情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
― オプティモ沖・洞窟 ―
見ての通り、この船は、使うことは出来ない船だ。少なくとも、今のこの国ではね。
だがまあ、倉庫代わりにはなるものでな。
ここに君達の飛行船の荷も隠してある。
[ 洞窟の中には、海からの荷を運ぶためか、小舟も数艘繋がれている。その小舟を指し示して、男はカナンとシメオンに振り向いた ]
荷の中から貴重なもの、使えそうなものを選んであの船に乗せて、今なら、ここから脱出することもできる。
アレクシス・ユレは目敏い男だから、あまりお勧めはできないがね。
[ しかし、そのつもりがあるなら、止めはしないと、視線で告げた ]
― オプティモ ―
[ 時が足りぬ中、積み荷を全て確かめる暇はなかったかもしれない。ともあれ、男は異邦人達に船を見せたことに、満足し、その後の一夜は、オプティモ名産を並べた宴会ともなった ]
― オプティモ ―
アレイゼル領へ、だと?
[ サシャが、私兵達を率いて、アレイゼル領の探索に出かけたと、男が聞いたのはカナンとアレクシスを乗せた船が出港した後のことだった ]
...確かに、アレイゼル卿の動きは、この先、大きな懸念材料ではあるな。
[ これまでは、敢えて触らずに来た相手...(向こうが乗り込んでは来たものの)...敵に回せば、恐らくは、王府そのものを相手にするより厄介かもしれない男 ]
― オプティモ ―
[ サシャの判断は恐らく正しい。これまでも私兵達が独自に判断を降して動く事を是としてきた男は、そう結論づける。
だが、危険でもある、と、胸の奥に囁く声があった ]
ヘイズナイト...
[ 祖父の故郷を見たいと言った彼女を、ここまで連れて来たのは、遠い日、同じ事を男に言った少女の事を思い出したからだろうか ]
無事で戻れよ。
[ カナンの依頼で作り始めた名簿の最初には、サシャ・ヘイズナイトの名が、既に記されている* ]
― 回想・五年前 ―
[ 来る日のために、敢えて交友を断った友から、一度限り、人を介して伝言が届いたのは五年前。
それは、若き巫女姫が、ベルサリス学館で学び、学生達の議論にも加わっている、と知らせるものだった ]
...自慢か?
[ それを送ってきた友の意図は、判るような気はしたが、男は苦笑と共にそれを己の胸に畳み込んだ ]
― 回想・五年前 ―
[ 友への返信は出来なかった。それが約束だったからだ。代わりに、男は、これまであまりしたことのない巫女姫への献上品を王府へ届けた ]
[ 恐らくは彼女の誕生日の祝いという名目だった筈だ。
贈られたのは、古い小さな木箱。それは蓋を開けると、鮮やかな色彩で異国のおとぎ話の1シーンが描かれたオルゴール。
オプティモの海岸に時折流れ着く、結界の外からの漂流物の一つだった ]
― 回想・五年前 ―
[ 海水によって壊れかけたオルゴールは、曲の半分ほどから先は鳴らぬおんぼろで、或いは巫女姫への献上品には相応しくないと、捨てられてしまったかもしれない。
彼女はそれを覚えているだろうか?** ]
/*
やることタスク(改)
※サシャに情報渡す
※シメオンと話す
※ライフル配備
※オプティモに戦場引き寄せ
...るのは、いいんだけど王府軍がフィオン落ちちゃうとNPCなのか?巫女姫かアレクシスが乗り出してくるかもだけど...さすがにソマリは王府軍側では動かないよなあ...さて...
クロードを死なさないように、は、ソマリ氏がなんとかしてくれる気はするんだけどね。
/*
きゃー、俺よりソマリさんの動きが速い件。
[ 今何か書きかけてたようです ]
このまま戦争しかけてくれるのかなwktk
えーと、どうしよう、邪魔にはならんだろうから、投下はしとくか。
― アレイゼル領 ―
「あのう、姐さん」
[ サシャ率いる私兵の一隊が、ジェフロイとガートルートのアレイゼル領入りを探り出してすぐに、若い兵たちの間でもリーダー格の一人が、サシャの顔色をうかがうように声をかけた ]
「姐さんだけ知らないってのも、あれかなーっと思うんで、言っとこうと思うんですが…クロード・ジェフロイてのは、頭領の大事な友人て人の息子なんだそうです」
[ それは、クレメンス自身からではなく、シュビトの集会へと潜入するにあたって、彼の傍近くに常につく古株の私兵から、若い私兵達に内密に伝えられていた話だった ]
「頭領は、構う必要も助ける必要も無いって、言ってたんですけど、死なせたりしちゃいけねえって、俺達の間では…」
[ 暗黙の了解として動いていたのだと、そう告げて ]
「伝えるのが遅くなってすみません」
[ と、若い兵は、頭を掻いた** ]
― オプティモ沖・洞窟 ―
[ カナンとシメオンに船を自慢しながら、男は、かつて少年だった友の息子が、友に連れられて、屋敷を訪ねてきた時、邸内を探検した挙げ句、この洞窟に入り込んだことを思い出す。
あの時も、ガートルートが一緒だったか。
崩れやすい洞窟への抜け道を、二人だけで通ってきたと知って「二度とやるな!」と拳骨を落としたものだった ]
[ あの時は、まだ半分程しか組み上がっていなかった帆船は、正体不明の巨大建造物と、少年達の目には映っていただろう ]
[ 短い時間の間に、手近な荷を開けてみたカナンとシメオンは、それぞれに役立ちそうなものを見つけ出したようだった ]
かめら?
目に見えるものを印刷????
[ 未知の機械は、さすがに理解不可能で、男はお手上げとばかりに、軽く両手を広げて笑う ]
元々の所有者は君だ、何を置いて、何を持っていくかは、君の自由だとも。
私はそれほど阿漕な商売人ではないからな。
[ シメオンに農業のセミナーなら問題ないかと問われれば、ふむ、と暫し考える仕草 ]
― クレメンス邸/宴会中 ―
[ カナンとシメオン、そして預けられていた飛行船の乗員達を交えた宴会の途中、突然にカナンから為された提案>>238]
市長?シュビトの市長に私が、かね?
[ 町長、市長という地位はナミュールにもある。しかしそれは地元の意見を聞きつつもあくまで、領主や王府が任命する公職であると見做されていた ]
選挙、というのは、シメオンにも聞いたが...確か、靴屋が国の首長になることもできる、だったか?
[ ギルド長などは、会議による多数決で選ばれる事が多かったから、選挙というものの理屈も、やはり飲み込めぬでもなかったが ]
本当に君は、いつも突飛なことを思いつくな。どういう頭の構造をしているのか、一度覗かせてもらいたいものだ。
[ カナンが本気で言っていることは、クロードの名がその口から出た時に知れた>>239
男は、彼の熱弁が途切れるまで、その話を黙って聞き、静かな笑みを浮かべて返す ]
面白い話だ。だが、それを実現するためには、まずクロード・ジェフロイの命が無事でなければならん。
[ 解放軍の絆は固く、クロードの傍には彼を護ろうと心を砕く友もいる。だが...と、男は手にした盃に視線を落とした ]
やはり、今のままでは難しい。
[ 今は解放軍を侮っている貴族諸侯も、彼等が力をつけていけば、本気になって阻みにかかろう。そう、例えば、王府直属の騎士団が打ち破られでもしたら ]
― クレメンス邸/宴会中 ―
しかし、確かに面白そうだ、考えておこう。
[ 沈む気配はすぐに祓われ]
私が負けるとは限らんぞ、なにしろ私には、たまごプリンとカステラの恩恵がある。
[ 賄賂にでも使うつもりか、そんなことを言ってにやりと笑った* ]
― カナン出発時・オプティモ港 ―
良い船旅をな、大使殿。
[ シメオンと別れの抱擁を交わすカナンに>>、245そう送りながら、男は護衛としてつく私兵達に、視線を投げる。
そっと頷く彼等は、万一の時にはカナンを連れて王府を脱出し、しかるべき場所に身を隠させるように指示されていた。
もちろん、アレクシスがそれを読んでいることは承知の上、これは保険のようなものだ ]
― オプティモ・カナン出発後 ―
[ アレクシスとカナンを乗せた船の出航を見送った後、男は次々に舞い込む報告と指示を求める伝令に、暫しの間忙殺された ]
ん...?
[ 積み上げられた報告の中に、シュビトからの船に、乗っていたマッキントッシュの妻の名を見つけて、男は家令を呼んだ ]
シュビトから避難して来たもののうち、女子供、老人、怪我人、他に身体の具合の悪い者は優先的に上級の宿に移せ。
妊婦等も居るようだ、そちらは医師に診察させた上で、いつ出産することになっても困らぬように世話役の女性もつけろ。
[ シュビトや他の地で起きた交戦による戦死者の名も全て、報告の中には含まれている ]
血で購う、未来、か...
[ それは認めない、と、男は言い、血を流さねば開けぬ道もある、と友は言った。互いに剣を抜くまでに激した十年前の未来予想図が、今目の前に重い現実として、ある ]
― オプティモ・カナン出発後 ―
[ 血を流す覚悟を語りながら、友の心こそが血を流していると、男は知っていた。
最も多くの血を流すのは、彼の育てた学徒達、或いは頼みとした有為の教師達だと判っていた ]
[ 共に学び、共に語り、酒を酌み交わし、友誼を交わした者同士が互いの命を奪い合う。
止めようとしても、落ちる砂は止まらない ]
アレイゼル卿の動きは?そうか...いや、ヘイズナイトの報告を待つ。
― オプティモ・カナン出発後 ―
[ シメオンからも数々の提案や>>303要望>>305が出された ]
舞か、考えたな...だが、教えるのは数人にしたまえ。
後は君達ではなく、その数人がばらばらに、時間を合わせず街角で他の者に教える形を取るといい。流行というのはそういったものだ。
[ 例え舞いといえど、まとまった教練のように見えればいくらでも難癖はつけられる。異国の文化を学んだ者が、他者に自慢して自主的に流行らせるという形なら、誰も文句のつけようがないだろう。
その分練度は下がるだろうが、背に腹は変えられないのが今の実情だ ]
― オプティモ・カナン出発後 ―
[ 馬を、という要望は叶えはされたが ]
馬は君に進呈しよう、シメオン。だが、今はまだ出かけられては困る。
...恐らく、危険だ。
[ 太古の森と、ドルマール神殿...それはどちらも、彼のアレイゼル卿の膝元だ、虎の巣に敢えて飛び込む無謀は、今やるべきことではない、と、そう告げる ]
― オプティモ・カナン出発後 ―
[男は、ライフルの教練を行う場所については、シメオンのなんとかなる説>>397に同意を見せた]
私が君達の荷を手に入れた事は、すでに秘密ではなくなっている。シュビトの解放軍が、そのライフルを使っている事もな。彼等に対抗するために、同じ武器を使うと言えば、王府も黙らせることはできるだろう。
[無論、その分だけ相手からの警戒は強くなる。だとしても…]
むしろ派手にやってもらう方がいいかもしれんな。
そもそも武器を持っていることと、その武器の威力を知らせるだけで、いくらかは手出しを控えさせることが出来るはずだ。
[抑止力としての武器、つまりはそういった使い方を想定しての調練をすればいい、と提案をした ]
[次いで。銃弾の調達と、ライフルの増産を、と聞けば]
鍛冶ギルドと医療ギルドに協力を要請しよう。少々時間はかかるかもしれないが、君ならば、在る程度設計のアドバイスが出来るのではないかね?
[学者だというシメオンならば、自分の使うライフルの基本構造くらいは頭に入っているのではないか、とそう尋ね返した**]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新