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[憎い。憎い。憎い。]
[父も母も。臣下も部下も民も。]
[俺から何もかも奪う弟も、憎い。]
[此方は奪われたのだ。奪い返して何が悪い。]
[何もかも壊し蹂躙して何が悪い、という。]
[なのに、如何して。]
[如何して、こんなにも辛く苦しい物があるのだ?]
― 時は遡り ―
――では、
[王との密談。継げる言葉はラメールを売り渡す、というもの。
王は王でも、父であるラメール国王ではない、他国の王。
あまりにも唐突な話、且つ母国を売り渡す旨を王子が口にしたのだから流石に驚きは隠せないだろう。
何か裏があるのでは、という警戒心を抱かれたのは仕方が無いとして、諸外国への視察の度に密談を交わし、外国との小競り合いを収めていけば納得もしてもらい、協力を得る事に至ったのだ。]
****国ではなく、貴方の国にわが資源を使っていただければ対抗出来る力を得られましょう。
[北の国には強大な南の国の名前を挙げ、南の国にはゾネス要塞を挟む北の国の名前を挙げる。
北の国南の国の夫々の王に話を持ちかけ、ラメールを譲る旨を伝えていた。
ラメールが消滅してしまえば、北と南で奪い合いが起きるかも知れない。
逆に王が此方の思惑を読み、北と南で協力しあうのかも知れない。
どちらに転んだとしても、ラメールが消えるならば、この密談が新たな火種を生み母国を滅ぼす切っ掛けになれればそれで良いのだ。]
[北の国には一月前にゾネス要塞の内部の地図を横流ししている。
「今のラメールに軍を統率する力はない」という“事実”が生まれた際効率的に攻撃出来る様に手筈を整えてた。]
[南の国には戦争が起きる際、ラメール国を豊かにし国を支えていた農民を優先的に送り手元に置かせる手続きを進めさせている。
その際に国の資金を横流しし、南国の重臣や軍人に握らせた。]
[そう、父王が後継者発表する告示を示した時から、少しずつ少しずつ手筈を進め。
ゆっくりとゆっくりと母国の壊滅へと差し向けていた*]
/*
これだと父親どうするんだ!?なんて言われそうであるよな()
割とノープランだったなんて言えないが、ラメールが揺るぎ滅ぶ切っ掛けとなれば良いんじゃないですか?だめですか?
まぁ殺そうという意思はあれど、殺す為の行動は示せなかったと言えば辻褄が合いそうかな?
殺したいと思っていても暗殺の決断は下せなかった、実際父親が殺されてふぁっ!?となったのは真でも大丈夫そうだ。
[この計画を移すには如何しても父親の存在が邪魔となる。
ならば父王を暗殺しなければならないし、その命令を下すべきだ、というのだが。
――――それでも、俺は父を殺す命を下せなかった*]
― 現在、騒動が収まった正門で ―
[フォールデン総督による蜂起により、王宮は国内外に多大な衝撃を与える様な大騒動が起きた。
兵達の報告によれば、総督が白狼騎士団と傭兵を率い王宮の正門に向かい弟を確保し王宮を制圧するという>>3:107。
シュナウザー監察官が50人の衛兵を率いそれと対峙したという>>3:90。
フォールデン総督が近衛兵を扇動し不安を与えた話を此方にも伝えられる>>3:210>>3:211。
嗚呼
民の不安を煽るやり方に、自分が国を正すなど傲慢めいた考えに静かなる憤怒が沸き起こり、握り拳を震わせていた。
彼女が号令を掛け進軍し躊躇い無く戦を起こした事に奥歯を噛み締めその怒りに堪えていた所に、総督を射殺した旨が伝えられる>>3:215。]
……そうか。
[低い唸りに近い声を上げれば、一人の兵が総督の遺書を預かったと告げ此方に手渡して来る、が。
手紙を受け取った瞬間、封を開く事も無くその場で何度も破り去り投げ捨てた。
その様子に頭を垂れさせる女騎士が居たが、それを一瞥もくべずに冷たく言い放つ。]
追って沙汰があるまで、白狼騎士団の指揮権は此方が持つとする。
この命令に背く事は万死に値する、と心得よ!!
[重厚な威圧を女騎士に向け一喝してからこの場を後にする。]
[一先ず軍に対する対応を追え、次は城内の安全を確保しようを王宮へと足を進めていれば監察官長から声が掛かる>>36。
その言葉は丁寧なものの、裏には鋭い棘があった。
失意と怒りを込められた様な表情を此方に向けられるが、翠の瞳は何処か冷たさを孕んでいた。
瞼を一度閉じ、口を開けば弁明の言葉では無い、報告を兼ねたそれ。]
父上の死以降商人達は急に買占め、不当な値上げをしたという。
スラムの者ではない者も交じり扇動して暴動が起きた、らしい。
商人達の調査を命じなければならないだろうが……。
[本来ならば内政の調査は監察官の役目であり、自分か弟を通じ調査の命を下さなければならない。
が、クーデターが起きてしまった事により、国内外に「現在のラメールが軍を統制しきれていない」現状を表面上でも打開しなければいけない故に、南の暴動よりも優先的に処理する意を示そう。]
この騒動により、国内外に「軍の統率の無さ」が知れ渡る懸念を考慮しゾネスの守備強化をせねばならない。
故に現時点で白狼騎士団の拘束はせず、ゾネス要塞の守護に当たらせる事に異存はないか?
監査局としては調査したい所であるが、守備の方を優先にしないと如何なるかは理解出来る筈だ。
故に、白狼騎士団の拘束は待って貰う、とする。
[監査局は如何するかは知らないが、現状況では白狼騎士団の処遇は軍として待ったを掛けてから。
総督を射殺したという女騎士は近くに居たのだろうか?
話を聞けば、彼女がアイリを射殺しクーデターを沈静させたと報告受けていた。
まさか北の国に通ずる間者だとは此方は知らない事。
彼女が一時的ゾネスの総督代理を狙っているとは露とも知らない。
ドロシーが傍に居れば直接彼女を、居なければ別の軍人に通じて指令を与えよう。]
ドロシー・ブライアンに次の総督が決まるまで、代理として現場の指揮権を与え総督代理の任を与えるとするとする。
が、最終的な指揮権は此方が持つ事を努々忘れてはならん。
[実際北の間者としてゾネス要塞に潜り込み内部情報を渡したりするのだろうが此方は計り知れぬ、というもの。
北にはゾネス要塞の内部情報を漏らしているが、その情報を如何生かすのかは北の国次第。
此方としては、現場の指揮は任せど最終的な決定権を持たせれば、それで構わないのだ。
用件を伝える事が出来れば、振り返る事は無く監査局長に別れを告げ王宮の中へと戻って行く*]
この騒動により、国内外に「軍の統率の無さ」が知れ渡る懸念を考慮しゾネスの守備強化をせねばならない。
故に現時点で白狼騎士団の拘束はせず、ゾネス要塞の守護に当たらせる事に異存はないか?
監査局としては調査したい所であるが、守備の方を優先にしないと如何なるかは理解出来る筈だ。
故に、白狼騎士団の拘束は待って貰う、とする。
[監査局は如何するかは知らないが、現状況では白狼騎士団の処遇は軍として待ったを掛けてから。
総督を射殺したという女騎士は近くに居たのだろうか?
話を聞けば、彼女がアイリを射殺しクーデターを沈静させたと報告受けていた。
まさか北の国に通ずる間者だとは此方は知らない事。
彼女が一時的ゾネスの総督代理を狙っているとは露とも知らない。
ドロシーが傍に居れば直接彼女を、居なければ別の軍人に通じて指令を与えよう。]
ドロシー・ブライアンに次の総督が決まるまで、代理として現場の指揮権を与え総督代理の任を与える。
が、最終的な指揮権は此方が持つ事を努々忘れてはならん。
[実際北の間者としてゾネス要塞に潜り込み内部情報を渡したりするのだろうが此方は計り知れぬ、というもの。
北にはゾネス要塞の内部情報を漏らしているが、その情報を如何生かすのかは北の国次第。
此方としては、現場の指揮は任せど最終的な決定権を持たせれば、それで構わないのだ。
用件を伝える事が出来れば、振り返る事は無く監査局長に別れを告げ王宮の中へと戻って行く*]
― 回想:ドロシー・ブライアンとのやり取りにて ―
[ブライアン尉官に総督代理として任命し、その場から立ち去ろうとしたら呼び止められた。
どうやら彼女は此方に話したい事が有る様だ>>61、此方は間者とは知らない故に如何したものか、と迷い。]
此方は時間が欲しいくらい多忙を極めている。
話の内容にも寄るが、そう時間は取れない。
もし待てぬ、と申すならば部下に言伝をせよ。
[一応是の態度は示すが、多忙を極めている自分はそう時間を多くは取れない。
会えない事を考慮し、部下に伝言する様に伝えてからそのまま立ち去って行くだろう*]
― 中庭 ―
[此方の命令により城内の警備は配置され安全は確保することが出来よう。
一人の軍人が慌てながら此方に報告しようとしているので其方に注意を向ければ、告げられる内容は弟の暗殺未遂があった事を聞かされ。
一気に血が引き報告した軍人に掴み掛かり、食いつかんばかりに事情の説明を求めた。]
ウェルシュはっ、弟は、無事なのかっ!?
[此方の剣幕に慄き恐れた軍人は、弟の無事を報告すると同時に、弟を庇って幼馴染がその命を落とした、という話を聞く。
翠の瞳が大きく開き揺らぎ、はく、と吐息を漏らしながら震え始めた手は襟を放し、頭は大きく項垂れた。]
……現場まで、案内してくれ。
[慌てた部下が殺害現場となった中庭へ案内しながら状況の詳細を細かく報告するが、頭の中に入っていってくれない。]
[まだ真新しい血の跡を何も言わずに見下ろしている。
赤い鮮血は地面だけではなく、木にも散っている様だ。
その木は、幼い頃に弟と一緒に成長を刻んでいった思い出のある木だった。
それを見遣る兄は何を思うのであったのだろうか、それを知る者は誰も居ない。
と、一人の女軍人が此方に新たな報告があったのだろう>>30。
一声掛けられるならば、此方は何も語る事は無く、静かに翠の瞳を向けた。
彼女が言うには、幼馴染から言付かったと、 「白狼騎士団を、守って下さい」との言葉を伝えられたら、重苦しい何かが心を押し潰そうとする。
キリキリ、と胸を締め付けられる感覚をひた隠しながら、蒼穹を見上げていた。]
白狼騎士団は、今回の件で処罰を受ける事が無く、ゾネスの守護を命じた。
――故に、白狼騎士団への咎めは無しとする。
[その言葉が真に白狼騎士団を守る事に繋がるか定かでは無いが、白狼騎士団を守ったと受け止める事は出来るかも知れない。
敬礼をし立ち去る女軍人を見送る事もせず、周りに居た軍人達を此方が見える範囲までに遠ざける。
誰も此方の言葉が届かぬ所で漏らすのは、搾り出す様な嗚咽に近い、一言*]
/*
とある漫画を読んでるが、“「敵」のいない主張は正しくとも力を生まない”というセリフは好きなんだよな( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
アイリさんのあの扇動は敵を作り力を生む切っ掛けになったからまじGJ。
/*
まだちゃんとした時間が取れないが、これだけ言いたい。
弟が可愛くてそそられる!!
ヒロイン力すげぇと思ったが、これはあかん押し倒したくなるわ()
[クーデターの騒動が落ち着き、一時の静けさを取り戻した城内。
されど、軍部は今回の蜂起に諸外国からの攻撃を警戒し、軍人が忙しなく行き交っているのだろう。
当然此方も忙しさが増し、事務処理が緊急会議など開いたりして中々休む時間が取れなかったのだが。
流石に疲れの色が隠しきれなくなり、部下に休む様に促され一時的に休憩を取った。
そんな時に弟の方から会いたい、との言伝を貰った>>=0。
その旨を聞いた時驚きを見せ迷いが生まれ、疲れを理由に断ろうとしたが、承諾する方を選び、やがて弟はやって来た。]
[ご無事で、と言われたら此方の方こそ首を横に振る>>=1。]
いや、俺よりお前が無事だったのが何よりだ。
怪我は、無いのか?
[報告では弟は無傷、と聞いているが、つい直接問いかけてしまう。
翠の瞳は弟の様子を伺おうと、母親に似た顔立ちを見遣る。
笑顔を浮かべているものの、純粋さを孕んだ明るさに何処か翳りを帯びた様な、憂いを持つ様に見えてしまう。
その表情を見ると、キリキリと胸が締め付けられる様に痛い。]
こればかりは、仕方が無い事だ。
今は……、――――。
[仕方が無い、なんて言えやしない。言ってはいけないのだ。
全ての禍根を引き起こした自分に、「仕方が無い」なんていう資格など、無い。]
[少し落ち着いてきたのか、別の話題に話を流す弟だが、此方は振り向かず>>=4。]
父上の葬儀……。
いや、どちらが王位に就いたとしても、お前が仕切ってくれ。
[国家を揺るがしただけでなく、父が遺した
それどころか、父親に顔向けすら出来ない自分が行うより、何も悪くない弟が仕切ってくれた方が父の心が安らぐと思い、弟の提案を辞退しようとする。]
クーデターが起きた今、何時ゾネス要塞に攻め入られるのか分からない状態だ。
それに、総督が居ない状況は相手にとって絶好のチャンス。
だから、俺は父の葬儀は引き受けられないのだ……。
あいつが……リヒャルトが、白狼騎士団を守ってくれと言ってたそうだ。
だから、あいつの願いを叶える為に、俺は行く。
[ヘーゼルに悲壮が宿る。
弟の口から語られるのは幼馴染の死>>=2、思わず体がぴくりと揺れ、悲痛を隠した翠は細まり瞼を閉じた。]
……あぁ、報告から……聞いた。
[此方も視線を落とし、幼馴染の死を悼み悔やみ、心の中で己を責め続けた。
あの時止めれば、何故止めなかったのか、と悔やんでも悔やんでも幼馴染はもう戻らない。
見えない十字架がずしりと重く、苦しさを与えながら圧し掛かっていく。
幼馴染は弟を守り庇い死んだと告げる弟>>=3。
あまりに急すぎる幼馴染の死を悲しみ、嗚咽する様子を見る事が、出来ない。
慰める言葉も資格も無い自分は、そんな弟に背を向け、何も言わず窓から、星空を眺める己は、何を告げるのか。
――――それを弟に聞かせる事は無かった。]
[北の国にゾネス要塞の内部情報を漏らしたのに、守るとは。
そんな自分を責める心の声を無理矢理耳を塞ぎ、重苦しい罪悪感を決して表に出す事は無く。
死んで逝った幼馴染の願いを叶える、と心に決めた。
ラメールなど滅んでしまえと、消えてなくなれば良いと思っていたのに、如何して簡単に変わってしまうのか。]
……ウェルシュ。
[縋る様な願う様な声に此方は振り向かず>>=5。
頭を僅かに垂れさせ、視線を下へと落としながら口を開く。]
今までやってこれたのだ。
これからも、先、ずっと……。
[大丈夫だ、なんて言えなかった。
本来ならば、嘘でも大丈夫だ、と言って安心させるべきなのは知っているし、理性はそうする様に言うのだが。
ラメールが壊滅に向かう事を知っている己には、弟の前では、その言葉を投げかける事が出来なかった*]
/*
シュナウザーが割りと大変そうなので、ロルを投下して良いのか悩む……。
あんまり無理はさせたくないので端折っていいのよ?と予め言うんだ()
― 愈々、発表期日と相成って ―
――――……。
[フォールデン総督が蜂起しクーデターが引き起こされ数日経った今日。
部下からの報告では、民の不満が時間を経つ毎に増していっている、と聞いている>>66。
何故王が決まらないのだと、早く何とかしてくれと民衆達が必死の思いで叫んでいるのは王宮に聞こえるのだろうか。
どちらにしても、今は文書の真偽の調査結果が発表されるのだ。
調査結果が発表される王の間は厳粛な空気を纏い、武官武官双方とも結果発表を今か今かと待ち侘びている。
弟含め一同は落ち着かない様子かも知れないが、此方は何処か凪いだ様な心持。
何も言わず、ただただ頭を垂れさせながら跪きながら、発表の瞬間を待っていた*]
/*
これさ、絶対フェリクスはリーゼロッテに勝てる未来無いわー()
多分彼女みたいなタイプは、勝てないだろうなー。
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