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[好葉が礼を言えというので、念を送ってみた。]
菓子ー
もっとー もっとー
[よし、これで喜んでいると伝わったろう。]
[雲外鏡(モバイル?)を一緒に覗きこんで、ふむふむと頷く。]
へぇー。
じゃあ、駒王に勝ってるー!
[勝ちも負けもないのだろうけど、ついそんなことではしゃぐ女子高生だった。]
[伏見稲荷大社でのおみくじ勝敗を指摘されれば、地団駄。]
次っ、次行こうっ!
この後の観光は決めておるのか?
伏見の南に行けば、酒造ばかりでなく寺田屋もあるがのう。
坂本龍馬終焉の地ぜよ。
[何故か似非土佐弁。]
ただ、既に洛外にいるのに、さらに南下すると、いろいろ駆け足になるかの。
ホテルは祇園だったか。
それなら、このまま伏見稲荷駅から京阪線で四条駅まで移動してしまえばホテルに近いし、有名どころの八坂神社や辰巳神社も観光できるぞ。
[おみくじリベンジ!]
観光に疲れたら「鍵善良房」で葛きりとかいいのう。
だーめ。
おみくじは1日に何度も引くものじゃありませーん。
[地団太踏む駒王に勝ち誇ってみる。
こんな機会、あんまりないからちょっと嬉しい。]
むうう。
[好葉の言い分に、本日の勝負はいさぎよく負けを認める。
好葉が買った狐のキーホルダーをチラチラ見つつ。
その後の列車移動では、隙あらば好葉の隣に座り、混んで来たら膝の上に座ろうとして追い出されて前に座り込んでみたり。
混み合った車内で不思議と空いている場所にはナニカがいるものです。]
都路里ー?
ほう、辻利のカフェか。
抹茶もいいが、わしは焙じ茶派だの。
焙じ茶アイスあるかのう。
[興味津々で行ってみれば、階段下まで長蛇の列。
ホテル集合時間に間に合わないとかで、諦めることになったらしい。]
夜10時までやっているようじゃから、なんなら夕飯の後で来るか?
[夜デート!
でも、大浴場も捨て難い。]
そうそう。
お風呂覗いたら明日のごはん抜きだからね。
[以心伝心。
こんなところだけ。]
− ホテル −
[好葉がレポートを書いている間に、ちょっと出かけてくることにした。
まずは厨房に潜り込んでいろいろとつまみ食い。]
− 大浴場 (女のれん) −
[外回りの後で大浴場へ。
まだ夕食タイムなのか、誰もいないようだ。]
温泉ではないのか。残念。
だが、これで薬湯に早変わりよっ
[籠の野草を湯船に撒くと、掛け湯をしてドボン。]
早く〜 来ないかな〜
おお、好葉、今来たのか〜
よく食ってたみたいじゃの。
[浴槽の縁に、ダレ〜ンとして手を振る。]
こっち来て、さわさわして〜
今来たのかー、じゃないわよもう!
ここ、女子風呂よ!女子風呂!
男子禁制!!!
[だれんと浴槽のふちに垂れてる駒王の前までつかつかつかと歩み寄り、さわさわではなくべちべちと駒王の頭と言わず背中といわずに手のひらを振り下ろす。]
乱暴は、よすんじゃ〜
ぐおぅ… べちべちは痛ぁい
[苦笑して避けるポーズをとるが、その動きはどこか鈍い。
身体のあちこちにはうっすら青痣。]
ほらほら、さっさと出なさーい!
[しばらく無心に手のひら乱打していたけれども、ふと駒王の様子がいつもと違うことに気が付いた。
あちこち青痣作ってるのを見て、首を傾げる。]
あれ?駒王、それどうしたの?
どこかで転んだ?
[自分のせい、とはほんのちょびっと考えたけど、すぐに忘れた。]
[好葉が首を傾げる様子に、着衣のまま入ってればよかったかなー、と思ったけど、やっぱり殴られる未来だった気がする。]
危険物がわしに向かって飛んで来た〜
神の秘密と書いて神秘!
あいあい、
のぼせた〜 出る〜
[ズルズルと湯船から這い出ると脱衣所に向かう。]
ちょっと、駒王ってば!
[ずるずるぺったり湯船を出る駒王を追いかけて、脱衣所の方へ。]
ほら、ちゃんと拭かないと風邪ひくよ?
タオルこれ使っていいから。
それにその危険物ってなにそれ?
秘密でも神秘でもいいけど、痛くないの?
お薬探してこようか?
[あれそれと言いながら、まずは自分のタオルを押し付けた。]
安心せい、今すぐどうこうはあるまいよ。
[好葉のタオルをもふり。モフモフ。
ヘタっててもつい笑顔になっちゃうね。]
優しいのう。
うむ、薬湯に浸かったから、回復するはず〜
あと、湯上がりにコーヒー牛乳があればもっと〜
なにそれー。余計気になるー。
[いますぐどうこう…がないなら後でどうこうしちゃうんじゃないだろうか。
なんて思うけれども、そこは深くは聞かないことにする。
だって、神秘とまでいわれちゃあね。]
はいはい、コーヒー牛乳ね。
後で一緒に買うから、ちょっと待っててくれる?
他の女の子もいるんだから、入ってきたらだめだからねー。
[ちょっと元気が出てきたっぽいのに安心したら、つい甘やかすようなことを言ってしまった。
なんだかお疲れのようだから、甘いものが欲しいのかな、とも思う。]
気になったら後でわしのところに忍んでくるといいぞ…
[好葉はなんとなく不安?不満?不審?げな感じだったが、この場は具合を優先してくれるようだ。
コーヒー牛乳も後で買ってくれるらしいし。]
ありがたいのぅ。
もう一回風呂の中で待ち伏せしてる体力もないんで、好葉はゆっくり入っておいで〜
[そろそろ他の生徒たちが来そうだけど、脱衣所のベンチでゴロゴロ。*]
ほらほら、そんなところにいると着替えられないでしょ!
部屋で待ってて、ってばぁ。
[ゴロゴロしてる駒王を容赦なく追い立てて脱衣所の安全を確保してから、ようやくゆっくりとお風呂タイム。
…の前に、着替えと一緒に持ってきたものをごそごそとあさり、脱衣所の入り口の扉にポータブルしめ縄をいそいそと設置した。
これでもう一安心。]
− 大浴場(女湯)前 −
[注連縄の張られた女湯の前、自販機が並ぶ湯上がり休憩処でゴロゴロしていたら、女の子たちがやってきた。
一人はさっさとのれんを潜って入ってしまったので、後ろの子に声をかけてみる。]
おーい。
[聞こえてるかな? 逃げないようならお願いごとしてみようかなーと様子を窺っている。
まあ、ロクな頼みではない。]
[暖簾の手前で、シュテルンの後ろに忍び寄りかけてたけど、好葉の声にしっぽハタハタ。
注連縄は有効だったようです。]
待っておったぞ。
湯上がりホカホカ饅頭みたいじゃの。
お約束のちゅ〜くれ♪
─大浴場前─
……?
[ふと何かに呼ばれた気がしてきょろきょろと辺りを見渡す。
しかし、自分を呼ぶような何かは見えず。]
ふしぎ。
[その一言と共に、「女」の字が書かれたのれんをくぐる。]
何ならいいのだ? 饅頭は愛いものであろ──
[なけなしの抗議も、鉄拳誇示の前には形無しである。]
おわっ、鎮まれ。
和を以て貴しとなすんじゃっ
コーヒー牛乳をダブルストローで、ちゅ〜でいいぞ!
[明日の予習と代替案を振りかざした。]
お揃い〜♪
[コーヒー牛乳をお供え(?)してもらえばご機嫌。]
いただきます。
[斜め45度でコーヒーを呷る好葉を下45度から見上げる態勢。
真似して噎せないよう注意してゴキュンゴキュン。]
[口の回りをぺろんと舐めて、空になった瓶を好葉に渡す。]
うまかった。
将来は、風呂上がりビールで、一緒に、ぷはぁ、したいのう。
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