情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
―ニコラスと共に―
[特に深く考えず、ニコラスについて来た。
会ったばかりの年上の男性について来るなんて、人見知りの彼女には珍しい。
自分でもどうしてそうしたのかわからない。
もしかしたら、声を失った彼を、どこか放っておけなかったのかもしれない。
そのまま村中のいたるところを巡った。>>5:+45>>5:+46>>5:+47>>5:+48
教会、パン屋、花屋、図書館…
この村で生まれ育ったカタリナにとって、慣れ親しんだ場所ばかりなのに、どこか違う場所にいるように感じた。
それは、誰もいないせいばかりではなく、自分がもうすぐ、この世界から離れなければならないことを悟り始めているためかもしれない。]
(いやだ!まだ離れたくない。)
[惨劇を見せつけられても、自分の生まれ育った村への愛着は変わらない。
離れなければならないのはわかっている。
しかし、それに素直に従いたくない。
そんな子どもじみた思いを示すように、服の裾を掴んだまま、片時も男から離れなかった。]
―カタリナの家・家畜小屋―
みんな元気だ。よかった…
[雪崩の影響は受けていない様子で、家屋も家畜小屋もそのままの形で残っていた。
まずは家畜小屋で動物たちの無事を確認し、安堵の息を漏らす。
両親が逃げる前に、ありったけの餌を残していったのだろうか。
残りわずかではあるが、どの動物も飢えている様子はない。]
…もー…おまえのせいで、ペーターとケンカしちゃったんだからね…
[苦笑しながら、喧嘩の元となったちぎれ耳の小さな羊を撫でようとするが、感覚もなくすり抜けてしまった。
羊は何事もなかったようにただ鳴いている。
すり抜けてしまった手と目の前の羊を見比べ、一瞬悲しそうな表情を浮かべたが、すぐに元の困ったような笑みを戻し、そのまま住居の方へと向かった。]
―カタリナの家・リビング―
パパとママ、ちゃんと逃げられたのかな…
[家じゅうを一通り見て回り、両親の不在を確認する。
ここにも宿にもいないということは、村の外に避難できたのだろう。
そう信じたい。
少なくとも、先程見た雪の中にはいないことを願うばかりだ。
そして、リビングのソファに横たわる、遺体を見下ろす。
それは、まぎれもなく自分の姿。
眺めれば眺めるほど、自分は死んでしまったのだなという実感が湧いてくる。
しかし、まだそれを認めたくなくて。
ぽろぽろと、あふれる涙を止めることが出来なかった。]**
【見】羊飼い カタリナは、栞を挟んだ。
/*
まゆねこさんオットーで、にうさんパメラかな…?
ぐのさんパメラっぽい気もするし…
この辺はまだあんまり自信ない。
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新