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お前の友は、
[死者は語らぬ。
だからこれはただの推測であり自己満足だ]
俺の友であり弟子であり、
[そして懐かしき日々の隣人であり]
変わらず大切な男の一人だ。
[たとえ敵であれ。会えば死を賭すと知っていれども]
……───お前と、同じく。
[カークとソマリ。彼らは果たしてどうだっただろう。
今際の際に言葉交わすことはあっただろうか。
あったのではないかと思う。
だから彼は穏やかにいるのではなかろうか。
知らず、知ることはなく憶測のみを重ねて死者に礼する]
─────。
[それ以上は口を閉ざし、やって来た部下へと向き直った。
カーク・フォン・バウムガルテン中尉。
彼の遺体は、他の兵らと同じく後方へ送られることになる。
その胸元には蒼い石>>0:253が大切に、置かれたままであった*]
― 補給部隊停留地 ―
[補給部隊停留地での死傷者の処理、残存物資の整理。
これに併せ”橋崩壊”の偵察に至るまで。
その後のディークは、暫し忙殺されていたといっていい。
無論これらは報告として、後方──のはずのトールの元へと送られた。
同時、竜騎兵連隊第二特別分隊に編入した傭兵隊>>283から、作戦成功の報が入る]
無事
[ほっと安堵の息が落ちた。
かの橋を巡って派手に攻防すれば敵の目も引き付けられるかと考えはしたものの、想定以上の攻勢に、彼らへの援護を何もなし得なかったのだ。
案じていただけに、成功の報には表情もやや明るくなった]
ならば良かった。
[そうして諸々の処理を終え、
拠点へと帰るには結局暫くの時を要する]
― 公国前進拠点 ―
───待たせた。
[公国前進拠点と戻り、まず最初にディークがしたのは、
新しく竜騎兵連隊第二特別分隊に編入した傭兵と顔を合わせることだった。
呼び出した彼らにこう告げたのは、自らの帰還が遅れたが為である]
ディーク・フォン・ベルンシュタイン大佐だ。
貴公ら騎兵外国兵部隊の所属する竜騎兵連隊の連隊長を務める。
今回の作戦は見事だった。改めて礼を言う。
さて───…、…?
……エルンスト・ヒンメル…?
[一通りの挨拶を終えて、続く実務に話を移そうとした。
その時、見覚えのある顔をみつけた気がして瞬いた。
やや雰囲気が違う気もするが、そっくりだ。
問うように彼と思しき名を呼んで、目を向ける。
彼のこたえはどうだったか]
奇遇だな。
[本人と宜うならばそのように。
また否定が帰るならば、他人の空似としてそのように。
軽く感心したような声が零れた*]
/*
えーと。レトに話を振りたい。
カッツェ&シロウとの面談を拾っておく必要がある。
ミヒャエルにはウェルシュの話をしておかねば。
あとベリアンの話を消化しておく必要がある。
シロウ前にベリアンだな。
― 公国前進拠点 ―
[三年前のあの日>>447
浴びせられた嫌味には肩を竦め「元気になったみたいだな」と応じたものだったが。いつかのように間を置いて告げられたもうひとつの言葉には、「…本当に良かった」と、低く付け加えたものだった]
────特徴的な刀。
[聞き取った情報を一つ一つ、メモに記す。
情報は全て近衛に持ち帰られ、同時に情報局へと齎された。
東方由来の技といえば、知る顔はひとつしか浮かばぬものだが]
…ミヒャエル・フォン・デンプヴォルフ大尉。
いるだろうか。
[結局、あの件は未だ解決を見ていない。
当時彼は国家情報局防諜部に所属していたはずで、そうであればこれらの情報に接していたとしてもおかしくはないが]
少し話がしたい。
[今、彼に告げるべきは別の件だ]
― 公国拠点・中級将校執務室 ―
[階級であれば下のミヒャエルの執務室に、
自ら出向いたのに深い訳があるわけではない。
……が、少しだけ。
呼びつけるよりも話に出向きたかったのかも知れない。
話をせねばならぬと同時に、したかったのかも知れない]
悪いな。少し邪魔する。
[彼の部屋へと通り、他の人間を排する。
ここにあるのはミヒャエルと己だけ、そうして彼に話があった]
先の補給部隊強襲の折に、敵将と剣を交えた。
そのことについて、話をしておきたくてな。
……うん。別途報告書を上げるべきじゃあるんだが。
[告げて、かつての後輩の顔を見遣った。
彼は…そう。ステファンと同級だったはずだ]
──ステファン・フォン・トライブクラフト襲撃の、実行犯が分かった。
[端的に用件を告げる]
[そうして、ウェルシュとの遭遇について語った。
兄の証言、それに符合する彼の身体的特徴。
それに何より、己の問いかけについてのこたえ>>474]
何故か…までは聞けなかったけどなあ。
[言って苦笑し、天井を仰ぐ。
あの折の、泣きたいような笑いたいような表情が心に残る]
…───あいつも苦労してんのかもな。
[ぽつと紡ぐ口調は、いつしか昔へと戻っている]
……と、悪い。
こいつをお前さんに、まず伝えたくてな。
今回は例の魔法銃は使われなかった。
あれがありゃ、不味かったかも知れん。
代わりに妙なもん投げてきたけどな……
あー…。魔法銃については分かったら、早めに教えてくれ。
対策出来んのじゃ、話にもならん。
あとは…、
[つらつらと語って、ひょいと目の前の青年に顔を戻した。
かつて図書館で見かけた生真面目な後輩は、
そのまま、生真面目そうな青年へと成長している]
…ふうん。さすがだな、デンプヴォルフ大尉。
それだけ出てくりゃ、大したもんだ。
いや…。俺のは行動力というかだな…
[状況を語る。流石にあの場に帝国軍最高司令官が出張ってきていたなど、知る由もないが]
たまたまだ。
[最終的にはそう結論をした]
ああ。それについては一つ、宛てがある。
彼女はその道に精通している。
ひょっとしたら情報と、何か対策が打てるかもしれない。
あと、もう一つ……、
[これは少し、言うを躊躇う]
………。3年前の暗殺の件、何か進展はあったか。
[結局のところ、ずいぶんと曖昧な物言いになった。気掛かりだ。
かのベリアンの証言がある>>449
トールはシロウを傍に置くという>>573 不安が、あった]
[───けれど]
お?笑ったな?うんうん、それでいい。
[また笑顔になる。強がりではなく、演技でもなく]
いや…だってさ。
お前のことだから、こっちに来ても、
引き篭もってあれこれと考え込んでいるんだろ?
ま、戦地で外に出たって高が知れちゃいるんだが…。
[しかも碌なものを見ない。
ならば引き篭もっているが賢いかと、苦笑もするが]
たまには、こうやって顔見て喋るのもいいだろ。
仕事も……仕事じゃないことも、さ。
じゃねえと、おかしくなるよ。
[───大切なもの。
なくさないでとフレデリカが言うのは、きっとそういうことだ]
だから、な。ちょいとミヒャエルの顔が見たくて来た。
悪かったな、忙しいところ邪魔して。
[半ばは自分のためでもあったのだと、白状して笑うのだが]
…シェットラント・マルシュナーと、
カーク・フォン・バウムガルテンが死んだのは聞いたか?
なんてか、さ…。
大事に生きような。…って。全部ひっくるめてさ。
───らしくねえかも知れないけど。
じゃ、またな。
あ、そうだ。今度は俺のとこにも来てくれ。
…たまに、仕事抜きで。
[笑顔で誘いかける。
そうして結局、ひらと手を振って部屋を辞した。
昔のような仕草だった**]
― 公国前進拠点・執務室 ―
…───は。
ファーイースト教官に、カサンドラか。
これは……、
[シロウの敬礼>>400に答礼を返す。
続くカサンドラの自己紹介>>516にも、
呆れたような感心したような視線が返った。
……なんとなく、見返された気もしないではないが]
…なあ?
[思わず、トールに目を向けてしまうのも無理ないだろう]
[自己紹介を済ませた後、配置については口を挟まなかった。
ただ、シロウを直属とするとのトールの言>>573と、
それに応じたシロウの言葉>>579には一瞬鋭い視線が向けられる。音は、ない]
ああ、カサンドラ。
あとでミヒャエル・フォン・デンプヴォルフ大尉と話をしておいてくれないか?知識を借りたいことがある。
[念の為にと、彼女にもそう水を向けて、]
あ、そうだ。
あの二匹の根付、使っていましたよ。
持ってくれば良かったな。
[シロウとトールの軽口に、
指をひょいひょいと動かして笑顔でそんな報告もした**]
― 公国側前線拠点:帰還直後>>907 ―
[前線拠点に帰還し、
何より真っ先に第二特別分隊と面談したのは、他でもない。
一度も顔を見ずに死地に赴かせた者と、
面談する必要を、他に優先するものとして感じていたからだ。
傭兵らにしてみれば、些細なことだったかも知れない。
けれどこれを優先するのが、男なりの筋のあり方のようであった]
スーリヤ・クロイツ・ウーツ…?
[エルンスト・ヒンメル、と。
かつて知る名と良く似た面影の男が柔らかな物腰で顔を上げる。
返る困ったような表情と物言い>>908に、目を瞬いた]
そうか、奇遇だな…ああ、いや。
昔馴染みに、君と良く似た男がいた。だからだろうな。
失礼をした。
[別人とあればそれ以上を言わず、短い謝罪を向けた。
伏せられた面の笑み>>911は目には映らぬ。
ゆえに男がかつて、共に兎追った彼とは知るに至らず]
…甘いものの好きな男だった。
[幸せそうな顔で、菓子を口にしていた。
彼はどうしているだろう。
ディークは彼に纏わる事件をこの時知らず、
だから面影は、ただ時の向こうに静かに霞んで遠い]
そうか───、分かった。
[死者が出たとの報告>>913に返す言葉はごく短い。
ただ琥珀には悼む色が過ぎった。
それも続く報告には、微かな驚きの色に覆われるのだが]
ノトカー・ラムスドルフ帝国少佐が?…そうか。
噂はかねてより耳にしている。彼が、出てきたか。
…、…。
[短い沈黙。それは俄かには信じがたい話であった。
明るく屈託なかったノトカーの、話に聞く変貌振り。
実際に目にした事はない。
けれど兵に伝えられる話は、どれも恐怖の色に彩られていた。
過去に繋がる名に沈みかける思考を引き戻す]
…なるほど。話は分かった。
この件は改めて、猫にも話を聞くとしよう。
ご苦労だった。
[それで一旦話を終えかけたのだが。
すぐにまた視線を戻し、再び彼へと声を掛けた]
──…ああ、そうだ。
貴公は部隊の指揮が執れるか?
今回の作戦行動、見事だった。
本隊の援護薄い中で、良くぞ作戦を成功させてくれた。
その腕を見込んで卿に一隊を預けたいのだが、どうか。
正式な辞令は後になるが、第二特別分隊を率い──…
…いや。「元の」指揮官は存在しない。
卿の所属する第二特別分隊は、実は今回の新設なんだ。
つまり元々の指揮官は存在しない。
隊も外国人部隊…所謂”寄せ集め”だ。
その指揮であれば、甘い任務だとは言わないが、
無論報酬はその働きに応じさせて貰ううつもりだ。
どうだ、受けてはくれないか?
[命という形を取らなかったのは、
これが当初の契約の範囲外と知るからだ。
ゆえに新たなる提案と受諾という態を取り、
かつての後輩に良く似た男へと視線を向け答えを待った*]
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