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死せる忠臣 クレステッドは、灰鋼色の竜 ディルドレ を投票先に選びました。
―グランツェルツ橋上空―
[使い慣れた〈透明化〉の魔法の印を結び。この魔法と相性の良い自らの身体を空気に溶かし、空を駆ける。
見えたものは……船の数に対してあまりにも少ない兵力と、兵士の代わりとばかりに積まれた岩。>>2:139
投石用の岩を詰めるためだけに船を動かす。そんな莫迦な運用があるはずもない。
つまりこれは――]
連中め……本隊は別に居るとでも言うのか。
[とすればこちらは。王子に兵を向けさせないための囮か。船を奪われ破壊される危険を承知して。
……いや、連中は知っているのかもしれない。こちらの軍に、船を運用する兵科がないことを。
だが。恐らく指揮官は、この陽動が気づかれていることをまだ知らない。
……それは、主から送られたある依頼を達成するのにはいい機会なのかもしれない。
クレステッドはその準備のため、一旦橋へと戻った*]
― グランツェルツ橋上空 ―
[橋へと戻る途中。>>5
軍師と思しき者がエトヴァルトと相対し、戦っているのが見えた。
本当は、ここで彼を捕縛なり始末なりしておくつもりだったが、その光景を見て、彼らの戦いに介入するという発想は、自然に頭から消えた。
戦争にしては甘い考えであることはクレステッド自身解っていたが。
それは、クレステッドが武人でもあることの証左だったのかもしれない。
だが、それならそれで戦略面で何もしない、というのも憚られた。
彼は姿を消したまま、船団の後方に向かい。傍らの袋から硝石を取り出して砕きつつ、小声で魔法を唱えた]
クレステッドの名のもとに命ずる
水底に棲まう姿なき者よ
荒ぶり、爆ぜよ
[静かに唱えられた魔法は即座に効力を発揮し、船底のあたりで小さな爆発を起こす。
船の大きさに比べて人員の少ない囮の船を数隻周り、同じように爆発を起こさせる。
それは船に突然の揺れとなって襲いかかる。突然の攻撃に乗員は混乱するだろうし、場合によってはそのまま沈むこともあるかも知れない。
そして。それはもし
橋に戻る前に、エトヴァルトと軍師の戦いには介入せずに、状況を少しでも有利にしておこうという判断だが、果たして成功するだろうか。
彼は姿を消したまま、急ぎ橋へと戻った。丁度、彼の指揮下の者達も援軍として到着する頃だろう**]
/* 単騎駆けしたにしては援軍と到着タイミングに差がねえな!?と突っ込まれそうですが流れってことで許してくだしあ……!
援軍着く前に潰走させるのも違う気もするし
[それは恐らく、カトワールでの戦から、暫くしてから]
……ああ、ようやく、奴らもあれを出してきましたか。
「全軍」……なるほど、必殺必勝の覚悟で臨むと。
承知しました。
[その言葉は静かに涼しげに聞こえるだろうが、いつもより、一本芯を感じられる言い方でもあった。
そしてそれは。
クレステッドが激情を静かに抑えている時の癖でも、ある]
―いつかの回想―
[数千年前。
クレステッドが最初に魔軍に加入し、まだ日が浅い頃。
まだ「儀式の間」で自身の、そして魔王のための研究をする余裕があった頃。
ギィはクレステッドのことを、熱心だなと軽く評した。
その口調はどのような色を帯びていたかは解らないが]
……我が主の、我が軍のためですから。
それに、私のためでもあります。
[現在から比べると、余裕のない言い方ではあるものの、どこか涼しげに応える彼は今と同じもの。
そんな折、ギィはクレステッドに問うた。クレステッド自身の目的は何なのか、と。
その質問にどんな意味があったのかは、クレステッドの知る由もないが。
その問いには、ゆっくりとした口調で答えた]
私はただ、見返したいに過ぎません。私を否定した連中、全てを。
[彼の声は普段より静かなものでありつつも、確かな輪郭と芯を感じさせる声音で。
つまりこれは、無自覚のうちに、彼の感情が荒いうねりを上げている時の合図なのであった]
落とそうか迷ったがやめたので供養
理由:多分もうそろそろ姑息な手を使わずに真っ向勝負に持っていったほうが映えるから
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―グランツェルツ橋―
[偵察と軽い破壊工作を終えてエトヴァルトの下へ戻れば、丁度援軍も参戦し、敵への攻撃を開始していた。>>58
後方にも狙い通りの混乱が見える。
ここでの戦闘は勝利と見ていいだろう。しかしこの作戦は、これで終わりではない。
クレステッドはエトヴァルトの傍らに立ち、敵にも聞こえるほどの、大きな高笑いをあげた。]
ははっ……!
奴ら、金の分くらいは役に立ってくれたじゃないか!
沈んだ船に乗っていた連中、さぞかし慌てたんだろうなあ!
[あえてよく響く声でそう言った。
これは、堂々とした偽情報である。水の上も敵の好きにはさせないための。]
書いたロル供養パート2!
まあ多分供養することになると思ってたw
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[さて。偵察を終えて戻ってきたかと思えば、戦闘はほぼ終了していた。
エトヴァルトの強力な魔法による攻撃により、軍師の乗る船は全壊。
軍師が水に飛び込んだのも、確かに見て取れた。
それを確認すれば、川の流れる先へ先回り。
軍師が立ち上がれば、丁度そこに、幽鬼の馬に乗ったクレステッドが立ちはだかる。]
……お前にはやられたよ。
民兵を組織し、疑わしきを射殺し、ここまで大規模な船団を全て囮に使うとは。
……だが、それもここまでだ。後顧の憂いは断たねばな。ここで、死んでもらう。
[明らかに戦闘に慣れてなさそうな軍師相手に、隙のない動作で腰から剣を抜き、剣を首に当てる
……だが。実のところ、この動きは相手の気を惹くためだけのものであった。
本質は、左手での触媒の粉砕と印。呪文を声に出さず、軍師の身体の自由を奪う魔法を掛けた。
魔法に成功すれば、手と足は自分の意志で動かせなくなる。口は動くものの、力を入れて舌を噛み切る、といった思い切った行動は不可能になる]
……と言いたいところなのだがな。
我らが主が、貴様と話したがっているのだ。
お前の命は、我が主に預けるとするよ。
[くくっと笑みを浮かべ、丁度一人分が移動できる、ポータルを開く。
主に念を送り、軍師を捕縛した旨を伝え。
丁重に、捕縛した軍師を門の先に送り込んだ]
―グランツェルツ橋―
[船団は甚大な被害を受け逃走を始めていた。>>78
元の兵力としての運用はもはや出来まい。少なくとも、与えた損害を見れば十分と言える状況だった。
そしてエディが大きな魔法を放ったのを見。>>76
船から指揮官が飛び降りたのを確認して>>80から、少しして。
クレステッドはエトヴァルト>>84の近くに降り立ち、拍手する]
エトヴァルト。見事な初陣、ご苦労だった。
奴らには十分に損害を与えたと言えるだろう。よくやってくれた。
[まずはエトヴァルトを労い、評価し。
だがここで僅かに表情を曇らせ、調べてきた事実を告げる]
しかし残念だが……これは陽動に間違いないな。
あれだけの船が来てはいるが、ほとんどの船にはただ岩が詰め込まれているだけだった。
使えないように幾つか潰してはおいたが……
恐らくは、別にいる本隊に目を向けさせないための目眩ましだろう。
……まあしかし、損害を与えるのに成功したのは事実だ。
こちらの被害も少ないしな。……本当によくやってくれた、エトヴァルト。
[最後には笑顔でそう言って、大役を果たした彼を労い。]
また直ぐに戦になる。
今は、休んでおけ。
[命令めいた口調で告げた*]
―グランツェルツ橋での戦から数日後:カトワール―
[ひとまずの勝利とは言え、だからこそ、やることは無数に発生していた。
兵の治療と装備の補充。
戦闘によって傷んだ橋の補修。
船の残骸からの使える部品の選定や物資の奪取。
そうこうしていると、東のほうからダークエルフと思しきものが伝令に来る。
戦の状況の伝達かと思われたが、それにしてはあまりに切迫している。]
伝令、ご苦労。
して、報告は何か?
[焦る様子の伝令の報告を聞けば、クレステッドの表情はみるみる険しくなり、最後には身体を震えさせだした]
………ヴェルザンディが……戦死……だと?
……残存部隊は私の配下に……追って到着予定か。そうか……
……わかった。
……伝令ご苦労。お前の隊の到着まで、暫し休むがよい。
[芯が折れたような声と、色のない表情で伝令に指示を寄越し。
魂の安らぎを神に祈ることも出来ぬ立場を僅かに嘆きつつも。
内心では、ならば地獄で会おうと、声に出さずに彼へと送り。
一瞬光を失っていた目の色は、数分もすれば、静かな輝きを漲らせるようになる]
……次の戦は……弔い合戦か。
……『イーシュト』。お前の犠牲は、無駄にしない。絶対にな。
[一度は折れた声の芯を修復し。
いや、むしろ平常よりも強い口調の独り言は。いかなる感情を表すものか。
竜の発見が主に知らされた>>50のは、それからほんの数分後のことだった*]
<b>―グランツェルツ橋での戦から数日後:カトワール―/b>
[元ヴェルザンディ配下からの報告を受け。決意を新たにし。
そうしていれば、主からの全軍出撃の命>>53を、念話にていち早く受け。
こちらでの休息を丁度終えた頃合いのエトヴァルト>>114に声をかける。]
エトヴァルト、話しておかねばならないことが2つ出来た。
一つ……覚悟して聞け。
ハールトの戦にて、ヴェルザンディが戦死した。
竜に守られし、手練のものが付いていたらしい。
[こちらは極めて冷静にそう告げ。
エトヴァルトが落ち着くのを待って、もう一つの話すことを伝える]
もう一つ。
ギィ様から先ほど、指示があった。
ギィ様自ら、全軍を率いてこちらに進軍中だ。
竜とそれに従う者共を、全て確実に潰すために。
我々は、ギィ様の大隊に合流して戦うことになる。
……要は、総力戦だ。気合入れておけよ。
[常に真面目な表情のクレステッドであるが。
確かに表情自体はいつもとそう変わらない。
ただ。
雰囲気というのか、空気というのか。
そういったものに、普段よりも凄みが感じられたであろう]
それと。
今回こそ賊軍に勝ち目はあるまい。
死にたくないものは我が軍につけと言ってやれ。
[と。現地兵の徴用についても触れておいた]
―グランツェルツ橋付近の平原―
[既にギィはカトワール近辺まで到着していると聞いていた。>>139
まだエトヴァルトはこちらに居るだろうか。居るのならば彼とその配下にも声を掛け、グランツェルツ橋の先へ持てる全兵力で進行し、既に彼の到着を待っていた。
作戦の概要>>139自体は、配下の兵にも伝えてある。エトヴァルトが居たならば、そちらにも既に伝えてあるだろう]
ギィ様!お待ちしておりました!
クレステッド隊七百、ここに!
[敵の追撃を振りきって到着した、ヴェルザンディのダークエルフとゴブリン混成の残存隊>>2:123、ざっと三百程度を預かり。カトワールの防衛隊から貸し出した中隊>>2:67の姿もある。
現地の人間は大分逃げ出しており、直ぐの徴用は出来なかったが。
逆に邪悪な亜人が百程度、集って来てもいた。魔王の下で戦いたいと願ったものから、ただ略奪したいだけのものまで。
さて。
魔軍仕えの長いクレステッドであったが、これほどの大勢力が集結したのを見たのは、少なくとも霊体となってからは初めてだ。緊張感こそあるものの、壮大なものだと、感心してしまう。]
……我々の悲願を達成するための本当の戦いが……
いよいよ、始まるのですね。
[表情は普段通り。冷静ではあったものの。
その目はやはり確かに、静かな闘志を湛えていた。]
[……ところで。
ギィとクレステッドが顔を合わせるのは、実に数カ月ぶりのはず。
ならば、気づけるかもしれない。
ごくごく僅かにだが、彼の身体を通して見える風景が、以前会った時よりもその輪郭をハッキリと伝えている事を。
つまりこれは、クレステッドの霊体の透明度が、以前よりも高まっている事を意味する]
―グランツェルツ橋南平原―
[久しく見ていなかった主君の顔>>150を見れば、流石に安堵もするもので。
コカトリスの姿も久しぶりに見ると心が和み、表情も和らぐ。
労いの言葉には黙して頭を垂れ。
橋の向こうを見ればなるほど、確かに幾万という兵力のありそうな軍勢が進軍しているではないか。]
……これだけの兵力があれば。
例え竜相手でも遅れを取ることはありますまい。
[これからの戦に向けての万感の思いを胸に秘めていると。
唐突に別の質問を投げられる。「透明化の術」>>151という言葉には、意外な事を聞かれたかのような軽い驚きの表情を見せ。]
……いえ、そのようなことは……
[何も、と言いかけて。言葉を止める。
軽く目を閉じて、直ぐに薄く開き。]
……ギィ様。我が術と言えど十分な準備も出来ずに、最期に咄嗟に掛けたもの。
術の効果に多少の揺らぎはあるのです。恐らくは、そういうことかと。
[主の見たものが何であるかを推測し、そのように淀みなく答えた。
確かにこれもまた、事実の一面ではある。表情も普段のもので、特に変わりはない。
しかし、声音に悲哀の色が滲むことまで、完全に止める事はできなかった。ごく僅かなことなので、気づく者も少ないだろうが]
― 橋の南側平原 ―
[自信に満ちた主の言葉を聞けば。
それは素直に、有り難くもあるもので。]
有難き、幸せ。
では、まずはその日を夢見て。
[などと話していれば、丁度届いた賊軍が現れたとの叫び。>>147 >>163
河を見れば船の姿が。しばらく前に甚大な損害を与えておいたはずだが、それでもなお船を使ってくるということなのか。
その動きを見ていると、不意に不吉な気配。続けて上がる、《竜が出た!》という配下の者達から恐怖の悲鳴。なるほど、確かにあれは竜の姿。>>165
進む先は橋の向こうか。]
……ギィ様。あれだけの軍勢に号令を行うのであれば、ギィ様自らの威光が必要となりましょう。
竜退治を、お願いできませんか。
ここは私とエトヴァルトで食い止めます。
それと。竜退治ならば我が魔法部隊をお連れ下さい。竜への対策として、十分な重さのある石槍を放つ魔法を編み出しております。
[と、竜退治の策を持つ魔法部隊をギィへ移譲するよう提案し。さて果たして主はどのような命を下すのか]
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