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― 回想:弟と応接間で語って ―
[静かに弟の話に耳を傾け、彼の意見を待つ。
咎めの意を示せば、途中で言葉を詰まらせている様子が確りと見受けられる>>=1。
その反応を見抜く様に翠の瞳は弟の姿を捉えて離さない。
真摯な態度を示している様子には何処かしら冷たさを孕む眼差しを向けるが、その真意を語ろうとはしない>>=2>>=3>>=4。
静かに目を閉じ、一言だけ漏らした後部屋を立ち去れば弟は何を思うのか。
――――此方はそれを知る術は持ちようが無かった*]
/*
「後継者がウェルシュ様だと知った軍部は陛下を暗殺。」
微妙に違うよ!
後継者はウェルシュだと知ってはいるのは此方だけなんだよ!(ははっ)
― 回想:弟と応接間で語って ―
[弟が資料に目を通し意見を述べるまで、此方は何も言わず見守る>>=0。
思わぬ人物の名前が挙がり、声を上げ咎めの意を示す。
何かを伝えようとする弟は言葉を濁す様に黙り留まる。>>=1。
何度も見てきた対応、何か隠し持っている人間の反応を見せる弟のそれは、裏に“秘密”を持った――いや、野心を持った様な者がしてみせる様に見えた。
「嗚呼、こいつもか……」
そんな心の呟きと共に失意を抱き、冷たい何かを抱く。
何より、此方を“下”として見せる目が、密かに隠している弟の野心を表している様に見えるのだ。
文官も武官も、そして目の前に居る弟も力に、権力に飢えているといえるのだろう。
――父上、見誤ったな。
そんな皮肉を残しながら弟の真摯な態度を見据えている>>=2>>=3>>=4。
言葉は真摯なもので耳障りは良い、されど実際何名その言葉通りに実行に移したのやら。
何名も綺麗な言葉と裏腹な事を仕出かす人間は居る上にその尻拭いはいつも自分に回る。
故に、弟の綺麗な態度では真に納得する事は出来ず、何処か冷たさを孕む眼差しを向けていた。
――――父上よ、こんな愚弟を如何して信じたのですか。
湧き上がる感情を抑えば、ある願望が徐々に徐々に力を付けていく。
蝕む感情がどろりどろりと渦巻き、黒い感情に塗り替えられ、心がその願望を受け入れ始める。]
― 回想:王の間に通ずる廊下にて ―
[此方の私室から王の間に通ずる廊下がある。
その廊下を歩きながら、南の視察に向かおうと準備を進め歩いていたら、一人の金髪の青年と擦れ違う>>28。
此方は見覚えの有る青年、諸外国に通ずる間者の一人だった筈、と記憶しているがはてさて。
何処か皮肉めいて挑戦的な、悪意が込められてそうな笑みと言葉を投げかける様子には、にぃと笑みを浮かべ。]
そうなる事が父上のお望みだ。
[そのまま振り返りもせず、南の視察へ赴こう。
皮肉を込められながら備えられた黄色の風花の存在に気付かず、小さな花弁は此方を掠め、風に乗ったまま何処かへ飛んで行ってしまった*]
― 現在、城下にて ―
[何やら城下が騒がしいと思いきや民衆に絡まれているアイリがいる様だ>>2:261。
双方に敵意を剥き出している様子に此方が諌めようとしたら、一人の女軍人がアイリの方に声を掛けている>>2:262。
その様子を見た故、此方は一旦警備の者を制止し様子を伺っていたら、舌打ちをする総督の様子を目にし>>0、そんな彼女に凛と思った事を告げる女軍人の話を聞けば此方も話に加わろう>>5。]
父上のご逝去に関しては緘口令が敷かれていたはず。
それでも漏れている、という事は誰かが意図的に漏らしている、と考えられるな。
その上、今南のスラムで暴動が起きた、という報告を受けたので視察に向かう。
[女軍人が口にする言葉は此方も納得出来るもので>>13、新しい話が生まれていくというのは此方も同意を示す。]
先に話した暴動の件も然り。
次から次に増えているのも確かだ。
今は少しでも時間が欲しいのが現状。
少しでも情報を掴み、事の沈静化に努めるのは大事だと心得よ。
[出過ぎた真似と告げながらお辞儀する軍人には咎める事は無く>>14。
処遇を求める彼女に、それは必要無いと此方は首を振る。
立場上上である総督に何らの思惑があるかも知れないが、彼女も罵倒や否定もしようとしない故>>25、上官に対する進言はお咎め無し、と二人に告げれば、此方は南へと向かうつもりだ。
もし何か言うのであれば一度足を止めて話は聞くつもりであるが、そう時間は取れない事だろう*]
/*
>>86
おい、流石にそれは無いぞ( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )<見越して
フェリクスにとっても流石にこれは予想外()
/*
ソマリさんやシュナウザーさんやアイリが本当にいい動きしてくれているから本当に助かるありがとう!!!(むせび泣き)
[南の偵察に出かける旨を伝えれば、心配の声が此方へと向かう>>81。
それも当然の反応だ、眼前の彼女だけではなく、視察に向かうと言った時の周囲の反応も同じだった。
王都のスラム地帯に向かうならば、そう時間は取られない上に、自ら前線に出てこの目で確かめる事を厭わない自分を止める事は出来ないだろう。
気を付けてという言葉を背に現地に赴こうとすれば、最後の言葉を耳にし、一気に眉間の皺を深めた。]
……フォールデン総督。
お前の役目はゾネス要塞の守護だ。
万が一の際は、上の者が指揮を取るのは承知の筈。
勝手な真似をすれば、国が大きく揺らぐと知っていよう。
お前の勝手な一存で軍を動かす事は罷りならん。
[低い声で一喝。
目の前の女軍人は勝手な一存で軍を指揮する事を知っているが故に釘を刺すが。
まさかこの後、総勢700名の軍人を総動員し王宮へ進軍するとは思いもよらなかった**]
[されど。ほんのりと、薄々と。
暴走しやすい彼女が、何か仕出かすのではないのか、という期待を抱いてしまったのは――否めない**]
/*
どんどんやる事が増えて鳩が過労死するぅ( ˙ ꒳ ˙三 ˙ ꒳ ˙ )
>>172に関しては全然思い浮かばなかった!すごいな弟!
/*
おつかれさまです
何かお困りごとはございますか?
ご負担のない範囲で楽しんでいただければ幸いです
何かありましたら、いつでもサポセンまでご相談ください
/*
サポセン様ありがとうございます!(敬礼)
困ると言えば、やる事が増えて鳩では中々追い付かないという位ですので不明な点とか誰かの問題でとかでは無いのでご安心下さい。
/*
なるほどなるほど
最優先事項を絞って先にこなす、という手もありますよ。
あとは余裕ができたら、とか
全てに反応しようとするとパンクしそうですので、ある程度割り切るとか、はしょるでもいいと思いますよー
― 回想:前日の城下で ―
[ゾネスが有ってのラメールと>>112。
ゾネスがあるから故ラメールは守られているのは事実。
故にそれがアイリの誇りとも言えるのだが、ゾネスの軍を彼女に預けているものの、勝手な独断で無闇矢鱈と動かして良いという道理では無い。
アレクシス参謀長が居る限り勝手はしない、という言葉を聞けば、すぅとした何かを感じてしまうが、其れは表にも口にも出さず。]
軍を使うのは飽く迄最終手段として使う物だ。
そもそも、現時点で武力を使われて無い状況で軍を使うとなると更なる混乱を生み、他国が付け入る隙を生む事を知らぬ訳では無かろう?
フォールデン総督が勇ましい事も功績がある事は知っているが、お前が独断で動く事も知ってる。
故に軍を束ねる者として、上に立つ者として責を全うする為に勝手な一存で軍を動かすな、と命ずる。
[正式な命令に成り得るのかは計り知れ無いが、此方の直々の命令を眼前の総督に下す。
その際先程の女軍人も居たのだろうか?何方にしても、此方は直令を総督に下してからこの場を立ち去り視察へ向かって行った。]
― 視察から戻る前 ―
[白狼騎士団が800の軍勢を連れ王宮に押し掛けていた。
その騒ぎに気付いた一介の軍人が慌てながら大将の元へと駆け付け現状況を伝達すれば、唐突の出来事に驚きを隠せず急に立ち上がる。
蒼白となった顔で軍人に命を下そうとすれば、もう一人の軍人が息を切らせて大将の元へやって来て、息も絶え絶えになりながらも報告をする。
それを聞いた大将は余計血の気が引き、怒りに満ち溢れていた。]
『フェリクス殿下の制止の直令に背き、勝手な一存で軍を蜂起し、王宮に差し向けるとは明らかな国家反逆罪だ!
即刻フォールデン総督を拘束せよ!!
私は不在の殿下の代わりに現場に赴き、殿下に代わりに命を下す。』
[フォールデン総督より上位である大将、第一王子の不在時に代理の指揮を任せられているのだ。
視察から急ぎ戻ってくる第一王子が間に合わない事も踏まえ、代理として暴走した総督に命を下す為だ。
王宮を守る為に城内に居る軍人を集め正門へと向かって事の鎮圧に力を注ぐだろう**]
― 偵察から戻る時 ―
[昨日総督に直に命令を下し偵察に向かった翌日。
スラムに住む者達に話を聞いて回り自分の見聞きで情報を集める。
その者達が言うには。
“ギルドの不法な買占めに苦しんでた我々をウェルシュ様が、ギルドの独占をさせまいと法を見直してくれたから生活が楽になった”と。
“けれど、ここ最近商人達が急に値上げをして商品を買い占めていて生活出来ない”と。
“これから先我々は如何すれば良いのか分からない時、元々居る者だけでなく余所者も交じり扇動し不満をぶつけ始めた”と。
逃げ込む家がない者達は暴動に巻き込まれ命を落としている者も居る。
早く助けてくれと懇願する様子には、此方も表情が歪み早急に暴動の鎮圧をせねばならないという使命感が生まれた。
視察をしている最中でも、住人達の不安を耳にする。
王の急な死を始め様々な噂を聞けば、此処にまで噂が回っているのかと訝しげ視察を終え王宮へと戻って行く。]
[スラム街から王宮に戻る際、見慣れた武装集団――つまり白狼騎士団――が隊を成し何処かへ目指そうとしているのを見る事が出来た。
軍を束ねる者として、見える武装した女性達の列を見遣ればすぐ白狼騎士団だと悟る。
――まさか命を反したのか!?
白狼騎士団が進行している、という事は即ち彼女らを束ねるフォールデン総督の指揮の下進軍していると判断し一気に血の気が引いた思いをした。
と同時に、総督が独断で兵を動かす理由を推測すれば、ある事が結び付き曇りの無い蒼穹の空を見上げポツリと言葉を漏らした。]
……すまないアレクシス。
[今更謝罪の言葉を、その想いを抱いたとしても決して赦される事ではない。
それでも、今言霊に乗せ、彼岸へと旅立った恩師に此方の想いを伝えよう。]
[それにしてもだ。
まだ王位に就いてはいないとはいえ、軍の最上位に居る己の命令を無視し、蜂起するとは思いもよらなかった。
いくら独断で動く事はあれど、王都で兵を武力を行使しようとするとは流石に此方も想定外の事ではある。
(でも、心の何処かで歓喜を覚えているのもあるが、無理矢理それを奥底に仕舞う)
今この時期に軍を使うなんて愚かの極み以外何があると言うのか。
まして白狼騎士団が向かう方向は王宮である事を察すれば、最悪の展開を予想せざる得ない。
護衛に付いていた軍人に切迫した空気を纏い、伝令を伝える。]
今すぐ王宮へ向かい、大将に伝えフォールデン総督を止めよ。
此方は総督に独断で兵を動かすなと命じてある。
もしフォールデン総督が止まらぬというのであれば、命令違反と国家反逆として拘束せよ!
[御付の軍人が敬礼をし阻止するべく此方より先に王宮へ向かったが実際制御しきれるとは信じきれない部分がある。
アイリの性格もあるのだが、軍が暴走してしまえば、上からの命令や権力など止められず大きな争いに進展する事があるというのを知っている故だ。
そう、命令よりも動こく意思、突き進む意思が強ければ誰も人を止めることが出来ないのだ*]
[人が止まらないというなれば、心も止められることは出来ようか。
生まれたそれは徐々に、少しずつ気付かぬ内に力を付け大きく塗り替えようとする。
力を付けたソレは、最早抑える事が難しくなっていくだろう。
たった一つの波紋が生まれ、幾つも幾つも波紋が生まれてしまえばやがて大きな波へと変わり止める事が出来なくなる。
幾つのも波が揺れ、船を沈ませる力となり得るのだ。
その力に様々な名前は付くだろうが力は力、正でも負でも過ぎれば身を滅ぼす恐ろしい物。
仮に波が揺れたとして、地を揺るがなければ、吹き荒ぶ風が無ければやり過ごせたのかも知れない。
が、大地は大きく揺さぶられ、荒れ狂う暴風は船を沈めるのかも知れない。
もしそうなってしまえば、人間の力など止められる事は無い。]
[今軍で総督の制止させているという事は、一体どういう事に繋がるか、その意味に気付くのに遅れを取った。
それに気付かせるのを遅らせた理由は何かを知るのは己だけ。
理由に向き合う前に、理性が本能に危険だと警告を放ち、警備の者に命令を告げ此方も急ぎ王宮へと戻ろうと。]
今、城内の警備が手薄になってる!
急ぎ城へ戻り、弟の身の安全を確保しろ!!
[フォールデン総督が蜂起し王宮へ進軍、その沈静化に軍を投入すれば、必然的に城内の警備は手薄となる。
弟は身の安全の為に城内に匿う筈だ、自分とは違い決して前線に出させる訳が無い。
されど、城内の警備は手薄で、且つ城の中には諸外国に通じる諜報員がおり、今が暗殺するには絶好のチャンス。
如何してその意味に気付かなかった事かと悔やんでも後の祭り。
それでも、此方の足は王宮へと向かう事を止めなかった*]
― それは珍しく熱を出して寝込んでしまった幼い頃 ―
[此方は健康で活発的な子供だった。
普段はよく外に出たり、剣を振るっていたりとしていても。
されど子供、病に罹り熱に魘され床に伏せる事は何度かある。
滅多に病に伏せる事が無い王子が熱を出したとなれば、回りの大人達は大層心配させていた。
侍女は甲斐甲斐しく身の回りの世話をし、医務官は早急に病を治そうと奔走している。
それでも、熱を出し弱った幼子は悲しみを抱き、涙を貯めながら一つの問いかけをした。]
どうして、ちちうえとははうえは、きてくださらない?
[その言葉は大層大人達を困らせた。
父は国にとって重要な決断をする為多忙を極めていた。
母は同じタイミングで熱を出してしまった弟に付き添っている。
大人になればその事情を理解し受け流す事も我慢する事も出来るだろう。
されど、まだまだ無垢な子供がそれを理解するには難しい話。]
ちちうえもははうえも、ぼくのことが、いらなくなったんだ……。
[弟が生まれてから病気がちな彼に母が付きっ切りになってる事に寂しさと悲しさが生まれていた。
それでも「おにいさん」だから、弟は「びょうき」になりがちで自分は「げんき」だから仕方ない、と我慢していた。
でも、今は自分が「びょうき」になってるのに、父親も母親も如何して来てくれないのか。
それが如何しても如何しても悲しくて涙が止まってくれない。]
どうして、ぼく……う、ぐっ。
[泣きじゃくり始めた幼い兄を懸命に宥め好かせようとも、その悲しみは癒えようとはしない。
心の中に一つ、小さな小さな波紋が生まれ、小波に無垢な気持ちが揺らいでいた*]
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