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第一王子 フェリクスは、【2】外務長官 フィオン を投票先に選びました。
― 回想:弟が生まれたばかりの話 ―
[そろそろ物心が付いてくる4歳の頃、弟が産声を上げ生まれてきた。
生まれる前、徐々にお腹が大きくなっていく様子に兄弟が生まれる事が純粋に楽しみで仕方無かったのはよく覚えてる。
やがて生まれた弟、生まれてすぐ会えるものだと思っていたのに、泣き声が小さく弱々しくすぐに面会はさせてもらえなかった。]
どうして、あかちゃんにあえないの?
[まだまだ幼かった自分には、弟の状況や大人の事情が分からず、小さな手を握る大きな父の手を握り不安そうに見上げていた。]
[弟に面会出来たのは数日経ってからの話だ。
産褥が残る母とも中々会えない寂しさを抱きながらも、母と胸に抱かれている小さな小さな弟を見る事が出来たなら、寂しさなんて裸足で逃げ出し、二人に駆け寄り腕の中で眠る弟を覗き込んだ。]
あかちゃんだ……おとうと?いもうと?
『赤ちゃんは弟よフェリクス。
もうお兄さんになったのだから、しっかり守ってあげなさい。』
うん! ぼくおにいさんだからがんばる!
[この時から「弟を守らねば」という」意識が生まれ、まったく邪気の無い笑顔を母に向け。
その様子を見た両親は真に嬉しそうな笑顔を向け、父の大きなては力強く此方の頭を撫でてくれたのが何よりも嬉しいものだ。
その頃は大人の意向など知らず、純粋な喜びを感じていた幸せな一時である*]
― 第一王子私室 ―
[調査が進み、報告書が上がってる枚数が増えてくる。
故に夜遅くまで起きている事もあり、些か疲れが溜まっており微かに倦怠感を覚えるが。
だからと言って休む訳にいかず、身支度を整える。
起きる直前で見た夢、それは生まれたばかりの頃の弟の事>>8>>9。]
――――……。
[見た記憶を追い出す様に頭を軽く何度か振り、思い出すまいと振舞うように、軍服を正し早々に自室を出て歩みを進める。
まず向かう所は決まっているが、その前に誰かに会う事はあるのだろうか?**]
― 第一王子私室前 ―
[部屋を出ればすぐに参謀総長に声を掛けられた>>32。
アレクシスはこの近くに居たが偶々通り掛ったのか、はたまた此方に用があったのか。
何方にしても、此方に用事があるならば対応しよう。]
あぁ、少しだけなら大丈夫だ。
[私室の前で仕事の話は流石に憚れる。
場所を執務室に移すつもりで、二人廊下を歩いていく。
その際、偶然報告書を持っていた軍人からそれを受け取ってから執務室へと向かって行く。]
― 執務室 ―
[誰も居ない執務室。
扉を開ければ山積みされている書類が置かれてる机へ目指し歩き、少し豪華な椅子にその腰を下ろす。]
して、その話とは何だ?
調査の進展があったなら報告書があるからそれを見せてくれ。
[先日王の間で弟と二人で取り決めた話は、双方に報告をし報告書を残すと決めてる筈だ>>1:160。
故に参謀総長が来たのは其方の方かと思い促しながら、先程受け取った報告書を眺めていた。
その内容は、南の地区で暴動が起き始めたという。
一月前の視察ではその兆候は見られなかったが、先王逝去した日から急速に治安が悪くなっていったという報告は以前に貰っていた。
故に調査と警備の強化の命を下したが、新たな報告が入ったらしい。]
― 執務室 ―
[誰も居ない執務室。
扉を開ければ山積みされている書類が置かれてる机へ目指し歩き、少し豪華な椅子にその腰を下ろす。]
して、その話とは何だ?
調査の進展があったなら報告書があるからそれを見せてくれ。
[先日王の間で弟と二人で取り決めた話は、双方に報告をし報告書を残すと決めてる筈だ>>1:160。
故に参謀総長が来たのは其方の方かと思い促しながら、先程受け取った報告書を眺めていた。
その内容は、南の地区で暴動が起き始めたという。
一月前の視察ではその兆候は見られなかったが、先王逝去した日から急速に治安が悪くなっていったという報告は以前に貰っていた。
故に調査と警備の強化の命を下したが、新たな報告が入ったらしい。]
[未だに山に巣食う山賊は後を絶たない。
元より山賊達はスラムに住んでいた者達だったらしい。
以前、アレクシスが参謀総長になる前に参謀総長を率いる小隊が山賊に襲われ、前参謀総長が命を落とした事件が起きたという>>14。
表向きは山賊の強襲とされてるが、秘密裏に軍人が裏で手引きをし前参謀総長が殺害された。
されど、その証拠は抹消されて「事実」として残ってはいない。
さて、今回の暴動はその山賊らがスラムの住人に成りすましつつ、元々の住人も交え暴動を起こしたという。
彼らが暴動を起こした理由は、商人達が過剰に物価の値段を上げ、貧しい者達をより生活を苦しいものへと追い詰めていった、と言われてる。
商人ギルドの影響力を削がれ、貴族との癒着がある商人達が値を吊り上げた。
豊かな者はより豊かに、貧しき者は無い物を更に絞り取られ生活苦に喘ぐ。
既得権益を持つ商人も不満を持ち、スラムに住む貧しい者達は苦しみに喘ぎながらも暴動は起こす事は無かったが。
今回の暴動が始まり発起人達と軍人達の衝突が始まり、殺戮と破壊が勃発する。
さて、此処まで始まった「切っ掛け」とは何だったか。
現段階の調査では、未だ判明――されていない*]
―一月前の兄弟の語らい ―
[共に成人となった今、話す内容は大人が話す難しいものではあるが、仕事でも無い家族水入らずの語らいだ。
なので、弟が嬉しそうに語る話は褒めて貰いたい、認めて貰いたいという純粋なそれで。
目を細めながら誇らしげに話す弟に、胸の中で何か生まれそうになりながらも微笑を浮かべ、弟の偉業を認める態を見せる。]
上手くいったのか。
お前のおかげで国が豊かになっていくな。
父上もそんなお前が誇らしい、と常々言ってた。
俺も父上と同じ気持ちだし頼りにしているぞ。
[そう、弟を認める言葉を告げ、静かにカップに口を付けた。
まだその頃は、スラムで起きた暴動の原因になるとは思わなかった>>88。]
[でも生まれるのは、黒い想い。
積み重なって生まれた汚い感情は、少しずつ少しずつ広がりを見せ心を蝕む。
“失敗してしまえ”
“父に、皆に失望されればいい”
母も父も奪った弟。
生まれた時より母に大事にされて育ち、此方は母に認められず、己より弟を愛し認める。
弟は周りの大人に認められ、此方は何処かしら畏怖を抱かれる。
それでも、次代の王になっても良い様に、民を愛し守りぬく為に日々の努力を怠らず、全力を尽くしてきた。
――が、そんな自分を認めず、父は弟を王に据えると言ったのだ。
父は、父だけは、これ迄の努力を認めてくれて信じて貰える、と思ってたのに、父までも弟を認める。
嗚呼、こんな国など要らない。
そんな破滅的な想いが生まれてしまった。]
[父から直接聞いた話を>>1:264弟に伝えれば何を思ったのか>>=2。
その心中は察するに余るが、家臣も民も考えての思慮だという事は此方も理解は出来る>>=3。]
あぁ、俺らを確りと王位継承者として育てる事が家臣や民の平和に繋がるとのお考えなのだろう。
父上の思慮深さには頭が下がるばかりだ。
だから俺達は、そんな父上の顔に泥を塗らぬ様、精進していかないとな。
[目を細め弟を見遣りながら共に歩む、という意思は示すが。
一月後に行われる王太子の発表で一波乱起きるのでは無いのか、という不安は如何しても生まれてしまう。
それでも弟の前では隠し、共に国の為に力を尽くそうと思うのは真である。
願いを込める様な弟の肩を軽く叩き、微笑む弟に真面目な面持ちで見つめていた>>=4。
大丈夫だ、と言い聞かせる様に一度頷き、自分の心に何度も刻み混んでいた*]
― とある応接間 ―
[アレクシスと会話した後、此方は部下に弟をある応接間に向かう様に命じてある。
要件はスラムで起きた暴動についてで>>88、暴動の原因は商人が関わっているが故、弟と話す必要があると伝えたのだ。
程無く待ち合わせとして指定している応接間に辿り着く。
此方の警備をしている軍人は弟の数よりは少ないものの実力がある者達だ>>95。
軈て弟が辿り付いたら双方の警備の者を部屋の外で待たせ二人きりの話が始まる。
王の間で対峙したきり、これ迄弟とはまともな会話をしてなかったので数日振りの会話である。
が、今までの兄弟水入らずの温かいそれでは無く、軍を束ねる者としての責を負った固い雰囲気を纏ったそれを感じさせるだろう**]
― 応接間 ―
[応接間で弟がやって来て向い合う様にソファに腰を下せば射抜く様な面持ちで弟を見遣る。
弟と二人きりでは中々見せない鋭い眼差しは何かを与えそうではあるかも知れない。
前置きはせず、幾つかの報告書を机の上に置き弟に内容を見せてから口を開く。]
南のスラムで暴動が起きた。
報告によれば、商人達の不当な値の吊り上げに不満を持ったスラムの住人達が暴動を起こしたとなってる。
暴動の鎮圧は此方の役目だが、商人関連は内政の管轄でありお前の役目だ。
[腕を前で組み真っ直ぐ弟を見据えながら、弟が以前話していた商用ギルドと貴族との利害の政策の事を思い出しそれを口にする>>=1。]
以前に商用ギルドと貴族との話してたな?
その詳細を詳しく話せ。
そして、それはお前が考えたのか、はたまた誰かの進言で決めたのかも教えろ。
[今の関係からして何処まで話してくれるか分からない。
かと言って、このまま看過する事も出来ないので弟に事情を聴取しようとしている**]
/*
くっそー咳やくしゃみが止まらんよー_:(´ཀ`」 ∠):_
季節の変わり目だからみんな気をつけような!!
― 執務室 ―
[執務室で山になった書類。
先王の逝去により王が為すべき軍関係の書類が此方に回って負担が増している。
その上、南の暴動も起きているのだから、更に書類の数が増える、というもの。
共に居る参謀総長が此方の心中を察すると言う>>132。
父王を殺害した張本人が言っているとは露も知らず、文書の真贋の調査は難航している、との事。]
監査局が、か。
矢張り貴族達が偽装していたのか。
[此方は事前に王から文書を作成する旨を直に伝えられている故、文書が偽装された可能性が高い事には驚きを見せない。
寧ろストン、と何かが落ちた様な納得したものが生まれた。
書類を机の上に置き、此方を見ている参謀総長を見上げ。]
文書が真にしろ偽にしろ、此方側が持つべき書類を持たない以上真の確定は無理な話。
公文書は然るべき書類が全て揃った上で無ければ効力は無い、そうだろう?
まして、政治に纏わるのだ、其れこそ残すべき物だ、というのは内政に纏わる者達は承知している筈だ。
[ちらりと書類の山に視線を向けてたら、懐かしい呼び名が出て来て再び視線を参謀総長に戻す>>133。]
[参謀総長の進言。
内政に司る者の中に国外に通じる者が居る、というアレクシス。
どういう理由が有ってその結論に至ったのかは告げていない。
父を殺めた武器は外国のクロスボウであり、此方が使用する武器では無いのは知ってる。
が、武器だけで外国の者がやったとは思えず、一撃で仕留めたというのは其れなりの手練れとも思える。
故に内政の者に他国と通じるという話には疑念を抱く。
国内の膿を排出するべきかと、という進言に暫し考えを巡らせ、翠の目を細めた。]
[確証は持たないが、父を暗殺したのは身内では無いのか、という想いが生まれてくる。
真に国外の者かも知れないし、内政の者が仕向けて殺害したのかも知れない。
されど、されど。
国内の膿を排出、という言葉は心を揺るがす。
文官達の不正、武官達の侵略の進言。
何時の時代でも何処の国でも、力を限り無く欲し他者を利用し続けている。
其れによって何時も苦しめられるのは弱者と真面目な者だ。
嗚呼、そんなか弱き者を正しい強者を苦しめる強欲な達を裁き鉄槌を下すのは、この時だ。
文官武官双方とも、腐った膿を出さなければならない。
先王が守ってくれたこの国を壊し、傷を付け血を流し痛みを以って浄化しないと、いけない。
父が自分を認めぬならば、父が見付けられずに、且つ成しえなかった事を成し得よう。
愛おしいラメールを、憎いラメールを、俺が破壊し浄化、する。]
[再びアレクシスを見遣り命を下す。]
早急に他国に通ずる者を探し出し始末せよ。
他国に通ずる者は一人とは限らない。
必ず繋がっている者は居る、一人捕まえただけで気を抜く事は許さぬ。
……心して掛かれ。
[他国に通ずる者は早急に始末しなければ国が大きく揺るがしてしまう。
軍を束ねる者として国を守る者として断固として許す訳にはいかない。]
そしてもう一つの命を下す。
[諸外国からの侵略を防止するのは一番の任務。
が、其れだけに力を注ぐ訳にはいかない。
先王の暗殺の調査や文書の真贋の調査も重要事項の一つだ。
故に、参謀総長にもう一つの命令を下すのだ。]
監査局の隠蔽を阻止せよ。
そして、此方が不利にならぬ証拠をきっちりと抑えろ。
監査局は証拠の隠蔽をするだけでなく、此方にでっち上げの証拠を突き付ける事がある。
それを阻止するのも肝心だと心得よ。
[命令を下せば、視線でもう下がれと言い、再び数多くある書類に目を通し始めた*]
[参謀総長が立ち去った後、近くに居た警備の軍人に幾つかの使いを頼む。
一つは後程弟と話す為に時間を作ってくれとの伝達。
もう一つは別の諜報員を担う軍人を呼び出す令を下した。
やがて諜報員の軍人が執務室にやって来て此方に敬礼をする。]
呼び立てをしたのは、レグザ参謀総長の補助の任を与える為だ。
主立った任務は、文書の真贋に関して監査局が偽装する可能性を考慮し、其れの阻止と此方の正当な証拠の確保を命ずる。
[此方は証拠の隠蔽や捏造する必要性は無い故、その命令は下さない。
が、万が一監査局側が不当な証拠を利用して此方を不利にならない様に一手は打っておく。
そのつもりで命令を下してから、もう一つ重大な命令を諜報員の軍人に下していく。]
場合によっては、レグザ参謀総長を殺害する事を許可するとする。
レグザ参謀総長の殺害による監査局への嫌疑の証拠捏造する必要性があるならば、其れを遂行する事を許す。
この任務は軍にとって重大な任務であり、失敗は許されない。
心して掛かり、任務を遂行せよ。
[重大任務を与えられた諜報員の軍人は了承の態を示し敬礼をしてから執務室を後にする。
出て行った事を目視してから、多大な書類の処理を再開した*]
― 回想:半月前にて ―
[フォールデン総督から親書を貰い一月内に行くと約束してから半月の時が経った。
後継者発表前の慌ただしさも相俟って、白狼館に行く事が出来たのは少しの時間が過ぎたのは許して欲しい。
白狼館の温泉は日々の疲れを癒してくれるので好き好む場所の一つであるが、其れだけで来る訳でも無い。
出迎えてくれた当主は嬉しそうな表情を浮かべていたので真顔で一つの頷きを見せよう>>139。
そして、フォールデン家に訪れる時には必ず墓参りをする事になっていて、墓参りをする度に前フォールデン総督であったアイリの母が好きだったという白い百合の花を供える。
アイリの母は六年前に他界をし、彼女の父も南の国境を守る為に殉職をした。
二人とも国の為にその身を尽くし、父親は命を捧げてくれたのだから王族として軍人として感謝と尊敬の念を抱く。
其れだけでは無く、個人的にもアイリの両親に世話になったのだ。
弟に掛かりきりの母に甘えられない寂しさを知っているのか、前フォールデン総督が王都に来てくれた時は厳しいながらも女性的な優しさを与えてくれた。
そんな彼女に甘える事は中々出来なかったしその機会は多くは無かったが、其れでも柔らかい愛情を与えて貰えたのは嬉しかったし感謝もしている。
6年前の訃報を聞いた時は、真っ先に駆け付け彼女の死を悼んだ。]
……もう六年もなるのか。
[暫しの間アイリの両親の墓前に黙祷を捧げてから彼女に声を掛けた。
さて、その間どんな話をしたのだろうか?
他愛の無い雑談を交えながらも告げられる話は、幼馴染との婚約や象の退治のそれに流れが変わる。]
あぁ、もうそんな事が有ったのか。
早いな、時間が流れるのも。
それにしても、リヒャルトと縁談か……俺には何も言わなかったのは水臭い話だ。
ともあれ、先ずはおめでとうと言わせてくれ。
[多忙故にフォールデン家とラバル家の縁談は聞く機会は無かった。
この場ではあれど、微笑を浮かべてアイリへの祝福の言葉を送る。
国を守る為に尽くし個人的な世話になった者の娘と、数少ない友人の真面目な幼馴染との縁談は立場抜きにしても目出度い話だ。]
彼奴は根が真面目な奴だ。
だが、何処かしら不器用な部分もある。
だからあまり困らせないでくれよ?
[アイリの血気盛んな一面を知る此方とすればそんな忠言を入れてしまうが、其れでも嬉しそうに語ってくれるならば此方もまた喜ばしい事であり。
象退治の話になれば、死者を出さず近隣の被害を抑えてくれた功績を認め感謝の態を示すつもりだ**]
― 応接間 ―
[此方が応接間に辿り着くのと同士に弟も到着したようだ>>=8。
久し振り、と言っても諸外国からの視察で城を空けていた頃より遥かに短いが、共に宮中に居ながらも会っていない期間が久しく感じさせたのかも知れない。
憂う弟に向けた視線は鋭いもの、意図せず発した眼光に彼は怯む事は無く。
穏やかさを持つが折れぬ強さを持つ弟の顔>>=9。
成る程、と心の中で呟きながら、初めて見る弟の一面を見遣りながら席を薦め腰を下ろす。
前置き無しに報告書を提示し、書類を眺める弟の顔を表情を見逃さぬ様見つめていたら、見る見る曇ったものへと変わっていく>>=10。
開口一番に出る言葉は不備は無い、というもの。
貧しき者達に利の恩恵を受ける様に施策したと>>=11。
父を認め施行し、実際弟が町へ視察し不備は無かったと告げる様子を見せている。
確かに一月前弟は城を抜け出し街へ足を運んでいたのは事実。
何処まで確認をしたのかは定かではないが、治安的に安定していたのだから正しく施行されてたとは思う。
少なくとも弟が施策し、父の目も通し正しく施行し運用されてた、という情報は理解した。
と、施策を共に練った者の名を聞けば思わず眉間に皺を寄せてしまう>>=12。]
[監察局であるシュナウザーが、管轄外の事を進言している、という事実には危機感を覚え警戒の念を抱く。
弟が信頼を置き相談相手となっているのは理解出来る。
されど、シュナウザー監査局長から感じ取った野心的な匂い、そして監査とは違う管轄である税に関しての進言したという事実には警告せざる得ないのだ。]
待て、シュナウザー監査局長は管轄外の事に干渉しているのだ。
税に関する事は監査局の仕事ではない。
相談するだけとはいえ、最終的な判断はお前が決める事であり、あくまで参考とするつもりなのは重々承知してる。
が、本来の役割とは違う干渉を許すのは如何なものか。
[結果的に功を奏したとは言え、監査局が内政に干渉をした事は許される事ではない、と忠言を申し付けるが弟はどの様に受け止めたのか。
もし弟が王位に就き、弟を利用し軍を牛耳る事があれば後々の脅威となりうる。
そう思うと、厳重に注意をせざる得ないのは立場上あっての事。
そんな時空気ががらり、と変わる。]
[ヘーゼルの瞳に鋭さを宿す。
それは雷の様に力強く、閃光の様な強い光の様な物を感じさせる。
初めて見る弟の鋭さを見れば、弟とて父の血筋を引いているのだと改めて認識出来る。
が、弟の鋭さに“重さ”が足りない。
確かに弟や自分の鋭さに下の者は畏怖を感じ怯ませる事はあるかも知れない。
されど、父の重厚で且つ鮮烈な眼差しを何度も受けてきた自分にとっては怯む物を感じさせず、堂々とした振る舞いで弟の眼差しを真摯に向き合う>>=13。]
現に話を聞いてみれば、本来関わるべきではない者に関わらせたのは確かのも然り。
お前は素直で心優しい人間である故、兄として気掛かりであるというのも確かだ。
[弟に悔しさがあったのはあるのだろう>>=13。
庇護するべき対象としてではなく、年長者として指導し将来を期待し忠言し次に生かす為に言った意味を兼ねているのだが、それを弟がどう受け止めるのかは定かではない。
そしてこのやり取りを思い出すのは、嘗て自分が父に叱られた事を思い出し、改めて父が何を想っていたのかが少し分かる様な気がした。]
[弟の疑問を耳にする>>=14。
幾つかの疑問点は挙がる。それはまだ軍も調査の段階で、暴動の鎮圧と同時に調査をしなければならない上に、まだ判断できる材料は揃ってない。
が、弟が口にする疑問点は此方も調べれなければならないと改めて認識し。]
一先ず、お前が施策を考え父上に認めてもらい、それが正しく運用されてるという事は分かった。
それにしても、あまりにも暴動が起きるのは早すぎる。
これに限らず、何者かの思惑が絡んでいるのは確かだ。
[国を揺るがさんという言葉には一言此方の言葉を付け加えよう。]
内にも外にも揺るがそうとする者が居るのかも知れない。
幾つかの思惑が複雑に絡んで、破滅に向かっていくのではないかと思ってる。
[不穏な空気にそう感じた言葉を弟に伝えれば席を立つ。]
分かった、後で下の者を通じて資料を渡そう。
それと、施策の資料を後で此方に渡してくれ。
此方の調査の資料として目を通しておきたいからな。
俺は、これから暴動の視察に向かう。
だから、後で下の者に資料を渡してくれ。
[此方の上に視線を止めている弟>>=15。
穏やかな口調で提案をすれば、資料が欲しいとの事。
此方の上に視線を向けている事にすぐに口は出さず、そのまま暴動の視察に向かおうとしている。が、
その前に、弟を真っ直ぐ見遣り、一言だけ言葉を残しその場を後にしよう。]
その目……。
よく見るアレだ、ある意味懐かしいな。
[その言葉の意味を弟が反応見せたり問い掛けたりする前に、此方は応接間から出て行くつもりだ*]
― 応接間から出て南の地区へと赴こう ―
[応接間で弟の話を聞き終えたら、早々に応接間から後にする。
廊下を歩きながら、思い出すのは弟の目、そしてあの“視線”。
軍に居る部下がたまに此方に似た様なものを向けていたのはあった。
特に8年前、まだ若い自分が軍を束ねると決まった時に見たソレと重なって見えて感じていたのは確か。
そして当時の自分を思い出し、天井を見遣り吐息に混ぜる様に言葉を漏らす。]
――血は争えない、な。
[それを諌める事が出来る人間は自分しか居ない。
否、自分でも恐らく出来ないのだろう、出来るとすれば亡き父しか居ない。
吐息に重苦しい物を混ぜ、父を喪った重大さに気付き溜息を漏らし、廊下を歩いて行く。
ともあれ、これから南の地区に赴かなければならない。
一先ず私室に戻り視察用の軍服に着替えれば私室を出る。
次は共の者を用意し、いざ視察に出掛けようとし王宮を出れば何やら一騒ぎが起きている様だ>>244>>261
警備に付いている者が騒然としているが、一先ず様子を見ようと、手を上げ制止をし事の成り行きを見守っている*]
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