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[尊厳を奪われぬ為の対抗手段として銃を抱えながら
戦意を失ってしまったように思える、カレルへイドを放つ。]
君の敵は、正しくルージュだろう?
クレステッドの血を奪ったのは奴らだ。
……良いように蹂躙されたのかも、知れないぞ。
[後者は挑発の意味を込め、敢えて付け足し]
奪われたのなら、取り返せ。
君が真の鑑定師なら、血眼でルージュを捜す。
偽の鑑定師なら、自分達の勝利を目指して
願いの叶う心臓とやらに賭けるか、
従っているふりをして主人の寝首を搔き
クレステッドの仇を取ればいい。
[男の言葉が、彼の耳にはどう聞こえたか。
ルージュもブランも関係なく、叱咤する内容だった。
返答を期待するものでもなく、イドは直ぐに消えただろう**]
― 地下倉庫 ―
[手にした長銃のメンテナンスを行いながら
様々な情報をイドから拾い上げる。
同胞達の繋がりが、絆が、複雑に絡んでは失われ、
自分にはなにもなかったのだと、改めて思い知らされた。
ほんの少しだけ、感傷的になっていたかもしれない。
その瞬間――倉庫の扉が破壊的な音色で開かれた]
――カレルか。
[彼へ放ったイドの言葉が気に入らなかったのか、
或いは。
それでも、起き上がる為の原動力になったのならばそれで良い、
ぼんやりと考えながら、「どうした?」とばかり首を傾いで]
そうだ。鑑定師はブランとルージュの「道具」だな。
[否定はしない。実際、そんなようなものだろう。
ブランもルージュも、彼等を品評し、どちらが真だの偽だの、彼等の気持ちも考えず推理に没頭する。そして自分もその一人でしか無い。]
――ああ、成程。
傍に居てくれる道連れが欲しいだけだったのか。
お前のとってのクロステッドという師は
……そんな程度の、存在か。
[覚醒してからだ、彼とクロステッドがどれだけ強い結びつきを持ち
カレルがどれほど、クロステッドを欲しているのか気づいたのは。
故にこれは本心ではない、只の強がりかと思っていた。]
あの日の続き……?
[ドアノブへ掛けられる古めかしい拳銃。
当時は綺麗に磨かれ、手入れされていたあの、紋章入りの――]
……あの、日。
[王子は幾度か下町へ出向く機会があった。
貧相で汚い子供に拳銃を渡す事で、王子の命が狙われればいいと
――何とも消極的発想で動いていた当時の自分。
子供は慣れていたのだろう、その小さな唇で礼を、と
自らの躯を差し出してきた。]
――ああ、思い出した。
あの時の子供か、君は。
[綺麗に磨かれた彼と、当時の彼が重ならない。
寧ろ、当時の顔を覚えてはいなかった。
あの子供の喉奥深くを犯し、蹂躙すると
何事もなかったかのような顔で、子供を其処に残して逃げたのだ]
――待て。「カレル」はどうした。
[銃を回収より早く、カレルの手首を掴もうと指を伸ばし]
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Σ( ̄ロ ̄lll)ポイント:
・わんこ攻め→わんこ受けだった
・オズワルドの本命がレトだった
腹痛ポイント:
・皆の天使ソマリちゃん16歳でぇす♪
[扉は蝶番が破壊されていた。
どれだけの本気ノックだったのかと、扉を見遣るのは一瞬の事。
覚醒前の、少しばかり正体の掴めぬぼんやりとした青年の面影は
何処にももう、存在していなかった。]
知るか。必要か、必要じゃないのかなど、
――お前が考える事だろう。
[赤い双眸の奥で燻る感情――どれもが余り、良い性質のものではない事だけは窺い知れる。
チャールズ?チャーリィ?
ソマーニュが彼をそう呼んでいた事をイドで拾った気がし]
……どいつもこいつも…、
目上を敬おうという気は、無いんだな…
[何故か、脳裏に「YUTORI」と浮かんだが何の呪文であったか。
未だ褐色のままの双眸で壊れたように嗤う彼へ、双眸を細め]
ああ、カレルに「なりたい」のか。
現実から目を背け、引き篭もってしまった子供に固執して――
[片手を持ち上げ、彼の首根を掴んで壁へと押さえつけようとし。
掴む事叶えば、そのまま首筋へ五指の爪をめり込ませながら、首を絞めようと。無論、避けられてしまえば追う事無く、反撃に備え]
愉しいか?
……確かに、一理あるな。
なんだ、……"そっち"に興味があったのか?
[血ではなく色欲に、と。
ふと思案する。己は覚醒前の方が、もっと奔放に
性欲を発散させていたようにも思えた。
"血を与える事"に抵抗は無くとも"血を一方的に奪われる事を厭う"
これまで自覚のなかった自分の行動を、思い知らされた気がした。
嘲笑うその声を消し去るべく、掴んだ首筋を締めていく。
めり込んだ爪が皮膚をつき抜け肉へ痛みを弾く頃
掴まれた腕に強い圧迫感を覚え、指先の拘束力が抜けていき]
――…ッ ……ック…、!!
[腕の件が切れ、軋んだ骨が悲鳴を上げる。
完全に握り潰される以前に腹部を蹴り上げ、後方へと一歩跳んで
その拘束から逃れただろう。
苦痛に双眸を歪ませ、砕かれかかった腕を空き手で押さえた。
蝶番と同じ感覚で破壊されては堪らないとばかりに]
……行儀の、悪い猫だな…、
…クレステッドの嘆きが、聞こえるようだ。
[はは、と痛みに頬を引き攣らせつつ紡いだ。
処理場からこちら側は、イドを伝い見えるのだと
伝い聞いた事を思い出し、爪の先から指の側面を伝い零れる
カレルの血へと、舌を這わせ]
/*
おお、ジェフさんがこの時間にPOPした…!!
リエヴルは寝ちゃったかな…
だから無理しないでねって言ったんだ。
でも、やりたいことは全部やりたい!って欲張りになる気持ちもすごくわかる。
でも、身体壊さないようにしてくださいな…
←入村後連日分割睡眠なヒト
……出たって、どうせ、直ぐに生えてくる、だろ…
[出た内臓が、だ。
首をへし折るにはとてもスピードが追いつかなかった。
けれど、折れた部位を片手で固定していれば、
癒着するまでにそう、時はかからずに。
波打つ痛みに荒々しく吐息を零し、新しい「味」を試飲する。
舌腹の上で転がすカレルの血は誰よりも、野生めいた味がした。
漸く大人しさを取り戻した(というか果たして最初から、そんなものは存在していたのだろうか、疑問だ)カレルの、何処か淋しげにも見える眼差しが、先の言葉を思い出させる。
そうしているうちに、砕け掛かっていた腕は
何事もなかったかのように常を取り戻していて。
ドアノブへ掛けられたままの銃をそっと掴み]
血なら、交換してやってもいい。
だが、他人のものに手を出す趣味は無い。
["誰のものでもない"、目前の相手はそう否定するのだろうが。
淋しさを、今だけ堪える宿り木にならなってやる、と。
壁面に背を委ねる形で、脚を伸ばして座り込み、
来い、とばかり掌を差し出した。
待ち人は、来なかった。
否、何時か"来た事"になるのかもしれないけれど…]
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この場合の「相性」とは
萌萎の一致というか。
やりたい方向性が一致してないと無理。
これを、非身内村でできちゃうこのひとたちがすごい。
感動する。精進せねば。
[目を丸くする様子に、こちらもまた不思議そうに首を傾げた。
黙っていれば可愛いのにと感じたのはもう何度目の事だろう。
この後輩達は揃いも揃ってクソ生意気だった。]
――…ああ。
ぶちまけりゃいいだろう、そんなもの。
[どうせ、血とワインと胃液と…そんなものしか入っていない。
幼さを感じる顔で「違ぇよ」と言われ、そのギャップに思わず吹き出し。
交差させ投げ出した脚の上に彼が座れば、赤い髪を掻き上げ軽く首を寝かせ、吸え、とばかり首筋を差し出した。]
最悪だな、それは。
まあでも、悪くはなかったぞ、鉛玉の味も。
[覚醒して直ぐに味わったのは何故だったか、もう思い出せなかった。
さらりと告げて、彼の身を抱き止めるよう背へ両腕を回すも
男の興味は古い銃へと留まったまま。
先程までとは全く異なり、甘えるような仕草で首筋へ口付けられると
擽ったさと心地良さで薄く、笑い。
手許に持った銃の銃倉を引き出し、弾数を確認する。]
何に使った? ……一発だけしか、撃ってないな。
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