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[ふ、と。
微睡みが途切れ、目を開く。
そこにあるのはいつもの見慣れた光景─では無かった]
……何だ?
[視界を遮る霧に包まれて確かめる事は出来ないが、明らかに違う場所。
瞬時に浮かぶのは幻術で惑わされているか、精霊術で動かされたかだがそのどちらも即座に否定する。
他の場所ならいざ知らず、拠点の中にこんな大それた干渉してこれる奴を見過ごす程自分も仲間達も負抜けちゃいない。
ならばこれは現実では無い、と思うのが自然だが]
夢…と思うのも楽観しすぎだよなぁ。
[夢にしては目が覚めたあの感覚も、手足を動かす質感も生々しすぎる。
何か解らんが、面倒なことに巻き込まれたらしいとは理解出来た]
…ま、ぐだぐだしてても仕方ないし。
とりあえず何があんのか調べてみよっかね。
[自分だけが巻き込まれているなら良いが、悪友やその家族、人魚の子や仲間達が巻き込まれていたら厄介だ。
人がいないか、この場所が何なのか、ついでにどこの誰が巻き込んでくれたのかを調べようと霧の中に足を踏み入れた**]
[ひとまず様子見、と霧の中を手探り進むことにしたのだが]
…やっぱ、なーんか感じ良くないんだよねぇ。
[歩けど歩けど人影は無く、けれど誰か居る気配は感じる。
それが誰のものかもどれ程の距離かも解らず、明確な敵意とかではないのは確かだが気持ちが良いものとは言えない。
この心もとなさは幻術に掛かった時に似ているななどと思いながら周囲に絶えず警戒して進む。
だから、その些細な変化をも見落とすことは無かった]
[微か、眼前の霧に揺らぎが起きる。
それを見止め進んでいた足を一歩後ろに下げたと同時、]
うっわ、キモっ
[ぬるりとした輝きを表皮に携えた大きな百足が身体を投げ打ち現れたのに思わず声をあげた]
刺さんねーとか、無いわー…
[この年で虫が怖いなんぞ言うことは無いが、流石にこのでかさは勘弁して欲しい。とにかく動きを止めようと頭を狙い投げ放ったのだが。
カツンと良い音を立てて弾き飛ばされたのを見て、げんなりとした声を落としつつも次の行動に移ろうとまた手を腰のダーツに伸ばし]
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