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[何がずるいのかと首を小さくこてんと傾げて。
ようやく俯くのを止めて顔を上げた。]
……頑張って慣れるわ…
[捕らえようによっては、慣れれば押し倒してもいいというふうに聞こえなくもない。
勿論本人にはそんなつもりはないのだが。]
…幸せって、こういうことをいうのね。
[ぎゅっと抱きしめられながら、幸せそうに笑って。
そっと自身もウェルシュを抱きしめるように力を入れるのだが、あまり力はなかった。]
議長の息女 アイリは、自衛団員の弟 ディーク を投票先に選びました。
[離れたりしないと言いたげな顔でじぃっと見つめる。
むしろ、ウェルシュの方がいつか離れてしまいそうで怖いのに。]
……あと、寂しかったらしんじゃうかもしれないわ。
[恥ずかしさと照れでは死なないといわれて、その後に続く言葉に思わず笑みを浮かべて。
からかうように、そんなことをいった。]
議長の息女 アイリが「時間を進める」を選択しました
[耳元での囁きと忍び笑いに、それが冗談に聞こえず肩を小さく跳ねさせた。]
…もしそうなったら、逃げるかもしれないわ。
[半ば冗談だ。
今自分を包み込む暖かい人から一時でも逃げるなんて、出来る自信がなかった。]
……あったかい…
[知らずのうちに、暖かさにすり寄るように抱きついて。
そのまま少しずつ意識が遠のき、彼の腕の中で安心しきったように眠ってしまっただろうか**]
[うざくて死ぬかもしれないと言われて、それはないと少し勢いよく首を横に振った。]
…ん、期待してるわ。
[まだ微かに頬を赤くしたまま小さく頷いて。
冗談めかした言い方だったが、それは実行されるのかどうか。
考える余裕はあまりなかった。]
……そういうの、他の人には、いわないでね。
[そう無意識に呟いてから、自分は何を言っているのかと慌てて。
まるで何か妬いているみたいじゃないかと考えて、また更に顔を赤くするのだった。]
[ぷいとそっぽを向かれて。
ぶっきらぼうに言われ、どうしたのかと不思議に思うけれど]
……いつでも、そばに。
ふふ、じゃあ、嫌になるくらいそばにいるわ。
[なんとなく、照れているのかななんて考えて]
……こっちを向いてくれないの?
[からかうように、けれど少し眉尻は下がっていた。
顔が見れないのは寂しいらしい。]
[一日のうち48時間。
少しきょとんとしてから、つまりそれは、一日中そばにいてもいいのかもしれないと。]
……ウェルシュだって、………何でもないわ。
[ずるいといわれて、言い返そうとするけれど。
何でもないと言いよどんだ。
そして顔がこちらに向き、瞳をのぞき込まれれば、ふわふわと嬉しそうな笑顔を浮かべる]
……うん、やっぱり、こっちの方が寂しくないわ。
[じっと瞳を見つめながら、ぽつりと。]
[無しだといわれてしまえば、少し目を泳がせた。
誤魔化そうにも、言い訳が見つからない。]
……その、…かっこいいし、何してもどきどきさせられるから、ずるいなって……
[思っただけだと、最後は声が小さすぎて聞き取れなかったかもしれない。]
………っ、…!?
[呟きの後、密着するほど強く抱き寄せられて。
額がこつりと触れるほど近かった。
その近さに心臓が早鐘を打ち、先ほど言った言葉の羞恥も合わさり顔が真っ赤に染まる。
声が出ず、体はぴしりと固まった。]
[緊張するなというのは無理な話で。
頭の中ではもっと普通にしようとは、思うのに。]
……な、慣れるわ……がんばって…
[何回目かの言葉を言うが、一向に慣れる気配はない。
しどろもどろになりながら、わたわた慌てて。]
…どうすれば、早く慣れられるかしら……
[顔はまだ赤く、どうすればいいのかぽつりと呟く]
…大丈夫だと、信じたいわね。
[シュテルン一人ならあれだが、もう一人いるのだ。
危なくなったら助けてもらえるはずだしと、フレデリカの声にこたえるよう呟く。]
嫌な目にあってないといいけど……。
[はぁ、と一つ溜息がこぼれる。]
………!?
[それは本当に軽いものだったけれど。
ウェルシュが何をしたか分かって、驚いて咄嗟に離れようと体を動かす。
それが成功したかは分からない。]
い、今の……っ
[頬に軽くされただけでも、耳まで顔を赤くして。
嫌ではなく寧ろ嬉しかったりするのだが、どう頑張っても冷静な反応が出来なかった。]
[分かり切ったことを、笑いながら尋ねられて。
その口調がいやに丁寧で、少しむっとしてしまったのは仕方ないだろう。]
…すごくびっくりしたわよ……。
[頬へのキスに比べれば、抱きしめられても多少は大丈夫になるかもしれない。
少し落ち着いた頭でそう考えた時には、顔の赤みも少しずつ引いてきていた。]
…たしかに、慣れるかもしれないけど。
[そう言って、また視線を泳がせるのだった。]
[説得力がないと言おうとしたが、緩んだ笑顔を見て何故かそんな気が無くなって。
そして次の言葉に、一瞬きょとんとウェルシュを見つめた]
…寂しい?
[反芻するように呟き、ウェルシュも同じように思ってくれていたことが分かって少し嬉しくなった。
そして離れていた体を再度ウェルシュに近づけた。
さっきのように密着とまではいかないが、軽く寄り添うような距離だ。]
……これなら、寂しくない?
[精一杯なのか、顔はまた赤く染まり目線も自然と下へ向いていた。]
[だいすき、と言われて。
率直なその言葉に、少し微笑を浮かべる。自分も大好きだというのは、今は恥ずかしくて出来そうにないから。]
物足り、ない?
[きゅっと手を握られて、それをやんわり握り返す。
そして戸惑った様子を見せながら]
……えっと、…どうすれば、いいのかしら?
[そんなことを聞き返す。]
[言っただけで自分が顔を真っ赤にすると言われてしまえば、今までのことを思い出して反論も出来ず。
少しだけ考えて、早まる心臓を落ち着けながら]
……すき。
[小さな小さな声でそう囁くようにいうと、ウェルシュに抱き着いた。
羞恥でぷるぷる肩が震えているが、それを隠すようにぎゅうっと。]
…これじゃ、だめ、かしら?
[言葉に甘えて自分のしたいことをしたけれど、ウェルシュがああ言ってくれてもこれでいいのかと尋ねる。
精一杯やったことは、様子を見れば十分分かるだろう]
[髪の毛を撫でられる心地よさに、ふわりと笑った。
恥ずかしがっているばかりではいけないと再認識して、何とか頑張ろうと内心で決意する。
そして疲れが溜まっていたのか、もたれかかってしまう。]
……私も、…
[その先の言葉は、紡がれることはなく。
かくんと力が抜け、瞳を閉じてしまったのだった。]
[すやすや。
穏やかに眠って、目を覚ます様子はなく。
どうやら今回も眠りは深いようだった。]
…ん……
[もちかかえられれば、少しだけ身じろぐ。
結局起きやしないのだが、もしかすれば起きてしまうように見えたかもしれない。]
[集会所の中に、抱かれて運ばれていることなど知らず気持ちよさそうに眠っている。
途中、何人か自警団員が視線を向けて来ても気付かなかった。
いつもなら、すぐに起きるはずなのだが。]
………ぅ、ん…
[僅かに伝わる振動に、ぽつりと声を零して。
ウェルシュにすり寄るように体を少し動かした。
起きる気配は変わらずない。]
[きっと起きていれば、その体勢に恥ずかしがっていたのだろう。
だが今はすやすやと眠っているため、勿論されるがままで運ばれている。]
……ん、…?
[そうして運ばれるうちは起きることはなく。
ベッドに寝かされて、時間はどれくらい経ったか。
目をゆっくり開けて、ぼうっとした意識のままでウェルシュに目を向けた。]
…ウェルシュ……?
[寝ぼけているのだと一目でわかるような声で名前を呼んで、じっと顔を見つめた。]
[寝ぼけているせいか、可愛いといわれても首を傾げるだけで終わった。
にこりと笑みが浮かんだのを見れば、つられて笑みを浮かべる。
眠気のせいか、締まりはなくふにゃふにゃした笑顔だった。]
…いま、なんじ……?
[時間を尋ねて、倒れ込んでくるように顔を寄せたウェルシュの目を見つめた。
いつもなら、近いと言って逃げそうな距離だ。]
……ちかい…
[声も変わらず寝ぼけたようなもので、近くないかと少し不思議そうに。]
いいの……?
[こてんとまた首を傾げるも、霞がかる頭では反論など出来るはずもない。]
……?
[唇を重ねようとされれば、不思議そうに見つめたまま。
まだ完全に目を覚ます気配はなかった。]
[口付けを受け入れて、びっくりしたような様子でウェルシュを見つめる。
そうして徐々に意識や思考がはっきりしてきて、気付けば顔は赤らんでいた。]
…──!?
[ようやく今なにが起こったか理解したようで。
頬ではなく唇へのキスは、当然だが初めてだった。]
私、今……っ、…!?
[理解しても動揺というものはあり、戸惑ったような声でそう言った]
ふぇ、あ、おはよう……じゃなくて!
[平然と笑って頭を撫でられる。
挨拶に動揺からか少し変な反応混じりに返して、今はそれどころではないと。]
……っもう、そうじゃなくて、今さっき……!
[嫌だったわけではもちろんない。
ただ、寝ぼけていた時だったから余計に動揺しているのだ。舌を出してみせるウェルシュは、当然なのだろうが動揺などかけらもない。]
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