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[翡翠の竜とその相棒たる騎竜師も動いていた。
どこか帯びる色合いの違うようなふたつの風が荒れ狂うが、
翡翠の嵐は決して他の風を喰うことなく渦巻いている。>>158
他の風――それは、巨蛇の尾を目がけ生み出され、
闇の茨の力も借りて目的を果たそうとしている縛りの風>>170や、
光をも纏って巨蛇を縛り上げようとする風>>174もまた同じ。
ツィスカはと言えばその頃、翡翠の竜とは別の嵐の発生源>>159を見ていたわけだが]
うわっ……あの人もたいがい無茶をしやがる。
頭に直接飛び乗っちゃう……?
[名も知らぬ騎竜師がそうしていたのは一瞬のことだ。
流れるように翡翠の竜の背に戻る様子を見て、
驚きと笑いが止められない]
ふふ、わたしもいずれあれくらい、いや、流石に無理があるか……?
……まあ、先の話をするのは後だな。わかっているよアルマース。
[改めて刀を構える。
わたしのやりたいことは分かっているよな? とは敢えては問わない。
卒業してからこっち、やりたいと思っていることがあった。
刀にアルマースの氷の力を纏わせて斬りつける。
言葉にすれば一見簡単だが、たとえ望む形に力を練り上げることができても、
相手に届く前に粉々になってしまうのが常だった。
これは在学中にも運よく成功したことが数えるほどしかなかったものだ。
おそらくはツィスカの気性とアルマースの性質が噛み合わないせいだとも言われたことはあったが、
結局諦めきれず、卒業してからも独学で成功度を上げようとしていたがしきれず今に至る。
しかし今なら、……そう。相棒が受け取った力が役に立つだろう]
[盛大に翼を拡げたアルマースが羽ばたき、竜の上の方へと向かう。
こうべを垂れた>>167巨蛇の首を刈り取ろうと。
羽ばたきは氷の竜の周りで吹雪となり、吹雪は刀という一点に集約し、
刀の使い手の想像力を介して成型される。
ツィスカの思う最も強いもののイメージ――それは今己を載せる相棒そのものである。
すべてをそのまま作るわけにはいかないから、今は爪。
刀を振り上げる。
応じるように刀の周りで吹雪が渦巻き、爪にも似た三本の曲線が出来上がっていく。
やがて目標すれすれまで近付く――より早く、
ツィスカは相棒の背を蹴って飛んでいた。
問題はない。風の流れ>>170ははっきりと目に見えていた。吹雪が教えてくれていた]
ありがたいな。
この流れに乗ればきっと、やつの首まで届く。
[空に真っ赤な火柱が上がる。>>164
その気流にセルウィンが乗っていられるのは、熱気を相殺する冷気ゆえ、だろうか。
わたしが届かなくても大丈夫か、とちらりと思うが、
アルマースにも特に何も言わずに飛び出してしまった以上、後は考えるのをやめた]
受け取れ。
これがわたしからの“竜の爪”だっ!!
[氷の力で構成された爪もろとも刀の刃が巨蛇に食い込み、その頭を身体から分かれさせていった。
氷の爪に触れたとたん頭部がびっしりと凍り付いたので、それで斬り飛ばしやすくなったというのが実情であるが。
背中の方も致命傷を負っていた>>171ので、
やはり、しくじっても問題なかったというのは、今のツィスカの知らない話]
……。
[解除を望むまでもなく、氷の爪は四散し、欠片となって空の上を渦巻いている]
[氷の欠片は幾つもの方向に分かれて流れていくが、
ツィスカが見ているのはひとつの方向だけだ。
その、流れの先にいるだろう相棒へ向けて、ただ、黙って手を広げた]
……うおっ
[鞍の上にどしゃっ、と落下してもあんまり痛くないようにである。
やがてもそもそと起き上がると、呆然と目の前の光景を見渡してから、]
…………や、やったぞー!!
[とりあえず叫んでやることにしたのだった**]
/*
や やったああああああああああああああ
(ようやく叫ぶ)
ほっこりしている 改めて協力ありがとうございました……
細氷の騎竜師 ツィスカは、/* 今夜はこの辺で −∀−ノシ**
/*
おお、収拾おつかれさまです…… これもある意味合体技……
それと今更だけどアイリ後輩のところは大丈夫そうで何よりなんだよー この時期のお水は大事……
/*
獲得トップ二冠じゃん めでたい
そういえばフルで振ってないとはいえわたしも奇数に愛されなかったな……一回くらいはおみくじを引きたかった
細氷の騎竜師 ツィスカは、/* *凶*を挟んだ
―― 風龍峡・上空 ――
[あちこちから聞こえる歓声に向けて、
にっこり笑って手を振っている。
本当は飛び上がりたいくらいに嬉しい気分だが、
アルマースの背の上でそれをやるわけにはいかない。
巨蛇の亡骸の背に取り残される形のセルウィンの方にユーリエが向かっていったのを見て、
帰りは吹っ飛ぶことになるのだろうか、とぼんやり思っていると、
白銀の竜を乗りこなす騎竜師から声がかかる。>>194
退避を呼びかけるその声に応えたのはアルマースの方が先であった。
確実にツィスカより元気が有り余っている]
何者か知らないが親切な騎竜師殿、承知したよ。
ところで大丈夫か皆ー?
大丈夫じゃなければすぐ言ってくれよな? 助けに入る!
[アイリも声かけに入っているが、
騎竜師の先輩としては人任せのままではやはりいられない。
望む者がいればアルマースの背中に載せて運んだだろう。
やがて。
離脱が終わってもなお残る者達が、それぞれの大きな力でもって巨蛇を包み込めば、>>197>>199
白銀の竜が歌うような咆哮をあげる。>>200
羽ばたきの後、姿が一瞬で変化する――]
二対の翼だと……?
あれはまさに伝説の、……何の伝説だったっけか。
[ツィスカが思い出せず頭を抱える一方、
アルマースはただ静かに目の前の光景を見つめ続けていた。
先程受け取った力は片鱗にすぎず、
これこそが『ぼくたちのおうさま』の真の姿なのだと悟りながら。
その異様な静けさにツィスカも気がついたが、目の前の光景に圧倒されて何にも言えなくなってしまう。
そうして、光り輝く剣が、今や形の崩れた巨蛇に突き入れられ、
小さな真珠色の結晶体になるまでを見届けた]
え、ええと、どういたしまして……。
まだまだ未熟者ですが力になれたのなら幸い。
我が相棒もそう思っていることですよ。
[正直、どうして自分たちがここに集められることになったのか、
天界からの過剰な干渉のこととか、知らないことの方が多い。
しかしあんな光景を見た後では、感謝の言葉>>203も畏まった調子で受け取らずにはいられない]
時流の歪み……、やっぱりそういうことだったのですね。
[歪みや乱れは正され、己が在るべき場所に戻る時はいずれ訪れる。
それを知り、お祭りが終わるのと同じような感じの寂寥感が胸を吹き抜けるのだった**]
/*
セルウィンが来てた こんばんにゃー
ざっくり拾いつつこっからどうしようかなーなのだ
何はともあれわたしは早寝の民になりますが……
/*
はっ、やりたいこといっこあるじゃん 思い出した
しかし明日のわたしにすべてを任せるのだ……**
/*
兄妹だったのかなるほど……
アイリ後輩はこれから楽しい旅ができるといいですなあ
―― 上空 ――
あっ、そうだ。
[風龍峡の空を漂うように飛んでいる最中、ふと、
荷物入れの中から、そこそこ大きい厚手の紙と板をクリップで挟んだだけの簡単なキャンバスを取り出した。
鉛筆を指に挟んで構図に悩んでいたが、
思いついたからには後は手を動かすだけである。
スケッチを描きたいわけではないから誰かを目の前に呼んだりなんだりはしない。
自らの記憶を頼りに、成長したココンに乗ったアイリだとか、
人虎の姿になったリュカだとかを描いた。
他にも描きたい情景は頭の中にあるので内心嬉しい悲鳴をあげていた]
未来から来た人の絵か……、
事情を知らない人に見つかったら大ごとだなあ。
今から誤魔化す方法を考えないと。
そうだ、「夢で見た光景を描いたのさ……」って言っときゃいいかなー。
[しかし本当は夢でないことを知るのは当事者のみ。
もっとも“現在の”アイリが当事者になるにはあと数年かかるわけだが。
未来への楽しみができたなあと、ひとりにっこりと笑った。
ちなみに出来上がった絵は戻る前に見せびらかしました*]
/*
あとすごい豪快なキャンプ飯を作るのも得意だし食材と戦うのは張り切りそうだなあ
と見えた話題に乗っかりつつ
>>-273
(てれてれしている)
>>-279
希少価値の高いものを生産してしまった……
うむ、そっちのアイリ後輩の時間軸のツィスカはもう地元に戻って守り人やってる頃合だなあ
会いに来てくれたらめっちゃ喜びます ちなみになんとなくだけど海沿いにある街を想定し始めている
―― 上空 ――
[ひとまず心ゆくまで絵を描き終えると、
地上を目指して滑空を始める。
翡翠の竜がただひたすら舞っていたり。
伝説に聞いたえらい人かもしれない騎竜師とアイリが話していたり、
メルヒオルと話すユーリエの方から叫び声が聞こえた気がしたり。
色々だなあと思いつつ]
アイリ後輩もお疲れさまっ!
最後の戦いの時はおかげで助かったよ。
[アイリに挨拶>>281を返しつつ、かさり、と紙をめくれば、
完成した鉛筆画をどーんと掲げた。
ココンにまたがる絵の中のアイリは、槍を構えてきりっとした表情をしている]
ありがとうよ。ふふ……そう言われると照れるよ。
でもわたしから言わせれば、絵の題材になったみんなもすごいんだから!
[手をわちゃわちゃと動かして懸命な主張!]
しかし、アイリ後輩が20の頃となると、
わたしはもう故郷に戻ってるかもしれないなあ。
[海沿いにあるとある街の名前を告げると、]
もしそこを訪れることがあれば歓迎するよ。
それでまた、いっしょに空が飛べればいいなあ。
[未来の己は旅からは離れてしまうけれど、
いつか旅する者達の止まり木にもなれるだろうか。
そんないつかを夢見ている**]
/*
てってれー 挨拶
一部のひとは連続同村でしたね! なあかつき@Akatsuki-smです
このツィスカ、飛天虹路でつかいたかったんですけどあれが村かぶりでいけなかったので ここぞとばかりにほうりこんじゃいました
そうしたら思った以上に色々できてよかったです
村建てさんと同村者さん方に多大なる感謝を!
健康を損ねたのは反省だなあと思いつつ
元気な時にまた会えたらいいなあ シーユーアゲイン!
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