手痛いミスとなる。ワーカー級ならいざしらずソルジャー級に対する決定打がすでにこの機体には残されていない。]
……無傷ってわけにはいかなくなったな。
[極東の西部方面に配属されて以来一度も機体に損傷を受けたことはなかったが、そんなことも言っていられない状況だ。]
それじゃ……泥臭く行こうか!!
[右手にバトンを持ち未だ右腕の傷のダメージでもがいている蟻へと接近する。
蟻も駆動輪のモーター音で気づいたがそれより早く跳躍し背後を取るとバトンの一撃を見舞う
── ガンッ。
当然アードウルフの装甲よりも固いといわれる蟻の甲殻に弾かれるが、その衝撃は確実に伝わる。
ただでさえ反応の遅れている蟻の動きが止まったところに、左脚のシャックルを地面へと打込みけ駆動輪を回して機体を回転させ、さらにバーニアで加速させた右脚による回し蹴りを背中へ叩き付ける。]
大人しくしてろよ!
近接武器、バイブレーションナイフ。
[右手の獲物をバトンからナイフへと持ちかえり地面に転がった黒蟻へと突き立てる。]
[ が、その攻撃は蟻の二本の左腕に防がれる。
そしてそのままソルジャー級の凶悪な大顎がギアのコクピットに向けて広げられた]
……間抜けめ。
[狙いすましたように大きく開けられたその口に左手を突っ込む。
当然のように大顎は閉じられて一瞬にして左腕のダメージモニタがクリティカルの赤を示す。]
両腕強制パージ。
《パージしました、再接続はできません》
[VCSの応答と同時に両脚のバーニアを噴射してで蟻から離脱する。]
……くたばれ!
[そして黒蟻が左腕を銜え込んだまま立ち上がると同じくして左手に仕込んだ榴弾の起爆を実行する。
── ドンッ!]
こちらブラボーワン、ストーンヘッド応答せよ。
ソルジャー級1体を撃破。だが機体の損傷が激しく戦闘の継続は不可能。
離脱の許可を願う。
『こちらストーンヘッド、機体の損傷?珍しいこともあるもんだな。』
ふざけるな、補給もなしでソルジャー級とやれるかよ。
いいからさっさと離脱許可を出せ!
[イラ立ちを隠そうともせずストーンヘッドへとぶつける。戦闘継続どころか残りの3体に気づかれたら離脱すら難しくなる。]
『ブラボーワン、離脱を許可する。すみやかに帰投せよ。』
了解。
──は?
[戦場からの離脱中に謎の機体が錐揉みに飛んできた。
どこからどうみても連合軍の機体ではないそれは一見すると戦闘用にも見えなくは無いが……]
ブラボーワンからストーンヘッドへ。
離脱中に民間機と思われる機体を発見。
必要があれば救助活動にはいる。
『こちらストーンヘッド、ブラボーワンに一任する。だけど気をつけろよ、あと10分で島全体への絨毯爆撃からバンカーバスターによるネスト破壊を試みる。それまでに離脱しろ』
……了解。
おい、そこの機体のパイロット。
生きているのか?生きてるなら応答しろ。
これでカタがついたか。
『連中やりますね』
沿岸戦闘艦やジンロボとのキルレシオを考えれば、かなり良い方だな。
[気象レーダーに頼らなくとも眼下の雷雲が青空に溶けるようにして散っていく様が見える。]
『割り出し完了しました。結局トラブルだったようですね。』
連合軍作戦区域内に着地か。
10分後には、業火の島だな。
[球形機体の行方を探そうと、SSTの進路を帰れば
連合軍管制官から作戦展開中である旨を通達され思案する]
詳細位置は把握できるか?
『無理ですね……該当機のIFFに未登録。
おまけに、ゴミの山では専用の地表探査レーダがないと。
コイツのレーダではそこまでの力はありません』
どうしたものかな。
『またロクでもない事を考えているんですか?』
わかるか?
『そんな顔をしている時の曹長は何時もクレイジーなプランを展開してくれますからね』
[機長に微苦笑を返しながら、
内壁に設置された装置へ、ジンロボは腕を伸ばす。]
その機体、特装XAの012ですよね?
ここからだったらウチがすぐ近くですし、立ち寄って整備なんてどうでしょう?
ここから帰る途中で蟻がー、船がー…なんてことにならないとも限りませんし。
それに、ジンロボが急に普及したおかげでそちらの機体の予備パーツがだぶついてるんです。いまだったらお安くできると思いますよ?
[にこやかな営業スマイルでそう告げる。
もちろん、10分後に絨毯爆撃があるなんて知るよしもなかった**]
球形機体のパイロット。
回収は必要か?
自力での離脱が不可能な場合はフルトン回収システムが用意できるが。
[どの機体でも受信可能なオープンチャンネルでゴミの島にいるであろうパイロットへ問いを向けた**]
[機体の首を振る必要はないだろう、と呆れつつもパイロットの生存を確認する。
墜落の勢いとは裏腹に意外と元気そうな応答に安堵しつつも、「ずいぶん酷くやられちゃった」の言葉に眉根をピクリとさせた。]
こちらは連合軍・極東司令部第12機甲大隊所属のアールシー中尉だ。
申し出はありがたいが俺にはそんな権限も暇もない、営業がしたいなら呉基地まで来い。
おい、自力で移動は可能か?可能ならすぐにこの島から離れろ。
……爆撃が来るぞ。
[モニタに表示された攻撃開始のカウントダウンは9分を切ったところだった。
と、不意にオープンチャンネルで通信が入る。]
……だってよ、お嬢さん。
/*
>>180
「旧い型の軍用機に向き直る」
GJ、たぶんジンロボに対して旧いって言ってるんだろうけど、新式のギアに乗り換える予定の俺にはいい伏線だ。
中尉さん、ですか。
うーん…呉基地には以前まで定期的に納品させてもらってたので、経理の融通は利くと思うんですけど…
…分かりました。また機会がありましたら、そのときに。
[にべもない断りの言葉>>184に、ずいぶんと堅そうな人だなぁと見て、引き下がる。
きっと下手に粘ったら逆効果だ]
はい。移動はできます。…けど…
…はぇ?
ばくげき?
[爆撃。島から離れる。目の前の、腕を失くした機体から伺える戦闘。
…なんとなく、想像がついた。
このロボと戦闘してた連中の後始末のために、念を入れて爆撃で綺麗にしとこうってことなのだろう。きっと。
そこに入った、通信>>183]
あっ、いえっ、あのっ、ありがとうございますだいじょうぶですごめんなさいっ…じゃなくてっ…あのっあのっ…
ここの近所にウチの拠点があるんで回収はだいじょうぶですっ でもっ、あのっ、いまから爆撃があるらしくて!
私、行かなきゃいけないので!
お気持ちだけありがたくいただきます!
[もう、気持ち悪いとか言ってられない。ジェットエンジンに点火する]
中尉さんは離脱だいじょうぶです?
っていうか爆撃まで後どのくらいですか!?
[爆撃の目的が想像と違わなければ、おそらくは追撃の阻止か援軍の阻止かのためにそう時間を置いてはくれそうにない。
中尉さんも『すぐに』と言っていたし、たぶん予想はそんなに的外れでもないだろう。
だから、確かめておかないと。
この島のすぐ近くには、作りかけのアレと、あとついでにおじぃもいるんだから>>5]
……もう9分弱ってところだな。
こっちは島から出る分には問題はない。
[どうやら民間機は自力で脱出できるようだし、ならば自分の心配をしたほうがいいだろう。
見たところ損傷は両腕の喪失の他は脚部の装甲と膝関節に多少のダメージか。]
ダメージチェック。
《左右脚部の装甲に損傷が認められます。
機動に問題はありませんが戦闘行為は推奨できません》
[思った通りだ、これなら脱出に問題はない]
……もうあと9分弱ってところだな。
[どうやら民間機は自力で脱出できるようだし、ならば自分の心配をしたほうがいいだろう。
見たところ損傷は両腕の喪失の他は脚部の装甲と膝関節に多少のダメージか。]
ダメージチェック。
《左右脚部の装甲に損傷が認められます。
機動に問題はありませんが戦闘行為は推奨できません》
[思った通りだ、これなら脱出に問題はない]
こっちは島から出る分には問題はない。
[蟻が邪魔をしなければな、とは口に出さなかった]
無理そうなら、わたしが引っ張っていきますっ!
[少なくとも、あんな危なっかしい状態で『問題ない』とか言っちゃう中尉さんをそのまま放っておくという選択肢はなかった]
連合軍機の回収を?
そちらの行動を止める理由は無いが
此方が回収をするなら軍人本人の了承が無いと何もできないぞ。
[怪訝な表情を浮かべ切迫感を滲ませる相手とは対照的な
どこか冷淡ともとれる反応を返した。]
問題無いと言わなかったか?
[通信とほぼ同時に脚部の駆動輪を回転させるとやや小高い回転音が耳に届く。
システムのモニタリングは全て正常。]
時間に余裕がない、先に行くぞ。
後ろに気を付けろよ、ソルジャー級が近くに3体いる。
[ワーカー級、ソルジャー級はあくまでも連合軍内での識別であり、生物学上の分類ではない─アレを蟻と同類と考えるならメイナー・メジャーと分類すべきなのだろう─ので通じたかどうかは不明だったが、それを細かく説明している時間はない。
駆動輪のモータ回転に異常がないこと確認すると、機体を通常よりもやや前傾の態勢にし駆動輪により発進ではなく、スケートのダッシュの様に地面を蹴りつけるようにしてトップスピードまでの時間を短縮する。]
……橋まで7分といったところか。
─ クライナー・テラー船上 ─
[ すでにかなりの装甲を剥がされ、海流砲も失っていたツヴァイは、
ミサイルの直撃を横腹に受け、ゆっくりゆっくりと横に傾いだ。
「海底帝国」という名いう以外、ほとんど情報のない敵だが、
人類の船のように、やはり浸水したら沈むらしい。 ]
……ふう。
[思ったより、というか思った通りスピードが乗らない。恐らく右の脚部の損傷を確かめればそこそこのダメージがあるのだろう。この状態ではバーニアによる推進力の強化は危険だが島の離脱には間に合うはずだ。元々高速戦闘用の機体ではないので損傷がなくてもさほど速度のでるものではないし、この程度は"異常"のうちには入らない。交戦さえなければ1分程度の余裕があるだろう]
名を聞いてなかったな。
[民間機へと通信を開いて名を尋ねた]
[ ミサイルレバーは握ったまま、逆手で戦闘記録データを圧縮し、本社アドレスへ送信する。
相性の悪い海底帝国を2隻共同撃墜、しかも自機体の損傷はほぼなしだ。
わざわざ瀬戸内海まで遠方出撃した甲斐があるというものだ。 ]
シュテラに自慢できそうだ。
[ 戦闘モードから索敵モードに切り替え、
友機の現在地を確認する。 ]
――このビゼンカネミツに、斬れないものなんてそんなにありませんっ!
[すれ違いざまに足を斬りおとして相手の機動力を殺いで、そのまま飛び抜ける]
『おじぃ!爆撃だって!
そっちの状況は!?』
《遅いわバカ孫! …通達なら入ってる!はよ戻って来い!》
『戻る…ってことは、動いてないの!?通達入ってたなら…!!』
《お前の機体がありゃなんとかなるってんだよ俺の孫なら言わなくても分かれ!》
『分かるかぁーっ!』
[通信で言い争うようにしながら、エンジンを吹かして、飛ぶ。道中見かけたありんこは、全てすれ違いざまに辻斬りしながら、飛んでいく]
ウルズだ。
アル・マアーリジュ財団極東支部のアナリストをやっている。
[極東地域では、食料生産と海水淡水化の高効率化に心血を注いでいる組織と認識されている其れを乗った。]
できれば、そちらの名も教えて欲しいな。
「機長へ高度を4000mまで落とすように指示をしながら
SSTの外部センサーを連合軍機へとフォーカスさせた。]
―交戦中 上空―
……どっち行ったか補足出来てないか!?
[とは言うものの、バルが乗って来た輸送機は戦闘能力を
持って居ない為に戦線から離脱…つまりかなり離れた所で待機
していた。
霧に紛れた機体を補足するなど出来ようはずが無い。]
仕方ない、こっちに聞いてみるか…。
あの船の方なら補足出来てるかも知れないし。
[眼下では残った方のガレー船が攻撃を受けて傾いて行く。>>195
これにて戦闘は終了…だろうか。
騎士は足場を探し、着陸すべく降下して行く。
その際、獣のような姿を視界に入れてはどこかで見たようなと
外と中と両方で首を傾げさせるのだった。]
『ガレー級、全て沈黙を確認!
新たな敵反応なし、交戦終了と判断します。』
[索敵班からの放送に、艦内の空気がやっと緩みだす。
歓声を上げる者も居れば席に崩れ落ちる者も居たりと、
艦内は大分騒がしくなっていて…]
…サシャちゃんは、まだ未帰還か…
あの状況からして大破って事は無いはずだし、
各部チェック後収容に向かうかなぁ…
[甲板にエレベーターまでの誘導人員を上がらせ、
自分はローバーを戻してブリッジへと帰還する。
…ガレー級三隻相手に大きな損傷無しならば、
十分すぎる戦果と言っても良いだろう。]
…機銃座組にも特別ボーナス出さないとね。
[そんな事を思いながら、ひとまず通信の為にブリッジへと戻った]
……ん。
[ ふと、足元の甲板に、弾痕のような跡が残っているのに気付いた。
固定ネイルを突っ込んだ跡だ。 ]
……ええと。
後でリントナーさんに謝っておこう……。
[ パテで埋めたらなんとかなるだろうか。
ちょっと拠点防衛戦では、ネイルの仕様をなんとかした方がよさそう。
クレモトさんの糊?糊銃?あれ、賢いね。 ]
[ 尾部パーツを振ってボディの向きを変え、
誘導人員>>202へ、スピーカー越しに甲板の損傷を謝る。
そして、広域通信では、 ]
クレモトさんはどちらに?
僕のサーチ範囲外のようで、確認も視認もできないんです。
まさか、撃墜なんてされていませんよね……?
[ 下りてくる騎士ロボ>>201を見かけると、端に寄って場所を開けた。 ]
[ そういえば……と、広域通信を続ける。 ]
戦果が増えましたけど、このガレー船は呉まで曳航していくのですか?
それともここで完全に沈めてしまうのですか?
すみません、
僕の企業は流星獣との戦闘が中心で、あまり慣れていなくて……。
―瀬戸内ドリームランドの一角・せと―
戻ったよ!
「おう! だったら糸川くんにしかできねぇことをやれ!分かるな!」
分かってるっ!
[道中に想像をめぐらせて推測をつけたから、かろうじて。
おじぃはいつもこうだ。おかげで、変な推察力と言うべきか、そういう能力ばかりが無駄に鍛えられているような気がしてならない。
それだって結局ポンコツだけど]
「いいな!呉本精機は!」
迅速!確実!丁寧!安心!でしょ!?
「よし!やれ!」
[丸い機体からは降りないままに、『せと』の外壁に取り付く。パネルの上で指を躍らせる。
頭上に、高高度爆撃機のエンジン音が聞こえ始めていた。
爆撃の開始まで、あと―――]
[首を捻りながら場所を開けてくれた獣>>204の傍に
勝手に降り立つが、果たして無許可で降りて良かったのか?
小心者は少しびびる。
しかし、先の丸型ロボの話になれば遠慮はそっちのけで]
クレモトって、さっきの丸いロボの事なのか…。
俺の視界からだと大体あっちの方に飛んでいったのだけは
見えたけど、何処まで飛ばされたのかまでは解らない。
凡その距離は補足出来ていないか?
[そして名乗りもせずに話を切り出した。
というか嫌なのだ、名乗るのが。
小さな会社の絵本のような名前を出すのも、
宣伝のような真似をするのも。]
("イスラムの財団"かよ)
[確か極東では民間支援か何かの名目で活動していたような記憶がある。が、軍事技術の分野でも有名なその財団が掲げる名目を信じている者など連合軍内にはいない。なにせここ極東は世界でも稀に見る"謎の技術"で溢れかえっているのだから。]
連合軍、極東司令部のアールシー中尉だ。
財団のアナリストとお見知りになれるとは光栄だな。
[レーダーに財団の機影は確認できない。高高度からというのは本当らしい。]
[ドッ]
[着弾とともに、最初の一発が弾けた]
[ごごごごごごごっ……]
[地鳴りめいた音を響かせながら、爆炎が上がる。衝撃が走る。ゴミの上に出来上がった土地をまっさらにしてしまえ、と言わんばかりに]
[呉本紗々が向かい、呉本精機の拠点、せとが陣取っていたのは、その最初の着弾があったすぐ傍だった。
やがて爆風の起点が徐々に島の対岸へ向けて移動し始め、ひとまずの静寂を取り戻したとき、すでにその場に、動く者の気配はなにもなくて―――]
町工場の サシャが村を出て行きました。
[ >>207相手の事情を僕は知らず、はじめまして、と挨拶をする。
獣型ロボの右肩に、航空機を象った企業ロゴが入っているので、こちらの所属はわかりやすいだろうけれど。 ]
グローセンハンク・メカニカルのシュテルン・ディーツゲンです。
機体名はビルトラプター。
よろしくお願いします。
[ 機体名にバージョンがつかないのは、新型機だから。うちの企業の命名ルールに基づけば000となるのだろうけど。 ]
サシャ・クレモトさんは、先ほどの球型ロボのパイロットですね。
あちらの方に飛んだ……?
[ 方向を確認し、このあたりの地図を呼び出す。
最初に蟲たちが出現したポイント近辺だった。 ]
7人目、町工場の サシャ がやってきました。
町工場の サシャは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
−対岸−
―――中尉さーん!?
問題ないって言ったからにはちゃんと来てますよね!?中尉さーん!
[橋の中央に陣取り、先刻別れた相手の名…否、階級か…を、呼ぶ。
その傍ら。橋のすぐ隣には、おそらく中尉が以前に渡った時にはなかったはずの巨大な建造物が海中から聳え立っていた]
設定をメモ履歴に埋めるのはどこの伝統なのかなぁ……。
すごく見づらい……。
白ログに出して、アンカー貼ってほしい……。
レーダー範囲抜けちゃったから何処に行ったかは分からないけど、
光学観測班の報告聞いた感じだと少なくとも撃墜は無いかな。
一緒に飛んで行ったガレーの船体は戦闘能力無いみたいだし。
[通信>>204にそう返しながら、渡されていた連絡先>>80に回線を繋いでみる。
所属先なら機体の現在地を把握しているのではないかと言うダメ元だった。]
・・・ガレーも、一応呉まで曳航すれば報酬は出るんだけど…
どうしても大きさと手間の面で放棄されやすいんだよね。
そもそも曳航できる余裕が無い事も多いし。
[木材に似た構成素材は加工しにくく再利用にも向かないし、
その辺りも放棄される理由の一部なのかもしれない。]
『曹長。射撃タイミングには気をつけてください。
直線飛行時以外に撃つと飛行姿勢が崩れます。』
了解。
[銃身が回転し、猛烈な勢いで砲弾が射出される。
連合軍機周辺のゴミの山を削り飛ばし、砲弾の雨が地面に線を刻むように降り注ぐ過程で1(6x1)-4匹のソルジャー級が火線に巻き込まれたかもしれない。
直撃してしまえば、ソルジャー級等ひとたまりも無く四散するだろう。直撃はなくとも牽制にはなるかもしれない。ろくに観測もしていない射撃故に、牽制が主目的だった。
着弾から数秒後、巨獣の咆哮の如き射撃音が周囲に響いた。]
あ、やっぱりか。
どこかで見たようなのがあるなと思っていたら…そうだ、そのロゴ。
[グローセンハンク・メカニカル。>>211
丁度此処に来る前に端末から見ていた会社である。
それはそれで良かったが、相手が名乗った以上こちらも黙ったままで
居るわけには行かないだろう。]
……Rainbow Arch社のバルタザール・アネーリオ。
こいつは…白騎士「SILHOUETTE」
さっきの砲撃、凄かった。
[声にはなるだけ出さないようにしながらも、顔は力の限りの渋々。
それでも相手の性能の良さは素直に認め、称えるのだ。]
……外れたか。
まぁ、良い。
中尉。
武運長久を祈る。
[敬礼を行うジンロボはハッチの奥へと消えてゆく。
高度をあげたSSTはアードウルフの上空で緩旋回を行い飛び去った]
/*
厳しいビジネスの世界を見た!
そういやこいつ、そういうものってあんまりこだわって
なさそうな気配。
だからいつだってレインボーアーチは貧乏なんだな…。
ああ、やはり。>>216
うちの会社が、地上戦機に事業拡大する時に、
ジンロボをはじめ、いくつかの会社の二足ロボのデータをかき集めたんですよ。
その中で、御社の資料を拝見したことがありました。
……でも、その機体は、御社の標準仕様ではない?のでしょうか?
[ 騎士をイメージしたのだろう、その機体は白く凛々しい。
こちらも白虎イメージではあるが、色は同じでもやはり格が違うように思える。
……いや、ラプターだってけして悪いロボじゃないけどね。 ]
いいえ、僕は所詮サブ機なので、単騎じゃ他の方の後始末程度しか出来ません。
それより、先ほどのアネーリオさんの一撃の方がお見事でした。
(名を知られている?
財団の情報網か?いやまさかそんなことがありえるのか?
もしくは……AIUの関係者か。)
[アールシーと名乗っただけで、こちらのファーストネームをまさか知られてるとは思わず、わずかに動揺を見せる。確かにAIUの関係者なら自分の名前を知っていてもおかしくはない。8年前のあの中東戦線を知る者ならばありえない話ではないが・・・。]
おたくはエースマニアか何かなのか?
それはそうと支援攻撃に感謝する。
ただし請求は極東司令部には回さないでくれよ。
[支援により追撃の心配がなくなったことでジョークを飛ばす余裕が生まれたらしい]
ん……?
[ 僕が顔をあげたのは、爆炎>>210……に気付いたからではなく、サシャが飛び去ったという方向へ向かう軍用機の音>>184だった。 ]
リントナーさん>>213、クレモトさんの回収、
急いだ方がいいかもしれません。
なんだか嫌な感じが……。
[ ──数分後。
速度を落として橋を渡る。後方からは爆撃の音が聞こえ始めていた。]
できるなら最初からやればいいんだよ。
何を出し惜しみしているんだか。
[やや呆れた様子で対岸ももうそろそろといった辺りで何やら橋の隣にバカデカイ何かが見える。そんな折にサシャ・クレモトからの通信が入った]
こちらアールシー中尉、問題ないと言っただろう。
それに…デートの約束はしてなかったと思うが?
[少々ふざけた様子で応答を返した。]
>>223
爆撃機なのかなあと思って、航空会社の子が反応してみたけど、実際どうなんだろう。
軍艦から水平爆撃とかあるんだろうか。
うっへ、こんな小さな会社のデータも見てたのか…。
真面目というかなんというか。
[槍の振動は既に止まっている。背に取り付け、両手を空ける。]
……こいつは、ちょっと違うんだ。
物好きな社長が物好きな奴が描いた設計図を元に造らせた奴でさ、
一応主力ではあるけど標準ではないんだ。
[Rainbow Arch社標準仕様の機体はそこいらの量産型よりも
劣るので、じっと黙っておく。
とはいっても、シュテルンにはほぼ全てのデータが筒抜けに
なっているはずなので、無駄な努力であろうが。]
[新型の機体であり、先の砲撃の能力からしてこちらがメイン機かと
思える程であるというのに、違うらしい。>>219
社の大小から見える差というものを、痛いほど思い知る瞬間だった。
丁度その頃か。
勝手に降り立っていた艦が動き出したのは。>>224
降りれば怖い水、なので自然そのまま無許可での滞在を決め込み
一応回線を開いて]
あーあー、この艦の責任者さん居らっしゃいますか。
こちらRainbow Arch社所属、バルタザール・アネーリオ。
少し足場お借りしてます。
[一言断りを入れて、対応を待つ。
出て行けと言われれば気合と根性で輸送機まで行く心積もりはある。]
……つっても、帰るに帰れないのよ。
手ぶらで戻ったら社長に滅茶苦茶叱られるから。
[そこだけは全ての回線を切って、独り言。]
問題ないって、ギリギリじゃないですか。
もう、決めたんですから。中尉さんが大丈夫って言っても信じませんからね。
[実際だいじょうぶだったにしても、だ。蟻に囲まれてたらどうするつもりだったんだか。
…まぁ、そのときは助けに行くつもりでこうして先回りしたのだけれど]
で・え・と・じゃ・な・い・で・す
権限はともかく、暇がないんだったら、移動しながら修理しちゃえばいいってことですよね?
だったら、呉までウチで送って差し上げますから、どーぞご遠慮なく。
[つい。と、機体の指で、傍らの巨大な建造物を指し示す]
我が組合が急いで組み上げた快速工廠艦 せと です。
…あ、おじぃ同伴のデートだったらいまからでもお受けできますけど?
[糸川くんが指し示したそれ。先刻ゴミ山の一角から短刀で斬りとって、糸川くんの推力と自らの推力とを使って、中尉の機体に先回りすることを可能にした、それ。
こちらに向かっているであろうクライナー・テラーからも見えたであろうそれは、まさしく海上に浮かぶ工場群。
つぎはぎ、建て増しを続けた違法建築めいて聳え立ちながら、四隅をアメンボのように張り出させることで海面の波に小揺るぎもしないそれは、全長にして150m、全幅にして80m、水上高同じく80mにして、喫水はわずか2mにも満たない快速艇だ。
その内部は、外見どおりに無数の工場が長屋のようにひしめき合っている]
ハハハ、本当にこの国はふざけてるな。
[笑いを含んだ声色とコクピット内では苦笑いを浮かべながら]
こちらブラボーワン、ストーンヘッド応答せよ。
民間協力によって基地まで直接帰投する。
《こちらストーンヘッド、了解したぜハニー。うわきはだm》
[またも通信を途中で遮断する]
オーケイ、呉の連合司令部まで頼もう。
デートはまた今度ってことで。
色々な会社の地上戦機を、
……勉強、しましたから。
[ 僕の一言にこもった物は、きっと彼>>225には分らない。
わからなくて、いい。
空戦機から、地上戦機への転向を余儀なくされただなんて。
どんなに努力しても、化け物じみた天才の妹がいる限り、いつも日陰の身だなんて。
吹聴出来るものではない。
>>74先ほどと同じ貨物室へ移動しながら、彼の話を聞く。
オリジナルということは、彼の機体も試作機なのだろうか。なんだか親近感が湧いた。 ]
……あ。
てっきりリントナーさんのお知り合いだと思っていましたが、
もしかして違いました?
[ 彼の無線>>226を聞いて、やっと僕はそれに気付いた。 ]
この船は、クレモトさんを回収後、呉に、
その後近畿方面に向かうはずです。
運賃はこのくらい>>41だそうですよ。
[ 戦場で同じ船に乗り合わせるのも、縁だろう。
この時代、そういう縁は大事にしなければ。 ]
/*
>>230
多分、「浮気はダメ」と言っているのだと思うけれど
最初「うわ きはだまぐろ」と読み違えて
まぐろと遭遇したのか…と真剣に思ってしまったのでした。
基本的な損傷の修復整備は、こっちでサービスさせてもらいます。
脱落した腕の換装もできますけど、こっちは有料になっちゃいますね。
経理に関する権限がないのは伺ってますから、こっちは中尉さんのご希望に合わせます。
もしかしたらお買い上げの機会もあるかもしれませんし、呉に到着するまでの間、在庫品にどんなのがあるかだけでも見ておいて損はないと思いますよ?
どれもウチの自信作ですから!
[中には、マイク型ソニックブーム発振機を直接腕の代わりに取り付けるようなのや、カニバサミにしか見えないようなの、拳の代わりにトゲ付き鉄球を鎖に繋いだ悪趣味なののように、変り種も多かった…と言うより、変り種の方がメインのようなラインナップだったけれど。
説明しながらそれらが掲載されたカタログデータを呼び出して、ふと気がついた]
― 大阪上空 ―
『緊急入電。
日高山脈に出現した黒蟻種・タンク級が十勝平野に侵入。
人的被害は少ないものの、大規模農地への被害を懸念する連合軍は各所へ援軍を要請しています。
民間軍事企業数社が緊急展開業務を受注して既に戦闘を開始しているとの事。財団へも「要請」が入っています。』
なんとも、まぁ忙しい事だ。
『これが極東の日常って事ですかねぇ』
[機長と共にボヤキながら、空中給油を受ければそのまま北海道へとSSTは進路を向ける。]
ふぅん……。
だからあんなにカッコ良いのかな。
[騎士の姿は大好きだけれど、獣はなんか合体しそうで好きだ。
…まさか本当にもう片方とそうなるのだとは想像もしなかったが。
そして、そんな背景に様々な事情や思いがある事も>>231
バルには何も解らない。]
― 十勝平野 上空 ―
アレは――空挺戦車か。
[輸送機から次々と投下される戦車隊を確認すれば、自身も降下準備を開始する。
防衛線を組もうとする空挺戦車の前方に展開する攻撃ヘリ部隊を確認すれば、自身も降下準備を開始した。]
『これだけ展開していれば、曹長は降りなくていいのでは?』
依頼を受けて無償で戦ったという貸しは地味の聞くぞ?
『――了解。 ご無事で。』
[ジンロボ砂漠戦仕様は機体を固定していたパレットごと機外へ射出される。
轟々と鳴る風音はフィルタリングされてコクピットまでは届かない。
眼前には全長20m程の多脚戦車を思わせるタンク級へ襲いかかるヘリ部隊が視界に入る。]
あ、ううん、全然違う違う。
大体コレが何なのかという事すら知らなかったし。
勝手にここまで上がりこんで大丈夫なのかって、まずそれが
気がかりでどうしよう。
[白騎士の身の丈、およそ20m。この艦の収容出来る全長としては
ギリギリの線か、否か。
シュテルンに付いて勝手に歩き回っているが、大丈夫なのか。]
そっか。
その間に何事も無きゃいいな…。
あっても蟻、蟻だけにして欲しいもんだ。
[水は出来るだけ勘弁願いたい。
そう心で祈る傍らで、シュテルンの示した「運賃」>>232を思う。]
[そして…社長から雷を落とされる覚悟を今、決めた。]
[攻撃ヘリ隊の対地ロケットが荒れ地を抉り、タンク級を吹き飛ばす。
攻撃ヘリの下をすり抜けたタンク級は30から40。
空挺戦車隊の一斉射撃を受け、更に数を減らしたタンク級は猪突を続行し続ける。
攻撃ヘリ部隊の援護が得られないほどに接近した空挺戦車隊とタンク級の群れは正面から交錯。
軽量の空挺戦車は空へ跳ね飛ばされ、圧潰するもの正面から踏み潰されるもの、零距離射撃で撃破するも慣性がついたタンク級を止められず衝突から足回りを損傷して擱座するもの。
甚大な被害が発生している。]
大分減ったな。
人的被害を軽視した作戦だが……。
[降下中に、アサルトライフルのバースト射撃でタンク級の上面装甲を撃ち抜けば奇妙なダンスを踊り、隊列から離脱して停止する。]
着地と共にホバー走行でタンク級と並走しながらアサルトライフルライフルで側面攻撃を行い、脚や胴を撃ち抜き確実に仕留めてゆく。
後方からヘリ部隊が追いついてくれば、あとは掃討戦へと変化する。
遮蔽物のマトモにない十勝平野で、地面に潜ろうともしないタンク級は次々と蜂の巣にされて骸を晒した。]
カシム。
帰るぞ。
『もうですか』
あとは彼らがやってくれるさ。
いい加減、帰って休みたい。
『了解。 近くの空港に降ります。』
[ジンロボを回収したSSTはようやく業務を終えて大阪へ帰投した。]
[ 乗務員の案内に従い、僕は邪魔にならない位置でラプターを「伏せ」の格好にする。
ただ獣のポーズを模倣してるだけではなく、実利もあって、
この待機姿勢は腹部のコクピットを完全に覆い隠す防御態勢でもあるのだ。 ]
……傭兵は、商人と同じく、お金で色々解決できる人種ですから、
恐らく運賃さえ払えば問題ないと思いますが……。
[ 彼の願い>>239には、僕も相槌をうった。
このラプターは単騎行動では全く役に立たない変形機構を仕込んでいるせいで、
見た目よりずっと重く、水に入るとひたすら沈む。
コクピットは循環機能を備えた密室なので、沈んだからと言ってどうということはないが、
慣れない水中戦は避けたいものだ。
先ほど、船上から動かず、拠点防衛に徹したのもそのせいである。 ]
……なんとなくこれで終わらない気がするので、
僕はラプターに乗ったままで居ます。
アネーリオさんは必要なら、リントナー車長に挨拶に行かれるといいかもしれません。
[ コクピットの座席を少し楽な位置に倒し、
僕はそう助言した。
コンソールのサブ画面に、このあたりの地図を再び呼び出し、
サシャが不時着しただろう島をピックアップして、
アリーセに送信した。
すでに未確認物体>>234>>235から連絡が来ていることを、このときの僕はまだ知らなかった。 ]**
── 8年前の中東。
情勢に火がついた中東戦線においてリエヴルはカタール防衛の任に就いた。
当時、内部争いからサウジアラビアを中心としたAIU軍はギア部隊を中心とした機甲部隊を投入しカタールへと進撃を開始した。これに対してカタール側へと肩入れしていた西欧諸国を中心とした連合軍は同じく機甲部隊でこれを迎撃。史上初のギア同士の大規模戦闘となった。
特にサウジ軍の主力部隊との相対することになった南側での戦闘は苛烈を極めたが、その中でリエヴルは戦車26台ギア8機を大破させる鬼神のごとき戦果を挙げ、サウジ側からリエヴル・アールシーの名は畏怖と憎悪を以て「南門の悪魔」とまで呼ばれた。
結局、すぐさま政治的な決着が図られ、リエヴルはわずか3週間のうちにこの地を離れることになったのだが…。
[そんな事をしたりしていると、あちらからも通信してきた>>235ようで…]
はい、こちらアリーセ。…そう言えるって事は、そっちも無事みたいね。
こっちも、損傷したりした機体は無いし弾薬費も残骸回収で何とか賄えそうよ。
…というか、結構快挙じゃない?ガレー級3隻相手に損耗皆無とか。
[冗談めかして言って見るけど、実際割とすごい事ではなかろうか。
普通だったら大破とまではいかなくとも、中破小破ぐらいは覚悟している戦力なのだし。]
…えーと。
見えてる・・・それに乗ってるって事でいいの?
[双眼鏡から見えた物>>229は、どう言っていいか分からなくて。
結局名詞が決められず、微妙な質問になってしまった**]
…ウルズ、と言ったか。
[名に聞き覚えは無い。だが向うはこちらを知っていた。
恐らくあれは財閥の情報網とかそういう話ではないだろう。司令官クラスならいざしらず機甲部隊の中尉程度をアナリストが把握するほどの情報とは思えない。
ならばやはり中東戦線でのアレを知る者か]
カタール人ならいいが……サウジ側だと厄介なことになりそうだな。
[だが、先ほどのお互い芝居じみた通信を思い出し、恐らく後者なのだろうと予感していた**]
そっか、よかった…
[被害がなかった>>247。そのことがまずなによりだ]
うん、こっちもだいじょうぶ。無事です。
やっぱり、協力できるのって強いですよね。
一人じゃこうは行きませんでしたから。
[いろいろと予想外なことがあったのは事実だけども。
おおむね無事。そのことを伝える]
はい。今はこっちに乗り組んでます。
我が組合が総力を挙げて作り上げた…けど、未完成のまま進水することになった快速の工廠艦なんですよ。
[ホントは、最低限の防御防空システムくらいは搭載して、守りを固めるはずだったのだけれど。それらは生憎と爆撃によって、作りかけのままどっかに行ってしまっている]
とはいえ航行、工作能力は完成済みです。
戦闘はできないにしても、修理改造はお手の物ですよ。
もしものときはぜひご利用くださいませー。
[と、ここまでは営業トーク]
いま、連合軍の中尉さんをお迎えして、こっちも呉に向かおうっていうところです。
運んでもらう予定だったお代で護衛のお願いってできますか?
[クライナー・テラーからは降りてしまったけれど、ちょうど向かう先は同じだし、こちらは戦闘能力と言ったら積載している二機のロボットしかない。しかもそのうちの一機は“お客さま”だ。
クライナー・テラーが護衛についてくれたら心強い**]
傭兵…?
それがこんな所までご苦労な事で。
極東は小さい、そのせいで敵さんに襲われる間隔がどうにも
短く感じられるだろうから大変じゃないかなあ。
[小さな島国に群がる蟻その他諸々。
地表の面積を思えば、襲われ過ぎだろうと思わなくも無い。
それだから傭兵などなど軍関係者が多々必要とされるのだろうかと
自由気ままな思考は脳内を駆け巡る。
運賃の是非については>>243彼が伏せの姿勢を取る間には
覚悟を決めていたので、問題ない―――…はずだ。]
運賃は世話になるんだから、提示された分しっかり支払うつもりだ。
つっても…なるだけお安くで頼むよ。
[あらまあ、艦長?車長?は女性なの。ちょっと意外。>>244
返す言葉も若干軽くはなるが、そこは小心者のご愛嬌。
シュテルンに付いて進んでおれば、誘導クルーがやって来たので
しばらくはそちらの指示に従って進んで行った。]
ご好意に感謝する。
[それは本心。
水から逃れられた感謝の気持ちを込めて短く告げる。]
ん、そうだなあ。
もしも何かあったらすぐ戻って来るから、休憩してて。
俺も流石に顔を見ないまま世話になるわけにもいかないし、
お言葉に甘えてちょっと行って来る!
[胸部コクピットが開き、姿を現したパイロット。その姿は正に騎士。
騎士の中から騎士が出た!なんというマトリョーシカ。
…それは社内のお披露目の際に言われた言葉であるとか。]
よ、っと。
あ、すみません。艦長?車長?にご挨拶させて頂きたいのですが。
……ええ、はい、Rainbow Arch社からとお伝え下さい。
[近くのクルーに問い合わせ、短時間なら大丈夫かと
その後ろに付いて行く。]
[ひとまず、案内を受けて行き付いた先では
勝手に入る事はせず。
騎士装束を模したパイロットスーツを正し、ヘルメットを
小脇に抱えて、一声。]
Rainbow Arch社所属、バルタザール・アネーリオです。
直接ご挨拶をさせて頂こうと思い、お邪魔しております。
[遠目から声を掛けて、様子を見てみた。
何故先程よりも口調が丁寧なのかは気にしないでやって
欲しい。**]
/*
おやすみ前のひとりごと
薬が、切れる…!
でも飲むと22時以降ぐらんぐらんして1時頃にはダウン
仕掛けてしまうのですよね、だから切れていいのかも
知れませぬ。
一先ずは家事タイムをもう少しなんとか早く切り上げ
られるように頑張ろう、そうしよう。
ところでロボの全長。最初の想定では50mでした。
丁度コンバトラーVぐらいの…。
前回が3mの天使型パワードスーツだったので、逆に
ごつくでかくでいこうぜ!と思ったのですが、やはり
スピードも欲しいねという事でガンダムサイズに
なりました。
/*
外見のおおよそのモデルは、なんとなくで
エルガイムやトールギスT。白くて騎士っぽいものから
組んでみました。
リアルフィギュアの騎士ガンダムという手もあったの
ですが、それじゃまんまだから嫌だなぁと
そちらは見ない事にしました。
収納設定は見て貰えない死に設定になると思うんだけど、いいんだろうか?
ちょっと埋め設定との付き合い方が、僕の中で決められないで居る。
たとえば、PCの過去設定や、村共通の認識にしたいものなら白ログに出すよね。
後で使う伏線だとしても、「あのとき履歴に埋めたよね」って既成事実を作っておいて、半後だしで出すのは美しくないと感じる……。
例えば、
白ログで「エターナルフォースブザード:相手は死ぬ」
って描写して、なぜ死ぬかの理屈をメモ履歴で明確にしているものと受けとればいいのだろうか。
この場合、記入者は
「死ぬ以外の対処をしたければ読んで勉強してね」
という立場だろうか?
「こう言うわけで対処不能で死ぬんだから、死ね」
という立場なのだろうか?
それによってもまた対応が違うよね。
[工廠艦というよりどうみても小型のメガフロートといった感じの「せと」に乗り込むとハッチを開けて船上へと降り立つ。
HUDを切りヘルメットを外すと潮を含んだ風が髪を揺らし心地がいい。
サシャ・クレモトから転送されてきたカタログをPDAで閲覧するとどうにも珍妙な兵器なのか工具なのかはたまた玩具にすら見えるような変わり種の数々。
どうみてもアードウルフ用の兵装には見えない。]
こんなの何に使うんだ。
[苦笑いとも微笑とも取れる表情を浮かべるがデータを転送してきた少女は何やら慌ただしい様子だった。]
やれやれ、極東のティーンエイジャーは落ち着きがないな。
逆に利点を考えよう。
その1)設定関係は白ログに出すと冗漫になる。
これを回避できる。
反論:だからこそ冗漫にならないログを書くように、小出しにしたり会話に織り込んだりしてる僕の立場について。
その2)死んでもいい設定であり、自分用メモである。
反論:独り言でいいのでは。
その2の2)ロボ好きが集まるだろうこの村では、死に設定を拾って貰える可能性がある。
……これか。
これだね。
つまり、僕の付き合いかたとしては、
「ナナメに読むが、使えないなら忘れる」
で、OKかな。
と結論したところで、
結局脳内会議する前からその結論だったじゃないかと、脳内列席者同士の抗争が始まっている。
あー、待て待て。
見た目ほど大した損傷はないから放っておいてくれ。
[アードウルフに梯子をかけようよとしていた整備員を制止する。
権限がないと言ったのは半分方便であり、本来ならば機体の修復はある程度までは操縦者の判断で行える。ただしそれは軍事技術の流出に繋がらない程度の話ではあるが。
だが、サシャ・クレモトの提案を断ったのは呉基地でコレを担当している整備班が極端に他人の手を嫌うからで、特に極東のよくわからない者に任せたとあってはへそを曲げることは目に見えている。しかも先のカタログを見る限り真っ当な整備になる保証もない。]
おい!だから触るなって!
サシャ・クレモトには俺から言っておくから。
― 8年前 旧カタール首長国 首都ドーハ ―
― ドーハ防空戦 ―
私はアル・ジャジーラのカメラマン。サイード・イブン・バッターブ。
5分程前から、AIU軍の攻撃が開始されカタール軍・連合軍・北地中海条約機構軍−NMTO−が応戦を行っています。
AIU軍の空襲に先駆けて、わがアルジャジーラ本局も巡行ミサイルの目標となり、衛星放送機能を喪失と共に多数の死傷者が発生。
私はアル・ジャジーラの数少ない生き残りとして最後までこの戦闘を記録に残し、AIUの暴挙を世界へ訴えたいと思います。
[ノイズ混じりの映像に憔悴しきった男の顔が映り込む。
表情とは対照的に男は力強い言葉を紡ぎ、カメラは右へ振れる。]
カタール防衛の要であるNMTO派遣艦隊旗艦である航空母艦マリー・アントワネットが艦載機を射出を終え、防空艦を伴い出港しようとしています。
[針鼠のような対空兵装を持つ空母はミサイル攻撃を凌ぎ切ったのか損傷も無くペルシャ湾へと艦首を向ける。]
――あ。
何かが空に――……ジンロボでしょうか?
[最大望遠でも宙を飛ぶ人型の編隊だとしか把握はできない。艦載機と対空ミサイルが人型へ飛翔する事から友軍では無い事は確実。]
……ああ、なんてこった。
[連続した爆発音、砕け散った無数の航空機が海面へと落ちてゆく。
防空艦と空母は必死の抵抗を続けるが港湾部へ低空侵入した人型の編隊は近接防空兵器の弾幕をすり抜け、反動砲を防空艦へ向けすれ違いざまに次ぎ次と砲弾を叩き込み始める。――……]
[次々と艦橋や砲を潰され抵抗力を喪失していく艦隊が降伏勧告を受け入れるまでそう時間はかからず、空海戦力の大半を喪失したカタール陣営が降伏するのは間もないと誰もが考えていた。]
[然し、それから3週間もの間カタール陣営は耐え続けた。
『南門の悪』を筆頭にUn Sung Heros―歌われることのない英雄達の活躍で現代のレニングラードと表される一歩手前まで泥沼化した戦闘は政治的決着を迎える。
AIUは忌まわしき戦訓と共に荒廃しきったカタールを手に入れ、連合が身柄を保護する形で改革派勢力を国外へ追放。
保守派勢力がAIU首脳部を占有する事となり、アラブ民族主義的な政策が実施され少数民族の弾圧と、西洋陣営への憎悪を煽るプロパガンダがAIUを席巻する事となる。]
― 大阪/財団オフィス ―
あの戦闘も、映像にしてしまうと5分で終わる教養番組か。
『極東の関心事を考えれば、地上波で番組が流れるだけで奇跡だと思いますけどねぇ』
[昼食を取りながら極東公共放送局が流す番組を眺める二人。
戦闘の参加者達は、TVのスタッフロールを見てただ肩を竦めた**]
村の設定が変更されました。
8人目、BPPリーダー ローレル がやってきました。
BPPリーダー ローレルは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
――???・円卓会議室――
[闇の中に白きリングが浮かんでいた。
リングの中には、半透明の完全な球体が浮かんでおり、そこには世界各地の戦況がリアルタイムで表示されている。
そしてリングの外周には12の席が等間隔で並んでいた。その様はまるでアーサー王伝説に出てくる円卓だ。
ただ違うのは座しているのは腕に覚えのある騎士ではなく、全員が軍人だという事だ。
軍人達は一様に腕を組んで眉を顰めているか、テーブルの上で手を組んで手元に配られている資料を穴が開くほどに読み返しては、苦悶を顔に浮かべていた]
「お待たせいたしました」
[そこに声が場に響いた。
踵を鳴らし闇から姿を見せたのは、長い白衣を着た男だった。男は口元ににやりとしたいやらしい笑みを浮かべながら中指で眼鏡のブリッジを押し上げると、全員の顔が見渡せる場所で立ち止まった。
12人の視線が一斉に男へと集まる。
それをどこか楽しげに眺めてから、パチンと指を鳴らした。
球体に映像が浮かんだ。そこには人型の発光体が、欧州戦線の機動兵器と戦闘している戦場の光景だった]
「これは?」
[軍人の中で、一番上の階級――大将の階級章をつけた鑑が口を開いた]
「ロシア西部のネレフタのリアルタイム映像です」
「これは……」
「むぅ……」
[数人の呻き声が聞こえた。それに数人が目を背ける。
それも仕方はない。
何故なら、機動兵器は一方的に蹂躙され、町は文字通り火の海と化していた。
生きたまま炎の中に取り残される人々の影。
いやそれだけであれば、様々な勢力と戦争状態の地球では物珍しい光景ではない。だが今映し出されている映像は違った。
死体となった人々を持ち上げては玉にし、また持ち上げてはその外に貼り付けていく。そうして巨大な蛋白質の塊を作り上げると、口と思しき箇所に生まれた亀裂でごくりと飲み込んだのだ]
「これは下位天使と呼ばれる、欧州に出現する存在です。基本的に人型をとりますが、別段決まってる訳ではなく、自由自在に形状を変化させる事ができます」
[映像が切り替わった。
そこには人型から上半身を剣状にして敵をなぎ払ったり、巨大な大砲に変化してエネルギー砲を打ち出している画像が映った]
「それは分かっている。そんな常識をレクチャーするために私達を集めたのか? Dr.実剣」
[鑑が調子よく口を滑らせる男――実剣を見た。
そこには長きに渡り戦場に携わってきた者にしか纏えぬオーラを秘め、並みの人間であればそれだけで言葉を詰まらせる凄みを感じさせた]
「いえいえとんでもない」
[恐縮そうなリアクションをとりながらも、全く恐縮していないどころか、軍人達の反応を楽しんでいるかのような実剣は、一度咳払いをしてから口は更に滑らかさを増した]
「実はまだ未確認情報ですが……この下位天使達がロシア・北極圏を東征し始めているという情報があります」
[場が静まり返った。
それもそのはずだろう。それでなくても極東アジアは四大勢力と戦争状態にある。そこに新たな勢力が介入するという事は、細い糸の上で保たれていた戦力バランスが完全に崩壊させてしまう。
情報がゆっくりと理解するにつれて、円卓に集った軍人達がざわめく。
その様子を見ながら、実剣は思う。
これが極東の軍事を取り仕切るトップなのかと。
新しい勢力が加わるのならば、それに対応した生産性のある提案の一つでも口にすればいい。なのに出てくるのは戦々恐々とした弱腰な言葉だけだ]
(せめて僕にすぐさま返すくらいしてほしいもんだ)
[上司に恵まれない中間管理職の気持ちを理解できた実剣をよそに、鑑がすっと手を上げた。
途端、ざわめきが消えた]
「それで? おまえが考えを聞こう」
[やはり鑑大将だけは違う。
心の中でほくそ笑みながら、再び指を鳴らした。
今度表示されたのは4人の少年少女のバストアップ写真だ]
「彼らは?」
「僕の作品です」
[実剣の言葉に、鑑が眉を顰める]
「作品?」
「ええ。現在地球上に犇く全ての勢力を圧倒するために作り出した最高傑作ですよ」
「最高傑作って……彼らは人間じゃ」
「違います。彼らは僕が一億のDNAを掛け合わせて、人工培養して作り上げた作品です」
「なっ!」
― クライナー・テラー船内 ―
[ バルタザール>>253を見送り、僕はいくつかの操作をして機体状況チェックをする。
うん、オールグリーン。問題なし。
そんな時に、周りの乗務員が走りだしたので、すわ敵襲かと腰を浮かしかけたら…… ]
工廠艦?
クレモトさんがそこに?
……なるほど。クレモトさんは、味方と合流していたのですね。
[ 僕はそう合点する。
二隻あれば曳航もずっと楽になるだろう。サシャもそれを見越してなのかもしれない。
ひとまず移動については心配なさそうだ。 ]
[ちなみに、父親は人類史上最高の頭脳を誇るこの僕ですが! とさも当然とばかりにのたまう彼に、全員が……鑑すらも絶句した。
確かに戦争という異常時には、どのような犯罪行為すら容認される背景はある
実際に試験管ベビーを使い、敵対勢力とコンタクトを取れるような遺伝子組み換えをされた人工人間を生産して、水面下で実行に移したことはある。もちろん全てが水泡と化したが。
ただこれには一つ暗黙の了解が存在する。
それは自分の遺伝子を使った試験管ベビーを作らないという事だ。理由は簡単だ。自分の遺伝子を持つというだけで手心を加えてしまう可能性があるからだ。
それなのに自分の遺伝子を実験体にして、しかも嬉々として喜んでいるとは!
そんな12人を見回して満足のいく反応だったのか大仰に頷く。
するとそれを合図に4人の写真の下に、4つの異なる機体が表示された]
「下の機体はこれはBesondere Panzerと命名した機体です。
この機体は搭乗者の精神パルスとリンクしたパワードスーツを着用した状態で操作する事で、五感のみならず第六感までも使用した戦闘を可能にすると共に、これまで単なる物理法則でしかありえない実弾・光学兵器に精神エネルギーを付与して、現存兵器を遙かに上回る破壊力を生み出す事を前提に作られました」
[いち早くショックより立ち直った鑑が、先を促した]
「……精神エネルギーを付与するとは?」
「努力! 勇気! 根性! そういうものですよ!」
「科学者が精神論を口にするか」
「何言ってるんです? 世にあるファンタジーやSFと名のつくストーリーが最後に辿り着くのは全て精神論ですよ!」
[その言動は自分に酔っているとしか思えない。
胸元の悪くなる思いを苦虫を噛み締めた表情で、感情を露にしている鑑に気付きもせず、実剣は続ける]
「悪に飲まれまいと必死に意思を強く持つ主人公! 類まれなる精神力で未来を掴むため技術を磨くサイエンティスト! アクションだって最後は肉体を凌駕する意思の力だ!
それがフィクションだけなんて誰が決めた! 現実だって似たような事例はいくらでもあります!」
[天を仰ぎみるように両手を広げて、熱演で溢れた汗に前髪を額に張り付かせた実剣は、体全体を使って視線を円卓へと向けた]
「さてそんな僕の最高傑作の紹介をしましょう」
[一番左に映されていた髪をサイドテールにしているキリっとした印象を持つ少女と一つの機体がクローズアップされる。
その下にホワイトカラーの機体がある。頭部が角を鋭角にしたハート型をしており、手足が細剣のように尖っている。だが一番の特徴は両肩に装備された幅の薄い円筒形大型レーダーだ]
「作品機体番号:W-03 パイロットモルモット名:白英。両肩につけた大型レーダーによって、最大1000Km情報を収集。素体による情報精査の後、各機体へ作戦伝達・指示を行う指揮機体。ちなみに白英の脳はそれらの情報を瞬時に処理できるよう、スパコン並の小型コンピューターを脳内にインプラントしてあります」
[続けて左から2番目のくすんだ金髪を短く刈り込んだ軽薄な少年が映し出される。
機体色はグリーン。
鍬形の角を模した全身が鎧武者をイメージしたどっしりとした機体だ。それに合わせてなのか腰に2本、足に小型ビームガンが鍔についたコンバットナイフが左右に1本ずつ装備している]
「作品機体名:G-04 パイロットモルモット名:ケリィ。見ての通り近接戦闘型。刀とコンバットナイフにはビームコーティングされた鋸上の刃面が秒速50000m/sで回転。実験したところ、人類側の兵器は簡単に叩き切りました。ま、近接戦闘なので、チャスでいう捨て駒になるのも視野に入れての運用になります」
[尤も、こちらも意識をシャットアウトしてバーサーカーモードへと切り替えるための、精神管理用チップを埋め込んでいるのだが、変なところで倫理観を持っている軍部には伝えない。
画面は3人目に代わった。
茶髪で髪を真ん中分けにした目つきの鋭い少年だ。
機体色はシルバー。腕と足、そして胸にミサイルや大口径バルカン装備。ヘッドの額部分にも頭部に不釣合いな大型ビーム発射口を備えているが、一番の特徴は背面に背負ったX上のバーニヤだ]
「作品機体名:S-05 パイロットモルモット名:ジェラード。遠距離砲撃による支援及び大火力による殉滅を目的として制作しました。追尾型ミサイル15基に300ミリバルカンが2基そして背面にあるXは――」
[機体の写真が切り替わる。
そこにはXがそれぞれ両肩と両脇にロングバレル砲となって変形した姿があった]
「このように4門の量子ビーム砲となります。
尚、命中率向上のために両目は義眼に改造済みです」
[その威力は実際に見てからのお楽しみ。と、玩具を自慢するように指を振ってから4人目
の説明に移行する。
4人目は緑色のセミロングの髪型をした優しげな表情の少女だ。
機体は全身が赤系で統一され、これまでの3体を寄り集めた印象を持つ機体だ。左肩にレーダーを装備し、右肩には小型ミサイル。バックパックの左側に長い刀が一本。フリーになっている両手には長めのライフルが握られている]
「作品機体名:R-01 パイロットモルモット名:ローレル。チームのリーダーを務めさせます」
「白英ではなくローレルをリーダーにした理由は?」
「1機がやられただけで動けなくなるチームなんて、クソですから」
[さらりと言い切って、質問に興味をなくした実剣は機体説明を続けた]
「見ての通り、これまでの3機を組み合わせたバランスタイプの性能を有しています。まぁ特筆すべき点はないですね」
[さて! と、拍手を打って、実剣は12人を見直した]
「実は皆さんを収集した理由はこれからです。いいですか? 本題はこれからです」
[悪戯の共犯者を作るようににこやかに笑ったマッドサイエンティストの口から、続けて発せられた言葉は、場の全員を再び凍りつかせた]
「この特殊機甲実験小隊……Besondere Panzerpartei。長たらしいので、通称BPPを極東軍及び民間兵器と戦わせてみようと思っています」
[一瞬の沈黙]
「ふ、ふざけるな! 友軍同士で殺しあえというのか!」
「いえいえ。まさかそんな。大事な大事な駒を無駄死にさせるつもりなんて微塵もありません。ただ……」
「ただ、なんだ?」
「僕の最高傑作が量産化されれば、こんな戦争、あっさりと終わらせられると、証明したいのですよ」
[確かに実剣の用意した実験小隊が説明どおりの機能を発揮するのであれば、一隊だけでも大隊規模の戦火を期待できるかもしれない。だがそのために一時とはいえ軍の弱体化を容認するには躊躇いがあった。
ただ独り、鑑を除いては]
「……ターゲットは?」
[それは実剣が予想していた質問だった。
恐らく鑑もこの流れになった時点でわかっていたのかもしれない。無表情のまま視線だけを投げかけた]
「まずはRainbow Arch社の機動兵器」
[球体にバルタザールと白騎士が映し出された]
「次に極東司令部第12機甲大隊『ストーンズ』」
[ストーンズのエースパイロットであるリエヴルに切り替わる]
「クレモト精機汲フ糸川くんシリーズ」
「アレは町工場が趣味で作っただけのロボットと聞いているが?」
「知らないんですか? 趣味は仕事を凌駕するんですよ」
[ばっさりと切り捨てて、次は民間企業グローセンハンク社が映される]
「民間企業グローセンハンク社のビルドラプターとビルドファルケン」
[パイロットのシュテルンとシュテラの顔を一斉に軍人達が見た]
「後は色々と軍の部隊を選択中なのでなんともですが、基本エース部隊をチョイスするつもりです」
「それは……」
「大丈夫です。何かあれば試作品で穴埋めをしてあげますから」
[先手を打って口を封じて、視線を鑑に固定した。
彼は瞳を閉じてしば熟考してから]
「いいだろう」
「鑑大将!」
「但しオマエのいう試作品の完成度を見て、穴を埋めて余りあると判断できた場合のみだ。そうでなければ許可はしない。それだけではなく軍に多大な損害を与えたとして拘束。更に表面上の軍法会議の後で死刑だ」
[2人の、正反対の感情を奥に隠した視線が数瞬だけ交わる。
それで十分だった。
鑑は大きい音を立てて席を立ち上がると、無言のまま円卓から姿を消した。他の11人も慌てて後に続く。
そして最後に残ったのは実剣。
と――]
「そういう訳です。後は……分かりますね?」
分かっていますDr.実剣。
[すっと闇から現れたのはBPPの4人。白英・ケリィ・ジェラード。そしてローレル。
彼らは無表情で実剣の背中を見つめながら、同じく感情の篭らない返答をしたのだった]
― クライナー・テラー船内 ―
[ ちょっとの空き時間を無駄にすまいと、
僕はヘルメットのバイザーを上げると、
コクピット内の収納ボックスからノートパソコンを取りだす。
起動させて呼び出すのは、作りかけのプログラム>>16だ。 ]
……。
[ プログラミングは、パズルに似ている。
目的とする動作へ、より効率的に、より洗練された形へ、ピースを組んで行く。
ただでも熱中できる作業だが、それが今日明日すぐに役に立つのだから、やりがいがある。
……僕の代わりに空を飛んでくれるシュテラの機体に組み込むものだから、というのもあるけどね。 ]
[ 一通り組みあがって、動作チェックをしている時に、
ラプターのメイン画面の傍で、メール着信のライトが明滅した。 ]
シュテラの催促かな?
[ サブ画面の方に内容を呼び出すと、確かに送信者はシュテラで間違いなかったけれど、
その内容は、先ほど本社送信した戦闘データ>>197を、あちこち添削したものだった。 ]
〜〜〜〜〜〜〜!
[ なるほどそうしたら良かったのか、というものもあれば、
そんな動きや判断は人間にはできません、と言いたいようなものもある。
……全く。
天才というのはこれだから。 ]
/*
んー…むむむ…
この設定をして「設定的に人狼希望」って言われちゃうと、村建て人としてはちょっと不安です…
前提として、「この村でのバトルの基本はNPC相手の協力バトル!」であり、「人狼の人は必ずしも悪役を演じたり、敵対する必要はないですよー」っていうスタンスなので…
もちろん「やりたくてやる分には止めない!」し、これだけ気合の入った設定を組み立ててきてくれた以上無碍にはしたくないのだけど…
でも、墓落ち=戦線移動だから、襲撃がローレルさんたちとのバトルが前提になっちゃうっていうのも…
うーん…むむむむむむ…
…うん。とりあえず、村の趣旨として、基本はNPCを相手にした協力バトルです!っていうところは確認させてもらっちゃいましょう。
気分を損ねちゃったらごめんなさい…!
/*
………いや、でも、「よっぽどまずいことにならない限りは口出ししない」ってのが村建てにんのスタンスだし、下手に口出しして萎縮させちゃったらそっちのほうが申し訳ないしむむむむむむむ
…せめてもうちょっとローレルさんの動向を確認して、それからにしましょう。
うん。よし。
[ 文句を言ってやろう>>281、とビルトファルケンへ映像通信をつないだら、
いきなり寝顔のアップが映し出された。 ]
……?!
[ 昔から似てる似てると言われるが、こうやって見るとやっぱり妹は女の子の顔をしている。
まつ毛は長いし、頬は柔らかそうだ。
僕と同じ色の髪がコンソールを覆っている。 ]
[ ……次の瞬間、画面は手のひら色になった。 ]
『 バッカ兄貴!
見んなスケベ! バカ! 変態! 』
ご、ごめ……!
[ スピーカーが喚いた。
僕はのけぞって、とりあえずひたすらに謝る。
ちょっとご無体な感じの罵詈雑言の後、
少しの沈黙があって、画面から手のひらが離れた。
ちょっと怒った顔の妹が映っている。 ]
『 ……何か用? 』
添削……、
あ、いや、プログラムが出来たから送ろうかと。
[ 今日も文句を言えなかった。
たぶん明日も言えないだろう。
僕はいつもそうだ。妹に頭が上がらない。 ]
問題があったら言って。
細部変更は、本社に戻ってからするよ。
『 後どのくらいかかりそう? 』
海路だから……、長新幹線よりは遅いと思うよ。
「なぁ、本当にいいのかよ」
[無機質な廊下を歩きながら、ケリィが前を行く三人にそう問うた]
「何が?」
「いや、さっきのドクターのやり方」
「いいも悪いもないだろう。提案し、軍が許諾した。今更何を言ったところで決定が覆る事はない」
[ジェラードの回答に、白英も同意を示すように首肯した。
だがケリィは納得がいかないとばかりに言葉を続ける]
「でもよ。毎回ドクターが言ってたじゃん。『君達は世界を救う勇者。英雄となるべくして生まれてきたのだ』ってよ。なのにお披露目が友軍退治とかありえねーだろ」
「言いたい事はわかるわ。でも従わなければならない……。それは貴方もわかっているでしょう」
「そうだけどよ……」
[三人の間に、どんよりとした重苦しい空気が横たわった。
それを破ったのは、会話に入らなかったローレルだった]
ハイハーイ。暗い顔はここまで! 今はそんな事言っても始まらないんだし! ドクターの考えとは違うかもしれないけど、実力テストと思って、強制だけど手伝ってくれる人達を死なせちゃわないように頑張ろう! ほらっ! 私達ならできる訳だし!
[妙な明るさを振りまく彼女に、三人は顔を見合わせると、ぷっと吹き出した]
な、何よ〜。
「や、その通りだって思っただけだよ」
「そうね。ローレルの言うとおりだわ」
「ああ。俺達にはそれだけの力が与えられた。なら、それをどこまで利用できるかを図るのも仕事の内だな」
[重い空気はいつの間にか消えていた。四人はローレルの「それじゃいこっか」という言葉に合わせて再び歩き出した。
初回の相手は、極東軍空軍第一大隊・通称クラウズ。
彼らとのテストを行うために、彼らは格納庫へと向かった]
失礼します。
[内側からの返答>>283に短く答え、室内へと進む。
さて、艦長?車長?らしき人物はこの女性か。
なんとなく、若い。
自分が老け顔と言われるせいもあってか、
その人を見る基準がズレているだけなのかも
知れないが。]
えっと。
まずは、運賃はさっき言った通りで…言い値で。
出来ればお安くしてもらえたら幸い、かな。
ともあれ、なりゆきとはいえ
乗せてもらったのは本当にありがたい、です。
[それのどこが挨拶か、と思われそうな言葉が
たどたどしく紡がれる。]
ええ、それで問題ないです。初動で護衛さえしてもらえれば、大抵の相手からは逃げきれると思いますから。
[そのための“快速”。船体の大きさに比して浅すぎるくらいの喫水は、そのためのものだ]
だから、こちらの依頼としては、正しくは「敵が遭遇したときに、艦が逃げるための牽制」ってことになりますね。
逃げ出してからはこっちの責任、下手打って被弾するも沈むも自己責任ってことで。
もちろん、沈ませないために私も出ます。
それでいいですか?
[改めて告げて、確認する]
ところで、しろんたまはなぜ村建て発言じゃなくて、匿名メモを使っているのだろうか……。
RP村だから中身発言を遠慮してるのかな?
でも、村建て発言の方が、後から入る人に親切だと思うんだー。
僕はだけど、
プロ後半から入る時、村建て発言は抽出するけど、メモ履歴までは見ないなぁ。
……あと。
[挨拶になっているのかいないのかいま一つ掴みかねる言葉の後、
ふと思いついたように声を上げ]
有事の際には俺と白騎士……「SILHOUETTE」を使ってもらって
構わ、いません。
近接攻撃系なもんで、そこまで役に立つかどうかわかんないけど。
[運賃の一部を身体で支払います、という意味かどうかはさておき。
早速崩れ出した口調を修正しながら、自身と白騎士で
何かしらの手伝いがあればと申し出た。]
はい、いらっしゃい。
[入ってきた青年>>290は見た感じ、年齢的には自分と同じぐらいだろうか。
少なくとも、ある程度は経験があるんだろうなとなんとなく考えて。
最も、交渉内容はあまり変わらないのだけど…]
…また、かなり緩い条件出してくるねぇ…
ふっかけられても知らないよ?
[言いながら軽く電卓を叩き、
呉までの貨物運賃に0.8をかけた程度の額を出す。
サシャの依頼のことも有るし、
そもそもただの「陸までの移動」なのか目的地が有るのかもまだ聞いていない以上はひとまず様子見のつもりで。]
…別口の依頼で呉に向かってる最中だから、
其処で降りるならこのくらいになるよ?
ただし、どっか目的地が有るとしたら額は場所次第だけど。
−少し後の快速工廠艦せと−
それは無理な話ですよ中尉さん?
[急遽動かしたことによる艦内の不具合やら、航行状態を保ったまま完成に向けて仕上げていくその作業やらで艦内を駆け回っていたら、ちょうどその場面>>256に出くわした]
たいした損傷じゃなくても損傷は損傷です。
特にウチの職人さんたちは仕事に頑固ですから…
[だからこその『サービス』でもある。
お金をとることよりも、壊れた機械を壊れたままにしておくのが我慢ならない気風なのだ]
んー…それじゃあ、損傷箇所のパーツ交換だけさせてもらって、交換した部分は損傷も含めてそのまま呉基地にお届けします。
交換したパーツにご満足いただけなかったら、改めて呉基地で取り替えるところまでさせてもらいますから。
落としどころとしてはそんなところで如何ですか?
/*
最初はPvPなんて微塵も考えてなかったのに、気付いたら狼になっていた……。
何を言っているかわからねーと思うが、俺もわかtt(ry
職人か……仕方ない、そもそも損傷らしい損傷なんてないんだがな。
[受けたダメージといえばシャックルターンとバーニアを合わせた回し蹴りによって右脚部の装甲が砕けたぐらいなものだし、駆動系の調整はバラさないと無理だろう]
脚部の装甲だ、それだけやってくれ。
両腕はパージしたものだから基地に戻ればスペアがある。
あとはハードポイントの整備ぐらいだ。
[兵装の使用に多少の無理をしたので恐らく歪みが出ているだろう]
言っておくが蟻から受けたダメージなんて無いからな。
[緩い条件、>>294そうなのだろうか。
このような話に慣れていないバルは困惑し]
俺があまりこういう交渉事に慣れていないだけです。
それに、海に落ちる事なく安全に移動させてもらってるんだ…
そう思うとそちらの言い値で、って言いたくもなります。
[輸送機は一旦近畿地方の適当な場所に飛ばせた。
この極東の地では絶対に安全な場所などありはしないだろうが、
それでも海に囲まれた地形で立ち往生するよりは良い。
一息付いたら社長にことの流れを説明して、先に怒鳴られて
いてくれと願う。]
こっちには、ウチの社長から様子見て来いって
言われただけなんで…特に何の為に何処に行くのかとは
決まってないんですよ、これが。
ただ、手ぶらで帰ったら雷が落ちるんで
しばらくは北に帰らない方向で考えてるかな…。
[アリーセの示す値段>>294は、ふっかけられるかと思えば
予想していたものよりかはまだ良かった、と思う。
もっと法外な値段を突きつけられるかと考えていたのだ。]
[更に]
……わ、割引、だと…。
それはそっちの損になったりしないのか…!?
[今この場に幼馴染な社長が居たら、尻を蹴り上げられた
上に盛大に怒鳴り散らかされた事だろう。
護衛報酬1割引、>>295その甘美な響きは彼女が通信に
耳を傾けている間、絶える事無く頭の中に響いていたという。]
うーん…感覚の違いかもですね。
私たちから見ると、その脚の装甲なんて思い切り“損傷”のうち…って思っちゃいますから。
[それは、傷ひとつない製品を届けてこその生産する側と、傷ついても目的の遂行が優先されるような使用する側の感覚の違いなんだろうと思う>>298]
ええ、まかせといてください。クレモト精機は迅速、確実、丁寧、安心がモットーですから。
ぐうの音も出ないほどぴかぴかに整備しちゃいますよ。
[担当する整備士が]
私は糸川くんで作業してるのでこれで…呉につくまでになにか不都合とかあったら、ちょっと手間ですけど機体への通信か艦内内線でお願いします。
[告げて、糸川くんの脚をがちょがちょ進ませる。
そんじょそこらの作業重機に負けない力と小器用さを持った糸川くんは、艦内作業でもこなす仕事がいくらもあるのだ]
ふむ。
…まぁ、確かに、通常サイズの機体じゃ飛んでたら燃料切れが怖いか。
[水中戦向きの機体には見えないし、
下手に自力で戻って沈むよりはちゃんとした足場を確保したほうが安心はできるだろう。
目的地未定なら、呉の基地についてからその後の行動を考えてもらえばいいかと割り切って。]
じゃあ、一旦呉についてから降りるか残るか判断って事で。
多分、すぐには決まらないだろうしね。
[そこまでは一応本気だったものの、
割引にかなり驚いている様子>>300に一気に気が抜ける。
飛行可能な人型機を戦力として雇うとか、
普通に雇ったらいくらすると思ってるのか。]
…損どころか、むしろ十分黒字だから。
だから安心して行き先でも考えといて。
[たぶん、その声は大分脱力していたと思う。]
/*
話が付いたらシュテルンの所に戻って…そこから
何か動かせるようなものを考えてみようか。
アリーセとの対話は、幼馴染とはえらい違いだぜって所と、
白騎士のスペックと水が苦手な点についてポロリする
目標があるけれど、無理なくで。
こちらこそ、よろしくお願いするわ。
多分、呉に着いたら一旦整備も必要になるだろうし。
[足回りにはだいぶ無理をさせてしまったし、
一度陸の上で念入りに整備しておきたい。
その時は依頼しようと心に決めて…]
あ。そうだ。
ガレー級相手にしてた時加勢してくれた騎士みたいな機体、
一時的にウチの艦で護衛の補助してくれるらしいんで。
[さりげなく通信終わり際に付け加え、
工廠艦の少し前方を進んでいく。
…その道中、内火艇の収容とフロートを付け終えたガレー級の残骸の牽引を始めたのは余談である。]
/*
それにしても、このアホなバルタザール。
全バルタザールファンの方々に闇討ちされても
おかしくないレベルですね…。
― 大阪/財団オフィス ―
『曹長。SSTの赤外線画像の照合が完了しました。
GH・メカニカルのビルトラプターとビルトファルケンで間違い無いですね』
昨日の今日で『エン』があるというべきなのか。
[ミサイルらしき物を射出する輪郭が曖昧な写真。
デジタル補正が完了したものと見比べればそれの正体は一目瞭然だ。]
カタログスペックや綺麗事を並べた解説を読む事と比べれば
遥かに実のある結果になったな。
『いくら実になろうと、ああも酷使されるのは勘弁して欲しいものですが。』
『はは。
出向前とは比べ物にならない給料を貰っているんだ。
この程度は予定の範囲内だろう。
車と時計を買った事も知ってるぞ。』
[鼻で笑いながら次の画像を端末で呼び出す。
表示されたのは連合軍のアードウルフ]
─ セト船上 ─
ん?……クライナー・テラー?アリスの艦か?
へえ、水上もいけるのかあれは。
『こんなところで奇遇だなアリス。
相変わらず傭兵稼業に専念か?』
あとはこちらの位置情報付ければわかるだろう。
[PDAを取り出すと手慣れた様子で艦首たる彼女へとメールを送信した。]
り、了解。しかし割引して黒字とは、流石だ…。
[今後の行き先については、一度呉に着いてから再度考える事に。
漠然と放り出されたようなものなので、そこかしこで起こる
戦闘に割って入るくらいしか出来そうにはないが。
そんな事よりも、割引である。>>303
自社では割引すると逆さ吊り、と陰で言われるくらいに
金勘定には厳しい。貧乏故の世知辛さと言えよう。]
それなら心配なさそうなので、条件等はそのままで。
そうと決まれば、少し機体の様子を見て来ますよ。
シュテルンもそっちで待機してるし。
では、しばらくの間よろしくお願いしまっす、車長。
[そうして今も続いているのだろう通信の妨げにならないよう、
一礼の後に部屋を辞した。]
『南門の悪魔ですか』
こちらは悪縁だな。
『8年ですか』
あの戦いで陸軍の友人達の大半が戦死した。
『アレを援護する気になった曹長は相変わらずな性格だと思いますよ』
[ドーハ攻撃時、アン・ナジュムによる艦隊攻撃と戦闘攻撃機での防空網制圧とそれぞれの任務についていた二人は、どこか強烈な酒を煽ったかのような複雑な表情を浮かべるが直ぐにそれも消えた。]
『機会が有れば殺りますか?』
砂ジンで、か?
『古参兵の枠を出ない曹長の陸戦技能でアレに挑むなんて自殺行為です』
……8号機で嬲り殺しにしろと言うことか。
『遺族は喜ぶでしょうね。』
……次だ。
[不快な話題を切り替えるように、手を振れば
手元の端末に視線を落とし次の画像を表示させる。]
北海道に拠点を置くRainbow Arch社の機体か。
……これだけか?
『これに関しては追加調査が必要です』
まぁ、パレード用出ないことは分かった。
フォルダC+に分類して調査を開始してくれ。
アリーセ・リントナーとクライナー・テラーの戦闘評価変更。
C-からB+だ。
ガレー級3隻相手にあの戦果。
搭乗機能力を考慮すれば甘いかもしれないが。
次で最後だな。球形機体の資料は?
『クレモト精機有限会社の糸川くん34号ですね』
聞かない名前だな。
『俗に言う下町工場って奴ですからね。
一次請けを行う企業にはそれなりに名前が知れています』
ふむ。
[数度、タブレットをタップして機体を拡大表示。
スライドショーでガレー級を断裂させた推進器を注視する。]
『曹長も俺も財団内で目立った功績は皆無』
4ヶ月でAを見つければ、財団に天下りができツテが十二分にできるな。
『なんだかんだで、王族の奥君な曹長違って俺は庶民ですからね。
金を稼がないと老後が危ないんですよ。』
やれやれだな。
[肩を竦め、上着を羽織れば部下を従えオフィス街へ歩みを向けた**]
─ クライナー・テラー船内 ─
[ そんなふうに>>286いくつか報告と雑談と打ち合わせをしていると、
ふと思い出したように、シュテラは言った。 ]
『 必要な時に、ネイルが地面から抜けなかったんだって?>>28 』
そ……それは……。
『 ファルケンとラプターは記録関係も連動してるじゃん。
隠しても無駄無駄。 』
[ 下手を打ったことを怒られるかと思ったら、シュテラは他のことが気になっているようで。 ]
『 ねえ、一度折ったのを応急修理だけして、でもその後もちゃんと展開・収納出来たのよね?
それ、口で言うのは簡単だけど、すごい技術よ。
折る方も、くっつける方もね。 』
変わったロボに乗っていたよ。
女の子だった。僕らより年下じゃないかな。
『 その子勧誘してきて……と、
言いたいところだけど、データ見た感じ、別の企業の子みたいだね。残念。
代わりに、その糊? も、お買い物リストに追加ね。 』
はいはい。
後は何? みかんでも買って帰る?
[ すっかり使いっぱしり扱いだ。
僕が苦笑しながら言うと、シュテラは冷たい目をして、 ]
『 手が黄色くなるから好きじゃないのよね。 』
[ なんて言う。
機械油で真っ黒になるのは気にしないくせにね。 ]
[ ……ふいに、
画像のシュテラの背後で、警報が鳴りだした。 ]
シュテラ!
[ 僕は身を乗り出し、思わず叫ぶ。
シュテラは眉を寄せ、警報の種類を確認して、 ]
『 第三種警報だね。ザコよ。
ヴィルト連隊>>94で撃ち落とせるはず。
アイツじゃないわ。 』
[ 地に蟲、海に船が出るように、
空にはやつらが出る。流星獣……ジャコビニ。 ]
[ シュテラの言う「アイツ」とは……、
あの規格外流星獣のこと。
ジャコビニキングと仮称されるそいつと……、僕らは3日前に戦い、負けたんだ。>>1 ]
『 ザコ戦程度、兄貴が帰る頃には終わってるわ。
こっちは任せて、ちゃんとお買い物してきてね。 』
[ シュテラの言うことは尤もだ。
第三種ならば、新型機が出る程でもない。
……地上戦用の僕が行ったとしても、シュテラが動けない限り、僕に出来ることは、
せいぜい地上からのサポート程度。 ]
『 あたしのこと待ってないで、
アヴェ先輩とコンビ組めば良かったのに。 』
[ 先輩は大型航空機シュヴァン>>122のパイロットだ。
今回の出撃でも、かなり強く自分とコンビを組めと言ってくれたけど。 ]
……いやだ。
僕の相棒は君だろ。
稀に変なメニュー……?
これはいい事を聞いた。シュテルン誘って行けって事だな。
[どうしてそうなる。
アリーセとの別れ際に掛けられた言葉>>315はしっかりと
聞き届けていた。その上で]
なんというか…面倒見の良い上司っていいもんだな。
[再び食堂への道を尋ねたクルーへ、なんとなく零す。
バルの脳裏には青筋を立てた幼馴染の顔が浮かんでいるのだ、
ずっと。]
『 ……。 』
[ いつも強気のシュテラだけど、今だけは半分困ったような半分嬉しそうな顔をする。
生意気な妹なのに、こんな顔をされるとつい可愛く思えてしまうから、
まったくもって僕は「バカ兄貴」だよね。 ]
早く戦線復帰しろよな。
合体の仕方を忘れちゃう前に。
[ 僕は照れ隠しにそう言った。 ]
『 ……でも、
兄貴が誰かとコンビ組んでも、あたしは別に怒らないからね。 』
はいはい。
どうせ僕はお荷物だよ。
……それじゃ、後で。
[ それじゃ、とシュテラは小さく手を振って、映像通話は途切れた。 ]
[ 僕はコクピットの収納へノートパソコンを片づけ、
バイザーをあげて被ったままだったヘルメットを脱いだ。 ]
……お腹すいたな。
何か分けてもらえるかな?
[ 手袋をヘルメットに突っ込んで、コクピット内の定位置に引っかけた。
いくつかの操作をして、コクピットを開く。
さわ、と海の香りがして、
そう言えばここは海上だったと思いだした。 ]
――中国・大連付近――
[極東軍空軍第一大隊・通称クラウズは、その日、これまでにない戦果を挙げて基地へと戻っている最中だった。
無線から聞こえる部下達の撃墜数やこれから取得する休暇の予定という、楽しげな話題を耳にしながら、穏やかな表情で機動兵器『アレス』の中でシートに深く座っていた。
『アレス』は空中機動に特化した人型兵器で、機動性に加えて複数のギミックを換装することで様々な任務に対応できる汎用兵器の一翼を担っていた]
『隊長』
[無線から彼を呼ぶ声が聞こえた。
副隊長だ。
「ん?」
『隊長は休暇はどうしますか?』
「そうだな……」
[少し考えて笑ってしまった。こんな世の中だ。必死に生き抜いてきた自分には家族はおろか恋人すらいない。そんな独り身が休みにやれる事などない]
「寝て過ごすさ」
『ハハ。いつも通りですね』
「わかってるなら聞くな」
[何気ない会話。戦闘終了後、いつも交わされる平凡な会話。
そんな平凡な一幕は、次の瞬間破られた。
突如、機体に設定してあったエマージェンシーコールが全機体で鳴り響いた]
「どうした!」
[索敵担当が瞬時に答える]
『前方より高エネルギー体接近! 接触まで二十秒!』
「友軍信号は?」
『ありません!』
−快速工廠艦せと−
忘れてたぁぁぁぁあああ!!
[機体を降りて艦内を駆ける。その姿には、残念ながら年相応の大人らしさはこれっぽっちもなかった]
おじぃ!
私のお昼ごはん!
忘れたまんま仕事回してたでしょ!
[そうだった。お昼ごはんがまだだった。問いかけたら、先の騒動のときにひっくり返ってしまったから片付けたとか言ってたけど。
絶対嘘だ。 その前に俺が食ってやったぜって顔だアレは。
けれど、なんにせよご飯がないのは間違いなくて。用意するとこから始めなきゃならない。なんてことだ]
「全機散開! 戦闘準備!」
[サー! と返答する声が重なり合って無線をハウリングさせるのを聞きながら、彼もまた武装のロックを解除する。
索敵担当が接敵までのカウントダウンを開始する。
部隊に緊張が走る]
『接敵まで10……9……』
[カメラを最大望遠に設定し、索敵担当から送られてくる情報を元に、凝視する。
真っ青な空に、緑の点が生まれた]
「迎撃準……」
[クラウズの隊長は優秀だった。
どんな苦境であっても自分を見失わず、多くの仲間を救った彼は、部隊の内外問わず信頼され、上司の覚えも良かった。
そんな優秀な彼であっても、自分の想像の上を行く存在を前にしてはあまりにも無力だった]
「――え?」
[隊長の誤算は、緑の点――ケリィの駆るG-04が全力ではなかった事だった。
G-04のコックピット内でクラウズを確認したケリィは、バーニヤをフルスロットに踏み込んだ。それまでの数倍に速度を上げたG-04は一瞬で隊長機に寄るや、腰から愛刀抜く。
刃が回転し、ビームにコーティングされた刀身全体が薄いピンク色を帯びる。その光を煌かせ、抜刀された。
それが隊長が見た最後だった。
次の瞬間、隊長の乗った『アレス』は爆散した]
「まず一機」
[隊長機を切り去ったのはG-04は、血を払うように刀を振るうと、近場にいる三機を一刀の元に切り捨てた。
爆発が同時に花咲く。
残ったパイロットがはっと意識を取り戻すまで、更に五機分の花が必要だった]
「う、撃てぇ!」
[誰かの合図を皮切りに、G-04が一斉射される。
だが]
「な、何で当たらない!」
[改造によって強制的に能力を強化された視覚は、一発一発の銃弾の軌道を把握し、そして回避した。
焦るクラウズ隊員達に、またも理解不能の一撃が襲う。
今度は何の前触れもなく撃墜されたのだ。
索敵担当がレーダーに目を凝らした。
だがG-04以外に機影はない。そうしている間に二機目が撃墜される。
まさか――?]
「レーダー範囲外からの――?」
[索敵機はそれだけを無線で伝え、後は雑音を送ってきた。
それを裏付けるのは、G-04の遙か後方にいたS-02だった。Xの左上のバーの長距離カノンで撃墜したのだ]
「次のターゲットは?」
[隣にいたW-03は霞んでしまいそうな速度で360度に展開しているキーボードを操作して、数百に及ぶデータを処理しながら、最適な一体を選び出してデータをジェラードに送信した]
「ケリィの十二時方向三機。ついで四時方向の二機」
「了解」
[正確無比のスナイピングが次々と撃墜数を増やしていく。
それはG-04も同様だ。W-03から送られてくる情報を元に、回避斬檄を繰り返していく。
瞬くまに大隊は中隊一隊……二十機へと数を減らした。
しかし腐っても精鋭部隊クラウズだ。
残った全機が体勢の建て直しに入る――]
「ローレル……今よ」
了解。
[気付いたのは副隊長だった。
たまたま空を映したモニターに視線を送った時、何か違和感を感じた]
(なんだ?)
[目の前のG-04やS-05ではなく、そのモニターに集中した。
そして赤い流星がモニターいっぱいに広がっると同時に、副隊長機も撃墜された。生き残った全員が、その爆発に驚愕した。
雲の如く爆煙がたゆたう光景に呆然と動きを止めた。そうして爆煙を見ていると、影が現れた。
それは赤を基調としたカラーリングの機体。
双眸を黄に光らせたそれは――]
R-01、行きます。
[左右に腕を伸ばし、動きを止めた二機の頭部を掴むや粉砕する。力なく落ちていく落ちていく敵機を気に留めず、R-01は可哀想な子羊に踊りかかった。
刀を抜き、切り裂くと同時に反対手に持ったライフルを連射する。S-05に比べて正確さに欠けるため、幾つかは外れていくが、それでも急激に数を減らしていく。
W-03の指揮の下、G-04が戦場を駆け、S-05が撃ち抜き、そしてR-01が確実に迎撃する。
後に残されたのは五つの星。
その星達がクラウズという名の雲を消し去るまで僅か一分。
そして世界の各組織にクラウズの消滅という驚愕のニュースが流れるまで、そう時間はかからなかった]
作る…時間の余裕がぁー…
うぅー…今日はミリグミかなぁ…。
[ミリグミ。ミリタリー・グミの略で、栄養をぎゅっと濃縮した液体をグミにすることで満腹中枢を刺激する歯ごたえを付与したとかなんとか言う軍用糧食だ。
呉の基地と取引があるからそれなりに蓄えがある。
まずくはないし、数十年って単位で日持ちするし、なにより手軽だから片手間で食べる分には困らないけど、やっぱりちょっと味気ない]
−整備区画−
…と、いうわけなので。どうぞ。
[言葉とともに中尉に差し出したのは、野菜と肉がバランスよく挟まったクラブハウスサンド]
自分の分のお昼ご飯作る時間はちょっと取れないですけど、お客さまにお出しするご飯のついでにちょっと味見する分には叱られないので。
ご協力お願いできれば幸いです。
[名目上『お客さまにお出しする昼食』なので、お絞りと、ほこりをかぶらないよう飲み口つきの蓋を被せた緑茶もセット]
…厨房使ってたら、他にも注文が殺到しちゃったので、私、配ってこなきゃいけないんですよ。
もしいらなかったら埃がかぶらないようお絞り被せて適当なとこに置いておいてください。
呉までは、もう3(15x1)分もすれば着くと思いますから。
後ちょっとだけ待っててくださいね。
[言い置いて、腹を空かせたおっさんどもに食料を配布する作業に移った。
…おじぃは、護衛を頼んだ傭兵さんのとこにも届けて営業しに行ってこいとか言ってたけど。
冗談か本気か分かりにくい。
あれだけのフネだし、先方に食堂がないってのも考えにくいと思うのだけど…**]
─ クライナー・テラー船内 ─
[ 腹這いになっているビルトラプターの腹部から、
僕は飛び降りる。
ブーツの底がキュッと鳴った。
隣には、待機中のバルタザールの機体。
せっかくだから、見上げて観察する。
装甲の隙間から覗く駆動には歪みもなく、きれいに整備されているように見える。 ]
[ かっこいい>>237と聞こえたことを思い出して、
ちょっと面映ゆくなる。
独り言のような、対象が不明な感想だったから、
うまく反応出来なかったけど。
でも、やっぱり人型か、もしくは航空機の方がかっこいいよね? ]
―騎士の元へ―
…シュテルン?
[機体の外には彼の気配は無い。
という事は、内側で通信を行っているのだろうか。>>321
ひとつだけ呼んで、こちらも意を決して連絡を取ろうかと
騎士に乗り込む。誰かがこちらを呼ぶ事があるかも知れないので、
ハッチは隙間を開けておく。]
――――…うわ。
ひぃふぅみぃよー……これはひどい。
えー…何の用。
[確か挨拶の為に此処を離れた時には、受信数は0だったはず。
それが今戻ってみてみれば、20を超えていた。
勿論、送信者は全部幼馴染である社長である。
渋々回線を開けば、まず飛んで来たのは]
―騎士の元へ―
…シュテルン?
[機体の外には彼の気配は無い。
という事は、内側で通信を行っているのだろうか、
それとも行き違いになったのか。>>336
ひとつだけ呼んで、こちらも意を決して連絡を取ろうかと
騎士に乗り込む。誰かがこちらを呼ぶ事があるかも知れないので、
ハッチは開けておく。]
――――…うわ。……これはひどい。
えー…何の用。
[確か挨拶の為に此処を離れた時には、受信数は0だったはず。
それが今戻ってみてみれば、20を超えていた。
勿論、送信者は全部幼馴染である社長である。
渋々回線を開けば、まず飛んで来たのは]
……え。いや、えっと…?
違う、海には落ちてない、誰だそんな縁起でも無い事言った奴。
ちょっと泣かないで、俺生きてます、生きてまーすー!!
大丈夫だっての。親父を見つけるまでは死ねないし、死なない。
それに、お前んとこに恩返し出来てないし?
[意外な事に、真っ先に泣かれてしまった。
確かに海に落ちても機体は無事だろうが、バルの精神が持たない。
其処を思っての事で…あって欲しい。
機体に大きな損傷が出来たから、などという理由では
無い事を切に願う。]
パイロット シュテルンが村を出て行きました。
8人目、パイロット シュテラ がやってきました。
パイロット シュテラは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
─ グローセンハンク・メカニカル大阪本社 ─
[ >>322シュテルンとの映像通話を切ると、警報の音がやけに大きく聞こえた。
耳触りだけど、耳を塞げないので、あたしは代わりにコクピットをぴったりと閉める。 ]
『 バカ兄貴 』
[ そういうタイトルでメールを作ったけど、結局送信せずに削除した。 ]**
パイロット シュテラが村を出て行きました。
8人目、パイロット シュテルン がやってきました。
パイロット シュテルンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
─ クライナー・テラー船内 ─
……ん?
[ 誰かに呼ばれた>>337気がして、振り返るけれど誰もいない。
疲れてるのかな? ]
アネーリオさんかな?
……って、そういえば、まだ僕は顔を見せてなかった。
[ こちらはラプターの外部映像で、マトリョーシカ・ナイトを目撃して、
笑いの衝撃をこらえたものだけど。 ]
うん、まあ手ぶらで帰れないって解ってるから
今クライナー・テラーって艦に世話になってこれから
どうしようかって考えてる所。
……うん、そう。
ああ、運賃これぐらいだって。
[キーを操作してはじき出す数字。
そこでようやく、いつもの怒鳴り声と罵声が飛んで来た。
事態はさておき元気が出たようで何よりである。]
あと、グローセンハンク社の新型見た!
今俺の横で寝てるけど?
それから、丸っこい機体がな……
[雑談に混ぜた報告は、それからしばらく続いた。
結局社長から出された今後の行動についての指示は
「しばらく旅して来なさい」であったとか。**]
>>341 バル田
>今俺の横で寝てるけど?
腹筋が死ぬかと思ったwwww
何も間違えてないのに、何か間違えてるwwwww
乗務員の方は、お食事などどうされているんですか?
[ そのあたりの乗員を捕まえて聞けば、
>>315バルタザールが貰ったのとほぼ同じような情報とアドバイスを貰えて。 ]
それは旅のお土産話になりそうですね。
アネーリオさんを誘って行ってみます。
[ 敵襲の予兆もなく、帰宅の手筈も整っていて、
そして一仕事終えた後だ。
お腹がすくのは、自然な現象だよね。 ]**
/*
よし!(やりきった顔)
すぐ近くにラプターが居るはずだから、
俺の横で寝てる(待機)というお話でした。
きっと間違っては居ないはず―――。
― 大阪/港湾区 ―
『南風崎商船、アリス・スプリングス社の合同輸送船団が小笠原沖でウルフ級の襲撃を受けたそうで』
海防艦6、輸送船2。
確実に轟沈した船が8隻。
「敵は輸送船を狙う」という思い込みが仇になって海防艦が殺られたという所か?
『確実に他の船輸に響きますね。』
これを理由に賃上げや輸送中止も有るか。
次からは防衛戦力として乗船しろと言われるな。
『島国の面倒さが出ましたネェ』
[埠頭でボヤくふたり]
『何ですか?』
極東軍の空軍第一大隊が壊滅したそうだ。
『クラウズが? そんな馬鹿な……』
こちらもまた、何か面倒な事が起きているな。
[言葉とは対照的に、女は何処か嬉しげに笑う**]
『まだ"艦が私の恋人"なんて言ってるのか?
そろそろ行き遅れるぞ。』
[昔と変わらね軽口を叩いて見せる。
実際のところは彼女が未だに独身であるとは限らないのだが]
たぶん独り身だろうな
[知れずクスリと笑みが零れた]
[そんなくだらないメールのやり取りをしてると、少女(本人曰くオーバー20)が何やら微妙な面持ちでサンドイッチを運んできた。
見た目通りというか中身まで少女の様だと口には出さないが、フっと顔を緩めてしまう。]
(そういうことか)
あー、わざわざすまないが、ギア乗りは作戦行動中に食事は取れないんだ。
装甲機に乗るとどうしても過大なGがかかるからな。
困ったなー、せっかく作ってもらったのに。
捨ててしまうのは失礼で勿体ないなー。
だれかかわりにたべてくれる人はいないものかなー
[わざとらしく芝居染みた、いや芝居なんていうのは烏滸がましいぐらいにわざとらしくサシャが持ってきた食事を本人へと勧める。
だが嘘はついていない。作戦行動中を含めて前後12時間は食事に制限がかかるのは本当のことだった。
だからサシャの事情はともかく折角の食事も受け取るわけにはいかなかった。]
《こちらストーンヘッド、アンデッド今どこだ。》
[レシーバから聞こえが通信に緩んでいた気を締め直す。
明らかにストーンヘッドの声色はふざけ交じりのそれではない]
こちらブラボーワン、民間船セトの船上だ。
呉港の近くまできているが、どうした?何かあったのか?
《ヒロシマシティの北西から黒蟻どもが進軍してきた。
現在はシティの中心部で暴れてはいるが、住民の避難は進んではいるから心配はいらない。
が、どうやら奴らの目的地は呉のベースらしい》
[たまに見られる現象だ。それまでのネストを捨て群れ全体で別の場所─多くは人間の軍事施設を狙って移動し、そこへ新たなネストを構築する。なぜネストを変えるのか、なぜ軍事施設を狙うのか。分析官の中でも理由については特に意見が分かれてるのだが]
了解した。あと2,3分で入港できるらしい。
マチスに両腕のスペアを用意するよう伝えてくれ。
《オーケイ、アンデッド。なるべく急いでくれよ》
『曹長。
極東民間輸送連合呉支部を通して防衛出動要請が入っています』
呉……ああ、黒蟻の件か。
然し、我々に? 間違いでは無いのか?
『民輸連も財団が戦力を保有している事は把握してますよ。
ツテがある所には全て要請を出しているようですね』
ギブアンドテイク。
これは断れないな。
準備をしろ、行くぞ。
『了解しました曹長』
[女は微苦笑、男はウンザリ顔で車に乗り込めば出撃準備に入った。]
えー、こほん。これは独り言ですけど!
…このお礼は、きっとさせていただきますので。
[そう言い残して、パンと野菜を口に咥えながら、その場を後にする。
何しろ呉への到着まであまり時間が残っていないのだから。
食事も、食事の配布も、早いとこ済ませてしまわないと]
−連合軍・呉基地港湾−
『中尉さん、機体を下ろしますよー。揺れますから気をつけてくださいね』
[通信を介して告げながら、クレーンアームを操作する。
事前に申請しておいたおかげで入港まではスムーズだったけれど、いざ入ってみればずいぶんと騒がしい]
『…なんだかあわただしいけど…蟲でも出たとか?』
[通信は切ったつもりで呟いた。のだけど]
《蟲どころじゃないぞ。ニュースくらい見ろ》
『ニュース見る暇もないほど、誰がこき使ってくれたと思ってんの!』
《文句言う前にニュース見ろ。ほれ、データ送るぞ》
『ったくもー…』
[ぶつぶつ言いながらも、今はまず、中尉の機体を下ろすのが先。クレーンアームの操作に集中する]
《それとな》
『なに?』
《独り言は通信切ってからにしろよ?》
『……えっ!?あっ!?うそっ!?』
[手元のパネルに目を落とす。そういえばそもそもおじぃが通信入れてきたのだって独り言聞かれてたってことなのだし]
『…お騒がせいたしました』
[それはつまり中尉にもいまのやり取りが聞かれてたってことで。
これは恥ずかしいことになった。
いまさら誤魔化しようがないけど、せめてきりっとマジメに、通信を送る。
それから、回線を選んで、通信を内線オンリーに切り替える]
『ちょっと!そういうことは先に教えてよ!』
《通信切り忘れるお前が悪い。人のせいにすんなバカ孫。
それより、このあと広島経由して大阪、小笠原、太平洋回って北海道行ってそれから中国は大連だ。
広島か大阪あたりまでは同行するかもしれんから中尉さんってやつにそう伝えとけ》
『え、ちょ、どういうこと!?』
《仕事がいくらでもあるってこったよ。詳しいことはニュース見ろ》
『むぅ…わ、分かった…』
[そこまで言って、もう一度中尉の機体に通信をつなげて、今後の航路を告げる]
『…と、いうことらしいので…広島や大阪に向かうならお送りできますけど…』
[どうします?と、返答を待った。
大阪、ということになれば、クライナー・テラーやシュテルンの向かう予定とも重なる。
そちらについても、後々話をしておいたほうがよいだろう。
いずれにしても、それだけ長距離の移動となれば、誰かに護衛を依頼しなくてはならないのは間違いないのだから**]
[何とも賑やかな通信を耳にしながらも、クレーンアームが外れると同時に飛び出す様にしてダッシュを掛ける。機体の調整や修理に2〜3時間を要するとして少しでも早く戻らなければならない。]
すまない、蟻どもが呉のベースに向けて進軍中だ。
すぐにでもベースへと帰投しなければならない。
サシャ・クレモト、支援に感謝する。
……デートは次の機会ってことでどうかな?
[戦地に赴くのに次の機会も何もない。明日生きているのかさえわからないのだから。
それでも至って真面目に、ふざけた約束を取り付けるのは"次の機会"を必ず得ると、そう自分とそして相手へのちょっとした願掛けの様なものだった。
そしてサシャの返答がどうあれ、今は少しでも早くベースへと機体を急がせる。]
こちらブラボーワン、ストーンヘッド応答せよ。戦況を伝えろ。
《こちらストーンヘッド、現在ヒロシマシティ南部でレッドドッグスが蟻と交戦中。今のところ拮抗しているようだが、ソルジャー級の数が増えてきているとの報告有り。恐らくここは破られる。後方には第1〜第6機甲大体のMBTが待機、ただしギアの数が足りていない》
支援爆撃はどうした、それと援軍のあてはあるのか?
《爆撃は交戦前にやってるよ、やった上でこの状況だ。レッドドッグスが抜かれたら再度爆撃をしかけるようだけどな》
[戦況は概ね把握した。慢性的な戦力不足に度重なる出撃で稼働できる機体の数がどんどん減っているのは誰もがわかっていることだった。さらにドリームランドの作戦の裏を突くようにこの襲撃。まさかとは思うが蟻どもはこれを狙っていたのか?]
ストーンヘッド、あと2分で到着する。戻り次第すぐさま再出撃の用意に入るぞ。
《おい、8時間のインターバルを取らないと出撃の許可は下りないぞ》
言ってる場合か。ベースが落ちたら休むどころの話じゃないだろ。
[ベース内を全速力で駆け抜け整備区域へと機体を滑り込ませる]
― SST機内 呉周辺空域 ―
『また砂ジンですか』
ニュースを見なかったのか?
今回も適当に付き合うだけで良い。
『ニュースって何ですか?』
エジプト長官の暗殺未遂事件だ。
『?!』
軍隊上がりで若く精力的。
サウジ王家出身ながら、公正で正義感に溢れAIU内で弾圧される少数派の権利保護に熱心な庇護者。
絵に描いたような英雄を暗殺しようとするのは誰か?
『AIU主流派ですか?』
真相は解らない。暗殺等という手段も下策だ。
素人の私でも、多重のスキャンダルを演出して民衆の支持率低下と失脚を狙った方がマシに思える。
自作自演を疑った方が良いな。
まぁ、この英雄殿のおかげでエジプトの民衆は暴発し
支持母体であるAIUエジプト駐留軍には離反の動きも見える。
スエズ運河の流通とナイル川沿岸の食料生産力を失いたくないAIUは何をするか解らない。
確実に欧州各国も介入してくるだろう。
その場合、尖兵となる連合軍が消耗していたら?
このまま極東の連合軍が損耗し続けた場合は、
各大陸から戦力を抽出して配置転換を行わなければいけない。
配置転換の過程で更に損耗もおきるだろう。
『AIU側の我々としては、連合軍の損耗は歓迎できる事態』
連合軍としては、「極東で財団活動を継続したいなら相応の貢献をしろ」という訳だ。
そういう訳で、私は砂ジンで連合軍の援護活動を続ける。
『アイサー』
『然し、エジプト長官の人事は明らかに失敗でしたね。なんでこんな人事が発令されたのやら』
ここまでエジプト側に肩入れするとは、誰も考えていなかったんだろうな。
本人曰く「知ってしまったからには、見て見ぬふりはできない」との事だ。
……案外、アメリカ独立戦争時のラファイエット公のように虚栄心で動く類の人種かもしれないな。
『長官に太いパイプを持つArkTalk社が裏で暗躍して
ジンロボ同士の戦闘を煽り、特需とシェア増大を期待しているなんてオチかもしれませんね』
ロシア戦域の話もあるが、まだ陰謀論から抜け出ない話だな。
エジプト行政府には、ArkTalk社の人間がアドバイザーとして多数入っていると聞く。欧州各国にも……だ。
「これ以上、ArkTalk社への依存度が高まるとどうなるか?」
かなり不気味な状況を連想させるな。
─ ハンガー ─
マチス!すぐに修復と調整を頼む!終わり次第出るぞ!
「ちょっと、焦りすぎじゃないかしら?損傷はどの程度なの?」
民間のクレモトの船で脚部の装甲は付け替えてある。
あとは右の足回りが微妙におかしい。
[機体を触らせたこと伝えるとマチスは眉を吊り上げて明らかに不服そうな表情を作るが、切迫した状況であることをマチスも理解しているのか追及はなかった]
「あらら、珍しいわね。ハードポイントも歪んじゃってるし、FPMの消耗は?」
60%から70%程度、全部替えたほうが早い。
どれぐらいでいける?
「そうね、ざっと見積もっても4時間は出られないわよ」
遅すぎる、2時間までしか待たないぞ
「そんなこと言ったって、出られないものは出られないのよ」
[こんなナリだがマチスの腕は確かだ。そのマチスが4時間出られないというならそうなのだろう。
4時間、マーティン…ストーンヘッドの言う戦況通りなら恐らくヒロシマシティの防衛線が突破される頃か。]
わかった……できるだけ早く頼む。
「判ってるわ」
[ハンガーには愛機と同様に出撃できない機体が軽く20体は収容されている。
これら全てが出撃できる体制にあるなら今回のの防衛線もなんとかなるのかもしれないが]
……ん?あれはなんだ?
― 呉ベース上空 ―
お喋りはここまでだ。
『ご武運を』
[ハッチが開き、支持パレットごと外へと射出される砂ジン。
呉ベースから対空砲火が上がらない事から、周辺の兵士にも。
それが味方という事が認識できるだろう]
ー 呉ベース 整備ハンガー付近 ―
援軍だ。
コールサインはオメガ1で登録されている。
誰か、戦況の解説を頼む。
[パレットに備え付けられたパラシュートで整備ハンガー付近に降下した都市迷彩を施された砂ジンは、拘束を解き終えれば
周囲を見渡し、連合軍のチャンネルで呼びかけを行う。]
[ハンガーの奥、濃い青を基調にカラーリングされたそれは周りに整備兵もなくただその場に佇んでいた。アードウルフの1.5倍ほどの大きさのギアはまるでその威容を隠すよう、またはただ静かに眠っているように見えた。]
マチス……あれはなんだ?
「目ざといわね……XA023"ガルム"、対ミュルミドン用の第三世代ギア。 この呉基地に先行配備された……貴方の機体よ。」
俺の?使えるのか?
「無理ね、BMIの調整もしていないし、貴方第三世代のギアなんて扱ったことないんでしょ?」
俺の話は聞いていない。アレは動くのか?
「……動くわ。搭乗者、つまり貴方用のチューニングさえ済ませばいつでも稼働できる状態よ」
そうか。
「ちょっと!なに考えてるの?!まともな訓練もなしにBMIなんて使えないわよ!」
だが、俺の機なんだろ?
アードウルフが動けないなら……動くモノを使うだけだ。
[もうマチスの返答は待たずに機体へ走りこむと搭乗用の足場からコクピットへと移る。
まるで俺を待っていたかの様にシートに置いてあったヘルメットをかぶると一瞬の後に視界がクリアになる。]
《搭乗者を確認します……クリア、リエヴル・アールシー中尉のデータと照合し一致しました。システムを起動します。BMIスタートアップ…………………クリア。リエヴル中尉の脳波とシンクロを開始しました》
[視界に各種データが流れる、視認できる様な速度ではないが不思議とその全てが頭の中に入り込んでくる。これがBMI─ブレインマシンインターフェース、脳波コントロールによるインターフェース。]
オーケイ、ガルム。早速初陣といこうか。
ストーンヘッド応答せよ、こちらXA023 ブラボー…いや…。
ストーンヘッド、こちらリエヴル中尉だ。機体変更に伴いコールサインの変更を申請する。
新規のコールサインは
───アンデッド
《こちらストーンヘッド、コールサインの変更を承認する。やっとそれにしたか…てお前XA023なんて使えるのかよ》
マーティン…お前、この機体のこと隠してやがったな。
《ち、ちげーよ、一昨日着いたばかりだったし、作戦もあったから戻ってきたら見せて驚かせようと思ったんだよ》
[それを一般的には"隠す"というので何の申し開きにもなっていなかったが。]
まあ、いい。
《本当に大丈夫なのか?BMIなんて初めてだろ》
ああ、……だが、やってみせるさ!
[要はVCSと同じだ、ただ声を出さず思考を以てシステムに仕事を与えてやればいい。それに第三世代機には従来の操縦系統もあればVCSもあると聞いている、動かせないことはないだろう]
XA023、アンデッド──出るぞ!
「あーあー、ほーんと、男って新しい機体に目がないわよねー。まるで新しい玩具を手にした子供と変らないわね。
…おい!お前ら!何さぼってんだ!中尉の機体はあとまわしでいい!損傷の少ないギアから片づけるぞ!」
[アイサー!とストーンズで一番の整備班は班長の号令の元、これから先、いつ終わるかわからない不眠不休の戦いへと入った]
マーティン…… このカラーリング、お前の指示だろ?
『へへへ、バレたか。8年前お前がエースになったあの中東戦線、あのときの機体と同じカラーリングだぜ。懐かしいだろ』
ああ、そうだな。
なら今回も…俺たちが守るこの基地は落とさせやしない。
『そうだ、俺たちは常勝無敗、鉄壁のストーンズだぜ!』
[あのときだって絶望的な戦力差を耐え抜いた。制空権も制海権も取られ退くこともかなわなかったあの時に比べれば、ただ戦力が劣るだけの今回なんてちょろいものだ]
さあ、派手に暴れよう。
[…昼時の食堂は、何処も混む物で。
ゆっくりと食べるなら前もってテイクアウトするか、
昼を遅らせるか別の物で済ますかになる。]
…このクラッカー、あんまり味しないなぁ。
いや、長期保存用だし贅沢は言わないけどさ。
ジャム付けて食べるの推奨するならジャム同梱して欲しいよ…
[こうして期限の危ない保存食を食べている車長のように。
最も、くじで負けた他の何名かのクルーも同じように味気ないクラッカーを食べているのだろうけど…]
…縁起でも無いニュース多いねぇ。
[クラウズの壊滅だのなんだのと、
景気の良いニュースはとんと聞かない。
クラッカーが余計不味くなるのを感じながら端末を見ていると、
新着メールがなにやら一件>>345…]
/*
機体&パイロットのイメージ
ガルム
ユニットサイズSS
運動性A 装甲A HPC
アンデッド
パイロット能力
射撃B 格闘S
回避A 命中S 防御C
技量A 反応S
地形適正
地S 空D 水C 宇宙D
パイロット精神コマンド
集中 激闘 鉄壁 戦慄 直撃 突撃
[メールを開封し、目を通した瞬間無言でクラッカーを握り砕く。
ああ、後で掃除機をかけなくては。
いや、此処はあの無神経男に何と帰してやるべきかを…]
「…車長、いくら不味いからって握り砕くのはどうかと。」
[…クルーのジト目に一気に精神が冷却されていくのが分かる。
ああ、もしかして食べたくないからってクラッカー握り砕いた駄目な子扱いされていたりするのかコレ。
でも正直にメールの事を言ってもそれはそれでネタにされそうな…]
…ちょっとストレスたまるニュースが有っただけ。
[…クルーの生ぬるい眼差しが、結構心に痛かった。]
― 呉ベース ―
大阪からスクランブルしてきたせいで、武装がナイフしかない。
ジンロボ用の兵器を至急用意してくれ。
[駆け寄ってきた兵士へ外部スピーカーで呼びかければ、トレーラが眼前に滑りこんでくる。
武器コンテナからアサルトライフルとハンドアックス、グレネード、ショルダーロケットランチャーと火力支援型のセットアップを指定すれば、移動式クレーンが兵装固定を行ってくれる。]
[それから、せと の船籍登録を済ませて、民間交戦報告を済ませて。
この辺は、事前に用意してあったデータを渡すだけだったからすぐに済んだ。あとは、“戦利品”の運び込みだ]
『アリーセさーん!』
[同じく入港していたクライナー・テラーのところへ向かう。
そちらでは、すでに黒蟻の死骸の運搬が始まっていただろうか。
糸川くんで駆け寄って、すぐさま作業に加わった]
『なんか、蟻の大群がこっちに向かってるそうですよ。
さっき手続き済ませたら、すごぉーく遠回しに協力要請されちゃいました。
そっちには連絡入ってます?』
/*
とりあえずクラッカーは美味しい美味しい言って
食べるよね(拾うのそこかよ
各機と所属の設定を紙copiさんにコピペ。
いまひとつウルズさんとリエヴルさんの設定が
頭に入っていないので、しっかり把握していかないと。
今はありんこの襲撃に関する事項と
クラウズの壊滅に関する事項を頭に入れて行こう。
兵装システム――OK。
戦術リンク――OK。
[連合軍との戦術システムのリンクを確認すれば
戦術MAPを呼び出し、戦況を確認する。]
良い風に損耗しているな。
[ぽつり、連合軍内でつぶやきを漏らす。
勿論オープンチャンネル等というヘマはしない。]
―呉基地、港―
[…呉への到着を艦内放送で伝え、接岸して蟻の死骸と回収してきたガレー級の残骸の引き渡しを行う。
此方も交戦報告はしたが、むしろ現場の空気の方に気を惹かれていて…]
…援護砲撃もできなくはないですが、ウチの艦の装備だとどうしても周囲諸共吹っ飛ばす形になりますよ?
機銃座じゃ射程が短いからこのサイズでの突入になりますし、
曲射砲での面制圧かビーム砲での薙ぎ払いに…っと、すいません。依頼人です。
[引き渡しをしていた兵士との会話を中断し、
流石に肉声では届きそうにないのでトランシーバーを出す。
いや、届かなくはないだろうけれど流石に大声は出しずらい。]
『…一応こっちも手続き中に協力要請はされたけど、
ウチの艦の装備だと蟲相手の戦闘じゃ援護が難しいんだよね。
…接敵前の一当てには向いてるけど、接敵した後じゃ確実に味方ごと吹っ飛ばすと言う。』
[主砲ははっきり言って論外だし、
ビーム砲や曲射砲も乱戦にそんな物を撃ち込めばどうなるかはお察しで。
補給拠点にはなるがそれ以上の援護はどうにも難しい。]
「ご苦労様でした」
[自室にある重厚感のあるデスクに腰を深く降ろした実剣が、乱れぬ起立姿勢を崩さない四人を見て、満足げにそう口にした]
「G-03の指揮に対して、残り三機の反応速度は僕が想定した数値を大きくクリアしていました。これは嬉しい誤算です」
ありがとうございます。
「いえ、別に褒めた訳ではありません。僕の遺伝子が計算上より優秀だったと言うだけの話ですから」
……失礼しました。
[そんなローレルの事などすでに意識の外なのか、実剣は報告書を満遍なく読み進めていき、最後の一枚に差し掛かった時、ピタリと手を止めた。そして珍しく顔から表情を消すと、報告書をデスクに投げ捨てて手を組んだ]
「……一ついいですか?」
はい。
「報告書内に負傷者はあれど死亡者がゼロ人となっています。これは君達が意図的に殺さなかったと、そういう事でいいんですか?」
はい。
「何故?」
ドクターのお考えが正しい事を証明するためです。
「と、言うと」
[その質問に答えたのは、白英だった]
「ただ殺す……それは優秀であれば誰でも可能な技術です。ですが、圧倒的実力を持って、殺さずに生かす。どれだけの実力差が必要なのか軍上層部に対するパフォーマンスには打ってつけと考えました」
それを受け、私が許可を出しました。
「……なるほど」
[それに。と、続けたのはローレルだった]
今後を考えると、捨て駒は残しておいた方が良いかと。
「それは一理ありますね……。わかりました。今後も同じ方針で結構です」
はっ。
[それで実剣は四人に興味をなくしたのか、自室のPCに向かいキーを打ち始めた。その様子をしばし見つめた後で、敬礼。退室した]
「は〜」
[背後で自動ドアが閉まった瞬間、ケリィが大きく溜息をついた]
「何度きてもなれねーなぁ」
アハハ……。
[さすがに同意するのか、愛想笑いしたローレルを留意一つせず、ジェラードと白英は先を歩き出した]
「それで、この後のスケジュールはどうなっているんだ?」
うん、この後○七三○に出撃。今度のターゲットは極東海軍・第六中隊。通称シェルズ。鉄壁の防御力を誇ってて、海から侵入を試みてくる深海帝国を撃退している海のエース部隊だって。
「んげー。まっためんどくさい」
「愚痴を言ったって始まらないでしょ」
「そうだぞ。特にお前のS-05は実弾しか使えない。クラウズの時の様な遠距離射撃はできないぞ」
[S-05の最大武装は四問のロングカノンだ。クラウズを撃墜したのも、この武器の貢献が大きいのは、メンバーの全員が理解している]
うんうん。今回はおねーちゃんに任せなさい。
[薄い胸をドンと叩き、鼻息荒く言い切ったローレルに、全員が苦笑した]
「どうみてもおねーちゃんじゃねーのになぁ」
「仕方ない。ロールアウトされた順にドクターがつけたんだ。諦めろ」
ちょっとー! 私がおねーちゃんらしくないっていうの!?
「……一番童顔だし、そこは仕方ないわね」
白英ちゃんまで!?
[そうしていると、学生にしか見えない。
そんな四人によって、二時間後にシェルズ壊滅のニュースが世界を駆け巡った]
/*
BPPはMJPのパク……オマージュ。
さすがにそのままだとアレだから、色と機体数を変えたけど。
ヴヴヴも考えたけど、さすがにハラキリブレードはないかなって(
―クライナー・テラー格納庫内―
…え。
ちょっと待てよ、輸送機帰らせたってどういう事!?
俺徒歩で帰れっての!?
[そこまで帰りの移動費をケチるのかこの鬼。
とわめき散らしておれば、代わりに整備用の部品を載せた
輸送機を寄越すらしい。]
あ、そうなの。じゃあメカ長来るのね。
ならいいや…あんまりこの艦に世話になりっぱなしなのも
悪い気がするからどうしようかと思ってたんだ。
そうだ。
[クライナー・テラーの艦内放送で、呉に到着した事を知り>>378
何か手伝おうかと身を起こした所で思いついたように声を上げて]
財団職員 ウルズが村を出て行きました。
8人目、特務曹長 ウルズ がやってきました。
特務曹長 ウルズは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
ギアばかりだな。
[小人のような機体が出撃準備を行っている。
ジンロボの半分にも届かないの機体は優れた機動性を持つが
兵器ペイロードの差からこのような大規模戦闘になると
どうしても有利不利がでてしまうだろう。]
接敵前の一当て、かぁ…
[となると>>378、攻めて来る相手を迎撃するのは難しいかもしれない。
すでに前線では迎撃が始まっているみたいだから]
…ん?あ、そっか…。
[正面から撃とうとするからか。
相手は頭がよくないありんこがわさわさ前進してきてるわけで。
側面や後方には基本的に味方はいない…はず。避難は済んでるって話だし]
『私たち、広島に行こうと思ってたんです。
おじぃ…えっと…ウチのシャチョーが、そこに仕事があるからって。
さっき確認しました。レッドドッグスとかって部隊が迎撃に当たってたけど、負けちゃいそうだって…その人たちを回収して、直してあげるのが、今回のウチの仕事みたいです』
[と、ここまではこちらの事情]
『で、ここからは相談なんですけど…
回収前後に一斉射ずつお願いってできませんか?
要は、回収前のありんこのお掃除と、回収して逃げるときの追撃阻止、なんですけど…』
[それがあるとないとだと、回収作業の安全性がぜんぜん違う。
できればお願いしたいところ、なのだけど…]
『…ただ、気になることがあって。大阪に警報が出てたそうです。
第三種だからたいしたことはないと思うんですけど、シュテルンさんの目的地だったから、早いとこ向かった方がいいのかなって…』
[だから、無理に頼むわけにもいかない。依頼としてはそちらが先約であることには違いないから]
SILHOUETTE、黒のフォームアップの承認とか別に要らないよな。
機能切り替えて、近距離主体が遠距離主体になるだけだから
シークレットとかじゃない…よな?アレ。
[正規の機体でないのは、性能面の公表について何かと面倒だ。
「輪郭」の意味を持つ名前を与えられた理由も、その内の
一つだ。
騎士は基本の姿こそ変わらないが、白と黒の二つの色を持つ。
普段はバルの好みで白騎士で居るが、機能の切り替えと同時に
機体色も黒と赤に変化して遠距離射撃主体の騎士となる。]
「エネルギー食うし、砲撃一発で倒れそうになるから嫌だ」
[とはバルの弁だが、実際そう大した攻撃は行えない為
ここぞという時の切り札のようなものと化している。
先程のガレー級の戦闘では事なきを得たが、万が一の時にはと
確認を取っておく事にしたのだ。]
…じゃ、呉に着いたらしいから
何か手伝い出来る事ないか見てくるわ。
他に動きがあったら連絡よろしく。
……へいへい、大阪土産は何が良いか、皆で考えててくれ。
[そこまで言うと、どちらからともなく通信を切り
バルは再び白騎士から降りて艦内を彷徨った。]
作業したままでごめんなさい、貴方が騎士さんですかー!?
[元々声が甲高いのと、雑音の中で声を上げるのに慣れたせいでよく通る声で、挨拶を投げかける]
私!クレモト精機の呉本紗々って言いますー!
さっきはありがとうございましたぁーっ!
―呉基地 港―
おぉ…なんというか、あれだな。
職人の作業場って奴かこれ。
[黒蟻やガレー級だったものが視界のあちらこちらで
引き出され、収められている。
戦う事に重きを置いているバルにとってこの光景は実に
珍しいもので、食い入るように見つめていた。]
……んぁ?
[その中で酷く甲高い声で呼ばれたような気がして、>>393
口を大きく開いて見上げれば、元気そうな女性の声がよく響く。]
あー!
クレモト、クレモトってさっきの丸い…
村の設定が変更されました。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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