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― 2階・階段 ―
あ……。
[不思議な感覚。
体が軽くなった気がする。
視線をベランダへと向ければ、雨粒がガラスを叩いていた。
試しとばかり、ペンを手に取れば、いつもより走りがいい。
描いたのは、長さ2mほどの鞭。先端には刃がついている。
最初は蛇腹剣でもと思ったが、魔力消費を考えるととても怖くて描けなかった。
視線を上げれば、巣を張る蜘蛛のディアボロス3(6x1)匹。
試とばかり、無造作に振るえば、正確に蜘蛛を打ち据えた。]
なるほど、ねー。
こんなにも影響ってでるものなんだな。
今はいいけど……土属性の場になった時が怖いかな。
[身体の切れが明らかに違うのを実感し。
転がるジェムを拾い上げ、ガラスへと近づく。
映る自分におや、と違和感。
前髪を一房、指でつまんで目の前に。
なんだか青い。]
なぁ……もしかして
髪の色、変わってる?
『ああ、ジェムの色と同じに、な。
大方恩恵の発動に釣られた変化だろう。』
……なんか変な感じ。
[言いながらくるり向き直り、ガラスに背を預け、先に知ったそれを思い返す。]
しかし、他人の夢を自分のに、かぁ……。
俺にはない発想で……うん、面白いね。
その感情、もっと深く知りたかったなぁ。
[青年は楽しげに笑っていれば。
なにやら騒々しい音が聞こえる。]
ディアボロスか、……それとも?
[呟いて、騒ぎの方へと。]
→ 使用人室 ―
……。
[たどり着いた先。
広がる光景は、ある意味酷いモノ。
腐海と。
白と。
ボクサーパンツ一丁でポージングをする魔ッスルと。]
……うわぁ。
[出来るなら、見なかったことにして、*Uターンしたいところ*。]
― 2階・使用人室 ―
[手招く白>>76には気づいていたけど呆気に取られて動けず。
誇示される肉体。
魅せられたウロボロスたちは、喜悦の声を上げながら消え失せていった。
これは所謂肉体言語というモノなのだろうか?
その筋肉がすごい事は理解できるのだが。
やはり呆気に取られながらも、拍手の音が聞こえれば、青年も釣られるように、ぱちぱちぱちとおざなりな拍手を。]
……いや、うん、すごいですね、あはは……。
[マスク越しでも満面の笑みであろうことが分かる魔ッスル>>80に、ひきつった笑顔を向けた。]
[いやいや、ジェムはいくらあっても邪魔にならないし、
そもそも立派な魔女衣装ってなんなんだ?
というか魔ッスルはもはや魔女という枠に収まってない気がするのは俺だけか?
なんて内心思っておれば、賞賛の言葉>>81が途中で切れた。]
……?
[どうかしたのだろうか?
声はかけぬまま。
遠目にじっと眺め、様子をうかがう。]
[つぶやく言葉は、青年には理解不能だったけども。
先に拍手してた時は、興奮してるように見えたその顔が、今は蒼褪めているようで。]
……大丈夫?
君もジェムを使っておいた方がいいんじゃ……
って……。
[背を向け、出ていく白に、目を丸く。
呆気に取られているから、引き留める事はなかったけども。
背中が見えなくなる前に、青年はかろうじて言葉を投げる。]
……ロー・シェン……サクくんに、気を付けて。
[疑わしき存在であることと。
意味はない、と言い切ったことと>>2:206>>2:217。]
[さて、その言葉をどういう意味に取ったやら。
冷ややかな言葉に返すことなく。
ただ願うのは、白が、黒を脱落させてくれれば都合がいいのに、と。]
情報交換、しときたかったんだけどなぁ……。
魔ッスルさんは……うん、さっきも会ってましたし、新情報なんてないですよね?
[そうして、魔ッスルをじっと見つめる。
先に見た情報一つ、
人狼が脱落したことを伝えるべきか、否か。
今のところ、目の前の男をさほど疑ってはいないのだけども。
何せ疑わしく思える人物は、ほかに4人もいるのだし。
残る人狼が1人なのに、やたら多いとは思うのだが。]
ですよね……。
いえ、ありがとうございます。
……えー、どうも一人脱落したようです。
あの、ベレー帽の。
生憎俺は名前を知らないんですけどね。
[すこし悩んで。
脱落者が人狼とは明かさず、脱落者が出たことだけ伝える。
もし、どうして知っているかと聞かれるなら、恩恵ですと素直に答えるか。]
ああ、これは他の人には秘密にしておいてくれますか?
これを理由にもし人狼に狙われたら、たまったものじゃないですしね。
[口止めだけして、出ていく魔ッスル>>114をそのまま見送った。]
[さて、今は。
青年は窓辺にもたれ、鞭を左手に持ち替えて、右手でペンをくるくる回す。
それは、考え事をする時の癖。]
(再起が可能、かぁ……スタミナだけはやたらありそな、あの人には似あってるな。
とりあえずセイレーンをどうにかしてくれると嬉しいんだけど……あの人火みたいだし……恩恵でどうにかなってくれればワンチャン?)
[あまり疑ってないとは言え、信じきってるとは言い難い。
恩恵だって本当かどうかはわからない。
それでも、教えられた恩恵>>125をほかの誰かにバラす気は一切ないのだが。]
(あー……ベレー帽の……レトってのが、例の情報提供者、って可能性もあるかな?
それにしても……誰が、脱落させたやら?
人狼同士でつぶし合いはないだろうし……。
そして……あの仮面はどこにいるのかなぁ?
どんな魔法かも、属性かもわからない、ってのは戦い吹っかけるには辛いけども……。
それにしても、疑わしいのが多いなぁ。
残る人狼は1人なのに。)
『お前とおんなじで、人狼が受かってもいいと考えてる奴か。
もしくは、人狼の協力者か。
ま、思い当たるのはそのへんだな。』
……なるほどね。
そんなのもいるかもしれないんだ?
[それは面倒と思いつつ、ジェムを3つ使ったら。
鞭を右手に持ち替えて廊下へと。]
― 2階廊下 ―
[誰もいない廊下。
代わりにいるのはディアボロス。
ガラガラガラ。
うるさい音を立てて、手押しワゴンが7(5x2)]一斉に突っ込んできた。]
[まとめてなぎ払おうと、右から左へ鞭を振るう。
こかしてしまえばあとはもう、ただ一台ずつ止めを刺していくのみで。
ジェムを拾って、1階を目指す。]
→ 1階・階段 ―
/*
呪殺発生かな。
んじゃ被襲撃狙いに行きますか。
俺の役目って終わってるようなもんだしねー。
ってか今度こそ墓でゆっくりしたいんだぞっと♪
/*
うーん、これ、狼2とも動けない感じなんかな?
それだったら正直なところ、狼2連釣りでエピ目指しでも良かったんじゃないかな、って思わなくもない。
― 1階・階段 ―
[階段の途中で足を止める。
希薄な姿のディアボロスと戦う少女>>157がそこにいた。
先にここで会った時と違い、仮面は見当たらない。]
やぁどうも。お取込み中みたいだね。
[どうせなら気づかれずに、戦うところを見ていたかったけども、まぁいい。
了解とばかり手を振って、寄ってきた1体へ鞭を振るった瞬間。
暗闇、わずかに浮かぶは仄かな燐光。
それと同時、手足に鉛でもくくりつけられたかのような感覚。
鞭は空振り、壁を叩いた。]
……ちっ。
[有利な属性から不利な属性へ。
急激な変化に身体が追い付かない。
せめて、あの少女が土属性でなければいいと願いながら。
最悪は即座に逃げようと、とん、と数段上に後ずさる。]
あー、あの光ってるところねっ。
[声>>160にこたえ、腕を引くように鞭をふるうも、燐光をとらえることは出来ず、霊体の胴を*撃つのみ。*]
― 1階・階段 ―
ああ、こういうのは性に合わないらしくて……ねっ。
[仮想敵をこの少女と考えて。
長剣などの射程の短い武器では間合いを詰めれるまで辛い。
かと言って、ボウガンでは矢が切れては終わり。
なら、それなりに射程があり、攻撃するだけでなく落ちたナイフを拾うのを阻害することも出来るであろう鞭を選んだのだが。
属性の不利を被る状況、ごまかすためにこんなことを言ったが、どの程度効果があるやら、もしかすればもう見抜かれているかもしれないと内心苦笑い。]
なんのために、って……?
自分の為、だよ……っ。
そういう君は……っ!
[唐突な問いには簡単な答えを返す。
問い返したのは、彼女に声を出させるため。
脱落さえればいずれ知れるかもしれない。
けども、視界が悪いこの状況、声を出させるのがよかろうと。
しばらく体を動かしていれば、先よりも動くようになったけども、それでもやはり腕は重い。
なんとかかんとか、といった体でようやく端の刃が核を捉えたか。]
[す、と目を細める。
かすかな燐光、それに照らされる少女は幻想的で。
ただの観客であれば、素直に見惚れていただろう。
けども。
今は当事者。そうはいかない。 ]
ふーん。
住みよい世界って……確か10年ほど前に大ヒットした漫画みたいだね。
[あの
で、そのたびに君が業を背負う?
まぁ別にいいんだけどさぁ……
[ブラック企業だのは子供らしくない。
もしかしたら、彼女の身うちが過労死でもしたのか?
けども、それを自身で裁くだなんて、ある意味中二病的にも思う。]
生憎俺も譲れないんでねっ――!
[知りたい。
いろんな世界を。
いや。
忘れたくない。
この、人の身であれば普通は知れなかったであろう世界を。
今あるこの緊迫感だって。]
[少女はすでに人狼なのか。
それとも。
人狼へといずれ堕ちる願いを抱いてるだけの見習いか。
青年自身は人狼を悪だなと二元論で断罪する気はないけども。
ただ、人狼の目がさらに上がった以上、脱落させる以外の選択肢はない。
なにせ、残り一人の人狼を脱落させるのが近道だと信じているのだから。]
[躱された鞭は空を切り。
鞭よりも小さな風切る音と、足音と。
とっさに手甲ではじこうとするけども、見えない分うまくは行かず、右腕をえぐり、赤が散った。]
痛っ……。
[飛びずさろうとするけども、
後ろ向きに動こうとする青年より、少女の動きの方が早いのは明白で。
目の前、何かが煌いた、とっさに右腕で防ごうとするけども、傷ついた分、それは遅く―――*。]
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