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[机の上には鉱石がいくつか箱に敷き詰められた綿の上に並べて置かれ、巻いてある銅線や、分銅。鉄の筒。研磨剤と磨かれたレンズ。出来そこないの蹄鉄が二つ、細かく砕かれた砂が容れられた瓶に、四角い枠に何かの皮膜を引き伸ばしたものなど、整理されているが雑多におかれている。
その横には水を張った小皿がおいてあり、
帆船の模型が浮かべられていた。
半ば実験場と化している机の上にあるものはどれも、
ディークとこの部屋で過ごす間に増えていったものだ。]
──回想、入寮時──
[肩掛け鞄をかけた新入生は、背筋をぴんと伸ばして、
先住民である先輩に相対していた。]
>>*27
名前と学年を一致させて覚えたいので。
[呼び名について、今よりも高い声が答える。
ベリアン・アリーは鞄を抱えて
随分背の低い相部屋の先輩を真っ直ぐに見返した。]
[6年前の話だ。それはそれは、可愛くない後輩だった。
嫌味と挑発で出来ているような性格の悪い子供だった。]
ディーク三年生
俺の私物を持ち込んでも構いませんか
[新入生が入る前には、ひとりで使われていた部屋だ。その一角を借り受けているのだ。という態度で、何かを持ち込むときには許可を求めるのが常の習慣となった。]
[そうして度々外に出てはものを持ち帰り実験場を広がっていった。
外出について尋ねられれば、どこそこに行っていましたと明確な答えが返る。海で塩をとってきましただの、鍛冶屋でナイフを研いで貰ってたんですだの、果実店から不要になった木箱を貰ってきましただの(のちに削られて、船の模型になった。)
──回想:相部屋の上級生──
[ただ、街の人間とはそれなりに交流があるようだったが、
家についての話題がでたことはない。
長期休暇中も、寮に残留しており
手紙を出す様子もなかった。
>>*30
一度きり、ディークに家族の事を訪ねられたときには]
送ってますよ。このあいだも、
東の沿岸で手紙をを焼いてきたところです。
三日後には届くかと。
[設計図にメモを書きいれながら、とても信用のおけない答えを返した。]
[ただ、その後。一拍の間を置いて、]
……必要な分は、持たされて出されてますから。
[一人で生まれたような顔をしている下級生は、
短く、一言だけを*付け加えた*。]
[西寮で朝食を済ませて、中庭をとおり校舎へと入る。]
─→実技実習;キマイラ戦──
[実技実習に部屋は十分走りまわれる程広く、天井も校舎の二階を越す高さ。部屋の中心の魔方陣を眺めるベリアンは篭手をつけ、スタンダードな長剣を携えている。]
ああ。カサンドラ教官。
預かっておいていただけますか。
[試験開始前に、軽く下を向いて外した眼鏡を、担当の教官に差し出した。]
──会話:実技前日 作戦会議──
[寮長や教官に見咎められた際に備えて、ベリアン・アリーの姿は開け放した窓の一番近くにある。]
キマイラが出たら、俺はまず左に回りこむ
[行動を伝えながら、ステファンが用意した菓子をひとつ摘む。なかなかの人口密度の部屋の中、片手にしたカップでブラックのストレートを口に運ぶ表情は、*幾分満足げだ*。]
──試験会場──
[>>298 怖い話については、裸眼のまま、まあせいぜい気をつけます。と、眼鏡を渡し、説明を受けて下げた剣を軽く地面にからりと滑らせ]
>>299
ところで、教官。
[魔獣の後ろに回るカサンドラに挙手をする。]
そのキマイラ、珍妙面構えなんで不安なんですが
──失敗作だから勝てました。とかは
言われるんじゃあと不安なので
もう一頭まともなの、増やして貰えませんか
[さらりと難易度を上げる要求を向けてにこにこと微笑む。]
──試験会場──
[しれっと難易度を上げる提案をした4人組の内のひとりは、カレルの視線に悪びれずに、にっと笑った>>358。]
ウェルシュの本気もみられるそうだし、
なんとかなるだろ
[提案が容れられたのを受けて、
カレルの肩を叩く。]
まあ、あれはお前に──…
……おお。
[中央に配置されているクリーチャート熱視線と目があって、笑顔になる。]
なに、興味をいただいても
生憎とそっちの気はないんですが…
…
……キマイラに話すだけ無駄か
しかたねえなあ
[──とっ、と踏出し音をさせて、クリーチャーの左方に足を踏出す。顔がぐるりと廻らされて、ベリアンを追いかけるようにアヴェ・キマイラは身体を左に旋回した。]
>>378
寝てる奴はほっとけ!
[攻撃性が薄いのか、済の一体はなぜか奥で寝ている>>368。後で起きてくるかもしれないが、現状は差し引き四体になる。]
あそこの吠えてて元気な奴から各個撃破!
お前とレトとならなんとかなるだろ!
──会話:実技前日 作戦会議──
>>*159>>*160
んじゃ、コンビネーションに期待だな
上手く仕留めてくれ
[窓辺壁に背をもたせて、レトとカレルの連携案に頷いたのは、試験内容が変更される前のことだ。]
こっちは、横手に回りこんで
せいぜい気を散らせてやるさ
嫌がらせなら、得手だからな
[摘んだクッキーを口の中に放りこむ。]
― 実技試験 vs キマイラ五連星 ―
[絶賛奇怪な咆哮を上げるアヴェキマイラに、口内で舌内しながら横合いに駆け込む。尾がユラリと胴横に顔を出しているせいか、旋回する速度は通常のキマイラよりも幾分遅い。]
……頭がどっちだかわかんねえなあ!
[爪先の踏み込みをひときわ深くして、
前方に踏み込むと同時に、下げていた剣を切り上げる。]
[ひゅう、と剣が風を切る。尾が浅く切り裂かれ、胴体が横とびに跳ねた。
───浅えか
内心で毒づいて、思うと同時に、振り上げた剣の持ち手を返す。
肩口に水平に構えなおして、そのまま前に踏み込んだ。]、
[ず。と剣先が浅く肉に差し込まれる。手ごたえを感じた直後に後ろにさがりながら、傷口をえぐるように。左へと倒しながら剣を抜く。胴体に傷口の孤が書かれ、ピぃいいいいいいいいぃ! と、泣き声が上がった。
ぅ、っるせえ!
[的の大きい部分から確実に責める手ではあるが、
傷口を抉る行為はなかなかにえげつない。]
猫みてえに丸まっててくれてもいいんだがな!
[本人が行った通りにか、嫌がらせだった。]
相手の嫌なことを考えるのが戦略ってもんだろ
堂々としてないでどうすんだ
こそこそしてると悪いことしてるみたいだろうが
[全く罪悪感を抱く様子もなく言い切って]
[手にしたカップに口をつけた珈琲が空になり、軽く眉を上げ]
相手は、敵だからな
[短くそう言ってから、視線がステファンを見る。]
[幾秒、間があり、視線が床に落ち]
──いや。もう一杯頼めるか?
[けれど、すぐに上げると空になったカップを差し出す。]
[微かに図書室で話した会話のときと似た気配は一瞬。すぐに消されて]
>>*185
ああ、いいかもな。獅子とかさ、乗ってやりたい気はわかる
[カレルの発言には、大きく頷いた。]
うっ わ
[さらに一撃、と思ったところで、人面の尾がこちらへ迫る。本能的な怖気を感じて、飛び退る。九十度、咆哮を転換したところで丁度レトがキマイラの上にのるのが見えた]
>>508
あーーっ! ずっりぃ! っくっそ!
[乗りたい。と思えないキマイラの割り当てになったせいか、咄嗟に出た台詞は羨望だった。]
あーああ、オスだか男だかしらんがこんなところまで
美男子はつらいなあ!
[半ば八つ当たりぎみに、剣を構えなおして、
担当のキマイラをじろりと睨む。]
…ったく、誰の趣味なんだこれは
[間の抜けた というか、敵意を抱くより おもしろい 姿にチッと舌討ちひとつ、]
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