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―天獄の泉:回廊―
[ 人気のある回廊を早く過ぎ去りたかった。
男の目的地は判らず、
途中何度立ち止まろうと息を潜めた事か
判らない。
その度に声を抑えて周りに誰かいない者か
神経を尖らせて
そこに誰の気配もなければ安堵したよう
肩を落としてみせただろう。
だが、それも長くは続くまい。
男の言動>>148に自身でいっぱいいっぱい
の迷い子が視線を動かせば、
遠くには紅白の組み合わせ>>126>>137
彼らは此方に気付いたかどうかは判らない。
だが、横抱きにされている恐らく天使の
方に顔を痙攣らせ、移動する際、
擦れても良いから背伸びをして傍の男の
耳元に囁いたのだ。 ]
[ わかりやすい嘘だった事だろう。
だが、元とは言え天使が他者を欺かせる為
ついた最初の嘘なのだ。
隠し切れない拙い拙い哀れな願い。
他の天使に堕落した自分を見られたくない。
ただ、それだけの理由。 ]
[自らを是正すればするほどに、歪は肥大する。
迷える子らよ、と人々を導いていた彼が、今は心の置き所すら悩ましく。混沌を愛する視界には、その姿もまた美しく映り―――、微か息を飲んだ。
彼の眸を陰らすは、悲嘆のみであろうか。
迷えるは、邪悪に追従するしか出来ぬ現状にのみであろうか。
こんな時くらい、常の勇ましい声を張れば良いのに。
彼の紡いだ小声は、自棄にか弱く、可憐に響いて聞こえた。
清廉な歌声とも、淫靡な嬌声とも違う。
ひと時、笑みを忘れてしまうような、不思議な声だった。]
[それでも、男は慰め方を知らなかった。
他者を自らの快楽以外に使ったことが無く。
悦びと悲しみの境界が曖昧だ。
作り物の表情筋も指先も、動かし損ねたのはひと時だけ。
彼の艶帯びる声を聞いて、僅か見せた安堵は無意識の雄弁。
彼が悦楽で塗り潰されている間は、あの悲哀が覗かない。
心得たのは本体たる己だけではなく、彼に潜む末端も。
質量が身を捩るように彼の内壁を摩擦し、旋回に掻き乱していく。
精通を辛うじて済ませているだけの肉の器へ躾けるは、禁忌の刺激。
彼の腹の底で熱烈な口付けが交わされ。
彼を苛む熱は外からだけでなく中からも拡散しゆく。]
[移動の最中に仕掛けるにしては苛烈な戯れ。
妙な執着を彼が察しても、熱は思考を疎外するよう押しては返す。
己の為だけに熟れさせる彼。
白皙色は、己が触れて以来、彩度を上げている。
彼の変容を謳った示唆は、何時しか願望を投影する呪語となり。
言葉一つで彼を苛む優越に酔う。
―――― 咽喉の奥で漏らした呼気が、熱を孕んで。]
/*
「脱げ」の返事にどれが正解かなあって。
1.大人しく脱ぎます→よわい!
2.やだ!します→ふつう(?)
3.オメーが脱げ→過激派
4.偵察部隊!?逃げます!→戦略的撤回
/*
ぼくはもっとクレメンスを知りたいのだよ。
どうすれば彼の気持ちを引き上げられるか考えてる。。。
此方に意識を集中させたがってるのとお前を支配してるのは俺だ、って感じの人だからその辺りをつつけたらいいのかな。かな。
[ 最早導く者は此処に非ず。
頭の片隅で迷い子は思う。
愛で育てたあの花は、あの街は、
どうなっているのだろう、と。
悲嘆に暮れた所で何も変わらぬのに。
翼を折られた鳥の生きる場所は籠の中。
一層、舌を切られてしまいたかった。
悲しみを知らなかった。
苦しみも叫びも、涙も。
だから何一つ分からない。
胸が突っ返そうな時、
唇が引き攣り苦悩に身を震わせる時、
どうやって縋れば良いのかも、解らない。 ]
[ 浮かぶ謎は深まるばかり。
本当に与えてくれるというなら
教えてくれればいいのに、など。
愚かな思考も押し付けられる情欲の波に
流されていく。
男は知れといったが、知らなくて済む事は
少なくともぼくにとって安寧を齎す事を
恐らく知らないのだろうと思えば
滲む涙も微かに溢れる嬌声も
意味のないものではなかった。
身を抉る程の熱が脊髄を走り抜ける。
男の肩口に縋り口元を抑える指が跳ね
耐えかねた息を吐きながら
溶けた瞳からはまた一滴、滲んだ。 ]
早く、……取れ。こんなの、要らない。
[ 散々苦しめられたものに顔を歪ませる。
快楽を拾い集めるにはまだ幼くあるが
随分と馴染んでいるのは確かだ。
上がる息を抑えながら一つ一つ、
言葉を伝えるよう懸命に唇を動かすも
露骨に表情を崩した。 ]
あ、の人達は、関係……ない。
お前には、ぼくが……
[ 巻き込みたくないと反射的に告げようと
選んだ言葉に自ら目を見張らせ。
悩むもの、眉を下げて口にした。 ]
おまえ、は。
ぼくを、こんな体にしてもまだ、
満足、……しないというの。
[ それは他者を気遣う迷い子の想い。
結果的に逸れた魔力は僅かであれど
完全なる精神の支配は免れた。
迷い子の声は上擦るもの瞳だけは
爛々と光りながら邪眼を見抜く。
三面の鏡に背き優雅に腰掛ける男を睨み
引き摺るようにして男に近付いた。
足元まで辿り着けなくとも構わない。
その顔を見てやれたらそれで良かった。 ]
お前のせいでぼくはこんなに苦しいのに
どうしてこんな事ばかりするんだよ……!
[ 言葉にして初めてこれが苦しいのかと理解する。
天にいた時は知り得なかった感情に
揺さぶられながら調節がうまく出来ない。
また溢れてしまいそうになるから視線を
逸らせば床に数滴また零れてしまった。 ]
[ 迷い子の頭の中で様々な考えが浮かぶ。
言うことを聞けばやめてくれるのだろうか。
その考えをもう一人の自分が否定する。
いや、それではいつまで経っても
変わることはない、と。
熱に浮かされ憔悴した体に鞭を打った。
椅子に腰掛ける男を見上げ息を飲む。
一つ一つ言葉を正確に伝える為に。 ]
脱がせたいならお前が、此処に来れば
いいだろう……?
[ 命令をしているのはあの男で
反抗した所で何も見出さないと
思っていても高みの見物をされるのは
耐えられなかった。 ]
そんなにも、同胞が心配かね。
[とつ、と零してしまった声は硬いもの。
或いは、些かの不快を滲ませる露呈。
彼がどんな優先順位を持とうと、己に従えさせれば良いのに。]
[一瞬、赫の眸に、凶暴な色が浮く。]
何処を見ている。
私に媚びるのではなかったのかね。
名もなき天使よ、お前には私しかもう居ない。
[誰に言い聞かせる為の言葉なのか、吐く語は硬い。
邪眼を使うことも忘れて、傲慢に振る舞い、彼の頭部を下腿へ引き寄せ。]
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