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―客室―
[甲板で気の済むまで一人騒いだ後、少年は船内の探検に繰り出していた。
時折他の客の姿も見かけたし、あるいは一言二言言葉も交わしたかもしれない。
一通り船の中を巡り、満足げな様子で自分に宛てがわれた客室に戻ったのは、既にとっぷりと日が暮れてからだった。]
あー、楽しかったー!
しかし流石にオレもちょっとはしゃぎ過ぎちまったかなか。ちっときゅーけー…
[服の上に来ていたウィンドブレーカーを脱ぎ去り、ふうと一息。
それをベッドの上に放ろうとして…しかしそれは思いとどまる。
こうも部屋が立派だと、散らかすのは少しばかり申し訳ないような気もしてくる物だ。]
なんか、豪華なんだけど…変に気を使っちゃって逆に居づらいな。
[やはりもうしばらく出掛けてこようかと思いつつも、脱いだ上着は掛けておこうとクローゼットを開けて…]
………えちょ、なんぞ、これ。
[目に飛び込んできたのは、 十二単 、 Oフロントパンツ 、 ロングコート 、そして… アリス服 だった。]
何このパンツ…誰かの忘れもん?しかも破けてんじゃん…虫食い?
なんだ、立派そうな船だけど、結構いい加減な管理してんのかなあ。まあ、かえって親近感沸くけどさ。
[Oフロントパンツをつまみ上げ、大事な部分に穴が空いているのを見つければそんな感想を漏らして放り投げる。
クローゼットには他にも、どうみても女性用の物であるドレス的な衣装が二点あった。
一方は東洋の人が着ていそうな、いくつもの服を重ねたような衣装。
持ち上げてみると非常に重く、これを着て歩くのは相当な体力が要るであろう事が伺える。東洋の女すげえ。
もう一方は、青と白を基調にしたフリフリのドレス。
これを着た少女が、時計を持った兎を追いかけている絵本を昔見たような気がする。
その、いわゆるアリス服を持ち上げてよく見てみようと振り向いた時、丁度自分の身体にアリス服が重なっている姿が鏡に映っているのが見えた。]
…いや、ねーよ。普通にキモイって。
[とりあえず各々の衣装はクローゼットに閉まって、唯一まともだったロングコートを拝借し、身につけてみる。
と、その時。丁度汽笛の音が鳴っているのが耳に入った。
どうやら出航の時間になったらしい。]
お、いよいよ出発か!?
[部屋に戻ったばかりだというのに、船が出るとなれば慌てて部屋を飛び出して甲板へと向かう。
船着場や町並みが遠のいていく姿を拝まずに船旅に出るなんてとんでもないという、彼なりのこだわりがあったからだ。]
―甲板―
あーばよー、我がふるさとよー!オレは必ず帰って来るからなー!
[甲板へと躍り出れば、さっそく街が窺える所まで走り、誰にともなく両手をぶんぶかと振り出した。
別に、誰かが見送ってくれているとか、そういうわけではない。単に気分である。
気が済めばその後は静かに遠のいていく街の灯りを眺めていたが、不意に背後から足音が響き、振り向いてそちらに目をやる。
>>6そこには、灰色がかった耳と尻尾を生やした青年が立っていた。ひとりごちるような彼の言葉を聞くに、どうやらこの青年も街の灯りの遠のく様を見に来たようだ。]
いよっす!にいちゃんもローゼンさんの客か?
オレ、ノトカー。しばらくの間一緒に旅する仲間として、よろしくな!
[目が合えば頭を下げてきた青年に、人懐っこい笑みを見せながら無遠慮に歩み寄り、挨拶と共に右手を差し出す。]
>>15
[それから時間を置かずして、一人の少女がこちらへと――正確には、青年の元へとやって来た。最も、少女とは言っても自分よりいくつかは年上のように見えるが。
二人は知り合いなのだろうか。邪魔するのもなんだと思ったが、挨拶くらいはしておくべきだろう。]
あ、さっき大広間でめっちゃ食ってたねえちゃんじゃん。
あんたも客なんだよな?オレはノトカー、これから一週間、よろしく!
[青年にしたように挨拶をして、右手を差し出して。
二人でなにやら話し込むようであれば、しばらくは空気にでも徹していようか。…5分と持たないような気もするが。]
/*
プロの分取り戻そうとして張り切りすぎた・・・浮いてねーかな、オレ・・・
ここでRP村ってほとんどした事ないからちょっち不安。
>>25
イエンスの兄ちゃんか、よろしくな!
[イエンスと名乗った青年が握手に応じてくれると、ギュッと握ってぶんぶんと上下に大きく振る。
学生なのかと聞かれればうんと頷いて、]
おう、魔法学園の一年生!これでもれっきとした魔法使いの玉子なんだぜ!
なんか、親父とローゼンの大将が同期らしくてさ。オレもほんの何回かくらいだけど、会った事があるんだ。その関係でな。
[父親とローゼンはそれなりに仲が良かったらしく、その子供である自分にもいろいろと良くしてくれた。
ローゼンが言うには、学生だった頃の彼と父親は「史上もっとも優秀な生徒と史上最も成績の悪い生徒」として学園内で有名だったらしく、そんな二人が何故仲が良いのかというのは、当時の学園の七不思議のひとつとして語られていたほどだったらしい。]
(親子二代揃って落ちこぼれとか、笑えねえけどな・・・)
[胸の中でため息をついて、>>10>>14>>26大食いの少女がウサギのぬいぐるみを持った女の子に羽織を着せてやり、そして上着を失った少女に今度はイエンスが自分の羽織を渡している様子が目に入れば、]
よっし、じゃあイエンスの兄ちゃんにはオレのコートやるよ!オレのってか、クローゼットの中に入ってたやつだけど。
[そう言っておもむろにロングコートを脱ぎ去るとそれをイエンスへと差し出す。彼は受け取ってくれただろうか。断られればそのまま自分で着なおしただろう。]
>>66
アイリ・・・アイリのねえちゃんだな!よろしく!
[アイリと名乗った少女と握手を交わせば、どちらからともなくその手を大きく振る。
自分と気が合いそうだ。なんて感想を抱きながら二人の会話を聞くともなしに聞いていると、どうやら支給されたスマホに先ほど連絡があったらしい。
会話中に携帯が鳴って相手に気を使わせるのを嫌う自分は基本的にマナーモードにしているのだが、厚着をしているのでバイブレーションに気づかなかったらしい。後で確認しておかねば。
>>68自分がイエンスに、そしてイエンスがアイリに差し出した上着は、結局アイリがその申し出を断った事でそれぞれの持ち主の元へと戻る事になった。
ロングコートを再び羽織っていると、アイリにここの料理の事を言われ、]
・・・あー!そういえば、探検を優先させてたから結局まだ食ってない!
なんか、広間来た時にアイリのねえちゃんがさ、何人前だよって量の飯食ってるの見かけてさ。なんかその食いっぷり見てるだけで満足しちまったんだよな。
へー・・・お勧めはベーコンとジャガイモのガレット・・・ガレットってナニ?
まいいや、そう言うならそれも食ってみる!
んじゃ、そろそろオレらも戻るとしようぜ!
[そう告げて、イエンスが部屋に戻れば自分達も船内に戻り、自分はそのまま食事を取ろうと大広間に向かおうとするだろう。アイリはどうしただろうか。
途中でスマホの確認もしておくつもりだ。]
―大広間―
むぐむぐ・・・うん、流石アイリのねえちゃんが勧めるだけあって、旨いな、これ。
[夕食の時間は過ぎているからだろう。人の少ない大広間で一人、ジャガイモとベーコンのガレットに舌鼓を打つ。
既に冷めかけてしまってはいたが、それでも美味しいと思える辺り、この船にはいい料理人が乗っているのだろう。
そう言えばと、今更のようにロングコートのポケットからスマホを取り出すと新着のメールを知らせるランプが点灯していて。
ホーム画面を呼び出して手紙のアイコンをタッチすれば、>>#1>>#2そこには他の皆にも届いているであろうローゼンからのメッセージが。]
・・・なんだこれ。
え、いやマジで何コレ。ギャグ?ガチ?
[そのメッセージを読んで目を白黒とさせる。
冒頭で「君はラッキー!」などとのたまいながらも、その内容はかいつまんで言えば「この船にいる狼獣人を探さないと耳を齧られちゃうから頑張って見つけてね☆」との事。
いきなりそんな事を言われても、にわかには信じられないのがほとんどであろう。
文末を見れば自分もまた魔法によって運命を変えられたらしく、その一文を確認して・・・]
ふーん・・・なるほど、ね。オモシロソーじゃん。
この未来の大魔法使い、ノトカー様に対する挑戦状、しっかりと受け取ったぜ、ローゼンの大将よお。
[どこか楽しげな笑みを浮かべながらガレットに齧りつく。
例え未来ではどうなっていたのだとしても、今この時点では単なる落ちこぼれの魔法使い見習いでしかないのに、なんの根拠も無い自信がその眼には宿っていた。]
しっかし・・・炭水化物な小麦粉に炭水化物なジャガイモをインして、さらに肉をシュートした物をあんだけ食って、それでなんでアイリのねえちゃんは太ってねえんだろうなあ・・・
しかもあの後デザートまで食ったとか。女ってすげえ。クローゼットにあったジュウニヒトエを普通に着こなすであろう東洋の女といい、女やべえ。
[>>76別れる前に交わしたアイリとの会話を思い出しながら、ガレットを食みつつ真顔でそんな事を考える。
正直、これ一皿食べただけでも結構お腹に溜まる。
満腹になってしまう前に、折角だから別の料理も食べてみようかと他の皿に手を伸ばしつつ、しばらく黙々と、モクモクと食事を続けているだろう。]
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ジークは兄貴。
ダーフィトは旦那。
イェンスはにいちゃん。
シュナウザーは先生。
で、アイリがねえちゃんで、
ドロシーが嬢ちゃん。
シュテラは年が近いからあえての呼び捨てにするとしても、
ローレルの敬称をどうしよう。作家だけど先生じゃ被るしなあ・・・。こう、しっくり来るもの、ないかな。
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ローレルはおしとやかな感じがするからおねーさん!うん、悪くないな。
シュテラも出来るなら何か敬称を付けて呼びたいな。考えとこ。
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どっちにしろ後10分くらいで更新だし、今日のところは大人しくしてよ。くそう、ホモ臭いシーン目撃したかった(
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