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『ひとつだけ、昔話をしてやろう。
妾は昔、道祖神の一種での。
道端の石碑に宿りながら、道行く者達を見守っていたのじゃ』
[おもむろに語られた昔話に、セルウィンは首を傾ける]
あ、やっぱりすごいご長寿なんですね。
ところでいきなりなんですか、ついに耄碌したんですか?
『お主、噛み殺されたいのかぇ……?』
[合の手を入れたらものすごい剣幕で睨まれたので、大人しく黙って口を閉ざした。
やはり、蛇とはいえ女性に年齢の事を言うのは地雷のようだ。
今後はこの話題は避けよう、とセルウィンは心に誓う]
『何十年か前の事じゃったな。
妾が力を失い、神として存在を保てなくなりつつあった頃、近隣の村の娘がやたらと妾を気に掛けるようになってのぅ。
おそらく、『かさこじぞう』でも読んだのじゃろう。
妾は地蔵ではなく石碑だったのじゃが、花を摘んで来たり、積もった雪を払ったり、まぁ細かく手を焼いてくれたのじゃ』
[あぁ、地蔵と石碑を混同したのか、ちょっと間抜けな子だなとセルウィンは宙を仰いだ。
とはいえ、“蛇”はそれがまんざらでもなかったのだろう。
声音は少しうれしそうだし、尾の先がどこか機嫌よさそうに揺れている]
『娘は成長して年頃になり、やがて妾のもとに姿を現す事はなくなった。
きっと嫁いで幸せにでもなったのだろう、と妾は勝手に納得していたのじゃが、何年か経った頃にふらりと妾の元を訪れての』
『「とんでもない裏切りを行ってしまった、そして取り返しのつかない事になってしまった」
そんな風に嘆くのじゃ。
おぉ、これは修羅場の予感じゃ、と妾の心は少々踊った』
あなた悪趣味ですよ、“蛇”
[まるで昼ドラを楽しむ主婦のようである。
思わずドン引いて、セルウィンはツッコミを入れた。
どう考えても、そこは心を躍らせる場面ではない! 心を痛める場面である!!]
『妾に人間の心の機微はようわからんのでな。
まぁともかく、娘は懺悔するように妾に事情を色々と話していきおった』
[セルウィンのツッコミに一切動じず、“蛇”はつらっと話を続ける。
本当に貴女は……! とセルウィンはあきれ顔になったが、ふと違和感に眉を寄せた]
『なんでも、夫以外の男と不義を働いたのだそうじゃ。
その結果稚児を宿してしまったが、名誉を傷つけられることを恐れた夫は離婚に納得しないという。
腹の子に罪はない、産んできちんと育てたい。
じゃが、産んだところで待つのは茨の道じゃ。
だから、妾にその子を庇護してはくれぬかと頼み込んできた』
[金色の瞳を見開いて、セルウィンは“蛇”を凝視する。
ようやく視線を合わせてきた“蛇”は、嘲笑うみたいに意地悪く瞳を細めた]
『やがて妾は道祖神としての力を保ちきれなくなり、ひょんな事から契約者へと転身した。
気ままな契約者生活を送っていたある日、娘の血に連なる者を見つけての。
――受けた恩には報いるのが義じゃ、それの子守をしてやる事に決めた』
[ぱくぱくと口を開いたり閉じたりしたまま言葉を継げぬセルウィンに、“蛇”がけたけたと声を立てて嗤う]
『その子供というのがまた手のかかる童でのぅ。
誰にも愛して貰えないと、ぴーぴー鳥の雛のように泣き喚きおる。
世話を焼くのが面倒だから、何度丸のみにしてやろうと思った事か』
あっ、貴女、本当に悪趣味ですね……!?
[つまり、彼女は最初から全部知っていたのだ。
知っていて、知らないふりをしてセルウィンに近付いた。
喚き散らすセルウィンに“蛇”は器用に口元をニヤリと歪める]
『まぁ、つまりはそういう事じゃ。
娘は、少なくとも子の幸福を願っておったぞぇ』
〜〜〜〜〜ッ。
[そう切り替えされては、言い返したくとも言い返す事もできない。
あまりの事に打ち震えたまま、セルウィンは太陽が東の地平線に沈みゆくのを見た。
世界が暗転していく中、響き渡るのは実に愉快そうな“蛇”の声]
『お主が一人前になるまでは、妾が世話を焼いてやろうではないか。
喜ぶが良い、静寂』
[誰が喜ぶものですか、という抗議の声は、世界の境界線を越えた*]
――はらしたまつり会場――
誰が喜ぶものですか……!!
[響き渡る声は、静寂本人もすっかり忘れそうになっていた元の地声。
すっかり準備の整った会場で、道行く人々が何事かとこちらを振り返る。
はた、と我に返って辺りを見回した静寂は、試練が終わり、元の世界に戻ってきた事を認識した。
認識して、悪目立ちしたことに思わず項垂れて顔を覆う。
しまった、やらかしたと後悔しながらそっと顔を上げると、こちらを見ていた人々がさっと顔を背けて早足に歩み去っていく光景が目に入った。
横目で睨み据えると、“蛇”は相変わらずにやにやしている。
この契約者ときたら、本当に性格が悪い……!]
[視界の端にひらりと舞うのは、一枚の薔薇の花弁>>#4
試練の名残のようなそれに、少しだけ視線を俯ける]
(“蛇”、他の人たちもこちらに戻ってきたのでしょうか?)
[問うと、“蛇”は意地悪い笑みを潜めて、一度首を縦に振った]
『まぁ、脱落者に試練の記憶は残っておらぬじゃろうがの。
そうそう、場合によっては、何か記憶以外のものを失っているかもしれんぞぇ』
[彼女の真面目な口ぶりは、どこか不吉な響きを孕んで静寂の心に忍び込む。
口元に手をあて、少し思案してから、静寂はステージに立つ打ち合わせに向かった。
見習い魔女だったものがいたら、それとなく声を掛けてみようかと思いながら*]
/*
目の滑るド長文を透過しつつ、現実へ戻る……!
【急募:文章を縮める方法】
なお、現実へ戻ってくる前の話は、振って下さったら回想で拾います。
/*
シェイさんには挟んで申し訳ございませんと全力で謝罪を……!
ところで、コンラートが失ったものにほっと胸をなでおろしつつ、ちょっとさみしい気分になる私です。
コンラートの嘘がもう聞けないなんて……ッ(わっ!)
/*
>>-920
やめましょう、そんな大切なものを無くさないで下さい……!!(全力で止める構え!)
/*
>>-940
無理なさらずー!
おそらく、セルウィンは現実世界でも合格した魔女仲間のイェンスさんにちょくちょく接触すると思うので、何回か顔を合わせてるうちにコンラートさんの願いの事とか自分の願いの事とかぽろっとバラすと思いまs(略)
そういう脳内保管をしておく……!
/*
そういえば、セルウィンも結局、ローズマリーさんが男の娘だって知らなかったんだよなぁとふと(
後日談で性別を知って慄くルートがあるかもしれませんが、その前にセルウィン自身も年齢詐称してたんでしたね……。
/*
そして〆ロルを打ちながら肩書きを考えようの会。
どうしても肩書きを考えると草しか生えないので、肩書きを練るのが苦手です……。
/*
うわぁぁぁぁぁぁ、カルパスーーーーーーー!!
これは、すっごく、複雑な気分にならざるを得ない……!
そ、そうだ、イェンスくんと複雑な気持ちを共有しましょう……!(
/*
ようやく〆ロルが形になってきました……ッ!(感涙)
私、GMGでは毎回〆ロル間に合ってないですからね!
今回こそ! 間に合わせてみせるッ!!
>>-978
大変遅くなりました……ッ!
肩書きは『希望を繋ぐ静寂』でお願いします。
我ながら全力で草が生えます。
いえ、草を生やしている場合ではないのですが……ッ。
/*
>>-990
なん、ですって……!?
何という見境のない浄化魔法……!(
/*
>>-997
シグルドさん早い! 早いです!!(笑)
まだ肩書きしか落としておりません……!
――少し先の未来――
[景色は闇の中に沈み、村全体が眠りに落ちたようにしんと静まりかえっている。
煌々と輝く月だけが、仄かな月明かりを落として地上を柔らかく照らしていた]
――まったく、里帰りした途端にこれとは運がないですね。
[その月を背後に、学校の屋上に佇むのは燕尾服を纏った青髪の魔女。
少しばかり恰好が乱れているのは、ディアボロスとの一戦を終えた直後だからである]
『お主は相変わらず、接近戦が下手じゃのぅ。
あんな低級ディアボロスに手こずろうとは、我が魔女ながら情けない……』
[魔女の足元に佇む蛇が、呆れたようにそう口にしてゆっくりと首を振る]
しっ、仕方ないでしょう、私は後衛の方が得意なんですよ!
接近戦が必要になりそうな時は、イェンスに協力を要請します……!
[乱れた格好を整えつつ、魔女は蛇へとそう抗議した。
涙目なのは、それだけ本気で接近戦下手を気にしているから、だろう]
だいたい、私はディアボロス退治をしたいのじゃなくて、緋文くんを助けたいのであって……。
『お主があんまり未熟じゃと、その前にお主自身がディアボロスや人狼に狩られてしまうぞえ』
[蛇に指摘され、青髪の魔女がぐっと押し黙る。
はぁ、と深々とため息を吐くと、いかにも仕方なさそうに頷いた]
……わかってます、この前も危ない橋を渡ったばかりですし。
もう人狼のフリをして“声”に混じるのは勘弁です。
後味が悪いし、自分自身の寿命も縮みます。
――どうして、人狼というのはあんなに暗い事情ばかり抱えているのでしょうね。
[ぶちぶちとぼやいてから、何かを思い返すように緩く目を伏せる。
青髪の魔女が、そうして想いに耽るのは7(10x1)分の事。
再び蛇めいた金色の瞳を開いた時には、迷いの影は微塵もない]
それでも、『素敵な魔女になる』と約束してしまいましたしね。
人助けなんて柄じゃありませんが、手の届く範囲の事はめいいっぱいやらせていただきます。
[囁きに潜むのは、どこか寂しげな響きと、固めた覚悟の色だ。
まるで舞台に立っているかのように、ヴァイオリンを構えて眼下の村を一望する]
……でも今は、知人たちの為に曲を奏でましょう。
喪失の先に辿り着ける未来が、希望に満ち溢れたものである事を祈って。
[青髪の魔女が唇を綻ばせ、そっと柔らかな微笑を溢した。
耳に心地よい静寂の後で、夜を彩るのは心の隙間に染み入るような優しい音色。
それは仄明るい月光と溶け合って、村の中へと染み渡る――*]
[音楽を引き立てるのは静寂。
音のない世界が、その後に響く旋律をより際立たせる。
もしそうであるのなら、喪失の先に芽吹く希望の種は、きっと美しい花を咲かせるはずだ。
だから、と『静寂』の名を戴いた魔女は願う。
自分は希望の繋ぎ手になろうと。
静寂の先に響く音色が、喪失の先に芽吹く希望が、世界を彩り輝かせるように]
[希望を繋ぐ静寂セルウィン
その性質は【虚実】
――自らの消滅を願った子供は、もうどこにもいない**]
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よし、これで〆ロル終了です!
多分これよりもうちょっと後で、イェンスくんのお手伝いしてラプスカムイを討伐に行ったんだろうなぁ妄想。
ともあれ、皆様にご挨拶を。
MissLied(ミスリード)と申します。
GMGシリーズへは三度目の参加、主にRP村を中心に活動しております。
本家のGMGもいつも素敵な思い出を頂いているのですが、こちらでも本当に幸せな時間を過ごす事ができました。
お付き合いして下さった皆様と村建て様に、心からの感謝を申し上げます。
皆さんとご一緒できて、とても楽しかったです。
まだまだ未熟者ではありますが、またどこかでご同村いただけた際にはよろしくお願いいたしますね。
/*
セルウィンは現実世界に戻った後は、緋文くんが素直な青年になっているのに少し寂しさを覚えたり、来島先輩がすっかり希望を無くしているのに打ちひしがれたりしながら、魔女としての活動を続けるのだろうなぁと思います。
緋文くんを助ける手段を探し求めつつ、その傍らで手が届く範囲の人を救うために、人狼退治やらディアボロス退治に首を突っ込んでいくのでしょう。
同期の魔女のお二人とは円満な関係が築けるといいですねぇ……!
/*
ついに残り時間僅かですね……。
村が終わってしまうのはとてもさみしい……!
皆さん、本当に充実した時間を有難う御座いましたー!
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