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あれだよあれあれ、おまえのアニキ!
くっそう。
せっかくそっちの偉いっぽいヤツに会ったのに言い忘れたなあ。
思い出せばよかった。ごめんなー。
[しゅんとして肩を落とす。]
あ。うん。聞いてた。てか見てた。
オマエさ、すごかったよな!
あのフェリクス隊長相手に、こうぐわぁーっといって、ぎゅんって刺しただろ!
あのひと鬼のように強いからさあ、オレ、一本も入れたことなくてさあ。
[聞いていたかと聞かれれば、そりゃあもうとばかりに話し出す。しかも手振り付きで。]
[けれど、気にしなくていいという言葉には、ぽりぽりと頭を掻いた。]
そっかあ?
でもせっかく機会があったのに、惜しかったなーってさ。
そりゃ、心残りは他にもあるよ。
でも、それ言いたい相手が目の前にいないからさぁ…
[ふたたび、しゅんとしおれる。*]
[横目で見ていた窓の外で、景色が変わった。
セルウィンにも見えているのだろうかとふと思う。
不思議空間だから、よくわからないな。
ともかく、そこに映っていたのは、仲間たちの前にいるフェリクス隊長の姿だった。]
隊長…。
[休んでいけと命じられた仲間たちが、青い顔で下がっていく。
それも痛かったけれど、隊長の溜息は胸にきた。]
隊長、すみませんでした―――
[届かないとわかっていても、謝らずにはいられない。]
[そのまま前線に戻って戦うフェリクスの姿に、どうしてだかわからないけれども胸が締め付けられて、そっと目を逸らす。*]
[同じ方を向いたセルウィンから言葉を掛けられる。>>+28
びくっと肩が揺れた。]
……オレさ、
何度もあのひとに、引き際を見極めろーって言われてたのに。
結局ダメだったんだよなー。オレ。
あーあ……クソッ…!
[自分を殺した相手に恨みはないけれど、自分の馬鹿さ加減には腹が立つ。
ぎゅっと握りしめた拳が、痛い気がした。]
あー!
やめだやめだ!
どうせ届かねえ後悔だの愚痴だの言っても仕方ねぇ!
[突如大声を上げて拳を振り回す。
しんみりしているのなんて、性に合わない。]
せっかく食べ放題っぽいし、なんか食おうぜ。
ほら、これとかどうだ?
ゼファー名物、山鳥の焼いたやつ!
[おすすめしたのは、さっきの鳥の丸焼き。
野鳥を狩って、捌いて、塩して焼く、が調理の全工程だ。]
おうよ。食え食え。
[一歩引いた相手にずずいと詰め寄り、さらにおすすめする。
一切れだけ切って食べたのを、ちまちま食べる奴だなーという顔で眺めていたが、相手の顔が綻べば同じくらいの笑顔になった。]
だろー?やっぱ山鳥最高だよなー。
お?羊?そいつもうまそうだ。
[こんがりと見た目も最高に焼きあがった羊肉には様々な香草が散らされていて、見たこともないくらい手の掛かった料理に見える。
こちらも一切れざっくり切って、口いっぱいに頬張れば驚くほどたっぷりの肉汁が、なんか爽やかな香りと一緒に溢れ出てきた。]
………んんうんまい!
[うまいメシさいこー!
精力的に食べ物を腹に収めながら、次々に新しい料理を勧めたり勧められたりしていた。]
[けれども気になるのはやはり、残してきたもののことは気になる。
ふっと窓を見ればちょうどフェリクスと、あのベリアンとか言った奴が向き合っているところで、思わず口からぽろりと人参が落ちた。]
うぇ。隊長、まさかまた一騎打ちするんじゃ……
[どきどきしながら見ていたら、交わす会話の雲行きがどうも怪しい。
というか、そうか。
オレたち的には、自分の仇同士か、これ。
ちらっとセルウィンを見て、少し悩む。だが。]
うおおおお、やっちまえフェリクス隊長!!
負けるなー!!
[なんかもう、細かいことはいいやってなって、応援し始めた。*]
/*
地上クライマックス感だな!
みんながんばれー!
[山鳥の足とエールのジョッキで、すっかり観戦モードだぞ。]
/*
うは。なんか言われてるオレ恥ずかしー。
あれなー。こと切れても立たせておいて欲しかったけど、書かなかったし仕方ないやなー。
立ち往生!ちょっとやってみたかった。
似合わないキャラだけどな!www
/*
はっ!
オレ、バルタさんにもすっげー良くしてもらったのに、何にも残してないじゃないか!
馬鹿オレなにしてるんだ。
あとで追悼返ししよっと。
[騒いでいたのは少しの間で、真面目な話が続くとなれば口をつぐむ。
フェリクス隊長がセルウィンの願いを届け>>74、ベリアンが全軍でと受け取った時には>>82、ちらりと横を向いて、笑み浮かべた。]
良かったな。
[さすが隊長。忘れてない。すごい。
という低次元の尊敬は胸の中だけにしておいた。]
[ベリアンの口から自分のことが語られてるのは>>83、なんとなくむず痒くて落ち着かない。最期の言葉>>84なんて自分じゃよく覚えてなかったけれど、そう、だったっけ…?
うわ、はずかしー。
なんて、赤くなった頬をごしごし擦る羽目になった。
おまけに隊長の評>>93なんて聞いた日には。]
うわ…
[顔を覆ってしばし身もだえる。
嬉しいのか恥ずかしいのか、自分でもよくわからない。]
/*
2IDやってるときの、オレのもう片方を当てるのなんて簡単なんだぜ。
なるべく触れないよう触れないようしてるヤツがそう!
ほんと、バルタ将軍とフェリクス隊長がいろいろ構ってくれて助かった。ものすごく助かった。
[窓を食い入るように眺めていたけれど、どこかで呼ばれた気がして横を見る。
いつの間にかできていた別の窓の外、馬で駆ける小さな一団が見えた。>>85]
あー。バルタ将軍…。
[先頭を駆ける将のいでたちには見覚えがある。
己のことを、小を付けずに呼んでくれたひと。
フェリクス隊長の下にと推薦してくれたひと。
氷血将軍だなんて影で呼ばれているけれど、そんなことはないと思う。]
[感謝の言葉が少しくすぐったい。
将軍は、オレが死んだことをまだ知らないんだなー、と思えば、ちょっと変な気分もした。
こんな一小隊長の戦死報告なんて、将軍には届かないかもしれないけど。
ちゃんと、期待されただけの働きはできたのかな。
考えると心苦しいけれど、胸を張っていよう。
自分がやれることはやったんだから。*]
あれ?
元首サマじゃん。
[気づけばもう一つ窓が開いていた。>>+52
どうやら一騎打ちの直後らしい。
倒れている方は知らないけれど、立ってる方は良く知ってる。]
オレ、このあいだの選挙であのヒトに投票したんだよねー。
なんかやってくれそうだしさ。
それに、すっげぇ強くてかっこいいんだよなぁ。
[ぺらぺらとつれづれなるままにしゃべっていたけれど、セルウィンの顔を見て少し黙った。]
[それよりも、視界の端に見えた赤に意識が持っていかれる。>>122
隊長、と叫ぼうとして声にならなかった。
テーブルに腕を突いて、身を乗り出す。
え。うそだろ。なんで、血……。]
隊長…
[掠れた声がようやく出た。
食い入るように、先を見つめる。*]
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