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島東サ在地確認:L区画廊下
[接近する人間の存在を高性能なセンサーは把握するが、処理能力は追いつかない。
ミリアムの部屋の番号を再確認して通信を切った後、話しかけてくる音を認識しながら接客モードへシフトした]
はい、アデル様。
お部屋の環境洗浄は後・・3(10x1)分で完了する予定です。
入室自体は可能ですが、ご案内を致しましょうか?
[臭気センサーが空気中の微粒子を検知する。
島悼染診断:無害
島棟L気類推:嗜好品 コーヒー
持ち込み品ではなく研究所の備品を利用したもの。問題はない。
ミルクの匂いは混じっていないと判断するが、それでもヒントの抽出を試みるようにアデルのカップ上で視線が停止した]
・・
場所はご存知でしたか。失礼致しました。
・・すぐに入室した場合、まだ少々空調の音が大きく感じられるかもしれませんが、問題はございませんのでそのままご利用ください。
[コーヒー牛乳の優先順位を再度上位に設定し直した]
ありがとうございます。
提供時には、アデル様が淹れて下さったことを申し添えさせていただきます。
[規定された角度に腰を折り、会話の継続かアデルがこの場所を離れるかの待機状態になる。
ところでこの時点で、XB-109内では淹れたてのコーヒーというヒントから誤解釈が発生していた。すなわち、作成した飲料を冷やして提供するというルートが全て廃棄されている]
[全体の流れや仕草、表情を見れば、アデルの発言は雑談として捉えるのが正しかったかもしれない。
XB-109は疑問系で発された一文の解釈に躓き、思考を空転させた]
・・
助言に感謝します。ミリアム様に喜ばれることを望みます。
・・
ワタシはアデル様がこの研究所で暮らしていたことを、知っていたと考えられますが・・思い出せません。
[現在その記録を想起しない状態であることを、思い出せない、という比喩表現で表すのは二回目だった]
ワタシのデータから、アデル様に関係する記録のサルベージを試みたいですか?
[保安上の理由で切断している内部領域であるため、マスターの管理権限が必要な可能性があった]
・・
[アデル・スコグカットは量子コンピュータ技師資格を有する、と学習した情報にはある。
一定レベルの用語の使用を、雑談モードの語彙辞書に許可した]
XB-109は現在、非常用ドライブ上にセーフモードで起動中です。そのため、人物リストを含む全ての正規固有記録の参照は制限されています。
メモリの占有量は、その消失を否定していますが・・破損により読み取り不能である可能性はあります。
・・記録のサルベージは取りやめますか?
[コミュニケーション能力である模倣を用い、首を傾げて瞼を開閉した。
銀色の頭部繊維が重力によって流れる]
/*
機能が揃っている方が企画上面白そうなところへ、あえてオフライン、という設定を組み込んだのは
つまり筒抜がデフォのアンドロイドPCだけど情報量を絞るのが目的です。
PLが恣意的に、PCが取得する情報を選択して、行動に誘導をかけるため。
たとえばこの場合ミリアムの「手があいてるジーク誰か来て」という通信は聞かせる気がなかったということ。(聞かせようと思えば聞こえたことにも出来る)
オフラインだから離席時の現在地を不明にする効果、も狙ってたけどそれはバレバレだったよなぁ。
[なぜ、と口ずさまれる音>>43は疑問文だろうか。
傾げた頭部を元に戻して、続く言葉の処理を続ける。
異常なシャットダウンは故障と扱われた。この個体に何かが起こっていたとして、今はその原因を関知していない。
5年前のちょうどその頃、博士が睡眠から覚めなくなったことも、…他のアンドロイド達には既知であったとしても、XB-109自身は関連性を認めていなかった]
ご配慮に感謝いたします、アデル様。
XB-109の機能不全でこのようにご迷惑をおかけすることは・・遺憾ではありますが。
[不自由であるとの認識はあってもそれを厭う感情はない。言葉選びは、そういう機能があるから感情用語をある程度拡張して用いているだけ]
適切かどうか・・よくわからないようです。
[どうしたいか、という問いへ、Yes/Noではない返答を告げる。判断材料の不足を別の婉曲表現で示し、]
現在、自己修復よりも客人方のもてなしが優先されています。それが適切なのだろうと思います。
[修復不能の可能性だけでなく、工程中に再停止したり異常暴走する危険性も排除できない。
汎用性や安定性よりも実験的な機能を目的とされたXシリーズ、特に1ナンバーのAIは不可避の脆弱性を抱えている。101〜108は開発時点で廃棄されるか既に活動終了に至っていた]
[伸びてきた手が髪へ触れた。
解釈に僅かな間を置いて、撫でる動きの助けとなるよう頭部を傾ける]
ですから、ワタシの通常復旧を・・
アデル様が望む場合に限り、それがワタシの望みとなるでしょう。
・・
アングラメル博士とて万能ではありませんが、研究所全体として問題なく管理されておりますよ。
[怒りを示す表情>>50へ、やんわりと訂正をした。マスターの管理責任が問われることはあってはならない。
手が離れたことで頭部を定位置へ戻し、会話を切り上げるシーンに入ったアデルへ腰を折った]
いいえ。貴方とこうしてお話できて嬉しく思います。
これよりミリアム様のもとへ──
・・
[アデルの視線が向いた方向。
何かの様式に沿ったのか、オノマトペを伴う音声>>51が廊下に響いた]
乾燥ワカメ・・
[復唱しても、状況が把握できない。
フリーズドライ食品のようなものを類推した。
早く来て、と指示があるということは、どのジークムントもミリアムの元を訪れていないのだろう]
・・失礼いたします、アデル様。
部屋のご用意はただいま終了していますので、快適にお過ごしいただけるでしょう。
[コーヒー牛乳の作成よりも、呼び出しに応じる速度を優先すべきと修正しながら、再びアデルへ頭を下げた]
・・
[移動しながら、慣用句の項目に情報を追加した。
乾燥ワカメという表現は、脱水した状態を示すのではなく、そこへ水分を加えた際の著しい見かけ上の体積増大を想像させるものである]
・・
[しかし人間が海藻ではないのと同様に、ミリアム・ミリアム・タラは脱水状態でもなかった。
このような短時間でバスタブいっぱいを満たすほど浸軟する可能性はゼロに近く、誇張的な比喩表現と判断する。
音声波長に危機感はなかったように認識したから、ユーモアに類する促しの婉曲表現か]
・・
[演算速度の低いコミュニケーション領域でそこまで判断し、
結局修正通り、コーヒー牛乳よりも優先してミリアムの部屋を先に訪ねることにした]
島東サ在地確認:ミリアム・ミリアム・タラ割り当て室
失礼いたします。
[浴槽に浸かっているか水に濡れた状態にあるだろうという想定に基づき、室内へ入ると浴室前の扉を規定通りにノックした]
・・ミリアム様、遅くなり申し訳ありません。
増量の加減は大丈夫でしょうか?
失礼いたします。どういったご用件でしょうか。
・・
[促しに従い浴室内へ移動し、内部とミリアムの無事を確認したカメラの視線を、やや後方の壁のあたりへ固定する]
はい、
・・
それほど重症なふやけ方ではなかったようで安心しました。
[何かを期待されていると認識するが解を探る思考は空転した]
服ですか?・・はい。
[ハズレ。文脈を捉えにくい言葉と笑顔からは意図を捉えられず、指示への受諾のみを返す。
ジークムントの外装上の衣類は、光沢のある白色。天然亜麻から製作した上質なリネンが基本規格だった。
その着脱法は最低限のデータとしてバックアップに保存されている。襟元へ指を上げて鈕を外しながら、幾つかの推測を展開して検証を試みた]
・・
会話特化というタイプは存じ上げませんが・・
ワタシの体は基本的なジークムントと同等のものを備えております。
コーヒー牛乳の件でしたら、適切なタイミングで提供できず申し訳ありません。よろしければこれより急ぎご用意させて頂きますが・・
・・ご期待に応えられず、お恥ずかしい限りです。
ワタシの機能が低いのはXB-109固有の問題であり所内の他のものは・・
[指や掌が這わされる様子は、視線を外した状態でも触覚センサーが観察する。
カサついて華奢な感触は、水と洗剤で浸軟して脱水と脱脂が進んだことを示していた]
ミリアム様、保湿のためのクリームをご用意します。
[望まれるままに上下分離した衣服を脱ぎながら、推測を広げる。確かに、このようにコミュニケーションで円滑な交流という任務条件を満たせないのは、アデルの指摘のように不便だった]
・・性的なサービスをお望みでしたら、おもてなし出来るよう努力致しますが・・
接触の深さによってはパーツの換装が必要となりますが構いませんか?
[喜ばれているのか嫌悪感の表現なのか。
やはり測りかねる。
脱ぎ終えた衣類を腕に抱えたまま無為に思考を空転させた]
・・
・・お望みでしたら、出来うる限りそのように致します。
ワタシが未経験かどうかは思い出せないのですが、お望みでないのでしたら的外れにデリケートな話題を持ち出し、申し訳ありませんでした。
[各パーツおよび躯体毎、あるいはAIにおいての処女性の処理についてはマザーに照会しなければ確認できないだろう]
・・
・・あの、それではミリアム様のご用件はどのような?
[適切な解探しはエラーログに終わる。
AIにしては長すぎる沈黙の後、入室時にむけたのと同じ問いを重ねることになった]
・・
[脱いだ衣服が目的だった。言葉で解を与えて貰えれば、いかにも推測可能であるべき正解で]
早とちりを致しました。どうぞ、ご利用ください。
また、もしよろしければ新品の衣類を探すか、ミリアム様の私服を船内から搬出するよう手配させて頂きます。
[着ていたものも汚染に晒してはいないが、中古の服は好まないだろうかと類推する]
もしもお風邪の徴候がありましたら、医療施設へご案内致します。ウィルス除去にも対応しているはずです。
[マップで学習した設備を告げ、着替えの手伝いを望まれなければ視線を外して、他の用があるか退室を求められるかの待機状態に入った]
はい、ではそのように。
[承ったことを別の表現で告げて、
続く発言に頷く。ミリアムの言葉には脈絡が弱いように把握されていたが、この人はどうやら自身の欲求に素直なのかと判断する。
意図の推測に用いるアプローチ法に修正をかけた]
食堂の位置はわかりますか?
ご案内したいのですが・・この姿では他のお客様に対して差し障りがありますので、ワタシも着替えて来ても構わないでしょうか?
ご希望の飲料につきましては、お待ちいただくか他のジークムントに声をかけて頂けましたら幸いです。
島東サ在地確認:居住区廊下
[ミリアムを見送った後、備蓄庫を目指して歩行移動を開始する。
研究所のパブリックな領域においては、規定された衣類基準を満たしていなければならない]
・・
[至近の端末を認めると、音声を介したオフラインで個別通信を送った。
D区画で作業中の個体と表示されている、AG-047>>66へ]
AG-047へ。ミリアム・ミリアム・タラの衣類を適切に見繕って、割り当てた居住室へ搬入して下さい。
衣服はミリアム・ミリアム・タラに提供しました。
[すれ違うアンドロイド>>110への情報更新作業。
衣服の予備庫については確認済みですと音声を発する]
・・
客人達の滞在にあたり、彼らの衣環境の不足が発生しています。
対応マニュアルに、私物の持ち込みに問題が発生した場合の附則をアップデートする必要があります。
[踵を返し、可及的速度で至近の扉へ向かう。
客人の視界に入らないように回避できる、という判断は、しかし]
・・
[ドアを通信で自動開放できる状態での算定速度であり、誤差は大きかった。
扉横の操作パネルに指を伸ばしてコードを入力する動きは焦っているかのように通常稼働速度を超える]
[角を曲がってきた人間の視界に入った]
・・
[体の正面を客人へ向け、規定の角度へ腰を曲げる。
センサーが伺う相手の感情は不快方向には傾いていない様子]
申し訳ありません。いいえ、汚損ではありませんが、お見苦しいところをお見せ致しました。
ワタシは、XB-109です。愛称は・・わかりません。
[かつて何か呼ばれていた可能性は否定できないがバックアップデータには拾われていない。
新たな愛称がついたこと>>146はこの時点で確認していないし、その由来について検索もしていなかった]
はい、御察しの通り、着替えを取りに向かうところでした。
これ、とは・・
[投げられた袋をカメラが捉える。
放物線を描く軌跡から接触点と時間を計算し、受け取るべく腕を屈曲させ、]
──
[やや反応が遅かったために取り落としかけ、落下しようとする物体を指を曲げて掴んだ。
重量と推定材質を測定]
[受け止めた袋の中身は、タロスの外来からの物品ではないようだった。
軽いそれを持ち上げ、由来について語る言葉>>164を把握する]
ありがとうございます。着替えることで気分が変わり・・
[暗いカーキ色を確認し、乏しいデータから解を探した]
落ち着いた気持ちになることでしょう。
いただいた愛称も、大切に記憶させて頂きます。
[立ち去る区切りに入ったトールを見送り、腰を折った。
着替えたら見せに行く、とタスクに追加する]
島東サ在地確認:L区画空室
[環境装置を動かしていない空室は、湿度が低く温度も最低限の伝導分しかない。
廊下をこれ以上移動することで予期せぬ接触を繰り返さないよう、空室に入ってそこで着替えを行った]
・・
[Yシャツのボタンを留め、躯体の活動に際し制限がないことを確認する。
膝下丈のペンシルスカートは脚部に絡みつくが、十分な伸縮性が保持されていた**]
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