情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
/* 我ながら容赦ねえなーこの子。
というか書いてたら手が勝手にこういう方向に行けって……。<能動的にライナー見殺しルート
秘話にしようと思ったんだけど、そうしちゃうとライナーが最後に魔王軍に毒づけないからあえての白ログで。
― 回想:王都陥落から半月ほど後、王城 ―
[返答としては若干遠回しな表現>>34に、エトヴァルトの余裕を見たのか。
クレステッドは、まずは安心したように頷いた。
そうして、エトヴァルトの、何か言いたげな視線を真っ直ぐに受け止めて]
エトヴァルトか……ふむ。よし、覚えたぞ。[と、自分の思い違い>>30を訂正しつつ]
……驚かせてしまったか。いや、すまない。君は昔の私に少し似ている気がしてな。
[クレステッドにしては随分と軽い口調でそう言い置いて。]
……と言われても困るだろうから。幽霊の昔話に少し付き合ってもらっても構わないかな?
[エトヴァルトが承諾するならば、クレステッドは「昔話」を始める。
大っぴらに話して回っているわけでもないが、別に隠すつもりもない、そんな話を]
もう……数千年は前になるのかな。
当時の私は、とある流派で魔術を学んでいた。
今となって思えば、才能はあったんだろう。師匠は少なくともそこは否定しなかったからな。
私は当時、人間には力が足りないと感じた。だから、魔術の智慧をもっと深めるために、誰もが触れなかった領域の研究をしていた。最初のうちは先輩や師匠も、私を応援し、支援してくれていた。
……だが、私の研究が、それまで誰も触れてこなかった死者蘇生魔術の深淵を暴こうとした時、連中は一斉に手のひらを返してきた。同門を含めて魔術に関わる者は誰一人、私とは一切の口を利いてくれなくなったよ。
いやあ、悔しかったさ。憎かったさ。仲間のために新たな力を得ようとしていただけなのに。それをどうして放逐するのかとね。
ましてや、魔物に侵略を受けているというのに、だ。力こそが必要なことくらい、誰にでもわかろうに。
そして私は、当時魔人であったギィ様に拾われることになったわけだが……
まあ、これだけ話せば、ひとまず十分だろう。
[昔話をざっくりと終えて。
さて、エトヴァルトの目を見て、目線は僅かに検分するような色を帯びて]
……君の目はその頃の私によく似ている。
……弱きままであることに甘えた、ぬるま湯に生きる者達を憎み、ただ力を求める目だ。
[自分の解釈を述べてから、提案を一つ]
私は君を、結構買っている。うまくすれば一端の将になれるのではないか、くらいにはね。
もし、もしも、だ。
君が我軍において、ギィ様から一目置かれる、そのくらいの存在になれば。
「儀式の間」の管理を、君に任せる日が来るかもしれないね。
[エトヴァルトの表情の変化を確認しつつ、ゆっくりと告げた]
もしそうなったら、私からギィ様に進言する。
その日が来ることを願っているよ。
[表情は真剣そのもの。嘘を言って意識付けをしたい、と取るには、その表情はあまりに真剣だった**]
― 記憶の断片 1/3 (回想) ―
[最初に彼に拾われた>>*1 >>*2時は。正直言って半信半疑だった。
一目見た時は人間かと思っていた。だが、しっかりと見れば彼は人間ではない事がわかる。
とはいえ。その者が人間であるかないかなど、正直大した問題ではなく。]
………いいえ。………人間に対する希望など、とうに途絶えております。
[困窮の果て。食うのもままならない状況になってしまった。人間はこうも残酷なのか。
そのくせ力への執着も薄い。ああ、本当に救いがたい、と心は言う]
あなたは素直だ。人間などより、よほど素直だ。
ならば、私も微力ながら力添えをしましょう。それが私の恩返しというものです。
[見返してやれ、という彼の助言は、確かに力強く、有り難いものだった。
だが。クレステッドを動かすのはもっと別のこと。それは、自分に大義名分を与えてくれた、という事実だったかもしれない]
……確かに。あらゆる者達を支配できれば。その時は、ギィ様の理想も成ると言うもの。
[そういうクレステッドの表情が、言葉に反して沈み気味だったのは。それが、夢想に過ぎないと、彼には解っていたから……かも、しれない]
― 記憶の断片 2/3 (回想) ―
[恐らく「次の戦い」はない……撤退戦まで含めて「戦い」というならば、そういうこともないだろうが。
その時のこと>>*5は、数千年経った今もよく覚えている。]
……莫迦を言うものではない。恩義を受けたものが、恩義を与えたものよりも先に死ぬなど!
[その時の表情は……ああ、そうだ、あんな表情。
怒りに目を見開くなど。そんな感情、憎悪に飲み込まれたかと思っていたのに。
冷静な口調もその時だけは忘れて]
それに。
無為に生きてギィ様の思いが踏みにじられるのを見るくらいなら。
……いっそこの場で、ギィ様の為に死んだ方がマシです。
[その言葉は。何の計算もなく、ただ自然に口から出ていた。
つまりそれが自分の願いなのだと]
― 記憶の断片 3/3 (回想) ―
[ギィは自ら、その胸を刺し……
そしてその破片を自分に渡す。
……呼び合う、と彼は言う>>*9。]
……わかります、ギィ様。……つまり。
[つまりそれは。
まだ諦めたわけではない、ということ。
これで終わったわけではない、ということ。
その時は自分の息ももう絶え絶えだった。だが。
この石だけでは。主君の命はともかく、自分の命の火が消えることを止めることは出来ない。……そのことに主君が気づいたかは解らないが、死者の復活の魔法を目指したクレステッドにはそれが明らかに解った。]
申し訳ありませんが……ギィ様。私の命はここまでのようです。
ですが……
[……しかし。
この力を触媒とすれば。
自身の魔力は……十分。]
死する程度で折れるような私でもありません。……また後程、お会い……しま……――――
[息絶える直前、最期に唱えた呪文は、ギィの耳に届いたろうか。
触媒となって消える光を、ギィが見えることは叶ったろうか。
それは、
クレステッドの息は、確かにそこで一度途絶えた**]
/* ようやく中の人やり終えた感だよ。4時間くらいずっとロル書いてるよ。なんという充実した日だろう。わきゃきゃ。
― 城内 作戦会議室 ―
……なんだ、珍しい、という表情だな。
私とて、我が軍の中核の一。作戦会議室くらい使うさ。
[珍しいものを見たかのような自分を眺めるヴェルザンディの表情>>228には、苦笑しつつそう答え。
さて。
自分の語る前提に的確に頷いてくれるヴェルザンディを見れば、多少なりとも安堵するもので。
こういう人間が、我が隊の
……そう。満を持して。
こちらに兵を見せてきた以上、また隠れる、ということはまずないとみていいだろう。見せしめに殺されるものを徒に増やすことを奴らが良しとするとは思い難い。
連中がどこまでそういう流儀を持っているか知らないが……
もしかすると、宣戦布告にでも来るかもしれない。ついでに、ハールトからここまでの道のりで、連中に呼応しそうな者達を集めるくらいのことはするかな。
これはただの予感だがね。……宣戦布告に来るかどうか賭けるなら、そうだな……
[と、彼なりのジョークを言おうと思案している最中、部下からの報告が入る。
《クレステッド様!ヴェルザンディ様!
申し上げます!魔王様のもとに、宣戦布告の使者!
使者は既に逃亡しました!捕らえたら魔王様の前に連れるようにと!
既にエトヴァルト様が追跡にあたっております!》
緊張感のある面持ちで報告する部下に驚くも、軽く礼をして下がらせ。]
……
[等と、賭けの材料を何にするか考えていた事を示唆して。]
あえて使者を逃したということは……どの程度の者か、力試し、ということか?
どうせ、こちらに来る前に人間どもには決起の情報を流してきているのだろう。ならば逃しても捕らえてもそう変わらぬな……
我々は対策会議の続きとしようか。
[この時、報告にローランドという名前が入っていなかったのは、ローランドにとっては僥倖だったと言えるだろう。使者がローランドであるということが知れては、クレステッドは直ぐにでも彼を追い、無慈悲にローランドの息の根を止めていたに違いない。]
[さて、ヴェルザンディの問いかけ>>229に対しては深く頷いて]
……それは、「真っ向から」という言葉の意味次第だな。
我軍全ての戦力を以ってここ [と言いながら、ペンでハールトを指し] を攻めるなら、……まあ、万に一つも負けはない。
しかし、だ。
連中がどこにいるかわからない以上、こちらも全軍を出す訳にはいかない。
例えば。
[今度は、ペンでカトワール南の森を指し、ペンを北上させる]
こういったルートで攻め上がられる可能性もある。特にこの大森林、連中が隠れるには悪くない。ここのエルフ共の助力を借りて、奥深くに潜んでいたという線は無視できない。そうでなくとも、ハールトの戦をきっかけに、大森林のエルフ共が独自に決起するリスクまで考えれば、王城にはまだ十分に兵を置いておかねばなるまい。
[北上させたペンをカトワールの町近辺で止めて]
こちらのほうが、我々としては守りやすい。我々の全軍とは言わないまでも、7割程度の軍勢を出せる位置があるならば、多分ここだろうな。
それにハールトはともかく、こちらを取らせる訳にはいかない。カトワール鉱山から算出される大理石は、触媒によし素材によし。万一ここを取られれば、その時こそ戦局がひっくり返る。
もちろんハールトまで維持できれば一番いいが……だが。
[言い捨てるような口調は彼にしては若干荒っぽく。滲む口惜しさを隠せないかのような口ぶりで。]
連中がここまで読んでいるとして、だ。
我々の先遣隊を打破できないような連中が、宣戦布告などして来るか。……それはあまりに望み薄だろう。
だから私は、この戦は敗北する――というより、「今はあえて損害を少なくする事を考えた方がいい」と提案している。……どうだろうか。
[そう提案して。ヴェルザンディの兵の編成>>230を聞き、応える]
……そうだな。弓兵部隊か……この戦での肝を、我軍の被害を抑えることとするならば、それは都合がいいな。連中に位置を気取られない程度に攻撃し、相手の損害よりもこちらの被害が少なくなるのが一番良い。何、我々の真意をくらますのは、ライナーが上手くこなしてくれるだろうさ。
[なんでもないようにそう言って。ヴェルザンディの笑いには呼応するように軽く笑って。]
……ああ、主からは王子を優先と言われてはいるが……恐らくはあれが生きている限り、それは望むべくもあるまい。
……正直気が重いがね。物理的な攻撃は止められても、あれの
[困ったようにそう言って。相手の返答を待つ**]
/* 気がついたら5kbですよ2500文字ですよ原稿用紙6枚分強ですよ……そりゃ書くのに1時間かかるってなもんですよ
うう、1レス長くさせてしまい申し訳ない……
― 城内 作戦会議室 ―
[「素晴らしい慧眼」と皮肉か賞賛か解らないことを言われれば>>316、僅かに悲しげに首を振り]
たまたまさ。そんなに的確に未来を読めていたら、我々はあんな敗北など喫していないよ。
[などと、軽い調子ではあるものの、その実、完全な本心を返す。
決起した事から推測できる、敵軍の行動には頷きをもって同意を示して。
さて、他の部隊の話やエルフの話>>317を受ければ。
少なくともエルフに関しては、ヴェルザンディ程詳しく知るはずがないのも当然のことで。
彼の意見を興味深そうに傾聴し、幾度か頷く。]
……なるほど、そういうものか。
そこまでの交渉人が相手側に居ないと願いたいが……
いずれにせよ、交渉という領分においては、正直我軍に勝ち目はないしな。
[今更書くまでもないことだが、魔軍の得手は「武力制圧」であったり「圧服」であったりするのだから。
必然的に「交渉」という分野の技術は進歩していない……存在しないわけでもないが。]
[さて。話の肝、戦略の話>>318に移行すれば。
少なくともヴェルザンディとクレステッドの意見が噛み合ったことは、彼にとって喜ぶべきことだった。]
ありがとう、ヴェルザンディ。その助力に感謝する。
[ヴェルザンディの提案については、口を挟む余地はほぼなく。彼らがどう動くかについて聞けば、納得したように破顔し]
……王子の居所の調査か。さすがに己の得手をよく解っている。
そちらから提案がなければ、私が依頼しようと思っていたところだ。
ならば伝令役として、こちらからは身の軽い魔術師を一人提供できるが……どうかな。
かつてのエトヴァルトには及ばないが、彼も中々出来るものでね。
ああ、そちらの部隊に適任が既に居るというならばそれでいい。私の部下とはいえ、
[そう苦笑して。そこは彼に任せる方向で]
[竜退治についての話に関して。
意外そうな表情をするヴェルザンディ>>319に対して、一応の補足を]
小型のワイヴァーン程度のブレスであれば、一応受け流し切れるのだがな。
私の知識が間違っていなければ、上級のドラゴンのブレスというのは、物理現象よりもむしろ魔法に近いらしいのだ。
……受けたことはないから何とも言えないが、あまり受けたくないというのが本音だ。
[そう軽く笑って。
武装された要塞を攻略するかのように検討するヴェルザンディの意見は興味深く聞いて。]
あれ一つで、小さく見積もっても一般の兵士数百人以上の戦略効果があるからな……
「城」と見做すのはいい考えかもしれない。
……ギィ様からは、竜を頼むと言われてはいるがな……
[魔王からの依頼>>72を思い出しつつ。]
まあ、逸品付きで受けた依頼だ。こなさないわけにもいくまい。
良い意見だ。参考になった。
[そして去り際。
一瞬だけ、そこに確かに現れた、「懐かしい」という言葉一つでは足りない、かつての仲間の面影>>320に。]
……もちろんだ、『イーシュト』。
数千年の雌伏の重さ、連中に思い知らさねばな。
[怨念や憎悪に近い何か、底知れぬ感情を込めた声で返す。
果たしてそれをヴェルザンディが聞くことは叶ったのか。
少なくとも『イーシュト』には聞こえたのだろうと推測し。]
― 王都陥落から半月ほど後:王城にて ―
[話を聞くエトヴァルト>>222が伏目がちになっている事を見たのか、僅かに眉を上げるが……話の内容も流れも、淀むことはなく。
そういえば、肩で震えている毛玉はなんなのだろう。これが何なのかは全く推測がつかないが。まあ、それを問うのは今である必要もないかと。
そうして、今度は彼の話>>223を黙して聞く。
話からは、彼の無念や怒り、疑念が自分の事かのように伝わっていた。
それは、彼もまた、かつて強い憎悪に身を委ねた者であるためかもしれない。]
……弱き者が己の弱さを認めず。力を憎んだ。
……ゆえに、お前の父と姉は殺された。
だから、お前は弱さを認めぬ者を憎む。そういうことで、よいな。
[クレステッドは、エトヴァルトの過去の体験を冷徹にそう評価した。
目線を全く逸らす事無く、真剣にエトヴァルトの過去の話を受け入れたこの亡霊を、果たしてエトヴァルトはどう解釈するだろうか]
[そうしてエトヴァルトの、力を求めるという宣言>>224を聞けば]
……よい。
「力を求める」。それは我が軍に身を置くものにとって、最も大切なことだ。
[彼の返答は、ある種賞賛めいた色を帯びていた。
クレステッドの回答は、エトヴァルトが最初に魔王から言われたこと>>0:290に繋がる。
強き者が生き残る世の実現。強くあろうとする者が生き残る世の実現。
主の目的がそこにあるというのなら、その臣下が力を求めないなど、あってはならないこと。少なくともクレステッドはそう理解していた。]
うむ。期待している。
[さらなる高みを目指すというエトヴァルトの宣言を、彼は端的に受理し。]
……足を止めさせてしまってすまなかったな、エトヴァルト。
だが、君の話を聞けてよかった。
今後も、我が軍の為に変わらぬ尽力を期待するよ。
[そう言って、エトヴァルトとの話を終えて、一旦別れる。そして独り]
[誰にも聞こえないように、ぽつりと何かを呟いた。
それは呪文ではなく、謝罪というわけでもなく。
言うなれば、願いというのが相応しいものなのかもしれない]
―独り言―
……エトヴァルト。
……私の魔法が切れた後。どうかギィ様を護ってくれよ。
[自身の幽体を動かし続ける魔法は時限式。
あと数年持てば御の字。
魔王は後数千年は生きるだろう。
そして魔王の寵愛を受ければ、今のところはただの人間であるエトヴァルトもまた、生き続ける事もできる。
それをわかった上での独り言だった]
―回想―
……私が怒った?ギィ様に……?……ああ。
[唐突に投げられた問い>>*15に軽く驚き、記憶の引き出しからそれ>>*12を見つけるには数秒の時間がかかった。
数秒して思い出して。]
……出すぎた真似を致しました。しかし、まさか覚えられているとは。
[と言いつつも。それを魔王が覚えているということは、嬉しい事ではあったらしく。
声音は、極々僅かに弾む。
不器用な感謝を込めた言葉 >>*16 には、]
……つまりギィ様の生存に私の言葉が役立ったと。
……それは私にとって至上の喜びです。
[冗談めかした言い回しではあるものの。それはある程度は本心で。
そして、
申し訳ありませんギィ様。……死した私ですが、こうして罰を受けに戻りました。
せめてもの罪滅ぼしです。どうか、お役立てください。
[呼応するように軽く笑って紡ぐ言葉は、歌うようでもあり、また、どこか舞台上の役者のようでもあった]
―もう一つの回想―
[数千年の間。
彼の思念は、エネルギーを可能な限り消費しないようにしつつも、時折、感覚だけは僅かに動いていた。
古戦場からは全く動くことはしないが。
目の前の光景はただ光景として、情報として消費される。
一日がすぎる。今日もまたギィ様は復活しない。
一日がすぎる。今日もまたギィ様は復活しない。
数十万回は繰り返したが、特に悲観するといったことは、彼にはなかった。
主が明日復活しないとは、誰にも言い切れないのだから。
……果たして彼の主が、語られぬ空白の時間をどう推測するのかは定かではないが]
―王城 城門―
[王から下賜され、
王から借り受けた、人間の魔術師の小隊を何隊か。それに、ヴェルザンディから借り受けた>>318、人間・コボルド・ダークエルフ混成の弓兵部隊を従え。
彼もまた、魔法の印が幾重にも刻まれた黒い薄金鎧を着こみ、頭には重々しい金属製の兜を被り、戦用の正装としていた。
王の腹心の隊となった者達に相応しい、適度な緊張感。
整った隊列で、城門前に布陣し。クレステッドは高らかに号令を挙げた。]
これより、我々は進軍する!
ギィ様に仇なす賊軍を!王家を騙る国賊を!この地平から根絶やしにするために!!
ギィ様のシェーンバルトに、永遠の栄華をもたらすために!!
クレステッド隊!出撃する!!
[そうして。隊列を乱すこと無く、彼らは南下していった。魔王軍の本隊よりも先行し、カトワールを経由してハールトを目指す。戦場への到着はライナーよりもだいぶ遅れる事となるが。
魔王による統治を良しとしない者達との小競り合いもあったが、特に大きな被害はなく彼らは軍を進めた]
/* さて適度に俺TUEEしなきゃならんのだな。
やり過ぎないように適度に俺TUEEする匙加減って難しそうだな。頑張れ俺。
― ハールト(カトワール寄り) ―
[ヴェルザンディから遅れること、更に数日。
彼はあえてハールトの直前で兵を止め。手勢の部隊全員に命令を下す]
クレステッド隊、全隊に告ぐ。
お前たちはこの近く、出来れば高所に兵を隠し、ハールトからカトワールへ向かう賊軍から、浮いた兵だけを狙い殺せ。成否に関わらず、攻撃を行ったならば直ぐに移動。連中に位置を悟られるな。
魔術部隊は各自の判断で霧や土人形を以って、奴らの目を欺け。
敵軍に気づかれたならば、応戦の必要はない。お前たちを標的に敵攻撃が開始されたならばカトワールまでの撤退を許可する。
上方に敵の偵察部隊が現れた場合も同様だ。
その頃には本隊が着いている頃だろう。
最初に言ったとおり、ハールトは無理に防衛しない。
我が軍の勢力を連中に見せてやることはない。
[言外に、ハールトは捨てると明言し。
ヴェルザンディから借り受けた者達の中でも、特に聡そうな者を1名選出し。水晶の破片を手渡すと、軽く魔法を掛け]
……よし、これでいい。私からお前の場所はこれで解る。
私はこれより<透明化>の魔法を掛けてハールト方面へ向かい、連中の戦力と作戦を確かめる。
お前たちはまだ、我が軍の勝利のために必要だ。その生命をまだ投げ捨てるべき時ではない。
私が戻るまで生き延びろ、良いな。……作戦を遂行せよ!
[指示を残し、単身ハールトへ]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新