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あ、れ……?
こっち、でも……なの?
[唐突な浮遊感はこれで3度目。
背中のもふもふ感はなくなり。
青年とハヤブサは、19(28x1)へと……。]
― 回想・牧場 ―
[空っぽが楽>>+12なのは理解できる。
自分だって、ストーリーを考えずにコミカライズの仕事だけしていれば、精神的にはきっと楽、とはごくごくたまにだが考えなくもない。
それでも、青年は”自分がすべて考えた漫画で感動させたい”からあきらめてはいない。
あの言葉たちが、少年を完全にあきらめさせてしまったのか?
青年は表情を曇らせていたけども。
別れ際の少年の笑顔>>+14は、年相応の朗らかなものに思えて、すこしホッとする。]
俺も、君のアコーディオンをまた聞きたいなぁ。
[最後の言葉は、*届いただろうか?*]
― 子供部屋 ―
[見覚えのある、大人が使うには若干小さめな調度品。
すぐにアンティークドールと踊った場所だと思い至る。
死角の位置から異質な声>>+3。
青年は物音立てないように、そっとそちらを覗き見た。
ベッドの上、眠る少女、その周りにはおもちゃやぬいぐるみ>>+2。
彼女も脱落したのだと、思い至るのは容易なこと。
起きているなら声でもかけたが。
さすがに成人男性が女の子の眠る部屋に一緒はまずかろうと黙って出ていこうとして。]
……?
[相変わらず、エコーでもかかっているような異質な声だけども、それは確かに少女の声。
再びベッドの方をを覗き見る。]
―――……。
[そもそも青年は、少女の事情など一切知らず。
あの男とやらもわかるわけがない。
けども。
やはり、少女の契約者はろくでないものだったか、と、元から疑っていた青年はすぐに気づく。
やがて、別れの言葉とともに、ベッドに肘をついていたぬいぐるみが消えた。
アレがぴょんきちとやらかと思いながら、青年は一つ息を吐き、ベッドの傍らへ。
少女の顔は、前に出会った時よりも白く見える気がした。]
……まったく。
君もどんなひどい目にあったのやら?
殺人、だなんて……なぁ……。
恨み?憎しみ?悲しみ?恐怖?絶望?
―――もしかして、全部かい?
[渋い表情浮かべたまま、青年はベッドの端に*腰を下ろした*。]
しかし……魔ッスルはまだ脱落してないのか。
なら……あの人が魔女になれば、君を救ってくれるのかな?
あの人、君を気にかけてたみたいだし。
[まさか、少女の父親とは思いもよらぬけども。]
『いや……もしかしたら、その前に何らかの手を打たないと、かもな?
あの契約者……ろくでもないこと考えてるぞ。』
ああ……管理者権限……?
[何のことだろう思考巡らせ、はた、と思い浮かぶのは。
ハヤブサに勧誘された夜、聞かされた魔女の世界のお話し。
勿論、試練に脱落した際のリスクも聞いている。]
……喪失?
『Yes.』
……って言われても、なぁ……。
何ができるんだ……?
[どうしたものかと、青年はベッドに座ったまま頭を*抱えた。*]
― 子供部屋 ―
[衣擦れの音>>+28。
かかる声>>+29。
あ、起きてしまった。
気まずそうな表情浮かべ、青年は振り返る。]
そそ……お疲れさま。
[どうしたものか、と青年は思案。
試練が終われば忘れてしまう存在だし、少女の身に何か起きたところで自分にはなんら影響ないだろうけども。
聞いてしまった以上、放置するのも後味が悪い。
その後味の悪ささえ、忘れてしまうと*わかっていても。*]
ああ……、聞こえてた。
こっちだと、他人の契約者も見えるし、声も聞こえるのな。
[青年のすぐそば、羽休めていたハヤブサが、挨拶に”ほー”と一声。]
俺たちはこの世界のこと、すべて知ってるわけではないからね。
契約者から教えられたことを信じるしかない。
……騙されても仕方ないさ。
ましてやそいつは、君のともだちの姿だったんだろう?
まー、昔から、モノに魂が宿って付喪神となるだなんて話もあるくらいだしさ。
ちょこっと夢見てしまったって、仕方ないんじゃないかな?
ま、今は後悔はこれくらいにしておこうか……。
[近くであれば、項垂れた少女を撫ででもしただろうけど、生憎こちらはベッドの端。
手の届く*距離ではなかった*。]
ディアボロス、か……ふーむ……。
―――なら、退治できないのかな?
[青年は不思議そうに瞬き。
少女へと問う。]
……そのいいことを、すべて忘れてしまうとしても、それでも君にとっては良かったこと、だったのかな?
俺は……ここでの出来事を忘れてしまうのが惜しいがね。
[そうして、続いた言葉>>+41に、再び瞬き。
誰かを殺すという願いは、この世界に来たことで変化したのだろうか?]
ん、そっか……。
これは君の問題だ、君が決めるべきだし。
その決断に部外者の俺が口を挟む筋合いはないからね。
けど、さ……
どうしても辛くなったら、信用できる人間に縋るといいんだよ?
[少女の殺意の理由は知らない。
けどもきっと、誰にも縋れなかったからこそ、殺意が育ってしまっただろうから、と。**]
/*
そういや、クレスはレトに夢をあきらめろ、みたいなことを言ったんだろうかね?
それ、こいつが知ったらめっちゃ切れただろなぁ。
こいつが、夢を叶えてるからこそ、ね。
ともあれ、エピで秘話を見れるのが楽しみである。
……そうで、あればいいね。
[青年自身は、そこに関してはほとんど諦めている……
否、割り切っているというのが近いのだけど。
それでも、目の前にいる、自分なりに進もうとしている彼女も、そしてあのアコーディオン弾きを夢見た少年も、少しは前より良い方向へ行けばいいのに、と思う。]
ん、いいけど……?
[にじり寄る少女>>+45のお願いに。
断る理由もないから、素直に右手で握ろうとして、気づく。
かすかに、震えている。
もう怖がる必要などないだろうに。
そういえば、先の声は”あのおとこ”と言っていたか。
もしかしたら、男性が怖いのか?
そんなことを考えながら、壊れ物でも扱うような柔らかさの*握手を*。]
君が、君なりの
[ずっと華奢で小さな手が、いや、少女の体ごとだろうか?
強く跳ねるのを感じて>>+56、視線を上げる。
前髪の向こう、額に汗をかいているように見えた。
けども、青年は声をかけない。
きっと、彼女なりに進もうとしてるのだから。
なら、大人は今は見守るだけだ、と。
手に力がこもれば>>+57、青年も等しく握り返し、笑って力を緩めた。]
あー、そっか。
君もここに、来てるよね……。
そうだね、縁があれば……会える、かもね?
[言ってふと浮かぶのは、試練の直前に出会った魔ッスル、クレステッド、そしてカナンと名乗った少年のこと。
まさか、その3人ともがまだ試練を戦い抜いてるなど、青年は知らず。]
ん、行ってらっしゃい。
気を付けて、ね。
[その時も彼女が笑えればいいと、強く願いながら、その背>>+58を見送る。]
『ディアボロスが出るかもしれないから、変身しておくといいぞ。』
[ハヤブサも声を掛けたが、声は届いただろうか?]
いやはやいいもんだね。
少年少女の成長というものは。
『おっさんくさい視点だな。
……いや、父親か?』
そんなもんじゃないさ。
ただ……
俺が描きたいのはそんなストーリーだから。
読んでくれた子たちが、ドキドキワクワクしつつ、夢を見られるような……。
『ああだから……あのレトって子にも、あんなお節介焼いたのか?
お前はもっとドライな人間だと思っていたからびっくりしたのだよ。』
……さぁて?
あの子のアコーディオンをまた聞きたいのは本当だけどね。
[言って、青年はそっぽを*向いた*。]
/*
うわぁぁぁぁっ、クレスの願い知っておきたかったっ!!!!
こいつ、この願いだけはばっかじゃねーの、と全否定してぶん殴ってたよっ!!!!!
/*
ってかレトに対しても、願いを忘れろなんて言ったのかな。
うん、それ知ったらブチ切れるねぇ。
あーもうPC視点でめっちゃ知りたいっ。
知る機会があるか怪しいけどっ><
『……終わりが近いのかもな。』
ふーん……そんじゃ、ぼちぼちラストバトル、って事?
『だろうな。
人狼が脱落で終わるのか、それとも人狼が残るのか……。
……ああそうだ。
脱落してない連中の様子も実は見れるぞ。
生憎あちらからはこちらの様子は見れないが。』
なら……見届けにでも行くかな。
『あ、念のために変身も忘れずに、な。』
→2階・廊下−
おや……?
[魔女の姿に戻った青年の目に飛び込むのは、少年少女たち。
二人は知ってる、けども一人は知らない。
誰だろう?
いつか魔ッスルが言ってた情報提供者とも違うのはわかるけども。
該当しそうなのは、翼か、黒か、もしくは仮面を外した少女か。
ともあれ青年は手をひらり振る。
ハヤブサはひゅーいと飛んで、すぐに戻ってきた。]
『ああ、1階。お前が最初にいた場所だ。』
ん……。
[ひらりと手を振ったまま、青年は*1階へと。*]
→1階・階段−
[青年が書斎にたどりつけば、そこにいるのは4人。
魔ッスルと、白と、翼と。
壁際に仮面。
おや、と思うも。
仮面の傍らの白いライオンに、彼女も脱落したのだろうと察し。
軽く手を振ってから、青年も廊下側の扉の本棚に凭れ掛る。
ハヤブサは後から降りてくる者たちに、ここだと示すように、書斎の前でしばらく旋回していた。]
……。
[青年は押し黙ったまま、彼らの言葉を聞いていたが。
忘却を願うと聞けば、眉がぴくと跳ねる。]
……てっきり俺は、君が再び踊るのを願っていると思ってたんだけどね。
忘れたいといいながら、魔法は舞台の様相、って素晴らしく矛盾じゃないか……
魔女でいる限り、忘れられないのじゃないかね?
[向ける瞳は冷めたもの。]
しかしそうか……魔ッスルさんって……。
[なら、きっとあの男とやらから彼女を救い出してくれるか、と。]
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