情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
僕も一人寝はさびしーし、別にいいんだけどね。
[それでも少しだけ物足りないと思ってしまうのは、
欲深い人の業だ。
いつかあの神父を襲ってやったらどんな顔をするだろう。
それはとても愉快な想像で、僕はくつくつと笑みを零す]
さて、と。
荷解きも終わったし、なにか食べるかあ。
[んーと小さく伸びをし、部屋を出る。
朝、出立前に食べたきりで空腹の腹をさする。
まずは冷たいものを飲んで、それからレジーナの美味しい料理の相伴に合おうと、食堂へ向かうために階段をゆっくりと降りていった]
― 宿・食堂 ―
こんにちは、お久しぶりですー。
あれ? 皆さん、お集まりですね。
[男ばかりのメンツが揃う食堂の様子に、驚いたように瞳を数度瞬かせた。
その中に先ほど荷物を運ぶのを手伝ってくれたディーターがいるのを見て、はろはろーと片手を小さく振る]
なにか難しい相談でも?
僕、席を外したほうが良いですかね。
[なにやら真面目な話をしている様子に、とりあえず首をかしげながら尋ねた]
[ジムゾンがこちらに気づいたのを見て、僕はにっこりと笑う。
彼はいろんな意味でお得意様だ。
愛想は振りまいておいて損はない。
すすす、とそのそばへ移動する]
ええ、ひと月ぶりです。
ジムゾンも相変わらずお元気そうでなにより。
今回もとびきりいい商品を揃えてますから、どうぞご贔屓に。
[ほかの面々には見えないようにウィンクをばちん]
はい、朝食べたきりでお腹ぺこぺこなんですよ。
皆様が構わないならば、食事をいただいても構わないですか?
[ジムゾンの側で食事の準備をしながら、僕はゆるりと食堂ないの面々を見回した。
その中にひとり、この村では見たことのない顔を見つけて]
…………あっ!
[思わず声を上げてしまう。
そう、彼を会ったはひと月ほど前のこと。
人狼事件の噂のある村で、共に命からがら生き延びた騒動でのことだ。
顔に包帯を巻きすっかり様変わりしているが、彼の空を写し取ったようなブルーアイズに代わりはなく。
ただ片方しかその瞳が見れないのは、少しだけ寂しいような気持ちになる]
[とりあえずシモンへ、人差し指を口元の前で立てて、
僕らのことは秘密だよ、とアイコンタクトを送る。
………うまく通じているといいのだけれど。
それからジムゾンの方へ向き直り]
勿論。
今回も素敵な商品を相談させていただきますよ。
[ふにゃりと子猫のような笑みを浮かべて、用意してくれた席へ座る]
ありがとうございます。
……っと、旅人さんはお出かけですか? 行ってらっしゃい。
[入れ違いに出ていく男へは、そう背中に声をかけた]
[ジムゾンの手を見つめていたら、頭を撫でられた。
結構僕も、いい年なんだけどなあと思わなくもないけれど、彼の大きな手は嫌いじゃない。
むしろ好きな方なので、させるままにさせておく]
あはは、ありがとうございます。
でも僕よりもかわいこちゃんは、ほかにいると思いますよー。
[例えば、そう。淋しがりやの神父様なんてね。
心の中でそう付け加えて、テーブルのした、見えない位置で彼の手をそっと撫でる。
ジムゾンが喪った誰かの話をするのには口を挟まず、ただ黙々と湯気の上がる食事を口にしながら聞いていた。
時折辛そうな様子を見せるならば、その背を抱いてやるくらいはするつもりで]
[新たにやって来たゲルトへ手を小さく振る。
インク瓶があるかと聞かれれば頷いて]
もちろんあるよ。
インク瓶だけでいいのかい? 羽ペンもセットで買ってくれるなら、安くしておくけど。
………いいものを使うと、日記をつけるのもきっとはかどるよ。
[彼の職業がなんなのか薄々気づいてはいたけれど、それを口にするのは二流の商売人だ。
極力顧客が口にしないことはこちらも口にせず、
それでいてイイものを売るのだ。勿論多少勉強するのは覚悟の上だけれどね]
そうですよ。
可愛いって言葉は二人きりのときに言うものだって、
えらい人が言ってました。
[クスクスと、冗談を口にする。
軽いようでいて変なところでまっすぐなこの神父が好ましいと思うのは、きっと情が写ってしまったからなのだろう]
[礼を言うジムゾンへどういたしましてと、微笑んで。
それからゲルトへ商談の話に映る。
ぺろりと唇を舐めて、まず原価を計算する。
原価があの値段なら、あそこまでなら値切られても大丈夫だと最低ラインを決めて]
羽ペンはいいものだよ。
珍しい白鳥の羽で出来た純白のペンでね。街じゃ今大はやり。
………ぐらいでどうだろう?
[と、提示した値段は定価の1割引。
勿論相手が値切ってくると予想してのもの]
[ゲルトが提示した値段は、まあ最低ラインより少し上の値段だった。
その値段にしてもギリギリ儲けは出る。
だけど――]
んー、その値段じゃちょいと厳しいかなあ。
この辺でどうだろう?
今を逃せば、多分白鳥の羽ペンなんて珍しいものは、
今値段じゃ買えなくなると思うんだよね。
[上目遣いにゲルトを見ながら、二割引の値段を口にした]
[どうやら二割引で相手は納得してくれたようだった]
毎度ありっ。
こちらもいい勉強させてもらったよ。
あとでゲルトの部屋に商品届けに行くね。
[揉み手をする勢いで営業スマイルをにっこり。
値切りバトルを見守るジムゾンへは、背中でこっそりピースサインを送る。
いい商売ができたと言うように]
[前来た時と変わっていなければ、ゲルトの部屋は一階の端の部屋だろう。
まあ、違っていればその時はレジーナに聞けばいい。
ついでに他にも買ってくれるものがあるかもしれないから、なにか二三品見繕って持っていこうと頭の中で算段を付ける]
それじゃまた後で。
ジムゾンも……またいつでも、ね?
[と、囁きを残して。
食べ終えた食器を返しに、食堂を出て厨房へと向かった**]
― 宿・自室2F ―
[初心そうな青年――オットーをからかったあと、ゲルトにお買い上げいただいた品を届けるために、一旦部屋へと戻る。
自室に入れば、後ろ手で鍵をかちりとかけて。
それから結社へ連絡するために、「通話のピアス」と呼ばれる、右耳につけた石に触れる]
……こちらアレンビー。
人狼が出たとの噂の村に潜入中。
引き続き操作を続行します。
……はい。極力住民の協力を得られるように、努力しますよ。
どんな手を使っても、ね。
[そう報告し、通話を切る。
さて。まずは人狼の噂を知る者に話を聞きに行くべきか。
丁度ゲルトに荷物を持っていくことになっているし、そのとき彼から何か聞ければいいなと思いつつ、
インクと白鳥の羽ペンを袋へと詰めていく]
― ゲルトの部屋 ―
[こんこん、と控えめなノックの音を響かせる。
どうぞという声が聞こえ、それからがちゃりと扉を開き]
ふふ……きちゃった♪
[なんて、どこかで読んだ小説に出てくるヒロインのセリフなんかを口にする]
商品をお届けに上がりましたよー。
[インクと羽ペンを包んだ袋を見せて、にんまりと笑みを浮かべた]
― 少し前のこと ―
[駆け寄ってくる青年――ヨアヒムの声(>>306)に足を止める。
相変わらず色気より食い気なヨアヒムの言葉に、ぽんぽんと彼の頭を撫でて]
もちろんあるよ。
街で今大人気のチーズ味キャラメルとか、ヨアヒムが好きそうな焼き菓子とかね。
ああ、そうそう。これ、いつもお菓子を買ってくれるからサービスだよ。
[と、差し出すのは小さな小瓶に入った蜂蜜。
ナニに使うつもりだったのかは内緒だけれど、まだ封を切っていない新品だし、あげてもきっと支障はないはずだろう]
ああ、そうそう。
そういえば最近このへんで変わった噂とか聞かないかい?
商人仲間にうわさ好きがいてね、何か変わった噂があれば教えてくれってうるさいんだ。
[なんて、ちゃっかり情報収集をしてみたり]
はいさ。
見て驚けー! ばばばばーん!!
[袋をえいっと見せると、ゲルトへと渡す]
白鳥の羽ペン綺麗でしょ?
握りのところとか確かめてみて。大丈夫だとは思うけど。
― 少し前のこと ―
本当にヨアヒムはお菓子が好きだねえ。
いつもたくさん買ってくれるから、僕もこの村に来る甲斐があるよ。
[子供のようにはしゃぐヨアヒムを微笑ましそうに見つめる]
人狼の噂……?
[それを口にしたとき、ヨアヒムの顔が陰るのを僕は見逃さない。
だけどそれは顔に出さずに、ふぅんと流して]
オットーね。
ああ、それよりももっと楽しい話はないかい?
例えばエルナを女の子と間違えて玉砕した話なんてあったら面白いよねー。
[なんて、冗談を口にして笑った]
[羽ペンを眺めるゲルトに]
でしょー!
これ、手に入れるの大変だったんだよ。
是非ゲルトに買ってもらわなくっちゃって思って、仕入れ頑張ったんだぜ。
[硬貨を受け取り、その数を確かめて毎度ありっと財布にしまう]
ちなみにその羽ペンね。
文字を書く以外にも面白い使い方があるんだよー。
……試してみるかい?
ほんとほんと。
ゲルトが買ってくれてよかったよー。
[ぱたぱたと揺れる羽ペンを目で追いながら、軽い調子で頷いて]
掃除に使うにはもったいないよ。
ちょっと貸してくれるかい?
[試してみようと語るゲルトの瞳ににっこり微笑んで、
右手を差し出した]
― 少し前・食堂 ―
[慌てるオットーの姿が面白くて、ついついからかってしまう。
隠し事の下手な彼が僕のもう一つのお仕事に興味があるのは見え見えで。
だからこそ、その赤い耳元に顔を寄せて――]
一番のおすすめといったら、やっぱり……ね?
[わかるでしょう?とふぅっと耳に息を吹きかける]
夜は予約が入ってるから、お昼で良ければいつでもどうぞ?
[羽ペンを受け取り、それを逆手に握る。
ゲルトの方へ羽を近づけて]
それはね――……こうするんですよー。
[と、ゲルトの首筋あたりへ羽をこしょこしょと擽るように動かした]
[うりうりーっと擽り、ゲルトの反応を十分楽しんで手を止める。
不意に出た甘い声はもう一度聞きたいと思えるぐらい魅力的だったが、ここらへんで止めておくべきだろう]
……と、まあ。
こんなふうにいたずらにも使えるんですよ。
ヨアヒムやオットーあたりに使ったら、きっと面白そうですよね?
[悪戯の誘い水をそっと投げて、ゲルトの手に羽ペンを返した]
特にオットーはこういういたずらに興味津々みたいですからね。
ぜひぜひ試してみてあげてください。
[くすくすっと同じように笑い、
それからそう言えばと言葉を続けて]
最近このへんで人狼が出たって噂があるみたいですけど、
ゲルトは何か聞いてますか?
ああいうタイプほど、実は……ってパターンが多いんだよ。
分かりやすくて可愛いよねえ。
[先ほど話した時のオットーの様子を思い出し、
無意識のうちに唇を赤い舌が舐める]
……と、そうそう。
人狼が出たなんて言ったら、僕らの商売上がったりだからね。
そういう噂はいつも把握しておかないと、さ。
……ふぅん、オットーが、ね。
[先ほどヨアヒムが口に出したのも、オットーの名前だったことを思い出す。
これはひとつ、オットーと詳しくお話しないといけないなと思いながら]
しかし襲われた遺体、か。
少しばかり物騒な話になってきたねえ…。
[ゲルトが告げるヒソヒソ声に釣られたように、こちらもヒソヒソと耳打ちするような声で頷いた]
まあ、退屈な村にはちょっとしたエキサイティングな話だからねー。
でも……うん。
僕もこういう話は、物語の中で楽しむのが一番だと思うよ。
[これまでに何度か結社員として人狼と退治してきた過去を隠したまま、ゲルトに同意する。
あんな経験はできるならご遠慮願いたいものだった]
モーリッツのじいさんとヤコブね。
そういえば今回はまだヤコブに会ってないんだよね。
あとで野菜の種をもっていくときにでも聞いてみるよ。
[心配するようなゲルトの言葉には、
ぽんっと柔らかな金の髪を撫でて]
ありがと。
うん、気をつけるよー。
僕はもっとゲルトや神父さんや村のみんなといっぱい仲良くなりたいからねー。
[真面目な顔をまじまじと見つめて、
その鼻の頭をつんとつつこうと指を伸ばした]
神父さんはゲルトと一緒で、お得意様なんだよー。
[耳ざといゲルトの鼻をもう一度つん、とつつく]
憎まれっ子は世にはばかるって言うからね。
ゲルトこそ気を付けなよ。
[がうっと狼のマネをして。
ゲルトが避けなければ、ぺろりと彼のやわらかな唇を舐めるだろう]
僕としては教会のお金でも神父さんのポケットマネーでも、
どちらでも構わないけどね。
[商売人にとってお金はお金であるだけで価値があるのだ。
その出処がどこであろうと気にする理由がなかった]
隙だらけだよ?
悪い狼さんに食べられないように気を付けなよ。
[押されたオデコをぽんっと叩いて、けらけらと笑う]
それじゃ僕はそろそろ行くね。
御馳走様でした。
[またよろしくねーと、自分の唇を指でつついてゲルトの部屋を後にする。
さて、次は誰から話を聞くべきか。
僕は腕を組み、ヤコブ(+じじい)とオットーのどちらが好みか考えていた*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新