146 【身内RP村】巨乳村
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【見】 【墓】 審査員 メルヒオル
[ローゼンハイムが放り出されたと聞いて]
部外者だったのか彼は。てっきり同じ審査員か、出入りの花屋だと思っていた。
道理で審査員室に入ってこなかったわけだ。あれだけ堂々としていると逆に怪しくないな……なるほど……
[何か思いついたのか、私物の手帳にメモを走らせた。]
【見】 【墓】 審査員 メルヒオル
おっぱいを突き詰め、おっぱいのみを考え続けた結果、私は仙人にも近い栄養効率を得たのだ。
おっぱいは偉大なり。
もくもく…
[霞で済むのはアヴェ汁効果かもしれないし、日頃から食費を切り詰めて写真集や高価なカメラを購入しているからかもしれない。もくもく。]
【見】 【墓】 審査員 メルヒオル
大丈夫か？
[まだ顔色の戻らないエーヴァルトに声をかける。]
――性癖的限界か。
私も貧にゅ、いや、スレンダーボディーの審査員などやったら気が遠くなるかもしれないな。
審査を続けられるのか？
【見】 【墓】 審査員 メルヒオル
巨乳とは奇跡である。
巨乳とは豊穣である。
巨乳とは過剰である。
巨乳とは母性である。
巨乳とは受容である。
巨乳とは献身である。
巨乳とは安堵である。
巨乳とは幾何学の美である。
巨乳とは有機的美である。
巨乳とは実用の美である。
巨乳とは内圧である。
巨乳とは外圧である。
巨乳とは生命である。
巨乳とは儚い煌きである。
巨乳とは概念である。
巨乳とは過去である。
巨乳とは現在である。
巨乳とは未来である。
巨乳とは……
【見】 【墓】 審査員 メルヒオル
今ぼくたちの見る大きなおっぱいの向こうには、
いっときも途絶えずに連綿と続いた巨乳遺伝子の系譜があるんだなあ
彼女のおかあさん、おばあさん、ひいおばあさん、ひいひいおばあさん
だれが欠けても このおっぱいは ちいさくなっていた
小さなおっぱいが喜ばれた時代がある
大きなおっぱいがバカにされた時代がある
長い長い時間と苦難を超えて
いま、おっきなおっぱいが ここにある
それを思うとぼくは
命の偉大さを感じずには いられないんだなあ
【見】 【墓】 審査員 メルヒオル
おっぱいはなぜ 柔らかく温かく大きいのか
それは未来の子どものためだ
いつかその胸を吸うかもしれない
まだ存在もしない子どものために
貧乳より一足も二足も先に
巨乳は準備をはじめたのだ
大きく目立ち 重くのしかかる
巨乳の重鈍さを 貧乳は笑うだろう
だがぼくらは そんな不器用なふくらみに
子どもだった昔の自分と
未来の自分の子どもとが
同じ安らぎの中で眠る夢を見るのだ
【見】 【墓】 審査員 メルヒオル
――私だって、あの膨らみを無条件に信じているわけではないよ。
[小さくため息を吐き、画面の向こうの参加者（の首から下で腰より上）を眺める。]
おっぱいブロガーとして名を馳せるまで、いや今でさえ、騙され続けている……。
街中で、ええもんもっとるやんと思った相手はそのほとんどが偽乳だ……パッド内蔵ブラジャー滅びろ
だが、いや、だからこそ、本物は尊いのだよ……。
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