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― 回想・宿内移動中 ―
[名前を呼ばれたような気がして足を止める。
振り向けばそこに居たのは、中性的な容貌の青年エリーアスだった]
はい、お久しぶりですねーって、なんですかなんですかー?
[引っ張られるままに、人気のない場所へと連れて行かれてしまう。
すわ、これはイケナイ告白?なんて期待をしていれば、
彼の口からパンツという言葉が飛び出してきて]
………ぱんつ、ですか。
[ちょっとだけ期待しちゃった男の純情を返して、ギブミー]
[でも、まあ仕立て屋であるエリーアスが作るものに間違いはないだろうと、思い直して]
それは構いませんけど、一度現物を見てみないことには……。
エリーアスさん、今履いてたりしません?
[にこやかな顔で口したのは、そんなセクハラめいた言葉だった*]
― 早朝・宿 ―
[朝食を終えてこれからどうしようかと考えていると、丁度ヤコブの姿が見えた。
人狼の噂の件もあわせて会いたいと思っていた相手だけに、にこやかに応対し]
ああ、そうでしたねー。
部屋に置いてるんで一緒に来てもらって構いませんかー?
僕もヤコブと少し話がしたいなーって思っていたから……ね?
[だめですか?と、上目遣いに見上げた]
大したことじゃないんですよー。
最近やたらと物騒じゃないですか。
モーリッツさんが詳しいっていうアレの話を聞きたかったんです。
[ヤコブの耳元に顔を寄せて、まるで恋人同士がするように囁いた。
あまり人に聞かせたくない話ではあったし、それはそれ。仕方がないことだよねーと言い訳しつつ、ヤコブに興味があったのも実は理由のひとつだったりする]
それじゃ、善は急げです。
行きましょうか。
[やや強引にヤコブの手を取ろうと腕を伸ばした]
行商人 アルビンは、楽天家 ゲルト を投票先に選びました。
[どうやら快諾を得られたようだ。
真面目な顔をしながら、実は……なんてこと、ヤコブはきっと思いもよらないだろう。
彼の畑仕事で焼けた肌やほどよく筋肉の付いたからだがどんなに魅力的なのか、
取った腕のたくましさをシャツ越しに感じながら、知らないということは罪だよねーっと思う。
そうこうしていれば部屋にたどり着いて]
ご足労頂いてすみません。
あ、この部屋椅子がないんでベッドにどうぞ。
とりあえず先に品物をお渡ししておきますね。
[荷物袋から野菜の種が入った袋をヤコブへと手渡した]
前に泊まったお客さんは壊してしまったんですって。
もう迷惑ですよねー。
[あははっと、驚くヤコブに軽い調子でそう告げて、
受け取った硬貨を一枚一枚丁寧に数えて懐の財布にしまう]
……確かに、毎度ありっ。
そろそろ収穫できそうな畑がありましたよね?
後でいくつか仕入れさせてくださいねー。
[と、ここまでは行商人としての話し。
ここからは結社員としての顔を作って]
オットーが見たという人狼に襲われた旅人の話について、
他に知っていることがあれば教えてください。
それと牧場や山の動物等、食いちぎられたあとがある死体がでていたりしませんか?
[ベッドに座るヤコブの隣へ自分も腰を下ろし、
真正面から見据えて尋ねる。
その声はいつもよりやや低く、そして堅さを滲ませていた]
まあその分宿台を安くしてもらえたんで、僕としてはトントンってところなんですけどね。
女将さんにはお気の毒ですけれど。
[椅子一つで宿代を負けてもらえるならそこでいいと話した時のことを思い出し、口元を手で隠してニンマリと笑う]
そうですか?
じゃあお言葉に甘えて見せてもらいに行きますねー。
モーリッツさんとも久しぶりに話をしたいですしね。
[お変わりなくお過ごしですか?と、付け加える]
[ヤコブが口にする言葉に一つ一つ頷いて、頭の中にメモを取っていく。
結社に報告、の件にはその結社員が自分であることを言うべきか悩みながらも、結局は口にせず]
………ふむ。
ヴァルター氏にも話を聞きにいかないといけませんね、これは。
[あのおっさん好みじゃないんだよなーと、真面目な顔のまま思う。
件の旅人以外に今の時点で人狼の痕跡がないようで、その辺にはホッとしつつ]
まだ人狼かどうかは断言できませんけれど、
僕が知っている噂では人を食った人狼はすぐまた同じことを繰り返すといいます。
なので夜一人になることは極力避けてくださいね?
[相変わらず彼の祖父が闊達であると聞けば、
珍しく損得抜きにふにゃりと嬉しそうに笑う。
人が元気であることはいいことだ。
特にこんな――死と隣り合わせの仕事をしているせいか、余計にそう思う]
あまり気は進みませんけどね。仕方ありません。
ええ、ええ。
本当に気を付けてくださいね。
ヤコブが人狼に襲われでもしたら、僕泣いちゃいますから。
[えーんと泣き真似をして、それから真面目な話は終わりとばかりに、
いつものふにゃりとした笑みを浮かべる]
……それはそうと。
僕らの世界じゃ情報もまた商品だってこと知ってました?
ヤコブには貴重な情報をいただいたお礼をしなくちゃいけませんね?
[ぽんっとヤコブの胸を押し、そのまま後ろへと押し倒してしまおう。
情報に見合った対価をお支払いするために、ね?]
ふふ。モーリッツさんらしいや。
[白ひげを蓄えたあのご老人が、杖を振り回してお説教をする姿を想像し、くすくすと楽しげな笑みが零れ落ちる]
さっきどうして君が襲われたら泣くのかって聞きましたよね?
[押し倒し、上から覆いかぶさるように見下ろして。
シャツの襟に隠された首元に唇を寄せながら]
……こういうことだから、ですよ?
[少しだけ汗の味がする首筋をぺろりと舐める。
手は自然に彼のボタンを外して]
ヤコブはする方としてもらう方、どちらがお好みですか?
ああ、男同士だなんて事は野暮ですよ。
君はオットーとは、違うでしょう?
[と、ヤコブの唇を指でつついた]
食べる方でも食べられる方でも、どちらでも僕は構わないんですけどね。
[ボタンを外すのを拒む手を取り、その甲へちゅっと口付ける。
普段は見せない素の顔を覗かせる様子に、可愛いなぁとくすり]
なんとなくわかるんですよねー。
こういうお仕事をしていると。
[指先でふにふにとヤコブの唇を遊びながら]
僕じゃ、ダメですか……?
[沢山サービスしますよ、と。誘う声には色が混じる]
[視線をそらす仕草がまた可愛いと思う。
オットーのような初心さとはまた違う、まっすぐな可愛さに、俄然やる気が出る僕。
せっかくここまで捕まえたんだから逃してなるものかと、捕まえたての指を愛撫するように一本口に咥えた]
ふふ、かわいいね。
誰にも言わないから心配しなくていいよ。
ヤコブはただ気持ちよくなってくれればいいんだから。
[ねとり、と。咥えた指に舌を這わせて、わざとぴちゃりと水音を響かせた]
勿論、そんなことは言わないよ。
僕が今まで、そんなことを言ったこと……あったかい?
[身を乗り出し、観念したその顔に自分の顔を寄せる]
口、少しだけ開いて?
大人のキスしてあげるよ。
声出してもいいのに。
変なところ強情で、でもかわいい。
[あんあん喘ぐ相手ばかりを相手にすることが多いからか、
こんなふうに声を上げまいと必死になるヤコブが可愛い。
だから素直にそう声に出して告げる]
からだ、固くなってるよ。
りらっくすりらっくす…。
[ぽんぽんと肩を叩いて、それからヤコブの唇へ僕は触れるだけのキスを落とす。
本当はこのまま最後までやっちゃおうと思っていたけれど、このくらいでとどめておいてあげようと思ったのは、余りにも可愛い反応のせいだった]
[ちゅっとキスしたあとは、体を起こして。
それからにぱーといつもの笑顔を浮かべて]
はい、御馳走様でした。
これ以上はもらいすぎになっちゃうから、このくらいにしておいてあげるね。
[くすくす笑いながら、手を差し出し]
もちろん、君が望むなら最後までコースも有りだけれどね。
[ヤコブが望まないだろうと予想しておいて、からかうように言葉を続けた]
[こういう時に減らず口を叩かれるのは、新鮮だった。
だからこそ可愛いのだ。反応が初心で]
バーゲンセールだなんて心外だなあ。
僕は嘘は言わないのがウリなんですよ。
[もちろん、嘘なんですけどね]
[起き上がるヤコブとは反対に、自分はごろりとベッドに横になる。
仰向けの姿でヤコブを見上げて]
初回はサービスするよ。
僕の仕事の腕は確かだから。天国に行きたくなったら、おいで。
[と、悪びれた風もなく笑うのだった**]
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