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[最後に相対した時とはまるで違う軽やかさで、影翼の天使は応え、近づいてくる。>>+7
天使憑きの名を聞いて、くかかか、と笑った。]
そうか、赤毛の小僧め。
早速儂を超えていったか。
[加えて、あんたにやられたのが〜、の話にはにやりと唇上げる。]
あれはなぁ。
もちっとうまくやれば差し違えるくらいはできたと思うんだが。
いや、惜しいことをした。
おかげで若造に手柄を取られてしまったわ。
[呵々と笑う姿に、命取り合った相手への屈託は無い。]
[なにやら複雑な表情する光の天使の様子も、にやにやと眺めていた。
何か仕込みをしたのではないか、と問うのには、ほうほうと興味深く耳をそばだてる。
どちらにせよ、ここに来たからには敵味方を持ち出しても詮の無いことと皆が理解しているのが、面白いようでもあり、やはり些かの無念もあり。
六翼の天使と相まみえているマチスの姿を小さな窓越しにちらりと眺め、黙ってグラスを傾けた。]
[マチスが六翼に出会うより少し前、
グラスに映った光景に目を細めてもいる。
引退した己と同じく、穏やかに朽ちていくはずだっだカルカリアスが、技師たちの手で蘇っていくさまは、感慨深いものがあった。]
最後の御役目じゃの。
しっかり果たせよ。
[かつての愛艦に、ひそやかに餞の言葉を贈る。]
/*
引退艦が蘇って出撃するのって、華ですよね。
映画のバトルシップの、戦艦ミズーリが出撃するシーン、
好きなんだよなあ。
/*
大概無言フェードアウトしてしまう儂であるよ。
いやあ、夜はいかんな、夜は。
そこの天使二人はいろいろなものが対称的で面白かったな。
互いを引き立たせる、良き一対であったと思うよ。
/*
やあこんばんは。
今宵も張り切って飲むかのー。
[気が付けば一升瓶抱えてる体勢]
>>+18
コンビわかるわかる。
おまえはこっち、おれはこっち、みたいな役割分担明確で、しかも最初のちょっと反発してそうなあたりからの、アイツはすごい的な認め合うプロセス、あれは実に良いものだった。
やはりおまえさん、
天使にしておくのは惜しいの。
いや、天使にも面白いものがおって良かったと言うべきか。
[影の言葉を聞きながら、勝手なことを言ってうむうむ唸る。
コンラートへ向けられた評には、あやつも言うようになった、と笑った。]
おお。伝えておいてくれたかね。それは良かった。
あいつらがどうとるかは、あいつら次第だがなあ。
くっ。確かに格好はつかんな。
[伝言に礼をいいつつ、最後の韜晦だか本音だか分らぬ部分には、方震わせながら同意を返す。]
/*
アデルはおやすみ。
儂もちと眠いが、明日は寝坊しても平気な日だからのう。
事前縁故というか演劇村をやっておいてなんだが、事前縁故禁止、メモで申請も無し、なんて村もやってみたくあるな。
どこに転がっていくか、楽しみだ。
見届ける。
……見届ける、か。
[天使らの言葉を聞くとはなしに聞きながら、窓の外に垣間見える光景を眺めている。]
見守るだけというのもなかなかに辛いが、
儂らは、今はそれしかできぬからな。
声のひとつも届けば良いが、
───見届けられるだけでもマシ、というところか。
/*
かっこよかったよ、間違いなく。
つかみどころなく見えて、筋が通ってるスタイル、儂、好みよ?
あと影の使い方とか、月白の方の翼の出しどころとか、たまらぬ。
堕天使で素が出ると、もっと自由気ままだったのか、どうか。
ふふ。実は邪気眼村系の、縁故も世界観も言ったもん勝ち、無茶振り推奨!な村の雰囲気が好きではあるんだが、邪気眼とつくとまたバイアスが掛かるからなあ。うまいことなにかやりたいものよ。
/*
うむうむ、影のもまた明日にな。
好き勝手するシメオンも、それはそれで見てみたくはあるが、やはり今のがよかろうな。
天の陣営の忠誠ぶりが、だれもかれも見事でたまらん。
この天側の大天使が絶対的な感じと、人間側の横に繋がっている感じの対比もまた面白いものよ。
しかし、あやつが儂の船に乗りおるか。
く、く。まさかそんな日が来るとはなあ。
[視界は、己が生終えた場所に飛んでいた。>>73
紫煙の香に誘われるよう、ゆらり漂う。>>74]
ああ。好きに使うがいい。
あれも、儂と同じくらいガタが来ておったが、
また飛べるとなると張り切るじゃろう。
ああ見えて、相当のおてんばだぞ?
[報告に来た、という若者の斜め後ろで、言葉を聞く。>>75
きっとこの若いのは、おてんばを見事に御してみせるのだろう。
あの日、目を輝かせていた少年のことを、
カルカリアスもきっと覚えているはずだ。]
[最後に、誘うのには >>76]
儂は、
船霊など似合わんと思っていたがなあ。
[照れくさく笑っておいた。*]
[そのカルカリアスは、永い眠りから目覚め、
往時の威容を取り戻してあった。>>4:185
戦うために生まれた船が、必要とされる時を察して
低く重い蒸気機関の唸りを上げている。
それに乗り込むべく集まった者達を見れば、
思わず笑み噴き出してしまうのだった。>>102]
そっちはジェイビス機関長か。まだ生きておったか。
イズアール砲術士、奥さんはあれから元気かね。
そこにいるのはクタール通信官か。曾孫が生まれたと聞いたが。
む。おまえはリッター甲板長。おぬし足を折って退官しただろう。
全く、みな無茶をする。
[意気軒昂な義勇兵たちを見回して、くかかと笑う。
これは実に楽しいピクニックになりそうだ。
行先は無論、地獄の一丁目というやつである。]
[臨時艦長の声に応えて、敬礼の手が揃う。
その片隅で、自身もまた敬礼した。
艦を愛し、人のために立った彼らに、
感謝と、幸運を。*]
/*
あのじじいどもに燃えない者がいるだろうか!
いや、ない!!
ええのうええのう。たまらんのう。
時々妙なのが混ざってるのもまたええ。
/*
うむ。
いよいよ天使長直々の参戦もあるでのう。
これは楽しみなことだ。
[いそいそと酒とツマミを用意し始める。]
[窓の外に映る光景は、眩しすぎて何が何やらわからない。
…と思えば、窓に色が入って光の量が絞られる。
便利なものだ。
その窓の向こうで、カルカリアスが無数の光弾浴びつつも雄々しく砲塔を掲げていた。]
あれは頑丈なのが取り柄な船だからな。
そう簡単には落ちぬよ。
[唇の端だけを上げて呟く。]
…しかし、あやつは儂を何度喜ばせれば気が済むのか。
あの船が戦うさまを、また拝めるとはなあ。
[しみじみと呟く手には、今度はジンのグラスがある。]
/*
浪漫……浪漫であるな、まさに。
爆死とかいう漢の響きよ。
浪漫といえば、儂、ドリルも出したかったんじゃが、
ちと出す暇なかったのー。
[圧倒的な光に押しつぶされ、沈黙するカルカリアス。
その艦橋から、次は青い光が膨れ上がる。
降り来たった六翼の天使を、貪欲な光のうちに飲み込まんとしながら。
その光景を、立ちあがり、姿勢を正し、
敬礼と共に見守った。
長年を共にした戦友たちと、"息子"の最期に敬意を表して。]
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